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強がりを一つ聞いてくれ ◆GmTqfb9yfU 小さな机が立ち並ぶ夜の教室に月明かりが差し込む。 昼間なら子供たちで溢れかえっているであろう小学校も、こう静まり返っていてはどことなく不気味な雰囲気を醸し出す。 それが殺し合いを強いられて飛ばされた場所ならなおさらだ。 そんな場所にサル顔の少年は立っていた。 この少年、一見サル顔のなんの変哲もない少年に見えるが実は只者ではないのだ。 彼の名は宗谷ヒデヨシ。 知力を絞り戦で手柄を立て出世していった武将と同じ名を持つ彼は、神を決める戦いにおいて数々の能力者達を己の知力体力を駆使し、退けたというその名に恥じぬ実績を持っていた。 それは最悪で最強と言われる能力者ロべルト・ハイドンに忠誠を使う、能力者の中でも特に優れた戦闘能力を誇るロベルト十団ですら、二度と戦いたくないと言わしめる程の実力を持つ。 与えられた能力は決して強いとは言い難いが、持ち前の機転の速さに始まり舌先三寸口八丁手八丁、あの手この手で迫り来る能力者達を騙し討ちにし返り討ちにしてきたのだ。 そんな並々ならぬ戦歴を持つ少年が何を思っていたかというと…… 「ぶっちゃけ恐ええええええ!!何だ殺し合えって…… ふざけてんのかっ!!大体神様決める戦いはどうなったんだよ。中学生じゃねえどころか明らかに人間じゃねえ奴もいんじゃねえかよ!!」 殺し合いに対する恐怖と理不尽に対する怒りでどうにかなりそうだった。 自分の能力は声を似顔絵に変えるという、敵を出しぬくのに使えないこともないが所詮攻撃力はゼロだ。 あそこにいた化物どもに到底勝てるとは思えない。 「そっそうだ。確かこの玉の中に支給品が入ってたはず!なんか役に立つものはっと……」 最初に出て来たものは小さな魚を模した容器だった。 中には黒い液体が入れてある。 ヒデヨシにはこの支給品に見覚えがあった。 「これ醤油差しじゃねえかあああああ!!確かに醤油ボンバーは俺の十八番だけども」 最後の一人までしか生き残れないバトルロワイアルでこんな物が何の役に立つというのか。 ヒデヨシは次の支給品にかけた。 「まだなんかあるみたいだし、今度こそすげーもんが入って……」 ヒデヨシは言葉を失った。 出て来たのは緑色の物体が入ったチューブ、そう只の山葵だ。 「おい、この流れだと次に出てくんのは大豆の発酵食品だったりしねーだろうな」 だが、ヒデヨシの悪い予感は裏切られることとなった。 それもさらに悪い方向にだが。 最後の支給品は数枚のブロマイド写真。 それも可愛らしいアイドルの物ではなく、やたらとファンキーなオッサンが写っている。 説明書には神様ブロマイド写真と書いてある。 「神様ァあああ!!これが!?つーか戦いがこんなんになっちまったのに何やってんだよこのオッサン」 まさか支給品が全部外れだったとは、キースとかいう男は本当に殺し合いをさせる気があるのだろうか。 おまけに名簿には知ってる名が一つだけ。 それも最悪で最強の能力者、ロべルト・ハイドン唯一人だけだ。 どんな能力を持っているのかは知らないが、きっと会った瞬間殺されてしまうだろう。 そもそも命を奪うなんてことができるのか?この自分に 答えはNOだ。 人を殺すなんて何の覚悟も度胸もない奴ができるわけがない。 ならば大人しく殺されるのか? それもNOだ。 理由は二つ。一つ目の理由は単純、死ぬのが怖いから。 誰だって死ねと言われて分かりましたなんて言えるわけがない。自分はまだ中学生、こんな若さで死にたくはない。 そして二つ目の理由。 自分には守らないといけない奴らがいる。孤児院『たいようのいえ』に住む子供達が自分の帰りを待ってくれているのだ。その子達の為にも生きてここから帰らなくてはならない。 誰も殺さずこの場を脱出すると決めたヒデヨシはある作戦を思いついた。 その名も…… 「よしっ決めた!!名付けて『ぶっちゃけ誰かが解決してくれるのを待つまでじっとして身をひそめてる作戦』だ!! ま、あの場で主催者に反発してた奴ら、めちゃくちゃ強そうだったしぶっちゃけ俺みたいな奴が前に出たところでそいつらの邪魔になりかねないしな。 弱者は弱者らしく強そうな奴に身を守ってもらってりゃいいんだよ」 すがすがしいまでにネガティブなのかポジティブなのかよく分からない作戦を思いついたヒデヨシだった。 「さーて今後の方針も決まったし、取りあえずここでじっとしとくか」 「おいおい、他力本願にしたってまずは誰かとコンタクトとらねーことには何も始まらないだろ」 「それもそうだけどよー、っておおいつ!!だだだっ誰だお前!!」 いつの間にかヒデヨシの隣にどこか理知的な雰囲気の少年が立っていた。 歳はヒデヨシと同じくらいか。 学生服に身を包んでいることから恐らく中学生だろう。 「俺は高嶺清麿。あんた殺し合う気はないんだろ。取りあえず自己紹介がてらに情報交換と行こうぜ」 「へえ、魔界かあ。まあ天界があるなら魔界だってあるのかもな」 「こっちも驚いたよ。俺の知らないところで神を決める戦いがあってたなんてさ」 情報交換した二人はお互いに驚くようなことの連続だったが、普段の生活が魔物や天界やらの非日常に慣れていたので驚きながらも納得することができた。 「そうだ、お前の支給品は何なんだ?どうせろくでもねえもんなんだろうが」 「ああ、これだ」 そう言って出した物は紙を操れる玉、無線の役割を持つ二対の玉、まるでピエロが使う御手玉のような形をした爆弾だった。 「式紙って玉は応用の幅が広そうだし、この爆弾は強い衝撃を与えると爆発するそうだ。気をつけてつかわないとな。取りあえずコピー用紙500枚程玉の中に収納してみたんだ。ん、どうしたヒデヨシ?」 「いっいや、別に何でもねえよ」 (こいつ当たりアイテムのオンパレードじゃねえか。ちくしょう、なんだこの差別) ヒデヨシは心の中で静かに毒づいた。 「なあ清麿。これからどうすんだよ。お前は魔物じゃないし、口から電撃なんかだせないんだろ?」 「ああ、そうだな。俺には何の能力もない」 本当は彼にはアンサートーカーという頭に浮かんだ疑問の答えが瞬時に分かるという、まるで反則のような能力を持っていたのだが、どうやら主催者に封じられているようだった。 何のためにこのゲームが行われるのか キース・ブラックとは何者なのか どうすれば優勝という道以外に脱出できるのか 他にも沢山の疑問が浮かんだが答えを知ることは出来なかった。 しかし彼が絶望しきっているかと言うとそうでは無かった。 アンサートーカーが使えないのは確かに痛いが、今までの魔物との戦いも己の頭脳で突破して来たのだ。 恐らくゲームにのってる人間も何人もいるだろうが、それに抗おうとする人間もいるはずだ。 この場所だってきっと活路を切り開いてみせる。 そう思った。 そして何より、この名簿に書かれた仲間達を失いたくない。 (ガッシュ、お前もこの場所にいるのか…… お前にまた会いたいと思っていたが、まさかこんな形で再開することになるなんてな。 会ったら話したいことが山ほどあるぜ) 既に魔界の王を決める戦いは終わり、ガッシュは王となった。 人間のパートナーと赤い本はもう御役御免のはずだ。 しかもアンサートーカーの能力も封じられては大した活躍はできないかもしれない。 だけど、きっとこのゲームを壊してみせる。 モチノキ町を模したふざけた舞台を用意した主催者共もぶっ倒す。 (そしたら、また遊ぼうぜ。魔界の土産話とか聞かせてくれよな) 不安だらけの中で清麿は強がる。 赤い本の魔物の子に、もう一度会うために。 【B-2 小学校・三年A組の教室/一日目 深夜】 【宗屋ヒデヨシ】 [時間軸]:植木達と出会う前 [状態]:健康 [装備]:醤油差し @うえきの法則、わさび @うえきの法則、神様激レアブロマイド10枚セット(非売品) @うえきの法則 [道具]:基本支給品一式+水と食料一人分、支給品(醤油差し @現実、わさび @現実、神様激レアブロマイド10枚セット(非売品) @うえきの法則) [基本方針]:生きて帰りたいけど人は殺したくない。 【高嶺清麿】 [時間軸]:最終回後 [状態]:健康 [装備]:なし [道具]:基本支給品一式+水と食料一人分、支給品(式紙 @烈火の炎、声玉 @烈火の炎、テオゴーチェの爆弾ボール @からくりサーカス) [基本方針]:このゲームからの脱出・ガッシュに会いたい 【支給品紹介】 【醤油差し@うえきの法則】 ヒデヨシが植木と森に会った際、逃げる時に使った技、醤油ボンバーに使用したのと同じ醤油差し。※ヒデヨシの説明書には只の醤油差しとだけ書かれています。 【山葵@うえきの法則】 ヒデヨシがウーゴに特選ワサビームに使用したのと同じ山葵。※ヒデヨシの説明書には只の山葵とだけ書かれています。 【神様激レアブロマイド10枚セット(非売品)@うえきの法則】 眠れる果実島で行われた三次選考第一試合で宝として使われた神様のブロマイド写真。 【式紙@烈火の炎】 手のひら大の大きさで中に『紙』文字のが記してある玉。紙を操ることが出来る。 【声玉@烈火の炎】 手のひら大の大きさで中に『声』文字のが記してある二対の玉。離れている相手とも連絡を取り合える。 【テオゴーチェの爆弾ボール】 誘拐組の高見が操る懸糸傀儡『テオゴーチェ』の爆弾ボール。大きさはハンドボール程。 投下順で読む 前へ:魔王と英雄の消失 戻る 次へ:少女さとり 時系列順で読む 前へ:うしおと――/――ととら 戻る 次へ:少女さとり キャラを追って読む GAME START 高嶺清麿 046:自動人形の法則 GAME START 宗屋ヒデヨシ ▲
