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ルフレはマイユニットのデフォルトネーム 異伝 絶望の未来3ルキナ ロラン ジェローム セレナ コメント 異伝 絶望の未来3 ルキナ 敗北時 【ルキナ】うそ…こんな…あと少し…だったのに…あと少しで…この世界を…それ…なのに……お父様…みんな……ごめん…なさ…… ルキナ→ルキナ 【ルキナ】(自軍)あれが…お父様が死んだ未来をそのまま生き続けた私なのですね。こちらの世界を助けるのは、これで3度目…お父様からの情報から考えるに、この世界には5つの宝玉と台座が1つも欠けずに存在しているようですね。これは…とても幸運なことです。私たちの未来では宝玉が1つ行方不明の状態で、不完全な覚醒の儀を行なうことしかできなかった。そのためファルシオンも神剣としての力を得ることはできず…ナーガ様の力で時間遡行を行なうことでしか、ギムレーに対抗する術はありませんでした。…けれど、この世界は違います。私たちの世界よりも深い絶望の代わりに、私たちの世界よりも強い希望がある。以前助けた8人が戻ってくれば…全ての宝玉を揃えることができる。うまくいけば、過去に飛ばなくてもこの時代で決着がつくかもしれません。本当なら、私もそうしたかった。過去のお父様まで巻き込みたくは無かった。自分の生きた世界を…この手で救いたかった。…悔やんでも、仕方がありませんね。今は、目の前の敵に全力を尽くしましょう。さぁ、頑張ってください…ルキナ。私も頑張りますから。私が掴めなかったもう一つの未来を…あなたに掴んでもらうために。 クロム→ルキナ 【ルキナ】お父様…!やはり、お父様なのですね!?【クロム】ルキナ…!無事か!?【ルキナ】お父様…! お父様…っ!これが幻と言うならそれでもいい…せめて今だけはこの幻が消えないでいて…!【クロム】いや、俺は幻ではない。だが…お前の本当の父親でもないんだ。【ルキナ】え…?【クロム】…俺は異界と呼ばれる別世界からやってきたクロムだ。だから、お前の父親とは別人…なんだ。【ルキナ】別世界の、お父様…そうですか…けれど、こうやってもう一度お父様にお会いできて…幸せです。【クロム】そうか…そう言ってくれるか。【ルキナ】お父様…別人であっても、あなたは私の大切なお父様です。その声も、その優しい瞳も、私に剣を教えてくれた、逞しいその腕も…遠い記憶の中のお父様と何ひとつ変わりません。もう会えないと思っていたのに、もう言葉を交わせないと思っていたのに…こんな形でお会いできるだなんて…あぁ…話したいことがたくさんあるのに、何も言葉が出てきません…お父様…おとう…さま…っ!【クロム】ルキナ…すまない。お前をこんな辛い戦いに駆り出させてしまったのは、この世界の俺が死んでしまった事が原因なのだろう…?代わりにはならないかもしれない。だが謝らせてくれ…【ルキナ】いいえ…お父様は何も悪くありません。私こそ、こんな世界をお父様にお見せして、すみません…私の力が足りないばかりに、この国を、大切な民たちを辛い目に遭わせました…【クロム】いや、お前は立派に戦っている。こんな絶望の世界で、諦めないでいてくれて、感謝しているんだ。それに…後もう少しなんだ。もう少しでこの世界は変わる!俺も手を貸すから、共に戦おう!俺が必ず…お前の事を守る!【ルキナ】!!や…止めて下さい!【クロム】ルキナ…?【ルキナ】ごめんなさい。今の言葉は…とても嬉しいです。さっきだってお父様が来てくださらなければ、私も仲間たちも死んでしまっていたでしょう。ですが、私はもうこれ以上、お父様が戦って傷つくのは見たくない!昔お父様は今と同じように私達を守ると言ってくれた…そしてそのまま帰らぬ人となった…異界のお父様とはいえ、私はもうこれ以上あなたを失いたくないのです!【クロム】そうだったのか……だがそれなら尚更、もう一度誓わせてくれ…!!今度こそ必ず…ルキナ、お前を守ると!大事な娘を守り通して、父親としての責務を果たさせて欲しい!【ルキナ】ですが、それでは…!【クロム】安心しろ…! もうこれ以上俺の娘を泣かせたりはしない…!【ルキナ】!!……………わかりました。ですが約束して下さい…!決して死なないと…!【クロム】ああ、必ず…!約束だ…!【ルキナ】ありがとうございます、お父様…必ず無事に帰って下さい…そして…帰りを待っている、あなたにとっての本物の娘と…どうか、今度こそ、しあわせに… ルフレ(私)→ルキナ 【ルキナ】お母様…!?あなたは、やっぱり…!でも、どうして…!?【ルフレ】ルキナ…ルキナなんですね?ああ、無事で良かったです…!!【ルキナ】ち、近づかないで!【ルフレ】ルキナ…?【ルキナ】だって…お母様がここにこうしているはずはありません…!これは、ギムレーが作り出したお母様の幻かもしれない!こうやって私の事をたぶらかそうとしているのでは…!?【ルフレ】…そうですね。そう思われても仕方ありません。これはこの世界で我が子を守り切れなかった、自分自身の責任ですもの…【ルキナ】こ、この世界…?【ルフレ】そうです。私は異界から時空を越えてきた者。この世界のルフレとは別の存在なんです。【ルキナ】…………【ルフレ】信じなくてもいい。信じられなくてもいいんです。でも…私はどんな事があってもあなたを守ります!あなたには幸せになって欲しいんです。希望の未来を生きて欲しいんです。そのためなら、私は何でもします。母親として、あなたを絶対に守ります!だってそれが…私にできる、精一杯のことですから!【ルキナ】お母様……………ごめ…なさ……ごめんなさい、お母様…!今の言葉が…幻のわけありません!あなたは私の、お母様です…!ううっ…! ううっ…!【ルフレ】ルキナ…!信じて…くれるんですね…!?【ルキナ】お母様…! お母様…っ!【ルフレ】ありがとうございます、ルキナ…私のことを信じてくれて。これまで守ってあげられなくて、寂しい思いをさせて、ごめんなさい。そして…これからも独りで生きていくあなたを助けられない母を許して…本当にごめんなさい…【ルキナ】いいえ、お母様…こうして会えただけで、十分です。幼い頃、私を抱きしめてくれたその胸に、私を導いてくれたその手に、声に、そのぬくもりに…私はどれだけ焦がれた事か…これだけで私は、これからも強く生きていけます…【ルフレ】…ルキナ…【ルキナ】さぁお母様…もうこれくらいにしましょう。本当はずっとこうしていたい…話したいことも沢山あるけれど…私には、やるべき事がある。【ルフレ】ええ…そうですね。【ルキナ】お母様。協力して…下さいますか?【ルフレ】もちろんですよ…!そのためにここへ来たんですから!【ルキナ】ありがとうございます、お母様。その姿…目に焼き付けておきます。いつかお母様が恋しくなった時、たまらなく会いたくなった時…その笑顔を…いつでも、思いだせるように。 ルフレ(あたし)→ルキナ 【ルキナ】お母様…!?あなたは、やっぱり…!でも、どうして…!?【ルフレ】ルキナ…ルキナなのね?ああ、無事で良かった!!【ルキナ】ち、近づかないで!【ルフレ】ルキナ…?【ルキナ】だって…お母様がここにこうしているはずはありません…!これは、ギムレーが作り出したお母様の幻かもしれない!こうやって私の事をたぶらかそうとしているのでは…!?【ルフレ】…そうね。そう思われても仕方ないわ。これはこの世界で我が子を守り切れなかった、自分自身の責任だもの…【ルキナ】こ、この世界…?【ルフレ】そう。あたしは異界から時空を越えてきた者。この世界のルフレとは別の存在なの。【ルキナ】…………【ルフレ】信じなくてもいい。信じられなくてもいい。でも…あたしはどんな事があってもあなたを守るから!あなたには幸せになって欲しいの。希望の未来を生きて欲しいの。そのためなら、あたしは何でもする。お母さんとして、あなたを絶対に守る!それがあたしにできる…精一杯のことだから!【ルキナ】お母様……………ごめ…なさ……ごめんなさい、お母様…!今の言葉が…幻のわけありません!あなたは私の、お母様です…!ううっ…! ううっ…!【ルフレ】ルキナ…!信じて…くれるのね…!?【ルキナ】お母様…! お母様…っ!【ルフレ】ありがとう、ルキナ…あたしのことを信じてくれて。これまで守ってあげられなくて、寂しい思いをさせて、ごめんね。そして…これからも独りで生きていくあなたを助けられない母を許して…本当にごめんなさい…【ルキナ】いいえ、お母様…こうして会えただけで、十分です。幼い頃、私を抱きしめてくれたその胸に、私を導いてくれたその手に、声に、そのぬくもりに…私はどれだけ焦がれた事か…これだけで私は、これからも強く生きていけます…【ルフレ】…ルキナ…【ルキナ】さぁお母様…もうこれくらいにしましょう。本当はずっとこうしていたい…話したいことも沢山あるけれど…私には、やるべき事がある。【ルフレ】ええ…そうね。【ルキナ】お母様。協力して…下さいますか?【ルフレ】もちろん…!そのためにここへ来たのだから!【ルキナ】ありがとうございます、お母様。その姿…目に焼き付けておきます。いつかお母様が恋しくなった時、たまらなく会いたくなった時…その笑顔を…いつでも、思いだせるように。 ソワレ→ルキナ 【ソワレ】キミは…この世界のルキナだね?【ルキナ】あなたは…お母様!やはり、先ほどの援軍の中にお母様もいらしたのですね!?ずっと…似ている方がいると思っていました…!【ソワレ】そうか。キミは素晴らしい観察眼を持っているんだね。キミの言う通り、ボクはあの時、異界からこちらに来たんだ。この世界が危ないと聞いて、キミ達を助けに来たんだよ。本当の母親ではなくて、申し訳ないんだけど…【ルキナ】そんな…!そのようなことを言わないで下さい!私は…例え別人であっても、もう一度お母様とお会いできて嬉しいです…!【ソワレ】…そう言ってくれるのか。ありがとう、ルキナ。キミの様子はさっきから見ていたよ。決死の表情で戦うキミをね。キミはこの世界でどれだけの死線をくぐり抜けてきたというんだ…母として、キミを守ってやれなくて本当にすまない…!【ルキナ】いいえ…お母様。あの日私は、お母様のおかげで命を救われた。私がこうして戦えるのは、お母様と…そしてお父様のおかげです。お二人は、例え死んでしまったとしても私の中で生き続けています。この大切な血を絶やすわけにはいかない…その思いがあったからこそ、この絶望的な状況にあっても、仲間達と共に生き抜いて来られたんです。【ソワレ】ルキナ…キミはとても優しい子だね…ボクたちの血を大切にしてくれてありがとう。この世界のボクも、きっとそう思っているよ。【ルキナ】…お母様…お母…様…うっ、ううっ…!【ソワレ】よしよし…いい子だ。さぁ、ここは母であるボクに任せて、キミは一旦体勢を立て直すんだ。【ルキナ】お任せして…良いのですか?【ソワレ】ああ! ボクがどれだけ強かったか忘れたとは言わせないよ?今この時こそ、この母の力を屍兵達に知らしめる時だ…!これまで訓練してきた全てを…ボクの全てを…ここでぶつける!【ルキナ】ありがとうございます…お母様。 スミア→ルキナ 【スミア】ああ…ルキナ、無事で良かったです…!【ルキナ】お母様…!お母様なのですね!?先ほど現れた援軍の中に、お母様に似た方がいるとは思っていましたが…まさか、本当にお母様だったなんて…!お会いできて嬉しいです、お母様…!【スミア】ルキナ…見ていたんですね。私が異界から来るところを。【ルキナ】異界…?では、お母様は異界から?【スミア】はい。私は異界と呼ばれる別世界から来ました…あなたが危ないと聞いたので少しでも力になればと思って来たのです。別人ではありますが、母親として必ずあなたを守ってみせます…!【ルキナ】そんな…そんな事は嫌です!【スミア】えぇっ!?どうしてですか?わ、私が落ちこぼれだからですか?でも、あなたのためなら私にだって…!【ルキナ】違うんです。お母様はとても強い戦士だったと聞いています…!ですが、だからこそお母様にここでご無理をなさらないで欲しいんです!だって…お母様には自分の世界での人生があるのでしょう?あなたの本物の娘だって…きっと帰りを待っています。【スミア】…ルキナ…【ルキナ】それにこの現状を見て下さい…圧倒的なギムレーの軍勢…私達の戦力はもう残り少ない。この絶望的な状況に、お母様を巻き込むわけには参りません!【スミア】ルキナ…あなたの優しい気持ちが十分伝わってきました。でもね…子供はね…もっと親に甘えるべきなのですよ?迷惑だとか…そんな事は言わないで。そんなことを言われたら、悲しくなっちゃいますよ。あなただって、大切な私の娘であることに変わりは無いんですから。だからもっと甘えて下さい…ね?【ルキナ】お母様…いいん、ですか…?【スミア】もちろんですよ。ルキナ。どうか信じて下さい。私は絶対に死なないと。そして、この世界は必ず救えると。そうすれば…私はあなたの力になれます。【ルキナ】ありがとう…ございます。私も戦いたいです…お母様と共に。【スミア】…良かった。さぁ、行きましょうルキナ。あなたの未来に明るい火を灯すために…!【ルキナ】はいっ…!お母様…!! マリアベル→ルキナ 【マリアベル】そこにいるのは、ルキナですわね?【ルキナ】お、お母様!?…死んだはずなのに、どうして!?【マリアベル】そうでしたわね…この世界のわたくしは既に死んでしまった身…お話しましょう。わたくしはこの世界とは異なる世界のマリアベルですわ。あなたが窮地に陥ってると聞き、はるばる助けにやってきたんですのよ。【ルキナ】では先程の援軍の中にいたのはやはり…!!【マリアベル】あら、見られていたんですのね?少々着地に失敗してしまったのですけれど、いつもなら、あのようなはしたない真似は…【ルキナ】お母…様…! うっ…うぅっ…【マリアベル】!?ど、どうして泣くんですの!?わたくしが無様に転ぶのがそんなに悲しかったんですの!?【ルキナ】ち、違います…!別人でも…お母様に会えて…私、うれしくて…っ!【マリアベル】ルキナ…どうか泣かないで下さいまし。そんなに泣かれるとわたくしまで…うっ…ぐすっ…【ルキナ】お母様…【マリアベル】ルキナ、可哀相に…こんなに傷だらけになって…今まで、頑張って戦ってきたんですのね…【ルキナ】いいえ…私はお母様に褒められるようなことは何も…それどころか、私の力が及ばないばかりに、お母様たちの守ろうとした世界をこんな風にしてしまいました…【マリアベル】何を言うんですの!?貴方は良くやっていますわ。貴方はわたくしの誇り…わたくしに似て、どこに出しても恥ずかしくない、優秀で愛おしい愛娘ですわ!【ルキナ】!! お母様…!【マリアベル】ルキナ、心配は無用ですわよ。わたくしが来たからには、全ての屍兵どもを…ギムレーを、ギタギタに蹴散らして差し上げます!【ルキナ】わかりました…!お母様がその気なら、私もこの剣で、敵をボコボコにぶちのめしてみせます!【マリアベル】うふふ、その意気ですわルキナ。さぁ、そうと決まれば行きますわよ!わたくしたちは絶対に負けませんわ!【ルキナ】はい…! オリヴィエ→ルキナ 【オリヴィエ】良かった、間に合いました…!ルキナ、ルキナ…可哀想に…こんなに傷だらけになって…【ルキナ】ま、まさか…お母様なのですか?私は…幻を見ているのですか?【オリヴィエ】いいえ。私は…ナーガ様の力によって違う世界からやってきたオリヴィエ。だからあなたの本当のお母さんではないんです…【ルキナ】違う世界の…お母様?【オリヴィエ】はい。でも…あなたがクロム様と私の娘ということに変わりはありません。だから少しだけ、あなたを抱きしめさせてください…!【ルキナ】…お母様…【オリヴィエ】よしよし、ルキナ…私の可愛い娘。こんな状況の中で…今までよく頑張りましたね…【ルキナ】ふふ、お母様ったら…子供みたいで、恥ずかしいですよ…それに、久しぶりにお会いできたのに、これじゃあお顔が見えません…【オリヴィエ】あ…!ご、ごめんなさい…!!【ルキナ】…良かった。やっとお顔が見えました。お母様、助けに来て下さってありがとうございます。…けれど、こんな危険な地で、お母様を戦わせるわけにいきません。今のうちに、元の世界に戻って下さい…【オリヴィエ】でも、それじゃああなたが…!【ルキナ】いいえ、お会いできただけで十分です。それだけで私は頑張れますから…【オリヴィエ】い…いやです!!【ルキナ】お母様…!?【オリヴィエ】私たちの軍は…ここに来る前に、あなたの仲間たちに会ってきたんです!【ルキナ】!!【オリヴィエ】みんな…イーリスに戻るために必死で戦っていました!厳しい状況の中で、世界を救うことを…あなたに宝玉を届けることを、一番の使命として!!【ルキナ】…みんな…【オリヴィエ】それなのに…みんなが頑張っているのに、私はルキナのお母さんなのに、私だけあなたに何もしてあげられないのは嫌なんです!非力な私があなたの役に立てるかはわかりませんが…母親として、全てを賭して娘を守ります!だから…だから、私も一緒に戦わせて下さい!【ルキナ】お母…様…ありがとう…ございます…でも、どうか命を落とさないで…最後まで生きていると約束して下さい…!【オリヴィエ】ええ、もちろんです! ロラン 敗北時 【ロラン】見てみたかった…ですね…この目で…平和な…未来…を…… ロラン→ロラン 【ロラン】(自軍)なるほど、あれがこの世界の僕自身というわけですね。ルキナを庇って残ると言った時は流石に少々焦りましたが…どうにか間に合ったようで良かったです。別人とはいえ、自分が倒れる姿を目の当たりにするのは辛いですからね。…そういえば、異界の僕には話しかけても良いものなのでしょうか?自分自身と会話ができる機会など、滅多にあるものではないですし、相手の反応も気になるところです。是非実験を試みたいところですが………………いえいえ、ダメですね。この実験を行うに当たっては相手の心理的負担が大きすぎます。ましてや今は、世界の未来を決める大切な戦いの最中。そんな暇があれば一人でも多くの敵を倒すべきでしょう。…安心して下さい、異界のロラン。僕が及ばずながら力になります。だから、どうか幸せな未来を掴んで下さいね。【ロラン】(異界) ?? 何やら向こうに僕とよく似た方がいるような…気のせい、でしょうか…? ミリエル→ロラン 【ロラン】か、母様…!?母様なのですね!?【ミリエル】ロラン・・・この状況の中、よく無事でいてくれましたね。【ロラン】ううっ…母様!会いたかったです…!母様が行方不明になってから何度も戦場の跡を回りましたが、ついに母様の遺体は確認できなかった。だから、だから…きっと生きていると思っていたんです!【ミリエル】!!【ロラン】良かった…僕は…信じていました…!【ミリエル】…………ロラン…申し訳ありません。最初に言っておくべきでしたが…私は、貴方の母親ではない。私は、この世界のミリエルではないのです…【ロラン】えっ…? こ、こんな時に冗談は止めて下さい、母様!【ミリエル】いえ、冗談ではありません。私は異界と呼ばれる別世界の人間。貴方の母親のミリエルとは…同一人物ではありますが、別人とも言える存在なのです…【ロラン】そ、そんな事…理解できない!そんな不可解なことを母様が言うだなんて…!【ミリエル】そう言われても仕方ありませんね…仮に立場が逆だった場合、私もそう考えるでしょう…ですが、これは紛れもない事実なのです。【ロラン】じゃあ、やっぱり…僕の母様は…【ミリエル】ぬか喜びをさせてしまって…本当にすみません。貴方は、私が生きているとずっと信じてくれていたのに…私では、その思いに報いるだけの答えを貴方に与えることはできない…【ロラン】…いいえ。いいんです。僕も本当は、わかっていたんです。…僕の母様はもういない。遺体を見なかったのをいいことに、都合の良い夢を見ていたんです。いつまでも認めないままだと、母様が報われませんね。…ありがとうございます、異界の母様。僕の目を覚ましてくださって。別の世界の母様であっても…また会えて嬉しいです…【ミリエル】そう言ってくれるのですね…ありがとうございます…ロラン。せめてこの世界のミリエルに代わり、貴方に力を貸しましょう。この世界の私ができなかった分まで、貴方のことを守ります。【ロラン】母様…嬉しいです。母様と共に戦うのは、僕の憧れでしたから。これも、異界から助けに来て下さったおかげですね。【ミリエル】ロラン…【ロラン】しかし、異界…ですか。…僕には到底理解が及ばない世界ですね。世界が平和になった暁には、その理をぜひ解き明かしたいものです…【ミリエル】ふふっ…こんな時にそんな事を言うだなんて。我が子ながら困ったものですね。ですが…憧れを持つのは素晴らしい事です。前向きな心は、生きる力へと昇華されるのですから。【ロラン】はい…! 母様! ルフレ(僕)→ロラン 【ルフレ】ロラン、生きていてくれたんだね!【ロラン】ま、まさか父様なのですか…?【ルフレ】いや…僕は別の世界からやってきたルフレなんだ。だから、正確には君の父親じゃない…【ロラン】えっ…?【ルフレ】だから父親として偉そうな事は言えないかもしれないけれど…この限られた時間の中で、君の事を守らせて欲しい…!こんなことしかできなくて本当にすまない…【ロラン】父様…僕は逆に、あなたに謝らなければなりません…【ルフレ】ロラン…?【ロラン】あなたは僕の憧れでした…あなたは軍略家としても、いち戦闘員としても、そして、皆の大切な仲間としても、常に軍を支え続けてきた…【ルフレ】そんな大層なものじゃないよ。【ロラン】いえ…そんなことはないです。僕もあなたのようになりたくて…必死に努力して、この世界を救おうと頑張ってきたつもりです…ですがその努力も甲斐はなく、世界は滅びへと近づきつつあります…家族や、仲間や、沢山の民達も死なせてしまいました…!だから僕は…あなたの息子失格なんです。父さんが守ろうとした世界を、僕は救えなかった…【ルフレ】ロラン…君はそうやって自分を追い込む程、懸命に努力をし続けてきたんだね…大丈夫だよ。君は僕と同じ…いやそれ以上の存在じゃないか?【ロラン】…なぜそんな事を言うのですか?気休めは止めて下さい。【ルフレ】確かにこの世界は一度滅びに向かったかもしれない。でもそれを巻き返しているのは君や仲間の努力によるものだ。今こうしてそれが身を結ぼうとしているんじゃないのかい?この世界の僕たちが為し得なかった事を、君はちゃんとやり遂げようとしているんだよ?【ロラン】!!父様…ありがとうございます。そう言って頂けただけで、僕は…僕は…!【ルフレ】あと少しだ…あと少し頑張れば、もうすぐ平和がやってくるんだ!だからロラン、頑張ろう…!【ロラン】は…はいっ! ルフレ(俺)→ロラン 【ルフレ】ロラン、生きていてくれたか!【ロラン】ま、まさか父様なのですか…?【ルフレ】いや…俺は別の世界からやってきたルフレだ。だから、正確にはお前の父親じゃない…【ロラン】えっ…?【ルフレ】だから父親として偉そうな事は言えないかもしれないが…この限られた時間の中で、お前の事を守らせて欲しいんだ…!こんなことしかできなくて本当にすまないが…【ロラン】父様…僕は逆に、あなたに謝らなければなりません…【ルフレ】ロラン…?【ロラン】あなたは僕の憧れでした…あなたは軍略家としても、いち戦闘員としても、そして、皆の大切な仲間としても、常に軍を支え続けてきた…【ルフレ】そんな大層なものじゃないぞ。【ロラン】いえ…そんなことはないです。僕もあなたのようになりたくて…必死に努力して、この世界を救おうと頑張ってきたつもりです…ですがその努力も甲斐はなく、世界は滅びへと近づきつつあります…家族や、仲間や、沢山の民達も死なせてしまいました…!だから僕は…あなたの息子失格なんです。父さんが守ろうとした世界を、僕は救えなかった…【ルフレ】ロラン…お前はそうやって自分を追い込む程、懸命に努力をし続けてきたんだな…大丈夫だ。お前は俺と同じ…いやそれ以上の存在じゃないか?【ロラン】…なぜそんな事を言うのですか?気休めは止めて下さい。【ルフレ】確かにこの世界は一度滅びに向かったかもしれない。でもそれを巻き返しているのはお前や仲間の努力によるものだ。今こうしてそれが身を結ぼうとしているんじゃないのか?この世界の俺たちが為し得なかった事を、お前はちゃんとやり遂げようとしているんだぞ?【ロラン】!!父様…ありがとうございます。そう言って頂けただけで、僕は…僕は…!【ルフレ】あと少しだ…あと少し頑張れば、もうすぐ平和がやってくる!だからロラン、頑張ろう…!【ロラン】は…はいっ! フレデリク→ロラン 【フレデリク】ロランさんですか?無事で何よりです…!【ロラン】ま…まさか父様、でも一体どうして…?【フレデリク】私はこの世界のフレデリクではないのです。異界と呼ばれる別世界からやってきた貴方の父とは異なる存在なのですよ。留まれる時間は決して長くはありませんが、その間だけでもどうか父親として、貴方を守らせて下さい。【ロラン】そうだったのですか……父様。お気持ちはとてもありがたいです。ですが、この世界は今にも闇に包まれようとしています。せっかく生き延びた父様にご迷惑をおかけするわけには参りません。僕は父様とお会いできただけで十分です。さぁ、早く元の世界へ戻って下さい。【フレデリク】いえ、そんなわけには…【ロラン】…だめです、父様!【フレデリク】…まったく、その生真面目で融通のきかない所は誰に似たのでしょうね。【ロラン】え?【フレデリク】ですが、同時に貴方は愚かしい程に他人の事を想う…優しい子です。そんな貴方が、この世界を生きるのにどれほど辛い思いをしたでしょう。私は、貴方に幸せになって欲しいのです。今まで苦労をした分まで。この世界の私が…幸せにしてやれなかった分まで。【ロラン】父…様…【フレデリク】だから…ロランさん。こんな時くらいは、私に…父親に甘えてはくれませんか?【ロラン】いえ、ですが、それでは…!【フレデリク】大丈夫ですよ。息子を置いて、誰が二度も死ぬものですか!…この世界で倒れた私の分まで、貴方を守り通すと約束しますよ!【ロラン】…………わかりました。ではその力、お借りします。憧れだった父様と共に戦えるなんて、光栄ですよ。【フレデリク】さぁ、では行きますよロランさん!共にこの世界の希望を取り戻しましょう!【ロラン】はい! ヴィオール→ロラン 【ヴィオール】そこを往くのはロランくんかな?【ロラン】と、父様!?生きておられたのですか!?いえ、でも父様の遺体は確かにこの手で埋葬しました…!ということは、屍兵…?くっ…!こんな時に父様の姿で…!【ヴィオール】え!?ちょ、ちょっと君!?【ロラン】今度こそ安らかにお眠り下さい、父様!!!!【ヴィオール】うおぉ!? ままま待ちたまえ!私は屍兵ではないのだよ!!ほら見たまえこの健康的な肌を!それに目だって光っていない!!【ロラン】えっ…?ど、どういう事ですか?【ヴィオール】私は異界よりこの世界へと訪れし者。別の世界の人間なのだよ…!だから亡くなった君の父親とは別人ということになる。君を助けに来たのだよ!敵ではないし、ましてや屍兵でもない!【ロラン】そう…だったのですか…異界の…父様……【ヴィオール】わかってくれて何よりだよ。すっかり寿命が縮んでしまった。それにしても、君があまりにも躊躇いなくかかってくるので少々驚いたよ…この世界の私は、君にとってあまり良い父ではなかったのかな?【ロラン】いえ、それは…昔、父様に教わったからです。『貴族たるもの、民衆を守るために時には情を切り捨てた行動も厭うな』と。【ヴィオール】ほほう、では君は私の教えに忠実に行動したというわけだね。