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$マジキチ部門 ★ふじお。たん (壱宮美月=都筑美月) 同一ジャンル内で複数の名前をもつ虚言癖の詐欺師(金銭トラブル) 個人誌、合同誌、アンソロのノベルティ、ありとあらゆるものの搬入ミスが起こる 借金の返済を迫られると「騒ぐと晒す」と逆に貸主を脅迫&ふじおたんの行状について書かれた貸主の支部ツイ垢など全削除を条件に返金 被害者が続々判明するなか、はるたんの件を説明・一部削除したあと動きなし 専スレ 【印刷所濡れ衣】ふじお。=都筑美月=壱宮美月【金銭トラブル】TB他 2 http //nozomi.2ch.net/test/read.cgi/doujin/1403092016/ ★ガチ可哀想な人(pixiv id=3486650) 虎と折以外の全キャラヘイト考察をアップしていたが その内容にそっくりな荒らしが折スレに出現し、支部が晒されるも本人荒らし否定 何故か晒したのも叩いたのも全て兎厨のせいと自殺や訴訟を仄めかして脅迫しつつダンシング ★腐ーたん(pixiv id=1718870) CP固定公募アンソロに応募、何度も〆切りをぶっちぎったあげく別カプリバ成分を注入した作品を主催がろくに確認できないタイミングで極道提出 直後、支部サンプルページにて自作の別キャラ×攻め小説と繋がってると後だし 宣伝 気付いた主催が刷り直しするも、ツイでの告知では刷り直しさせたことには触れず「どうやら私のは載らないみたいよー」と他人事 後に2chに晒されたと何故か被害者きどりで派手に踊った挙げ句「大手はアンソロなんかに参加しねーよ」などの暴言を吐いて主催sage参加者sage、注意した身内はブロック 現在該当作品・ツイートを非公開 消去してばっくれ中 ★ヘイトシスターズ リンメイ(id=3424826)トーマス(id=4722562)差の差の(id=2816963) ヘイト作家の作品にはコメントを残すトラブルメーカーなROM専 他にも物語の進行上必要な話の谷間にケチをつけて兎断罪の方向に持っていこうとする ヘイトシスターズの攻撃で連載を停止にした作家も存在する みさこ(id=4701971) 同上。小説書きでもあるが映画特報に発狂「公式虎廃に喧嘩売ってんの?!」 「二次創作で公式を越える話を公式に叩きつけよう」とキャプで吼える 可茶たん(pixiv id=3097151) ヘイトシスターズにノセられて自作コメ欄で兎への制裁生き地獄見せる発言した小説書き 自作が映画特報に近いとおだてられて満更でもないコメをする ★ろき汚たん (pixiv id=29335)(@roki_TB) 儒教と日本的な常識のハイブリッドで異様に倫理観が厳しい評論家() 身内への鬱感情をキャラへ投影して「質が悪い(特に脚本)」やネグレクトなど 虎と公式脚本disを繰り返し散々こき下ろした後に兎虎アンソロを主催 お友達の08(里美)たんと、原作が本気でトンチキなので爆笑の準備をしながらUST待機中 ツイ発言まとめ http //ux.getuploader.com/tbdojin/download/224/rokio_matome2.png ★12万婆 (pixiv id=3346641) (以下婆☆っちスレ天麩羅) 文芸サロン板の渋スレにて自演宣伝をして$デビュー。 twitter、mixi、pixivスタックフィードなど各地で自慢、自分語りを長文で垂れ流し、 それでいて小説の蘊蓄は各地からパク。 さらに公募のカプアンソロに空気読まず突撃、 やんわりお断りされた途端、儲に愚痴愚痴と誘い受け。 自分大好き爆ageのチュプvvsmを生温かくヲチするスレです。 婆っち語録まとめwiki http //www18.atwiki.jp/hafuu/ (専スレはdat落ち) http //awabi.2ch.net/test/read.cgi/net/1360831321/ ★ykt(横/田/守)(pixiv id=667394) 腐女子のお○んこ目当ての出す出す詐欺師食った女の話は周りに自慢 2011年火花で禁止事項のスペース譲渡を受けようとし会場出入禁止措置 専スレはピンクにあるので名前検索 現在は話題に上らないマジキチ ★土画 (pixiv id=36096) 虎兎スペで砂折本を販売しモーゼになり、スタッフにかけあいスペース移動 実録漫画で爆死を両隣のせいにし差し入れをくれた人の容姿を晒す 牛寺ではおさわり禁止の$ .
