約 188,635 件
https://w.atwiki.jp/willena/pages/10.html
@wikiにはいくつかの便利なプラグインがあります。 RSS アーカイブ インスタグラム コメント ニュース 人気商品一覧 動画(Youtube) 編集履歴 関連ブログ これ以外のプラグインについては@wikiガイドをご覧ください = http //atwiki.jp/guide/
https://w.atwiki.jp/willena/pages/6.html
更新履歴 @wikiのwikiモードでは #recent(数字) と入力することで、wikiのページ更新履歴を表示することができます。 詳しくはこちらをご覧ください。 =>http //atwiki.jp/guide/17_117_ja.html たとえば、#recent(20)と入力すると以下のように表示されます。 取得中です。
https://w.atwiki.jp/pipopipo555jp/pages/140.html
中国女性にとっての日中十五年戦争 七 性の蹂躙と中国女性の抗日意識 南京事件におけ婦女凌辱に象徴されるように、日中戦争における日本軍の侵略行為は、中国女性にとっての「性の蹂躙」という側面をもっていた。したがって、抗日戦争は中国女性の性と人権を守る戦いでもあった。よく知られるように抗日根拠地(解放区)においては、女性がめざましい活躍をして八路軍や新四軍、抗日ゲリラ部隊の活動を支援したのは、そのような日本軍の性の蹂躙から自らを守るという側面をもっていた。 日中戦争期に日本軍が広く中国全土の作戦地域において婦女凌辱行為を行ったのは、私が指摘したことのある次のような日本軍の特質とも関係がある。 「日本の軍隊は兵士個人の人権を抑圧し、その生命を武器よりも軽く扱うことがあった。戦場173においても兵士の体力や精神を無視した作戦が強行された。そうした非人問的な待遇に対する反発や不満の捌け口として、性的蛮行が放任された。そのために戦闘行為とはまったく関係のない中国の婦女子が強姦の犠牲になった。強姦は軍法規で厳禁されていたため、逆に憲兵その他に知られまいとして、犯した後に殺害して証拠隠滅をするケースが多かった。日本軍は、軍直営の慰安所を設置し、従軍慰安婦(日中戦争期、約一〇万人の朝鮮人女性が慰安婦にされたといわれる)に売春行為を強要したが、女性を兵隊の性欲処理の対象としてしかみなかった軍隊のありかた、ひいてはそうした性意識をささえた当時の日本社会のありかたとも無関係ではなかった。」(拙稿『「蝗軍」と紅軍』『週刊朝日百科 世界の歴史124 兵士と銑後』一九九一年) 婦女子を凌辱された中国人の怒りは、個人的なレベルでは、たとえば、一九三九年六月に日本の南京総領事官邸で発生した「南京毒酒事件」などにあらわれた。それは、外務政務次官歓迎の宴会で、妻を日本兵に犯された中国人がその恨みをはらそうとして毒酒をいれて関係者の毒殺を図ったもので、外務書記生二名がその犠牲になった(外務省百年史編纂委員全『外務省の百年』原書房、一九六九年、一四七〇頁)。 しかし、中国人全体にとっての民族的な怒りは、中国国民政府軍事委員会が一九三八年七月に発行した写真集『日寇暴行実録』に端的に示されている。日本軍の残虐行為が、「炸(都市爆撃)」「焼(放火)」「殺」という大見出しのもとに生々しい現場の写真を掲載して告発されているが、「姦(強姦)」と大見出しの頁には次のような激文がしるされている(訳は笠原)。 174 「日本の軍閥は、中国を侵賂・併呑する迷夢を実現するために、兵隊を続々と中国に送り込んでは死に追いやっている。しかし、日本軍には出兵の大義がないため、もっとも卑しい手段を弄せざるを得ず、『中国姑娘(クーニャン一』を手に入れることを士気を鼓舞する唯一の手段にしている。そのため、日本軍に占領された地域では、何千何万の女性同胞が、屠殺よりも凄惨な強姦の犠牲になっている。首都南京において、山西省、山東省南部、准河の南北、太湖沿岸およびその他の被占領地において、獣性を発揮した日本軍は、白昼の往来で我々の女性同胞を一糸まとわぬ裸にして玩び、凌辱し、輪姦しているのだ。八歳の幼女から七〇歳の老婦までも凌辱から免れることはできない。もっとも残酷なことに、輪姦された後にさらに惨殺されるのだ。時には軍刀で乳房を切り取られて白い肋骨が剥き出しになり、時には銃剣で下腹部が切り裂かれ、死ぬまで悲痛な坤き声をあげながら道端に捨てられている。また、日本兵達は、中国女性のバギナに棒切れや葦棒、大根などを差し込んで、いびり殺し、それを傍らで手をたたき、笑いながら見物している。このような人間世界と無縁なけだものの行為は、人をして戦慄させずにはおかない、これが彼らのいう『武士道精神』なのだ。我々には誰も妻がありそして姉妹がある。もしも我々の前線でこれらの野獣を葬り去らなければ、我々の妻子姉妹が強姦殺害されることになるのだ。我々の妻子と姉妹を守るために、危険な災難の渦中にある我が女性同胞を救うために、ただ日本軍を殲滅させることあるのみ。」 175 この激文からも、日本軍の中国女性に対する凌辱行為が、中国国民の対日敵愾心をわきたたせ、大多数の民衆を抗日の側にまわらせ、中国の対日抵抗戦力を形成させる源泉となったことがわかる。日本人が軽視ないし蔑視していた中国民衆の民族意識と抗戦意志は、これによって発揚され、高められていったのである。 目次へ | 次へ
https://w.atwiki.jp/terachaosrowa/pages/4512.html
月夜の公園に獣がいた。 彼女が食らうは人の肉、既に辺りにいくつもの屍が転がっている。 それでも食い足りないかと示すように、獣はけたたましい雄叫びをあげながら、その牙を光らせる。 今宵も新たな獲物を求め、飢餓を満たすべく月下の街へと駆けていく。 「はぁ・・・・・・はぁ・・・・・・」 女は走る。 後ろを振り向くことも無いまま、桃色の髪をたなびかせて走っていた。 女は侵入禁止の立て札も無視して花壇の中を足を踏み入れていく。 「ごめんなさい」 女は走る。 餌になってしまった者達へ謝罪の言葉を述べながらも、 自身が同じ道を歩まぬようにと突き進む。 「ごめんなさい」 息を上げながらも、女はまた言い直す。 涙で顔を濡らしながら、震えそうな足に鞭を打って走っていた。 「ごめんなさい」 三度目、自分自身に対する弁明が告白される。 女、巡音ルカは逃げていた。 かつて姉と呼んでいた者から、そして彼女が殺してしまった人達から逃げていた。 ルカにとって、MEIKOは愛している家族の一人であった。 いや、愛していたのはルカの方だけだったのだろう、彼女はそう確信していた。 (私がちゃんとしていれば、こんなことにはならなかったのよね・・・・・・) ルカは、北海道に住む6人暮らしの次女として、彼女は生を受けてきた。 歌手の兄と姉がいて、彼らに勧められて自分もプロとしてのデビューを果たした。 妹達と弟は、姉の就職を喜んでくれた。 兄達も自分が頑張れるように、様々なアドバイスをしてくれた覚えがある。 近所からうらやましい家族だと言われたことは、まだ記憶に新しい。 (MEIKO姉さん・・・・・・ごめんなさい) 心の中で、再び姉に向かって謝る。 MEIKOは周囲の人間から姉貴分だと慕われていた。 ルカや、幼い妹、弟達に優しさで報いていた。 しかし、MEIKOという人間は本来そのような人間では無い。 早くして親を亡くしたルカ達をKAITOとともに育てていた彼女は、彼らをどう思っていたのだろう。 (もっと早く気づいてあげれば良かった。 もっと私が頑張っていれば良かったのに・・・・・・) MEIKOがルカ達に愛情を注いでいたように、彼女もまた愛を欲していたのかも知れない。 ルカはいつしか、MEIKOが自分達に向ける愛情に、どこか空虚な物だと受け止め始めていた。 例えるなら会社で気に食わない上司に向かって挨拶するような、形だけの空っぽの物。 気づいた時にはもう遅かった。 殺し合いが始まって早々見つけた彼女は、憎悪で人の命を貪る悪食な獣へと変化していた。 (ごめんなさい、何もできなくて・・・・・・) MEIKOを見た時は、彼女に対する恐怖だけがルカを支配していた。 だから今は、彼女からこうして逃げている。 しかし、MEIKOを説得できたかも知れない、そうすれば殺された人達も助かったかも知れないと思うと、 彼らが自分を責めてきているような気がして、自然と涙が流れていった。 恐怖が洗い流されていくと、後にMEIKO達への謝罪の念だけがルカの中に残っていく。 それを誤魔化すかのように、公園を抜けた今もこうして街中を走っているのだ。 やがて、彼女の視界の中には小さな人影が入り込んでいた。 「うがーーーーー!!! 何処の命知らずかは知らんが、余計なことをしおって!」 ラハールは怒っていた。 とある惑星を魔界として長年統治してきた魔王である自分が、どうして人間達に従わされなければならない。 人を遥かに超える寿命を持ち、絶大的な力を持つはずの悪魔が、何故自分を殺し合いに放り込むできたかという疑問もあったが、 今彼の中を支配している憤怒に比べてみたらどうでも良かった。 「これはどうしたことだ? 力も思うように出せん。 これもやつらの仕業なのか!?」 一度この星を破壊しようかと思ったラハールであったが、魔力が一定以上出せないことに気づき断念した。 どうやら参加者全体にパワーセーブをかけているらしく、彼自身も本来の力を引き出すことができなくなっているのだ。 主催者、それも人間に良いように扱われる屈辱が積み重なり、ラハールをさらに奮わせる。 そして怒りを内に留めることができなくなったのか、彼は目に映る物を手当たりしだいに破壊し始めた。 (誰だろうあの子) ルカの視界に入った少年は、パンツ一丁に赤いマフラーと非常にラフな格好をしていた。 夏場といえど、海水浴場にマフラーをつける物はいないであろうと、青い髪の少年を観察し始める。 まず目につくのは、頭から生えた二本の触角。 青い髪から突き出るそれは、昆虫図鑑で見たことがある何かの虫だと連想させる。 そして次にルカが注目したのは、彼の耳だ。 妹達がやってたゲームに出てくる『エルフ』のような尖った形をしている。 だが、少年は目を尖らせて如何にも悪そうな人相をしているため、悪魔のような少年だと印象付けた。 (うわ!? 暴れ始めた) 少年は拳を掲げたかと思うと、その手で付近の住宅を殴りつけたのだ。 さらにその家の屋根を突き破り、そのまま両手を空に翳し、上空にいくつもの光弾を作り出していく。 (え?) 両手が前に差し出された瞬間、光玉は地面や建物と衝突して爆発していく。 そして辛うじて原型を保っていた家に、少年は滑空してパンチを放つ。 いくつものコンクリートが爆ぜていく中、ルカは逃げることも忘れて、目の前の光景に驚愕を隠せなかった。 漫画やアニメでしか見たことのない超人が、実際に暴れまわっているのだから。 もしかしたら、少年は奇人でもコスプレイヤーでもなんでもなく悪魔なのかも知れない。 (化け物・・・・・・!) ルカは、MEIKOとは別のベクトルで危険な存在だと少年に対する認識を改める。 彼は未だに破壊活動を続けているが、特定の物を標的にしている様子はない。 目に映る物全てをとりあえず攻撃しているだけだ。 八つ当たりにしか見えない少年の奇行に、ルカは言い知れぬ恐怖を感じていた。 (これで殺せるかな?) 支給品である銃を取り出す。 汚れ一つ無い綺麗な銀色をしていたが、 手にかかる重量が、それが殺すために作られた物だということを認識させる。 撃たれれば人間ならばまず生きていられないであろう。 しかし人外ならばわからない。 (逃げる? それとも戦う?) 少年はルカの目から見ても明らかに危険人物、このままでは自分の家族にも被害が及ぶかも知れない。 少なくとも、比較的ここから近くにいるMEIKOが殺されてしまう可能性は非常に高い。 (戦っても勝てる見込みは少ない、でも・・・・・・) 歌以外に取り柄のない一般人、それが巡音ルカだ。 実は狙撃の練習をしてきたとか、武道に心得があるとか、そういった経歴は決して持ち合わせてはいない。 ここで逃げれば命は助かるであろう。 だが、公園での記憶が撤退を阻害させる。 逃げた場合、あの少年は自分を見失っているMEIKOに襲い掛かるかも知れない。 自分が動かなかったせいで、また誰か人が死んでしまうかも知れないのだ。 しかし、誰かを救えるかも知れないという可能性が、返って自身を窮地に追いやることを、彼女は身をもって知ることとなる。 「おい貴様」 「!?」 今さっき聞いたばかりの声が耳に入ってくる。 ルカが顔を上げてみると、そこには紛れもなく悪魔のような、いや本当の悪魔、ラハールが腕を組んで立っていた。 反射的に銃を構えるが、ラハールはそれよりも早く彼女の銃を蹴り上げた。 ルカの視線が空へと向けられる。 慣性の法則にしたがって落ちる銃を目で追いかけていくと、自然とそれはラハールの手に収まった。 「何をしていた?」 ラハールの声に、ルカはその場へと崩れ落ちる。 彼女は目を丸くして、自身へと向けられている銃口を見つめている。 「さっさと答えろ!」 体を震わせ、その場に黙り込むルカに苛立ち、ラハールは彼女の額へと銃口を突きつけた。 