【ロラン】はい。だから仲間を守るためには、例え父様の姿の敵であっても……………【ヴィオール】ロランくん?【ロラン】例え父様の屍兵でも、この世界のために倒さなくてはいけないと…必死だったんです!けれど…心が痛まなかったはずありません!大好きだった父様を倒したくはない!あなたが良い父親で無かったわけが…あるはずないじゃないですか…!異界の父様であっても…一目会えて、僕は…僕は…っ!【ヴィオール】!!そうか…済まない。私の言葉は少々冷淡に聴こえてしまったかな…どうか許してくれたまえ。あまりこの場所に留まれない以上、名残惜しさは残したくなかったんだよ…【ロラン】…いえ…いいんです。むしろこちらが謝らなければ。父様、すみません…僕はもう…大丈夫です。【ヴィオール】…いい子だ…ロランくん。身体中は満身創痍だというのに、その澄み切った笑顔は、まさにヴィオール家の跡を継ぐに相応しい、貴族らしい顔だよ。…さて、そろそろ行くとするかね。世界を救うため、共に戦おうではないか。【ロラン】力を貸して下さるのですか…?【ヴィオール】当たり前だよ。貴族的に優雅な戦い…しかと見ていてくれたまえ!【ロラン】ありがとうございます、父様…! ヴェイク→ロラン 【ヴェイク】そこにいるのはロランか!いやー無事で良かったぜ!【ロラン】…ま、まさか父様?いやそんなバカな…!【ヴェイク】なんだ? こっちのお前も随分ヒョロヒョロしてやがるな…まぁ食うにも困りそうなこの世界の惨状を考えれば…仕方ねぇか。【ロラン】な、なぜ父様が…!?【ヴェイク】俺様は、お前の父親じゃねぇ。こことは別の世界のヴェイクだよ。救いを求めるお前らの声を聞いて、助っ人として参上してやったぜ。【ロラン】そんな事があり得るのですか…?な、納得できません…!【ヴェイク】ったく…お前はいつもそうやってチマチマ頭で考えようとしやがる。父親だろうがなんだろうが強力な仲間が増える…それでいいじゃねぇか!【ロラン】そうはいきませんよ。この局地だからこそ不測の事態にも冷静に…対処する必要が……………っ!【ヴェイク】お前…しゃべってる途中から泣き出すのは止めろよな?【ロラン】ち…違います…!目にゴミが…入っただけです!【ヴェイク】眼鏡してるのにか?【ロラン】と…父様が突然現れたのですから…!僕だって…感情的にもなります!【ヴェイク】へいへい、こみ上げてきちまったってわけか?へっ、お前の涙腺はその固い頭と違って正直みたいだな。嬉しい時は嬉しい…それでいいんだよ。【ロラン】すみません…父様…戦場で…涙など見せてしまって…【ヴェイク】いいんだよ、ロラン。正直な気持ちを見せたってことは、俺様を父親だって認めてくれたってことだろ?今まで我慢してきた分、思いっきり甘えてくれりゃいいんだよ!【ロラン】!! はい…【ヴェイク】さぁてと! わかり合えたところで、親子仲良く屍兵退治に向かうとするか!ロラン! ボサッとしてやがると置いていくからな!!【ロラン】ありがとうございます…父様。遅れないように、ついていきますね。早くこの涙が乾くように。そして…父様の姿を少しでも多く、この目に焼きつけておけるように。 ソール→ロラン 【ソール】ああ、無事だったんだね! ロラン!良かったよ…!【ロラン】!! と、父様!?と、父様がいます…しゃべっています…僕の視覚と聴覚はついにおかしくなってしまったんでしょうか…?【ソール】あはは、その反応、君らしいよ…君は僕に似て、まず自分を疑ってしまう性格なんだろうね。でも僕は…幻じゃないんだよ。【ロラン】で…では本当に、本物の父様なのですか?今までどこかで、生きていたのですか?【ソール】いや、僕は異界という別の世界からやってきた人間。だから君の本当の父親ではないんだ。ぬか喜びさせたなら、すまない…【ロラン】謝らないで下さい…別人であろうと、あなたは父様には変わりありません。一目お会いしたかったです…父様。【ソール】僕も、君に会えて良かったよ。ロラン…こんな世界で、よく頑張ったね…ここに来るまでの君の辛さは、想像もつかないよ…【ロラン】いいえ…父様も昔は気苦労が絶えなかったと聞きました。それに比べればまだまだです…【ソール】そういう残念な役どころも、親子だと似てしまうんだね。【ロラン】…でも僕からすれば、それは勲章です。決して目立つ役割ではないけれど、確かに必要とされている…僕のその立ち位置こそが、父様の息子である証なんですから。【ソール】そう言ってくれるのかい…ありがとう…ロラン。もっと君とこうしていたいけど、おしゃべりはここまでにしよう。僕も力を貸すから、共に未来を掴むために戦うよ!【ロラン】!! ですが、父様を危険な目に遭わせるわけには…!【ソール】大丈夫だよ、ロラン。僕が何のためにここに来たと思っているんだい?今まで辛い思いをしてきた息子を助けるためなんだよ。こんな時ぐらい、素直に甘えてもいいんだ。この世界の…僕の代わりにさ。【ロラン】父様……ありがとうございます。ではせめて、この薬を持っていってください。【ソール】薬…?【ロラン】はい、僕が調合したんですよ。生前の父様に教わって、母様と改良を重ねた特別なものです。切り傷程度ならすぐに塞がりますよ。この世界の父様はいつも、それを持って戦場に行っていました。【ソール】…そうか。ありがとう、ロラン。僕の薬を君が受け継いでくれてるなんて、何だか嬉しいな。でも、これを使うことが無いようにうまくやってみせるよ。…見ていて、ロラン!僕が昔、どれだけ強い戦士だったかを!【ロラン】はい、しっかり目に焼き付けておきます。これからずっと…忘れないように。僕をもう一度助けに来てくれた、もうひとりの父様のことを。 カラム→ロラン 【カラム】君は…この世界のロランだね?【ロラン】父様!? まさか…!どうして父様が…?【カラム】僕は異界という別世界から来たカラム…だからこの世界で死んでしまった君の父親とは別人なんだ…【ロラン】そ、そんなことが…!?【カラム】でも君が生きていてくれて良かった…無事…とは言えないかもしれないけど。【ロラン】生きていても…僕達はきっともうすぐ…死んでしまう運命なんです…【カラム】えっ…?【ロラン】最期に別世界とは言え、父様と会えて良かったです…【カラム】な、何を言っているんだい、ロラン…?ここまで来て諦めるのかい…?【ロラン】でも敵の勢力は依然強大で…我々に残された力はあまりにも心もとない…僕達にはもうどうする事も…!【カラム】ロラン…そうか。それは僕も父親を名乗る資格があるということかもね…【ロラン】え…?【カラム】度重なる戦いの連続で心身共に疲れ切ってしまったのかと思ったけど、君はそうじゃない…さっきまで仲間達と共に頑張っていたじゃないか。なのに今になってどうして弱音を吐いているんだい?それはきっと…【ロラン】は、はい…すみません。つい父様を前に、泣きごとを言ってしまっただけです…【カラム】やっぱりそうだったんだね。でもいいさ。今のは僕しか聞いていないし…【ロラン】父様…【カラム】よしよし…ロラン。よく頑張ったね。でももう少しだよ?この局面を乗り切れば勝利はもうすぐだ…わずかな間だけど僕も協力するから、共にがんばろう?【ロラン】は…はい! わかりました!ありがとうございます…父様。 ロンクー→ロラン 【ロンクー】お前がこの世界の…ロランか。【ロラン】父様!?父様が生きて目の前に…!?あ、あり得るはずがありません!だって父様はもう…!だとするとこれは…屍兵……!?【ロンクー】お前がそう判断する気持ちはわかる。この世界の俺は死んだ存在だからな…だが俺は、屍兵などではない。別の世界からやってきた、お前の父とは異なる人間だ。【ロラン】そんな…別の世界の父様が、どうしてこのような世界に…?【ロンクー】…戦いに来た。俺が動く理由は常にそこにある。【ロラン】た、戦いにって…! ダメです父様!ここはとても危険な世界なんですよ!?異界のあなたがわざわざ命を犠牲にする必要はありません!【ロンクー】ではそんな世界で、お前は援軍の力も借りず戦うというのか?【ロラン】…はい。もしかしたら負けてしまうかもしれませんが…それでも、父様をもう一度失うよりはましな選択かと思います。【ロンクー】負けるかもしれない…か。甘いな、お前は。そのような思い戦っていたのなら、お前が生き残ったのは偶然でしかない。【ロラン】!!【ロンクー】生死を賭けた戦いに於いて、勝つか負けるかはその者の運命次第……だが、最初から勝ちたいという意志のない者には、絶対に勝利は訪れん…!その事は肝に銘じておけ。【ロラン】と、父様…!すみません…その通りです。【ロンクー】…いや、済まない。俺も声を荒げてしまった…だが戦士として、お前には常に強くあって欲しいのだ…この世界で果ててしまった俺の分もな…【ロラン】僕も、父様を失ってから、父様のようになろうと頑張ってきました。けれど、まだまだだったようですね。僕はまだ父様には及ばない。不思議ですね…悔しいはずなのに、まだ目指すものがこんなに遠いのだと、何だか嬉しくもありますよ。【ロンクー】向上心、というやつか…さすがはミリエルの息子だな。【ロラン】それに、父様に叱咤された時…なんだか懐かしかったです。父様も母様も、躾けには厳しい方でしたから昔を思い出してしまいましたよ。【ロンクー】ふっ…俺からすれば息子を怒るのはこれが初めてなんだがな?【ロラン】ふふ、そうなんですね。では僕は…父様の本当の息子より早く、父様に怒られた、ということですか。【ロンクー】そうだな…すまない。親父面をしてしまって…【ロラン】いえ、嬉しかったです。まるで、あなたの本当の息子になったようで…おかげで元気が出てきました。…父様、すみません。やはり僕に力を貸してくれますか?【ロンクー】ああ、もちろんだ!【ロラン】ありがとうございます、父様。 リヒト→ロラン 【リヒト】ロランだね!無事で良かったよ!【ロラン】子供がこんなところに…!?それに、どうして僕の名前を…?【リヒト】子供扱いしないでよー!僕はリヒト。君のお父さんなんだよ!【ロラン】と、父様!?信じられません…!だって、父様は既に亡くなっています。まさか、生まれ変わりか何かでしょうか…?これは興味深い…【リヒト】お、面白いこと言うね…けど、生まれ変わりでもないんだ。僕はここよりちょっと過去から来た別の世界のリヒトなんだ。だから、正確には君のお父さんとは別人なんだけど…【ロラン】…そうなんですね。例え別人でも、再び父様と会えたことは嬉しいです。ですがここは危険です。いつ命を落としてもおかしくない…僕が父様を守りますから、離れないようにして下さいね。【リヒト】え!? だ、ダメだよ。僕がロランを守るんだから!じゃないと僕がここに来た意味が…【ロラン】いいえ。意味はあります。父様がいてくださるだけで、僕はいつもより強くなれるんですよ。【リヒト】そ、そんな嘘いらないよ!【ロラン】…父様。僕は父様と母様の子なのに、幼い頃はあまり魔法が得意ではありませんでした。母様曰く、僕には魔道の素養がほとんどなかったのだとか。けれど僕は今、魔法を使う兵種についています。それが何故だか…わかりますか?【リヒト】…えっと…【ロラン】それは…父様がずっと、魔法の練習をする僕のことを見守っていて下さったからですよ。あなたが見ていてくれたから、僕はくじけなかった。どんな障害があろうと負けなかった。だから今だって…父様がいてくれるだけで、僕は諦めずに戦えるんですよ。この気持ちに…嘘なんか一つもありません。【リヒト】ロラン…【ロラン】見ていて下さい、父様。あの頃苦手だった風の魔法…今は僕の一番得意な魔法なんです。…父様と、おんなじでしょう?【リヒト】うっ…うぅ、ロラン…!あ、ありがとう…!!【ロラン】な、なぜ泣くのですか父様!?【リヒト】だ、だって、嬉しくて…!!この世界の僕たちはいないけど、こうやって、君が…僕とミリエルの後を継いでくれてるんだって思ったら、すごく、嬉しくて…!で、でも僕だって戦うよ!僕もロランのことを守る!だって僕は…僕は君の…お父さんなんだから…!!うっ…ぐすっ…ぐすっ…【ロラン】…ふふ、異界の父様はやはりまだ少し幼いようですね。でもいつかその手が幼い僕の頭を撫でて…その瞳が成長する僕を見守るのでしょう。…少しだけ、羨ましいですね。あなたの本当の息子のことが。けれど、こうして来て下さったことは決して忘れません。例え、あなたが元の世界に戻り、僕のことなど忘れてしまっても…ずっと。 ガイア→ロラン 【ガイア】ロランか…!よく生きていてくれた。【ロラン】え…! そんな…まさか…父様!?【ガイア】いや、俺はこの世界の人間じゃない。異界という別世界からやってきたんだ。だから、俺はガイアではあるが…正確にはお前の父親じゃないんだ。【ロラン】そ、そうですか…【ガイア】だがお前達を助けに来た事に変わりはない…お前は増援軍としての俺を良いように利用すればいい。さぁ、この隙に体制を整えろ。【ロラン】ならば父様、一つだけ聞かせて下さい。【ガイア】な、なんだよ…いきなり?【ロラン】あなたはこの世界で僕を庇うようにしてこの世を去りました…もしここで同じ状況になってしまったら、父様は同じように行動しますか…?【ガイア】…………【ロラン】どうですか…?【ガイア】同じ行動は…取らないな。【ロラン】そ、そうですか…【ガイア】残念なのか嬉しいのか、どっちかはっきりしろ。別にお前を見捨てる気でいるわけじゃない。俺はお前を守りつつ、自分の身も守る。【ロラン】えっ…!?【ガイア】息子の死を目にするのはご免だが、自分が死ぬのもご免だからな!だから両方守る…!それが俺の答えだ。【ロラン】父様…………っ!【ガイア】ど、どうした、ロラン?【ロラン】うっ…ううっ…いえ…その…すみません。その答えが父様らしいと思ったら、なぜか、涙が…!【ガイア】全く…もう少し肩の力を抜け。それが最後まで生き残るコツだぞ?お前はミリエルに似て、真面目すぎる所があるからな…【ロラン】…父様には敵わないですね。【ガイア】ふふ…今はこれくらいにしておこう。敵をせん滅することが先決だからな。【ロラン】はい…協力してくれますか?父様!【ガイア】ああ、もちろんだ。 グレゴ→ロラン 【ロラン】と、父様…なのですか?【グレゴ】おうよ、ロラン。死の淵からお前のために遥々やってきたぜ。【ロラン】そ、そんなまさか…!?【グレゴ】がっはっは、すまん、冗談だ!俺は異界からやって来た人間。この世界で死んだ、お前の親父とは別人なのさ。【ロラン】別人…ですか。【グレゴ】…そう残念がるなよ。俺がお前の親父だってことには何の変わりもねぇんだぞ?…って言っても無理な話か。【ロラン】そちらの世界はこことは違って平和なのですか?【グレゴ】いや、俺の世界でも同じような戦争をしている。今はまだ俺も生きてはいるが、この先は正直どうなるかわからんな。【ロラン】そうですか…それなら父様、この世界に構う必要はありません。早く帰って下さい。【グレゴ】おいおい、待てよ。俺はお前を助けに来たんだぜ?【ロラン】この世界はもう大丈夫です。あなたがいなくたって、僕達が必ず守りますから。ですから父様は早く帰って自分の世界を守って下さい…!【グレゴ】ロラン…お前嘘が下手だな?【ロラン】…!【グレゴ】お前よ…この世界で俺が死ぬかもしれないって考えてくれてるんだろ…?この危険な戦いで俺が死ぬくらいなら、元の世界に戻ってもらった方がいい、ってよ【ロラン】…………【グレゴ】大丈夫だって、心配すんな。俺はこの世界も守り、そして自分の世界も守るからよ!そしてもちろん息子のお前もな!【ロラン】…父様。【グレゴ】なんだ?一度死んだ父親の言う事は信じられねぇってか…?【ロラン】そんなわけないですよ。別人であれ、あなたは父様に違いありません。でも…いいのですか?僕達よりも大事な世界が…仲間が…待っているんじゃないですか?【グレゴ】大事な息子や世界に順序なんかねえんだよ!ほら、お前はグチグチ泣きごと言ってねぇで、この隙に回復するなり、仲間を助けるなりしてこい!【ロラン】は、はい…!ありがとうございます…父様。 リベラ→ロラン 【リベラ】あなたはロランさん…!?この世界のロランさんですね?【ロラン】と、父様…!?【リベラ】ああ…ご無事で良かった。先程の攻撃のせいで倒れているのではと心配していたのですよ。【ロラン】父様、なぜあなたがここに?まさか神の奇跡によって甦ったのですか?【リベラ】いいえ…死人を生き返らせる奇跡は、例え神であっても不可能でしょう。私は異界のリベラ。この世界とは異なる世界の人間なのです。【ロラン】異界の…父様…ですが、世界を飛び越えるなど、それこそ神の成せる業ではないのですか?【リベラ】そうですね…しかし神の力にも限度があります。私がこの場に居られる時間は決して長くはありません。ただその間だけでもせめて…あなたを守らせてもらえますか?【ロラン】いえ、父様…あなたに元の世界での人生があるのなら、すぐに戻るべきです。見ての通り、ここはとても…危険な場所なんです。【リベラ】だからこそ私はここにやってきたのです。大切な息子を、助けるために。【ロラン】死んでしまうかもしれないのですよ!?【リベラ】…それでも構いません。例えこの異界の地で朽ち果てようとも、我が子を守れるのなら悔いはありません。喜んでこの身を神へと捧げましょう。【ロラン】父様…! 僕は、僕はあなたの本当の息子ではないのに…そこまで言っていただけて…僕は光栄です…【リベラ】当り前でしょう…ロランさん。我が子に優劣などありはしません。【ロラン】ありがとうございます…ですが父様、僕も父様のためならこの身を神に捧げる覚悟はあります。この身で父様が守れるのなら、平和な未来など見られなくても構いません。【リベラ】!! そんな…!【ロラン】それが嫌なら約束して下さい。決して死なないと。僕は二度も父様が神の元へ旅立つ姿など見たくありません。【リベラ】わかりました…お約束します。私は死にません。神に誓って。…では行きますよ、ロランさん。今こそ二人で協力し、この状況に光明を見出しましょう。【ロラン】はい!父様、宜しくお願いします! ヘンリー→ロラン 【ヘンリー】無事で良かったよ~ロラン!【ロラン】あなたは…!もしかして…父様なのですか!?【ヘンリー】他に誰がいるっていうの~?【ロラン】ですが、まさかそんな…!父様はずっと前に死んでしまったはず…!それとも禁断の闇魔法を使って、魔界から甦ったとでも言うんですか?【ヘンリー】あはは、残念だけど違うよ~。そういうのがあれば良いけど、今まで聞いた事はないし…それに僕は魔界じゃなくて異界からやってきたんだよ~。【ロラン】異界…ということは、別の世界の父様なのですか?【ヘンリー】そうだよ~。この世界のヘンリーとは別人なんだ。ロランが危ないって聞いたから、助けに来たんだよ。だから消して欲しい屍兵がいたら言ってね~。すぐに倒してあげるから~。【ロラン】と、父様…お気持ちはありがたいです…でも異界のあなたをこんな危険な戦場に出させるわけにはいきません…!【ヘンリー】え~? なんで~?【ロラン】命を落とす危険だってあるんですよ?異界の父様に迷惑をかけるなんてできませんよ!それに…僕はもう、あなたが死ぬところなんて見たくない…【ヘンリー】ロラン・・・気持ちはわかるけど、僕が勝てる可能性だってあるじゃない?しかもこの戦いは君達が乗り越えるべき大事な戦いなんだよね~?【ロラン】それはそうですけど…【ヘンリー】じゃあ、僕が死ぬことを恐れて貴重な戦力を無下に断るのは、愚かな選択なんじゃないかな~?そんな甘い考えで、この世界が救えるの~?【ロラン】…!【ヘンリー】本当はわかってるはずだよ、ロラン。こんな好機をモノにしない手は無いって。だって君は…あのミリエルの子だもの。そこまで僕のことを大切に思ってくれるのは嬉しいけど、今この時だけは、その優しさが悪い方にも働くんだ。ほら、感情に流されないでもう一度判断してみてよ。僕は…どうすればいい?【ロラン】…………父様…すみません。力を…あなたの力を貸して下さい。あの竜を倒して、この世界を救うために!【ヘンリー】あはは、やっと言ってくれたね~。良かった。これで僕は君の力になれる。君の邪魔をする奴らは全員倒しちゃうから、見ててよね!!【ロラン】はい、ありがとうございます…!ですが、絶対に死なないで……いえ、僕が死なせはしません。父様を死なせることなく、この世界を救う…!それが今、僕がすべきこと…この戦いに対する僕の答えです!【ヘンリー】…そっか。君の答えは、いつだって優しいね。その優しさが甘さに繋がることもあるけれど、立派な答えだと思うよ…ロラン。これなら、僕たちが帰った後も大丈夫そうだね…よーし、それじゃああと少し頑張ろう! ド二→ロラン 【ド二】ロランだべな!?無事で良かっただ!【ロラン】そ、その声は…父様!?いえ、でも若すぎますし、父様はずっと前に死んでしまったはず…!父様に弟がいたという話も聞いたことがありませんし、屍兵にしては彼ら特有の身体的特徴が見当たりません…一体これは…【ド二】お、おーい!戻ってくるだよ、ロラン!おらはこの世界のド二じゃねぇだ。異界から助っ人としてやってきただよ!【ロラン】異界…そんな世界があるのですか?【ド二】おらにもよくわかんねぇけど、そういう風に説明を受けてきただよ。【ロラン】そうですか…では、あなたはこの世界の者ではないのですね。ならばなおさら、ここから避難して下さい。ここはとても危険な場所なんです。【ド二】何言ってるだ、ロラン!だからこそこの地に来ただよ!息子を危険な場所に独り置いていくなんて、おらにはできないべ!【ロラン】ですが、このままでは父様は…父様は、あの時のように…!【ド二】ロラン…もしかしてこの世界でおらが死んだ事と重ねてるだか…?【ロラン】…………【ド二】ロラン?【ロラン】重ねない方が、無理でしょう…どれだけ夢に見たと思っているんです。父様が、僕と母様を逃がすためにただ一人で残った、その後ろ姿を…そしてその身を、刃が貫く瞬間を…もう一度あんな光景を見るぐらいなら、僕は…僕は…!!【ド二】…ロラン。大丈夫だ…もうおらは死んだりしない。今のおらは、多分あんたが知るおらよりもちょっとだけ強いと思うんだべ。それに、今のおらはひとりじゃない。おらには異界から来た仲間がいる。皆が助けてくれるから、おらは負けないだ。だから、どうか安心して任せて欲しいべ。【ロラン】父様…!【ド二】それでも心配なら、ロラン。あんたがおらを守ってくれ。ミリエルの子なら、きっと冷静に戦況を分析してくれるべな。おらはちょっと周りを見ないクセがあるからサポートしてくれると助かるべ。【ロラン】わ、わかりました…!僕が父様を死なせはしません!では宜しくお願いします! 父様!【ド二】よーし、いくべ! ジェローム 敗北時 【ジェローム】よく頑張ったな…ミネルヴァ…これで…もう…辛い思い…など…… ジェローム→ジェローム 【ジェローム】(自軍)…あれが、異界の私か。ふむ…こちらのミネルヴァもなかなかに愛らしいな。だが、うろこや羽にツヤが無い。体も傷だらけだ…異界の私の方も先程の攻撃でかなり消耗している。早く終わらせないと命を落としてしまうかもしれん。過去だけでなく異界の運命にまで干渉するのには気が進まないが…あんな姿を見せられてしまうと手を貸さずにはいられんな。…お前の戦い、微力ながら私も協力しよう…お前とミネルヴァは私たちが何としてでも守ってやる。だから死ぬんじゃない…死ぬんじゃないぞ…!【ジェローム】(異界) …どうした、ミネルヴァ?こっちに敵がいるのか?なぜそんなに向こうの方ばかり見つめて…ミネルヴァ…?礼を言っているのか…?いったい、誰に…… セルジュ→ジェローム 【セルジュ】ジェローム…この世界の、ジェロームなのね?【ジェローム】な…そ、そんなバカな?お前は!?【セルジュ】うふふ、母の事をお前なんて言ってはいけないわよ?でも良かった。あなたが無事で、安心したわ。【ジェローム】…ま、待て! 近づくな!【セルジュ】どうして?【ジェローム】これは…罠だ。私の母はずっと前に屍兵に殺されている。どれだけ会いたくても、どれだけミネルヴァが恋しがっても、会えるはずがない…会えるはずがないんだ!!だから貴様は…貴様は、偽物だ…!【セルジュ】…………そうね、偽物と言われれば…それは私には否定できないわ。【ジェローム】ミネルヴァ…?なんて、嬉しそうに鳴くんだ…【セルジュ】ありがとう、ミネルヴァちゃん。別人でも、会えて嬉しいと…そう言ってくれて。【ジェローム】わかるのか。ミネルヴァの言うことが…そんな…ではお前は、本物の、母さんなのか…?【セルジュ】本物かと問われれば…違うと答えるわ。私は異界から来たセルジュ。つまり…あなたのお母さんとは別人なの。けれど、あなたと私が親子ということに変わりは無いのよ。【ジェローム】…では、やはり偽物なのだな。ならば、早く私とミネルヴァから…離れ………………【セルジュ】ジェローム…泣かないで。私が偽物だと思うのなら、涙を見せるのはおかしいわ。【ジェローム】私は、泣いてなど…【セルジュ】いいえ、あなたは…【ジェローム】!!【セルジュ】…重い仮面ね。とても。あなたはこの仮面に…どれだけの涙を隠してきたのかしら。ごめんなさい…寂しい思いをさせて。最後まで、あなたを守ってあげられなくて。私には…あなたのこれまでの苦労がちゃんとわかるわ。今までよく…頑張ったわね?【ジェローム】………っ!【セルジュ】でもあと少し…あと少しなんだから一緒に頑張りましょう。あなたが私を母と認めたくないのならそれでも構わない。けれど私は…あなたのために戦うわ。この世界のセルジュの分まで、きっと守るから。【ジェローム】…………協力してくれるのか…?お前にとって…迷惑ではないのか?【セルジュ】迷惑だなんて、思うわけがないわ。子供の事で苦労するのは母にとって最高の幸せなのよ?【ジェローム】そうか…すまない。…ありがとう、母さん。俺は…あなたに一目会えて…【セルジュ】これ、返すわね。【ジェローム】…母さん?【セルジュ】…うふふ。そんなこと、言われなくてもわかるわよ。ありがとう、ジェローム。私も…すごく嬉しいわ。 ルフレ(僕)→ジェローム 【ルフレ】ジェロームだね!?良かった…無事でいてくれて!【ジェローム】なにっ!?お前は、まさか、父さん…!?生きていたというのか!?【ルフレ】いや、僕は異界から来た人間なんだ…だから君の本当のお父さんじゃない。けれど、いなくなったこの世界の僕に代わって、ジェロームやミネルヴァのために戦わせて欲しいんだ!【ジェローム】…………【ルフレ】…ジェローム?【ジェローム】…馴れ馴れしく私を呼ぶな。この局面でそのような都合のいい話があるわけがない。これは私たちを騙すためにギムレーが仕掛けた罠かもしれない。だとしたら、お前はただの幻影。幻に呼ばれる筋合いなど無い!【ルフレ】!! ジェローム……いい判断だ。どんな時でも冷静さを失わない…君はそうやって仲間を支え続けてきたんだね。【ジェローム】なっ…!!【ルフレ】君がそう判断するならそれでいい。僕には近づかないことだ。僕は君の遠方から支援しよう。それで…いいかい?【ジェローム】…………もし、戦闘中に思わぬ出来事に遭遇したら…【ルフレ】え?【ジェローム】もし、戦闘中に思わぬ出来事に遭遇したら、仲間達が混乱したとしても常に冷静さを失わずに見極めろ…私にそう教えたのは…父さんだった。【ルフレ】うん…君はそれを見事に体現している。立派だと思うよ。【ジェローム】と…父さん…くっ…【ルフレ】ジェローム…認めてくれるんだね、僕のことを。【ジェローム】息子に否定されてあんな反応をするなんて、父さんしかいないだろうからな…【ルフレ】はは…ありがとう、と言っていいのかな。