約 1,001,435 件
https://w.atwiki.jp/kabucircle/pages/121.html
"Think Globally, Act Locally" Project ~持続可能な社会の為に~ By イベント系投資同好会 Copyright ©2007 Jun World With LENA All Rights Reserved. If all the money spent on WAR was spent on ending POVERTY and finding ENVIRONMENTAL ANSWERS, what a WONDERFUL place the Earth would be. Severn Callis-Suzuki 日本語訳: もし戦争のために 使われているお金をぜんぶ、 貧しさと環境問題を 解決するために使えば、 この地球はすばらしい星になるでしょう。 セヴァン・カリス=スズキ 1992年に開催されたリオの地球サミットにおいて、 当時12歳だった少女が語り各国の代表者を涙させた、 伝説のスピーチと呼ばれている中の一節です。 なお、スピーチの全文はこちらより読む事ができます。 発案者:中島 豊(総務) 活動開始:2007年5月2日 訪問者数 本日: - 名 昨日: - 名 通算: - 名 更新履歴 2007年4月企画としてこの活動の原案をまとめ、このページの原型を完成させる。(29日) 2007年5月サークル内にて異論、活動内容を大幅に変更。ページ内容も大幅に改定。(2日) 2008年3月管理を怠っていたこともあり活動は熱心に行われていたとは言えず、新年度からの活動にあわせて再度内容の見直しと、ページの更新を行う。(28日) 2008年6月クリック募金について記載。(1日) 2008年8月5日に山掃除に参加、レポートを掲載(8日) 無料でできる募金、「クリック募金」をしませんか?? クリック募金とは、クリックするだけで募金できるシステムの事です。協賛している企業がお金を出しますので、自分のお金は減りません!詳しくは、各サイトを見てください。以下に主なサイトを載せておきます。クリックで救える命がある J-wordクリック募金 募金パーク 1回のクリックでは1円や5円しか募金できませんが、それでも10人がすれば10倍、それを1ヶ月すればその30倍、という風に大きな額になっていきます。日本で100円持っていても大した物は買えませんが、発展途上国では日本の100円というのは何倍もの価値があるのです。 そもそも大企業がECOやってます!というような印象UPの為にやってる制度ですので、偽善でも何でも構わないのでどんどん利用して、一人でも救われるようにしていきましょう♪ この活動では主にどんな活動をするの? 毎日少しでも何か自分のため(もしくは他人、社会のため)に役立つ事を実行する。ゴミをきちんと分別して処分する。 駐輪場が散らかっていたら整理をする。 落ちているゴミを見つけたら、ゴミ箱に捨てる。 買い物の際は極力ビニール袋を貰わず、買い物用にMy Bagを持つ。 上記の様に当たり前の事からボランティアの様な事まで、各部員がそれぞれの観点から地球環境や生活環境など、何かの為になる活動を自発的に行います。 なんでそんな事するの? 理由は各実行者によって異なります。自己啓発のため。 良心が咎めるから。 人の役に立ちたいから。 実際に活動することにより、世の中を変えていきたいから。 この活動に共通している目標は「日々の生活に自分なりの付加価値を見出し、自信を持ってそれを発信できる様になる。」ということです。 その他、活動するにあたって TGALはその性質上、イベントではなくサークル活動の一環として行っています。(=強制ではありません。) しかし、サークルの理念の一つ「社会貢献」に大きく関係していますので、積極的に参加しましょう♪ 今後の活動について サークル活動へ活かしていく。自分が興味のあることに関してサークルで発信していく。 他のサークル等と合同で活動を行う。 イベントを企画する。いらない物を持ち寄ってフリマに出店する。 施設の見学(ゴミ処理場、リサイクル工場など) その他、普段の活動やイベントの際には資源の無駄遣いが無いようにする等、ちょっとした事が出来るようになれればいいと思います。 その他 本やサイトなどの参考資料や役に立つページ、 その他様々なことに使う予定のスペースです。 08年8月、穂谷の山掃除にいってきました!! 詳しくはコチラ
https://w.atwiki.jp/www-iris/pages/1029.html
