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crosswise -white side- / ACT1 『PSI-missing』(1) ◆ANI3oprwOY スクランブル交差点の中心部、こつりと叩かれた路面が爆散した。 くすんだアスファルトの大地が抉られ、砕かれ、粉末と化し、竜巻の如くに巻き上げられて四方八方に散らされる。 同時に発生した衝撃波が路面を伝い、周囲の建造物の内装を歪ませ、ガラス窓を内側から割り砕き、路上に光の雨を拡散させた。 加えて生じる膨大な風圧。 道路に放置されていた古看板、乗り捨てられていたような車、電柱、その他雑多な物々が押し流され、へし折られ、吹き飛ばされていく。 この光景を直に見た者であっても、到底信じられまい。 巻き起こされた破壊事象全ての要因とは、一人の人間が地を蹴ったという、ただそれだけのことなのだ。 白き殺意は余波を瞬時に置き去って飛翔する。 殺意、一方通行にとっての本命とは、瞳に映す前方の対敵に以外に何もない。 高層ビルに囲まれた広大な道路上、中空を滑走する彼は今、一発の弾丸である。 飛び立ったが最後、如何なる対象をも突き破り、殺害せしめて撃ち捨てる。 正義を貫いた悪は止まらないが故に、完結した正義は止められないが故に無敵である。 この身が如何なる壁に阻まれようとも必ず突破し、己が目指した場所へと辿り着く。 一方通行はそれを疑うことはなく、省みることすら最早無い。 弾丸は高速で空を行き、数秒と掛からずに到達する。 現状の対敵たる、赤き巨人へと喰らいつくだろう。 だがその前に、殺意にさらされた者達の抵抗が開始された。 立ち並ぶビルの壁に囲まれたコース。 そのむこうで、向かい合う対敵が動きを見せる。 聳え立つビル郡と同程度の巨体。仁王立ちする赤き巨人――ガンダムエピオンと呼ばれる機動兵器がその豪腕を振るう。 薙ぎ払われる黒き一閃。エピオンが持つ武装の一つ、ヒートロッド。 湾曲する鞭の如き大質量の金属線。黒き、まるで悪魔の尾のようなそれが、しなりながら空間を引き裂いていく。 僅か数秒の間隙もなく、エピオンの前方右側のビル郡が単純な破壊力によって根こそぎ倒壊させられた。 しかし、その軌跡が左側まで及ぶことはない。 何故なら攻撃の方向性は中間地点たる道路の中心にて、逆方向へと弾き返されていたからである。 それは全くの予定調和、分りきっていた結果だった。 人間規模をはるかに上回る大質量攻撃であろうと、それだけで一方通行を打ち破ることは不可能。 条理のとおり、あるいは不条理のとおりに反射される。 それはパイロットも承知の上だったのだろう。 流れるような動作で、エピオンは次の動作に移っていた。 右腕は既に、機体の腰部にマウントされた柄を握り、来たる敵を待ち構えている。 故に一方通行の到達に先んじて、二撃目を放つことが可能となった。 対敵が間合いに進入した瞬間、それは放たれる。 機械仕掛けの右腕部が、握った柄を引き抜く。 解放されし金緑色のエネルギー体の刀身、それは超大なる力の奔流であった。 空間を塗りつぶし焼き尽くせよと迸る荷電粒子ブレードの炸裂は、誕生と同時に死を繰り返す破壊力の結晶。 ガンダムエピオンの持つ、最大の武装の一つたる――ビームソード。 それが、たった一人の人間を滅するためだけに振るわれる。 エピオンの右腰元から、上方へ逆袈裟の一閃を抜き放つ。 路面を高熱で焼き裂きながら、閃光の斬り上げが対敵へと到達する。 今度は方向性が逆転することはなく、瞬時に伸び上がるエネルギーの怒涛が一方通行を飲み込んだ。 ビームの刀身の周囲ですら、超々高熱を発している。触れるまでも無く、焼き尽くすほどの威力をもっている。 刀身の中心部をぶつけられれば、人体など刹那の猶予すら与えられずに消滅するだろう。 とは言えそのような常識、やはり一方通行に適応されることなどありえない。 切先に至るほどに肥大化する刀身が一方通行を覆った瞬間、それは巻き起こった。 拡散する閃光、別たれ飛び散る幾つもの光の束。 さながら、巨大なホースから迸る水しぶきを拳一つで弾き飛ばすように。 ビル街の中空にて、金緑色の蘭華が咲いた。 ビームソードが齎すエネルギーの奔流は、一方通行の肉体に触れた瞬間に力のベクトルを崩される。 光の刀身がその方向性を乱し、幾つもの花弁となって解けていく。 散り散りになった感電粒子の帯は四方八方に湾曲しながら地面やビルの壁を貫いては逸れ。 その中央、ビームを殴り飛ばす一方通行は、なんら勢いを減衰させていない。 対MSを想定した一撃を浴びせられて、当然のように傷一つありはしない。 エピオンは更なるエネルギー供給をビームソードへ送り込み、光の斬撃がもう一段階肥大化しものの。 尚も止まらない一方通行の全身が空中にて半回転。 今度は拳ではなく足によって、文字通り蹴散らしていく。 突破する斬撃。 遂にガンダムエピオンが放つ渾身の二撃をノーダメージで切り抜け、一方通行は敵の姿を己が射程圏内に収めた。 巨体の中心部、コックピットの真上たるその部分に、一方通行の足刀が及ぶ。 ソニックブーム。壮絶な風切り音を引き連れて、けたたましい激突音を鳴り響かせて、飛来する蹴撃。 瞬間、生み出された壊滅的なインパクトが、エピオンの巨体を凄絶に揺さぶった。 □ ■ ■ ■ ■ crosswise -white side- / ACT1 『PSI-missing』 □ □ □ □ ■ /PSI-missing(1) 対一方通行を想定する戦闘において、必要なものは二つ。 最強の超能力者を打倒するために、グラハム・エーカーは予め様々なパターンを想定していた。 これまで一方通行自身が語ったことや、彼と戦って得た情報を統合して考察していた。 その想定の内一つに、現在の状況は見事に合致している。 故に計画通りと言えた、あくまで現状は。 一方通行を最強たらしめている要因とは何か。言うまでも無く、その強力過ぎる能力であろう。 ベクトル操作、と本人は語っていた。 名称のみで力の本質など図る術は無かったが、これまでの事から強力さと凶悪性は十二分に知りえていた。 特筆するべき特徴は、大別して二つある。 まず一つ、それは鎧。 如何なる攻撃も通さない、無敵の防御が一方通行の身体には備わっている。 『反射』、とスザクは表現した。攻撃をオートリフレクトする不可視の鎧だ。 銃弾も、剣戟も、肉弾戦も、一切が通用せずに弾き返される。 これを破らない限り、勝利は訪れない。 そしてもう一つ、それは魔手。 正確には手に限定せず、一方通行が触れたものは何であろうと凶器と化す。 缶コーヒー、ガラス片、パチンコ玉、得物選ばず投げれば銃弾を超える威力になり、触れらればそれだけで砕け散る。 彼がもたらす『力の伝わり』は常識を超えていた。風すらも操り凶器に変えられる。 如何なる常識もそこには適応されない。攻撃方法も、攻撃原理も、何が起こってもおかしくない。 力の『強弱』とは別次元のなにかが作用している。 兎にも角にも、振るう投擲攻撃の直撃はもちろん、触れられるだけでも即死。 絶対的に剣呑な五体を備えていた。 この二つを有する一方通行は無敵である。 故に、必要なものは二つ有ると、グラハムは考えていた。 即ち矛と盾である。 無敵たる鎧を突き崩す矛。 無敵たる魔手から身を守る盾。 この二つが揃えば、無敵たる一方通行を撃破することも不可能ではない。 そしてここには、その二つが存在した。 「――――チッ」 一方通行は小さく舌打ちをした。 ベクトル操作にて威力を爆発的に増幅させた超高速度のドロップキック。 技の形式が『蹴り』でありながらも、それは如何なる銃弾にも勝る徹甲弾だ。 鉄板など何百枚重ねようが蹴り貫いてぶち壊す程の威力を持っている。 現にこの瞬間も、人の身でガンダムエピオンの装甲を大きく窪ませていた。 「威力不足か」 しかし、それだけである。一方通行の一撃を持ってしても、貫くには至らない。 ガンダニュウム合金装甲。 ヒイロ・ユイやゼクス・マーキスが生きてきた世界の中で、ガンダムという存在が特別なものであった大きな要因の一つである。 特殊金属の特性が構成する、従来のMSとは比較にならぬほどの装甲強度。 それがいま、通常のMSならば容易く陥落するほどの攻撃を最小限のダメージで抑えきったのだ。 「コイツを破るほどの攻撃となりゃァ、ちィと時間を喰い過ぎる……けどよォ……」 装甲の厚さからして、ベクトル操作による内部破壊はこの場からでは不可能。 しかし回路に干渉できれば撃破は容易。 迅速に判断した一方通行は装甲をもう一撃蹴り飛ばし、自ら下方に落下する。 そうして空中を落ちながら、機体の全景を近距離から眺め回した。 「どこぞの隙間にでも、軽く手ェつっこンで……とォ?」 即ち、それは『盾』が正しく機能したことを示していた。 この戦場におけるガンダムエピオンの意義とは、 絶殺の一撃を凌ぐガンダニュウム合金の巨大な盾に他ならない。 コックピットの内部にて、パイロット――グラハム・エーカーは薄く笑い、言った。 「かかったな化け物。次はこちらの攻め時だ!」 その声が聞こえなくとも、『矛』は理解していた。 今こそ出番である。 構えられた盾が敵手の一撃を防ぎきった時、内側より現れるものとは、隙をさらした敵を貫く矛だ。 それがいま、 「あァ?」 両儀式という形をして、エピオンの足元へと走りこむ。 落下する一方通行が、ピクリと眉を寄せた。 身にまとった着物を風に揺らしながら一直線に駆けてくる少女を、彼は知っている。 狂気に浸した思考であろうと、その記憶を捨てたわけではない。 「オマエ、」 一方通行の暴虐的な跳躍とは対照的に、その踏み込みは優雅の一言に尽きた。 直立の姿勢で、柔らかな回転運動と共に少女、両儀式は跳ぶ。 対峙は二度目。彼女にとっても此度の遭遇は前回とは意味が異なる。 前回は肩と肩がぶつかった程度のこと。しかし今回は、明確な殺り合い。 中空にて、少女がその手に掴んでいるものは一振りの刀である。 しゃらん、と。流れるような音と共に、白銀の刀身が早朝の外気へ解き放たれる。 鞘のみがカランと、立つ鳥の後に残された。 落ちる一方通行、飛ぶ両儀式。両者が接近する。 式はその眼を凝らして、一方通行の死を仰ぎ見た。 即ちそれは盾に続き、矛もまた正しく機能することを意味していた。 一方通行は中空にて身動きが取れない。両儀式の一撃をかわすことは不可能であろう。 「「――――!!」」 式が刀を握る手首を返した瞬間、一方通行も同時に動いていた。 ポケットの内部より取り出した小ビンを下方より迫り来る式へと射出。 回避動作が不可能となっているのは式とて同じである。 小瓶は即席の迎撃手段としても、人体には十二分に脅威となる威力を秘めている。 チャキ、と音を鳴らした刀が、その瞬間に消えた。 否、消えたと錯覚させるほどの速度で跳ね上がったのだ。 両の手で振るわれたであろう一振りは、次の瞬間には逆側へと流れており、 斬撃の動作は本人以外、誰にも視認できぬままに終わっていた。 発生する事象はさらに後からついてくる。 発射された小瓶の弾丸は、一方通行の手元から離れた瞬間に砕けていた。 ガラス片と、内包していた液体が空に四散する。 再度、返される式の手首。 在り得ない速度で、返す刀、刀身がもう一度上昇する。 宙に舞ったガラスの欠片と液体もろとも、断割せん、と。 「――?」 しかし、浅い。 刀身は肉を裂くでもなく、骨を絶つでもなく、薄皮に亀裂を入れることすら叶わず。 銀の切っ先が中空の液体とガラスを払ったのみに留まり、一方通行の身体には届かない。 式にとって、想定外の顛末だったことだろう。 確実に刃が届く間合いだったはず。だというのに何故、避けられたのか。 答えは、数瞬の後に示される。 更に解せない事象の発現によって。 ――両儀式の体が、落下を開始していた。 自然、人は空を飛べぬ。式とて一度跳躍すれば落ちることは自明。 しかし元々落下していた一方通行とそれを目掛けて跳んだ式、両者は空中で交錯する未来であった。 にも拘らず、式が先に落ちている。 つまり的が回避したのではなく、両儀式の方が場所を動かされた、押し流されていたということ。 要因は一つ、交錯の一瞬前に両者の中間に出現した空気の層、即ち風圧である。 「あぶねェなァ……」 嘲笑う声が上方から聞こえたとき、既に式は路面に着地していた。 間隔を挟まずに、一方通行の落下地点を見据えたものの。 「は、遅せェンだよォ!」 既に一方通行は遥か前方にて、超速のバックステップを開始していた。 ベクトル操作で発生させた風圧で式を落下させると同時、自らの身体も後方へと押し流す手際。 構わず駆け出そうとする式であったが、それを阻んだのはグラハムエーカーが操るエピオンの手だった。 「…………」 意味は、これ以上前に出るな、ということ。 エピオンの盾の向こう側に出てはならない、それが戦闘開始前の取り決めだった。 直後、一方通行が地を蹴った事による暴圧衝撃が、大量の瓦礫と砂利を伴って式へと殺到する。 それら全てはエピオンの手が防ぎきったものの、結果的に一方通行の退避を許すことになった。 距離を離した一方通行。 勝負は初期の位置関係に撒き戻った。 式は道路の先を見つめながら、刀の鞘を拾い上げる。 「やれやれ、まずいだろ。これは」 他人事のように呟いて、式はその実かなり深刻に状況を見ていた。 グラハムもまた同じ。 盾と矛は正常に機能し、こうして睨み合いの状況へと持ち込めた。 最悪の事態、一方的な虐殺を避けることはできた。 それは喜ばしい状況なのかもしれない。 しかし、これから先も続く保証は無い。 初撃だからこそ功を奏した作戦、この先も勝負に持ち込めるか分らない。 なによりも、二度とないかもしれない必勝の機会。 それを今、彼らが逃してしまったことだけは紛れも無い事実なのだから。 若干の焦燥を抱えつつ。 グラハム・エーカーと両儀式は前方に立つ一方通行の様子を伺いながら、 再び状況が動き出すことを待った。 □ □ □ □ 「なァるほど……」 初撃が終わる。 位置関係は元に戻り、仕切りなおしの格好となる。 再び、距離が開いた。 一方通行は壁として聳えるガンダムエピオンと、そのむこうに立つ少女を見据えていた。 ガシガシと頭を掻きながら、軽く嘆息する。 「面白れェ」 そして不意に、能力使用を完全に解いた。 同時に、口元に壊れたような笑みを浮かび上がらせる。 一方通行にしてみれば、実に愉快だった。 先ほどの初撃は紛れも無く、敵が準備していた『策』だった。 レベル5の攻撃に対応するための巨大な装甲。能力を殺す少女。 これら二つは一方通行の為に用意された布陣なのだ。 面白い、実に面白い。 このレベル5にむかって『策』ときた。 そう、これは駆け引き。 単純なる力のぶつかり合いではない。 多少待たされた後、示された答えは二段構えの防戦のようだった。 完全なるカウンター狙い。 エピオンの装甲にて一方通行攻撃を受け止め、式が刺す。 それを外した以上、敵の狙いは二段目に移るだろう。 一方通行は前提として、対敵たる二者に対して能力の制限時間の半分すら使用するつもりが無い。 敵は、己と己の守るべき者を除いた全てだ。とりわけ注意するべき敵も顕在している。 故にもう二度と能力使用不能まで追い込まれる事などあってはならない。 しかし、力を抑えたまま崩すには、敵の構えは一方通行に対して十二分に磐石と言えた。 あの驚異的な少女対して、最適とされる攻撃手段は遠距離からの圧殺。 『能力殺し』は一方通行を殺せる力を持つが、一方通行の攻撃から身を守る力を持たない。 広大な路面での戦闘ならば、ビルの一棟でも投げつけてやればいい。 