【ジェローム】疑ってすまなかった、父さん。…では協力してくれるか。俺たちの、運命の戦いに…!【ルフレ】ああ、任せてくれ! ルフレ(俺)→ジェローム 【ルフレ】ジェロームだな!?良かった…無事でいてくれて!【ジェローム】なにっ!?お前は、まさか、父さん…!?生きていたというのか…!?【ルフレ】いや、俺は異界から来た人間なんだ…だからお前の本当の親父じゃない。だが、いなくなったこの世界の俺に代わって、ジェロームやミネルヴァのために戦わせて欲しいんだ!【ジェローム】…………【ルフレ】…ジェローム?【ジェローム】…馴れ馴れしく私を呼ぶな。この局面でそのような都合のいい話があるわけない。これは私たちを騙すためにギムレーが仕掛けた罠かもしれない。だとしたら、お前はただの幻影。幻に名を呼ばれる筋合いなど無い!【ルフレ】!! ジェローム……いい判断だ。どんな時でも冷静さを失わない…お前はそうやって仲間を支え続けてきたんだな。【ジェローム】なっ…!!【ルフレ】お前がそう判断するならそれでいい。俺には近づかないことだ。俺はお前の遠方から支援しよう。それで…いいか?【ジェローム】………もし、戦闘中に思わぬ出来事に遭遇したら…【ルフレ】え?【ジェローム】もし、戦闘中に思わぬ出来事に遭遇したら、仲間たちが混乱したとしても常に冷静さを失わずに見極めろ…私にそう教えたのは…父さんだった。【ルフレ】ああ…お前はそれを見事に体現している。立派だと思うぞ。【ジェローム】と…父さん…くっ…【ルフレ】ジェローム…認めてくれるんだな、俺のことを。【ジェローム】息子に否定されてあんな反応をするなんて、父さんしかいないだろうからな…【ルフレ】はは…ありがとう、と言っていいのか?【ジェローム】疑ってすまなかった、父さん。…では、協力してくれるか。俺たちの、運命の戦いに…!【ルフレ】ああ、任せてくれ! フレデリク→ジェローム 【フレデリク】ジェロームさん!良かった、無事でしたか…!【ジェローム】な…! き、貴様…!父さんなのか!?しかしそんなバカな…?【フレデリク】ええ…この世界の私はとうの昔に他界しております。私はこの世界とは別の世界より訪れし者。…正確には、貴方の父親ではないのです。【ジェローム】別の世界だと…!?そんなことが…【フレデリク】ジェロームさん…先程、クロム様のご息女を守ろうと自ら盾となったのは…立派でした。その身を呈してでも主君を守ろうとする騎士の精神…貴方にもしっかりと受け継がれていたのですね。【ジェローム】…私の両親は共に主に仕える騎士だったからな。私がそうなることは当然だろう。別に、褒めるようなことではない。【フレデリク】いいえ、同じ騎士として、私は貴方を尊敬しますよ。きっと、この世界の私も同じことを思っているはずです。…ですが、父親としては…どうしても、手放しであなたを褒めてやることはできません。【ジェローム】…何故だ。私の命は、主君のためにある。主君を守れるのなら、私はここで散っても構わない。騎士の使命を全うするのなら、父さんも母さんも本望なのではないのか?【フレデリク】…父としては、今の問いに対して肯定の意を表すことはできません。そんなに立派でなくとも良い。ただ…生きていて欲しい、と…息子に対しては、そう思ってしまうのですよ。【ジェローム】…!! それは…!【フレデリク】…ジェロームさん?【ジェローム】それは、私が両親を失った時に何度も思ったことだ。民たちを守り、散っていった二人に、何度も、何度も…!【フレデリク】…そう…ですか。ごめんなさい、ジェロームさん……ですが私も今、同じ気持ちなのですよ。だから、いくら騎士としての使命を全うするためとはいえ、ここで散っても良いなどと言うのはやめて下さい。もし貴方が死んだら、誰が主君をお守りするのですか。いつだって、絶対にあるはずなのです。主君を守り、自分も生きる方法が。【ジェローム】父さん…【フレデリク】そして…私はその方法を作るためにここまで来ました。ジェロームさん。今は騎士としてではなく、父親として、あなたをお守り致します。だから、貴方は生きて下さい。最後まで、絶対に。【ジェローム】…わかった。だが、やはり私は騎士だ。父さんや母さんと同じ…騎士なんだ。ただ守られるなど、性に合わん。だから…共に戦ってくれるか、父さん。【フレデリク】はい、もちろんですよ…!【ジェローム】…礼を言う。 ヴィオール→ジェローム 【ヴィオール】ジェロームくん、ジェロームくんはどこだね?先程の凄まじい攻撃を受けて無事であるのならいいのだが…ああ、貴族的に心配だ……ん? 何やらこちらに向かってくる飛竜が…敵か? いや、あれは…!みみみミネルヴァちゃん―――!?【ジェローム】と、父さん!?これは…どういうことだ!?【ヴィオール】ジェロームくん!!良かった無事だったのだね!【ジェローム】どうして貴様がここにいるんだ…?死んだはずではなかったのか?【ヴィオール】それを説明したいのは山々なのだが、さ、先にミネルヴァちゃんを離してくれたまえ!痛い痛い痛い!頭に噛みつくのはご勘弁願うよ…!【ジェローム】ミネルヴァ!【ヴィオール】…ふぅ、礼を言うよジェロームくん。2人とも元気そうで何よりだ。私の心配は杞憂だったようだね。【ジェローム】…それより、説明しろ。貴様、本当は生きていたのか?【ヴィオール】父を貴様呼ばわりとは…貴族の子息としては少々口が悪いね。…まぁいい。私がここに存在する理由についてだが…それは私が異界から来た者だからだ。別の世界から、優雅かつ華麗に君を助けに来たのだよ。つまり、私はこの世界のヴィオールとは似て非なる別人ということになるね。【ジェローム】異界…なるほど、貴様の言い分、説得力はある。納得はしたが…【ヴィオール】なんと…相変わらず貴様呼ばわりかい?この世界の私は君に何をしでかしたというのかね?【ジェローム】色々…だ。【ヴィオール】どういうことだね?【ジェローム】私は勉学から武道、貴族としての嗜みから帝王学まで、何から何まで貴様に教わった。私は父が大好きだった…尊敬していたのだ、貴様のことを!だからこそ、死なれた時…私がどれほど辛い思いを味わったか…!【ヴィオール】…………【ジェローム】か、必ず帰ると、言ったくせに…!母さんと、ミネルヴァと、3人で…!でも、帰ってきたのは、傷だらけの、ミネルヴァだけだった…!き、貴様は、うそつきだ…嘘つきで、最低の、父さんだ…!【ヴィオール】それは確かに…私は貴様と呼ばれても仕方ないね。すまない…ジェロームくん。本当に、申し訳ない事をした。だがね、この世界の私は…きっとその約束を果たすはずだった。3人で、生きて君の元に帰るはずだったんだ。ただ…その約束を果たせるほどの幸運に…彼は恵まれなかった。散った彼がどれ程無念だったか…それだけは、どうかわかっていて欲しい。【ジェローム】…………【ヴィオール】もう遅いのかもしれないが…私が彼の約束の続きになろう。君が幸せに暮らせる未来を作るために、共に戦わせてくれたまえ。腕前なら私の方が若い分少しは勝っているはずだよ。【ジェローム】…………ありがとう、父さん…さっきは最低などと言ってすまなかった。本当は、俺は…【ヴィオール】いんや。言わなくていい。【ジェローム】なぜ…【ヴィオール】続きは、ここを切り抜けてから聞かせてくれたまえ。君がそう約束してくれるのなら…私は続きを聞くために、必ず最後まで生き残るからね。今度こそ…必ずだ。【ジェローム】父さん……ああ。約束だ。 ヴェイク→ジェローム 【ヴェイク】おうおう、くたばってねぇか!ジェローム!【ジェローム】なっ…!まさか、お前は…!?【ヴェイク】父親をお前呼ばわりとはひっでーなぁ…けどその口の悪さが俺様に似てるってか?【ジェローム】バカなことを言うな。私は口が悪いわけではない。相手に相応しく振る舞っているだけだ。だが、お前は本当に父さんなのか?一体どうやって…【ヴェイク】まぁ正確に言えば、俺様はお前の親父じゃねぇ。異界から一時的にお前達のことを助けに来た別世界のヴェイクってわけだ。【ジェローム】別世界のヴェイク…だと?【ヴェイク】おうよ、俺様たちのいた世界も結構大変な所だったけどよ、お前らも相当大変な所を生き抜いてきたみてぇだな。全く、よく生き残ったもんだぜ!さっすが俺様の息子だな!【ジェローム】…負けたくは無かったからな…【ヴェイク】へ?【ジェローム】負けたくなかったのだ。この絶望に…最後まで。だから…今まで誰にも、何者にも負けないよう、必死に戦ってきた。どんなに苦しい戦況でも、決して諦めはしなかった。【ヴェイク】へぇ、お前…見かけによらず負けず嫌いなんだな。【ジェローム】…お前に、そう教えられたからな。【ヴェイク】俺様に?【ジェローム】ああ。『俺様がいなくても負けんじゃねぇぞ』父さんが屍兵の討伐に出かける前に言った言葉だ。…それが、私が聞いた父さんの最後の言葉となった。それ以来…私は、その言葉を胸に今まで生きてきた。【ヴェイク】ったく…俺様ももう少しかっこいい言葉を遺してくたばれよな…【ジェローム】別にかっこ悪い遺言だなどと思ったことはないがな。それに…私はその言葉に、幾度も救われてきた。【ヴェイク】そっか。じゃあ…今からは俺様が隣にいても、負けるなよ。【ジェローム】何だそれは。【ヴェイク】そのままの意味だよ。今から一緒に戦ってやるけど、気ぃ抜いて負けんじゃねぇぞってことだ!【ジェローム】…ふん。そんなもの、当然だ。そちらこそ、息子の強さを見て怖気づくなよ。【ヴェイク】へへっ、言うじゃねーか。そんじゃ行くぞ、ジェローム!【ジェローム】あぁ! ソール→ジェローム 【ソール】ジェローム! 無事かい?ああ…こんなに傷だらけになって…!【ジェローム】まさか…父さんなのか!?【ソール】えっと…僕は正確に言うと、君の父親のソールじゃない。僕は一時的に君たちを助けにやってきた別世界の人間なんだよ。【ジェローム】べ、別世界だと…!?【ソール】うん、だからこの世界にはあまり長い時間留まれないけど、できる限り君たちに協力させてもらうよ!【ジェローム】そんな…それならなぜ、今まで…!【ソール】えっ…?【ジェローム】そんな力があるのなら、これまでなぜ助けに来てくれなかった?私たちは何度も何度も…助けを…欲していたというのに…!【ソール】!!ジェローム…済まない。【ジェローム】父さんがいれば乗り越えられた局面が沢山あった…もっと多くの仲間を、民たちを犠牲にせずに済んだ…もしかしたら父さん自身や母さんだって死なずに済んだかもしれない!なのに、こんな風に助けに来られたら…今までどうしようもないと思って諦めてきたこと全てを、後悔してしまうではないか…!【ソール】…そうだね。本当に…その通りだ。僕だって、もっと早く助けに来られたらどれだけ良かったか…そうしたら、君にこうやって寂しい思いなんてさせずに済んだのに!【ジェローム】父さん…【ソール】でも…今度は間に合ったんだ。君が死んでしまう前に、ここに来られた。君にとってはもう遅いかもしれないけど…父親として、戦わせてくれないかな。君と、ミネルヴァを全力で守る。それが…今まで君に何もできなかった情けない父親の、今できる唯一のことだから…!【ジェローム】…わかった。父さん。礼を言う…つい熱くなってしまったが…父さんは何も悪くなど無い。本当に憎むべきなのは…あの邪竜だ。当たるような真似をしてしまって、すまない。【ソール】ううん、いいんだ。そんなの気にしちゃいないよ。【ジェローム】協力してくれるか、父さん。俺たちの…未来のために。【ソール】もちろんだよ! カラム→ジェローム 【ジェローム】はぁ…何とか、まだ戦えるな。せめて残りの奴らが戻ってくるまでは耐えたいところだが……ミネルヴァ?なぜ、何もないところに向かってそんなに…【カラム】…ジェローム。【ジェローム】なにっ…!?父さんなのか!?いや…しかし、なぜそんな事が…!?まさか、屍兵…!?【カラム】ううん…僕は異界から来たカラム。この世界とは別の世界の人間なんだ…【ジェローム】なんだと…?では、屍兵ではないのだな?【カラム】そうだよ…【ジェローム】…なら、安心した。別人とはいえ、一目会えて良かった。ミネルヴァも喜んでいる…だが、ここは危険だ。今のうちに元の世界に帰れ。【カラム】えっ…ダメだよ。僕も一緒に戦う…そのために異界から来たんだから…【ジェローム】助けなどいらん…【カラム】えっ…?【ジェローム】私たちはこれまで自分たちだけの力でやってきた。誰にも頼らず、誰の助けも受けずに。それに…私は皆の守り手だ。民を守って散った父さんの代わりに、私が皆を守ると決めて生きてきた。父さんの立っていた場所には…もう次の人間が…私が立っている。今更出てきた異界の者の力など、頼るまでもない。【カラム】ジェローム…【ジェローム】…わかったなら、さっさと行け。【カラム】そう言って、僕を死なせないようにしようとしてくれてるんだね…【ジェローム】私はそんなできた人間ではない。【カラム】ううん…わかるよ。君の本当の気持ち…だって僕は…君の父親だから。【ジェローム】…………【カラム】ありがとう…僕の後を継いで、守り手としてずっと戦ってくれて…この世界の僕は、もう君を守ることはできないけど…せめて彼の代わりに、君の力になりたいんだ。今更出てきて力を貸すだなんて勝手な父親だけど…許してほしい。僕も、君たちに一目会えて良かったよ。ジェロームも、ミネルヴァも…絶対に守ってみせるから…【ジェローム】…! 待て…!…………すまない、父さん…あんな言い方をしてしまって。本当は、父さんが来てくれて、俺は…… ロンクー→ジェローム 【ロンクー】…この辺りの敵は、片付いたか…【ジェローム】…お前は?【ロンクー】!!…………俺は、異界から来た援軍だ。【ジェローム】…そう、なのか。先程から気になっていたのだが、お前の戦い方は見事だな。攻めにも守りにもまるで隙がない。【ロンクー】…そうか。【ジェローム】それに…お前を見ていると、誰かを思い出すんだ。そう…まるで、私の…【ロンクー】…戦場での雑談は無用だ!失礼する…!【ジェローム】あ…おい!【ロンクー】ミネルヴァ…?…っ! しまった…!【ジェローム】お前、今…ミネルヴァと言ったな?なぜ私の飛竜の名を知っている?それに…ミネルヴァの今の鳴き声は…父さんを呼ぶ時のものと同じだった。もう何年も聞くことのなかった鳴き声を…どうして今…【ロンクー】それは…【ジェローム】父さん…なんだな?【ロンクー】…………【ジェローム】…本当は、似ていると思っていた。援軍が現れた時から、ずっと…!その動きも、その構えも、声も、話し方も…!…父さんなんだな?例え別人でも、私の…!【ロンクー】…すまない。名乗るつもりは無かったのだが…俺の若い姿を知る、ミネルヴァまでは誤魔化せなかったな。…こんな状況で、よく頑張った。よく生きていてくれた…ジェローム。【ジェローム】…!! …っ!!父さ……【ロンクー】泣くな、ジェローム。その仮面は何のためだ?相手に動揺や焦りを悟らせないための仮面だろう?なのに、こんなに簡単に…相手に感情を悟らせてはいけない。【ジェローム】…無茶を言うな。私は…父さんのように常に冷静ではいられないんだ…【ロンクー】いや…俺だって、常にそうあれる訳ではない。女に近づかれたら…とてもではないが平静を保てないお前の母…セルジュのおかげで随分改善されたがな。だがお前には明確な弱点は無い。お前は…俺よりもずっと強い。戦いの腕も…そしてその心も。【ジェローム】父さん…!【ロンクー】俺は、お前を守るためにここまで来た。名乗ったからには、父としてお前を守らせてもらうぞ。お前も、ミネルヴァも、決して死なせはしない。【ジェローム】すまない…父さん。だが、俺も共に戦う。俺は、強き戦士であった父さんに近づきたくて、日々鍛錬を積んできた。その成果を見てくれないか。この世界の…父さんの代わりに。【ロンクー】ああ。もちろんだ。…行くぞ、ジェローム!【ジェローム】ああ! リヒト→ジェローム 【リヒト】ジェロームだね!【ジェローム】!?子供…?どうして子供がここに…!【リヒト】…やっぱりそうなるよね。僕は君の父さんなんだけどなぁ…【ジェローム】…何を言っている!?私の父は既に死んだ身だ!どうやって紛れ込んだかは知らんが、早くここから逃げた方が身のためだぞ!【リヒト】ううん、僕は逃げたりしないよ。僕は君を助けるために、別の世界から来たんだから。その世界はここより昔の世界だからこんな子供の姿だけど…ここでは父親として、君を守ってみせる。大切な息子の…君をね。【ジェローム】…なんだと?そんな話、信用できるわけが…ミネルヴァ?【リヒト】ありがとう、ミネルヴァ!君には僕がわかるんだね!そうだよね、君は幼い頃の僕にも会ってるはずだもん。どう?この姿、懐かしいでしょ?【ジェローム】……どういうことだ?本当にこの子供が…私の父さんだというのか?それなら、お前が父さんだというのなら…証拠を見せてくれ。【リヒト】えっ?証拠…?でも何をすればいいの?【ジェローム】私は幼い頃、父さんから魔法を教わっていたにもかかわらず、母さんの後を継いでドラゴンナイトになることを決めた。その時父さんが私に言った言葉は分かるか…?【リヒト】そんなぁ…それって僕にとっては、これからもっと先の話でしょ?そんなの、今の僕にわかるわけ…【ジェローム】……………【リヒト】あ…ううん。やっぱり、何となくならわかるよ。きっと僕ならこう言うと思うんだ。君がどんな道を進もうと、僕はずっと見守っていきたいし…男として頼りがいのある騎士になりたいなら、その選択は正しいと思う。でも……少し…寂しい、かな?【ジェローム】…!【リヒト】ど、どうかな?【ジェローム】……………【リヒト】ジェローム?やっぱり、不正解だったかな?【ジェローム】…いや、正解だ。あまりにも記憶の父さんの言葉と同じだったので…少し、驚いていた。【リヒト】じゃあ僕がリヒトだって認めてくれる?【ジェローム】ああ…疑ったりして、悪かった。【リヒト】良かった!【ジェローム】俺は、父さんの後は継がなかった。だが…父さんは俺の憧れだった。頼りがいのある背中。優しくて大きな手、その手から放たれる強力な魔法。全て鮮明に思い出せる。…見せてくれるか、父さん。俺にもう一度…懐かしいその姿を。【リヒト】ジェローム…で、でも、今の僕の姿は…【ジェローム】ああ、わかっている。だが、今なら見える気がするんだ。もう二度と見ることが叶わないはずの…大好きだった、あの頃の父さんの姿が。【リヒト】!!…わかったよ、ジェローム。そこまで言われちゃ仕方ないね。父さんのかっこいい姿、嫌ってほど見せてあげるよ!【ジェローム】ありがとう…父さん。 ガイア→ジェローム 【ジェローム】…ミネルヴァ?どうした、なぜそんなに鳴いて…!? 人影…?【ガイア】お、おいちょっと…こらやめろ!ミネルヴァ!!【ジェローム】なにっ…!?まさか…父さんなのか!?【ガイア】ちっ…見つかったか。お前に顔を見せたくなかったんだが…【ジェローム】なぜ父さんが!?父さんは死んだはずではないのか?【ガイア】ああ…この世界のガイアは、な。俺は異界から来た者。お前の父さんとは別人だ。さっきいきなり援軍が現れただろ?あの時こっちの世界に来たんだよ。【ジェローム】そんなことがありえるのか?【ガイア】それがありえるんだな。俺も最初は驚いたさ。お前に会って偽者だ何だと疑われるくらいなら…いっそのこと会わない方がいいと思ったんだ。【ジェローム】だからコソコソと盗賊のようにしていたのか。【ガイア】いやまぁ俺、元々盗賊だしな…【ジェローム】………………疑うわけ、ないだろう。【ガイア】は? 何か言ったか?【ジェローム】…何でもない。ミネルヴァがあんなに喜んでいたんだ。本物だと信じるしかないだろう?ただ、私ひとりだったら絶対に信用しなかったがな。【ガイア】何だよそれ…判断は完全にミネルヴァ任せなのかよ。じゃあジェロームに信用してもらえたのはミネルヴァのおかげってことか。よしよし、ミネルヴァ。お前には特別に菓子をやるからな。【ジェローム】……………【ガイア】ん?どうしたジェローム。【ジェローム】……っ!【ガイア】!?ジェローム!?な、泣いているのか…?すまん、お前も菓子が欲しかったんだな。ほら、この中から好きなやつを…【ジェローム】いらん! 私は子供か!そんなことで泣いているのではない!ただ…お前がそうやってミネルヴァに菓子を与える光景が…すごく…懐かしくて……【ガイア】…ジェローム。…すまないな。この世界で寂しい思いをたくさんさせてしまって。その思いに報いるには安すぎる対価だが、ここでは俺がお前とミネルヴァを守る。だから、安心してくれ。【ジェローム】…あぁ、ありがとう。…父さん。 グレゴ→ジェローム 【グレゴ】よう!生きてるみてぇだな、ジェローム!【ジェローム】…なっ!【グレゴ】何よりだぜ~。死んじまったら何にもならねぇからな。【ジェローム】き、貴様どうして…!?【グレゴ】おいおい、父ちゃんに対して貴様はねえだろう?っても…俺は正確にはお前の父ちゃんじゃねーか。【ジェローム】…?【グレゴ】俺は別の世界からやってきたんだ。つまり死んだお前の父親のグレゴとは、同一人物でもあり別人でもあるわけよ。【ジェローム】そう…なのか。【グレゴ】けどまぁ、細かい事は気にするな。どっちにしろ今生の別れだ。【ジェローム】どういうことだ…?【グレゴ】この世界にいられる時間は長くない。終わったらすぐに帰らないといけねぇんだ。だからよ、俺にもちゃんと活躍するとこ、分けてくれよ? いいだろ?【ジェローム】ならば私は…父さんに言っておきたい事がある…【グレゴ】おうよ、なんかあるなら今のうちに言っとけ。【ジェローム】ミネルヴァについての事だ…【グレゴ】ミネルヴァ? ああ…お前の相棒はこの世界のセルジュから引き継いだのか?【ジェローム】そうだな。こいつは私の半身だ…仲間達とはまた違う結び付きがある。言葉は交わせずとも、心は繋がっている…【グレゴ】そうか。そりゃこの世界のセルジュも喜んでるだろうぜ。…で、なんだ?【ジェローム】礼を言わせて欲しいんだ。ミネルヴァとこうしていられることに対しての。昔ミネルヴァは父さんによって命を救われたと聞いたことがあるからな…【グレゴ】お、おいおい、それほどのもんじゃねぇよ。【ジェローム】いや…私が今ここにあるのは、仲間たちとミネルヴァのおかげ…つまり父さんのおかげと言っても過言ではない。【グレゴ】ジェローム…【ジェローム】ふっ…こいつも命の恩人に再会できて喜んでいるようだ…【グレゴ】そうか。なら救われた命、ここで落とすなんてことだけは止めてくれよ。まぁお前らを守るために、俺もこの世界に来たわけだしな。お前らは俺が守ってやるから、大船に乗ったつもりでいてくれや!【ジェローム】…父さん。【グレゴ】絶対に死なせないぜ。ジェローム。お前も…ミネルヴァも。生きて生きて生き抜いて、幸せな未来ってやつを掴んでくれ。この世界の俺の分まで、な。【ジェローム】ああ…ありがとう。父さん。 リベラ→ジェローム 【リベラ】ジェロームさん…!生きていてくれたのですね。ああ、良かった…!【ジェローム】まさか…父さん?天に召されたのではなかったのか…!?【リベラ】はい。この世界のリベラはそうだったと聞いています。【ジェローム】この世界…?【リベラ】私は異界より訪れし者。この世界の住人ではないのです…【ジェローム】な、なんだと…?【リベラ】残念ながら私はこの世界に長居することは叶いません。ただ少しでも…あなた達に協力させてもらえないでしょうか…!【ジェローム】そんな情けなど…不要だ。去らねばならないというなら、今すぐに去ればいい…【リベラ】ジェロームさん…?【ジェローム】この世界には、これまで救いの手など無かった…だからこれからも私達の未来は私達の手で勝ち取る。今更、神の気まぐれのような助けなどいるものか…!【リベラ】貴方の言う通りですね…私には、言い訳をする余地もありません。ならば…助けることが叶わないというのなら、せめてあなたの盾となりましょう。あなたに向かってくる攻撃の全て…この私が受け止めましょう…【ジェローム】!!止めろ!頼む、それだけは…止めてくれ!私はもうこれ以上、父さんが死んでいく姿など見たくない…!戦いたいのなら、好きにすればいい!だが…私を守って死ぬなどという馬鹿なことはやめてくれ!【リベラ】この身を案じてくださるのですか?私は本物の父ではないというのに…【ジェローム】…勘違いするな。たとえ別人だとしても、同じ姿の者に死なれては寝覚めが悪い…それだけだ。【リベラ】…そうですか。では、盾としてでなく、貴方の剣として…共に戦うことをお許しくださいますか?【ジェローム】…わかった。だが…絶対に死ぬな。【リベラ】…ありがとうございます、ジェロームさん。突き放すような言い方をしても…私には貴方の優しさが痛いほどわかります。生まれてきてくれて…そして素晴らしい人間に育ってくれて…ありがとう…【ジェローム】………………礼を言うのは、こちらの方だ。ありがとう、父さん…あんな言い方しかできなくて、すまない… ヘンリー→ジェローム 【ヘンリー】ねぇねぇ、君はジェロームじゃないの~?【ジェローム】と…父さん!?【ヘンリー】やっぱりジェロームなんだね?良かった良かった~。さっきすごい攻撃を受けてたから、もしかして死んじゃったんじゃないかってヒヤヒヤしてたんだよ~。【ジェローム】父さんこそ、死んだはずではなかったのか…?【ヘンリー】うん、死んだよ。この世界のヘンリーはね。けど僕は異界からやってきた人だから、君のお父さんとは別人なんだ。あまり長い時間留まることはできないけど、君の手助けをさせてもらうよ~!【ジェローム】いや…今の話が真実だと言うのなら…手助けなど不要だ。父さんは元いた世界に帰ってくれ…【ヘンリー】え~!?なんで~?【ジェローム】異界の人間とはいえ、父さんの死んでいく姿など…私はもう、見たくないんだ…【ヘンリー】でもジェローム。それは僕からすればまったく同じ気持ちなんだよ?異界とはいえ息子が死ぬのを前に逃げ帰るなんてできないからね。【ジェローム】父さん…そう言ってくれるのは嬉しいが…【ヘンリー】大丈夫だよ~!二人の想いが同じなら、きっとこの苦境を乗り越えられるはずだよ~!【ジェローム】ミネルヴァ…?【ヘンリー】あはは、ごめんごめん。二人じゃなかったね。ミネルヴァとジェロームと僕、三人の想いが同じなら、きっと大丈夫。そうだよね、ミネルヴァ!【ジェローム】…父さんも、わかるのか?ミネルヴァの言葉が…【ヘンリー】うん。だって、家族だもん。ミネルヴァも、ジェロームも、それからセルジュも。みんな僕の大事な家族で…絶対に死んで欲しくない人たちなんだ。…だから一緒に戦ってもいいよね?ジェローム。【ジェローム】…そうか。そこまで言われては、その想いを無下にもできんな。…わかった。力を貸してくれ。ただし、絶対に死ぬなよ?【ヘンリー】もちろんだよ!【ジェローム】ありがとう、父さん… ドニ→ジェローム 【ドニ】ジェロームだべな!?あぁ、無事で良かっただ~。【ジェローム】なっ…! 父さん!?私は夢か幻でも見ているのか?【ドニ】えっ?【ジェローム】父が若い姿でこの場に現れるなど…そんなこと…あるわけがない…!それとも私自身ももう死んでしまったとでも言うのか…?【ドニ】おおーい、しっかりするだよ。おらは幻なんかじゃないだ!それにあんたもまだ生きてるだよ!?【ジェローム】ならば…どうして?【ドニ】おらはこの世界の人間じゃねぇだ。別の世界からあんたを助けに来ただよ!だからあんまり長くは居られねぇけど、できる限り一緒に戦うだよ!