約 2,531 件
https://w.atwiki.jp/niconicomugen/pages/3792.html
解説 ライトノベルキャラ29名で行うトーナメント。 前回と異なり、今回は代理出演なし。全員本人が出演している。 ……その分、同一人物が出演していたりするのだが。 前回出そびれたメンツも総出演しているため、作品ファンにとってはうれしいことである。 なお、そっくりさんのみのおまけ大会「他人の空似トーナメント」も併設されている。 出場キャラクター + 本戦 『涼宮ハルヒの憂鬱』 涼宮ハルヒ(チョイヤー氏) 涼宮ハルヒ(汚レ猫氏) キョン キョン子 古泉一樹 朝比奈みくる(minoo氏) 朝比奈みくる(CCI氏) 長門有希(ドロウィン氏) 長門有希(i@氏) 長門有希(汚レ猫氏) 朝倉涼子(yukimiti氏) 朝倉涼子(minoo氏) 谷口 鶴屋さん 『マリア様がみてる』 小笠原祥子 藤堂志摩子 島津由乃 福沢祐巳 松平瞳子 『フルメタル・パニック!』 ARX-7 アーバレスト ボン太くん 『ロードス島戦記』 ディードリット 『キノの旅』 キノ 『アンジュ・ガルディアン』 マリー=デイヨン 『東方香霖堂』 森近霖之助 『ゼロの使い魔』 ルイズ 『ウィザーズ・ブレイン』 セラ 『空の境界』 両儀式 『灼眼のシャナ』 シャナ 『サモンナイト』 ミニス・マーン 『パラサイト・イヴ』 Aya BREA + 他人の空似トナメ 『吉永さんちのガーゴイル』 高原喜一郎 『這いよれ!ニャル子さん』 クー子 ニャル子 『グイン・サーガ』 グイン 『キノの旅』 陸 『僕にお月様を見せないで』 駒犬銀之介 メタルゴリラ 『狂乱家族日記』 乱崎月香 関連大会 ラノベっぽい何かでタッグトーナメント オリキャラ&版権キャラでタッグトーナメント RPGっぽい何かでタッグトーナメント 特撮っぽい何かでタッグトーナメント 有名ペアっぽい何かでタッグトーナメント おもちゃ屋さんトーナメント コメント ハルヒ多すぎワラタwww -- 名無しさん (2009-12-17 17 12 06) minoo氏長門作ってたっけ? -- 名無しさん (2009-12-18 19 47 09) ↑誤植のようでしたので、訂正しておきましたー。 -- 月見うどん食べたい (2009-12-19 19 56 49) 名前 コメント マイリスト
https://w.atwiki.jp/terrachaosgaiden/pages/64.html
ストライダー飛竜 【出展】ストライダー飛竜 【種族】人間 【性別】男 【カオスロワでの活躍】 7期と8期にて継続して危険対主催のスタンスを貫く。 彼と対峙したキャラは飛燕以外全員が死亡するという驚きの死亡率。 カオスロワながら性格とやっていることが原作とほとんど変わっていない。 つまり外伝でも似た性格で、マーダーと主催者の脅威になるのであろう。 【カオスロワ外伝での主な行動】 +ネタバレ注意 ストライダー飛竜のカオスロワ外伝における動向、設定。 初登場話 001 ドラゴン・クライシス 死亡話 [[]] 登場話数 3話 スタンス 対主催 現在状況 一日目・午後の時点で生存 設定 【性格】冷血漢 【一人称】俺 【二人称】お前 【解説】 忍者を前身とした機関、ストライダーズの、超A級ストライダー。 かつて地球を滅ぼそうとした冥王グランドマスターを暗殺した過去を持つ。 徹底したプロ根性の持ち主で、任務のためならば何処までも冷酷になれる。 しかし、MARVEL VS. CAPCOMでは、パートナーに共感する一面もあるため、人並みの感情は存在する。 キャラとの関係(最新話時点) キャラ名 関係 呼び方 解説 初遭遇話 両儀式 仲間 式 役に立たないと判断したら殺すつもりだった 007 二人の死神 ジャイアンの母 敵対 強敵と認識 063 母の来襲 最終状態 【板橋区/1日目・午後】 【ストライダー飛竜@ストライダー飛竜】 [状態] 疲労(中) [装備] 投げナイフ(10本)、エンジンブレード@仮面ライダーW [道具] ,基本支給品一式 [思考・状況] 基本:バトルロワイアルの破壊及び主催者の抹殺(手段は選ばない)。 1 『殺し合い』に乗る気はないが、降りかかる火の粉は払う。 2 基本的に自分からの殺しはしないが、自分の任務達成に必要でない人間を助けるつもりは無い。 3 当分は仲間や主催者達の情報、首輪を集める。 4 ジャイアンの母(名前を知らない)を警戒 ※主催者に反逆してもある程度なら首輪は爆破されないと考えました。 ※直死の魔眼について簡単な説明を聞きました。
https://w.atwiki.jp/f_go/pages/5744.html
「ぶっちぎり茶の湯バトル ぐだぐだ新邪馬台国 地獄から帰ってきた男」で実装された限定☆5バーサーカー。 ステータスはATK偏重型。 カード構成はバーサーカー初のQ3+Q全体宝具。 Hit数はB3/A3/Q5/EX5/宝具6hit。Qは5hitするためアサシン相当のスター稼ぎが可能。 クラススキルは固有の「狂化(寂) EX」「陣地作成(侘) A」「芸術審美(茶) A」「融通無碍 B」。いずれのカードに関しても強化が乗る。 属性は混沌・悪・人。 スキル 【スキル1】侘びの極み A- CT 8-6 味方全体のQuickカード性能&NP獲得量をアップ(3T) + スターを獲得。 味方全体のQ強化ができるため、Qアタッカーと並べて使用するのに向いている。 【スキル2】一輪の花 B CT 8-6 味方単体のNPを増やす&宝具使用時のOC2段階引き上げる状態を付与(1回・3T)&無敵状態を付与(1回・3T)。 味方にNP30%を配りつつ、宝具OCを引き上げ、1回の無敵も付与可能。 自身に付与すれば特攻の倍率を向上させつつ、無敵で被弾も軽減できる。 【スキル3】幽玄たる黒 A CT 8-6 自身のクリティカル威力&Quickカードのクリティカル威力をアップ(3T)&「Quick攻撃時のダメージ前に対象の防御力をダウン(3T)する状態」を付与(3T)。 自身のクリティカル威力アップさせ、Quickに対しては数値が2倍になる。 Q攻撃・宝具攻撃時には防御力ダウンも付与されるので積極的にQを使用したい。 宝具「 一期一会 (いちごいちえ)」 Quick属性の全体宝具。敵全体に強力な〔人の力を持つ敵〕特攻攻撃&宝具封印状態(1T)&呪い状態を付与(5T)。 〔人〕特攻はサーヴァントに特に刺さる機会が多い。スキル2によって倍率を伸ばすことができる。 宝具封印によってそのターンはチャージ自然増加を防ぎつつ、宝具使用も制限できる。「芸術審美(茶)」により成功率も少し高い。 + 〔人の力を持つ敵〕特性持ち一覧 Class Rare Name 剣 5 アルテラ 沖田総司 ネロ・クラウディウス〔ブライド〕 両儀式 宮本武蔵 千子村正 沖田総司〔オルタ〕 徴姉妹 4 アルトリア・ペンドラゴン〔オルタ〕 ネロ・クラウディウス シュヴァリエ・デオン 柳生但馬守宗矩 蘭陵王 ラクシュミー・バーイー 葛飾北斎 斎藤一 渡辺綱 山南敬助 3 ガイウス・ユリウス・カエサル ジル・ド・レェ 弓 5 新宿のアーチャー ジャンヌ・ダルク/アーチャー 源為朝 4 エミヤ 織田信長 アン・ボニー&メアリー・リード エミヤ〔オルタ〕 エレナ・ブラヴァツキー 浅上藤乃 カラミティ・ジェーン ナイチンゲール〔サンタ〕 イリヤスフィール・フォン・アインツベルン アナスタシア&ヴィイ ゼノビア 3 ロビンフッド ビリー・ザ・キッド 俵藤太 ウィリアム・テル 1 織田信勝 槍 5 坂本龍馬 4 エリザベート・バートリー 神槍 李書文 ヴラド三世〔EXTRA〕 ジャンヌ・リリィ 秦良玉 長尾景虎 3 ヘクトール 宝蔵院胤舜 2 武蔵坊弁慶 レオニダス一世 1 メアリー・アニング 騎 5 イスカンダル アルトリア・ペンドラゴン〔オルタ〕 イヴァン雷帝 司馬懿〔ライネス〕 レオナルド・ダ・ヴィンチ コンスタンティノス11世 曲亭馬琴 4 マリー・アントワネット マルタ アン・ボニー&メアリー・リード アルトリア・ペンドラゴン〔サンタオルタ〕 坂本龍馬 紫式部 エリザベート・バートリー〔シンデレラ〕 3 ブーディカ 牛若丸 アレキサンダー レジスタンスのライダー マンドリカルド 2 ゲオルギウス エドワード・ティーチ 1 バーソロミュー・ロバーツ 術 5 諸葛孔明〔エルメロイⅡ世〕 玄奘三蔵 イリヤスフィール・フォン・アインツベルン 不夜城のキャスター ネロ・クラウディウス〔キャスター〕 アナスタシア 紫式部 出雲阿国 4 エリザベート・バートリー〔ハロウィン〕 ナーサリー・ライム エレナ・ブラヴァツキー トーマス・エジソン マリー・アントワネット ギルガメッシュ〔キャスター〕 ミドラーシュのキャスター ジーク 美遊・エーデルフェルト シャルロット・コルデー マルタ〔サンタ〕 武則天 3 ジル・ド・レェ ヴァン・ホーエンハイム・パラケルスス チャールズ・バベッジ ジェロニモ アヴィケブロン 張角 2 ハンス・クリスチャン・アンデルセン ウィリアム・シェイクスピア 陳宮 殺 5 クレオパトラ “山の翁” 李書文 4 両儀式 エミヤ〔アサシン〕 新宿のアサシン 不夜城のアサシン 牛若丸/アサシン グレイ オキタ・J・ソウジ 3 荊軻 百貌のハサン 風魔小太郎 静謐のハサン 岡田以蔵 2 呪腕のハサン シャルル=アンリ・サンソン シャルロット・コルデー 1 佐々木小次郎 マタ・ハリ 狂 5 坂田金時 ナイチンゲール 土方歳三 項羽 宮本武蔵 千利休 4 茶々 織田信長〔バーサーカー〕 ジャンヌ・ダルク〔オルタ〕/バーサーカー 清少納言 3 呂布奉先 ダレイオス三世 森長可 2 カリギュラ エイリーク・ブラッドアクス 1 スパルタクス 裁 5 天草四郎 始皇帝 ジェームズ・モリアーティ 4 マルタ レオナルド・ダ・ヴィンチ 讐 5 巌窟王 エドモン・ダンテス ジャンヌ・ダルク〔オルタ〕 4 宇津見エリセ 0 アンリマユ 分 5 沖田総司〔オルタ〕 4 メカエリチャン メカエリチャンⅡ号機 3 徐福 月 4 BB 降 5 葛飾北斎 楊貴妃 エネミー 人間系(兵士、海賊、ドルイド、京人、チンピラ、ヤクザ、雀蜂、酷吏、農村駐在員、近衛兵、亡者、王の氏族・コヘイ等)、ゾンビ、スケルトン、アマゾネス、機械化歩兵、心を失った者、粛清騎士、ノブ系、屍人、七人御佐姫、ハサン系、殺戮猟兵、空想樹オロチ、第六天魔王・明智光秀、空想樹メイオール、柴田勝家、キリシュタリア、アトランティス防衛兵、オリュンポス兵、闇の新選組隊士、芹沢鴨、殺人鬼、徐福、コロンブスの卵、田中新兵衛、クラス・○○(トラオム)
https://w.atwiki.jp/nekomimi-mirror/pages/361.html
万獣の詩 断章『セトの息子達』 第1話(前編) =─< 断章『セトの息子達』(上) >────────────────────────= 失敗したと思った時には、もうなにもかもが終わっていた。 望みを叶えるはずの圧倒的な力は、望みに反してあらゆるものを壊してしまった。 敵も味方も。 ぼくが壊したかったものも、ぼくが守りたかったものも。 たった一度の過ちで。 たった一度の過ちだったのに。 力を持って生まれて来た事は天恵の勅詔だと、全てのそうでない人々は言う。 才を持って生まれて来た事は運命の祝葉だと、全てのそうでない人々は言う。 自分と違う存在に向けられる、賞賛と恐怖の眼差し。 選ばれた存在に向けられる、羨望と嫉妬の眼差し。 だけどぼくは神様じゃない。 脆く儚い人の器に、この力はあまりにも重すぎる。 ぼくは別に何かの義憤に駆られて人間を皆殺しにしたいのではない。 ぼくは別にそこまでの欲望に駆られて山野を焦土に変えたいのではない。 ぼくは、普通でいたかった。 ぼくは、もっとささやかで当たり前のものが欲しかった。 ……こんな力。 ……こんな力さえ、なかったら。 しかし逃げることは許されない、ぼくの背には既に咎人としての十字架がある。 あの人の選んだ道。あの人の目指したもの。 その『プライド』に賭けて、証明してみせよう。 ――あまりにも大きすぎる力は、人を不幸にしかしないのか? ――破壊の力では、人を救う事はできないのか? 違う、と。 断じて違う、と。 …違う、違う。 違う違う違う違う違う違う違う違う違う!! ここに全てを捨てていく。 その決意のため、二度と同じ過ちを繰り返さず、『人を超えた人』になるために。 ぼくは超人。ぼくは正義の味方。ぼくは物語の救済者。 衆生に交わることなく、観測者であり第三者、だからこそ誰も傷つけない、 ……ぼくも傷つく事はない。 ぼくの名は。 =―<A-1 Lynne in 14 years ago AM 11 03 >──────────────────= 建物ン中に入った時から嫌な気配はしてたけどなぁ。 「こちらです」 部屋ン中に通された時ゃあ、思わず顔もしかめちまった。 「……酷ぇなこりゃ」 じっとりと淀んだ陰風、立ち込める瘴気。 ここまで酷くなりゃ、さすがにトーシロにも何かおかしいのが分かるみてぇだな、 母親だっていう後ろのヘビの嬢ちゃんも具合悪そうにしてやがる。 ……しっかしあれだ。 話は逸れるけど犯罪だよな、(ヘビなのに)26で10歳のガキの母親ってのは。 ガキがガキ産んでるようなモンじゃねーか、 噂にゃあ聞いてたが、想像以上にすげぇところだわ、このハーレムってのは。 つぅかロリか? この国の国王って? ……まぁそれよりもすげぇのが、目の前のこのガキなんだけどよ。 ほとんど骨と鱗だけに痩せこけてブツブツ、 ゴーカな寝台の背もたれに凭れ掛かったまま、誰も居ない空間に話しかけてやがる。 …まぁ本当は虚空にでなく、この世ならざるモノに対してなんだろうけどよ。 しっかしオレだって修行積んで術使わねぇと見られねーようなもんを、 こんな何の修行も積んでねぇヘビのガキんちょが普通に見れてるっつうこたぁ。 「……てめぇ、見鬼(けんき)か」 かけた言葉に応答なし。 チッ、こんな美人のおねーさんが声掛けてるっつのに、可愛げのねぇガキ。 ……ま、取り殺されかけてる今の状態じゃ、 答えを期待すんのも無理っちゃ無理なぁ話なんだが。 「ケン、キ?」 「よーするに『ミエルヒト』ってこった」 息を呑む母親を尻目に、オレは腰に手を当てて目の前のヘビのガキを睨みつける。 「ま、あんたらヘビが分かんねぇのも無理はねえな。 こういうのの専門は、昔から狐か獅子って相場が決まってんだし」 確かにまぁネコやトラ、ライオンの見鬼っつぅのはそこそこ珍しくもねぇんだが、 ヘビの見鬼ってのはオレも聞いた事がねぇ、初めて見た。 「おまけにこの様子じゃ、憑巫(よりまし)も入ってるってトコか?」 口笛だって吹くってもんだぜ。 【見鬼】の才も、【憑巫】の才も、 どっちも生来の魔力が高けりゃ同時に見につくような才能じゃねぇ。 偶然の恩恵か、何か特別な事情が必要な、 それをお前、二つ同時にだなんて、笑っちまうぞオイ。 「うはははははは、こりゃ洒落になんねえな」 試しに算命盤回してみた日にゃ、耐え切れずに本当にゲラゲラ笑っちまった。 「こいつ、とっくの昔に死んでるぞもう?」 「えっ、ええ!?」 何度占っても、命数0。 「つまりこいつ、もうとっくの昔に死んでなきゃおかしいってこった」 「そ、そんな……」 明らかにビビって狼狽するかあちゃんの動揺を、でもオレは見逃さない。 「ん~、奥さん、何か心当たりがあるアルネ~?」 「………!!」 ここら辺の話術はまぁ、商売用のテク。 詳しい事占えって言われたらちょっと手間ぁかかるが、 でも「いついつに大病して死に掛けた」ぐらいなら徴(しるし)もすぐ分かっからな。 あとはそういうのをキッカケにグッと信頼させた後、 値段交渉の時間ってわけよ。 ……最近はなんだ、機械だの魔科学だの、魔力がない奴にも使える道具、 そういうのが沢山出てきたせいかオレらロートルは肩身が狭くてね、 ネコみたいであれなんだか、オレみたいな「インチキ道士」は食ってけねぇわけよ。 哀しいけど、稼げる時には稼いで置かねぇとなぁ。豊かな老後の為にもさ。 …つか、酷いと思わねぇ? 実力は確かなのによ? ちょ~~っと女で、酒飲んで、男遊びが激しくて、博打もやって、肉や魚も食って、 三日に一度しか風呂に入んない、道服も一週間に一度しか洗濯しねぇだけで、 「インチキ道士」「ナマグサ道士」だなんて、お前ら方士道士に夢見すぎ。 日々精進潔斎して清廉潔白、霞食って生きろってか、バーカ。 ……ほらそこ! そこのオレが女ってだけで「インチキくせ~」とか思ってる奴や、 肉も酒も男もやるだけで「生臭だ~」って思ってる奴、お前らに言ってる! あのね、オレら獅子国の道士にとって大事なのは「陰陽合一」なの。 「陰陽合一」ってのは、陰氣と陽氣のバランスが整ってる事。 それさえ取れてりゃ、もう男女交合しようが肉や酒をかっ食らおうが別にいいワケ。 むしろ必要に応じて簡単に陰陽のバランスを崩したり戻したり出来て便利、 肉食って陰氣に傾いた後は、陽根受け入れて陽氣を取り入れれば、はい元通り。 身なりが小汚いのもカンケーねぇ、「陰陽」は「合一」してんだからな。 「はん……なるほど、つまりこいつは【鬼子】だ、あんた」 「お、おにこ…??」 だから腕はいいんだぜぇ腕は? 伊達に実践道術で食っちゃいねえからな。 ヘビの国じゃあなんて呼ぶかぁ知らねえが、 少なくともオレらの宗派に関しちゃ、こういうガキは鬼子って呼ばれてる。 「10年前だな。…あんたの胎から出てきた時、こいつは既に死んでるはずだった。 死産、死んで生まれてくる予定、そういう風に決められてたんだよ」 「!!」 星の巡りを見ても、命数を見ても、両方からそれは明らかだ。 このガキ、そもそも生命線が無ぇと来てる。 占い師泣かせ間違いなしのガキだね、オレにもちょっとこいつの運命は覗けない。 「どっこい、何を間違ったか。…まぁ天上の神サンにも、地獄の閻羅サンにも、 うっかりミスってやつはあるらしくてね」 本当に死神がいるのか、キャベツ畑のコウノトリサマが居るのかはともかく、 よーするに分かり易くいうと、 あっちで生まれた、こっちで死んだで今日もてんやわんやで働いてる内に、 業務上過失、「ついうっかり」取り違えた。 ……「死」んで生まれてくる予定のを、間違って「生」にしちまったんだな、うん。 どこのドジっ子神サンだよって思うかも知れねぇけど、 ディスティニーちゃんだって人間?だしな。間違う事もあるわけよ、時々。 で、それでたま~~~~にこういう『おかしなガキ』が生まれてくる、と。 生来魔力の高い低い、才能のあるなし、頭のいい悪いとはまた別の次元の話、 生きながらにして死んだガキ、運命の定から外れた子、【鬼子】。 「魂魄の存在位相が半分幽界、…犬猫風に言やぁアストラル界にズレてんのな」 蛇眼をぱちぱちさせてオレの話を聞いてるおふくろさん。 ……おお、やっぱりトーシロには分かんねぇか、こういう専門の話をしても。 でもオレにゃこれ以上分かり易く説明もできねーしなぁ。 「だから【見鬼】。どんなに生来の魔力が高かろうと、でも普通に生まれた限りは 特別な術でも使わねえ限り視えねぇようなモンが、こいつには普通に視えちまう」 上は神様とか死神、下は幽霊や山の精、木の精。 それどころか普通の人間だったらまず大魔法使いでも絶対に感知できねぇような、 幽霊にさえなれない超々微弱の残留思念、――鬼や妖の元になるモノまで。 「だから【憑巫】。五感どころか存在そのものがチョロっと向こう側にはみ出してっから、 向こうの存在からも認識されやすい、黙って立ってるだけでモロに影響受けちまう」 巫女体質。霊媒体質。シャーマン体質。なんとでも呼びゃあいい。 おかげで『こんなややこしい事』にもなったりするんだけどよ。 「……ま、こいつも運が悪いねぇ」 そういうモンに理解のあるうちの国か、あるいはキツネの国に生まれてれば、 それこそ重宝されただろう、生き神サマみたくに扱われたろうに。 なんせこればっかは、普通の遺伝や血筋で受け継がれるようなもんでもねぇからな、 滅多に無い人材なだけに、幾らでも使い道はある、求人需要ありまくり状態だ。 「……いや、それとも運がいいのか?」 ――もっとも。 そんなわけで、ちゃんと知識のある奴が保護して修行も積ましてやらねぇと、 長く持って12か15までの儚いガキでもある。 …なにせ物心つく頃からそれがどれだけ危険な事かもロクに認識しないで、 鬼や妖と背を並べて普通に生活してるわけだ。 普通はこのガキみたく、無意識に引き寄せて背負い込んで取り憑かれて、 招き込んだモンに押し潰される形で自滅する、食い殺される。 おまけに日頃からそこら中の負の存在、陰氣と接して暮らしてるわけだかんな、 自然生気を吸い取られて、病弱で身体の弱いガキになるわけよ。 貧しい農村なんかに生まれちまった日には流行病でコロリ、 こんな豪華な王宮の奥で傅かれてさえ、宮廷魔術師にも全然気づかれずに 今まで放置されてきたってのも、まぁヘビだし無理もねぇか。 滅多になくて、しかも見出されなきゃ早死確実と来りゃあそもそも認知がされねぇ、 このガキみたく相手にされずに腫れ物扱いってのはまだマシな方かもな。 迷信深い村とかに生まれたら、気味が悪いってんで叩き殺されるのもあるだろう。 そんな事をとつとつと説明してやったら、おお、なんだかーちゃん、青ざめてるな? 謝礼金ふんだくるのにちょっとあれこれ面白おかしく説明してやったが、 別に驚かすつもりで言ったんじゃねぇ、ちょっと誇張表現も入ってるんだぞ? ……まぁそれで金たくさんくれるんならそりゃ貰うが。 「そ…それでイェスパーは、私の息子は助かるんですか…?」 「助かるとも助かるとも! オレを誰だと思ってるんだあんた!?」 心配すんなぁとばかりにドンと胸を叩いて、 「……ま、お助け具合はきっちり貰えるモンを貰えればの話だけどな?」 にっかりと笑って手を差し出す事は忘れない。 背後に刺さる女官やら女兵士やらの冷たい無言視線が痛ぇけど、うるせーな、 こういうハーレムでのお前らの役目って、背景Aとか、置物Bとかだろ? 偉い人同士のやんごとなき会話を邪魔するんじゃねーっての、すっこんでろザコ! =―<A-2 a horrible rainbow 14 years ago AM 1 50 >───────────────= ――さて、そんなこんなで真夜中。 それも草木も眠る丑三つ時、妖が跳梁跋扈するには一番もってこいの時間だ。 ……思いっきり人間の方が不利、 鬼とか妖に有利な時間じゃねーかって言う奴もいるだろうがな。 でも逆に言やぁはっきりくっきり『出る』、 昼間よりも相手の正体をずっと見極め易い時間だって言う事もできるんだぜ? 昼間は生きてる人間の雑踏や息遣い、氣のやり取りに掻き乱されて、 やっぱおぼろげで判然としない事が多いからなぁ。 完全に正体掴んで暴露して滅するには、かえってこの時間の方が都合がいいワケよ。 「いいか? 何があってもその線の中からは出んじゃねぇぞ?」 神妙に言って踵を返したけど、やっぱり背中に突き刺さる視線は冷たい。 「中に居る限りはどんだけ騒ごうが悲鳴を上げようが関係ねぇけどな、 出ちまったら向こうも気がつく、何されるか保障できねぇからな」 ボソボソと『あんな胡乱な輩を信用して~』とか『絶対インチキに決まって~』とか、 そういう声さえ小声で聞こえてくんだけど…… ……さて、いつまでそんな態度が続くかだな。 「よぅ、イェスパー」 砂漠の深夜だという事を差し引いても寒々しい冷気、 それが渦巻く部屋の中心の傍に立ち、オレはやせ細ったヘビのガキに声を掛ける。 同時に小さく口訣を唱えて、丹田から五感へと氣を走らす。 人ならざるモノを、見鬼ではないオレが捉える為に。 ………… ……これは……ちょっと想像以上だな。 よくもまぁこんな、居るわ居るわ、こりゃまた随分かき集めたもんだ。 女に、男に、子供にジジババ、兵士や昔の王様っぽいのまで。 「…死人に囲まれての王様気分は楽しいか? イェスパー」 ――そんなオレの言葉にピクリ、と微かに反応はしたみてぇだが、 すぐに無視して鬼の一人との会話に戻りやがった。 ……ガキが起きてるような時間じゃねえだろとぶん殴ってやりたいトコなんだが、 周りに鬼火飛ばすようにまでなったガキにンな事言っても無駄か。 だから見鬼の、憑巫のガキは嫌なんだ。 ただ視えるってだけで、認識できるってだけで、これだけのもんを呼び込みやがる。 視えさえしなけりゃそもそも生まれようも無いもんを、こんな簡単に。 「青い鱗、茶色の長衣を来た、お前と同じくらいの歳の女の子」 ――これにはさすがに反応した。 「腰が曲がって杖を突いた黒蛇の爺さん、紫のベールで顔を隠した女」 ――慌てて首を動かし、驚愕に眼を見開いてオレの顔を見る。 「槍を持って皮の鎧を着込んだ黄鱗の男兵士、脇に本を抱えた優しそうなお兄さん」 ――ま、それも当然か。 なにせ初めて自分以外の、『はっきり視える』人間が現れたんだから。 「あとはお前と同じ年頃か、ちょっとちっちゃい位のガキが多いな。…8人、9人?」 「う…あ……」 言葉にならねぇ言葉を呻いて、ようやくオレの事をまともに認識してくれるこいつ。 …うん、まずは掴みは上々。 「凄いな、イェスパー」 注意を十分引き付けた、オレに十分意が向いたのを確認してから、 「これ全部、お前が『造った』のか?」 事実を認めさせるための刃を、抉り込むように突き刺した。 「つく――《こんにちわ、ライオンのお姉さん》 と、相手の返事が帰ってくる前に、こいつのすぐ横の【鬼】から妨害が入る。 《作ったなんて酷いわ、私達はずっと昔からここにいたのに》 一番傍に居た例の茶色の長衣、こいつと同じくらいの青い女ヘビ。 「アポス……」 魂が抜けたように王子サマが『それ』の名前らしきを呟くあたり、 多分こいつが鬼共のボス、 ……話を聞く限りの、一番最初に王子サマが作った『おともだち』か。 《イェスパーだけが私達に気がついてくれたの、彼だけが私達を見れるのよ?》 はん、鬼の分際でよくしゃべる。 訊かれてもいねぇのによ。 《だから私達、イェスパーのお友達になっ 「「 ――ままごとの人形は黙ってろ 」」 ――ざわり、と。 辺りの、鬼共の空気が揺れるのが分かった。 『瘴気』が、強まる。 「お前に訊いてるんだよイェスパー。…他の誰でもない、お 前 に 訊いてるんだ」 …へっへ、痒い痒い。 他はともかく、オレに対してこれしきの瘴気、笑っちゃうっての。 「お前はそれでいいのか? イェスパー?」 正中線に一本、真っ直ぐな鉄の棒をイメージして一歩。 丹田に力を込めながら、ぐっと足を踏み出す。 「生きてる友達と遊んでもらえないから、誰にも相手にしてもらえないからって、 拗ねて、引き篭もって、うじうじ自分の殻ン中に閉じ込って」 金色の瞳が、でっかく見開かれた。 ベットのシーツを掴む鱗の手に、ぎゅっと力が篭められる。 「自分に都合のいい世界を作って、自分の言う事は何でも聞く人形を侍らして…」 《イェスパー、だめよ、聞いちゃだめ》 そんな力の篭った手にそっと手を添えながら、鬼が。 「…『嘘』と『偽物』捏ね繰り回して、おままごとして楽しいか?」 でも生憎だったな、どうやらしっかり耳には入っちまってるみてえだぜ? 「――本当は気がついてるんだろ?」 無駄だってのに、このガキは必死に聞くまいと耳を塞ぐ。 それが何よりも効果がテキメンって事の証明なのにだ。 「……分かってるんだろ? なぁイェスパ 「アポスッ!」 ――ガッシャン、と。 一歩下がったオレの眼前を傍にあった香炉が猛スピードでかっ飛び、 派手な音と共に壁にぶち当たって金属音を立てた。 一瞬窒息した室内の空気、 ……視界の片隅には、らんらんと目を輝かせる女のガキの姿をした鬼。 「……『サイード』、『マサルハ』、『ファウジ』、『サミーフ』! 『バラケ』!!」 名づけ親の王子サマに【名前】を呼ばれて。 ボス以外の鬼共も、おんなじ様に目を輝かせながらゆらりと動く。 同時にカタカタ、カチャカチャ音を立てながら、 窓から差し込む月の光の下、ランプとか、香油壷とか、花瓶…… ……果ては丸椅子や壁に掛かってた絵画まで。 ひとりでに浮かび上がって、勝手にグルグルと飛び回るその光景に、 背後に控えさせた女官や衛兵共が、オレにも聞こえるくらい大きく息を飲んだ。 うん、まー、あれだな。 『ぽるたーがいすと』だっけか? ネコ風に言うところの? ……それもここまで物理的な、目に見えてそれと分かるくらいの強力な奴たぁ、 やっぱり仕込んでおいて正解だったわ、昼間の内に。 「……だぁーから、さ。無駄だっつってるだろ?」 つま先をちょいと持ち上げて、 「他はともかく、オレ相手じゃあ分が悪ぃっつの」 バン!と一つ、床を踏み鳴らす。 ガチャガタガシャン!!――と。 それだけで宙を浮いてぐるぐる回ってた調度品類が、全部床に落っこった。 一瞬で塗り替えられた陣地の勢力図を見て、 そこで初めて、鬼の親玉の顔の、張り付いてた笑みが消えやがる。 「…まぁ同情はするよ」 ますます強まる瘴気、化けの皮が剥がれ出し、露骨に矛先を向けられる悪意。 「気持ちは分かる」 でも今しかねぇ、ここで一気に畳み掛けて一息に引き摺り上げるしか。 「寂しかったんだろ?」 初めて思い通りにならない、手に入れたチカラが捻じ伏せられたのを見て、 でも王子サマの瞳孔が、憤怒というよりは驚愕の様相できゅうっと収縮した。 「仲間が欲しかったんだろ?」 《~~~~…………!!》 横に引っ付いた女のガキの姿の鬼が、必死で耳元に何かを囁いてるが、 でも無駄だよ、今のこいつの意は、完全にお前達の方には向いちゃいねぇ。 「――自分にしか視えないモンを、同じように視える友達がよ」 「…あ……」 困惑するような、胸を打たれたような表情をして王子サマが喉から声を漏らした。 「仲間外れは、辛いもんな」 ぐるぐると鬼火が舞う。 鬼火が。 「だからこれは」 それを見たオレは両腕をおーきく広げて…… 「ご褒美だ」 ――パン!―― 胸の前で、柏手を打った。 「ヒッ」 「キャアアアアアアッ?!」 「…ッ!」 途端に背後から上がる悲鳴のオンパレード。 「線から出るんじゃねぇって言っただろうがッ!!」 わたわたと慌てふためいて線から出ようとする女官共に素早く一喝棘を刺し、 オレは呆然と眼を見開いている王子サマの方に向き直る。 《……貴様、何を――ッ》 さすがに様子がおかしいのに気がついたか、 メスガキ姿の鬼がぐわっと目ぇ見開いて脅しつけるようにこっち睨みやがって。 ……ああ、でもなあ。 「あン? 何って、ちょいと細工して『視える』ようにしてやっただけさ」 せっかくの可愛い女の子姿が台無しだぜ、鬼さんよ? 『虫の眼』してないで、ちゃんと人間の姿保とうや、産みのご主人様の前でくらいよ。 「後ろのトーシロ共にもなぁ、お前らの姿が視えるよう、氣ぃ足してやったんだ」 ニィッ、と口を歪めて笑って見せた傍で。 …でも じとり、と生暖かい脂汗が背中の窪みを伝って落ちていくのが分かった。 あぁ、やっぱ、口で言うほど単純な芸でもねぇのがな。 こんだけの鬼を、全く才能も修行もなしのトーシロにも視えるようにすんにはちょっと、 ……ちょっと氣ぃを使い過ぎんのがよ。 「さぁて、どうだ? …気分はどうだよ、イェスパー?」 アホみてぇにぽかんと口を開けているガリガリのヘビガキ。 「今まで自分を散々嘘つき呼ばわりした連中に、見せつけてやれた気分はどうだ?」 こっちのガードを、陣地を侵蝕しようとうねる瘴気。 どうやら本気で敵と認識したらしい、鬼共が全力で叩きつけてくる無数の鬼火。 「…ほら、見てみろよあのアホ面、悪かぁないだろ?」 オレとこいつが日頃『視て』『感じて』るものを目の当たりに、 カチカチと歯の根を合わせる衛兵共、ガクガクしながら何か呟いてる女官共。 「スッとしただろ? 悪くないよな? 悪くないなら――…」 いなさなきゃなんねぇ鬼火の数のしんどさに、てのひらに脂汗を溜めながら、 「…――戻って来い」 ――< interrupt in >─― 「お前は『嘘つき』じゃねぇよ」 《ダメよイェスパー、信じちゃダメ、あんな人に貴方の何が分かるっていうの?》 雷に打たれたように、王子の肉体は硬直する。 「『嘘つき』なんかじゃないさ、イェスパー」 《私より、あんな今日出会ったばかりの、知らない人の言う事を信じるの!?》 彫像のように凍りついたまま、侍る亡霊の甘言を聞き。 《言葉だけで、本心では信じちゃいないんだわ。騙して、笑い者にしようとしてる》 違う、と信じたかった。 信じたかったが。 ……でもその勇気は、もう彼の中には微塵も残っていない。 「お前にはただ、ほんのちぃ~っとばかり特別な力があったってだけよ。 他の奴らにはこれっぽっちもねぇ、超珍しい才能があったってだけの話」 《本当は嘲笑ってるのよ、心の底では。…皆が、貴方のお母さんもそうなように》 チクリと、少年の胸が痛む。 もうだいぶ感じる事はなくなってたはずの、『痛み』。 「壊れてるんじゃねぇ、欠陥品なんかじゃねぇ、特別なのさ、選ばれたんだ」 《ほら、ああやっておだてて、子供相手だと思って嘘の褒め言葉を並べ立てて》 女官達、衛兵達が、裏で彼の事をどんな風に言っているか、 彼の目となり耳となって教えてくれたのは、他ならぬ亡霊達の仕事だったが、 「本当はもう分かってるはずだろ?」 《ほら、聞いちゃだめよ。あの人は私達とイェスパーを引き剥がそうとしてる》 そんな亡霊達もまた自分を欺き騙し利用しようとしているのだと、 本当は気がついていた、子供特有の敏感さに薄々心底で勘付いていた。 「なんで自分が起き上がれないのか、どうしてどんどん具合が悪くなってくのか」 《皆と同じ。起き上がれないのを、病弱なのを、悪い事だ、いけない事だって》 それでも。 女官達や衛兵達が裏で見せる言葉と態度は、全て偽り無き事実の指摘であったし、 それでもそんな彼を肯定し賞賛し、友人となってくれたのは彼らだ。 ――お菓子をくれる悪人についていく『独りぼっち』を、一体誰が責められる? 「いくら生きてる人間が嫌いだからって、生きてる世界が辛いからって」 《どうして辛いのに耐えないといけないの? 苦しいのを我慢しないといけないの?》 彼は。イェスパー・ユルングは。 だから絶望の淵に立つ。これ以上なく深く、暗く、決して波立たぬ鏡の淵に。 「でも『そっち』はダメだ、もうそれ以上『そっち』に行くんじゃねぇ」 《もうすぐよイェスパー。もうすぐ力が満ちる、一緒に【パイリダエーザ】に昇れるわ》 ――パイリダエーザ。『約束された永遠の楽園』。 死してその身をセトに捧げた敬虔な教徒が、 来たる約束の日まで住まい過ごす事を許された天上庭園、死後の国。 「死ぬぞ。それ以上そいつらにお前の命くれてやったら」 《悩みも、苦しみも、辛い事も何一つない。暖かくて安らぎに満ちた天の国に》 『死ぬ』事自体は、とても痛くて、辛くて、恐ろしい事。 でも『死んだ後』、その苦難を乗り越えた後には、永遠の安息が待っている。 ……厳密にはそれは教義の誤解、主旨の取り違えなのだが、 しかし子供であるイェスパーは、子供向けの物語からそう誤って受け取った。 「死人に……いや、 故に。 「自分の作ったおままごとの人形に取り殺されるなんざ、洒落にならねえだろ?」 ――< interrupt out >─― 《…しつこいわね。まるで私達がイェスパーの妄想みたいな言い方して》 薄く笑って、鬼のボスがオレの方に視線を移した。 どうやら鬼火や瘴気で力尽くの撃退ができねぇのに業煮やして、 舌戦に切り替える算段らしい。 ……望むところなんだよ、バーカ。 《あなた、幽霊が視えるくせに、結局イェスパーの事信じてないん―― 「それじゃあお前、『言ってみろ』よ」 問答で、舌戦で、本職の『道士』に勝てると思ってんのか? 「『お前は誰だ?』」 丹田から絞り上げるように、練った力を言の葉に乗せて出す。 【召鬼法】。これは強要だ。 「『どこの誰だ? 何者だ? いつ死んだ? どうして死んだ? 言ってみろ』」 逆らい難い圧力を伴ってぶつけられたはずの『力ある言葉』に、 このアマは――幽鬼の群れは、にたりと笑って正面から応じてきた。 よっぽど自信があるらしい。…自意識過剰もいいとこだけどな。 《私の名前はアポス・アーペプ》 そうか、それがこのヘビっ子がお前につけた【名前】か。 《今から200年くらい前にこの土地で暮らしていた帝国の地方貴族の子よ。 流行り病で死んじゃって、それからずっとここで彷徨っていたの》 そうか、それがこのヘビっ子がお前にやった【設定】か。 「父親と母親の名は?」 《お父様の名はゲレグ・アーペプ、お母様の名はヘザト・アーペプ》 「兄弟姉妹の名は?」 《生憎と一人っ子だったわ》 さすがにこの辺はすらすら答えるな、でも。 「じゃあ爺ちゃん婆ちゃんの名は?」 《…………》 ほら、詰まった。 目線が石みたく硬直して、顔が能面みてぇに無表情になる。 未記載設定なんだからそれも当然か。 人間のフリをした人間の紛い物なこいつには、少々解答に困る質問。 ただ、もっと粗悪な、未成長の奴ならこれでボロ出すんだけどなぁ。 「おい、どうした? 爺ちゃん婆ちゃんの名前は何だったって聞いてるんだ」 《…………確か、居なかったと、思うけど》 多少『ふりーず』はしたものの、すぐに自分で思考してアナログな解答を弾き出す。 《でも詳しい事は忘れちゃったわ、だって200年近くも前の事ですもの》 白々しい。 …でもま、これだけ生気吸い取ってりゃ、それくらいには成長してて当然か。 もうかなり学習してる、ヒトガタに近くなってやがる。 ……元は影の分際で、シラを切るとか嘘を付くとか、人間にしかできねぇ芸当を。 「そうか、じゃあ好きな食い物は」 《そ、そんな事聞いて何に…》 どっこいそれも、畳み掛ければすぐボロの出る事だ。 あと二週間遅かったらヤバかっただろうが……でもまだ親から独立できてねぇ、 産みの親の定めた設定に依らなきゃ存在を許されないのがこいつらの弱み。 「好きな食べ物は何だって聞いてるんだよ、人間だったんだろ?」 《……ひ、羊肉のクスクス鍋よ》 はっ、このアマ……もとい連中、必死だね。 蓄積した『でーたべーす』の中から、必死に設定に矛盾しない情報を探し出して。 「そうか、それじゃ好きな花は?」 《……忘れたわ》 でも、さすがに、オスガキの知識を探っても設定できないような個人情報は。 「おいおい女の子なんだろ? それじゃ好きな宝石は?」 《……わ、分からないわよ、私子供なのよ!?》 おお、苦しい苦しい、必死だねぇ。 自分『女の子』のくせに、脂汗垂らして随分必死に食い下がりやがる。 「分かんねえんだよなぁ、こういうのは案外よ。なにせ『設定』されてねぇもんなあ」 《なっ――》 ……でも、早く消えてくれねえかな、 実は脂汗流してんのは、さっきからこっちも同じなんであって。 ……持久戦、長期戦ってやつは、どうもオレには。 「名前や身分はともかく、意外とこういう所でボロが出る、例えば――」 【穴】が閉じりゃあ話は早いんだが。 あんだけ呼びかけたっつのに、閉じる気配もない、こりゃ無駄足だったかな。 …まぁこんなガキに人生論説くだけ、無駄だったのかもしらねえが。 「一日は何時間だ? 一ヶ月は何日だ? 一年は何日だ? ええ?」 途端、僅かに安堵した表情で鬼の顔が緩む。 優越したような、人を見くびったような。 《…馬鹿にしないで。24時間、**日、***日よ》 へえ。知ってんだ。 ……こんな普段気にもしねえ当たり前の常識まで学習してるっつう事は、 あんまり良い傾向とは呼べねぇな。 「……。…じゃあ1月の初めは何の祝日で何をする日だ? 木偶人形?」 《元旦よ、幾らなんでも、私だってそれくらい》 最悪、このガキを殺してでも、受肉して生まれてくるのを阻止しねえと。 親の腹食い破って完全に現世に出てきたら、間違いなく厄介な事に…… 《街じゃ新年を祝うお祭りがあって、花火を打ち上げたり出し物をやったりするわ》 《年始めには家の家族部下全員が一堂に会して食事を取るの》 「お年玉は―― 《貰えたわ。それで街の屋台で皆と一緒にお菓子を食べ歩――「「 ダ ウ ト 」」 ……厄介な事になるから。 だからここで潰す。 「……旧帝暦って、分かるか?」 こいつらは、影だ。 200年前に流行り病で死んだ、アポス・アーペプなんて名前のガキは存在しない。 全部こいつの――王子サマの作った物語の中の、【設定】だ。 「一日が24時間? 60秒60分24刻み? どこの国の、いつの時代の話だ?」 こういう姿形のガキがいたのは確かだろ。だからこそ影が残ってる。 でもこいつは、その影を依り代、ヒトガタにして、 この王子サマが無意識に生気を、魔力を注ぎ込んできた結果生まれちまった、 「お前ら200年前、旧帝時代から、ネコの暦、ネコの文化でセーカツしてたんだな」 ――ツクリモノだ。 「12月と1月の境が年の節目? 元旦が新年のお祝い? お年玉?」 だからこんな、ちぐはぐな事が起こる。 「なぁ、嬢ちゃんも、お前らもさ」 200年前の幽霊だって言っときながら、でも今の習慣風習に順応した記憶。 そりゃそうだろ、さすがの王子サマでも、でも10歳だ。 「『今』じゃなくて、『自分が死んだ頃』のこの国の思い出話をしてもらえねーかな?」 知るわけがねぇさ、 自分が当たり前に使ってる、セパタ、統一度量衡、共通時法、共通暦法。 全部ここ100年ぽっちで、だけど急速に広まったもんだなんてな。 「できるだろ? 即興の造り物じゃねぇんだったらよ?」 《………あ…》 完全な『魔法』『精霊』じゃない、不完全で穴だらけのこいつら。 でもそれでも『魔法』であり『精霊』――構成が概念の域に掛かってるこいつら。 「ほら、言えよ、一つくらいは覚えてるだろ? 帝都時代の祝事とか」 《…あ、あ亜、a……》 自己の存在目的と意義、構成定義に重大な齟齬や矛盾が発生すれば、 それだけで自壊、良くて半壊は避けられない……はず。 「親父お袋の名前まで覚えてんだ、さすがに一つも言えないなんて事ぁ、無ぇよなぁ?」 自己矛盾を消化して解消しきれねえ……はずだったんだよ。 《……い、イェスパー!》 なのに。 《わ、私達、本当にあなたの造り物なの!? あなたが作った人形なの!?》 この鬼、途端に女が泣きつくみてぇに抜け殻の王子サマに抱きつきやがって。 《違うわよね? 私達、『ともだち』よね? …そうだって言ってよ!!》 ――こいつ。 ――このクソアマ。 《『勝手に作って勝手に消す』なんて、 そ ん な 酷 い 事 し な い わ よ ね ?》 ちらりとこちらに向けた顔、にたっ…と笑う鬼の親玉に。 オレの手札は、万策尽きた。 女の泣き落としなんて、もう使い古された古典的手口だけどよ。 でも自己矛盾を、主人の憐憫と許容に転化する事での消化。 ……ここまで癒合同化が激しいと、オレにはもうどうにも手管が見つからない。 『救済』の策が思いつかない。 『破壊』や『滅却』、『器』ごと滅ぼす以外に具体的打開策が見当たらない。 (ああ、ダメだ、こりゃもう) ――泣いて頭を下げてきた、こいつのお袋さんの顔が脳裏に浮かぶ。 (いや、ここは一旦体勢を立て直して) ――『助けてくれ』って頼まれたんだ、『倒してくれ』って頼まれたんじゃない。 (でも、時間が) (今ここで滅ぼしきれなかったら、ぜってぇ面白くねぇ事に) (どうする、どうする、どうす――…) 「……もういいんだ、アポス」 ――小さな声だった。 驚愕に目を見開くオレらの前で小さく、でも確かにはっきりと。 「……演技はもういいよ、今までどうもありがとう」 ……な…に…? 「ぼくの命が欲しいんなら、あげるから」 オレはもちろん、目の前の鬼共でさえ、思わず耳を疑うその言葉に目を丸くして。 こいつ、何を―― 「どうせ要らない、何の役に立たないものなんだし」 言っ、て――… ――< interrupt in >─― ――それは本当に彼の、10歳の子供の本心からの言葉。 それがどれだけ忌まわしい事か、イェスパー・ユルングは実は理解していない。 「お姉さんも。気持ちは嬉しいけど、もういいんだ」 日々熱に喘ぎ、悪寒に苦しんできた彼にとって、生は楽しいものではない。 人生の大半を寝台に臥して過ごしてきた彼にとって、生は豊かなものではない。 憎まれも、愛されもしない、空気のような王子にとって、生は。 父親から道端の石ころ程度にしか見られていないのを知る子供にとって、生とは。 「死ぬのは怖くないんだ。…死んだらもう誰にも迷惑をかけなくて済むから」 ――楽しくない。 ――楽しくない。 ――そんな拘るほど楽しくない。 「生きてても、辛くて苦しいだけで、面白くないし」 なにより死は、いつも彼の隣にいた。 死んで生まれてきた彼にとって、死は別に遠いものでも、恐ろしいものでもない。 彼はいつだって死の中にいたのだ。 生きながらにして『負』に包まれ、『反』に覆われ、『幽』を背に、『死』に囲まれて。 「だからぼくみたいなのは、さっさと天国に行っちゃった方が、みんな =―<A-3 against pain 14 years ago AM 2 13 >─────────────────= 何が起こったのか、すぐにはよく分からなかった。 反転する視界、ものすごい衝撃。 ぎしぎしと痛む熱で浮かされた身体、口に中に広がる鉄臭い味。 一拍遅れて凄まじい激痛が頬を中心に襲いかかって来ても、 それでもイェスパー・ユルングは自分がぶん殴られたという事実を理解できなかった。 母親にすらぶたれた事がないのであれば、無理もない。 聞き分けはよいが性情のおとなしい、気の小さくて線の細い子供である。 ましてや病弱の、身体の弱い子供である。 「あ……」 ぼたぼたと口の端から垂れる赤い粘液。 刹那喉奥に引っかかった異物感に噎せて咳き込んだ結果、 朱に混じって白い固形物が2~3個吐き出された。 口中に広がる生暖かくも芳醇な鉄の味に、イェスパーが愕然としかけた時。 「っ!」 喉輪を掴まれて宙吊りにされ。 少年は初めて、失神すら不能な圧倒的恐怖の存在を知る羽目になった。 「……クソが」 先刻までとは別人のような、突き刺すような怒気、ドスの利いた恐ろしい声に、 睾丸は縮み上がり、歯の根は噛み合わず、ナメクジに睨まれたように全身が凍る。 ――恐怖。 ――恐怖だ。 「ナマ言ってんじゃねえぞ、ガキの分際で。…あぁ?」 それでも彼女はライオンで、寝たきりの子ヘビ一匹摘み上げるなど造作もない。 大人の力で手加減無く、歯が折れるほどに殴られた頬の痛みは、 今やイェスパーが感じた事もない灼熱感と激痛を伴って全身に伝播していた。 病から来る緩慢の恐怖でもない、疎外から来る社会的恐怖でもない、 それは暴力による、突発的な、横殴りの根源的恐怖。 「…人がこんなに、汗水垂らして苦労してヒィヒィ言ってるってのによ」 ――コロサレル。 初めての体験になる恐慌と激痛に、少年はガタガタ、声も上げられずに震えて涙し、 病人の寝巻きの股座には、見る見る湯気の立つ黄色い染みが大きさを増す。 「『助かりたくない』? 『死にたい』? 『あげる』? 『自分は要らない子』だぁ!?」 いたいけな子供を振り回し、憎々しげに喚き散らす赤毛の獅子に、 背後に控えた女官達や衛兵達はおろか、妖物ですらあっけに取られて立ち尽くした。 状況を正確に把握できている者は、おそらく一人もこの中にはいない。 「っざけんじゃねえよ! はぁ!? 何だよオイお前! えぇ!!?」 「あ゙ぐ…ッ」 寝台に思いっきり叩きつけられた後、今度は襟首を掴んで持ち上げられる。 まるでボロ雑巾のように扱われながら、でも向けられた先は。 「……言ってみろよ」 圧迫から解放された喉が、すぐに引き攣った音を立ててすぼまった。 「……母ちゃんの目ぇ見て言ってみろよ、まん前でよぉ?」 背より猛烈な怒気を浴びせかけられながら、宙吊りのイェスパーはそれを見た。 彼と同じに震えながら、それでも涙を浮かべて立ち尽くす母の姿を。 悲痛を浮かべながらも彼から目を逸らそうとしない、産みの親の姿を。 「『生きてて楽しくありませぇん♪』、『早く死にたいでぇす♪』って」 子供が子供を産んだような母だった。 親子というよりはもう姉弟に近い、少女のような母親だった。 「『どうして産んだんですか』、『生まれて来たくなんかありませんでした』って」 この子供にしてこの親あり、 ただ飾りとして生まれ、ただ飾りとして嫁ぎ、ただ飾りとして子を孕んで産んだ。 