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月夜に照らされ輝く女が1人立っていた。 ただ怖がるわけでも、笑うわけでも、怒るわけでもなかった。 ただ無表情にただその場に居るだけの様に。 C.C.は立っていた。 「ゲームか。あいつもまたよくわからん事を始める」 月の光で首輪を照らす。 C.C.にはどの様になっているかはわからない。 上から見るそれは不釣り合いにキラキラと銀色の首輪がキレイに輝いていた。 人の血を求める様にわざとキレイにしていると感じさせる。 「久し振りな面子を見た。相変わらず変わらない2人だなぁ」 常に上から見下ろすシャルル。 常に父親や権力を嫌悪するルルーシュ。 どちらも良く知る人間で、死んだ人間。 「しかし私はまだ呪いに縛られているはずだ。そんな私でも死ねるのかシャルル?」 元々生や死にはもうこだわらない。 既に死に、生きたから。 C.C.には不死の呪いに縛られ、それをギアスの暴走した者に不死の能力を渡さなければ自分はまた何回でも蘇ってしまう。 そんな体質の魔女は何年、何十年、何百年と生きた。 その過程で何人にも不死を渡そうとしたが全て失敗をしてきて今に至っている。 「問いは返らぬかシャルル」 昔の協力者への問いは闇に消えていった。 誰にも聞こえる事もないまま言葉は消滅する。 「首が爆発する首輪、意味なく参加者を殺して脅した見せしめ、ランダムに渡される武器、24時間以上人が死ななければ終わる制限時間、金や願いを叶える報酬、海に囲まれ出れない島(フィールド)、時間が経つにつれ狭くなる島、6時間ごとに発表される死亡者、1日ぶんしかない食料、摩訶不思議な未知なる力……本当に極限にまで人を殺す為だけに縛ったルールだな」 1本1本と指を折っていく。 そしてちょうど指が10本折り終えた。 「自由度が高そうでかなり低いゲームなのではないかこれは?」 地図を見る。 まるでルルーシュへの当てつけの様にチェス盤を傍観させるなと、彼女は思った。 「名簿の知り合いのメンバーには笑わざるをえないな」 声を高くするだけ。 顔は笑ってはいなく、また無表情であった。 「ルルーシュ、スザク、ユフィ、ロロ。参加者を見ると嫌らしいチョイスだな」 † ルルーシュはもちろんナナリーの騎士であるスザクを護ろうとするだろう。 ユフィとロロなんかは邪魔でしかない。 だがスザクはどうだ? 親友のルルーシュを護ろうとするだろう。 これだけなら面白くもなんともない。 だがスザクが忠誠を誓い、初恋の相手であったユフィを混ぜる。 これだけでスザクはどちらを護るか苦悩する事になる。 ロロとルルーシュなんか真逆だな。 ルルーシュはロロの事が嫌いで邪魔な弟役の存在。 ロロはルルーシュに懐き過ぎている。 知り合いの人間関係を見ると複雑過ぎるな。 本当にこの人選はシャルルが面白がって入れたのだろうな。 死んだルルーシュとシャルルの姿を見たんだ。 きっとユフィとロロだってどうせ本人だろうしな。 † 「おそらく他の参加者にも5人ぐらいずつ知り合いを入れているのではないのか?そういう葛藤をシャルル達は嘲笑っているのだろうな」 C.C.は他の参加者達とは違い、動くつもりがない。 それは方針というわけでもなく、本能に近い感情であった。 「まぁ良い。このゲームどの様になるのか私が見届けよう」 これから起こるであろう惨劇。 それはわからないし自分に降りかかるかもしれない事。 だがこのC.C.は他人事の様に言った。 それなのにC.C.はこの島に連れられ、始めて妖艶に楽しそうに笑うのであった。 【E-3 川周辺(北側)/未明】 【C.C.@コードギアス 反逆のルルーシュ】 【装備:なし】 【所持品:支給品一式 ランダム支給品×3】 【状態:健康】 【思考・行動】 1:ゲームを傍観する。 2:まだ行動を起こすつもりはない。 【備考】 ※本編最終話後からの参戦。 031 歪曲スル正義 時系列 019 俺の救世主さま 046 三千院ナギの驚愕 投下順 048 にげないで 過ちも 真実も 嘘も 全て赦す魔法へと変えよう START C.C. 055 堕ちないネイロ
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403 名前:ゲーム好き名無しさん[sage] 投稿日:2014/03/04(火) 20 24 17.55 ID DRI7ISe6I 色々あってもうぐったりだけど報告しちゃう 4月から転勤する事になった俺はキャンペーンGMをやっていた それで面子にその旨を伝え、帰還がいつになるか分からないので 今のキャンペーンを畳むかオンセか何かでゆるく続けるか聞いたりしてた 大半は、まぁしょうがないよね、向こうでも元気で的に言ってくれ オンセ環境が整ったら続きやろうくらいだったんだが 参加者となぜか鳥取にはいるが別に卓内じゃなかった奴が声を上げて来た 俺都合で中止とかオンセとかは許さない、オフに敵うものはないから当然オフだと言い出し 新幹線で2時間以上の所から来れるかと言ったんだが 転勤は俺都合でサークルに迷惑かけてんだからそれは甘んじて受けろとかいう訳 当然そんなの嫌だからサークルにぶちまけたら 向こうの吊るし上げ状態になったんだけど最後まで奴らは 迷惑かけるの俺なんだからコスト払わないとずるいとか 転勤を最初に拒否すれば良いだけだったのに上司に流されて転勤決めたのが悪いとか 流され易いんだから鳥取の意見にも流されてろとか言って来た あと転職すれば良いだけなのにとかな 俺は流されるを連呼されてめちゃくちゃ凹んだんだがな 当たってただけに 404 名前:ゲーム好き名無しさん[sage] 投稿日:2014/03/04(火) 20 27 28.12 ID aLy3xnmp0 [2/3] 報告乙 (ここで何か言われたらやっぱり流されるのだろうか…) 405 名前:ゲーム好き名無しさん[sage] 投稿日:2014/03/04(火) 20 28 34.50 ID /cAe8AUT0 [2/3] そこで凹むから流されやすいのは分かる でも全く非はないよね乙 遊び理由に仕事やめろとか馬鹿じゃないのかと 406 名前:ゲーム好き名無しさん[sage] 投稿日:2014/03/04(火) 20 28 52.40 ID xqmB2zCQ0 乙。 転勤を断ればいいとかいうが、実際問題断れるわけないだろうに。 まあ他人事だから好き勝手言えるんだろうが。 407 名前:ゲーム好き名無しさん[sage] 投稿日:2014/03/04(火) 20 30 58.98 ID DBpUoTAv0 [3/3] ネトゲのために仕事やめろコピペ思い出したわ なんつーか壊れてるよな 408 名前:ゲーム好き名無しさん[sage] 投稿日:2014/03/04(火) 20 35 47.93 ID 9sD2gPWt0 403 まあ、実は糞鳥取だったわけで、縁が切れるきっかけが出来て良かったじゃん。 転勤先で良い環境見つけるといいじゃん。 409 名前:ゲーム好き名無しさん[sage] 投稿日:2014/03/04(火) 20 37 40.66 ID /cAe8AUT0 [3/3] 408 馬鹿が数人いただけでちゃんとそいつらが吊るしあげられる程度には良い鳥取じゃないか 410 名前:ゲーム好き名無しさん[sage] 投稿日:2014/03/04(火) 20 41 19.96 ID oLf3Hdg70 409 馬鹿を諌める人がいる分マシではあるだろうけど このレベルの馬鹿が数人徒党を組むような鳥取が果たしてまともなのであろうか… 411 名前:ゲーム好き名無しさん[sage] 投稿日:2014/03/04(火) 20 47 39.70 ID aLy3xnmp0 [3/3] 410 一人馬鹿が居ただけで鳥取全体が腐った報告がいくつあったかを考えれば 403の所はまともだ 413 名前:ゲーム好き名無しさん[] 投稿日:2014/03/04(火) 20 49 36.53 ID MaswJ7Hx0 [5/5] こういう事言うクソ共に限ってちゃんと働いたことないとかだったらと思うと 415 名前:ゲーム好き名無しさん[sage] 投稿日:2014/03/04(火) 20 56 19.37 ID xKuvKL7C0 [2/2] 403にはまったく非が無いし、離れる鳥取にとってもいい掃除の機会になってよかったと思うぞ わがまま言って尻切れにならずにキャンペーン終わらせる機会をみすみす逃すというのもポイントだな 410 単体では微困すぎて罪状不足だったところに群れごと捌ける罪状が出来たってところじゃないかとゲスパー スレ376
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609 名前:いつふた 投稿日:2006/05/26(金) 21 21 47 ID ??? ゲーム:-(コテハンネタ) 形式:いつものふたり。 レス数:2+1 分割:なし。 時節:五月。 注意:本日作成。つい今し方書き上げたとこ。校正はほとんどしていない。 610 名前:コテハンネタ 1/2 投稿日:2006/05/26(金) 21 23 40 ID ??? ◇Janus 嬢は卓ゲ板の夢を見るか 「ねぇねぇ」 「あ~?」 「 592にさ、『こうしてみると私を猫に喩えるという伏線』って書いてあるん だけど」 「ああ」 「凄いよねぇ。流石だよねぇ。わかぞーさんてば、そこまでちゃんと計算して 書いてるんだねぇ。 そしてまた、そのことにちゃんと気が付くJanus さんも凄いよね。流石って 感じだよね」 「さて、それはどうかな? むしろ穿ちすぎ、深読みのし過ぎではないか?」 「え? ど、どうして?」 「猫に喩える伏線として、Janus 嬢に猫耳カチューシャを被せた。 ならば、犬に喩える場合は犬耳カチューシャなのか? 狐に喩える場合は狐耳カチューシャなのか?」 熊に喩える場合は熊耳カチューシャなのか?」 「そ、それは……犬耳娘や狐耳娘は普通によく見るし、熊耳娘も、割と可愛い と思うし」 「赤カブトみたいな熊でもか?」 「あまりにもあんまりな例を出してくるなよっ!」 「大体、喩える対象は哺乳類ばかりとは限るまいが。 ミミズに喩える場合はミミズ耳カチューシャなのか? オケラに喩える場合はオケラ耳カチューシャなのか? アメンボに喩える場合はアメンボ耳カチューシャなのか?」 「なんでいきなり虫なんだよう!?」 「みんなみんな、生きているんだ友達なんだ」 「違っ! ぜんぜん違っ!」 「要するに、Janus 嬢に猫耳カチューシャを被せるというシチュエーションが 出て来たのは、物語の必然ではなく、単なる猫耳萌えのゆえである、という可 能性は、絶対的に否定できるものではないわけだ」 611 名前:コテハンネタ 2/2 投稿日:2006/05/26(金) 21 26 23 ID ??? 「わかぞーさん、ぬこ飼ってるし?」 「ぬこ可愛がってるし」 「って、そんなこと言ったら、わかぞーさんに対する判決がまた死刑に逆戻り しちゃわない?」 「なに、物事が一周まわって元に戻ることはよくある話さ」 「おいおい、他人事だと思って……。 てゆーかミミズとかに喩えられたらJanus さん怒るよっ!?」 「しかし彼女はミミズに似ていると俺は思う」 「何でさ!?」 