約 188,655 件
https://w.atwiki.jp/imasss/pages/438.html
P「うちのアイドルの性に対する意識がヤバい」 執筆開始日時 2012/08/04 元スレURL http //hayabusa.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1344007629/ 概要 社長「今日からだね。よろしく頼むよ」 P「はい、必ずトップアイドルを出して見せます」 社長「……ウチの子たちはちょっと個性的だけど、頑張ってくれたまえ」 P「はあ……(個性的なのはいいことでは?)」 社長「今日から我が765プロは新しいプロデューサーを迎えることになった」 P「よろしくお願いします」 アイドル達「……」 P(暗い……俺、何か間違ったか……?) P(それとも第一印象で嫌われたんだろうか……?) 社長「……では、事務所周りを案内するからついてきてくれたまえ」 P「はい……」 タグ ^オールキャラ まとめサイト エレファント速報
https://w.atwiki.jp/hsddmatome/pages/146.html
オリュンポス三柱神の1柱で、死を司る神。 その姿は骸骨で、司祭の着るような祭服に身を包んでおり、頭部にはミトラを被っている。 冥界の地下深くにある冥府を支配し、死神を従える。 全勢力でトップ10に入るというギリシア勢力中最強の神で、その強さはアザゼル以上。 杖から放つ黒々とした神のオーラは「魔王化」ヴァーリの「反射」でも軌道を逸らすのが精一杯という出力で、ヴァーリのスマッシャー砲撃でも仕留めきれないほどの耐久力を持つ。 人間には平常通りに接する神であり、人間界を守ろうという意思も本物だが、他の神話勢力に対して敵意を抱いているためオリュンポスの神々の中では唯一協調路線に反対しており、嫌がらせのためにはありとあらゆる手段を惜しまない。 自分たちの頭上で暮らしている冥界の住民を特に嫌っており、悪魔のことをコウモリ、堕天使のことをカラスと呼んで侮蔑している。 加えて、わずかな期間で神と戦えるほどに成長した神滅具の所有者たちのことも危険視している。 魂を管理する冥府には必要な存在であるため、敵対する側としても軽々に滅ぼすことはできない。 「禍の団」とも繋がりがあり、旧魔王派のシャルバ・ベルゼブブのことを陰から支援したり、英雄派の曹操に対してサマエルの召喚を許可したりしている。 抜け殻になったオーフィスを得ようとプルートを差し向け、「魔獣騒動」による冥界の混乱の隙を狙っていたが、その度を過ぎた行動が三大勢力、特にリアスとイッセーを巻き込んだことでサーゼクスとアザゼルの怒りを買って自身が冥府から動けなくなり、ヴァーリによって腹心のプルートを失うだけでなく、彼を除くヴァーリチームの逆襲で「ハーデス神殿」を荒らされたうえ冥府にいた大多数の死神をデュリオに氷漬けにされるなど、大きな痛手を受けることとなる。 それからも懲りることはなく、クリスマス直前にはアポプスと契約してリゼヴィムの研究所にあるリリスと彼女から悪魔を産み出す方法が記された「ルシファーの書」の情報を貰い受け、クリフォトたちに天界へ侵入する方法を教える一方で、その情報を帝釈天に流して曹操をそこに向かわせている。 「邪龍戦役」後は、異世界からの侵略者を招き寄せる悪魔たちと最期の戦いに望むため、各神話の主神、全神滅具所有者、アジュカの打倒を目標として各地獄の王たちと協調すべく「アザゼル杯」の裏で暗躍し始め、「地獄の盟主連合」を結成する。 大会の予選期間中はコキュートスに篭ってリリスから計10万体の人工悪魔「リリスの子供たち(リリス・チルドレン)」を生産し続けており、被験体のうち魔王~超越者クラスはアザゼル杯に参加させ、それ以下の者は自分の命令をどの程度まで受け付けるのかを確認するため、各勢力の僻地へ送り込んで騒動を起こさせる。 当面は魔王クラスの個体を超越者に覚醒させることと、超越者を二天龍にぶつけさせることが目的であったが、タナトス配下の暴走が原因でイッセーから直に宣戦布告を受け、ほとんど時間を空けないうちに勝手に行動を起こした仲間の半数以上を討たれてしまう。 さらにはエレボスの行動が各勢力の上層部から戦争行為と見なされて「地獄事変」が始まり、「D×D」と各勢力のエージェントによって冥府をほぼ占拠されたため、ロンドンの地下深くに作り出した都市と同規模の広さがある空間に本拠地を移す。 イッセーの奇跡の元となる「乳力」を警戒し、協力者にしたメレディスに彼の性欲を封じさせるという作戦を講じるが、最終局面で力を取り戻すどころか逆に成長を促すという結果につながってしまい、二天龍をはじめとする「D×D」からの総攻撃を受けて敗北。 その後は関係者のもとへ護送されるはずだったが、突如大西洋に出現した「五邪」により拘束されたまま拉致され、ルガティムのもとで解析されることになる。
https://w.atwiki.jp/dangan_eroparo/pages/78.html
放課後、誰もいない教室。 窓から漏れる夕日。鼻を突くチョークの香り。校庭で響くバットの快音。 これが、「学校らしさ」なのだろうか。私には分からなかった。 硝煙揺らめく戦地を鈍く照らす、焼付ける様な太陽。鼻孔を犯し麻痺させる、芳しい死臭。悲鳴、銃声。 これがまさしく「戦場」であることは、確かに分かるのに。 「待たせたな、戦刃君!!今日も勉強を始めよう!!」 扉を開く快活な音自体が、彼という人間を表しているように感じた。 良くも悪くも直情的なのだ。だが、…善人なのは確かだと思う。こんな私に、毎日毎日飽きもせずに勉強を教えてくれるのだから。 「…どうして、こんなに優しくしてくれる。」 「僕が教えなければ、誰が教えるんだ。…努力を知っている僕が教えなければ。」 嗚呼、なるほど。妙に納得してしまった。彼も彼なりに苦心しているのだ。 「時間が惜しい!今日は、数ⅢのP89から」 「いい。」 「―――…?…いい、というのは」 「今日は、いい。」 気付くと、私は、彼に抱きついていた。 「私では、礼にもならないだろうが…。」 こういう事には慣れている。口淫、手淫程度なら、隊の性欲処理だと割り切っていた。長期の戦地滞在の際には、一度に四、五人の相手をすることも珍しくなかった。 チャックをおろし、欲望の塊を露わとする。 赤く充血したそれは、今にもはちきれんばかりだ。 静かに、裏筋に舌を滑らせていく。彼の身体が大きく沿った。 次に、ゆっくりとくわえ、その味を確かめる。舌で転がす度、熱い吐息が漏れる音がする。それがたまらなくいじらしかった。 そんな内に、早くも一発目が咥内に注がれた。 忘れかけていた独特の風味を匂わせるそれは、喉にべったりと張り付く。呼吸もままならない。 鼻孔から呼気を逃がしつつ、飲み込んだ。 ふと気が付けば、私は押し倒されていた。 床の冷たい感触が、首元の熱を奪う。 吐息を次第に荒々しくする彼は、もう先程までの彼ではなかった。 「あっ、…おい待て、…っおい!!」 私の静止も空しく、彼は私の制服を引き剥がし始めた。 普段であれば一蹴しているところなのだが、火照り始めていた私の頭は、それをしようとはせず、ただ快感を求める。 対して濡れてもいない秘部に、無理矢理肉棒を捻じ込まれた。 漏れそうになる悲鳴は歯を食いしばって必死に耐えたが、慣れない痛みに身体は拒絶反応を示した。 そんなことはお構いなしに、彼は腰を打ち付け続ける。 