そんな運命に抗おうともしなければ、恨み嘆いて悲観するわけでもなく、 ただただ諦観の内に、レースの翻る窓辺、籐椅子に座っているような女(ひと)。 彼の『腑抜けさ』は、間違いなくこの母からの遺伝。 「……言ってみろ」 でもイェスパーは、そんな母の事を、誰よりも。 「言ってみろってんだよ、ジャリガキが!!」 ――今度の涙は、痛みからでも、恐怖からでもなかった。 強制的に向き合わされたのは、彼がずっと目を逸らして逃げ続けてきたもの。 イェスパー・ユルングは、死にたいと願っていた。 別に死んでもいい、命を捨ててもいいと、正真正銘本心から望んでいた。 ――《あなたのお母さんもそうよ、お母さんも皆と同じ》 だから信じた。 同年代の子達の声、女官の声、衛兵達の声こそ伝えれど、 でも母の声だけは直接伝えはしなかった彼女が、それでもそう彼に囁いた時、 信じた。 信じたかった。 ……思い込みたかった。 自分は、母に、嫌われているのだと。 イェスパー・ユルングは『愛』を知る。 その貴くも得難きものを、それでも確かに知っている。 それは、寝台に臥す自分の頬を撫でてくれる、滑らかにもひんやりとした手。 額の濡れ布巾を、汗ばんだ寝巻きを取り替えてくれる手。 寝台の側に腰掛けてはまどろむイェスパーに寝物語を読んで聞かせてくれて、 夜中に怖くて一人で厠に立てない彼に、嫌な顔一つせず付き添ってくれる。 眠れない夜は一緒の布団に手を繋いで寝て、 雷や嵐の恐ろしい夜には、やはり手を繋いで一緒に震えながら眠った。 ……それは、当たり前のようにそこにあるもの。 ……手を伸ばせばすぐ届くところに、いつでも触れられるものとしてあったもの。 夕暮れの中、窓辺の籐椅子に腰掛けて、穏やかに刺繍を営む美しい人を、 翻るレースのカーテンの中、涼しい顔を受けて蒼穹を仰ぐ人形の姫を、 だからイェスパーは、愛すべくして愛した。 『視えない』のに彼のいう事を信じてくれる彼女の事を、 真剣に聞き入って頷いてくれる母親の事を、愛すべくして。 ……いつも諦念を滲ませて、静物のように窓の外を眺めている哀しそうな人を。 ……儚い、色白な、今にも消えて、どこか遠くに行ってしまいそう、 世間知らずの箱入り姫が、好きで、好きで、大好きだった。 それは『希望』だ。 誰からも見向きもされない、いてもいなくてもどうでもいい無価値な石ころを、 けれど彼女だけは見てくれる、彼のその手を握ってくれる。 たった一粒の、櫃底の希望。 無機質な世界で、陰氣に囚われて幽鬼に囲まれながら、 それでもイェスパーが今日まで生きて来られたのは、その希望があったから。 だから物心つくに従って、絶望した。 ――『ははうえ、ははうえ』 ――『ははうえの望みは、なんですか?』 ――『ははうえの幸せは、なんですか?』 彼がそう尋ねる度に、母親は笑って彼の事を抱きしめ。 ――『貴方が幸せなら、母上は幸せよ、イェスパー』 ――『貴方の幸せが、私の幸せ』 次第にイェスパーは、そんな母の顔を正面から見れなくなっていった。 たった一粒の希望の光を、真正面から見据える事ができなくなっていった。 彼は、幸せではなかった。 確かに希望はあったが、でもそれ以上に辛くて苦しい事があまりにも多すぎた。 絶え間なく襲ってくる、発熱、頭痛、吐気、悪寒。 友達もろくに作れない、いじめられっ子。 王位を目指そうにも、病弱の上に末弟の彼には権力はあまりにも遠い。 イェスパーは、母が大好きだった。 この世界の何よりも、そして生きている者達の中で、ただ一人母だけを。 ――『ははうえ、ははうえ』 ――『ははうえの望みは、なんですか?』 ――『ははうえの幸せは、なんですか?』 自分の事はどうでもいいから、母に幸せになってもらいたかった。 自分の事なんて見捨てていいから、母に幸福になってもらいたかった。 母に喜んでもらいたかった。 母の望みをかなえてあげたかった。 ――『貴方が幸せなら、お母さんは幸せよ、イェスパー』 ――『貴方の幸せが、私の幸せ』 イェスパー・ユルングは知っていた。 タンスの中に隠れながら、物陰で本を読みながら、寝台に臥しながら聞いていた。 子供でしかないが、子供だからこそ。 「あれでは成人するまで生きられない」、そう周囲の大人達が漏らすのを。 「ムダメシグイ」「フグ」「カタワ」、己がそう呼ばれる存在である事を。 そうして。 母が己の医者代、薬代を捻出するために、恥を忍んで実家に度々金を無心し、 また嫁入り前に持ってきた宝石類や調度品類を手放している事も。 ――『ああ、イェスパー、イェスパー、可愛いイェスパー』 ――『どこにもいかないで、お願いよ』 ――『お母さんを置いて、先にどこかへ行っちゃわないで』 仔馬が、誰に教えられずとも、生後速やかに四足で立つ方法を知るように、 イェスパーは自分が死ななければならない事を理解する。 それも速やかに、できるだけ早く。 長引くほど彼女を拘束する。下手な期待を持たせるほど余計に彼女を悲しませる。 彼が、何よりも愛している人が。 彼の全てを投げ打ってでも、幸せになってもらいたいと願う女(ひと)が。 疎んでもらいたかったのだ。 なじられ、罵られ、これ以上ないというくらい憎まれて足蹴にされたかった。 冷たい目で、『はやく死ねばいいのに』と言われたかった。 蔑みの目で、『お前なんか産まなければ良かった』と言われたかった。 言って欲しかった。 ……見捨てられたかった、見捨てて欲しかったのだ。 そうすれば。 そうすればもう。 だから。 だから思い込もうとして。 自分は母に疎まれている、要らない子なのだと思い込もうとして。 思い込もうとして。 思い込もうとして。 思い込もうとして。 「……あ」 目の前で、最愛の女(ひと)が泣いている。 親子というよりは、もう姉弟に近い、少女のような母親が。 泣かせたのは誰か? 悲しませたのは誰か? ――彼だ。 「…………あ」 半分死んで生まれてきた、いてもいなくてもどうでもいい王子にとって、 生まれてきた時から死と隣り合わせだった彼にとって、死は別に遠いものではない。 イェスパー・ユルングは、だから死にたいと願っていた。 別に死んでもいい、命を捨ててもいいと、正真正銘本心から望んでいた。 「ははう―― 「「……だめ」」 涙に濡れた、悲痛の声。 たったそれだけで死を受け入れ、死を覚悟していた少年の心が大きくたわんだ。 頬を殴られた痛みよりも、なお勝る激痛。 今まで目を逸らして考えないようにしてきた分、嘘を信じて誤魔化そうとしてきた分、 世界でもっとも愛する人の声は、少年の心を切り刻み、深々と抉る。 「ごめ 「「…だめ、イェスパー……っ」」 抉る、抉る、抉る、抉る――… 「行っちゃ駄目えぇッ!」 明日をも知れぬ病身の身に、『死んでない』だけなのが楽しくないのは本当で。 疎外されての空気の様な存在感、『生きてない』のが面白くないのは本当で。 ……でも『死にたかった』のではなく、『生きたかった』のでもなく。 ……『消えてしまいたかった』のでもなく、『世に認められたかった』のでもなく。 イェスパー・ユルングは。 「……ごめ、んな……さい…っ」 ただ母を。 「……ごめんな、さい…、はは…うえ…」 もうこれ以上。 「…はは……うえぇ……ッ」 悲しませたく。 ――穴は閉じた。 =―<A-4 rampage assault 14 years ago AM 2 29 >───────────────= 空気の流れが、『それ』と分かるほどに変わった。 同時に部屋隅に蹲った女官達からの、まるで気が触れたようなけたたましい悲鳴。 今更そんなものが盛大に上がるのは、【供給源】を失った『彼ら』の姿が。 ……確かに、大部分を構成するのは人間の魄(はく)、 もっとも色濃く表れ、目に見える形で強く残っていたのは人間としての姿形だ。 ――でも『100%』が人間ではない。 その根源、本質の部分では、他にも色々なものが混じってしまっている。 虫の魄。魚の魄。小動物の魄。植物の魄。 より無機的で、より原始的な、人ほどには高等で無い、人以外の『残滓』。 故に彼らは鬼(クイ)と呼ばれ、故に彼らは妖(あやかし)と呼ばれる。 【穴】が閉じられ、【憑座】との連結が切断された結果か。 人外の奇声を上げて踊りかかるその先頭は、ヘビの少女の肉体をベースに、 砂蠍の頭を持ち、脇腹から蜘蛛の足を生やして、蟷螂の鎌の両手を持った…… ……先刻まで『アポス』と呼ばれていたモノ。 そうして、ある者は魚の頭を。ある者は植物の樹皮と根を。ある者はうねる触手を。 蟲の体節。獣の手足。蝦蟇の頭部。肥大した目玉。蜻蛉の羽根。 刹那の出来事。 へたり込んだ少年と、それに駆け寄ろうと界の外に出てしまった母親に、 雲霞のごとく殺到しようとしたそれら百鬼夜行を――… …――眩いばかりの閃光が、轟音と共に横薙いだ。 ――< switch over >─― 「大」 「逆」 「転」 「……だな」 《………ガ…ぁ…》 視覚と聴覚をことごとく塗り潰した光と音の狂宴の後。 へたり込んで抱き合う母子の視界に戻ってきたのは、見る影もなき『残骸』と…… ……そしてその前に仁王立ちして見下して、 稲光の残り香を纏った払子を右手、道服をたなびかす緋髪の雌獅子。 《…く……あ……、オま、え……》 その正体は、狂おしいまでの想いより生まれた不完全な魔法、不完全な精霊。 いかなる武器、たとえ重機関砲を喰らおうとも傷つかないそれは、 しかし故にこそこうして散り散りに引き裂かれ、消滅の時を迎えようとしていた。 修復可能な限界を超えて、構築を破壊され、定義を破壊され、設定を破壊され。 構造構成における致命的なまでの損壊、もはや魔法として存在できぬ程に、 術式(スクリプト)に破損をきたし、貯蓄魔力(リソース)も喪失し。 だが、それでも。 それでも、ここまであっけなく。 具現の依代たる【憑座】とのリンクが断たれた瞬間を狙われて、 無限の供給源たる【穴】が閉じた瞬間を突かれたとは言え、 それでも。 こんな、ここまで成長した彼女が、ここまで一瞬で、まるで砂の楼閣を殴るように。 《…いっ……タ、い…》 「――何、おかしい事ぁねぇ。単にオレはこっちの方が得手だってだけの話さ」 『アポス』という名だった存在は、そこで改めて敵対者の姿を仰ぎ見た。 緋色の服に、緋色の髪。紫苑の瞳に、黄色種の肌。 落ち着きなく尾を揺らめかす雌獅子は、凶暴なまでの狩猟者の笑みを浮かべ。 仙人というよりは、悪魔のような。 「昔から、浄霊とか、封印とか、退魔調伏なんてモンより――」 さっきは確かに脂汗を浮かべて、 今にも崩れ落ちそうだったこの女の実力を。 「力ずくでぶっ飛ばして、消し飛ばす方が得意でね」 本質を見誤っていた事を、彼女は素直に自認した。 ゆっくりと持ち上げた左の掌に、再度膨大な力が集まるのを感じて。 「――無極生太極」 《…ア、あハッ。…あハハはハはハハははッッ♪》 肩から上――顔右半分だけになった禍霊は、狂女のような哄笑を上げた。 残った体節、触覚を折り曲げて、蟲の瞳をぎょろぎょろさせながら、 人間をベースに色々なものが混じってしまったモノが、力を持っただけの存在が。 「――太極分両儀」 《イェす、パー?》 ぎとり、と睨んだ先で、へたり込んだままの少年が身を竦める。 反射的に母親が抱きしめて守ろうとするが、その視線は既に釘付けの状態。 交差した。 生者と死者の、主人と家来の、――造物主と被造物の、――本物と紛い物の。 恐怖と悲痛に染まった視線と、憎悪と皮肉に染まった視線が、交差した。 「――両儀啓四象」 《わたシたち…、ワタ、シ、たち、ヒっ、おトもダチ、もだち、よ、ネえェ?》 もう少しだったのに。 もう少しで彼の腹を内側から食い破り、現世に生まれ出る事が出来ていたのに。 子が親を、被造物が造物主を殺す事での、因果反転、虚実交換、受肉の儀。 もう少しで蜘蛛糸を手繰って、地獄の釜底から現世に這い出る事が出来ていたのに。 そう思って、笑って、笑って、笑って、笑って。 「――四象至八卦」 《オトもだちヨネエええええぇぇぇぇぇぇ!!?》 ――もういいんだ、アポス ――ぼくの命が欲しいんなら、あげるから ――今までどうもありがとう …――自分が泣いている事に愕然と。 それが『アポスと呼ばれていたモノ』の、その場での最後の思考となった。 「邪怪禁呪、悪業を成す精魅、天地万物の理を以って微塵とせむ――禁」 ホワイトアウト、ブラックアウト =―<A-5 reject real, because they answer 14 years ago PM 6 32 >────────= ――どこの国にもあるだろ? 似たような【怪談話】が。 とても仲のいい親子。おしどり夫婦。恋人同士。 その子供や片割れが、突然の事故か何かで死んじまう。 別れを言う暇もなく唐突に。 ありがちなプラスアルファじゃ、些細なきっかけで誤解から仲違いしたまんま。 土砂崩れや鉄砲水、溺死なんかで、『死体が見つからない』事も多い。 で、残された方は、絶対「息子は」「夫は」死んでないって信じるんだ。 もう何日も経ってて、他の家族や近所の人間が全員首を振っても、信じ続ける。 …本当はもう絶望的なんだって薄々感づいてても、認められない。 あの子は、あの人は、帰ってくる、帰ってくる、死んでない、死んでない、死んでない。 見ている方が居た堪れないくらいに、 もう気が触れちまったんじゃねぇかってくらいに、信じ続ける、目を逸らし続ける。 …それである晩、戸口を叩く音が響く。 『愛しい人、帰ってきたよ』『おふくろ、ここを開けてくれ』って。 待ってた本人は、もう狂喜乱舞して喜ぶが。 ……でもそれ以外の家族は、すぐに戸口の外に立ってるモノの正体に気がつく。 間違いなくそいつの声に、でも肉の腐ったような匂い、湿った水音。 異様な空気が辺りに立ち込めても、でも待ち望んでた本人だけは気がつかない。 ――当たり前だよな。他でも無いそいつの『願い』が、呼び戻したんだから。 “あの子は、あの人は、死んでない、死んでない、帰ってくる、帰ってくる” ……そんな狂おしいまでの想いが引き起こした、不完全な魔法。 信じ続けて目を逸らし続けるあまりの妄執が引き起こした、歪んだ奇跡。 もちろん、帰ってきたのは『帰ってきて欲しかった本人の魂』じゃない。 …『帰ってきて欲しかった奴のカタチ』だけ似せた、何か別の、おぞましいモノ。 ここで必ず「開けてくれ」「入れてくれ」って頼むのは、 でも連中が自力じゃ入って来れない、向こう側からは開けられないから。 『生者の世界』、『現世』、『現象界』に、 でも『負』で、『反』で、『幽』で、『死』な連中は、自力じゃ上がっては来れないんだ。 本来はそれくらい虚ろで、儚い、力無く、存在するはずのないモノ。 ――生きてる世界の側から、生きてる人間の手で引き上げて貰わない限りは、な。 だからあの手この手で誘惑して、あるいは脅しつけて開けさせようとする。 『入れてくれ』『開けてくれ』『何で入れてくれないんだ』『早く開けてくれ』。 声、音、幻聴、幻覚、 実体を伴わないあの手この手、全ての虚象を総動員して、 それで何とか誘惑に耐えて、開けずに済ませられればそれでいいんだが…… ……でも開けちまったら、その時はもう。 …ああ、そうさ、そうとも、その通りだよ。 鬼(クイ)も、妖(あやかし)も、幽(ゆうれい)も、でもそのほとんどが人が望んだモンだ。 全部人間の、生きてる人間の心の中からやって来たモンだ。 現実を見つめたくない想い、事実を否定したい気持ち、都合のいい奇跡を望む心。 狂おしい、あまりにも強すぎる想いが魔法の域にまで到達して、 ……魔が答える、無意識に、けれど間違いなく術者本人が望んだままに。 死者に、死んじまった人間に出来る事だなんて、だからタカが知れてるのさ。 …本当に力を持ってるのは、いつだって生きてる人間の、生きた想い。 「……そういうわけだ。結局元凶は、全部あんたの息子だったって、な」 三日後。 夕暮れの日差しの中で皿に山盛りの果実に貪りつきながら、 オレはお袋さんと一対一で向かい合っていた。 赤色に染まる部屋の中に居るのは、今はオレとこの女の二人だけ。 さすがに『こんな話』、例の女官共や衛兵共の前でするわけにいかねぇから、 苦労して人払いしてもらって、なんとかここに漕ぎ付けられた。 ……これが第一夫人様とかなら、ぜってーこうはいかないんだろな。 お袋さんが見捨てられまくりの影薄い夫人だった事を、今だけは点に感謝しとく。 「あいつが『望んだ』んだよ」 むしゃりと汁気たっぷりのヤシの実の削ぎ切りを齧りながら、二の句を継ぐ。 「だから『来た』、願いのままに、望みのままに」 ――厳密に言えば、あそこまで劇的に反応する事はまずほとんどねぇんだが。 どっこいそこは、あの王子サマの生まれ持っての余計な体質が災いした。 『視えちまう』――『認識できちまう』って事は、たったそれだけで十分やっかい。 対象を認識できる、明確なイメージを思い描けるって事は、 魔術の世界じゃ実に重要な要素だかんな。 …二つと無い才能、お前は選ばれたんだって、オレ、あいつに言ってやったけど。 でも実際、そう考えればどうなんだろうな、この【見鬼】って奴の能力も。 「だからあいつが変わらない限り、結局は元の木阿弥だ、『再発』する」 「……!」 びくりとおふくろさんが身を震わせたが、でも可哀想だがこりゃあ事実だ。 「オレがやったのは、もうカタチを持ってあいつの周りにべっとり纏わりついてたのを、 できるだけ細かく引き千切って、遠くにぶん投げて吹き飛ばしてやっただけ」 吹っ飛ばして、それで終わりだったなら最初からそうやってる。 『救済』しなくていい、『破壊』すればいいだけだったんなら最初からそうしてるさ。 「でも【核】が滅んでねぇんだからな。引力がある限り、そりゃ再生もするさ」 「そんな……」 そうして【核】を破壊しちまったら元も子もない、【核】だけ傷つけずに周りだけ 削ぎ落とさなきゃダメだったせいで、あんなにややこしいかったんであって。 「じゃあ…一体あの子は、どうすれば……」 ただ、途方に暮れたような顔をするおふくろさんに対し。 「いやいや、言っただろ、『変わらない限り』ってな」 にやりと笑って、オレは次の果実に手を伸ばしながら指を振る。 「…かわ、る…?」 「そう、要は生きるのが楽しいって思わせればいいのさ」 杯に注がれたエールを煽ると、両手を広げて高らかに。 「太陽が眩しい! 空気が旨い! 食べ物も美味しい! 女の子は可愛い! 死人の友達を作らなくったって、生きている友達さえ居ればいいやっ! ああ、人生ってなんて素晴らしいんだろう! 生きてて良かったー…ってな♪」 そう、なるだけ冗談めかして言ったつもりだったが。 「…………」 ああ、暗いな~おふくろさん。 まあ実の息子が10歳で既に自殺志願者って知れば当然かも知らねぇがよ。 でも、ま。 「そんな事――…」 「いやいや、あるんだなーこれが、ちょうどいい手段が」
https://w.atwiki.jp/animerowa-3rd/pages/343.html
第101話~第150話 話数 タイトル 作者 登場人物 101 Unlimited Cooking Works ◆9kuF45dxA2 ヴァン 102 こんな俺に世界を守る価値があるのか ◆mist32RAEs C.C.、御坂美琴、アーチャー、アリー・アル・サーシェス 103 不幸 ◆NrR3sMF5RA 月詠小萌 104 なんて絶望感 ◆aCs8nMeMRg キャスター、田井中律 105 夜明けのゼロ ◆1U4psLoLQg 張五飛 106 インターミッション――《第一回定時放送》 ◆tu4bghlMIw 遠藤勇次、インデックス 107 さよならのありか ◆qh.kxdFkfM ヴァン 108 機械人形の館 ◆1U4psLoLQg ファサリナ、ヒイロ・ユイ 109 少女ふじの~3rd eye ◆PV.nOaaCrQ 浅上藤乃 110 決意の火 ◆40jGqg6Boc 刹那・F・セイエイ、本多忠勝 111 僕にその手を汚せというのか ◆1aw4LHSuEI 海原光貴 112 ウーフェイ再び ◆10fcvoEbko 荒耶宗蓮、張五飛 113 過去 から の 刺客 ◆qh.kxdFkfM 織田信長、アーニャ・アールストレイム、ユーフェミア・リ・ブリタニア 114 夢を過ぎても(前編)夢を過ぎても(後編) ◆tu4bghlMIw ルルーシュ・ランペルージ、平沢唯、平沢憂、琴吹紬、船井譲治、東横桃子、レイ・ラングレン 115 試練2/逃げ場なんて、無いかもよ(前編)試練2/逃げ場なんて、無いかもよ(後編) ◆0hZtgB0vFY 天江衣、グラハム・エーカー、利根川幸雄、白井黒子、秋山澪、衛宮士郎、伊藤開司、八九寺真宵、明智光秀 116 とある死神の≪接触遭遇(エンカウント)≫ ◆DzDv5OMx7c 両儀式、デュオ・マックスウェル、一方通行 117 おくりびと/燃える火のように ◆fQ6k/Rwmu. 阿良々木暦、セイバー、真田幸村 118 ひとりにひとつ ◆zsYinY96dc トレーズ・クシュリナーダ、福路美穂子 119 騎士 失格 (前編)騎士 失格 (後編) ◆SDn0xX3QT2 伊達政宗、神原駿河、枢木スザク 120 Parallel insistence ◆WWhm8QVzK6 C.C.、アーチャー 121 Miriarudo―Le Petit Six Prince― ◆zg9MHZIP2Q アリー・アル・サーシェス、ゼクス・マーキス 122 fragile ~こわれ者~ ◆CcfuOxf30g 浅上藤乃、ライダー 123 夢! ◆PV.nOaaCrQ キャスター、黒桐幹也、田井中律 124 狂気の拠り所 ◆lDZfmmdTWM デュオ・マックスウェル、両儀式 125 右手に剣を左手に死者を 心に激しい殺意を抱き締め ◆Nfn0xgOvQ2 バーサーカー 126 サクラ(イ)大戦 ◆qh.kxdFkfM 枢木スザク、レイ・ラングレン、神原駿河 127 ざわざわ時間(前編)ざわざわ時間(後編) ◆1U4psLoLQg 平沢唯、船井譲次、琴吹紬、福路美穂子 128 偽者(レプリカ)、E-2学校に死す! ◆70O/VwYdqM 海原光貴、ヴァン、織田信長 129 からまりからまわり ◆426sm6XlJo 阿良々木暦 130 試練Next Turn ◆y6kfGoF1C6 明智光秀、秋山澪、グラハム・エーカー、衛宮士郎、白井黒子、伊藤開司、利根川幸雄、天江衣、八九寺真宵 131 彼女らが恋した幻想殺し/彼の記憶 ◆1aw4LHSuEI 戦場ヶ原ひたぎ、上条当麻 132 みんな! 丸太は持ったか!! ◆mist32RAEs トレーズ・クシュリナーダ、刹那・F・セイエイ、本多忠勝、バーサーカー 133 戦場の絆 ◆kALKGDcAIk ファサリナ、ヒイロ・ユイ 134 幸村ああああああああああああああっ!!(前編)幸村ああああああああああああああっ!!(後編) ◆0hZtgB0vFY 浅上藤乃、ライダー、セイバー、真田幸村、阿良々木暦 135 ワールドイズマイン ◆tu4bghlMIw C.C.、上条当麻、戦場ヶ原ひたぎ 136 ぶっ生き返す/ふわふわタイム(前編)ぶっ生き返す/ふわふわタイム(後編) ◆zZobvbdlGE ルルーシュ・ランペルージ、東横桃子、平沢憂 137 絶望の城 ◆QmnDyrAS0E アーチャー、枢木スザク、レイ・ラングレン、神原駿河 138 矛盾螺旋 ◆PV.nOaaCrQ 平沢唯、船井譲次、琴吹紬、福路美穂子、荒耶宗蓮 139 狂風狂風(後編) ◆40jGqg6Boc 秋山澪、田井中律、明智光秀、キャスター、黒桐幹也 140 皇女 と 考察 ◆1U4psLoLQg アーニャ・アールストレイム、ユーフェミア・リ・ブリタニア、伊達軍の馬 141 試練、あるいは黙示録 ◆cXURW6Fetk 伊藤開司、利根川幸雄、天江衣、八九寺真宵 142 ソードマスターマサムネ ◆qh.kxdFkfM 伊達政宗 143 とある馬イクの河口横断記 ◆1Zsr2tvTvs 伊達軍の馬 144 Remaining Sense of Pain ◆C8THitgZTg グラハム・エーカー、衛宮士郎、白井黒子 145 魔王再臨 ◆1U4psLoLQg 織田信長 146 ガンダムVSガンダム ◆LwWiyxpRXQ ゼクス・マーキス 147 麻雀黙示録カイジ 衣編 ◆6lyiPawAAI 伊藤開司、天江衣 148 それは不思議な出会いなの ◆jjkBJLIXVM 海原光貴、ヴァン 149 黄昏の破壊者破壊者たちの黄昏Beyond The Grave ◆L5dAG.5wZE トレーズ・クシュリナーダ、刹那・F・セイエイ、本多忠勝、バーサーカー 150 神浄の恋せぬ幻想郷(前編)神浄の恋せぬ幻想郷(後編) ◆00PP7oNMRY アーチャー、C.C.、上条当麻、戦場ヶ原ひたぎ 【第151話~第200話】
