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※注意 このページの内容にはかなりの「脚色」が加えてあります。 また「伝聞情報のみ」を元に作成されているページですので、あくまで冗談半分ですw 最後に、ネタの対象は一応まだテスト段階です。この出来で終わらないよう期待しましょう。 2011年・・・ 5年もの試行錯誤を経て、ついに大ヒット競馬ゲームメーカーが渾身の競馬オンラインゲームを世に繰り出した。 これまでダビ○ス等数々のオンライン競馬ゲームが世に繰り出されては自滅を繰り返し、 競伝の独占市場はゆるぎないものとみなされてきた。 だが、もうそれも今日までだ・・・ 今回参入のブランドは、あの競馬ブームの火付け役といってもいいレベルで知名度も段違いだ。 相当なプレイヤー数を確保できるに決まっている・・・。 競馬ゲームのはずがペット課金ゲーになってしまった競伝のライバルなんてものじゃない・・・ 場合によっては終止符を打たせられる存在になりえるかもしれない・・・。 これが刺激になって古き良き競伝に戻ってくれるかもしれない・・・。 数々の思惑や期待を背負ったこのゲームが彼らに見せたものは・・・絶望だった。 ゲームスタート ゲームスタート(無課金の場合) 調教編 1 調教編 2 調教編 3 レース編 1 レース編 2 最終回 トップ 戻る 名前 コメント
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──────────────────────────────────────── ※注意 この作品には非常に強い鬱要素が含まれています。 特に強姦、輪姦モノが苦手な方は読むことをお控え下さい。 ──────────────────────────────────────── 「みなみちゃん、ばいばい~」 「…また明日」 日の暮れた夕方というより夜と言った方がいいぐらいに暗くなった公園。 6時間目に体調が悪くなったのとすぐに帰れる状態ではなかったためこんな時間に帰ることになったのだ。 公園の帰り道を歩いていたところ突然植え 込みから物音が聞こえてきた。 ガサッ 人影がこちらに迫って来たと思った瞬間、茂みの中へ引きずり込まれた。 「!!!」 「おっと、大声出されちゃ困るぜ、お譲ちゃん」 周りを見ると3人ほどの男が囲んでおりうちの一人がゆたかの口を手で塞いでいた。 助けを呼ぼうにも口を塞がれている上ガッチリと体を固定されていた。 「なかなかカワイイじゃん、小学生か?」 「この制服はそこの高校のだろう、でもこんなめんこい女子をヤれるとはな」 気味の悪い笑い声を垂れ流しながら、舐め回すようにゆたかの体を眺めていた。 「そろそろ始めようぜ、もう我慢んできねぇ」 「まぁまて、激しい運動の前には準備運動が必要だろぉ?」 男の手がゆたかの胸に迫ってきた。 「や、やめてください!!」 「声出すなって言っただろぉ!?」 頬に冷たい感触が当たった。瞬時にそれが何かを判断したゆたかはおとなしくせざるおえなかった。 「それでいい、すぐに気持ちよくなるからな」 手を下げたかと思ったらそのまま服の中に入れてきた。 そのまま胸まで手を上げ硬く―――は、なっていないが周りとは違う点を2つ、転がすように優しく弄る。 自分でも体を洗う時以外ほとんど触らない胸を知らない男に触られて鳥肌が立つ思いだった。 「っ……んっ…?……!!」 しかし、なんという事か鳥肌と一緒に少しづつではあるが胸の2つの頂点が立ってきたのだ。 「!…なんで」 「俺の手は神の手だからな、どんな女でも喜ばせるんだ」 本当に神の手なのかは分らないが、とにかく愛撫が上手いのは確かだった。 「…はん……んん……あっ」 そしてその神の手が気持ちいいと思うゆたかであった。 続けていくとゆたかの下着が染みのようなもので汚れていく。 「そろそろ良いみたいだねぇ」 スカートを捲くり下着の状態を確認した別の男は、 「俺から先に頂こうかねぇ」 パンツと一緒にズボンを脱ぎ、そそり立つ逸物を外気に晒した。 「ひっ!」 小さい頃、父親と一緒に入ったお風呂の時以来のだがそのときとは全く違うものが生えいた。 それもかなりグロテスクなものだから、小さな悲鳴を上げるしかなかった。 くちゅ… 逸物をゆたかの入り口にあてがう、そして 「やぁ、やだ…やめてぇっ」 ぬちっ! 「!!!!」 男の逸物がゆたかの中を一気に貫き、何の抵抗も無いかのように一瞬で最果てにたどり着いた。 「いたい…イタイよぉ……」 「うぉ、締まる…」 ズッ…ズッ…ズッ・・・ まだしっかり濡れていないため肉が直接ぶつかる音が響く。 が、次第にゆたかの入り口から染み出る愛液の量が増えてゆき、淫らな液が泡立つ音が増えてゆく。 「…た、助け…て…」 「はっ…最高の……締まり具合だ…」 「み、なみ……ちゃ、」 くちゅ……ぬちゅ……ぐちゅっ ゆたかの中を何度も出入りした逸物はそろそろ限界が迫ってきた。 「くッ……そろそろ、出そうだ」 (で、出る?何……) ―――そして ドビュゥゥゥ!!! ビュルッ!! その途端、男の逸物が膨らんだかと思ったその瞬間ゆたかの中に熱い何かが爆ぜて入ってきた。 「ああぁぁぁ!!!……あぁぁ」 熱く何とも言えない異物感を感じながら男たちの奥を見るともう一人の男がやってきた。 その男の肩を見ると見覚えのある制服と顔があった。 (!みなみちゃん!?どうして…) 学校の前で別れたがやっぱり心配になりゆたかの後を追っていた。 もうすぐで追いつこうというところで突然ゆたかが姿を消した。消えたのではなく植え込みの中へ引きずり込まれたのだ。 それを見たみなみは急いでその場所を覗き込んだ。 するとそこには数人の男に囲まれ服を脱がされかけているゆたかの姿があった。 あまりの出来事に声を上げそうになったが気づかれては自分の身が危ないと手で口を塞いで声が出るのを防いだ。 しかしゆたかが危ないと思い隙を突いて男たちからゆたかを助け出そうと構えた瞬間、後頭部から鈍い衝撃が走り意識を無くした。 「どうした、そいつは」 男の一人が聞いた。 「そこで覗いていたもんでね、仲間に入れてあげようと思ったの」 みなみを連れてきた男は、念のための見張りで別の場所にいたらしくみなみからは死角になる場所にいたようだ。 意識を失っていたみなみはすぐに気がつきそして自分の姿に驚いた。 「なんで……!ゆたかっ」 みなみが真っ先に反応したのは周りの男でもなくその男の逸物でもない。ゆたかだった。 裸と同じような格好のゆたかを見たみなみはそんなことをした男たちに怒りが沸いてきた。 なぜ助けを呼ばなかったんだ。 そう疑問に思ったがそれはすぐに解消された。 「姉ちゃん、助かりたければ言う事聞くんだな」 ゆたかと同じく頬につめたい感触が走る。端から無事に助けるつもりは無いが言う事を聞かすにはこれが一番だった。 「…ゆたかを…ゆたかだけでも、助けて」 「じゃ姉ちゃんが、あのゆたかちゃんの代わりでもやってくれるかな?」 直後、みなみの目に飛び込んできたのは白濁液が溢れているゆたかの大事なところだった。 ここでいいえと言えばゆたかがどうなるか分らない。もしかしたらどこかへ連れて行かれるかもしれない。 ゆたかがそんな目に遭うなら私が代わりに……。 「……わかりました、やります」 「感謝するぜ、姉ちゃん名前は?」 なぜか礼を言う男。 「……みなみです」 「みなみ、か……ぅし。おい、みなみちゃんのためにもういっぺん準備運動するぞ」 「またやるんですかぁ?とっととやっちゃおうよ~」 「やるって言ったらやるんだよ」 名前を聞いた途端、神の手の男は躊躇ったような感じがしたが何も無いかのようにみなみの準備運動を始める。 「…ふっ、ん……っ、」 みなみの胸は男の手のひらにすっぽりと収まって神の手の餌食になっていた。 みなみの大事なところにはもう一人の男が手や口を使って刺激していた。 すると、神の手を持つ男がみなみに話しかけた。 「…姉ちゃんは、俺が前付き合ってた女にそっくりだ、名前も同じで胸が全然無いところも」 何を話し出したのか、みなみの耳には入ってこなかった。それでも男は話し続ける。 「俺から別れを切り出したんだけどな、それでもあいつの事まだ好きなんだよ」 先ほどの躊躇いはこのためだったのだろう。 今でも好きな女に似ている子を強姦するのはあまり気持ちいいものではないはずだ。 「こっちそろそろ濡れてきたでぇ」 みなみの大事なところを刺激していた男が言う。 「代われ、俺が最初にやる」 「そんなぁ…それじゃ俺のむ―――」 「代われ」 何か圧迫感がある声。引き下がらなければ身に危険が及ぶほどの。 「はいはい、それじゃ俺は口でやって……て言っても激しく上下するから無理だよねぇ」 暇になった男はみなみと神の手の男との行為を鑑賞することにした。 乱暴そうで、それでも実はやさしく神の手の男はみなみの衣服を脱がしていた。 「いてぇかも知れないが我慢しろ」 逸物をみなみの入り口にあてがうと少しづつ挿入していった。 「っ!…ぁ、あ゙あぁ」 処女のみなみは破瓜の痛みに苦痛した。 しかしそんなのもつかの間、すぐ男の逸物により愛液が溢れ気持ち良いぐらいになっていく。 ぐちゅっ、じゅぱ、ぐちゅ 「はぁっ……あぁぁん……あぁっ!」 「姉ちゃん出す、ぞおぉぉぉ!!」 ドクゥゥンッッ!! 「あああぁぁっっ!!!」 ビュゥッ!…ビュッ 「姉ちゃん、なかなかの…モン、もっとる…な」 射精後の疲労感で絶え絶えの男。しかし気分は非常にすっきりしていた。 これで終わるかなと思っていたが信じられない言葉を耳にする。 「終わったか?こっちの子も再開するぞ」 何か変な言葉が聞こえた。再開?何を… 「ゆたかちゃんはお前等にやる。俺はみなみちゃんでじっくり楽しむぞ」 ゆたかが…また、同じことをされる。 「ゆ、ゆたかは…助けるって……約束…」 「代わるだけで、助けるとは言ってねぇぞ?」 しまった、みなみは思った。きちんと確認しない自分も悪いが中途半端な言い方をしたこいつらも悪い。 しかし既に手遅れ、4人の内の2人はゆたかの体を持ち上げ臨戦態勢に入っていた。 「大丈夫だ、命までは取らんでな」 逸物を入り口にあてがい、ゆたかを持ち上げている腕をふっと弱めた途端、引き込まれるように、 「あっ、ああぁぁっ!!」 ゆたかの体が下に落ち、ずぶずぶと先ほど入れた精液を溢れさせながらくわえ込んでゆく。 「へっへっ、なかなかの、締まり具合じゃねぇかよ」 腰…というよりも足を使い体を上下させまるでスクワットのようにゆたかを責め上げていた。 「後ろも入るかな~」 後ろで待機していた男は前戯も何も無く後ろの穴へといれようとした。 しかし、小さすぎるためになかなか入らない。入れようとするたびゆたかの口からは苦痛の声が漏れてくる。 繰り返していくうちに少しずつ入るようになり、今では二本の肉棒を咥えたゆたかの姿が確認できるようになった。 「あぁっ!ああぁっっ!!ああぁぁっ!!」 ゆたかは二つの穴からの刺激で狂うように嬌声を上げていた。 「…おまえも、あんな風になりたいかぁ?」 「っ……や、だ…私、たちを……たす…」 二つの口から白濁液を垂らしながらなおも懇願する。 「そんな格好で助け求められえても……逆にもっとやりたくなっちまう」 木の幹へ押さえつけ 「今度は俺が相手だ、覚悟しろ」 と、宣言した直後ずぶずぶと逸物をみなみの中へ沈め前後へ動かす。 ずびゅ、ぐにゅ、ぬちゅ 「はぁっ…あぁっ……ああぁっ」 ゆたかのように、イってから余り間を空けず再開したために強い快楽がみなみを襲う。 