約 1,243 件
https://w.atwiki.jp/128_571/pages/83.html
theHunter Call of the Wildのメモ4。 theHunterメモ1 - 自分用メモ。 theHunterメモ2 - マップ所感。 theHunterメモ3 - 武器所感。 theHunterメモ4 - このページ。tipsなど。 目次 + クリック展開 射撃メモ条件等 スクリーンメモ 結果 偏差射撃メモ 移動速度 速度を考えた立ち回り 狩り狩猟圧 カナダガン 射撃メモ ゼロイン補正パークを使わずにアナログで合わせるスタイル。人力ゼロインともいう。 「射撃練習場でX点」という表記は見かけるものの、スコープで実際にどれぐらいずれて見えるか、という情報がなかったので自分で調べてみた。 遠くにいくほど的は小さく見えるので、例えば「10点を狙って2点に当たる」という場合でもスコープ上でのズレはそれほど大きくなってない、というケースは多い。 条件等 バージョン:2024.03のアップデート後~2024.07.23のアップデート後(混在、ゼロインバグがあった時期は除く) ゼロイン補正なし。 センター合わせは私のエイムなので正確性は保証しない。何発か撃ってある程度の平均を取っているが癖の影響は排除できない。(新しく測定したものは一応2桁まで計算値を書いたがもちろんそんな精度はない) 弾は原則貫通力が高い方の弾。それ以外は明記。(SP=ソフトポイント) 数値は下向きにずれる方向を正とし、スコープの1つ目の目盛りを1とする。 ドット(ハイペリオン等) 細い線から太い線に変わる点(アセント等) 水平線の欠け幅の半分(ヘリオス、縦方向の目安がない) 赤の点(ボウサイト、3ピン) 矢先の半円と三角(トラディショナルアロー、頂点を0とする) 測定時に少なからず風の影響を受けているため、特に弓に関しては誤差が大きいかもしれない。 とはいえ上下方向の影響は少なそうな印象を受けた。 スクリーンメモ 1920x1080のディスプレイで何ドットに見えるかについて。 スコープの1目盛り。ボウサイトの玉のサイズも照準調整に使えることに気づいたので明記。 ハイペリオン 64 ドット アセント 49 細線区間 ゴスホーク 50 細線区間 ヘリオス 36 水平線の欠け幅の半分 3ピン 40 黄-赤 3ピンの玉 5 350GR,700GR 17 矢先端の半円 540GR 12 矢先端の三角 的は射撃場の10目盛り(換算)の値。 長距離はヒルシュフェルデンの射撃場。ハイペリオンの最大ズーム(x8)を使用したときのもの。 短距離はパルケフェルナンドの射撃場。3ピンボウサイト時のもの。弓のスクリーン拡大率はサイトに関わらず同じなように感じるけど。なお、パルケに50mがないのでそこはヒルシュを利用。100mの弓は横風の影響が大きすぎるので諦めた。 的番号「7」の文字の上のライン(白と黒の境界)は的の上端から15目盛り相当の位置にある。これは大きく弾が落ちる銃の遠距離測定をする際に利用できる。 x8の数値はx4において半分に見える。(それはそう) 的x8(50m) 190 的-弓(15m-パルケ) 69 的x8(100m) 95 的-弓(20m-パルケ) 52 的x8(150m) 65 的-弓(25m-パルケ) 41 的x8(200m) 48 的-弓(30m-パルケ) 35 的x8(250m) 39 的-弓(40m-パルケ) 26 的x8(300m) 32 的-弓(50m-ヒルシュ) 24 的x8(350m) 28 的-弓(60m-パルケ) 15 的x8(400m) 25 的-弓(70m-パルケ) 14 余談だが、3ピンボウサイトの画面中心は黄色玉の先端に設定されている。玉の中心にターゲットを合わせるとやや左に逸れたように感じるのはそのせい。 結果 上からよく使う順。 ライフル / x8-ハイペリオン .243 ソロキン 7mm .300 .338 50m -0.15 -0.21 -0.18 -0.15 -0.1 100m -0.07 -0.09 -0.12 -0.07 -0.3 150m +0.00 +0.00 -0.05 +0.00 0 200m +0.10 +0.06 +0.00 +0.07 +0.2 250m +0.15 +0.17 +0.12 +0.13 +0.2 300m +0.25 +0.25 +0.16 +0.19 +0.3 350m +0.31 +0.37 +0.26 +0.26 +0.4 400m +0.43 +0.52 +0.39 +0.34 +0.6 CB-70 / 3ピンボウサイト 420GR 600GR 15m -0.5 -0.6 20m -0.35 -0.5 25m -0.3 -0.4 30m -0.2 -0.3 40m 0 0 50m +0.2 +0.25 60m +0.35 +0.5 70m +0.5 +0.8 ハンドガン / x4-ゴスホーク .357 .454 マンギ(コルト弾) 50m +0.00 +0.00 +0.00 100m +0.25 +0.22 +0.38 150m +0.45 +0.36 +0.82 200m +0.70 +0.63 +1.43 250m +0.99 +0.92 クルマン.22H,SP アセントx4 ハイペリオンx8 50m -0.06 -0.12 100m +0.00 +0.00 150m +0.15 +0.15 200m +0.28 +0.32 250m +0.44 +0.61 300m +0.93 カチャトーラ,12G_バードショット / x4-メリディアン 散弾なので大雑把な雰囲気。弾の広がりは、最大ズーム(x4)のとき、細線範囲の2倍ほど。 30m +0.3 40m +0.4 50m +0.5 60m +0.7 70m +1.0 80m +1.2 90m +1.7 100m +2.5 ドリリング / x9-専用スコープ 50m 0 100m 0 150m +0.2 200m +0.3 250m +0.5 300m +0.7 350m +0.9 400m +1.1 アレクサンダーロングボウ / トラディショナルアロー 350GR 540GR 700GR 15m -1.2 -2.3 -1.9 20m -0.9 -1.7 -1.3 25m -0.7 -1.3 -1.1 30m -0.5 -0.9 -0.6 40m 0 0 0 50m +0.4 +1.2 +0.9 レバーアクションライフル / x8-ヘリオス 遠距離は位置合わせがかなり怪しいものの集弾性は悪くなさそうに感じた。 .30-30 .45-70 50m -0.2 -0.5 100m 0 0 150m +0.3 +0.4 200m +0.5 +0.6 250m +0.9 +1.1 300m +1.3 +1.4 350m +1.8 +2.0 400m +2.3 キング470 / 専用リフレックスサイト 150mで幾分か弾が落ちるのは確認したが精密に狙えないので調査断念。 100m以内ならおおよそ真ん中に飛ぶ。 旧データ + クリック展開 .243 ソロキン 7mm .300 .338 50m -0.1 -0.1 -0.4 -0.1 -0.1 100m -0.1 -0.1 -0.3 -0.1 -0.3 150m 0 0 -0.3 0 0 200m +0.2 0 -0.2 +0.1 +0.2 250m +0.2 +0.2 0 +0.2 +0.2 300m +0.3 +0.3 +0.1 +0.2 +0.3 350m +0.3 +0.4 +0.1 +0.3 +0.4 400m +0.4 +0.6 +0.2 +0.4 +0.6 .357 .454 マンギ(コルト弾) 50m 0 0 0 100m +0.25 +0.2 +0.3 150m +0.5 +0.4 +0.9 200m +0.7 +0.6 +1.4 250m +0.9 偏差射撃メモ アカシカ速歩,7mm,300m,約1馬身先 移動 移動に関すること。 速度 秒/100m m/分 走り 26 230.8 歩き 52 115.4 高速しゃがみ 104 57.7 しゃがみ 208 28.8 高速伏せ 208 28.8 伏せ 420 14.3 それぞれの段階はおおよそ半分ずつの速度に設定されている模様。 双眼鏡を覗いているときでも速度は変化しない。 立って武器を構えた状態での歩きは高速しゃがみと同等。走行のトリガーを入れていても速度は変わらないが、なぜかノイズレベルの表示が少なくなる。 余談: 1000mでもこの速度で走り続けられることを考えると、「ライフル3本以上持ったフル装備かつ山道」という条件下、1000mを4分20秒で走り抜けるというかなりのフィジカルを見せていることになる。 速度を考えた立ち回り 都合のよい風向きから弓で狩るために、回り込みと近づきの両方が必要な場合の最適化を考える。 これは結論から言うと、「距離を取ったまま速い方の状態で回り込んだ方が時短になる」ということになる。正確には「今の速度切り替え距離が次のそれの2倍より小さいなら」という条件が付くのだが、恐らく全てのケースでこの条件を満たすからだ。 例えば、「200mまで走り、130mまで歩き、80mまで高速しゃがみ」で警戒されず近づける動物が対象としよう。このとき、200mは130mの2倍より小さいため、130mまで近づいて歩きで回り込むよりも、200mの距離を保ちつつ走って回り込んでから近づき始めた方が良いということだ。130mと80mに関しても同様の関係になる。 もちろん、地形の関係でその通りできないこともあるため、あくまで基本事項として押さえておこう。 狩り 狩猟圧 数値については私が便宜的に定めたもの。 狩猟圧を作ってから消えるまでのカウントにて測定。 厳密にはもっと細かい数値があるかもしれない。 動物を狩るとそのマップ全域の狩猟圧が-1される 動物を狩った地点に下記の狩猟圧が加算される グラウンドブラインド等の狩猟用構造物を使うと加算される狩猟圧が少ない検証にはテントDLCの携帯ブラインドを使用 銃 弓 ブラインドなし +10 +3 ブラインドあり +3 +1未満 例えば、ブラインド内から銃を使い同じところで2匹動物を狩ったとすると、3-1+3=5の狩猟圧が残る。2匹目を狩ったとき、1匹目の分の狩猟圧減少が既に始まっていることに注意。 弓inブラインド ブラインド内からの弓で発生する狩猟圧は1未満であるため、減算量が加算量を上回る。 狩猟圧は減算処理の方が先に行われるため消えてしまうことはないものの、同じ場所で大量に狩っても非常に低い値で安定する。 それどころか、既に狩猟圧があるところで大量に狩れると、元の狩猟圧すら徐々に薄れていく。 カナダガン ヒルシュフェルデンでカナダガン狩りをして得た知見まとめ。 ユーコンバレーでも同様のことが可能。(マップ中央の台地がおすすめ) 2024年8月更新。 装備 呼び笛 呼ぶと近くに降りてきてくれるので必須。 クラス1用武器 メインはカチャトーラ。次弾準備高速化と反動抑制レベル3のパークを持ってるとぽんぽん撃てる。 マップDLCについてきたクルマン(クラス1対応ライフル)も適宜使用。後述する70m以上でも威力が安定しているのはありがたい。ボルトアクションのため連射はやや遅い。 携帯ブラインド(DLC) 狩猟圧を下げる効果が便利。また、視認性の抑制で飛び立たれるまでの時間も長くなる。(多分) これが無くてもしゃがんでいればちゃんと降りてきてくれるが、2羽取り3羽取りすると狩猟圧が高くなるので注意。(3羽取りしたときの狩猟圧はブラインドなしと比べ1/4程度になる) なお、下記の三脚の方が適している。 三脚(DLC) 初稿時に持っていなかったため使っていなかったが、後に購入。 射点が上がり地形や障害物に邪魔されにくいこと、上空を確認しやすいことなど、こちらの方がかなり優れている。 場所 利用したことがある場所を北から順に列挙。笛への反応が悪くなったら別のところへ移動する。 メラーウォルド西部アウトポスト無名の麦わら畑 アウトポストすぐそばに畑がある 付近の川はダマジカ・アカシカの水場 メラーウォルド・アウトポスト「ミュラーヴァルトの麦わら畑」 ペータースハイン・アウトポスト無名のトウモロコシ畑(アウトポスト北) 傾斜も強く標的も視認しづらい 付近の湖はダマジカ・アカシカほかの水場 シェーンフェルト・アウトポスト「シェーンフェルトの麦わら畑」 アウトポストからやや遠い シェーンフェルト東部アウトポスト無名の麦わら畑 方法 まず、携帯ブラインドを置き、呼び笛を吹く。カナダガンの群れが現れたらブラインドに入りもう一度笛。あとは降りてくるまで適当に笛を吹く。少なくとも30秒に1回は吹いておくこと。 降りてきたら適当に撃つ。ただし、少なくとも2羽、できれば3羽取りたいため、1羽だけ降りてきたときに撃つかどうかははトロフィースコア等をみて判断する。慣れてなかったり、装備やパークが不十分なうちは2羽を目標にしてもいいかもしれない。ちなみにカバーシャムでもリロードを挟んで3羽取りできるときがある。 狩猟圧分散のため、狩ったらブラインドを回収して次の畑へ移動する。 降下地点 カナダガンの降りてくる地点だが、高確率でプレイヤーの風下に降りてくる。これを利用すればあまりキョロキョロ見回さなくて済む。このときの距離はおおよそ70m以内であり、大抵はショットガンで捌くことができる。 また、時刻によっては近くのニードゾーンに吸われてそちらへ集合してしまうことがある。この場合、距離が遠かったり、そもそも稜線の向こうだったりして狩猟できないので、素直に諦めて次のセッティングへ移った方がよい。 ショットガンの射程 ショットガンは距離による威力減衰が大きい。スペック射程の25mに対し、50mだと半分以下の威力になる。これはリザルト画面で表示されるヒット数(クイックキル100%時)による推定。これが70m以上になるとさらに威力が落ち、散弾の拡散も相まって長距離飛ばれることになりがち。(ちなみに105m程度で弾が消失する) したがって、地面で静止中のときでさえ、50mを超えた場合は注意する必要がある。特に飛んで逃げている個体は30m以内でない限り撃たない方がよい。遠方で弾が数個当たった程度だと、長距離を追跡するはめになり、また血痕が消えて追跡できなくなる場合すらある。結果、時間を浪費したり連続狩猟ボーナスが途切れたりと、ろくなことがない。 対空射撃 上記のように飛んでいる個体を撃つのは非推奨だが、撃ち落とすのはとても楽しいので、その手法について説明する。 まず、動いている標的に対しては(弾速のあるライフルでさえ)偏差射撃を行わないとちゃんと当たらない。その上、ショットガンの弾はやや遅いため、より大きめの偏差射撃が必要となる。カナダガンの場合、もちろん距離や角度にも依るが、体長の2~3倍ぐらいの位置を撃つと上手く当たる。(ことが多い) プレイヤーにお尻を向けて飛んでいるときは偏差射撃が不要なため、比較的撃ち落としやすい。そのときでも、弾の落下を加味する必要はある。 対空射撃を始めてみたい場合、いきなりショットガンでやるよりも威力過剰なライフルで感覚を掴むことをおすすめする。具体的には初期ライフルの無料弾。もちろん狩猟基準は満たせないが、弾薬費を気にせず練習できるし、かすりさえすれば落ちるので無駄な追跡も必要ないというメリットがある。 偽物 双眼鏡で拡大したとき動きのfpsが低い(カクカク)している飛び方の群れは、背景扱いの偽物。ただし、これが現れるところは基本的に呼び笛が有効なので、狩り場の目安にはなる。しかしながらこの偽物が現れる範囲でも、特定の畑に関しては降りてこない印象が強い。単なる偶然や、私の行動の癖などからくるものかもしれないが、一応書いておく。 また、実体から偽物へと変わる瞬間も目撃したことがある。スコープで狙っていた獲物が急に向きを変えカクカクした飛び方になるのだ。ある程度狩猟圧が高まった場所で逃げる標的に対して何度も撃ち外したとき、この現象が発生したのを目撃した。このことから、何らかの警戒度のようなものが上限値を超えたとき起こると考えている。 デコイ 鳥マップDLCやカナダガンDLCで追加されるデコイも有効。感覚としては常に笛を吹いた状態になる。さらに笛を併用することで、ある程度狩猟圧が高まった状態でも群れを呼んで来ることができる。 ただし、場所が固定されてしまうという欠点がある。携帯ブラインドを持ち運ぶことで行っていた狩猟圧分散ができないのは少々痛い。 なお、1ターン撃ち終わって獲物を回収している間にも群れが飛んで来ることがある。その際、走っていると逃げられるので、後回しにしたり、狩猟犬を活用したりするとよい。(大きな鳥を懸命に運ぶラブラドールレトリバーもかわいい) 弓 限定的ではあるが、1羽だけ近距離に降りてきたときは、弓で対処してもよい。上空にまだほかの群れがいて銃を撃つと逃げてしまう、といったケースへの対応択。 ただしクラス1対応の矢は威力がとても低く、きちんと臓器に当てないと結構飛ばれて回収の手間が増えてしまう。貫通力も残念で、ただでさえ小さい鳥へ当てたのに胸の骨に阻まれて肺に当たらなかった、なんてこともよく起こる。クラス1-3対応で少し威力が高いトラディショナルアローでもそんなに改善された感じはしない。 このようにデメリットも目立つため、無理に使う必要はない。 収入 ゲーム内通貨の呼び方が分からない(Hの飾り文字)のでとりあえず通貨単位をHとする。(個人的には「セント」のノリで「ハント」と呼びたい) カナダガンは比較的狩りやすい鳥にも関わらず種族ボーナスが50%であるため、序中盤のお金稼ぎとしては割と優秀な部類。 トロフィースコアと収入はおおよそ直線の関係にあり、スコア5で640H程度、スコア7で740H程度となる。(連続狩猟100%かつクイックキル100%時) 一度100羽の平均を取ってみたところ、1羽あたり665.6H程度の収入となった。ただし大きめのオスが居るときはそちらを優先的に狩ったため、多少は盛った数値になっていると思う。 ところで、連続狩猟ボーナスとクイックキルボーナスについても副産物的に調査できたため、こちらも記しておく。どちらに関しても0%だと(カナダガンの場合)120H程度減り、100%との間は直線的な関係を示す。ただし両方とも非100%の場合はそれらの合計ほど収入が落ちないので、別途数式があるのだと思う。 これを考えると、連続狩猟ボーナスが途切れて回復するまでの間(0%,20%,40%,60%,80%)で失うのは360Hほどであり、はっきり言って誤差みたいなものになる。したがって、連続狩猟ボーナスが途切れること自体にはさほど神経質にならなくていい。仮にもっと単価の高い生物であっても高々900H程度という計算になり、アカシカのメス1頭で十分なお釣りがくるぐらいである。
https://w.atwiki.jp/pipopipo555jp/pages/2404.html
「海上挺進第三戦隊陣中日誌」の研究 海上挺進第三戦隊「第三中隊戦闘要報控」(2)1/3 海上挺進第三戦隊「第三中隊戦闘要報控」(1) 海上挺進第三戦隊「第三中隊戦闘要報控」(2)1/3典拠 「戦闘詳報」に対する「戦闘要報」 凡例 内容(2)の第1葉 (2)の第2葉 (2)の第3葉 (2)の第4葉 (2)の第5葉 (2)の第6葉 (2)の第7葉 (2)の第8葉 (2)の第9葉 (2)の第10葉 (2)の第11葉 (2)の第12葉 (2)の第13葉 (2)の第14葉 (2)の第15葉 (2)の第16葉 (2)の第17葉 (2)の第18葉 (2)の第19葉 (2)の第20葉 (2)の第21葉 (2)の第22葉 (2)の第23葉 (2)の第24葉 (2)の第25葉 乱丁・落丁の検討 御意見欄 海上挺進第三戦隊「第三中隊戦闘要報控」(2)2/3 海上挺進第三戦隊「第三中隊戦闘要報控」(2)3/3 典拠 防衛庁 陣中日誌 配架場所 B03防衛庁 整理番号: B03-1-108 収蔵文書名: 簿冊名: 海上挺進第3中隊 陣中日誌控(昭和20.5~20.7)(※) 原本所蔵機関: 防衛研究所 請求番号: 沖台 沖縄285 http //www.okinawa-sen.go.jp/view.php?no=B0301108 「戦闘詳報」に対する「戦闘要報」 何ものかが後で訂正し、簿冊名「海上挺進第3中隊 陣中日誌控」とされているが、下記に規定された「戦闘要報」の控であって、訂正前のほうが正しい可能性が高いと判断して、タイトルを「第三中隊戦闘要報」とした。 作戦要務令 綱領.総則及第一部 http //www.jacar.go.jp/DAS/meta/listPhoto?IS_STYLE=default ID=M2006090102530950737 指揮及連絡 報告及通報 第三十二~第三十四 P35~P386 凡例 「〓」・・・・・・・読み取り不可能文字 「?」・・・・・・・読み取ったものの不確か(1字or複数) 「?[疑問符]」・・・原文での「?」 (※)・・・・・・・・注記 落丁や乱丁の可能性があるので、「○ページ」という指示は致しませんでした。 また綴られた順序によって月日を決めることも避けました。記載された時刻や事項の連続性や、辻版『陣中日誌』との事項照合などが必要かと思われます。 内容 (2)の第1葉 http //www.okinawa-sen.go.jp/view.php?no=B0301108の 1/64 陣中日誌控 注 昭和二十年 自五月二十四日 至七月七日 第三中隊 ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ 注)「戰闘要報」を線で消して「陣中日誌」 (2)の第2葉 http //www.okinawa-sen.go.jp/view.php?no=B0301108の 2/64 〓…〓 自〓…〓 〓…〓七月七日 (2)の第3葉 http //www.okinawa-sen.go.jp/view.php?no=B0301108の 3/64 〓…〓(2行不明) 〓…〓 ○〓二○ 永田兵長以下四名前進陣地〓…〓 ○九三○ 小松原少尉松ノ山陣地巡察ノ為出発ス 〓〓○○ 池田小隊報告 一二○○ 前進陣地 一 一七○○ 監視船29日ヨリ水陸両用TK2〓〓〓〓〓〓往復シ〓〓〓〓 揚陸ス(2Gヨリ) 二 一七二○ 2G出港ス 一八三○ 235出港ス 一八○○ 大発二防波堤ニ達着ス 四 〓〓〓〓 〓…〓 一〓三○ 小松原少尉帰還ス 〓〓〓〓 中隊長松ノ山陣地ニ巡察ノ為出発ス 〓〓〓〓 中隊長帰還ス 〓〓〓〓 中隊長前進陣地ニ敵情視察ノ為出発ス 〓〓〓〓 森山伍長池田少尉ニ連絡ノ為出発ス 森山伍長帰還ス 〓…〓(4行不明) 〓…〓 〓…〓 〓…〓 大木伍長〓〓〓〓 本日ノ作業 幹線掘進シ 一部ハ〓…〓 戦死戦傷行方不明ナシ 中隊長以下七○名異常ナシ (2)の第4葉 http //www.okinawa-sen.go.jp/view.php?no=B0301108の 4/64 〓月二十〓日 ○六一○ 永田兵長以下七名前進陣地構築作業ニ出発ス ○六〓〓 森山伍長池田少尉連絡ノ為出発ス 一一四○ 中隊長帰還ス 一七○○ 森山伍長帰還ス 一八○○ 今井伍長以下三名松ノ山陣地 撤収ス 一八三○ 〓〓伍長以下三名豆採集ノ為本部ニ集〓 〓〓〓〓〓〓警備ノ為本部ニ集合ス 〓〓三○ 小松原少尉以下〓名〓〓〓〓〓〓備〓〓〓〓〓出発ス 〓…〓(7行不明) 〓…〓 〓…〓 〓…〓 〓…〓 〓…〓 〓…〓 〓…〓小松原少尉以下〓〓帰還ス 〓〓〓〓〓〓 〓…〓実施ス 〓…〓 〓…〓前進陣地交代ノ為出発ス 〓…〓交代ノ為出発 〓…〓出発ス 〓…〓以下三名帰還 〓…〓 〓…〓戸次運搬ノ為出発ス 〓…〓 本日ノ作業〓〓〓〓〓〓一部ハ〓〓ノ掘進○五〓 〓〓戦〓〓〓〓〓〓〓 中隊長以下七○?名異常ナシ ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ ※ 「豆採集」かと ※ 「渡嘉敷警備」は考え難い (2)の第5葉 http //www.okinawa-sen.go.jp/view.php?no=B0301108の 5/64 〓〓二十七日 〓〓四○ 松浦上等兵以下五名前進陣地構築作業〓…〓 〓〓四○ 小松原少尉報告 一○一○ 於炊事ノ谷 第一報告 ○八○○ 池田小隊ト交代ス 一三三○ 我ガ陣地正面ニ迫撃二○発落下ス 〓〓〓〓 監視船二隻451 373防波堤附近ニ於テA高地ヲ艦砲射撃ス 大発一隻来リ兵約五○名ヲ上陸ス 〓〓〓〓 監視船ノ到着ノ外ニA70来リ〓〓三隻ヲ以テ整備隊 前進陣地正面ヲ艦砲射撃ス 〓〓〓〓 〓〓〓〓〓上陸(監視船ヨリ) 〓〓〓〓 監視船451〓帰ル 〓〓〓〓 〓…〓出発ス 〓〓〓〓 〓…〓 〓〓〓〓 小松原少尉報告 一七〓○ 於炊事ノ谷 一 〓〓〓〓 〓…〓604号〓〓〓〓〓〓 二 〓〓〓〓 〓…〓 〓…〓艦砲射撃ニ 〓〓(整備中隊前進陣地〓〓) 〓〓〓〓 監視船阿波連方向ニ向ヒ〓〓〓〓〓〓 〓…〓 〓〓〓〓 〓…〓 〓〓〓〓 〓…〓 〓…〓 本日ノ作業 40?、巾 25?、長 30、巾 200長 〓〓 前進基地 5米 50、巾 70、高 戦死戦傷行方不明ナシ 中隊長以下七○名異常ナシ 五月二十八日 〓〓〓〓 松浦上ト兵以下五名前進陣地構築作業ニ出発 〓〓〓〓 結城伍長以下貳名竹内隊長ノ指揮下ニ入リ本部ニ出発 〓〓〓〓 中隊長部隊本部ニ集合ス 〓三○○ 中隊長帰還ス 〓〓〓〓 結城伍長以下二名帰還ス 〓〓〓〓 中隊長前進陣地巡察ノ為出発ス (2)の第6葉 http //www.okinawa-sen.go.jp/view.php?no=B0301108の 6/64 〓〓四○ 〓…〓報告 〓〓〓〓 於炊事ノ谷 一 一三三○ 〓〓〓〓〓舟艇?227〓及104???三〓〓セシモノ)〓〓〓〓〓〓 運搬〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓ノ指図〓〓〓〓 〓〓各々揚陸〓〓〓〓〓 〓〓〓〓約一時間三○分其ノ間小発二隻城島防波堤間ニ 〓〓監視中ナルモノノ如シ 二 ○八三○ 監視船出港ス 三 一○三○ 大発一隻入港 荷物十数個揚陸 大発出港 四 一一○○ A高地ニ迫弾落下ス 〓〓○○ 松浦上ト兵以下五?名帰還ス 一九三○ 中隊長帰還ス 小松原少尉報告 一九○○ 於炊事ノ谷?5 〓…〓 水陸両用車二輌〓〓〓〓 〓…〓A高地南?〓…〓 本日ノ作業 幹線掘進二五○米 竝 前進陣地構築作業 十七米?3 戦死戦傷行方不明ナシ 中隊長以下〓〓名異常ナシ 五月二十九日 ○七三○ 松浦上ト兵以下四名前進陣地構築作業ニ 出発ス 〓〓〓〓 小松原小隊ヨリ報告 一一○○ 於炊事谷 二十八日 一 〓〓〓〓 駆潜艇六四四号谷間ヲ艦砲射撃ス 異常ナシ 水陸両用車644ニ連絡ス 二 二二○○ 整備中隊丸木舟附近ヨリ「ドラム缶」一本持ッ テ行ク 三 ○八○○ 現在港内ニハ舟艇〓〓水陸両用車一輌 四 一○三○ 大発一隻来リ人員(兵俘慮不明) (2)の第7葉 http //www.okinawa-sen.go.jp/view.php?no=B0301108の 7/64 萬載?シテ出港 五 一○三○ A高地整備隊地点ニ各々十数発 迫撃砲弾落下ス 一七○○ 原山伍長以下五名俘虜護衛ノ為出発ス 一八二○ 松浦上ト兵以下四名帰還ス 本日作業 幹線掘進(主力) 幅80高50 五○○米 前進陣地(一部) 交通壕五○○米 戦死戦傷行方不明ナシ 中隊長以下〓〓名異常ナシ 五月三○日 ○○〓○ 原山伍長以下参?名帰還ス ○七三○ 松浦上ト兵以下五名前進陣地構築ニ 出発 〓〓〓〓 〓〓〓〓以下〓名監視交代ノ為本部ニ出発ス ○八三○ 小森伍長以下二名帰還ス 一二二〓 〓…〓報告 一二○○ 於炊事ノ谷 第一報告 一 〓〓〓〓 〓〓ノ谷〓〓〓〓〓落下ス 二 ○七○○ 昨二一二○頃海防艦ラシキモノ七十八号 艇ニ連絡ニ行ク人員資材ノ揚陸ナシ 防波堤附近ニ碇泊??ス 三 ○八○○ 水陸両用車二回七八号艇ニ連絡ニ行ク 人員資材ノ揚陸ナシ 四 一○○○ 七八号ヨリ艦砲射撃アリ 我ガ陣地正面ニ落下 スルモ異常ナシ 五 一一○○ 迫撃砲弾整備中隊前進陣地ニ落下ス 六 一二○○ 港内ニハ七八号一艇ノミ (2)の第8葉 http //www.okinawa-sen.go.jp/view.php?no=B0301108の 8/64 一三○○ 中隊長前進陣地ニ出発ス 一三三○ 川崎伍長前進陣地ニ伝令トシテ出発 一六○○ 小松原少尉帰還ス 一六一○ 川崎伍長帰還ス 一六二○ 小松原少尉以下四名阿波連ニ〓〓ノ為出発ス 一六五○ 久保伍長中隊長連絡ノ為出発 一七三○ 久保伍長帰還ス 一八○○桃坂??伍長以下二名監視ノ為本部ニ出発ス 一八三○野村??伍長以下二名帰還ス 二○○○ 池田少尉以下三名帰還ス 二○二○ 八木伍長以下二名中隊長連絡ノ為前進 陣地ニ出発ス 二二三○ 八木伍長以下二名帰還ス 二三三○ 桃坂伍長以下二名帰還ス 二二三○ 杉沼伍長以下二名監視交代ノ為本部ニ出発ス 二三○○ 川崎伍長以下二?名帰還ス 中?隊長報告 一八○○ 於炊事ノ谷 第二報告 一 一四三○ 大発一隻入港シ武装兵四○名上陸サセ直チニ大発ハ帰ル 二 〃 同時刻水陸両用車駆潜艇七九ニ連絡ス 三 一五○○ A高地ニ銃声四発 四 〃 七九号艇未ダ港外ニアリ 本日ノ作業 幹線ノ掘進 高五○〓米 幅80 長180 交通壕 八米 戦死戦傷行方不明ナシ 中隊長以下五四名異常ナシ (2)の第9葉 http //www.okinawa-sen.go.jp/view.php?no=B0301108の 9/64 五月三十一日 ○七三○ 松浦上ト兵以下五名前進陣地構築作業ニ出発ス ○八○○ 久保伍長以下七名前進陣地交代ノ為出発ス 一○○○ 戸次伍長以下七名帰還ス 一一○○ 竹島以下六名捜索ノ為出発ス 一一二○ 池田少尉前進陣地ニ出発ス(交代ノ為) 一一三○ 池田伍長以下三名分哨交代ニ出発ス 一○○○ 中隊長報告 ○九○○ 於炊事ノ谷 第一報告 五月三十日 一 一八三○ 駆潜艇七九号及ビ迫砲整備隊前進陣地ニ射撃 二 ○三三○ 七九号整備隊前進陣地及谷間ヲ射撃ス 仝時座間味方向ニテ対空射撃 一二三○ 田中伍長以下三名帰還ス 一三○○ 竹島伍長以下六名帰還ス 一五三○ 中隊長帰還ス 〓〓〓〓 杉沼伍長帰還ス 〓〓〓〓 八木伍長前進陣地ニ連絡??ノ為出発ス 〓〓〓〓 松浦上等兵以下〓名帰還ス 一七○○ 八木伍長帰還ス 一八○○ 原山伍長以下十一名物資蒐集ノ為阿?里〓〓上 〓〓〓〓〓〓〓〓 〓〓〓〓 小松原少尉以下三名帰還ス 二三○○ 原山伍長以下十一名歸還ス 本日ノ作業 幹線 高50 巾70 長300 交通壕六米 戦死戦傷行方不明ナシ 中隊長以下五四名異常ナシ 六月一日 ○七五○ 長田兵長以下五名前進陣地構築作業ニ出発ス 〓〓〓〓 杉沼伍長炊事ノ谷〓〓ニ連絡ノ為出発ス 丸子伍長松ノ山陣地ニ〓〓〓〓ノ為出発ス 一○一○ 杉沼伍長帰還ス 池田少尉報告 ○八○○ 於前進陣地 第一報告 (2)の第10葉 http //www.okinawa-sen.go.jp/view.php?no=B0301108の 10/64 一 一二○○ 大發一隻離岸ス 二 一三○○ 兵(武装シアラザ?ル)一○名〓〓ドラム缶ヲ幕舎 内ニ運搬ス 三 一四三○ 監視船一隻入港ス 四 一五○○ 監視船(七三〓)出港ス 五 一五○○ヨリ水陸両用車ニヨリ防波堤ニ土砂ヲ 運搬シアリ 之ハ防波堤ノ付ヶ根厚クシテ容 易ニ渡ル如クスルモノト思考ス 六 十七○○ 大発一隻〓〓 現在猶港内ニアリ 七 一日○七○○ 〓ラシキ船入港 水陸両用車ニテ 梱包物ヲ運搬ス 一○四○ 池田伍長〓〓ヨリ連絡ニ来ル 一一一○ 竹原伍長前進陣地池田少尉ニ連絡ノ為出発ス 一二○○ 竹原伍長帰還ス 一三三○ 〓〓〓〓〓〓ヨリ連絡ニ〓ル 〓〓三○ 水勤平山渡嘉志久ニ〓…〓 〓…〓 〓…〓 池田少尉報告 一七○○ 於前進陣地 第一報告 一 〓〓〓〓 水陸両用車輌〓〓〓一三〓〓三輌ヲ以テ 実施ス 此ノ内ノ一輌ハ前報告ノ港内ニアリシ小型 舟艇ナリ 二 一一○○ 大発〓隻阿波連ニ達着 兵一○名上陸 阿波連ヲ散?