約 8,428 件
https://w.atwiki.jp/girlfriendline/pages/2358.html
出会い はぁ… あ、はい、ちょっと疲れちゃって…それに、なんだかお腹も空いてきたような…そうですね、もうお昼の時間ですもんね。そろそろ、休憩にした方がよさそうですよ~ マイページ 通常 いっぱい追いかけられて、へとへとです~ [名前]先輩も、ひと休みしませんか~? あやや。お腹の音、聞こえてないですよね? 日直 登校 朝 毎年、家族の豆まきでは、お父さんが鬼の役なんですよ~ 学園の節分イベントって、どんな感じになるんでしょう? はうぅ… 鬼も逃げ出しちゃいそうな寒さですね~ 昼 あ、足がもつれて… ちょっと休憩してもいいですか? あやや~ どこに行っても豆が飛んできますぅ~ …一緒にお昼を? わ~い、その言葉待ってたんです~ 夜 次のライブはこの衣装で? それ、いいですね~ 楽しかったですけど、本当に疲れちゃいました~… 暗くなってきたし、そろそろ豆まきもお終いでしょうか? アルバイト 休憩時間はしっかり休まないと。今日のバイトはハードみたいですから~ 好感度レベルアップ …午後からは先輩が守ってくれる? わぁ、本当ですか? 心強いです~ デート 約束 あや、[名前]先輩ですか~ 今日はどうしました?はい、楽しみにしてますね~了解しました~ その日は寒くないといいですね~ 当日 あのシールかわいいですね~ 巨大恵方巻きを食べきった人にプレゼント、あやや…わたしには無理な話ですね… ええっ、先輩が挑戦してくれるんですか? わ~い。 ボス戦 開始 [名前]先輩に用事があるんですか? でも、今はわたしと休憩中なので… 勝利 勝ちました~ [名前]先輩、これでゆっくりできますね。 敗北 うぅ… 先輩を取られちゃうなんて、ますます疲れがぁ… バトル 開始 疲れてる場合じゃないですよ~ 声援 勝ったらいいことありそうですよ~ 勝利 やりました! [名前]先輩、鬼も逃げちゃう強さです~ 敗北 先輩、イベントの疲れが取れてなかったんですね。しょうがないですよ~ タッチボーナス はぁ、大変ですね~ 少し疲れたかもです お腹も空きましたぁ
https://w.atwiki.jp/poki10/pages/171.html
186: 名前:海☆09/03(金) 17 21 17 「桃子っ目も病気も治るんだな……!」 俺は桃子を嬉しさのあまり抱きしめた。 身体が勝手に動いたて言うのは、こういうことなんだろうか。 「さ、さ、さ、佐野君っ」 「桃子、良かったなっ」 桃子の反応も大地の反応も気にしてなんかいられなかった。 もう記憶が戻らなくても、ただ桃子が生きているだけで、それだけで もういい。 桃子、お前の幸せが俺の幸せだと思うから。 「おい……早く離れろよ」 俺に大地の低い声が飛んだ。 桃子には、もう大事な奴がいる そう分かっていた。 現実に一瞬で戻された瞬間だった。 187: 名前:海☆09/03(金) 17 50 32 俺は桃子の幸せを願いたいから、桃子を今、守るのは俺じゃないから。 そうやって何度も何度も自分に言い聞かせる。 「……桃子、もう俺お見舞い来れない」 「……佐野君? どうして、あたし治るんだよ」 俺は桃子から身体を離してから、片手で桃子を また引き寄せた。 「じゃーな」 そう桃子の耳元で呟き、病室をでた。 もう桃子には会いに来ないと、胸に誓った。 病室を出た後、桃子が俺の名前を呼んだのも もう聞こえない。 188: 名前:海☆09/03(金) 19 25 04 ―― 桃子と会わなくなってから、3週間が過ぎた。 4月5日 【一応伝えとく、今日桃の目の手術だから】 携帯を開くと、そんな文字があった 大地からのものだった。 俺は、のんびりテレビを見ていた。 パタンと携帯を閉じて、テレビの電源を切った。 「桃子……」 俺は、小さいお守りをギュッと握りしめた。 191: 名前:海☆09/05(日) 15 49 25 ピンポーン ベットの上で、ずっと桃子の事を考えながら部屋の天井を見ていた。 そんな時に俺の家のインターホンが鳴った。 郵便か新聞配達のやつだろ、そう思いながら玄関にむかった。 「……はい」 ガチャリと玄関のドアを開けた。 「優太、久しぶり」 ドアの向こうにいた人物は、俺の目の前に存在するはずのない奴の姿。 もう声も名前も忘れかけていた。 もう会うことのないと思った奴の姿。 「どうして、お前がココにいるんだ」 俺は、きっとまだ気づいていなかった。 こいつとの出会いが、桃子を本当に失ってしまうことを。 192: 名前:海☆09/05(日) 17 14 39 俺は、そいつを懸命に睨んだ。 お願いだから、俺の過去をえぐり返そうとしないでくれ。 「中学の時から、ずっとココに住んでるんだねっ」 「何しに来たんだ」 茶髪で、ふんわりした巻き髪 中学の時は全然印象が違う。 喋り方も、笑い方も、声も。 「元カノだからって、そんな言い方酷くなーい?」 津崎梨華 俺が中学時代、付き合った女。 195: 名前:海☆09/06(月) 16 15 38 「元カノとか関係ねぇし」 俺はハアと大きくため息をついて、あきれたように眉間にシワを寄せて下を向いた。 「帰れ」そう言いたいのに、言う気にもなれない。 俺は家のドアを閉めようとした。 すると、何かの大きな力がドアを思い切り引き戻した。 「行かないで、話を聞いて」 梨華の小さな手が、ドアを閉めようとしたのを塞いでいた。 俺を真っ直ぐ見つめる梨華の目は昔と変わらないものだった。 