約 1,001,362 件
https://w.atwiki.jp/chisato_ojosama/pages/897.html
前へ 岡井さんの着替え方って、独特。 体育の前の休み時間、更衣室でジャージに着替え終えたその姿を見ながら、私はしみじみそんなことを考えた。 女子校あるあるみたいなお話なんだけど、着替えって結構個性が出る。 主流は、制服の上からジャージを着こんで、中でもそもそとシャツを脱ぐパターン(私はこれ) 特に気にせず、ガバッと脱いでガバッと着こむ人たちもいる(これは運動部の子たちだね) 超少数派になると、トイレにこもっていたかと思ったら、ジャージに着替えて出てくるという人たちもいる(うちの団長。ちなみに、熊井ちゃんが上からのぞいて軍団存続の危機を迎えたことも) ところが、岡井さんと来たら、このどれにも該当しない。・・・いや、正確には、誰も着替えている所をみたことがないのだ。 これは、トイレ着替えグループとは意味が違う。 一緒にロッカーに行って、しゃべりながら着替え始めて、いつのまにか完了している。 そう、いつも、本当にほんの一瞬。 私が目を離した数秒間の間に、岡井さんの小さな体は、紺色のジャージにちょこんと包まれている。キャラがキャラだけに、それについて追及することは憚られるし・・・ニコニコと笑っている顔を見たら、理由のわからない罪悪感を覚えてしまう。 「おっ、梨沙子のブラ可愛い!」 「あー、これはね、隣の駅のショッピングモールで・・・」 今日も今日とて、少し他の子としゃべってる間に、岡井さんはいつの間にかとっくに着替えを終えていた。いつのまに・・・。 「今度一緒に買いに行こうよー」 「えー、いいけどぉ。私、ペンライトも買いに行くよ?あと、うちわの台紙とハッピとぉ」 「あっ、やっぱいいわ」 「ちょっと!何そのリアクション!」 話にのってこないかな?と岡井さんの方をチラ見するけれど、いつもどおりボーッとした顔で、私たちのおしゃべりを聞いているのかいないのかよくわからない。 343 名前:名無し募集中。。。[] 投稿日:2013/05/24(金) 17 18 11 「岡井さんは、ブラとかどこで買ってるの?」 試しに話を振ってみると、岡井さんは目をぱちくりさせて、恥ずかしそうにほっぺたを両手で押さえた。 「えと・・・し、下着・・・」 ちょっと、梨沙子!なんて咎めるような声で言われるけど、別にいいじゃーん。普通の会話じゃーん。 「ねえねえ、どうなのよー」 大げさなぐらい、顔を真っ赤にして恥ずかしがってくれるから、ついイタズラ心が疼いてしまう。 「あの・・・下着、は、母のお友達に、ランジェリーデザイナーの方がいて・・・昔、から・・・」 そう言って教えて貰ったデザイナーさんの名前は、もちろん聞いたこともない何とかピエールみたいなフランス人ぽい響きで、いかにもセレブ専門といった感じがした。 新しいのがほしくなると、その人が経営している専門店に行って、採寸やらフィッティングやらやってもらうらしい。 「ひえ~・・・○○・・・」 気の早い友達が、スマホでブランド名を検索して、感嘆の声を上げる。・・・ま、岡井さんだもん。セレブなんだから、それなりの付けてたって・・・ 「じゅ、じゅうまんえん・・・」 ――はい、恐れ入りました!なにそれ怖い! 「どどど、どんな装飾にしたら、そんな値段になるわけ?」 「あ、あの・・・金額のことは、私は、えと・・・」 「ていうか、いっつも岡井さん、どうやって着替えてるの?いつも見れないんだけど。・・・いや、見たいわけじゃないんだよ?でもぉ」 私からの矢継ぎ早の質問に、口ぽかーん状態の岡井さん。 やめなよー、とか言いつつ、クラスのみんなは興味津々と言った感じに、私と岡井さんのやりとりを観察している。 「・・・あの、着替え・・・そ、そんなに、変わっているかしら?」 しばらくして、困惑気味の岡井さんが、深い茶色の瞳を私に向けてきた。 「変わってるっていうかー、どうやってるんだろう?って思って」 「まあ…特殊なことをしているつもりはないのだけれど・・・」 「私はさー、ジャージ着るじゃん?手突っ込むじゃん?それでもぞもぞと」 空中でジェスチャーをやってみせると、その手の動きに合わせて、岡井さんの目がくるくると動く。わんちゃんみたいだ。 「それは、なんだか難しいわね。千聖は、めぐ・・・メイドから、効率の良い方法を聞いて、そうしているのだけれど」 そういうと、岡井さんは突然ジャージに手を掛け、おもむろにガバッとまくり上げた。 「お、岡井さん!?」 「その・・・ここをこうして、こうなって」 ちょ、あんたそんな大胆な・・・あ、てか本当に高そうな下着・・・胸おっき・・・ あまりにも情報量が多すぎるその光景に、私の頭はパンク寸前のあばばば状態。 「ギュフーーーーーッ!!!!」 そして、この聞きなれた金切声。 不幸にも、そんな光景を目の当たりにしてしまったのは、おなじみ風紀いいんちょーさん。 今日は1コ上の学年と、合同体育なんだった・・・。ぱっちり丸くて可愛いお目目が、飛び出さんばかりに見開かれて、いんちょーさんのショックの度合いを物語っている。 「おじょじょ、じょじょじょ」 「あら、ごきげんよう、なっきぃ」 一体、どこをどうしたらそうなるのか、袖口のところから小さな頭をぴょこりと出した岡井さんが、目を三日月にしてにっこり笑った。 次へ TOP
https://w.atwiki.jp/steffi_0922/
Yesterday - /Today - /TOTAL - TOPICS さてと、たまには更新でもしてみようかしら? 基本的には、自分で検証(確認)したものを載せていますが、 ウォルターレポート様から勝手に転載していたりもしています。 あとは他のメルルーサイト等を点々と情報収集(そして転載)していたりもします。 そんなwikiでよろしければ、ご自由にご利用下さいませ。 基本手打ちですので、誤記等ありましたらご指摘頂けると管理人は喜びます(笑 ⇒ご指摘等はコチラからどうぞ。 定期メンテナンスにて追加されたものまとめ 09/03/26メンテで追加 09/03/19メンテで追加 09/03/12メンテで追加 09/03/05メンテで追加 09/02/26メンテで追加 09/02/19メンテで追加 09/02/12メンテで追加 09/02/05メンテで追加 09/01/29メンテで追加 09/01/22メンテで追加 09/01/15メンテで追加 09/01/08メンテで追加 過去のメンテナンスのまとめ CHARACTERS 管理人のキャラクター紹介です。検証用に特化させているものもありますので、一般的ではありません。悪しからず。 LV60ソーサラー 装備スイーツスタッフアルカナムセフィラ軍神の腕輪軍神の腕輪 攻撃AP0知恵AP99防御AP0命中AP40回避AP0運AP0 メインキャラクターです。魔法使いが好きなんです。 敵の耐火、耐水、耐闇の最大値を計る為に、知恵AP99にしました。 (というのは名目で、本当は知恵特化で楽しみたいだけなのでしたwえぇ、紙防御ですけど?) 火水攻が1200超えましたね。いま1225です。次は目指せ1400?(笑 LV56アサシン 装備セラフィムストライク散華緋牡丹アラストルウィングアストラルリングアストラルリング 攻撃AP30知恵AP0防御AP30命中AP45回避AP80運AP0 レベル56になりました♪ さてとガチャ回さないとね。すぐに揃うといいんだけど・・・。 アサシンの闇攻UP装備 LV55バーサーカー 装備朧残月ブルアーマーフレイムヘルム猛将の腕輪猛将の腕輪 攻撃AP60知恵AP0防御AP60命中AP45回避AP0運AP0 最近まったく出番のないバーサーカー・・・。 LV55クレリック 装備メネメネテケルスカーレットドレススパウトハットコスモリングコスモリング 攻撃AP0知恵AP80防御AP30命中AP45回避AP0運AP30 4thキャラのくせに、ソーサラーの次に贔屓しています。魔法使いがs(ry この子も何かに特化(やっぱり運かなぁ)とも思いますが、攻撃APも欲しかったり、王道の知恵APも捨てがたかったり、 育成に悩む職ですねぇ・・・。まぁ、変更するには再振り要なところまで来ていますけど。 LV55ハンター 装備種子島スナイパースーツブラックガウチョ軍神の腕輪軍神の腕輪 攻撃AP0知恵AP0防御AP0命中AP99回避AP0運AP30 レベル55になりました♪ グラフィックも変えないとですねw LV45ファイター 装備プロミネンスソード浮島の戦士服ドラゴンヘルムドラゴンリングドラゴンリング 攻撃AP60知恵AP0防御AP60命中AP30回避AP0運AP0 レベル45になりました。 やっと一次職から解放されましたよ。 もう一次職の装備の追加はいりませんよね。ね? LV45メイジ 装備ラッキーソードレスキューフォーム錬金の帽子知略の腕輪知略の腕輪 攻撃AP0知恵AP0防御AP0命中AP30回避AP0運AP80 えぇ、もちろん?ラッキーセットです。 これの為に、何回福袋を回したか(笑 というのは冗談ですが・・・。たまたま錬金の帽子がメクソなので、この子に着せました♪ LV44スカウト 装備コダチ袴花の髪飾りフォースリングフォースリング 攻撃AP60知恵AP0防御AP60命中AP30回避AP0運AP0 やっと、目標のレベル44になりました♪(マインダガーの装備レベル) これで一先ず、スカウトの育成は休憩かな?