約 592,782 件
https://w.atwiki.jp/yukkuri_gyakutai/pages/549.html
注意書き 善良なゆっくりが虐待されます。 また、ゆっくりの出産があります。 私は趣味と実益を兼ねた野生ゆっくり狩りをして生計を立てている 野生ゆっくり駆除委員会のお兄さんだ。 もっとも最近は野生のゆっくりが激減し、人里の畑を荒らすゆっくりもかなり減っている。 というのも野生ゆっくり駆除委員会が創設され、野生のゆっくりがどんどん狩られているからである。 ゆっくり愛護団体ゆっくりーンピースは、創設当初は野生で生きている善良なゆっくりを狩ることに反対した。 しかし、保護を唱え権利を振りかざすためには、当然のことであるが義務も背負わなければならない。 つまり、ゆっくりによる被害の弁済を全て肩代わりするよう畑や家を荒らされた人々に求められたのだ。 被害額が少ないうちは支払っていたが、金銭というものは無限に沸き出てくるものではなく 次第に被害額が大きくなっていき支払いが滞るようになってくると状況は一変した。 もはや余ったお金で被害額の弁済をすることが難しい状況になったのである。 まだ貯蓄に余裕のある会員は野生のゆっくりを家で飼い始め、必死に野生のゆっくりを保護していたが 表立って保護を唱えることは出来なくなり、やがてゆっくりーンピースは野生のゆっくり保護を諦めていき 最終的に、飼いゆっくりには一切手を出さないことを条件に野生のゆっくり狩りを泣く泣く認めた。 所詮は偽善者の集団なのでそんなものだろう。 ちなみに野生ゆっくり駆除委員会とは村の畑を荒らすゆっくりが増えてきたので 村の会議により畑を守り村人たちが安心して農作物を作れるようにするため 野生のゆっくりを撲滅することを目的として作られた委員会だ。 さて、話を戻して 私は野生のゆっくりを狩るため、魔法の森に来ていた。 しばらく歩くと1匹のゆっくりまりさがきょろきょろと辺りを見回しながら歩いているのを発見。 今日も幸先良く野生のゆっくりを見つけることが出来たことにようだ。神に感謝する。 様子を探るため香霖堂で買った消音器付きスナイパー銃を構えつつ、辺りに気を配りながら観察をする。 すぐに撃ち殺したりしないのは見つけたゆっくりに家族がいるか確認しなくてはいけないからだ。 何故なら、ゆっくりというのはとても非力な存在だが、その反面、繁殖力が非常に強い。 1匹殺したところで、すぐに新しいゆっくりが生まれてくる。群れ、また一家ごと消し去らねばならないのだ。 いま観察しているゆまりさは、虫を追いかけたりしているので食事を探している最中らしい。 また食べこまずにリスのように頬袋に餌を集めているところを見ると巣に持ち帰るつもりのようだ。 まだ季節は夏の始まりと言ったところなので冬篭りの支度をするには早く家族のために餌を集めてると推測した。 そうして観察しているうちに餌を見つけたらしく、その場で草を集め始めた。 動きが止まったので目標のゆっくりに銃の標準を定める。狙いは後頭部の地面接地部分だ。 ゆまりさとの距離は約200m。スナイパー銃では余裕の射程圏内だ。静かに深呼吸をしてから、息を止めて引き金を引く。 「プシュ」 消音器のおかげで銃声はかなり小さい。 また距離もかなり離れているため撃たれたゆっくりには何が起こったのかすら分からないだろう。 前に使っていた一般的な猟銃では、一発撃つたびに銃声で周りにいる他の獲物には警戒されていたが この銃を手に入れたからは銃撃しても警戒されるということも無くなった。 それどころか、ゆっくり達が複数いる場合ではいきなり怪我をしたゆっくりを助けようと 撃った獲物付近にゆっくり達が集まるので、入れ食い状態のように狙い撃つというこまで出来た。 そして、今回も見事に命中。地面接地部分の餡子を吹き飛ばし、目標の移動能力を封じる。 移動が出来ないことを確認してから銃を布袋にいれて隠し、持ってきたリュックに括り付けてからゆっくり近づいた。 「いだいよおおお! なんでええええええ!!」 致命傷ではないはずだが、ゆまりさはもう死ぬかのような悲鳴をあげていた。 さりげなさを装いながら、声をかける。 「どうしたんだい?」 「ゆ゛! まりざのあじがなぐなっじゃったのおおおお!」 「ふむ、これは酷いな。ちょっと待ってろ」 「いだい、いだい!」 「我慢しろ、このまま餡子が止まらなくてもいいのか?」 「ゆー、まりざはがんばっでがまんずるがらゆっぐりおねがいね゛!!」 「ああ、わかった」 近くにある大き目の葉を取って、傷つき削り取られた部分に強く当てて餡子が出ないようにする。 痛みに泣き叫ぶ声を無視して、葉が外れないように紐を取り出して強く縛る。 傍目から見ると治療しているようにも見えるが、実際は違う目的がある。 ゆっくりは非力なわりに生命力だけは強いので、大きな傷も自己治癒で完治する可能性がある。 そこで削り取られた部分に葉を強く当てて固定することにより、自己治癒を阻害することが出来るのだ。 「もうこれで餡子は出なくなったから大丈夫だよ。」 「ありがどお゛お゛お゛お゛!」 「それじゃ、私はもういくからね」 と言って去ろうとする。 自分で撃っておきながら助けて見逃すという行為に矛盾を感じる人もいるだろうが、これにも理由がある。 すぐにゆまりさは 「おにいざんん、まっでええええ!! おねがいだがらまりざをだずげでえええ!!!」 ほら来た。 「そう言われても、これ以上、君を治す方法を知らないよ。どうすればいいんだい?」 「まりざをずにづれでいっでえええええ!」 「君の巣がどこにあるのか知らないよ」 「あんないずるがらああああ!!」 「仕方ないな」 内心ほくそ笑みながら、ゆまりさを抱える。 野生のゆっくりは基本的に人間を恐れているため巣の場所を人間に教えるということはしない。 しかし、生命の危機に瀕死した場合は別だ。森の中で怪我をしたまま動けずに放置されては死んでしまうということが分かっているのだろう。 なので動けなくしてから助けてあげると、安全な巣に戻りたがるため警戒心無くゆっくりの巣を教えてくれる。実に扱いやすい。 面倒なことをしなくても普通に尾行すれば良いんじゃないかという人もいるが、森の中では見失う可能性もある。 また見失うことなく巣を見つけて入っても、別の出口から逃げられてしまうこともあるが 助けたことにより警戒心のなくなったゆっくり達は、逃げることも無く巣に入れてくれるのだ。 「すはあそこだよ!」 「あの中に運べばいいんだな」 10分ほど歩くと、ここが巣だと教えてくれた。 ゆまりさは最初はずっと痛がっていたが、巣に着く頃には普通に会話することが出来るほど回復したらしい。 羨ましいほどの生命力だ。餡子が体から漏れ出さなければ早々死ぬことはない時点で分かっていたことだが。 ゆまりさに案内された巣は、入り口は崖に面した小さい洞窟で人間でもかがめば入り込めるほど大きさだった。 これが木や地面の巣穴など人間が入り込めないような巣のときは、睡眠煙幕を投げ込み 眠らせてから中にいるゆっくりを引っ張り出すのだが、今回は道具を使う必要は無さそうだ。 とくに巣を隠蔽している様子もなく、野晒しになっている入り口を見つめ こんなところで安全だと思っているのだろうかと疑問に思うが、警戒心の無いゆっくりと判断してゆまりさを抱えて巣の中に入った。 巣の中はこちらの想像を超えるほど広々としていた。そして中央にゆまりさの倍ほどの1メートル近い大きいゆっくりれいむが鎮座していた。 「こんにちは、ゆっくりしていってね!」 警戒心をなくすため、念を入れてゆっくりが使う挨拶をする。 「ゆっくりしていってね!!!」 「れいむ、もどったよ!!!」 「ゆっ! にんげんはおうちからでてってね!」 「れいむ! このおにいさんはね、けがをしてうごけなくなったまりさをたすけてくれたの!」 「そうなの? おにいさん、まりさをたすけてくれてありがとう!」 「困ったときはお互い様さ」 人間が入ってきたことに驚いたのか私を警戒し始めるゆれいむだったが ゆまりさが事情を説明してくれたおかげで、ゆれいむは私は危害を加えない良い人間と判断したようだ。 良い話には裏があるって言葉を知らないんだろうな、所詮は饅頭か。 銃と睡眠スプレーをこっそり構えていた私としては、些か物足りない気もするが考えないことにした。 とりあえず、ゆまりさを静かに床に置くと他に家族がいるか調べるために話を続けてみる。 「れいむは随分と大きいけど、にんっしんっしてるのかい?」 「うん、れいむたちのはじめてのこどもなんだよ!」 「こどもたちのためにまりさはおおきなすをみつけたんだよ!!」 「すごいねー」 「ゆっくりがんばったからね!」 「まりさはすごいんだよっ!」 なるほど。どうやら他に家族はいないらしい。今回は簡単にコトが終わりそうだ。 この無駄に大きな巣もこれから産まれる家族のために見付けたものらしいが、無駄になったな。 にしても、これだけ大きいにも関わらずにんっしんっが初めてということに驚いたが さらによく観察してみると、驚くべきことにこのゆれいむは産道が4つもあった。 突然変位種なのか単なる奇形児なのか分からないところだが、これは珍しい。 虐待魂に火がつくというものだ。だが、急いては事を仕損じる。 虐待するならば出産直前のほうが面白いだろう。 顔に表情が出ぬよう気をつけながら、もう少し探りを入れることにした。 「れいむはいつ頃にんっしんっしたんだい?」 「もうけっこうまえだよ!!」 「れいむのあかちゃん、たのしみー!」 「へー、それじゃ赤ちゃんもそろそろ産まれるんじゃないかな」 「うん、そろそろうまれるの!」 「ゆっくりあかちゃんをうむからね!!」 「れいむは良いお母さんになれそうだね」 嬉しそうに語っているゆっくり達をさりげなく撫でながら 気付かれないように、ゆっくりQ&Aで覚えたつむじのすぐ下辺りにあるという 出産を促進するツボを刺激してあげる。するとすぐに効果が出てきたのかゆれいむが震え始める。 ゆまりさは怪我のため動けないので、何が起こったのか分からずにいたが 下顎にある4つの産道が徐々に大きく裂け始め黒い穴が見え始めると 赤ちゃんが産まれそうなことに気付き、ゆれいむを励まし始めた。 「ゆっゆっゆっ!うまれそおおおおおおううう!!」 「ゆゆ! あかちゃんうまれそうなの? れいむ、ゆっくりがんばってね!!」 「うん、がんばってげんきなあかぢゃんをうむね!」 「頑張ってー」 「ゆっ! ゆぐうううぎゃああ!」 「ゆっくりうんでね!ゆっくりうんでね!」 男なので子を産む痛みというものが分からないが、涙や汗、よくわからない液体を撒き散らしながら 必死の形相で痛みに耐えてる姿を見ると想像を絶する痛みなのだろうということが感じ取れた。 しかも、このゆれいむは産道が4つある。痛みも4倍になるのだろうかとどうでも良いことを考えていると 右上の産道から赤ちゃんゆっくりが顔を見せる。リボンがあることからすると赤れいむなのだろう。 さらに左下の産道からも赤ちゃんゆっくりが産まれようとしていた。帽子があるのでこっちは赤まりさのようだ。 左上にある産道と右下にある産道からも赤れいむと赤まりさと思われる赤ちゃんゆっくりが顔を見せ始めた。 まさかまさか、母体出産であるにも関わらず4匹同時に出産しようとは恐れ入る。 にしても、これはさすがにキモすぎた。 何せ子供を産もうとしているゆれいむの体に4つの顔が産まれつつあるのだ。 あまりにも気持ちが悪かったため、つい押し返してしまった。 一番初めに産まれようとしていた赤れいむを産道へ。 直後に響き渡る絶叫。 「ゆぎゃあああああああああああ!!」 「おにいさん、まりさのあかちゃんになにをするの?!」 「あー、手が滑った」 「しんじゃうううううううううええええ!!」 「おにいさん、ゆっくりやめてね!」 「酔っ払ってるのかなーと」 「ひぎいいいいいいいい!!!」 「ああああああ、れいむううううう!!」 ゆまりさは動けないため、涙を流しながら必死に声を上げて抗議をしてくるがそんなのは無視だ。 ゆれいむは赤ちゃんを産む痛みに耐えているところに、産もうとしていた赤れいむを産道へ押し戻され 身を切り裂くような激しい痛みに滂沱の涙を流しながら絶叫をあげて身悶える。 そして、赤れいむが産道に無理やり戻された影響で今度は押し出されるように左下の赤まりさが産まれようとしていた。 だが、勢いで始めてしまった虐待はもう止まらない。今度は赤まりさを産道へ押し戻す。 押し戻すと他の産道から赤ちゃんが押し出されて産まれようとする。 それをも押し戻すと今度はまた別の産道から押し出されて産まれようとする。 ゆれいむはあまりの苦しさに白目を剥いて気絶しかけては痛みに意識を引き戻される。 中にいる赤ゆっくり達は何が起きてるかも分からず、体を圧迫されながらただ産まれることだけを待ち望みながら耐える状況。 「ぐっ、ぐるじいいい!!!」 「やめでえええ! れいむにびどいごどじないでえええ!!」 「あっはっはっはー」 「もどざないでええええええ!」 「まりざのあがぢゃん、いじめないでええええ!」 「最初に産まれる子は誰かなー」 「うまっ! うまれてええええ!」 「おにいざん! まりざのおうぢがらででいっでえええ!!」 「心配しなくても、日が暮れる前に帰るさー」 「あぎいいいいいいい!!」 「れいむが、れいむがじんじゃううううう!!」 「み な ぎ っ て き っ た ぜ え え え ! ! ! ! 」 いやー、楽しいね。楽しすぎる。 ゆれいむは、出産の最中なせいか完全に気絶することが出来ず、すぐに悲鳴をあげてくれる。 ゆまりさは、愛しのゆれいむを苦しむ様を見ていることしか出来ず、滂沱の涙を流す。 「そーれ、そーれ」 「まりざあああああ! そごでみでないでだずげでえええ!!」 「やめでえええええ!!!」 「お兄さんはテンションがものすごい上がってきたよー!」 「ああああああ、あがっ、あがちゃぁ!!!」 「なんでごんなごどずるのおおお!!」 「赤ちゃんは母親の中にいたほうが安全だからだよー」 「でて、でて、でて、でてえええええ!!」 「ゆっぐりざぜでえええええ!!!」 「お兄さんはゆっくりしてるよー!」 「ゆっ! ゆぐうううぎゃあああああああ!」 「ああああああああ!」 「ふー、すっきりー!!!」 30分ほどゆっくり達で遊んでところで、ずっと泣き叫びすぎたせいか ゆっくり達の反応が鈍くなってきたので、仕方なく出産の邪魔はやめることにしてあげた。 ゆれいむもゆまりさも、もはや精魂尽き果てたかのように息も絶え絶えだが 出産をやめるという選択肢はないようだ。親の愛情は美しい。 「でる、でる、あかじゃんでるよおおおお!」 「おにいざん! やめでね! やめでね!」 「はいはい、邪魔はしないよ」 ゆまりさは必死に声をあげて、出産の邪魔をやめるよう求めてくる。 ちゃんと「もう出産の邪魔はしない」と言ってあげたにもかかわらず、信用できないようだ。 まぁ、これだけ散々苦しめられたら当然の反応とも言えるが。 それに出産の邪魔はやめることにしたが、虐待をやめるつもりは毛頭ないしな。 「ゆっくりしていってね!!!」 「「ゆっ、ゆっくり、し、して、いって、ね」」 これだけの状況になりながら、元気良く一匹目の赤れいむが産声をあげる。 親ゆっくり達は、息も絶え絶えになりながら何とか挨拶を返したが すぐ様、次の赤ゆっくりが産まれようとしていた。 「ゆ! まだでる、はやぐうまれでえええ!!」 「まりざのあがじゃん、はやぐででぎでね!」 「ゆぎいいいいい!」 邪魔することをやめたので出産は滞りなく進み、4匹の赤ゆっくり達は無事に産まれた。 ゆれいむは4匹目に挨拶をし終わると同時に白目を剥いて気絶してしまった。よく今まで耐えたというところだ。 にしても、あれだけ遊ばれたにも関わらず、赤ゆっくり達は普通に産まれるとは。 いやはや驚きである。少しくらいは変わった形を期待したんだがねぇ。 続く 今後の虐待の方法はすでに決まっているのだが、最後のオチがなかなか良い案を思い浮かばない。困った。 このSSに感想を付ける
https://w.atwiki.jp/yukkuri_gyakutai/pages/227.html
200X年、幻想郷は餡子の波に包まれ……てはいなかった。 れいむは裂かれ、まりさは叩き潰され、あらゆるゆっくりは絶滅したかに見えた。 ――――だがしかし、ゆっくりは絶滅していなかった! 新世紀救餡主伝説 饅頭の拳 ※以上まであんまり関係無いです。 ゆっくりは労働力として使え得るのか。 多くのお兄さんとおじさんとえーりんが挑戦し、夢破れていったこの命題を解決すべく、 金とヒマを持て余したおじさんこと俺が、尊敬する聖帝様とジャコウ様とスター☆リンを範として 「ゆっくりコルホーズ」を開設したのは確か昨年の春のことだったか。 以来このゆっくりコルホーズ略してゆルホーズでは、数多くの野菜が生産され、 それ以上に無数のゆっくりの屍を積み上げてきたのである。 自由の有難みも知らず、ひびゆっくりと称し堕落した生活を送っている饅頭どもに、労働の素晴らしさを伝えるべく、 ここでは日々早朝から夕方まで、遅いときは夜を徹して徹底的に革命的労働をさせてやるのである。 一年間立派に務めあげたゆっくりには野菜を持たせて森へと帰してやり、そうでないゆっくりはまた一年間畑の世話をする作業を繰り返させてやるのである。 無論後者か途中リタイアしかいないが。 働いている間の賃金は少量の食事と俺からの無償の愛である。愛ならば仕方ないな。 しかしただ働けと言ってこのド饅頭どもが働くはずもない。 酷いときには野菜を食い荒らした後、開き直って、 「ゆゆ! ここはれいむのゆっくりプレイスだよ! ゆっくり出来ないおじさんは出て行ってね!」 などとのたまうありさまである。 このテのを一々口答えするたびに潰していてはキリが無いため、このおゆうぎもロクに出来ない 饅頭どもに、何とか農耕というものを仕込んでやる必要があった。 そこで思いついたのが、「奴隷農耕法」であった。何も一から十まで仕込んでやる必要は無い。 農法を学ぶ自由などこの駄饅頭どもには必要ない。必要な時必要に併せて、やり方を指示し、出来ないのならば仕置きしてやれば良いだけのことである。 そうやって体に直接刻みつけることで、脳?ではなく体?に覚えさせて、日々従順でロボットのような饅頭が作り上げられていくという算段である。 しかし広い農場中のたくさんのゆっくりを、人間が指導管理するというのは如何にも面倒くさい。 労働の省力化という観点からみればマイナスである。 そこで俺はゆっくりのことはゆっくりに任せれば良いという判断を下した。 ここで目を付けたのは、ゆっくりをあっさり殺してしまう、我慢弱いゆっくりれみりゃやゆっくりふらんのような捕食種では無く、 ましてや労働力と同じ種のゆっくりれいむやゆっくりまりさでは無かった。 「ゆゆゆゆゆ……づがれだああああ! ゆっぐりでぎないいいいいい!!」 一匹のゆっくりありすが、地面から生えた雑草を引き抜く仕事を放棄して、ごろんとその場に転がった。 周囲のゆっくり達はその姿を見て何か言いかけるが、すぐに黙々と土に向かい自らの作業に戻った。 起き上ったゆっくりありすは、「ゆっくりしていってね!」と叫ぶが、誰もかまってくれないのを認めると、ぷっくりと膨れ上がって怒り始めた。 「とかい派のありすを無視するなんて、みんないなかものね!」 そう言うと自分の持ち場から離れ、ゆっくりありすはゆっくりまりさの元へと近付いていく。 