【名前】 大山 チサオ 【読み方】 おおやま ちさお 【分類】 登場人物 【登場作品】 『3』、『4』、『バトルチップGP』 【アニメ版CV】 石村知子 【詳細】 大山デカオの弟。 兄のデカオとは対照的に小柄な体格で、語尾に「ちゅ」を付けて話す。 父親の仕事の都合上、1才の頃から二人でアメロッパに住んでいる。 デカオとはメールでやり取りをしており、その中で彼のネットバトルの腕を自慢されているらしい。 ただし、これまでに1度も負けたことがないなど、メールの内容には誤りも含まれていた。 『3』では兄のデカオをアメロッパに連れて行くために来日。 「秋原町で一番のネットバトラー」ことデカオをメトロライン駅の入口を通せんぼして探し、光熱斗の計らいで再会を果たす。 ちなみに、この時ある人物がデカオの家の近くで登場しており、この後の展開の伏線となっている。 しかし、その直後にデカオが熱斗に敗北する姿を目の当たりにしてしまい、ショックを受ける。 (加えて熱斗はメイルから手加減してあげなよと言わんばかりに白目で見られる) なお、普通に負けた時のイベントも用意されており、その際には「やっぱり凄いちゅ」とデカオを讃える。 ちなみに、直前のフラッシュマン及びそのイベント後に戦えるガッツマンがHP300であったのに対し、この時点でのガッツマンV2はなんと700ものHPを誇り、攻撃力も頭一つ抜けている。 ステータス的にはおそらく負けイベント的な位置づけなのであろうが、これまでガッツマンと散々戦い続けてきたシリーズ経験者であればそれほど苦戦もせず倒せてしまうだろう(*1)。 勝てばこの時点では強力なガッツマンV2も手に入るが……、あえてデカオの顔を立ててわざと負けてあげるのも一興か。 その後、修学旅行でよかよか村に行くデカオ達について行く。 しかし、動物園にて犬飼猛雄が引き起した動物の脱走事件に巻き込まれ、コンドルに鉄骨塔の上に攫われてしまう。 間一髪のところでデカオに助けられ、事なきを得る。 後日、デカオと共にアメロッパに旅立っていた。 続編の『4』で再び登場。 デンサンシティで開催されるトーナメントでは、無論 兄であるデカオを応援しており、熱斗を敵視している。 デカオと熱斗の試合の直前には何者かに攫われてしまうが、熱斗とロックマンの活躍で無事に助けられた。 実はこの事件自体が、兄のデカオが負けるところを見たくないチサオが自演したものであった。 もしも誘拐犯役もチサオが演じていたとしたら、普通に喋れてあの語尾もわざとではないかという事になるが…? 大会を棄権してでもデカオとの友情を貫きチサオを救おうとした熱斗の漢気と、デカオと熱斗との熱いネットバトルを見て反省したのか、試合の後にデカオと熱斗に事のあらましを全て打ち明ける。 これにはデカオも流石に激怒し、デカオ共々熱斗に謝罪することになったが、熱斗はチサオの行動を兄を思うゆえのものだとし、別段咎めることはしなかった。 恐らく小学生低学年ほどの歳だが、電波塔のパネルにウイルスを仕込んだり、ウイルスが大量に詰まったボックスデータを作成したりと、ウイルスを操る力に関してはヒールナビも顔負けの実力を持つ。 この年齢でこれだけの事が出来るとなると、ある意味非常に恐ろしい存在と言える。 悪く言えば生意気な言動と、良くも悪くも尊敬する兄を想ってとはいえ、『4』が顕著だが周囲の迷惑を顧みない行動が目立つため、一部のプレイヤーからの評判はよろしくない。 「バトルチップGP」では、「にいちゃんが勝てないのはガッツマンが弱いから」という理由で、貯めたお小遣いでガッツマンを強いナビに買い替えると言い出す。 しかし、デカオに「バトルチップGPで優勝したらコンビを認めろ」と言われ、「ガッツマンじゃ予選突破がいいところ」と言いながらもデカオの対戦予定の相手を調査するサポート役になった。 自身より年上の相手に対しても非常に強気な態度を見せる。 勝利を重ねていくうちに徐々にガッツマンを認めていき、最終的にはガッツマンに謝罪した。
https://w.atwiki.jp/yuriharuhi/pages/32.html
二学期がもうすぐ終業式を迎えるある日の午後。 コンビニに行くと言って席を立った古泉は、扉の前でいつもの微笑をたたえ、SOS団アジトを振り返った。 「何か用がございましたらどうぞ」 「古泉くん、あたし雪見だいふくお願いね!」 早速ハルヒが勢い良く挙手して言った。 お前には遠慮と言うものが…ま、古泉だしいっか。 「古泉、ジャンプ頼む。料金後払いでな」 「あのー、古泉くん、ハンドクリームを…あればでいいです。 よろしくお願いします」 朝比奈さんが律義に古泉に頭を下げるのを見つめていると、長門がいつの間にやら古泉の真横に移動していた。 「私も、行く」 ん?古泉に頼んだらどうだ?そのために奴も皆の注文を聞いているんだろうし。 俺がそう思っていると、ハルヒも同じように思ったんだろうな、 「有希、古泉くんに頼んだら? 遠慮してるんだったら大丈夫よ、古泉くんは私が見込んだSOS団の副団長だもん。 断るなんてキョンみたいなケチ臭いことしないわよ!」 市内探索の度に全員分の昼食代やら茶代やらを払っている俺のどこがケチ臭いと言うんだハルヒさんよ。 「いいの?」 古泉、今すぐ俺と代われ。 長門にそうやって上目使いに尋ねられるんならパシリくらい安いもんだ。 「勿論です。どうぞご遠慮なく」 コートを手に取った古泉が長門に爽やかスマイルで促すと、長門は 「昼、少ない日用。羽付き」 とだけ呟いた。 「ゆーきぃー!!!」 