約 2,133 件
https://w.atwiki.jp/germans/pages/13.html
ドイツ語の母音のうち英語と同じ母音字を使う5つは、日本語の母音を長くローマ字読みしたものが、その文字の読み方になります。ただし、次の点に気をつけてください。 1) a は、日本語の[アー]より、少し口を大きく開けて、明るい音を出してください。 2) i は、日本語の[イー]よりの、はるかに鋭い音です。左右に口が裂けるくらい唇を横に引いてください。 3) u は、日本語の[ウー]より音が狭まった感じがします。唇を可能な限り丸く尖らせて発音してください。 4) e は、[イー]のように聞こえることがあるくらい鋭い音です。歯が見えるくらい唇を横に引き、[エー]と言ってみましょう。 5) o も u のように唇を丸く尖らせますが、u のように極端にする必要はありません。それ以上極端にすると[オー]の音でなくなる直前でとめてください。 母音字の上に付く・・をウムラウトと言います。この記号が付くと音が変わります。付く前の読み方ではなくなります。 6) ä は、日本語の[エー]と発音してください。ベタの日本語でいいです。 7)ö は、ウムラウトが付く前の[オー]の口の形を固定して[エー]と発声すると出てくる音です。 8)ü は、ウムラウトが付く前の[ウー]の口の形を固定して[イー]と発声すると出てくる音です。 ◆ 英語のアルファベットの読み方と同じでよいのは、次の5つです。 F(エフ)L(エル)M(エム)N(エン)S(エス) ◆ 次の5つは、英語のアルファベットの読み方の、伸ばす部分の[イー]を、少しゆるめて[エー]に近づけるとよいです。(ただし「G」は「ジェー」でなく「ゲー」) B(ベーとビーの中間)D(デー/ディー)G(ゲー/ギー)P(ペー/ピー)T(テー/ティー) ◆ 次は比較的覚えやすい7文字です。 H は ハ行の「ハー」、K は カ行の「カー」 C は「ツィー/ツェー」、Q は「クー」 R は仮名で書くと、「エル」で L と同じになりますが、「ル」の部分を、喉や舌先を震わせて出します。 Z は「ゼッド」でなく「ツェット」です。これは「ザ行」でなく「ツァ」行を表すためです。実際に発音するときは「ッ」を省いて「ツェト」とした方がいよいです。 X は「エックス」ではなく「イクス」です。 ◆ 最後は覚えにくい5文字です。 J は「ヤ行」で使い、ヤ行の中にある「ヨ」にちなみ「ヨト/ヨット」、 V は「ファ行」で使い、ファ行の中にある「ファ」にちなみ「ファオ/ファウ」、 W は「ヴァ行」で使い、ヴァ行の中にある「ヴェ」にちなみ「ヴェー/ヴィー」となります。 Y は、「イュプシロン(イュのところは ü の音)」です。 ß は、いつも「ス」の音を表すのですが、S と Z が合わさった文字からできたので「エス・ツェト/ツェット」と読みます。アクセントは「ツェト」のところにおいてください。 ß はスイスでは使われません(代わりに ss と綴ります)。ss と ß は同じものと覚えてください。前に短い母音が来るときのみ ß を使います。また ß には大文字はありません。 ドイツ語の綴りの読み方は、ズバリ「ローマ字読み」です。英語みたいに、ひとつの母音字にたくさんの読み方を担わすことはありません(英単語の中の a には、いったい幾つの読み方があったでしょうか!)。 またアクセントの位置も英語のように複雑ではありません。ドイツ語の単語の綴りの中では、最初に置かれた母音字にアクセントがあります(例外は「アクセント」の項目で!)。 ただ、その母音字は、長く読まれる場合と、短く読まれる場合がありますが、それは次の法則に従います。● 同じ母音が重なっていれば、必ず長くなります。 ● 後ろに h の文字があれば、その h と一体となって、長く読まれます。 ● 上の2つにあてはまらないときは、母音字の後ろにある子音の数で決まります。 後ろの子音字が、1つ以下 → 前の母音は長く 例: Name (赤の a の後ろの青の子音字が1つなので、a は「アー」と長く読む) 後ろの子音字が、2つ以上 → 前の母音は短く 例: Tinte (赤の i の後ろの青の子音字が2つなので、i は「イ」と短く読む) この3番目の法則には、いくつかの例外があります。 次の子音字は、アルファベットの読み方に従って、ローマ字読みの音が変わります。 J (ヨト→ ヤ行) ja, ju, je, jo (ヤ、ユ、イェ、ヨ) V (ファオ→ ファ行) va, vi, vu, ve, vo (ファ、フィ、フ、フェ、フォ) W (ヴェー→ ヴァ行) wa, wi, wu, we, wo (ヴァ、ヴィ、ヴ、ヴェ、ヴォ) Z (ツェト→ ツァ行) za, zi, zu, ze, zo (ツァ、ツィ、ツ、ツェ、ツォ) Sは母音の前にあれば、ザ行です sa, si, su, se, so (ザ、ズィ、ズ、ゼ、ゾ) それ以外の場合に濁ることはありません。 次の子音字は、音節末にあると、澄んだ音になります。 b ブ(濁点)→ プ(半濁点) d ド → ト g グ → ク 音節末とは: 1)語の最後 Sand 2)合成語の前の語の最後 Sand + Uhr -- Sanduhr 3)子音だけが後ろに付くとき liebst
https://w.atwiki.jp/j_lecture/pages/55.html
言語学1・・・3年/CS,DM/選択 lecture01 - 08/04/15 lecture02 - 08/04/22 lecture03 - 08/04/29 lecture04 - 08/04/13 lecture01 - 08/04/15 発音 2008/04/15 【音はなぜ出るのか?/音の伝わり方】 空気中の分子の振動が耳につたわる 中耳⇒液体⇒神経に伝わる 人間が声を出す仕組み(英語での説明) 【目に見えない音の活動の判別】 気圧の変化 空気の分子の振動 【音の弁別】 大きさ 高さ 質 【音の大きさにおいて異なるということは?】 音源の大きい運動は大きい音を生じる 空気分子、気圧、鼓膜の運動 どれも大きい ★大きい音は振幅が大きい ⇒ただし、振幅が2倍だと2倍の大きさの音、というわけではない 【人間の耳の敏感さ】 とても敏感!もっとも小さな音は、 鼓膜付近の気圧が10億分の1変化するだけで判別できる。 【音の高さ】 周波数、つまり気圧の変化の反復速度によって決まる ある音がある高さを持つときはいつでも、 ⇒その周囲の空気に毎秒一定の速さで圧縮と希薄化が生じる。 1オクターブ高い音=周波数が2倍 【母音】 日本語の母音は5つ、でも英語の母音は14個(もっとかも?) 母音の比較 日本語にあるか?ないか? ⇒日本語に似ている部分もあるが、あまり使われない 英語の母音の紹介、単語にどのように組み込まれてるか例示 (ここでハンドアウトが配られる) lecture02 - 08/04/22 母音他(先週の続き) 2008/04/22 先週の復習 minimal pairs の発音練習 lecture03 - 08/04/29 lecture04 - 08/04/13 担当:mica@管理人 Last Update 2008年04月28日13時26分40秒 コメントどうぞ♪ 名前 コメント すべてのコメントを見る
