約 8,455 件
https://w.atwiki.jp/kyotaross/pages/3967.html
「きょーちゃんきょーちゃん」 薄ぼんやりとした中、俺を呼ぶ声が聞こえる。 それは、どこか聞き覚えがある声で。 なぜか思い出せなくて。 「なんだよ、ついてくるなよー」 言葉は予めインプットされていたかのように勝手に口から吐き出される。 口ではついてくるなと言ってるが、“俺”の頬はだらしなく緩んでいた。 そりゃあ、そうだ。女の子に好かれて悪い気分はしない。 「きょーちゃんはどうしてわたしといつもいっしょにいてくれるの?」 目に涙を貯めて、女の子は“俺”の手を握り締める。 女の子の手は微かに震えていて、答えを聞くことを恐れているかのように見えた。 「おれがいっしょにいたいからにきまってるだろ」 赤く染まった顔を見られたくないのか、“俺”はそっぽを向いてぶっきらぼうに答える。 「じゃあ、やくそく。きょーちゃんとわたしはずっといっしょだよ?」 「ああ。いっしょだ。おれと『』はずっといっしょだ」 “俺”の言葉に女の子――髪を短いツインテールにした女の子は笑顔で応えて。 ――――それ以上、思い出してはいけない。まだ、君には早すぎる。 消えた、記憶。もう思い出せない、遠い日の女の子。 約束、壊れる。全部、なくなる。 真実の世界。既知感。崩壊。 歪む、自分。 血の涙に塗れた、“俺”。 【京太郎の部屋】 京太郎「うーん、夢も見ない快眠とは思わなんだ」 京太郎(昨日は鶴賀まで行ったからな、やっぱり身体が疲れていたんだろうか) 京太郎(だるくて身体も動かすの辛いし) 京太郎(どうしよう、学校サボるかな……) 京太郎(サボったらサボったで咲達とか押し寄せてくるかもしれねーしな) 京太郎(あー、どっちにしろかったるいことにはなるんだろうな) 京太郎「よし、サボろう。こんな状態で学校行っても疲れるだけだしな。母さーん!」 ~少年説明中~ 京太郎母「わーった、あんま顔色も良くなさそうだし休め休めー」 京太郎「サンキュー母さん」 京太郎母「大丈夫だ、学校なんて出席足りていればどうにかなる。受験までまだ長いしねー」ケラケラ 京太郎「とりあえず、今日は家にいるよ。飯は勝手に作って食べるから」 京太郎母「そうしろそうしろ。馬鹿夫も早々と出たことだし私も仕事に行きますかね」 京太郎「いってらー」 京太郎母「ちゃんと寝ているんだぞー」ドアバタン 京太郎「……さてと、どうするかな」 京太郎(パソコンでもいじるかな……麻雀サイトでも見て雀力アップを目指したり) 京太郎(メールでもいいけど。授業中だろうし迷惑かかるだろうからなー) 京太郎(午前中はどうすっか?) 京太郎(うーん、メールしてみるか。なんとなく、東横さんとメールしたい気分だ)メルメル 『今、大丈夫かな?ちょっと風邪引いちゃってさ。話し相手になってくれると助かるんだけど』 京太郎「よし、これでおっけーっと。送信」 マワッレメッリーゴーランメクルメクフューチャー 『はぁ!なにやってるんすか!身体はだいじょうぶなんすか!し、心配しているわけじゃないっすよ?一応、知り合いとして気になっただけっす!』 京太郎(心配してくれているのかな?何か嬉しいな) 『いや、大したことはないんだけど……体がだるくて』 『それを風邪っていうんすよ!それで、今は家にいるんすか?』 『ああ。さすがに学校には行けないから家で休んでるんだ』 『で、私にメールをしてきたと、暇人っすね。全然っ嬉しくないっすけど!』 京太郎(そこまで言われると、ショックだなあ……) 『こんな時間にごめんな。何か、東横さんとメールしたくなっちゃってさ』 京太郎(返信が遅いな……) 『そんんんなkといってもだみゃされnいすよ!』 京太郎(その後も何だかんだ言ってメールしてくれた東横さんはやさしいな) 京太郎(家に来て看病しに行ってもいいっすよとか言われた時はビビったけど) 京太郎(冗談にしてはドキッとする言葉だったなあ) 京太郎(まあ、心配してくれているっていうのはやっぱ嬉しい) 京太郎(とりあえず、午前中は東横さんとのメールで過ごせたけど) 京太郎(午後はどうしよう?) 京太郎「これ以上迷惑をかける訳にもいかないし……パソコンでもやるか」 ピンポーン 京太郎「はーい」 京太郎(宅急便か?居留守を使っておきたいけど後々面倒だし) 京太郎「どちら様ですかー」 桃子「私っすよ、須賀。約束通り看病しに来たっす」 京太郎「うそーん」 桃子「早くドアを開けて下さい。立っているのもたるいんすから」 京太郎「お、おう……」ガチャッ 桃子「べ、別に須賀のことが心配で下校と同時に飛び出してきた訳じゃないっすよ!?ほら、私服に着替えてるっす!」 京太郎「と、とりあえず、上がっていけよ」 桃子「では遠慮無く。おじゃましまーす」 桃子(先輩以外の友達の家に初めて上がるっす!感激っすよおおおおおおおおおお!!!) 桃子「これ、お見舞いのお菓子っす。カントリーマ◯ムっす」 京太郎「バニラ味かー。俺も好きなんだよな」 桃子「……!?き、奇遇っすね、私もその味が一番好きで!」 桃子「というか、やっと敬語が抜けてきたっすね。別に同じ年なんすからタメでいいっす」 京太郎「そうか、そうだな。じゃあ、改めて……サンキュ、東横」 桃子(友達とタメで喋ってるっすううううう!!あわわわわわわ!) 京太郎「その、何だ……来てくれて嬉しい」 桃子「だから、私はたまたまっすよ!たまたま授業が午前で終わって時間があったから! それだけで他意はない!」 京太郎「それでもだよ。こういうのってマジ嬉しいもんだぜ?せっかくだし、飯食ってけよ」 桃子「飯ってカップ麺っすよね?別にいいっすよ?」 京太郎「いんや、手作り。これでも家事はできる男なんだよ、俺」 桃子「そ、そうなんすか……」 桃子(あれ?これってまるで夫婦みたい……)カーッ 京太郎「おい、顔が赤いけどどうした!まさか、熱が感染ったのか!?」 桃子「ち、違うっすよ!ただちょっと暑いなーってだけで!」 京太郎「そうか?じゃあ、冷房でもつけるかな」 桃子(言えないっすよ。夫婦みたいだって妄想して赤くなったなんて……!こんな事バレたら幻滅されるっすよ) 京太郎「じゃあ、ちょっくら作ってくるからテレビでも見て待っててくれよ」 桃子「分かったっす。でも、いいんすか、私が一緒に食べても?」 京太郎「いーんだよ。もし母さん達が帰ってきてもダチだって説明すっから」 桃子「う、うん……」 桃子(ダチ。友達!えへへ……) ~少年調理中~ 京太郎「できたぞー」 桃子「どうせ、大したことないんすよねー」 京太郎「ふっふっふ、それはどうかな?」デデーン 桃子「おおっ、なんかすごい美味しそうじゃないっすか!?」 京太郎「軽くペペロンチーノを作ってみたんだ。付け合せはカボチャの冷製スープ。 まあありあわせの材料を使ったやつだから美味しいかどうかはわからんけど」 桃子「これ、食べてもいいんすよね?」 京太郎「いいぞー。それじゃあ、食べようぜ」 「「頂きます!」」 桃子「これ、めちゃくちゃうまいじゃないっすか!」 京太郎「喜んでもらえて何よりだ。東横みたいな女の友達に作るのは始めてでさ、ちょっと不安だったんだ」 桃子「ということは、私が初めてっすか?」 京太郎「そうなるな。しかし、ホント安心したよ。東横の口に合わなかったらどうしようかと思ってたんだ……」 桃子「……モモっす」 京太郎「ん?」 桃子「東横って何か他人行儀で嫌っす。だから、モモ。そう呼んでほしいっすよ……京太郎」 京太郎「……ああ、モモ!」 桃子「はぁ……これじゃあ看病しに来た意味がないっすよ。一応、おかゆぐらい作ろうかなって思っていたのに」 京太郎「じゃあ、今度作ってくれよ。また、こうして俺の家に来てさ」 桃子「……いいんすか?」 京太郎「いいに決まってるだろ。何度も言うようだけどダチなんだからさ」 桃子「そ、そこまで言うんなら来てやらないこともないっすよ」 桃子(わーーーーい!友達と家を行き来するなんて夢のようっす!!!!) 京太郎「そういえば、モモはこれからどうすんだ?まだいるか?」 桃子「んー……」 桃子「じゃあ、まだいるっす。京太郎が倒れでもしたら……嫌だし」 京太郎「そっか。じゃあ、もうちっといろよ。それじゃあ洗い物すっから」 桃子「お昼を作ってもらった自分が言うのもおかしいっすけど、病人はおとなしくしているべきっすよ」 京太郎「でも、客人に皿洗いさせるって」 桃子「というか、元々は看病しにきたんすからそれぐらいやるっすよ。京太郎は座っていてください」 京太郎「わかったよ。つうか、これって夫婦みたいで何かいいなーとか言ってみたり」 桃子「~~~~~~~~~~~!!!」 京太郎「お、おい、冗談だからそんな怒るなって」 桃子「お、怒ってなんかいないっす!変なこと言ってないでさっさと座れ~~~~!!!」ブンブン 京太郎「うわっ!わかったから拳を振り回すなっ!」 桃子「うるさーーーーい!元はと言えば京太郎がっ……!」グラッ 京太郎「危ないっ!」ダキッ 桃子「……ううっ」 京太郎「ったく、怪我したらどうすんだよ」 桃子「だ、だって京太郎が!」 京太郎「あーあー!聞こえなーい!」 桃子「全く、京太郎は意地悪っすよ……」 京太郎「お互い様だ。ほら、さっさと皿洗うぞ。二人でやれば早く終わるだろ」 桃子「……うん」 【京太郎の部屋】 京太郎「ここが俺の部屋だ。まあ、適当にくつろいでくれ」 桃子「ふーん、意外と綺麗にしてるっすね」 京太郎「まあな。家事が趣味ってことだからそれなりに気を使うんだよ」 桃子(私の部屋よりも綺麗だなんて……今度掃除を手伝ってもらおうかな) 桃子「そういえば、私が来る前は何をやっていたんすか」 京太郎「ああ、パソコンでネットサーフィンしてたんだ……ん?」 桃子「どうかしたんすか?」 京太郎「いや、開いた覚えがないページが出ていてさ……【ChatWithAlice】ってなってるけど」 京太郎(画面には女の子の絵しかねーし。どうやってこのサイトに来たんだ、俺?) 『あなたは誰!?』 桃子「何か、気味が悪いっすね……」 京太郎「同感、さっさと閉じよう」 『ああ、思い出したわ。こんにちは、消える少女に関節が外れてしまった少年』 京桃「「……!」」 京太郎(こいつ、俺達のことを知っている!?) 桃子(どうして、私が消えるってわかったんすか!?) 京太郎「お前、何なんだよ」 『外れてしまった関節はもう治らない。外れたまま、もがき苦しんでいく』 京太郎「……テメエ!」 桃子「落ち着くっすよ、京太郎!」 『貴方の答えに期待しているわ、この世界にどう折り合いをつけるか。それとも、抗い続けるか』 『私の名前は【ALICE】。次に会う時には答えが出ているといいわね』 『それと――早く記憶を取り戻した方がいいわ。でないと、きっと貴方は……絶望に染まる』 『囚われのお姫様は待ってくれないわよ?