「まりさー! いっしょにすっきりしよー!!」 「ゆ? ありす。仕事は終わったの?」 「とかい派のありすはこんなやばんな仕事なんてしないのよ! それよりゆっぐりじようよまりざー!」 ありすはまりさへと飛びかかると、自らの頬を押し付けてずりずりと頬ずりを始めた。 「ゆぎゅうぼっ!! やめで! やめでね! お仕事をざぼったら“れんたいせきにん”で ゆっぐりできなんぼおおおおおおお!!!」 「ひがえめなどごろもがわいいよまりざぁああああああああ!!!」 「いやああああああ!! おじおぎはいやあああああああああ!!!」 「はぁはぁ! わだぢがおじおぎじてあげるよまりざあああああああああ!!!」 ありすの頬ずりは勢いを増し、火も付かんばかりである。その様を見ていた他のゆっくり達は、何かに気付いたような素振りをすると、草むしりの仕事を再開した。 無論交尾に熱中するありすとそれに襲われるまりさは気付かないが。 絶頂に達しようとするありすは、まりさに己のリビドーの猛りをぶちまけようと更に体を震わす。 「まりざ! ずっぎりずるよ! わだぢのあいをうげどめでええええ!!!」 「はなじでええ! しごどにもどおっいでえええええええeぷぎゃぁっ!!!」 急に頬の感覚を失ったありすは、目を閉じたまま目の前にいる筈のまりさに叫んだ。 「どぼじでわだぢのあいをうげどめでぐれないのおお!!? ずっぎりざぜでよおお!!!」 しかし答えは無い。いぶかしむありすが目を開けると、そこにはまりさの姿は無かった。 その姿を探して左右を見渡し、そして背後を振り返った。 「ゆゆゆ! まりさ、ここにいたんだねー! いっしょにすっきりしよー!!」 その声に答えるかのように、まりさの体が一瞬浮き上がり振り向いた。 まりさは、割れた額から餡子を垂れ流していた。 「ゆ゛ぅ゛うぅうううう!!? ま、まりざあああああああああ!!??」 「ずっぐぃり、ぢだ、げっがが、これだぼぉ……」 だらだら餡子を流しながら、その場に崩れ落ちるまりさ。 そしてその背後には、まりさをありすの方へと振り向かせたゆっくりが佇んでいた。 その姿を認めたありすは、抑えきれない劣情を発散すべくそのゆっくりへと飛びかかった。 「ゆ、この際だれでもいいからすっきりさせtゆぎゃあっ!!?」 飛びかかったありすは足で踏みつけられ、その顔が地面に押し付けられる。 さきほどちらりと見えた姿から、そのゆっくりの正体がありすにもわかってきた。 青紫色の髪の毛にカチューシャを付け、青い瞳でありすを見下すこのゆっくり種こそ、 ゆっくりさくやであり、しかもメイド服な胴体付きというレアなゆっくりであった。 ありすを踏みつけたまま、さくやはゆっくりにしては「ひんやりー♪」な目を更に冷たく光らせると、ありすに向かって口を開いた。 「おいあなた、仕事はどうしましゅたの?」 「ありすはとかい派だからあんな泥臭い仕事には耐えられないよ! それよりも、いっしょにずっぎりっあびばっ!!?」 ぐに、とありすを踏み付ける足は力を増し、ありすの頭頂部に食い込んでいく。 「もういちどだけチャンスをあげましょう。 あなたのおしごとをいってみろ」 「わ、わだぢはただすっきりじだがっだだけなのにぃいいい!!」 「そう……」 呟くと、さくやはゆっくりと足をありすの頭部から引き抜いた。ありすは許してもらえたのか、と思い、へらへらと笑いながら顔を上げた。 「とかい派のありすをけがしたんだから責任とってもらわないと……ね?」 調子に乗ったありすの顔に、驚愕、そして恐怖の色が浮かぶ。 ゆっくりさくやが右手を高々と掲げて、振り下ろした。 「わたしはサボリ魔がだいきれぇなんだ」 先ほどすっきりしようとしたありすと、そのありすに襲われたまりさ。 更に畑の同じ区域で働いていた、ゆっくりれいむとゆっくりぱちゅりーが、額の傷口から餡子を流すまりさと並ばされ、 さくやが手からぶら下げたありすへの“せいさい”を見せられようとしていた。 ありすは顔中をぼこぼこにされた上、大切な髪飾りを投げ捨てられしまった。 髪の毛を掴まれ持ち上げられているありすは、最早抵抗する気力もなくぶらぶらと揺れている。 「れいむ」 「ゆっ、……はい!」 さくやに声をかけられたれいむは、怯えた表情でさくやに答えた。 「なんでありすとまりさの交尾を止めなかったの?」 「ゆゆ、れいむは真面目に働いていtひでぶっ!」 れいむの言葉が終らないうちにさくやの蹴りが飛び、れいむの顔面に痕を残す。 「だれがおまえのことを聞いたの? どうして止めなかったっていってるの」 「ごめんなざいいい!! ありすにれいぷされそうだったからいやだったんですううう!!!」 「そう」 げし、とれいむを蹴り飛ばすと、次にさくやはぱちゅりーに向き直った。 「あなたは」 「む、むきゅー、ぱちゅりーは体が弱いから何も出来なiぱちゅりりりりーっ!!!」 右頬を張り飛ばされ、体の弱さから中身が偏ったのか、ゆちゅりーはその場に崩れ落ちた。 「石でもなんでもなげて止めなさい。 次まりさ」 しかしまりさは答えを返さず、「ゆ、ゆ、ゆ」と息をするだけである。 さくやが無言で蹴飛ばすと、まりさはぶぴゅると額から餡子を噴き出して、そのまま動かなくなった。 しばらくしてれいむとぱちゅりーが何とか起き上がると、さくやは二人の前にぼこぼこになったありすの顔を突き付けた。 ありすは二人の顔を認めると、ゆっくり何とか口を開いた。 「ゆ、ゆ、ゅ、ゆっくり、たすけ、て、」 「ゆ! ゆっくり仕事も出来ないありすが悪いんだよ!」 「むきゅー! そのままゆっくりしねばいいのよ!」 「どぼじで、ぞんな、ご、ど、いぅのぉ?」 ぐい、と持ち上げられたありすは、髪を引っ張られる痛みに少し呻くが、最早大声を出すことも出来ない。 畑じゅうのゆっくりに見えるように、さくやが高々とありすを吊り上げる。 他のゆっくり達も、なんだなんだとその姿を見ようと近付いてくる。 その姿を見たゆっくり達は悲鳴を上げようとするが、そうすればさくやにお仕置きされることがわかっているので、誰もが口を噤んだままである。 「みなさん! このゆっくりありすはあろうことか仕事中にすっきりしようとするはんかくめいてきな とろつきすとです! これからこのはんどうてきなありすのしょけいをおこないましゅ!!」 「「「「「「ゆゆゆ!!」」」」」」 さくやの言ってることは本人含め誰もわからないが、しかし「しょけい」の意味は何となくわかる。 ゆっくりさくやは、ポケットからプラスチック製の使い捨てナイフを取り出すと、ありすの額に先端を押し付けた。 「さいごに言いたいことはありましゅか?」 「ゆゆゆゅゅゅ、もっと、ゅっくり、ぢだがっだよおおおぉぉぉぉ…………」 「そう、はんせいしていればいかしてあげるつもりだったのにね」 そう言うとさくやはぶすり、と額にナイフを突き刺した。 「ゆぎぃッ!?」 「さぁ、なんぼんめにしぬかなぁ~?」 ざく、ざくとナイフは北斗七星の形をなぞるように、ありすの顔面を蹂躙する。 傷口からカスタードクリームを流すことで、ゆっくりありすの形状が崩れていく。 「もぅ、もうやめでぐだざいっ! ごめんなざいっ!! ごめんなざ、いっ!!!」 余りの痛みにありすは最後の力を振り絞って叫び身を捩るが、何もかもが遅かった。 「しねぇッ!!!」 「ずっぎりいいいいいいいいいうわらばっ!!!!」 ぶぴゅっ、と七つ目の傷から盛大にクリームを噴き出すと、ありすは皮だけになって動かなくなった。 それを投げ捨てると、さくやは居並ぶゆっくりに向かって声をかけた。 「なにをさぼっているのおまえたち!」 「ゆゆ! れーむはさぼってなんかいないよ!」 「ゆ、いそいではたらくよ!」 「れーにんのいってることはわかるーわかるよー」 「ちんぽー!!」 「むきゅー! 」 「くちごたえするまえに働けー! こころをこめて畑のおせわをしろーっ!」 「おぜうさまのために野菜をつくれーっ!!!」 その夕、ゆルホーズのゆっくり達を小屋に追い込んで閉じ込めたゆっくりさくやは、籠一杯の野菜を持って、俺の元まで来た。 「おやさいをおもちしました!」 「よし、そこに置け」 縁側に座っていた俺の隣に野菜を載せた籠が置かれた。 今日収穫されたキュウリとナスを、ゆっくり検分すると一本のキュウリに歯型が残っていた。 「おいさくや、これは何だ?」 「う! それはれいむの歯型です! あとでシメておきますのでどうkえひゃっ!」 「口答えするなタコ」 俺がチョップした頭を押さえ、口から少しわらびもちを吐きながらゆっくりさくやがその場に蹲った。 「どーしよーかなー、これいっぽんでどんだけそんがいがはっせいするのかなー? ……今日はれみりゃ無しね」 「そんなせっしょうな! どぼが、どぼがおぜうさまのおせわをさせてくだざいいいいい!!!」 だらだら目からわらびもちの涙を流しながら、さくやは俺の足にすがりついてくる。うぜぇ。 「あー、わかったわかった。ただし今日はプリンは無しね」 「でも」 「デモもストもあるか。きゅうり一本でどんだけプリンが買えると思ってんだ」 無論きゅうり一本でプリンなんぞ買えんのだが、さくやはそのまま黙ってしまった。 中途半端に頭が良いって損するからヤだねー。 もう日も沈んだ頃に、さくやを連れて家の物置の隣の小屋に行き、そのカギのかかった扉を開けた。 コンクリート打ちっぱなしの、ボロボロの毛布とぬいぐるみの転がった部屋。 その毛布に包まっていたゆっくりれみりゃが、目をこすりながら起き上った。 「うー、おはようだどぉー☆ 」 「はい! おぜうさま! おはようございましゅ!!」 転がるように部屋に入ると、ゆっくりさくやはれみりゃの世話をはじめた。 確認すると、俺は扉を閉じカギを閉めて、家へと戻った。 今日はさくやに冷蔵庫に詰まった、タダで貰った賞味期限切れのプリンを持たせていないから、 れみりゃはすぐに機嫌を損ねるに違いないが、よくもまああんな脳に蛆の沸いたような肉まんの世話を出来るものである。 俺なら「ぷっでぃーん!」とか叫んだ時点で潰してしまうが、これが種のサガってヤツだろうか。 翌日ゆルホーズを覗くと、さくやがいつもより多くゆっくりをいじめていた。 どうやられみりゃの機嫌の損ねるという俺の予想は当たっていたらしい。 「きさまらー! こころをこめてたがやさんかーっ!!」 「ゆっくり働いた結果がこれだよ!」 テーレッテー ゆルホーズから次々に収穫される野菜の数々ぅ! しかし、れみりゃのためと思い働くさくやの知らぬ間にィ! ア! れみりゃの加工所行きと新しいれみりゃ購入が決定していたのだぁ! 次回ィ、饅頭の拳! 「わたしは妹様ふらん! れいむもれみりゃも許さない!」 さくや「お前はもうただの餡子の塊に過ぎん」 ゆっくり書いた結果がこれだよ! ゆっくり十八番~ノンフライ~氏の「ゆっくり咲夜」を見て想像を膨らませた後、北斗談義してたらこんなのが思いついた。 このおじさんはジャコウみたいな卑劣なおじさんですが、どうせゆっくりさくやのゆっくり脳じゃ自分のおぜうさまが一定期間ごとに出荷されて、 その代わり新しい小さいおぜうさまが来ても気づかないので、本饅頭達は割と幸せだと思います。多分。 「汚物は消毒だ~!」とか「君たちは大事な労働力なんだ」とかも使えるね! このSSに感想を付ける
https://w.atwiki.jp/yukkuri_gyakutai/pages/1065.html
昔々、ある所にお婆さんゆっくりれいむとお婆さんゆっくりまりさが住んでいました。 お婆さんゆっくりれいむは山へエサ取りに、お婆さんゆっくりまりさは川へ帽子の洗濯に行きました。 お婆さんゆっくりまりさが帽子を洗っていると、川上の方から大きな桃が「ゆっくらこ、ゆっくらこ」と流れてきました。 「おおきいももだ!!もってかえればゆっくりたべられるね!!」 そう叫ぶとお婆さんゆっくりまりさはどうにかこうにか桃を岸に上げ、必死こいて家まで持って帰りました。 帽子は桃の代わりに川に流されました。 「ただいまれいむ!!ゆっくりしていってね!!!」 「おかえりまりさ!!ゆっくりしていっt……ゆゆ!ももだあ!!おっきなももだ!!!」 「おみやげだよ!!ゆっくりたべようね!!!」 「はんぶんこしようね!!!ゆっくりわけるよ!!!」 お婆さんゆっくりれいむはそう叫ぶと、目を閉じて精神を集中し始めました。 数分後、カッ!という擬音がぴったりな勢いで目を開けると、 「岩山!両斬波ぁ!!」 婆れいむがいかつい成人男性のような声でそう叫び頭につけたリボンを振り回すと、桃は綺麗に真っ二つに分かれていました。 「ゆっくりわかれたよ!!!」 「ゆっくりわけられたね!!」 「おい、やめろ馬鹿。このSSは早くも終了ですね」 早速桃に噛り付こうとしていた二匹でしたが、謎の声が聞こえると同時に固まってしまいました。 よく見ると、割れた桃の中にはゆっくりが入っているではありませんか。 「お前ら勝手に食われそうになってる奴の気持ち考えたことありますか?」 そんな事を呟きながら桃の中から這い出てくるゆっくり。頭に小さな桃を二つ付けているのが特徴的です。 「ゆゆ!あなただあれ!?ここはれいむとまりさのおうちだよ!!!」 「そのももはまりさとれいむのなんだよ!!!かえして!!はやくかえしてね!!!」 別に桃を横取りされた訳ではないのですが、ゆっくりにはそんな事は関係ないようです。 「なんだおまえら?ズタズタに引き裂いてやってもいいんだぞ。 あまり調子こくとリアルで痛い目を見て工場で蒸かし小豆を食べる事になる」 「ゆ、ゆっくりしていってね!!!ゆっくりしていってね!!!」 「ゆっくりやめてね!!!ももをわったのはれいむだよ!!!」 ゆっくりにしては珍しい流暢(?)な言葉に妙な迫力を感じたのか、二匹の先程までの勢いが消えて怯え始めました。 このまま名無しでは不便なので、桃から出てきたゆっくりは仮に『ゆっくりてんこ』と呼ぶ事にします。 そのゆっくりてんこは二匹をじろじろと睨み付けた後、何処か満足気に自分が入っていた桃を食べ始めました。 このままでは大事なご飯が食べられてしまいます!焦った二匹は勇気を出してゆっくりてんこに体当たりを仕掛けました。 「ゆっくりたべないでね!!それはれいむとまりさのごはんだから!!」 「ゆっくりできないならでていってね!!ここはまりさとれいむのおうちなんだから!!」 殴られながらもゆっくりてんこは冷静に、しかし怒りを隠せない様子で 「お前らは一級饅頭のわたしの足元にも及ばない貧弱一般饅頭。 その一般饅頭どもが一級饅頭のわたしに対してナメタ言葉を使うことでわたしの怒りが有頂天になった。この怒りはしばらくおさまる事を知らない」 そう宣言しました。これがアニメなら間違いなく名シーンとして人気が出るのは確定的に明らかです。 しかし殴られた事より『ナメタ言葉』を使われた事に怒る辺り、このゆっくりてんこは中々プライドが高いようです。 その漲る自信と正体不明の迫力に押されたのか、二匹は先程のように萎縮して部屋の隅の方へ移動しました。 再び桃を食べ始めるゆっくりてんこ。こうして、三匹の謎の共同生活がスタートしたのです。 それからというもの、婆れいむと婆まりさはいちいち横柄なゆっくりてんこに事あるごとに喧嘩を仕掛けますが、 その度にあの妙に迫力のある言葉遣いで黙らされてしまうのでした。 とは言っても別にゆっくりてんこは二匹に直接危害を加える事はありませんし、自分でエサを取らずに怠けるなんて事もありません。 自分で取ってきたエサは全て自分だけで食べ、時々二匹のエサを横取りする事はありましたが概ね平和に暮らしていたのでした。 そんな日々が数週間も続いた頃、近所に住むゆっくりぱちゅりーが傷だらけになって三匹の家に飛び込んできました。 「ゆゆぅ!どうしたのぱちゅりー!!ゆっくりできる!!?」 「ヘァ゛ッ……へァ゛ッ……れ゛、れ゛み゛り゛ゃがあ゛あ゛ぁ゛ぁ゛……」 「れ、れみりゃ!!?れみりゃはゆっくりできないよ!!!ゆっくりたべられちゃうよ!!!」 「む゛……む゛ぎゅう゛ぅ゛ぅ゛ぅ゛ぅ゛う゛ぅ゛ぅ゛ぅ゛ぅ゛ぅ゛ん゛ん゛……」 ゆっくりぱちゅりーは深く深く息を吐くと、そのまま二度と動く事はありませんでした。 婆れいむと婆まりさは焦った様子で相談します。 「どどど、どうしようまりさ!!れみりゃがきたらたたた、たべられちゃうよぉ!!!」 「にに、にげようよれいむ!!てんこをおいていけばれみりゃからおそわれたりもしないよ!!!」 サラっと酷い事を提案する婆まりさ。それに対してゆっくりてんこは特に何も言いません。が、 「これやったの絶対れみりゃだろ……汚いなさすがれみりゃ汚い」 今言われたばかりの事なのですが、それは気にしてはいけません。ゆっくりてんこ独特の言い回しなのです。 要するに、このゆっくりてんこはれみりゃに対して怒りを抱いているのです。 「そそそそうだけど、どうするの!!!れみりゃはゆっくりたべちゃうんだよ!!れいむたちもたべられちゃうんだよ!!!」 「わたしパンチングマシンで100とか普通に出すし」 「ゆゆ!そんなにだせるの!!だったられみりゃをやっつけられるね!!ゆっくりいってきてね!!!」 どうやらゆっくりてんこがれみりゃをやっつけに行く事に決まったようです。 一体いつパンチングマシン等やったのかは謎です。突っ込んではいけません。 「これはおみやげだよ!!!ゆっくりがんばってね!!!」 「ゆっくりいってらっしゃい!!!」 「⑨個でいい」 ゆっくりてんこは虫やら雑草やらを丸めて作ったお団子を持たされ、家を出発しました。 何処にれみりゃが居るのか知っているのかはともかく頼もしい感じです。 適当に歩いていると、ゆっくりちぇんに会いました。 「にゃにゃ!わかるわかるよー」 「それほどでもない」 これらのやり取りを分かりやすく説明すると、 『ああ、貴女はあの恐ろしいゆっくりれみりゃを退治しに行こうとする勇敢なお方ですね』 『いやいやそんな勇敢だなんて事はありませんよ。単に両親に恩返ししたいだけです』 という事です。ゆっくり語は奥が深過ぎですね。 「わかりたいよわかりたいよー」 「同じ時代を生きただけのことはあるなー」 どうやら虫団子をゆっくりちぇんにあげる代わりに、ゆっくりちぇんがれみりゃ退治を手伝う事になったようです。 もうはっきり言ってこんな会話やってられないのでちょっと割愛します。 こんな調子でゆっくりてんこは仲間を増やしていきました。 どこからともなくモフモフしたゆっくりらんしゃまを呼び出すゆっくりちぇん。 「うんうんわかるわかるよー」 素早さと体の何処かに隠し持っているドスが武器のゆっくりみょん。 「ちーんぽっ!」 ゆっくり随一の凶暴性と戦闘力を誇るゆっくりフラン。 「ゆっくりしね!!!」 こんな頼もしい仲間と共に、ゆっくりてんこはれみりゃヶ島に渡りました。 れみりゃヶ島は紅い霧に包まれており、ありとあらゆるものが紅く染まった不気味な島です。 ゆっくりフランは妙に生き生きとしていますが、他の二匹の仲間は緊張しているようです。 ちなみにゆっくりてんこはそんな些細な事は全く気にならないようです。 「うー!うー!」 島のどこからかそんな声が聞こえてきます。この島にゆっくりれみりゃがいるのは間違いありません。 ZUNZUN島の奥へと進んでいくと、居ました。ゆっくりれみりゃです。それも凄い数です。数十匹は居ます。 ゆっくりフラン以外の三匹はいっせーのせ、で襲い掛かろうとしますが、ゆっくりフランは構わず突っ込みました。 「ゆっくりしね!!ゆっくりしね!!」 「う゛あ゛ー!