約 8,429 件
https://w.atwiki.jp/hosyoku/pages/235.html
ここは人里離れた山の中にある全寮制の女子校 厳格な校風で知られ、旧華族の家の娘も多数通う有名校である 真夜中、誰もが皆寮に帰り寝静まったはずの校内に、これまたこの場にそぐわない連中が居た 「静かにしろよ、バレちまうだろ」 「いや、有名お嬢様の女の子とヤレるとなっちゃアセるのもわかる」 麓の男子校に通う生徒たち数人が、敷地内に忍び込んでいたのだ もちろん、普通だとあっさり入れるはずが無い。手引きしたものが居るのだ 「へぇ・・・来た来た、中々イキのよさそうな連中じゃない」 敷地の端にある旧学生会館の二階の窓から見下ろす小さな影があった この学校の三年生にして『魔術研究会』の会長『綾津原 綾子』である 切れ長の目、太ももの辺りまで伸びる艶やかな黒髪、触れれば折れそうな小柄で華奢な体躯 まるで人形のような、妖しげな美貌を持つ少女だった 「どうせなら、私、素敵な殿方がいいですわぁ」 まるで鈴の鳴るような声で話すのは、この学園で一番の美少女の呼び声も高い『神林 桃子(とうこ)』である 肩で切りそろえられたアルビノ由来の銀髪は、病弱そうな印象を見るものに与えるものの それに反するようによく発育した肉体と、聖母のような優しげな微笑は、例え同性であっても好意を持たずには居られなかった 「私には知識がある、貴女には才能がある。」 「はい」 「今日ここで見事悪魔を召喚し、思いのままにその力を使役できれば 私たちをオカルト研究会呼ばわりした連中の鼻を明かせるというもの、ねぇ?」 部屋の隅、うずくまる数人の影に綾子は視線を向けた 「なんで・・・貴女達気でも狂ったの?」 縄で縛られ、他の会員にナイフを突きつけられている新聞部のリーダー『毎朝 聖子』は 涙で一杯になった目で綾子を睨みつけて言った 「こんな夜中に無断外出、あまつさえ他校の男子を連れ込んで!停学じゃ済まないわよ!」 「いーのよ、そんなこと・・・ 悪魔を召喚できれば、そんなささいなコト。」 真っ赤なルージュを引いた唇を歪め、綾子が妖艶な笑みを浮かべる。 彼女が掛けた瓶底の眼鏡すら、今はその凄みを増幅する装置だった。 「ええ、そうですねぇ」 桃子も同じように笑みを浮かべた。普段は聖母の笑みとたたえられる微笑みも、今はまるで魔女のようだった。 二人から滲み出される狂気に、魔研会員は興奮し、新聞部員は泣き出してしまった と、そのとき会館の玄関が開かれる 「ばんわー・・・ 今日、呼ばれてきたケンコーな男子っすけど・・・」 「おじゃましまーっす」 「来た来た・・・これでモノは全部揃ったわ、大広間へ行きましょう」 綾子が言うと、新聞部員を含む一同は、会館の大広間へと移動した そこには、部屋の床全て覆い隠すようなシーツと、それに書かれた大きな魔法陣 無数の赤いろうそくと、妖しげな魔術具の数々だった 「どう、素敵でしょう?」 スカートを翻し、新聞部員の方を向いて綾子は言う 新聞部員は皆雰囲気に呑まれ、何かを言う気力すら無い。 あの聖子ですら、目を伏せて泣いているのを見られないようにしている さっきまでワクワクしていたはずの男子達ですら「マズいところに来た」という表情をしていた 「わ、悪い・・・やっぱ俺いいわ・・・ うわっ!」 「逃がしはしませんよぉ?」 逃げ出そうとしたスポーツマン風の男子を遮って、桃子がいう そのまま値踏みするように全身に触れ、体の隅々まで見た。 「そうですねぇ・・・貴方なんてどうでしょうか・・・」 とてもヤバい ヤバい状況なのに、桃子の顔から、ボタンをはずしたブラウスの胸元から目が離せない 「ふーん、その男にしたの?じゃぁ始めましょうか。他のコ達も適当に決めてね。」 綾子はそういうと、自分と同じ瓶底眼鏡の男子の前に行き、捕食でもするかのように顔を抑えると その唇の隙間から艶かしく動く赤い舌を滑り込ませた 蝋燭に照らされた薄暗い部屋の中、濡れた音が響く もはや観念した男子達は、魔術研究会の面々によって丸裸にされ、為すがままになっていた。 「ほおら、触ってもいいんですよぉ?」 スポーツマン(仮)の右手をその大きな胸に押し付け、桃子が言う 「私も好きなようにします、貴方も好きなようになさってください。」 そういうと、桃子は制服を脱ぎ、その白い肌とは対照的な黒い下着姿となった。 「興奮してきましたか?私はもう、ほら。」 桃子がパンツをずらすと、糸を引いた愛液が蝋燭の光に妖しく煌いた そのまま白魚のような指で秘所をなぞり、愛液を掬い取ると、スポーツマンの顔に、胸に、股にと塗りつけていく 塗られる範囲に比例し、スポーツマンの肉棒も、少しずつ大きくなってきた。 スポーツマンが焦ったように周りを見回しても、もはや彼らの中に抵抗しようとするものは一人も居なかった とんだ童貞喪失だ、彼はそう思うと。桃子の上に覆いかぶさり、もう破裂寸前になった肉棒を、桃子の膣へと滑り込ませた。 「アアっ、ふあぁん」 桃子が甘い嬌声を上げる、既に綾子の訓練で、彼女の膣はとても敏感になっていた。もちろん処女ではない。 「そうです、ふぅあ。存分になさってください、中に出しても構いませんからぁ!」 自らの股間に開いた花の中に、異物が、肉棒が、濡れそぼった花びらを掻き分けて入ってくる。 桃子の膣もそれに答えるように、開き、締まる。それを満足そうに眺めながら、綾子は肛門で瓶底(仮)の肉棒を受け入れていた。 「じっくり楽しみなさいよトーコ、だって、今夜は人間として最初で最後のセックスかもしれないんだから」 さっきまでうつむいて泣いていた新聞部員たちも、そのサバトを凝視している。中には涎をたらし、物欲しそうな目で見ているものも居た 「こんな・・・こんなことって・・・」聖子がつぶやく、彼女ももはや興奮を抑えきれず、パンツを愛液で濡れそぼらせていた 「あ、くる、くる、綾子ちゃん、きますぅ!」 汗を飛び散らせ、豊満な胸を振り回すようにしながら桃子がのけぞる。胸とは対照に華奢な腰を折れそうな位反らせた時 「出てる、あ、熱い、あぁ、アァアアアァアアァ・・・アア、アアア・・・」 熱い塊を何一つ避妊をしていない膣奥へ注がれる。綾子との逢瀬では味わえなかった新鮮な快感がそこにはあった。 それを見た綾子は、手元にあった剣をしっかと握り締めると、次の瞬間スポーツマンの背中めがけてそれを全力でつきたてた 「キャァァァァァァァァァァァァ!!!!」 聖子が叫ぶ。まさに絹を引き裂くような悲鳴だった スポーツマンを貫いた剣はそのまま桃子の胸へと突き立てられる。しかし桃子は構わずスポーツマンの身体を抱き寄せる。 「hu ka dug haie jag jeoa、アァ、あぁあーーーーー」 綾子も呪文を唱えながら絶頂する。瓶底はその直腸へ射精しながらも、綾子の形のいい尻に何度も自分の腰を打ちつけていた まるでつられるように次々と絶頂を迎える会員と男子達 一気に血と精液の入り混じった匂いが部屋に立ち込めていく 驚いた顔のまま意識を失っていくスポーツマンの唇に絡みつくようなキスをすると桃子は言った 「心配はありませんよ?貴方はこのまま私と一つになるんです、ずっと一緒です」 そういった桃子の中に、さっき出された精液がしみこんでいく、文字通り、取り込まれていくように。 その瞬間、蝋燭はまるで電灯のように部屋を明るく照らし始め 魔法陣から黒く透き通った何かが現れた。 精液のような匂いを放つそれは、今正に死にゆかんとする桃子とスポーツマンに覆いかぶさった ちゅる 「ああ・・・っ!」 傷口に『何か』がしみこんで行き、青白い顔をした桃子が声を上げる。 「うぶっ、くぶっ」 そのまま『何か』はスポーツマンを包み込むと、瞬く間に同化し、そのまま桃子をも包み込んだ 「ああ、素敵ですぅ」 『何か』は桃子の身体にある淫らな穴というから彼女を犯し始めた 口を犯し、尿道を犯し、膣を犯し、肛門を犯す 何度も入出を繰り返す『何か』と共に桃子も精気を取り戻していくようだった 「ああ、すごい、男の人よりもすごいっ」 『何か』は桃子の中に吸い込まれるように入り込んでいく それは透き通った『何か』を通して桃子の中の中まで覗き込めるくらいにまでになった そうして桃子の全身が包まれ、彼女の白い腹部がまるで妊婦のようになった瞬間、桃子の身体もとろけはじめた 「ああ、あああ、ひとつに、ひとつに、な・・・な・・・」 桃子の美しい顔も、豊満な胸も、尻も、少しずつ『何か』に同化され始めた そして力が抜けたように『何か』が口から、膣から、肛門から噴出してきた 「あ、ああーーーーーーー!!」 絶頂とも断末魔ともつかない不思議な声を桃子は上げた。 「んあぅ、あ、ああああ、あああああー!!!」 綾子がその声に釣られたように絶頂を迎える 瓶底がその肉棒を引き抜いた瞬間、あふれ出た綾子の聖水が部屋中に飛び散った 「あ・・・うあ・・・」 消え入りそうな声をあげ、すっかり煮こごりのようになった桃子の手を綾子は取ろうとしたが まるで溶けたゼリーのように、その手は綾子の手から零れ落ちた 続く! 魔法陣の描かれたシーツの上、黒く透き通った粘液の中に浮かぶピンクがかった塊を かつて美少女であったなど誰が思おうか 桃子だった塊は、そのまま『何か』の中へ、溶けるように消えてなくなってしまった。 「ア、あ、綾子お、姉さま、い、イク、イキそうです、は、ああぅ!」 新入生の『藤原 小春』はそう言うと、駅弁の体勢のまま『何か』の中へ男子とともに倒れこんだ 男子は黒い粘液にまみれながら綾子よりも小柄なその体に何度も肉棒を出し入れする 「ああら小春、貴女結構積極的なのねぇ」 そうこうしているうちに男子の体を覆い始めた『何か』から垂れた一部分が、まるで触手のように動き始め 小春のあどけない唇を突付き始めた。 まるで入れろとでも言うように 幼い顔に似合わない淫靡な笑みを浮かべた小春は、まるで肉棒をやさしく味わうかのように 『何か』をしゃぶり始めた 「んっ、はぶっ、(こくん)、おいし・・・」 小春は『何か』をほお張ったまま、少しずつ飲み下し始めた、まるでそれを受け入れるかのように 「あたしにも、あたしにも飲ませてぇ」 桃子と同じ学年の『水神 怜』もバックの体勢のまま『何か』のところまで這いずって行くと、小春と同じように 触手様の『何か』をしゃぶり、飲み下し始めた 徐々に二人の腹も先ほどの桃子のように膨らみ始め、呼応するかのように男子たちの腰の動きも速くなっていく 「あ、っ、あっ、あっ、あっ!」