だがそれでもルカは言葉を放つことができずにいる。 罵詈雑言を浴びせるラハールを忘れ、ルカの脳裏には家族の思い出が走馬灯のように流れていた。 『おねえちゃん・・・・・・ぼく、すっごくへんなの・・・・・・』 引き金となったのは、弟の一言からだった。 トイレに行こうと彼の部屋を通っていた最中、呻き声が聞こえたため、 ノックをしてやったことは今でも覚えている。 扉を開けるとズボンを脱ぎ下ろした弟が涙目になって、ルカに泣きついたのだ。 思えばこの日から全てが狂い出したのかも知れない。 それまでも家族間でギクシャクしていたことはあったが、どれも大きな問題まで発展することは無く、 結果的には丸く治まっていた。 しかしこの時弟から受けた相談が、家族達の仲に致命的な変化を齎した。 『ぼくのおちんちんがへんなの・・・・・・ ルカおねえちゃんたちをかんがえると、おっきくなって、さわるとなんだかへんなきもちになっちゃって、 おかしなおしっこもでちゃう・・・・・・ぼく、びょうきになっちゃったのかなぁ・・・・・・?』 小動物のように震えた眼差しでルカを見つめるレンに、彼女の心は動かされる。 当時のルカは高校生、レンのいう”びょうき”の正体はすぐにわかった。 男性ならば誰でも経験する、精通という現象だ。 男子が大人へと成長していく上で発生する生理現象であり、学校の教育課程でも習うため、 女性のルカでも知識だけなら知っているのだ。 部屋には男子特有の烏賊の香りが充満しており、彼のパンツや手を白濁液が汚している。 『おしっこいっぱいでたけど、とまらないんだ・・・・・・ ねえおねえちゃん。 ぼく、だいじょうぶだよね・・・・・・?』 『え、ええ大丈夫よレンくん』 今にも泣き出してしまいそうなレンを、ルカは必死に慰める。 それは男なら誰でも経験することだ、だから悪い病気ではないし、放っておいても害はない。 とにかくルカは、レンに必死に大丈夫だと諭し続けたのだ。 『じゃあどうやったらおさまるの?』 『そ、それは・・・・・・』 ルカは後に続く言葉を失う。 こういった生理現象はルカ自身も覚えがあるし、たまに”一人でする”ことはあるのだが、 そうすること以外に解消する術を知らない。 だから思わず口に漏らしてしまったのだ。 『その・・・・・・エッチなことをいっぱいすればいいと思うわ』 ルカの答えは決して間違ってはいなかった。 一説では、昔から男は吐き出せない性欲を運動に昇華しているが、結局は個人の性欲の度合いによって異なる。 周りの目を気にせずに済む状況であれば、一々筋トレをする人はそれほどいないであろうし、 何より発散後の気持ち良さを知っている。 ならば快楽を優先させればその内消えていくのだ。 『エッチなこと・・・・・・? わかった!』 『え? ちょっレンくん!?』 答えを聞いたレンは、目を輝かせてルカに抱きつく。 そしてそのまま、彼女の胸を揉みしだき、服に手をかけた。 ルカは一つ大きな過ちを犯した。 彼女の返答はベターな物ではあったが、レンの性欲を計算に加えていなかったのだ。 何度も射精を繰り返しても未だに衰えぬ精力は、ただの○○○ーで解消できるものではなかったのだ。 『あいしているひとたちはエッチなことをするって本にかいてあったんだ! ぼく、ルカおねえちゃんのことだいすき!』 『レンくん、何を言って・・・・・・いや!』 口では抵抗するも、ルカは動くことも無いまま服を脱がされていく。 パジャマが投げ捨てられ、ブラジャーがレンの手元に舞い降りる。 そして _,、= ニ;‐、、--――‐y、,_ ,,r;;;;''''=―--、、,_ /´ ヽ,ヽ,.゙'l,.゙Y;--',r'゙'ヾ;'V.j /∠,,.r_;'゙-‐-,<゙゙ヽ,'i、'‐、, ./_ .,,_j ゙l l,. Y/゙'ヾ、;、ノ,r;'| /jフ,r-、ヽ、 _,, .゙'ー;゙' ーi,. |'i, j.ヾ! ト‐! | .| .|,_ ./,.〈. 〉| ./ .(゙ _>゙'゙ r''゙´'i,゙l, ,j レ! .| | .|il, __ j .j゙ .l ト,゙',/ j.゙ r;| .レ'゙‐ニ'゙r''゙´ .゙l,ヽ,. ,ノ ゙ r''1.jノ .|.l,゙l, ゙ー゙.ノノ / / ゙l ゙l,ヽr',r'l ゙;| .ト、,. /./´゙ヽ;.、 ノ ,゙rッ .,Y';V | l,.゙ヽ--'゙ ,ノ / l, ゙'゙,,.l, ,j ゙| l,ヾ,、--、,,,、'_, r''゙ l / li,;) l,. ゙'i, / ,rシ-、,ィ) l,゙i,V/゙j゙ /゙,,、、、,_ ゙\!.レ゙ .| Y゙ ゙l゙i,・ヾi, ,/ィl、・_ノ ,; ゙シ'i.l,ノ ./゙ \ ゙Y .l / 待たせたね君達。 | `ラ´゙'''´ ''"'´ .| | .r'`V'''" ̄`゙ヽ、 ゙'i, |. ' / ゙'i, .j |./ ∧、, ゙̄ヽ、. \ ゙l. |\ ./ キング・クリムゾン、エロ描写は吹き飛ばす! ゙i,. r、,,,.、,_ / ノメ、 .j |ヾヽ,゙'ー---‐'ヾ-、,‐' .゙i,ヾ'-'ニワ. / ./ノ .V j゙ |'i,. ヽ;-‐-、,_ __ .. / l,〈` //‐'´ ./.ヽ/ .j.ノ . ヾ、; ) ゙'i `ヽ、 / |ヾ‐;<;/__,、r'´ ./ .)='゙ .. ,ソ .( _,,r‐''゙⌒`゙ヽ、, / l; Y゙人゙l; . .,/,r'ニ゙ _,、r''´ .. ゙ヾ、 ヽ, l /,r | j‐゙''l; ゙ニー‐'゙ (`l.(_,r‐'''゙´__,, .... .`ヽ、,.... .. ゙l, .!. .l゙l゙レ' ‐゙ | ト;゙i,l、ノ,r;;'ニ゙/´゙Y .,r'゙ ̄ ..... .゙ヽ、 l, | 'ー;l.'i,.l゙ ,j 'シ'‐-ヘ;'V゙./ ゙l, ヽ, ...... ..ヽ, ゙l .|._,rラl,.| / ,i l, .ノ , ゙i, .゙ィ,.レ' .゙l, .| / / ゙l l,゙l,/./ .l, l, ././ .゙l,゙l、 /.,ィ´ ,.rニ ヾ, . l, j゙ .,rl´.'-‐ニ, .,、 L,,,,,゙l, V / ヽ,゙'´/.| .l゙/;=iミ;゙'i,. [ . Y゙ .,r',、 「゙´ | .| jヾ、--、ヾl, /,、 ゙l,.゙l、-';j;ノ ゙レ゙lj゙ ........ | / ./.| .レ-‐' 'ソ l,゙l, ./.∧、ヽ、,,/,/,,゙'i,,゙L、‐'゙ / // j゙ レ '二i .i''゙゙´| .| )、V.l゙ ゙l,.゙'V / ゙'i, ゙V゙ /ノ゙ /゙L,___,,,_ l ..゙T´ .| | ,.| .| / ゙'i,゙l, `i , l, 〉,,.〈/ .ヽ、,,,,,、、-―‐-、ヽ、 .. . / それから、ルカの日常は狂っていった。 暇さえあれば、夜にはレンに抱かれていた。 ずっとレンの性欲を受け止め続けていた。 ”ハジメテ”が奪われたが、不思議とレンを拒みはしなかった。 簡単なこと、ルカもレンを愛していたからだ。 愛していたが故に何も出来ず、しようとせず、ただ快楽を享受し続けていたのだ。 そこで終われば幸せだったのかも知れない。 『ミクお姉ちゃん、ぼく、もう・・・・・・』 『レンくん、気持ちいいよぉ』 『レン・・・・・・くん?』 しかしレンの性欲がルカ一人に収まるわけがなかった。 ルカと交わることができない日には、彼は性欲を持て余していたのだ。 だから同じように大好きなミクを襲っていた。 ルカどころか、家族全体が狂っていたと気づいたのはもう遅かった。 気づけばMEIKOやリンはおろか、親戚のハクやネル達までもレンの毒牙にはまっていたのだ。 その時から、MEIKOの家族を見る視線が厳しくなっていた気がする。 その日から、リンの、レンとの関係が一方的な物へと見えた気がする。 バトルロワイアルが無くても、家族が壊れるのは時間の問題だったのかも知れない。 「レンくんは本当は悪くない、全部私が間違えてしまったからなの・・・・・・ 私がちゃんとしていれば、こんなことにはならなかった」 「それで全てか?」 「ええ」 ルカの告白を聞き終えたラハールは、興味を無くしたのかそっぽを向いて歩き始めた。 くだらない。 それがルカの家族に対する、彼の感想であった。 一行に反撃する様子を見せないルカを無害だと判断し、話を聞いてやったものの、 返ってきたのは土産話にもなりゃしない身の上話ばかりだ。 一応、彼女の家族の特徴も聞いておいたが、だからといって彼らを助けてやるつもりなど毛頭ない。 むしろMEIKOという輩は殺し合いに乗っているらしいので、襲い掛かってきたら問答無用でぶっ飛ばしてやる予定だ。 「待って!」 「なんだまだ用があるのか」 声をかけてくるルカに、気だるそうに振り向く。 これ以上足を止めるなら殺すぞ、とばかりに睨み付けたら案の定腰を抜かした。 そして手に持っている銃をルカに投げ返す。 「そんな弱い銃などいらん、邪魔だからお前が持っていろ」 ルカの横にコツンと銃が落ちた。 ラハールはデイバッグから立派な刀を引き抜き、これでもかというほどルカに見せ付ける。 ルカが銃を拾ったことを確認すると、ラハールは再び路上に歩き出した・・・・・・が 「私、どうすればいいのかな・・・・・・」 まだ聞こえてくるルカの声にラハールは歩く速度を緩める。 誰もいないせいか、彼女の声が嫌でも耳に入ってきた。 「愛してる、私はKAITO兄さんやレンくんミクちゃんはもちろん、MEIKO姉さんやリンちゃんだって大好きなんだ」 (愛だと?) 愛、それはラハールが最も忌み嫌う言葉である。 彼はかつて、その言葉を唱えた者のことが大好きであった。 だが、彼女は自分を救うために命を落としてしまった。 もしも愛が無ければ、母が死ぬことは無かったであろう。 後にとある部下によって、それに対する抵抗が緩くなったのだが、 結局その感情は、命を蝕む物であるという認識は変わらない。 「例えどう思われていても、私が彼女達を愛しているのは変わらないよ・・・・・・でも」 「やかましい!」 怒声により、ルカは表情が凍りつく。 ラハールは彼女に嫌悪していた。 「愛してるだと? ならばお前は今まで何をしていた? ただ嫌われることを恐れて逃げていただけではないか!」 「!?」 ラハールの母は、息子を愛するが故にその命を賭けられた。 ラハールの部下は、愛で全てを解決できると本気で信じており、 誰かに嫌われることさえ問わず、ひたすら愛を訴え続けていた。 「お前みたいな臆病者は隅で震えているのがお似合いであろう。 わかったら俺さまの前からさっさと消えるんだな!」 だから我が身かわいさに逃げ続けている彼女の言う”愛”がとても薄っぺらい物だと感じたのだ。 今度こそ振り向かずに歩き出す。 すると、ラハールの耳に自分とは違う足音がするのが聞こえ始めた。 『愛してるだと? ならばお前は今まで何をしていた? ただ嫌われることを恐れて逃げていただけではないか!』 (本当だ・・・・・・) ラハールの怒声がルカの中でリピートされ続けてる。 確かに彼の言うとおり、彼女は逃げてばかりであった。 関係無い言葉を選んででは言い訳して逃げてばかり・・・・・・自分は一体家族に何をしてあげられたのだ。 レンからの歪んだ愛を、MEIKOからの空っぽの愛を、家族からの愛情を受けていただけではないか。 (私、何もしてないや) 甘えてばかりの駄目な妹、こんなんじゃ姉から愛想をつかされるに決まっている。 涙が溢れてきそうになるが、ぐっと堪えて袖で目元を拭い去る。 家族にしがみ付いていた自分はもうお終い、これからは大好きと言われてあげる番。 立ち上がり、小さくなっていくラハールの背中を追いかけ始める。 「ねえ、いいかな?」 ラハールは答えない。 だけどルカは言葉を続ける。 「私、みんなを探す。 何が出来るかわからないけど、みんなのために出来ることを頑張って探す」 ラハールの足が止まる。 息を荒げながらも、ルカの口が止まることはない。 「協力してほしいなんて言わない。 ただ、あなたについて行く。 あなたと一緒の方が心強いから」 つまり『お前と一緒にいた方が死ななくて済むから同行しろ』ということである。 ラハールが単なる危険人物でないとわかった以上、彼と一緒に探した方が、自身も家族も死亡確率が減る。 対して彼自身にルカを連れて回るメリットは無い。 精々お人良しに好かれる程度のものだ。 それは紛れも無く、お前を利用してやる宣言であった。 ラハールの眉間にシワがより、再びルカに向かって怒鳴りかけた。 「勝手にしろ!」 「ラハールくんありがとう!」 「俺さまを呼ぶ時はせめてラハール様、せめてラハールさんにしろ! 後、俺さまはお前のようなムチムチした女は苦手なのだ!」 (あれ、ラハールさんかわいい) 強気なラハールの意外な弱点を見つけ、密かに微笑むルカであった。 【一日目・00時40分/日本・神奈川】 【巡音ルカ@VOCALOID】 【状態】健康 【装備】ヴァッシュの銃@トライガン 【道具】支給品一式、不明支給品 【思考】 基本:家族を助けたい 1:ラハールについていく。 ※8期までのルカとは何も関係ありません。 ※人間です。 【ラハール@魔界戦記ディスガイアシリーズ】 【状態】健康 【装備】秘剣カブラステギ@風来のシレンシリーズ 【道具】支給品一式、不明支給品 【思考】 基本:主催者をぶっ殺して魔界に帰る 1:ルカが着いてくるのは構わん、だがムチムチした女は苦手だ! 2:知り合いも一応探してやる。