う゛あ゛ー!!」 三匹はポカンとしています。無理もありません。 あの恐ろしいゆっくりれみりゃの群れが、たった一匹のゆっくりフランによって蹂躙されているのですから。 見る見るうちにゆっくりれみりゃはおぞましい悲鳴と共にその数を減らしていきます。もう他の三匹は帰ってもいいんじゃないでしょうか。 いや、そんな事はありません。勇敢なゆっくりれみりゃが三匹、ゆっくりフランの背後から一斉に飛び掛りました。 「ゆっくりしねぇ!!ゆっくりしねぇぇぇ!!」 「たべちゃうぞー!!」「ぎゃーおー!!」「うー!!うああー!!」 それに乗じて残りのゆっくりれみりゃが一斉にゆっくりフランに飛び掛ります。 ボケっとしていた三匹はゆっくりフランを助けに突撃します。 「お前らどうやらボコボコにされたいらしいなさっきも言ったがわたしはリアル天人属性だから手加減できないし最悪の場合永遠亭に行くことになる」 「わかって!わかってよぉー!!」 「ちちちちーんぽっぽ!!」 ゆっくりフランに気を取られて気付かなかったのか、ゆっくりれみりゃ達は乱入してきた三匹によって激しく混乱に陥りました。 体勢を立て直したゆっくりフランは再びその猛威を振るいます。ゆっくりれみりゃ虐殺ショー、ラウンド2です。 数分間この世の地獄が再現された後、ゆっくりれみりゃの群れは全滅しました。ほぼゆっくりフランの一人勝ちです。 ちなみにスコアはゆっくりフランが三十二匹、ゆっくりちぇんとゆっくりみょんが協力して二匹、ゆっくりてんこが無しです。 これだとゆっくりてんこは働いてないじゃないか、と思われるかも知れませんがそんな事はありません。 ゆっくりてんこは四六時中あの自信ありげで大胆な発言を繰り返す事でゆっくりれみりゃの恐怖と混乱を煽っていたのです。 何はともあれゆっくりれみりゃは退治され、島を多う霧も晴れました。もうゆっくり達が襲われる事も無いでしょう。 勇者なゆっくり一行は一人一匹ずつ、半死半生で生き残っているゆっくりれみりゃを持ってそれぞれの家路へつきました。 家を出て一週間後、ゆっくりれみりゃを退治したゆっくりてんこが家に帰ってきました。 あの婆ゆっくりれいむと婆ゆっくりまりさが出迎えてくれるかと思っていたゆっくりてんこでしたが、そんな事はありませんでした。 二匹は、家の中で頭から蔓を伸ばして黒ずみ朽ち果てていました。 蔓には、まだ目覚めぬ小さな小さなゆっくり達が実っています。 ゆっくりてんこがとりあえず持ち帰ったゆっくりれみりゃ(上半身しか無い)を床に放り投げると、ちびゆっくり達が目を覚ましました。 「ゆっくりちていってね!!」「おねえちゃんだあれ!!?」「ゆっくいちようね!!」 そんな風に思い思いの事を元気よく叫ぶちびゆっくり達。そんな様子を眺めていたゆっくりてんこは突然、 「想像を絶する悲しみがゆっくりてんこを襲った!お前らにゆっくりてんこの悲しみの何がわかるってんだよ!!」 生まれて初めて、涙を流しながら大声を張り上げました。 驚いて黙るちびゆっくり達。ただただ涙を流し続けるゆっくりてんこ。 その小さな家の中に、いつまでもいつまでもゆっくりてんこの啜り泣きが木霊していました。 Buront END ゆっくりてんこがゆっくりれみりゃ退治から帰って三日が経ちました。 ちびゆっくり達は見る見る大きく育っていき、子育てに励むゆっくりてんこは毎日忙しそうです。 そんな賑やか家族の住む家に三人組の人間が近付いていました。 三人とも薄い水色の作業服を着ており、それぞれ手には籠と細長く、先端に輪の付いた棒を持っています。 彼らはゆっくりてんこら一家の喧騒を聞きながら、気付かれないようゆっくりと家の前まで近付いていきます。 その数週間後、人間達の里で商売する大手和菓子屋が「ゆっくり天子饅頭」なる新製品を発売しました。 桃色で桃風味のこしあんと皮が新鮮だとして、人々に大層喜ばれたそうです。 めでたしめでたし
https://w.atwiki.jp/futabayukkuriss/pages/679.html
おねぇさんのゆっくりプレイス・2 10KB *『ふたば系ゆっくりいじめ 272 おねぇさんのゆっくりプレイス』の続きです。 *罪のない(今回はほんとにない)ゆっくりが死にます。 *自滅系? *ぺにぺに描写があります。 *それでも良い方は読んでくださいませ。 『おねぇさんのゆっくりプレイス・2』 「・・・やりすぎだったのかしらね」 おねぇさんは便座にすわり、つぶやいた。 一ヶ月前、ちょっとしたことからこのトイレで惨劇が起こっていた。 おねぇさんのいうことを聞かなかったれいむとその赤ゆが、ちょっとした事故からこのトイレに流され、永遠にゆっくりしてしまったのだ。 それ以来、おねぇさんはトイレに入るたびにちょっぴり後悔している。 「あの饅頭のせいで大事な結婚資金がへっちゃったじゃない・・・」 もちろん後悔しているのはれいむをえいえんにゆっくりさせたこと、ではなく その手段としてトイレに流したことを、だが。 「・・・高かったなぁ、改装代」 れいむをトイレに流し、散らかった部屋などを掃除してから数日後。 どうもトイレの調子が悪かったので業者に見てもらった。 便座が古くなっていて、錆びたネジなどが外れかけていた。 おそらくれいむが暴れて尻を振っていたことも原因の一つだろう。 あれ以来、座るたびにれいむのことを思い出してむかむかしていたおねぇさんは 心機一転もかねて、便座ごと新しいものに交換してもらうことにした。 新しくなったトイレはキレイだった。 れいむのことを思い出してむかむかすることもなくなった。 しかし、改装費用税込み○○○,○○○円。決して安い買い物ではない。 「・・・まぁおかげでトイレがさらに快適になったけどね!」 あの時は恥ずかしさや怒りで否定したような気がするが、 なんだかんだでトイレはおねぇさんのゆっくりプレイスなのだ。 と、そんなおねぇさんのゆっくりプレイスに侵入するもの達がいた。 ガチャリ 「ここよ!ここからとかいはなにおいがするのよ!」 「あまあまのにおいなんだね~、わかるよ~」 「ちょっ、おま」 「ゆ?おねぇさん、なにをしているの?」 「はんらなんだね、わかるよ~」 どうもドアがしっかりと閉まってなかったようだ。 一人暮らしの家ではよくある話である。 半開きのドアの向こう、先週、新たに飼うことにした、 ありすとちぇんと目が合ってしまった。 「ゆびぃ!?ごべんなざい!どっでもとがいばなにおいだっだがら!」 「おしおきなんだねー!わがる゛よ゛ー!」 とりあえずズボンをはいて、2匹をゆっくり用の部屋に強制送還し、殴っておく。 れいむを飼っていたときの反省から、しつけの時に痛みを与えることにためらいはない。 「で?なんであそこを開けたのかしら?」 「とってもとかいはなにおいがしたからよ!」 「ありすがこういうときはあまあまがあるんだよ、わかってね~?」 おねぇさんは頭が痛くなった。 先週ペットショップで買ってきたしつけ済みのありすとちぇんが、 まさか前の駄れいむと同じ理由でトイレを開けるとは、思ってもみなかったからだ。 「・・・あのね、ここは」 いやちょっとまて。この調子では入っては駄目だと言い聞かせても、 どうせまたすぐに侵入してしまうんじゃないか? だったらここがどんなところかきちんと教えてやった方が 被害が少ないかも知れないのでは? 「・・・よし、ありす、ちょっとこっちに来なさい」 「ゆぅ? お空を飛んでる見たい~!」 「おねーさん!ちぇんも!ちぇんも!!」 ありすを持ち上げ、うまく調節しながら便座に乗せる。 「っと、これでいいかな」 「ゆ?おねぇさん、なんなのこれは?」 「ちぇんも!ちぇんも!!わかってね~!!」 「はい、2匹とも注目! 今からこの部屋の説明をするわ。 ・・・ありす、うんうんしなさい」 「ゆ!!? おねぇさんなにいってるの!? うんうんはおといれでするものなのよ!!」 「そうだよ~! わかってね~!!」 さすが躾済みのゆっくり。トイレのことを知ってるようだ。 それなら話は早い。 「大丈夫よ。この部屋は人間さんのおトイレなんだから」 「ゆ? そうなの?」 「そうよ。人間さんはこの部屋に来て、そこに座って、・・・えと、あの、その ・・・・しーしー、とか、うんうん、・・・する・・・のよ」 (ちょっとまて、なんだこの羞恥プレイは) おねぇさんの顔が赤くなっていく。 冷静になって考えればとんでもないことを口にしている気がする。 大人になっていろいろ経験したおねぇさん。 しかし心の中にはまだ乙女が住んでいるのだ。 たとえ結婚資金として貯めている貯金が○○万円ほど貯まってしまった ○○歳になっても、だ。 「そうだったのね!! ならここでうんうんするわ!! ・・・ゆぅ~ん、ちぇん、おねぇさん・・・ゆっくりしてないでみないでね!」 「はずかしいんだね~わかるよ~」 あわてて目をそらす。 ゆっくりとはいえ排泄シーンなんて見たくない。 もりん 「すきっりー!!」 (うわ、ほんとにしたよ) 「ゆふ~ん! とってもとかいはなといれね! きにいったわ!」 「ちょ、ちょっとまちなさい!」 便座から飛び上がろうとするありすを慌てて止める。 「ゆ?おねぇさん、うんうんはもうでたわよ?」 「ちゃんとキレイにしなさいって言ってんのよ、ほら」 そう言っておねぇさんは便座についているボタンを押す。 ウィーン ブシャァーー 「ゆほーーーーー!!」 それはウォシュレットのボタンだった。 ありすのあにゃるに向かって水が放たれる。 「と、こんなもんかしら」 あまりやりすぎると、危険だ。ゆっくりは水に弱いのだから。 「はい、終了。もう降りてもいいわよ」 「ゆふっ、ゆふん、と、とってもとかいはだったわ!!」 何故だろう。心なしかありすのほほが赤い気がする。 表面も少しテカっている気がする。 (気のせい・・・よね?) 「おねぇさん! ちぇんも!ちぇんも!」 「あ~、はいはい」 ちぇんも持ち上げて便座に乗せる。 これで2匹ともここがトイレだと理解してくれただろう。 ゆっくり用トイレは片付けが面倒くさい。 いっそのことここでしてもらうことにして、 あとでゆっくりでも座れるよう、踏み台でも用意しておくことにしよう。 それから数日後。 あれ以来、おねぇさんがトイレに入っているときにゆっくり達が侵入することはなくなった。 それどころかあの1回できちんと覚えたらしく、 何度かトイレで用を足しているのを見かけるようになった。 さすがペットショップのゆっくり。野良に比べて賢いらしい。 こうしておねぇさんのゆっくりプレイスは平穏を取り戻したのだった。 少しの間だけ、だったが。 おねぇさんは不思議に思っていた。 どうも最近、ゆっくり達の様子がおかしいのである。 ありすは妙につやつやしていて、時たま下品な笑みを浮かべるようになった。 ちぇんはお腹の調子が悪いらしく、下痢気味だった。 「ちょっと、あなたたち、大丈夫?」 心配になって声をかけてみると、 「ゆ? だいじょうぶよ!おねぇさん! とってもとかいはなきぶんなだけよ!」 とありすは言うし、 「ゆうぅ~、だいじょうぶだよ~!おねぇさん!おみずさんののみすぎなんだね~わかるよ~」 とちぇんは言う。 まぁ確かにそれ以外は別段変わったところもない。 言うことはちゃんと聞くし、ご飯もきちんと食べている。 (心配しすぎなのかしら?) とりあえずおねぇさんはもうちょっと様子を見ることにした。 しかし、事件は次の日に起こってしまった。 その日、おねぇさんが仕事から帰ってきた時、ゆっくり達の部屋にちぇんの姿がなかった。 「ありす、ただいま。ちぇんは?」 「おねぇさんおかえりなさい! ちぇんならおといれよ!」 そっか、と納得し、夕食の準備に取りかかる。 そして夕食の準備がほぼ整った頃、 おねぇさんはといれに行くことにした。 そこには、まだ、ちぇんがいた。 「うわ、びっくりした! あんたまだ入ってたの?」 帰ってきてもう一時間は経っている。その間ずっとトイレにいたのだろうか? 「・・・ちぇん?」 「・・・お、おねぇ・・・さん・・・ちぇん・・・も・・・ちょ・・ゆっく・・・り・・・」 「ちぇん!? ちぇーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーん!!!」 そうして、どろどろになった中身をあにゃるから垂れ流しすぎたちぇんは 永遠にゆっくりしてしまったのだった。 後日、ペットショップに聞いた話によると、 ゆっくりにとってウォシュレットは危険な物なのだそうだ。 ちょっとあにゃるを洗うくらいなら問題はない、 それでも少々ふやけるのであまりやらないほうがいいらしい、のだが、 まれに、あにゃるの穴に直接水が当たって、中身に水が入ることがあるらしいのだ。 そうなると、中身がゆるくなってしまい、下痢になる。 そんなことが何回も続く。 当たり前だ。下痢をしてトイレに行けば、またウォシュレットで水が入る。 どんどん中身がゆるくなる。 そしたらまたトイレに・・・という悪循環になるのだ。 最後には最悪、あにゃると言わずすべての穴という穴から中身が流れ出てしまう。 そして永遠にゆっくりしてしまうのだ。 その話を聞いたおねぇさんは、残ったありすにトイレ使用禁止令を出した。 「お、おねぇさん! そんなのとかいはじゃないわ!」 もちろん、なぜかトイレを気に入っていたありすは反対した。 「だめよ、ありす。ちぇんを見たでしょう? おトイレはあなた達にとって危険なの。 ・・・私はあなたにちぇんみたいになって欲しくないの。ゆっくり理解してね」 「ゆぅ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ ・・・・・・・・・・・・・・・わかったわ」 ようやく納得してくれたらしい。 これでひとまず安心だ。 しかし、おねぇさんはあまり理解していなかった。 ありす、というゆっくりを。 なぜ、レイパーと呼ばれる個体がゆっくりありすに大勢存在するのかを。 ちぇんが永遠にゆっくりしてから1週間ほどたったある日。 おねぇさんがまだ仕事中の時間に、それはおこった。 ありすは限界だった。 もう我慢できない。 ちぇんがえいえんにゆっくりした? そんなの関係ない。 ありすはとかいはだ。あんなことにはなるはずがない。 この1週間。ありすはゆっくり用のトイレでうんうんをしていた。 それはそれですっきりできる。 だが、なにか物足りない。 ありすの中身。カスタードに刻まれた何かが満足できない。 今のアリスを満足させてくれるもの。 それは 「んほーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!」 おねぇさんのゆっくりプレイス。 「どっでもどがいばだわーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!」 そこにあるウォシュレットだけだった。 このありす。 ウォシュレットの水流があにゃるに当たることに快感を感じていたのである。 もともとそういった性欲方面に傾くことが多いありす種だ。 ペットショップの躾済みゆっくりでも、未知の快感に抗えなかったのである。 「んほーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!」 この一週間、言いつけを守ってこの快感を我慢していたありすは 今までの分を取り戻そうとするかのように、感じまくっていた。 表面はぬめり、口元はだらしなく垂れ下がり、砂糖水も出ている。 ぺにぺにはさっきから天をつくようにそそり立っている。 もっとだ。 もっと・・・・・・・・・あにゃるに刺激を!!! そしてありすは水の勢いを最大に設定する。 ここまでするのは初めてだ。 いったいどんな世界が広がっているのだろう。 「ん、んぼぉーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!」 すごい!! 目の前がちかちかする!! これが!! これが!!! 「ずっぎり゛ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!!!」 己のあにゃるを突き破り、そのまま腹をも突き破って一条の水が飛び出す。 瞬間、ありすはすっきりーした。 そのまま崩れ落ちる。 腹を突き破った水はまだ止まらない。 それはトイレに虹を掛けていた。 (・・・・ゆふふ、とっ・・・ても・・・とか・・・いは・・・だ・・・わ・・・) そうして、ありすは満足そうに、永遠にゆっくりしたのだった。 おまけ 「ただいまー、ありす~?・・・・・・・・・・・・なんじゃこりゃーーーーーーーーー!!!」 「うう、トイレがぐしゃぐしゃだわ・・・・」 「また改装代が・・・・・水道代も・・・・・・・・」 *最後まで読んでいただきありがとうございます。 *やっと続きが書けました。 *次回作は決まっておりません。 *ネタができて余裕があれば、最初のまりさの話を書こうとは思っています。 *あとはまたトライガンネタかな? *一度官能小説系も挑戦しようかなぁ・・・ *ゆうかにゃんとかてんどん可愛いよね。 *今まで書いた物* 『ふたば系ゆっくりいじめ 272 おねぇさんのゆっくりプレイス』 『ふたば系ゆっくりいじめ 289 詰める』 『ふたば系ゆっくりいじめ 290 れっつびぎん』 『ふたば系ゆっくりいじめ 307 ぱぺっとショウ』 トップページに戻る このSSへの感想 ※他人が不快になる発言はゆっくりできないよ!よく考えて投稿してね! 感想 すべてのコメントを見る このお姉さんはゆっくりどころか動物も飼わない方がいい。 飼育の知識が圧倒的に足りなすぎる。 ※散歩中にペットが先行するのは「ペットが飼い主を散歩さぜてあげる」「ペット>飼い主」 という図式になっていることを理解していない。 -- 2018-01-16 18 29 13 このおねいさんすきかもww -- 2013-02-05 23 00 09 藍を飼ってちぇんを教育してもらいましょう 「ちぇええええええええええええええええんどうじでそんなごどするのぉぉぉぉぉぉぉぉ」 を1日30回は聞けますよ -- 2012-07-08 15 55 30 ちぇええええええええええええん -- 2010-10-04 04 11 47 心の中にはまだ乙女が住んでいる○○歳のおねぃさん・・・ 好きかもw -- 2010-09-14 05 55 46 とかいはね。わかるよー。 -- 2010-07-11 23 43 29 お姉さん(?)はゆっくりは放し飼いにしちゃだめだよ・・・ 箱に入れておかなきゃ・・・まぁ、ゆっくりの間抜けっぷりとお姉さん(?)のなんじゃこりゃーが面白かったw -- 2010-07-09 05 20 21
https://w.atwiki.jp/yukkuri_gyakutai/pages/424.html