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新説ガンダムドルダ 第十一話 絶望の光 「そうでしたか…」 ルナリアンは紅茶のカップを置くと、目を瞑る。 全ての真実を語り終えたクランは、ある意味清々しく思っていた。 全員静かに、ルナリアンの次の言葉を待つ。 「それで、あなた方はこれからどう動くおつもりなので?」 ゆっくりと目を開き、再び全てを見透かすような瞳で、クランを見つめる。 「少し、前置きが長くなりますが…私個人は、こう考えています」 クランが続ける。 「先日の私達の調査の一件、そして『半月崩落事変』。火星コロニー圏の人々が剣を手に取った。 地球圏の生まれである私は、火星圏コロニーでの人々の生活をこれまで目の当たりにしてきて、本当に心が痛くなりました。 何も知らずに、地球で幸せに暮らしていた自分を、恥ずかしくさえ思いました。 …ご存じの通りの、『舞姫の殺劇』で私は家族を失いました。…けれど今では、それで世界の声を耳にすることが出来たのだと思っています」 ルナリアンは目を細める。 「あなたはお強いのですね…『舞姫の殺劇』、あれは酷い事件でした…」 続けて下さい、ルナリアンが言う。 「世界の声を聞くことで、どうしようもない人のうねり、というものがあるのだと気付きました。地球圏の人々にも言い分がある、けれど火星圏の人々にも言い分がある。 どちらもそれぞれの正義の名の下に、今を生きています。 けれど、だからといってこれを武力で解決していい理由にはなりません」 ルナリアンは黙って聞いている。無言で続きを促す。 最早クランの瞳にあるのは、自らの過去の痛みだけではなかった。 痛みを乗り越えて、人と歩み寄る未来を信じること…それが、今を生きるクランに出来ること。 痛みを知り、儚さを知り、そして世界の声を耳にしたクランは、未来の為に戦うことを決意していた。 絶望がもたらす光を、育てていかなければならない、と。 「世の中には誰一人として潔白な人間などいない。それは自明です。 毎日こうすれば、ああすれば、のジレンマに板挟みになって、そういう歪みが重なって。 …世界の全てを救えない、そんなことはわかっています。 けれど、その歪みの原因を解決することで、信じる未来が訪れるというのなら私はそのすべてを解決していきたい、と考えています」 真剣な眼差しのクラン。 ギデオン、ヴァイスにミランダは目を丸くしている。 「…そうですか、あなたのお気持ちは良くわかりました。しかし、あと一つお伺いしてもよろしいでしょうか?」 ルナリアンはにこやかに微笑むと、続ける。 「あなたは、シンシアさんと、ガンダムドルダを通して、何を見つめていくおつもりなのですか?」 「……」 ルナリアンは、自分が本当に聞いておきたい問いは絶対に問うておかねばならないと、思っているようだ。 クランが口を開く。 「あの機体、ドルダが何処からもたらされたモノなのか…そしてこの世界に何をもたらすのかは、わかりません。 ただ、私は…詭弁ですが、シンシアとの触れ合いの中で、ドルダをあるべき道へと導かなければ、と考えています」 「あなたの導く先に、必ずしも正しい答えがあるとは、限りませんよ?」 「わかっています。けれど、あの娘が、ドルダと共にいた、シンシアが進むべき道を示してくれる、と信じています」 強い決意を灯した瞳は、ルナリアンの澄んだ瞳を真っ直ぐに捉える。 絶望の光…クランの瞳に宿った光。 「…わかりました。ドルダとシンシアさんが実験対象にならないように、上層部の方には、私の方で対処しておきます」 「しかし、それではあなたが…」 ギデオンが口を挟む。 「私は、見てみたいのです。貴女が…クランさんが信じた未来を、私も見てみたい」 ルナリアンが静かに言う。 「それに、大丈夫ですよ。私には、ライセンスがありますので」 またしてもにっこり微笑えむ。 「さ、おかわりを。おつぎいたしますわ」 そう言うと、ルナリアンは席を立ち、一同に紅茶のお代わりを並々と注いでいった。 包囲してビームライフルを放つローズ。 先行したマイケルとディランが、ビームサーベルによる接近戦を試みるものの、ドルチェの圧倒的なパワーの前に気圧されていたのだった。 「どう?気は済んだかしら?」 エリスが冷たく、高慢に言い放つ。 放たれたビームの全ては、ドルチェのシールドファンネルによって阻まれ、舞姫の身体に触れることすら叶わなかったのだった。 「…参ったね、どうも」 マイケルは舌を出し、ペロリと唇を舐める。 しかし、その口調とは裏腹に、相当焦っていた。 「ねえねえ、弱っちいんだからさ、早く帰りなよ。きっと、その方がいいわ」 エリスが拡声器を通してローズ全機に呼びかける。 「!女…!?」 ディランが呟きながら、ドルチェの隙をうかがう。 マイケルも、敵の酔狂な警告を耳にして何を思ったのか、エリスに言葉を返す。 「悪いけど、そういうわけにもいかないんだ。キミを連れ帰るか、破壊するか。それが僕達の仕事だからね。 それに、機体の性能差が必ずしも勝敗に繋がるとは限らないさ」 再びマイケルのローズがサーベルを抜き、ドルチェに立ち向かう。 「ダメよ、お兄さん。そんな仕事人間になったら。あなたの彼女、きっと泣いてるわ」 ドルチェはビームスコップを軽く振りまわし、いなすように受け止める。 両手を使いすべての力を込めたマイケル機の斬撃を、片手で軽く止めるドルチェ。 「ディラン!」 マイケルが叫ぶ。 「分かっている!」 ディラン機がビームサーベルを構え、マイケルの剣を受けている方と反対側に踊り出る。 「はああぁぁぁ!」 通常のローズよりも遥かに速い速度で、ビームサーベルでドルチェの脇腹を薙ぐようにして向かう。 「なんとかの一つ覚えってね!」 エリスは目にもとまらぬ速度で、左手でビームレイピアを抜刀すると、ディランの渾身の一撃を静かに受け止める。 「ターニャ!タオ、マオ!」 今度はディランが声を荒げると、三機のローズのライフルからは、カーボンネットが放たれる。 ドルチェを滷獲するつもりなのだろう。 「強引なトコは好きよ。誰かさんにも、見習って欲しいくらい」 エリスは動じることなく、落ち着き払った動作で、全力のディランとマイケルを軽く弾き飛ばすと、二刀流でカーボンネットを切り裂く。 「…!いつでも出来ましたよ…ってことかい?ソレ」 「そういうこと♪」 勢いを殺しつつ体勢を立て直すマイケルに、エリスが言う。 「マイケル、プラン移行を推奨する。密集隊形で取り囲むぞ」 「分かった、ディラン」 すると、五機のローズは陣形を組み、五角形の形になると、そのまま左右に動きつつ、ドルチェの方へと向かう。 「狙い撃つぜ!…ってね」 ロングレンジビームライフルを取り出したエリスは、出力をマシンガンモードに調節し、ローズに照準を定める。 「来たよ!」 マイケルが言うと、襲い来るビームマシンガンの速射を、一斉に陣形を広げることで回避、次に縦列に並ぶ。 続くビームマシンガンの雨を、縦列から、マイケルを中心とし、逆の扇型になるよう横列に移動、一斉にビームライフルを放つ。 「なんとか至近距離まで近づいて、ライフルが放てればね…」 マイケルが言い、ライフルを撃つ。 「ちょこまかちょこまか…あぁ~もう!」 エリスが言うと、ライフルの出力を上げ、速射モードから通常のビームライフルモードに切り替える。 「…!やっとマシンガンのリズムを掴んだところで…!」 ターニャが舌打ちをする。 「けどね!もう覚えたよ、あんたのクセ!」 ターニャが言う。 「私のクセ、ね。可愛らしく髪をかきあげてしまうことかしら?」 エリスが再び笑うと、ロングレンジライフルからは、ビームマシンガンとビームライフルがランダムに放たれた。 「クッ…!」 ディランの目が鋭くなる。 「あんなこともできるのか…けどね!」 マイケルがスラスターをグン!と踏み込むと、一瞬のうちにドルチェの後方へと回り込む。 「これで、終わりさ!」 マイケルのローズが至近距離でビームライフルを構える。 「ところがぎっちょん!