歩〓〓〓水陸両用車〓乗 艇離岸ス(一三○○)同時大発離岸ス 三 一六○○ 猶水陸両用車二輌ヲ以テ揚陸ヲ実施中 (2)の第11葉 http //www.okinawa-sen.go.jp/view.php?no=B0301108の 11/64 一八二○ 並木伍長松ノ山陣地ニ丸子伍長ノ捜索ニ出発ス 一九三○ 並木伍長帰還ス ○二三○ 小松原少尉以下四名丸子伍長行方不明ノ為捜索ニ出発ス 本日ノ作業 幹線 三三○ 交通壕大五○米 戦死戦傷ナシ 行方不明ナシ 中隊長以下五〓名異常ナシ 防召 古波蔵上等兵現地自活班ニ入ル 六月二日 ○七○○ 松浦上等兵〓〓前進陣地構築作業ニ出発ス ○九○○ 池田少尉報告 第一報告 ○八○○ 於前進陣地 一 一九三○ 〓…〓 二 〓〓〓〓 水陸両用車作業終了 海岸ニ在リ 三、六月二日早朝炊事ノ谷〓〓〓三発艦砲ヲ受クルモ 異常ナシ 〓〓〓〓 丸子伍長帰還??ス 〓…〓 〓〓〓〓 杉沼伍長〓…〓 〓〓〓〓 〓〓〓〓〓帰還ス 〓〓〓〓 池田伍長連絡ニ来ル(分哨ヨリ) 〓〓〓〓 〓〓伍長小松原少尉ニ連絡ノ為出発 一八○○ 結城伍長以下四名芋掘リニ出発ス 一八三○ 松浦上等兵以下四名帰還ス 一九○○ 池田少尉報告 一七○○ 於前進陣地 一 一五○○ 水陸両用車一輌監視船ニ連絡ス 一六○○ 海岸ニ帰ル人員貨物ノ積込??ナシ 二 一六二○ 人員四〓〓〓〓乗船監視船ニ至ル (2)の第12葉 http //www.okinawa-sen.go.jp/view.php?no=B0301108の 12/64 〓〓〓〓 小松原少尉以下二名帰還ス?3 〃 杉沼伍長帰還ス 〃 松本伍長帰還ス 本日ノ作業 幹線 四○○ 交通壕六○○米 戦死戦傷行方不明ナシ 中隊長以下五三名異常ナシ 六月三日 ○五○○ 結城伍長以下四名帰還ス ○七三○ 松浦上ト兵以下三名前陣構築ノ為出発ス ○九四○ 結城伍長以下二名前進陣地ニ連絡ノ為出発ス 一二○○ 結城伍長以下二名帰還ス 一二三○ 中隊長前進陣地ニ巡察ノ為出発ス 一五○○ 竹島伍長前進陣地ニ連絡ノ為出発ス 一六二○ 竹島伍長以下五名渡嘉志久ニ物資蒐集ニ出発ス 一七三○ 竹島伍長帰還ス 一七三○ 池田少尉報告 一五三○ 於前進陣地 第一報告 一 一六四○ 水陸両用車監視船ヨリ海岸ニ帰ル 二 一七一五 大発一隻阿波連方向ノ防波堤ニ 達着、直チニ陸岸ヨリ水陸両用車連絡ノ為 防波堤ニ来リ接?合ヲナス 三 一七四○ 大発監視船ニ立寄リ儀志布方向ニ帰ル 同時水陸両用車モ陸岸ニ帰ル 四 ○八○○ 水陸両用車監視船ニ達着 ○八四○ 陸岸ニ達着 梱包物其ノ他揚陸ナシ (2)の第13葉 http //www.okinawa-sen.go.jp/view.php?no=B0301108の 13/64 五 ○九○○ヨリ記念運動場ニ兵四名ヲ以テ 魚取網?ノ如キヲ展張 直チニ帰ル 六 一二○○ 約二廿?分間艦砲射撃(空包)ヲ実施ス 七 一四三○ 大発一隻入港 防波堤ト城島トノ 中間ニ碇泊シアリ 一七三○ 松浦上等兵以下三名帰還ス 一八○○ 池田伍長分哨ヨリ連絡ニ来ル 直チニ帰ル 一八二○ 中隊長帰還ス 本日ノ作業 幹線 四二○米 交通壕〓〓 戦死戦傷行方不明ナシ 中隊長以下五三名異常ナシ 六月四日 ○七五○ 大木伍長連絡ニ来ル ○八三○ 松浦上ト兵以下七名野菜運搬ノ為旭沢ニ出発ス ○九二○ 吉尾伍長前進陣地ニ連絡ノ為出発ス 一二○○ 吉尾伍長歸還ス 一三三○ 結城以下二名前進陣地ニ連絡ノ為出発ス 一七三○ 結城伍長以下二名帰還ス 一八三○ 竹島伍長以下五名帰還ス 一九○○ 松浦上等兵以下七名帰還ス ○三○○ 小松原少尉以下二名石橋附近ノ敵撤退ノ為出発ス 一九○○ 中隊編成替ス 中隊指揮班 八木 久保 杉沼 第一小隊 池田少尉 伝令 吉尾 連下 田中 (2)の第14葉 http //www.okinawa-sen.go.jp/view.php?no=B0301108の 14/64 第一分隊 今井 川崎 村上 大木 犬塚 座間味 第二分隊 戸次 森山 桃坂 藤本 野村 丸子 第二小隊 小松原少尉 伝令 田中 連下 原山 第一分隊 竹島 池田 野崎 永田 並木 松本 久野 第二分隊 結城 原口 石原 小嶺 松浦 橋田 本日ノ作業 幹線ノ掘進 三二○米 戦死戦傷行方不明ナシ 中隊長以下五三名異常ナシ 六月五日 ○七○○ 原山伍長以下七名前進陣地交代ノ為出発ス ○八○○ 今井伍長以下三名分哨交代ニ出発ス ○八三○ 久保伍長以下七名前進陣地ヨリ歸還ス ○八三○ 池田伍長以下三名歸還ス ○九○○ 池田少尉報告 ○八三○ 於前進陣地 一 一六四五 小発一隻阿波連方向ヨリ入港 達着水陸両用車一輌揚陸 二 同時陸岸ニ在リシ水陸両用車監視船ニ達着 五分ノ後陸岸ニ達着 小發ニ架セラレ阿波連 方向ニ出港ス 三 一七一○ 監視船ニアリシ水陸両用車一城島 ヲ廻リ儀志布方向ニ去ル ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ ※、村上、座間味、小嶺、松浦は当初編成で第3戦隊にいない 連下は、第2中隊第2群長だった。野村、結城は、本部付警戒小隊だった。 (2)の第15葉 http //www.okinawa-sen.go.jp/view.php?no=B0301108の 15/64 (附)監視船ニハ常ニ水陸両用車一輌達着シアリ 四 五日○八○○ 水陸両用車海岸ヨリ監視船ニ 連絡ニ行ク 一二○○ 森山〓伍長以下二名野菜採集??ニ出発 一三三○ 久保伍長以下二名前進陣地ニ連絡ノ為出発ス 一五○○ 中隊長以下二名海岸偵察ニ出発ス 一五三○ 松浦上ト兵以下四名帰還ス 一四○○ 池田少尉報告 前進陣地ニ於テ 一 ○八三○ 水陸両用車阿波連ニ向テ出発ス 二 ○九三○ 自動小銃四連海岸天幕アリ整備 中隊前進陣地ニ向ケ射撃ス 三 一三○○ 敵陣地ヨリA高地ニ對シ??重機ヲ 撃チ込ム 四 監視船〓〓〓〓〓其ノ後異常ナシ 一九○○ 池田少尉殿報告 一八三○ 前進陣地ニ於テ 一 一四二○ 阿波連方向ヨリ水陸両用車一入港 海岸ニアリ 二 一五○○ 兵七~八名海岸ヲブラブラシアリ或 作業シアルヤモ知レズ 三 一七五○ 小発一隻達着 梱包物ラシキモノ ヲ水陸両用車ニ移シ揚陸ス 四 同時艦砲及ビ重機射撃ヲ我ガ監視哨 前面ニ受クルモ被害ナシ 五 監視船ハ異常ナシ (2)の第16葉 http //www.okinawa-sen.go.jp/view.php?no=B0301108の 16/64 本日ノ作業 土ノ運搬作業 戦死行方不明ナシ 中隊長以下五十三名異常ナシ 六月六日 一四三○ 池田少尉報告 一三○○ 於前進陣地 一 六月五日 一八三○ 迫撃砲弾数発炊事ノ谷ニ落下 原山伍長背中ニ破片創ヲ受クルモ元気ナリ 二 一八五○ 小発儀志布方向ニ去ル 三 二三一○ A高ノ方向ヨリ三回ニ亙リ機銃掃射音ヲ 聞ク 四 ○三○○ A高地ノ方向ヨリ機銃掃射音ヲ聞ク 五 ○三二○ 監視船ヨリ監視哨ノ稜線ニ対シ艦砲数 発ヲ受クルモ被害ナシ 六 ○九一○ 監視船阿波連方向ニ去ル 七 ○九二○ 炊事ノ谷及監視哨ノ稜線ニ迫撃砲弾 数発落下 異常ナシ 八 一一四五 小発一隻阿波連方向ヨリ入港 防波堤ニ達 着五名上陸 水遊ビヲ実施シアリ 九 一二二五 東部敵陣ニ方リ自動小銃射撃音ヲ 約二十分間聞ク 射撃方向ハ女河原ノ 方向ナラン 一四○○ 森山伍長前進陣地ニ連絡ニ到ル 一七○○ 森山伍長帰還ス 一七二○ 中隊長東海岸偵察ノ為出発ス(以下二名) 一七三○ 久保伍長以下四名渡嘉志久ニ野菜蒐集ノ 為出発ス 〃 松浦上等兵以下五名芋?運搬ニ出発ス (2)の第17葉 http //www.okinawa-sen.go.jp/view.php?no=B0301108の 17/64 六月七日 一 ○八○○ 野村伍長以下二名前進陣地迄資材取リニ出発ス 二 ○九三○ 野村伍長帰還ス 三 ○九三○ 大木伍長以下四名野菜ヲ持帰ル 四 一一三○ 原山伍長前進陣地ヨリ連絡ニ来リ直帰ル 五 一一三○ 池田少尉報告 一○三○ 於前進陣地 一 一○三○ 大發一隻阿波連方向ヨリ入港シ防波堤ニ達着 水陸両用車大發ニ至リ梱包物ヲ移シ約 二十分ノ後海岸ニ帰ル 大発ハ直ニ城島 ヲ廻リ儀志布方向ニ去ル 二 一五三○ 迫撃砲弾数發整備隊前進陣地〓〓 我ガ監視哨右側ノ谷地ニ落下 異常ナシ 三 一七○○ 整備隊陣地ニ対シ自動小銃射撃ヲナス 四 一七二○ 整備隊前進陣地ヨリ小銃十数発海岸 ニテ水遊ビ敵ニ対シ射撃ヲナス 五 一八二○ヨリ約三十分間東部敵陣地ヨリ整備隊前 進陣地ニ対シ重機射撃ヲナス 六 二三○○ ○二○○ 五~六発迫撃砲ヲ整ビ中隊前進陣地ニ撃込 七 ○六○○ 監視船一隻入港スルモ直ニ出港セリ 八 一八○○ 森山伍長以下三名物資採集ノ為渡嘉志久 ニ向ケ出発ス 九 〃 大木伍長以下四名現地自活班ニ出発ス 春銃??(86234) (2)の第18葉 http //www.okinawa-sen.go.jp/view.php?no=B0301108の 18/64 六月八日 一 ○八○○ 池田少尉報告 ○六三○ 於前進陣地 第一報告 一 一三一五 我監視谷地ニ対シ小銃射撃約十発ヲナス 異常ナシ 二 一四三○ 渡嘉敷湾南海岸ニ於テ爆破作業ニ所ヲナス 一四三五 各一〓 三 一五三○ 小発入港 海岸ニ達着後阿波連方向ニ出港 四 一六三○ 自動小銃数発??渡嘉敷ヨリA高地ニ対シ撃込ム 五 一六○○ 水陸両用KT一渡嘉敷港ニ入港 兵三名上陸 現在 入港中 六 一七○○ 渡嘉敷港突堤ヨリ整備中隊前進地ニ 対シ数回射撃ヲナス、異常ナシ 〓…〓 二 ○九五○ 久保伍長以下四名野菜採集ヨリ帰還ス 三 一三○○ 久保伍長以下二名前進陣地ニ出発 四 一六四○ 久保伍長以下二名帰還ス 五 一七○○ 池田少尉報告 第二報告 於前進陣地 一 ○六○○ 渡嘉敷ヨリ監視哨前面ニ対シ自動小銃数連 射ナスモ異常ナシ 二 ○六四○ 東部敵陣地ヨリA高地ニ対シ迫撃砲十数発撃ツ モ異常ナシ 三 ○八四○ 東部敵陣地ヨリA高地ニ対シ迫撃砲約十発 異常ナシ 四 ○九一○ 監視哨前方ニ自動小銃五連射 海岸ヨリ撃ツモ異常ナシ 五 ○九○○ 海岸ヨリA高地ニ対シ自動小銃大連射ナスモ異常ナシ 六 一○三○ 渡嘉敷ニ於テ発破ノ音〓発 同時女河原方向ニ 自動小銃ノ音十数発 七 一一○○ 監視哨谷地ニ迫撃砲弾十数発落下 異常ナシ 八 一三一○ 監視船一隻入港 同時刻監視哨前面谷地 (2)の第19葉 http //www.okinawa-sen.go.jp/view.php?no=B0301108の 19/64 並ニA高地側斜面ニ十数発落下スルモ異常ナシ 九 一四○○ヨリA高地並ニ炊事谷ニ対シ五分~十分間 置キニ四~五発迫撃砲ヲ旧慰安所附近 ヨリ射撃ス異常ナシ 十 一四五○ 炊事ノ谷艦砲射撃二十数発ヲ受クモ 異常ナシ 監視哨軽掩蓋並ニ元我々分哨ノ在リシ前 方ノ峠附近ニ対シ敵ハ火力ヲ集中シアル モノノ如シ 三叉路ニモ迫撃砲団数発落下 スルモ異常ナシ 六、〓〓○○ 森山伍長以下〓名物資採集ヨリ帰還ス 〓〓○○ 丸子伍長〓…〓為出発 本日ノ作業 棲息設備 中隊長以下五十三名異常ナシ 六月九日 ○七一○ 丸子伍長帰還ス 一〓〓〓 池田少尉報告 第一報告 一○○○ 於前進陣地 一 一一〓〓 水陸両用TK監視船ニ連絡 直チニ湾岸ニ〓〓 二 一四三○ヨリ一六三○迄約五分間置ニ艦砲射撃及機重 機関砲射撃ヲ監視船ヨリ又迫撃砲ヲ敵陣 ヨリ主トシテ整備隊前進陣地並ニ我ガ〓 〓壕附近及ビ〓〓〓〓〓〓A高地北側斜 (2)の第20葉 http //www.okinawa-sen.go.jp/view.php?no=B0301108の 20/64 面ニ対シテ射撃ス 此間旧分哨ノ在リシ峠ノ上流谷地ニ 於テ直径一○米位ノ火災アリタリ 三 一七三○ 駆潜艇(監視船)城島ノ北側ヲ迂回シ整備中隊 前進陣地方向ニ艦砲射撃ヲ二回 四 一八三○ 監視船渡嘉敷港ニ入港 同時刻迄連続的ニ迫撃 砲ガA高地及整備中隊前進陣地ニ射撃ス 其間 不連続〓自動小銃及ビ重機ノ射撃音聞ユ 又水 陸両用車同時刻陸岸ニ連絡ス 五 二○○○ 自動小銃整備隊前進陣地〓…〓 六 二四○○ 迫撃砲二発女河原方向ニ〓…〓 七 ○五三○ 水陸両用車監視船ニ〓〓〓〓〓〓ニ達着 八 〓〓〓〓 監視船阿波連方向ニ出港ス 九 〓〓〓〓 八木〓…〓ノ為出発 〓…〓 〓 一八〓〓 久保伍長以下四名野菜採集ニ出発ス 本日ノ作業 棲息設備 中隊長以下〓…〓 六月十日 ○六○○ 田中伍長以下四名前進陣地交替出発 ○六三○ 藤本伍長以下〓名前進陣地交替出発 ○七三○ 並木伍長以下五名前進陣地ヨリ帰還ス ○九三○ 中隊長以下三名前進陣地ニ向ケ出発ス ○九○○ 今井伍長以下五名交代終帰還ス (2)の第21葉 http //www.okinawa-sen.go.jp/view.php?no=B0301108の 21/64 〓 ○九三○ 池田少尉報告 ○七○○ 於前進陣地 第一報告 一 一○三○ 水陸両用車渡嘉敷港出航儀志布ニ向フ 約二十分後帰港ス 二 一三○○ 慶良間方面ヨリ三発監視哨谷地上空ニ 艦砲射撃ヲナスモ異常ナシ 三 一四〓〓~一六一○ 五分間〓一○分置キニA高地並ニ 艦砲〓〓〓異常ナシ 四 〓〓〓〓 大発〓阿波連方向ヨリ渡嘉敷入港 突堤外 〓…〓阿波連方向ニ出港ス 五 〓〓〓〓 〓…〓渡嘉敷港入港ス 六 〓〓〓〓 監視船〓…〓突堤外百米ニ定泊シ 同時刻〓〓〓監視船連絡〓〓達着 七 〓〓○○ A高地〓…〓小銃並ニ重機音約十分 毎ニ〓〓〓〓〓〓艦砲ヲ交ユ 八 〓〓〓〓 〓前ト同ジ状況ナリ 〓〓〓〓 〓 〓四〓〓 迫撃砲及ビ曳光弾ヲ整備中隊前 進陣地方向ニ約一時間ニ亘リ盛ンニ射 撃スルモ異常ナシ 〓 〓〓〓〓 八木伍長以下二名前進陣地連絡ニ出発 〓 〓〓〓〓 八木伍長以下二名連絡ヲ終ヘ帰ル 〓 〓〓〓〓 中隊長巡察ヲ終ヘ帰還ス 〓 〓〓〓〓 西森兵長?以下約五名薪運搬ニ出発ス (2)の第22葉 http //www.okinawa-sen.go.jp/view.php?no=B0301108の 22/64 〓 一九○○ 田中伍長前進陣地ニ伝令トシテ来リ直ニ帰ル 池田少尉報告 於前進陣地 第二報告 一 ○七三○ 水陸両用車監視船ニ連絡ニ行キ兵員一○名 ヲ上陸セシム 一 六月十日 一一○○ 大發一隻入港干潮ノ為坐礁シ水陸両用車 ニテ兵員約一○名梱包物二個ヲ揚陸セシム 二 一一○○ 監視船阿波連方向ニ出港ス 三 一五○○ 水陸両用車大發二達着 三十分後陸岸ニ帰ル 四 一六○○ 小発〓隻儀志布方向ヨリ海岸ニ達着 二隻 〓〓〓〓〓〓〓〓儀志布方向ニ出港セリ 〓〓〓〓二十五名〓外兵乗船シアリタリ 五 一七○○ 大發一隻儀志布方向ニ出港セリ 本日ノ作業 〓交通壕構築?5 中隊長以下五十三名異常ナシ 戦死戦傷行方不明異常ナシ 六月十一日 曇 一 一一○○ 久保伍長以下四名野菜採集ヨリ帰還ス 〓 〓〓〓五 八木伍長以下〓名前進陣地連絡ヘ出発ス 〓 一〓〓〓 丸子伍長帰還ス 〓 一二〓〓 小森伍長野菜運搬連絡ノ為帰還ス 〓 一六四五 池田少尉報告 於前進陣地 第一報告 一 敵ハ〓〓〓〓〓〓附近ニ陣地構築シアリテ記念 運動場附近ニ天幕及ビ鉄條網〓〓〓〓〓〓 モノノ如キモ詳細ヲ得ズ (2)の第23葉 http //www.okinawa-sen.go.jp/view.php?no=B0301108の 23/64 二 ○九三○ クリ舟一隻ニ住民五 一二○○ 〃 ニ兵三住民七ノ二隻ヲ以テ 防波堤外ニ網ヲ以テ魚取リセリ 四 一二○五 小発一隻儀志布方向ヨリ入港シ水陸両用 車ニ依リ二十五名上陸セシム 一三○○離岸ス 六?一三〓〓 大発一隻儀志布方向ヨリ入港シ水陸 両用車ニヨリ住民三五名(〓〓〓〓)ヲ 上陸セシム 一七?○○出港ス 七?敵ノ記念運動場陣地ニ〓…〓 約十〓…〓 地図 (2)の第24葉 http //www.okinawa-sen.go.jp/view.php?no=B0301108の 24/64 一七○○ 小森伍長野菜収集ノ為出発ス 一七○○ 杉沼伍長以下四名野菜収集ノ為出発ス 本日ノ作業 棲息設備作業 中隊長以下五拾参名異常ナシ 戦死戦傷行方不明ナシ 六月十二日 ○七三○ 八木伍長以下四名前進陣地ニ出発ス ○八○○ 結城伍長以下二名分哨交代ニ出発ス ○八二○ 中隊長部隊本部ニ集合 ○八三○ 池田少尉報告 於前進陣地 第一報告 十一日 一 二○二五 阿波連方向ヨリ監視船一隻渡嘉敷港 外ニ?碇泊シ野嘉良崎儀志布方向ニ対 シ約一五分間ニ渡リ艦砲射撃ヲナス 二 二○四五 阿波連方向ニ出港セリ 一○二○ 中隊長歸還ス 一○○○ 竹島伍長以下二名帰還ス 一一○○ 久保伍長以下二名前進陣地ニ連絡ノ為出発ス 一七○○ 久保伍長以下二名帰還ス 一七○○ 永田兵長整備隊附ヲ命ゼラル 一六三○ 軍夫平山福縁病亡ス 本日ノ作業 棲息設備作業 中隊長以下五拾参名内永田兵長 整備中隊 平山死亡 現在五拾一名異常ナシ 戦死戦傷行方不明ナシ (2)の第25葉 http //www.okinawa-sen.go.jp/view.php?no=B0301108の 25/64 六月十三日 ○七○○ 座間味上ト兵現地自活班附ヲ命ゼラレ出発ス ○七三○ 久保伍長以下弐名前進陣地連絡ノタメ出発ス ○八四○ 川崎伍長前進陣地連絡ノタメ出発 ○九○○ 池田少尉以下二名帰還ス ○九三○ 中隊長巡察ノタメ前進陣地ニ向フ ○九三○ 池田少尉以下二名高取少尉戦死葬儀ニ〓 到ノタメ出発 一○二○ 池田少尉以下弐名帰還ス 一○○○ 杉沼伍長以下四名帰還ス 一一○○ 原山伍長以下二名帰還ス 一一三○ 池田少尉前進陣地ニ向フ 〓〓〓○ 中隊長帰還ス 第二報告 池田少尉報告 於前進陣地 ○八○○ 一 〓〓〓〓 部落民〓名「クリ舟」使用シ(三隻)湾内ニ 於テ魚取リヲナセリ 二 一四〓〓 敵三○名来攻ス 三 一四○○ 大發一隻入港 将校ラシキ者一名上陸ス 梱包物多数揚陸ノ後一八○○出港ス 此ノ際兵九名ヲ乗セテ帰ル 一七○○ 池田少尉報告 於前進陣地 一六二○ 一 ○九○○ 小發一隻儀志布方向ヨリ〓リ来リ兵三名ヲ 上陸セシメ再ビ同方向ニ出発ス 二 ○九四○ 大発一隻儀志布方向ヨリ来リ空箱戸板 等ヲ揚陸ス ※続きはこちら http //www16.atwiki.jp/pipopipo555jp/pages/2462.html#id_d119dca4 乱丁・落丁の検討 原典参照 http //www.okinawa-sen.go.jp/view.php?no=B0301108 海上挺進第三戦隊「第三中隊戦闘要報控」(2)1/3 葉 読み取れる月日 特記または留意事項 判定 1/64 自五月二十四日至七月七日 2/64 自〓…〓〓…〓七月七日 3/64 4/64 〓月二十〓日 5/64 〓〓二十七日五月二十八日 6/64 五月二十九日 7/64 五月三○日 8/64 7/64と連続性あり 9/64 五月三十一日六月一日 10/64 11/64 六月二日 12/64 六月三日 13/64 六月四日 14/64 六月五日 15/64 16/64 六月六日 17/64 六月七日 18/64 六月八日 19/64 六月九日 20/64 六月十日 21/64 20/64と連続性あり 22/64 六月十一日曇 23/64 要検証筆跡連続 24/64 六月十二日 25/64 六月十三日 http //www.okinawa-sen.go.jp/view.php?no=B0301108 海上挺進第三戦隊「第三中隊戦闘要報控」(2)2/3 葉 読み取れる月日 特記または留意事項 判定 26/64 要検証筆跡連続 27/64 六月十四日 28/64 六月十五日 29/64 要検証筆跡連続 30/64 六月十六日 31/64 六月十七日 32/64 番号連続性有 33/64 番号連続性有 34/64 六月十八日 35/64 六月十九日 36/64 別記メモか? 37/64 六月二十日(水) 38/64 六月二十一日 39/64 要検証筆跡連続 40/64 六月二十二日(木) 41/64 要検証筆跡連続 42/64 六月二十三日(土) 43/64 六月二十四日(日) 44/64 六月二十五日 45/64 六月二十六日(火)六月二十七日(水) 46/64 六月二十八日(木) 47/64 六月二十九日(金)六月三十日(土) 48/64 七月一日(日)七月二日(月) 49/64 要検証連続 50/64 七月三日(火)七月四日 http //www.okinawa-sen.go.jp/view.php?no=B0301108 海上挺進第三戦隊「第三中隊戦闘要報控」(2)3/3 葉 読み取れる月日 特記または留意事項 判定 51/64 七月五日(木) 52/64 七月六日七月七日(土) 53/64 別記メモ挿入と思われる 54/64 六月二十日 55以降は37以降と重複 55/64 六月二十一日 56/64 六月二十二日 57/64 六月二十四日 6/23欠落 58/64 六月二十六日 6/25欠落筆跡違い 59/64 六月二十九日 6/27,6/28欠落 60/64 六〓…〓七月一日(日)七月三日(火)七月四日 要検証連続 61/64 七月五日(木) 62/64 要検証連続 63/64 集合写真 64/64 金毘羅神宮での皆本中隊写真 御意見欄 名前 コメント すべてのコメントを見る 海上挺進第三戦隊「第三中隊戦闘要報控」(1) 海上挺進第三戦隊「第三中隊戦闘要報控」(2)1/3 海上挺進第三戦隊「第三中隊戦闘要報控」(2)2/3 海上挺進第三戦隊「第三中隊戦闘要報控」(2)3/3 「海上挺進第三戦隊陣中日誌」の研究
https://w.atwiki.jp/textlib/pages/437.html
鳩山ですが会談は失敗です http //toki.2ch.net/test/read.cgi/army/1283323308/ 561 名前:名無し三等兵[sage] 投稿日:2010/09/02(木) 01 05 44 ID ??? AH-64Dが貧乏神化するなんて10年前じゃ 誰も思わなかっただろうな・・・ 562 名前:七猫伍長 ◆4gYfuUCcAY [sage] 投稿日:2010/09/02(木) 01 10 15 ID ??? 561 AHの価値が実際は低下していたという現実は、 10年前では・・・少なくとも、マニアレベルでは気づけませんでした。 木元氏の著作などで「1対16のキルレシオは机上の空論」とは、聞いていましたけどね。 564 名前:名無し三等兵[sage] 投稿日:2010/09/02(木) 01 11 41 ID ??? 携帯SAMが発達しすぎだろ。 566 名前:|日0TK@寧々さんのおっぱいマイスター ◆Y2ynCgeGhk [sage] 投稿日:2010/09/02(木) 01 15 32 ID ??? 562 実はAPFSDSによる対空戦闘が非常に有効、とか、ね。 ところでまあパンツァー、なんでハイマウントHMGの意図が解らないの? 568 名前:名無し三等兵[sage] 投稿日:2010/09/02(木) 01 18 34 ID ??? 562 10年前だと 「日本の地勢だと視界と気象条件等によっては 1対2程度まで落ちる状況がある」 みたいな話が出はじめて、AHってそんな脆弱なのか でもヨーロッパの平原や中東では有効なんだろうな、 と思ってたなぁ イラク戦争の経緯が明らかになるにつれて 回転翼機の脆さと地上部隊の防空能力の進化が 洒落にならないと思ったわ 570 名前:名無し三等兵[sage] 投稿日:2010/09/02(木) 01 22 12 ID ??? 基本対戦車攻撃ヘリコプターは稜線から目を出して、ミサイルを撃つのに最適化されてて敵がウヨウヨ居る街中でホバリングするとか想定外だものな 572 名前:名無し三等兵[sage] 投稿日:2010/09/02(木) 01 26 21 ID ??? 568 イラク戦争のAH-64フルボッコは米軍側の連携ミスもあるけど あんだけ、ローテクな対空陣地でも有効だったということを知らしめる 貴重な戦闘だよな 573 名前:名無し三等兵[sage] 投稿日:2010/09/02(木) 01 27 53 ID ??? 対戦車ヘリって待ち伏せされることをあまり考えてないもんな 某演習場近くで廃道から林道に出たら、すぐ近くにAH-1Sがいて向こうがビビっていた こっちは音でいるのわかってたけど 575 名前:七猫伍長 ◆4gYfuUCcAY [sage] 投稿日:2010/09/02(木) 01 36 53 ID ??? 566 そのあたりは、オーストリアのステアー軽戦車のシミュレーターでさえ、 TKGによる対AH戦闘が盛り込まれていたと、何かの記事で読みました。 >ハイマウントHMG やはり火制範囲の拡張を狙って、でしょうか? 後は操作性とか・・・90TKのHMGは、素人目にも使いづらそうでした。 568 私も同じような経緯で、AHの価値の転落を見てしまった感じです。 実際、総火演で87AWが出演し始めましたが、23年前の車輌でさえ、 あの即応性と火力じゃ・・・・ヘリは木っ端微塵ですよ。 570 まして敵地上部隊が旧式でもSAM、AWを有していた場合、大損害ですからね。 逆に超音速の出る攻撃機は、下手に手を出すとこっちが全滅しかねない、と。 576 名前:名無し三等兵[sage] 投稿日:2010/09/02(木) 01 41 27 ID ??? 575 対空射撃用じゃなかったっけ>ハイマウント 577 名前:七猫伍長 ◆4gYfuUCcAY [sage] 投稿日:2010/09/02(木) 01 50 52 ID ??? 576 ああ、成る程・・・・ 一瞬もしもハイマウントで対空射撃なら、GAU-21(M2改)があればと思ったり。 578 名前:名無し三等兵[sage] 投稿日:2010/09/02(木) 01 52 58 ID ??? 577 どっかに20ミリクラスの機関砲のせた戦車があったような・・・ 579 名前:名無し三等兵[sage] 投稿日:2010/09/02(木) 01 57 59 ID ??? 578 仏蘭西のAMX-30とかかな? あれは主砲同軸+上下角で対空用だった気がする 580 名前:名無し三等兵[sage] 投稿日:2010/09/02(木) 01 59 00 ID ??? あと、T-72の砲塔側面にパック式に装備するのも合ったように 581 名前:名無し三等兵[sage] 投稿日:2010/09/02(木) 02 02 14 ID ??? 580 チェコのモデルナ? 582 名前:七猫伍長 ◆4gYfuUCcAY [sage] 投稿日:2010/09/02(木) 02 03 32 ID ??? 578 AMX-30/40はオチキス20mmを搭載していましたね。 ルクレールでは過剰、不要と取捨選択されましたが。 580 確かスロヴァキアのT-72M2戦車ではないかと。 BMP-2と同じ30mm機関砲を、砲塔側面に搭載していました。 587 名前:名無し三等兵[sage] 投稿日:2010/09/02(木) 02 16 25 ID ??? 582 圧巻はMBT-70のRh202だな 車内からの遠隔操作式で、対地モードと対空モードが有り対空モードでは砲塔内から迫り出してきて射角が大きくなるw 593 名前:七猫伍長 ◆4gYfuUCcAY [sage] 投稿日:2010/09/02(木) 03 03 15 ID ??? 587 あの戦車は何でもアリでしたからねえ・・・・ まあ、M1とレオパルト2という傑作の母体になりましたが。 逆に、今の技術で単独開発で、アレに近い戦車を見てみたい。 一瞬だけそう思いましたが、そんなことするなら、 車体が同じAWやFVを作った方がマシですね、はい。 民主党ですが猛暑です http //toki.2ch.net/test/read.cgi/army/1283665241/ 623 名前:名無し三等兵[sage] 投稿日:2010/09/05(日) 22 39 36 ID ??? 157 名前: 都会っ子(アラバマ州)[sage] 投稿日:2007/11/27(火) 11 12 40 ID B34QBaEa0 まあ、本当の理由は、実際に使ってみたら、物凄いタコなヘリだったからなんだけどな。 赤外線暗視装置は旧式だし(日本製に交換すると契約違反) 対空ミサイルも旧式だし(日本製に交換すると契約違反) 対戦車ミサイルは射程短いし威力も弱い(日本製に交換すると契約違反) 実は被弾に弱く防弾も甘かった(日本製素材に交換すると契約違反) 今時関節ローターなので整備に手間がかかって運動性が悪い エンジン関連の寿命が無茶短くて頻繁に交換が必要(運航経費がF-15戦闘機並み) 前進中は暗視照準が出来ない不思議 前進中にミサイル撃つと操縦席を噴射炎で炙って目潰しする不思議(ミサイルが悪い) 自分の撃ったミサイルの噴射炎でローター叩いて墜落する不思議 ↑だから空中停止しないと撃てないし片舷は実質使用不能なので搭載量は実は見掛けの半分 攻撃ヘリとしては運動性が悪くて、日本の山地でNOE飛行ができない 飛行運動に制限があって、超過すると立て直し不能のスピンを起こして墜落する 以上を受け取ってから知った陸上自衛隊の失望・・・ 171 名前: 都会っ子(アラバマ州)[sage] 投稿日:2007/11/27(火) 11 33 52 ID B34QBaEa0 165 イラクの戦場で、空中に停止しないと何も出来ないので ゲリラのカモにされてる(ひどいとRPGで狙われて落とされてる 168 米軍も調達停止を決めたでしょ。 そのときに議会に出たGAOの報告書にずらずらと出てる。 アメリカはちゃんと議会と委員会が機能してるから この手の軍隊の装備なんかの問題も 徹底的に調べてこき下ろして、可能な範囲で公表する部門がある。 F/A-18EとかC-17とかC-130Jが、 どれだけウンコな飛行機なのかも笑えるぐらいに出てる。 --------------------------------------- これは何についての話なんだろう 630 名前:名無し三等兵[sage] 投稿日:2010/09/05(日) 22 42 33 ID ??? 623 アパッチか 633 名前:名無し三等兵[sage] 投稿日:2010/09/05(日) 22 43 56 ID ??? 富士重工も防衛産業から手を引きたいんじゃねいかな? 634 名前:名無し三等兵[sage] 投稿日:2010/09/05(日) 22 44 00 ID ??? 623 判らない筈が有るまい 635 名前:名無し三等兵[sage] 投稿日:2010/09/05(日) 22 44 21 ID ??? 623 でもAH-1Sの頃と同じ制限なんだよね。 TOWと79式の話もあるし。まあ、1Zでも きっと同じ制限なんだろうな。 637 名前:名無し三等兵[sage] 投稿日:2010/09/05(日) 22 45 07 ID ??? 623 陸自は欲しくて欲しくてしょうがなかったんだもの 取得せずに後悔するより、取得して後悔する方がましでは 638 名前:名無し三等兵[sage] 投稿日:2010/09/05(日) 22 45 10 ID ??? 623 富士重がババ引いた某攻撃ヘリのお話? 640 名前:名無し三等兵[sage] 投稿日:2010/09/05(日) 22 46 26 ID ??? 623 アパッチ以外に無いだろw 641 名前:名無し三等兵[sage] 投稿日:2010/09/05(日) 22 46 36 ID ??? C-130Jがうんこなのはわかるけど C-17もうんこなのか 647 名前:七猫伍長 ◆4gYfuUCcAY [sage] 投稿日:2010/09/05(日) 22 51 28 ID ??? 632 これから五年、十年と才能を伸ばして行けただろうに、 何ともまあ・・・興味のない分野でも、才能がある人が、 若くして他界するのは辛いですな。 623 色々問題があるのは認めるけど、ヘルファイアってそんなに性能不足かね? そりゃ小型SSMの、96MPMSと比較しちゃ可哀想だが。 653 名前: ◆2Ys/AQ6eG2 [sage] 投稿日:2010/09/05(日) 22 53 02 ID ??? だからアパッチじゃなく1Zにして時間を稼ぎ、その間にOH-1をAH化する研究を進めれば・・・ 富士に独自開発させてもいいし・・・・・・ 655 名前:名無し三等兵[sage] 投稿日:2010/09/05(日) 22 53 31 ID ??? 