「奇形ゆっくり」 雪もだいぶ解けた頃。 草原には、越冬したゆっくりの姿が現れ始める時期だ。 森の中を歩き続ける僕。 僕は、ある条件を満たすゆっくりを探している。 探しているのは、単体のゆっくりではなく、子供を連れたゆっくり一家でもなく、発情したゆっくりありす でもなく、ゆっくりれみりゃなどの捕食種でもない。 僕が探しているのは、お互いを愛し合ったカップルのゆっくりだ。 それも、既に交尾を済ませて妊娠初期の…そう、そのタイミングが一番“いい”。 越冬後の初春になると、冬を生きて越すことができた安心感のためか、それとも家族計画を考えているのか、 多くのゆっくりが交尾を行う。 草原には結構な数のゆっくりが顔を出し始めているから、そろそろだと思うのだが… 「ゆっ!?おにーさん、ゆっくりしていってね!!」 「はいはい、ゆっくりゆっくり」 すれ違うゆっくりには適当に返事を返しておいて、巣のありそうなところを手当たり次第に探していると… 「ゆぅ!!ゆっくりそだっていってね!!」 「ゆっくりいいこになってね!!」 狭い入り口から中を覗くと、ゆっくりれいむとゆっくりまりさのカップルがお互い寄り添っていた。 れいむの頭には3本の蔓が生えている。妊娠初期なのだろう、つぼみは固く閉じていてまだ子ゆっくりの 原型すら出来ていなかった。 ふむ…こいつらは、丁度よさそうだな。よし、こいつらにしよう。 そう決めると僕はこいつらを連れて帰るべく、ゆっくりに声をかけた。 「やぁ、ゆっくりしていってね!!」 「ゆっ!?ゆっくりしていってね!!」 本能に刻まれた言葉を僕に返す2匹のゆっくり。 「お、れいむは妊娠してるのかな?」 「そうだよ!!もうすぐのれいむのあかちゃんがうまれるよ!!」 「まりさのかわいいあかちゃんがうまれるよ!!」 どうやら、ちゃんと望まれて生まれようとしている子供のようだ。 ひとまず安心した。そうでなくてはこれからの計画も、意味がなくなるからだ。 「よし、これから赤ちゃんが生まれる二人のために、すっごくゆっくり出来るところを用意してあげたよ」 「ゆゆっ!?ゆっくりできるところ!?」 「おにーさん!!ゆっくりあんないしてね!!」 これから親になるというのに、この馬鹿っぷりはいかがなものか。 毎度のことだが、こいつらが絶滅しない納得のいく説明がほしい。 「よし!!じゃあお兄さんについてきてね!!」 息が上がらない程度のペースで、家へと続く道を走る僕。 家まではそれほど遠くない。ジョギングのペースで走って10分ほどだ。 だから僕にとっては軽い運動でしかないのだが…どうやら、2匹のゆっくりにとっては違うようだ。 「おにーさん!!もっとゆっくりしていってね!!」 「おいてかないで!!もっとゆっくりあんないしてね!!」 普通のゆっくりなら決してついてこれないペースではないのだが、妊娠しているれいむは頭に生えた蔓が折 れないように注意しながら跳ねなければならない。 「れいむ!!ゆっくりいそいでね!!」 ペースの遅いれいむに付き添うまりさも、同様である。 「そんなにゆっくりしてると、ゆっくり出来るところがなくなっちゃうぞー!!」 「ゆゆーっ!!??いやだよ!!ゆっくりしたいよ!!」 「ゆっくりいくからまっててね!!れいむ!!もっとゆっくりはやくしてね!!」 どんなに急かしても、こいつらは一定のペース以上速くはならない。 これは…何か別の方法を考える必要があるな。 ちょっとばかり考えて、思いついたのは… 「おーい、まりさ!」 「ゆっ!?」 「まりさがれいむを後ろから押して手伝ってあげれば、早くゆっくりできるぞー!」 「ゆゆ!!おにーさん、あたまいいね!!まりさゆっくりてつだうよ!!」 さっきから2匹の様子を見てわかったのだが、れいむは蔓が折れないように注意してペースを落としている のに対し、まりさは単純にれいむに付き添っているだけ。蔓に注意を払っているわけではない。 つまり、まりさはれいむがゆっくりしている理由がわからないのだ。 ゆっくり出来るところがなくなる、という僕の言葉に焦りを感じるとともに、ペースを上げようとしない れいむに苛立ちを感じはじめるまりさ。 だから…後ろから押して手伝ってやれ、という指示にも簡単に従う。 「れいむ!!もっとゆっくりいそいでね!!」 「ゆぎゅううう!!まりさあああああああああやめてよねええええええ゛え゛え゛え゛!!!!!」 ぐいぐいと後ろから押していくまりさ。それでもペースを上げるわけにはいかず、必死に抵抗するれいむ。 だが、身重の体ではまりさを押し返すことは出来ない。 そのまままりさの力に押し負けて、ペースを上げることになってしまった。 「やだあああああああああ!!あがぢゃんできなぐなっぢゃううううううう!!!!」 「れいむ!!はやくゆっくりできるところでゆっくりしようね!!」 まりさはれいむの悲鳴を聞いてないのだろうか? これから生まれる赤ん坊すら気遣わないあたり、やっぱり頭の中が餡子なんだなぁ。 しばらくして、もう少しで家に着くというところに差し掛かると… 「まりざやめでよおおおおおお!!!…ゆぎゅ!?」 まりさに押されてハイペースで跳ねていたれいむが石につまづき、顔面から倒れ伏してしまった。 あ、これはヤバい、と思った。その角度と、そのスピードが。 ボキッ!! 3本の蔓のうち、一番細かった1本が折れてしまったのだ。 「ゆぎゃああああああああ!!!れいむのおおおおおお!!あがぢゃんがああああああああ!!!」 ゆっくりらしからぬ速さで起き上がって、折れた蔓のもとへ駆け寄るれいむ。 その後を、まりさがゆっくり追いかけた。 れいむは、滝のように涙を流しながら萎えた蔓を見下ろしている。 その後ろのまりさは、ばつの悪そうな顔をしていた。 最初は悲しみの震え…そして、その震えは怒りに変わった。 「ゆぐぐぐぐぐぐぐ!!!!まりざのせいだよ!!まりざがうしろからおしたからだよ!!」 「ゆぎゅ!?まりさはわるくないよ!!れいむがゆっくりしすぎたのがだめなんだよ!!」 へぇ、ゆっくりも夫婦喧嘩するんだぁ。 「あかちゃんがああああああ!!!れいむのあがぢゃんがあああああ゛あ゛あ゛あ゛!!!!」 「ゆっ…れ、れいむのせいだよ!れいむがころんだから――― 「はい、そこまで!」 このまま見ていても面白そうだったのだが、殺し合いに発展する気配を感じたので仲裁に入る。 「今のはどっちも悪くないよ。たまたま、その蔓が細すぎたんだ。たぶん折れなかったとしても赤ちゃんは できなかったよ」 「ゆっ!?そうなの!?」 「そうだよ。だから、残りの2本を大事にすれば良いのさ」 「ゆゆ!!わかったよ!!れいむのあかちゃんだいじにするね!!」 「まりさのあかちゃんゆっくりさせてあげるね!!」 あー、⑨でよかった。 2匹の仲直りは済んだので、すぐそこの自分の家に案内する。 玄関から入っていく2匹は、終始寄り添ったまま離れようとしなかった。 2匹を専用の部屋に案内し、準備を済ませると僕も2匹と同じ部屋に向かった。 僕が抱えているのは、最近幻想入りしたという毒入りギョーザと、2リットルペットボトルに入った廃油だ。 「おーい、ゆっくりしてるかい?」 「ゆっくりしてるよ!!おにーさんもゆっくりしていってね!!」 先に与えておいたお菓子を食べつくして、2匹は文字通りゆっくりしていた。 れいむが妊娠している以上、昔のように跳び回って遊ぶことは出来ない。 2匹にとっても、今までのように跳びはねるより、寄り添いあってゆっくりしてる方が満足できるのだろう。 ギョーザとペットボトルが視界に入るやいなや、跳ね寄ってくる2匹。 「ゆゆ!?それはなに!?」 「ゆっくりできるもの?ゆっくりできるならまりさにちょうだいね!!」 おお、食いついてきた。そうでなくちゃ困る。 「これはね、栄養価の高い食べ物だよ。もうすぐ赤ちゃんが生まれるれいむに食べてもらおうと思ってね。 これを食べれば、元気でいい子な赤ちゃんがたくさん生まれるよ!」 餡子脳にも理解できるように、説明は怠らない。 すると、期待通りれいむが食いついてきた。もう期待通り過ぎて怖いぐらいだ。 「ゆゆ!!れいむたべるよ!!さっさとそれをゆっくりちょうだいね!!」 「わかったわかった。まりさも食べるか?」 「まりさはいらないよ!!ゆっくりれいむにあげてね!!」 さっきのことを少しは反省しているのだろうか、それとも夫(?)としての自覚が芽生えてきたのか。 僕としてはれいむが食べてくれさえすればかまわないので、ギョーザを適当に床に置いて、大きい器に廃油 を移し替えた。 「むーしゃむーしゃ、しあわ…せ…?」 一口食べて、早速異変に気づいたらしいれいむ。 「おにーさん!!これすっごくまずいよ!!こんなのたべられないよ!! こんなものをたべさせるおにーさんとはゆっくりできないよ!!」 「わがまま言うなよ。元気な赤ちゃんが生まれなくてもいいのかい?」 「ゆぎゅ……がまんしてたべるよ…!」 赤ちゃんのため、って言っておけば大抵のことは我慢できそうだな、このれいむ。 眉間にしわを寄せて、いかにも不味そうな顔をしながら、ギョーザをちびちびとかじっている。 ダイオキシンとか、タリウムとか、メタミドホスとか、かなりヤバイ代物らしいんだが、体調には変化はな さそうだ。 実は、毒に対してはかなり耐性があるのだろうか? 「れいむ!!ゆっくりがんばってね!!あかちゃんのためにがんばってね!!」 毒入りギョーザを栄養食か何かと勘違いしている2匹。 まりさは、不味そうにギョーザを食べているれいむを応援している。 そのあと、いろいろヤバそうなものが浮いてる廃油にもれいむは口をつけた。 「ゆぎゅ、まずい……でもあかちゃんのためにがんばってのむよ!」 「ゆゆゆ!まりさもてつだってあげるね!!」 何を思ったのか、自らも廃油を飲みだすまりさ。 お前が飲んだら意味ねーだろ(笑) 目の前の不味い飲み物がなくなればいいとでも思っているのだろうか? さすが餡子脳。僕の予想の斜め上を常にキープしている。 そんなこんなで、3日間。 蔓には、少しずつ子ゆっくりの原型らしきものが現れ始める。 僕はすでにその異変に気づいていたのだが、2匹のゆっくりは気づかない。 出産自体初めてなのだろう、こういうものなんだ、と納得しているようだ。 そして。 いろいろヤバいものを体内に取り込んでいったれいむだったが、ついに…その時が来た。 出産のときである。 部屋の真ん中に陣取ったれいむ。 それを少し離れた所から、不安そうに見守るまりさ。 2匹の数週間の愛の結晶、そして僕の“3日間の努力”の結果が…今、目の前にその姿を現そうとしている。 小刻みに震えだしたれいむ。その時が近づいているのだろう。 最初は堪えていた声も、だんだん我慢できなくなってきたらしい。 「ゆ……ゆ…ゆゆゆゆ…!!」 プチッ! ぽとっ 一匹目のゆっくりの誕生である。 「ま、まりさのあがちゃんがうまれたよおおおおお!!!」 「れいむのっ、れいむのがわいいあがちゃんんんんんんんんんん!!!!」 遠くから見守ると決めていたまりさも我慢できなかったらしい。 赤ちゃんが生まれた嬉しさのあまり、すぐに生まれたての赤ん坊のもとへと跳ねてきた。 その時点で、2匹は初めて“異変”に気づいた。 「ゆ゛……ゆ゛ぐり゛……ぢででね゛……!!」 「なんなの!!このごおがしいよ!!!おがしいよおおおお!!??」 「ゆぎゃあああああああああああ!!??へんだよっ!!へんながおだよおおおおお!!!!」 このゆっくりには、口と呼べるものがなかった。 正確には、口のなり損ないのような…上唇と下唇がところどころ途切れながら癒着しているのだ。 だから、言葉を発しようとしても『ゆっくりちていってね!!』とはならない。 プチッ! ぽとっ 二匹目の誕生。れいむ種である。 今度こそまともな子供が生まれてほしい…そう願うれいむとまりさ。 しかし、そんな願いは無残にも打ち砕かれた。 「ゆっくりぃちていってにぇ……ありぇ?うごけないよ?!」 二匹目の赤ちゃんは、言葉は比較的しっかりとしていた。 しかし、この赤ちゃんには致命的な欠陥があった。 饅頭らしい弾力性が殆どなく、中身が液体のようにドロドロしているのである。 簡単に言えば…そう、やわらかすぎるのだ。 これでは、自由に弾力性を利用して跳ね回ることは出来ない …この赤ちゃんは、一生自力では動けないだろう。 「ゆっゆっ!!ゆっくりうごいてね!!ゆっくりはねてね!!」 異常に気づいたまりさが赤ん坊を手伝おうとするが、無駄なことだった。 「ゆっ…ゆっ…うぅ、うごけないよおおおおお!!うわああああああんん!!!」 「ゆぅ!!ゆっくりしていってねええええええ!!!」 自力で動けないことに絶望する赤ちゃんゆっくり。 そんな子供を目の前にして、どうしたら良いのか分からず泣き喚くまりさ。 それを遠くから見ているれいむの顔には、疲れの色が見え始めた。 プチッ!! ぽとっ 三匹目。 「ゆっくりちていってね!!…ゆゆっ!?くらいよ!?おかーさんどこおおおお!!??」 駆け寄ったまりさは絶望した。 その赤ちゃんゆっくりには…目がなかったのだ。 「おかーさんはここにいるよ!!ゆっくりしていってね!!」 「ゆっ!?みえないよおおおおお!!まっぎゅらだよおおおおおおおお!! おがーざあああああ゛あ゛ん゛ん゛ん゛!!!!ゆッぐりじゃぜでよおおおおお゛お゛お゛!!!」 大声で泣き叫ぶ赤ちゃんゆっくりを宥めようと、まりさが頬を摺り寄せるが… 「ゆぎゃ?!なに!?なにかぶつきゃったよ!?なんなの!?わがらないよおおおおお!! ごわいよおおおおおおおおお!!だじげでよおおおおおおおおおお!!??」 「こ、こわくないよ!!おかーさんだよ!!ゆっくりなかないでね!!!」 どんなに宥めようとしても、赤ちゃんゆっくりは泣き止まない。 そして、四匹目、五匹目…と順番に生まれていく。 生まれつき音の聞こえないもの。 硬すぎて跳ねることのできないもの。 「ぎょぎょぎょ」と気持ち悪い声を発しながら、芋虫のように這うもの。 目を覚ましても蔓から離れられず、終いには頭が破れてしまうもの。 十匹生まれれば十通りの奇形ゆっくりが生まれた。 赤ちゃんゆっくりにならずに、緑色の実のままの状態で落ちたものの方が幸運だろう。 その幸運すら、この一家にはなかった。 さっきまで、生まれてきた子ゆっくりと思う存分ゆっくりすることを思い描いていた親ゆっくり。 皆で草原をお散歩したり、水辺でゆっくりしたり、巣の中で固まって眠ったり… 畑のものを食べたらゆっくりできないよ、と教えてあげたり… いろんなことをしたかった。いろんなゆっくりをしたかった。 でも、それができない。この一家は、できないのだ。 そして、そんな一家を見てると僕は性的興奮に似た絶頂を覚えるのだ。 「さて、と…」 僕は次の準備に取り掛かる。 奇形赤ちゃんゆっくりに囲まれ、未だ泣き止まない親2匹に声をかける。 「やあ、赤ちゃんはかわいいかい?」 「ゆぐっ…へんだよおおおおおお…がわいぐないよおおおおおお……!!」 そりゃあな、僕だって見てて気持ち悪いもん。 でも、自分の赤ちゃんを“かわいくない”なんて言うなんて、困った親だなあ。 「そうかそうか、かわいくないか。じゃあ捨てちゃおう」 そう言って、目のない赤ちゃんゆっくりをピンセットでつまみあげる。 目の見えないゆっくりにとっては、その浮遊感は恐怖にしか繋がらないらしい。 「なに!?へんだよ゛!?ういでるよおおお!!??ごわいよおおおおお゛お゛お゛お゛!!!」 「おにーさんなにするの!?あかちゃんをゆっくりはなしてね!!」 まりさが僕に体当たりしてくるが、さすがゆっくり、全然効果がない。 むしろ、その弾力が気持ちいいくらいだ。 「だってかわいくないんだろう?だったら捨てちゃおうよ!」 「やめでよおおおおおお!!!がわいぐなぐでもまりざのあがぢゃんなのおおおお゛お゛お゛!!」 “かわいくない”ってところは否定しないのかよ(笑) 「かわいくないなら捨てちゃうよ!!ポイ!!」 鼻をかんだティッシュを捨てるように、赤ちゃんゆっくりをゴミ箱に放り込んだ。 ゆうううぅぅぅ、と悲鳴を上げながらゴミ箱の底に落ちていく、盲目ゆっくり。 底に溜めてある熱湯に突っ込んだそいつは… 「ゆぎゃあああああああ、あづいよおおおおおおおお!!!!みえないよおおおおおお゛!!!! ゆっぐりできないよおお゛お゛お゛お゛お゛!!!あがーぢゃんだじげでええええええ!!!!」 そんな悲鳴も、十数秒すると熱湯の中へ消えた。 「さーて、次はどいつにしようかな♪」 「もうやめでよおおおおおお!!!あがぢゃんずでないでええええええ!!!」 「えー、だってかわいくないんだろー?」 「おねがいじまずううううううううううう!!! れいむのあがぢゃんだずげでぐださいいいいいいいいいいい!!!」 子ゆっくりを片っ端から捨てるのも楽しいが、そこまで頼まれたらしょうがない。 僕は妥協案を提示することにした。 「…わかった。じゃあこうしよう!」 「ゆっ!?」 期待に目を輝かせる、親ゆっくり。 しかし、その期待はすぐに打ち砕かれる。 「れいむとまりさが赤ちゃんを一匹だけ選んでね!!その子だけは助けてあげるよ!」 「ゆううううぎゃああああああどおじでえええええええ!!??」 「どおじでそんなごといいうのおおおおおおおおおお!!??」 「選ばないと、全員捨てちゃうよ!!ゆっくりしないで選んでね!!」 「ゆぐっ!?」 選ばないと…子供が全員殺される。 それだけは避けようと、2匹は唯一の生き残りとする赤ちゃんを選ぶべく、辺りを見回す。 「おがーちゃん!!まりしゃをえらんでね!!」 「れいむしゅてられたくないよ!!ほかのこをすててね!!」 「ちにだぐないよおおおお!!おがーぢゃあああああん!!」 喋ることのできるものは、その言葉で親の気を引こうとする。 言葉を発せないものは、その目で親に訴えかける。 精神すらまともでないものは、何が起きているかも感知していない。 「早く選ばないと、全員捨てちゃうよ!!」 「ゆゆっ!!やめてね!!すぐえらぶからね!!」 そして、2匹の親ゆっくりが選んだのは…二匹目に生まれた、動けないゆっくり子れいむだった。 「どおじでええええええ!!??」 「なんでそのごなのおおおおお!!??」 「そのごはうごげないごだよ!?うごげるれいむをえらんでね゛!!」 選ばれなかった子ゆっくりは、たまったものではないだろう。 自由に動けるものは必死に母ゆっくりにすがろうとするが… 「ごめんね!!あのよでずっとゆっくりしてね…!!」 れいむは涙ながらに駆け寄った奇形子ゆっくりを跳ね飛ばした。 うまい具合に僕の足元に転がってきたので、そのままピンセットでつまみあげる。 「ゆぎゃあああああ!!!はなじでよおおおおお!!!」 「ごめんねー。でもお母さん達が、君たちの事かわいくないって言うからさー」 「ゆゆぅ!?れいむかわいいよおおおお!!!かわいいからすてないでねええ゛え゛え゛え゛!!」 そんな叫びも、ゴミ箱の中へ吸い込まれていった。 2匹の親ゆっくりは、自分達が選んだ一匹の子れいむを挟み込んで守っている。 悲しみと絶望に震えながら、唯一生き残るであろう子れいむを、しっかりと守っている。 「はーい、じゃあ君達はゴミ箱行きでーす!恨むならお母さんたちを恨んでくださいねー!」 「いぎゃああああああああああああああああ!!!!」 ぽいぽいとゴミ箱に放りながら、全体に聞こえるように呟く。 「あーあ、お母さんが、あんな毒入りギョーザと食べちゃったから」 「ゆっ!?」 「お母さんが、あんな汚いものを飲んだから、赤ちゃん皆かわいくなくなっちゃったよ!」 「なにをいっでるのおおおおおおおおおお!?」 「お母さんのせいで、皆気持ち悪くて汚い赤ちゃんになっちゃったよ!」 「おかしいよ!!ゆっくりせつめいしてね!!」 「ギョーザと飲み物にはね、危ないものが入ってたんだよ!!本当は食べちゃダメだったんだよ!」 そこまで説明して、やっと理解したらしい。 母体であるれいむは…自ら汚染物質を体内に取り込んだ。 それは子ゆっくりにも蓄積されていき、結果として奇形ゆっくりが生まれた。 やっと。やっと理解したのだ。 親ゆっくりも…そして、子ゆっくりも理解した。 