ジャバウオックが食べちゃうもの』 『――――全ては愛により成就されるでありましょう』 京太郎「何が絶望だ、ざけんなよ」 京太郎「俺は負けねえ、諦めねえ」 桃子「京太郎……」 京太郎「散々言ってばかりなんだ、少しはこっちの質問に答えろよ」 『いいわ。ただし、一つだけよ。それ以上は答えないわ』 京太郎「十分だ、俺が言いたいのは……」 京太郎「モモに手を出すなよ」 桃子「へっ?」 京太郎「俺はいい、このサイトを開いたのは俺の責任だ。だけど、こいつはたまたまだ」 『…………』 京太郎「俺の大事な友達に傷でもつけてみろ、ぶっ潰すぞ?」 桃子「きょ、京太郎……」 京太郎「心配すんなって。何かあったら、俺に言えよ。大事な友達なんだ、絶対に護るからさ」 桃子「うん、ありがとう。京太郎……」カーッ 桃子(もう、京太郎はたらしっすよ……素でそういうことを言うなんて) 桃子(でも、嬉しいっすよ。先輩といい、京太郎といい。私のことをこんなにも思ってくれているなんて) 京太郎「聞きたいことなんてない、ただこいつに手を出すな。俺が言いたいことはそれだけだ」 『…………アハ』 京太郎「ん?」 『アハハハハハハハハハハハ!面白いわ、とても!』 京太郎「うるせえ笑い声上げてるんじゃねえよ、耳障りだ」 『いいわ、笑わせてくれたお礼よ。その子には手を出さないであげる』 京太郎「ふん、約束を破ってみろ。絶対にぶっ潰してやるからな 『怖い怖い』プツン 京太郎「……ッチ。言いたいことを散々言って消えやがった」 ――――ただし、貴方は別よねぇ。貴方に手を出さないなんて約束は、してないわよ? 桃子「……京太郎」 京太郎「大丈夫だって。訳わかんねーけど、心配するな」ニカッ 京太郎「加治木さんがいる、蒲原さんがいる、俺だっている。これだけ仲間がいるんだ、モモに危害なんて及ばないって」 桃子「うん。でも、その分京太郎が危険な目に合うかもしれないじゃないっすか!?」 京太郎「バーカ、俺の心配してんじゃねーよ。自分の身は自分で護れるからさ」ポンッ 桃子「……わかったっすよ。ただし、何か困ったことがあったらいつでもメールして欲しいっすよ」 桃子「京太郎は、私にとって大事な友達なんすから」 京太郎「おう、遠慮なく頼るよ。大船に乗らせてもらうぜ?」 京太郎(とはいっても、頼るなんて出来ねえよな。もし、モモを巻き込んだら加治木さん達に申し訳が立たないし) 京太郎(何かあっても、俺一人で解決しないと。他人を頼っちゃいけねえ) 京太郎(誰にもバレないようにしないと) 【須賀家・玄関】 京太郎「悪いな、せっかく来てもらったのに」 桃子「何言ってるんすか、御飯までごちそうになったのにこれ以上を求めるなんて図々しいっすよ」 京太郎「そう言ってもらえると気分が軽くなるわ。今日はありがとな、元気でたよ」 桃子「べ、別にこれぐらいどうってことないっすから!」 桃子「……も、もう一回来てやってもいいっすよ?」チラッ 京太郎「ああ!今度はもっと美味い飯作ってやるからさ」 桃子「まあ、あまり期待しないで待ってるっすよ。じゃ、私はこれで」 京太郎「おう、またなー」 京太郎(モモが来るなんて思いがけなかったけど……楽しかったな) 京太郎(これからも仲良くやっていきたいなー)バタンッ ???「…………」ギリッ 【京太郎の部屋】 京太郎(学校を休んだから思ったより疲れてないな) 京太郎(モモが来てくれたおかげで気分もめげてないし) 京太郎「ぶつくさ言いながらも御飯も美味しく食べてくれたのは嬉しかったなぁ」 京太郎「さてと、寝る前にメールでもすっか」 京太郎「やっぱ送るのはやめとくか、下手に心配されても嫌だし」 京太郎「そのかわりに、メールを送るのはモモにしよう」 『今日はすまなかったな。今度ゆっくり遊ぼうぜ』 京太郎「やっぱり、ちゃんと謝っとかないと」ソウシーン オートナニナレナイボクラノーツヨガリヲヒトツキイテクレー 京太郎「おっ、きたきたー」 『私は気にしてないっすよ、大体押しかけたのは私の方だし。それよりも、遊ぶってどこに行くっすか!!』 京太郎「さてと、どう返したものやら」 『今度、うちの高校とか来いよー。モモ消えれるし中に入れると思うぜ?』 京太郎「勢いで書いちゃったけどまあいいや」ソウシンッ オートナニナレナイボクラノーツヨガリヲヒトツキイテクレー 『いいんすか!?確かに京太郎が通う高校ってどんなとこか気になるっすけどね。』 『別に大したことないぜ?普通の高校だよ』 『それでも気になるっす。じゃあ、気が向いたら行くっすよ。その時は電話するんで出て欲しいっす』 京太郎「何かすごいことになりそうだけど……たぶん、大丈夫だろう」 京太郎(今日の変なチャットのやつもあるし、最近おかしいよな) 京太郎(見えない所で歯車が狂っているみたいだ) 京太郎(注意しとかないとな、俺も) 二件メールが届いています。 From######### 『何で、返信してくれないの?』 From######### 『須賀京太郎は死ぬべき惨たらしく死ぬべき須賀京太郎は死ぬべき惨たらしく死ぬべき須賀京太郎は死ぬべき惨たらしく死ぬべき 須賀京太郎は死ぬべき惨たらしく死ぬべき須賀京太郎は死ぬべき惨たらしく死ぬべき須賀京太郎は死ぬべき惨たらしく死ぬべき 須賀京太郎は死ぬべき惨たらしく死ぬべき須賀京太郎は死ぬべき惨たらしく死ぬべき須賀京太郎は死ぬべき惨たらしく死ぬべき 須賀京太郎は死ぬべき惨たらしく死ぬべき須賀京太郎は死ぬべき惨たらしく死ぬべき須賀京太郎は死ぬべき惨たらしく死ぬべき 須賀京太郎は死ぬべき惨たらしく死ぬべき須賀京太郎は死ぬべき惨たらしく死ぬべき須賀京太郎は死ぬべき惨たらしく死ぬべき 須賀京太郎は死ぬべき惨たらしく死ぬべき須賀京太郎は死ぬべき惨たらしく死ぬべき須賀京太郎は死ぬべき惨たらしく死ぬべき 須賀京太郎は死ぬべき惨たらしく死ぬべき須賀京太郎は死ぬべき惨たらしく死ぬべき須賀京太郎は死ぬべき惨たらしく死ぬべき 須賀京太郎は死ぬべき惨たらしく死ぬべき須賀京太郎は死ぬべき惨たらしく死ぬべき須賀京太郎は死ぬべき惨たらしく死ぬべき 須賀京太郎は死ぬべき惨たらしく死ぬべき須賀京太郎は死ぬべき惨たらしく死ぬべき須賀京太郎は死ぬべき惨たらしく死ぬべき 須賀京太郎は死ぬべき惨たらしく死ぬべき須賀京太郎は死ぬべき惨たらしく死ぬべき須賀京太郎は死ぬべき惨たらしく死ぬべき 須賀京太郎は死ぬべき惨たらしく死ぬべき須賀京太郎は死ぬべき惨たらしく死ぬべき須賀京太郎は死ぬべき惨たらしく死ぬべき 須賀京太郎は死ぬべき惨たらしく死ぬべき須賀京太郎は死ぬべき惨たらしく死ぬべき須賀京太郎は死ぬべき惨たらしく死ぬべき 須賀京太郎は死ぬべき惨たらしく死ぬべき須賀京太郎は死ぬべき惨たらしく死ぬべき須賀京太郎は死ぬべき惨たらしく死ぬべき 須賀京太郎は死ぬべき惨たらしく死ぬべき須賀京太郎は死ぬべき惨たらしく死ぬべき須賀京太郎は死ぬべき惨たらしく死ぬべき 須賀京太郎は死ぬべき惨たらしく死ぬべき須賀京太郎は死ぬべき惨たらしく死ぬべき須賀京太郎は死ぬべき惨たらしく死ぬべき 須賀京太郎は死ぬべき惨たらしく死ぬべき須賀京太郎は死ぬべき惨たらしく死ぬべき須賀京太郎は死ぬべき惨たらしく死ぬべき 須賀京太郎は死ぬべき惨たらしく死ぬべき須賀京太郎は死ぬべき惨たらしく死ぬべき須賀京太郎は死ぬべき惨たらしく死ぬべき 須賀京太郎は死ぬべき惨たらしく死ぬべき須賀京太郎は死ぬべき惨たらしく死ぬべき須賀京太郎は死ぬべき惨たらしく死ぬべき 須賀京太郎は死ぬべき惨たらしく死ぬべき須賀京太郎は死ぬべき惨たらしく死ぬべき須賀京太郎は死ぬべき惨たらしく死ぬべき 須賀京太郎は死ぬべき惨たらしく死ぬべき須賀京太郎は死ぬべき惨たらしく死ぬべき須賀京太郎は死ぬべき惨たらしく死ぬべき 須賀京太郎は死ぬべき惨たらしく死ぬべき須賀京太郎は死ぬべき惨たらしく死ぬべき須賀京太郎は死ぬべき惨たらしく死ぬべき』 ――――本当に、消えてしまうよ? 京太郎「何だよ、このメール……」 京太郎(あのアリスってやつの仕業か?昨日も変なメールが来てたし……) 京太郎(どこで恨みをかったのかはわかんねーけど……) 京太郎(きな臭くなってきたぞ、最近。被害が周りに広がらなきゃいいけど) 京太郎(このメールを送りつけてきた奴を捕まえないとヤバいことになりかねないし) 京太郎(本当は相談したいけど……誰も巻き込みたくない) 京太郎(ぶっちゃけ、すげー怖い。麻雀どころじゃなくなりそうで) 京太郎(とりあえず、今日は学校に行こう……) 京太郎(どこで、誰が見ているか分かんねーから油断できないな) 京太郎(こうして考えると、怖くてたまんねーよ……誰かに助けてって言いたい) 京太郎(……誰か、頼ってもいいって奴がいればどんなに助かるか)ドンッ 池田「うにゃーー!またかよ!」 京太郎「あっ!この前の……」 池田「全く、前をちゃんと向いて歩けよなー」 京太郎「マジ、すいません……」 池田「いいよ、別に。というか、お前大丈夫か?顔色悪いぞ?」 京太郎「だ、大丈夫ですよ。至って健康体です」 池田「それ、嘘だろ。華菜ちゃんの目はごまかせないぞ?」 池田「顔色は悪いし、目元にクマができている。よく寝ていない証拠だ。 加えて、足もふらふらして歩くこともおぼついていない」 京太郎「!?」 池田「赤の他人のあたしから見てもヤバけなんだよ、お前」 京太郎(そこまで、俺は追い詰められているのか……!?) 池田「そういう奴をほっとくのはなんかさ、気分悪いんだよ」 京太郎「……俺は」 池田「言いたくないなら言わなくてもいいよ。でもさ、困った時、誰かに頼るのも一つの道なんだぞ」 池田「あたしも昔はそうだったからわかる。今のお前は後一歩踏み間違えれば底に落ちそうだ」 池田「悪い、説教臭くなっちゃったな。あたしはもう行くよ」 京太郎「あ、あの!」 池田「何だ、少年?」 京太郎「名前、教えてもらってもいいですか?」 池田「あたしか?池田華菜。風越の二年だ」 京太郎「俺は、須賀京太郎です。清澄の一年」 池田「清澄ってあの……うわっもうこんな時間だ!急がないといけない! ごめん、続きはまた今度な!」 京太郎「また、会えますか?」 池田「運が良ければなー。じゃっ、またコーチにどやされる!」タッタッタッ 京太郎(誰かを頼る、か……それが出来れば苦労しないんだよ) 【清住高校・教室】 京太郎「おっす」 モブ友1「おう、はよー」 モブ友2「どした、顔色悪いぞ?」 京太郎「……俺は大丈夫だっつーの」 モブ友1「そっか、ならいいんだけどさ」 モブ友2「それよりもさ。お前に言っておくべきことがあるんだ」 京太郎「何だよ、いきなり」 モブ友1「お前、ヤバいことに首を突っ込んでないか?」 京太郎「いや、別に……」 モブ友2「ならいいんだ。最近、一部の女子と野郎達の空気がきな臭いんだよ」 モブ友1「いつもとは違うんだよな、はっきりとはいえないけどさ」 モブ友1「昨日さ。俺、聞いちまったんだ……女子がお前のことをとぼしめようって話していたのをさ」 京太郎「……それ、マジか」 モブ友2「マジネタらしいな。