647 射程を稼ぐ為の飛行プロファイルの問題 発射直後に大仰角で弾道飛行を始める際に発射母機のローターを掠めるとか 659 名前:名無し三等兵[sage] 投稿日:2010/09/05(日) 22 54 49 ID ??? 逆転の発想だよ AHなんて要らないと思えばいいのさ 660 名前:七猫伍長 ◆4gYfuUCcAY [sage] 投稿日:2010/09/05(日) 22 54 56 ID ??? 653 というかAHの価値が低下してるって話も、ありますからねえ。 確かに旧くなってるとは言え、アパッチは戦闘ヘリの中では最強クラスです。 それがイラクで大損害を被るってのは、 性能と言うより性質が近代戦に適合しなくなったんじゃ。 661 名前:名無し三等兵[sage] 投稿日:2010/09/05(日) 22 55 14 ID ??? 637 でも一番悲惨なのは、性能が思ってたよりヘボかった事よりも、旧式の対空火器如きにアパッチ部隊が歯が立たなかった事じゃないかと。 まるでドレッドノートのせいで完成前に意義を失った薩摩級戦艦のようだ。 662 名前:名無し三等兵[sage] 投稿日:2010/09/05(日) 22 55 20 ID ??? 川崎のニンジャヘリを改造してアパッチのかわりにしてくれ 663 名前:名無し三等兵[sage] 投稿日:2010/09/05(日) 22 56 11 ID ??? 653 それだと日本側が研究用に欲しかったデータリンクと ミリ波レーダーが手に入らない。1Zのミリ波レーダーは オプションで武装翼に搭載するので搭載量半減、しかも 視界が片側しか見れないし。 ついでに既に言われているけどAH-1sですら搭載品制限で 日本製MAT搭載できずTOWと79式と同じようなもの運用する ハメになっている。海自のSH-60kにたいするシコルスキーの 態度のようにヘリは基本的にガード固いから1Zならというのも 幻想に近い可能性が高い。 665 名前:名無し三等兵[sage] 投稿日:2010/09/05(日) 22 56 25 ID ??? 海外製兵器の魔改造禁止って、なぜ? 666 名前:七猫伍長 ◆4gYfuUCcAY [sage] 投稿日:2010/09/05(日) 22 56 33 ID ??? 655 あーあ、そりゃ危なくて使えませんなあ。 そういえば富士でもチェーンガンの発砲は行っても、 ヘルファイアは使わないんですよねえ。 12旅団は空中機動より、普通に機械化した方が良いんじゃないかなあ。 667 名前:名無し三等兵[sage] 投稿日:2010/09/05(日) 22 56 34 ID ??? これからはスカウトヘリに限定的な対地・対戦車攻撃能力を 持たせたようなモンになるんじゃねえの? ステルスヘリは米軍ですら配備出来なかったし 670 名前:舞鶴の質屋 ◆Wcnk3S8mG6 [sage] 投稿日:2010/09/05(日) 22 57 11 ID ??? 660 肩撃ち式SAMなどの携行型対空兵器性能が飛躍的に上がったという考えもできるんじゃないかな。 672 名前:名無し三等兵[sage] 投稿日:2010/09/05(日) 22 57 32 ID ??? 659 実際に要らなくなる可能性が。イラクで防空陣地に居たのが87式だったら何機が逃げて来れたやら。 673 名前: ◆2Ys/AQ6eG2 [sage] 投稿日:2010/09/05(日) 22 58 18 ID ??? 660 ある程度自律飛行出来るUAV編隊とそれを前線で管制する指揮ユニットができれば・・・ 675 名前:七猫伍長 ◆4gYfuUCcAY [sage] 投稿日:2010/09/05(日) 22 59 05 ID ??? 670 672 それもありますし、あの旧式なシルカを相手にしても、 かなりの数が撃墜されたと言いますからね。 P-SAM改や87AWに狙われたら、どうなることか。 静内で既に悲惨な結果が出ていたりして。 676 名前:名無し三等兵[sage] 投稿日:2010/09/05(日) 22 59 21 ID ??? アフガンでもスティンガーに相当ハインドはやられているでしょ その頃からヘリの脆弱性はもっと考えられるべきだったのかも 678 名前:名無し三等兵[sage] 投稿日:2010/09/05(日) 22 59 43 ID ??? 665 ライセンス生産契約では当たり前の事 イタリアの76mm砲も日本はアメリカからのサブライセンスで(ry 679 名前:名無し三等兵[sage] 投稿日:2010/09/05(日) 22 59 49 ID ??? 665 改造するってことは、その兵器のハード面は ほぼすべてをさらけ出すって意味なわけ。 アパッチとかのケースだと特にヘリで進歩が 止まり気味なアメリカ的にはあまり技術を 出したくない模様。 自国のミサイルや部品が売れなくなる という面もあるけどね。 683 名前:名無し三等兵[sage] 投稿日:2010/09/05(日) 23 02 10 ID ??? 665 勝手に弄れない契約になってるから ラ国 だからこそF-2では日本が開発(日米共同)したし、台風の技術公開&改造容認 が破格の条件と言われる。 684 名前:名無し三等兵[sage] 投稿日:2010/09/05(日) 23 03 15 ID ??? 671 日本技術者「う~ん、まず機体のサイズアップして燃料タンクとAAM-4と5とASMを積むスペース確保するか」 685 名前: ◆2Ys/AQ6eG2 [sage] 投稿日:2010/09/05(日) 23 03 28 ID ??? MANPADSがあれだけ出回ればヘリはもうただの的なんだろうなと ミサイル発射時に静止するAHを見つけた携SAM持ち歩兵のヒャッハーさは想像に難くないw 686 名前:名無し三等兵[sage] 投稿日:2010/09/05(日) 23 04 32 ID ??? 673 使い捨て気分で危険地域に投入して在庫一掃セールをした とマスゴミに叩かれますね 不適切が巡航ミサイルばかり撃ってた時に言われた サロゲート」で軍用サロゲートで演習中に被弾して乗り換える際に「只じゃないんだぞ!」と連隊長がw 687 名前:名無し三等兵[sage] 投稿日:2010/09/05(日) 23 04 58 ID ??? ヘリコプターはそんなに速くないからな~ 688 名前:名無し三等兵[sage] 投稿日:2010/09/05(日) 23 05 34 ID ??? 673 現状無人機は自律飛行だと再利用できる巡航ミサイルに しかならないのと、人間が介したやつはいつまでたっても パワージャミングに対応できるのか疑問があったり。 前者はレスポンスが絶望的で後者は使用不能のリスクが。 あと性能的に軽飛行機程度のプレデターがF-16と同じ値段という面も。 690 名前:名無し三等兵[sage] 投稿日:2010/09/05(日) 23 05 40 ID ??? 661 でもイラクでの戦例では、大量の旧式対空砲火群をアパッチに向けた兵員の 人命がべらぼうに安かった・・ という事情もありますからね。 先進国の兵隊ではあんな特攻隊まがいの戦法は取れませんし。 でももっと人命の安い北朝鮮なら確実にやりそうですが。 693 名前: ◆2Ys/AQ6eG2 [sage] 投稿日:2010/09/05(日) 23 06 58 ID ??? 686 そのときはパイロット養成の為のコストとUAVのコストの差を延々と説明すればいいのよ もちろん説明役はゲルにお願いしようw 694 名前:名無し三等兵[sage] 投稿日:2010/09/05(日) 23 07 11 ID ??? 688 価格に関しては量産機と手作りの低量生産機とを一緒にする訳には 696 名前:名無し三等兵[sage] 投稿日:2010/09/05(日) 23 07 57 ID ??? 623 いやそれ攻撃ヘリならどこのも大体そうだから 期待が外れたってのはアニメ厨の脳内攻撃ヘリと比較してのことじゃね?
https://w.atwiki.jp/talesrowa/pages/397.html
おわりのげんおん/phantasm scape もうずっと歩いてきた。ある1つの目的のためにずっと彼は戦ってきた。 けれども大切だった少女に彼は否定されて、彼もそれを思い出して、旅は終わってしまった。 ぼろぼろになった彼を休める安息の場所は、足元にある冷たい地面だけ。 演目を終えた彼に拍手を。そして今一度のアンコールを。ささやかに幕を開けるこれは、もう1つの愛の物語。 □ 何も見えない。光の射さない無明の世界が広がっている。 頬を撫でる冷気を孕んだ爽やかな風。まるで全身の熱を奪っていこうかとするような無慈悲な風に、私の身体は震えました。 ――それでも私は歩いて行きます。例え目の前が真っ暗な世界だとしても、臆せずに私は歩いて行きます。 頼りにすべきものはこの杖だけ。モノを掴むという感触がとても心強い。 それもこの内側から悲鳴を上げる身体の前では、心もとない存在かもしれません。 杖を前に出すたびに地面に散らばった何かに引っ掛かり、それに手をかけ、力を振り絞って越えていくのですから。 息を吐くたびに、黒い視界が白くぼやけていく感覚に襲われます。 途切れ途切れにこぼれる息に紛れた声は、もはや言葉を成していませんでした。 「……あぅっ!」 何かの残骸の先にも同じようなものは広がっていて、そのままつまづいてしまうことも多くありました。 体勢を崩し、がらがらと盛大な音を立てて私はその中に埋もれてしまいました。 けれども、私は手離しません。 まっすぐに伸びた棒切れも、必ず会ってみせるという希望も。 そして膝をつき、手で何とか礫を払い、杖に力を込めて立ち上がるのです。 ぐっと地面を押さえつける感触が杖から手へと伝わり、踏み締めるような確固とした手触りは私に活力を与えてくれました。 まだ大地の上に立つことを私は許されているのです。 ならば、許されている限り歩みを止めてはいけないのが道理でしょう。 正直に言ってしまえば、心の中で澱む不安は私の心を切り裂き、引き千切ろうとし、 いつも止めてしまえ、諦めてしまえと囁きかけています。 それでも、前へ進みました。 耳は塞ぎません。片方の手は杖を握るために、もう片方の手はあの人を見つけたときに彼の手を握るため在るのです。 あの人を、クレスさんを止めなければいけない。 その思いだけが、私を前へ前へと進ませていきます。 ティトレイさんは今頃、あの場にいた2人を止めていることでしょう。 とても救われたのと同時に、嬉しかった。 分かっていたからこそティトレイさんは私を1人で行かせてくれたのです。 もしあのまま着いてきてしまったら、どちらもクレスさんに殺されてしまっていたかもしれない。 私が言うのも何だか不思議ですけども、クレスさんはとても強い方ですから。 勇猛果敢に前線で戦い、私達を守り、それでも優しさを失わない人。 『そんな、残念だな』 どこかにいる彼が呟きました。 『僕はもっともっと人を殺したくてたまらない。満たされない気持ちを癒す血が欲しくてたまらない』 闇の中に紛れているその人の声は、どこか嬉々として上擦っていて、寒気を催させるようなものでした。 あの人の姿が私の目に結ばれます。 裂けてしまいそうなほどの笑みが、あの人の顔面の皮膚の上に張り付いていました。 身体が赤くて赤くて、バンダナもマントも区別が付かないくらいに真っ赤で、 左手に握る剣も同じように真紅に塗られて、何もかもその色に染まっていて―――― 私の知っている優しさなんて、どこにも見当たらない。 ……止める? 殺される? 私は、クレスさんを心のどこかで殺人鬼と認めている? なんて嘆かわしい女でしょうか。クレスさんはそんな人ではないと、散々口に出していたのに。 ここは閉ざされた世界。崩壊した村。空は恐ろしいほどに暗い。 緑も生命も息絶えたこの地に、私の求める優しさなど、どこにあるというのですか? □ 僕は歩く。よろよろと群青の空を駆り心臓の高鳴りすら聞こえないほどに激走するも時速は10キロメートル。 近寄ってくる亡骸を斬って斬って血しぶきを上げながら瞼を開けたまま夢を見る。 壁にめり込んだ頭を引きずり出して、しかし元々そこには何もないようで石だけがある。 そのまま壁ごと叩きつけて家を崩壊させ、てらてらと歯茎をぎらつかせる。 思うがままに剣を振り回した。空を輪切りにし、体液や粘液が飛び散り相手を轢殺する。 3歩進んで3歩下がるも3歩進んでいる。1歩踏み出せば足の肉が一気にそげ落ちる前に骨が粉屑になる。 灰のように散っていく血は深紅に呑まれ、色のない視界が隅々にまで澄み渡った。 聞こえてくる子供の輪唱と斉唱、 『間違っている』 『間違っている』 『間違っている』 頭を抱え耳を塞ぐも当てられる手は血に塗れ、その微かな液体に声はハウリングし何度も何度も響き渡る。 立ちながらも膝をつき、堂々と立つように跪いて懺悔を請う。 そこには血の海が目一杯広がり、じくじくと伝わる凪の中で荒々しく波打つ。 心臓の音が聞こえる。無音の静寂。 ごめんなさい。 どうして? 僕は負けていない。俺は負けられない。 どうして? 違う。違う違う違う違う。 ……どうして? 握られた剣を振るうと空気が盛大な音を立てて崩れる。 そしてまた肉は断たれ血の飛沫は舞い土煙が立つ。 僕の視界は明瞭だ、真っ赤に染まっている。不透明な単色の赤で世界は実に見晴らしがいい。 目の前に門がそびえ立ち悪魔達が耳元で囁き、……ああ、誰かの泣き声が聞こえる。 ぞわぞわと小さな声が耳の表面に張り付き、這い続けている。 とても甘美な心地。それでいて、寒気を催すほどの不快感。 俺はまた剣を振るい目の前の人間を開きにした。 血の花弁が散る。それを更に僕は断つ。 断って断って断って、広がる光景は血の雨と微塵になった肉。 僕の身体が熱く火照る。 あは、よく見たら、この人ただの壁。 □ 『僕は同じだよ』 彼は優しい音色でそう言います。 『君に接してきた僕も、人を殺してきた僕も同じ。会話をするのも人を殺すのも同じこと』 違う、という私の声は呂律が回らず言葉になりませんでした。 代わりに首を振って私は形だけの否定を示します。 真っ赤なクレスさんは寂しそうな顔をして、暗闇の中へ溶け込んでいきました。 再び真っ黒な視界へと戻って、私はまた歩き始めました。 けれども、両足は重石でも乗せられたようにひどく重いものとなっていて、ろくに進むこともできませんでした。 どちらの足にも意思を運ぶ生きた血が通っていない。 足の感覚が泥の中に沈み込んだように消え失せ、膝が何度もがくりと折れ曲がります。 そのたび私は前にのめり込んでしまいましたが、ついに私は膝をついて倒れ込んでしまいました。 頬に触れる土の感触は固く冷たく、乾いた臭いが鼻腔に流れてきました。 そしてどこか鉄の臭いすらも奥から溢れてきます。 手に力を込めて立ち上がろうとしても、全身が重く少しも持ち上がりません。 ふるふると腕が震えるばかりで、とても情けない気持ちが湧いてきます。 『君は認めたくないだけだよね?』 耳元で囁く声。 私が思わず顔を向けると、そこにはしゃがみ込んだクレスさんがいました。 前髪は血で固まり、顔面にはたくさんの返り血が付き、それでもクレスさんは優しく笑っていました。 彼の手が私の顔を撫で、さらりと髪をときます。とてもひんやりとした手。 『僕は人を斬ったよ。それだけだよ?』 それでもグローブの皮革ごしの柔らかな指の感触は、確かに人間のもので、彼のもので、 触れて握りたくなってしまう心を私は必死に抑えていました。 触れてはいけないと、どこかで私は叫んでいました。 『僕は僕だ。でも、君は僕を僕として認めてくれないのかい?』 そんなの言葉遊びです。クレスさんは簡単に人を斬るような方じゃありません。 どんな事実があろうと、何か理由があるはずです。 私は必死にそう思い込んでいました。 目の前のクレスさんは、やはり悲しそうな表情をしていました。 子犬がしょんぼりとしたときのような幼さを見せて、私の中の母性を惑わすのです。 きゅう、と胸元の奥の青い何かが苦しくなる。 どうしてあなたはそんなに悲しそうな顔をするのですか。 誰かを殺したことが悲しいのでしょうか。それとも、私が認めないから? 『君が悲しんでほしいと思ってるから、僕はこんな表情をしているんだよ。ひどいよ』 胸が締め付けられました。 クレスさんの表情はただの、皮膚で作られた仮面なのです。 そのまま彼は消えてしまいました。 残された暗闇の中、私はすすり泣いていました。 何て浅ましい女。私に否定されて悲しむ姿を見たかっただけだなんて。 それでまだクレスさんは正常だと、どこかで繋がりを求めようとするなんて。 私は――ただ、美化された理想の幻を押し付けているだけだった。 そして、けれど、私の中に構築された夢と幻は儚く砕け散るのです。 私はクレスさんが悲しむ姿なんて見たくないのですから。 闇の中に、そこだけ切り取ったかのような白い蝶が現れ、ふわりふわりと空を飛びます。 ぼんやりと白い燐光の軌跡が、涙で滲んだ目を通して映りました。 こんなに暗いのに、一体何を探しているのでしょう。 どんな花、あるかも分からない花に魅かれ、羽をはばたかせているのでしょう。 もうここには羽を休める場所すらないのに。 私はそっと蝶に手を差し出し、1本だけ指を出しました。 飛んでいた白い蝶はふらふらと指に止まり、羽をたたみ静かになった後、すうっと消えていきました。 私は驚き、蝶がいた場所に指を這わせるも空を掴むばかりで、 そこに何か光があったと、残像が目に焼きつくだけです。 ですが、不思議と悲しみはありませんでした。蝶は最後に私を明るくしていったのです。 きっと探していた花はとても甘い香りがして、たとえ荒れた地であろうと綺麗に立派に咲いているのだと、そう思いました。 突き出た指をそっとさすり、杖を握り締めます。 私は動かなくなった足を奮い立たせ、もう1度だけ歩き始めました。 □ それはよくあるおとぎ話。 魔王にさらわれたお姫様を助け出すために、騎士は魔王の城へと向かう。 だけど魔王の力は大きい。今の騎士の力では敵わない。 だから騎士は、魔王を倒すための力を求める。 たとえば伝説の剣だったり、封印の魔法だったり。 何であろうと、まずは力を手に入れなければ物語は先には進めないんだ。それが必然だから。 だから僕は、魔王を倒すための力を求めた。 取った方法は――――僕も魔王になること。 僕はいつしか、お姫様を助け出す騎士から魔王になっていた。 助けられる訳がない。だって、それじゃあお姫様はまた魔王にさらわれちゃうじゃないか。 嫌がるのも当然か。そして心の清らかなお姫様はさらった魔王を哀れむんだ。 そして、魔王を倒しに、また新しい騎士が。 騎士の、剣は、僕を斬って、斬って、死なない。 斬っても血は出なくてそれでも致命傷。見えない傷の中に僕の体があって包まれる。 僕の肉に僕は包まれ、俺の血で血塗れになって、ああ気持ちいい。 心臓は停止しているけど今も血潮は僕を駆け巡る。 目の前に広がるのは光源のない剣の墓標。 僕はそこに刺されたそれらを1つずつ抜いていって透明な敵を斬っていく。 魔王の城には雑魚がいっぱいいるものだから。すとんと剣はまた空振る。僕は助けに行くんだ。 緑の髪を毟って赤髪の女の蛆虫を潰して魔術師の身体にまた剣を突き刺して! でも、でも、先に広がる無明の地平線はいつまでも果てしないんだ! だって、俺は騎士じゃないんだから!! (うわああああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁァァァァァァァァッッ!!!) 僕が今まで見ていたミントはミントじゃなかった。 必死に魔王から助け出そうとしていたミントはいなかった。 あの子はコレット。似てはいるけど全くの別人だ。 僕の眼は幻想しか映してなかった。救うべき姫も滅するべき魔王も、助け出す存在であるはずの騎士さえも。 ――違う。僕はこれからもこの光景を映し続けていくんだろう。 僕が本当に探している人を、ミントを見つけられない間は。 ミント、ミント。コレットと似ている人。でも――――どんな人だったっけ? 僕の中からぽっかりと抜け落ちてしまっている。輪郭さえも浮かばない。 僕が狂おしく求めている人であることは分かる。でも、誰なんだろう。 どこかにいるだろう、僕が知らない本当のミント。君は今どこにいるの? 僕が目を離していた内に、君はどこに行ってしまったの? 手が届くところにいるのか。それとも、僕が手が届かないところまで落ちてしまったのだろうか。 少なくとも僕の目が幻の霧に包まれている間は、現実にいる君の姿は見えないんだろう。 なら、ならせめて。 現実の中にも僕の形骸はあるだろうから、どうか僕を見つけ出してくれ。 歪み、止まり切ってしまった心を動かしてくれ。 僕はひたすらに力を求めたけれど、結局、君を見つけ出すための力はどこにもない。 □ そのひとがうたうとき/The Saver 2人は視界を持っていなかった。 片方はその視界を塗りつぶされ、もう片方は視覚を血に塗りつぶされていた。 例えこの静かで荒れた村で人影を見つけたとしても、彼も彼女も視認する方法がないのだ。 故に、互いが前方に現れたとしても、2人は気づかなかった。 片や頭と胸を押さえながらふらふらとした足取りで歩き、片や杖を使って前方を探りながらよろよろと歩く。 その様子は、街角で知らない人々が横をすり抜けていくような無感傷さと同義だった。 互いを繋げ合う要素が、距離がないのだ。 よって2人はそれぞれが独立した個人として前に進んでいく。 ふらふらと歩き、疲労の果てで彼女がやっと僅かな音に気づいたときには、2人はぶつかっていた。 そして、盲目の2人は出会った。 僅かな光源が、残り少ない命の灯を懸命に点し続けるようにして2人を照らす。 足りないがゆえの光の淡さで、辺りの輪郭は曖昧になっている。 すべてが光と影で構成されていた。 そして、とても透き通っている。風が青い羽を煌めかせる鳥のように、村を泳いでいく。 物質としての形を喪失しかけているこの村は、すべてが形のない光と影の明暗で作られていた。 どさり、と力も入らない2人は呆気なく地面に倒れ、座り込んだ。 2人が顔を合わせた時、辺りを覆っていた破壊的な音色は一気に沈んでいった。 時間がぴたりと止まったかのような錯覚さえ感じる、澄み切った静寂だった。 暴れ狂うような熱を持っていた空気が一気に沈み込み、水の中のような涼しさに戻る。 音を構成する要素が分子1つ1つにまで分かれ、音を作れなくなったのかもしれない。 そうでなければ何故誰も声を出そうとはしないのか。 彼は目の前に現れたロングヘアーの少女を見つめたまま身動きしない。 この女の子の姿は、記憶の中には欠片も残っていなかった。 だけど、どうしてか目が離せない。目から視覚的ではない何かが僕に訴えかけているんだ。 頭ががんがんと痛む。まるでせめて少しでも残っていないかと脳の中を探し回っているかのように。 「……ぁ、……あ、ぁ」 エターナルソードを持ったまま、彼は側頭部を両手で抱え込み、呻くように呟く。 声を出すというよりは、息づかいがそのまま音になったようなものだった。 か細い声も、この静けさと視力を失ったことで聴力が鋭敏化したミントの前には普通に聞こえた。 「うえう……あん」 一体誰なのかと考えつつ、ごめんなさいと謝ろうと思っていたミントは、僅かな呟きだけで相手は誰なのか分かってしまった。 また幻なのだろうかとも考えたが、あの衝突の感触は嘘ではない。 姿が見えないなど理由にもならず、確信すらあった。 呂律の回らない口で、必死に彼の名を紡ごうとする。 杖を地に立てかろうじて立ち続けていた私に、大した活力は残されていません。 前線で戦わない法術士です。本来ならそのまま倒れていてもおかしくはないのかもしれません。 それでも私の意識を繋がせているのは、例え私を忘れてしまったような言葉でも、 この声が紛れもなく懐かしいあの人のものだという事実です。 だが、出会えた安息に埋もれる余裕もまたない。彼女は、彼を癒さねばならないのだから。 呻き声をなお上げ続けるクレスに、ミントは小さく1歩を踏み出す。 「うえう、あん!」 名は届かぬとも、せめて思いは届けとミントは声を出す。 全身傷だらけで血で薄汚れてしまった姿も、これまでの彼女の一途な経緯を思い返せば純白の証となる。 しかし、クレスにとっては違う。 この声もまた何かを訴えるものだった。 耳から這うように入り込んでは、僕の全ての神経を侵していく。 ノイズの奥に閉ざされているのに、そのノイズ自体が騒音を起こし阻害する。 そして蝕んでいく。絶え間ない音は僕を追い立て、どこまでも付いてくる。 誰だ、お前は誰だ、誰だ誰だ誰だ誰だ誰だあアァァァァァァァァッ!! 「……ッ、ああぁぁぁッ……!!」 目前で剣を振り回し、周囲を再び喧騒と破壊の渦に飲み込もうとするクレスに、ミントは思わず見えない目をつむった。 彼の振り絞るような痛々しい叫びと、突然の轟音に、耳からの情報にほぼ頼らざるを得ない彼女が そんな行動を取ったのは何らおかしくない。 舞い上がった土の匂いが鼻をくすぐり、けれども悲痛に襲われた彼女の心を治すことはなかった。 喉が焼きつき貼りついてしまいそうな悲痛。 本当に、本当に目の前にいるのはクレスさんなのでしょうか? 確かにミトスからこの島でのクレスさんの行いは聞いています。ティトレイさんにもクレスさんのことを頼まれました。 それでも、私は目前で暴れ狂っているだろう人が、見知った剣士だとは到底思えません。 クレスさんの戦い方は流派に沿った、もっとスマートな戦い方。 あんな箍の外れた声はどんな戦闘でも、ダオスと戦った時でさえ聞いたことがありません。 クレスさんはもっと心優しい人です。ときどき笑えないダジャレを言ったりする、そんな人です。 ただクレスさんとよく似た声質で、違う誰かなのではないでしょうか? それなら私を知らないのも納得できます。今、目の前にいるのはクレスさんの偽者―――― ――逃避すれば、逃げられるとでも思ったのか。 一体どうしてここまで身体を引きずらせて歩いてきたのか。 仮に目の前の男が別人だとしても、クレスでなければ見捨てることが出来るのか。 答えは否です。 私はどこまでも、どうしようもなく癒し手なのでしょう。 向き合ってしまった以上、目を背けることは私の心そのものが許しません。 私の目に結ばれるのは負の幻。打ち払わねばならないもの。 そして何も見えぬ闇に正しき幻を刻みつけるのです。 クレスさんは、たった1人しかいないのですから。 落陽の村で、光を追い出して生まれ始めた影が辺りを侵食する。 すう、と手を伸ばすかのように、影法師は長くなっていく。 星さえも現れ始めた空の下、2人の逢瀬はあまりに静かだった。 例えば夜中に誰にも悟られぬようにして出会う恋人達……そんなものとは比べ物にならない。 ボディランゲージでの愛情表現など何もなく、ただ向き合うのみで交わす言葉もない。 元々、2人は言葉を持ち合わせていないのだ。 クレスは剣を振り回し、ミントはただそこに佇む。 全く交わりあうことのない独立した行為に、2人の関連性は露も見えなかった。 相も変わらず、クレスは終わらぬ悪夢に苛まれ続けている。 肌に浮かんだ汗は止まる気配がなく、髪が首筋に張り付いている。 毛先や前髪にべっとりと固まった血はもはや黒く変色し闇の一部として同化していた。 髪に混じった砂がじゃりじゃりと不快な音を立てる。 立てられた指先は頭皮を抉り、その血液量からして爪も剥げているのだろう。 けれど、痛みは感じない。 肉体的な痛みなんて、どうしようもなく不足している何かに比べたら些細な感覚でしかない。 目の前の人は、そのおぼろげな外見を以って僕に訴えかけてくる。 どれだけ武器を振るおうと、この人だけは斬ることはできないと僕の腕が叫ぶ。 魔剣の柄が異様に固くなっていくのを感じ、ただの楕円の柱になって握る心地が失われていく。 剣を動かす手が鈍る。指先が震え、柄に絡まる指がほどけていく。 からん、とクレスの手からエターナルソードがこぼれ落ちた。 目で見て取れるほどに痙攣した手の先は所在なさげに宙に浮かんだままだ。 手からエターナルソードが消えた理由が、実際に見ても分からなかった。 どうして俺の手から落ちた? 空を掴むこの手は何? 指先に力が入らず、自分のあずかり知らぬところで先端が震えている。 ただ僕は真っ赤に染まった視界で自分の手を見つめ、それが現実であるかを分からないでいる。 背の音楽には誰かの狼狽した呻き声、困惑、動悸――ああ、僕のじゃないか。 つまり、俺はもう剣を、力を握る資格はないと。 そう。分かってるんだ。剣が剣を持てるはずがないんだって。 彼に求める理由などとうに崩壊しているのだ。 彼がここに立っているのは、ただ心臓が早鐘を打ち、時に二拍ほど遅れて鼓動しているだけだからなのだ。 どく、どく、どくどくり――どくっどく――――どくん。 身体中に血液と酸素を送り、なんとも無駄な時間を過ごしている。 鼓動の速さは生き物で決められている。もはやこれはただの浪費。 この島で悔やみながら死を迎えた者もいるというのに、生を無意味に費やすとは――なんという驕り。 さようならクレス。彼が存在する場所など世界のどこにも心の片隅にも、どこにもない。 迸る絶叫。 痙攣していた僕の足は膝を畳み、地へと落ちる。 ぞわぞわと頭の中で何かが忙しなく蠢く。 瓶の中に閉じ込められた羽虫が行き場を求めて、ガラスにぶつかりながらも飛ぶように。 頭皮の裏側を走る寒気と痺れが僕の正常さを奪っていった。 上げられている奇声は掠れていき、どこかもう1枚壁を隔てた先にあるようなものとしか思えない。 頭を押さえ必死に痛みにこらえている姿すらもはや滑稽にしか見えない。 それほど僕は僕から遠くなってしまった。 「……あぁ、ぁ……」 ろくな言葉も発せられず、剣も落としたクレス。 普通ではない状況にミントは、自分の心が不安に覆われるのを感じた。 すぐ目の前にクレスがいるのに、とても心もとない。 彼がいつの間にか目の前からいなくなってしまっていても別におかしくないくらいだ。 自分の知るクレスが忽然と消えてしまう。そのことにミントは恐怖を覚えた。 どこかで彼を繋ぎ止めていなければ、あらゆることが終わるとさえ思った。 何も映さない目に宿る闇をかき消して、何もない真っ白な世界が目の前に現れるだろう。 終わりが来るのだ。 ――心を包んでいる冷気を振り払い、彼女は目前の儚い少年がいるだろう位置を見据えた。 彼の存在を確かめたい。彼の体温を感じたい。 彼女もまた、クレスに繋ぎ止められていた。 ミントは闇雲に手を動かして彼の手を探した。 そして頭を抱えた手を探し当てると、そっと手を添えた。 手の存在に気付いたクレスは前方を向く。 そこには、ぼんやりと霞がかった視界に存在する女の子の姿。 とても線の細い、儚くもどこか強さを持つ姿。 人。人だ。肉の塊だ。 僕はもう力を持てない。力を持つ理由がない。 魔王になった騎士にお姫様を救えるわけなどないんだから。 壊して征服しきった何もない地平線を眺めるだけの、可哀想な魔王に存在意義はないんだ。 何をしていいのか分からない。何をすればいいのか分からない。だから、とりあえず――殺そう。 もう剣を握る資格なんてないけれど、こんな俺は殺すことしかできないのだから。 僕は足りない酸素を吸い込もうとするかのように首元に手を伸ばした。 そのまま組み敷き、手を思い切り下方へと押しつける。 ばさりと綺麗なブロンドヘアーが波を打って広がった。 目を細め、口を半開きにし、彼女はとても苦しそうな表情で喘いでいる。 白い手袋の嵌められた手を僕の手へと伸ばし、手をほどこうとしている。 光のない彼女の瞳に、にやりと笑っている僕の姿が映っていた。 (ころしてやる。ころしてやる……!!) 指の関節が曲がり、それが皮膚と骨に食い込む感触が心地いい。 ぎりぎりと肌が軋む。開けっ放しになった彼女の口から唾液が伝う。 ひゅうひゅうと掠れた息づかいが唯一の音で僕の耳を満たした。 彼女は手を添えるだけで、暴れもしなかった。 静かに、僕は彼女に死を与えようとしていた。まるで見たくないかのように。 それを見る俺を、ここで終わらせるかのように。 暗闇が更に塗り替えられていくと、私は思いました。 真っ暗な部屋で瞼を落としたときのような、そんな感覚です。 