約 1,257 件
https://w.atwiki.jp/nowinthenorth/pages/164.html
[ { "title" "[[比野青狸]](PC)", "children" [ { "title" "これまでに習得した職業(比野青狸)", "children" [ { "title" "[[幸せな大司祭]]", "children" [ { "title" "法の神の大司祭", "part_type" "group", "children" [ { "title" "法の神の司祭", "part_type" "group", "children" [ { "title" "[[法の神の僧侶]]", "part_type" "group", "children" [ { "title" "法の神の僧侶のあらまし", "part_type" "group", "children" [ { "title" "法の神の僧侶はどんな人々か", "description" "法の神を信仰し、信仰のために定められた教義を守り、信仰を広める聖職者たちの総称。男女両方とも、同じ名前で呼称される。\n信仰のための寺院や聖堂(呼ばれ方は国により異なり、教義では「ホーム(家)」と呼ばれる建物に集団生活を行い、日々教義の理解を深めようと努めている。\n修習に専念するため、生活は男女別の場合が大半である。", "part_type" "part", "expanded" true }, { "title" "法の神の僧侶になるためには", "description" "法の神の僧侶はいわゆる聖職者のひとつであり、同じ法の神を信仰する人の中でもいわゆる信者とは異なる立場の存在である。\n篤い信仰心を持った上で、教義に基づく規範に則り、法の神を信仰することを誓約して入信が認められる。入信したものを信者と呼ぶ。信者は生活の中で教義に基づいた行動をする以外には特に義務はなく、在宅の人々も多くいる。\n入信後、法の神の信仰において大切な知識や作法を習得し、法の神の司祭による試験をクリアして初めて、聖職者たる法の神の僧侶となることができる。\n入信してから法の神の僧侶になるまでには、候補生となって住み込みで修練して6年はかかる。", "part_type" "part", "expanded" true } ], "expanded" false }, { "title" "法の神信仰の教義", "part_type" "group", "children" [ { "title" "三大憲章", "description" "法の神信仰の教義は宗派によって若干内容に差異があるものの、特に重要とされる以下の3文については「三大憲章」と呼ばれ共通した教義として明文化されている。\n一つ、法律は正義。\n一つ、契約は神。\n一つ、連帯保証人は地獄への道。\n一見するとどういう意図で記されたのか分かりかねる文言だが、現在ではいずれも一般的に理解しやすい解釈がなされている。\n聖句としても用いられ、短く覚えやすいので信者でなくともこの憲章文は知っている者も多い。", "part_type" "part", "expanded" true }, { "title" "法律は正義", "description" "「法律こそ正義であり、法律に書かれていることだけを遵守していれば良い」という意味ではない。\n現在では「法律は正義をなすために生まれたもので、幸福を追求する権利および全ての者がそれを平等に保有する権利を法律は正義の名の下に保障している」という解釈に落ち着いている。\n明文化された法律は見た目は堅苦しい文章だが、それを練り上げた者の生きとし生ける全ての者への愛が、思いやりが込められている。その心を理解することこそが法の神信仰の根本である。\nそのため法の神の僧侶は各国の法律を学び、全ての者、特に社会的弱者とされる人々の幸福に生きる権利を法はどう保障しているのか、今ある法律をどう解釈すればそうすることができるかについて日夜言論を交わしている。", "part_type" "part", "expanded" true }, { "title" "契約は神", "description" "契約は2名以上の当事者間における意思表示が合致することによって成立する法律行為である。\n当事者間の意思表示の合致(約束)は人間社会を形づくる神聖なものであり、尊重されなければならない。\nまた同時に、その契約のあり方も神聖なものでなければならない。\n強要された結果の不平等な契約や、他者に害をなすことを前提とするような公序良俗に反する内容の契約は、成立過程に法律行為としての正義が無いとして正されるべきものとされている。", "part_type" "part", "expanded" true }, { "title" "連帯保証人は地獄への道", "description" "契約の当事者でない第三者に借金などを担保させる連帯保証人。連帯保証人にはするな、なるなという戒め。\n転じて、自らの行動は自らの自由な意思によってのみ決定し、その結果も自分自身が受け止めよという教義とされている。", "part_type" "part", "expanded" true } ], "expanded" false }, { "title" "主な活動内容", "part_type" "group", "children" [ { "title" "法律に関する活動", "part_type" "group", "children" [ { "title" "教義をより深く理解する", "description" "新たな制度や技術の登場に伴い新たな法律が制定されるのと同様に、教義の解釈もその時代や社会生活の様式によって不変の部分と、変化を続ける部分が存在する。\n法の神の僧侶はそうした教義の理解を深めるために互いに意見を出し合い、言論を交わしている。また、教義の解釈の助けとすべく、各国における最新の判例情報も大法院を経由して取り寄せ、学んでいる。", "part_type" "part", "expanded" true }, { "title" "教えを広める(無料)", "description" "法の神信仰の教義を一般大衆に教え広めることも、法の神の僧侶の活動の一つである。法の神信仰では、公的な活動として各国における法律相談会を定期的に無料で開催している。\n法律の知識や理念、役立て方を多くの人に知ってもらうことは教義にも沿うことであり、金銭的な理由から法知識を持たないことの多い社会的弱者とされる人々を助けてこその法の正義だという信仰理念に基づく活動である。\n低年齢層向けに、紙芝居や絵本化された説話の読み聞かせ会や教育施設への訪問・支援活動も行っている。", "part_type" "part", "expanded" true }, { "title" "法律に関する各種コンサルタント業", "description" "各ホームの収入源として、各国における法律に関するコンサルタント業務も実施している。事業収入扱いなので、お布施と違って課税対象である。\n個人や企業からの法律に関する相談、契約書など法的な書面の作成支援、節税対策(合法かつ公序良俗に反しない方法)など、業務は多岐にわたる。\n教義に沿った法律行為を助成することで、法の神信仰を広めるという意味もある。法の抜け道やグレーゾーンを悪用する手法の紹介は教義に反するため許されておらず、行った者は懲戒、悪質な場合は破門とされる。\n法律研究の過程で発見された悪用の手口については、各国の大法院や警察機関に届け出て、対策を促す活動も行っている。\nまた、大法院における司法行為や各国政府による立法・行政行為、各種公務員の業務そのものに法の神の僧侶自身が携わることはない。\n政教分離の原則については彼らも熟知している上、まだ未熟な面もあり、日々教義理解に勤しむ彼らにそんな時間はないからだ。それが可能なのは、司祭以上になってからとされている。\n教義を広める上で必要な元手を集める活動のため、必要以上に儲けることはしない。余剰の儲けは孤児院や教育施設の運営資金として寄付をしたり、慈善団体の義援金などに還元している。\n", "part_type" "part", "expanded" true } ], "expanded" false }, { "title" "ホームにおける活動", "part_type" "group", "children" [ { "title" "ホームにおける共同生活", "description" "候補生時代から共同生活をしている法の神の僧侶たち。\n彼らのホームの清掃や食事の支度、洗濯などの日常業務は彼ら自身が行う。各業務はホームごとにまちまちだが、大抵は当番制で持ち回りである。\n司祭以上になると当番からは外れるが、人数の少ないホームでは司祭以上も当番に含まれている。たまに、人数が十分なホームでも当番をやりたがる変わり者もいる。", "part_type" "part", "expanded" true }, { "title" "儀礼の補佐", "description" "主に各ホーム単位で行われる宗教的儀礼の補佐も法の神の僧侶の活動の一つである。\n儀礼の執行は司祭が実施するが、各種祭具の準備や当日の進行補佐、教典の斉読などを務める。", "part_type" "part", "expanded" true } ], "expanded" false } ], "expanded" false }, { "title" "契約遵守の力", "part_type" "group", "children" [ { "title" "力の内容", "description" "戦闘行為時において、両陣営に当該戦闘の期間中遵守可能な内容を提示し、双方の受諾をもって法の神の名の下に絶対遵守の契約とする力。", "part_type" "part", "expanded" true }, { "title" "法の神の拘束力", "description" "前提となる条件のハードルは高いが、契約締結後は法の神の力を受けとても強い拘束力をもつ。法の神の影響下にない地域(高物理域など)では普通の契約締結となり物理的な強制力は働かないが、破ると風評が著しく下がる。", "part_type" "part", "expanded" true } ], "expanded" false } ], "expanded" false }, { "title" "司祭 僧侶たちのまとめ役", "part_type" "group", "children" [ { "title" "司祭とは", "description" "法の神の僧侶よりもより多くの権限と責任を持つ法の神の司祭は、法の神信仰における各ホームの中心的存在である。男女両方とも司祭昇任は分け隔てなく可能で、司祭の結婚も教義上認められている。\n法の神の僧侶が司祭に昇任すると、各教区に届け出た後に自分のホームを持つこと(独立)が認められる。\n教えを広めるために多くの司祭が新天地へと向かう一方、複数の司祭が勤めている大規模なホームでは業務を円滑に進める観点から、司祭昇任後も本人の希望により引続き同じホームに留まる場合もある。(司祭の定数を超える場合は期限付きで認められる。)", "part_type" "part", "expanded" true }, { "title" "司祭への昇任条件", "description" "法の神の僧侶が司祭へと昇任するためには、\n・年に一度、各教区で行われる司祭昇任試験への合格\n・司祭昇任試験の合格後、大司祭による口頭試問の実施による承認\nが必要となる。人を指揮管理する立場への昇任試験となるため難易度はかなり高い。\n法知識に加え大法院における法の司4級~準3級程度の実務知識も問われるため、法の神の僧侶として数年間真面目に勤めた場合でも合格率は3~5割とされている。\n試験問題は最新の判例も取り入れて毎年作成されるため、年によって難易度が異なる。司祭となるに十分な水準を設けた上で試験問題は作成され、水準に達していない場合は受験者全体で見れば上位の成績でも容赦なく落ちる。\n昇任試験の合格後は大司祭による口頭試問を数日かけて実施する。不正を防ぐため、受験者の所属ホームとは無縁の大司祭が口頭試問の担当となる。\n口頭試問は予め決められた共通の質問と、各大司祭が受験者の人となりを確かめるための質問に分かれており、大司祭は受験者が教義を善く理解し、司祭となるに相応しいかを見定める。\n試験問題を優秀な成績でクリアした者でも、人格的に問題がある場合には口頭試問で不合格となる。口頭試問不合格者は、次年の試験のみ昇任試験を免除され、口頭試問のみを受けることとなる。", "part_type" "part", "expanded" true }, { "title" "ホーム管理", "description" "各ホームの統括は基本的に司祭が務める(大司祭以上の役職者がいる場合はその者が務める)。\n建物自体の安全管理、ホームに勤める法の神の僧侶やその候補生の心身のケア、労務管理、収支管理などやるべきことは多い。規模によっては、契約を結び管理業務を外部に委託する場合もある。", "part_type" "part", "expanded" true } ], "expanded" false }, { "title" "司祭の務め", "part_type" "group", "children" [ { "title" "宗教的儀礼に関するもの", "part_type" "group", "children" [ { "title" "入信の儀の執行", "description" "法の神を信仰し、入信を希望する者を受け付けるのも司祭の役割である。\n名簿的な受付のほか、宗教的儀礼として入信の儀を執り行う。入信の儀では、聖句を述べた後にメイスを模した槌で希望者の頭部を軽く押すように叩く作法が一般的である。\n司祭が多忙であったり健康上の理由などで入信の儀を執行するのが難しい場合は、各ホームの法の神の僧侶の中でも熟練者が司祭の委託を受けて入信の儀を執行する場合もある。", "part_type" "part", "expanded" true }, { "title" "堅信の儀における祈祷", "description" "入信した信者に対して、一定の年齢(成人など)に達する年に改めて法の神の加護を祈る儀礼。信仰心の篤い信者の希望により吉日を選んで各ホームにて実施される。", "part_type" "part", "expanded" true }, { "title" "聖体の儀", "description" "各ホームにて祭日を中心に定期的に執り行う聖体の儀を主催する。法の神信仰における聖体の儀は神と法律への感謝を捧げる大切な儀礼である。\n聖体の儀では、法の神信仰において神の一部を成すとされる憲章文を清潔な紙に葡萄の果汁などを用いて書き、\nそれを平たく切ったパンに写して祈りを捧げたのち参列者で分け合い食べる。より善く教えを理解するための儀礼とされている。\n", "part_type" "part", "expanded" true }, { "title" "ゆるし", "description" "法の神信仰における罪を犯した信者に対して、神の前でそれを告白させ、悔い改めさせた上でゆるしを与える行為。\n違法行為はもとより、違法とはいえないグレーゾーンであっても、法律の穴をついた悪用などの行為が法の神信仰における罪とされている。\n教義上、ゆるしを与えることでその者の魂の穢れは浄化されるとしているが、違法行為は違法行為なので穢れの浄化がなされたことを伝えた上で刑法上の罪の重さに応じて自首・出頭を勧める場合が多い。\nグレーゾーンの悪用の罪の告白に対しては、それにより儲けた財産分を慈善活動などに還元することを勧めている。", "part_type" "part" }, { "title" "葬儀", "description" "法の神信仰における葬儀の執行も司祭あるいは司祭から委託を受けた法の神の僧侶の役割の一つである。\n法の神信仰における葬儀は非常に簡素で、長々とした聖句の唱和やセレモニーはほとんど実施されない。亡くなった者の生前の行いや人となりについて遺族から教えてもらった内容を中心に紹介し、\nその人に最も相応しい(と司祭が考えた)聖句を一言述べ、参列者全員で死者の安寧を祈り葬儀は終了する。その後はその国の慣習に合わせた方法(土葬や火葬など)で埋葬を行う。\n簡素な儀礼であることは皆も承知しており、葬儀について他宗教の方式で盛大に死者を弔いたいという遺族の希望がある場合には(相手方の宗教がそれを許せば)法の神の信者であっても他宗教に葬儀を委託することを明文化はしていないが認めている。", "part_type" "part", "expanded" true }, { "title" "叙任の儀と補足", "description" "法の神信仰における聖職者、つまり法の神の僧侶を任命する儀礼。決まりはないが、大抵は年度の始まりまたは祭日を選んで執り行われる。\n候補生が法の神の僧侶になるためには、司祭が実施する試験を通過することが必要。試験の内容は司祭に任されているが、司祭から他の熟練した司祭や大司祭に試験内容を相談して決めることもできる。\n試験内容の甘い司祭のホームでは法の神の僧侶になりやすいという噂もあるが、信者・非信者問わず各教区に力量不足の法の神の僧侶を届け出ることで該当者に対する査問会が開かれる。\n査問会の結果力量不足が確認された場合は該当の法の神の僧侶を除名処分とした上で、任命した司祭も連帯責任として叙任の儀の執行権を5年間剥奪される。", "part_type" "part", "expanded" true }, { "title" "結婚の儀", "description" "法の神信仰の教義において結婚とは「互いに生涯にわたり相手を愛し、可能な限り共にあり、助け合うことを約束する」ことであり、明文化された法律が出来るはるか前から存在した神聖な契約の一つであるとしている。\nこの神聖な契約は尊重すべきものとして教義に記され、信者間の婚姻のほか、信者と異教徒との間の婚姻、異教徒同士の婚姻も法の神信仰においては認められている。\n法の神の司祭はこの神聖な契約行為の立会人として位置付けられ、各ホームにおける結婚の儀(結婚式)の執行のほか、依頼を受けて結婚式場での儀礼執行を担当することもある。\n作法は宗派によって多少異なるが、結婚しようとする両名にその意思をそれぞれ確認し、合意が形成されたときにそれを表明し祝福することは共通している。", "part_type" "part" } ], "expanded" false }, { "title" "法律行為に関するもの", "part_type" "group", "children" [ { "title" "官公職への法的助言", "description" "司祭以上で希望するものは、各国における官公職に籍を置き、法律面での助言を行うことが教義上認められている。\nもちろん、政教分離の原則を司祭たちは承知しており、各国の法律において宗教団体に所属する者が公職に就くことが問題ない場合のみの話だ。官公職の設ける任官条件を満たしていることも必須である。\n法の理念が正しく国政に反映され、全ての者が愛と思いやりの中で生きられるようになれば、法の神信仰における教えも広まるという教義に基づいた務めである。", "part_type" "part", "expanded" true }, { "title" "契約への立会", "description" "個人や企業の間で契約を締結する際に、法の神の司祭に立会が依頼される場合がある。有料だが、当該契約に箔をつけたい場合や第三者の確認を受けた上で契約締結したい場合など、それなりに需要がある。\n契約の内容については司祭にも守秘義務が適用され口外することは無いが、あまりに一方にとって不平等であったり、違法な契約である場合には神聖な契約への冒涜であるとして立会を拒否できることを司祭の契約条件として盛り込んでいる。\n低物理域国家にとっては、協定を結ぶ場合などに法の神の名の下に約束がなされるため、単なる協定書の取り交わしだけを行うよりも人気がある。", "part_type" "part", "expanded" true } ], "expanded" false } ], "expanded" false } ], "expanded" false }, { "title" "大司祭 司祭以上の権限と責任を持つ", "part_type" "group", "children" [ { "title" "大司祭の位置付け", "description" "大司祭は各教区における司祭たちの監督役として位置付けられる。教義上、男女の区別なく大司祭になることは可能である。\n各教区における司祭の統括管理権を持つ教区大司祭と、統括管理権を持たず自らの管理するホームのみを統括する名義大司祭が存在する。", "part_type" "part", "expanded" true }, { "title" "大司祭への叙任", "description" "大司祭に任命されるためには、以下の条件を満たす必要がある。\n・信仰篤く、法の神の教えを善く広めるための活動を行ってきた者。\n・世評が高く、一般民衆にも親しまれている者。\n・司祭へ叙任されてから、少なくとも5年を務めたもの。\n・大法院における法の司資格3級以上相当の法知識および実務知識、経験を有する者。\n上記条件を満たした上で、各教区における一定数以上の司祭または教区長からの推薦により、教区長以上による叙任の儀を経て大司祭は任命される。\n大司祭への任命時には、その者の功績や人となりに応じて「○○の大司祭」といった形容詞が贈られることも多い。この形容詞は教区長が考えることもあれば、叙任が確実となった時点で信徒を中心に署名が集められ決定する場合もある。\n叙任後、大司祭としての資質に疑義が持たれた場合には、司祭と同じく各教区に届け出た上で査問会が開かれ、不適格と教区長が判断した場合には司祭へ降格となる。", "part_type" "part", "expanded" true }, { "title" "昇任試験の実施", "description" "司祭昇任試験の問題は、多くの場合大司祭が持ち回りで作成する。\nそのため、大司祭になってからも最新の判例研究や法知識の研鑽は続けなければならない。\n試験合格者への口頭試問においては、その者が司祭となるに相応しい人格を備えているか、ホームの管理者として法の神の僧侶たちを指揮する力が本当にあるかを見定める目も必要となる。", "part_type" "part" } ], "expanded" false }, { "title" "法律のプロ", "part_type" "group", "children" [ { "title" "国家レベルでの法的助言", "description" "宗教的性質はあるものの、法の神の大司祭クラスになると藩国の中でもトップレベルに法律の知識・運用方法に長けた存在となる。\n国政に直接携わるかどうかについては宗教者の国政関与の是非が国ごとに異なるためまちまちだが、個人として為政者に法的助言を求められることも多い。\n大司祭は自らの発言の持つ重みを十分に理解した上で、全ての者の権利が法的に守られるためのより善い方策を考え続けなければならない。", "part_type" "part" }, { "title" "高い法知識", "description" "法の神の大司祭は法に関する高度な内容について十分な知識を備えている。\nこれまでの先人たちの法解釈から最新の判例まで、時代時代でどのような法律が生まれ、変わり、消えていったかについても詳しい。", "part_type" "part" }, { "title" "法律の運用 自分の意見を持っている", "description" "法の神の大司祭は法律をどのように運用すべきか、法律はどうあるべきかということについて「誰々はこうすべきと言っている」「このような説が世に出ている」という説の受け売りから一歩進み、\n自分はこう思う、この法律は教義でいうこの点について保障するものではないか、といった自己の意見に基づいた発言・解釈をし、より善い法の運用について見識を高めようとしている。", "part_type" "part" }, { "title" "実務知識も豊富", "description" "法の神の大司祭は叙任にあたり法の司3級以上の実務知識も求められている。\n作業の指揮や人員配置、作業の割り振りなどについても、高い地位に立つものの責任としてそれ相応の能力を備えている。", "part_type" "part", "expanded" true } ], "expanded" false } ], "expanded" false }, { "title" "「幸せな」の意味", "part_type" "group", "children" [ { "title" "自分にとっての幸せを知っている", "part_type" "group", "children" [ { "title" "酸いも甘いも", "description" "自分のこれまでを振り返るとき、青狸は概ね「幸せな方だ」と思っている。\n色々と上手く行かずへこんだ時期も確かにあったが、だからこそ何が幸せかよく分かるようになった。\n愛する家族、信頼できる友、やらなければならない職責、今の自分は色々なものを抱えて生きている。この重みこそ、幸せの重みだ。\nそう思っているからこそ、青狸はこの「幸せな大司祭」という名前は自分に与えられたものとして大切に思っている。", "part_type" "part", "expanded" true }, { "title" "愛する家族", "description" "最愛の妻、火焔。\n目の中に入れても痛くない子どもたち、蒼焔、静火、火晴、靖焔、たけのん清彦、エスプカルーダ清美。\n頼れる仲間、コガ。\n家族との幸せな想い出は、確かに僕を強く励ましてくれている。", "part_type" "part" }, { "title" "家族みんなへの感謝", "part_type" "group", "children" [ { "title" "コガへ", "description" "僕と火焔の子育てをいつも助けてくれて本当にありがとう。\nコガがいなかったら、正直パンクしていたと思います。本当に器用でなんでもできて、見習わなくちゃいけませんね。\nいつも子供たち(と火焔)にご飯取られてごめんね。今度、好きなものをごちそうします。", "part_type" "part" }, { "title" "長男:蒼焔(そうえん)へ", "description" "様子を見るといつも寝てたね君は。寝る子は育つ。すくすく育つ君を見てお父さんはとても幸せです。\n一度、消防車のおもちゃを欲しがっていたことがありましたね。今は別のおもちゃも欲しがっているのかな。またおもちゃ屋へ選びに行きましょうね。", "part_type" "part", "expanded" true }, { "title" "長女:静火(しずか)へ", "description" "君はお母さんに似て、とても強い子でしたね。高原の家の雷鋼君はおろか、はるにも蹴りかかりに行ったことがあってお父さんは肝を冷やしました。\n軽くあしらわれていたけど、もしかしたらセンスは抜群なのかも・・・なーんて親バカだよねえ。腕っ節も大事ですが、おしゃれも大切ですよ。お父さん最近コーデバトルというものを知りました。今度やってみませんか。", "part_type" "part", "expanded" true }, { "title" "次女:火晴(ほはる)へ", "description" "お母さん譲りの真っ赤で綺麗な髪をしている火晴。将来は美人、間違いなし。とお父さんは勝手に思っています。\n買ってきたゲームで静火に負かされた後、悔しそうに、でも真剣な顔で考え込んでいたのを思い出しました。負けるのは悔しいことですが、それをバネにして諦めない姿を見せてくれたあの時の君は、家族の誰よりも輝いていたと思います。", "part_type" "part", "expanded" true }, { "title" "次男:靖焔(せいえん)へ", "description" "靖焔、君はとても真面目で、優しい男の子でしたね。というかうちの家は女性が強いね。僕は良いと思います。\nゲームに負けて悔しそうな火晴とドヤ顔をしている静火との間をとりなしてくれて、お父さんは嬉しかったです。靖焔の欲しいものがまだ聞けていないので、今度必ず聞きに行きますからね。", "part_type" "part" }, { "title" "三女:エスプカルーダ清美へ", "description" "きよみー(かわいいと思ったので勝手に縮めて呼んじゃってるけど、嫌なら言ってね!)へ。君は一見するとおしとやかな子なのかな?と思っていたのですが、\n前によんた藩国へ焼肉を食べに行った時、以外な一面(お父さんよりきれいに食べてたね・・・えらい!)が見られてお父さんニッコリしました。今度はお父さんお勧めのごはん屋さんを紹介するので行ってみませんか。", "part_type" "part", "expanded" true }, { "title" "三男:たけのん清彦へ", "description" "清彦、君は実は僕に一番似ているのでは?とお父さんはこっそり思っています。色々なことに興味があって、でも一言うっかり余計に足してしまうあたりが・・・。\n我が家はボケと天然は原石揃いですがツッコミが圧倒的に足りていません。このままではコガがほっそりしてしまうので、お父さんと一緒に要所要所でビシっとツッコミを決める練習をしてみませんか。決まるとめっちゃ楽しいよ!", "part_type" "part", "expanded" true }, { "title" "最愛の妻:火焔へ", "description" "火焔へ。君へ伝えたいことは山ほどありすぎて、ここには書ききれません。必ず直接話してみせます。\n・・・書いていて昔、「話が長すぎる!」って怒られたのを思い出しました。\n\n愛しています。これまでも、これからもずっと。", "part_type" "part" } ], "expanded" false } ], "expanded" false }, { "title" "他者も幸せにする", "part_type" "group", "children" [ { "title" "楽しくおいしい食卓", "part_type" "group", "children" [ { "title" "幸せのおすそ分け", "description" "自分の知っている幸せの形を他の人にも経験してもらいたい。そんな思いから、幸せな大司祭は幸せを自分なりの形でおすそ分けできるよう、自分の得意分野である家事に磨きをかけている。", "part_type" "part", "expanded" true }, { "title" "ホームへの招待", "description" "法の神信仰における祭日には、各ホーム主催の小規模な催しが開かれる。\n青狸は大司祭としては珍しがられるが、可能な限り手ずからホームを掃き清め、自ら食卓を用意し、(他の人達のものと一緒に)手製の料理を出すことにしている。\n大勢の人と一緒に声を揃えて言う「いただきます」は、不思議ととても幸せな響きがする。", "part_type" "part", "expanded" true }, { "title" "美味しい料理を作るために", "part_type" "group", "children" [ { "title" "色々な人の話を聞く", "description" "幸せのおすそ分けは、幸せの押し付けではない。\n色々な人の話を自分の足を使って集め、今度の相手にはどんなレシピが一番かを自分で考えて作ることが大切だ。", "part_type" "part", "expanded" true }, { "title" "幸せのレシピ", "description" "青狸が腕によりをかけて作った料理の数々。主に肉料理が中心。野菜中心のメニューもたまに作るらしい。\n手に入りやすい食材や季節の品々を使って作ることが多く、特別凝った調理方法や食材を使っているわけではない(良いものを使ったほうがそりゃあ美味しいけれども・・・)。\n食べる人の喜ぶ顔を想像して作る。喜ばせてあげたいと思って作る。今日も一日お疲れ様、明日も健康でありますようにという祈りを込めて作る。\nドアを開けると、漂ってくる匂いに思わずお腹が鳴るような。好きなものも嫌いなものも、残さず食べてもらえるように。自分の幸せを思い出しながら、とびっきりの感謝の気持ちを込めて。\n\n", "part_type" "part", "expanded" true }, { "title" "幸せの原風景", "description" "願いにも似た感情を込めて作られた幸せな大司祭の幸せな食卓。\n個人差はあるものの、特に毎日疲れていたり気持ちが落ち込んでいる者がこの料理を食べると、その人にとっての幸せの原風景に突如包まれているような錯覚を覚えるという。無論、幻覚物質などは一切使用していない。\n元々栄養バランスや食材自体の持つ効果を考えて作られた食事であるため、食べ終わると少なくとも食事の分は活力が湧いてくる。知っている者も知らない者も同じ食卓を囲んで団らんすることで、気が晴れる者も多いようだ。\n青狸自身もこっそり食卓に混ざりつつ、訪れた人たちの話を熱心に聞いている。", "part_type" "part", "expanded" true } ], "expanded" false } ], "expanded" false } ], "expanded" false } ], "expanded" true } ], "expanded" false, "part_type" "group" }, { "title" "静と動のサムライ", "part_type" "group", "children" [ { "title" "スタンス切り替え", "description" "[[マスラオ]]と[[ムラマサ4]]は同じ刀を扱う職業であるが、守り主体で負けないための戦いをするマスラオと、攻め主体で勝ちに行くムラマサ4。その役割はほぼ真逆であると青狸は考えている。\n対極的な2つの職業の特性を時と場合に応じて(頭の中で)使い分けることを、スタンスの切り替えと彼は呼ぶ。\nもちろん明確に区分けがされているわけではないが、今がどういう場面なのか思考を整理するという意味での切り替えは悩み続けて思考停止するよりも有効である。\nどちらのスタンスで行くべきなのか選択するには、徹底した状況分析……あとは勘と経験に依るところが大きい。そう、ギャンブラーの得意分野である。\n", "part_type" "part" }, { "title" "マスラオ", "part_type" "group", "children" [ { "title" "心構え 守りの侍", "part_type" "group", "children" [ { "title" "新たなる侍", "description" "マスラオはミフネ・ムラマサ・イアイドとはまた異なる体系の技を修めた者を指す言葉である。丈夫、益荒男とも表記される通り「男らしさ」の一側面が色濃く出た職業といえる。", "part_type" "part", "expanded" true }, { "title" "強さの源", "description" "マスラオの取得者は比野青狸、[[比野火焔]]の2名しか確認されていない。ムラマサ系統の着用経験、ムラマサとの戦闘経験、いずれも長い2人だが、それだけではないようだ。\n多くの子を持ち、育み、守り支える中で「これまでとは異なる戦い方」の必要性を強く感じたことが、最も大きな理由ではないだろうか。\n月並みな言い方だが、守りたいものがある者は強くなるのだ。", "part_type" "part", "expanded" true }, { "title" "男らしさと心意気", "description" "マスラオは古き良き「男らしさ」の象徴である。らしさ、なので性別は関係ない。彼らは常に守るべき人の前に立ち、親・大人として立派な背中を見せつける者である。\n愛する人々と共に喜び、悲しみを分かち合う。優しさの温かさを知り、これを守るために奮起する者である。\n弱きを守る真っ直ぐな心根と、悪、つまりは弱者を蔑ろにする存在に毅然と立ち向かう強い心を持っていなければマスラオになることはできない。\n", "part_type" "part", "expanded" true }, { "title" "敗けずの剣", "description" "マスラオの剣技はミフネ・ムラマサのものをベースとしているが、その2つと大きく異なるのは「守り主体」なことだ。敵を倒すのではなく、敵に倒されないことで味方の逃げる時間を稼いだり、増援が来るまで持ちこたえるための剣技といえる。", "part_type" "part", "expanded" true }, { "title" "護りの剣", "description" "マスラオの剣技は守るべき者がいる場合にその真価を最大限発揮する。特に、戦う力を持たない者をいかに護り、救うかに主眼が置かれている。\n男らしさとは、か弱い女子供をその背に守りきることのできる強さだ。", "part_type" "part" } ], "expanded" false }, { "title" "日々の鍛錬", "part_type" "group", "children" [ { "title" "能力の維持", "description" "マスラオの鍛錬といえども、やることは基本に忠実だ。これまでに培った技が衰えないよう肉体・精神ともに継続的なトレーニングを行う。", "part_type" "part" }, { "title" "身体訓練", "part_type" "group", "children" [ { "title" "筋力訓練", "description" "基礎の筋トレのほか、剣を振るための筋肉は素振りで、走るための筋肉は短距離・長距離走で鍛える。筋肉が付き過ぎても動きの邪魔となるため、実際の動きを繰り返すことで必要な筋肉を中心に鍛えるのだ。", "part_type" "part" }, { "title" "持久力訓練", "description" "戦場を走り回り、その間ずっと数キロある刀を振り続けて戦うのは長時間の戦いにはあまり向いていない。ミフネやムラマサの戦闘はほぼ一瞬で決着がつくため、互角の相手と出会った時の疲労は未知の領域でもある。マスラオは互角あるいは自分より格上の相手との戦いも想定し、長時間の、特に緊張状態・集中状態を持続させる訓練を行う。\nスタミナ強化のための走り込みはもちろん、集中状態の持続を目的としたメンタル面のトレーニングも欠かさず実施する。", "part_type" "part" }, { "title" "発声訓練", "description" "マスラオの用いる技の中には、大声を用いるものもある。より効果を高めるため、腹の底から大気を震わせるくらいの大声が出せるよう発声訓練を行う。\n発声訓練の副次効果として、肺活量の増大による心肺機能の向上もある。", "part_type" "part" } ], "expanded" false }, { "title" "精神訓練", "part_type" "group", "children" [ { "title" "戦闘状態に瞬間移行する", "description" "主に、死に直面した場面を思い出すことで脳内物質の分泌をコントロールし、戦闘状態に急速移行する「危機想起」の訓練。\n一瞬で戦闘ができる精神状態に移行できなければ、不意を突かれたときも、不意を突くときも中途半端な技のキレになってしまう。", "part_type" "part", "expanded" true }, { "title" "精神を休める", "description" "常に殺気を漲らせ、戦闘状態で居続けることは精神の摩耗が激しく周囲からも警戒されるためあまりすべきではない。\n深く長く息を吐き出すことで気を静め戦闘状態を解除する「深長呼」により、昂ぶる精神を静める訓練をする。", "part_type" "part", "expanded" true } ], "expanded" false } ], "expanded" false }, { "title" "戦技・剣技(マスラオ)", "part_type" "group", "children" [ { "title" "攻撃用の技", "part_type" "group", "children" [ { "title" "霜林", "description" "抜刀していない状態で相手に鞘ごと脳天目掛け殴りかかり、受け止められたらそのままの勢いで剣を滑らせて抜刀し斬りつける技。受け止められなかった場合は鞘入りのまま殴りつける。", "part_type" "part", "expanded" true }, { "title" "紫鏡", "description" "内腕や大腿部など、大動脈が通る箇所にダメージを蓄積させ、失血による継戦能力低下を目的とする技。一撃は浅くとも、長く戦うほど影響が大きくなる。", "part_type" "part", "expanded" true }, { "title" "泰山", "description" "剣気を最大限まで高めた状態で上段から振り下ろす渾身の一撃。予備動作(溜め)は長いが、きちんと放てば剣圧だけで人が吹き飛ぶという。\n上段の構えで剣気を高めるため途中で攻撃され中断すると威力が激減する、というかただの打ち下ろしになってしまう。\n途中の動作が剣気圧および誘い剣と全く同一のため、初見でない相手に二択を迫ることができる。", "part_type" "part", "expanded" true } ], "expanded" true }, { "title" "防御用の技", "part_type" "group", "children" [ { "title" "かばう", "description" "対象を自分の背後に隠し、攻撃ターゲットから外す行動。相手の攻撃はもちろん、自分の攻撃や体が当たらないように位置関係を調整するのはかなりの訓練が必要。", "part_type" "part", "expanded" true }, { "title" "誘い剣", "description" "イアイドの居合剣にヒントを得た。剣気圧などで自らに敵視が集まっている状態で敢えてこちらに撃ち込ませる隙を作り、相手の行動をコントロールしたところに合わせて放つカウンター技。\n後の先で相手を制する居合術は独特のセンスが必要で真似ができなかったが、それなら相手を自分の狙ったタイミングで動かしてしまえばよいという発想による。\nカウンター狙いと相手に知られてからは必然的に持久戦に移行する。そこからがマスラオの真骨頂である。", "part_type" "part", "expanded" true }, { "title" "偏逸", "description" "自分や味方に向けられた攻撃に剣を当て、少し逸らして防ぐ技術。いわゆるパリイである。タイミングを外すと失敗するが、正面から受け止めるよりも力を逃がしやすい。", "part_type" "part", "expanded" true }, { "title" "柳枝", "description" "こちらからの攻撃を止め、最小限の動きで相手の攻撃を逸らすことだけに専心する技。こちらの息を整えつつ、相手のスタミナを奪う長期戦用。", "part_type" "part", "expanded" true } ], "expanded" true }, { "title" "周囲に影響を与える技", "part_type" "group", "children" [ { "title" "鬨の声", "description" "良く通る大声を戦場に響かせ、敵を威圧する行動。同時に、味方の士気も高める。派手に目立つこととなるため、敵視を集める効果もある。\n言い回しがカッコ良いと効果も上がる気がする。", "part_type" "part", "expanded" true }, { "title" "大喝", "description" "割れんばかりの大声で自分を含む周囲に喝を入れる技。相手の精神攻撃などに陥りかけたときやマイナス思考が巡っている場合などに、正気に引き戻すために使用する。喝ぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁーーーーーーーつっ!遠くから効果音も聞こえる気がする。", "part_type" "part", "expanded" true }, { "title" "剣気圧", "description" "番長のメンチ攻撃にヒントを得た。敢えて剣に戦意を燈らせることで、周囲に「こいつは何か大技をやろうとしてる」と思わせ戦意を失わせる、もしくは攻撃を自分に集中させるための技。", "part_type" "part", "expanded" true } ], "expanded" true }, { "title" "目眩ましの技", "part_type" "group", "children" [ { "title" "砂嵐", "description" "剣撃を地面に叩き付け、土煙を巻き起こす技。地面が土でないと意味がないが、目くらましとして意表を突く、一時撤退するなど使い道は多い。", "part_type" "part", "expanded" true } ], "expanded" true } ], "expanded" false } ], "expanded" false }, { "title" "ムラマサ4", "children" [ { "title" "ムラマサ3", "part_type" "group", "children" [ { "title" "ミフネ", "part_type" "group", "children" [ { "title" "猫柔術家", "part_type" "group", "children" [ { "title" "猫先生の教え", "part_type" "group", "children" [ { "title" "猫先生の要点", "part_type" "group", "children" [ { "title" "猫先生とは", "description" "猫の先生のことである。キノウツン藩国では猫の教えを請う習慣があり、藩王の教師もまた猫先生であったという。", "part_type" "part", "expanded" true } ], "expanded" true }, { "title" "猫先生の外見", "part_type" "group", "children" [ { "title" "引き付けろ", "description" "腹を見せてアピールしろ、あえて無防備な姿を見せる事で、相手を誘い込むのだ。\n吸いこんで投げるは、投げ技の基本ぞ。", "part_type" "part" } ], "expanded" true }, { "title" "猫先生の敏捷", "part_type" "group", "children" [ { "title" "みのこなしの教え", "description" "猫のしなやかな身のこなし。それを体得することが猫の道。\n日常のすべてを猫とせよ。さすれば猫の身のこなしをマスターできよう。", "part_type" "part", "expanded" true }, { "title" "しのびあしの教え", "description" "音を立てぬ猫の侵入術。肉球だけではない、真の足遣いは力強さの中の柔らかさにある。\nこの歩法をしのびあしと呼ぶ。体得せよ。", "part_type" "part" }, { "title" "猫ジャンプの教え", "description" "ジャンプ力ぅ…ですかねぇ…\n高いところに、スッと、ジャンプできる動物でして、\n軽々と1メートルは余裕でジャンプしてくれますね。\nさあ見て覚えるのです、猫ジャンプをマスターするのです。", "part_type" "part" } ], "expanded" true }, { "title" "猫先生の感覚", "part_type" "group", "children" [ { "title" "猫の耳の教え", "description" "相手の息遣い、鼓動、衣擦れ、筋肉のきしりなどから隠れている敵を見つけ、次の動きをも察知する。\nそれが猫の耳だ。\n人も一緒だ。耳を澄ませ。さすれば無意識に排除しているそれらの音が、おぬしにも聞こえてくるであろう。", "part_type" "part", "expanded" true } ], "expanded" true }, { "title" "猫先生の白兵", "part_type" "group", "children" [ { "title" "猫パンチの教え", "description" "猫パンチ。それはこの世で最速の攻撃と呼ばれる、ボクシング・パンチそのもの。\n何よりも速く当たる攻撃。それ故に最強なのだ。叩け叩け叩け!", "part_type" "part", "expanded" true } ], "expanded" true }, { "title" "猫先生の降下行為", "part_type" "group", "children" [ { "title" "空中三回転の教え", "description" "どれだけ投げ飛ばされようと落下しようと、にゃんぱらりと空中で体勢を整えて着地する。\nそれが猫先生秘伝の必殺技である。", "part_type" "part", "expanded" true } ], "expanded" true } ], "expanded" true }, { "title" "猫柔術家の要点", "part_type" "group", "children" [ { "title" "猫柔術家のあらまし", "description" "猫先生の教えを乞い、投げ技主体の格闘術を収めたものが猫柔術家である。\n「猫に教えを乞うた柔術家」あるいは「猫柔術を操る武術家」と言う意味で有り、猫柔術家自体は猫ではない。", "part_type" "part", "expanded" true }, { "title" "猫柔術家の修得条件", "description" "猫先生の教えを乞い、歩法、受け身、投げ、絞め技を上級レベルまで修得し、所定の型を覚えて演じ黒帯(段位のひとつ)を得たもの。\nくどいようだが、「猫柔術」を操る武術家であって、猫柔術家自体は猫ではない。\n", "part_type" "part", "expanded" true } ], "expanded" true }, { "title" "猫柔術家の白兵", "part_type" "group", "children" [ { "title" "掌打", "description" "しなやかな猫の動きからの鋭い猫パンチ。\n究極のリラックスから放たれる、渾身の一撃。\nこのエネルギー格差が生み出す衝撃を、敵に叩きつけるのが掌打である。\n", "part_type" "part", "expanded" true }, { "title" "柔術", "part_type" "group", "children" [ { "title" "掴む", "description" "猫パンチを元に編み出された最速の動きによる、掴み。\nそれは、もはや必殺技と言っても過言ではない。\nボクサーのジャブで襟首を捕まれるのと同義である。", "part_type" "part" }, { "title" "崩す", "description" "掴みよりかかり反射運動を誘い、その流れに沿うように押したり引いたりして相手の体勢を崩す。\nその一連の動作の速さは、周囲からはまるで敵が猫柔術家に吸い込まれていくように見えるという。\n", "part_type" "part" }, { "title" "投げる", "description" "猫由来のボディバランスと、体の柔らかさを活かして転がすように投げる。\n極めれば、大の大人がポンポン空中を舞っていく。\n崩してこかす。力はいらない。", "part_type" "part", "expanded" true } ], "expanded" true } ], "expanded" true }, { "title" "猫柔術家の降下行為", "part_type" "group", "children" [ { "title" "受け身", "description" "衝撃を分散、あるいは受け流すことで、怪我をせずに倒れる方法。\n空中三回転をも可能とするボディバランス、そこから繰り出される受け身はあらゆる落下ダメージをも分散する。", "part_type" "part" }, { "title" "五点着地", "description" "高所から飛び降りるときに、体を丸めて転がりながら足先、脛、尻、背中、肩と衝撃を分散させて接地する着地方。\n習得すれば、三階の高さから飛び降りても無傷で済む。", "part_type" "part" } ], "expanded" true }, { "title" "猫柔術家の不殺", "part_type" "group", "children" [ { "title" "手加減", "description" "技を途中で緩める事で、あるいは絞め技を利用する事で相手を殺さずに制圧する事が出来る。\n心じゃよと猫雲斎のじっちゃが言ってた。", "part_type" "part" } ], "expanded" true } ], "expanded" true }, { "title" "ミフネの要点", "part_type" "group", "children" [ { "title" "ミフネのあらまし", "description" "ミフネは東の国にいたという伝説の武士の名だそうな。猫のじっちゃがそう言ってた。\n本当の強さと、仁と義に優れた彼をたたえ、いつしか職業となったのがミフネである。", "part_type" "part", "expanded" true }, { "title" "ミフネの修得条件", "description" "猫柔術家の修得、剣技の修得。