約 851,387 件
https://w.atwiki.jp/futabayukkuriss/pages/2531.html
「ふたば系ゆっくりいじめ 1209 ゆっくり種5/コメントログ」 応援してるよ!ゆっくりがんばってね! -- 2010-05-16 10 36 34
https://w.atwiki.jp/futabayukkuriss/pages/1111.html
「ふたば系ゆっくりいじめ 525 犬/コメントログ」 犬は餡子を食べるとぶつぶつができるよ。犬さんが可哀想だよ -- 2010-06-18 11 55 22 良い子のみんなは犬さんに餡子を食べさせちゃだめだよ。マジでな。 -- 2010-06-25 02 21 18 チョコクリームのちぇんだったら永遠にゆっくりしてたかもしれないよ! -- 2010-06-25 02 42 05 犬は甘味をあまり感じないってNHKでやってたよ。 -- 2010-07-09 05 20 40 いぬさんは甘いもの大好きだよ。でもねこさんは甘み感じられないよ。 家の犬と猫で実践してみたから間違いない。 -- 2010-08-12 03 19 46 うちの猫甘いもの好きだよ -- 2010-09-13 14 01 58 好きとか感じないとかえろいよー ここはかんそうかいたりするんだよー。おもしろかったよー -- 2010-09-14 02 33 57 犬にチョコレートのちぇんは毒物だしなぁ。 猫が好きなのは脂肪分なので生クリームとか大好き。 動物は人間と違って食べれない物が有るから飼育は大変だよね -- 2010-10-13 21 48 16 ↓揚げ足取るが人間が食べれなくて他の生き物が食べられるものもあるぞ 人間と食べられるものが違うから動物の飼育は大変だ、ならわかるが -- 2010-11-12 19 24 51 ↓それもそうか。人間中心の考え方&間違った言い方だったね、すまぬ。 動物と人間の食べ物の違いによる注意点とか解れば良いんだが… 犬猫は多いけど、熊とかは殆ど無くて調べ難い… -- 2010-11-13 21 20 10 ↓確かに…熊とはぜんぜんわかりませんよねー -- 2010-11-26 05 05 32 熊はハチの巣を好んで食べるとか聞いたような…。 甘いの好きなんじゃない? -- 2011-01-21 22 34 42 こまけぇこたぁいいんだよ! -- 2014-03-06 03 07 50 架空のものにマジレスしてんじゃねーよ糞餓鬼共 -- 2014-09-12 23 08 24 ゆっくりできるとても良いお話だったどぅー☆ 面白かったどぉー♪ -- 2015-03-30 19 06 00
https://w.atwiki.jp/futabayukkuriss/pages/633.html
「ふたば系ゆっくりいじめ 290 れっつびぎん/コメントログ」 ところで、近所の野良ネコが可愛いんだよ。触りたいなぁ。 -- 2010-07-04 01 49 06 おにいさんが楽しそうでなにより -- 2010-09-11 20 44 35 お兄さんってダ0テなのかな・・・ -- 2012-02-19 20 20 35 お兄さんが楽しそうでなにより -- 2018-01-16 17 57 35
https://w.atwiki.jp/futabayukkuriss/pages/521.html
てんこのインモラルスタディ 26KB 一応『ふたば系ゆっくりいじめ 174 ぱちぇと学ぼう!ゆっくりライフ』のおまけなんですけど、 もはや限りなく本編『町れいむ一家の四季』から離れてしまいました。 リクも十分に消化できただろうし、こいつを片付けたらそろそろ本筋に帰ろう。 微エロ。胴付きの性的アプローチとか苦手、という人はスルーしましょう。 いつぞやの後書きで書いたように、私はゆうかりんとゆうかにゃん、てんことてんどんを間違えていたので、 てんこはうさみみ&ミニスカ標準装備です。それでも未だにてんこと呼んでるのは、なんか好きだから。 何かストーリーに関係あるかと言われれば、全然ないんですが。 『てんこのインモラルスタディ』 D.O ここは、虹浦町の隣町、湯栗町にある小中一貫校・湯栗学園。 某有名進学校への進学率では県内でもトップクラスの一流校である。 高い実績を築き上げてきたのは、ひとえに現在の校長、倉塚氏の尽力によるものだ。 いつも厳しい表情を崩すことのない、厳格な性格で知られる校長の元、 優秀な教師陣と9年間徹底管理された教育カリキュラムが完備され、 その校名は全国にも鳴り響いている。 教育熱心な父母たちには、当然是非とも我が子を通わせたい学校なのかもしれない。 しかし生徒達としては、厳しい競争が義務付けられたこの学校において、 給食や昼休みの時間ですら、どこか表情に緊張感を見せており、 ゆっくりならずとも、あまりゆっくり出来ない学校ではあった。 その辺は価値観の問題なので、単純に良い悪いというものでも無いが。 この学校に国から、人件費削減を目的として以前から研究が進んでいた、 『公務ゆっくり・公共施設管理型』が試験運用でやってきたのは、 新学期を迎えた春の、とある日のことであった。 「・・・てんこはてんこです・・・ゆっくりよろしくおねがいします・・・。」 頭上に揺れる大きなウサミミ、中が見えそうで見えない純白のミニスカート。 蒼く輝く髪も、ほんのりと桃色がかった白い肌も、絹の滑らかさを思わせる。 兎のように赤い瞳は常にしっとりと濡れていて、向けられた視線はゆっくりらしからぬ色気を湛えていた。 厳しい目の光るこの学校でこそ、との強い要望により引き受けることとなったものの、最初から気は進まなかった。 どれほど優秀であろうと、たかがゆっくりに、施設管理のみとは言え、小中学校の職員をやらせようなどとは。 しかも校舎に住み込みだというのだから、不安は否めない。 その上この、てんこととか言うゆっくりは、なんとなくだが小学校の職員には絶対に向いていない感じがする。 かすかに鼻腔をくすぐる甘い香り、何やら校長の気持ちを落ち着かせない、めまいを感じさせるような雰囲気を漂わせている。 これが、倉塚校長がてんこを見た第一印象だった。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− てんこ初勤務の日。 校長の不安をよそに、てんこは実に手際よく窓を拭いている。 流石に、試験運用とはいえわざわざ実際の学校に配置しようとするだけのことはあり、 人間と比較してもその能力は極めて高いのが理解できた。 窓枠を指の腹でなでてみると、指が汚れるどころか指紋の方がくっきり残ってしまい、 焦ってティッシュでふき取ったほどである。 「・・・素直に偏見を認めるべきだな。失礼な考えだった。」 ねぎらいの言葉くらいかけようと、台の上で背伸びをしながら一生懸命窓を拭くてんこの後ろに近づいたところで、 校長は妙な違和感に気づいた。 「てっ、てんこ君!?」 「・・・あっ、こうちょうせんせぇ・・・」 「何という格好をしとるんだね!」 背伸びをしていたてんこの超ミニスカートは、見る気が無くてもスカートの中が見えてしまう。 そこには、覆い隠すものの何も無い、マシュマロのように柔らかなお尻が見えていた。 「下着はどうしたんだね!ここは学校だぞ!」 「・・・あの・・・みえちゃいました・・・?」 スカートの裾を両手でおさえながら、頬をほんのりと紅く染めるてんこ。 ゆっくりのスカートの下などに動揺しているというのが校長自身信じられなかったが、 教育上とても好ましいものではないからだと自分に言い聞かせ、てんこを叱責する。 「ゆっくりとはいえ、ここは学校だ。そのような恰好は許さんぞ。どうしたというんだね。」 「・・・でも・・・てんこ、したぎさんもってないです・・・おきゅうりょうさんもまだ・・・」 この言葉には校長も自分の叱責が間違いであったと認めざるを得ない。 通常種のゆっくりなど、体自体が無いのだ。 胴付ゆっくりでも、下着まで持っているとは限らないはずであろう。 「あ・・・ああ、うん、それは失礼した。こちらで用意しておくべきだったのか。 国からもゆっくり受け入れ支度金は出ていたが、てっきり施設改築費用やら道具の購入費用だけだと思っていた。 とにかくそのままは困るし、今回の衣服類の購入費用は学校から出そう。今日の放課後にでも買いに行こうか。」 「・・・せんせいがごいっしょしてくれるんですか・・・?」 「・・・、・・・あ、ああ。そ、そうだな。このようなこと、別の者に任せるようなものでもないな。私が行こう。」 「こうちょうせんせいとおそとにでるの・・・うれしい・・・」 さりげなく校長の腕に自らの両手を回すてんこ。 その肘にはてんこの平坦な胸の、優しい弾力が触れる。 またこの体勢だと、身長差のある校長の視線の先には、てんこのシャツの首周りの隙間から、わずかに胸が見え隠れしていた。 倉塚校長は不思議な感覚を感じていた。 常に冷静で感情を揺らすことのなかった自分が、なぜかてんこ相手だと動揺を隠すことができない。 たかがゆっくりの下着のことなど、時間の空いている教師あたりに任せるべきであるというのに、 なぜわざわざ自分が・・・ この日の放課後、結局校長はてんこにねだられるまま、下着どころか服やら靴やらをポケットマネーで購入する羽目になり、 そのお礼として、校内のゆっくり宿舎で、てんこの手料理までご馳走されることとなった。 ちなみに倉塚校長が、胴付ゆっくりは下着も衣服や髪飾り同様、標準装備として持っていることを知ったのは、 この3年以上後のことである。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− まるでデートのような買い物から2週間ほど経ったある日。 倉塚校長は相変わらず落ち着かない日々を送っていた。 原因は今、目の前で校長にお茶を淹れているてんこである。 (んむぅ、仕草一つ一つが妙に気になる・・・なんなんだコレは。) 朝の挨拶、仕事中の態度、話し方、今お茶を淹れる間もてんこは別に不自然な行動は取っておらず、当たり前のことをやっている。 なのになぜか砂の中に引きずり込まれていくような、妙な居心地の悪さを校長は感じていた。 いや、居心地の悪さとも違う、不思議な感覚を。 (ふう、まあ今日ももうすぐ生徒の下校時刻だ。何事があるわけでも無し、気にするのはやめよう。) 「ああ、ありがとうてんこ君。じゃあ他の業務に戻ってくれ。」 「・・・はい、せんせい。しつれいします・・・」 ちなみに、生真面目な校長は、以前は来客時以外、自分でお茶を入れていた。 だが、校長自身気がついた頃には、てんこに淹れさせるようになっていた。 今は不思議と、その習慣を戻そうという気も起きない。 お盆を持って下がろうとするてんこ、ふと校長は、その表情が何となく暗いことに気づいた。 「ちょっと待ちなさい。」 「・・・?」 「なんだか表情が優れないが、何かあったのかね?」 「・・・おひる、ちょっとたべすぎて・・・おなかが・・・」 「ん?あ、ああ腹痛か?意外だな。」 「・・・おかしい・・・?」 「んむ、いや、仕事で優秀だから、そんな隙なんぞないものだと思い込んでた。てんこもゆっくりだったんだな。」 「・・・そんなの、かんけいないですよぉ・・・」 お腹をさすりながら、いつものてんこらしくもなく、むくれた表情を見せる。 これまで、何やら気味悪さすら感じていただけに、校長はこれだけのことで、てんこへの警戒心を完全に解いてしまった。 これまで色眼鏡で見ていただけで、実際はもっとわかりやすい相手なのかもしれない。 それにしても、普段は見せない態度をしてしまうところを見ると、こちらが思っていたより体調が悪いのだろうか。 「それにしても、本当に大丈夫かね。」 「・・・あぁ・・・。」 校長の手は、あまりにも自然に、てんこのお腹に触れた。 ふわり、と手のひらを包み込むような感触を受けて、背筋にぞくりと痺れを感じる。 そしてこのような行為は、普段なら絶対にやるはずのないことであると気づいた時には、 すでに手の甲に、てんこの両手がかぶせられていた。 「・・・せんせぇ。おなかすーり、すーりして・・・」 「んぅぅ、あ、ああ・・・わかった。」 服の上から優しく撫でるたびに、てんこの口から、甘い吐息が漏れる。 「んっ、ふぅ・・・ん・・・っ、う・・・ん。」 いつの間にか、てんこの上着は前が解かれ、校長の手は直にお腹に触れていた。 その手の動きは徐々に熱を帯び、お腹全体をまさぐるように激しくなっていく。 「んぅ・・・ふぁ、せんせぇ・・・おむねもくるしいのぉ・・・!」 「ふぅ、あ、ああ、わかった。擦ってやる、擦ってやるぞ。」 校長はソファに腰掛け、てんこの小さな体を抱き上げると、自分の太ももの上に座らせた。 互いの息遣いが間近で聞こえるほど強く抱きよせ、胸を、腹を、蹂躙するように撫で続ける。 てんこの肌は汗ばみ、その全身からは桃のような芳香が漂い始めていた。 