https://w.atwiki.jp/suwaruzu/pages/264.html
形態素について 自由形態素の構造 ⇒ □○◎△ □ / 頭子音 …… 23択問題。【子音全て+ 】から選択。但し語頭では、表記上【 】は脱落する。音声上も脱落するか否かは場合による。詳しくはアスガル文字の発音最下段の項目を参照のこと。 ○ / 副母音 …… 実質的にはほぼ6択問題。母音全てからの選択だが、実際には鼻母音はまれ。数は1個とは限らず0個でも2個以上でも差し支え無いが、実際には2個以上はまれ。 ◎ / 主母音 …… 10択問題。母音全てから選択。 △ / 末子音 …… 10択問題。無声子音全て(c, f, h, k, p, s, þ, t, v, z)から選択。 不定詞と形態素について (あるいは、2つの自由形態素として結び付き1つの語を作るのか、それとも2つの不定詞として並び形容詞+名詞としてふるまうのか、という境界線に対する一考察) ⇒ caef+kavなら普通は“caefkav”であり、caef+boisなら普通は“caef bois”である。単に“caef kav”というとコーヒーの葉を水出ししたものかもしれないし樹皮を煎じたものかもしれないが、“caef bois”にはそういう捻りの効いた解釈の余地が無いからである。
https://w.atwiki.jp/hansale/pages/12.html
文字はテングワールを使う。 順番や発音は似ていない。 表記ができなかったりする場合はローマ字。 \ 第1列 第2列 第3列 第4列 第一行 t p k s 第二行 d b g ż 第三行 ć f ś ł 第四行 ð v r ü 第五行 n m ń ñ 第六行 ŕ w j r̃ 特別行 h (ъ) x l z 特別発音行 que lle rg̉ xh 母音行 a i e o y u żはジャ行。zhと書く場合がある。 ćはチャ行。thと書く場合がある。 śはシャ行。shと書く場合がある。 łはkhの音。khと書く場合がある。 vはファ行。wの無声化。 üはwに相当する。u と書く場合がある。 ńは母音のあとに来て鼻母音の役割をする。~と書く場合がある。 ñは英語のn、歯茎に当てて発音する。nhと書く場合がある。 ŕは巻き舌のラ行。rrと書く場合がある。 wはヴァ行。 jはヤ行。 r̃は口蓋に舌がつかないラ行。^と書く場合がある。 (ъ)は子音と母音を分ける。ta=タ t a=ト・ア(トゥ・ア) xは外来語以外使われない。母音に左右される。ax=アカス ix=イキス ux=ウクス 間に を入れるとクスになる。a x=アクス アクセントをつけると濁音になる。ax́=アガズ i x́=イグズ zはツァ行。 queはク。 lleはル。 rg̉はrにłとhを混ぜたような音。ルフでもよい。 ○hは長音。ah=アー vehsk=フェースク
https://w.atwiki.jp/meigetu1/pages/102.html
基本的なこと言語系統 概要方言 音韻子音子音連続 母音 エルン語との対応 アクセント 文字 イヴとシオンなどのコンテンツなどに登場する架空の言語エルン語のメモ エルン語(Ernef)とは、イヴとシオンに登場するエルニア王国で使われる言語。 基本的なこと 「エルン語の文法」を参照 アクセント―固定(第一音節) 語順―SVO型 形態―屈折語 複数―あり 時制―現在・過去・未来 言語系統 クラナディア語族西エルニア諸語フィオク語 概要 方言 音韻 語頭の二重子音や二重母音の種類が多く音節数はかなり豊富である。印欧語族には見られないものも数多い。 子音 位置 両唇 唇上歯 歯茎 後歯茎 硬口蓋 軟口蓋 口蓋垂 声門 破裂 p b t d k g 鼻音 m n ɲ 摩擦 f v s z ʃ ʒ ʁ h 接近 w j 側面接近 l 破擦 ʦ ʣ ʧ ʤ 子音連続 破裂音が先行するのはエルン語といっしょ。第2子音に鼻音が加わる。語頭の子音連続はすべて有声化している。dzはdžに合流。 b d dz dž g v z ž l m n ň ŋ b bd- bdz- bdž- bg- bz- bž- bl- bn- bň- bŋ- d džb- dg- dv- dl- dm- dň- dŋ- dž džd- džg- džv- džl- džm- džn- džŋ- g gb- gd- gdz- gdž- gv- gz- gž- gl- gm- gn- gň- 母音 前舌 中舌 後舌 非円唇 非円唇 円唇 狭 i ɨ u 中央 ɛ ɔ 広 ɑ エルン語のような長短の区別はないが、代わりに二重母音が発達。エルン語の長母音と以下のように対応する。 ā:au, ai ē:ei ī:ei, ie ō:ou, uo, oi ū:uu, ui, oi ȳ:yi, yu エルン語との対応 tlēg(エ) - dleig Fiokkē - Fiokke Džmaiga - Maiga Dvaugor - Tfāgor アクセント 強勢アクセントで、多少の例外をを除き単語の第一音節におかれる。 文字 ラテン文字表記では以下の31文字が使用される。 大文字:A B C Č D E F G H I J K L M N Ň Ŋ O P R S Š T U V Y Ÿ Z Ž 小文字:a b c č d e f g h i j k l m n ň ŋ o p r s š t u w y z ž /ʤ/は二重子音džで表される(長子音は-ddž-)。dとžを分けるときはアポストロフィ で分ける。 Rは有声口蓋垂摩擦音/ʁ/。Jは接近音/j/。 Ÿは/ai/。母音に後続するとその母音を長母音にし、かつ自身は/i/の音になる(例:Juš/juːiʃ/) 二重音字はdžのみ使われ、最初の字を重ねることで長子音を表す。
https://w.atwiki.jp/kurelang/pages/15.html
系統 文字と発音 文法 単語 系統 グラーキュ ゼヴィ-テーグロ-ケスコ-イオグラーコ-グラーコ 文字と発音 グラーコ文字 母音:アクセントあり/アクセントなし 子音:後続が実母音/後続が気母音 上段:実母音,無声子音,両性子音,気音記号 下段:気母音,有声子音,両性子音,実音記号 発音(古代) a/ɑ i/ɪ u/ɯ e/ə o/ɑ k/x s/ʂ tɕ/ɕ t/θ p/pɸ j/ç v/f n 気音記号 発音(現代) a/ɑ i/ɪ u/ɯ e/ə o/ɑ k/x s/ɕ tɕ/ɕ t/θ p/ɸ j/ç v/f n 気音記号 転写 a i u e o k s c t p y v n 文字 発音(古代) a/ɑ i/ɪ u/ɯ e/ə o/ɑ g/ɣ z/ʐ dʑ/ʑ d/ð b/bβ w/ʍ r/l m 実音記号 発音(現代) a/ɑ i/ɪ u/ɯ e/ə o/ɑ g z/ʑ ʑ d/ð b/w w r/l m 実音記号 転写 ha hi hu he ho g z j d b w r m l 文字 文法 単語 別ページ