何もない景色は遠く離れていき、細く細く絞られていく。 私は死ぬのだ、と理解しました。 頭がぼんやりします。意識が遠くなっていく。 何の思考も滑り込む余地がなくなり、頭が重苦しい灰色の空気でいっぱいになっていきます。 洞窟で体験した息苦しさがもう1度だけ蘇ってくる。 私はクレスさんに殺される。 それはとても恐怖を覚えるのと同時に、昨晩にはなかった不思議な安堵感がありました。 刃でも何でもなく、その人の2つの手で命を奪われる。 愛する人の手に、私の首を絞めた感触が残る。 肌と肌を触れ合わせて、私は死ぬ。 きっと恐ろしい考えでもあるのでしょう。それでも、私は安心することができました。 クレスさんの存在を感じたまま死ぬことができるのですから。 喉元で強烈に感じる手の感触が消えていきます。 そして私の意識も、同じように――――それで、いいの? きらり、と何かが見えました。 それは1本の波打つ緑の線でした。やがて線は2本、3本と増えていきました。 あらゆるところから伸ばされ、あらゆるところに繋がる緑の稜線は、私を――いえ、世界を包んでいました。 私はこの感覚を知っています。 ティトレイさんを助けたいと願ったとき、あの種子から感じた流れ。とても優しく、暖かさに満ち溢れたもの。 そう、これはマナの――世界を漂う元素の流れ。 そして、流動する世界を繋ぐものであり、世界そのものの流れ。 世界の鼓動と呼吸が聞こえる。 織り合わされたさまざまな流れがメロディーラインを作り出して、それがまた重なり合って美しいアンサンブルを奏でる。 響きと調和が世界の形を作っているのです。 『ミント……』 声をかけられ、そちらの方を向くと、確かに1人の女性が立っていました。 何も映すことのない私の目にしっかりと像は結ばれています。 鮮やかな若葉色のロングヘアーの女性――私は、その方がすぐにマーテル様だと気付きました。 私の目に見える緑の稜線は、すべて彼女に集い、同時に分岐しているのですから。 マーテル様はすぐ目の前にまで来て、私の顔をじっと見つめました。 花のような、とてもいい香りがします。 『あなたにはたくさんの迷惑をかけてしまいましたね。私も、ミトスも』 私は首を横に振りました。こうして在れるのもきっと2人のおかげ。 辛いことを乗り越えられてきたからこそ、今の私がいるのです。 『……とても強い子。そうやってあなたは他人のために尽くしてきたのでしょう』 そんな、と身を縮み込ませて私は否定しました。 身体にせよ、心にせよ、人の傷を少しでも軽くしようとするのが私たち法術士の役目。 その力は微々たるものかもしれません。けれど、もし誰かが私の力を必要としてくれているのなら、これ以上の喜びはありません。 お褒めを頂くことでも何でもないのです。それが当たり前なのですから。 『そう……そうなのでしょうね。きっと他人のために動くことがあなたにとっての幸せ。 でも、それによってあなたは自身の本当の幸せを蔑ろにしてもきたはず』 ――そうなのかもしれません。 私はいつしか口を縛らせ、下に俯いていました。 『今は、あなたがあなた自身の願いを唱えた。あなたは自分の幸せを求めた』 ……やはり、私は自分の幸せを求めてはいけないのでしょうか。 他の人を助ける以外の、ただ大切な人と共にいたいというだけの幸せを。 『いいえ。むしろそれを願えたことを、私はとても喜ばしく思います』 マーテル様はにっこりと微笑んで私の顔を見つめていました。 とても無垢で、何の間違いもないと言いたいかのように。 『あなたの溢れんばかりの慈愛は、きっと多くの人を救ってきたでしょう。他ならぬ私の弟でさえ。 きっと、優しいあなたの言葉ならミトスに届いているはず』 ちくり、と胸が痛むのを覚えました。私は、彼が悲痛な声を上げていたのを覚えています。 私はただあの少年を傷付けてしまっただけではないかと、今も思い続けています。 それでもマーテル様は笑っていました。 ただ私を慰めようとするためではなくて、本当に心からそう願っているように、屈託もなく。 『だから……今度は、あなたが幸せになる番です。人に力を与えてきたあなたに、今度は私が力を与えましょう。 いいえ、私だけではありません。もっとたくさんの人が、過去から続く多くの誰かたちが、あなたに力を貸してくれる。 あなたが見たことのある人たちも、見たこともない人たちも、みんな』 私の頭に腕が伸び、髪がそっと撫でられました。 『あなたは、クレスを癒したいと、今も思っていますか?』 少しの間を置いて、はい、と私は思い大きく頷きました。マーテル様は手を添えたまま優しげな表情を浮かべていました。 彼女の力が手を通じて私の中に流れ込んでくる気がしました。 ですが何故でしょうか。そこには、悲しい感情のかけらもありました。 ――いいえ、理由は分かっています。今の私には、クレスさんを癒すほどの源はありません。 それこそ精神を、命を……いえ、もしかしたらそれ以上のものさえ犠牲にしなければいけない。 それでもいいんです。もう覚悟はできています。 私はクレスさんに殺されることを喜びもしたけれど、 クレスさんをあのままにしておくことの方が、私にはよっぽど辛いんです。 ……でも、マーテル様。あなたはそれでいいのですか? 私が多くのものを犠牲にしなければいけないということは、それは「あなた」さえも含まれているのでしょうから。 『いいのですよ。私という存在が欠けてしまうかもしれないあなたを埋められるのであれば、それは私はあなたと1つとなるということ。 怖がるものなど、どこにあるのですか?』 その言葉に私の心は大きく震え、目元に熱いものがこみ上げてきて潤んでしまいました。 これで私は恐れることもなく決断を下すことができる。 私はここでマーテル様と出会えたことを本当に嬉しく思いました。 『永劫を生きる勇気が、あなたの中にはありますか?』 私は手を組み、目を閉じました。 『一線を越え、すべてを超越する勇気が、あなたの中にはありますか?』 そして祈りを捧げます。どうか力をお貸し下さい、と。 世界を包むメロディーが私の呼吸と重なっていきます。それは世界との契約。 「私は信じます。クレスさんと共に見る未来があるということを」 目を伏せた私を包み込むのは、優しく暖かな春の陽射し。 痛みのない温もりが肌に触れて、皮膚を通して内に溶けて澄んでいく。 それは人の抱擁にも似ていました。 雨が大地に染み込んでいくようにゆっくりと、草花が根を張るようにしっかりと、 暖かみは私の中で交わり重なり合っていき、やがて私そのもの――世界そのものとなっていきました。 世界を形作る稜線が揺らめき、波紋を作り出しました。 そしてその次に目の前に広がったのは――――普通の梢より一回りも二回りも太い幹と、屋根のように大きく広がる鮮やかな緑の葉たち。 僅かに差し込む木漏れ日の中で見るそれは、まさに大樹と呼ぶにふさわしいものでした。 法術は神や大地の加護によって許される術。 それなら、この力強い感触はまさにその加護だったのかもしれません。 私の力の一部として、いいえ、力そのものが私となって。 人としての境界線がだんだんと薄らいでいって――――…… 青白い喉元がさらに白く燃え上がる。 クレスの手に触れていたミントの手が淡い光を発する。 光に溶け込んでいくように、白い手袋のはめられた手が指先から消えていく。 生物のいない夕闇の村は、世界は思いのほか静かで、寂しい。 しかしその光は世界に満ちる孤独さえ取り払っていくように明るく、暖かい。 首を絞めるクレスの力が少しだけ緩む。 ミントは微かに笑い、囁くように小さく口を動かす。 光が一層強く満ちた。 なくなってしまえ。よろこびも、かなしみも、なにもかも。 何も存在しない暗闇の中を、僕は真っ逆さまに落ちていく。 空気を裂くような落下の感触は感じない。それでも僕は落ちているのだと分かった。 投げ出された腕は上空に伸ばされていたし、背のマントは身体に張り付いている。 髪がばさばさとはためいて、海の中にいるかのように1本1本が揺らめいている。 ここの感触は、心地よかった。 柔らかいものに包まれているような、たとえば胎児を優しく包み込む羊水のような感覚。 そして暖かな母胎の中にいるような感覚だった。 もしかしたら僕は目を閉じ、赤子として眠っているのかもしれない――――そんなことすら考えてしまう。 僕はこの静かな闇の中にこのまま埋葬されてしまうのだろう。 何もないここに帰趨し、誰の目にも見つかることなく溶けて消えてしまう。 いつか心地よい倦怠感に呑まれて意識をふっと消せば、それが僕の最後だ。 この底なしの暗闇の泥に沈んでいくように同化して、そのままだ。 だって、僕は――もう、僕じゃないから。 (クレスさん!) ふわり、と僕の顔に何かが触れる。 ひんやりと柔らかかったそれは、すぐにじんわりと溶けて水になった。 頬を伝う一筋のそれは涙のようだと僕は思った。 ああ、僕はこれを知っている。 肌を刺すような寒さの中、彼女と外で座って見上げた―――― 頬からこぼれた滴が落ちていって、闇の中で白い小さな波紋が生まれる。 身体が一気に熱を覚える。 重くなっていた瞼がぱちりと開く。 柔らかな感触の中で感じる、突然の風。 髪とマントが強くはためき、僕は持っている2つの目で闇を見る。 間欠泉のような、劇的な運動だった。 突如現れた、白さの中に色に溢れた数多の連続的な光景が下から上へとせり上がって行く。 強い風を纏って、急速に駆け上っていく。 その鮮やかさに僕は目を瞠り、首を左右に振りながらそれらを見つめた。 戦闘。会話。仲間。風景。笑顔。悲痛。憎悪。恐怖。絶望。希望。あれも、これも。 そのどれもが見覚えのある景色だった。今まで僕が見てきたすべてのものだった。 暗闇は一気に、水に浸した布のように光と色に満ち溢れていく。 はるか上空の消失点まで光景の弾幕は上り、なおも止まることなく流れ続ける。 楽しかった思い出も、辛かった思い出も、今まで閉じ込められていた箱から解放されたかのように。 その中にはたくさんの人がいる。 父さんや母さん、チェスターやアミィ、クラースさん、アーチェ、すずちゃん、……ダオス、そして―― 白い世界にいる僕の中でどす黒い何かが目を覚ます。 どこかぼんやりとしていた頭が、すっと透き通っていく。再び明瞭になる視界。 その中で僕はけたたましいほどの叫び声を上げていた。 そうか。なんて大事なことを忘れていたんだろう。 僕はこんなにも出会いに恵まれていた。僕を形成する大切なものの1つだった。 今まで通せんぼされていたけれど、もう僕には分かる。これがどんなに尊く愛おしいものかって。 だから同時に、その輝きの下に浮かぶ黒い影が僕を掴む。 大事な思い出を忘れ去って僕は何人もの罪なき人を殺した。 命を奪う瞬間に何物にも代えがたい悦びに浸っていた。 いもしない魔王と幻の少女を作り出して、大切な人たちの思いを無碍にしていた。 一体僕は何をしていたんだ。どうして、こんなことを。 内側から溢れだす業が怨磋の声を上げながら全身を侵していく。 止めどない悔恨と罪悪感が背に乗しかかり、圧死してしまいそうなほどに押しつけてくる。 頭の中がぐるぐると回転し、自身への憎しみが僕の脳ごと奪っていこうとする。 謝罪の言葉はどこにも届かない。そして誰も帰ってこない。 駄目だ。僕は喜びに浸っていい人間なんかじゃない。 僕はこの無に還るべき罪人なんだ。 上っていく光景に触れることはできないけど、発せられている熱を感じることはできる。 その熱が僕の中で凍えた何かを浮き彫りにさせる。 (クレスさん!) 聞き覚えのある声がする。必死に、けれど感情を込めて呼んでいる。 そういえば昼間近くにも同じことがなかったっけ。 何回も何回も僕の名前を呼んでいた。だけど僕は忘れていた。 ずっと僕を呼んでいたのに、僕は気づいてあげられなかった。 ごめんね。きっと君は思い出の中にいる人で、僕は君をすごく待たせてしまったんだろう。 でも僕は君には会えない。君に会う資格がない。 こんな血まみれの僕に会ったって、君は僕をクレスだと思うだろうか? そんな訳がない。僕だって思わない。だから僕は君を抱き止めることなんてできないんだ。 はるか先にある焦点から人影が1つ現れる。 落ちる僕に追いつこうとするかのように、影もまた落ちてくる。 ひらひらとローブがはためき、長い髪が風にあおられている。 だんだん影は大きくなり僕に近づいてくる。 その光景に、僕は――――剣の柄を握ろうとした。 僕は僕を待っている人のために力を求め力を得るために剣として人を殺す。 空に剣を振るい返り血を浴びて、僕の剣は更に輝きを増し錆で研ぎ澄まされる。 光のない丘にさくりさくりと剣を刺しながらずっとずーっと笑う。 飽くなき力を求め飽和した杯にいつまでも力への欲と、末に湧き出た赤い液体を注ぐ。 それが「剣」としての僕。 君が望むクレスはここにはいないんだ―――― 「――――クレスさん!!」 それでも彼女は、僕の名前を呼んでくれる。 僕は剣を振るっていた。一筋の太刀は見事に空を斬り裂いていた。 裂かれた空の向こうから金髪の少女が現れる。 腰まで届く髪、白い法衣、法術師の証である帽子、優しい青い瞳。 輪郭が一気に鮮明になり、欠けていたピースが繋がっていく感覚を覚える。 今なら、今なら確かに思い出せる。 この島で出会ったあの少女に重ねていた大切な、僕が待っている――待っていた人。 その彼女に、1本の赤い線が走っている。白の衣に際立つ、鮮烈な真紅の色が。 軌跡を繋ぐように赤い線は飛沫となって道を作り、それは――僕が握る剣の先に続いている。 狂おしく僕は罪を繰り返す。僕の剣はもはや人を殺すことしか知らない。 叫び声は上がらなかった。自分でも何をしたのか分からなくて、呆然としていた。 ただただ嗚咽にも似た呻き声が口から洩れるだけで、僕は何もしようとしなかった。 僕が、彼女を斬った。大切な人を、ただ自分を否定したいだけの理由で斬った。 僕の名前を呼ぶ彼女を消せなければ何もかも終わりにできないからと、僕は、彼女を斬ったんだ。 ――――なんて、馬鹿らしくて愚かしくて、取り返しのつかないことを。 降りてくる彼女は僕へと片手を差し伸べる。僕は手を伸ばすことが怖くて、動けなかった。 そんな僕の震える手を彼女は優しく包みこんでくれた。 指先が触れあう。僕はやっと届いていなかった場所に来ることができたんだ。 瞬時にそう理解するとだんだん呼吸のリズムが早まっていった。彼女とはひどく長く会っていなかった気がした。 僕は迫りくる罪の意識と、彼女を抱き止めたい欲求との中で葛藤していた。 確かに僕に彼女を抱き締める資格なんてない。 多くの人を傷付け殺し、挙句の果てに彼女の命まで奪おうとしてしまった僕に、どうしてそんなことが許されるだろうか。 けれど痛いほどに分かるんだ。この時を逃してしまったら、もう2度と抱くことなどできないということが。 僕が恐る恐る手を出すと、その手も彼女は握ってくれた。 そうだ、彼女はこんなにも優しい人だった。優しすぎて、時に人を傷付けてしまいかねないほどだった。 今この時だけは、どうか彼女の熱を感じさせてください。 包まれていた手を彼女の背へと回し、思い切り抱き締める。 剣で斬ったときとは違う柔らかい肉の感触が僕の胸を満たし、心地よい熱が余計な思考すべてを消していく。 幻じゃない。確かに彼女は、ミント・アドネードは僕の目の前にいる。 こんな僕が彼女を抱き止めていいのだろうか、という考えが今一度脳裏をよぎったが、今はただ喜びに埋もれていたかった。 「ミント、ごめん、ごめんね。僕は君のことを記憶の中から消してしまってた。 違う女の子に君の姿を重ねて、本当の君のことを見向きもしなかった。 僕のことを忘れたのかなんて聞いておきながら、本当に忘れてたのは僕の方だったんだ」 ひどく長い時間そうしていたと思う。 懐抱したまま、頭を彼女の肩に置いて僕は謝罪の言葉を吐いた。ごめんね、ごめんねと何回も繰り返した。 それでもミントは首を横に振って、言葉は唱えずにぎゅっと抱き返してくれる。 「僕は……僕は取り返しのつかないことをたくさんしてしまった。君が思っている以上に。今も、君のことを。 それでも、君は僕の傍にいてくれるの?」 ミントは抱擁を解いてまっすぐに僕の顔を見つめた。 いつも通りの変わらない微笑みと、優しくも真摯な表情が顔に浮かんでいた。 「人は過ちを犯すものです。大切なのはそれを正せるかどうか。私は、クレスさんを信じています」 そう言って彼女は甲が傷ついた僕の手を取り、両手で包みこむ。 瞬時に痛みに引いていくのが分かった。肉が繋がり、傷口が塞がっていった。 彼女が術を唱えたのかどうかは分からない。分からないほど、そんな様子を見せなかった。 もしこれが法術だとしたら、彼女は瞬時に、言葉も紡がずに発動させたのだろうか。 ミントはユニコーンに認められたほどの優秀な法術士だ。 それでも、こんな芸当を旅では見せたことはない。 明らかに常識を超える――異常。 僕の胸に一抹の予感が過ぎる。底の見えない沼から足を掴まれたような予感が。 それをかき消すように僕はミントを求める。 ミントの手を解いて僕の腕がミントの身体まで回る前に、僕が抱き締める前に、 彼女はもう1度だけ2人の手を重ね合わさせて、唇をそっと触れ合わせた。 それが、彼女にとっての僕への赦しだったのだろう。 永久に消えてしまう体温を感じるためなのか、自分の体温を相手に伝えるためなのか。 もしかしたら相手が目を覚ましてくれるかもしれないという期待のスイッチかもしれないし、単に哀惜のメッセージなのかもしれない。 彼女の意図が本当は何であるのかは、もはや僕には分からない。 ただそんなことを考えたのは、彼女の表情がどこか永訣を思わせる寂寞に満ちていたからだ。 『さあ、もう1度問うよ。君は、誰だい?』 「剣」としての彼は僕であり、僕は彼だ。 殺意が薬の作用さえ上回って表れたんだ。それは間違いじゃない。 だけど、僕も彼ももう分かっている。こうなった以上もう満たされることはない、と。 どんなに杯に注いでも胸の空洞からぼろぼろ落ちていって、満たされない心は更に渇いていく。 そして僕が空洞を満たす何かを求めるのと等しく、僕の記憶の中にいる人たちは僕に何かを求めている。 このままではすれ違うばかりだ。 今この目に映っているのは終わりのない無の地平線。幻の向こう側には意味のない空しさしか存在していなかった。 彼では、支えるもののないこの抜け殻は重すぎる。無が空洞を満たすことなんて到底ありえないのだから。 このままでは彼女を本当に見つけ出すことなんてできない。捉えられるのは影や輪郭や一筋の記憶だけ。 幻に捕らわれていた僕には現実を見出すことはできない。 現実に存在している彼女を見つけ出すことはできない。 けれど――幻が取り払われて現れた、現実を覆う無さえもまた、幻想だ。 あるべきものの本来の姿を捉えられないというのなら、それは本物じゃない。 だから幻想を見続けている彼は、間違いだ。 そこに僕を待っている人はいない。僕を待ってくれている人は「ここ」にいる。 僕は存在を宣言する。 僕は、クレス・アルベイン。 トーティス村の生まれで、ダジャレが大好きで、チェスター・バークライトとアミィ・バークライトと仲がよくて、 後に知り合ったクラース・F・レスター、アーチェ・クライン、藤林すずらと共にダオスを倒した張本人で、 剣士で、寒いダジャレが好きで、僕が待っている人と僕を待っている人がいる。 だから僕は、幻より旅立って痛みを伴う現実の大地に立とう。 罪も業も消せないし到底償えるものではないけれど、それでも、僕は僕として立ち上がろう。 「彼の者を死の淵より呼び戻せ――――レイズデッド」 □ 彼は急に身体が前のめりになる感覚を覚えて、はっと目を覚ました。 境をなくした手が勢いよく地へと着き、手首は体重を支えきれずそのまま倒れ込んだ。 陽は完全に沈む少し前にまで落ちており、存在を大きくした夜と影が村の地面を覆っている。 地面に、人影は1人分しかない。 呆然とするしかなかった。 彼は身を起こし、けれども地に手を付け四つん這いの体勢で地面を見つめた。 今まで自分の下にいただろう少女はどこにもおらず、荒れ果てた大地だけが、透き通ったように彼の眼に結ばれている。 地に何度も手をこすりつける。土に爪を立てグローブが破けるほどに削ってみてもただめくり返るばかりで、痕跡だけが刻まれていく。 汚れのない白などどこにもない。あるのは爪に挟まった土と、静かな闇だけだ。 それが紛れもない現実であることを悟って、彼は自分の思考が整然としていることに気付く。 目が何の間違いもなく世界を捉え、耳が物音の少ない静寂にそばだてている。 身体が痛みを正確に把握し、舌が口の中に広がる鉄の味を吟味する。 そして、はっきりと昔のことを――この島でのことも思い出せる。 吐き気さえ催すような、背筋の凍る過ち。 同時に覚える、背徳的でありながらどうしようもない愉悦の感情。 一体どんな表情で行っていたのだろうか、と考えるだけで罪悪感が身体を縛める。 今更すぎる感情だった。到底許される行為ではない。 かと言って嘆いても嘆いても限りがない。それほど彼が他人に行った仕打ちは重いものだった。 背面の冷たさで止まない後悔を感じ、抑え込まなければ叫び声を上げてしまうほどの情動に駆られる。 それでいて正面の胸の奥の何かは沸点に至っていない。 彼がこのままでいられる時間は少ないだろう。 今の彼は曲がった金属を無理やり元の形に戻しただけのもので、やがて弾性によって再び曲がった形に落ち着いていく。 何の加工もされていない姿が正しい形になるのではないのだ。 一度曲がってしまった剣が元の強度になるはずがない。 再びノイズが耳の中でざわついて、瞳孔が散大し、手足の先が震え、その果てに身体が血を求める。 理性もかき消えて、剣とか、騎士とかそんなものも関係なく、ひたすら壊して奪っていく。 確かにそれは彼の性でもある。 飽くなき力を求め、ひたすらアルベインの剣技を練磨していく。 強くあることはアルベイン流後継者としての自負であり、剣士としての誉れと誇りである。 だがその力は守りたいものを守るという、剣を振るう思いがあって初めて行使されたのだ。 確かに剣はモノだ。死にもしないし、殺されもしない。 屈強な剣なら刃もこぼれないし、折れることもないだろう。 しかし、結局はモノだ。者より下の、使われる側に成り下がる。 ましてや力を求めるだけの野蛮なものなら、それは他人を傷付けるだけが能の血を吸う魔剣。 それがどうして誰かを助く刃となる? 剣は誰かを傷付けるためのものではなく、誰かを守り抜くためのものだ。 そして力を持つ者は、力に対しての責任を負わねばならない。 責任が、理由があることを思い出せないのなら、いつまでも剣は剣のままで、奪うだけの存在でしかない。 与えることなど出来やしない。 この島に呼ばれて間もない頃、自身が考えていた願いを思い出す。 「最後の1人となり、その上で全員の蘇生を願う」。 結局自分の答えは揺らいでしまいそれを決めることはなかったが、今ならその選択を選ぶことも出来るだろう。 意識する前に剣が動き人体を斬り裂く。 返しで後方の人間の腹を貫き、抜いた反動で別の人間の首を刎ねる。 きっと、染みついてしまった殺すための剣は、アルベインの剣技と同じように、自分の中で混ざりに混ざって抜けることはない。 まさに意志が握っている剣に移ってしまったかのように。 現に身体がわなないているのだ。 肉を裂く感触が、骨まで届く手応えが欲しい。内側を満たす昂ぶりが欲しい。 恨み言にさえ聞こえてしまうような自分の後悔が嘘である訳では決してない。 けれども、自分でもどうしようもない感情が僅かな理性と共に同居しているのである。 たとえミントの力で癒されようと、脳まで及んだ薬物も、犯してきた業も、湧き上がる後悔も抜け切る訳がない。 ねじれていた時間を元に戻しても、元よりねじれていた時間だ、更に複雑に絡み合ってしまう。 異常こそ正常――――この理性、「クレス」でさえ一時の幻だ。 そんな彼をミントは道の上へと立たせた。紛れもなく、彼女の手で。 ミントはどこへ行ってしまった――――そもそも、彼女自体が幻ではなかったのか? 彼は現実を捉えきれていなかった。そして捉えられる今、ミントの気配も痕跡も失せている。 だがそんなはずがない。今も彼の手には首を絞めていたときの感触が残っている。 けれども、力を抜いてしまえば手の強張りも消えていき、彼女の体温も冷たい夜風にさらわれてどこかへ行ってしまう。 彼女がいた証拠など、簡単になくなる。 彼は、せめて温もりだけは逃さないようにと手を組んだ。 手に負った傷は跡もなく消え失せており、甲はつるりとした肌を見せている。 彼女は確かにここにいた。そして彼を正気に戻した。 だが同時に、確かに彼女は「どこかに行ってしまった」のだ。 傍らに杖もサックも投げ出して、彼が見ることのできない幻になってしまったのだ。 彼女を助け出し守ろうとさんざん戦ってきたのに、結局彼の願いは叶わなかった。 それどころか逆に助けられて、いつの間にか消えてしまった。 見つけ出すための力は得ても、きっともう彼女はどこにもはいない。神々の剣技を得てなお、認知できる世界にいない。 「痛い……痛い、ミント……ミント……」 正常に戻った身体が数々の傷跡によって激痛を発する。 黒い羽の生えた男に刺された傷も、切れた目尻の傷も痛い。 だがそれ以上に心が痛い。 先程までの空しさとは違って、空洞が埋まったかわりに鋭利な刃ごと一緒に埋め立てられたようだった。 この痛みこそ現実に存在している証。 心臓が正しく鼓動するたびに刃も連動して動き、中身を傷つける。 耐えきれない痛みを与え続けながら、いつかこの刃は心臓に届き穿つのだろう。 だって、ここまで彼女を求めたのに、彼女のいない世界に何の意味がある? ――――クレスさん。 どくり、と止まりかけの心臓が脈を打った。 鼓膜が微かな空気の流れを感じた。 彼は頭を上げて周りを見るも、どこにも人影はない。 結局自分は幻に悩まされながら求めるのか、と彼は顔を歪める。 ――――ふわり、と何かが後ろから彼の身体を包みこんだ。 冷えた夜の風とは違う、春先の陽で暖められたような風。 懐かしい香りが鼻腔に流れ込む。 頬の皮膚が、まるで1本1本の糸の流れを感じているようにくすぐったい。 すっと痛みが引いていき、一気に意識が風へと奪われた。 心臓が高鳴る。速く、それでいて規則的に、人間として正しき鼓動を刻んでいる。 彼は後ろに振り返ることはせずに、自身の首の前で交差する腕に手を這わせた。 生きた涙を一筋流して、彼は静かに目を伏せる。 そして彼は小さく名前を呟いた。 これは幻ではない。これだけは現実だ。 たとえ一抹の夢であろうと、現実を理解できる今だからこそ彼はそう確信した。 真に理由も目的も失くした。 それでも、クレスはクレスが何者であるかは思い出せた。自己の核を思い出せた。 もう元の形に帰結することはない。だからこそ、この僅かな時間を彼はクレスとして生きることにした。 理由も目的もないが、意味はある。力を振るう意味がある。 その意味で力を行使することがミントの願いであり、思い出の中の人々の願いであり、何より自身の願いなのだと彼は思った。 クレス・アルベインは確かにここにいたのだと、存在していたのだと。 犯してきた業は浄化できるものではない。それでも、彼は彼で在りたいと思った。 身体は奪うための剣を覚えている。いつか自我もそれに呑まれ、後悔すら覚えなくなるのだろう。 ならば自分がクレスで在る内に、本来の意味で――今まで通りに剣を握りたいのだ。 奪うための力ではなく、守るための力として。 彼は纏っていた風をほどき、落としてしまったエターナルソードを拾い上げる。 剣の重さや握り心地を再確認し、立ちあがって1度だけ真一文字に振るう。 乱れのない剣筋は、水面に走る波紋のように静かで流麗だった。 自分はまだ剣を握る資格がある。自分の思いに任せて、剣を使うことができる。 大切な人は見えないけれど、大切な人のために剣を振るえるのだ。 地に転がったままのミントの荷物を拾い、彼は東の方へと顔を向ける。 そうして彼は自分にとっての為すべきことをすべく、歩をまっすぐと進める。 既に日は落ち始め、辺りを夕闇が包みこんでいる。 それでも今度は黒い海に飲み込まれることなく、僅かばかりの時間を彼は生きていく。 【クレス=アルベイン 生存確認】 状態:HP10% TP20% 放送を聞いていない 重度疲労 善意及び判断能力の喪失 薬物中毒 戦闘狂 殺人狂 (※上記4つは現在ミントの法術により一時的に沈静化。どの状態も客観的な自覚あり。時間経過によって再発する可能性があります) 背部大裂傷+ 全身装甲無し 全身に裂傷 背中に複数穴 所持品:エターナルソード ミントの荷物(ホーリィスタッフ サンダーマント ジェイのメモ 大いなる実り) 基本行動方針:「クレス」として剣を振るう 第一行動方針:??? 現在位置:C3村西地区→??? サックの中では世界樹の種子がやさしく眠りについている。 目覚めはなくとも、すやすやと穏やかに眠っている。 つまり、どういうことかって? 彼女はいつでも彼と共に在るってことさ。 【残り9人】 前 次
https://w.atwiki.jp/aniwotawiki/pages/8271.html