…ってね」 背部に搭載された、追尾型のビームファトランクスがマイケルを襲う。 「気をつけてね。追っかけてくる上、出力も結構キツイから!」 サーベルとライフルを構えた四機のローズを前に、ドルチェは機体を転身させる。 タオとマオの連携の取れたライフルの全てを紙一重で避け、ディランとターニャのサーベルを、武器を素早く持ち替えることで対応する。 「なかなかやるじゃん♪ここまで食らいついたのって、そうそういないよ」 実際、マイケル・ミッチェル隊のこの五人は、相当優秀なパイロットであった。 中でも、マイケルとディランは、ドル・デーパイロットの最終候補者だったのだ。 戦闘力も平均的なローズパイロットとは比べ物にならないほど高い。 「この…!バカにするんじゃないよ!」 ターニャがサーベルを持つ手に一層力を込める。 刹那、タオとマオが、ビームライフルを撃ちつつも、ビームサーベルそのものを投擲してきた。 「!」 エリスの目が見開かれる。しかしすぐに笑うと、目を細めて呟く。 「あら、大胆だこと…」 「クソッ!俺の出番って言いてえんだろ、どうせ」 「分かってるじゃない、デイヴ」 デイヴは理不尽な戦闘に巻き込まれた怒りから、今はエリスにではなくマイケル隊の面々に対して敵意を抱いていた。 それもそうだ。今のデイヴにとって、この五人はただのお邪魔な名無しパイロットにしか過ぎないのだから。 「そこを、どけェ!」 言うと、シールドファンネルが再び宙でシールドを形成し、不意をついたタオとマオのサーベルを弾き返す。 「「!」」 咄嗟に返されたサーベルを避け、体勢を立て直す二人。 線対称になるようにして、それぞれが、ディランとターニャの加勢に向かう。 四本の太刀を受けてもなお、超然としているドルチェ。 「…これはさすがにちょっと、キツイかもね」 舌舐めずりをしながら言うエリス。 と、そこに… 「僕を忘れて貰っては、困るな!」 ビームから逃げ切ったマイケルが、ドルチェにビームライフルを放つ。 「至近距離で放てば!へんなシールドも使えないだろ?」 マイケルの放ったライフルを食らうドルチェ。 「仕上げだ!ディラン!」 言うと、ディランのローズがビームサーベルをもう一本構え、ドルチェの顔面を穿とうと突きを繰り出す。 「はああぁぁぁ!」 鬼気迫るディランと、したり顔のマイケル。 「!」 驚愕に目を見開くエリス。 ガンダムドルチェは、五人の精鋭が駆るローズによって、今まさに天使の羽をもがれようとしていた。 「わぁ~、さすが月支社。噂には聞いていましたけど、やっぱりすごいです!」 モモ・マレーンと謎の少女シンシアは、二人で仲良く月支社の内部を探検中だった。 「…よくわからないけど、私も初めて見るものばかり」 二人がいるのは月支社の医療部門研究室。 医療隊員であり、将来本格的に医療を志しているモモが、シンシアの手を引っ張って強引に連れてきたのだった。 研究室の中には入ることが出来ないので、ひょこっと頭を出し、外部のガラス張りから研究員の作業の様子を見ていたのだった。 「う~ん。医療部門は本社より、だいぶ進んでいますね…」 モモが唸る。シンシアは、「ほぇ~」と感心したように見つめている。 「早速メモメモ…」 モモは取り出した携帯端末に、今目にしている情報を書き込もうとしていた。 と、そこに。 「なんだ。どこのいたずら鼠かと思ったら、可愛いお客さんじゃないか」 研究員と思しき人物。白衣を身に纏っている。 ただ他の研究員と異なる特徴があるとすれば、彼女は白衣に帽子をかぶり、ポッキーと言う地球圏のお菓子を食べていたことだった。 「あ…す、すいませんでしたぁ!」 モモが急いで頭を下げる。 「いーのいーの。気にしなくても。…実は私もココで何やってるかよく分かってないんだ」 すると、研究員がポッキーをモモに差し出しながら、ニッコリと笑ってみせた。 「あ、ありがとうございます!」 ポッキーを受け取り、頭を下げるモモ。 対照的にシンシアは、もう既にポッキーを目にしてどうやって食べていいのか四苦八苦している。 「ああ、いいよ、もう。そんな」 「あ、あの…研究員の方ですよね!?ここで何の研究をやってるか見学させてください!」 再び深々と頭を下げる。 「そ。私は伊吹・アダルベルト。一応ココの研究員…なんだけど、最近ココに来たばっかで、よく分んなくてさ」 タハハ、と笑う伊吹。 「専門がコンピュータプログラミングなんだけど、ちょっとココでその力を貸してくれないか~なんて言われちゃって。 普段は学生やってるんだけど、ちょうど長期休暇中だしね。だから私、医療部門のことはよく分らないんだ」 すると、モモは何かに気づいたように、慌て出す。自己紹介をしていなかったのだ。 「あ…私、モモ・マレーンです!公社の第一次火星調査隊の、医療隊員です!」 「第一次火星調査隊!?凄いね、モモちゃん。ところで、そっちの娘は?」 聞かれてまたもや慌て出すモモ。シンシアはマイペースなのか、人見知りなのか、自己紹介をしようとはしなかった。 「シンシアちゃん。私の、友達です!」 「そっか、ヨロシクね。…あ、そうだ。今ちょうど私休憩中だからさ、談話室でお話しない?お菓子とか、ツマミながら」 お菓子、という言葉に反応を見せる二人。 「あはは。じゃ、行こう?」 シンシアとモモの二人は、伊吹に連れられて談話室へとその足を運んで行った。 「邪魔」 不意に、エリスがひどく冷たく言い放つと、ドルチェが四機のローズを吹っ飛ばす。 いや、力で押したというわけではない。それが出来るならとうにしている。 いくらドルチェといえど、四機のローズに両腕を塞がれたまま攻められてはたまったものではない。 何か、圧縮されたエネルギーのようなものがローズを吹っ飛ばしたのだった。 「くっ…ああああぁぁ!」 叫ぶターニャとディラン。 「ねぇ、ゴミの癖にさぁ?調子に乗らないでって、ワタシ言ったよね?」 不意に目にもとまらぬ速度で、ビームスコップとビームレイピアを抜刀し、マイケルのローズの両腕を切り裂く。 「!」 咄嗟に回避しようとしたマイケル。しかし、なす術もなく両腕を持っていかれた。 「Doll-ceシステム、解放。アンタらなんか、ワタシの奴隷にも相応しくないわ」 ドルチェの純白の機体が、より一層…いや、白銀に輝く。 「そうね…この世界から、消してあげよっか?」 嗜虐心を隠そうともしない表情で、少女は一切の武装をしまう。 「なん…だ!?」 マイケルが言い終わらないうちに、ドルチェの全身からビーム状の波動が放たれる。 「こ、これはッ!?くああああ!」 放たれた波動は、徐々にローズの装甲を削り取っていく。 「アッハハハハハ!苦しんで、死ね!」 輝きを失った瞳で、少女が冷たく笑う。 「クッ…!一時、撤退だ!!」 フラフラと逃げていく五機のローズ。 「ターニャ、テレウスに、連絡をッ…!」 ぐああああ!叫ぶマイケルの全身からも血が溢れ出す。パイロットスーツには亀裂が走る。 しかし、その美しい容姿とは裏腹に、それを黙って見逃す程、少女は甘くなかった。 冷たく輝きを失った瞳で、しかし激情をその心に秘めながら。 その可憐な唇からは、普段の彼女からは想像も出来ないような言葉を紡ぎ出す。 「…下等種が。見苦しいから、サッサと消えて」 ロングレンジビームライフルから放たれるは、特大のビームキャノン。 五機のローズは、絶望の光に飲み込まれていったのだった… 「!」 同時に目を見開くはエステル。座っていた椅子を蹴飛ばすようにして立ち上がる。 「今…」 冷や汗をかいている。呼吸も荒い。 「どうしたんじゃ、エステル」 粒子の研究を進めながらも、助手を気遣うティモール。 「いえ、なんでもありません。博士」 「…少し休憩にするといい。お前さんも疲れておるじゃろ」 「…ええ。すいません」 研究室を後にするエステル。 ティモールは顕微鏡を覗きながらも、片手をあげ、助手を見送った。 フラフラと、薄暗い廊下を歩くエステル。 (絶望の、光…) 唇を噛むと、そのまま廊下にうずくまる。 (まさか、あのチカラを…!?) エステルは天を仰ぐようにして、縋るような目つきで、暗い天井を見つめ続けた。 「…結局、なんだったんだろな。あの人は」 ルナリアンとの会談を終え、会議室を後にする一同。 歩きながら、ヴァイスがそう呟いた。 「なんだった、というと?」 答えるのはミランダ。 「いや、なんつーか…不思議な雰囲気だったよな。何でもかんでもお見通し、みたいなさ」 「まあ、それはそうですけど」 「オマケにコイツがとんでもないコト言い出したのにはビビったけどな」 ヴァイスは、自らの前を歩くクランの方を顎で指す。 「…ええ」 頷きながら、寂しそうにクランを見つめるミランダ。 (夢物語だわ、クランさん…) 俯きながら、その足を進める。 (けれど、私も…私も、彼女と同じ世界が見たい…) 絶望の光…ミランダの瞳に宿った光。 「…どうかしたのか?」 