自分がこんな酷い目にあっているのは、母親であるれいむのせいであるということに。 僕は心無い言葉を子ゆっくりに浴びせながら、次々とゴミ箱に放り込んでいく。 「おがーぢゃんのせいだあああああああああ!!!!だずげでええええええ!!!」 「はーい、お母さんがあの子を選んだので、皆あの世行きでーす!」 「おがーぢゃんなんがしんじゃえええええええええ!!!」 「その前に死ぬのはお前らでーす!!あの世でゆっくりしていってね!!」 「おがーだんだじげで!!みでないでだずげでよおおおおおおおお!!!!」 「お母さんはあの子を選んだので、君は助けてもらえません!!ゆっくり死んでね!!」 母ゆっくりを罵倒しながら、ゴミ箱の中へと消えていく子ゆっくりたち。 その言葉の暴力に、れいむとまりさは震えながら耐えている。 「ごめんね!!……あのよでゆっくりしてね…!!」 そして、選ばれた子ゆっくりを除くすべての奇形ゆっくりが…ゴミ箱の中でお汁粉に変わった。 一旦ゴミ箱を片付け、再び部屋に戻ってくる。 親子3匹がいるほうを見ると、どうやら最後の生き残りである子れいむが、両親を罵倒しているらしい。 「おがーぢゃんのせいでじぇんじぇんうごけないよ!!ゆっくりあやまってねええええ゛え゛え゛!!」 本当はすぐに飛び掛って噛り付きたいのだろうが、やわらかすぎて動けないので、それもできない。 その上、2匹の親ゆっくりの返答も酷いものだった。 「お、おかーさんは悪くないよ!!おかーさんはわるいものたべてないよ!!」 「そうだよ!!かわいくうまれてこなかったれいむがわるいんだよ!!」 「ゆぎゅううううう!!?どおじでぞんなごどいうのおおおお゛お゛お゛!!??」 生後10分で親子喧嘩か。すごいもんだな、ゆっくりって。 「はーい、そこまで!」 この前と同じように仲裁に入る。 「いいことを教えてあげるよ。二人の親のどっちかが死んで子れいむの食べ物になれば、子れいむは動ける ようになるよ!」 「ゆぎゅ!?ほ、ほんとうなの!!?」 それは親ゆっくり2匹にとって、衝撃であろう。 どちらかが犠牲にならなければ、目の前の子は一生動けないままゆっくりしなければならない。 親2匹は…どちらが犠牲になるか、選ぶことが出来るだろうか? 「どっちが食べ物になるか、ゆっくりしないで決めてね。ゆっくりしてると、手遅れになるよ!」 「ゆぎゅ!?それじゃれいむがあかちゃんのたべものになってね!!まりさはしにたくないよ!!」 急かされたせいか、焦ったまりさが思わず本音を漏らしてしまった。 となれば、二人の“ジョーカーの押し付け合い”はもう止まらない。 「どうして!?まりさがたべものになればいいよ!!れいむはあかちゃんうんだんだよ!?」 「れいむはあかちゃんうむだけで、ぜんぜんたべものとってこなかったよ!! やくたたずのれいむは、ゆっくりたべものになってね!!」 「おがーぢゃん!!げんがはやめでよおおおおおおおおお!!!!」 これが人間だったら恐ろしい会話だが、ゆっくりの場合だと笑えてくるから不思議だ。 さて…そろそろフィニッシュといこうかな。 「そうか、どっちも食べ物にならないなら…赤ちゃんが死ねばいいよね!!」 そう言って拳を振り上げ… 「やめでえええええええええええええええええ゛え゛え゛え゛え゛え゛え゛!!!」 「あがぢゃんにげでねええええええええええええ゛え゛え゛え゛!!!」 親2匹の絶叫とともに… グシャッ! 最後の奇形ゆっくりは、ただの潰れた饅頭になった。 「どっちも食べ物になってくれないなら、赤ちゃんは死ぬしかないよね!! だって、動けないままゆっくり生きていけるわけないもんね!!」 2匹は震えている。 「どうしたの?助けたかったの?でも食べ物になるほうを決めなかったよね。 助けたかったのに早く決めなかった二人が悪いんだよ!!」 それを聞いた2匹の、震えが…止まった。 そして… 「がああああああああああああ!!!???れいむのぜいだああああああああ!!!」 「まりざのぜいでじょおおおおおおお!!?まりざがたべものにならないがらああああ!!!」 2匹は、鬼のような形相で責任の押し付け合いを始めた。 「れいむのぜい!!ぜんぶれいぶがわるいの!!!ばかなれいむはゆっくりしね!!」 「ゆぎゅうううううう!!まりざがあがぢゃんだずげながったのがわるいの!!ゆっくりしんでね!!」 「ごろじでやるっ!!おおばがれいむなんがゆっぐりじね!!」 「まぬけなあほまりざは、ゆっぐりあのよであがぢゃんにあやまってね!!」 僕は外に通じるドアを開けておき、2匹を放っておいて自室に戻ることにする。 2匹の騒ぐ音がうるさいので、音楽を大音量で流してくつろぐことにした。 翌日。 2匹がいたはずの部屋を覗いてみると… そこにはゆっくり一匹分の餡子が、部屋を中心として放射状にブチまけられていた。 原形をまったく留めておらず、毛髪や飾りも残っていないので、れいむとまりさのどちらなのかわからない。 僕としては…できれば、れいむのほうに生き残っていてほしい。 あいつがまた子供を作れば、また奇形が生まれるに違いないからだ。 できれば、そうあってほしいな。 だってその方が、ロマンティックだろう? (終) 続く あとがき 虐待スレ10の 340前後を見て、勢いで書いた! まともに読み返してないので、誤字とかあるかも!! 後悔はしてな・・・・・・いや、半分ぐらい後悔してる! でも、自分が読みたいものが書けたからOK! ゆっくり読んでくれてありがとう!! 作:避妊ありすの人 このSSに感想を付ける
https://w.atwiki.jp/yukkuri_gyakutai/pages/2658.html
投棄所かな、これ?判断しにくいんですがどうでしょうか? ゆっくりは大根一本で一家族が3日間楽に生活できるとしてください。 虐待成分薄いです。描写はあえて飛ばしました。 騎馬めーりんがチョイ役で使われています。 た、たまには虐待お兄さん方が怒られてもいいよね! 近年突如現れた謎生物(なまもの)ゆっくり。 山林で主に数を増やしたこやつ等は人里に降りては村の畑を荒らしたりした。 野菜が生活の糧である農家にとっては洒落にならない事態であったので、即座にあ奴らは駆除すべきだ!という意見があがった。 が、しかし長は言った。 「いや、待て。あ奴らをつぶすのは容易い。だが、ゆっくり達と共存できる方法もあるはずだ」 「きょ、共存!!あ、あの野菜泥棒とぉ!?」 唐突過ぎるその発言に皆は色めき立つ。 「待て待て、あ奴らを野菜泥棒と決め付けるのは早いぞ」 と、若い農夫が声を上げる。村の長の息子だ。 「早いってどういうことだ?」 「あいつらは野菜を勝手に生えている、と思っている。それで俺達はそれを独占している、と思っているみたいなんですよ」 「なお悪いわ!」 「つぅか、人の苦労も知らずにあんたもあいつらも……」 この青年、あまり畑仕事をせずに山を登ったり、文書を遠方から送ってもらったり、と日頃汗水たらして働いている村人から見れば遊んでいるようにしか見えなかった。 「いや、だからさ。独占している、と思っているんならさ。何かと交換で野菜をやれば文句は無い、と思うんですよ」 「何かと交換~?あいつらが持ってるのはどうせ草やら葉っぱだろ?」 「だから、その草ですよ」 青年がいうには村の西にある台地に珍しい薬草があった。これは竹林に最近やってきた医師からのお墨付きを得ている。 しかし、この台地に行く細道はかなりもろく人一人通ることもできなかった。 そう人間ならば。 青年はゆっくりに薬草を持ってきてもらい、その代償に野菜を渡す、という物々交換を行うという提案だった。 「あいつらに野菜を持っていかれるのは……」 と村人は当初は渋っていたが 「だけど、ゆっくりに少量の野菜を渡すことでより高価な品を手に入れることができるんですよ?」 という青年の一言に屈した。 「まぁ、急にこうしろなんて言っても無茶な話です。ここは試しにやってみましょうよ」 青年はニコニコしながら話を結んだ。 「と言うことですから明日ゆっくりの群れにこの話してきますんで」 『まだしてなかったんかい!』 さすがにそれには皆がツッコミを入れた。 翌日のこと。ゆっくりの群れに数人の村人がやってきていた。 青年は長であるぱちゅりぃに例の薬草を見せて語りかける。 「コレを見たことはあるかい?」 「むきゅ、あのゆっくりぷれいすにあるにがいくささんね!」 「コレは人間にとっては凄く大事な草でね。それを持ってきてくれれば私達のゆっくりプレイスに生えている野菜さんを少しだけど分けてあげるよ」 「むきゅ!そ、それはほんとなの!?」 それを聞いてぱちゅりぃは顔色を変える。今までは美味しい野菜を手に入れるには命がけで、しかも手に入れることができるのは少量だった。 しかし、苦い草をある程度持っていけば、野菜をほぼ安全に一定の量が手に入る。この違いは大きい。 「ああ、本当だよ。その代わり畑からは勝手に野菜を取らないでくれ。もし盗った場合は そのゆっくりが何をされても文句は言わないでほしい。 その代わり、コチラも君達を苛めたりはしない」 「むきゅぅ……」 少し、ぱちゅりぃは考えて 「わかったわ! そのじょうけんでいいわ!」 「納得してくれて何より。 じゃあ明日からお願いするよ? この草以外でも交換できるものがあるからそれは交換所においておくからね。それを持ってきてもいいよ」 「むきゅ! まかせてね!」 さっそくこの提案を群れに伝達させてもらう。反対するゆっくり達もいたが、少しずつ理解してもらうことにしよう。 「じゃ、村の外れに交換所を作るからね?そこに草を持ってきたら野菜をあげるよ」 「わかったわ!」 実をいうとこれは、かなり穴がある提案だった。 交換所の村人が強欲で目盛りに細工をすれば多めに薬草を奪うこともできるし、 ゆっくりの側でも草を自分から取りに行かずとも草を採取し、 こちらに持ってくる途中に奪って自分が採ってきたと報告すれば野菜がもらえるからだ。 村人の側は青年が細工をすることを止めさせた。 「それで大量に持ってこられても薬草の値崩れ起こしますし、第一肝心の薬草が生えてこなくなったら大変じゃないですか」 「野菜の数は数えてるんで纏まった量を持ってきたらちゃんと渡してあげてくださいね?」 断っておくが青年は別に愛護派ではない。しかし、一度決めた約束はどんな動物にでも履行すべきだ、と考えてるだけである。 ゆっくりがいなかったら別の何かを探して、別の方法で契約をしていただろう。 ゲスゆっくり対策はゆっくり達の泥棒をなんとかしてほしい、という訴えが来てから対策に着手した。 まず被害にあったゆっくりまりさを交換所にこっそり配置してそのゲスが来るのを待つ。 そして「あいつだよ!」とまりさが叫んだゆっくりを即座に確保・即刻加工所か不当に得た野菜×規程の日数分人里で働くか(生ゴミ程度だが食事は出す)を選んでもらう。 人里でゆっくりが働けるものなどあるまい、とお思いだがある程度の大きさのゆっくりならば案外いろいろ働ける。 (監視は付くが)畑の雑草取り、狭いところの掃除などで案外使えるものだ。また、こういった制裁を受けたゆっくりには飾りにそれを示すマークを付け、再犯を防止する。 一度目は人間の手で裁くが、二度目は群れで裁いてもらうことになるわけだ。 そんなこんなで体制が整ってきたら村とゆっくりは比較的他より友好になった。 畑泥棒の頻度は大きく減少し、逆に手伝うようにまでなったのだからまぁ普通そうなる。 しかし、それが面白くない者たちも当然いた。虐待お兄さんである。 「くっそぉ、長のとこの放蕩息子のせいで俺らの楽しみが無くなっちまった……」 今までは畑泥棒のゆっくりを仕置きする、という大義名分を振るってゆっくり達を思う存分虐めることができた。 しかし、今ではそんなことをしたら村八分、そんな風潮が出来上がっていた。 こちらからダメならゆっくり側から仕向けさせようと目盛りに細工をしたが青年に釘をさされてそれもオジャンだ。 「面白くねぇ……うん?」 たまたま、森ですぃーに乗った騎馬めーりんの群れを見つけた。 「そうだ……」 虐待お兄さんの唇の端がニィと吊りあがった。 数日後 「え?いつも来るはずのゆっくり達が来ない?」 「はい、この時期は冬篭りが近いですから食料は多いに越したことはないはずなのに……」 交換所のお姉さんはオロオロしている。 「う~ん、じゃ、ちょっと群れの方を見てくるよ、もしかしたら纏めて持ってくるのかもしれないし」 そうして青年は数人ほどの村人を連れて森に向かった。 「こ、これは一体……!」 群れのいた場所はコレでもかというぐらいに荒らされていた。 長のぱちゅりぃだろう遺体も殆ど原型が残っていない。 すぃーの後があった事から騎馬ゆっくりの犯行と見られる。だが、 「騎馬ゆっくりは逆方向に向かっていたはずだ……、急に方向を転換するなんておかしい」 「若ぁ、まだあいつ等この辺にいるみたいです!」 「そうか………探し出すぞ」 数十分後、すぃーを止めて、休憩をしている騎馬ゆっくりの群れを発見した。 「ジャ、ジャオ!?」「い、いきなり人間が何の用だ!?と申しています」 「君達は逆の方向に移動していたはずなのに、なぜこちらに向かってきた?」 「ジャオォン!ジャオジャオ!」「ここらで悪さをするゆっくりがいるから懲らしめて欲しい、と人間に頼まれた、といっています」 「馬鹿な!? あの群れのゆっくりと私達の村は友好関係があったんだぞ!!」 「ジャ、ジャオン!?」「そ、それはどういうことだ!と言っております」 「君達は騙されたんだよ……、その人間に」 「ジャオ……」「ゴメンなさい、と言っております」 「………子供達は残っているかい? 確か君達は奴隷制があるから子供と赤子は残しているはずだ」 「ジャオ……ジャオジャオ」「ちゃんと残っている、とのことだ」 「その子達を返してくれ、それで君達の件はチャラにする」 「若!? いいんですか?」 「いいんだ、彼等は良かれ、と思ってやっただけだ。それに子供達にも薬草採りの手伝いをしていたものがいたはずだ」 薬草と交換制度を教えれば来年もこの友好関係を続けることはできる。 「ジャォォン……」「誠申し訳ない、とのことです」 「悪いのは君達じゃない、騙した人間だ。それと悪いと思っているなら一つ頼みがある」 「ジャオ?」 翌日虐待お兄さんが捕まり村八分に処された。 後書き どんなにいい提案でも遅かれ早かれこのプランは破綻してたんだと思います。 今回はたまたま人間側が引き金をひいただけなんです..
https://w.atwiki.jp/yukkuri_gyakutai/pages/3038.html
※これはドキュメント番組のような感じです ※人間は殆ど関わりません ※描写薄いです ゆっくりプライド ゆっくりは生活環境によりその住む形態も大きく違うと言う。 一般的に広く知られているのは家庭を作り、子を育てながら冬を越すというものである。 他にも蜂のように働く階級が決められており、それに沿った行動をするという群もあるという。 そこで、他の地域のゆっくりを見てみることとする。 「ゆゆ、もうすぐあかちゃんうまれるよ!」 ここにいるのはすっかり大人になりにんっしんっしたれいむ。 子供が出来たため、群から離れたと見える。 その体は下に大きく膨らんでおり、いまにも子供がでてきそうである。 「あがぢゃん!ゆっぐりうばれでぎでね!!!」 大体にんっしんっしてから10日から20日位だろう、そろそろ子供が生まれるようだ。 すぽ、すぽん、すっぽーん 「「「ゆっきゅりちていってにぇ!」」」 体の下のほうがみちみちと開き、3匹の子供が生まれた。 生まれたのはれいむが2匹とまりさが1匹。 舌っ足らずだが元気よく挨拶をしている。 「ゆっくりしていってね!」 生まれた子供に優しく挨拶をするれいむ。 ここまでは良く見る光景である。 「それじゃおかーさんはごはんをとりにいってくるからゆっくりここでまっててね!」 「「「ゆっくちわかったよ!」」」 子供が生まれてすぐだと言うのに、このれいむは狩りをするというのである。 それもそのはず、周囲は多くの小形動物が多くおり、またゆっくりの天敵と言う天敵もないのだから。 そのため安心して食事を集められ、それをすぐに消費しても問題ないのだ。 「ゆっゆっゆ〜ゆっくち〜」 「ゆっくしちようね!」 「ゆっきゅりだにぇ!」 のんびりと過ごす子供達。 親が食事をくれて、夜は皆でぐっすり寝て。 子供達は思い思いにゆっくりしたり、じゃれあいながらすくすく育ち、親と同じ位の速さで移動できるようになった。 「それじゃ、そろそろゆっくりむれへもどるよ!」 「むれ?」 「みんなのおとーさんやおともだちがいっぱいいるところだよ!」 「おとーさん!あってみたい!」 「それじゃみんなでいこうね!」 「ゆっくりいくよ!」 こうしてこの親子は自分達の群に戻る。 「ゆっくりいくよ!」とか言いつつも全力疾走で戻っていくのだ。 子供が置いてきぼりになるかと思ったが、この親子は頑張って1匹も欠ける事無く群へと戻ったようだ。 「ゆっくりしていってね!!!」 「「「「ゆっくりしていってね!!!」」」」 お決まりの挨拶をする親子。 「まりさがむれのりーだーだよ!まりさはむれでいちばんつよいんだよ!」 「ごはんはみんながあつめておとうさんのところにもってくるんだよ!」 ここでは雄役のゆっくり1匹に対し多くの雌役ゆっくりが囲うという生活体系がある。 言い換えるならハーレムとでも言おうか。 このまりさが群の中に居る他のゆっくりをにんっしんっさせていると言う訳だ。 「「「「ゆっくりしていってね!!」」」」 「「「ゆっくりしていってね!れいむたちのおとーさんもまりさなんだよ!!!」」」 この群にはとても沢山のゆっくりが集まっていた。 しかしそれでも取れる餌が多く、また他のゆっくりがすっきりしないためにそこまで爆発的な繁殖はしないようだ。 「ゆっくりしていってね!」 と、ここに来客のようだ。 やってきたのはありす種。 「「「「「ゆっくりしていってね!」」」」」 群のゆっくりがそれぞれ挨拶をする。 「ありすはこのむれのまりさとしょうぶしにきたのよ!」 「このまりさにいどむの?おお、むぼうむぼう」 ゆっくり同士の勝負が始まった。 とはいえその戦い方はいたってシンプル。 「ゆっくりたおれてね!ゆべっ」 「ゆっくりまけないよ!ゆびっ」 体当たりをお互い繰り返し、先に力尽きた方が負けである。 べちべちと体当たりの音が当たりに響き渡る。 周囲のゆっくり達は勝負の行方をただただ見守るばかり。 「これでとどめね!」 「ゆゆ…ゆっくりこうさんするよ……」 数十分にも及ぶ体当たり勝負の行方はありすの勝利で幕を閉じた。 「これでこのむれはありすのものね!!まけたよわいまりさはゆっくりしないでこのむれからでていってね!」 「ゆっくりわかったよ……」 群のトップは戦いを挑まれたら受けねばならず、それに負けたほうは群れを諦めなければならない。 元群のトップはすごすごと群から退散していった。 「さて、それじゃはじめないとね」 不敵な笑みを浮かべるありす。 1匹1匹の元へ挨拶をしている。 「きょうからありすがここのりーだーだからね!ゆっくりしていってね!」 「ゆっくりしていってね!」 ありすの声に、群に戻ったばかりの子れいむが答える。 「あなたはあのまりさのこどもね」 「そーだよ!」 「げんきなおへんじありがと!ゆっくりつぶれてね!」 「ゆ?」 ありすが勢いよく跳躍する。 ぐちゃ。 子れいむはありすの下敷きになり、その短い生を終えた。 