https://w.atwiki.jp/angel_in_the_box/pages/84.html
漣からの挑戦状~君にこの暗号が解けるか!?~ 目次 漣からの挑戦状~君にこの暗号が解けるか!?~この企画の趣旨 企画の流れ 問題 成功報酬 用語の説明 解読へのアプローチアプローチ1:母音と子音を区別しよう アプローチ2:特徴的な形のかなを解読しよう アプローチ3:各種条件を総合し,芋づる式に文字を特定しよう アプローチ番外:裏口入学編 解読者の発表 後日談的な話 おまけにゅ おまけ問題解答 この企画の趣旨 TSとはあんまり関係のない話題の提供? 眺めて「へぇ~」と思っていただければ幸い. 「パズル」感覚で楽しんでいただけたら本望です. 企画の流れ 問題の提示 2週間程度をかけて漣から「解読へのアプローチ」を提示 「解読へのアプローチ」は,「アプローチ方法の提示」→「その方法の当暗号への適用」のように小問題形式をとる 小問題をたどっていくことで,当問題に関する知識を持たなくても解答にたどり着ける様にする予定 問題 次の暗号文を解読せよ. AGHHJEHZEOTFJGPPNTTHEHFSVGCSFGHHSVEFJOGS AEQEGCJTPSZSHSFGASPEQPTZJCTLNTTHGFEASOJK JOGPTNGOJISHGQEAGOTVJLNSQQJBJTVEWSQSPNGH GPNGQSASGHSPSGPSZSHSFGQJPSCEIGHSPSG 注1)この暗号文の平文はローマ字表記された日本語文である. 注2)平文のローマ字中には,ファ(fa)やヴァ(va)など,元々の日本語にない表記は存在しない. 注3)暗号方式は,キーフレーズを使用した単アルファベット換字式である. 成功報酬 「解読へのアプローチ」において暗号文の解読を終える前に,最初に暗号文に示された行動をとったものに,「漣に労働を課す権利」を進呈. 用語の説明 用語 説明 平文 暗号化される前の文.普通に読める状態の文である. 換字式暗号 暗号の方法の1つで,平文の文字を別の文字に置き換える暗号化を行ったもの. 単アルファベット換字式暗号 換字式暗号のうち,平文中の同じ文字は常に暗号文中でも同じ文字(平文とは違う文字だが)になる暗号.例えば,平文でaという文字が暗号文中では常にFとなる,など. キーフレーズ この場合,平文→暗号文へ変換するときの文字の置き換え表を作るときに,あるフレーズを使うことを指す. 単アルファベット換字式暗号の例例えばキーフレーズを"SAZANAMI"(漣)とする. "SAZANAMI"から重複する文字を除き"SAZNMI"とする. フレーズに使われなかった文字をフレーズの後ろに順番に並べたものを,置き換え表とする. この置き換え表により"this is a pen"は"RCDQDQSLMJ"と暗号化される.通例に習い,平文を小文字(abc...)で,暗号文を大文字(ABC...)で表記している. 置き換え表 平文中の文字 abcdefghijklmnopqrstuvwxyz 暗号文中の文字 SAZNMIBCDEFGHJKLOPQRTUVWXY ページトップへ 解読へのアプローチ アプローチ1:母音と子音を区別しよう ポイント:出現頻度に着目! 平文は「日本語のローマ字表記」である.よって,かな1文字に対して「子音-母音」となるのが基本形である.パターンは次のものにほぼ限られる.このうち,圧倒的に多いのは表の上2つである. 表A.1 ローマ字表記されたかな1文字の構造 配置パターン 例 母音のみ a,i,u,e,o(あいうえお) 子音+母音 ka,su,など(普通の文字) 子音+子音+母音 kya,hya,など(小さい「ゃゅょ」) pittariなど(小さい「っ」) shi,tsu,など(ヘボン式表記の一部) sonnaなど(「ん」+「子音-母音」型文字) 子音+子音+子音+母音 yosshaなど(↑の組合せタイプ) 子音を表す文字と,母音を表す文字を区別することで,かな1文字を明らかにできる. 母音は「aiueo」の5字.子音は「kstnhmyrw…」など9字以上.「子音-母音-子音-母音-…」と続くとなると,子音の数=母音の数.さて,それぞれの出現頻度は? 「子音-母音-子音-母音-…」 さて,子音の前後には何が?母音の前後には何が? 暗号文155文字の頻度分析(出現頻度を調べて分析する行為)を手作業で行うのは面倒であろう.よって,各文字の出現頻度をここに記しておく(もし自分でやってみたいという方は,ここで答えあわせをしてみると良い). 表A.2 1文字の出現頻度表 A B C D E F G H I J K L M 6 1 4 0 11 7 20 14 2 12 1 2 0 N O P Q R S T U V W X Y Z 6 6 12 8 0 23 11 0 4 1 0 0 4 この表の見方:G欄には「20」とある.暗号文中に文字「G」が20回現れていることを示している. 表A.3 連続する2文字の出現頻度表 ↓先の文字 ↓後の文字↓ A B C E F G H I J K L N O P Q S T V W Z A 1 2 3 B 1 C 1 1 1 1 E 2 1 1 2 1 1 2 1 F 1 3 2 1 G 1 2 1 5 2 4 3 1 H 1 1 3 2 1 5 1 I 1 1 J 1 1 1 1 1 1 1 2 1 2 K 1 L 2 N 3 1 2 O 2 2 2 P 1 3 1 5 2 Q 2 2 1 1 2 S 2 1 3 3 3 1 4 2 2 2 T 1 2 1 1 1 2 2 1 V 2 1 1 W 1 Z 1 1 2 A B C E F G H I J K L N O P Q S T V W Z この表の見方:左側Fの行と,上側Gの列の交差する場所には「3」とある. 暗号文中に「~FG~」いう2文字の連続が3回現れていることを示している. 解答編 母音の文字数=子音の文字数,母音を表す文字の種類<子音を表す文字の種類 よって,母音を表す文字は,子音に比べてたくさん出てくると予想できる. 表A.2より,10回以上現れている文字は「EGHJPST」の7文字.これらを母音候補としよう. 「子音-母音-子音-母音-…」であれば,子音の前後には母音が,母音の前後には子音があるはず.もちろん,「母音-母音」もあり得るので,母音の前後には母音もあるだろう. 