剣技の習得には6年の修行を要する。\nそれらを更なる修練によって高いレベルで融合し、仁と義を備えた武士と呼ぶにふさわしい強さを得たものがミフネと称される。\n", "part_type" "part", "expanded" true }, { "title" "水月斬の行", "description" "ミフネ習得の最終課題。オアシスに浮かぶ月を揺らすことなく斬る修行。\n心の静謐さが要求される。\n猫先生が、どこかの鉄拳マンガを参考にしたらしい。", "part_type" "part" } ], "expanded" true }, { "title" "ミフネの敏捷", "part_type" "group", "children" [ { "title" "ミフネの足捌き", "description" "猫のステップから派生した、膝の動きと送り足、継ぎ脚、すり足との併用によるミフネの歩法。\n習得すれば、戦闘態勢を維持したままで、駆け足と同等の速度で移動できる。", "part_type" "part" }, { "title" "砂猫の行", "description" "厚めの地下足袋を履いて砂漠を走る。当たり前だが普通に歩くと砂に足を取られるし足裏が熱い。\n走るには常に重心を分散し、移動し続けることになる。それすなわちミフネの歩法である。", "part_type" "part" } ], "expanded" true }, { "title" "ミフネの白兵", "part_type" "group", "children" [ { "title" "ミフネの白兵戦", "description" "ミフネの剣技は猫の剣。移動して隙を見て斬っては移動する。これに尽きる。\n猫のように舞い、猫のように斬る。そして猫のように逃げるのだ。", "part_type" "part", "expanded" true } ], "expanded" true }, { "title" "ミフネの防御", "part_type" "group", "children" [ { "title" "ミフネによる防御術", "description" "特筆すべきはその足捌き。猫の洞察力で、相手の死角に回り込み、攻撃そのものを回避する。\n複数であれば同士討ちをも狙える。", "part_type" "part", "expanded" true } ], "expanded" true }, { "title" "ミフネの射撃無効", "part_type" "group", "children" [ { "title" "矢切の行", "description" "飛んでくる矢を斬る修行。猫先生の考案。これが出来ねばミフネじゃない。\n弓矢を撃ってくれる弓士と知り合えるコミュ力が必要。", "part_type" "part" } ], "expanded" true } ], "expanded" false }, { "title" "ムラマサ3の要点", "part_type" "group", "children" [ { "title" "ムラマサ(無印)", "part_type" "group", "children" [ { "title" "ムラマサのあらまし", "description" "ミフネの修得した者の中で、更なる厳しい専用の修行の果てに一握りのものが習得できるのがムラマサである。\nなおムラマサと単純に称す場合は上記を指すが、狭義ではムラマサ(無印)のことである。\n", "part_type" "part" }, { "title" "ムラマサ(無印)", "description" "ムラマサを目指す者が力に溺れた誤った姿。現在ではそれらの力の制御とセットで修行に取り組むために、存在そのものが無くなったがムラマサに挑む者の反省の伝承として受け継がれている。", "part_type" "part" } ], "expanded" true }, { "title" "ムラマサ2", "part_type" "group", "children" [ { "title" "ムラマサ2", "description" "精神修養を経て、力の制御を覚えたムラマサ改の姿。だが、有り余る力は徐々に心を蝕んでいった。\n力に溺れたムラマサ2は、イアイドに斬り捨てられるか、あるいは改心してムラマサ3となった。", "part_type" "part" } ], "expanded" true }, { "title" "ムラマサ3", "part_type" "group", "children" [ { "title" "ムラマサ3あらまし", "description" "ムラマサ2が、サイボーグ化を経て人の形質から外れる事で暴走に抵抗した姿。\n人々の慈悲によって自らの罪深さに気づいて改心し、人々の命と心を守るため死地に飛び込むことを選んだもの。\nそれがムラマサ3である。", "part_type" "part", "expanded" true }, { "title" "ムラマサ3の修得条件", "description" "ミフネの中のわずか一握りがムラマサになる事が出来るという。\n力に溺れる事の無い精神力と徳、人の形質を離れるためのサイボーグ化が必須。\n力に溺れたものは漏れなくイアイドに始末される事だろう。", "part_type" "part", "expanded" true } ], "expanded" true } ], "expanded" true }, { "title" "ムラマサ3の白兵", "part_type" "group", "children" [ { "title" "ムラマサ3の白兵戦", "description" "主に刀を用いる。猫柔術家由来の格闘技も併せ持つ。\n斬ることに特化した剣技で有り、調子の良いときは岩も切り裂く。", "part_type" "part", "expanded" true } ], "expanded" true }, { "title" "ムラマサ3の防御", "part_type" "group", "children" [ { "title" "ムラマサ3の防御術", "description" "主に予測に基づいた回避と、剣での受け流しを用いて防御を行う。\n機械化によってその精度は多少向上している。", "part_type" "part", "expanded" true } ], "expanded" true }, { "title" "ムラマサ3の射撃無効", "part_type" "group", "children" [ { "title" "射撃無効", "description" "予測により射撃を回避、あるいは剣で斬り捨てる。高い敏捷、足運び、動体視力と弾道予測がそれを可能とさせる。\n達人になると、弾道予測を回避することが出来るという。", "part_type" "part", "expanded" true } ], "expanded" true }, { "title" "ムラマサ3のなりそこない耐性", "part_type" "group", "children" [ { "title" "なりそこないにならない", "description" "ムラマサ3は低物理域では行動できないが、なりそこないにならない。\n機械化は過酷な環境の中でも人であることを忘れない為に施された処置であることを忘れてはならない。", "part_type" "part", "expanded" true }, { "title" "機械化", "description" "ムラマサ3は体の一部を機械化している。\nこれは、かつての機械化せねば石化すると言う過酷な環境の末に選んだ決断であり、自らが強くなるために機械化したものではない。", "part_type" "part", "expanded" true }, { "title" "ムラマサの心得5箇条", "description" "一ツ・その刃は自らの心の闇を切り、他者を守り、命を慈しむ為にのみ振るうべし \n一ツ・道は孤独なれど嘆くべからず \n一ツ・地に足をつけ、太陽を浴び、心身健やかにせよ \n一ツ・力に溺れる事勿れ \n一ツ・ミフネ6年ムラマサ一生。身体鍛えて身につけろ 。", "part_type" "part", "expanded" true } ], "expanded" true } ], "expanded" false }, { "title" "ムラマサ4 良き友に恵まれる", "part_type" "group", "children" [ { "title" "ムラマサ4への歩みと側にいる者", "description" "ムラマサ4はムラマサ3に比べて身体能力的に大きく向上しているわけではない。彼らはもう十分に強い。\n一番の違い。ムラマサ4には友がいる。道を究めようと肩を並べ切磋琢磨し、不安と孤独に怯える時には傍らで静かに佇み、夢叶うその隣で朗らかに笑っている。\nそう、必ず友がいるのだ。", "part_type" "part", "expanded" true }, { "title" "ムラマサ4に至る者の条件", "description" "ムラマサ3でも、長きに渡る友人関係を築いてきた者の中からムラマサ4は生まれる。彼の友は同じムラマサ3かもしれないし、全く違う人種や職業かもしれない。\n己の欠点を指摘してくれる確かな目と、気づかい。そして少々のお節介さを持ち合わせた友の存在が、斬り合いの中でしか成長してこなかったその技に新たな可能性を与えた。", "part_type" "part", "expanded" true }, { "title" "切磋琢磨", "description" "ムラマサ4と互角に撃ち合える存在はとても少ない。そのレベルとなると、少し本気を出すと命のやり取りになりかねないからだ。\n勝っても負けても「もう1回やってみるか」とお互いポジティブに技を高め合える存在は貴重である。", "part_type" "part" }, { "title" "良いところを学び合う", "description" "達人の域に達しても、「個人の癖」とも言うべき立ち回りは存在する。その中でも強みとなる部分をお互いに学び合うことで、自らの技の研鑽に磨きをかける。", "part_type" "part" }, { "title" "欠点の指摘", "description" "個人の癖ともいうべき立ち回りにおいて、本当にただの癖で直した方が良い部分。自分ではなかなか気づかないものだ。達人級ともなれば尚のことである。\n友の指摘によりそれを改善できるかは鍛錬次第だが、己の隙に気付かせてくれるだけでもとてもありがたいことだ。\n", "part_type" "part" } ], "expanded" false }, { "title" "特有の技", "part_type" "group", "children" [ { "title" "技の特徴", "description" "互角のスパーリングパートナーを得たことで更なる研鑽を積むムラマサ4の剣技だが、完全無欠の技というのはやはり存在しない。\nよって、主に各技において生まれる隙を別の技でカバーする多段攻撃、複数人での立ち回りを前提とした多角攻撃がムラマサ4に特徴的な技といえる。\n上記2技を総称して連携攻撃と呼称する。", "part_type" "part", "expanded" true }, { "title" "連携攻撃", "part_type" "group", "children" [ { "title" "技目録", "description" "一、風花雪月\n一、花鳥風月\n一、疾風怒濤\n一、山紫水明\n一、鏡花水月\n一、千紫万紅\n一、風林火山\n一、柳緑花紅\n目録には上記のように記載されているが、ムラマサ4の剣技だけでは再現性のないものも存在する。ムラマサ4ならでは、らしいが・・・?\n", "part_type" "part", "expanded" true }, { "title" "吹雪", "description" "中段の構えから突きを連打する技。突きの多くは目くらましで、少しずつ相手の動きを鈍らせながら最後に相手の急所を目掛けて狙いすました突きを放つ。", "part_type" "part", "expanded" true }, { "title" "月明", "description" "上段に構え相手の防御ごと崩す力の技。最も力の込められる体勢から繰り出されるため、状態の良い剣を持ち万全の状態で放てば鋼鉄をも両断するという。剣でない武器の場合でも、威力は凄まじい。", "part_type" "part", "expanded" true }, { "title" "紅花", "description" "下段の構えから上方向へ真っ直ぐ切り上げる技。振りかぶりなどの予備動作を行わずに股間や顎、人中などの急所を狙う。", "part_type" "part", "expanded" true }, { "title" "疾風", "description" "何も構えていない状態から相手に体当たりを行い、密着状態のまま抜刀。体重をかけた刃を相手に押し当てる技。剣を持っていない場合はそのまま地面に転がしマウントポジションをとる。", "part_type" "part", "expanded" true }, { "title" "波濤返し", "description" "一度空振り、返す瞬間に相手の足払いを狙う技。初撃を敢えてリーチが短くなるように放ち、リーチを最大に戻した返しを本命とする場合もある。", "part_type" "part", "expanded" true }, { "title" "火花", "description" "鍔迫り合いの状態になったときに、相手の指を巻き込みへし折る技。火花が出るくらい鍔迫り合いに相手の意識が向かっている時でないと成功率は低い。", "part_type" "part", "expanded" true }, { "title" "水鳥", "description" "中段の構えから相手の上半身(主に頭部・頸部)を狙った突きを放ち、勢いに乗じて密着状態に持ち込む技。足絡めなどと併用する場合もある。", "part_type" "part", "expanded" true } ], "expanded" false } ], "expanded" false } ], "expanded" false, "part_type" "group" } ], "expanded" false }, { "title" "賢者", "part_type" "group", "children" [ { "title" "賢者のあらまし", "part_type" "group", "children" [ { "title" "賢者の人物像", "description" "賢き者、と書いて賢者。一般的な人々よりも博識で、いつ使うんだ?というような内容も含めて様々な方面の知識を持っている。\n人混みを避けるように、人里からは少し離れた場所、特に楡の木の近くでいつも優しく微笑んでいる。", "part_type" "part", "expanded" true }, { "title" "賢者になるには", "description" "悟りの書・・・は特にいらない。賢者は自称ではなく他称の職業である。俺は賢い!と言っている奴を賢者とは呼びづらいよね。\n様々な知識を蓄えていることに加えて、その知識を乞われれば使い方込みで丁寧に教えてあげる優しさも持っている人物を、尊敬の念を込めて周囲の人が賢者と呼ぶのだ。", "part_type" "part", "expanded" true } ], "expanded" false }, { "title" "[[教え上手]]", "part_type" "group", "children" [ { "title" "わかりやすく教える", "description" "教え上手な人の特徴に、「教え方がわかりやすい」というものがある。難しい言葉や概念を、その人その人にわかりやすく置き換えて伝えたり、絵などを用いて説明したり。難しい言葉を知っている人よりも、簡単な言葉で教えてくれる人を生徒は好む。", "part_type" "part" }, { "title" "優しく語りかける", "description" "常に緊張状態で少しの誤りも許されない状況では、かえって理解は進まないものだ。\n親しみやすく、でも馴れ合うわけではない距離感で優しく語り掛けるように教えるのも、教え上手の一面だ。", "part_type" "part" }, { "title" "丁寧に教える", "description" "教える相手の理解のスピードに合わせて、ゆーっくり教えることもある。大切なのは理解してもらうことで、早く覚えてもらうことじゃないんだ。", "part_type" "part" }, { "title" "繰り返し教える", "description" "一度教えたことを忘れられてしまった場合も、「そこは教えただろうが!メモとったのか!」などとは言わない。\n大事なことなので2回教えたってよいのだ。3回だって良いぞ。", "part_type" "part" }, { "title" "今度は教えてもらう", "description" "教えたことがきちんとわかってもらえたか確認するために、先生役と生徒役を交代して説明してもらう。\n説明があやふやな個所は、理解もあやふやだ。自分の言葉で話せるようになるまで、また教えよう。\nたまに、教え子の方が説明が上手い場合もある。そんな時は「すごい!もうすっかり先生より教え上手だ!今度、きみの表現を使わせてほしいな」と正直に称賛しよう。", "part_type" "part", "expanded" true }, { "title" "教えないこともある", "description" "禁忌に触れるような内容や、濫用が大きな悪影響を生む物事については、伝える相手に応じて内容を吟味して「教えても問題ないこと」だけを教える。\n教えられない理由を正直に話して理解してもらえる相手にはその旨も正直に、理解してもらえないであろう相手には差し障りのない回答でお茶を濁す。何でもかんでもペラペラ喋ってしまうのは、後で大きな災いを生みかねないのだ。", "part_type" "part" } ], "expanded" false }, { "title" "博識", "part_type" "group", "children" [ { "title" "歴史や伝承、物語の知識", "description" "その国の歴史や伝わっている伝承、おとぎ話や英雄譚といった物語にまつわる知識。地形や風土の特色は歴史や物語に色濃く残っている。今は存在しないものについても、物語を紐解くとその痕跡が残っていたりするものだ。", "part_type" "part", "expanded" true }, { "title" "動植物の知識", "description" "野生の動物や植物についての知識。大まかな生育分布や習性、動物の血肉や植物についてはその薬効について、書物や古老から学んだ知識。", "part_type" "part", "expanded" true }, { "title" "兵法についての知識", "description" "陣形や隊列、組織編成や兵の運用についての軍事的知識。個人として使うことはあまりないが、ごくまれに過去あった戦の例などを踏まえた助言を求められることもある。", "part_type" "part", "expanded" true }, { "title" "魔法関係の知識", "description" "白魔法、黒魔法を中心とした様々な魔法の知識。禁忌とされる一部の魔法については知識を持つこと自体が法に触れるため、避けている。\nまた、知識はあっても実際に魔法が使えるかどうかは別問題。魔法使い系統の修行をしていない場合は、魔法は当然使えない。\n呪いを受けた際の症状から原因を特定する場合などに活躍する。", "part_type" "part" }, { "title" "専門分野の知識", "description" "賢者と呼ばれる人の中には、手に職を持っている者もいる。彼らが業務で得た専門職としての知識も、専門でない人が活用することで新たなシナジーが生まれる場合がある。専門外の人に専門知識を伝えられる存在は、それだけでとても貴重といえるだろう。", "part_type" "part" }, { "title" "賢者の引き出し", "description" "体系立てられていない細々とした知識についても、聞けば知っていることが多い。\nいつか役に立つかもしれない、が彼らの合言葉である。彼らの引き出しは彼らにしか物のありかがわからないのが玉にキズ。", "part_type" "part", "expanded" true } ], "expanded" false }, { "title" "賢者の助言行為", "part_type" "group", "children" [ { "title" "賢者の助言", "description" "助言を求めた相手に対して、有効なアドバイスをする。政治経済から今夜のおかずまで、目的や相手に応じて自分の知る限りでベストのアドバイスを捻り出すのが賢者にできる数少ない支援行為である。", "part_type" "part", "expanded" true } ], "expanded" false } ], "expanded" false }, { "title" "[[政治家]]", "part_type" "group", "children" [ { "title" "概要(政治家)", "description" "政治家とは、職業として政治に関わっている人のことをいう。自らが所属する国家や組織、団体のために、所属機構を代表して行動する。\n", "part_type" "part" }, { "title" "取得条件(政治家)", "description" "政治家は名乗るだけならばほぼ誰にでもできる。しかし、政治家として「所属組織の目的を達するため、所属組織を代表して行動する」ためには、まず組織への所属を行うこと、組織の代表として選出されることが必要となる。\nそのためには所属しようとする組織の性質や規模にもよるが、一定以上の教養や財力、人脈が求められる。\n政治家としてのスタート地点に立つためにも「政治」が必要なのはなんとも皮肉な話だ。", "part_type" "part", "expanded" true }, { "title" "資質(政治家)", "part_type" "group", "children" [ { "title" "カリスマ性", "description" "人を惹きつける魅力。「この人のためなら苦労もいとわない」と周囲の人々に思わせる人間性。口調や態度、外見など、話している内容とは関係なく先天的に得られる種類と、プレゼンテーション力や発声方法など、年単位での必死の努力の末に身につけられる種類がある。", "part_type" "part" }, { "title" "弁舌力", "description" "自分の言説の正当性を主張する能力。高い弁舌力を持つ者の中には、隙の無い原稿と想定問答集を用意し理路整然と最初から最後まで駆け抜けるタイプと、時折アドリブに任せながらも、必要なポイントは完全に抑えて場を制するタイプの2種類が存在する。\n両者の良し悪しは比較できないが、自分が血反吐を吐くのが前者。周囲が胃を痛めるのが後者である。", "part_type" "part" }, { "title" "財力(政治家)", "description" "主に所属組織の利益につながる行動をとるのが政治家である。国のため、都市のため、組織のため、お題目は様々だが、どんな時にも必要になるのが活動資金である。\n政治家の中には本業で稼いだ資金を元手に政治の世界に乗り出した者も少なくない。資金が多ければ養える人材の数も増え、より組織は強化される。\nだからといって、後ろ暗い方法で資金を入手するのは政治生命を縮めるどころか普通にお縄になるのでやってはいけない。", "part_type" "part" }, { "title" "使命感(政治家)", "description" "政治家は自らが所属する組織に利益をもたらすために行動する。行動しなければならない。国益を考えずに自らの懐を肥やすことだけを追い求める者はもはや政治家とは呼ばない。政治屋である。\n皆を代表して行動するという使命感・責任感を、政治家は忘れてはならない。政治家の行動の裏には数多くの人々の明日への希望が詰まっているのだ。", "part_type" "part" }, { "title" "本気の嘘", "description" "政治家が必ず備えている素養・・・であれば完璧なのだが、そうもいかないのが人間である。少なくとも、少しつつかれただけでボロが出るような嘘や隠蔽工作は行わない。もしも必要に応じて嘘をつくのならば、その嘘を嘘と気づかれてはいけない。墓場まで抱えていくか、嘘を本当にするために死ぬ気で働くのが政治家のつく嘘である。", "part_type" "part" }, { "title" "礼儀作法(政治家)", "description" "テーブルマナーなどに限らず、その国その国、地域ごとの慣習や作法に精通している政治家は信頼を得やすい。真剣に自分たちのことを考えてきてくれたと思ってもらえるからだ。完璧にこなすのが一番だが、多少拙くとも真面目にやっていることを伝えられればまずは上出来だ。", "part_type" "part" }, { "title" "折衝力(政治家)", "description" "どの組織も、それぞれの主義主張・権益を抱えて調整の場に臨んでいる。それぞれの組織が一応の納得をしつつ、中でも自分の組織が望む結果を得られるように場をコントロールし結末へと導く力、折衝力のある政治家はどの組織でも重宝される。", "part_type" "part" } ], "expanded" false }, { "title" "コネクション", "description" "政治家はその仕事を通して、所属組織内外に多くのコネクションを構築する。コネクションの多さは切れる手札の枚数にも等しい。強い手札をどれだけ集められるかが、政治家としてのポテンシャルの高さである。", "part_type" "part" }, { "title" "情報収集力", "description" "培ったコネクションや自らが所属する組織の力を用いて、政治家は情報収集に余念がない。世の流れを掴む力は政治力の源泉となる。必要な時に必要なところへ必要な情報を集められる者が、政治の裏舞台で今日も活躍している。", "part_type" "part" }, { "title" "知名度の高さ(政治家)", "description" "政治家は文字通り組織の「顔」である。内政をするにも、対外的な交渉をするにも、「顔」を見せるか否かで効果は大きく異なる。おらが村にも有名人が来てくれた、というのは部外者が思っている以上に大切なことなのだ。そのため政治家には、品行方正さが常に求められる。汚れた顔でお客様に会うのは失礼にあたる、ということだろう。", "part_type" "part" } ], "expanded" false }, { "title" "法の司", "children" [ { "title" "法の司長", "children" [ { "title" "必須資格:2級", "description" "法の司長に任命・選任されるためには法の司2級が必須になる。これは上位裁定者の中でも裁定に関する知識、公平性、作業の正確さ等、上位裁定者をまとめるに値すると認められなければならないためである。", "part_type" "part" }, { "title" "臨時昇級", "description" "法の司長は選任された段階で法の司1級の臨時昇級を受ける。これは法の司長としての職務権限が及ぼす影響を鑑みた上での処置であり、法の司長ではなくなった瞬間に本来の階級に降級される。", "part_type" "part" }, { "title" "処理権限", "description" "法の司長の処理権限は、上位裁定者間で要相談となった案件について法の司長としての判断を行えるものであったり、また自身でも裁定判断が困難な案件について正確な情報を宰相に報告し、大法院としての裁定判断を述べた上で最終裁定を仰ぐこととができるものであったりと裁定に関しての最高権限を持つ。また上位裁定者、一般作業者の作業態度や作業内容によって、大法院への出仕可否を宰相へと上奏できるといった人事権限も有する。", "expanded" true, "part_type" "part" }, { "title" "任期", "description" "法の司長は任期が定められており、プレイヤーが法の司長を務める場合、そのターン毎に選任されることになる。将来、プレイヤーから設定国民へと法の司長が移譲される場合はその任期は3年である。", "expanded" true, "part_type" "part" }, { "title" "選出方法", "description" "法の司長は法の司2級による互選によって選出される。その後、法の司3級による罷免投票を一度だけ行うことができ、法の司3級の人数の3分の2以上が罷免とした場合、別の人物を新たに選出しなければならない。", "part_type" "part" }, { "title" "任命規則:プレイヤー", "description" "ターン毎にプレイヤーにより法の司長が選出されるが、同じプレイヤーが法の司長に任命された場合、ターンをまたいで任命されることができる。ただし、その任命が適切でないと宰相により判断された場合はその限りではない。", "expanded" true, "part_type" "part" }, { "title" "任命規則:設定国民", "description" "将来、設定国民により法の司長が選出されるようになった場合、「共和国」「帝国」「天領」の各所属の法の司2級から任命されることになる。任命に際して、前期と同じ所属の人物を任命することはできず、必ず別所属の人物を任命しなければならない。また、これは所属による公平性が失われないように、7回の選出の中で各所属最低2回は任命しなければならない。", "part_type" "part" } ], "expanded" false, "part_type" "group" }, { "title" "上位裁定者", "children" [ { "title" "必要資格:3級以上", "description" "一般作業者よりも難しい裁定案件を取り扱ったり、一般作業者が行う前の準備作業を行ったり、作業内容が高度になるため、上位裁定者は法の司3級以上で構成されている。", "part_type" "part" }, { "title" "業務内容", "description" "上位裁定者の業務内容は、一般作業者が作業を行うための準備作業、一般作業者への作業指示、一般作業者からの案件についての質問や相談に対する返答などの作業をスムーズに行うものや、一般作業者では対応が難しい案件の裁定、宰相への上奏相談といった上位者作業がある。", "part_type" "part" } ], "expanded" false, "part_type" "group" }, { "title" "一般作業者", "children" [ { "title" "必要資格:無級~4級", "description" "大法院の一般作業者は初めて出仕を行う法の司補から、起家を受けた初心者である法の司5級、一定のクオリティで作業ができる4級で構成されている。", "part_type" "part" }, { "title" "作業内容", "description" "一般作業者は2人1組で作業を行い、上位裁定者より準備されている案件内容について、裁定テンプレートより合致するテンプレートを選び、内容を転記して所定の書式に変換することである。裁定テンプレートには、罰則の種類、罰則内容、罰則の結果が記載されており、合致テンプレートを選ぶことに誰でも客観的な裁定を行うことができ、またペアでクロスチェックを行うことで、上位者への引き渡しも簡単にできるようになっている。", "part_type" "part" } ], "expanded" false, "part_type" "group" }, { "title" "作業場所:大法院内作業施設", "description" "一番の公平性を求められる罰則裁定作業は宰相府にある大法院内の作業施設で行われる。特定の藩国で作業を行うと、その藩国の情勢により、裁定結果が左右される危険性があるため、どこの藩国でもない天領を有している宰相府が適任であるためである。それ以外の業務については、基本的には各藩国の大法院内で業務を執り行っているが、より公平性が求められる場合は大法院本部で業務が執り行われる。", "part_type" "part" }, { "title" "指示・報告の規則", "description" "指示については、上位作業者には法の司長が、一般作業者には上位裁定者がといったように、必ず上位者より指示が出され、下位者からのまた聞きといった形で指示を出すことは絶対にない。報告についても一人で抱え込まずにすぐ上位者に報告し、相談することが義務付けられている。これは業務効率もあるが、客観的な判断を行うためにも必要不可欠であるためである。", "part_type" "part" }, { "title" "作業時間の順守", "description" "業務を行う時は必ず作業時間を決めて、その時間までに終わらせることが厳守されている。膨大な量の裁定を行うためにも作業時間を厳密に管理して効率的な処理を行うことはもちろん、時間を区切ることで一人で裁定判断を抱え込まないようにするためである。作業初心者のフォローが主な意味ではあるが、作業時間の水増しなどの不正行為を厳しく取り締まる意味でも、必ず上位者が下位者の作業時間管理を行っており、時間通りに作業を終わらせることも上位者の業務の一つとなっている。", "part_type" "part" }, { "title" "不正行為の厳しい取り締まり", "description" "法を取り扱う性質上、不正行為については厳しく罰せられる。故意に裁定結果を優位なものにしたり、作業時間を水増ししたり、あからさまに作業の邪魔をする者がいれば、大法院から追放され二度と出仕を行うことはできず、不正な方法で自藩国のルール違反を隠そうとすれば藩国取り潰しの罰則が下る。", "part_type" "part" }, { "title" "作業水準の保持", "description" "公平性や業務効率を高い水準で維持するためにも、作業の高い質を維持することが求められている。作業時間の順守や不正行為の取り締まりはもちろん、しっかりと業務を行っているものについては起家・栄達などの昇級や相応の対価の支払いなど、様々な方法を取り入れて作業水準の保持を行っている。", "part_type" "part" }, { "title" "起家・栄達:法の司", "description" "初心者ながらしっかりと作業をこなすものができた者には法の司補から法の司5級への起家、一定水準で作業を行えているものには4級への栄達はもちろんのこと、上位者としても問題ない働きであると上位裁定者より認められる者には宰相と相談の上、上位裁定者として3級の昇級が行われる。ただ、起家については能力がある者であったとしても、最初の級は5級からのスタートとなる。", "part_type" "part" }, { "title" "藩国内での役割", "description" "法の司の藩国内での役割は、国内の法の順守・施行を監督し、違法があれば法に則り正しく罰則をとり、法に関する相談があれば真摯に相談に乗り対応を行うといった、藩国の運営を支える柱となることである。", "part_type" "part" } ], "expanded" false, "part_type" "group" }, { "title" "ギャンブラー(青狸版)", "part_type" "group", "children" [ { "title" "プレイスタイル", "part_type" "group", "children" [ { "title" "生き様", "description" "ギャンブラーは主に賭博で生計を立てる者のことや、リスクある行為をを自らの意志で行う者のことを指す言葉である。ただ、青狸の場合賭博で生計を立てているわけではない(違法な賭けごとはせず、金品を対価とする勝負もほとんどやらない)のでどちらかというと生き様の一側面という意味でのギャンブラーである。", "part_type" "part", "expanded" true }, { "title" "イカサマはしない", "description" "イカサマが横行するゲームはゲームのデザイナーが本来意図した楽しみ方を無視している。ゲームを最大限楽しむためにも、ルールの中で知略を駆使して戦うのがギャンブラーの醍醐味である。ルールを守って楽しくギャンブル!\n", "part_type" "part" }, { "title" "ゲーム後はノーボーダー", "description" "勝負中は敵同士でも、勝負が終われば友人だってなれる。上手いプレイングを魅せてくれた相手には、最大級の賛辞を贈ろう。", "part_type" "part", "expanded" true }, { "title" "勝ち馬に乗る", "description" "実力が均衡している者同士でも、なぜか勝敗に偏りが生まれるのがギャンブルである。「ツイてる」「持ってる」などと呼ばれる状態にある者はの多くは、味方する者にもその恩恵を振りまく。乗るしかない。このビッグウェーブに。", "part_type" "part", "expanded" true }, { "title" "反面教師の逆を張る", "description" "負けが込んでいる者は、えてして入れ込むあまり敗北のスパイラルに陥る。腕利きのギャンブラーは弱り目の者を見逃さない。\nポーカーのコツはカモを見つけ、カモから毟ることである。同卓にカモが見つからない場合は?今すぐ勝負を止めよう。カモは貴方だ。", "part_type" "part", "expanded" true }, { "title" "タイトアグレッシブ", "description" "勝てる手が来るまでは勝負を避ける(タイト)。手が来たときはガンガン攻める(アグレッシブ)。\n奇抜に見えてプレイスタイルは意外と堅実なのがキノウツン流である。", "part_type" "part", "expanded" true }, { "title" "ジンクスに捉われない", "description" "ゲンを担ぐという言い方でジンクスに縛られる者は多い。プレイスタイルとジンクスが合っているような場合は良いが、選択肢を狭めるようなジンクスは相手に行動を読まれやすくなるため、避けるようにする。プレイに絡まないジンクスなら、それは個人の自由だ。", "part_type" "part", "expanded" true }, { "title" "決め台詞", "description" "勝負が決する直前やターニングポイント、勝利確定と同時に、など様々な場面で披露する。定型句で勝負を締めくくるととてもカッコよく見えるらしい。", "part_type" "part" }, { "title" "顔芸", "description" "ギャンブルでは必須ともいうべき技術。手を悟られないために勝負中はポーカーフェイスを駆使する一方、勝敗が決した後の顔芸はギャンブルのお約束である。\n相手の冷静さを失わせるのに使ってもよいが、人間関係の悪化を招くので推奨はできない。こちらが負けた時に思いっきり悔しがると相手は気を良くするのでそちらに使おう。", "part_type" "part", "expanded" true } ], "expanded" false }, { "title" "ギャンブルテクニック", "part_type" "group", "children" [ { "title" "ポーカーフェイス", "description" "発生した出来事に対して感情を表に出さない技術。デカい手が来るたびに笑顔になっていたのでは、勝てる勝負にも勝てない。", "part_type" "part", "expanded" true }, { "title" "盤面分析", "description" "自分を含む盤面を俯瞰し、その場全員の手や採ろうとしている戦術を推測する技術。セオリーの熟知はもちろん、敢えてセオリーを外してくる相手が誰なのかといった個人的な嗜好も分析材料となる。", "part_type" "part" }, { "title" "ブラフ", "description" "嘘をつき、相手の読みを外すための技術。常に嘘をついているとブラフの意味がなくなってしまうため、要所要所で混ぜる。もしくは、嘘などつかないような純粋なプレイングを続けた後、信用を得られた段階でひっくり返す。使いどころが難しいが対人戦ではほぼ必須の技術である。ルールによってはブラフ自体が禁止のものもあるのでそういう時は使わないでプレイしよう。", "part_type" "part" }, { "title" "カウンティング", "description" "場に出たカードなどの種類を記憶しておき、残りのカードを推測するための技術。瞬間的な記憶力が求められる。露骨にカウントするのはルール違反の場合が多いのでツールなどに頼ってはいけない。", "part_type" "part" }, { "title" "確率計算", "description" "手札と盤面の状況などから、確率計算により最善手を導き出す技術。素早い計算力、判断力が求められる。理論上は最善手を打ち続ければ負けることはないのだが、それがなかなかできないのが人間である。そして、大一番で最善手を敢えて外す選択をするのも、ギャンブルにおける駆け引きの妙でもある。", "part_type" "part", "expanded" true } ], "expanded" false }, { "title" "ラッキーを味方に", "part_type" "group", "children" [ { "title" "飛び抜けた幸運", "description" "宝くじに当たった者のみが、ギャンブラーの職業を宰相から授与される。そのくらいの幸運に恵まれていなければ扱いきれずに身を滅ぼすということだろうか。", "part_type" "part", "expanded" true }, { "title" "ここぞという時に外さない", "description" "勝負師を勝負師たらしめるのは、常勝によってではない。ここ一番というところで自分の決定を信じ抜く勝負根性と、勝ちを引き寄せる勝負運。\n人事を尽くしたときにのみ現れるという、幸運の女神の寵愛を得られる天賦の才。一流のギャンブラーは、この才気を知ってか知らずか身にまとっている。", "part_type" "part", "expanded" true }, { "title" "幸運のお守り", "description" "勝負運を高めるお守り。有名な博徒の墓石の欠片などが人気である。青狸は、家族の写真を首から下げている。ギャンブルに限らず、何事も熱中し過ぎないよう時折胸に手を当て、思考をリセットさせることも大切である。", "part_type" "part", "expanded" true }, { "title" "もう一度ダイスを振る", "description" "ギャンブラーの奥の手。一度だけ、判定ダイスを再度振りなおすことができる。\n神様はサイコロを振らないが、幸運の女神は時に振られたサイコロを破壊するかもしれない。", "part_type" "part", "expanded" true } ], "expanded" false } ], "expanded" false }, { "title" "偉大なるパパン", "part_type" "group", "children" [ { "title" "家事手伝い", "part_type" "group", "children" [ { "title" "あくまでお手伝いさん", "description" "炊事、洗濯、掃除などの家事を手伝う人のこと。あくまで「手伝い」であって、主体的に実行している人が別にいることがポイントである。", "part_type" "part", "expanded" true }, { "title" "お母さん役のお手伝い", "description" "炊事に洗濯、掃除、育児、買い物などなど。家事を取り仕切っている人(主に各家庭における母親的存在)の手伝いを一通りこなせるようになってようやく家事手伝いになれる。\n取り仕切り役が忙しいときなどに、家事手伝いが代わりを務められれば一人前。通勤前にゴミ出しをするくらいでは、家事手伝いの資格はまだもらえないぞ。", "part_type" "part", "expanded" true }, { "title" "掃除手伝い", "description" "割り当てられた区域の掃除をお手伝いする。家事の年季が違うのか、同じ道具を使っても専業の方々にはまだ及ばない。毎日ちゃんと手伝えば、気にならない程度にはキレイになるぞ。", "part_type" "part", "expanded" true }, { "title" "洗濯手伝い", "description" "洗濯のお手伝い。大家族だと洗濯かごが行列を作ってお出迎えしてくれる。痛みやすい生地は手洗いだ。冬場は手荒れに気をつけよう。\nよく乾き、風に飛ばされにくい干し方を専業の方々はどこで習ったのだろう?少しずつでも吸収できるように頑張ろう。", "part_type" "part", "expanded" true }, { "title" "炊事手伝い", "description" "家族みんなの食事を作るお手伝い。一般的に、世のお父さんの料理は味は悪くないが日常的に小慣れていないためか時間と材料、後片付けの手間が妙に増えてしまう。\n「今日はお父さんが作るからね!」と聞いたお母さんの顔に「片付けは私がやるの?」と書かれてはいないだろうか?\n家族のために頑張る気持ちは大切だが、やるからには最後まで責任をもってやろう。", "part_type" "part", "expanded" true }, { "title" "その他の手伝い", "description" "各家庭の事情に応じて、その他にも家事手伝いの仕事はたくさんある。\n家計の管理であったり、育児であったり、ご近所づきあいだったり・・・。1人で全部をこなすのは物凄い負担だ。お母さん(的存在)の負荷を少しでも少なくできるよう覚えていこう。いつまでも手伝いという身分に甘えていてはいけない。", "part_type" "part", "expanded" true }, { "title" "家族への愛情", "description" "手伝い程度のことでしか家事に貢献できていないという思いからか、家では尻に敷かれがちな家事手伝い。でも、家族を想う気持ちは本物だ。\n今日はおいしくできたかな?毎日の家事に疲れたお母さん(的存在)。少しでも彼女たちのためになりたい。キランとお玉を輝かせ、一口味見。うん、今回はよくできた!", "part_type" "part", "expanded" true } ], "expanded" false }, { "title" "家族思い", "part_type" "group", "children" [ { "title" "父として", "part_type" "group", "children" [ { "title" "叱る時はきちんと叱る", "description" "度が過ぎたイタズラや、周囲の人を傷つけるような行為が目に余る場合には、腹の底から声を出して叱る。目は、相手の目をじっと見つめたまま。\n何が良くて何が悪いのか、きちんと自分の言葉で伝えた上で叱る時は叱る。それもまた愛である。こちらの思いが伝わったのならば、微笑んでぽんと頭をなでてもう怒ってないよ、と示そう。", "part_type" "part", "expanded" true } ], "expanded" false }, { "title" "夫として", "part_type" "group", "children" [ { "title" "適切な役割分担", "description" "家事を1人でこなすのはとても大変だ。偉大なるパパンといえども、それは変わらない。\n愛する奥さんと家事を分担することで、負荷を分散させる。この役割分担も長い付き合いの中でかなり洗練された。お互いの体調や行動スケジュールから、最適な役割分担をツーカーで決定。夫婦の腕の見せ所である。\n奥さんの体調が悪そうな時は、無理をせず休んでいてもらおう。「後は任せて」と胸をドンと叩いて言えてこそのパパンだ。", "part_type" "part", "expanded" true } ], "expanded" false }, { "title" "すっかり父親目線", "description" "家事を続けているうちに、ものの見方もちょっと変わってきた。日用品を選ぶときも自分の使い心地だけでなく、家族が使いやすいかにも気を配るようになった。むしろ、家族用に何が必要かをまず考えている自分がいる。\n", "part_type" "part", "expanded" true }, { "title" "父としての数年間", "description" "偉大なるパパンは一日にしてならず。他の職業が数年間の修業を経て一人前になるのと同様に、家事に育児に悪戦苦闘の日々を送ってきたお父さんだけが偉大なるパパンになれる。\n偉大なのはパパじゃないよ。ママとカ・ワ・イ・イ我が子たちがいたからパパ頑張れたんだ。偉大なるパパンは真顔でこれを言える。それくらい、パパンは家族のことを愛している。", "part_type" "part", "expanded" true }, { "title" "一家の大黒柱", "description" "家で肩身が狭そうに尻に敷かれていたお父さんはもう居ない。今のお父さんはそう、偉大なるパパンとして家族を支える大黒柱。\n愛する妻、子供たち。家族みんなのためにパパ頑張っちゃうぞ。", "part_type" "part", "expanded" true }, { "title" "家族を護る", "description" "いざという時には、家族を護るために本気で戦う。一家の大黒柱として、愛する家族を護る父の背中は大きく広い。", "part_type" "part", "expanded" true }, { "title" "家族には甘い", "description" "甘くなっちゃうよね。だって愛しているんだもの。\n手を上げたり怒鳴ったりなどの暴力はもってのほか。良き父、良き夫であることが何よりも大切なのだ。状況が許すなら、いつまででも家族サービスしていたいくらいだ。", "part_type" "part", "expanded" true } ], "expanded" false }, { "title" "グレードアップした家事スキル", "part_type" "group", "children" [ { "title" "掃除スキル", "part_type" "group", "children" [ { "title" "ピッカピカ掃除", "description" "タンスの後ろや机の下など、見えにくい場所も含めて掃除は完璧だ。水回りはただ垢を落とすだけではなく、汚れがつきにくいようにコーティングも念入りに行うぞ。\n何よりも、こまめなお手入れが清潔さを保つ秘訣だ。", "part_type" "part" }, { "title" "掃除好き", "part_type" "group", "children" [ { "title" "概要(掃除好き)", "part_type" "group", "children" [ { "title" "お掃除が楽しい", "description" "掃除好きとはなにか。掃除が好きな人である。\n部屋が片付いてるのが気持ちいいので掃除はこまめにしている。\n単純にお掃除することが趣味である。\nそんな人たちが掃除好きと呼ばれる。", "part_type" "part", "expanded" true }, { "title" "お気に入りのお掃除グッズ", "description" "掃除好きはそれぞれお気に入りの掃除グッズや洗剤を持っているものである。\nそれは頑固な油もみるみる落ちる天然由来の洗剤なのかもしれないし、可愛いネコさんのスポンジとかかもしれない。", "part_type" "part", "expanded" true }, { "title" "潔癖症ではない", "description" "掃除好きと潔癖症は違うものである。\nあくまで日常の範囲での掃除を楽しむのであって\n偏執的に掃除をしてしまう というのはまた別である。", "part_type" "part", "expanded" true }, { "title" "綺麗なので気持ちいい", "description" "掃除好きがいるところは掃除が行きとどいており\n過ごしやすい環境であることが多い。\n清潔な空間では気分よく過ごせるものである。", "part_type" "part" }, { "title" "人のプライベートゾーンには手を出さない", "description" "掃除好きはどこもかしこも勝手に掃除してしまうわけではない。\n自分の管理する範囲、自室や自宅をメインに掃除をしている。