俺は、とりあえず話だけは聞いてやろうと俺はドアから少し力を抜いた。 「……何だよ」 「単刀直入に言うよ?」 何か嫌な予感が俺をよぎった。俺は小さく頷いき、梨華の方に目を送った。 すると梨華は、小さく深呼吸してから口を開いた。 「……優太、あたしとやり直そうよ」 梨華の、そんな一言が沈黙を装った。 俺は何回か梨華の言った言葉を頭の中で繰り返した。 今、こいつは何て言った? 196: 名前:海☆09/06(月) 16 57 19 「……は? お前何言ってんの」 ドッキリ企画なら他にあたってくれ、と言うのが俺の心境だった。 梨華はさっきまで真っ直ぐ俺を見ていた目が、いきなり潤んでおどおどし始めた。 嘘か真かなんて、もう見当もつかない。 「振られてからも、ずっと優太が好きだった」 「嘘言ってんじゃねぇよ、俺とは遊びだったんだろ?」 梨華は俺の金目当てで俺に近づいた、そんなの告白された時から知っていた。 また金目当てだろう、と今うすうす思っていた。 「付き合ったのも全部、金目当てだろ?」 「さ、最初はそうだった……もう許してもらえないと思うけど……」 梨華はあげていた顔を下に下げてグスグスと泣き始めた。 嘘泣きか本気で泣いてんのかは分からないが。 俺が梨華の対応に困っていると、梨華が、そのうち口を開いた。 「優太……好きだよ……?」 頬をピンク色に染めて涙をこらえた目が俺に向けられた。 さすがに、この顔には俺も不覚にもドキっとしてしまった。 俺は梨華から目を逸らした。 「日風桃子を忘れたいんでしょ?」 そして、梨華から意外な言葉が飛んだ。 197: 名前:海☆09/06(月) 17 13 28 「何で、それを知って……」 そう言いかけた時、梨華が俺に抱きついた。 振り払おうとしようと思ったが、梨華の身体が小刻みに震えてるのに気がついた。 「優太……優太っ……」 梨華の手に力がはいって俺の服を思い切り握った。 俺は戸惑いを隠せるはずもなかった。 俺は桃子を忘れたいんだ、もう桃子をあきらめる。 「梨華……」 俺は梨華の小さな肩を力強く抱きしめた。 もう振りかえらないと決めた、前に進むと誓った。 これからは桃子じゃなくて、今俺の目の前にいる女の子を守ろうと誓った。 「梨華……俺が、お前を守るよ」 桃子、お別れだ。 203: 名前:ちう☆09/07(火) 21 11 07 ――日風桃子 あれ以来、佐野君は本当に病院に来なくなった。 何だか病室の空気が寂しい。 「桃! 目の手術、成功おめでとう!」 大地の声が病室に響き、ふわんと花のいい香りがした。そう、あたしの目の手術は無事成功した。 だけど、あたしは目の回りの包帯をまだ怖くて外していない。手術が終わって、もう一週間も経つのに。 「桃……包帯外さないの?」 「ん、何かまだ怖いというか……」 あたしはヘラっと笑った。今までなかった世界が急に見えるなんて想像もつかない。 かすかに覚えてる学校の校舎。でも、それも幻想にすぎないのかもしれないし。 色々考えると、やっぱり怖いという感情が生まれる。 「俺が外したげる」 そんな大地の声があたしの耳元で聞こえて、あたしの頭に手が回り込んだのに気づいた。 心では抵抗しようと思っているのに、体が全く抵抗をしめさない。 あたしは、そのままゆっくりと大地によって包帯を外し始めた。 「包帯外したら、一番最初にちゃんと俺の顔見ろよな」 「も……分かってる」 あたしの目を覆っていた包帯が取れた。 何だか少し、くすぐったい感覚があった。あたしは、まだ目を閉じたまま黙り込んでいた。 「……目、開けろよ桃」 「あ、開けるよ 開ける……」 一生懸命、目を開けようとするが、あたしの体はあまりにも正直で目が開けられなかった。 そんな事を3分くらい続けていると、大地が あたしの身体を引き寄せた。 「怖くないから、俺がいるから」 そうやって、大地はあたしの背中をポンポンと優しく叩いた。 そんな感覚に安心感を覚え、次第に怖いという感情は消えていた。 そして、あたしは目を開けた。 365日. 続き12
https://w.atwiki.jp/yajikumaazu/pages/39.html
業務の終はりも近づいた頃、急遽として熊井に接待役が囘つてきた。 相手は金融廳幹部の立川といふ人物で、これといつた面識は無かつたが、 直々の指名を拒む理由も無い爲、祕書から傳言を受け取ると即座に返答した。 歸りが遲くなるので夕飯は要らない、又先に寢て構はない、等といつた旨のメールを妻へ送信した。 これで、2夜連續、愛妻の手料理が食べられない。夫が食さぬ時の茉麻の飯は簡單になるさうで、 父としては少し娘達を不憫に思つたが、仕事だから致し方がない。 熊井側が歡待する場所は、立川行き付けの會員制高級クラブで、これも相手側の指定だつた。 席に著くなり、立川から見覺えのある顏のホステスを紹介された。 桃子である。 ドレスやアクセサリーで著飾つてはゐるが、熊井にはすぐに誰なのか判つた。 事態を呑みこむのに時間はかゝつたものゝ、どうやら桃子が立川に依頼し、 店へ誘ひ出したのだといふ事を知つた。 しかし、得意客、それも官僚を利用してまで自分に會はうとする桃子の執念は理解し難い。 こんな使はれ方をした立川に、不快ではないか訊ねても、彼は鷹揚に構へてゐる。 「君に粗相があつたからつていふんで、お詫びをしたひさうだよ」と、立川がわざはざ上席を讓る。 洋酒も薦められたので一口飮む。熊井は桃子を見た。 「どうしてこゝまでする?」 「お召し上がりになつて」 熊井を無視するかのやうにワインを注ぐ桃子。 不意に立川が歸る準備を始めた。 「立川さん、どちらへ」呼びとめる熊井。 「桃子は君に貸すよ」と告げる立川は笑顏だ。 「そんな」 熊井は困惑を隱せない。 「さ、立川樣もあゝ仰つて下さつてますから」 桃子は初めから立川と仕組んでゐた。 嵌められた、と思ひながら、熊井は桃子に向き直した。 「夜はまだ始まつたばかりですよ」 さう言つて、桃子は微笑むのだつた。 ←前頁 次頁→