長門の一言で外の気温よりも冷たくなった空気の中、真っ先に動いたのはハルヒだった。 「な、長門さん!」 少し出遅れた朝比奈さんも、ハルヒと同じく長門に駆け寄った。 ふたりして長門を抱き寄せ、顔に掛かるふたり分の胸の圧力に身動きできずにいる、なんとも羨ましい状態の長門を古泉から引き離す。 その古泉はと言うと、あまりのことに爽やかスマイルのままその場に固まり、このクソ寒いのに汗を一筋流すなどと高度な技をやってのけていた。 ハルヒと朝比奈さんは俺と古泉から最も離れた場所、つまりハルヒの団長机まで長門を連行して、そこでやっと長門を解放した。 「ゆゆゆ、有希、あなた学校でなったの?」 「なった」 「どうして私に言わないの!? みくるちゃんでも良いわ、とりあえずそーゆー時は知っている人に持ち合わせがあるかどうか聞くもんなのよ!」 ハルヒの物凄い剣幕に、長門はそうなの?とでも言うように首を傾げ、朝比奈さんはハルヒの言うことにこくこくと頷いていた。 「でも、聞くと言っても、そういうのは男の人に聞いちゃだめです」 そこでハルヒ達は全員が全員、俺と古泉の方を見た。 ハルヒは睨み付け、朝比奈さんまでもが咎めるように。 長門はただ見つめただけだったが、なんだなんだ、ハルヒと朝比奈さんのその目は。 俺も古泉も誰にも何もしてないぞ。 何故か冷や汗が垂れてきた。 「それに、古泉くんと有希が一緒にコンビニ行って、よ。 有希がそれ持ってレジに並んだら、古泉くんがなんてリアクションしたら良いか解らなくて困るでしょ!」 「べ、別に何もリアクションなんてしませんが…」 うん、こればっかりは俺も古泉がハルヒに反論するのも無理ないと思うぞ。 俺だって見て見ぬフリをするさ。 「解ってくれましたか?長門さん」 朝比奈さんがまるで姉のように長門に問い掛け、長門がこくっと頷いた。いいね、和む。 「って、悠長にしてる場合じゃないわ!」 ハルヒは自分の鞄に手を突っ込んで小さいポーチを取り出すと、長門の手を掴んで扉までずかずか歩いて行った。 古泉が扉の前から退くと、何故かハルヒは奴を一瞥してから勢い良く扉を開けて部室から出て行った。朝比奈さんもそれに続く。 そりゃな、あんな会話をした後に男共とひとりで残るのは気が引けるだろうよ。 ぱたん、と扉が閉められる音を聞いてから、盛大な溜息をついて俺は机に突っ伏っした。 はー、やれやれ、一気に疲れた。 古泉が壁にもたれ掛かって、そのままずるずると床にへたり込む。 こりゃいつものオーバーリアクションじゃなくて素っぽいな。当然か。 「それにしても、驚きました」 「ああ、宇宙人の長門にもそーゆー…」 「近頃のコンビニって何でも置いてあるんですね」 そっちかよ。今時パンツだって売られてるぞ。 いや、そうやってツッコむ気力さえ今の俺にはもう無いさ。
https://w.atwiki.jp/schwarze-katze/pages/447.html
放浪女王と銀輪の従者 -十数年後 ――十数年後 「サトラー?サトラー?」 絢爛豪華、にはほど遠くも掃除の行き届いた王宮の廊下を一人の少女が人を探しながら歩いていた。 蛇の沙漠の一国の王宮にありながら、その少女はヘビではなかった。すらっと長い手足にしっかりと 筋肉の乗った女偉丈夫。そんな鍛え込まれた身体の上には、白い巻き毛と垂れた犬耳の付いた童顔 が乗っていた。だが、犬耳を有していながらも彼女はイヌではなかった。 角が生えていた。額の髪の生え際から緩く湾曲したカモシカの角が二本、はっきりと生えていた。 だが、そんな異形であろうとも生まれてから十数年も経てば、本人にとっても周囲にとってもただの日常でしかない。 「あら、リーザ様。殿下でしたら少し前に工房に向かわれていましたよ?」 異形に臆することなく、通りがかった女官が声をかけた。 「そう、ありがと。……まあた機械いじり?まったく、一国の王女って自覚が無いのかしら」 「陛下も、殿下にはお甘いですから」 王族に対してやたら気安い言葉を使うリーザ。だが、女官もそれを咎めるでもなくにこやかに話を合わせた。 「それじゃ、ちょっと行ってみるわ。そっちが見かけたら、陛下がお呼びになってるって言っといて」 「はい」 女官と別れてリーザは王宮の離れにある工房に向かった。 さして広くもない中庭を抜けて、王宮の規模にしては大きめの工房にたどり着く。はたして探し人はそこにいた。 ケールを持った少女、を模した機械人形が机の上に完成しており、机に一人の少女が突っ伏して涎の 池を造っていた。肩口で切りそろえられているはずの黒い髪はぶわーっとだらしなく広がり、スカート の中から伸びる大蛇の身体はでろーんとだらしなく床に伸びきっている。 「サトラー?」 「むにゃ、もうたべれないよお……」 母親譲りの美術品めいた美貌もこれだけゆるんでると台無しだ。呼びかけても答えないサトラの肩をリーザが揺する。 「サトラ、ほら起きて」 「うーん、でも甘い物は別腹だよぉ……」 「……」 この期に及んでいまだ寝言を抜かす大物ぶりに業を煮やしたのか、リーザはサトラの耳を掴んで頭を 引っ張り上げた。そのまま耳に口を近づけて大声で呼びかける。 