「うぅ、あぅ、あ、ああっ!」 小さい笛の根のような可愛らしい小春の声とオルガンの音のような怜の声が交差する すっかり妊婦のようになった腹を上下させ、身をよじる。怜の桃子には負けるが、十分に豊かな乳房は 千切れ飛ばんとするように振り回されていた 「ふふ、二人とも綺麗よ。さあ瓶底君、貴方も出し切ってしまいなさい!」 開ききった肛門から精液を掬い取ると、いとおしそうにそれを舐め取り、綾子は瓶底の顔に馬乗りになり、 しおれつつある瓶底の肉棒をしゃぶり始めた 「ん」「あっ」小春と怜がはじかれたように仰け反る、そして 「あ、アアア!来た、来たっ、お姉さま!」「ああぅ、とろけちゃう!」 小春は口と肛門から、怜は肛門と、なんと乳首から黒い粘液を噴出し、そのまま『何か』の中へ倒れこんだ 余韻に震える二人を、さっきの桃子と同じように『何か』は包みとろけさせていく 「ああ、お姉さま・・・」「・・・」 いまだひくつき精液を垂れさせている二人の膣穴に『何か』は容赦なく入り込んでいく 摩れて痛いほど敏感になっている二人の膣穴はより深い絶頂へと二人をいざない、悶えさせる そうしてさらに二人は蜘蛛の巣にかかった蝶のように『何か』に絡めとられて、イくのだ 「ふあ、あ、いっ、あっ、あ、ああ・・・!」 小春の小さな体はすっかり『何か』に覆い尽くされてしまっていた 「ああ、じゅわっ、じゅわっと、う、ああ」 白目を剥かんばかりに目を見開いた小春の体から、徐々に輪郭が失われ始めていく 「きく、く、くぅああ。もっと、もっと、マシュマロみたいに溶かしてぇ」 指が、手首が、足首が徐々にぼやけ、桃子のように煮こごり上に変わっていく 「ふ、ふあっ。ごばっ!」 一際強く仰け反った小春の口から黒い粘液が出てくる、もはや小春の体は内側からも犯されつくしたのだ 「あばっ!ぶあ、あぶ・・・」そうして小春の声は聞こえなくなった あとは甘いとろんとした声を上げる怜だけだった 「ああう、はあう、あう・・・」 先ほど黒い粘液を噴出した乳房をもみしだき怜が喘ぐ、 その度にまた乳首から粘液が噴出し、すらりとした長身の怜の体を包み込む ちゃぶん もはや指だけの刺激では足りなくなったのか、うつ伏せになり、『何か』にその乳房を浸ける 「はあう、うふ、ふう、ぴりぴり、するぅ~」 何度も何度も粘液の中手でもあるかのようにその大きな乳房を捏ねられると 徐々に乳首から先が溶けていき、そのまま体全体も『何か』の中へ沈んでいく 「ふぅあ~」 怜の気の抜けた声とともに肛門から、へそからも粘液が垂れていく 怜も小春と同じように蹂躙され尽くしたのだ 「おっと、わふれひゃいへないわ」 瓶底の肉棒を頬張ったままの綾子が蝋燭に火をつけていく 小春達それぞれの名前の刻まれた4つの蝋燭、蝋が溶けて垂れ落ちるごとに 小春の小さな肉体も、怜のすらりとした肉体も『何か』の中へ溶け込んでいった それは粘液の海の中で悟りでも開いたかのような顔をした男子たちも同様だった 「運がいいわね、んっ 怖い思いせずにすんで、ふっあっ」 夜はまだ明けない 続く!
https://w.atwiki.jp/kyotaross/pages/7320.html
ゆみ「桃子、今、何て……?」 桃子「京太郎の子を身籠ったっす」 ゆみ「……はは……なんだ……おめでたか……」 桃子「せ、センパイ?」 ゆみ「あ、ああ……うん、いや……お前たちがつきあってるのは知っていたが……流石に、衝撃的過ぎてな……」 桃子「そ、そんなにっすか?」 ゆみ「ああ……なんと言えば良いのか……こう、後輩に先を越されると言うのはクるものがあってだな……」 桃子「は、はぁ……」 ゆみ「まあ良いか、それで……」 久「で、飲んだくれてると」 ゆみ「だってなぁ……ももぉ~……」 美穂子「気持ちはわかるかな?この前華菜が結婚したとき、私がこんな感じだったでしょ?」 久「あー……私もまこに先行かれたときこんなだったか……」 ゆみ「うう……ももぉ……」 久「仕方ない」 美穂子「付き合いましょうか」 アラサー(予備軍)の夜は始まったばかり、カン
https://w.atwiki.jp/kyotaross/pages/3393.html
http //hayabusa.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1346308252/ 己のカルマと戦う京太郎の前に現れたステルスモモ 彼女から持ちかけられた悪魔の契約に対して、決意を固めたはずの京太郎の心は揺らぐ 彼は自らの生き方を切り開くことができるのか!? 京太郎(師匠……すみません……) 京太郎(俺はやっぱり、自分の身がかわいい臆病者みたいです……) 京太郎「分かった、そちらの要求を飲もう」 桃子「あなたならそう言ってくれると思ってたっす」 桃子「合宿中は無理に行動を起こさなくて良いっす」 桃子「実際に行動に移すのは、清澄に帰ってからということで」 京太郎「分かった。しかし今は情報が足りない」 京太郎「うちの部長とそっちの先輩ってのは、一体どれくらい親密なんだ?」 桃子「……名前」 京太郎「ん?」 桃子「あの女、私の先輩を下の名前で呼びやがったんす!」 桃子「私でさえまだ苗字に先輩って付けただけなのに……」ギリッ 京太郎(こ、これは……) 京太郎(百合場面名鑑収録「下の名前で呼んで」の亜種か!) 京太郎(いやいや、喜んでる場合じゃないだろ) 京太郎(落ち着け、冷静になるんだ) 京太郎(たかが下の名前で呼ぶようになっただけで、そこまで危険な段階に入っていると言えるか?) 京太郎(下の名前で呼び合うくらいまでなら別に……) 京太郎(…………) 京太郎(かじゅ久、いや、久かじゅ……か) 京太郎(アリだな) 京太郎(部長という職務の重責……そこから生じるストレスを抱えながら部活を発展させようとしてきた二人) 京太郎(奇しくもそれぞれが在籍する麻雀部は歴史がゼロと言っても過言ではない状態の新生部) 京太郎(同じような境遇にある者同士がある日交錯したとき、物語は始まる) 京太郎(ん?鶴賀の部長はカマボコみたいな口の人だっけか) 京太郎(まあいいか、立場的には似たようなものみたいだし、やはりそこから生じる共感g) 桃子「不愉快な妄想をしているようなら、あんたにはもう用はないっす」ニコッ 京太郎「!? ち、違うんだ! 待ってくれ!」 桃子「次はないっすよ?」 桃子「とにかく、くり返すっすが方法は問わないので、可及的速やかに処理をしてくださいっす」 桃子「こうしている間にも、あの女の毒牙が先輩に迫ってるんっすから」ギリッ 京太郎(これは……マジだな)ゴクリ 桃子「最終的にあの二人の接触を断つことができれば良いことにするっす」 桃子「だけど、もしも間に合わなかったら、その時は……」ゴゴゴ 京太郎「分かってる! 分かってるからそれだけは……それだけは許してくれ…」 桃子「じゃあ、今日のところはこれくらいにしておくっす」 桃子「期待してるっすよ、須賀京太郎君?」 桃子「あ、それと、万が一先輩の着替えを覗くとか、そういうことをした場合もその場で処刑確定なので注意してくださいっす」 桃子「では」スゥ… 京太郎「ふぅ……」ドサ 京太郎(なんてことだ……まさかこんなことになるなんて……) 京太郎(どうすれば……師匠に助けを) 京太郎(いや、それだけは絶対にできない) 京太郎(俺の尻拭いを師匠にさせるなんてことは、絶対にあってはならない……) 京太郎(しかし、師匠の思いを踏みにじることも避けたい) 京太郎(くそっ……八方塞がりか…) 京太郎(……いや、待てよ) 京太郎(今のこの状況、一見すると男である俺が百合の園を土足で踏み荒らそうとしているように見える) 京太郎(しかし、今俺がそんな行動に出ようとしているのは、紛れもない百合娘・東横桃子からのアクションがあったからだ) 京太郎(実際のところこれは、百合娘が自らの願望を成就させるための手段だと考えられないだろうか?) 京太郎(ならば今の俺は、百合の舞台の上にある一つの小道具……) 京太郎(百合の花を咲かせるためだけに存在する、ひとつの背景に過ぎない) 京太郎(それならば……俺は飽くまで流れの中で求められ、使われているに過ぎない!) 京太郎(そう、主人が執事に……透華さんや衣ちゃんが師匠に命じて、師匠がそれに応えるという関係のように) 京太郎(俺が桃子さんの要求に応じるのは、何の違和感もない行動だと言えるんじゃないか!?) 京太郎「く、くくく」 京太郎(これは、むしろ僥倖かもしれん) 京太郎(行動の理由を自らの外に置きつつも、それでいて自らのためになる行動ができる) 京太郎(しかもそれは、俺自身の規範に逆らうものではない) 京太郎(いいねぇ、望むところだ) 京太郎(やってやろうじゃないか!) 京太郎(俺は舞台の上で、俺の役を演じきってやる!) 京太郎(アトモスフィア京を舐めるなよ!!) ――久主催部屋―― 久「その手を鳴かずに進められるのね…」 ゆみ「これを鳴いて和了れる相手とは思っていない」 久「あら、随分と評価してもらってるみたいね」 ゆみ「当然だ、聞くところによるとインターミドル時代も猛威を振るっていたそうじゃないか」 ゆみ「高校に入ってから麻雀を始めた私から見れば、大先輩だよ」 久「いやねぇ、そんなことまで調べてあるの? ちょっと怖くなっちゃうわ」 ゆみ「敵情視察は戦略の基本だ」フッ 久「怖いわね、滅多なことができなくなっちゃう」 京太郎(ふむ、思った以上に親密になっているようだな) 京太郎(桃子さんの杞憂というわけではなさそうだな) 京太郎(部長が加治木さんを誘った時に下の名前で呼んでるのを見て、大慌てで俺に話を持ちかけてきたわけか) 京太郎(凄まじい行動力……いや、執念と呼ぶべきか) 京太郎(しかし……) 美穂子「うえ……竹井さん」 久「うーん、ねぇ美穂子」 美穂子「す、すみません! 失礼なことを……」 久「いや、別に上埜って呼ばれるのを気にしてるわけじゃないのよ?」 久「ただ、ゆみも私のことを名前で呼んでるし、美穂子も私のことを名前で呼んでくれないかしら」 久「ほら、私も“美穂子”って呼んでるわけだしね」 美穂子「え、でも……」 久「よし、決めた」 美穂子「え?」 