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『砂漠の姫の来日』-3 作者・ティアラロイド 1453 東京エネタワー*** スティングフィッシュオルフェノク@井沢の影「邪魔をするな…」 スティングフィッシュオルフェノクは下半身が魚のような遊泳態となり、 まるで水の中を泳ぐように宙を舞って、静弦太郎と光平たちに襲いかかる。 弦太郎はアイアンベルトでスティングフィッシュオルフェノクの尾部分を絡め取り、 その動きを封じる。 弦太郎「なにボサッと突っ立ってる!? 早く逃げろ!」 光平「…は、はいッ!!」 光平はフィリナを連れて非常階段の方へ逃げようとするが、 その前にエレファントオルフェノクが立ちはだかる。 エレファントオルフェノク@ロングコートの男の影「待て。逃がさないぞ…」 光平「くっ…! フィリナ、こっちだ!!」 フィリナ「ええ!!」 必死に反対方向へと走る光平とフィリナだが、 下半身が四肢に変化したエレファントオルフェノクにあっという間に 追いつかれてしまい、その巨体に突撃されて二人は引き離されてしまう。 光平「うわあああッッ!!!」 フィリナ「キャアアッッ!!!」 弦太郎「まずいッ!?」 二人の危機に弦太郎が傍まで駆けつけ、まずはフィリナの手を握るが、 逃げ惑う観光客の群れによる混乱に巻き込まれ、光平に近づけない。 そうこうしているうちに、光平はエレファントオルフェノクに蹴り飛ばされて 展望台のガラス窓を突き破って外へと放り出されてしまった。 弦太郎「しまった!」 フィリナ「光平ッ!!」 光平「うわあああッッ!!!」 1454 ***同タワー 非常階段*** なんとか非常階段へと逃げ込んだ静弦太郎とフィリナ。 しかしフィリナは元来た方向へと戻ろうとする。 フィリナ「放して! 光平が…! 光平が…!」 弦太郎「諦めろ! あの高さから落ちたらもう助からんッ!」 フィリナ「――!!」 自分を引き留める弦太郎の言葉に、 思わずフィリナは激昂して平手打ちをお見舞いしてしまう。 弦太郎「………」 フィリナ「ごめんなさい……」 フィリナはすぐに我に返って冷静さを取り戻し、 弦太郎に謝罪する。 弦太郎「気にするな。女に殴られるのは慣れっこだ。 それにしても本当に家族として愛しているんだな。 あの光平っていう坊やのことが」 フィリナ「ええ、そうよ。私が子供の頃から大好きだった、 まだ何も知らなかった幼い私に広い世界の事をいろいろと 教えてくれた大切な叔母様の忘れ形見…。それが光平よ。 もし光平の身にもしものことがあったら、私は天国にいる 叔母様に顔向けが出来ない」 弦太郎「そうだったのか…」 フィリナ「光平はきっと無事よ」 弦太郎「そう信じたい気持ちはわかるがな…」 フィリナ「いいえ、光平はきっと大丈夫だわ」 弦太郎「………」 その時、タワー全体が激しく揺れるのが感じられた。 弦太郎「なんだこれはいったい!?」 1455 同タワー 地上・正面入り口近く*** 地上に落下した光平は、先に地上へと避難していた慎哉と優香と合流した。 優香「光平くん!」 慎哉「光平! フィリナさんは!?」 光平「わからない…。途中ではぐれて見失ってしまったんだ」 慎哉「なんだって! お前がついていながら!!」 光平「あの静弦太郎って人が一緒だから大丈夫だと思う」 その時、地面が激しく揺れた! 優香「地震…?」 それは地震ではなかった。大きな影が東京エネタワーに抱きつくように 張り付いている。幻兵団の怪獣ロボット・ザイラユニコンがエネタワーを 揺らしているのだ。 慎哉「か、怪獣ッ!?」 光平「フィリナを助けに行く!!」 ようやく変身のタイミングを掴んだ光平はシグフェルにその姿を変えると、 ザイラユニコンに向かって飛翔し立ち向かっていく。 しかしそれこそが策士キャプテン・ゴメスの罠だった! ゴメス「今だ! やれッ!!」 森林緑地の陰に隠れて待機していた幻兵団の伏兵数人が、 ゴメスの指示を合図に一斉にシグフェルめがけてバズーカ砲のような砲筒から 特殊ゴムネット弾を複数発射する。 シグフェル「…な、なんだこれは!? うわあああっっ!!!」 シグフェルは身体をネットに絡め取られ、地上に落下してしまう。 シグフェル「くそっ、こんなもの!!」 シグフェルはネットを引き千切ろうとするが、まるで鳥黐(とりもち)のように 身体中にネットが粘着して思うように動けない。炎の力で焼き切ろうとしても、 結果は同じ事だった。 ゴメス「無駄だ。その特殊ネットは高温を吸収すればするほど強度が上がる仕組みになっている。 我々の誇る科学陣が君のデータを詳細に分析して、地道に研究を積み重ねた成果だよ」 シグフェル「誰だお前は!?」 ゴメス「はじめましてシグフェル。私はGショッカーのキャプテン・ゴメス」 シグフェル「Gショッカー…?」 "Gショッカー"と聞いて、この前のクロスランダーとの一件を思い出したシグフェル。 彼らは明らかに自分=シグフェルを捕えようとしていた。 そういえばあの大石秀人=ギョストマも、後から聞いた噂では その目的はシグフェルを探し出すことにあったらしい。 かなり以前からGショッカーは自分を捕獲しようと機会を狙っていたのではないか…。 シグフェルはそんな嫌な予感に駆られた。 シグフェル「俺をどうするつもりだ!?」 ゴメス「君をこれからGショッカーへと御招待する」 シグフェル「イヤだ! 俺はGショッカーなんかには行かない!」 ゴメス「君に拒否権はない」 初めてシグフェルと直接言葉を交わし、その生の声を聞く機会を得たゴメス。 自分が想像していたのよりも意外に若く聞こえるその声色と口調に、 ゴメスには一つの疑問点が思い浮かんだ。 今までは"シグフェルはもっと年長の猛者"という先入観を知らず知らずのうちに 抱いていたが、実はシグフェルは意外に年少、もっとハッキリ言ってしまえば 10代の年頃の少年なのではないか…と。 よく考えてみれば、Gショッカーと敵対する宿敵ブレイバーズの構成員に未成年者は珍しくない。 かつて自分を散々手こずらせた大鉄人ワンセブンのパートナー南三郎もまだ中学生であった。 これはシグフェルに対する考察を一から見直さなければならないかもしれないと 考えるゴメスであった。もっとも、ここで捕まえてしまえばどうでもいいことだが…。 ゴメス「運び出せ」 ショッカー戦闘員「イーッ!!」 配下のショッカー戦闘員たちにシグフェルを連行するよう命令するゴメス。 果たしてシグフェル=牧村光平の運命は!? 1456 ○静弦太郎→スティングフィッシュオルフェノク、エレファントオルフェノクと交戦。フィリナを連れて脱出。 ●スティングフィッシュオルフェノク→静弦太郎と交戦。 ●エレファントオルフェノク→静弦太郎と交戦。 ●ザイラユニコン→東京エネタワーを揺らす。 ●キャプテン・ゴメス→巧妙に罠を貼り、特殊ネット弾でシグフェルを捕獲。 ○牧村光平/シグフェル→東京エネタワーの中でフィリナとはぐれる。変身してザイラユニコンに立ち向かうが、 待ち構えていたキャプテン・ゴメスの罠にはまり特殊ネットの中に捕獲される。 ○フィリナ・クラウディア・アルシャード→東京エネタワーの中で牧村光平とはぐれ、静弦太郎と共に非常階段に逃げ込む。 ○朝倉慎哉→東京エネタワー地上の入り口近くで牧村光平と合流。 ○沢渡優香→東京エネタワー地上の入り口近くで牧村光平と合流。
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執筆日 2008年8月17日 備考 中学3年生のこなたが雨の日に出会ったものとは。 in a rainy dayのベース。 不覚だった。 傘を忘れたわけじゃない。今日の予報では雨は降らないはずだったけれど、それでも私は常日頃から折り畳み傘を持つようにしていたからだ。だから問題は傘のあるなしではなく、長らく使っていなかったその傘が、知らず知らずのうちに使い物にならなくなっていたことなのだ。 結果的には同じことで、はっきり言えば、今の私には傘がない。 身体が濡れるのは構わない。制服だって乾かせばいい。ひょっとしたら明日までに乾かないかもしれないけれど、その時は久々にカッターシャツを着ていこう。 荷物はあきらめた。どうせあと半年しか使わないテキストばかりだ。一応乾かしはするけれど、まったく元通りにはならないだろう。それでもいい。 ならば問題などないと言って差し支えない、はずだった。 猫を拾った。 黒猫だった。まだ小さく、雰囲気が普通の親猫とは明らかに違う。仔猫だ。 黒猫が前を横切ると不幸になるなんて迷信を、私は信じてなどいなかった。私が現実主義者[リアリスト]だからというだけではない。イギリスでは黒猫が前を横切ると幸福が訪れる、という話を知っていたからだけでもない。単純に、猫に対してあまりに礼節を欠いていると思ったからだ。何なら猫の立場に立って考えてみればいい。 私は生まれてこのかた猫と戯れたことがなかった。犬なら3つか4つの頃に遊んだことがある。、そして偶然ではあれ、私はこのとき猫というものに初めて触れた。 たとえ黒猫であっても、物の本で読んだような奇妙なイメージ――いわゆる先入観よりも先に、可愛らしい、という感情を抱くことができたのは、黒猫が怖いというのが、極めて脆弱[ぜいじゃく]なステレオタイプなのかもしれないと思ったからだろう。 相変わらず雨は降り続いていた。私がこの猫を拾った時だって、雨は降っていたけれど。 段ボール箱に入れられていたわけではなかった。でも首輪は着けている。本来なら人間に懐かないはずのこの猫が、見ず知らずの私の胸元に飛び込んできた時、私はこの猫を見捨てるタイミングを完全に失ってしまったのである。 ただの住宅街の片隅だというのに、何故この猫は行き場ひとつ見出せないのだろう。単に猫が愚かなのか、おごりたかぶった人間の悲しき業[ごう]か……いずれにせよ、私は仔猫を見捨てることができなかった。決して豊かとはいえない私の良心でさえも、それを許さなかった。 ここで仔猫を逃がしたところで、よもやこの仔猫が息絶えてしまうことはあるまい。ただの夕立にすぎないのだから。きっと今までだってそうしてきたはずで、そうでなければ仔猫とはいえこの猫は独りで生き延びてなどいないだろう。 私は、携帯電話を持っていなかった。持つ癖があるかないかではなく、単純に携帯電話を持っていないのだ。行動範囲が半径3キロメートルに収まる生活で、なぜ携帯電話が必要になるだろうか?だから私は同級生たちが携帯電話を持つことが未だに解せなかった。 或いはコンビニの、今や数少ない公衆電話から連絡すれば良かったかもしれない。でも誰に? お父さんなら間違いなく迎えに来てくれる。