https://w.atwiki.jp/animerowa-3rd/pages/267.html
第51話~100話 話数 タイトル 作者 登場人物 051 衣 龍門渕のロリ雀士 ◆56WIlY28/s 天江衣、グラハム・エーカー 052 するがだてシャルトリュー ◆zg9MHZIP2Q 伊達政宗、神原駿河 053 ひたぎブレイク ◆tILxARueaU 戦場ヶ原ひたぎ、上条当麻 054 今は亡き王国の姫君 ◆00PP7oNMRY リリーナ・ドーリアン、アーニャ・アールストレイム 055 どうしようもないわしに光の天使が降りてきたからもう賭博なんてしない ◆1aw4LHSuEI 兵藤和尊 056 コクトー君漫遊記 ◆10fcvoEbko キャスター、黒桐幹也 057 涙――tears―― ◆DXXMkAYDjo 福路美穂子、片倉小十郎 058 それは、黒く燿く意志 ◆NaOxi39aYw 海原光貴 059 凶壊ロゴス(1)凶壊ロゴス(2) ◆qWledVrzo. 加治木ゆみ、琴吹紬、浅上藤乃、千石撫子、月詠小萌 060 その 名は ゼロ ◆.ZMq6lbsjI 張五飛 061 いやあ……兵藤は強敵でしたね ◆mist32RAEs トレーズ・クシュリナーダ、兵藤和尊 062 アカイイト ◆tu4bghlMIw C.C.、御坂美琴、アーチャー、ライダー 063 Noble phantasm ◆WWhm8QVzK6 阿良々木暦、平沢憂 064 開幕直後より鮮血乱舞 ◆DzDv5OMx7c 衛宮士郎、秋山澪、白井黒子 065 Murder Speculation Part1 ◆C8THitgZTg 田井中律、キャスター、黒桐幹也、アリー・アル・サーシェス 066 魔王、駆け行く ◆lDZfmmdTWM 織田信長 067 狂戦士の夜 ◆9kuF45dxA2 バーサーカー 068 HELLO!!/幸村、妖怪を退治せんとするのこと ◆fQ6k/Rwmu. 枢木スザク、真田幸村、両儀式 069 絶望への反抗 ◆eodXldT6W6 戦場ヶ原ひたぎ、上条当麻、安藤守 070 怒りと悲しみと ◆70O/VwYdqM ヴァン、ユーフェミア・リ・ブリタニア 071 狂戦士の歩み ◆axfxlx6u.Q バーサーカー 072 彼の言葉は真実/そして、虚言/それぞれの事情 ◆YLoNiOIZ66 伊藤開司、八九寺真宵 073 施設Xを追え ◆BXnAdYmV9c ルルーシュ・ランペルージ 074 やれることを全てやって ◆Ok1sMSayUQ 福路美穂子、片倉小十郎 075 混迷への出撃 ◆.ZMq6lbsjI トレーズ・クシュリナーダ 076 結ンデ開イテ羅刹ト骸 ◆tu4bghlMIw 伊達政宗、神原駿河、ゼクス・マーキス、一方通行、プリシラ、明智光秀 077 RHYTHM DIMENSION ◆1aw4LHSuEI 衛宮士郎、秋山澪、白井黒子 078 運行休止(サスペンション) ◆1ZCuwzjAYc 戦場ヶ原ひたぎ、上条当麻 079 大逆転物語 -THE MIRACLE OF THE ZONE- (1)大逆転物語 -THE MIRACLE OF THE ZONE- (2) ◆XIzIN5bvns 天江衣、グラハム・エーカー、利根川幸雄 080 戦争と平和 ◆10fcvoEbko 刹那・F・セイエイ、本多忠勝、レイ・ラングレン、織田信長、リリーナ・ドーリアン、アーニャ・アールストレイム 081 じゃんけん! ◆70O/VwYdqM 平沢憂、安藤守 082 こんなにロリコンとシスコンで意識の差があるとは思わなかった……! ◆mist32RAEs 海原光貴 083 傷んだ赤色 ◆kALKGDcAIk C.C.、御坂美琴、アーチャー、アリー・アル・サーシェス 084 ポーカーフェイス(Poker face) ◆X/RX3k8bNY ルルーシュ・ランペルージ 085 偽物語 ◆BXnAdYmV9c ユーフェミア・リ・ブリタニア 086 (ふぁさっ)ひいっ! ◆0hZtgB0vFY ファサリナ、ヒイロ・ユイ 087 Only lonely girl ◆WWhm8QVzK6 福路美穂子、片倉小十郎、ライダー 088 届かなかった言葉 ◆Wf0eUCE.vg ゼクス・マーキス、一方通行、プリシラ、明智光秀 089 乗り損・エスポワール・スタンダード ◆zg9MHZIP2Q 平沢唯、船井譲次、東横桃子、張五飛 090 こよみパーティー ◆tILxARueaU 阿良々木暦、枢木スザク、真田幸村、両儀式、セイバー、デュオ・マックスウェル 091 こんなに近くで... ◆1aw4LHSuEI キャスター、黒桐幹也、田井中律 092 恐怖の調理法あれこれ ◆0hZtgB0vFY 福路美穂子、ライダー 093 存在 ◆dGkispvjN2 荒耶宗蓮、中野梓 094 試練/どうあがけば希望?(前編)試練/どうあがけば希望?(後編) ◆fQ6k/Rwmu. 天江衣、グラハム・エーカー、利根川幸雄、衛宮士郎、秋山澪、白井黒子、伊藤開司、八九寺真宵 095 序 ◆C8THitgZTg 荒耶宗蓮 096 この重さは命の重さ、この意味は生きる意味血も涙も、街(ここ)で乾いてゆけ ◆XIzIN5bvns 琴吹紬、千石撫子、平沢唯、船井譲次、東横桃子 097 わが﨟たし悪の華 ◆zZobvbdlGE ルルーシュ・ランペルージ、平沢憂 098 煉獄の炎煉獄の炎 (2)煉獄の炎 (3) ◆.ZMq6lbsjI バーサーカー、レイ・ラングレン、アーニャ・アールストレイム、リリーナ・ドーリアン、刹那・F・セイエイ、本多忠勝、織田信長 099 生存本能(サバイバル) ◆X/RX3k8bNY 月詠小萌、浅上藤乃 100 三人コミュニケーション ◆40jGqg6Boc 阿良々木暦、真田幸村、セイバー 【第101話~第150話】
https://w.atwiki.jp/sentakushi/pages/1414.html
116 :Hearts of Lion ◆4wSURDq66Q:2008/05/03(土) 16 24 38 柳洞寺の30ターン目です。 収入が発生しました。 税収+40(拠点:穂群原学園) 土地からの魔力提供+10(拠点:遠坂邸) 穂群原学園からの給料+23(人材:葛木宗一郎から発生) 土地からの魔力供給+15(拠点:柳洞寺から発生) お布施+15(宗教:柳洞寺仏教より発生) 生活費-5(人材:弓塚さつきから発生) 傷害保険費-5(人材:葛木宗一郎から発生/後1ターン) 再編成費用-5 レンタル料-5(人材:両儀式から発生) レンタル料+20(部隊:竜より発生) 兵の維持費用が発生しました。 竜牙兵(単位:1200)-34 メカ翡翠(単位:300)-9 穂群原学園・陸上部(単位:600)-6 G・メカ翡翠 -12 F-5E『タイガーⅡ』(単位:300)-9 この結果、資源+30を得ました(玩具缶:75) 本拠地:柳洞寺(要塞:山門を保有しています) 他の拠点:穂群原学園、遠坂邸 資源540 主力:竜牙兵(重装騎兵)(4:3:2:8)単位:88 竜牙兵(精鋭弓騎兵)(4:3:3:7) 単位:400 メカ翡翠(6:6:3:7) 単位:300 竜牙兵(重装投擲槍兵)(3:4:1:6)単位:100 竜牙兵(火炎瓶投擲)(3:0:2:4)単位:300 穂群原学園・陸上部)(砲丸投擲)(2:0:2:2)単位:600 G・メカ翡翠(11:10:1:25)HP:200 F-5E『タイガーⅡ』(5:2:6:7)単位:300 竜牙兵(TYPE-P)(2:1:2:7)単位:300 補給線の確保で維持費-1、更に兵舎の効果で維持費が半分になります。 所属:柳洞寺仏教(本部:独立宗教法人柳洞寺) 士気:変動無し 不満度:なし 人材:キャスター 不満度10(概ね満足している) 人材:葛木宗一郎 不満度30(概ね満足している) 人材:柳洞零観 不満度30(概ね満足している) 人材:佐々木小次郎 不満度30(概ね満足している) 人材:柳洞一成 不満度10(概ね満足している) 人材:弓塚さつき 不満度10(概ね満足している) 人材:氷室鐘 不満度20(概ね満足している) 人材:蒔寺楓 不満度20(概ね満足している) 人材:三枝由紀香 不満度30(概ね満足している) 人材:久我峰斗波 不満度20(概ね満足している) 人材:国藤 不満度20(概ね満足している) 人材:Vシオン 不満度40(それほど不満を感じていない) 人材:浅上藤乃 不満度10(行動不能/後1ターン) 人材:時南宗玄 不満度30(概ね満足している) 人材:黒桐幹也 不満度50(それほど不満を感じていない) 人材:両儀式 不満度70(大いに不満を感じている) 人材:巫条霧絵(行動不能:後4ターン) 人材:白レン(拘束中) 117 :Hearts of Lion ◆4wSURDq66Q:2008/05/03(土) 16 28 01 研究または再編中の項目 全体ダメージの緩和Ⅱ(完成まで後5ターン) 陸上部の特殊兵装研究(完成まで後2ターン) 貸本 総理大臣・織田信長(後8ターン) 節約だけで5億稼ぐ秘訣!(後3ターン) 究極!接待営業マニュアル (後3ターン) 研究可能な項目 塹壕戦の構想(資源-20:8ターン後に完了します) 空間転移技術の研究Ⅰ(資源-30:3ターン後に完了します) 退路の遮断(資源-40:12ターン後に完了します) 重機工兵の研究(資源-30:4ターン後に完成します) 人型都市制圧兵器の独自研究(資源-30及びメカ翡翠の解体:3ターン後に完成します) 衛生兵の研究(資源-40:10ターン後に完了します) 阻止攻撃の研究(資源-30:5ターン後に完了します) チアリーディング部隊の設立(資源-30:後5ターン) 空軍の研究Ⅰ(資源-30:4ターン後に完成) 海軍の研究Ⅰ(資源-20:3ターン後に完成) 建設物:愛の新居(1ターン後に完成) レクリエーション施設 兵舎 現場詰所 万里の長城 研究所 レーダー施設 柳洞寺卒塔婆(1ターン後に完成) 作成中:本音スケルトン眼鏡(後3ターン後に完成) 議案:商店街の空き地利用(必要得票数:4)(後1ターン) 社会制度:無し (共産主義、資本主義、宗教国家を保有しています) (選択)イベント前にアイテムを使用しますか?(複数選択可) A/呼び笛 B/混沌の肉 C/催眠薬 D/ちゃんこ鍋 E/まききゅーX F/虎十字勲章 G/使わない 199 :Hearts of Lion ◆4wSURDq66Q:2008/05/03(土) 18 33 23 では、B/混沌の肉 を巫条霧絵に C/催眠薬を後藤君に使います。 巫条霧絵/これって大丈夫なんですか? 副作用とかありませんか? 混沌の肉で巫条霧絵の肉体の修復を行ないました。 元の肉体よりも性能は向上していますし、 魔術を身に付ければ獣も呼び出せるかもしれません。 このイベントによる変動は以下の様になります。 巫条霧絵が行動不能から回復しました。 (選択)それでは後藤君に何を見せるか選んでください A/闘将!!拉麺男2巻 B/三国志7巻 C/24・DVDボックス D/勇午1、2巻 E/総理大臣・織田信長 219 :Hearts of Lion ◆4wSURDq66Q:2008/05/03(土) 19 37 40 後藤君/ワシが内閣総理大臣・織田信長じゃ! ぴきーん! 後藤君に内閣総理大臣・織田信長の魂が宿った! 類稀なる政治能力と対アメリカ強気外交能力を獲得した! 全ての議案に必要な得票数が-1されます。 新たな議案に以下の建物建設が追加されます。 冬木大学(柳洞寺で各種の人材を登用可能になります) 冬木スタジオ(柳洞寺音楽家を登用可能にし、作曲が出来ます) 冬木TV(プロパガンダやアニメ、ドラマの放送が可能になります) 冬木宇宙ステーション(宇宙開発が可能になります) 冬木カジノ(新たな経済基盤です) 冬木市都市犯罪防止センター(各所に監視カメラを仕掛けます) 7個のイベントが発生しました。 両儀式/………俺の刀 閣下。彼女は自身の得物を失い、かなり落ち込んでいるようです。 新たな得物を調達しなければ不満を爆発させるでしょう。 このイベントによる変動はありません。 蒔寺楓/給料が出なかった! 閣下、彼女の言によると勤めていた骨董店が不況のあおりを受け、 支払うだけの給料が用意できなかったという事です。 ただ、深山商店街には多額の投資をしておりますので、その心配はない筈なのですが…。 (選択1)彼女の言葉を信じますか? Y/幕僚を信じずに誰を信じるのか N-1/とりあえず逆さまにして振ってみよう N-2/レクリエーション施設が怪しい。家捜しだ。 N-3/保留にしておこう 白レン/はいはい、反省してます。これでいいんでしょう? (選択2)白レンの現場復帰を認めますか? Y/もう二度とやるなよ N/追放だ! ミスター陳/プレゼントは届きましたか? 閣下、ミスター陳から連絡が入りました。 何でもGMH-1用の追加ユニットと援軍を我々に送ったそうです。 ただ取り付けたGPSが深山町商店街で止まっていた為、確認にきたとの事。 今後も我々に対して援助を惜しまないそうです。 このイベントによる変動はありません。 研究終了/防毒の研究Ⅱ 閣下、防毒の研究Ⅱが完了しました。 我が軍全体にガスマスクと防護服、血清とワクチンを常備します。 これにより現状の毒では我が軍に致命的なダメージを与える事は不可能でしょう。 このイベントによる変動は以下の様になります。 毒属性を持つ部隊から受けるダメージを大幅に減少させます。 猛毒の研究Ⅲ(資源60/後6ターン)が研究可能になりました。 研究班/新たな兵種 閣下、虚数魔術の獲得により新たな兵種が編成可能になりました。 竜牙魔術兵(1:0:1:6)単位:100(支援攻撃可) 攻撃の代わりに資源20で攻撃力、防御力、機動力のいずれかを選択して-1修正。 柳洞寺/商人の訪問 (選択3)閣下、商人が複数名訪れていますがお会いになりますか?(複数選択可) A/洗脳探偵翡翠 B/玄霧皐月 C/焼肉屋『大帝都』出張サービス D/死の商人・マッコイ爺さん E/アメリカ合衆国 290 :Hearts of Lion ◆4wSURDq66Q:2008/05/03(土) 22 15 55 では、N-2/レクリエーション施設 を家捜しし、白レンは許し、全ての商人に会うことにいたします。 蒔寺楓/あー! アタシの秘密基地に何すんのさ! 閣下、どうやら給料を着服し骨董店の商品を買っていたようです。 恐らくはバイトを続ける間、ここに溜め込むつもりだったのでしょう。 しかも無駄に目利きですので相当の差額になると思われます。 以下の品を獲得しました。 出自の不明な皿 作者が分からない掛け軸 花押のない水墨画 (選択1)これらをどうしますか? A/蒔寺に返す B/祭りの商品に加える C/鑑定士に引き取って貰う D/骨董店で給料と交換する 白レン/別にいいじゃない。無駄に人が多いんだから 閣下はその広い御心で大逆の徒を許された。 この寛大な精神は冬木市民の心を打ち、 遠からず冬木に平和と安寧を齎すと確信している。 このイベントによる変動は以下の様になります。 人材:白レンが幕僚に復帰します 洗脳探偵翡翠/それで誰を犯人にしますか? (選択2)どのような任務を任せますか? A/捕虜一名を洗脳して幕僚に加える(資源-200) B/幕僚一名を洗脳して好きな技能を上書きする(資源-100) C/他国や中立組織のトップを洗脳して友邦に変える(資源ー200) D/他国の首脳を洗脳して戦争を引き起こす(資源-150) E/既に登場した独立勢力一つを洗脳して友軍として扱う(資源-100:後10ターン) F/他国の幕僚一名を洗脳して引き抜く (成功率はランダム。引き抜き成功時に資源-100。 ただし人材の選択は出来ず、不満度が高い者ほど引き抜きやすい) G/何も頼まない 焼肉屋『大帝都』/来てくれるお客さんがいないのでこちらから来ました! (選択3)どのお肉を注文しますか?(複数選択可) A/混沌の肉(資源-50) B/混沌の肉(甲殻類)(資源-60)(竜や竜牙兵TYPE-Pが食べると進化します) C/混沌の肉(黒翼種)(資源-60)(竜や竜牙兵TYPE-Pが食べると進化します) D/混沌の肉(獣角種)(資源-60)(竜や竜牙兵TYPE-Pが食べると進化します) E/混沌の肉(爬虫種)(資源-60)(竜や竜牙兵TYPE-Pが食べると進化します) F/混沌の肉(幻想種)(資源-100)(竜や竜牙兵TYPE-Pが食べると進化します) G/獣王の巣(資源-200)(竜や竜牙兵TYPE-Pが食べると進化します) H/ネコアルクの肉(資源-30)(竜や竜牙兵TYPE-Pが食べると進化します) I/ネコアルク(ボクサー)の肉(資源-50)(竜や竜牙兵TYPE-Pが食べると進化します) J/ネコアルク(先割れスプーン)の肉(資源-50)(竜や竜牙兵TYPE-Pが食べると進化します) K/ネコアルク(衛星軌道)の肉(資源-60)(竜や竜牙兵TYPE-Pが食べると進化します) L/ネコアルク(プリンセス)の肉(資源-100)(竜や竜牙兵TYPE-Pが食べると進化します) M/ネコアルク(クイーン)の肉(資源-200)(竜や竜牙兵TYPE-Pが食べると進化します) N/危険部位混入肉(背骨付き)(資源-10)(不満度回復&一定の確率で負傷) O/松坂牛(資源-30)(不満度が回復します) P/買わない 291 :Hearts of Lion ◆4wSURDq66Q:2008/05/03(土) 22 16 57 マッコイ爺さん/ツテがあるんでな。正規のルートよりは安くしとくぜ 閣下、この老人は闇ルートを通じて多くの武器を売買しているようです。 空港を建設していませんので飛行機を買う場合には、 交渉してイリヤスフィールの個人所有の空港を間借りする事になるでしょう。 (選択4)何を買いますか?(複数選択可) A/戦闘機 B/爆撃機 C/輸送機 D/兵装 E/車両 F/艦船 G/銃器 H/傭兵パイロット(レンタル料が発生します) I/クレムリン宮殿 J/買わない アメリカ合衆国/君達は我々の贈り物を踏み躙ったのだ! 閣下、訳ありの肉を捨てた事で米国は我々に強い不快感を示しています。 このままで兵器の輸出どころか戦闘に発展しかねません。 何とか説得を試みてはどうでしょうか? (選択5)誰が説得しますか? Y-1/キャスター Y-2/黒桐 Y-3/後藤君 N/弁明する必要はない 708 :Hearts of Lion ◆4wSURDq66Q:2008/05/05(月) 09 25 38 鑑定士/良い仕事してますね 鑑定の結果、鑑定料と差し引きで資源80にて買い取ってくれるそうです。 ただ今は手持ちがないらしく、担保代わりに名刀・兼定を置いていくとの事。 彼の家宝なのでお金が用意出来次第、引き換えに返す事になるでしょう。 このイベントによる変動は以下の様になります。 人材:蒔寺楓の不満度+20 兼定(後5ターン)を獲得しました。 (選択1)両儀式に刀を与えますか? Y/当然だ N/家宝を乱暴に扱ったらマズイよね 焼肉屋『大帝都』/死亡フラグだなんて二度と言わせない! 書籍『節約だけで5億稼ぐ秘訣!』の効果発動! 細かな節約こそが億万長者へと続く確かな道のり! 交渉の末、半額にまけさせる事に成功しました! 贅沢は敵だ! 高額の取引がキャンセルされました! このイベントによる変動は以下の様になります。 資源-70 松坂牛(2個)とネコアルクの肉(3個)を獲得しました。 マッコイ爺さん/まあ、この辺なら手が出せるじゃろ? 航空機であれば空港か航空基地、艦船であれば軍港が必要だそうですが、 他の物は必要ないそうです。また兵装以外の品揃えも毎回変わってくるとの事です。 (選択2)どれを購入しますか?(複数選択可) A/AK47(資源-50)(単位:600まで突撃銃兵(4:2:2:6)が編成可能になります) B/パイナップル(資源-40)(単位:600まで榴弾投擲兵の攻撃力を+修正します。酢豚に入れちゃダメ) C/防弾スーツ(資源-50)(銃撃に該当する攻撃のダメージを減らします。気休め程度に) D/機関銃(資源-80)(単位:300まで機関銃兵(6:2:2:6)が編成可能になります) E/AIM-9『サイドワインダー』×3(先制/敵滞空部隊全てに大ダメージを与える)(後2回)(資源-40) F/AGM-65『マーベリック』×3(後2回) (資源-50) (拠点の防御力あるいは建築物にダメージを与え、回復するまで使用不能にします。 また繰り返し爆撃を受けた施設は破壊される事があります) G/CBU-59『ロックアイⅡ』×3(後5回)(資源-50) (敵地上部隊全てに小~中のランダムダメージを与える) H/MK84無誘導爆弾(後2回)×(資源-40) (敵地上部隊一隊に単位数に応じた中ダメージを与える) I/今はいらない アメリカ合衆国/我が国は普通選挙を取り入れているのでお金で何でも解決できます 閣下、黒桐幹也氏が金銭での解決という事で話をつけました。 毎ターン、謝罪と賠償(資源-10/後10ターン)が発生しますが、 (選択3)この条件で受け入れますか? Y/お金で解決できるなら良しとしよう N-1/断固拒否。徹底抗戦の構えである。 N-2/今度は後藤君で説得 N-3/ならば閣下が説得 N-4/別の条件に変更できないか打診する 802 :Hearts of Lion ◆4wSURDq66Q:2008/05/05(月) 18 20 21 両儀式/………… 両儀式氏がトランペットを眺める少年のような目をしていましたが、 特に強奪する事もなく、無事に兼定は倉庫に収められました。 このイベントによる変動はありません。 マッコイ爺さん/毎度あり、必要な物があるならいつでも言ってくれ 書籍『節約だけで5億稼ぐ秘訣!』の効果発動! 細かな節約こそが億万長者へと続く確かな道のり! 交渉の末、半額にまけさせる事に成功しました! 贅沢は敵だ! 高額の取引がキャンセルされました! このイベントによる変動は以下の様になります。 F-5E『タイガーⅡ』(単位:300)の兵装をMK84無誘導爆弾(後2回)にします。 資源-20 アメリカ合衆国/NOと言える権力と軍事力を持つアメリカ人! 閣下、こちらからの提案は完全に却下されました。 また平和主義や動物愛護主義は米国では主流の考え方なので、 何の躊躇もなく駆逐した我々の責任を追求される恐れもあります。 (選択1)賠償金を支払いますか? Y/お金で解決できるなら良しとしよう N-1/断固拒否。徹底抗戦の構えである。 N-2/今度は後藤君で説得 N-3/ならば閣下が説得 玄霧皐月/なんだか雲行きが怪しいですね 後藤君の政治技能により取得できる社会体制が判明しました。 社会体制の他に政治制度も取得できます。 政治制度の効果は社会体制と重複します。 社会体制や政治制度の変更に内政ターンを消費しません。 (選択2)どれを購入しますか?(複数選択可) A/警察国家(社会体制)(資源-50) 部隊の維持費が半分になり、人材や部隊の不満度が上昇しにくくなります。 ただし不満度0ボーナスは無効となり、戦闘修正を+する技能の効果も受けられません。 また経済状態が悪化し、得られる収入が低下します。 B/修羅の国(社会体制)(資源-50) 部隊の維持費が倍になり、部隊の戦闘修正が変動しなくなります。 技能に消費する資源が0になり、先制を持たない技能には先制が付与されます。 