久「“久”って呼んでくれないなら、なんにも反応してあげないことにするわ」 美穂子「え、そ……そんな、冗談ですよね?」 久「……」 美穂子「た……竹井、さん?」 久「……」 美穂子(うぅ……) 美穂子「ひ、久さん」 久「うーん、“さ”が続くと響きが悪いわねぇ」チラッ 美穂子「そ、そんな……」 久「あーあ、さみしいなぁ」チラッチラッ 美穂子「……」 美穂子「……久」ボソッ 久「……」スッ トトト 美穂子「え?」 久「……」ギュウ 美穂子「えっ!? ひ、ひゃ」 久「なぁに、み・ほ・こ♪」フゥ 美穂子「あ、わあうああうああ」カアァァァ 美穂子(息が、息が耳に……!) 衣「おい久、対戦相手の手牌を盗み見る気か?」 久「あら、ごめんなさい。そんなつもりはちっとも無かったんだけど」 久「あんまりにも美穂子が可愛いもんだから、自分を抑えきれなくなっちゃってね?」 美穂子「うぅぅ……」 ゆみ「まったく」ニガワライ 京太郎(…………) 京太郎(たまらん) 京太郎(なんだなんなんだこの最高の桃色空間は!?) 京太郎(ってか部長! あんた最高だよ!!) 京太郎(女の子を手玉に取るすべを身につけすぎてて、逆に怖い!) 京太郎(これは間違いなく歴戦の百合娘!) 京太郎(今までも相当な数の生娘をその毒牙にかけてきたに違いない!) 京太郎(はっ!?)ピキュイィィン 京太郎(そ、そういえば、うちの部室ってやたら恵まれた環境にあるよな……) 京太郎(部員数ギリギリ団体戦に出場可能なくらいしかいない弱小中の弱小部なのに) 京太郎(しかも、中古で買っても決して安くない自動卓まである) 京太郎(ここから導き出される結論、それはすなわち……) 京太郎(百合売春!!) 京太郎(いや、実際には売春というより、何かしらの備品をかけての麻雀勝負だったのではないだろうか) 京太郎(「部員がいないからちょっとだけ付き合ってくれない?」と誘われ、軽い気持ちで部室に足を踏み入れた彼女たちだったが) 京太郎(そこで会話をしていくうちに、次第に久という存在に惹かれるようになる) 京太郎(そしてある日、部室に置く備品をかけての勝負を持ちかけられる) 京太郎(賭けられるものがないように見えることを久に伝えると、彼女は自分の躰を賭けると言い出す) 京太郎(はじめは驚いて勝負を拒否するが、あっさりと久は引き下がる) 京太郎(拍子抜けした状態で帰宅するも、ベッドの中でそのことを反芻し、勝負を受けなかったことを後悔する) 京太郎(そして翌日、放課後になると真っ先に麻雀部の部室に向かい、そこの主に「賭けをしよう」と持ちかけるのだ) 京太郎(そしてギリギリの勝負の末、見事勝利を掴み取る。高鳴る胸の鼓動) 京太郎(なんとか平静を保とうとしていると、久がゆっくりと立ち上がり、部屋の隅のカーテンをそっと開く) 京太郎(そこには真っ白なシーツがかかったベッドが。ベッドの上に腰掛け、制服を徐々に崩しながら、誘うような目つきで見てくる久) 京太郎(そして耐えられなくなった欲望がり性を粉々に打ち砕き、久の体躯を、息を荒げながら乱暴に組みしだく……) 京太郎(一度味を知ってしまったらもう後には戻れない) 京太郎(自らの私物やポケットマネーを賭けてまで戦いに挑み、徐々に泥沼にはまってゆく) 京太郎(絶妙なバランスで勝敗を調整しながら、久は彼女たちの心を弄んでいく……) 京太郎(こう考えれば、不自然なほど揃っている備品の数々、そしてあのベッドの説明がつく) 京太郎(そして和は、かつて部長が甘い声を上げながら) 京太郎(時には上げさせながらシーツを濡らしていたなどということに微塵も気づかず、そのベッドで無防備に睡眠をとっているのだ) 京太郎(…………) 京太郎(い、いかん、これは危険だ) 京太郎(平常心が保てなくなりそうだ……落ち着け俺)フゥ ゆみ「ん?」 京太郎(っ! まずい!) 京太郎(アトモスフィアモードを……冷静に……)スゥ ゆみ(…………気のせいか) 京太郎(……危なかった) 京太郎(しかし、さすがと言わざるを得ないな) 京太郎(あの桃子さんの気配を、完全に隠蔽していない状態とは言え察知できるだけ……) 京太郎(しまった、本来の目的を忘れるところだった……!) 京太郎(今は百合妄想に浸っている場合ではない。何とかして現状を打開しないと……) 京太郎(しかし、俺のSPY-Lレーダーの情報が正しければ、キャプテンはもう既に陥落しているが、肝心の部長が問題だ) 京太郎(今回のオーダーは部長を加治木さんから引き離すこと) 京太郎(最終的に部長そのものをどうにかしなければ意味がない……) 京太郎(しかし、ここに来てからの部長の姿を見る限り、彼女を特定の誰かと結びつけることはかなり難しい) 京太郎(おまけに今回は時間が限られている) 京太郎(一度この合宿が終わってしまえば、これだけのメンバーが一堂に会することは殆どなくなるだろう) 京太郎(解散してしまえば部長と加治木さんの接触自体は減るだろうが) 京太郎(もし個人的に合うといった状況になった場合、それを事前に察知するためには部長のプライベートに張り付く必要が出てくる) 京太郎(そして周囲にフレアとして使えそうな人材がいるとも限らない) 京太郎(合宿終了まであと何時間だ?) 京太郎(なにか……何かないのか……) 京太郎(師匠……俺に力を……) 京太郎(……ん? 待てよ?) 京太郎(このSPY-Lの反応……) 京太郎(はっ!?) 京太郎(そうか! この手があったか!) 京太郎(…………しかし、これは成功する確率が高いとは言えない……) 京太郎(どうする、別の手を考えるか……?) 京太郎(いや、迷っている時間はない) 京太郎(失敗すればジ・エンドだが、何もせずにいて失敗しても結果は同じだ) 京太郎(ならば、俺は全力を尽くして死ぬ方を選ぶ) 京太郎(それに、これは紛れもない百合娘からの願いでもある) 京太郎(指をくわえて見ているだけなどというのは、百合男子道に背く行い!) 京太郎(よし! 『オペレーションNH』始動だ!!) ――清澄部屋―― 和「はぁ、流石に疲れましたね」 咲「朝から晩まで打ちっぱなしだったもんね……」 咲「優希ちゃんなんか爆睡してるよ」 優希「ZZZzzz……」ホボゼンラ 和「ゆーき……なんてはしたない…」 咲「それにしても、今回の合宿は勉強になったなぁ」 和「ですね、みなさんやっぱり決勝まで残っただけありました」 咲「はぁ、京ちゃんも来れてたら強くなれたんじゃないかなぁ」 和「」ムカッ 和「もし来れていたとしても、部長の命で雑用をやって終わりだったと思いますよ」イライラ 咲「うーん、部長ももう少し京ちゃんに優しくしてあげればいいのに……」 和「」イライライライライライライライライライライラ 和「み、宮永さ」コーイーシチャッタンダ タブン キヅイテナーイデショー 咲「あ、これって」 咲「京ちゃんからメールだ!」パァァ 和「」プチッ 和「みやながさ咲「え?」 和「!」ガバッ 和「どうしましたか宮永さん!まさかセクハラまがいのメールを!」 和「前からうすうす怪しいとは思っていたんですが、やっぱりやらかしましたかあの変態!」 和「私たちの方を見てたまにニヤっと笑っていたんですよ!」 和「気持ち悪いなぁとは思っていたんですが部活の平穏を乱したくなくて今まで野放しにしてしまいました! 申し訳ありません!」 和「今すぐヤツからのメールや着信履歴を全て削除してアドレスからも消去」 和「ついでに着信拒否リストに入れて、麻雀部、いや清澄高校、いいえ長野から永久追放してしまいましょう!!」 和「大丈夫です!裁判なら両親に頼めば必ず勝てますし、宮永さんは私が必ず守りきってみせます!」 咲「え? いやそんなメール京ちゃんはしてきてないよ?」 咲「ただ、ちょっといきなりっていうか、よく分からないっていうか……」 咲「ほら、これ」スッ 和「…………え?」 和「……何ですか、これ?」 咲「私も全然分からない……」 咲「あ、も、もしかして……」 咲「京ちゃん……あの人のこと……」ジワッ 和「!?」 和(私の咲さんを泣かせるなんて…………) 和(凌遅刑が神からの祝福に思える位の罰を与える必要がありますね……!)ゴゴゴ 和「今すぐ電話して、目的を問いただしましょう!」 咲「う、うん」ピピッ 和(短縮の0番!?)ワナワナ 咲「…………電源が入ってないみたい」 和「宮永さん! こんな訳のわからないお願いなんて聞く必要ありません! もう今日は寝ましょう!!」 咲「…………ううん、行くよ、私」 咲「きっとなにかワケがあるんだよ」 咲「私は京ちゃんを信じる。京ちゃんの力になりたいから……!」グッ 和「」イライラブルブルワナワナバキバキグシャグシャバリバリゴクン 和「…………分かりました」 和「では、私もご一緒させていただきます」 和「私も(咲さんの)力になりたいですから」ニッコリ 咲「原村さん……!」 和「行きましょう、あんまり遅くなると、寝てしまうかもしれませんよ」ニコニコニコニコ 咲「うん! 行こう!」 ――鶴賀部屋―― 桃子「ん?」 桃子(この気配……) 桃子「ちょっと出てくるっす」 ワハハ「んー? あんまり遅くなるんじゃないぞー」ワハハ 桃子「はいっす」 ガチャ バタン 桃子「で、なんの用っすか? 須賀京太郎」 京太郎「今、手を打っているところです。おそらく明日出発するまでには結果が出るでしょう」 桃子「!!」 桃子(本当? ブラフ? いくらなんでも早すぎないっすか?) 桃子「合宿中は無理みたいなことを言ってたと思うんすけど、あれはなんだったんすかねぇ?」 桃子(これは警戒しなくてないけない? いやしかし……) 京太郎「俺の認識不足でした。むしろこの機会を逃すわけにはいかないんです」 京太郎「……そして、この作戦を遂行するにあたって、桃子さんにも協力していただかなくてはなりません」 桃子(きたっ!) 桃子「確かに協力するとは言ったっすけど、内容によるっす」 桃子「当然納得できる理由も話してもらわないと」 京太郎「理由までは……ただ、殆ど手間は取らせません」 京太郎「大丈夫です。俺を信じてください」 京太郎「必ず貴女の望む結果をご覧に入れます」 桃子(……話だけなら、聞いてやるっすか…) ――外―― 桃子(一応、要求されたことはやったっすけど、あれは一体何の意味が……) 桃子(あとはここで少し待てばいいって……) 桃子(少しってどれくらいなんすかね?) 