「卓ゲ板に、あるいは土壌に、コツコツと働きかけることによって、Janus 嬢 は板を活性化させ、ミミズは大地を耕す。 一見してウザがられることもあるが、たとえば農業、ガーデニングの世界で は、ミミズは神様扱いの益虫。Janus 嬢にもそのような一面はあるまいか」 「や、確かにその存在が皆さんの為になっている、という一点では共通してい ると言えなくもないけど」 「更にJanus 嬢は、地味だ地味だと自称しているものの、こうして単独にSS が成立するほどの目立ちっぷりだ。 一方のミミズは土中に暮らしており地味なようだが、たとえば雨上がりの公 園など、道のそこここでのたくりまくるほど目立った活動をしている」 「あの、ミミズの場合、あれを称して『目立った活動』とするのはどうかと」 「そしてまた、黒っぽく湿った土の中に隠されているが、ミミズは可愛らしい ピンク色の身体。 同様に、黒っぽくかっちりした服に隠されているが、Janus 嬢も可愛らしい ピンク色の」 「わーっ! わーっ! ここ地上! そーゆー不穏当な発言は地下スレ逝って からにしろーっ!」 「ん? 可愛らしいピンク色の洋服がきっと似合うに違いない、と言いたかっ ただけだが?」 「……ごめん、地下スレへは一人で逝ってくるよ……」 612 名前:コテハンネタ 投稿日:2006/05/26(金) 21 27 04 ID ??? ・・・・・おしまい。 以上、夢にまで見るほど卓ゲ板にハマっているようじゃあ、リアルの生活は 覚束ないよなぁというお話でした。
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他人(たにん)とは、自分では無い事。
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小ネタ 生と死の間で 2 ~当麻~ 上条当麻は不幸だった、いつものように。白いシスターに噛みつかれ、クラスメイトに殴られ、補習で干されるといういつものメニューを消化しきって満身創痍の家路の途中、いつもと違うことが起きた。不意に後ろから電撃のはじける音がした。振り向き右手をかざそうと思う間もなく、上条の意識は闇に落ちた。「ここは……?」何やら遠くで声が聞こえる。誰の声だろう。「……っと、……た!…っかり……さい!」ああ、御坂か、何やら必死だな。そうか、電撃が当たったからか。よし、起きて返事を……そう思った時、上条は自分の体が動かないことに気付いた。目も開けられない。声も出せない。意識もぼんやりとした闇の中だ。「俺、もしかして死んだ?」病院に運ばれ、処置されるらしい。顔なじみのあの医者だ。最善は尽くすだろう。そんな、どこか他人事のように考えている自分に驚きつつ、もう一度上条は闇の中に落ちて行った。それから、どれくらい時が経っただろう、どうやら助かったらしい。坊さんは訪ねてきてないもんな。それでも、体は動かず、暗い世界の中、独りでいた。「独りって、さみしいんだな」そう漏らしても、誰も聞いてくれるわけでもない。そんななか、美琴が訪ねてきているときは、唯一、上条が孤独でない時間だった。彼女が語ることは、学校での出来事、怖い寮監の話、変態ルームメイトの愚痴など、とりとめのないものだった。それでも、少年の心は救われた。だが、徐々に美琴の声が弱弱しくなっていった。そんな美琴の声を聞くのが辛くて、何もできない自分に腹が立った。そして寂しかった。真っ暗な世界に一人取り残されるようで。今回も、美琴が話を始めた。うれしい反面、辛くもあった。だが、今回は違った。弱弱しくも思いのこもった言葉だった。「よく考えてみたら、まだアンタに謝ってなかったわね。本当にゴメン。これまでは『鈍感なアンタのせいよ』とか何とか言ってごまかしていたけど、それは違うわよね、悪いのは私。……ほんとはね、アンタにかまってほしかったの。アンタと一緒にいたかったの。でもアンタを前にすると何を話せばいいかわからなくて。今考えるとバカな話よね、素直に言えばよかったのに。でも、アンタが断ったらどうしようとか、くだらないこと考えて怖くなって身動きとれなくなってた。そう、私は……アンタが好きなのよ、どうしようもないくらい。だからさ、だから……早く、目を覚ましてよ……」上条の胸に熱いものが流れ込んできた。その時、右手に微かな、確かなぬくもりを感じた。あいつはこんなに正直に向き合ってくれた。こんなに温かい言葉をくれた。あいつの望みをかなえたい。あいつと一緒にいたい。心の底から願った時、右手のぬくもりが一層強くなった。独りのさみしさから救ってくれた、そしてこんな自分を好きになってくれた。そんなあいつのいるところへ帰りたい。そう願った時、上条の意識は暗い世界から飛び出した。久しぶりに見た明るい世界。見慣れた病室もなんだか新鮮だ。そしてそんな上条の前には、涙で顔をぐしゃぐしゃにした少女がいた。必死に伝えようとする彼女は、とても痛々しくて。「大丈夫、全部聞いてた」気づいたらこう言っていた。「俺さ、今まで真っ暗な世界にいる悪夢みたいなもの見てたんだ。いや、夢……じゃないな、外の声とか、ちょっとは聞こえてたし。そこで俺はずっとひとりきりでさ、寂しかった。御坂は何回もここにきて俺に話をしてくれたよな。あれ、すっげえ嬉しかったんだぞ。その時間だけは、なんつーか、あったかかった。独りじゃないって思えた。今さっきだって、お前の声はちゃんと届いてたんだ。だからもういい。ありがとな、美琴」そう言い終わると、より一層激しく泣きじゃくる美琴を抱き寄せた。腕の中にはさっきより確かで強いぬくもりがあった。