\nまた、家族といえど勝手に持ち物を処分したり嫌がる場所には手を出さない。", "part_type" "part", "expanded" true }, { "title" "ちょっとした掃除知識", "description" "レンジので半分に切ったレモンをチンするとレンジ内の油汚れが取れやすいとか\n使い古しの歯ブラシで水周りの細かいところを掃除すると楽だとか\nそういうちょっとした掃除関連の知識がある。", "part_type" "part" }, { "title" "エクササイズとしての掃除", "description" "実は掃除、ちょっとしたエクササイズである。\n部屋は綺麗に、心はすっきり、運動も兼ねられて一石三鳥である。\n", "part_type" "part" } ], "expanded" true }, { "title" "掃除の基本", "part_type" "group", "children" [ { "title" "掃除とは", "description" "ここで言う掃除とは、\nはいたりふいたりして、ごみやほこり、汚れなどを取り去り、綺麗にすることであり\n日常行動の一つである。", "part_type" "part" }, { "title" "まずは計画", "description" "あれもやらなきゃこれもやらなきゃとなると何事も片付かないもの\nまずは計画をたて、一日、週、でどれくらいやるかを決める。", "part_type" "part", "expanded" true }, { "title" "ためこまない", "description" "汚れは溜め込むと落としづらくなるもの…。\n軽いうちにこまめに片付けることで結果的に軽い労力で終わるぞ。", "part_type" "part" }, { "title" "素材にあわせる", "description" "掃除したい箇所にあわせて掃除方法は選ばなければならない。\n合わない方法で掃除をすると逆に汚れが落ちなくなってしまうこともある。\nたとえば、フローリングをたわしでごしごししても傷がついてしまう。\n何が最適な方法なのかを事前に確認しておこう。", "part_type" "part", "expanded" true }, { "title" "習慣付け", "description" "一度に一気にやろうとしても息切れしてしまうし大変だ。\n少しずつを毎日続けることが大事。習慣付けができれば自然と片付いてくるものだ。", "part_type" "part" } ], "expanded" true } ], "expanded" false } ], "expanded" false }, { "title" "洗濯スキル", "part_type" "group", "children" [ { "title" "お日さまの匂いのする布団", "description" "良く洗い、日差しと風の中で乾かした洗濯物はとても良い匂いに包まれている。お日さまの匂いがする布団に包まれていると、良い夢が見られる気がする。翌日の目覚めも心地よい。", "part_type" "part" }, { "title" "シワ無くパリッとしたシャツ", "description" "洗濯したらきちんとアイロンがけ。シワのないシャツに袖を通すと心までシャッキリしてくるぞ。見た目も整ってこそのパパンだ。", "part_type" "part" }, { "title" "天気予報と勘と経験", "description" "当然のことながら、晴天の日に洗濯するのがベストだ。天気予報だけでは不安な貴方にとっておきの秘訣を。\nアリの巣の周りに土が土嚢のように盛られたら雨が近いぞ。勘と経験も頼りにしつつ晴れた日のお洗濯を楽しもう。", "part_type" "part" }, { "title" "落ちにくい汚れは予め", "description" "汚れが服に定着しきってしまうと落とすのは難しくなる。食べ物のソースや泥が付いてしまったら、なるべく早く手を打とう。\nゴシゴシこすると逆効果なので、洗剤などを染み込ませたいらない布でポンポンするのがお勧めだ。", "part_type" "part" }, { "title" "干し方にも一工夫", "description" "ただ干すだけでも乾くことは乾くが、なるべくお日様に当たる面積が多くなるように干そう。特に布団は真半分に干すと裏面が生乾きになる恐れがあるので、端の方を留めよう。風で落ちないようにしっかり留めるのも大事だ。", "part_type" "part" }, { "title" "柔軟剤は香りも大切", "description" "汚れを落とした後のふんわり仕上げに貢献してくれる柔軟剤。慣れると感じなくなってしまうが、香りつきの場合は意外と強めの匂いがする。香水や生活臭と混ざって気分を悪くしないよう、香りにも気を配ろう。", "part_type" "part" } ], "expanded" false }, { "title" "料理スキル", "part_type" "group", "children" [ { "title" "ほっぺたが落ちそうなごちそう", "description" "味付けはプロ顔負け・・・とまではいかなくとも、パパの味として好評を得られるくらいにはおいしい。毎日食べるならこちらに軍配が上がるかも?\n食べる人の好みに合わせて作れるのが強み。", "part_type" "part", "expanded" true }, { "title" "たくさん増えたレパートリー", "description" "自分の作りたい献立以外にもレパートリーは大幅に増え、好みに合わせた料理を日替わりで作ることもできるぞ。\nお買い得な食材をいかに使うかが腕の見せどころ。", "part_type" "part" }, { "title" "スムーズクッキング", "description" "何がどこに仕舞ってあるかわからなかったお父さんはもういない。今では各調理器具をどの順番で使えばよいか、何から作ればスムーズか、調理手順のことまで考えながら料理ができるぞ。", "part_type" "part", "expanded" true }, { "title" "ありものを最大限美味しく", "description" "まとめて買ってきたり、微妙に使い切れなかったりして余ってしまった具材。捨ててしまうのはもったいないので、余り物だけを使ってサッと一品こしらえることも簡単簡単。\n素材の味と調味料の合わせ技で結構おいしい。", "part_type" "part", "expanded" true }, { "title" "苦手なものもおいしく調理", "description" "栄養バランスにも気をつかい、苦手な食材はそれとわからないようにうま~く味付けをして食べてもらってしまおう。(例えば)セロリ、入ってるよ。\nできたら、好き嫌いも克服して素材の美味しさに気付いてもらえたらいいな。", "part_type" "part" }, { "title" "たくさん作っておすそ分け", "description" "カレーやシチューなど、煮込んで作る料理は特にたくさん作ると安くてしかもおいしく出来上がる。\n大きな鍋でコトコトグツグツ、十分寝かせたらご近所さんにおすそ分けする分も用意してみよう。", "part_type" "part" } ], "expanded" false }, { "title" "買い物スキル", "part_type" "group", "children" [ { "title" "良いものを選び抜く目", "description" "お野菜やお肉、お魚。新鮮であったり、より美味しそうなものを選び抜く目も養われてきた。良い食材は素材そのままの味を活かすだけで美味しくなる、すごいことだ。", "part_type" "part" }, { "title" "値段の比較", "description" "同じ品物でも、値段の高低があるのが商売である。できるだけ安くてたくさん買えるお店をチェックしておこう。もっとも、少し安いところで買うために長時間移動し、並ぶような場合は返って損をしているかもしれない。\n費用対効果にも気をつけよう。", "part_type" "part" }, { "title" "馴染みの店", "description" "馴染みのお店も出来ると買い物がより捗るようになる。お店の人と仲良くなると、その人だけが知っているお得情報を教えてもらえることも。", "part_type" "part" }, { "title" "お買い物バッグ", "description" "たくさん入る大きなバッグ。肩からかけて運ぶ。お店で袋をくれる場合が多いが、両手が塞がると何かと不便なので使いやすいものを選んで使おう。", "part_type" "part" }, { "title" "ご近所さんとの良好な関係", "description" "お買い得情報を交換することも出来るし、たくさん買った品々を持ち寄って分けることもできる。1人何個限定、というセールのときは互いが互いを信じあう戦友(とも)となる。ご近所さんとは仲良くしよう。", "part_type" "part" }, { "title" "値切りのパパン", "description" "食材や日用品について、どれが大体いくら位するという金銭感覚が身につくと、値切り交渉にも確信を持って臨める。とはいえ、毎日のようにお買い物をするお店であまりにがめつい態度をとるのはデメリットだらけ。\n今日はたくさん買うから少しおまけして、くらいがwinーwinだろう。", "part_type" "part" } ], "expanded" false } ], "expanded" false }, { "title" "夜のパパン", "part_type" "group", "children" [ { "title" "夜も偉大", "description" "子供たちが寝静まった後は大人の時間だ。この時ばかりはパパンは父ではなく夫であり男となる。生涯ただ一人の伴侶、最愛の妻を喜ばせるためなら昼も夜も各種スキルの研鑽(意味深)には余念がないぞ。\n", "part_type" "part", "expanded" true }, { "title" "家族計画もしっかり", "description" "欲望に流されるだけではいけない。家族計画をちゃんと考えるのもパパンの役目だ。無計画さが家庭の崩壊を招くのは避けなければならない。そしてアイドレスの公開情報は全年齢向けだ。たぶん。", "part_type" "part" } ], "expanded" false } ], "expanded" false } ], "expanded" true, "part_type" "group" }, { "title" "おぼえたわざ(比野青狸)", "children" [ { "title" "急げ馬よ", "children" [ { "title" "急げ馬よのあらまし", "description" "馬を走らせ、短期間で長距離移動するための技術。はいよーシルバー!\n馬を所有していない場合は貸し馬屋にレンタルしたりするらしい。", "expanded" true, "part_type" "part" }, { "title" "急げ馬よの取得条件", "description" "馬術の習得及び、馬での長距離移動訓練を年四回は行っていること。\nなお、越境及び交通法規は各国のルールを事前に調査し、遵守すること。", "expanded" true, "part_type" "part" }, { "title" "急げ馬よの陸路移動効果", "description" "急げ馬よは、具体的には陸路に限り一航路分の移動を可能とする技術である。\n緊急事態があれば即座に現場に急行することが可能となる。\n馬を保有する必要が無いのは前述の通り。\n", "expanded" true, "part_type" "part" }, { "title" "馬術", "children" [ { "title" "馬と心を通わせる", "description" "テレパシーというわけではなく、馬との信頼関係を築く練習。\n背筋を伸ばし、力を抜いて余裕を持つことで、馬に不安を与えないように心がける。", "part_type" "part" }, { "title" "乗り降り練習", "description" "まず馬に乗るための練習。馬の左側から鐙に片足を掛けて跨がる方法から、飛び乗りまで練習する。\n折り方は乗り方を逆順で行う。", "part_type" "part" }, { "title" "騎乗姿勢", "description" "鞍の相性知り、跨がり方を覚え、正しい姿勢で騎乗するための訓練。\n速さに応じて姿勢を変える必要があるので注意。", "part_type" "part" }, { "title" "歩法の習得", "description" "歩法とは馬術における、馬の歩き方、走り方のことである。\n常歩、速歩、駈歩、襲歩が基本歩法とされ、それぞれに訓練を行う。", "part_type" "part" }, { "title" "常歩", "description" "なみあし。歩きの状態。常に二本ないし三本の肢が地面について体重を支えている状態。\n正しい姿勢で発進や停止、曲がり方なども覚えよう。", "part_type" "part" }, { "title" "速歩", "description" "はやあし。二本の肢をペアで着地、離地する走り方で、速度は常歩の二倍程度。\n強く上下に揺れるため、動きに合わせて鐙に立つ、鞍に座るを繰り返して衝撃を軽減したりする。", "part_type" "part" }, { "title" "駈歩", "description" "かけあし。速度は速歩のおよそ1.7倍ぐらいか。\n三肢で接地しているタイミングと、四肢が地面を離れているタイミングがある。\nパカラッパカラッといった感じか。\nゆったりと前後に揺れる。", "part_type" "part" }, { "title" "襲歩", "description" "しゅうほ。全速力の走り。後肢と前肢の着地点をなるべく離し、脊椎のバネを利用して歩幅を伸ばし疾走する。\n速度は駈歩の三倍にも達する。", "expanded" true, "part_type" "part" } ], "expanded" true, "part_type" "group" }, { "title" "長距離移動訓練", "children" [ { "title" "長距離移動計画", "description" "連休のお父さんには必須の計画能力。\n地図を広げ、目的地に辿り着くルートを導き、適切な時間に適切な道を進む計画を立てることが重要。\n", "part_type" "part" }, { "title" "地図を読む", "description" "道路地図を読み解く力。これがなければそもそも長距離移動は諦めるべきだろう。\nルートを検索するだけでなく、休憩の予定も立てよう。", "part_type" "part" }, { "title" "越境の準備", "description" "移動に於いて国を越えることもあるだろう。国が変わればルールも変わる。\n各国のルールに従い、越境できる様、事前の予習と準備をしよう。", "expanded" true, "part_type" "part" }, { "title" "休憩・補給", "description" "事前に予定を立て、所定の場所で人と馬の休息と補給を行う。\n日を跨ぐのであれば馬小屋のある宿の確保も忘れてはならない。", "part_type" "part" }, { "title" "馬と野営", "description" "やむなく野営することもあるだろう。\n野営をするのであれば、馬をきちんと繋いでおくこと。\nもちろん、世話と手入れを忘れてはいけない。", "part_type" "part" } ], "expanded" true, "part_type" "group" } ], "expanded" false, "part_type" "group" }, { "title" "受付(技術)", "part_type" "group", "children" [ { "title" "概要(受付)", "description" "自身または自身の所属組織の業務を円滑に進めるため、受付窓口を設置することで自国民と共同で行動を実施するための技術。\n自分たちの意思表示(行動)に対する自国民の反応を伺いながら行動をすることができる。共同作業による連帯感の芽生えにもそれなりに期待ができる。", "part_type" "part", "expanded" true }, { "title" "使用条件(受付)", "description" "受付場所や人員を確保できる一定以上の財力、国民とともに行動ができる人望を備えた人物でなければ、[[受付(技術)]]を十分に活用することはできない。皆と一緒に行動することが、受付(技術)の効果を最大限発揮させるからである。", "part_type" "part", "expanded" true }, { "title" "受付方法の制定", "part_type" "group", "children" [ { "title" "受付場所を構える", "description" "用のある人が訪れるための受付場所を構える。ある程度の規模の機関であれば応接室・会議室、個人宅であれば応接間など。部外者に話が漏れ聞こえない隔離された空間があるのが望ましい。", "part_type" "part", "expanded" true }, { "title" "連絡方法の確立", "description" "受付に訪れた人が空振りにならないよう、受付をする者への連絡方法の確立が必要である。\n決まった場所に決まった時間内に訪れれば対応できる、手紙などによる事前連絡(アポ取り)が必要、など。", "part_type" "part", "expanded" true }, { "title" "応対要員の確保", "description" "訪れた人に応対するための人員を確保する。1人が1日に応対できる人数は決まっている。休憩などで場を外すことを考えると、交代要員も必要となるだろう。\n個人業務などで必然的に応対要員が1人しかいない場合にも、自身の心身に問題がない範疇で応対可能時間を設定する必要がある。\n", "part_type" "part", "expanded" true }, { "title" "受付方法を周知する", "description" "自身あるいは自組織がどのような形で受付体勢を設けているか、受け付けたい相手に伝わるように周知しなければ意味がない。\n口コミ、名刺交換、チラシの配布、広告など、目的や規模、予算などに応じた手段で周知を行う。", "part_type" "part", "expanded" true } ], "expanded" true }, { "title" "信頼を得る", "part_type" "group", "children" [ { "title" "地道な活動", "description" "いきなりやってきて「さあ一緒にやりましょう」と言っても、周囲の目は冷ややかである。少しずつ少しずつ、周囲の人々と打ち解けることが肝要だ。", "part_type" "part" }, { "title" "知り合いを増やす", "description" "受付活動を自分たちだけの力で行おうとしても限界はある。知り合った人から人へと何かの機会に自分たちの存在が伝わり、仲介のもとで知り合う。誰だって、知らない人よりも友人を手伝いたいものだ。", "part_type" "part" }, { "title" "困りごと解決のお手伝い", "description" "自分たちがやりたいことだけを押し付けても、周りの人々は動かない。ゴミ掃除でも、迷子探しでも、自分たちが手伝うことで解決する困りごとをちょっとずつ解決することで、皆が過ごしやすい環境を作る。そうした環境は、やがて自分たちが困ったときの支えになるものだ。情けは人のためならず。", "part_type" "part" } ], "expanded" true }, { "title" "国民との共同実施", "part_type" "group", "children" [ { "title" "連帯感の芽生え", "description" "一緒に行動をすることで、「単なる知り合い」から「一緒にXXした人」へと少しだけランクアップする。困難な作業であるほど、その達成感は大きい。大きな達成感あるいは失敗の経験を長きに渡って共有した相手を、「仲間」ともいう。", "part_type" "part" }, { "title" "異なる視点の獲得", "description" "同じ作業でも、作業者が違えば感じ方は変わる。1つの問題に取り組む時も、様々な所属、立場の人々と共に行動することで、自分とは違った目線で物事を見ることが出来る。\nそれは時に、1人では気付き得なかった別の問題の発見にもつながる。", "part_type" "part", "expanded" true }, { "title" "効果の向上", "description" "多くの人々との共同作業は、単純な人数比による効果増だけではない成果をもたらす場合がある。\n指揮人員の確保による効率化、それぞれの長所を活かしたシナジーの獲得、ノウハウの蓄積による手順整備、人員増加による広告効果など、得られる成果は多彩である。\n", "part_type" "part" } ], "expanded" true } ], "expanded" false }, { "title" "刀投げ", "part_type" "group", "children" [ { "title" "目指せ一発必中", "description" "自らの装備する刀剣類を相手に向かって投げる技術。白兵距離より少し離れた相手にも攻撃することが出来る。ブーメランのように投げた後戻ってくるわけではないので、基本的には1戦闘に1回しか使えない。", "part_type" "part", "expanded" true }, { "title" "年単位での訓練", "description" "刀を投げるだけなので取得条件は特にないが、投げられることと相手に当てられることは別問題である。\n投げるからには相手に当てなければ意味がない。自分の剣術に組み込み実戦レベルまで鍛えるには、年単位の期間が必要となる。", "part_type" "part", "expanded" true }, { "title" "投げて当てる訓練", "part_type" "group", "children" [ { "title" "静止目標に当てる", "description" "動かない的めがけて剣を投げ、当てる訓練。主に2種類、剣を回転させずに突き刺すように投げるやり方と、縦に回転させて刃が当たるように投げるやり方がある。\n後者の場合、相手に当たる時に(柄ではなく)刃が当たるためには何回転させれば良いかを身体に叩き込む必要がある。", "part_type" "part" }, { "title" "様々な姿勢から投げる訓練", "description" "敵と相対している時に馬鹿正直に振りかぶって投げたのでは、敵も避ける。避けさせることが目的ならそれでも良いが、当てようとするならばどのような姿勢からでも投げられるよう訓練あるのみだ。", "part_type" "part" }, { "title" "動いている相手を狙う", "description" "実戦で止まり続けてくれる敵はいない。相手との間合いを計りつつ、ここぞというタイミングで当てるための訓練。\n相手の足捌きや目線、位置関係などから、相手の次の動きを予測して投げる。", "part_type" "part", "expanded" true } ], "expanded" true }, { "title" "刀投げの有効活用術", "part_type" "group", "children" [ { "title" "意表を突く", "description" "所見の相手の場合、唯一の武器を投げて攻撃してくるとは中々予想できないもの。次の一手を読もうとする相手の意表を突き、その後畳み掛ける。\n予備の武器を持っていない場合は、体術で勝負を決めることになるので鍛錬を怠らないこと。", "part_type" "part" }, { "title" "行動を制限する", "description" "不意に投擲による攻撃を受けた場合、相手の行動は主に2通り。受けるか、避けるかだ。避ける場合、相手が避ける方向は自分の投げ方である程度コントロールできる。\n罠に追い込むなり、膠着状態を打破して味方と連携するなり、戦いの主導権を握る一手として要所で使おう。", "part_type" "part" }, { "title" "武器がなくなったと思わせる", "description" "刀を投げた後は手元にもう武器がない、そう相手が思ってくれたらしめたもの。サブウエポンで虚を突くことも覚えておこう。\n破れかぶれの博打に出たが失敗した、という表情の演技が出来るとさらに信憑性が高まるぞ。\n", "part_type" "part" } ], "expanded" true }, { "title" "刀の回収", "description" "一品物の刀を紛失してしまっては試合に勝って勝負に負けた、となりかねない。また、敵の中にはこちらの投げた刀を活用してくる輩もいるかもしれない。投げた後の刀の位置取りにも気をつけよう。", "part_type" "part" } ], "expanded" false }, { "title" "初級信仰呪文(法の守)", "part_type" "group", "children" [ { "title" "法の神様の力を借りる", "description" "法の神を信仰している者が扱う呪文。他の信仰呪文と同じく、信仰している神の力を少しだけ借りる形で様々な効果を発揮する。\n法の守の場合は盾、鉄塊、結界、癒しの4種類。ただし法の神様の力が及ぶ地域でなければ使えない。", "part_type" "part", "expanded" true }, { "title" "法を学ぶ修練", "description" "法の神の信徒として信仰篤く、法の神信仰の教義を尊び、各国の法律についての理解が深く、善くこれを守る者のみ扱うことが出来る。\n法の神信仰に入信して後、少なくとも数年の修練が必要とされている。\n", "part_type" "part", "expanded" true }, { "title" "使用回数に限りあり", "description" "初級信仰呪文のため、1日に1回だけいずれかの呪文を使うことが出来る。それ以上の回数を使用するためには、中級以降の呪文修得にむけたさらなる修練が必要だ。", "part_type" "part", "expanded" true }, { "title" "法の盾", "part_type" "group", "children" [ { "title" "盾の出現", "description" "呪文により盾を出現させ、対象の防御力を高める。出現場所はある程度コントロール可能。初級であり、過信は禁物。", "part_type" "part", "expanded" true }, { "title" "サポート用盾", "description" "初級呪文であり効果もそれほど長くは続かないが、使い所によっては非常に有効。純粋に攻撃を受け止めるバリアとしてではなく、味方への攻撃を少し逸らすなど、文字通り盾のようにサポートとして使うのが良いだろう。", "part_type" "part", "expanded" true } ], "expanded" true }, { "title" "法の鉄塊", "part_type" "group", "children" [ { "title" "白兵能力向上", "description" "1戦闘の間、対象1人の白兵距離戦闘に補正を与える初級呪文。武器や肉体を強化して、より強固にするようだ。防御力は上がらないらしいので注意しよう。", "part_type" "part", "expanded" true }, { "title" "最後のひと押し", "description" "初級呪文の効果はたかが知れているかも知れないが、使い所によっては有用となる。例えば味方が敵と切り結んでいる時、インパクトの直前に発動した法の鉄塊は敵の想定以上の威力を乗せた一撃となる。\n味方との連携によっては、最後のひと押しになる可能性も秘めているのだ。", "part_type" "part" } ], "expanded" true }, { "title" "法の結界", "part_type" "group", "children" [ { "title" "破邪結界構築", "description" "初級呪文で、小さな村程度の広さを3時間の間保護し、邪悪な存在を立ち入れなくすることができる結界を張る。", "part_type" "part", "expanded" true }, { "title" "時間を稼ぐ", "description" "3時間の間だけとはいえ、小さな村規模を守り続けられる結界の存在は大きい。3時間あれば、救援が来るまでの時間をそれなりに稼ぐことも出来るだろう。", "part_type" "part", "expanded" true }, { "title" "作戦に組み込む", "description" "攻めている敵からすれば、結界が保つのは3時間だけとはわからない。そのため術者である自分を囮にした作戦を練ることもできるし、結界を用いた防衛線を構築することも出来る。双方の戦力と布陣、周囲の状況に応じて作戦の一齣として用いるのが良いだろう。\n", "part_type" "part" } ], "expanded" true }, { "title" "法の癒し", "part_type" "group", "children" [ { "title" "軽傷治癒", "description" "対象者の怪我を治療することが出来る呪文。ただし、初級呪文のため軽傷程度しか完治させることはできない。", "part_type" "part", "expanded" true }, { "title" "初級の癒しでも出来ること", "description" "軽傷、つまり全治30日程度までの怪我しか治すことのできない呪文だが、治療の手立てが全く無いよりは余程良い。治療具が無い状態でも切り傷や打撲、捻挫などを治療できるため、化膿や無理に動かすことによる症状の悪化を防ぐことも出来る。重傷者にも、止血による時間稼ぎくらいはできる。無いものを嘆くよりも、出来る手立ては尽くすべきだ。", "part_type" "part" } ], "expanded" true } ], "expanded" false }, { "title" "剛力", "part_type" "group", "children" [], "expanded" true }, { "title" "計略", "part_type" "group", "children" [], "expanded" true }, { "title" "[[すごい灯りの魔法]]", "part_type" "group", "children" [], "expanded" true }, { "title" "不敵に嗤う口元", "part_type" "group", "children" [] } ], "expanded" true, "part_type" "group" }, { "title" "装備しているもの(比野青狸)", "children" [ { "title" "でっかいウエストポーチ", "children" [ { "title" "見た目と使いみち", "part_type" "group", "children" [ { "title" "色と形へのこだわり", "description" "雑多なアイテム類を入れてあるウエストポーチ。部品にはしていない程度の常用品も色々入っている。真っ白の半月型で、腰回りに付けていることが多い。色と形は青狸本人のこだわりによる。\nベルト部分には権威のメイスとドッカンボー用の取付具も付いている。たまにポケットと呼んでしまうが、服と一体化はしていないのでウエストポーチである。", "expanded" true, "part_type" "part" } ], "expanded" false }, { "title" "ピドポーション", "children" [ { "title" "悩める男女の味方", "description" "服用した者の性別を逆転させるアイテム。悩める男女の味方。服用することを俗に「ピドる」と言った。ACEには効果がないらしい・・・?1回使い切りで、複数回は使えない。", "expanded" true, "part_type" "part" }, { "title" "どうやって手に入れたか", "description" "ピドポーションはアイドレスのイベントのリザルトとしての入手の他、プレイヤー用のアイテムショップでマイルを支払い購入することができた。PC以外に所有者のいない希少品である。", "part_type" "part", "expanded" true }, { "title" "性別逆転", "description" "服用すると生物学的な意味での性別が逆転する。1回の使用で性別逆転できるのは1人まで。10~60分後に変化するらしい。", "part_type" "part" }, { "title" "永続効果", "description" "ピドポーションの性別逆転効果は永続する。永続するがゆえに服用の際には本当に逆転させてしまってよいのか熟考すべきであるし、逆転させた後のことまできちんと考えてから服用すべきである。", "part_type" "part" } ], "expanded" false, "part_type" "group" }, { "title" "キャンディポーション", "children" [ { "title" "青と赤のキャンディ", "description" "飲むと10歳年齢が変化する魔法の薬。若返るか、年をとるかはランダムである。1回使い切りで、複数回は使えない。", "expanded" true, "part_type" "part" }, { "title" "入手経路", "description" "キャンディポーションはアイドレスのイベントのリザルトとして拾得することができた。言い換えれば、現在PCが保有している分以外には基本的には入手ができない希少品である。", "expanded" true, "part_type" "part" }, { "title" "年齢変化", "description" "服用すると10歳年齢を変化させることが出来る。1回の使用で変化できるのは1人まで。20歳が10歳に、10歳が20歳に変化するのは大きな変化だろうが、40歳が50歳に変化しても外見上は大きな変化とは言い難い。年齢が増えるか減るかはランダムなので、狙った効果を出すのは難しい。", "expanded" true, "part_type" "part" }, { "title" "時間制限", "description" "1回の使用につき、効果は24時間持続する。制限時間が存在するため、常に変化した状態を保つことはできない。", "part_type" "part" } ], "expanded" false, "part_type" "group" }, { "title" "ペンシルミサイル", "part_type" "group", "children" [], "expanded" true }, { "title" "アルカランドのイアリング", "part_type" "group", "children" [ { "title" "投げると爆発", "description" "相手目掛けて投げると爆発する。威力はそれほど高くない。いいわね!いくわよ!とは言わなくても良いらしい。", "part_type" "part" }, { "title" "びっくりさせる", "description" "威力は無いためダメージは少ないが、びっくりさせることは出来る。目くらましや退却時などに効果的に使おう。", "part_type" "part" } ], "expanded" false } ], "expanded" true, "part_type" "group" }, { "title" "権威のメイス", "children" [ { "title" "メイス", "children" [ { "title" "メイスとは", "description" "単体棍棒から発達した武器の一種で、重量のある柄頭と柄の二つの部位からなる。殴打武器の代表的な存在。柄頭は目的に応じて球形、玉ねぎ型、フランジ型、円柱型など様々な種類が存在する。", "part_type" "part", "expanded" true }, { "title" "振り回し", "description" "柄頭の比重が大きいメイスは、勢いをつけて振るだけでそれなりの威力の鈍器となる。威力は柄頭の形状や材質に左右される。", "expanded" true, "part_type" "part" }, { "title" "片手持ち武器", "description" "片手で持てる武器。両手持ち武器に比べ利き腕以外が自由に使える、重量が軽いため取り回しやすいなどの利点がある。反面、威力は両手持ちに比べ劣る傾向があるので一長一短である。", "part_type" "part" }, { "title" "鈍器", "description" "殴打などによる衝撃を対象に伝えることで攻撃する武器。刀などのように斬って出血させることはほとんどできないが、血を流さないため聖職者の護身武器などにも用いられる。鎧などを着込んだ相手にも有効である。", "part_type" "part" } ], "expanded" false, "part_type" "group" }, { "title" "お笑いアイテムなのかな?", "part_type" "group", "children" [ { "title" "権威のメイスとはなんぞや", "description" "法を司る者にとっての権威の象徴たるメイス。権杖などのように、権威ある者が祭礼の際に用いた道具自体が権威の象徴となったものと思われる。\n片手持ちで、柄頭と柄の2つの部位からなる。叩くとピコッと甲高い音がするが、殺傷力は全く無い。", "part_type" "part", "expanded" true }, { "title" "下賜されたものの……", "description" "法の司の中でも、特に宰相に認められたもののみに下賜される。プレイヤーの中で最初に入手したのは青狸だが、見た目がピコピコハンマーだということを入手して初めて皆知った。\n見た目の強烈なインパクトからシリアス度が急激に低下するため、法の司の職務と相性が悪く、中々次代の担い手が現れない。", "part_type" "part", "expanded" true }, { "title" "どうみてもピコハン", "description" "赤く蛇腹状の柄頭、棒状で縞々の柄。どうみてもピコピコハンマーである。権威のメイスといいながら、装備者の権威が揺らぎかねないあたりが法の神様の遊び心を感じさせる(かも)。\n権威は道具に頼らず自らの行為で身につけなさいという教訓だと思おう。見た目からして殺傷力がないので、警戒心を一段階下げる効果はあるかもしれない。\n", "part_type" "part" }, { "title" "叩いてもあまり痛くない", "description" "叩くと柄頭から空気の抜けるようなピコッという音がする。音がするだけで、殺傷能力はない。もちろん怪力無双のムキムキマンが本気で叩けば痛いだろうが、蛇腹状の柄頭が衝撃をそれなりに吸収するのでお子様が間違って振り回した場合もご安心である。\nハリセンの代わりにツッコミにも使える代物。", "part_type" "part" }, { "title" "神聖属性持ちの権威のメイス", "description" "主に神様の加護を受けたマジックアイテムに付与される属性。効果は神様の権能によって様々。敬虔な信徒の信仰の対価として効果を発揮する場合が多い。\nこれがあるということは紛れもなく法の神様ゆかりの品であるとわかってしまった。神聖なピコピコハンマーという字面がもうすごい。", "part_type" "part", "expanded" true } ], "expanded" false }, { "title" "正気に戻す特殊能力", "children" [ { "title" "正気への戻し方と補足", "description" "権威のメイスで叩かれ説教を受けた人物は正気に戻る。この効果はあらゆる魔法、呪い、科学的効果に優先して発動する。", "part_type" "part", "expanded" true }, { "title" "異常を察知", "description" "権威のメイスで正気に戻す対象はあほな事を言い出した人物、つまり普段と明らかに様子が異なり、おかしい人物である。いひひ、きひひ笑いや暴走などの明らかな予兆がある場合の他、真顔で頭おかしいことを言い始める輩もたまにいるので注意が必要である。\n", "part_type" "part" }, { "title" "ぶっ叩いてお説教", "description" "異常な人物に対しては遠慮なくぶっ叩くこと。普段の貴方ならそんなことしないでしょうが!という気持ちを込めてぶっ叩きお説教する。\n遠慮した末に惨事を招いたのでは後悔もしきれない。なお、ぶっ叩く相手が自分より強い場合はこちらも(状況が許せば)白兵戦の強い人に手伝ってもらうべきである。ぶっ叩きに失敗した青狸が毎度死にかけていることを忘れてはいけない。", "expanded" true, "part_type" "part" }, { "title" "数々の実績", "description" "権威のメイスが正気に戻してきた人々の数は片手では収まりきらない。描写はギャグだが、それなりに世界の危機も救ってきた大事な相棒である。", "part_type" "part" } ], "expanded" false, "part_type" "group" } ], "expanded" false, "part_type" "group" }, { "title" "ドッカンボー", "children" [ { "title" "武器として使う", "part_type" "group", "children" [ { "title" "棍棒", "description" "最も原始的な武器の一つ。適当な長さの棒から専用に作られた特殊素材によるものまで、種類は様々。主に柄を握り殴打することで攻撃する鈍器の一種である。刃がないため、聖職者が用いる場合もある。", "part_type" "part" }, { "title" "両手持ち武器", "description" "両手持ちの武器。片手持ち武器よりも取り回しは悪いが、両手で持つ分体重をのせた打撃を放つことが出来る。概ね、両手持ち武器のほうが重量がある。", "part_type" "part", "expanded" true }, { "title" "モザイクが掛かっている", "description" "どういう意味があるんですか神様ーッ\nともあれ、何故か現実空間でもモザイクがかかっていて形状が外見上わからない。長さや太さもわからない。別に18歳以上なら見られるというわけでもない。\n棍棒として白兵戦に用いる場合、武器の間合いがわからないので結構脅威である。普段は袋か何かで覆っておいたほうが問題は少ないだろう。\n", "expanded" true, "part_type" "part" }, { "title" "叩くと爆発する", "description" "白兵戦に用いることができ、叩くと何故か爆発する。モザイクと相まって、相手にとっては正面から打ち合うのが非常にやり辛い武器だ。", "part_type" "part", "expanded" true }, { "title" "爆発退場", "description" "ドッカンボーで叩いて爆発しても、叩いた相手は死なずにシーンから退場する。バイバイキーン。ただしボス敵には効果がないらしい。\n殺したくはない雑魚をまとめて退場させるのに便利かもしれない。\n", "part_type" "part", "expanded" true } ], "expanded" false }, { "title" "ギャグなのかな?", "part_type" "group", "children" [ { "title" "これがドッカンボーだ!", "description" "モザイクのかかった棒で、叩くと何故か爆発する。長さはモザイクのためよく見えないが、1mは無さそうだ。\n権威のメイスといい、見た目がどうみてもギャグなのは法の神様の趣味なのだろうか。", "expanded" true, "part_type" "part" }, { "title" "手に入れてびっくり", "description" "権威のメイスを保有する者のうち、宰相が認めたもののみドッカンボーの保有を許される。モザイク掛かった謎の棒を欲しがる人がいるのだろうか。青狸以外に。\n青狸「もらうまでこんな姿だとは知りませんでした まさしくオーマイゴッドというやつですね(爆発)」", "part_type" "part", "expanded" true } ], "expanded" false }, { "title" "索敵能力", "part_type" "group", "children" [ { "title" "真の敵の発見", "description" "ドッカンボーはかつてエイプリルフールイベント(番長武神伝小宇宙G)において地下から湧き出す敵を探知した。\n本当の危機が迫っている時、それを示す力がモザイクの内側に秘められている・・・のかもしれない。\n", "part_type" "part", "expanded" true } ], "expanded" false } ], "expanded" false, "part_type" "group" }, { "title" "[[法の執行者の紋章]]", "children" [ { "title" "大法院から贈られた指輪", "description" "大きな紋章の付いた指輪。大法院における臨時裁定に参加した法の司に贈られたもので、PCが保有しているマジックアイテムである。指輪なので、両手の指のどれか1本に1つしか付けられない。", "expanded" true, "part_type" "part" }, { "title" "国民からの尊敬", "description" "着用していると、国民から尊敬の目で見られる。ただし、これは「大法院」という組織に所属していること、各種裁定作業に真摯に取り組んだ姿勢、法の司として正しく法を遵守しようとするあり方に対しての尊敬である。着用者本人が同様の尊敬を受けるためには、当人の振る舞いの清廉さが求められる。", "part_type" "part" }, { "title" "法執行時の判定修正", "description" "この指輪を法執行時に用いることで、判定に修正が得られる。つまり、大法院所属であることの身分保障の役割を果たし、法執行をスムーズに実施するために用いられるのだ。\nもちろん大法院の権威をかさに着て横暴を働くような者に対しては、必ず裁きの時が訪れるだろう。", "part_type" "part" }, { "title" "遵守の証", "description" "大法院による臨時裁定は、作業者の招集から量刑判断に至るまでプレイヤーたちによって行われた。彼ら法の司にとって法の遵守は絶対であり、不正の看過はあってはならないこととされる。彼らの不正は必ず吏族が見つけ出す。彼らの不平等には必ず護民官が異議を唱える。彼らは他機関の能力と気質を信じるが故に己の職責を全うすることを誓い、長い戦いに身を投じた。この指輪は彼らが最後まで法を遵守した証であり、彼らの誇りである。", "expanded" true, "part_type" "part" } ], "expanded" false, "part_type" "group" }, { "title" "真珠の指輪D", "part_type" "group", "children" [ { "title" "形状:指輪", "part_type" "group", "children" [ { "title" "指輪とは", "description" "主に、手の指にはめる、環状の装飾品である。稀に足の指にはめることもある。\n材質は金属が使われることが多く、装飾として宝石を付けることが多い。\n物により、翡翠や鼈甲などの宝石もしくはその類似のものをそのまま削って磨き上げた指輪や、木製の物も存在する。", "part_type" "part" }, { "title" "はめる指による意味", "description" "指輪は古来より、はめる指により特定の意味を付与される。\n最もポピュラーなものは結婚指輪の「左手の薬指」であろう。国によっては右手の場所もあるが、薬指は「聖なる誓い」を意味する。\nとはいえ、結婚指輪以外で「意味に合わせて指輪をはめる場所を変える人」は稀である。", "part_type" "part" }, { "title" "装備個所:指", "description" "右手と左手、10本の指のどれかにはめる。足の指も含めれば20本だが、足にはめることはほぼない。\n最大10本指輪を付けることが可能だが、指先の扱いの利便性やデザイン、与える印象等の問題から、大抵は片手につき一つ、程度になるだろう。\n以上から、指輪は片手に一つ、両手で合わせて二つまでを装備制限とする。", "part_type" "part" } ], "expanded" true }, { "title" "迷宮の宝物", "part_type" "group", "children" [ { "title" "迷宮で発見された", "description" "このアイテムは過去に通過した迷宮にて発見された。\n様々な種類の品があるが、総じて特殊な力を宿しており、改めて手に入れる手段は迷宮に潜る以外は存在しない。\n迷宮そのものも危険なため、現存する以外のものを手に入れるのはほぼ不可能である。", "part_type" "part" } ], "expanded" true }, { "title" "真珠の装飾", "part_type" "group", "children" [ { "title" "真珠とは?", "description" "真珠とは、貝の体内で生成される宝石である。生体鉱物とも呼ばれる。\n本来、ある種の貝の体内に異物が侵入した際に作られるもののため、天然物は希少価値が高かったが、近年では養殖方法が確立したため、価値は(過去と比べて)下がっている。\n宝石ではあるが主張しすぎないため、装飾品としてあらゆる場面で使えるが、汗などに弱い点に注意。\n\n石言葉は「健康・富・長寿・清潔・素直」など。", "part_type" "part", "expanded" true }, { "title" "真珠の効果", "description" "古来より真珠には(真偽はともかくとして)薬効があるとされ、宝石としてではなく薬として珍重されてきた歴史がある。\nそのためか、この指輪にもさまざまな効果がある", "part_type" "part", "expanded" true } ], "expanded" true }, { "title" "真珠の指輪Dの特殊効果", "part_type" "group", "children" [ { "title" "対魔抵抗", "description" "魔の物に対する抵抗力がある。\n真珠は古来より厄除けの宝石とされ、様々な言い伝えがある。\n迷信のようなものではあるが、この指輪には本当にその力が備わっている。", "part_type" "part", "expanded" true }, { "title" "対毒抵抗", "description" "毒に対する抵抗力を与える。\n真珠は解毒作用があるとして、粉末状にして薬として服用されていた歴史があるとされる。\nそのためか、この指輪には持つ者に毒への抵抗力を与える。\n", "part_type" "part" }, { "title" "対石抵抗", "description" "持ち主に、石化に対する抵抗力を与える。\nこの能力だけ由来は定かではないが、いくつかのゲームで「真珠、またはそれを意味するアイテムやキャラクター」が、石化したものを回復させるカギになることがある。\nそれが由来かどうかはわからないが、この指輪にはその効果が備わっている。", "part_type" "part" } ], "expanded" true } ], "expanded" false }, { "title" "かまどの指輪", "children" [ { "title" "2人で選んだ指輪", "description" "かまどの指輪は比野青狸、比野火焔の2名のみが保有しているオーダーメイドの指輪である。指輪はダイヤのほか、黄金の翼の意匠が施されている。\nかまどは古くから家の中心とされることが多く、かまどの女神は人に知恵を授けた存在として特別な意味を持っているようだ。", "part_type" "part", "expanded" true }, { "title" "結婚指輪", "description" "婚姻関係にある男女が主にペアで身につける指輪。永遠に途切れることのない夫婦の愛情の象徴であり、付けているとお互いの存在をより強く意識できる。", "part_type" "part" }, { "title" "指輪の思い出", "description" "かまどの指輪はかつてキノウツン藩国が管理番長に支配をされていた頃に青狸・火焔の2人で手に入れたもの。国情が安定しない中で行われた結婚式だったが、とても思い出深い。この幸せを一生、忘れることはないだろう。", "expanded" true, "part_type" "part" }, { "title" "かまどの指輪の特殊能力", "part_type" "group", "children" [ { "title" "相手を守る", "description" "所有者で女性は命と引き換えに相手を守ることが出来る特殊能力をこの指輪は秘めている。もちろん、使うつもりは毛頭ない。火焔に使わせるくらいなら僕がピドポーション飲んで使うわと青狸は真面目に思っている。", "part_type" "part", "expanded" true } ], "expanded" false } ], "expanded" false, "part_type" "group" }, { "title" "回転ベルト", "part_type" "group", "children" [ { "title" "形状:ベルト", "part_type" "group", "children" [ { "title" "ベルトとは", "description" "ベルトとは、衣服の一部として使われる「平たい形状で細長い布や革でできた帯」のことをさす。帯革、バンドとも呼ばれる。\nほぼすべてのベルトが、専用の固定具(バックル等)と一体化したつくりになっており、締める強さや長さをある程度任意に調節することが可能となっている。\n\n使用法としては、腰に巻いて服のずれを防いだりズボンを固定させたりするものとして使われる。\nそのため、大体の場合、ズボンにはベルトを通すベルトループが設けられていることが多い。\n\nまた、それとは別に、変身ヒーローの変身用アイテムとしてモチーフにされることもあり、そういった意味で呼ばれる「ベルト」も存在する。", "part_type" "part" }, { "title" "装備個所:腰", "description" "腰に巻く形で装備する。\n形状はいわゆるチャンピオンベルトのようなごついものから、紐のように細いものまで様々である。\n数本束ねて使うようなベルト、は機能上存在せず、サスペンダーなども含めたベルトも存在はするが、通常、腰に一つだけ装備するものとされる。", "part_type" "part" }, { "title" "バックル", "description" "ベルトを構成する要素として重要なものに、バックルがある。\n通常のベルトであれば留め具として。チャンピオンベルト等の「象徴」としてのベルトであれば、その意味を表現するため。\nそして、変身ヒーローのベルトにおいては、バックルに仕込まれた機能が最も重要とされる。\n装飾や形状で個性を出すこともできるため、ベルト本体よりも凝った作りのものが数多く存在する。", "part_type" "part" } ], "expanded" false }, { "title" "機能の詰まったバックル", "part_type" "group", "children" [ { "title" "光る!!回る!!", "description" "回転ベルト、の名前の通り、バックルの装飾が回転するギミックがある。\nその際には勿論、かっこよく光る。回転ギミックと光るギミックは、切っても切れない、必須と言っていいギミックなのだ。", "part_type" "part" }, { "title" "カッコいいSE", "description" "機能発動時、変身時などにカッコいいSEや変身音声が流れる機能。\n変身しない人は、エネルギーチャージ時等にカッコいい音楽が流れたりする。\n音自体に効果はないが、カッコいいSEは場が盛り上がり、所有者の気力を上げてくれるため思いもよらず役立つときもある。", "part_type" "part" }, { "title" "回転をエネルギーに変換", "description" "ベルト内部の装飾が回転することで、その回転をエネルギーに変換する機能。\n激しく回転する際に生み出されるエネルギーは、所有者に勇気と気力を与えるのだ。\n\nなお、何に反応して回転するかは様々だが、主な要素として「風を受けて」「闘志に反応して」「太陽のエネルギーを受けて」等がある。\n", "part_type" "part" }, { "title" "エネルギーを集中させる", "description" "バックルの装飾が回転することで生まれるエネルギーを、集中させる機能が備わっている。\n低物理ならば魔力や気力、闘志等と言い換えることが出来る。高物理ならそのままエネルギーでも、それっぽい名前でもよい。\n集中させることで、攻撃や防御に転用させやすくする効果がある。", "part_type" "part" }, { "title" "対魔法コート搭載", "description" "この回転ベルトには、対魔法用の特殊コートが搭載されている。\n回転をエネルギーに変換した際に発生する余剰エネルギーを蓄積することで発動させることができ、回転させ続けることでエネルギーを回し続けることも可能。\n但し、強力な魔法などは防ぎきれないので注意が必要である。", "part_type" "part" }, { "title" "淡く輝く", "description" "回転して光る以外にも全体が淡く輝く機能がある。\n対魔法コート発動時等によくみられるが、気力が限界を超えた際などにも淡く輝き、場面を盛り上げる効果がある。\n倒れた後、ベルトが淡く輝いて復活するパターンもある。\n要するに、ベルトに備わった特殊機能が発動している合図である。", "part_type" "part", "expanded" true } ], "expanded" false }, { "title" "根源力ショップ由来", "part_type" "group", "children" [ { "title" "根源力ショップ商品", "description" "根源力ショップで購入した商品のため、通常の手段で手に入れることは不可能。\n主に所有しているものは、PLの中でも根源力を稼ぐ機会に恵まれたPLのみとなる。\n新たに手に入れる可能性も低く、手に入れるには譲渡してもらうぐらいしか方法がない。", "part_type" "part" } ], "expanded" true } ], "expanded" false }, { "title" "[[風切のマント]]", "part_type" "group", "children" [] } ], "expanded" true, "part_type" "group" } ], "expanded" true, "part_type" "group" } ]