そして、てんこの体を侵略し続ける校長の手は、てんこの下腹部へと近づいていき・・・ 「・・・せんせぇ、はぁ・・もうらくになりました・・ぅ、・・しごとにもどります・・・」 そこで、てんこはするりと校長の太ももから下りて着衣の乱れを直すと、あっさりと校長室を後にした。 その夜、倉塚校長は、何十年かぶりに自分を慰めた・・・ −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− それからさらに数週間後。 校長は、時間が空くたびに校内を散歩するようになっていた。 その歩調は堅物で知られた校長らしくなく浮きたち、何か目的があるかのように目線は落ち着かない。 そして、偶然花壇で出会ったてんこに、校長はいかにも偶然といった感じで声をかけた。 「や、やあ、てんこ。今日は花壇の手入れかね。」 「・・・ああ、こうちょうせんせい。おはな、げんきだとうれしくて・・・」 春にてんこがやってきてから、校内では実に多様な植物が鑑賞できるようになった。 学校の授業でも、しばしば生徒たちが学校の敷地内を周る様になっている。 管理も行き届いており、瑞々しい緑が輝いているかのようだ。 こういう点に関して言うならば、てんこは間違いなく人間のパートナーにふさわしいゆっくりだった。 普段は相変わらず、目のやり場に困るスカート姿のてんこだが、さすがに今は支給されたジャージを着ている。 長く美しい髪を後ろでまとめ、土いじりをしているてんこは、普段とはまた違う、健康的な魅力があった。 「・・・てんこはゆうかりんじゃないけど・・・おはなはだいすきなんです・・・」 といって振り向いたてんこは、よほど一生懸命土をいじっていたのだろう。顔中泥だらけだった。 「ぷっ、ふはははっ、てんこ。きれいな顔が泥だらけじゃないか!」 「・・・え?そんなについてます・・・?」 顔を軍手の甲で拭うと、汚れは落ちるどころかさらに広がってしまい、てんこの顔は真っ黒になってしまった。 「はっはははは!うん、それはちゃんと水で洗ってきた方がいいな。」 「・・・みずあびするからいいですよぉ・・・」 そう言いながらも、ちらり、ちらりと校長の顔を覗き込むてんこ。 「?どうかしたかね。」 「・・・せんせぇがあらってくれたらうれしぃな・・・」 「・・・・・・ああ、もちろん構わんよ。流してあげよう。」 泥だらけのジャージを脱ぎ、タオルで前を隠してバスチェアに座るてんこの頭に、優しく水をかけていく。 通常種に比べれば、はるかに人間に近い性質を持つてんこだが、ゆっくりはゆっくり。 水にはそれほど強くない。 入浴の際にも充分に気をつける必要はある。 「・・・きれいな髪だ。本当に。」 流れるような髪の中に指を通すと、泥で汚れていてもなお、絹のような輝きとさらさらとした感触を少しも失っていないことが分かる。 このままいつまでも髪を撫でていたい気持ちを抑え、校長はゆっくり用のボディソープとスポンジを手に取る。だが・・・ 「・・・せんせ・・・おててであらって。ゆっくりはおはだがよわいから・・・、」 「そうか、・・・そうだな。」 校長は、ボディソープを自身の両手で泡立てると、てんこを背後から抱きしめるようにして、ゆっくりと体に手を這わせ始めた。 「うぅ・・・ん・・ふ、うんっ・・・」 首筋から胸、腹まで優しく洗ったところで、 校長の手が、校長室でお腹をさすってあげた時のことを思い出し、自然とそれより下へと進むのを止めた。 その手に、てんこの手が優しく添えられる。 「・・・せんせ、おせなかもおねがい・・・」 「う、ん、ああ・・・。」 そういうとてんこは、校長の方を向いて座りなおし、その首に優しく手をまわして抱きつく。 そして、口を校長の耳にそっと寄せて、囁いた。 「・・・やさしくしてくださいね・・・」 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− てんこの宿舎のシャワー室での一件から、さらに数週間後の月曜日。 ここ最近、どちらが提案したわけでもなく、毎週月曜日、てんこと校長は一緒に朝食を摂るようになっていた。 今日は洋食風に、パンと牛乳、サラダと目玉焼き、それに特製野菜スープ、もちろん全てがてんこの手作りだ。 両親と死別して以降、兄弟もおらず、結婚もしていない校長は、家には使用人達しかいない。 誰かの温もりを感じながら過ごす夜、そして、翌日に目を覚ますと心のこもった朝食が用意されている。 もし自分が家庭を持っていたら、こんな感じだったのだろうかと、 ふとそんな思いが、校長の眠気の晴れない頭をよぎっていた。 「・・・せんせぇ、あーんして・・・」 「ん、うぁ・・・むぐむぐっ、あぁ、ありがとう、てんこ。」 「・・・おくちのまわり、ふきますね・・・」 「ああ・・・ありがとう。」 てんこは校長の太ももの上に腰掛け、 まるで母親が赤ん坊にしてあげるように、朝食を校長に食べさせてあげていた。 もう、随分前からこのような朝食が続いている。 結局、シャワー室では何があったわけでもなく、 大人の男が、管理責任のあるゆっくりの体を洗ってあげたという、ただそれだけではあったのだが、 校長が、徐々にてんこと過ごす時間が増えていったのは、間違いなくあの頃からだろう。 「・・・つぎは、ぱんですよ・・ふぁい・・・」 てんこは、いつものようにパンのかけらを口にくわえて差し出してくる。 校長も、いつも通りそのパンを口で受け取る。 「ああ・・・むぐ・・・くちゅ・・む・・・むぅ。」 「むちゅ・・・ぷぁ、おいしいですか、せんせぇ・・・?」 「ああ、すごくおいしいよ。」 「・・・じゃぁ、ぎゅうにゅうさんものみましょうね・・・」 てんこは、服がはだけてむき出しとなったなめらかな胸元に、そっと牛乳をたらす。 「むちゅ・・・くちゅ、はぁ。ああ、もっとのみたいな。」 「・・・せんせぇって、あまえんぼうさんなんですね・・・」 「ああ・・・。」 「はい・・・こぼしちゃだめですよ・・・・・・」 食事をしながらも校長の意識は、すぐ目の前にあるてんこの髪から漂う、情欲をくすぐる桃の香りにそそがれていた。 舌が感じるのは、てんこの肌や唾液のほんのりと甘い味だけ。 校長はこの時間を毎週楽しみに待ちながらも、自分が本当に味わいたいものが何であるか、もはや正確に理解していた。 「・・・せんせい?でざーとたべますか・・・?」 「ああ、もっとたべさせてくれ、もっと・・・」 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− そして一学期の最終日。 終業式も終わり、とりあえず学校の業務も一区切り。 これで、夏はずっと休める、などとはさすがにいかないのが大人のつらい所ではあるが、 今年についていえば、たとえ仕事があろうが無かろうが、学校にはずっと顔を出すつもりでいた。 学校の管理にも夏休みが無い以上、ここにはいつもあの、てんこがいる。 思えば、今ほど学校に通勤するのが楽しみに感じられたことはあっただろうか。 この浮き立った感覚、生まれて初めての感情だが、これは恐らく「あれ」だろう。 相手はゆっくり、数十年生きてきて、初めてこんな感情を抱いた相手が、 人間ではないのには自分自身驚きだが、まあ、こういうこともあるのだろう。 今思うと、初めて会った時の居心地の悪さは、 無自覚ながらも自分にこういう趣向があることに、自身の常識が拒否反応を起こしていたのかも知れない。 とはいえ、てんこの方も、お互いの種の違いというものは自覚しているようだ。 普段あれほど濃厚な誘いをかけながらも、ついに一度も最後まで行ったことはない。 情けないことだが、私自身はいつも自分を抑えられなかった。 いつもてんこの方から、そこまで行くことを避けてくれていた。 お互い、今の関係であり続けることが幸福なのだ。 最後の一線を超えないように配慮してくれるてんこを想うと、ますます私にはもったいない相手だと思う。 気がつくと、校長室には夕陽の赤い光が差し込んでいる。 ずいぶん長い間考え事をしていたようだ。 「・・・せんせぇ・・・?」 校長が窓の外をぼうっと眺めていると、背後から声をかけられた。 いつの間にか、てんこが部屋に入ってきていたようだ。 「ああ、てんこ。今日で一学期も終りだ。 まあ、私達の仕事が当分お休みというわけでもないが、とりあえず今日までおつかれさま。」 「・・・はい。おしごとはこれからですよね・・・」 「?あ、ああ、生徒がいない間にやらなければいけないことも多・・・」 「・・・はい。だぁれもいないあいだに・・・」 てんこは、スカートを下ろし、蝶が羽化していくように、ゆっくりと着衣を解いていく。 その瞳は、夕日が映り込んでいるのか、いつも以上に紅く、宝石のように紅く輝いていた。 「てんこ・・・?」 「せんせぇ・・・てんこをいじめて・・・」 「・・・・・・?」 「せんせぇ、てんこのこと、ぐちゃぐちゃにしたかったんですよね?」 衣服を全て脱ぎ捨てたてんこは、ソファに腰かけた倉塚校長の腰の上にまたがり、 そのネクタイをそっと解き始めた。 「てんこ、これは・・・」 ねぇ、せんせい てんこをおもちゃにしたかったんですよね いやらしいことしたかったんですよね てんこ、しってるんですよ てんこはネクタイをそっとはずしてテーブルの上に置くと、校長のシャツのボタンをゆっくりと、一つづつはずし始めた。 校長は大きく息をのみ、自分がてんこの凹凸のない幼児をすら思わせる体から、目をそらせないことに気づかされた。 せんせいのここ・・・ てんことおはなししてると いっつもえっちなにおいがしてましたから・・・ ボタンをはずし終わると、次はズボンのチャックにそっと手を添える。 そして校長の胴にまたがったまま、チャックの下の盛り上がりを、 愛しいものを触るように、そっと左手の指先で撫で始めた。 その間も、てんこの視線は、ずっと校長の瞳に向けられていた。 でも、てんこがいっつもさせてあげなかったから とってもつらかったんですよね・・・? どうやってがまんしてたんですか・・・? じぶんで・・・してたんですよね・・・ てんこの甘い囁きは、校長に一切の抵抗も、視線をそらすことすら許さない。 この時、倉塚校長は、初めて自分の誤解に気づいた。 てんこは、種の違いを自覚して、互いのために一線を越えるのを拒否していたわけではないことに。 もう・・・がまんしなくていいんですよ・・・ 獲物が蜘蛛の糸に絡めとられ、もう逃れられないようになるまでじっと待っていただけだったのだと・・・ −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− あの倉塚校長がある日突然、笑顔を絶やすことのない、温厚な性格になったというのは、 校内外でちょっとした騒ぎになった。 とは言え、よく調教されたゆっくりの持つ癒し効果について、近年研究が進んでいることがテレビでも発表されており、 校長と仲の良いてんこの効果ということで落ち着いたわけだが。 まあ、当たらずとも遠からずといったところか。 ともあれ校長が、別人としか思えないほど温厚に、かつ心身ともに若返ったことから、 これまで風通しの悪さと重圧に参っていた教師たちも皆、温かい笑顔を取り戻していた。 なんだかんだ言っても、やはり胃が痛い思いはしていたのである。 そして教師の空気の変化は、むろん生徒にも同様の影響を与える。 気がついてみると、学校全体が妙に明るく開放的な雰囲気に様変わりしてしまっていた。 一部の関係者は、これで校風が変わりでもしたら、 業績がかえって悪化するのでは?という危惧も抱いたようだが、 元々有能な校長や職員陣の努力もあり、 進学率に大きな影響を出すこともなく、全体的にはかえって評判は上がっている。 今日も校長は、てんこの宿舎で朝食を済ませ、 新品のようにきれいにアイロンのかけられたスーツを着て、てんこにネクタイを締めてもらっている。 その笑顔には、相変わらず一片の曇りも見られない。 「てんこ。今日も、校長室には来てくれるんだよな?」 「・・・ほんとに、あまえんぼうさんなんですね・・・」 「てんこがそうしたんだろう?」 「・・・はい。ゆっくりにあまえて、ゆっくりをいじめて、すっきりーしちゃうへんたいさんに・・・」 「否定できん。」 「・・・じゃあ、そろそろがっこうに・・・」 「ああ、そろそろ行こうか。」 「じゃあ、てんこ。今日もお昼は校長室で待ってるから。」 ちなみにこれから3年後、倉塚校長は国内で初めてゆっくりと結婚式を挙げた変人として、 新聞で大々的に紹介されることになるが、それは、また別のお話である・・・ うーむ。あれ?ゆっくりが全然いないぞ? 私は確かに餡庫に投下するためのSSを書いてたはずなんですけど。 それにしても、あっちの倉塚さんは怒ってないですよねぇ。たぶん。 ※おまけ てんこの試験配置から半年後、第一次試験運用が良好な結果に終わった公務ゆっくり計画は、 第2段階として、てんこ以外の他種族の運用へと移っていた。 全国の学校にゆうかりん・ふらん・そして品種改良された突然変異種等が配属される。 