「EGHJPST」を表A.3から取り出したものを表A.4に示す. 表A.4 母音候補の後文字出現数表 ↓先の文字 ↓後の文字↓ 数 A B C E F G H I J K L N O P Q S T V W Z E 2 1 1 2 1 1 2 1 8 G 1 2 1 5 2 4 3 1 8 H 1 1 3 2 1 5 1 7 J 1 1 1 1 1 1 1 2 1 2 10 P 1 3 1 5 2 5 S 2 1 3 3 3 1 4 2 2 2 10 T 1 2 1 1 1 2 2 1 8 数 3 4 5 1 2 5 3 3 表A.4の右端の数が後ろに来ている文字の種類の数である.Pは5種しかないので,子音と考えよう. Pの前に来ることがあるGJSTはとりあえず母音と考えてみよう. ここで,母音と仮定した文字(GJST)を"-"で置き換えた暗号文を書くと,次のようになる. A-HH-EHZEO-F--PPN--HEHF-V-C-F-HH-VEF-O--AEQE-C--P-Z-H-F -A---PEQP-Z-C-LN--H-FEA-O-K-O-P-N-O-I-H-QEA-O-V-LN-QQ-B-- VEW-Q-PN-H-PN-Q-A--H-P--P-Z-H-F-Q-P-CEI-H-P-- 子音4字以上が連続することはめったにない.赤文字には母音が含まれていると推測される.残りの母音候補はEHであり,赤文字中にはEしかない節があるのでEを母音と考える. EGJSTの5文字を"-"で置き換えた暗号文は次のようになる. A-HH--HZ-O-F--PPN--H-HF-V-C-F-HH-V-F-O--A-Q--C--P-Z-H-F -A-P-QP-Z-C-LN--H-F-A-O-K-O-P-N-O-I-H-Q-A-O-V-LN-QQ-B-- V-W-Q-PN-H-PN-Q-A--H-P--P-Z-H-F-Q-P-C-I-H-P-- この文では,多数の子音の連続・母音の連続は見られない.よって「EGJSTが母音を表す」という推測は正しいようだ. アプローチ2:特徴的な形のかなを解読しよう ポイント:ローマ字表記されたかなの形に着目 日本語のローマ字表を表A.5に示す.×印は,その子音と母音を組み合わせた文字がないことを表す. 空欄は,その子音と母音を組み合わせた文字が存在することを表す. ローマ字は,ヘボン式の表記を表す. 表A.5 ローマ字表 a i u e o ya yu yo (無) × × × k s shi sha shu sho t chi tsu cha chu cho n h fu m y × × × × × r w × × × × × × g z ji ja ju jo d b p n 各文字を使用形態で分けると表A.6のようになる.暗号文中で使われていない文字の数は? 暗号文はヘボン式?訓令式(非ヘボン式)? 表A.6 使用形態別の文字 母音 5 aiueo 普通の子音 14 kstnhmyrwgzdbp ヘボン式のみ 3 cfj 使用されない 4 lqvx 暗号文中で子音が連続していると考えられる部分は,一体何を表しているのだろう?小さい「っ」? ヘボン式の"shi"? それとも"sonna"(そんな)※や"gyaaa"(ぎゃああ)なのだろうか? ※6/5ギルドチャット内で「"ルンパ"が"runnpa"となる」旨の発言をしましたが,それは誤りであり.正しくは"runpa"です.申し訳ありませんでした.皆様に混乱を与えましたことをお詫びし,ここに訂正させていただきます. 解答編 暗号文中に現れない文字は"DMRUXY"の6文字.もし訓令式ローマ字であるならば,少なくとも7文字が使用されない. よって暗号文はヘボン式ローマ字である. 暗号文中で子音が連続している部分を探す.同じ文字の連続は,小さい「っ」か"nn"であるので,同じ文字の連続は除くと,次の5通りが見つかる."HZ","PN","HF","QP","LN" このように子音が連続するパターンは次のものである.(ここに,"*"は任意の子音を表す)"ch","sh","ts(u)","*y","n*" 暗号文中の子音の連続が,どのパターンであるか特定していく.2文字目が同じ文字となる"LN","PN"から攻めよう."LN"と"PN"は,"ch","sh","nh"のうちの2つであるか,または"*y"である. 表A.2,表A.3より,文字"L"は暗号文中に2回出現するが,2回ともに"LN"である.また,文字"N"の前には"LPT"の3文字しか出現しない. もし,文字"N"が"y"であるならば,"N"の前には母音が多数あるはずである.しかし,"N"の前には母音"T"がただ1度現れるだけである. ローマ字では,"c"は"ch"のパターンでしか現れない. しかるに,"LN"="ch"と考えられる. 表A.3より,文字"P"の後ろに現れる文字は母音"EST"および子音"N"(=h)である.(+「っ」と思われる"PP") "n"(ん)の後ろには多数の子音があると思われる. よって,"PN"="sh"が妥当であろう. 次に"QP"を見てみる."P"="s"としたから,"QP"="Qs"である.よって"ts"または"ns"である. 表A.3より,文字"Q"の後ろに現れる文字は母音"EJS"および子音"P"(=s)である.(+「っ」と思われる"QQ") よって↑と同じく,"QP"="ts"と考えられる. 残りは,"HZ","HF"である.これは"n*"となる.すなわち,"H"="n"である.ここでは"Z"と"F"を特定するには至らない. 以上より,表A.7を得る. 表A.7 子音の連続部分より特定した置き換え表 L N H P Q c h n s t ここまでの暗号文の解読結果は次の通り. AGnnJEnZEOTFJGsshTTnEnFSVGCSFGnnSVEFJOGSAEtEGCJTsSZSnSF GASsEtsTZJCTchTTnGFEASOJKJOGsThGOJISnGtEAGOTVJchSttJBJT VEWStSshGnGshGtSASGnSsSGsSZSnSFGtJsSCEIGnSsSG 母音を"-"で表現すると次の通り. A-nn--nZ-O-F--ssh--n-nF-V-C-F-nn-V-F-O--A-t--C--s-Z-n-F -A-s-ts-Z-C-ch--n-F-A-O-K-O-s-h-O-I-n-t-A-O-V-ch-tt-B-- V-W-t-sh-n-sh-t-A--n-s--s-Z-n-F-t-s-C-I-n-s-- アプローチ3:各種条件を総合し,芋づる式に文字を特定しよう ポイント:キーフレーズ式の換字表の構造に注目 アプローチ2より,すでに一つの母音が特定されている.すなわち,"QP"="ts"であるから,"QPT"="tsu"である. これまでに特定した文字で換字表(置き換え表)をつくると,次のようになる. ??L????N?????H????PQT????? 