登録日:2011/10/04 Tue 15 10 16 更新日:2024/05/29 Wed 18 22 14 所要時間:約 25 分で読めます ▽タグ一覧 ドイツ ナチス 兵器 戦車←ではない 砲兵は歩兵の女神 突撃砲 第二次世界大戦 縁の下の力持ち 自走砲 軍事 唐突だが、第二次大戦中、ドイツ軍で最も活躍した戦闘車両は何であろうか。 ティーガーI/II?パンター? 確かに伝説戦車と言うには相応しいが、生産性や信頼性の問題があっただろう。 ではIII号戦車やIV号戦車だろうか? いや、そうではない。 かつて、「世界一の記録を打ち立てた兵器」でありながら、現代では絶滅してしまった車両。 この項目では突撃砲について説明する。 III号突撃砲の登場 WWIIと突撃砲 突撃砲のその後突撃砲に取って代わったもの 主要な突撃砲ドイツ イタリア 他国 類似車種SUシリーズ・ISUシリーズ(WWIIソ連) 砲戦車・駆逐戦車・直協戦車(WWII日本) 駆逐戦車(WWII独ソ) 戦車駆逐車(WWII米ソ) アサルトガン(WWII米) 対戦車自走砲/自走対戦車砲(WWI/II戦間期以降) Stridsvagn 103(WWII後スウェーデン) 装輪戦車(現代) 各種メディアでの活躍 III号突撃砲の登場 突撃砲、と言うジャンルを生み出した車両、それがIII号突撃砲である。 1935年、ナチスドイツでマンシュタイン大佐(※最終階級は元帥)「大砲は歩兵と一緒に進軍できず中々前線に出したり撤退させづらいため、歩兵に対する支援が不足している。どうにかしろ。」という提案があり、それに対してダイムラー・ベンツ社がDB社「歩兵と同等以上の速度で前進後進が出来て、銃火に耐えられる装甲があって、前方にさえ撃てればいいんですね。大砲の代わりだし」とIII号戦車を改造して作成した自走砲が、III号突撃砲。 なので、車体は戦車なのだが、あくまで「砲」であり、所属は砲兵科だった。 III号突撃砲の役目は歩兵直協、即ち「歩兵と共に進軍し、その障害が現れれば直接照準で砲撃、粉砕する」こと。 これは本来戦車の役目(諸外国では歩戦協同、歩兵を普通科と称する陸自では普戦協同と呼ぶ)でもあるとも言えるのだが、この時のドイツの場合装甲師団「電撃戦はスピードが大事なんだよ。それと戦車を最大限活かすにも歩兵部隊で敵砲をどうにかしなけりゃならん(トーチカなどの破壊工作)」という思想・状況であった為、突撃砲と言うジャンルが作られた。 突撃という名称ではあるが、もちろん特攻ではなく電撃戦を想定しているために撤退速度についても求められていたため、やはり大砲ではどうにもならなかった。 電撃戦で活躍したあとは歩兵部隊の対戦車用兵器として活躍することになる。これについても想定されていた。 突撃砲兵の祖先に相当するのもWWI中に塹壕戦対策として編成された突撃隊の随伴砲兵で、やはり元は戦車の代替というわけではない。 構想段階では各歩兵師団に突撃砲大隊を編制する予定だったが、実際は独立した突撃砲中隊や突撃砲大隊(突撃砲旅団)として編成された。 III号突撃砲 写真のように砲塔が無いのは、戦車が「敵前線を突破し、右へ左へと対応する必要がある」のに対し、 「歩兵と共に前線を構築する役目なので、正面の敵にさえ対応できれば良い」と言う考えがあったからだ。 ただし砲自身の旋回角ではやはり射界が狭く、車体の位置を頻繁に変えて対応した結果、足回りの負担増加に繋がった。 他にも目標を照準に収める際は車体の転換のみで対応しないといけないため、軟弱地盤だと旋回砲塔よりも捕捉が遅れてしまう欠点はある。 砲塔が無いと言うのは、 生産する際に手間がかからない 車体に載せるなら、スペースが大きく取れるので、より強力な砲を乗せられる と言うメリットがある。 後者については、実際III号戦車が5cm砲を主砲としており、装甲貫徹力に秀でた7.5cm砲の搭載はIV号戦車を待たなければいけなかったのに対して(*1)、 同じ車体のIII号突撃砲は火力では同等の7.5cm砲(7.5cm StuK 40 L/43 or L/48)が標準装備となっている。 さらに、車高が低くなったことで、 敵に発見されにくい そもそも当てにくい と言う副次的だが大きなメリットも生まれた。 もっとも東部戦線より平地の少ない地中海戦線や西部戦線では、これは裏目に出てしまう事もあった。 高地や砂漠地帯、窪地や生垣といった起伏の多い戦場で展開していた場合は、車高の低さが災いして射撃不能になりがちで、 側面を晒した敵戦車に付け入る機会の損失を招いたり、稜線射撃への支障をきたしたことから交戦面で問題視された。 ちなみにこれは、冷戦期以降に登場したStridsvagn 103(Strv.103)や74式戦車などの地形に恵まれない国のMBTが姿勢制御機構(*2)を備える一因にもなった。 そう、この車両、実は適応出来る戦地や戦況ならば攻撃力、防御力、生産性のバランスが高いレベルで整った名車なのである。 母体のIII号戦車は早晩に陳腐化してM4中戦車シャーマン(75mm砲型)やT-34-76中戦車にはとうてい及ばなかったが、III号突撃砲はF型以降なら戦法さえ誤らなければ対処できたのだ(*3)。 必要最小限の手間で再戦力化に成功した上、生産ラインの切り替えにも重大な支障をきたさなかったわけである。 歩兵からの評判も高く、戦車より当てにされた他、戦車部隊の再建や戦車猟兵の補強にも活用されたほど。 WWIIと突撃砲 そんなIII号突撃砲。実戦ではどうだったのか。 ティーガーやパンターほど強くはない? いや、むしろその二台のように「期待させておいて、あまり活躍しなかった」? いいえ、III号突撃砲はしっかり戦ってくれました。 そして、III号戦車もIV号戦車もやってのけなかったことを成し遂げました。 何を隠そう、WWII期間中、最も多くの敵戦車を破壊したのが、このIII号突撃砲なのである! ドイツ一じゃなくて、世界一ですよ! この記録には、III号突撃砲の利点と、環境と時代の流れを見ることができる。 一つ、ドイツ軍で最も多く生産された装甲戦闘車両も、III号突撃砲なのである。 各型(突撃榴弾砲も含む)を合計すると1万両を超え、III号戦車から改造・編入された物もあった。 頭数が多ければ、撃破数も自ずと増えるのは当たり前と言えば当たり前である。 しかし、その「最も多く生産できた」のにも前述した理由があるのを忘れてはいけない。 物量で勝ったと言われる米ソも、そこに至る理由や工夫、苦労が存在するのである。 フィンランドやスペインへ輸出されたり、東欧の枢軸国などに供与されていて、特にフィンランドでは継続戦争中は大活躍したばかりか、戦後も1960年代まで現役だった( 北欧文化協会の記事 )。 二つ、ドイツ軍の劣勢である。 「劣勢であることがIII号突撃砲を助けたってのはおかしいのでは?」と思うかもしれないが、突撃砲の強みを思い返してほしい。 そう、「見つかりにくい」のである。突撃砲は待ち伏せをするのに最適なのだ。 連合軍、特にソ連は戦車を全面に押し出して進行してくる。 奇しくも、敵の攻勢下が、突撃砲の最も活躍できる舞台だったのだ。 そしてなにより、撃つべき「的」には事欠かない。 弾より多い敵は倒せないが、敵より多い撃墜マークをつけることもできないのである。 三つ、III号戦車の生産中止である。 1943年末、III号戦車は生産が止まったが、ではIII号戦車を作っていた工場はどうしたか。 パンターやIV号戦車を作った? 一部はそうだろう。しかし、大部分はIII号突撃砲の生産に回された。 昨日まで、III号戦車を作っていた工場が、今日になって「パンター作るから、はいよろしく」と言われても困る。 人の経験的にも、工作機械的にも。 その点、III号突撃砲は車体などがIII号戦車と同じで、すぐに生産ができたのだ。 なお組立工場が爆撃された際は、後述するIV号突撃砲やヘッツァーで穴埋めされた。 突撃砲のその後 WWII後については歩兵が対戦車用兵器(RPG-7など)を使用できるようになったため(*4)、出番はほとんど消えた。 歩兵用の対戦車兵器は使用後の安全が課題だが、だからと言って突撃砲を用いたところで対戦車用兵器を持っている相手だったら簡単に撃破されかねない。 対戦車兵器向けの装甲なども開発されているが、突撃砲にそれを施すぐらいなら装甲車や戦車にすべきだろうって感じ。 他の対戦車用兵器や対拠点破壊用の兵器も高性能化している(例えばミサイルなど)ためにWWII当時と違って短所ばかり目立つようになっており、 突撃砲については安いだとか技術力が不足している国でも作れる程度の利点は残っているが、総合的に見て厳しいと言わざるを得ない。 戦場にもよるが、歩兵よりも目立ちやすい分かえって危険という可能性すらある。 採用するにしても回転式砲塔ぐらいはつけるべきで、厳密な意味での突撃砲はやはり採用されることはまずないだろう。 現時点では、画期的な新発想やら、戦争が長期化&困窮するなりしなければ、陽の目を見ることはほとんどないだろう。 突撃砲に取って代わったもの 歩兵と共に進軍し火力支援を行うのは、歩兵戦闘車(IFV)や装輪戦闘車に。 待ち伏せて敵戦車を破壊するのは、魔法少女…ではなく、対戦車ミサイル(ATM)や攻撃ヘリコプター(AH)になっていった。 そして一番に、汎用性が高く高性能な主力戦闘戦車(MBT)の登場。 上位互換が生まれたのなら、下位の兵器の生産は足手まといでしか無いのである。 しかし、突撃砲は今日も記録を保持し続ける。 共に現代では消えた、重戦車や数多の名兵器と共に。 主要な突撃砲 ドイツ III号突撃砲A型~E型(短砲身砲型) III号戦車ベースの車台に、IV号戦車短砲身砲型の24口径砲を改造した7.5cm StuK 37を搭載した突撃砲。 最大装甲厚は50mmと、イギリスの2ポンド砲やソ連の46口径45mm砲53-K/20Kmの通常徹甲弾に対しては十分な防御力を有している。 T-34中戦車やKV-1/2重戦車相手に苦戦する戦車部隊を尻目に対戦車戦闘でも実績を重ね、独ソ戦初期の段階で既に片鱗を見せていた。 III号突撃砲F型~G型(長砲身砲型) 7.5cm PaK 40(牽引式対戦車砲)を車載用に改良した7.5cm StuK 40(43口径砲)に変更して、対戦車戦闘能力を改善した型。 F型の121号車以降で48口径砲を採用し、装甲も生産途中で最大80mm厚に強化された(最初期50mm、初期50mm+30mm、後期80mm)。 ドイツ突撃砲の中で最も多く量産され、突撃砲大隊(突撃砲旅団)の主力として前述の通り大金星を挙げた。 III号突撃榴弾砲42 III号突撃砲の歩兵直協機能強化型で、師団砲兵用軽榴弾砲の10.5cm leFH 18を基にした10.5cm StuH 42に変更された。要は某ゲームとかで言うところの10榴Ⅲ凸。 対戦車戦闘能力重視で長砲身化したIII号突撃砲F型以降と併用される形で、突撃砲大隊(突撃砲旅団)の各中隊に1個小隊ずつ配備された。 メタルジェット(*5)で装甲板に穿孔を生じさせる成形炸薬弾(HEAT)か装弾筒付徹甲榴弾(APHE-DS)を用いれば、対戦車戦闘もそれなり以上に行えた。 III号対空戦車(※突撃砲ではないが、III号突撃砲の派生型とも言えるのでこの場を借りて紹介) 突撃砲旅団用の自走高射機関砲で、ヤーボやシュトゥルモヴィクからの経空脅威に対抗するため登場した。 III号突撃砲の車台にIII号戦車の旋回機構とIV号対空戦車オストヴィントI用の砲塔を組み合わせた車両で、いずれも急場凌ぎの流用品である。 計画当初の生産予定は90両だったが、見直しが入って18両に削減された。最終的な完成台数は不明。 突撃歩兵砲33B III号突撃砲の市街戦仕様で、主兵装を重歩兵砲の15cm sIG 33に換装している。 24両全てがIII号突撃砲からの改造車で、東部戦線に投入された。 IV号突撃砲 III号があるなら、IV号もある。当たり前だが、車体はIV号戦車から転用している。 アメリカ空軍の戦略爆撃でアルケット社のIII号突撃砲の組立工場が破壊された結果、ピンチヒッターとして急遽採用された。 その為シャーシはIV号、戦闘室や砲はIII号突撃砲の物を手直しと新規設計部分は少ない。 IV号駆逐戦車やIV号戦車/70(ラング)とともに敵戦車を撃墜した。 IV号突撃砲の改良版がIV号駆逐戦車とよく言われているが、設計はほぼ同時期で開発を担当したメーカーも違う。 IV号突撃戦車 突撃歩兵砲33BのIV号戦車版で、重歩兵砲ベースの15cm StuH 43と最大で100mm厚に達する装甲を備えた。 原型のIV号戦車より重いことから足回りの負担増に繋がり、機械的信頼性はやや低下している(走行系まで弄る余裕はなかった)。 突撃歩兵砲33Bとは異なり約300両が新造されて、突撃戦車大隊で火消し役として活躍した。 突撃戦車と称しているのは、グデーリアンの装甲兵総監就任後の交渉で、フェルディナントらとともに権限が砲兵科から移管されたためである。 ブルムベアはドイツ自身の命名ではなく、鹵獲した連合国軍が名付け親だとされている。 VI号突撃臼砲シュトゥルム・ティーガー ティーガーIから砲塔を撤去して増加装甲を貼り、大元はロケット爆雷を前方投射する対潜臼砲だった38cm StuM 61を搭載したゲテモノ。 携行弾数はわずか14発で、車内への砲弾運搬用として手動式クレーンが取り付けられていた。 巨砲と呼べる口径だけに威力は絶大だったが、結果を残せたかというと… イタリア イタリア軍における主要兵器体系に突撃砲(Cannoni d'assalto)は存在しない。 ただしイタリア王国降伏後にイタリア半島へ武力進駐して同国の兵器を接収したドイツは、 セモヴェンテ(Semovente d'artiglieria)シリーズの一部を突撃砲(Sturmgeschütz)に分類している。 セモヴェンテ L40 da 47/32(独側呼称:Sturmgeschütz L6 mit 47/32 770(i)) L6/40軽戦車の車台に、ベーラー社製からライセンスを取得したCannone da 47/32 M35をオープントップ式で搭載した自走砲。 47mm砲は歩兵砲でありながらも対戦車戦闘が可能で、軽戦車や初期のイギリス製巡航戦車に対しては十分な火力だった。 約300両が生産され、イタリア王国降伏後はドイツやクロアチア独立国などで使用された。 セモヴェンテ M40 da 75/18(独側呼称:Sturmgeschütz M40 mit 75/18 850(i)) セモヴェンテ M41 da 75/18(独側呼称:Sturmgeschütz M41 mit 75/18 850(i)) セモヴェンテ M42 da 75/18(独側呼称:Sturmgeschütz M42 mit 75/18 850(i)) M13/40、M13/41、M14/41の三車種の中戦車車台に、Obice da 75/18 modello 34の車載版である75mm榴弾砲M35を搭載した自走砲。 最大装甲厚は25mm+25mmの50mmで、III号突撃砲(短砲身砲型)と同様に好評を博した。 合計で400両以上生産され、ドイツ軍でも供与品や鹵獲品が運用された。 セモヴェンテ M42 M da 75/34(独側呼称:Sturmgeschütz M42 mit 75/34 851(i)) セモヴェンテ M43 da 75/34(独側呼称:Sturmgeschütz M43 mit 75/34 851(i)) M14/41中戦車の車台に、Cannone da 75/32 modello 37から発展した34口径75mm戦車砲(P40重戦車の備砲と同じ)を搭載した自走砲。 装甲厚は50mmのままだが、III号突撃砲F型(増加装甲未装着時)に準ずる実力があり、ドイツ軍も価値を認めていた。 イタリア王国降伏の影響で、生産は90両に留まった。車台の異なるセモヴェンテ M43 da 75/34の製造数は諸説あって不明。 セモヴェンテ M43 da 75/46(独側呼称:Sturmgeschütz M43 mit 75/46 852(i)) 後述のセモヴェンテ M43 da 105/25と同じ車台に、Cannone da 75/46 C.A. modello 34ベースの46口径75mm砲を搭載した自走砲。 被弾時に不都合が生じた防楯を内装式から外装式に変更している。ドイツの7.5cm PaK 40と同じ弾薬を使用し、火力も同等だった。 イタリア社会共和国で11両のみ製造された。 セモヴェンテ M43 da 105/25(独側呼称:Sturmgeschütz M43 mit 105/25 853(i)) M14/41中戦車の車体をやや拡張したM43車台に、obice Ansaldo 105/25を搭載した自走砲。 イタリア版III号突撃榴弾砲で、Bassotto(ダックスフント)という愛称がある。 イタリア王国では約30両、イタリア社会共和国では約60両が生産された。 セモヴェンテ M41 da 90/53(独側呼称:Sturmgeschütz M41 mit 90/53 801(i)) M14/41中戦車の設計を流用した車台に、海軍高角砲由来のCannone da 90/53を搭載した自走砲。 軽装甲かつオープントップ式構造と事実上の対戦車自走砲で、装甲貫徹力はティーガーIの8.8cm KwK 36を凌いでいた。 わずかに約30両が生産された。 他国 BT-42 フィンランドの突撃砲で、ソ・フィンの両方からクリスティーと呼ばれていた。 ソ連から鹵獲したBT-7軽戦車の車台に、イギリスとスペインから入手したBL4.5インチ中野砲Mark.II(114H18)を旋回砲塔形式で搭載している。 設計に問題があり、実戦投入されるも前線から引き上げられた。 Sav m/43 スウェーデンが第二次世界大戦中に配備した突撃砲。 チェコスロバキアの軽戦車LTvz.38(ドイツも愛用した38(t)軽戦車)のライセンス生産及び改良型であるStrv m/41の車台に、 当初は27口径75mm榴弾砲m/02を搭載していたが、後にボフォース社の21口径105mm榴弾砲m/44へ換装された。 IkvシリーズやPvkv m/43も似たような外見を持つが、前者は自走歩兵砲、後者は駆逐戦車に分類されている。 44Mズリーニィ75 40/43Mズリーニィ105 ハンガリーで開発された突撃砲で、イタリアのセモヴェンテと外見が似ている。 チェコスロバキアのシュコダ社製中戦車T-21のライセンス生産及び仕様変更型である40MトゥラーンIの拡張車台に、 駐退機の欠陥で倉庫に腐らせていた20口径105mm榴弾砲40Mを搭載した自走砲が40/43Mズリーニィ105である。 44Mズリーニィ75は備砲を43MトゥラーンIII用に開発された75mm戦車砲43Mへ変更、最大装甲厚を75mmから100mmに強化している。 40/43Mズリーニィ105だけ約30両完成して、実戦投入された(44Mズリーニィ75は砲調達上の問題で試作のみ)。 車体後部にドイツ製煙幕弾発射器もといロケットランチャーである15cm NbW 41の3連装版を2基載せたものも存在したという。 類似車種 本節の車種における共通点として、突撃砲と同様に前線へ展開して直接照準射撃による火力を提供する点が挙げられる。よって射程は重視されていない。 機械化砲兵が装備する自走榴弾砲や自走加農砲の任務は、長大な射程を生かした後方からの間接照準射撃による前線部隊の火力支援で、役割分担されている。 しかし戦況次第では自走榴弾砲や自走加農砲も直接照準射撃を強いられる場合もあり、火力戦主義の強いソ連軍は最前線への投入もお家芸にしていた。 SUシリーズ・ISUシリーズ(WWIIソ連) 東西冷戦前の労農赤軍は対空用のZSUシリーズや砲兵戦車のAT-1などを除き、自走砲類の詳細な分類はしていない。 よってIII号突撃砲に触発されて開発した自走砲とWWII中に登場した後継車両で、突撃砲の範疇と思われるものを載せている。 (余談だが、帝国陸軍はSU-76、SU-85、SU-122、SU-152、未制式のSU-203を自走突撃砲に分類していた) 例外的にSU-85は公文書でも戦車駆逐車と表記されたことがあるため、発展型のSU-100と同様に別の節で扱う。 SUはSamokhodnaya Ustanovka(自走砲架)、ISUはIstrebitelnaja Samokhodnaya Ustanovkaの略称で、 あとに付く二桁ないし三桁の数字は搭載砲の砲口直径(単位はmm)だが、小数点以下は省略されている。 SU-76 T-70軽戦車を原型とした車台に、ラッチェ・バムで有名な76mm師団砲Zis-3を搭載した軽自走砲。 軽装甲かつオープントップ式の設計で対戦車自走砲相当の性能だが、容赦なく歩兵直協に駆り出されている。 脆弱性と機関配置に起因する劣悪な居住性からСука(畜生)と叩かれたが、戦中戦後の累計で約16,700両も生産された。 SU-76i 祖国に一転攻勢を掛けたIII号突撃砲モドキくん。 ドイツも対戦車自走砲のマルダーシリーズ(76.2mm砲版はソ連製の鹵獲砲搭載)でブチ込んでやったしお互いさまだが。 III号戦車やIII号突撃砲の遺棄車両を回収・修理して、T-34-76用のF-34が原型である41.5口径76.2mm戦車砲S-1に載せ換えて拵えた。 SU-122 ドイツのIII号突撃砲に着目したソ連が、SU-76及びZSU-37やSU-152とともに開発した中自走砲。 T-34中戦車の車台に、師団砲兵用軽榴弾砲の車載版である122mmM-30Sを搭載した。 対戦車戦闘能力の乏しさが問題視されて、ロールアウトはソ連基準では少ない1,150両程に留まった。 SU-152 KV-14を参考にしてわずか25日で設計を完成させた重自走砲。 KV-1S重戦車の車台に、軍団砲兵用榴弾加農砲の152mmML-20Sを搭載している。 戦果誤認が疑われているもののクルスク戦で当時対抗手段の少なかったティーガー(虎)I相手に健闘してみせたため、Зверобой(猛獣殺し)と渾名された。 ソ連側の射撃試験では徹甲榴弾を使用した場合、ティーガーIの前面を射程1500mで貫通可能と評価されている。 ISU-122 ISU-152 IS-2重戦車の車台に、軍団砲兵用加農砲の122mmA-19Sないし榴弾加農砲の152mmML-20Sを搭載している。 ISU-152はKV-1とともに量産が打ち切られたSU-152の後継、ISU-122はティーガーIへの対抗を目的として実用化された(*6)。 制式化された派生型の内、ISU-122Sは備砲を発射速度が改善された122mmD-25S(IS-2重戦車の戦車砲と同じ)へ変更(*7)、ISU-152の問題点解消を目的としたオブイェークト704(*8)は備砲を152mmML-20SMに改良して車台をIS-3重戦車と共通化している(ただし登場が遅く量産中止)。 砲戦車・駆逐戦車・直協戦車(WWII日本) 帝国陸軍の国軍戦車体系に存在する車種。 ただし砲戦車を除き、量産・配備までには至らなかった。 砲戦車は、戦車部隊の主力である中戦車に随伴して、主に対戦車砲の制圧を担当する支援戦車(※後に対戦車戦闘も重視されるようになる)、 駆逐戦車は、固定砲塔かつ低姿勢の対戦車砲車(※ホニやホイの主砲を換装した対戦車戦闘車両が構想されていた)、 直協戦車は、固定砲塔かつ低姿勢の歩兵支援用突撃砲として整備する計画だった。 ※上記の内容については、昭和18年における研究方針改訂前の段階で、修正後の砲戦車と駆逐戦車はコンセプトも整備内容も変更されている。 直協戦車がドイツ突撃砲に最も近く、完成時にはIII号突撃砲(短砲身砲型)やIII号突撃榴弾砲に匹敵する車両となったはずである。 同車は軍直轄の戦車団ないし戦車師団用として開発する予定だったが、軍直轄の装甲砲兵大隊へ配備することも検討されていた(*9)。 本節では、本来は砲兵科用で後に戦車部隊へも配備されたという共通点から一式七糎半自走砲 ホニIのみ記載する。 ちなみにホニIとホニIIは『永年業務要綱』における構想段階だと砲戦車に分類されており、ホニIが一式砲戦車と呼ばれる一因になっている。 一式七糎半自走砲 ホニI 三式砲戦車 ホニIII チハたんの車台に九〇式野砲と最大装甲厚50mmの防楯を取り付けた自走砲。 戦車師団の機動砲兵連隊用でオープントップ構造(曳火射撃や投擲兵器に弱い)だったが、戦車第14連隊にも砲戦車の代用として配備された。 三式砲戦車 ホニIIIは一式七糎半自走砲 ホニIの改修型で、主武装を三式七糎半戦車砲I型、戦闘室を完全密閉式に変更している。 ちなみに試製一式砲戦車とは日本版IV号戦車(短砲身砲型)であるホイの試作車で、後に車台を変更して二式砲戦車として制式化された(*10)。 駆逐戦車(WWII独ソ) ドイツでは戦車猟兵科(対戦車部隊)の装備器材だが、戦車部隊や突撃砲兵に配備された例もある。 牽引式対戦車砲の機動性欠如や、対戦車自走砲の防御力不足が問題視された結果、一部を除き新型突撃砲の開発計画からコンバートして登場した。 そうした経緯から車両設計面における突撃砲との差異は無いに等しく、WWII後に辿った運命もほぼ同じである。 西ドイツではHS30装甲車ベースの車台に40.8口径90mm砲を搭載したKJPz.4-5(Kanonenjagdpanzer 4-5)という駆逐戦車を採用し、 近~中距離の対戦車戦闘に充当していたが、装甲擲弾兵からは歩兵直協車両としての価値が見出されていて、WWIIの突撃砲に近い評価を受けていた。 中~遠距離の対戦車戦闘に従事するRaketenjagdpanzerと称する車種も存在したが、こちらは冷戦中に普及した対戦車ミサイルを主兵装にしている。 ソ連にも駆逐戦車(танк-истребитель)が存在し、73口径57mm戦車砲Zis-4/Zis-4Mに換装したT-34中戦車とKV-1重戦車が分類される。 従来搭載していた41.5口径76.2mm戦車砲F-34/Zis-5よりも貫徹力は優秀だが、榴弾使用時の不発弾発生率や費用の高さが問題視された。 設計思想も運用方法も戦車と変わらず、配属先も戦車部隊となっている。 ちなみにドイツ駆逐戦車と似た形式の車両は他国にもあり、イギリスのA39重突撃戦車、日本の試製四十七粍自走砲ホルなどが該当する。 戦車駆逐車(WWII米ソ) 主に、WWII期間中にアメリカで実用化されたGMC(Gun Motor Carriage)を指す。 GMCとは戦車駆逐大隊用のオープントップ式対戦車自走砲で、軽戦車以下の装甲防御が祟って想定通りの活躍はできなかった。 間接照準射撃による火力支援任務も行えたものの余芸に過ぎず、歩兵からも絶賛された突撃砲とは逆に失敗作だと判定されている。 とはいえ、M36ジャクソン/スラッガーのように一定の評価を得たGMCもあった。 ソ連ではSU-85を戦車駆逐車と称していた事もあり、中自走砲連隊以外に戦車駆逐大隊で運用されていた。 開発動機はティーガーI対抗で、高射砲ベースの51.6口径85mm砲D5-Sを採用している。 実際には貫徹力不足だったが、海軍砲由来の56口径100mm砲D-10Sに変更したSU-100であればパンターも含めて遠距離から正面撃破できた。 両方とも突撃砲形式のSU-122から派生した系譜だが、備砲は対戦車戦闘目的で転用・改造したものであり、やはり性格は駆逐戦車に近い。 冷戦時代にはSU-100の後継として、T-54ベースのISU-122-54が少数ながら配備された。 現代では、ソフトスキンや装甲車に対戦車ミサイルランチャーやAPFSDS対応の高初速砲を搭載した車両が戦車駆逐車と呼ばれる事もある。 アサルトガン(WWII米) ハーフトラックや戦車の主武装として榴弾砲を搭載した装甲戦闘車両で、一部はHMC(Howitzer Motor Carriage)に分類されている。 本来は戦車部隊に随伴して直接照準射撃による火力支援を行う構想に基づいて開発されたが、機械化歩兵や機甲偵察部隊にも配備されており、 大戦後半には先述したGMCと同様に間接照準射撃も実施するようになっている。 邦訳上は突撃砲とも称されるが、IV号戦車初期型や二式砲戦車ホイに近い車両で、任務も戦車の脅威となる対戦車砲の制圧や煙幕展張が主眼に置かれていた。 (※ただし機械化歩兵に配属されたアサルトガンは歩兵直協用で、機甲偵察部隊のアサルトガンは威力偵察の支援に充てられた)。 朝鮮戦争休戦後にアサルトガンという車種は消滅したが、後述する装輪戦車が現代におけるアサルトガンとして同一視される事もある (※LAV装輪装甲車の派生型には、スティングレイII軽戦車由来の105mm低反動砲塔を搭載した試作車があり、同車はLAV-Assault Gunとも称された)。 T30HMC M8HMC実用化までのストップギャップとして、M3ハーフトラックにM116パック・ハウザー(陸自呼称:75mm榴弾砲M1A1)を搭載した簡易自走砲。 試作番号のまま1942年1月に採用されたが、同年9月に本命であるM8HMCの量産が開始されたため、受領前にM3ハーフトラックへ戻された車両も存在した。 ドイツは同種の車両(Sd.Kfz.251/9等)を重宝していたが、米軍にとっては応急品でしかなく順次引き上げられて少数が自由フランス軍へ供与されている。 M8HMC M5軽戦車の車台に、M116パック・ハウザーをM2榴弾砲やM3榴弾砲へ改修してオープントップ式の全周旋回砲塔に収めて搭載した自走砲。 曲射も可能な構造で好評を博したものの次第に火力不足が顕在化し、機甲偵察部隊を除いてM4中戦車(105mm砲型)やM7HMCらに置き換えられている。 自由フランス軍やイギリス軍に供与されていて、後者からジェネラル・スコット(米墨戦争の国民的英雄ウィンフィールド・スコットに由来)と称された。 M4中戦車(105mm砲型) M4中戦車の派生型で、主砲をM101榴弾砲(陸自呼称:105mm榴弾砲M2A1)ベースのM4榴弾砲に変更している。 M8HMCの後継として戦車部隊に配備されて、75mm砲型や76.2mm砲型のM4中戦車による機動打撃や陣地突破を支援した。 原型と同様に生産途中でサスペンションはVVSSからHVSSへ切り替えられたが、弾薬サイズの問題で湿式弾庫の採用は見送られている。 M45重戦車(WWII後に中戦車へ分類変更) M26重戦車パーシングの派生型で、M4中戦車(105mm砲型)と同じM4榴弾砲を搭載している。 兵装重量が90mm戦車砲M3よりも軽量であるため、前面装甲の増厚(最大114.3mm→203.2mm)でバランス調整を図った。 第二次世界大戦には間に合わなかったが、朝鮮戦争で一部が実戦投入されている。 T30重戦車 ティーガーIIの対抗策として開発されたT29重戦車の派生型で、約40口径の155mm砲(T7→T7E1→T180)を搭載した。 開発の着手が1944年と完全に出遅れてしまった影響でテストベットに回されてしまい、当初の予定には無かったエンジンの換装も実施されている。 155mm榴弾の迅速な人力装填は困難で、半自動装填装置の導入や揺動砲塔(主砲の俯仰無く砲塔のみ上下させられる構造)へ換装する等の改良が試みられた。 対戦車自走砲/自走対戦車砲(WWI/II戦間期以降) 対戦車砲や高初速砲を軍用車両に搭載して、迅速な陣地転換と部隊の機動運用を可能にした自走砲。 成形炸薬弾(HEAT)による直射を前提とした搭載火砲(無反動砲や高低圧砲など)で対戦車戦闘を担う車両も含める場合がある。 両者はしばしば混同されるが、突撃砲は戦車と同様に歩兵直協兵器として出発して戦車迎撃も果たせるよう発達した経緯があり、対戦車自走砲みたいに最初から対戦車戦闘能力を重視していた訳でもなく、後から役割が被っただけである(III号突撃砲の携行弾薬で徹甲榴弾の占める割合は当初12%に留まり、対戦車戦闘も教範改訂前は止むを得ない状況のみとされた)。 Stridsvagn 103(WWII後スウェーデン) 縮めてStrv.103とも。直訳すると戦車103で、突撃砲(Stormartillerivagn)と称していない。 Sタンクの名で知られており、62口径105mmライフル砲L74を砲塔では無く車体に直接固定している。 あくまでスウェーデンは中立国であるので、国内の防衛用として開発された。 起伏の激しい土地なので、敵の進軍ルートが分かりやすく、待ち伏せし易い、ついでに傾斜装甲を採用しよう、と考えた結果がこれだよ! 撃ったらすぐ逃げる為、後部にも運転席があると言う、かなりの色物戦車である。 74式戦車に先立って導入された姿勢制御機構で稜線射撃も容易であり、突撃砲とは似て非なるものと言えよう。 なお同形式の後継車であるStridsvagn 2000は開発中止され、Stridsvagn 122(名前こそ違うが、ドイツのレオパルド2を輸入したものである)で置き換えられた。 装輪戦車(現代) 装輪装甲車の車台に大口径低反動砲を搭載した装甲戦闘車両。 あくまでも装甲車の一種だが、能力面から軽戦車や対戦車自走砲、火力支援用途から突撃砲として扱われることも多い。 装軌式装甲車よりも良好な戦略機動性や整備性が売りで、通常は威力偵察や治安維持の任務に就く。 管轄する戦闘兵科は国毎に異なり、日本の財務省は16式機動戦闘車を戦車に分類しようとした前科があった(26大綱で戦車の保有台数外とされた)。 アメリカのM1128機動砲システム(ストライカーMGS)や中国のPTL-02(砲兵科)及びZTL-09(装甲科)が突撃砲扱いされがちだが、G3MBT(戦後第3世代型主力戦車)との性能格差が著しく、WWIIの突撃砲のような戦果はまず望めないし、そもそも期待されてない。 各種メディアでの活躍 仮想戦記の陸戦場面では戦車部隊をメインに据える作品が多く、突撃砲が活躍する場面は非常に少ない。 八八艦隊物語外伝(鋼鉄のメロス)では四式突撃砲戦車がサムライソードと畏怖される程T-34やM4相手に奮戦していたが、駆逐戦車派生のラングもといIV号戦車/70のエンジンを換装してライセンス生産した代物で本来なら突撃砲に含まれない。 ガールズ&パンツァーでは歴女チームことカバさんチームがIII号突撃砲F型を使用。 ストーリー序盤~中盤ではチームの最大火力であり、大洗女子チームの文字通り「主砲」としてシリーズを通して活躍している。 また、OVA「これが本当のアンツィオ戦です!」ではアンツィオ高校チーム副隊長カルパッチョの乗車として セモヴェンテ M41 da 75/18が登場。前述のIII突とド突き合い 一騎打ちを繰り広げている。 追記・修正は歩兵と共にお願いします。 △メニュー 項目変更 この項目が面白かったなら……\ポチッと/ -アニヲタWiki- ▷ コメント欄 [部分編集] 借金で首の回らなくなった戦車 -- 名無しさん (2013-12-02 21 48 30) strv.103とかいくら国内の防衛用といっても撃退するのに攻勢にでる場面もあるだろうにどうするつもりだったんだスウェーデン陸軍 -- 名無しさん (2013-12-02 21 52 13) 対空アサルト突撃砲 -- 名無しさん (2013-12-02 22 52 10) 砲兵「これ砲兵のもんだから!」 装甲部隊「ぐぬぬ」→駆逐戦車誕生 縄張り争いはどこにでもあるってはっきりわかんだね ↑2 A 被弾率集計して、砲塔が高かったから廃止すれば被弾率下げれる B 全高考えたら待ちぶせに便利 C 砲塔に積むより強力な砲を積める あとは乱戦になったらどーすんのってのとメリットデメリット考えて+になるって判断したってとこだろーね まあスウェーデンはビケンドラケングリペンと戦闘機も独自路線だし(普通はスラストリバーサーを戦闘機に積まんよな・・・) -- 名無しさん (2014-04-09 01 45 06) 撃破数を稼げたのは「撃破する相手が山ほどいたから -- 名無しさん (2014-04-10 23 39 45) 間違えました。撃破数を稼げたのは「撃破する相手が山ほどいたから」でもあるよね。二つ目の理由に被るけど。 -- 名無しさん (2014-04-10 23 42 10) ↑理想は米軍の戦闘機パイロットみたいに「エースは少ないけど、その下の2~3機落としてるヤツいっぱい」状態だわな 質と量が伴ってるから、旧式化したら下げてパイロットもローテーションで休ませて -- 名無しさん (2014-04-10 23 42 41) こんなにホモネタなかっただろ当初は。いちいち(無茶振り)とかオウ〜〜とか気持ち悪い。気色悪い記事になったな。 -- 名無しさん (2015-01-13 08 20 14) 軽視されがちだけど戦車の天敵は砲兵なんだよな。砲火力が排除されていない状況での機動突破なんて危険極まりない -- 名無しさん (2015-01-13 08 34 55) ↑2 バックアップ見たら最初からだったよ -- 名無しさん (2015-01-13 08 37 39) なるほど、わからん -- 名無しさん (2015-01-15 01 37 05) WWが多いと草生やしてるみたいwww -- 名無しさん (2019-04-07 10 07 27) 何!? Ⅲ号突撃砲のにょきっと伸びているあの砲、あれが砲塔ではないのか!? 砲塔とは……砲塔とは……いったいなんだ!? -- 名無しさん (2021-05-14 15 02 15) 単独で旋回できるのが砲塔、車体に直接くっついて旋回できないのは「砲郭(ケースメイト)」 -- 名無しさん (2024-05-29 18 22 14) 名前 コメント