桃子(一応アイツの行いの証拠は、分散して保管してあるから、今のうちに処理するのは無理っすけど……) 桃子(10分待って何も起こらなかったら、処刑確定っすね) ゆみ「……」タッ タッ タッ 桃子「……先輩?」 ゆみ「桃子」 桃子「!?」ビクッ 桃子(こ、これは……) 桃子(先輩……怒ってるっすか……?) 桃子(一体何が……) ゆみ「桃子」 桃子「は、はいっす!」ビクッ ゆみ「ひとつ、聞きたいことがある」 桃子「なな、なんっすか?」ビクビク ゆみ「須賀京太郎をいう男の事を知っているか?」 桃子「!!??」ビックゥ 桃子(ま、まさかアイツ……みんな先輩にバラして……)ブルブル 桃子(こ、殺すっす!!) 桃子「な……んのことだか、さっぱりわからないっすね」プイッ ゆみ「声が上ずっているぞ」 ゆみ「その反応、やはりヤツの言っていったことは本当だったか……」 桃子(なんで、そんなに怒ってるんすか……) 桃子(なんで、そんなに悲しそうな顔するんすか……) 桃子(私のこと、恋愛ではないにしても、好いていてくれていたんじゃないんすか……) 桃子(じゃあなんで……今まで……勘違いさせるようなこと)ギリッ 桃子(あんまりっすよ……) ゆみ「桃子……本気なのか?」 桃子(……!)ギリリッ 桃子「そうっすよ! 本気っす!」ジワッ 桃子「でも何が悪いんすか! 先輩が悪いんっすよ!」ポロ 桃子「私は……私は、ただ……」ポロポロ ゆみ「……」スッ 桃子「っ! 触らないでくださいっす!!」バシッ ゆみ「」ギリッ ゆみ「桃子!」グイッ 桃子「きゃ!?」ドサッ 桃子(え? 何? 押し倒され……) ゆみ「桃子」 桃子「は、はい……」 ゆみ「お前を見つけたのは、私だ」 桃子「え、あ、はい」 ゆみ「だから、お前は私のモノだ」 ゆみ「誰にも渡しはしない」ギュウ 桃子(…………???) ゆみ「私が悪かった」 ゆみ「お前は、なんだかんだでちゃんと分かってくれていると思っていた」 ゆみ「全く、笑い話にもならないよ」 ゆみ「だから」 ゆみ「しっかりと、躾てやらないといけないな」 桃子「はぇ?」 ゆみ「だれがお前の持ち主なのか」 ゆみ「心にも、躰にも」 ゆみ「刻みつけてやる……!!」グイッ 桃子「な、にを んんうぅ!?」チュウゥゥ 桃子(これは一体何がどうなってこうなったんすかぁぁぁ!?) ゆみ「ふぅ」 桃子「はぁ、はぁ……せ、んぱ」ハァハァ ゆみ「……」グイッ 桃子「や、ちょ、そこは!?」ググッ ゆみ「初めてか?」 桃子「……はぁ…? そりゃ、そうっすけど……?」 ゆみ「そうか、そうじゃなかったらモモを殺して私も死んでいたよ」 桃子「ぇ?」 ゆみ「それに、痛くなければ躾にならないだろう?」 ゆみ「一生忘れられないくらい、痛くしてやるからな」 桃子「ちょ、ま、せんぱ」 ~少し前~ ――廊下―― ゆみ「やれやれ、さすがに疲れたな」コキコキ ゆみ(しかし……楽しかったな)フッ ゆみ「…………ん?」 ゆみ(これは、なんだ?) ゆみ(押し隠したような気配……モモに近いが、違う) ゆみ(それにこの感じ……久たちと打っている時にも一瞬感じた) ゆみ「そこかっ!」バッ 京太郎「流石ですね」スゥ ゆみ「! 君は……確か清澄の男子部員」 京太郎「! これは……覚えていただけているとは、意外でした」 ゆみ「なぜここにいるんだ? 久は君を置いてきたと言っていたはずだが」 京太郎「ええ、まあちょっとした理由がありましてね」 京太郎「加治木さんに接触したのも、その理由と関係していまして」 京太郎「少しお時間をいただけないでしょうか」ニコッ ゆみ(……どういうつもりだ?) ゆみ(この男、確かに気配を感じることはできたが、まるであえて私に察知させたような、そんな不自然さがあった) ゆみ(つまり、今の今まで私にも気づかれないような状態で”何か”をしていた可能性が高い) ゆみ(それでも、犯罪行為をしようとしていたなら、気配を消した状態でいくらでも出来たはず) ゆみ(私に直接危害を加えるようなことは、今の時点でするつもりはないということか) ゆみ(……ここで誘いに乗らなかった場合、この男は再び姿を消すだろう) ゆみ(目的が全くわからないままロストするのは避けたい……) ゆみ「わかった、話だけなら聞こう」 京太郎「そうおっしゃっていただけると思っていました」 京太郎「ここでは人目につきます。場所を移しましょう」 ――外―― ゆみ「で、こんな所でしか話せないということは、なかなかに後暗い話題をしたいと見えるが」 京太郎「後暗い、というほどではありませんが……」 京太郎「大手を振って話せるものでもありませんね」 京太郎「……同じ無名校として、決勝での鶴賀の活躍には驚きましたし、素直に敬意を覚えました」 ゆみ(……? なんだ、わざわざ胡麻をすりに来たわけでもないだろうに) 京太郎「とくに、うちの原村を抑えて、副将戦で収支1位を飾った東横桃子さん」 ゆみ「……」ピクッ 京太郎「加治木さんも素晴らしい立ち回りをされましたが、やはり彼女の働きには非常に強い印象を覚えました」 ゆみ「……何が言いたい」 京太郎「そのままです。東横さんが優秀だというお話ですよ」 京太郎「原村和は去年の全中チャンピオン」 京太郎「そして龍門渕透華さんも、去年のインハイでは大いに活躍したそうじゃないですか」 京太郎「そんな二人を押しのけて、鶴賀を優勝まで後一歩のところまで押上げた彼女のような才能が」 京太郎「これを最後に終わってしまうのかと思うと、あまりにももったいなくて」 ゆみ「!?」 ゆみ「それは、どういうことだ?」 ゆみ「モモはまだ1年だ。来年も再来年も、鶴賀のエースとして活躍する」 ゆみ「ここで終わるわけがないだろう!」 京太郎「冷静に考えてみてください」 京太郎「確かに鶴賀は県予選で決勝まで上り詰め、大いに活躍しました」 京太郎「しかし、それだけで来年からも部員が入ってくれるでしょうか?」 京太郎「本当に麻雀がやりたい人なら、長野だと普通は風越に入ります」 京太郎「それに、風越は確かに名門ですが、ここ最近の2連敗は間違いなく看板の価値を落としているでしょう」 京太郎「ではほかの学校はどうか?」 京太郎「今回の決勝の4校で考えてみましょうか」 京太郎「龍門渕のメンバーは全員が2年生で、来年もレギュラーメンバーは変わらないでしょう」 京太郎「メンバーに空き枠がなく、横のつながりだけで強さを保っているところに、新入生が入るとは考えにくい」 京太郎「そもそもあのチームは学校の麻雀部というより、龍門渕さんの私設クラブとしての色合いが強いですから」 京太郎「そうなると鶴賀と清澄はですが、ここは両方共ほぼ無名です」 京太郎「目立った戦果は、今年の物のみ」 京太郎「そして、両方が無名ならば」 京太郎「『全国優勝校』という泊のついた清澄の方を、普通ならば選ぶでしょうね」 ゆみ「!!??」 ゆみ「ちょっと待て!」 ゆみ「自分の仲間に対して自信があるのは結構だが、随分と大きな風呂敷を広げるじゃないか」 ゆみ「そんな根拠の乏しい推測をもとに、うちの麻雀部を不当に低く評価するとは、君は随分恥知らずな人間のようだな」 京太郎「本当に根拠に乏しいと言えますか?」 京太郎「先鋒の片岡は、個人戦で歴代ハイスコアを出すほどの腕前」 京太郎「副将の原村は言わずもがな」 京太郎「大将の宮永は、去年のMVPである天江衣を制し、個人戦でも全国出場が決定しています」 京太郎「そして、常に収支を±0にするという驚異的な実力」 京太郎「これは個人戦でも本人の気が変わるまでやってのけていましたから、全国でも通用すると思われます」 京太郎「どんなに異常なことか、加治木さんならよくお分かりでしょう?」 京太郎「残りの二人も、ほかの3人ほどの派手なモノはありませんが」 京太郎「どちらも安定してハイレベルな試合ができるというのは、加治木さんも骨身にしみて理解しているはずです」 京太郎「ここまでの実力者が揃いながら、清澄が優勝を狙うには力不足だと思えるのなら」 京太郎「それは少しばかり観察眼というか、まあ“何か”が足りないんじゃないでしょうか」ニコッ ゆみ「君は……随分と人をからかうのが好きなようだなっ……」ギリリッ ゆみ「仮に、だ」 ゆみ「仮に来年鶴賀の麻雀部が団体戦に出られないとしても」 ゆみ「モモには個人戦があるだろう」 ゆみ「そうなれば、少なくとも彼女の才能が埋もれるということはない!」 ゆみ「彼女は、あの特殊な能力が先行してはいるが、麻雀の実力も文句のないレベルだと思っている」 ゆみ「問題は全くない」 京太郎「……東横さんは、どうして麻雀部に入ったんでしょうか?」 ゆみ「!」 京太郎「どうやら彼女は初めから麻雀部に入ろうとは思っていなかったようですよね?」 京太郎「誰かが強引に麻雀部に連れ込んだと聞いていますが」 ゆみ(この男……いったい…) 京太郎「もしもですよ」 京太郎「もしもその人がいなくなってしまったら」 京太郎「東横さんが麻雀部にいる理由、その物自体が消えてしまうということになるのではないでしょうか?」 ゆみ「!?」 ゆみ(そんな……モモが……) ゆみ(いや、そ、そんなことはないはずだ) ゆみ(…………ホントにそう言えるのか……?) ゆみ(いや、まて、相手のペースに飲まれるな!) ゆみ「どうも人の周りを嗅ぎ回るのが好きな、趣味の悪い人間がいるようだが」 ゆみ「いったい、どこからそんな噂話を仕入れてきたのかな」 京太郎「加治木さん、あなたほど聡明な方だ」 ゆみ(無視、か) 京太郎「人の気持ちに鈍いというわけでもない」 京太郎「なら、もう気づいているんでしょう?」 京太郎「東横さんがあなたに向けている感情に、ね」 ゆみ(…………っく!?) 京太郎「自らの存在を非常に認識されにくいという、あまりにも特異な体質を持って生まれてしまった、一人の女の子」 京太郎「存在を気づいてもらえないがために、誰からも必要とされることなく生きてきた」 京太郎「だがある日、そんなつまらない日常から自分のことを引き上げてくれる人が現れた」 京太郎「彼女がどれほどの喜びを感じたかは、想像に難くありません」 京太郎「そして、求められるということに喜びを感じた彼女は、恩人とも呼べるその人に着いていくことを決める」 京太郎「ですが……」 京太郎「自分を見つけてくれたその人は、自分自身が麻雀の大会に出るための頭数が欲しかっただけで」 京太郎「高校生活最後の試合が終わると、目の前から姿を消してしまう」 ゆみ「!!