一対一の戦闘に拘らず、大規模の遠距離攻撃に徹底すれば、一方通行の勝利は揺るがない。 しかし、あの機動兵器が盾として立ち塞がっている。 エピオンの装甲を単純な一撃で破るには能力の消費が大きすぎる。 制限を鑑みれば、制限時間をほぼ削りきって漸く陥落といったところか。 この場で全ての敵を屠る意志の一方通行の望む手段では無いし、そもそもそんな隙をあの少女の前で晒せるものか。 かといって、機動兵器の内部に干渉できる場所を探し出し、一撃で仕留める為にはどうしても接近する必要が有り。 それはつまり『能力殺し』の間合いに進入することを意味していた。 刀を手にしたあの敵との正面対決もまた、能力の全力使用を要するだろう。 何れも、一方通行の機能を止められる。 遠距離において絶対防御を有する盾。 近距離において殺害手段を有する矛。 この二つが成した拮抗。 しかして、この策は一方通行に選択権を委ねている。 現状、敵は一方通行に対抗する構えを持つものの、自ら攻めることは出来ない。 一方通行が攻めなければ、戦いは動かない。 伸るか反るかの誘い網。来るなら来いという挑発。戦況は膠着している。 故にこれは駆け引きだ。心理戦の側面を持っている。 「はン、舐められたもンだ」 能力使用は解いている。 今あの機動兵器が仕掛ければ、一方通行はただの一撃で打倒されるだろう。 しかしそんな状況は在り得ない。 敵は攻められまい。 一方通行にはそれが分っていた。 この時点で、彼は全てを読みきっていたのだから。 「付き合ってらンねェが、まァいいだろ」 一方通行は敵から視線を逸らし、近場にあったビルへと侵入して、屋上へと続く階段を登り始めた。 敵が望んだベストの結末とは、先ほどの交錯で一方通行を殺害すること。 次に狙う展開は一方通行がもう一撃を仕掛け、そこで殺すこと。 その次はおそらく、この状況が続くことだろう。 つまり敵は『膠着しても良い』と思っている。でなければ、こんな作戦は取らない。 一方通行はそこから、敵が抱える確かな『恐れ』を読み取った。 「ちィとばかし、遊ンでやるか」 あの布陣は一方通行に対して、確かに有効な一手である。 敵が自ら崩すことはありえないだろう。 リスクを犯し、コストを払い、力ずくで壊滅させることは、出来ないでも無い。 しかし、ある一点を突けば、最小限の労力で崩し始めることは十分に可能だ、と。 階段を登り終えて屋上に立った彼は、機械人形へと視線を向ける。 そして首輪探知機を取り出し、これ見よがしに振り示した。 「なァ、オマエら?」 敵の布陣そのものは悪くない。が、浅い。思慮が隠しきれていない。 敵にとって一方通行の打倒は避けて通れぬ道のはず、なのに積極性に欠けているのは何故か。 一方通行を殺せる力を持ちながら、受け身の構えをとる理由とは何か。 膠着すら是とする訳とは無論――『そうしなければならない事情』があるからに他ならない。 『膠着よりも恐れる事態』を隠したいが為の、挑発と挑戦だ。 つまりは、 「守ろォとしてやがるよなァ?」 戦場から消えていたもう一体の機動兵器。 探知機の示す、マップ上を急速的に離れていく幾つかの光点。 それこそが、対敵から香る『恐れ』の正体に違いない。 ならばそれを、一方通行が利用し、均衡を破る契機にしないはずが無い。 「甘ェよ甘ェ、ったく、吐くほど単純だ」 短慮など見抜いている。 拮抗だと? 膠着だと? 対等だと? そんなものは許さない。 力の上でも、駆け引きの上でも、全てにおいて届かない存在。 それこそが『最強』であると、身を持って知るがいい。 「守りてェンだろ? だったら気ィ張れよ?」 一方通行は愛すべき対敵へと微笑みかける。 事情を知りえた上での情けなど、今更彼が持ち合わせるはずがなく。 「俺とやりてェなら態度で示しやがれ。 これ以上萎えさせやがったら、なァおい、『あっち側』から食っちまうぜ?」 □ □ □ □ グラハム・エーカーはエピオンのコックピット内にて、眉間にしわを寄せながら敵の姿を見据えていた。 初撃にて打倒するという、ベストの結果は得られなかったものの。 状況はそう悪くない、筈だった。 少なくともこの布陣が効果を上げることは証明された。 一方通行を待ち受ける姿勢を続行する。 更なる攻撃を続行するならば受けて立つ、にらみ合いが続くならそれも良し。 どちらにせよ、敗死さえしなければ目的は達せられる。 グラハム・エーカーはここで時を稼ぎ、あわよくば一方通行を打倒する構えだった。 背後に守る両儀式は主催や一方通行に対抗する数少ない要素。失ってはならない。 逃がした天江衣はなにがなんでも守ると決めた。死なせてはならない。 故に彼は、一つの覚悟を決めて此処にいる。 グラハムにとって、この戦いの本質は『如何にして、戦いを両儀式と一方通行の正面対決に移行するか』である。 接近なくして勝利への道は開かれない。 そのためならば、盾ごと礎にすらなる覚悟があった。 一方通行が誘いに乗ってくれば、次の衝突でエピオンの盾は崩されるかもしれない。 しかしその時こそ、式が一方通行との勝負に持ち込める、最初で最後の機会かもしれないのだから。 「…………まだ……か?」 しかし敵は、未だに勝負を仕掛けて来ない。 スザクの語ったことや、薬局での様子から、 このような状況ならば真っ向からぶつかってくる手合だと認識していたのだが。 敵は対面のビルの屋上で注意深くこちらを観察している。 それ自体は構わない、どれだけ時間をかけようがそれでも良い。 時間をかければかけるほど、あの少女はより遠く逃げられる。 きっと、目的地へと辿り着けるだろう。それもまたグラハムの望む展開だった。 「……」 しかしどうしてか、不安が拭えなかった。 冷や汗が頬を伝うのを感じながら、グラハムは思考する。 布陣に、不備は無いはずだ。この構えに穴など無い。 そして一方通行の能力使用に時間制限があることは把握している、敵もあまり長期戦は望まないはずだ。 早期決着を望むなら、網に飛び込まざるを得ないはず。 だというのに、この剣呑とした気配はなんなのか。 「何を、考えている……?」 顔を顰めるグラハムの目の前で、一方通行が動いた。 しかしそれは望んでいた突撃ではなく。 「……まさか」 ズームしたモニター上に映る一方通行の姿に、グラハムは膨大な怖気を感じた。 狙いが、見えた気がした。それは最低最悪の予感だった。 やめろ、気づくな、と。念じる意志を嘲笑うかのように、 見透かしたような目線、余裕そうに歪んだ口元、そしてプラプラと振られる何かの機械、 示された意志は――『見えているぞ』。 一方通行はエピオンから、目前の敵から目を逸らし、見据えていた。 南東――先ほどランスロットが離脱した方角を。 少なくない動揺が、グラハム・エーカーを揺さぶっている。 何故、看破されたのか。それこそがこの布陣における唯一の弱点であると。 一方通行は知らぬはずだ。 守るべき少女、危機が迫っている一人の少女のことを。 そのためにグラハムと式という一方通行に対抗しうる二者を残して、他の者達に黒の騎士団との合流を急がせたこちらの事情など。 ランスロットの離脱も、人員の入れ替えも、一方通行の見えぬように行なった。 当然行く先も知られているはずが無い。 にも拘らず、グラハムがこの場で唯一己の死よりも恐れている展開を、彼は見ている。 だとすれば狡猾な、しかし実に有効な揺さぶりだった。 予感が的中したとすれば、完全にグラハムの思考を読んだ上での行い。 敵の視点に立って物を考えた上での思考だった。 ただの狂気に憑かれた戦奴では無いということ。 まさかとは思うがあの一方通行は、『守る者』の思考に共感できるとも言うのか。 そういう考え方を。彼が知っているとでも―― 「馬鹿な……」 余計な思考を捨て去って、グラハムは歯噛みする。 他に選択肢が無かったとは言え、後顧の憂いに足を引っ張られる形になっていた。 ならば、作戦は根本から覆る。 それを証明するように、一方通行が動いた。 ビルの屋上から南へと飛ぼうとするかのような動作を見せ―― 「――!?」 瞬間、姿勢の崩れたエピオンへと、瞬時に角度を変えて跳躍した。 エピオンの右側へと回りこみ、隣のビルを蹴倒して、式を狙い撃つ。 すんでのところで気を持ち直したグラハムは、晒してしまっていた式の前へエピオンの腕を割り込ませる。 蹴り飛ばされてきたビルの瓦礫は、少女の身体を押しつぶす直前で、エピオンの腕に阻まれた。 式が反撃に転ずるより前に、一方通行は既に後方のビルへと退避している。 それは、能力最小限使用のヒット&アウェイ戦法。 「おのれ……!」 完全に揺さぶられていた。人質を取られたかのような圧迫感。 一方通行はランスロットを追撃する構えを見せている。 それはただのポーズかもしれない、グラハムを揺さぶるための。 敵としても式の存在は捨て置けないはずだ。ここで確実に潰したいはず。 しかしランスロットを追撃することが、こちらを揺さぶると見られていること、それ自体が既に不味い。 恐れを知られたということは、主導権を握られたに等しい。 一方通行がもし本気でランスロットの追撃に向かうならば、グラハムは動くしかなくなる。 しかし動くということは、この布陣を崩すことに他ならない。 盾と矛の構えを解いたとき、潰されるのはグラハムと式の側だ。 一方通行は、再び元のポジションに立ち、こちらを嘲笑っている。 その動作だけで『オマエが来い』と告げているように。 来ないならば相手にはしない、違う獲物を狩るだけだと、言わんばかりに。 「……ぐっ」 敵がこちらの意に沿わない以上、時間稼ぎすら成せない可能性が現れた以上、状況は限りなく悪い。 対応策が無いでもないが、それは策とは最早言えぬ。 誘っていたはずが、逆に敵の誘いに乗るという、愚挙に他ならなかった。 グラハムはモニター越しに式を見る。 式も視線に気づいているかのように、エピオンを見上げていた。 「決断のとき、か」 悔しいが、駆け引きはあちらが上手だとグラハムは認めた。 泣き所を見破られた以上、こちらは不利な立場にある。 遠くない内に崩され、己の命と式を失う事態に陥るのが関の山だ。 それは即ち、遠く無い未来にあの少女が窮地に立たされることを、意味しているのだから。 「行くぞ」 グラハムはエピオンの手を、背後の式へと差し出した。 言葉の意味は、苦肉の戦術変更。 式は黙したまま、そこへと飛び乗った。 選ぶ、否、選ばされる策は防戦から攻戦へと。 距離が詰まらないなら詰めざるをえない。 手に乗せた式ごと動き、本来動かせない盾と矛の布陣を、無理やり動かして攻め込む。 立場の逆転した戦場。術中に飛び込むしかない。 何故なら他に、確実にあの少女を、仲間を救う方法(すべ)は無く。 「私は決めたのだ……なんとしても、守り抜くと」 苦く重い音と共に、始まる交戦。 凍てついた空気の中、状況はじりじりと動き始めた。 □ □ □ □ 一方通行は向ってくる来る巨人を待っていた。 視線の先では機動兵器と刀の少女が一体となって動き始めた。 戦術変更を目の当たりにして依然、彼は揺るがない。 この展開もまた読みきっている。 敵の立場にしてみれば、敵はそうする他に選択肢など無いだろう。 敵側と一方通行、どちらの頭がいいかという話ですらない。 ただの消去法。敵の選択肢を削り取り、結果的に予定通りの結末へと導いただけ。 今のところ、状況は悪くないと言えた。 能力を使用したのは初撃と二撃目の二回だけ、通算して一分にすら満たない。 まだまだ余裕がある。 このまま最低限の消費で突き崩す腹積もりだった。 『ここで全て纏めて叩き潰す』という意志に変更は無い。 当然、目の前の二つだけでなく、先ほど逃げた数匹も、『纏めて』だ。 故に、一方通行もまた、戦術を組み立てる。 己が理想の状況を現実にするために、レベル5たる頭脳を回転させた。 先ほど実現した、燃費の良いヒット&アウェイ戦術を基盤とする。 向かい来る敵の思考と、守護対象の位置から上手く戦地を誘導してやればいい。 一方通行の恐ろしさとは凶悪な超能力のみに留まらない。 それを支える頭脳もまた、彼の強さだ。 この島における、能力を制限された経験が彼の眼を加速度的に成長させていた。 能力に頼りきった戦い方ではない、頭脳、戦闘勘の真骨頂。 目覚めさせたのは紛れもなく、彼の前に立ちはだかった敵手達に他ならない。 「おォ、イイねェ、根性あるじゃねェかよ、褒めてやる」 嘲笑を響かせて、一方通行は歓迎した。 待っているがいい。じきにカタがつくだろう。 そのあとで、必ず全てを終わらせてやると、天に向かって告げながら。 「さてさて何分耐えられるか、見せてもらいまショウかねェ?」 漸く、死神を乗せて向かい来る兵器へと。 彼は三度目の跳躍を仕掛けていった。 □ □ □ □ 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オリオン アーチャー D C B A A+ A+ ギルガメッシュ アーチャー B C C B A EX クロエ アーチャー D C B C C C ケイローン アーチャー B B A+ B C A 子ギル アーチャー C C C C A EX モリアーティ アーチャー C D A B A C ジャンヌ アーチャー C A B+ C A A ダビデ アーチャー C D B C A B 俵藤太 アーチャー B B D C B A 巴御前 アーチャー C D C B A B+ トリスタン アーチャー B B A B E A ナポレオン アーチャー D C A E B B ニコラ・テスラ アーチャー D C C B D EX ビリー・ザ・キッド アーチャー D E B E B C ロビンフッド アーチャー C C B B B D アルトリア ランサー B A A A C A++ アルトリア〔オルタ〕 ランサー A A+ C A+ D A++ 茨木童子(水着) ランサー B+ A D+ D B B ヴラド三世 (EX) ランサー B A E A D C エリザベート ランサー C D E A B D エルキドゥ ランサー ? ? ? ? ? ? エレシュキガル ランサー A B D B B A カルナ ランサー B C A B D EX 清姫(水着) ランサー D D B E A+ C クー・フーリン ランサー B C A C E B クー・フーリン (P) ランサー A C A+ B D B ジャガーマン ランサー C C B E B B ジャンヌ・リリィ ランサー C D A B A++ A+ 秦良玉 ランサー C B A D A B 李書文 ランサー B C A E E - スカサハ ランサー B A A C D A+ 玉藻の前(水着) ランサー B A A E A C ディルムッド ランサー B C A+ D E B 哪吒 ランサー C+ B A B B A パールヴァティー ランサー D C D B B EX フィン・マックール ランサー B+ B A+ C C B+ ブラダマンテ ランサー B A+ A C D B ブリュンヒルデ ランサー B+ A A C E A ヘクトール ランサー B B A B B B 宝蔵院胤舜 ランサー C D A D B C 源頼光(水着) ランサー C B D A C A+ 武蔵坊弁慶 ランサー A B+ C D C C メドゥーサ ランサー C D A E C A+ レオニダス一世 ランサー B A D C C B ロムルス ランサー B A A C B A++ ワルキューレ ランサー B B B A+ E B アキレウス ライダー B+ A A+ C D A+ アストルフォ ライダー