次なる装備待ち(出ないことを願ってますけど) 検証も終わったので、スカウトのまとめもしないとなぁ・・・。と思ったりもしてはいるのですが・・・。 あと2枠よろしくお願いしますね?(ん? コメントありがとうございます。やられたというのは、スキルの上限の話ですかね?極振りしている方は、再振り要なのですかねぇ・・・。まぁ、どの様になっているのか、検証要ですね。 -- (管理人) 2009-04-09 13 25 27 お、久々の更新ですね。コーディネイト武器もあるようでなのでレイド装備でイオンソードも装備したらもしかしてと思いましたが…イオンソードなかった…。はい、人任せで(笑 -- (名無しさん) 2009-04-24 19 47 50 おかえりなさぃ☆ -- (カモメ団) 2009-04-27 03 05 44 ギクッ!久々の更新なのです(とは言っても、大した更新はしていない・・・)纏めよう纏めようと思いつつホッタラカシ・・・すべては持ち物圧迫のせいなのです。そうに決まってます(笑 -- (管理人) 2009-04-27 17 39 49 カモメ団さま、ただいまぁ★(*´д`) -- (管理人) 2009-04-27 17 40 38 ↑↑2chのカキコミですよねwww -- (カモメ団) 2009-05-16 04 43 10 って、わたしじゃなかったら、ちょっと恥ずかしい( /ω\) -- (管理人) 2009-05-20 18 06 39 ふふっwww多分、アナタですょぉ(*´艸`)有名人ですから(笑)久々に、凸したいですねぇ〜☆ -- (カモメ団) 2009-05-21 14 56 04 メルルーの秘宝ってもう終わってしまったんですか(涙)? -- (メモ) 2013-12-19 02 53 41 あら、しゃあさん、いらっしゃいませ。わたしもやりたいのですがねぇ。さすがに一人では無理なので、コメントで書きこんでいただければ(ここにでも、ウォルターさんのとこにでも)、転記とか纏めとかくらいはできるのでしょうがねぇ・・・。 -- (管理人) 2009-06-10 16 13 31 name comment すべてのコメントを見る 編集後記 090814 久しぶりに更新をしてみたり。まぁ、全然ついていけないのですけどね。(´д`;)ヾ エヘヘ 090407 桜花爛漫の森の敵データ追加 090401 おしらせ更新しました。 桜花爛漫の森追加しました。森・4なのかしら? 090331 ハンターがレベル54になりました。クレリックを追い抜いてしまいました・・・。 学生服S50Aの検証が完了しました。見た目が学生服のゾディアックローブでした・・・。 単于の弓の検証が完了しました。黄忠の弓を作成してみました。ギフトボックスからではなく、手持ちの単于の弓を使ってくれれば言うことないのですがね・・・。 ジョブにヘヴィ オリオン威力メモを追加してみました。武器だけでの強さを見るとヘヴィもなかなか強いのですね。 090330 いまさらながら、ドルイドブレスの検証してみました。えぇ、文言通りでした。ので、ダークシールにしちゃいました。 そして、ドルイドリングも作ってみました。こちらは出していませんが。久しぶりに持ち物スッキリです。wikiの更新?さぁ?(笑 090325 初期のCPアイテムの追加。と超マイナー更新・・・。 レベル61からのHP、MP増加量が変更になっているようなので、レベルアップを修正。 090319 静寂の竹林に過去に追加されたレベル53装備を取りに行きました。バとアの画像が無いのです。過疎ってソロ確定なので、ハンターの運APを30程振って、行ってみました。まぁ、宝箱はボチボチ出る感じです。フォーチュンリングも装備してますけどw しばらくしてアスタロトガードが出ました。早速装備して画像ゲット♪と思ったら、2着目でした・・・。orz えぇ、良くあるお話です。 090318 ハンターがレベル53になりました。これで全員、軍神の腕輪が装備できます♪ おしらせとメルルー新聞の更新 09/03/15メンテで追加の更新 090317 クレリックがレベル53になりました。 とりあえず、管理人キャラ更新(えぇ、どうでもいいですよねw 嘆きの廃墟の敵のステータス追加(一部(大部分?)転記) 090302 おしらせとか、メルルー新聞とか、死霊の森(時限)とか。ふぅ。 090225 店売りのアクセ屋のリストの更新をしました。次は合成レシピ屋かなぁ・・・。 090224 続いて、店売りの防具(兜)のリストの更新をしました。次はアクセサリかな・・・。 090223 09/02/19メンテで追加の更新(現在判明しているスキル情報(推測含む(笑))の反映 激しく今更ですが、店売りの防具(鎧)のリストの更新をしました。次は兜かな・・・。 090220 追加されたスキル多少更新しました。自分で使用できるスキルでないと検証はできないのですが・・・。 090218 羅刹冠(赤)が2個作成できましたので、1つ出して検証しました。終わりましたので売りましたw 09/02/12メンテで追加の追記(合成材料等)しました。 090217 悪鬼の牙城の敵の属性防御追加。後は被ダメ関連ですかね。ナイトいないので、面倒です。 090213 ファイターがレベル45になりました。やっとプロミネンスソードが装備できます♪ おしらせとメルルー新聞更新しました。 悪鬼の牙城は検証中でございます。 090212 アサシンがレベル55になりました。 ファイターがレベル44になりました。えぇ、すべて1.5倍キャンペーンのおかげです♪ 090209 ハンターをレベル48にしました。月下の古城は楽ですね。はい。まぁ、すぐに死ぬことは死ぬのですが。 ファイターがレベル43になりました。浮島の戦士服とフォースリングが装備できるように。これで鋼鉄の回廊は幾分楽になるのかな? 090207 スカウトをレベル44にしました。主に鋼鉄の回廊で経験値を稼いでいたのですけど、やっぱり1.5倍はいいですね。 ファイターもここ(↑)に通うべきなのでしょうが、暁の古城に行ったら、リフレッシュをいっぱい頂きました。まぁ、しょうがないのかな・・・。 一生懸命やっていたのですがね。まぁ、ファイター来るなって感じなのですかね。 確かに、ファファファナでマッチしたときは、2人が電プチで、残ったファイターさんと2人でクリアしました。 制限時間ギリギリでクリアできましたけど、赤玉さんが敵を引きつけてくれなかったら、クリアするのは難しかったかな。 090206 クレリックがレベル51になりました。1.5倍だから早いですね。 2周年キャンペーンアイテムの検証が終わりました。(仁)の能力が凄いですね。 羅刹双角の検証が終わりました。またまたマイナス・・・。 090203 ハンターがレベル47になりました。再振りしました。画像UPしました。 出征の船出のドロップアイテム追加(というより、メンテのドロップアイテムですね) 090130 羅刹招雷衣の検証が終わりました。マイナスの検証は面倒ですね・・・。 090128 おしらせ追加しました・・・。それだけ?それだけです・・・。 090127 手に入れた画像の追加とか。微量更新ですみません・・・。 090122 おしらせとか、新聞とかちょっと更新しました。 アサシンのページを更新しました。 090120 おしらせとか、新聞とかちょっと更新しました。 090114 アサシンのページを更新しました。ぼうし・かぶとがまだですけど・・・。 アサシンの闇攻UP装備のページを更新しました。あとはぼうし・かぶとですね。 090107 クエスト全部追加しました。形だけですけど・・・。 090106 福袋ガチャ66回でコンプ・・・。まぁ、こんなものかな。 過去の編集後記 「i-mode/iモード」「FOMA」「iアプリ」はNTTドコモの登録商標です。 「携帯ゲームオンライン」及び「メルルーの秘宝」は、株式会社ドワンゴの商標です。 各社の社名、製品名、サービス名は、各社の商標または登録商標です。
https://w.atwiki.jp/teitoku_bbs/pages/4093.html