すると、次第に痛みは和らぎ、また違った感覚が芽生えてきた。 それを楽しむこともできぬまま、二発目となる射精が訪れる。 遠慮無しに膣内へ注ぎ込まれた精液の量は異常で、繋がっていない筈の腸まで満たされたと感じる程だった。 これで終わりか。と、ふと気を弛める。 だが、不意な激しい衝撃に、再び身体は熱を帯び始めた。 「や、…待て風紀、落ち着けっ、…あう…―――あっ!!」 私はなすすべなくうつ伏せにされ、後ろ髪を鷲捕まれる。 彼の様子を窺い知ることはできずに、ただただ腰を打ち付けられた。 今までにない、快感。次第に口からは、意図せずして喘ぎが漏れ始める。最初はそれを恥じ必死に堪えていたが、次第にそれもどうでも良くなった。 「うー、…あっ、うっ、…――もっと、…ああっ…!!」 絶頂が込み上げてくる。 すると、先にも匹敵する程の量の精液が、中へ注ぎ込まれた。 数秒に渡る射精の間、ひたすらに絶頂し続ける。身体はびくびくと跳ね、口元にはだらしなく唾液が伝った。 その後、無言で服を着替えている中、彼が飛び起き、永遠と謝罪してくれた。 子供ができたら責任は取るやら、絶対に幸せにするやら。 何より、この事は他言無用にして欲しいと言われた。風紀委員の名誉に関わるそうだ。 …丁度いい相手ができた。と、ただただ微笑み返すのみだったのが、何より彼を不安にさせたらしい。
https://w.atwiki.jp/bsr_e/pages/917.html
「だからよぅ」元親が唸る。家やら国やらはどうでもいい。お前が欲しいんだ。言葉に混ぜて、一つ、また一つと唇を落とす。 鼻と、額と、頬と、瞼と。ぽつぽつと振るその仕草に、(雨のようだ)と元就は思う。 外は雷が止み、代わりに強い風雨が離れを揺らす。深海にこの空間だけ沈められたような不安。(今日の我は感傷に過ぎる) 「どうでもいい訳があるか。…明日も明後日も共に居て、我が中国はどうなる」それに、それにだ。 じわりと、理性以外の感情が滲む。元就はそれを無視して踏みつけようとした。 元親が聞き分けの無い女の薄い唇をべろりと舐める。獣のようだ。した方もされた方もそう感じた。 いっそ、獣ならもっと楽にこの女をモノに出来ただろうに。いや、つい先程までは、元親はただの獣だったのだ。 興味本位の性欲で喰らおうとした。女だって大人で、それなりに経験もあるだろう。――だが、違った。 元親は焦れる。肉体ではなく心が欲しい。笑った顔がみたいとは最初の頃に思った。 整った顔が自分に笑顔を向けたら、それこそ宝を手に入れた時以上の喜びがあるだろうと。 それは――優越感だ。自分だけが満足出来ればいいという、一方的に享受するだけのもの。今となってはあまりに滑稽な身勝手さ。 「ここまで言って何でわかんねぇ。お前を、抱きたい」 元就の両の手首をつかみ、己の頭に回す。抱いて、抱きしめられて、二人の体がより密着するように導く。 何事か言いたげに惑う元就の唇を舌で割り、逃げる彼女のそれを吸い上げた。生温く這う快感。くちゅりと甘く卑猥な音が立つ。 「…っ」 息を奪われ苦しくなったか、元就が見じろいだ。強張る小さな肩を撫でる。顔を離して、問いを呼気に悶える顔に落とす。 「抵抗、しねぇのな。嫌じゃねぇのか、こーいうの」 聞いて元就はそういえば、と初めて自分に疑問を覚える。常ならば不必要に他者が近寄るだけでも厭わしいというのに、 何故か包容も接吻も嫌ではない。何故か、と自身の心に問えば、答えはすぐ返ってきた。 …暖かいから。薄い衣服で体が冷えているからか。いいや、本当は最初から求めていた。 見ない振りを決め込んだ感情が、元就の表面まで染み出てくる。熱。温もり。子供が覚える原初の欲求。 弟妹と、父母と、友と、兄と分け合った暖かさ。男が与えてくるものは比べれば随分熱く、力強いものだったが、 氷と呼ばれる自分にはちょうど釣り合いが取れるのかもしれない。受け取って、欲しがっていいのだろうか。 「…嫌では、ない…」 声が震える。何故たじろぐ。毛利の長たる自分らしくない。常に堂々としていなければならないというのに。 「そうか。お前、家とか外面のことばかり言ってっけど、…お前は、嫌じゃないんだな?」 お前は、を強調して元親は言質を取る。馬鹿な女だ。玉藻前のような頭脳と容姿を持っているなら、 それでこの四国の主をたぶらかして乗っ取ってしまうという考え方も出来るだろうに。 そして、そんな女の肌に望んで溺れようとする自分もまた、大馬鹿者だ。 馬鹿馬鹿しい。青臭い。性交なんて綺麗なものでも夢見るものでもない。 ただ互いの粘液と身勝手をぐちゃぐちゃ掻き混ぜて、捏ねて、叩きつけて一人一人で昇り詰めて吐き出すだけのものなのに。 いつだって独りだ。それでいい。心なんぞ邪魔で、浅瀬で足で波を蹴立てる楽な悪ふざけだけ欲しい。 足をさらわれて溺れるなんてごめんだ。(だけど、なぁ毛利、)この女が欲しい。手に入れる為なら、この身を投げたっていい。 「お前からも出せよ」見せつけるように舌を出し、彼女の鼻を舐めた。ひそめられた眉のまま、元就はおずおずと応える。 押し付けあう濡れた弾力に戸惑ってか、銀髪を握る元就の指に力がこもる。指の股を髪がくすぐって、それも悪い感触ではなかった。 潮の花35
https://w.atwiki.jp/yukkuri_gyakutai/pages/999.html
前 ――ゆっくり研究家○○さんの講演の準備が終了いたしました。 ――場内は大変込み合っておりますので、お早めに席にお戻り下さい。 四度目の館内アナウンスが流れ出すが、既に席はほぼ埋まっている。 先ほどの食欲実験のゆっくりの興奮をまだ忘れられない人々が、様々に話をしているからだ。 次の成果は、恐らく性欲実験。 今度は、どんなゆっくりの末路を見る事が出来るのか……会場内は、異様な興奮でざわざわと騒がしくなっている。 そんな中、研究家が姿を現す。会場内は、完全に興奮のるつぼと化した。 ――大変お待たせいたしました。これより、ゆっくり研究家○○さんの講演を再開させていただきます。 騒がしかった会場内が、アナウンスと同時に静まり返る。 講演会第三部。ゆっくりの性欲抑制実験の発表会は、声一つない静けさの中で始まった。 『ゆっくり魔理沙が極限までゆっくりできる話 その3:性欲編』 「これまで、睡眠を全く取らせないゆっくりと、食事を全くしないゆっくりの二例について、映像を使って説明させていただきました」 「次は、性欲の抑制をしたゆっくりを見ていただきます……これは、最も苦労した実験です」 本当に苦労したという感情がにじみ出ている声で、研究家は語る。 その言葉に反応して、静かだった会場内にひそひそ声が広がっていった。 ――食と睡眠という大きな欲求の抑制に成功したのだから、性欲くらい大した事はないだろう。言いすぎではないだろうか。 聴衆の考えは、おおむねその様なものである。 だが、その反応は分かっていたとでも言わんばかりに軽く頷いてから、研究家は説明を始めた。 「皆さんの考える事は良く分かります。ですが、ゆっくりは普通の生物ではないのです」 「ゆっくりの弱さを考えてみて下さい。人間が軽く殴っただけでも死ぬ弱さで、更に捕食種がいてもあれほどに数がいるのは、何故でしょうか?」 何故大量にゆっくりがいるのか……疑問にすら思っていなかった質問に、ざわめく聴衆。 だが、困惑する聴衆を気にせず、研究家は説明を続けた。 「皆さんは『いわし』という生物をご存知でしょうか」 「恐らくは知らない方が多いでしょう。私も実物は見た事がありません。