https://w.atwiki.jp/nanohass/pages/3274.html
―――汝は己が乗り越えねばならぬ壁の高さに怯え竦みし弱き者か?――― ―――それとも己が乗り越えねばならぬ壁の高さに怯えず立ち向かう強き者か?――― ―――さあ、汝の強さを見せてみよ!――― リリカルプロファイル 第二十六話 四層 はやて達の活躍により見事に第三層を突破した一同は順調に進み第四層の試練場へと辿り着くと、暫く滞在していた。 第四層…此処を突破すればいよいよ神の領域に辿り着く事が出来る… するとなのはの下にフェイトが駆け寄り話し始める、フェイトは次の試練は間違いなく自分達の番であると。 だがなのはの様態は未だに思わしくない為、ブラスターシステムを使用しないで欲しいと注意を促す。 するといつもの笑みを浮かべ快く了承なのは、しかしなのはの性格を知っているフェイトはその笑みに 深い溜息を吐くと二人の体が光に包まれ始め、試練が始まる印象を感じていた。 「やっぱり最後は私達か……」 「少し…緊張するね」 珍しく緊張をしている二人に対し、一同は激励を込めると少し解れたのか笑みを浮かべ、 二人は転送され、それを見守り無事を願う一同であった。 …フェイトが跳ばされた場所は金色に輝く空間で、辺りを見渡すと奥に続く下り道があり、 皆が話していたのと同じ造りに納得していながらも、道なりに進み広場へと赴く。 広場の中央には黒いウェーブがかかった長髪に黒いローブを纏った女性が後ろを向いて佇んでいる。 その姿に思わず息を飲むフェイト、其処には彼女が緊張する程の人物が立っていたのだ。 「まさか!何故アナタが!!」 「あら?どんな奴が相手なのかと思ったら、かつて私が作った“人形”じゃない」 そう言ってフェイトを“人形”扱いする人物、プレシア・テスタロッサその人である。 彼女はフェイトの生みの親で十年前のジュエルシード事件の張本人でもあり、 時の庭園の崩落の際、愛娘であるアリシアの遺体と共に虚数空間に飲み込まれたハズであった。 しかしプレシアは虚数空間の中を漂っていると、流浪の双神に拾われアリシアと共に此処で生活兼アルハザードへの研究をしていたところ、 神から一つの案が提示される。 その内容は今から転送される人物を倒せば、プレシアの念願でもあるアルハザードへの道を開いてくれるというものであった。 「だから…大人しく倒されなさい、操り糸が切れた“人形”のように…」 「アナタはまだ!そんな幻想を!!」 フェイトはプレシアに吐き捨てるかのように言葉を口にするが、さも当然のような口振りを見せるプレシア。 元々フェイトはアリシアの“代用品”として造られた存在、それが全てである。 使えなくなった“人形”はただ捨てられるだけ…しかし今回は“いらない人形”を捨てさえすれば 自分が欲しかった物が手に入る為、価値のある廃棄だと笑みを浮かべ語る。 「初めて私の役に立つのだからサッサと倒されて頂戴」 そう言って蔑むような目線を見せると、フェイトは怒りとも悲しみとも取れる表情を醸し出していた。 …プレシアは十年たった今でも一切変わってはいなかった、愛娘に対する愛情も…自分に対する憎しみも…アルハザードに対する縋るような想いさえも… だが自分は十年前とは違う…一緒に過ごしてきた仲間や友、そして自分を拠り所としてくれる二人… それら十年の経験を無碍にするようなプレシアの態度と言葉にフェイトはバルディッシュを起動させ強い眼差しで見つめる。 「残念ですが、もう私はアナタの“人形”ではありません、此方にも負けられない理由があるのです!」 「そう……やはり欠陥品は欠陥品のままね…」 そう言うと懐から一つの柄を取り出す、するとその柄の先から金色の細長い鞭が姿を現し、鞭からは稲光が走っていた。 ライトニングエッジ、魔力鞭で構成され剣にも変化する攻・防・縛の三種に対応した管理局時代から使っている愛用のデバイスである。 「だったら…実力でねじ伏せるしかないわね」 そう言うや否や魔力鞭を二回程床を叩き、魔力鞭をフェイトに向けうねりながら伸ばすと、 フェイトはハーケンモードに切り替え魔力刃にてプレシアの攻撃を防ぐ、 するとプレシアは大きく円を描く動作を行い、魔力鞭がうねりをあげバルディッシュごとフェイトを縛り付けた。 そしてプレシアは床にフェイトを叩き付け更には左右の柵、床を削るように振り回し遠心力が掛かったところで縛を外し上空へと吹き飛ばした。 しかしフェイトは空中で体勢を立て直し更に急降下、床ギリギリまで降りると這うようにプレシアの下へ向かう。 するとプレシアは迎撃の為にフォトンランサーを展開、槍の形をした無数の魔力弾が雨のようにフェイトに襲いかかる。 その中を縫うようにして迫るフェイト、そしてフォトンランサーの群を抜けるとソニックムーブにてプレシアの背後を捉え、一気に振り抜く。 しかし既にフェイトの動きを予測していたプレシアはフェイトの動きに合わせ左手をかざすとサンダースマッシャーを撃ち抜きフェイトを飲み込んだ。 だが跡地にはディフェンサーを展開させているフェイトの姿があった、飲み込まれる直前にバルディッシュがディフェンサーを展開させて事なきを得たのだ。 「やはり…十年も立てば“人形”でも力を付けるのね……」 そう一言呟くと魔力を高めフォトンランサーを撃ち出す、すると今度は上空に逃げ込みハーケンスラッシュをプレシアに向け撃ち出すが、 プレシアはサンダースマッシャーで迎撃すると今度は左手に環状魔法陣が展開され、 加速増幅されたサンダースマッシャー、プラズマスマッシャーを撃ち抜く。 プレシアのプラズマスマッシャーをソニックムーブで回避したフェイトは左手をかざし カートリッジを消費しトライデントスマッシャーを撃ち抜くが、ディフェンサーを展開され攻撃を防がれてしまう。 そしてフェイトの一撃により辺りは魔力の残滓が舞いプレシアの姿を隠していると、 床から突き抜けるように金色の魔力鞭がフェイト目掛けて伸び迫ってきており、それに気が付いたフェイトは縦横無尽に逃げ惑うが、 魔力鞭は徐々に距離を詰めバルディッシュの魔力刃に纏わりつくと一気に引き寄せられ、四方あらゆる場所に叩きつけられるフェイト、 このままでは危険だと感じたフェイトはハーケンモードからライオットブレードに切り替え、魔力鞭を切り裂き難を逃れる。 その様子を見たプレシアはこのままでは少しキツいと感じ魔力を更に高めると服装が変化し始める。 プレシアが着ていた黒いローブは黒いハイレグカットされた軽装に変わり足元は高いヒール、 両手には黒い皮の手袋が付けられており、長い髪はポニーテールとして纏められていた。 その姿はかつて管理局時代に活躍していた姿で、フェイトのソニックフォームを彷彿としていた。 「この大魔導師、プレシア・テスタロッサの実力を見るがいい」 そう呟くとソニックムーブにてフェイトの目の前まで近づき膝蹴りを腹部に打ち込み、くの字に曲げるとライトニングエッジを剣に変え一気に振り下ろす、 だがフェイトはブリッツアクションにて全身のスピードを高め、なんとかして攻撃を防ぐ。 しかしプレシアはライトニングエッジを鞭に変えると一瞬にしてフェイトを縛り上げ更に電撃を与えた。 「う…うぁぁぁああああああ!!!」 「そう言えば十年前も、こんな事したわね…懐かしいわ」 そう言って感傷に浸りながらフェイトにバインドを掛け魔力鞭の縛を解くと、何度も何度もフェイトの身を打つ。 フェイトの身に打ち込まれる度に声を上げ苦しむ姿を堪能したプレシアは上空へと移動すると 左手をかざし徐々に魔力が集い圧縮されていくと閃光のように輝き始めていた。 「墜ちなさい!フォトンバースト!!」 撃ち出されたフォトンバーストは真っ直ぐフェイトの元へ向かい飲み込むと一気に爆発、 辺りは閃光によってまばゆく光り、プレシアはその光景をじっと見つめるのであった。 場所は変わり、なのはは桜色に輝く空間へと転送され先に続く緩やかな下り階段を下りていた。 その中でなのははフェイトとの約束を思い返していた、それはブラスターシステムの使用を禁ずるものである。 なのはの体は万全とは言い難く魔力に至っては未だ回復の兆しを見せてはいない、その為の処置であった。 しかしこの先の試練でブラスターシステム無しで立ち向かえられるのかどうか不安もあった。 …もし現状の能力で不可能であれば、使わざるを終えんだろう…そう考えている内に広場にたどり着くなのは。 広場の中心には一人の男性が佇んでおり、年は自分と同じぐらいだろうという印象を受けていた。 そして男はなのはの存在に気が付き振り向くと、その瞳は鋭くなのはを見つめており、その目線に懐かしさを覚えていると男の口が動き出す。 「次の相手はお前か…」 「アナタは一体?」 「私か?私の名は不破士郎、御神流の後継者だ」 士郎の言葉に目を見開くなのは、御神流と言えば兄や姉が父に習っている剣術である。 するとなのはは士郎の目をじっくりと見る、そしてどうりで見覚えがあるハズだと感じていた。 何故ならあの目は道場で兄達に稽古をつけている時の父と同じ目であるからだ。 では今目の前にいるのは若かりし頃の父、士郎なのではないのか…なのはは動揺を隠せないでいた。 …だが実は彼は、なのはの知る士郎ではなく、“同一人物”で“別人”の士郎なのである。 彼はなのはの出身世界である地球の平行世界から来た人物で 一人で修行している中に神に誘われ、此処で鍛錬をしていたところになのはが姿を現したのである。 話は戻り、未だ動揺を隠せないでいるなのはを後目に、士郎は更に話を続ける。 「此処に来て様々な奴と戦ってきたが、女…しかも人間の女を相手にするとはな」 士郎は此処に来てから様々な相手をしてきた、頭が三つもある猛獣、蛇が髪の毛のように生えた巨大な目玉、金属で出来た巨人など その中で次の対戦相手が女である事に疑問を感じるも、もしかしたらかなりの実力者なのかもしれないとも考える士郎。 「では…そろそろ始めるか……」 そう言って腰に抱えている小太刀を引き抜き構えると、なのはもまたレイジングハートを起動させて構える。 そして対極に対峙する中で、なのはが最初に動き出しアクセルシューターで士郎を牽制しようとする、 だが士郎は手に持っている小太刀を振るい次々とアクセルシューターを切り裂き、更になのはに迫り右の小太刀を振り払う。 しかしなのははラウンドシールドで士郎の攻撃を防ぐと流石の士郎も驚く表情を見せる。 「ほぅ…そんな能力も持っているとはな」 そう言って不敵な笑みを浮かべると右手に力を込め一気に振り抜くとラウンドシールドが真っ二つに切り裂かれる。 その光景になのはは目を丸くする、何故ならば自分の防御魔法の中で最も強固なラウンドシールドがいとも簡単に切り裂かれたからである。 なのはの驚きを後目にに士郎は左の小太刀を振り下ろそうとした瞬間、なのははとっさに後方へと飛ぶが士郎もまたついて回り 士郎の斬撃をプロテクションにて防御していると、士郎が左に力を込めるのを察し、 左の一撃に合わせて士郎の右後方へと移動、すぐさま振り向きカートリッジを消費させディバインシューター六発を士郎に纏めて撃ち込む。 しかし士郎は迫ってくるディバインシューターに対し右の小太刀を逆手に持ち替え左回転にてディバインシューターを弾き飛ばす。 なのはは士郎の動きに驚く一方で士郎がなのはの下へ真っ直ぐ向かってくるのを見て、 地上戦では此方が不利と感じ士郎の左の突きをギリギリで回避し上空へと逃げ込むと、 更にレイジングハートをエクシードモードに替えカートリッジを消費、ディバインバスターを撃つ体勢に入る。 「なるほど、考えたな…だが、対空用が無いとは言ってないぞ」 そう言うと持っていた小太刀を仕舞い懐から一本の棒手裏剣、飛針を取り出すとなのは目掛け投げつける。 一方なのはは既に魔力チャージを始めており一歩も動けない状況の中、飛針はなのはの肩を掠める程度に終わり悔しがる表情を垣間見せる士郎。 「ちっ…距離を見誤ったか」 そう言うと懐から六本の飛針を取り出すと、なのはの急所目掛け投げつける。 六本の飛針がなのはに迫る中、ディバインバスターのチャージが終わりすぐさま撃ち出すと、ディバインバスターは飛針を飲み込み士郎に迫る。 その勢いに驚きの表情を見せる士郎を後目にディバインバスターは床に突き刺さり爆発、辺りには魔力の残滓が煙のように舞うと、 その光景を上空から見つめるなのは、すると煙の中から切り裂くような勢いで四本の飛針が飛び出す。 それをラウンドシールドにて弾いた瞬間、足に違和感を感じ見てみると、足には鋼糸がまとわりついていた。 そして煙が晴れていくと其処には不敵な笑みを浮かべ鋼糸を握る士郎の姿がいた。 「捕まえたぜ!そらぁ降りて来い!!」 そう言って士郎は鋼糸を床に激突するように引き、なのはは背中から床へと激突、なのはの身には悶え苦しむ程の衝撃を受けていた。 しかし士郎の行動は終わらず、自分の元へなのはを引き寄せると鋼糸を手放し左手で顎を掴み、そして右手で小太刀を引き抜く。 「これで終わりだ」 そう一言口にするとなのはの心臓目掛け突き刺す体勢をとる士郎であった。 場所は変わり上空でフェイトの様子を見つめるプレシア、するとフェイトのいた場所から金色の魔力が現れ、中心には身なりが軽くなったフェイトの姿があり、 その手には二本の剣が握られており、柄の端は魔力の糸で結ばれていた。 これがフェイトの切り札、真・ソニックフォームとライオットザンバー・スティンガーである。 真・ソニックフォームは防御を一切無視し速度を重視した超高速特化形態で、 スティンガーはライオットブレードの二刀流の事を指し、柄が繋がれている事で安定した切れ味を実現したものである。 「チッ!…さっさと倒れればいいのに!」 「私は負けない!私にはその理由があるから!!」 自分には自分を待つ人がいる、自分は戻らなければならない場所がある、だから此処で倒れるわけには行かない! そう力強く言葉にするフェイトを苛つきの目で見つめるプレシア、 そしてフェイトはカートリッジを消費すると瞬間移動ともとれるような速度でプレシアの懐には入り右の魔力刃を振り下ろす。 しかしプレシアはブリッツアクションにて右手の動きを速めフェイトの一撃を止めると魔力刃を縛り上げる。 だがフェイトは左の魔力刃にて魔力鞭を切り落とし更にプレシア目掛け振り下ろすが プレシアはソニックムーブにて後方へと回避、フェイトの刃はプレシアの前髪を掠める程度に終わった。 するとプレシアは左手をかざしプラズマスマッシャーを撃ち出すが、フェイトはソニックムーブにて難なく避け背後を捉えると両手を振り上げる体勢をとる。 しかしプレシアは既にフェイトの動きを予測しており、振りかざした瞬間を狙って二本纏めて魔力刃を縛り上げた。 「二刀流とは考えたわね、でもこうやって二本ごと縛り上げれば意味ないんじゃない」 「まだまだぁ!!」 そう言うとスティンガーの鍔を合わせ一本の巨大な大剣へと姿形を変える、 ライオットザンバー・カラミティ、二刀のライオットブレードを合わせる事で生まれる破壊力重視の大剣形態である。 そしてカラミティの巨大な刃に耐えきれず魔力鞭の呪縛が断ち切られるとそのまま振り下ろし、プレシアは弾丸のような速度にて床に激突する。 プレシアが激突した辺りは舞い上がった塵に覆われており、上空からその光景を見つめていると 魔力によって塵を吹き飛ばしフェイトを見上げるプレシアが姿を現した。 「おのれ!このクソガキがぁ!!」 プレシアの表情は怒りによって歪み殺気を籠もった瞳で睨み付けるが、フェイトは冷静にカラミティからスティンガーに切り替える。 するとプレシアはソニックムーブを起動させフェイトの懐に入り、一気に振り抜くが紙一重にて攻撃を回避、だがプレシアはソニックムーブにてフェイトの後を追いかけると フェイトは一度立ち止まりソニックムーブにて急転、プレシアに迫り右の払いを繰り出すとプレシアはディフェンサーにて攻撃を防ぐ。 その時である、防御により動きを止めたプレシアの隙をつき左のライオットブレードを繋げカラミティにしプレシアの障壁を砕くとスティンガーに戻す。 そしてカートリッジを三発消費し更にブリッツアクションを用いて体全体の速度を高め次々と斬撃を繰り出す。 その斬撃はまるで無限の剣閃と呼べる程でプレシアの体に続々と金色の軌道が描かれフェイトは振り上げた瞬間カラミティに替えプレシアの顔目掛け一気に振り下ろす。 「はぁぁぁああああああ!!!」 フェイトのカラミティを受け止めたプレシアの顔が徐々に歪む中、フェイトはプレシアを連れ一気に急降下、そしてプレシアごと床に叩きつけると床は大きく円形にへこんだ。 そのへこみの中心でプレシアは信じられないといった表情でフェイトを見上げていた。 「…バカな!この…私が……負ける…ハズが……」 しかしプレシアの目に写るのは凛とした姿で佇むフェイトの姿で、その姿に思わず口元が緩むと意識を無くし倒れるプレシア。 その光景を最後まで見届けたフェイトは、まるで糸が切れたかのように膝を突き頭の中が真っ白になりながら倒れ込むフェイトであった。 一方でなのはの心臓に士郎の凶刃が迫りバリアジャケットにふれた瞬間バリアジャケットが爆発、士郎の攻撃を相殺した。 リアクターパージと呼ばれる防御機能で対象において限界と思えるダメージが起きた場合、バリアジャケット自らが爆発しダメージを相殺するのである。 リアクターパージはなのはにとって最終的な防御手段、それを発動させる程の一撃を士郎は繰り出していたのだ。 それもそのハズ、士郎は徹と呼ばれるドラム缶を一刀両断できる技を繰り出していたからである。 士郎は自分の一撃を爆発によって相殺された事に驚きの顔を見せると、その隙をついてなのはは即座にショートバスターを撃ち抜く。 すると士郎は左の小太刀を抜き手前で交差させてショートバスターを受け止めるが見る見ると押されていき、50m程放されるとショートバスターを四散させる。 「ここまでやるとは驚きだ!…仕方がない“本気”を出すか」 士郎のふとした言葉に目を見開くなのは、士郎にとって今までの攻撃は本気を出してはいないというのだ。 そんなバカな…ただの強がりだ…そう自分に言い聞かせレイジングハートの先端に魔力刃を形成し鋼糸を断ち切ると、 士郎は小太刀を仕舞い、瞳から光が消えまるで人形を思わせるような瞳に変わり全身からなのはに向け殺気を放ち始める。 士郎の殺気になのはの全身は粟立ち頬からは冷たい汗が垂れ、左手が震え始める、 …飲まれるな!!そう自分を奮い立たせていると真正面にいた士郎が消え目の前に姿を現す。 そして士郎はなのはの左手を掴むと、なのはは回転しながら宙を浮き背中から床に叩きつけられる。 なのはは背中から来る衝撃と痛みに苦しみながら士郎を見上げると、士郎は右足でなのはの顔を踏みつける体勢をとっており、 とっさに右に転がり士郎の踏みつけを躱すとアクセルシューターを撃ち出す体勢に入る。 しかしその瞬間を狙って士郎は左掌底をなのはの胸元に突きつける、するとなのはの体の中に猛烈な衝撃が響き、 その衝撃によって傷つけられた内臓の出血により口から血を吐き出す。 すると今度は左拳を握り顎をカチ上げ脳を揺らすと、がら空きになった腹部目掛け右の掌底を打ち込み吹き飛ばす士郎。 御神流は何も剣術だけが取り柄ではない、表面を傷つけず内部のみを破壊する当て身や受け身がとれない投げ技なども存在し、 先ほど使用した飛針や鋼糸などもまた御神流の技の一つなのである。 一方、腹部に強烈な打撃を受けたなのはは士郎の強さを実感していた、御神流は力よりも速度を用いた武術、 その速度はエクシードを使用したなのはの瞳にすら映らぬ程の速度であった。 …今のままでは確実に殺される、しかし自分はこのまま殺される訳には行かない 自分には助けたい者がいる守りたい者がいる、自分の帰りを待っている人がいる。 だからこそここで負けるわけには行かない!するとなのははレイジングハートに命じる。 「レイジングハート…ブラスターシステム起動!ブラスター2!!」 しかしレイジングハートはなのはに注意を促す、今のなのはの肉体でブラスターシステムを起動させれば 二度と魔法が使えなくなる可能性があり下手をすれば死んでしまうと。 しかしなのははこう答える、今此処で負けれる事は死を意味する、今更自分の肉体に気を使った所で奴に勝つ事は出来ない。 たとえ自分の肉体に不幸な事故が起きたとしても、此処で自分が勝てば仲間達が先に進むことが出来る。 それに自分は死ぬつもりはない、そう笑みを浮かべ話すとレイジングハートは屈伏した様子でブラスターシステムを起動する。 なのはの身に大量の魔力に満ちるとA.C.Sドライバーを起動させレイジングハートに魔力羽が展開される。 そして魔力によって反応速度、胴体視力、加速を高め士郎の動きを見極めようとしていた。 結果は士郎の動き全てを見る事は出来なかったが、出だしの一歩を見極める事に成功、A.C.Sドライバーにてかろうじて回避する。 しかし負けじと士郎も追いかけるが、瞬間的に移動・回避しイタチごっこが続いていく。 「逃げてばかりでは勝てん―――」 イタチごっこに飽き飽きして言葉を発した次の瞬間、正面で構えるなのはとは別方向、 士郎を中心に右上後ろから桜色の直射砲が降り注ぐのに気がつき転がるように回避 攻撃された方向を見つめると其処には金色のブラスタービットが宙に浮いていた。 「チッ!小賢しい!!」 そう言って懐から飛針を三本取り出して投げ、ブラスタービットを破壊する。 これで安心と考えた矢先、今度は後ろから桜色の直射砲が撃ち抜かれ、小太刀にて受け止め切り払う。 そして鋼糸にて縛り上げるとブラスタービットは一瞬にしてバラバラとなった。 すると他のビットによって右腕をバインドで縛り上げられ左の小太刀にてバインドを断ち切ろうとした瞬間、なのはのディバインバスターが士郎に迫ってくる。 「チッ!…仕方がないな」 士郎はバインドを断ち切った瞬間、一瞬にして移動なのはのディバインバスターを回避、更に飛針にてビットを破壊した。 その動きを一通り見たなのはは、恐らく性質としてはソニックムーブと同じだが、速度は遥かに越えていると判断していた。 「チッ…いくつこれはあるんだ!」 「そんなの答える訳ないじゃないですか!」 なのはのもっともな意見に不敵な笑みを浮かべる士郎、 実際問題として、ここまでやれるとは想っても見なかったのだ。 しかしこのままジリ貧が続くのは戴けない、この状況を打破するには“アレ”を使うしかないと悟ると 小太刀を仕舞い前傾姿勢で構える士郎、その構えを見たなのはもまたレイジングハートを士郎に向け構えていた。 「これで終わりにする…」 そう一言呟くように口にすると辺りは静寂に包まれ重苦しい空気が二人の肩にのしかかる。 そしてなのはは士郎の動きを見逃さんとジッと見つめていると、一瞬にして士郎が姿をかき消える。 なのはは驚きともにどこに行ったのか?と脳が考え始める瞬間に後方でキンッと小太刀を仕舞う音が聞こえ、 その音が耳から消え去った瞬間、なのはの胸元は大きくバツ印で刻まれ、傷口から血が噴き出し膝をついて前のめりで倒れた。 神速…御神流の中で奥義と称される歩法で自らの意志で認識速度を高め、常人を越える判断能力・攻撃・速度の可能としている。 しかし本人の肉体にも多大な負担を抱える為多用は出来ないが、その分一撃必殺ともいえる攻撃力を秘めているのである。 士郎の一撃はなのはに致命傷を与え、もはや立ち上がれないと確信に似た表情で士郎は振り向くと 其処にはレイジングハートを支え棒代わりに立ち上がろうとするなのはの姿があり、 思わず目を見開き驚きの表情を見せるがすぐに冷静な顔になり、なのはの行動に疑問する士郎。 「何故立ち上がろうとする?」 「……私には…負け…られない……理由…が…あるから」 自分には命を賭しても守りたい者がいる、自分を大切にしてくれる人がいる、大切な者を救う為に此処に来た。 だから此処で倒れている訳には行かない、たとえ気絶するような痛みでも、致命傷を受けたとしても、立ち上がらなければならない。 そう言って立ち上がり胸を張ると振り返り士郎を瞳を睨みつける、その瞳はとても半死人に見えず強い決意が滲み出していた。 そしてその瞳見た士郎は、なのはの中に母の強さを感じふと目を閉じる、其処には1歳とも見える小さな男の子が写り出す。 自分もまた、命を賭してまで守りたい者がいる、すると士郎の顔が暗殺者としての顔から父親の顔へと変化し、なのはに向け神速の構えに入ると なのはもまたレイジングハートを向けA.C.Sドライバーの体勢に入るとブラスター3を起動させる。 それによって得た魔力を先ほど受けた致命傷部分に注ぎ覆う事で応急処置的に傷を塞ぎ、残りの魔力は反射神経・動体視力・加速のみに集中させた。 そして互いの間の空気が緊張に満ちていくと、士郎がその想い空気の中、口を開く。 「…何か言い残すことは?」 「無い…」 自分は負けるつもりは無い、だからこそ言い残す言葉など無いと力強く答えるなのは。 なのはの言葉に決意を見た士郎は、なのはの強さに感服するも全力で相手をすることを決めていた。 「行くぞ!我が奥義によって散れ!!」 「私は負けない!全力全開で立ち向かう!!」 そう言ってカートリッジを全て消費すると先にかき消える士郎、そして間髪入れずになのはもまたかき消えるように姿を消した。 そして互いが対峙していた中心にて周りの柵が揺れ床にヒビが入る程の強烈な衝撃が響く。 そして衝撃波の発生元では小太刀を交差させた士郎と魔力刃にて小太刀を受け止めるなのはの姿があった。 互いの一撃は強力で小太刀の交差した中心部分に亀裂が走り始めるが、レイジングハートは全体的に亀裂が走っており、砕けるのも時間の問題である。 「このまま砕け散れ!!」 「砕けはしない!レイジングハートは!私の心は!!」 そう言うと小太刀のヒビが徐々に広がりを見せ、とうとう小太刀を打ち砕くと 空になったカートリッジを抜き出し新しいカートリッジに入れ替え装填、レイジングハートに環状の魔法陣が展開され先端では魔力が増幅していった。 「不屈の心だからぁぁぁ!!!」 そしてなのはの決死のディバインバスターが撃ち出されると桜色の魔力は士郎を飲み込み、 なのはもまた自身が撃ち抜いた魔力の光に包まれるのであった。 場所は変わり一人倒れていたフェイトが気が付き起きあがると其処は白い空間が広がっていた。 その時である、先程まであれだけの激戦を繰り出していたハズなのに自分の身がとても軽いことに気が付き首を傾げていると、 目の前に一つの魔法陣が姿を現し中から黒いローブ姿のプレシアが現れ、警戒の眼差しで見つめていると、肩をすくめるプレシア。 「安心して…もうアンタに手を出さないから」 フェイトがここに呼ばれた理由はプレシアに勝った為、だから自分はこれ以上手を出すことは出来ないと。 神はフェイトの奥に潜む母への想い、そして憧れそしてフェイトの中にある母性の力が母より越えているのかという物であった。 結果、プレシアの想いよりフェイトの想いが強く母の陰を乗り越えたという事と判断したのだという。 「これで私の願いも終わりなのね…忌々しい……」 そう言いながら顔が緩んでいるように見えたがすぐにフェイトに背を向けるプレシア。 フェイトは哀しくも変わらないプレシアの態度に苦笑いを浮かべると転送され始める。 すると背を向けたままのプレシアから言葉が聞こえる。 「……じゃあね“フェイト”」 「えっ!?母さ―――」 最後の一言に驚いた表情を見せながらフェイトは転送される。 そして一人残されたプレシア、神によるアルハザードへの道は閉ざされた… アルハザードへの道は自分で切り開くしかないか…そう諦めた様子を見せていると、プレシアの目の前に一人の金髪の少女が姿を現す。 「……お母さん?」 「アリシア!?」 その少女はアリシア本人であった、プレシアは目の前の愛娘に思わず抱きしめ、どうして此処にいるのか訪ねると、笑みを浮かべながら話し始める。 …今まで自分はとても長い夢を見ていた、その夢の中では母が一生懸命私を構ってくれていた。 ある日、母がいなくなり一人寂しくしていると、自分そっくりの少女と出会う。 少女は自分の“妹”だと名乗りそれから毎日“妹”と仲睦まじい生活を送っていた。 するとある日、“妹”がこう言った「そろそろ自分は行かないと」アリシアは一人にしないで欲しいと叫ぶと “妹”は…もう一人じゃないから大丈夫だよ…と優しい笑みを浮かべ光の中に吸い込まれていき、自分は追いかけていたら此処に立っていたと話す。 「変な夢だった…私には“妹”なんていないのに……」 「………そうでもないかもよ?」 プレシアは一言を発し天を仰ぎ目をつぶると…神も粋な計らいをしてくれるものだ…と、 そう心の中で呟いていると母の行動に首を傾げ疑問の表情を見せるアリシア。 するとそれに気が付いたプレシアは満面の笑みを浮かべ、アリシアの手を取り光の中を歩み始めるのであった。 一方で光に包まれたなのはは一人立ち尽くしていた。 そして今まで受けていた傷全てが完治しており、当初から存在していた体の不調、魔力の低下も見られず、 寧ろ絶好調とも言えるコンディションであった。 一体自分の身に何が起きたのだろう?そう疑問に満ちた表情を見せていると目の前に士郎が姿を表す。 「落ち着け、もう戦いは終わりだ…お前の勝利によってな」 士郎の言葉に一瞬唖然とするが徐々に喜びに満ちた表情を見せるなのは。 するとその表情を見た士郎は頭を掻きながら完敗を宣言する。 正直、自分と此処まで戦えて更に自分が負けるとは思ってはいなかった。 その強さは恐らく守る者の力の差なのだろうと、肩をすくめ首を振る士郎。 「出来る事ならお前の名前を教えて欲しい…私に勝ったお前の名を」 「私の名前は……“なのは”です」 「“なのは”か……良い名前だ、覚えておくぞ…」 そう言うと時間切れなのか徐々になのはの体は転送されていき、その場を最後まで見守る士郎。 そしてなのはが完全に転送されたのを確認すると歩み始め、その道中で考え事をしていた。 …もし、自分に娘が出来たとしたら、その子に“なのは”と名付けよう… ……不屈の心を宿すその名を…… 場所は変わり此処は海鳴市に存在する翠屋、時間は既に深夜を回っており、住民も寝息を立てている中 住人の一人である一人の男がふと目を覚ましベッドから起きあがる、すると隣で寝ていた妻である桃子が気付きふと声をかける。 「どうしたの?アナタ」 「いや…何でもない、少し夜風に当たってくる」 そう言うと男は妻を寝かしつけ部屋を出ていき、玄関へと赴く。 外は静寂に包まれ空は満天の星空に覆われており、ふと男は空を見上げると呟くように言葉を口にする。 「頑張れよ……なのは…」 …何故自分はそのような事を口にしたのかは分からない、ただ何故かそう思う父“士郎”であった。 前へ 目次へ 次へ オマケへ
https://w.atwiki.jp/dangerousss/pages/63.html
第一回戦第五試合 医死仮面 名前 性 魔人能力 医死仮面 男 サナティック・アスクレピオス 一∞ 女 眼鏡の王(Lord Of Glasses) 櫛故救世 女 鈴具輪久 採用する幕間SS なし 試合内容 “TRAIN‐BRAIN” 「ただいまより1回戦第5試合を開催いたします。試合会場の特急列車は世界一と名高い豪華列車・ロリエントエクスプレスを再現しております。本来行き先の無いこの列車ですが、冥府行に変更されないよう、各々方のご健闘をお祈りしております。」 斉藤窒素の美声は3選手の聴覚野に直接試合開始をアナウンスした。各選手のスタート地点は先頭車両、中央車両、最後尾車両のどれかにランダムで設定されている。横に狭く縦に長いこのステージは当然挟み撃ちを喰らう可能性のある中央車両が最も不利と言えるが、そもそも能力による有利不利の差が激しい魔人同士を戦わせるという時点で、全員に公平なセッティングは不可能と言っていい。不利なスタートとなった者は己の不運を嘆くしかない。 彼女の言葉通り、この特急列車は世界一の豪華列車、ロリエントエクスプレスの車両を模しており、その内装は非常に見事なモノだった。ロリータコンプレックスの魔人職人によって装飾の施されたこの列車で旅をした乗客は、必ず自身もロリコンに目覚めるという。 「これはいい…このコちょっと四ちゃんに似てる…」 先頭車両がスタート地点となった一∞は、天井に描かれた性の快楽を貪る幼女の絵をしばし見上げていた。幼い顔に浮かんだ淫靡な表情、触手に弄ばれる第二次性徴前の肢体を見ていると、なぜだか彼女の喘ぎ声、卑猥な水音、漂う淫臭までもが感じられ、∞の秘部もしっとりと湿り気を帯び始める。いつもは不敵な笑みを絶やさないその顔も家族が眼鏡をかけて快楽に喘ぐ様を思い浮かべ、だらしなくにやついていた。 「ん…!何をやっているんだ…ぼくは…!」 ∞が我に返ったのはその数分後で、そのときには絨毯に愛液の世界地図が描かれていた。同じ列車内には自分を狙う敵が2人いるというのに、我を忘れて自慰に耽っていたのだ。痛恨の失敗、そもそも何故自分はまだ生きているのかと思った∞だが、すぐにその理由に思い至った。 「他の2人も同じってわけか…」 「戦場で何をしていたんだ私は…」 ちょうど同じ頃、中央の車両で医死仮面も股間のプロテクター内に精液をぶちまけ、賢者モードに突入していた。今までどんな色仕掛けをされてもピクリとも反応しなかった自分が幼女の像を見ただけで自慰に耽るなど信じられないという気持ちだった。そしてこの試合の模様は中継されているという。自分は仮面をつけた状態とは言え、自慰という最も秘すべき行いを全世界へ公開したことになる。一瞬意識が遠のきかけた。しかし、ロリエントエクスプレスの魔力に当てられて尚陰茎を露出しての自慰に走らなかったのは、彼の素顔を隠すことへの執念恐るべしと言うべきであろう。 「いやあ私…嘘…一人Hするとこ…みんなに見られちゃったの…?こいしちゃんのこと想像して…ヤダもう死にたい…。」 最後尾車両の櫛故救世もまた自身の痴戯の痕跡を拭き取りながらさめざめと泣いていた。 ロリエントエクスプレスは多くのミステリー作品の題材となっているが、そこに描かれる事件の九割は乗客の幼女へのレイプである。冥府魔道を征く3魔人でさえもその魔力には抗えぬのである。 「まっ…この数分は無かったのと一緒…仕切り直しだね…。」 「大会が終わればどうせ捨てる顔だ…いいさ…私の恥では無い。医死仮面の恥だ。」 「絶対他の2人ぶっ殺す!」 瞬時に切り替える2人と八つ当たり的に決意を固める1人。本当の戦いの幕開けであった。 この試合で最も有利と言えるのは当然一∞である。元々の戦闘力は高い上、彼女の能力を活かすにはこの横に狭く縦に長い会場はうってつけである。 「他の2人はまだ索敵範囲には入っていないか…」 眼鏡サーチで前方を確認しながら∞は慎重に歩を進める。慎重ではあるが、止まるという発想は無い。この試合会場自体「待ち」の戦法には不適だし、彼女自身制圧前進が好きだった。 今のところ人間らしき熱源は確認できない。ロリエントエクスプレスの全長は400m強、先頭車両に配置された∞と中央車両に配置された医死仮面のスタート時点の距離は直線で200m。環状の線路を走っていることを計算に入れても、彼を索敵範囲に収めるためには後数十m歩く必要があった。 彼女の眼鏡レーザーは最速の即死攻撃だが、無駄撃ちによるオーバーヒートの危険を考えれば流石にハッキリと認知できる距離に入らねば使えない。治癒能力者がいると聞いているが、装備まではどうかわからない。 「(先頭からこちらへ向かってくるのが1人…出来るな…。もう1人の敵は…。)」 中央車両にいた医死仮面は隣の食堂車に移っていた。「食欲と性欲は同時に湧かない」との配慮からなのか食堂車には幼女の装飾が無い。テーブルには誰が運んだのか温かい料理が並べられ、優雅なクラシックが流れている。 床に聴診器を当て、車両の床を伝わる音に耳を澄ます。聴診器の性能と、魔人としての聴覚、医死としての集中力は走行音の中から他の車両の人間の足音すら聞き分けることを可能にしていた。 そして彼が捉えた足音はひとり分。先頭からこちらへ向かう足音、ゆっくりと歩いているが、その歩き方から何かしらの武術を極めた人間のモノであることがわかる。自身のそれとは別体系の技術だが、極めて洗練されたモノであることは、同じ達人として理解できた。しかし、違うのは暗殺者としての自身のそれのように、足音を隠そうという気はまるで感じ取れないことだ。 足音を感じ取れないもう1人。自身より後方にいるはずの敵はその場から一歩も動いていないのか、或いは自分と同じく、「暗殺者の歩法」を身につけているのか。 一∞と櫛故救世、どちらも属する組織から考えて相応の実力者なのだろうが、彼には歩き方だけでどちらがどちらか判断できるほど両者の情報は無かった。 「(どちらにしろ気にしている余裕はあまり無い。私は私の準備をするか。)」 そう言ってベルトのホルダーから別な道具を取り出す。その様も当然中継されているのだが、殆どの観戦者には、彼が何も持っていないように見えた。 「もうそろそろ敵に遭遇するころか…」 無音移動術で、櫛故救世は慎重に歩を進めていた。敵に遠くの車両の足音まで感知できるモノがいる、と想定しているわけでは無く、訓練の結果日常的な歩行もそのようになってしまっただけだ。 今のところ敵の気配は感じないが、いつ遭遇してもいいよう小太刀に手をかけておく。彼女の能力「鈴具輪久」は正直強いとは言えないが、かと言って「待ち」に適した能力でも無い。 中央車両にたどり着くが、そこにも敵はいない。幼女の装飾が目に入って、危うくまた股間に手を持っていきそうになった自分を戒めた。次の車両、食堂車の扉の前。扉に耳を当てて車内の音を聞き取ろうとするが、クラシック音楽が流れていてよくわからない。足音らしき振動が伝わるのは感じられなかった。 身を屈め、壁の陰に隠れてボタンを押すと幼女の『らめえっ』という喘ぎ声がして扉が開く。そっと中を覗き込むと、やはり敵はいない。が、 「これって…」 「2人とも…すぐ近くにいるね…1人はぼくと同じくらい…こっちが櫛故ちゃんって子かな…。もう1人が医死仮面くんか…眼鏡力は2人とも0かあ…つまんないなあ…。」 遅れて1分程後、∞も食堂車の手前に来ていた。敵の2人はとっくに索敵範囲に入っていて、櫛故救世は距離にして10m先、食堂車の真ん中辺りにいるようだ。そして、医死仮面は-車外にいた。 「(中ではそろそろ始まりそうだな…同士討ちになってくれるのが理想的だが…)」 医死仮面は食堂車の窓から脱出し、車体にへばりついていた。列車は時速150kmで走っており、当然車体にへばりつく彼はかなりの風圧にさらされているのだが、それで平然としているあたり流石は魔人である。窓から脱出する前に設置してきた小型の高感度で電子式の聴診器と内視鏡、早い話がマイクとカメラはそれぞれ車内の映像と音声を医死仮面の持つ受信機に送ってくれる。 戦闘破壊家族一家となんでも屋「封鈴花惨」、それぞれ業界では有名だが、その代表たる2名は如何なる戦いを見せてくれるのか。もちろん、医死仮面が聴診器と内視鏡を仕掛けたのは観戦などでは無く、その能力の把握のためであった。 「自分は車外にいて漁夫の利を狙おうってことかな…?あっちの子もあんなことしてるし…消極的だなあ…やっぱり戦いは攻めなきゃ楽しくないでしょ。」 「彼を仕留めるのは後にしようか」 眼鏡レーザーの出力を上げて撃てば車体を貫通し、医死仮面を殺すことも出来るだろう。しかし、車体を切断すれば脱線などの事態につながるやも知れない。眼鏡バリアーも横転する車内で身を守ることには役に立たない。 そして、救世がしている「あんなこと」というのは天井にへばりつくことであった。車両の天井はかなり高く、正面から入ってきただけでは隠れている救世の存在には気づかないであろう。動きづらい座席の陰よりも死角である頭上を狙える天井という隠れ場所は好手と言えるかも知れない。そして、自身の能力でチリンチリンと鈴の音の幻聴を聴かせ、隣の車両の敵を誘っている。 しかしそれも「眼鏡サーチ」の前には意味が無かった。∞の眼鏡には天井にヤモリのようにしがみつく彼女の熱をハッキリ捉えている。 「(来た…!)」 幼女の喘ぎ声は戦闘開始を告げる法螺貝の音色のように思われた。ドアの向こうから現れた眼鏡の王女様、一∞は恐怖を感じさせない悠々とした歩みで食堂車に入ってくる。 が、車両に入って1m程歩いたところで足を止めた。目の前に張られていた一条の死線に気づいたためだ。 それは医死仮面が食堂車の窓から出る前に張り巡らしたモノ。よく目を凝らさなければ見えない細さだが、一本でトラックを安々と持ち上げる強度のこの縫合糸。そのまま気づかずに歩けば首が飛ぶとは言わずとも致命傷を負ったかも知れない。 おや危ない、と言った笑みを浮かべて、身を低くし、糸の下をくぐる。その先に張られていた数本の死線も同じようにかわし、歩いて行く。天井にへばりつく救世には全く気づく素振りも見せず。 「…!」 しかし、その様を天井から見ている救世はある「あり得なさ」に気づいていた。そして∞が救世の真下にまで来たその瞬間、救世は確信を持って天井から離れた。その右手は得物の小太刀を抜くことはなく、代わりに、落下しながら、天井に隠れる前にテーブルから拝借していたナイフを滑らかなモーションで、前方にいるだろう姿の見えない「本物」の一∞に向かって投げた。 「…!?」 救世の真下にいた∞は当然「眼鏡イリュージョン」による幻影である。救世が天井を離れた瞬間に「眼鏡イリュージョン」を消し去り、レーザーを照射して焼き殺す。そのはずだったが、予測しない反撃に虚を突かれた形となった。レーザーの発射を中止。 「眼鏡バ…近すぎる…!」 バリアーを展開して防ぐには、既に近すぎる距離までナイフの接近を許してしまっていた。 「くっ…!」 身を躱そうとするが避けきれず、ナイフは右肋骨の辺りに突き刺さった。頭部より的として大きい胴体を狙うのは射撃でも投擲でも定石である。肺に刺さりはしなかったが、肋骨を貫かれ、重傷には違いない。 「(バレてた…でも何故…?ああ、そういうわけか…)」 片膝を突き、視線が低くなってようやく気づき、自分の迂闊さに苦笑する。 首の高さに張られた糸はフェイクに過ぎず、本命の「死線」は足元に張られていたのだ。 (ちなみに実は料理には毒が混入してある。)そして「眼鏡イリュージョン」によってそのことを認識せずに生み出した幻影の自分はその死線を素通りしていた。だから救世に気づかれたのだ。幻影だと。 一∞は目がいい。眼鏡のおかげで。しかし、なまじ目が良かったせいか、パッと見だけで物事を見通したような気になっていた。 櫛故救世は目が特にいいわけでは無いが、壁に隠れ、視線を低くしたおかげで「死線」に気づくことができた。結果的にせよ救世は「よく見ていた」のかも知れない。 そして、「眼鏡イリュージョン」を使ったことはもう1つ彼女に不幸を招くことになるが、それは少しだけ後の話である。 「曇っていたのかも知れないな…ぼくの眼鏡は…。いや、ぼくの眼が…。」 自分の眼の曇を眼鏡のせいにするなど眼鏡っこにあってはならないと彼女は自分の弱さを恥じた。しかし、そのことで彼女の眼に曇は無くなったのである。 「今度は…確実に仕留める…!」 着地し、体勢を立て直した救世。こちらは無傷であちらは重傷だが、今のナイフ投げで仕留められなかったのは痛い。恐らく相手は幻覚以外に遠距離攻撃が可能であることはさっきの戦術でわかっている。対してこちらの得物は小太刀。たまたま自分の着地点に縫合糸が張られてはいないが、向こうに辿り突くまでには幾重もの死線を超えなくてはならない。最後の得物である小太刀をもう1人敵がいる状況で投げるのはリスキー過ぎる。 ∞がレーザーを撃つために顔を上げるのと、櫛故救世が他のテーブルナイフに手を伸ばすのはほぼ同時であった。救世がナイフを投げようと投げるまいと、∞のレーザーは彼女を焼殺し、たとえナイフを投げられても予測済みの∞に当たることは無い。∞の勝利確定、のはずだった。 が、レーザーが発射される前、ナイフが救世の手を離れる前に、突然車体は大きく揺れ、そして天地は大きく傾き、今度は共に不意を突かれた2人の体は車内ではあるが宙に放り出される形となった。 特急列車は車外にいた医死仮面の手により、脱線・横転させられたのである。 「なんと試合会場の特急列車が脱線・横転しましたーッ!世界一の豪華列車(のレプリカ)が見るも無残な姿です。見た目には派手ですが、やっていることは卑劣です!医死仮面選手―ッ!!」 斉藤窒素の美声がそのように実況するのを聞きながら、卑劣と非難された医死仮面は車両の屋根に自身を固定していた安全ベルト替わりの包帯をメスで切断した。横転の際の衝撃で軽い脳震盪を起こしているが、手の動きに淀みは無い。 「馬鹿馬鹿しい。暗殺者に正々堂々とした試合を期待するのが無体というもの。」 医死仮面は天井にへばりつく救世に∞の幻影が迫る間、体を縫合糸で支えながら車体から思い切り身を乗り出し、線路脇の石を拾っていた。それも2~3kgありそうな大石を。一歩間違えば指を失いかねない、二歩間違えば時速150kmの地獄へ落ちていきかねない危険な行為だが、彼は淡々とこなしていた。 石を2つほど手に入れ、車両の屋根に登った医死仮面はそれを砲丸投げのフォームで前方に放り投げる。魔人の腕力は安々と大石を300mほど先まで運ぶ。落下したのは当然先頭車両の先の線路のレール上。ガゴンッと、大きな音が立ったが、その数秒後には列車が石に乗りあげて横転し、それより遥かに大きな轟音が響き渡ることになる。医死仮面も狙い通り脱線するかは自信を持っていなかったが、ダメ元の作戦が上手く行ったのは僥倖と言うべきだろう。 もし∞が眼鏡サーチを常時展開していたなら彼の動きを探知できただろうが、彼女は眼前の敵を仕留めるためのイリュージョンに眼鏡を用いていた。眼鏡は同時に2つの役目は果たせない。 「2人は…まだ生きているな。しかし重傷のようだ。片方は死にかけている。」 横転の際に電気系統が故障したようで、電気が消えて薄暗くなった車内だが、内視鏡が本来映しだすべき人間の体内の暗さは今の車内どころでは無い。明度は下がったが問題なく映像は送られてきており、無残な車内と、息も絶え絶えな2人の姿が映し出されていた。 触れれば切れる死線の張り巡らされた食堂車が横転して、中の人間が無事で済むはずが無い。むしろ両者とも生きている方が不思議であった。 ここまで観察した限りでは一∞の能力は幻影を見せること(「眼鏡バ…」と叫んでいたので恐らく他にも能力があるのだろう。)櫛故救世のそれは実際には鳴らない鈴の音を出す能力か。天井に昇る際全く聞こえなかった鈴の音が一∞を挑発するときだけ聞こえていた。 「さてどちらが出てくるか。出来れば両者とも車内で死んで欲しいが。」 車両から少し離れた位置で上を向いた窓に注意を向ける。脱出するとすればあそこからだろう。空気圧で毒針を射出するアスクレピオスの杖の先端を向け、更にメスを構える。 能力を探るためにカメラとマイクで戦いを観察し、自分の安全を確保した上で列車を横転させ、重傷を負った2人に更に同士討ちを期待し、それが出来なければ消耗の激しい勝者を仕留める。確かに卑劣と言える戦術だが、自身で言った通り、彼は暗殺者であり、誇り高き戦士でもエンターテイメントに徹するプロレスラーでも無いのだ。 横転した食堂車の中では、贅を尽くした料理、ワイン、それらが盛りつけられていた高級な食器、ナイフやフォーク、スプーン、飾られた花や花瓶が散乱する状態であった。列車内でありながら高級レストランのような雰囲気だった食堂車が見る影もない。 「ハーッ…!ハーッ…!医死仮面くんがやったのか…?彼のことも…ちゃんと見て無かったな…。」 ヒビの入った窓ガラスの上で、生者より死体に近そうな体を、一∞は何とか立てなおそうとしていた。しかし、全身の切り傷からの大量の出血と痛み、頭をテーブルに打ち付けたショックで意識が朦朧としている上に、眼鏡に大きくヒビが入ってしまったようで、視界はかなり悪く、上手く立つことが出来ない。彼女の愛した眼鏡の1つは、もはや使いものにならないだろう。 「ゴメンね、ゴメンねぼくのせいで…。」 目からは涙が溢れ、さらに視界がぼやける。自分のせいで死なせてしまった愛眼への別れの涙と不覚への謝罪。しかし、だから彼女も一緒に死ぬ、というわけには行かない。彼女は戦って生きねばならない。一∞は「愛するものが死んだ時には自殺しなけあなりません。」というメンタリティの持ち主では無いのである。 チリン…チリン… クラシックも止まった車内に、鈴の音が響き渡る。自分の前方数mの距離から聞こえてくるさっきと同じ音。しかし、そこには救世の姿は無い。彼女は、四つん這いになった∞の後ろで、その首筋に小太刀を突き立てんとして構えていた。右手は切断されており、失血でガクガクと震える左腕で。 自分と同年代と思しき少女を背後から突いて殺すということに、些かの罪悪感を覚えながらも、これが自分の世界であり、彼女もその住人なのだ、と自分を納得させた。覚悟を決めると腕の震えが止まる。無駄な力みが取れ、スイッチを押すかのような感覚で命を奪える、殺人者に最適な心境が完成する。