https://w.atwiki.jp/chisato_ojosama/pages/641.html
前へ お話しがひと段落ついたところで、小柄な上級生がようやく僕のことに言及した。 この人、あの学園祭でライブのステージに立ってたBuono!の桃子さんじゃないか。 その彼女がいま目の前にいるのって、なんか不思議な感じ。 本物の桃子さんが目の前に。恐れ多い気持ちが先立つよ。ちょっと緊張する。 「この方は大きな熊さんの同級生だった方なのよ、桃ちゃん」 「くまいちょーの知り合いなんだ。それはそれは楽しい人生を送れるねぇ、良かったね」 くまいちょお?? 大きな熊さんといい、そういう変わった呼び方が流行ってるのかな。 今のちょっと皮肉っぽい笑顔なのが気になるけど、つまり桃子さんは熊井ちゃんのことをよくご存知ということですね。 えぇ、おかげ様で刺激的な高校生活になりそうで、とても感謝しております。 「今朝の風紀チェック、なかさきちゃんとずいぶん長い時間やりあってたねー、もも」 「いいんちょさん、今日やけに張り切っちゃってるんだもん。たぶんもぉがもうすぐ卒業だから思い出作りしたかったのかもね」 話しを聞いてもらおうとするお嬢様と熊井ちゃんの2人に、それぞれにこやかな微笑みを向ける桃子さん。 とても小柄なのに、そのたたずまいはまさしく上級生。 優しそうなお姉さんだな、なんて一瞬思った。 「この方もBuono!のファンで、この間のライブをご覧になったそうよ、桃ちゃん」 「おー! あのライブを見てくれたんだ!! で、誰のファンなの?」 「え?」 「だーかーらー、3人の中で誰が一番カワイイのか聞いてるんだけどぉ」 「・・・・」 正直に答えていいのだろうか。それとも空気を読んだ方が? 高度な判断を迫られて答えを言いよどんだ僕の代わりに、お嬢様が即答して下さった。 お嬢様の選択した答えは直球勝負。 「この方は熱心に愛理の応援をして下さったんですって」 「ふーん、そうなんだ(棒読み)。どいつもこいつも、愛理愛理ってさあ」 お嬢様、勝負球がストレートど真ん中ではさすがに甘すぎたようです。 しかもお嬢様、これはひょっとして思いっきり地雷を踏んだのではないでしょうか。 あからさまに口を尖がらせる桃子さん。 たった今さっきまでのお嬢様たちに見せていたあのやさしい笑顔はどこへ? こ、怖い、この人。ステージではあんなにニコニコと愛想をふりまいてたのに。 でも、その質問は愚問だよなあ、誰がかわいいかなんて。 みんなかわいいもん。 そもそも、舞ちゃんよりカワイイ子なんか存在しませんが、何か? なーんて。 そんなこと言ってみたらどうなってしまうんだろう。目の前の人が怖いから絶対言えないけど。 その目の前の人の手前、この場をなんとか取り繕わなければ。 そこで思いついた話題は僕にとって不本意なものだったが、背に腹は変えられない。 「でも、僕の周りはみんなピンクのペンライト持ってる人ばっかりでしたよ。緑サイの僕はその人達にどつかれまくってましたもん」 それを聞くと、桃子さんは怖い顔から一転して、とても楽しそうな表情になる。 「そうなんだ! それは、いい気味だねー。もぉのファンの人はわかってるなぁ」 「終わってから反省会ってのに連れて行かれたら、あの人達ひたすら桃子さんの話題なんですよ」 「そっかぁ。もぉのことそんなに言ってたんだあ。ウフフフ♪」 「桃子さんのことを(嫌というほど)いっぱい聞かされて、僕も詳しくなっちゃいましたよ。好物はウニとカンパチなんですってね」 「それは良かったじゃん、いいことたくさん教えてもらえて! その人たちに感謝しなきゃ!!」 なぜ僕が彼らに感謝しなきゃならないんだろう。 あの日、僕は彼らにそれはいろいろな事をされたのだ。 思い出すと、ちょっと腹が立ってきた。 待てよ、桃ヲタのしたことのその責任は、やっぱり桃子さん本人が取るべきではないだろうかと、ふと思った。 うん、そうだ。泣き寝入りは良くない! 「桃子さんにちょっと申し上げたいことがあるんですが」 「ん?なになに?」 「桃子さんのファンの方々がした行為についてです。あのライブの間、桃ヲタの人達は大勢で僕を囲んでやりたい放題だったんですよ。僕の持ってるのが緑サイだからという理由だけで。ひどいと思いませんか?」 「まーったく思わないよ。だってそんなのピンク持たないのがいけないんじゃん」 「反省会だって、Buono!ライブの反省会って言ってたのに、僕が愛理ちゃんや雅さんの話題を出すと桃子さんの話しをかぶせてきて潰してくるんですよ。それって完全におかしいですよね?」 「全然おかしくないでしょ」 「いや、おかしいですよ。ライブの間はピンクサイで僕の頭を叩きまくったり、聞こえよがしに僕の耳元で大声で桃子コール。 無理やり反省会に連れて行かれたと思えば、酔っ払ったあげくに桃アタックとかいう変なことまでしてきてもう意味がわからない。桃ヲタのこれらの迷惑行為の責任をどう取っていただけるんですか?」 正論だ。 自分の言ったことのあまりの正しさに絶対的な勝訴を確信する。 だが、事態は予想外の方向に進んでいくのだった。 「そンなこと言われても、もぉ困っちゃうゾ・・・」 急にぶりぶりとした口調になる桃子さん。 