……ち、違う!!」 ゆみ「私はそんな……そんな道具のような扱い方をモモにしてきたことは断じてない!!」 ゆみ「モモは私の大事な……大事な仲間だ!」 京太郎「仲間……そうですよね」 京太郎「あなたから見れば、彼女は確かに大切な仲間です」 京太郎「ですが、お分かりのはずです」 京太郎「彼女が貴女との間に求めている関係は、もっと特別なものだと」 ゆみ「そ……れは」ビクッ ゆみ(たしかに、モモが求めているものはわかっている、が……) 京太郎「そして、貴女がどんなに彼女のことを大切に思っていたとしても、鶴賀を去ってしまうのは、曲げることのできない事実」 京太郎「彼女が麻雀部にいる理由を失ってしまうのも、従って事実です」 京太郎「ですから“このままでは”彼女の才能は埋もれてしまうんですよ」 ゆみ(…!) ゆみ(まさか、コイツの狙いは) 京太郎「本題に入りましょうか」 京太郎「東横桃子さんが後腐れなく清澄の麻雀部に入れるように、彼女との縁を完全に断って頂きたい」 ゆみ「ば……馬鹿かお前は!」 ゆみ「私がそんなことをすると思っているのか!」 京太郎「他のメンバーの方のことでしたら、どうぞご心配なく」 京太郎「彼女たちも、まとめて受け入れる準備は出来ていますから」 ゆみ「準備が出来ている……だと?」 ゆみ「まさかこの話、久も噛んでいるのか……?」 京太郎「おっと、この話は完全に俺のワンマン企画ですよ」 京太郎「うちの部長はああ見えて、曲がったことが大嫌いでしてね」 京太郎「おまけに頭がキレて、感も鋭い」 京太郎「部長にばれずに準備をするのは大変でしたよ」 京太郎「本当はもっと面倒な手順を踏んで東横さんに接近するつもりだったのですが」 京太郎「今回の合宿企画が持ち上がったのは本当に幸運だったというより他ありません」 京太郎「この機会を逃すと面倒なので、加治木さんには早くご決断をして頂きたいのですが……」 ゆみ「……君が清澄の戦力の増加のために、モモをうちから盗ろうとしているのは分かった」 ゆみ「しかし、君は男子部員で、女子部員の成果は直接利益になるとは思えない」 ゆみ「なのにどうしてそこまでモモに固執するんだ?」 京太郎「……正直言って、今の清澄は部長の強力なリーダーシップによってまとめられている状態です」 京太郎「飄々としていながら、彼女ほど抜け目のない人間もなかなかいない」 京太郎「うちのメンバーは、一人ひとりが優れた雀士ではありますが、部長の跡を継いで組織を引っ張っていける人間がいない」 京太郎「宮永はそもそも内向的な性格ですし、片岡は自分勝手すぎる」 京太郎「原村は信念が強すぎるあまり、狭窄な考えに陥りがち」 京太郎「染谷先輩は一番まともではありますが、いい人どまりでリーダーとしては力不足な感が否めません」 京太郎「そうなったとき、いったい誰が部の舵取りをしていくのか」 京太郎「そうなった時に、俺がその責務を引き受けようと思っているわけです」 ゆみ「随分自己評価が高いと見えるな」 ゆみ「私にはただの自惚れにしか感じられないが」 京太郎「消去法ですよ、手配の中に安牌がこれしかなかったんです」 京太郎「ともかく、俺がそうやって部をチームとしてまとめ上げていくとなれば、当然勝ち進むために何ができるのか、と考えるわけです」 京太郎「そして、まずは強力な人間の頭数を増やそうと思ったわけです」 京太郎「部内に強者が大勢いれば、内輪の練習だけでも十分技量の進歩は望めますから」 ゆみ「この陰険な謀は、全て部のためにやっていることだと言いたいのか」 京太郎「もちろん、それだけではありません」 京太郎「先程も申しましたように、清澄麻雀部は高い確率で優勝杯を持って帰るでしょう」 京太郎「そして、来年、再来年とそれを続ければ」 京太郎「史上初の3連覇を成し遂げる、ということになります」 京太郎「……今や、麻雀はこの世界で最大のゲームとなっています」 京太郎「そして麻雀強豪国である日本のインターハイで殿堂入りになるということは」 京太郎「世界レベルで実力が認められることになるでしょう」 京太郎「そうなったとき、そのチームを間接的に勝利に導いた人間も、十分すぎるおこぼれを貰えるのでは」 京太郎「そう考えたんですよ」ニコッ ゆみ(やはり私腹を肥やすことを考えていたようだな) ゆみ(しかも仲間を利用して……どこまでも下衆な男だ) ゆみ「久に……この話が知れたらどうするつもりだ?」 ゆみ「たったさっき自分で言ったばかりじゃないか」 ゆみ「久は曲がったことが嫌い、そう自分で言っただろう。短い付き合いだが、それは私もよく知っている」 京太郎「確かに多少面倒なことになりますが、問題ありませんよ」 京太郎「そもそも、この話は加治木さんに伏せたまま進めても、何の問題も無かったんですよ?」 京太郎「大切なのは“桃子”さんの意思ですから」 ゆみ(桃子……だと!?) ゆみ「キサマが彼女をその名で呼ぶな!!」 京太郎「落ち着いてくださいよ、加治木さん」 京太郎「俺があなたにこの話をしたのは、桃子さんができるだけ憂いを残さずに清澄に来れるようにしたかったから」 京太郎「俺は心の底から彼女のことを案じているんですよ?」 ゆみ「減らず口をっ……!」 京太郎「よく考えてみてください」 京太郎「一度求められることを、暖かさを知ってしまった彼女は、もはや以前のような孤独には耐えられなくなっているでしょう」 京太郎「いつ瓦解するかもわからない、風前の灯のような部活で、孤独に耐えながら暮らすのと」 京太郎「全国制覇の錦を飾る場所で、みんなから必要とされながら送る高校生活」 京太郎「どちらが桃子さんにとって幸せだと思いますか?」 ゆみ(…………) 京太郎「ねぇ、加治木さん」 京太郎「いい夢、見れたでしょう?」 ゆみ「な……っ!?」 京太郎「皆で全国を目指して走り続け」 京太郎「途中で敗退はしたけれど」 京太郎「それでも夢のように楽しかったんじゃないですか?」 京太郎「高校生活最後の、素敵な思い出は“もう出来ている”んですよ」 京太郎「ですが、桃子さんにはまだまだ未来があります」 京太郎「あなたが自分の思い出のため“だけ”に作った部活に、無理に残す必要はないでしょう?」 京太郎「彼女を夢の抜け殻に縛り付けておくなんて残酷な真似が」 京太郎「あなたにできるんですか?」 ゆみ「そ、んな……しばる、なんて……そんな…つもりは」 京太郎「加治木さん、あなたと桃子さんの関係、どうして俺が知っていたと思います?」 ゆみ「…………あ、え……?」 京太郎「直接聞いたんですよ。“モモ”から」 ゆみ「何を……」 ゆみ(何を……言っているんだ……この男は) 京太郎「話の流れで気づきませんでしたか」 京太郎「モモは、もうこの話を了解済みなんですよ」 京太郎「だから、あなたとのことも全て知っているんです」 京太郎「“モモから皆聞かせてもらいましたから”」 ゆみ(…………なんだ、なんなんだこれは) ゆみ(このおとこはいったいなにをしゃべっているんだ) 京太郎「ですから…………ぁ……」ボソッ ゆみ(え?) 京太郎「いいえ、なんでもありません。話を続けましょう」 ゆみ(なんだ、この男、一瞬むこうを見) ゆみ(!) ゆみ(モモ、と、清澄の……原村と、宮永……?) 京太郎「……こでは……ろと……あれだけ……」ブツブツ ゆみ「な、んの、ことだ」 京太郎「…………いえ、モモにはその、清澄に入ってからもスムーズに行くように」 京太郎「人間関係もある程度構築しておくように言っていたんですが……」 京太郎「できるだけ内密にしろと言ったはずなんですが……」ハァ ゆみ( ) ゆみ( ) ゆみ( ) 京太郎「ああ…………加治木さん」 京太郎「彼女はこっちに来ることを決めてからも、あなたのことでずいぶん悩んでいました」 京太郎「最後までモモの心を縛っていたのは、部活でも麻雀でもなく」 京太郎「貴女だったんですよ、加治木ゆみさん」 京太郎「だから、俺は最後の憂いを立つために、あなたにこのお話をしたんです」 京太郎「分かって頂けますよね」 ゆみ「」ガクッ ゆみ「」ドサッ ゆみ「モモ……私は…………お前……モモ」 京太郎「色よい返事を……いえ、返事は結構ですので、行動で示してください」 京太郎「失礼します」スゥ… ~翌朝~ ――車の前―― 久「それにしても、なんだかつやつやしてない?」 ゆみ「まさか、今にも倒れて眠りたい気分だよ」 久「確かに、あなたの後輩の……東横さんはそんな感じだけど……」 ゆみ「ああ、二人でちょっと遅くまで話をしていてな」 ゆみ「うちの麻雀部は来年も人集めが大変だし、そのことについて、な」 久「ふぅん……」 ワハハ「おーい、そろそろ出発するぞ。名残惜しいのはわかるけど、早く車に乗ってくれ!」ワハハ ゆみ「だそうだ。悪いがもう行かせてもらうよ」 久「ええ…………ねぇ、ゆみ」 ゆみ「ん?」 久「あんまり無理させちゃダメよ?」 ゆみ「………………善処しよう」 久(微塵も反省してないみたいね) 久(東横さんも大変ねぇ……) 桃子(痛いっす……あらゆる箇所が痛いっす……) 桃子(須賀京太郎……まさかこんな搦手を使ってくるとは……) 桃子(でも) 桃子(やっぱり、誰かに求められるっていうのは、あったかいっすね)フフ 佳織「桃子さん……? どうかしました?」 桃子「いや、楽しかったなぁって」 桃子「新しい知り合いも出来たし」 桃子「今までの私の人生じゃ、考えられないくらい楽しかったっす」 佳織「人生って……」 桃子(ん? あれは) 京太郎「」サムズアップ 桃子(……今回は感謝してやるっす) 桃子「須賀京太郎」ボソッ ゆみ「」ピクッ 桃子(あ、やば) ゆみ「モモ」 桃子「は、はいっす……」 ゆみ「今日はそういえば、午後から私の家で勉強を見てやる予定だったよな」ニコニコ 桃子「いやぁ、その、今日は疲れたから家でゆっくり休みたいかなぁって……」 ゆみ「なら、私の家に来て、我慢できなくなったらそのまま寝ればいい」 ゆみ「泊まっていってもいいしな」 桃子「き、今日は帰って撮っておいたドラマを」 ゆみ「 モ モ 」ニ゙ゴッ ワハハ「……!?」