よく考えると、お前のいる麻雀部の女子達って女子からすげー人気があるんだよ」 モブ友1「当然、野郎からも人気だ。話を戻すと、麻雀部の中でお前は野郎一人だからな。恨み妬みを買ってるんだろ」 京太郎「そんなことがあったのかよ」 モブ友2「俺らはお前のことをわかってるから騙されねーけどさ。他の知らない奴等は……」 モブ友1「一応さ、俺らもダチのとこ回って信じるんじゃねーぞって言ってるけどさ」 京太郎「広がるのは止められない……か」 モブ友2「悪い、俺達もできる限り協力したいんだが」 モブ友1「女まではフォローしきれない……くっそ、何も出来ない俺自身がムカツクぜ」 京太郎「ありがとう、お前ら。俺にはお前らがいてくれるだけで十分だ」 モブ友1「気にすんな、ダチなんだから当然だ」 モブ友2「そうそう。つーか、いきなり全国出場したからって上げすぎなんだよ。この前までは全然気にしてなかったくせによ」 モブ友1「ったくだ。態度をころころ変えすぎなんだよ。気持ち悪い奴等だ」 京太郎「わかった、とりあえず注意しておく。あんま迷惑かけないようにするからさ、これからも俺と話してくれるか?」 モブ友2「たりめーだ。何年ダチやってると思っているんだ」 モブ友1「おう。それよりも、京太郎。お前、麻雀部行くのやめた方がいいんじゃね?」 京太郎「そうだな……アイツらに迷惑をかける可能性もあるし」 モブ友2「それも多少はあるけど違う。アイツら、お前のことを本当に感謝してんのか?」 京太郎「…………えっ」 モブ友1「いや、聞く話によるとお前雑用ばっかじゃん。麻雀部なのに麻雀やってないってどうよ?」 モブ友2「俺としてはアイツらの誰かが怪しいと思うけどな。お前に対して嫌がらせしてるんじゃね?」 京太郎「そんなことねえよ……俺は信頼してるしさ」 モブ友1「とりあえずだ、注意しておいて損はねーよ」 京太郎「わかった……」 モブ友2「それと、俺達の言ってることもあんま真に受けるんじゃねーぞ?もしかすると言ってることが外れてるかもしれないし」 京太郎「ただ、心の奥底にちょっと置いておけってことだろ?」 モブ友1「ああ。辛かったら言えよ、愚痴ならいつでも聞くからよ」 モブ友2「最悪、転校も考えておけ。最悪の事態を考えておいてもバチは当たらねー」 京太郎「そこまで、根が深くなってるとはな……サンキュな」 モブ友1「さてと、授業が始まるぜー。いっちょがんばりますかー」 京太郎「おう……」 京太郎(アイツらの誰かが裏にいるのか……アリスも嫌がらせのメールも?) 京太郎(影で嗤っているのか?咲が、優希が、和が、部長が、染谷先輩が) 京太郎(信じることが、怖い……) 京太郎(ああ、首が痒いなぁ) 京太郎(昼飯はどうしようか?) 京太郎(今までは咲とかと食ってたけど……) 京太郎(ん、誰かが来たぞ?) 咲「あ、京ちゃんいたいた」 京太郎「……咲か」 咲「昨日はどうしたの?突然学校を休んでさ」 京太郎「ちょっと風邪を引いただけだ、心配する必要はねーよ」 咲「む、その言い方はないんじゃないかな?」 京太郎(この笑顔も嘘だとしたら……)ガリッ 和「宮永さん、どうかしたんですか?早く行かないとご飯が食べれませんよ」 京太郎(嘘じゃない、仲間だ。信じたい、信じたいけど……!) 咲「まあ、いいよ。後でちゃんと聞かせてもらうから。それよりも、行こう京ちゃんっ」 京太郎「行こうってどこに?」 和「この前みたいに皆でご飯を食べようって思ったんです。一応、メールを送ったんですが見ていなかったんですか?」 京太郎「あー、悪い。気づかなかったわ」 咲「いいから、早く行こう!このままだと食べる時間がなくなっちゃうよ!」 京太郎「ああ……」 京太郎(いい機会だ。この際、皆にそれとなく探りを入れよう) 京太郎(誰が嘘つきか、シロじゃねえかはっきりさせないと) 和「それじゃあ、行きましょうか」ニコッ 京太郎(こういう風に笑顔を向けても、裏で何を思っているかわからないからな) 京太郎(慎重に流れを読み切れ、須賀京太郎……!笑顔の仮面を貼り付けろ! 絶対に暴いてやるんだ、真実を!) 久「来たわね。それじゃあ、また屋上に行きましょうか」 優希「今日は晴れているから絶好の屋上日和だじぇ!」 京太郎(全員がグルって可能性だってあるんだ……。くそっ、一度疑いはじめたらキリがない。 違う、違う……!関係ない人もいるかもしれないんだ) まこ「…………」 京太郎(俺は、どうすればいい?) 優希「あははーそれでなー」 和「優希、いけませんよ。人に迷惑をかけては」 久「そういえば、咲。この前貸した本なんだけど」 咲「ああ、され竜ですね。重厚で読んでて疲れます……」 京太郎(クールになれ、須賀京太郎。何かあるはずだ、手がかりが……) まこ「おい、京太郎」 京太郎「どうかしましたか、染谷先輩?」 まこ「後で、メールを送るから」ボソッ 京太郎「……!はい、わかりました」 まこ「うむ、よろしい。ちゃんと返事をするんじゃぞ」 咲「…………」 京太郎「ん?どうかしたか、咲」 咲「何でもないよ、別に」 京太郎「それならわざわざ呼ぶなよ……」 優希「なんだなんだ、最近犬のくせに冷たいぞ~!」 京太郎「暑苦しい、離れろって」 京太郎(怖い……こいつらに裏で嗤われているかもしれないって考えてから震えがたまにでる) 京太郎「夏も近いのにひっつくなよ」 優希「むっ」 京太郎(何とか、顔色とか震えとかは色々ごまかしているけど辛い……) 京太郎(朝の時よりは大分落ち着いたのが幸いだ。昼にはいつも通りに戻ってよかった。 一応、保健室でビタミン剤飲んだし) 京太郎(顔色悪いとか無駄に心配されそうだったからなあ) 京太郎(俺ってば詐欺師の素質があるかもしれねー。こんな時じゃなきゃネタにもなるんだろうけど) 京太郎(頑張れ、俺……隠し通すんだ。バレちゃいけないんだ) 京太郎(時たま手が震えたり、顔色が悪いのは、昨日の風邪が抜けなくてってことで部長達は信じてくれたけどいつまでもつことやら) 京太郎(染谷先輩には気づかれたっぽいけど) 久「須賀君、大丈夫?ぼーっとしてたけど」 京太郎「すいません、まだ風邪が完全に抜けてないみたいですね。顔色も悪いですし」 まこ「今日もやすめばよかったんじゃ」 京太郎「そういう訳にもいきませんよ。授業もありますし」ニカッ 京太郎(笑うってこんなにつらいことだったかなぁ……) 和「体調が悪かったら休むべきですよ」 京太郎「あはは……まあ明日になったらよくなっているって」 京太郎(生きるって辛いなあ……若くして真理に到達しそうだ、なんてな。ジョークにしては笑えねえや) 京太郎(ほんと、何やってるんだろう、俺……) 京太郎「ああ、そういえば……昨日って皆何やっていたんですか?」 久「普段通り、麻雀を打っていたわよ?」 まこ「まあ、全国大会も近いしなぁ」 咲「ああ、そういえば京ちゃん」 京太郎「ん?何だ?」 咲「昨日ね、心配で京ちゃんの家に行ったんだけど」 咲「京ちゃんと一緒に話していた子って誰かな?」 京太郎(――――っ!) 京太郎「ああ、モ……東横さんのことを言ってるのか」 咲「東横さんって鶴賀学園の?」 京太郎「そうだ。縁があって仲良くなったんだよ」 咲「ふーん……」 京太郎「それで、風邪引いたんだーってメールを送ったら心配して見舞いに来てくれてさ。それだけ」 咲「ほんとうに?」 京太郎「いやに突っかかるな……別になんでもねーって」 優希「嘘くさいじぇ~!」 京太郎「信じる信じないは勝手だっつの。ともかく、やましいことがねーから言い訳も何もないんだよ」 咲「……わかった、信じるよ」 まこ「まあ、京太郎にも京太郎の付き合いがあるもんじゃ。それに首を突っ込むのはよくないぞ」 キーンコーンカーンコーン 京太郎「さてと、もうチャイムが鳴ったし、戻らねーとな」 京太郎(結局、麻雀部の誰が疑わしいかなんてわかんねえ。つーことは、外部の誰かがやってんのか、あのメール?) 京太郎(さてと、放課後だ。モブ友に言われた通り、まっすぐに帰るか?それとも部室によっていくか?) 京太郎(部室によろう……そもそも、俺の目的は麻雀で強くなることなんだ。ここで、麻雀をやめたら駄目だろ) 京太郎「ということで来たけど、誰も居ないな……」 京太郎(ああ、首が痒い……虫に刺されたのかな?) 京太郎(とにかく、誰もいねーしベッドで寝て待ってるか……) ガタン 京太郎「ん、何だ?」 京太郎(ロッカーの中で音がしたけど……)ガチャン 京太郎「……バット?何で麻雀部なのに?しかも、悟史って名前がついてるし) 京太郎(今の麻雀部に悟史なんて奴いないよな) 久「あら、須賀君。そんな所でどうしたのかしら?」 京太郎「うわあっ!」 久「もう、そんなに驚くことないじゃない。それよりも、体調は大丈夫なの?やっぱり顔色悪いわよ」 京太郎「ご心配なく。昼にも言った通り、まだ病み上がりなだけです」 久「そっ。須賀君がそこまで言うなら気にしないけど……無理はダメよ?」 京太郎「わかってます。それよりも、部長。このバットってどうしたんです?」 久「ああ、懐かしいわね……私が一年の頃は部員もいてね。男子部員に悟史君っていてね……たまに気分転換にって素振りをしていたのよ」 京太郎「そうですか、それで……その悟史ってやつは?」 久「転校しちゃったのよ」 京太郎「そうなんですか?珍しいこともあるもんですね」 久「そうね、本当に珍しいわ……ねえ、須賀君?」 京太郎「はい?」 久「須賀君は転校しないよね?」 京太郎「こんな高校にいられるか、俺は鹿児島に行くぞ!」 久「……!」 京太郎(冗談のつもりで言ったけど、まあいいか。ちょっとだけ、悪ふざけしてもバチは当たらないだろ? 気も滅入ってるし、こんな事でも言わないとやってられん) 京太郎「鹿児島には可愛い女の子の知り合いもいますしねー」 京太郎「やっぱ、鹿児島ですよ、鹿児島!」 久「そう、悟史君と同じで須賀君も転校しちゃうのね……」 京太郎(あ、あれ?何か予想していた反応と違うぞ?) 久「須賀君、鹿児島に転校するらしいわよ?」 咲「…………」 優希「…………」 和「…………」 まこ「まーた、お前さんはいらんことを……」 京太郎(あ、アルェー?) 咲「……京ちゃん、そうなの?」 優希「そうかそうか、私達のことはどうでもいいと?」 和「…………」ジーッ まこ「京太郎、はよフォローせい!こいつらマジでヤバい!」ボソッ 京太郎「そんな事言われても!まさか、冗談でここまで狂うなんて!」 まこ「ドアホッ!最悪のタイミングじゃ!こいつら、お前さんが最近冷たいって落ち込んでいる所だったんじゃ!」 京太郎「ははは、そんなまっさかー」 まこ「現実を見ろぉぉぉぉ!はよ、この空気をどうにかせい!」 咲「京ちゃん、さっきから染谷先輩と何コソコソしているのかな?かな?」 優希「京太郎……調教……仕方なかった……犬……飼う……」 和「わ、私は別になんとも思っていませんよ」 京太郎(そんな目で見られて説得力がねーよ!) 久「で、どうなの?須賀君はいつ転校するのかしら?」 京太郎「ははは、いやだな、本気にして。ジョークも通じないなんてどうしたんだよ、お前等」ニッコリ まこ(真正面からいったああああああああああ!!!!) 京太郎(まあ、俺に惚れてくれる可愛い巨乳の巫女さんと添い遂げたいのはマジだけど。 そんな都合のいい女の人なんているはずねーけど夢は見たいじゃん?) 咲「へぇ……ジョークか。そうだよね、京ちゃんは転校しないよね?」 京太郎「おう、当たり前だろ!」ニッコリ 優希「安心したじぇ……お前がいなくなったら誰がタコスを作ってくれるのか」 京太郎「俺はお前のタコス係じゃねーんだぞ?」 和「ともかく、これで一件落着ですね」 久「そうねぇ……全く、冗談にしてはたちが悪いわ」 京太郎(まさか、ここまでジョークが通じないとは思わなんだ) まこ(だから、タイミングを考えて言えっちゅうに) 久「じゃあ、みんな揃ったことだし部活を始めるわよー」