D D B C A+ C アルトリア〔サンタオルタ〕 ライダー A C D B A A++ アルトリア〔オルタ〕(水着) ライダー B C B A B A アレキサンダー ライダー C B B C A+ B+ アン メアリー ライダー C C A E B C イヴァン雷帝 ライダー B+ A+ D C B A イシュタル(水着) ライダー C C A B B EX イスカンダル ライダー B A D C A+ A++ 牛若丸 ライダー D C A+ B A A+ エドワード・ティーチ ライダー B+ A E D C C オジマンディアス ライダー C C B A A+ EX コロンブス ライダー C B D E EX A ゲオルギウス ライダー D A+ C++ D A+ C ケツァル・コアトル ライダー B B B+ EX A+ EX 坂田金時 ライダー A+ B B+ C C B 坂本龍馬 ライダー C C B D A- EX 司馬懿 ライダー B C C A A+ B 女王メイヴ ライダー E E B C EX A+ 赤兎馬 ライダー B EX B+ C C B ヒッポリュテ ライダー B B A C D A ブーディカ ライダー C B+ C D D B+ フランシス・ドレイク ライダー D C B E EX A+ ペルセウス ライダー D+ E+ B+ B+ A+ - マリー・アントワネット ライダー D D B B B+ A+ マルタ ライダー D C B A A+ A+ メドゥーサ ライダー B D A B E A+ モードレッド(水着) ライダー C+ B A+ B A A レオナルド・ダ・ヴィンチ ライダー D D B A A+ B アイリ〔天の衣〕 キャスター E E C A+ B B アヴィケブロン キャスター E E D A B A+ アナスタシア キャスター E E C A D C アルキメデス キャスター E D C C A B デュマ キャスター C D E EX A B イリヤ キャスター E C D B A A+ パラケルスス キャスター D E C A B A+ シェイクスピア キャスター E E D C++ B C+ アマデウス キャスター D E B B+ D B エリザベート〔ハロウィン〕 キャスター D D D B C D エレナ・ブラヴァツキー キャスター E E D A A A ギルガメッシュ キャスター C D C B A EX キルケー キャスター E B D A+ A C クー・フーリン キャスター E D C B D B 玄奘三蔵 キャスター E D B A+ EX A ジーク キャスター E E E D B EX シェヘラザード キャスター E D E C EX EX ジェロニモ キャスター C D B B+ C B シバの女王 キャスター D C D A A B 酒呑童子 キャスター C+ B B A+ B C 諸葛孔明 キャスター E E D A+ B A ジル・ド・レェ キャスター D E D C E A+ スカサハ=スカディ キャスター B D C EX D A ソロモン キャスター E E B A++ A++ A+++ 玉藻の前 キャスター E E B A D B チャールズ・バベッジ キャスター B++ B++ D++ A E A+ トーマス・エジソン キャスター E EX E EX A EX ナーサリー・ライム キャスター E E C A B C++ ニトクリス キャスター E E C A B+ B+ ネロ(水着) キャスター D D A B A A アンデルセン キャスター E E E EX E E プレラーティ キャスター E D C A B A マーリン キャスター B E D A C C マックスウェル キャスター ? 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カリギュラ バーサーカー A+ B+ B+ D+ D+ C 清姫 バーサーカー E E C E E EX クー・フーリン〔オルタ〕 バーサーカー A B+ A+ C D A 項羽 バーサーカー A A A C D C 坂田金時 バーサーカー A+ B B C C C ジャンヌ〔オルタ〕(水着) バーサーカー B D A B D EX スパルタクス バーサーカー A EX D E D C タマモキャット バーサーカー B+ E A A B D ダレイオス三世 バーサーカー A A+ B E D A 茶々 バーサーカー D D D C B C ナイチンゲール バーサーカー B+ A+ B+ D+ A+ D 謎のヒロインX〔オルタ〕 バーサーカー A B B A+ C A++ 土方歳三 バーサーカー C C C E D C+ フランケンシュタイン バーサーカー C B D D B C ベオウルフ バーサーカー A A C D A A ヘラクレス バーサーカー A+ A A A B A ペンテシレイア バーサーカー A+ B+ C A D A ポール・バニヤン バーサーカー C A C E E C 源頼光 バーサーカー A B D A C A+ 森長可 バーサーカー B C D E D C ランスロット バーサーカー A A A+ C B A 呂布奉先 バーサーカー A+ A+ B+ C+ C+ A キングプロテア アルターエゴ EX EX A D B E カーマ アサシン D B+ B A+ B EX ビーストⅢ/L ビースト C EX A EX B EX 司馬懿 ライダー B C C A A+ B アストライア ルーラー A+ A+ D EX B A+ グレイ アサシン B C B C C A+ 大いなる石像神 アルターエゴ B A++ E B A C ラクシュミー セイバー B B B C E- A ウィリアム・テル アーチャー B B B E C B アルジュナ(オルタ) バーサーカー A A+ A A++ C EX アシュヴァッターマン アーチャー B A A++ B A A+ アスクレピオス キャスター D D B A D A+ 魔王信長 アヴェンジャー B C C B B A- 森長可 バーサーカー B C D E D C 長尾景虎 ランサー C C A D+ C+ B
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この世界は24組約72体のキャラで送るベル主催の大会の記録である…。 解説 An angel Of Fateや東方妖夢伝でおなじみの猫月氏によるトーナメント 参加者は「種族」で分けられた24組チームで、形式は3VS3 はじめにA~Dグループに分かれてリーグ戦を行い、各グループ上位3組が決勝トーナメントに進出する 勝敗数が同じチームがでてきた場合、直接対決で勝利していたほうが上位になる また、キャラ更新が随時行われる。基本そのブロックが始まる前に更新されるとのこと これは新しいキャラが比較的いるためで、そのたびに調整もされるかもしれないらしい 一部種族?なチームもいるが唯の枠決めな感じらしいので気にしてはいけない 出場チーム + Aグループ Aグループ チーム名 先鋒 中堅 大将 人外シスター フェリシア クラリーチェ・ディ・ランツァ ナイア・ルラトホテップ ロック ゲイル 楓 ロック・ヴォルナット 仮面 アストロ グリフォンマスク 仮面ライダーカイザ DB パワプロくん 孫悟空 バーサーカー シキ 四季映姫・ヤマザナドゥ 色 風見幽香 炎 ヒューマン・トーチ アネル ヒロ + Bグループ Bグループ チーム名 先鋒 中堅 大将 秋 秋穣子 闇のアギト 水瀬秋子 侵略者 マーズピープル イカ娘 邪悪の化身ディオ!! ドーピング アンバー ステラ・ルーシェ 鈴仙・優曇華院・イナバ オリジナル 朝倉鉄兵 アオバ ぬぬいぬい子 百合 比良坂初音 廿楽冴姫 リーズバイフェ・ストリンドヴァリ 巫女 先代巫女 一二三 羅将神ミヅキ + Cグループ Cグループ チーム名 先鋒 中堅 大将 檜山 デミトリ・マキシモフ ジェネシックガオガイガー ナインボール=セラフ 魔王 アサギ クッパ ベール=ゼファー チーム・ザ・レイム 霊夢? 霊夢? 霊夢?! 雷 ブランカ 神崎ゆん アカツキ 普通の高校生 ニコ 上条当麻 キョン 俺 テリー阿澄 カイ子 ダンテ Einsatz ミュカレ 音速丸 チャボ妖夢 マミヤ コードK このは ビックバイパー 覚醒したテリー 神崎ゆか 豪鬼 吹き荒ぶ風の射命丸 シオン・エルトナム・アトラシア タマラ 天子さん 両儀式 オメガモン ※俺チームはプレイヤー操作。メンバーを試合ごとに変更する可能性あり。 + Dグループ Dグループ チーム名 先鋒 中堅 大将 弟子 陣内兵太 矢吹真吾 豪鬼の弟子チルノ かわいい動物 いぬさくや きりん 首輪付きけもの ノベルツンデレ シャナ 涼宮ハルヒ ルイズ 魔女 乙霧レミ ウィッチ 青山桃子 AC ホワイト・グリント ファンタズマ アンノウン 睡眠は至宝 ミヅマ 水瀬名雪(寝) カビゴン + おまけ おまけ チーム名 先鋒 中堅 大将 妹 双葉ほたる 翡翠 衛 スパロボ クストウェル・ブラキウム グランゾン ディス・アストラナガン アラド戦記 魔道学者 エレメンタルマスター ブラッディア 新・魔王 高町なのは 織田信長 ルシファー リクエスト+ 葵・トーリ 窓付き 仮面ライダーカブト オメガモン AKOF Ice ナイン モノ・フリークス BLOO 黄金 ジョルノ・ジョバァーナ セイバー ベアトリーチェ ガンダム GN先行者 騎士ガンダム ターンX 天使 コレット・ブルーネル SACHIEL アンジェリア・アヴァロン 不幸 響良牙 覚醒さつき ロゼ 偽AC サラシナ AC風小悪魔 9 メカメカしいレン改変 ディム アルト ゼルニース 動物と幼女 まるるん 犬若なずな 鈴々 (色々)けしからん リリス アンヘル アナザーブラッド ソニックシリーズ ナックルズ・ザ・エキドゥナ シャドウ・ザ・ヘッジホッグ ソニック・ザ・ヘッジホッグ 2ちゃんねる ブーン ギコ猫 ショボーン アリスソフト 上杉謙信 中西剣道 鈴木ぼたん 鬼 仮面ライダー響鬼 フルムーン萃香 アレック萃香 斧 綱手 デス=アダー バルバトス・ゲーティア 竜 伊達政宗 恋するドラゴン DragonClaw 仮面ライダー 仮面ライダー電王 仮面ライダークウガ 仮面ライダーストロンガー オリジナル2 乱王Mark2 ヘブンズゲート ナンバーナイン 悪魔 モーラ リリカ・フェルフネロフ バージル 狼 泉戸ましろ 斬真狼牙 覚醒したテリー 先生 糸色望 ジャッキー 空手健児 忍者 チップ・ザナフ 汚い忍者 ストライダー飛竜 キャプテン キャプテンコマンドー キャプテンアメリカ キャプテン・アトランティス クローン人間 エレクトロゾルダート ソリッド・スネーク KUSANAGI アシュラバスター タロス ジンスケ ゴート 羅媚斗 玉蘭 烏鈴 蛇蛟 うp主→本気モード ステラ(嫁) コジマ神・サナエール ベル(一応主催) えーきちゃま 永江衣玖 黒イクさん アサギ + そして・・・(ファイナルネタバレ注意) 洩矢八重@前大会の反省中 朝比奈みくる 遠坂凛 CUBE 琥珀 天魔(うp主の煩悩部分) メカヒスイ1・2 ちせ IBIS アドベントチルノ クラウド・ストライフ 両儀式 ロック・ハワード(CVSXロック) ベール=ゼファー オメガモン(うp主の良心部分) 「………あの……出番は?」 関連大会 いたって普通のトーナメントを開催してみた 琥珀主催?!探検サバイバルダンジョン!! 戦いごとにルールが変わる!!高性能タッグ大会 カットインで死ぬ大会【単発・出落ちを極めるか・・・。】 ゲージを使って生命エネルギー切れで死ぬ大会 再びカットインで死ぬトーナメント 運命に惹かれた者に捧げる!高性能タッグ大会【ステラ杯】 ベル主催!栄光のぽっこーん3VS3チームバトル【ポンコツ杯2】 巡り会う運命よ再び!高性能タッグ大会【ステラ杯2】 コメント ベル様につられて -- 名無しさん (2011-01-05 01 47 36) 新作来てたよー -- 名無しさん (2011-01-12 03 01 45) 普通の高校生がいい味だなぁ。あとREIMUw -- 名無しさん (2011-01-22 12 11 17) 今回のオマケチーム、談話室の方で話題に出てたけどこんなに早く見れるとは思わなかった -- 名無しさん (2011-01-29 13 14 34) 新参戦キャラのおまけ登場はやいなー -- 名無しさん (2011-02-09 18 03 37) 完結しました。見てくださった方ありがとうございました。 -- 猫月 (2011-03-16 22 18 15) お疲れ様!最後のおまけに力入れすぎだw面白かったけど -- 名無しさん (2011-03-17 10 21 57) お疲れ! 楽しかったよ! -- 名無しさん (2011-03-17 15 25 26) キクラゲ氏製作の影DIOって弱いイメージがあったけど見直した。良作でした -- 名無しさん (2011-03-17 17 02 35) 名前 コメント マイリスト