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Welcome to Vancouver!(2004年2月3日) 待ち合わせの午後1時30分。トムはまだロビーに姿を見せていない。ガラス張りのドア越しに中の様子を伺うと、奥の方でコンシェルジュが退屈そうに外を見 ている。こちらも数分遅れてしまったので、それはそれで少しほっとしたのは事実だが、肌寒い小雨の中で待ちぼうけを食らうのは勘弁してもらいたい。 彼の住まいはホテルと住居を兼ねた建物にあり、入り口はセキュリティ用の鍵がかかっている。このままではロビーに入れない。そうだ、部屋の番号を書いた紙 を持参したはずだ。そう思い出しながらポケットの中を手で探り、メモを取り出す。自分だけがかろうじて数字と分かる程のなぐり書きは、くしゃくしゃになっ た紙の上で今にも風化しそうだ。 入り口に設置されたの画面に向かってトムの部屋番号を押そうとしたその時、背の高い男がドアを開けて出てきた。一瞬互いの視線がぶつかり、そしてすぐにそのほつれが切れていく。……確か、もっと精悍な顔つきだったはずだ。 だが、そんないい加減な記憶は、いつも外れる。彼は横を少し通りすぎてから思い出したように振り返り、「はるき?」と声をかけてきた。先ほどの仏頂面からは想像も出来ないほどの優しげな笑顔だ。「トム?」こちらも負けじと聞き返し、すぐに互いの手を合わせた。 「しばらく振り」「本当、しばらく振りだね」 簡単な言葉を交わす僅かな時間の間に、二人の足は動き出していた。左に曲がれば、そこはコーヒーショップなのだが、トムは躊躇することなく右に折れた。━━どこに行くつもりだろうか。 「仕事の調子はどう?」と、話しベタな人間が口を開けば出てくる数少ない言葉で早速会話を始めてみた。どうも喋るのは苦手だ。「いいよ、とても。すごくい い。まだまだ良くなりそうだし」と、トムはさらりと答えた。「そりゃ良かった」と頷くと、もう会話が続かなくなってしまった。まったく、先が思いやられ る。 「この先に新しくカフェが出来たんだ。結構大きいから、ちょっと行ってみよう」と、トムはようやく行き先を教えてく れた。同じ地元の人間なのに、そんな店のことは全然知らなかった。でもまあ、少しくらいの雨の中を歩くのも、そんなに悪くはない。新しい店というのは、誰 でも少しは行ってみたいと思うものだし、とにかく覗いてみよう。別にこじつける訳でもないのだが、そんな風に思いながら足早のトムに遅れないよう急いだ。 近くまで来ると、その店の入っているビルの明かりが付いていないことに気付いた。トムは「オフィスビルに入っているから、今日はやってないかも知れない な」と、まるで他人事のように言い放った。行き先も言わずにさっさと歩き出し、こちらの返事も聞かずにその店を選んだのはどこのどいつだ。まったく、そう いうことは先にチェックしておいて欲しい。けれど、それがカナダ人の良さなのかも知れない。早く言えば、あまり気を使わないのだ。つまり、こちらも気を使 う必要はない。北米の生活で一番の良さは、そういうところだと思う。人の目を気にしない。人がどう思うかなど、考えたこともない。良く言えば、とても大ら かなのだ。あくまで、良く言えばだが。 案の定そこは、薄暗く誰もいなくなった一塊の洞窟のように静まり返っていた。高い 天井だけが息苦しさから解放してくれるようなその店を横目に、トムは歩く速度を緩めないまま、また行き先を告げずに先を急ぐ。だが、次の行き先の目星はつ いている。2年前に初めて会った時、2時間近くを過ごした別のコーヒーショップだ。ダウンタウン唯一のモールに繋がる大きなオープンスペース。そこに、カ ナダ人にはなくてはならないドーナツ屋と共に嗅覚を刺激するコーヒーの臭いを漂わせ、その店は二人を向かい入れた。ドアを開け中に入ると、足早に歩いたせ いもあって身体が少し火照った。 コーヒーを頼むと、トムは紅茶を手にしながら先に席に着いていた。彼は2年前も紅茶を飲んでいた。その時はグリーンティーだったが、きっと今日も同じだろう。自分が決めたコーヒーショップに入り、自慢のコーヒーには目もくれずに緑茶をすするトム。不思議な男だ。 席に着くと、まず支払いの小切手を渡してくれた。いつもは郵便で送ってくれるのだが、今回は久し振りに会って、その時手渡すからと言われていたのだ。つま りトムは客である。こちらがトムの気まぐれに付き合わなければならないのも、実はそこに理由がある。お客様は神様である。機嫌を損ねることだけは絶対に出 来ない。いつの世でも、どこの世界でも、これは同じである。 こちらも小切手の領収証を手渡し、仕事の様子や今後の展望などをそれとなく聞いてみる。他意はない。ただ、話をつなげたいだけだ。あとは世間話で時間をつぶす。話しベタな人間としては、これでも精一杯のもてなしをしているつもりだった。 1時間ものらりくらりと喋っていただろうか。トムが身体をかがめて、どこか奥の方を覗きこんだ。つられてその方向を見てみるが、特に変わった様子はない。不思議な顔をしていると、トムが少し間を空けて口を開いた。「どうやらスリがいるようだ」 2年前にここでトムと会った時も、カモを物色するようにただうろうろと歩き回っているやつがいた。その男はどうやら私の真後ろの席に座ったようで、トムが すかさず「カバンに気をつけろ」と鋭い口調で言ったのを覚えている。その時カモにされようとしていたのは、何と自分だったのだ。あの時も、トムは話しをし ながら辺りの様子を逐一観察していた。 すぐにその時のことを思い出し、もう一度彼の視線の先を見ると、ひょろっとした体格でよれよれの赤いジャンパーを着た若い男が、背中合わせに座っている初老の男の上着に手をかけていた。その男の視線は、辺りを伺うように忙しく動いている。 