https://w.atwiki.jp/kyotaross/pages/6140.html
昨日の京は今日のシロ 京太郎「あの、案内してくれるのはとても助かるんですが・・・」 シロ「なに?」 京太郎「なぜ俺が白望さんをおんぶしてるんですか・・・」 シロ「気にしない気にしない」 シロ「それに役得でしょ?」 京太郎「なんでです?」 シロ「だってさっき駅のホームで胸ばっかり見てた」 京太郎「 」 シロ「良かったね今京太郎の背中に当たってるのはさっきまで京太郎がガン見してたものだよ」 京太郎「 」 シロ「女の子は男子のそういう目線に敏感だから注意しないとすぐ嫌われちゃうよ」 京太郎(モモのおもちガン見しててもモモには何も言われなかったのに・・・・) シロ「この先の交差点を左に」 京太郎「はいはいっと」スタスタ シロ「ここ」 京太郎「え? ここってただの家じゃないですか?」 シロ「だからここ」 京太郎「?」 シロ「私の家」 京太郎「!!?」 シロ「案内したから」 京太郎「いやいや俺は旅館の方に案内してほしかったんですけど!」 シロ「ここに泊まったらいい」 京太郎「会ってまだ3時間くらいしか経ってない人をそんなことの誘っちゃダメです!」 京太郎「いいですか白望さん。女の子はそう簡単に男を家に入れちゃいけないんですよ。じゃないと狼さんが現れて女の子を襲ってしまうからです!」 シロ「京太郎はそんなことしないでしょ?」 京太郎「しないですけど、でもダメですってば」 シロ「ちぇー仕方ない。今日は諦める」 京太郎「なんですかその明日もみたいな」 シロ「だって家族旅行でしょ? 何日いるか知らないけど」 シロ「それと携帯持ってる?」 京太郎「持ってますけど・・・」トリダシ シロ「じゃ、赤外線送して」 京太郎「俺のなんかでいいんですか」ポチポチ シロ「京太郎のがいい」 京太郎「・・・・・わざとっすか?」ソウシン シロ「ばれたか」ジュシン シロ「今日ありがと。帰ったらメールしてね京太郎」ガチャ 京太郎「いやあの、俺の宿泊先は!?」 シロ「隣のホテルでしょ?」 京太郎「!?」 シロ「じゃ」バタン 京太郎「まさか本当に隣のホテルだとは思わなかった・・・白望さんってすげー」 シロ(ふふ・・・初めて男の子のメアド手に入れた) シロ(早くメール来ないかな・・・・) シロ(やる気出しすぎた・・・もうだめ・・・ダルい)zZZ わんこの名前にシロってつけること多いよね 京太郎「岩手といったらやっぱりわんこそばだよな!」 シロ「そうだね」 京太郎「あのいい加減降りてくださいます?」 シロ「それは出来ない相談」 京太郎「さいですか・・・」 シロ「あと、わんこそばだけじゃないよ」 シロ「冷麺とかじゃじゃ麺もある」 京太郎「じゃじゃ麺ってなんです?」 シロ「甘辛い肉味噌味の麺料理」 京太郎「なるほど・・・」 シロ「食べ物ならたくさんある」ドヤッ 京太郎「全部まわりませんからね!」 シロ「あ、そうだ」 京太郎「どうしました?」 シロ「慰霊の森の近くにだけは絶対行かないでね」 シロ(京太郎には私が乗ってるから大丈夫だよね) 京太郎「確か日本最恐の心霊スポットって前テレビで放送されてましたね」 シロ「うん、だからダメだよ」 京太郎「そんなとこは行きたくないですよ流石に」 シロ(京太郎が呪われたらおぶってもらえなくなるし) シロ「ほら早くしないとわんこそばが逃げるよ」 京太郎「全く・・・白望さんは歩いてないじゃないですか」 シロ「細かいこと気にしてると嫌われる」 京太郎「わかりましたよー」 ※この後わんこそばとじゃじゃ麺と冷麺を制覇したのは別の話っす シロもお世話好き? 京太郎「なんかすいません」 シロ「気にしてないから大丈夫」 京太郎「こっちの土地勘ないんで頼れる人が白望さんしかいなくて」 京太郎「迷惑だったら遠慮しなくて言って下さい」 京太郎(なんで白望さんはワンコールで電話に出れるんだろうか・・・) シロ「どうかした?」 京太郎「ちょっと考え事をしてて」 シロ「そっか」チョンチョン 京太郎「なんです?」 -- >  ̄ ` 、 __ / ム __ `/ ヽ _ ム > | '' < ,' お ,´ -- ` > ´ ..-||  ̄T ニ二 ! .ん | ヽ / Y 。 || i | -―― | ぶ | \ , 乂 ||/ =- / し | ヽ. / 〃/  ̄! て | / ` / -‐ ''"/ ', : | ヽ l !} i/ ∧. : / l ', __ 〃| / 、___/ } | / 、 Y 。 || //! イ / ,' ! ̄ \ \ 乂 || 〃 イ/ ' / 、\ \_ \ ||// / / / ヽ \ ´ ヽ>x / ./! / /ヽ 、 / \ ヽ ー、 / / / / ヾ 、 / ヽ / ー‐/ 〃 / / ' .{/ヽ } } !ヽ. / |!〃 !∥ / 从 | |! l j リ } シロ(やっぱりこの背中・・・落ち着く)クンクン シロ(それにいい匂いもする・・・) 京太郎「あの、首元に息がかかってくすぐったいんですけど」 シロ「どんまい」 京太郎「ちょっとなんで俺が励まされてるのかわかんないんですけど」 シロ「うるさいなぁ」 京太郎「・・・・・・」ユッサユッサ シロ「そんなに背中に押し当てたいの?」 京太郎「違います! 無言の抵抗ってやつですよ!」 シロ「仕方ないな・・・ういやつめういやつめ・・・・だる・・・」 京太郎「はじめからやらなきゃいいのに・・・」 シロ「そういえば今日は私がお弁当作ってきた」 京太郎「明日は槍が降るんですか外には出ないでおこう」 シロ「そんなこという人には食べさせない」 京太郎「冗談です。白望さんのお弁当たべさせてくださいっ」 シロ「仕方ないなぁ」 シロ「じゃあ、そこの広場の芝生にいこっか」 京太郎「了解っす!」 京太郎「で、シロさんなにしてるんです?」 シロ「なにって食べさせてあげようかと」 京太郎「いやいやいやそれくらい自分で食べられますしそこまでしてもらわなくても大丈夫ですから」 京太郎「他の箸あります?」 シロ「だるいから持ってくるの忘れた」 京太郎「 」 シロ「ほら早く口あけて」 シロ「あーん」 京太郎「アーン」モグモグ シロ「どう・・・かな?」ウワメヅカイ 京太郎「めちゃくちゃ上手いっす」ニコッ シロ「そっか」 シロ「まだまだあるからたくさん食べてね」ニコニコ 京太郎「もちろんっす!!」 ※京太郎に全部あーんで食べさせましたがそれは別の話・・・だるいし さよらなは言わないよ また会おうね 京太郎「白望さん」 シロ「なに?」 京太郎「やっぱりおんぶさせるんですね」 シロ「もちろん」 シロ(もうこの背中には乗れないかもしれない・・・ね)クンクン シロ(この匂いとも・・・・) 京太郎「泣いてます?」 シロ「そんなわけない」 京太郎「そうですよね。白望さんには涙は似合わないっす」 京太郎「いつも通りだるそうにしてくれた方が白望さんらしいっす」 シロ「そっか」 シロ「もう降ろして」 京太郎「自分から言い出すなんて珍しいですね?」 シロ「もう電車来ちゃうからね」 <○○セン デンシャガトマリマース <ハクセンノウチガワマデオサガリクダサーイ 京太郎「そうみたいっすね」 シロ「だね」 京太郎「なんか岩手に来て白望さんに会えてすげー楽しかった っす」 シロ「私も」 京太郎「長野に帰っても白望さんのこと忘れません」 シロ「シロ」 京太郎「え?」 シロ「白望じゃなくてシロでいい」 京太郎「・・・・はいっ! シロさん!」 シロ「最後に京太郎へプレゼントあるから」 京太郎「え、マジっすか?」 シロ「だから目を瞑ってくれる?」 京太郎「わかりました」メヲトジル ふわりと鼻をくすぐるような匂い――――。 何度も嗅いだことのあるシロの匂い――――。 その刹那、唇を何かが触れる。 とても柔らかくそれでいて少しだけ湿っているそれは感触を確かめることも出来ず唇から離れていった。 驚いて目を開くとそこには視界いっぱいにシロの顔があった。 シロは悪戯っぽく微笑み イ/ > '" / / ,, - ''"‐‐- ,,_ , /! = 、 ` ‐-- ''"/ -( ´ ヽ、 ̄` - 彡 / ゝ- ,, ー-- ニ==彡 イ / / ヽ -= ヽ、 __ (〃 イ イ "'' - ,, ヽ ヽ -=` イ ,' ,' l 丶 `"''<"''< } > / / /! ! , ! ヽ ,, ヽ ) /"' -‐< ( / // ! l 、 \~"''< ヽ ./ ヽ、 { /〃 il  ̄ 三 \ゝ - ,,斗= ミ ヽ} ヽ }\ 、` ゝ { ヽ l}/弐芯示 ´ 以 ゚ リ/ l } l/ 丶) ヽ) j 、! ゝ‐ ' `¨´ ' / 丶 ヽ / l lヽ', ' ''' ,' ' } ', } あんだのごと / l 、 / / / /〃 好きだって言ってっぺ。 ∧ 、、 、 ヽ - /ノ, ノイ ノイ `  ̄ ミ゙丶 __ , イ ≦´ ̄ ̄`ヽ , ' _ ノ〔.リ ,、‐-彡/ / / ', _/ ´ ム ハ ゞ=く . } ., ー- ..,,__/ / } γ {/ { . . // `ヽ__ ', > ´ ̄、ヽ / )' ァ--- == 、 __},,.> |. _r ´ __, ヽヽ}/ ; '> `¨´ ヽ ̄ r。 ! l {(´/_,,..-≦--´ー==チ } | {、 | > ´ / . .;.' . /ィ"´ ノー-rォ- 彡ヽ ! r ´ , . . . ' . . ′ {. | | } | i `ミ、,! . . . . . .{ . | | | y' リ. ! ! . . . . . . | . !. |」 | {. ', . |. . . . . . . | . ' .} } ! | ハ . ! . . . . . . .