https://w.atwiki.jp/binoculars2011winter/pages/75.html
24 :名無しSUN:2012/06/30(土) 09 57 02.13 ID ebmPruhn ちょっと前にアウトレットのケンコーED買ったんだけどさ、とにかく視界が黄色いw 色ずれはアルピナとかと比べたら少ないね。 277 名前:名無しSUN:2010/07/12(月) 00 55 05 ID Nqbq6+0s 価格comで『8×42 実視界7度 700g以下』で検索したら次の7件になりました。 価格差はどこの差として実感されますか? 製品名 価格 実視界 合焦点距離 重量 ケンコーNEW8x42DH SGWP.011775 \10,478 8° 3m 590g ケンコーウルトラビュー 8x42DH \11,672 7.5° 2.5m 660g ケンコーアバンター8x42DH 003022 \15,042 7.5° 2.5m 630g 士フイルムKF8x42H \15,798 7.5° 2.5m 670g ビクセンアルピナ HR 8x42WP \25,680 7° 2m 670g ビクセンニューフォレスタ HR 8x42WP \26,179 7.4° 655g ケンコー8x42DH MS 010969 \29,710 7.3° 2.5m 700g 上記のニューフォレスタorアバンターで迷い検索し、ますます迷っています。 283 名前:名無しSUN:2010/07/12(月) 10 50 36 ID O83vaOrk ケンコーNEW8x42DH SGWPのような、フルマルチコートではない機種は、 画面のクリアさが違う。これは室内でも違いがわかる。 ケンコーアバンター8x42DHは生産中止ゆえの安売りだろう。 性能的にはアルピナと同じくらい。 ビクセンニューフォレスタ HR 8x42WPは、アルピナやニコンモナーク42などと較べて、 画面全体的に解像力が高かった。 条件にもよるのだろうけど、アルピナやモナーク42で見える壁の模様が、 ニューフォレスタ HRだと細かい粒粒の集まりだと すぐに わかるくらい。 (改めてアルピナやモナーク42でもう一度よ~く見ると、アルピナや モナーク42でもわかるけど…) アルピナもモナークも、「3万円台のダハプリズム双眼鏡も、昔と違って よく見えるようになってきた」と良い評価の機種だけど、まだまだ進化の余地があるようだ。 780 :名無しSUN:2011/12/24(土) 15 32 59.75 ID HgoDVm2P ヤフオクアバンターも黄色いんですか? 781 :名無しSUN:2011/12/24(土) 16 07 41.75 ID 8JfP3nTh 780 おれはヤフオクアバンターの10x50持ってるけどそんなに黄色くない。 言われてみればそうかなレベル。黄色いのはアートスだとおもう。 黄色いで思い出したけどウルトラビューEXのEDのやつも黄色かったな。 色収差は確かにモナークXよりも少なかったし綺麗ではあったけど EDにして色収差を減らしても黄色くなってたんじゃ意味ないと思った。 163 :名無しSUN:2012/01/20(金) 13 12 32.83 ID 4xZbv5Eq 161 以前にも書いたけど、ウルトラビューのEDは色収差はモナークXより良いと感じた。 だけど、像自体は黄色い。ただ、8倍と10倍見比べた時に黄色の濃さが違った。 もしかしたら個体差があるのかも。買うなら実物を何個か見比べた方がいいかも。 黄色いのを除けば2万にしちゃ綺麗だと思う。 けど、おれならアルピナ買う。 ケンコー ウルトラビューEX12x50の旧型(アバンター12x50DH)が¥2500で祭りに。以下の8レスはその時のもの。 837 :名無しSUN:2012/02/14(火) 13 14 38.58 ID eKZPmoyd あばんたー12×50来た~ 大体想像の範囲内だな。 本体2500円なら安さの極み。 中心像はまずまず、それ以外はすぐに崩れるけど中心でしか見ないからいい。 見かけ視野の広さはイマイチって感じ。 操作性は問題ないけどピントリングは使いづらいかも。 12倍でも特にブレも苦にならない。 口径と倍率から色収差は目立つけど仕方ない。 星にはどうだろう? でも、安いからもったいなくない。 像がいいのは中心付近3割だけだと思っていい。 中心でも最高解像度ってわけでもないけど、不満はない。 周辺は自然にぼけていくので苦にはならない。 倍率高い双眼鏡だから対象を中心に持ってくるのでね。 最周辺でも破綻してない。 湾曲も歪曲も悪くないから不満はそれほどではない。 ただ、色収差はしだいに目に付いて来るかも。 赤紫や黄色のきれいな色がついてカラフル! さっき見かけの広さについて書いたけど、他の機種と比べたらそうでもなかった。 普通に広いけど覗きやすいのでそう感じたみたいです。 あと、着色は少しあって若干黄色味がつくけどこれも比べないとわからないかも。 ポロと比べれば少し重い感じは仕方ない。 コーティングもきれいだし、対物側から覗いても迷光対策はしっかりしてる。 これだけ素晴らしい双眼鏡が本体2,500円で売るっていったい・・・ いや~ポチって良かった!! 851 :名無しSUN:2012/02/14(火) 21 07 42.68 ID 7C6sV3fv アバンター12×50だけど。 中心軸が強度的に弱い。 左右の鏡筒をちょっとひねるようにすると視軸が動いてしまいます。 長い間使ってると次第に狂ってくるような気がする。 2500円だからどうでもいいが。 852 :名無しSUN:2012/02/14(火) 21 12 59.71 ID o0qkiKLB ちょっと興奮してAA多用し過ぎました。反省しております。 折角なので簡単なレポなどを・・・。 外は冷たい雨が降っており、残念ながら星見は出来ません。 しかも文系全開なので光学系がとても不自由です。 自分としては初のダハタイプでして・・・ まずは外観が見慣れたポロと違っていい感じでございます。 持ってみて、これは810gのはずですが同じポロタイプの810gと較べると 重心が違うのか持った感じが違うからか、あまり重たさを感じません。 こりゃ12倍で手持ちは無理かと思いましたが、かなりの長時間見ない限り 普通にいけそうでございます。 多少はブレるでしょうが三脚を使うほどでは無いんじゃないかなと思いました。 速攻オクに流そうかとも思いましたが、これは取っときたいですね。 何を見るのかは微妙ですが・・・単純に「遠くを見る」でいいかなって思いました。 ああぁ主観ばかりですみません・・・レポになってないや。 853 :名無しSUN:2012/02/14(火) 21 27 43.45 ID GJd8aZ7W アバンター来た! 口径50mmの割にはそんなに大きくない。 12倍の割には手ぶれも許容範囲。星を見たらまた違うかもしれないが、 風景を眺める程度なら全く問題無し。 造りは確かに高級品の質感ではないが、眼幅の狭い人にも対応出来るよう、 対物鏡筒のフチを平面にするなど気が利いている。 とりあえずはしばらく使ってみたい。とってもいい買い物でした。 860 :名無しSUN:2012/02/14(火) 23 03 31.50 ID VmihexuU アバンター12x50キター、ちょっと見ただけだけど心配してた高倍率での甘さや手ブレは それほど気にならない、軽くて持ちやすいせいか割と安定して使える。 見たときに違和感が無いのは自分の目に合ってるのかな、いいもの買ったw 28 :名無しSUN:2012/02/18(土) 12 44 26.38 ID wU5VNN5t Kenko Avantar 12x50DH 実測有効径50mm 実測射出瞳径4.2mm ウソだろ?と思うくらいに、公称スペック通りでした。 手持ちの格安機初の快挙です。 スペック厨なわたしゃ、これだけで満足w 37 :名無しSUN:2012/02/18(土) 23 13 25.87 ID wU5VNN5t Monarch12x56とちょっと覗き比べしてみたけど、周辺像はAvantarが割と明確に勝利 筒内の処理もAvantarの方が良い感じ。ってニコンだめじゃんorz Avantarは少し視野が狭いけど手持ちの負担は軽いのでMonarch引退させるかもしれません。 140 :名無しSUN:2012/02/24(金) 02 14 46.83 ID JFl88hKp 12x50DHダハにつきものの光条も少ないんだよね。 ×印が見えないことはないんだが。 対物側から稜線さがしても見つけるのに苦労するわい@水銀灯厨 158 :名無しSUN:2012/05/03(木) 20 24 21.23 ID tnR7SeTx アバンタ12x50DHネタをひとつ ツイストアップ見口に31.7mmフィルタを押し込み装着できる(結構きついですけど) フィルタを取り出すときは、見口を縮めるとむにゅっと出てくる 299 :名無しSUN:2012/05/12(土) 18 43 00.54 ID vfVBLn2q 296 まず、最初のレスを読み直すんだ >星見にニユーミラージュ7×50とコルキットスピカプラス微動雲台 普段使いにアリーナ8×21で満足してます。 性能としてはミラージュやアリーナクラスで満足してるっぽいが、 どうせ金額出すんだからミラージュ+α程度の性能があればまず大丈夫だろう。 という前提で考察すると… まず「15kで星見用ダハ」となると、選択肢は如何程もない。詳しい機種はまとめサイトへ http //www52.atwiki.jp/binoculars2011winter/pages/30.html ウルトラビューEX 8x42DHは俺も所持しているが、値段なりだと思う。 広角で軽量で安い。夜の犬の散歩やちょっと覗きたい時なんかには重宝してる。壊れても惜しくないし。 ただし、像はアリーナより甘く視界は黄色っぽい。 (アリーナより視界が明るいせいで、像の眠さや視界の着色が判りやすいってのもあるが…) アルピナも悪くはないし、値段を考えたらお買い得。ニューフォレスタが出る前は25kくらいで売られてた。 今は15k~なので、充分投げられまくってる。ただしウルトラビューほどではないにしろ像は甘い。(ニューフォレとの比較) 予算無視して回答するなら、もう少し頑張ってニューフォレ買っておけば後悔は無いと思う。 解像度はBDに匹敵するレベルだし、ヌケだって高級機と比べない限りは気にならない程度の性能を持ってる。 300 :名無しSUN:2012/05/12(土) 19 57 26.71 ID arI/U+EP ありゃ予算は2万ですかw 2万まで出せればイイのが買えるよなぁしかも8倍でもいいとなると範囲広いわ~w 頑張ってあと4千円だせればニューフォレスタは↑の人も言ってるがええよマヂで 299 でも15kで星見用じゃなくて鳥見用だって言ってるぞいw 302 :名無しSUN:2012/05/12(土) 20 32 57.72 ID vfVBLn2q あぁ!!!鳥見だったか!! 書いてるうちに星見の話になってしまったorz ごめんなさい 鳥見ならサーチ用か観察用かで倍率も視界も決まってくるから、まずどっちが種目的なのかが問題だな。 サーチなら昼間でもパッと覗き易くて(ブラックアウトしにくい)8x32とかがデフォだし じっくり観察ならアイポイントが多少シビアで視界も狭い機種でも充分。 倍率は10倍までならまぁイケる。一脚併用なら12倍も可。 鳥見なら星見と違って倍率が高ければ高いほど細かいところまで見えるから、高倍率のほうが楽しくはある。 ただし、手ブレ対策しっかり出来てないと使えたもんじゃない。 サーチなら、ダハではないけどコーワ6x30が良い。 観察ならペンタックス 9×28 DCF LVがわりと使い勝手がよい。カッコイイし。 今まで使ってきた感じだと、2万円以下の価格帯ならニューアペも捨てがたい。 覗きやすさや携帯性などを考えればかなりバランスの良い品だと思う。 370 :名無しSUN:2012/05/22(火) 04 22 50.40 ID c7Im4x9P Avantar 12×50 DH これ昨日買ったんだが、三脚とか取り付けられるのか? 天体観測したいから三脚付けたいんだがさっぱり分からん。 372 :名無しSUN:2012/05/22(火) 11 19 52.80 ID oYNA5Ab0 ダハの鏡筒間距離はそのまま両眼の距離(平均6cm前後)だから、口径5cmのダハだと通常の三脚アダプターは装着できない。 つまりAvantar 12×50 DHのみが出来ないのではなく、ダハ式の5cm機は軒並み無理ってこと。 この前バンガードの三脚アダプターが5cmダハに適してるって話が出たけど、機種によっては外装のゴムを削らなければならないらしい。 もしくはビクセンのキャリングビノホルダーL。 それで無理なら、丈夫な輪ゴムなんかでぐるぐる巻きにして固定するしか手はない。 373 :名無しSUN:2012/05/22(火) 12 01 48.97 ID 04zrjRpN 370 なにが分からないか、よく分からないので初歩的な事を… 双眼鏡には左右の筒を繋ぐ軸がある。 正面から見ると、軸の所に硬貨ほどの大きさのキャップがはまっている。 それを回して取り外す。 そこにビノホルダー(三脚アダプタ)って金具を取り付け、三脚に固定する。 DHでは左右の筒の隙間が狭いから、 372の言うような問題が発生する。 374 :名無しSUN:2012/05/22(火) 14 31 55.44 ID R7Hq75bG ダハを三脚固定する時は専用の固定ネジや固定台が用意されてない場合は こんな↓汎用アダプターを使うしかないんだけど、これは対物50mmには対応してないな(リンク先の下の方) http //www.nikonvision.co.jp/products/accessory.htm#04 372さんの紹介してくれてるビクセンのキャリングビノホルダーLは50mmでも対応できそうだから、俺もこれが無難だと思うけどね http //www.vixen-m.co.jp/binocular/acc/crbino.html#62503 376 :名無しSUN:2012/05/22(火) 16 14 10.92 ID xDsXtkj0 ベランダの手すりや車のルーフに乗せて使うとかすれば多少ブレは緩和する。 あとは両脇を締めて持つのも手持ちの鉄則。 まあ三脚が一番なのは紛れもない事実だがな。 12倍ならギリギリ使用可能範囲だな。見え味も悪くないし。でも定価近くじゃ欲しくないな。 まだ激安在庫放出は終わってないのかな。 377 :名無しSUN:2012/05/22(火) 17 59 10.85 ID c7Im4x9P たくさんの回答ありがとう。 前面のキャップを外すのは知ってたが、引っ張ったら外れるのかと思ってたら全然外れなくて四苦八苦してた。 ネジになってるんだなこれ・・・ レビューとかいろいろ見て、7倍~10倍くらいがいいのは知ってたが、安さに負けてしまったorz ちょっとみなさんの回答を参考にしてみますん 378 :名無しSUN:2012/05/22(火) 18 49 34.20 ID BKhsSETt 真面目な話、結局アバンタダハ1250は、手ぶれ以外では(三脚に搭載などしたら)性能面はどうなの?変な黄色い着色がなければいいんだけどさ。 379 :名無しSUN:2012/05/22(火) 19 37 20.96 ID yru2xNXi 378 冬に手持ちのスカイマスター15x70と比べた時の感じを述べる。製品の個体差はあるかもしれん。 どちらも手持ちで車の屋根に乗せて見た感想で申し訳ないが。 微光星の極限等級は口径の暴力でスカイマスターの勝ち。 明るい星ベテルギウスを見たときの見え方はアバンターの勝ち。というかスカイマスターだと赤青にギラつく。 M42はアバンターの勝ち。スカイマスターだと、もやもやした鳥の翼が判らないがトラペジウム近辺の星はくっきり。 詩的な言い方をすればアバンターは「綺麗な嘘を多少はついてくれるらしい」 星見の人間なので色はよくわからん。景色を見ても若干色づきはある気がするが気にならない。 スカイマスターは黄色。 なんかスカイマスターの悪口を書いているみたいだがコーティングの差が出ている感じ。 正直言って在庫処分の特価とはいえ安いアバンターに比べて1万のスカイマスターがこれかよと、当時ショックは大きかった。 オレのスカイマスターがたまたまハズレ固体だった可能性もあり。 380 :名無しSUN:2012/05/22(火) 20 03 32.23 ID QbO+F/uJ 1万のスカイマスターがこれかよ いや1万しかしない大口径モデルに期待する方がいかんだろそれはw 所詮1万なりの製品でしかないんだから。存在意義は認めるが 381 :名無しSUN:2012/05/22(火) 20 20 03.81 ID uQh8w3hB 377 価格が髙くてもいいなら、ニコンのTRA-3は一応装着できますよ。量販店で4千円ちょい。 つまみが対物レンズぎりぎりなんで、着脱にはドライバー代わりの10円玉が必要だけどね。 http //shop.nikon-image.com/front/ProductBAB90008.do わたしゃ、自由きままに手持ちで振り回すのが好きなんで、TRA-3は使わず、椅子に座ったり寝そべったりしてなるべくぶれにくい姿勢で使うようにはしています。 382 :名無しSUN:2012/05/22(火) 22 12 23.46 ID XzqKo9BV 378 アバダハは2500円祭りの時に買ったけど結構良く見えるというのが自分の評価だな、 変な色づきも無いしそれなりに明るくボケる感じも少ない。 電線なんかを見ると赤青が出るけど他の中~上級ダハでもそれなりに出てる。 意外と手ブレを感じなかったのは広角のせいかな、口径の割に軽いし使いやすいよ。 383 :名無しSUN:2012/05/22(火) 22 26 43.48 ID YRLP+QzE 382 ニコンの12×50SEと見比べたけどすごーーーく差が あるようには思えなかった。ただ長時間見てると 疲労度が結構違ったかな。あとピンの山がちょっと掴みにくかった。 でも2500円では買えない品質にはかわりない あれは良いものです。 716 :名無しSUN:2012/06/10(日) 16 57 47.77 ID 6orCDzi9 双眼鏡に興味が出てケンコーの双眼鏡を3か月で4つほど買った。 ウルトラビューEX2 8x32 が一番良かった。 不思議なのは夜でもEX2 8x42よりも明るく見えること。 8x42のコーティングやプリズムがよほどいいかげんなのか、 使い方が悪いのかw ちなみに神奈川で夜空あまり暗くない。 両方とも本体にフェイズコートと 書いてあるんでコーティングのランクは同等だと思うが。。 とにかく、8x42は視野が狭いのにフォーカスを合わせずらいくらい周辺で収差がひどく、 重くてぶれる。昼も夜も使えない失敗作だな。 星見にはヤフオクアバンター10x50(+三脚)とEX2 8X32を 1:9ぐらいの頻度で使うとおもう。
https://w.atwiki.jp/nwvk_toranomaki/pages/34.html
上昇気流 上昇気流が起こると、空気は断熱膨張によって冷やされる 冷やされた空気中の水蒸気はやがて飽和し、さらに温度が下がると水になる このように上昇気流は悪天候の原因になる 逆に下降気流があると、上空の空気は降りるにつれ温度が下がり、雲が消える 上昇気流のできる原因 気流が山を越えて、強制的に上昇させられるとき山の風上側や頂上近くに雲が出て天気が悪くなる 山を越えると気流は下降するので雲は消える 冬の日本海側の雪がよい例である 低気圧、台風に風が吹き込むとき低気圧や台風では空気は中心に向かって流れ込むので、上昇気流が起こる 前線により空気が上昇するとき前線については後で詳しく述べる 地面が熱せられたとき日光により地面近くの気温が上がり、そこの空気が周りの空気より軽くなって上昇気流が起こる 夏の入道雲がよい例 上昇気流が弱いうちは雲が点々としているだけ 上昇気流が強くなると雲が大きくなり、雷雲にまでなる 上空に冷たい空気が流れ込んだとき上空の冷たい空気は下がろうとし、地面近くの暖かい空気は上がろうとする このような不安定な状態では、下の暖かい空気が上昇気流となって昇ってゆく 地上天気図 海面を基準面にした天気図 その時刻の天気を表したもの 各地の気圧・気温・天気・風、高気圧・低気圧の位置、前線を記す 他に等しい気圧の地点を結んだ等圧線が記されている 山に行く前から天気図をかいておき、その変化に注意する 山でも毎日天気図をかいて、変化に注意する 高層天気図があれば、天候の変化がつかみやすくなる 全体的な天候の変化を予測するために天気図をかくことも大切な山の技術 天気図の見方 天気は気圧の変化と非常に深い関係があるので、天気図では等圧線が重要 等圧線から気圧の高い場所、低い場所を読み取る 天気図記号や前線、風の表し方などは付録を参照 天気は刻々と変化しているので、一番新しい天気図を使う また過去の天気図を用意すると、天気の推移がわかり、これからの天気を予想できる 等圧線は地形図の等高線と同じようなもの 高気圧・低気圧 高気圧は「高」または「H」と書かれている等圧線の閉じたところ 地図の山頂にあたり、周囲より気圧が高くなっている 下降気流があって、一般に天気がよい 低気圧は「低」または「L」と書かれている等圧線の閉じたところ 地図の窪地や盆地にあたり、周囲より気圧が低くなっている 上昇気流があって一般に天気が悪く、前線を伴っていることが多い 高気圧・低気圧を決める気圧の基準はなく、相対的な高・低で決まる 1000hPaの高気圧も、1020hPaの低気圧も存在しうる 天気図記号 付録参照 雨の記号はそばに書かれている小さい字にも注意 風 風は風向と風速に分けて使う 風向は風の吹いてくる方向で、十六方位で示す 例えば北風とは北から南に吹く風 風の速さは天気図では風速ではなく風力階級で表す 矢羽根の長さと角度には決まりがある(付録参照) 矢羽根によって風向と風速を同時に表す 気圧と風 風は気圧の違いによって起こり、気圧の高いところから低いところへ向かって吹く 上空では地球の自転の影響で、風は等圧線と平行に吹く(地衡風) 地上では摩擦の関係で、風は等圧線を横切って吹く 等圧線と風向きのなす角度を傾度という 日本付近では地上で傾度は約35度、海上では約20度になる 等圧線の間隔が狭く混んでいるところでは強い風が吹く 反対に間隔が広いところでは風が弱い 2つの高気圧からの風がぶつかるところを気圧の谷という 気圧の谷では上昇気流が起こり、2つの高気圧の性質が異なると前線になる 前線 温度の違う2つの空気が交じり合わずに1つの面を形成している 2つの空気の境界面が地面と交わったところが前線 前線は天気図の記号の出っ張りのついている方向に進む 低気圧は前線を伴っていることが多い 温暖前線 付録の図を参照 低気圧の東のほうに伸びる 冷たい空気の上に南からの暖かい空気が這い上がっている 前線の北側に雲ができ、前線から遠ざかるほど上空の雲になる 厚い雨雲が広い範囲をおおう 前線から約300kmの範囲で雨が降り、1000km先まで雲の先端が延びる 雨が降る時間が長く、雨の量は一般に多い 寒冷前線 付録の図を参照 低気圧の中心から南西に伸びる 重い寒気が軽い暖気の下にもぐり込み、暖気を押し上げる 暖気は急速に進む寒気によって、急に押し上げられる このため寒冷前線付近では積乱雲(雷雲)が発生し、にわか雨が降る 雨の区域は、前線から70kmくらい 雷雨、にわか雨、突風、ひょうなどの激しい天気になることがある 西の空から雲が地平線に沿って長い堤のように押し寄せてくることがよくある 通過前は南よりの強い風が吹き気温が高い 通過後は西または北よりの風が強くなり気温が急激に下がる 山では急激な気温の低下や突風により、厳しい天気になる 閉塞前線 寒冷前線のほうが進行速度が速いので、温暖前線に追いつき、追い越す 追いついた後の前線を閉塞前線という 閉塞前線の両側の寒気の性質により寒冷前線方と温暖前線方に分かれる どちらにしろ両方の性質を兼ね備えており、広い範囲で天気が悪い 停滞前線 どちらにも動かず、その場に止まったようになる ぶつかった両方の空気の勢力が伯仲していたり、あまり活動していなかったりするとできる 温暖前線の性質を持っていることが多く、曇りで時々雨が降ったりする 上空がかなり湿っているときは、大雨になることがある 寒気、暖気のどちらかが勢いを盛り返すと、もとの温暖前線や寒冷前線に戻る 天気図の型 夏型 南方洋上に高気圧があり、大陸方面に低気圧がある 梅雨前線が北上、消滅した後の夏の間はだいたいこの方の天気図になる 気圧を見ると、南高北低型ともいう 南から湿った空気が日本に吹きつけ、真夏の蒸し暑い天気となる 太平洋高気圧が張り出すと晴れて、蒸し暑くなる 太平洋高気圧の勢力が弱まると、大陸の前線が張り出してきて激しい雷雨になる 太平洋高気圧が強く張り出していると、上層の雲が東から西へ流れる このときは上空まで東風が吹いていて天気が安定している 午後には雷雲が発生して夕立になることもある 山は風が弱く、天気が良いので登山に最適 日中は雲が湧き上がるので視界はあまり良くない 鯨の尾型 太平洋高気圧が強まって朝鮮半島や黄海まで張り出した天気図 等圧線の形が鯨の尾に似ているためこう呼ばれる(付録参照) 広範囲にわたって高気圧に覆われて、空は晴れ上がり猛暑になる 風が弱く天気もいいので登山に最適 午後になると入道雲が発達し雷が発生する 朝鮮半島や黄海に伸びる高気圧の上空に寒気が入ると、尾の付け根に前線ができる この前線が日本に南下してくると、激しい雷、熱界雷が起こる この気圧配置は長続きするので、一度雷が起きると何日も続く傾向がある 雷の発生率は、夏型は6割弱、鯨の尾型は7割 鯨の尾型は雷に十分注意 鯨の尾の部分の気圧が高いときは、雷はほとんど起こらない 台風 夏の台風は上空の風が弱いため、速度が遅く迷走しやすい 台風に吹き込む風は、南からの湿った空気のため東側が活発 台風が日本海を通ると、南の湿った空気のため大雨になることがある 台風が並ぶと、お互いに影響しあって複雑な動きをする 進路の予想は難しいので、十分気象情報に注意することが必要 台風の進路に対して右側は危険半円といわれ風雨が強い 天気図の書き方 放送内容 全国天気概況・・・日本付近の高気圧・低気圧の配置や天気分布などの大まかな説明 各地の天気・・・観測地点の風向、風力、天気、気圧、気温を放送する 気象庁海洋ブイ及び船舶の報告・・・各地の天気と同じ内容 漁業気象・・・高気圧や低気圧、台風の情報、前線のほか主な等圧線などが放送される 各地の天気の放送地点の放送順序は決まっている(付録参照) 主地点の観測値が入電しない場合、副地点を放送する 風光は十六方位を使う(付録参照) 風力は気象庁風力階級を使う 気圧は1012hPaを12hPaというふうに、千の位を省略して放送される 十の位が0の場合、「ゼロハチhPa」(1008hPaの場合)と放送される 1000hPa以下の場合は省略せずに、例えば992hPaというように放送される 海洋ブイや船舶の位置は、緯度・経度で表す したがって、緯度・経度をよく覚えておくとよい 漁業気象では霧の範囲なども放送されるが、山登りには不要なので書かなくてもよい 台風の位置は、北緯何度何分統計何度何分と放送される 1度は60分であるから、北緯28度50分とは北緯28.8度のことである 進行方向は十六方位で、進行速度は時速で表される 記入 記入には必ずボールペンなど、消しゴムで消えないものを使う 慣れるまではテープに録音して練習するのが確実 なれないうちは矢羽根の向きを間違いやすいのでよく注意すること 風力が7以上の場合は7以上の数だけ先に書いておく 気圧は地点の右側に、気温は左側に数値を書き入れる 混んでいて、地点の○から風向が正しく書けない場合は横に書いてよい 海洋ブイと船舶は、その位置に○を書いてから風向などを記入する 経緯度線は2度ごとに印刷されているので、奇数の値は線と線の中間になる 高気圧などは放送された位置に×印をつけ、その横にHなどと書き中心気圧を記入する 進行方向はその方向へ引いた矢印で表し、速度を数字で記入する 前線は始点、中間点、終点が放送される その地点に×印を付け、大まかに結んで前線の種類を書いておく 主な等圧線は、天気図用紙の余白にその経緯度を書き留め、後で記入すればよい 等圧線の描き方 等圧線は普通2hPaごとに引き、偶数の値をとる 4hPaごとに引くときは1000hPaを中心に、4の倍数の値の等圧線を引く 最初に、放送された主な等圧線を指定された順序に従って簡単に結んでおく この簡単な等圧線をガイドラインにする その気圧の観測地を持つ地点がない場合、近くの地点の気圧から算出する(付録参照) 近くの地点の風向を参考にして走向を決める 放送された等圧線が大体できたら、前後の等圧線を書いていく 風力の大きい場所では等圧線の間隔が狭く、小さいところでは広い 等圧線の間隔は大体一定である あまりでこぼこしない 同じ値のものが長い距離を平行に走らない 同じ値の等圧線の間に1本孤立した等圧線はない 枝分かれしたり、交差したりしない 前線のところで気圧の低いほうが内側に曲がる 台風の等圧線は同心円状で、中心に向かうほど間隔が狭くなる 仕上げ 日付、時間を記入する 前線の記号をかく 高気圧・低気圧の記号を太字にして、目立たせる 1020、1010の等圧線を太く引き、その気圧の値を記入する 山岳気象 富士山の風が南向きだと天気が悪くなる 富士山の気温と御前崎の気温の差から、気温減率(℃/100m)を求められる 気温減率が0.5度以下だと大気は絶対安定で、天気は非常によい 気温減率が1度以上だと絶対不安定で、天気はかなり悪い 