そして∞の白い首筋へ、すっと小太刀を突き立てようとするが、彼女は気づいていなかった。 列車の横転で散乱した食器類、その1つであるスプーンが彼女の顔のすぐ下に落ちていることに。 そのスプーンの凸面が鏡となって自分の姿を映していたことに。 ∞の顔が鈴の音の方向でなく、そのスプーンを向いていることに。 今度は「見ていた」。不安定な視界で、しかしハッキリと。 「眼鏡レーザー・フィナーレ」 ∞の呟きと共に、ヒビだらけの眼鏡から二条のレーザーが射出される。「最終奥義」のような名前の響きとは裏腹に、それは市販のレーザーポインタと大差ない低出力だった。眼鏡の性能が大幅に落ちたせいだが、高出力のレーザーではスプーンを溶かしてしまっていただろう。 凸面で反射されたレーザーは小太刀をコンマ1秒もあれば突き立てて∞を殺していたはずの救世の目に当たり、視力を奪った。 「ううっ…」 目が眩み、隙が出来る救世。この隙が、彼女の敗北を決定づけた。 「さっき列車が横転したとき…鈴は鳴らなかった…その鈴、本当は鳴らないんだろう…?」 「眼鏡チェンジ」 ∞に奥の手を使う余裕を与えてしまったのだから。 「…!」 それまで立ち上がることすら困難であった肉体は救世に反応すら許さない疾さで反転しながら後ろに跳び、救世の顔面に裏拳を叩き込む。その際、指の背で強く目元を叩くようにする。「メガネ=カタ」の正拳突きとも言える基礎技術・「鏡割り」だが、眼鏡無しで受けた救世は眼球が脳を貫通し、頭蓋骨と皮膚を突き破って後頭部から脳漿と共に飛び出した。櫛故救世の体は壊れたフラワーロックの様な痙攣の後、その場にグシャリと崩れる。 「(一∞…!何をした…?)」 「眼鏡レーザー・フィナーレ」で相手の目を眩ませ、そしてその隙に「眼鏡チェンジ」すると、それまでの死に体が一瞬で超人的な戦闘力を発揮したのである。カメラの映像では反撃する瞬間、∞の体は消えていた。その場に自分がいても見えていたかというスピード。仮面の下のジョン・スミスの頬を冷や汗が伝う。 「生き返らせて貰ったら賞金できみに眼鏡を買ってあげる。綺麗な目を潰しちゃったお詫びに。」 死体となった櫛故救世を見下ろしてそう呟くと、外にいる医死仮面に目を向けた。壁(床)越しなので見えてはおらず体温を感知しているだけだが。 「あのとききみを真っ先に殺しておくべきだったね。今思えば。」 自身の甘さへの反省を込めて、壁の10m程先にいる目標へ狙いを定める。 「眼鏡レ…」 途中まで言ったところで、彼女はここからでは彼を仕留められないことに気づいた。仕方ない。今の自分はパワーアップしているが、肉体的には瀕死の重傷である。油断は禁物だが、それでも彼を仕留めるには外に出るリスクを侵さねばならない。 窓を破って飛び出してくる一∞の姿を確認すると、医死仮面は毒針を射出し、メスを投げた。ジャンプの最高点に達した際に心臓が来る位置を狙って。狙いには寸分の狂いも無い。が、 「眼鏡バリア」 眼鏡が生み出した空間の歪はあらゆる推進物を阻む壁となる。何かに当たったような音もせずに、針とナイフは空中で静止し、そして重力に引かれて落下した。 「(なるほど…「眼鏡バリア」か…さっきのは)」 この結果は半ば予想済みであったが、次の瞬間背筋に寒気が走った。「殺気」というものが如何なるエネルギーかはわからないが、どうやら空間の歪をも超えて届くモノらしい。熟練の暗殺者はそれを鋭敏な感覚で察知した。バリアの向こうにある自分を見つめる眼光が見えているかのように頭に浮かぶ。 「(何か来る…!)」 光線の直進を妨げる空間の歪が消えた瞬間、そこを光が疾る。医死仮面が立っていた場所に2本の線が引かれた。地面を覆う草が発火し、その線上にあった石は切断された。殺気を感じて反射的に軽身功で横に跳ばなければ彼の体は3つに分断されていただろう。マントの端に当たって火がついていたが消し止めた。 「へえ…!」 「(『眼鏡レーザー』…本来はこういう技か…!)」 何とか躱したものの、敵が圧倒的に有利なのは言うまでも無い。医死仮面は銃弾を見て楽に躱せるが、光はその100万倍の速度、そしてこの防護服も一瞬で貫通するだろう出力。 医死仮面は太陽を背に、∞は正面から太陽を見る形に立っていた。通常は不利とされる位置取りではあるが、メガネ=カタにおいてはむしろ理想とされる。言うまでもなく、最大の武器「眼鏡レーザー」を放つために。 更に数発のレーザーが立て続けに放たれるが、同じように躱して見せる。 「凄い…凄いねきみ…!」 興奮しながら言う∞だが、頭の中には何故ここまで上手く避けられるのかという疑問と、連射によってフレームがかなり熱くなっていることへの不安があった。メガネ=カタには 統計データによる弾道予測の理論があるが、完全に直進するレーザー相手にはただ避けるしか無い。無論光速であるから、発射される前に。医死仮面の軽身功は見事なモノだが、それでもスピードは今の自分の方が上だろう。 医死仮面が∞のレーザーを躱し続けられるのは救世が首を動かす際の「アンコンシャスサイン」と呼ばれるモノを観察しているためである。 アンコンシャスサイン…東洋医学で言う経絡からわかるように、人間の全身は一般の常識では想像もつかない器官同士のネットワークによってなりたっている。そのため、ある部位の筋肉を動かそうとしたとき、全く別な部位の筋肉に本人にもわからないほど小さいが、その予兆が出るのである。これをアンコンシャスサインと言い、その法則を熟知し、且つ観察力に優れた人間なら次に相手が行う動きを直前に予測できる。東洋医学を応用した中国拳法にも、この理論を活かした「體洞察の法」と呼ばれる技術があることは、洋の東西を問わず医学が行き着く先に共通点があることを示している。(民明書房刊「人体の不思議が面白いほどわかる本」より抜粋) とは言え、この回避も薄氷を踏むようなモノで、少しでも判断を誤れば死は確定する。 「どうした…もう弾切れかい…その眼鏡…?」 試合開始から初めて、医死仮面が相手に向けて声を発する。∞がレーザーを撃たなくなったことから、撃てる回数に限りがあると見越して無駄撃ちさせるための挑発だが、事務的な会話しかしない医死仮面が勝利のためとはいえこのようなことを他人に言うのは極めて稀である。 「ふふっ…さあ…そう思わせて飛び切り凄いのが来るかも知れないよ…。それより随分可愛い声してるんだね?まさか肉声じゃ無いでしょ?その仮面取って素顔を見せてごらんよ。本当の声を聞かせておくれよ。」 「(冗談じゃない。素顔を見せるくらいなら死を選ぶ)」 勿論死に顔も誰にも見せるつもりはない。そういう意味で、爆弾仕掛けのマスケラについて彼と組織の利害は一致していた。 「おや…ダンマリかい?人と話すときは眼鏡を掛けて相手の目をよく見て話すモノだよ。きみの国じゃあそう教わらないの?」 「(見ているさ…。目ならしっかりとな…)」 確かに医死仮面は眼鏡の奥の∞の瞳を注視していたが、それはレーザーの射出口、ただそういう意味での警戒に過ぎなかった。「目は口程にモノを言う」とか、そういう意味での「目」を見ることも見せることも、彼には生涯無いのであろう。 レーザーの撃ち止めが先か、自分の判断ミスが先か。我慢比べに勝負を賭けるのはかなり不安が大きい。第一彼女のレーザーの消耗限界が近いという推測も不確かなモノである。撃ってこないのはそういったミスリードのためかも知れない。 だからと言って攻めるのは更に困難である。医死仮面の持つ飛び道具はあのバリアの前では役に立たない。レーザーを躱して懐に入り、接近戦を挑むか。「ワンミニットエクスタシー」ならば接近戦で勝ちを望める。が、それには超えねばならない壁があった。 車両の上に立つ∞と地上にいる医死仮面の間には2m程の落差がある。距離を詰めるには当然跳ばねばならない。そうすれば彼女の絶好の的だろう。限界が近いという推測が当たっていても、もう一発も撃てないということはまさかあるまい。しかし…医死仮面のある推測が当たっているならば、攻めの勝算はやや大きい。 初めは固唾を飲んでこの膠着状態を見守っていた観客の中にも、それが数分続くと白ける者が出始める。 「おい戦えよ臆病者!」 ディスプレイに向かって誰かがそう叫んだ瞬間、それに応えるかのように均衡は崩れた。均衡を破ったのは医死仮面。共に不確かな根拠に基づく攻守2択だが、そんなときは攻めを選ぶのがジョン・スミスという人間だった。 「(ワンミニットエクスタシー!)」 内気功とドーピング、脳内麻薬の力によって魔人としての潜在能力を引き出し、限界を超えた身体能力と集中力を1分間のみ手に入れる。筋肉が隆起し、風の音がやけに大きく聞こえ、一瞬時間が止まったと錯覚するほどに、風で揺れる木の動きがゆっくりと見えた。 その1分の無敵時間で彼がした最初の行為は、アスクレピオスの杖の投擲であった。槍投げのようなフォームだが、ライフル弾のように回転を加えている。医神の杖は戦車の装甲も貫く魔槍と化した。 「(疾い…!)」 レーザーを躱す動きと比べても段違いの疾さで行われた投擲により、放たれた魔槍は∞を串刺しにせんと迫ってくる。 「眼鏡バリア!」 先程のメスと同様、魔槍も空間の歪に絡め取られ、停止する。眼鏡バリアは空間の歪に収まるサイズであれば、それが持つ運動エネルギー量とは無関係に停止させてしまう。 が、杖を投げた直後、医死仮面は強化された脚力で跳躍していた。衣装のマントを大きく広げ、高く高く舞い上がるその姿はまさしく鳥人であった。槍投げはフェイク、バリアを展開するのに眼鏡を使わせ、その隙の空中からの攻撃が本命。 「駄目だね!眼鏡レーザー・ウルティマ!」 斜め下からの攻撃に対して展開した空間の歪は、斜め上に放つ光線を歪めはしない。数分の間にある程度冷却された眼鏡で、最大出力のレーザーを放つ。勝利を確信した彼女の眼鏡に映ったモノは青空と、そこに浮かぶ太陽の光をマントで遮る医死仮面。 「(しまった…!)」 何故電車内から自分を撃たなかったのか。あの出力なら車体を貫通して自分を狙えただろう。彼女の眼鏡に遠方の相手も察知する機能があるらしいことは、天井にへばりついていた櫛故救世への言葉でわかっている。 彼女がレーザーを放つ際、眼鏡のレンズが光を収束していた。ならば、あれは十分な光量が無ければ威力を発揮できないのでは無いか、だから電気が消えた車内では出力が不十分だった。そうした推測を立てたのである。そしてそれは当たっていた。 眼鏡から放たれた二条のレーザーが胸に当たる。ブスブスと衣装が煙を上げ、数秒あれば医死仮面の体を貫いて殺せていたのかも知れない。がそんな余裕は当然無かった。 袖口に仕込まれた鍼を放つ。空気抵抗が極限まで小さいそれは、彼の放つ武器の中で最速であり、一∞の反応を許さずにその眼鏡のレンズ、そしてその奥の双眸を撃ち抜き、脳にまで達していた。 「ぼくの…眼鏡…」 眼鏡はおろか眼球を潰された状況で出てくる言葉が「眼鏡」、という眼鏡への執着は凄まじいが、それが∞の最後の言葉となった。3本目の鍼が眉間を撃ちぬくと、彼女はバタリと後ろに倒れた。 医死仮面は∞の死を確認すると、その後は一瞥もくれることなく自身の胸の火傷に薬を塗り始める。ジョン・スミスは誰の心にも残らないし、誰も心に残さない。彼女らと違い、死を悲しんでくれる者などいないのだろう。
https://w.atwiki.jp/animalrowa/pages/221.html
王者の風 ◆TPKO6O3QOM (一) 景色が後方へと次々に飛び退っていき、木立から漏れる光と影が目まぐるしく入れ替わっていく。ツネ次郎は風雲再起の背に必死でしがみ付きながらも、焦りはますます大きくなるばかりであった。腹の傷までもが疼き、不快感と緊張で吐きそうになる。 ほんの一分遅れが、タヌ太郎の生死を分かつかもしれない。しかし、その不安から風雲再起を急かすことも出来なかった。臍を曲げられては溜まったものではないし、また彼がここで悪戯に手を抜くようなことをする馬ではないことも感じている。 結局、今ツネ次郎に出来ることは風雲再起に振り落とされないようにすることだけだった。 天へと一杯に腕を広げた枝葉の隙間から見える明の空には、ロープウェイの架線が北へと向かって真っすぐに伸びている。 突然風雲再起が急静止し、見上げていたツネ次郎の首に鋭い痛みが走った。 「何か、来るぞ」 首を擦るツネ次郎に、風雲再起が小さく告げた。 耳を澄ますと、北方より、藪や下草を掻きわける音が聞こえてくる。しかも――速い。 モロの話に出た鳥ではない。そんな低空を飛行すれば翼を傷めるだけだ。 それではタヌ太郎だろうか。彼の歩法に似ているような気もする。だが、風と共に流れてくる臭いはタヌ太郎のそれではない。 「タヌ太郎じゃなさそうだ。一先ず隠れて様子を見ようぜ」 「そうしたければそうしろ。流派東方不敗は逃げも隠れもせぬわ」 風雲再起は大きく鼻息を漏らした。確かに、この巨体と白い体では目立つことこの上ない。 それでも一旦身を隠す利点は消えてはいない。一瞬でも補足から免れれば選択肢の種類は増える。戦うという以外の選択肢が。 風雲再起は戦う気だ。戦えば負けはしないだろう。だが、それでは敵が増える一方だ。自分を刺した猫やハヤブサなどといった、真性の危険生物がいることは確かだ。 一方で、分別と戦力を持ち合わせたモロのような存在も、また確かにいるのだ。されど、そんな彼らと殺気と共に相対すれば、それは“敵”となってしまう。手を組める余地があると言うのに、己が為の敵になってしまうのだ。 それに今から来る獣は方角からして、ハヤブサに襲われていたタヌ太郎の動向について知っているかもしれない。 ツネ次郎は一つ深呼吸をした。風雲再起を説得しなければならない。ここから生き延びるためには――まん丸、タヌ太郎と共に脱出するためには。 「それでもさ、一旦身を潜めよう。これは逃げじゃないぜ。このまま待ち受けたら敵対することになる」 「それで隠れると? こそこそ身を潜めて、相手の顔色を窺って胡麻を磨りながら寄ってくるような輩が、見知らぬものたちから真の信を得られるとでも思うておるのか。この阿呆が!」 「単にあんたは殺気が強すぎるんだよ」 耳を抑えながら告げるも、風雲再起は大きく嘶いて一蹴した。 「ワシに気圧されるような臆病者に用はない! 邪魔なだけよ! 怯え狂ってわしに向かってくるなら丁度よいわ! 悪果は今のうちに摘んでくれようぞ!」 「だから、そういう態度が誤解を――って……あれ?」 言い掛けて、ツネ次郎は戸惑いの声を上げた。今まで有ったはずのものがなくなっている。 「……音が消えたようだ。何故か勘付かれたらしい」 「いや何故かもへったくれもなくどう考えても原因はあんただろ!?」 思わず声を荒げたとき、かさりと頭上で枝が軋む音が聞こえた。 「言い争いはやめるんだっ!」 振り仰いだのと同時に、やたらと男らしい声が聞こえた。 「だ、誰だ!?」 声の主はすぐに見つかった。しかし、朝日を背負っているために姿をはっきりとは補足出来ない。 「それは――この、私です」 ゆっくりとした動作で影はポーズを取った。目が慣れ、次第に影の正体が明らかになってくる。 「はっはっはっはっは」 葉っぱの仮面で素顔を隠し――。 「ハーハッハッハッハ……」 片手に鞭を握りしめ、葉っぱを組み合わせた衣のようなものを身に纏い――。 「正義の使者おひさま仮面、ただいま参上!」 「………………」 「………………」 終いにはヒマワリの花を股間に装着した茶色の体毛の獣。一言でいえば――。 (へ、変態だ……) 反応に困って固まっているツネ次郎を、風雲再起が振り返った。声を潜めて告げてくる。 「人間社会には、“変態は馬に蹴られて地獄に落ちても文句は言えない”という法律があったように思うのだが」 「どんな異世界だろうと条文に地獄とか使わないだろ、絶対。何より馬で蹴り殺すとか非効率的だし」 「とはいえ、刃物や銃など無粋なものを使うよりは余程正道よ」 「そこ! なんかこっそりとオレの抹殺計画を練ってないか!?」 半眼で風雲再起を制してから、ひとつ咳払いをする。そして、樹上の変態仮面に目を向けた。 「な、なあ、あんた――」 「“あんた”ではなく、おひさま仮面だ!」 遮ってまで主張してくる変態仮面を面倒くさく思いながら言い直す。タヌ太郎のことを知っているかもしれない相手だ。機嫌を損ねるのは不味い。 「お、おひさま仮面。オレたちは殺し合いには乗ってない。それでさ、幾つか訊きたいことがあるんだ。まず、おひさま仮面の本名を知りたいんだが、教えて貰えないかな?」 「ハッハッハッハ……子ギツネよ。私は正義の使者にして、悪に鉄鞭の裁きを下す太陽の代弁者。おひさま仮面が私の真名であり、それ以外の名前など持ち合わせてはいないのだ! 子ギツネにウマよ。私と共に来るといい。さあ、共に悪漢へ裁きを下しに崖の上へと向かおうぞ! ハーハッハッハッハ」 「………………」 更にもう一つ変態仮面は高笑いをした。それを半眼で見やりながら、ツネ次郎は風雲再起の首を軽く叩いた。 「さっきの、“変態は殺しても構わない”という法律なんだけど――」 「表現がかなり直接的且つ短絡的なものに変わっておるが、そこは気にしないで置いてやろう」 「ありがとう。その法律なんだけど、オレの世界にもあったような気がするんだ。今思い出した」 「ふむ。やはりそうか」 「そこ! なんかもう隠す気もなくオレを亡き者にしようとしていないか!?」 鼻息荒く、地面を蹴り始めた風雲再起に対して、変態仮面が冷や汗を浮かべた。 「この風雲再起の蹄のとがった部分でこめかみの辺りをぐりぐりされたくなかったら、こっちの質問に答えてくれないか? 一先ず、樹から降りような」 それでも変態仮面は渋っていたのだが、どんと一つ風雲再起が地面を蹴り鳴らしたことで観念したらしい。大人しく地面へと降りてきた。心なしか、股間のひまわりも萎れて見える。 ツネ次郎は風雲再起から降りた。着地の際に腹の傷が小さく疼き、顔が歪む。 この獣は489倍バカだが、危険はないだろう。そう判断し、近づいて地面に腰を下ろす。そして、詳細名簿を取り出そうとデイバックを探る。 それを察して、風雲再起が変態仮面に質問した。 「まず、小僧のなまえを聞こうか?」 「フ……名前を聞く方から名乗るのが作法というもの――」 「ツネ次郎、やはり殺そう」 「アライグマです! 他にもオレに答えられることなら何でも訊いてください!」 「素直でいいことだ」 アライグマ。その項目はすぐに見つかった。森のいじめっことだけ記載されている。たしかにそんな顔をしている。そして、どうやら父親もこの殺し合いに参加せられているらしい。 (しかし、そのまんまだな。その森に、こいつら親子以外にアライグマはいないのかな?) 首を傾げながら、仮面は外したアライグマを見やる。 「まったく。冗談の通じない大人にはなりたくねえもんだぜ」 どかと腰を下ろしたアライグマの口調は不貞腐れた、子供っぽいものに変わっていた。呼びかけ、注意をこちらに向けさせる。 「なあ、タヌキ見なかったか?」 「オレはタヌキじゃねえ、アライグマだ!」 「おまえのことじゃねえよ。北の崖で無数の氷柱を操るハヤブサに襲われていたタヌキさ。襲われた後どうなったか知らないか? そいつ、友達かもしれないんだ」 タヌキという単語に何か嫌な思い出があるのか、青筋を立てて語気荒く叫んだアライグマを宥めながら問い直す。肩で息をしながら、アライグマは首を横に振った。 「悪いが、見てねえな。そのあたりは一通り探したし。ただ、その氷柱を操るハヤブサってのには心当たりがあるぜ」 「あんたも見たのか?」 「見たどころじゃねえ。オレも襲われたんだ」 タヌ太郎を襲っていたハヤブサはやはり無差別に襲い掛かる輩のようだ。 「よく逃げられたな」 「逃げたんじゃねえ。やっつけたんだ」 鼻息荒くアライグマが訂正した。予想しえない言葉に、一瞬だけ二の句が継げなくなる。口の中の唾液を無理やり飲み込み、質問をする。 「……誰が?」 「オレが」 「いつ?」 「ついさっき」 「マジか?」 「嘘言ってどうなるよ」 「ど、どうやって?」 「これで、休んでたところをな」 アライグマは手に持っていた多頭鞭を示す。 ぽかんと、阿呆のようにツネ次郎は口を開けたままアライグマを見つめた。モロがあえて戦いを避けたハヤブサを、さして強そうにも見えない アライグマが倒したと言う。素直には受け取れない話だ。 首を捻りながら、アライグマの全身を何度も舐めるように見ながら、あることにツネ次郎は気付いた。 モロが見た“タヌキ”とは、このアライグマのことではないだろうか。 見た目は似ているし、ただでさえ遠目で彼女は見ていたのだ。間違えたとしても無理はない。時間的も符合はする。 また、珍妙という表現には二足歩行というだけでなく、この仮装やアライグマとタヌキの相違点などのことも含まれていたのではないだろうか。 身体から力抜け、名簿が手から毀れて地面に広がった。 タヌ太郎でなかったのならば、それは喜ばしいことだ。しかし、それは再会が見送られたということでもある。 「くくく……はぁーっはっはっは!」 安堵と落胆で放心したツネ次郎の横で、風雲再起が溜まらぬと言った様子で哄笑を上げた。 「やはり、あのメスは単なる腰ぬけであったようだ。こんな小僧に不覚を取るような輩が強者なものか!」 「……なんか腹立つな、チクショー」 「気にしないでくれ。ああいう馬なんだ」 口を曲げたアライグマを宥め、ツネ次郎は質問を続けた。 「それより、まん丸には会ってないか? ペンギンなんだけど」 「知らねえよ。おまえこそ、ぼのぼのにクズリの親父、ヒグマの大将、それからオレの親父には会ってねえのか?」 「いや、会ってない。アマテラスってオオカミには?」 腹の傷を服の上から擦りながら訊ねる。風雲再起の哄笑はまだ続いていた。アライグマは首を横に振る。 「ところで、あんたら何か急ぎの用はあるのか? ないなら、オレと一緒に来てくれねえか?」 意を決したようにアライグマが告げた。 「なんのためだ?」 漸く笑いの治まった風雲再起がアライグマに口を近づける。 「オレと一緒に恩人を助けに行って欲しいんだよ」 厭そうに顔をしかめながらアライグマは答えた。 話に依ると、北の崖上で巨大な熊に襲われていたところをオオカミに助けられたのだそうだ。これまでずっと救援を呼びに奔走していたらしい。アライグマを助ける際、オオカミは大怪我を負ったようだ。 その話を聞いても風雲再起は乗り気ではなかったようだが、アライグマの恩人がアルフという名であることを聞いて態度を一変させた。アルフは、確か風雲再起が手を組む有力候補として名の挙げていた獣の一匹だ。 「良かろう。おまえの頼み、聞いてやろうぞ。ツネ次郎、おまえはどうする?」 風雲再起がツネ次郎に鼻先を向けた。本音を言えばすぐにまん丸・タヌ太郎の捜索に向かいたいところだ。ただ、それはここに知り合いがいる誰もがそう思っていることだろう。 しかし、自分はモロとムックルの二匹に捜索を頼んでいる。頼むだけで、自分は誰の頼みも受けないのはあまりにも都合がよすぎる。 アライグマの顔をもう一度見る。最初の威勢は何処にもなく、ひどく弱々しく不安げな様子が顔に表れていた。 それに、北の崖上にまん丸とタヌ太郎がいないとも限らない。 「……行くよ。アルフってオオカミを助けに行こう」 「ほ、ほんとうか!?」 「持ちつ持たれつってやつさ。アルフを助けたら、今度はおまえがオレの友達探しを手伝ってくれよ」 「ああ、勿論だぜ」 余程安心したのか、アライグマの目元にうっすらと涙が滲んでいたが気付かないふりをした。 風雲再起がとんと地面を軽く踏みならした。こちらを見据えて告げる。 「話は決まったな。おまえたちはロープウェイ乗り場まで戻るといい。あの崖、登れぬことはないが、おまえら二匹を振り落とさぬ自信はないのでな。かといって、あの鉄の箱はワシには小さすぎる」 「……わかったよ」 「少し遅れるかもしれん。よって、ワシに構わず先に行っておれ。おまえたちの足になぞ、すぐに追いつける」 ツネ次郎は風雲再起に対しどこか不穏な空気を感じた。風雲再起の瞳に剣呑な光が宿っているようにも見える。 ただツネ次郎はそれを問い質そうとは思わなかった。視線だけを交わし、風雲再起に背を向ける。 別行動を取ることに不安を隠せないアライグマの背を押して、ツネ次郎はロープウェイ乗り場へと足を進めた。 道中、アライグマと少し話をした。彼らの森のこと、自分たちの山のこと。彼の友人たちのこと、自分たちの忍者修業のこと。 アライグマのいる土地はアメリカ大陸に似ていた。ただ、人間を見たことがないということは彼もまた、ツネ次郎とは違う世界の住人なのかもしれない。 また、アライグマに対して親しみのようなものも感じ始めていた。他人とは思えないのだ。タヌ太郎と何処か近しいものを感じたのかもしれない。 「こ、ここに入るのか?」 ロープウェイ乗り場を前にして、アライグマが厭そうに呟いた。唸り声のような作動音が響いてきている。 「入らなきゃ乗れねえよ。怖いのか?」 「こ、怖くなんてねえぞ! ただ臭いが嫌なだけだ」 「ま、そういうことにしておいてやるよ」 「ツネジロー、てめえ信じてねえな!?」 眉間に皺を寄せたアライグマを無視し、扉を開ける。 無人のチケット売り場に、搭乗客の並んでいない階段。購入したチケット切る係員もいない。 吹き込む風とローラーが回転する音だけが反響している。朝だというのに、酷く不気味だった。 操作室の窓は曇りガラスで中は見えず、扉もしっかりと施錠されている。入ったところでやることはないのだが。 ホームまで行き、ゴンドラの到着を待つ。 程なくしてやってきたゴンドラは減速すると、自動で扉が開いた。ゴンドラにしては大分大きめだ。これならアライグマの前で醜態をさらす心配もなさそうだった。 アライグマの背中を押して入り込む。勝手に扉が閉まり、アライグマがびくりと身を震わせた。ずっと響く機械音が気になるのか、しきりに耳を動かしている。 「座ってろよ、アライグマ。地震とか強風とか濃霧とかない限り何も起きないよ」 固いゴム製のクッションに腰を下ろし、腹を擦った。ケットシーから受けた傷はほぼ完治したと言っていいだろう。 到着までの間、詳細名簿を取り出して手を組みたい獣たちと、危険と思われる獣たちのことをアライグマに教える。アライグマたちを襲ったのは赤カブトというツキノワグマのようだ。危険と判断していた獣の一匹だ。 「このアマテラスってオオカミになら会ったぜ。最初の暗い所でだけど。言葉が分かんなかったんだよなあ」 「へえ……」 ポアッとした間抜け面のオオカミを指すアライグマに相槌を打つ。この中にも慣れてきたようだ。 そのとき――。 『さて、素晴らしい闇の時から忌々しい日の出を迎えることになったが……貴様達、それでも獣か?』 ゴンドラに備え付けられたスピーカーからキュウビの声が聞こえ、放送が始まった。 (二) 「始まったか」 風雲再起は独りごちた。どこかにスピーカーでも括りつけられているのだろう。ハウリングする声が少し喧しい。 風雲再起は崖下付近まで来ていた。滔々と流れおちる滝の音に多少放送内容がかき消されている。内容に関してはツネ次郎に聞けばいいだろうと彼は気にしなかった。 首を巡らし、草叢の中に横たわったペット・ショップという名のハヤブサの姿を見つける。 「やはり手緩い。詰めが甘いことよ」 ペット・ショップはぴくりとも動かないが、その胸は小さく上下している。しっかりと息がある。 もし意識を取り戻せば、逃げ場のないゴンドラは格好の的でしかなくなる。 「まったく、手のかかる小僧どもだ」 風雲再起は片足を高く掲げた。 「さて、終わらせるか」 氷を操る生物との手合わせを楽しみにしていたことは事実だが、間抜けを絵に描いたような子供に一本取られるようではたかが知れている。このような雑魚に少しでも期待を抱いてしまったことを彼は悔やんですらいた。 気功を使う必要もない。それすらも勿体ない相手だ。ただ頭を踏み潰してしまえばいい。 『……今見本を見せよう。一瞬であるからな、気を抜くでないぞ?』 キュウビの言葉と同時に辺りを瘴気や邪気に満ちた禍々しい闇が覆い尽くした。 「――!?」 突然の変化に風雲再起は横たわるペット・ショップから一瞬だけ目を離した。敵を前にして犯してはならない愚行の極み。普段であれば、たとえ何が起ころうとも獲物から目を外すことなどせず、目の前の敵を粉砕したことだろう。 風雲再起には敵への侮りがあった。アライグマに負けたという事実で、ただそうだという伝聞のみで相手を判断してしまった。 それは、此処に来て格下の相手にしか出会えなかった故に生まれた驕りであった。それはペット・ショップがアライグマに手痛い敗北をきした原因でもある。 両者の驕りに違いはない。しかし、一方はすでに驕り故の敗北を経験していた。 ペット・ショップは既に失神などしていなかった。近づく足音に気付き、来訪者への攻撃の機会を窺っていたのだ。殺されようとする、その瀬戸際であっても心を乱さなかった。ただ、辛抱強く形成を変える時を待った。 そして、その時が訪れた。ペット・ショップは辺りがタタリ場と化した瞬間も、獲物から目を離さなかった。 「ぐ――っ!?」 風雲再起は衝撃と痛みに己の胸を茫然と見下ろした。純白の毛皮に覆われた胸部に直径10インチはありそうな氷の杭が深々と突き刺さっている。 口腔から溢れる血に息がつまり、風雲再起は小さく咽た。 いつしか辺りを包んでいた闇は霧散し、朝の風景が戻ってきていた。 ペット・ショップは大きく羽ばたき、上空へと身を躍らせた。 それを見上げながら風雲再起は血塊を地面へ吐き溢した。一撃で風雲再起の命が狩り採られなかったのは、タタリ場の魔力によりペット・ショップのスタンドの力が多少なりとも削られてしまったためか。 しかし、氷は溶ける。この杭が溶けきれば、噴き出した鮮血が辺りを朱に染めるだろう。 天高く舞い上がったペット・ショップは、急停止するとそこからまっすぐに風雲再起を見下ろした。嘴の端が歪み、笑みのようなものを浮かべる。 それと同時に風雲再起の周囲の空気が凍り、その四肢を大地に束縛した。 ペット・ショップは羽ばたきを止めると、一直線に風雲再起へと滑空する。鋭い両爪が朝日に照らされ霜刃のごとく光った。スタンドを連続して扱えるほどまでには回復していなかったらしい。 降下してくるペット・ショップを見据えた風雲再起もまた、口元に笑みを浮かべていた。 (そちらから近付いてきてくれるとは有り難い……) 風雲再起の足元の下草はすでに血でねとと濡れていた。 放っておけば死ぬものを、敢えて己から止めを刺しに来るのは慎重さ故か。それとも血に滾ったか。 不覚故に陥った事態ではあるが、どうであれ最期の時を闘いで迎えられることに風雲再起は満足した。 理由は分からないが、この大地は生命の力が薄弱だ。思ったように大地が彼の呼びかけに応えてくれない。これでは最終奥義は使えないだろう。 すうと、彼は呼吸整えた。血が気道を塞ぐも、それは気の流れにとっての壁にはなりえない。胸より零れ出る血を気合いで止め、流れ出る気すらも押し止める。 主たちの、流派東方不敗の訓示を反芻する。 (流派東方不敗は王者の風……) かつての主、そして、現在の主に想いを馳せる。大地を愛するが故にヒトを憎んだ、今は亡き老戦士と、そのヒトすらも地球と共に愛した若き王者――。 『――外で殺し合うが良い』 気の流れは熱き渦となり、風雲再起の身体を駆け巡る。それが行きつく先はただ一点――。 (全新系烈ッ……天破侠乱!) 迸る熱気によって氷の呪縛が融解を始める。 『――死骸には興味が無くてな』 主の元への帰還叶わぬことを、ただ静かに詫びる。されど、その二人に恥じるような最期は決して迎えない。 (見よ! 東方は紅く――燃えている!!) 高まった闘気は目映い光明となって風雲再起の全身を包み込む。それはすなわち、風雲再起の生命の輝き――。 「キョォォォォオオオオオオオオッ!」 殺気のみを込めたペット・ショップの咆哮が大地に響く。 「流派東方不敗が奥義……超級、覇王――!」 ペット・ショップの動きの逐一を双眼に捉える。ただ一撃。それを外せば、今の風雲再起に次はない。ぎりぎりまでペット・ショップを引き付ける必要がある。 『シロ、ヨッ――』 不可避の間合いにペット・ショップが入った。練り上げた闘気を迫りくるペット・ショップに向けて、己の魂を解き――。 「日輪、弾ァァァァアン!」 ――放つ。 風雲再起より発せられた太陽が如き奔流が、生命力の瀑布が、朝の森を光の渦の中へと押し流し――そして、消えた。 (三) 辺りを包んでいた息苦しい暗黒が忽然と消えた。ツネ次郎は深く息を吐く。冷たい汗が体毛を濡らしていた。 手もとの地図には立ち入り禁止となったエリアが塗りつぶされている。その一つはロープウェイ乗り場のすぐそばだ。うっかり立ち入らないように注意しないとならないだろう。 「なんだよ!? なんだってんだよ!?」 アライグマはショックが抜けきらないのか、半狂乱に騒いでいる。自分以上にパニックを起こした者がいると平静を保てるという話は本当らしい。 「落ちつけって。あいつが言った場所に足を踏み入れなけりゃ関係のない話だよ」 キュウビの放送は続く。アライグマにスピーカーというものを分からせるのにも時間がかかった。ひとまず、あの中にキュウビが入っていないということだけは納得してくれたらしい。 『――喰われた畜生の名を呼ぶとするか。どうにも死骸には興味が無くてな、我とした事が不覚であった。タヌ太郎――』 「――え?」 名簿を広げようとした手が止まる。滑り落ちたペンが床で跳ね、乾いた音を立てた。 『アルフ、ヒグマの大将――』 「……へ?」 騒いでいたアライグマの動きも止まった。 『シロ、ヨッシー、コ――』 突如、目映い光が目を焼いた。そして少し遅れて振動がゴンドラを襲う。ゴンドラが耳障りな悲鳴を上げた。 「さっきからよぉ! なんなんだよぉ!?」 どてと転ぶ音が聞こえた。自分の足にでも絡まったのだろう。 次第に視力が戻ってきた。振動事態はあまり大きくなかったせいか、ゴンドラは問題なく動いているようだ。アライグマは事態の変化に追いつけなくなったのか、床に座り込んで放心している。 「タヌ太郎……」 出来れば聞き間違いであって欲しかった。だが聞き間違えられるような名は名簿にはない。ツネ次郎は俯き、肩を震わせた。 まん丸と出会うずっと前からタヌ太郎とは一緒にネンガ山で共に過ごしてきたのだ。 親友などでは断じてない。そう言われたらタヌ太郎も、自分自身も否定しただろう。タヌ太郎とは、そんな短い言葉で言い表せないほどの日々と絆を経てきたのだ。 そうだというのに――。 「一人で勝手に……死んじまったってのかよ」 塩の味が口の中にいつの間にか広がっていた。 「お、おい。大丈夫かよ?」 アライグマがツネ次郎の肩をゆすった。顔を上げると、アライグマの心配そうな顔があった。 知り合いが死んだのはアライグマも一緒だ。ヒグマの大将に、これから探しに行くはずだったアルフの二匹。悲しみや喪失感を単純に数値に置き換えられるはずはないが、自分と同等以上のショックを受けていることは確かだ。 「わ、悪い。おまえのこと考えずにか、かってに……おまえも気の毒だったな」 「気の毒って何が?」 きょとんと訊き返すアライグマにツネ次郎は戸惑った。ショックが大きくて記憶でも失ってしまったのではないだろうか。 「いや、その……おまえの知り合いが、さ」 まだアライグマは首を捻っている。しばしして合点が行ったのか、ぽんと手を拳で叩いた。 「キュウビの言ったこと信じてんのかよ。バカだなあ、おまえ」 「ば、ばか?」 オウムのように訊き返したツネ次郎をアライグマが鼻で笑った。 「そうだよ。ヒグマの大将が死ぬわけがねえ。スナドリネコには負けたらしいけど、それでもうちの森の大将さ。あれはオレたちを追い詰めるためのフカシだろうぜ。勝手に死んだことにされて、大将怒ってるに違いねえな」 「おい、現実から目を逸らすなよ!」 危ないと判断し、へらと笑うアライグマの肩を掴んで揺する。アライグマは笑いを消すと、じろりとツネ次郎を睨んだ。 「現実だって? おまえはタヌタローって奴の死体を見たのかよ? ヒグマの大将やアルフの死体を見たのかよ!? 現実ってのは自分の目で見たことだろ。一番信用できねえ奴の言葉をなんで信じられんだよ!?」 「あいつが嘘を吐く理由なんてどこにもないんだよ」 口角泡を飛ばすアライグマが一息つくのを待って、ツネ次郎は噛み砕くように告げた。だが、アライグマはその言葉を振り払った。顔をくしゃと歪めて、アライグマは吼えた。 「なんであいつの心中が分かるんだよ。嘘なんて理由なく吐くもんだろうが。クズリのオヤジなんて、いつもそうだ」 「アラ――」 「とにかく、オレは死体をこの目で見るまで信じねえからな! だから、アルフは生きてる! ヒグマの大将も生きてる! タヌタローって奴だって絶対に生きてる!」 「………………」 ツネ次郎はアライグマから手を離した。あまりにも儚い望みがアライグマを支えている。出来ることなら、ツネ次郎自身もそれを信じたいと思う。だが、そんな幻想に自分までもが沈んでしまえば、アライグマを支えてやる者がいなくなってしまう。 風雲再起はだめだ。彼はただ徒に、アライグマの支えを粉々に粉砕してしまうだろう。 『モウスグB-7駅、B-7駅ダベ。 オ降リノ際ハ 落チ着イテ 速ヤカニ降リルンダベ』 スピーカーからアナウンスが流れ、ゴンドラががたと音を立てた。少し揺れて、扉が開く。言葉もなく、二匹はゴンドラを降りた。さっきと同様、無人の構内を歩いて外に出る。 標高が上がったせいか、すこし肌寒く感じる。風雲再起の姿はない。 「アルフと会ったのはあっちだ。その周辺で休んでるかもしれねえ。あのウマは後から来るんだろ?」 「……そうだ、な。用心して行こうぜ」 「オレの鼻はよく利くんだ。任せとけよ」 自分の鼻を示し、アライグマは笑みを浮かべた。そして北西へと足を踏み出す。 ツネ次郎は一度崖の方を振り返り、アライグマの後を追った。 森の中へ熱を帯びた風が散っていく。 爆撃を受けたように木々が消滅した大地の中心にそれは居た。 白亜の身体を朱に染めながら、悠々と大地に座す姿は王者の威風を死して尚漂わせていた。氷を操る隼の姿は雄々しい白馬の生命の前に、跡形もなく消え去ってしまった。 悪戯心を起こした風がその鬣を揺らしては去っていく。白馬はそんな風に構うこともせず、ただ堂々と、ずっとそこに座り続けていた。 【B-7/一日目/朝】 【ツネ次郎@忍ペンまん丸】 【状態】:腹部に切創(碧双珠で回復中。ほぼ完治)、強い悲しみ 【装備】:印堂帯、碧双珠@十二国記 【道具】:支給品一式、石火矢(弾丸と火薬の予備×10)@もののけ姫 、マハラギストーン×3@真・女神転生if、風雲再起の支給品一式(不明支給品1~3、確認済)、参加者詳細名簿 【思考】 基本:まん丸たちと合流してここから脱出する。 0:タヌ太郎…… 1:A-6駅へと向かう 2:風雲再起と合流する 3:まん丸を捜す 【備考】 ※参加者の選定には何らかの法則があるのではと推測しています。 ※会場と参加者が異世界の住人である可能性を認識しました。 ※ペット・ショップの能力の一部と危険性を認識しました。 ※死者の情報の一部を聞き逃しました。 【アライグマ@ぼのぼの】 【状態】:全身に擦り傷、疲労(小)、不安、混乱、決意 【装備】:おひさま仮面の衣装(仮面なし)@ぼのぼの、グリンガムのムチ@ドラゴンクエスト5 【所持品】:アルフの支給品一式、ペット・ショップの支給品一式、不明支給品1~3個、スピーダー六個@ポケットモンスター 【思考】 基本:元の世界へ戻る。 0:アルフもヒグマの大将も絶対に生きてる! 1:A-6駅に向かう 2:ツネ次郎、風雲再起と一緒にアルフを助ける 3:赤カブトもあわよくばやっつける 【備考】 ※人間文明についての説明は受けましたが理解はしていません。 ※手を組めそうな動物(アマテラス、ザフィーラ、ユーノ、アルフ、オーボウ、オカリナ、シエラ、コロマル)と危険視される動物の情報を得ました。 ※放送内容を信じまいとしています。 ※死者の情報の一部を聞き逃しました。 ※B-7付近で超級覇王日輪弾による小さな爆発が起きました。その周囲のエリアで閃光や振動、爆音などが響いた可能性があります。 【ペット・ショップ@ジョジョの奇妙な冒険 死亡】 【風雲再起@機動武闘伝Gガンダム 死亡】 【残り36匹】 時系列順で読む Back 夢有 Next 距離を超えた遭遇 投下順で読む Back 夢有 Next 距離を超えた遭遇 038 暁を乱すもの ツネ次郎 064 へんたいトリロジー ~爪とヒマワリの章~ 042 参上!太陽の使者!その名は… アライグマ 064 へんたいトリロジー ~爪とヒマワリの章~ 042 参上!太陽の使者!その名は… ペット・ショップ 死亡 038 暁を乱すもの 風雲再起 死亡
https://w.atwiki.jp/sousakurobo/pages/658.html
それ見た老婆が少し呆れたように息を吐いて、 「元気あるねと褒めてやりたいところだけれど、まあ、無理しなさんな、気づいてるかどうかは知らないけれど、あたしからお嬢ちゃんに攻撃を仕掛けるなんて事はさっきから一度もしてないの気づいてるかい?あたしの武術っていうのは実はそういう風に出来てるんだ。まあ、一回攻撃を誘うような真似はしたけれども…あたしがしているのはお嬢ちゃんの攻撃を総て受けて返しているだけだから今は安心して回復に努めなさいな。誓って言うけれど、あたしからお嬢ちゃんに向けて攻撃をする事は無いよ。それに、もう3度も投げられてるんだ、ここに来るまでに重労働やった風にも見受けれられるし、そうやって体中にガタが来ていて当然なんだから、まず休みな。それにあんまり急ぐとお嬢ちゃん、手に入るものまで手に入らなくなっちまうよ。ほら、言うでしょ?急がば回れって…。」 わたしはぐっと唇を噛んだ。 彼女の言っている事は潤也がわたしによく言っていたそれと同じだ。 敵に潤也とまったく同じ理屈で諌められたのが悔しくてたまらなかった。 だが敵の言葉は正しい、この定まらない視界では攻撃すらまともに出来ない。 わたしは辛酸を舐めるような思いでそれを受け入れ体を休める事にし、壁にもたれかかる。 座らなかったのはこのまま座ると次は立てなくなりそうだと感じていたからだ。 体の限界は近い、それは確信を持ってそう感じられた。 「さて、まあ、まだ遊びは続行中なんだけれども、お嬢ちゃんが回復に努めている間にただ待っているというのも暇だから、お嬢ちゃんの攻撃をこのお婆ちゃんが簡単に返せたのかを説明してあげようかね。この賢いお婆ちゃんが敵に塩を送るんだよ~、心して聞きなさいな。あっ、あとこれ頭のコブのお詫び、これで許してね。」 そうやってごめんねと老婆は仕草を取る。 変な人だとわたしは思う。 敵が相手にダメージを与える等という事は当たり前の事なのになぜこの老婆は謝るのだろうか? 少なくともわたしは先ほどからわたしが受けているのよりも深刻なダメージを与えるような攻撃を繰り返している。 それを考えれば、そのような事を言われる筋合いもないのだ。 あの老婆にとってこれは遊びだから?それとも他に何か考えている事があるのか?わたしはわけがわからなくなり混乱した。 そんなわたしを無視するように老婆は語り始める。 「さて、お嬢ちゃんは気づいてるかどうかは知らないけれど、はっきり言って、あたしとお嬢ちゃんの身体能力の差は圧倒的にお嬢ちゃんが勝ってるんだよ、最初のみたいなそこまで威力のこもっていないぬるい攻撃ならあたしの腕でも止められるけれど、全力で打たれたものを直に受け止めるとこの腕じゃ簡単にへし折れてしまう。だから、さっきの時は初撃を受けずに回避しただろう?だからね、身体能力じゃお嬢ちゃんに思いっきり分があるのさ。じゃあ、なんでお嬢ちゃんとこのヨボヨボのお婆さんが戦えているのかと思うだろう?」 お前のようなヨボヨボのババアがいるかと毒づいてやりたい気分になったが、そんな事に貴重な体力を使うわけにもいかずわたしはただ黙って老婆の言葉に耳を傾ける。 「じゃあ、次は技術の話になる。たしかに身体能力の差を覆すための技巧というのはこの世に百と存在している。でもね、それは大きな技術差があった場合の話だ。そういった技術の観点で見ても、お嬢ちゃんとあたしにそれほど大きな差は無いんだよ、さっきお嬢ちゃん、あたしに近づいてくる際にちょっと代わった走り方をしただろう?あれはね、一夜頑張っただけで習得できるような生半可なものじゃないんだ、才能があっても地べたを這いずりまわるような苦労をしなくては手に入らないような技だ。それをお嬢ちゃんは多少ぎこちなさはあったけれど、見事にやってみせてたさ、だからね、あたしとお嬢ちゃんは戦闘技術という点においてもそれほど大きな差は無い。わかりやすく数値化してあげるとお嬢ちゃんの身体能力が10だとするとあたしは4ぐらいで、お嬢ちゃんの技術が7だとするとあたしは9ぐらいだ。実際それぐらいの差しかないんだよ。ほら、こうしてみるとどう考えてもお嬢ちゃんに分がある。けれど、お嬢ちゃんも感じているだろう?お嬢ちゃんとこのヨボヨボのお婆ちゃんの間には越えられない程の開きがあると?それは何故だと思う?」 それがわからなかった。 確かに要素、要素を見ていけばわたしが勝てないという要素は無いようにも思える。 例え、あの老婆がわたしを過大評価しているだけなのだとしても、たかだかあの身に一度触れることすら出来ないという程の開きは無い筈なのだ。 けれど、先からの幾度かの攻防の末、わたしはこの老婆には何をやっても通じない…そんな観念に囚われつつあった。 そんなわたしの心中を察してか、老婆はくすりと笑って言う。 「お嬢ちゃんとあたしにある決定的な差、それはね…『経験』だよ、お嬢ちゃん。お嬢ちゃんもさっきの踏み切りのよさといいそれなりに修羅場をくぐってはいるみたいだけれどあたしはその比じゃないぐらいの戦いの経験を積んできている。負けた戦いもあったし、勝った戦いもあった、あたしはそれを長い時間をかけて、何度も自分の中で反芻し、細胞の一つ一つにその経験とあらゆる状況における対処法をこの身にしみこませてきた。さっきのだってね、別にお嬢ちゃんの攻撃が完璧に読めてたわけじゃないんだよ、ただ、体がね、こうね、経験から勝手に動いちゃったんだ。こう攻撃されたらこう動く、ああ攻撃されたああ動くって、自動的に反応しちゃうんだ。それがさっきの攻撃を凌いだからくりというわけさ、経験を数値化するならお嬢ちゃんは5だとするならあたしゃ500万って所かね。そしてこれがお嬢ちゃんとあたしの絶対的な差という奴かな。たまに、今のあたしを見て、これで体が全盛期だったらとかほざく馬鹿者もいるけれど、それは大きな間違いさ、あたしはこの多大な経験によって支えられている今が全盛期なんだよ。」 それは絶対的な自信と自負を持って老婆の口から放たれた一言であった。 そしてこれこそがこの老齢である淑女を第七機関最高戦力としている要因でもある。 「だからね、攻撃を受けるときにも芯をずらして受けてダメージを減らすなんて事もお茶の子さいさいってわけさ―――――――あっ、この言い回し古いから無しね、こう見えてもあたしゃまだ84歳の若さなんだから…。」 「さっき、ピチピチの82歳とか言ってた…。」 思わず、つっこみが出る。 「そ、そーだったっけ?お嬢ちゃんよく覚えてるねぇ、は、ははは―――」 あいたと老婆は頭を手で叩き誤魔化すように笑った。 しかしよりにもよって経験かとわたしは思う。 わたしはこの世に生れ落ちてまだ1年も立ってない。研究所で様々な人間の技術の他に経験もわたしの中に流し込まれはしたが、それはわたしだけの経験ではなく、どちらかというと他人から聞いた知識であり、あの老婆のように自然に体が反応して何かが行えるような積み重ねられた経験では無い。 認識し、思考し、行動する。確かに自分の身体能力は超人的なものであるのかもしれないが、この3つの要素を省略できるような能力はわたしには備わっていないのだ。 だが、彼女はそれを経験から認識から思考せずに最善の行動に移すことが出来る。 この差は決定的だ。 わたしはこのまま戦えば老婆に一撃も与える事も出来ないまま敗北するだろう。 ありとあらゆるわたしの工夫があの老婆の経験の前に自動的に処理されてしまうのだ。 そしてそうなれば、潤也の元にもたどり着けず総ては水泡と化してしまう。 今もなお、わたしの中で彼女の危険性を示すアラームが鳴り響いているが、それが正しいのだとわたしはこの時、その理由も含めて明確に知った。 なーんだ、これは初めから勝ち目の無い勝負だったんじゃないか…。 どうやって勝つのか?そんな事を考えるのすら馬鹿らしくなる話だ。 不幸にもこの老婆と出会ってしまった時点でわたしは目的を達する事は不可能になったのだ。 ――――けれど、だからといって――――諦めるのか? そうわたしはわたしに問いかける。 答えはすぐに帰ってきた。 まるでエコーがかかったように何度もわたしの中でそれを叫ぶ。 そんなの―――――――――――――――無理に決まってるじゃないか…。 もし黒峰潤也がこんな逆境に出会ったらどうするだろう? 聞くまでも無い話だ、黒峰潤也という人間を知る人間ならば、誰だってすぐ回答できる問題だ。 彼はきっと立ち向かう。例え、それがどんなに劣勢であろうと、どんなに苦境であろうと、どんなに絶望的であろうと、たとえ結果が分かっていることであろうと、彼は足掻き続ける。 それが黒峰潤也という人間なのだ。 だから、その彼と一緒に闘い、それを一番近くで見てきたわたしがこのような所で諦めたりしたのならば、それは即ちわたしが黒峰潤也の行き方を侮辱するに等しい事だ。 そんな事がこのわたしに出来る筈が無い。 だから、わたしは立ち上がる。 例えどれほど絶望的な状況であっても最後の最後まで諦めない。 わたしは自分の体の各部を動かして機能しているかどうかを確かめた。 まだ体のあちこちが痛むが、感覚は戻ってきている。 最低限の休息は取った、これ以上の時間を浪費する事はとてもじゃないけれど出来ない。 今すぐにもわたしは潤也の元に向かわないといけない。 しかし、目の前に立ちはだかるのはあの最強の老婆だ。 彼女はわたしの大きく上をいく力を持つ存在であり、それはわたしが逆立ちしても適わない存在だ。 そんな老婆に立ち向かうにはどうすればいいかとわたしは考える。 ―――――――結論はすぐに出た。 それは、あまりにも簡単な事だ。 そう、考えるのを――――やめればいいのだ。 きっとどんなに鋭意工夫を凝らした攻撃を仕掛けたところであの老婆の経験の前には無力だ。あの老婆が油断してようがしてまいが、あの老婆の経験は自動的にわたしの攻撃に対する最良の迎撃法を選択し発動する。 故にあの老婆は無敵、彼女の人生の長さがその分の強さとなって反映される。 たかだか半年の経験も無いわたしではそれに打ち勝つアイディアなど生み出せる筈も無い。 よって、これは勝ち目は無い勝負。 それほどまでにわたしとあの老婆に開きがある。 だから、ヒトの理で考えるのはやめよう。このヒトの理で闘えばどうやったってわたしに勝ち目は無い。 摂理という『絶対』の中では彼女にはどうやってもわたしは適わない。 だから、わたしはその『絶対』という法則自体を破る。 「さて、そろそろ回復したみたいだし再開って所かい?にしてもこれだけの差を見せられてまだ闘志が消えないなんてウチの男どもより根性ありそうだね、お穣ちゃん。」 わたしは老婆に向けて右の掌を向け、その腕に意識を集中させる。 「ん?」 老婆は何かただならぬ雰囲気を感じ取ったのか先ほどのゆるい表情では無く鬼気が迫るような真剣な表情に変わる。 本当に凄い人だな…と思う。 たった、これだけで老婆は経験から、それが非常に大きな危険を孕んだものだと認識したのだ。 これは最終手段だ。 ありとあらゆる状況において、絶対超えられない壁がわたしの前に現れた時のみに使用を想定した最後の手段。 わたしの中に溶けている因果を操る至宝『ブリューナク』の設計図、それを使い因子を収拾し構築、ブリューナクの力ほんの一部をわたしの体力の糧にして再現する。 これはわたしの体力のほとんどを奪っていく。 それだけに本来ならば、あの地下5階のセキュリティを破るのに使う予定だったのだが、まずここを進めなくては意味がない。 出し惜しみして、後であの時こうしていれば、ああしていればなんて思うのは絶対にご免だ。 だからわたしはこの力を迷い無く、必要だからとして考えて行使する。 「――――――――リーディングを開始。」 全てを構成し再構築するわけじゃない、構成するのはほんの一部分だけ、物質化せずにその概念だけをすくいあげる。 求めている規模も小さいゆえにそれぐらいならば、DSECシステムのサポートが無くてもわたしの体だけで構成する事が出来る。 そしてそれを使って一つの因果を創造する。 リベジオンが鋼獣に行使する切り札『因果終焉』のような大規模な力の行使はわたし一人で出来るものではない。 だがたかだか2秒ほどで帰結する小規模な因果ならこの身一つでも作る事が出来る筈なのだ。 因果とは始まりがあれば終わりがある事を示す概念である。 放たれた始点Aが過程を経て終点Bに辿り着く事、これが因果だ。 わかりやすい例えを挙げれば生物は生まれて最後には必ず死ぬというのも一つの因果である。 今、私が作り出す因果は単純なものだ。 始点はわたしがこの右腕を老婆に向けて振り向け、放つ事。 終点はその右の掌が老婆の体触れている事。 たった、それだけ…。 この中からわたしは望める最大の形で因果を創造し、完成させる。 そしてそれをこの右腕に装填する。 「ぐっ、あ、あぁ、あぁ、ああ。」 強烈な痛みが右腕に走る。 それは本来あり得ない事をありえるように改変しているのだから、当然の話だ。 言いかえれば、この程度で済んでいる分マシなのである。 最悪、わたしの精神が壊れる可能性も孕んでいるのだから。 「―――――――神に反逆するモノに幸福無し」 唱える。 それが起動のキーワード。 ブリューナクに刻まれた誓句。 そしてその因果はわたしの右腕に宿った。 「あぁぁぁぁあぁぁぁぁ!!!!」 右腕が焼けるような痛みを受ける。 神経が暴れて、焼き切れそうになるような痛みだ。 今すぐにでもこの右腕を斬り落としてしまいたい、そんな衝動に狩られるのをわたしは奥歯をかみしめ左手で右腕を握りしめ抑える事で堪えた。 本来出来る筈も無い事を出来ると強引にしようとする際に支払う代償。 その求める結果が大きければ大きいほど求められる代償は無限に肥大していく。 それは元々怨念機と呼ばれる鋼機を媒介として行使するものであって人の身で行使するような代物では無いのだ。 だからわたしは今、その行使を行う代償としてこの激痛を受けている。 ―――こんなもの!! わたしはそう思う。 この痛みは初めての痛みでは無い。 きっと初めてだったら耐えられなかっただろうが、わたしはあの大きな試験管の中で何度もそれに類似したものを体験している。 だから激痛ではあるが耐えらない痛みでは無い。この程度の痛みで根を上げるような人間が潤也の元にいれるものか! わたしは老婆を視界に収めて告げる。それは宣告だ。それと同時になんとしても成し遂げるという決意の表明だ。 だからわたしは相手にそして自分に刻み込むようにして告げた。 「九条だったよね、あなたの名前、いくよ九条、今からわたしがあなたの経験に無いモノを見せてあげる。」 老婆、時峰九条はそれを聞いてふっと笑って、 「いいよ、お嬢ちゃん、やってみな。」 そう返事を返し、緩んだ表情を再び真剣なモノに戻す。 それと同時にわたしは駆けた。 歩法も何もない、そんな小細工は弄さない。 ただ全力で駆ける。 早く、速く、疾く!!! 九条の元にコンマ1秒でも早く辿り着き、この激痛に苛まれる右腕を挙げ、射程内であの老体に向けて放つ事だけを考え駆ける。 この腕が届くその間合いまで…。 九条は相も変わらず自分から行動を起こさず、わたしが行動を起こすのを待っている。 受けからの反撃。 それが先に言った、九条の基本的な戦い方だ。老婆から攻めに出る可能性は皆無ではないが、おそらくはそんな事はしないだろうという確信に近い思いがわたしの中にはあった。 九条はさきほどからわたしを倒すという事にそれほど固執してないのでは無いか?そう思わせる節がいくつもある。 だから、自分からは何もせずわたしに攻撃させて、ただ、それを見ているのだ。 