| ,. ' .| ヾ |. / ヽ . . | . . . . . . . ,.ィ´ / ´ ハ ミ、 ' `ー-、 | . . . . . . . ! "´ ' { 〉. { ', ';. . . . ./! ´ } / } } ';. /| | ハ / ! / ハ | | \ / ヽ _ ,,..イ | '/.', Vハ `゙ ヽ ゝ __ ,,..ィ } ∧ ', { / ;′ / ∧ハ. ヽヽ その後のことはあまり覚えてない。 聞いた話によると顔を真っ赤にしてずっと茫然としていたらしい。 ただ一つ言える事は京太郎のファーストキスもこの時奪われてしまったらしい。 テルスさんの悪夢 桃子「京さーん」フリフリ 京太郎「……」スタスタ 桃子「あれ? 聞こえなかったっすか?」 桃子「京さーん!」 京太郎「………」スタスタ 桃子「ぐぬぬ」 桃子「絶対からかってるっすね!」 桃子「なんで目の前にいるのに無視するっすか! 酷いっす!」 京太郎「………」スタスタ 桃子「…京さん」 桃子「京さん…」グスッ 京太郎「………」スタスタ 桃子「……うわぁぁぁん」ポロポロ 桃子「京さんが…京さんが…」ポロポロ 桃子「私のこと見えなくなっちゃったっす……うわぁぁぁぁぁん」 桃子「京さんっ京さん京さんっ////」スリスリ 京太郎「 」 桃子「京さんっ京さんっ////」スリスリ 京太郎(あ、ありのまま今起こったことを話すぜ…。身体に重くて目を覚ましたらモモが俺の上に乗って身体を擦り付けていた。何を言ってるかわからねぇと思うが俺も何をされてるかわからねぇ…。おもちとかステルスとかそんなもんじゃ断じてねぇ…。もっと恐ろしい者の片鱗を見た気がするぜ…) ※二時間くらいスリスリされたようですが京ちゃんはなんとか理性を保ったそうですが別の話です ポンコツナース 咲「京ちゃん…大丈夫?」 京太郎「ちょっと熱あるくらいだから寝てればすぐ治るさ」 咲「うん分かってるよ京ちゃん」 京太郎「えっと咲? 目が怖いんだけど」 咲「京ちゃんはいつも無理しちゃうから今回も無理してるんだよねっ」 京太郎「ちょっと待てその手に持ってるものはなんでしょうか…?」 咲「うふふ…これは座薬って言ってね、京ちゃんのお尻の穴にいれるものなんだよ?」 京太郎「いやいいそんなことしなくて大丈夫だから!」 咲「これは京ちゃんのことを思ってのことなんだからちゃんと受け入れなきゃダメなんだよ!?」ゴッ 京太郎「ひぅ!」ビクッ 咲「さぁ京ちゃん」ズイッ 咲「早くズボンを脱いで」 咲「座薬を入れさせて?」ニッコリ ※この後ステルス少女に見つかり京ちゃんのお尻の処女の危機になりますがそれは別のお話です ステルスヤキモチ 桃子「京さんおんぶっす」 京太郎「ダメ」 桃子「おんぶっす」グイッ 京太郎「なんでそんなにおんぶに拘るんだ?」 桃子「旅行先では別の女の子にしたのに私には一回もしてくれないからっす」 京太郎「なぜバレてる…」 桃子「京さんのお義母さんに聞いたっす!」ニッコリ 京太郎「なんか違和感合ったんだけど気のせいか?」ウーン 桃子「気のせいっす!」 桃子(だって京さんは私の旦那様っすから!!) ※この後めちゃくちゃおんぶした クンカッカークンカクンカー 桃子「これより第一回を始めるっす」 咲「おー」パチパチ 照「おー」ポリポリ 桃子「まずは私からいくっすよ!」ガサゴソ 桃子「じゃじゃーん」 咲「そ、それはっ!」 桃子「この前( )京さんの家に行ったときに拝借したYシャツっす!」ババーン 桃子「今日は皆でこれをクンクンするっす」 咲「え…いいの? だってこれはモモちゃんの宝物なんでしょ?」 桃子「いいっす」 桃子「これを一人でクンクンしても得られるのは少ないっす」 桃子「でも、ここにいる皆で共有して京ちゃんの素晴らしさを確認しあいたいっす」 咲「…モモちゃん」ウルウル 桃子「…咲ちゃん」ウルウル 照「どれどれ」クンクン 桃子「あー照さん独り占めはズルっすよ!」 咲「お姉ちゃん! 次は私に貸してっ!」ゴッ 桃子「京さんのものは私のものっすよー!」 京太郎「あれー、俺のYシャツどこやったかなぁ」ガサガサ ※この後京ちゃんのYシャツを皆で仲良くクンカしました 京太郎はおもちすき 桃子「京さんっ」ムギュゥ 京太郎(うおぉぉぉぉナイスおもちビバおもち!) シロ「京太郎…おんぶ」 京太郎「はい喜んで!」ヨッコイセッ 咲「京ちゃんっ」ダキッ 京太郎「フッ…」アワレミノメ 咲「 」 咲「京ちゃんが大きなおもち好きになったのはあなた達のせいだよっ!」ウガー 桃子「計画通り」キリッ シロ「どうでもいい…」ダル 咲「絶対京ちゃんを更生させるんだからっ!」ゴゴゴ ※咲の更正の結果、お尻好きにもなりました。 進学先 京太郎「進路希望調査表かぁ」 咲「そういえば京ちゃんはどこの高校にするの?」 京太郎「家に近いし清澄にしようかなって思ってるんだけどさ」 京太郎「咲はどうするつもりなんだ?」 咲「私は…まだ決まってないかな」 咲「というか京ちゃんはモモちゃんにどこに行くか聞かないの?」 京太郎「聞かないよ」 咲「どうして?」 京太郎「確かに同じ高校になれれば楽しいだろうけど」 京太郎「違う学校になってもこうやって一緒に遊んだり出来るしな」 京太郎「無理に同じ高校入らなくてもいいんじゃないかって思う」 咲「ふーん」カキカキ 京太郎「咲?」 咲「出来たっ」 咲「私、清澄に行くことにする」ピラッ 咲「高校行っても京ちゃんと一緒にいたいから」ニコッ 京太郎「…咲」ドキッ 咲「なんてねっ」 咲「京ちゃんは私がいないと寂しくて泣いちゃうから仕方なく一緒の高校に行ってあげるだけだよーっだっ」 咲(モモちゃんには悪いけど私だって負けるつもりはないんだからねっ!)
https://w.atwiki.jp/seiyu-coversong/pages/1725.html
原曲・菊池桃子 作詞・売野雅勇、作曲編曲・林哲司 女性アイドル歌手の菊池桃子が1986年に発表した楽曲。 【登録タグ 1986年の楽曲 J-POP アイドルソング 菊池桃子】 カバーした声優 釘宮理恵 後藤沙緒里
https://w.atwiki.jp/chisato_ojosama/pages/974.html
前へ 「遅い!!」 店のドアを開けるやいなや、僕の耳に大きな声が飛び込んでくる。 その声がした方向を見ると、いつものテーブル席には既に3人の方が陣取っておられた。 もぉ軍団が勢揃いしているのか。 なんでまた今日のこのときに限って・・・ 果たしてそれは僕にとって“吉”なことなのか、はたまた“凶”となるのだろうか。 まぁ、珍しくここに来ている梨沙子ちゃんを見て、そこだけは救われるような思いを感じたんだけど。 りーちゃん・・・ 何というその可愛らしいお姿。こんなときじゃなければ僕は思う存分その姿を・・・(←) 足取りも重く、軍団の人たちが座るテーブルへと歩を進める。 僕の姿を認めるとミョーに楽しそうになったように見える桃子さん。 いじっているスマホに目を落としたままの梨沙子ちゃん。 そして、腕組みをして真っ直ぐに僕を見据えている熊井ちゃん。 ・・・・・怖すぎだろ。 「突っ立ってないで座ればぁ?」 目の前の現実を見て固まりかけた僕の耳に、桃子さんのぶりぶりとした声がとてもわざとらしく響く。 言われるままに、空いていた梨沙子ちゃんの隣りの席に座った。 (ずっとスマホに夢中のりーちゃんは無反応) そんな緊張気味な僕のことを、大きな熊さんがジロリと見下ろしてくる。 そして掛けてきたその声はといえば、あからさまな詰問口調だった。 「ここに来るだけで何でこんなに時間がかかるの?」 「ご、ごめん」 「最近ホントたるんでるよね。このあいだも席取りをサボってシメられたばっかりなのに、もう忘れたの?」 僕を睨みつけてくる熊井ちゃんの肉食獣を思わせる鋭い眼光。怖すぎる。 「このあいだって、なーにそれ?くまいちょー」 「うん。なんかね、軍団の席取りを勝手に放り出してもつ鍋を食べに行ったらしいんだよね。信じられないでしょ」 「へー、そうなんだ。任務放棄とか、そりゃーくまいちょーがお怒りになるのもごもっとも!」 「そんなことがあったばかりなのにさー」 喋っているうちに自分の言った言葉で感情が高ぶっていく大きな熊さん。 僕にとって状況は悪化の一途だ。 「その物覚えの悪さはなんとかならないのかなー。本当に鳥頭なんだから!」 この時点で既に大きな熊さんのご機嫌はこの通りなんだ。 ・・・・まずいよ、これ。 大きな熊さんのこのテンション、この後の展開を考えると僕にとっては絶望的じゃないか。 「まぁ、いいや。それより抹茶メロンパンは?早く早く!!」 「いや、それが・・・・」 「ん?どうしたの?」 「無いんだ」 「無いって・・・どうしてよ?」 「ここに来る途中で強盗に襲われて」 「・・・・・」 僕の言ったことを聞いた熊井ちゃんの表情が固まった。 そのやりとりに、頬杖をついてスマホをいじっている梨沙子ちゃんが呆れたように呟く。 「もっと上手いウソは考え付かなかったのかゆー」 熊井ちゃんのその切れ長の瞳がみるみる吊り上がっていく。 「それで奪い取られたっていうの!? ぬわんですってぇぇ!!!11」 憤激した熊井ちゃんの髪が逆立ってるように見える。 僕の目には、その背後からは炎がのぼってるように映った。 「なんで死守しなかったの!? 自分の命に代えても守り通しなさいよ!」 「えっ? その言い訳を信じたの、熊井ちゃん!?」 「ウフフ、面白いなぁw くまいちょーたちはw」 「命を懸けた戦いに挑んでこそ男でしょ!? それなのに何? 少しは男ってものを見せたの? うちはね、盗られたという結果のことを言ってるんじゃないの。事に際して何もしようとしないその性根が(ry 僕の胸倉を掴んで来そうな勢いの熊井ちゃんだったが、そんな彼女に対して隣に座っている桃子さんが言ったのは意外な言葉だった。 「まぁまぁ、くまいちょー。そんなに言ったらかわいそうだよ。少年も反省してるみたいだしさ」 興奮する熊井ちゃんを穏かな口調でたしなめる桃子さん。 えっ? 桃子さんが僕を庇ってくれているのか?(信じられない・・・) 「ねっ、少年。反省してるんでしょ?」 「えぇ、もちろんです」 「とりあえずさ、謝っちゃえば?」 「え?」 「はっきりとした謝罪の言葉があれば、くまいちょーだって穏便に収めてくれるよ、きっと」 なるほど、確かに僕は動揺のあまり、まだ熊井ちゃんに対してその言葉を言っていなかった。 ここで誠意を見せておく必要はあるだろう。 「ほら、ちゃんと謝って?」 「はい、そうですね・・・」 きっと立場上ってことなんだろうけど、仲介してくれる様子の桃子さん。 そんな軍団の長たる人の優しさに心温まる思いを感じながら、僕は熊井ちゃんに向き直ると改めて頭を深々と下げた。 「熊井ちゃん、どうか許してください」 「違うでしょ? 