また同じ先制同士であっても、こちらの技能が優先されます。 人材の負傷からの回復が早くなります。 ですが経済状態が悪化し、得られる収入が低下します。 C/密告制度(政治制度)(資源-30) 諜報能力が大幅に上昇し、内部調査をしなくても潜入したスパイに気付きやすくなります。 ただし人材や部隊の不満度が上昇しやすくなります。 D/成果主義(資源-30) 選択した一名の人材か兵種に常に0ボーナスが発生します。 ただし他の人材や部隊の不満度が上がりやすくなり、0ボーナスが発生しません。 対象の変更はその他の項目で変更になります。 E/いらない 865 :Hearts of Lion ◆4wSURDq66Q:2008/05/05(月) 20 46 00 フーバー/君達は実に理解力のある国家だ。 我々に対しての評価を改めたようです。 友好の証として訳ありの肉(背骨付き)が贈答されました。 また我々に政治制度;密告制度の導入を強く求めています。 (選択1)密告制度を導入しますか?(保有してなくても導入可能です) Y/情報の管理は国家の義務である N/国民全てを監視するなど馬鹿げている (選択2)兵器の購入を求めますか? Y/勿論だ、その為の外交である N/とてもじゃないが手が出せないだろう 玄霧皐月/では、また会いましょう 修羅の国。それは強き者が全てを握る暴力の世界。 されど世は正に乱世を迎え、人心は荒廃の極みに達している。 今必要なのは紙に描かれた理想ではなく、拳で切り開く未来なのだ。 書籍『節約だけで5億稼ぐ秘訣!』の効果発動! 細かな節約こそが億万長者へと続く確かな道のり! 交渉の末、半額にまけさせる事に成功しました! このイベントによる変動は以下の様になります。 資源-20 社会制度:修羅の国を獲得しました。 龍神祭/出展しない商品の選択 閣下、出展可能な商品を全て揃えました。 この中で、問題となりそうな物、手元に残しておきたい物があれば、 選択して倉庫に送ってください。そのまま倉庫に保管しておきますので。 (選択3)出さない商品を選んでください(複数選択可) A/皇の面:装着者に強靭な生命力を与えます。売り物ですので装備できません。 B/般若の面:嫉妬心を表現してみました。売り物ですので装備できません。ストレスの解消により怒りポイントが-1されます。 C/石仮面:装着者に吸血種の力を与えます。WRY物です、装備できません。 D/虎の面:虎だ、虎になるのだ! 売り物ですので装備できません。 E/宗一郎人形:葛木宗一郎氏を模した人形です F/宗一郎Tシャツ:葛木宗一郎氏の顔が描かれたTシャツです G/宗一郎ブロマイド:葛木宗一郎氏の写真が10枚セットで入ってます。 H/宗一郎うちわ:葛木宗一郎氏の顔が描かれたうちわです I/光の剣:単三電池2本使用。 J/GMH-1:1/256スケール。全身可動。 K/ボトルシップ戦艦大和:1/256スケール。 L/超合金巨人タロス:1/256スケール。全身可動。 M/タイガーⅡ:1/100スケール。機体に炎のユニコーンが描かれています。 N/着せ替え人形アルトリア:実在の人物・団体、指導者とは(ry O/カラー猫アルク:そこらにいたのをスプレーで着色しました P/竜印のベーゴマ/ベイブレードより重量と安定感があります。 Q/竜柄のメンコ/中に薄型のスピーカーは仕込んであり叩きつけると効果音が出ます。 R/竜ビー玉/ビー玉の中に竜の模型が封入されています。製法は秘密 S/ままごとセット・柳洞一家/柳洞寺の生活空間をそのままミニチュアにしました。 T/たれ猫アルク:ぬいぐるみ。通常の物とあまり変化はありません。 U/ものじぐるみセット:つくりものじ風Fateキャラのぬいぐるみです。衛宮士郎と縄はセットです。 V/全て出展 952 :Hearts of Lion ◆4wSURDq66Q:2008/05/05(月) 22 48 45 それでは以下の品を倉庫送りとします。 残りの商品が出展に当てられます。 皇の面:装着者に強靭な生命力を与えます。売り物ですので装備できません。 石仮面:装着者に吸血種の力を与えます。WRY物です、装備できません。 宗一郎人形:葛木宗一郎氏を模した人形です 宗一郎Tシャツ:葛木宗一郎氏の顔が描かれたTシャツです 宗一郎ブロマイド:葛木宗一郎氏の写真が10枚セットで入ってます。 宗一郎うちわ:葛木宗一郎氏の顔が描かれたうちわです 着せ替え人形アルトリア:実在の人物・団体、指導者とは(ry カラー猫アルク:そこらにいたのをスプレーで着色しました ままごとセット・柳洞一家/柳洞寺の生活空間をそのままミニチュアにしました。 フーバー/敵に回るかもしれない相手に武器を売るほどお人よしではない! 閣下、密告制度を拒否した為に米国に嫌われたようです。 ですが、あの国は数十人からなる大統領が日替わりで統治している国なので、 また別の大統領が来れば外交関係も変わるでしょう。 このイベントによる変動は以下の様になります。 毎ターン、謝罪と賠償-10(後10ターン)が発生します。 訳あり肉(背骨付き)を獲得しました。 全てのイベントが解決したので内政に移ります。 (選択)部隊の編成を行ないますか? Y/勿論、行なう N/今は必要ない 969 :Hearts of Lion ◆4wSURDq66Q:2008/05/05(月) 23 18 00 それでは編成を行ないます。 (選択1)編成を行なう部隊と内容を決定してください(表記例:K-Ⅱ-Ⅲなど) A/F-5E『タイガーⅡ』(5:2:6:7)単位:300 B/竜牙兵(重装投擲槍兵)(3:4:1:6)単位:100 C/穂群原学園・陸上部)(砲丸投擲)(2:0:2:2)単位:300(精鋭化可能) D/穂群原学園・陸上部(砲丸投擲)(2:0:2:2)単位:300 E/竜牙兵(火炎瓶投擲)(3:0:2:4)単位:200(精鋭化可能) F/竜牙兵(火炎瓶投擲)(3:0:2:4)単位:200 K/竜牙兵(精鋭弓騎兵)(4:3:3:7) 単位:200 (精鋭化可能) L/竜牙兵(精鋭弓騎兵)(4:3:3:7) 単位:200 M/竜牙兵(重装騎兵)(4:3:2:8)単位:100 N/竜牙兵(TYPE-P)(2:1:2:7)単位:300 Ⅰ:アップグレード Ⅱ:換装 Ⅲ:精鋭化 Ⅳ:兵装交換 Ⅴ:混沌の肉を与える Ⅵ:ネコアルクの肉を与える (選択2)壊れた機械の修理を行ないますか? Y-1/E-2C『ホークアイ』の修復をする Y-2/メルセデス・ベンツェ300SLクーペの修復をする Y-3/両方 N/行なわない 33 :Hearts of Lion ◆4wSURDq66Q:2008/05/06(火) 08 46 20 では、K/竜牙兵(精鋭弓騎兵)(4:3:3:7) 単位:200 (精鋭化可能) のさらなる精鋭化と M/竜牙兵(重装騎兵)(4:3:2:8)単位:100 の換装、 N/竜牙兵(TYPE-P)(2:1:2:7)単位:300 にネコアルクの肉を与えます。 竜牙兵(精鋭弓騎兵)(4:3:3:7)は資源20で、 竜牙兵(英雄弓騎兵)(6:4:4:8)に英雄化可能です。 更に以下の能力のいずれかを習得できます。 先手必勝:敵の攻撃より先に、この部隊の攻撃が処理されます。よって被ダメージを減らせます。 電光石火:この部隊の機動力を倍にします。 自己修復:戦闘中、この部隊の単位を10%回復します(1戦闘ターンに一度、戦闘開始直前に回復します) (選択1)英雄化しますか? Y-1/英雄化して先手必勝を取得 Y-2/英雄化して電工石火を取得 Y-3/英雄化して自己修復を取得 N/今はしない 竜牙兵(TYPE-P)(2:1:2:7)は猫アルクの肉を食べる事で、 竜牙兵(猫耳)(2:1:3:7)(支援攻撃可)(動物に対して最終ダメージが2倍)に進化可能です。 (選択2)猫アルクの肉を与えますか? Y/これからの時代は猫耳だ! N/絵的にアウト! (選択3)竜牙兵(重装騎兵)(4:3:2:8)単位:100 を何に換装しますか? ショートカットキーA/竜牙兵(弓騎兵)に換装 ショートカットキーB/竜牙兵(重装投擲槍兵)に換装 ショートカットキーC/竜牙兵(毒ガス投擲兵)に換装 D/それ以外 それではE-2C『ホークアイ』の修復を行ないます。 書籍『節約だけで5億稼ぐ秘訣!』の効果発動! 細かな節約こそが億万長者へと続く確かな道のり! 贅沢は敵だ! 高額の修理がキャンセルされました! このイベントによる変動はありません 144 :Hearts of Lion ◆4wSURDq66Q:2008/05/06(火) 17 55 10 では、竜牙兵(重装騎兵)を竜牙兵(重装投擲槍兵)に換装いたします。 編成が完了しました、配置は以下の様になります。 本拠地:柳洞寺 竜牙兵(火炎瓶投擲)(3:0:2:4)単位:300 メカ翡翠(6:6:3:7)単位:300 G・メカ翡翠(11:10:1:25)HP:200 青銅巨人タロス(8:8:0:0)HP100 F-5E『タイガーⅡ』(5:2:6:7)単位:300 兵装:MK84無誘導爆弾(後2回) 竜牙兵(猫耳)(2:1:3:7)(支援攻撃可)単位:300 (動物に対して最終ダメージが2倍) 拠点:穂群原学園 竜牙兵(重装投擲槍兵)(3:4:1:6)単位:100 穂群原学園・陸上部)(砲丸投擲)(2:0:2:2)単位:300 拠点:遠坂邸 竜牙兵(重装投擲槍兵)(3:4:1:6)単位:100 竜牙兵(精鋭弓騎兵)(4:3:3:7) 単位:400 穂群原学園・陸上部)(砲丸投擲)(2:0:2:2)単位:300 (選択)呼び笛は使いますか? Y/さっそく使おう N/今は必要ない 158 :Hearts of Lion ◆4wSURDq66Q:2008/05/06(火) 18 23 19 では、呼び笛は使わない事にいたします。 全てのイベントが解決した為、内政に移ります。 現在実行可能な命令は以下の通りです。 可能な命令は1ターンに付き一回のみです。 (イベントや技能、拠点などにより項目は変化します) 閣下、柳洞寺の御指示をお願いします 命令A:道具作成(経験:15) 竜牙兵の作成に熟練しました。 今後、竜牙兵の作成によって得られる経験が半減します。 竜牙兵の作成及びアップグレードにかかる費用が-10されます。 A-Ⅰ:竜牙兵の作成 A-Ⅱ・1:道具の作成(ランクⅠ) A-Ⅱ・2:道具の作成(ランクⅡ) A-Ⅱ・3:道具の作成(ランクⅢ) 命令B:休暇を与える。 (不満度の解消を行います。 人材であれば1~3ターンの間、行動不能となり、 兵であれば1~3ターンの間、拠点を動けなくなります 人材の決定後にターン数を決めます) B-1:キャスター 不満度10(概ね満足している) B-2:葛木宗一郎 不満度30(概ね満足している) B-3:佐々木小次郎 不満度30(概ね満足している) B-3:氷室鐘 不満度20(概ね満足している) B-4:三枝由紀香 不満度30(概ね満足している) B-5:黒桐幹也 不満度50(それほど不満を感じていない) B-6:両儀式 不満度70(大いに不満を感じている) B-7:柳洞零観 不満度30(概ね満足している) B-8:白レン 不満度30(概ね満足している) B-9:時南宗玄 不満度30(概ね満足している) B-10:巫条霧絵 不満度30(概ね満足している) 命令C:兵の削減 (維持できなくなった兵の数を減らします) 命令D:竜牙兵の編成 (部隊単位での換装、アップグレード、再編成などを行います。 ただし、戦闘中の部隊の編成は出来ません) 命令E:諜報活動を行います。 諜報の経験が蓄積されましたので諜報用建造物が建てられます。 E-1:他勢力の技術、研究を奪取もしくは妨害します E-2:他勢力の情報を収集します E-3:資源を強奪もしくは減少させます E-4:他勢力の人材を負傷あるいは不満を上昇させます E-5:他国、または中立組織との交渉材料を探します E-6:建設中の建造物を破壊、または建造を遅らせます E-7:建設した施設を破壊、またはしばらく使用不能にします E-8:他国の親密度を低下させます E-9:国内に潜入しているスパイを探ります 命令F:道路工事 命令G:その他の命令(改宗や社会制度の変更、捕虜の解放、カレー作りなど) 命令H:待機(何もしません) 209 :Hearts of Lion ◆4wSURDq66Q:2008/05/06(火) 21 09 03 では、A-Ⅱ・2:道具の作成(ランクⅡ) を行います。 (選択)どれを作成しますか?(資源-40 A/呼び笛(消費)(作成可能):一度訪れた事のある商人を次のターンに呼ぶ事が出来ます。(完成まで3ターン) B/地雷(消費)(作成可能):拠点に設置しておくと自動的に侵攻してきた敵軍に中ダメージを与えます(完成まで3ターン) C/五枚綴りの偽造割引券(消費)(作成可能):商人や中立組織に支払う資源を5回まで半額にします(完成まで5ターン) D/幻燈機(消費)(作成可能):影絵の魔物(単位:300)を生み出し、自分の軍団として扱います(完成まで3ターン) E/大釜(作成可能):薬草とか毒草とかバラバラにした山羊を煮込んだりする魔術道具です(完成まで4ターン) F/反魂の香(消費)(作成可能):使うとそこに残骸が集まりやすくなります(他国でも可)(完成まで3ターン) G/戦闘用偵察使い魔:指定した相手の戦闘情報を常に開示させます(完成まで5ターン) H/外交用偵察使い魔:指定した相手の外交情報を常に開示させます(完成まで5ターン) I/マキビシ(消費)(作成可能):敵との間の道路に設置しておくと敵軍の侵攻を遅らせます(完成まで3ターン) 229 :Hearts of Lion ◆4wSURDq66Q:2008/05/06(火) 22 38 32 それでは呼び笛を作成します。 書籍『節約だけで5億稼ぐ秘訣!』の効果発動! 細かな節約こそが億万長者へと続く確かな道のり! やりくりの末に、費用を半額にする事に成功しました! このイベントによる変動は以下の要になります。 呼び笛を作成します(後3ターン) 資源-20 (選択1)松坂肉(2個)をこの拠点の誰かに与えますか?(複数選択可) A:キャスター 不満度10(概ね満足している) B:葛木宗一郎 不満度30(概ね満足している) C:佐々木小次郎 不満度30(それほど不満を感じていない) D:氷室鐘 不満度20(概ね満足している) E:三枝由紀香 不満度30(概ね満足している) F:黒桐幹也 不満度50(それほど不満を感じていない) G:両儀式 不満度70(大いに不満を感じている) H:柳洞零観 不満度30(概ね満足している) I:白レン 不満度30(概ね満足している) J:時南宗玄 不満度30(概ね満足している) K:巫条霧絵 不満度30(概ね満足している) L/あげない (選択2)白レンの技能・楽園が使用可能です。実行しますか? A/キャスター 不満度10(概ね満足している) B/葛木宗一郎 不満度30(概ね満足している) C/柳洞零観 不満度30(概ね満足している) D/佐々木小次郎 不満度30(概ね満足している) E/柳洞一成 不満度10(概ね満足している) F/弓塚さつき 不満度10(概ね満足している) G/氷室鐘 不満度20(概ね満足している) H/蒔寺楓 不満度20(概ね満足している) I/三枝由紀香 不満度30(概ね満足している) J/久我峰斗波 不満度20(概ね満足している) K/国藤 不満度20(概ね満足している) L/Vシオン 不満度40(それほど不満を感じていない) M/浅上藤乃 不満度10(行動不能/後1ターン) N/時南宗玄 不満度30(概ね満足している) O/黒桐幹也 不満度50(それほど不満を感じていない) P/両儀式 不満度70(大いに不満を感じている) Q/やらせない (選択3)巫条霧絵の技能:幽体離脱が使用可能です。実行しますか? Y-1/敵勢力を監視する Y-2/中立組織を監視する Y-3/独立勢力を監視する Y-4/人物を監視する N/使わない 281 :Hearts of Lion ◆4wSURDq66Q:2008/05/08(木) 21 24 51 両儀式/………ごちそうさま 味にはうるさい両儀式氏でしたが満足してもらえたようです。 このイベントによる変動は以下の様になります。 人材:両儀式の不満度-20 白レン/ようこそ私の世界へ 浅上藤乃氏は心地良い目覚めを迎えました。 流石に立て続けに事件は起こさないようです。 このイベントによる変動は以下の様になります。 人材:浅上藤乃の不満度-10 柳洞寺の内政が終了しましたので拠点:穂群原学園の内政に移行します。 現在実行可能な命令は以下の通りです。 可能な命令は1ターンに付き一回のみです。 (イベントや技能、拠点などにより項目は変化します) イベントが1個発生しました。 久我峰斗波/それじゃ陵辱がないでしょうが! どうやら男しかいない職場に著しく不満を感じているようです。 あるいは女生徒に手を出す可能性も無いとは言い切れません。 何らかの対策が必要かと思われます。 このイベントによる変動は以下の様になります。 人材:久我峰斗波の不満度+20 拠点:穂群原学園での指示をお願いします A:穂群原学園の占領政策 A-1:遷都(本拠地をこちらに移します) A-2:再独立(中立組織:穂群原学園を復活させます) A-3:拠点破壊 (拠点:穂群原学園が消滅します。 この拠点にいる部隊、向かっている部隊は自動的に本拠地に帰還します) A-4:強制徴収 (大量の資源を得る代わりに経営が悪化し、毎ターンの収入が減少します) A-5:経営拡大 (資源を払って経営を拡大させ、毎ターンの収入を増加させます) A-6:道路工事(一律資源:20) (道路を整備し拠点間の行き来を楽にしたり道路を破壊して敵の侵攻を遅らせます。 選択した後に穂群原学園と何処の間の道路か、何をするかを選択します) A-7:陸上部の徴収 現在、徴収中 (3ターン後に単位:300を召集します) A-8:要塞化(資源-40) 命令B:休暇を与える。 (不満度の解消を行います。 人材であれば1~3ターンの間、行動不能となり、 兵であれば1~3ターンの間、拠点を動けなくなります 決定後にターン数を決めます) B-1:久我峰斗波 不満度40(概ね満足している) B-2:国藤 不満度20(概ね満足している) B-3:柳洞一成 不満度10(概ね満足している) B-4:穂群原学園・陸上部 不満度5(概ね満足している) C:待機(何もしません) 298 :Hearts of Lion ◆4wSURDq66Q:2008/05/08(木) 22 28 55 それでは拠点:穂群原学園に待機を命じます。 (選択1)松坂肉をこの拠点の誰かに与えますか? Y-1/久我峰斗波 Y-2/国藤 Y-3/柳洞一成 Y-4/穂群原学園・陸上部 N/あげないよ このイベントによる変動は以下の様になります。 国藤の技能:退屈な授業により柳洞一成と穂群原学園・陸上部の不満度-10 久我峰斗波の技能:経営手腕により穂群原学園の経営が回復します。 (選択2)拠点:遠坂邸の指示をお願いします A:遠坂邸の占領政策 A-1:遷都(本拠地をこちらに移します) A-2拠点破壊 (拠点:遠坂邸が消滅します。 この拠点にいる部隊、向かっている部隊は自動的に本拠地に帰還します) A-3:道路工事(一律資源:20) (道路を整備し拠点間の行き来を楽にしたり、道路を破壊して敵の侵攻を遅らせます。 選択した後に遠坂邸と何処の間の道路か、何をするかを選択します) 命令B:休暇を与える。 (不満度の解消を行います。 人材であれば1~3ターンの間、行動不能となり、 兵であれば1~3ターンの間、拠点を動けなくなります。 命令の後に休暇を与えるターン数をⅠ、Ⅱ、Ⅲのどれかで表記してください) (例/弓塚さつきを3ターン休ませる場合:B-1・Ⅲ) B-1:弓塚さつき 不満度10(概ね満足している) B-2:蒔寺楓 不満度20(概ね満足している) B-3:浅上藤乃 不満度0(大変満足している)(行動不能:後1ターン) B-4:Vシオン 不満度40(それほど不満を感じてない) B-5:穂群原学園・陸上部 不満度5 C:待機(何もしません) 321 :Hearts of Lion ◆4wSURDq66Q:2008/05/08(木) 23 01 50 それでは弓塚さつきに休暇を与えます。 このイベントによる変動は以下の様になります。 人材:弓塚さつきが行動不能(後1ターン) 人材:弓塚さつきの不満度-10 (選択)松坂肉か訳あり肉をこの拠点の誰かに与えますか? A/松坂肉 B/訳あり肉 Y-1/弓塚さつき Y-2/蒔寺楓 Y-3/Vシオン Y-4/浅上藤乃 N/あげないよ。
https://w.atwiki.jp/schwarze-katze/pages/346.html