でも猫まで連れて帰れる保証はない。それは厭[いや]だ。 仕方がない。近くのコンビニで傘を買おう。私自身ではなく、この猫のために。 コンビニの中だけは異空間だった。雨風[あめかぜ]を避けられたし、天候に関係なくアルバイトは働いていた。歯の浮くようなBGMは、昼夜を問わず店内に流れ続けている。コンビニだけはどうやら夕立という言葉を知らなかったらしい。ひょっとすると、私が今日その言葉を教えてしまったのではないだろうか。 いい時代になったかどうかは分からないけれど、今に限って言えば、500円で傘が買える日本に生まれたことを感謝しなければならない。私は今や濡れねずみだったが、それでも傘を差した。どれほど滑稽かなんて考えたくもない。 右腕には鞄、手には傘。左腕には黒猫を抱いた、小学生のような中学生。それが私だったし、それ以外はない。雨の日の奇妙なオブジェであって、それだけだった。 結局私は、また今までと同じように独り宛てもなく彷徨[さまよ]い歩く他はなかった。行き場がないのは猫だけではないのだ。それは私自身にも当てはまることで、私はこんな状況になって初めて自らの孤独を――知らなければ幸せでいられたことを、知った。 私は手近な公園に逃げ込んだ。一軒家が3軒か4軒は建とうかという大きな公園だったけれど、この豪雨の中で遊んでいる酔狂な子供などいない。 4つあるベンチの上には屋根があった。しばらくは息を抜いて休めるだろう。でもいずれ、私はこの雨に打たれながら帰ることになるはずだ。雨はやみそうにない。それは東の真っ黒い、薄気味悪い空を見れば明らかだった。 「あんたはさぁ」私は何の気なしに問いかけた。「どこから来たの?」 仔猫は、にゃあ、と一言答えた。一体どこから来たと言ったのだろう。 「どこに帰ればいいのかな、私は」 そんな答え、猫が知っているはずもない。仔猫はぷいとそっぽを向いてしまった。 私は仔猫から手を離した。しかし猫はこの雨の中へ走り出してゆくこともなく、ベンチの上に寝転がる私の上に仮初めの居場所を見つけ、くるりと丸くなっていた。 温かくもない。お互い様だ。仔猫は毛皮にたっぷりと雨水を含んでいたから、出来れば私にまとわりつかないで欲しかったのだけれど、きっと頼んだって聞いてくれはしない。 孤独な者どうしが集まったって、それはあくまでも孤独。私は、また知らなくても良かったことを知ってしまった。 雨は止まない。もういい、帰ろう。どちらにせよ、ずぶ濡れになって帰ることには変わりないのだ。猫なんて知らない。 そう思った瞬間、仔猫は私のお腹の上から飛び降りた。仔猫は私を一瞥してから、私がまばたきする間に、草むらの中に姿を消した。 あの猫は一体何だったのだろう?私の知るところではないけれど、何か引っかかるものがあった。あれは本当に猫だったのか?或いは、猫の形をした、全然別の何かだったのかもしれない。 知ったことじゃない。それこそ私の知るところではない。 結局、私はずぶ濡れにもかかわらず、傘を片手に自宅に帰り着くことになった。シャワーはもちろん浴びたけれど、降り続く雨の余韻を私の身体から流し去ってしまうことは、とうとうできなかった。 Back to in a rainy day Back to Novel
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http //yutori.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1200712220/706 700 名前: ◆L72T23DPEo [sage] 投稿日:2008/01/21(月) 15 32 52.01 ID N8NFkasX0 698まだ恐怖心があるからそういう感覚に襲われるそれをポジティブに解釈すれば離脱できるのでは流れ切ってスマン離脱ktkr!!金縛り→離脱の細かい過程位しかみんなの情報になりそうな離脱ではなかったけどテンプレ投下しても良いですか706 名前:夢子さんとか言う人 ◆L72T23DPEo [sage] 投稿日:2008/01/21(月) 15 51 42.98 ID N8NFkasX0【ハンドル名】夢子さんとか言う人◆L72T23DPEo【パートナー・ガイド】 未確認【 練習期間 】 1ヶ月【 離脱頻度 】 1回目(過去に半端なのが一回。改めて離脱してみてノーカウント決定)【 離脱方法 】 横向きの寝方から金縛り【 集中時間 】 昼寝→覚醒→いつの間にか金縛りだったので特になし【 滞在期間 】 45秒くらい?【 禁則事項 】 「あれ?」と思って 寝ている自分をイメージしてしまう事。 一瞬で渡辺に戻される【主な挑戦の時間帯】 昼寝と夜が半々 でも金縛りは昼が多い【 離脱前後の状態 】 [ 精神面 ] 離脱か・・・したらいいなー→離脱ktkrwwwww [ 肉体面 ] 眠い・・・。→スッキリ。一番寝起きの良いときに起きた感じ【備考】金縛り→ローリングもどきだったのだが、少しイレギュラーな方法だった。詳しくは体験談でもちろん暫くは空気コテで。コテ名が微妙だが男だぜちょっと今は時間がないので申し訳ないが体験談は夕方か夜辺りに書きます。760 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[sage] 投稿日:2008/01/21(月) 19 51 41.26 ID N8NFkasX0 753・「疲れた・・・。」って程動くわけではない。普通・昼寝の方が来易い・7時間。健康体 706だが体験談投下してもいいですかな763 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[sage] 投稿日:2008/01/21(月) 19 57 13.17 ID N8NFkasX0離脱過程から名倉での事までかなりリアルに覚えているのでだいぶ長文になりそうだが俺が離脱した金縛り解除はまとめにあるような感覚とは若干違った。新金縛り解除法かもしれない?と言うわけで体験談↓センター試験も終わったことだし昼寝。特に離脱は考えてなかった一度普通に寝て、暫くして起きたが眠かったので体勢を変えてもう一度寝ようとしたら金縛り。ちなみに横向きで寝てた「金縛りが来たなら離脱するぜ!」と思ってローリングをしようとしたが何せまだ金縛り自体4回目の経験なのでローリングの仕方がよくわからなかったので、普通に「動けない」で終了まとめにあった頭から抜ける方法(脳天開放法)をチャレンジしたが微妙だたそこで、ゆっくり片手ずつ動かす事にした。とりあえず横向きの体勢で上側にあった右手を動かそうとするそしたら、ある瞬間に右手が動き始める。一瞬覚醒して失敗かと思ったがとりあえず続行。何か見えるかと視覚に意識を持っていってみたがまだ何も見えない。とりあえず起き上がることにした。起き上がれた。ここで視覚がON。昼寝なのに周りが夜中の暗さだったので離脱と確信。別に自分の身体から引っ張られるような感覚はなかった764 名前:夢子さんとか言う人 ◆L72T23DPEo [sage] 投稿日:2008/01/21(月) 19 58 11.36 ID N8NFkasX0↑コテ忘れた・・・。とりあえず真っ暗で、かろうじて自宅を判断できるくらいの暗さだったので電気をつけよう、ちょうど良いからパートナーチェックだと思い洗面所へ。だが、洗面所の電気がつかない。鏡も見えず、パートナーも不明だったが自分のななめ後ろに誰かがいた。あれがパートナーだったのか・・・?まとめに「自分の手を見る」と書いてあったのを思い出し手を見る。なんか輪郭はハッキリしているが半透明みたいな感じ。ここらへんから意識がちらつき始めるとにかく電気を付けたいので「電気付け!」と叫ぼうと思ったが、声が出ない。ちょうど、夢の中で声が出ないのと同じ感覚。ここで愚かにも「自分はまださっきの場所で寝ている」と思ってしまう。瞬時に渡辺で寝ている感覚がリアルになり、離脱終了。こんな感じ。長文スマソ。離脱中のアドバイスとしては、上の通り「離脱キタ!」と言う感覚はあっても「実際にはさっきの場所で寝てる」と思うのは厳禁。慣れないうちは声を出すのもリスキーだろう。個人的には慣れるまで暫く歩き回った方が良いような気がした766 名前:夢子さんとか言う人 ◆L72T23DPEo [sage] 投稿日:2008/01/21(月) 19 58 49.39 ID N8NFkasX0あと新(?)金縛り解除についてkwsk少なくとも横向きの時はローリングより断然やり易い。というか横向き時専用かも。まずは上側にあるほうの手からゆっくり動かす。手が動く感覚があったら成功。「ゆっくり」なので金縛りが解けてしまったと思うかもしれないが続けろ。片手が動けばこっちのもん。タイミングを読めば普通に起き上がれる。ゆっくり、若干強めにぐらいがベストかと思われる。自分から腕を「引き剥がす」感じ。783 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[sage] 投稿日:2008/01/21(月) 20 33 40.40 ID N8NFkasX0 763-764 766お前ら完全無視てwwwwwwwwwwまとめに書きたいから解除法の件だけでも触れてくれよ784 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[sage] 投稿日:2008/01/21(月) 20 35 14.76 ID XqRWcnri0 783ごめん…俺、他人の体験談読まないんだ…先入観持ちそうだから…785 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[sage] 投稿日:2008/01/21(月) 20 38 37.05 ID 9pO/B2S50 783ごめん…俺、小銭がポケットに入ってた人だけど…まだ根に持ってるんだ…786 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[sage] 投稿日:2008/01/21(月) 20 45 12.80 ID IWd1hNFo0 783カレーパン買ってこいよ787 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[sage] 投稿日:2008/01/21(月) 20 46 05.95 ID t0zHGei20 783おれミルクココア789 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[sage] 投稿日:2008/01/21(月) 20 47 44.88 ID SyksYmQSO 783徐々に抜けるのはよくある話じゃね?俺メロンパンよろしく792 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします。[sage] 投稿日:2008/01/21(月) 20 51 40.14 ID N8NFkasX0そうか・・・数ヶ月ROMる