「いえ、大丈夫です」 ミランダ・ウォンは、第一次調査隊の一員として、自らに何が出来るのかを今一度自らの心に問い、決意を新たにしたのだった。 伊吹・アダルベルトとのささやかなお茶会が終わり、クラン達と合流すべくモモとシンシアは会議室へと足を運ぶ。 ドアを開きかけると、そこで会議はもう行われてはおらず、ルナリアンが何者かと回線で話をしていたのだった。 (なんだか、まずいです…) 咄嗟に隠れてしまうモモとシンシア。 ルナリアンはにこやかに話をしていた。 「…ええ。彼らの個人データは、後日お送りいたしますわ。それで、そちらの方は…」 頷きながら相手の話に耳を傾けるルナリアンを見て、モモは怪しく思う。 (個人データの転送って…!やっぱり、あの人は怪しいです!) ええ、ええ。相槌が聴こえる。 「了解いたしましたわ。それでは、良い夢を。ジム」 気になる回線の相手。それは、先日フィリア・シュード達と出会っていた、ジャイアントマンこと、ジム・ストライカーであった。 不意に、シンシアがひょこっと顔を覗かせてしまう。 (!ああ、もうお終いです…) 何がお終いかはモモのみぞ知る所ではあるが、とにかくその時彼女はそう思った。 「あら?あなた達は…」 「あの…会議の方は、もう終わったのですか?」 シンシアが尋ねる。 「ええ。もう終わりましたよ。あなたのお姉さんなら、一階のレセプションホールにいらっしゃると思いますわ」 にこやかに答えるルナリアン。 「ありがとうございます、早速行ってみま…」 「あ、あの…なんだかすいませんでした!モモ達、別に盗み聞きとか、そんなつもりじゃ…」 お礼を言うシンシアを阻み、またもやモモが頭を下げる。 ルナリアンは目を丸くすると、再び微笑えむ。 「…いえ、構いませんわ。取るに足らない会話ですもの。それより、お連れの方々がきっとお待ちしていますわ」 モモは再び自らの顔が赤くなるのを感じた。 「し、失礼します!」 「ええ。また、お会いできるといいですわね」 足早に去っていくモモとシンシアを見送り、ルナリアンは静かに呟いたのだった。 「指定ポイントに到着。月地区標準時刻一四○○を以て、任務を開始する。マルス ムスペルヘイム、目標を溶解する」 そう言ってアレスが手に持つビームバズーカの銃口を向けたのは、コロニー軍ルナリアン駐屯部隊の基地。 そして重厚なフォルムを持つ機体…マルス ムスペルヘイムの横には、宗谷陽光の駆るドル・デーの姿があった。 「ローズ部隊は二手に分かれ、片方はルナリアンへと向かえ。ドルダをおびき出すのだ!もう片方はここで、まず駐留軍を叩く!」 陽光が言うと同時に、十機程のローズが、二手に分かれていく。 「うわああああ、敵襲ー!」 マルスの銃口から放たれたビームバズーカの、絶望の光が、駐留軍基地を蹂躙していく。 「おのれ、火星義勇軍か…!出撃出来るMSは全機、直ちに出撃せよ!」 駐屯基地の司令官が命令を下すと同時に、二十機ほどのグワッシュ・ドグッシュの混成部隊、ガーランド十機が一斉に出撃する。 「ここまで来たら、もう戻れぬのだよ…」 陽光は、紅き戦神を駆る少年が心を痛めてやしないかと心配しつつ、そして、自らを鼓舞する為に呟き、静かにビーム刀を抜いたのだった。 「ドル・デー!敵部隊を一掃する!」 絶望の光…陽光の瞳に宿った光。 陽光の描くビーム刀の軌跡が、その光を強く強く、映し出した。 十一話 終 十二話に続く
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これが定番!世代別ベストソンク ミュージックジェネレーション(2021~)
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ゆっくりを可愛がるスレ6 302より 「おにいさん、おもしろいぎゃぐかんがえたからきいてっ!」 「いいぞ。」 「たいとる!「これがれいむのいっしゅうかん」! げつよーびからにちようびまでのようびをおにいさんにいってもらいます ただしィーすいようびにゆっくりできなくなってもくようびにれみりゃにおそわれて きんようびにやっつけてどようびになかなおりするよ! にちよーびはゆっくりできるひ!じゃあおにいさん、おねがい!」 「月曜日」 「ゆっくりしていってね!!」 「……火曜日」 「ゆっくりしていってね!!!」 「水曜日」 「ゆゆゆゆゆゆっくりできなィィィィィ」 「木曜日」 「れ、れみりゃはゆっくりこっちにこないでむこうにいってね!!ゆっくりできないよ!!!!」 「金曜日」 「こうなったらさいしゅうしゅだんだよ!!れいむナッコォ!!」 「土曜日」 「ゆゆ!れみりゃもゆっくりしようね!!」 「日曜日」 「しあわせー♪」 「……いいねェーすごくイイ!超イケてる! ゆっくりできそーな一週間なんだって言う…時間の概念がない所がとてもいい!」 「でしょッ!おにいさんといっしょにおわらいげいにんもゆめじゃないよ!」 名前 コメント
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提督×曙シリーズ 248 :提督×曙 side曙:2014/06/01(日) 23 44 04 ID MpmLk9d2 「曙」 「なに。わざわざ名指しで呼び出すなんて、ずいぶんと偉くなったものね。このクソ提督」 あたしは駆逐艦娘、曙。 大破して放棄され、遠い昔に役目を終えたはずのあたしが、どういうわけか人間の女の子のカタチを借りて 今度は米英ではない謎の敵、通称「深海棲艦」を相手に、再び人間と戦うことになってしまった。 はじめはこの体にも戸惑ったけど、今では慣れ、この鎮守府で戦いの日々を送っている。 で、あたしを呼び出した目の前の男、この人がこの鎮守府の主である「提督」。 『前』の上官は、まあ確かにあたしたちの力が及ばなかったこともあったけど、理不尽なことばかり言うクソみたいな奴だった。 けど、この世界で上官になったこの人は…超有能というわけではないけど、うん、それなりにマトモだと思う。 まあ、認めてあげないでもない、かな。 で、その提督だけど…呼び出したクセに何やら書き物をしながら顔も上げない。 久々に呼び出されたのにあたしが少々不機嫌なのは、それが理由だ。 「…お前、強くなったよな」 「そうね。誰かさんのシゴキのお陰でね」 そう、あたしはここでは結構古参だ。古参なりに練度はかなり高いと自負していたけど、 ここ最近、既に制海権を得たエリアの残敵掃討に毎日駆り出されていた。 その作戦目的は知らされていない。訊ねても「今はまだ教えられない」の一点張り。 納得はいかなかったけど…まあ、仕方ないわね。それにも何か理由があるんだろう。 「その話を切り出してくるってことは、そろそろ最近の不可解な出撃の訳を話してくれるってことでいいのかしら」 「ん、まあそんなところだ。お前の練度は現状、俺の施してやれるほぼ最高のレベルに達している」 「ふーん…で?もうこれ以上能力は上がらないから第一艦隊から外すって?」 「んー…ま、そうするのもいいかも知れんがな」 「…」 しまった、また憎まれ口を叩いてしまった。 その上、返しのセリフ(多分冗談だけど…多分)で勝手に傷ついて、あたしってほんとバカ。 この人のことは…うん、正直言うと、感謝している。 あの頃のあたしは上官なんて碌なもんじゃないと思い込んでて、最初の時、顔を合わせるなりクソ提督呼ばわりしてしまった。 今ではそんな人じゃないことはわかってるけど、今更変えることも出来なくて、こんな態度を取ってしまう。 顔には出さないけど、多分嫌われてるだろうな。当然だけど。 でも、そんなあたしを遠ざけることもなく…むしろ他の子達よりも積極的に、いろんな任務を任せてくれた。 期待に応えられているかはわからないけど、それなりに信頼してくれている…と思う。少なくとも艦娘としては。 ごほん、と咳払いをして顔を上げた提督が用件を切り出す。 「本題に入るぞ。上が艦娘の能力を更に引き出す、新しい技術を開発したそうだ」 「新技術?」 「ああ、そうだ。今のお前の限界を超える力が手に入る。正確には、従来の限界を超えて鍛錬の効果が出る、ということだそうだ」 へえ…本当だとしたら、ちょっとすごい話だ。 あたし自身艦娘がどういうものなのかもよくわからないのに。 「他にも燃費が少々良くなるらしい。あと、ささやかな加護が得られるそうだ」 「ふうん…加護ってのがよくわからないけど、燃費が良くなるなら大型艦向きじゃない?」 「で、それをお前に施そうと思う」 「あんたあたしの話聞いてた?元々消費の軽い駆逐艦の燃費を上げてどーすんのよ。 それに、たかが駆逐艦の能力をこれ以上上げたって大した戦力増強にならないわ」 あたしは自分が正しいと思ったことは口に出すタイプだ。 『前』にあたしに乗っていた人たちはこれが災いしたのかもしれないけど、艦娘になってもこれは変えるつもりはない。 