https://w.atwiki.jp/futanari/pages/83.html
変態変態変態だー。 もう私はびっくりするくらい変態で中学生で性欲と性欲の発散の快楽を知った私は驚くほど変態の道を突き進んでいる。 どのくらい? 例えば、このくらい。 高校生になっても授業の退屈さは微塵も変わらなくて、それは授業の内容もそうだけど生徒である私たちの態度も全く変わらない。 英語の先生が何やらじゅげむじゅげむーと唱えている中、クラスのメイトは本を別の本を読んでいたり音楽を聴いたりしている。 そーんな中で私も勿論全く別のことをしている。 否否、している、というよりも考えている。空想に耽っているのだ。ある一つの想像を抱きながら。 (あーおなにーしたいなー) わーたしが考えることはそれ一点だ。 もう昂ぶる性欲の発散のことしか考えていない。どうやればより良く気持ちよく発散できるかしか考えていない。 授業なんて私にとっておなにーする前にえーっちな本を読んだりビデオを見たりするようなものなのだ。 シャーペンの頭で唇を突付きながら私はほぅと溜息を吐きつつ視線だけ動かして辺りを見渡す。 もちろんおなにーのおかずになるような何かしらがないかを探してのことだ。 視線の先にいる綺麗な茶色の髪の女の子・咲子は姿勢こそ正しいものの頭だけかっくりかっくり揺らしていて唇の端からは涎を垂らしている。 右斜め先の男子生徒・委員長(本名不明)は携帯ゲーム機にて懐かしのスーパーマリオ3をしている。あの狸の尻尾は3に違いない。 そうして周囲をちらちら見ながら、遂に視線は隣の席の彼女・いー子へと辿り着く。 いー子ちゃん……否、ちゃんなどという呼称は全くもって似合わない透徹とした態度の彼女は今、真剣に授業に挑むような格好で国語の教科書を読んでいる。 真っ黒のさらさらな綺麗は首を隠すほどで窓から差し込む日の光を浴びてきらきらしている。 長いまつ毛もさらさらで、そこから見え隠れする真っ黒の瞳はそれこそ真っ黒で感情すら見えてこない。 肌は白くて国語の教科書を持つ手も真っ白で尚且つ細くて体温は一桁しかないんじゃないかと思えてくる。 可愛いとも違う綺麗とも違う、でも格別に引き寄せられるいー子ちゃんは実は今の私のおかずだったりする。 ああ澄ました表情の彼女もいざえちーの時になると頬どころか耳たぶまで赤らめて心臓を高鳴らせるのだ。 呼吸まで荒くしちゃって、でもその唇を塞がれちゃったりしてちょっと呼吸困難気味になって咳き込んだりするのだ。 肌を朱に染めてか弱い押し殺した喘ぎ声なんて漏らしちゃって両腕を持ち上げて脇が露になったりすると顔を真っ赤に染めて俯いたりしちゃうのだ。 ああ! びばいー子ちゃん。 私は唇をシャーペンの頭で突付きながらいー子ちゃんを見つめて想像を膨らませて唾を飲んだりする。 もう下着の中に隠れているものはがっちがちに硬くなっちゃってて、でも下着の圧迫のせいで変な形になってしまっている。 多分実際はそうじゃないけど感覚的には「く」の字になっている気分だ。 はぁはぁはぁはぁ唾を飲み込んで、ふーっと深呼吸をする。 今は、あくまで本番に入る前の性欲の昂ぶりを楽しむ準備段階だ。 まじで我慢できなくなるほどの限界に達してはいけない。 がーまん我慢ーと心の中で歌いながら前を向いてしょぼくれた感じ漂う背の低い男性教諭を見やる。 性欲も一気に減退して見事に萎えた。 急にじゅーげむじゅげむーという英語が大きく聞こえ出して「く」の字も程なくふにゃーっとなってしまう。 でも心臓はまだ微かに鳴っている。 (……あーちょっとやり過ぎた……休み時間におなにーしようかな……) 私は平然とそんなことを考える。 何しろ実は私・高幡み七は学校でおなにーなんてもう何度もしているのだ。 ある時は誰もいない教室でいー子ちゃんの机に頬擦りしながら硬くなったものを扱いて椅子にぶちまけた。 ある時は体育の時間に抜け出して更衣室にていー子ちゃんの制服の匂いを嗅ぎながら扱いて床にぶちまけた。 もう私は学校だろうと平然とおなにー三昧だ。 いやーそれほどいー子ちゃんは私の性欲をどんどんどんどん掻き立ててくるのだ。 それはもう驚くほどに。 あーやっぱり私は変態だ。 今更ながら。とあー。 そんな私が激烈なほど突然の事態に見舞われたのは妄想に妄想を積み重ねて昼休みには絶対おなにーしようと決めて、いざ昼休みになった時だった。 「? みな、どこ行くの?」 すっくと席を立った私に対して後ろの席のフィアラが尋ねてきた。 振り向けば彼女は金色の髪を掻き上げながらどうやって手配したのか湯気の昇るピザを口に運んでいた。 「……えー……っと」 まさかおなにーをしに行きますとは言えない。 言葉に詰まる私を見てフィアラはチーズをだらーっと垂らして微笑む。 「といれ?」 まーそうであることに違いはない。 でも、ここで正直に「うん」と頷いてしまえば当然だけど長くなる私に対して彼女は「……どっちだろう」的な疑問を抱くことになる。 高校生になってまだ3ヶ月の私としてはそんなレッテル絶対にごめんだ。 考えながら首を捻ってはふぅと息を辛そうに息を吐く。 「……ちょーっと頭が頭痛で……」 「あー痛くなりそうな頭してるもんねー」 「いやーあはははは」 踵落とし食らわせたい。 まー私の身長と足の長さと体の柔らかさとジャッキーチェン大好きっぽさから考えるに実現可能だとは思ったけど、ここは愛想笑いで誤魔化しておく。 そして私はいやーあははははと笑いながら後頭部を掻きつつ教室を後にする。 もう大事なとこは爆発寸前とばかりに膨らんで硬くなっていて余裕など冷や汗が流れるほどないのだ。 膝丈スカート万々歳、男子みたいなズボンならもう変態呼ばわり決定だ。 そんなこんなで昼休みという解放感に全力投球する有象無象をすり抜けて手洗いを目指す。 無論勿論、そこで和式便器に跨って用を足すわけではない。微妙に尿意もあるけども。 廊下を抜けて階段を下りて右に折れて、手洗いに入る。手洗いはやっぱり臭くて、ちょっとだけ萎えそうになる。 でもいー子ちゃんをねたにして高まりに高まった性欲はその程度では全然なくならない。 ばっちし硬いまま空いている一番奥の個室に向かって一歩一歩歩みを進める。 個室に入ったら即座に下着を下ろそう。 下ろした下着のせいで硬くなったものは正に天を目指し、スカートを持ち上げるだろう。 それをまず手で扱いて扱いて扱きまくって射精しよう。 射精し終わったら手がべったべたなるけど、その手で尚も柔らかくなりつつあるものを扱こう。 もちのろん、いー子ちゃんのことを考えながら。 いやーいいおなにーになりそうだわん。 そう考えながらるんるん気分で個室に足を踏み入れた時、とん、と背中を押された。 「む?」 誰か切羽詰ってる誰かが押したのかしら、と振り向こうとするも、手は未だ背中を離れておらず、強引にそのまま背中を押されて汚い壁に手を当ててしまった。 (なぁ!?) 何だ一体何事ですかぁ!? と訝る私の耳に、ばたん、という扉の閉まる音が響いた。 まじで一体何事だ……と心臓をばくばくさせながら振り向く。 そこには――果たして得てして、やんごとなきかなびっくりかな、いやはやはわわわ、妄想の中で頬を赤らめて私に唇を突き出してくるいー子ちゃんがいた。 「……………………」 時も止まるってなものだ。 もはや完全に時間停止で手洗い特有の臭いもすっ飛んで、個室という空間に完全に閉ざされたかのような気分だった。 目の前には間違いなく、あのいー子ちゃんがいたのだ。 「……驚いた?」 いー子ちゃんが、声が外に漏れることを案じたのか小さな声で問い掛けてきた。 無論、私は驚いていた。もう声も出ないほど驚いていて口をぱくぱくさせることしかできなかった。 そんな私を見ていー子ちゃんは、頬を朱にして笑う……というのは私の完全な妄想で、目の前のいー子ちゃんは、唇の端を吊り上げて目を尖らせた。 「驚いたかって聞いてるの」 いー子ちゃんは私を壁に押し付け、身長差のせいか首筋に唇を押し付けて詰問した。 首にかかるいー子ちゃんの吐息に、私の心臓は状況も定かでないまま高鳴っていく。 (え? え? は? いやいや、いやいやいやいや……) どっと体が熱くなって額から汗が噴出す中、私はこくこくと頷く。 それなのにいー子ちゃんは不満気な顔で私を更に壁に押し付ける。 「ちゃんと言葉にしなさい」 「は……はい、驚き、ました……」 何故か敬語、何故か焦りまくって何とか応える私に対してようやく、いー子ちゃんが笑う。 でもその笑いは私の妄想とはかけ離れていて、私を嘲るような、私をどぶに突き落とすような……黒い瞳の中に真っ黒の濁りが見えるような笑みで……。 「……っ」 痛みで気付けば、いー子ちゃんが私の首筋に噛み付いていた。 どくんどくんばくんばくんばっくんばっくんと高鳴る心音を聞きながらいー子ちゃんを見下ろす。 いー子ちゃんは噛み付いた私の首筋を赤い舌でなぞっている。その度に首筋から頭の後ろを突き抜けるような快感が走っていく。 「変態」 その言葉は確かな真実を突いていた。 だからこそ私のものは尚も尚も硬くなり、背筋を駆け抜ける快感に襲われた。 「あ……あ……」 言葉も出ないとはこのことだ。 驚きだけじゃない、快感だけじゃない、得体の知れない火照りに襲われて私の額にはびっしりと汗が浮かんでいる。 やけに周りの音が響いて、隣の隣の個室からじゃじゃじゃーと水を流す音が耳に響いた。 (やばい、このままいたらやばい、やばい!) どっどっどっどっと頭の奥で鳴り響く爆音に理性が吹っ飛ばされていく。 最中、いー子ちゃんは下着を下ろして片足を上げ、そこから下着を取り、もう片方の足も上げて下着を手に取ってしまう。 つまり彼女は、のーぱんになったのだ。 思わず唾を飲んだ私を見て薄く笑ったいー子ちゃんは、その手に握る真っ白の下着を私に見せ付けるようにして、自身の胸元にねじ入れた。 そうして私に背中を向けて、壁に両手をつけて、腰を突き出した姿勢のまま振り返る。 「入れるのは駄目よ」 その言葉は私に対する制限であり、同時に私が冒すことのできる行為だった。 真下に彼女の白いお尻がある。いー子ちゃんは片手でスカートを捲り上げていて、そのため腰までが露になっている。 唾を飲み込み、そっとお尻に手を触れる。いー子ちゃんのお尻は柔らかくて、思ったほど冷たくはなかった。 私は唾を飲み込み、尚も唾を飲み込む。 そうしながらも自身の下着を手でずらすと、そこから膨らみきって弾けそうなものが飛び出した。 「……ふ」 いー子ちゃんが私の震えるものを見て笑う。 私はそれをいつも自分でするように手で扱きながら、足を一歩、前に踏み出す。 心が追いつかない。何が起きているのかも分からない。 それでも私が足を踏み出せば、固くなっているものがいー子ちゃんの太腿に触れて、反射的にびくっと震えた。 「……下品。毎日毎日、それで私を犯してるの?」 かーっと私の顔が赤くなる。 何しろ事実だし、しかもそれを言ういー子ちゃんの顔がひどく冷笑のように見えて、私はもう完全に虫けらだった。 ひと、といー子ちゃんの股に私のそれが触れ、棒状の上部に歪な感じが生まれる。 いー子ちゃんは私とは違い、普通の女の子だ。 それに気付く冷静な頭とはよそに、私は足を踏み出し、腰をぴったりと彼女のお尻にくっ付ける。 いー子ちゃんの柔らかな肌と体温を感じた。 「早く出してね。授業に遅れたくないから」 「…………はい」 そして私は一心不乱に腰を振る。 そうするといー子ちゃんの股と、彼女の股にある割れ目に私のものが擦り付けられる。 ぱんぱんぱんと小さな音が鳴る。 いー子ちゃんの腰を持ち、前屈みになって彼女の耳に唇を押し付けて馬鹿みたいに腰を振る。 そんな私をいー子ちゃんは、薄っぺらく笑いながら見つめている。 壁に片手をつけて片方の手でスカートを捲くり上げ、首をぐいーっと曲げて私を見据えている。 真っ黒の瞳に飲み込まれながら、私は腰を振り、はぁはぁはぁと息を漏らす。 「……私のこと、好きなの?」 いー子ちゃんのお尻と私の腰が当たって弾ける音の中、彼女が溜息のように言う。 私はいー子ちゃんの真っ黒い髪を食みながら何度も頷く。 「好き、好き、好き、大好き……!」 もう現状が理解できなかった。 自分が今、どこにいるのかも分からなかった。 「ふん、浅ましい……馬鹿みたい」 そうだ、私は馬鹿だ。 さっきまで見つめていたいー子ちゃんの、その顔を間近に見つめて狂ったように腰を振っている。 下半身に快感がどんどんどんどん重なっていく。息がどんどんどんどん荒くなっていく。 「好き、好き、好き……!」 はぁはぁはぁはぁ息を吐いて下半身が弾ける予兆を感じながら、私は言った。 それに対して、いー子ちゃんの言葉は冷めたものだった。 「変態」 その言葉を聞いて――私は思い切りいー子ちゃんのお尻に腰を打ちつけ、いー子ちゃんの髪に顔を埋めて、深く息を吐き、 「……はぁっ!」 と恥ずかしい声を上げて射精した。 まるで体中の全てが一点から弾け飛んでいくような感触に溺れていく。 いー子ちゃんの股の、薄く毛の揺れるところから突き出ている私のものから、勢いよく真っ白の塊が飛び出していく。 びゅっ、と音さえ聞こえそうなほど勢いのあるそれは、勢いもそのままにいー子ちゃんが手をつく壁に当たった。 どくっ、どくっと溢れる精液が壁にぶつかって流れ落ちていく。 私のいー子ちゃんの髪の向こうにそれを見ながら、はぁはぁはぁはぁ、荒く息を吐いた。 そんな私を見ていー子ちゃんは、やっぱり真実を突いている言葉を、まるで私の空想のように頬を朱に染めて言った。 「変態」 と、今の話は一体どこまでが私の妄想なのかが分からない。 それこそが私の変態たる所以であり、やっぱり私は間違いなく変態であるという真実の証明だ。 「どったの? なんか、ほけーっとしてるよ?」 教室にて休み時間、フィアラが首を傾げて私を見つめている。 「へ? ……そう?」 私は何となく手持ち無沙汰になって紙パックの野菜ジュースなど飲みつつ、ふぃーと息を吐く。 その横、私の密かな視線の先では、いー子ちゃんが国語の本を読みながら、微かに開いた唇から舌を出して唇の端を舐めている。 それに気付いてどっと心臓を高鳴らせて額に汗を浮かべる私に、いー子ちゃんは唇の動きだけで言うのだ。 どこまでが私の妄想なのかも分からない私に対して――。 「変態」 「仰るとおり」 「?」 フィアラは眉を潜めて、スカートすら盛り上がらせるほど興奮の内にある私を見つめていた。