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分類:てつヨロイポケモン 高さ:2.1m 重さ:360.0kg タイプ:はがね・いわ 特性:がんじょう (一撃必殺技を受けない、HP満タン時に攻撃技でひんしになるダメージを受けても必ずHPが1残る) いしあたま(攻撃技の反動ダメージを受けない) 隠れ特性:ヘヴィメタル(自分の体重が2倍になる) おおむかし ボスゴドラの つよさに あやかり あたまの かたちを もした かぶとを かぶる おうさまが いた。 + 担当声優 坂口候一 『ピカチュウのなつまつり』 伝坂勉 『ギラティナと氷空の花束 シェイミ』 三宅健太 『ダイヤモンド パール』(シンジの手持ち) 任天堂のRPG『ポケットモンスター』に登場するポケモンの一匹。 初出は第3世代(『ルビー・サファイア』)で、ココドラがコドラを経て進化した最終進化態。 進化前までがコドラなのに対し、最終進化したこの状態はゴドラなので注意。 四足歩行だった進化前から二足歩行に変化しており、怪獣然とした姿となっている。 全身は進化前よりさらに頑丈な鋼鉄でできた鎧状の外殻に覆われており、 頭部には角竜類のような鉄でできた二本の角が生える。 山一帯を縄張りとしており、勝手に侵入しただけで敵を容赦なく攻撃するが、 自分の縄張りを大切にしており、天災などで山が荒れると自ら土の補充や植林などを行う習性もある。 これは自分の住処を作るために山を崩し川を埋めるバンギラスとは対照的で、公式で対の関係に設定されていることもある。 原作中の性能 HP:70 攻撃:110 防御:180 特攻:60 特防:60 素早さ:50 合計:530 一般ポケモンの中では最高クラスの防御力を備えており、極めて物理方向に尖った種族値を持つ。 一方で、耐性は9種類のタイプを半減以下に抑えられるがじめんorかくとうが4倍という癖が強い複合タイプとなっている。 特性によって技構成が大きく異なり、 無効タイプが無く、通常技の最大威力で放たれる「もろはのずつき」を特性「いしあたま」からノーリスクで放たれるのを恐れて一撃で沈めようとすると、 特性「がんじょう」からの「メタルバースト」で返り討ちに遭う、といった有利な読み合いを強いることができる。 メインウェポンは「ストーンエッジ」「いわなだれ」「アイアンテール」「アイアンヘッド」等を使いつつ、 「いしあたま」使いは反動技「もろはのずつき」(タイプ一致威力225)、「ヘヴィメタル」使いは「ヘビーボンバー」(最大でタイプ一致威力180)、 「がんじょう」持ちは反射技「メタルバースト」が採用される。 「ヘビーボンバー」は「ヘヴィメタル」込みでも威力が不安定なので、基本的に採用されるのは「いしあたま」か「がんじょう」が多い。 サブウェポンはメジャー級に刺さる「じしん」「けたぐり」、対ドラゴン用の「ゆきなだれ」「れいとうパンチ」、 対はがね用の「ほのおのパンチ」、対じめん用の「アクアテール」など豊富。 また、「れいとうビーム」「だいもんじ」「かみなり」を覚えるため、ボスゴドラは物理型という先入観を持つ相手に意表を突くこともできる。 ただし、特攻は低いためあまり威力は期待できないが。 第8世代では「アクアテール」が没収されたが、防御力でダメージ判定する格闘技「ボディプレス」を取得。 防御力の高いボスゴドラとは相性が良い。 補助技も「のろい」「てっぺき」「ロックカット」「ボディパージ」に加えて、 「ステルスロック」+「ほえる」の昆布戦術や低い素早さを補える「でんじは」など粒揃い。 なお、「ボディパージ」は素早さ増加の他に体重を減らす効果があるが、ボスゴドラは元々が重すぎるせいで、 「けたぐり」「くさむすび」などのダメージを減らすことはない。 持ち物は、「がんじょう」使いはきのみや弱点のメジャーさを逆手に取った「じゃくてんほけん」が採用される場合が多く、 初撃を敢えて受けて「メタルバースト」で反射したり、「ボディパージ」等と上記の道具で積んで次のターンで逆襲する型がメインとなる。 「いしあたま」使いは、こだわりハチマキ、とつげきチョッキ、きあいのタスキなどが採用される傾向にあり、 「もろはのずつき」で打ち逃げ、もしくはゴリ押しする戦術がメインとなる。 弱点としては状態異常「やけど」は火力・居直り性能を削がれるため苦手としている。 近作でははがね技を半減するみずタイプのポケモンが「やけど」状態を付与する技「ねっとう」を軒並み獲得したためより立ち回りが厳しくなった。 特にラグラージを代表とするみず・じめん複合タイプはメインウェポンを両方半減するためジリ貧になりやすい。 メガボスゴドラ 分類:てつヨロイポケモン 高さ:2.2m 重さ:395.0kg タイプ:はがね 特性:フィルター(相手から受ける効果抜群の技のダメージが3/4になる) HP:70 攻撃:140 防御:230 特攻:60 特防:80 素早さ:50 合計:630 ボスゴドラがメガシンカした姿。 はがね単タイプとなり、4倍の弱点がなくなった他、スペックも耐久を中心に上昇している。 そして特性「フィルター」により弱点技の威力が軽減されるようになり、さらに耐久に磨きがかかった。 ただし、タイプ・特性共にメガシンカ前の主力技「もろはのずつき」との噛み合いが悪いのが欠点。 幸い物理火力は上昇し体重も増加したため、メガシンカ型は「ヘビーボンバー」が主力となる事が多い。 「メタルバースト」などの反射技も引き続き使用可能なので、カバーできる範疇だが。 + メディアミックスにおけるボスゴドラ 強そうな外見からか、アニメでもダイゴやシンジなど手持ちに入れるキャラが多い。 漫画『ポケットモンスターSPECIAL』ではサファイアの手持ちのコドラ「どらら」が、マボロシ島での特訓で進化した。 カードゲームでは「爆炎ウォーカー」の種類が有名。エネルギーが重いのが難点だが、 HPが満タンの状態でワザのダメージを受けて気絶するときに残りHPが「10」の状態で場に残る特性「がんじょう」を持ち、 デッキ構成次第だがループ戦術が可能になる。 MUGENにおけるボスゴドラ カーベィ氏とふうりん氏による共同製作のキャラが公開中。 全体的に飛び道具が少なめで、通常技・必殺技共に近接戦がメインのキャラとなっている。 当て身技「メタルバースト」が搭載されているなど、原作再現も完備。 ゴジラ怪獣と宿敵バンギラス相手の特殊イントロも用意されている。 超必殺技は1ゲージ技の「諸刃のずつき」「てっていこうせん」に加えて、 全ラウンド通して一度のみ発動可能な技「メガシンカ」でメガボスゴドラにモードチェンジすることができる。 この形態になると、一定時間行動に制限が付く代わりにアーマーが付き技が強化される他、性能が上昇し、 メガシンカ専用技が解禁される。 また、特殊カラーが搭載されており、12Pは常にメガシンカ状態となる。 AIもデフォルトで搭載済み。 発端 紹介動画 出場大会 「[大会] [ボスゴドラ]」をタグに含むページは1つもありません。
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催眠のこと 無駄話はいいから早く事件のことを話してとハルがガミガミ言うと、カモンは、 「弁当箱の中身を空にしろ。話はそれからだ」 と返してきた。 そう言えばハルは、たぶんマハーカーラが云々いうあたりから一口も食べていなかった。弁当も食わずに何が昼休みか。 暫し黙々と喰った。 その間カモンは、地図を指差しながらコンに何か耳打ちする。なまにくのにおい――そう聞こえた。生肉の匂い? するとコンはこくりと頷いてから立ち上がり、また後で、と挨拶してから屋上を去って行った。 カモンが何らかの指示を出したのだ。 「残念ながら、君が頑張って集めた情報だけじゃあ足りないな」 漸く弁当箱の半分が空いた頃、ハルが口をまだもごもごと動かしラストスパートをかけているうちに、カモンは話し始めた。 「残念ながら僕は犯人捜しまでするつもりは毛頭ないが、残念ながら君はそれを望んでいるんだろう? だが残念ながらこれだけの情報じゃあ犯人は判らない」 「ふぁん……もご!」 残念ながら、口の中のものが邪魔である。 無理矢理飲み込んで涙目になる。 「なんだとぅ!」 「それに君は連続両断と深夜徘徊の関連性を疑い、あまつさえ深夜徘徊のグループが犯人なんじゃあないかと考えているな? まぁ確かにそうでもなきゃ、イカレた殺人鬼が潜む界隈に深夜繰り出す理由はないからな。その線は悪くないのかもしれない。供述の特異性だって、捜査を撹乱するためのものだとすれば得心がいく。でも前も言ったが――それはあくまで警察も考えていることだ。君が自分で犯人を挙げて懲らしめたいというのならこれじゃあダメだな。何か、君だけが知っている事実が無いようじゃあ」 自分だけが知っている事実。そう、警察がまだ掴んでいない情報が要るのだ。 しかしハルが持っている情報は、今カモンの手の中にあるあれで全てである。あの中には二つの事件の関係者の至極プレイべートな情報まで載っているが、そんなものは言うまでもなく捜査の役には立たないだろう。 共通点の無い被害者達。故に不明な動機。そして、そもそも一刀両断に切り裂くという異常な殺害方法。関係しているようで一向に接点の見えないもう一つの事件。その事件の関係者の、不可解な供述。 不可解な供述。 「ああ――そういえば」 そうだ不可解な供述。ハルは深夜徘徊者の一人である新垣ミカのことを思い出す。 深夜徘徊で補導された生徒達は皆、「徘徊の理由は分からない」と供述している。これは本当に自覚していないか、或いは本当は自覚があるのにない振りをしているかのどちらかだ。そして常識的に考えるならば、間違いなく後者だ。自分のとった行動の理由――何気ない仕草ならともかく、わざわざ深夜に外出するという特異な行動の理由を自覚していないなどあり得ないからだ。 だが新垣ミカの、恋人とのあの遣り取りはどうか。 部室棟の裏。呼び出された新垣ミカと、呼び出した恋人の三浦ヒロ。 新垣ミカは「ヒロはあの時、来なかった」というが、一方の三浦ヒロは「ちゃんと行ったし、一世一代の告白までした」という。 