「付け加えると、これを受けられるのはひとつの鎮守府につき一人の艦娘だけ、ということだ」 「はあ?じゃあますますあたしに施す意味が薄いじゃない。 武蔵さんや長門さん、加賀さんたちのためにとっておくべきでしょうが」 「まあ、理屈で言えばそうなるな」 「だったら…!」 「それでも俺は、お前に施したい」 「何でそうなる…施し『たい』?」 まくしたてたところで、違和感を感じた。理屈が通ってないところもそうだが、決定権がまるでこちらにあるかのような口ぶりだ。 「ああ。この件に限っては、艦娘側に受けない自由がある。命令じゃない」 どういうことだろう?下が拒否できる命令…命令じゃないんだっけ?なんて聞いたことがない。 あと、何やら提督がやたらと不安げな、そわそわした表情なのも気になる。 「これが、…その、装置だ」 提督が引き出しから黒い小箱を取り出して、あたしに渡した。 「ふうん?ずいぶんと小さいのねえ」 そんなすごい技術が詰まっているにしてはずいぶんと小さな装置だ。そう、ちょうど― 「本当にそんな効果がある…の…」 ちょうど指輪の箱ぐらい、と思いながら何の気なしに小箱を開いたら…本当に指輪(にしか見えない)が鎮座していた。 え?え?指輪型装置?にしては包装が大仰だしそうちょうど贈り物の指輪がこんな感じでもこれは言うなれば艦娘用パワーアップパーツのはずで… 「こ…れは、また、タチの悪い、冗談ね…」 混乱の渦の中、やっとのことでそう結論づけ言葉を絞り出す。 「まさか。正真正銘、上から降りてきた新技術…その恩恵を受けるための装置、いや、証と言った方が正しいかな。 練度が最高レベルに達した艦娘にしか、効果が無いそうだ。…お前の、ここ最近の出撃の、理由だ」 ということは、本当にこれを指にはめると(そうやって使うとしか思えない)限界を超えることができるってわけ? 何でこんなカタチにしたの?これを開発した誰かはバカなんじゃないの?これじゃまるで― 「言い忘れていたが、その技術の名前は、"ケッコンカッコカリ"…と、言うそうだ」 ええ!?ホントにそういうものなの!? ちょっと待って、鎮守府で一人だけしか受けられない、指輪、ケッコンカッコカリ、提督が…うわ顔真っ赤だ、そわそわしてる理由… え、え、ええ~っ!?そ、そういうことなの!? 「いや、な?カッコカリと付いてる通りあくまでこれは艦娘強化策の一つであってだな、 これを開発した連中が脳内お花畑の馬鹿野郎だってのは間違いない、 まあ中にはマジで挙式する提督もいるらしいがいやそんなことは今関係ない…」 「…そ、それじゃ、ささやかな加護って…」 「…たぶん、愛の力、とか?」 何言ってんだコイツ…聞いてるこっちが恥ずかしいじゃない。 案の定自分のセリフで悶えてるし。バカじゃないの。バカじゃないの。 「ごほん、あー、さっきも言ったが、艦娘側に受けない自由があるというのは…まあ、そういう、ことだ」 「…」 言葉が出ない。これじゃ…まるでプロポーズ…というか、提督のセリフが…完全に… 訊きたいことが次々と生まれてくるけど、あまりに想定外すぎるこの状況に口から出てこない。 「…あたしなんか、可愛げもない、ただの駆逐艦なのに…、どうして告白なんかしちゃってるのよ…」 やっとのことで、一番最初に感じた疑問を絞り出す。 「あー、まあ何だ…惚れちゃったもんだから仕方ないな」 「惚れっ…!?」 今、惚れたって言った!?提督が?あ、あたしに!? 恥ずかしさに、思わず憎まれ口を叩いてしまう。 「よ、よくそんな、恥ずかしいこと言えるわね!顔、真っ赤っ赤じゃない!」 「うるせえ、お互い様だ。そりゃクソ恥ずかしいが、言わなきゃイカン時ってのはあるんだよ。曙…俺とケッコン、してくれ」 「……!」 「曙には、これからも秘書艦をやって欲しい。…ずっと、俺の…傍で、だ」 「…」 顔を真っ赤にしたまままっすぐこっちを見てそんなことを言える提督はすごいと思った。 ちょっと、そんなことを考えている場合じゃないでしょ!何か、何か返事を… 「あー… 曙、さん?」 「どうして、あたしなの…?」 「え?」 「どうして、あたしなのよ…! あたしみたいな一駆逐艦じゃなくたって、もっと綺麗で強い、戦艦や空母の方々にだって、 アンタをすっ…好きだって…言ってる人もいるのよ…!」 「あー、金剛なんか特にな。光栄なことだよ…でも俺は、お前がいいんだ」 「…っ …あたしは…っ 提督に、いつもひどいことばかり、言って…っ」 「もう慣れたよ」 「ド、ドMなのっ!?」 「ははっ、そうかもしれんな…で」 「え…」 「どう、なんだ。受けてくれる…か?」 「…」 多分提督はあたしが返事するまでずっと待ってくれる。だから、応えなきゃ。 あたしが、提督をどう思ってるか、はっきり、正直に。 「あたし…は、提督のこと、は…好きとかっ、そんなんじゃ、なくて…」 「うん」 「どっちか…って、言えば、…その、かっ、感謝とか、尊敬とか、信頼とか、そういうので」 「…うん」 そう、あたしは提督のことは好きだ。でもそれは、上官としてで、恋仲とか、だ、男女の関係とか、そんなことは、 …そりゃちょっとは考えたことはあったけど、バカバカしい妄想として諦めていた。でも… 「でもっ…提督が…そう言ってくれる、なら」 「うん」 「まあ、応えてあげても、いいかなって… きゃっ!?」 「やった!曙、俺はお前を幸せにするぞ!んで、俺もなるぞ!」 突然抱きしめられた! ちょっと待ってまだ心の準備ができてないっていうか今そんなことされたらいろいろ抑えられないというかああもう! 「ち、ちょっと!いきなり何サカッてんのよこのクソ提督!」 「うるせえ!これがはしゃがずにいられるか!コラ暴れるな大人しくしろ!」 「それが好きな女の子に言うセリフ!?ちょっと苦しいってば一旦離れむぅっ…!?」 いつの間にか提督の頭が目の前に迫ってて、口を何かで塞がれた。数瞬遅れてそれがキスだと気づいたあたしはまたびっくりして固まる。 あの提督に、キス…されちゃってる。今日はびっくりしてばかりだ。 提督はキスを続けながら頭を撫でてくれた。固まっていた体と心が解けていくみたい。 うん…悪くない。 「ぷは…っ …ちゃんと、セキニンは、取りなさいよ」 「勿論だ。ずっと大切にするよ、曙」 いちいちセリフが卑怯なのよ、このクソ提督。いつもはこんなカッコつけた事絶対言わないのに。 そんなこと言われたら…ほんとに好きになっちゃうでしょ… 「ふん、今までだって、…大切にしてもらってたけどね。これからは、あたしも返してあげるわ」 「しおらしい曙も可愛いぞ」 こんなこと囁かれて、嬉しさと恥ずかしさで爆発しそう。でもずっとこんな調子でも困るから、一応釘は刺しておく。 「うるさい。一言多いのよ、アンタは」 「…曙」 「なに」 「…これからも、よろしくな」 「こちらこそ、よろしくね。…提督」 * この後、実は何人とも「ケッコン」できる方法があることが判明し、ちょっとした騒ぎになるのはまた別の話だ。 …信じてるからね?提督。 これが気に入ったら……\(`・ω・´)ゞビシッ!! と/
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名前 勝改蔵 題名 かってに改蔵 属性 笑い 技名 種類 消費精神力 詳細 気力 備考 10年に1人の兵(つわもの)だ! ノーマル 120 自分の精神防御を70上げる 呪う羽美&下っ端スーツ ×2コンボ 230 相手の攻撃力を50下げる自分の精神防御を30上げる 20 ×3コンボ 合体技名 共演する相手 消費精神力 詳細 気力 100年に1度の絶望だ!! 糸色望 380 相手の精神力を50下げる自分の精神防御を80上げる 90 フレンド フレンドキャラ 詳細 名取羽美 自分の技の効果が25%上がる相手の技の効果が%下がる 坪内地丹 自分の技の効果が25%上がる相手の技の効果が%下がる