万獣の詩 断章『セトの息子達』 第1話(前編) =─< 断章『セトの息子達』(上) >────────────────────────= 失敗したと思った時には、もうなにもかもが終わっていた。 望みを叶えるはずの圧倒的な力は、望みに反してあらゆるものを壊してしまった。 敵も味方も。 ぼくが壊したかったものも、ぼくが守りたかったものも。 たった一度の過ちで。 たった一度の過ちだったのに。 力を持って生まれて来た事は天恵の勅詔だと、全てのそうでない人々は言う。 才を持って生まれて来た事は運命の祝葉だと、全てのそうでない人々は言う。 自分と違う存在に向けられる、賞賛と恐怖の眼差し。 選ばれた存在に向けられる、羨望と嫉妬の眼差し。 だけどぼくは神様じゃない。 脆く儚い人の器に、この力はあまりにも重すぎる。 ぼくは別に何かの義憤に駆られて人間を皆殺しにしたいのではない。 ぼくは別にそこまでの欲望に駆られて山野を焦土に変えたいのではない。 ぼくは、普通でいたかった。 ぼくは、もっとささやかで当たり前のものが欲しかった。 ……こんな力。 ……こんな力さえ、なかったら。 しかし逃げることは許されない、ぼくの背には既に咎人としての十字架がある。 あの人の選んだ道。あの人の目指したもの。 その『プライド』に賭けて、証明してみせよう。 ――あまりにも大きすぎる力は、人を不幸にしかしないのか? ――破壊の力では、人を救う事はできないのか? 違う、と。 断じて違う、と。 …違う、違う。 違う違う違う違う違う違う違う違う違う!! ここに全てを捨てていく。 その決意のため、二度と同じ過ちを繰り返さず、『人を超えた人』になるために。 ぼくは超人。ぼくは正義の味方。ぼくは物語の救済者。 衆生に交わることなく、観測者であり第三者、だからこそ誰も傷つけない、 ……ぼくも傷つく事はない。 ぼくの名は。 =―<A-1 Lynne in 14 years ago AM 11 03 >──────────────────= 建物ン中に入った時から嫌な気配はしてたけどなぁ。 「こちらです」 部屋ン中に通された時ゃあ、思わず顔もしかめちまった。 「……酷ぇなこりゃ」 じっとりと淀んだ陰風、立ち込める瘴気。 ここまで酷くなりゃ、さすがにトーシロにも何かおかしいのが分かるみてぇだな、 母親だっていう後ろのヘビの嬢ちゃんも具合悪そうにしてやがる。 ……しっかしあれだ。 話は逸れるけど犯罪だよな、(ヘビなのに)26で10歳のガキの母親ってのは。 ガキがガキ産んでるようなモンじゃねーか、 噂にゃあ聞いてたが、想像以上にすげぇところだわ、このハーレムってのは。 つぅかロリか? この国の国王って? ……まぁそれよりもすげぇのが、目の前のこのガキなんだけどよ。 ほとんど骨と鱗だけに痩せこけてブツブツ、 ゴーカな寝台の背もたれに凭れ掛かったまま、誰も居ない空間に話しかけてやがる。 …まぁ本当は虚空にでなく、この世ならざるモノに対してなんだろうけどよ。 しっかしオレだって修行積んで術使わねぇと見られねーようなもんを、 こんな何の修行も積んでねぇヘビのガキんちょが普通に見れてるっつうこたぁ。 「……てめぇ、見鬼(けんき)か」 かけた言葉に応答なし。 チッ、こんな美人のおねーさんが声掛けてるっつのに、可愛げのねぇガキ。 ……ま、取り殺されかけてる今の状態じゃ、 答えを期待すんのも無理っちゃ無理なぁ話なんだが。 「ケン、キ?」 「よーするに『ミエルヒト』ってこった」 息を呑む母親を尻目に、オレは腰に手を当てて目の前のヘビのガキを睨みつける。 「ま、あんたらヘビが分かんねぇのも無理はねえな。 こういうのの専門は、昔から狐か獅子って相場が決まってんだし」 確かにまぁネコやトラ、ライオンの見鬼っつぅのはそこそこ珍しくもねぇんだが、 ヘビの見鬼ってのはオレも聞いた事がねぇ、初めて見た。 「おまけにこの様子じゃ、憑巫(よりまし)も入ってるってトコか?」 口笛だって吹くってもんだぜ。 【見鬼】の才も、【憑巫】の才も、 どっちも生来の魔力が高けりゃ同時に見につくような才能じゃねぇ。 偶然の恩恵か、何か特別な事情が必要な、 それをお前、二つ同時にだなんて、笑っちまうぞオイ。 「うはははははは、こりゃ洒落になんねえな」 試しに算命盤回してみた日にゃ、耐え切れずに本当にゲラゲラ笑っちまった。 「こいつ、とっくの昔に死んでるぞもう?」 「えっ、ええ!?」 何度占っても、命数0。 「つまりこいつ、もうとっくの昔に死んでなきゃおかしいってこった」 「そ、そんな……」 明らかにビビって狼狽するかあちゃんの動揺を、でもオレは見逃さない。 「ん~、奥さん、何か心当たりがあるアルネ~?」 「………!!」 ここら辺の話術はまぁ、商売用のテク。 詳しい事占えって言われたらちょっと手間ぁかかるが、 でも「いついつに大病して死に掛けた」ぐらいなら徴(しるし)もすぐ分かっからな。 あとはそういうのをキッカケにグッと信頼させた後、 値段交渉の時間ってわけよ。 ……最近はなんだ、機械だの魔科学だの、魔力がない奴にも使える道具、 そういうのが沢山出てきたせいかオレらロートルは肩身が狭くてね、 ネコみたいであれなんだか、オレみたいな「インチキ道士」は食ってけねぇわけよ。 哀しいけど、稼げる時には稼いで置かねぇとなぁ。豊かな老後の為にもさ。 …つか、酷いと思わねぇ? 実力は確かなのによ? ちょ~~っと女で、酒飲んで、男遊びが激しくて、博打もやって、肉や魚も食って、 三日に一度しか風呂に入んない、道服も一週間に一度しか洗濯しねぇだけで、 「インチキ道士」「ナマグサ道士」だなんて、お前ら方士道士に夢見すぎ。 日々精進潔斎して清廉潔白、霞食って生きろってか、バーカ。 ……ほらそこ! そこのオレが女ってだけで「インチキくせ~」とか思ってる奴や、 肉も酒も男もやるだけで「生臭だ~」って思ってる奴、お前らに言ってる! あのね、オレら獅子国の道士にとって大事なのは「陰陽合一」なの。 「陰陽合一」ってのは、陰氣と陽氣のバランスが整ってる事。 それさえ取れてりゃ、もう男女交合しようが肉や酒をかっ食らおうが別にいいワケ。 むしろ必要に応じて簡単に陰陽のバランスを崩したり戻したり出来て便利、 肉食って陰氣に傾いた後は、陽根受け入れて陽氣を取り入れれば、はい元通り。 身なりが小汚いのもカンケーねぇ、「陰陽」は「合一」してんだからな。 「はん……なるほど、つまりこいつは【鬼子】だ、あんた」 「お、おにこ…??」 だから腕はいいんだぜぇ腕は? 伊達に実践道術で食っちゃいねえからな。 ヘビの国じゃあなんて呼ぶかぁ知らねえが、 少なくともオレらの宗派に関しちゃ、こういうガキは鬼子って呼ばれてる。 「10年前だな。…あんたの胎から出てきた時、こいつは既に死んでるはずだった。 死産、死んで生まれてくる予定、そういう風に決められてたんだよ」 「!!」 星の巡りを見ても、命数を見ても、両方からそれは明らかだ。 このガキ、そもそも生命線が無ぇと来てる。 占い師泣かせ間違いなしのガキだね、オレにもちょっとこいつの運命は覗けない。 「どっこい、何を間違ったか。…まぁ天上の神サンにも、地獄の閻羅サンにも、 うっかりミスってやつはあるらしくてね」 本当に死神がいるのか、キャベツ畑のコウノトリサマが居るのかはともかく、 よーするに分かり易くいうと、 あっちで生まれた、こっちで死んだで今日もてんやわんやで働いてる内に、 業務上過失、「ついうっかり」取り違えた。 ……「死」んで生まれてくる予定のを、間違って「生」にしちまったんだな、うん。 どこのドジっ子神サンだよって思うかも知れねぇけど、 ディスティニーちゃんだって人間?だしな。間違う事もあるわけよ、時々。 で、それでたま~~~~にこういう『おかしなガキ』が生まれてくる、と。 生来魔力の高い低い、才能のあるなし、頭のいい悪いとはまた別の次元の話、 生きながらにして死んだガキ、運命の定から外れた子、【鬼子】。 「魂魄の存在位相が半分幽界、…犬猫風に言やぁアストラル界にズレてんのな」 蛇眼をぱちぱちさせてオレの話を聞いてるおふくろさん。 ……おお、やっぱりトーシロには分かんねぇか、こういう専門の話をしても。 でもオレにゃこれ以上分かり易く説明もできねーしなぁ。 「だから【見鬼】。どんなに生来の魔力が高かろうと、でも普通に生まれた限りは 特別な術でも使わねえ限り視えねぇようなモンが、こいつには普通に視えちまう」 上は神様とか死神、下は幽霊や山の精、木の精。 それどころか普通の人間だったらまず大魔法使いでも絶対に感知できねぇような、 幽霊にさえなれない超々微弱の残留思念、――鬼や妖の元になるモノまで。 「だから【憑巫】。五感どころか存在そのものがチョロっと向こう側にはみ出してっから、 向こうの存在からも認識されやすい、黙って立ってるだけでモロに影響受けちまう」 巫女体質。霊媒体質。シャーマン体質。なんとでも呼びゃあいい。 おかげで『こんなややこしい事』にもなったりするんだけどよ。 「……ま、こいつも運が悪いねぇ」 そういうモンに理解のあるうちの国か、あるいはキツネの国に生まれてれば、 それこそ重宝されただろう、生き神サマみたくに扱われたろうに。 なんせこればっかは、普通の遺伝や血筋で受け継がれるようなもんでもねぇからな、 滅多に無い人材なだけに、幾らでも使い道はある、求人需要ありまくり状態だ。 「……いや、それとも運がいいのか?」 ――もっとも。 そんなわけで、ちゃんと知識のある奴が保護して修行も積ましてやらねぇと、 長く持って12か15までの儚いガキでもある。 …なにせ物心つく頃からそれがどれだけ危険な事かもロクに認識しないで、 鬼や妖と背を並べて普通に生活してるわけだ。 普通はこのガキみたく、無意識に引き寄せて背負い込んで取り憑かれて、 招き込んだモンに押し潰される形で自滅する、食い殺される。 おまけに日頃からそこら中の負の存在、陰氣と接して暮らしてるわけだかんな、 自然生気を吸い取られて、病弱で身体の弱いガキになるわけよ。 貧しい農村なんかに生まれちまった日には流行病でコロリ、 こんな豪華な王宮の奥で傅かれてさえ、宮廷魔術師にも全然気づかれずに 今まで放置されてきたってのも、まぁヘビだし無理もねぇか。 滅多になくて、しかも見出されなきゃ早死確実と来りゃあそもそも認知がされねぇ、 このガキみたく相手にされずに腫れ物扱いってのはまだマシな方かもな。 迷信深い村とかに生まれたら、気味が悪いってんで叩き殺されるのもあるだろう。 そんな事をとつとつと説明してやったら、おお、なんだかーちゃん、青ざめてるな? 謝礼金ふんだくるのにちょっとあれこれ面白おかしく説明してやったが、 別に驚かすつもりで言ったんじゃねぇ、ちょっと誇張表現も入ってるんだぞ? ……まぁそれで金たくさんくれるんならそりゃ貰うが。 「そ…それでイェスパーは、私の息子は助かるんですか…?」 「助かるとも助かるとも! オレを誰だと思ってるんだあんた!?」 心配すんなぁとばかりにドンと胸を叩いて、 「……ま、お助け具合はきっちり貰えるモンを貰えればの話だけどな?」 にっかりと笑って手を差し出す事は忘れない。 背後に刺さる女官やら女兵士やらの冷たい無言視線が痛ぇけど、うるせーな、 こういうハーレムでのお前らの役目って、背景Aとか、置物Bとかだろ? 偉い人同士のやんごとなき会話を邪魔するんじゃねーっての、すっこんでろザコ! =―<A-2 a horrible rainbow 14 years ago AM 1 50 >───────────────= ――さて、そんなこんなで真夜中。 それも草木も眠る丑三つ時、妖が跳梁跋扈するには一番もってこいの時間だ。 ……思いっきり人間の方が不利、 鬼とか妖に有利な時間じゃねーかって言う奴もいるだろうがな。 でも逆に言やぁはっきりくっきり『出る』、 昼間よりも相手の正体をずっと見極め易い時間だって言う事もできるんだぜ? 昼間は生きてる人間の雑踏や息遣い、氣のやり取りに掻き乱されて、 やっぱおぼろげで判然としない事が多いからなぁ。 完全に正体掴んで暴露して滅するには、かえってこの時間の方が都合がいいワケよ。 「いいか? 何があってもその線の中からは出んじゃねぇぞ?」 神妙に言って踵を返したけど、やっぱり背中に突き刺さる視線は冷たい。 「中に居る限りはどんだけ騒ごうが悲鳴を上げようが関係ねぇけどな、 出ちまったら向こうも気がつく、何されるか保障できねぇからな」 ボソボソと『あんな胡乱な輩を信用して~』とか『絶対インチキに決まって~』とか、 そういう声さえ小声で聞こえてくんだけど…… ……さて、いつまでそんな態度が続くかだな。 「よぅ、イェスパー」 砂漠の深夜だという事を差し引いても寒々しい冷気、 それが渦巻く部屋の中心の傍に立ち、オレはやせ細ったヘビのガキに声を掛ける。 同時に小さく口訣を唱えて、丹田から五感へと氣を走らす。 人ならざるモノを、見鬼ではないオレが捉える為に。 ………… ……これは……ちょっと想像以上だな。 よくもまぁこんな、居るわ居るわ、こりゃまた随分かき集めたもんだ。 女に、男に、子供にジジババ、兵士や昔の王様っぽいのまで。 「…死人に囲まれての王様気分は楽しいか? イェスパー」 ――そんなオレの言葉にピクリ、と微かに反応はしたみてぇだが、 すぐに無視して鬼の一人との会話に戻りやがった。 ……ガキが起きてるような時間じゃねえだろとぶん殴ってやりたいトコなんだが、 周りに鬼火飛ばすようにまでなったガキにンな事言っても無駄か。 だから見鬼の、憑巫のガキは嫌なんだ。 ただ視えるってだけで、認識できるってだけで、これだけのもんを呼び込みやがる。 視えさえしなけりゃそもそも生まれようも無いもんを、こんな簡単に。 「青い鱗、茶色の長衣を来た、お前と同じくらいの歳の女の子」 ――これにはさすがに反応した。 「腰が曲がって杖を突いた黒蛇の爺さん、紫のベールで顔を隠した女」 ――慌てて首を動かし、驚愕に眼を見開いてオレの顔を見る。 「槍を持って皮の鎧を着込んだ黄鱗の男兵士、脇に本を抱えた優しそうなお兄さん」 ――ま、それも当然か。 なにせ初めて自分以外の、『はっきり視える』人間が現れたんだから。 「あとはお前と同じ年頃か、ちょっとちっちゃい位のガキが多いな。…8人、9人?」 「う…あ……」 言葉にならねぇ言葉を呻いて、ようやくオレの事をまともに認識してくれるこいつ。 …うん、まずは掴みは上々。 「凄いな、イェスパー」 注意を十分引き付けた、オレに十分意が向いたのを確認してから、 「これ全部、お前が『造った』のか?」 事実を認めさせるための刃を、抉り込むように突き刺した。 「つく――《こんにちわ、ライオンのお姉さん》 と、相手の返事が帰ってくる前に、こいつのすぐ横の【鬼】から妨害が入る。 《作ったなんて酷いわ、私達はずっと昔からここにいたのに》 一番傍に居た例の茶色の長衣、こいつと同じくらいの青い女ヘビ。 「アポス……」 魂が抜けたように王子サマが『それ』の名前らしきを呟くあたり、 多分こいつが鬼共のボス、 ……話を聞く限りの、一番最初に王子サマが作った『おともだち』か。 《イェスパーだけが私達に気がついてくれたの、彼だけが私達を見れるのよ?》 はん、鬼の分際でよくしゃべる。 訊かれてもいねぇのによ。 《だから私達、イェスパーのお友達になっ 「「 ――ままごとの人形は黙ってろ 」」 ――ざわり、と。 辺りの、鬼共の空気が揺れるのが分かった。 『瘴気』が、強まる。 「お前に訊いてるんだよイェスパー。…他の誰でもない、お 前 に 訊いてるんだ」 …へっへ、痒い痒い。 他はともかく、オレに対してこれしきの瘴気、笑っちゃうっての。 「お前はそれでいいのか? イェスパー?」 正中線に一本、真っ直ぐな鉄の棒をイメージして一歩。 丹田に力を込めながら、ぐっと足を踏み出す。 「生きてる友達と遊んでもらえないから、誰にも相手にしてもらえないからって、 拗ねて、引き篭もって、うじうじ自分の殻ン中に閉じ込って」 金色の瞳が、でっかく見開かれた。 ベットのシーツを掴む鱗の手に、ぎゅっと力が篭められる。 「自分に都合のいい世界を作って、自分の言う事は何でも聞く人形を侍らして…」 《イェスパー、だめよ、聞いちゃだめ》 そんな力の篭った手にそっと手を添えながら、鬼が。 「…『嘘』と『偽物』捏ね繰り回して、おままごとして楽しいか?」 でも生憎だったな、どうやらしっかり耳には入っちまってるみてえだぜ? 「――本当は気がついてるんだろ?」 無駄だってのに、このガキは必死に聞くまいと耳を塞ぐ。 それが何よりも効果がテキメンって事の証明なのにだ。 「……分かってるんだろ? なぁイェスパ 「アポスッ!」 ――ガッシャン、と。 一歩下がったオレの眼前を傍にあった香炉が猛スピードでかっ飛び、 派手な音と共に壁にぶち当たって金属音を立てた。 一瞬窒息した室内の空気、 ……視界の片隅には、らんらんと目を輝かせる女のガキの姿をした鬼。 「……『サイード』、『マサルハ』、『ファウジ』、『サミーフ』! 『バラケ』!!」 名づけ親の王子サマに【名前】を呼ばれて。 ボス以外の鬼共も、おんなじ様に目を輝かせながらゆらりと動く。 同時にカタカタ、カチャカチャ音を立てながら、 窓から差し込む月の光の下、ランプとか、香油壷とか、花瓶…… ……果ては丸椅子や壁に掛かってた絵画まで。 ひとりでに浮かび上がって、勝手にグルグルと飛び回るその光景に、 背後に控えさせた女官や衛兵共が、オレにも聞こえるくらい大きく息を飲んだ。 うん、まー、あれだな。 『ぽるたーがいすと』だっけか? ネコ風に言うところの? ……それもここまで物理的な、目に見えてそれと分かるくらいの強力な奴たぁ、 やっぱり仕込んでおいて正解だったわ、昼間の内に。 「……だぁーから、さ。無駄だっつってるだろ?」 つま先をちょいと持ち上げて、 「他はともかく、オレ相手じゃあ分が悪ぃっつの」 バン!と一つ、床を踏み鳴らす。 ガチャガタガシャン!!――と。 それだけで宙を浮いてぐるぐる回ってた調度品類が、全部床に落っこった。 一瞬で塗り替えられた陣地の勢力図を見て、 そこで初めて、鬼の親玉の顔の、張り付いてた笑みが消えやがる。 「…まぁ同情はするよ」 ますます強まる瘴気、化けの皮が剥がれ出し、露骨に矛先を向けられる悪意。 「気持ちは分かる」 でも今しかねぇ、ここで一気に畳み掛けて一息に引き摺り上げるしか。 「寂しかったんだろ?」 初めて思い通りにならない、手に入れたチカラが捻じ伏せられたのを見て、 でも王子サマの瞳孔が、憤怒というよりは驚愕の様相できゅうっと収縮した。 「仲間が欲しかったんだろ?」 《~~~~…………!!》 横に引っ付いた女のガキの姿の鬼が、必死で耳元に何かを囁いてるが、 でも無駄だよ、今のこいつの意は、完全にお前達の方には向いちゃいねぇ。 「――自分にしか視えないモンを、同じように視える友達がよ」 「…あ……」 困惑するような、胸を打たれたような表情をして王子サマが喉から声を漏らした。 「仲間外れは、辛いもんな」 ぐるぐると鬼火が舞う。 鬼火が。 「だからこれは」 それを見たオレは両腕をおーきく広げて…… 「ご褒美だ」 ――パン!―― 胸の前で、柏手を打った。 「ヒッ」 「キャアアアアアアッ?!」 「…ッ!」 途端に背後から上がる悲鳴のオンパレード。 「線から出るんじゃねぇって言っただろうがッ!!」 わたわたと慌てふためいて線から出ようとする女官共に素早く一喝棘を刺し、 オレは呆然と眼を見開いている王子サマの方に向き直る。 《……貴様、何を――ッ》 さすがに様子がおかしいのに気がついたか、 メスガキ姿の鬼がぐわっと目ぇ見開いて脅しつけるようにこっち睨みやがって。 ……ああ、でもなあ。 「あン? 何って、ちょいと細工して『視える』ようにしてやっただけさ」 せっかくの可愛い女の子姿が台無しだぜ、鬼さんよ? 『虫の眼』してないで、ちゃんと人間の姿保とうや、産みのご主人様の前でくらいよ。 「後ろのトーシロ共にもなぁ、お前らの姿が視えるよう、氣ぃ足してやったんだ」 ニィッ、と口を歪めて笑って見せた傍で。 …でも じとり、と生暖かい脂汗が背中の窪みを伝って落ちていくのが分かった。 あぁ、やっぱ、口で言うほど単純な芸でもねぇのがな。 こんだけの鬼を、全く才能も修行もなしのトーシロにも視えるようにすんにはちょっと、 ……ちょっと氣ぃを使い過ぎんのがよ。 「さぁて、どうだ? …気分はどうだよ、イェスパー?」 アホみてぇにぽかんと口を開けているガリガリのヘビガキ。 「今まで自分を散々嘘つき呼ばわりした連中に、見せつけてやれた気分はどうだ?」 こっちのガードを、陣地を侵蝕しようとうねる瘴気。 どうやら本気で敵と認識したらしい、鬼共が全力で叩きつけてくる無数の鬼火。 「…ほら、見てみろよあのアホ面、悪かぁないだろ?」 オレとこいつが日頃『視て』『感じて』るものを目の当たりに、 カチカチと歯の根を合わせる衛兵共、ガクガクしながら何か呟いてる女官共。 「スッとしただろ? 悪くないよな? 悪くないなら――…」 いなさなきゃなんねぇ鬼火の数のしんどさに、てのひらに脂汗を溜めながら、 「…――戻って来い」 ――< interrupt in >─― 「お前は『嘘つき』じゃねぇよ」 《ダメよイェスパー、信じちゃダメ、あんな人に貴方の何が分かるっていうの?》 雷に打たれたように、王子の肉体は硬直する。 「『嘘つき』なんかじゃないさ、イェスパー」 《私より、あんな今日出会ったばかりの、知らない人の言う事を信じるの!?》 彫像のように凍りついたまま、侍る亡霊の甘言を聞き。 《言葉だけで、本心では信じちゃいないんだわ。騙して、笑い者にしようとしてる》 違う、と信じたかった。 信じたかったが。 ……でもその勇気は、もう彼の中には微塵も残っていない。 「お前にはただ、ほんのちぃ~っとばかり特別な力があったってだけよ。 他の奴らにはこれっぽっちもねぇ、超珍しい才能があったってだけの話」 《本当は嘲笑ってるのよ、心の底では。…皆が、貴方のお母さんもそうなように》 チクリと、少年の胸が痛む。 もうだいぶ感じる事はなくなってたはずの、『痛み』。 「壊れてるんじゃねぇ、欠陥品なんかじゃねぇ、特別なのさ、選ばれたんだ」 《ほら、ああやっておだてて、子供相手だと思って嘘の褒め言葉を並べ立てて》 女官達、衛兵達が、裏で彼の事をどんな風に言っているか、 彼の目となり耳となって教えてくれたのは、他ならぬ亡霊達の仕事だったが、 「本当はもう分かってるはずだろ?」 《ほら、聞いちゃだめよ。あの人は私達とイェスパーを引き剥がそうとしてる》 そんな亡霊達もまた自分を欺き騙し利用しようとしているのだと、 本当は気がついていた、子供特有の敏感さに薄々心底で勘付いていた。 「なんで自分が起き上がれないのか、どうしてどんどん具合が悪くなってくのか」 《皆と同じ。起き上がれないのを、病弱なのを、悪い事だ、いけない事だって》 それでも。 女官達や衛兵達が裏で見せる言葉と態度は、全て偽り無き事実の指摘であったし、 それでもそんな彼を肯定し賞賛し、友人となってくれたのは彼らだ。 ――お菓子をくれる悪人についていく『独りぼっち』を、一体誰が責められる? 「いくら生きてる人間が嫌いだからって、生きてる世界が辛いからって」 《どうして辛いのに耐えないといけないの? 苦しいのを我慢しないといけないの?》 彼は。イェスパー・ユルングは。 だから絶望の淵に立つ。これ以上なく深く、暗く、決して波立たぬ鏡の淵に。 「でも『そっち』はダメだ、もうそれ以上『そっち』に行くんじゃねぇ」 《もうすぐよイェスパー。もうすぐ力が満ちる、一緒に【パイリダエーザ】に昇れるわ》 ――パイリダエーザ。『約束された永遠の楽園』。 死してその身をセトに捧げた敬虔な教徒が、 来たる約束の日まで住まい過ごす事を許された天上庭園、死後の国。 「死ぬぞ。それ以上そいつらにお前の命くれてやったら」 《悩みも、苦しみも、辛い事も何一つない。暖かくて安らぎに満ちた天の国に》 『死ぬ』事自体は、とても痛くて、辛くて、恐ろしい事。 でも『死んだ後』、その苦難を乗り越えた後には、永遠の安息が待っている。 ……厳密にはそれは教義の誤解、主旨の取り違えなのだが、 しかし子供であるイェスパーは、子供向けの物語からそう誤って受け取った。 「死人に……いや、 故に。 「自分の作ったおままごとの人形に取り殺されるなんざ、洒落にならねえだろ?」 ――< interrupt out >─― 《…しつこいわね。まるで私達がイェスパーの妄想みたいな言い方して》 薄く笑って、鬼のボスがオレの方に視線を移した。 どうやら鬼火や瘴気で力尽くの撃退ができねぇのに業煮やして、 舌戦に切り替える算段らしい。 ……望むところなんだよ、バーカ。 《あなた、幽霊が視えるくせに、結局イェスパーの事信じてないん―― 「それじゃあお前、『言ってみろ』よ」 問答で、舌戦で、本職の『道士』に勝てると思ってんのか? 「『お前は誰だ?』」 丹田から絞り上げるように、練った力を言の葉に乗せて出す。 【召鬼法】。これは強要だ。 「『どこの誰だ? 何者だ? いつ死んだ? どうして死んだ? 言ってみろ』」 逆らい難い圧力を伴ってぶつけられたはずの『力ある言葉』に、 このアマは――幽鬼の群れは、にたりと笑って正面から応じてきた。 よっぽど自信があるらしい。…自意識過剰もいいとこだけどな。 《私の名前はアポス・アーペプ》 そうか、それがこのヘビっ子がお前につけた【名前】か。 《今から200年くらい前にこの土地で暮らしていた帝国の地方貴族の子よ。 流行り病で死んじゃって、それからずっとここで彷徨っていたの》 そうか、それがこのヘビっ子がお前にやった【設定】か。 「父親と母親の名は?」 《お父様の名はゲレグ・アーペプ、お母様の名はヘザト・アーペプ》 「兄弟姉妹の名は?」 《生憎と一人っ子だったわ》 さすがにこの辺はすらすら答えるな、でも。 「じゃあ爺ちゃん婆ちゃんの名は?」 《…………》 ほら、詰まった。 目線が石みたく硬直して、顔が能面みてぇに無表情になる。 未記載設定なんだからそれも当然か。 人間のフリをした人間の紛い物なこいつには、少々解答に困る質問。 ただ、もっと粗悪な、未成長の奴ならこれでボロ出すんだけどなぁ。 「おい、どうした? 爺ちゃん婆ちゃんの名前は何だったって聞いてるんだ」 《…………確か、居なかったと、思うけど》 多少『ふりーず』はしたものの、すぐに自分で思考してアナログな解答を弾き出す。 《でも詳しい事は忘れちゃったわ、だって200年近くも前の事ですもの》 白々しい。 …でもま、これだけ生気吸い取ってりゃ、それくらいには成長してて当然か。 もうかなり学習してる、ヒトガタに近くなってやがる。 ……元は影の分際で、シラを切るとか嘘を付くとか、人間にしかできねぇ芸当を。 「そうか、じゃあ好きな食い物は」 《そ、そんな事聞いて何に…》 どっこいそれも、畳み掛ければすぐボロの出る事だ。 あと二週間遅かったらヤバかっただろうが……でもまだ親から独立できてねぇ、 産みの親の定めた設定に依らなきゃ存在を許されないのがこいつらの弱み。 「好きな食べ物は何だって聞いてるんだよ、人間だったんだろ?」 《……ひ、羊肉のクスクス鍋よ》 はっ、このアマ……もとい連中、必死だね。 蓄積した『でーたべーす』の中から、必死に設定に矛盾しない情報を探し出して。 