「アルサトラ=アンフェスバエナ王女殿下はいずこにおわすや!?」 「にゃあっ!?」 びくんと上半身が跳ねる。痛みと驚きで混乱するサトラがリーザを認めて抗議した。 「お姉ちゃん!いきなりなにすんのー!!」 「起きないのが悪いんでしょ!というか、こんなところで涎垂らして寝ない!あーもう、べたべたにしちゃって……」 「うわ、ほんとだ?」 叱りつつもハンカチとりだして顔を拭いてあげるあたりリーザも相当過保護なのだが、本人にその 意識はないようだ。拭かれるサトラもされるがままに慣れているようで嫌がる様子もない。 「まったく、少しは王族の自覚を持ちなさいよね」 「えぇー、だって所詮は属国の王族だしそんな堅苦しく考えなくても」 「そうも言ってらんないかもよ」 「え?」 聞き返すサトラにリーザが眉間の皺を深くして続ける。 「陛下がお呼びよ」 「お母さんが?」 「例の養子の件、どうやら確定らしいわよ」 「えー!!だって、何で私?」 「そりゃ、あの方の親族でそれっぽい年頃のっていうとあんたしかいないもの。あの方、子供には 恵まれなかったし」 「でも、そんなの困るよ……」 「そーゆーのから自由になれないのが王族って仕事よ、諦めなさい。……とにかく、陛下とちゃんと 話しあってきなさい」 「うん……」 ずるずると下半身を引きずりながらサトラが女王の所へと向かう。遺されたリーザはふと機械人形に目をやった。 ずいぶんと精巧な人形。机の上の図面を見ると、どうやら手に持ったケールを回すとゼンマイが巻上がる仕組みらしい。 興味が湧いたリーザはゼンマイを巻き上げてみる。ゼンマイを巻いて手を離すと、ゆっくりと音楽がなり出した。 「一からオルゴールを作ってのける機械マニアが次期アディーナ女王ね……。どんな国になるのやら」 ため息を一つ吐く。 どうやら、自分がついて行ってやらなければならないようだと思いながら。
https://w.atwiki.jp/dngjuvenile/pages/114.html
プロローグSSその1【転落】 プロローグSSその1【転落】 重厚な木組みの扉を叩く。 一度、二度と……、三度目は無い。それがここのしきたり。 何でも三度目は、来客の有無を確定させてしまうから、らしい。 探偵たる者、最後まで不明瞭なる中で推理を欠かしてはいけないという古い教えだ。 「入れ」 言われるままに扉を開く。 僕の名前は「鉄砲百合三毛猫(てっぽうゆり・みけねこ)」。 似つかわしくない名と思います。この歳になって不出来の子と言われる―― 「けほっ」 煙(けぶ)る。煙る、目が染みる。涙が出てくる。 一瞬、子供じみた特撮に使われるようなスモークが鮮明に焼き付く。なんだこれは!? 一度だけ訪ねた輪郭だけを朧気な記憶から引き出す。進む、これは執務机か。 耐えられずに机の上の物に寄りかかる。引き摺り、巻き込み、床に崩れ落ちる、万年筆が宙を舞った。 「げほっ、げふ、ふ、が……」 「気にするな。コカインではないよ」 道楽さ、阿片窟を再現するつもりはなかったんだが……。 やはり花煙草が一番だったかな、代用品作りは。 気楽な声が続くのが恨めしい。 窓際に立っていると言うのに、カーテンを引く気配すら見せない。 ああ、ああ、どうしてですか? なぜですか? あなたさえも、僕を、咎めるのですか? どうして、この不出来の子を意味もなく貶し、足蹴にするのですか。 「さて、私『剣薔薇銀貨(つるぎばら・ぎんか)』が貴様を呼び立てたのは他でもない。 ひとつ提案したいからだ」 副団長たる銀貨様。性別未定の麗人。 僕と同じ幼形成熟(ネオテニー)でありながら、弱冠二二にして名門探偵団の副団長を務める俊才。 探偵省事務次官を務める父上、その七光りとして捻じ込まれた僕、比べるのもおこがましい! けれど、こういった形で、僕を試すのですか? 肺に染み渡るのは不快な色と、質量をもって襲い掛かるような煙。 「未だに団に馴染めておらんようだな?」 「がふっ。い、はい。努力、未だ、にっ……。それより、どうか、私からも、まどを」 「『我らは帝(みかど)に捧げる供物、一人であれ腐っていてはならない』か。君の父君に言われたよ。続き、貴様にかけられた言葉を言うつもりはないが。 実に、実に。不快だった。私はな、三毛猫、お前を評価しているつもりだったのだから。 言っておくが、これは同胞(はらから)への憐憫や同情ではないよ」 吐息が白い。 この極彩色の空気の中で、唯一穢れていないようだった。 真似をしようにも咳き込むばかり、僕が惨めであると誰よりもよく知っている! 「ここの空気が合わんか。換気は済ませたつもりだったんだがな それより、言いたいことがあるのだったな。一つだけ無償で応えよう」 「い、いえ、まどを……」 「それで、いいのだな」 首を縦に振った。 その真意を知らずに、考えもせずに。 けれど、期待した答えでないと恐れました。その響きが失望に変わることが怖かった。 冬の空気、風の流れ、甘ったるく、苦々しい、混ぜこぜの空気を蹂躙する。 「かはっ、はっ、は……」 「いいのだ、いいのだ。つまりは……」 眼前に白皙(はくせき)の面(おも)一つ。鼻梁はすっと通り、桜色の唇に続く。 