てんこの学校にも一匹の突然変異種が新たに配属されていた。 現在授業で使われていない教室に、4人の女教師と2匹の胴付ゆっくりが集まっている。 「やだぁ・・・・さわらないでぇ・・・」 「反抗的な目も可愛いなぁ。D.Oちゃんは。 それじゃあ次は、ニーソックスも履かせてみよっか。」 しゅるしゅるしゅる・・・ 「ふぁ、あぁぁ・・・もうやめて・・・」 「うんうん。やっぱりこれも似合うね。」 後ろ手に縛られ、柱に首輪で固定されて、すっかり抵抗できなくされたゆっくりD.O。 彼女こそが、この学校に新たにやってきた公務ゆっくりである。 ちなみに、ゆっくりらしくない名前がついているのは、 彼女がらん・もみじ等のケモ耳ゆっくりやら、てんこ・ゆうかりん等の胴付やらを混ぜすぎて、 原型がなんだか、わけわからなくなったからである。D.Oは製作者のイニシャルだ。 さらに特殊なことに、D.Oはゆっくりなら生まれつき持つべき、固有の飾りや衣服を持たない。 これも製作段階の変な操作のせいであろうが、せいぜい固定されているのは狐耳くらいか。 と、言うわけで今日は、新任のD.Oのために、学校での勤務服選びが行われているのである。 何といっても、校内を歩いていても自然で、かつ清掃や様々な作業がしやすい服装でなければいけない。 やはり女性向けの服選びは女性にお願いしよう、というわけで教頭の指示により、彼女達が集められたわけだが、 学校でもディープなゆっくり愛好者達を集めたせいで、かえって服選びは難航していた。 とりあえず色々着せ替えしながら考えようという、小等部・図工の絵夢比古先生の提案により、 D.Oは衣服を全部取られた上、柱に固定されて現在に至るわけである。 全身には、市役所の儚井さんから贈られたSS挿絵(媚薬)入りローションを塗りたくられ、 彼女はもはや、衣類のこすれる刺激にすら、痺れるような快感を味あわされていた。 「てんこせんぱぁい・・・もうやめさせてぇ・・・」 「・・・D.Oはとってもはずかしがりやなの・・・たくさんあそんであげて・・・」 「どうしてぇ・・・?てんこせんぱ・・っはあぁ!ふぅっ・・・!」 「どうかね君達。勤務服の選定は終わったかね。」 その時、席を外していた久井教頭が戻ってきた。 「久井教頭、今のところこんな感じなんですがどうでしょう。ぺにぺにはやっぱ外しちゃいましたけど。」 「うーんむ、やっぱ不評かね。少々マニアックなのは私も自覚していたんだが。 まあ、その辺は尾根仁さんのセンスを尊重しよう。」 「あと、私としてはこの美味しそうな太ももを隠すのは惜しいと思うんですが。なーでなーで。」 「ふぅ・・・うん・・・なでなでしないでぇ・・・」 「そうだな。絵夢比古先生としてはどう思う?」 「私としても同感ですね。もう少しスカート丈は切り詰めちゃいましょう。」 「あと、せっかくなので髪型もいじってみてもいいかなぁと思うんですけど。なーでなーで。」 「はぁ・・・ぁ・・あたまなでないでぇ。」 「もう少しこう、活発そうな方がケモ耳も映えるかと。『んぅ・・ぁぁぁっ。』それにしても髪の毛でイケるなんて優秀ですね。」 「胴夏さんはどう思・・・。顔を隠してどうしました。」 「・・・エッチすぎて見てられない。」 「とかいって指の隙間からしっかり見てるクセに。」 「・・・エヘヘヘ・・・。」 「で、何か提案は?」 「えっと、私はもう少し胸があってもいいかなーっとか。」 「・・・ヒドイ。肉体改造はちょっとねぇ。」 「冗談ですよぉ。でも、もんだら大きくなったりして。ふにふにふにふに。」 「んあああぅぅうん、うふぁ。やめてぇ、そんなにしないでぇ・・・。」 「フムフム、いい弾力。」 「胴夏先生・・・相変わらずマイペースな人だ。・・・ところで、絵夢比古先生。なに黙って服着せちゃってるんですか。」 「いえ、私チラリズム萌えなんで、絶対領域と脇チラだけは『んぁ・・・ぁ』外せないと思いまして。」 「なら、私メガネ萌えなんで『やぁ・・・んっ・・・』メガネ追加で。」 「じゃあ、私はデカベルトも。ああ、この首輪も『ひぅっ・・・うぅ』標準装備にしてもらいたいですね。」 「じゃあブーツも。こういうごついので踏んで『できないれすぅ・・・』もらいたいかなっと。」 「いや、ミニスカと言えば縞パンもセット『や・・やだぁ、ひうぅっ!』でしょう。」 「あぁっ、ぅ・・・もぉらめぇっ!んんぅっ、はぁぁぁああっ!!」 。 「・・・何やっとるんだね君達は。まあ、楽しみ・・・勤務服の件は明日にでも取っておこう。焦ることも無い。」 「ゆ・・・ゆふぅぅ。もうおわりですかぁ・・・?うぅ。」 口からよだれをだらしなく垂らして、全身をぐったりと弛緩させながらも、どこか物足りなさそうなD.Oに対して、 久井教頭はにんまりと笑顔を向けながら言った。 「それよりD.Oくん、お待ちかねのコメントが餡娘さんから届いてるよ。今日もたくさん挿れて欲しいんだろう?」 久井教頭はそういうと、縛られたままのD.Oを机の上に腰掛けさせ、大きく股を開かせる。 「え・・・?ん・・・んぁぁ!?そんなにたくさんはいら・・・っ!あぁぁっ!!!」 「ふぅっ!ひうぅ、もうはいら・・・あぁぁ。」 もだえながら、そう懇願するD.O。 しかし、大きく開かれた両脚を固定している胴夏先生の腕には、脚を閉じようとする力はまるで伝わってこない。 それどころか、少しでもたくさんのコメントを受け入れようとするかのように、 わずかながらも、先ほどまでより大きく股が開かれていくのを感じていた。 「うんうんっ!上のお口ではイヤイヤしてても、コッチのお口は正直だねっ! 皆さーん、今日は特にたくさんあるから、後ろにも入れてあげようっ!」 「やめ・・・そっちはきたなっ!いうぅ!!!」 「ひとつ『うぅ』ふたつ『うんっ!?』みっつ『んはぁぁぁああ!!』よっつ『・・・っ!』。 ほう、五つも飲み込んだか。えらいぞぉ。」 「いやぁぁ・・・、はぁっ・・おなかのなかで、あたってりゅよぉ・・・」 さらに何か無いかとコメント袋をあさる教師達。 ゴソゴソゴソ 「!?」 「すごぉい。今日も来てるよ。リクエスト付きのコメント。よかったわねぇ。D.Oちゃんの大好物でしょう?」 「はぁ、はぁ・・・。いや・・・いやぁ。そんなっ、いぼいぼのはいらなっ!いああぁぁああ!!あぁ・・あっ!はぁぅ!!」 「さぁさぁ~、早くイッてSSを産んであげないと、みんなかまってくれなくなっちゃうよぉ。」 「んふぅ!ふぅ・・・うん、ああぅ・・・イクッ、イッちゃう!あぁ、ぁぁぁあああああ!!あ・・・」 「「「ゆっくちしちぇっちぇにぇ!!」」」 絶頂を迎え、愛液に濡れて大きく股を広げたまま、ぐったりと机の上に眠るD.O。 その周りには産まれたばかりのゆっくりSS達がぴょんぴょんと跳ね回っていた。 「ゆっくちー。」 「しゅーり、しゅーり、ちあわちぇー。」 「かわいー。それにとってもいい子たちねー。」 「あんなにたくさんコメント咥えこんで悦んでたんだから」 「うむ、なかなか元気なSSが産まれたじゃないか。これなら読者の皆さんも喜んでくれるよ。」 「あぁ・・・ぅ・・・もっと・・・。」 「?」 「もっと、はぁ、ほしいですぅ・・・もっとくださぁい・・・。」 「ふむ、そうだな。もっとたくさんいじってほしかったら、これからも元気なSSを産むんだよ。いいね。」 「ふぁい・・・わかりましたぁ・・・」 【新種解説】 ゆっくりD.O 多種のゆっくりをひたすら混ぜ合わせている内に偶然生まれた新種。 外見上は胴付きゆっくりからさらに人間に近づいたが、生態はあくまでゆっくり。 狐耳と特大バイブを標準装備して産まれるが、固有の衣服や髪飾りは持たない。 コメントを挿れられるとすっきりーしてSSを産むという、特異な性質を持ち、 リクエスト(イボイボ)付きの特大コメントでも悦んで咥えこむ淫乱。 大変感度がよいので、かまわれると喜び、さみしいと死ぬ。取り扱い注意。 5Pとかどろわとか、ムリだって。こんなもんでもーいいすかね。 過去作品 ふたば系ゆっくりいじめ 132 俺の嫁ゆっくり ふたば系ゆっくりいじめ 148 ここはみんなのおうち宣言 ふたば系ゆっくりいじめ 157 ぱちゅりおばさんの事件簿 『町れいむ一家の四季』シリーズ(ストーリー展開順・おまけについては何とも言えないけど) 春-1-1. ふたば系ゆっくりいじめ 161 春の恵みさんでゆっくりするよ 春-2-1. ふたば系ゆっくりいじめ 154 竜巻さんでゆっくりしようね 春-2-2. ふたば系ゆっくりいじめ 165 お姉さんのまりさ飼育日記(おまけ) 春-2-3. ふたば系ゆっくりいじめ 178 お姉さんとまりさのはじめてのおつかい(おまけのおまけ) 春-2-4. ふたば系ゆっくりいじめ 167 ちぇんの素晴らしきゆん生(おまけ) 春-2-5. ふたば系ゆっくりいじめ 206 町の赤ゆの生きる道 夏-1-1. ふたば系ゆっくりいじめ 137 真夏はゆっくりできるね 夏-1-2. ふたば系ゆっくりいじめ 139 ゆっくりのみるゆめ(おまけ) 夏-1-3. ふたば系ゆっくりいじめ 174 ぱちぇと学ぼう!ゆっくりライフ(おまけのおまけ) 夏-1-4. 本作品(おまけのおまけのおまけ) 夏-1-5. ふたば系ゆっくりいじめ 142 ゆうかりんのご奉仕授業(おまけ) 夏-2-1. ふたば系ゆっくりいじめ 146 雨さんはゆっくりしてるね 夏-2-2. ふたば系ゆっくりいじめ 205 末っ子れいむの帰還 秋-1. ふたば系ゆっくりいじめ 186 台風さんでゆっくりしたいよ 翌年 ふたば系ゆっくりいじめ 224 レイパーズブレイド前篇(おまけ) D.Oの作品集 トップページに戻る このSSへの感想 ※他人が不快になる発言はゆっくりできないよ!よく考えて投稿してね! 感想 すべてのコメントを見る ゆーんなんだかゆっくり出来ないおまけだよー -- 2014-08-11 20 47 47 校長先生いろいろと・・・ -- 2013-01-16 08 44 54 これはアレか?希少種萌え&胴付き萌えの俺に喧嘩を売っているのか? ん?校長先生。 -- 2012-02-26 12 48 49 おwまwけw -- 2011-12-06 21 51 54 ウサミミ…だと…? -- 2010-09-14 21 11 02 おまけ…これは酷い…(褒め言葉) -- 2010-08-31 17 03 35 おまけクソフイタwww -- 2010-08-07 00 07 38 どぼじてこうちょうせんせいがてんこをひとりじめするのおおおおおお!! -- 2010-07-31 04 23 17 ふぅ… -- 2010-07-18 01 00 29 そのてんこをこちらに渡そうか。 -- 2010-07-02 00 57 02 南無 -- 2010-04-29 15 54 02 南冲尋定 -- 2010-03-07 06 54 28
https://w.atwiki.jp/futabayukkuriss/pages/792.html
ショータイム 34KB 『ショータイム』 序、 「ゆっくりできないにんげんさんはどこかいってね!!」 バスケットボールぐらいのサイズの饅頭…通称ゆっくりの“れいむ種”が頬に空気をため目の前 に立つ人間に向かって叫んだ。その饅頭の後ろには、四匹ばかりの赤ちゃんゆっくり…赤れいむと 赤まりさがそれぞれ二匹ずつ、震える身を寄せ合って泣いていた。 「あぁ…お前は別にどうでもいいんだ。後ろのガキをよこしなよ」 人間の男は親れいむを踏みつけ、棒読みで言い放つ。大好きなお母さんを足蹴にされた悔しさか らか勇敢な赤まりさは、親れいむの後ろから飛び出すと、小さな体を限界まで膨らませて、 「ぷっきゅぅうう!!!やめちぇにぇっ!まりしゃたちのおかーしゃんにひじょいこちょちにゃい でにぇっ!!!!!」 「ちび…ちゃん…かくれでてぇ…ゆぶぶぶぶぶぶ」 男は親れいむが潰れない程度に足に力をかけ、赤まりさに向かって唾を吐きかけた。男の唾液が 赤まりさの柔らかな顔と素敵な帽子に降りかかる。 「ゆきゃっ…き…きちゃにゃいよぅ…っ!!」 「汚物の分際で何言ってやがる」 男は笑いながら、もう二度三度唾を吐きかけた。赤まりさはたったそれだけで先ほどの威勢はど こへやら。ぴーぴー泣き出して親れいむの後ろにまた隠れてしまった。赤れいむの一匹が赤まりさ の頬をぺーろぺーろしながら慰めている。 どうやら、親れいむは自分の身に何があったとしても、赤ゆたちを渡すつもりはないらしい。歯 を食いしばり、涙目ではあるが芯の一本通った力強い眼差しで男を睨みつけていた。踏まれて顔の 形がやや変化しているものの、そこには野生動物の意地を感じた。 ゆっくりにしては珍しいタイプだろう。大概は自分の命と引き換えに子供の命など簡単にくれて やるゲスが多いはずなのだが、この親れいむは違った。 「さすが野生ゆっくり…。まだまだ純情なんだな…」 男は言いながら親れいむの顔の両側を両手でつかみ、持ち上げる。震える赤ゆたちが露わになる。 