何故かはわからない、わかる必要も無い、ただ、なぜかそうしているという確信は持てた。ならばそれにつけ込む。 よって、可能な限り自分に有利な状況を作り上げる。 そうして辿り着いた射程内。 わたしは腕を矢の尾を引くように引いて、その腕に付加された因果ごと放った。 ―――――届け。 放たれた腕を認識した九条は自動的に反応し、その腕を掴む。 ――――――――――――届け! だが、因果を内包した腕はそれぐらいでは止まらない強引にねじ込むようにして掴まれたままその腕は老婆の体へと向かう。 ―――――――――――――――――――届け!!! そして、何かが掌に触れる感触があった。 わたしにはそれだけで十分だった。 辿り―――ついた!! グローブに内蔵されたスタンガンを起動。 180万Vにも及ぶ高圧電流を九条の体に流しこむ。 それと同時に九条の体が震えた。 老婆は俯きを膝を床に落とす。 出力の加減はしなかった、常人なら致死に至ってもおかしかないそれ。 だが、この老婆を仕留めるとなるとこれぐらいしなければならないとそう思いわたしはそれを放った。 「はぁ…はぁ…はぁ…。」 しばしの沈黙…もし死んでしまったのならばその時は受け入れようと思う。 けれど、今はここから前に進まなければならない。 目的を忘れるな。 お前が何のためにここに来ているか、お前がそれに対してどう思うかなど二の次で良いのだ。 そう言い聞かせてわたしは、時峰九条の首から右腕を離し―――――― ―――――――あれ? 右腕が動かなかった。 最初はさっきの因果の行使でついに自分の右腕がいかれてしまったのかと思った。 でもすぐにそれが違う事に気づく、手首を掴んでいる九条の手から強く握力をかけれらているのを感じたからだ。 この腕から込められている力でわたしはこの腕を引く事が出来ない!!! 驚愕は突然やってくる、膝をついた老婆は俯いた顔をあげ優しくわたしに向けて微笑んで 「ほいさっ」 そういって掴んだ腕を九条はかつぐ。 背負い投げが来る、けれど、それに反応するだけの力はもうわたしには残っていない。 わたしの体が宙に浮くのを感じる。 ああ、無理だったか――――――とそう思ってわたしは目を瞑る。 あれだけ、あれだけの事をしたのにこの老婆には届かなかったのだ。 もう、これはズルだ。反則だ。 あそこまでして勝てないのならば仕方ない。そう思うしかなかった。 ごめんね、潤也。 そうせめて心の中で謝ろうと思ったけれど、今回のわたしは潤也から唯一の安息の時間を取り上げようしている。 だから、ごめんねと思う事自体が間違いなのかもしれない。 けれど、もう一度会いたかったなと思う。 もはや叶わぬ願いだけれど、あのあたたかい両腕でもう一度抱きしめて貰えるのならばわたしはどれほど幸福だっただろう。 頑張ったんだけどなー。 やっぱり潤也の言うとおりわたしって詰めが甘いんだろうね。 もっと潤也に褒めてもらえる子であればよかったな。 今度、もし今度があればもっともっと潤也の役に立てるようになりたい。 頬に熱い何かが垂れてるのを感じた。 なんでだろう、なんでこんなものが流れてくるんだろう。 ―――――ああ、そうかわたしは―――― 「―――はぁー、まったく、そんな悔しそうに泣いてないでしゃきっとしな。」 そういう枯れたような声が聞こえた。 あれっ?とわたしは思う。 そういえば、わたしいつになったら地面に付くんだろう? というか何故か先ほどわたしの腕にあった筈の九条の手の感触が膝下に移っている…。 「あたしの服をそんな涙と鼻水で汚さないでくれよ、お前さんは仮にもこの時峰九条に勝ったんだから…しゃんと胸張っていなさいな。」 目をあける。そこには想定していたものと違う風景が広がっていた。 目の前に広がったのは白髪と白い生地の服。 その時、わたしは両腕は九条に担がれているのだと気づいた。 「勝った…?」 何にだろう?こうまでも完膚なきまでに負けたと言うのに…。 九条はそう思うわたしを見て、呆れたようにため息を吐く、 「あーあー、お嬢ちゃん、あたしの言った事信用してなかったね?あたしゃ、一撃を喰らわせたらお嬢ちゃんの勝ちだって言ってたんだよ?あたしだってあれだけの電撃喰らった経験があったお陰で意識はあるけれど、流石にあれはそれなりにダメージは受けたさ、つまり、お嬢ちゃんはあたしに一撃喰らわせたんだ、だからこのお遊びはお嬢ちゃんの勝ち。おーけー?あたしゃ約束は守るよ、生まれてこの方約束を破った事が無いのがわたしの誇りなんだからね。」 そう言えば、そんな事を言っていた気がする。 けれどあれを本当に守るというのか?この老婆は? 見も知らぬ敵であるわたしに対してそんな自分にまったく利にならぬ事をするというのだろうか…。 「それにあんなものまで使わせるつもりはなかったしね…とはいえ、なんの力なのか見たくて止めなかったのは色々悪い事したし…その詫びみたいなものだ。しかし生身での構築か…研究所の奴らの執念も認めてやらないといけないのかねぇー。」 九条は少し遠いモノを見る目つきでそう呟く。 「ねぇ、さっきからあんたは何を――――」 「ああ、なんでもない、なんでもないんだよ、お嬢ちゃん。今はちょっと休みな、これからまだやらないといけない事があるんだろう?」 わたしをおぶったまま九条はエレベーターを操作する。 「嫌だ!!気持ち悪い、ねぇ、離してよ、何か企んでるんでしょ?」 そうすると九条なんとも悪い笑みを浮かべて、 「企んでるねぇ、凄く企んでるよ、お嬢ちゃんとあとであんな事やこんな事をしようと…。」 その九条の言葉に背筋に寒気が走った。 「――――は、離してよ、ねぇ、離せ!離せってば、この糞ババア!!!」 そうして暴れたが、すでにまともに力が入らない体では九条の背中から抜ける事が出来なかった。 「くす、可愛い事言うじゃないか、あたしが糞ババア呼ばわりされたのなんて貞夫の坊やに訓練してやってた時以来かね。」 そうして、エレベーターの扉は閉まり、そして最下層へと下っていった。 ―イーグル本部地下五階― 時峰九条は琴峰藍をおぶったまま、地下五階の監獄への入り口のセキュリティロックを解除した。 扉が開く、そうして九条の前に二人の男がいた。 一人は白衣を着た童顔のやせ男ともう一人は髭の生えた中年の男。 中年の男は九条に向けて銃を向けている。 「おや、なんだい貞夫、そんなぶっそうなもんあたしに向けちゃってさ。」 「―――のつもりだ?」 そう言って殺気だった目で、銃口を向けた中年の男を九条は笑った。 「悪いね、歳を取ると耳が悪くなってねぇ、もう一度言ってくれないかい?」 そう言って、中年の男、第七機関直属組織イーグル総司令秋常貞夫は殺気だった目で、九条を睨んでいる。 「なんのつもりだと聞いているんだ、九条、お前はその背にいる人間がなんだかわかってここに連れてきたのか?」 「なんのつもりだねぇー、難しい事を聞くもんだ、ほら、ここを襲ってた侵入者を捕まえたんで、ここに収監する為に連れてきた、ってのは駄目かい?筋は通っていると思うけれど…。」 そういう九条を貞夫をふんと鼻で笑った。 「馬鹿な事を言うなよ、九条、お前がその背にいるガキと話していた会話は監視カメラとマイクで全部こっちに筒抜けだ。会わせてやる、それどころか、逃げるのまで手伝ってやるだと?ふざけるのが好きなお前の性格は重々承知しているが、これは冗談では済まんぞ。」 「それは、この子を口説き騙し説得する為に、口から言った出まかせかもしれないよ?」 「お前以外ならその言葉を信じるがな、お前は例えどんな事があっても口から言った約束を破らない女だとこの30年付き合ってきて熟知している。」 「あらら、流石に坊やも学んだのかい。ヒマラヤに全裸にして放りだしたら凍った鼻水たらして教官、無理ですって泣きわめいてたあんたが学んでくれてお婆ちゃん嬉しいよ。」 「ふざけるな!九条!!!俺はお前の性格は重々に承知しているつもりだ、ああ、そうさお前は冗談抜かして人をおちょくるのが好きな奴だったよな、だが、真剣に進めなければならない物事とふざけて良い物事の分別は付いている人間の筈だ、物事の見方を俺に教えたのはお前だったろう?だから聞いているんだ、九条、何をどういうつもりでお前はそいつをここに連れてきた?」 「はぁー、わかった、わかった。答えるよ。ただ、その前に―――」 九条は足を挙げ、それを白衣のやせ男に向けて放った。 蹴りは白衣の男の後頭部に直撃し、その一撃で意識を奪われそこに突っ伏す。 「自分から手を出さないのがお前のポリシーじゃなかったのか?」 「あたしゃ何もしてないよ、何か見間違えたりしたんじゃないのかい?」 無茶苦茶な理屈を振り回しふてぶてしく笑う老婆。 おそらくはこれからずっとこの主張を彼女は貫くのだろう、ならば問い詰めるだけ時間の無駄だ。そう貞夫は長い付き合いから結論する。 それに九条からしてみれば外部の人間に聞かれたくは無い話なのだろうと貞夫は思い至る。 「まあ、これでお前を撃つ理由がもう一つ増えたんだが、さて、どんな理由を聞かせてもらえるんだ?九条。」 そう問う貞夫に少し勿体ぶったような間を取ったあと九条はそれを告げた。 「実はね、クリフ・ブラウンに会った。」 その瞬間、貞夫の表情がきつねにつままれたように変わる。 「さっき、ああ、散歩に行ってた時、あれね、実はあの子に呼び出されてたんだよ、それで会ってきた。あいつがあたしに今ここで起こっているを教えて、出来れば助けてやって欲しいと…そう、あたしに頼んできたんだ。」 「馬鹿な、あいつは今どこにいるんだ、四年前のあの日以来ずっと音沙汰無しで探しても、探しても見つからなかった男だぞ!」 驚きと焦燥の感情が貞夫の表情に浮かんでいた。 「貞夫、落ち着きなって、素のあんたはちょっとばかし危っかしいんだから、ペルソナ付けて生きる方法をあんたに教えただろう?あいつは今、『裏』に所属しているらしいよ、ほらあたしらが掴んでいる2人のコード名の内、『皮肉屋』ってのがいただろう?一番新しいメンバーって奴だ。それがあいつなんだそうな。」 「あいつが『裏』の一員になったとでもいうのか?あれほど奴らを恨んでいたあいつが!?」 そう大声で叫ぶ、貞夫に対して九条は少し哀しそうな顔をして、 「だから―――――だろうさ。まあ、あいつらもそれを重々承知で入れたんだろうけれどね。」 と呟いた。 貞夫は黙り込み、九条の言葉を噛みしめるようにした後、ため息を吐いて、 「なるほど、それで第七機関の『鬼婆』殿は『皮肉屋』の頼みをそのまま聞いて実行してさしあげているわけか?その助けろという対象がどんな奴かも知らずに?」 そう呆れたといわんばかりの含みを含めて、貞夫は言った。 それに九条は少し笑って、 「そういう風な言い回しをしている方があんたには似合ってるよ。質問に答えると、一応、あたしの模倣やってた奴らの完成品だって説明は聞いたね。まあ、あたしとしてもあいつの言う事は半信半疑でもあったから、当人がどういう人となりをしているのかわからなくて、まずは試してみた、実際に会って目を見てちょっと手合わせすれば人となりは大体掴めるからね。」 「それでお眼鏡には適ったと?」 「ま、そういう事だね。」 そう言って笑う九条を見て、はぁーと貞夫はため息を吐いた後、また先ほどのような強い目つきで九条を睨んで言う。 「もう一度言おうか、ふざけるなよ九条。お前が今やろうとしているのは機関への反逆行為だぞ!!」 「そうでもないさ、あたしの監視のもとで彼らを自由にして、彼らの動向を探り報告する役割をあたしが担うといえば、上の連中は納得はするだろう。こんな狭い所で、雀の涙ぐらいの情報を得るのに四苦八苦するよりずっと生産的だ。背に腹は代えられない現状なんだろう?」 「ふん、お節介好きなお前らしい案だな、例え、それが認められたとして、肝心の黒峰潤也は今や植物状態となんら変わらん状況にある、それをどう自由にすると言うんだ?」 「それをこの子がするんだそうだ、とりあえずどうするにしろ、この子がその植物状態の坊やをなんとかしてくれると言っているよ。」 そういって九条は背に背負った少女を見る。 「はっ、いきなり襲撃仕掛けてきて、内の人間を散々にしてこれだけの騒動を起こした人間を信用しろというのか?」 「なら、あたしを信用しな、少なくともあたしゃ、あんたにあたしを信じさせて後悔させた覚えなんぞ無かったと思ってるがね。」 「それはお前が勝手にそう思ってるだけだろ…。」 「あら、そうなのかい?まあ、あともう一つ理由をあるよ。」 「なんだ?」 「――――まあ、あんたも違和感感じてるだろうと思うけどさ、さっきあれだけ暴れているこの子がさっきからやたら大人しいと思わないかい?」 「そうだな、何を吹き込んだらあれだけ暴れた人間がこう大人しくなるのかは知りたい所だ。」 そう不快感を露わにして言う貞夫を九条はくすりと笑う。 「実はね、あたしゃ今、このお嬢ちゃんに命を狙われてる。このお嬢ちゃん抱きつくようにして、今、あたしの首に腕をかけてるだろう?実はね、この子があたしの言う事が信用できないというから、あたしゃこの子をそこの扉の奥にいる坊やがいる所まで連れて行かなかったら、そのまま首折ちゃっても良いよと言ってある。流石にこれだけ完璧に技が決まる状況だと返し技なんてものは無いしねぇ、このヨボヨボの首の骨じゃポッキリ折れちまうだろうさ、つまり言ってしまえば、あたしゃ、今このお嬢ちゃんの人質なのさ。」 きょとんとした顔つきで貞夫は九条を見つめた。その後、それが真実かどうか確かめるように九条の背にいる少女を見つめた。 「だからあたしを助ける思いで判断してくれよ、貞夫。ほら、こんな、ヨボヨボで弱そうなおばあちゃんを見捨てるなんて人道的にはいけない事だよ?それに、一応程度には面子を保つ理由も持ってきてやったんだから、ここは折れても良いと思うけれどなぁ。」 そう言う九条に対し、 「まったく、お前のような糞ったれな、騒動しか起こさない老害など過去の怨みも含めて見捨ててしまいたい所だ――――」 貞夫は銃を下し、スーツの中にしまった後、しばし天井を見つめる。 そしてため息を吐いて、 「―――が、まったく……仕方ない、本当の所、そんなに弱っている相手に首根っこ掴まれたからってお前が死ぬとは思えんのだが…まあ、いい、お前の算段に乗ってやるよ、九条。だが、立ち会わせては貰うぞ、司令としてな。それに、そこのガキがどうやってあの青年をこっちの世界に呼び戻すのかというのには興味もあるからな。」 「というわけだ、いいかいお嬢ちゃん?」 そう問う九条に対し、藍とこくりと頷く。 「ありがとうよ、お嬢ちゃん。」 そうして九条は黒峰潤也がいる一室の部屋のロックを解除した。 To be continued ↓ 感想をどうぞ(クリックすると開きます) +... 名前
https://w.atwiki.jp/infinityclock/pages/98.html
《白い男》、という噂がある。 それは突如として現れては、犯罪者や得体の知れない怪物などといった闇の住人を討伐する何者か、というものだ。 先進国家の諜報・情報組織が行方を追い続ける重要人物。と、されている。 伝説の人物だった。 おとぎ話に過ぎない、と肩を竦める者も多い。 当然だ。現実として存在する犯罪者ならともかく、怪物を相手にするなど、子供が読む漫画本じゃあるまいに。 実際に遭遇したと語る目撃者は数多いて、中には名乗られたとも証言する者もいたが、どうにも、名乗ったのは過去の歴史上の人物のもの、つまりは偽名である。 まさか歴史上の人物名をそのまま指名手配できるはずもなく、当然の帰結として多くの者は眉唾物として聞き流す。 けれど、噂は確かに広がっている。 闇夜に現れ、悪を裁く、白き異装の男。その影を。 ◆◆◆◆ 男が所属する組織は、一般にその名を知られてはいない。 それは企業でも、法人でも、まして国家直属云々でもない。 男が所属しているのが、狂信的な宗旨を持った犯罪集団であるからだ。 名と存在を知るのは各国の情報・諜報組織や、それらの暗闘に関わる極一握りの者程度か。 つまるところ、男のいた組織とは、社会のどす黒い暗部のさらに底のあたりを這いうねる集団であった。 暗黒と陰謀を是とする秘密結社にあって尚、自滅的かつ破滅的な集団だった。生産性と呼べるものが欠片もなく、手段が目的となっているような刹那主義の集まり。 彼らの目的とは、つまりは殺人だ。市井の民や、あるいは情報組織同士の抗争において間抜けを晒した者を連れ去り、人知れず殺す。そこに殺人以上の目的などなく、故に彼らは躊躇というものを持ち合わせない。 同時に、彼らはそんな子供じみた稚気にあって、しかしそれだけでは終わらない《暗部》を抱えていた。 世の中には正気を疑う例外的存在や規格外と呼べる驚嘆すべきものが稀に存在する。 それは何処の国家のものとも知れない、アフリカ大陸の秘境だとか、古代のエジプトだとか、南極の古代遺跡だとか。 如何にも妖しげな出自を謳う組織や個人というのは何時の世にも必ず一定数存在して、それは件の殺人集団も例に漏れず、如何にも妖しげな出自を標榜していた。 とある神性の信仰及び魔術的な技術を有するというそれは、今や使い古された出来の悪い三流小説のようで、しかし集団内においてはこの世の真理として機能していた。 そして、幸か不幸か、その曖昧靄な謳い文句は現実のものであった。 かの組織はかつて大英帝国においてとある陰謀を企てたが、事前にこれを察知した国の保全組織、及び知られざる諮問探偵に対立し、結果として全組織が壊滅したという末路に至った。 それは紛れもない事実であり、構成員は皆等しく死したか投獄され、その活動は完全なる根絶を辿った。 そう、例外たる一人を除いては。 集団において真理とされた眉唾物の神秘、出自も知れぬ魔術書。それを手にしたことにより魔術的超人と化し、付け焼刃の妖術を駆使しまんまと逃げおおせた男を除けば。 「どうだ、キャスター。駒の補充は万全か」 問いかけるのは痩身の男だった。顔は死人のように青ざめ、頬はこけ、しかしフードの奥から垣間見える窪んだ眼球だけがぎらついた情熱を放っている。 彼こそが魔術師であった。殺人集団に奉じられていた供物を手に、ただ一人その恩恵にあずかることのできた落伍者だった。 神の恩寵を手にしたと盲信する男だ。その実足りない才能を補うため毎秒ごとに魂を削られつつある愚者だ。 対するキャスターは妖艶な女の姿をしていた。無論、それが彼女の手繰る魔術による見せかけであることは彼女しか知らない事実である。 黒のローブを纏った「如何にも」な外見は、正しくその印象を裏切ることのない魔術礼装である。人種さえもわからないその黒い姿は、一見するだけで異様さが際立つ。 彼女は気配の隠蔽や魔力向上の効果を持つそれを纏い、顔には侮蔑の表情を隠そうともせず浮かべていた。 だが構うものか。どうせこの仮初のマスターなど、既に碌な視力すら有してはいないのだから。 「攫ってきたNPCのことなら、仔細抜かりはありませんわマスター。 既に100を超える子供たちを工房へと誘致しております。明日の朝にはある程度【形】になるでしょう」 「ならいい。俺は負けられんからな」 それっきり、男はぶつぶつと何やら呟きながら中空の一点を見つめるだけの置物に変じた。 キャスターを召喚した時から比べると随分悪化している。以前ならば、震える手で何かしらの作業くらいはできたのだが、とうとう死期も近づいているらしい。 ここらが潮時か、そうキャスターは内心で嘆息する。マスター代えの面倒を考えると憂鬱な気分になった。 既にキャスターの中でこの哀れなマスターを切り捨てることに躊躇いなどなかった。元よりキャスターは裏切りのサーヴァント。それも生半に魔術へ手を出し破滅する愚者など本来歯牙にもかけぬ塵屑でしかなく、故に良心の呵責など覚えない。 むしろ、僅かな間でも大いなる魔術師である自分の役に立ったことを光栄に思えばいいとさえ、キャスターは本気で思っていた。 尚も言葉にならない呻きを発し続ける男を無視し、キャスターは邸宅内部に作成した工房へと足を運ぶ。 扉を開けば、そこには生気を失った瞳をした子供たちが所狭しと並べられていた。 夜ごとに街へ出て子供を攫う黒衣の怪人物は、既に街角で語られるフォークロアとして成立していた。形振り構わないその有り様は、まさしく彼女のマスターたる痩身の男による強制である。 本来隠れ潜むことを常套とするキャスターにとっては自殺行為に等しいが、しかし降って湧いた万能感に酔いしれる男は聞く耳を持たなかった。 はっきり言って悪手の一言だが、こうして事が成されてしまった以上は先を見る他にない。 キャスターは言葉なく頷くと、黒外套の中からぬらりと重く鋭い凶刃を抜き払った。 それは恐ろしい武器であると同時に、ある種の魔術礼装でもあった。 感受性の強い人間であれば、その形状のおぞましさのあまり卒倒し兼ねないほどのものだ。 あるいは年若く弾力に富んだ感受性を持つ幼い者であれば、形状から放たれる原始的な力強さを感じ得たかも知れない。 アセイミナイフ。西洋魔術における儀式短剣だ。 それを使って、それを突き立てて、一体キャスターは何をしようというのか。 殺すのだ、子供たちを。 ある者は生贄に、ある者は礼装に、ある者は傀儡人形に。 用途の違いはあれど、作業の過程において殺されることは不可避である。 魔術的な条件が揃うこの日この時まで雌伏の時を過ごさねばならなかったが……しかしこの作業が成れば、自らよりも格上のサーヴァントに伍することも十分可能であるし、マスター不在でもある程度行動することもまた可能となる。 これでようやくクソッタレの愚物からはおさらばだ。 「黒き御身の名において」 「穢れし禍つの威に依りて」 「血を流せ、雫を垂れよ、心臓を捧げるのだ」 「捧げよ」 「捧げよ」 「捧げよ」 女は陶然と酔いしれるように何事かを口にする。 それは聞くだにおぞましい呪詛の羅列、あるいは彼女の信奉する神性へと捧げる言葉か。 いずれにせよ常人が聞けばそれだけで精神に異常をきたしかねないそれは無謬の悪風となって、精神を硬直させられているはずの子供たちでさえも無意識のうちに恐怖で打ち震える。 子供が発する恐慌の声を、女は決して忘れない。 決して悔恨や罪悪感などではない。その逆だ。 己のために、己が信奉する神性のために、捧げられる生贄たちの悲鳴と苦痛は、彼女にとっては小鳥の囀りにも等しい安らぎとなって現れる。 さあ、歓喜の時間の始まりだ。 これより自分は両手を血に染め、愚かなるマスターから解放される。 そして捧げるのだ、子供たちの柔肉を、魂を。 悲鳴を耳にしよう。 苦悶を目にしよう。 さあ、尊き神の御名をここに。 いざ。 いざ。 いざ。 いざ。 いざ。 ―――いざ! 「待て」 と――― 女の背中に呼びかける声があった。 まさに、彼女が最初の子供の首にナイフをかけようという数瞬前のことだ。 狂信に酔う彼女は振り返った。 呼び止めたのは男だった。 己がマスターではない。 白い男、だった。 男は白い姿をしていた。 白色の服装は何処かの小国の海軍服のようにも見受けられる。 男だ。人間。 彼の瞳には揺るぎない意思があった。 頸部に巻き付けられた長い長い黒布は風もないのにはためいている。 「約定の輝きと、我が雷電の名の下に」 時折、黒布の周囲に光が疾る。 「罪業なるもの。疾く去れ」 ──それは、夜闇のただ中でひときわ強く瞬く雷光の輝きに似ていた。 ◆◆◆◆ 「な、あァ!?」 突如として邸宅を襲った轟音と光に、キャスターのマスターは動揺を隠し切れなかった。 忘我のままに時を過ごしていた男に飛び込んできた極大の振動は男の体を持ち上げ、無様に転がって壁に頭を叩きつけるに至った。 錯乱した精神もこれにはたまらず正気を取り戻し、何事かと頭を上げて見やれば、そこには漆黒の帳があった。 【屋根が吹き飛んでいた】。跡形もなく、爆撃でも受けたかのようにすっぽりと。頭上にはただ満天の星空が広がっていた。 そして見たのだ。天頂へと駆け上る、御柱の如き雷を。 「ば、馬鹿な! キャスターはどうしたんだ!?」 男の混乱の無理はない。何故ならこの邸宅はキャスターの手により魔術的な要塞と化していたのだから。 邸宅全体には存在を検知できないよう認識阻害の結界が張られていたし、仮に近づく者があれば例えアサシンであろうと容易に検出できるセンサーも完備されている。 空間を異相にずらし、警備には使い魔を多数配置。単なる魔術師程度であれば100人押し寄せようと容易く撃退可能な戦力があったというのに。 何時の間に、それを突破されたというのか。 分からない、だから男は遁走を開始する。 如何に外法で頭をやられようと、己への脅威に敏感なのは生物としての本能が為せる業だ。 男は開け放たれた扉へ向かって、転びそうになりながら、それでも必死に足掻き駆け寄って。 「ッ、邪魔だ、どけぇ!」 だから、【扉の前で立ちふさがる誰か】を正確に認識することもなく、ただ我武者羅に魔術を放ったのだ。 粉砕される扉枠、舞い散る破片に焦げ付く悪臭。 一撃必殺の手応えと、人を殺したという確信が焦燥に沈む男の心を一時潤す。 恐怖に固まった口が少しだけ喜悦に歪み、そのまま外へ走り去ろうとして…… 「待て、俺はまだここにいるぞ」 聞こえてきた声に、再び体が硬直する。 そこには、魔術で消し飛ばしたはずの人影が、しかし確かな実像を持って存在した。 「幕だ、コンラート・ベンソン。お前の妄執もここで終わる。 もはや何処にも逃げられんぞ」 ここでようやく、男―――コンラート・ベンソンと呼ばれた魔術師紛いは、己に相対する者の姿を確と認識した。 奇妙な風体の男だった。見たことのない意匠の服を纏い、背にはマントのようなものを羽織っている。軍帽にも似た帽子を被り、顔には眼鏡をかけていた。 ベンソンの知らぬことではあるが、それは書生服にも似た軍服であった。それも極東の島国の、半世紀以上も前のものとくれば、彼が知らぬのも無理はない。 そして、ベンソンは笑っていた。 なんだ、お前素人じゃないか、と。 軍服の男からは、魔術的な力の流れが一切感じられなかった。サーヴァントどころか魔術師ですらない。そして曲がりなりにも殺人集団で培った眼識から、目の前の男が銃器に相当する装備を一切所持していないことも即座に見抜いた。 端的に言って丸腰の間抜け、それがこいつだ。例え何某かの格闘術を修めていようが、今や神の御業を行使する己には敵うべくもなし。 そう判断し、ベンソンは優越と喜悦に口を歪めているのだ。 彼は認識しない。たった今、ベンソンが神の御業を自称する半端な魔術をいとも容易く回避されたという事実を。 彼は理解しない。目の前の男が、たかが借り物の力に溺れる程度の愚物に劣るような存在でないことを。 彼は認めない。既に脳神経の大半をやられ、現実を正しく解さない彼に、そんな理性は残されていない。 だからこそ、この結末は不可避だったのだろう。 「ごばがァッ!?」 真っ直ぐに放たれた正拳が顎をかち上げ、硬直した隙に懐へ潜り込んでの肝臓打ち。くの字に折れた体の作用を利用し、そのまま一気に背負い投げ。 床に背を叩きつけられたベンソンは、今何が起こったのかさえ理解することが許されない。 拳の間合いに、歩法、理合、呼吸の妙。なんだそれは、理解不能だ。 力任せに魔術を振るうしか能のなかったベンソンの、これが限界である。 彼の手から零れ落ちた魔術書を、男は躊躇なく踏み砕く。 書の形をしていたそれは、しかし鉱石のような硬質の響きと共に砕け散り、破片は塵となって宙へと消えた。 瞬間、ベンソンの体は大きく痙攣し、一瞬の後に全ての動きを停止した。 死んでいた。ベンソンは、今や呼吸さえしていなかった。 いいや、とっくの昔に死んでいた彼を、魔術書の魔力が無理やりに生かしていたのだろう。 見れば、彼の肉体の一部は既に腐敗して、鼻に突き刺さるような腐臭が立ち込めている。 愚かにも禁断の魔書に手を出した者の、これが末路であった。 「そちらも終わったか、セイヴァー」 声のしたほうを見やれば、そこには白い男が佇んでいた。 軍服の男―――白い男に曰く、セイヴァーか―――は、振り返りもせずに答えた。 「ああ、仔細問題はない。それよりそっちはどうだったんだマスター」 「こちらも特に問題ないな。子供らも既に解放している。数人は少々催眠の根が深くはあったが……なに、私に不可能はない」 不遜に笑う彼に、セイヴァーは深く嘆息した。 別に嫌うわけではないが、この手のタイプの人間は生前の自分の周りにはいなかった。 故に、少々疲れる。 「故にこそ、だ。セイヴァー、私はこの聖杯戦争において無限の正義を成す。 不撓不屈の男よ。 尊くも輝く英雄よ。 私はお前に劣らぬほどに、いずれ万人を救ってみせるとも」 だが、これも悪くない。 人々の輝きを尊び、守り抜こうとする気概。 それはセイヴァーとて違いはないのだから。 セイヴァーは当初、サーヴァントとして呼び出された身の上に憤りを感じていた。 悪なる者に仕えるつもりは毛頭無く、そうでなくともマスターを勝利に導くために超常の力を振るうことを強制される可能性もあった。 けれど、現実にそうはならなかった。 セイヴァーとて、力なき者を救うためならば理想を曲げ力を再び得ることも辞さなかっただろうが。 それでも、この奇矯なるマスターにそんなものは不要であった。 故にこそ、セイヴァーはこのどこまでも青臭く、馬鹿としか言いようのない男をマスターとして認めたのだ。 真実、彼らは英雄であるために。 「それが、お前の見出す真か」 「そうだ。私はかつて人々を救えなかった。 かの者より鳳の雷とフランクリン機械帯を賜った私は、しかし、それによって誰をも救うことができなかったのだ。 そうだ。誰をも」 悔恨を口にする男は、しかし不屈の輝きを目に宿す。 それは、大空に輝く雷を、一つの形に押し込めたようで。 「故に」 「私は命尽きるまでに、かつて救えなかった百の倍の人々を佑けよう」 そうして、二人は揃って空を見上げた。 気付けば、既に日は昇っていた。 「陽が、出てきたな」 「ああ。本当の動乱はこれから始まる」 まさに光が立ち昇らんとする中で、二人は現実に立ち向かうため未来を見ていた。 朝へ―――かつて見た夢の日々へ至るために。 ◆◆◆◆ 某月某日、市内某所。 この数日間で予想もしなかった言葉を聞いて、その夫婦は耳を疑った。 まずしたことは、己の正気を疑うこと。次にこれが夢であること。最後に、自分が白昼夢を見ている可能性を考慮し、しかし全てがそうではないことを確かめると、呆けたように立ち尽くし、しかしすぐさま滂沱の涙を流し互いを抱きしめた。 己の子供の無事を喜び、歓喜に打ち震え、以前は信じてもいなかった神に感謝を捧げた。 ああ、どうか。 どうか私たちの子を助けてください、と。 そう願って良かった。 そう、彼らは見も知らぬ誰かに、感謝の言葉を送った。 『行方不明の子供たちを全員保護』 『犯人と思しき人物の自宅が半壊』 『首謀者と思われる男の行方は不明』 『目撃情報』 『事件現場付近で目撃される人影は、二人』 『必ず二名が目撃される』 『時代錯誤の旧日本軍の軍服』 『夜闇に目立つ、白色の服装』 一夜のうちに駆け巡ったニュースは、街の全てに伝播した。 それは人々の興味を呼び、幾つもの噂がまことしやかに囁かれた。 電撃的な行動。 恐れを感じるほどに激しい破壊行為。 建築物を圧壊させ、悪辣な者に容赦はしない。 あまりにも目立ちすぎるこの手口。 これは《白い男》の仕業である。 そう、結論付けるものも少なくなかった。 けれど真実を知る者はおらず。 結局、真相は闇の中である。 【クラス】 セイヴァー 【真名】 柊四四八@相州戦神館學園八命陣 【ステータス】 通常時 筋力E 耐久E 敏捷E 魔力- 幸運EX 宝具- 邯鄲法 筋力B(可変) 耐久B(可変) 敏捷B(可変) 魔力A(可変) 幸運A+(可変) 宝具A 盧生 筋力EX 耐久EX 敏捷EX 魔力EX 幸運EX 宝具EX 【属性】 中立・善 【クラススキル】 対魔力:-→A→EX 魔力ダメージに対する耐性。 通常時は一切の効果を成さないが、邯鄲法使用時及び盧生覚醒時には上記のランクに変化する。 カリスマ:C→C→EX 軍団を指揮する天性の才能。団体戦闘において、自軍の能力を向上させる。 カリスマは稀有な才能で、小国の王としてはCランクで十分と言える。 また、盧生とは人類の代表者であると共に全ての人間の夢を背負う者であるため、盧生として覚醒した場合最高ランクのカリスマ性を発揮する。 対英雄:- セイヴァーはこのスキルを保持しない。そも、彼こそが英雄としての誇りを一身に背負うべき者である。 【保有スキル】 盧生:-→-→EX ある種の"悟り"を開いた人間の証であり、人類の代表者とも称される「阿頼耶識を理解できる」資質を持つ者のこと。 盧生となった者は邯鄲の夢から己の思想に沿った神仏・超常的存在を呼び出すことが可能となり、阿頼耶識からのバックアップに加え、同ランクの菩提樹の悟りに匹敵する対粛清防御を持ち合わせる。 しかし盧生として覚醒しない限りそれらの効果は得られず、通常時及び邯鄲法使用時は単に悟りを開いたことによる絶対的な精神防壁のみが保障される。 邯鄲の夢:-→A→EX 夢界において発現する超常現象を制御する術。 この術は身体能力を増強する戟法、守りを司る楯法、能力射程を広げる咒法、力や物質等を解析・解体する解法、イメージを具現化し現実に創造する創法の5つに分かれる。 セイヴァーはこの5つ全てに高い適正を持つが、逆に一点特化の者には敵わない。端的に言ってしまえば器用貧乏に近い資質である。 通常時において一切機能しない。 変容:-→B+→- 筋力・耐久・敏捷・魔力・幸運の能力値を一定の総合値から振り分け直す。 元々はセイヴァーの保有する五常・破ノ段の一つだが、宝具には至らずスキルとして具現している。 通常時において一切機能しない。 無形の輝き:EX→-→- 常人の身で神々の黄昏を踏破したセイヴァーの生き様が現れたスキル。 時に不可能を可能とし、あらゆる難行を身一つで踏破できる可能性を保障する。 星の開拓者や奇蹟とも類似したスキルであるが、本質的には異なっている。 それは誰しもが持つことの許された信念と努力。 現実にない異能などただの夢であり、世の行く末を憂うなら自分ひとりの力でなんとかしてみせろという、只人としての輝きである。 心眼(真):A 修行・鍛錬によって培った洞察力。 窮地において自身の状況と敵の能力を冷静に把握し、その場で残された活路を導き出す“戦闘論理”。 逆転の可能性がゼロではないなら、その作戦を実行に移せるチャンスを手繰り寄せられる。 【宝具】 『犬田小文吾悌順』 ランク:-→B 種別:対軍宝具 レンジ:1~99 最大捕捉:不定(仲間の数だけ) セイヴァーの保有する五常・破ノ段の一つ。その能力は「仲間たちの間で成立する意識の完全同調」及び「仲間同士で成立する全能力の共有化」。 前者は簡単に言ってしまえば仲間同士で使用可能なテレパシー。特に集団での戦いにおいては高い長所になり得る。 後者は英霊固有のものも含めたスキル・宝具のシェアリング。他者のスキル・宝具をセイヴァーが使用したり、逆にセイヴァーのスキルを他者に譲り渡すこともできる。 ただし他者のスキル・宝具を使用する際には全てのステータスがその他者のものに置き換わってしまう。セイヴァーのスキル・宝具を譲り渡す場合においても、その相手のステータスはセイヴァーと同一のものになる。 更にこの宝具で使用できるスキル・宝具は一度につき一つきり。複数のスキル・宝具を同時使用することはできない。 この宝具の対象になるのは「セイヴァーとの間に相互の信頼関係を結んだ人物」に限られる。 通常時において一切機能しない。 『犬江親兵衛仁』 ランク:-→A 種別:対国宝具 レンジ:1~99 最大捕捉:1000 セイヴァーが保有する五常・急ノ段。 セイヴァーの思想に賛同する者を強制協力に巻き込み、セイヴァーの戦闘ボーナスを強化する宝具。上昇率は巻き込んだ人数に比例する。 協力強制の条件は「勇気」を抱くこと。ただしその勇気は憧憬や標といった正道への希求によるものに限られ、例えば恐怖や忌避感から引き出された勇気は対象外となる。 通常時において一切機能しない。 『終段顕象・仁義礼智忠信孝悌』 ランク:-→-→EX 種別:神霊宝具 レンジ:1~999 最大捕捉:8 セイヴァーの保有する五常・終ノ段。その力は集合無意識の中から人々の思い描いた神格を召喚するというもの。 この宝具においてはセイヴァーとの相性が最も良い八犬士が召喚される。彼らの原典はあくまで架空の英雄譚であるが、集合的無意識の海において人々に思われることにより神格に相当する力を持ち合わせている。 原典通り、あるいは原典以上の能力を持ち、それぞれが怪力無双を誇る剛拳、火遁の術、戦況を見通す戦略眼、魔性に対する特攻等を有している。 通常時及び邯鄲法使用時において一切機能しない。 『仁義八行・如是畜生発菩提心』 種別:人意 レンジ:0 最大捕捉:1 セイヴァーが希求の果てに辿りついた真理。盧生として獲得した唯一無二の悟り。 人生の無常、真理、そしてそれに立ち向かう勇気。すなわち無形の輝きであり、その誇りこそを強さとする人の意志。 つまるところセイヴァーの得た悟りとは、「盧生としての力の全てを捨て去り、ただの人間として生きていく」というもの。 この意思があるかぎり、セイヴァーは盧生や邯鄲法行使者としての権能を一切使用しない。「できない」のではなく、「しない」。 セイヴァーは通常時において生身の人間と同程度の身体能力しか持ち合わせず、霊体化などといったサーヴァントとしての基本的な力すら行使できない。一切の魔力を持たず、その身は神秘を含まない物理攻撃にすら容易く傷つけられる。 セイヴァーはかつて最強の盧生を相手に夢の力を捨て去り、世の行く末を憂うのならば自分の力だけで立ち向かえと諭した。 そして事実、セイヴァーは生身の人間のまま第二次世界大戦を未然に防ぎ、その意思を示している。 『人よ、不撓なる閃光であれ(グレイテスト・シャイニー)』 ランク:EX 種別:対神秘宝具 レンジ:- 最大捕捉:- セイヴァーが保持する最大最後の宝具。それは阿頼耶に匹敵、あるいは凌駕する意思力による幻想支配。 かつてセイヴァーは神々の黄昏に単身挑み、正しく人の身でこれを打ち破った。魂すら打ち砕く神威の嵐を己が肉体と意思のみによって踏破したセイヴァーの行いにより、「人類種は己が力のみで全ての神秘と神威を打倒することができる」ということが証明された。 人理に刻み込まれた最も新しき真理たるこの逸話は、宝具となった現在においては「あらゆる幻想をその手で打破できる」という規格外の神秘否定として機能する。 スキル:無形の輝きの効果が最大限に発揮された瞬間に自動発動。相手が保持する幻想・神秘・権能に至る全てを、あらゆる条件を無視して自壊させる。対象の持つ神秘、神性が高いほど効力は上昇するためランクの高さによる無効化は事実上不可能。 また、セイヴァーは現実を生きる無辜の人類種の代表者たる存在であるため、この宝具が最大活性化する対象=あまりにも高い神秘性を持つ対象に対しては、星の知性体の総数分のダメージを与える効果が付随する。 人が人としてあるために現出した最も新しき悟りであるため、当然ながらセイヴァーが「人」である時にのみ発動することができる。 現実にない幻想に縋る限り、万物は決して人には及ばない。前人未到の境地に至る人間の強さの集大成。それこそがこの宝具である。 【weapon】 邯鄲法使用時においては創法により作られたトンファーを使用する。 【人物背景】 質実剛健な正義の仁。曲がったことや非合理なこと、怠慢その他の締まらない諸々が嫌いで自他共に厳しいが、その辛辣な言動は冷淡さの表れではなく困った者を放っておけない面倒見のよさの裏返しである。 戦神館學園の特科生であり、甘粕事件に際し邯鄲の夢に潜航、最終的に最強の盧生とされた甘粕正彦を打倒する。 盧生として抱く属性は「英雄」。甘粕事件の後は盧生としての力の全てを捨て去り、真実生身の人間のまま、未来の可能性を知った者としての責任を果たし、第二次世界大戦の未然の防止に成功する。 【サーヴァントとしての願い】 人々の安寧。しかし彼は聖杯の恩寵を求めない。 【運用法】 単純なスペックだけで言うならば、あらゆる聖杯戦争において最弱のサーヴァントと言えるだろう。 なにせその身体スペックは生身の人間と変わらず、一切の異能を行使しない。戦力としてはこの上なく脆弱で、戦闘はマスターに依存する。 しかし英霊としての格は間違いなく最上級であるし、積み重ねた鍛錬は並みの英霊では追随できない域に在る。あらゆる難行を不可能なまま乗り越える様は、正しく英雄と呼んで過言ではない。 なお令呪一画で邯鄲法の解禁、令呪三画で盧生として一時的な覚醒が可能となるが、それはセイヴァーの意志を捻じ曲げる行為であり、彼が英雄として在る根源そのものを凌辱する蛮行であることを忘れてはならない。 【マスター】 ニコラ・テスラ@黄雷のガクトゥーン 【マスターとしての願い】 聖杯戦争そのものの破壊。 【weapon】 フランクリン機械帯・フランクリン機械腕: テスラの雷電能力を制御し、時に拡大応用させる碩学機械式ベルト。 電界の剣: 周囲に浮かぶ5本の剣状の発光体を操る。 その核は深淵の鍵と呼ばれ、その正体は黒の王(ニャルラトテップ)の暗黒物質そのもの。神々の残骸である。 【能力・技能】 バリツ: 遠い過去に友より学んだ武技であるとのこと。よく分からんがすごい。 碩学: 電気学を修めた天才碩学。 《蒸気王》チャールズ・バベッジと《雷電公》ベンジャミン・フランクリンに師事した彼は世界でも最高峰の頭脳を持つ。 雷電魔人: あらゆる電気・電力・電子を操るという異能。 雷の鳳と呼ばれる新大陸の祖霊から与えられた永劫の呪詛にして祝福。いわば神霊の権能そのものである。 亜光速による移動、大都市全域をカバーする索敵能力、電送による時間軸すら超越する特殊回避、雷化による透過、他者の精神操作、キロ単位の空間転移、電磁力による虚空跳躍、強靭な再生能力、完全な0秒思考に相当する高速思考と応用範囲は広い。専ら使われるのは雷電による攻撃。 雷電の一つ一つが神霊級の魔力行使であり、十万都市さえ鏖殺する黄金王や惑星をも滅ぼし尽くすクトゥルーの神体《星砕きし水の塊》すら一撃で打ち砕く。それは相手が非実体でも例外とはならない。 本来であるならば世界に存在しないはずの幻想である彼は人との縁が無ければ即座に消滅する運命にあるが、本聖杯戦争においては電脳世界であるからか、何かの力が働いているからか、それとも《世界の外側》にあるからか。理由は分からないが存在の確立に問題はない模様。 ただし、その影響か現在はある程度の制限がかけられている模様。 《世界介入》: 基底現実を限定的に書き換える、云わば世界改変能力の一種。 元から保有する再生能力と相まって、例え全身を砕かれ霊核を抹消され存在否定の咒を重ねがけされようと平然と復活できる。 ただし本聖杯戦争では上手く機能していない模様。 電気騎士: 第3次テスラ・コイル実験の折にテスラが製作した巨大な戦闘機械人形であり、雷の鳳が残した永遠の呪いの一つ。 普段は世界の果てに隠しており、フランクリン機械帯に5本の“深淵の鍵”を差し込むことで呼び出すことができる。 大味すぎる設計がたたってちゃんと完成しておらず、理論上は如何なる動力を以てしても動かすことができないが、テスラ自身が動力となることで、初めて“神経が通った”状態となって稼働する。 機械として動いているのではなく、テスラの電気エネルギーを全身に巡らせて無理矢理に動かしているだけ。 騎士の全身をかけ巡る雷電の擬似神経を動かすには弛まぬ集中が必要となり、雷電の身でなければ刹那の内に絶命してしまう。 雷電魔人としての権能を極限まで増幅させ、十万都市を鏖殺する薔薇の視線を更に億倍強化した攻撃すら防ぐ毎秒2万枚の雷電防御膜を構築し、専用の武装を獲得する。 基本的に対人や等身大の相手には使わず、超質量の存在と相対する場合にのみ使用する。 本聖杯戦争においては呼び出す際の消耗が上昇している。 【人物背景】 狂気なりし雷電王。正義を為すために世界中の犯罪組織を潰して回る怪人物《白い男》その人。 天才碩学であり、少年時代にはカダス北央帝国にて《蒸気王》チャールズ・バベッジに多くを学び、その後合衆国に渡り《雷電公》ベンジャミン・フランクリンに師事する。 20歳の時に行ったフランクリン雷電実験の際に雷の鳳に接触。かの存在に無限の正義を為すことを誓い、鳳の呪いを一身に受けた。 そして1902年、ニューヨーク現象数式実験を阻むために《時計人間》ロード・アヴァン・エジソンに戦いを挑むも敗北、アルカトラズ時間牢獄に囚われる。 正義を為せなかった自分に生きる価値はないと時間牢獄の中でうなだれていたが、そこを訪れた黄金に輝く薔薇の魔女に叱咤・激励されたことで奮起。 自身の助けられなかった数百万の100倍の人々を助けると誓い、活動を開始。最初に《血塗られた舌》と呼ばれる邪神崇拝集団を壊滅させた。 「私は貴女より祝福を賜った。 なれば、私は、此より先は何者にも屈しはしない」 「たとえ、万象が立ち塞がろうとも」 ちなみに御年92歳である。 【方針】 聖杯戦争の破壊。
https://w.atwiki.jp/ssf4/pages/282.html
初心者におすすめのキャラは? SF4(AC)キャラリュウ ケン 春麗 エドモンド・本田 ブランカ ザンギエフ ガイル ダルシム バイソン バルログ サガット ベガ クリムゾン・ヴァイパー ルーファス エル・フォルテ アベル 豪鬼 SF4(CS)追加キャラフェイロン キャミィ さくら ローズ 元 ダン 剛拳 セス SSF4追加キャラディージェイ サンダー・ホーク ダッドリー いぶき まこと アドン コーディー ガイ ハカン ジュリ AE追加キャラユン ヤン 初心者におすすめのキャラは? 基本的にはリュウ一択 格闘ゲームの基礎を学ぶ上でこのキャラ以上に優れたキャラは、おそらくいない。 AE版 とVer2012版も参照。 基礎を学べるかどうかは関係なしに、プレイヤーの好み・タイプ別に分類する場合、 “飛ばせて落とす”など、相手に対応するスタイルが好き リュウ、ガイル、ダルシム、春麗、サガット、キャミィ、ローズ “固めて崩す”など、相手に押し付けるスタイルが好き ケン、バルログ、ベガ、アベル、豪鬼、さくら、アドン コマンドが簡単なキャラがいい ブランカ、ガイル、ベガ、バイソン、春麗、ディージェイ コンボが簡単orあまり必要ないキャラがいい ブランカ、ザンギエフ、本田、ベガ、ガイル、T.ホーク、アドン 当て投げや起き攻めだけでハメ殺されるのがイヤだ ブランカ、ベガ、豪鬼 事故で負けるのがイヤだ 本田、ザンギエフ、バイソン、アベル、T.ホーク とにかく今すぐ対戦で勝ちたい 本田、ザンギエフ、ブランカ、ルーファス 爆発力のある(事故勝ちしやすい)キャラがいい ザンギエフ、アベル、T.ホーク ここらへんを選んでおけば間違いなし。 具体的に誰を選ぶかは自分の好みで決めよう! ここからは全キャラを簡単に紹介していきます。 詳しく知りたいと言う方はコチラ>初心者向け全キャラ紹介(詳細版) SF4(AC)キャラ リュウ 長所通常技及び必殺技の性能が良く、扱いやすい。 バランスが取れている割にできることとできないことははっきりしているため、判断を迷いにくい。 足払い>上入れっぱの詐欺飛びなど、比較的手軽に強いセットプレイを豊富に持つ。 短所バランスは良いが、その分プレイヤーのミスが響く。 セビ滅を筆頭に、強さを引き出すために覚えるべき・身につけるべき要素が多い。 対空の選択肢を考える状況が多い。 総評良くも悪くもバランスファイターで、純粋なプレイヤー性能が問われる場面が多い。 このゲームの基礎がみっしりと詰まったキャラであるため、基本的なことから学んでいくには最適。反面、使用人口が多く、対策されやすい面もある。 ストイックな人にはオススメしたいが、「今すぐ勝ちたい!」といったタイプの人にはあまりオススメできないかも知れない。 ケン 長所強力な移動投げの存在により、ガード崩しが強力。 通常技の性能が良く、必殺技コマンドが苦手でも戦いやすい。 昇龍拳の性能がリュウよりも良い。 空中竜巻旋風脚などによるめくり起き攻めが強力で、上手く嵌れば一気にハメ倒すことも可能。 短所優秀な飛び道具を持った相手との戦いが苦手。 自分よりも中距離・接近戦が強い相手はもっと苦手。 SAがやや使いづらいなど、防御面に少々難アリ。 総評自分からどんどん攻めていくキャラ。攻めネタには困らないが、相手に攻め込まれると少し対応しづらい。 移動投げと強昇龍拳締めコンボさえ完璧になれば、それだけで対戦のスタートラインには充分立てる。 「待つのは嫌い」「攻めるのが好き」というプレイヤーにこそオススメしたい。 春麗 長所通常技の性能が非常によく、特に地上戦に関しては無類の強さ。 投げ間合いが広く、歩きのスピードもあって当て投げがシンプルに強い。 歩行やダッシュが素早く、機敏に立ち回れる。 EXスピニングバードキックがリバーサルの選択肢として優秀。 短所コンボのダメージがやや少なめ。 体力が低め。 ジャンプがふんわりとしているので対空で落とされやすい 対空技の使い分けの判断力が必要。 総評典型的なスピードタイプ。 主軸となりうる高性能な技が多い分、まずはそれら全ての特性を理解する事がスタートラインとなる。 操作は比較的簡易だが、体力が低めなので事故死には注意したい。 エドモンド・本田 長所単発の火力が高く、体力や気絶値も高いことからダメージレースに強い。 コマンド投げを持つため、接近戦での2択が強力。 溜めコマンドで出せる強力な突進技を持ち、間合い調整などを多少放棄しても戦える。 垂J強Pなど、一部の通常技の使い勝手も良好。 短所飛び道具が強力なキャラが非常に苦手。 溜めキャラであるため、自分から攻め込んでいくのは少々苦手。 対空が心許ない。 総評我慢からチャンスをうかがい、ワンチャンの強さで打ち勝っていくキャラ。 溜めキャラなので技が出しやすく、難しいテクニックはコパ張手くらい。 コンボに頼らずとも単発が充分でかいため、初心者にもまあまあ使いやすく、かつ勝ちやすいキャラではある。 ブランカ 長所非常に鋭い飛び込みを備える。 強力かつ豊富な突進技を持つ。 電撃やバーチカルを駆使することで、相手のめくりに簡単に対応できる。 UC1の性能が良く、ぶっぱにも向いている。 短所ローリングアタックに確定反撃があるキャラが相手だと厳しい。 近距離で相手を固めることが難しい。 総評パワーとスピードを兼ね備え、技構成も比較的シンプル。操作も簡単な部類であり、初心者が特に悩まされるであろう「めくり」にも強い。 初心者でも比較的安易に「読み合い」「状況判断」といった格闘ゲームの面白みに触れることが出来る。 色物な風貌とは裏腹に、初心者にもおすすめしやすいキャラクター。 ザンギエフ 長所体力が多く、1ラウンドを粘り強く戦える。 豊富かつ強力なコマンド投げを持ち、火力とガード崩しには困らない。 ダブルラリアットの存在により、めくりを始めとする飛び込みに対応しやすい。 起き攻めの強さは全キャラでも随一。 短所飛び道具や隙の少ない牽制技に欠け、離れていると何もできない。 機動力が低く、牽制が強い相手にはなかなか近づけない。 総評ザ・投げキャラ。とにかく「いかにして投げるか」が重要なキャラ。 一回転コマンドは多少の慣れを要求され、また相手にある程度の牽制能力とプレイヤー性能があると全く接近させてもらえない事も。 安定はしないが、その分波に乗った時の爆発力は凄まじい。 ガイル 長所必殺技は2つのみだが、そのどちらも使い勝手が良い。 通常技にも対空や追い返しに使える技を多く持ち、鉄壁のディフェンス能力を持つ。 技構成がシンプルで、狙いがわかりやすい。 短所崩しなど、能動的にダメージを与えるのが苦手。 キャラクターの性質上1試合の時間がどうしても長くなるため、我慢が要る。 総評攻めても良し守っても良しなキャラ。 「飛び道具で押して、跳ばせて落とす」と言う、シンプルな基本戦法は初心者にもわかりやすいだろう。 溜めキャラなので、操作も比較的安易。 堅実に立ち回るスタイルが好きならオススメ。 ダルシム 長所手足が大きく伸びるため、通常技での牽制が非常に強い。 通常技対空のパターンが多め。 テレポートやドリルキックにより、動きのバリエーションは幅広い方。 短所打たれ弱く、近距離で強さを発揮できる技が少ないため、懐に潜られると辛い。 いったん大ダメージを受けると逆転する手段に乏しい。 動きのバリエーションは多いが、緩慢。 総評相手の動きに対処する事でダメージを取ることが全ての、極端な対応型。 自分の間合いを保てるかどうかが鍵。 体力、攻撃力がともに低く、動きや操作にも癖が強い。初代ストⅡ12キャラの中では一番操作が難しいキャラだと思われる。 バイソン 長所優秀な突進技と高性能な通常技を兼ね備えるため、近~中距離でのラッシュ力が高い。 機動力も高い部類。 コンボも簡単かつ強力。 体力・火力にも秀で、ダメージレースにも強い。 短所ジャンプが低いことから、相手の牽制などを飛び越えにくい。 持っている必殺技の関係上、戦術が単純になりがちで読まれやすい。 総評優秀な通常技・突進技を生かした、横押しに特化したキャラクター。相手をロープ際ならぬ画面端に追い込む「陣取り」的な要素も濃い。 単純に総合力が高く、初心者が使用しても戦いやすいキャラだろう。 バルログ 長所総合的な機動力はトップクラス。 爪装備時のリーチは全キャラ中でも上位クラスに入る。そのため、差し合いに関しては非常に強い。 短所これといった無敵技がウルコンⅡしかなく、切り返し手段がない。 爪と仮面が取れる仕様のせいで、防戦に回ると脆い。 スピードキャラのくせに必殺技が溜め系で、溜め時間の管理がやや面倒。 総評歩きの速さと爪のリーチで堅実な差し合いをこなしていくキャラクター。 守りに回ると劣勢になりやすい。差し合いと奇襲をうまく使い分けて的を絞られないように戦いたい。 サガット 長所撃ち合いに関しては最強クラスに強い。 飛び道具・無敵対空・突進などバランスの取れた技構成を持つ。 リーチや攻撃判定には恵まれている部類。 体力が比較的高い。 短所機動性が低い。 通常技の性能が極端で、小回りの利かない性能。 体格が良すぎて喰らい判定もでかく、特にめくりには悩まされがち。 総評前作では稼動当初から不動の最強キャラという地位を築いた、通称“帝王”。 今作ではダメージレース面を中心をマイルド調整されたものの、根本的な立ち回りの強さはほとんど変わらない。 技のバランスが取れているので初心者が使っても十分戦えるはず。 ベガ 長所機動力が非常に高い。 リバーサルの選択肢が豊富。 通常技から必殺技までリスクの低い技が揃っており、気軽に振りやすい。それらの技を押し出した、粘着性のある固めも強み。 短所安定対空技がない。 火力(連続技の威力)が低い。 崩しに使えるパーツが少ない。 総評溜めキャラである上、被起き攻めに強い。それだけでも初心者にオススメしやすいキャラ。 立ち回りパーツに単純に強いものが多く、ある程度考えなしに動いてても相手にとっては充分厄介なものとなる。 火力の低さをいかにカバーするかがカギ。 クリムゾン・ヴァイパー 長所HJを持ち、機動力はそれなりにある。 操作精度が完璧なら、HJCを駆使することで優れたラッシュ能力を発揮する。 必殺技のスタン値が高い。 比較的どの距離でも戦える。 起き攻めや崩しにおける、見切りにくい択を持つ。 短所体力が低い。 通常技の性能が低く、差しあいは苦手。 独自テクの多くは高度なレバー入力を求められる。 総評火力や立ち回りなど総合力は高い部類のキャラだが、とにかくプレイヤーの操作テクニックへの依存度が高い。 使いこなそうと思ったら相当な練習量を要求されるので、初心者が使うには厳しい。 ルーファス 長所見た目よりは機動力が高い。 体力が比較的高めで火力も高く、ダメージレースには強い部類。 低空ファルコーンキックによりグラ潰しがやりやすく、J逃げのメリットも大きい。 ウルコンの性能がよく、特にウルコンⅠはコンボに組み込めるパターンが非常に豊富。 短所通常技のクセが強い。 遠距離戦に使える技がほとんどない。 意外にも気絶値が低いため、攻められるとすぐ気絶する。 