「でもぉ、それはもぉが一番カワイイのがいけないんだよね・・・ 許してニャン!!」 ・・・・・・ 「・・・も、もっとBuono!というユニットそのものへの忠誠を立てるよう彼らを指導して頂くと同時にですね、桃子さんが責任を持って被害者(僕)への誠意ある対応をs 「ぶー。分かったよー。じゃあ、もぉが責任取って特別に・・・ こゆビーーーム!!」 ・・・・・・ 「これでいい? これでもうすっかり、もぉにメロメロでしょ! 良かったねー。ウフッ」 ・・・・・・ なんなんだ、この人は・・・・ そのとき、ある光景が僕に一発で理解させてくれた。 この桃子さんという人は“すごい人”なんだということを。 それは、あの熊井ちゃんが生暖かい笑顔で桃子さんのことを見ていたのだ。 あの熊井ちゃんが固まってるじゃないか・・・・ そうか、熊井ちゃんにこんな表情をさせるぐらいの人なんだな、この人は。 あー、よく分かりました。 桃子さん、この方はフツウの人ではないんですね。 結局つまるところ、この親玉にしてあのヲタどもありということか。 僕はこれからもずっと緑サイを手放さないつもりだ。 生暖かい笑顔の熊井ちゃんとお嬢様を同一の視界に捉えていて思い出したことがある。 そうだ、舞様からの任務があったんだ。忘れないようにしておかないとな。 熊井ちゃんがお嬢様に何かしようとしたら、僕はそれを全力で阻止しないとならないのだ。 でも、とりあえず今のところは熊井ちゃんの方の心配は無いみたい。 今この場を仕切っているのは、ご覧のように完全に桃子さんのようなので。 熊井ちゃんの心配をしなくていいなんて、何て気楽なんだろう。 そんなお嬢様はと言えば、僕と桃子さんのやり取りを穏やかな微笑みで見守ってくれていた。 「ももちゃんもBuono!のファンの方には優しいのね。さすがみんなのアイドルだわ」 「ちさとも、この子のこと知ってるんだ」 「えぇ。実はね、この方は舞・・・いいえ、何でもないのウフフ」 「ちょっと、ちさとー! 言いかけたなら最後まで言いなさいよ!!」 千聖お嬢様のことを呼び捨てで呼ぶなんて・・・ あの熊井ちゃんでさえ、ちゃんとお嬢様って呼ぶのに。 この人よっぽど偉い人なんだろうか。 桃子さんはついさっきまでの表情とは違った、いかにもお姉さんといった優しく落ち着いた表情に変わっている。 そんな桃子さんのことを楽しそうに見つめるお嬢様。その表情からは桃子さんを信頼しきっているということがよくわかる。 あれ? どこかでこういう表情を見たことあるなと思ったが、そうだあれだ。お嬢様を見つめる舞ちゃんのそれと同じなんだ。 特別の信頼感を寄せている相手にだけ見せると思われるその表情、それが同じなんだ。 お嬢様と桃子さんの間には何か特別の関係があるのを感じる。 そしてそれは、お嬢様と舞ちゃんの2人のそれと似てはいるがまた違う何か・・・ 2人のほのぼのとしたやりとりに、すっかり忘れてしまっていた。 横には熊井ちゃんがいることを。 お嬢様が言いかけたけれど気を使ってぼかしてくれたこと、熊井ちゃんはそれを思いっきり口にする。 「なんだー! お嬢様も知ってるんだ!! こいつが舞ちゃんに片思いだっていうこと」 店内に響き渡るような熊井ちゃんの大きい声。 熊井ちゃんにはかなわない。もうどうにでもなーれ☆ 次へ TOP
https://w.atwiki.jp/sakiyuriyuri/pages/83.html
327 名前:名無しさん@秘密の花園 本日のレス 投稿日:2009/07/07(火) 22 23 05 ORiz3BYu かじゅモモ+α。 昼の間中太陽光にさらされたアスファルトが、お返しとばかりにじりじりと熱を返す。 夕日はもう一刻も前に山あいへと沈んだというのに、うだるような暑さはまだまだ昼間の様相を呈していて、通りには人っ子一人いなかった。 いや、正確には‘彼女たち’しかいないと言うべきだったか。 ちっぽけな街灯だけが照らす薄暗い帰り道には、2つの人影がポツリと存在していた。 それは意識しなければ到底気が付かないようなもので。 それもそのはず。藤色の髪をした少女の後ろを少し遅れてついていく‘彼女’は、誰の目にも捉えられない。 それに、‘彼女’の…東横桃子の領域へと足を踏み込んでいる少女の姿も、桃子と同様に、限りなく薄くなっているから。 桃子の少しだけ先をゆっくりと歩く少女…加治木ゆみは、数歩歩いてはチラチラと桃子の方へと振り返る。 何度も何度も振り返っては、手をそわそわさせ、じっと桃子を見つめるゆみに、そのたびに桃子は綻ぶような笑顔をおくった。 ゆみは桃子が笑顔を見せるたびに、やはりそわそわとしては、少し急ぎ足で歩みを進める。 普段の学校生活では、ゆみは随分と大人らしく、芯の強い生徒であったし、彼女の所属する麻雀部にあっても絶大の信頼をおかれていた。 早い話、ゆみは年齢に不相応な落ち着きをもっていて、子供らしい性分は持ち合わせていないのではないかと思われるような少女だったのだ。 しかし、それも桃子の前では当てはまらないらしい。 ゆみは所謂お堅い性分を持っていて、こと色恋沙汰においては随分と子供っぽいみたいだ。 今までに恋などしたことはなかったのか、モモに対して言いたいことを言う勇気が湧かないようで。 だから一人悩んでは手をそわそわとさせている。きっと心のどこかで、桃子がそれに気がついてくれるのではないかと期待しているに違いない。 しかし、そんな少しだけずるいユミちんの気持ちを見透かしたように、笑顔をお くることしかしない桃子の方が、やはり一枚上手だ。 ゆみは困ったような顔をしては、逃げ出すように歩みを進めることしかできなくて。 