【ジェローム】…そういうことか。だがもはやそれは夢や幻と同じようなものだな…【ドニ】いや、違うだ!おらは生きてるだよ!【ジェローム】お前が生きた人間だと言うのはもうわかっている。…ただ、別世界の父が一時的にやってきたというなら…それは幻と同じようなことだと言っているんだ。今こうして父と再び会話していることが、明日には幻のように感じてしまうと…【ドニ】…………ジェローム…寂しいんだべな。【ジェローム】…それをお前が言うか?戦争でお前を…父を亡くした息子の気持ちが、お前にわかるのか…?【ドニ】…わかるべ。【ジェローム】え…【ドニ】おらも…父ちゃんを戦争で亡くしたべ。すごく辛くて…苦しくて…悲しかっただ。だから、自分の子供だけには同じ思いをさせるもんかと思ってただ。けど、あんたには父親どころか母親まで失う痛みを味わわせた。ほんとに、すまねぇだ…だども…いや、だからこそ、今だけはおらに、息子を守らせるために頑張らせてくれないだか?【ジェローム】…………父さん…【ドニ】おらはおらのできることをする。この手で、あんたとミネルヴァを絶対に守って見せるべ!【ジェローム】…命を落とさないと、約束できるか?今度こそ。【ドニ】ああ、もちろんだ! 父ちゃんの強さを今こそ見せてやるだよ!【ジェローム】そうか…わかった。では、共に戦おう、父さん。私も…今私ができることをする…お前と…父さんと、同じように。 セレナ 敗北時 【セレナ】あたし…頑張った…わよね…母さん…ねぇ…そうだって…言っ…… セレナ→セレナ 【セレナ】(自軍) はぁ…なんで元の世界も救ってないのに、わざわざ他の世界を救わなきゃいけないわけ…?よりによって、あたしたちのいた世界と同じような世界だし…あたしだって、向こうにいるうちに助けが来たらどれだけ良かったか……って、向こうにいるの、この世界のあたし!?まずいまずい…隠れなきゃ!【セレナ】(異界) はぁ、はぁ…敵はまだいるのね…頑張らなきゃ…あと少しなんだから…こんなとこで、諦めたりしないわ!【セレナ】(自軍) …行ったみたいね。今のがこの世界のあたし…髪もボサボサだし、肌つやは悪いし、服だって破れてるし、体も傷だらけ……正直、見てられなかったわ。まるで、過去に飛ぶ前の…あたし自身みたいじゃない。…そうよね。この世界のあたしも、あたしと同じ…ううん、それ以上に頑張ってる。羨んだりしてる場合じゃないわ。あたしは、過去に飛ぶことができたけどこっちの世界はそうじゃない。あたしたちが助けないと滅びてしまう世界…なのよね。…よし、待ってなさいよセレナ!あんたはあたしが助けてあげる!平和になったら…綺麗な服着て、髪や肌もちゃんとして、ちゃんと可愛くなりなさいよ!もう元の時代に戻れないかもしれない、あたしの代わりに…ね。 ティアモ→セレナ 【ティアモ】セレナ…!セレナなのね!【セレナ】か、母さん!?なんでここに!?【ティアモ】ああ…良かった、無事だったのね!【セレナ】ちょ、ちょっと!急に抱きつくんじゃないわよ!【ティアモ】セレナ…さっきルキナを守ろうとしたのは、とても立派だったわよ。あなたがあたしと同じ気持ちでいてくれたのがとても嬉しかったわ…主君を守るという天馬騎士の魂…あなたはしっかり受け継いでくれたのね…!【セレナ】か、勝手に話を進めないでよ!なんで母さんがこんな所にいるの?あんたは、もう死んだはずじゃ…!【ティアモ】!! ごめんなさい…あたしはこの世界のティアモじゃない…別の世界から来たティアモなのよ。【セレナ】別世界…!? じゃあ…本当の母さんじゃないの…?【ティアモ】ええ。一時的にあなた達に協力するため、ナーガ様の力でここにやってきたの。【セレナ】じゃあ、本物でもないのに、勝手に抱きつくんじゃないわよ…【ティアモ】そうね…ごめんなさい、セレナ。【セレナ】全く母さんって昔からそうやって…自分の気持ちをあたしにも押しつけてさ…自分にできる事が娘にもできるって思いこんだり、自分の気持ちと娘の気持ちがおんなじだなんて勝手に決め付けたり…!【ティアモ】え…?【セレナ】ううっ…うううっ…!そんな…母さんが…あたし…昔から…だい、大嫌い…だった…だいきらいだったのよ…!!うううっ、うわあああ…!!【ティアモ】セレナ…!【セレナ】母さん…母さん!ううっ…ううっ…!【ティアモ】…ごめんね、セレナ…あなたにはいくら謝っても足りないわ…ほんとに…ごめんなさい。【セレナ】も、もう離れなさいよ…【ティアモ】もう…大丈夫…?【セレナ】ふ…ふん、大丈夫に決まってるじゃない。…………ごめん、母さん…やっぱり…やっぱりあたしも、おんなじ気持ち…かも。また会えて…良かったよ…【ティアモ】!! セレナ…!そう…ありがとう…!!【セレナ】だから抱きつくなって言ってんでしょ!暑苦しいのよ!それにここは戦場よ!わかってんの!?【ティアモ】確かに、今は戦闘中だわ。じゃあセレナの気持ちも聞けたことだし、そろそろ行きましょうか?【セレナ】…そうね。娘がどれだけ強く育ったか、見せてあげる!【ティアモ】ふふふ、楽しみね! ルフレ(僕)→セレナ 【ルフレ】セレナ…! 無事だったんだね…!良かった…!【セレナ】と、父さん…!?まさか、生きてたの!?【ルフレ】いや…僕は正確にはこの世界の人間じゃない。ナーガ様の力に導かれて、別の世界からここにやってきたんだ。【セレナ】べ、別の世界…?【ルフレ】ああ。この世界を救うために、僕も力を貸すよ!【セレナ】そんな…今更、助けなんていらないわよ!【ルフレ】え…?【セレナ】父さん達がいなくなってから…これまであたし達だけでやってきたのよ!今更助けに来るなんて、都合の良い話だわ…!それに、そんなにホイホイ来られるなら、どうして今まで助けてくれなかったの!父さんがいなくなった時、母さんが死んだ時…どうして来てくれなかったの!?【ルフレ】セレナ…【セレナ】…あたし達に手助けなんて要らない。あたし達は自分達の手で…未来をつかみ取るんだから!【ルフレ】…すまない。君の気持ちも考えずに、差し出がましい事をしてしまった…【セレナ】勝手にいなくなって…勝手に助けになんて来ないでよ…うっ…うううっ…【ルフレ】でも僕は…君に拒まれたとしても大事な娘を守りたい…こうしてせっかく出会えたのに君が傷つく姿を見ているだけなんて…僕にはできない!【セレナ】父さん……………ごめん、父さん…嘘よ…さっきのは嘘。あたし…本当は父さんと…父さんと…また会えて…【ルフレ】いや…もういいんだ、セレナ…あとは僕に任せて君たちはいったん体勢を整えるんだ。【セレナ】大丈夫なの…?【ルフレ】大丈夫…僕は…父さんは絶対に負けない。娘を前にして負けたりなんかしないさ!【セレナ】…ありがと、父さん…さっき言えなかったけど…ほんとはね、会えて嬉しいの。別人でも、生きてる父さんに会えて、助けに来てくれて、嬉しいのよ…だけど、だからこそ…絶対に無事で帰りなさいよね。元の世界にいる…あんたの本当の娘のために。 ルフレ(俺)→セレナ 【ルフレ】セレナ…! 無事だったんだな…!良かった…!【セレナ】と、父さん…!?まさか、生きてたの!?【ルフレ】いや…俺は正確にはこの世界の人間じゃない。ナーガ様の力に導かれて、別の世界からここにやってきたんだ。【セレナ】べ、別の世界…?【ルフレ】ああ。この世界を救うために、俺も力を貸す!【セレナ】そんな…今更、助けなんていらないわよ!【ルフレ】え…?【セレナ】父さん達がいなくなってから…これまであたし達だけでやってきたのよ!今更助けに来るなんて、都合の良い話だわ…!それに、そんなにホイホイ来られるなら、どうして今まで助けてくれなかったの!父さんがいなくなった時、母さんが死んだ時…どうして来てくれなかったの!?【ルフレ】セレナ…【セレナ】…あたし達に手助けなんて要らない。あたし達は自分達の手で…未来をつかみ取るんだから!【ルフレ】…すまない。お前の気持ちも考えず、差し出がましい事をしてしまった…【セレナ】勝手にいなくなって…勝手に助けになんて来ないでよ…うっ…うううっ…【ルフレ】でも俺は…お前に拒まれたとしても、大事な娘を守りたいんだ。こうしてせっかく出会えたのにお前が傷つく姿を見ているだけなんて…俺にはできない!【セレナ】父さん……………ごめん、父さん…嘘よ…さっきのは嘘。あたし…本当は父さんと…父さんと…また会えて…【ルフレ】いや…もういいんだ、セレナ…あとは俺に任せて、お前は体勢を整えろ。【セレナ】大丈夫なの…?【ルフレ】大丈夫…俺は…父さんは絶対に負けない。娘を前にして負けたりなんかしない!【セレナ】…ありがと、父さん…さっき言えなかったけど…ほんとはね、会えて嬉しいの。別人でも、生きてる父さんに会えて、助けに来てくれて、嬉しいのよ…だけど、だからこそ…絶対に無事で帰りなさいよね。元の世界にいる…あんたの本当の娘のために。 フレデリク→セレナ 【フレデリク】セレナさんですね!?無事で安心しました…【セレナ】父さん!?なんで父さんがここに…!!【フレデリク】私は先程、別世界よりこの世界へとやってきた異界の者…つまり…この世界で死んでしまったフレデリクとは別人となります。ですが、私たちが親子であるということに違いはありません。ここでは父として、貴方をお守り致しますよ。【セレナ】そんな…また父さんに会えるだなんて…【フレデリク】セレナさん…先ほどはよくやりましたね。わが身を顧みずクロム様のご息女を守ろうとしたのは、とても立派でした…あれはまさに、騎士としてあるべき姿です…私が理想に追い求めた生き様を、娘の貴方が体現していた…!【セレナ】あ…あのね、あの時あたし…もし父さんと母さんだったら、ああいう風に行動するのかなって思ったの。父さんも母さんも、クロム様に仕える騎士だったから、何としてでも、あの子を…ルキナを守っただろうって!あたし、二人の姿を思い浮かべて、勇気を出したの…!【フレデリク】セレナさん…!【セレナ】でも…すごく…怖かったんだから…!ううっ…ううっ!【フレデリク】ええ、わかっていますよ…よく頑張りましたね。貴方は私の自慢の娘ですよ…!…さぁ、貴方は安全な場所で体勢を整えてください!屍兵どもは、この私が相手をしますので!!【セレナ】ううん、父さんとはいえ、甘えるわけにはいかないわ。あたしだって小さい頃からずっと、父さんに戦い方を教わって…強くなったんだもの。父さん達が死んだ後もずっと戦い続けてきたのよ…!【フレデリク】ふふっ…セレナさん、とても勇ましい、良い顔をするのですね。【セレナ】こ、こんな時に変な事言わないでよ!女の子に言うセリフじゃないわよ?【フレデリク】いいえ、貴方は立派です。立派な騎士セレナです…【セレナ】も、もう! からかわないでよ!あたしは、そんなんじゃないんだから!ほら、早く行くわよ!あたしが立派に戦うところ、あんたに見せてあげるから…今は主君じゃなくてあたしのことだけ見ておきなさいよ!?【フレデリク】はい。娘の勇姿、この目にしかと焼き付けておきますよ。【セレナ】ふふ、そうね。しっかり見ておいて。…忘れんじゃないわよ。元の世界に戻っても。もう会えなくなっても…ね。 ヴィオール→セレナ 【ヴィオール】ふぅ…何とか間に合ったようだね。ごきげんよう、セレナくん。【セレナ】えっ…?【ヴィオール】セレナくん…そんな傷だらけの姿でかわいそうに…これで間に合わなかったとしたら、私はもう貴族失格になる所だったよ。【セレナ】その話し方は…父さん!?まさか、生きてたの…!?【ヴィオール】いんや。私は異界から来た人間だ。君の父親とは別人だよ。この世界が危ないと聞いて、華麗に君を救いに来たというわけだ。この世界で果てた私の代わりに、共に手を取り合い戦おうではないか。【セレナ】た、助けに来てくれたのは嬉しいけど…ここは危険なのよ!?別世界から来たのなら、元の世界で父さんがすべきこともあるんでしょ?【ヴィオール】そうだね…もちろんあるとも。こう見えて暇ではないのでね。だが、我が娘の危機とあらば例え異界からでも駆けつける。それが美しき貴族としての有り方だとは思わないかね?【セレナ】もう…そうやっていっつものらりくらりとかわすんだから…じゃあはっきり言わせてもらうわ!向こうには父さんが愛する仲間たちがいるんでしょ!?こんな、実の娘とは別人の…あたしみたいな存在よりも大事な人が!それなのに、ここで死んだりしたらどうするつもりなのよ!【ヴィオール】なんと…私の事を気にかけてくれているのだね。優しい子だ…このような世界でも優しく真っすぐに育ってくれて私は嬉しいよ。【セレナ】だから今はそういう話をしてるんじゃなくて…!【ヴィオール】…娘よりも大切なことなど、あるものか。【セレナ】え…?【ヴィオール】先程…君は私に、自分よりも大切な者がいるだろうと言ったね?確かに、私には元の世界に大切な人たちがいる。だがね…それに優劣をつける気は無い。どれも等しく、一番大切なのだよ。別人であろうとなかろうと関係は無い。だから君が私の大切な人である以上、ここがどんな世界であろうと、君が別人であろうと…君よりも大切なことなど、無いのだよ。【セレナ】と、父さん…それ、本当なの…?あたしなんかが父さんに頼っても…迷惑じゃないの…?【ヴィオール】もちろんだよ。さぁ、涙を拭きたまえ。その奥ゆかしいところ、そしてその涙が何よりも君の優しさの証だよ…さぁ、私が力を貸すから、共に未来を掴みに行こうではないか。【セレナ】…うん!父さん…ありがとう。 ヴェイク→セレナ 【ヴェイク】さっきのとんでもねぇ攻撃でもくたばってなかったか!さすがは俺様の娘だぜ!【セレナ】と、父さん!?なんでここに!?【ヴェイク】この世界が危ねぇって聞いて、異界からお前を助けるために来てやったんだよ!だから本当はお前の父さんとは別人なんだけどな。ま、細かい事は気にすんな!お前が俺様の娘ってことは変わりねぇよ!【セレナ】…そう。本物の父さんじゃないのはちょっと残念だけど…会えて嬉しいわ。【ヴェイク】俺様も会えて嬉しいぜ!そうだ、さっきのお前は立派だったぜ。身を呈してルキナを庇ったろ?ダチのためとはいえ、命を差しだすなんてなかなかできることじゃねぇよ。…ま、俺様も同じ状況になったらああやってクロムの盾になってやるけどな!【セレナ】え…? どうして?クロム様と父さんはライバルだったんじゃ…【ヴェイク】ああ、それがどうかしたか?【セレナ】ライバルなら、相手がいなくなった方が都合がいいんじゃないの?それなのになんで…【ヴェイク】…馬鹿じゃねぇの、お前。【セレナ】はぁ? なんですって!?【ヴェイク】あいつは俺様のライバルである前に…大事なダチなんだよ。だから、もし危険な目に遭ったら必ず助ける。お前にとってのルキナも、そうなんだろ?いつもは憎まれ口叩いてるけど、心の底では、大切に思ってる。【セレナ】そ、そんなことないわよ!あの子はただの仲間!王族のくせに危なっかしくて見てらんないから、仕方なく構ってあげてるだけよ!!ベ、別に…大切になんて思ってないんだから!【ヴェイク】…へいへい。お前、悲しいぐらい俺様にそっくりだな…【セレナ】失礼ね!全っ然似てないわよ!【ヴェイク】確かに、見た目はティアモ似だな。お前はあいつに似て美人だよ。そんな可愛い子を戦場で散らせちまうのは惜しいからな。今からは俺も一緒に戦うぜ!いいだろ、セレナ?【セレナ】!! で、でも…また父さんが死んじゃったら…【ヴェイク】なんだお前? もしかして俺様と肩を並べて戦う自信がねぇのか?【セレナ】そ、そんなことないわ!父さんなんかに負けない!あたしの方がたくさん活躍してみせるんだから!【ヴェイク】んじゃ、決まりだな。それだけ強い奴が隣にいりゃ、俺様は死にたくても死ねねぇよ。んじゃ行くぞ、セレナ!【セレナ】あっ…待ちなさいよ、父さん!…もう、仕方ないんだから……………ありがとね、父さん。助けに来てくれて、本当は…すごく嬉しい。 ソール→セレナ 【ソール】セレナかい!?この世界のセレナなんだね!?良かった、無事で…!【セレナ】と…父さん!?父さん! 父さん!【ソール】わ、わわ…いきなり抱きつかれると困っちゃうな。【セレナ】父さんが生きていてくれたなんて…!ううっ…! ううっ…!【ソール】よしよし…セレナ、大変だったね…でもごめん、僕は…この世界のソールは、生き返ったわけじゃないんだ…【セレナ】えっ…?【ソール】僕は異界のソール。君のお父さんとは…別人なんだ。違う世界から一時的に手助けに訪れたに過ぎない。【セレナ】そ、そんな…!【ソール】僕はこの戦いが終わったら、すぐにここを去らなければならないんだ…【セレナ】…………あーあ、せっかく喜んだのに損しちゃった!【ソール】ごめん…セレナ。【セレナ】でも…確かに父さん、すごく若いしカッコいいね。もしかして別の世界って今よりも過去の世界なの?【ソール】あ、うん…【セレナ】もう…父さん…ぬか喜びさせるくらいなら、現れないでよ…うっ…ううっ…【ソール】ごめんね、セレナ…【セレナ】あたし…父さんのことが…すごく好きだったの…しっかり者過ぎる母さんと違って、いつでも穏やかで優しかった父さんが…【ソール】ありがとう…でもただ君とこうして話して、そのまま帰るつもりはないからね。この場は必ず父親として娘を守り切る…そう誓うよ!【セレナ】ふん…父さんったら…やっぱり…大好き。 カラム→セレナ 【セレナ】はぁ、はぁ…なかなかキツいわね…でも、もうちょっと頑張らないと……!?弓矢!?しまった、このままじゃ…!え…?当たって…ない…?どうして…【カラム】大丈夫かい?セレナ…【セレナ】父さん!?な、なんでここに!?あんた死んだんじゃなかったの!?【カラム】そうだね…この世界の僕はもう死んだって聞いてる…でも、僕は君の父さんとは別人。違う世界から来たカラムなんだ…だから、こうやって生きた姿でセレナと話すことができる…【セレナ】そうだったの…守ってくれてありがとう、父さん。…でも、もう今みたいなことはしないで。【カラム】どうして?僕はセレナを守るためにここまで来たのに…【セレナ】め、迷惑だって言ってんのよ!皆を守るのは、あたしの役目なんだから!この世界の守り手は、もうあんたじゃなくて…あたしなの!あんたがしてきたみたいに、皆のことはあたしがこの命に代えても守るんだから!【カラム】…だからさっき、ルキナの盾になろうとしたんだね…【セレナ】そうよ!だから…あんたがいなくたって、大丈夫なの!ずっとそう思って…頑張ってきたの!それなのに…今更出てこられたら、あたし、あたし…!【カラム】…セレナ…そうだよね…ごめん…君はずっと頑張ってきたのに、今更出てきて勝手だと思う…でも、僕は君が死ぬところは見たくないんだ…【セレナ】わかってるわよ、そんなこと!でも、あたしだって…父さんが死ぬとこなんか見たくない!誰かがあたしを守って死ぬなんて、もうたくさんよ!【カラム】わかったよ、セレナ。じゃあ…こうしよう。僕は君を死なせたくないし、君は僕を死なせたくない。それなら、お互い守り合って戦うのはどうかな?今よりは戦いが楽になるはずだし、君ほどの守り手なら…それぐらい簡単だろう?【セレナ】父さん……わかったわ。あたしがどれだけ有能か見せつけてやるんだから!【カラム】はは…それは楽しみだな。【セレナ】…ありがとね、父さん。別人だけど一目会えて…ちょっとだけ、嬉しいわよ。 ロンクー→セレナ 【セレナ】えっ…!?あなた、もしかして…父さん!?【ロンクー】そう呼ばれるのが正しいのかどうか…俺にはわからん。だがこの世界のロンクーは…確かにお前の父親だ。【セレナ】この世界…?何言ってんのよ?【ロンクー】俺は別の世界のロンクー。お前たちの世界が危ないと聞き、その運命を変えるためにここまで来た。【セレナ】ふーん…じゃあ、あなたは父さんとは別人なのね。【ロンクー】ほう…?あまり、驚かないんだな。【セレナ】驚いてるわよ…すごく。でも、父さんが言ってたのよ。『戦場では冷静でいろ』って。だからあたしはそれを守ってるのよ。【ロンクー】…大したものだな。【セレナ】ふふっ、そうでしょ?最初はできっこないって思ってたけど、慣れれば簡単よ。仲間が死んでも、大怪我しても、屍兵に囲まれても取り乱さなかったわ。…さっきだって、ギムレーを、前にしても怖くなんか…なかったし…だから…父さんを、目にしたぐらいで、どうって、こと……っ!【ロンクー】!!セレナ…【セレナ】ほんとよ、ほんとに今まで、ずっと平気だったんだから…!ずっと、父さんみたいに冷静にって頑張ってきたの。だから、これは…泣いてるわけじゃ……!【ロンクー】…もういい。もう…強がるな。俺がいるのに…自分を取り繕う必要なんてない。泣きたいのなら…思い切り泣け。【セレナ】うっ…ううっ…!うわぁあああん…!!!父さん…父さん!!会えて嬉しい…!別人でも、会えて嬉しいのよ!父さん…!!!【ロンクー】すまない…俺の言葉のせいで、お前にはずっと辛い思いをさせてきたのだな。だが、もういい。もう俺の代わりになどなろうとしなくていい。戦場で冷静であるのと、気持ちを押し込める事は違う…これからは、泣きたいときに泣け。我慢などするな。この世界の俺も…きっとそう望んでいる。【セレナ】この世界の…父さんも…【ロンクー】いいか…セレナ。俺も長い間ここには留まれない。しかし、お前だけは必ず守り通し、この窮地を乗り切ると誓う…!だから今だけは…俺を父と思って頼ってくれるか?【セレナ】うん…もちろんよ。ありがとう…父さん。父さんも、絶対に無事でいてよね。また死んだりしたら…許さないんだから… リヒト→セレナ 【リヒト】無事だったんだね!良かった…!【セレナ】な、なんで子供が…?ここは危険よ!早くどこかへ逃げなさい!【リヒト】も~!子供扱いしないでよ!君はセレナでしょ!?【セレナ】…え?どうしてあたしの名前を…!?ていうか、あんた…どこかで見たことがあるような…【リヒト】僕はリヒトだよ!【セレナ】リヒトって、父さんの名前じゃない?確かに似てるような気はするけど…まさか。【リヒト】うん、僕は君のお父さんだよ!ここよりちょっと昔の別世界から来たから、こんな姿だけど…君が僕の娘だってことは変わらないから!【セレナ】そ、そうなの…何だか信じられないけど、父さんだって思ったら妙に納得できるっていうか…若い頃の父さんってこんなに可愛かったのね。【リヒト】感心してる場合じゃないよ!それよりセレナ、さっきの怪我はもう大丈夫なの?【セレナ】ええ、大丈夫よ。あの程度…ちょっとした掠り傷よ。【リヒト】そ、そんな…結構危なかったと思うんだけど…とにかく、ここは父さんに任せて、セレナは安全な所にいてよ!【セレナ】い、嫌よ…! 父さんって言ったって子供に変わりはないじゃない。任せてなんておけないわ!それに…もう嫌なのよ。父さんの死に際を二度も見るなんて!【リヒト】…!!【セレナ】あんたは知らないのよ…父親を目の前で殺された…哀れな娘の気持ちなんて…ううっ!【リヒト】セレナ…ごめんね。この世界の僕は死んでしまっただけじゃなく、娘に心の傷を負わせていたんだね…確かに子供の僕じゃ、頼りなく見えるかもしれないけど…でも大丈夫。こう見えても実力は結構あるんだよ!軍のみんなからも頼りにされてるんだ!【セレナ】父さん…【リヒト】だから心配しないで!必ず君を守るから!この世界のリヒトの代わりに誓うよ!二度と君を悲しませないって!【セレナ】と、父さん…わかったわ。でも守られるだけじゃ嫌!あたしにも父さんを守らせて?【リヒト】…うん、わかった。頼むよ!親子でお互いを助け合って戦おう!【セレナ】そうね…!それならきっと大丈夫よ。ありがとね、父さん… ガイア→セレナ 【セレナ】えっ…父さん!?父さんが…見えるわ…これってもしかして、幻…?【ガイア】幻じゃねえよ。【セレナ】う、嘘よ…!だって父さんは死んだはずだもの…!【ガイア】俺はこの世界の人間じゃない。別世界からお前達を助けに来たんだ。さっきいきなり援軍が現れたろ?あの時、こっちの世界に来たんだよ。【セレナ】…でも、敵の罠だってことも…【ガイア】…はぁ。意外と疑り深いんだなお前。さすがは俺の娘だ。まぁ、お前が信じたくないと言うのなら、それでも構わない。どちらにしろ俺はここに長居出来ないからな。だが、これだけは受け取ってくれないか?【セレナ】えっ…?これって…お菓子…?【ガイア】ああ…お前に渡せればと思って、俺の世界から持ってきたんだ。この世界の父の形見とでも思いながら、食べてくれ…【セレナ】このお菓子…さわれるわ。それに、甘い香りも……………この香り…父さんの匂いだわ。あたしを抱っこしてくれた時、手を繋いでくれた時、いつも父さんからしてた匂いと、おんなじなの…ま、幻じゃないのね…うっ…ううっ…ここにいる父さんも、幻じゃないのね!?【ガイア】おいおい、菓子でそう判断しちまうのか…?ははっ…まぁいい。それも俺たちらしいか。【セレナ】ううっ…ううっ!父さん…父さぁん…!う、疑ったりして、ごめんなさい…!会えて嬉しい…嬉しいのよ、父さん…!【ガイア】おい、こら…セレナ。そう泣かれると戦いにくいだろう?気持ちはわかるが今は泣き止んでくれ。ほら、そんなに抱きつくな。【セレナ】…どうせ抱きつかれるなら、母さんのほうがいい?【ガイア】こら、父親をからかうな。【セレナ】ふふ、ごめんなさい。助けに来てくれて…ありがとう。異界の父さん…【ガイア】…良い笑顔だ。お前のその笑顔が見れて、俺もここに来た甲斐があったってもんだ。【セレナ】あたしも…父さんの顔が見れて良かったわ。【ガイア】さぁ、セレナ。今からは俺も力を貸す。お前の命を脅かすやつらは、全員俺が始末してやる…! グレゴ→セレナ 【グレゴ】おしっ! 無事みてぇだな!何よりだぜ、セレナ!【セレナ】え…あんたまさか…父さんなの?【グレゴ】ってもまぁ、正確には本物のお前の親父じゃねぇがな。俺は異界から来たグレゴ。この世界で死んじまったグレゴとは別人だよ。【セレナ】異界の…?で、でもどうして?【グレゴ】お前が危ないって聞いて飛んできたんだよ。別の世界とはいえ、死にそうな娘を助けたくない親なんていねぇだろ?【セレナ】はぁ!?助けに来たって…今更!?あたしたちは父さんの助けなんて、いらないわよ!【グレゴ】なんだぁ?ほんとにお前は天邪鬼だなー。嬉しいなら嬉しいって素直に言ってくれりゃいいんだぞ?ったく、その性格は誰に似たんだか…【セレナ】知らないわよ、そんなの!【グレゴ】あはは、すまねぇな。だが俺が死んじまったせいで…この世界のお前には、ずいぶん苦労をかけちまったようだ…【セレナ】ホントよ…! 父親のくせに、娘を独り置いていって…!あんたがいなくなってから、どれだけ寂しい思いをしたか…!【グレゴ】セレナ…【セレナ】それに…戦地に出るって決めた時は、こんなあたしでも、父さんみたいに立派に戦えるようにって思って…初めての兵種は父さんと同じ…大好きな父さんとおんなじ、傭兵にしたんだからね!ちゃんとわかってるの!?【グレゴ】ああ、もちろんだ…お前の想い、ちゃんとわかってる。ああ…ダメだな。そんな話聞いたら泣きたくなっちまうじゃねぇか。ありがとよ…セレナ。俺の後を継いで、戦ってくれて。その姿、きっとこの世界の俺も誇らしく思ってるぜ。【セレナ】そんなこと、言われなくても…わかってるわよ…!【グレゴ】そうだな、悪い悪い。いいかセレナ、今からお前の背中は俺が守る。お前をここで失うわけにはいかねぇ。娘を絶対に死なせやしないぜ。父親の名にかけてな!【セレナ】はいはい。じゃあせいぜいあたしの足を引っ張らないように頑張ってよね!……………ありがと、父さん。ほんとは父さんと一緒に戦うこと…夢だったんだからね。ずっと。 リベラ→セレナ 【リベラ】セレナさん…どこにいるのです?