海に住む魚だという話を、外の世界から来た友人に聞いただけです」 「ですが、彼は非常に興味深い話をしてくれました」 「『いわし』は、多数集まる事で生存確率を上げようとする本能があり、その数は数万にも及ぶという話です」 「これほどの数がいれば、数匹が何かの理由で殺されたとしても、群れそのものには影響を及ぼしません」 「……ゆっくりに話を戻します。ゆっくりは親子兄弟を合わせてかなりの数がいます。数百を超える個体が所属している群れを見たという情報もあるほどです」 「また、最も数の多いゆっくりれいむ・まりさは、大体はペアで発見されます。一匹でいるゆっくりは、逆に珍しいと言えるでしょう」 「この事実から推測しますが、ゆっくりの数が多い理由は『いわし』と同じ事ではないでしょうか?」 「つまり、多数の群れで生活する事で、少しでも種族としての生存確率を上げるためという説です」 「これは私の推測であり、本当は違うのかもしれません。ですが補足に値する事実があります。ゆっくりが一年中発情期だという事です」 「春夏秋冬……冬は交尾しているゆっくりをあまり見ませんが、その理由は食物の消費を出来る限り減らして生き残るためでしょう」 「ゆっくりの性欲は極めて強く、いつでもどこでも交尾をします。今回は、真冬に交尾をするゆっくりについて見ていただきたいと思います」 研究家の合図で、映像が流れ始めた。 冬のある日、二匹のゆっくりまりさが寒さに震えていた。 ほほが青白く染まり、がちがちと鳴らす歯がうるさい。 「ささささ……さむいね!」 「ぶるぶるぶるぶるふるえちゃうよ!」 血が通っているワケでもないのになぜか紫色になった唇を動かし、何とか暖を取ろうと可能な限りくっ付いていく二匹。 震える事で体を動かし、少しでも温かさを得ようとする行動は人間もゆっくりも同じらしい。 くっついたままのまりさ達は、かなりの速度で震え続けた。 「ゆゆゆゆ……ゆっくりぽかぽかになってきたよ!」 「もっとぽかぽかになったらゆっくりできるね!」 しばらくすると、ほほがリンゴの様に赤くなり、血色の良い唇に戻った。 ――これでゆっくりできるよ。 ほっとした二匹は今だに周囲を包む寒さも忘れ、のんびりとくっ付き合ってゆっくりしだした。 「まりさはすごくゆっくりしてるね!」 「まりさもすごくゆっくりしてるよ!」 「「ゆっゆっゆ~♪」」 端から聞いている人にとって自画自賛をしている様に思えてしまうこの発言は、二匹ともがゆっくりまりさのためである。 発音から何から全てを含めた同種族間の違いは、恐らくゆっくりにしか分からないものなのだろう。 二匹は穏やかな表情で体を揺すり、頬をすり寄せ続けた。 「「ゆ~……ゆっ!」」 穏やかな表情でくっ付いている二匹だったが、不意にぶるぶると小刻みに震え始める。と同時に、とろんとした目つきになった。 交尾の開始である。 「「ゆっゆっゆっ……」」 ぬちゃぬちゃと、粘性の物をこすり合わせる音。 良く見ると、まりさ達のもちもちとしたほほの間に、透明の液体が糸を引いている事が分かる。 「ゆゆゆゆ……ゆっゆっゆっ……」 「ゆぅ……ゆゆゆぅ……」 ゆっくりまりさ達の動きが更に早くなり、ぬちゃぬちゃという音も更に激しくなっていく。 それに連動するかの様に、ほほだけが赤かった二匹の顔全体が真っ赤に染まっていった。 「「ゆっゆっ……んほぉぉぉぉ!!!」」 ビクンと一跳ねして、同時に動きを止めるゆっくりまりさ達。 ボトボトと音を立てて、粘液が地面を黒く濡らしていった。 「「すっきりー!!!」」 ゆっくりまりさ達の交尾は終ったらしい。 二匹は、顔を赤くしたまま余韻に浸っている。 「すごくゆっくりできたよ。ゆっくりしたあかちゃんがうまれるといいね」 「うん、がんばってゆっくりあかちゃんうむよ。まりさににてもいいし、まりさににてもいいね」 顔を見合わせ、微笑み合う二匹。 全く見分けが付かないが、どうやら画面向かって左側のゆっくりまりさが母役で、右が父役らしい。 「ゆっくりしないで、はやくうまれてほしいね」 「そうだね、でもゆっくりうまれないと、ゆっくりしたこにそだたないかもしれないよ?」 和やかに冗談を言い合う二匹の表情には、憂いの色は全くない。 寒さに包まれた中、飢餓に耐えながら子供を生み育てる事がどれだけ辛いのか、このゆっくりにはその程度の事を考える頭もないのだろう。 春まではまだ一ヶ月以上ある、冬の日。 もうすぐ親になるゆっくりまりさ達の表情は、本当にゆっくりしたものだった。 映像は、穏やかに顔を見合わせて笑うゆっくりまりさ達の様子で止まった。 幻想郷のどこでも見られるゆっくりの交尾を延々と見せられていた聴衆は、かなり不満そうにしている。 確かに冬に交尾をしているゆっくりは珍しいかもしれないが、交尾そのものはどこでも見られるのだから、その考えも当然なのかもしれない。 「まずはゆっくりの交尾について見ていただきました。どこにでもある光景ですが、この光景について一つお聞きしたい事があります」 「『ゆっくりはいつから交尾をしているのか』それについて、どなたか分かる方はおられませんか?」 ざわざわと会場内に声が響き渡る。 頬をすり寄せた時点で……いや、粘液が出た辺りから……様々な意見が出るが、確信を持てるほどのものにはならない。 そんな様子をしばらく眺めていた研究家は、一つ咳払いをしてから話し始めた。 「これについては、私にも分かりません。恐らくは、他の研究者達も完全には把握できていないでしょう」 「苦労の理由の二つ目がこれです。いつから交尾をしているのか分からなければ、やめさせる事は難しいという事です」 「いつ頃から親愛の情が性欲に変わっているかを知るためには、頬をすり寄せている時から交尾に変わる瞬間を理解しなければならないですからね」 「そのため、この性欲実験については、これまでの抑制ではない三つの方法を考えました」 「一つは、性欲の抑制ではなく、性欲そのものを潰すというやり方」 「二つ目は、不感症とでも言うのでしょうか、交尾では快感を得ないゆっくりをつがいにさせるやり方」 「三つ目は、羅切(らせつ、日本の仏僧が行う去勢の事)に処した上何度も交尾をさせて自分はもう『すっきり』できないのだと理解させるやり方です」 エグい事をさらりと言う研究家に、男性の一部は顔を青くし、その中の更に一部は赤くしている。 研究家は無表情のまま、淡々と説明を続けた。 「羅切の方が楽に出来るのですが、ゆっくりの生殖器がどこにあるのか不明だったために出来ませんでした」 「また、不感症のゆっくりを見つけられなかったため、これについても出来ませんでした」 「羅切や不感症は今後の課題としまして、ここから先は性欲を潰したゆっくりについて、映像で説明させていただきます」 研究家の合図と共に、映像が流れ出す。 それは、一匹のゆっくりまりさが黒い箱の前に固定されているものだった。 ゆっくりまりさは、怒っていた。 もしこんな状況に追いやった者が目の前にいたら、口を極めて罵り、倍に膨らんで攻撃を仕掛けるだろう。 だが、今は不満そうに眠ったゆっくり達の入った透明な箱を眺めている。 眠っているゆっくり達と話せないからではない。固定する縄が、下手に動くと饅頭の皮が破れるほど硬く縛られているためである。 ゆっくりにも生命の危険は分かる。 このまま膨らめば、もしくは下手に口を開けば、自分は中身が飛び出した饅頭だったものになると理解する程度の頭はある。 そのため、膨らむ事もできず、文句も言えず、目の前のゆっくり達を起こす事も助けを求める事もできず、まりさはただ大人しくしていた。 