ゲージが無いと切り返し技がないので、固めから脱出し辛い。 総評風貌や言動のネタ臭さとは裏腹に、攻めのターンに持ち込んでからの爆発力は一級品。特に、相手の投げ暴れを安定して狩れる低空ファルコーンキックは初心者同士の対戦にて猛威を振るう。 使用率の低さから「わからん殺し」が通じやすく、比較的格上相手でも勝ちやすいキャラ。「今すぐ勝ちたい!」という人は食わず嫌いをせずに使い込んでみよう。 エル・フォルテ 長所アバネロダッシュを軸としたトリッキーな動きで相手を翻弄できる。 ウルコンⅡの割り込み性能が高い。 動きが素早い分ラッシュ性能は高く、相手に攻めを押しつけていける。 起き攻めでのn択が強力。 短所体力が低い。 アバネロは前にダッシュするという性質上、弾持ちに弱い面も。 単発の火力は控えめ。 総評機動力の高さと見えないn択による「わからん殺し」で戦う(というかそれしかない)キャラであり、悪く言えば運と事故で勝つキャラ。 体力が低く、挙動がスピーディかつトリッキーすぎて自分まで振り回されかねない。 トリッキーすぎる故、キャラを変えた際にも経験を活かしづらい。初心者には間違いなくオススメできないキャラ。 アベル 長所近距離での攻め能力は最強クラス。 飛び道具持ちに対しても積極的に攻めていける。 ウルコンが極めて優秀。UC1・UC2共にゲーム中屈指の高性能。 短所通常技の性能が低く、ペースに持っていけないと近寄れないまま負けることもある。 頼れる切り返し手段がないため、相手に攻め込まれると非常に厳しい。 総評体力・攻撃力と崩し能力の高さでダメージレースに強い。ペースさえ掴めば強引に攻めきってしまえるキャラクター。 Ⅳからの新キャラの中では使いやすい方。スタンダードタイプにこだわりがなく、攻め攻めなスタイルが好きな人にはおすすめ。 使いこなそうと思ったらセビキャンや高難度の目押しが必須となるが、逆に言えば「やり込めるキャラ」としての魅力が高い。 豪鬼 長所全体的に通常技・必殺技共に高性能で、コンボの火力も高い。 攻・防共にバリエーションが非常に豊富。 空中からの攻めが強力でループ性が高く、一気にKOが可能な可能性を秘めている。 短所体力・気絶値は全キャラ中、下から2番目。 スパコン・ウルコンがほとんどコンボに組み込めない。 総評攻撃能力・防御能力共に超一流だが、その分ミスるとハイリスク。 どちらのウルコンもコンボに組み込みにくく、使いどころがわからない内はリベンジゲージを無駄にしがち。 体力の少なさゆえ、とにかくごまかしが利かない。リュウ・ケンと同じ感覚で使用すると痛い目を見るだろう。 SF4(CS)追加キャラ フェイロン 長所要目押しだが、安定してコンボの火力が高い。 コマンド投げが使えるため、ガード崩しも心配なし。 リーチの長いSAや機敏なステップ、弾抜け可能なEX烈空脚を持ち、相手に接近する能力も充分。 短所接近するまでの立ち回りや各種目押しなど、勝てるようになるまでのハードルは高い部類。 アーマーブレイク技に乏しく、セービングやアーマー技への耐性にやや難がある。 総評接近戦特化キャラの中ではスタンダードな方と言える。 とにかく目押し必須なので、初心者にとってはそこが一番の難関。目押しからの烈火拳が安定すると一気に強くなるだろう。 キャミィ 長所移動スピードが速く、間合いを調節しやすい。 弾抜けしやすい必殺技を豊富に持つ。 低空ストライクの存在により、近距離でのラッシュ力が高い。 無敵対空技を持ち、対空がやりやすい。 短所中~遠距離での使いやすい攻め手がなく、相手に待たれるとやれる事が一気になくなる。 中段技がなく、相手を崩したいときは投げるしかない。 総評基本は「飛ばせて落とす」など、カウンター狙い。 飛び道具こそないが、総合的に素早いため操作性は良好。クセが少なく初心者にも扱いやすい。 さくら 長所優秀な小技と春風脚を中心とした、接近戦での固めが強力。 コンボの火力が高く、攻め継続力の高さもあってワンチャンスあたりの期待値が大きい。 通常技の駒はそこそこ揃っており、機動力も高め。 短所波動拳を始めとする牽制技の性能が低く、遠距離戦が苦手。 頼れる対空が少ない。 ゲージへの依存率が激しい。 総評胴着一族と似た技と可愛らしい外見とは裏腹に、実は接近戦に特化したキャラ 出来ることと出来ないことがかなり明確な部類で、状況の判断を迷いにくいと言う点では初心者にも易しいキャラかも知れない。 ローズ 長所基本技の性能がよく、立ち回りが安定している。万能さではリュウ以上に安定しているキャラクター。 ダメージこそ高くないが、桁違いの万能性を誇るUC2を持つ。 通常技の屈強Pでかなり安定して落とせるため、対空にストレスを感じることはない。 短所中段攻撃がなく、ジャンプからの攻めもいまひとつで、積極的に攻めていく手段が限られる。 無敵技が少なく、画面端で固められると切り返しづらい。 高ダメージのコンボを決める際は目押しに依存しがち。 総評攻めはやや苦手だが、それを補って余りある対応力の高さを持つ立ち回り重視のキャラクター。 長いリーチやステップを生かして間合いをうまくコントロールすれば、どんな相手でも「試合」ができるはず。 比較的バランスが取れている上に一つ一つの技の用途がわかりやすく、初心者にも扱いやすいキャラ。 元 長所流派切り替えシステムにより実質2キャラ分の技を持つ。当然SC・UCも2種ずつ使用できる。そのため、立ち回りのバリエーションの豊富さは他キャラとは比較にならない。 地上牽制技が豊富で強力。 フルゲージ時の火力が高く、一発逆転が可能。 短所流派ひとつひとつの性能は普通のキャラよりも低め。 体力・気絶値がセス、豪鬼に次いで低い上に守りが不安定なため、押し引きのバランスが難しい。 対空技の使い分けが必要で更に同時に流派の切り替えも要するため、状況に応じた素早い判断力と反応が求められる。 全キャラ中でも1、2を争うほど操作難度が高い。 総評2つの流派を使い分けて立ち回らなければ力を発揮できない、今作中屈指のテクニカルキャラ。初心者が使うのはあまりに無謀。 腰を据えて使い込めるキャラを求めるならおすすめできるが、その場合でもまずは他の様々なキャラを触って「スパIV」と言うゲーム・入力テクニックや概念を充分に理解しておく事を強く推奨。 ダン 長所どこでも挑発ができて楽しい。 弱めに設定されている分、勝ったとき嬉しい。 技構成は一応昇龍と波動を持ち、バランスは悪くない。特に断空脚は普通に強い技で、これに対する対抗手段を持たないキャラにはかなり有利に立ち回れる。 短所気絶値が低く、ピヨりやすい。 無敵の無い無敵対空技(晃龍拳)や飛ばない飛び道具(我道拳)など、全体的な性能が明らかに他のキャラより低い。 ネタキャラ的要素が濃く、使用するだけで舐めプレイと受け取られてしまう事も。 総評公式の最弱キャラ。明らかに弱い。が、実力とガッツで充分補える程度。「最弱ではない」という意見も多く、今回のダンはネタキャラの域に留まらない(はず)。 ダンに限っては、挑発・アピールは一種の長所。 剛拳 長所豊富な技で相手を撹乱しつつ戦え、飛び道具を回避する手段も豊富。 コンボ面が非常に優秀で、ワンチャンスあたりの火力が大きい。 剛波動拳が3方向に撃ち分け可能+溜め可能と、砲台としての能力も備える。 当身により、読み次第でほとんどの技を防御できる。 短所近距離での立ち回りや通常技の対空に不安を持つ。 小技や無敵技に欠け、切り返しが高リスクな当身に依存しがち。 左右それぞれに波動拳と昇龍拳コマンドが割り振られているので、初心者は暴発させやすいかも。 総評リュウ・ケンの師匠、豪鬼の兄であり、波動・昇龍・竜巻・百鬼など同じ技が使える。が、その性能・立ち回りは彼らとは全く違うものとなっている。 様々な技がある分、それぞれをきちんと使いこなせないと戦えない。プレイヤーの読みと判断のセンスが要求されるキャラ。 セス 長所昇龍拳、スクリューパイルドライバー、ヨガテレポート、百裂脚など、技のバリエーションが群を抜いて豊富。通常技もダルシムのように手を伸ばして攻撃できるため、リーチも長い。 三角飛びが可能で、機動力もそれなりにある。 UCⅠの性能がずば抜けており、とてつもない数の確定反撃を持つ。 短所体力が全キャラ最下位。 一発あたりのダメージ量も最低クラス。 総評「ストIV」シリーズのラスボス。 一見すると他キャラからのコピー技で構成されているように見えるが、その大部分はオリジナルとは別物と捉えて良い。 「何でもありな代わり、純粋な火力・体力は底辺」という極端なキャラクター。初心者には絶対におすすめできない。 SSF4追加キャラ ディージェイ 長所溜め式の飛び道具・突進技・対空技を持ち、バランスが良い。 通常技の駒が揃っている。 短所しゃがみガードに対抗する手段が通常投げくらいしか無く、崩しが苦手。 ソバットに確反される状況では、かなり窮屈な立ち回りを強いられる。 総評キャラ性能は「アグレッシブに動けるガイル」と言った感じ。 どちらかと言えば対応型のキャラだが、めくり中Kを軸に据えたセットプレイも侮れない。 操作も簡単な部類なので初心者が使っても問題なし。 サンダー・ホーク 長所素早い突進技や優れた対空を持ち、投げキャラ特有の高い単体火力を持つ。 図体の割に機動力が高め。相手が弾持ちでも比較的簡単に接近戦に持ち込める。 体力・気絶値がトップクラスで粘り強く戦える。 短所投げキャラにしては火力が低め。 突進技は落ち着いてガードされれば反確なため、わかっている相手だとやれることが少なめ。 対空に弱い。 投げキャラの宿命として、一回転コマンドが難しい。 総評不思議な存在感の薄さから使用率は高くないが、投げキャラの中では扱いやすい部類ではある。 突進ばかりに頼らず地道に差し合い・読み合いを制する事も必要。 ダッドリー 長所TCによるラッシュや6強Kなどの強力な崩しネタにより、接近した時の爆発力が高い。 ダッキングのおかげで、弾持ちには少し楽。中距離からの接近手段も少なくはない。 短所攻撃が上段と中段に依存気味で、頼みの屈強Kも発生が遅い。 昇龍があるが、EX以外無敵無し。 ジャンプ攻撃のリーチが短く、また飛び越してしまうと当たらないケースがおおい。 総評下段の屈強Kや屈弱K、中段6強Kからの高威力コンボが魅力。いかに上手く立ち回り、接近するかが鍵。 TCの豊富さから、他キャラと比べバシバシコンボが繋がる。「目押しなしで爽快なコンボを楽しみたい!」という人にはオススメ。 いぶき 長所ハイジャンプキャンセルを駆使することで、ウルコンをノーゲージでコンボに入れられる。 起き攻めネタが豊富。 実用的な弾抜け技が多い。 TCや始動技を駆使したラッシュ力が高い。 短所体力が低い。 中距離戦でペースを握れるような牽制技が少なめ。 コンボが難しく、使いこなせないと火力が伸びない。 総評スペック自体は高い。が、その分操作が難しいのでプレイヤーに高い技術が求められる。 特に簡易入力を持たないので、格ゲー自体の初心者がいぶきを使いこなそうとするとかなりの練習量が必要となるだろう。愛と気合で頑張るしかない。 まこと 長所ステップが異様に速く、中距離から一瞬で相手の懐に潜り込める。 近距離ではフレーム面で恵まれた技や追撃可能なコマンド投げ等が揃い、攻めのループ性が非常に高い。 またコンボの気絶値も総じて高く、一度懐に潜り込んだら一気に気絶~KOを狙える。 短所差し合いが苦手。基本技のリーチに恵まれず、歩き速度も異様に遅いため間合い調整すらままならない。 相手に飛び道具や判定の強い牽制技を置かれるとできることがほとんどなくなる。 体力が低く、守備的な選択肢も限られるため、守勢に回るとかなり脆い。 総評極端な接近戦特化キャラで、遠距離でやれる事がほとんど無い。 「いかに近づくか」からゲームを始めなければならず、せっかく近づいても体力の低さに泣く事が多々。キャラ愛は必須。 アドン 長所近距離と奇襲を得意とする、トリッキーなキャラクター。 奇襲技・対空技を備え、単発火力もそれなりに高め。 無敵対空のライジングジャガーをセビキャンすればUC2が繋がるため、ウルコンの使いどころにも困らない。 その必殺技構成から、飛び道具耐性が強い。 短所投げ以外にガードを崩す手段がない。 通常技の性能は控えめで、純粋な差し合いが求められる場面になるとやや厳しい。 意外にも体力や気絶値が低い。 総評技構成はキャミィに似ており、割とスタンダードで使いやすい性能。 通常技には癖が強いが、必殺技を適当にぶっぱなしているだけでも意外と戦える性能。初心者でも比較的戦いやすいキャラだろう。 コーディー 長所手軽な基本コンボを持ち、ノーゲージでも安定した火力が望める。 判定面・フレーム面で優秀な技が豊富。 対空の選択肢が豊富かつ強力。通常技や波動コマンドの必殺技で容易に相手の飛び込みを落とせるため、対空面での心配はない。 飛び道具や突進技も備え、技構成のバランスが良い。 短所コレと言った無敵技が、準備に手間が掛かるEXゾンクナックルと使い勝手がイマイチなEXクリミナルか通常ゾンクくらいしかない。そのため、ラッシュをかけられると切り返せないまま死ぬこともザラ。 動きがやや重めで、ややどっしりとしたクセがある。 総評基本的には近付いて殴りにいくキャラだが、中距離や遠距離でもできることは多い。 技性能の良さを押し出したシンプルかつスタンダードな強さと、ナイフ・ゾンクナックル等のテクニカルな要素を合わせ持つ。 スパ4新キャラの中でもかなり扱いやすい部類のキャラ。屈弱P>屈中P>強クリミナルアッパーだけ練習しておけば最低限のスタートラインには立てる。 ガイ 長所少ないながらも優秀なTCを備える。 疾駆けや三角跳びなどを持ち、やや癖はあるものの機動力には困らない。 相手を壁際に追い込むとラッシュ力・爆発力が飛躍的にアップする。 短所相手にしゃがまれると使える技がかなり制限される。 ジャンプの制御が難しく、迎撃もされやすい。 守りや確反で信頼できる技が少ない。 総評基本は機動力を駆使したヒット アウェイ。 癖が強く初心者向きとは言い難いが、普通の差し合いもなんとかできる部類ではある。 玄人気質の人なら触ってみるのも悪くはないかも。 ハカン 長所移動距離の長い突進技や、空中だろうが地上だろうが掴めるコマ投げを持つ。 オイルシャワー状態になればあらゆる点で強化される。 平均的に火力が高い。 ジャンプが低く、得意の接近戦に持ち込みやすい。 短所オイルシャワーをかけていないとかなり弱い。限りなく最弱に近い性能。 投げキャラの宿命でもあるが、一回転コマンドは初心者には難しい場合がある。 ウルコンⅡ以外に安定した対空がない。 切り返しも不安定で、防御面に大きな不安がある。 総評常にオイルを意識して戦うキャラ。オイル状態を維持できれば強いがオイル状態になれてない間は弱い。 覚えるべきことや慣れるべき要素が他キャラより多く、初心者には厳しいキャラだろう。ガイ同様、玄人気質のある人には向いているかも知れないが… ジュリ 長所ジャンプ中どこからでも出せる疾空閃の存在で、空中からプレッシャーをかけられる。 風破刃ホールドや風水エンジンを使った独特のラッシュやコンボを持つ。 バリエーション豊富な通常技対空や当身があり、対空能力は高い部類。 短所体力が低めで確反場面も多く、安易に技を振り回してると簡単に倒される。 切り返しで頼れる技がEX穿風車くらいしか無く、ノーゲージでのディフェンス能力に難がある。 総評その攻撃的なキャラクター像や疾空閃の強さからワガママに攻めたくなるが、それだけでは全く伸びないキャラ。 機動力や通常技性能は悪くないので、それらを活かして堅実に差し合いを制する事も求められる。 AE追加キャラ ユン 長所雷撃蹴による攻め、奇襲が強力。ガードさせた時の高さによっては、有利Fが取れるという強力な技。 攻撃判定が長い上に弾消し性能がある虎撲子、突進技の絶招歩法、コマ投げである前方転身など、攻めに関しては非常に強力。さらにゲージ溜め能力も高く、幻影陣でのコンボは補正切りも含めて非常にパターンが豊富。 短所体力が低い。 安定した対空技を持たない。昇龍にセビキャンが効かないのも不安要素の一つ。 雷撃蹴への依存率が高く、雷撃蹴が有効ではない相手には一気に攻めづらくなる。 総評攻撃面においてはトップクラス。だが、防御に回ると脆い部分もある。 ヤン 長所中足から繋がる蟷螂斬を駆使した手堅い地上戦や、白虎双掌打による暴れ潰しのプレッシャーを押し出した固めが強力。 雷撃蹴や快跑など、接近に繋がるパーツが豊富。またコマンド投げを駆使することで、強力な崩し能力を発揮する。 高性能なセービングアタックやセビキャンがかかる無敵技など、守りに関連したパーツが揃っている。 星影演舞によるコンボ及び連係が超強力。 短所体力が低い。 技の構成上、攻めが単調になりがち。 雷撃蹴や弱蟷螂斬をガードさせた後に、有利な読み合いを展開させにくいキャラと相性が悪い。 総評ユンに比べると攻めはやや劣るものの、防御面の選択肢が揃っているのは大きい。 【スパ4】初心者質問スレ Part 5 -- (管理人) 2010-06-26 07 42 03 各キャラ毎に用意されてる初心者向け講座ページとここをリンクさせるのってどうかな? 長所、短所、総評の下に 「詳しくはこちら→」みたいな感じでリンクさせるのを考えてるんだけど、 なんか非効率な気が… -- (名無しさん) 2010-07-19 16 33 37 なんか長くなりすぎて、全然初心者向けじゃなくなってる気がするんですが…。 -- (名無しさん) 2010-07-27 22 20 25 しかし全く理由を説明しないで「このキャラがオススメだよ」って書くのは、 どうなのかなあ、と思います >各キャラ毎に用意されてる初心者向け講座ページとここをリンクさせるのってどうかな? >長所、短所、総評の下に「詳しくはこちら→」みたいな感じでリンクさせる いいですね、それ! あとページを ・シンプル版 ・詳細版 に分割するのもいいかもしれないですね -- (管理人) 2010-07-27 23 41 20 キャラの特徴・操作性・実力・相性に関しては、特定のキャラに対する勝利メッセージ等で大体解ってくると思う。 (例)殆どのファイターが強いと認め敬意を払い・恐れてくれる者(基本強キャラ) 「リュウ・ガイル・サガット・ダッドリー・豪鬼・剛拳・殺意リュウ・狂オシキ鬼」 -- (名無しさん) 2011-06-07 19 02 43 始めて間もない者なのですが、やはりエル・フォルテで勝つのは厳しいのでしょうか・・・コンボは一応すべて打てるのですが・・・ -- (名無しさん) 2012-02-03 08 35 36 >コンボ全て打てる まず、何かを根本的に勘違いしてると思う 難易度が高めの大Pループが安定してるわけじゃないだろうから、 その勘違いは正しましょう で、全戦全勝したいならフォルテはかなりキツイです 安定した立ち回りはしにくいし、リーチの長い牽制を持つわけでもない。 ただ、起き攻めがループしたり、荒らす能力は高いので、 きちんと考えて立ち回れば、勝てる要素は持ってます キャラクターの性能よりもプレイヤーの能力が大事です -- (管理人) 2012-02-03 12 12 06 あと、質問スレはこっちです http //jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/game/49802/1326956200/ -- (管理人) 2012-02-03 12 13 27 セスが初心者にオススメできないのは体力、気絶値が全キャラ中最下位という理由だけでしょうか? -- (名無しさん) 2012-05-19 14 27 53 歩きが遅いとかコンボが必須とか飛び等の押し付けが強すぎて他キャラに経験を生かしにくいとか色々あるけど、 最たるものを挙げるなら体力なんじゃないの、字数制限もあるし。 それよりスパ4無印をやる特別な理由がなければここじゃなくて2012版を見たほうがいいんじゃないかな。 というかリンクも2012のほうに移したほうがいいのでは? -- (名無しさん) 2012-05-19 17 15 10 名前 コメント すべてのコメントを見る
https://w.atwiki.jp/meteor089/pages/234.html
ボーイ・ミーツ・トンデモ発射場ガール ep.1_Index 02 誰ぞ救われぬ者は 前へ 戻る 次へ [19764] ep.1_Index 02 誰ぞ救われぬ者は Name nubewo◆7cd982ae ID f1514200 Date 2010/09/10 21 30 冷房の行き届いた部屋で、ソファにインデックスは腰掛けていた。 目の前のテーブルにはミルク色の飲み物が置かれている。 さっきお代わりを貰ったところだ。 味は甘酸っぱくて、ヨーグルトに近い。 涼しげなそれを眺めながら、インデックスはじっとしていた。 「ありませんわね。これで、第一学区から第二十学区までが全滅ですわ」 「他のところもこの調子だと望み薄ですね……」 奥では眼鏡をかけたオドオドした女性と光子がファイルを漁りながら教会を探している。 『昨日の落雷と停電のせいで、警備員(アンチスキル)の詰め所にある施設検索システムが落ちたらしいですの』と光子は言っていた。 一言一句は思い出せるものの、その意味をインデックスはさっぱり理解できなかった。 一方、目の前で行われていることはよく分かる。 便利そうな機械を使うのを諦めて地図と施設名の一覧をめくっているのだ。 結果は芳しくないらしかった。 「やっぱり調べるときの条件がシビアすぎるんですわ。イギリス清教の系列教会に限定すると、これっぽっちも見つかりませんわね……」 光子がぼやく。 さっきから何度も「この教会は?」「そこじゃダメなんだよ」の繰り返しだった。 手持ち無沙汰にソファに腰掛ける風でいながら、インデックスは周囲に意識をやって魔術師の襲撃を警戒していた。 ここはいわゆる警察の交番に相当するような施設らしい。 こんなところを襲撃するほど追っ手は過激ではないようで、今のところ何らかの魔術が使われたような形跡を感知することは出来なかった。 インデックスはこの一年、断続的に二人組の追っ手に追われてきた。 何度かあったニアミスで相手の手の内はある程度は知っていた。 男のほうはルーン使い。 人払いなどの細かい裏作業を担当している。 女のほうは長刀を持った東洋人だ。 これまでもずっと前衛としてこの女とは何度か相対してきた。 女のほうの身体能力の高さはおそらく何らかの魔術による補助を受けたもので、追いかけっこでは絶対に適わないような相手だった。 それでもいつも逃げ切ってきたのは二人が魔術の実力をかなり注意深く隠し、実力を欠片ほどにしか発揮しないでいるからだった。 自分達の追う相手が禁書目録である、その意味をきちんと理解しているが故のことだろう。 その実力の程をインデックスは読みきれていないが、本気を出された場合、あっさりと捉えられてしまう可能性と魔術を逆手にとって手痛いダメージを与えられる可能性、両極端な二つの選択肢が転がっていた。 「ふう。これで……全滅、ですわね」 「そっか……」 「ごめんなさいね。時間ばっかりかかっちゃって」 ため息をつき困惑した表情をした光子の隣で、ややいかついジャケットを羽織った大人の女性がインデックスに謝った。 二人を労うよう、インデックスは笑みを浮かべて礼を言った。 「調べてくれてありがとうございました。あなたも、ありがとね。私一人じゃここまで調べられなかったんだよ」 「お役に立てなかったのでお礼を言われると心苦しいですわ。それで、これからは……こちらにいると仕事のご迷惑でしょうし、外で話しましょうか」 「え? うん」 「あの、別にここで相談してくれてもいいんですよ? 警備員の詰め所はそういうことをするためにありますから」 「お気遣い、助かりますわ。でもなんとかするあてはありますから、どうぞご心配なく」 「はあ……」 IDも持たない不法侵入者と一緒に警備員の詰め所で話をするなんてのは論外だった。 その辺りの機微をつかめていないインデックスを押しながら、光子は出口のドアを開く。 気弱な警備員で助かった、そう光子は思った。 ネチネチと学生に質問をする面倒なタイプの警備員なら、もっと苦戦しただろう。 「暑いんだよ……」 「そうですわね……でもあそこでお話をするわけにもいきませんし」 そして方策を練らねばならない。 少女に頼るべき保護者がいないとなると、今後の身の振り方は考えてもどうにかなるものではないかもしれないが。 あっという間に首筋を伝い始めた汗を指で拭っていると、そっとインデックスが口を開いた。 「もう、充分だよ」 「え?」 「これ以上は、どうやっても返せそうにない借りを作っちゃうかもしれないから、ここで別れよう」 インデックスが、その顔に優しい笑みをたたえていた。 「そうは仰いますが、IDも持たない貴女は不法侵入者で、この街はそういった者にひどく厳しい対処をとるんですのよ。ここは外の世界よりも20年か30年ほど進んだ技術を有していますから」 「うん、だからさっきの女の人みたいな人たちにも捕まっちゃだめなんだよね?」 「貴女が企業スパイでないことを示せるのなら数週間もすれば放免されるでしょうが、どこかに拘置されますわよ。貴女の言う魔術がこの街と全く無関係なら、捕まるのもまた一つの手段かも知れませんけれど」 警備員ならそこまで非道なことはしないだろう。 そう言う意味で、インデックスは捕まるのもアリなのかもしれないと光子は考えた。 だがそのアイデアは、インデックスが微笑みながら首を横に振った。 「だめだよ。一箇所に留まると向こうにも準備を整えられちゃうから。この街の警備って優秀かもしれないけど、魔術には全然気を使ってないから追ってくる連中には無意味かもしれないし」 「でも、他に貴女をかくまってくれる所はないんでしょう?」 「なんとかなるよ。これでも一年間逃げてる身だからね」 「でも、身を寄せる場所もなく街から外に出ることも難しくって、おまけに夕方以降は外出もままならないのでは、難しいんではありませんの?」 インデックスは、笑みを絶やさなかった。 優しくて、楽天的な印象の微笑。 どれだけ光子が懸念をぶつけても変わらないそれは、光子を拒否する笑みだった。 「ありがとう」 「インデックスさん」 呼びかけても、また笑みが返されるだけだった。 「ずっと追っ手から逃げる旅をしてきたけど、あなたたちみたいに優しい人のお世話になったのは、初めてだったよ」 インデックスが身支度を整えるように、ピンの位置を気にしたり、はだけた裾を直したりした。 「二人には感謝してる。だから、ここでもう、いいよ。これ以上は巻き込めないからね」 これで最後というように、もう一度インデックスがにっこりと笑った。 「追われてるなんてのは、実は嘘なんだよ。友達と鬼ごっこしてるだけだから。だから気にしないで、明日から日常に戻ればいいんだよ。それじゃあ、とうまにもよろしくね、みつこ」 タッと、軽やかな音を立てて、インデックスは通りを駆け出した。 「あ、ちょ、ちょっと!」 制止する間もなかった。 運動などあまり出来そうにもない子だと思いきや、意外と足は速かった。 光子は体格で勝る。 きっとすぐ追いかけていれば、捕まえられるだろう。 だが、足は動かなかった。 追ったところで、自分に出来るのはせいぜい警備員に彼女を突き出すくらいだ。 一緒にどこかに隠れたならむしろ光子が学園中で捜索されるようになる。 当麻の家になら匿えるかもしれないが、想い人の家をそのような用途に使うのにはためらいがあった。 「……嫌になりますわね、こういうの」 駆け出していった少女に手を差し伸べたいという善意は、結局不都合を背負ってまで成し遂げたいものでもないのだ。 きっと光子の中で、この後味の悪さは数日もすれば消化されてしまうに違いない。 すぐ手近な路地を曲がってしまったインデックスの姿はもう見えない。 光子は、さようならもきちんと言えなかったことを悔やんだ。 光子は一人で街中を歩いた。 目的が曖昧で、足取りは何かが絡みついたように野暮ったかった。 インデックスと名乗る少女が現れなければ、おそらく一人でショッピングでもしていたことだろう。 だが今こうして繁華街をうろついているのは、形式上だけのショッピングである。 ついさっき別れた、あの奇抜な格好をした少女のことをさっぱり忘れて遊べるほど、光子はさばけた性格でもなかった。 当麻は案の定、電話に出ない。 補習中だから当然のことかもしれないが、モヤモヤした気持ちが晴れない。 そして結局買い物を楽しむでもなく、積極的にインデックスを探すでもなく、漫然と足を動かすだけになるのだった。 「あれ、婚后さん? 珍しいわね、こんなトコで会うなんて」 突然、聞き覚えのある声がかけられた。 「御坂さん、ごきげんよう」 光子と同じ制服を着た、常盤台の同級生。 御坂美琴だった。 光子とソリの合わない白井黒子とは一緒ではないらしく、美琴は一人だった。 片手には本が入っているらしい紙袋を手にしていた。 「婚后さんも買い物?」 「え、ええ。まあそんなところですわ。御坂さんも買い物でしたの?」 「あーうん。ま、ね」 僅かに気恥ずかしそうにするのは、おそらく紙袋の中身がマンガだからだろう。 それくらいのサイズだった。 「婚后さんは何買うの?」 美琴とはそれほど親しいわけではない。 お友達として付き合い始めたのもつい先月のことだし、美琴も群れるのが好きなタイプではないらしく、学校でもあまり話し込むことはなかった。 「特に何かを買うつもりがあるわけではないんですの。ちょっと遊ぶ予定だった相手が急用でいなくなってしまいましたので、一人でぶらぶらしていましたの」 「それはご愁傷様ね」 同情するように僅かに笑みを浮かべて、美琴は髪を軽くかき上げた。 実は美琴も同じ境遇で、黒子と遊びに行く予定だったところを、風紀委員(ジャッジメント)の同僚である初春(ういはる)に奪われたのだった。 どうも期限一杯まで放置した始末書を始末するために、今日一日忙殺されるらしい。 ――まあ、似たもの同士でこれから夜まで暇な上に、夜になってからだってすることないしね。 ちょうど良いからお茶でも誘ってみようかな。 美琴は割と光子を気に入っていた。 常盤台のトップを走る二人のうち片割れである美琴は、同級生にも尊敬の眼差しを向けられ、対等に扱われないことがままある。 光子は自分をそのように扱わず、ごく対等な感じに話してくれるのでそこを気に入っていた。 まあどうやら、美琴が常盤台を代表する超電磁砲だと気づいてないらしいせいなのだが。 「ねえ婚后さん、あのさ――」 そこまで言いかけたところで突然光子の携帯電話が鳴った。 ハッとなった光子の表情がやけに輝いていて、綺麗だった。 メロディはリストの夜想曲。 『愛の夢』という組曲の三曲目で、一番有名な作品だった。 『愛しうる限り愛せよ』なんて副題とあいまって、なんとなく、光子がどのような関係の相手から電話を貰ったのかが予想できた。 「ごめんなさい御坂さん。ちょっと失礼しますわね」 光子が美琴に謝って通話ボタンを押した。 そして一歩美琴から離れ、口元を軽く隠すようにしながら話をはじめた。 耳年増なことをするのも悪いかと思って殊更に聞き耳は立てなかったが、光子がやけに嬉しそうで、しかも敬語を使っていながら甘えた感じなのを見て取って、相手が彼氏であることを確信した。 ――彼氏から電話があるんなら、私はお邪魔か。 ま、しょうがないわね。 光子が気づくように、大きめに手を振る。 唇を大きめに動かしてまたね、と伝えると、眉を申し訳なさそうにきゅっと寄せて、光子が目礼を返してくれた。 それを見届けて美琴は立ち去る。 「彼氏かー。確か婚后さんてホンモノのお嬢様よね。お嬢様学校に通うお嬢様が彼氏持ちかぁ。許婚とかそういうヤツだったりするのかしら」 光子に聞こえない距離になって、そう独り言をこぼす。 とはいえあんまり異性に興味のない美琴にとっては、彼氏がいるとかいないとかはどうでもいいことだった。 ……はずなのだが、ふとあのツンツン頭の高校生を、思い出した。 「だーっ、もう、いい加減に忘れろ私! なんでこのタイミングであのバカのことなんて思い出すのよ。へへ変に意識してるみたいじゃない。第一アイツにだってもしかしたら彼女だって――」 誤魔化そうとしてブンブンと振り回した手が、ピタリと止まる。 「ハッ、やめやめ。あの冴えないヤツに彼女なんて出来るわけないじゃない。変な心配してどうすんのよ」 学園で三番目に勉強が出来る人間とは思えないような論理矛盾を放置しながら、御坂美琴は独り言とともに雑踏へ消えていった。 「ゴメンな光子。さすがに授業中には出られなくてさ」 「こちらこそ、ごめんなさい。お邪魔になるのは分かっていたんですけれど、どうしても相談したくって」 光子は立ち去ろうとしている美琴と会釈を交わし、さっき起こったことを報告した。 「……そっか。あの子、行っちゃったか」 「ええ。どうしたらいいか、当麻さんに相談に乗って欲しくて」 「うーん」 当麻は光子から事情を聞いて、頭を悩ませた。 悩みの中身は光子と同じだった。 探したところでどうにも出来ないし、探すほどの義理があるわけでもない。 しかし光子とそう変わらない年の女の子が追われていると言っているのにそれを無視するのは良心が咎める。 けれども追われているという説明も魔術という言葉のせいでどうも真実味を感じられない。 しばらく考えて、当麻は決断した。 「光子、この後会えるか?」 「はい。当麻さんこそ大丈夫ですの?」 光子の声が僅かに上向いた。 「ああ。ちゃんと真面目に相談したら、頭ごなしに学生の言い分を突っぱねるような先生じゃないからさ。話せる範囲で事情を説明したら、そう暗くならないうちに開放してもらえると思う」 「嬉しい。……それで、当麻さんと合流できたらあの子を探しますの?」 「だな。捕まえられるならそれが一番だし、完全下校時刻までは歩いてみよう」 「お付き合いさせていただきますわ。でも、あの子と会えたとして、それからどうしますの?」 「うちの副担任に相談しようかなって、思ってる」 「はあ、警備員(アンチスキル)の方か何かですの?」 「ああ。黄泉川先生って言うんだけどさ、たぶん一番頼れる人だと思う」 黄泉川愛穂(よみかわあいほ)は警備員で、いわゆる業界の有名人というやつらしい。 豪放磊落な性格で、並み居る不良をバッタバッタと朗らかに殴り飛ばすのだとか。 学校でも面倒見がよく親身になってアドバイスをくれるので人気は高かった。 スパルタ上等な授業内容にはみんな辟易していたが。 ちなみに当麻のクラスの担任の月詠小萌も学生に人気のある教師で、当麻は誰もがうらやむ『アタリ』のクラスに所属する幸せ者なのであった。 黄泉川の警備員としての仕事の激化で担任を受け持つのが困難になったところに、産休で休んでいた先生の予想外に早い復帰が重なった結果らしい。 不幸なことに黄泉川先生も小萌先生も、クラスの問題児上条当麻を非常に愛しており、当麻は仲のいい友人と共に愛の鞭を雨あられと浴びているのであった。 「私には頼れる伝手(つて)はありませんから、当麻さんにお願いしますわ。でも、警備員に相談というのはちょっと気が引けますわね」 「いやでも、ほっとくわけにもいかないだろ? あの子を追っかけてるヤツがいるなら野放しにするわけにもいかないし、それに考えたくはないけど、あの子が俺達を騙してる可能性だってゼロじゃあない」 「騙しているにしては随分と下手な論理でしたけれど」 「俺だってそこまで疑ってるわけじゃないよ」 当麻が声を和らげた。 光子も当麻の言いたいことは分かった。 結局は大人に頼らざるを得ない、それはどうしようもないことだろう。 インデックスを裏切るようなことになって後ろめたい所はあったが、光子は仕方のないことだと自分を納得させることにした。 「分かっていますわ。補習が終わったら、連絡を下さる?」 「ん。すぐ電話するよ。待ち合わせは駅前か隣の公園か、あのあたりにしよう」 「わかりましたわ」 もうしばらく、近くをぶらつくことになりそうだった。 「それでは当麻さん、また後ほど」 「ああ、またあとでな。光子、好きだ」 「えっ? あ」 照れ隠しだろうか、返事も聞かずに当麻が電話を切った。 「もう、当麻さんたら。私の返事くらい待って下さってもいいのに」 まんざらでもない顔で光子はそうこぼした。 つい数時間前に交わした口付けの感触を、光子は鮮やかに思い出した。 夕方といえる時間帯の初めくらい、影が伸びてきて夜の訪れを意識しだすその時間帯まで、光子は街を歩いて過ごした。 本屋に入って料理の雑誌を眺めてみたり、当麻と二人でよく行くファストフードの店で水分を補給したり、インデックスがいないかと通りを端から端まで歩いてみたりと、あれこれと時間を潰してみるもののどうにも気持ちが漫(そぞ)ろだった。 「一人で歩くと、なんだかすごく色あせて見えますわね……」 自販機でジュースでも買えばよかったのに、ファストフードのあの店に入ったのが良くなかった。 当麻と二人で過ごしたときの楽しさが、今の寂しさを対比的に浮き上がらせていた。 携帯電話を取り出して時刻を見る。 完全下校時刻までには合流すると言った当麻だが、もう大して時間も残っていなかった。 「あまりここから遠くへもいけませんわね」 光子は当麻が通学に利用する駅の近くにある公園に来ていた。 この駅は常盤台からも当麻の高校からも近く、買い物にも適した場所だった。 その駅近くにあるこの公園はそれなりの大きさのあるもので、大通りから近い入り口のほうはベンチがカップルで埋まるような場所なのだった。 遊びの時間は盛りを過ぎていて、公園内にあまり人気はない。 光子はさすがに疲れてきた足を休めようと、ベンチの並んだ場所へと向かった。 そしてその後の算段を、頭に描く。 もうじき当麻から連絡が来ることだろう。 第七学区内だけですらたった二人で探すには広すぎるのだ。 完全下校時刻までうろついても、それは自分達への慰めにしかなるまい。 年はそう光子と変わらないだろうが、幼く純真な感じのする少女だった。 研究などで大人と対等に接するために、大人びた言動やものの捉え方を光子は身につけていた。 成果で大人を凌駕するといえど、その振舞いは子どもが背伸びをしたものかもしれない。 だが自分の考えが、あの少女の無垢な笑みを『都合』という言葉で汚してしまっているような、嫌な気持ちになるのも事実だった。 このあと、二人で探して不発なら当麻の学校の先生だという警備員の人間に連絡をして、それで終わり。 ふう、と息をついたその時だった。 茂みの向こうで死角になっていた道から、件の少女、豪奢な修道服に身を包んだシスターが飛び出してきた。 「えっ?」 「みつこ?!」 それなりの距離を走っているのか、インデックスは荒く息をついていた。 「どうしましたの? そんなにお急ぎになって」 「どうしたって、追われてるんだよ!」 「追われて、って」 「言ったでしょ? どっかの魔術結社に追われてるんだって!」 逼迫した目が、真実味を帯びている。 訳の分からないリアリティが光子を襲い始めていた。 インデックスは光子の判断が鈍いのに苛立ちを感じながら、逃げる方策を考える。 まだ間に合う。 まだ追っ手にみつこが見られていない今なら、きっとみつこを平穏な世界に帰してあげられる。 「みつこ、よく聞いて。みつこは全速力であっちに逃げて。振り向いちゃだめ。様子も見ちゃだめ。電車に乗ったらすぐ家に帰って」 「ちょ、ちょっと。貴女はどうしますの?」 「私なら大丈夫だよ。時間がないから、早く言うことを聞いて!」 「そんなことを仰っても、このような状況で貴女を放り出すことなんてできませんわよ、インデックスさん!」 口論が、余計だった。 追っ手は息一つ切らせず、声はあくまで冷静で、遠くまでよく通った。 「鬼ごっこはお仕舞いですか。……隣の方は?」 身長と変わらないような長刀を手にし、左右非対称な長さのジーンズを身に着けた奇抜な美女。 年恰好は20くらいだろうか。 予想外に荒くれても醜くもない追っ手の姿を、思わず光子はぼんやり眺めていた。 隣のインデックスが、舌でも噛み切りそうなほどに後悔に苛(さいな)まれていた。 「ごめんね、みつこ。ごめんなさい……」 この追っ手は振り切るので精一杯なのだ。 こうして近距離で対峙してしまっただけでも間違い。 肉弾戦で攻めて来る相手には防戦しか出来ないのだ。 そして防戦で頼みの綱となる歩く教会はすでになく、そしてそもそも隣の少女を守るものは何もない。 ……巻き込んでしまった。 平穏を生きるべき市井の人を。 魔術を知らない普通の人を。 暖かさを分けてくれた、その人を。 自分の中の10万3000冊を相手に渡すわけにはいかない。 そのためには、隣の少女を盾にして逃げることすら正当化されるだろう。 だけど、インデックスはそんな選択肢を選ぶつもりは、絶対になかった。 「鬼ごっこはすぐに再開してあげるよ。ねえ、この子は関係ないから逃がしてあげたいんだけど」 「逃げてくれるのなら殊更に追いはしませんよ。我々の目的には確かに関係のない人のようですから」 ほんの一瞥を光子に向け、あっけなくそう言った。 「聞いてた? みつこ。今すぐ逃げて」 「……貴女はどうするつもりですの」 「なんとかなるんだよ! だから」 「何とかなる人はそんなに焦ったりしませんわ」 必死の表情で光子に逃げろと促すインデックスを放って、光子は逃げるつもりはなかった。 「素直に逃げていただけるとこちらとしても随分と助かります。そうしてはくれませんか? その少女をかばい立てするようなら、あなたにも危害を加えることになってしまいます」 インデックスだけが目的である相手にとって、光子は単に障害物なのだろう。 追っ手のこの女は光子を路傍の小石程度にしか思っていないようだが、それは過小評価というものだろう。 光子が道をふさぐ大石であればインデックスは逃げ切れる。 光子は深く息を吸い、その女をキッと見つめた。 「確認しますけれど、インデックスさん、こちらの方が貴女の言う追っ手ですのね?」 「そうだよ」 嫌な予感に、インデックスは襲われていた。 光子が目に強い意思を込めて、周囲を見渡していた。 「みつこ、まさか」 「貴女独りでは、もはや逃げられない状況なのは分かりますわよ? でも、手を合わせれば話は別。二兎を追うおばかさんになってもらえばよろしいわ」 それを聞いてなお、追っ手は無表情だった。 刀の鯉口に添えられた左手だけが、そっと臨戦態勢を整えていた。 慌てたのはインデックスだけだった。 「だ、だめに決まってるんだよ! 何考えてるの?」 「もう決断しました。言い合うのは逃げ延びてからにしましょう。それにレベル4の大能力者というものを、貴女は分かっておられませんわ」 レベル4ともなれば、限定的にではあるが天候すら操作しうる規模の能力を発現させるのだ。単独で軍隊を制圧しうると言われるレベル5には及ばないが、それでも対人戦では驚異的な武器を持っていることに変わりない。 「考え直してはいただけないのですか?」 「貴女こそ、ここで考え直してまっとうな人生を送ってはどうですの?」 「残念ですが、それはできません。その少女を逃がすのに加担するというなら、七閃の刃をもってあなたを排除しましょう」 追っ手の女の黒い瞳の中が、光子の問いかけで僅かに色を揺らした。 狂信で行動を支えるカルトとは一線を画すらしい。 危険を顧みず、一向に逃げる気配を見せない光子にインデックスは文句の一つも言ってやりたかった。 どうして逃げないのか、どうして自分をもっと大事にしないのかと。 だがそこで、茶化して自分が言った言葉を、思い出した。 ――それ以上は地獄の底まで一緒についてきてもらわなきゃいけないから。 光子は親切で正義感のある少女なのだ。 自分に関わったばっかりに、彼女は地獄に誘い込まれしまったのだ。 「……恨んでくれて、いいから」 最早ごめんなさいと言う事すら、許されない気がした。 「恨むも何も、ここで憂いを絶てばいいだけのことでしょう? 逃げ切ってしまえば、あとはこの都市がよしなにしてくれますわよ。外来の危険人物には非常に厳しい土地ですから」 トントンとつま先で地面を叩いて靴の履き心地を整える。 運動に向かないローファーだが、それなりに穿き潰してあるので走りにくいほどではない。 あとは数メートル離れたこの相手に、いつ背を向けるかだけが問題だった。 「私を誰だかご存知ないでしょうね。か弱い相手に暴力を振るう下賎な追っ手さん。この常盤台の婚后光子を相手にした不運を恨むことですわね」 「ご紹介痛み入ります。私は神裂火織と申します。あなたの仰ることは一言一句が正鵠を射ていますので私から言うことはありません。とはいえ行いを改めるつもりはありませんが。それと」 神裂という女が、瞬きをした。 ただそれだけのことが合図になった。 抑揚に変化なんてないはずなのに、声の強さが変わった気がした。 「私にはもう一つ名乗るべき名前があります。ですが私はそれを名乗りたくはない。どうか、私にそれを口にさせる前に、抵抗を止めてください」 ザリッという音と共に、神裂が一歩を踏み出した。 身構えた光子と対照に、インデックスは身を翻して光子の手を引っ張り、駆け出した。 「みつこ、走って!」 「ちょ、ちょっと」 光子は初手を自分から出す気でいた。 空力使いの能力を活かし、相手を吹き飛ばしてアドバンテージを得てから逃げる気だったのだ。 重心を落としていた分体勢を崩しながら、インデックスの後ろを走る。 それを見た神裂また、素早い対応を見せた。 冗談みたいな加速。 爆発するようにトップスピードに乗り、数メートルの距離をあっという間に詰める。 遅滞のないそのリアクションで、二人はすでに追い詰められていた。 光子が、小道の傍らに建つ小屋の壁に手を着く。 数瞬遅れ神裂が刀の柄に手をかける。 ビュアッ、と風が暴れる音がした。 インデックスは弾かれたように後ろを振り向き、驚きに目を見開いた。 こちらをまっすぐ追いかけてきた神裂が、横から誰かに突き飛ばされたように転がっていった。 受身はとっているものの、その表情が驚きの大きさを物語っている。 「これが超能力、ですか。成る程、発動の条件が全く読めないのは厄介ですね」 すぐに体勢を立て直す。 だが、距離は20メートル近く開いていた。 「どうしますの? また追いつかれますわよ」 「とにかく全速力、いまはそれしかないんだよ!」 「そうですか。なら、加速が必要ですわね」 「え? あ、わ、うわわわわわわ」 光子がインデックスの背中をそっと撫でた、そのすぐ後だった。 インデックスは背中を何かが押しているような、そんな感覚に襲われる。 一歩一歩のストロークが普段の倍近い。 慣れないペースと歩法のせいで足に負担がかかるが、確かにこれは早かった。 光子も自分の背に能力を発動して、加速する。 二人の足の速さは100メートルを10秒台で駆け抜けるレベルだ。 その速さはこの大きな公園でさえ一瞬で走破する。 光子は逃げ切ったことを確信した。 インデックスは慣れない速度に足をとられないよう注意を払いながら、後ろを警戒していた。 相対するこちらが魔術師ではないのだ。 敵が飛行魔術でも使ってくればこの程度の速さは問題とならない。 だが、その懸念は無用だった。 「うそ……」 生身の足を使って、神裂は追ってきた。 速度は大差ない。 だが、カーブでスピードが全く落ちない。 そして、腕を振らずに刀に手をかけても、その速さが変わらなかった。 「っ! みつこ!!」 名を呼んで注意を促すしか出来なかった。 光子も不穏な気配は感じ取ったらしかったが、瞬間的にとるべき行動を選べるほど、場慣れはしていなかった。 鋼糸で腱を切断しても、おそらく後遺症も残らないでしょう。リハビリは必要でしょうが―― 神裂は、二人の数メートル後ろにまで肉薄していた。 この街の医療レベルは高い。 取り返しのつく怪我を負わせて、この超能力者を排除するつもりだった。 インデックスが叫んで注意を促すが、もう遅い。 光子の対応が間に合わないことに気づくと、後のことは、条件反射に近かった。 光子と神裂を結ぶ直線状に、インデックスは自分の体を滑り込ませた。 みつこに怪我はさせない。 言葉にならない瞬間的な思いを表すなら、そういうことだった。 好都合だ、と神裂は思った。 七閃を使うのを止め、刀にやった手で柄をしっかりと握る。 霊的守護の行き届いた教会を切断できるほど、神裂の唯閃は強力ではない。 歩く教会を着たインデックスに、気絶程度のちょうどいいダメージを与えるいいチャンスだった。 神裂は流麗な動作で刀を鞘から滑らせ、その勢いを少女を庇うインデックスの背中に向けて容赦なく解き放った。 衝撃を吸収され、そして刀の切れるという特性すら殺されてしまって、衝撃がインデックスを気絶に追い込むだろうと思っていた。 ――――だというのに。 ザクリと、刀の先がシルクの白い布に飲み込まれる音がした。 空気とも水とも違う、粘りを感じながら、刀が布を切り裂いていく。 取り返しの付かないところまで刃を沈めてようやく、何が起こっているのかに気づき始める。 「あ――」 途中で一閃を止めることは出来ない。 棍棒のつもりで振り抜いた刃の先は、ぬるりと光っていた。 信じられない、信じられない、信じられない。 歩く教会が機能を失うなんて、何をすればそんなことが起こるのかさっぱり理解できない。 そしてインデックスの身を守る結界が失われていることに気づきもせず、刀を振るった自分が信じられない。 インデックスと目が合う。 倒れ行くその瞬間。 傷を負ったことに驚愕しながらも、敵意ある瞳で神裂を見つめていた。 ――この人は、傷つけさせない。 神裂を取り巻く事実の全てが、彼女の意思をバキンとへし折った。 「ちょ、ちょっとインデックスさん! 大丈夫ですの! インデックスさん!」 近くて遠い目の前で、誰かの叫ぶ音がする。 「テメェ!!」 遠くて遠い公園の入り口で、誰かの叫ぶ音がする。 神裂はそれらを受け止めることも出来ず、自分がインデックスに刃を突き立てた、そのことに呆然となっていた。 前へ 戻る 次へ
https://w.atwiki.jp/p2rdj/pages/1961.html