「みなみ」 横から自分の名前たと思い振り向くと、 ―――ちゅ 神の手の男の顔が迫ってきたか思った瞬間には唇にやわらかい感覚がった。 「みなみ、俺、まだ、おまえの事、好きなんだ、好き……なんです」 言葉の間隔ごとにみなみに口付けをする神の手の男。みなみの口に舌を入れるが目にはうっすらと涙を浮かべている。 この人のことを心のどこかで可哀想だと感じたみなみは、 「……知って…たよ……っ!…きみが……本気じゃ、ないって」 「みなみ?…そっか、……ごめんな、みなみ……」 二人はこんな状況下でも幸せそうだった。しかし――― 「そーたろーさーん、ラブコメってんじゃねぇ、ゾッ!」 ―――ズッ! 鈍い音が響く。 「!!……て、てめぇ」 「襲った女に感情移入するなんて、惣太郎さんも可哀想」 力なく倒れた惣太郎の背中にはナイフが刺さっていた。じわじわと刺した周りから赤い染みが広がる。 何が起きたかわからないみなみだったが次第に状況の整理がつき、そして…… 「え?…そーたろぉ……そう…!あああぁぁっ!!」 呼びかけようとしたがみなみの中に入っていた肉棒が爆ぜは白濁の欲望が…いや、怒りが注ぎ込まれた。 「人が気持ちよくさせてんのに何よそ事してんだよっ」 彼女できたこと無い男の叫びだった。 「こっち来いよ、もう始まってるぜ―――」 これから2人の本当の絶望が始まる。 途中参加の男共と一緒に無い乳のパイズリや手コキ、前後上下の口への射精を何度も繰り返した後のゆたかとみなみは全身精液だらけで、 目が虚ろになってしまっていた。 「おめぇ、こんな精液だらけで……後でなんか言われるぞ」 「あまりに気持ちよかったもんだからつい…」 行為が一段落したところで男が 「おい、車は」 「公園の外だ」 「そこの袋に詰めろ、急いで運ぶぞ」 慌ただしく作業をしている男たちを何となく目に入れていたが黒い袋をかぶせられ全く視界が利かなくなったゆたか。 同じようにみなみも袋に詰められワゴン車の後部座席に載せられていく。 着ていた制服と惣太郎をその場に残して―――。 ―――キィィッ!! 数十分ほどのドライブをしたところで車は廃工場の前に止まった。 「おそいよぉ~待ちくたびれちゃった」 「あまりに遅いんで俺ら持った来た分先に始めちゃった。だからおまえ等の分はもう無いぞ」 「マジかよ、やりすぎんじゃなかった~」 車から出てきた男を含めて10人以上となった固まり。 袋から出された瞬間、ゆたかの目が視界の隅に何かを捉えた。 そこには4人ほどの女の子が横になっていた。その4人は、 長く青い髪に小学生ぐらいの裸の女の子に 紫の長い髪を二つにまとめた裸の女の子 紫の髪に黄色のリボンを付けた裸の女の子と ピンクの髪でとっても巨乳な裸の女の子、 ―――そう、 その4人とは泉こなた、柊かがみ、柊つかさ、高良みゆきである。 この4人も帰宅途中、物陰に押し込まれ強姦された後ここに連れてこられたのだ。 「ずいぶんヤったんだな、精液まみれじゃん。でもそれがまた良いな」 「だろ~?だから今連れてきたのやるから早くそっちの4人とやらせろよ」 「オーケェ、オーケェ余りモンで良かったらどんどんやりな」 6人の目は無理やりやられる恐怖と、その後の快楽による期待が入り混じった色をしていた。 「本日午前5時ごろ、糟日部市内の公園で半裸の男性がナイフで刺され死んでいるのが発見されました。 男性の名前は――惣太郎、――――で、付近に女性の衣服が見つかったため、 この男性となんらかの関係性があるとして警察が―――」 ―――数日後 「あぁっ、あぁっ、ああぁっっ!!」 「ふぁぁ…気持ち……いようぅ」 「もっと…もっとぉっ!」 「はむ…ちゅうぅ…んうぅ!」 「ああぁぁ!ああぁぁっ!!ああぁぁっっ!!」 「そ…そうたろっ!……んんっっ!!」 性奴隷として男共の肉棒を様々な口で咥える6人の少女の姿がとある廃工場で見ることが出来るという。 【 fin 】 コメントフォーム 名前 コメント また来てしまった・・・ -- 名無しさん (2018-06-28 00 36 47) これは舞台裏シリーズ書かれるべきだったレベル -- 名無しさん (2014-10-01 00 11 37) 一挙放送から -- 名無しさん (2014-09-30 02 41 34) 久々に来た。age -- 名無しさん (2014-01-30 22 05 46) GJ!! -- 1885 (2013-04-24 20 48 03) コメ欄荒れが懐かしくて、たまに来てしまう。 らき☆すたも過去の作品になってしまった。 -- 名無しさん (2013-04-08 05 31 26) いまだにコメントがあることにびっくり -- 名無しさん (2012-12-22 13 21 25) あはははははは、最高だぜこの作品!もっとこういうのかいてくれよ! -- 関東グミ (2012-12-21 00 14 26) コメ欄荒れすぎでしょこれ・・・。 確かに酷い話だけど。 -- 名無しさん (2012-10-28 00 23 51) アラー!!!(バタッ) -- ドナルド (2011-03-27 17 15 17) ゴミのようだ -- ムスカ (2010-09-03 18 05 20) ついでにこなた達まで犠牲になってる所イラネ -- ∀=すべて (2010-08-25 12 46 16) アラー -- ドナルド (2010-08-24 22 35 16) 熱烈大サービスだ -- 名無しさん (2010-08-14 13 33 17) あはははははははははははははははははははは!!!(俺の頭壊れましたw) -- 名無し (2010-08-12 22 12 02) 作品よりコメの方が文字数多い罠www -- 名無しさん (2010-07-16 19 13 22) うわ、ひでぇw -- 名無しさん (2010-07-16 18 58 00) ゴルゴ13「奴らがターゲットか・・・」 -- 名無しさん (2010-07-02 15 35 45) うっはwwww荒れすぎワロタwwww -- 名無しさん (2010-05-15 02 06 09) 確かに嫉妬かもしんない。 ここまで突き抜けたお話は書けんかったな。 -- 名無しさん (2010-04-05 19 58 29) いやー、相変わらず見苦しい嫉妬コメが多いっすねwww -- 名無しさん (2010-04-05 19 11 44) 好きなキャラを徹底的に汚す…… 2次では良くあることさね。 惜しいかな。もう少し構成を練り上げれば良かったという気がしないでもない。 -- 名無しさん (2010-04-05 10 40 54) 作者さぁ、アンタの作品全部読んだけど、はっきり言ってネットで転がってる本物のレイプ動画でも見てさ、 SS書かないでマスかいてろや!! -- 名無しさん (2010-04-05 09 44 37) 自分の好きなキャラだからこそあえて徹底的に汚してみようってか? そんな作者の意図を感じる。 -- 名無しさん (2010-04-05 09 28 43) そこにゆい姉さんと警察の人が助けてあげれば よかったのに・・・・ -- 名無しさん (2010-04-05 03 50 58) あげ^^ -- 名無しさん (2010-04-03 13 43 39) 神の手の男って何かかっこいいイメージがあるが彼の名前が「そうたろう」っていうこと知った時吹いたwww -- ああああ (2010-03-22 23 33 51) だーからこんなKUSO作品にコメ入れんなよ!! 誰かがコメ入れるたんびに更新履歴のトップにきて目障りなんだから -- 名無しさん (2010-03-09 19 43 22) 作者さん、 みなみちゃんだけは、助けて下さいよ〜〜 -- 名無しさん (2010-03-09 03 01 13) 自由な天然王子はこんな事しません -- 名無しさん (2009-12-23 23 55 41) ゆたか「…うぅ、米欄が荒れてて怖いよぅ…」 みなみ「気にしないで、あいつらはフリーダム野郎のド天然だから」 -- 名無しさん (2009-12-22 21 51 59) アク禁ってKNKGスレのやつじゃなかったっけ -- 名無しさん (2009-12-17 03 46 37) 自分はその話をよく知らないが、この作者はアク禁になっていないようだし、作品も削除もされていないから、「同等」とは言えないのでは? -- 名無しさん (2009-12-15 23 02 44) 粘着は× 「同等」の作品だと言ってるのよん、うましかさん。 -- kk (2009-12-12 23 44 16) 注意書きさえあれば、書いてもいいんだよ。 いつまでずっと昔のSSに粘着しているんだ? -- 名無しさん (2009-12-12 23 36 22) 注意書きさえあれば何書いても良いの? 以前、注意書きあったけどあまりに悲惨なSSうpしてアク禁になった作者居たよね。 アレと同等だと思うよ。 -- kk (2009-12-12 23 11 13) ひどすぎるだろ。 -- 名無しさん (2009-12-12 05 41 36) 本スレとか読み手の自意識が肥大化してひどい事になってんな -- 名無しさん (2009-12-03 00 25 39) こんだけ荒れてると、作者も喜ぶか呆れてるにちがいないw -- 名無しさん (2009-12-02 22 57 47) 規制とか言ってる奴頭が悪いなあ、そんな読解力で作品読んでも仕方ないだろうに。ついでに禁止されてるかどうかで行動を決める辺りも民度が低そうだ。 -- 名無しさん (2009-12-02 12 35 25) ところでこれ読んで怒ってる人って何で最初の注意を無視したんだろう? -- 名無しさん (2009-12-02 11 33 20) 米欄で雑談乙。 -- 名無しさん (2009-12-02 11 10 02) 脅迫や犯行予告のコメントすら削除されずに残ってるようなwikiで差別発言が規制される訳ないじゃん -- 名無しさん (2009-12-02 02 45 23) 自演とか普段からそういうことばかりやってる奴はそういう頭しかないんだ。実年齢より精神年齢で規制すべきだ。必死で粘着している最初に差別発言した気持ち悪い奴。 -- 名無しさん (2009-12-02 01 44 37) 頭にウジが沸いてるという表現は知的障害者に対する差別。 -- 名無しさん (2009-12-02 00 31 12) 鬱要素が多いけど、自殺スレの作品ほどじゃないきがするなあ…。「こな休さん」とか読んだ時は、作者の頭にウジが沸いているとしか思えなかったが…。 -- 名無しさん (2009-12-02 00 20 18) 興奮して2連投稿するも自演バレバレの図 -- 名無しさん (2009-12-02 00 05 58) 泉こなた自殺スレ保管庫のURL貼ってる奴ご苦労様、例の粘着作家さんですか。 -- 名無しさん (2009-12-01 23 42 31) 他人の知恵が遅れてるかどうか心配するより自分が頭がままならない人間だと自覚しろよ、ああ自覚は結構高度な処理だからムリか。 -- 名無しさん (2009-12-01 23 38 15) 差別(笑) 殺人予告はれっきとした犯罪。