「そうか、それじゃ好きな花は?」 《……忘れたわ》 でも、さすがに、オスガキの知識を探っても設定できないような個人情報は。 「おいおい女の子なんだろ? それじゃ好きな宝石は?」 《……わ、分からないわよ、私子供なのよ!?》 おお、苦しい苦しい、必死だねぇ。 自分『女の子』のくせに、脂汗垂らして随分必死に食い下がりやがる。 「分かんねえんだよなぁ、こういうのは案外よ。なにせ『設定』されてねぇもんなあ」 《なっ――》 ……でも、早く消えてくれねえかな、 実は脂汗流してんのは、さっきからこっちも同じなんであって。 ……持久戦、長期戦ってやつは、どうもオレには。 「名前や身分はともかく、意外とこういう所でボロが出る、例えば――」 【穴】が閉じりゃあ話は早いんだが。 あんだけ呼びかけたっつのに、閉じる気配もない、こりゃ無駄足だったかな。 …まぁこんなガキに人生論説くだけ、無駄だったのかもしらねえが。 「一日は何時間だ? 一ヶ月は何日だ? 一年は何日だ? ええ?」 途端、僅かに安堵した表情で鬼の顔が緩む。 優越したような、人を見くびったような。 《…馬鹿にしないで。24時間、**日、***日よ》 へえ。知ってんだ。 ……こんな普段気にもしねえ当たり前の常識まで学習してるっつう事は、 あんまり良い傾向とは呼べねぇな。 「……。…じゃあ1月の初めは何の祝日で何をする日だ? 木偶人形?」 《元旦よ、幾らなんでも、私だってそれくらい》 最悪、このガキを殺してでも、受肉して生まれてくるのを阻止しねえと。 親の腹食い破って完全に現世に出てきたら、間違いなく厄介な事に…… 《街じゃ新年を祝うお祭りがあって、花火を打ち上げたり出し物をやったりするわ》 《年始めには家の家族部下全員が一堂に会して食事を取るの》 「お年玉は―― 《貰えたわ。それで街の屋台で皆と一緒にお菓子を食べ歩――「「 ダ ウ ト 」」 ……厄介な事になるから。 だからここで潰す。 「……旧帝暦って、分かるか?」 こいつらは、影だ。 200年前に流行り病で死んだ、アポス・アーペプなんて名前のガキは存在しない。 全部こいつの――王子サマの作った物語の中の、【設定】だ。 「一日が24時間? 60秒60分24刻み? どこの国の、いつの時代の話だ?」 こういう姿形のガキがいたのは確かだろ。だからこそ影が残ってる。 でもこいつは、その影を依り代、ヒトガタにして、 この王子サマが無意識に生気を、魔力を注ぎ込んできた結果生まれちまった、 「お前ら200年前、旧帝時代から、ネコの暦、ネコの文化でセーカツしてたんだな」 ――ツクリモノだ。 「12月と1月の境が年の節目? 元旦が新年のお祝い? お年玉?」 だからこんな、ちぐはぐな事が起こる。 「なぁ、嬢ちゃんも、お前らもさ」 200年前の幽霊だって言っときながら、でも今の習慣風習に順応した記憶。 そりゃそうだろ、さすがの王子サマでも、でも10歳だ。 「『今』じゃなくて、『自分が死んだ頃』のこの国の思い出話をしてもらえねーかな?」 知るわけがねぇさ、 自分が当たり前に使ってる、セパタ、統一度量衡、共通時法、共通暦法。 全部ここ100年ぽっちで、だけど急速に広まったもんだなんてな。 「できるだろ? 即興の造り物じゃねぇんだったらよ?」 《………あ…》 完全な『魔法』『精霊』じゃない、不完全で穴だらけのこいつら。 でもそれでも『魔法』であり『精霊』――構成が概念の域に掛かってるこいつら。 「ほら、言えよ、一つくらいは覚えてるだろ? 帝都時代の祝事とか」 《…あ、あ亜、a……》 自己の存在目的と意義、構成定義に重大な齟齬や矛盾が発生すれば、 それだけで自壊、良くて半壊は避けられない……はず。 「親父お袋の名前まで覚えてんだ、さすがに一つも言えないなんて事ぁ、無ぇよなぁ?」 自己矛盾を消化して解消しきれねえ……はずだったんだよ。 《……い、イェスパー!》 なのに。 《わ、私達、本当にあなたの造り物なの!? あなたが作った人形なの!?》 この鬼、途端に女が泣きつくみてぇに抜け殻の王子サマに抱きつきやがって。 《違うわよね? 私達、『ともだち』よね? …そうだって言ってよ!!》 ――こいつ。 ――このクソアマ。 《『勝手に作って勝手に消す』なんて、 そ ん な 酷 い 事 し な い わ よ ね ?》 ちらりとこちらに向けた顔、にたっ…と笑う鬼の親玉に。 オレの手札は、万策尽きた。 女の泣き落としなんて、もう使い古された古典的手口だけどよ。 でも自己矛盾を、主人の憐憫と許容に転化する事での消化。 ……ここまで癒合同化が激しいと、オレにはもうどうにも手管が見つからない。 『救済』の策が思いつかない。 『破壊』や『滅却』、『器』ごと滅ぼす以外に具体的打開策が見当たらない。 (ああ、ダメだ、こりゃもう) ――泣いて頭を下げてきた、こいつのお袋さんの顔が脳裏に浮かぶ。 (いや、ここは一旦体勢を立て直して) ――『助けてくれ』って頼まれたんだ、『倒してくれ』って頼まれたんじゃない。 (でも、時間が) (今ここで滅ぼしきれなかったら、ぜってぇ面白くねぇ事に) (どうする、どうする、どうす――…) 「……もういいんだ、アポス」 ――小さな声だった。 驚愕に目を見開くオレらの前で小さく、でも確かにはっきりと。 「……演技はもういいよ、今までどうもありがとう」 ……な…に…? 「ぼくの命が欲しいんなら、あげるから」 オレはもちろん、目の前の鬼共でさえ、思わず耳を疑うその言葉に目を丸くして。 こいつ、何を―― 「どうせ要らない、何の役に立たないものなんだし」 言っ、て――… ――< interrupt in >─― ――それは本当に彼の、10歳の子供の本心からの言葉。 それがどれだけ忌まわしい事か、イェスパー・ユルングは実は理解していない。 「お姉さんも。気持ちは嬉しいけど、もういいんだ」 日々熱に喘ぎ、悪寒に苦しんできた彼にとって、生は楽しいものではない。 人生の大半を寝台に臥して過ごしてきた彼にとって、生は豊かなものではない。 憎まれも、愛されもしない、空気のような王子にとって、生は。 父親から道端の石ころ程度にしか見られていないのを知る子供にとって、生とは。 「死ぬのは怖くないんだ。…死んだらもう誰にも迷惑をかけなくて済むから」 ――楽しくない。 ――楽しくない。 ――そんな拘るほど楽しくない。 「生きてても、辛くて苦しいだけで、面白くないし」 なにより死は、いつも彼の隣にいた。 死んで生まれてきた彼にとって、死は別に遠いものでも、恐ろしいものでもない。 彼はいつだって死の中にいたのだ。 生きながらにして『負』に包まれ、『反』に覆われ、『幽』を背に、『死』に囲まれて。 「だからぼくみたいなのは、さっさと天国に行っちゃった方が、みんな =―<A-3 against pain 14 years ago AM 2 13 >─────────────────= 何が起こったのか、すぐにはよく分からなかった。 反転する視界、ものすごい衝撃。 ぎしぎしと痛む熱で浮かされた身体、口に中に広がる鉄臭い味。 一拍遅れて凄まじい激痛が頬を中心に襲いかかって来ても、 それでもイェスパー・ユルングは自分がぶん殴られたという事実を理解できなかった。 母親にすらぶたれた事がないのであれば、無理もない。 聞き分けはよいが性情のおとなしい、気の小さくて線の細い子供である。 ましてや病弱の、身体の弱い子供である。 「あ……」 ぼたぼたと口の端から垂れる赤い粘液。 刹那喉奥に引っかかった異物感に噎せて咳き込んだ結果、 朱に混じって白い固形物が2~3個吐き出された。 口中に広がる生暖かくも芳醇な鉄の味に、イェスパーが愕然としかけた時。 「っ!」 喉輪を掴まれて宙吊りにされ。 少年は初めて、失神すら不能な圧倒的恐怖の存在を知る羽目になった。 「……クソが」 先刻までとは別人のような、突き刺すような怒気、ドスの利いた恐ろしい声に、 睾丸は縮み上がり、歯の根は噛み合わず、ナメクジに睨まれたように全身が凍る。 ――恐怖。 ――恐怖だ。 「ナマ言ってんじゃねえぞ、ガキの分際で。…あぁ?」 それでも彼女はライオンで、寝たきりの子ヘビ一匹摘み上げるなど造作もない。 大人の力で手加減無く、歯が折れるほどに殴られた頬の痛みは、 今やイェスパーが感じた事もない灼熱感と激痛を伴って全身に伝播していた。 病から来る緩慢の恐怖でもない、疎外から来る社会的恐怖でもない、 それは暴力による、突発的な、横殴りの根源的恐怖。 「…人がこんなに、汗水垂らして苦労してヒィヒィ言ってるってのによ」 ――コロサレル。 初めての体験になる恐慌と激痛に、少年はガタガタ、声も上げられずに震えて涙し、 病人の寝巻きの股座には、見る見る湯気の立つ黄色い染みが大きさを増す。 「『助かりたくない』? 『死にたい』? 『あげる』? 『自分は要らない子』だぁ!?」 いたいけな子供を振り回し、憎々しげに喚き散らす赤毛の獅子に、 背後に控えた女官達や衛兵達はおろか、妖物ですらあっけに取られて立ち尽くした。 状況を正確に把握できている者は、おそらく一人もこの中にはいない。 「っざけんじゃねえよ! はぁ!? 何だよオイお前! えぇ!!?」 「あ゙ぐ…ッ」 寝台に思いっきり叩きつけられた後、今度は襟首を掴んで持ち上げられる。 まるでボロ雑巾のように扱われながら、でも向けられた先は。 「……言ってみろよ」 圧迫から解放された喉が、すぐに引き攣った音を立ててすぼまった。 「……母ちゃんの目ぇ見て言ってみろよ、まん前でよぉ?」 背より猛烈な怒気を浴びせかけられながら、宙吊りのイェスパーはそれを見た。 彼と同じに震えながら、それでも涙を浮かべて立ち尽くす母の姿を。 悲痛を浮かべながらも彼から目を逸らそうとしない、産みの親の姿を。 「『生きてて楽しくありませぇん♪』、『早く死にたいでぇす♪』って」 子供が子供を産んだような母だった。 親子というよりはもう姉弟に近い、少女のような母親だった。 「『どうして産んだんですか』、『生まれて来たくなんかありませんでした』って」 この子供にしてこの親あり、 ただ飾りとして生まれ、ただ飾りとして嫁ぎ、ただ飾りとして子を孕んで産んだ。 そんな運命に抗おうともしなければ、恨み嘆いて悲観するわけでもなく、 ただただ諦観の内に、レースの翻る窓辺、籐椅子に座っているような女(ひと)。 彼の『腑抜けさ』は、間違いなくこの母からの遺伝。 「……言ってみろ」 でもイェスパーは、そんな母の事を、誰よりも。 「言ってみろってんだよ、ジャリガキが!!」 ――今度の涙は、痛みからでも、恐怖からでもなかった。 強制的に向き合わされたのは、彼がずっと目を逸らして逃げ続けてきたもの。 イェスパー・ユルングは、死にたいと願っていた。 別に死んでもいい、命を捨ててもいいと、正真正銘本心から望んでいた。 ――《あなたのお母さんもそうよ、お母さんも皆と同じ》 だから信じた。 同年代の子達の声、女官の声、衛兵達の声こそ伝えれど、 でも母の声だけは直接伝えはしなかった彼女が、それでもそう彼に囁いた時、 信じた。 信じたかった。 ……思い込みたかった。 自分は、母に、嫌われているのだと。 イェスパー・ユルングは『愛』を知る。 その貴くも得難きものを、それでも確かに知っている。 それは、寝台に臥す自分の頬を撫でてくれる、滑らかにもひんやりとした手。 額の濡れ布巾を、汗ばんだ寝巻きを取り替えてくれる手。 寝台の側に腰掛けてはまどろむイェスパーに寝物語を読んで聞かせてくれて、 夜中に怖くて一人で厠に立てない彼に、嫌な顔一つせず付き添ってくれる。 眠れない夜は一緒の布団に手を繋いで寝て、 雷や嵐の恐ろしい夜には、やはり手を繋いで一緒に震えながら眠った。 ……それは、当たり前のようにそこにあるもの。 ……手を伸ばせばすぐ届くところに、いつでも触れられるものとしてあったもの。 夕暮れの中、窓辺の籐椅子に腰掛けて、穏やかに刺繍を営む美しい人を、 翻るレースのカーテンの中、涼しい顔を受けて蒼穹を仰ぐ人形の姫を、 だからイェスパーは、愛すべくして愛した。 『視えない』のに彼のいう事を信じてくれる彼女の事を、 真剣に聞き入って頷いてくれる母親の事を、愛すべくして。 ……いつも諦念を滲ませて、静物のように窓の外を眺めている哀しそうな人を。 ……儚い、色白な、今にも消えて、どこか遠くに行ってしまいそう、 世間知らずの箱入り姫が、好きで、好きで、大好きだった。 それは『希望』だ。 誰からも見向きもされない、いてもいなくてもどうでもいい無価値な石ころを、 けれど彼女だけは見てくれる、彼のその手を握ってくれる。 たった一粒の、櫃底の希望。 無機質な世界で、陰氣に囚われて幽鬼に囲まれながら、 それでもイェスパーが今日まで生きて来られたのは、その希望があったから。 だから物心つくに従って、絶望した。 ――『ははうえ、ははうえ』 ――『ははうえの望みは、なんですか?』 ――『ははうえの幸せは、なんですか?』 彼がそう尋ねる度に、母親は笑って彼の事を抱きしめ。 ――『貴方が幸せなら、母上は幸せよ、イェスパー』 ――『貴方の幸せが、私の幸せ』 次第にイェスパーは、そんな母の顔を正面から見れなくなっていった。 たった一粒の希望の光を、真正面から見据える事ができなくなっていった。 彼は、幸せではなかった。 確かに希望はあったが、でもそれ以上に辛くて苦しい事があまりにも多すぎた。 絶え間なく襲ってくる、発熱、頭痛、吐気、悪寒。 友達もろくに作れない、いじめられっ子。 王位を目指そうにも、病弱の上に末弟の彼には権力はあまりにも遠い。 イェスパーは、母が大好きだった。 この世界の何よりも、そして生きている者達の中で、ただ一人母だけを。 ――『ははうえ、ははうえ』 ――『ははうえの望みは、なんですか?』 ――『ははうえの幸せは、なんですか?』 自分の事はどうでもいいから、母に幸せになってもらいたかった。 自分の事なんて見捨てていいから、母に幸福になってもらいたかった。 母に喜んでもらいたかった。 母の望みをかなえてあげたかった。 ――『貴方が幸せなら、お母さんは幸せよ、イェスパー』 ――『貴方の幸せが、私の幸せ』 イェスパー・ユルングは知っていた。 タンスの中に隠れながら、物陰で本を読みながら、寝台に臥しながら聞いていた。 子供でしかないが、子供だからこそ。 「あれでは成人するまで生きられない」、そう周囲の大人達が漏らすのを。 「ムダメシグイ」「フグ」「カタワ」、己がそう呼ばれる存在である事を。 そうして。 母が己の医者代、薬代を捻出するために、恥を忍んで実家に度々金を無心し、 また嫁入り前に持ってきた宝石類や調度品類を手放している事も。 ――『ああ、イェスパー、イェスパー、可愛いイェスパー』 ――『どこにもいかないで、お願いよ』 ――『お母さんを置いて、先にどこかへ行っちゃわないで』 仔馬が、誰に教えられずとも、生後速やかに四足で立つ方法を知るように、 イェスパーは自分が死ななければならない事を理解する。 それも速やかに、できるだけ早く。 長引くほど彼女を拘束する。下手な期待を持たせるほど余計に彼女を悲しませる。 彼が、何よりも愛している人が。 彼の全てを投げ打ってでも、幸せになってもらいたいと願う女(ひと)が。 疎んでもらいたかったのだ。 なじられ、罵られ、これ以上ないというくらい憎まれて足蹴にされたかった。 冷たい目で、『はやく死ねばいいのに』と言われたかった。 蔑みの目で、『お前なんか産まなければ良かった』と言われたかった。 言って欲しかった。 ……見捨てられたかった、見捨てて欲しかったのだ。 そうすれば。 そうすればもう。 だから。 だから思い込もうとして。 自分は母に疎まれている、要らない子なのだと思い込もうとして。 思い込もうとして。 思い込もうとして。 思い込もうとして。 「……あ」 目の前で、最愛の女(ひと)が泣いている。 親子というよりは、もう姉弟に近い、少女のような母親が。 泣かせたのは誰か? 悲しませたのは誰か? ――彼だ。 「…………あ」 半分死んで生まれてきた、いてもいなくてもどうでもいい王子にとって、 生まれてきた時から死と隣り合わせだった彼にとって、死は別に遠いものではない。 イェスパー・ユルングは、だから死にたいと願っていた。 別に死んでもいい、命を捨ててもいいと、正真正銘本心から望んでいた。 「ははう―― 「「……だめ」」 涙に濡れた、悲痛の声。 たったそれだけで死を受け入れ、死を覚悟していた少年の心が大きくたわんだ。 頬を殴られた痛みよりも、なお勝る激痛。 今まで目を逸らして考えないようにしてきた分、嘘を信じて誤魔化そうとしてきた分、 世界でもっとも愛する人の声は、少年の心を切り刻み、深々と抉る。 「ごめ 「「…だめ、イェスパー……っ」」 抉る、抉る、抉る、抉る――… 「行っちゃ駄目えぇッ!」 明日をも知れぬ病身の身に、『死んでない』だけなのが楽しくないのは本当で。 疎外されての空気の様な存在感、『生きてない』のが面白くないのは本当で。 ……でも『死にたかった』のではなく、『生きたかった』のでもなく。 ……『消えてしまいたかった』のでもなく、『世に認められたかった』のでもなく。 イェスパー・ユルングは。 「……ごめ、んな……さい…っ」 ただ母を。 「……ごめんな、さい…、はは…うえ…」 もうこれ以上。 「…はは……うえぇ……ッ」 悲しませたく。 ――穴は閉じた。 =―<A-4 rampage assault 14 years ago AM 2 29 >───────────────= 空気の流れが、『それ』と分かるほどに変わった。 同時に部屋隅に蹲った女官達からの、まるで気が触れたようなけたたましい悲鳴。 今更そんなものが盛大に上がるのは、【供給源】を失った『彼ら』の姿が。 ……確かに、大部分を構成するのは人間の魄(はく)、 もっとも色濃く表れ、目に見える形で強く残っていたのは人間としての姿形だ。 ――でも『100%』が人間ではない。 その根源、本質の部分では、他にも色々なものが混じってしまっている。 虫の魄。魚の魄。小動物の魄。植物の魄。 より無機的で、より原始的な、人ほどには高等で無い、人以外の『残滓』。 故に彼らは鬼(クイ)と呼ばれ、故に彼らは妖(あやかし)と呼ばれる。 【穴】が閉じられ、【憑座】との連結が切断された結果か。 人外の奇声を上げて踊りかかるその先頭は、ヘビの少女の肉体をベースに、 砂蠍の頭を持ち、脇腹から蜘蛛の足を生やして、蟷螂の鎌の両手を持った…… ……先刻まで『アポス』と呼ばれていたモノ。 そうして、ある者は魚の頭を。ある者は植物の樹皮と根を。ある者はうねる触手を。 蟲の体節。獣の手足。蝦蟇の頭部。肥大した目玉。蜻蛉の羽根。 刹那の出来事。 へたり込んだ少年と、それに駆け寄ろうと界の外に出てしまった母親に、 雲霞のごとく殺到しようとしたそれら百鬼夜行を――… …――眩いばかりの閃光が、轟音と共に横薙いだ。 ――< switch over >─― 「大」 「逆」 「転」 「……だな」 《………ガ…ぁ…》 視覚と聴覚をことごとく塗り潰した光と音の狂宴の後。 へたり込んで抱き合う母子の視界に戻ってきたのは、見る影もなき『残骸』と…… ……そしてその前に仁王立ちして見下して、 稲光の残り香を纏った払子を右手、道服をたなびかす緋髪の雌獅子。 《…く……あ……、オま、え……》 その正体は、狂おしいまでの想いより生まれた不完全な魔法、不完全な精霊。 いかなる武器、たとえ重機関砲を喰らおうとも傷つかないそれは、 しかし故にこそこうして散り散りに引き裂かれ、消滅の時を迎えようとしていた。 修復可能な限界を超えて、構築を破壊され、定義を破壊され、設定を破壊され。 構造構成における致命的なまでの損壊、もはや魔法として存在できぬ程に、 術式(スクリプト)に破損をきたし、貯蓄魔力(リソース)も喪失し。 だが、それでも。 それでも、ここまであっけなく。 具現の依代たる【憑座】とのリンクが断たれた瞬間を狙われて、 無限の供給源たる【穴】が閉じた瞬間を突かれたとは言え、 それでも。 こんな、ここまで成長した彼女が、ここまで一瞬で、まるで砂の楼閣を殴るように。 《…いっ……タ、い…》 「――何、おかしい事ぁねぇ。単にオレはこっちの方が得手だってだけの話さ」 『アポス』という名だった存在は、そこで改めて敵対者の姿を仰ぎ見た。 緋色の服に、緋色の髪。紫苑の瞳に、黄色種の肌。 落ち着きなく尾を揺らめかす雌獅子は、凶暴なまでの狩猟者の笑みを浮かべ。 仙人というよりは、悪魔のような。 「昔から、浄霊とか、封印とか、退魔調伏なんてモンより――」 さっきは確かに脂汗を浮かべて、 今にも崩れ落ちそうだったこの女の実力を。 「力ずくでぶっ飛ばして、消し飛ばす方が得意でね」 本質を見誤っていた事を、彼女は素直に自認した。 ゆっくりと持ち上げた左の掌に、再度膨大な力が集まるのを感じて。 「――無極生太極」 《…ア、あハッ。…あハハはハはハハははッッ♪》 肩から上――顔右半分だけになった禍霊は、狂女のような哄笑を上げた。 残った体節、触覚を折り曲げて、蟲の瞳をぎょろぎょろさせながら、 人間をベースに色々なものが混じってしまったモノが、力を持っただけの存在が。 「――太極分両儀」 《イェす、パー?》 ぎとり、と睨んだ先で、へたり込んだままの少年が身を竦める。 反射的に母親が抱きしめて守ろうとするが、その視線は既に釘付けの状態。 交差した。 生者と死者の、主人と家来の、――造物主と被造物の、――本物と紛い物の。 恐怖と悲痛に染まった視線と、憎悪と皮肉に染まった視線が、交差した。 「――両儀啓四象」 《わたシたち…、ワタ、シ、たち、ヒっ、おトもダチ、もだち、よ、ネえェ?》 もう少しだったのに。 もう少しで彼の腹を内側から食い破り、現世に生まれ出る事が出来ていたのに。 子が親を、被造物が造物主を殺す事での、因果反転、虚実交換、受肉の儀。 もう少しで蜘蛛糸を手繰って、地獄の釜底から現世に這い出る事が出来ていたのに。 そう思って、笑って、笑って、笑って、笑って。 「――四象至八卦」 《オトもだちヨネエええええぇぇぇぇぇぇ!!?》 ――もういいんだ、アポス ――ぼくの命が欲しいんなら、あげるから ――今までどうもありがとう …――自分が泣いている事に愕然と。 それが『アポスと呼ばれていたモノ』の、その場での最後の思考となった。 「邪怪禁呪、悪業を成す精魅、天地万物の理を以って微塵とせむ――禁」 ホワイトアウト、ブラックアウト =―<A-5 reject real, because they answer 14 years ago PM 6 32 >────────= ――どこの国にもあるだろ? 似たような【怪談話】が。 とても仲のいい親子。おしどり夫婦。恋人同士。 その子供や片割れが、突然の事故か何かで死んじまう。 別れを言う暇もなく唐突に。 ありがちなプラスアルファじゃ、些細なきっかけで誤解から仲違いしたまんま。 土砂崩れや鉄砲水、溺死なんかで、『死体が見つからない』事も多い。 で、残された方は、絶対「息子は」「夫は」死んでないって信じるんだ。 もう何日も経ってて、他の家族や近所の人間が全員首を振っても、信じ続ける。 …本当はもう絶望的なんだって薄々感づいてても、認められない。 あの子は、あの人は、帰ってくる、帰ってくる、死んでない、死んでない、死んでない。 見ている方が居た堪れないくらいに、 もう気が触れちまったんじゃねぇかってくらいに、信じ続ける、目を逸らし続ける。 …それである晩、戸口を叩く音が響く。 『愛しい人、帰ってきたよ』『おふくろ、ここを開けてくれ』って。 待ってた本人は、もう狂喜乱舞して喜ぶが。 ……でもそれ以外の家族は、すぐに戸口の外に立ってるモノの正体に気がつく。 間違いなくそいつの声に、でも肉の腐ったような匂い、湿った水音。 異様な空気が辺りに立ち込めても、でも待ち望んでた本人だけは気がつかない。 ――当たり前だよな。他でも無いそいつの『願い』が、呼び戻したんだから。 “あの子は、あの人は、死んでない、死んでない、帰ってくる、帰ってくる” ……そんな狂おしいまでの想いが引き起こした、不完全な魔法。 信じ続けて目を逸らし続けるあまりの妄執が引き起こした、歪んだ奇跡。 