男の腕は、静かにゆっくりと伸びて行く。身体を僅かにかがめ、イスの脚に沿って右手を垂らし、少しずつ少しずつ肩を落としていく。相変わらず目はきょろ きょろと辺りを見回しているものの、首から上が硬直して、指先に全神経を注いでいるのが手に取るように分かる。だが、まったく躊躇する様子は見られない。 ぎこちなさはあるが、常習犯だろう。頭の中でそんなことを考えつつ、自分の鼓動がいつの間にか大きくなっていることに気付いた。こちらも首が硬直してきそ うだ。すると男は、ふと手首を曲げて上着のポケットに手を入れた! トムがすかさず立ち上がる。こちらも遅れずに立ち上が り、その男の元へ駆け寄る。トムが男の手を掴み、それを視界の中で見届けながら、「財布を取られましたよ」と初老の男に声をかける。まさに一瞬の出来事 だった。まったく他の事は目に入らなかった。恐らく数秒のことだったろう。しかしその一方で、やけに時間が長く感じられた。 驚いた老人はすぐに上着のポケットを確認すると、財布が無事であることに安堵の色を見せた。だが、目を大きく開いた表情はそのままだ。同時に手を掴まれた 若い男は、余計な事をしてくれたという感じでトムの手を振り解き、小走りに逃げて行く。二言、三言、何か喚いていたが、はっきりとした言葉ではかなった。 逃げる男を、トムは追わなかった。男も、歯向かうことも、否定することも、そして走り出すこともなくその場を去っていく。少し離れた上りのエスカレーター に乗りながら、男はようやく恨めしそうにこちらを睨みつけた。しかしその目には、怒りではなく怯えが浮かんでいたように思う。 「どうもありがとう。助かったよ」 良く見ると、センスのいい大学教授のような感じの初老の男は、大した事はないさという感じで礼を述べた。いや、あまりの急な展開に、それしか言葉が出な かったのかも知れない。事実、向いに座っていたやはり初老の連れは、ただひたすらに目を丸くしているだけだ。ぽかんとした口も情けなく開いていた。こちら もそうだが、かなり驚いたようだ。 未遂に終ったものの、スリの現場を見るのは初めてだった。この街はスリや窃盗が多いと散々聞かされてきたが、まさか目の前で起きるとは思わなかった。席に戻ると、少し興奮してしまったのか、コーヒーを持つ手がかすかに震えてしまった。 「Welcome to Vancouver!」 トムが笑って言った。「これがバンクーバーさ。以前、家内が狙われてね。その時から、こういう所では特に気をつけているんだ」 何か気の利いた返事をしたかったが、あははと笑い、頷くことしか出来なかった。日中の人ごみの中、あれだけおおっぴらにスリをする方も大したものだが、狙 われる方は無用心極まりないと、冷静になるにつれ思い始めた。他人事ではない。自分も気を付けなければ。ジーンズのポケットに手をやり、財布を確かめなが らそう自分に言い聞かせた。 コーヒーショップの中は、まるで何事もなかったように活気を取り戻していた。ふと見ると、老人達の頭上には監視カメラが仕掛けられている。すべては見られていたことになる。スリも未遂で終ったことに感謝すべきだろう。そうでなければ、確実に捕まっていたはずだ。 スリなど、この街ではよくあることだ。誰も気にしない。初老の二人連れも、テーブルの上に広げたノートにペンを当てながら、すっかり先ほどの事を忘れてし まったように話し込んでいる。やはり、ここは海外か…。住みなれてしまったがためにすっかり緊張感を失ってしまっていたが、それを久し振りに思い出すこと が出来た。そしていつか、この街に新しくやってきた人達に自分がこの言葉を誰かに言う日がくるのだろうか━━ 「Welcome to Vancouver!」 [PR] コピー機
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突然だがレンジャー連邦は砂漠の国である。 そもそも砂漠とは、基本、人間を受け付けない所でありまだまだ未開の地に満ち溢れて……え、何だいきなりって? いや、話し聞いたらとんでもない事ばっかりでさぁ。 ―ある文士の会話より抜粋/*/ 広い砂漠の真ん中を一人と一匹が駈けている。 後ろを奇怪な砂煙が追い掛けているように見えるのは置いといて、一人と一匹、全力疾走である。 「こんの馬鹿アレン!」 メガネをかけた青年の隣を走るマントを付けた白猫が叫ぶ。 「どーしてあそこでくしゃみなんか出来るにゃ!あんたには緊張感とかそーゆーものは無いのにゃ!?」 アレンと呼ばれたメガネの青年は少し眉を寄せる。 「うーん…出たものはしょうがなくないか?」 にゃんこは頭を掻き毟る。 「うぅーにゃー!!」 「まぁそう怒るなよフェイ。人生色々あるさ。」 「にゃー!!私は平凡な猫生が遅れれば良いのにゃー!」 じたばたと暴れながら走るフェイ。 器用なにゃんこである。 「にゃ!?」 暴れた拍子にフェイのマントから鰹節が飛び出る。 スローモーションになる鰹節(フェイ視点)。 鰹節がくるりくるりと周りながら二人の後方へと…。盛り上がる地面。 ……盛り上がる? 刹那辺りの砂を巻き上げて巨大な影が出現する。 時間が元の速さに戻る。 「にゃー!!!」 「あちゃー。」 天に向かって伸び上がる高さは3メートル、直径1メートル程の柱。 レンジャー大砂みみず。 いわゆるサンドワームという奴である。 「にゃー!にゃー!にゃー!」 フェイ、涙目で大混乱である。 「まったく…よし!」 アレンは中指でメガネの位置を直すとフェイを抱えあげる。 「にゃ!?にゃにを!?」「まあ任せておけって。俺の眼鏡は伊達じゃないって事を見せてやる!」 /*/ 「まあ、確かに命が助かったのは認めてやるにゃ。」 