不意に、箱の中のゆっくり達が起き上がった。 「っ……っ!!!」 眠そうにまりさの方を眺めているのを見て、まりさはもごもごと口を動かした。恐らくは「ゆっくりたすけてね!」などと言っているのだろう。 だが、ゆっくり達はまりさが見えない様にきょろきょろと辺りを眺めだした。 「ゆっくりしていってね!」 「ゆっくりしていってね!」 目の前にいるゆっくりまりさを無視して、同じ箱に入ったゆっくり同士が挨拶をする。 まりさは、自分が苦しんでいるのに助けようともしない仲間に怒りを抱いたらしくぷくっと膨らもうとするが、縄が食い込むので途中で息を吐き出した。 「「ふたりでゆっくりしようね!」」 恨めしそうに自分達を眺めているまりさに気付いていないかの様に、ゆっくり達は箱の中で仲良く頬をすり寄せあった。 「ゆゆっ……ゆ……んんっ……ゆー!」 「ゆふぅ……ゆゆゆ、ゆっ……」 「……っ?」 突然、箱からぬちゃぬちゃと湿った音が聞こえ出した。 箱のゆっくりは、目の前にいるまりさを無視して、ついに交尾を始めてしまったのである。 固定されているまりさは痛みも怒りも忘れ、呆然と目の前の痴態を眺めている。縛られていなかったなら、ぽかんと口を開けている事だろう。 「「ゆっゆっゆっ……ゆゆゆ! ゆーーーー!!!」」 「……っ!」 箱の中で何が起こっているのかようやく気付いたらしく、もごもごとくぐもった声をあげるまりさ。 何と言っているのかは分からないが、相当に恥かしく思っているらしい。必死で目をそらそうとしている。 だが、その顔は真っ赤に火照っており、目が潤んでいる。別のゆっくりの交尾を見て、自分も昂ぶってしまっているのだろう。 交尾中のゆっくり達は、間近で見られている事を知ってか知らずか、もしくはそんな事などどうでも良いのか、どんどん動きを激しくしていった。 「「ゆっ……ゆっゆっゆっ、ほおおおおおぉぉぉ!!!」」 「っ……ゆ、ふぅ……」 ビクビクと震えるゆっくり達の顔から、音を立ててよだれ・涙・汗の様なアンコ汁が大量に流れ出し、地面がたちまちに黒に染まっていく。 それを見ているまりさは、長時間お預けを喰らった犬の様に口の端からよだれを一筋垂れ流しながら、じっとその様子を見つめていた。 先ほどまでの怒りなど忘れてしまったらしく、まりさは快楽を求めて強引に動こうとするが、当然動けない。 「ゆ……すっきぃ……たぃ……」 すっきりしたい。もはや、ゆっくりまりさの頭にはそれしかない。 まりさは、命の元でもあるアンコで縄が黒く染まっていくのも気にせず、動こうともがき続けた。 「ゆゆゆゆゆゆ! んほぉぉぉぉぉすっぎ!?」 突然、柔らかい物がぶちゃっと潰れる音が響くと同時に、辺りがシンと静まり返った。 先ほどまでの熱気が一瞬にして薄れ、消えていく。 白目をむき、だらしない顔をしたゆっくり達は『すっきり』する事なくいきなり潰れてしまったのである。 「んむむむ!」 だが、まりさは何が起こっているのか分らないまま、箱に寄ろうと必死に動き続けた。 ――すっきりしたい! まりさもすっきりさせてよ! つぎはまりさのばんだよ! 縄から逃れようともがく理由が、異常なこの状況を確認するためではなく、情欲に火照った体を冷ますためだという事は、欲に弱いゆっくりを象徴する様で浅ましい。 そんなまりさの目の前で、潰れたゆっくりがウィーンという機械音を立てて逆回しに膨らみ、そのまま眠り始めた。 「ゆぅ……ゆー……ゆゆっ」 「ゆ……ゆー……ゆぅ」 ほどなく起き上がったゆっくりは、隣に先ほどまで交尾をしていたゆっくりがいる事にも気付いていない様に、きょろきょろと辺りを眺め始めた。 「「ゆっくりしていってね!」」 挨拶をし、幸せそうに頬をすり寄せるその姿は、先ほどと全く変わらないものである。 「「ゆっゆっゆっ……ゆゆゆ! ゆーーーー!!!」」 そのままビクビクと震えながら、顔を真っ赤にするゆっくり達。交尾を再開したらしい。 「……?」 目の前のゆっくり達の、時間が戻った様に同じ事をしている異常性にようやく気付いたらしく、まりさは不思議そうな顔をした。 にちゃにちゃと粘性の音が聞こえても、もう情欲に目を輝かせたり、顔全体が火照る事はない。 ただ、なぜか先ほど潰れたはずのゆっくりが同じ行動を繰り返す目の前の状況を眺めているだけだ。 「んほぉぉぉぉぉすっぎ!?」 「……ゅっ!?」 結末も全く同じで、ぶちゃっという音と共にゆっくり達は叩き潰される。 そして、また機械音が流れ、また蘇るゆっくり達。 繰り返されるそれを見て、まりさは僅かに気味悪さを感じ始めていた。 「んほぉぉぉぉぉすっぎ!?」 「ほぉぉぉぉぉすっぎ!?」 「ゆっ……たすっ……っ!!!」 100回以上も絶頂に至らないまま何度も何度も潰れては蘇り、また交尾を始める饅頭達に、ゆっくりまりさは恐怖を感じていた。 ガチガチと歯を鳴らし、涙が止め処なく溢れている。 縄からは更にアンコが漏れ出し、黒く染まってきていた。 快楽を求めて動こうとしているためではなく、この場から逃げ出そうと必死にもがいているためである。 ――たすけて、ゆっくりさせてよ。このこたちはいやだよ、ゆっくりできないよ。たすけて……。 達する直前で潰れては蘇るゆっくり達が、まりさの目には不死の悪霊か何かの様に見えているのだろう。 ゆっくりまりさは、自分の身からこぼれるアンコも無視して、ただ逃げようと身をよじり続ける。 「ゆっ……! ……やっ! ……ゅ!? ゆゅ……ぁ!!!」 その間も、何度も何度も繰り返される交尾と死にとうとう神経が切れてしまったらしく、まりさは恐怖に歪んだ凄まじい形相で気絶した。 映像は、凄惨な虐待の末にアンコまみれになって殺されたと錯覚してしまう有様のゆっくりまりさが映った所で止まった。 「まずは映像による仕込みを見て頂きました。現状でも、このゆっくりは恐怖心から交尾を行おうとはしません」 「ですが、彼らは記憶力が異常に低いため、すぐに交尾出来る様になります。数日……長くても一週間程度持てば良い方でしょう」 「そのため、この後は定着作業に移りますが、これは更に二段階に分かれます。詳しい内容については映像にてご覧下さい」 「なお、これが先ほどと同じゆっくりである目印として、帽子の先端部分に塗料を塗ってあります」 研究家による簡単な説明の後、映像が再開される。 今度は縛られていないゆっくりまりさが、帽子の先を赤く塗られている事にも気付かずに眠っている様子が映し出された。 「……ゆー?」 帽子の先端を赤く塗られたゆっくりまりさは、目が覚めてすぐきょろきょろと辺りを見回した。 どこも縛られてはいないし、口もキチンと動かせる。先ほど縄でちぎれたはずの頬も元通りに治っている。 「ゆめだったんだね! うっかりー!」 何度潰れても蘇っては交尾をする異常なゆっくりなんていない。縄でぐるぐる巻きに縛られてもいない。 自分はずっと悪夢を見続けてただけなんだ。 そう思い、安心した様にほっと息をつきながら辺りを見回す赤まりさの目に、あるはずのないものが飛び込んできた。 アンコまみれの縄と、黒い四角い箱。 夢の中では透明の箱だったから大丈夫……と思いながら恐る恐る箱を覗くと、そこにはあのゆっくり達がすやすやと眠っていた。 悪夢が現実に現れる。 「あ、あ、あ……」 がくがくと震える赤まりさ。白目をむき、口の端からは黒い泡が吹き出している。 すっきりする前に潰れてはまたすっきりしようとしていたゆっくり達。 