犯罪者の癖に差別するなと権利だけは主張(笑) こういう勘違いした人間がコメント欄を荒らして常識人を気取る(笑) -- 名無しさん (2009-12-01 20 56 05) うんそういうことを真面目に書き込んでる頭じゃあ分からないだろうね、人としての常識をしつけてもらえなかった可哀想な人間だね -- 名無しさん (2009-12-01 15 44 23) >知的障害者に差別発言をする君も殺人予告をしてる人間と同レベルの卑しい人間だね。 おいおい、差別じゃなくて知恵が遅れてるという事実を指摘しただけだろ。 自覚がないのかな。こういう頭の悪い人間を差別はしないが、同情はする。 -- 名無しさん (2009-11-28 15 17 35) ここで批判してるクズにオススメのサイト http //www34.atwiki.jp/konataowata/ -- 名無しさん (2009-11-28 03 00 56) 作者はどう思ってんだろ? -- 名無しさん (2009-11-26 09 36 47) 転載サイトURL教えれ -- 名無しさん (2009-11-26 07 10 17) 知的障害者に差別発言をする君も殺人予告をしてる人間と同レベルの卑しい人間だね。何様のつもりか知らないが君のような人としての最低限の良識もない下品な人間はスレに必要のない住民だよ。 -- 名無しさん (2009-11-26 00 16 48) らき☆すたは人気ゆえにファン層が広いからどんな馬鹿がいても驚かないけど 転載サイトで作者に殺人予告までしてる馬鹿がいるとはなぁ… スレ住人でもないのに勝手に作品を読んだあげく ぎゃあぎゃあ文句言う知恵遅れは消えてほしいよ 股間に血が上って警告文すら読めないのかな… -- 名無しさん (2009-11-25 03 55 40) しかし、これだけ長期間にわたってコンスタントにコメントが増えている作品も珍しいw -- 名無しさん (2009-11-21 04 16 14) 米 批判多いなw 注意書もちゃんと書いてあるし ダメ駄目言う事ないでしょ ハッΣ(゜д゜;) まさかこれが作者さんの狙い!? -- オビ下チェックは基本 (2009-11-19 22 11 11) 相変わらずよくカウンターが回る話だなw -- 名無しさん (2009-11-19 19 50 10) 何か納得いかない。 ちょっとひどい。 らき☆すたファンにとって不快になる場合が あると思う。 -- 名無しさん (2009-11-19 18 02 23) 注意書きを見て駄目そうなら引き返せとしかいえんわな。 -- 名無しさん (2009-11-14 00 27 24) このネタは、あまりにもひどすぎる。 -- 伝説の腐女子R (2009-11-13 14 27 03) ↓に同意 -- 名無しさん (2009-10-28 20 26 22) 単純な陵辱物と思いきや、作中には人間ドラマもある。 スピーディーな展開といい、偽善を完全に排除した結末といい、極めて異端ながらも良作だと思う。 -- 名無しさん (2009-10-26 20 02 58) どんなに批判コメしても、コメしてる時点で ページ更新→更新履歴の一番上に→更にたくさんの人に読まれる という循環w -- 名無しさん (2009-10-26 16 19 15) らき☆すたキャラを使った駄作!! 登場人物の心情等の表現は無いに等しいし、ただのレイプ物ならキャラ名だけ変えればハルヒでも、クラナドでも何でも良くなってしまう様な作品は駄目だろ。 -- kk (2009-10-26 14 51 24) ↓にわかww他の作品よんでないんだね -- 名無しさん (2009-10-26 01 39 57) カウンターは、SS単体としてはぶっちぎりでトップだな。 -- 名無しさん (2009-10-23 18 53 33) 警告付きのまとめサイトで作者様に文句言う人は死んで下さい^^; -- 名無しさん (2009-10-23 04 03 13) そうたろうとみなみが結ばれればよかったのに -- 名無しさん (2009-08-24 00 10 56) 作者の頭は大丈夫なの?こんなの書いちゃって -- 名無しさん (2009-08-23 23 50 27) 作者きも…… -- 名無しさん (2009-06-03 07 19 31) 警察は肝心な時に、いつも無力だな…… -- 名無しさん (2009-06-02 22 13 24) できれば、最後に保護されてほしかった。 -- 湾岸の新人 (2009-06-02 20 30 32) 読んでも平気だった俺はきっと危険人物 -- 名無しさん (2008-12-04 15 36 34) 作者さん、何だかんだでアクセス数1万超えおめです。 もしかしてこのまとめにあるSSの中では アクセス数、コメント数共にトップかな?w -- 名無しさん (2008-10-20 18 04 59) 作者さん。これはないっしょ。ジチョウしてもらいたかったね。 -- 名無しさん (2008-10-19 23 58 51) これだけコメントもらえてるのなら大成功だなw -- 名無しさん (2008-09-19 18 09 59) じゃあ考えるか…駄目だ。死ねしか思い付かない。 -- 名無しさん (2008-09-19 15 28 24) これがネガティブ人気というやつか……。 -- 名無しさん (2008-09-18 21 38 09) 一つ下の人はもうすこし発言を考えるべきでは? -- 名無しさん (2008-09-18 21 27 32) 作者死ね。てゆーか殺す!! -- 名無しさん (2008-09-18 14 03 08) 皮肉にも批判・罵倒だろうと、コメントする度に更新履歴に ageられてたくさんの人が読むという罠。 この調子ならアクセス数10000到達も時間の問題だw -- 名無しさん (2008-09-15 10 22 02) 11スレだから投下は1年以上前だよ、でも投下時にはきちんと注意書きしてらっしゃいますね。 8/20にこのwikiに保管されてるから逆に翌5/4まで8ヵ月半近くコメントが付かなかったことになります。 689 :685 :2007/08/18(土) 17 59 49 ID WW8gWI3l 夢で見たネタを仕上げました。初投下でおかしな所が有るかもしれませんがご勘弁を。 男複数×みなみ・ゆたか 強姦・ガチ鬱展開 de バッドエンドなので苦手な方はスルーをお勧めします。 約8レス使います タイトル『絶望の方角』 -- 名無しさん (2008-09-14 10 20 06) 5か月も前に作成されたSSに対して、批判・罵倒コメントが延々と垂れ流されるのは どう考えても異常だ。 -- 名無しさん (2008-09-14 05 49 50) 同じレイプ系でしかもかがみが死ぬ崩れ落ちる日々はまだ読めるんだけれどな 何でこんなに嫌悪を感じるんだろう -- 名無しさん (2008-09-14 01 30 30) 消して欲しいと言ってる奴、分からんでもないがここはどういうところなのか気付いて欲しい。 -- 名無しさん (2008-09-14 00 51 17) どんなにアレな内容でも 作者死ねはないだろ・・・。 -- 名無しさん (2008-09-06 17 53 55) ヤヴァい…。 -- 通りすがり (2008-09-06 09 55 39) らき☆すたのファンとしてこの話は無理です。 消して欲しいぐらいです。 -- ?? (2008-09-06 05 55 20) ↓今回はさすがに俺は作者に殺意を抱いたぞ。 -- kk (2008-08-16 02 31 38) 初めてSSのキャラに殺意を抱いた。しかも抜くどころか縮んだOTZ -- 名無しさん (2008-08-16 01 31 34) 正直他のSSでも感情移入しすぎると展開次第ではこのSS以上にムカムカしたり辛かったりする。 このSSはむしろ超鬱展開すぎて感情移入どころでなくて楽だったw -- 名無しさん (2008-08-11 20 22 46) SSを読んでこんな不快になったのは初めてかも…orz やっぱりラブラブorほのぼのしか受け付けられないってことを、改めて自覚しました -- 名無しさん (2008-08-11 14 04 02) 作者、死ねよ -- 名無しさん (2008-08-11 13 41 52) コメ新着から来て見たらコレか・・・ -- 名無しさん (2008-08-09 00 02 35) マジでカンベン -- 名無しさん (2008-08-08 02 52 21) エロとは言えないな・・・ だが、ここまですると逆にスッキリする。 -- 名無しさん (2008-08-07 23 42 38) ごめん、ちょいこれムリwww -- taihoo (2008-08-07 10 35 20) ウルトラ・・ダイナマイト!! -- ウルトラマンタロウ (2008-05-11 21 11 18) これだけ多くのキャラを穢(けが)しながら、ヌケないからエロじゃないだろこれ -- 名無しさん (2008-05-10 19 52 28) こなたたちに何しやがる!!! -- 名無しさん (2008-05-09 20 44 38) ごめん、見てて辛いわこの作品 -- 名無しさん (2008-05-04 19 39 55) ここまで陵辱に徹すると、却ってさっぱりする。 -- 名無しさん (2008-05-04 15 17 03) …………。 -- 名無しさん (2008-05-04 14 32 36)
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全てを虚構にする事ができる。 それが球磨川禊の欠点(マイナス)であり過負荷(マイナス)であり不能力(マイナス)の正体。 悪意も善意も渾然一体とし、全てを無に返す。 傷をなかったことに。汚れをなかったことに。距離をなかったことに。視力をなかったことに。筋力をなかったことに。 磁力を、ベクトルを、努力を、理性を、知性を、結果を、過程を、記憶を、生を、死を、世界を。 森羅万象を虚構にする能力。 『それが大嘘憑き(オールフィクション)』 その言葉に学園都市が誇る二人の超能力者は言葉を失い、驚愕していた。 「勝てるわけ……ないじゃないの……」 思わず御坂の口から漏れる諦めの声。一方通行も口にこそ出さないが、似たような意見を持っていた。 自身の持つ長所が、能力が、存在証明が通用しない相手にどう立ち振る舞えばいいのだろうか。 『とは言っても、まだまだ無くしたての欠点だからね。把握してない部分も沢山あるんだよ』 だからまだ諦めないで、とあろう事か二人を励ますように、しかしどこか愉快そうに話すのは絶望の象徴である球磨川。 『黙ってないでお喋りしようよー。それとも僕みたいなのとは喋りたくないのかな?』 『やれやれ、いくら僕がモブキャラみたいな顔立ちだからって差別するのはよくないと思うな』 『僕だって君たちと同じ人間なんだからさ。仲良くしようよ』 ピースサインを向けて屈託のない笑顔を浮かべる球磨川に対し、いまだ口を利けないでいる二人。 「よォ…御坂美琴(オリジナル)」 「なによ」 一方通行が御坂へ囁く。 「こりゃァ勝ち目がねェかもしンねェなァ。いっそ二人そろって逃げるかァ?」 「冗談。佐天さん達を置いて逃げるわけないじゃない」 「さっき敗北宣言したのはどなたでしたっけェ?」 「勝てなくても、止めるのよ」 「ふゥン……」 コソコソと話す二人が囁き会っている姿をじっと眺めている球磨川。 「それなら、一つギャンブルに出てみようじゃねェか」 「え?」 