このすれ違いは? しかも新垣ミカは、待ちぼうけを喰らい、その場を立ち去る際に時計を確認したということまで覚えているというのに、自分がどれくらいの時間待たされたかということだけを覚えていない。 深夜徘徊の供述と三浦ヒロとのすれ違いは、別個に見ればそれぞれ「ウソの供述」と「どちらかがウソを吐いている」というただそれだけのことである。 だが三つ目の時間のことも併せて考えると、これは。 ――新垣さんの記憶が……? ハルはカモンに、新垣ミカに関する一連のことを話した。事実と自らの推論を分け、聞き手であるカモンが妙な先入観を持ってしまわないように気をつけながら。 ひょっとしたらこれは、事件解決の糸口になるかもしれない重要なことなのかもしれないのだ。 「へえ、記憶の改竄を疑っているのか君は?」 「うん。そんなことが出来るかどうかは別としてさ、そうでもなきゃこれはおかしいんじゃない? もしかしたら新垣さんは犯人にとって不利になるようなことを何かの拍子に知っちゃって、それで記憶を弄られた――的な?」 「何だ珍しく勢いが無いな」 「いや、だって記憶変えるとかマンガの世界じゃない?」 「ん。それに、その新垣さんて人はそもそも記憶力に問題がある人物という可能性も、まぁ無くはないしね。若年性痴呆じゃあないが」 そうだ。これは事件に関係があると思い込めばそう見えるだけで、そうでなければ別の可能性はいくらでも見えてくるのだ。大体、三つの記憶違いが一連の事象であると断じている時点で、ある程度の予断が入ってしまっているではないか。予断とはよく云えば見当だが、悪く云えば先入観で在る。先入観から組み立てた推理に、果たしてどれほどの信頼性があるのだろうか。 これも大した手掛かりにはならないのか――。 「しかし何だ、記憶をいじる方法なら無いこともないんだけどね」 「――へっ? そうなの?」 記憶の改竄、ハルはその光景を想像してみる。 「電極やらコードやらがいーっぱいついたヘルメット被せてさ、椅子に座らせてこう……バチバチバチー! ぐわぁぁぁー! ふははははー! ――みたいな?」 「……後半は全く伝わらなかったが、君がどんなものを想像したのかは大体わかったよ。一体、いつの時代のSFなんだ? 記憶の改竄にいちいち大仰な装置なんて必要ないよ」 「え? いらないの?」 「ああ。記憶の改竄に装置なんか必要ない。――例えば、催眠術でも十分だ」 催眠術。 あなたはだんだん眠くなる――というアレである。ハルにとってはこれもまたマンガの世界のものだ。 ちょうど月の初め頃にテレビで実験めいたことをやっているのを見たが、その時もただ胡散臭いとしか思えなかった。VTRでは人が眠らされたり腕が曲がらなくなったり、まぁあたかも実際に効くものであるように紹介された。 しかしその後のスタジオ実験。芸能人が実際に催眠術の先生に術をかけられてみるというやつである。これとなると、かかる者もいればかからない者もいた。明るさと純粋さをウリにしているアイドルは、きゃあきゃあ声を上げながら自由にならない体を不思議がっていたが、強面で年配の俳優なんかは一向にかかる気配が無かった。 それを見たハルは、あの番組における実験VTRはねつ造されたものであり、スタジオでかかったアイドルは自分のイメージを守るためにかかったフリをしたのだと判断した。 そもそもあんな簡単な遣り口で、人間を操ることなど出来てたまるものかと思った。 ――魔術じゃあるまいし。 ハルにとって催眠術とはインチキであり、魔術と同類のオカルトに過ぎないのである。 カモンにその旨を話してみた。 カモンという少年はそもそも多くのことに懐疑的であるから、きっと同調する――と、思ったのだが。 「そうか判った。今まで僕は君が愚かで鈍い人間なのだと思って、素っ頓狂なことを言う度に愚鈍愚鈍と罵ってきたが、どうやら認識を改める必要があるらしい。――君はものを知らないだけなんだな」 そうして憐れむような眼を向けられた。甚だ心外である。 「催眠術はオカルトじゃあない。胡散臭い連中やマスコミが変に煽るから誤解されやすいが、あれはれっきとした技術だ。というかオカルトとサイエンスの違いもロクに判らない奴がオカルト云々語るものじゃない」 「オカルトじゃないってぇ?」 「そうとも。欧米のいくつかの国かでは医療に取り入れようとする向きもある。それも心理療法とかじゃないぞ。外科手術だ。麻酔の代わりにしようというんだな。催眠術とは魔術なんかじゃない。技術だ」 そんなことを言われても俄かには信じられない。 「催眠術というものの仕組みは単純で、対象の人間を催眠状態にしたところに指令を与えるというただそれだけのことなんだ。――まずは催眠状態について話そうか。ハル、催眠というのはどういう字を書くか知っているか?」 「えーっと」 ハルは空に指で文字を書くような仕草を取る。 「眠は――眠るでしょ? さい――さい?」 「さいは催すという字だ。つまり催眠というのは、眠りを催すと書くわけで、これが催眠状態の正体だ」 「眠い状態ってこと?」 あなたはだんだん――。 「そう。眠っているようだが意識はあり、理性より本能が勝っているという状態だ。決して眠っているわけではないんだがね。そうだなぁ――例えば、朝起きなければいけないのに、起きられない時ってあるだろ? これは意識はあるんだが、理性的な判断は不可能になっている状態だ。起きなければ遅刻すると意識で理解できるのに、それでも寝たいという本能が勝ってしまう状態。意識はある。時間を判断する理性はある。しかし行動が出来ない。これが催眠状態だ。そして催眠状態にある人間は、強い暗示を与えることで操作することが可能なんだよ。意識の下に働きかけるんだ。――ちなみに君が見たという番組は僕も見たが、あれで俳優がかからなかったのは催眠状態にならなかったからだ。暗示を与えても、催眠状態になっていないのでは意味が無い。そして催眠状態というのは、ならないように気をつけていればならないという単純なものでもある。朝起きられない例でいうなら、強い意志さえあれば起きられるわけだろう? 意地を張るだけでも防げる。気持ち一つの問題ともいえるね」 催眠術の代名詞ともいえるあの文句。そもそも何故眠くさせようとするのか判らなかったが、その謎が今解けた。催眠状態がどういう状態なのかというのも理解出来たような気がした。朝起きられない時――あの一種朦朧とした状態では、確かに理性は働くまい。そして露わになった本能に直接語りかけられるのでは、いいように操られてしまうのも判らないでもない。 だが。 「その催眠状態がなんたるかってのは判ったんだけどさ……催眠術って記憶まで変えられるの? 」 「出来るよ。まぁ催眠の深度にもよるんだがね。浅い催眠なら運動を操るくらいに留まるんだが、少し深くなると情操を、そして一番深い段階になると記憶を操作することが出来るらしい。なんでも普段意識していない記憶までが意識に上り、記憶が剥き出しになるんだそうだ」 「そっか……出来るんだ」 「出来るとも。それにコツさえ掴めば誰にだって可能だ。催眠状態にさえしてしまえばいいんだからね」 「ふぅん……ねぇ、でもさっきも言ってたけど、掛かるまいとすれば掛からないんでしょ? 催眠状態――眠ってるのに近い状態になるのって、結構掛けられる側の意思によるものだと思うんだけど。眠くなーるとか言われたって、それで眠くなろうとするのはやっぱり自分なんだし」 「そうだね。だからあの俳優は掛からなかった。掛けられて変なことをさせられてはたまらないと思ったのか、そもそも催眠術なんかはオカルトに違いないから間違っても掛かるわけにはいかないとでも思ったのか。確かに、真っ当な方法ではそういった人種を催眠状態にするのは不可能だ」 「真っ当な方法――では?」 カモンお得意の、含むみを持たせた言い回しである。真っ当でない方法ならば可能だということなのだろうが――。 「そう。真っ当で無い方法ならば可能なんだ。例えば――」 カモンはすうっと両手を掲げる。そして。 「こんな風に」 「あ……っ!」 腕を伸ばし、両手でハルの首を掴んだ。 「か……」 顎が上を向く。 カモンの細い指が、柔らかな肌に僅か食い込む。 硬い。指の骨の感触だ。 「か……」 喉から空気が漏れる音が聞こえる。 決し強く締められているわけではないのに、何故かやんわりと意識が靄に包まれるような感覚を覚える。 カモンの指は軟体動物の触手の如く、肌に吸いつくように纏わりついている。 そして思いのほか――。 「カモンの手――湿っぽい」 じっとりと汗ばんでいた。それがより一層、肌との密着感を高めているようである。 「生憎、自律神経系がイカレている。――いや、そんなことはどうでもいいだろう。このまま僕が強く締めつけると、君はどうなる?」 「どうなる――って」 どうなってしまうのだろう。 「このまま締められたら――意識が遠のいて、気絶するに決まってるじゃない」 顎が上を向いてしまっているせいか、少し喋りづらい。 「そうだろう? このまま力任せに頸動脈を圧迫し続ければ、酸素が脳に届かなくなって落ちる。だが落ちる寸前で止めてやると――催眠状態になる」 カモンが手を離した。 ハルの首はカモンの汗で湿ったせいか、そこだけ風がやけに冷やかに感じられた。 「首絞めで――催眠状態が?」 「これは『頸動脈法』という。この方法なら相手の意思に関係なく生理的に催眠状態を作り出せるし、首を絞める以上、無理矢理掛けることだって出来る。相手の肉体的自由を封じるし、声すら上げさせないからこれは悪いことをするには非常に便利だ。ただしその代わり難しい。それに練習しようにもやはり人の首を絞めるわけだから、どうしたって危険が伴う。だからこの頸動脈法を知る人はそうそういないだろうし、知る人の中でも実行するだけの技術を持つ人はまずいないだろう」 「そっか……でも……」 そういう技術は実在し、使い手もまたいないことはないのだ。ならば。 「じゃあ新垣さんはが記憶を改竄された可能性は――あるにはあるってことね?」 「そうだね。ゼロではないというだけで、限りなくゼロに近いわけだが」 「何で改竄されたのかっていう問題にもなるよねぇ……」 「確かにその問題もある。それに、そうなると深夜徘徊組は全員改竄を受けたということになるね。大した術師もいたものだ」 「――確かに」 そうだ。新垣ミカの記憶違いが何者かによる改竄の結果だとしたら、それは彼女と同じく特殊な状況下にある他の徘徊者達もまた――ということになるだろう。新垣ミカのように日常生活に支障をきたしているのかはともかく、徘徊の理由を覚えていないという点では同じなのだから。 しかしそうなると――仮に徘徊者達が記憶の改竄を受けたとなると。改竄された記憶にこそ何らかの鍵があるに違いない。