https://w.atwiki.jp/tesu002/pages/5201.html
和(我ながらむちゃくちゃばっかり言ってたわね。ちょっとかわいそうだったかな) 和(でもどうせ使い捨てだからいいか、100円あげたし) 和(でも、さすがに唯や憂には出来ないわね。あんなこと…ってこれが賢者タイムか…) 和(それにしても…なんか大声で歌ってる人がいるわね…) 和(酔っ払いかしら。ちゃんと節度は守らないと。まったく、いい大人が) 和(って、先生じゃない。酔っぱらって大声で歌って、みっともない…) 和(あんなみっともない真似する女だったら…別にやっちまっても構わないよな…ククク) さわ子「あれ~真鍋さん、こんな時間に何してるの?」 和「あ、先生…すみません。ちょっと色々とあって」 さわ子「な~に、どうしたの」 和「実は…、家に帰りづらくて」 さわ子「親子喧嘩でもして、家出でもしたの」 和「……それに近いかもしれません」 さわ子「意外ね~、和ちゃんがそんなことなんて」 さわ子「でも、そんな迷える教え子を助けるのも教師の仕事よ」 さわ子「和ちゃん、今日は私の家に泊まって行きなさい」 和「いいんですか…でも…ご迷惑じゃないですか?」 さわ子「いーって、いーって、でもどこにいるかだけは教えておきなさいね」 和「はい…じゃあ、連絡します」 和「連絡しました。明日は土曜で休みだし、了解してもらいました」 さわ子「そう、じゃ行きましょう。今夜は飲み明かそう!」 和「先生がそんなこと言ったらまずいですよ…クスッ」 さわ子「まあね~、冗談よ冗談、酔っ払いの冗談よ~ん」 さわ子「でも学校には黙っててね」 和「もう…先生ったら…ニコニコ」 和(たっぷり飲ませてやるよ…ククク…別のものをな) 和(上の口にも、下の口にもな…ククク) さわ子「…っで、何で私がふられなきゃいけないの…ブツブツ」 さわ子「ねえ、和ちゃん、あなたの眼から見て、わたしってどうなの?」 さわ子「私って…そんなにダメなのかな?」 和(要するにヤケ酒あおって、愚痴を聞いてもらう相手が欲しかっただけか) さわ子「ねえ、私ってそんなにダメなのかな」 さわ子「今日も教頭から怒られたし、最近は担任の仕事も大変だし」 和(酔っ払って生徒に愚痴をこぼしてる時点でダメだってことに気づけよ) さわ子「唯ちゃんも、いい子なんだけど色々大変だし…ハァ」 和(ん…何か聞き捨てならんことを言いだしやがったな、このビッチが) さわ子「あなたや澪ちゃんがクラスにいてくれて良かったわ」 和(どういう意味だ…唯をお荷物扱いか?飲んだ上での愚痴としても許さんぞ…) 和(飲んでりゃ、何言っても許されるわけじゃないんだよ) 和(お仕置き決定だな…ククク…まあ、どのみちやっちまうんだけどな) 和「先生…先生はダメじゃないですよ…先生はとても魅力的ですよ」 さわ子「ほんと?本当にそう言ってくれるの?」 和「はい…だって…ほら…ここがこんなになってるんですよ」 さわ子「!!」 和「ほら、よく見てください。 先生の姿…先生の声…先生の匂いでこんなになってるんですよ」 さわ子「これは…一体」 和「見てのとおり、ちんちんですよ」 さわ子「それは…そうだけど」 和「こんなものがあるから、家に帰りづらかったんですよ」 和「朝、おさまりがつかなくて、母親をやってしまいました。 喜んでましたけどね」 和「で、あのババアが味をしめて、帰ったらまた求められでもしたら ウザイかなと思うと家に帰れなかったんです」 さわ子「それは…なんと答えていいの…」 和「それはいいんですよ。今はこれをどうおさまりをつけるかが問題なんですから」] 和「そういうわけで、しゃぶれよ、さわ子」 さわ子「な…何を言ってるの」 和「しゃぶれって言ったんですよ」 さわ子「いや…そんな」 和「先生、私はしゃぶれと言ってるんです。しゃぶって、とお願いしてはいませんよ」 さわ子「だから…」 和「命令形でものを言ってるんです。選択肢はありません」 さわ子「そういうことじゃなくて…」 和「だったらむりやりねじ込んで欲しいんですか?」 さわ子「どうして…」 和「拒否するなら、押し倒してやっちゃいますよ。別に、そうしてもいいんですよ」 和「というか、私はそっちのほうがいいですけどね…ニヤリ」 さわ子「そんなこと…犯罪でしょ…」 和「犯罪?強姦されたって、誰に訴えるんですか?」 和「ちんちんが生えた女にレイプされたなんて、逆に世間の笑いものになるだけですよ。 いいんですか?それでも」 さわ子「………」 和「酔っ払ってクラスの女子生徒を家に上げたら、その女子生徒にちんちんが生えてて 強姦されましたなんて訴えたら、頭がわいてる奴としか思われませんよ」 さわ子「…だったら力づくで追い出すしかないようね…って…グッ」 和「あら、ごめんなさい…鳩尾に入っちゃいました?」クスクス さわ子「ウッ・・・クッ」 和「ほら、うずくまってないで、顔を上げて」グイ さわ子「く・・、ハアハア」 和「めがねは危ないから外しますね…で」バシバシ さわ子「…やめて…わかったから」 和「じゃあ遠慮なく、突っ込ませてもらいますね。はい、さわちゃんお口をあーんして」グッ さわ子「ん…ぐ…」 和「噛まれるといけないから、奥まで突っ込みますね」ググッ 和「ほら、唯のことを悪く言ったお口をお仕置きしてますよ」 和「唯のことをお荷物扱いする悪い口だから、こんな目に遭うんですよ」 和「まあ、言わなくてもしてましたけどね」 和「だって、さわちゃんはいい女すぎますから」 さわ子「…ング…グ…」 和「でも、唯のほうがかわいいですけどね…」 和「唯のかわいいくちびるで、触ってもらいたい…」 和「ああ…唯…唯…かわいいよ…」 和「あ…いく…出すから全部飲んで…いく…ああ唯…」ドクドク さわ子「…ゲホッ…ゲホッ」 和「むせちゃいましたね。ちょっと、床に吐き出してますね」 和「これもちゃんと舐めとってくださいね」 さわ子「…はい」ペロペロ 和「やっぱ、唯のことを思いながら咥えさせるのはいいですね」 さわ子「そんな…だったら唯ちゃんとすればいいじゃない」 和「一番好きな唯のことを想いながら他の女で性欲処理するのがいいんですよ」 さわ子「…ひどい…」 和「まあ、いいです。とりあえず今はさわ子をやれればいいですから」 さわ子「まだ…する気なの…」 和「あれで終わる気だったんですか?まだ全然おさまってませんよ」 さわ子「でも…」 和「でも何ですか?まだおかれた立場を分かってないんですか」 和「もう、今夜は私にやられまくるしかないんですよ」 さわ子「あの…でも…実は…」 和「性病でも持ってるんですか?それだったら、もういいですけど」 さわ子「ちがうわ…そんなんじゃないの…実は私は処女なの」 さわ子「だから…おねがい…許して、もう」 和「えっ…そうだったんですか」 さわ子「古いって思われるかも知れないけど…初めては結婚する人だけにって…」 さわ子「だからおねがい…これだけは…許して…」 和「…本当ですか」 さわ子「信じられない…信じてもらえないかもしれないけど」 和「私も信じられません」 さわ子「でしょうね…でも、本当なの。こうやって、拒んじゃうから彼氏に去られちゃうの」 和「……先生…でも…やってみればわかりますよね」 さわ子「そこまで言うんだったら…見せてあげるわよ…ほら…本当でしょ」 和「…信じてなくて、すみませんでした」 さわ子(賢者タイムに入ってくれていてよかった…) さわ子(出してすっきりさせれば、なんとかなるものね)ニヤリ 和「それだったら…仕方ありませんね」 和「わたしも、さわこ先生をキズものの中古品にしたくはないですから」 さわ子(いや、もう十分ひどいことしてるけど…) 和「生涯の伴侶が、自分の受け持ちのちんちんの生えた女子生徒に処女を奪われた女だったなんて、 そんなアブノーマルな女を受け入れる男なんていませんものね」 さわ子(そんな目に会っても、そんなこと言うわけ無いじゃない) 和「わたしが暴露しにいきますから。 新婚初夜に旦那を縛り上げて、そいつの目の前でさわちゃん先生を犯しながら、 昔話を聞かせてやりますから…興奮しません?このシチュエーション」 和「考えただけで…ほら…こんなになってきた」 和「ついでに旦那様もさわちゃん先生の目の前で掘ってやるのもいいですね…ククク」 さわ子「やめて…お願いだから…」 和「ああ…こんなこと考えるともう…」 さわ子「許して…許して…」 和「大丈夫、処女は奪いませんから。しょうがないから…自分でやりますね」 さわ子「……」 和「ほら、ちゃんと見てくださいよ。わたしが自分でしてることろを」 和「さわ子の処女を奪わないで自分の性欲を自分で処理している健気な生徒の姿を」 和「あ、そうそう、先生質問があります」 さわ子「…な…なに」 和「こうやって、自分で性欲を処理することを何て言うんですか?」 さわ子「え…?なにって…」 和「わたしって、そういう情報に疎くって。あんまりよく知らないんです」 和「ちんちんが生える前も、 おまんこを自分で触るのなんて、トイレの時とお風呂の時くらいだったから」 和「全然、そういう性の情報って知らないんですよ。 保健の授業くらいしか聞いたことないんです」 和「だから、教えてくださいよ。今私がしてることって、何て言うんですか」ニヤニヤ さわ子「そういうことって…お友達と話をしたりしないの?」 和「そんなこと、するわけないじゃないですか」 さわ子「ほら、唯ちゃんとかと…」 和「唯は天使ですから」 和「で、教えてくださいよ」 さわ子「それは…オ…オナニーっていうの」 和「それって何語ですか?」 さわ子「よくわからないわ…」 和「じゃあ、日本語では何て言うんですか?」 さわ子「え…日本語だと…あの…その…えっと…んー…知らないわ」 和「知ってるのがバレバレのリアクションですね。とぼけなくていいですから」 さわ子「う…あの…せ、せんずりっていうの」 和「なるほど、せんずりと言うのですね。他には?」 さわ子「他には…自慰行為とか…自涜とか…」 和「先生、お詳しいんですね。耳年増ってやつですか」 さわ子「…そんなんじゃないとは思うけど」 和「まあいいです。それじゃ、先生もオナニー見せてください」 さわ子「え…そんな…」 和「わたしだって、先生にせんずりを見せてるじゃないですか」 和「だから、私にも先生のオナニーを見せてください」 さわ子「でも、そんなの人前では…」 和「さっき先生の処女膜みせてくれたじゃないですか。 処女膜も人前で見せるものじゃないですよ」 さわ子「それは…」 和「それとも…さっき見せた処女膜をぶち破られたいんですか…ククク…」 さわ子「……」 4
https://w.atwiki.jp/teito/pages/113.html
「元ネタありのキャラの性格設定について。(一部のみ)」 一部の元ネタありのキャラ(CLANNADなと)については、原作を必要以上に意識したものではありません。 また、キャラによっては名前を一部だけかぶせたキャラもいますので原作を基にしたネタではないキャラもいます。 性格の面に関しては、元ネタ通りに設定してはいません。全てのキャラをオルタ用に変換しています。
https://w.atwiki.jp/yukkuri_gyakutau2/pages/885.html