492 :弥次郎:2016/10/28(金) 00 35 09 大日本企業連合が史実世界にログインしたようです 幕間 -総統は夢想する- 西暦1936年3月18日 ベルリン。 第三帝国(Das Dritte Reich)の首都たるベルリンは寒さに震えていた。 ドイツの緯度はドイツ南部ミュンヘンさえも札幌市よりも北に位置し、日中の気温が10度を下回るなど3月では珍しくない。 そんな寒さの中でも、ドイツという国は動いていた。否、むしろ普段より動いていたというべきか。 何しろ西暦1936年2月にドイツ帝国はラインラントへと進駐し、アーヘン、トリーア、ザールブリュッケンに兵営を設置。 同地域の非武装化を明言したヴェルサイユ条約や1925年のロカルノ条約などを平然と無視したものであった。 これには仏ソ間で仏ソ相互援助条約が結ばれたことを言いがかりとしたものだったが、ヒトラーにとっても薄氷を踏む行為だった。 事実ヒトラーはラインラント進駐の結果をかなり緊張しながら待っていたようであったし、ハインツ・グーデリアンもこれに言及していた。 結果的に言えば、戦争になれば負けると覚悟していたドイツの予想ははずれ、イギリスとフランスはそれを咎める行動を 公には行わなかった。後の時代においてはこの行動を咎める意見もあるが、隣国のフランスにしてみれば軍事行動に移れず、イギリスも準備の最中という実態を鑑みれば、その意見は現実的でないとみるべきだろう。 ともあれ、このラインラント進駐という、虎の尾を踏んで何事もなかったような軍事行動は結果的にヒトラーの権威を高めた。 それを讃える声が収まらぬうちに、ドイツ第三帝国は他の列強同様に日企連への相対を求められていた。 「まったく信じがたいな……」 裏表を含む情報網から得られた情報を元に作成された日企連の資料をめくりながらドイツ帝国総統ヒトラーは唸った。 ヒトラーが感じているモノを一言でいうならば、既視感。 あるいは、同族嫌悪と言い換えてもいい。同じモノを見ているのだ。 それは、ナチス・ドイツと酷似した企業であると判断していた。 少しヒトラーの言葉を借りよう。 「熱狂した大衆だけが、操縦可能である」 「政策実現の道具とするため、私は大衆を熱狂させるのだ」 「女は弱い男を支配するよりも、強い男に支配されたがる」 「弱者に従って行くよりも、強者に引っ張って行ってもらいたい。大衆とはそのように怠惰で無責任な存在である」 これらは神崎による記者会見で見られたものを端的に表している。 即ち、諸外国に喧嘩を売ってのけ、とてつもない計画を立ち上げ、事実大日本帝国という国家を乗っ取り、世界の前に初めて姿を現した記者会見という場で完全に欧米を論破した。大日本帝国は神崎という強い男に支配され、熱狂し、コントロール下に置かれている。事実大日本帝国内での評判は上々。余程極端な報道でなければ、神崎を讃える記事ばかり。 無論神崎を叩いている国内の新聞もあるのだが、ヒトラーにはその末路を容易く想像できる。 即ち、破滅である。 その事に同情もしない。 彼にとっては状況判断が出来ぬマスコミなどただの凡人に過ぎない。 その末路が政府によるものか、国民によるものかの違いはあるだろうが、結果は同じだ。 「全くもって狂った企業だ。しかし見事でもある……」 ブツブツと感想を漏らす。 言葉にすることで頭を整理する。 「ハイドリヒ、ヤーパンの現状についての報告をしろ」 やがて、ヒトラーは沈黙を以て控えていた男に命じる。 493 :弥次郎:2016/10/28(金) 00 36 09 命じられた男 ラインハルト・ハイドリヒ親衛隊中将は、求められるがままに答えを出す。 「皆無ではありませんが、事実上の皆無としか言えません。 JUU(Japan Unternehmen Union)はゾルゲ摘発に絡んで、多くの諜報網の排除に着手し、これに成功しております。 また、報道や省庁間の連絡に関しても過剰なほどに統制と秘匿がなされております」 「友人の伝手は頼れないのかね?」 婉曲な表現で伸ばしていた諜報網のことを尋ねるヒトラーに、さも残念気にハイドリヒは首を横に振る。 「どうにも。Büro Ribbentrop(リッペンドロップ事務所)によればオーシマ駐ドイツ大使館付武官をはじめとした我が国との連携を進めていた派閥が、陸軍を含めて急速にトーンダウンをしております。 連絡がつかなくなっている者もいることを考えれば、大規模な粛正を行ったかと」 「共産主義者共と同じことをしたか」 「ええ。極めて迅速かつ効率的に行われております。多くが消息不明となり、財産についてはほぼ没収となっています」 「気に食わんな。やり口はあの共産主義共と同じやり方だ」 1936年の3月はまだ大粛清と呼ばれる粛正が本格化していない時期である。 しかし、それでも粛正が相次いでいたし、1936年の8月中旬には第一次モスクワ裁判が開かれ5000人余りが処刑されている。 そもそも大粛清というのは1934年のセルゲイ・キーロフの暗殺に関与したとして「レニングラード・テロリストセンター」と呼称されているトロツキー一派の仕業とでっちあげられて始まったとする見方がある。これに関連するだけでも1万人が処刑されている。 当然そのことはプロパガンダも含めて国外に漏れてくるものだ。 もっとも、ナチス・ドイツで同じようなことがなかったかと言えばむしろあった方であったりする。 特に今ドイツ総統の前に立つ男は1938年におけるブロンベルク罷免事件に関与することになるのである。 ついでに付け加えればソ連の大粛清にも少なからず関与しているのもこのハイドリヒという男だ。 だが、それについてわざわざ口にすることはない。雄弁は銀沈黙は金。黄金の獣と呼ばれた男が選んだのは後者。 素知らぬ顔で報告を続ける。 「また、トウゴー駐独大使も態度を貫いており、リッペンドロップもそのことを指摘しております。 彼は党を嫌っているようで、今回の粛正で発言権を高めております。もはやヤーパンは第三帝国に歩調を合わせる動きを進めることはないかと」 「無能な国家め……!」 そこから先は少々罵倒になるので省略する。 ひとしきり文句を呟いたヒトラーは眼光鋭く報告の続きを促す。 「また、カイザーの名でヤーパン全体に演説がなされました。あれが国民に強烈に効いた模様です」 「どの程度かね?」 「将官から一兵卒、そして財閥や一労働者に至るまでと考えるべきでしょう。 上海租界でも急速に撤退の動きが加速しています。資産の買い取りまでも行い、資本や人材を国内へ戻しています。 またカンザキ代表の宣言通り、中華民国に対して和解案が提案され、仲裁裁判所にも同様の案が提出されています」 「カイザーの影響は恐ろしく大きいのか」 「ええ。既にJUUはヤーパンの奥深くにまで忍び込み、根を張り巡らせております。 ここまで状況が変化しているならば、そして、カイザーが結論したからには簡単に結果は覆りません」 ドイツはそうではないが、とハイドリヒは心の中で付け加える。 しかし、それはおくびにも出さない。上司が部下の扱いを心得るように、部下もまた上司の扱いを心得るようになる。 「うむ……」 しばしヒトラーは思考を巡らせる。 彼の言葉を借りれば、「天才の一瞬の閃きは、凡人の一生に勝る」という。 彼が果たして天才であるかどうかには議論の余地があると言えるが、ともかくハイドリヒは沈黙で結論を待つ。 やがて、ナチス・ドイツそのものである総統は答えを導き出した。 「よろしい。日本人が頼りにならぬならないならば蒋介石を頼りにすればいい。 ゼークトやファルケンハウゼンに連絡を取れ。日本人もいずれ反共の戦いに加わるだろう。 だが、それは明日でなくても構わん」 「はっ」 「JUUがどのような企業であるかは不明だ。だが、その政策如何によっては我がライヒの敵となる」 最後には悪意さえ滲ませたヒトラーは大きくうなずいていた。 まるで、自分を納得させるかのように。 事実彼はリッペンドロップが提案していた日独伊による同盟の締結のことをすっぱり切り捨てていた。 君子は豹変すとはいうが、いっそすがすがしいまでの豹変ぶりである。 494 :弥次郎:2016/10/28(金) 00 37 42 「それと、オリンピックに向けた動きは十分に進めているな?」 その問いかけは、二重の意味だ。 一つは1936年に控えるベルリンオリンピック。もう一つは1940年に開催予定の東京オリンピック。 後者においては、そして後のSD長官のハイドリヒに問いかけることは大きな意味がある。 「既に。国際オリンピック委員会の査察団に人員を派遣しており、今月の22日から査察開始予定です。 多くの情報を得ることができると確信しております」 「よかろう……いや、まて」 頷きかけた総統は突如もがくようにして首を振るう。 何かを指折り数えた後に、不意に呟くようにして尋ねる。 「確かその査察団は今ハワイにいるのだったな?」 「その通りですが……?」 困惑するハイドリヒに総統はなおも問いかけた。 「どうやってハワイとヤーパンを3日か4日で移動するつもりだ?」 返答を待たず、ヒトラーは立ち上がって壁にかけてある世界地図に歩み寄り、不意に演説をするときのような口調になって語りだす。 「ここがハワイだ」 「はい」 「そして、ここがヤーパンだ」 この時代、日米間は船便で結ばれていた。 後に世界一周を成し遂げようとした女流冒険家がいたように、この時代、飛行機で太平洋横断というのはまだ『冒険』の範疇にいた。 無論、飛べなくもないだろうが、少なくとも、そのような査察団に乗せて大丈夫というわけではない。 「そのような飛行機があるとは思えん。ハイドリヒ、客船はどの程度の船足だ?」 「巡航なら時速25ノットも出せば一般的かと。採算が取れるように、且つ、過ごしやすいとなればさらに落ちますな。20ノット前後かと」 距離にしておよそ6200km。 休まずに航行するとして、1日で航行できるのはおよそ1000km。無論直線の航路というわけではないから最低でも6日か7日はかかる。 だが、それを3日か4日で航行する?彼らの常識に当てはめれば、日企連の指定した予定表はおかしいものだった。 「だとするならば最低でも倍の速度で航行せねばならんな」 「しかし、40ノットなど……」 忘れられがちだが、ラインハルト・ハイドリヒという男は海軍軍人であった。 