「よく聞けェ」 そして、一方通行から持ちかけられたのは一つの作戦。 だがそれは作戦とは到底いえる物ではなく、仮説を前提に置いたいわば希望だった。 伝達が終了し、いくらか驚いた表情を浮かべる御坂だったがしっかりと頷き了解をする。 『作戦タイム終了かい?それじゃどっからでもどーぞ』 「ハハ!」 余裕を崩さずノーガードで迎える球磨川に、一方通行は短く笑う。 「後悔しないでよね!」 御坂がそう叫ぶと共に二人の作戦が実行された。 『わぁお!ミナデインみたいだね!!』 御坂から放たれた無数の雷をまるで河川敷から花火を眺めているかのように暢気に待ち受ける球磨川。 それをあえて避けず全身で受け止め、自らの体を傷つける。 『あれぇ?なんだか体が動かないぞ』 雷の熱で服が焼け、露出した皮膚の所々が焼け爛れても笑顔を崩さない。 「そのまま死んどけェ!糞野郎ォォォォ!!」 一方通行は絶叫しながら先ほどの攻撃と同じよう無数の崩れたコンクリート片を飛ばす。 これすらも受け入れ体中の至る所に穴が開き、右腕にいたっては引きちぎれて肩から伸びる数本の筋繊維で繋がったままぶら下がっていた。 「く……」 その光景に思わず目をそらそうとするのは御坂だった。 いくら攻撃が無効化され傷が治るとはいえ人間が壊れていく様は直視するには耐えがたいものである。 「攻撃をやめんじゃねェ!!」 「くっそおおおおおおおおおおおおお!!」 一方通行の叱咤により、球磨川を“殺す”決意を固めた御坂は磁力で床から一本の鉄骨を取り出し、球磨川の心臓めがけて飛ばす。 『それは避けなきゃ不味いかなぁ』 的確に球磨川の左胸、つまり心臓めがけて飛来する一本の鉄骨。 残った左手で頬を掻く球磨川は苦笑いを浮かべ、傷もそのまま横にそれて回避をしようとするが、 頭上に浮かぶ自らを覆い隠すほどの鉄板に気がつく。 「悪ィがこの攻撃は一方通行だァ。進入も回避も禁止ってなァ……」 一方通行は口元を歪めながら自らの右手の親指だけを立てて首元を切る素振りを見せ、そのまま手首を返し親指を下に向ける。 その先にある球磨川の運命と、この悪魔のような物語を締めくくるように言葉を添えて 「ジエンドだ」 遥か上空から勢いよく球磨川へ落下を始める鉄板。 鉄骨は回避できるかもしれないが、その傷ついた体では大きい動作ができないのか、球磨川は鉄板を見上げる。 『う、おおお!死ぬ!これは死ぬ!くそおおおおおおおおおおお!!』 そうして巨大な鉄板は、叫びをあげる球磨川へと落ちていった。 一方通行の作戦とは、天井戦と同じく物量で攻めきるという単純なものだった。 大嘘憑きの効果範囲、発動条件などはわからなかったが、 磁力とベクトルを別々になかったことにしたことから、複数の事柄を同時に虚構にすることはできないと一方通行は考えた。 それならば、回復をする暇を与えず全力で攻撃を続ければいい。回避をする間を与えず全霊で殺せばいい。 それが、もはや希望ともいえる一方通行の考えた作戦の全貌だった。 この作戦において、一方通行や御坂は最初の一撃を与えることを課題としていた。 多面攻撃を仕掛けたところで、最初の攻撃と同じようになかったことにされるのが落ち。 だから一撃さえ与えれば動きを止めれ、なおかつ回復と回避の二つの処理を与えれる。 その後は、弾幕のように攻撃を繰り出せば勝機はあると思っていたため、球磨川の油断した状態は正直二人にとっては僥倖といえたのだった。 勝てる。 二人は落ち行く鉄板を眺めつつ少し安堵していた。 事実、処理に追われた球磨川はこうして鉄板の下敷きになろうとしているのだから。 この作戦は成功といえよう。 だが。 『なんちゃって』 だが。それは仮説が正しかった場合の話である。 球磨川はそう言って、鉄板と鉄骨、それに体の傷を同時に虚構にし何食わぬ顔で立ったままだった。 「なっ!!」 目の前の光景に信じられないといった声を上げるのは御坂。 一方通行は自らの希望を打ち砕かれ苦虫を噛み潰した様な表情を浮かべている。 『同時に消せないと思った?』 球磨川は相変わらず笑顔を浮かべているが、二人にはそれがただただ不気味に見える。 両手には何も持たず、背筋を伸ばした良い姿勢のままスタスタと早足で二人へと歩み寄りながら言葉を続ける。 『二人のレベル5なら何とかなると思った?』 その言葉はまるで呪詛のようで、何かの呪いのようで。 『僕が攻撃を受けたから、切実な表情を見せたから殺せると思った?』 二人の足を地面へ縫い付ける。 『どれだけ自分達が重要な役回りだと勘違いしてたのかな?恥ずかしげもなく』 これが恐怖、これが絶望、これが過負荷。 『この物語に主人公は一人だけ。悪役も僕一人だけ。それ以外は舞台袖へ下がって頂戴』 二人は逃げるという選択をしなかったことを後悔していた。 『一方ちゃん。どうだい?これが殺される恐怖だよ』 一方通行は何も言えない。最強と呼ばれ無敵を目指した少年ですら目の前の最悪の前ではただの人間だった。 『美琴ちゃん。今から僕がミサカちゃん達の敵討ちをしてあげるね』 御坂は立ち竦む。その胸にはただ恐怖と後悔の渦が巻いているだけで他には何も考えることができない。 『心配しないで。ミサカちゃん達を殺した犯人と仲良く戦っていた君も、仲良く殺してあげるから』 そして笑みを浮かべたまま螺子を取り出した球磨川。 その螺子はプラスを螺子伏せる象徴。 その螺子は巨悪なマイナスの権化。 その螺子は二人の終わりを告げる物。 『それじゃ、天国で会おう』 球磨川は螺子を振り上げる。 二人は思わず目を瞑り、その時を待つだけだった。 振り下ろされる螺子が刺さる音だろうか?ドゴッという鈍い音が御坂の耳に飛び込んできた。 おそらく一方通行が刺されたのだろうと、恐る恐る瞼を開き状況を確認する。 「え……?」 螺子伏せられた一方通行の姿を想像していた御坂は目に映った光景を疑った。 無理もない。倒れているのは一方通行ではなく、球磨川禊だったからだ。 そこにはさっきまではこの場に居なかった人物が息を切らしたまま、振り切った拳を伸ばしている少年が一人。 一方通行も目の前の人物に驚き、どこか不機嫌そうな表情を浮かべている。 当然だろう。その少年はかつて一方通行を撃破した少年なのだから。 そして恐らく少年に殴られ吹き飛んだであろう球磨川は対照的に嬉しそうな表情を浮かべていた。 「ふざけんじゃねぇぞ……」 ゆらりと腕を下ろし、球磨川に向けつぶやく少年。 「何が過負荷だよ。何が負能力だよ……」 その姿からは抑えきれない怒りが漏れているのがわかる。 「関係ない人まで不幸にして、不幸から抜け出そうとした人まで巻き込んでんじゃねえよ!!」 とうとう少年は叫びだしてしまった。 「テメエ知ってるんだろ!?御坂の友達が自分の感情抑えてまで友達でいようと努力してたことを」 「必死になって能力者になろうと頑張ってたことを!」 「それだけじゃねえ!妹達がどんな気持ちで死んでいったのか、生き残った奴等がどんな決意で今を生きてるのか!」 「必死に今を生きてるんだよ!死んでいった妹達のことなんざ一瞬たりとも忘れてねぇ!」 「御坂だって同じだ!苦しんで、悩んで、涙を流して、葛藤して、それでも前向いて生きてるんだ!」 「どれだけ不幸だろうと、どれだけ欠点だらけでも皆幸せになろうって必死にもがいてんだよ!!」 「一方通行があの日から何をして過ごしたのかも知ってんだろうが!」 「許されるつもりはねえって十字架背負って、命を懸けて打ち止めを、妹達を救ったんだ!」 「死んで許されるならコイツはとっくに死んでるはずだろうが!?でもこうやってコイツ生きてる」 「そうやってどうしようもない現実に抗って、もがいて生きてる奴等をテメエは何で不幸にしようとしやがる!」 「どうしようもない運命(マイナス)を持っちまったアイツだって頑張ってんだろうが!」 「後悔して、懺悔して、それでもアイツは笑ってるんだ!!」 「どうしてそれが分からない!?なんで分かろうとしねぇんだよ!!」 「なんでテメエはそれを邪魔することができるんだ!!」 少年は叫ぶ。 それは、球磨川に弄ばれた者達の気持ち。 平等を望んだ佐天涙子の願い。 一万回死んだ妹達の痛み。 それを受け止め生きる妹達の重み。 過酷な運命を背負う御坂の悲しみ。 許されることのない一方通行の苦しみ。 存在証明を無くした姫神の悩み。 巨大な負を抱えながらも懸命に生きる青髪の想い。 それを全て、目の前に居る大嘘憑きに向けぶつける。 それは少年の―― 上条当麻の心からの言葉だった。 「立てよ最悪(本物)。俺の最良(偽者)で正してやるよ!」 見下ろす球磨川に向け上条は右拳を突き出す。 「テメエが何でもなかった事にできるって言うんなら……全てを不幸にすると言うんなら――」 「その幻想をぶち殺す!!」
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プロフィール 道具遍歴
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1 澪律 2010/07/29 http //yuzuru.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1280378562/ 戻る 名前 コメント すべてのコメントを見る というか当日に言ってあげてよ澪ちゃん! 落として上げるとかどんだけドSなん… -- (名無しさん) 2013-06-12 21 50 18 りっちゃんが傷心の時は澪さんがイケメンになるんですね。 短いながらもとても素晴らしい良いお話しでした。 -- (名無しさん) 2013-05-02 23 07 26 澪格好良過ぎだろ… -- (じゅわ~) 2013-05-02 18 25 24 りっちゃんじゃなくて澪ちゃんがイケメンなのもいい! 短いけどおなか一杯になりました -- (名無しさん) 2013-05-02 16 46 36 澪さんまじイケメン -- (名無しさん) 2011-11-30 01 35 08 りっちゃんマジかわいい 澪はしっかり律を捕まえておかないと菖にとられちゃうぞ。 -- (名無しさん) 2011-11-09 11 44 44 普段の髪形も前髪を下ろした時の律も好きだけど4巻のモデルっぽい髪形の時の律が好きだなぁ -- (名無しさん) 2011-11-09 11 41 35 りっちゃんも大学生になったんだからそろそろ髪の毛を伸ばしてイメチェンしてもいい気がするんだけどな〜 -- (名無しさん) 2011-11-09 11 37 20 律可愛いなww -- (名無しさん) 2011-10-13 01 14 31 前髪りっちゃんは声が合わなくなるほど雰囲気が変わる‼ -- (あずにゃん) 2011-09-25 17 34 21