前 ――ゆっくり研究家○○さんの講演の準備が終了いたしました。 ――場内は大変込み合っておりますので、お早めに席にお戻り下さい。 四度目の館内アナウンスが流れ出すが、既に席はほぼ埋まっている。 先ほどの食欲実験のゆっくりの興奮をまだ忘れられない人々が、様々に話をしているからだ。 次の成果は、恐らく性欲実験。 今度は、どんなゆっくりの末路を見る事が出来るのか……会場内は、異様な興奮でざわざわと騒がしくなっている。 そんな中、研究家が姿を現す。会場内は、完全に興奮のるつぼと化した。 ――大変お待たせいたしました。これより、ゆっくり研究家○○さんの講演を再開させていただきます。 騒がしかった会場内が、アナウンスと同時に静まり返る。 講演会第三部。ゆっくりの性欲抑制実験の発表会は、声一つない静けさの中で始まった。 『ゆっくり魔理沙が極限までゆっくりできる話 その3:性欲編』 「これまで、睡眠を全く取らせないゆっくりと、食事を全くしないゆっくりの二例について、映像を使って説明させていただきました」 「次は、性欲の抑制をしたゆっくりを見ていただきます……これは、最も苦労した実験です」 本当に苦労したという感情がにじみ出ている声で、研究家は語る。 その言葉に反応して、静かだった会場内にひそひそ声が広がっていった。 ――食と睡眠という大きな欲求の抑制に成功したのだから、性欲くらい大した事はないだろう。言いすぎではないだろうか。 聴衆の考えは、おおむねその様なものである。 だが、その反応は分かっていたとでも言わんばかりに軽く頷いてから、研究家は説明を始めた。 「皆さんの考える事は良く分かります。ですが、ゆっくりは普通の生物ではないのです」 「ゆっくりの弱さを考えてみて下さい。人間が軽く殴っただけでも死ぬ弱さで、更に捕食種がいてもあれほどに数がいるのは、何故でしょうか?」 何故大量にゆっくりがいるのか……疑問にすら思っていなかった質問に、ざわめく聴衆。 だが、困惑する聴衆を気にせず、研究家は説明を続けた。 「皆さんは『いわし』という生物をご存知でしょうか」 「恐らくは知らない方が多いでしょう。私も実物は見た事がありません。海に住む魚だという話を、外の世界から来た友人に聞いただけです」 「ですが、彼は非常に興味深い話をしてくれました」 「『いわし』は、多数集まる事で生存確率を上げようとする本能があり、その数は数万にも及ぶという話です」 「これほどの数がいれば、数匹が何かの理由で殺されたとしても、群れそのものには影響を及ぼしません」 「……ゆっくりに話を戻します。ゆっくりは親子兄弟を合わせてかなりの数がいます。数百を超える個体が所属している群れを見たという情報もあるほどです」 「また、最も数の多いゆっくりれいむ・まりさは、大体はペアで発見されます。一匹でいるゆっくりは、逆に珍しいと言えるでしょう」 「この事実から推測しますが、ゆっくりの数が多い理由は『いわし』と同じ事ではないでしょうか?」 「つまり、多数の群れで生活する事で、少しでも種族としての生存確率を上げるためという説です」 「これは私の推測であり、本当は違うのかもしれません。ですが補足に値する事実があります。ゆっくりが一年中発情期だという事です」 「春夏秋冬……冬は交尾しているゆっくりをあまり見ませんが、その理由は食物の消費を出来る限り減らして生き残るためでしょう」 「ゆっくりの性欲は極めて強く、いつでもどこでも交尾をします。今回は、真冬に交尾をするゆっくりについて見ていただきたいと思います」 研究家の合図で、映像が流れ始めた。 冬のある日、二匹のゆっくりまりさが寒さに震えていた。 ほほが青白く染まり、がちがちと鳴らす歯がうるさい。 「ささささ……さむいね!」 「ぶるぶるぶるぶるふるえちゃうよ!」 血が通っているワケでもないのになぜか紫色になった唇を動かし、何とか暖を取ろうと可能な限りくっ付いていく二匹。 震える事で体を動かし、少しでも温かさを得ようとする行動は人間もゆっくりも同じらしい。 くっついたままのまりさ達は、かなりの速度で震え続けた。 「ゆゆゆゆ……ゆっくりぽかぽかになってきたよ!」 「もっとぽかぽかになったらゆっくりできるね!」 しばらくすると、ほほがリンゴの様に赤くなり、血色の良い唇に戻った。 ――これでゆっくりできるよ。 ほっとした二匹は今だに周囲を包む寒さも忘れ、のんびりとくっ付き合ってゆっくりしだした。 「まりさはすごくゆっくりしてるね!」 「まりさもすごくゆっくりしてるよ!」 「「ゆっゆっゆ~♪」」 端から聞いている人にとって自画自賛をしている様に思えてしまうこの発言は、二匹ともがゆっくりまりさのためである。 発音から何から全てを含めた同種族間の違いは、恐らくゆっくりにしか分からないものなのだろう。 二匹は穏やかな表情で体を揺すり、頬をすり寄せ続けた。 「「ゆ~……ゆっ!」」 穏やかな表情でくっ付いている二匹だったが、不意にぶるぶると小刻みに震え始める。と同時に、とろんとした目つきになった。 交尾の開始である。 「「ゆっゆっゆっ……」」 ぬちゃぬちゃと、粘性の物をこすり合わせる音。 良く見ると、まりさ達のもちもちとしたほほの間に、透明の液体が糸を引いている事が分かる。 「ゆゆゆゆ……ゆっゆっゆっ……」 「ゆぅ……ゆゆゆぅ……」 ゆっくりまりさ達の動きが更に早くなり、ぬちゃぬちゃという音も更に激しくなっていく。 それに連動するかの様に、ほほだけが赤かった二匹の顔全体が真っ赤に染まっていった。 「「ゆっゆっ……んほぉぉぉぉ!!!」」 ビクンと一跳ねして、同時に動きを止めるゆっくりまりさ達。 ボトボトと音を立てて、粘液が地面を黒く濡らしていった。 「「すっきりー!!!」」 ゆっくりまりさ達の交尾は終ったらしい。 二匹は、顔を赤くしたまま余韻に浸っている。 「すごくゆっくりできたよ。ゆっくりしたあかちゃんがうまれるといいね」 「うん、がんばってゆっくりあかちゃんうむよ。まりさににてもいいし、まりさににてもいいね」 顔を見合わせ、微笑み合う二匹。 全く見分けが付かないが、どうやら画面向かって左側のゆっくりまりさが母役で、右が父役らしい。 「ゆっくりしないで、はやくうまれてほしいね」 「そうだね、でもゆっくりうまれないと、ゆっくりしたこにそだたないかもしれないよ?」 和やかに冗談を言い合う二匹の表情には、憂いの色は全くない。 寒さに包まれた中、飢餓に耐えながら子供を生み育てる事がどれだけ辛いのか、このゆっくりにはその程度の事を考える頭もないのだろう。 春まではまだ一ヶ月以上ある、冬の日。 もうすぐ親になるゆっくりまりさ達の表情は、本当にゆっくりしたものだった。 映像は、穏やかに顔を見合わせて笑うゆっくりまりさ達の様子で止まった。 幻想郷のどこでも見られるゆっくりの交尾を延々と見せられていた聴衆は、かなり不満そうにしている。 確かに冬に交尾をしているゆっくりは珍しいかもしれないが、交尾そのものはどこでも見られるのだから、その考えも当然なのかもしれない。 「まずはゆっくりの交尾について見ていただきました。どこにでもある光景ですが、この光景について一つお聞きしたい事があります」 「『ゆっくりはいつから交尾をしているのか』それについて、どなたか分かる方はおられませんか?」 ざわざわと会場内に声が響き渡る。 頬をすり寄せた時点で……いや、粘液が出た辺りから……様々な意見が出るが、確信を持てるほどのものにはならない。 そんな様子をしばらく眺めていた研究家は、一つ咳払いをしてから話し始めた。 「これについては、私にも分かりません。恐らくは、他の研究者達も完全には把握できていないでしょう」 「苦労の理由の二つ目がこれです。いつから交尾をしているのか分からなければ、やめさせる事は難しいという事です」 「いつ頃から親愛の情が性欲に変わっているかを知るためには、頬をすり寄せている時から交尾に変わる瞬間を理解しなければならないですからね」 「そのため、この性欲実験については、これまでの抑制ではない三つの方法を考えました」 「一つは、性欲の抑制ではなく、性欲そのものを潰すというやり方」 「二つ目は、不感症とでも言うのでしょうか、交尾では快感を得ないゆっくりをつがいにさせるやり方」 「三つ目は、羅切(らせつ、日本の仏僧が行う去勢の事)に処した上何度も交尾をさせて自分はもう『すっきり』できないのだと理解させるやり方です」 エグい事をさらりと言う研究家に、男性の一部は顔を青くし、その中の更に一部は赤くしている。 研究家は無表情のまま、淡々と説明を続けた。 「羅切の方が楽に出来るのですが、ゆっくりの生殖器がどこにあるのか不明だったために出来ませんでした」 「また、不感症のゆっくりを見つけられなかったため、これについても出来ませんでした」 「羅切や不感症は今後の課題としまして、ここから先は性欲を潰したゆっくりについて、映像で説明させていただきます」 研究家の合図と共に、映像が流れ出す。 それは、一匹のゆっくりまりさが黒い箱の前に固定されているものだった。 ゆっくりまりさは、怒っていた。 もしこんな状況に追いやった者が目の前にいたら、口を極めて罵り、倍に膨らんで攻撃を仕掛けるだろう。 だが、今は不満そうに眠ったゆっくり達の入った透明な箱を眺めている。 眠っているゆっくり達と話せないからではない。固定する縄が、下手に動くと饅頭の皮が破れるほど硬く縛られているためである。 ゆっくりにも生命の危険は分かる。 このまま膨らめば、もしくは下手に口を開けば、自分は中身が飛び出した饅頭だったものになると理解する程度の頭はある。 そのため、膨らむ事もできず、文句も言えず、目の前のゆっくり達を起こす事も助けを求める事もできず、まりさはただ大人しくしていた。 不意に、箱の中のゆっくり達が起き上がった。 「っ……っ!!!」 眠そうにまりさの方を眺めているのを見て、まりさはもごもごと口を動かした。恐らくは「ゆっくりたすけてね!」などと言っているのだろう。 だが、ゆっくり達はまりさが見えない様にきょろきょろと辺りを眺めだした。 「ゆっくりしていってね!」 「ゆっくりしていってね!」 目の前にいるゆっくりまりさを無視して、同じ箱に入ったゆっくり同士が挨拶をする。 まりさは、自分が苦しんでいるのに助けようともしない仲間に怒りを抱いたらしくぷくっと膨らもうとするが、縄が食い込むので途中で息を吐き出した。 「「ふたりでゆっくりしようね!」」 恨めしそうに自分達を眺めているまりさに気付いていないかの様に、ゆっくり達は箱の中で仲良く頬をすり寄せあった。 「ゆゆっ……ゆ……んんっ……ゆー!」 「ゆふぅ……ゆゆゆ、ゆっ……」 「……っ?」 突然、箱からぬちゃぬちゃと湿った音が聞こえ出した。 箱のゆっくりは、目の前にいるまりさを無視して、ついに交尾を始めてしまったのである。 固定されているまりさは痛みも怒りも忘れ、呆然と目の前の痴態を眺めている。縛られていなかったなら、ぽかんと口を開けている事だろう。 「「ゆっゆっゆっ……ゆゆゆ! ゆーーーー!!!」」 「……っ!」 箱の中で何が起こっているのかようやく気付いたらしく、もごもごとくぐもった声をあげるまりさ。 何と言っているのかは分からないが、相当に恥かしく思っているらしい。必死で目をそらそうとしている。 だが、その顔は真っ赤に火照っており、目が潤んでいる。別のゆっくりの交尾を見て、自分も昂ぶってしまっているのだろう。 交尾中のゆっくり達は、間近で見られている事を知ってか知らずか、もしくはそんな事などどうでも良いのか、どんどん動きを激しくしていった。 「「ゆっ……ゆっゆっゆっ、ほおおおおおぉぉぉ!!!」」 「っ……ゆ、ふぅ……」 ビクビクと震えるゆっくり達の顔から、音を立ててよだれ・涙・汗の様なアンコ汁が大量に流れ出し、地面がたちまちに黒に染まっていく。 それを見ているまりさは、長時間お預けを喰らった犬の様に口の端からよだれを一筋垂れ流しながら、じっとその様子を見つめていた。 先ほどまでの怒りなど忘れてしまったらしく、まりさは快楽を求めて強引に動こうとするが、当然動けない。 「ゆ……すっきぃ……たぃ……」 すっきりしたい。もはや、ゆっくりまりさの頭にはそれしかない。 まりさは、命の元でもあるアンコで縄が黒く染まっていくのも気にせず、動こうともがき続けた。 「ゆゆゆゆゆゆ! んほぉぉぉぉぉすっぎ!?」 突然、柔らかい物がぶちゃっと潰れる音が響くと同時に、辺りがシンと静まり返った。 先ほどまでの熱気が一瞬にして薄れ、消えていく。 白目をむき、だらしない顔をしたゆっくり達は『すっきり』する事なくいきなり潰れてしまったのである。 「んむむむ!」 だが、まりさは何が起こっているのか分らないまま、箱に寄ろうと必死に動き続けた。 ――すっきりしたい! まりさもすっきりさせてよ! つぎはまりさのばんだよ! 縄から逃れようともがく理由が、異常なこの状況を確認するためではなく、情欲に火照った体を冷ますためだという事は、欲に弱いゆっくりを象徴する様で浅ましい。 そんなまりさの目の前で、潰れたゆっくりがウィーンという機械音を立てて逆回しに膨らみ、そのまま眠り始めた。 「ゆぅ……ゆー……ゆゆっ」 「ゆ……ゆー……ゆぅ」 ほどなく起き上がったゆっくりは、隣に先ほどまで交尾をしていたゆっくりがいる事にも気付いていない様に、きょろきょろと辺りを眺め始めた。 「「ゆっくりしていってね!」」 挨拶をし、幸せそうに頬をすり寄せるその姿は、先ほどと全く変わらないものである。 「「ゆっゆっゆっ……ゆゆゆ! ゆーーーー!!!」」 そのままビクビクと震えながら、顔を真っ赤にするゆっくり達。交尾を再開したらしい。 「……?」 目の前のゆっくり達の、時間が戻った様に同じ事をしている異常性にようやく気付いたらしく、まりさは不思議そうな顔をした。 にちゃにちゃと粘性の音が聞こえても、もう情欲に目を輝かせたり、顔全体が火照る事はない。 