あんな攻撃を受けて、大丈夫でしょうか…神よ…どうかあの子をお守りください…!【セレナ】…父さん?そこにいるのは…まさか、父さんなの?【リベラ】!! セレナさん…!良かった、無事だったのですね…!神よ…このような絶望の未来で我が子が無事であった事に感謝します…【セレナ】そ、その話し方…間違いない、父さんだわ。でも、どうしてここに?神様の力で生き返った…わけないわよね?【リベラ】はい…私は、あなたの父親ではありません。神のお導きによって、異界と呼ばれる別世界から来たリベラなのです。【セレナ】別人…?じゃあ、生き返ったわけじゃないけど、神様の力でここまで来たってこと?【リベラ】その通りですよ。【セレナ】ば、馬鹿じゃないの!?【リベラ】セ…セレナさん?【セレナ】そうやっていっつも父さんは神様神様って…!神様のために祈って、神様の名前の元に戦って、最後は…その神様の元に行っちゃったわ。あたしを独り置いて!本当に神様に頼れるっていうのなら…この状況を…何とかしてよ…!本物の父さんを…生き返らせてよ!うううっ…ううっ!【リベラ】セレナさん…すみません…私が軽率でした。ただ…どうか嘆かないで下さい。この世界のリベラはあなたを守り、未来の平和の礎となり、なるべくして神の御許へと向かったのです。【セレナ】…………【リベラ】あなたが独り残されたという現実は抗いようもない事実ですが…この世界で散った彼のことを、悪く言わないであげて下さい…彼自身にも心残りがあったことに違いはないのですから…【セレナ】わ、わかってるわよ…そんなこと!父さんは…あたしやみんなを守るために戦ってくれたんだから!父さんは、あたしの誇りなの…好きだったのよ…すごく!あんたのこと、大好きだったんだからね!【リベラ】セレナさん……ありがとうございます。その言葉…きっと神の御許にいる彼の元まで届いている事でしょう…さぁ、ここは私に任せて、あなたはやるべき事をするのです。今だけでも、私を父と思って頼ってくれませんか?【セレナ】…ふ、ふん。仕方ないわね。お願いしても…いい?【リベラ】もちろんですよ。【セレナ】ふふ…ありがと、父さん。 ヘンリー→セレナ 【ヘンリー】そこにいるのはセレナだね?無事で良かったよ~。【セレナ】父さん!?な、なんで父さんがここにいるの!?まさか…屍兵…?【ヘンリー】違うよ~。僕は屍兵じゃない。別の世界からやってきたヘンリーなんだ。今から君の力になるから、邪魔な屍兵がいたら言ってよ。…すぐに跡形もなく消してあげる。【セレナ】ま、待って父さん!敵はとても強力なのよ?力になってくれるのはいいけど、それで死なれでもしたら逆に迷惑よ!【ヘンリー】大丈夫だよ、僕はここでは死なないような気がするし~。セレナは心配症なんだね。でも、気遣ってくれてありがとう。【セレナ】き、気遣ってなんてないわよ!勘違いしないでよね!まったく…相変わらず掴みどころが無いんだから。ほんと…嫌になるぐらい昔とおんなじだわ…【ヘンリー】へぇ、こっちの僕もこんな感じだったの~?【セレナ】そうよ、父さんはそうやっていっつもヘラヘラ笑って、わけわかんないことばっか言って、ほんと頼りない父親だったわ。【ヘンリー】そっかぁ…ごめんね。【セレナ】…でも、母さんが帰って来なくなった後はずっとあたしと一緒にいてくれた。大丈夫だよって…母さんがいなくても僕がいるからって…なのに…なのに…どうしてあたしを置いて死んじゃったのよぉ…!!ほんとに…わけわかんない父親よ!最後の…最後まで!うっ…うぅっ…!【ヘンリー】…セレナ。この世界の僕は、そんな風に死んでしまったんだね……でも大丈夫さ。僕は君の前で死んだりなんてしない。【セレナ】ううっ…ぐすっ。だから、なんでそう言いきれるのよ!?【ヘンリー】僕が闇魔法を会得しているからかもしれないけど…身体に流れ込んでくるのがわかるんだ…この世界の僕の魂…そしてその声が…【セレナ】父さんが…?【ヘンリー】…うん。彼が言ってるんだ。セレナを守ってくれって…僕も力を貸すからって。彼がついているから、僕は死なないよ。…絶対に。【セレナ】父さん…!!【ヘンリー】さぁ、だからここは僕に任せて!【セレナ】…そうね。あたしの父さんがついてるなら、きっと大丈夫。ごめんね、父さん。やっぱりその力、貸してもらうことにする。あたしも頑張るわ…父さんの愛した、この世界を守るために。 ドニ→セレナ 【ドニ】そこにいるのは、セレナだべな?無事で良かったべ!おら、ここに辿りつくまであんたが心配で、心臓が止まるかと思ったべ…!【セレナ】そのしゃべり方…もしかして父さんなの?【ドニ】あぁ…すまねぇだ。異界のおらも田舎なまりは直らなかったべな。【セレナ】い、異界…?【ドニ】あぁ。おらはこの世界のドニじゃないべ。別の世界からセレナを助けに来ただよ。【セレナ】ふーん…じゃああんたは、別世界の父さんってことなのね。【ドニ】信じてもらえただか?【セレナ】そうね…嘘を言っているとも思えないし、信じてあげるわ。…でも、助けなんていらない。今のうちにさっさと帰りなさいよ!【ドニ】えぇっ…!?【セレナ】だって…あんたは向こうの生活だって、守りたい人だっているんでしょ?なのにここで死んだりでもしたら、あたし…【ドニ】おらのことを考えてくれてるんだべな…セレナ…優しい子に育ってくれて、おら嬉しいだよ。この世界のおらも、きっと喜んでくれているはずだべ…でも、だからこそ…おらは優しい娘のために、戦わねばならねぇだ。【セレナ】な、何言ってんのよ!あんたあたしの話聞いてた!?死んじゃったら元の世界に帰れなくなるのよ!?【ドニ】大丈夫だ。安心して見ているだ。異界のおらは半端なく強いだよ!決して娘の前で…二度も死ぬような姿は見せねえだ!【セレナ】父さん…馬鹿なんだから…ほんとに。でも…ありがとう、父さん…【ドニ】セレナ…【セレナ】けど、あたしだって父さんに負けないぐらい強いんだからね!娘の強さを見て腰抜かすんじゃないわよ!?あたしだって、この世界のために…あたしのできることをするわ!【ドニ】ああ!その意気だべ、セレナ! コメント 編集はできないけど情報提供をしたいという人の為のコメントフォームです。 br()で改行()は半角。 カラム→ロラン、ガイア→セレナを反映しました。情報提供ありがとうございます。 追記:誤字訂正しました。 いっぺんにすません。編集のしかたがわからなかったのでこちらに投稿させていただきました。(改行のやり方あとから気づきました…見づらくてごめんなさい) -- 名無し (2012-10-23 22 00 08)ドニ→ロランとドニ→セレナを反映しました。今後また文章提供をして頂くことがあれば改行に関してもよろしくお願いします。情報ありがとうございました。 個人で作った掲示板ですが、こちらにはないリベラとセレナなどがあります。お手数をかけますがご確認ください。http //mb1.net4u.org/bbs/awakemirai -- 名無しさん (2012-10-25 16 10 58)ありがとうございます。リベラ→セレナを参考にさせてもらいました。 名前 コメント
https://w.atwiki.jp/tmnanoha/pages/292.html
海上都市を襲った レポーター『臨時ニュースをお伝えします。本日の午後一時頃、マリンガーデンを中心に震度7の地震が起こりました。 現在マリンガーデンは全ての交通機関がストップしており、市民達は事実上脱出不可能と思われ……』 突然の大地震! スバル「そこの人!大丈夫ですか!?」 防災課のスバル・ナカジマと 士郎「助けてくれてありがとう。俺は衛宮 士郎。キミは?」 『正義の味方』衛宮 士郎が スバル「そんな……街が、こんなになるなんて……」 士郎「……まずは生存者を捜そう。俺達以外にも生き残りがいるはずだ」 命がけの脱出を試みる。 士郎「ビルが……崩れてくる!?」 スバル「マッハキャリバー、急いでっ!!」 崩れ行く都市 はやて「こんな人数じゃ、救助が間に合いませんよ!市民達を見殺しにする気ですか!?」 レジアス「そんなことは分かっているっ!!だが……ミッドにはこれ以上の人員を回せる余裕がないのだ……」 間に合わない救助 桜「兄さん、私とライダーにも食糧を分けて貰えませんか?」 慎二「はあ?ふざけるなよ、これは僕の食糧だ!お前達はそこら辺の雑草でも食って…」 ライダー「慎二」 桜「よこしなさい」 慎二「ハイ、好キナダケドウゾ」 荒んでゆく人の心 スバル「士郎君、無茶だよ!?そんな身体でっ!!」 士郎「それでも俺は……俺は一人でも多くの人間を救いたいんだ」 この夏、Moon-Cinemaが贈るパニックムービー 『絶体絶望都市』~沈みゆく街と彼女の道~ スバル「例えどんな絶望的な状況でも……私は諦めない」
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174 絶望を斬る ◆MoMtB45b5k 「じゃあ、佐倉のところに行けばいいんだな」 闇が濃くなっていく中。 ウェイブは、自分が来た道をちょうど引き返しながら、救援を求めてきたサファイアと会話しつつ、橋を渡っていた。 喋るステッキには多少は驚いたが、帝具の中には人語を理解し意思を持つものもあるという。 サファイアもその一種なのだろうと納得した。 『ええ。武器庫の近くに、時を止める力を持ったDIOという男が――っ、掴まってください!!』 「うお!?」 突如、ウェイブの体が前へ引っ張られた。 橋が急激に遠ざかっていく。 「何を――っ、あれは――!」 『ええ』 一体何があったのかと聞こうとしたウェイブだが、橋のたもとに現れた影が視界に入り、全てを察する。 「後藤の野郎……!」 『あなたも、知っていましたか』 「こっぴどくやられた相手だよ」 『私も研究所で遭遇しましたが、恐ろしく強い怪物でした』 ウェイブとサファイアは頷き合う。 備えは十分とは言い難いし、ウェイブにはMS力(それが何のことかはよく分からなかったが)が足りずサファイアを扱い切ることもできないらしい。 何にせよ、今の自分たちには相手をしている時間はない。 急速に低空飛行しながら、ウェイブは西へ向かっていった。 ∫ 「……逃げたか」 ウェイブがあっというまに闇に消えていった方を見ながら、後藤は呟いた。 長い橋に差しかかかったところで、こちらに向って歩いてくる男の姿を認めた。 その姿には見覚えがあった。 殺し合いが始まってしばらく経った頃に戦い、先ほども顔を合わせた、マスタングと同じく軍人らしい、ウェイブと呼ばれていた男。 「まあ、いい」 ちょうどよい食料として、この場で食べておこうとした。 実力は知れていること、逃げ場のない橋、1対1。 全てが後藤に有利な状況だった。 だが、逃げられた。 恐らくは、彼が手に持っていた玩具の杖のようなものの力だ。 交戦したときは、あのようなものは持っていなかった。 手にしていたのならば、逃走のために使っていたはずだ。 交換、拾得、強奪。何らかの手段で手に入れたのだろう。 自分が拳銃や鎖鎌を手に入れたのと同じように。 「お前もあの時のお前ではないということだろう。新しい力――見せてもらおうか」 逃げた方角は、自分が向かおうとしている武器庫と同じ。 後藤は、ゆっくりと橋を渡り始めた。 ∫ 「あちらが気にならんかね、お嬢さん」 御坂美琴とキング・ブラッドレイ。 2人は、ヒースクリフとの邂逅を目的に、連れだってアインクラッドを目指していた。 「あっちって……」 2人がいるのは、地図上では「イェーガ―ズ本部」の傍ら。 ちょうど真西にあたる方角から、断続的な爆発のような音が聞こえ、ちらちらとした閃光も見えている。 「そんな暇はあるの?」 美琴は、はあ、とため息をつく。 「……私にとって重要な人物はまだ生きているのでな」 放送が確かならば、キンブリーは死んだが、人柱候補のマスタング、エルリックは健在だ。 さらには兄弟であるエンヴィーとプライドも残っている。 「派手にやっているらしいが、巻き込まれて死なれては困るのでな」 「でも、まずはヒースクリフとかいう――」 言い終わる前に、ブラッドレイは方向へ歩き出していた。 いつの間にか、2本の剣も抜いてすらいる。 「……まあ、いいわ」 それを見て、美琴は再度ため息をつkく。 自分は腐っても学園都市のレベル5だ。油断しているつもりは一切ない。 が、先ほど、確実に殺すつもりで襲った男2人組をほとんど無傷で逃がしてしまったのは事実だ。 西にいる連中は、ここまで遠くまで戦闘音を響かせる実力を持っている。 こうしてブラッドレイと手を組めているうちに、危険人物は刈り取っておくに越したことはないだろう。 美琴は、半ばしぶしぶといった体でブラッドレイの後を追い始めた。 ∫ 「はぁ、はぁ……」 「くそ……」 「くっ……」 そして、ブラッドレイと美琴が目指す音と光の源。 そこでは、3人の少年少女が、ピンクの衣装をまとった1人の少女と相対していた。 「早く――死んで」 体に負う傷は、明らかにイリヤよりも杏子、エドワードのほうが深い。 (少々、まずいですね) セリムは内心ごちる。 イリヤの攻撃には全く躊躇いがない。DIOに何かをされ、微かにあった迷いのようなものがなくなっている。 すでに武器庫からは引き離され、周囲に光源は見当たらない。 杏子が草に火を放つことで光を確保していたが、その杏子も攻撃を捌くのに手一杯。 必然的に自分は杏子とエドワードに守られるような形になり、ますます追い込まれる。 加えて、自分より体の大きな大人を殺すには有利に働いたこの容れ物が、体格が同じくらいのイリヤ相手には逆に不利になってしまっているらしい。 2人とは違い傷こそ表面化しないが、ダメージは確実に体に刻まれている。 状況は悪い。 こうなったら人柱のエドワードを連れて――、いや、最悪自分だけでも、ここから逃げるべきか。 「おい!」 そこまで考えたとき、エドワードがこの修羅場から離れていく陰に鋭く声をかけた。 「イリヤに何をしやがった、てめえ!」 しかし、DIOは意にも介さない。 無関心とばかりに、すたすたと歩を進めていく。 「待てっつってんだろが!!」 エドワードは地面に手を当てる。 すると、足枷が錬成され、DIOの足に絡みついた。 「――」 DIOの足が止まる。 舌打ちをし、足枷を蹴り砕く。 「追いついたぜ」 「……」 振り向き、エドワードを忌々しげに睨めつける。 「イリヤを解放しやがれ、この野郎!」 しかし、エドワードも一歩も引かず睨み返す。 「野郎とは、このDIOのことかな?」 「てめえ以外誰がいるってん――」 言い終わる前に、エドワードは胸ぐらを掴まれる。 「態度がなっていないな」 「く、あ……」 「――このDIOに物を頼むなら!」 「ぐっ」 「――『どうか解放してくださいませDIO様』とでも!」 「おっ」 「――言うべきだろうがァ!!!」 「ぐあぁっ!」 連続でパンチを叩きこまれ、エドワードは吹き飛ぶ。 「エド! DIOの力は――くそっ!」 倒れたエドの姿に、思わず振り向く杏子。 その杏子に向けて、猛スピードで何かが投げつけられる。 「ぐあ!」 「ち!」 吹き飛んだ杏子を庇い、セリムはその背にまともに光弾を食らう。 「貴様にくれてやろう……有難く使うがいい」 投げつけられたのは、インクルシオだった。 この鎧は、御坂美琴に屋根を削られ、日光を浴びせられた時の屈辱をどうしても思い出させる。 そんな縁起の悪い代物は、DIOにはもう必要ない。 大体にして、帝王に、狭苦しい鎧など不要だ。 「ちくしょう、舐め――」 が、それ以上DIOに声をかける時間はなかった。 身を投げ出して杏子を庇ったことにセリムが僅かな疑問を感じる間もなく、光弾が襲う。 「――かっ、は――」 咳き込むエドワードの前に、再びDIOが立ちはだかる。 「雑魚どもやり合う気は一切なかったが――そんなに死にたいとあっては、話は別だ」 エドワードを見下す。 「速やかに殺してやろう」 『世界』の拳が、振り上げられる。 「せいぜい地獄であのふざけた猫娘とイチャついていろ! 死ねい!!」 ――『みくは自分を絶対に曲げないから!』 「み、く……」 エドワードの脳裏に、少女の言葉がよぎった。 「く、そぉ……」 その目に、光が再び宿る。 「ちくしょぉぉぉぉぉぉぉ!!! みくゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥ!!!!!」 再び手を合わせ、地面から土柱を何本も錬成する。 「無駄ァ!」 その土柱も、『世界』の一撃で破壊される。 ひるまず次々に錬成しDIOに向ける。 「無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄む――むっ!?」 その時、DIOとエドワードの間に割って入った物があった。 刃が一閃、DIOの顔面を襲う。 が、難なくはたき落とされる。 「寄生生物(わたしたち)が、言えた柄ではないけれど」 杏子やイリヤとは違う、大人の女性の、どこか無機質な声がした。 「一方的な暴力というのは、あまり気分がよいものではないわね」 「貴様、田村玲子……!」 DIOの標的の一人、寄生生物。 「フフ、待っていたぞ……」 「貴方に会いに来たわけではないのだけれどな」 「エドワードだ。あんたは……?」 恐る恐る、エドワードは問いかける。 突如現れた、後藤と同じような体の変形を見せる女性。 田村玲子の名は、サファイアから聞いてはいる。後藤の同類ではあるが、敵ではないとのことだったが……。 「味方、と言っておこう。 ……腕に自信はあるが、アレが相手では心もとないからな」 田村はDIO、そして後方で未だ戦い続ける3人を見やる。 「2人とも……以前に会った時から、随分と変わったようだ」 「貴様を葬るのに十分すぎるほどの手に入れたのでな。 ククク……もはや死んでもサルなどとは呼ばせんぞ」 3人は再び対峙する。 ――が、DIOの敵は、エドワードの味方は、これだけではない。 ゴォォ、とでも形容すべき音が、東の方から聞こえてきた。 姿を現したのは、一つの魔術礼装と、それに掴まった男――。 「グラン――フォールッ!!!」 ウェイブが、空中から必殺の膝蹴りを見舞う。 「ふん――無駄ァ!!!」 が、渾身の不意打ちも、今の『世界』には通じない。 クロスした両手で難なく受け止めると、弾き返す。 「俺を忘れんな!」 第二の乱入者にも決して動揺はせず、エドワードはその合間を突いて土柱を錬成、DIOに向ける。 「無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄」 やはり、通じはしない――が。 「ウェイブだ! 佐倉!」 『佐倉様!』 イリヤと一進一退の戦いを続けている杏子に、ウェイブがサファイアを投げ渡す程度の隙はできる。 「おう!」 杏子はそれを受け取り――。 『コンパクトフルオープン! 境界回路最大展開!』 「待ってたぜ! 味方連れてきてくれてありがとよ!」 『佐倉様、イリヤ様は、これは――』 「完全にどうかしちまってる。……目ェ覚まさせるぜ」 『っ、承知しました!』 衣装はそのままに、杏子の力が増す。 光弾を捌くのに精いっぱいだった杏子が、ここで攻勢に転じる。 その攻撃に、黒い影が加わる。 「これは有難い」 力が増すと同時に、杏子の体から放たれる光も俄然増す。 セリムはそれに寄り添うように動き、より濃い影を作り出す。 「――」 無表情に近かったイリヤの顔にも、ここに来て初めて僅かな動揺が浮かぶ。 「イリヤ! そこのガキどもはきちんと始末しておけ!」 戦局の変化を嗅ぎ付けたDIOが鋭く呼びかける。 「っ、分かりました。DIO様」 僅かに浮かんだ動揺は、それで消えた。 2人の魔法少女とはじまりの人造人間が、再びぶつかり合う――。 ∫ 「さて、貴様ら」 DIOは睥睨する。 当座の敵は3人。 寄生生物に、豆粒に、磯臭い男。 「どう葬ってやるか……」 「くたばってたまるかよ!」 「私も、やらねばならないことがあるからな」 「俺も忘れんじゃねえぞ!」 改めて見ると、集まったのは所詮ザコでしかない。 3人そろってキャンキャンとよく吠えるものだ、とDIOは思う。 (ふむ) ニヤリ、と笑う。 『世界』の能力――。この辺りで、試してみるのもいいだろう。 『気をつけてください! DIOは―― 「――まとめて死ねい! 『世(ザ・ワー)―― 戦いながらも動きに気付いたサファイアが、3人に警告する前に。 『世界』の能力が発動する、その前に。 巨大な音とともに、4人の間に雷が落ちた。 ∫ 「まとめて始末するつもりだったけど、狙いが外れたわね」 「御坂――! それに、ブラッドレイ――!?」 混沌の場に現れた2人に驚愕したのは、エドワードだった。 「久しぶりね。……随分な状況になってるみたいじゃない」 「苦戦しとるようだな、鋼の錬金術師よ」 DIOから目を反らさず、2人は話しかける。 「手を貸そうかね?」 「ブラッドレイ、お前……!」 ウェイブは、敵意の混じった視線を油断なく向ける。 今はどこか雰囲気が柔らかいようだが、相手はつい先刻、立て続けに自分やアカメたちの命を狙って来た相手だ。 「ウェイブ君か。……やり合うかね?」 そんなウェイブに、ブラッドレイはあくまで静かな物腰で答える。 「――いや……」 DIOの方を見ながら、ウェイブは苦々しさを含んだ声で答える。 この状況で一番の脅威は、目の前のDIOだ。 割り切れない思いはあるが、協力して事に当たれるならば、これほどの味方はいない。 『ブラッドレイ――貴様は、美遊様の――』 が、ウェイブに代わって、サファイアが敵意を露わにする。 「ほう、随分と久しぶりだな」 「な」 サファイアの言葉に驚いたのは、エドワード。 ――『エドワード様。そのブラッドレイという男に、私は主を目の前で殺されました』 ブラッドレイが美遊・エーデルフェルトを殺害した。 その一件は、サファイアの口から聞いてはいた。 だが、サファイアが事の詳細を積極的に語りたがらなかったこともあり、エドワードはどうにもそのことに納得がいかなかった。 ブラッドレイは正体はエンヴィーたちとホムンクルスではあるが、エドワードの印象に残っているその態度は、あくまで最高権力者らしく、時には好好爺として振る舞っている姿だ。 開始早々に殺し合いに乗って少女を殺害するとは、どうにも信じられなかった。 「――その話、本当なのか……」 DIOからあくまで視線は外さず、おそるおそる問いかける。 「さてな、そんな事もあったかな? ――などととぼける意味も、生き証人がここにいる以上皆無であるな。 美遊という少女。手にかけたのは、確かにこの私であるよ」 その言葉に、エドワードやウェイブ、サファイアが何かを言うよりも早く、ブラッドレイが剣を振り上げた。 老体から発散される闘気に、田村玲子ですらもが一瞬気圧される。 「さて。裁判沙汰のためにここまで来たのではないのでな。長兄があちらで手こずっているようでもあるし、込み入った話は後にしておこう。 私と戦うのは誰かね? それとも――全員でかかってくるか?」 「ラース! こちらに――」 「――このDIOだ。老いぼれめ」 セリムの言葉を遮り、ずいと一歩進み出たのは、DIOだった。 「貴様、人間ではないようだが――構わん。寄生生物や御坂美琴もろとも、『世界』の錆にしてくれよう」 「人間でないのは、どうやらお互い様かな? 青年よ」 ブラッドレイも呼応し、前に出た――その時だった。 誰もが予期していなかった方向からの攻撃が、ブラッドレイを襲った。 ∫ イリヤの脳裏には、殺せ、殺せ、という言葉が渦巻く。 『ブラッドレイ――、貴様は、美遊様の――』 『美遊という少女。手にかけたのは、確かにこの私であるよ』 だが、その言葉に交じって。 目に映る光景――佐倉杏子の棍棒と、セリムの影が交互に攻撃を仕掛けてくる、それに交じって。 誰だか分からない一人の少女の顔と名前が、浮かんでくる。 殺せ――殺せ――セリム――キョウコ――殺せ――殺せ――殺せ――殺せ―― セリム――殺せ――ミユ――殺せ――キョウコ―― 誰なのだろう。 ミユというのが、この少女なのだろうか。 殺せ――殺せ――ミユ――ブラッドレイ――殺せ―― ミユ――殺せ――ブラッドレイ――殺せ――ミユ―― 分からない。何も分からない。 でも、この少女のことを見てると、変な感情が湧き上がってくる。 この感情は何なのだろう。 どんどん強くなってくる。 目の前の二人が、眼中に入らなくなるくらいに。 殺せ、殺せ、という言葉が、だんだん弱くなってくるくらいに。 殺せ―― 殺せ―― ミユ―― ブラッドレイ―― 『美遊という少女。手にかけたのは、確かにこの私であるよ』 コロセ―― メノマエノオトコガ―― ミユノカタキ―― 「う――うあああああああああああああっ!!!!!」 ∫ 「むっ!」 予想外の攻撃に、ブラッドレイはわずかなたじろぎを見せる。 「う、ァァー!」 「君が私の相手かね」 「コロス……コロス!!!」 イリヤは、無茶苦茶に光弾を連射する。 相対するブラッドレイの言葉も、まるで耳に入っていないかのようだ。 二人は戦いながら集団から離れていく。 「何をやっている!」 その光景に、苛立ちを見せたのはDIOだった。 「指示に従え! ここに戻ってこい!」 「うぁぁ……」 指示に従うどころか、言葉すら耳に入っていない。 「残念だな、DIO君とやら。お嬢さんはお相手に、どうやらこの私をご所望らしい」 「ちぃ……」 DIOは毒づく。 食蜂操祈に洗脳を施したときから薄々分かってはいたが、肉の芽の効果にもこの場では制限が課せられているようだ。 いずれにせよイリヤは、いつの間にか洗脳を解いていた佐倉杏子同様、この時をもって抹殺対象に入った。 どうやって反抗しているのかは知らないが、奴隷にすらなれない人間など、もはや害でしかない。 「なめんな!」 イリヤに気を取られた瞬間を突き、ウェイブが斬りかかる。 「ふん!」 抜け目なく『世界』を発動、斬撃を防御。 「俺も行くぞ!! 田村も、っクソ!、御坂も、今だけは――頼む!」 「了解した」 「命令してんじゃないわよ!」 続いてエドワードが錬金術を発動し、田村は刃で、美琴は砂鉄鞭でそれを援護する。 「無駄だ! 破ァ――!」 裂帛の気合いとともに、DIOと『世界』はその全てを跳ねつける。 「あたしも加勢するぜ!」 イリヤの突然の離脱に戸惑った杏子だが、情勢を見てこちらに駆け付けた。 「私はラースに加勢させてもらいますね」 セリムだけが、そそくさとブラッドレイの元へと駆ける。 「セリム――ああクソ! 勝手にしてろ!」 エドワードは悪態をつくと、DIOに向き直る。 状況はあまりにも混沌としている。 御坂のことも、セリムのことも、サファイアの主を殺したブラッドレイのことも、豹変したイリヤのことも。 分かること、答えを出せることは何一つない。 ただ一つ分かるのは、DIOを相手にするなら。 イリヤがブラッドレイの相手をしていて、こちらには田村、ウェイブ、杏子、御坂の4人がいる。 この瞬間、今しかないということだ。 だが―― 「無駄!」 「く!」 「無駄、無駄!」 「ぐあ!」 ウェイブも杏子も、その攻撃は弾き返される。 「これでも――喰らいなさいっ!」 合間を縫い、美琴が砂鉄塊をぶつける。 「無駄無駄無駄ァ!!!」 が、それもまた、『世界』のラッシュにより粉砕される。 「嘘!?」 「御坂美琴よ――言わなかったか? このDIO、最初に会った時とは違うとなあ?」 5人を相手にしてなお、DIOの表情は余裕を失っていない。 「クソ! どうにもならねえのかよ!」 