親れいむの大きな体に寄り添っていた赤ゆたちは、ぽてぽてと倒れ込む。 「ゆっ!」「ゆぅ…」「ゅ」「ゆうっ!」 親れいむは男に掴まれながらも必死にお尻を振って振りほどこうとしている。しかし、頭を抑え られていては動くことなどできない。挟まれた両手の中で、前に出ようとしたり後ろに顔を引っ込 めようとしたり、あらゆる方法を取ってみたが男の手から抜け出すことは叶わなかった。 「ゆ…ゆっくり…ゆっくり…」 頭が混乱すると極端に語彙が減る。鳴き声のバリエーションが減る…とでも言えばいいだろうか。 男はサーカス団の団員だった。まだ新人である彼は自分の芸というものを確立できてなどいなか ったのだ。そんなある日、街の中で小学生くらいの子供たちがゆっくりの家族を潰して遊んでいる 姿を見かけた。そこには子供たちの幸せそうな笑顔があった。笑顔のヒントを得た男は、適当に野 良ゆを捕まえると、それをゆっくり踏みつけ、徐々に潰していった。 足の裏にゆっくりの髪の毛と柔らかい頭の感触が広がり…足を押し込むことで変形した頭の皮が 足を包み込む…。甘美なる悲鳴と絶叫を耳に感じながら、さらに足を押し込む。目玉が飛び出す瞬 間のびくんっ!と皮ごと跳ねる一瞬の感触もたまらない。そして裂けた皮の間から漏れ出すあんこ のぬっとりした感覚。 「ひゃ…ヒャッハアアアアア!!!!!!」 人目も憚らず男は咆哮を上げた。湧きあがる高揚感を抑えることはできない。顔が…自然にほこ ろんでくる。 男は動物に芸を仕込む代わりに、ゆっくりに芸を仕込もうと考えた。上手くいけば新しいジャン ルが確立でき、上手くいかなったとしたら潰して捨てればいい。替えの効かない動物を調教するよ りも遥かに効率がいい。死ねばまた拾ってくればいいだけの話なのだから。 そんなわけで男は自然の中に足を踏み入れ、ゆっくり回収に勤しんでいたのだ。野生のまりさが 巣穴の中に入ろうとした瞬間を狙って捕まえ、踏みつぶし、巣穴の中に投げ入れる。それだけで家 族はぴょんぴょん飛び跳ねて巣穴の外に出てきた。そこを一網打尽にする予定だったが…親れいむ の思わぬ抵抗に遭い、現在に至るわけである。 抵抗、と言っても頬を膨らませ赤ゆたちの壁になるくらいのものでしかなかったわけだが。その 壁も今は綺麗に取り払われ、守るべき小さく儚い命は風前の灯である。男に捕まるのは恐ろしくて たまらなかったが、大好きな親れいむを置いて逃げるのも辛い。どうしていいかわからない赤ゆた ちは互いの顔をきょろきょろ見合わせながら、 「ゆっ」「ゆゆっ?!」「ゆ゛っ…」「ゆぅ…!」 泣き続ける。 「だいぶ混乱してるな。“ゆ”としか言えてませんよ?おちびちゃん…?」 男が赤ゆたちを嘲笑する。自分の子供を笑われた親れいむは当然ゆっくりできない。親れいむは 男に向かって唾を吐きかけた。汚い饅頭のねちょねちょした唾液が男の服を垂れる。親れいむは口 をもごもごさせると、 「ゆっくり、ぺっ、するよっ!!ぺっ!ぺっ!!」 親れいむの勇敢な行動に感動したのか、赤れいむと赤まりさは男の足元に近寄ると、 「ぴぇっ、すりゅにぇっ!」「ぴぇっ!!!ぴぇっ!!!!」 「にんげんさん、れいむをゆっくりはなしてねっ!そうしないとまた、ぺっ、するよ?」 男は親れいむを離さない。親れいむはまたぷくーっと頬を膨らませ口をもごもごさせる。 「ぺっ!!ぺっ!!!んべぇっっっ????!!!!!!」 素早い動きで親れいむの髪の毛を左手で掴むと、勢いよく右の拳を叩きつけた。その際、衝撃で 餡子が押し込まれたのか、親れいむのあにゃるからうんうんが少しだけ飛び出る。 「ゆ゛っ…ゆ゛っ…」 「お…おがああああじゃあああん!!!!」 「ゆっくちやめちぇにぇっ!!!!」 「おきゃーしゃんいちゃがっちぇりゅよっ!?」 殴る。 「ゆ゛げぇっ!!!」 殴る。 「ゆぼほぉっ…!!!」 まだ殴る。 「ぎびぃ!!!」 殴られた勢いで親れいむの汚い尻が力なく前後に揺れる。飛び出切らなかった親れいむのうんう んもあにゃるにくっついたまま、ぷらぷらしている。 「ゆ…ぐぢぃ………や…べ…でねぇ………」 親れいむの口から声が漏れる。赤ゆたちは恐ろしーしーを漏らしながら、大量の涙を流し続ける。 体中の水分が全部なくなるのではないかと思うほどだ。 「やめちぇえええ!おかーしゃんをいじめにゃいでぇぇ!!!」 赤まりさが叫ぶ。殴られた部分は腫れあがり、目を半分ほども覆っている。ぐしゃぐしゃのボロ 雑巾のようになった親れいむを草むらに放り投げる。餌に群がるピラニアのように集まる赤ゆたち。 「おきゃーしゃん!!おきゃーしゃああん!!!」 「ゆっくちしちぇにぇっ!!!ぺーりょ…ぺーりょ…」 「ゆっくちぃ!!!ゆっくちぃぃぃぃ!!!」 「ゆゆゆゆゆゆゆゆゆゆん…」 親れいむにすがりつく四匹の赤ゆたちを一匹ずつ掴んでは袋の中に投げ入れる。 「ゆああああん!!!くりゃいよぅ!おきゃーしゃん!!たしゅけちぇぇえぇえ!!!」 「ゆぶっ!ここはゆっくちできにゃいょう!!!」 「おきゃーしゃん!どこぉ??!!!!」 「どおちちぇこんにゃことしゅりゅにょぉおお???!!!!」 袋の口を縛り、地面に置く。四つの盛り上がりがもそもそと動く。真っ暗な袋の中を必死に歩き 回っているのだろう。どこにもない出口を探して。 「さて…このクソ饅頭…」 「ゆぎっ!!い゛い゛ぃっ!!ゆべ!!!ゆびゅっ…」 男は親れいむの揉み上げを掴んで、何度も何度も草むらに叩きつけた。叩きつけるたびに、しー しーがぴゅっ、と噴き出たり餡子を吐いたり、うんうんが飛び散ったりする。やがて掴んでいた左 の揉み上げが引きちぎれた。 「ゆがあ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!!!!!!!!」 親れいむの赤ゆたちがこれまでに聞いたことのないような絶叫に、動きを止める。もそもそと声 のする方へ袋の中を移動し、 「おきゃーしゃん!おきゃーしゃん!!」 「ゆんやあああああああ!!!!」 「ゆっくちしちゃいよっ!!!もうやめちぇえぇぇぇ!!!」 「ゆびゃあああああああん!!!!!」 「かひゅっ…こひゅぅ…ゆ…ゆ゛…ゆ゛っ!!!」 鳴き声が徐々に濁っていく。死ぬ間際だ。赤ゆたちの入った袋を親れいむの傍まで持ってくる。 親れいむの死に際の声を聞かせてやろうという、男のせめてもの情けだった。 「ちび…ちゃん…だちぃ…ぞご…ぃ…いる゛…の?」 「おきゃーしゃん!!!れいみゅはここにいりゅよっ!!」 「まりしゃもだよっ!!」「れいみゅもっ!!!」「まりしゃだよっ!!!」 「ゆ…ぐぃ…じだ…ちび…ちゃ…じあわ゛…ぜ………にぃ…………ゆぐふっ…」 切れ切れの“最後の言葉”を最愛の子供たちに残し、絶命する親れいむ。中身が餡子のゆっく りたちにも、今、まさに最愛の母が死んだのだということが理解できた。袋越しに赤ゆたちの震 えが見て取れる。 「おきゃーしゃんともっちょ…いっちょに…」 「ゆっくちしちゃかっちゃよおおおおおおおおおおおおおおお!!!!!!」 二匹の赤ゆの叫びを皮きりに大声で泣き出す赤ゆたち。そんな赤ゆたちを気にも留めず、男は 袋を持ち上げ肩に引っ掛ける。袋の中で四匹の赤ゆたちはごろごろと転がり、袋の底で止まった。 更に大きくなる泣き声。泣けばどうにかなる、と思っている根性が気に入らない。泣いても親れ いむは生き返らないのだ。泣いても袋からは出られないのだ。これだから無知な饅頭には腹が立 つ。 男は親れいむの死体を蹴り飛ばすと、夕暮れの緋色に染まった道を歩き、家路に着いた。 一、 「おいおい…なんだぁ?そりゃ、ゆっくりか?」 「どうしたんだよ…飼うのか?」 「違いますよ。ちょっとこいつらに芸を仕込めば、客寄せになるかなぁと思って」 「猛獣使いならぬ、ゆっくり使いってか…」 「言葉も話すし、面白いんじゃないかしら?頭の上にリンゴを乗せて、私の投げナイフの的に してもいいかも」 「乗せるならリンゴよりも赤ゆだろ」 「何それ、どうやっても死ぬじゃない」 陽気に笑う団員たちが囲むテーブルの上で四匹の赤ゆはお互いにぴったりと身を寄せ合い、 がたがたがたがた震えていた。とめどなく溢れる涙はテーブルを濡らし、まるでお漏らしをし ているかのようだ。 「でもこんな饅頭にできることなんてたかが知れてるだろ…?何をやらせるんだ?」 「そうですねぇ…空中ブランコに火の輪くぐり…玉乗りとか…」 「どれも絶望的なまでにできそうにないわね…」 「できなきゃ潰して捨てます。餌は自分らの残飯でも置いとけば日持ちするでしょうし」 「そうだな。確かに動物は人気だが餌代が馬鹿にならない」 団員たちはこの赤ゆ四匹を自分たちの一座の一員として迎え入れることにした。赤ゆたち に選択権などなかった。たかが饅頭にそんな権利などはない。こんなクソ饅頭などではなく 市販で売られている美味しい饅頭でさえ、売れ残って賞味期限が切れたら捨てられるのだ。 生まれながらにして賞味期限切れのゆっくりに、希望に満ちた明日などない。かくして、四 匹の赤ゆたちは、男によって水槽の中に放り込まれた。 「明日からビシバシ仕込んでやるから覚悟しとけよ」 「「「「ゆゆぅ………」」」」 四匹は水槽ごしに男を潤んだ目で見つめる。近くに転がっていた小さな釘をつまむと、赤 まりさの額に突き刺した。釘の刺さった箇所から痛みが波紋のように広がり、目を見開く赤 まりさ。 「ゆっびゃああああああ!!!いちゃい!!いちゃいよぉぉぉぉ!!!!これとっちぇぇえ!!」 「ゆーしょ!ゆーしょ!!」 赤れいむが釘を咥え、赤まりさから引き抜く。泣きじゃくる赤まりさ以外の三匹が水槽の 外に向き直り、一様にぷくぅと頬を膨らませるが、もう男はいなかった。 「ひじょい…よぅ…」 消え入るような声を漏らす。どの赤ゆが言ったかはわからない。だが、どの赤ゆもそう思 っていることだろう。痛みに震え、涙が止まらない赤まりさを囲んで三匹の赤ゆは頬をすり 寄せた。 「ゆぅ…ゆぅん…ゆっく…」 優しさが嬉しいのか、赤まりさはまた涙をこぼす。その涙を赤れいむがぺーろぺーろして あげる。四匹は本当に仲のいい姉妹だったのだ。寂しさを紛らわすかのように、ぴったりと くっついて、お互いに泣いていることを悟られないよう、水槽の中での最初の夜を過ごす。 疲れたのだろう。四匹はいつのまにか静かな寝息を立てていた。 夢を、見ていた。 親れいむがいて、親まりさがいて…暖かくて大きな体で自分たちを守ってくれる。親まり さのおさげに噛みついてぷーらぷーらさせてもらったり、親れいむのゆっくりできるおうた を聞かせてもらったり…そこには幸せな自分たちがいた。口を揃えて“ゆっくりしていって ね”と言い合い、笑い合う。ただそれだけのゆん生。 何でもないようなことがしあわせー!だったと思う。なんでもない夜のこと。二度とは戻 れない夜。 今、ここにある“夜”は、暗く…冷たい、ただの闇だ。 夜が明けて行く。小さな窓から朝日が入り込み、死んだように眠る赤ゆたちを照らした。 赤れいむのまんまるな目がぱちり、と開く。そして、力いっぱいのーびのーびすると、三匹 を振り返り、 「ゆっくちしちぇいっちぇにぇっ!!!」 叫ぶ。 「「「ゆっくちしちぇいっちぇにぇっ!!!!」」」 本能で挨拶を返し、その段階で餡子脳が覚醒する。一日の始まりだ。赤まりさは元気よく 「おかーしゃん!!!まりしゃ、ゆっくちおきちゃよっ!!あしゃのしゅーりしゅーり……」 「「「…………ゆぅ…」」」 三匹が涙目になって俯く。言いかけて赤まりさも気づく。ここは昨日までのおうちではな い。無機質な壁に囲まれた箱の中だ。 「ゆっ…ゆっくち…ごめんにぇ…」 帽子で顔を隠し、震える赤まりさ。悪いことをした、と思っているのだろう。赤れいむが ずりずりとあんよを引きずり、赤まりさの帽子を持ち上げる。案の定、涙を流している赤ま りさにすーりすーりしながら、 「ゆっ!!れいみゅはげんきだよっ!!!だからまりしゃもげんきだしちぇにぇっ!!!」 「ゆぅ…ゆゆゆゆぅ…」 「ったく…てめぇらのくだらねー友情ごっこなんかどうでもいいんだよ…」 赤ゆたちの上から声が聞こえる。水槽の中から一斉に上を見上げる赤ゆたち。男がいた。 「メシだ、食え」 言って、動物たちの餌の残りカスや、野菜クズ、卵のカラ、果てには昨日の味噌汁の残り がべちゃべちゃと注がれ、上を向いていた赤ゆたちの顔に残飯シャワーが浴びせられる。 「く…くちゃいよぉ…!!」 「ゆっくちできにゃいぃぃぃぃぃぃぃ」 「こんにゃのたべりゃれにゃいよっ!!!!」 「いもむししゃんでいいかりゃちょうらいにぇっ!!」 お玉に掬った小さな豆腐を、最後のセリフを吐いた赤まりさに叩きつける。豆腐は赤まり さの額に当たり、弾け飛んだ。 「芋虫でいいから、だと?お前らがそんな風に言える生物なんて、この世界にはいねぇんだよ」 「ゆっ…!れいみゅたちはいもむししゃんとかたべりゅんだよっ!!!いもむししゃんはれ いみゅたちよりも…」 「芋虫は成長したら、綺麗な羽を持つ蝶々になれる」 「ゆっ?!」 「お前らは成長したら何になれるんだ?