もちろん、帰ってきたのは『帰ってきて欲しかった本人の魂』じゃない。 …『帰ってきて欲しかった奴のカタチ』だけ似せた、何か別の、おぞましいモノ。 ここで必ず「開けてくれ」「入れてくれ」って頼むのは、 でも連中が自力じゃ入って来れない、向こう側からは開けられないから。 『生者の世界』、『現世』、『現象界』に、 でも『負』で、『反』で、『幽』で、『死』な連中は、自力じゃ上がっては来れないんだ。 本来はそれくらい虚ろで、儚い、力無く、存在するはずのないモノ。 ――生きてる世界の側から、生きてる人間の手で引き上げて貰わない限りは、な。 だからあの手この手で誘惑して、あるいは脅しつけて開けさせようとする。 『入れてくれ』『開けてくれ』『何で入れてくれないんだ』『早く開けてくれ』。 声、音、幻聴、幻覚、 実体を伴わないあの手この手、全ての虚象を総動員して、 それで何とか誘惑に耐えて、開けずに済ませられればそれでいいんだが…… ……でも開けちまったら、その時はもう。 …ああ、そうさ、そうとも、その通りだよ。 鬼(クイ)も、妖(あやかし)も、幽(ゆうれい)も、でもそのほとんどが人が望んだモンだ。 全部人間の、生きてる人間の心の中からやって来たモンだ。 現実を見つめたくない想い、事実を否定したい気持ち、都合のいい奇跡を望む心。 狂おしい、あまりにも強すぎる想いが魔法の域にまで到達して、 ……魔が答える、無意識に、けれど間違いなく術者本人が望んだままに。 死者に、死んじまった人間に出来る事だなんて、だからタカが知れてるのさ。 …本当に力を持ってるのは、いつだって生きてる人間の、生きた想い。 「……そういうわけだ。結局元凶は、全部あんたの息子だったって、な」 三日後。 夕暮れの日差しの中で皿に山盛りの果実に貪りつきながら、 オレはお袋さんと一対一で向かい合っていた。 赤色に染まる部屋の中に居るのは、今はオレとこの女の二人だけ。 さすがに『こんな話』、例の女官共や衛兵共の前でするわけにいかねぇから、 苦労して人払いしてもらって、なんとかここに漕ぎ付けられた。 ……これが第一夫人様とかなら、ぜってーこうはいかないんだろな。 お袋さんが見捨てられまくりの影薄い夫人だった事を、今だけは点に感謝しとく。 「あいつが『望んだ』んだよ」 むしゃりと汁気たっぷりのヤシの実の削ぎ切りを齧りながら、二の句を継ぐ。 「だから『来た』、願いのままに、望みのままに」 ――厳密に言えば、あそこまで劇的に反応する事はまずほとんどねぇんだが。 どっこいそこは、あの王子サマの生まれ持っての余計な体質が災いした。 『視えちまう』――『認識できちまう』って事は、たったそれだけで十分やっかい。 対象を認識できる、明確なイメージを思い描けるって事は、 魔術の世界じゃ実に重要な要素だかんな。 …二つと無い才能、お前は選ばれたんだって、オレ、あいつに言ってやったけど。 でも実際、そう考えればどうなんだろうな、この【見鬼】って奴の能力も。 「だからあいつが変わらない限り、結局は元の木阿弥だ、『再発』する」 「……!」 びくりとおふくろさんが身を震わせたが、でも可哀想だがこりゃあ事実だ。 「オレがやったのは、もうカタチを持ってあいつの周りにべっとり纏わりついてたのを、 できるだけ細かく引き千切って、遠くにぶん投げて吹き飛ばしてやっただけ」 吹っ飛ばして、それで終わりだったなら最初からそうやってる。 『救済』しなくていい、『破壊』すればいいだけだったんなら最初からそうしてるさ。 「でも【核】が滅んでねぇんだからな。引力がある限り、そりゃ再生もするさ」 「そんな……」 そうして【核】を破壊しちまったら元も子もない、【核】だけ傷つけずに周りだけ 削ぎ落とさなきゃダメだったせいで、あんなにややこしいかったんであって。 「じゃあ…一体あの子は、どうすれば……」 ただ、途方に暮れたような顔をするおふくろさんに対し。 「いやいや、言っただろ、『変わらない限り』ってな」 にやりと笑って、オレは次の果実に手を伸ばしながら指を振る。 「…かわ、る…?」 「そう、要は生きるのが楽しいって思わせればいいのさ」 杯に注がれたエールを煽ると、両手を広げて高らかに。 「太陽が眩しい! 空気が旨い! 食べ物も美味しい! 女の子は可愛い! 死人の友達を作らなくったって、生きている友達さえ居ればいいやっ! ああ、人生ってなんて素晴らしいんだろう! 生きてて良かったー…ってな♪」 そう、なるだけ冗談めかして言ったつもりだったが。 「…………」 ああ、暗いな~おふくろさん。 まあ実の息子が10歳で既に自殺志願者って知れば当然かも知らねぇがよ。 でも、ま。 「そんな事――…」 「いやいや、あるんだなーこれが、ちょうどいい手段が」
https://w.atwiki.jp/fate-extra/pages/33.html
小ネタ エネミーコマンド開示 雑魚は倒せば倒すほど開示量が増える。 (最終的には全部開示) 礼装 守り刀のhack(16)は敵サーヴァントの宝具も防ぐ。 空気撃ち三種類は壁を貫通する。 2周目 クリア後引継 所持金 礼装(非イベント品?) エネミーコマンド開示 Itemlistで言うITEMタブの中身(消費アイテム、トリガー、キー(イベント)アイテム、タイガーシリーズ)は引き継がない 開始時期 2周目以降はマイキャラ設定から 隠しキャラ 無差別級のへんなもの:両儀式 元ネタ クラス:MONSTER 出現条件:2周目、タイガークエストをすべて完了後、1Fの魔法瓶を調べる。 出現場所:零の月想海 1層 最奥 行動パターン S A B B A B S A A A G A S A A B B S A A G A A S B A B B S B B G S G B B B B S G B G B S G G B B B S G G G A G S G G G G G 通常パターン A A A A A A A A A A B A A A A B B B A A S G G G A B A B A S A B B A B B A G A A A A A G G A G A A G G A G G A G G G A A A G G G G A B A A B S B B A B A B B B B S B A A B B A A A B B B A B A A B B B B G S B B B B G B B B B G B S B B B G G B B B G B B G B B G B G G B B G G G S B G B B B G B G G B G G B G G B G S B G G G G S G A G G G A G A B B B G G B G B S B G G S A G A G G S G G G G G A G S A G G B G G B G G B G G S G G G A S A G G G B G G G G G G G A S B B A A A スキル・宝具 名称 効果 発動条件 仕手を殺す ダメージ+ATTACK封印。状態解除不可 3ターン毎にいずれかを発動封印効果は該当する手で受けた時のみ発生 錬気を下げる ダメージ+BREAK封印。状態解除不可 奥義を止める ダメージ+スキル封印。状態解除不可 防壁を門く ダメージ+GUARD封印。状態解除不可 双ね鐘楼 ダメージ 1+10nターン目の1手目に必ず発動,HP一定以下で6手目に発動 無垢識・空の境界(宝具) 99999固定ダメージ+即死+蘇生無効化 A・G・B全封印後の次ターンに使用 パロディネタ プロローグ 3-B カレー先輩 プロローグ 視聴覚室掲示板 「沈黙の」と「料理人」でセガール…? 1回戦3日目 職員室前の女子 虎眼流…? 六の月想海のエネミーの「DESTOROYAH」の元ネタは「ゴジラvsデストロイア」。綴りがデストロイアと同じ。 アーチャーの戦闘不利時の台詞「なるほど。SUNDAYじゃないか」 の元ネタはテニスの王子様。声の人繋がり。 七回戦のタイガークエストの宝入手時のアーチャー 「このツボは… これは、いいものだ!」 元ネタは機動戦士ガンダムのマ・クベの最期の言葉。 公式サイトの隠しページ http //fate-extra.jp/12rebmevon/ 飛んだ先で上上下下左右左右をキー入力。 Internet Explorer にて開示することを推奨。
https://w.atwiki.jp/ranobesaikyou/pages/930.html
. 【作品名】DADDYFACE 【名前】海坊主 【属性】古代に超技術で作られたロボット 【大きさ】身長30m、全幅15mの遮光器土偶や埴輪を合わせたような姿。 【攻撃力】腕力は自分と同型機の首を両手でへし折れるくらい。 人を握り潰したり、空母に手をかけて傾けることができる力。 ブーメラン:無条件で物体を切断する横幅20㎝のブーメラン。 速度はヘリより遅いくらい、海中からでも放てる。 射程数百m、ツバメの群れのように無数に放つことができ、 自分の周囲に衛星のように回したりして、その動きを自由に操れる。 作中では約300mのニミッツ級空母を貫き、一発で急所を突いて戦闘不能にさせた。 (どこを攻撃したのか不明だが機関が停止して、予備電源も動かなくなった) 数人の人間の首や手足をバラバラに切り落とした。 また、ビニール袋に入れたところわずかな抵抗すら見せずつきぬけ その後床(3階)にブーメランの形の亀裂を残し液体に沈むかのように床を貫通し さらに医療器具や発電機も貫通し、最終的には地下室の床に亀裂を残して消えた。 そのまま地面にずっともぐっていったものと考えられる。 24 名前:イラストに騙された名無しさん[sage] 投稿日:2008/02/22(金) 17 23 35 ID 6u8p71wX レーザー:装甲が開いた後に胸の辺りから緑色のレーザーを放つ。 射程数十m、持続発射が可能。光糸を前後左右、辺り一面に振り回した。 触れた瞬間、地面は爆発し、周囲の樹木が異常な熱量で瞬間的に炎上した。 自分と同型機を両断できる威力。地上でしか使ってない。 ヘリや戦闘機を爆砕し、空母のデッキの当たったところを高熱で沸騰・破裂させた。 【防御力】大きさ相応のロボ。携行式の地対空ミサイル(スティンガー)喰らって無傷。 【素早さ】水中を移動できる。50mを数秒ぐらいの速度の様子。 水中用らしく下半身は小振りで地上はズーンズーンと遅い歩きの様子。 反応は特に描写なし、なので大きさ相応の人並。 【特殊能力】透視して、空母の構造を見抜ける知能あり。 【長所】攻撃力 【短所】素早さが低い。 【戦法】辺りにレーザーを振り回しながら無数のブーメランで攻撃。 【備考】胸の装甲が開いた状態で参戦。 31スレ目 23 名前:イラストに騙された名無しさん[sage] 投稿日:2008/02/22(金) 17 22 42 ID 6u8p71wX 海坊主を修正 少し描写の付け足し、対戦相手はイージス艦でなく空母だったから修正。 10スレ目 502 名前:イラストに騙された名無しさん[sage] 投稿日:2006/03/08(水) 16 02 43 ID qpyDB2S7 流れをぶった切ってスマンが。 海坊主って[[シューティングスター]]と[[ナトリウム]]には勝てると思うんだが、どうか? 506 名前:イラストに騙された名無しさん[sage] 投稿日:2006/03/08(水) 17 36 37 ID iWBtYrDM 502 海坊主は鈍重だからナトリウムを補足するのは無理では? ナトリウムだってレーザー発射口の射線上に留まってるほどバカじゃあないだろうし。 527 名前:壁間総当り製作中[sage] 投稿日:2006/03/08(水) 21 49 34 ID B9NXiufk 502,506 海坊主vsナトリウム 海坊主はナトリウムが接近戦してくれば無数のブーメランで包囲して攻撃できるから勝てそう。 ナトリウムの超音波剣って鋼鉄しか切り裂いて無いから海坊主を倒すのは無理だと思うし。 遠距離戦はでは追いつけない相手の攻撃効かないで分けだけど。 vs流れ星 考察では普通に海坊主が勝っている件。相手のテンプレの考察も読んでおこう。 整理すると、 海流ナ 海\○△ 流×\○ ナ△×\ こうなって、位置は 海坊主>シューティングスター>ナトリウム(巨大生物の壁) か。微妙にナトリウムは巨大生物とはいえない感じになってきたな。 8スレ目 706 名前:イラストに騙された名無しさん[sage] 投稿日:2006/01/15(日) 00 32 56 ID bUJ1F82Q 海坊主再考察。反応は常人並み。移動速度は自動車並(印象なので確定じゃありません)。 ブーメランの速度は普通のヘリに追いつく位なので、およそ150ノット(≒278km/h)以上。 レーザーは自動車並(自分の移動速度)に当てられるものとして考察。 イリス>坂上闘真>両儀式>アクシア>アレクシオ>リミット>レオン> 伊藤惣太>天目一個>柿原里緒>浅上藤乃>四条雄一郎>中村久秀 ○中村久秀 :相手の攻撃範囲外からブーメランとレーザー喰らわせまくって勝ち。 ×浅上藤乃 :相性悪すぎ。負け。 ○柿原里緒 :レーザーは当たらなそうだが、若干の速度差で無数のブーメランでなぎ払えるだろう。勝ち。 ○天目一個 :相手の攻撃範囲外からブーメランとレーザー喰らわせまくって勝ち。 ○伊藤惣太 :同上。勝ち。 ○リミット :同上。もし最初から攻撃範囲に入っていたとしても反応は互角。レーザーで勝てるだろう。 ×アラキ :相手に念動力で拘束されて行動不能負けか。レーザーは照準が合わないうちに射程外に逃げられるし。 ちなみにアラキの飛行速度はRPG-7(パンツァーファウストを発展させた擲弾砲)の最大速度が295m/sなのでそれ以上。 △?アレクシオ:銃弾反応+空間転移を捉えるのは無理か。相手の攻撃は効かなそうだが。とりあえず分け。 ○アクシア :相手の攻撃範囲外からブーメランとレーザー喰らわせまくって勝ち。 ○両儀式 :同上。勝ち ○坂上闘真 :同上。勝ち。 ○イリス :同上。勝ち。威圧感は効かないだろう。 707 名前:イラストに騙された名無しさん[sage] 投稿日:2006/01/15(日) 00 35 56 ID bUJ1F82Q ゼロタイプ>ガクセイバー>ナトリウム>凄王> レッドドラゴン=ゾーラギ>マリア(巨大生物の壁) ○マリア :金縛りは効かないだろう。相手が転移する前にレーザーとブーメランで勝ち。 ×ゾーラギ :相手の攻撃の方が早い。収束稲妻で負け。 △レッドドラゴン:相手の攻撃は効かないだろう。しかしこちらの攻撃は当たらない。分け。 ○凄王 :相手の攻撃は効かない。透視+ブーメラン勝ち。 ?ナトリウム :相手の超音波剣に耐えられるか? できれば無数のブーメランで囲って勝ち。できなければ負け。 ×ガクセイバー :レーザーやブーメランで削るより先に撲殺負け。 ×ゼロタイプ :こちらの攻撃は効かない。相手のレーザーで地道に削られて負けか。 ×プルートゥ :相手の防御を破れず、超音速アーム負け。 ナトリウムと=かその下になりそう。 724 名前:イラストに騙された名無しさん[sage] 投稿日:2006/01/15(日) 13 21 31 ID wCGZMpCH 海坊主再考だけど、音速移動が可能な式からイリスは相対的に1/4の速度のブーメランなんか当たるわけないし 距離的に予備動作のあるレーザーは撃つ前に接近されるだろう。 アクシアも移動速度が200km/sあるし、アレクシオも銃弾反応だからブーメランは避けられるし レーザーは狙いが甘そうだから転移で接近してくる二人に当てるのは至難だろ。アクシアは当たっても死なないし。 あとリミットには攻撃が効かないな。 ついでに迷惑な国も式から上は移動速度が違いすぎて常人で照準が合わせられるか微妙なところだが 726 名前:イラストに騙された名無しさん[sage] 投稿日:2006/01/15(日) 14 21 22 ID xxVl4RLS 724 壁は見えないから猛烈に接近してる最中だと思うんだが、 その時には望遠鏡なりなんなりで見てたら直進してるだろうから当てるのは簡単なんじゃないか? 流石にジグザグに接近してるとは考え辛いし、 727 名前:イラストに騙された名無しさん[sage] 投稿日:2006/01/15(日) 15 26 19 ID nkF7VzYk 724 式は踏み込みの速さが音速越えと言われてなかったっけ? とりあえずテンプレに短距離と名言されてるし、9メートル以上持続できるかは不明。 大きい相手に対して式の音速移動は穴がないわけじゃない。 728 名前:イラストに騙された名無しさん[sage] 投稿日:2006/01/15(日) 17 19 51 ID 3gzbJq0Z つーか式が常時音速で移動できてりゃあの位置には居ない 729 名前:イラストに騙された名無しさん[sage] 投稿日:2006/01/15(日) 18 50 29 ID xxVl4RLS 常時音速でも巨大生物は無理じゃないか? 730 名前:イラストに騙された名無しさん[sage] 投稿日:2006/01/15(日) 21 51 40 ID 7jazptgH 式の移動速度は常人の目では追いつけない程度 731 名前:イラストに騙された名無しさん[sage] 投稿日:2006/01/15(日) 22 08 48 ID GT5saTI/ それが2~3km先からでなければな。射程内に入るのを待ったとしても距離が数百mあったらつらい。 732 名前:イラストに騙された名無しさん[sage] 投稿日:2006/01/16(月) 03 23 43 ID vKxVvUZi いろいろとツッコミきてたのでレス。 まずは訂正。海坊主のブーメランはヘリに追いつけない速度だった(278km/h未満)。 ちゃんとテンプレ読み返しとけよ自分orz あと海坊主の位置はナトリウムの上か下だった。 720,721迷惑な国vs伊藤惣太 まぁそんな感じで。あとバイクで逃げられて見失う可能性もあるかなとか考えたけどどうか? 724,726-731 海坊主に対するツッコミ。 ○イリス :相手の長距離移動速度は特に描写が無い。 近距離で常人が目視不可な程度(特殊能力参照)ってどれくらい? 短距離移動は描写を見るとブーメランに対応できるかどうかギリギリくらい? 相手の攻撃は効かないから長期戦になってそのうち勝てるだろう。 ○坂上闘真、両儀式: 727,728参照。 ○→×アクシア :確かにレーザーやブーメランでは相手を倒せない。 相手の移動速度は詳細不明だがこちらに追いつく事位はできるだろう。 空間消滅現象で削られて負け。 △?→×アレクシオ:ツッコミされた所は考察で書いてるんだがががg。 でも相手の福音の刃がこっちに効きそうかな。削られて負けで。 ○リミット :相手の絶対防御はレーザーを防御できる確証が無い。 706の通りに勝ち。 プルートゥ→×××?○△×○(巨大生物の壁)○○○×××○○○○×○←中村 位置はやっぱりナトリウムしだいで。 824 名前:イラストに騙された名無しさん[sage] 投稿日:2006/01/18(水) 08 31 05 ID nAYmNrqy あとこれも落としとく。 海坊主・迷惑な国・その他再考察終わったので投下。 追加事項はレッドドラゴンの反応と飛行速度。 中世の大砲の具体的な速度が判らなかったため両方亜音速として考察。 ナトリウム ×棲王 :砲弾の初速度を考えれば相手の連装高角砲以上はダメージは通りそう。 船腹に取り付くよりも、機銃で足止め→連装高角砲以上の砲撃のほうが早いだろう。負け。 ×レッド竜:反応はほぼ同等。相手がこっちの射程外に退避する前に超音波剣を打ち込めそうだが、 それではある程度回避できそう&とてつもなくタフな相手を初撃で倒せない。 そのままこちらの射程外から炎を吐かれまくって負け。 ×ゾーラギ:反応はやや負けていて、お互いに攻撃には準備が要るのでやや不利か。 照準準備無しで適当に撃っただけでは、ある程度回避されそうな上、 全長50m&目を潰されても戦闘可能の相手を初撃で行動不能に追い込めない。 そのまま稲妻の範囲攻撃を食らって負け。 ○マリア :反応差で先手とってそのまま勝ち。 ○海坊主 :無数のブーメランで押し切られる前に超音波剣で相手を超音波剣で切り裂きまくって勝ち。 ○迷惑な国: 709の逆。レーザーが何門あるか不明。とりあえず一門だけなら照準を合わせられない動きは可能。 近づいて超音波剣で削って勝ち。 棲王 ○レッド竜:照準は合わせられる速度だし、こちらの兵装は中世の兵器とは比べ物にならない威力だろう。勝ち。 ○ゾーラギ:相手の射程外から再生不能なくらい攻撃して勝ち。 ○マリア :相手の金縛りでは一度に乗組員全員を行動不能にはできないだろう。 転移で移動される前に砲撃勝ち。 ×海坊主 : 707の逆。こちらの攻撃は効かない。透視+ブーメランで負け。 ○迷惑な国: 709の逆。こちらのほうが早い。相手の射程外から攻撃し続けて勝ち。 825 名前:イラストに騙された名無しさん[sage] 投稿日:2006/01/18(水) 08 32 36 ID nAYmNrqy レッド竜 △ゾーラギ :反応は負けているが、相手の攻撃準備の隙に射程外まで離脱できるだろう。 その後はお互いに決め手無し。分け。 ○マリア :反応差で先手を取ってそのまま炎で勝ち。 △海坊主 : 707の逆。相手の攻撃は射程外に逃げられるが、こちらの攻撃は効かない。分け。 △~○迷惑な国: 709の逆。相手の攻撃は当たらないが、こちらの攻撃は効くかどうか微妙。分け~有利。 ゾーラギ ○マリア :反応差で先手を取って拡散稲妻勝ち。 ○海坊主 : 707の逆。こちらの攻撃のほうが早い。収束稲妻勝ち。 ×迷惑な国: 709の逆。こちらの攻撃範囲外からレーザーで焼き切られて負け。 マリア ×海坊主 : 707捕捉。炎・金縛りは効かず、無機物粉砕も効くかどうか不明な上に射程外。 レーザーは動き回ってかわせそうだが、転移前にブーメランで負け。 ○迷惑な国: 709の逆。内部に転移してそのまま勝ち。 海坊主 ○迷惑な国:無数のブーメランで相手の照準をごまかし、透視でレーザー砲をピンポイントで破壊できる。 そのまま攻め入って勝ち。 ナトリウム 3勝3敗 棲王 5勝1敗 レッド竜 2勝1敗3分け ゾーラギ 3勝2敗1分け マリア 1勝5敗 海坊主 3勝2敗1分け 迷惑な国 1勝4敗1分け 826 名前:イラストに騙された名無しさん[sage] 投稿日:2006/01/18(水) 08 35 40 ID nAYmNrqy 勝率のみで考察するとこう。 棲王>ナトリウム>ゾーラギ=海坊主>レッドドラゴン>迷惑な国>マリア 勝率→直接対決の結果で考察するとこうなります。 棲王>ゾーラギ=レッドドラゴン>ナトリウム>海坊主>マリア>迷惑な国 勝敗表はこちら。 棲ゾ レナ海マ迷 棲\○○○×○○ ゾ×\△○○○× レ×△\○△○△ ナ×××\○○○ 海○×△×\○○ マ×××××\○ 迷×○△×××\ ナトリウムは攻撃力不足ってことで大分下げたけどどうか。意見よろ。 戦績 2スレ目 723 名前:イラストに騙された名無しさん 投稿日:2005/07/15(金) 00 20 52 ID FW9vdshb 夢程プアゾ式ラ浅海河中レ 夢\○○○○×○×○○○○ 夢幻 程×\○○○×○×○○○○ 程穫 プ××\○○○○○○○○○ プルートゥ ア×××\○○○○○○○○ アリス ゾ××××\○○○○○○○ ゾーラギ 式○○×××\○○×○○○ 両儀式 ラ××××××\○○○○○ ライナ 浅○○×××××\○○○○ 浅上藤乃 海×××××○××\○○○ 海坊主 河×××××××××\○○ 河東稀人 中××××××××××\○ 中村久秀 レ×××××××××××\ レオン 直接対決のみ考慮 夢幻>程穫>プルートゥ>アリス>ゾーラギ>両儀式>ライナ>浅上藤乃 海坊主>河東稀人>中村久秀>レオン Powered by FC2.com .