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ニュース @wikiのwikiモードでは #news(興味のある単語) と入力することで、あるキーワードに関連するニュース一覧を表示することができます 詳しくはこちらをご覧ください。 =>http //atwiki.jp/guide/17_174_ja.html たとえば、#news(wiki)と入力すると以下のように表示されます。 【カウンターサイド】リセマラ当たりランキング - カウサイ攻略Wiki - Gamerch(ゲーマチ) ウィキペディアを作ったiMacが箱付きで競売に登場。予想落札価格は約96万円!(ギズモード・ジャパン) - Yahoo!ニュース - Yahoo!ニュース 【テイルズオブルミナリア】リセマラ当たりランキング - TOルミナリア攻略Wiki - Gamerch(ゲーマチ) 終末のアーカーシャ(終アカ)攻略wiki - Gamerch(ゲーマチ) メトロイド ドレッド攻略Wiki - Gamerch(ゲーマチ) 【グランサガ】リセマラ当たりランキング - グランサガ攻略wiki - Gamerch(ゲーマチ) マニュアル作成に便利な「画像編集」機能を提供開始! - ナレッジ共有・社内wikiツール「NotePM」 (2021年12月6日) - エキサイトニュース マニュアル作成に便利な「画像編集」機能を提供開始! - ナレッジ共有・社内wikiツール「NotePM」 - PR TIMES 【アイプラ】リセマラは必要?当たりキャラランキング【IDOLY PRIDE】 - Gamerch(ゲーマチ) 【Apex Legends】ヴァルキリーの能力と評価【エーペックス】 - Gamerch(ゲーマチ) 【ウインドボーイズ】リセマラ当たりランキング(最新版) - ウインドボーイズ攻略Wiki - Gamerch(ゲーマチ) モンハンライズ攻略Wiki|MHRise - AppMedia(アップメディア) 篠原悠希×田中芳樹が明かす「歴史ファンタジー小説ならではの悩み」(現代ビジネス) - Yahoo!ニュース - Yahoo!ニュース ポケモンBDSP(ダイパリメイク)攻略wiki - AppMedia(アップメディア) SlackからWikiへ!シームレスな文章作成・共有が可能な「GROWIBot」リリース - アットプレス(プレスリリース) 【ウマ娘】チャンピオンズミーティングの攻略まとめ - Gamerch(ゲーマチ) 【ウマ娘】ナリタブライアンの育成論|URAシナリオ - Gamerch(ゲーマチ) 【ウマ娘】ヒシアケボノの育成論|URAシナリオ - Gamerch(ゲーマチ) 【ウマ娘】フジキセキの育成論|URAシナリオ - Gamerch(ゲーマチ) ドラゴンクエストけしケシ攻略Wiki - Gamerch(ゲーマチ) 【スタオケ】カード一覧【金色のコルダスターライトオーケストラ】 - Gamerch(ゲーマチ) 【スマブラSP】ソラのコンボと評価【スマブラスペシャル】 - Gamerch(ゲーマチ) 【ブレフロレゾナ】リセマラ当たりランキング【ブレイブフロンティアレゾナ】 - ブレフロR攻略Wiki - Gamerch(ゲーマチ) 仲村トオル、共演者は事前に“Wiki調べ” - 沖縄タイムス 【ENDER LILIES】攻略チャートと全体マップ【エンダーリリィズ】 - Gamerch(ゲーマチ) 【ウマ娘】あんしん笹針師の選択肢はどれを選ぶべき? 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桜庭一樹読書日記 少年になり、本を買うのだ。 題名:桜庭一樹読書日記 少年になり、本を買うのだ。 作者:桜庭一樹 発行:東京創元社 2007.07.31 初版 価格:\1,600 お父さんが大好き、と表明する部分が、一番印象に残った。息子が母親に抱く愛情の名残りみたいなものをマザコンと称すのに対し、女性が父親に抱くファーザー・コンプレックスというのは、言葉としてもイメージとしても、なぜかマイナー・リーグだ。しかし桜庭一樹の小説を読んだ人は気づくと思うけれど、病的なまでのファザコン。これは確信できる。 その作中の病的印象とは裏腹に、さすが日記だ、現実的だ、本書でのファザコンは明るく透明度が高く、純粋で、健康優良児のようなファザコンである。父が娘の名を犬と間違えることでショックを受ける直木賞作家。彼女は、後に、父が犬を叱っているのを見て、犬にいい気味だと思う。完全なる対抗意識。父に対する独占欲。我が家には女の子がいなかったので、娘という学名の生き物が全然わからない。今でも妻の実家にゆくと、妻と両親兄弟との関係に大いなる戸惑いを覚える。 桜庭一樹は読書家である。ネットではなく書店に足を運び本を買う。中性を目指す、とかわけのわからない方向性について本人は表明し、「あたし」ではなく「俺」という一人称を駆使する。そう言えば、『砂糖菓子の弾丸は撃ちぬけない』のサブ・ヒロイン海野藻屑は、自分のことを僕と呼んでいたっけ。 作家として凄いなあ、と感じるのは、『私の男』を書くことで容赦ない世界に魂の部分から彼女自らが突入してしまうことだ。最初に挙げたファザコンどころではない。近親相姦の世界である。もちろん『砂糖菓子……』に繋がってしまう世界でもある。魂の部分で突入すると、体重までもが激減してしまう。ものも食えなくなる。桜庭一樹が『私の男』の構想を練り、連載小説としての仕事にかかり切りにになっている時にだけ、彼女は本が読めなくなり、同署日記すら中断を余儀なくされる。そして田舎に帰ると、痩せたね、と母にいきなり言われ、心配される。だからこそわかる。『私の男』がどれだけの作品であったか、ということが。 桜庭一樹は空手家でもあった。ちと驚き。そう言えば、彼女の小説『少女には向かい職業』では、13歳の少女が二人も人を殺すところから物語が始まるのだった。銃器への憧れを日記で示す女流作家。異常、とも思える強さへのこだわり。少年小説を読んだ影響なのかもしれない。だから少年となって、冒険への旅立ちともなるべき「本を買う」ことに楽しみを見出すのかもしれない。 一見、がさつにも思える自分描写。お洒落にこだわらず、書店と我が家を往復する。酒も飲み、本も読み、豪快な一面を見せる。それでいて、どこか、これ以上ないほど、繊細……。本を紹介する切り口だけでもわかる。今にも自殺しそうな、リストカットでもしそうな、少女としての一面がある。彼女の書いた小説のあちこちで顔を覗かせていた、傷つきやすいガラス、を思わせる幼い少女が、作家の日記の中でどこか浮き立ってくる印象がある。 この脆さは、一体なんだろう、と思う。おそらくは、誰もが懐に秘めている弱さ。万人に共通するのかもしれない虚無への独特の好奇心。生と死ということへの強烈なこだわり。そうした真剣で一途な眼差しを、物語やユーモアという経験値で鎧い隠すために彼女は文学を学んだのだろうか。本を読むのだろうか。 日記、という形式は、本では実のところ読みづらい。本来は、東京創元社のホームページに連載されたものである。これを書いている現在も続編がしっかりとアップロードされており、無料で読むことができる。でも実際には、この読書日記は、彼女の小説作品よりも高い定価で書店に並んでいる。小説をもっと高値で売りたまえ、と言いたい。ネットなら無料で読めら文章を掻き集めるだけで、彼女の小説以上の値段をつけてしまうという商行為自体に、無性に憤りを感じてしまうのは、果たしてぼくだけなのであろうか。それとも本書に沢山顔を出し、作者がデートを繰り返す版元の編集者・K島氏への醜い嫉妬が、知らず湧き出てしまっているのだろうか。うーむ。 (2008/03/31)
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前へ 「おいお前、ふざっけんなよ!!!11 話しが違うじゃんか!! お前の写真なんか送ってきやがって、これをどうしろって言うんだよ!!!」 「キャー!そんなに喜んでもらえましたかー。まーちゃん、なんか照れちゃいますねぇ」 「マジふざけんな、お前!!」 どこからともなく騒がしい声が聞こえてくる。 階下の小学生の部門の教室からだろう。無邪気な小学生の子たち、賑やかなことだ。 だが、それとは対照的に、ここ高校生の教室にはそれなりに緊張感が漂っている。 静かな教室中、ピリピリとした空気が張り詰めているのが目に見えるようだ。 いま僕はある学習塾に来ていた。 夏休み前の進路指導以来、進路のことを具体的に考え始めた僕だったが、今の学力ではやはり問題があると言わざるを得ない。 そろそろ僕も勉強に対して本気を出す時期が来たようだ。いざ見せん僕の真の実力を。 そのためこの夏休みに学力の向上をはかるべく、学習塾の夏期講習を受けることにしたのだ。 教室に一歩足を踏み入れたときから、そこは空気が違っていた。 うわー、なんか教室中から緊迫感を感じるよ。みんな受験生の自覚を持って真剣に取り組んでいるんだな。 それを見るだけで、僕は自分がのんびりしすぎていることを自覚させられてしまう。 教室に入って席を確保する。今日は窓際の席。 授業の用意をしていると、程なくして前の席も埋まった。 僕の前に座ったのは女の子だった。そのかわいらしい後ろ姿。 夏らしい薄着の女の子の後ろ姿を眺めながら過ごせるとは、これは今日はラッキーだな♪ なんて浮かれていたのだが、その幸福感を感じていられる時間は思いのほか短かった。 僕の前に座ったその子が、イスをずらしていきなり僕の方に振り向いてきた。 その子の顔を見て、僕は心臓が止まるほどビックリしたのだ。 か、栞菜ちゃん!! な、な、なんでここに!? 