謝るときはこう」 そう言って、猫のようなポーズをする桃子さん。 とても楽しそう。 なるほど、それがやりたかっただけなんだな。 だが、桃子さんが言ったことはこれで終わりじゃなかったんだ。 軍団長は更に言葉を繋いで、今度は熊井ちゃんに語りかける。 「聞いたでしょ、くまいちょー。少年がこうやって頭を下げてるんだよ? 自分がしたことを反省するのは大切だからさ、それでいいじゃん」 穏かな表情でもって話しの落とし所を提示するような、そんな理知的な軍団長の姿勢が今の僕にはとても心強く感じられて。 ・・・桃子さんって、やっぱり大人なんだ。 大学生ともなると、やっぱり僕なんかとは器量が違うものなのかな。 きっと、さっきのも場の雰囲気を和らげるために、あんな冗談(だったのか?)を挟んだのだろう。 「桃子さん・・・」 「それにしょうがないでしょ。取られちゃったのも、悪いのは少年じゃなくて盗っていく人の方なんじゃない?」 それでも大きな熊さんはお怒りがそうそう簡単には収まらない御様子。 「もも!甘やかさないで。緊張感が無いからそんな大切なものを奪われたりするんだよ!」 「でも、相手が悪かったんでしょ。くまいちょーが頼んだものを少年が渡しちゃうような相手なんだよ?」 なおも僕のことを庇ってくれているように見える桃子さんが次に言ったこと。 「どんな相手だったんだろうね?」 そう言って僕を見た桃子さんのその表情。 ?? なんで口角が上がってるんだろう? 「よっぽど怖い人だったんじゃない?」 「その、そういうあれでは・・・」 「くまいちょーが楽しみにしてたモノを盗っていった相手だからね?やっぱり極悪人としか思えないよ」 「その言い方もちょっと・・・」 「それにしてもひどいことするよね。人が買ったものを奪い取っていくなんてさ。そんなの人としての道から外れてるよね」 「いや、そこまで言わなくてもいいんじゃないですか?」 「なに言ってるの? その人のした行為はね、許されることじゃないでしょ。それって犯罪だよ」 全く無関係の彼女があらぬ誤解で汚名を着せられそうになっているのが僕には我慢できなかった。 だから、桃子さんの言ったことを聞いた僕は反射的に叫んでいたんだ。 「愛理ちゃんはそんなことしてません!!」 僕がそう叫んだ瞬間、桃子さんの目が細められた。 実に満足そうなものとなったその表情の変化は、桃子さんの前に座っている僕にしか見えなかっただろうけど。 「えぇっ!? その相手って愛理のことだったのぉ!?」 目を見開いた桃子さんが、いかにも驚いたように言った。 なんてわざとらしい口調なんだろう・・・ 桃子さんはそのことに最初から気付いていたのだろうか。 それとも話しの途中のどこかで? この人、本当に恐ろしすぎでしょ。 僕に対して妙に優しいように見えた桃子さんの態度。 今となれば全てが思い当たる。 なるほど、ここまでが一連の流れだったんだな。 桃子さん、強すぎです。 僕はこの人には永遠に敵わないということを改めて実感させられる出来事だったよ・・・ いや、そんなことはどうでもいい。 それよりも今僕が可及的速やかに対処しなければいけないのは、目の前にいるこの見るも恐ろしい表情に変わった自称リーダーへの対応だ。 これ以上ないぐらい目が吊り上っている熊井ちゃん。 その瞳は怒りのあまり瞳孔が開いてしまっているようにも見えるぐらいにして。 ここまでの恐ろしい形相を目の前にして、僕はもう気絶してしまいたい思いでいっぱいだった。 本当に気を失うことができればどんなに楽なことだろう。 「そんなウソまでついて!! か、覚悟しなさい!!!!11」 その熊井ちゃんの剣幕は、相変わらずスマホと睨めっこしていた梨沙子ちゃんが一瞬顔をあげるぐらいだった。 (でも、別に珍しいことでもないからか、すぐにまたスマホ弄りに戻られたけど) すさまじい形相で僕を睨みつける熊井ちゃん。 彼女の言う覚悟はもうとっくに決まってますけどね。 頭が真っ白になりつつある僕の視線は、この場をとても楽しそうに眺めている桃子さんの姿を捉えていた。 そのワクワクとした表情。そう、ショータイムの始まりを今か今かと待っているかのようだったんだ。 次へ? TOP
https://w.atwiki.jp/chisato_ojosama/pages/958.html
前へ 今日、舞ちゃんは18歳になった。 舞ちゃん、18歳の誕生日おめでとう!! 僕が初めて舞ちゃんに誕生プレゼントをあげたのは、あれは舞ちゃんの14歳の誕生日だったっけ。懐かしいな。 そうそう、あの日は舞ちゃんに会えなくて、プレゼントのぬいぐるみを舞美さんに託したんだったっけ。 舞美さんに声を掛けたのもあのときが初めてだったから、とてつもなく緊張したことを今でもよく憶えているよ。 あれからもう4年も経つのか・・・ そして今日、18歳の舞ちゃんに贈るプレゼント。 18歳の誕生日って、何か特別な感じがしませんか? そんな18歳の舞ちゃんにプレゼントすることにしたのは、2月の誕生石、アメシスト。 その紫色の宝石をあしらったネックレスを、今日これから舞ちゃんに渡すんだ。 それを買いに行ったときは緊張した。 僕にとって勝負が懸かっているその買い物を、決して誰にも邪魔されたくなかったから。 だから過去の事例を参考にしつつ、知ってる人(例:M子さんとその一味)に決して会ったりすることのないように、わざわざ電車を乗り継いで都心のなかでも滅多に行かない街まで行ったりして。 ここまで来ればさすがに大丈夫だろうとは思うが、念には念を入れて。最後まで気を抜かずに。 目的の駅で降りるときも、発車メロディーが鳴り終わって扉が閉まるその寸前に飛び降りて。 ファッションビルに入ってからも、エレベーターを一往復半してしっかりと確認。よし、大丈夫だ。尾行もされてはいない。 細心の注意を払った甲斐あって、誰にも邪魔されず無事に舞ちゃんへ渡すプレゼントを用意することができた。 紫水晶特有の、その高貴な色合い。 この美しさ、きっと舞ちゃんに似合うはず。 そして、そのプレゼントを渡すのにこの駅前のテラスを選んだのも、もちろん意味があるんだ。 いま僕が立っている、この駅前のテラス。 ここからは眼下にショッピングモールを見下ろすことができるんだ。 もうすぐ5時になると、目の前に真っ直ぐに延びているこのモール全域に設置されたイルミネーションが一斉に点灯する。 それはそれは見事なイルミネーションなんだ。 女の子っていうのは、こういうキラキラしたものが大好きらしい。 きっと舞ちゃんもこの美しいイルミネーションを見て心をときめかすことだろう。 そして、それを見た僕ら2人はきっといい雰囲気となるに違いない。 ひょっとしたら、今日この場で僕らの間には、何か進展があるのかもしれないぞ。 進展ってなにさ? 何って、それはですね、ロマンティックなムードに包まれた僕と舞ちゃん。 見つめ合った2人の顔は、そこから徐々に近づいていき・・・・ 僕らの初めてのKi ゴホン、、、思わず妄想が止まらなくなってしまう。 もうすぐ舞ちゃんが僕の前に現れると思うといても立ってもいられない気分なんだ。 でも、まぁ、とりあえず落ち着こう。 僕が舞ちゃんを待っている、イルミネーションを見渡せるこのテラス。 この場所には、まことしやかに言われている噂があるんだ。雑誌とかでもよく紹介されているその噂。 それは、ここからこのイルミネーションが点灯する瞬間を一緒に見た男女は、必ず結ばれるようになるという伝説。 そう、僕は舞ちゃんとそれを見る! そのために点灯時間の5分前となるその時間に待ち合わせにしたんだ。 今日のこの出来事が僕らにとって、とても大切な思い出のヒトコマとなることは間違いない。 なんと言っても、今日は舞ちゃんの18歳の誕生日。その特別な日に一緒に眺める特別な言い伝えがあるイルミネーション。 これをきっかけに結ばれた僕と舞ちゃんは、これから毎年このイルミネーションを見るたびに今日のこの日のことを思い出して・・・ 「あの日のことを思い出しましゅね・・・・」「舞ちゃん、、いや、、、舞・・・・」、、、とかいってw 4時55分。 舞ちゃんは来ない。 まぁ、女の子が多少の遅刻をしてくるのは想定の範囲内。 もうあとちょっとすれば舞ちゃんがやってくる。 その瞬間を想像するだけで、自分の表情が緩んできてしまうよ。 舞ちゃんと向き合うその瞬間まで、あともう少し。そう、あと少しだ! もうすぐ会える舞ちゃんのことで頭が一杯になっていて、すっかり周りのことが見えなくなってしまう。 あぁ、早く舞ちゃんに会いたい。会いたい会いたい会いたいな。 何だろうこの感じ。胸がぽっと熱いな。あぁ、好きすぎる!! 舞ちゃん、生まれてきてくれてありがとう!! ・・・おっと、さっきからもう自分の世界に入りすぎちゃってるかもw 気が付けばついつい気持ちが先走ってしまう。その繰り返しだ。 でも、別にいいじゃないか。今だけは舞ちゃんのことだけを考えさせて欲しい。 舞ちゃんはまだ来ない。 いいさ、いいさ。女の子って、いつだって遅れてくるものだから。それを待つのだって楽しみのひとつってものさ。 僕の方が年上なんだし、ここは悠然と構えていないとな。 舞ちゃんに会えるときまで、あと少し。 待っているこの時間だからこそ思う。あぁ、幸せだなぁ・・・ そんなリラックスした気分でいる僕の耳に、ある聞き慣れた声が、飛び込んできた。 「よっ、少年! こんなところでなにしてるのぉ?」 背後から聞こえてきたその高い声を聞いた瞬間、全身に鳥肌が立った。 恐る恐る振り向いた僕の目に飛び込んできたのは、その大きなリボンと見事なふたつ結び。 桃子さん・・・・・ しまった・・ あれほど周囲への警戒を怠らないようにしていたのに。 それなのに、最後の最後ここにきて致命的なミスを犯してしまった。 あと少しで舞ちゃんに会えるというのに。あと、ほんの少しで、舞ちゃんに・・・ その至福の瞬間を目前にしたことで、思わず警戒も忘れて舞ちゃんとの世界に入り込みすぎてしまった。 最後の最後で気を抜いてしまったこと、悔やんでも悔やみきれない。 痛恨のミス。あぁ、なんてことだ・・・ 「うわあぁ・・・ も、も、もっ、桃子さん!!! あ、いや、べ、べ、別に。何も?」 「ふうん?」 じっと僕を見つめる桃子さん。 その目には、幸せを目前にした浮き立つような気分をひっくり返されて狼狽しまくっている僕の姿が映っていることだろう。 一気に混乱した僕の気持ちを見透かしているかのように、殊更のんびりとした口調で話しかけてくる。 「なぁに? その手に持っている小箱は?」 「こ、これでしゅか? べ、別に何も全然特別なものではないでしゅよ?」 思わずカミカミになってしまった僕のことを、わざとらしく目をパチパチさせて見つめる桃子さん。 その可愛らしいお顔に、次の瞬間、ニヤッとした笑みが浮かんだ。 「ちょっと一緒にお話しでもしよっか」 「え? も、桃子さんとですか?」 「なに? 何か問題でも?」 