銀糸の如き髪の流れ、透き通った瞳は水面のように、揺れる。 揺れる? 「これで、お前の頼みはもう聞かなくて済むと言うことだ。隠しているものを出すといい」 漸く平静に戻ったその時に、バルコニーに移動していた副団長が手に取っていたのは「辞表」と書かれた書状……! 「そ、それは――!」 「矢車菊(やぐるまぎく)に、火焔木(かえんぼく)か、二人には私から言い聞かせておく……と言うわけにもいかんのだろうな。私も、ここには着任して長いわけではない。 休暇を命じよう。言い換えるなら留学だ。 窓を開け、異世界で新たな風を我等の下へ運んでくれればいい」 「それは、違うのです! 副団長、聞いてください!」 「聞かぬ」 辞表は破り捨てられた。ぱらぱらと、紙吹雪が舞う。 「あッ」 慌て、身を乗り出す。 それが間違いだった。僕は蹴り落とされた。 「さぁ、青春と冒険の学園生活を送って来いっ!」 探偵は時空を無視し、事件に引き寄せられる力がある。僕は地面にキスすることは無かった。 はじめての相手はここで探せと言うことか、僕は「希望崎学園」の銘板の下、校門を潜った。
https://w.atwiki.jp/azui2ch/pages/45.html
まだ雨は止まない。 ざあざあとそれなりに勢いを付ける雨粒のうち、時折当たる冷たい感触に冷えた頬は今更堪えない。 CDショップに行ってくる、と少々格好を付けて家を出てきたのだが店を出てみたらこの雨だ。 曇り空の内に帰ろうと思っていたのだが気が付けば長引いてしまった。 軒下でどうしようか、と思案していたところに憂からの電話。 私を心配してくれたらしく、変える術がない旨を伝えると二つ返事で「今行くね」と言って通話を切った。 しかしかれこれ20分。 本来ならその半分くらいで着くはずなのだが。 また電話をかけてみようかと携帯を取り出すとそこに、 「おーい!」 雨に邪魔されないようにか、少しの疲れのせいからか、普段よりも大きい憂の声が響いた。 見ると憂は荷物を胸に抱えて、ぐらぐら揺れる傘は何とか傘としての仕事をしていた。 「ふー……お待たせ」 私の横で止まり、片膝を上げて憂は荷物を持ち直す。 「どっか買い物行ってたの?」 鞄が一際大きくなっていたので私は尋ねた。 「うん、ごめんね遅くなっちゃって」 どうせなら一緒に行けばよかったのに、と思いながらも私は自分の荷物を後ろに回す。 雨は相変わらず道路を濡らしている。 「はい、傘」 そう言うと、憂は荷物を右手で抱えてどうにか私に傘を差し出した。 その傘を受け取って、ついでに憂の傘も目で合図して渡してもらう。 憂も要領を得たらしく、柔らかな笑顔を作った。 「じゃ、行こっか」 「うん」 憂には雨が当たらないようにと気をつけながら家に向かって足を進めた。 けれども憂がこれでもかと身を寄せてくるのでその心配はなさそうだ。 「お眼鏡に適うものはありました?」 「うーん、微妙」 そんな会話を続けながら、私はせめて手の荷物を悟られないように上の空で返す。 家に帰るまでは、何とか。 「ん?それは?」 しかし意識すればするほど違和感が出てしまうものらしく、呆気無く憂に見つかった。 物珍しそうに私の手元を除く憂から少しでも遠ざけようと私は引き離す。 漸く私たちがぐるっと一回りしてから、憂が得心したように今度は自らの荷物を漁り始める。 「なーんだ、一緒だね」 憂が取り出したのは、私と同じ包装の小さな包み箱。 実は私もCDショップと銘打ってとある店を訪れていた。 どうして憂がその店に行ったのかは分からないが私は諦念してそれを目の前に差し出した。 「家に帰ってからって思ってたんだけどね」 見せ付けるように振ると紙の箱の左下にある鐘の絵も揺れる。 憂は私の顔を見ていた。 私は前に向き直り、自分では少しばかり憚られる台詞を呟いた。 「……今日で、五年目だから」 そのケーキにはずる賢く普段のお礼も兼ねていたのだが、それは口には出さずに切った。 憂は、と聞くより前に返事が聞こえる。 「わたしもね。梓ちゃん忘れてると思ったけど…」 「えっ」 憂はきっと気まぐれで買いに行ったのだろうと勝手に思っていた私は情けない声を出した。 しかしそんなことより。何より忘れる筈がない。 私は聞いて分かる程度に語気を強くした。 「ばか」 えへへ、と傍らの憂は恐らく微笑んでまた私に肩を寄せた。 今度は無言になって、また歩みを進める。 雨は、足で鳴らす雨音が聞こえる程度には弱くなっていた。 私たちを挟むように、ケーキの箱が提げられる。 ケーキではない甘い香りが、冷たい水の香りと共に胸に入ってくる。 気付かれないように静かに深呼吸をして、隣の憂をちらりと見遣った。 「あ」 同時に振り向いたらしい憂と目が合って、また同時に声が出た。 向けられる憂の笑顔に敵う術を私は知らない。 せめて誤魔化せるなら、ともう一つの箱も奪い取った。 半ば無理をして傘と紙箱を二人ずつ持ち、今度は憂が手持ち無沙汰。 構わず私は、憂を引き連れるようにまた足を帰路に動かす。 「梓ちゃん、箱持つよ?」 私は無視してそれなりに疲れるその作業を続ける。 憂ももはや何も言わなくなって、感じた一抹の寂しさに少なからず後悔を覚える。 そんな胸の内を察してか、憂が手を組んできた。 歩き難そうだと思いながらも断れない私の弱さに今更後悔はしない。 きっと気のせいなのだろう。 たった今頬に触れたのは、雨が仕掛けたかわいい悪戯。 だから咎めることもない。 「ケーキ、一緒に食べようね」 「うん」 雨音の中で、私が返した悪戯は、上手く隠せたかは分からない。 おしまい。