「なんでって、講習を受けに来たに決まってるかんな」 だから、聞く前に答えるのはやめろ。人の心を読むな。 そうじゃなくって、わざわざ講習に参加して勉強なんかするんだ彼女、って思ったんだよ。 そういうイメージのある子じゃなかったから、ちょっと驚いた。 彼女が講習を受けようとどうでもいいけど、よりによって何で僕の前の席に来るんだよ・・・ 教室の中には他にも空いている席はあるのに、わざわざ僕の目の前の席に座るなんて。 勘弁して欲しいよ。せっかく勉強のやる気を出してこの講義に出てるのに。 そんな僕の授業に対する集中の邪魔になるしかないでしょ、この人がいたら。 ひょっとして・・・・ まさか、有原のやつ僕に気があるんじゃないだろうな。 そのために僕に接近してきてるっていうのか。そうか、この講習に参加したのもそういうことか 偶然を装って、ここにいる僕のそばに近づいてきて・・・。 そ、そ、そんな、、こ、困るよ。 よりによって舞ちゃんの友達となんて。 第一、僕は至ってノーマルな人間だし、お互い趣味が合わないんじゃ。 でも、案外そういう方が意外と気が合ったりもするのかな、磁石のNとSのように・・・ ・・・って、こんなこと考えてたら、どんな報復をされるか分かったものじゃない。 余計なことは一切考えないようにしないと。 黙って栞菜ちゃんを見つめた僕に、彼女はいつもの僕に対する態度でもって言葉をかけてきた。 「あのさぁ、こんなところに座れるほど余裕ある立場なわけ?」 「えっ?」 「もっと前の方の席で真剣に授業受けないとダメだろ、オメーは。ただでさえ出来が悪いんだから」 すげー上から目線。 前から思ってたんだけど、僕に対するその態度、いいかげんにしろ。 そこのところ、一度はっきりさせておいた方がいいのかな。 女の子が相手だと思って今までずっと下手に出てたけど、この相手にそんな遠慮は不要なんじゃないだろうか。 そうだよ、この人は学園の他の生徒さん達とは本質が異なるんだ。 お嬢様はじめ上品な学園生たちに対するのと同じ対応を、僕がこの人に取る必要もないだろう。 うん、そうだ。 これからはもっとはっきりとした態度を取るようにしよう。 僕がそう思ってるそばから、栞菜ちゃんのいつもの声が耳に入ってくる。 「おい、聞いてんのかよ、私の有難い意見を」 さあ言ってやる。 男の威厳というものをこの人に分からせてやろう、硬派なこの僕が。 (お前うるせーよ。そんなこと言われる筋合いは無いっつーの!) ・・・い、言えない。 やっぱり、怖くてとてもじゃないがこんなこと言えない。 「も、もちろん聞いてますよ」 「だったら、ちゃんと声に出して返答しろよ。全く、この(放送禁止)野郎が」 信じられない言葉で僕を貶めてくる有原。耳を疑った。 そんな下品極まりない言葉を言ってくるなんて、この人は本当に女の子なんだろうか。 いや、ちょっと待て!だいたい(放送禁止)とは何だ、失礼な!僕はちゃんと立・・・・って、そんなことはどうでもいい。 僕は信じられない気持ちで一杯だった。よくそんな言葉を口に出来るな・・・ ましてや、ここは教室なんだぞ。そこんとこも分かってるのだろうか、この人は。 僕のような常識人には全く理解の及ばない人、僕の周りには何でそういう人が多いんだろう・・・ 今日は講習に先立ち、先日の全国模試の結果が帰ってきた。 「どうっだった? 結果を教えるかんな」 「いいけど、そっちもちゃんと見せてくれるんだろうね」 お互いの成績を見せ合いっこする。 どれどれ。さっきから僕に対して偉そうにしているこの人の成績って、いったいどんなものなのかしっかりと見てやろうじゃないか。 見せてもらった成績。 それは信じられないものだった。 思わず固まってしまったのを自覚する。 なに、この素晴らしい成績・・・ 全ての科目で高得点であることが、その成績表には記録されていた。 この異様に高い得点は何なんだ! 目の前のこの人がこの素晴らしい成績を取ったというのか! この人が!? ウソだろ?? ウソであってほしい。 世の中の不条理とういうものを実感する。 一方、僕の成績表を見た栞菜ちゃんが絶句している。 僕のその成績表。 それは全科目において栞菜ちゃんよりはるかに劣る低い点数だったわけで・・・ 「・・・・オメー、本当にあの○高の生徒なのか?」 そんな真顔で聞くな! あきれたように聞いてくるその顔が、また大した美人顔なのが余計に腹立たしい。 「出来が悪いとは思っていたけど、ここまでとはね・・・」 もう一度成績表をまじまじと見た後、その無駄にかわいい顔を僕に向けてくる。 それはもう、憎たらしいほどに勝ち誇った顔だった。 「ふーん、公立高地域トップの○高って言っても、大したことないんだね。まぁ、しょせん天才の私の相手じゃないかんな」 こんなこと言われた。悔しい。 しかも、そのせいで言われているのは我が校の名誉に関わることじゃないか。 他の学校の生徒にこんな侮辱されるようなセリフを吐かれたとあっては、これがもし当校応援団の人に知られたら僕の危険が危ない。 確かに僕の通っている高校は、この学区の公立校では一番の進学校なのだ。 世間一般では頭のいい学校と認識されているのかもしれない。 でも僕の成績は、学年全体の下の中ぐらいなわけで。 さすがにこのままではまずいと思って、こうして夏期講習とか受けているわけで。 次へ TOP
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Session #1.2 開催日 2009/3/26 PL(敬称略) ・KOSEN ・弥七 ・hara-rin ・一代 ・peke PC名 ・ミツル ・月之丞 ・沙良 ・ソニア ・秀一 GM ・旅駆 ※キャラクターの詳細情報は、キャラのページを参照して下さい。 ジョイント・ポイント2 GM 始めさせていただきます。 前回は、事件1をクリアして、ジョイントポイント1を通過し、事件2の内容を読み上げただけで終了しています。 ミツル 「ボクの愛の勝利だネ……」 GM では、セッション2回目なんですけど、ここで、新キャラの八木っちに自己紹介をお願いしたいと思います。よろ。 秀一 メガネでチビで運動苦手。典型的なヤキソバぱんを買いにいかされるタイプです。 「み、みんな。そういうことはよくないよ」とよけいなことをいって、ボコられてますw GM なんか、すげー、ロール、難しそう。 秀一 まじめで融通のきかないキャラということで… GM あと、今回から演出(ロール)の記述に決まり事を追加します。最後に「以上」を付けてください。以上と発言があった時点で、GMはそのロールを評価しますので。 GM ###前回までのあらすじ 君達は通学路である、桜咲く公園で、黒い犬の姿をした霊的存在と遭遇し、それを祓うことに成功したのだった。 ### 事件2 事件内容 GM ### 君達は放課後、どうしても気になって、その公園へとやってきた。 すると、あの桜の根元には、小学校高学年と思われる少年がたたずんでおり、目を閉じて手を合わせているのだった。 ---------------------------- ・達成条件:達成値(1.5×PCの人数)を、(1)巡以内に達成すること。 ---------------------------- ・コマンドの制限:(情報収集・交渉)に関する行動のみ、達成値に影響を与える。 ---------------------------- ### GM 以上です。 八木君へは、今朝の出来事が伝わっていることになりますので、よろしく。 ミツル 少年か…… じゃあ出る幕は無いな(´▽`) GM そんなことないよ(笑<鞍馬 少年は、手を合わせて、なにかを呟いています。 「…安らかに眠ってください…」て感じです。 秀一 5人×1.5だと・・・7? 8? GM 8です。 秀一 りょうかい GM 少年は、ランドセルを背負ったままですね。 まだ4月だというのに、半ズボンだ。若いね。 いや、ホントに若いのかw ミツル みんなだとパンタロンだもんねぇ? ソニア ももひきが手放せません〔嘘 GM 「じゃ、また来るよ、シロ…」 少年は立ち上がると、その木の下から、立ち去ろうとします。 では、行動をどうぞ。 ミツル 「Bye(はぁと)」 秀一 ここは本来「人間力」の強いミツルの出番ですが? 次点でサラかソニアでいきます? 月さんと私は交渉不向きw 月之丞 わたしゃーどう動いていいものやらw GM 熱血に動いてください。 ミツル 能力値だけで語ることなかれ GM そうそう 月之丞 ふむ ミツル ロールプレイこそが華ょ 秀一 このゲームは行動回数に制限がありますからw 1巡目 沙良ターン 沙良 【54:相手と雑談する】 GM 了承。演技を! 沙良 男の子に話しかけますよ。 「綺麗な桜だね……誰にお祈りしてたの?」 