ただ、なぜか先ほど潰れたはずのゆっくりが同じ行動を繰り返す目の前の状況を眺めているだけだ。 「んほぉぉぉぉぉすっぎ!?」 「……ゅっ!?」 結末も全く同じで、ぶちゃっという音と共にゆっくり達は叩き潰される。 そして、また機械音が流れ、また蘇るゆっくり達。 繰り返されるそれを見て、まりさは僅かに気味悪さを感じ始めていた。 「んほぉぉぉぉぉすっぎ!?」 「ほぉぉぉぉぉすっぎ!?」 「ゆっ……たすっ……っ!!!」 100回以上も絶頂に至らないまま何度も何度も潰れては蘇り、また交尾を始める饅頭達に、ゆっくりまりさは恐怖を感じていた。 ガチガチと歯を鳴らし、涙が止め処なく溢れている。 縄からは更にアンコが漏れ出し、黒く染まってきていた。 快楽を求めて動こうとしているためではなく、この場から逃げ出そうと必死にもがいているためである。 ――たすけて、ゆっくりさせてよ。このこたちはいやだよ、ゆっくりできないよ。たすけて……。 達する直前で潰れては蘇るゆっくり達が、まりさの目には不死の悪霊か何かの様に見えているのだろう。 ゆっくりまりさは、自分の身からこぼれるアンコも無視して、ただ逃げようと身をよじり続ける。 「ゆっ……! ……やっ! ……ゅ!? ゆゅ……ぁ!!!」 その間も、何度も何度も繰り返される交尾と死にとうとう神経が切れてしまったらしく、まりさは恐怖に歪んだ凄まじい形相で気絶した。 映像は、凄惨な虐待の末にアンコまみれになって殺されたと錯覚してしまう有様のゆっくりまりさが映った所で止まった。 「まずは映像による仕込みを見て頂きました。現状でも、このゆっくりは恐怖心から交尾を行おうとはしません」 「ですが、彼らは記憶力が異常に低いため、すぐに交尾出来る様になります。数日……長くても一週間程度持てば良い方でしょう」 「そのため、この後は定着作業に移りますが、これは更に二段階に分かれます。詳しい内容については映像にてご覧下さい」 「なお、これが先ほどと同じゆっくりである目印として、帽子の先端部分に塗料を塗ってあります」 研究家による簡単な説明の後、映像が再開される。 今度は縛られていないゆっくりまりさが、帽子の先を赤く塗られている事にも気付かずに眠っている様子が映し出された。 「……ゆー?」 帽子の先端を赤く塗られたゆっくりまりさは、目が覚めてすぐきょろきょろと辺りを見回した。 どこも縛られてはいないし、口もキチンと動かせる。先ほど縄でちぎれたはずの頬も元通りに治っている。 「ゆめだったんだね! うっかりー!」 何度潰れても蘇っては交尾をする異常なゆっくりなんていない。縄でぐるぐる巻きに縛られてもいない。 自分はずっと悪夢を見続けてただけなんだ。 そう思い、安心した様にほっと息をつきながら辺りを見回す赤まりさの目に、あるはずのないものが飛び込んできた。 アンコまみれの縄と、黒い四角い箱。 夢の中では透明の箱だったから大丈夫……と思いながら恐る恐る箱を覗くと、そこにはあのゆっくり達がすやすやと眠っていた。 悪夢が現実に現れる。 「あ、あ、あ……」 がくがくと震える赤まりさ。白目をむき、口の端からは黒い泡が吹き出している。 すっきりする前に潰れてはまたすっきりしようとしていたゆっくり達。 縛られて、逃げる事も交尾をやめさせる事も、潰させる事を防ぐ事も出来ずにただ見ている事しか出来なかった自分。 「ゆっくりしていってね!」 「ゆっくりしていってね!」 不意に、バケモノ達が起き上がり、挨拶をする。この後は交尾をして、すっきりする事なく叩き潰されるのだろう。 「ごわいよぉぉぉ!!!」 挨拶に応じる事もなく、赤まりさは全速力でその場から逃げ出した。 トラウマにでもなったのか、顔は涙と良く分らない液体でぐしょぐしょになっている。 「ゆぎゅぅぅぅ!!! いやぁぁぁ!!!」 「ゆっくりしていってね! ゆっくりおちついてね!」 半狂乱になって跳ね回る赤まりさにかけられる鳴き声。 そのまま頬をすり寄せてくる。柔らかく心地良いその感触で、ようやく赤まりさは落ち着きを取り戻した。 「ゆっ……ゆっくりしていってね! ……だれ? まりさ?」 「まりさだよ! ゆっくりおちついてね! ゆっくりしてね!」 涙目のまま相手を眺めると、相手も同じゆっくりまりさだった。 ただし帽子はキレイに整えられているし、寒天の目は純度の高い宝石の様に美しく、もちもちとしたほっぺは見るだけでもすっきりしてしまいそうだ。 ――どんなゆっくりよりゆっくりしてて、すごくかわいいぜ。 この部屋に元々いたまりさは、素直にそう思いながら話しかけた。 「ゆっくりできたよ。ところでまっ、まりさは、なんでここにいるの?」 「まりさもつれてきてもらったの! ここは、すごくゆっくりできるおきにいりのゆっくりプレイスだよ!」 噛んでしまいつつも、問いかける赤まりさ。その顔は帽子の先端の様に赤く、緊張と恥かしさが同居している様な表情をしている。 だが、美しいまりさは赤まりさの奇妙な表情を気にもせず、無邪気に答えた。 にこにこと笑うその顔は、悪意というものがすっぽりと抜け落ちた様にさえ見える。 赤まりさは、その優しい目を見ている内に何でも話したくなった。 「ゆぅ……ここはゆっくりできないよ、だって……」 欲求に逆らわず、赤まりさは美しいまりさにこれまでの全てをぶちまけた。 「……ゆっ、そんなことがあったの」 「そうだよ! だからゆっくりしないでここをでよう! ここはゆっくりプレイスじゃないよ!」 語り終えた赤まりさは、何か考え込んでいる美しいまりさを急かす様にぐいぐいと引っ張った。 当然ながら、一緒に逃げ出すためである。 だが、美しいまりさはその美しさに似合った優雅な仕草で赤まりさを振り払った。 訳が分からずに呆然とする赤まりさだったが、すぐに気を取り直したのか、口元を引きつらせてへこへこと奇妙な屈伸運動の様な動きをする。 人間の目から見ると叩き潰したくなる有様だが、どうやら優しい笑顔を浮かべて謝っているつもりなのだろう。 「つよくひっぱっちゃったんだね! ごめんね! つぎはゆっくりひっぱるから、いっしょににげようね!」 「ちがうの、まりさはここからでたくないの。まりさのゆっくりプレイスからでたくないよ……」 だからここでお別れね、とうつむいた美しいまりさの帽子の奥の目は涙で潤んでおり、ぽたぽたと音を立てて水滴が床に落ちていく。 濡れていく床を見て申し訳ない気分になりつつ赤まりさだが、ここは『バケモノ』のいるゆっくりできない場所なのだ。 あきらめるワケにはいかない、このまりさもゆっくりして欲しいと考え、赤まりさは言葉を尽くした。 だが、もう美しいまりさはここにいると決めたらしく、赤まりさが何を言ってもうつむいて頭を振り続けた。 「ゆぅ~……じゃあ、まりさもここにいるよ! ひとりよりふたりのほうがゆっくりできるよ!」 「ゆゆっ、いいの!? まりさはここからでたいんでしょ?」 「きがかわったよ! ふたりでゆっくりしようね!」 目を丸くした美しいまりさに、赤まりさは優しくほほをすり寄せた。 赤まりさのいきなりの積極的な行動に驚きつつも、美しいまりさは目を閉じて受け入れる。 その横顔を眺める赤まりさの目には、帽子の塗料の様に赤い、決意の炎が燃え盛っていた。 「もし、ふたりでゆっくりできなくなっても……」 「ゆぅ? まりさ、なにかいった?」 「なんでもないよ! それより、きょうはゆっくりプレイスをみつけたきねんにまりさがごはんをさがしてくるよ! まりさはゆっくりしていてね!」 赤まりさはそう告げてから、いつもの緩みきった笑顔とは違う真剣な眼差しで美しいまりさを見つめた。 「……ゆぅ?」 きょとんとした美しいまりさの姿をアンコの奥に刻み込む様に硬く目を閉じてから、赤まりさは更に弾みを付けて飛び跳ねていく。 その後頭部は、守るべき者を見つけた自信と誇りに満ち溢れていた。 続 このSSに感想を付ける
https://w.atwiki.jp/romans/pages/17.html
link_anchor plugin error 画像もしくは文字列を必ずどちらかを入力してください。消耗品 大事なもの 消耗品 アイテム名 効果 入手先 ポーション HP少量回復 各地の道具屋 ハイポーション HP中量回復 各地の道具屋 スーパーポーション HP大量回復 エリザとのH マキシマムポーション HP完全回復 スムラー銅貨との交換(Ver.1.50) エリクサー HP・TP全回復 宝箱・敵 ハーブ TP少量回復 エイミーのお店(クエストクリア後)、ムザフ港・過去(Ver1.50) マジックハーブ TP中量回復 エイミーとのH スペシャルハーブ TP大量回復 スムラー銅貨との交換(Ver.1.50) ヒールパウダー 味方全体HP中量回復 宝箱・敵 エンジェルミスト 味方全体HP大量回復 スムラー銅貨との交換(Ver.1.50) ハーブパウダー 味方全体TP少量回復 宝箱・敵 フェアリーミスト 味方全体TP中量回復 スムラー銅貨との交換(Ver.1.50) 祈りの十字架 味方一人の戦闘不能回復 教会 奇跡の十字架 味方全員の戦闘不能回復 敵・教会 毒消し 味方一人の毒回復 各地の道具屋 クリアサイト 味方一人の暗闇回復 各地の道具屋 魔除けの札 味方一人の恐怖回復 各地の道具屋 目覚めの粉 味方一人の眠り回復 各地の道具屋 浄化草 味方一人の猛毒回復 各地の道具屋 パメラの草 味方一人の麻痺回復 各地の道具屋 石化治療薬 味方一人の石化回復 各地の道具屋 エルフの秘薬 味方一人のステータス低下を回復 エルフの村 パワーシード ステータス上昇アイテム 攻撃+1 バトルオーブ、敵、宝 ガードシード ステータス上昇アイテム 防御+1 バトルオーブ、敵、宝 スピードシード ステータス上昇アイテム 速度+1 バトルオーブ、敵、宝 マジックシード ステータス上昇アイテム 魔攻+1 バトルオーブ、敵、宝 バリアシード ステータス上昇アイテム 魔防+1 バトルオーブ、敵、宝、マリアとのH ライフシード ステータス上昇アイテム HP+30 バトルオーブ、敵、宝、ローズとのH テクニカシード ステータス上昇アイテム TP+10 バトルオーブ、敵、宝 バトルオーブ10 聖戦の丘で使用すると敵と戦える 宝、敵、エイミーのお店(クエストクリア後) バトルオーブ15 聖戦の丘で使用すると敵と戦える 宝、敵、エイミーのお店(クエストクリア後) 古のバトルオーブ 記憶の広間で使用すると敵と戦える ザハビ金貨との交換(Ver.1.50) ドラゴンオーブ 敵全体にダメージ 敵:ドラゴニュート ハーピーの羽 納入アイテム 敵:ハーピー 砂芋虫の尻尾 納入アイテム 敵:サンドワーム 毒の粉 合成素材 敵:ポイズンフライ 蜂の一刺し 合成材料 敵:ホーネット 元気蜂蜜 合成材料 敵:ヒュージワスプ 蜘蛛の体液 合成材料 敵:アルケニー 活力剤 合成材料 敵: イナカタケ HP回復60~70前後、魔法攻撃- 敵:ゾンビ 愛欲のポーション 敵: 毒蜘蛛の体液 性欲-100 敵 ドレッドスパイダー ラミアの鱗 性欲+10 敵:ラミア エキドナの鱗 性欲+15 敵:エキドナ バイグラックス 性欲+100 アイテム合成 リビドーパウダー 性欲+50 スムラー銅貨との交換(Ver.1.50) 魅惑の香水 仲間の好感度上昇 敵:モーショボー 夜叉の経 敵:ヤシャ ピクシーダスト 味方全体のHP小回復 敵:ピクシー オニ殺し 酒:一時的にクリティカル率が上昇 各地の酒場、敵:シュテンドウジ 名酒「鬼神殺し」 酒:攻撃・必殺アップ HP中回復 酔わない 敵:シュテンドウジ ドライプラントの花 合成材料 敵:ドライプラント 金鉱 売値:800ルクス 敵:ドワーフ 吸血蚊 敵単体のHPを吸収する 敵:ブラッドモス 王国携帯食 食料 敵: アジトのカギ 西の洞窟のアジトに入るのに必要 敵: マジックバリア 味方全体の魔防を一時的に上昇させる フェニックスの尾羽 味方一人を再起状態にする 敵:真・シャムハザ マンドレイクの根 食料 敵:マンドレイク ミルキーチーズ 食料:TP少量回復 各地の酒場 サンクトアップル 食料:TP、HP少量回復、回避低下 各地の酒場 バターブレッド 食料:HP少量回復、上機嫌 各地の酒場 ミルキーチーズ 食料:HP少量回復 各地の酒場 リベレントオレンジ 食料:HP、TP少量回復 各地の酒場 ツイステッドベーコン 食料:HP回復 各地の酒場 クサリアプル 食料 各地の酒場 メリベラ 食料:TP少量回復、速度低下 店、敵 ハーピー ガラクトヘリング 食料:TP少量回復、攻撃低下 店 ブレードフィッシュ 食料:TP少量回復、回避・命中低下 店 シャルジムレモン 食料:味方一人の酔い回復 シャルジーマ・過去(Ver.1.50) ジェネラルビール 酒:一時的に攻撃力が上昇 各地の酒場 センチネルビール 酒:一時的に防御力が上昇 各地の酒場 マジシャンズブレンド 酒:一時的に魔法攻撃力が上昇 各地の酒場 エレメンツ・ハイ 酒:一時的に魔法防御力が上昇 各地の酒場 セレニアムワイン 酒:一時的に魔法攻撃力・魔法防御力が上昇 各地の酒場 エリートホース 酒:一時的に速度が上昇 各地の酒場 狩人の宴 酒:一時的に命中率が上昇 各地の酒場 レジェンドシーフ 