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黒桐幹也 【指揮】:S…観察眼に富む。特に身近な者に対して、威力を発揮するようだ 【育成】:B…長年の付き合い、好みはよく理解している。 【統率】:B…良き仲間、あるいはそれ以上の存在たち。 【能力】:A…異常すぎるほど凡庸である彼だが、実は特技も持っている。 固有 第一固有/失せ物探し 相手ポケモンが解析済みの場合、必中&相手の固有・専用以外の防御系効果貫通、D+300% 第二固有/異常なる普通 1Tの間、相手のスキル、補正を全て無効にする/2回 バックアップ 柿崎めぐ(Rozen Maiden) 【嗜虐の微笑】:バトル中、相手の状態異常、状態変化を重複させる(回復行動時は1つを選択する) ポケモン 黒桐鮮花(空の境界):LVXXX L【炎/フェアリー】 LHP:XXX/XXX 《役割》 L【二枚看板】…+45/D+200%/C+1/HP+15/A+5 《種族》 L【魔術使い見習いのご挨拶】:場に出たT、任意で自陣の設置物を解除する L【魔術使い見習いの魔炎】:相手が火傷状態の時、+30/C+1 L【魔術使い見習いの対抗心】:【両儀式】がPTに参加している時、+50/D+150% 《異名》 L【炎舞姫】:PTに参加している時、火傷によるダメージ+200% 《専用》 L【起源『禁忌』】:対面した相手を各種補正によらず火傷状態にする 浅上藤乃(空の境界):LVXXX L【地面/エスパー】 LHP:XXX/XXX 《役割》 L【アヴェンジャー】:…+30/D+300% 《種族》 L【退魔師の千里眼】:控えに居る場合、相手のデータを解析出来る/2回 L【退魔師の右回転】:先制したT、ダメージ+200% L【退魔師の左回転】:後攻のTで受けるダメージ-200% 《異名》 L【歪曲眼】:+50/場にいる限り、相手の固有を無効にする。 《専用》 L【 凶 れ 】:1Tの間、D+800%、必中。使用した場合ターン終了時に最大HPの1/3ダメージ 仮面ライダーレーザーターボ(仮面ライダーエグゼイド):LVXXX L【格闘/電気】 LHP:XXX/XXX 《役割》 L【アシスト】:アシスト効果付与、撃破後は自動交代 Lアシスト:+30/D+200% 《種族》 L【監察医の診断書】:場に出たT、相手のデータを解析する L【監察医の治療指南】:PTに参加している時、相手が解析済みの場合、場のポケモンにC+3/A+5 L【監察医の特効薬】:味方の状態異常、状態変化を回復/6回 《異名》 L【嘘吐きドクター】:瀕死になったとしても1度だけHP1で復活する 《専用》 L【爆走ドクター】:奇数T開始時に味方一体のHPを1/8回復した後、任意交代。また交代を行った場合、T終了時に任意交代 ゲンガー(ポケットモンスター):LVXXX L【ゴースト/毒/デルタ:悪】 LHP:XXX/XXX 《役割》 L【パニッシャー】:+30/D+200%、タイプ相性による「効果今一つ」を等倍にする(攻撃のみ) 《種族》 L【影幽霊の侵蝕】:相手に毒状態を付与 L【影幽霊の眼】:低確率で相手にねむり状態を付与 L【影幽霊の誘い】:瀕死になったとき、中確率で相手を瀕死にする 《異名》 L【幽霊伯爵】:防御貫通 《専用》 L【ドッペルゲンガー】:相手からの攻撃を反射する/バトル中1回 ゴーレム(Dragon Quest):LVXXX L【岩/ゴースト】 LHP:XXX/XXX 《役割》 L【ベテラン】:エース系以外の役割を任命出来る/バトル中一回 L【悠久の軋み】:このポケモンは偶数Tにしか攻撃出来ない L【ブロッカー】:被ダメージ-200%/HP+30 《種族》 L【古の守護兵】:役割【ブロッカー】を付与する L【守護兵の巨腕】:D+200%、防御貫通 L【守護兵の仁王立ち】:自身に対する強制交代を無効化することが出来る 《異名》 L【威風堂々】:状態異常無効、被ダメージ時の「効果抜群」を「効果今一つ」に変更 《専用》 L【そそり立つ城壁】:控えに居る時に味方が瀕死になるダメージが発生した場合、ダメージを半分にして代わりに受けることが出来る 両儀式(空の境界):LVXXX L【エスパー/ゴースト】 LHP:XXX/XXX 《役割》 L【不動のエース】:+60/D+200%/C+1/HP+10/A+5 《種族》 L【混血の天敵】:達成値に+((対面する相手のタイプ数-1)*50) L【魔眼使いの舞踏/武闘】:【キラー】任命時、達成値ダイスが補正を含めて130以上の場合、無属性の追加攻撃 L【魔眼使いの飾り包丁】:1Tの間、相手の異名系、専用を無効化する/1回 《特殊》 L【館のヌシ・震度4】:HP+20、野生異名付与 《異名》 L【死線なぞり】:このキャラクターに役割【キラー】を付与する 《野生異名》 L【空の境界(偽)】:異界/陰陽太極図(偽)を展開出来る 《専用》 L【直死の魔眼】:追加攻撃時、低確率で相手を瀕死にする 【異界/陰陽太極図(偽)】 L展開中、場のポケモンは全てノーマルタイプとして扱う L4倍数Tに【太極の奥義(偽)】を使用出来る 太極の奥義(偽):無属性の追加攻撃、ノーマルタイプへのD+200% 備考:旧版から加筆修正 1.状態異常を盛った状態でサイクルを回して、じわじわ嬲ります 2.堅いヤツにはロマン砲をぶっぱします 3.ヤベーヤツには追加攻撃で即死を狙います
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+ 〔ヒト科〕特性持ち一覧 Class Rare Name 剣 5 アルトリア・ペンドラゴン アルテラ 沖田総司 モードレッド ネロ・クラウディウス〔ブライド〕 両儀式〔セイバー〕 宮本武蔵 アーサー・ペンドラゴン〔プロトタイプ〕 シグルド アストルフォ ディオスクロイ 千子村正 沖田総司〔オルタ〕 徴姉妹 シャルルマーニュ ヤマトタケル 4 アルトリア・ペンドラゴン〔オルタ〕 アルトリア・ペンドラゴン〔リリィ〕 ネロ・クラウディウス ジークフリート シュヴァリエ・デオン ラーマ ランスロット ガウェイン エリザベート・バートリー〔ブレイブ〕 フランケンシュタイン〔セイバー〕 柳生但馬守宗矩 女王メイヴ ディルムッド・オディナ 蘭陵王 ラクシュミー・バーイー 葛飾北斎 巴御前 斎藤一 渡辺綱 カルナ〔サンタ〕 ローラン ガレス 山南敬助 セタンタ 宮本伊織 3 ガイウス・ユリウス・カエサル ジル・ド・レェ フェルグス・マック・ロイ ベディヴィエール テセウス 1 イアソン 弓 5 ギルガメッシュ オリオン ニコラ・テスラ アルジュナ アルトリア・ペンドラゴン〔アーチャー〕 イシュタル 新宿のアーチャー ナポレオン ジャンヌ・ダルク 超人オリオン 清少納言 高杉晋作 ドゥルガー プトレマイオス 4 エミヤ アタランテ 織田信長 トリスタン アン・ボニー&メアリー・リード〔アーチャー〕 クロエ・フォン・アインツベルン エミヤ〔オルタ〕 エレナ・ブラヴァツキー アーチャー・インフェルノ アルテラ・ザ・サン〔タ〕 浅上藤乃 アシュヴァッターマン 刑部姫 カラミティ・ジェーン ナイチンゲール〔サンタ〕 イリヤスフィール・フォン・アインツベルン アナスタシア&ヴィイ ゼノビア 雑賀孫一 3 ロビンフッド ダビデ 子ギル ビリー・ザ・キッド 俵藤太 ウィリアム・テル 杉谷善住坊 2 パリス 1 アーラシュ 織田信勝 槍 5 スカサハ カルナ アルトリア・ペンドラゴン エレシュキガル ブラダマンテ 坂本龍馬 ビーマ 4 エリザベート・バートリー アルトリア・ペンドラゴン〔オルタ〕 フィン・マックール 神槍 李書文 清姫〔ランサー〕 ヴラド三世〔EXTRA〕 ジャンヌ・ダルク・オルタ・サンタ・リリィ 源頼光 パールヴァティー 秦良玉 長尾景虎 宇津見エリセ パーシヴァル ドン・キホーテ 3 クー・フーリン クー・フーリン〔プロトタイプ〕 ロムルス ヘクトール ディルムッド・オディナ ジャガーマン 宝蔵院胤舜 2 武蔵坊弁慶 レオニダス一世 ガレス 1 メアリー・アニング 騎 5 フランシス・ドレイク 女王メイヴ イスカンダル オジマンディアス ケツァル・コアトル アルトリア・ペンドラゴン〔オルタ〕 イヴァン雷帝 アキレウス 司馬懿〔ライネス〕 レオナルド・ダ・ヴィンチ エウロペ オデュッセウス ネモ 太公望 コンスタンティノス11世 曲亭馬琴 武田晴信 アンドロメダ 4 マリー・アントワネット マルタ アン・ボニー&メアリー・リード アルトリア・ペンドラゴン〔サンタオルタ〕 アストルフォ 坂田金時〔ライダー〕 モードレッド〔ライダー〕 イシュタル〔ライダー〕 坂本龍馬 カーミラ 紫式部 エリザベート・バートリー〔シンデレラ〕 黄飛虎 ネモ〔サンタ〕 3 ブーディカ 牛若丸 アレキサンダー レジスタンスのライダー マンドリカルド 2 ゲオルギウス エドワード・ティーチ 1 バーソロミュー・ロバーツ 術 5 諸葛孔明〔エルメロイⅡ世〕 玄奘三蔵 レオナルド・ダ・ヴィンチ イリヤスフィール・フォン・アインツベルン マーリン 不夜城のキャスター ネロ・クラウディウス〔キャスター〕 アナスタシア 紫式部 出雲阿国 久遠寺有珠 4 エリザベート・バートリー〔ハロウィン〕 メディア〔リリィ〕 エレナ・ブラヴァツキー トーマス・エジソン アイリスフィール〔天の衣〕 ニトクリス マリー・アントワネット〔キャスター〕 ギルガメッシュ〔キャスター〕 オケアノスのキャスター ミドラーシュのキャスター ジーク 美遊・エーデルフェルト シャルロット・コルデー マルタ〔サンタ〕 武則天 由井正雪 3 メディア ジル・ド・レェ メフィストフェレス クー・フーリン ヴァン・ホーエンハイム・パラケルスス チャールズ・バベッジ ジェロニモ アヴィケブロン アスクレピオス 張角 2 ハンス・クリスチャン・アンデルセン ウィリアム・シェイクスピア 陳宮 1 ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルト 殺 5 ジャック・ザ・リッパー 謎のヒロインX クレオパトラ “山の翁” 刑部姫 セミラミス 李書文 カーマ 呼延灼 4 カーミラ 両儀式〔アサシン〕 エミヤ〔アサシン〕 スカサハ〔アサシン〕 新宿のアサシン 不夜城のアサシン ニトクリス〔アサシン〕 アサシン・パライソ 加藤段蔵 牛若丸 グレイ オキタ・J・ソウジ ロクスタ 耀星のハサン 3 荊軻 ヘンリー・ジキル&ハイド 百貌のハサン 風魔小太郎 静謐のハサン 岡田以蔵 2 呪腕のハサン シャルル=アンリ・サンソン ファントム・オブ・ジ・オペラ 1 佐々木小次郎 マタ・ハリ シャルロット・コルデー 狂 5 坂田金時 ヴラド三世 ナイチンゲール クー・フーリン〔オルタ〕 源頼光 謎のヒロインX〔オルタ〕 土方歳三 項羽 アルジュナ〔オルタ〕 宮本武蔵 千利休 4 ヘラクレス ランスロット フランケンシュタイン ベオウルフ 茶々 エルドラドのバーサーカー 織田信長〔バーサーカー〕 アタランテ〔オルタ〕 ジャンヌ・ダルク〔オルタ〕 清少納言 クリームヒルト ドゥリーヨダナ 永倉新八 静希草十郎 3 呂布奉先 ダレイオス三世 清姫 森長可 2 カリギュラ エイリーク・ブラッドアクス サロメ 1 スパルタクス ポール・バニヤン 盾 3 マシュ・キリエライト 裁 5 ジャンヌ・ダルク 天草四郎 シャーロック・ホームズ 始皇帝 アルトリア・ペンドラゴン 卑弥呼 アムール〔カレン〕 ジェームズ・モリアーティ 女教皇ヨハンナ 上杉謙信 4 マルタ〔ルーラー〕 ケツァル・コアトル〔サンバ/サンタ〕 アストライア 壱与 讐 5 巌窟王 エドモン・ダンテス ジャンヌ・ダルク〔オルタ〕 魔王信長(織田信長) 平景清 カーマ ニトクリス〔オルタ〕 マリー・アントワネット〔オルタ〕 巌窟王 モンテ・クリスト 4 謎の蘭丸X 宇津見エリセ クロエ・フォン・アインツベルン 3 アントニオ・サリエリ 0 アンリマユ 分 5 殺生院キアラ 沖田総司〔オルタ〕 シトナイ マナナン・マク・リール〔バゼット〕 スーパーバニヤン グレゴリー・ラスプーチン 3 徐福 月 5 ジナコ=カリギリ 殺生院キアラ(第一・第二段階) 4 BB 降 5 アビゲイル・ウィリアムズ 葛飾北斎 楊貴妃 アビゲイル・ウィリアムズ〔夏〕 ヴァン・ゴッホ ジャック・ド・モレー 蒼崎青子 4 謎のヒロインXX 謎のアイドルX〔オルタ〕 詐 5 レディ・アヴァロン 4 ヘファイスティオン 九紋竜エリザ アレッサンドロ・ディ・カリオストロ エネミー 該当なし
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名称一覧 補足 サーヴァントプロフィールに含まれる別霊基の表記 キャッチコピー一覧 名称一覧 No. 真名 PU表記 戦闘時(味方) シナリオ・短縮一例 001 マシュ・キリエライト マシュ・キリエライト マシュ マシュ 002 アルトリア・ペンドラゴン アルトリア・ペンドラゴン(セイバー) アルトリア アルトリア 003 アルトリア・ペンドラゴン〔オルタ〕 アルトリア・ペンドラゴン〔オルタ〕(セイバー) セイバーオルタ アルトリア・オルタ 004 アルトリア・ペンドラゴン〔リリィ〕 アルトリア・ペンドラゴン〔リリィ〕 セイバー・リリィ セイバー・リリィ 005 ネロ・クラウディウス ネロ・クラウディウス(セイバー) ネロ ネロ 006 ジークフリート ジークフリート ジークフリート ジークフリート 007 ガイウス・ユリウス・カエサル ガイウス・ユリウス・カエサル カエサル カエサル 008 アルテラ アルテラ(セイバー) アルテラ アルテラ 009 ジル・ド・レェ ジル・ド・レェ(セイバー) ジル ジル・ド・レェ 010 シュヴァリエ・デオン シュヴァリエ・デオン デオン デオン 011 エミヤ エミヤ(アーチャー) エミヤ エミヤ 012 ギルガメッシュ ギルガメッシュ(アーチャー) ギルガメッシュ ギルガメッシュ 013 ロビンフッド ロビンフッド ロビンフッド ロビンフッド 014 アタランテ アタランテ アタランテ アタランテ 015 エウリュアレ エウリュアレ エウリュアレ エウリュアレ 016 アーラシュ アーラシュ アーラシュ アーラシュ 017 クー・フーリン クー・フーリン(ランサー) クー・フーリン クー・フーリン 018 エリザベート・バートリー エリザベート・バートリー(ランサー) エリザベート エリザベート 019 武蔵坊弁慶 武蔵坊弁慶 弁慶 弁慶 020 クー・フーリン〔プロトタイプ〕 クー・フーリン〔プロトタイプ〕 クー・フーリン クー・フーリン 021 レオニダス一世 レオニダス一世 レオニダス レオニダス 022 ロムルス ロムルス ロムルス ロムルス 023 メドゥーサ メドゥーサ(ライダー) メドゥーサ メドゥーサ 024 ゲオルギウス ゲオルギウス ゲオルギウス ゲオルギウス 025 エドワード・ティーチ エドワード・ティーチ ティーチ 黒髭 026 ブーディカ ブーディカ ブーディカ ブーディカ 027 牛若丸 牛若丸(ライダー) 牛若丸 牛若丸 028 アレキサンダー アレキサンダー アレキサンダー アレキサンダー 029 マリー・アントワネット マリー・アントワネット(ライダー) マリー・アントワネット マリー 030 マルタ マルタ(ライダー) マルタ マルタ 031 メディア メディア メディア メディア 032 ジル・ド・レェ ジル・ド・レェ(キャスター) ジル ジル・ド・レェ 033 ハンス・クリスチャン・アンデルセン ハンス・クリスチャン・アンデルセン アンデルセン アンデルセン 034 ウィリアム・シェイクスピア ウィリアム・シェイクスピア シェイクスピア シェイクスピア 035 メフィストフェレス メフィストフェレス メフィストフェレス メフィストフェレス 036 ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルト ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルト アマデウス アマデウス 037 諸葛孔明〔エルメロイⅡ世〕 諸葛孔明〔エルメロイⅡ世〕 諸葛孔明 エルメロイⅡ世諸葛孔明 038 クー・フーリン クー・フーリン(キャスター) クー・フーリン クー・フーリン 039 佐々木小次郎 佐々木小次郎 小次郎 佐々木小次郎 040 呪腕のハサン 呪腕のハサン ハサン 呪腕のハサン 041 ステンノ ステンノ ステンノ ステンノ 042 荊軻 荊軻 荊軻 荊軻 043 シャルル=アンリ・サンソン シャルル=アンリ・サンソン サンソン サンソン 044 ファントム・オブ・ジ・オペラ ファントム・オブ・ジ・オペラ ファントム ファントム 045 マタ・ハリ マタ・ハリ マタ・ハリ マタ・ハリ 046 カーミラ カーミラ(アサシン) カーミラ カーミラ 047 ヘラクレス ヘラクレス ヘラクレス ヘラクレス 048 ランスロット ランスロット(バーサーカー) ランスロット ランスロット 049 呂布奉先 呂布奉先 呂布 呂布 050 スパルタクス スパルタクス スパルタクス スパルタクス 051 坂田金時 坂田金時(バーサーカー) 坂田金時 坂田金時 052 ヴラド三世 ヴラド三世(バーサーカー) ヴラド三世 ヴラド三世 053 アステリオス アステリオス アステリオス アステリオス 054 カリギュラ カリギュラ カリギュラ カリギュラ 055 ダレイオス三世 ダレイオス三世 ダレイオス三世 ダレイオス三世 056 清姫 清姫(バーサーカー) 清姫 清姫 057 エイリーク・ブラッドアクス エイリーク・ブラッドアクス エイリーク エイリーク 058 タマモキャット タマモキャット タマモキャット タマモキャット 059 ジャンヌ・ダルク ジャンヌ・ダルク(ルーラー) ジャンヌ ジャンヌ 060 オリオン オリオン オリオン オリオン 061 エリザベート・バートリー〔ハロウィン〕 エリザベート・バートリー〔ハロウィン〕 エリザベート エリザベート 062 玉藻の前 玉藻の前(キャスター) 玉藻の前 玉藻の前 063 ダビデ ダビデ ダビデ ダビデ 064 ヘクトール ヘクトール ヘクトール ヘクトール 065 フランシス・ドレイク フランシス・ドレイク ドレイク ドレイク 066 アン・ボニー&メアリー・リード アン・ボニー&メアリー・リード(ライダー) メアリー メアリー 067 メディア〔リリィ〕 メディア〔リリィ〕 メディア・リリィ メディア・リリィ 068 沖田総司 沖田総司 沖田総司 沖田総司 069 織田信長 織田信長(アーチャー) 織田信長 織田信長 070 スカサハ スカサハ(ランサー) スカサハ スカサハ 071 ディルムッド・オディナ ディルムッド・オディナ(ランサー) ディルムッド ディルムッド 072 フェルグス・マック・ロイ フェルグス・マック・ロイ フェルグス フェルグス 073 アルトリア・ペンドラゴン〔サンタオルタ〕 アルトリア・ペンドラゴン〔サンタオルタ〕 サンタオルタ サンタオルタ 074 ナーサリー・ライム ナーサリー・ライム ナーサリー・ライム ナーサリー・ライム 075 ジャック・ザ・リッパー ジャック・ザ・リッパー ジャック ジャック 076 モードレッド モードレッド(セイバー) モードレッド モードレッド 077 ニコラ・テスラ ニコラ・テスラ ニコラ・テスラ ニコラ・テスラ 078 アルトリア・ペンドラゴン〔オルタ〕 アルトリア・ペンドラゴン〔オルタ〕(ランサー) アルトリア アルトリア 079 ヴァン・ホーエンハイム・パラケルスス ヴァン・ホーエンハイム・パラケルスス パラケルスス パラケルスス 080 チャールズ・バベッジ チャールズ・バベッジ バベッジ バベッジ 081 ヘンリー・ジキル&ハイド ヘンリー・ジキル&ハイド ジキルハイド ジキルハイド 082 フランケンシュタイン フランケンシュタイン(バーサーカー) フラン フラン 083 - 084 アルジュナ アルジュナ アルジュナ アルジュナ 085 カルナ カルナ カルナ カルナ 086 謎のヒロインX 謎のヒロインX ヒロインX X 087 フィン・マックール フィン・マックール フィン フィン 088 ブリュンヒルデ ブリュンヒルデ(ランサー) ブリュンヒルデ ブリュンヒルデ 089 ベオウルフ ベオウルフ ベオウルフ ベオウルフ 090 ネロ・クラウディウス〔ブライド〕 ネロ・クラウディウス〔ブライド〕 ネロ・ブライド ネロ・ブライド 091 両儀式 両儀式(セイバー) 両儀式 両儀式 092 両儀式 両儀式(アサシン) 両儀式 両儀式 093 天草四郎 天草四郎 天草四郎 天草四郎 094 アストルフォ アストルフォ(ライダー) アストルフォ アストルフォ 095 子ギル 子ギル 子ギル 子ギル 096 巌窟王 エドモン・ダンテス 巌窟王 エドモン・ダンテス 巌窟王 巌窟王 097 ナイチンゲール ナイチンゲール(バーサーカー) ナイチンゲール ナイチンゲール 098 クー・フーリン〔オルタ〕 クー・フーリン〔オルタ〕 クー・フーリン・オルタ クー・フーリン・オルタ 099 女王メイヴ 女王メイヴ(ライダー) メイヴ メイヴ 100 エレナ・ブラヴァツキー エレナ・ブラヴァツキー(キャスター) ブラヴァツキー エレナ 101 ラーマ ラーマ ラーマ ラーマ 102 李書文 李書文(ランサー) 李書文 李書文 103 トーマス・エジソン トーマス・エジソン トーマス・エジソン エジソン 104 ジェロニモ ジェロニモ ジェロニモ ジェロニモ 105 ビリー・ザ・キッド ビリー・ザ・キッド ビリー ビリー 106 ジャンヌ・ダルク〔オルタ〕 ジャンヌ・ダルク〔オルタ〕(アヴェンジャー) ジャンヌ・オルタ ジャンヌ・オルタ 107 アンリマユ アンリマユ アンリマユ アンリマユ 108 イスカンダル イスカンダル イスカンダル イスカンダル 109 エミヤ〔アサシン〕 エミヤ〔アサシン〕 エミヤ エミヤ 110 百貌のハサン 百貌のハサン 百貌のハサン 百貌のハサン 111 アイリスフィール〔天の衣〕 アイリスフィール〔天の衣〕 アイリ アイリスフィール 112 酒呑童子 酒呑童子(アサシン) 酒呑童子 酒呑童子 113 玄奘三蔵 玄奘三蔵 玄奘三蔵 三蔵 114 源頼光 源頼光(バーサーカー) 源頼光 源頼光 115 坂田金時 坂田金時(ライダー) 坂田金時 坂田金時 116 茨木童子 茨木童子(バーサーカー) 茨木童子 茨木童子 117 風魔小太郎 風魔小太郎 風魔小太郎 風魔小太郎 118 オジマンディアス オジマンディアス オジマンディアス オジマンディアス 119 アルトリア・ペンドラゴン アルトリア・ペンドラゴン(ランサー) アルトリア アルトリア 120 ニトクリス ニトクリス(キャスター) ニトクリス ニトクリス 121 ランスロット ランスロット(セイバー) ランスロット ランスロット 122 トリスタン トリスタン トリスタン トリスタン 123 ガウェイン ガウェイン ガウェイン ガウェイン 124 静謐のハサン 静謐のハサン 静謐のハサン 静謐のハサン 125 俵藤太 俵藤太 俵藤太 俵藤太 126 ベディヴィエール ベディヴィエール ベディヴィエール ベディヴィエール 127 レオナルド・ダ・ヴィンチ レオナルド・ダ・ヴィンチ(キャスター) ダ・ヴィンチ ダ・ヴィンチ 128 玉藻の前 玉藻の前(ランサー) タマモちゃんサマー 玉藻の前 129 アルトリア・ペンドラゴン アルトリア・ペンドラゴン(アーチャー) アルトリア アルトリア 130 マリー・アントワネット マリー・アントワネット(キャスター) マリー・アントワネット マリー 131 アン・ボニー&メアリー・リード アン・ボニー&メアリー・リード(アーチャー) アン・ボニー アン 132 モードレッド モードレッド(ライダー) モードレッド モードレッド 133 スカサハ スカサハ(アサシン) スカサハ スカサハ 134 清姫 清姫(ランサー) 清姫 清姫 135 マルタ マルタ(ルーラー) マルタ マルタ 136 イリヤスフィール・フォン・アインツベルン イリヤスフィール・フォン・アインツベルン(キャスター) イリヤ イリヤ 137 クロエ・フォン・アインツベルン クロエ・フォン・アインツベルン クロエ クロエ 138 エリザベート・バートリー〔ブレイブ〕 エリザベート・バートリー〔ブレイブ〕 エリザベート エリザベート 139 クレオパトラ クレオパトラ クレオパトラ クレオパトラ 140 ヴラド三世〔EXTRA〕 ヴラド三世〔EXTRA〕 ヴラド三世 ヴラド三世 141 ジャンヌ・ダルク・オルタ・サンタ・リリィ ジャンヌ・ダルク・オルタ・サンタ・リリィ ジャンヌオルタサンタリリィ ジャンヌ・オルタ・サンタ・リリィ 142 イシュタル イシュタル(アーチャー) イシュタル イシュタル 143 エルキドゥ エルキドゥ エルキドゥ エルキドゥ 144 ケツァル・コアトル ケツァル・コアトル(ライダー) ケツァル・コアトル ケツァル・コアトル 145 ギルガメッシュ ギルガメッシュ(キャスター) ギルガメッシュ ギルガメッシュ 146 メドゥーサ メドゥーサ(ランサー) メドゥーサ メドゥーサ 147 ゴルゴーン ゴルゴーン ゴルゴーン ゴルゴーン 148 ジャガーマン ジャガーマン ジャガーマン ジャガーマン 149 - 150 マーリン マーリン マーリン マーリン 151 - 152 - 153 宮本武蔵 宮本武蔵(セイバー) 宮本武蔵 武蔵 154 “山の翁” “山の翁” “山の翁” 山の翁 155 謎のヒロインX〔オルタ〕 謎のヒロインX〔オルタ〕 ヒロインXオルタ X・オルタ 156 ジェームズ・モリアーティ ジェームズ・モリアーティ(新宿のアーチャー) モリアーティ モリアーティ 157 エミヤ〔オルタ〕 エミヤ〔オルタ〕 エミヤオルタ エミヤ・オルタ 158 ヘシアン・ロボ ヘシアン・ロボ(新宿のアヴェンジャー) ヘシアン・ロボ ヘシアン・ロボ 159 燕青 燕青(新宿のアサシン) 燕青 燕青 160 アーサー・ペンドラゴン〔プロトタイプ〕 アーサー・ペンドラゴン〔プロトタイプ〕 アーサー アーサー 161 土方歳三 土方歳三 土方歳三 土方歳三 162 茶々 茶々 茶々 茶々 163 メルトリリス メルトリリス メルトリリス メルトリリス 164 パッションリップ パッションリップ パッションリップ パッションリップ 165 鈴鹿御前 鈴鹿御前 鈴鹿御前 鈴鹿御前 166 BB BB BB BB 167 殺生院キアラ 殺生院キアラ(アルターエゴ) 殺生院キアラ 殺生院キアラ 169 シェヘラザード シェヘラザード(不夜城のキャスター) シェヘラザード シェヘラザード 170 武則天 武則天(不夜城のアサシン) 武則天 武則天 171 ペンテシレイア ペンテシレイア(エルドラドのバーサーカー) ペンテシレイア ペンテシレイア 172 クリストファー・コロンブス クリストファー・コロンブス(レジスタンスのライダー) コロンブス コロンブス 173 シャーロック・ホームズ シャーロック・ホームズ シャーロック・ホームズ ホームズ 174 ポール・バニヤン ポール・バニヤン(マンガで分かるバーサーカー) バニヤン バニヤン 175 ネロ・クラウディウス ネロ・クラウディウス(キャスター) ネロ ネロ 176 フランケンシュタイン フランケンシュタイン(セイバー) フラン フラン 177 ニトクリス ニトクリス(アサシン) ニトクリス ニトクリス 178 織田信長 織田信長(バーサーカー) 織田信長 織田信長 179 アルトリア・ペンドラゴン〔オルタ〕 アルトリア・ペンドラゴン〔オルタ〕(ライダー) メイド・オルタ アルトリア・オルタ 180 エレナ・ブラヴァツキー エレナ・ブラヴァツキー(アーチャー) ブラヴァツキー エレナ 181 源頼光 源頼光(ランサー) 源頼光 源頼光 182 イシュタル イシュタル(ライダー) イシュタル イシュタル 183 パールヴァティー パールヴァティー パールヴァティー パールヴァティー 184 巴御前 巴御前(アーチャー・インフェルノ) 巴御前 巴御前 185 望月千代女 望月千代女(アサシン・パライソ) 望月千代女 望月千代女 186 宝蔵院胤舜 宝蔵院胤舜 宝蔵院胤舜 胤舜 187 柳生但馬守宗矩 柳生但馬守宗矩 柳生但馬守 柳生但馬守 188 加藤段蔵 加藤段蔵 加藤段蔵 段蔵 189 刑部姫 刑部姫(アサシン) 刑部姫 刑部姫 190 メカエリチャン メカエリチャン メカエリチャン メカエリチャン 191 メカエリチャンⅡ号機 メカエリチャンⅡ号機 メカエリチャンⅡ号機 Ⅱ号機 192 キルケー キルケー(オケアノスのキャスター) キルケー キルケー 193 哪吒 哪吒 哪吒 哪吒 194 シバの女王 シバの女王(ミドラーシュのキャスター) シバの女王 シバの女王 195 アビゲイル・ウィリアム アビゲイル・ウィリアムズ アビゲイル アビゲイル 196 エレシュキガル エレシュキガル エレシュキガル エレシュキガル 197 アルテラ・ザ・サン〔タ〕 アルテラ・ザ・サン〔タ〕 アルテラ・サンタ アルテラサンタ 198 葛飾北斎 葛飾北斎(フォーリナー) 葛飾北斎 葛飾北斎 199 セミラミス セミラミス セミラミス セミラミス 200 浅上藤乃 浅上藤乃 浅上藤乃 浅上藤乃 201 アナスタシア アナスタシア アナスタシア アナスタシア 202 アタランテ〔オルタ〕 アタランテ〔オルタ〕 アタランテ・オルタ アタランテ・オルタ 203 アヴィケブロン アヴィケブロン アヴィケブロン アヴィケブロン 204 アントニオ・サリエリ アントニオ・サリエリ サリエリ サリエリ 205 イヴァン雷帝 イヴァン雷帝 イヴァン雷帝 イヴァン雷帝 206 アキレウス アキレウス アキレウス アキレウス 207 ケイローン ケイローン ケイローン ケイローン 208 ジーク ジーク ジーク ジーク 209 沖田総司〔オルタ〕 沖田総司〔オルタ〕 魔神(神の下に人)・沖田総司 沖田オルタ 210 岡田以蔵 岡田以蔵 岡田以蔵 岡田以蔵 211 坂本龍馬 坂本龍馬 坂本龍馬 坂本龍馬 212 ナポレオン ナポレオン ナポレオン ナポレオン 213 シグルド シグルド シグルド シグルド 214 ワルキューレ ワルキューレ ワルキューレ ワルキューレ 215 スカサハ=スカディ スカサハ=スカディ スカサハ=スカディ スカサハ=スカディ 216 ジャンヌ・ダルク ジャンヌ・ダルク(アーチャー) ジャンヌ ジャンヌ 217 茨木童子 茨木童子(ランサー) 茨木童子 茨木童子 218 牛若丸 牛若丸(アサシン) 牛若丸 牛若丸 219 ジャンヌ・ダルク〔オルタ〕 ジャンヌ・ダルク〔オルタ〕(バーサーカー) ジャンヌ・オルタ ジャンヌ・オルタ 220 BB BB BB BB 221 女王メイヴ 女王メイヴ(セイバー) メイヴ メイヴ 222 謎のヒロインXX 謎のヒロインXX ヒロインXX ヒロインXX 223 ディルムッド・オディナ ディルムッド・オディナ(セイバー) ディルムッド ディルムッド 224 シトナイ シトナイ シトナイ シトナイ 225 酒呑童子 酒呑童子(キャスター) 酒呑童子 酒呑童子 226 項羽 項羽 項羽 項羽 227 蘭陵王 蘭陵王 蘭陵王 蘭陵王 228 秦良玉 秦良玉 秦良玉 秦良玉 229 始皇帝 始皇帝 始皇帝 始皇帝 230 虞美人 虞美人(アサシン) 虞美人 虞美人 231 赤兎馬 赤兎馬 赤兎馬 赤兎馬 232 ブラダマンテ ブラダマンテ ブラダマンテ ブラダマンテ 233 ケツァル・コアトル〔サンバ/サンタ〕 ケツァル・コアトル〔サンバ/サンタ〕(ルーラー) ケツァル・コアトル・サンバ ケツァル・コアトル・サンバ・サンタ 234 紅閻魔 紅閻魔 紅閻魔 紅閻魔 235 李書文 李書文(アサシン) 李書文 李書文 236 美遊・エーデルフェルト 美遊・エーデルフェルト 美遊 美遊 237 紫式部 紫式部(キャスター) 紫式部 紫式部 238 キングプロテア キングプロテア キングプロテア キングプロテア 239 カーマ カーマ カーマ カーマ 240 - 241 司馬懿〔ライネス〕 司馬懿〔ライネス〕 司馬懿 ライネス司馬懿 242 アストライア アストライア アストライア アストライア 243 グレイ グレイ グレイ グレイ 244 ジナコ=カリギリ ジナコ=カリギリ(大いなる石像神) ガネーシャ ガネーシャジナコ 245 ラクシュミー・バーイー ラクシュミー・バーイー