急に真顔にならないで下さい。 桃子さんの真顔、すっごく怖いんです。 「な、無いです・・・」 「そうだよねー♪」 もう時間が無いのに。早く立ち去って欲しいのに。 そんな気が急いている僕の神経を逆撫でするかのように、わざとらしい微笑みになった桃子さんが僕の手にしているものを指す。 「それ、プレゼント、でしょ?」 「え、いや、まぁ、そういう感じのモノというか、その・・・」 「そっか、分かった!」 まぁ、バレバレだよね。 今日は2月7日。今日が何の日か。 そして、今日この日に僕が持っているこれが何なのか、なんて。 一目でプレゼントと分かるラッピングを施したモノを持って僕がここにいるってことは・・・・ 分かりやすい僕の行動、この桃子さんにはそんなの全てが一目瞭然だったことだろう。 「そのプレゼント、そっか!もぉの卒業論文の完成祝いってことか。アリガト♪」 「・・・・・ちょ、それ全然違いm 「卒論、書き上げるまで本当に大変だったんだからぁ。大変だったといえば、教育実習のときも大変だったけど楽しかったなぁ」 「・・・・・あ、あの桃子さん、僕は今ちょっと忙しk 「え?そんなに聞きたいんだ。じゃあ少年のために、その時のエピソードをちょっとだけ。もぉ先生が受け持ったのは小学2年生のクラスだったんだけどぉ、最初のときにクラス全員でしてくれた歓迎の舞っていうのが・・・」 「も、桃子さん! その話しは今度またゆっくりと!!」 「そーぉ? じゃあ、卒業論文のこともそのときにじっくり教えてあ・げ・る♪」 「ア、アリガトウゴザイマス。それじゃ、桃子さん、僕はこれで失礼s 「でも、なんか悪いなぁ。わざわざそんなプレゼントまで用意してもらったりして。ウフフフ」 「・・・・あのですね、なんで僕が桃子さんの卒業論文にプレゼントを用意する必要g 「もうすぐ3月になったらお祝いの日がたくさんあるよ。ひなまつりにぃ、何と言ってももぉの誕生日でしょ。それから大学の卒業式。そのたびにプレゼント貰えるなんて、うれしいにゃん♪」 「そのたびにって・・・」 ダメだ・・・ どうしても桃子さんの話しを切ることができない。 ていうか、僕に決して場の主導権を握らせたりはしてくれないんだ。それこそが軍団長。 ぶりぶりしている桃子さんを見るにつけ、僕の焦りは最高潮に。 もう時間が無い!! 舞ちゃんが、もうすぐ、ここに!! 焦りが隠せないそんな僕の様子ぐらい、桃子さんには手に取るように分かっているんだろう。 僕の前に立っているのは、「ウフフフ♪」なんて言いながら、楽しそうに微笑んでいる桃子さん。 「じゃあ卒論の件はそのときにお話ししてあげるね」 「はい!是非そのときにお願いします!!だから(ry!!」 「張り切っちゃってw それって、もぉのために少年が一席設けてくれるってことでいいのかな?」 「い、いいですとも!!それでいいですから!!早く(ry!!」 焦燥する僕の叫んだ答えに満足げな表情をした桃子さん。 僕のその答えを引き出すと、のんびりと周りを見回したりしていた桃子さんだったが、ふいに小首を傾げながら呟いた。 「あれ?なんかカップルばっかりだね。でも何か、みんなずいぶんソワソワとしながら見下ろしてるけど」 「桃子さん、知らないんですか? 結構有名なのに、ここ」 「えー? この下に何かあるの?」 桃子さんがそのモールを見下ろしたそのとき、17時の鐘が鳴った。 そして・・・・ その瞬間、モール全体を包み込むように数十万個のイルミネーションが一斉に点灯していったんだ。 僕と桃子さんの目の前に、それはそれは息を飲むような美しい光景が広がっていく。 「うわぁ、すごーい!! 見て見て!すっごい綺麗だねー」 耳に入ってきた無邪気な声を、僕は呆然とした気分で聞いていた。 煌びやかな宝石箱のように燦然と輝いているこの素晴らしい光景。 僕は舞ちゃんと一緒にこれを見るはずだったのに・・・ いま僕の隣りには、目を輝かせている桃子さん。 どうしてこうなった・・・ 次へ TOP
https://w.atwiki.jp/wrtb/pages/4567.html
サラ・ジェフェリー 名前:Sarah Jeffery 出生:1996年4月3日 - 職業:女優・歌手・ダンサー 出身:カナダ 出演作品 2010年代 2015年 ディセンダント(オードリー):IMALU、種市桃子 ディセンダント キケンな世界(オードリー):種市桃子 2019年 ディセンダント3(オードリー):種市桃子
https://w.atwiki.jp/chisato_ojosama/pages/100.html
前へ 「何でって」 上目づかいで盗み見た千聖は少し眉を寄せて、一生懸命考え込んでいるみたいだった。 「ねぇ~なんか言ってよぉ千聖ぉ。」 中2にしてはずいぶん豊かなたゆんたゆんに猫みたいに顔を擦り付けたら、千聖は高い笑い声を上げて身をよじった。 「ごめんなさい・・・きっと、理由なんてないんだと思います。」 「ちょっとぉ、散々考えてその結論とか!」 甘えモードでむくれてみせる。 「だって、好きな人とは自然に一緒にいたくなるものですから。桃子さんの側にいたいことや、なにかお役に立ちたいと思うことは、私にとって当たり前のことなんです。 舞さんや、梨沙子さんや愛理のことも大好きですが、私にとっては桃子さんと過ごす時間も比べ物にならないくらい尊いものだから。我慢だなんて、少しもしていないわ。」 「・・・・いやー、長文喋るね。ももびっくりしたよ。あのアホの千聖が。」 「あ、あほ?」 私は照れ隠しに千聖をからかう。本当に、今の千聖は何のためらいもなくストレートに言葉をぶつけてくるからたまらない。 嬉しいんだけどむずがゆいような感覚がたまらなくて、もう少し駄々っ子桃子に付き合ってもらうことにした。 「まあでも、千聖がもものことだぁーい好きなのはわかった。ありがとね。 じゃあ今度は、もものどこが好きなのか言って。とりあえず100個!はい、よーいスタート!」 「ひゃくっ!?え、えーと・・・笑顔が可愛らしくて好きです。」 「ほーい。じゃあ次!」 「歌声が好きです。」 こんな調子で、千聖はほとんど淀みなく私の長所をあげてくれた。 前の千聖だったらどうかな?同じこと3回ぐらい言って、逆ギレして10個もいかないでやめてたかも。 千聖は照れ屋で、しかも言葉をよく知らないところがあるから、本当に伝えたいことをちゃんと言えなくて落ち込んだりトラブルになったりすることがよくあった。 そう考えると、このお嬢様千聖はある意味で今までの千聖の代弁者なのかもしれない。 聡明で落着いていて、優しいけれど理路整然と自分の意見を堂々と言うことができる。 この千聖を手放したくない人たちの気持ちはよくわかる気がした。 「さーて、よく頑張ったね千聖。じゃあ次は、いよいよラス1だよ。どうぞ!」 「・・・」 あれ? 今までスラスラ答えてくれていたのに、千聖は急に黙ってしまった。 「千聖?もう限界?」 「あ・・・・違うんです。私、桃子さんの大好きなところだったらまだいくらでも言えるから、最後の1つを決めかねてしまって。」 心底困った顔で私を見つめてくる。 お・・・お!これは、なかなかすごい羞恥プレイだ。背中のかけないところがむずむずするような感覚。 「ちーさーとー!照れるってそういうの!ほら早く決めて決めて!」 「んと、はい、決めました。桃子さんの一番好きなところ。・・・いつもプロのアイドルであり続けるところです。」 プロ。 それは私にとって敬称であり蔑称である不思議な言葉だった。 「もーちょい、くわしく。」 「私にとって、桃子さんはアイドルとしての憧れです。 いつでも笑顔を絶やさない桃子さんの強さも、ファンの方をとても大切になさっている暖かさも、可愛らしい歌声も、誰もがうっとりしてしまうような握手も。 私は色黒だし、桃子さんみたいに可愛らしい振る舞いもできないけれど、握手の心得だけは真似させていただいたりしてます。 今までも、これからもずっと、私の1番のアイドルは桃子さんです。」 ――ああ。 きっと私は、こういう風に全面的に肯定されたかったんだ。 私はずっと、自分のアイドルとしての振る舞いに、プライドを持って頑張ってきた。 「やりすぎ」「キモイ」なんていう陰口も跳ね飛ばすぐらいの気持ちで、私なりの道を歩んできたつもりだった。 強いね、とはよく言われる。自分でもそう思う。 それでもふとした瞬間によぎる不安感・・・本当に、このままでいいの?という疑問に、心が揺れることもあった。 今の千聖の言葉は、そんな私の思いも全てを総括して認めてくれたように感じられた。 間違ってなかったんだ。 これで良かったんだ。 不思議な安堵感に包まれて、私は千聖の肩に顔を埋めた。 「桃子さん。」 「・・・泣いてないからね。」 「はい。」 無条件に自分の存在そのものを肯定してくれる人が、この世の中にどれほどいるだろう。 私の可愛い妹がそうしてくれたように、私も彼女の全てを受け止めて、守ってあげたい。 そう思った。 次へ TOP
https://w.atwiki.jp/japan_dorama/pages/2092.html
amazonで探す @楽天で #恋はハイホー! を探す! 水19日テレ 1987.10.07~1988.01.06 wikipedia Hulu NETFLIX dTV PrimeVide U-NEXT TVer Paravi GYAO youtube検索 / Pandora検索 / dailymotion検索 / bilibili検索 1 桃子ホントに空を飛ぶ 1987/10/07 2 ひらめき姫と7人のサムライ 1987/10/14 3 モモコがシッパイ、マリナがスパイ 1987/10/21 4 ドーナッツ姫と爆弾男 1987/10/28 5 バヒン!初恋かしら? 1987/11/04 6 桃子ドスコイ金もうけ 1987/11/11 7 桃子アンタが好きやネン 1987/11/18 8 お母ーしゃま 1987/11/25 9 キスされました 1987/12/02 10 アイツとオレとどっちが好きなの? 1987/12/09 11 結婚しましょ 1987/12/16 12 誘われてドキッ 1987/12/23 13 ダンスでさよなら・・・ 1987/12/30 14 さらば桃子、涙のグッドバイ!! 1988/01/06
https://w.atwiki.jp/pawapuro15/pages/25.html