「先輩。なにか言いたいことがあるんじゃないっすか?」 そんなゆみを可哀想に思ったのか、桃子が助け舟をだす。 いや、それはもしかしたらゆみの退路を断つためのものだったのかもしれない。 なんにせよモモに問い詰められている以上、ゆみも答えないわけにはいかず…。 しかし、それでもゆみはあわあわと手をこまねくばかりで、普段の凛々しいという言葉がよく似合うゆみはシャボン玉のようにはじけて消えてしまったようだ。 桃子は少しだけ拗ねたような顔をすると、非難するような視線を投げかける。 ゆみも、流石にこれにはマズいと思ったのか、覚悟を決めるように大きく深呼吸をすると、ぐいっと桃子へと近づいた。 ゆみの頬が熟れたリンゴのように赤く染まる。 少しだけ躊躇したようだが、やはり一度大きく息を吸い込むと、ゆみはそっと桃子の手をとった。 「隣を歩こう。その方が私は嬉しい。」 ユミちんはいよいよ耳まで赤く染め上げている。 しかし開き直ってしまったのか、黙り込む桃子の手をギュッと強く握るとぐいぐいと引っ張って歩き始めた。 よくよく見ると、とてとてとゆみについていく桃子の頬も桜色。 普段から幾分か大胆なところを持っている彼女だが、 どうやら想いを真正面からぶつけられるのには慣れていないようで、頭からはぷすぷすとショートしてしまったような煙がのぼっていた。 暗がりを歩くふたつの桜色。片方はそわそわ。もう片方はぷすぷす。 見ている方が恥ずかしくなるような初々しさが、なんとなく彼女たちらしい。 「先輩の手…暖かいっすね。」 「モモの手はひんやりとして気持ちいいな。」 そう言って見つめ合うと、お互いに恥ずかしくなったのかまた顔をそらしてしまう。 二人の手は、自然と指が絡まりはじめ、見紛うことなき恋人繋ぎ。 普段は真っ白な指先まで、ほんのり蒸気して桃色に染まっていた。 「久しぶりっすね…一緒に帰るの。」 不意に桃子が寂しげにうったえる。インターハイ予選も終わり、三年であるゆみは部活を引退していた。 共にいられる時間はみるみる少なくなっていくのに、その時間においてすらも満足に会うことはできない。 「進学希望だからな。少しは学業に身を入れなければ親に申し訳がたたん。」 ゆみは固い表情をもってそう告げる。成績は良好だ…しかし、真面目に対策などしなくても合格通知が貰えるほど、ゆみの目指す大学は甘くはない。 それに、桃子も新しい麻雀部として歩き出す必要もあった。 必然的にゆみと桃子が共に過ごせる時間は少なくなっていく。 「あと半年っすね…。」 か細いか細い、注意していなければ聞き逃してしまいそうな声。 ゆみと出会う前は、口を閉ざしていることが当たり前だったのだろうから、意識しなければこの程度の大きさしかでないのかもしれない。 「なにがだ?」 重たく響くようなゆみの声。ユミちんの鈍さには時々辟易してしまう。 桃子の言いたいことは、いつもゆみについてなのだから、少しは麻雀以外にも勘を働かせるべきだ。 「だって先輩は東京の大学に行っちゃうじゃないっすか!だから半年もしないでお別れなんすよ…。」 ゆみと桃子は違う。 どちらも互いの一番であることは同じなのだが、ゆみには両手から溢れ出しそうなほどの大切があっても、桃子の手にはこれっぽっちも残らない。 桃子の小さな両手から、ゆみが転がり落ちてしまえば、また昔に逆戻り。 けれど別れは必然だから、それをつなぎ止めることなど桃子にはできやしない。 桃子の肩は知らず知らずのうちにカタカタと小刻みに震えていた。 しかし、ユミちんはきょとんとした顔をしていて。 「なんだ?モモはインターハイを勝ち抜いて私に会いにきてはくれないのか?」 今度きょとんとするのはモモの番だった。 しばらくぽかんとした顔をしているとさっきとは別の理由で桃子の肩が震えだす。 モモの目尻がキラキラと光っていて、彼女が泣いているのがわかった。 「どっ、どうしたんだモモ!!」 いきなりのモモの涙に、ゆみはおろおろしてしまって少し情けない。 ポツリと垂れる雫をゆみが指で掬う。 「泣かないでくれモモ…私も悲しくなる。」 ユミちんの手のひらがモモの頭をくしゃくしゃと撫でた。 桃子の長く垂れた前髪がふわふわと揺れていた。 「先輩が悪いんすよ…。だって私…先輩が待っていてくれるなんて思わなかったから…。」 ゆみは少しむっとした顔をすると、困ったようにくしゃりと笑った。 少しだけ桃子の頭を撫でる力を強くすると、桃子もくしゃりと笑う。 いつのまにかぽろぽろと零れていた涙は、すっかりと虚空へと溶けていた。 「私がいなくなると思ったのか?私はいつまでもモモを待っているよ。決して見失わない。」 そう言ってゆみは桃子の手をギュッと掴むと、自らの胸に当てる。 「ちゃんといるだろう?」 ゆみがニコリと微笑んだ。その顔は少しだけ普段よりも子供っぽい柔らかさを湛えていた。 モモは、安心したように頬を緩めると、ゆみの細い腰に腕を回す。 「なら約束を下さい。」 モモのふわふわとした声が響くと、彼女はギュッと目を瞑る。目を閉じる前にほんの少しだけ目が合った。 これには流石のユミちんもなにを求められているのか気づいたようで、桃子の腰をぐいと引きつけると唇を重ねる。 触れるだけの軽いキス。少し物足りなさそうな視線を向けるモモにゆみはもう一度軽く口付けを落とすと、ポンと頭を撫でた。 「続きはきちんとした場所でな?」 ユミちんが恥ずかしそうにそう言うと、桃子はこくりと頷いた。 「約束貰ったすよ…皆の前で。」 ユミちんがぽかんとした表情をしている。そしてなにか思い至ったように、焦ってきょろきょろとと辺りを見渡す。 