錬金術で礫を飛ばし、懸命に挑みかかる杏子とウェイブを援護しながら、エドワードが毒づく。 「……私の超電磁砲(レールガン)しかないわね。でも、そんな隙――」 「君たちは、飛び道具を持っているか?」 2人の後ろから問いかけたのは、田村玲子だった。 「飛び道具つっても、爆弾しか……」 「ふむ――初春飾利から聞いた。超電磁砲(レールガン)とは、電磁力を利用した音速の大砲、でよかったかな」 「初春さんが――! ……まあ、合ってはいるけど……」 美琴の言葉を聞き、エドワードが懐から取り出したパイプ爆弾を見て、田村玲子は頷く。 「隙を作れるかもしれん」 と、その時、杏子とウェイブが同時にエドワードたちの元まで吹き飛ばされてきた。 『待ってください』 すぐ再び挑みかかろうとする杏子を制したのは、サファイアだった。 『田村様。隙を作る――と、仰っていましたね』 「その通り」 『その作戦、わたしも一助になれるかと。 ただし――何を聞いても、決して驚いて足を止めることのないよう』 ∫ 「作戦会議のお時間は終わりかね? フフフ……」 何度目になるだろうか。 杏子がDIOに向かっていく。 「そんなもんいらねえんだよ! 行くぞ、オラァ!」 「何をしようが無駄だということを、いい加減学び――」 そこまで言ったところで、ふと気がついた。 佐倉杏子。先ほどまでと違い、変身を解いている――? 「上か!」 気配を感じ見上げると、サファイアが空中に浮いていた。 「そんなところで、冷や水でも浴びせるつもり――」 『皆さん!』 DIOの言葉を遮り、サファイアはこの場の全員に呼び掛けるように、叫ぶ。 『聞いて下さい! DIOの力は――時間を止めることです!!』 「――ほう」 その言葉に、DIOの纏う空気が変わった。 「玩具風情が、このDIOの力の本質を見抜いたこと――褒めてやろう」 素早く再変身を果たした杏子と、救援に来た田村玲子の刃を殴りつけ、吹き飛ばす。 「だが、絶対に許さん! 粉々にし尽くして、ゴミ置き場のチリにしてやろう!!」 「お前の相手は――」 「俺たちだ!」 猛るDIOの前に、エドワードとウェイブが同時に現れ―― 「む!?」 攻撃が届くか、というところで、左右に散った。 二人の手には、パイプ爆弾があった。 「エド!」 「おう!」 どちらを追うかわずかに逡巡している間に2人は距離を取り、爆弾を同時に投げつける。 「無駄無駄無駄無駄!」 それでも、DIOの足は止らない。 『世界』の拳を同時に左右に突きだすと、爆弾を逆に弾き返す。 「5人が頭を突き合わせて考えたのがこれか――お粗末なものだ」 大きな爆風が起きるが、それもDIOを捉えるには至らない。 投げつけたエドワードとウェイブが、逆に煽られていくのが見える。 その時だった。 反響する爆音に紛れて、かすかにピーンという音がした。 「あんたにこれを使うのは、2度目ね」 音の主は、御坂美琴。 「私もあんたも、あの時とは違う。でも、あんたは邪魔なのよ」 手を前に突き出し、まっすぐにDIOを狙う。 「私の世界から――消えて」 閃光が迸った。 「『世界』――時よ止まれ」 そして、全てが静止した。 「ふふ……ふははははははは!!!!!」 止まった時の中で、DIOは笑う。 「小賢しい……全く小賢しい! 貴様の知性など所詮そんなものだ、寄生生物よ!」 これ見よがしにこのDIOの能力を暴き立ててみせ、続いて爆弾を投げ込み、その隙に電撃を撃ち込む。 寄せ集めが考えたにしては、まあまあ上等な作戦といっていいだろう。 だが、御坂美琴のその技は、研究所で一度『見て』いる。 その電撃に最後の希望を託すことくらい、とっくに予想済みだ。 「『学習』が、『人間(じぶんたち)だけの特権』だとでも思っていたのかな? ククク……」 一生懸命に考えたそんな作戦も、『世界』の前ではおままごとに過ぎない。 この場に来てから、忌々しい制限とやらのせいでわずか1秒しか止められなかった時間。 それが今、明らかに増している。 4秒、5秒……否、6秒! 素晴らしい。 ジョースター御一行は、この異郷の地でついに滅び去った。 犬畜生のイギーも。 ブ男のアヴドゥルも。 ボケ老人のジョセフも。 そして、あの承太郎も。 100年に渡る愚にもつかない因縁は、ここでこのDIOの勝利を持って灰燼に帰した。 そして、ジョースターの血の力。 それを取り込んだことによる、身体能力、スタンド能力の上昇。 素晴らしい。 吸血鬼。 不死身。 不老不死。 スタンドパワー。 時間停止。 全ては揃った。 生意気にも止まった時間の中に踏み込んでくる小娘、暁美ほむらまでも勝手にくたばってくれた。 どれほど優秀な兵士だろうと、どれほど強大な兵器だろうと、どれほど熟練のスタンド使いだろうと。 もはやこのDIOを止められる者は、世界のどこにもいはしない。 それは、慢心でも油断でもない。 厳然たる、冷然たる、ただ一つの圧倒的な事実だった。 「残り4秒……」 電撃の槍を横目に、DIOは歩みを進めていく。 御坂美琴の電撃。 認めてはやろう。それは確かに、強大な能力ではあった。 だが、こうして止まった時間の中では無力そのものだ。 何十億ボルトの電圧だろうと、止まってしまえば、触れさえしなければ、何の意味もない。 要するに、発電所の厳重な柵の中の発電機も同然だ。 「残り、3秒」 周囲を眺める。 今のDIOには、改めて殲滅対象を選別する余裕すらあった。 よくもまあこれほど集まったと思うほど、忌々しい面々が勢揃いしている。 豆粒以下の分際で盾突いてくるエルリックとセリム・ブラッドレイ。 奴隷の役目すら果たせない佐倉杏子とイリヤスフィール。 どこかジョースターを彷彿とさせる風貌が不愉快なキング・ブラッドレイ。 『世界』の能力を見抜いてみせた玩具。 このDIOを猿などと見下していい気になっている田村玲子。 「残り2秒――やはり、まずは貴様だ――御坂美琴!」 だが、やはりこの場で一番最初に始末すべきは御坂美琴だ。 こいつは寸前のところで自分を殺しかけたのだ。 あの忌々しい記憶を払拭するためにも、真っ先に殺す。 「残り1秒――死ねいっ!!」 手を突き出しコインを弾いた、滑稽な姿勢のままの美琴。 スタンドではない。自らの拳で。 その無防備な腹を、撃ち抜く。 バキィッ、という音と共に、美琴の体が後方に吹き飛んだ。 ――おかしい。 人間の体にしては、感触が固すぎる。 まるで、鉄の板を殴ったような―― そう思うと同時に、拳の先から何かが体に流れこんできた。 波紋? まさか、この小娘も波紋使い? いや、違う。 ジョセフに食らった時のような、血液を沸騰させるような強烈な感覚がない。 行動を奪われるほどではないが、不快な刺激が走るようなこの感触は。 自分の横で光を放つ。それと同じもの――。 電流――。 そして、時は動き出した。 流れこんできたものの正体を察するのと、ほぼ同時だった。 「――ちぃ、痺れ――ッ!」 電流といえど、吸血鬼の身体の自由を奪うには、遥かに遠い。 だが、動き出す世界の中。 DIOの動きはほんの一刹那、止まる。 それと同時に、頭部が異様に肥大した黒い影が躍り込んできた。 ―― バ ク ン →
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絶望の城 ◆QmnDyrAS0E 朝陽も昇り始め街が照らされていく中、無人の駅前商店街を歩く3人組。 茶髪の青年と青髪の少女が隣に並び、後ろに長髪の青年が2人の後を付いて来ている形だ。 そんな陣形で枢木スザク、神原駿河、レイ・ラングレンは歩いていた。 陣形というよりはスザクと駿河が同じ位の歩幅で、レイはそれよりもやや狭い足取りで歩いているだけなのだが、 3人同じ視点にいては奇襲に対応できないというそれなりに合理的な考えもある。 「そろそろ駅が見えてくる頃ですね。」 「おお、あの線路だな。ようやく阿良々木先輩に会えるのか」 駿河の言う通りここから1キロ程の距離に朧げながらも線路が見える。念願の捜し人の1人に会えるのを待ちきれないのか駿河は少しソワソワしている。……落ち着かないのには別の理由があるが。 「神原さん、焦りは禁物です。集合にはまだ時間があります。」 「分かっている。すぐさま阿良々木先輩の元へ馳せ参じたいのが本音だが焦らしプレイは私の大好物だ、捨て置く手はない。 手を伸ばせば届きそうなのに決して届かないもどかしさ、オルガズムの直前に動きを止められる感覚は忘れようのない快楽だ。 そうは思わないかレイ殿」 「貴様は何を言ってるんだ」 相も変わらずの駿河の前からの振りに冷たい対応で返すレイ。先程までは完全無視だったが駿河のしつこさに遂に折れたのか、 返事をしなければいつまでも話を振ってくると悟ったのか、恐らくは両方なのだろう。 「……ようやく言葉を返してくれたな。私は嬉しいぞ」 むしろ銃を突き付けられた男と行動を共にして5分も経たずに対話を試みた駿河を賞賛するべきか。 「だが無理に返す必要はないぞ。あそこまで放置プレイを喰らったのはここにきて初めてのことでな。 筆頭はとやかく言いつつも激しく突いてくれるし枢木殿は切なくなる程優しくしてくれる。 返事をしてくれたのが嬉しいのは本当だが正直な所、このまま黙秘権を行使してくれていた方が私的にはとても助かるんだ、需要的に」 「だから貴様は何を言っているんだ」 無論レイには駿河の性癖に付き合ってやる気など毛頭ない。言葉を出したのは純粋に「コイツは何を言っているんだ」と思ったに過ぎない。 「はっ!こ…この男の目…養豚場の豚でも見るかのような冷たい目だ。残酷な目だ… “明日の朝には肉屋の店先に並ぶ運命だろうが俺には心底どうでもいいことだな”って感じの!」 「……………………」 以前の復讐者としてのレイなら初めて話しかけられた時点で腰の銃を抜き放っていてもおかしくはないのだが、 結局レイには目の前の女に対して微塵の殺意も抱けなかった。 元来レイは望んで争いなどする人種ではない。妻と弟、3人で穏やかに、ささやかに暮らす時間を幸福と思える優しき人間だった。 それを、奪われた。自分に協力しないという理由のみで妻を引き裂いた、あの男に。 それ以来、レイは復讐に生きる鬼となった。過去を捨て、心を修羅に変え、1人の男を殺すためにあらゆるものを犠牲にしてきた。 人であろうと物であろうと、邪魔をするものは全て切り捨てた。身体を鍛えたのも技術を磨いたのも物を壊すのも人を殺すことも全ては奴を殺すため。 だが「カギ爪」は死んだ。自分が手を下すことなく死んだ。断末魔の瞬間を見届けることさえ叶わなかった。 復讐の対象を失ったからといって昔のレイに戻ることはできない。 盆からこぼれた水は二度と戻ることのないように、今のレイはかつての自分とはどうしようもないほど隔絶されてしまっていた。 だからレイは駿河に殺意を抱かない。全てを捨てて復讐を成そうとした男は、最後に残った復讐の念すらも失った。 それでも今こうして生きているのは命じられたから。見届けろと、あれだけの事を吐いたのなら自分の『結果』を見届けろと。自分と似た男から。 何故生きてみようと思ったのか。逆らう理由がないだけだ。何もないからこそ、すんなりと聞き入れてしまったのだろう。 この様で殺し合いを勝ち進み最後の勝利者になれると思うほどにはレイの判断力は死んでいない。 仮に会場を脱出し生き残れたとしても自分には何も残されていない。 新しいものを集める気力すらない。いわばカギ爪の死亡を聞いた時点でレイはこのゲームを脱落したも同然だ。 そんな心の虚無とは裏腹に幾度も戦闘を積み上げてきた体は路地裏に潜む気配を瞬時に感じ取っていた。 「……そこにいるのは分かっている、出てこい」 半ば反射的に銃を抜き取る。一瞬遅れてスザクも反応する。 「神原さん、そこの家に隠れていて下さい。合図があるまで外に出ないように」 「……了解した。気を付けてくれ2人共」 スザクの指示通り民家へと手を伸ばす。先程の一戦で自分が戦いにおいて足でまといなのは痛感済みだ。 今までもあの時の戦慄が体を抜け切らず、 恐怖を払拭しようと積極的に会話を進めるが些か口が回らない。支給品にも銃や剣といった分かり易い武器もはない。 あるといえば虎柄の布に包まれた竹刀ぐらいだ。おとなしく隠れるしか今の自分には出来ない。それが酷く歯痒い。 2人共銃を構え戦闘態勢を整える。一纏めにならず程よく分散して相手の出方を待つ。未だ気配は消えない。 一瞬の静寂の後、 「少し緩めただけで感づかれるとはな……私もまだまだということか」 相手にではなく自分の迂闊さを嘆く言葉と共に現われたのは白髪に浅黒い肌、 そして見るものに強烈な印象を与える赤色の外套。 「私の名はアーチャー、君達と同様にこの殺し合いには賛同しない者だ。こちらに敵意はない、銃を下ろしてくれないか。」 interlude...... ◇――――――――――――――――――――――――――――――――――――――― 朝の日差しよりなお鮮烈な赤の装束を纏う弓兵、アーチャーはビル郡を駆け抜けていた。 E-5の民家にC.C.を匿い周囲を探り始めてから十数分。その間に、アーチャーはE-5内の探索をほぼ完了させた。 彼のクラス名でもあるアーチャーは単独行動に適したクラスでもある。 他のサーヴァントよりもやや見劣りするとはいえ人間よりも遥かに優れた身体能力を持つことは元より、 遠距離からの狙撃に、契約者たるマスターとの魔力供給を断っていても暫くの自立現界を可能にする「単独行動」、 透視には届かないまでも遠く離れた大橋のタイルの数まで把握できる「千里眼」による視力の向上、 そしてアーチャー自身の経験に裏打ちされた数々の知識、戦術、魔術、料理、掃除、etc...... それらの多彩なスキルと強大な「宝具」を活用して戦局を有利に進め、勝利するのがアーチャーの基本戦術だ。 ―――もっとも、このアーチャーは固有の宝具を所持しておらず、その代用としている「ある魔術」も能力の制限下にあるこの会場では発動は厳しいだろうが――― 無駄を省き、身を潜めるのに最適な要点となり得る箇所を重点的に探る。最小の浪費で最大の成果を。 少なくとも現時点で立ち並ぶ市街地には自分達以外の参加者がいないことはほぼ確認できた。 オフィス街においても一際高いビルの屋上に降り立ち周囲を一瞥する。C.C.のいる民家の方向には何か異常があればすぐに駆けつけられるよう意識を張り巡らせながら、地図を取り出す。 ここより2ブロック程北にある【死者の眠る場所】に目がいく。名称からして墓地の可能性が高い。 民家には安置されている御坂美琴を弔ってやりたい所だが、ここからC-6まで遺体を担いでいくにはリスクが高すぎる。 もし道中に戦闘が発生したら遺体を損壊させかねない。酷な様だが近場で埋葬るのに適した場所を見繕う方が吉だろう。 ちなみにアーチャーは支給品が収納されているデイパックが質量を無視してどこまでも詰められることに既に気付いていた。 中からトランク1つが丸々出てくるなど明らかに物理法則を無視した造りだったが、 だからといって御坂美琴の遺体をデイパックに詰め込むような真似を行う気になどなれなかった。 そんなモノのような扱いは最後まで生を放棄せず、目の前の命を救うことに全力を賭した少女への侮辱にしからないと思えたからだ。 続いて目を付けたのは【政庁】、【団地】、そして【D-6駅】。 放送にあったD-6の駅は安全を確認した後に調べるつもりでいる、今気になるのは団地だった。 理由はある。高層の住宅が密集している団地は監視や拠点にするにはうってつけだ。 それにこれ程に大きな施設には何らかの仕掛けがある可能性があると踏んでのことだ。 今までアーチャーが出遭った参加者は、電撃超能力者に主催者の一味を名乗る魔術師、自分と同じサーヴァント、 (元)不死の魔女に戦争屋。いずれも異能者、もしくは戦闘慣れした者だったが、 何の自衛手段を持たない一般人も少なからず参加しているだろう。 主催者に1人立ち向かい、呆気なくその命を散らした少女のように。 名簿に記されていない、この殺し合いをより円滑に進行させる贄とされたであろう者達のように。 主催者が「ゲーム」と銘打った以上、弱者には少ないながらにも逆転のチャンスを与えてある筈だ。ただの殺し合いを見たいのなら紛争地にでも行けばいい。 そんなものは地球上の何処にでも起こっている。そう、どんなに失くしても、決して終わることのない地獄の光景は。 身体的、能力的差を一気に埋められる手段、一番手っ取り早いのは強力な武器だろう。 地図に点在している施設はみな何らかの武器、もしくはそれに準ずる、戦局を有利に進められる装置、情報等が存在するとアーチャーは考えている。 その考えに至る参加者は他にもいるだろう。そうして施設へと赴き、同じ思考に行き着いた参加者に出遭うこともある筈だ。 殺し合いに賛同しない者同士ならまだいいが、その逆も然りだ。 殺し合いに乗った者、親しい人が死んで行く事態に錯乱した一般人も他者への不信感から武器の取り合いになり、 そこでまた殺し合いに発展する。主催者もそれが狙いなのだろう。 団地を目指しアーチャーは無人の市街を駆けた。武器の要素を抜きにしても広大な団地は身を隠す場としても最適だ。既に何者かが潜伏している可能性も高い。 団地の調査に関してはひとまず下見程度にしておく。C.Cの安全を確保した後、時間をかけていけばいい。 重要なのはそこに人がいるかどうかだ。 戦う術を持たぬ一般人がいたならば、なるべくは保護する方針だ。だが先の男のような殺人に愉悦を感じる者には容赦しない。あらゆる慈悲と容赦を捨て殺す。 その思考に憎悪はない。あるのは必殺を誓う決意と、僅かな後悔の念。 ■ 目的地へは数分と経たぬ内に着いた。 遠方で眺めていた通りの四角い建造物が数棟立ち並んでいる。棟の数、高さ共に典型的な住宅団地だ。人の気配は、今のところ感じられない。 まず向かったのは敷地内の中心に据えられる公園。C.C.がライダーに襲撃を受けたという場所だ。 そこは木々に囲まれた公園であった。中央は開けており遊具は1つもない。申し訳程度にベンチと外灯が僅かに置かれているだけだ。 静けさと異様さが混じった空間、この場所には見覚えがある。アーチャーのサーヴァントとしてマスターに呼び寄せられて巡回中に眺めた光景。 「冬木市の……自然公園か?」 自分達サーヴァントが元いた土地、冬木市。そこで行われる、この状況とも近似した魔術師達の殺し合い―――聖杯戦争。 幾度となく行われる闘争、自分が呼び寄せられた5度目の戦いより10年前に行われた第4次聖杯戦争決着の地に酷似していた。 外観が似通っているだけではない。それだけなら軽く流せる。それを出来ないのはこの場の空気すらもあまりに似通っているからだ。 4度目の戦い、その最後は1人のマスターがサーヴァントに「聖杯の器」を破壊させたことにより無効となっている。 正確には既に願いは受け取られていたのだが、それが果たされるよりも前にマスターが器を破棄するようにサーヴァントに命じたのだ。 英霊への絶対命令権、令呪を使って。 「その結果」、聖杯が降臨した当時開発中の市民館、及び周囲の新興住宅街が壊滅し、 500名超の被害者、134棟の建物の焼失という未曾有の大災害を引き起こすことになった。この意味を量るのはその当事者達にしか知り得ない事である。 その後復興計画により一帯が自然公園として生まれ変わったのだが、犠牲者達の怨念がその土地に染み付き、霊体であるサーヴァント、魔術師はおろか ただの一般人にさえも異常を感じる程の異界となっているため、市民も滅多に寄り付かない地となっている。この場にはそれと同種の怨念を纏わり付いている。 冷静にこの土地の戦略性を値踏みする。簡潔に言って、ここを守りの陣地とする利点はゼロだ。負の部分しか見当たらない。 地脈としては本物同様優れた地点のようだがこれだけの怨念に侵されていては魔術師の研究所、工房には成り得ない。汚染された魔力が身体に変調をきたすだけだ。 キャスター及び他のサーヴァントがここを拠点にする可能性は皆無といって差し支えない。 そうでなくともただの人間でも気分を害するのだから進んで訪れるものは少ないだろう。それもまた狙いなのかもしれないが。 次いで住宅地の探索を行う。 物質の解析、構造・設計把握の魔術は自身の得意分野だ。手に直接触れて術を行使すればその物質の構成要素、内部の造りをたちどころに解明出来る。 全て調べるのは少々骨が折れたがそれも10分足らずで完了した。 構造は至って普通。特に隠し部屋らしき箇所や不自然な空間は発見されず。生命反応もない。 「ここが当たりと踏んでいたのだがな、見当違いだったか」 そう呟くアーチャーの手にあるのは一個の鍵。名札には「405 臙条」と書かれていた。どうやらマンションの鍵らしい。 これがアーチャーが団地を目指すことにした1番の理由である。 支給品の1つにあったその鍵を、アーチャーは疑問を抱いた。この会場の殆どの建造物は鍵がかけられていない。 民家にも簡単に進入できる。事実今もC.Cは一般の民家に匿っている。他の施設も恐らく同様なのだろう。ならばこの鍵は一体何処の鍵か。 各地に点在するいくつかの施設の中で施錠されてる部屋を開けるもので、人名の名札があることから、 この団地のいずれかの部屋のものだとアーチャーは考えていた。 そしてわざわざ鍵をかける以上そこには何らかの武器か、設備が置かれているものだと推測した。 だが管理室のコンピュータを起動させ入居者名簿を見たが臙条の名はなく、念のために直接調べた405号室の部屋も鍵は掛かっておらず、中も何の変哲もない部屋だった。 まさか無数にあるビル郡から探し出せというのか。そうとは思えないがすくなくとも今この鍵の所在を把握することは困難となった。 ひとまずこの団地で調べられるものは調べた。判明したのはここは一時の安息の場でなく、更なる混沌を起こすための施設だということだ。 これだけの怨念が集まる場所、自然と殺し合いを望む者や、心に闇を抱える者、親しい人の死などにより錯乱状態へと陥った人間を引き寄せる可能性がある。 もしこの場に力関係を逆転させるような超兵器がありそれがそんな危険人物の手に渡った場合、戦局は最悪の方向へと突き進む。 やはりC.Cの安全を確保した後今一度調査せねばなるまい。 そう判断して背を向けるアーチャー。だがその前に、この団地の名が書かれた看板を見るため振り返る。 帝愛団地 絶望の城 この場に如何なる絶望が潜んでいるか、知るのはまだ1人だけ。 ■ アーチャーが駅に向かう人影を捉えたのは団地を後にした直後だった。 向こうからは補足し様のない、だがアーチャーにとっては充分な距離で対象を観察する。 数は3人。茶髪と長髪の男2人に学生と思しき女1人、自分の向かう予定だったD-6の駅へと歩いていく。 一瞬迷った後出来るだけ接近することに決めた。ここにきて自分に情報が圧倒的に足りないことに気付き、 多少のリスクは冒してでも他の参加者の動向を調べておきたかった。 会話を聞き取れば大体の人柄や行動の指針を計れる。殺し合いに乗っていない者達なら接触、情報を交換する。そうでない場合は撤退すればいい。 気付かれても戦闘に入る気はない。この一帯の地形は調べつくしてある、地の利を活かして相手を撒くことに専念する。 そうして3人が歩く街道の路地裏に身を潜め会話を拾い聞きする。正確に聞くにはまだ少し遠いが近づこうとはしない。いや出来ない。 これ以上の接近は確実に悟られると長年の経験が訴えてきた。 神原という少女はともかく2人の男はどちらもかなりの手練だ。特に長髪の男、レイと呼ばれた男は生気が抜けかかったような顔と裏腹に周囲に警戒網を張り巡らしている。今この距離がギリギリ引っかからないラインだ。 少女がやたら積極的に2人に話しかける姿は若干の恐怖が混じっているが、それに押し潰されない芯を持っているのが分かる。 男達も警戒こそ解かないもののそれ以上のもの―――殺意や憎悪などは感じ取れない。 比較的白に近い―――生命の危機や親しい者の死が無い限りは積極的に殺しに踏み切らない者達、そう判断するアーチャー。 それならば接触も可能か、そう考えた瞬間、 「……そこにいるのは分かっている、出てこい」 ……ほんの少し気を抜いただけでこれか。自分もまだまだ未熟と感じる他ない。 まあ向こうから切っ掛けを作ってくれたのはありがたい。遠慮なく乗り込ませてもらおう。 Interlude out...... ◇――――――――――――――――――――――――――――――――――――――― 軽い自己紹介を行い双方が持つ情報を提示し終えたスザク、駿河、レイ、アーチャー。 全員にとって意義のある時間だったが特にスザクとアーチャーにとっては大きな意味を持つものだった。 「良かったな枢木殿、アーチャー殿。お互いの捜し人が見つかって」 珍しくストレートな表現をする駿河。自分も含め3人が捜している人間が一度に見つかったのだ。 自分も阿良々木先輩が見つかったと聞いたときの安堵と喜びを2人共感じているのだ。そこに余計な言葉の装飾など必要ない。 「ええ、確かに進展にはなりました」 「そうだな、今後の方針を決める要素だ」 だが簡潔に感想を述べるスザクとアーチャーの表情は安堵こそあれ喜びとは別の感情が渦巻いていた。 スザクとC.C.の関係は敵視するほど険悪でもないが親しいというほどに良好でもない。 あの気まぐれで倣岸不遜な魔女が折角組み上げられたチームに余計な不和をもたらすのではないかと危惧していた。 だがこの殺し合いの場からの脱出、何よりゼロレクイエムの完遂という点で目的は一致してるはずだ。 上手い事自分がコントロールする必要があるかもしれない。そう思考の片隅に置いておいた。 対してアーチャーは、スザクとは全く別種のそれだ。 安堵はある。喜びもある。だがそんなものよりも真っ先に去来した感情は、自分自身にしか窺い知ることは出来ないだろう。 「ところで神原駿河といったか、その腕は大丈夫かね?」 話を切り替えるように駿河の包帯の巻かれた左腕を訊ねる。スザクと同じように怪我をしたのかと思ったのだろう。 「おお、アーチャー殿まで私の身を案じてくれるのか。見に余る光栄だが心配は―――」 そこまで言い出したところで言葉が途切れた。遮らせたのはアーチャーの視線。 鷹のような鋭い目を見た瞬間、心を丸裸にされた感触が駿河を包んでいた。 ―――この人は、自分の腕に気付いている。 そんな直感が駿河にあった。何故かは分からない。過去に怪異に触れたことがあるのか、彼には何か異常なものに見えたのか。 ただ漠然と分かるのは、彼は、答えを求めているということ。その腕が、自己の意思のままに操れるのか、制御が利かないのか。 「……大丈夫だ。枢木殿にも言ったがこれは別に怪我ではない。正確には怪我はしていたが今はもう直ったものなのだ。 それでも何だかカッコイイものだから身に付けたままなのだ。といっても別に『っぐわ!…くそ!…また暴れ出しやがった…』とか 『っは…!し、静まれ…私の左腕よ…怒りを静めろ!』とかなることはない。安心してくれ」 「―――そうか、精々暴れ出さないように気をつけてくれたまえ」 真意を知るものにしか分からない程度の意味合いで話す。それが自分の言を信じてくれたのか、あるいは見捨てられたものなのか、駿河には判断が付かない。 「……うむ、心がけよう。しかし枢木殿といいここには私の身を案じてくれる紳士が多くて非常に痛み入る。 それなのに私には貴方に捧げられるものは何もない。あなたの好意に応えるにはやはりこの身を捧げる他ないだろう。是非奪ってくれ、さあ!」 