「ありすのこどもじゃないこはゆっくりでてきてね!」 この群では、群のリーダー以外の子供のゆっくりは全て潰されるのだ。 今回のようにリーダーが変わった場合は、子ゆっくり全てが殺されるという大虐殺が行われる。 「ゆわぁぁぁぁん!おがぁざぁぁぁぁぁん!!!!」 「どぼじでばりざをづぶずのぉぉぉぉ」 「ゆっぐじでぎないぃぃぃぃぃ」 次々と潰され、その度にありすに暴言を吐く子ゆっくり達。 「まりさがたおされたからしかたないよ、ゆっくりりかいしてね…」 「ちびちゃんのぶんまでゆっくりするからね…」 一方で悲しそうな目を向ける母親ゆっくり。 群の法則故致し方ないのだ。 そしてこのアリスは全ての子ゆっくりを完膚なきまで潰した後に、他のゆっくりに種付けを行う事になる。 そうする事で群を維持していく事になるのだからだ。 「ゆゆぅ…」 戦いに敗れたまりさは他の群を探す為に一人寂しく放浪する事になる。 元々雌役が狩りを行うこの場所において、雄役が生き残るには一刻も早く群を見つけてリーダーになるしかないのだ。 雄役は強くてなんぼなのだ、狩りが出来る出来ないはここでは関係ない。 そしてあまり虫を食べる事無く、お腹を空かせたまま遠くまで来てしまったようである。 「おなかへったよ…」 疲労困憊の上空腹となったまりさ。 「ゆぅ…あそこにおいしそうなものがはえてるよ…」 ふらふらと目に見える美味しそうなものに向かっている。 そこには何やら立て札があり、規則正しく作物ができていた。 そう、このまりさは人間の住処までやってきたのだ。 そして本能の赴くまま野菜に噛り付く。 「うめっ!めっちゃうめっ!」 その美味しさに一気に活力がみなぎってくるのをまりさは感じているのだろう。 一心不乱に野菜を貪っている。 元気になったらどこかの群を奪ってここを群の根城にしよう、なんて考えさえこのまりさには沸いてきているのかもしれない。 と― 「やれやれ…」 この畑の持ち主である男が現れる。 ゆっくりは普段はこの辺りまで来る事はないものの、時折こういったことがあるらしい。 男はまりさを摘み上げる。 「ゆ!しょくじをじゃましないでね!ゆっくりごはんをたべてるんだよ!」 「…これだから『害獣の王』とか呼ばれるんだよなぁ」 自らの要求を通そうとするまりさを、男は地面に思いっきり叩きつける。 べちゃ、という音と元々持っていたであろう訳の分からないプライドと共にまりさは物言わぬ塊と化した。 この地域ではゆっくりに『害獣の王』という不名誉な二つ名があるようだ。 場所や環境により、ゆっくりの生活方法は様々のようだ。 違う環境のゆっくりを取り替えて群に放り込んで見るのも面白いかもしれない。 生活に馴染むのか、それとも争いが起こりのけものにされるのか、はたまた群の仕組みを変えるだけの事が起こってしまうのか… 何にせよ、これだけいじるのに向いた存在もそうそう居ないだろう。 ※この番組では、様々な生活体系をもったゆっくりの情報を募集しております。 採用された方には― 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 「だってよ」 「ふーん」 TVを見ながら会話をする2人の男性は酒のつまみに子ゆっくりを口に入れていた。 「全く持って不可思議な奴らだ」 「ま、話のタネ位にはなるかもな」 男達は今日も仕事帰りの疲れをゆっくりと癒すのだった。 あとがき 名前を今まで決めてませんでしたが、ムラッけ木槌と名乗る事にします。 ここでいうプライドはライオンの群(プライド)の見立てとまりさのズタズタに引き裂かれたプライドの事です。 周辺に天敵が居ないっていう設定はよく見ますがそこをライオンのそれに置き換えてみて… そしたらゆっくりできない逃れの同属殺しがあったものです。 ライオンに関わらず同属殺しの麗は多いですしね、ハムスターとか。 今まで書いたもの 博麗神社にて。 炎のゆっくり ゆっくりを育てたら。 ありす育ての名まりさ 長生きドスの群 メガゆっくり ゆっくり畑 益ゆっくりと害ゆっくり ゲスの行き着く先 つかれたまりさ 噂・ゲスの宿命 ゆっくりすること 決断 くっつくよ!!! ゆっくり勝負
https://w.atwiki.jp/yukkuri_gyakutai/pages/1017.html
ある男の家に、一匹の赤ちゃんれいむがいた。 これは、ゆっくり愛好家である男の家に暮らしていたゆっくり一家の末子である。 一家が親子水入らずでハイキングに出かけたある夏の日、里一帯は午後から急な夕立に見舞われた。 それ以来、ゆっくり一家は帰って来なかった。 男は信じたくなかったが、おそらくは隠れる場所の無いところで雨に降られ、全滅したのだろう。 しかし生まれて間もないこの赤れいむだけは、部屋の物陰で寝過ごしており、 ハイキングに行きそびれて運良く生き残ったのであった。 家族がいつまでも帰って来ないことに、赤れいむは夜通し泣きじゃくり、男もつられて涙をこぼした。 男は、一家の忘れ形見であるこのれいむだけでも大切に育てようと思った。 さて、ある程度育ったゆっくりならいざ知らず、赤ゆっくりの育て方を男は良く知らなかった。 なので、母ゆっくり達がいた頃の飼育法を見よう見真似でやってみるしかなかった。 赤ゆっくりは食べ物をうまく消化出来ないことがある。 なので、食べ物は親ゆっくりが一旦咀嚼し、ある程度餡子に変えた状態で与えるのだ。 少なくとも、男が見ていたゆっくり親子はそのようにしていた。 男もそれに倣い、野菜など歯ごたえのあるものは、自分が咀嚼して吐き出したものを与えた。 本来ならすり鉢などですり潰せば良いだけだろうが、今は自分が親代わりなのだ。 ゆっくりなりの親子のコミュニケーションというのを体験させた方が生育上良いと思った。 赤れいむも、そうして与えられた物を喜んで食べた。 餡子には変わっていなかったが、噛み砕かれた食べ物は赤れいむでも消化出来たようだった。 そのように男は一つずつ、親ゆっくりから学び取った赤ゆっくりの育て方を実践していった。 半年が経ち、男の世話の甲斐あって、れいむも立派なゆっくりに成長した。 すでにバレーボールほどの大きさがある。親に似た、心豊かなゆっくりである。 度々外に遊びに行っていたので、運動能力も充分。虫を追いかけて捕まえることも出来た。 ある日れいむは、男に対してこのように言った。 「おにいさん、いままでれいむをゆっくりさせてくれてありがとう! れいむはもうひとりでもいきていけるよ!だからもりにいってみようとおもうよ! ばっぢがあるともりのゆっくりとゆっくりできないから、ばっぢをゆっくりとってね!」 突然の申し出に男は驚きつつも、言われた通りに飼いゆっくり証明バッヂを取ってやった。 「本当に行くのかい? ずっと家でゆっくりしていっても良いのに」 「ゆ!でもれいむは、おかあさんやおねえちゃんたちをさがしてみようとおもうよ! もうしんじゃったかもしれないけど、もしかしたらいきているかもしれないよ!!」 「そうか……一緒にいられないのは残念だが、そういうことなら仕方ない。 餞別にお菓子を持たせてあげよう。それと雨には気をつけるんだよ」 「ゆっ!おにいさんありがとう!れいむはいってくるよ!!」 またいつでも帰って来いよ、と言って男は旅立つれいむを見送った。 れいむがもらったお菓子は飴だった。れいむは飴を一粒舐めながら道を歩いていった。 しばらくして、近くに川の流れる林道に出た。この辺りはお母さんと一緒に一度来たことがある。 そう思って歩いていると、口から飴をこぼしてしまった。道を外れ、なだらかな坂を転がっていく飴玉。 れいむが目で追っていると、坂の下にいた二匹のまりさ達が飴を拾って舐めていた。 「しあわせー!」と言っては吐き出し、二匹で回し舐めしている。 そしてれいむと目が合った。せっかくなのでれいむも坂を下り、まりさに話を聞くことにした。 「ゆっくりしていってね!」 「「ゆっくりしていってね!」」 「このへんではみないれいむだね!」 「れいむはにんげんにかわれていたんだよ。でもさっきひとりだちしてきたんだよ。 そのあめもにんげんがくれたんだよ」 「ゆっ!もっともってたらまりさにちょうだいね!」 「いいよ!でもれいむのしつもんにこたえてね! はんとしぐらいまえ、このあたりでゆっくりのいっかをみなかった?ばっぢをつけてるいっかだよ!」 「ゆゆ?まりさはむかしのことなんておぼえてないよ!」 「そういうのはぱちゅりーにきいてね!」 ということで、れいむはまりさ達の群れに案内され、群れの長であるぱちゅりーの前に通された。 ぱちゅりーは他のゆっくりに比べて知能が高く、記憶力も良いらしかった。 れいむが事情を話すと、すぐに答えが返ってきた。 「むきゅ!たしかにみたわね!このもりをぬけたはらっぱでゆっくりあそんでたわ!」 「ゆゆゆっ!ほんとう!?」 「ゆん!でもおおあめにふられて、みんなとけちゃったみたい。これがそのときのこったばっぢよ! にんげんよけになるかとおもったけど、ゆっくりだけではつけられないからとっておいてるの」 そう言うとぱちゅりーは、巣の奥から沢山の飼いゆっくりバッヂを運んできた。 ちょうど家族の人数分あり、親姉妹達のもので間違いなさそうだった。 れいむは親たちが生きているというわずかな可能性を断ち切られ、意気消沈した。 「ゆ~・・・やっぱりれいむのおかあさんたちはもういないんだね」 「ゆっ、れいむ!げんきだしてね!」 「まりさたちがともだちになってあげてもいいよ!!」 「むきゅ、そうね!いくあてがないなら、わたしたちのむれでゆっくりしてもいいのよ!かんげいするわ!」 「ゆっ!そうさせてもらうね!これからよろしくね!」 しかし家族の死を確認出来たことは、前へ進むために過去を吹っ切ったという意味も持っていた。 れいむは森の群れの中で、野生ゆっくりとしての新しい生活を始めた。 他のまりさと仲良くなってつがいになり、ゆっくりしたかわいい赤ちゃんを沢山産んだ。 時には他所の一家の親が狩りに行っている時、その子供の面倒を見たりもした。 長ぱちゅりーが体調を悪くした時も、群れのみんなで交代して看病をした。 家族を失ったれいむにとって、群れというコミュニティでの生活は、心の充足をもたらした。 れいむはとてもゆっくりできていた。 れいむが群れに馴染んで来てしばらくした頃、群れの中である奇病が報告された。 突然口の中が痛いと言い出すゆっくりが現れたのだ。 しかし一見口の中に怪我などはなく、原因は不明とされていた。 一応、ぱちゅりーが薬草として知られている草をいくつか食べさせたが、効果は薄かった。 発症したゆっくりの痛みは日に日に増していくようだった。 「ゆぎい゛ぃぃぃぃぃぃ!!いだい!!いだいよぼおおおぉぉぉ!!」 「まりさ!おちついてね!ごはんをたべてゆっくりねたらきっとなおるからね!!」 「いや゛だびょぉぉ!!ごばんだべだぐないぃぃぃぃ!!だべるどいだいのぉぉぉ!!」 「ゆゆっ・・・どうずればいいのお゛ぉぉぉぉぉ!?」 あるまりさの一家などは大パニックであった。大黒柱である親まりさが奇病を発症し、 三日三晩のた打ち回った挙句、やがて餡子を吐き出して死んでしまった。 それはれいむが初めてこの群れに来た時、友達になってくれたあのまりさであった。 こうなると群れは恐慌状態である。やがてその家の子まりさまでもが痛みを訴え出した。 「ゆ゛~!ゆ゛~!いちゃいよおかあしゃん!」 「ゆっくりでぎないよぉぉぉぉ!!」 「ゆゆゆ!みんながまんしてね!ゆっくりなおってね!なおらないとまりさおかあさんみたいにしんじゃうよ!!」 「「ばりざじにだぐないよぉぉぉぉぉ!!」」 「むきゅ・・・もしこのびょうきがどんどんうつったら、むれのみんながゆっくりできなくなってしまうわ。 かなしいけど、なおすほうほうがみつかるまでどこかにでていっていてもらうしかないわね」 「どぼじでぇぇぇぇ!?まりざだちなんにもわるいごどしでないよぉぉぉぉ!!」 「うるさいよ!おまえたちはいるだけであぶないんだよ!」 「まりさたちといるとゆっくりできないよ!ゆっくりでてってね!!」 病気を恐れた群れのゆっくりたちは、一家を追い出して隔離してしまった。 れいむは心苦しかったが、群れを守るためだと自分に言い聞かせ、みんなと一緒に病気の家族を追い立てた。 さて、そうなると事態は深刻である。痛みを訴えれば、病気の感染者として群れから隔離されるのだ。 事実、その後も激しい痛みを訴えたゆっくり達が、家族ごと群れから追い出され、森の奥へと隔離されていった。 そんな雰囲気の中なので、口の中が痛み出したゆっくり達も、しばらくは痛みを我慢して黙っていた。 発症するのは子ゆっくりや赤ゆっくりが多かったため、両親は喚くわが子の口を封じるのに一苦労である。 中には自分達が追い出されない為に、痛みを訴える子供達を巣の奥に押し込めておく親ゆっくりもいた。 それだけならまだしも、痛みに暴れまわるわが子を思わず押し潰してしまう親までいたのだ。 また今は健康な他のゆっくりも、どこから感染し、いつ自分も発症するかわからない。 自然とゆっくり同士のコミュニケーションは減り、群れの縄張りは静かになっていった。 今や群れ全体がゆっくり出来なくなっていたのだ。 「ゆぅ・・・なんだかむれがばらばらになっていくよ。これじゃゆっくりできないよ」 「みんながもっとゆっくりできればいいのにね・・・」 れいむたち夫婦も、巣に篭もってごはんをもそもそと食べていた。 群れ全体を包む緊張感の中での食事は、ちっともしあわせではなかった。 もうすぐ冬がやってくる。越冬の為にみんなで協力し合わなければならない時に、こんな調子では…… その時、子れいむの一匹が木の実を食べて「ゆ゛っ」と呻いた。 「おかあさん・・・なんだかおくちのなかがいたいよ・・・」 「ゆっ!?」 「まりさも!まりさもいたいよ!!」 「なんだかゆっくりできないよ!」 「ゆ゛ゆ゛っ!!おちついてね!!きのせいかもしれないよ!」 「ぎのぜいじゃないよ!!いだいよ!!ごはんだべられないよ!!」 「な゛んでぇぇえ゛ぇぇ!?でいむおながへっでるのに゛ぃぃいいぃぃ!!」 「い゛ぎぎぎぎぎぎぎぎっ!!!」 次々に騒ぎ始める子ゆっくりたち。痛みを感じていない子ゆっくりも、病気のことは知っているのだろう、 痛みを訴える姉妹たちから離れ、親にすがりつくようにして震えている。 れいむはどこか他人事だと思っていた脅威が、とうとう自分達の家族を襲い始めたことに戦慄した。 そして何より、自分の口の中にも何か違和感があることに気付いてしまったのだ。 いや、以前から気付いていたはずだ。しかし無意識のうちに気付かないフリをしていたのだ。 いたいいたいと泣く子供達を見ているうちに、その違和感が痛みに変わっていくのを感じた。 「ゆゆゆゆ!れいむもなんだかいたくなってきたよ!!」 「ぞんなぁぁぁ!れいむまでびょうきになったら、まりざどうすればい゛いのぉぉぉぉ!!」 「おかあしゃん!いたいよ!こわいよ!!」 「ばりざじにだぐないよぉぉぉぉぉ!!」 「なにごれぇぇぇぇ!!れいむなんにもわるいごどじでないのにぃいぃぃぃぃ!!!」 「ゆ゛っぐりざぜでよぉぉぉおおぉぉ!!」 巣の中はパニック状態だ。痛み自体はまだそれほどでもないのだが、家族が群れから追い出され、 ゆっくり出来なくなるというビジョンの恐怖が、混乱に激しく拍車をかけていた。 そしてやがて待っているのは、苦しみのた打ち回った末、餡子を撒き散らして死ぬ運命である。 あまりの恐怖に錯乱した一匹の子まりさが、叫びながら巣から飛び出していってしまった。 「ゆゆっ!ゆっぐりまってね!!いまそとにでちゃだめだよ!!」 「ばりざぁぁぁぁあのあかちゃんをづがまえでえぇぇぇ!!でいぶだぢゆっぐりじだいよぉぉぉぉ!!」 「ゆっ・・・わかったよ!!みんなはここで静かにまっててね!!ゆっくりなおってね!!」 「ゆ゛っ・・・ゆ゛っ・・・ゆ゛っ・・・」 錯乱状態のれいむに頼まれ、親まりさが飛び出した子まりさを連れ出すことになった。 親まりさが巣穴の外に出てみると、辺りに他のゆっくりの姿は見当たらない。どこも同じような状況なのだろうか。 しかしそれなら好都合だ。他のゆっくりに見つかる前に連れ戻してしまえば、追放は免れるかもしれない。 足跡を辿って子まりさを追っていくと、林道に差し掛かった辺りで一人の若い男に捕まっていた。 (ゆゆっ!?あれはにんげんだよ!ゆっくりにげるよ!!) もう親まりさの頭の中は、子まりさを見捨てて恐ろしい人間から逃げることで一杯だった。 しかし腐っても我が子のことなので、もう少し遠巻きから様子を見てみる。 人間は、掴み上げた子まりさに何やら話しかけているようだ。 「おいおい、全然ゆっくり出来てねえゆっくりだな。血相変えてどうした」 「ゆががががが!!ゆっくりはなじでね!!ぐぢのなががいだくてゆっくりでぎないんだよ!!」 「口の中? 口内炎かなんか出来たのか? どれ、ちょっと見せてみろよ」 と言うや、男は子まりさの口を顎を外すような乱暴さで、上下にがばっと開いた。 子れいむは「ゆ゛ぎっ」とうめきを上げ、親まりさも一瞬恐怖した。 「あ~あ、こりゃひでえ。見事な虫歯だな」 「ふ、ふじば?ひゃにひょれ!?ぶっふりえぎる?」 「何言ってんのかわかんね。口の中っつーか歯が痛いんだろ? 虫歯は歯の病気だよ。 しかしゆっくりも虫歯になんてなるんだなあ。歯磨きどうしてるんだ? お母さんが磨いてくれなかったの?」 「ゆぶっ!だじがにはがいだいよ!!ふしばってなあに?はみあきなんてきいだごどあいよ!!」 「お母さんも歯磨きしてないのか? とするとゆっくりにはそもそも虫歯という概念がなかったのかな。 確かに俺も結構色んなゆっくりを見てきたけど、虫歯の心配してる奴なんかいなかったな。 ま、お前らのことだからどうせ人間の食べてる物でも横取りして食ったんだろ。 人間の口には虫歯のばい菌がいるからね。それで移ったんだ。自業自得だね!」 「ゆ゛ゆ゛!!ばりざにんえんのものなんへとっへないお!!もうゆっふりはなしへね!!」」 「まあまあ、せっかくだから俺が虫歯抜いといてやるよ。そらっ」 そういって男は、子まりさの口から歯を一本ブチッという音を立てて抜き去った。 それも一本だけではなく、太い歯を何本も何本も。 抜かれるたびに子まりさは「い゛があああああああああああ」と悲鳴を上げていたが、男はケタケタ笑うだけだ。 歯茎に空いた穴から餡子が噴き出し、男の手を汚す。 結局5、6本の歯を抜いてから、男は子まりさをべしゃっと投げ捨てた。 「い゛がい・・・・いだいよぉ・・・」 「は~あ、元から苦しんでるゆっくりを虐待しても面白くないね。 まあ良い悲鳴聞けたし、もう帰っていいよ」 「ゆぎぎぎいぃぃ!!しね!!ゆっくりできないにんげんはゆっくりじね!!」 「ゆっくりはてめえらだけでしてろ、カス」 悪態をつく子まりさを男は爪先で蹴飛ばし、道を去っていく。 吹っ飛んできた子まりさは親まりさに激突し、二匹は「ぶげっ」とうめいて餡子を吐いた。 「お、おがあざんんんんん!!どうじでだずげてぐれながっだのぉぉぉぉぉ!!」 「じがだないでじょおおおぉぉぉぉ!!にんげんにづがまっだらしんじゃうんだよおおぉぉぉぉ!!」 「がわいいごどもをだずげるのはとうぜんでじょぉぉぉぉおぉぉぉぉ!!」 としばらく言い争ってから、親まりさは本来の目的を思い出し、 他のゆっくりが現れる前に、子まりさを巣へと連れ帰った。 巣ではれいむと子供達が痛みと恐怖に震え続けていた。