暗号文中の文字 abcdefghijklmnopqrstuvwxyz 平文中の文字 今一度,キーフレーズ式の換字表の構造を思い出そう.(用語説明参照)先頭部分にキーフレーズが並ぶ. その後ろにキーフレーズに用いられなかった文字がアルファベット順で並ぶ. この暗号文の換字表は,どこまでがキーフレーズでどこからが残りの文字だろう?アルファベットの最後の方の文字は,(キーフレーズの文字を除いた)アルファベット順で並んでいるだろう. "T"の後ろのアルファベットは"UVWXYZ"の6文字.換字表で"T"の後ろの空欄は5文字.つまり,"UVWXYZ"のうち1文字がキーフレーズに使われ,残りが"T"の後ろに順番に並んでいるのだろう. 換字表では"PQT"と並んでいる.よってQとTの間の"R","S"はキーフレーズの文字だろう. "H"と"P"の間のアルファベットは"IJKLMNO"の7文字.このうち"L","N"はすでに判明している(これらはキーフレーズの文字である)ので残りは5文字.換字表の"H"と"P"の間の空欄は4文字.つまり,"IJKMO"のうち1文字がキーフレーズに使われ,残りが"H"と"P"の間に順番に並んでいるのだろう. "N"はキーフレーズの文字であったから,少なくとも先頭から"N"まではキーフレーズであり,少なくとも"H"以降は残りの文字がアルファベット順に並んでいることになる. 上記のキーフレーズ式の換字表の構造だけでは,これ以上進めない.しかし,我々は今までの解読の過程でさまざまな情報を得ている."EGJST"は母音であった.これらは平文の母音に対応しなければならない. "DMRUXY"は暗号文中に一度も現れない.これらのうち4つは,ローマ字表記したときに絶対に使用されない文字"lqvx"に対応しているだろう. これまでの情報を簡単に図にまとめると次のようになる. _________v---------+ _ABCDEFGRS _ IJKMO |UVWXYZ この区間に入る ----------- -- | --- 可能性のある文字 ??L????N?????H????PQT????? 暗号文中の文字 abcdefghijklmnopqrstuvwxyz 平文中の文字 @___@___@__*__@_*___@*_*__ 文字の種類 @:母音 *:使われない文字 _:その他 文字を特定していけばいくほど,平文が明らかとなっていく.明らかとなった平文から未解読部分がどのような文章であるか,推測できることもあるだろう. ここまでくれば,こんな暗号文などただのパズルである.最初に暗号文を見たときは,その解読はベルリンの壁のように高く・頑丈に見えたかもしれない.しかし,最早ベルリンの壁は崩壊するときが来たのだ! さぁ,いけ我が愛すべき同胞たちよ.暗号文を白日の下にさらし出し,この手に自由を掴もうではないかっ! 解答編 まずは"vwxyz"の部分に注目する."v"と"x"には使用されない文字であるから,出現数0の文字が対応するはず. "UVWXYZ"の中で出現しないのは"UXY"の3文字."v"と"x"の間には"w"が入らなければいけないから,U=v,X=xであろう. よって,Y=y,Z=zも確定する. 次に"opqr"の部分に注目する."o"には母音候補文字が,"q"には出現数0の文字が対応するはず. "IJKMO"の中で母音候補は"J"のみ,出現数0は"M"のみ.よって,J=o,M=qである. ゆえに残りは,K=p,O=rとなる. ここまでの解読結果から換字表を作ると次のようになる. _ _ _ _ _v---------+ _ABCDEFGRSI -+ _ _ | VW _ _ この区間に入る ----------- | _ _ |_ ^ _ _ 可能性のある文字 ??L????N?????HJKMOPQTU?XYZ 暗号文中の文字 abcdefghijklmnopqrstuvwxyz 平文中の文字 @___@___@__*__@_*___@*_*__ 文字の種類 "w"に対応するのは"V","W"のいずれかである."w"は母音"a","o"にしか接続しない. "V"は母音3種"EGJ"と接続しているので"w"ではない.よって,W=w. 続いて"H"の前にもフレーズに使用されなかった文字がアルファベット順に並んでいると仮定してみよう."l"には出現数0の文字が対応するはず.未使用文字で出現数0なのは"D","R"の2文字. この部分がフレーズでないとすると,D=lとなる. すると"m"は"EFG"のいずれかである.しかし,"EG"は母音候補であるから"m"ではない.よって,F=mである. "D"の前はフレーズでないとすれば"ABC"となる.しかし,"i"は母音であるから"A"ではない.ひとまず,B=j,C=kとしよう. 以上,j~mへの当てはめは仮定である.この仮定を含む解読結果から換字表を作ると次のようになる. _AEGRSIV _ _ _ _ _ _ _ _ _ この区間に入る ------- _ _ _ _ _ _ _ _ _ 可能性のある文字 ??L????N?BCDFHJKMOPQTUWXYZ 暗号文中の文字 abcdefghijklmnopqrstuvwxyz 平文中の文字 @___@___@__*__@_*___@*_*__ 文字の種類 ここまでの暗号文の解読は次のようになる.未確定の母音候補"EGS"を区別するため,それぞれ"@-\"で置き換えてある. AGHHJEHZEOTFJGPPNTTHEHFSVGCSFGHHSVEFJOGSAEQEGCJTPSZSHSF A-nno@nz@rumo-sshuun@nm\V-k\m-nn\V@mor-\A@t@-kous\z\n\m GASPEQPTZJCTLNTTHGFEASOJKJOGPTNGOJISHGQEAGOTVJLNSQQJBJT -A\s@tsuzokuchuun-m@A\ropor-suh-roI\n-t@A-ruVoch\ttojou VEWSQSPNGHGPNGQSASGHSPSGPSZSHSFGQJPSCEIGHSPSG V@w\t\sh-n-sh-t\A\-n\s\-s\z\n\m-tos\k@I-n\s\- 残りは解読済みの部分から推測していこう."w"の後ろの母音"S"は,"a"または"o"であった.すでにJ=oと決まったので,S=a. "sh"の後ろに2度現れる母音"G"は"e"ではない.未確定の母音は"ie"の2文字であるから,G=i. よって,E=eも確定する. ここまでの暗号文の解読は次のようになる.