縛られて、逃げる事も交尾をやめさせる事も、潰させる事を防ぐ事も出来ずにただ見ている事しか出来なかった自分。 「ゆっくりしていってね!」 「ゆっくりしていってね!」 不意に、バケモノ達が起き上がり、挨拶をする。この後は交尾をして、すっきりする事なく叩き潰されるのだろう。 「ごわいよぉぉぉ!!!」 挨拶に応じる事もなく、赤まりさは全速力でその場から逃げ出した。 トラウマにでもなったのか、顔は涙と良く分らない液体でぐしょぐしょになっている。 「ゆぎゅぅぅぅ!!! いやぁぁぁ!!!」 「ゆっくりしていってね! ゆっくりおちついてね!」 半狂乱になって跳ね回る赤まりさにかけられる鳴き声。 そのまま頬をすり寄せてくる。柔らかく心地良いその感触で、ようやく赤まりさは落ち着きを取り戻した。 「ゆっ……ゆっくりしていってね! ……だれ? まりさ?」 「まりさだよ! ゆっくりおちついてね! ゆっくりしてね!」 涙目のまま相手を眺めると、相手も同じゆっくりまりさだった。 ただし帽子はキレイに整えられているし、寒天の目は純度の高い宝石の様に美しく、もちもちとしたほっぺは見るだけでもすっきりしてしまいそうだ。 ――どんなゆっくりよりゆっくりしてて、すごくかわいいぜ。 この部屋に元々いたまりさは、素直にそう思いながら話しかけた。 「ゆっくりできたよ。ところでまっ、まりさは、なんでここにいるの?」 「まりさもつれてきてもらったの! ここは、すごくゆっくりできるおきにいりのゆっくりプレイスだよ!」 噛んでしまいつつも、問いかける赤まりさ。その顔は帽子の先端の様に赤く、緊張と恥かしさが同居している様な表情をしている。 だが、美しいまりさは赤まりさの奇妙な表情を気にもせず、無邪気に答えた。 にこにこと笑うその顔は、悪意というものがすっぽりと抜け落ちた様にさえ見える。 赤まりさは、その優しい目を見ている内に何でも話したくなった。 「ゆぅ……ここはゆっくりできないよ、だって……」 欲求に逆らわず、赤まりさは美しいまりさにこれまでの全てをぶちまけた。 「……ゆっ、そんなことがあったの」 「そうだよ! だからゆっくりしないでここをでよう! ここはゆっくりプレイスじゃないよ!」 語り終えた赤まりさは、何か考え込んでいる美しいまりさを急かす様にぐいぐいと引っ張った。 当然ながら、一緒に逃げ出すためである。 だが、美しいまりさはその美しさに似合った優雅な仕草で赤まりさを振り払った。 訳が分からずに呆然とする赤まりさだったが、すぐに気を取り直したのか、口元を引きつらせてへこへこと奇妙な屈伸運動の様な動きをする。 人間の目から見ると叩き潰したくなる有様だが、どうやら優しい笑顔を浮かべて謝っているつもりなのだろう。 「つよくひっぱっちゃったんだね! ごめんね! つぎはゆっくりひっぱるから、いっしょににげようね!」 「ちがうの、まりさはここからでたくないの。まりさのゆっくりプレイスからでたくないよ……」 だからここでお別れね、とうつむいた美しいまりさの帽子の奥の目は涙で潤んでおり、ぽたぽたと音を立てて水滴が床に落ちていく。 濡れていく床を見て申し訳ない気分になりつつ赤まりさだが、ここは『バケモノ』のいるゆっくりできない場所なのだ。 あきらめるワケにはいかない、このまりさもゆっくりして欲しいと考え、赤まりさは言葉を尽くした。 だが、もう美しいまりさはここにいると決めたらしく、赤まりさが何を言ってもうつむいて頭を振り続けた。 「ゆぅ~……じゃあ、まりさもここにいるよ! ひとりよりふたりのほうがゆっくりできるよ!」 「ゆゆっ、いいの!? まりさはここからでたいんでしょ?」 「きがかわったよ! ふたりでゆっくりしようね!」 目を丸くした美しいまりさに、赤まりさは優しくほほをすり寄せた。 赤まりさのいきなりの積極的な行動に驚きつつも、美しいまりさは目を閉じて受け入れる。 その横顔を眺める赤まりさの目には、帽子の塗料の様に赤い、決意の炎が燃え盛っていた。 「もし、ふたりでゆっくりできなくなっても……」 「ゆぅ? まりさ、なにかいった?」 「なんでもないよ! それより、きょうはゆっくりプレイスをみつけたきねんにまりさがごはんをさがしてくるよ! まりさはゆっくりしていてね!」 赤まりさはそう告げてから、いつもの緩みきった笑顔とは違う真剣な眼差しで美しいまりさを見つめた。 「……ゆぅ?」 きょとんとした美しいまりさの姿をアンコの奥に刻み込む様に硬く目を閉じてから、赤まりさは更に弾みを付けて飛び跳ねていく。 その後頭部は、守るべき者を見つけた自信と誇りに満ち溢れていた。 続 このSSに感想を付ける
https://w.atwiki.jp/yukkuri_gyakutau9/pages/774.html
前 ――ゆっくり研究家○○さんの講演の準備が終了いたしました。 ――場内は大変込み合っておりますので、お早めに席にお戻り下さい。 四度目の館内アナウンスが流れ出すが、既に席はほぼ埋まっている。 先ほどの食欲実験のゆっくりの興奮をまだ忘れられない人々が、様々に話をしているからだ。 次の成果は、恐らく性欲実験。 今度は、どんなゆっくりの末路を見る事が出来るのか……会場内は、異様な興奮でざわざわと騒がしくなっている。 そんな中、研究家が姿を現す。会場内は、完全に興奮のるつぼと化した。 ――大変お待たせいたしました。これより、ゆっくり研究家○○さんの講演を再開させていただきます。 騒がしかった会場内が、アナウンスと同時に静まり返る。 講演会第三部。ゆっくりの性欲抑制実験の発表会は、声一つない静けさの中で始まった。 『ゆっくり魔理沙が極限までゆっくりできる話 その3:性欲編』 「これまで、睡眠を全く取らせないゆっくりと、食事を全くしないゆっくりの二例について、映像を使って説明させていただきました」 「次は、性欲の抑制をしたゆっくりを見ていただきます……これは、最も苦労した実験です」 本当に苦労したという感情がにじみ出ている声で、研究家は語る。 その言葉に反応して、静かだった会場内にひそひそ声が広がっていった。 ――食と睡眠という大きな欲求の抑制に成功したのだから、性欲くらい大した事はないだろう。言いすぎではないだろうか。 聴衆の考えは、おおむねその様なものである。 だが、その反応は分かっていたとでも言わんばかりに軽く頷いてから、研究家は説明を始めた。 「皆さんの考える事は良く分かります。ですが、ゆっくりは普通の生物ではないのです」 「ゆっくりの弱さを考えてみて下さい。人間が軽く殴っただけでも死ぬ弱さで、更に捕食種がいてもあれほどに数がいるのは、何故でしょうか?」 何故大量にゆっくりがいるのか……疑問にすら思っていなかった質問に、ざわめく聴衆。 だが、困惑する聴衆を気にせず、研究家は説明を続けた。 「皆さんは『いわし』という生物をご存知でしょうか」 「恐らくは知らない方が多いでしょう。私も実物は見た事がありません。海に住む魚だという話を、外の世界から来た友人に聞いただけです」 「ですが、彼は非常に興味深い話をしてくれました」 「『いわし』は、多数集まる事で生存確率を上げようとする本能があり、その数は数万にも及ぶという話です」 「これほどの数がいれば、数匹が何かの理由で殺されたとしても、群れそのものには影響を及ぼしません」 「……ゆっくりに話を戻します。ゆっくりは親子兄弟を合わせてかなりの数がいます。数百を超える個体が所属している群れを見たという情報もあるほどです」 「また、最も数の多いゆっくりれいむ・まりさは、大体はペアで発見されます。