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ニュース @wikiのwikiモードでは #news(興味のある単語) と入力することで、あるキーワードに関連するニュース一覧を表示することができます 詳しくはこちらをご覧ください。 =>http //atwiki.jp/guide/17_174_ja.html たとえば、#news(wiki)と入力すると以下のように表示されます。 マニュアル作成に便利な「画像編集」機能を提供開始! - ナレッジ共有・社内wikiツール「NotePM」:時事ドットコム - 時事通信 マニュアル作成に便利な「画像編集」機能を提供開始! - ナレッジ共有・社内wikiツール「NotePM」 - PR TIMES 【アイプラ】リセマラは必要?当たりキャラランキング【IDOLY PRIDE】 - Gamerch(ゲーマチ) 篠原悠希×田中芳樹が明かす「歴史ファンタジー小説ならではの悩み」(現代ビジネス) - Yahoo!ニュース - Yahoo!ニュース 【Apex Legends】ヴァルキリーの能力と評価【エーペックス】 - Gamerch(ゲーマチ) モンハンライズ攻略Wiki|MHRise - AppMedia(アップメディア) 【ウインドボーイズ】リセマラ当たりランキング(最新版) - ウインドボーイズ攻略Wiki - Gamerch(ゲーマチ) ポケモンBDSP(ダイパリメイク)攻略wiki - AppMedia(アップメディア) 【テイルズオブルミナリア】リセマラ当たりランキング - TOルミナリア攻略Wiki - Gamerch(ゲーマチ) SlackからWikiへ!シームレスな文章作成・共有が可能な「GROWIBot」リリース - アットプレス(プレスリリース) 【ダンカグ】登場キャラクターと担当声優一覧【東方ダンマクカグラ】 - AppMedia(アップメディア) 【ウマ娘】チャンピオンズミーティングの攻略まとめ - Gamerch(ゲーマチ) 【ウマ娘】ナリタブライアンの育成論|URAシナリオ - Gamerch(ゲーマチ) ドラゴンクエストけしケシ攻略Wiki - Gamerch(ゲーマチ) サモンズボード攻略wiki - GameWith 【スタオケ】カード一覧【金色のコルダスターライトオーケストラ】 - Gamerch(ゲーマチ) 【スマブラSP】ソラのコンボと評価【スマブラスペシャル】 - Gamerch(ゲーマチ) 【ブレフロレゾナ】リセマラ当たりランキング【ブレイブフロンティアレゾナ】 - ブレフロR攻略Wiki - Gamerch(ゲーマチ) 【ポケモンユナイト】サーナイトの評価と性能詳細【UNITE】 - Gamerch(ゲーマチ) 仲村トオル、共演者は事前に“Wiki調べ” - 沖縄タイムス 【ENDER LILIES】攻略チャートと全体マップ【エンダーリリィズ】 - Gamerch(ゲーマチ) 【ウマ娘】あんしん笹針師の選択肢はどれを選ぶべき? 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ようこそ絶望学園(後編)◆AJINORI1nM 「いやっほうっ!! エクストリ───────ムッ! アドレナリンがぁ───染み渡る───ッ!!」 体育館のモノクマは、酷く興奮しているようだった。 「うっひゃっひゃっひゃ! ぶっひょっひょっひょっひょ!! そう言えば、一京なんちゃら個のスキルを持ってるなんて言っていましたねぇ。 そんなもの、全然意味無いのにドヤ顔で語っていましたねぇ。 笑っちゃうよねーッ! 時を止めるだとか、全ての攻撃を反射するとか、 万象、宇宙の理を操り、永劫の回帰を繰り返すとか、そんなスキルも持っていたのかな? なんなんでしょうねそれ。なんで、どうしてそんなに小賢しいんでしょう。 弱いから、つまらないから、物珍しげな設定をひねり出して、頭が良いとでも思わせたいの? せせこましい、狡猾すからしい、理屈臭く概念概念、意味や現象がどうだのと、呆れて物も言えないよ。 そんなもので、卵を立てた気にでもなってるの? 能力に名前? 馬鹿臭い。 力を使う時の危険要素? アホじゃなの? 質量の桁が違えば相性に意味なんてないし、使用に危険を伴う力なんてただの使えない欠陥品じゃない。 少し考えれば幼稚園児だって分かる事を、自分の矮小さを誤魔化すためにみっともなく誤魔化してるんだよね。 絶望が足りない。怒りが足りない。強さにかける想いが純粋に雑魚なんだよ。 能無しのくせに、クマを素手で撲殺する程度の膂力もない分際で、際物めいた一芸さえあれば山さえ崩せると迷妄に耽ってさ。 そんなもの無駄無駄無駄ッ! 徹頭徹尾最強無敵! 誰であろうと滅尽滅相!! 力、ただ力! レベルを上げて物理で殴ればそれで充分、特殊な能力なんて何も要らない! 必要ないんだ白けるよ!! これをつまらないなんて思うなら、それは、その人がつまらないだけなのです!」 ここまで言い切り満足したのか、ご満悦の表情でふぅー、と一呼吸入れる。 が、次の瞬間にはモノクマの顔は怒りを滲ませた表情に変わり、先の言葉に短くこう付け加えた。 「ただしラスリベ、テメーはダメだ。 ボクは怒りの日を決して忘れない」 何に対する怒りなのか、えらくどすの利いた声であった。 「あ、そうそう。安心院さんには言い忘れてたけど、 実はボクことモノクマには、超魔王プロテクトが施されちゃったりしています。 更に、超魔王カルトも積まれているんですね~。 ………え? なぁに? 超魔王プロテクトの事、知らないの? 本当に? しょうがないなあ。じゃあ、特別にどんなものかを教えてあげるね」 超魔王プロテクトと超魔王カルトについての説明を、モノクマはもじもじしながら語り始める。 きっと、自慢したくて仕方なかったのだろう。 「超魔王プロテクトは、一回だけあらゆる攻撃を無効にしてしまいます。 ですので、核攻撃だって、一回だけならへっちゃらです。 超魔王カルトは、超魔王カルトを持つ仲間の数だけ、超魔王プロテクトの効果を持続させてくれる優れ物です。 ここまで言えば、後はもうわかりますね? そうです! ボクに対する攻撃は、モノクマの数だけ無効となるのです! どうです? すごいでしょう?」 モノクマはそう言って、えっへんと体を逸らしている。 力こそ全て、特殊能力なんて馬鹿馬鹿しいと散散言っておいてこれである。 ふざけているとしか言いようがない。 実際、ふざけているのだろう。 自分が面白ければ、他はどうだっていいのだ。 「うぅん……」 「あ、委員長。気が付かれましたか?」 プリニーに介抱されていた凶育委員長が、ここでようやく目を覚ました。 辺りを一度見渡してから、モノクマに問いかける。 「……あら? 先程の侵入者は、どうしたんざますか?」 「ご安心ください。今し方、おしおきを実行したところです。PTAの皆様の仇は討ちました!」 「まあ! 流石はモノクマ先生ざます! ナガレイシざます! あなたを凶師として迎え入れたアタクシの目に、狂いはなかったんざますね!」 「当然ですよ! ボクを誰だと思っているんですか。 なんてったって、ボク、モノクマですよ?」 凶育委員長はモノクマの見事な手腕に思わず涙ぐんでしまった。 モノクマ先生ならば、きっとアタクシの理想を実現してくれるに違いない。 「モノクマ先生!」 「凶育委員長!」 「モノクマ先生!」 「凶育委員長!」 「先生!!」 「委員長!!」 「あの~……お取り込み中のところ悪いんスけど……、 時間が押してるんで、そろそろ授業説明に入らないとやばいと思うッス」 モノクマと凶育委員長が感動的に抱き合っているところへ、側に居たプリニーが一言物申した。 確かに、授業開始時刻までもうすぐだ。 流石にこれ以上は茶番を続けるのも難しいだろう。 「おっと、そうでしたそうでした。 それではッ! 改めましてこれからオマエラが受けてもらう授業について説明させていただきます! 授業内容はいたって簡単! オマエラには今から、殺し合いをしてもらいます!!」 …………え? コロシアイ? のび太の思考が一瞬停止する。 「コロシアイってなんだよ……、何言ってるのか……全然わかんないよ……!」 「殺し合いは殺し合いだよ。 殴殺刺殺撲殺斬殺焼殺圧殺絞殺惨殺呪殺… 殺し方は問いません。 『お互いに殺し合って最後の一人になった生屠だけが外に出られる…』 それだけの簡単なルールだよ。 自分以外のクラスメートが全員死んだら、それで授業終了です。 単位取得となり、この酷立絶望学園から卒業する事ができます。 最悪の手段で最良の結果を導けるよう、せいぜい努力してください。 うぷぷ…こんな脳汁ほとばしるドキドキ感は、鮭や人間を襲う程度じゃ得られませんな…。 超、ドキドキする~!」 モノクマの言葉に、のび太の背中がゾワリとした。 コロシアイ……殺し合いだって? 画面越しとはいえ、ついさっき人が殺される場面を見たばかりだった。 冗談で言っているとはとても思えない。 「何言ってるんだよ! そんなこと……やっていいわけないじゃないか! ドラえもん! 殺し合いなんて悪い冗談なんでしょ? さっきの人達だって、実は生きてるんだよね? ねえ、ドラえもん! ドラえもん!」 「うるさいうるさいうるさーい!!」 なんなんだよさっきっからうるさいな! ぐだぐだ言わずにさっさとちゃっちゃと殺し合えって言ってんの!! それにボクはモノクマだって何遍言えばわかるの!? ドラえもんドラえもんって誰なんだよそもそも誰だよそれ誰なんだー!!」 のび太の叫びに応えるかのように、モノクマの怒号が画面から大音響で鳴り響いた。 両手を高く上げ、怒りの形相を作っている。 そんなモノクマの様子にたじろいだのび太は、思わず後ずさり尻餅をついてしまった。 「ドラえもん……、ああ、今日の黎明辺りにここに侵入してきた青い狸が、確かそんな名前だったざます。 その時撮った映像を使って、立ち入り禁止区域に入ったらどうなるかを生屠達に教えるとおっしゃってたじゃないざますか」 ドラえもんが、ここに侵入していた? 一体、どうして? そんなの、決まっているじゃないか。 さっきテレビに映っていた、安心院さんと言う人と同じ理由だ。 モノクマと凶育委員長に誘拐されたのび太を助けるために、未来の世界から来てくれたんだ。 そう思ったのび太だったが、心に湧き起こった感情は嬉しさではなく不安だった。 のび太が目を覚ます前にドラえもんがやって来ていたと言うのなら、今ドラえもんはどうしているんだろう。 不法侵入者は、“おしおき”の対象となる。 だったら……まさか………。 「あー、はいはいそうでした、そうでした。 あれがドラえもんかぁ。 いやあ、ずっとアオダヌキって名前だとばかり思ってましたよ。 でも、古臭い名前ですね。 いつの時代の名前だよって感じ? しかも名前が“ドラ”えもんって……うぷぷぷ。 そもそも“ドラ”ってどういう意味なんでしょう。 オマエラ、気になるりますよね? そこで図を用意しました。ちょっとこれを見てください」 まるで何かの解説者のように振舞うモノクマの後ろに、打楽器の描かれたフリップが出現した。 クレヨンで描かれた、下手糞な絵であった。 「ドラというのは打楽器の銅鑼から来ていましてね、鐘を突いて音をだす事から、 金を尽く、お金を使い果たす、と言う意味が込められているんですよ。 つまり、働かないくせにお金ばかり食らうぐうたらの穀潰しって事ですね。 ドラ猫も同様で、悪さをする猫という意味で付けられました。 そんな言葉を名前に付けるなんて、なんというDQNネーム! モノクマは驚きを隠せません。 ちなみに、ボクの名前の由来はモノクロのクマだよ。 シンプル・イズ・ザ・ベストってやつ? 最近は捻り過ぎてないわぁって名前が大変多いですけど、 見てる方は面白いんで、 ペットやゲームのキャラに名前を付ける感覚でじゃんじゃん奇天烈な名前を自分の子供に付けちゃってください」 「モノクマ先生は大変物知りなんざますね。アタクシ、感心するばかりざます」 「そんなぁ。これくらい常識ですよ。じょ・う・し・き。 自慢するような事じゃありませんって」 てれてれと頭をしばらく掻くと、モノクマは“おっと、授業の説明がまだでしたね”と授業内容の説明を再開した。 だが、のび太の胸中はそんなことよりもドラえもんの安否の方が心配だった。 