レンジャー特技 Ranger Feats 1レベル 《怪物狩り》 特技1 Monster Hunter レンジャー 出典 Player Core 157ページ 君は獲物を素早く見定め、その知識を当てはめる。君は“獲物狙い”のためのアクションの一部として、獲物に対して“知識の想起”の判定を試みることができる。“獲物狙い”の獲物の識別に対する“知識の想起”に大成功すると、他の利益に加えて、君はクリーチャーの防御の弱点に気付く。君とその味方は獲物に対する次の攻撃ロールに+1の状況ボーナスを得る。君は特定のクリーチャーに対して1日1回だけ、《怪物狩り》によるボーナスを与えることができる。 《狩りの射撃》 [one-action] 特技1 Hunted Shot 卓越 レンジャー 出典 Player Core 157ページ 必要条件 君が装填:0の遠隔武器を装備している。 君は狩りの獲物に対して2回の速射を放つ。必要条件を満たす武器を使用して、“獲物狙い”の獲物に対して2回の“打撃”を行う。両方が同じクリーチャーに命中した場合、抵抗と脆弱性を考慮する際、そのダメージを合算すること。各攻撃には、通常通り複数回攻撃ペナルティを適用する。 《クロスボウの名手》 [one-action] 特技1 Crossbow Ace レンジャー 出典 Player Core 157ページ 必要条件 君は装填:1以上のクロスボウを装備している。 君はクロスボウを深く理解しており、敵の射線外を移動する間に効率的に装填できる。“陽動”あるいは“遮蔽をとる”し、その後装填のために“扱う”する。通常通り、君は“遮蔽をとる”ための条件を満たしていなければならない。すなわち、君が伏せ状態であるか、遮蔽から利益を得ているか、“遮蔽をとる”ことのできる要素の近くにいるかのいずれかでなければならない。 《双刃撃》 [one-action] 特技1 Twin Takedown 卓越 レンジャー 出典 Player Core 157ページ 必要条件 君が2つの近接武器を装備しており、それぞれを異なる手で持っている。 君は“獲物狙い”の獲物を両方の武器で素早く攻撃する。“獲物狙い”の獲物に対して2回の“打撃”を行う。この攻撃は必要条件を満たすそれぞれ武器で1回ずつ行われなければならない。両方の攻撃が同じ“獲物狙い”の獲物に命中したなら、抵抗と脆弱性を考慮する際、そのダメージを合算すること。各攻撃には、通常通り複数回攻撃ペナルティを適用する。 《動物の相棒》 特技1 Animal Companion レンジャー 出典 Player Core 127ページ 君と一緒に旅し、簡単な命令にできるだけ従う、若い動物の相棒の助力を得る。動物の相棒の項を参照すること。君が“獲物狙い”を使用すると、動物の相棒はそのアクションによる利益と、君が猟技を有する場合はその利益を得る。 《守人への入門》 特技1 Initiate Warden レンジャー 出典 Player Core 157ページ 君は守人として知られる、特殊な始原魔法の実践者たるレンジャー組織の一員としての訓練を受けた。君は入門守人呪文に属する(あるいは君が使用権を得ている他の)守人呪文から1つ選択し、それを得る。 特殊 君はこの特技を複数回選択できる。そのたびに異なる入門守人呪文を1つ選択すること。 2レベル 《怪物からの守人》 特技2 Monster Warden レンジャー 出典 Player Core 159ページ 前提条件 《怪物狩り》 君は獲物から自分や他人を守る方法を理解している。《怪物狩り》からのボーナスを与えると、君とその味方は、そのクリーチャーに対する次のセーヴィング・スローとそのクリーチャーの次の攻撃に対するACに対して、それぞれ+1の状況ボーナスを得る。 《狩人の狙い》 [two-actions] 特技2 Hunter's Aim 精神集中 レンジャー 出典 Player Core 158ページ 狙いをつけることに集中すると、君の攻撃は極めて正確なものとなる。“獲物狙い”の獲物に対して1回の遠隔武器による“打撃”を行う。この“打撃”では攻撃ロールに+2の状況ボーナスを得、獲物の視認困難状態とあらゆる下級遮蔽を無視する。 《動物との共感》 特技2 Animal Empathy (Ranger) レンジャー 出典 Player Core 158ページ 君には自然界のクリーチャーとの繋がりがあり、そのようなクリーチャーと初歩的な意思疎通をとることができる。君は非常に簡単な要望を行う目的において、動物を“懐柔”するために〈交渉〉を使用できる。ほとんどの場合、野生動物は君に主張する時間を与えてくれる。 《得意な地形》 特技2 Favored Terrain レンジャー 出典 Player Core 158ページ 君は特定の地形を研究し、その課題を克服した。得意な地形として、水界、極地、砂漠、森林、山、平原、空、沼地、地下のいずれかを選択する。その地形にいる間、君は魔法のものでない移動困難地形の効果を無視できる。妨げなしの旅路のクラス特徴を持つなら、君は得意な地形にいる間、選択した地形に関連する2つ目の利益を得る。 極地/Arctic 君は通常の1/10しか飲食の必要がなくなり、猛寒環境や極寒環境の影響を受けず、“平衡感覚”の必要なく氷や雪を本来の移動速度で通過できる。 砂漠/Desert 君は通常の1/10しか飲食の必要がなくなり、猛暑環境や極暑環境の影響を受けず、“平衡感覚”の必要なく砂地を本来の移動速度で歩くことができる。 森林、山、地下/Forest, Mountain, Underground 君は移動速度に等しい登攀移動速度を得る。既に登攀移動速度を持っている場合は、代わりにその登攀移動速度に+10フィートの状態ボーナスを得る。 水界/Aquatic 君は自分の移動速度に等しい水泳移動速度を得る。既に水泳起動速度を持つ場合は、代わりにその水泳移動速度に+10フィートの状態ボーナスを得る。 空/Sky 君が飛行移動速度を有しているなら、飛行移動速度に+10の状態ボーナスを得る。 沼地/Swamp 沼地が上級移動困難地形であったり、通常なら〈水泳〉が必要なほど深い場合でも、君は沼地を本来の移動速度で通過できる。 平原/Plains 君は地上移動速度に+10の状態ボーナスを得る。 《早抜き》 [one-action] 特技2 Quick Draw ガンスリンガー レンジャー ローグ 出典 Player Core 159ページ 君は同じ動きの中で武器を抜いて攻撃できる。君は武器を1つ抜くために“扱う”し、それからその武器で1回の“打撃”を行える。 4レベル 《相棒への要求》 特技4 Companion's Cry レンジャー 出典 Player Core 159ページ 前提条件 《動物の相棒》 君は相棒に最大限の努力を促すことができる。動物の相棒に命令する際、1アクションではなく2アクションを使用して“動物に命令する”ことができる。その場合、動物の相棒は追加で1アクションを使用できる。 《獲物の妨害》 [reaction] 特技4 Disrupt Prey レンジャー 出典 Player Core 159ページ トリガー “獲物狙い”の獲物が間合い内におり、獲物が“扱う”アクションを使用したか移動アクションを使用したか使用中の移動アクションの間にマスを離れるかした 獲物に対して1回の近接“打撃”を行う。その攻撃がクリティカル・ヒットした場合、トリガーとなったアクションを妨害する(415ページ)。 《遠射》 特技4 Far Shot レンジャー 出典 Player Core 159ページ 戦場での経験から、君はより遠くに照準を合わせて精度を向上させる方法を学んだ。君が使用する武器の射程単位を2倍にする。 《高度守人》 特技4 Advanced Warden レンジャー { 出典 Player Core 159ページ 前提条件 {《守人への入門》 } 君はさらに強力な始原呪文を解放する。君は高度守人呪文に属する(あるいは使用権を持つ他の)守人呪文から1つを選択し、それを得る。 特殊 君はこの特技を複数回取得できる。そのたびに、異なる高度守人呪文を1つ選択すること。 《斥候の警告》 [free-action] 特技4 Scout's Warning レンジャー ローグ 出典 Player Core 159ページ トリガー 君がイニシアチブのために知覚または〈生存〉をロールしようとしている。 君は危険を視覚ないし聴覚に訴えかけることで味方に警告し、味方のイニシアチブ・ロールそれぞれに+1の状況ボーナスを与える。 身振りを使用すると、このアクションは視覚特性を得る。叫び声を使用すると、このアクションは聴覚特性を得る。 《走行再装填》 [one-action] 特技4 Running Reload レンジャー 出典 Player Core 159ページ 君は移動中に武器を再装填できる。君は“歩行”、“ステップ”、“忍び歩き”のいずれか1つを行った後、再装填のために“扱う”できる。 《双刃受け》 [one-action] 特技4 Twin Parry ファイター レンジャー スワッシュバックラー 出典 Player Core 144ページ 必要条件 君が2つの近接武器を装備しており、それぞれを異なる手で持っている。 君は2つの武器を使用して攻撃を逸らすことができる。君は次の自身のターン開始時まで、ACに+1の状況ボーナスを得る。使用している武器のいずれかが受けの特性を持つなら、代わりに+2の状況ボーナスを得る。君がこの特技の必要条件を満たさなくなると、この状況ボーナスは失われる。 《得意な獲物》 特技4 Favored Prey レンジャー 出典 Player Core 159ページ 君は特定の種別の野生動物を研究し、より簡単に狩ることができる。この特技を得た時、君は得意な獲物として動物、魔獣、竜、菌類、植物の中から1つを選択する。イニシアチブをロールする時に選択した種別に属する敵を見ることができるなら、君はフリー・アクションとしてその敵を指定した“獲物狙い”を行える。 “知識の想起”でクリーチャーをまだ特定していない場合でも、君はこのフリー・アクションを使用できる。他のクリーチャーに変装した得意な獲物に対しては、この利益は適用されない。得意な獲物の姿に変装したクリーチャーに得意な獲物を適用できるかについては、GMが決定する。 6レベル 《高速追跡》 特技6 Swift Tracker レンジャー 出典 Player Core 160ページ 前提条件 〈生存〉の熟練、《経験豊富な追跡》 君の鋭い眼光は、君が移動しているときでさえ通過したものの兆候を捉えてみせる。 《混戦打撃》 [one-action] 特技6 Skirmish Strike 卓越 レンジャー 出典 Player Core 160ページ 君の脚と武器は連動して動く。君は“ステップ”後に“打撃”するか、“打撃”後に“ステップ”する。 《射撃機会攻撃》 特技6 Snap Shot レンジャー 出典 Player Core 160ページ 君はクリーチャーが近くにいるときに遠隔武器で反応できる。君は通常なら近接武器で“打撃”を行うリアクションを使用して、代わりに遠隔武器による“打撃”を行える。その際、隣接する目標を攻撃しなければならない。リアクションのトリガーを満たすために必要な場合、君は使用している遠隔武器を5フィートの間合いがあるかのように扱う。特定の種類の武器を使用するなど、リアクションに他の必要条件がある場合、《射撃機会攻撃》はそれらを無視することはできない。この特技は近接武器による“打撃”を遠隔武器による“打撃”に置き換えるだけだ。 《秀抜の守人》 特技6 Masterful Warden レンジャー 出典 Player Core 159ページ 前提条件 《守人への入門》 君の守人魔法の把握はさらに高みへ至る。君は秀抜守人呪文に属する(あるいは君が使用権を持つ他の)守人呪文を1つ選択し、それを得る。 特殊 君はこの特技を複数回取得できる。そのたびに、異なる守人呪文を1つ選択すること。 《成体の動物の相棒》 特技6 Mature Animal Companion (Ranger) レンジャー 出典 Player Core 159ページ 前提条件 《動物の相棒》 君の動物の相棒は成体の動物の相棒(211ページ)となり、追加の能力を得る。 君の相棒はより独立性を備えるようになる。遭遇モードでは、たとえ“動物に命令する”アクションを使用していなくとも、動物の相棒は君のターンで“歩行”あるいは“打撃”のために1アクションを使用できる。君がアクションを行えない場合でも、相棒は君のターンの任意のタイミングでこのアクションを行える。そうした場合、君が後で“動物に命令する”をしたとしても、相棒がこのラウンド中に行えるアクションはこのアクションのみとなる。 《追加の想起》 [free-action] 特技6 Additional Recollection レンジャー 出典 Player Core 159ページ トリガー 君が獲物狙いの目標に対して“知識の想起”の判定に成功もしくは大成功する。 君は戦場を素早く俯瞰し、直面した複数の敵の重要な情報を思い出す。君は即座に君が認識できる異なるクリーチャー1体に対して“知識の想起”の判定を試みる。 8レベル 《障害見抜き》 特技8 Hazard Finder レンジャー 出典 Player Core 161ページ 君には障害を感知する直感的な能力がある。罠と障害を見つけるための知覚判定、罠と障害の攻撃に対するAC、罠と障害の効果に対するセーヴに対して、君は+1の状況ボーナスを得る。君は、通常なら“捜索”が必要な障害であっても、“捜索”することなく見つけることができる。 《地形の達人》 特技8 Terrain Master レンジャー 出典 Player Core 161ページ 前提条件 〈生存〉の達人、《得意な地形》 いかなる自然の地形であっても、君は周囲に順応する。君は現在の地形で1時間を訓練に費やすことで、その地形を自分の得意な地形にすることができる。これにより、君の本来の得意な地形は現在の地形に一時的に置き換わる。新しい得意な地形で1日過ごすと、得意な地形は《得意な地形》特技を得た時に選択したものに戻る。 《致命的な狙い》 [one-action] 特技8 Deadly Aim 初動 レンジャー 出典 Player Core 161ページ 前提条件 武器開眼 君は獲物の弱点を狙う。射撃はより難しくなるが、命中するとより多くのダメージを与える。-2のペナルティを受けて、“獲物狙い”の獲物に対して遠隔“打撃”を行う。君はその“打撃”のダメージに+4の状況ボーナスを得る。このボーナスは11レベルの時点で+6に、15レベルの時点で+8に増加する。 《無視界戦闘》 特技8 Blind-Fight ファイター インヴェスティゲーター レンジャー ローグ 出典 Player Core 160ページ 前提条件 知覚の達人 戦闘本能により、君は視認困難状態や不可視状態の相手により意識を向けるようになる。君は視認困難状態のクリーチャーを目標とするために、平目判定で成功する必要はなくなる。君は君から隠れた状態のクリーチャーに対して立ちすくみ状態とならない。ただし、隠れた状態以外の理由で立ちすくみ状態であるなら、その効果は受ける。また、隠れた状態のクリーチャーを目標とする場合、DC 5の平目判定に成功するだけでよい。 自分のレベル以下の未探知状態のクリーチャーに隣接している間、そのクリーチャーは単に君から隠れた状態となる。 君は“追跡”中に本来の移動速度で移動できる。〈生存〉の習熟ランクが達人なら、君は“追跡”中に1時間毎に新しい〈生存〉判定を試みる必要はない。〈生存〉の習熟ランクが伝説なら、君は“追跡”中に他の探索モードの連続行動1つを使用できる。 “獲物狙い”の獲物を追跡している間にイニシアチブのために〈生存〉をロールする場合、遭遇モードにおける君の最初のターンの開始時に、君はフリー・アクションとして、“獲物狙い”の獲物に向かって“歩行”できる。 《守人の恩恵》 [one-action] 特技8 Warden's Boon レンジャー 出典 Player Core 161ページ 弱点を指摘することで、君は“獲物狙い”に示された利益と猟技の利益を、君の味方1体に与えることができる。この利益は味方の次のターン終了まで続く。身振りを使用すると、このアクションは視覚特性を得る。叫び声を使用すると、このアクションは聴覚特性を得る。 10レベル 《怪物狩りの達人》 特技10 Master Monster Hunter レンジャー 出典 Player Core 161ページ 前提条件 〈自然〉の達人、《怪物狩り》 君は世界の全てのクリーチャーについて、ほぼ百科事典と呼べるほどの知識を持つ。君はいかなるクリーチャーに対しても、識別する目的で“知識を想起”するために、〈自然〉を使用できる。加えて、この判定に成功したなら、大成功と同様に《怪物狩り》の利益を(有しているなら同時に《怪物からの守人》の利益も)得ることができる。 《貫通射撃》 [two-actions] 特技10 Penetrating Shot 初動 レンジャー 出典 Player Core 161ページ 必要条件 遠隔武器を装備している。 君は獲物に当てるために、間にいるクリーチャーをはっきりと貫くように撃つ。君の“獲物狙い”の獲物に初級遮蔽を与えている目標を1体選択する。君は選択した目標と“獲物狙い”の獲物に対して、必要条件を満たす武器で1回の遠隔打撃を行う。この攻撃は、選択した目標が“獲物狙い”の獲物に提供する初級遮蔽を無視する。ダメージを1回だけロールし、命中した各クリーチャーに適用する。複数回攻撃ペナルティを考慮する際、《貫通射撃》は2回の攻撃として扱う。 《信じがたき相棒》 特技10 Incredible Companion (Ranger) レンジャー 出典 Player Core 161ページ 前提条件 《成体の動物の相棒》 君の動物の相棒は成長し続ける。君の相棒は俊敏な動物の相棒または獰猛な動物の相棒となり(君が選択する)、相棒の種別に応じて決定される追加の能力を得る。 《双刃突き返し》 [reaction] 特技10 Twin Riposte ファイター レンジャー 出典 Player Core 148ページ トリガー 君の間合い内のクリーチャーが君の対する“打撃”で大失敗した。 必要条件 君が《双刃受け》から利益を得ている。 君が一方の武器で巧妙に受け流しをすると、相手はもう一方の武器による攻撃にさらされる。君はトリガーとなった相手に対して近接“打撃”を1回行うか、“武器落とし”アクションを1回使用する。 《迷彩》 特技10 Camouflage レンジャー 出典 Player Core 161ページ 前提条件 〈隠密〉の達人 君は外見を変えて自然に溶け込む。自然の地形において、君は遮蔽がなく視認困難状態を与えていなくても“隠れ身”や“忍び歩き”を行える。 《無比の守人》 特技10 Peerless Warden レンジャー 出典 Player Core 161ページ 前提条件 《守人への入門》 始原魔法へ君は卓越し、守人魔法の大いなる秘密に触れることになった。君は無比守人呪文に属する(あるいは君が使用権を持つ他の)守人呪文から守人呪文を1つ選択し、それを得る。 特殊 君はこの特技を複数回取得できる。そのたびに、異なる無比守人呪文を1つ選択すること。 《守人の歩法》 特技10 Warden's Step レンジャー 出典 Player Core 161ページ 前提条件 〈隠密〉の達人 君は荒野を静かに移動するよう味方を誘導できる。君が探索中に自然の地形で“忍び歩き”する際、任意の数の味方を指定する。その味方は探索中に“忍び歩き”の連続行動を使用しているかのようにその利益を得る。このとき、味方はアクションを必要としない。 12レベル 《いつもそばに》 特技12 Side By Side (Ranger) レンジャー 出典 Player Core 162ページ 前提条件 《動物の相棒》 君と動物の相棒は連携して戦う。君と動物の相棒が同じ敵に隣接しているときは、実際の位置に関係なく、互いに敵を挟撃していることになる。 《気逸らし矢》 特技12 Distracting Shot レンジャー 出典 Player Core 161ページ 君は圧倒的な力あるいは手数の攻撃をもって敵を動揺させる。君が“獲物狙い”の獲物を遠隔武器でクリティカル・ヒットした場合、または同じターンに遠隔武器を少なくとも2回命中させた場合、獲物は次の君のターン開始時まで立ちすくみ状態となる。 《第二波》 [one-action] 特技12 Second Sting 連携 レンジャー 出典 Player Core 162ページ 必要条件 君が2つの近接武器を装備しており、それぞれを異なる手で持っている。 君は獲物の動きを読み、それを好機にする。そうして、君は一方の武器で失敗することを他方の武器をかすめることにつなげる。君は“獲物狙い”の獲物に対して、必要条件を満たす武器の一方で近接“打撃”を行う。この“打撃”は以下に示す失敗時の効果を得る。 失敗 必要条件に示された他方の武器が命中した際に与えるダメージの内、全てのダメージ・ダイスを除いたダメージを与える(これは武器のダメージ・ダイスだけでなく武器のルーン、呪文、特殊能力からのダイスも取り除く)。 《2体の獲物》 特技12 Double Prey レンジャー 出典 Player Core 162ページ 君は一度に敵2体に集中し、両方を狩り立てることができる。 “獲物狙い”を使用する際、君はクリーチャー2体を獲物として選択できる。 《守人の焦点》 特技12 Warden's Focus レンジャー 出典 Player Core 162ページ 前提条件 守人呪文 君の周囲とのつながりは君が焦点とするほどに深く広くなり、焦点として自然の持つ始原の力をよりうまく引き出せるようになる。“再焦点化”する際、君は焦点化ポイントを1ポイントではなく、全て回復する。 14レベル 《獲物の共有》 特技14 Shared Prey レンジャー 出典 Player Core 162ページ 前提条件 《2体の獲物》、《守人の恩恵》 二人で狩りをすると、君と味方の両方が君の獲物を相手取る。 “獲物狙い”を使用して1体の獲物のみを選択したなら、君は自分だけでなく、味方1体に“獲物狙い”の利益と猟技を与えることができる。この味方は、君が“獲物狙い”を再び使用するまでこの利益を保持する。 《忍びやかな相棒》 特技14 Stealthy Companion レンジャー 出典 Player Core 162ページ 前提条件 《動物の相棒》、《迷彩》 君は周囲に溶け込むように動物の相棒を訓練した。君の動物の相棒は《迷彩》特技の利益を得る。君の動物の相棒が奇襲兵に専門化された動物の相棒なら、相棒の〈隠密〉の習熟ランクは達人となる(既に達人である場合は伝説となる)。 《見えざる者への感知》 [reaction] 特技14 Sense The Unseen インヴェスティゲーター レンジャー ローグ 出典 Player Core 162ページ トリガー 君が“捜す”判定に失敗した。 君は敵を探すときに、かすかな動きや肌に触れる気流など、ほんの僅かな手がかりでも捉えることができる。トリガーとなった判定に失敗しているにも関わらず、君は“捜す”の範囲内にいる未探知状態のクリーチャーを自動的に感知し、単に君に対して隠れた状態とする。 《守人の導き》 特技14 Warden's Guidance レンジャー 出典 Player Core 162ページ 注意深い言い回しや身振りで、君は獲物の場所を味方に伝えることができる。“獲物狙い”の獲物が君にとって可視状態なら、君の全ての味方は“捜す”で失敗または大失敗をロールした際、代わりに成功を得る。この利益を得るためには、君の味方は君の姿を見られるか君の声を聞こえるかしなければならない。また、味方がこの利益を得るために、君は味方に呼びかけるか身振りを行わねばならない。 16レベル 《相棒専門化》 特技16 Specialized Companion (Ranger) レンジャー 出典 Player Core 162ページ 前提条件 《信じがたき相棒》 君の動物の相棒はその力と能力の成長を続け、専門化されるほど十分賢くなった。君の動物の相棒は、君が選択した専門化を1つ得る(211ページ参照)。 特殊 君はこの特技を3回まで選択できる。選択するたびに、君の相棒は異なる専門化を1つ得る。 《怪物狩りの伝説》 特技16 Legendary Monster Hunter レンジャー 出典 Player Core 162ページ 前提条件 〈自然〉の伝説、《怪物狩りの達人》 君のモンスターについての君の知識は信じられないほどのもので、獲物のはっきりした欠点を明らかにする。君と利益を得る味方に対する《怪物狩り》からのボーナスは、+1ではなく+2に増加する。君が《怪物からの守人》を有している場合、この特技によるボーナスも同様に増加する。 《上級気逸らし矢》 特技16 Greater Distracting Shot レンジャー 出典 Player Core 162ページ 前提条件 《気逸らし矢》 たった一発の矢弾でさえ君が用いれば敵のバランスを崩すことができ、より強力な攻撃は敵をさらに長く狼狽させる。君が“獲物狙い”の獲物に遠隔武器を命中させたなら、次の君のターン開始時までその獲物は立ちすくみ状態となる。獲物に対してクリティカル・ヒットしたか、同じターンの間に遠隔武器を2回命中させたなら、代わりに、次の君のターン終了時までその獲物は立ちすくみ状態となる。 《双刃突き返し強化》 特技16 Improved Twin Riposte (Ranger) レンジャー 出典 Player Core 162ページ 君の各ターンの開始時に、君は追加で1回のリアクションを得る。このリアクションは《双刃突き返し》を行うためにのみ使用できる。君は《双刃受け》の利益を得ていない場合でも、この追加リアクションを使用できる。 《守人装填術》 [free-action] 特技16 Warden's Reload レンジャー 出典 Player Core 163ページ 頻度 1ラウンド1回 必要条件 このターンにおける君の直前のアクションあるいは連続行動が守人呪文を発動するためのものだった。 君は魔法とクロスボウのような武器に卓越し、両方を同じように簡単に装備していられる。現在着用している武器1つを装填するために“扱う”する。 18レベル 《幾重の猟技》 特技18 Manifold Edge レンジャー 出典 Player Core 163ページ 前提条件 猟技、秀抜の狩人 君は使用できる、あらゆる猟技を学んできた。 “獲物狙い”を使用する際、1レベルで選択した猟技の利益とは別の利益1つを得ることができる。そうするなら、秀抜の狩人による追加の利益は得られない。 《影の狩人》 特技18 Shadow Hunter レンジャー 出典 Player Core 163ページ 前提条件 《迷彩》 君は周囲に上手く溶け込んでいるため、周囲のものは君を地形と見分けることができない。君が望むなら、君が自然の地形にいる間、“獲物狙い”の獲物を除く全ての敵から、君は常に視認困難状態となる。 《完璧な射撃》 [three-actions] 特技18 Perfect Shot 卓越 レンジャー 出典 Player Core 163ページ 必要条件 装填が1以上の装填遠隔武器を装備しており、直前のターンから武器を再装填していない。 信じられないほどの強度と正確さで戦闘の動きを見た後、君は最大の痛みをもたらすために完璧なタイミングで獲物へと発射する。“獲物狙い”の獲物に対して、必要条件を満たす武器で遠隔“打撃”を1回行う。命中すると、その“打撃”は最大のダメージを与える。この“打撃”の後、君のターンは終了する。 《秀抜の相棒》 特技18 Masterful Companion レンジャー 出典 Player Core 163ページ 前提条件 秀抜の狩人、《動物の相棒》 君の動物の相棒は君が持つ信じられないほどの狩猟技術を共有しており、共有した獲物を簡単に倒すことができる。“獲物狙い”をするとき、君の動物の相棒はもともと得ていた猟技の利益に加え、猟技に対応する秀抜の狩人の利益も得る。 《信じられぬ遠射武器》 [three-actions] 特技18 Impossible Volley ファイター レンジャー 卓越 初動 出典 Player Core 150ページ 必要条件 遠射用の特性を持つ装填:0の遠隔武器を1つ使用している。 君は範囲内のすべての敵に一斉射撃を行う。武器の遠射用の射程内を中心とする半径10フィートの爆発内にいる全ての敵に、-2のペナルティを受けて“打撃”を1回行う。全ての目標に対して、1回だけダメージをロールすること。 複数回攻撃ペナルティを考慮する際にそれぞれの攻撃を別の攻撃として扱うが、すべての攻撃が終わるまで複数回攻撃ペナルティは増加しない。 《信じられぬ連撃》 [three-actions] 特技18 Impossible Flurry 卓越 レンジャー 出典 Player Core 163ページ 必要条件 君が2つの近接武器を装備しており、それぞれを異なる手で持っている。 君は精密さを捨て、不可能なほどの速さで攻撃する。必要条件の武器のそれぞれで近接“打撃”を3回行う。各武器の最初の攻撃は、このターン中に既に1回の攻撃を行ったかのように複数回攻撃ペナルティを受ける。残りの全ての“打撃”は、最大の複数回攻撃ペナルティを受ける。 20レベル 《究極の散兵》 特技20 Ultimate Skirmisher レンジャー 出典 Player Core 163ページ 前提条件 妨げなしの旅路 君は自然界での案内に非常に長けているため、君の移動は地形の影響を全く受けない。君は全ての移動困難地形、上級移動困難地形、障害地形の効果を受けない。加えて君は、自分が望まない限り、範囲内を移動することでトリガーする罠と障害(仕掛け線や感圧板など)のトリガーを満たさない。 《三重殺》 特技20 Triple Threat レンジャー 出典 Player Core 163ページ 前提条件 《獲物の共有》 狩りにおいて、君は3つの方法で注意を分けることができる。“獲物狙い”を使用する際、君は3体のクリーチャーを獲物に指定するか、2体のクリーチャーを獲物に指定して味方1体と(《獲物の共有》として)効果を共有するか、1体のクリーチャーを獲物として指定して味方2体と効果を共有するか、からいずれか1つを選択できる。 《大地の果てまで》 特技20 To The Ends of the Earth レンジャー 出典 Player Core 163ページ 前提条件 〈生存〉の伝説 獲物を追跡する能力は説明できる以上のもので、獲物の動きを追跡しその位置を容易に予測することができる。100フィート以内のクリーチャーに“獲物狙い”を使用する際、君はそのクリーチャーの動きを追うことができ、獲物である限り、そのクリーチャーとの距離に関わらず正確な位置を知ることができる。瞬間移動や次元界移動を使用した獲物の位置を追跡するには〈自然〉が伝説でなければならない。君が〈自然〉の伝説である場合、この特技は始原、探知の特性を得る。 《伝説的な射撃》 特技20 Legendary Shot レンジャー 出典 Player Core 163ページ 前提条件 知覚の伝説、《遠射》 君は“獲物狙い”の獲物に集中し、角度、空気抵抗、および遠隔攻撃に影響を及ぼす全ての要素を感知する。遠隔武器に達人の習熟を持つなら、“獲物狙い”の獲物を攻撃する際、君は射程単位の5倍までの距離への攻撃に対するペナルティを無視することができる。
https://w.atwiki.jp/nrks/pages/594.html
わたしは、さばく生まれの"しのび"なのだ………! ≪Person≫ 【銘】 夜凪レラ(Yorunagi Lelah) 【性】 女 【齢】 14 【種】 人間 【職】 砂の国自警団員/SCARLETメンバー 【躯】 身長145cm/体重40kg 【人】 傲岸不遜な態度で、誰に対しても偉そうなタメ口。不躾な口調に、単語ごとに区切るような特徴的な喋り方をする。他人を拒絶するキツめの性格をしている……ように見せかけて、実のところは年相応の甘えん坊な性格である。普段の態度は『しのび』として格好良くありたい願望の現れで、素は可愛いものや綺麗なものに惹かれる普通の女の子。しかし一方で、戦闘においては現実的な判断も出来るようになってきていて、自分と相手の実力差を冷静に天秤に掛け、ひとたび不可能とみれば殺害も厭わない――そんな風に、市民を守る正義組織の一員でありつつも本来の意味での忍者としての素質も花開きつつある。もっとも本人は、そんな自分があまり好きではないようだけれど……。 ≪Figure≫ 【小柄な体格と、淡黄色の大きな瞳が特徴的な少女だ。濃鼠色の髪を黒い大きなリボンで縛ってポニーテールにした、肩口まで緩く流した髪型に】 【黒いベストの下に袖を七分で絞った丈の短い和服を着込み、残り三分の腕には包帯を何重にも巻いて肌を覆い隠した地味な服装】 【脚にはニーハイブーツと黒タイツ、首元には暗い赤色をしたロングマフラーと、やたら肌の露出を消した格好に身を包んでいる】 【加えて、背中には二本の刀を交差させるように装備しており――その出で立ちは、見る者に"忍者"という単語を想起させるだろうか】 【もっとも、子供特有の小さな背中に柔らかそうな頬、くりっとした大きな瞳からは、その言葉に見合う迫力は一切感じられない】 ≪Force Tactics≫ ◆暗器術 レラは母方の遺伝で生まれつきテレポート能力を持っており、体中に仕込んだ複数の暗器を瞬時に持ち替えて幻惑する高速の暗器術を得意とする。 暗器を取り出す手間や抜刀動作をすべて省略し、有効な武器を一瞬で手元へ転送して即座に攻撃に転ずる――そのリーチの切り替えの速さと攻撃速度は脅威の一言。 彼女のテレポート能力はそれ程強いものではないが、どんな体勢でも取り出しと収納を行えるよう徹底的に反復練習を重ねており、精度は非常に高い。 これにより、攻撃の瞬間に武器を出し、攻撃後即座に収納して離脱……といった、敵に武器のリーチを悟らせない高度なヒット&アウェイも可能である。 更に、軽量化のために暗器をパーツ単位でバラして持ち運び、それを〝転送〟によってその場で組み上げるような方式を採っているのも特徴。 組み立て方法は、暗器や手袋・ブーツ等に接続用の突起や取っ手などが常備されていて、ここへ別の暗器の接合部を直接〝転送〟して嵌め込むというもの。 これらの突起や取っ手には一切継ぎ目がなく、テレポートでなければ絶対に不可能な組み立て方法となっており、これによって接続の強度を高めている。 この穴と接合部はすべての暗器で共通のものになっているため、時には予想だにしない武器を作り出して不意を打ってくることもあるかもしれない。 欠点として、扱う武器があまりに多すぎるために一つ一つを極める余裕がないことが挙げられ、有利な武器でずっと戦い続けるのは難しいか。 テレポート能力に関しても、能力発動の瞬間に瞳がわずかな光を発する前兆があり、これを見極めれば対処は楽になるだろう。 なお、前述通りこの能力は質が高くなく、「自分の身体のごく近くにある軽いものを、自分の身体のごく近くの別の部位へ転送する」ことしか出来ない。 このように効果があまりに限定的なため、暗器術以外には殆ど応用が利かないのが現状である。 ただしレラは暗器術以外に二刀流の刀の扱いを会得しており、暗器術が使えない場合もそちらをメインにして戦える程度の技量は備えている。詳しくは後述。 ◆体術/剣術 忍者特有の縦横無尽な体術にレラ自身の小さな身体が合わさり、その体裁きは非常に機敏で捉えがたい。速度だけなら『ヘイダル』でもトップクラス。 また、長年砂漠で戦ってきた経験から悪路走破能力もピカ一で、あらゆる地形を迅速かつ自在に駆け巡ることができる類稀な体術を修得している。 その代わりどうしても体格や体重の関係で一撃一撃は軽くなってしまうが、そこは上記の暗器術および得意とする二刀流の戦法で補うスタイルを取る。 得物の内訳は、一本はいわゆる『忍者刀』と呼ばれる直刀、もう一本は『シャムシール』という曲刀で、どちらも体格や重量を考慮してやや短めの拵え。 この左右で種類と性質が異なる変則的な二刀流によって防御と"流し"を使い分け、更に猫を思わせるしなやかな身のこなしと合わせることで、真正面から打ち合うのではなく"受け流し"と"高速移動"を組み合わせた一撃離脱の戦法で相手を撹乱しつつ追い詰めることを得意としている。 ただし、やはり根本的には幼い少女であるため、肉体的にも精神的にもタフネスに欠ける。大きな一撃を貰うと一撃でダウンしまうことも。 なお補助的な技として、気配の消し方や物音を一切立てない特殊な歩法なども習得しており、背後からの不意打ちにも気をつけねばならないだろう。 ≪Background≫ 弱冠14歳のちびっこ忍者。自警団に入ったのは2年半ほど前だが、幼少期から忍としての訓練を積んでおり、この若さにして偵察や潜入・情報収集といった分野で高い功績を上げている。 その能力を買ったこの男に引き抜かれる形で、特務部隊『ヘイダル』、ならびに〝SCARLET〟へと加入した。 ただ見た目や喋り方などは幼い少女そのもので、それに意地っ張りな性格などもあって、周囲からは非常に可愛がられている模様。 生まれは砂の国だが、父親がかつて桜の国で修行を積んでいた元忍者であり、砂の国出身の母と櫻の国出身の父の血を引き継いだハーフである。 父に仕込まれた忍としての業はかなりのもので、部隊でも変わらず偵察等を一手に引き受けている他、戦闘における立ち回りもなかなかのもの。 しかしながら、正当な跡継ぎである兄と比べると忍者としての才能は劣り、特に夜凪の血に発露する"忍術"の能力に関しては一切生まれ持てなかった。 そしてそれ以上に精神面でまだまだ幼さが残り、感情的だったりミスが多かったりで、総合的な実力の方は半人前の域を出ていなかったが……。 誤認逮捕事件や仲間の拉致などの事件、それに度重なる悪との死闘を通じて、皮肉にも本来の意味での"忍"――"暗殺者"としての素質を開花させる。 最近では六罪王と単騎でやり合って生き残るほどの実力を身につけたが、まだまだ幼い心が肉体の成長に伴っているとは言い難い。 果たして彼女が、自身が目標としていた正義の"しのび"という矛盾した存在足り得るのかは、これから次第と言ったところだろう――。 ≪Memory≫ ◆絡み記録 +2013年10~12月 10月14日 「きれいな…………ひかりだ。ふふっ…………」 天下一武道会開催に伴い、水の国からSCARLETへ警備人員増強の依頼が届いた。隊長に連れられる形で、レラもまた水の国へ。 現地の自警団から違法露天の取り締まりを命ぜられたレラは、紙の灯籠を売り歩く男と出会い、任務も忘れて灯籠の淡い輝きに魅入られてしまう。 忍術を使えると騙る彼の言葉に乗せられ、レラは騙されていることにも気づかず翻弄されるが、何だかんだで楽しい時間を過ごした。 途中で忘れていた任務を思い出し、彼に営業許可証の提示を求めたところ、適当にはぐらかされて逃げられてしまったが…………。 少女は自警団の詰所に戻った後、山中春という男がとても綺麗な灯籠を売っているという話を、買った灯籠を見せびらかしながら自慢しまくったらしい。 10月24日 「〝はかせ〟…………ぶあいそうなやつだったが、かっこよかったな」 レラは路地裏で酔って暴れていた暴漢二人を見咎め、注意を行うも従うどころか逆に絡まれてしまったため、仕方なく力づくで制圧。 事を終えて仲間に連絡するレラだが、そこを通りかかったブロンテー・ブリッツ・ヴォルトという男から不意に声を掛けられる。 最初は警戒したレラだが、油断して暴漢二人に再度襲われかけたところを助けてもらったことで態度を改め、レラは彼に興味を持つ。 「ヴォルト博士」と呼ばれているらしい彼のことをレラは〝はかせ〟と呼んで慕い、彼が専門とする地質学について少し教授してもらった。 結局、レラの頭ではその内容を正しく理解できたとは言い難かったが、話を通じて少しは心を通じ合わせることが出来た、のかもしれない……。 10月27日 「…………うぅぅ、おぼえてろよ、あいつ!」 現地自警団の依頼で、とある違法団体の会合の場に潜入して〝証拠〟を押さえる任務を承ったレラは、会合が行われる酒場へと潜入。 見事情報を集め終えて仲間と合流しようとしたレラだが、どこかにミスがあったか追っ手を差し向けられ、マインド使いの男と戦闘になる。 対マインダー戦が初めてということもあり、その奇怪な性質に翻弄されて苦戦を強いられるが、レラもまた能力をフルに使ってどうにか善戦。 しかし、最終的には〝証拠〟を記録した端末を破壊されてしまう。目撃者であるレラ自身は撤退に成功するも、実質的に任務は失敗。 記録時に半分程度の情報は本部へ送られていたため、それらとレラ自身の目撃情報を統合して後日捜査が行われたが……。 やはり情報の欠損が祟り、数名の幹部と下っ端たちは捕らえられたものの、最終目的であるボス本人の確保までには至らなかった。 一応の成果は得られたために失態の責任は問われなかったが、〝しのび〟としての矜持を傷つけられたレラは、丸一日泣き明かして男にリベンジを誓ったらしい。 10月29日 「また、あたらしい〝ともだち〟が、できたな…………!」 ハロウィン直前ということで賑わう繁華街をパトロールしていたレラ。だが普段の忍者じみた格好がこの日は仮装だと勘違いされ、ただ歩いているだけなのに周囲の大人にお菓子やらぬいぐるみやらを贈呈されまくる。 レラはハロウィンに馴染みがなくわけがわからなかったが、とにかくそれに機嫌を良くして歩いていると、気を抜きすぎて誰かとぶつかってしまう。 そうしてその誰か、ホプス・ブライトと出会ったレラは、彼女の頼みを受けて一時パトロールを中断し、ちょっとした買い物に付き合うことに。 彼女に連れられていった先は服屋。ちゃんとした服屋に入ったのが数年ぶりだったこともあり、レラはパトロールの事など完全に忘れてはしゃぎ回る。 ブライトと共にハロウィンの仮装に袖を通してさんざ遊び回ったが、流石に時間を掛けすぎて仲間からの連絡が来てしまい、その場はお開きに。 お互いに花柄のシュシュとハロウィングッズのバッジをプレゼントし合って、レラは寂しさに涙ぐみながらも再会を誓って手を振るのだった。 11月27日 「…………き、きをつけなければ…………」 レラは取締り中に逃げ出した暴漢を追って路地裏に駆け込む。逃げられたかと唇を噛んでいると、そこに偶然道に迷った時雨伊那が現れる。 直前まで暴漢を追っていてレラの気が立っていたこと、彼女の剣が放つ〝霊気〟をレラが知らなかったことなどが災いとなり、二人の出会いは非常に間の悪いものに。 偶然現れた状況から彼女を暴漢の仲間と間違え、その上彼女の放つ霊気を敵意の類だと勘違いしたレラは、伊那に容赦なく武器を向けて襲い掛かる。 幸い、伊那の実力が高かったことで大事には至らなかったが……程なくして誤解も解け、レラは自分の浅慮のために彼女へ平謝りする羽目になった。 伊那に許してもらった後は、同僚と全く同じように彼女を食事に連れていったが……もちろん酒も何もないごく健全なやり取りを楽しんだようだ。 11月27日 「くっ…………もっと、つよくなりたい……………!」 最近、レイリスフィード学園にGIFTの手が伸びている疑惑が浮上。それに関して、水の国自警団主導で極秘調査が行われる運びとなった。 〝SCARLET〟から潜入工作のスペシャリストとしてレラが抜擢され、調査隊の案内役として戦列に加わる。 来たる調査日、計七人の精鋭を二班に分けたレラは、そのうちマルバス=アムリタとオラークル・スティンガーの二名、そして学園側からの協力者として選ばれた鳴子一颯を引き連れ、《旧校舎》へと潜入していくのだが……。詳しくはこちら。 マリオン・リヴァーズの策略に嵌って早々にリタイアを期してしまったレラは、そのことを強く悔やみ、彼へのリベンジと自身の更なる飛躍を誓った。 ちなみに、調査の過程でマリオンの部下だったフェルマン・ジョーンズという不良が保護されたが、その後の取調べの最中に結構仲良くなったらしい。 ――――調査を終えた後。今回の任務を主導した水の国自警団が、いくらSCARLET隊員とはいえ部外者に等しい砂の国自警団員の自分をわざわざメンバーに加えたことについて、何か疑問を覚えたようだが……? 12月6日 「むぅ…………つぎからは、なにかよういしておかねばな」 この日は偶然、上司と共にパトロールを行っていたレラ。その時、同僚に教わった有名な洋菓子店の前を通りかかる。 アサドに焚き付けられたのもあって、レラは目を輝かせて店に突撃するが……同じ目的で店に入ろうとしていた神谷衣織と鉢合わせてしまう。 彼女の母である神谷皐月とも合流し、アサドとレラはせっかくだからと親子と一緒に店に入って、共にお菓子を食べることに。 年も性格も近しいレラと衣織はあっという間に意気投合、お菓子の取り替えっこをしたり何故か植物の話題で盛り上がったりと楽しい時間を過ごす。 最後に衣織手作りの紺色の手袋を貰ったレラは、お返しにその店のマスコットキャラのストラップをプレゼント。また遊ぼうと約束し合い、笑顔で別れることが出来た。 12月27日(イベント) 「…………おもいな、ひとの〝いのち〟は」 この日、鉄の国東部の広大な平原地帯・アビス平原を狙って、GIFTの部隊が展開し始めたとの情報が入った。 レラを含む『ヘイダル』の面々もこの事態に対し現地へ急行、義勇軍に加わって部隊の迎撃する運びとなる。 そんな中、遺跡地帯の偵察を行っていたレラは、偶然にもGIFT軍のリーダー格と思しき男、フリードリヒ・ザラスシュトラを発見。 闇討ちを試みるがあえなく失敗し、同じくその場に居合わせた谷山基樹と共に彼に立ち向かった。 そして、苦戦の結果――――GIFTの阻止という目的は、結果としてレラがフリードリヒを殺害するという不幸な形で実ることとなる。 敵はテロ組織の幹部で、しかも手を抜けるような甘い相手ではなかった。それに〝忍〟の道を行く以上、いつかこの日が来ると覚悟はしていた。 ――――しかし、レラは実際に圧し掛かってくる命の重みに涙を流す。この日レラは、苦い思い出と共にまたひとつ、〝忍〟として成長したのだった。 +2014年1~4月 1月25日(イベント) 「うむ…………! ことしもぶじおわって、よかったな!!」 場所は砂の国、イウサール大砂漠。今年も恒例行事、サンドワーム討伐の時期がやってきた。 レラもいつも通りアサド率いる『ヘイダル』のメンバーとして戦線に加わり、今回はサポート役として戦いに挑む。 更に助っ人として駆けつけた六人も加わり、一行はかつてない巨大サンドワームと対峙し…………。詳細はこちらへ。 見たこともない新たな攻撃を使いこなす巨躯の怪物に苦しめられ、最後は助っ人達に切り札を託し戦線離脱するも、そのお陰もあって見事作戦は成功。 後日の祝賀会で功労者として部隊員達にいろいろプレゼントを買ってもらい、ご満悦の様子である。 2月9日 「………ほんとうの、〝しのび〟とは………」 自警団側からの依頼を受け、とある薬物の売買を盛んに行っている違法組織へ潜入操作へ赴いたレラ。 だがアジトの天井裏から階下の様子を伺っていたところ、自分と同じ〝忍〟である丹波が突如アジトを襲撃。構成員を容赦なく殺害し始める。 この事態に慌てて戦線へ加わり、構成員の逮捕という本来の目的を果たそうとするも……忍本来の冷酷さを持つ丹波はレラを待ってなどくれなかった。 敵のリーダーが薬物を過剰投与して能力を暴走させるなどの危うい場面もあったが、結局六名いた構成員のうち四名が彼女により消される苦い結果に。 初めての〝同業者〟との出会いに、レラがそれまで信じていたものは、微かに揺らぎ始める……。 2月21日(イベント、~4月19日まで) 「…………………………」 この日行われた遺跡調査任務から少し経って、レラは仲間と共に遺跡で見つかった物品を水の国の研究施設に輸送しようとしていたが……。 アサドに内通容疑が掛けられた事で仲間であるレラも疑われ、水の国警察に危うく逮捕されかかってしまう。詳しくはこちら。 流石に〝しのび〟であるところの彼女、逃げ出すことも身を隠すことも簡単ではあったが……精神的に負った傷は、大きいようだ。 3月3日 「おまえの〝しまい〟………いつか、きっとみつけるからな!」 訳もわからずかつての同僚から追い回されるようになって暫く。湧き上がる暗い感情を抑え込み、この日も寝床を探していたレラだったが……。 そんな彼女の元へ突如、ファラエナと名乗る少女が現れる。衝撃的な登場に呆気に取られるも……レラは新しい寝床へ彼女を招くことに。 ――――ひとりきりの夜にも、そろそろ耐えかねていた。レラはファラエナの好意に甘える形で彼女に胸中を打ち明け、涙を流す。 その後、自分は逸れた仲間と、ファラエナはどこかに居る姉妹と。それぞれが再会を果たすべく、探し人に会ったら自分の事を伝えるようにと相互の約束を交わすのだった。 最後はレラも話を少し元気を取り戻し、話し疲れて眠ってしまうまで他愛ない話をして夜を明かして、母の元へ帰っていく彼女を見送る。 4月2日 「ふふっ、ひさしぶりに、すごくたのしかったぞ………!」 当面の食料を確保するため、野兎でも狩ろうかと草原地帯へ赴いたレラ。だがそこで偶然、かつて共闘した相手であるシーナと再会する。 シーナが自分が指名手配されていることを知らないことに安堵しつつ、気分転換も兼ねて彼女の〝必殺技〟の開発に手を貸すことに。 〝神〟との戦闘を想定してお互い意見を出し合う中で、レラはやはり実戦で学ぶのが一番だと言って自分から模擬戦を提案。 草原という地形と自身の暗器術をフルに使った戦法で見事シーナのゴーレムを打ち倒し、少なからず彼女に着想を与えられたようだ。 その後はシーナを巻き込まないよう、自分の事を誰にも話すなと忠告するレラだったが――――シーナは、レラを〝友達〟だと言って叱ってくれた。 これで何かしら吹っ切れたのか、レラはようやく以前の元気を取り戻す。最後はシーナと野兎狩りに出陣し、とても楽しい時間を過ごせたようだ。 4月17日(突発イベント) 「〝きしかいせい〟の、一手だ………!」 前回のシーナとの邂逅から少し経って、同僚であるアルフレド・フェリシアーノがついにレラを見つけ出し、合流に成功。 ……ようやく仲間と再会できたことで彼女がどれほど安堵の涙を流したかは割愛するとして、レラは彼と協力してGIFTの位置拠点を襲撃する。 アルフレドが表で注意を引き、その間にレラが施設内へ侵入して〝とあるデータ〟を回収するという手筈だったが……。 アルフレドの側に多少誤算はあったものの、作戦は無事成功――――この件が功を奏し、数日後にレラはついに謂れの無い罪から開放されるのだった。 +2014年5月~11月 5月29日 「……また、あそびに行きたいな。ふたりで……」 自由になってしばらく、SCARLETの仲間と共に崩壊したゼン=カイマの復興支援に当たっていたレラ。 そんな折、別の仕事の為に外国へ向かっていたミドナがついでに友人を訪ねるため昼の国に立ち寄り、レラを半ば強引に拉致。 一緒にマリア・シャリエールの経営する施設『カランコエ』まで遊びに行く羽目になってしまった……。 経緯こそ不本意なものであったけれど、マリアの優しさや施設暮らしの子供ティア・メイと接する内になんだかんだで打ち解ける。 ミドナとマリアが何事か話し込む間に、自分はティアに武勇伝を聞かせてやったり一緒にお菓子を食べたりと、楽しい時間を過ごした。 結局、新しい任務の知らせが入ったことでその時間は中断され、また来ると約束して戦地ヘ向かうレラだったが――二人でここに戻ってこれる日は、来るのだろうか。 6月9日 「ふふふ……こんどは"なかま"として、かたを並べられるかな!」 たまたま任務帰りに水の国の広場に顔を出したところ、シーナの姿を見かけたレラ。 彼女を脅かしてやろうと後ろからこっそり近寄り、話しかけるが――それは彼女の姉を名乗るカミナ・ゲルギルであった。 性格以外はシーナとそっくりなカミナに驚きつつ人違いを謝罪したところ、カミナはレラの紋章を見てSCARLETに入りたいと言う。 "justice"という巨大な正義組織の長を務めていた『貴宝院織守』という彼女の以前の姿を知る由もなく、レラは先輩として彼女の意思と実力を測った。 当然といえば当然だが、彼女はそれに見事応えてみせ、レラはカミナと共に近場の詰所まで行って彼女のSCARLET入りを推薦してやった。 その後は、カミナもまた自身の友達として、いつかシーナも交えて話そうと――何も知らず、叶う望みの低い願いを口にして別れるのだった。 6月13日(イベント) 「ふぅ、厄介だったが……なかなか、たのしかったな!」 この日のレラはSCARLET経由で依頼を受託し、作物や人に被害を与える凶悪な"虫"を根絶すべくはるばる櫻の国までやってきていた。 単なる虫ではない、異世界から来た"新種"との戦いに、水の国自警団員のカティア・カルコシュカおよびフレデリック・シャリエールと肩を並べる。 ハッチョウと呼ばれる蜂と蝶の相の子のような奇怪な虫達を相手に、序盤こそ有利に戦いを進める三名だが――。 大元であるジョオウハッチョウの駆除は、流石に一筋縄では行かなかった。巣を破壊して巨大な本体を引きずり出し、部下のハッチョウ達をいなして、その巨体をひたすら切り崩していく戦い。大きな火力を持たないレラは、予め用意していた爆薬を決め手に攻め立て――残る二人との連携もあり、最後は見事災いの大本を断つことに成功したのだった。 せっかくだからと報酬とは別にハッチョウ由来の素材を大量に持ち帰り、武器の強化に食用にと満足のいく結果となったようだ。 9月22日(イベント) 「こ、こわくない……こわくないからな!?」 自警団からの依頼を受け、水の国のとある廃ホテルの調査に当たった。異音や気配、あげく幽霊の目撃情報まで揃ったいわくつきの場所だ。 眉唾物の噂だが、実際に行方不明者も出ているとあっては放置できず。叢雲 茜、ジョシュア・ランドバーグ、黄 春燕と共にレラはビルへ侵入。 全員で分担して各階を探るが――精神を削る不協和音やら、宙に浮く人間の腕やら、ビルそのものの壁が動き出すやら、酷い恐怖を味わう羽目に。 上階のスイートルームで三人と合流した後、レラは骸骨男のアルから真相を聞かされる。このホテルはかつてマフィアの銃取引に使われた場所であり、その因果が売買された銃で殺された魂たちをこの場に引き寄せ、彼らは呪い殺した関係者と共にこのホテルに縛られてしまったのだという……。 レラと三人はアルの導きに従い、道中で拾った〝Ghost〟と銘打たれた道具達を使って、この悲しい世界を閉じた。――自警団とSCARLETの名にかけて、二度とこんな悲劇は起こさせないという決意と共に。 ……蛇足だが、この一件以来レラは幽霊がやや苦手になった模様である。途中で拾った宝石や銃も友達に頼んで即お払いしてもらったとか。 11月25日 「やつは……一体? いや、なんにしても、ゆるせんな――」 パトロール中、路地裏で襲われている男性を発見したレラは彼を保護するべく襲撃者と対峙する。 何がしかの理由で男を消そうと襲ってくる謎の仮面の男は、明らかに自分より上手の強者であった――。 男性を守りながらの戦いになったこともあり、レラは次第に追い詰められていく。しかし最後に、不意打ちで一撃入れることには成功。 それが仮面を一部破壊したせいなのか、襲撃者はその場を去る。だがレラが守っていた男性も、戦いの最中に姿を消してしまって……。 後日、男性は自警団により死体で発見される。その事へのショックと共に、レラは謎の仮面の姿を強く記憶に焼き付けるのだった。 +2015年5月~ 5月22日 「あからさまに、あやしいヤツだったが……まあ、今回はゆるしてやるか」 仕事帰り。何か甘いものでもと思って、レラはとあるオープカフェに入ったのだが――そこで偶然、美術館の図面を描きながら唸る青年を見かける。 業務時間外ではあるが、もしも強盗か何かだったら困る。そう思い、レラは一応職務質問を吹っ掛けてみるのだが……。 ヘンゼル・ショッパーシュガーと名乗る彼の態度はどう見ても怪しかったものの、確固たる証拠も出なかったため、その場は単なる質問だけで終了。 見習いの小説家として"怪盗"の話を書こうとしているというのが本当なのか、実は彼自身がその怪盗なのか。その答えは出ないまま別れることとなった。 とはいえ、お互いに名前と顔はしかと覚えた形である。もし"次"があれば、それはどんな再会になるのだろうか……? 6月13日 「……"六罪王"。あんなに強い"悪"がこれからもでてくるのなら、わたしは、"しのび"として――」 風の国――『サーガイアシティ』という場所に突如流布された謎の声明を追う形で、『ヘイダル』が動いた。 自警団側も調査を進め、"病巣"として示唆されていた場所に当たりを付けると、そこへ偵察隊を派遣して様子を見ようとするのだが……。 そこで偵察隊の一人が、過剰なまでに悪を憎み行動するトライデント=コーザー=ヴァーミリオンが六罪王・首狩 殺鬼へ襲撃を掛ける場面に遭遇。 隠れていても見つかるのは時間の問題。その"一人"ことレラは、迷った末――トライデントに加勢し、その場で六罪王を叩くことを選択する。 二体一の構図でサツキを叩くつもりであったが――ダリア・レオンフィールドの乱入によって二人は分断され、レラは一人で六罪王と戦うことに。 変幻自在の糸と『首狩』の能力に翻弄され、一撃で重傷を負わされつつも――レラはこれまで"しのび"として学んだ全てを出し切って、奮戦。 ギリギリのところで痛み分けに持ち込むことに成功し、どうにか生き残る。更に彼女の報を受けた後発隊が手掛かりとなりそうなトレーラーを抑え、そこに入っていた物を調査したところ、それは「『妙な装置』によって化け物の身体に人間の脳みそを乗せられている存在」と「元々の人間の身体」であることが判明。グラトンが遺しサツキが復活に手を貸した『RAGNAROK LABORATORY』の残忍さを各正義組織へ知らしめることとなる。 単騎ながら、十二分の結果を残したといえるが……この戦いは、自分の"暗殺者"としての一面を、レラに強く意識させることとなった――。 ◆所持品記録 花柄のシュシュ (2013/10/29) ブライトにプレゼントされたもの。 流石に戦闘の危険もある自警団のとしての活動中は付けていないが、オフの日などに好んで使っているようだ。 紺色の手袋 (2013/12/6) 神谷衣織が手作りした、毛糸編みの手袋。サイズは衣織の手に合わせて作られているが、レラの手にもぴったり。 シュシュと同じ理由で普段はあまり着られないが、オフの日に付けているのをよく見かける。 光の蛹 (2014/3/3) ファラエナから受け取った、彼女の能力で編まれたらしき一品。 一度きりの消耗品だが、衝撃を与えることで沢山の〝光の蛾〟が出現してしばらく周囲を飛び回るという煙幕のような効果を発揮する。 女王蜂蝶の赤鉈 (2014/6/13) 櫻の国での虫退治依頼をこなして得た『女王蜂蝶の触覚』を加工して作った鉈。刀身が真っ赤なのが特徴。 刀のような切れ味でありながらアルミの様に軽く扱い易いため、サバイバルから攻撃用までかなり有用な一本。 また先端部からは、あらゆる虫類をまとめて引き寄せる上に簡易的な操作まで可能とする、強力なジョオウハッチョウのフェロモンを分泌できる。 ただし強い刺激臭を伴うが……。 女王蜂蝶の甲殻<頭部> (2014/6/13) 櫻の国での虫退治依頼をこなして得た『女王蜂蝶の甲殻』、そのうちの頭部。直径一メートルもある。 武器等には加工せず、記念品として剥製に加工した。私室に飾ってある自慢の品だが、仲間(特に女性隊員)からの評判はよろしくない……。 ハッチョウ素材各種 (2014/6/13) 櫻の国での虫退治依頼をこなして得たハッチョウ達の素材。死骸ごとそれぞれ一定量ずつ持ち帰り、状態の良い物は武器や防具の修繕・強化に当てられた。 残りは食用としておいしく頂かれました。 +素材一覧 『蜂蝶の甲殻』 セイハッチョウの表面を覆う殻。黄色と黒の縞々模様。ある程度の硬さが有り、撥水性・対毒性が高く、加工も容易な為、幅広い用途での使用が可能。 『蜂蝶の羽』 セイハッチョウの羽根。黄色と黒の模様が危険を示す。柔軟性は低いが、鱗粉の高い撥水性が特徴。装飾と防水対策が一度に行える、一石二鳥の素材。 『蜂蝶の顎』 ハッチョウの雄から入手できる顎。非常に丈夫で壊れにくい為、ニッパーとしては勿論、装着爪等や穴開け用具としても利用可能。 『蜂蝶の毒針』 ハッチョウの雌から入手できる針。その鋭さは、そのまま毒針を利用するにしても、毒を抜き注射針等にするにしても、優秀。 『蜂蝶の繭糸』 トハッチョウの周りを包む繭の元。成虫も吐ける。黄色と黒の二色。撥水性のある少し硬い絹の様な材質で、お洒落な雨合羽の材料として人気が高い。 Ghost Hammer (2014/9/22) 一見普通のトンカチだが、どこか冷やかな感じがするハンマー。 物理的な衝撃を与えることは勿論、お化けなどの霊的存在や、生物の魂に打撃を与えることが可能。 それ以外には使い道があまりなく、珍品として保管するのがよいかもしれないが――幽霊に対する対抗策として、レラは普通に武器として使う気でいるようだ。 ◆絵とか +つままれストラップ風 「にんぽう・空中ふゆうのじゅつ!……なんちゃって、ふふふ……」 わたしに〝きょうみ〟のあるやつが、 - 回も、来たのか。……ふふふっ。