酒:一時的に回避率が上昇 各地の酒場 デザートビール 酒:HP・TPを回復 各地の酒場 エクストラブレンド 酒:一時的に攻撃・防御力が上昇 酔わない イベント:リーデンベルクの対悪魔族対策会議で1Fのマスターから バルバルウイスキー 酒:一時的に回避が大きく上昇、TPを回復 過去の酒場(Ver.1.50) ウルフムスク ウェアウルフを呼び出せる ギルドクエスト「彷徨う狼」 電撃石 敵単体に雷属性ダメージ 各地の道具屋 火炎石 敵単体に炎属性ダメージ 各地の道具屋 流水石 敵単体に水属性ダメージ 各地の道具屋 隆起石 敵単体に地属性ダメージ 各地の道具屋 神聖石 敵単体に光属性ダメージ 各地の教会 大神聖石 敵全体に光属性ダメージ セレニアム大聖堂 業火石 敵単体に炎属性ダメージ ムザフ港・過去(Ver.1.50) 冷凍石 敵単体に氷属性ダメージ ムザフ港・過去(Ver.1.50) 雷光石 敵単体に水属性ダメージ ムザフ港・過去(Ver.1.50) 激流石 敵単体に水属性ダメージ ムザフ港・過去(Ver.1.50) 土塊石 敵全体に地属性ダメージ ムザフ港・過去(Ver.1.50) 真空石 敵単体に風属性ダメージ ムザフ港・過去(Ver.1.50) スムラー銅貨 各種アイテムと交換 宝箱、敵(Ver.1.50) フィッディ銀貨 最高位術法と交換 宝箱、スムラー銅貨との両替(Ver.1.50) ザハビ金貨 古のバトルオーブと交換 宝箱、フィッディ銀貨との両替、敵(Ver.1.50) グラビアの戦士 エロ本 自宅・各地の道具屋(裏) マジックガールズ エロ本 各地の道具屋(裏) ホットメイツ エロ本 各地の道具屋(裏) 砂漠の美女 エロ本 サボラの武器屋(裏) TOPへ戻る 大事なもの アイテム名 効果 入手先 性欲メーター 現在の性欲が確認できる アルベール城 冒険者ギルド会員証 冒険者ギルドのランクを確認できる リーデンベルク・冒険者ギルド 爆破石 アルベール城への橋を壊す際に使う メリベール鉱山・地下 地下水路のカギ 地下水路の奥へ行けるようになる リーデンベルク・市長の家 破邪の水晶 悪魔族の力を弱めることができる リーデンベルク・教会 サンクトリア王の書簡 イベント進行アイテム サンクトリア城 実績アーカイブ帳 実績アーカイブを閲覧できる メリベール・村長の家 解呪石 サイドクエスト「不死軍団襲来!」クリアに必要 セレニアム大聖堂 オーパーツ・レフト 砂の遺跡で深部へ行くのに必要 サイドクエスト「鋼鉄少女」請負時 オーパーツ・ライト 砂の遺跡で深部へ行くのに必要 砂の遺跡 真紅のバトルオーブ サイドクエスト「竜人」クリアに必要 サイドクエスト「竜人」請負時 術法解説事典 魔法の解説書 サンクトリアの術法研究所(初めて術法研究所に入ったとき) CGグラフィック集 今まで見たシーンのCGを閲覧できる メリベール・自宅 星の砂 サイドクエスト「星の砂」クリアに必要 砂の遺跡 輝く転送石 記憶の神殿から過去へ移動可能 シャルジーマ(Ver1.50) 記憶の欠片【光景】 悪魔三姉妹の過去を見ることが出来る 大富豪ジヤードの家(Ver1.50) 記憶の欠片【真理】 悪魔三姉妹の過去を見ることが出来る 深淵の洞穴(Ver1.50) 記憶の欠片【魔物・壱】 記憶の神殿でモンスターのグラフィックを確認できる 深淵の洞穴(Ver1.50) 記憶の欠片【魔物・弐】 記憶の神殿でモンスターのグラフィックを確認できる アルシャ山(Ver1.50) 記憶の欠片【人物】 記憶の神殿でキャラの立ち絵を確認できる シャルジーマ・過去(Ver1.50) 記憶の欠片【予知】 事件後のシャルジーマの真実を確認できる ムザフ港・過去(Ver1.50) 金の万年筆 シャルジーマの酒場にいるバニーに渡すとお礼をしてもらえる 深淵の洞穴(Ver1.50) TOPへ戻る 記載されていないアイテムの情報提供お願いいたします。 エクストラブレンド:【酒】一時的に攻撃・防御力が増すカクテル。酔わない。 リーデンベルクでの対悪魔族対策会議の夜イベントで1Fのマスターに5本もらえる。他の入手方法が未確定なので記載は控えておきます -- 名無しさん (2011-05-16 16 30 19) ルミナリア大森林のヒュージワスプをアーマーブレイクで元気蜂蜜を確認しました -- あきら (2011-06-19 12 19 14) 愛欲ポーション:見方単体のHPを中回復させ、やる気を起こす飲み薬。 リーデンベルク地下水路Bフロアで確認。魔族のどれか -- あきら (2011-06-20 18 47 46) 愛欲のポーションはアルプがドロップしました -- R (2013-12-13 15 57 11) 名前 コメント
https://w.atwiki.jp/yukkuri_gyakutai/pages/999.html
前 ――ゆっくり研究家○○さんの講演の準備が終了いたしました。 ――場内は大変込み合っておりますので、お早めに席にお戻り下さい。 四度目の館内アナウンスが流れ出すが、既に席はほぼ埋まっている。 先ほどの食欲実験のゆっくりの興奮をまだ忘れられない人々が、様々に話をしているからだ。 次の成果は、恐らく性欲実験。 今度は、どんなゆっくりの末路を見る事が出来るのか……会場内は、異様な興奮でざわざわと騒がしくなっている。 そんな中、研究家が姿を現す。会場内は、完全に興奮のるつぼと化した。 ――大変お待たせいたしました。これより、ゆっくり研究家○○さんの講演を再開させていただきます。 騒がしかった会場内が、アナウンスと同時に静まり返る。 講演会第三部。ゆっくりの性欲抑制実験の発表会は、声一つない静けさの中で始まった。 『ゆっくり魔理沙が極限までゆっくりできる話 その3:性欲編』 「これまで、睡眠を全く取らせないゆっくりと、食事を全くしないゆっくりの二例について、映像を使って説明させていただきました」 「次は、性欲の抑制をしたゆっくりを見ていただきます……これは、最も苦労した実験です」 本当に苦労したという感情がにじみ出ている声で、研究家は語る。 その言葉に反応して、静かだった会場内にひそひそ声が広がっていった。 ――食と睡眠という大きな欲求の抑制に成功したのだから、性欲くらい大した事はないだろう。言いすぎではないだろうか。 聴衆の考えは、おおむねその様なものである。 だが、その反応は分かっていたとでも言わんばかりに軽く頷いてから、研究家は説明を始めた。 「皆さんの考える事は良く分かります。ですが、ゆっくりは普通の生物ではないのです」 「ゆっくりの弱さを考えてみて下さい。人間が軽く殴っただけでも死ぬ弱さで、更に捕食種がいてもあれほどに数がいるのは、何故でしょうか?」 何故大量にゆっくりがいるのか……疑問にすら思っていなかった質問に、ざわめく聴衆。 だが、困惑する聴衆を気にせず、研究家は説明を続けた。 「皆さんは『いわし』という生物をご存知でしょうか」 「恐らくは知らない方が多いでしょう。私も実物は見た事がありません。海に住む魚だという話を、外の世界から来た友人に聞いただけです」 「ですが、彼は非常に興味深い話をしてくれました」 「『いわし』は、多数集まる事で生存確率を上げようとする本能があり、その数は数万にも及ぶという話です」 「これほどの数がいれば、数匹が何かの理由で殺されたとしても、群れそのものには影響を及ぼしません」 「……ゆっくりに話を戻します。ゆっくりは親子兄弟を合わせてかなりの数がいます。数百を超える個体が所属している群れを見たという情報もあるほどです」 「また、最も数の多いゆっくりれいむ・まりさは、大体はペアで発見されます。一匹でいるゆっくりは、逆に珍しいと言えるでしょう」 「この事実から推測しますが、ゆっくりの数が多い理由は『いわし』と同じ事ではないでしょうか?」 「つまり、多数の群れで生活する事で、少しでも種族としての生存確率を上げるためという説です」 「これは私の推測であり、本当は違うのかもしれません。ですが補足に値する事実があります。ゆっくりが一年中発情期だという事です」 「春夏秋冬……冬は交尾しているゆっくりをあまり見ませんが、その理由は食物の消費を出来る限り減らして生き残るためでしょう」 「ゆっくりの性欲は極めて強く、いつでもどこでも交尾をします。今回は、真冬に交尾をするゆっくりについて見ていただきたいと思います」 研究家の合図で、映像が流れ始めた。 冬のある日、二匹のゆっくりまりさが寒さに震えていた。 ほほが青白く染まり、がちがちと鳴らす歯がうるさい。 「ささささ……さむいね!」 「ぶるぶるぶるぶるふるえちゃうよ!」 血が通っているワケでもないのになぜか紫色になった唇を動かし、何とか暖を取ろうと可能な限りくっ付いていく二匹。 震える事で体を動かし、少しでも温かさを得ようとする行動は人間もゆっくりも同じらしい。 くっついたままのまりさ達は、かなりの速度で震え続けた。 「ゆゆゆゆ……ゆっくりぽかぽかになってきたよ!」 「もっとぽかぽかになったらゆっくりできるね!」 しばらくすると、ほほがリンゴの様に赤くなり、血色の良い唇に戻った。 ――これでゆっくりできるよ。 ほっとした二匹は今だに周囲を包む寒さも忘れ、のんびりとくっ付き合ってゆっくりしだした。 「まりさはすごくゆっくりしてるね!」 「まりさもすごくゆっくりしてるよ!」 「「ゆっゆっゆ~♪」」 端から聞いている人にとって自画自賛をしている様に思えてしまうこの発言は、二匹ともがゆっくりまりさのためである。 発音から何から全てを含めた同種族間の違いは、恐らくゆっくりにしか分からないものなのだろう。 二匹は穏やかな表情で体を揺すり、頬をすり寄せ続けた。 「「ゆ~……ゆっ!」」 穏やかな表情でくっ付いている二匹だったが、不意にぶるぶると小刻みに震え始める。と同時に、とろんとした目つきになった。 交尾の開始である。 「「ゆっゆっゆっ……」」 ぬちゃぬちゃと、粘性の物をこすり合わせる音。 良く見ると、まりさ達のもちもちとしたほほの間に、透明の液体が糸を引いている事が分かる。 「ゆゆゆゆ……ゆっゆっゆっ……」 「ゆぅ……ゆゆゆぅ……」 ゆっくりまりさ達の動きが更に早くなり、ぬちゃぬちゃという音も更に激しくなっていく。 それに連動するかの様に、ほほだけが赤かった二匹の顔全体が真っ赤に染まっていった。 「「ゆっゆっ……んほぉぉぉぉ!!!」」 ビクンと一跳ねして、同時に動きを止めるゆっくりまりさ達。 ボトボトと音を立てて、粘液が地面を黒く濡らしていった。 「「すっきりー!!!」」 ゆっくりまりさ達の交尾は終ったらしい。 二匹は、顔を赤くしたまま余韻に浸っている。 「すごくゆっくりできたよ。ゆっくりしたあかちゃんがうまれるといいね」 「うん、がんばってゆっくりあかちゃんうむよ。まりさににてもいいし、まりさににてもいいね」 顔を見合わせ、微笑み合う二匹。 全く見分けが付かないが、どうやら画面向かって左側のゆっくりまりさが母役で、右が父役らしい。 「ゆっくりしないで、はやくうまれてほしいね」 「そうだね、でもゆっくりうまれないと、ゆっくりしたこにそだたないかもしれないよ?」 和やかに冗談を言い合う二匹の表情には、憂いの色は全くない。 寒さに包まれた中、飢餓に耐えながら子供を生み育てる事がどれだけ辛いのか、このゆっくりにはその程度の事を考える頭もないのだろう。 春まではまだ一ヶ月以上ある、冬の日。 もうすぐ親になるゆっくりまりさ達の表情は、本当にゆっくりしたものだった。 映像は、穏やかに顔を見合わせて笑うゆっくりまりさ達の様子で止まった。 幻想郷のどこでも見られるゆっくりの交尾を延々と見せられていた聴衆は、かなり不満そうにしている。 確かに冬に交尾をしているゆっくりは珍しいかもしれないが、交尾そのものはどこでも見られるのだから、その考えも当然なのかもしれない。 「まずはゆっくりの交尾について見ていただきました。どこにでもある光景ですが、この光景について一つお聞きしたい事があります」 「『ゆっくりはいつから交尾をしているのか』それについて、どなたか分かる方はおられませんか?」 ざわざわと会場内に声が響き渡る。 頬をすり寄せた時点で……いや、粘液が出た辺りから……様々な意見が出るが、確信を持てるほどのものにはならない。 そんな様子をしばらく眺めていた研究家は、一つ咳払いをしてから話し始めた。 「これについては、私にも分かりません。恐らくは、他の研究者達も完全には把握できていないでしょう」 「苦労の理由の二つ目がこれです。いつから交尾をしているのか分からなければ、やめさせる事は難しいという事です」 「いつ頃から親愛の情が性欲に変わっているかを知るためには、頬をすり寄せている時から交尾に変わる瞬間を理解しなければならないですからね」 「そのため、この性欲実験については、これまでの抑制ではない三つの方法を考えました」 「一つは、性欲の抑制ではなく、性欲そのものを潰すというやり方」 「二つ目は、不感症とでも言うのでしょうか、交尾では快感を得ないゆっくりをつがいにさせるやり方」 「三つ目は、羅切(らせつ、日本の仏僧が行う去勢の事)に処した上何度も交尾をさせて自分はもう『すっきり』できないのだと理解させるやり方です」 エグい事をさらりと言う研究家に、男性の一部は顔を青くし、その中の更に一部は赤くしている。 