気温減率が0.5度~1度だと条件付不安定で、夕立が起こりやすい 極地的な雨雲・雷雲にも行動中から注意する 平地より早く低気圧の影響を受け、天気が悪くなる 台風・寒冷前線には要注意 台風が九州に近づくころから、アルプスでは天候が悪化する 上空に寒気が入ると、天気が悪くなる 梅雨明け10日は天気が安定している 山では必ず夕立があるものと思ったほうがよいが、そのあとの夕焼けは美しい 梅雨末期には集中豪雨がよく起こる 台風などで、南の温かい湿った風が前線に吹き込むと大雨になる 8月中下旬になると上陸する台風が多くなる 台風の直撃を食らうと大荒れになる土砂崩れや鉄砲水などで、被害は甚大になる NHKテレビの7時のニュースではアルプス方面の天気予報をする 信州のラジオ放送でも山の天気予報をする 山に入る前からテレビの気象情報で、天候の変化を把握しておく 台風にぶつかるようなら入山しないほうがよい テレビのある山小屋では、人工衛星の映像で雲の様子がわかる 雲の様子は人工衛星の映像でしかわからない 山谷風 山の斜面は谷間よりも太陽熱を受けやすく、夜は放射によって冷えやすい このため日中は暖められた空気が上昇する これを補うように谷沿いに風が吹き上げるのが、谷風 夜は冷えた空気が山頂から谷沿いに吹き降ろすので、山風が吹く 山では谷風の上昇気流のため、昼ごろには山頂付近はガスることが多い しかしガスは夕方になると、山風の下降気流のために消える 雷 熱雷・・・強い日射で上昇気流が生じ、積乱雲にまで発達して起こる 界雷・・・寒冷前線に伴う激しい上昇気流によって誘発される雷 渦雷・・・発達した低気圧・台風の暖域内の上昇気流が成因 熱界雷・・・熱雷と界雷が同時に起こったもの 熱界雷は特に激しい雷を伴う 朝6時の御前崎と富士山頂の気温差により、熱雷の発生する確率がわかる 25度以上・・・90\%の確率で発雷 20度~25度・・・70\%~80\%の確率で発雷 15度以下・・・あまり発雷しない 富士山の風速が20m以上になると雷はめったに起こらない 山間部で一度発雷すると2~3日続く傾向がある 雷雲は突然発生し、暴れた後で消えてゆくものがほとんど 熱雷ならば夕方遅くには消えるが、界雷は前線の通過まで続く 夏は空気が湿っているので、強い雷になることが多い 雷1回は、数万~数十万アンペア、電圧10億ボルト以上、放電時間1000分の1秒 雲形 基本的な10種類の雲形がある 雲の現れる高さによって上層の雲、中層、下層、鉛直に発達する雲に分けられる 雲の形から、層状になっているもの、団塊上になっているものに分ける 巻雲 上層の雲で、すじ雲ともいう 高空にブラシでさっとかいたように見える繊維状の雲 羽毛状になることもある 氷晶が集まってできており、太陽や月にかさがかかることもある 巻積雲 氷晶の集まりの上層の雲で、うろこ雲、さば雲、いわし雲ともいわれる 小石を敷き詰めたような、時には波状に見える 白く小さな雲片の集まり 巻層雲 氷晶の集まりの上層の雲で、うす雲ともいう 白いベールのような層状の雲で、陰はなく次第に全天に広がることが多い 天気悪化の兆しで、通常太陽や月にカサがかかる 次第に暑くなって高層雲となり、ついに乱層雲となって雨を降らす 高積雲 中層の雲で、水滴の集まりだが、一部が氷晶となることもある 離れ離れの小雲塊から空全体を覆う雲層まで、純白から暗灰色までいろいろある 群れをなしたり、細長い畝状の雲が幾本も並んだりする 羊が群がっているのに似ているので、ひつじ雲ともいう 巻積雲に比べて雲片が大きく、陰がある 波の形をするときは、波状雲という 山の風下側に現れるレンズ雲も高積雲のことが多い 高層雲 中層の雲で、水滴と氷晶の集まり 比較的高くて薄い場合は太陽や月はすりガラスを通したように見え、おぼろ雲という 低くて厚いときは太陽や月を隠してしまう 色は明るい灰色から暗い灰色まである この雲がかかると雨が近い 厚い巻層雲に似ているが、太陽や月にカサはできない 乱層雲 雨雲のことで、全天を覆い雨や雪を降らせる中層の雲 ほとんど一様で、むらの少ない暗灰色の層状の雲 高層雲が暑く、低くなって生じたもので太陽や月は完全に隠される この雲より低いところに、片乱雲という暗灰色のちぎれ雲を見かける 通常乱層雲の下にちぎれ雲が発生してから雨が降り出し、ちぎれ雲は次第に増える 層積雲 くもり雲ともいい、普通は水滴の集まり 暗灰色の厚い雲で、堤のように連なったり、うねうねと重なったりする 雲塊の間から青空の見えることもある いろいろな雲が変化してできることが多い どの雲形に属するか迷うときは層積雲のことが案外多い 層状の雲と積雲上の雲の中間型とも言える 層雲 俗にきりぐもと呼ばれる、低いところに現れる層状の雲 丘や高い建物の上部を隠してしまうことがある 層雲が地上に達すれば霧である 山や谷にかかる霧も下界から見れば層雲である 朝方見える層雲が次第に分裂して青空が広がることがよくある 積雲 団塊状の雲で、面をちぎったようなものから山のように隆起した雄大なものまである 上面はドーム型やキャベツを積み上げたような型で、雲底は水平である 晴れた日の午前中に現れ、日没とともに消える 日射や地形による上昇気流などがもとで発生する 積乱雲 雷雲のこと 雄大な積雲がさらに発達すると、雲の頭が高空に達し巻雲の特徴である繊維状を成す 底は平らで、多くはかなとこ状をしている 雷・突風・ひょう・強いにわか雨などは積乱雲がもとで起こる 観天望気 現在の雲や風、気温や湿度を感じとって天気の予測をすること 天気図から読み取った天気の判断に観天望気を付け加える 局地の微妙な天気を予知するのに役立つ 悪天候の兆しが見えたら、雨具をすぐに準備し、一目散に目的地に向かう 午後の雷 朝、稜線から見て日の出直後の大気が湿っぽく、もやがかかっている 雲がないのに下界が良く見えない 雲海の表面が荒れて、その上に雲が浮いている 山麓にいるときももやが掛かっているか、積雲が低い位置にある場合 あちこちの積雲が活発に動き出したら危険信号 ガスっていて雲が見えない場合、吹いてくる風で判断 谷間からの上昇風が上空の雲に吸い込まれるように吹く 風向が激しく変化すると、天候は急変し、すぐ近くで雷が鳴る 悪天候 ほうきで掃いたような筋雲 山に笠をかけるような笠雲 固まらずたばこの煙のような雲がモヤモヤ動いている 晴天の時谷間から湧いてくる雲は夕方までに消えるのでさほど問題ない 雲と観望天気 西や北の雲が切れたり、空が明るくなったりすると天気がよくなる 天気は一般に西から変わるが、夏には東から変わることもある 高層の巻雲か巻層雲→高層雲→乱層雲になるのが悪天の雲の変化の定石 雲量が増し、雲が厚くなり、雲の底が低くなるのは天気悪化の兆し この反対は好天の兆し 雨が降り出すまでの時間は、巻雲が出てから12〜24時間、高層雲が出てからは6〜12時間 巻層雲が出て太陽や月が笠をかぶったとき、翌日雨の降る確率は60〜80\% 巻積雲や高積雲が南西から北東に流れ、層積雲や乱層雲が南から北へ動くと天候悪化 反対に雲が北から南へ、西から東へ流れると天気は回復する 夏、高い雲から低い雲まで、東から西に流れると晴天が続く 山頂や屋根に笠雲が現れると、12時間以内に悪天になる確率は8割 単独峰に笠雲やつるし雲ができると、6時間後には山では悪天になることが多い 夏、巻雲が急に増えると雷になることがある 土手雲(寒冷前線にそった堤のように並んだ雲)は雨と突風の兆し レンズ雲は上空の風が強いときにき、やがて地上も強風になる 綿雲(積雲)は晴天の兆し 入道雲とは、雄大な積雲か積乱雲のこと
https://w.atwiki.jp/futabayukkuriss/pages/2713.html
まりさたちは生きてるの? 12KB 虐待-凄惨 理不尽 自然界 現代 虐待人間 精神的虐待 季節は春。 厳しい冬を乗り越えておうちから出たまりさとれいむを待っていたのは、緑の生命に溢れる世界だった。 群れのゆっくりの姿は見えない。どうやらまりさたちが一番乗りのようだ。 ふたりは飛んだり跳ねたり、おうたを歌ったりして、希望に満ちた生活の始まりを実感していた。 「ゆっゆ~ん!! まりさ! こっちに きれいなおはなさんが さいてるよ! こんにちは、おはなさん!」 「ゆゆっ!! ほんとだ! きれいだね! ……でも、れいむのほうが もっときれいだよ!」 「ま、まりさ、はずかしいよ。おはなさんが みてるよぉ」 「ゆふふ。だって まりさ、ほんとに そうおもってるもん!」 「も、もう! ……あっ! こっちには とってもゆっくりした ばったさんがいるよ!」 長い冬を狭いおうちの中で過ごしてきたふたりには、やりたい事や食べたい物がたくさんあった。 真っ暗闇の中で体をすり寄せ、お互いの温もりを感じながら、春が来たら何をしよう、あれを食べようとたくさん考えていた。 実際、そのように楽しい春を想像してゆっくりすることが、過酷な冬を乗り切るためには必要なのだ。 けれども、いざ外に出てみると想像以上に多くのものに出迎えられ、頭に想い描いていた計画なんて吹き飛んでしまった。 「れーいむっ!」 「ゆわぁ!」 頬を引っ張りっこして、じゃれあうふたり。 群れの友達はまだやって来ないけど、ちっとも寂しくなかった。 楽しい時間はあっという間に過ぎていく。 おひさまが真上に昇る頃になって、まりさが言った。 「ねぇ、れいむ。おひさまも ぽかぽかしてて あったかいし、すこしとおくへ おでかけしようよ!」 蟻の行列を見つめて、「ゆっくりしてるね!」と声をかけていたれいむが振り向く。 「ゆぅ……。でも、あんまり とおくへいくと あぶないよ……」 心配そうに呟くれいむ。 「だいじょうぶ! まりさは なにがあっても れいむを まもってみせるよ!」 冬篭りを無事に終えたという自信が、まりさをほんのちょっぴり大胆にさせていた。 その目を見て、れいむの心からも不安が吹き飛ぶ。 「……うん。……そうだね! わかった! いこう、まりさ!」 「もっと いっぱいゆっくりしようね!」 「れいむ、まりさと いっしょなら どこでもゆっくりできるよ!」 こうしてふたりは、生まれてから一度も言ったことの無い場所を目指して、ぴょんぴょんと元気に跳ねていった。 まりさとれいむの瞳は、優しい陽射しと、これから始まる冒険への期待で、きらきらと輝いていた。 まりさとれいむが、冒険の終着点である小高い丘の上に登ったときには、おひさまは山の向こうに沈むところだった。 空は茜色に染まり、山の稜線は、まるでそれ自身が輝いているかのように光を湛えている。 その雄大な光景に、ふたりはしばらく何も言えなかった。 「……きれいだね」 「……うん」 ぽつりと呟くまりさと、それに相槌を打つれいむの顔も、夕陽で赤く染まっている。 今まで見たこともない圧倒的な景色を、ふたりは頬をくっつけるようにして眺めていた。 「ねぇ、まりさ」 「なぁに、れいむ?」 「……れいむ、まりさのこと だいすきだよ」 「……うん。まりさも、れいむのこと だいすきだよ」 まりさとれいむの頬が、夕日よりも赤くなる。 寄り添うふたりを、いつの間にか昇った月が、優しく見守っていた。 月明かりが煌々と照らす森の中を、まりさとれいむはおうちに向かって急いでいた。 「ちょっと ゆっくりしすぎちゃったね!」 「でも、たのしかったね!」 楽しそうに跳ねる、まあるい影がふたつ。 「こんどは、ありすやぱちゅりーも さそってあげよう!」 「うん! みんなといっしょに ゆっくりしようね!」 もうそろそろ目覚めているであろう友達の顔を思い浮かべ、笑い合う。 明日も、あさっても、それから先も、ずっとずっとゆっくりしよう。 ふたりのステップはとても軽やかだ。 おうちまであともう少し、というところまで来たときだった。 ふたりの前に、いきなり黒い影が現れた。 「二匹か……」 まりさとれいむを見下ろす、大きな体。長い手足。 それは人間で、山歩きの服装をした男だった。 「ゆっ……!?」 「ゆゆっ!? にんげんさん……?」 ふたりとも、人間を間近で見るのは初めてだった。 突然の出会いに驚き、少しだけ緊張する。 でも、大丈夫。どんな相手とも仲良くなれる、魔法の言葉を知っているから。 「にんげんさん、ゆっくりしていってね!」 「いっしょに ゆっくりしようね!!」 とびきりのスマイルで挨拶する。 しかし、男は応えてくれない。 「……この辺りのは、全部××したと思っていたが……。どうして、まだまだいるものだな」 男が小声で何かを言い、笑った。 まりさにもれいむにも、男の言葉はよく聞き取れず、意味が解らなかった。 一瞬きょとんとして、ふたりは顔を見合わせたが、相手の笑顔に安心する。 「にんげんさん、ゆっくり……」 満面の笑みを浮かべて、もう一度挨拶をしようとしたれいむに、男の腕が伸びる。 「ゆっ……!?」 男の素早い動きに反応できず、れいむは顔を掴まれた。 男の手からは、甘く、どこか懐かしい匂いがした。 * * * 「やめてぇえぇぇええっ!! れいむが かわいそうだよぉおぉぉぉおおお!!」 まりさの悲痛な叫びが森の中に響き渡る。 その目の前で、男はれいむを殴り続けていた。 「ゆぎっ! いっ! いだっ! ゅぶっ! ゆべっ! べっ! ゆぎぃ!」 もちもちで柔らかいれいむのほっぺに、男の拳が何度もめり込む。 その度に悲鳴を上げるれいむと、暴力を振るいながら微笑む男を、まりさはただ見ることしかできない。 男に体当たりしても、なんの効果も無かった。 男は、「逃げたければ逃げてもいいぞ。無駄だから」と言っていた。 けれども、まりさにはれいむを見捨てて逃げることなどできない。 「や……やべで……。ばりざ、だずげ……で……。ゆっぐり……じだい……」 助けを請うれいむの声も、途切れ途切れになってきた。 何とかしたいけど、何にもできない。早くしないとれいむが死んでしまう。 水気をたっぷり含んだ餅を叩くような、規則的な音が、どこか遠い。 どうしようもない焦燥感にとらわれ、まりさはひたすら叫び続けた。 「やめてよぉっ! にんげんさん、ゆっくりしてよぉおぉぉおおっ!!」 まりさの叫びは届かない。 男はまるで、まりさなどいないかのようにれいむを殴る。 「まりさたち、なにか わるいことしたなら あやまりますっ! だから れいむを なぐらないでぇえぇぇぇえええっ!!」 男は殴り続ける。れいむの声は弱々しくなる。 「まりさたちはっ、まりさたちは いきてるんだよっ!! にんげんさんと おなじだよっ!! だからもうやめてよぉおぉぉぉおおお!!」 打撃音が途絶えた。 れいむを殴りつけるのを止め、男は緩慢な動作でまりさを振り返る。 「今、なんて言った……?」 深く澄みきった、しかしどこか虚ろな瞳に見つめられ、まりさは竦みあがる。 今や、男の興味は完全にまりさに移っていた。 ボロ雑巾のようになったれいむを打ち捨て、れいむの吐き出した餡子で汚れた手を拭いつつ、男はまりさに向き直る。 「まりさ。お前は、今、なんて言ったんだ?」 「あ……、ま、まりさ……」 まりさは男の顔を見ることすらできない。 そのとき、まりさの視線が、地面に転がるれいむを捉えた。 顔は黒く腫れ上がり、口の周りには生乾きの餡子がこびりついていたが、まだ微かに息がある。 れいむは、生きている。 その事実が、まりさに勇気を与えた。 震える体を必死に動かし、男の目を見つめて、言う。 「ま、まりさたちはいきてるよ……! いたいことされたら、かなしいし、くるしいよ……! だから、こんなこと、もう、やめて……!」 「ハッ!!」 男は嬉しそうに笑った。 まりさの訴えを聞いて、どうしてこんな笑顔になれるのか、まりさにはまるでわからない。 いや、そもそも男がれいむに暴力を振るった理由もわからなかった。 次から次へと押し付けられる理解不能な現実を目の当たりにして、まりさの体を再び恐怖が支配し始める。 そんなまりさに構わず、男は腰を下ろし、楽しそうに話し出す。 「そうか、お前たちは『生きている』のか。それは知らなかった。もしそうなら、こんなことをしてはいけないよな。 だけど、まりさ。お前たちは本当に『生きている』のか?」 「……ゆ?」 男の言っている意味がわからず、まりさは呆けたような顔をした。 この人間は何を言っているのだろう。 まりさたちが生きているかどうかなんて、見ればわかることだ。 だが、まりさの考えは、続く男の言葉に打ち砕かれた。 「『見ればわかる』なんて言うなよ? そんな曖昧なことじゃなく、もっとはっきりとした理由を教えてくれ。 どうしてお前たちが『生きている』と言えるのか、証明しろ。俺を納得させてみろ。 それができたら解放してやる。できなければ、潰す」 「ゆ、ゆぅうぅぅぅううううううっ!?」 男の提案、いや、宣告に、まりさは驚愕した。 生きているからここにいる。ここにいるということが生きていることの証明ではないのか。 いったいどうすれば、男を納得させることができるのか。 みるみるうちに蒼白になるまりさの顔面を可笑しそうに見つめながら、男はまりさに助け舟を出してやった。 「まりさ、あまり難しく考えるな。お前たちが普段、どんなことをしたら生きていると感じるのか、それを教えてくれればいいんだ」 「いきているとかんじる……?」 「そうだ。それに俺が納得できたら、お前たちは自由だ。簡単だろう?」 こんな状況でなければ、とてもゆっくりできる笑顔で男は言う。 まりさは怖くて堪らなかったが、やらなければ殺されるのだ。 もう一度だけ、痛々しい姿のれいむを見る。 まりさは、何があってもれいむを守ると約束した。 意を決して、まりさは口を開く。 「まりさたちは むーしゃむーしゃすると ゆっくりできるよ! だから まりさたちは いきてるよ!」 「草や花や木はどうなるんだ? 『むーしゃむーしゃ』しないだろう? お前たちがいつも挨拶する『おはなさん』は生きていないのか?」 自信満々だったまりさの言葉は、男に届いた瞬間、両断された。 これで助かる、れいむとゆっくりできる、と思っていたまりさは、しばらく動けなかった。 「もう終わりか? 残念だな……」 男は立ち上がろうとした。 その動作が、まりさの意識に鞭を打って覚醒させる。 「……ま、まだまだ いっぱいあるよ! ゆっくりきいてねっ!」 「それは良かった。それじゃあ、続けてくれ」 まりさにとっては地獄のような、男にとっては児戯のような問答が始まった。 「まりさたちは ぴょんぴょんしたり、のーびのーびしたら ゆっくりできるよ! だから まりさたちは いきてるよ!」 「まりさ、これは腕時計だ。よく見ろ。針が動いているのがわかるだろう。こいつは生きているのか?」 「ま、まりさたちはおちびちゃんをうむよっ! おちびちゃんはかわいいよっ! だから まりさたちは いきてるよっ!」 「年を取ったら子供を産めなくなるぞ。おばあさんは生きていないのか?」 「まりさたちは……、まりさたちは うまれたときは ちっちゃかったけど、いまは こんなにおおきいよ……! だから まりさたちは いきて……!」 「空に浮かぶ雲は大きくなったり、小さくなったりするが、雲は生きているのか?」 「まりさはっ、まりさは れいむをみて きれいだなっておもうと しあわせだよっ……! だから……!」 「俺はれいむを見ても綺麗だとは思わないな。俺は生きていないのか?」 まりさは死に物狂いで、自分たちが『生きている』ということを叫び続けた。 どれくらいの時間が経ったのだろうか。 全身汗まみれで、目からはとめどなく涙が溢れているまりさとは対照的に、男は涼しい顔をしている。 まりさは、男を納得させることができなかった。 それどころか、自分たちが生きていると思えることをことごとく否定され、言いようの無い喪失感に包まれていた。 「こんなところか。まあ、よく頑張ったとは思うよ」 男のねぎらいの言葉に、まりさは反応しない。 精も根も尽き果てたまりさを一瞥すると、男は腰を上げようとした。 その脚に、まりさが力無くぶつかった。 「……てる」 「ん? 何だって?」 「いきてる……。まりさたち いきてるよ……。にんげんさんと おはなしできるよ……。いたいのは いやだよ……。 おうちにかえりたいよ……。ゆっくりしたいよ……。れいむ……」 ややあって顔を上げ、縋るような目で男を見つめた。 「納得できないか? それなら、もっとわかりやすい方法で考えてみるか」 男はそう言うと、適当に殴ってから放置していたれいむを掴み上げ、まりさの前に置いた。 幾分回復したのか、まりさの姿を見て、れいむは「まりさ……」と呟く。 腫れ上がった瞼の隙間から、涙が零れた。 その悲惨な姿を、まりさは見ていたくなかった。 それでも、目を逸らすことができず、二匹は悲しげに見つめ合った。 れいむ。ごめんね、れいむ。まりさ、やくそくまもれなかったよ……。 まりさがれいむに声をかけようとしたとき、 「よく見ておけよ、まりさ」 男はごく自然な動作で、れいむの両目を抉った。 「い゙あ゙あ゙あ゙っぁあ゙ぁあ゙あ゙あ゙ぁぁぁあ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙!!」 どこにそんな力が残っていたのかと思えるほど、れいむは激しく暴れ、絶叫する。 「まりさ、これでもう、れいむは何かを見て綺麗だなんて思うことはできない。 れいむは、『生きている』のか?」 まりさは答えることができない。目の前の出来事を理解したくなかった。 男はれいむの口をこじ開け、舌を掴むと、勢い良く引き千切った。 「んぐびゅぅゔゔゔぅぅぅゔゔゔゔゔゔっ……!!」 れいむの口からだらだらと餡子が漏れ出す。 「まりさ、これでもう、れいむは何かを食べておいしいとは感じない。 れいむは、『生きている』のか?」 まりさの頬を涙が伝う。 男はれいむの上顎と下顎に手をかけ、そのまま引き裂いた。 「お゙ごぉっ……」 れいむは二つになった。 「まりさ、これでもう、れいむは赤ちゃんを産むことができない。 れいむは、『生きている』のか?」 まりさの視界は滲んで、何が何だかよくわからなくなっていた。 男は立ち上がると、まりさの目の前にれいむを叩きつけた。 餡子と皮が降り注いだが、まりさは目を瞑ることもせずに立ち尽くしていた。 「まりさ。れいむは動かなくなったぞ。それ、『生きている』のか?」 『れいむ』を見つめたまま、まりさは何事かを呟いた。 「そうか。じゃあ、“殺して”やるよ」 男は笑った。 これまでの微笑とは違う、本性を垣間見せるような笑みだった。 「ゆあ゙……」 見上げたまりさの顔に、男の履いているブーツのつま先がめり込む。 まりさはもう何も感じなかった。 まりさは××された。 (了) やっと十作目。 そうだね、ゆっくりだね。 トップページに戻る このSSへの感想 ※他人が不快になる発言はゆっくりできないよ!よく考えて投稿してね! 感想 すべてのコメントを見る 生物と無生物の境界・・・人間にも明確に定義できていないものだしな。 正解がない以上、ゆっくりを精神的に痛め付けるにはうってつけというわけだ。 とってもゆっくりできたよ! -- 2015-01-08 14 59 28 ゆっくりは生き物じゃない、生物(ナマモノ)だ -- 2014-08-23 03 15 22 ゆっくり相手には屁理屈で十分だな -- 2013-03-03 16 52 28 じゃあお兄さんはどうなの?生きてるの? ていうか生きていることを認めないならなんでころすの? 生きてないものは死なないよ?って感じ 問答物は作者なりの正答が欲しいね、屁理屈でもいいから -- 2012-02-13 03 49 58 死ぬことができる。だから生きている これくらいしか答えられない 自分が同じ質問されてもまともに答えられないかも知れない ゆっくりに聞くのは酷だよなぁ -- 2011-07-18 11 12 01 AならばBが否定されてもBならばAの否定にはならない事なんて 餡子脳にわかりようもないのだった -- 2010-12-18 05 57 16 人間に相手をしてもらえたんだ このまりさは幸せだな -- 2010-12-11 12 31 16 何も出来ない全てにおいて最底辺のゴミクズが、地上を支配している人間様と対等などとぬかす根拠は何だろう -- 2010-11-16 14 33 11 本当に動く饅頭なら嬲ったって楽しくないからなぁ。 普通に生き物って設定の方が背徳感があっていいや。 -- 2010-09-23 18 49 49 ともあれ、喋ったり動いたりする饅頭なんか食べたくないな -- 2010-08-12 14 54 20 ゆっくりが無生物だとしたら、ただの饅頭だとしたら 虐殺して捨てるなら食べ物で遊ぶ悪いやつ、虐めて食べるなら料理人 -- 2010-07-25 07 55 56 悪魔の証明か、、、 くさった饅頭は生ごみでしょ? お話してあげるなんて優しすぎでしょ~w -- 2010-07-25 00 47 16 どこかの大佐が「人がゴミのようだ」と言ってた。大佐レベルから見るとゆっくりも人間も同じようなモンなんだろうか? -- 2010-07-21 11 29 37 大局的視野でドライに見た場合どっちも同じようなものであるのは間違いないな 生存って概念は人間が勝手に作ったものだし -- 2010-07-20 17 59 04 ゆっくりが無生物だとしたら、ただの饅頭だとしたら、 我々はそんなもん相手になにしてるんだろう? -- 2010-07-14 11 48 41 ゆっくりが生物なんて絶対に認めん。ただの動くゴミだ -- 2010-07-12 23 57 11 ゆっくりはまんじゅうと呼べるものになった時点で生きていると言い切れなくなった まあ生きてようが許さないけど -- 2010-07-12 23 00 27 一応、ゆっくりは代謝、繁殖などの生物としての要件は備えているよね。 考えてみれば、人間とゆっくりが生きている要件って実は同じようなモンだよな。 -- 2010-07-09 00 03 16 まりさ「にんげんさんはいきているの?」 鬼意山「お前らゆっくりを殺すことに生きがいを感じているんだよ!だから、生きている」 -- 2010-06-07 08 05 12 面白かったけど、そっくりそのまま人間に対して同じことした場合、 ゆっくりと同じようになる問いかけはちょっとなぁ このまりさの助かる手段は「じゃあ人間さんは生きてるの?」って聞くことだったな -- 2010-05-31 19 54 48
https://w.atwiki.jp/livetubetenhou/pages/55.html
6月29日 6時58分現在 集計結果 ■C8312通算得点ランキング(1戦以上) 順位 通算得点 平均得点 対戦 1位-2位-3位-4位 平均順位 プレーヤ名 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――― 1 678 9.04 75 29-17-20- 9 2.12 ウシジマの弟子 2 628 9.97 63 26-14- 6-17 2.22 はるお. 3 326 7.24 45 16-11-14- 4 2.13 ウシジマがんばれ 4 282 14.84 19 10- 4- 2- 3 1.89 ごみくず峠 5 262 2.13 123 35-24-36-28 2.46 ブラック耐久雀廃 6 244 12.84 19 8- 6- 2- 3 2.00 少女A 7 227 9.87 23 10- 4- 6- 3 2.09 だーくえるふ 8 195 2.83 69 18-21-16-14 2.38 片瀬恵 9 163 11.64 14 5- 6- 2- 1 1.93 田沼意次 10 143 28.60 5 4- 1- 0- 0 1.20 かきちゃん☆ 11 137 3.43 40 10-16- 6- 8 2.30 ロり肉の弟子 12 137 4.28 32 10-10- 5- 7 2.28 挽きたて 13 123 3.00 41 11-14- 6-10 2.37 baaaaack 14 119 9.15 13 4- 4- 4- 1 2.15 熟女カフェ店長 15 111 4.27 26 9- 5- 5- 7 2.38 脱税税理士 16 111 37.00 3 3- 0- 0- 0 1.00 かーもね!ハイ! 17 108 15.43 7 4- 1- 1- 1 1.86 風のクロノア 18 107 3.34 32 12- 3- 8- 9 2.44 すないぱあ 19 105 52.50 2 2- 0- 0- 0 1.00 こーすけ 20 90 22.50 4 3- 0- 1- 0 1.50 大凹様 21 90 22.50 4 3- 0- 1- 0 1.50 マイルドヘブン 22 86 28.67 3 2- 0- 1- 0 1.67 本気の馬鹿 23 85 3.54 24 7- 7- 6- 4 2.29 ☆二階堂☆嫁☆ 24 85 14.17 6 3- 1- 1- 1 2.00 らずべりー 25 83 4.61 18 6- 3- 7- 2 2.28 もっちょ 26 80 11.43 7 3- 2- 0- 2 2.14 ダブルミート 27 79 3.16 25 7- 8- 5- 5 2.32 凸らいつべ凸 28 76 9.50 8 2- 3- 3- 0 2.13 Kansen 29 76 38.00 2 2- 0- 0- 0 1.00 ちっぱいぱん 30 70 10.00 7 3- 1- 2- 1 2.14 sideの弟子 31 69 13.80 5 3- 0- 1- 1 2.00 燐寸 32 65 7.22 9 4- 1- 1- 3 2.33 爆裂ロリ~タ 33 65 65.00 1 1- 0- 0- 0 1.00 みつを初夏 34 63 7.88 8 2- 4- 2- 0 2.00 320Z 35 61 4.36 14 5- 2- 2- 5 2.50 低温外装 36 59 29.50 2 1- 1- 0- 0 1.50 ヨンピルの弟子 37 56 3.73 15 4- 5- 2- 4 2.40 かちゅー 38 55 18.33 3 1- 2- 0- 0 1.67 suzu@ 39 53 10.60 5 2- 1- 2- 0 2.00 変なおじさんです 40 53 17.67 3 2- 0- 1- 0 1.67 股間ビッグ 41 52 52.00 1 1- 0- 0- 0 1.00 十六夜咲夜 42 51 51.00 1 1- 0- 0- 0 1.00 老馬大嫌い! 43 50 12.50 4 2- 0- 2- 0 2.00 本名大航海時代 44 50 10.00 5 2- 1- 2- 0 2.00 〓氷室〓 45 48 1.26 38 11- 9-10- 8 2.39 蒼葉梢 46 48 6.00 8 2- 4- 1- 1 2.13 ランダムネス 47 46 7.67 6 2- 2- 1- 1 2.17 Lot.VEIA 48 44 44.00 1 1- 0- 0- 0 1.00 半 49 43 0.39 110 23-33-35-19 2.45 ドリィの弟子3 50 42 6.00 7 1- 5- 1- 0 2.00 momohisa 51 42 14.00 3 2- 0- 0- 1 2.00 合点笑知 52 40 8.00 5 1- 3- 1- 0 2.00 はいめん 53 40 40.00 1 1- 0- 0- 0 1.00 ヘキサ 54 39 39.00 1 1- 0- 0- 0 1.00 Nymph 55 39 1.95 20 4- 6- 8- 2 2.40 いもり 56 39 19.50 2 1- 1- 0- 0 1.50 鯖@ノルウェー産 57 38 38.00 1 1- 0- 0- 0 1.00 あたい 58 36 1.24 29 8- 7- 6- 8 2.48 kazakami 59 36 36.00 1 1- 0- 0- 0 1.00 巡音ルカ 60 36 18.00 2 1- 1- 0- 0 1.50 ぽちどっぐ 61 36 2.40 15 4- 4- 4- 3 2.40 ヒューイット 62 34 2.43 14 4- 4- 3- 3 2.36 セーマス 63 34 8.50 4 1- 2- 0- 1 2.25 π 64 34 17.00 2 1- 0- 1- 0 2.00 どーするよ 65 34 34.00 1 1- 0- 0- 0 1.00 なかそつ★アスペ 66 33 33.00 1 1- 0- 0- 0 1.00 鈴木爆発。 