帰って来た二匹を目に留めたれいむは慌てて駆け寄る。 「ゆゆっ!ほかのみんなにはみつからなかった!?」 「だいじょうぶだよ!でもまりさのこどもはにんげんにつかまっていじめられたよ。はをいっぱいぬかれたよ」 「にんげんに!?ころされなくてよかったね!!」 「ゆぐ・・・ゆ゛ぐぅ・・・」 れいむが帰って来た子まりさを見ると、口元を餡子まみれにして涙ぐんでいる。 しかし家を飛び出す前と違って落ち着いているようだ。痛みはどうしたのだろうか。 「ゆっ?まりさ、もうおくちはいたくないの?」 「いだいよ・・・でもにんげんにはをぬかれたらすこじおさまっだよ。 まりさはおくちじゃなくてはがいたかったんだよ」 「は?」 そう言われると、口の中でも特に歯が痛むような気がしてくる。 ゆっくり達が歯の痛みに気付けなかったのは、ゆっくり特有の鈍感さ、大雑把さに加え、 虫歯というものを知らなかったので、歯が痛むという感覚に馴染みが無かったからだ。 しかし言われてみれば段々そんな気がしてきたのだ。 「ゆゆっ!たしかにはがいたいきがしてきたよ!!」 「れいむ・・・れいむはにんげんにかわれてたっていってたよね?」 「ゆ?そうだけど、それがどうかしたの?」 親まりさのれいむを見つめる不穏な目つきに、れいむはたじろいだ。 「さっきのにんげんは、まりさのくちがいたいのは“むしば”だっていってたよ。 ゆっくりはむしばにならないのに、にんげんからうつったんだっていってたよ」 「ゆ・・・?なにいってるの?むしばってなあに?」 「とぼけないでね!!」 いきなり親まりさはれいむに体当たりした。 まさかそんなことをされるとは思っていなかったれいむは簡単に吹っ飛ばされ、 後ろにいた子ゆっくりもれいむにぶつかって転がっていった。 「きっとれいむがにんげんのくちについたものをたべたからいけないんだよ!! れいむがかみくだいたあんこをたべたあかちゃんたちにもむしばがうつっちゃったんだよ!! れいむがむしばをむれのみんなにうつしたんだよ!!」 「ゆゆ!?」 そういえば、お兄さんはゆっくりの親がするように、一度噛み砕いて柔らかくしたものをれいむに食べさせてくれた。 そして自分も同じように、自分の家族だけでなく群れの赤ちゃんたちに、噛み砕いた餡子を食べさせていた。 更にこれはれいむも覚えていないことだが、最初に痛みを訴え出したまりさはれいむの落とした飴玉を拾って舐めていた。 これにより、そのまりさの家族および仲が良い家族の赤ちゃんなどは細菌に感染していくことになる。 本来ゆっくりはミュータンス菌などの虫歯の原因になる細菌を保持していないので、 どのような生活を送っても虫歯に苦しむことはない。しかし、一度何かの原因で他の動物から細菌に感染してしまえば、 食べている側から食べ物を餡子に変換するゆっくりである、虫歯が進行していくのはあっという間なのであった。 「れいむのせいでむれのみんなはゆっくりできなくなっちゃったんだよ!! にんげんにかわれたきたないゆっくりはゆっくりしね!!」 「ゆゆっ!!?どうじでぞんなごどい゛うのぉぉおお゛ぉぉぉぉ!!」 「ゆ゛ぅぅぅ!!まりざだぢのはがいだいのもおがあざんのせいだよ!!」 「きちゃないおかあさんからうまれたかられいむたちもゆっくりできないんだよ!!」 「ゆっくりできないおがあざんはゆっぐりぢねぇぇ!!」 親まりさは親れいむに激しい体当たりを始め、子供達もそれに便乗した。 家族によって巣から追い立てられ、やがて森の広場まで追い込まれたれいむ。 いつの間にか一匹の子供がぱちゅりーを呼び出しにいっており、その報を聞いた他のゆっくりも集まっていた。 れいむはまりさや子供達に叩かれ続けながら、ぱちゅりーに涙目で訴えた。 「だずげてばぢゅりぃぃいいぃぃ!!でいむのかぞくがいじめるのぉぉぉ!!」 「むきゅ!れいむ、こんなことになってほんとうにざんねんだわ!」 「!?なにいってるのぱちゅりー!?はやくみんなをとめてね!!」 「うるさいよ!びょうきをもちこんだれいむはゆっくりしんでいってね!」 「おまえのせいでみんなゆっくりできなくなったよ!!」 「おお、きたないきたない」 「ゆっくいしんえね!」 大小さまざまなゆっくりがれいむを取り囲み、罵詈雑言を浴びせていた。 みんなの怒りの渦の中で、れいむの思考は真っ白になっていった。どうしてこんなことに? れいむは今まで群れの為によく働き、みんなとも仲良く出来ていたはずなのに…… 「れいむ!あなたのせいでむれはめちゃくちゃよ! にんげんのかいゆっくりなんてなかまにしたのがまちがいだったわ!!」 「なんでばぢゅりーまでぞんなごどい゛うのぉぉぉぉおおぉぉぉ!? でいぶなんにもわるいごどじでないよぉぉぉぉおお゛ぉぉぉぉ!!」」 「むぎゅうう!みぐるしいわ!!おまえをむれにおいていくわけにはいかないのよ!! ゆっくりしないででていきなさい!!ころされないだけありがたくおもってね!!」 「ぞんなああ゛ぁぁぁぁあ゛ぁぁぁぁぁ!?」 普段は温厚なぱちゅりーからは考えられないほどの暴言であった。 それもそのはず、実はぱちゅりーの歯も数日前から痛み出していたのだ。 虫歯の痛みとそこから来る怒りが、ぱちゅりーから冷静な思考力を奪っていた。 ぱちゅりーの合図で何匹ものゆっくりが飛び出し、れいむにボコボコと体当たりを仕掛けた。 れいむはそのまま巣の縄張りから押し出され、「にどとはいってこないでね!!」と唾を吐かれ、 ボロクズのように捨てていかれた。辺りには小雨が降り出していた。 「ゆぐうぅぅぅぅ・・・どぼじでごんなごどにぃぃぃぃ・・・」 れいむはまたしても家族を失ったのだ。それもみんなに憎まれるという最悪の形で。 残ったのは全身の傷と、口の奥底から無限に湧き上がってくる虫歯の痛みだけ。 とにかく、雨を凌ぐためにゆっくり出来る場所を探さなくてはならない。 れいむはべちょべちょになりながら、森の中を這うように跳ねて行った。 やがてれいむは、木の下に住居を構える一匹のまりさの姿を見つけた。 「ゆ!あめがやむまですこしやすませてね!」 「いいよ!ゆっくりしていってね!!」 まりさは快くれいむを受け入れてくれ、れいむにはそれが心に沁みて嬉しかった。 木の下の巣はとても暖かく、雨の冷たさに感覚を失ったれいむの肌をじわりと癒していった。 まりさはまだ少し小さいようだったが、他の家族の姿は見当たらなかった。 狩りにでも出ているのかと思ったが、この天気なら帰って来ても良さそうだし、巣の中も家族がいるにしては質素だった。 「いまからごはんにするところだよ!いっしょにたべようね!」 「ゆ~?まりさのかぞくはいないの?」 「ゆ・・・おかあさんもおねえちゃんもみんなおくちのびょうきでしんじゃったよ!」 「ゆ゛!?」 「まりさはげんきだけど、かぞくのびょうきのせいでむれからおいだされたんだよ。 だからほかのゆっくりとゆっくりするのはひさしぶりでうれしいよ!ゆっくりしていってね!」 一人で集めたであろう、とても多いとは思えない備蓄かられいむの分もご飯を並べ、 無垢な笑顔を向けてくる子まりさ。れいむは愕然としていた。このまりさは自分達が群れから追い出したまりさの子供であった。 そしてこんなに優しいまりさから家族を奪い、ゆっくり出来なくしたのは自分なのだ。 その自覚は、みんなにお前のせいだと喚き立てられるよりも、ゆっくり確実にれいむの心を苛んでいった。 「ゆっくりたべてね!」 「ゆっ・・・むーしゃ、むーじゃ、じあわぜぇぇ~~!!」 「ゆゆっ!そんなにおなかすいてたの?」 れいむの滂沱の涙に、驚きつつも楽しそうに笑う子まりさ。 れいむの歯は相変わらず痛んだが、そんなものは心の痛みに比べれば大した痛みではなかった。 食後も二匹は互いに頬ずりしたり、巣の中で飛び跳ねたり、お歌を唄ったりして過ごした。 子まりさとれいむにとって、久々に思う存分ゆっくりできる時間であった。 結局雨は夜まで降り続き、子まりさはれいむに泊まっていくよう促した。れいむもその言葉に甘えた。 二人は寄り添うようにして寝床に就いた。だが子まりさのゆぅゆぅという寝息が聞こえても、れいむは寝つけなかった。 「ゆ・・・なんでこんなことになったのかな・・・」 ゆっくりの口癖であるこれは、必ず物事の責任の所在をどこかに見つけ出すことで、 自分がゆっくりすることを正当化したがるという習性に由来するものである。 れいむはゆっくりの中では聡明な方であったが、所詮ゆっくり。餡子脳の限界には勝てなかった。 今までは自分が悪いのだという気がしていたが、断続的に自分を苛む虫歯の痛みが、 自らも理不尽な暴力の犠牲者であるというような被害意識を刺激し続けていた。 その感情はやがて、自分のかつての恩人であるお兄さんへの恨みへと転化していった。 そうだ。あのお兄さんが自分にばいきんを移したから、自分は今激痛に苦しまされている。 しかも仲が良かった群れをめちゃくちゃにし、この子まりさや自分から家族を奪い、不幸のどん底に追い込んだ。 全部あのお兄さん……いや、ばかなにんげんのせいではないか。 そのせいで自分は、多くのゆっくりの恨みを買い、要らぬ良心の呵責と歯の痛みに苦しまされているのだ。 自分には何の責任も無い。いやしくもゆっくりの親の真似などした、あの人間が全て悪いのだ。 朝になって目覚めた子まりさの隣に、れいむの姿は無かった。 小雨の夜のことである。 あるゆっくり愛好家の男の家の戸を、何者かが激しくどんどんと叩いた。 「誰だろう? こんな夜中に……」 夢の入り口から引き戻された男は、開ききらない眼を擦りながら玄関へと向かった。 新たに飼い出したゆっくりれいむも目が覚めてしまったらしく、不安そうに玄関を眺めている。 「ゆぅ・・・おにいさん、なんだろう?」 「ちょっと様子を見てくるから。れいむはそこでゆっくりしててね」 男の家は村の外れにある。通りがかりの旅人が訪ねて来たり、急病人に軒を貸すことも少なくない。 今回もその類だろうかと思いつつ、男は玄関の扉を開いた。 「ゆ゛がぁぁぁぁああ゛あ゛ぁぁぁぁぁ!!」 「うわっ!? ゆ、ゆっくり?」 飛び込んで来たのは、憤怒に顔を歪ませたれいむであった。 大きく剥かれた歯は虫歯によってガタガタに変形し、顔全体の禍々しさを一層増している。 そんなゆっくりの恐ろしい形相に男は気圧され、思わず腰を抜かしてしまう。 すかさず飛び掛り、激しく連続で踏みつける虫歯れいむ。 「おまえがっ!!おばえのぜいででいぶはぁぁぁぁっ!!」 「ちょ、ちょっと痛い痛い!」 「じね!じね!!ばがなにんげんはゆっぐりじないでじねぇぇぇぇぇえぇぇぇ!!」 「ゆっ!おにいさんにらんぼうしないでね!!」 その様子を見ていた飼いれいむは、闖入者に体当たりをぶちかまし、家の外まで吹っ飛ばした。 水を吸ってぬかるんだ地面に叩きつけられた虫歯れいむは、泥まみれになりながらも起き上がり、男を睨み付けた。 その形相の異常さと、ゆっくりなんてどれも変わらんという理由から、男はそれがかつて飼っていたれいむだとは微塵も気付かなかった。 「ふぅ、びっくりしたなあ……有難う、れいむ」 「ゆっ!こんなにやさしいおにいさんをいじめるゆっくりなんてゆるせないよ!ぷんぷん!」 「ゆ゛ぎぃぃぃぃぃ・・・」 虫歯れいむは更に腹が立った。新しい飼いれいむは丸々と育っており、普段のゆっくりぶりが見て取れた。 自分が与えられていた幸せを取られたというような錯覚、何も知らずにゆっくりしている飼いれいむへの理不尽な恨み、 そして自分のことを完全に忘れ、新たな被害ゆっくりを生み出そうとしている男への怒り。 様々な感情が入り混じって、虫歯れいむの肉体は無意識のうちに全身全霊のタックルを繰り出していた。 これまで狩りでどんな大きな獲物を仕留めた時も、捕食種と戦いになった時も、このような攻撃は出来なかった。 そのような生涯最大の攻撃だった。これに当たって無事でいられる者はいない。そう確信できた。 男は玄関に立て掛けてあったつっかえ棒で、飛んでくる虫歯れいむを叩き落した。 「ゆ゛びぇっ!!」 「何があったのか知らないけど、人間に危害を加えるゆっくりを放っておくわけにはいかないな。 村の人達がゆっくりを危険視して、罪のないゆっくりまでも駆除されてしまう」 「ゆっ!ゆっくりのてきだね!ゆっくりしないでしね!」 軒先に飛び出し、虫歯れいむを容赦なく踏みつける飼いれいむ。 しばらく餡子を吐きながらうめき声を上げていた虫歯れいむだが、何度目かの踏み付けで、完全に潰れて絶命した。 「お疲れ様、れいむ。餡子の匂いがするとゆっくりが怖がるから、ちゃんと片付けておこうね。 もう遅いから、お前は先に寝床に戻って早く寝なさい」 「ゆぅ~~、おにいさん、れいむなんだかねむくなくなっちゃったよ。ねるまえにおはなしきかせてね!」 「ははは、しょうがないなあ。じゃあ今日はどんなお話をしようか」 飼いれいむと談笑しながら、死体を手際よく片付けていく男。 やがて玄関の戸が閉まると、後には何も残らなかった。 終わり このSSに感想を付ける
https://w.atwiki.jp/ankoss/pages/2821.html
『除夜のゆっくり』 13KB 虐待 小ネタ 番い 赤ゆ 子ゆ ゲス れいぱー 捕食種 希少種 現代 虐待人間 ゆっくりスレの合作小ネタになります。どぼぢで百六匹目が抜けてるのおおお!?緊急しゅうっせいっだよ! 除夜の鐘に合わせて、一匹ずつゆっくりを潰してみようという企画です。 本作品は合作となります。ゆっくりのネタは、殆どがゆっくりスレのみなさんの提供になります。 皆さん、今年はありがとうございました。良い新年を! やあ、僕は虐待鬼意山。大晦日と言えば、やっぱり除夜の鐘だよね。除夜の鐘は百八回 鳴らす物なんだけど、これは百八の煩悩を現しているらしいね。 でも、僕は虐待鬼意山だから普通に鐘をついただけじゃつまらないと思わないかい?そ う思って、煩悩の象徴とも言えるゆっくりを、鬼意山の大切な仲間に一杯手伝ってもらっ て、煩悩の数と同じ百八匹用意してきたよ! どいつもこいつも、筋金入りの煩悩を持っ たゆっくりばっかりさ。こいつらを鐘をつく代わりに潰していくね! グチャッ!!! の音を鐘の音と合わせてお楽しみください。それでは、スタート! 一匹目 「れいむは、かりをしないで、ずっとずっとゆっくりしたいんだよおおおお!」 グチャッ!!! 二匹目 「まりさは、すきなだけ、むーしゃむしゃしたいのぜ!」 グチャッ!!! 三匹目 「ありすは、まいにちすっきりーしたいのよ!」 グチャッ!!! 四匹目 「ぱちゅは、あたまがいいから、どりょくしなくてもだいじょうぶなの!」 グチャッ!!! 五匹目 「ちぇんは、あったかいおふとんで、いちにちじゅうごーろごろするんだねー、わかれ よー!」 グチャッ!!! 六、七、八匹目 「それじゃいくよ、おちびちゃん? ♪みぎにひだりにゆーらゆら♪♪おてんとさまま でのーびのび♪♪ぽんぽんぽかぽかゆわわわわぁい、うんうんさんもおでかけするよ♪」 「ゆゆっ! うんうんでりゅ!」 「うんうんしゅるよー! しゅっき……」 グチャッ! プチュッ! ベチャッ! 九匹目 「ありちゅは、まっていれば、はくゆのおうじさまがやってきてくれることがかくやく されちぇいるにょ! だから、じぶんからどりょくしゅるひちゅようはにゃいのよ!」 グチャッ!!! 十匹目 「うどんげは動いてるものをもっと撃ちたいゲラァ!」 グチャッ!!! 十一匹目 「みょんはこのはくろーけんで斬って斬ってきりまくりたいみょん!」 グチャッ!!! 十二匹目 「なんででいぶをみてるの?・・・かわいくってごめんにぇ☆」 グチャッ!!! 十三匹目 「ゆぷぷ!にんげんしゃんはゆっくちしてにゃいにぇ!うんうんみたいだにぇ!」 グチャッ!!! 十四匹目 「れいみゅのうんうんくりゃえー☆(もりゅん)」 グチャッ(ビチョッ)!!! 十五匹目 「でいぶおなかすいてるんだよ!さっさとあまあまもってきてね!すこしならとくべつ にまつよ!でいぶかんっだいでごめんね!」 グチャッ!!! 十六匹目 「でいぶゆうっしゅうなんだよ?そんなこともわからないの?ばかなの?しぬの?」 グチャッ!!! 十七匹目 「ゆっふぅ~んまりさ~きて~(くねくね)」 グチャッ!!! 十八匹目 「れいむぅぅぅ!もうたまらないのぜぇぇぇぇぇ!」 グチャッ!!! 十九匹目 「まりさぁぁぁぁ!とってもとかいはよぉぉぉぉんほぉぉぉぉ!」 グチャッ!!! 二十匹目 「でいぶはいじめてもたのしくないよ!いじめるならほかのゆっくりにしてね!」 グチャッ!!! 二十一匹目 「かわいいまりさはゆっくりしないでにげるよ!そろーりそろーり・・・どぼぢでまえ にいるのぉぉぉぉ!?」 グチャッ!!! 二十二匹目 「ゆふふ、れいむはまだじつりょくのじゅっぱーせんとしかだしてないんだよ?・・・ じゅっぱーせんとってなに?」 グチャッ!!! 二十三匹目 「いだいなまりささまにかわいものつづきをよませるんだぜえぇぇ!!」 グチャッ!!! 二十四匹目 「しはんのくっきーさんはまずいからたべられないよ!いちりゅうしぇふのつくったけ ーきをもってきてね!ほーるでいいよ!」 グチャッ!!! 二十五匹目 「おちびちゃんは多ければ多いほどいいんだよ!でいぶは産み分けできるんだよ!でい ぶとおなじゆっくりにすればかんっぺきだよ!」 グチャッ!!! 二十六匹目 「ちぇんはねこさんよりもうつくしいんだねー。さっさとそのねこさんをすてて、ちぇ んをかうんだねー。わかってねー」 グチャッ!!! 二十七匹目 「んほおおおおおっ! ありすのとかいはなぺにぺにをもっと見てえええええ!」 グチャッ!!! 二十八匹目 「びぐまらぺにす」 グチャッ!!! 二十九匹目 「うんうんたいっそう! はっじめるよぉぉぉぉ!?」 グチャッ!!! 三十匹目 「どれい! まりささまにこんなことして、どうなるかわかってるんだぜ? わかった ら、さっさとあまあまをもってこい!」 グチャッ!!! 三十一匹目 「しんっこうっすればゆっくりできます!」 グチャッ!!! 三十二匹目 「ありすのとかいはこーでぃねーとはゆっくりできるにきまってるでしょ!」 グチャッ!!! 三十三匹目 「ちぇええええええん!」 グチャッ!!! 三十四匹目 「ゆかりはしょうじょしゅうよ!」 グチャッ!!! 三十五匹目 「んほー!たまるわー」 グチャッ!!! 三十六匹目 「あたいったらさいきょうね!」 グチャッ!!! 三十七匹目 「ぷりんもってくるんだどー!」 グチャッ!!! 三十八匹目 「こぼねー!」 グチャッ!!! 三十九匹目 「うー、しね!しね!」 グチャッ!!! 四十匹目 「なんでれみーがこんなめにあうんだどー!おかしいんだどー!」 グチャッ!!! 四十一匹目 「さなえはえらばれたきしょうしゅなのです!」 グチャッ!!! 四十二匹目 「おそい……ぱるぱるぱる」 グチャッ!!! 四十三匹目 「ちぇんはただしいぞ、ほかのゆっくりがまちがっているんだ」 グチャッ!!! 四十四匹目 「ひゃはぁぁぁ!おにいさんのとってもひゃっはーなもひかんがぁぁぁぁ!?」 ボカッ!!! 四十五匹目 「らんしゃまあああああああ! ちぇんをゆっくりさせるんだねー!」 グチャッ!!! 四十六匹目 「おせちりょうりさんたべさせてくれるんじゃなかったのおおおお?」 グチャッ!!! 四十七匹目 「むきょおおおお! ぱちぇはいだいなけんじゃなのよおおお!」 グチャッ!!! 四十八匹目 「おにいさんのおうちを、とかいはにこーでぃねーとしてあげるわ!」 グチャッ!!! 四十九匹目 「ちーんぽあさだちっ!」 