ギョッとしたユミちんと視線が交差するのを感じると、彼女が走り出すのがスローモーションのように見えた。 「かっ、蒲原~!!!!!!一体お前はなにをしているんだ!!!!!!せ、妹尾もなんで止めない!!」 さっきとはまた違った意味で顔を真っ赤に染めたユミちんが私に詰め寄る。 いや、もしかしなくてもさっきの頬の赤みと同じ理由も十分に存在しているか。 胸元を掴んで私の頭をぐるんぐるんと回しているユミちんが少しだけかわいかった。 「ん~?頼まれごとだよ。」 そう、頼まれごとなのだ。ああ見えて…いや、見た目通りにユミちんはよくモテる。 凛々しい姿と強い意志、胸をくすぐるような響く声も人気がある。 だから彼女の起こした奇行と、それに続くユミちんのある人物への入れ込み様は今学園で最も熱いトピックスなのだ。 そのためユミちんと仲の良い私に取材の依頼がきたのだ。鶴賀ジャーナル夏休み前最終号。 ポチポチと携帯で彼女達の赤裸々な日常を綴って、そのデータを渡すだけで遊園地のチケット4人分!! 私の華麗なる文才を爆発させるノンフィクションノベルが次回の鶴賀ジャーナルを賑わす予定なのだ。 「それを貸せっ蒲原!!」 携帯が私の手からすっぽりと奪われる。 ユミちんはいそいそと私の携帯を弄ってなにかを必死に読んでいた。 「くそっ、他人の携帯は操りづらい…。それにしても酷いな蒲原・・・」 モモの携帯は自分のものみたいに操れるくせに。 ユミちんは、呼称が途中で素に戻っているだの、風景描写は前半で飽きたのかだのくどくどと文句を言う。 いいじゃないかそのぐらい…自信作だぞ!! 「妹尾は現国が得意だと聞いたのだが…少し世話をしてやったらどうだ?」 ユミちんはそうかおりに言い寄っていて。…大きなお世話だ。 「どれもすごく智ちゃんらしい間違いだから、私には直せません…。」 そうだぞかおり!!私たちはこれでいーの!! 困ったような顔をユミちんはしていた。 「まっまぁ落ち着いてよユミちん!!ここに遊園地のチケットが4枚ある…これで手を打とう。」 ムッとした顔をユミちんはしていたけれど、モモの笑顔を見たらそんなことはどうでも良くなったのか、チケット2枚で手を打った。 「わ、私だけ仲間はずれですか…。」 「つ…津山!!」 私が連れてきたのにすっかり忘れていた。 むっきーはぽろぽろと泣いていて寂しそう。あちゃあ…つい置いてきてしまった。 「蒲原…分かっているな?」 私の手元にあった残りの2枚も気づいたらユミちんの手の中。 次いで、かおりとむっきーのてに収まった。 「今週末は皆で遊園地だな。」 ユミちんの言葉にみな笑顔で頷く。私はワハハと笑うことしか出来なかった。 しかたない、それもいいか。今週は皆で遊園地。私だけ自腹でも不満はないかな。 とりあえず、新聞部にもう一枚チケットをくれるように頼むことにしようと心に誓ったのであった。 Fin.
https://w.atwiki.jp/millionbr/pages/127.html
真壁瑞希 登場話 4話 真壁瑞希 017 ラフ・メイカー ◆p7KwFaFAcM 真壁瑞希、周防桃子 041 are you a werewolf? ◆3ieDuC0G52 真壁瑞希、周防桃子、双海真美 062 何を考えているのなんて ◆p7KwFaFAcM 真壁瑞希、周防桃子、双海真美 086 The star ◆MT43WSH/jc 天空橋朋花、真壁瑞希、周防桃子、双海真美 ▲上へ戻る
https://w.atwiki.jp/lunchtimers/pages/98.html
きくちあやか →【黄緑】 説明 名門私立蘭血女学院に通う1年生。天真爛漫で活発な女の子。 学内のアイドルムラサキ桃子とは一年下の後輩にあたり、 他の女子学生同様あやか自身も同じ髪型をするなど熱狂 的なムラ信者の一人。。 ムラ先輩の強さに憧れ17年連続全国大会1位の実力を誇 る、伝統と格式高い空手部(200人所属。部長は桃子)の 部員として桃子と共に汗を流す日々であったが、そのあ まりにも過酷な練習に耐えかね今はマネージャーとして 部を支えている。(もともと、あやかは運動オンチ) 四六時中ムラ先輩の周りにベッタリと付きまとい桃子に煙た がられているのだが、それを知ってか知らずか本人にま ったくその自覚はなく、終始『ワー!キャー!』と叫んでいる始末。 ムラ先輩に対する想いは日に日に増すばかりで、時にその 想いが先走りしばし暴走してしまうことも。。その度に すぐさま桃子から鉄拳制裁をくらいお叱りを受けるのだが、 何を勘違いしてかそれを寡黙で感情表現の苦手な先輩から 私への『真の愛情表現』といい方にとってしまい、殴られ ることに至福の喜びを独りかみしめている。。 『真性のドMなドアホ。だが、そこがまた何故か憎めなずカワユスな奴なんだ。。』(桃子談)
https://w.atwiki.jp/girlfriendline/pages/1921.html