残りは4文字だけである. AGHHJEHZEOTFJGPPNTTHEHFSVGCSFGHHSVEFJOGSAEQEGCJTPSZSHSF AinnoenzerumoisshuunenmaVikaminnaVemoriaAeteikousazanam GASPEQPTZJCTLNTTHGFEASOJKJOGPTNGOJISHGQEAGOTVJLNSQQJBJT iAasetsuzokuchuunimeAaroporisuhiroIaniteAiruVochattojou VEWSQSPNGHGPNGQSASGHSPSGPSZSHSFGQJPSCEIGHSPSG VewatashinishitaAainasaisazanamitosakeIinasai "Ainnoenzerumo"=銀のエンゼル,"meAaroporisuhiroIa"=メガロポリス広場,であることは容易に想像できる.よって,A=g,I=bである. 残りも文意から,V=dとわかる. 使用されない最後の1文字は,R=fであった. 結局,暗号の換字表は次の通りなる.使用されたキーフレーズは"silver angel"(銀のエンゼル)であった. SILVERANGBCDFHJKMOPQTUWXYZ 暗号文中の文字 abcdefghijklmnopqrstuvwxyz 平文中の文字 解読された暗号文は次の通りである. AGHHJEHZEOTFJGPPNTTHEHFSVGCSFGHHSVEFJOGSAEQEGCJT ginnoenzerumoisshuunenmadikaminnademoriageteikou 銀のエンゼルも一周年間近.みんなで盛り上げていこう! PSZSHSFGASPEQPTZJCTLNTTHGFEASOJKJOGPTNGOJISHGQEAGOTVJLNSQQJBJTVE sazanamigasetsuzokuchuunimegaroporisuhirobanitegirudochattojoude 漣が接続中に,メガロポリス広場にて,ギルドチャット上で, WSQSPNGHGPNGQSASGHSPSGPSZSHSFGQJPSCEIGHSPSG watashinishitagainasaisazanamitosakebinasai 「私に従いなさい,漣!」と叫びなさい. アプローチ番外:裏口入学編 ポイント:平文に含まれるワードを推測しよう アプローチ1~3は,理論的に思考した,いわば「正攻法」であった. しかし,暗号解読にいつも正攻法が通用するわけではない. それに,暗号解読の醍醐味は「如何に推測するか」であろう? このアプローチでは,「平文の推測」のみに頼って本暗号を解読する手法を示そう. さて,本暗号は,銀のエンゼルの6月ギルドイベントにおいて,漣企画として出題されたものである. この状況から,平文にはどのようなワードが含まれていると考えられるだろうか?キーになりそうなワードを羅列してみよう.銀のエンゼル,エンゼル,6月,ギルド,イベント,ギルイベ,イベ,漣,企画,etc... その他,TS関連のワードなどもあり得る. すでに解読された暗号文を知っている諸君は,今挙げたワードのいくつかが暗号文中に含まれていたことを思い出すであろう.このように,暗号文の作られた状況などから,平文の内容をある程度推測できることがしばしばある. 「用語解説」の「キーフレーズ」の例において,わざわざ"SAZANAMI"というワードを使っている.ここでは"sazanami"が平文に含まれていると推測して,解読に挑んでみよう. 単アルファベット換字式暗号であるという前提から,もし平文に"sazanami"が含まれていた場合には,次のように暗号化されているだろう.暗号文から"sazanami"に該当する連続する8文字を抜き取ったとき,1,2,3,5,7,8文字目は,それぞれ別の文字である. 2,4,6文字目は,同じ文字である. このような部分が,果たして暗号文中に見つかるのだろうか?2,4,6文字目が同じ文字なので,1つ飛びに同じ文字が3回出現する部分を目当てにすればよい. 根気よく捜索すれば,次の2箇所で見つかるであろう. AGHHJEHZEOTFJGPPNTTHEHFSVGCSFGHHSVEFJOGSAEQEGCJTPSZSHSFG ASPEQPTZJCTLNTTHGFEASOJKJOGPTNGOJISHGQEAGOTVJLNSQQJBJTVE WSQSPNGHGPNGQSASGHSPSGPSZSHSFGQJPSCEIGHSPSG 暗号文中の"PSZSHSFG"を"sazanami"で置き換えると,次のようになる. AinnJEnzEOTmJissNTTnEnmaViCaminnaVEmJOiaAEQEiCJTsazanami AasEQsTzJCTLNTTnimEAaOJKJOisTNiOJIaniQEAiOTVJLNaQQJBJTVE WaQasNinisNiQaAainasaisazanamiQJsaCEIinasai 一つ目の"sazanami"に続く"Aa"は「は」であろうか?「が」であろうか? 「は」の場合 hinnJEnzEOTmJissNTTnEnmaViCaminnaVEmJOiahEQEiCJTsazanami hasEQsTzJCTLNTTnimEhaOJKJOisTNiOJIaniQEhiOTVJLNaQQJBJTVE WaQasNinisNiQahainasaisazanamiQJsaCEIinasai 「が」の場合 ginnJEnzEOTmJissNTTnEnmaViCaminnaVEmJOiagEQEiCJTsazanami gasEQsTzJCTLNTTnimEgaOJKJOisTNiOJIaniQEgiOTVJLNaQQJBJTVE WaQasNinisNiQagainasaisazanamiQJsaCEIinasai 「が」バージョンの先頭部分"ginnJEnzEOT"は"ginnoenzeru"(銀のエンゼル)ではないだろうか? この線で暗号文を解いてみると,次のようになる. ginnoenzerumoissNuunenmaViCaminnaVemoriageQeiCousazanami gaseQsuzoCuLNuunimegaroKorisuNiroIaniQegiruVoLNaQQoBouVe WaQasNinisNiQagainasaisazanamiQosaCeIinasai "megaroKorisuNiroIa"は「メガロ」ときているので"megaroporisuhiroba"(メガロポリス広場)ではないか?. ginnoenzerumoisshuunenmaViCaminnaVemoriageQeiCousazanami gaseQsuzoCuLhuunimegaroporisuhirobaniQegiruVoLhaQQoBouVe WaQashinishiQagainasaisazanamiQosaCebinasai 残りは解読済みの部分から推測できる."minnaVemoriageQeiCou"=みんなで盛り上げていこう "girudoLhattoBoude"=ギルドチャット上で "Watashi"=私 以上より,すべての文字を解読できた.