ラクシュミー・バーイー ラクシュミー 246 ウィリアム・テル ウィリアム・テル ウィリアム・テル テル 247 アルジュナ〔オルタ〕 アルジュナ〔オルタ〕 アルジュナ・オルタ アルジュナ・オルタ 248 アシュヴァッターマン アシュヴァッターマン アシュヴァッターマン アシュヴァッターマン 249 アスクレピオス アスクレピオス アスクレピオス アスクレピオス 250 魔王信長 魔王信長(織田信長) 魔王信長 魔王信長織田吉法師魔王ノッブ 251 森長可 森長可 森長可 森長可 252 長尾景虎 長尾景虎 長尾景虎 長尾景虎 253 レオナルド・ダ・ヴィンチ レオナルド・ダ・ヴィンチ(ライダー) ダ・ヴィンチ ダ・ヴィンチ 254 イアソン イアソン イアソン イアソン 255 パリス パリス パリス パリス 256 ガレス ガレス ガレス ガレス 257 バーソロミュー・ロバーツ バーソロミュー・ロバーツ バーソロミュー バーソロミュー 258 陳宮 陳宮 陳宮 陳宮 259 シャルロット・コルデー シャルロット・コルデー シャルロット・コルデー シャルロット・コルデー 260 サロメ サロメ サロメ サロメ 261 宮本武蔵 宮本武蔵(バーサーカー) 宮本武蔵 武蔵 262 刑部姫 刑部姫(アーチャー) 刑部姫 刑部姫 263 カーミラ カーミラ(ライダー) カーミラ カーミラ 264 葛飾北斎 葛飾北斎(セイバー) 葛飾北斎 葛飾北斎 265 アルトリア・ペンドラゴン アルトリア・ペンドラゴン(ルーラー) アルトリア アルトリア・ルーラー水着獅子王 266 謎のアルターエゴ・Λ 謎のアルターエゴ・Λ ラムダリリス ラムダ 267 沖田総司 オキタ・J・ソウジ オキタ・J・ソウジ 沖田総司 オキタ・J・ソウジ 268 スペース・イシュタル スペース・イシュタル Sイシュタル Sイシュタルアシュタレトイシュタル・アシュタレト 269 カラミティ・ジェーン カラミティ・ジェーン カラミティ・ジェーン ジェーン 270 アストルフォ アストルフォ(セイバー) アストルフォ アストルフォ 271 ナイチンゲール〔サンタ〕 ナイチンゲール〔サンタ〕 ナイチンゲール・サンタ ナイチンゲール・サンタ 272 超人オリオン 超人オリオン 超人オリオン 超人オリオン 273 マンドリカルド マンドリカルド マンドリカルド マンドリカルド 274 エウロペ エウロペ エウロペ エウロペ 275 楊貴妃 楊貴妃 楊貴妃 楊貴妃 276 清少納言 清少納言 清少納言 清少納言 277 オデュッセウス オデュッセウス オデュッセウス オデュッセウス 278 ディオスクロイ ディオスクロイ ディオスクロイ ディオスクロイディオスクロイ・カストロディオスクロイ・ポルクス 279 カイニス カイニス カイニス カイニス 280 ロムルス=クィリヌス ロムルス=クィリヌス ロムルス=クィリヌス ロムルス=クィリヌス 281 ボイジャー ボイジャー ボイジャー ボイジャー 282 鬼女紅葉 鬼女紅葉 鬼女紅葉 鬼女紅葉 283 宇津見エリセ 宇津見エリセ 宇津見エリセ エリセ 284 アルトリア・キャスター アルトリア・キャスター アルトリア アルトリア 285 殺生院キアラ 殺生院キアラ(ムーンキャンサー) 殺生院キアラ 殺生院キアラ 286 イリヤスフィール・フォン・アインツベルン イリヤスフィール・フォン・アインツベルン(アーチャー) イリヤ イリヤ 287 ブリュンヒルデ ブリュンヒルデ(バーサーカー) ブリュンヒルデ ブリュンヒルデ 288 虞美人 虞美人(ランサー) 虞美人 虞美人 289 アビゲイル・ウィリアムズ〔夏〕 アビゲイル・ウィリアムズ〔夏〕 アビゲイル アビゲイル 290 巴御前 巴御前(セイバー) 巴御前 巴御前 291 紫式部 紫式部(ライダー) 紫式部 紫式部 292 卑弥呼 卑弥呼 卑弥呼 卑弥呼 293 斎藤一 斎藤一 斎藤一 斎藤一 294 織田信勝 織田信勝 織田信勝 織田信勝 295 クリュティエ=ヴァン・ゴッホ ヴァン・ゴッホ ゴッホ ゴッホ 296 ネモ ネモ ネモ ネモ 297 蘆屋道満 蘆屋道満 蘆屋道満 蘆屋道満 298 渡辺綱 渡辺綱 渡辺綱 渡辺綱 299 伊吹童子 伊吹童子 伊吹童子 伊吹童子 300 ヴリトラ ヴリトラ ヴリトラ ヴリトラ 301 カルナ〔サンタ〕 カルナ〔サンタ〕 サンタカルナ サンタカルナ 302 千子村正 千子村正 千子村正 千子村正 303 平景清 平景清 平景清 平景清 304 鬼一法眼 鬼一法眼 鬼一法眼 鬼一法眼 305 アムール〔カレン〕 カレン・C・オルテンシア(アムール〔カレン〕) アムールカレン ゴッドカレン デビルカレン カレンアムールゴッドカレンデビルカレン 306 ガラテア ガラテア ガラテア ガラテア 307 ミス・クレーン ミス・クレーン ミス・クレーン ミス・クレーン 308 謎のアイドルX〔オルタ〕 謎のアイドルX〔オルタ〕 アイドルXオルタ X・オルタ 補足 2019年1月1日以降、新たに配信されるメインストーリー、期間限定イベント、一部クエスト、キャンペーンおよび召喚では、真名隠し対象サーヴァントの真名が表示されている。 「★5(SSR)ジナコ=カリギリ(大いなる石像神)」は「★5(SSR)大いなる石像神」を霊基再臨第2段階にすることで、名称が「★5(SSR)ジナコ=カリギリ」に変化する。 「★5(SSR)魔王信長(織田信長)」は「★5(SSR)織田信長」を霊基再臨第3段階にすることで、名称が「★5(SSR)魔王信長」に変化する。 アムール〔カレン〕は霊基再臨をおこなうことで、セイントグラフの名称がカレン・C・オルテンシアに変化する。 同一サーヴァントの別クラスが実装されるとPU表記に(クラス)が追加。 エミヤ〔アサシン〕のみクラス表記が異なる。 エミヤ〔アサシン〕、メディア〔リリィ〕を除き、セイントグラフでは〔オルタ〕等の表記がない。 李書文(ランサー)はセイントグラフのみ「神槍 李書文」 沖田総司〔オルタ〕はセイントグラフ、バトル共に「魔神(神の下に人)・沖田総司」 半角:ヒロインXとその派生、Sイシュタル 全角:アン&メアリー、ジキル&ハイド。BB、オキタ・J・ソウジ(PU表記のみアルファベットが半角) X派生において謎のヒロインX〔オルタ〕のみページ名が全角のためリンクエラーが起きやすい。 公式サイトお知らせ内では何故か半角変換されているが、ゲーム内テキストでは全角であることが多い。「サーヴァント・サマーキャンプ! ~カルデア・スリラーナイト~」→「サーヴァント・サマーキャンプ! 〜カルデア・スリラーナイト〜」「★5(SSR)ハニー・レイク」→「★5(SSR)ハニー・レイク」「★4(SR)虞美人(ランサー)」→「★4(SR)虞美人(ランサー)」「BB(SR·ムーンキャンサー)【宝具強化用】」→「BB(SR・ムーンキャンサー)【宝具強化用】」「オキタ・J・ソウジ」→「オキタ・J・ソウジ」「英霊紀行 ポール・バニヤン」→「英霊紀行:ポール・バニヤン」「英霊結晶・流星のフォウくん」→「英霊結晶・流星のフォウくん」等 短縮については、バトルやシナリオでの名称を参考にするか、表が850pxを超えるようであればフォントサイズ調整で対応。標準:13px 12px 11px サーヴァントプロフィールに含まれる別霊基の表記 名称 該当プロフィール セイバーリリィ 謎のヒロインX サーファーモーさん モードレッド〔ライダー〕 アサシン・スカサハ スカサハ〔アサシン〕 タマモちゃんサマー エリザベート・バートリー〔ブレイブ〕 エリザベート(キャスター) エリザベート・バートリー〔ブレイブ〕 メドゥーサ(ライダー) メドゥーサ〔ランサー〕 X・オルタ 謎のヒロインX〔オルタ〕 ヒロインX 謎のヒロインX〔オルタ〕 セイバー・フラン フランケンシュタイン〔セイバー〕 アルトリア・オルタ ネロ・クラウディウス〔キャスター〕 アルターエゴ・メカエリチャン メカエリチャン アルテラサンタ アルテラ・ザ・サン〔タ〕 アルテラ・サンタ アルテラ・ザ・サン〔タ〕 サンタオルタ(アルトリア) アルテラ・ザ・サン〔タ〕 サンタオルタ アルトリア・ペンドラゴン〔サンタオルタ〕 ランサー・スカサハ スカサハ=スカディ ランサー茨木童子 茨木童子/ランサー ジャンヌ・オルタ ジャンヌ・ダルク・オルタ・サンタ・リリィ ジャンヌ・ダルク・オルタ ジャンヌ・ダルク〔オルタ〕/バーサーカー茨木童子/ランサー X 謎のヒロインXX XX 謎のヒロインXX アルジュナ・オルタ アルジュナ〔オルタ〕 小ダ・ヴィンチ レオナルド・ダ・ヴィンチ/ライダー 夏の女神イシュタル レオナルド・ダ・ヴィンチ/ライダー 水着イシュタル 宮本武蔵/バーサーカー 水着カーミラ カーミラ/ライダー 水着獅子王 アルトリア・ペンドラゴン/ルーラー アルトリア・ルーラー アルトリア・ペンドラゴン/ルーラー ランサー・アルトリア アルトリア・ペンドラゴン/ルーラー セイバー沖田総司 オキタ・J・ソウジ Sイシュタル スペース・イシュタル アストルフォ・セイバー アストルフォ/セイバー アーチャー・ナイチンゲール ナイチンゲール〔サンタ〕 葛飾北斎(セイバー) 殺生院キアラ/ムーンキャンサー ブリュンヒルデ(ランサー) ブリュンヒルデ/バーサーカー セイバー巴御前 巴御前/セイバー 巴御前(アーチャー) 巴御前/セイバー キャッチコピー一覧 No. 真名 キャッチコピー 2 アルトリア・ペンドラゴン かの聖剣こそ星の息吹。騎士の中の騎士王、ここに。 3 アルトリア・ペンドラゴン〔オルタ〕 卑王の轍踏む、冷血の聖剣使い 5 ネロ・クラウディウス 麗しき薔薇の暴君 6 ジークフリート 不撓不屈の竜殺し 8 アルテラ あらゆる文明を破壊する、軍神の剣 10 シュヴァリエ・デオン 王家守る白百合の剣 11 エミヤ 剣を鍛つ無銘の英霊 12 ギルガメッシュ - 人類最古の英雄王、再び降臨! 18 エリザベート・バートリー アイドル志望の鮮血魔嬢! 29 マリー・アントワネット 王権幻想、白百合は永遠(とわ)に 30 マルタ 竜さえ慈しむ乙女、或いは 37 諸葛孔明〔エルメロイⅡ世〕 名軍師の力を宿した、時計塔の若き君主(ロード) 41 ステンノ 守り、愛されるだけ(・・)の極上女神 46 カーミラ 永久に美しい血の伯爵夫人 47 ヘラクレス 最強の一角、オリンポスの大英雄 48 ランスロット - 51 坂田金時 轟雷一閃! グローバルな快男児(ゴールデン)! 52 ヴラド三世 恐れられ、讃えられし串刺し公 58 タマモキャット ブレブレなキャラである事にブレない 59 ジャンヌ・ダルク 守護の祝福をもたらすオルレアンの乙女 60 オリオン 通りすがりの月下美人……? その愛は三つ星の彼方まで。玲瓏貴影(れいろうきえい)、ふわりと降臨! 61 エリザベート・バートリー〔ハロウィン〕 謎の歌姫、ハロウィン仕様で華麗に降臨★ 62 玉藻の前 絶世の美女、みこっと登場! 65 フランシス・ドレイク その名はエル・ドラゴ。嵐の海の航海者、太陽を落とした女……! 66 アン・ボニー&メアリー・リード 二体一心、カリブ海に舞う比翼の翼 67 メディア〔リリィ〕 あらゆる傷、あらゆる縁を縫う少女。人呼んで仲良しの魔女……? 68 沖田総司 いざ誠の旗の下に! 幕末の天才剣士、ここに見参! 69 織田信長 天魔轟臨! 戦国の風雲児こと、そう、わしじゃ! 70 スカサハ 魔境の主、世界の外に在りし双槍を見よ 74 ナーサリー・ライム 恋しいアナタと寂しいワタシ、一つの夢を繋ぎましょう―― 75 ジャック・ザ・リッパー 霧夜に現れた無垢なる殺人鬼 76 モードレッド 赤雷を揮う叛逆の騎士 77 ニコラ・テスラ 雷電と叡智、真の天才こそが新たなる人の神話を拓く! 78 アルトリア・ペンドラゴン〔オルタ〕/ランサー 漆黒なりし聖槍(ロンゴミニアド)を得て今こそ顕れる、昏(くら)き騎士王 82 フランケンシュタイン 禁断の実験で生まれた無垢なる花嫁 84 アルジュナ 無限の栄光に輝く「授かりの英雄」 85 カルナ 鋭利なる黄金、炎熱を纏う「施しの英雄」
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メタルマリオ とたけけ ミズチ アルシエル 宇宙意思 ドナルド ロックマンゼロ ハンター レオン・Sケネディ 平野コータ アドルフ・ヒトラー ゴンさん 磯野波平 綺麗なジャイアン ムスカ 両儀式 仮面ライダーケタック 利根川幸雄 大槻 松岡修造 キーボードクラッシャー キーボードクラッシャー(2) 至郎田正影 ラオウ ケンシロウ トキ イーノック ルシフェル エゼキエル スターマン チルノフ 安部さん ヴィルヘルミナ・カルメル 首領パッチ ビリー 上条当麻 御坂美琴 白井黒子 草彅 剛 ムッコロ 市長 スパイダーマッ(東映) 賢狼ホロ 青鬼 たけし 卓郎 ひろし 美香 森田真由 森田真由(2) 森田真由(考) 森田真由(悩) 森田真由(明) 泉研 ビッグボム キャサリン あいさつ坊や こんにちワン ありがとウサギ ありがとウサギ(2) こんばんワニ さよなライオン シルバー シルバー(2) シルバー(3) ロイ ピーポ君 シーマン 木下秀吉 危けん なごや はかた ブロ(塩味)リアン=オカシ 琴浦春香 琴浦春香(鬱) 武藤遊戯 海馬瀬人 遊城十代 imageプラグインエラー ご指定のURLはサポートしていません。png, jpg, gif などの画像URLを指定してください。 imageプラグインエラー ご指定のURLはサポートしていません。png, jpg, gif などの画像URLを指定してください。 imageプラグインエラー ご指定のURLはサポートしていません。png, jpg, gif などの画像URLを指定してください。 imageプラグインエラー ご指定のURLはサポートしていません。png, jpg, gif などの画像URLを指定してください。 不動遊星 窓辺ななみ トランクス トランクス(超サイヤ人) セル ブロリー imageプラグインエラー ご指定のURLはサポートしていません。png, jpg, gif などの画像URLを指定してください。 imageプラグインエラー ご指定のURLはサポートしていません。png, jpg, gif などの画像URLを指定してください。 織田信長 アイザック・ディアン ミリア・ハーヴェント レイチェル ふなっしー ピカマン 北上 赤城 不知火 窓付き 麻呂 麻呂(2) クリスタルボーイ リキッド・スネーク 咲夜ブランドー ソノラ ソノラ(2) 日向 創 狛枝 凪斗 七海 千秋 じょうじ デッドプール 剣士 槍兵 弓兵 騎兵 暗殺者 魔術師 狂戦士 復讐者 さむらい 兵士 上級士官 悪魔 天使 サイコパス 黒騎士 ダンテ フランク・ウェスト アレン・ウォーカー ベネット メイトリクス エリーゼ・ルタス ルドガー・ウィル・クルスニク TDN DB HTN TNOK 野獣先輩 苦行先輩 サイクロップス先輩 野獣の眼光 MUR大先輩 MUR閣下 KMR 遠野 AKYS GO KBSトリオ ひで 虐待おじさん KBTIT HRN ルカ・ミカダ ペンチ しまっちゃうおじさん . . モンスターハンター アイルー イャンクック キリン . .