顔がでかくなって、無駄に生意気なことしか喋れな い中身の餡子が増えるだけだろ?お前らは育ったところで誰にも喜ばれないんだよ」 「ゆぐぅっ!!!!」 “ちびちゃん…ゆっくりゆっくりおおきくなってね…!”そう言ってくれた親れいむと親 まりさを馬鹿にされているようで、悔しくてたまらない四匹は一斉に頬を膨らませる。 「お前らゆっくりはなぁ…成長しようがしまいが、殴られるか蹴られるぐらいしか価値がな いんだよ」 「ゆ…ゆっぐぢぃぃぃぃぃぃぃぃぃ!!!!!!」 ますます頬を膨らませる。顔は真っ赤だ。よほど悔しかったのだろう。男はそんな赤ゆた ちを無視して部屋の外に向かう。扉の前で振り返り、 「早くそれ全部食えよ」 言って、立ち去る。そして、残された残飯タワー。臭いような気がしてきた。 「く…くちゃあああああい」 「こんにゃの…じぇったい…たべにゃいよっ!!!」 赤ゆたちは、残飯の山から可能な限り離れて悪臭と空腹に耐えていた。残飯から一番遠い ガラス壁に顔を押しつけ、そのまま動かない赤ゆたち。 しばらしくして、男が部屋に入ってきた。残飯には一切手をつけていないようだ。四匹の 赤ゆは一様にきゅるるる…と腹を鳴らし、表情は疲れ切っている。空腹の限界なのだろう。 それでもその“餌”を食べないとは強情な饅頭だ。 「ゆゆっ?!」 赤れいむが男の手に掴まれ、水槽の外に出される。一斉に抗議を始める三匹。男の耳には 当然入らない。男は、用意した箱の中に熱湯を注ぐ。そして、おもむろに掴んだ赤れいむの あんよを少しだけ熱湯の中に鎮めた。 「あぢゅうううううういょぉおおおお!!!!!!」 「やめちぇにぇっ!!!れいみゅ、あちゅがっちぇりゅよっ!!!!」 赤まりさが、ぷんぷんしながら異議を申し立てる。男はすぐに赤れいむを熱湯から出した のでそこまで大きなダメージはなかったはずだが、赤れいむは体をじたばた振り回して泣き 叫んでいる。手に伝わる振動がこの上なくイライラさせられる。 「じたばたしてんじゃねぇよっ!!!次はその汚ぇ顔から沈めてそのまま殺すぞっ!!!」 汚い言葉で赤れいむに怒鳴りつける男。そのあまりの迫力に赤れいむは体をビクッと震わ せ、ゆっく…ゆっく…としゃくり上げながら涙をこぼした。男の剣幕に静まり返る水槽の中 の赤ゆたち。 「…大人しくできるじゃねぇか…。熱がってるフリでもしてたってか?たかが饅頭の癖に小 賢しいマネしてんじゃねぇよ。次やったら、即、ぶっ潰すからな」 がたがたと震える赤れいむ。男は水槽の方に向き直り、 「てめぇらもだ。覚えとけよ」 三匹の赤ゆたちは視線を逸らす。みな、一様に震え、涙を流すものもいた。 男は、熱湯の入れられた箱の上に小さな空中ブランコの模型をセットする。そして、 「オラ、これ噛め」 「ゆゆっ??!!」 「ゆ、じゃねぇよ。さっさと噛めっつってんだろうが」 赤れいむは小さな木の棒に噛みつく。その状態で男は赤れいむに説明を始めた。 「いいか?今からお前を俺の手から離す。ずっとそれ咥えてろよ。でなきゃ、また下の熱湯 にドボン、だ。次は助けない。落ちたらそのまま死ね」 「ん…んぐぃぃ…!!!」 言われた通りに木の棒を咥えたまま、涙を流し顔を横に振る赤れいむ。水槽の中の姉妹た ちもそれがどんなに恐ろしいことか理解しているのだろう。心配そうに一人と一匹のやり取 りを見ている。 男が赤れいむから手を離す。途端に下へ下へと引っ張られる赤れいむ。木の棒を咥える力 が強くなる。ギリギリと木の棒に噛みつき、必死で耐えている。男は必死の形相の赤れいむ に向かってなおも淡々と説明を続けた。 「で、だ。今からお前の咥えている木の棒と、向こう側にある木の棒を揺らす。そして、向 こう側の木の棒に飛び移れるタイミングを見計らって、飛び移れ。つまり、上手く向こう 側の木の棒に噛みついてぶら下がれればいいんだ」 そう言って、赤れいむとは反対側のブランコをまず揺らし始める。 (あんにゃにはやくうごきゅものになんちぇとびうちゅれにゃいよっ!!!) 心の中で叫ぶ。続いて、赤れいむのブランコが揺らされる。木の棒を咥えたまま、前後に 空中移動する饅頭の光景はなかなかに間抜けなものだった。と、そのとき。 「ゆっ!!!おしゃりゃをとんd…ゆっ!!!ゆあああああああああ!!!!!」 「「「れいみゅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅ!!!!!!」」」 叫んだ瞬間、木の棒を咥えていた口が開かれ、真っ逆さまに落ちて行く赤れいむ。やがて 熱湯の中に着水する。飛び上がって 「ゆぎゃあああああ!!!あぢゅい゛っ!!!!あちゅいよ゛っ!!!!だじゅげぢぇ!! だじゅけちぇくだちゃい゛い゛い゛!!!!おにぇがいしましゅうううう!!!!」 熱湯の中をバシャバシャと跳ねながら必死の懇願を続ける赤れいむ。男は無視。水槽の中 の姉妹も、 「おにいしゃん!!!おねがいしましゅぅぅぅぅ!!!れいみゅを…れいびゅをたちゅけて あげちぇくだしゃいいいいいいい!!!!!」 「おにぇぇぇちゃあああああん!!!あちゅいよぅぅぅ!!!たちゅけちぇぇえ!!!」 「れいびゅぅ!!!!ゆあああああああああああああああ!!!!」 赤ゆたちの絶叫が殺風景な部屋の中にこだまする。熱湯の中の赤れいむはと言うと、皮が 真っ赤に腫れあがり、熱で溶かされたのか、体中の穴という穴から液状化した餡子が漏れ出 ている。もはや、跳ねる力さえ失った赤れいむは目を見開き、びくびくと痙攣を起こし始め た。 「おにいぃぃぃぃしゃああああああああん!!!!!!!」 「ゆ゛ゆ゛ゆ゛ゆ゛ゆ゛ゆ゛ゆ゛………っ!!!!」 水槽の中からの叫び声。そうこうしているうちに、赤れいむの皮はふやけていき、顔の形 を構成していた部分が崩れ始めていた。両の目玉は力なく溢れ出し、綺麗に揃っていた歯も 次々と抜け落ちて行く。そして、舌に当たる部分がだらしなく垂れ下がると、 「もっちょ……ゆ………くち………しちゃ………………」 言い残し、赤れいむは絶命した。死体はとても目を向けられるようなものではなかった。 空洞になった目の部分からも溶けた餡子が未だに外へと漏れ続けている。赤ゆのまだ薄い皮 が破れ、水面を漂う。 「ゆ…ゆげぇっ!!!!」 あまりの凄惨な光景に、赤まりさが思わず餡子を吐く。男はため息をつくと、 「“お空飛んでる”もある意味、条件反射みたいなもんだったな…空中ブランコは駄目か」 言いながら、空中ブランコの模型を片付ける。目の前のゆ殺装置が取り除かれたのを確認 した姉妹たちに刹那、安堵の色が見える。男は赤れいむの死体の入った箱を持ち上げると、 流し台に赤れいむごと熱湯を流した。アルミ製の流し台がベコンと音を立てる。皮と餡子は 綺麗に流れたが、髪の毛と飾りの赤いリボンは排水溝のネットに引っ掛かったので、ゴム手 袋をしてそれを取り除いた。 「れい…みゅ…?」 一匹の赤ゆの呼びかけに、男は無言で空っぽになった箱を姉妹たちに見せつける。 「ゆんやあああああ!!!!!」 「れーみゅ!!!れーみゅどこぉぉぉぉぉ?!!!」 叫んで叫んで、叫んで。叫び疲れて眠りにつくまで、三匹になった赤ゆは叫び続けた。返 事を返してくれる赤れいむはもう、死んでいるというのに。 二、 「まりしゃ……もう…」 「おにゃか…ぺこぺこ…だよぅ…」 姉妹の壮絶な死を目の当たりにし、あれほど絶叫していた赤ゆたちは、空腹で目覚めると 次の難題を前に右往左往していた。動けばそれだけエネルギーを消費する。体内の餡子を熱 エネルギーに変換して移動の力に当てているので、餡子はどんどん体の中から消えていく。 この餡子の量が三分の一になると、自分の意思とは無関係に熱エネルギーに変換するための 機能が完全に停止する。そうなると、もうそこから一歩も動けない状態になり、生命の維持 だけを優先するようになるのだ。当然、餡子の量が三分の一以下になると息絶える。瞬間的 に体内の餡子を失った場合は、熱エネルギーに変換した分の力が残っているために、 「ゆ゛っゆ゛っゆ゛っゆ゛っ」 と言ったような声を残し、直後に逝くのだ。逆に、 「もっとゆっくりしたかった…」 と言うような言葉を残すときは、顔などの皮に壊滅的なダメージを受け、熱エネルギーを生 み出す器官そのものが破壊された場合や、体内の餡子が徐々に漏れ出してしまった場合など によく見られる。…御託はどうでもいい。とりあえず、死ぬのだ。 そんなわけで、三匹の赤ゆたちは、今すぐにでも食事をし食べた物を餡子に変換しなくて は、生命の維持が危うい状態にまで達していた。すでに夕方になってはいたが、空中ブラン コの件以降、男はこの部屋には一歩も踏み入れてなかった。赤ゆたちの目の前にはるのは、 今朝の残飯だけである。 「ゆぅ…ゆぅ…」 残飯の前に進んでは、引き返す。そんな無駄な行動を赤ゆたちはずっと繰り返していた。 生きるためには目の前の残飯を食べるほかない。しかし、それはとてもゆっくりできるよう な代物ではない。もう泣く気力も失せていた。 そのとき、赤まりさがずりずりと残飯の元に向かい、目にいっぱいの涙を溜めながら、 「…ゆっくちたべりゅよっ!」 「「ま…まりしゃっ!!!」」 「むーちゃ、むー…ゆぶるぇぇえぇぇええぇ!!!!」 すでに腐臭を放っている、キュウリの切れっぱしを口に含んだ赤まりさは、餡子と一緒に それを吐き出す。本能が赤まりさに危険信号を送る。赤まりさはすでに動かなくなりつつあ るあんよに全神経を集中して、先ほど吐いた自分の餡子と腐ったキュウリの切れっぱしを口 に入れて、飲み込んだ。 「…ゆぐぅ…ゆべっ………ふちあわちぇ…」 それだけでも違うのだろう。幸せか不幸せを判断する程度の思考能力と、それを口に出す だけの力は戻ったらしい。予断を許さぬ状態であることには変わりないが。赤まりさはもう 一度吐き出しそうになる餡子を必死に口の中で抑え、またそれを飲み込んだ。 「むーちゃ。むーちゃ…ゆぐぅっ!!!!んうぐっ…んゆぇ…まじゅいよぅ…」 「むーちゃ……む…ゆぐぎぃ……ぎぐ…ゆぐ…りぃ……ふちあわちぇ~…」 想像を絶する酷い味だ。口の中に入れた瞬間、ぬめっとしたものと腐臭が広がる。飲み込 まないといけないのに、体の中からは餡子が逆流してくるため、それを容易には行わせてく れない。 「ゆっくち…ゆっくち…いもむししゃんが…たべちゃいよぅ…」 「ゆぇぇ…もう…ざっそうしゃんまじゅいにゃんていわにゃいよぅ…」 「ゆぇっ…ゆぐっ…ちあわちぇ~…しちゃいよぅ…」 食事は命の洗濯、である。それだけは人間もゆっくりも共通事項であったようだ。食べな ければ、死ぬ。食べても死ぬような思いをする。これから、この地獄を毎日繰り返すと思う と、どれからともなく赤ゆたちは泣き出し始めた。 「よう。飯は食ったか?…おぅおぅ、食ってんじゃねーか。よくそんなもん食えるな」 血気盛んな赤まりさが頬を膨らませ、 「おにぃしゃんが…もっちぇきちゃんでしょっ!!!こんにゃのじゃまりしゃたちちんじゃ うよっ!」 「何言ってやがる。それが食えない、ってんなら飢えて死ね」 「ゆゆゆゆゆっ???!!!!」 「何度も言わせんなよ。お前らが何匹死んでも誰も困らないの。さっきも饅頭一匹死んだけ ど、泣いてんのはお前らぐらいのもんなんだよ」 「ゆぐ…ゆっくちぃ……」 どうしてこの人間さんはこんなに酷いことばかり言うのだろう?赤まりさは悲しくて悔し くて涙をぽろぽろとこぼし始める。少なくとも、おかあさんたちは悲しんでくれるはずだ。 思い、在りし日の母を思い出し、更に涙が込み上げる。残りの姉妹も同じことを考えている のだろう。それぞれ、体全体を震わせ嗚咽を上げる。 「泣いてもなんにもなりゃしねぇよ。何もできない、ってわかりゃびーびー泣くだけか?だ からお前らは屑なんだよ」 あまりにも理不尽な物言いだった。自分たちから何もかも奪い去っておいて、無理矢理こ こへ連れてきて、屑だ死ねだと言われる。悔しくて悔しくて涙がいつまでたっても止まらな かった。それなのに、この人間は“泣けば済むと思ってるのか”と問うてくる。 男は戯れに赤まりさの帽子をむしり取った。悔し泣きが一転、この世の終わりのような顔 をして男に向き直る赤まりさ。涙も止まり、必死に体を伸ばし、 「お…おぼうち…!まりしゃのだいじにゃおぼうちしゃん!!!ゆっくちしにゃいでかえし ちぇにぇっ!!!!!」 「そんなことより、後ろを見てみなよ」 「ゆっ?」 振り返り際、何かが自分の顔に激突し、残飯の海の中に叩きつけられる。赤まりさの体は 残飯と腐った汁にまみれ、ぐちょぐちょだ。赤まりさは自分に激突したものの正体を悟った。 それは他でもない、赤まりさの姉妹たちだった。 「かじゃりのにゃいゆっくちはゆっくちできにゃいよっ!!!」 「ぼうちのにゃいまりしゃはゆっくちしにゃいでちんじぇねっ!!!!!」 帽子をかぶった赤まりさが、帽子をかぶっていない赤まりさを罵倒する。 「おいおい…お前ら、それでも姉妹かよ」 男が笑いながら水槽の中の赤ゆたちに声を掛ける。右手の指でつまんだ赤まりさの帽子を ぷらぷらと揺らしている。