このアプローチでは,頻度分析とか,文字のつながりとか,キーフレーズがどうだとか,一切の論理的思考を採用していない.しかし,実に鮮やかな暗号解読であった. 最初に"sazanami"(漣)を推測し,"ginnnoenzeru"(銀のエンゼル),"megaroporisuhiroba"(メガロポリス広場)と,関連ワードを次々と見出し,解読していった. このように,解読して明らかにするべき平文を最初に推測するという「裏側」から侵入し,暗号という鍵を破ることもできるのである. 解読者の発表 解読者はギルメン2名,他1名の総計3名でした. ギルメンの解読者Atlansia氏 んぱ氏 ギルメン外の解読者は名前公表の許可をいただいていないので,ここでは伏せさせていただきます. 解読者のみなさま,おめでとうございました.また,解読には至らずともその努力をなさってくださった方々,お疲れ様でした. 後日談的な話 Atlansia氏にはわずか2日で解読されてしまいました.暗号解読の周辺知識をお持ちであったようです. このため,「漣に労働を課す権利」を次の解読者へお譲りくださいました. んぱ氏は漣に対して,1週間語尾に「キョン」をつける労働(?)を要求.漣は受諾しましたキョン. Atlansia氏は,次の解読者が現れなかった場合,語尾に「にゅ」をつけるよう,要求するつもりであったらしいキョン.(そろいもそろって,なんでキョン…) ところが,1時間もしないうちにキョン言葉はダメだしを食らいましたキョン…(読みにくいとか何とかいわれたキョン) なので,にゅをつけることにしましたにゅ.1週間はこんな口調にゅ.よろしくお願いしますにゅ. おまけにゅ おまけ問題にゅ. この暗号が解けるかにゅ? TBLJOPNPJYOUBJICBBUVTBSJUBQUCPLIYBSFUFTVQNCBYBUVUBOJZVDUBLBCSBWLBQOOJQNPJYOUBVQWUVLPYVUVCUFNJUBOJZVD CUJZPFYUVCUBQTJUBLJNTYJUVLVXBQJUVUCVWLVNJLPOUFPVQUJQOJZVDUCBLNYBSBWTFJLPVIPVUPQPYCIBJLJUVNBSVCOVQZVD SYUPLFUBCSBTBTJQOCBNJOJCJVOJZCVDOBOBYJLBIJUPUZYVWNCFJSFJXPLJLVOJZVDNFQUBJOBCNPQXYJSFJIBLBOICPQOOJZVD LBQOLBCJIBWLJSVNFOTPYCJZBOJQLVUFNBQJJCLPUPOJTVLYSVCOVQZVDTJQUFWTFCOIVZBQFYNFSVICJUPIBUFSFQOPLBOJZVDC ヒント平文は例によって日本語ローマ字文にゅ.ヘボン式じゃなくて訓令式にゅ. 「だいじょうぶ」→「たいしようふ」のように,濁点や小さい文字はなくしてあるにゅ. 基本的には,単アルファベット換字式暗号にゅ.でも,いくつかのギミックが組み込まれてるにゅ. キーフレーズは使われてないにゅ.換字表の特定は簡単かもにゅ?でも,換字表を埋めてもきっとそれだけじゃ読めないにゅ^^ 平文には,「おまけを作った経緯」,「おまけ暗号の紹介」,「解読できたらどうするか」,「参加資格」などがそれぞれ書いてあるにゅ. 正攻法でも裏口入学でも取っ掛かりにはなるにゅ.でもギミックのせいで変形してるから,どちらの方法でもいずれ行き詰るにゅ… ギミックをどう見破るのか,ひらめきが重要にゅ! 400字の頻度分析を手でやるなんて嫌だにゅ.頻度分析結果はここからDLするにゅ. 行き詰ったら漣に聞くといいにゅ.個別にヒントくらいは出すにゅ. おまけ問題解答 解読結果は次の通り.上段:暗号文,中段:ギミックが残っている平文,下段:解読した平文 TBLJOPNPJYOUBJICBBUVTBSJUBQUCPLIYBSFUFTVQNCBYBUVUB sakinomoixntaihbaatusaritaptbokhxaretesupmbaxatuta sakinomo__ntaih_aatusarito_t_ok__aretesi_m_a__tuta OJZVDUBLBCSBWLBQOOJQNPJYOUBVQWUVLPYVUVCUFNJUBOJZVD niyuctakabravkapnnipmoixntaupvtukoxutubtemitaniyuc niyu.taka_ra,ko_nna_mo__ntai_,tuku__tu_temitaniyu. CUJZPFYUVCUBQTJUBLJNTYJUVLVXBQJUVUCVWLVNJLPOUFPVQU btiyoextubtapsitakimsxitukuwapitutbuvkumikonteoupt _tiyo__tu_to_sitakim__itukuwo_itut_u,kumikonteoi_t JQOJZVDUCBLNYBSBWTFJLPVIPVUPQPYCIBJLJUVNBSVCOVQZVD ipniyuctbakmxaravseikouhoutopoxbhaikitumarubnupyuc a_niyu.t_ak__ara,seikouhoute____haikitumaru_ni_yu. SYUPLFUBCSBTBTJQOCBNJOJCJVOJZCVDOBOBYJLBIJUPUZYVWN rxtoketabrasasipnbaminibiuniybucnanaxikahitotyxuvm __toketa_rasasa_n_amini_iuniy_u.nani__kahitot__u,m CFJSFJXPLJLVOJZVDNFQUBJOBCNPQXYJSFJIBLBOICPQOOJZVD beireiwokikuniyucmeptainabmopwxireihakanhbopnniyuc _eireiwokikuniyu.mu_taina_me___ireihakanh_e_nniyu. LBQOLBCJIBWLJSVNFOTPYCJZBOJQLVUFNBQJJCLPUPOJTVLYSV kapnkabihavkirumensoxbiyanipkutemapiibkotonisukxru ko_nka_iha,kirumens___iyana_kutemo_ii_kotonisu__ru COVQZVDTJQUFWTFCOIVZBQFYNFSVICJUPIBUFSFQOPLBOJZVDC bnupyucsiptevsebnhuyapexmeruhbitohaterepnokaniyucb _ni_yu.sa_te,se_nhuyo___meruh_itohateru_nokaniyu._ 換字表は次の通り.単なるカエサルシフトであった. 暗号文中の文字 BCDEFGHIJKLMNOPQRSTUVWXYZA 平文中の文字 abcdefghijklmnopqrstuvwxyz ただし,平文文字のうち5つはギミックである.その効果は次の通り. 文字 効果 b 冗字.意味のない文字.