https://w.atwiki.jp/mikuri2525/pages/40.html
更新おくれました! 小説つづき完成したみたいで今日送られてきました! 続きではないので番外編にさせてもらいました。 登場人物少ないですが、面白いのでみてください 桃らんの改造版ももしよかったらみてね! 番外編 +... ?「…」 ーー…遅い…約束の時間は十五分前なのに… 私は新宿駅の改札口にいた。 季節は夏、船長こと私はオフ会に来ていた…が、約束した時間にあの子達がいない… もう耐えられない。 そう思った時、 「♪~♪♪~♪~…」 メールが来た、あの子達からだ。 メールを開いてみると、 [船長何してるの?池袋駅の改札口前で待ってるよー] とのことだった。 ……ん…?待てよ?‘池袋駅’………? 船「…!?」 思い出した…!新宿じゃなくて池袋だ! 私は「5分以内に行くね!」と送信して、急いで電車に駆け込んだ… 出会い厨…だと!? 休日のマックは、大変混雑している。 都会ならではの騒音とは比較的に、私達は沈黙していた。 船「本当にごめんね?(苦笑)」 これで本日三回目となる。 二人はその度々に ?「あ!良いよー大丈夫だよー!」 ?「気にせんで良いよー!」 と言うが、その後の沈黙が辛すぎる。 二人は手前のイスに座ってケータイをいじってる。 右の小柄で方言を話す子は桃歌らんだろう。左の身長の高い美人さんは、みくり…かな? その時、 僕は男友達が少ない 桃「よっしゃ!返信来よったww」 み「どうだった?」 桃「来れるって(笑)‘行かない’って言うの期待してたのにww」 み「嫌々会うんだwww」 …ん? どうやら二人は怒ってるのではなく、誰かにメールを送ってたみたいだ。 桃「みく姉はどうやった?」 み「今から新幹線だって、遅いしwww」 新幹線、来る、の発言で私は気付く。 船「え?他に誰か来るの?」 コミュ障の私にとって、あまり人数は増えてほしくなかったが、内心は実際に会うのが楽しみだった。 …しかし、この時までは。 桃「うん!来るよ!Sグレイとタイガ!ww」 船「え」 顔面蒼白になる。 あの二人だけは絶対に会いたくない。 船「え…やだ…あの人達嫌い…」 私は思わず口に出してしまった。 すると、 桃「…ーっwww」 み「せんちょwww正直すぎるwww」 二人は咎めるどころか、笑い始めた。 まぁ、確かにここで咎められたら2コンボでヒットポイントを削られるだろう。 そういう意味ではありがたい。 そしてとうとうその時が来た。 (…♪♪~♪♪~…) 桃「あ、Sグレイからだ!」 み「何てー?」 桃「今、改札口前。だって」 …! いよいよ手汗が止まらなくなる。 私達は会計をすまして、改札口へと向かった。 ーー…どうしよう。 まさに、カビの極み 改札口前にはSグレイこと、奴がいた。 あの気色悪い顔は片時も忘れなかった。 いや、頭に風呂に生えたカビのようにこびりついて、忘れられなかった… そう…奴はカビだ… 船「久しぶりー!カビくん!」 …しまった! 頭の中でカビを連呼していたら、口に出してしまった! 桃歌らんとみくりは爆笑してるが、Sグレイは明らかにキョドってる。 二次元だけど愛さえあれば関係ないよね! 私達は池袋の街を練り歩くことにした。 船「アニメイト本店、新Ver…Ktkr!」 私はテンションがおかしかっただろう。 だがしょうがない。 ネカフェもねぇ、漫喫ねぇ、アニメイト、とらのあなもない田舎に住んでる私にとっては、とても新鮮だった。 船「うぉっ…カノキドとかキュン死だろ///」 アンソロジーコーナーで大好きなCPを見て、即購入する。 S「にしても…みくりと桃歌は予想通り可愛いけど、船長さ…」 Sグレイが、そう言いかけた時、 船「あんたみたいなデリカシーの無いカビ男がいるから、うちは二次元に走ったんだよねー」 み「その通りだよSたん、外見で人を判断するとか最低だよ」 桃「Sグレイwww叩かれとるww」 と、女子からの総攻撃を食らった。 ついにやって来た! だいぶ日も傾き、私達は最後の目的地へと向かっていた。 その時、 (…♪♪~♪~♪…) みくりのケータイが鳴った。 みくりがケータイを開き確認すると… み「あ、タイガ着いたってー」 桃「遅ッ!ww」 船「…」 再び、昼にも襲ったあの感覚がよみがえる。 私達は、タイガのいた場所が近いということもあり、すぐに合流できた。 最後の目的地、カラオケに向かう途中 虎「Sたん、よく船長と行動できたねww」 だいぶヒットポイントを削られたが、ここで留めの一撃が来る。 虎「あれ?ww船長怒ってる?ww」 船「うん。」 私は無表情で答えた。 その後、 船「頭は良いけど、顔と性格の良さは比例しないんだね(笑)」 と思い切り毒を吐いてやった。 みくりと桃歌らんは爆笑しているが、Sグレイとタイガは苦笑い。 そして、カラオケに着いた。