だからこそわかるのだが、40ノットという速力はいまだに未知の世界だ。 日本海軍で言えば吹雪型駆逐艦が全力で38ノットか37ノットで、ドイツで建造が進められているZ1型駆逐艦でさえ38ノット。 1935年に就役したフランスの客船ノルマンディーでも全力で32.2ノット。航海時にはもう少し落ちていることを鑑みれば非常識的だ。 「一体どういうことだ?JUUは本当に間に合わせる気なのか?」 「国際オリンピック委員会もそのことを問い合わせていますが、今日ハワイに来るようにとしか返答がなされておりません」 「ふむ……まあ良い。奴らが何をするかなど、一々我がライヒに影響するわけではない。 オーストリアへの働き掛けは緩めるな。共産主義との戦いには多くの味方が必要なのだ」 「はっ」 後に黄金の獣と評される男を見送ったヒトラーはもう一度資料をめくる。 書かれている内容は、神崎代表の答弁の翻訳だ。 「主義主張のためではないとはどういうことか……」 明らかにプロパガンダのための記者会見。あの瞬間、世界に対して代表が相対していた。 故に観衆は陶酔した。溺れるように、というのはまさにあの事。その視点でも分析しなければ。 餅は餅屋。ドイツ帝国の総統はすぐさまこれに相応しい人間を頭の中で弾きだした。 「ゲッベルスを呼べ」 総統の頭は回り続ける。 ひたすらなまでに、猛烈な回転で、どうしようもないほどに愚直に。 495 :弥次郎:2016/10/28(金) 00 39 13 以上となります。wiki転載はご自由に。 ヒトラーさん盛大なフラグ 歴史がねじれた回となりました。 巨大全翼機 ラジオ中継 テレビ中継 ファクシミリ 立体映像中継 拡張現実 仮想現実 聖火リレー 宇宙からの中継 宇宙衛星を介して行われるリアルタイム実況 携帯端末による案内 ドローンによる臨場感ある撮影 日本の選手団に導入される科学的な知見とトレーニング方法 海上都市 アームズフォート アーマードコア 合成燃料 太陽光発電 風力発電 潮力発電 水素燃料 核燃料 自動車 カメラ 日企連のカードはまだまだまだまだ、たーくさん残っています。 どれから切っていきましょうか? まさか居住さえも可能な大型の飛行機であるコウノトリで派手にお出迎えとは思わんでしょうなぁ。 次は白いおうちからの中継ですね。 最後になりますがまたもやひゅうが氏のリスペクトというか似た展開になってしまい申し訳ない限りです。 何卒ご容赦ください……
https://w.atwiki.jp/mizuno_takahumi/pages/18.html
MKV (もとMakaveli)(水野自演キャラ エロ&スケベ&ロリコン総帥タイプ) ※このキャラはMadness 水野貴文(本体)の自演、なりすましキャラです。 ネットで表立って身動きできなくなってしまったMadness 水野貴文(本体)の影武者として立てられたキャラ。 犯罪歴だのチャトワの管理者だのとウソを付きまくっていた結果、自業自得の状態。 Makaveli←ベンジャミン←便蛇民(様)←ペイン外道 つながりである。 Madness 水野貴文(本体)を別人と隠すことでやりたい放題となった、まさにネット弁慶なキャラ。 性癖の未成年に対するエロ行為全開である。これで他人を咎めるから驚き桃の木ねむのきでござる。 NEW!! 2017.11.30 さすがロリコン全開のDeathRow水野サイト、小学4年まで引きずり込む(恐)・・・設定で集客狙うも大失敗w 証拠魚拓 https //archive.is/BlTLT ちゃんと会話のできる小学生って始めてみたわw - [Makaveli◆D8D404D 2017.11.30 14 29 E7B5ED7] ネタじゃないぞw - [窶果◆D3C3EC0 2017.11.30 14 29 FFEFE65] っつかほんとに小4か?ネタじゃなくて? - [Makaveli◆D8D404D 2017.11.30 14 29 E7B5ED7] んで、知り合ったばかりのくせに、チャットワールドに突入する謎行為ww さすが自演キャラww ホストが別地域なのは 北川(高須)=ぷらら宮崎ホスト の仕掛けの応用 犯罪ツール Gross:Web上から確立されたPCを遠隔操作>あきらかな犯罪行為 証拠魚拓 https //archive.is/BlTLT 窶果 荒らそうかな お知らせ♪ 『窶果』さんが入室しました。ゆっくりしていってね!!! (14時37分38秒 - 2017年11月30日 / i114-191-81-122.s42.a046.ap.plala.or.jp)(岡山) …2017.12.22現在「窶果◆D3C3EC0 最終ログイン 2017.12.10 18 02」を最後に出現せず(ログイン履歴 https //archive.is/sLiMl) 自演キャラなら水野らしいがマジ小4女児なら完全な犯罪レベルw セックスしようと言い出しかねない(下記記事参照) 最初の自ゲロ「俺がMadnessだって今更気づいたBIT。遅かったなw」は 事実に他ならず。 出展:【Jihad】チャットワールドPart7【BIT】 http //toro.2ch.sc/test/read.cgi/esite/1458782052/780- 自演キャラLukeとの自己自慢自演猿芝居チャットはあまりにも有名。>その他(自演終了) また自演行為を見抜かれまいとチャットワールドの20代チャットで余計な芝居を演じ Madness 水野貴文(本体)にスカイプで呼び出されたという状況をMadnessがPC画面の スクリーンショットを証拠として撮影、それをチャットに表示させたことで、 Makaveli が 韓国人 나 동섭 と見抜かれるお粗末な結果となった。 これによりMakaveliは紛れもなく韓国人であり、Madness 水野貴文(本体)の自演キャラであれば そのまんまMadness 水野貴文(本体)は韓国人 나 동섭 である。 出展:【チャット】チャットワールド11【自演濃ゆ水野】 http //toro.2ch.sc/test/read.cgi/esite/1478121656/48- Madness 水野貴文(本体)が自ら晒した自分のPC画面のスクリーンショット Makaveliを呼び出すスカイプ窓が「동섭 나さんを呼び出し中」となっている アイコン写真は自演のためにネットで拾ってきた適当写真なのは自演全キャラ共通 http //www.freezepage.com/1477553209NGBYWSVUVE エロ会話記録 これで他人をどうとか言うから気が引ける神経を疑う。 【チャット】チャットワールド3【残念な出会い厨】 http //toro.2ch.sc/test/read.cgi/esite/1417084140/95-98 便蛇民様 えりさせっくすすき? 便蛇民様 せっくすしち □Erisa□ ベンたんお前って言うなら嫌い! 便蛇民様 ゆやだっけ 便蛇民様 昨日のやつと円きれや 11歳女児にセックス強要(ロリコン性癖全開っ!!) http //toro.2ch.sc/test/read.cgi/esite/1417084140/288- 便蛇民様 の先走り汁w みゆ♪ 何歳? ベンジャミン 犯罪になるわ みゆ♪ え?11歳だよ〜 ベンジャミン 歳 ベンジャミン いくつだよ ベンジャミン いいよじゃねえわ みゆ♪ んー?わたし小5だけど ベンジャミン うん、 みゆ♪ まあいいよー ペイン外道 俺が小5の時はマジでキスすれば赤ちゃん出来ると思ってたけど... みゆ♪ なにそれ?よく聞くけど ベンジャミン ら みゆ♪ セックス? みゆ♪ そうだったんだ!気づかなかったごめんね? ベンジャミン セックスしよ ベンジャミン うん みゆ♪ みゆたんってわたしのこと? みゆ♪ ん?どういう意味? ベンジャミン イヤか? みゆ♪ こんよろー! ベンジャミン なあ 【チャット】チャットワールド4【基地害出会い厨】 http //toro.2ch.sc/test/read.cgi/esite/1423322696/252- 便蛇民様 俺とおまん こしろや。 便蛇民様 いいな ゆゆ したけどなにw 便蛇民様 最近sexした? 便蛇民様 てめぇのクセェまんkは最高だろーな 相変わらずの英文字キャラ設定は自演の証。
https://w.atwiki.jp/etorarowa/pages/63.html