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『参加者名簿』80/80 9/9[魔法少女リリカルなのは] 高町なのは/フェイト・テスタロッサ/シグナム/ヴィータ/ザフィーラ/エリオ・モンディアル/キャロ・ル・ルシエ/スバル・ナカジマ/ティアナ・ランスター 7/7[ダンガンロンパ-希望の学園と絶望の高校生-] 苗木誠/霧切響子/十神白夜/腐川冬子/大神さくら/舞園さやか/戦刃むくろ 5/5[ニセコイ] 一条楽/桐崎千棘/小野寺小咲/鶫誠志郎/橘万里花 5/5[Steins;Gate] 岡部倫太郎/椎名まゆり/牧瀬紅莉栖/阿万音鈴羽/桐生萌郁 5/5[銀魂] 坂田銀時/神楽/志村新八/沖田総吾/土方十四郎 5/5[カゲロウデイズ] 如月シンタロー/如月桃/キド/カノ/マリー 5/5[空の境界] 両儀式/黒桐幹也/黒桐鮮花/荒耶宗蓮/浅上藤乃 5/5[ココロコネクト] 八重樫太一/稲葉姫子/永瀬伊織/桐山唯/青木義文 4/4[上条(悪)「この右手で、殺してやるだけさ」] 上条当麻/一方通行/御坂美琴/ステイル=マグヌス 4/4[戦国BASARA] 真田幸村/伊達政宗/織田信長/明智光秀 4/4[スーパーダンガンロンパ2-さよなら絶望学園-] 日向創/七海千秋/狛枝凪斗/超高校級の詐欺師 4/4[Fate/Zero] 衛宮切嗣/ウェイバー・ベルベット/セイバー/ライダー 4/4[織田信奈の野望] 織田信奈/相良良晴/蜂須賀五右衛門/竹中半兵衛 4/4[魔法少女まどか☆マギカ] 鹿目まどか/暁美ほむら/美樹さやか/佐倉杏子 4/4[刀語] 鑢七花/鑢七実/とがめ/宇練銀閣 2/2[HELLSING] アーカード/アレクサンド・アンデルセン 2/2[ドラえもん] ドラえもん/野比のび太 2/2[コードギアス 反逆のルルーシュR2] ルルーシュ・ランペルージ/枢木スザク 『見せしめ』 ●片倉小十郎@戦国BASARA ●シャーリー・フェネット@コードギアス 反逆のルルーシュR2 『主催者』 モノクマ(江ノ島盾子)@ダンガンロンパ-希望の学園と絶望の高校生- シャルル・ジ・ブリタニア@コードギアス 反逆のルルーシュR2 マリアンヌ・ヴィ・ブリタニア@コードギアス 反逆のルルーシュR2 キュゥべえ@魔法少女まどか☆マギカ ???@???
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150 :黒桐幹也の結婚 ◆mGFGwAwBPU:2009/02/09(月) 22 47 29 「それじゃ、今日は洗濯をしようか」 「は?」 僕の言葉に、部長は呆けた様な声を出す。 「洗濯。『日本を今一度、洗濯いたし申し候』の洗濯だろ」 「ああ、その洗濯もあったね。僕は『命の洗濯』の洗濯が先にきたけど」 夏を迎えた日差しは時として厳しいものがあるのだが、今日の日差しはやや緩んでいる。 こんな日こそ外で何かをすべきだと思うのだ。 「という事はレクリエーションで英気を養うという事でしょうか?」 「いや、本当に洗濯をしよう。今日は良い天気だし、今からやって急いで干してしまえば、 夕方までには乾くんじゃないのかな。それに、夜間警備についていた人たちの参加は午後から だし、座学をやると差がついちゃうからね」 というよりは、あまりに良い天気なので座学に当てるのは勿体無いと思ったのだ。 天気の良い日の最高の過ごし方は縁側かどこかで、式と手を繋いだり、膝枕をしてもらいながら 日向ぼっこをして過ごす事だが、流石に現状では無理というか間違いなくメディアさんに刺される。 流石の僕もまだ死にたくはないし、それが職務放棄だという意識もあるんだけど、暖かな日と いうのは誰しもそんな考えを持ってしまうのではないのだろうか。これが30℃を越える真夏日と なると、「クーラーの効いた部屋で」となるのだが、今日はそこまで暑くならないようだし。 そう言えば、今週末には商店街の電気屋からクーラーが届くんだよな。代金節約のため、 設置工事は僕がやらないといけないから、忘れないうちに工具の手配をしておかないと。後で、 零観さんにお願いしよう。 「……では、閣下から洗濯機を借りる許可を取ってきます」 「いや、柳洞寺にはタライがあったはずだからそれを借りよう。馬鹿でかいタライと普通の タライを借りて大きな方でシーツを、普通の方で衣類を洗濯してしまおう」 やや不満そうな部長の言葉に、僕はあえて気がつかないふりをして言った。確かに、何故、 諜報部が洗濯をするのか説明されないと分からないし、しても理解されないかもしれない。 部屋の掃除はともかく、洗濯となれば諜報部の仕事とは思えないのも理解できる。しかし、 何故洗濯をさせるのかについても、気がついてくれなくては困るのだ。 良い天気だから洗濯しようというのも本音ならば、柳洞寺諜報部は自己完結部隊組織で行きたい、 というのも僕の本音である。つまり、戦闘から育児まで、ありとあらゆる事ができるのが柳洞寺 諜報部である、という風にしたいのだ。 同時に某家政婦のようなスパイが柳洞寺に潜り込まれないように、潜り込まれてもすぐに発見 できるように諜報部を鍛え上げたいのである。 ……まあ、今回の洗濯については、式と手を繋いでシーツを洗濯するのも良いよなぁと思ったのが 主な理由というのは否定しないが。 なお、洗濯機は確かに使うと楽なんだけど、柳洞寺の洗濯機は個人用の大きさで、それで修行僧 全員分の洗濯物(メディアさんと葛木氏を除く)を若い修行僧が洗濯している。だから彼らは ほぼ一日中、ひっきりなしに洗濯機を回しているのだ。 諜報部が借りれるようなスケジュールの余裕があるとは思えないし、逆に諜報部の部員の分を 割り込ませて洗濯してもらうと諜報部の鍛錬にならない。 それにシーツもこれだけの枚数となると洗濯機で処理すると大変だと思う。 「男物と女物を一緒に洗濯するのか?」 「シーツは一緒に洗うよ。あれは別々に洗うと大変だと思うから。 あと、式の着物は素直にクリーニングに出してね。専用でやるとお昼回っちゃうから」 式が実際に着物を洗濯しているのを見るまで、僕は「着物はクリーニングに出すもの」という 考えを持っていたのだが、冷静に考えれば昭和の初め頃まで着物というか和服は一般的な服であり、 当然普通に洗濯するものだったのだ。 勿論、晴れ着のような服は違ったようだし、普通の和服も着れなくなったら布として、枕や 布団の布など様々な用途に用いたみたいだが「和服=家庭での洗濯が不可能なもの」という認識が 間違っているのは分かってもらえると思う。 ……とは言え、式の着物は良い物だから専門の業者さんが居て洗濯していた。 式が一人暮らしを始めた際には「業者を用意します」という秋隆さんの言葉を無視して自分で 洗濯し、お気に入りの着物を台無しにしてしばらく落ち込んだとの事。 その後、同じ着物を秋隆さんに渡された事で式は奮起し、ちゃんとした洗濯の仕方を身につけた んだけど、几帳面というか手抜きが出来ない式の性格が災いしえらく時間をかけて洗っている。 というわけで、僕は式に着物はクリーニング屋に任せ、普通の服を洗ってくれるようお願いした わけだ。 「はい。というわけで、今日の午前中は洗濯をします。タライを取りにいくグループ、洗剤と 洗濯する服、あとシーツを持ってくるグループに分けるんで、各班リーダーに従ってね」 そう僕が言うと、部長がてきぱきと人数分けをする。その分け方も過不足なく、文句のつけようが ない。 「女子部員については特別顧問にお願いしたいのですが、宜しいでしょうか?」 「ああ、構わないぜ」 式は「両儀さん」と呼ばれる事を年下でも嫌う。しかし、部長は式を下の名前で言う事に抵抗が あったようで、数度の押し問答の後、式の肩書きを諜報部特別顧問として扱う事で決着がついた。 トラブルに巻き込まれたと言うか起こしたというか、そんな結果の末に就任となった特別顧問の 職をどう思っているのか気になる所なんだけど、メディアさんに命じられた巫女服も(色々と文句を 言いながらも)着ている辺り、柳洞寺に馴染む気になってくれたのかな、と思う。 「では、行動開始」 部長のその言葉を持って、部員たちは一斉に動く。一糸乱れぬというにはほど遠いが、学級崩壊を 起こしたクラスのように勝手気ままに行動するものが居ない点は評価して良いだろう。 何事も千里の道も一歩から、小さなことからコツコツと、である。 【選択肢】黒桐君の行動 A:部屋に一度戻る B:シーツの洗濯組に入る C:衣類の選択組に入る D:式と一緒に行動する(つまり、女子の衣類を洗濯する。でも、本人にその気なし) なお、Dを選択した場合、2/3の確率で拒否、1/2の確率で軽蔑されます。 523 :黒桐幹也の結婚 ◆mGFGwAwBPU:2009/02/22(日) 21 12 44 「顧問はどうされます?」 「そうだね。人手が一番多く要ると思うシーツの洗濯組みに入るよ」 部長の言葉に僕はそう答えた。 本音を言うと式と一緒に行動したいし、メディアさんから出された命令(式に僕と諜報部の 警備を命じた一件)を拡大解釈すると、式とずっと居ても良い事になるが、式は女子部員を 指揮する立場にいるため(これはまあ、今、霧島さんが居ないというのもあるんだけど)僕が 一緒に行動しようとすると色々とまずい事になる。 まあ、式だって自分の下着を僕に洗われるのは嫌というか、恥ずかしいだろう。 「……ヘンタイ」 「い、いきなり何を!」 軽く式を見ていただけなのに、そうキツイ言葉が返ってくると非常に焦る。まだ、何も言ってない んだし。 「さっさと行って来い」 「うん。じゃ、行ってくるよ」 そう言うと、僕はシーツ班を追いかける形で動き出した。 「ほほぅ。タライで洗濯ですか」 シーツを洗濯するためのタライをお借りしたいと零観さんに告げると、零観さんはそう言い、 いやはや懐かしいですなぁ、と続けた。 メディアさんの所に行って許可を取るのは簡単だったんだけど(何を考えているの? という 感じでジロリと睨まれたが)、肝心のタライの場所をメディアさんは知らない、そもそもそんな 物が柳洞寺にあるの? と言った感じだったので、零観さんを探し出して聞いたのである。 平日であるため零観さんは修行中であったのだが、運の良い事に追悼式の打ち合わせが一区切り ついた所であったため、そのタイミングを逃さず尋ねたというわけである。 この辺りの尋ねるタイミングというのは中々難しいものがあるんだよなぁ。 「確か物置に仕舞っていたはず。ちょっとお待ちを」 少し前に物置から出して手入れをして、その後物置に仕舞ったはずだが、さてどうだったか。 そう続けられると不安になるというものだが、すでに捨てたとかそんな事を言われなかったので 良しとしよう。急がないと昼を過ぎて洗濯物が夕方までに乾かない可能性がある。 そんな不安をもちながら物置に行って見ると、これまた見事な木製のタライが物置には置いて あった。 「何というか、お酒でも造れそうなタライですね」 「どうだったかなぁ。遡れば、どぶろくを造っていた記録が出てくるかもしれないが」 お寺にも関わらず、あっさりとそんな事を言う零観さんは相変わらず凄いと思う。 ただ、柳洞寺は由緒あるお寺で、明治維新前の神仏習合時代から続く歴史を持っているし、 神社であればお酒はつきものである。お寺なのに手水舎があったりというのも、その名残だろう。 そう考えると、本当にかつてこのタライで酒を造っていた時代があったかもしれない。 「顧問、どこで洗濯しますか?」 「あまり目立つ所で洗濯するのもどうかと思うし、裏庭でやろうか。この前、御飯を作った 所だけど、あそこならこのタライを置いて、大人数で色々できるんじゃないのかな」 平日ではあるが参拝客はそれなりにいるし、その参拝客に露骨に洗濯物が見えるような状態は 柳洞寺の格というか威厳というか、そういうものを下げる事になる。 しかし、参拝客に見えない所で便利な場所は修行僧の生活空間に活用されているわけで、 諜報部がそこに侵入するような事があれば彼らは諜報部を良く思わないだろう。 そんな風に書くと、えらく難しい事を言っているように聞こえるが、要するに 「自分達がいつも洗濯していた場所で先に洗濯して(自分達は待たされるか別の場所で洗濯する はめになり)、自分達が干していた所に先に干されると嫌だよね」 という事である。 とりあえず、人数が増えるという事は色々と大変だという事で。 「さて、と」 裏庭の位置はちょうど風呂場の横というか、後ろというか。とにかくそういう場所にあたり、 しかも運の良い事に風呂場には外に繋がる小さなドアがあった。 おそらく、昔、水を桶か何かで風呂場まで運んでいた時代の名残だと思うんだけど、そういう 場所で洗濯が出来るとなるとやる事はただ一つ、 「風呂の残り湯をこのタライに入れれば良いんですね」 「その通り。残り湯の方が、汚れも落ちやすいよ」 少し呆れたような目で見る部長に対し、僕は理屈面で攻めてみた。 節約という事は決して恥ずかしい事ではないと思っているのだが、そう思わない人がいるのも 分かっている。それを恥ずかしくないものにするための方便の一つが「エコ」なのだが、洗濯に 使う残り湯を作る(?)ために風呂を沸かすような本末転倒な行為が広がっているのも事実なのだ。 まあ、僕の場合は節約体質というべきもので、これは言うまでも無く橙子さんのせいである。 「ほら、洗濯開始」 ぱんぱん、と手を叩くと、しぶしぶ、きびきび、ため息をつきながら、と色々であったが、 彼らは洗濯のための作業に入った。 さて、僕も働かないと。 【選択肢】 A:その頃の式さん B:その頃の霧島さん C:その頃のキャスター D:このまま黒桐のターン 568 :黒桐幹也の結婚 ◆mGFGwAwBPU:2009/02/23(月) 20 08 25 空は快晴、夏の強い日差しは海面からの反射光もあって夏を一層強く感じさせる。 海風は頬に心地よく、ウミネコの鳴き声が寂しさを緩和させる。 文句のつけようのない絶好のロケーション。 戦の前の静けさとは言え、いやだからこそ平和な冬木市を象徴する港は、しかし、 今、まさに盆と正月が一緒に来たような賑やかさを見せていた! 「こ、こうで良いんですか!?」 「おう、お嬢ちゃん。そのままロッドを立ててな。いいか、ゆっくりだぞ、ゆっくり」 「はい!」 重いロッドを支えきれず、ふらつく女性を支えるアロハシャツの男。 「はははっ、そこのお嬢さん。そんなロッド釣りなどよりも、こちらのリール釣りは 如何かな? ぽちゃんとたらして釣れるのを待つロッド釣りも良いが、遠くに飛ばしてリールで 引きながら釣るのもまた一興。 仕掛けを変えれば、カレイ、ヒラメの底引き釣り。キスやクロダイ釣りと楽しめるぞ」 その二人を見ながらも、力いっぱい飛ばしたリールの糸を巻きながらリール釣りを 勧める赤い帽子に赤いジャケット、褐色の肌の男。 「魚屋、我のための仕掛けをさっさと用意せぬか! 何のためにそなたをわざわざ 召喚したと思っておる。 我の役に立たぬサーヴァントであれば、さっさと消し去ってしまうぞ!」 黒い靴、白いソックス、そして空色と白のエプロンドレスという姿でありながら、 清楚よりも元気と言いたげな姿を見せているのがギルガメッシュ(女性)である。 数ある衣装の中からこれを選んだのは、白の鎧も金の鎧も今の彼女にはやや重いため (万が一、海に落ちたら助からない可能性がある)でもあるが、多分言峰の趣味だろう。 カレン・オルテシアも共犯者かもしれないが。 「ちょ、ギルガメッシュさん。大きな声を出さないでください。魚が逃げます!」 「針に食いついてる時点で、大声くらいで逃げることはないだろ」 ……第三者の目から見ればきっと賑やかとかそういう時点ではない気がするが、あえて 賑やかという事にしておこう。 先ほどお嬢ちゃんと呼ばれた女性は言うまでも無く霧島女史で、その霧島女史にロッド 釣りを教えているのがランサーである。 後ろから抱きかかえるような形で指導していて、霧島も戸惑っているのだが、一応指導 の範囲内に留まっていると考えているので、まだ何も言っていない。 ただ、この場に両儀式が居れば、まず間違いなくナイフで刺しているだろうとだけ 付け加えておく。 