https://w.atwiki.jp/efzranbato/pages/55.html
参加者一覧 No. HN 地域 キャラ デバイス PC コメント 1 Egg 愛媛 繭(4P) PS2+USB なし Bランクなんて聞いてないよ!Cやない? 2 骨髄 福島 瑞佳(1P) サターンパッド(DPP/USB) ノート1台(64FPS) 課金したので勝てると思います 3 lovkikyou 神奈川 あゆ(6P) PS2+USB変換機 なし 小田原住民になった、また遠くなったなぁ。 4 カスタード 千葉 真琴(1P) サターンパッド(USB) なし リリカルなのはinnocentがんばりましょうモバマスでもいいです 5 煌姫 都の東道の真ん中 あゆ(1P) アーケードスティック(多分SS) スティック重いので勘弁して下さい… バー↑リヤー↓wwwヘイキダモーンwww 6 海星 東京都青梅市 名雪(1P) サターンパッド(DPP/USB) なし Bランクの自分の場違い感。 7 黒瀬 千葉県 栞(4P) サターンパッド&USB変換機 ノート2台(64FPS) 多々買わなければ、生き残れない! 8 ルトア 神奈川 秋子(1P) USBキーボード なし ジャム仕込中・・・ 9 ねここ 千葉 香里(6P) サターンパッド(USB) なし 青コン少しだけ覚えました 10 ひゅな 千葉 舞(1P) PS2+USB変換 なし RF縮地を咎めるのはやめてください… 11 めーふ ちば あゆ(5P) USBキーボード なし ひとでまんファンクラブ設立マダー?(・∀・)っ/凵チンチン 12 祐樹 東村山 みさき(5P) PS+変換機 なしです ?????出ない?? 13 えーや 東京 澪(4P) PS2+変換機 × 目指せリーグ内2勝 14 覚醒天使ピュアカズト 魔界 美凪(3P) サターンパッド(USB) 不可 なんでこんな名前にしたんだ日本一ライブあるので途中で帰ります 15 Sin (しんだっしゅ) 大阪府 繭(1P) サターンパッド(USB) なし 記念パピコ 16 ヤグンンバ 東京都 美坂栞(1P) サターンパッド(USB) ノートPC1台予定 前回は参加できなかったので今回はよろしくお願いします。 17 入葉 "ほっと"なまちあげお 真琴(2P) PS2+変換機 なし 骨髄さんの進撃を止めてください!ランバトもモバマスも 18 ぱんだ 千葉もしくは仙台 みさき(4P) サターンパッド(USB) ノートPC数台 骨髄さんを倒しに来ました。 19 7KI 世田谷 佐祐理(6P) サターンパッド+変換機 なし ボタンを押すことを諦めないこと、それが大事!! 20 keizin 東京都 舞(6P) サターンパッド+変換機 なし たいささんと対戦したいんで参加します。 21 フィオ 千葉県 起名雪(4P) PS2用サターンパッド+USB変換器 ノートPC1台(64FPS) モチベ上昇中~ 22 六腑 埼玉で1.2を争う暑い町越谷。1位=全国一位でもある 繭(2P) サターンパッド(USB) 足りなさそうなら持ってく 雨の中ブラウン管運んで主催涙目wwwにならないことを祈るわマジで 23 mls 東京 あゆ(6P) サターンパッド(USB) ノート1台(64FPS) 先にダウンしてください 24 と~か 東京 里村茜(5P) サターンパッド(USB) なしで モバマス引退したので勝てると思います、さよなら俺の加蓮ちゃん。 25 緋閃 神奈川県 佳乃(4P) USBキーボード なし 二回目も頑張ります~ 26 サッサ 東京都 七瀬(?P) サターンパッド(USB) × 身内以外で対戦するの初めてなんで凄く楽しみ 27 アマネ 東京 佐佑理(?P) キーボード なし 当日よろしくお願いします。 28 たいさ 東京 真琴余りカラーで サターンパッド(USB) 無し keizinさんがいるなら参加します 29 ひろむ 闘京 みさき(3P) PS2コントローラー+コンバータ 無し 新規雑談勢 30 あのん 聖地ニーガタ 舞(5P) USBサタパ 無 ニーガタ国王のお墨付き 31 32 33 34 35 キャラクター別登録者数 キャラ 人数 キャラ 人数 キャラ 人数 長森 1 七瀬 1 茜 1 みさき 3 繭 3 澪 1 あゆ 4 名雪 1 真琴 3 栞 2 舞 3 佐祐理 2 観鈴 佳乃 1 美凪 1 郁未 D七瀬 みずか 起名雪 1 美汐 香里 1+1 秋子 1 見学 / / スタッフ No. HN 地域 キャラ デバイス PC コメント 1 なぎさ 宮代 香里(1P) サターンパッド(SS/PS/USB) デスク*4(64FPS)ノート*4(64FPS)CRT*9 真夏の開催となりますので、熱中症に十分ご注意下さい。第二回より同一ランクのプレイヤー同士で予選が行われます。ランバト形式の本当の面白さはこれからですよ! 2 3 .