まるで、汚物でも見るような二匹の姉妹たちの視線に耐えられな かった赤まりさは、水槽に顔を押しつけて、 「おでがいじばじゅぅぅぅぅぅ!!!!まりじゃの…おぼうぢぃ…がえしちぇぇえ!!!」 「くっだらねぇ」 男は、水槽の壁の外に赤まりさの帽子を置いた。目の前にある帽子に向かって赤まりさが あんよをずりずり必死に拾いに行こうとする。 「ゆああああ!!!かべしゃん!!!!いじわりゅしにゃいでゆっくちどいちぇにぇっ!!」 水槽の壁に遮られ、一ミリたりとも帽子に近づくことができない赤まりさ。理由は不明だ が、ゆっくりという生き物は帽子やリボンといった飾りに異様なほどの執着を見せる。そし て飾りのないゆっくりは、生涯迫害され続けて生きていくか、同族によって執拗に苛めぬか れた末に殺されて、そのゆん生を終えることになる。この姉妹も例外ではなかった。 「まりじゃの…おbゆげぇっ?!!!」 背後から赤れいむの体当たりが炸裂し、赤まりさの顔は水槽の壁に押しつけられ皮が伸びた 状態で張り付いていた。これには男も腹を抱えて笑った。 「れい…みゅぅ…」 もうそこには、昨夜まで互いに身を寄せ合い、励まし合った姉妹たちはいなかった。ゆっく りという種族は“自分と違うモノ”を極端に毛嫌いし、それを迫害することに快感を覚える。 例としては、めーりん種という言葉を喋れないゆっくりがいるのだが、そのめーりんが他の ゆっくりに見つかろうものなら、酷いことになる。何もしてなくても、暴力を受け群れの中 に引きずり込まれ、死ぬまで集団リンチの的にされるのだ。 ゆっくりが弱いモノ苛めをできるのは、ゆっくりだけなのだ。それは、自らの手で自分たち が生物界の底辺に位置すると証明しているようなものなのである。 「ゆ…ゆっくちやめちぇにぇっ!!!!」 「かざりのにゃいばかなゆっくちはちねっ!!!!」 あんなに優しくしてくれた赤れいむが、鬼のような形相で何度も何度も赤まりさに体当たり をする。帽子をかぶった赤まりさは、帽子のない赤まりさのおさげを咥え、動けないようにし ている。何度目の体当たりかはわからないが、ついに帽子なし赤まりさの皮が破れ、中身の餡 子が飛び出した。 「ゆぎいぃいぃいいいぃ!!!!」 「ゆぷぷっ!いいきみだにぇっ!!!」 「はやくちんじぇにぇっ!!」 赤れいむは、帽子なし赤まりさの頭に飛び乗り、ばむばむと踏みつけた。破れた箇所から餡 子がさらに飛び出す。赤れいむは、確実に殺しにかかっていた。そして、体内の餡子のほとん どを失った帽子なし赤まりさは 「ゆ゛っゆ゛っゆ゛っ…」 悲鳴を上げ始めた。男は、赤れいむをふりほどくと、赤まりさの頭に帽子を乗せた。瞬間、 「ま…まりじゃあああああああああっ???!!!!!!」 先ほどまで悲しみを分かち合っていたはずの赤まりさの顔はボロボロだ。片目が飛び出し、 顔はアザだらけで所々破れており、餡子が伝っている。すでに言葉を発するだけの餡子を備え てはいないのだろう。苦しそうにうめき声を上げるだけだった。焦点も定かではなくずっと宙 を向いていた。 「しゅーりしゅーり…」 「ぺーりょぺーりょ…」 赤まりさに瀕死の重傷を負わせた当の本人たちが、傷をなめたり頬をすり寄せたりしている のは滑稽以外の何物でもなかった。ほどなくして、赤まりさは死んだ。男はずっと笑っていた。 「おもしれぇなお前らは。それから明日の朝飯はヌキだ。先にそれ全部食え。全部なくならな い限り、餌は持ってこない。じゃあな。ちゃんと食べとけよ。明日はきついぞ」 半笑いのまま、男は部屋を後にした。鍵をかける音が狭い部屋に短く響いた。ついに二匹と なってしまった赤れいむと赤まりさの目の前には、少量の残飯と赤まりさの死体。命に替える ことはできないため、二匹の赤ゆは何度も何度も吐きそうになるのをこらえ、残飯を食べ終え た。…空腹はそれでも満たされなかった。 三、 「あっはっはっはっは!!!!!信じらんねぇ、なんなんだお前ら!!!!!」 残飯を…腐った生ごみを二匹はすべて食べ終わっていた。それだけならここまで笑いごとに はならない。男が笑っていたのは、申し訳なさそうに水槽の片隅に置かれていた、昨日の赤ま りさのものと思われる帽子と、散らばった無数の金色の髪の毛だった。 「食ったの?ねぇ、食ったの?姉妹を?最悪だな、お前ら!!!腹が減ったら家族も食うのか!」 ゲラゲラと大笑いする男の言葉を聞きながら、二匹はぷるぷる震えて涙を流す。 「泣いてんじゃねぇよ、共食い饅頭どもが。オラ、今日の餌だ」 汚物と言ってもいいような液体や食べ物であったものが、どちゃどちゃと注がれる。空腹で 必死に残飯の元へたどり着く、二匹の赤ゆ。口を開けたところで動きを止め、そわそわしなが ら男に視線を送る。 「みられてりゅと…ゆっくちちあわちぇー…できにゃいよ…」 「おにぃしゃんは…あっちむいちぇちぇにぇ…」 「早く食えよ。お前らが残飯食うとこしっかり見ててやるからよ」 「ゆぅ…ゆぅぅ…」 残飯を食すところを見られるのはかなりの屈辱のようだ。それでも、べちゃ…べちゃ…とい う音を立てながら、口の中に入れていく二匹の赤ゆ。顔面蒼白だが、咀嚼する口の動きは止ま らない。二匹は気づいていた。自分たちがとてもゆっくりできていないゆっくりになっている ことに。そして、それこそが最大の恥辱であった。 「むーちゃ…むーちゃ…ゆぐぅ…」 ゆっくりできていない姿を見られるのは悔しくてたまらなかった。ゆっくりできていないゆ っくりは制裁されるのだ。それを思えば二匹の反応は至極当然のことであると言える。 泣きながら“餌”を食べるゆっくりの傍ら、男は何やらまた準備を始めた。昨日の赤れいむ の姿が頭をよぎる。今度は何をやらされるのだろう。 男は取りだした小さな縄で造られた輪っかをセットする。三本の支柱から鎖が伸び、その輪 っかを固定している。男はライターを取り出すと、その縄の輪っかに火をつけた。灯油が染み 込ませてある縄は、突如として勢いよく燃え上がる。 突然の閃光に二匹の赤ゆは目を点にして固まる。開いた口から魚の目玉がこぼれた。 「ゆ…ゆっくちしちぇいっちぇにぇっ!ゆっくちしちぇいっちぇにぇっ…!!!」 嫌な予感がしたのだろう。赤まりさが必死に男に呼びかける。赤れいむは言葉も出せずにが たがた震えている。ぱちぱちと音を立てて揺らめく炎を初めて見る赤ゆたちも、それがゆっく りできなさそうなものだということを本能で理解しているようだ。 「何が“ゆっくりしていってね”だ。俺はゆっくりしてるっての」 男が水槽の中に手を伸ばす。まるでカエルのようにぴょんぴょん飛び跳ね水槽の中を逃げ回 る二匹の赤ゆ。やがて、赤まりさのおさげが男の手に捕えられた。おさげを掴まれ宙に釣られ る赤まりさ。 「ゆんやあああああ!!!いちゃいよぅっ!!!!はなちちぇぇええええ!!!!」 顔をぐしゃぐしゃにして泣き叫ぶ。自身にはどうすることもできない、ということを悟った 赤れいむは、水槽の角でぷるぷるぷるぷる震えながら赤まりさを見つめている。もう、水槽の 中に身を寄せ合う姉妹はいない。水槽の中に赤れいむのしーしーが広がる。それにさえも気づ かない。否、気づけない。それぐらい心が恐怖で支配されていた。 赤まりさは、燃え盛る炎の輪の目の前にちょこんと置かれると、熱風と強烈な光に身をくね らせ男の手から逃げようとする。しかし、男の緊縛はそれを許さない。男は、赤まりさの頭を 潰さないように注意しながら踏みつけると、 「いいか。その輪っかの中をジャンプしてくぐれ。お前がやるのはそれだけだ。できないなら 潰す」 理不尽な二択を迫られ、歯をカチカチ鳴らし震え始める赤まりさ。熱気と恐怖で意識が飛び そうになるのを必死で耐えている。二度、三度、目眩がした。額から大粒の汗が流れる。この ままこの場に留まっていたら、水分を失い乾燥死するだろう。 「ゆっくち…しゃしぇちぇよぅぅぅぅぅ!!!まりしゃ…なんにもわりゅいことしちぇにゃい にょにぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃっ!!!!!!」 踏みつけている足の下から、赤まりさの声が響く。靴越しに震えが伝わってくる。そんな赤 まりさに男は一言。 「飛ぶか、潰れるか、選べ」 赤まりさは声を出すのをやめた。涙は流れ続けたままだ。赤まりさは、男の足からずりずり と這いだすと、赤い巨大な魔物と対峙した。迷っている暇はなかった。飛ぶ前に水分を失って 死ぬ。そう判断した赤まりさは、決しの覚悟で業火の中に身を投げた。 「ゆ゛ぎい゛い゛い゛い゛い゛っっっっっっ????!!!!!!!!」 もともと、そんなに広くない直径の輪っかに赤まりさの帽子が引っ掛かって身動きができな くなる。 「ゆ゛があ゛あ゛っ??!!!あ゛ぢゅい゛!!!あ゛ぢゅい゛よ゛お゛お゛お゛!!!!!」 炎が、赤まりさの素敵なお帽子を、柔らかな皮を、綺麗な金髪を舐めまわす。 「ゆ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!!!!!!!!!!!」 完全に帽子が焼け落ちるとともに、半身を炎に包まれた赤まりさが輪っかから落ち、周囲を 跳ねまわる。恐ろしい形相の赤まりさを見た赤れいむは勢いよくしーしーを噴出する。 「ゆ゛っゆ゛っゆ゛っ…」 恐怖を抑えられない赤れいむは混乱に陥り、視点の定まらない瞳をぐるぐる回し始めた。男 がオレンジジュースを赤れいむにかける。正気を取り戻す。水槽のガラス越しに、全身を炎に 蹂躙されている赤まりさの姿。皮のほとんどを焼かれ、動くことすらままならない赤まりさは 焼けて膨張した目玉が今にも飛び出そうな状態で、赤れいむを見つめながら、 「ゆ゛…ぐぢぃ…ゆ゛…ゆ゛…ゆ゛…」 流れ出した傍から蒸発していく涙。顔の半分以上は既に炭化し、それでもなお炎は赤まりさ を捕えて離さない。 「お前は観客だよ。水槽の中という安全な場所から、もがき苦しむ姉妹を観賞するだけの存在。 どうだ?なかなか見れないだろう?自分の姉妹が焼け死ぬところなんか」 「…っ!!!…ぅ……ぁ…ゅ…………ゅぅ…」 やがて、赤まりさが朽ち果てた。水槽の中は観客席だった。水槽の外はステージ。未だ燃え 盛る炎が赤れいむの瞳に映る。次は自分の番なのだろうとゆっくり理解した。男は、赤れいむ のリボンをつかむ。ステージの上に放り出される。 「…イッツ…ショータイム…」 観客は男ただ一人。ステージの上には、赤れいむと赤い悪魔。炎の輪っかは、まるで大きな 口を開けた怪物だった。赤まりさ同様、熱気が全身を襲い、それだけで意識を失いそうになる。 とめどなく溢れる涙と汗のせいで、喉はカラカラだ。赤れいむは意を決して、眼前の炎から逃 げ出した。男が腕を振り上げる。それでも距離がある。赤れいむは逃げ切る自信があった。 「ゆびいぃっ??!!!」 赤れいむの頬が弾ける。破れた皮から餡子が飛び出した。風を切る音が赤れいむの顔の周り を行ったり来たりする。 「ゆぎっ!!!ひぎぅっ!!!ゆべぇっ!!!!!!」 男は鞭を振り回していた。鞭が無知を襲う。何度も何度も柔らかな頬を、あんよを…汚い尻 を打ちつける。 「ゆっぐちぃ…しちゃい゛よ゛おぉぉぉぉぉぉぉ!!!!!!!」 「何逃げようとしてんだよ、カス。逃げられるわけねーだろ。お手玉もどきが」 何度目の衝撃だろうか。ついに赤れいむの片目が弾け飛ぶ。突然狭まる視界と強烈な痛みに 床の上をのた打ち回る。 「いぎゃああああああああ!!!!れいみゅの…おべべがあああああああ!!!!!!!」 この期に及んで目玉一つの心配とは恐れ入る。男は鞭を振るう手を止めなかった。鞭に弾か れた赤れいむは、右に左に飛ばされる。膨れ上がった顔は、もはや原形を留めていなかった。 ころころと転がることもない。衝撃がリボンをむしり取り、揉み上げを吹き飛ばし、赤れいむ はゆっくり…ゆっくり…ただの饅頭になろうとしていた。 「い゛ぢゃい゛よ゛ぅぅぅ!!!おがあ゛じゃあああああん!!!たじゅげぢぇええええ!」 なおも叫び続ける。生命力だけは凄まじい。こんな状態になってまでまだ生きようというの だろうか。最後に、力任せに振り下ろした鞭は、赤れいむを真っ二つに寸断した。 「う゛…ゆ゛…ぎぃぎぃ…」 二つに割れた饅頭は、しばらくうねうねと動いていたが、やがてぴたりと動きを止めた。死 んだのだ。 ゆっくりに芸を仕込む、という計画は失敗に終わった。しかし、まだたったの四匹だ。四つ の饅頭が駄目になったからと言って、諦めるには早すぎる。ゆっくりたちはよく、“おやさい さんはかってにはえてくるんだよ!!”と言う。しかし、男は言う。 「ゆっくりは勝手に生えてくるからなぁ…」 と。 空っぽの水槽の中。半分以上残された残飯の山は、まるで身を寄せ合い震え続ける四匹の赤 ゆたちのようだった。 終わり。 何度かボリューム少ない、と言われたから増やしてみたよっ!! 日常起こりうるゆっくりたちの悲劇をこよなく愛する余白あきでした。 