会場内にある小さな診療所にて、一つの惨劇が幕を開けていた。1人の女性が、参加者の1人に暴行を加えられているのだ。もっとも、それを咎める者はいない。女性は両手を3人掛けの椅子の足に手錠で繋がれている。口には自身の下着が押し込まれ、助けを呼ぶことすらできない。 暴行を加えている男、仮に"入れ替わった容疑者"と呼ぼう。イタリアで警官に護送されていた彼は、突如眠気に襲われ、目が覚めると警官と身体が入れ替わっていたのだ。自由と新しい身分を得た直後、この場に招かれた。 催しの趣旨は好みだが、自分が死ぬのは御免だ。そう思いながらを支給品を確かめてようとした彼は、拳銃と手錠を身につけたままであることに気づいた。さらに同じ場所には別の参加者がいて、これがショートヘアの若い女。デイバックより先に、男は目覚めていない彼女を調べることにした。息を荒げながら彼女を手錠で拘束、デイバックを遠ざけ、準備は整った、という訳だ。 「誰だか知らないが、最高だったよ。あんたのカバンはもらっといてやるぜ、アモーレ♪」 男は行為を済ませると制服のズボンをあげ、女を見下ろしながらベルトを締める。非常に名残惜しいが、この会場から生きて出なくてはならない。呻き声をあげる女から離れて、男は支給品を確認する。女のものらしいデイバックの中に、気になるものがあった。バックルとライターのような物体だ。 説明書がついており、その通りに操作した男の姿が変わる。大型の拳銃を装備した青色の怪人。女の支給品から見つけたロストドライバーとメモリによって変化した、「仮面ライダートリガー」である。呆れるほどの幸運が続き、男のテンションはいよいよ最高潮に達する。 「気が変わったよ!あんたの荷物はこれ以外は手をつけないでおいてやる。明日になったら様子を見にくるから、脱出するなり俺を待つなり、好きにしてな」 女のデイバックを彼女の足元まで動かすと、男は診療所を脱出した。コミックヒーローの如く変身した男は、試し撃ちがしたくて仕方がない。彼は鼻歌を歌いながら進む。途中で不動産屋が1階に入っているテナントビルを見つけ、中を探索するも誰にも遭遇せず、2階を調べ終えた時点で切り上げ、男は窓から飛び降りるも無傷だった。 やがて左右の家並みが途切れ、海岸前の道路に出た。目の前に広がる海を眺める男の前に、鳥のような翼と爪を持った美女達が現れた。 「へぇ、女のモンスターとは面白そうだ!ちょっとだけ相手してやるぜ!」 男が啖呵を切った直後、変身が解ける。診療所をからずっと変身したままでいた為だ。パニックになってメモリを再装填しても反応しない。男に急降下する美女達の爪が殺到する。やがて押し倒され、男の陵辱が始まった。その顔面に1体のハーピィが騎乗し、その衝撃によって首輪が起動。男の首と、顔面に騎乗していたハーピィの局部を爆破した。 【魂が入れ替わった容疑者@ジョジョの奇妙な冒険 part5 死亡】 【速杉 サクラ@新幹線変形ロボ シンカリオンTHE ANIMATION 拘束中】 男の死から10分弱経過した頃、海岸近くの路上に1人の若い女性が現れた。白いYシャツに黒パンツのシンプル極まりないコーディネートだが、彼女はそれで十分人目を惹きつけることができた。少女のようですらある可憐な顔立ちに、シャツの上からでも把握できる豊かな乳房と磨き上げられたプロポーション。 しかし女性、御坂美鈴は中学生の娘を持つ母親である。この度、承諾も無しにこの殺し合いに放り込まれた。見ず知らずの少女の最期もそうだが、あの赤と黄緑の服を着た男の宣告が美鈴を不快にさせた。女性である彼女の場合、ただ殺されるだけでは済まないのだ。NPCもそうだが、男性参加者には警戒しなければならない。 (全員が全員、やる気になってるとは思いたくないけど…) 美鈴が目覚めたのは、海岸沿いの民家。置かれた状況に落ち込んでいた彼女は首輪の爆発音を聞くと、デイバックを手に窓から様子を伺い、ハーピィ達が去った後、少し時間を置いて、他の参加者が近くにいないと判断。 意を決して外に出た美鈴を襲う者はない。ハーピィ達が群がっていたまで辿り着くと、彼女は男の死体を発見した。静かに遺体に手を合わせた美鈴は、近くに転がっているバックルとメモリ、デイバックを手に取った。 【御坂美鈴@とある魔術の禁書目録】 [状態]:健康 [装備]: [道具]:基本支給品一式、不明支給品×3、ロストドライバー、トリガーメモリ、男の荷物(基本支給品一式、不明支給品×3) [思考] 基本:会場からの脱出 1:なんかあったら、パパと娘に顔向けできないでしょうが! 2 これは? 3 申し訳ありません、荷物は使わせてもらいます…。 [備考] ※ 会場内の病院に、速杉 サクラが拘束されています。次回登場時の生死は、後続の書き手さんにお任せします。 【支給品紹介】 【ロストドライバー@仮面ライダーW】 バックル部分にガイアメモリを装填する事で、仮面ライダーに変身できるベルト。メモリスロットは右側に一つのタイプで、メモリ1本分の特性を発揮する。普段はバックル部分のみで、腹部にあてることで、ベルト部分が伸長、装着される。 【T2トリガーメモリ@仮面ライダーW】 銃撃者の記憶を内包した、射撃攻撃力をもたらすメモリ。上記のドライバーと共に使用する事で対象を強化変身させ、高い射撃技術と共に専用武器の大型銃"トリガーマグナム"を生成・装備させる。風都にばら撒かれた後、テロ組織"NEVER"が入手した物と同型の品。より強く適合する者を求め、スロット処置無しで人体に入り込み怪人"ドーパント"へ変身させる性質がある。 『NPC紹介』 【ハーピィ・レディ@遊戯王】 人に羽の生えたけもの。美しく華麗に舞い、鋭く攻撃する。
https://w.atwiki.jp/dngss5/pages/45.html
プロローグ(ジョン・ドゥ) 「あのぅ、ここが受付でしょうか」 アウトローたちが集う砂漠地帯、神奈川。 そこにぽつんと立ったプレハブ小屋に、二人の若者が訪れた。 方や、ファンタジーのような布切れに身を包み、短剣を腰に括り付けた青年。 方や、手のひらに収まってしまいそうなサイズの、翅で宙に浮かぶシンプルなドレスの少女。 この殺伐とした街で、明らかに場違いな二人である。 「あ、あぁ。そうだが……」 グロリアス・オリュンピア予選受付のスターキーは、戸惑いながらもなんとか頷いた。 「わぁ、良かった。かれこれ1時間も歩き回って、もうたどり着けないんじゃないかと思いました」 小さな少女がにっこりと笑い、鈴の鳴るような声を上げる。と同時、半眼で機嫌の悪そうな男も高い声で喚いた。 「やいやい、ここがネバーランドの入り口だな?ぼくには全てお見通しだ!さぁ早く開けるんだ!」 スターキーは内心、ヤバい奴らが来たな、と思ったが、口には出さない。 神奈川県庁で働くということは、つまりこういう奴らの相手をするということだ。彼にとってもはや慣れたものであったが。 「えっと、すみません……この男の人の言うことは無視してください」 「おい聞いているのか!隠しても無駄だからな、ぼくの部下たちを返せ!」 「ややこしくなるから黙っててジョン・ドゥ!」 少女は声を張り上げると、もう一度、消え入りそうな声で「すみません……」と言った。 「……よく分からねぇが、大変だな、お嬢ちゃん」 「ありがとうございます、でも慣れてますから」 乾いた笑顔で答える少女。実に不憫である。 「ま、まぁともかく。悪ぃが、グロリアス・オリュンピアは個人戦だ。どっちが出るんだ?両方か?」 スターキーは二人の顔を交互に見た。ジョン・ドゥと呼ばれた男の方は退屈そうに爪をいじっており、参戦の意思は見えない。 「あ、そのぅ、私、彼の魔人能力でして。なので二人で一人、というか、彼だけ一人、と言いますか…」 「…本当に、大変なんだな、お嬢ちゃん」 「恐れ入ります…」 少女に参加受付用紙を渡すと、話をしながら慣れた手つきで必要事項を埋めていく。自分と同じくらいの大きさのペンを持って、器用なものだ。 「名前は、……John Doe、ジョン・ドゥね。はいはい」 スターキーが受け取った受付用紙に記されていたのは明らかな偽名だったが、問題なく受理する。もともと参加要件が「強ければなんでも」であるあたり、判定基準などあってないようなものだ。 「…よし、問題ない。ちょうど1時間後に一次予選が始まる。そこの窓から、ひとつだけ妙にでかい建物が見えるだろ?あそこが控え室兼会場になるから、そこで時間まで適当にくつろいでてくれ」 スターキーは必要書類に判を押しながら、思い出したように続けた。 「あ、そうだ。一つだけ。飲み物と食い物には気を付けな。それでもう5人やられてる」 老婆心ながら軽く忠告をすると、我関せず、という顔をしていたジョン・ドゥが眉をピクリと動かし、初めてスターキーに声をかけた。 「え?試合外でのそういうのはだめなんじゃないの?」 「基本的にはな。だがここは”神が見捨てし土地”神奈川だぜ。不正行為を見咎めるやつなんざ…ん?」 ふと違和感を感じたスターキーが書類から顔を上げると、先ほどまで不機嫌そうだったジョン・ドゥは、これでもかというほどの満面の笑みを浮かべていた。少女は対照的に、しまった、という表情。 「ありがとうおじさん!」 「待ってジョン・ドゥ!あんまりやりすぎると良くな…待ってってば!」 2人は慌ただしく出て行った。何かやらかすつもりらしいが、正直、スターキーは彼らに全く期待をしていない。 「先輩、今の人たちどうっスか?勝てそうですかね」 「…バカ言え。神奈川(うち)だけで200人は出るんだ。倍率200倍だぞ?勢いだけで勝てるような闘いじゃねぇんだよ」 そもそも、参加者のほとんどは1週間以上前から受付を済ませているのだ。グロリアス・オリュンピアのための準備はたかだか数時間で終わるものではない。神奈川県庁は閑古鳥――とは言わないまでも、1時間前に参加希望を出す変わり者はほとんどいなかった。 「目に付く名前だけで………メカジキチェーンソーの和田、十連ガチャ爆死侍、夢の国思念公園長…終いにゃ、あのオードリー・屁ップバーンもお忍びで来てるって話だ!もしそれが本当なら、この試合、決まったも同然だぜ」 「ま、それもそっスね」 後輩も特に大きな期待を寄せていたわけでもないようで、あっさりと食い下がった。この戦いでは“もしも”は起きない。強い者だけが勝つのだ。 「…いやぁ、それにしても胸が熱くなるっスねぇ。俺たちが寝る間も惜しんで整えた予選大会が、とうとう始まるんスね……」 「そうだな……」 神奈川県庁の職員はスターキーとその後輩、2人だけ。 神奈川県予選をここまで形にするには、想像を絶する労力があった。思い出される、苦難の日々……数え切れないほど頭を下げ、昼夜問わず汗水を垂らし、あらゆる手を使って辿り着いた今日という日。2人は、何も言うことなく、窓から見える予選会場を見つめる。 その瞬間、予選会場が爆発した。 「「えええええええぇぇぇぇぇぇぇえええっ!!??」」 ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ 慌てて駆けつけた2人の前に広がっていたのは、圧倒的なまでの更地と、死体の山、それに空を飛ぶ1人の青年だった。 「あはは、夢見る心〜!!!強い正義感〜!!!」 呆然としている2人に、小さな少女がおずおずと声をかける。 「…そ、そそそ、そのぉ、なんかガス爆発?みたいでぇ、私たちが来た時には既にこうでしたぁ…」 2人は、涙目の少女の声に反応することもできず。 この惨状をひたすら見つめることしかできなかった。 ジョン・ドゥ 神奈川予選突破。