クリア後にもらえる本 桃子 ミヨ 柑奈 野手の場合 敏捷P有効活用下巻 敏捷+30 技術P有効活用下巻 技術+30 筋力P有効活用下巻 筋力+30 メイクチャンス! チャンスメーカー 盗人の美学 盗塁4 ぶちかまし伝説 体当たり バントの達人 バント職人 初球に強くなる本 初球〇 滑り込みセーフのすすめ ヘッドスライディング 守備の職人 守備職人 レーザー投球 レーザービーム チャンス活用法その2 チャンス5 広角で打つ 広角打法 アベレージ伝説 アベレージヒッター パワーヒッター伝説 パワーヒッター ささいやいてナンボ ささやき戦術 いぶし銀の魅力 いぶし銀 威圧感ある人 野手威圧感 投手の場合 変化球P有効活用下巻 変化球+30 技術P有効活用下巻 技術+30 筋力P有効活用下巻 筋力+30 テクニック牽制 牽制〇 打たれても負けぬ 打たれ強さ4 回復呼吸法 回復4 リリースがうまくなる本 リリース〇 ピンチに強くなる本 ピンチ4 低めに集める力 低め〇 勝組の法則 勝ち運 左打者をカモれ! 対左打者4 重力投球 重い球 球持ち学習帳 球持ち〇 オレこそ主役 対強打者〇 調子に乗ってどこまでも 尻上がり 三振のとり方読本 奪三振 威圧感ある人 投手威圧感 空気抵抗と投球術 ジャイロボール 出会い 桃子 ㈱パワフルの場合 雨の日に仕事 桃子の電話番号を手に入れる 桃子 ㈱パワフル以外 雨の日に遊ぶ 桃子と出会う、(風邪をひく)(その場~数週間後)桃子の電話番号を手に入れる。好感度△やる気+1 ミヨ 神楽坂グループの場合 10月4週に電話番号を手に入れる ミヨ 神楽坂グループ以外 悪天候以外の日に遊ぶ 体力回復、やる気+1、稀にケガしにくくなる、稀にブロック取得その後ランダムでミヨの電話番号を手に入れる、稀に闘志取得、好感度△ 柑奈 鳳フェニックスの場合 11月~12月に電話番号を手に入れる 柑奈 鳳フェニックス以外 ランダムで電話番号を手に入れる 定期 クリスマス(12月4週行動前) 桃子 自動発生 ミヨ 2000円消費、好感度△、体力回復 柑奈 好感度↓ やる気-1 3000円消費、好感度△、体力回復 正月(1月1週行動前) 桃子 矢部が彼女に代わるだけ。 br;女の子にモテたい!で好感度〇 br; ミヨ 柑奈 バレンタインデー(2月2週行動前) 桃子 好感度△、体力回復 ミヨ 好感度△、体力回復 柑奈 好感度△、体力回復 夏祭り(7月3週行動前) 桃子 ミヨ 好感度△、技術↑ 柑奈 好感度△、技術↑敏捷↑ 10000円消費、好感度〇 デιト 遊園地 共通 パレードを見る 好感度△、体力回復小 ジェットコースター 好感度〇、体力回復小、敏捷↑↑ バッティングセンター 好感度〇、体力回復小、技術↑↑ 桃子 オバケ屋敷 好感度△、体力回復小、精神↑↑ ミヨ 好感度〇、体力回復小、精神↑↑ 柑奈 好感度↓、体力回復小、精神↑↑ 街 共通 食事 ここはオレが出すよ・・・6000円消費、好感度△、体力回復大、やる気↑、いいやつ取得、世渡り上手取得 ワリカンでよろしく・・・3000円消費、好感度△、体力回復小、やる気↑ 彼女におごってもらう・・・好感度↓↓、体力回復小、やる気↓、恋の病除去、モテモテ除去、買い物上手取得 スポーツ観戦 野球・・・好感度△、体力回復小、熱血度↑やる気↑、筋力↑技術↑、野手:敏捷↑、投手:変化↑ サッカー・・・好感度△、体力回復小、熱血度↑、技術↑↑、野手:敏捷↑↑、投手:変化↑↑、ゲッツー崩し取得 水泳・・・好感度△、体力回復小、熱血度↑、筋力↑、野手:敏捷↑↑、投手:変化↑↑、テンポ〇取得 格闘技・・・好感度△、体力回復小、熱血度↑、筋力↑↑↑、体当たり取得 フィギュアスケート・・・好感度△、体力回復小、熱血度↑、技術↑↑↑、ムード〇取得 マラソン・・・好感度△、体力回復小、熱血度↑、野手:敏捷↑↑↑、投手:変化↑↑↑、走塁4取得 剣道・・・好感度△、体力回復小、熱血度↑、精神↑↑↑、ポーカーフェイス取得 買い物 買い物だけ・・・好感度〇、体力回復大、やる気↑、安定度4取得 荷物持ち成功・・・好感度〇、体力回復大、筋力↑↑、パワリン系アイテム入手(ミヨだけはビルド系) 荷物持ち失敗・・・好感度〇、体力↓↓↓、筋力↑↑、熱血度↑ ゲームセンター やめておく・・・好感度△、体力回復小、やる気+1、熱血度↓ やってみる!→勝利・・・1000円消費、好感度〇、体力回復小、やる気+1、技術↑、連打〇取得、景品 やってみる!→敗北・・・1000円消費、好感度△、やる気-1、技術↑、熱血度↑、野球バカ除去 ※ゲームセンター景品 パワリン・ビルドパワリン・週刊ニャンプ・てるてる坊主・ハミガキセット・カゼ薬・安眠枕・マニキュア・アロマグッズ 海 共通 11月~2月 大成功・・・好感度〇、やる気↑、リリース〇、桃子:送球4、ミヨ:ムード〇、柑奈:走塁4取得 成功・・・好感度〇、恋の病取得 失敗・・・好感度↓、体力回復小 3月~6月 好感度△、体力回復小、やる気+1 桃子 7月~8月3週 好感度△、体力回復大、やる気+2 柑奈 ミヨ 大成功・・・好感度△、体力↓やる気↑、弾道+1 成功・・・好感度△、体力回復小、やる気↑ 失敗・・・好感度↓、体力回復小、やる気↓ 共通 8月4週 好感度↓、やる気↓、寸前×取得 9月~10月 好感度△、体力回復小、やる気+1 公園 共通 昼寝 好感度△、体力回復大、やる気+1、熱血度↓、寝坊がつくことがある 犬と遊ぶ 遊ぶ・・・好感度△、体力回復大、やる気↑、熱血度↓ 遊びつかれる・・・好感度△、体力↓↓↓、筋力↑↑敏捷↑、やる気↓、不眠症・サボリぐせ除去 彼女を独占される・・・好感度△、体力回復小、熱血度↑、投手:負け運 映画 共通 下記参考 体力回復小、好感度 有志による熱血維持に役立つ映画リスト 期間 ジャンル. タイトル 桃子 日和 柑奈━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━【1年目】10月~12月.. 恋愛 ホラ次郎とラジオ ○ △ ×1月~3月 アクション 十戒 △ × ○【2年目】4月~5月 ホラー 弟子ノート. × ○ △6月~7月 コメディー グラブフィールド. △ × ○8月~9月 恋愛 とってもNOW! ○ △ ×10月~11月 アクション 栄冠甲子園. △ × ○12月~1月. ホラー プリンブレイク × ○ △2月~3月 コメディー 24m △ × ○【3年目】4月~5月 恋愛 王女でどうじょ. ○ △ ×6月~7月 アクション チンピラ☆ラブ. △ × ○8月~9月 ホラー 地獄島 × ○ △10月~ コメディー ペットマン △ × ○ 神楽坂と鳳の場合、雨の日に遊ぶを選ぶと必ず桃子に出会える。
https://w.atwiki.jp/stairs-okai/pages/85.html
「何でって」 上目づかいで盗み見た千聖は少し眉を寄せて、一生懸命考え込んでいるみたいだった。 「ねぇ~なんか言ってよぉ千聖ぉ。」 中2にしてはずいぶん豊かなたゆんたゆんに猫みたいに顔を擦り付けたら、千聖は高い笑い声を上げて身をよじった。 「ごめんなさい・・・きっと、理由なんてないんだと思います。」 「ちょっとぉ、散々考えてその結論とか!」 甘えモードでむくれてみせる。 「だって、好きな人とは自然に一緒にいたくなるものですから。桃子さんの側にいたいことや、なにかお役に立ちたいと思うことは、私にとって当たり前のことなんです。 舞さんや、梨沙子さんや愛理のことも大好きですが、私にとっては桃子さんと過ごす時間も比べ物にならないくらい尊いものだから。我慢だなんて、少しもしていないわ。」 「・・・・いやー、長文喋るね。ももびっくりしたよ。あのアホの千聖が。」 「あ、あほ?」 私は照れ隠しに千聖をからかう。本当に、今の千聖は何のためらいもなくストレートに言葉をぶつけてくるからたまらない。 嬉しいんだけどむずがゆいような感覚がたまらなくて、もう少し駄々っ子桃子に付き合ってもらうことにした。 「まあでも、千聖がもものことだぁーい好きなのはわかった。ありがとね。 じゃあ今度は、もものどこが好きなのか言って。とりあえず100個!はい、よーいスタート!」 「ひゃくっ!?え、えーと・・・笑顔が可愛らしくて好きです。」 「ほーい。じゃあ次!」 「歌声が好きです。」 こんな調子で、千聖はほとんど淀みなく私の長所をあげてくれた。 前の千聖だったらどうかな?同じこと3回ぐらい言って、逆ギレして10個もいかないでやめてたかも。 千聖は照れ屋で、しかも言葉をよく知らないところがあるから、本当に伝えたいことをちゃんと言えなくて落ち込んだりトラブルになったりすることがよくあった。 そう考えると、このお嬢様千聖はある意味で今までの千聖の代弁者なのかもしれない。 聡明で落着いていて、優しいけれど理路整然と自分の意見を堂々と言うことができる。 この千聖を手放したくない人たちの気持ちはよくわかる気がした。 「さーて、よく頑張ったね千聖。じゃあ次は、いよいよラス1だよ。どうぞ!」 「・・・」 あれ? 今までスラスラ答えてくれていたのに、千聖は急に黙ってしまった。 「千聖?もう限界?」 「あ・・・・違うんです。私、桃子さんの大好きなところだったらまだいくらでも言えるから、最後の1つを決めかねてしまって。」 心底困った顔で私を見つめてくる。 お・・・お!これは、なかなかすごい羞恥プレイだ。背中のかけないところがむずむずするような感覚。 「ちーさーとー!照れるってそういうの!ほら早く決めて決めて!」 「んと、はい、決めました。桃子さんの一番好きなところ。・・・いつもプロのアイドルであり続けるところです。」 プロ。 それは私にとって敬称であり蔑称である不思議な言葉だった。 「もーちょい、くわしく。」 「私にとって、桃子さんはアイドルとしての憧れです。 いつでも笑顔を絶やさない桃子さんの強さも、ファンの方をとても大切になさっている暖かさも、可愛らしい歌声も、誰もがうっとりしてしまうような握手も。 私は色黒だし、桃子さんみたいに可愛らしい振る舞いもできないけれど、握手の心得だけは真似させていただいたりしてます。 今までも、これからもずっと、私の1番のアイドルは桃子さんです。」 ――ああ。 きっと私は、こういう風に全面的に肯定されたかったんだ。 私はずっと、自分のアイドルとしての振る舞いに、プライドを持って頑張ってきた。 「やりすぎ」「キモイ」なんていう陰口も跳ね飛ばすぐらいの気持ちで、私なりの道を歩んできたつもりだった。 強いね、とはよく言われる。自分でもそう思う。 それでもふとした瞬間によぎる不安感・・・本当に、このままでいいの?という疑問に、心が揺れることもあった。 今の千聖の言葉は、そんな私の思いも全てを総括して認めてくれたように感じられた。 間違ってなかったんだ。 これで良かったんだ。 不思議な安堵感に包まれて、私は千聖の肩に顔を埋めた。 「桃子さん。」 「・・・泣いてないからね。」 「はい。」 無条件に自分の存在そのものを肯定してくれる人が、この世の中にどれほどいるだろう。 私の可愛い妹がそうしてくれたように、私も彼女の全てを受け止めて、守ってあげたい。 そう思った。 戻る TOP 次へ コメントルーム 今日 - 昨日 - 合計 -