出会い えっと、この行列について行けばいいはず… あ、はい、わたしも仮装行列の参加者で…お菓子ですか? ありがとうございま~す。このカボチャの中に、お願いしますね~ マイページ 通常 待ちに待ったハロウィンですよぉ♪ みんな、本格的な仮装ですごいですね~ まるで学園中がテーマパークみたいです♪ 日直 登校 朝 おはようござ…あ、今日はハッピーハロウィン、ですね。 どんな仮装をするかは、パレードまでのお楽しみですよ~ この袋? えへへ、もらったお菓子を入れようと思って… 昼 さすがハロウィンですね。オレンジだらけですよぉ! 軽音部のみんなで、仮装ライブしたいです~ パレードでたくさん歩いたから、お腹がペコペコです… 夜 ハロウィンの本番は夜。さあ、楽しんでいきましょ~♪ 夜になって、パレードはどんどん盛り上がりますよ♪ ジャックランタンに明かりが灯りました。きれいですね~ アルバイト [名前]先輩もここでバイトですか? 一緒にがんばりましょ~♪ 好感度レベルアップ 先輩、ハッピーハロウィンです♪ わたしと一緒に学園中をパレードしませんか~ デート 約束 もしもし、朝比奈です。お電話なら大丈夫ですよ。どうしたんですか~?は~い、わかりましたぁ。その日なら空いてますよ~ えへへ、先輩とお出かけ、楽しみですね~ 当日 はうう、お待たせしましたぁ…! これを作ってたら遅くなっちゃって…かぼちゃマドレーヌですよ。たくさん作ったので、あとで一緒に食べましょう♪ ボス戦 開始 先輩とふたりっきりでパレードがしたい? パレードはみんなでするものですよ~ 勝利 敗北 はうう… 先輩のいないパレードなんて、楽しくありませ~ん… バトル 開始 いたずらされちゃダメですよ~ 声援 イタズラでお手伝いしちゃいますね 勝利 先輩、お見事です~♪ パレードでお祝いしましょ~ 敗北 はうぅ… わたしの応援が足りなかったせいですかね~? しょぼん… タッチボーナス わたしも参加者ですよ~ 多分、この行列かな? オバケさんがいっぱいです
https://w.atwiki.jp/soyoyo/pages/86.html
タグ一覧 メガネ 作品データ タイトル たっぷん☆お姉チャー 発売日 2006/09/15 名義 遠野そよぎ キャラクター名 齋藤千春 (さいとう ちはる) 制作元 桃雛 桃子お友達。 いつもほんわか明るいの女の子。 やっぱり巨乳(笑)積極的な桃子に憧れつつ、意外と悩みの多い桃子のよき相談役でもある。 エロ系同人誌(文章系)の作家もしており、えっちに対する興味はかなりのもの。 (ボーイズも百合も普通のものもなんでもOK) 書いたものを桃子に見せてリサーチしてるようだけど、実は意外とオクテな桃子の反応を 楽しんでいる。 文章を書くときは眼鏡をかける。 すると…いつものおっとりとした天然な雰囲気は消えて眼光鋭くなる。 耳年増で多感なお年頃。 でも、自分の恋愛とかえっちに関してはオクテ。
https://w.atwiki.jp/kyotaross/pages/5457.html
京太郎「え~っと、これとこれが足りなくなりそうだから……よし、リストアップ完了。買い物行ってきます!」 ゆみ「京太郎、待ってくれ。えっと、、、実は部として買っておきたいものがあるんだ。一緒に行こう」 京太郎「言ってくれたら買ってきますよ?」 ゆみ「い、いや、量が多くなりそうなんだ。一人では辛いだろうから二人で行こう!」 京太郎「そうなんですか。分かりました。皆さんは何か欲しいものあります?」 睦月「それじゃあプロ麻雀せんb、んむぐっ」 智美「こっちは何も無いぞ~、ワハハー。気をつけて行って来いよ~」 京太郎「そうですか?それでは、行きましょうか、ゆみさん」 ゆみ「あ、ああ」 ガチャ パタン 智美「いや~、初恋に頑張るゆみちんは見てて初々しいなぁ、ワハハー」 桃子「京さんの方は気付いてなさそうッスけどね」 智美「別に買い出しなんかじゃ無くて休日にでもデートに誘えばいいのにな~」 桃子「先輩は妙なところでお固いッスからねぇ。というか、蒲原先輩からそれ、言ってあげればいいんじゃないッスか?」 智美「大会を目前に控えた今、休日をそんなことには使えない、って言われたぞー」 桃子「あ~……先輩らしいッス」 佳織「え、えっ?!あの2人ってそうだったの?!」 智美「正確にはもう少しで、だなー。ワハハー」 桃子「先輩はずっと頑張って来たッス。だから幸せになって欲しいッスね」 睦月「うむ」 桃子(そう……先輩は一からこの麻雀部を作り上げて頑張ってきたッス。それに、こんな私を気にかけて、見つけてくれて……) 桃子(入学式後の教室で京さんに話しかけられて、それからしばらくしてゆみ先輩に見つけてもらって。この鶴賀に入って私は本当に幸せになれたッス。) 桃子(だから、そんな私の大好きな2人にはもっと幸せになって欲しいッス) 桃子「よし!先輩のためにも今日は一肌脱ぐッスよ!」 智美「お~?なんだか面白そうだな~。ワハハー」 ~~~部活終了時間~~~ 智美「それじゃあゆみちん、施錠は頼んだぞ~」 ゆみ「ああ。私たちもこれが終わったら直ぐに帰るよ」 京太郎「皆さん、お疲れ様でした」 佳織「お、お疲れ様でした」 睦月「お疲れ様でした」 桃子「お疲れッス~」 ガチャ パタン ゆみ「さて、京太郎。ラス前のこの場面、君はどう打つのが正しいと思う?」 京太郎「今2位とは言え、もう親は無し。トップとの差は大きく、3位との差は僅差……だったらここは――――」 キィ 桃子(良かった、まだやってるッス。そして、やっぱり本気のステルスはお2人にも見つからないみたいッス。よ~し、それじゃあ……)チャリ 桃子(ゆみ先輩と京さんの携帯を持って……そして予めセットしておいたこの紐を引っ張れば……)スーッ… カタン 桃子(外で箒がつっかえて、もうお2人は出られないッス!) 桃子(閉じ込められた教室で2人っきり。絶好のシチュエーションッスよ、先輩!) 桃子(そして私はそれをじ~っくりと観察させてもらうッス♪ここからはステルスモモの独壇場ッスよ!) ゆみ「――とまあ、あの場面ではそれくらいのことに注意して打つといいだろう。あまり1位を狙いすぎてもよくは無いからな」 京太郎「なるほど、勉強になりました。