レンジャー連邦、北都。 とある酒場の机の上でフェイは仁王立ちでアレンの前につめを突き付ける。 今日とゆー今日は引っ掻いてやるんだにゃ! そう、心に決めていた。 「でも本当ならあんな想いする必要なかったのにゃ!」 そう。今回の依頼はサンドワームの生態調査。 大学の研究員であるフェイをサンドワームの巣まで連れていき、観察後、帰る。 それだけのはずだったのに……。 それも!これも!目の前に!座る!この!男が! おとこ…が? …男が居なくなっていた。 「うにゃー!」 /*/ 「よかったのか?置いてきて。」 人気の無い裏路地を男が並んで歩いている。 「問題ないさ。」 アレンは笑顔でそう告げる。 「たぶん次会ったら、ギタギタにされるぞ?」 アレンの隣に居る線のように細い目の青年が呆れたようにつげる。 彼の名前はエルレイス=ブライト。 修復士である。 アレンはにやりと笑う。 「なぁ親友。知ってるか?俺のメガネは伊達じゃないんだぜ?」 「意味が判らん。」 「まあ気にするなよ。それより、例の石碑どうだった?」 「修復は、すんだ。」 アレンの表情がぱぁっと輝く。 「それで…なんて書いてあったんだ?」 エルは呆れたようにため息を一つついた。 「…それを読んでもらいたくてフェイの依頼を受けたんじゃなかったのか?」 アレンの動きがぴたりと止まる。 ずれるメガネ。 「あ……。」 /*/ 「うーんやっぱりまずいよなぁ。」 酒場の入り口から覗くように中を伺うアレン。 「自業自得だ。」 エルは完全に他人事である。 フェイはカウンター席の上でごろごろしながら鰹節を噛り、凄いペースでまたたび酒をお代わりしていた。 周りの客にくだをまき、絡み、不意に笑いだしたりしている。 フェイ、大荒れである。 「ギタギタかな…俺。」 「まあ、ギタギタだろうな。」 アレンは酒場に入ろうとする。 「ぎゃー!」 中からマスターの悲鳴。 暴れ回るフェイを視認し一歩後ずさるアレン。 「なぁ、エル…。」 エルは中を覗いたまま、何だ?とだけ答えた。 「システィーナ辺りじゃ読めないかなぁ。あれ。」 「無理だったからフェイを紹介したんだろ?諦めて行ってこい。」 数瞬の間。 決意したようにアレンはメガネの位置を直すと酒場に入っていった。 静まる酒場内。 「ぎゃー!」 この後アレンは23回ゴメンなさいを繰り返すことになる。 …がここはアレンの名誉の為に深くは触れないでおくことにしよう。 ~~~~~~~~つづく! (文責:双樹真)
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1スレ目:37-39 17-19 の続き。 放課後の個人授業が1ヶ月になった頃、笠原の様子がおかしくなった。 業務後書庫で待っているくせに、引き寄せようとすると顔を背け、嫌々をする。 理由を聞いても答えないし、嫌なのかと聞いても首を振る。無理に顔を上げさせる と目を潤ませるから無理やり奪う。逃げ腰な舌を捕らえ、絡め、追い詰める。 空いている指で耳を攻め、首を撫ぜ、髪に指を差し入れる。 授業の成果は笠原だけに生まれたものではなくて、この一ヶ月で、堂上は笠原が 後頭部を撫ぜられることに極端に弱いことを知った。 笠原が「教えてください」と言って始まったこの授業は、まるで部活動かなにかの ようだった今までの方が異常で。 ────だから、むしろ、今の方が興奮する。 不毛な関係に、さらに堂上の胃が痛んだ。 「久しぶりに外に呑みに行かない?友人として相談に乗るよー」 週に数度、業務後小牧か堂上どちらかの部屋に集まっては何杯か引っ掛けることが 日課となっていたが、最近は「調子が悪い」と遠慮気味だった。それに、今日は昨 晩の夢見が悪かった所為で一日中気分が悪く早く引きこもりたい気持ちでいっぱい だ。 しかし、おもむろに使われた「相談」という言葉が気になった。 「なんかさ、最近調子悪そうじゃない?」 そんなつもりはなかったのだが、付き合いの長いこの友人には分かるほどには考え 込むことが多かったらしい。 「なんかおかしかったか」 「やー、なんとなく。最近付き合いも悪いしさ。それに、」 笠原さんとなんかあった? 相変わらず、目敏い友人である。 素面では語れないから駆けつけ三杯ならぬ熱燗三合を空け、すきっ腹に染み渡り、 ああこれは酔うな、あまりよくない酒になるな、と他人事のように感じた。 「なんだ、酔ってないと話せないこと?」 軽口も無視して本題に入る。もう限界なのかもしれない。 「キスの練習台にされてる」 「誰が?誰の?」 「俺が、王子様のキスの練習台にされてると言ってるんだ」 誰とは言わなかったものの、王子様という単語で合点が言っただろう。 馬鹿げていると分かっているが、これを言わないと話がすすまないからとりあえず 言ってみる。さて友人はどんな反応を返すのか。また、横隔膜が痙攣するまで笑う のか。 「笠原が言ったんだ、王子様に会いにいくから練習台になってくれ、と。何でキス なのかは俺にはわからんがな」 「…あっきれた。それ、素直に受けたわけ」 こちらの予想を裏切り、小牧は少しも笑わず、心底あきれた顔をしてため息をついた。 こちらはその正論に詰まる。 「しょうがないだろう! 俺は上官だし、」 今となっては何でそんなことを引き受けたか分からないから言い返す先が続かない。 「どう考えても全然筋が通ってないんだけど。普通キスなんて教えないし。 っていうか、分かった。一回断って、その後俺の名前とか引き合いに出されて逆上 したんでしょ、あんた」 付き合いの長さは伊達ではない。そこまで読むかお前は。 がっくりと項垂れる堂上に小牧は優しい追い討ちを掛けた。 