一匹でいるゆっくりは、逆に珍しいと言えるでしょう」 「この事実から推測しますが、ゆっくりの数が多い理由は『いわし』と同じ事ではないでしょうか?」 「つまり、多数の群れで生活する事で、少しでも種族としての生存確率を上げるためという説です」 「これは私の推測であり、本当は違うのかもしれません。ですが補足に値する事実があります。ゆっくりが一年中発情期だという事です」 「春夏秋冬……冬は交尾しているゆっくりをあまり見ませんが、その理由は食物の消費を出来る限り減らして生き残るためでしょう」 「ゆっくりの性欲は極めて強く、いつでもどこでも交尾をします。今回は、真冬に交尾をするゆっくりについて見ていただきたいと思います」 研究家の合図で、映像が流れ始めた。 冬のある日、二匹のゆっくりまりさが寒さに震えていた。 ほほが青白く染まり、がちがちと鳴らす歯がうるさい。 「ささささ……さむいね!」 「ぶるぶるぶるぶるふるえちゃうよ!」 血が通っているワケでもないのになぜか紫色になった唇を動かし、何とか暖を取ろうと可能な限りくっ付いていく二匹。 震える事で体を動かし、少しでも温かさを得ようとする行動は人間もゆっくりも同じらしい。 くっついたままのまりさ達は、かなりの速度で震え続けた。 「ゆゆゆゆ……ゆっくりぽかぽかになってきたよ!」 「もっとぽかぽかになったらゆっくりできるね!」 しばらくすると、ほほがリンゴの様に赤くなり、血色の良い唇に戻った。 ――これでゆっくりできるよ。 ほっとした二匹は今だに周囲を包む寒さも忘れ、のんびりとくっ付き合ってゆっくりしだした。 「まりさはすごくゆっくりしてるね!」 「まりさもすごくゆっくりしてるよ!」 「「ゆっゆっゆ~♪」」 端から聞いている人にとって自画自賛をしている様に思えてしまうこの発言は、二匹ともがゆっくりまりさのためである。 発音から何から全てを含めた同種族間の違いは、恐らくゆっくりにしか分からないものなのだろう。 二匹は穏やかな表情で体を揺すり、頬をすり寄せ続けた。 「「ゆ~……ゆっ!」」 穏やかな表情でくっ付いている二匹だったが、不意にぶるぶると小刻みに震え始める。と同時に、とろんとした目つきになった。 交尾の開始である。 「「ゆっゆっゆっ……」」 ぬちゃぬちゃと、粘性の物をこすり合わせる音。 良く見ると、まりさ達のもちもちとしたほほの間に、透明の液体が糸を引いている事が分かる。 「ゆゆゆゆ……ゆっゆっゆっ……」 「ゆぅ……ゆゆゆぅ……」 ゆっくりまりさ達の動きが更に早くなり、ぬちゃぬちゃという音も更に激しくなっていく。 それに連動するかの様に、ほほだけが赤かった二匹の顔全体が真っ赤に染まっていった。 「「ゆっゆっ……んほぉぉぉぉ!!!」」 ビクンと一跳ねして、同時に動きを止めるゆっくりまりさ達。 ボトボトと音を立てて、粘液が地面を黒く濡らしていった。 「「すっきりー!!!」」 ゆっくりまりさ達の交尾は終ったらしい。 二匹は、顔を赤くしたまま余韻に浸っている。 「すごくゆっくりできたよ。ゆっくりしたあかちゃんがうまれるといいね」 「うん、がんばってゆっくりあかちゃんうむよ。まりさににてもいいし、まりさににてもいいね」 顔を見合わせ、微笑み合う二匹。 全く見分けが付かないが、どうやら画面向かって左側のゆっくりまりさが母役で、右が父役らしい。 「ゆっくりしないで、はやくうまれてほしいね」 「そうだね、でもゆっくりうまれないと、ゆっくりしたこにそだたないかもしれないよ?」 和やかに冗談を言い合う二匹の表情には、憂いの色は全くない。 寒さに包まれた中、飢餓に耐えながら子供を生み育てる事がどれだけ辛いのか、このゆっくりにはその程度の事を考える頭もないのだろう。 春まではまだ一ヶ月以上ある、冬の日。 もうすぐ親になるゆっくりまりさ達の表情は、本当にゆっくりしたものだった。 映像は、穏やかに顔を見合わせて笑うゆっくりまりさ達の様子で止まった。 幻想郷のどこでも見られるゆっくりの交尾を延々と見せられていた聴衆は、かなり不満そうにしている。 確かに冬に交尾をしているゆっくりは珍しいかもしれないが、交尾そのものはどこでも見られるのだから、その考えも当然なのかもしれない。 「まずはゆっくりの交尾について見ていただきました。どこにでもある光景ですが、この光景について一つお聞きしたい事があります」 「『ゆっくりはいつから交尾をしているのか』それについて、どなたか分かる方はおられませんか?」 ざわざわと会場内に声が響き渡る。 頬をすり寄せた時点で……いや、粘液が出た辺りから……様々な意見が出るが、確信を持てるほどのものにはならない。 そんな様子をしばらく眺めていた研究家は、一つ咳払いをしてから話し始めた。 「これについては、私にも分かりません。恐らくは、他の研究者達も完全には把握できていないでしょう」 「苦労の理由の二つ目がこれです。いつから交尾をしているのか分からなければ、やめさせる事は難しいという事です」 「いつ頃から親愛の情が性欲に変わっているかを知るためには、頬をすり寄せている時から交尾に変わる瞬間を理解しなければならないですからね」 「そのため、この性欲実験については、これまでの抑制ではない三つの方法を考えました」 「一つは、性欲の抑制ではなく、性欲そのものを潰すというやり方」 「二つ目は、不感症とでも言うのでしょうか、交尾では快感を得ないゆっくりをつがいにさせるやり方」 「三つ目は、羅切(らせつ、日本の仏僧が行う去勢の事)に処した上何度も交尾をさせて自分はもう『すっきり』できないのだと理解させるやり方です」 エグい事をさらりと言う研究家に、男性の一部は顔を青くし、その中の更に一部は赤くしている。 研究家は無表情のまま、淡々と説明を続けた。 「羅切の方が楽に出来るのですが、ゆっくりの生殖器がどこにあるのか不明だったために出来ませんでした」 「また、不感症のゆっくりを見つけられなかったため、これについても出来ませんでした」 「羅切や不感症は今後の課題としまして、ここから先は性欲を潰したゆっくりについて、映像で説明させていただきます」 研究家の合図と共に、映像が流れ出す。 それは、一匹のゆっくりまりさが黒い箱の前に固定されているものだった。 ゆっくりまりさは、怒っていた。 もしこんな状況に追いやった者が目の前にいたら、口を極めて罵り、倍に膨らんで攻撃を仕掛けるだろう。 だが、今は不満そうに眠ったゆっくり達の入った透明な箱を眺めている。 眠っているゆっくり達と話せないからではない。固定する縄が、下手に動くと饅頭の皮が破れるほど硬く縛られているためである。 ゆっくりにも生命の危険は分かる。 このまま膨らめば、もしくは下手に口を開けば、自分は中身が飛び出した饅頭だったものになると理解する程度の頭はある。 そのため、膨らむ事もできず、文句も言えず、目の前のゆっくり達を起こす事も助けを求める事もできず、まりさはただ大人しくしていた。 不意に、箱の中のゆっくり達が起き上がった。 「っ……っ!!!」 眠そうにまりさの方を眺めているのを見て、まりさはもごもごと口を動かした。恐らくは「ゆっくりたすけてね!」などと言っているのだろう。 だが、ゆっくり達はまりさが見えない様にきょろきょろと辺りを眺めだした。 「ゆっくりしていってね!」 「ゆっくりしていってね!」 目の前にいるゆっくりまりさを無視して、同じ箱に入ったゆっくり同士が挨拶をする。 