「お祈りするって事はとっても大切なお友達かなーと思って、私も一緒にお祈りしていい?」 「あ、ごめん、変なこと言っちゃって。でも、悲しそうで、気になったんだ…」 おわり。 GM 了解。ナイスロール、評価は5です。7倍以上ですね。戦力比は。では、ダイスをどうぞ。 dice 1D6 = [1] = 1 沙良 変なお姉さんだと思われたー! 月之丞 うひゃーw 秀一 じゅうぶん変だからw GM 判定は成功。1点減るので、達成値の残は7ですね。 沙良 きっかけは作ったぞ。さあ皆のもの続くのだw GM 「あ、こんばんは。うん、お姉さんも、一緒に祈ってくれるの?」 沙良 「うん」(にっこり GM 「ここはね、ぼくがかわいがっていた、シロっていう子犬のお墓なんだ」 「公園のおじちゃんに頼んで、去年埋めてもらったの」 「ぼく、さとし」 沙良 「あたしは沙良。よろしく!」 「シロって言うんだ。私もお祈りするね。こんにちは、桜がとっても綺麗だね、シロ」 GM 彼は、帰ろうとしたその足を沙良に向け直し、にっこりとほほえんだ。 以上です。 1巡目 月之丞ターン 沙良 【77:凹む】 GM 了承。演技を! 秀一 難しいコマンドを・・・ 月之丞 「くっ!少年よ、お前はここでなき相棒の弔いをしていたのか・・・」 「・・・おれも、昔、相棒に死なれたことがあってなぁ・・・」 ※GM注:月之丞に『昔相棒に死なれた』という設定が追加されました。 「そのときも、冥福を祈ったものだよ・・・」 秀一 いつの時代の人間だーw ミツル いや、ペットだろう 月之丞 「ああぁ・・・俺も泣けてきたぜ。」 ミツル 「むさい男の涙は似合わないネ……どうも」 月之丞 「俺も、シロってやつの魂を昇華してやろうな・・・」 (熱く祈りをささげつつ、相棒のことを思い出し凹んでいます) 以上。だめだ、キャラじゃないw 沙良 「きっと、天国で見守ってるよ。こんなに愛されてるんだもん」 「ね、シロ」(桜の木を撫でて GM 「ありがとう、お姉さん、お兄さん」 なるほど。小学生には難しい単語が入っているけど、多分伝わった(w 評価は4です。+1なので、難易度は2に下がるね。戦力比は、5倍ですね。ダイスを。 dice 1D6 = [5] = 5 GM 大成功ですね 沙良 おおー 月之丞 よかった GM 2減って、達成値は残り5点ですね。 月之丞 しょぼい演技でもダイスでカバーw GM 「うん、変な服のお兄さん、シロ、天国にいったんだよね」さとしも、熱く手を合わせました。 月之丞 「そうだ少年よ、祈れば祈るほど、シロの魂は昇華するぞ」 ミツル 枝を折れば折るほど…… GM 「でも、本当に天国だよね。シロ、車にね……去年の春にね…」 1巡目 秀一ターン 秀一 【51:手がかりを探す】 GM 了承。演技を 秀一 (みんな ほんとに単純なんだから。 きのうの黒い犬と 今日のこの男の子。たぶん関係あるよね。お墓とかになにかあるんじゃないのかな。調べてみよう。) 以上 月之丞 これは秀一の心の声ですね ミツル 目の前で? ……いや、きっとステルス性能が高…… 秀一 ううん みんなに交渉まかせて影でw 交渉関係苦手なんよ<秀一 GM えと、お墓は、この桜の木で、この下にシロを埋めたと、さとしは言っていますね。 ミツル シロがクロになったってわけやね!? GM 具体的には、どのように手がかりを探しますか? 秀一 お墓になんかお供えとか書かれてる とか無いか探る GM 了解。評価は4で、難易度は2になりますね。 秀一 戦力比、4対1かな? dice 1D6 = [3] = 3 GM 中間判定ですね。達成値は5のままですね 秀一 すまんw ミツル そもそも交渉じゃないし 秀一 交渉は苦手なんだってばーw ミツル いや、達成値に影響はすまいと GM コマンドの制限:(情報収集・交渉)に関する行動のみなのでOKよ ミツル ああ…… GM 「あぁ、めがねのお兄さん、そこ、変だよねー」 彼の話によれば、ここ最近、「シロ」を埋めた場所の草だけがはがれていると不審に思っているそうだ。 ミツル 誰かが掘ったのかね 掘った芋いじくるな もしくは自力で…… …… 埋めた場所になんで草がなくて不審なんだ? そんな昔に埋めたのか GM 去年の春だね。ちょうど一年前にこの… ミツル 最近なんかあったてことか 月之丞 死んだ犬がアンデットとなって蘇ったとか? 1巡目 ミツルターン ミツル 【74・霊力感知】 GM 了承。演技を! ミツル 「(坊主や犬はどうでもいいけど……皿りん(GM注:沙良ね)が哀しんでるのは見たくないな。どれ、なにか霊力の残滓がないか見てみるか)」 と、草のはがれてるあたりを視てみょう 異常(GM注:以上ね) GM 君らしい(w この様な場合—沙良ちゃんがらみの場合—、鞍馬くんの霊力は冴えるでしょう。評価は5、難易度は2なので、戦力比は5ですね。 ダイスを! dice 1D6 = [5] = 5 GM あい、大成功。達成値残は3です。 この場には、ひとつの残留思念と、ひとつの強制力が働いているように感じます<鞍馬 ミツル ほほう GM ひとつは、もとは生物だったのでしょう。もう一つは、無生物に近い…しかし、なにかです。 ミツル 残留はシロかね 1巡目 ソニアターン ソニア 【11・相手を説得する】 ソニア (シロ?に)「天国に、行くつもりはないの?」 「この子も一生懸命祈ってくれてるのに、あるいみ裏切ってることになるよ?」 「いつまでも縛られてないで、天国にいきなさい……」 「それとも、何か理由が……」 いじょう 月之丞 (早く天国に行かないと、祓っちゃうぞ) ミツル 端から見てると危ない人だけどね! GM なるほど! 前回、武力じゃなく、みっちーが説得したから、この場合制限である「説得に応じる相手」は、クリアとします。 すると、ここであえて、霊体に語りかけるのは、見鬼らしいということで、評価は5です。 難易度は5から3へ減りました。戦力比は3ですね dice 1D6 = [2] = 2 ソニア 出目が低い GM 失敗ですね。 秀一 しくったー GM 達成値は3のままですね。 ジョイント・ポイント3 GM ### 「ごめん、お兄ちゃんたち」と、彼は言った。 「もう、どんなことしたって、シロが生き返らないのは、知ってるんだ」と、最後に、もう一度、咲き誇る桜へと手を合わせる。 「話、聞いてくれてありがとう」そして彼は、ぺこりと頭を下げると、帰るべき方向へと立ち去った。 ### END. ミツル おつかれさんしたー GM おつかれ〜w 月之丞 おりょ? これで終わり? GM ええ。このシステムは、そんなシステムなんですよ。 月之丞 へー。じゃ、最後まで行かないこともあるんだ。というか、そっちの方が多いのかな? ミツル キャラを確保しつつポイント稼がなくちゃいかんのね、ミッションクリア型 GM ええ。決まった、巡以内に、達成値を0にしないと、終わるか、一段バッドエンドに近づくのです。 月之丞 アドベンチャーゲームのバットエンドみたいだ GM はい 秀一 だからロープレと全体最適を両立させなきゃなんないんですねw GM そうですねー。 ミツル とはいえダイスの出目もあるからなァ GM そうなんですよねー はじめて作ったシナリオなんで、こんなんですが、少し反省しました。 失敗したり、達成できなかった場合は、フラグを減らすくらいが丁度いいのかもしれませんね。 ミツル 有利なコマンドばかりというのも面白味が…… そこはロールですよ! という意見もあろうがそうすると逆に、じゃあコマンドの意味は?ってことに GM そうそう<コマンドの意味 ミツル とはいえ、 成功するばかりがゲームじゃないさ GM うんうん 秀一 有利なコマンドとロールを両立させる必要が大なんですよね GM 因みに、この場合、人間力の高い人に、能力を借して、大成功の値が高いものにチャレンジする方法もありました ミツル ああ……能力値貸しがあったんだっけ GM イエス でも、まぁ、これに懲りずに、セッションとセッションのつまみ程度に、また遊んでやってください。 ミツル 今度はもうちょいクリア寄りにプレイしてみょう 沙良 そうしよう ミツル ルール見返さないと ※注釈 ルール上はこれでシナリオ終了となります。しかし、上記の反省会をフィードバックし、運営方法を研究(試行錯誤)してみることにしました。 ですので、このシナリオは、もう少し続きます。 事件の達成値を指定時間以内にゼロに出来なくても、即バットエンドにする必要はありませんものね。もちろん、ルールでもそういう流れを特に押しているわけではないのですけれど。 TO BE CONTINUED→ このセッションの反省点をフィードバックし、ローカルルールを作成しています。 コアルールに変更点はありませんが、運営方法をLCE運用方法研究で考えています。