ゾク 睦月(なに!?)ゾクゥ 佳織(ひぃ)ゾクゾク 桃子「……はいっす」 桃子(前言撤回) 桃子(ちょっと……いや、かなりやりすぎっすよ…) ――清澄部屋―― ブオォォォン ブロロロロロロ 和「んんぅ……」 和(車……そうか、もう朝なんですね) 和(鶴賀の人たちが帰るんでしょうか) 和「ふあぁ」ムクリ 和(それにしても……) 和(結局昨日の須賀くんのメールはなんだったんでしょう) 和(指定した時間に指定した場所で、東横さんと親しげに話して欲しいって……) 和(何を考えていたんでしょうか) 和「?」 和(この香りは……)スンスン 和(同類――百合の香り!?)バッ 和(あっち……鶴賀の車の方から……) 和(これは……)スンスン 和(加治木さんと、東横さん……でしょうか…) 和(おかしいですね……) 和(昨日の時点では何も……) 和(あのあと、何かあったということでしょうか?) 和「…………」 ――何処かの木の上―― ハギヨシ「京太郎君……」 ハギヨシ(まさか、あそこまでのことをやってのけるとは) ハギヨシ(彼のやったことは、話術で相手を乱すだけではない) ハギヨシ(衣様が月の力を得て、卓上を支配するように) ハギヨシ(彼はこの周囲一帯の空間を、自らの気……いや、自らそのもので染め上げた……) ハギヨシ(まさか、使えるものが今の世に生まれようとは……) ハギヨシ(一体貴方はどこへ行こうというのです……) ハギヨシ(もしかしたら私は、とんでもない怪物を目覚めさせてしまったのでは……) ハギヨシ(………………) ハギヨシ(師としては失格かもしれません) ハギヨシ(しかし、私は……) ハギヨシ「見たい」 ハギヨシ「京太郎君、あなたがどんな覇道を征くのか」 ハギヨシ(あんなものを再び“魅せ”られては、どうしようもないですね) ハギヨシ(そういえば、あの方は今一体何をしているのでしょうか……) ~帰宅後~ ――木間書店―― 京太郎(今回はさすがに疲れた……) 京太郎(まさにカミソリの上を滑るような、危険な賭けだった) 京太郎(アトモスフィアでの情報収集の成果がなければ、あそこまでうまくいかなかっただろう) 京太郎(まさに日頃からの地道な作業が実を結んだと言える) 京太郎(なぜか失敗のビジョンは少しも浮かばなかったが) 京太郎(もしかしたら、咲とか衣ちゃんの感覚って、あんな感じなのかもなー) 京太郎(しかし、丸く収めるためとは言え加治木さんには随分ひどいこと言っちまったな……) 京太郎(今度会うことがあったら、ジャンピング土下座で謝る必要があるか) 京太郎(得られるものも多かったけど、やっぱりこんなことは二度とやりたくないな……) 京太郎(まぁ二人の様子はしっかりと記録させてもらいましたがね!) 京太郎(それにしても、ボロボロになったことに変わりはないか……) 京太郎「さっさと帰って」 『ひらり』 京太郎「これを読んで、癒されたい……」 京太郎(昨今、百合雑誌が増えてきている) 京太郎(まだまだマイナーなジャンルであることは否めないが、それでもこの流れは喜ばしい限り) 京太郎(中でも百合姫の他に出版されている百合雑誌『つぼみ』と『ひらり』の存在は大きい!) 京太郎(今回買う『ひらり』は、平尾先生の短編や、最近画力が向上してきた袴田先生の作品など目を離せない要素がたくさんあるが) 京太郎(なかでも俺が注目しているのはTONO先生の「ピンクラッシュ」!) 京太郎(ガチ百合娘のアタックを受けているうち、徐々に彼女のことを受け入れていくマールの姿が堪らない!) 京太郎(ただ、初期に掲載されていた小説がなくなってしまったのは残念ではあるが……) 京太郎(まぁそれより今は、さっさと家に帰ってこいつを堪能する方が重要だ!) ?「あれは……」ジー カン!
https://w.atwiki.jp/ml-story/pages/140.html
プラチナスターツアー ~ラスト・アクトレス~第1話 役者はそろった 第2話 新ヒロインは苦悩する? 第3話 迷宮からの脱出 第4話 消えた台本 第5話 名探偵?ウォーカーの活躍 第6話 同じ舞台で、ともに MV(並び順) エピローグ これからの女優たち 楽曲 その他イベント開催期間 ユニット発足の経緯 ドラマテーマ:劇場サスペンス 前後のイベントコミュ プラチナスターツアー ~ラスト・アクトレス~ 第1話 役者はそろった 映画『屋根裏の道化師』のオーディションに 合格したアイドル達。狙いどおりの役柄を 射止めたり、想定外の役に戸惑いを覚えたり プレッシャーを感じたりしつつも、それぞれ 与えられた役柄に挑戦することに。 田中琴葉、周防桃子、馬場このみ、白石紬、真壁瑞希 第2話 新ヒロインは苦悩する? クランクインに向けて、練習が始まった。 台本の読み合わせをしながら、試行錯誤を 続けるアイドル達。プロデューサーが琴葉の 様子を気にする中、桃子の元に百合子から 『洋館への招待状』というメールが届く。 田中琴葉、周防桃子、馬場このみ、真壁瑞希、徳川まつり 第3話 迷宮からの脱出 刑事役の百合子の誘いで、洋館からの脱出 アトラクションにやってきた一同。自分が 探偵役に向いているのが疑問を抱いていた 紬だったが、百合子やまつりと話した事で、 役との向き合い方を変える事ができた。 馬場このみ、白石紬、真壁瑞希、徳川まつり、七尾百合子 第4話 消えた台本 衣装合わせも兼ねて、通し稽古をする事に なったアイドル達。だが練習を始めようと して、琴葉の台本がなくなった事に気づく。 そんな中、探偵になりきった紬が言い放つ。 「犯人は、この中にいますっ!」 田中琴葉、周防桃子、馬場このみ、白石紬、真壁瑞希 第5話 名探偵?ウォーカーの活躍 「台本を盗んだのはプロデューサーだ」と いう紬の推理は、見事な空振りに終わった。 だがその推理と桃子の言葉に背中を押された 琴葉は、自身の悩みを打ち明ける。「私を、 みんなとの稽古から外してほしいんです」 田中琴葉、周防桃子、馬場このみ、白石紬、真壁瑞希 第6話 同じ舞台で、ともに ついに『屋根裏の道化師』がクランクイン。 瑞希と紬はこのみの言葉で不安を乗り越え、 琴葉と桃子はお互いをライバルとして意識 しつつ、だがそれ以上に、同じ舞台で共演 できる喜びを感じているのだった。 田中琴葉、周防桃子、馬場このみ、白石紬、真壁瑞希 MV(並び順) 馬場このみ、周防桃子、田中琴葉、真壁瑞希、白石紬 エピローグ これからの女優たち 『屋根裏の道化師』がクランクアップし、 打ち上げもかねて観劇に向かうアイドル達。 ホラーな内容に若干怯えつつも、お芝居の 魅力を再確認する。そして、これからも 色々演じてみたいと語り合うのだった。 田中琴葉、周防桃子、馬場このみ、白石紬、真壁瑞希 楽曲 ラスト・アクトレス(ニコニコ大百科(仮)へ飛びます) その他 イベント開催期間 2018年10月22日~2018年10月30日 ユニット発足の経緯 高木社長から劇場を舞台とした 新作サスペンス『屋根裏の道化師』の映画に 765プロのアイドル7名が出演することが 決まったとプロデューサーに伝える。 (プロローグより) ドラマテーマ:劇場サスペンス ドラマ『ラスト・アクトレス』主要人物 役名 アイドル名 役柄 コレット 田中琴葉 新ヒロイン役 モニカ 周防桃子 スタア役 シンシア 馬場このみ 元大女優役 ウォーカー 白石紬 探偵役 ミルズ 真壁瑞希 支配人役 マドリーン 徳川まつり 劇団員役 リリー 七尾百合子 刑事役 ※THE IDOLM@STER THE@TER BOOST 03より 前後のイベントコミュ 前:Starry Melody(Starlight Melody!) 次:ジャングル☆パーティー 名前 コメント すべてのコメントを見る
https://w.atwiki.jp/nightstalker/pages/73.html
Last update 2007年10月07日 タイトルなし 著者:仁野 「数が違ってたじゃないか」 少し掠れた、何とも艶っぽいボーイソプラノで隼人は言った。それが俺の聞いた隼人の最後の言葉だった。そして隼人の僅かな人生にとっても、最後の言葉であったらしい。 お兄ちゃんは冷たいのね。これは妹の桃子の言葉だった。隼ちゃんは死んだの、隼人は死んだの。それでもって隼人の最後の言葉を聞いたのはお兄ちゃんなのに、なのにお兄ちゃんはそうやっていつもみたいに仕事ばっかりなのね。そんなことなら、と桃子は泣き崩れた。そんなことなら、あたしがあの時家にいればよかった。部活の遠征になんか行かなきゃよかった。そしたらあたし、あたしが、あたしが。 そんな風に泣く妹の姿を目にするのは初めてだった。育ち盛りの少年にしては些か小柄だった隼人に比べて、数センチだかそれくらい、背の高い子だった。細身だけれども鍛えて引き締まった体は部活のテニスのおかげ、潔く短くしたショートカットの下から覗くうなじはなめらかに日に焼けている。桃子と名付けた夢見がちな両親の意図に反して、女の子らしさといった範疇に収まるあれこれを嫌う子だった。その反動のように、まるでお人形のような容姿の隼人に構うのが好きな子だった。 桃子と同い年だから、隼人は俺よりも随分年下だ。いや、年下だった、と言うべきなのかも知れない。既に時を止めた者に対して、どのように言葉を選ぶべきなのかはよくわからない。 ともかく、隼人は俺よりも随分年下だった。どちらかというと体育会系の俺にとって、如何にもひ弱そうな隼人は年齢差も相まって近しい存在ではなかった。刑事という選んだ職業の都合上、就職してからはますます接点が減った。妹の幼馴染。それだけの存在だった。 隼人と桃子は、同じ病院の同じ病室、隣り合わせのベッドで生まれた。家はごくごく近所。二人は当然のようにして、幼い頃から沢山の時間を共有してきた。 しかし気も力も、桃子のほうが圧倒的に強かった。いつも連れまわすのは桃子だったし、二人とも色気づく頃には、未だ女の子のような顔をした隼人に化粧を施したりして遊んだりもしていたようだ。俺と桃子の母親も少々不安を覚えたらしい。あるとき隼人の母親に言ってみたという。 ――うちの桃子は乱暴者だから。隼ちゃんも嫌な思いをしてないといいんだけど。 