徘徊者達に催眠を掛けた者が、そうまでして隠蔽しようとしていることとは何だ? 否、考えるまでもないではないか。そんなこと――。 ――やっぱり連続両断と繋がってるんじゃ。 記憶を消されたのは、犯行現場を目撃したのからなのか。 否。それは違うだろう。それ以外の共通点も併せて考えるべきである。皆日向学園の生徒で、且つ深夜に徘徊していた者達。そうだ。犯行現場を目撃したから催眠を掛けられたのだとしても、それでは深夜徘徊の理由は説明出来ていないではないか。この場合消されたのは「深夜徘徊する理由」という記憶なのだから、その理由こそが犯行に深くかかわっていなければおかしいことになる。 ということは――。 「やっぱり深夜徘徊組が――犯人?」 「催眠術を入れて考えると、まぁ現実的ではないにしろ現状よりは整合性が保たれる。そして仮にこれを採用してみると――徘徊組は犯人ではなくなる」 「――え?」 「催眠術に掛かった者がいるならば、掛けた者もまたいるはずだろう? 徘徊組が掛かった者なら――」 掛けた者は別にいるということか。 「ま、そもそもその催眠術からして可能性の一つでしかないわけなんだが」 「ぬー! ややっこしいなもうー!」 新しい事実が現れる度に一層拗れ、可能性が見える度に一層闇は深まる。一つ一つの事象はそれぞれ関係しているようで微妙にズレており、故に整合性が保てない。現在見えている分だけでは、事件の姿はあまりにもいびつである。 ハルは一旦、頭の中を整理することにした。 そもそもハルが徘徊組を疑うのは、カモンの最初の指示を受けてのことである。カモンは連続両断の被害者だけでなく、徘徊で補導された生徒のことも詳細に調べろ指示した。その時ハルは初めて二つの事件の繋がりを意識し、そこから先の「徘徊組犯人説」を自分で立てた。 そして今。ハルは指示され調べたことを報告し、またイレギュラーながらも新垣ミカという徘徊組の一人の異変をカモンに伝えた。そしてカモンは、その異変の理由として「催眠術による記憶の改竄」という可能性を示してきた。新垣ミカが真実催眠術に掛かっているのだとすれば、これは例の「不可解な供述」の説明にもなる。そしてその場合、新垣ミカだけでなく補導された面子は全員催眠術を掛けられているということにも。 この催眠術説を採用すると、催眠術によって消された記憶は「徘徊の理由」ということになるから、恐らくはそこに何がしかの秘密があるのだろうと思われる。 そして催眠術に掛かった者がいるならば、掛けた者もまた存在する。ここまで考えると、催眠術を掛けた者こそが徘徊者達を制御し、連続両断にも深く関わっているのではないかという考えが嫌でも浮かぶ。催眠術師犯人説である。 徘徊者が事件の実行犯であり、その徘徊者を裏で操っているのが催眠術師――ということになれば収まりがいいのだが、生憎、催眠術師は記憶を消しているだけ。そう。催眠術師はあくまで「徘徊した理由」という記憶を消しているだけなのだ。理由自体は徘徊者の中にあるのだから、つまり徘徊者はあくまで自分の意思によって行動しているのであって、その意思だけを後から消されている――ということになる。 催眠術で人を操ることが出来れば、そんなジレンマも解消されるのだが。 ――いや。 出来るのか。 しかし催眠術とは催眠状態に陥っている者を操るための技術であって、催眠状態に無い者は操れないのではないのか。 考えるまでもなかった。知恵袋は目の前にいるのだ。 「え? 出来るに決まってるだろ」 「決まってるの!?」 「こないだの番組でもやってただろ? スタジオ実験のやつだ。催眠状態の時に『目が覚めた後、私が手を叩いたら貴方はジャンプする』と暗示をかける。掛けられた本人は暗示の内容を覚えていないのだが、しかし術師が手を叩くと何故かジャンプしてしまう。催眠状態を解いた後に効果を発揮するこれを―― 『後催眠』という」 やはり出来るのだ。催眠術で人を操ることは。 ならば――それで殺人を犯させ、且つその間のことを思い出せないよう催眠を掛ければ。 催眠術によって人形の如く操られる者達。その使命とは――。 ――馬鹿らしい。 ハルは心の中で自嘲した。 仮令催眠術が技術であったのだとしても、こんなことは如何にも現実離れしているではないか。そんな回りくどい手段を用いる理由がまず無いし、カモンだって、無理矢理催眠術を掛ける方法――頸動脈法を使える人間など殆どいないと言っていた。 だからこれはあくまで可能性。しかも最もファンタジックで、且つエキセントリックなものだ。エキセントリックなだけに心惹かれるものがあるが、それだけに実際はあり得ないことなのだ。 自分は何を真面目に考えているのか。 全く以て馬鹿らしい。 と、ハルが再び自らを蔑んだその時。 背後から大きな声が聞こえてきた。 「よーよーお兄さん、俺にも一本くれない?」 振り返って見てみると、大声で騒いでいた五人の男子生徒達が喫煙している生徒を取り囲んでいた。 「なんだコラ。うぜーから消えろ」 「あー? 何だコイツ。なっまいきいぃー! カッコつけてんじゃあねぇよー!」 「ヨっちゃんやっちまぇー! ハハハ!」 五人のうちで一番ガタイのいい生徒が喫煙生徒の胸ぐらをつ掴む。――それにしても呂律が回っていない。酒を飲んでいたのか。 「離せボケ!」 「誰がボケだコラァー」 「おらぁよぉー! ちねー!」 鈍い音が響いた。大きな拳が喫煙生徒の腹に突き刺さる。 「ってちょっと! 何やってんのよアンタら!」 考えるより先にハルは動き出していた。背にかかかったカモンの制止を振り切って駆け出す。 その間に、今度は別の生徒が繰り出した拳が喫煙生徒の顔面を捉える。 「止めなさい!」 「あぁーン?」 「寄ってたかって! みっともないと思わないのッ!」 「あんだよぉー。混ぜてほしいなら素直にそう言えよ――」 下品な顔をした一人がハルの肩に手を置く。 「――触んなッ!!」 ハルはその生徒の股間を蹴り上げる。 「ぐえええええええっ!?」 「ああっ! テっちゃんのジョニーが!」 「このクソアマがあぁぁぁ!」 「っ……!」 二人が詰め寄って来る。体格の差も、腕力の差も、数の差もある。流石のハルもたじろぎ、一歩後退したところに――。 「オイオイオイオイ止せよー!」 斜め後方より声が掛かった。振り返って見ると、上半身裸で拳法の練習をしていた生徒が、飄々とした足取りで歩み寄ってくる。 「相手は女の子だろうが!」 細身ながら、かなりの長身である。拳法生徒はハルの隣まで来ると、詰め寄っていたうちの一人と睨み合う。 そして――視界の隅でカモンがのそりと立ち上がるのが確認できた。まさか、助けてくれるというのか? だがカモンはハルではなく別の方向を見ていた。その視線の先には――騒ぎを疎んで屋上から立ち去ろうとしていた、一組のカップルの姿が。 ――何故そんなところを見ているの? ハルがそう思ったまさにその時。 酔っ払い五人組のうち、今の今まで黙っていた一人が急に動き出した。 仲間を跳ね除け、掻き分け、ある方向を目指して走りだす。 その先には――カモンが見ていたカップルが。 「おあああああああああっ!!」 雄たけびを上げながら走りくる襲撃者に、カップルの男の方は女を庇うようにして身を呈す。 そして走り寄った生徒はおうっ、と野太い声を上げ、男の方に組みつく。 「ケンちゃん!」 女が金切り声を上げる。男を心配しているというより、何が起こっているのか判らないという混乱の色が強い。 ――あれは……何をしているの……? 走り寄った生徒の腕は――そのケンちゃんとかいう生徒の首に伸びていた。 首を絞めている。 首を。 「か……か……」 ケンちゃんの喉から、空気が漏れる音が。女が悲鳴を上げる。 酔っ払い達はワケが分からないなりに危険な空気を感じ、首を絞めている仲間を止めに入る。上半身裸もそちらに駆け寄る。 カモンは鼻から口にかけて手で覆い、何か考えるように足元をじっと見詰めている。 ハルは――気づけば震えていた。 BACK LIST NEXT
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「予想どおりに不合理[増補版]」 ダン・アリエリー著 2009年刊 熊谷 淳子訳 相対性の真相 ~ 1章 選択は 比較によって行われる A , A- , B の3つから選ぶときは A が選ばれる A , A- を比較して A が選ばれ ~ A , B の比較は省かれる 価値は 比較によって決められる 報酬は 比較合戦によって上昇する ~ 金持ちが 大金持ちに嫉妬する 異国では 邦人に強い親近感 を感じる 需要と供給の誤謬 ~ 2章 刷り込み・アンカリング ~ 最初が肝心 恣意の一貫性 ~ 最初の決め に縛られる ~ 自分に縛られる・過去に縛られる アンカリングは消せる ~ スターバックス アンカリングは逆転できる ~ トムソーヤの冒険 ~ 仕事か遊びか , 贈与か交換か ゼロコストのコスト ~ 3章 無料は 比較の対象にならない ~ ただ 選ばれる 社会規範のコスト ~ 4章 社会規範と市場規範は相容れない 社会規範と市場規範を混同すると 関係そのものが崩壊する 社会規範はきわめて高価なものと等価 しかし お金はかからない 社会規範は秩序や効率や高い志を生む 社会規範のお返しは社会規範で 企業や業務は 基本的には市場規範 保険や福利は社会規範 仕事そのものにも社会規範の側面がある 無料奉仕と低賃金労働はまったく違うもの お金はふれあいを抜き取る 教育 は社会規範のなかで行うべきでは お金が使えない催し にも意義があるのでは 無料のクッキーの力 ~ 5章 無料のクッキーは1人1枚 ~ 社会規範 安いクッキーはどれだけでも ~ 市場規範 共同の皿の最後の1品は なくならない ~ 共有資源・社会規範 取り分けられた皿は すべてなくなる 無料 ~ 社会規範 プレゼント ~ 社会規範に近い 労力との交換 ~ 社会規範と市場規範の中間 お金との交換 ~ 市場規範 社会規範と市場規範のどちらで解決するか? ~ これが大切では 環境汚染対策 は社会規範で行われるべきでは ~ 汚染度の公表などで 性的興奮の影響 ~ 6章 性的な興奮状態では 判断は変わる ~ 誰もが ジキルとハイド 感情的なときには 判断を保留する 誘惑は 打ち克つより 避ける 危険な操作を行う場では 感情的になる状況 を作らない 先延ばしの問題と自制 ~ 7章 稼ぎ以上に浪費する社会 消費主義と信用販売 , 自制心の敗北 先延ばしは 成果を上げられない 自制心は 敗北する 自制を期待するより 禁止する 締め切りを設ける 決意表明する 定期点検制 は先延ばしを防ぐ 急ぐ必要がないのに 先にしてしまう ~ メールチェックやギャンブル など