「授業内容は、さっきも言った通り、クラスメート同士で殺し合って最後の一人を目指してください。 クラスメートは、後で名簿を渡すので確認してくださいね。 それでは、ルールの細かい説明に移りたいと思います。 殺し合いと言っても、何も素手で殴り合えなんて言いません。 別にそれでも良いんですが、それだとなかなか相手は死んでくれませんよね? そこで、ボクから入学祝いとして、ささやかなプレゼントをご用意いたしました。 オマエラには、これから大きめのバッグを支給します。 中には、殺し合いに役立つ……かもしれない道具をいくつか入れてあります。 全員に最初から配られる支給品は、一日分の水と食料、 クラスメートの名前が書かれた学生名簿、学園の案内図、 コンパス、暗闇を照らす懐中電灯一つ、腕時計一本、包帯と三角巾、筆記用具とメモ帳、 それと電子生屠生屠手帳です。 水と食料は、ちゃんと個人個人の一日分を支給します。 小柄な人の食糧は少ないですし、大柄な人の食糧は多いです。 電子化された生屠手帳、その名も電子生屠手帳は、学園生活に欠かせない必需品だから、 絶対に無くさないようにね!! それと、起動時に自分の本名が表示されるから、ちゃんと確認しておいてね。 単なる手帳以外の使い道もあるんだけど、それは後で説明します。 ちなみに、その電子生屠手帳は完全防水で、水に沈めても壊れない優れ物! 耐久性も抜群で、十トンくらいの重さなら平気だよ。 詳しい“校則”もここに書いてあるんで、各自、じっくりと読んでおくよーに! 何度も言うけど、校則違反は絶対に許さないからね! えーと、あとは……そうそう! 支給品は他にもあるんだよ! 全員に平等に支給される基本支給品以外に、一つか二つか三つ、 プリニーが適当に選んだ支給品を各々のバッグに入れています。 きっと殺し合いに役立つ道具が入ってると思いますが、外れ支給品も多かれ少なかれ存在しますね。 説明書を付けてたり、面倒で付けていなかったりもしますが、そこら辺は運も実力の内って事で、どうかあしからず。 支給品についての説明は以上です。 次は、星階級制度についての説明を致します。 星階級制度とは、いわゆるランク付けの事ですね。 オマエラは最低ランクの星なし(ナッシング)から始まって、 他の学生を殺すごとに星一つ(シングル)、星二つ(ダブル)、星三つ(トリプル)、 と星が増えていき、階級が上がって行きます。 三人殺せば星三つ! 当然、階級が上がればそれだけ恩恵が与えられます。 優等生なんですから当然ですね。 積極的に殺って殺って殺りまくる優等生には様々な特典が用意されています。 最高階級の幹部生になるには、星三つの状態から更に二人殺しちゃってください。 合計五人殺せば、幹部生(スペシャル)になれる計算ですね。 あ、星なしがトリプルの生屠を殺したからって、通常より星が多く貰えるとか、そんな事はありませんよ? 一人殺したら、貰える星は一つだけです。 なので、こっそり隠れて、優等生が疲れ切ったところを襲おうなんて考えても無駄です。 ちゃんと、積極的に授業に参加しましょうね。 オマエラ、わかったかな? それでは、次の説明に移ります。 就寝場所についてです。 オマエラにはこれから授業を受けてもらうわけですが、就寝は寄宿舎内の個室でのみ可能です。 他の場所での故意の就寝は居眠りと見なし罰します。 ただし、これは星なしの場合です。 シングルは施設内ならどこでも就寝可能、 ダブルは施設以外でも建物内なら就寝可能、トリプルは建物の外でも就寝可能です。 スペシャルには、耐寒、耐熱、防音、衝撃にも耐える高性能な寝袋を進呈しちゃいますよ。 これを使えばどこでも安心して眠れますね。 寄宿舎の個室の鍵は基本支給品の中に入れていますが、最初はどこの寄宿舎も鍵が開いた状態です。 部屋の中に入ったらしっかりと鍵を閉めましょう。 建物はどこも防音性が高いので、隣の部屋でマシンガンをぶっ放しでも隣の部屋に聞こえることはありません。 安心して殺れる時に殺っちゃってください。 でも、耐衝撃性はそこそこなので、籠城作戦を実行しても扉や壁なんかを壊される可能性がありますね。 あまりおすすめはしません。 窓はご覧の通り頑丈な鉄板で塞いであるので、窓から中が見えたり侵入されたりする事は、多分ありません。 次は、校内放送についてです。 朝六時、昼十二時、夕方十八時、深夜零時、一日に四回の校内放送を行います。 校内放送では、誰が死亡して、残りの生屠が何人になったか、そして立ち入り禁止区域になる場所をお伝えいたします。 絶望学園はとても広い学園です。 そのため、殺し合いが進んで生屠の数が減って行くと、なかなか他のクラスメートを見付ける事が難しくなっていきます。 そこで登場するのがこの禁止区域です! 禁止区域に入る事は校則違反となります。 ですので、禁止区域に入る生屠にはおしおきが待っています。 第一放送から一時間ごとに禁止区域を増やしていって、どんどんオマエラの行動範囲を狭くしていくからね。 これで、他の生屠達と出会い易くなりますね。 だからオマエラ、積極的に動き回ってよね。 そう言えば、禁止区域に入ったらどうなるか、おしおきを録画した映像を流す予定だったのでした。 でも、もうおしおきの映像は生放送で流しちゃったしなぁ。 どうしよっかなぁ。 ……うん、決めたぞ! せっかくなんで、これも放送しちゃいましょう! 夜中にこの学園に侵入した奴がどうなったのか、オマエラに見てもらおうと思います! 映像、スタート!」 モノクマの掛け声と共に画面が乱れると、テレビはどこかの森の中の映像を映し出した。 画面中央には青い狸の置き物がある。 夜に撮影されたものなのか、辺りは真っ暗闇だ。 「やい! のび太くん達を返してもらうぞ!」 青い狸の置き物が突然喋り出した。 いや、これは置き物ではない。 ドラえもんと名付けられた、子守り用のネコ型ロボットである。 声はモノクマと同一のものだが、不思議とモノクマのような不快感は感じられない。 感情を露わにするドラえもんの前に、森の奥から何者かが近付いてきた。 絶望学園の学園長、モノクマだ。 「なんですか騒がしい。ここは関係者以外立ち入り禁止ですよ」 「お前がのび太くん達を誘拐した犯人だな!!」 「誘拐なんて人聞きの悪い、いや、クマ聞きの悪い? まあいいか。 これは誘拐じゃなくて、入学だよ? 絶望学園に入れるなんて、大変名誉なことなんですからね」 「うるさい! パパさんやママさんにあんなことをしておいて、その上のび太くんを誘拐するなんて、ただじゃ済まさないぞ!!」 「あんな事ってどんなこと? ボク、わかんないなぁ」 「とぼけるな!! タイムテレビで一部始終を見たんだ!! 絶対に……絶対に許さない!!」 ドラえもんの目は血走り、怒りで我を忘れている雰囲気さえあった。 のび太くん達を救うためならなんだってやってやる。 そんな決意の下、ドラえもんは腹部に装備している四次元ポケットに手を突っ込んだ。 「きゃあ! 何をする気なの!? 怖いよ~! こうなったら、対侵入者用のおしおきに頼るしかないね! 召喚魔法を発動する! 助けて! グングニルの槍ッ!!」 ドラえもんがポケットの中から何かを取り出そうとした次の瞬間、 ドラえもんの体はいくつもの槍に貫かれていた。 それは刹那の出来事。 人間離れした動体視力の持ち主でも、ドラえもんの体が槍に貫かれる瞬間を視認できなかった。 モノクマの言葉が言い終わったその直後に、何の前触れもなく、 入れ換わるように串刺しのドラえもんの姿がそこに出来上がっていたのだ。 「ボクと同じ声って……キャラ被っちゃってるじゃん。 やめてよね、そういうの。 マスコットは、ボクだけで充分なの!」 そう言い残すと、モノクマは元来た道を引き返し、闇の中に消えて行く。 後に残されたのは、全身を槍に貫かれた子守りロボットのなれの果てが一体だけ。 「の……び太……くん………ご……め………」 その言葉を最後に、特定意志薄弱児童監視指導員ドラえもんは機能を停止した。 グングニルの槍は、正確にドラえもんの中枢を破壊していたのだ。 ドラえもんが機能停止してから数秒後、画面は暗転し、元の体育館を映し出す。 「ドラえもん……そんな………何で……何で!!」 今の映像がフェイクだという発想はのび太にはない。 小学生特有の純粋さで、今の録画映像は本物だと思いこんでしまっていた。 実際、本物なのだから間違っていないのだが、これは嘘だと疑えていたら、どれだけ彼の心が救われていたろうか。 ドラえもんは、一緒に暮らした大事な家族で、かけがえのない親友で、そして大切な……大切な………。 「うっ……ひっく……ドラえ………」 ドラえもんが、死んだ。 もうドラえもんと会えなくなると知った時は、確かに悲しかった。 それでも、ドラえもんは未来の世界で生きている。 未来の世界で元気にやっているんだとばかり思っていた。 死ぬだなんて、考えもしなかった。 生きていればもしかしたら、もしかしたらいつか奇跡が起きてドラえもんと再開できる日が来たのかもしれない。 だけど、ドラえもんが死んでしまってはその奇跡も起こらない。 死は、永遠の別れを意味するから。 のび太の両目からは、涙が止めどなく溢れていた。 「おわかりいただけただろうか。 立ち入り禁止区域に入るとそうなるか、これでオマエラ理解してくれたと思います。 時間も押してることだし、後はちゃちゃっと終わりにしちゃいますか。 お次の映像はこちら! 今度の映像は凄いよう。 なんてったって、オマエラ一人一人の為に撮った特別な映像だからね! これを見れば、きっとオマエラ、卒業したくなると思うよ! それでは、はりきっていってみましょう!!」 ドラえもんと同じ声が響いてくる。 懐かしい声。 でも、違う声。 こんなの、ドラえもんじゃない。 まともに聞く価値もない。 それなのに、どうしてもちゃんと聞いてしまう。 もう聞く事の出来ない、たった一人の親友の声だから……。 「のびちゃ~ん。聞こえてる?」 突然聞こえた声に、のび太は驚いてうつむかせていた顔を上げた。 今の声はママの声だ。 顔を上げたその先に、テレビ画面にパパとママの姿が映っている。 二人が居るのは野比家の居間。 そこで二人は、この映像を見るであろう自分達の息子に向けて語りかけている。 「のび太、突然の事で驚いたが、国立の学園に数日間入学するそうじゃないか」 「誰でも優等生になって卒業できる、新しい学園らしいわね。 今日突然そんなお話を受けて、ママ驚いちゃったわ」 パパもママも、どこか嬉しそうな顔でカメラに向かっていた。 “二人とも騙されているんだ”。 のび太はすぐにわかった。 そうでなければ、パパもママもこんな顔をしているはずがない。 両親からのび太へ向けたメッセージは続く。 二人の姿を見ていたら、悲しくなってさらに涙が溢れてきた。 と、唐突に映像が乱れ始める。 しかし、それも数秒で収まった。 再び映像が鮮明になると、のび太は絶句した。 言葉が詰まって出てこない。 画面からは両親の姿は消えていた。 それだけではない。 居間の様子もがらりと変わっている。 部屋の中は滅茶苦茶に荒らされ、人間同士が揉み合ったような跡がある。 壁も床も一面傷だらけで、窓ガラスも割られていた。 どう見ても、両親に何かあったとしか思えない。 『絶望学園に入学した野比のび太クン… そんな彼を応援していたご家族のみなさん。 どうやら…そのご家族の身に何かあったようですね? そして聞こえる、あの懐かしい声。 違う。これはドラえもんの声じゃない。 モノクマの……絶望学園の学園長の声だ。 