「恐縮だが慎んでお返ししよう。欲しいものなら先程存分に頂いている。この場において情報はなにより重要なものだからな」 駿河の過激アプローチをさらりと受け流すアーチャー。事実収穫は予想以上だった。 駅に集結しつつある対主催チーム、そこにセイバーがいること、殺し合いを扇動する仮面の男ゼロ、 いずれも情報が不足していたアーチャーには福音だ。 「……そうだ、支給品の1つに君に合いそうな物があった。渡しておこう」 思い出したようにデイパックからそれを取り出そうと中を探る。幾らでも詰められるのは構わんが お陰で目当てのものを出すのに1苦労だ。 「そ、そんな、ここにきて貢物など……っ! 確かに私は突くより突かれるタイプだがそんなに立て続けに攻められてはさすがに身が……保つか。だがしかし……!」 「遠慮することは無い。というより私にはどうあがいてもこれを有効に使える手立ては存在しない。君の方が余程上手く扱えるだろう」 取り出したのは、ちょっとした小旅行にでも使えそうなトランク。施錠を外し中身を開くと、そこには彼女の今1番望むものが入っていた。 「……アーチャー殿。貴方はよもや神の御遣いか?これほど都合の良いことばかりが起きるとさしもの私も不安に思えてくる」 余りにもタイミングの合い過ぎた、尋常じゃない空気の読みっぷりに駿河も懐疑的になる。 まさか無意識に左腕の悪魔を開放してしまったのではないかとさえ思った。悪魔がいるのだ、天使がいたって不思議ではない。 「生憎神とも天使とも無縁の身だ。その反応だと余程コレを求めていた事態ということかね?」 皮肉な笑みで駿河に応えるアーチャー。 もったいぶった説明は必要あるまい。それは下着だ。数え切れないほどの下着の山だった。 トランクの中身は様々な色彩に包まれていた。純白があり、黒がある。赤緑青の三原色があり、 それらを組み合わせた虹色の花畑がそこにはあった。 色だけでなく種類も様々であった。およそあらゆる趣向の女性に対応し得るデザインの数々。 飾りつけも質素から豪奢まで完全網羅、触り心地は正に天使の羽。 そんな老若問わずオシャレに気を使う女性なら目を輝かせずにはいられない宝箱を前にして、神原駿河の決断は一瞬だった。 「―――そうか、つまりここで今すぐ着替えるべきなのだな。分かっている、皆までいうな。 ここまで来て私が空気を読み外すわけにはいかないからな」 「待て、何故そうなる。こら上着を脱ぐなスパッツに手をかけるなせめて家に入れたわけーーー!!!」 先程の余裕ある態度は何処へやら、目の前の状況への混乱も困惑も置き捨てアーチャーの絶叫が響いた。 ■ 「さて、それでは私はそろそろ行かせてもらおう。そろそろ我が儘な姫君が退屈している頃だ」 この場で得られるものは全て得た。途中なにか非常に無駄なロスがあったが忘れた。 手にした情報と、駅に向かう手間が省けた分を差し引けばイーブンだろう。 「―――アーチャーさんは、これからどうするつもりですか?」 やや紅潮が抜けていない顔で問いかけるスザク。だが質問そのものは真剣だ。 「まずはC.C.を駅まで送り届ける。その後はしばらく単独行動に移るつもりだ。調べておきたいものもあるしな」 御坂美琴を弔い、それから各施設へ足を運ぶ。特に混沌を呼び込む可能性のあるあの団地は入念に調査し直さなければならない。 「12時までならD-6駅、3回目の放送なら象の像だったな。戦場ヶ原ひたぎ、ルルーシュ・ランペルージ、アーニャ・アールストレイム、 それとユーフェミア・リ・ブリタニアに会ったらそこに集うよう知らせておこう」 「―――お願いします」 最後の人物を強調した言い方にスザクの心が騒ぐ。 情報交換の際スザクは今まで隠していたユフィのことを話した。ルルーシュとの合流を優先したい自分にとってアーチャーの単独行動は有り難い。 今まで思い悩んでいた重みが僅かに軽くなった気がする。 都合のいい言い訳なのは分かっている。結局の所ユフィの捜索は二の次であることに変わりは無いのだから。 この人はそれに気付いているのだろうか。外見と名前程度しか話してないのにそこまで把握できるとは思えない。 だがアーチャーの目はそんな動揺を見透かしたかのように自分を貫いていた。 「頼んだぞアーチャー殿、あと素敵な下着をありがとう。あの宝物の対価にはやはりこの操を捧げる他ないと思うのだが、 本当にそんなスパンキングにしか使えそうもない竹刀でよかったのか?」 駿河は自分ばかり施しを受けていては忍びないと感じ様々な提案―――主に駿河の趣向的な方向で――― を持ちかけ、最終的に支給品と交換というところで落ち着いたのだが、 アーチャーが選んだのは銃といった武器でなく何の変哲も無い一本の竹刀だった。 「ああ、元々私にそれほど武装は必要ない。君たちが渡してくれた情報だけで充分な対価だ」 あくまで竹刀は余計なものだというアーチャー。だが駿河は気付いている。虎のストラップが付いたその竹刀を目にした瞬間、 アーチャーが見せた表情を。そこにいかなる感情があったか、自分が入り込む余地など微塵も無いだろう。 この御仁は他人に対して異様に気が利くというのに自己のことは決して悟られようとはしない。それが尊くもあり、寂しくも思う。 「分かった、ならば私からは何も言うまい。だが一言だけ告げさせてもらおう―――気を付けてくれ」 「承知した。お互い無事を祈るとしよう」 印象的な赤い背中を見せ付けてまるでそこにバネ仕掛けでもあるかのようにビルへと跳躍するアーチャー。なるほどあれほどの脚力なら偵察にも不自由はないだろう。 「では僕達も行きましょう。後十分も歩けば着きますよ」 「承知した。しかし枢木殿も人が悪い。何故私たちにユフィ殿のことを教えてくれなかったのだ?城へ向かった筆頭が見付けるかもしれなかったのに」 駿河の指摘は最もだ。ユフィとの合流を考えるのならば政庁で出遭い、自分達とは別方向へと進んだ伊達政宗にもそのことを教えておくのは当然だ。 それをしなかったのは、その時点でスザクにはユフィと会う資格を放棄していたからだ。この先の未来の自分かも知れない男と出会うまでは。 「……すみません、言いそびれてしまいまして……」 適当にあしらうスザク。今は彼女を駅へと送る。そして少ししたら来るであろうC.C.と合流し、ルルーシュを、ユフィを捜す。 ルルーシュは彼女の存在をどう捉えるだろうか。優先順位はどうあれ彼女を探し出すだろうか。 だが既に世界の歴史にユフィは『虐殺皇女』としての悪名を刻まれている。 仮にルルーシュとユフィ、3人共この会場を脱出でき元の場所へ戻ったとしてもユフィの居場所が果たしてあるのか――― (まだだ、まだその先を考える時じゃない―――今はルルーシュと、会うことが、先決だ―――) 一刻も早くルルーシュかユフィ、どちらか一方でも会いたかった。 自分の中で彼女の存在が大きくなっているのが実感できる。このままでは天秤がユフィの方へと傾きかけない。 それだけはあってはならない。ルルーシュの剣としての責務を全うせねばならない自分には。 そして僅かでも、ほんの一瞬とはいえ―――『彼女が自分の知らない所で死ねば全て丸く収まる』と考えた自分に失望感を覚える。 自分の気持ちを整理する時間が欲しい。駅に着いたら休息を取る必要がある。少なくとも別行動を取った者達が戻るまでに決意を固めておかねばならない。 そう心に留め、スザクは前を向き歩いていった。 ■ その目指す駅がライダーの操る電車の吶喊により間もなく瓦礫の山と化すことをスザク達は知る由もない。 身体を休める間も、自己を思い直す機会もなくスザクは新たな戦いを強いられることになる。 バトルロワイヤルは、続くのだ。―――胸に葛藤など懐く暇など、与えられることもなく。 [D-6/駅前商店街/一日目/朝] 【アーチャー@Fate/stay night】 [状態]:健康 魔力消費(小) 空気を読み過ぎた [服装]:赤い外套、黒い服 [装備]:なし [道具]:基本支給品一式、不明支給品×1(確認済み)、臙条家の鍵@空の境界、虎竹刀@Fate/stay night [思考] 基本:本当の“答え”を見つけ出す。 1:C.Cの元に戻り『D-6・駅』へと送り届ける。 2:『E-6』付近で御坂美琴を弔える場所を見繕う。 3:この場において過去の改竄は無駄。 4:単独行動を取り情報を集めながら衛宮士郎を捜し出す。【絶望の城】を優先的に調べる。 5:3の過程でルルーシュ、アーニャ、ユーフェミア、戦場ヶ原を見付けたら12時までならD-6駅、3回目の放送なら象の像へ集うよう伝える。 6:臙条家の鍵の合う場所を探す。 7:荒耶、赤毛の男(サーシェス)、に対し敵意。 [備考] ※参戦時期は衛宮士郎と同じ第12話『空を裂く』の直後から ※凛の令呪の効果は途切れています ※参加者は平行世界。またはそれに類する異界から集められたと考えています。 ※デイパックの容量に限界が無いことに気付きました。 ※「死者の眠る場所」を墓地と捉え、そこに御坂美琴を弔うのが望ましいと思っています。ただしそこまで運ぶのは困難とも認識しています。 ※「絶望の城」は殺し合いを促進させるための舞台と考えています。 ※「臙条家の鍵」は何らかの重要施設、武器が隠されている扉を開けるものと考えています。 ※スザク、幸村、暦、セイバー、デュオ、式の六人がチームを組んでいることを知りました。 ※スザク、駿河、レイと情報交換を行いました。「絶望の城」については伏せてあります。 ※駿河の左腕のレイニーデビルに気付きました。名称や詳細は知りませんが暴走の危険性はないものとひとまず判断しました。 【臙条家の鍵@空の境界】 小川マンションの住人、臙条巴の部屋の鍵。「405 臙条」と書かれた名札付き。 エレベーターの仕掛けにより実際の「臙条巴」の部屋は410室なのだがその仕掛けがこの場で適用されてるかは不明。 【虎竹刀@Fate/stay night】 藤村組組長の一人娘にして穂群原学園英語教師にして2■歳でありながら剣道5段の猛者にして虎でタイガーで ヒロイン候補ですらない衛宮士郎の姉貴分、藤村大河の愛用する竹刀。 鍔に虎のストラップが付いておりおかげで公式試合に出られないこと数度。 これさえなければ剣道界にタイガーの名が全国に轟いたであろう曰くつきの品。 何の変哲も無い竹刀だが担い手である大河が手にすると大地震を防いだり巨大隕石を弾いたり ミカン一個分の魔力で固有結界を発動するなど縦横無尽、八面六臂の活躍をする、らしい。 【帝愛団地 絶望の城】 E‐6にある典型的な住宅団地。敷地内の真ん中に冬木中央公園がある。 建築物に特殊な仕掛けや不自然な空間はないが、内部に武器や何らかの設備が置かれている可能性がある。 中央公園の影響で精神に異常をきたした者を引きよせやすい地となっている。 建物の数や内部の正確な構造、設備については次の書き手に一任します。 【冬木中央公園@Fate/stay night】 冬木市新都方面にある自然公園。娯楽施設はなく申し訳程度にベンチと外灯が僅かに置かれている殺風景な広場。 第四次聖杯戦争決着の地でその際の犠牲者の怨念が渦巻いており、一般人でも異常を感じ不快感を覚える程の異界と化している。 地脈としては優れているようだが怨念の汚染により魔術師の工房には向かない。 C.C.はすぐさま公園を後にし、ライダーは地脈に気付いたが戦略的価値は無いものとして特に調べていない。 【枢木スザク@コードギアス 反逆のルルーシュR2】 [状態]:疲労(小)、精神的疲労(小)「生きろ」ギアス継続中 [服装]:ナイトオブゼロの服とマント [装備]:ベレッタM1934(8/8) [道具]:基本支給品一式、湿布@現地調達 ノートパソコン@現地調達、ランダム支給品0~2(確認済み) 赤ハロ@機動戦士ガンダムOO、9mmショート弾(57発) [思考] 基本:この『ゲーム』を破壊し、ゼロレクイエムを完遂する。 1:神原駿河を連れていったん『D-6・駅』に戻る。幸村に政宗からの伝言を伝える。 2:少し休みたい。自分の気持ちを整理しながらアーチャーとC.C.の到着を待つ。 3:明智光秀、織田信長、平沢憂、アーチャー、セイバー以外のサーヴァントには用心する。 4:ルルーシュに危険が及ぶ可能性のある要素は排除する。 5:確実に生きて帰る為の方法、首輪を外す方法を探す。 6:政宗がルルーシュたちを連れてくる可能性があるので、12時までは『D-6・駅』にチームを組んだメンバーの誰かがいる状態にし、 三回放送時には『E-3・象の像』へと向かう。 [備考] ※ラウンズ撃破以降~最終決戦前の時期から参戦。 ※主催がある程度の不思議な力を持っている可能性は認めていますが、死者蘇生が可能という点は全く信じていません。 ※参加者が異世界から集められている可能性、別の時間軸から集められた可能性を、僅かですが考えています。 ※もしかしたら『敵のアジト』が『黒の騎士団のアジト』ではないかと少し疑っています。 ※三回放送の前後に『E-3 象の像』にて、信頼出来る人間が集まる、というゼクスのプランを政宗と神原から聞きました。 ※政庁で五飛が演じるゼロの映像を見ました。また、ビデオメールの送信元と受信時間を確認しました。 ※放送で遠藤が話していた内容は把握していません。 ※アーチャーと情報を交換しました。アーチャーとC.C.が行動を共にしてることを知りました。 ◇――――――――――――――――――――――――――――――――――――――― 3人のやりとりをレイは無言で眺めていた。 情報交換をする上で最低限の言葉は交わしたがそれ以上はずっと押し黙ったままだ。 必要な情報のみを思考の片隅に置き今しがた去っていった男を思い浮かべる。 あの男も、自分に似ている。夢を失い、生きる意味を見失った迷い人。 だがどこか決定的な所が違う。その理由は判らない。考える気もない。人が違えば事情も異なる。ただそれだけのことだろう。 今レイが考える必要があるのは一つだけだ。カギ爪が死んでからそれは初めてまとまった思考かもしれない。 「ところでレイ殿、この下着を見てくれ。こいつをどう思う?とりあえず今はTバックを付けているが余りに色と種類がバラエティに富み過ぎて選択に困る。ここは一つ殿方の意見も参考にすべきかと」 「そろそろ黙れ、撃つぞ」 この変態を黙らせる手段を。 【レイ・ラングレン@ガン×ソード】 [状態]:疲労(中) 肋骨を数本骨折 左肩に銃創(処置済み) 脇腹に浅い銃創 ツッコミ属性獲得? [服装]:武士のような民族衣装(所々破損) [装備]:レイ・ラングレンの銃@ガン×ソード [道具]:基本支給品一式×1、デイパック、ドラグノフ@現実(3/10)、ドラグノフの弾丸(20発)、 GN首輪探知機@オリジナル、麻雀牌@咲×31個、平バール@現実 [思考] 基本:もう少し生きてみる。 1:この変態(駿河)を黙らせる。 2:枢木スザクの『結果』を見届ける。 [備考] ※参戦時期は第8話~第12話のどこかです。 ※ブラッドチップ・3ヶ@空の境界は円形闘技場に置いてきました。 ※麻雀牌@咲×1個は回収しました。 ※三回放送の前後に『E-3 象の像』にて、信頼出来る人間が集まる、というゼクスのプランをスザクから聞きました。 ※スザク、幸村、暦、セイバー、デュオ、式の六人がチームを組んでいることを知りました。 ※アーチャーと情報交換をしました。アーチャーに自分と近いものを感じています。 【神原駿河@化物語】 [状態]:健康、若干の恐怖 [服装]:私立直江津高校女子制服、ミズーギー王国製下着 [装備]:縄@現実 [道具]:基本支給品一式、ランダム支給品0~1(一般的な武器ではない)、神原駿河のBL本セット 、下着セット、しみパン [思考] 基本:戦場ヶ原ひたぎと阿良々木暦を守りたい。が、殺し合いはしたくない。 1:枢木スザク、レイ・ラングレンと共に『D-6・駅』へ行き、阿良々木暦に会う 2:戦場ヶ原ひたぎに会いたい 3:真田幸村に出会ったら、政宗からの伝言を伝える 4:伊達政宗、アーチャーのことが心配 [備考] ※アニメ最終回(12話)より後からの参戦です ※左腕の状態やレイニーデビルに関する情報は誰にも話していませんが、アーチャーには感付かれたと思っています。 ※政宗を戦国武将の怪異のようなもの、と考えています。 ※知り合いに関する情報をゼクス、一方通行、プリシラと交換済み。 ※三回放送の前後に『E-3 象の像』にて、信頼出来る人間が集まる、というゼクスのプランに同意しています。 ※政庁で五飛が演じるゼロの映像を見ました。映像データをスザクが消したことは知りません。 ※スザク、幸村、暦、セイバー、デュオ、式の六人がチームを組んでいることを知りました。 ※アーチャーと情報交換をし、アーチャーの持っていた下着セットと虎竹刀を交換しました。 【下着セット@オリジナル】 その名の通り下着の詰め合わせ。ブラジャーとパンツのセット。水着もあり。全て女性用。小旅行用のトランクケースに積まれている。 一般的なものからからヒモパン、白からシースルーまで考え得るあらゆる種類と色の下着が揃っている。素材も肌に優しい親切設計。 一部特殊な繊維で組まれた超が付くほど際どいミズーギー王国製下着@ガン×ソードもある。 時系列順で読む Back ぶっ生き返す/ふわふわタイム(後編) Next 狂気の拠り所 投下順で読む Back ぶっ生き返す/ふわふわタイム(後編) Next 矛盾螺旋 120 Parallel insistence アーチャー 150 神浄の恋せぬ幻想郷(前編) 126 サクラ(イ)大戦 枢木スザク 164 疾走する本能(前編) 126 サクラ(イ)大戦 レイ・ラングレン 164 疾走する本能(前編) 126 サクラ(イ)大戦 神原駿河 164 疾走する本能(前編)
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あー、これもちょっとまずかった (^^; 2006/ 8/22 19 58[No.37723 / 39216 ] 投稿者 ja2047 スマ氏ますますF化中(ja2047氏) F化てどういう事でしょうか? はは、これは不用意でした (^^; へたに解説して召還呪文になるとまずいので、この件は忘れて下さい この通り伏してお願い申し上げまする m(_ _)m はっきりいって有効なる議論を維持することは、今の時点では非常に困難な状況になってまいりました。 あなたが有効な議論を維持出来なくなってきているというのは解ります。 そのために何とか角度を変え、矛先を変えることで負けまいとしていることも理解出来ます。 負けるとか、負けないとか、の問題ではないのですがねえ。 そういって頂ければ、私も安心です。 要はあなたがあなたの主張をちゃんと説明出来るかどうか、これが問題であるわけです。 矛先を変えるもなにも、ja2047氏に質問してボールは渡しています。 元々私に対する質問攻勢はmsg37249から始まっています。その前に私はこの議論の最も本質的な点について、あなたにボールを投げています。 あなたの、msg37249~37251について言えば、そのボールを投げ返すまでの時間稼ぎに、とりあえずそこいらにあるものを手当たり次第に投げ返してみた、に近いでしょう。それでも私は一応一つずつでも応答に入っているのです。 その返事が2~3週間経っても来ないのですから、私は為すすべがありません。 為すすべはありますよ。 あなたは、正規兵が軍服を脱ぐのは、その状態で攻撃行動を取らなくても国際法違反だ、と言っているのですから、その根拠条文を示せばよいのです。 あるいは、条文はないんだ、「慣習法」であるから明文化されていないんだ、と言われるのなら、その「慣習」にしたがって、無抵抗かつ非武装の軍服を脱いだ正規兵が処刑され、しかもそれが非難されなかったという実例を挙げていただけばいいのです。 挙げられなきゃおかしいですよね。 「明文化されていないが慣習法である」というのは一応理屈になってますが、 「実行された例はないが、そういう慣習があった」というのは理屈にもなんにもなっていません。 あなたが主張しているのはそういう理に合わないことなのです。 返信 これは メッセージ 37714 lewisscsmytheさんに対する返信です もどる
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拉麺男(ラーメンマン)誕生!!の巻 日本の空手、韓国のテコンドー、タイのキックボクシング(ムエタイ)など、世界のあらゆる武術、武道の源流が一四〇〇年の歴史をもつ中国拳法にあるといわれている。 その中国拳法の総本山が中国河南省の嵩山少林寺である。 この崇山の一角には英雄面山とよばれる高峰がそびえ、 岩壁には中国拳法史上の最強の四人の達人の顔がきざまれている。 今日はこの4人の中でも最強とうわさのたかいラーメンマンの修業時代にスポットをあてて話をすすめていきたいとおもう。 それはむかしむかしのおはなし。その頃の中国は山賊や馬賊とよばれる強盗団が横行していた。とあるこの村にも、蛇五、蛇六、蛇九の三兄弟ひきいる悪名たかき毒蛇党(コブラとう)とよばれる馬賊が猛威をふるっていた。 村人「ああ・・・毒蛇党だ・・・」 長男蛇五(ジャンゴ)、性格はいつも冷静で氷のよな男。剣の達人。 蛇六「ケケケ――――」 次男蛇六(ジャム)、性格ははげしく短気。クンフーの達人 蛇九「うお~~~!!」 三男蛇九(ジャンク)、性格は乱暴で一度狂いだすと手がつけられない。 そんな毒蛇三兄弟が次々と村人を殺していく。 蛇五「ホーレホレ、金めのものはみんなだせ」 蛇九「ゲヘヘヘ・・・はやくだした方が身のためだぜ!」 ソーメンマン「その必要はないぞ、みんな」 村人「ソ・・・ソーメンマンさん、あんた・・・」 蛇六「ん?なんだおめぇは拳法でおれたちにたちむかおーってのか。こいつは・・・おもしれぇ」 「よ―――し、ためしたい秘技もあることだし、やったろうじゃねえか!!」 蛇六がソーメンマンに向かっていく。 その様を、ソーメンマンの息子のラーメンマンが見守っていた。 しかし、蛇六とソーメンマンの間に蛇九が立ちふさがった。 ソーメンマン「ああ・・・こ・・・これでは蛇六の動きがみえん・・・ひ・・・左か、それとも右か・・・」 蛇六「秘技幻惑夢壁(げんわくむへき)!!」 蛇六が蛇九の肩を跳び越えた。 ソーメンマン「ああ、上から・・・」 蛇六「うりゃあ~~~~~~っ!!」 蛇六の蹴りがソーメンマンの腹を貫いた。 ラーメンマンが飛び出し、倒れたソーメンマンの元に駈け寄った。 ラーメンマン「お、おとうさん、死んじゃやだ――――!!」 蛇六「ケッ・・・くちほどにもねぇやっ!」 ラーメンマン「くっそ―――っ!!」 ラーメンマンが蛇六に飛びかかった。 蛇六「うわ・・・」 「そらとうちゃんの所へおくってやるぜ!」 しかし、ラーメンマンは崖の下に放り投げられた。 蛇五「よ―――し、次の村へいくぞ!」 党員たち「「「おお」」」」 毒蛇党は去って行った。 谷- ラーメンマン「ウ・・・ウーン・・・」 川のほとりで目を覚ましたラーメンマンの前に、陳という老人がいた。 陳「小僧、気がついたか」 ラーメンマン「あ・・・おじいさんがたすけてくれたの?」 陳「おまえが強運の持ち主じゃのう。岩壁の木の枝にひっかかってたすかったんじゃ。命は大切にせえよ」 ラーメンマン「ところでおじいさん、なにしてるの?」 陳「つりじゃよ」 ラーメンマン「えっ・・・つり?」 陳が川の中の魚を蹴り上げていく ラーメンマン「ああ。わわ・・・つり針もサオもつかわないで足でさかなを・・・」 「これがうわさにきく超人拳法か・・・」 陳「どれ、これくらいにしてかえるか!」 ラーメンマン「・・・・・」 陳「ところで小僧、両親のことをなんどもうわごとでいっておったが、なにかあったのか?」 ラーメンマン「ろ・・・老師、なん十万、なん百万の軍団にひとりでたちむかって勝つことができるでしょうか」 陳「できる、それは超人になることじゃ!」 ラーメンマン「で、ではわたしは、わたしは超人になれるでしょうか!?」 陳「それはだれにもわからん!」 ラーメンマン「ろ・・・老師、わたしを弟子にしてください!!」 陳が振り向き、ラーメンマンの目を見つめた。 陳(こ・・・この目、よほどのことがあったんじゃろう・・・) 「よいか、道というものは理想であり、とおくにあるものだ。したがって常に自分の道にちがづくよう努力すればよい。いいか、修行はつらいぞ!」 ラーメンマン「ハイ老師!!」 陳老師の修行寺- 陳「よいかラーメンマン、拳法は心・技・体の三つがそろってはじめてなりたつ」 「この熱湯のはいったカマの底をみなさい。ありがたいお経の札がはいっておる、ラーメンマンこれをとってもらえぬか」 ラーメンマン「は・・・はい」 ラーメンマンがカマに手をいれようとしたが・・・ ラーメンマン「あち――――」 陳「ハッハハハ。それではダメじゃラーメンマン」 陳が素早くカマに手を入れ、お札を抜き取った。 ラーメンマン「わあはやい・・・しかも水面には波ひとつたってない!」 陳「よいかラーメンマン、手のはやさだけでは札はとれん。心を集中させるのだ。もし雑念が入ると水面に波がたち大やけどをしてしまうだろう」 「この集中力が強化されるとこのような芸当もできる!!フン!」 陳が手を振ると、上に吊されていた鐘が鳴った。 ラーメンマン「ああ・・・か・・・鐘が・・・・・」 陳「この技を完全に消化すると百歩はなれた位置から敵をたおすことができることから、百歩神拳とよばれる!」 「さあ、つぎはこれをきなさい」 ラーメンマン「ハイ」 陳がラーメンマンに白い胴着を渡した。 陳「ついてきなさい」 陳も白い胴着に着替えて外に出た。 ラーメンマン「ああ、こんな所にトンネルが」 陳「よいかラーメンマン。このトンネルの中には全身にススをぬりたくった像がならべてある。人がこの中にはいると像がつぎつぎにたおれる仕組になっている。今からわしとまえとでこの中にはいり、たおれてくる像をよけながら向こう側へはしりぬける」 ラーメンマン「よーしこれならわたしにもできそうだ。なんたってすばっしっこさにかけては、だれにも負けたことはありませんから」 陳「フォフォ!それはどうかな」 ラーメンマン「今度ばかりはわたしに分がありそうですね!老師」 「よーいドン!」 陳とラーメンマンがトンネルの中に入っていった。 ラーメンマン「わあっ、うわーっ!!」 「ひぇ~~~~!!」 ラーメンマンが倒れてくる像に苦戦する中、陳は軽々と通り抜けていった。 ラーメンマン「ひゃ~~~~、まっ黒になっちゃた」 陳「おう、今でてきたのか、ラーメンマン」 ラーメンマン「ああ・・・老師が先に・・・しかも白衣はまったくよごれていない」 「・・・・・」 陳「くやしいか、こんな老いぼれに負けて・・・よいか、どんなに年をとってもすごい力がだせる。これが超人拳法じゃ。拳法は曲芸でも手品でもない。くるしい修行にうちかつさえできれば、だれでも超人になれる。わかるな、ラーメンマン」 ラーメンマン「老師、わたしはやります」 それからはラーメンマンの血のにじむような修行がはじまった。 陳老師の超人拳法には超人一〇二芸と称する各種の鍛錬法がある。 修行者はその一〇二のすべての鍛錬法を消化しなくてはならない。 しかしラーメンマンは修行にいや気がさすどころか、ますます練習熱心になりもともと素質もあったため、ラーメンマンの拳法はうではメキメキと上達していった! そして12年の月日がながれた――― 成長したラーメンマンは、あのトンネルの像をよけきって抜けた。 