神妙に聞いていた隼人の母親は、隼人によく似た線の細い色白美人だったが、その薄い唇を優雅な笑みの形に曲げて、毅然と返したという。いいえ。 いいえ。確かにうちの子は、気の優しい子ですけれども、弱い子ですけれども。自分の隣に立つ人間は、選べる子です、選ぶ子です。隼人は桃ちゃんが好きなんですわ。そうでなきゃ、とっくにそばを離れています。静かに、こっそりとね。そういう子ですもの。 そういう子ですもの――。夫人の繊細な横顔と泣き崩れた妹の首筋を重ね合わせながら、俺はふと思った。隼人が桃子をどう思っていたかはともかく。桃子にとっての隼人がどれほどの存在であったかは、今更のように思い知った。思い知らされた。泣き叫ぶように俺に言葉を投げつけた桃子は、先程通夜に出たまだ真新しい制服姿のまま、二階の彼女の部屋に閉じ篭ってしまった。俺の座り込んだ居間のソファーの上辺り、天井越しに微かに啜り泣きが聞こえるような気がする。涙など、滅多に見せぬ子であるのに。日頃強い人間ほど、強く見える人間ほど、ひとたび心の堤防を崩されるとひどく脆いものだと、ぼんやり思う。 そういえば通夜の席で胸が苦しいぐらいに痛々しかったのは、儚げな夫人よりもむしろ、屈強な外見の隼人の父親の方であった。彼は確か鹿児島の出身で、如何にもといった薩摩隼人だった。それになぞらえて子供に隼人と名付けたのに、生まれたのがあの子ですわ――。よく日焼けした顔全体でそう、笑って見せたものだ。それでも愛妻にそっくりの息子は、目に入れても痛くないほどに可愛かったことだろう。 その彼は通夜の席、がっしりとした肩を縮こまらせてひたすら俯いていた。かける言葉もなかった。その向かい、隼人をはねたトラックのドライバーもまた俯いていた。居眠り運転であるらしかった。ただ、過労で――欠員が出たせいで、丸二日仮眠も取らずに駆け回っていたそうだ。だからといって。だからといって、許せるものではない。けれど俺は、男手の一人として通夜の片づけを手伝っていた途中、その男の座っていた畳の上、きつく握り締め過ぎて滲んだのだろうその男の掌の血が、微かに残っていたのだけを覚えている。 俺は溜息をひとつ落とし、ソファーから立ち上がった。せめて桃子の様子でも見てこよう。 『数が違ってたじゃないか』 不意に隼人の最後の言葉が蘇った気がした。あれは隼人が事故にあう直前のこと、テニス部の遠征に行っていた桃子が帰ってくる日のことだった。仕事が久しぶりに休みで、珍しく台所にいた俺のところに、勝手知ったる他人の家とばかりに隼人がひょいと顔を出したのだ。桃ちゃん帰ってる? 少し遠慮がちな声だった。いいや、と俺が答えると華奢な肩を落とした。少し淋しそうだった。 事実、彼は淋しかったのだろう。いつもいつも桃子に振り回される形とはいえ、彼と桃子は常に一緒だった。クラス数の少ない小学校はもちろん、何の因果か中学校まで三年間同じクラスだったものだから、宿泊学習も修学旅行も一緒、長く離れることは殆どなかった。今年の春に揃って同じ高校に入学して、隼人は文芸部、桃子はテニス部に入った。夏休みの二週間に渡る桃子のテニス部遠征は、彼らにとって初めての長期の別離と言ってもよかった。 だから隼人は、俺に声をかけてきたりしたのだ。 淋しかった隼人は、色々と言葉を探しながら俺に話しかけた。隼人と桃子が小さいころには俺もほどほどに会話を交わしていたとは思うが、近頃はとんとご無沙汰だった。隼人は淋しかった。今にしてみればそう思うが、そのときはこれっぽっちも気付いていなかった。彼が何を話していたのか、それすらも良く覚えていない。薄情者。後で桃子が言った。なるほどその通りだと思う。 ただ、俺に話しかけた隼人の顔ばかりを覚えている。まるで天使みたい。そう形容したのは桃子だったか。確かに隼人は彼の母親にそっくりだったけれど、それ以上のものが彼にはあった。ぱっちりした目、すっと通った鼻筋、薄い唇、お人形みたいな天使みたいなそれらが、俺や桃子よりもずっと色白の顔に奇跡のようなバランスで配置されている。その日も俺は、隼人の話にいい加減な相槌を打ちながら、相変わらずの顔をした子だとぼんやり思っていた。 『数が違ってたじゃないか』 そのとき隼人が言ったのだ。どういう流れで彼がその言葉を口にしたのかはわからない。覚えていない。そう言った、それだけは間違いないと思う。 『数が違ってたじゃないか』 少し掠れた、何とも艶っぽいボーイソプラノで隼人は言ったのだ。俺は相槌を打ったろうか、それもわからない。ただほとんど同時に、俺の携帯が鳴った。仕事用の携帯だった。また事件かと、俺は舌打ちをした。そんなことも覚えているのに、隼人の言葉の意味だけがわからない。わからない。 舌打ちをした俺に、ぱっと隼人が手を振った。もう行くから、構わないでいいよ。そういった意味だったと思う。俺は適当に悪いね、といった風に手を振り返してみせて、電話に出た。隼人を正面から見もしなかった。ただ視界の端、彼がやっぱり天使のような微笑みを零したのが見えた。後は、ぱたぱたと家を出て行く軽い足音、それだけだった。 電話は大した用件ではなかった。少し隼人に悪いことをしたかな、それぐらいのことは考えたと思う。その後どうしていたかはよく覚えていない。テレビでも見て、暇を潰していたのかもしれない。しばらくすると桃子が帰ってきた。ただいまあ。大荷物を抱えた彼女は更に真っ黒に日焼けしていた。おうおかえり、まーた焼けてんな。返すと桃子は目を丸くした。あれ、お兄ちゃんいたんだ。 いたんだよ。そういえば隼人に会ったか? ちょっと前うちに来てたんだが。 あんまりな言葉に苦笑しつつ問うと、妹は首をかしげた。会ってないと言う。 それよりさ、お兄ちゃん。すぐ近くの十字路で事故があったの、知ってる? 見てこようと思ったんだけどさ、この荷物で諦めたの。今から見に行こうかなあ。 事故? 知らないな。まったくお前も根が野次馬なんだからな―― 野次馬なんだからな―― 『数が違ってたじゃないか』 隼人は何を言おうとしていたのだろう。数? 何の? 二階への階段を上がりながら、ひたすら考える。 『数が違ってたじゃないか』 大した意味があるわけじゃない。そんなことはわかっている。だけれども。 隼人の最後の言葉だけが頭から離れない。 『数が違ってたじゃないか』 彼は、何を言おうとしていた? 桃子の部屋の前に辿りつき、ドアをノックしようと俺は手を伸ばす。 『数が違ってたじゃないか』 突然携帯の着信音が鳴り響いた。ドアの向こう、桃子がびくりとするような気配がした。同僚からだ。俺はまたひとつ、舌打ちをして電話に出る。事件だ。同僚は簡潔に告げた。誘拐事件。すぐに出てきてくれ。急いで。 誘拐事件か。急いで階段を駆け下りつつ、俺は考えをめぐらせる。誘拐されたのは誰だ? 近頃の誘拐事件で、子供以外の人質が助かった例は殆どない、果たして今回は――。そこまで考えて苦笑した。つい先程まで頭の中は隼人のことばかりだったというのに、電話ひとつでこの有様だ。お兄ちゃんは冷たいのね。不意に桃子の声。ああそうとも、お前は正しい。 思わず壁を蹴りつけた。乾いた音。今度は自嘲気味の笑みを浮かべ、呟く。――こんなときでさえも。 「俺が考えてるのは、誘拐事件なんだな……」 前の作品 次の作品 コメント 名前 コメント
https://w.atwiki.jp/kyotaross/pages/8594.html
久『須賀君って草食系よねー』 優希『あんなチャラそうな見た目してるのに詐欺だじぇ』 まこ『まあ、誠実と思えばええじゃろ?』 咲『でも奥手すぎるのも男としてちょっと。女の子としては強引に迫ってほしい時もありません?』 京太郎「……くっそ、好き放題言いやがって。思わず買出ししたものドアの外に置いて逃げてきちまった」 京太郎「ほんと腹立つぜ。あそこまで言われたら俺だって! ――うん?」 束 黄 木 了「~♪」 京太郎「薄い……が紛れもない巨乳! あれは鶴賀の東横さんか? カメラ越し以外では初めて見た」 中木 兆一「?」キョロキョロ 京太郎「時には強引に、か。よしッ。やってやる、俺だってやってやるぞ……!」 京太郎「すみません、東横桃子さんですよね?」 兆了「!? え、見えるっすか? 私が?」 京太郎「ええ。東横さんみたいに綺麗で麻雀も強い人を視えないはずがないじゃないですか」 桃子「え、えへへ。いやー、そこまで褒められると照れるっすね」 京太郎「ここ俺ん家近いんですよ。せっかくなのでお茶でもどうです? 友達になりませんか」 桃子「家っすか? でも男の人と二人っきりは……」 京太郎「駄目ですか? いいじゃないですか、行きましょうよ」グイッ 桃子「ひゃっ! あぅ、ま、まあ……お茶くらいなら」 ンアッー! 桃子「うぅっ、ゆみ先輩に合わせる顔が……」 京太郎「嫌だったか? 俺はちゃんと桃子を見えてるぞ」チュッ 桃子「んっ。それは、その」 京太郎「忘れさせてやるよ。俺以外のことは考えられなくしてやる」 ~~~~ ゆみ「最近モモがいなくないか?」 智美「ワハハ。確かににおいがしないなー」 佳織「モモちゃんにも事情があるんじゃないかな」 睦月「県大会決勝試合のおかげで入部希望者もいますし。戦力としてはいてほしいですけど……」 果たして東横桃子はどうなってしまったのか。 須賀京太郎は本当にケダモノになってしまったのか!? カンッ
https://w.atwiki.jp/girlfriendline/pages/2150.html