まりさは、自分が苦しんでいるのに助けようともしない仲間に怒りを抱いたらしくぷくっと膨らもうとするが、縄が食い込むので途中で息を吐き出した。 「「ふたりでゆっくりしようね!」」 恨めしそうに自分達を眺めているまりさに気付いていないかの様に、ゆっくり達は箱の中で仲良く頬をすり寄せあった。 「ゆゆっ……ゆ……んんっ……ゆー!」 「ゆふぅ……ゆゆゆ、ゆっ……」 「……っ?」 突然、箱からぬちゃぬちゃと湿った音が聞こえ出した。 箱のゆっくりは、目の前にいるまりさを無視して、ついに交尾を始めてしまったのである。 固定されているまりさは痛みも怒りも忘れ、呆然と目の前の痴態を眺めている。縛られていなかったなら、ぽかんと口を開けている事だろう。 「「ゆっゆっゆっ……ゆゆゆ! ゆーーーー!!!」」 「……っ!」 箱の中で何が起こっているのかようやく気付いたらしく、もごもごとくぐもった声をあげるまりさ。 何と言っているのかは分からないが、相当に恥かしく思っているらしい。必死で目をそらそうとしている。 だが、その顔は真っ赤に火照っており、目が潤んでいる。別のゆっくりの交尾を見て、自分も昂ぶってしまっているのだろう。 交尾中のゆっくり達は、間近で見られている事を知ってか知らずか、もしくはそんな事などどうでも良いのか、どんどん動きを激しくしていった。 「「ゆっ……ゆっゆっゆっ、ほおおおおおぉぉぉ!!!」」 「っ……ゆ、ふぅ……」 ビクビクと震えるゆっくり達の顔から、音を立ててよだれ・涙・汗の様なアンコ汁が大量に流れ出し、地面がたちまちに黒に染まっていく。 それを見ているまりさは、長時間お預けを喰らった犬の様に口の端からよだれを一筋垂れ流しながら、じっとその様子を見つめていた。 先ほどまでの怒りなど忘れてしまったらしく、まりさは快楽を求めて強引に動こうとするが、当然動けない。 「ゆ……すっきぃ……たぃ……」 すっきりしたい。もはや、ゆっくりまりさの頭にはそれしかない。 まりさは、命の元でもあるアンコで縄が黒く染まっていくのも気にせず、動こうともがき続けた。 「ゆゆゆゆゆゆ! んほぉぉぉぉぉすっぎ!?」 突然、柔らかい物がぶちゃっと潰れる音が響くと同時に、辺りがシンと静まり返った。 先ほどまでの熱気が一瞬にして薄れ、消えていく。 白目をむき、だらしない顔をしたゆっくり達は『すっきり』する事なくいきなり潰れてしまったのである。 「んむむむ!」 だが、まりさは何が起こっているのか分らないまま、箱に寄ろうと必死に動き続けた。 ――すっきりしたい! まりさもすっきりさせてよ! つぎはまりさのばんだよ! 縄から逃れようともがく理由が、異常なこの状況を確認するためではなく、情欲に火照った体を冷ますためだという事は、欲に弱いゆっくりを象徴する様で浅ましい。 そんなまりさの目の前で、潰れたゆっくりがウィーンという機械音を立てて逆回しに膨らみ、そのまま眠り始めた。 「ゆぅ……ゆー……ゆゆっ」 「ゆ……ゆー……ゆぅ」 ほどなく起き上がったゆっくりは、隣に先ほどまで交尾をしていたゆっくりがいる事にも気付いていない様に、きょろきょろと辺りを眺め始めた。 「「ゆっくりしていってね!」」 挨拶をし、幸せそうに頬をすり寄せるその姿は、先ほどと全く変わらないものである。 「「ゆっゆっゆっ……ゆゆゆ! ゆーーーー!!!」」 そのままビクビクと震えながら、顔を真っ赤にするゆっくり達。交尾を再開したらしい。 「……?」 目の前のゆっくり達の、時間が戻った様に同じ事をしている異常性にようやく気付いたらしく、まりさは不思議そうな顔をした。 にちゃにちゃと粘性の音が聞こえても、もう情欲に目を輝かせたり、顔全体が火照る事はない。 ただ、なぜか先ほど潰れたはずのゆっくりが同じ行動を繰り返す目の前の状況を眺めているだけだ。 「んほぉぉぉぉぉすっぎ!?」 「……ゅっ!?」 結末も全く同じで、ぶちゃっという音と共にゆっくり達は叩き潰される。 そして、また機械音が流れ、また蘇るゆっくり達。 繰り返されるそれを見て、まりさは僅かに気味悪さを感じ始めていた。 「んほぉぉぉぉぉすっぎ!?」 「ほぉぉぉぉぉすっぎ!?」 「ゆっ……たすっ……っ!!!」 100回以上も絶頂に至らないまま何度も何度も潰れては蘇り、また交尾を始める饅頭達に、ゆっくりまりさは恐怖を感じていた。 ガチガチと歯を鳴らし、涙が止め処なく溢れている。 縄からは更にアンコが漏れ出し、黒く染まってきていた。 快楽を求めて動こうとしているためではなく、この場から逃げ出そうと必死にもがいているためである。 ――たすけて、ゆっくりさせてよ。このこたちはいやだよ、ゆっくりできないよ。たすけて……。 達する直前で潰れては蘇るゆっくり達が、まりさの目には不死の悪霊か何かの様に見えているのだろう。 ゆっくりまりさは、自分の身からこぼれるアンコも無視して、ただ逃げようと身をよじり続ける。 「ゆっ……! ……やっ! ……ゅ!? ゆゅ……ぁ!!!」 その間も、何度も何度も繰り返される交尾と死にとうとう神経が切れてしまったらしく、まりさは恐怖に歪んだ凄まじい形相で気絶した。 映像は、凄惨な虐待の末にアンコまみれになって殺されたと錯覚してしまう有様のゆっくりまりさが映った所で止まった。 「まずは映像による仕込みを見て頂きました。現状でも、このゆっくりは恐怖心から交尾を行おうとはしません」 「ですが、彼らは記憶力が異常に低いため、すぐに交尾出来る様になります。数日……長くても一週間程度持てば良い方でしょう」 「そのため、この後は定着作業に移りますが、これは更に二段階に分かれます。詳しい内容については映像にてご覧下さい」 「なお、これが先ほどと同じゆっくりである目印として、帽子の先端部分に塗料を塗ってあります」 研究家による簡単な説明の後、映像が再開される。 今度は縛られていないゆっくりまりさが、帽子の先を赤く塗られている事にも気付かずに眠っている様子が映し出された。 「……ゆー?」 帽子の先端を赤く塗られたゆっくりまりさは、目が覚めてすぐきょろきょろと辺りを見回した。 どこも縛られてはいないし、口もキチンと動かせる。先ほど縄でちぎれたはずの頬も元通りに治っている。 「ゆめだったんだね! うっかりー!」 何度潰れても蘇っては交尾をする異常なゆっくりなんていない。縄でぐるぐる巻きに縛られてもいない。 自分はずっと悪夢を見続けてただけなんだ。 そう思い、安心した様にほっと息をつきながら辺りを見回す赤まりさの目に、あるはずのないものが飛び込んできた。 アンコまみれの縄と、黒い四角い箱。 夢の中では透明の箱だったから大丈夫……と思いながら恐る恐る箱を覗くと、そこにはあのゆっくり達がすやすやと眠っていた。 悪夢が現実に現れる。 「あ、あ、あ……」 がくがくと震える赤まりさ。白目をむき、口の端からは黒い泡が吹き出している。 すっきりする前に潰れてはまたすっきりしようとしていたゆっくり達。 縛られて、逃げる事も交尾をやめさせる事も、潰させる事を防ぐ事も出来ずにただ見ている事しか出来なかった自分。 「ゆっくりしていってね!」 「ゆっくりしていってね!」 不意に、バケモノ達が起き上がり、挨拶をする。この後は交尾をして、すっきりする事なく叩き潰されるのだろう。 「ごわいよぉぉぉ!!!」 挨拶に応じる事もなく、赤まりさは全速力でその場から逃げ出した。 トラウマにでもなったのか、顔は涙と良く分らない液体でぐしょぐしょになっている。 「ゆぎゅぅぅぅ!!! いやぁぁぁ!!!」 「ゆっくりしていってね! ゆっくりおちついてね!」 