陳「おお・・・ようやく白衣をススでよごさないで、はしりぬけられるようになったの」 ラーメンマン「はい」 陳「よし卒業じゃ」 ラーメンマン「ええ、今な・・・なんといわれました」 陳「もうわしがおまえにおしえることはなにもない。下山してもよいぞ!」 ラーメンマン「老師、ありがとうございました」 陳「では卒業式じゃ。あの火の中の巨大なカマを・・・はこんでここまでもってきてみい」 「いっておくが力だけではもちあがらんぞ。わしのおしえた超人拳法、心・技・体が一体となったときにもちあがるのじゃ。失敗すれば大やけどをおって死ぬ」 ラーメンマン「うわ―――っ、うわ――――っ!!」 ラーメンマンがカマを持ち上げようとするも、熱くて持ち上げられなかった。 陳「ラーメンマン、心・技・体じゃぞ!」 ラーメンマン「ハッ」 ラーメンマンがカマに「中」の文字が彫られていることに気づき、その文字に額を合わせた。 ラーメンマン「うわあ~~~~、うわあ~~~~!!」 ラーメンマンはカマを持ち上げ、陳が笑った。 ラーメンマン「おお・・・」 ラーメンマンはカマを陳の前に置いた。 その額には、「中」の文字が焼き付いていた。 陳「よ――――しラーメンマンよ、おまえは今日から美来斗利偉拉麺男(ビクトリー・ラーメンマン)となのるがよい!!」 「それからおまえにこの闘龍極意書をさずける」 ラーメンマン「こ・・・これは・・・」 陳「これにはひとりで軍隊にたちむかう方法がかいてある」 ラーメンマン「老師・・・」 陳「命は大切にな!」 かくしてラーメンマンは父親の敵、毒蛇党をもとめ山をおりた。 ある村- 毒蛇党に滅ぼされたこの村で、一人の子供が泣いていた。 シューマイ「お・・おとうさん・・・シューマイはどうして生きていけばいいの・・・・」 ラーメンマン「この村もやつらのえじきになったのか・・・・」 シューマイ「だ・・・だれだ・・・」 ラーメンマン「わたしは美来斗偉拉麺男!毒蛇党をたおしにきた」 シューマイ「ええ・・・あの毒蛇党を!!正気かあんた・・・・」 ラーメンマン「正気だ。あんなカスどもの退治はひとりで充分」 シューマイ「ええ、ひ・・・ひとりでってどうやって・・・・・」 ラーメンマン「ワナをしかけて、そしてやつらを一網打尽にする」 シューマイ「え?ワナ?」 ラーメンマン「超人説法その1,戦いをするにもまず完全な準備から。少年よ、やつらは今度いつせめてくる?」 シューマイ「またすぐやってくるよ!」 ラーメンマン「ではいそがねば」 シューマイ「ぼ・・・ぼくもてつだうよ!」 ラーメンマン「これでよし」 「超人説法その2、敵を一望できる所に拠をかまえるべし!少年よ、このあたりで一番見通しのいい所は?」 シューマイ「あそこかな」 シューマイは少し離れた丘を指差した。 ラーメンマン「う―――む、絶好の場所だ!」 シューマイ「ところでなんなのそれ?」 ラーメンマン「これか。これはわたしの守り神だ」 シューマイ「守り神?」 ラーメンマン「超人説法その3、自然現象をフルに活用すること。自然現象か・・・・」 「ム!あ・・・あれは台風雲だ。それも大型・・・!!こ・・・これはつかえるぞ!!」 「よ―――し!!あの雲の大きさからみてこのあたりだろ」 ラーメンマンは地面に大きなマル印を書いた。 シューマイ「マルなんかかいて、なにすんのさ?」 ラーメンマン「数時間後、このマルがやつらを一掃してくれる!」 シューマイ「ええ!?このマルが・・・」 シューマイ「き・・・きた、毒蛇党だ!」 馬に乗った毒蛇党の軍勢が二人の前の平原に差し掛かろうとしていた。 (蛇九は巨体のせいで馬に乗れないので走ってきた) シューマイ「ほ・・・ほんとに大丈夫なの?」 ラーメンマン「わたしの作戦は完璧だ!」 蛇五「ハッハハハハハ――――ッ!!」 ラーメンマン「とうさん・・・そして老師、みていてください・・・ラーメンマン一世一代の大戦を!」 蛇九「なんだ―――っ!!」 党員たち「うわっ」「あたっ」 蛇九や党員達がラーメンマンとシューマイの彫った落とし穴にかかった。 シューマイ「やった―――っ!!」 蛇九「だれだ、こんな所に穴をあけたやつは―――!?村の連中か!?くそ―――!!」 蛇五「いいや、臆病者のやつらにはそんことはできん!!」 蛇九「じゃあ、いったいだれが・・・」 蛇五「だれかがわれら三兄弟をねらっているとしかおもえん」 蛇六「よしおまえら、われらのタテになれ―――っ!!」 蛇五「あの丘だ・・・」 毒蛇党は、毒蛇三兄弟を囲む陣形になって丘の方に向かった。 ラーメンマン「毒蛇三兄弟は警戒して護衛兵をまわりにおいた。予想どおりの行動だ・・・これで勝てる」 シューマイ「ああ・・・風が強くなってきた・・・」 ラーメンマン「ま・・まずい。風が強くなるのがおもったよりはやい。はやく三兄弟をあのマルの中へいれなくては。マルの中にはいるのは三兄弟でなければすべては水のアワ・・・」 「あと10M(メートル)・・・あと6M」 「5M、4M・・・」 毒蛇党はどんどんマルに近づいていき・・・ ラーメンマン「3M、2M、1・・・ゼロ」 「はいった―――っ!!」 三兄弟がマルの中に入ったのと同時に、台風が起こった。 党員「うわっ・・・風が・・・!」 「ひえ~~~っ」 「うわ~~~っ!!」 三兄弟を残して、党員たちが台風に吹き飛ばされていった。 蛇五「い・・・いったいどうなってるんだ!!」 シューマイ「わああ、すげえ・・・」 蛇五「こ・・これはいったいどういうことだ!!」 シューマイ「ど・・・どうして毒蛇三兄弟だけふきとばされなかったの: ラーメンマン「それはあのマルの位置がちょうど台風の目の位置だったからさ。しってるかな、台風の目の位置は・・・無風状態だということを!」 シューマイ「あ・・あなたはすごい・・・台風がくることだけでなく、台風の目の位置まで予測して戦いをいどむとは、ちょ・・・超人だ・・・!!」 ラーメンマン「ひさしぶりだな、毒蛇兄弟!」 ラーメンマンが丘から出て来た。 蛇五「お・・・おまえがわれらを・・・たったふたりで毒蛇党をおびやかすとは、おまえはなに者!?」 ラーメンマン「わすれたか、12年前を」 蛇六「き・・・きさま、あのときの・・・」 ラーメンマン「わたしは生きていた。12年間きさまらをたおすために修行してきた・・・とうさんや村の人びとの敵をうつために。そして今、その宿願がはたされるときがきた――――っ!!」 ラーメンマンは胴着を脱ぎ捨て、毒蛇三兄弟の元に飛び降りた。 ラーメンマン「そりゃ――――っ!!」 シューマイ「ああ・・・」 ラーメンマン「大車輪蹴り!!」 ラーメンマンの回転蹴りが毒蛇三兄弟に炸裂した。 蛇六「こ・・・こしゃくな――――っ!!きさまも父親の所へおくってやるぜ-―――っ!!」 蛇九「ぐわはは―――っ!!」 蛇六がラーメンマンに向かい、蛇九がラーメンマンと蛇六の間に立ちふさがった。 ラーメンマン「秘技、幻惑夢壁だな」 (みえる、蛇六のうごきが・・・) ラーメンマンは蛇九の体の向こうの蛇六の動きを見越していた。 ラーメンマン「上だ――――っ!!百歩神拳~~!!」 ラーメンマンの百歩神拳が蛇六と蛇九を真っ二つに切り裂いた。 シューマイ「ああ・・・」 蛇五「ひぇ―――、ゆるしてくれ、ラーメンマン。もう悪事ははたらかない、村人たちには償いをする」 ラーメンマン「・・・・・」 ラーメンマンは蛇五に背を向け立ち去ろうとしたが、蛇五は剣を拾い、ラーメンマンを斬ろうとしていた。 シューマイ「ラ・・、・ラーメンマン、うしろ・・・」 シューマイの言葉を聞き、ラーメンマンは飛び上がった。 蛇五「うわっ」 ラーメンマン「後方風車―――っ!!」 ラーメンマンの両足蹴りが蛇五の頭を蹴り砕いた。 ラーメンマン(シューマイのひとことがなかったら、わたしはやられていただろう・・・まだまだ武道家としては未熟・・・) 「また山にもどって修行のやりなおしだ」 胴着を拾って、去っていくラーメンマンの後ろをシューマイが追いかける。 シューマイ「ああ、ラーメンマン、まってよ!!ねえまってよ」 ラーメンマン「修行はつらうぞ、シューマイ!」 シューマイ「ハイ!お師匠さま!!」 一日師となれば終生父となす・・・(中国のことわざ) (続く)
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前ページ次ページ異世界BASARA 決闘の日から数日… 「…ぐぅ…おや…かた…さまあぁぁ…」 今日もまた、トリステイン魔法学院に朝が来る。 「おや、かた、さまあぁぁ…」 そして、朝日が昇ったその瞬間。 「うぅおやかたさまあああああぁぁぁぁぁー!!!」 男の大声が学院中に響き渡った。 「きゃあああ!」 「うおわっ!?畜生、またルイズの使い魔だな!」 「しえええええ!持病の水虫じゃあああああ!」 その声に大勢の生徒が目を覚ます、これが最近学院での悩みの種となっていた。 毎朝決まった時間、この大声が聞こえて無理やり起こされてしまうのだ。 最も、ほぼ確実に目が覚めてしまう為、寝坊する生徒がいなくなったという事実もあるが… 「…ユキムラ、もう少し静かに起きられないの?」 と、その内1つのドアが開いた。 ルイズ・ド・ラ・ヴァリエール…朝の大声の元、真田幸村の主人である。 「しかし!夢にお館様が出てきてはこの幸村、熱い魂を抑える事が出来ませぬ!」 「出来なくても何とかして抑えなさい!」 言い訳する幸村を一喝して部屋の中に戻るルイズ。しばらくすると、今度は洗濯物を持って出てきた。 「それじゃいつものようにお願い。いい? 絶 対 に 自分で洗おうとしない!」 「承知いたした!」 ルイズから洗濯物を受け取り、幸村は洗い場へと走り出した。 ここ最近彼と生活し、分かった事がある。 幸村は、家事が絶望的に出来ないという事だ。 1. 洗濯 「このような雑用もせねばならんとは…いや!これも使い魔としての役目!うおおおおー!」 ビリッ!! 「……あ」 「…で、私のパンツ…破っちゃったの?」 「も、申し訳ございませぬ!!この幸村、一生の不覚!!」 2. 掃除 「床にテーブル、しっかり拭きなさい」 「任せられよ!ぬおおおおおー!!」 「…?何これ…焦げ臭い…」 「うおらおらおらおらおらああぁぁー!!」 「ちょ、ちょっとユキムラ!火が!床が燃えてる!!」 3. お茶汲み (流石にお茶ぐらいなら淹れられるわよね…) 「お茶が入りましたぞ!!」 ゴボボボボボボボ 「……………」 「ルイズ殿、いかがなされた?」 「ななな何でカップに入っているのに沸騰して…(ガチャン!!)きゃあ!」 「だ、大丈夫でござるか!?」 頭が痛くなってきたので、ルイズはそこで思い出すのを止めた。 ふと、隣のキュルケの部屋から声が聞こえてくる。 「トシイエ、ちゃんと出来たらご飯多めにしてあげるわよ~」 「本当か?よーし!それがし頑張るぞおー!!」 ドアが勢いよく開き、洗濯物を持った利家が出てきた。それに続いてキュルケも出てくる。 「あら、おはようルイズ」 「お…おはようキュルケ…」 「おうルイズ殿!今日も元気か?」 出てきた2人にとりあえず挨拶するルイズ。 「じゃああたしは朝食に行ってくるわ。洗濯よろしくね」 「おう!ルイズ殿もちゃんと飯を食えよ。でなきゃ…大きくなれないぞぉ~!」 「よ、余計なお世話よ!!」 怒るルイズを尻目に、利家は洗い場へ走って行った。 当たる相手がいなくなった為、ルイズはキュルケをキッと睨みつける。 「キュルケ!あんたの使い魔、ちょっと礼儀がなってないんじゃない!?」 しかし、キュルケは何ら詫びる様子もなく、腰に手をあてている。 「あら?でも事実でしょ?あなた本当に背が低いし、それに…」 ルイズの胸に視線を移し、哀れむような目をして言った。 「胸も成長してないみたいだし…プッ」 「こ、ここここれからよ!これから大きくなるんだから!!」 その頃、学院長室では朝早くから緊張した空気が流れていた。 「…これは伝説上にしか存在しない筈の使い魔のルーンじゃぞ…本当にこれがあの男に刻まれておったのか?」 「はい!確かにこのルーンが左手に!オールド・オスマン、これは大発見ですぞ!」 ガンダールヴ…オスマンはコルベールの持ってきた古文書を見て呟いた。 始祖ブリミルの使い魔で、あらゆる武器を使いこなした「神の左手」… (そんな伝説上の使い魔を何故ミス・ヴァリエールが…) 「ミスタ・コルベール、この事は他言無用じゃ」 「よ、よろしいのですか?このような重大な事実、王室に知らせた方が…」 「ガンダールヴ、その強さは千人の軍隊に勝り、並のメイジでは歯が立たなかったとされたほどじゃ。そんな強力な者が現れたなどと知れたら、連中は戦でも起こしかねん」 オスマンはそこまで話すと、改めてコルベールを見据えて言った。 「それと、残り2人についても同じじゃ」 「え?」 「思い出してみよ。決闘の際、彼は力を発動して戦っていた……その強力な攻撃を受け止めたんじゃぞ?」 コルベールはハッとなり、決闘の様子を思い出した。 あの時…幸村は我を忘れ、ギーシュに止めを刺そうとした。 その攻撃を防いだのが前田利家と北条氏政の2人だ。 「つまり、彼らはガンダールヴに相当する実力を持っていると?」 「うむ、…恐らくな…」 前ページ次ページ異世界BASARA
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さよなら絶望先生(さよならぜつぼうせんせい)は、久米田康治による日本のギャグ漫画。また、そのアニメ化作品、OAD作品。 B zネタが登場する回が存在する。 作中に登場するB zネタ 12話「まだ開けそめし前髪の」(単行本1巻) |単行本20ページ2コマの張り紙に、「食べ合わせ注意!! 合わない例 キウイ ビーズ」と書かれている。これは、B z「愛のバクダン」がゼスプリ ゴールド・キウイのCMソングになったことを指す。 アニメ版では、張り紙には何も書かれていない。(『【俗・】さよなら絶望先生』2話「まだ明け初めし前髪の」) 「発禁抄」(単行本15巻初回限定版に付属のOAD『【獄・】さよなら絶望先生』上巻) |主人公である糸色望(いとしき のぞむ)が「世の中、常に見えない部分で激しい戦いが繰り広げられているのです!」と発言した後に、「ミエナイブブン~INVISIBLE PART~」という文字が映るが、これはB z「ミエナイチカラ 〜INVISIBLE ONE〜/MOVE」のジャケットのパロディである。 原作版には登場しない。(単行本11巻 109話「発禁抄」) アニメシリーズ テレビアニメさよなら絶望先生(第一期) 【俗・】さよなら絶望先生(第二期) 【懺・】さよなら絶望先生(第三期) OAD(OVA)【獄・】さよなら絶望先生(第二・五期) 【懺・】さよなら絶望先生 番外地(第三・五期) 関連商品 コミックス 1巻 コミックス 15巻初回限定版 関連項目 大槻ケンヂ「大槻ケンヂと絶望少女達」という名義で出演声優と共に主題歌等を担当している。 かってに改蔵同じく久米田康治による漫画作品。 外部リンク 週刊少年マガジン さよなら絶望先生 スターチャイルドレコード さよなら絶望先生 アニメ公式ページ 名前 コメント
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2009/4/29 maturi 野良で横から撃ったり後ろから撃ったりと無抵抗の相手でキル稼いでも そんな経験値たまらん気もしてきた今日この頃、 ちょいとARで正面から撃ち合うように動いてみようかなぁみたいな気分です っていうか迂闊に顔出す敵をスナで殺すプレイを自重しようそうしよう あとFPS歴はペーパーマン(故サイカン)→ランドマス(ENDMASS)→AVAです! とか言うとほぼ確実に失笑されるんですが何故でしょう僕は非常に悲しいです 2009/4/28 すかいふぃっしゅ ハイパーメンテタイムだからPMやってみたら皆強すぎワロタ 2009/4/24 スカイフィッシュ 最近RMがだめだめなんですがどうしましょう・・・ 弾が全然当たりません AIM的なものもアレだと思いますが、リコイルコントロールも怪しいです 怪しいとこばかりで何からやればよいのやら・・・ とりあえず高センシ?に戻してちょっとやって行こうかな TPG持てばスコアは安定するんだけどそれじゃあなあ・・・ 2009/4/23 slv 当たり前だけど負けると悔しいと言うのを再認識 2009/4/18 スカイフィッシュ 所謂、強豪クランとやってみて思うことが AIMもそうだけどとにかく連携がしっかりしてる。 攻めの連携の仕方やカバーの早さなど見習う点が多くあってやってて楽しいです 今日はcometさんとのクラン戦でどうしようもないミスをしてしまって クラメンに迷惑をかけてしまって大変申し訳なく思います。 あのミスがなければ後一本は取れたよね・・・。今度からは絶対しないようにする(キリッ 後は・・・ 最近護衛のクラン戦(少数)も相手がいればやってますが、勝てれば面白いけど負けたら面白くないですね。 だから護衛クラン戦をやるなら絶対勝ちましょう。 そろそろPMの新しい武器出すかP90を耐久で出して欲しいなあ。 そうそう、グレのページなんかぐちゃぐちゃしてて見にくいからwiki編集に精通してる人整理お願いします!! 2009/4/12 スカイフィッシュ クラン戦で得るものがあると、勝っても負けても気持ちがいいですね。 これだからクラン戦はやめられない。 まあ勝った方が気持ちがいいのは間違いないんですが!! 今日、俺の糞スナが某SR様と無謀ながら撃ちあったわけですが 勝ち負けは置いといて、すごおおおおおく勉強になりました。 すぐにでも実践可能なテクニックっていうやつですか? そんな感じのものをたくさん学ばせてもらいました。 某SR様に感謝感謝゚・* .。..。. *・゜ヽ( ´∀`)人(´∀` )ノ・゜゚・* .。..。. * ちょっと本格的にSR練習してみようかな! クラン戦でスナやらせろ煩いかも知れないけど許してね! 2009/4/10 スカイフィッシュ slv様が更新してたけどそんなことしらないですぼくもかきたい! 最近、内戦やることが多くなって大変いいことだと思うけど 内戦やるとクラン戦ができないのが悲しい;; 内戦もいいけど、クラン戦もやろうぜ!!! 2009/4/10 slv様 最近ようやくどんな試合でもKD1は取れるようになったように感じます。 爆破で1.2安定が今後の目標ですね。 DQNだとかさんざ言われて僕のイメージが悪いので ここでそのイメージを払拭して行きたいと思います。
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登録日:2010/03/13(土) 01 48 35 更新日:2023/08/22 Tue 14 26 52NEW! 所要時間:約 5 分で読めます ▽タグ一覧 オーバーロード・フュージョン グォレンダァ!! サイバー流究極奥義 ヘルカイザー 丸藤亮 未来オーバー 未来融合-フューチャー・フュージョン 遊戯王 遊戯王GX 遊戯王OCG 遊戯王OCGデッキ項目 いやだ…………オレは!!負けたくないぃぃぃ!!! お前の懐にある勝利を奪い取ってでも!オレは!!! 未来オーバーとは、遊戯王OCGの1ターンキルをコンセプトとしたデッキである。 《サイバー・ドラゴン》と不特定多数の機械族を融合することで融合召喚できる闇属性機械族の融合モンスターである《キメラテック・オーバー・ドラゴン》を切り札とする。 この《キメラテック・オーバー・ドラゴン》は、融合素材にしたモンスターの数×800の攻撃力になる。 さらに、素材の枚数だけレンダァ! できる。 つまり10枚のカードを融合にすれば攻撃力は8000! ジュウレンダァ! 一撃で敵プレイヤーを粉砕だ! リスペクトなんてくそくらえ! ハッハッハッハッハッハ! とは言ったものの、普通に10枚以上のカードを使った融合を発動するのは至難の業。 そこで【未来オーバー】の名前の由来となる、《未来融合-フューチャー・フュージョン》と《オーバーロード・フュージョン》(通称バーロー)を使う。 未来融合は融合モンスターの素材となるカードをデッキから墓地に送り、2ターン後に融合召喚するという永続魔法カード。 バーローは墓地のカードを除外することで、闇属性機械族の融合モンスターを融合召喚扱いで融合召喚する通常魔法カード。 未来オーバーのギミックは、未来融合でサイドラを含めた大量の機械族を一気に墓地に送り、 バーローで墓地のモンスターを根こそぎ融合、そしてメガトン級のキメラテックを召喚してアタックというのが基本。 ただしキメラテックは召喚時に自分以外の自分フィールドのカードを全てを破壊してしまう。 TF2のバカイザーのようになりたくなければ注意だ! と、アニメ的かつロマンにあふれたデッキである。 しかし、成功率が高かったために未来融合とバーローが制限。 シンクロの煽りを受けサイドラの規制強化と向かい風ばかりであった。 それでも環境の変化によりサイドラは制限解除、 さらに《サイバー・ドラゴン・ツヴァイ》というフィールドや墓地でサイドラ扱いとなるカードも増えた。 未来オーバーは、サイバー流の復活とマシンナーズ関係の強力なカードともに新たな産声を上げたのである! キメラテックでダイレクトアタックするほかにも、相手のフィールドに送りつけて、相手モンスターの攻撃力の半分のダメージを与える《ミス・フォーチューン》や、 もしくは《カタパルト・タートル》などで射出するなどのバーンで1キルする方法もある。 これらの場合は融合に20枚のカードを使用し攻撃力が16000を超えれば可能になる。 普通に攻撃したほうが早くね?とは言ってはいけない バーローして除外されたカードを《次元融合》で一斉に帰還させてオーバーキルというのもできたが、次元融合が禁止になったので昔の話である (この際サイコ・ショッカーや《マジック・キャンセラー》を帰還させればほぼ勝利が確定した点も凶悪だった)。 また、機械族であるためサポートも充実しているので、それらを生かして比較的柔軟に組めるのも利点である。 ◎主なデッキの種類 ◆戦線維持とデッキ圧縮を兼ねられるガジェットシリーズを基軸にする。 名付けて【未来ガジェット】研究所! 某想定科学アドベンチャーとは勿論無関係だが、TF6スタッフレシピで公式ネタ化。コナミェ… ◆アニメと同じくサイドラを基軸にするサイバー流の切り札に ◆デコイチ、ボコイチ、《サイバー・フェニックス》、《カードガンナー》でドロー加速をして一気に手札にパーツを揃える機械ブースト型。 《ブラック・ボンバー》も採用圏内だ! ◆サイコ流のアクセントに サイコ・リターナー&サイコ・ショッカーで罠を封じ、確実にレンダァする! ◆D(ディフォーマー)のアクセントに サーチと圧縮に優れ、機械族も豊富。 敵の攻撃はグラビティ・バインド等の遅延カードで遅らせ、自分の攻撃時はオーバーの効果でそれらを墓地に送ってから攻撃! ◎弱点 ◆墓守デッキ 墓地利用が封じられるため。 ◆アンデット・ワールド 墓地が機械族ではなく、アンデット族になるため。 ◆召喚感応型カード(《奈落の落とし穴》など) 理由は言わずもがな。 ◆攻撃感応型カード(《次元幽閉》など) 理由は言わずもがな。 ◆ダメステいいですか?www 理由は(ry ○アニメ、ゲームでの活躍 アニメでは、カイザー亮こと丸藤亮がダークサイドに落ちた姿、ヘルカイザー亮が使用する。 厳密にはこのデッキというわけではないが、上記の主要カードのほとんどがヘルカイザーのものなので、 ほぼヘルカイザーのファンデッキである。 ヘルカイザーが初めてキメラテックとバーローを使用した回はファンの間では有名で、 「俺は負けたくないィィィ!」と「エヴォリューション・レザルト・バースト、グォレンダァ!」はヘルカイザーの代名詞。 ヘルカイザー自体がGXでもトップクラスの人気を誇るキャラだというのがこのデッキが人気の理由の一つでもある。 ゲーム作品でもヘルカイザー亮が使用してくるデッキの一つで、高レベル帯になると使用してくる。 タッグフォース2でのヘルカイザーはキメラテックの墓地送り効果で自滅したりで「バカイザー」などという不名誉なあだ名をつけられたが、一転してタッグフォース3では《キメラテック・オーバー・ドラゴン》、《サイバー・ツイン・ドラゴン》、《サイバー・エンド・ドラゴン》の三体をフィールドに同時に展開するなどファンとプレイヤーが涙目なことをしてくれる。 名実ともに色々なプレイヤーから愛されているデッキの一つであるといえる。 【少年、これが絶望だ】 しかし、その愛が行き過ぎたのか2012年の9月の改訂にそれは来たのだ 禁止『未来融合』 そう、禁止である… 遂に未来オーバーは息の根を止められてしまった その先に待ち受けるのは漆黒の絶望のみ 未来に希望は無いというのか… ないわけではなかった。 2017年1月づけで未来融合が制限復帰。 これにより再び構築可能になったが、未来融合の効果発動が「発動した次のスタンバイフェイズ」と大きくタイムラグを与えられたため、ギミックは構築できても実行するのは困難になった。 後に2018年1月に無制限に。 しかし禁止だった間に 融合カード無しで墓地融合できる《ABC-ドラゴン・バスター》及びそのパーツ 墓地に送られるとトークンを出せる《水晶機巧-ローズニクス》と《幻獣機オライオン》 返しのターンをほぼ確実に守れる《超電磁タートル》 等の新戦力が加わり爆発力は増している。 俺は…追記修正に飢えている… 俺は追記修正されたいぃぃぃぃぃ! △メニュー 項目変更 この項目が面白かったなら……\ポチッと/ -アニヲタWiki- ▷ コメント欄 [部分編集] 未来融合ェ… -- 名無し (2013-08-22 09 59 13) 未来融合復帰が今問題の4体の竜のせいで絶望的になっているという -- 名無しさん (2013-12-29 22 43 20) Vきゅん…? -- 名無しさん (2013-12-29 23 08 36) ↑Ⅲの間違いかね・・・? たしかⅢの中の人はデュエリストだったはずだし -- 名無しさん (2014-03-24 09 25 12) TFでカイザーが未来オーバーでデッキのモンスター全部除外してキメラテック召喚→「強制脱出装置で」をした時は笑いが止まらんかったわw -- 名無しさん (2015-02-03 22 19 42) こういう単純なパワーデッキ好き -- 名無しさん (2015-02-03 22 24 21) 未来融合でキメラテック・オーバー・ドラゴンを召喚し自分とパートナーのフィールドを破壊してタッグデュエルに敗北する高度な戦術!略して【未来オーバー】だ! -- 名無しさん (2015-02-05 21 11 37) TF6で、カード18枚で攻撃力14400が出てワンキルされた時は何も言えなかったぜ… -- 名無しさん (2015-02-05 21 50 51) エラッタされてもこのデッキの復活は難しいと思う -- 名無しさん (2016-12-21 21 15 58) どうやら復活の兆しが見えたようだぞ、サイバー流門下生の諸君 -- 名無しさん (2023-05-17 08 24 24) 名前 コメント