研究家は無表情のまま、淡々と説明を続けた。 「羅切の方が楽に出来るのですが、ゆっくりの生殖器がどこにあるのか不明だったために出来ませんでした」 「また、不感症のゆっくりを見つけられなかったため、これについても出来ませんでした」 「羅切や不感症は今後の課題としまして、ここから先は性欲を潰したゆっくりについて、映像で説明させていただきます」 研究家の合図と共に、映像が流れ出す。 それは、一匹のゆっくりまりさが黒い箱の前に固定されているものだった。 ゆっくりまりさは、怒っていた。 もしこんな状況に追いやった者が目の前にいたら、口を極めて罵り、倍に膨らんで攻撃を仕掛けるだろう。 だが、今は不満そうに眠ったゆっくり達の入った透明な箱を眺めている。 眠っているゆっくり達と話せないからではない。固定する縄が、下手に動くと饅頭の皮が破れるほど硬く縛られているためである。 ゆっくりにも生命の危険は分かる。 このまま膨らめば、もしくは下手に口を開けば、自分は中身が飛び出した饅頭だったものになると理解する程度の頭はある。 そのため、膨らむ事もできず、文句も言えず、目の前のゆっくり達を起こす事も助けを求める事もできず、まりさはただ大人しくしていた。 不意に、箱の中のゆっくり達が起き上がった。 「っ……っ!!!」 眠そうにまりさの方を眺めているのを見て、まりさはもごもごと口を動かした。恐らくは「ゆっくりたすけてね!」などと言っているのだろう。 だが、ゆっくり達はまりさが見えない様にきょろきょろと辺りを眺めだした。 「ゆっくりしていってね!」 「ゆっくりしていってね!」 目の前にいるゆっくりまりさを無視して、同じ箱に入ったゆっくり同士が挨拶をする。 まりさは、自分が苦しんでいるのに助けようともしない仲間に怒りを抱いたらしくぷくっと膨らもうとするが、縄が食い込むので途中で息を吐き出した。 「「ふたりでゆっくりしようね!」」 恨めしそうに自分達を眺めているまりさに気付いていないかの様に、ゆっくり達は箱の中で仲良く頬をすり寄せあった。 「ゆゆっ……ゆ……んんっ……ゆー!」 「ゆふぅ……ゆゆゆ、ゆっ……」 「……っ?」 突然、箱からぬちゃぬちゃと湿った音が聞こえ出した。 箱のゆっくりは、目の前にいるまりさを無視して、ついに交尾を始めてしまったのである。 固定されているまりさは痛みも怒りも忘れ、呆然と目の前の痴態を眺めている。縛られていなかったなら、ぽかんと口を開けている事だろう。 「「ゆっゆっゆっ……ゆゆゆ! ゆーーーー!!!」」 「……っ!」 箱の中で何が起こっているのかようやく気付いたらしく、もごもごとくぐもった声をあげるまりさ。 何と言っているのかは分からないが、相当に恥かしく思っているらしい。必死で目をそらそうとしている。 だが、その顔は真っ赤に火照っており、目が潤んでいる。別のゆっくりの交尾を見て、自分も昂ぶってしまっているのだろう。 交尾中のゆっくり達は、間近で見られている事を知ってか知らずか、もしくはそんな事などどうでも良いのか、どんどん動きを激しくしていった。 「「ゆっ……ゆっゆっゆっ、ほおおおおおぉぉぉ!!!」」 「っ……ゆ、ふぅ……」 ビクビクと震えるゆっくり達の顔から、音を立ててよだれ・涙・汗の様なアンコ汁が大量に流れ出し、地面がたちまちに黒に染まっていく。 それを見ているまりさは、長時間お預けを喰らった犬の様に口の端からよだれを一筋垂れ流しながら、じっとその様子を見つめていた。 先ほどまでの怒りなど忘れてしまったらしく、まりさは快楽を求めて強引に動こうとするが、当然動けない。 「ゆ……すっきぃ……たぃ……」 すっきりしたい。もはや、ゆっくりまりさの頭にはそれしかない。 まりさは、命の元でもあるアンコで縄が黒く染まっていくのも気にせず、動こうともがき続けた。 「ゆゆゆゆゆゆ! んほぉぉぉぉぉすっぎ!?」 突然、柔らかい物がぶちゃっと潰れる音が響くと同時に、辺りがシンと静まり返った。 先ほどまでの熱気が一瞬にして薄れ、消えていく。 白目をむき、だらしない顔をしたゆっくり達は『すっきり』する事なくいきなり潰れてしまったのである。 「んむむむ!」 だが、まりさは何が起こっているのか分らないまま、箱に寄ろうと必死に動き続けた。 ――すっきりしたい! まりさもすっきりさせてよ! つぎはまりさのばんだよ! 縄から逃れようともがく理由が、異常なこの状況を確認するためではなく、情欲に火照った体を冷ますためだという事は、欲に弱いゆっくりを象徴する様で浅ましい。 そんなまりさの目の前で、潰れたゆっくりがウィーンという機械音を立てて逆回しに膨らみ、そのまま眠り始めた。 「ゆぅ……ゆー……ゆゆっ」 「ゆ……ゆー……ゆぅ」 ほどなく起き上がったゆっくりは、隣に先ほどまで交尾をしていたゆっくりがいる事にも気付いていない様に、きょろきょろと辺りを眺め始めた。 「「ゆっくりしていってね!」」 挨拶をし、幸せそうに頬をすり寄せるその姿は、先ほどと全く変わらないものである。 「「ゆっゆっゆっ……ゆゆゆ! ゆーーーー!!!」」 そのままビクビクと震えながら、顔を真っ赤にするゆっくり達。交尾を再開したらしい。 「……?」 目の前のゆっくり達の、時間が戻った様に同じ事をしている異常性にようやく気付いたらしく、まりさは不思議そうな顔をした。 にちゃにちゃと粘性の音が聞こえても、もう情欲に目を輝かせたり、顔全体が火照る事はない。 ただ、なぜか先ほど潰れたはずのゆっくりが同じ行動を繰り返す目の前の状況を眺めているだけだ。 「んほぉぉぉぉぉすっぎ!?」 「……ゅっ!?」 結末も全く同じで、ぶちゃっという音と共にゆっくり達は叩き潰される。 そして、また機械音が流れ、また蘇るゆっくり達。 繰り返されるそれを見て、まりさは僅かに気味悪さを感じ始めていた。 「んほぉぉぉぉぉすっぎ!?」 「ほぉぉぉぉぉすっぎ!?」 「ゆっ……たすっ……っ!!!」 100回以上も絶頂に至らないまま何度も何度も潰れては蘇り、また交尾を始める饅頭達に、ゆっくりまりさは恐怖を感じていた。 ガチガチと歯を鳴らし、涙が止め処なく溢れている。 縄からは更にアンコが漏れ出し、黒く染まってきていた。 快楽を求めて動こうとしているためではなく、この場から逃げ出そうと必死にもがいているためである。 ――たすけて、ゆっくりさせてよ。このこたちはいやだよ、ゆっくりできないよ。たすけて……。 達する直前で潰れては蘇るゆっくり達が、まりさの目には不死の悪霊か何かの様に見えているのだろう。 ゆっくりまりさは、自分の身からこぼれるアンコも無視して、ただ逃げようと身をよじり続ける。 「ゆっ……! ……やっ! ……ゅ!? ゆゅ……ぁ!!!」 その間も、何度も何度も繰り返される交尾と死にとうとう神経が切れてしまったらしく、まりさは恐怖に歪んだ凄まじい形相で気絶した。 映像は、凄惨な虐待の末にアンコまみれになって殺されたと錯覚してしまう有様のゆっくりまりさが映った所で止まった。 「まずは映像による仕込みを見て頂きました。現状でも、このゆっくりは恐怖心から交尾を行おうとはしません」 「ですが、彼らは記憶力が異常に低いため、すぐに交尾出来る様になります。数日……長くても一週間程度持てば良い方でしょう」 「そのため、この後は定着作業に移りますが、これは更に二段階に分かれます。詳しい内容については映像にてご覧下さい」 「なお、これが先ほどと同じゆっくりである目印として、帽子の先端部分に塗料を塗ってあります」 研究家による簡単な説明の後、映像が再開される。 今度は縛られていないゆっくりまりさが、帽子の先を赤く塗られている事にも気付かずに眠っている様子が映し出された。 「……ゆー?」 帽子の先端を赤く塗られたゆっくりまりさは、目が覚めてすぐきょろきょろと辺りを見回した。 どこも縛られてはいないし、口もキチンと動かせる。先ほど縄でちぎれたはずの頬も元通りに治っている。 「ゆめだったんだね! うっかりー!」 何度潰れても蘇っては交尾をする異常なゆっくりなんていない。縄でぐるぐる巻きに縛られてもいない。 自分はずっと悪夢を見続けてただけなんだ。 そう思い、安心した様にほっと息をつきながら辺りを見回す赤まりさの目に、あるはずのないものが飛び込んできた。 アンコまみれの縄と、黒い四角い箱。 夢の中では透明の箱だったから大丈夫……と思いながら恐る恐る箱を覗くと、そこにはあのゆっくり達がすやすやと眠っていた。 悪夢が現実に現れる。 「あ、あ、あ……」 がくがくと震える赤まりさ。白目をむき、口の端からは黒い泡が吹き出している。 すっきりする前に潰れてはまたすっきりしようとしていたゆっくり達。 縛られて、逃げる事も交尾をやめさせる事も、潰させる事を防ぐ事も出来ずにただ見ている事しか出来なかった自分。 「ゆっくりしていってね!」 「ゆっくりしていってね!」 不意に、バケモノ達が起き上がり、挨拶をする。この後は交尾をして、すっきりする事なく叩き潰されるのだろう。 「ごわいよぉぉぉ!!!」 挨拶に応じる事もなく、赤まりさは全速力でその場から逃げ出した。 トラウマにでもなったのか、顔は涙と良く分らない液体でぐしょぐしょになっている。 「ゆぎゅぅぅぅ!!! いやぁぁぁ!!!」 「ゆっくりしていってね! ゆっくりおちついてね!」 半狂乱になって跳ね回る赤まりさにかけられる鳴き声。 そのまま頬をすり寄せてくる。柔らかく心地良いその感触で、ようやく赤まりさは落ち着きを取り戻した。 「ゆっ……ゆっくりしていってね! ……だれ? まりさ?」 「まりさだよ! ゆっくりおちついてね! ゆっくりしてね!」 涙目のまま相手を眺めると、相手も同じゆっくりまりさだった。 ただし帽子はキレイに整えられているし、寒天の目は純度の高い宝石の様に美しく、もちもちとしたほっぺは見るだけでもすっきりしてしまいそうだ。 ――どんなゆっくりよりゆっくりしてて、すごくかわいいぜ。 この部屋に元々いたまりさは、素直にそう思いながら話しかけた。 「ゆっくりできたよ。ところでまっ、まりさは、なんでここにいるの?」 「まりさもつれてきてもらったの! ここは、すごくゆっくりできるおきにいりのゆっくりプレイスだよ!」 噛んでしまいつつも、問いかける赤まりさ。その顔は帽子の先端の様に赤く、緊張と恥かしさが同居している様な表情をしている。 だが、美しいまりさは赤まりさの奇妙な表情を気にもせず、無邪気に答えた。 にこにこと笑うその顔は、悪意というものがすっぽりと抜け落ちた様にさえ見える。 赤まりさは、その優しい目を見ている内に何でも話したくなった。 「ゆぅ……ここはゆっくりできないよ、だって……」 欲求に逆らわず、赤まりさは美しいまりさにこれまでの全てをぶちまけた。 「……ゆっ、そんなことがあったの」 「そうだよ! だからゆっくりしないでここをでよう! ここはゆっくりプレイスじゃないよ!」 語り終えた赤まりさは、何か考え込んでいる美しいまりさを急かす様にぐいぐいと引っ張った。 当然ながら、一緒に逃げ出すためである。 だが、美しいまりさはその美しさに似合った優雅な仕草で赤まりさを振り払った。 訳が分からずに呆然とする赤まりさだったが、すぐに気を取り直したのか、口元を引きつらせてへこへこと奇妙な屈伸運動の様な動きをする。 人間の目から見ると叩き潰したくなる有様だが、どうやら優しい笑顔を浮かべて謝っているつもりなのだろう。 「つよくひっぱっちゃったんだね! ごめんね! つぎはゆっくりひっぱるから、いっしょににげようね!」 「ちがうの、まりさはここからでたくないの。まりさのゆっくりプレイスからでたくないよ……」 だからここでお別れね、とうつむいた美しいまりさの帽子の奥の目は涙で潤んでおり、ぽたぽたと音を立てて水滴が床に落ちていく。 濡れていく床を見て申し訳ない気分になりつつ赤まりさだが、ここは『バケモノ』のいるゆっくりできない場所なのだ。 あきらめるワケにはいかない、このまりさもゆっくりして欲しいと考え、赤まりさは言葉を尽くした。 だが、もう美しいまりさはここにいると決めたらしく、赤まりさが何を言ってもうつむいて頭を振り続けた。 「ゆぅ~……じゃあ、まりさもここにいるよ! ひとりよりふたりのほうがゆっくりできるよ!」 「ゆゆっ、いいの!? まりさはここからでたいんでしょ?」 「きがかわったよ! ふたりでゆっくりしようね!」 目を丸くした美しいまりさに、赤まりさは優しくほほをすり寄せた。 赤まりさのいきなりの積極的な行動に驚きつつも、美しいまりさは目を閉じて受け入れる。 その横顔を眺める赤まりさの目には、帽子の塗料の様に赤い、決意の炎が燃え盛っていた。 「もし、ふたりでゆっくりできなくなっても……」 「ゆぅ? まりさ、なにかいった?」 「なんでもないよ! それより、きょうはゆっくりプレイスをみつけたきねんにまりさがごはんをさがしてくるよ! まりさはゆっくりしていてね!」 赤まりさはそう告げてから、いつもの緩みきった笑顔とは違う真剣な眼差しで美しいまりさを見つめた。 「……ゆぅ?」 きょとんとした美しいまりさの姿をアンコの奥に刻み込む様に硬く目を閉じてから、赤まりさは更に弾みを付けて飛び跳ねていく。 その後頭部は、守るべき者を見つけた自信と誇りに満ち溢れていた。 続 このSSに感想を付ける