https://w.atwiki.jp/kof2002um/pages/214.html
遠距離戦 中距離戦(牽制) 近距離〜接近戦 接近手段 守り 反撃 MAX2 注意点 総括 順番考察 遠距離戦 基本的に遠距離で間合いを取って戦うよりも、攻めている時の攻撃が強いので、跳び、横刺し、プレッシャーを与えて相手を後ろに追い込むなど、振る技は少ないが距離調整をしている方がダメージに結び付け易い。攻めを匂わせて技を置くのも有効。 相手が逃げる戦法を取るならば、垂直ジャンプで様子見、弱白山桃や当て身でゲージ溜めを行うのもいいだろう。 中距離戦(牽制) 遠Cや遠D、重ね当て等があるが、どれもややリスキーではある。中距離は垂直小JD・JCD先端をメインとするのが無難だろう。 遠C射程に優れジャンプ防止も兼ねるが、発生に難がある。(空)キャンセル扇溝や当身、白山等でフォロー可能だが、前転等が噛み合うと手痛い反撃を受ける事も。 遠D射程が長いが、発生・硬直差共に不安が残る。 重ね当てガードで有利だが、見た目程射程が長くない事に加え、ジャンプ防止性能に乏しい為、飛びが噛み合ってフルコンを貰う事が少なくない。 ▲目次へ戻る 近距離〜接近戦 飛び込みJD・JCDがメインとなる。被せはJCD、めくりや空対空を兼ねる場合はJDといった具合に使い分けると良い。 近めのJCDカウンターヒットはJD等で追撃可能なので、意識しておく事。 JD正面ヒット時は、距離・高度によって近C後の6Aが連続ヒットしないため、近C単発や屈Aから派生しよう。 めくりヒット時は近Cからの6Aが問題なく繋がるので、扇溝や発動コンボで確実にダメージを取りたい。 空対空としてはJBが射程が長く優秀。但し、発生は特に早くないので、早出し合戦時は素直にガードも視野に入れておく必要がある。 JDのめくりが優秀なためあまり意味は無いが、何気にJCDもめくりが可能である。 JCD被せからの攻め継続やめくりJD、リバサジャンプ狩りを兼ねた近C、打撃投げ、すかし下段、中段等、選択肢は豊富。様子見や空中重ね当てによる対空すかしも交えていこう。 近Cガードで有利な為、攻め継続可能。小技や近Cガード時は打撃投げと近Cのジャンプ潰しの押し付けがメインとなる。 先端屈Dたまに織り交ぜて的を絞らせないようにしたい。但し、屈Dは飛ばれても空キャンセルで一応のフォローは可能だが、多用は禁物。 竜巻槍打ヒット時はSC強超重ね当てやJCD、JDヒット時は発動コンボ等でしっかりダメージを取っていこう。 飛び等から下段を意識させておけば、中段からの発動コンボで大ダメージも可能なため、しっかり意識していきたい。尚、相手ダウン時にあえて密着を見せて暴れを誘いつつ、起き上がりに合わせてバクステ空中重ね当てといった暴れ潰しも可能。 中段当身決め打ちになるため多用は出来ないが、でGCCDを狩る事が出来る。 扇溝流しガクラ値が非常に高く、出し切りで隙が小さい(かつ距離も離れる)ため、相手によっては出し得技となる。GCABには弱いものの、相手のゲージ状況に気を配りつつ、強気に出していける。 ▲目次へ戻る 接近手段 まず何を置いてもJDが非常に優秀。横・下・めくりの判定全てに優れるので、JCDも交えて先端当て飛び込みが主軸となる。 また、JDに関しては、めくり方向への下判定・持続共に優秀なため、潜り下段を咎める事も可能。 扇溝も奇襲を兼ねて使用可能だが、確反やGCABに注意したい。尚、2段止めは隙が甚大なため厳禁。 ▲目次へ戻る 守り 無敵技が無いため若干の不安を残すが、発生の早い当身や白山で割り込みが可能なため、充分及第点と言える。 安易な入れ込み連係や適当なジャンプは上記でしっかり咎めていきたい。 また、屈Bの座高も悪くないので、取れる所は潜り下段でしっかり取っていこう。 発生がやや遅く射程も長くないため活用は難しいが、弱超重ね当てで飛び道具を潰すことも可能。 ▲目次へ戻る 反撃 射程と発生に優れる技が無いため、確定反撃は難しい。当身や白山、投げ割り込みを意識した方が良いだろう。 ▲目次へ戻る MAX2 何でも判定で威力も高いため、全キャラ屈指の高性能と言える。 白山桃からヒットするので相手の暴れやジャンプの抑止力となり、固まっても竜巻からヒットするため、非常に高性能。 ピンチ=チャンスと考えて強気に狙っていきたい。 ▲目次へ戻る 注意点 扇溝はガクラ性能に優れ、隙も少なめではあるが、相手によってはしっかり反撃を受ける(クーラの強バイツや表社のFI等)ため、相手によって頻度を考えていこう。また、キャラを問わずGCABに弱いため、相手のゲージ状況も常に意識する必要がある。 ▲目次へ戻る 総括 遠~中距離はJD・JCDを主軸とし、近距離で択を迫る闘いを心がけるべきだろう。 ややリスクはあるが、守り時は相手の連係や飛びに対して当身を見せることにより、相手の行動を抑止することが可能なので、上手く使っていきたい。 被攻め時は、当身や白山桃を意識しつつ、時に素直なガードや後転での拒否が肝要になる。 相手によっては強気扇溝からのガクラも崩しとして優秀。 ▲目次へ戻る 順番考察 先鋒接近した時の扇溝流しを使った攻めや画面端での重ね当てを使った攻めなど相手がノーゲージ状態だと強力な攻めが多い(反確技を持っているキャラには注意)香澄はジャンプ攻撃(主にDやふっとばし)がトップクラスに強いので対空に不安がある(ゲージを使用しないと落とせない)キャラが相手だと何もさせないで倒す事もある。 中堅相手にゲージが溜まっていた場合は先鋒のような強引な攻め方は出来ないが、香澄側にもゲージがあるのでコンボの火力が飛躍的に上がる。特に中段やコマンド投げから安定して超必に持っていけるのはかなりプレッシャーになる。また、相手がノーゲージでこちらにゲージがあったら回避困難なガクラ連係から超必が入るのも相手には驚異である。 大将中堅と大して変わりないが、中堅とは違ってゲージを使うのにそこまで状況判断を繊細にすることが少ない。香澄はMAX2が強力だから積極的に狙っていきたいが、中堅だと大将キャラの事を考慮して出し惜しみをしてしまうことがあるが、大将だとそこまで困らない状況が多い為に積極的に狙っていけるので、それがかなりのプレッシャーになる。 総評香澄はどの順番でも強みがあり活躍出来るので、他の使用キャラの不向きな場所に置くのがベストだと思われる。 戻る
https://w.atwiki.jp/place0to0stay/pages/141.html
【side Chal】 ……暖かな暖炉のある部屋から、降り積もる雪を眺める。 『シャル…』 優しい声が自分の愛称をそっと呼ぶ。 『…母様…?』 『何をしているの?』 振り返った僕に母は膝を折って穏やかに問い掛けた。 『雪を、見ていたの』 『…そう。』 嬉しそうに答えた僕に、母は優しく目を細めて微笑んだ。 空から舞い降りる雪は、魔石の齎す幸せの象徴。 その穢れ無き白は何者にも染められる、全てを感受する優しい幸福。 …母に読んでもらった童話の一説。 私たちは幸せに囲まれているのよと、そう優しく微笑んだ母に白い雪を重ねた。 暖かく柔らかな綺麗なモノ。 『メディシア』 不意に低く落ち着いた声が母を呼んだ。 父だ。 『シヴィーズ、どうしたの?』 母は立ち上がり父に歩み寄る。 父が僕をちらりと見てから、母に小声で何かを話した。 僕には聞こえなくてのけ者にされたようで二人に歩み寄る。 『父様…?母様…?』 二人は僕に気付くと優しく微笑、膝を折る。 『すまないな、シャル。僕たち少し出かけなきゃいけないんだ』 『シャルはいい子ですもの。お留守番できるわね?』 頭をくしゃりと撫でる父と、優しく頬にキスする母。 僕は言い知れぬ不安を感じた。 『…僕も行っちゃダメなの…?』 『ダメなのよ、シャル』 『聞き分けてくれるね?』 二人の声が遠くなる。 置いていかれる。 無条件の恐怖に僕は二人を追って駆け出した。 