『では、ここで問題です! このご家族の身に何があったのでしょうかっ!?』 モノクマの声が終わると、画面には 『正解は“卒業”の後で!』 という文字がでかでかと映し出された。 のび太の体は震えていた。 ドラえもんだけじゃなくて……パパと……ママまで……。 映像が終わると、モノクマの居る体育館に画面が切り替わる。 「うぷぷぷ……。 どうですオマエラ? 俄然、殺る気が出てきたでしょう? 先生、信じてるから。 オマエラなら優等生になって卒業できるって、信じてるから。 だから…… 殺りたい放題、殺らして殺るから、殺って殺って殺って殺りまくっちゃってくーださーいねーッ!! それでは、これからチャイムと共に授業開始です。 豊かで陰惨な学園生活をどうぞ楽しんでください! それじゃあ、まったね~!」 『キーン、コーン…、カーン、コーン…』。 殺し合いの始まりを告げるチャイムが絶望学園に響き渡る。 同時に、時空ゲートがのび太の体を包み込み、学園敷地内のどこかへと瞬時に転送した。 【安心院なじみ@めだかボックス】 死亡確認 【不知火半纏@めだかボックス】 死亡確認 【ドラえもん@ドラえもん】 死亡確認 主催者 【モノクマ@ダンガンロンパ 希望の学園と絶望の高校生】 【凶育委員長@魔界戦記ディスガイア3】 【学生バトルロワイアル】────授業───開始 投下順で読む 前へ:ようこそ絶望学園(前編) 戻る 次へ:シゴフミ 時系列順で読む 前へ:ようこそ絶望学園(前編) 戻る 次へ:シゴフミ キャラを追って読む ようこそ絶望学園(前編) 野比のび太 [[]] ようこそ絶望学園(前編) 安心院なじみ 死亡 ようこそ絶望学園(前編) 不知火半纏 死亡 ようこそ絶望学園(前編) ドラえもん 死亡 ようこそ絶望学園(前編) モノクマ シゴフミ ようこそ絶望学園(前編) 凶育委員長 ▲
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第077話 生きるか死ぬか、それが問題だ ◆CTsbv56Iug 男を取り逃がした後、伊部は氷川村に来ていた。 人が隠れているかもと思って、多くはない民家を丁寧に調べ始めたのが五時である。 誰も居ないと分かって、村はずれの家で一息つくと放送があった。一条誠は生きている。嬉しさが込み上げた。 一人殺したおかげで誠が少しは助かっていると考えると心が満たされる。彼さえ無事ならどうでもよかった。 十三人死んだと聞いて彼女は少ないと思った。誠のためにまだまだ殺さねばならないと決意した。 地図に禁止エリアを書きとめると、食料を出して食べる。水を飲む。 しばらくすると、話声が近づいて来た。はっとして銃を構え、窓から外を覗く。窓は道に面している。 リーゼントの男が、女を引きずるようにして歩いて来る。高校生くらいだ、と伊部は思った。 拳銃のスライドする部分をいっぱいに引く。撃鉄が起きる。 「ねえ、戻ろうよ。恵ちゃんの人形、そのままにしておけないよ。だから、ねえ」 女はしきりに訴える。男は聞かずに歩く。ただならぬ様子である。 とうとう女は道端で座り込んでしまった。男は足を止め、もっていた槍を置いて、しゃがんで肩に手をかけた。 此方に背を向けて、女を庇う格好である。 「落ち着くまで傍にいてやる。気が済んだら、どっかの家に隠れてろ。いいな」 男は「さあ」と言って女をうながす。伊部はその好機を見逃さなかった。 得意のダーツで培われた集中力によって、正確に狙いを定めた大型自動拳銃から立て続けに三発の弾が発射された。 銃声と同時にガラスが外に向かって砕け散った。 一発が左肩、一発が背中に命中し、最後一発は外れた。それを確認するより前に、伊部は窓から身を躍らせていた。 男との距離をつめ、確実に止めを刺しに行く。弾を無駄にしたくなかった。 だが男は銃撃を受けたとは思えぬ素早さと冷静さで反撃した。槍を掴んで翻り、伊部を目掛けて突き出す。 此方を向いた時、男は血を吐いていた。伊部は背中から入った弾丸が内臓を破壊したことを知った。もう長くない。 一瞬の思考だったが、槍に対する反応が僅かに遅れた。正面から迫る槍を避ける猶予はなくなった。 伊部は冷静に左腕を突き出し、槍先を遮る。腕を抉って止まった。 「くそったれ」 かすれ声で言って、男は倒れた。口から血がとめどなく流れる。その向うで女は震えている。 伊部は槍を抜いた。血が出るが、構わず男に銃口を向ける。男は目だけ恨めしそうに見上げた。 「川藤……甲子園……皆で」 血を吐き出しながら弱弱しい声を出す。伊部は引き金を引いた。弾は頭を貫いた。 女はなよなよと死体に手を当てて、「嘘」と繰り返す。取り乱していた。 「嘘よ、こんなの嘘よ」 泣き腫らしながら女は顔を上げる。目が合った。悲しみで満たされた目だった。 「ねえ、これ嘘なんでしょう。もうやめようよ。ひどいよ、こんなの」 伊部の目にも哀れであった。ただし助ける気はなかった。 伊部は女を撃った。男と同じように頭を狙った。 腕の傷はそんなに深くない。動脈も傷ついてないようである。木製の槍であることが幸いした。 支給品のバンテージを包帯代わりに使って手当てをしながら、二人連れのことを考えた。 二人は知り合いのようであった。もしかすると、自分と誠のように恋人同士だったのではないかと思った。 自分は愛する人のために殺した。しかし、男の執念の反撃は女を愛していたからではないのか。 ならば自分と男の立場は同じだ。自分は自分の都合で男を殺した。悪だ。 しかし、男は死んだ。女を守れなかった。自分は生きている。誠を助けることが出来る。 ここまで考えて、伊部は微笑んだ。簡単なことだった。 正しいとか間違っているとか、善いとか悪いとか、そんなことには何の価値もないのだ。 生きるか死ぬか、それが問題なのだ。 手当てが済むと、伊部は死体を目立たない所へ捨てた。左手が使えず時間がかかった。 林の影に男と女は隣り合って横たえられた。 二人の死体を見るにつけ、伊部は淋しい気持ちになった。二人は恋人だった。少なくとも友人だったはずである。 愛、友情、それらは死の前でいかにも虚しいものだった。 二人はこんなにも近いのに、二度と交渉を持つことは無い。愛や友情が通い合うことは無いのである。 同じことが自分と誠に、いつか或いはすぐにでも起こることが伊部は辛かった。 誠との別れをずっと遠いことのように考えていた。今は、それが何時だって簡単に起こることに思われる。 二人は静かだった。穏やかだった。いまだ二人の心は通い合っているように見えた。 錯覚に過ぎないと分かっている。ただ、二人は安らかだった。伊部はそれが淋しかった。 感傷的な考え事をやめて、デイバッグを回収し服を調べる。ナイフがあった。 ケースから出して見れば、切れ味が良さそうである。 ナイフを胸元へしまう。巨乳であるおかげか、ここは便利な収納場所になるのである。 碁石も見つけたが、役に立ちそうもないので捨てた。 民家に戻った。 今の状態では遭遇戦は危ういと思った。待ち伏せをする方が安全だし、効果的である。 伊部はしばらくここに潜伏するつもりである。 二人を殺したとき、前回のような無駄口を利かなかったことに伊部は満足した。 【I-06 氷川村/1日目・午前7時半ごろ】 【女子03番 伊部麗子@BOY】 状態:左腕に怪我 装備:コルト ガバメント(弾数7発/予備弾11発)@こち亀、ダイバーズナイフ 道具:支給品一式×4、バンテージ@ろくでなしBLUES(腕に巻いている) 思考:1.氷川村で待ち伏せする 2.一条誠と帰る 3.そのために、一人でも多く殺す 【女子14番 八木塔子@ROOKIES 死亡確認】 【男子18番 新庄慶@ROOKIES 死亡確認】 *I-06地区に銃声が響き渡りました。 *碁石は死体の傍にあります。 投下順 Back 一人行く道 Next 二つの決意 時間順 Back 果てしなく青い、この空の下で Next 臥薪嘗胆不倶戴天 BLUE SKY COMPLEX 伊部麗子 ちょっと考えれば分かる事 八木塔子 死亡 ちょっと考えれば分かる事 新庄慶 死亡
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風見雄二は親殺しだ。 母親を助けるために。その一心で『殺してやる』と覚悟を決めて、明確な殺意を持って酒の瓶で父親の頭部を殴打。 『文字を書いたり、箸を持つのは右……。ボールを投げたり、バッターボックスに立つ時は左……。じゃあ、人を殺す時はどっちの手?』 姉の一姫がそんなことまできょういくしていたから、しっかりと右手で。 父親ははっきり言って、クズだ。 天才である姉の一姫ばかりを大切に扱い、雄二に対しては極めて雑に。 彼に与えられたものが食パン1枚だったことを一姫が知ると、それ以降は食事が惣菜パンにグレードアップした。 一姫はブラコンだ。弟の雄二を愛している。 そして一姫は天才で、家族の誰も逆らえない。彼女こそ家計を支える収入源であり、この家で誰よりも優れた存在だ。 雄二は風呂場で性的な悪戯をされたりもしたが、それでも姉の愛は本物で。そして風見一姫がいるから、こんな家庭でもなんとか成り立っていた。そんな姉に恐怖心がないと言えば嘘になるが、雄二も彼女に依存していたのもまた事実。 ゆえに姉の一姫が死んだ時、家庭はすぐに崩壊した。 父親は酒に溺れ、母親と雄二を虐待するように。 あまりにも理不尽な日々を脱するために雄二と母親は家出をした。 それから雄二は母親一人に養われた。 父親が存在しない、安らかな日々。天国のような日常。 だが天国はすぐに崩壊し、父親という悪魔が再びやってきた。彼はいきなり襲来して母親を性的に襲い始めた。 だから風見雄二はこの時、初めて殺人という罪を背負ったのだ。 母親を助けるために、立ち向かった。 それは少年にとって勇気ある一歩である。逃げてばかりじゃ何も変えられないから――だから雄二は立ち向かったのだ。 そして殺人者としての一歩でもあった。どんな動機があるにせよ、殺人は殺人。 たとえゲスな男が相手で、家族のためであっても。風見雄二はその瞬間、自らの手を血で汚してしまったのだから。 『お母さん、逃げよう』 それでも雄二は逃げることを選んだ。 せっかく母親と平和な時間を、手に入れたのだから。 『どこまで逃げればいいんだろうね……。いつまで逃げればいいのかしら……』 それでも母親はもう精神的に限界で。 『ユウちゃん先に逃げなさい……。お母さん、後から行くから』 まだ子供だった雄二には、何もわからなくて。 彼が家を出ると――母親は自殺した。 『ごめんね、ユウちゃん。ごめんなさい』 母親は遺書の中で、必死に雄二に謝っていた。 ……こうして彼は父を殺し、母親を自殺へ追い込んでしまった。 それから桐原礼と名乗る男に身元を引き取られた。 女装をさせられ、体を触られ。 雄二はとても女装が似合い、長いウィッグを被ったその姿は皮肉にも姉の一姫に似ていた。 そしてまた殺人を繰り返す。 それを気に入った桐原礼――ヒースオスロは自身が設立したテロリスト養成機関に雄二を通わせた。 そこではオスロのお気に入りということで疎まれ、嫌がらせだって受けた。 それでもマーリンという少女は手を差し伸べてくれた。 ひたすら訓練に励み、卒業試験はマーリンとの殺し合い。 彼女を殴った時――父親のしてきたことを思い出して。彼と同じになりたくなくて。 雄二は負けた。 『ごめんなさい……。なんでこんなことになっちゃったんだろうね』 卒業試験が終わった後、マーリンは母親と同じ言葉を口にした。