いつ当たるかわからないが ある程度当たる 当たるとそれなりに満足できる 変率強化スケジュール ~ この状況が やる気を引き起こす 不快を 不快直後の快楽 によって克服する 高価な所有意識 ~ 8章 所有しているものは 比較の対象とならない 所有すると 愛着がわく 得るより 失う方が痛い 他人にも 思い入れの理解 を強いる 所有していないものは 比較の対象となる 所有していないのに 所有した気になる ネットオークション お試し , 返金保証 所有者でないと想像して 判断する 物だけでなく イデオロギーや 物の見方 や 行動のしかた でも同じ 扉をあけておく ~ 9章 消える扉を残すために 大きなコストをかける 扉を復活させられるときでも 機会を失う のが不安 ゆっくり消える大事な扉には 気付かない 2つの選択肢に戸惑い 選ばないロスを生じる 閉じなければいけない扉は 閉じる 予測の効果 ~ 10章 先入観 おいしそうに思えるものは おいしい 後から知ったときは 偏見は薄い 期待・予測 も同じ効果 ドライブインで高級料理を出されても おいしくない 駅中で1流ミュージシャンが演奏しても 気付かない 無意識的に喚起された予備知識・感情 も同じ効果 周囲の様子 や 教えられた知識 も同じ効果 肯定的な予測は 喜びや楽しみを増やしてくれる 芸術的な盛り付けや 立派な器は 味わう場所は 料理をおいしくする 盛り付けや器への感覚が 料理の味わいに 追加される 環境が 期待を大きくする , 感度を上げる 同じテーブルにつくだけでは 合意は難しい 同じものでも 違って見える 価格の力 ~ 11章 プラセボには効果がある ~ 信念と期待の力 手術でも 薬でも 身体(ホルモンなど)と心が 改善に協力・結合する 周囲の人の努力が 改善に協力・結合する プロセボのにせの効能書き にも効果がある 暗示の効果 高価なプラセボは 効果を高める 本当の薬で効果を経験した人ほど 効果がある 安価なものからは 見合う効果しか引き出せない プラセボは マーケティングでも有効 倫理的な問題 がある ロイヤルタッチは不要? 効果があるのに プラセボを処方しない? プラセボを 高価に処方する? プラセボかどうかの確認実験をすべきか? できるか? 不信の輪 ~ 12章 一度何かで騙されると 違うことでも 別の相手でも 不信を抱き続ける 共有地の悲劇・資源共有の問題・共同基金の問題 共同基金の問題 ~ 供出されたものを 2倍・等分して返すと・・・ ここで疑問 ~ 振り込め詐欺に繰りかえし騙される人の存在をどう考える? 一部の会社の不信は 業界全体を傷つける 少しだけごまかしをする中で 1人だけ正直でいると その分値引かれてしまう 信用されていないものの発言は 真実でも値引かれる 信用されているものの発言は 同じ事実でも 高く評価される ちょっとした嘘は許してもらえるが 度を過ぎると傷を受ける ~ オオカミ少年の話 自己犠牲と透明性があれば 信用を回復できる 透明性と苦情への真摯な対応は 信用に役立つ 信用は公共財と同じ ~ 信用を与えると 信用が返る わたしたちの品性について ~ 13章 人は ごまかしができる環境にあれば ごまかしを行う ごまかしの量は わずか ばれる可能性の大きさは あまり影響しない 大きな違反はしない 朝四時の 誰も見ていない赤信号でも 車を止める 法律で不正を防ぐ努力はされている ~ 抜け道が必ずある 十戒を読んだあと では不正は減る 不正をしないと宣誓した直後 では不正は減る 不正をしないようお願いをする張り紙 も効果がある わたしたちの品性について ~ 14章 共有冷蔵庫のコーラはすぐなくなるが お金はなくならない 不正行為は お金そのものでは行われにくい 金券では 不正行為は減らない 現金でなければ 不正行為は 簡単に正当化される お金と等価値の お金ではないものは 不正行為が行われる危険性が高い インターネットサービスやデビッドカードの不正行為の危険は高い ビールと無料のランチ ~ 15章 独自性欲求 と 帰属意識 ~ どちらにせよ 後悔が残る 人は 合理的ではない判断もする ~ しかしそこにもルールがある それを理解すれば 決断を修正したり 行動のために利用したり することができる
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クア・エルファーナ ルート フナムシさん担当 登場人物 プロット フローチャート あらすじ 【起】 前期の勉強の仕方を見直すために図書館に行くと、カウンターで涙目になっている少女を発見。 少女の手には(一部を除いて)文句のつけようがない成績表が。 羨ましい気持ちでいっぱいになったキリスは目的の本を借りて図書館を後にする。 【承】 勉強の仕方が分からなければ教えてもらえばいいじゃない。 思い立ったキリスは今日も係の仕事をしているであろうクアを求めて図書館へ。 案の定、図書館のカウンターにはクアがいた。だが、そこには小さな少女の姿がもうひとつ。 クアの元へと歩み寄ると「お姉ちゃんに近づくな」という、棘のある言葉と共に向けられた日本刀(木刀でも可)。 クアと一緒に少女をなだめつつ、勉強会や息抜きの昼食会を開きながら会話をし、だんだんと親睦を深めていく。 【転】 図書館での勉強会終了後の雑談でクアに調合のお手伝いをして欲しいと言われる。 快く引き受けて一緒にクアの家へ行くと、そこには花屋と見紛うほどに沢山の植木鉢と名称不明の植物たちがあった。 見たこともない植物たちの説明をクアに教えてもらいながら進行していく調合。 集中していなかったせいか、手順か混ぜる材料のどちらかを間違えて失敗してしまい、漫画よろしく爆発が起きる。 後日、足りなくなった材料と新しい調合の本を求めてキリスの通い付けの店へと足を運ぶ。ついでにカフェにも寄ろうか。 店に置いてなかった材料を求めてフラウベールの森の中へ。 頂上での休憩を挟みながら散策を続け、なんとか目的のものを見つけることに成功する。 下山中に雨に降られ、濡れ鼠状態で帰路に着く三人。 翌日、再びクアの家に行くと寝込んでいるサキの姿があった。 散策の時の雨で風邪を拗らしたらしく、クアに大人しくしているように言われたらしい。 風邪薬(笑)を作っているクアがいないことを確認してから、サキからクアに近づき過ぎたことを警告する意味を含め、クアの身の上話を聞かされる。 風邪薬(笑)を笑顔で持ってきたクアにどんな表情をすればいいのか分からないキリスは作り笑いを浮かべるしかなかった。 「お姉ちゃんのお薬苦いです……」 【結】 カフェにて妹とキリスの友人の企みによって半ば強引にいい感じにさせられるキリスとクア。 しかし、照れた笑顔を見せるもクアの表情はどことなくぎこちなさが混じっていた。 数日後に主人公がクアに思い切って告白をするがどうしても受け入れないクア。 過去に大事だった人、大好きだった親に捨てられていたことから「どんなに自分が好意を寄せていても、いつかは捨てられてしまう」という先入観が深く根づいていた。 主人公が諦めるかどうか悩んでいるとクアの妹から「お姉ちゃん宛の手紙」と言われて封筒が手渡される。 封筒の裏を見るとそこにはクアと同じエルファーナの名前が書かれていた。 告白前とは打って変って、キリスを避けるように過ごしていたクア。 自分から離れようとするなら、こっちから近づくしかないとキリスは決心する。 午前と午後を使ってクアを探すが、図書館、雑貨屋、カフェのどこにもクアの姿は見当たらなかった。 どこに行ってしまったのか焦っていると、不意にクアがと言ったことを思い出す。 「私ね、こういう高いところが好きなの。遠くにいるお父さんやお母さんがこのどこかにいるかもしれないって思うとなんだか嬉しくて。そう考えるとね、なんだか心が落ち着く気がして安心できるの」 夕暮れ近くになって主人公がようやく遺跡(オフェール大聖堂)に辿り着くと、目の前には案の定、寂しそうな表情をしたクアの姿があった。 「ここにクアのことを突き放すようなことが書かれていたら、俺はクアを諦める」「だけど、もしそれとは違うことが書かれていたらクアは俺のことを受け入れてくれ」 クアが決して見ようとしなかった手紙を読ませるように強引に促す。 クアが勇気を振り絞って封をといたそれには、クアに対する両親からの謝罪とクアを一人にした理由、そして近いうちに必ず会いに行くという旨が書かれていた。 決して嫌われていたわけではないという事実にクアの目から涙が溢れ、近くにいたキリスに抱きつき嗚咽を上げ始める(驚きのオポチョニズム)。 キリスがもう一度クアに告白し、クアはそれを受け入れる。 そして二人は末永く幸せに暮らしましたとさ 終わり P.S いろいろ変わってきてるからこれはもう信用ならねぇぜ 登場人物 シノザキ サキ クアの義妹で和服ロリ担当 ティーナ・セレート キリス行きつけの店の娘 ラウェル・クレマン カフェで働いている主人公の友人 リー ラウェルのアルバイト仲間 プロット 1日目【出会い】起の部分 前期の勉強の仕方を見直すために図書館に行くと、カウンターで涙目になっている少女を発見。 少女の手には(一部を除いて)文句のつけようがない成績表が。 羨ましい気持ちでいっぱいになったキリスは目的の本を借りて図書館を後にする。 選択1回目(承の部分1 勉強するなら家より図書館これ世界の常識。 筆記用具とその他諸々を携えて図書館へ。 先日に引き続きクアを発見し勉強の仕方を教えてもらうことに。 選択2回目(承の部分2 勉強の仕方が分からなければ教えてもらえばいいじゃない。 思い立ったが吉日とキリスは今日も係の仕事をしているであろうクアを求めて図書館へ。 勉強会から雑談タイムになるのはよくあることです。 選択3回目(承の部分3 気分転換に友人のクレマンをからかおうとカフェへ向かう。 奇遇にも昼時の店内でクアとサキに会う。 「お姉ちゃんに近づくな」と、棘のある言葉と共に日本刀を突きつけられる。 (日本刀とは書かないけどスタイリッシュなやつがいいな、木刀でも可) 選択4回目(承の部分4 いつも通りに図書館に行き、いつも通りにクアに勉強を教えてもらう。 仲良く喋っているとクアが忘れていたお弁当をサキが届けにきてくれる。 クアの手料理で有意義な時間を過ごす。 選択5回目(承の部分5 今日も今日とて勉強会。 図書館に着くと、本を抱えて大わらわなクアとサキ。 クアが忘れていた本の整理を手伝うことになるキリス。 サキにデコピンは必須 8月に入って、シナリオ開始 (承の部分5 図書館の仕事に付き添い(クアが作ったのおやつ&怪しいドリンク登場) (転の部分1 変な植物登場、薬の調合に失敗 (転の部分2 図書館の仕事に付き添い() (転の部分3 一緒に買い物(ティーナさんのお店おじゃまします、喫茶使うかも?) (転の部分4 山に材料を取りに行く(遺跡で休憩、妹様も一緒にお弁当タイム、美味しいドリンク)、雨降られる (転の部分5 妹様が風邪をひく、風邪薬作るよ! (転の部分6 クアが出かけてる間に妹さんからいろいろ聞く (結の部分 フローチャート アップローダ参照 コメント 名前 コメント すべてのコメントを見る