しかし、二人の姿は白い雪の中に見えなくなる。 それでも追いつきたくて、方向もわからないままただただ前に進みつづける。 ――不意に紅が大きく広がった。 雪の上に二人が倒れ、其処を中心に紅く染まる。 段々と白を浸食していく紅。 ………それが血の色なのだと、僕はやっと気がついた。 「……っ!」 無意識に目の前の色を振り払うように手が動いた。 手に硬い何かが当たって、ガシャンとかばさばさという音が続いた。 「……ぁ…」 立ち上がった僕の肩から毛布が落ちる。 先ほどの音は、僕が寝ぼけて机の上のものを振り払った結果らしい。 いまだ夢の中から抜け出せず、呆然と机の横に散乱する落ちたカップや本を見詰める。 …あんな夢、久し振りに見た。 両親の……僕が幼いころの夢なんて最近になって殆ど見ることはなかったのに。 こんな場所にいるせい、なのだろうか。 「…シャリス?今の音何…」 「なんでもない」 不意に本棚の向こうのドアが開き、アッシュが顔を出した。 先ほどの物音に気付いたのだろう。 僕は考えるまもなく、アッシュの言葉を遮るように言っていた。 「…そっか。でも起きたんなら丁度いいや、メシ作ったからこっちこいよ。」 僕の言葉の余裕の無さを感じ取ったのか頷くに留めたアッシュの続けた言葉に僕は首を傾げる。 「……めし?」 「ああ。朝飯…にはちょっと遅いか?ちょっと早い昼食でもいいけど。 とりあえず冷める前にこいよ」 言ってドアから顔を引っ込めるアッシュに、戸惑ったまま開け放たれたままの戸を見つめた。 …微かにいい匂いがする。 どうやら本当に食事を作ったらしい。 床下にあった保存食かなんかだろうか…? それにアッシュは起きたなら丁度いいと言った。 ということは、僕が寝ていたということを知っていたということでこの部屋に入ったのだろうか? だとしたら不覚だ。彼の前で無防備に寝るだなんて。 ふと、床に落ちた毛布が視界に入った。 …そういえば、起きた時毛布がかかっていた。 僕はこの部屋に毛布なんて持ち込んではいない。 となれば、アッシュが持ってきたのだとしか考えられない。 ………わざわざなんでこんなこと? 根付いてしまった猜疑心に戸惑いが浮かぶ。 でも、ほんの短い時間を共にした僕にでも、裏がないならそれは彼の気遣いなのかもしれないとわかる。 「おい、シャリスー?」 戸惑いぼんやりとしていると向こうの部屋からアッシュの急かすような声。 それに、一つ息を吐き出してとりあえずそちらに向かった。 暖かい部屋ではアッシュが丁度暖炉の上から鍋を持ち上げたところだった。 いい匂いの発信源は其処らしい。 それにしても材料や道具は何処に…と、周囲を見回すと先程と部屋の配置が大分変わっていることに気付く。否、片付いているのか…。 疑問の視線をアッシュに投げかければ、それを咎めるものだとでも思ったらしいアッシュは罰の悪そうな顔になった。 「…悪かったよ。いろいろ勝手に動かして。 でも腹も減ってたし何かあるかな、って…」 「…器具や材料も?」 「水と米と…後は色々調味料っぽいのとかはあった。 悪くなってもないようだし、腹も減ってたから…」 「……そう」 答えるアッシュに小さく返事を返す。 確かに丸一日ほど何も口にしていない。 それどころではなくて、空腹感を認識していなかったから。 アッシュにしても似たようなものだろう。 「とりあえず食おうぜ。 まぁまぁ食えると思うし。」 そういってアッシュは鍋をテーブルに置いて僕をソファに座らせ自分も座る。 受け皿は既に用意されていて、どうやら僕を待っていたらしいことがわかる。 自分だけで食べてればいいのにと、やっぱり深く根付いた猜疑心に戸惑いを感じながら、それでも二度目のそれにやっぱりよくわからない奴だと結論にもならない結論へと結びつけた。 そんなことを考えるのもよそにアッシュは手を合わせると食べ始める。 僕はしばらくその様子を眺めていた。 「…シャリス?食わないの?」 不思議そうに首を傾げて言うアッシュに少し迷う。 丸一日近く食べてない上、動き回ったのでお腹がすいていないわけじゃない。 けど、先刻感じたアッシュの気遣いとも思われるソレに裏があるのならば、と一瞬過った思考に内心で呆れた。 ここで僕を害すことに、アッシュにメリットはあるはずもない。 「大丈夫だって、毒なんか入っちゃいないし。 味もまぁまぁだし」 そういって再び食べ始めるアッシュに、僕もおずおずと器に手を伸ばした。 next
https://w.atwiki.jp/lonchi/pages/20.html
TESTAMENT (テスタメント) 身長 185cm 血液型 解析不能 体重 73kg 出身 スイス 誕生日 5月9日 趣味 考えること 大切なもの 故クリフ・アンダーソン、ポテト 嫌いなもの ソル、斎藤流古武術 性格:人のために何か出来ることがあれば、努力を惜しみなく、自らを犠牲にできる心優しき青年。特に子供が好きで、率先して孤児たちを引き取り、その世話をしていたこともあった。博愛主義的な部分もあり、彼にとっては罪人に対してすら、罪を咎めることよりも、更正を促すことが優先される。勤勉で好奇心が強いが、暴力は激しく嫌っている。 GGXXAC ⇒技データ ⇒コンボ ⇒半永久(ツン氏2007.03.14の記事より。)削除済。 まとめ:http //dpsd.s20.xrea.com/testament/slash/ も一個:http //reikoku.sakura.ne.jp/ テスタ対策スレ:http //jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/game/34742/1168550260/ 過去ログ [今年は人形遣い]テスタメント スレ[失恋] http //www.geocities.co.jp/Playtown-Rook/7699/tes01.htm 【ディガーループ】テスタメントスレッド=2=【二択】 http //jbbs.livedoor.jp/game/772/storage/1032421307.html 【キャラ替えか】テスタスレ3択目【続行か】 http //jbbs.livedoor.jp/game/772/storage/1045927187.html 悲恋のテスタスレサキュハ゛スタンの動きは4ハ゜ターン http //jbbs.livedoor.jp/game/772/storage/1050545097.html テスタメントと5種類の飛び道具 http //jbbs.livedoor.jp/game/772/storage/1054769660.html 【やめておけ】| |;-_-ノ||/)テスタ6スレ目【いやマジで】 http //jbbs.livedoor.jp/game/772/storage/1058961723.html 【7thサイン】| ||-_-ノ||/)テスタスレ【消えてなくなれ!】 http //jbbs.livedoor.jp/game/772/storage/1067060876.html 【瞳網網】来るがいい×8【瞳魂獣】 http //jbbs.livedoor.jp/game/772/storage/1073978347.html 【9るしいよ】| ||つД`ノ||/)【画面端から出してよ】 http //jbbs.livedoor.jp/game/772/storage/1080558088.html テスタメン10 http //jbbs.livedoor.jp/game/772/storage/1085366904.html 【Testament Thread The Eleventh】 http //jbbs.livedoor.jp/game/772/storage/1089888289.html 【弱キャラだと?】テスタスレ 12連勝目【12の話だよ】 http //jbbs.livedoor.jp/game/15721/storage/1094486334.html 川゜ -゜)/)13日の金曜日 http //jbbs.livedoor.jp/game/15721/storage/1100619454.html 【5割?6割?】