半狂乱になって跳ね回る赤まりさにかけられる鳴き声。 そのまま頬をすり寄せてくる。柔らかく心地良いその感触で、ようやく赤まりさは落ち着きを取り戻した。 「ゆっ……ゆっくりしていってね! ……だれ? まりさ?」 「まりさだよ! ゆっくりおちついてね! ゆっくりしてね!」 涙目のまま相手を眺めると、相手も同じゆっくりまりさだった。 ただし帽子はキレイに整えられているし、寒天の目は純度の高い宝石の様に美しく、もちもちとしたほっぺは見るだけでもすっきりしてしまいそうだ。 ――どんなゆっくりよりゆっくりしてて、すごくかわいいぜ。 この部屋に元々いたまりさは、素直にそう思いながら話しかけた。 「ゆっくりできたよ。ところでまっ、まりさは、なんでここにいるの?」 「まりさもつれてきてもらったの! ここは、すごくゆっくりできるおきにいりのゆっくりプレイスだよ!」 噛んでしまいつつも、問いかける赤まりさ。その顔は帽子の先端の様に赤く、緊張と恥かしさが同居している様な表情をしている。 だが、美しいまりさは赤まりさの奇妙な表情を気にもせず、無邪気に答えた。 にこにこと笑うその顔は、悪意というものがすっぽりと抜け落ちた様にさえ見える。 赤まりさは、その優しい目を見ている内に何でも話したくなった。 「ゆぅ……ここはゆっくりできないよ、だって……」 欲求に逆らわず、赤まりさは美しいまりさにこれまでの全てをぶちまけた。 「……ゆっ、そんなことがあったの」 「そうだよ! だからゆっくりしないでここをでよう! ここはゆっくりプレイスじゃないよ!」 語り終えた赤まりさは、何か考え込んでいる美しいまりさを急かす様にぐいぐいと引っ張った。 当然ながら、一緒に逃げ出すためである。 だが、美しいまりさはその美しさに似合った優雅な仕草で赤まりさを振り払った。 訳が分からずに呆然とする赤まりさだったが、すぐに気を取り直したのか、口元を引きつらせてへこへこと奇妙な屈伸運動の様な動きをする。 人間の目から見ると叩き潰したくなる有様だが、どうやら優しい笑顔を浮かべて謝っているつもりなのだろう。 「つよくひっぱっちゃったんだね! ごめんね! つぎはゆっくりひっぱるから、いっしょににげようね!」 「ちがうの、まりさはここからでたくないの。まりさのゆっくりプレイスからでたくないよ……」 だからここでお別れね、とうつむいた美しいまりさの帽子の奥の目は涙で潤んでおり、ぽたぽたと音を立てて水滴が床に落ちていく。 濡れていく床を見て申し訳ない気分になりつつ赤まりさだが、ここは『バケモノ』のいるゆっくりできない場所なのだ。 あきらめるワケにはいかない、このまりさもゆっくりして欲しいと考え、赤まりさは言葉を尽くした。 だが、もう美しいまりさはここにいると決めたらしく、赤まりさが何を言ってもうつむいて頭を振り続けた。 「ゆぅ~……じゃあ、まりさもここにいるよ! ひとりよりふたりのほうがゆっくりできるよ!」 「ゆゆっ、いいの!? まりさはここからでたいんでしょ?」 「きがかわったよ! ふたりでゆっくりしようね!」 目を丸くした美しいまりさに、赤まりさは優しくほほをすり寄せた。 赤まりさのいきなりの積極的な行動に驚きつつも、美しいまりさは目を閉じて受け入れる。 その横顔を眺める赤まりさの目には、帽子の塗料の様に赤い、決意の炎が燃え盛っていた。 「もし、ふたりでゆっくりできなくなっても……」 「ゆぅ? まりさ、なにかいった?」 「なんでもないよ! それより、きょうはゆっくりプレイスをみつけたきねんにまりさがごはんをさがしてくるよ! まりさはゆっくりしていてね!」 赤まりさはそう告げてから、いつもの緩みきった笑顔とは違う真剣な眼差しで美しいまりさを見つめた。 「……ゆぅ?」 きょとんとした美しいまりさの姿をアンコの奥に刻み込む様に硬く目を閉じてから、赤まりさは更に弾みを付けて飛び跳ねていく。 その後頭部は、守るべき者を見つけた自信と誇りに満ち溢れていた。 続 このSSに感想を付ける
https://w.atwiki.jp/srns/pages/137.html
1どこの情報粒度からもシステムの構築に参加できること 2回答を考えるまで答えを見せ合わない 3参加者を増やす 参加者に情報を提供し、参加者が望む整理法を選択できるようにする。 孤独と競争と寂しさ 孤独とは2の状態 寂しさとは3が少ない状態 競争とはより良い結果を出すために努力することがたのしい状態のこと 沢山の人が問題を解く 答えを決めるまで相談しない 前者がないのが寂しさ、後者が成就しているときに感じるのが孤独。矛盾しません。答えを決めるまでに相談すると、集団内の力関係が答えに影響を与え、集合知として機能しなくなります。 このような状態を作って、問題解決を大規模に行うことで寂しさで生産性が悪くなるという問題を解決できるという理由からもこのように目標を設定しました。
https://w.atwiki.jp/tkonishi73/pages/607.html
統計学(第11回) 『統計学』小テスト(2015.7.1) 1.あるクラスで試験をしたら、平均が65点で、標準偏差が8点であった。 この試験で、A君は72点であった。学力偏差値を求めよ。 2.最初のデータxを、z=ax+b という変換式でzに変換する。 平均を15、標準偏差を12にするのは、aとbをどのように決めたら良いか。 3.AクラスとBクラスで同じ試験問題を使って試験をした結果、それぞれの平均と標準偏差は、 Aクラス 平均68点、標準偏差10点 Bクラス 平均72点、標準偏差8点 であったという。 このとき、Aクラスで学力偏差値52の学生と、Bクラスで学力偏差値53の学生は、どちらがテストの点数が高いか、答えなさい。 解答例 前回の復習 相関関係とは、直線的な傾向を意味する。 右上がりのとき、正の相関、右下がりのとき、負の相関、があるという。 質問や感想があればどうぞ。 何でも良いので質問して下さい。 -- 小西 (2015-06-29 14 03 47) 名前 コメント
https://w.atwiki.jp/rolc/pages/76.html
武器 分かっていること 基本的にレア度が高いほど攻撃力も高くなる。 会心率が高いほど攻撃力は低くなる。 レベルが高いほど攻撃力は高くなる。 物理魔法どちらかに偏るとその合計は小さくなる。(いくつかの傾向が存在) 同じレベルだと、同じ傾向の武器の攻撃力は大体同じになるが、元のレベルが高い武器の方が少し高くなる。 予想 計算式には、レア度・会心・レベル・物理魔法の傾向・元の装備レベル が影響する。 予備知識 攻撃力の計算式 最低攻撃力:Dex(Con)+武器攻撃力/2 最大攻撃力:Str/2(Int/2)+武器攻撃力 ※小数点以下切り捨て 調査1 武器のレベルと攻撃力の関係 (推定)A*LV^2+B*LV+C の形になる 調査中
https://w.atwiki.jp/daisei/pages/413.html
ケジラミの性(((((((つ´ω`)つみょーん 【クラシック】 萌え風声、音楽とセックスについてのんびり喋る。「セクロスは音楽」は名言 肉便器街道まっしぐら MC29との関係は? かなり頭は弱いようだ本名は「さえ」 最近ばくちゃんとスカイプで絡むも「気持ち悪い」と一蹴 ラジオ頻度 低 2010年1月に突如復活 エリート肉便器になっておりアナルセックスまで経験済み。 女性とのセックスも予定しているらしい。 栄養士かなんかの試験の勉強で忙しい。