過去作一覧 ふたば系ゆっくりいじめ 317 田舎の少年たち ふたば系ゆっくりいじめ 325 ローテーション ふたば系ゆっくりいじめ 329 アリ×まり ふたば系ゆっくりいじめ 338 水上の弾幕 ふたば系ゆっくりいじめ 341 手近なもので ふたば系ゆっくりいじめ 348 ペトショの裏 その1 ふたば系ゆっくりいじめ 350 ペトショの裏 その2 ふたば系ゆっくりいじめ 352 ペトショの裏 その3 ふたば系ゆっくりいじめ 356 働かざるモノ食うべからず 余白あきの作品集 トップページに戻る このSSへの感想 ※他人が不快になる発言はゆっくりできないよ!よく考えて投稿してね! 感想 すべてのコメントを見る ↓そーなのかー -- 2011-11-03 00 42 38 下の米で新人がどーたらもめてるけど、サーカスで持ち芸のない人なんて8割くらいいるぞ。 ステージで道具を持ってくる人も、雑務も、数年間やってからステージに立つんだよ… -- 2011-09-22 18 50 06 空中ブランコが面白かった -- 2011-04-06 20 48 12 ↓だから下っぱなりに新しいスキル獲得に挑戦してんじゃねえか。 なんか勘違いしてるようだが、ゆっくりを操る能力に関しては今現在習得の途中段階だろ。いきなり操れるようになんてなるわけが無し。 芸が無くてもサーカスで働く新人はいておかしくないし、こんな勤勉な新人クビにしてたらサーカス団こそ潰れちまうだろ。 -- 2011-01-09 19 44 25 こいつ自分の立場分かってんのかな? サーカス団も慈善事業じゃないんだから、自分の芸もなく ゆっくりを操る能力もないんじゃサーカス団にとってはただの無駄飯食い。 新人だし早々にクビだな。 -- 2010-10-30 00 11 26 おにいさんがばかすぎてゆっくりできないよ・・・・ -- 2010-10-14 21 20 39 すっ!すっきりー!! これめっちゃおもしれえ!! 最高にQNQNできました このお兄さんがDQNっぽいところがまたいい! 自分でやらせておいて、何やってんだよゲラゲラの王道がいいねw -- 2010-09-28 08 33 18 クソゴミの扱いが妥当です -- 2010-09-28 00 53 11 >上手くいかなったとしたら潰して捨てればいい。替えの効かない動物を調教するよりも遥かに効率がいい。 >死ねばまた拾ってくればいいだけの話なのだから。 すごく効率が悪くて、永久に無理な気がする。 言動に矛盾が多く、仕事するふりしてオナニーしてるこの男の頭の悪さがイライラした。 -- 2010-08-28 23 01 52 ゆっくりできたが…これ日常で起こりうるか?w -- 2010-07-10 23 27 46 この男の計画性のなさと効率の悪さに少しいらいらした あと自分で食えと言っといて食ったら笑う系の虐めはゆっくりできね -- 2010-03-03 11 46 55
https://w.atwiki.jp/yukkuri_gyakutau2/pages/612.html
※ぬるいじめ 【登場人物】 お姉さん 自称アル中で、超がつくほどの酒豪。 やたらと多くのゆっくりを飼っているが虐待家でも愛好家でもHENTAIでもない。 しかし、いい性格をしているのでさりげなく酷いことをやってのける。 なのに何故かゆっくりに(あくまで人間として)好かれやすい不思議な体質。 すいか 2本の角を生やした鬼っぽい外見のゆっくり。 酒かす饅頭であり、角は甘さ控えめのかりんとうで出来ている。 なおかつ、角の中は空洞になっていてそこにはお酒が蓄えられている。 みっしんぐぱわーという芸を持ち、威嚇の為に膨れた時の膨張具合が尋常じゃない。 「おーい、すいかー?」 「ゆゆっ!なあに、おねえさん?」 「喰らえ♪」 我が家のゆっくりの1匹、すいかが振り返った瞬間に全力投球の豆を散弾の如く浴びせる。 「ゆぎゅ!?・・・ゆぅぅぅ、いだいよ!いだいことぢないでね!ぷくうううううう!」 「的が大きくなったな。続いて第二投目・・・行きます!」 「ゆぐっ!?」 本人曰く“みっしんぐぱわー”とやらでバスケットーボール大から直径80cmくらいにまで膨れるすいか。 いわゆる一般的なゆっくりの威嚇パワーアップバージョンみたいなものなのだが、やっぱり人間には効果がない。 「おーい、れいむ達も豆まきやらないか?」 「ゆぅ、まめまきってなあに?」 「そういう遊びだ」 遊び、と聞くや否や我が家の他のゆっくり共もわらわらと集まってくる。 メンバーの構成比は成体れいむ1、成体まりさ2、子れいむ3、子まりさ3の9匹。 「で、まめまきさんってどんなあそびなの?」 「鬼役の人に豆をぶつける遊びだ。これで鬼をベランダまで追い出すとその年はすごくゆっくりした年になるんだ」 「「「「「「「「「ゆっくりりかいしたよ!」」」」」」」」」 そして始まる第2ラウンド。 元ソフトボール部の私の投球、もとい投豆を食らってグロッキー状態にあったすいかも慌てて逃走を再開する。 が、逃げても逃げても9匹と1人からの豆弾幕の雨はとどまることを知らずに彼女に降り注ぐ。 「鬼は~外~」 「「おにさんはゆっくりおそとにいってね!」」 「おにさんはゆっくりおそとにいくんだぜ!」 「「「「「「いってね!」」」」」」 「ゆええええええええん!」 「第三投、行きまーす」 「ゆびゃ!?いぢゃいいいいいい!!」 「ゆっくりあてるよ!」 「おにさんはゆっくりでていってね!」 「どほぢでそんなごどいうのおおおおお!?」 「第四投~」 「ゆぐっ!おねーざぁん、もっどやざじぐなげでね・・・?」 「「「「「「「「「ゆっくりでていってね!」」」」」」」」」 「もうやだ!おうちかえる!?」 そして、開けっ放しにされていたドアから何とかベランダへと逃げ込む。 その頃には、すいかは頬を涙でふやけさせた見るも哀れな姿になっていた。 「よし、鬼さん出て行ったな」 ぴしゃ!と軽快な音がした事に気付いたすいかが振り返ると、ドアが閉められ、鍵がかけられていた。 あまりの事態に理解が追いつかない酒かす饅頭は目と口をくわっ、と大きく開いたまま、ぷるぷると小刻みに震えている。 「おねえええええざあああああん!おそどはざむいよ!おうちにいれでね!?」 「大丈夫、今日の為に既にベランダに仮設の寝床を用意しているから」 「ぜんぜん、だいじょうぶじゃないいいいいいいい!」 私もそう思う。が、今年一年の家内安全のための尊い犠牲なんだ、諦めてくれ。 「さて、晩御飯にするか?」 「「「「「「「「「ゆゆっ!ゆっくりいただきますだよ!」」」」」」」」」 「ずいがもごはんだべだいよおおおおお!?」 叫ぶスイカを爽やかにスルーしつつ、台所からぶっとい巻き寿司を持ってくる。 「えー、饅獣ども。これは恵方巻きと言って、食べ終えるまである方角を向いたまま黙って食べないといけません」 「ゆぅ、どういうこと?」 「つまり、『むーしゃむーしゃ、しあわせー』は禁止」 「「「ゆぇ~・・・れいむ、しあわせ~したいよ!」」」 「「「まりさもしあわせ~したいよ!」」」 口々に不満を垂れる子ゆっくりども。しかし、この程度ならば想定通りのリアクションだ。 余談だが我が家では食べ散らかすなとは言っているが、しあわせ~は禁止していない。 「ちなみに喋ると・・・死ぬ」 「ゆゆゆゆゆっ!?」 「「「れいむえほーまきさんいらないよ!」」」 「「「まりさもいらないよ!?」」」 「食べなくても死ぬ」 「「「「「「ゆがーん!」」」」」」 と、そんなわけでしぶしぶ食べ始める子ゆっくりども。 ちなみに恵方は真上(もちろん嘘)と言っておいたので、子ゆっくりに限らず皆物凄く食べづらそうだ。 「ん!?んぐ・・・ん゛・・・」 それでも、喉の奥へと落ちてくる恵方巻きを必死になって咀嚼するゆっくり達。 しあわせ~、出来ないのが悲しいのかあまり美味しそうには見えないが実際どうなのだろうか? そんな調子で10分後。何とか恵方巻きを食べ終えたゆっくり達に一言。 「あ・・・今年の恵方間違えた」 「ゆぅ、どういうこと?」 「つまりあれだ、お前ら死ぬ」 「「「「「「「「「ゆがーん!?」」」」」」」」」 驚愕する連中を放っておいて立ち上がると、食器を手に台所へ向かい、代わりに餌皿に入れた豆を持ってくる。 「冗談だけどな」 「ゆゆっ!おねーさん、れいむたちをからかったんだね!ぷくううううううううう!」 「「「「「「「「ぷくううううううううううう!」」」」」」」」 「そんなことより豆食え」 そう言って皿を置いてやると、さっきの憤りは何処へやら。満面の笑みを浮かべて豆を食べ始める。 そんな豪快な食べっぷりを少しの間見守っていた私は、不意に物足りなさを感じていることに気がついた。 「あー・・・そうか」 物足りなさの正体に気づいた私は再び立ち上がると、ベランダのドアを開け、スイカの元へ。 「ゆぅ~・・・どうせすいかはゆっくりできないおにさんだよー・・・」 すいかはダンボールと綿で出来た臨時の巣でふて腐れていた。 聞き耳を立ててみると時々嗚咽が漏れだしており、よほど悲しかったことを伺わせる。 「お~い、すいか~?」 「すいかじゃないよ、おにさんだよー・・・」 「じゃ、おにさ~ん?」 少しむくれた表情のまますいかはのっそりと私のほうを振り向いた。 拗ねてはいるが、その目には「これでゆっくり出来る」という若干の期待が込められていた。 「角貰ってくぞ?じゃあ、また明日」 「ゆっ!ゆゆっ!?」 そう言って、すいかの頭の2本の角をひったくって、寒いベランダから暖かい室内へ。 まったく、私としたことがお酒の準備を怠ってしまうとは・・・。 「ゆあああああああああああ!おねえええざんのばがああああああああああああああああああああ!!?」 ベランダでは近所迷惑なすいかの悲鳴が響き渡っていたが、まあ、大丈夫だろう。 ‐‐‐あとがき‐‐‐ 節分ということでひとつ お姉さんは別にゆっくりのことが嫌いというわけではなくて ただ、「鬼っぽいのがいたから」というだけの動機で動いています 他の連中に対しても「何となく面白そうだから」というのが理由 ちなみに今年(2009年)の恵方は東微北(東北東やや右)です byゆっくりボールマン
https://w.atwiki.jp/futabayukkuriss/pages/357.html
「ふたば系ゆっくりいじめ 159 ユグルイ その1/コメントログ」 いや、細かくて面白味がありますぜ! 作者さん もみもみ(*´∀`*) -- 2012-05-25 02 50 30 とってもおもしろかったです! 設定は無駄どころか、とてもわかりやすかったです♪ ゆっくりできました!! -- 2013-10-05 09 12 03
https://w.atwiki.jp/futabayukkuriss/pages/2754.html
過去に書いたもの ふたば系ゆっくりいじめ 775 ゆっくりと黒豆 ふたば系ゆっくりいじめ 911 ゆっくりとお預かり ふたば系ゆっくりいじめ 930 ゆっくりとバレンタイン ふたば系ゆっくりいじめ 1031 ゆっくりと津波 ふたば系ゆっくりいじめ 1132 ゆっくりと毛皮のフード 作:しがないあき 『ゆっくりと寒の戻り』 私はしがない虐待お兄さん。 現在は冬物のコートをクローゼットから引っ張り出し、愛犬・ミニチュアダックスのポチと夜の散歩中である。 ここ数日は寒の戻りだと天気予報が言っていた通り、四月だというのに寒い日が続いている。 だが、寒いからといって散歩はお休みにはならない。 犬は喜び庭駆け回りとは雪の事だが、この程度の寒さでもやはりポチは元気一杯なのである。 「ゆゆっ! じじい、れいむはしんぐる(ry」 ……ゲスが沸く事に定評がある近所の公園付近を散歩コースから外すべきか本気で迷う。 何せ、最近は今のように野良のゆっくりから絡まれる事が少なくないのである。 私一人なら即ヒャッハータイムに突入なのだが、如何せん私の隣には尻尾を振ってれいむを歓迎モードのポチがいる。 お陰で私は攻撃出来ないのだが……むしろ最近は、ポチを連れている時を狙ってきているのではないかとすら思う始末である。 「じじい、むししないでね! れいむはしんぐる(ry あまあまを(ry」 それにしても、相も変わらず脳内お花畑な饅頭である。 ここ数日は冬に逆戻りしたみたいな気候だというのに、頭の中が春真っ盛りとは羨ましい事この上ない。 「……テンプレ台詞はもう聞き飽きたぞ。ていうか寒いのによくそんなに動けるな、お前」 「ゆっ? なにいってるの? いまははるさんなんだよ? ふゆさんはもうおわったんだよ? じじいはばかなの? しぬの?」 今の台詞もそうだが、こいつの声のトーンからさり気ない嘲笑を含めた表情まで、もう全てがムカついて仕方がない。 ポチがいなければ即刻ミンチにしてやりたいくらいである。 ……それはともかく、こいつはまさか寒さを感じていないのだろうか? 「はるさんはとてもゆっくりしているんだよ! ぽかぽかしてあったかくてしあわせーなんだよ!」 「いや、確かに今は春だが、ここ数日は普通に寒いだろ。