聞きたくない言葉だった。 『人を傷つけないで生きていければ……それが一番いいのにね……』 そしてマーリンは二度と顔を合わせることがなかった。 後から看護師にマーリンが初仕事でミスして死亡したことだけが、伝えられた。 現実はあまりにも残酷だ。 風見雄二という少年はそんな過酷な人生を歩んできた。 マーリンの死亡後、卒業のための課題として彼は暗殺をした。 女装をして、隙を突いての殺害。雄二はたかだか子供と言えども鍛錬を積んできた存在だ。大人相手でも殺せる。 正体すら掴まれることない、見事な暗殺。 このままでは風見雄二は間違いなく最低最悪の殺戮兵器になっていただろう。 ――だがオスロの屋敷で日下部麻子に発見。保護されたことで彼の人生は大きく変わる。 『いいか?私がお前を拾う神、神様だ』 神様。 麻子のその言葉は、大袈裟に言っているようでもあるが――あながち間違いではない。 事実。風見雄二という少年に正しき道を歩ませたのは、彼女なのだから。 それから雄二は麻子と、彼女と仲の良いJBによって育てられた。 最初こそ死んだ瞳をしていたが……彼女たちと過ごしていくにつれてその目に光を取り戻してゆく。 そして雄二は犬を与えられた。 犬とは人懐っこい生き物だ。当然、雄二にもすぐに懐いた。 ジョンと名付けられたその犬は雄二と共に過ごし、成長する。 麻子に特訓された際に『力だけじゃねえ、頭も使え!使えるものは何でも使え!!』と言われてジョンの名を呼び、噛み付いてもらうことでサポートされたこともあった。 ジョンは雄二にとって大切な家族だ。 だが――ある日、熊から家を襲撃されてジョンを攫われた。 武器を取りに行っている間に――ジョンは首根っこをクマに噛まれ……おそらく、即死していた。 それでも雄二はジョンを取り返そうとして――。 だってジョンは雄二にとって大切な家族だから。 かつての地獄のような日々。そこへ光を齎してくれたのが麻子とJB。そしてジョンだ。 そんな雄二がようやく手に入れた――大切な日常(家族)なのだ。 だから雄二は、クマと戦った。 一度は追い詰められたが――殺害することに躊躇しないというスイッチが入った瞬間。 彼はクマの目を、容赦なくナイフで切り裂いた。 そのまま熊を殺すことも出来た。 後は銃を撃つだけだったが――。 「こいつらに食わせる気だった……。俺の犬を……」 ジョンを殺した熊は親で。 その子供が、雄二の視界に入ってしまったから。 「どうして、俺の犬なんだよ……」 雄二は、熊を撃つことが出来なかった。 だが麻子はそんな雄二を『それでいい。お前はそれでいいんだ』と抱き締めた。 大切な家族を守れなかった雄二は、ジョンの墓の前で誓う。 『麻子のように強くなりたい』 そんな雄二に――麻子は今後、彼の呪いになったともいえる言葉を掛けた。 ――お前は私の命令なければ虫や鹿も殺せない。 防衛省が貴様のようなヘタレを一人前にするために、いくら金を使ったと思っている。すべて国民の血税で賄われていることを肝に銘じろ 貴様には、貴様を育てるために支払われた費用に見合う働きをするまでは、勝手に死ぬことすら許可されていない。 一人十衛!! 貴様は国民10人の命を救うことと引き換えに、始めて死を許される。 5人にまけてやる!国民5人を救うまで、野垂れ死にすることは許さん 他人のためには迷わず引き金を引ける人間になれ。 ――そして。 そんな言葉を胸に刻んで暫くしてから――雄二はこの殺し合いに巻き込まれた。 ○ 「まさかいきなり、こんなものに巻き込まれるとはな……」 動揺こそしていないが雄二の声には、緊張感が含まれていた。 修羅場は踏んできた。普通の子供とは大きくかけ離れた少年――それが風見雄二だ。 だが。 だがそれでも、なにもかもが唐突過ぎるし、目の前で命を散らされたのだ。 これが成長した後の雄二ならばもっと平常心を保てたが、まだ幼い子供の雄二にはあまりにも辛い現実だった。 こんな状況でも正気を保てるだけでも、子供としてはすごい方だろう。幾度となく死を見てきたから、現実から目を逸らさず。大きく取り乱すこともなく振る舞うことが出来る。 「兄弟愛……」 雄二にとってルフィとエースは赤の他人だし、彼らのことは全くわからない。 しかし乃亜の言葉から察するにあの二人が兄弟だということはわかった。 兄弟。家族。 ――雄二はこれまで姉と母親と犬を失い。父親を殺した。 だからそういう言葉に対して無関心というわけじゃない。……兄弟共々、乃亜に殺された敗北者を哀れだと思う。 「……悪趣味なやつだな」 雄二が乃亜に嫌悪感を示す。 別にこういうゲスが珍しいとは言わない。彼は人生で何度もクズを見てきた。 ――だからといって彼らを許容する気もない。 「見ていろ、乃亜。お前は俺が倒す――」 雄二の決断は早かった。 優勝特典?そんなものに興味はない。 風見雄二はこの殺し合いで乃亜を打倒し、麻子達の待つ日常へ帰ると決めたのだから。 「あんたはこの世界(ゲーム)の神らしいが、俺にはもう麻子っていう神がいるんだ」 灰色の迷宮から楽園へ至るはずだった少年は――その途中で、殺し合いに身を投じた。 ○ 「えっ……。今の、なんだったの……?」 条河麻耶は怒りや悲しみという感情を抱かなかった。 というよりも、あまりにも現実離れし過ぎて頭が追い付いてない。 「ゲームっていうには、いくらなんでもやり過ぎじゃね……?ドッキリにしても限度があるぞ……」 マヤはこれまで殺戮や暴力とは無縁の日常を歩んできた。 笑顔溢れる木組みの街で、みんなで楽しく幸せに――。 そんな日常が、素晴らしき日々だなんて。かけがえのないものだなんて思わずに。 いつまでもずっと続くのが当たり前だなんて――。 「おーい!チノ、メグ!!」 あまりにも現実離れして、頭が追い付かないけど。 それでもやっぱり、ちょっぴり不安で。 大切な親友を――チマメ隊の二人の名を呼んだ。 だが返事はない。チマメ隊だけじゃなくて――ココアも、リゼも。 誰もマヤの声に反応しない。 「…………」 ゴクリ、と生唾を飲み込む。 怖い。何も知らない場所にいきなり拉致されて、連れてこられたのだ。恐怖感に襲われるのが当然である。 「ちぇ~。みんなして私をからかおうとしてるんだな~!?」 空元気。 そんな言葉が今のマヤにはお似合いだろう。 ......はっきり言って怖い。人があっさりと死んだ、あの生々しい光景をドッキリだとか、悪戯だとか。そういう言葉で片付けるなんて無理だ。 それにマヤは自分の友達がそんなことするわけないと信じている。 木組みの街で。優しい世界で育ったみんなは――冗談でもこんなことしない。するはずがない。そういう分別は付くはずだ。 それでもあんな現実、受け止められなくて。 怒りや哀しみはあまり湧いてこないが――恐怖感に苛まれる。 もしもこれが本当に殺し合いだったら――。 チマメ隊のみんなや、リゼ達が巻き込まれてたら――。 「――それは違うな」 そんなマヤに、一人の少年が声を掛けた。 彼の名は風見雄二。子供の身でありながら、過酷な人生を送ってきたせいであまりにも『普通の子供』とは掛け離れてしまった存在。 マヤは頭が追い付かず、なによりこんな現実を認めたくなくて。 表面上しか取り繕えなかった滑稽な彼女は――雄二の接近にすら気付けなかった。 「え?それってどういうこと??」 マヤが首を傾げる。 だがその表情に余裕はなくて。本当はこの現実を理解しているということを雄二は察する。 もしも彼女の茶番に付き合えば――もしかしたらマヤはこれ以上、悩まなくて済むかもしれない。天真爛漫な笑顔を振る舞き、現実から目を逸らすことだろう。 ――だがその先に待っているものは、間違いなく死だ。 雄二にとって目の前の少女は赤の他人だが―― 『一人十衛!! 貴様は国民10人の命を救うことと引き換えに、始めて死を許される。 5人にまけてやる!国民5人を救うまで、野垂れ死にすることは許さん』 麻子の言葉があるから。 それにこのまま見捨てた結果、死なれるというのも――少し胸糞が悪いから。 (俺は麻子みたいにはなれない。でも今ここに、救える命があるのなら――) 「これは誰かが仕組んだ悪戯やドッキリじゃない。……正真正銘の殺し合いだ」 「うーん。でもさ、これが本物の殺し合いなんて証拠はないじゃん」 「じゃあ人が死んだあの光景はなんだ?」 「それは……きっと何か手の込んだトリックとかあって……」 そんなふうにあまりにも馬鹿げたことを言い始めたマヤを。雄二は哀れみを含んだ視線で見つめる。 ……きっとマヤの反応こそが、子供として当たり前の反応なのだろう。 風見雄二はここに来るまで傷付き過ぎて――だから覚悟を固めるまでも早かった。 だがみんながみんな、雄二みたいに悲惨な人生を歩んでるわけじゃないのだ。……そもそも子供なんて本来、死という概念とは程遠く日常を過ごすものだ。 「マヤ。これが見えるか?」 「銃でしょ?それくらい――」 パン、パン。 マヤが言い終えるより早く雄二は樹木に発砲した。 たったそれだけ。たったそれだけで、ぽっかりと穴が――銃弾の貫いたあとが2つ見える。 「ああ、銃だ。本物の実銃だ」 瞬間――流石にマヤの表情が青ざめた。 バラエティの銃にしては破壊力が高すぎるし、なによりこの子供の技術。そして精神力だ。 彼は当たり前のように銃を撃った。何の躊躇いもなく引き金を引いた。 「これで現実がわかったか?」 「……うん。でも、どうしてそんなことを教えてくれたの?」 純粋な疑問だった。 これほど強いのなら、優勝を目指すのも難しくないようにマヤには思える。 「――俺の名前は風見雄二。この殺し合いで5人を救うのが俺の目的で、偶然にもお前が一人目だったというだけだ」 「それはすげー目標だね!わたしはマヤ。チマメ隊の条河麻耶!」 「……マヤ。お前は何かの特殊部隊だったのか?」 「まあ銃は撃てないけどね」 マヤは素人だ。 そもそもチマメ隊なんて何か特殊な部隊というわけじゃないし、戦うこともない。 「その代わりわたしには、これがあるみたいだけどさ」 マヤは一振の剣を取り出した。 その名も戦雷の聖剣。戦場を照らす光になりたいという渇望により強化される、戦乙女(ヴァルキュリア)の剣。 「ふむ。誇り高き戦乙女の剣、か……」 マヤに支給された支給品の説明を読み、彼女の元気な姿を見る。 ……なんとも頼りない姿だが、仲間を守るという気概を感じる。 彼女ならあの時のように――ジョンを失った時のようにならないと思えた。 そして二人の子供は、灰色の迷宮を彷徨う ちなみにこの際、雄二は支給されたもう1つの武器であるパンプキンを使用していない。今はだたかだか樹木相手に使う必要性を感じなかったのだろう 【風見雄二@グリザイアの果実シリーズ(アニメ版)】 [状態]:健康 [装備]:グロック17@現実 [道具]:基本支給品、浪漫砲台パンプキン@アカメが斬る!、ランダム支給品0~1 [思考・状況]基本方針:5人救い、ここを抜け出す 1:マヤに同行。保護する 2:パンプキンの性能を知りたい [備考] 参戦時期は迷宮~楽園の少年時代からです 【条河麻耶@ご注文はうさぎですか?】 [状態]:健康 [装備]:戦雷の聖剣@Dies irae [道具]:基本支給品、ランダム支給品0~2 [思考・状況]基本方針:チマメ隊やみんなと一緒に戦う 1:バラエティじゃないなら、わたしが戦わなきゃ! 2:雄二って何かリゼみたいなやつだよね。やっぱ強いのかな? [備考] 161 絶対強者 投下順に読む 178 壊れるほどに愛しても 時系列順に読む START 風見雄二 008 迷路の中、僕ら二人、空を目指す START 条河麻耶