グチャッ!!! 五十匹目 「おちびちゃんをすきにしていいから、れいむはたすけてね!」 グチャッ!!! 五十一匹目 「ふじゃきぇるにゃああああ! くしょおやああああああっ!」 グチャッ!!! 五十二匹目 「なんだか、すっきりしたいわああぁ!」 グチャッ!!! 五十三匹目 「とかいはなまりさがいるじゃなああい!」 グチャッ!!! 五十四匹目 「んほおおおおおおおおおおおっ! まりさあああああっ!」 グチャッ!!! 五十五匹目 「まりさのまむまむはありすのものよおっ! わたさないわっ!」 グチャッ!!! 五十六匹目 「てれかくししても、ありすはぜんぶおみとおしよおおおっ!!!」 グチャッ!!! 五十七匹目 「いやがるなんて、まりさつんでれねえええっ!」 グチャッ!!! 五十八匹目 「ゆっへっへ……きもちわるいありすたちはえいえんにゆっくりしたのぜ。どれい! まりささまはおなかがぺーこぺこなんだぜ! はやくあまあまをもってくるのぜ!」 グチャッ!!! 五十九匹目 「れいむはまりさのためにおとりになってね!(ドン)」 グチャッ!!! 六十匹目 「ここをれいむのゆっくりぷれいすにするよ!」 グチャッ!!! 六十一匹目 「かわいいおちびちゃんをみせたおれいにおやさいさんちょうだいね!」 グチャッ!!! 六十二匹目 「あみゃあみゃよきょしぇー! じじいー!」 グチャッ!!! 六十三匹目 「ばりざは!! ぎんばっぢざんでじだ!! だがらがっでぐだざい!!おでがいぢま ず!! おでがいぢまず!!」 グチャッ!!! 六十四匹目 「ごはんをひとりじめするげすはしね!」 グチャッ!!! 六十五匹目 「もっともっとかせぐゲラ。おかねはいくらあってもたりないゲラ」 グチャッ!!! 六十六匹目 「てんこをぶってね!もっとぶってね!ほうちぷれいっ!ビクンッビクンッ」 グチャッ!!! 六十七匹目 「ふふふ…すごくおいしい…」 グチャッ!!! 六十八匹目 「べべべ……べつにとかいはってわけじゃないわねっ!」 グチャッ!!! 六十九匹目 「せかいはゆっくりのためにあるんだよ?しらなかったの?ばかなの?しぬの?」 グチャッ!!! 七十匹目 「しにたくなかったらおやさいさんをわたすんだぜ!」 グチャッ!!! 七十一匹目 「ゆっくりしないであまあまをもってきてね!たくさんでいいよ!」 グチャッ!!! 七十二匹目 「ゆっぐりじだいいいいいい!ゆっぐりざぜでよおおおお!!!」 グチャッ!!! 七十三匹目 「ゆうかはただおはなをそだてたいだけなのになんでみんなはじゃまするの!?おねが いだからゆうかのじゃまをしないで!!」 グチャッ!!! 七十四匹目 「とかいはなありすともあろうものが、ひとりすっきりーなんて……」 グチャッ!!! 七十五匹目 「おぢびぢゃんのおぼうじあげまずがらまりざのおぼうじをがえじでぐだざい…」 グチャッ!!! 七十六匹目 「にゃにいってりゅんだ、くしょおやああああっ! ゆぷぷ! くしょおやはゆっくり しないでちゅぶりぇたよっ! まりちゃはかちぐみさんだねっ!」 グチャッ!!! 七十七、七十八、七十九、八十匹目 「ゆ~ん♪おきゃーしゃん!しゅーりしゅーりしてにぇ!」 「まりちゃはのーびのーびしゅるのじぇ!」 「(れいみゅはゆっくちうみゃれりゅよ!)」 「ゆう~ん! おちびちゃんたち、とってもゆっくりしてるよ!」 グチャッ!!! グチョッ!!! ベチョッ!!! ブシュッ!!! 八十一匹目 「すっきりーのあとはすーやすーやしたくなるわぁ……」 グチャッ!!! 八十二匹目 「もっど…ずっぎり…じだがっだ…」 グチャッ!!! 八十三匹目 「れーみゅのかもしかのようなあんよさんがぁ!?」 グチャッ!!! 八十四匹目 「あぢゅいぃぃぃ!?ゆっきゅりできにゃいぃぃぃ!」 グチャッ!!! 八十五匹目 「きょんにゃくしょにんげんはまりちゃがしぇいしゃいしゅるのじぇ!」 グチャッ!!! 八十六匹目 「あまりとかいはなまむまむじゃなかったわ……」 グチャッ!!! 八十七匹目 「絵師さんの名前がわからないよおおおおおお!」 グチャッ!!! 八十八匹目 「まりちゃのどれーにしてやるんだぢぇ!ありがたくおもうんだじぇ!」 グチャッ!!! 八十九匹目 「ふぁーすとちゅっちゅはまりさとしたいよっ!(とろ~ん)」 グチャッ!!! 九十匹目 「れいみゅのばーじんしゃんが・・・なおっちぇよぉ!(ぺろぺろ)」 グチャッ!!! 九十一匹目 「しーしーしちゃいよ!ゆうぅ~…んっ!(ぷしっ)」 グチャッ!!! 九十二匹目 「まりしゃ、おしょらをとびちゃいのじぇ!」 グチャッ!!! 九十三匹目 「ありすをこばむなんて、このかっぺが!」 グチャッ!!! 九十四匹目 「もう、あんよがうごかないのぜ………でいぶなんかといっしょになるんじゃなかった のぜ……ゆぅ、ありす………ありすといっしょになっていたら……」 グチャッ!!! 九十五匹目 「ゆうかんなつがいのまりさ、かわいくてかしこいおちびちゃんたち、すてきなかぞく にかこまれて、れいむとってもしあわせだよぉぉ」 グチャッ!!! 九十六匹目 「れいむ、ゆうかんなつがいと、かわいくてかしこいおちびちゃんたちにかこまれてく らしたいよ!」 グチャッ!!! 九十七匹目 「むっきゅっきゅ!おばかさんなゆっくりたちね!そこでぎゃくたいされるといいわ! ばちぇはこのすきにゆっくりとにげるとするわ!」 グチャッ!!! 九十八匹目 「どぼじでごんなごどずるの?ゆっくりだっでいぎているんだよ?」 グチャッ!!! 九十九匹目 「おちびちゃん、うんうんたいそうするよ?ゆっきゅち!」 グチャッ!!! 百匹目 「かいゆっくりはにんげんさんのどれいだよ!おお、あわれあわれ」 グチャッ!!! 百一匹目 「おちびちゃん、うんうんたいそうするよ?ゆっきゅち!」 グチャッ!!! 百二匹目 「ゆぷぷ!れーみゅ、ちゅよいんぢゃよっ!?ぷきゅ!」 グチャッ!!! 百三匹目 「あまあま よこちぇ じじぃ~!ぷきゅー!」 グチャッ!!! 百四匹目 「むぎゅう…えれえれ…」 グチャッ!!! 百五匹目 「ゆゆ!?れーみゅとりしゃんだぁ♪」 グチャッ!!! 百六匹目 「どぼじででいぶをわすれてるのおおおおおおおお!?」 グチャッ!!! 百七匹目 「もっとゆっくりしたかったよ」 グチャッ!!! 百八匹目 「ゆっくりしていってね!!!」 グチャッ!!!!! (ゆっくりを提供してくれたみんな……俺は、やり遂げたぞ……これで、来年もゆっく りと虐待ができるに違いない……!) 「ちょっと君! 先程からここでゆっくりを潰しているというのは君かね?」 「あ……はい。そうですが、何か問題があったでしょうか、潰したゆっくりは全部野良 なので、問題は無いかと思いましたが……」 「先ほど通報があって、どうやら君の潰したゆっくりの中に、人間が混じっていたよう なんだよね」 (人間……? そんな馬鹿な……) 足元を確認してみると、潰れたゆっくりの中に、モヒカンのお兄さんが混じっていた。 幸いのびているだけで、死んではいないようだが…… 「とにかく、君を傷害の疑いで逮捕する。言い訳は留置場で聞こうじゃないか」 「どぼぢでごんなことになるのおおおおおおおおおお!」 (俺の新年は、留置場で幕を開ける事になりそうです。せめて、皆さんは良い新年を迎 えてください。 グッドラック……!) おしまい 後書き ネタを提供してくれた皆さん、どうもありがとうございました。 百八匹の中に、一人だけ虐待鬼意山が混じっています。一度見た方も、もう一度見直し て、楽しんでみてください。 それでは、2011年も、ゆっくりしていってね!!!!!!!!!! スペシャルサンクス ゆっくりスレの住民と、ゆ虐を愛するすべての人々
https://w.atwiki.jp/yukkuri_gyakutai/pages/752.html
ゆっくり専用動物病院「ゆっくりにっく」 助手を募集しています。 資格も不要で、経験は問いません。 可愛いゆっくり達と楽しくお仕事をしませんか? 俺が手に取ったチラシにそんな文句が踊っていた。 近所で何か建物を作っていると思っていたが、ゆっくり専用の病院だったとは。 ゆっくりといえば、その姿を見ただけで踏み潰す人間もいる一方、その可愛さに惚れ込みペットにする輩もいるという。 近頃では、傍若無人なゆっくりをペット用に躾けるブリーダー、通称ゆっくりブリーダーなるものもいるらしい。 「時給もなかなか良さげだしなあ・・・」 ふと、目が隣の部屋に続く扉に向く。 あの部屋には20匹近くのゆっくり霊夢が閉じ込められている。 気が向いたときに、いつでも潰して遊べるようにしているのだが、いかんせん維持費が高くつく。 親の遺産でまったり生活しているニートの俺には痛い出費だ。 そう、俺にとってはゆっくりなど、ただ潰して遊ぶためだけの道具だ。 患畜である「しあわせー」なゆっくりなんて見たら思わず殺してしまいそうだ。 やめとくか、そう思っていると飼っている猫が擦り寄ってきた。 それと同時に気が付く。 「そういえばお前、お医者さん嫌いだもんなあ。注射は痛いだろうけど、あれはお前のためなんだよ」 「にゃー」 そう、飼い主にとっては善意でも、実際に注射されたり腹を割かれるのはペットなのだ。 ゆっくりの知能など、猫とたいして変わらないはずだ。 きっと、なぜ痛い思いをさせられているのか理解できないだろう。 幸せいっぱいで育ったゆっくりへの「虐待」が見られる場所なのかもしれない。 俺はゆっくりにっくの住所を確認し、家を出た。 「さっそくだけど、これからいいかな?人手が不足しててね」 面接を終えると、そんなことを言われた。 「はい。よろしくお願いします」 ゆっくりのお医者さんは、ごく普通の白衣を着たごく普通の男性だった。 面接をした事務室から出て、受付に移動する。 「まだ受付も雇ってなくてね。これだけ記入してもらって、診療室まで来てもらってくれ。」 渡されたのは、簡易カルテ。 10分前までごく一般的な虐待お兄さんだった俺にいきなり仕事を任せるなんて、本当に人手が足りていない病院だと思う。 簡易カルテを見ると、いくつか記入してもらう項目がある。 飼い主の名前、住所、ゆっくりの種類と年齢など、本当に簡単なものだ。 病院に来た理由を書く欄はなかったので、診療室で最初から話を聞くのだろう。 お客さん(患者)が1人もいなかったので、俺は受付に乗ったゆっくり魔理沙の人形をつついて遊んでいた。 カランコロン。 喫茶店に入ったときのような音が鳴り、扉が開いた。 「こんにちは。初めてなんですけど」 「ゆっくりしていってね!!!」 現れたのは身なりの良い、着物がよく似合ったご婦人。 胸の前で抱えていたのはゆっくり霊夢だ。 ソフトボールより一回り小さいので、おそらく今年生まれた子供だろう。 「では、こちらにご記入いただけますか?」 受付カウンター越しに、簡易カルテと鉛筆を渡す。 「ゆゆっ?これはゆっくりできるもの?」 興味津々に、子れいむは簡易カルテを見ている。 ぷっくりとした体。 瞳は綺麗で、髪の毛のツヤも申し分ない。 リボンの手入れもきちんとされているようで、鮮やかな赤が美しい。 潰しがいがありそうだ、無意識に拳が固くなっていた。 「――っと」 俺は今、助手なのだからそんなことをしてはダメだ。 固くなっていた拳を緩め、子れいむに微笑んだ。 「ゆっくりしようね!!」 ああ、殺したい。 「書き終わりました」 女性が簡易カルテと鉛筆を受付カウンターに置く。 生後3ヶ月。 子れいむは予想したとおり、今年生まれたゆっくりであった。 記載漏れがないことを確認し、俺は女性を診療室へと導いた。 「・・・・というわけで、ウチのれいむにワクチンをお願いしたいんです」 「ははぁ、なるほど」 先生と対面した女性は、退屈していた子れいむを撫でている。 俺は先生の横で話を聞いていた。 女性は、予防接種のために来院したのだ。 最近、この子れいむに野生のゆっくり魔理沙の友達ができたため、感染症を心配したとのこと。 それに夏も近くなり、フィラリアのことも心配だったらしい。 「接種はしますが、あまり野生のゆっくりと遊ばせるのはお薦めできませんね」 「そうですか?」 「遊んでいるつもりでも、ケガをすることもありますし。ケガの箇所を舐めることで感染することがよくあるんですよ」 「でも接種をすれば予防できるのでしょう?」 「いえ、予防接種と言っても全てが予防できるワケではないんですよ。いわゆる、ゆっくりエイズなんかは予防できません」 「まあ」 「他にもいくつか予防できないものがありますので、室内飼いをしたほうがれいむちゃんのためです」 なんだか講座めいたことをやっているが、そんなことはどうでもいい。 注射ではあまり苦しまないではないか。 もっと、拷問のような治療をやって欲しいものだ。 「では、注射をしますか。鬼井君、ちょっとこちらのれいむちゃんを押さえててもらえますか」 「あ、はい」 妄想の中で子れいむを潰していたので、いきなり名前を呼ばれてびっくりした。 俺は女性に差し出された子れいむを、台の上に乗せ、押さえつけた。 「ゆ?おにいさんなにをするの?ゆっくりはなしてね!」 「ちょっと痛いけどゆっくり我慢してね!」 ついついテンションが上がってしまう。 うっかり出てしまったゆっくり口調を、少し反省する。 「ゆゆう!おかあさんたすけて!!ゆっくりできないよ!!」 子れいむが女性に助けを求める。 しかし、これは子れいむの為の処置だ。止めるはずがない。 それにしても、おかあさん、と呼ばれているということは産まれたてを貰ったのだろうか。 「れいむ、我慢してね。そしたら美味しいお刺身を食べさせてあげるから」 その子れいむに、先生の握った注射器が子れいむの額に刺さった。 刺さった細い針は、皮を乗り越え餡子まで進んでいく。 「ゆぎぃいいいっ!!!いぢゃいよぉぉおおおっ!!!!ゆっぐじできないおおおおお!!!!」 手に、逃げようとする子れいむの力を感じた。 それに負けじと俺も力を込める。 「ゆっぎ!!ゆぎいいぃいぃい!!!」 いつの間にか、女性は部屋の隅で耳を押さえていた。 可愛がっている子れいむの叫びは聞きたくないらしい。 こんなに可愛い声で鳴いているのに、酷い飼い主だな。 子れいむを押さえている手には、ぬるぬるとした不気味な体液が溢れている。 涙が台に流れ、まるでおしっこを漏らしたようだ。 「ゆっびひぃ!!!いだいいいい!!!!」 それにしても、たった一本、それもこんな細い針でここまで痛がるなんて、弱いゆっくりとしか思えない。 俺が幽閉しているゆっくり霊夢だったら、こんな針じゃここまで鳴いてくれない。 野生のゆっくりでもここまで騒ぐかは疑問だ。 先生が注射器の後部を押し、ワクチンの注入を始めるとさらに子れいむは声を荒げた。 「ゆっぎゅああっぁあぁ!!!!いぢゃいのおおおっ!!!!おがああざんん!!!だずげでええ!!!」 ワクチンの増加分を吐き出すように、涙をこぼしている。 「れいむごめんね・・・!ごめんね・・!ちょっとだけ我慢してね・・・!」 部屋の隅で女性がぶつぶつ呟いていた。 「おがあああざああああん!!!!どうぢでえええ!?!?!どうぢでれいむをおぉおおお!!!??」 信頼していたお母さん。 目の前にいるのに助けてくれないお母さん。 子れいむは何も理解できなかった。 「はい、終わりだよ」 先生が注射器を抜くと、子れいむはグッタリと仰向けに倒れた。 額を見ていると穴はすぐにふさがった。 こんな小さな穴は特に治療しなくても、すぐ再生できるようだ。 「ごめんね、れいむ。大丈夫だった?」 女性がぐったりとした子れいむを手に取る。 「ゆ・・・・どうじで・・・?どうじで・・・?」 子れいむの中には、自分を助けてくれなかった女性への不信感が蠢いていた。 「このあと、たっぷり可愛がってあげてください。すぐ忘れますよ」 慣れているのか、先生のフォローが入る。 女性はそれに納得し、その場で料金を支払い帰っていった。 「鬼井君、はじめての助手体験はどうだったかい?」 俺が手についた子れいむの体液を洗っていると、先生が話しかけてきた。 「あのれいむ凄い、悲鳴でしたね。結構びっくりでしたよ」 「ペットのゆっくりはあまり痛い思いをしないからね」 「ですよね。野生のだったらあそこまでは騒ぎませんよ」 一瞬、先生の眼が鋭くなったのを感じた。 虐待お兄さんということがバレたのかと不安になる。 「あの叫び声に嫌になる人も多いからね。人が不足して困るよ」 確かに、ゆっくり好きならこの職場は地獄だろう。 可愛いゆっくり達が次々に泣き叫ぶのだ。 「ちょうどいいから、次の手術を手伝ってもらおうかな。ゆっくりには麻酔が効かないから・・・悲鳴を覚悟してね」 俺の返事もまたずに、先生は奥の部屋へと消えた。 手術。 なんて心躍る単語だろう。 覚悟どころか、俺は興奮して震え始めていた。 「ゆ!はやくここから出してね!!おにいさんのおウチに帰してね!!」 ケージに入れられて運ばれてきたのは、バレーボールサイズのゆっくり魔理沙。 成体といえる大きさだ。 黒光りする帽子、やわらかそうな皮に、しなやかな金髪。 非常にゆっくりしたゆっくり魔理沙だ。 実に美しい。 「これは今朝連れてこられたゆっくり魔理沙だよ。一人じゃ苦労するからね。本当助かるよ」 成まりさをケージから出した先生が言う。 鉄製の皿のようなものに粘着質のある液を流し込むと、先生はそれを成まりさの底部に貼り付けた 動けなくするための道具だろう。 「ゆ!?動けないよ!!ゆっくりできない!!!」 なんとか逃げようとしているが、完全に固定されて成まりさは動けない。 「先生、何の手術をするんですか?」 素人目だが、この成まりさは病気をしているようには見えない。 声も大きいし、体もしっかりしている。 「避妊手術だよ」 なるほど。 ポン、と手を打った。 「虚勢手術ではないから、どちらかと言えば楽だよ」 「交尾はできるけど、妊娠できないようにするんですか?」 やりチンまりさにするのだろうか。 「まさにその通りだよ」 「でも、それなら虚勢手術もしちゃえばいいのでは?なぜ避妊手術だけを?」 子供がいらないなら、両方処置しておけばいいのに。 「ゆっくりは母体をすると危険だろ?」 「そうですね。若かったり、体力が落ちてたら死にますよね」 一時期、無理矢理交尾させて殺すことがマイブームになったのでよく知っていた。 この成まりさくらい大きければ耐えられるが、あまり一度に回数をこなすと栄養失調なのか、黒ずんで朽ち果ててしまう。 「だから野生のゆっくりに襲われたときに備えて、避妊手術するんだ」 「はい」 「でも、飼い主さんの中には可愛がってるゆっくりの赤ちゃんが見たい人もいるわけだ」 「そうでしょうね」 「そんなときは、適当な母体を捕まえて自分のゆっくりと交尾させるんだよ。母体にはなれないけど、交尾はできるから」 「ああ、なるほど」 飼い主のエゴにも思えるが、所詮ゆっくりなので同情もしない。 殺されるにしろ、可愛がられるにしろ、人間を喜ばせるだけの道具なのだから。 「ゆ!まりさに何をする気なの!?」 交わされる会話から恐怖を感じたのだろう。 動けない成まりさが顔を青くしている。 先生はそんな成まりさの目の前に、箱を置いた。 「これが、手術器具だよ」 箱から出てきたのは、先端が尖った鉄の棒。 長さは30センチメートルほどしかないが、太さは小学生の腕ほどもある。 俺は思わず唾を飲み込んだ。 「では、さっそく始めようか」 「はい、先生」 つづく。 このSSに感想を付ける