天気予報でも気温が五℃とか言っていたし……」 「ゆゆっ? ……いわれてみれば、なんだかさむくなってきたよ……」 ……まさかこいつ、春が来たと思い込んでいる為にここ数日の寒さに気付いてなかったのだろうか? 「……ゆわわわわ! さっさささ……さぶいいいいいいいいいいい!」 「こいつ、本当に寒さに気付いてなかったのか……」 恐らくは、ゆっくり特有の"思い込み"の作用だろう。 ゆっくりは人間に比べても凄まじく思い込みが激しく、それがモロに自身に影響するものである。 ご飯を十分に食べていても餓えを感じれば途端に餓死するし、逆に明らかに致命傷を負っていてもそれに気付かず生きている事もある。 まあ、要するにいい加減な生物なのである。 だから、即凍死するような氷点下という訳でもない現在の寒さ程度なら、素で気付いてなくても不思議ではないのだろう。 何せこいつは今の今まで、"もう春が来ているのだから寒い筈がない"と思い込んでいたのだから。 「どっどぼじで!? れいむはさくらさんをむーしゃむーしゃしたよ!? たんぽぽさんだってむーしゃむーしゃしたんだよ!?」 「春は来てるけど寒さが戻ったって事だろ……冬が戻ってきたと言うべきか? まあ、今まで気付かなかったのがすごいな」 「さ、さむいよぉ……どうしてふゆさんかえってきたの……? れいむ、もうおうちかえる……」 ガチガチと歯を鳴らし、れいむは近所の公園の中へ撤収していく。 いつもながらの饅頭のアホさを楽しんだ私は、ポチを連れて帰路に着いた。 ※ ※ ※ 亡きまりさの忘れ形見である子れいむと子まりさのご飯を探しに出たれいむは、結局何も手に入れる事なく公園の住処へと帰ってきた。 しかも、まるで真冬のようにガタガタと体を震わせながらである。 「ゆ、ゆっくりただいま……」 「「ゆっくりおかえりなさい、おかあさん!」」 「お、おちびちゃん……きょうはごはんはないけど、おかあさんとすーりすーりしようね……」 ダンボールを横倒しにしただけの簡素極まりない自宅に入り、両脇に子れいむと子まりさを侍らせるれいむ。 「すーり、すーり……おかあさん、あったかいね!」 「すーり、すーり……ゆゆーん! ごはんがなくても、まりさとってもしあわせーだよ!」 二匹の子ゆっくりは、最愛の母とのスキンシップに幸せ全開である。 ……が、二匹の真ん中に陣取るれいむの方はというと―― 「お、おちびちゃん! もっとおかあさんにくっついてね! もっとすーりすーりしてね!」 「「ゆっ……ゆゆっ?」」 と、更なるすりすりを要求する始末。 「お、おかあさんどうしたの?」 「おかあさん、なにかゆっくりできないの?」 明らかに通常に比べて過剰な……まるで、真冬の一番寒い頃のようなその要求は、二匹の子ゆっくりを困惑させ始めていた。 二匹がスキンシップの為でなく、むしろ摩擦熱を生じさせんが為にすりすりを繰り返し始める中で、歯をカチカチと鳴らすれいむ。 なにか、ゆっくりできない――その思いは、確実に伝染していく。 「すーり、すーり……さっささままままままま……」 「すーり、すーり! おかあさん、そんなにふるえてだいじょうぶ!?」 「すーり、すーり! おかあさん、ゆっくりしてね!?」 目を見開き、歯茎を剥き出しにして強張るれいむの両脇で、二匹の子ゆっくりの懸命のすりすりは続いていた。 だが、家がフタもしていないダンボール箱では、隙間風どころか冷たい風がもろに直撃する。 たかが子ゆっくりのすりすり程度でれいむの体温が上昇する筈も無く、むしろ益々下がっていくばかりなのである。 「さ、さむいよぉ……」 「おかあさん、ゆっくりしてね!? いまはもうはるさんだよ! さむいさむいふゆさんはもうおわったんだよ!?」 「おかあさん、きのういっしょにさくらさんをむーしゃむーしゃしたよね! ゆっくりしてね!?」 「お、おちびちゃん……いまはね、またさむくなってるんだよ……ふゆさんがかえってきちゃったんだよ……」 「「……ゆ?」」 れいむの告げた衝撃の一言に、ただでさえ絶望的に動作不良の餡子脳が完全に停止する子れいむと子まりさ。 だが、目の前のれいむの震え方は……今にして思えば、寒がっているのか……は、やがて今の一言と結ばれていく。 「……そういえば、なんだかれいむもさむいきがしてきたよ……」 「ま、まりさも……さむいよ……」 冬型の気圧配置に逆戻りしてから二日目を迎え、ようやくれいむ一家は世間の反応に追い付いた。 ……勿論、それは破滅の始まりを意味するのであるが。 ヒュオオオオオ…… 「さっさっさっさまままままままままあ!?」 「さむいよおおおおおおおおおおおおお!?」 「さむいいいいいいいいいいいいいいい!?」 今までに無い強く冷たい風が公園を吹き付け、ダンボールの家の中で飛び上がるれいむと子ゆっくり二匹。 "春だから寒くない"という思い込み……言わば彼らの最初で最後の盾が粉砕した今、もはやこの場は地獄と化した。 「お、おちびちゃん! すりすりしてね! おかあさんをすりすりしてね!」 「おかあさん、まりさ! れいむのよこですりすりしてね! れいむさむくてしにそうだよ!」 「まりさをすりすりしてね!? まりささむいのいやだよ!」 狭苦しいダンボールの中で彼らが取った行動は、傍から見れば押し競饅頭。 ……よく見てみれば、三匹の真ん中を陣取り、風除け確保&両脇ですりすりさせての体温確保を狙って押し合っているだけなのだが。 「おちびちゃん、おかあさんはさむいさむいでつらいんだよ! ゆっくりりかいしてすりすりしてね!」 「なにいってるの!? れいむはさむいんだよ! かわいそうなんだよ! だかられいむをすりすりしてね!」 「まりさはさむくておなかまですいてるよ! おかあさんはごはんをもってきてね! れいむはまりさをいっぱいすりすりしてね!」 「ゆゆっごはん! おかあさん、れいむにきょうのごはんをはやくもってきてね! たくさんでいいよ!」 「こんなにさむいのにごはんなんてさがせるわけないでしょおおおおおおおお!? ゆっくりりかいしてねええええええ!?」 「「ごはんもさがせないなんておかあさんはげすだね! こどもがかわいくないの!?」」 「どぼじでぞんなごどいうのおおおおおおおおおおおおおお!?」 ヒュオオオオオ…… 「「「さっさっさっ……さむいいいいいいいいいいいいいいいいいいい!!」」」 互いに温めあう事すら忘れて罵り合う親子には、なおも冷たい風が吹き付ける。 風は喧嘩を一時仲裁し、そしてその直後に再び争いを生み出すのだが……幸いな事に、この風はこの晩、休む事無く吹き荒ぶ事になる。 ※ ※ ※ 私はしがない虐待お兄さん。 先日の寒い一日から一夜明け、早速今朝もポチとの散歩中である。 出勤前のこの散歩にもすっかり慣れた物だ。朝早くに散歩とは少々年寄り臭い気もするが、今や私の生活の一部になっている。 ――おっと、近所の公園の入口に行き倒れゆっくりを発見。 ポチが近寄らないようにリードを短く持ってゆっくりに近付いていく……成体のれいむと、子ゆっくりのれいむとまりさのようだ。 三匹とも見るからに色が白くなっている……間違っても美白ではなく、顔面蒼白という意味で。 恐らくはここ数日の寒さにやられ、公園から逃げ出そうとして力尽きたと言った所か。 「……たす、け……」 おお、成体のれいむはまだ息があるらしい。とは言っても虫の息だが。 「……きのうの、じじい……さむいよ……」 ……何だ、こいつはどうやら昨夜の散歩で出会ったれいむらしい。 この分だとあの後、たっぷりと寒の戻りを満喫出来たようだ。 「じ、じい……れいむのさむさをなんとかしてね……あまあまもだよ……そこのげすにはなにもあげなくていいから……」 ……昨日れいむはシングルマザーだよ(キリッっとか言っていたのを見るに、横の子ゆっくり二匹はこいつの子供なのだろう。 母性溢れるれいむ種らしいほのぼのとしたお願いである。 ここはれいむの目の前で子ゆっくりをたっぷり厚遇してやるのが適切なのだが…… 「まあ、お前の子供には何もやらんよ。そいつらもう死んでるし……」 「ゆ? ……ゆへへ……げすはしんだんだね……れいむをゆっくりさせなかったけっかがこれだよ……」 うーむ、台詞を聞くだけで昨晩の一家の奮闘ぶりが目に浮かぶようである。 それによく見ると三匹とも体のあちこちに傷がある。 わざわざリスクの高い寒い時に親子で血みどろの喧嘩をするとは、さすがはゆっくりだ。 「……じじい……あまあまを……れいむ、さむいよ……」 それにしても余程寒いのだろうか? 何でまだ生きているのか不思議な位に色が白い。 饅頭である事を考えれば皮膚の色として適切な気もするが、それでも欠片も食欲が沸かないのが不思議である。 「……フーッ」 「ゆっぴぉおおおおおおおおお!?」 れいむの前に屈み込んで、口から思いっきり息を吹きかけてみたのだが……凄い悲鳴である。 ポチが怖がらないかと慌てて振り返ったが、ポチは頭上のモンシロチョウを尻尾を振って見つめていたのでセーフだった。 しかし、寒がっているので嫌がらせのつもりで息を吹きかけてやったのに、下手な虐待より凄い悲鳴を聞けるとは予想外である。 「さ、さむさむさむさむさむ……」 「フーッ!」 「ゆっぴっぷっ!?」 もう一度、さっきより強く息を吹きかけてやると、今までに聞いた事がないような悲鳴を上げて硬直するれいむ。 ……そのまま全然動かなくなってしまった……まさかとは思うが……やはり、死んでいた。 氷漬けにされたような白さ、顔のあらゆる場所を刻み込んだ深い皺、見開かれた両の眼……れいむの最期は、あまりに壮絶な物だった。 単に冬場に凍死したゆっくりに比べても、実に無残なその姿。 春を謳歌している最中に真冬同然の寒さに晒されたという落差の結果なのか……これは、今後の虐待で試してみたいと思う。 何にせよ、息を吹きかけただけでゆっくりが死んだというのは、虐待お兄さんとして箔が付くのではないだろうか。 私がれいむ親子に別れを告げた時、ポチもまた、頭上のモンシロチョウとお別れの時間を迎えていた。 ヒラヒラと去っていく蝶を少し寂しそうに見ているが、私が歩くのを再開すれば、途端に走って横をぴたりと行進する。 ポチの姿を見ていると、今日もまた、夜の散歩まで一生懸命働こうと思えるものだ。 それにしても、ゆっくりの思い込みがこれ程の面白い事態を引き起こすとは……私は内心声を出して笑いたいのだが、必死に堪えていた。 子ゆっくりがいつ死んだのかは定かではないが、少なくとも今この場で死んだれいむはもうアホとしか言いようがないのである。 ゆっくりの"春なのに寒くなった"という思い込みの酷さは……本当に笑うしかない。 ちなみに、現在の気温は十五度。凍死するには程遠い、実に穏やかな晴れの天気だった。 【完】 このSSへの感想 ※他人が不快になる発言はゆっくりできないよ!よく考えて投稿してね! ◆SS感想掲示板 10作品未満作者用感想スレへ ※書き込む時はSSのタイトルを書いて下さい。 コレをコピーしてから飛びましょう→『ふたば系ゆっくりいじめ 1319 ゆっくりと寒の戻り』 トップページに戻る
https://w.atwiki.jp/futabayukkuriss/pages/2550.html
「ふたば系ゆっくりいじめ 1219 まりさと春/コメントログ」 デスラッチシリーズはゆっくりできるよ! -- 2010-06-13 22 53 08 海の塩気ェ・・・ -- 2011-07-16 22 28 27 ↓それにゆっくりは耐えて食えるのか? -- 2012-07-28 11 23 54 飼いゆっくりは少しの塩気は大丈夫らしい -- 2013-11-12 19 51 05
https://w.atwiki.jp/futabayukkuriss/pages/1585.html
「ふたば系ゆっくりいじめ 762 秋の実り/コメントログ」 なんだ、この可愛い生き物(お姉さん)は?w -- 2010-07-08 23 11 55 ちょ、お姉さん俺っ娘なの!?しかもすごいエロスw -- 2010-08-23 00 46 59 やさしいお姉さんだね -- 2010-09-23 02 59 51 良い事するって気持ち良いねw ゆん生最後のあまあまを楽しんで逝ってね! -- 2010-11-01 14 39 53 枝に登っても柿取れないだろw -- 2010-11-21 23 35 11 ホロですね わかります -- 2011-02-19 08 08 13 実に良い挿絵だ -- 2011-07-23 22 35 29 痴女だぁぁぁぁ!! -- 2011-09-01 00 04 35 姉御可愛いw -- 2011-10-15 22 27 08 姉さんの顔がきめぇ丸みたい。 だが内側着てないからそこには触れん。 -- 2013-01-04 20 33 36 ホロですね、わかります -- 2013-08-29 21 48 13 ぶざまってかいてあるゆっくりしてないゆっくりにきづいてあげてね!!あと、あまあまもってきてね!!!すぐでいいよ!! -- 2024-05-09 15 59 57