出会い わぁ~ ここまでクリスマスやるんですか、うちの学校って。すごいですね~それに、衣装までしっかり用意して…はくちゅっ! …ちょっと寒いです、これ。 マイページ 通常 わぁ~ こんなに豪華な飾りなんですね~ みんなの衣装も、本格的ですごいですね~ はくちゅっ! 肩の辺りが、少し寒いです。 日直 登校 朝 せんぱ~い、メリークリスマスですね~♪ クリスマスの飾りを見ながら、一緒に登校しませんかぁ? えへへ、クリスマスのシールをたくさん持ってきました~ 昼 わぁ~ 豪華な飾り付けが、たくさんですね~ サンタさんの服が似合ってる? えへへ、嬉しいです~ はくちゅっ! この衣装は、ちょっと寒いですね~ 夜 はくちゅっ! 夜にこの格好は、ちょっと寒いですね~ 先輩、あっちのイルミネーションも見に行きませんかぁ? わぁ~ 凄いイルミネーションですねぇ。綺麗です~ アルバイト 先輩もクリスマスにバイトを入れていたんですね~ えへへ、一緒で嬉しいです~ 好感度レベルアップ はくちゅっ! え、上着を貸してくれるんですか? ふふ、ありがとうございます~ デート 約束 はい、平気ですよ~ えへへ、先輩からのお電話なら、いつでも大丈夫です~♪あ、行けます、大丈夫です。あ、はい。大丈夫ですよ~ ふふ、ではその日の予定は空けておきますね~ 当日 せんぱ~い、お待たせしましたぁ。プレゼントを用意していたら、遅れてしまって…あや? う、うう… すみません。そのプレゼントを忘れてきてしまったみたいです… ボス戦 開始 先輩を渡せ、ですか? 絶対に嫌なので、お断りさせてください~ 勝利 敗北 あやや、絶対に渡したくなかったのに、負けてしまいました… バトル 開始 盛大にいきましょ~! 声援 メリークリスマスですよ~ 勝利 先輩、おめでとうございます~ えへへ、クラッカーでお祝いしますね~ 敗北 あやや、負けてしまったんですか? 先輩でも負けることがあるんですねぇ。 タッチボーナス ほわ~ 豪華~ クリスマスですねー スカートが短いです…
https://w.atwiki.jp/animesongs/pages/4455.html
シティーハンター CITY HUNTER ORIGINAL ANIMATION SOUNDTRACK Vol.2 発売元・販売元 発売元:EPIC/SONY RECORDS 販売元 発売日 1987.11.11 価格 2800円(税抜き) 内容 WANT YOUR LOVE 歌:北代桃子 JUST A HUNTER ゴーゴーヘブン 歌:大沢誉志幸 FIRE WITH FIRE NEVER GO AWAY 歌:北代桃子 終わりなき輝き 歌:大沢誉志幸 THE SHINING OF CAT S EYE FOOTSTEPS 歌:北代桃子 PARADISE ALLEY 砂のCASTLEのカサノヴァ 歌:北代桃子 備考
https://w.atwiki.jp/ml-story/pages/284.html
MILLION LIVE WORKING☆~神vs魔!ホーリーナイトラウンド&激動!アイドル警察24時~Day1 Day2 Day3 Day4 原作イベント その他イベント開催期間 前後のイベントコミュ MILLION LIVE WORKING☆~神vs魔!ホーリーナイトラウンド&激動!アイドル警察24時~ Day1 話数 タイトル 登場アイドル 第1話 豪華2本立て! ドラマスペシャル 箱崎星梨花、双海亜美、野々原茜 第2話 動き出した悪魔達 菊地真、野々原茜、福田のり子 第3話 蹂躙された地上 菊地真、野々原茜、福田のり子 第4話 天使達の進攻 箱崎星梨花、天空橋朋花、双海亜美 第5話 戦いの犠牲 中谷育、天空橋朋花、菊地真 Day2 話数 タイトル 登場アイドル 第6話 本当にやるべきこと 萩原雪歩、中谷育 第7話 ガブリエルの覚悟 萩原雪歩、天空橋朋花、菊地真 第8話 下された罰 萩原雪歩、中谷育 第9話 涙の理由 萩原雪歩、天空橋朋花、菊地真 Day3 話数 タイトル 登場アイドル 第10話 撮影スタート! 北上麗花、望月杏奈、二階堂千鶴 第11話 迷子を捜して…… 周防桃子、望月杏奈、三浦あずさ 第12話 セレブ警官のお手柄 周防桃子、二階堂千鶴、三浦あずさ 第13話 プロの賢明な判断 周防桃子、北上麗花、三浦あずさ 第14話 本庁の警視 周防桃子、最上静香、三浦あずさ Day4 話数 タイトル 登場アイドル 第15話 サイバー刑事MKB 周防桃子、真壁瑞希、三浦あずさ 第16話 お騒がせコンビの実力 周防桃子、最上静香、三浦あずさ 第17話 クランクアップ! 周防桃子、三浦あずさ 第18話 みんなで一緒に 周防桃子、真壁瑞希、三浦あずさ 第19話 警察官のお仕事と、アイドルのお仕事 田中琴葉 原作イベント 神vs魔!ホーリーナイトラウンド(ミリオンライブWikiへ飛びます) 激動!アイドル警察24時(ミリオンライブWikiへ飛びます) 【復刻】激動!アイドル警察24時(ミリオンライブWikiへ飛びます) その他 イベント開催期間 2020年11月27日~2020年11月30日 前後のイベントコミュ 前:Legit Crossover 次:NO CURRY NO LIFE(カプリコーン) 名前 コメント すべてのコメントを見る
https://w.atwiki.jp/mukoneko1250/pages/38.html
美月と桃子が仲良くなってから数日後・・。 ギャルグループのリーダーの百代が久々に学園に登校して来た。 むこぬこ「あっ、百代ちゃん!! 久しぶりー!!」 百代 「おぅーむこぬこちゃんー久しぶりぶりー!!」 珠子 「おー!! やっと登校してきたか・・」 百代 「タマタマも元気そうじゃん」 珠子 「こらータマタマ言うなww」 百代 「おぅおぅー見ない顔だねぇ??」 むこぬこ「あ、紹介するね。この子は数ヶ月前に転校してきた桃子ちゃんだよー!!」 百代 「へぇー!! よろしくねー」 桃子 「は、はいー!!」 百代 「かわいい~!! (*´ω`*) 」 珠子 「ちょい、百代」 百代 「タマタマ、なに~??」 珠子 「はぁ・・。今度こそ学級委員やってよ??」 百代 「なんで?? (´・ω・`)」 珠子 「ちょっと!! 面倒だっ言うから数ヶ月間代わってあげてるのよ??」 百代 「ふふん~♪ 結構似合ってるよ??」 珠子 「ちょ、どこ行くのよ!?」 百代 「アホな梨穂子と相棒の梓のところにきまってんじゃん~」 珠子 「こらこらー!!!!」 そのまま教室を出て行く百代。 桃子 「あのギャルの人たちはいつもああなんですか??」 珠子 「うん?? あぁ、そうだよ~ (´・ω・`)」 むこぬこ「困ったものだねぇ~」 美月 「あいつら嫌いだわ・・肌も無駄に黒いし・・言葉使いも悪いし・・」 珠子 「まぁまぁ、アレはアレで仲の良い奴らとうまくやってるし・・」 美月 「良い人たちって・・ギャル男とかでしょ?? よく黒同士で仲良くできるよな~」 桃子 「黒同士ww」 むこぬこ「とにかく、百代の所に行こう、珠子が嫌がってるって言わなくっちゃ!!」 桃子 「そうですね。私も行きます!!」 美月 「桃子が行くなら私もいくよ!!」 珠子 「なんなの、このふたり・・百合か。百合なのかー!! (゜д゜;)」 校庭付近で屯っていた百代たちを発見したむこぬこ一向。 百代たちを説得し始めた。 百代 「そうだったなのよ。マジウケルー!!」 ギャル男「マジでー??」 梓 「ウケルーウケルー!! マジ、アリエネェーって感じ」 梨穂子 「うふふ ( *´艸`)クスクス」 百代 「あ!! ( ゜д゜)」 梨穂子 「むこちゃ~んだー!!」 梓 「なにしにきたん??」 むこぬこ「ちょっちー、お話しがあるんだけど百代ちゃん。少しだけいいかな??」 ギャル男「ちょっと、何なの?? 君たち~??」 美月 「うわぁ~黒い・・。タバコ臭いww」 桃子 「最悪ですね・・」 百代 「うん、いいよ・・皆ここで待っててね」 梨穂子 「うん~待っとるね~」 梓 「早く戻ってきてよ~!?」 体育館裏で百代を説得することに。 百代 「なに?? (怒り気味)」 むこぬこ「う~ん。たまちゃんがね。もう代わるの疲れたからちゃんとしてほしいんだって・・」 百代 「どうして?? (怒り気味)」 桃子 「私が言うのも失礼ですけど・・代わってあげたほうがいいと思います・・」 美月 「・・・・」 百代 「クラス全員で "それ" 言うんだよね~」 美月 「それで・・??」 百代 「はぁ?? なにが??」 美月 「代わろうと思ったの??」 百代 「代わる気はない」 むこぬこ「あれま・・」 美月 「百代ちゃんさ、一番年上なんだから・・」 百代 「美月、年上とか関係なくね?? 出来る人がやればいいだけでしょ??」 むこぬこ「そういうもんなのか・・な??」 百代 「第一ね、私が学級委員に決めたのって年上だからって理由だけでしょ??」 むこぬこ「うん。そうだったね・・成績とか無視だったね・・」 百代 「珠子のほうがしっかりしてるし・・成績もまぁまぁでしょ??」 美月、桃子「・・・・」 むこぬこ「ちょと、先生にも相談してみるね・・」 百代 「それじゃ・・」 百代たちと別れたむこぬこたちは先生の下へ。 むこぬこ「失礼しまーす!!」 女先生 「あら?? なんの御用かしら??」 むこぬこ「担任の先生いますか??」 女先生 「あそこにいるわよ?? (指を指す)」 むこぬこ「ありがとうございますー」 桃子美月「ありがとうございますー!!」 担任の先生「なんだ?? 3人で、どうした??」 むこぬこ 「あの・・ですね。百代ちゃんの学級委員についてですけど・・」 担任の先生「あぁ・・あいつの事か・・」 美月 「どうにかなりませんか??」 桃子 「お願いします!!」 むこぬこ 「先生、頼みますー!!」 担任の先生「珠子に変えるか。学級委員・・」 むこぬこ 「いいんですか??」 担任の先生「だって、役に立たないだろ・・百代は」 むこぬこ 「ですね ( ^ω^)」 桃子 「ですねって・・」 美月 「 (*´ω`*) 」 担任の先生「変えておくから珠子にもよろしく伝えておいてね??」 むこぬこ 「ほぃ!!」 職員室からでてきたむこぬこ達は珠子に伝えることに・・。 むこぬこ「たまちゃんー!!」 珠子 「あ、どうだった??」 むこぬこ「あのねー。担任の先生が百代は役に立たないから珠子がやってって!!」 珠子 「はい?? (・ω・)」 桃子 「あのー実は百代に言われたんですよね・・」 詳しい事情をお話しすること数分・・。 珠子 「あんたら・・なにしに行ったんだ (´-ω-`)」 むこぬこ「どう??」 桃子 「お願いします・・」 美月 「無理??」 珠子 「まぁ~百代が学級委員を続けてもどうしようもないからな。わかった・・やるよ・・」 むこぬこ「イェーイ!! よかった (^o^ ) 」 桃子 「良かったんですかね・・」 美月 「いいんじゃない??」 これでよかったのか・・よく分からないままその日の学校生活は終了した・・。 次回 「買い物!!」 お楽しみにー!! END