67 33 33.00 1 1- 0- 0- 0 1.00 飛田の弟子 68 31 7.75 4 2- 0- 2- 0 2.00 エリカ 69 31 31.00 1 1- 0- 0- 0 1.00 シューアイス 70 30 30.00 1 1- 0- 0- 0 1.00 くたばれウシジマ 71 30 30.00 1 1- 0- 0- 0 1.00 男冥利 72 27 3.86 7 2- 1- 3- 1 2.43 hatomugi 73 26 3.25 8 3- 0- 2- 3 2.63 Burontさん 74 26 2.60 10 3- 1- 5- 1 2.40 ドリィの弟子12 75 26 6.50 4 1- 2- 1- 0 2.00 飛田高明 76 24 6.00 4 1- 2- 1- 0 2.00 ジャンガ 77 23 2.88 8 2- 2- 3- 1 2.38 ユウCとレイK 78 21 7.00 3 1- 1- 1- 0 2.00 けいたん=ω=. 79 15 5.00 3 1- 1- 0- 1 2.33 こねこねこ 80 13 3.25 4 2- 0- 0- 2 2.50 ゲイツに脱帽 81 13 4.33 3 1- 0- 1- 1 2.67 ゴムサック 82 11 1.57 7 3- 1- 0- 3 2.43 朴舜臣 83 11 3.67 3 1- 0- 2- 0 2.33 pause 84 11 5.50 2 1- 0- 0- 1 2.50 霜月楓 85 11 11.00 1 0- 1- 0- 0 2.00 longhill 86 10 0.83 12 2- 7- 1- 2 2.25 ポカリ! 87 8 0.73 11 2- 4- 3- 2 2.45 じゅーむちゃん 88 8 8.00 1 0- 1- 0- 0 2.00 ばあちゃん 89 7 0.78 9 2- 2- 4- 1 2.44 サンダーV 90 7 7.00 1 0- 1- 0- 0 2.00 Cartier 91 5 0.31 16 3- 7- 2- 4 2.44 葵屋 92 5 5.00 1 0- 1- 0- 0 2.00 長村ピッグ 93 3 0.60 5 1- 1- 3- 0 2.40 silentss 94 3 3.00 1 0- 1- 0- 0 2.00 経験豊富です 95 1 0.33 3 1- 0- 1- 1 2.67 肉欲星の王子 96 1 1.00 1 0- 1- 0- 0 2.00 夜叉神鰐淵春樹 97 1 0.25 4 1- 1- 1- 1 2.50 日常 98 0 0.00 1 0- 1- 0- 0 2.00 スマール!! 99 0 0.00 1 0- 1- 0- 0 2.00 将軍 100 0 0.00 13 4- 3- 2- 4 2.46 イチカ 101 0 0.00 1 0- 1- 0- 0 2.00 華天月地 102 0 0.00 3 1- 1- 0- 1 2.33 ドリィのでし6 103 0 0.00 2 1- 0- 0- 1 2.50 高樹千佳子 104 0 0.00 7 1- 2- 3- 1 2.57 gous 105 0 0.00 3 0- 2- 1- 0 2.33 こわだ39 106 -4 -0.16 25 6- 7- 5- 7 2.52 ごみくずの弟子 107 -4 -0.57 7 1- 3- 1- 2 2.57 しらこたん白 108 -4 -0.57 7 1- 3- 2- 1 2.43 イリヤちゃん 109 -5 -0.42 12 3- 3- 3- 3 2.50 桧原桜 110 -5 -2.50 2 0- 1- 1- 0 2.50 今宵も熱海 111 -6 -0.75 8 2- 1- 4- 1 2.50 小日向すもも 112 -7 -1.00 7 2- 2- 1- 2 2.43 東雲ませ 113 -7 -0.41 17 4- 5- 4- 4 2.47 ハニービー 114 -9 -4.50 2 0- 1- 1- 0 2.50 Gatack 115 -11 -0.65 17 4- 5- 2- 6 2.59 くろてむ。 116 -11 -0.19 58 14-18-11-15 2.47 ドリィの飯 117 -11 -11.00 1 0- 0- 1- 0 3.00 朝倉さん 118 -11 -11.00 1 0- 0- 1- 0 3.00 眼牌メシウマくん 119 -13 -13.00 1 0- 0- 1- 0 3.00 ( ̄w ̄) 120 -13 -13.00 1 0- 0- 1- 0 3.00 Paloma 121 -14 -4.67 3 0- 2- 1- 0 2.33 桧山 122 -14 -14.00 1 0- 0- 1- 0 3.00 ドリィの弟子狩り 123 -14 -14.00 1 0- 0- 1- 0 3.00 月刊ネット麻雀 124 -15 -7.50 2 0- 1- 1- 0 2.50 小あ字 125 -15 -15.00 1 0- 0- 1- 0 3.00 倉山沙耶 126 -15 -0.71 21 5- 5- 4- 7 2.62 gjyoe 127 -16 -16.00 1 0- 0- 1- 0 3.00 大道雅 128 -16 -8.00 2 0- 1- 0- 1 3.00 ねーちゃんどこ? 129 -16 -5.33 3 0- 2- 0- 1 2.67 めんたむ 130 -17 -17.00 1 0- 0- 1- 0 3.00 魔法少女タコス 131 -17 -3.40 5 1- 1- 2- 1 2.60 肉壷ドリィ 132 -18 -9.00 2 0- 1- 1- 0 2.50 果糖ぶどう糖液糖 133 -18 -9.00 2 0- 1- 0- 1 3.00 この先行き止まり 134 -19 -0.90 21 4- 8- 3- 6 2.52 大野商事1 135 -19 -3.80 5 1- 1- 2- 1 2.60 岡村ミニマム 136 -20 -20.00 1 0- 0- 0- 1 4.00 南雲ませ 137 -21 -21.00 1 0- 0- 1- 0 3.00 NoName 138 -21 -1.17 18 3- 6- 6- 3 2.50 はずれ。 139 -21 -21.00 1 0- 0- 0- 1 4.00 1,2,3,4 140 -21 -10.50 2 0- 1- 1- 0 2.50 新ゴウキ 141 -22 -22.00 1 0- 0- 0- 1 4.00 超ヨンピル 142 -22 -7.33 3 0- 2- 0- 1 2.67 はるすえ 143 -23 -3.83 6 1- 1- 3- 1 2.67 ハマー 144 -23 -23.00 1 0- 0- 0- 1 4.00 デジタル耐久雀士 145 -24 -4.80 5 2- 0- 1- 2 2.60 稜線行 146 -26 -26.00 1 0- 0- 0- 1 4.00 Phalanx_ 147 -26 -13.00 2 0- 1- 0- 1 3.00 サンラー 148 -26 -3.25 8 2- 1- 2- 3 2.75 Ithaqua 149 -26 -5.20 5 1- 1- 2- 1 2.60 miras 150 -27 -27.00 1 0- 0- 0- 1 4.00 田中ビッグ 151 -29 -14.50 2 0- 1- 0- 1 3.00 ヴィクター 152 -30 -2.50 12 1- 7- 2- 2 2.42 海月及介 153 -33 -16.50 2 0- 0- 1- 1 3.50 沙耶 154 -35 -17.50 2 0- 0- 1- 1 3.50 caballus 155 -36 -18.00 2 0- 1- 0- 1 3.00 VS八月兎(笑 156 -40 -4.44 9 2- 2- 1- 4 2.78 にーちゃん 157 -41 -20.50 2 0- 0- 1- 1 3.50 ケツ山すたぁω 158 -43 -21.50 2 0- 0- 1- 1 3.50 昭和麻雀 159 -43 -2.69 16 4- 3- 2- 7 2.75 万年般卓民 160 -44 -8.80 5 1- 1- 1- 2 2.80 超ヨンピルの弟子 161 -44 -44.00 1 0- 0- 0- 1 4.00 ウォシュレット 162 -47 -2.94 16 4- 2- 5- 5 2.69 もやし 163 -51 -12.75 4 0- 1- 2- 1 3.00 首にリボン 164 -53 -10.60 5 0- 3- 0- 2 2.80 南部人 165 -53 -26.50 2 0- 0- 1- 1 3.50 くぼっち 166 -53 -17.67 3 0- 1- 1- 1 3.00 あがたヒカル 167 -57 -4.07 14 1- 7- 3- 3 2.57 鳥取県私物化計画 168 -58 -4.46 13 1- 6- 2- 4 2.69 間8mがスポッ 169 -58 -14.50 4 0- 1- 2- 1 3.00 ゆめみんの弟子 170 -60 -30.00 2 0- 0- 1- 1 3.50 ハルゲニア 171 -60 -30.00 2 0- 0- 0- 2 4.00 宮小路瑞穂 172 -61 -4.07 15 2- 6- 3- 4 2.60 星影更紗 173 -62 -6.89 9 1- 3- 4- 1 2.56 伝説のπ 174 -64 -3.20 20 4- 5- 6- 5 2.60 ワッカ 175 -64 -4.57 14 4- 1- 4- 5 2.71 全ツ幼女 176 -64 -10.67 6 1- 0- 2- 3 3.17 くるりん 177 -64 -9.14 7 1- 2- 2- 2 2.71 今川氏真 178 -65 -16.25 4 0- 1- 1- 2 3.25 LESPAUL 179 -66 -16.50 4 0- 1- 1- 2 3.25 洵@ 180 -66 -2.00 33 7- 9- 9- 8 2.55 アトミック放銃 181 -69 -11.50 6 1- 1- 0- 4 3.17 八月兎 182 -69 -4.06 17 4- 2- 5- 6 2.76 kono 183 -70 -10.00 7 1- 1- 2- 3 3.00 乱撃 184 -72 -9.00 8 1- 2- 3- 2 2.75 おきしん 185 -73 -9.12 8 1- 1- 4- 2 2.88 ぺた少女 186 -74 -14.80 5 0- 2- 0- 3 3.20 東工大の石井 187 -78 -15.60 5 0- 1- 2- 2 3.20 氷室鐘 188 -80 -2.35 34 7- 6-12- 9 2.68 saix 189 -91 -11.37 8 0- 2- 5- 1 2.88 NUUBOW 190 -92 -3.41 27 7- 3- 7-10 2.74 ドリィの弟子8 191 -100 -33.33 3 0- 0- 0- 3 4.00 zenjirou 192 -105 -11.67 9 1- 1- 4- 3 3.00 涼宮モロヒ 193 -110 -12.22 9 1- 1- 3- 4 3.11 稀有 194 -114 -10.36 11 1- 2- 4- 4 3.00 安眠ブルマ 195 -120 -3.16 38 9- 7-10-12 2.66 マグマグ 196 -129 -12.90 10 1- 1- 3- 5 3.20 OF 197 -134 -4.96 27 5- 6- 7- 9 2.74 ゴウキの教え子 198 -137 -6.52 21 4- 4- 5- 8 2.81 けしおん 199 -139 -15.44 9 1- 2- 3- 3 2.89 光ったら押す 200 -139 -19.86 7 0- 1- 2- 4 3.43 (*´・ω・`) 201 -163 -9.06 18 4- 2- 2-10 3.00 モーモーサンド 202 -168 -6.22 27 4- 8- 8- 7 2.67 ライジン 203 -206 -8.58 24 5- 2-10- 7 2.79 一条兼定♪ 204 -214 -7.93 27 4- 5-10- 8 2.81 そあら 205 -234 -2.02 116 22-37-31-26 2.53 耐久雀廃レース 206 -256 -10.24 25 2- 6- 8- 9 2.96 EB 207 -363 -10.08 36 4- 9- 7-16 2.97 Lleyton 208 -386 -13.79 28 4- 4- 4-16 3.14 汚パンティー 209 -407 -13.57 30 3- 5-10-12 3.03 renesis 210 -592 -4.45 133 28-27-36-42 2.69 龍門渕
https://w.atwiki.jp/srwkdm/pages/124.html
真夜中のディアさんイザリン 7代目スレ 投稿日:2006/01/07(土) ハザリア「同好会から部に昇格したことだし、ここらで1つ大きな舞台をやりたいと思う」 レイナ「ようするに、早くも部費が尽きたから回収したくて躍起なのね」 ハザリア「黙れ、黙れよ! 新聞部だって部費がなくて悲鳴をあげてるという話ではないか」 レイナ「報道だってお金がかかるのよ! 隠しカメラとかデジカメとか情報屋とのパイプ作りとか・・・!」 ハザリア「ほぼ貴様の趣味ではないか!」 レイナ「それはあんたも同じでしょ!」 トウキ「ほらほら、ケンカしないで。それで監督、演目はもう決めてあるのか」 ハザリア「ああ、恋愛劇だ。とにかく客を呼ばなくてはならないからな」 レイナ「へえ、あんたがどの面下げて書いたんだか」 ハザリア「題名は『真夜中のディアさんイザリン』。 グゥレイトでホモのディアさんとマザコンでホモのイザリンがSEED探しの旅に出るというロードムービー的性格を持った・・・」 レイナ「もしもし・・・、あ、オクト同好会? あのさ、こないだいってた部室の件だけど、もうじき1部屋空きそうだから・・・」 ハザリア「それでは配役を発表する。まずはマザコンでホモのイザリン役をマリ」 マリ「わかった」 ハザリア「そして、グゥレイトでホモのディアさんはヴィレアムにやってもらう」 ヴィレアム「俺が?」 ハザリア「続いて、ディアさんの女房役にゼラド・・・。 うん? なんだヴィレアム。握手か? おい! 離せ離せよ! 抱きつくな気持ち悪い! うわ、泣くな! いったいなんなんだ貴様!」 トウキ「なんだあいつ、奥さんにナイフで刺される役がそんなにうれしいか?」 キャクトラ「よかったな・・・、よかったな同志・・・」 ゼラド「うわー、ミュージカル要素も入ってて面白そう! マリちゃん、頑張ろうね!」 マリ「・・・・・・」 ゼラド「どうしたのマリちゃん!? 台本読みながら白目剥いて!」 マリ「・・・どうしよう。私、このイザリンの気持ちが全然理解できないんだ・・・!」 ゼラド「エ!? マリちゃんがそんなこといいだすなんて、いったいどうしたの!?」 ハザリア「フハハハハ! そうだマリ、イザリン役は難しかろう。 母に向けるマザコンの愛、ディアさんに向けるホモの愛、そして最後には女に向ける男の愛! この役は、あらゆる形の愛をたった1人で表現しなければならんのだ! 恋愛経験に乏しい貴様には想像を絶する難役となるだろう!?」 トウキ「おい、ハザリアが偉そうになにかいってるぞ」 ヴィレアム「誰か、あいつから女の話なんか聞いたことあるか?」 ゼフィア「ルナや、ルル、ランの名前などはよく聞くが・・・」 トウキ「それは身内だろ?」 キャクトラ「入学当初にイルス先輩にちょっかい出そうとしてハグされて肋骨を6本いかれて以来、 あの方は女性恐怖症にでもなったのかと心配していましたが・・・」 ハザリア「どうするマリ。役を降りるなら今のうちだぞ!」 マリ「クッ・・・、バカをいえ! 私はどんな役だろうと演じきって見せる!」 ハザリア「フハハハハ! まあせいぜいあがくがいい!」 休日 リュウセイ「どうしたマリ、急に父さんとデートしたいなんていいだして」 マリ「・・・稽古」 リュウセイ「ふーん。よくわかんねえけど。 お! バーニングPTの新筐体! 悪いけどマリ、ちょっとここで待っててくれな!」 タッタッタ マリ(違う・・・。確かに父さんといるのは楽しいけど、違う気がする・・・) パラパラパラ マリ(この台本・・・。みんなはコメディ劇だっていってたけど、軽いセリフの下にものすごい情念が詰められてる・・・。 母親に溺愛されるあまり、母親以外の女性に興味が湧かず、自分をホモだと思い込んでいるイザリン・・・。 母親亡き後、頼れるのはグゥレイトなホモのディアさんだけ。しかし旅先で怪我をしたのをきっかけに女性への愛に目覚めていく・・・。 私にできるだろうか・・・、この複雑な精神構造を持つ役を・・・!) ???「あら、あんた演劇をするのかい?」 マリ「あなた・・・リルカーラ・ボーグナインさん?」 カーラ「あら、あたしを知ってるの?」 マリ「・・・父さんたちの昔の写真に写ってるの、見たことある」 カーラ「フフ、うれしいね。あたしはあんたの父さんたちの仲間としちゃ影が薄かったんだけど」 マリ「退役後は女優になって・・・。あの、私貴女が出てた『私の稜線』シリーズ大好きです。 小さい頃、再放送で見ただけですけど・・・」 カーラ「女優ね・・・。そう呼ばれてたのは随分昔の話さ」 マリ「20年近く前、貴女は舞台『紅ジュデッカ』の初日公演を最後に失踪・・・、そのまま引退してしまったって聞いてます。 あの、もう演じられないんですか? 私、貴女のお芝居好きなんです」 カーラ「ダメだね。あたしは、もうどんな役も演じられない。 『紅ジュデッカ』・・・、あの役に魅入られ、そして見捨てられた瞬間から、女優としてのあたしは死んじまったのさ。 それからのあたしは、もう女優じゃない。女ですらない。 恋人と呼べる人はいるけど、『紅ジュデッカ』のあの役以上にあの人を愛することはできない・・・」 マリ「1つの役をそこまで・・・!」 カーラ「でも、アドバイスくらいはできると思うよ。ちょっと台本を見せてもらってもいいかい?」 マリ「・・・はい」 カーラ「!? なんだいこのイザリンて役は・・・、難しいなんてもんじゃない! いったい、これを書いたのはどういう人なんだい?」 マリ「・・・どうしようもない合体ロボオタク。いつも偉そうにしてるけど、模擬戦とかスポーツの試合とかで勝ってるとこは見たことがない。 あと、フハハハとか、季節の変わり目に死にがちな悪の中ボスみたいな笑い方する。そういう男の子」 カーラ「嫌いなんだね、その子のこと・・・」 マリ「台本は好き」 カーラ「へえ」 マリ「私、この役を演じてみたいんだ・・・。 でも、このイザリンの心情を想像することもできない・・・。私は、その、恋愛経験とか、ないし・・・」 カーラ「演じたいと思う気持ちがあるんなら、できないことはないさ。 女優っていうのはこの世に存在しないものすら舞台上に現す職業・・・! 愛なんて世界中に転がってるものを再現するくらい、簡単なことさ」 マリ「簡単なこと・・・」 リュウセイ「おーい、悪かったなマリ、待たせちまって」 マリ「父さん! ここにボーグナインさんが・・・」 リュウセイ「ん? 誰もいねえぞ」 マリ(ボークナインさん・・・。まだお礼もいってないのに・・・。 でも、ありがとうボーグナインさん。私、やってみる!) カーラ「・・・マリ、か。不思議な娘ね。あの子を見てると思い出す・・・。ただ、純粋に舞台に上がりたかっただけのあの頃を・・・」 学校 マリ『ディアさんよぉ、俺ぁどうしてもSEEDっちゅうのがわかんねぇ。 いってぇ、俺たちぁなんで種割れしねえんだキョシヌケェ?』 ヴィレアム『イザリンよぉ、だったら俺と一緒にヤキン・ドゥーエに行こうじゃねぇか。 SEED探しの旅だぜグゥレイト!』 ハザリア「ストーップ! おいこらマリ、なんのつもりだ!? なんだその薄紅色に染まった頬は、妙に色っぽい腰の動きは!? いいか! イザリンは自分をホモだと思い込んでいるだけのただの男! ディアさんに抱く感情は恋愛というより、ヒナが親鳥に抱くそれだ! そんな色香など放つはずがあるか!」 マリ「台本を書いたお前がそんなことをいってどうする!? この時点でのイザリンは間違いなくディアさんを恋愛対象として見ているんだ。 女の仕草をしておかしいはずがないだろう!」 ハザリア「黙れ! 黙れよ! 貴様は俺のいう通りに演じていればいいのだ! 台本を書いたのは俺だぞ!」 マリ「台本を誰よりも読んでいるのは私だ!」 ゼラド「マリちゃん、張り切ってるなぁ。こないだとは別人みたい。 よし! 私も頑張ろっと! え~と、『女ならともかく男に走るなんて、このホモ亭主がぁ! 食らえ、コールドメタルナイフッ!』」 リトゥ「違う違う。ナイフはもっとこう、腰を落として一直線に突き込む」 ゼラド「ねー、監督! やっぱり私ナイフよりソードの方がいいよ。 こう、コールドメタルソード! ズシャッ! って」 ハザリア「フン、剣を使った立ち回りは華麗な分難しいが、そのチャレンジ精神は天晴れだ。 よし、演出については一考しよう。 あー、と、それからヴィレアム! 貴様の演技もなんだ!? 『相手役がもっと乳のでかい子だったらなぁ』というような顔をしおってからに! いいか、貴様の演じるディアさんは、嫁のある身でありながら男に走った真性のホモ! 乳のことなど考えるわけあるかぁっ!?」 ヴィレアム「ちょ、お前、大声でそんなこと・・・!」 ゼラド「ヴィレアム君てエッチなんだ!」 ヴィレアム「うわあぁぁぁん!」 ハザリア「泣いてる暇があったらもっと役を研究しろ! あ、おい、マリ! 貴様にはまだいうことがある・・・!」 ●レシタール新聞芸能欄インタビュー レイナ「今回の劇は演者、スタッフ共にいままでにない熱気だと評判ですが」 ハザリア「部に昇格後第1弾の劇だ。熱意が入るのは当然。 しかも、今回はチャリティという名目でカネを取る予定だ。 ジュース1本程度の値段とはいえ、つまらなければカネを返せと騒ぐのは観客だ」 レイナ「今回の劇のテーマは?」 ハザリア「愛だ。味方ユニット全回復などというぬるい効果ではなく、 必中ひらめき熱血幸運気合い努力加速一気がけと同じくらい攻撃的な、な・・・」 レイナ「ありがとうございます。ところで、 校内では監督ハザリア・カイツと看板女優マリ・コバヤシの間になんらかの関係があるのではないかという噂がありますが」 ハザリア「関係だと?」 レイナ「つまり、監督ハザリアはマリを故意にひいきしているのではないかと。 特に今回、男役であるイザリンを、女子生徒であるマリに演じさせるというのは、少々強引ではなかったでしょうか?」 ハザリア「ブン屋のたわ言だな。イザリンほどの難役を演じきれるのがマリ以外にいないと判断したまでだ」 レイナ「わかりました。質問を変えましょう。あなた個人はマリ・コバヤシに特別な感情を抱いている?」 ハザリア「特別な感情? ああ、マリのやつはいい女優だと思っている」 レイナ「ああもう、じれったいわね!」 ハザリア「なんだなんだ、なんで急に怒り出すんだ?」 公演当日 トウキ「すげえ。今までとは段違いの客の入りだぜ」 ザワザワ ハザリア「フハハハ。早くからレイナのとこの新聞を利用した甲斐があったというものだ」 レイナ「あ、この野郎妙に取材に協力的だったと思ったら」 ゼフィア「・・・時間だ。照明を入れるぞ」 ♪~SEED探しの旅だぜぇグゥレイト! SEED探しの旅だぞキョシヌケェッ!~♪ マリ『ディアさんと行くSEED探しの旅、面白くねぇわけがないぞキョシヌケェ!』 ヴィレアム『おうさ、行こうぜグゥレイト!』 ゼラド『なんて忌々しいのかしら! あのアホ亭主、あたしというものがありながら、よりにもよって男と駆け落ち! もう絶対許さない! 地獄の果てまで追い詰めて、真っ二つに割ってやる!』 ハザリア「よしよし。まず滑り出しは上々だな」 レイナ「まあ、観客が引いてないのは見事なのかもね」 ゼラド『見つけたわよディア! 覚悟はできてるでしょうね!?』 ヴィレアム『ま、待つんだおミリ、話せばわかる!』 ゼラド『問答無用―――っ!』 チャンチャン バラバラ ハザリア「おおっ! ゼラドめ見事な殺陣を見せてくれる!」 レイナ「殺陣っていうか、どう見ても真剣勝負じゃない! ヴィレアムったら予知発動してるわよ! ゼラドはいつの間に剣術なんかできるようになったのよ!?」 ゼフィア「・・・そういえば、先日イルスに手ほどきを受けていたような」 ハザリア「おお、あれぞまさしく示現流トンボの構え!」 ゼラド『ちええぇぇぇえぃいっ!』 マリ『危ないぞキョシヌケッ!』 ズシャッ ゼラド『ちぃっ、これで終わったと思わないことね!』ダダダダッ マリ『うぅ・・・、痛い、痛い、痛いぃっ!』 ヴィレアム『非グゥレイトゥ! しっかりするんだイザリン!』 マリ『うぅ・・・母上、どこに行ってしまわれたのですか・・・、イザリンはここにおります・・・キョシヌケェ・・・』 ヴィレアム『しっかりするんだイザリン! イザリンの母上はもういない! ここにいるのはディアさんだぜグゥレイトッ』 マリ『うぅ・・・、ディアさん・・・、キョシヌケ・・・、ディアさん・・・』 ヴィレアム『そうだ・・・、ディアさんだぜグゥレイトゥ・・・』 マリ『俺ぁ、ディアさんのこと、大好きだぞキョシヌケェ・・・』 ヴィレアム『そうか、そうか・・・、俺も同じだぜグゥレイト・・・』 ハザリア「うん? どうしたレイナ。なにを口をひん曲げている」 レイナ「・・・別に!」 リトゥ『もし、旅の方、お怪我をしているのですか?』 トウキ「よし、前編終了だ!」 ハザリア「休憩10分はさんですぐに後編だ! 衣装チェンジのある者は急げよ!」 レイナ「ちょっと、メーキャップ班はすぐにファンデーション持ってコッチに! ヴィレアムが血の気引いて真っ青よ! 眉間もちょっと切れてるから血止めも!」 ヴィレアム「うぅ・・・、切っ先が・・・切っ先が・・・」 イルス「なかなかよかったゾ。いいか? 相手を人と思うナ、毎日繰り返した立ち木打ちと同じノリでぶった切るんだッ☆」 ゼラド「はい、先生!」 ゼフィア「殺人剣を教えるのもいい加減にしろ。 いいかバランガ、示現流は実戦本意だから見栄えは少々悪い。お父上のビデオをよく思い出して・・・」 ハザリア「よし、後編スタートだ! いけるな? マリ」 マリ「当然だ」 マリ『ディアさんよぉ、俺ァ、なんか変なんだぁ。シホさんのことを考えるだけで、こう胸がキョシヌケェと・・・』 ヴィレアム『非グレイトゥッ! しっかりするんだイザリン! おめぇはホモじゃねえのかよぅ!?』 マリ『そうだよぅ。けども俺ぁ、どうもディアさんと同じくれぇ、シホさんのことが・・・』 リトゥ『あら、お2人なにを話しているのですか?』 マリ『あ、シホさん。実は俺ぁ・・・』 ヴィレアム『非グゥレイトゥッ! よすんだイザリン!』 リトゥ『そうですか、ありがとうございます。 でも、いけませんわ。シホの名前を出せばどこからともなく現れてスレを荒らすのが嫌シホ厨ですもの・・・』 マリ『そんなの関係ないぞキョシヌケェ! 俺ぁシホさんのこと・・・』 リトゥ『うぜーな、気づけよ! 遠まわしに拒否ってんだよ! キモいんだこのホモ!』 タッタッタッタ・・・ マリ『ディアさんよぉ、俺ぁ、やっぱりおかしいよ・・・。 あんなにひどいこといわれたのに、ちっとも腹がたたねぇんだ。 それどころか、俺ン胸ン中で、シホさんがまだピカピカ光ってるんでぇ」 ヴィレアム『イザリン、おめェ、そりゃぁ本当に・・・』 レイナ「ぐすっ、なんなのこの劇? セリフの1つ1つはバカバカしいのに、なんだかすごく悲しくなってくる・・・」 ハザリア「フハハ。見たか。これが演劇の不思議だ。役者の力というやつだ。 俺自身不思議だがな・・・、今は台本を無視されてもまったく腹が立たない。むしろ次に役者がなにをやってくれるか観たくてたまらん・・・!」 ゼラド『さあ、追い詰めたわよディア。いよいよ年貢の納め時ねぇ・・・』 ヴィレアム『おミリか。ああ、もう逃げねェぜグゥレイト』 ドスッ ヴィレアム『へへ・・・。おミリよぉ・・・、人を殺めるなら、もっと深く刺さなきゃ、非グゥレイトだぜぇ・・・』 ゼラド『なんで!? なんで避けないのよぉ!?』 ヴィレアム『俺のヤキン・ドゥーエ参り・・・、俺の役目・・・、もう終わっちまったからなぁ・・・。 済まねぇな、おミリ。おめぇのことも、炒飯一杯分くれぇは、好きだったんだぜ・・・』 ゼラド『いまさらそんな、遅いわよ! あたしはスカイグラスパーの最大積載量くらい愛して欲しかったのに・・・!』 ヴィレアム『悪いなぁ・・・、俺ぁ、ホモだからよぅ・・・。でも、せめて、寂しい思いはさせねぇよぅ・・・」 ゼラド『・・・痛いよ、ディア』 トウキ「おい、ここで抱きしめるなんて台本には・・・」 ハザリア「シッ、黙れ、そして観ろ。俺たちの舞台の結末をな」 マリ『ディアさぁーん!』 ヴィレアム『来るんじゃねぇイザリン。こっちはまだ、おめぇの来ちゃいけねぇ世界だ・・・。 済まねぇな。俺たちぁ、本当はとっくの昔にオーブでこうやって殺しあっちまってたんだ。 でも俺はよぅ、おめぇのことが心配で、おめぇに取り憑いちまった・・・。 そんで腹たてたおミリが俺のこと追っかけて・・・。グゥレイト、かえって面倒かけちまったなぁ』 マリ『そんなことないぞキョシヌケェッ! 済まねぇディアさん。 ディアさんがそんなにまで俺のこと好きになってくれてたなんて、俺ぁ全然気付かねぇでよぅ!』 ヴィレアム『泣いちゃいけねぇよイザリン・・・。俺が勝手に、好きになっちまっただけなんだからよぅ・・・、 お、そろそろ時間だ・・・。じゃ、行こうかおミリ・・・。グゥレイト・・・』 マリ『キョシヌケェ―――ッ!』 トコ トコ トコ トコ トコ マリ『1人か・・・。でも俺ぁ行かねぇとな・・・。ヤキン・ドゥーエに・・・、SEED探しによぉ・・・』 ♪~SEED探しの旅だぜぇグゥレイト! SEED探しの旅だぞキョシヌケェッ!~♪ トウキ「すげえ拍手だ。耳が割れそうだぜ!」 ハザリア「フハハハハ! 当然当然!」 トウキ「おい、受付から連絡だ! 料金箱が足りないってよ! 最低金額以上に入れてく客が続出だって」 ハザリア「フハハハハハハ! 成功成功! これで我が部の活動資金も安泰だ!」 ルナ「おい、先にいっとくがな、あくまでチャリティという名目だから金を取ることを許可したのだからな。 舞台費用以上の金は生徒会名義で恵まれないバルシェムに寄付するからな」 ハザリア「ム・・・、まあ仕方ない。俺は今機嫌がいいから特別に許してやろう!」 ルナ「まったく、ちょっと成功するとすぐこれだ。 おい、本当にこいつがあの脚本を書いたのか?」 トウキ「ま、そのはずなんだけど・・・」 イルス「よかったゾ☆ 最後のあの突き、模造刀じゃなかったら一刀両断だッ☆ 次は殺す気でいくがヨイ」 ゼフィア「いい加減にしないか。だがバランガ、実際筋はよかったぞ」 ゼラド「本当ですか!? ありがとうございます!」 キャクトラ「さあ、ヴィレアム。早く着替えないと血糊が落ちなく・・・」 ヴィレアム「触るな! 触るなよ! まだゼラドの温もりが・・・!」 レイナ「あんた、そりゃいくらなんでもちょっとキモいわよ」 ハザリア「フハハハハッ! よおマリ、お疲れだったな!」 マリ「フン・・・。どうだ。やり遂げたぞ・・・」 ハザリア「ああ、見事だった」 マリ「あの時、役を降りるなら今のうちだといったお前の言葉、私を奮起させようとしてくれたんだよな・・・」 ハザリア「あン? 知らんな。俺は、その、ただ劇を成功させたかっただけだ」 マリ「ま、いい・・・。ちょっと前まで、私は家でジュデ種を観る以外の楽しみを知らなかった・・・。 舞台に上がる喜びを教えてくれたのは、お前だ。ありがとう・・・。今は、礼をいいたい気分だ」 ハザリア「フン、なんだ、今日はずいぶんお喋りだな・・・。 ン? 寝入ってしまったのか。おかしなヤツだ。舞台の上ではマバタキひとつしないのにな・・・」 リトゥ「あらら、2人とも眠っちゃって」 ルナ「ここ数日、神経を張り詰めたままだったからな」 リトゥ「こうしてると、2人とも本当に子供なのにね」