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(3) 状況はいよいよもって最悪だった。 そう長くは持たないだろう、そう思っていたのは確かだが、ここまで柔だったなんて予想外だ。 両の拳を軽く握ってみる。 右はまだ大丈夫だが、左は駄目だ。まさか手刀一発でお釈迦になるなんて、笑えないにも程がある。 このクロスは試作品……実践配備前のパイロット期間の代物、いわば張子の虎なのだ。 どうやら装甲を生成する時の精度にいまいち問題があるらしく、ところどころに弱い部分があるようだった。 間接部は大体大丈夫だが、メットやショルダー、拳の手刀部分等が既に壊れている。 その分右拳は堅いようだし、このクロスは堅いだけでは無いのだが……。 「残りの武装もまともに使えるのはたった二つ……か」 これだけではレッドは倒せないだろう。だがそれでもいい、俺の勝利条件は殲滅ではなく時間稼ぎだ。 つまるところいつもやっていることと同じなのだ。精々レッドに突撃して、一撃でのされるか数合の殴り合いが出来るかの違いで……。 「隠れん坊はお終いか? シャドウクロス」 来た。 声に応じて振り返った先に、仁王立ちで悠然と佇むレッドの姿。 やっぱりこいつは何処までも正義の男だ。俺が逃げたならさっさと奥に進めば良いだろうし、俺は気づいてなかったのだから背後から攻撃すればよかったのに。 俺はそんな甘いことはしない。レッドが正々堂々を貫くなら、俺は何処までも卑怯になってやる。 俺が背負うのは大衆のための正義じゃない。ただ一人の涙を拭うための、つまはじきの悪でいい。 「ああ……これで」 左の拳を握る。 砕かれたのが外骨格だけで良かった。この能力を使うのには手を握るモーションが必要だから、生身の拳まで砕かれていたら、今使えるたった二つの能力がまた一つ減るところだった。 「終わっちまえ!!」 弓を絞るように左手を引く。その瞬間、レッドの周囲で一斉に何かが崩壊した。 下に落ちた瓦礫、開かれた扉、棚の上の花瓶など、それらを切り裂いてレッドに襲い掛かる不可視の斬撃は―――鋼の硬度を持つ、超極細の蜘蛛の糸。 クモ女様の能力だ。このスーツはこれまでビットマン達が苦戦した怪人達の能力を受け継いでいる、対ビットマン用兵装なのだ。 スーツは壊せないだろうが、これならこいつを緊縛できるはず―――! 迫る糸に気づき、動きを見せるレッド。 だが遅い、既に退路は無い。そんじょそこらの刃物では切れないようになっているし、腕力だけのレッドにはこれを破ることは出来ないはずだ……! 「――――ブレイズ」 と、 レッドの腕が、赤く光を放ち、 「カット―――――!」 焔を吹いた。 頭上から真っ直ぐ振り下ろされる火の腕が、断ち切れるはずの無い鋼の糸がバラバラに千切っていく。 「こんな二番煎じが俺に通じると思ったか?」 カン、とレッドの腕から飛び出た空薬莢が金属音を立てる。 「俺達はたった三人だ。だからお前たちショッカーに負けないよう日々工夫し、努力を重ねている。同じことがいつまでも通じるとは思わないことだな。 それに……これは貴様の技ではない。怪人クモ女の技だ。満足に扱えると思ったか」 思ってねえよ畜生、それでも足止めぐらいにはなると思ったんだよ超人野郎! 俺だって努力していなかったつもりは無い、ドクだって日々研究を重ねてこのスーツをここまで持ってきたんだ。それでも、まだ―――お前には届かないって言うのか。 格が、違う。 「それが……」 だから、 「どうしたああああああ!!」 剥き出しのコンクリートを踏み抜くつもりで床を蹴り、左で糸を繰りながら、開いた右手でレッドの鼻っ面に殴りかかる。 白兵戦でブレイズカットとやらは使えないのか使うことは無いと判断したのか糸の軌道から跳び避けて、俺の右拳を左掌でいなすレッド。 勢いを殺し姿勢を戻そうとする俺の横っ腹に容赦なく叩き込まれる回し蹴りに、呼吸が止まる。 そんな状態で踏ん張りが効くはずも無く、俺の体は部屋の端まで吹き飛ばされた。 受身を取ることも出来ず背中から壁に叩きつけられる。凄く痛い。 だが正義といえどはこちらの回復を待っていてくれるほどお人よしではない。すぐにでも追撃をかけてくるだろう。 俺はまともに動けない、復活にもまだ時間はかかる。だから、右手がまだ動いてくれたことは本当に幸いだった。 「む……!?」 俺の右手から吹き出た視界を覆い尽くすほどの黒い霧に、レッドが声を上げる。 オクトパ子先輩の毒霧煙幕のコピーだ。といっても毒までは同じではないのだが、レッドもこの中に飛び込むのは躊躇うだろう。 その間に動かない体に鞭を打って立ち上がって場所を移動する。 よろよろと移動し立ち上がった頃に、背後の壁を砕く音が聞こえた。もう少し行動が遅ければ自分がその威力に晒されていたと思うと、ぞっとする。 レッドは強い。力は強く、思考は早く、技も卓越し、スーツの性能も一回り違う。 認めよう。俺には、ショッカーには単体で戦隊を出し抜くだけの力は無い。 だが……それが、二人ならどうだ? 「クロスアウト」 音も立てずに、俺の顔を覆っていた仮面が消える。 レッドは―――赤坂浩二はここに庄家栄一が居ることを知らないし、居るはずが無いという先入観がある。 だから……その隙を狙う。 「……」 幸い使えないと思っていた能力に、カメレオンマン先輩のコピー能力がある。本来は全身が透明になる能力のはずなのだが、これはスーツまでしか透明にならない。 だから、俺はスーツを着たままに、庄家栄一として赤坂の前に出られる訳で――― 「そこにいるのは分かっているぞ、シャドウクロス」 と、 思考にふけっている俺の背後から投げかけられる、レッドの声。 「そろそろ時間も惜しい……次が最後だ」 そうだな。次が最後だ。 これは一度切りの戦法だ。二度目からはレッドは躊躇わないだろう。 だからこれが最後。ビットマンレッドとシャドウクロスの戦いも……赤坂浩二と、庄家栄一の友情も、これで終わりだ。 悔いはあるが、迷いは無い。これは悪を選んだ決断の結果だから、俺は迷わない。 ―――煙幕が、ゆっくりと薄れていく。 「行くぞ、シャドウクロス―――――!!」 弾けるような音と共に、レッドが跳ぶ。 一瞬遅れて俺も床を蹴り、跳躍する。お互いの距離が縮まっていき、その姿が浮かぶ――― 「赤坂浩二ぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃ!!」 俺は力の限り叫んだ。迫り来る恐怖を、アポロ様を守れない恐れを、一人の友を失う悲しみを忘れたくて、宿敵の名を叫んだ。 煙を抜けたレッドの、赤坂に浮かぶのは明らかな驚愕の色。その信じられないという思いが、俺がこいつを打倒するための決定的な足枷になる。 振り下ろされた鈍い左を紙一重で避けて、カウンター気味の右を突き入れる。 このスーツにしかない、奇しくもブレイズカットに少し似た、切り札をお見舞いするために。 「クロス」 ごめんな、赤坂。 「ブラスト――――!!」 レッドの鳩尾を貫いたまま、俺の右拳が爆発した。
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■導入段階 ●立上げ □プロジェクトは開始時期が一番心配。それをいかに安心できるものにしていくかが大事。 □プロジェクトマネジメントの真髄は、小さな火種を察知して消すこと。 □プロジェクト管理は予防注射である □プロジェクトの最初に具体的な完成形を一枚の図にして全員で共有する □チームメンバ・お客様と作業内容について必ず合意し、自分の土俵に持ち込む。 □初期段階で後工程の担当者などもあらかじめ決めてしまう □プロジェクト計画書・受託条件明細は業務担当者にも説明する □作業範囲は受託条件明細に記載されている範囲。内容は全員に周知しておく。 □体制図で役割と権限を明確にする! □脆弱な社内のSE体制は放置しない。 □組織と組織の役割分担をきっちりする!できてないのに条件付検収などしない! □検証期間中の仕様変更手順も明確化する □問題はプロジェクトが進む前に可能な限り洗い出す!以下は顧客にも意識してもらう。 ・要求定義段階でのコスト…1 ・コーディング段階…………5~10倍 ・保守段階……………………200倍! □予防保守が大切。予防する方がずっとラクということ □品質保証活動を重視すること。手戻りはムダ! □友好関係を大切に(信頼関係がなければ、いちいち説明しなければならないなど、足を引っ張る元となる。) □外注発注の適正化 ⇒ 漫然と発注せず、内容を精査する □「顧客の顧客」に目に見えるメリットを □業務フローの固定化、ワークシートによるコード、パラメタ設計が可能になるような導入パターンの作成およびマニュアル作成 □今回のプロジェクトの進め方が、自分たちの今までのやり方から何がどの程度違っていて、どんな影響を及ぼしそうになるのかをリスクとして認識する。 □何がリスクとなるか、影響、考えられる対策などについて、経験者から話を聞くこと。 □事前にパッケージ製品の内容をを知ること、今のお客様の運用(とリプレースでやりたいこと)を知ること、そのギャップを知ること。 □プロジェクト計画書、受託条件明細等は、周囲に文句を言わせないよう、専門家の意見を取り入れたものにする □全体構成を確定 →全体作業を確定 →顧客との役割分担 →スケジュール確定 →それから見積 □発生工程の半数が本稼動後のトラブル。主原因は作業品質、体制。→作業計画・準備・確認に問題があったのでは? □運用・保守プロセスの強化が必要(作業標準の使用) □多くのプロジェクトで指摘される問題点 ・規模の見積に根拠がない ・過去の実績が反映されていない ・マスタスケジュールが不十分(お客様のイベントが明確でない) ・プロジェクト全体の体制 ・変更管理についてのルールがない ・運用・保守プロセスの改善(ITIL) ・周りの人間に自分の役割をわかってもらうことが大事 ・方針を揺らがせない ・メンバ全員が同じ方向を向くこと □作業完了時期に残課題がある場合、検収条件を顧客と認識合わせをしておく。 □UI仕様を検討した人がその内容に応じたシステムテスト内容を考え、テストする(品質保証のV字ラインに合わせて) ●設計 □顧客の要望の裏の裏を読む □頑張ってもできないものはできないとはっきり言うことが大事。パッケージなのでできません、というのも一つ。 □「本稼働時になかったらガマンできるかできないか」は、顧客目標を達成できるのかという視点の表れ。 □先入観がある場合は、「頭を真っ白にしてください。」と依頼。 □設計品質の確認ポイント -要求事項と合致していること、どのように動くかがわかること -予想できる限りの変更に対応できること(1つの変更の修正は1か所であること) □品質指標はあらかじめ決定しておき、後から動かさくてもよいようにしておくことが必要。後から指標をとるのは至難の業。プロジェクトメンバに余計な作業と受け取られかねない。 □バグは見えないもの。バグは仕込まれるもの。バグはあぶりだすもの。 □レビューでは、設計書にいかに問題を作りこまないようにするか、を検討する。(ここでも先読み力が重要) □レビューで設計書を作らない。レビューは確認するのが目的。 □レビュー結果がシステム設計書に反映されているか確認する。設計書の更新まで終えて初めてレビューが完了する。 □プログラムを作るときはラク。後からのチェックが断然つらい。 →仕様はきちんと仕様書にまとめる。テストは事前にしっかりやっておく。 一見、手間のようなことにも必ず意味がある。 □詳細設計仕様書のレビュー観点 -メソッド呼び出し間の不整合…返却値に応じた処理がない -機能実現方法の未定義…UIにあるのにSSにない -処理内容の未定義…SSにあるがその内容が未 -アプリケーション処理方式違反 □プログラムテスト仕様書のレビュー観点 (ホワイトボックスの観点で以下が網羅されているかをチェック) -画面チェック処理での分岐(エラー処理) -画面遷移(補助画面も) -メソッド呼び出し -メソッド内分岐(エラー有無) -共通部品呼び出し分岐 □システムが停止してしまったら何が実際の運用上問題となるのか知っておく。 →運用で回避できるようにするための措置も準備しておく(オフライン操作機能など) □プログラムの気持ちになる。→手動で行うのであればどうすればよいのか。 □ワークシートを作るときは、お客様が入力しやすいか、SEがそれを見て設定ファイルを作成できるかを考えて作成すべき。 □帳票に関する仕様書内には、コード内容の変更に対応するため、どのテーブルのどの項目が出力されているのかの一覧が必要。 ●構築 ●テスト □共通 ○テスト項目書においては、正常系は当然として、異常系(想定外データ)のテストについても必ず実施すること。 ○テストは絶対にバグを見つけてやるという気持ちで探す。 ○どのようなテストをしたか、後でも再現できることが必要。テスト仕様書に基づいてテストをするか、テスト内容を記録する。 □社内テスト ○テスト項目書の内容は、自分の経験に基づく。失敗事例も自分で失敗した例が一番自分の身になる。 □顧客テスト ○データ評価のために、業務サーバとは別のサーバを顧客先へ持っていくことも可能。 ○テスト期間においても、お客様に何を見てもらうかを具体的に明示する。(機能なのか、単純な画面の内容なのか) ○パッケージ適用においてはUIができていることが肝心。抜き出したデータだけを見てもらうことは無理。実際の画面で詳細まで見てもらう。(実機、業務フロー、UI資料) □操作教育 ○本来はヘルプ作成・操作教育などない方がよい。見たらわかるシステムにするのがベスト。 ○見もしないドキュメントを作成する必要はない。 ○顧客には以下を意識してもらう。 ・新システム稼働後は、新しい会社に勤める意識で。 ・前のシステムのいいところと今のシステムの悪いところを比べない。 TOP↑
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独:Phänomenologiは、 哲学的学問及びそれに付随する方法論を意味する。 哲学史上、哲学者によって「現象学」が指し示す概念は大きく異なり、 1人の哲学者においても活動時期によって概念は変遷している(フッサール)。 下記に代表的な3つの「現象学」の概要を記す。 1. G.W.F.ヘーゲル(1770~1831)が1807年に出版した著作『精神現象学』(Phänomenologie des Geistes)の中で、 「現象学」は主観的意識から現象の背後にある絶対精神を把握する哲学の手引きとして示される。 弁証法的現象学と呼ばれることがある。 2. 19世紀末、心理学主義・生物学主義の蔓延するヨーロッパ思想界を背景に、 諸科学(数学・物理学)の基礎付けを行うことを目標にして、 エトムント・フッサール(1859~1938)が提唱した、 学問及びそれに付随する方法論を超越論的現象学(独:transzendentale Phänomenologie)と呼ぶ。 超越論的現象学では認識論的批判に無関心な、存在(=「超越」)を自明なものとして捉える「自然的態度」を保留にした状態で、 存在と「意識」との関係及び、 それぞれの意味が純粋経験=志向的体験から反省的に問われる。 なお、後期フッサール(1920年代以後)においては更なる深化を遂げ、 前-意識的な領域(現象が現象として成立する地平)を問う発生的現象学(独:genetische Phänomenologie)が唱えられる。 3. マルティン・ハイデッガー(1889~1976)において、超越論的現象学は批判的に摂取され、 「存在者」の「存在」を存在の明るみに出す、解釈学的な方法として用いられる。 ハイデッガーの現象学は、解釈学的現象学と呼ばれることがある。 本項では、「解釈学」と共に現代ドイツ哲学の二大潮流を形成し、 ハイデッガー、サルトル、メルロ・ポンティ、デリダらに批判的に継承された「現象学」について述べる (上記では2、3項目に該当)。(ヘーゲルの精神現象学については別項精神現象学を参照) フッサールの目標は、「事象そのものへ」(Zu den Sachen selbst!)という有名な研究格率に端的に表明されている。 つまり、いかなる先入観、形而上学的独断にも囚われずに存在者に接近する方法をフッサールは求めたのである。 その過程で、フッサールの「現象学」の概念も修正されて行った。 下記においては、フッサールを活動時期によって 1.前期 2.中期 3.後期の3つに分け、各々の時期に考案された主要な概念を取り上げて叙述する。 前期(記述的現象学)~『イデーン』前まで~ [編集] 1900年前後のヨーロッパにおいては、学問が自己の整合性・論理性のみから展開していく一方で、 特に数学・論理学の領域で、心理学主義・生物学主義的な、心理的現象から論理を基礎付けようとする思想が席巻していた。 心理学主義とは、あらゆる対象の基礎を心理的な過程に基づけようとする試みである。 数学の研究者から出発したフッサールの関心も、心理学から、論理・数学を基礎付けようとするものであった。 フッサールは、大学で約2年間師事したブレンターノの「志向性」(独:Intentionalität)の概念を継承したとされる。 ブレンターノにおいて、「志向性」とは「意識」が必ず相関者(対象)を指し示すこと、 言い換えると「意識」とは例外無く「何かについての」意識であることを意味する。 ブレンターノ自身は、志向性の概念を心理作用の分類に用いただけであったが、 フッサールは、「意識」がまず存在し、その後で対象が確認されるのではなく、 「意識」と相関者(対象)が常に相関関係にあるという志向性の特徴に着目した。 純粋経験=志向的体験 [編集] 現象学的還元(超越論的還元及び形相的還元) [編集] 日常的に、私たちは、自分の存在、世界の存在を疑ったりはしない。 私たちは、自分が「存在する」ことを知っているし、 私の周りの世界もそこに存在していることを知っている。この自然的態度を以下の3点から特徴づけ批判する。 1. 認識の対象の意味と存在を自明的としていること 2. 世界の存在の不断の確信と世界関心の枠組みを、暗黙の前提としていること 3. 世界関心への没入による、意識の本来的機能の自己忘却 このような態度の下では、人間は自らを「世界の中のひとつの存在者」として認識するにとどまり、 世界と存在者自体の意味や起源を問題とすることができない。 このような問題を扱うために、フッサールは世界関心を抑制し、 対象に関するすべての判断や理論を禁止することで(このような態度をエポケーという) 意識を純粋な理性機能として取り出す方法を提唱した。 1900年にフッサールの『論理学研究』が出されると、 ミュンヘン大学の心理学者リップス門下のプフェンダーらの共感を呼んだ。 1905年にはフッサールのゲッティンゲン大学とミュンヘン大学の間で学的交流が開始され、いわゆる「現象学運動」が開始された。 1906年にはシェーラーがイエナ大学からミュンヘン大学に移籍し、この運動に合流した。 1913年からの『現象学年報』刊行はその一つの結実であった。 この初期の、ミュンヘン大学を中心に展開した現象学運動を「ミュンヘン学派」 あるいは「ミュンヘン現象学」と呼ぶ。 次第にフッサールとミュンヘン学派は思想的相違から懸隔を生じさせ、 1916年にフッサールがフライブルク大学へ移る頃には、その対立は決定的になっていた。 フライブルク時代のフッサールはあまり表面に出ることはなかったが、 この時期に重要な作業研究に打ち込み、 また多くの後継者を育成した。 とくにこの「フライブルク現象学」時代に彼の後継者として現れ、現象学の存在論的発展を切り開いたのがハイデッガーである。 1927年『現象学年報』誌上に発表されたハイデッガーの『存在と時間』は、 現象および現象学に明確な規定を定め、さらにフッサールの、意識を純粋存在とみなす考えを批判し、 実存的な人間存在である現存在の存在体制としての「世界・内・存在」構造の分析が進められた。 ハイデッガーはさらに『根拠の本質について』、『形而上学とは何か』で現象学的存在論を深めたが、 1930年代には方法的限界を示唆するようになった。 第二次世界大戦後、現象学はフランスに場を移して発展した。 同国での現象学哲学者としては、サルトル、メルロ・ポンティ、ギュルヴィッチなどがいる。 20世紀以降の現象学の学問的潮流は「現象学運動」と呼ばれる。 その後、現象学で培われた多くの概念や方法論は、 20世紀末期に注目される心の哲学へと波及し、 心身問題や主観的な体験であるクオリアの問題を論じるさいに参照される、重要な知的リソースの一つとなっている。