https://w.atwiki.jp/narikiri_epilogue/pages/68.html
「交差する想い。連鎖する悲劇。舞台にすら立てず、消えていく無数の願い」 「それでも君達は、願いを抱えて此処に居る。全てを踏み躙ってでも、叶えたい願いを持っている」 「だからこそ、此処に選ばれた。幾数年の人類史の中から、選び出されて此処に来た」 「故に、そう、君達は――――途方も無く不幸で、ほんの少しだけ幸運だ」 ■ 終礼の鐘が鳴り響いて、下校時刻を迎える。 どうやらいつの間にか居眠りをしていたらしい。幕が降りた舞台のように、教室は閑散としていた。その中で一人、赤霧火々里という少女は帰り支度を進めていた。 ノートをまとめ、プリントを整理し、教科書を鞄の中に詰め込んでいく。あまりにも何時も通りの、何気ない光景であった。 茜色に染まる教室。不意に扉が開いた――――そちらへと視線を送れば、見慣れた先輩の姿がそこにある。 「もうそろそろ下校時刻だよ、火々里ちゃん」 「あっ……すみません、先輩。お疲れ様です」 風紀委員の最後の見回りだろう、教室もそろそろ締める頃合いか。ひらひらと片手を緩やかに振りながら此方へと近付いてくる彼女へと合わせて立ち上がる。 一之瀬侑李は、彼女の机へとゆっくりと腰を下ろして火々里へと微笑んだ。その表情が、何処か寂しげに見えたのは……この夕焼けのせいだろうか。 「またサボりですか、一之瀬先輩」 目を細めながら、火々里が咎めるようにそういった。 バツが悪そうに侑李は笑うと、ふと窓の外へと視線を送った。それに釣られて、火々里もそちらへと目を向ける。 夕焼けに染まるグラウンド。静まり返って、今はただ静かに眠るように。 きっと明日も、同じ風景がそこにあるだろう。何度も何度も、この当たり前を繰り返す。それはなんて平凡で、平穏で、平坦で、どこまでも幸福な―――― 「続くと思うかい。こんな時間が」 「……え?」 見透かされたような気分だった。質問の意図も意味も分からず、火々里はただ目を丸くしながら彼女を見つめた。 ふっ、と肩を落としながら、侑李は立ち上がる。困惑する火々里へと向けて、答えを出すでもなければ、導くこともなく……きっといつもの遊びなのだろうと思った。 だから明日も、きっと。きっとこんな時間が続くと、信じている。 「なんでもないよ。じゃあ、暗くなる前に帰るんだよ」 教室の扉が閉じる。その姿を見送った。 その問いかけの答えを求めるように、もう一度、窓の外を見た。そこに映るのは、先程と何ら変わることもなく……ゆっくりと、その手を伸ばした。 ――――ふと、鏡に何かが映り込んだ気がした。 戻ってきた先輩が、悪戯をしにきたのかと振り向いた――――居た。そこには確かに、"何者か"が立っていた。 息を呑んだ。だってこんな生徒は"知らない"。それはそうだろう、まさか……白銀の鎧と、太陽のように輝く剣を持った、ファンタジーじみた格好の生徒など居るはずもない。 まるで夢でも見ているかのようだ、と思った。それを裏付けるように、その姿には時折"ノイズ"のようなものが乱れた。何度も不安定に乱れて、ズレたり、黒い穴が空いたりをしていた。 だから、これは夢だ。そう断じたかった。 「お初にお目に掛かります。私の名は、"セイバー"、真名を――――――――"ガウェイン"」 その剣先が、此方へと向けられる。 夢だと断じるには、あまりにも明確が過ぎる冷たい刃の感覚。仮に今が夢であるとするならば――――いったい、何時から、夢を見ていたというのだろうか。 それを思考するには、あまりにも遅すぎた――――振り上げられた刃が、陽光に煌めいて、正しく太陽を奪われたかの如く。 「我がマスターのオーダーにより。貴女の命を頂きます、御覚悟を」 振り下ろされた刃が、火々里の身体を斬り裂いた。血飛沫が噴き上がる様を、まるで他人事のように、窓ガラスが映し出していた。 第一話 無限聖杯戦争『冬木』 第四節 終
https://w.atwiki.jp/hurameru_da/pages/21.html
+ようこそ ふらめる団はCRR勢の兄貴であるふらめるさんが発足したDA集団の集まりです。 IRCチャンネル wide系「#ふらめる団」 Skype内グループ 「ふらめる団」 にて東方非想天則を中心に活動中です。 ふらめる団では、毎週火曜日・金曜日・日曜日を主に活動予定日としており、 毎週火曜日・日曜日にはリトバス形式による対戦を、 毎週金曜日には定期大会を行っています。 普段はフリープレイや雑談、そして雑談や雑談などをしています。 イベント戦の詳細は イベント戦予定でご確認ください。 +IRCへの参加 IRCへの参加は、wide系の「#ふらめる団」チャンネルで参加できます。 もちろん、IRCへの参加は当然自由です。 また、DAってなに?って方でも参加して構いません。 興味がある方は是非ご参加ください。 +Skypeグループへの参加 Skypeグループへの参加は、仕様上グループメンバーがいないと入れないため、 参加したい方は、IRCでSkypeグループに入りたい旨を伝えていただければ参加できます。 また、参加したい場合は人が多い火曜・金曜・日曜の午後8時以降がおすすめです。 ただ、現在Skypeでの活動は………していませんね…… +ニコ生について 団長であるふらめるさんは、 ニコ生のコミュニテイ「ひざげり☆くらいしす」で生放送をしています。 放送は午後7時以降が多いですが、ふらめるさんの都合次第ですのでご注意を。 また、ふらめる団にはニコ生主が多いので、 是非色々な方の放送を覗いてみてください。