「あのね、二人とも意地っ張りなんだからどっちかが折れないとどうにもならないよ? どっちかが折れるっていうなら、堂上が折れてやんなよ。大人なんだから」 「あとさ、普段だったら堂上が一番分かってると思うんだけど、なんか視野狭窄み たいだから言っとく。彼女 好きじゃない人にキス許せる子じゃないと思うんだけど、 違う?」 もし俺の名前出したとしたらさ、それって売り言葉に買い言葉みたいなもんだと思う んだよね。それに…、と続けた言葉は途中で消えたが、改めて問うことはしなかった。 正論好きのこの友人は、言うべき時には言うだろう。 正直一々もっともな友人の言が突き刺さる。しかしいつでも正論が吐けるこの友人 には本当に世話になった。そして今も。 ───よーく考えてみなよ、堂上教官。 酔った頭で考えれば考えるほど、昨夜の夢を思い出す。夢の中で肢体を投げ出す笠原の 身体を頭から追い払うように首を振り、堂上は杯を重ねた。 了
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クリムゾン・エンピレ ロゴ、E"N"PIRE→E"M"PIREにひっそり変化 初出 2007年3月(雑誌)CRIMSON ENPIREクリムゾン・エンパイア その後CRIMSON EMPIREクリムゾン・エンパイア (C)QuinRose 関連:【エンピレ再び】 乙女@【帽子屋の】QuinRose(クインロゼ)総合 9【呪い】 →スレタイの意味【帽子屋の呪い】 532 名前:名無しって呼んでいいか?[sage] 投稿日:2007/03/15(木) 20 34 17 ID ??? ところでロゴの綴り間違ってない? エンパイアはempireだと思うけど empireになってる empireという単語はない(はず) 534 名前:532[sage] 投稿日:2007/03/15(木) 20 44 01 ID ??? ごめん間違えた。 ロゴ→enpire 推定→empire ちなみにempireは帝国とか帝政という意味 536 名前:名無しって呼んでいいか?[sage] 投稿日:2007/03/15(木) 22 01 23 ID ??? そもそもどこでロゴが確認できるのか分からんという 541 名前:名無しって呼んでいいか?[sage] 投稿日:2007/03/16(金) 11 35 54 ID ??? ビズと冷微の最新号に記事載ってたね。 549 名前:名無しって呼んでいいか?[sage] 投稿日:2007/03/16(金) 13 10 41 ID ??? ≫532 たしかにNだね。 乙女@QuinRose(クインロゼ) アンチスレ69 828 名前:名無しって呼んでいいか?[sage] 投稿日:2008/07/22(火) 19 43 41 ID ??? ちょっと栗ロゴで気になってたこと ロゴ比較 ttp //www.uploader.jp/dl/antiqr/antiqr_uljp00049.jpg.html 総合9より (引用略) まさか本当に前のロゴは綴りを間違えてたのか。 830 名前:名無しって呼んでいいか?[sage] 投稿日:2008/07/22(火) 19 54 18 ID ??? ≫828 ぶww 英語が苦手な自分でも分かるぞその間違いwww クリムゾン・エンピレ…誰かの名前か?w 乙女@QuinRose(クインロゼ) アンチスレ69 234 名前:名無しって呼んでいいか?[sage] 投稿日:2008/08/14(木) 17 32 07 ID ??? マジでウンコウ直したの? 前のenpire保存してる人いない? 235 名前:名無しって呼んでいいか?[sage] 投稿日:2008/08/14(木) 17 40 56 ID ??? ≫234 栗無損が最初に載った時はen ↓ ←総合9で指摘 栗無損より黒蟻を先に作ることに ↓ その後、栗無損がHP上で発表とかそのあたりはem 236 名前:名無しって呼んでいいか?[sage] 投稿日:2008/08/14(木) 17 45 37 ID ??? ≫234 最初に載ったってのは雑誌 ttp //www.imgup.org/iup668061.jpg 237 名前:名無しって呼んでいいか?[sage] 投稿日:2008/08/14(木) 17 53 16 ID ??? 雑誌に載っちゃってるとかマジ恥ずかしいんだがwww クソ噴いたw 238 名前:名無しって呼んでいいか?[sage] 投稿日:2008/08/14(木) 17 53 47 ID ??? ≫235≫236 ㌧ マジだwwwこんな簡単な英単語も分からないなんてwww というか普通商品として出すものなら確認の意味も兼ねて調べたりしないのか… 248 名前:名無しって呼んでいいか?[sage] 投稿日:2008/08/14(木) 18 37 29 ID ??? バwwwカwwwスwww ウンコウって業界で有名なお方なんだよね? どこの業界か知らないけど そんなお方が簡単な英単語も書けないとか どんだけ底辺の業界にいるの?ww 249 名前:名無しって呼んでいいか?[sage] 投稿日:2008/08/14(木) 18 45 24 ID ??? タイトルのスペル間違えるなんて…しかもこんな簡単な英単語をだよ? しかも誌面でやっちゃうとか普通にあり得ない 他人事だけどすごい恥ずかしい偏差値幾つなのこのひとw 256 名前:名無しって呼んでいいか?[sage] 投稿日:2008/08/14(木) 19 00 23 ID ??? こんな英単語ひとつまともに書けない人が社長やってるんじゃ そりゃまともなソフトなんて出せないわなww だからってバグ放置していいってわけじゃねーけど