昇りディガー14回目【俺10割】 http //jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/game/15721/1108886640/ テスタスレ15 http //jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/game/15721/1119880279/ 【何度でも】16回目のマーキング【付け直す】 http //jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/game/15721/1126978195/ 【森には】カラスとお話17日目【誰も17い】 http //jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/game/15721/1129549500/ 【恐怖の】マーキング18回目【1440F】 http //jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/game/15721/1133870864/ 川゜ -゜)/)ナ1トメアサー9ラー http //jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/game/15721/1142166939/ 【テスタスレ】伏 ここから先20行かせない http //jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/game/15721/1148868517/ 【テスタスレ】伏 まどろみ2おぼれるが1い… http //jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/game/15721/1154799043/ 【おかえり前エグゼ】テスタスレ22【さよならDVDループ】 http //jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/game/15721/1159802679/ 【さよならグレイヴ】テスタスレ23【またきてランズ】 http //jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/game/15721/1164539506/l50 【ランズループで】テスタスレ24【華麗に踊れ】 http //jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/game/34742/1167220604/l50 【蟒蛇2ひさ5だな】テスタスレ25【・・・浅ましい】 http //jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/game/34742/1169201644/l50 【2K6P】テスタスレ26【崩しの基本】 http //jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/game/34742/1171555125/l50 【消し炭2】テスタスレ27【7るがいい】 http //jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/game/34742/1174029305/ テスタスレ28 http //jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/game/34742/1177508855/
https://w.atwiki.jp/inou3ster/pages/161.html
(公安時代のミラビリスとロビンさんはこんな感じの関係だったんじゃないかな、という妄想になります。) 異能対策なんて言ったところで、所詮はお役所仕事なこの職場。保護とはつまり秘匿にも似ているわけで、つまりは現場での仕事なんてのは、『疾患者』と『異能』の存在によって起こされる不可解な事態を一般常識の枠の中に落としこんで再構成することだ。 「……とりあえず、これにて一件落着か」 溜息半分に呟いて白手袋を取り払い、現場から少し離れて、若干の酩酊が残る頭を振る。異能を制御しているとはいえ、犯罪現場に触れれば、否応なくその場に残る情報が飛び込んでくる。それら全てが愛おしき罪の残滓であるのだが、酔いしれてのめり込みそうになるのを抑えるのは少々骨が折れる。 今回の役目は異能の隠匿であって、事件そのものの解決でないから尚更に。不本意なことではあるが、それが上からの指示だ。 「お疲れ様。 ……やっぱり、不満か?」 「解るか? あー、いや。ロビン女史なら解るわなぁ」 そんな不満を読み取ったか、同じく現場を離れてきたロビンが声をかけてきたのを、苦笑でもって出迎える。それなりに隠せていたと思ったのだが、流石は相棒、一目瞭然だったらしい。 「不満ってか、不本意だな。事件の真相は闇の中に沈められたまま、一応の筋だけは通った表向きの建前がまかり通って、犯人は監視と収容込みとはいえ『保護』扱いだ。 ……それに、まだ裏があるみたいだしな。だが……」 「表向きの収束がついた以上、これ以上の追求は行われない、か」 頷きのみで返し、現場の方を見る。撤収を始める捜査官たちの視線が、これで終わりだと、これ以上立ち入るなと訴えるようで、何故か笑いがこみ上げてきた。 公安33課の特異性故か、一般の警察とも、公安の他課とも折り合いは微妙である。彼らにとってもまた、『疾患者』、『異能』というものは恐怖の対象なのだろう。 「ま、しゃーねぇか。 帰ろう、ロビン女史」 言って踵を返し、歩き出す。遠くに見える白亜の病院が、どこか黒ずんで見えた。 * * * 「……こっちの監視カメラには手がかりなし。となると死角をカバーできるのは……」 明かりの落ちた、病院内の事務室……という名の公安33課の部屋。デスクライトの明かりを頼りに、ミラビリスはひたすらにキーボードを叩く。既に報告書の作成は終わっている。これは、ある意味では公安の枠を外れた行為だ。しかし、それでも気にかかるから、調べる。 こういうとき、自分の疾患は便利だ。偏愛の方向性もあり、こういった逸脱した調査をそこまで強く咎められない。咎めることで、別の方向に嗜好が傾くことを警戒しているのだというのを知ってなお利用している自分に呆れる心も確かにあるのだが……と、そこまで考えて自嘲の笑みを零す。 疾患者に、そんなことを言って何になるのかと。 「何にもならねーよなぁ……」 一人ごちて再びキーボードに向かう。趣味半分とはいえ、今日も徹夜だな、と笑ったところで―― 「何が『何にもならない』んだ? あと、明かりを付けないと目を悪くするよ」 「ぅわっΣ ろ、ロビン女史!? いつの間に……」 「君が画面に向かって呟いてたときから」 声と同時に灯った明かりに顔を上げ、最初からかよ、と唇を尖らせる。そんなミラビリスに、ロビンは笑って缶コーヒーを差し出した。 「やっぱり、納得していなかったんだな」 「ありがと。 ……あれで納得しろって方が無理だっての。杜撰にも程があるだろ」 缶コーヒーを受け取り、一口口にする。ブラックの微糖、疲れたときによく飲むそれに、見抜かれてるなぁとしな垂れた笑みが零れた。 「君ならそう言うだろうと思ってたよ。 どれ、手伝おう。監視カメラのチェックだろう?」 どこからだ? なんて言いながらパソコンを起動するロビンの、その自然な態度に、むしろミラビリスの方が焦る。 「ちょ、俺がやりたいからやってるんであって、ロビン女史まで巻き込むわけにはいかねぇよ!」 「私もやりたくてやるんだ、気にするな」 からからと笑って言い切られ、思わず二の句を失くす。 一応は、問題となる行為であると解っているのだ。自分は疾患の都合上、禁止する方がデメリットが大きいと黙認されているだけで。だが、それは自らのみに適応されるのであって。 「……あんたの立場、悪くするのは嫌なんだよ」 ぼそり、呟く。黙認されているのは、あくまで自分だけ。もしバレれば、ロビンには通常通りに罰則が待っているだろう。 だが、それすらロビンは意に介した様子はない。 手早くソフトを立ち上げて、未処理の監視カメラの映像を呼び出す。その僅かの間に、モニターから目線を外して…… 「バレなければ問題はないさ。 ここにいるのは私と君だけ。ほら、何も問題ないだろう?」 見惚れるような笑みを残して、再びモニターに集中するロビン。しばし呆けたように彼女を見ていたミラビリスもまた、やがて悪戯っ子のような笑みを浮かべた。 「……ったく、しゃーねぇなぁ。 そうまで言うなら、本当に頼っちまうぜ? 覚悟しとけよ、相棒」 場違いな程に明るい声が言って、ミラビリスもまたモニターに集中する。説明も、探す情報すら言わず、それきり会話は途絶え、ただ僅かにキーボードとマウスの音が落ちるのみ。 しかし、それは暗い沈黙ではない。信頼の上で背を任せあうような、そんな戦友の絆に似た信頼があった。言わずとも、相手の求めるものは解っているのだと。そう、互いに欠片も疑わない。 そうして、夜は更け、時は過ぎる。 その数日後、終わったはずの事件に新たな進展が起こること。結果、ひとりの疾患者の心が救われること……それは、この瞬間に確定したのだった。 * * * ふと、意識が浮上する。数度目を瞬かせて周囲を見れば、常と変わらない仮眠室のベッドの上。窓の外はまだ暗く、起きるには少々早い時間だと解る。 「……夢、か。また随分と懐かしい夢を見たものだ」 若干の眠気が残る目に笑みを刻む。早いとはいえ寝なおす気にはなれなくて、そのままゆっくり起き上がった。 あの頃から、自分は随分変わった。夢に見た彼女も、同じように変化しているだろう。立場を違え、属する組織を違えて。それでもなお違わない真実。それに思い当たり、あぁ、と笑みを深めた。 なぁ、と、無人の空間に声をかける。面と向かって言うことは、きっとないだろうけれども…… 「あの時から、進む道は違えることになったけどさ。 『信頼』してるのは、今も昔もあんただけなんだぜ? ロビン女史……いや、『花蓮』さん。 ただ一人の、俺の相棒」 それが真実なのだ、と。夜明け前の闇に溶けた言葉は、どこまでも穏やかだった。