ゆみさんもお忙しいのに、いつもありがとうございます」 ゆみ「い、いや、私も好きでやっていることだから。気、気にしないでくれ」 京太郎「そういうわけには……」 ゆみ「いいんだ、いいんだ!さ、さあ、そろそろ帰ろ……あれ?開かない……?」 京太郎「え?そんな、まさか……くっ、このっ!…………何かがつっかえてるみたいですね」 ゆみ「はぁ、仕方が無い。当直の先生が見回りで気付いてくれるまでの我慢だ」 京太郎「そうですね」 ゆみ「…………」 京太郎「…………」 ゆみ(あれ?ちょっと待て、この状況……狭い一室に男女二人きり……しかもあっちには……)チラ 仮眠用ベッド < Hey!Come on!! ゆみ「っっ!?////」ボンッ! 京太郎「あ、あれ?ゆみさん、顔赤いけど大丈夫ですか?もしかして熱が……」ヌッ ゆみ「っ?!だ、大丈夫だ!大丈夫だからっ!」ワタワタ 京太郎「そ、そうですか?あ、もし何か大変そうだったら言ってくださいね。最悪俺が扉ぶち破りますから」 ゆみ「あ、ああ。ありがとう……////」 桃子(ちょっと先輩、何やってるッスか!もっとこう、グイッと!ガバッと!鈍い京さんには肉食系女子で行くべきッス!) 桃子(……それにしても、ゆみ先輩、本当に京さんのことに惚れてるんスね。やっぱり私は……) ゆみ「な、なあ、京太郎」 京太郎「はい、何ですか?」 ゆみ「折角時間があるから少し聞いてみたいんだが、君はこの部活のメンバーのこと、どう思っている?」 京太郎「部活のメンバーのこと、ですか。そうですね~……」 ゆみ「…………」ドキドキ 桃子(先輩、遠回しすぎッス!いや、でも超奥手で乙女な先輩が……ちょ~かわいいよ~!) 桃子(……はっ!今何かに乗り移られていたような気が……?) 京太郎「皆さん、こんな俺にも優しくしてくれますし、素直にすごい人達だと思います。男子は俺一人ですけど、疎外感とかも感じないですし」 ゆみ「えっと、出来ればもっと具体てk」 京太郎「あ、でも、中でもゆみさんとモモはちょっと特別ですね」 ゆみ「え?」 桃子(え?) 京太郎「ゆみさんは俺が部に馴染むように特に尽力してくれましたよね。部長だからかな、って思ってましたけど、そうじゃ無いって知った時はちょっと驚きました」 京太郎「打ってる時のゆみさんは惚れ惚れするほど格好良くて。そんな人に麻雀を教えてもらえるなんて、内心ずっと舞い上がってましたよ」 京太郎「責任感が強くて、それでいていつでも凛々しい。そんなゆみさんに俺は憧れてますし、尊敬してます」 ゆみ「そ、そんなに言われると、その……て、照れる////」カァァァ 京太郎「モモとは麻雀部に入る前からの付き合いですけど、あいつ、最初見た時はすっごく寂しそうだったんですよね」 京太郎「本人は一人の方が気が楽だ、とか言ってましたけど、傍からはそうは見えなくて」 京太郎「だからいろいろこっちから関わって、最終的にここに入って。そうしたらよく輝くような笑顔を見せるようになって」 京太郎「ああやってモモがモモらしくあれる場所ってものを作ってやる手助けを少しでも出来たのなら、それは良かったな、って思うんです」 桃子(京さん……) 京太郎「あ~、あはは。何か変に語っちゃいましたね。あ~、恥ずかしいっ!」 ゆみ「いや、中々に興味深い話を聞かせてもらった。おかげで……」 京太郎「?おかげで、なんです?」 ゆみ「……いや、なんでもない」 京太郎「??はぁ……」 ゆみ(おかげで君の素晴らしさをより一層知れてよかった、なんて、口に出して言えるわけないじゃないか) 桃子(…………京、さん。京さんはそんなに色々と私のことを考えてくれていたんッスね……) 桃子(私はただ私を見つけてくれる京さんに甘えていただけで、それだけでも満足しそうだったのに……) 桃子(やっぱり……やっぱり、私のこの想い、京さんを好きな気持ち、簡単に諦めることなんて出来ないッス) 桃子(でも、同じくこの居場所を与えてくれたゆみ先輩の想いも無碍になんて出来ないッス……) 桃子(だから、せめて……) トントン 京太郎「ん?あれ?んむっ?!」 桃子(ん……んんっ……) 京太郎「な、なんだ?今、何かに叩かれたような?それに、何かに触れたような……?」 ゆみ「お、おいおい。京太郎、こんな時にそんな怖い冗談、は……」 桃子(はぁ……せめて少しのキスくらいは……っと、気を抜きそうだったッス。いけないいけない) ゆみ「…………」 ゆみ(何だ?今一瞬、モモが見えたような……それも京太郎の顔に近くに……?まさか……) 京太郎「それにしても、そろそろ……おっ?」 コツ コツ 教師A「おや?なんでこんなところに箒が?」 京太郎「せ、先生!この扉につっかえているもの、退けてくれませんか?!」 教師A「む?中に生徒がいるのか。よっ、と」 ガラッ 教師A「まったく、イタズラにしてもたちの悪い……君たち、今日は仕方がないので見逃すから、すぐに帰りなさい」 京太郎「はい、分かりました。ありがとうございます」 ゆみ「ありがとうございます、先生」 桃子(そろ~っと、そろ~っと……よし。脱出成功ッス)タッタッタッタ ゆみ「…………モモ」 ゆみ(モモ……お前も京太郎が好き、なのか?いや、好き、なんだろうな) ゆみ(かわいい後輩の邪魔は極力したくない。だが、京太郎を諦めることも出来ない、したくない) ゆみ「はぁ……私はどうすればいいんだろうな……」 京太郎「?ゆみさん?」 ゆみ「いや、何でもないよ。君は何も、気にしなくていいんだ」 京太郎「はぁ……?」 ゆみ(……一度、モモと話し合ってみるべき、か。奪い合う、なんて、そんなことはもっとしたくないしな……) カン!