例:mbo→mo c 「.」を表す文字. v 「,」を表す文字. p 前にある母音を一つ前の母音に替える操作を指示する文字.例:hap→ho,sip→sa x 前にある文字を消す操作を指示する文字.例:taxu→tu,ayxi→ai 解読方法の一例 (こんなにあっさりとはいかないだろうが,筋としてはこの解読方法がスマートであろう.) 平文も「にゅ」調であると推測する.各文の末尾はやや違いがあるが,"ZVD"は同じようだ. 暗号文中には"OJZVD"が多数(6箇所)で見られる.これが「にゆ」であると考える.頻度分析から"J"と"V"は母音,"Z"は子音と推測する.ただし,この暗号では,多くの文字が母音のように振舞っている.ここでの母音・子音はどちらかと言えばそうっぽい,というレベルにとどまっている. "O"は母音のような? "D"は子音のような? しかし,よくわからない. 母音と子音の位置を踏まえて,"OJZVD=niyuD"と考えてみる. この時点で,この置き換えが1文字ずらしであることに気がつく. 換字表はカエサルシフトであるとして,文字を置き換えてみる.ヒントにある通り,この段階ではほとんど読めないが,部分的に読めてくる.(解答の中段の状態) それに,本来使われるはずのない文字"bcpvx"が見つかる.これがギミックを表す文字なのだろう. "c"は"u"の後ろにしか現れない.しかも,1箇所を除いて"yu"の後ろである.「にゅ」が文末にあるとすれば,"yu"は文末に来るはず. "c"は文末をあらわしているのではないか? 「にゅ」はどの文末にも使われていると仮定しよう."niyuc"と似ているものには,"nupyuc","niybuc","niyucb"の3種がある. これらも「にゅ」をあらわすのなら,"up=i"であり,"b"は取り除かなければならない. 頻度分析より"p"は母音の後ろにしかあらわれないことがわかっている."up=i"であるのならば,"ep=u","op=e","ap=o","ip=a"ではないだろうか? ここまでくれば,かなりの部分が読める状態である.残りは解読済みの部分から,"x"は前の文字ごと消去,"v"は読点をあらわしていることがわかるだろう. 以上のプロセスにより,暗号は解読された. この暗号の解読者は1名である.(というか1人いたことに驚きである.) おかげで酷い目にあったが,こちらとしても問題を作るのは楽しかったのでよしとしよう. これにて,「暗号問題」は終了とする.お付き合いいただいた方々,ありがとうございました. ページトップへ 当企画に関するお問い合わせは漣まで
https://w.atwiki.jp/2shiki/pages/142.html
どうも管理人の技術では、IPA(国際表音字母)の入力が出来ないため、便宜的な発音記号で代用する。ただし、これらが使用される項目ではその都度解説を加えるので、あまりこの項目を気にしなくて大丈夫です。 【記号】 [] 音声表記。このカッコで囲まれた部分が、実際に発音される音であるということを示す。下記の発音記号も使用するし、問題ないと思われた場合はカナ表記することもある。なお、「」などで示された語(語義が示されることもある)は、音声表記に対する実際の既定形・音素表記に近いが、非なるものである。表記法と言えるものだが、確立したものであるとは言いがたい。 【母音】 a e i o u @ 曖昧母音。なお無声化して発音されない母音は、脱落させた。また"音色的に"他の母音ととることも可能と判断した場合、この記号を使用せず上記5つを使用することもある。 長母音化 【子音】 k g s S [し]の子音。 z dz t ts tS d n N h H f m j r w ? 声門閉鎖音。多くの場合単独で音節を形成、一拍おく場合出現する。 実例 名前 コメント すべてのコメントを見る 追記欄
https://w.atwiki.jp/suwiruzo/pages/29.html
エシュガル語の品詞分類 伝統的な日本式エシュガル語教育では、エシュガル語の品詞は大きく分けて2種類ないし3種類に分けられる。2種類であれば機能語と内容語である。3種類であれば内容語から名称語が分離独立する。 またエシュガル語文法において重要な役割を果たす接尾辞についてもここで共に触れておく。 機能語 母音が1つで末子音が無い単語、つまり頭子音(23種類)+主母音(10種類)から成る単語が機能語である。 23種類×10種類で、全部で230種類。 内容語 機能語以外の全ての語が広義の内容語である。そこから名称語を抜いたものが狭義の内容語である。 名称語 機能語ないし接尾辞によって名称語であると指定された内容語が名称語である。 機能語が名称語に指定されることはない。よって例えば地名の『津』を音訳しようとすると微妙に困る。まあzuu ツーとでもしておくしかないのだが。 接尾辞 複数の音節から成る語の最終音節に含まれる母音が口母音1つであり、その後に末子音が存在しないのであれば、その音節は接尾辞である。それ以外の形で接尾辞のように働く形態素があったとしても、通常はそれを接尾辞とは呼ばない。 口母音のみなので機能語の半分の数となり、全部で115種類。
https://w.atwiki.jp/multilingual/pages/10.html
ウラル語族フィン・ウゴル語派の言語の一つ。フィンランド語とは同じウラル語族に分類されているものの、互いの話者はほとんど意思疎通ができないくらいの隔たりがあるそうである。使用文字はラテン文字。 使われるダイアクリティカルマークは、長音を示すアキュート・アクセント(áéíóú)やウムラウト(öü)のほかに、ハンガリー語でしか使用されないダブルアキュート付きの文字(őű)がある(ダブルアキュートはウムラウト付き文字の長音を示す記号)。 TypeRacerでは何故かたまにõやûという文字が出てくることがある。これらの文字を含む文章を打ち切っているハンガリー人はいないので、おそらくハンガリー語には含まれない単語が何らかの理由で混入したものと考えられる。Interstenoで出てくることはないと思われるが、TypeRacerを打つ際には注意が必要。 フィンランド語やトルコ語と同様、母音調和という現象が存在する。母音は前母音(i, e, ö, ü)と後母音(a, u, o)の二種類に分類され、原則的には一つの単語の中に異なる種類の母音は混在しないが、複合語や外来語など例外も多い(例:Budapest)。 またハンガリー語の大きな特徴として数字の0の位置が他の配列と大きく異なり、日本語キーボードにおける「半角/全角」キーの位置に配置されている。これはかつてタイプライターの時代にキーが足りず、数字の0(ゼロ)はアルファベット大文字のO(オー)で代用していたという歴史に由来すると言われている。 ハンガリー語配列の画像 ハンガリー語(101キーボード)配列の画像