「ふむ。我がマスターはせっかちなようだ。が、短気な性格ほど釣りに向いているというから 結構な事だ」 一方、霧島女史を後ろから抱きしめているランサーを、後で言いつけてやると思いながら、 霧島女史にリール釣りを勧めているのが、赤い帽子に赤いジャケット、褐色の肌の サーヴァント・アングラーである。 彼こそ、生前、虎と獅子と宝石使いと極悪シスターとダメットによって真っ赤になった家計を 立て直すべく、無謀なまでに釣りを行った男がたどり着いた血の果てである。 鯛を釣るために海老を捨て、石鯛を釣るためにサザエを捨て、家計を救うために小魚までも 根こそぎ釣り上げたその先にあったのは、荒廃した港の姿であった。 “契約しよう。我が死後を預ける。その報酬を、ここに貰い受けたい” だが、その契約で救えるのは一瞬であり、破綻はすぐ側まで来ていた。 かくして彼はその絶望的な戦いの中で果てる。そこにあったのは、茶碗を鳴らす虎と獅子の 姿であり、無意味に彼を拘束する極悪シスターとダメットの姿であった。 「アングラー。お主、黒い後輩とか居なかったか?」 「ああ。道場で鍛錬をしていたら一撃の下に包丁で刺された過去があるよ」 そう言って、アングラーは遠く空を見上げる。涙は見せない。すでに通り過ぎた道だから。 この辺りの話の半分は嘘なのだが、半分は本当である。そうでなければ、何でもありの この世界とは言え、召喚はできない サーヴァント・アングラー。彼は紛れも無く英霊である。 「おし、嬢ちゃん。釣れたぞ。クサフグだが、まあ食べれない事は無いだろう」 「免許もないのに食べちゃ駄目ですよ」 まあ、そんな事もランサーには関係ないのであるが。 ※素人の調理は危険です。絶対に辞めましょう。 フグは釣れてもかならず海に戻すか、免許を持った人がいる所に持ち込んで調理して もらって下さい。 「でも、良いんですか? 他の人たちが仕事している中で私は釣りをしていて」 「かまわぬ。我が許す」 「ま、良いんじゃねぇの」 「問題ないだろう。君の仕事はランサーの説得だ。拡大解釈すればどうとでもなる」 不安げな霧島女史に対し、ギルガメッシュ(女性)、ランサー、アングラーは自信満々に 答える。 ギルガメッシュは「我こそ正義」を地で行く人物であるし、ランサーもまた楽しければ良い という快楽主義者。唯一話が出来そうなアングラーが、「問題ない」と言った時点で霧島女史の 負けは見えていた。 「でも、私の仕事はランサーさんを柳洞寺の山門の警備に就かせる事ですよ」 「ならば尚の事だ。ランサーは君がここで一緒に釣りをすれば山門の警備を行うと約束した。 そうだろう? ランサー」 「おうよ。良い女からのお願いを断るわけにはいかないからな。が、ちょっとくらい役得が あっても良いだろ」 そう言ってランサーは霧島女史に片目を瞑ってみせる。 「取引……という事ですか?」 「我はランサーを独立宗教法人柳洞寺仏教に貸し出したが、ランサーの指揮命令者はあくまでも 我にある。よって、我が問題ないと言っている以上、問題ない」 「正論だけど、ギル子はちょっと黙ってな。ほら、飴舐めるか?」 我を子供扱いするな! と言いつつ、口を開けたギルガメッシュにランサーは飴を放り込む。 もっとも、その飴はニッキで、その辛さに飛び上がったギルガメッシュがランサーを追い掛け回す のだが。 「……何というか」 「子供だ。その一言で十分だろう」 ため息をつきながら一言で言い表したアングラーの言葉に、霧島は苦笑するしかなかった。 「まあ、少し詳しい話をすると、君の役目はランサーの説得であるが、それだけで終わっては いけない。 考えてみたまえ。同じ組織に属する者でも、親しい人間に頼まれるのとそれほどでも人間に 頼まれるのではやる気が違うだろう? これはあまり良くない話ではあるが、世話になった人に頼まれれば、自分の組織の利益を 返上してでも頼みを行ってしまう事もある」 「飲ませて、抱かせて、握らせて、ですか」 「それだけが全てではないが、時に有効な手段となるのは事実だな」 しかし、君もよくそんな言葉を知っているな、と続けるアングラーに対し、そりゃ会長の下で 生徒会委員なんかやっていると黒くもなります、と霧島女史は言い返した。 実際、「生徒会会長になるべく生まれてきた男」とまで言われた柳洞一成の下で副会長を やっていると、そういう事によく遭遇するのかもしれない。 相手の弱みを握る事で交渉を優位に進めるのは、昔からよくある話である。そして、その手段 として、先の3つは人が営みを行う以上、永遠に有効な方法なのだろう。 「ま、あんまり難しく考えるな。ここで遊ぶのも立派な仕事よ」 「君は遊びすぎだと思うがね。 が、それも一理ある。柳洞寺諜報部がギルガメッシュ陣営を接待しているのだ。これも立派な 仕事だろう」 「釣人(アングラー)! さっさと我の竿を用意せぬか!」 はいはい。うちのお嬢様は短気で困る、と言いながらも、妹の我がままを聞く兄のように優しい 目をしながら竿を用意するアングラーに、なんか丸め込まれたような気がするなぁ、と霧島女史は 感じたそうだ。 とは言え、それが説得力を持っていたのも紛れも無い事実で、結局、霧島女史は暗くなるまで ランサー、アングラー、ギルガメッシュと共に港で釣りをするとなった。 「霧島さん。そこのトラフグ、もらった!」 「駄目です! これは柳洞先輩に持って帰るんですから!」 なお、彼女は帰り際、食料を漁りに来た虎と壮絶な戦いの末、見事にトラフグを死守している (免許はアングラーが持っていました)。 イベント:アングラーズ・フィッシュが発生しました 中立組織に「港」が新たに加わります。(代表者:冬木漁業協同組合組合長) 謎のサーヴァント、アングラーが出現しました(彼は港限定のサーヴァントです)。 Y:そして洗濯に戻る 591 :黒桐幹也の結婚 ◆mGFGwAwBPU:2009/02/25(水) 18 04 11 「さて、これで良いかな」 「流石に疲れました」 「お疲れ様。午前中はこれで終わりだから、午後が始まるまでゆっくりしてくれて 良いよ」 予定よりやや遅れたが、昼の鐘が鳴る少し前、全てのシーツ、全ての衣類が洗濯し 終わり、干し終わった。 大きなタライの中にシーツを一杯に入れ、バケツリレーの要領で風呂の残り湯を 注ぎ込み、振り掛けるように洗剤を振り掛け。 その後、足を綺麗に洗った後、じゃぶじゃぶとシーツを踏みつけながらシーツの 汚れを落とし、タライの水が真っ黒になったら水を捨てて、また残り湯を注ぎ、 少量の洗剤を振り掛けて、また足でじゃぶじゃぶと踏みつける。 そんな事を4~5回繰り返した後に水が汚れなくなったら、今度は洗剤を入れないで 同じ作業を繰り返すのである。 ちなみに、雑巾を絞る時の如くシーツも一回一回水をきっちり切った方が良いのだが、 流石にやってられなかったので、足で踏みつけた後はロールというかウドンを作るときの 如くというか、丸めて水を切る程度にしておいた。 というわけで、これはこれで大変な作業なんだけど、何故かやっていると楽しくなる ものでもある。ヤケになっているわけではないと思うんだが、皆、妙にハイテンションで シーツの洗濯をしておりました。 なお、女子の下着は目立たない所に干した上で、盗まれないように監視員を置くことに したという。当然と言えば当然だね。不届きな人間はどこにでも居るだろうし。 「しかし、こうして見ると凄い光景だな」 「そうだね」 四段に亘って築かれた物干し台の上には、後二段と三段目の一部を真っ白なシーツが 埋め尽くし、一般衣類がその残りをちょっと占めている。 そう書くとシーツの割合は半分なのに変じゃないか、となるのだが、一枚が大きい シーツは横に長いだけでなく、一枚一枚が地面に着かんばかりに伸びている。 普通の服はせいぜいがその半分くらいなので余計にシーツが目立つというわけである。 「だけど、良い光景だよ」 「そういうもんか」 オレにはよく分からない。 そう言いたげな式の口ぶりだが、まあ、そうだと思う。 これは僕のささやかな幸せだから。 僕の黒い服の隣に、式の薄い水色の着物が干してある。 男子は左から、女子は(男子と一緒に干す事を気にしない子は)右から洗濯物を 物干し竿(竹ざおの方である)に通して、式が右から最初に通したのを見て、僕のを 左から通したからこの位置にあるのは当然なんだけど、真ん中に近い所に僕と式の服が 並んで干してあるこの光景が例え様が無いくらい嬉しい。 抱きしめて、キスをして。もう少し頑張れば、ひざ枕とかそういう所まで行けそうな この関係を、早く一緒に洗濯物を干せるような関係にまでもっていくのが、僕の当面の 目標である。 さらに想像を進めると、「お父さんの下着と一緒に洗濯するのは嫌!」と娘が 言うようなものも浮かんでくるのだが、それは想像ではなく妄想になっているのが 自分でも分かっているので自粛する。 とりあえず、僕にとって柳洞寺のこの光景が「家族」というものを思い描かせる光景 だったという事で。 【選択肢】さて、お昼御飯の時間です A:おっ。昼と言えばアタシの出番だな(マキジ) B:ちょっと! 何でミソスープがこんな色になるのよ!(キャスター) C:顧問、食べ終わりました(食事のシーンはスキップして、午後に入る) 664 :黒桐幹也の結婚 ◆mGFGwAwBPU:2009/02/28(土) 12 18 41 「さて、そろそろお昼だけど」 「おっ! それならアタシの出番だな」 「……どこから湧いて出た、楓」 湧いて出たという、まるで虫か何かのような式の言い方はさすがにどうかと思うんだ けれども、神出鬼没さというかこの唐突な出現に関しては言いたいことも分かる。 「式の姐御~、硬い事は言いっこなしで。さて、ここに取りい出したるのは竈(かまど)。 そう、諜報部の人たちが晩御飯を作ったあの竈だ」 「あのー、楓ちゃん。竈は取り出せないと思うな」 実際は僕たちの手を引いて全力で突っ走ったのだけれども、取り出したと言った 楓ちゃんに一応突っ込んでおく。 「そして、ここにあるのは寸胴(ずんどう)! 誰かさんに言ったら豚にされること 間違いなし!」 「うん、そう思うんだったら少しは慎んだ方が良いと思うな」 竈にかかっている寸胴を指差し、自信満々で言い切る蒔寺楓(17歳)。 口は災いの元とは彼女のためにあるような諺だ。 「所で、黒桐の旦那。料理ってのは難しいな。うまサンドを作ろうと思ったら 梅サンドになったり、いちごマシュマロがいちごましまろになってしまったり」 「いや、そんな事はまずないと思うんだけど」 「そこで、そんな貴方でもバツグンに旨いものに出来る料理を教えるぜ! メモの準備は良いかい?」 人に聞いておきながら僕の言葉を無視する。 そう言えば、馬の耳に念仏も彼女のためにあるような諺である。要するに、 言っても無駄という事なんだけど。 「まず材料は、鶏の手羽元、人参、玉ねぎ、ジャガイモ、好みで月桂樹やショウガを 入れたい人はそれも準備だ。 別に肉は鶏の手羽元でなくても良いが、胸肉はやめた方が良い。何故か、パサパサに なるんだな、これが」 「式、それって本当?」 「ああ。鶏の胸肉は時間をかけすぎるとパサパサになる。 元々柔らかい部分だし、煮込み料理にはあえて使う理由はないな。それしかないなら 別だが」 「へー」 鶏の胸肉は鶏肉の中でも100g50~60円くらいとかなり安価(腿肉は98~120円) で売っているので、金欠の僕でも何とか食べる事ができた肉だ。 玉ねぎと鶏胸肉を炒めておいて、そこに茹でたスパゲティを加えて軽く炒めると、 塩コショウの味付けでもかなり美味しいものができる。 ケチャップで味付けすればナポリタン風となり、これも中々美味しい。 「さて、まずは人参、ジャガイモを洗った後、皮をむいて切っておく。煮込むから やや大きめに切っておくのがポイントだぜ。玉ねぎは皮をむいてから洗った方が良い。 別に洗ってから皮をむきたいと言うなら止めはしないけどな!」 「次に、鶏の手羽元を寸胴に放り込んだ後、酒を入れてよくかき混ぜる。これは肉の臭みを とるおまじないみたいなもんだ。あんまり肝心の旨みも出てしまうんで、さっと軽くやるのが ポイントだ。 かき混ぜた後は酒を捨て、水を入れる。そうすると」 「何か浮かんでるね」 「肉の脂とか、そんな感じのものだ! 気になるならおたまで掬って捨ててしまっても良いが、 煮込むときにアク取りシートで取ってしまうのも一つの手だぜ」 「さて、肉を入れて酒で洗って水を入れた後、また酒を入れる。ただし、どばどばと入れちゃ 駄目だ。酒臭くなっていけねぇ。臭い消しだから軽く入れる程度だ。この時、月桂樹や ショウガなど臭い消しのものも同時に入れると楽だ。 そして、ここで蓋をして火にかける。面倒なら人参などさっき切った野菜も一緒に入れて 良いが、煮込みすぎになる事を覚悟の上でだ!」 「式、コメントを」 「材料によって最適な茹で時間は違ってくる。 だいだい肉は……そうだな。物によるが、骨付きなら30分くらいといった所か。 そこから逆算して、他の材料を加えるのが良い」 「所が、人参は生でも食えるが、ジャガイモは生だと食えないんだぜ! だから、ジャガイモは 人参より先に入れるとか、別で茹でておくという手もある。面倒だからやらないけどな!」 なるほど、と納得する話である。 確かに、火が通っていないのは困った話だが、それ以上に食べられないのは困る。 そう考えると、食べれるか食べれないかで判断するというのも、一理あるというものだ。 そんな感じで色々と話しながら、楓ちゃんは丹念にアクを掬い、ジャガイモを親の敵のように 睨みつけていた。後で理由を聞くと生では食えないのに、煮すぎると崩れるからだそうだ。 「さて、途中で野菜を加えながら、スタートから25分経過した今頃、市販のコンソメを加える。 今回選んだのは鈴木建設本社ビルにそっくりなビルを持つ会社から発売されてるチキンコンソメ。 理由は特売だったからで、深い意味はないぜ!」 「なるほど」 僕は深く頷いたが、楓ちゃんの深い意味はないという言葉に頷いたのではなく、誰かが 言っていた「楓ちゃんは結婚したら良いお嫁さんになる」という台詞を思い出し、その通りだな、 と思ったのだ。 さっきの手羽元肉(値札を見たら1キロ350円と結構安い品だった)や今のチキンコンソメに してもそうだが、彼女は安くて旨い物というものを見つけ出す目を持っている。 この辺りが式との違いで、式は「良い物」を見つけ出す目を持っているが、「値段相応」とか 「値段の割りに良い品」という概念が分からない。 平目を例に取ろう。 数百、数千の平目の中から最高に旨い平目を見つけ出す目は式も楓ちゃんも持っている。 そして、最高に旨い平目であればパンダ平目(腹に黒い斑点がある平目。養殖の際、稚魚をプールで 飼育するため、反射光が腹に当たるため腹に模様が出来るのでは、と推測されている。 なお、完全養殖物と稚魚の段階で放流した半天然では味がまったく違うが、半天然物と天然物では、 半天然物には腹に模様があるだけで味は変わらないと言われる)であっても彼女らは選ぶ。 何故なら彼女らは「それが最高である」と分かるからだ。そこに二人とも揺らぎはない。 だが、最高に旨い平目が天然物の普通の平目で、次に良いのが天然物のパンダ平目だった場合、 楓ちゃんならパンダ平目を選ぶだろう。何故なら、天然物であろうともパンダ平目というだけで、 商品価値がぐっと落ち、当然値段も下がるからだ。 鮮度の差もそうだ。式は最高を選ぶから焼こうが煮ろうが最高を選ぶ。しかし、楓ちゃんは 「刺身ならともかく、焼くんだったらこの程度で良いや」という事ができる。この辺りの融通の 利かなさが式の可愛い所でもあるんだけど、普通のお嫁さんとしてどっちが良いかと言われると 楓ちゃんに軍配が上がるだろう。 まあ、式が出来ないのなら僕がすれば良いだけなんだけどね。 「さて、コンソメを加えて完全に溶けるようにかき混ぜること数分。なんとこれだけで立派な コンソメスープの完成である。ダシも何もいらない。ただ、材料を煮てコンソメを入れるだけで 簡単にコンソメスープが出来るのである。皆も試してみろよ! あと、保温鍋か無ければ布団か何かでぐるぐる巻きにして保温できると味が染みて良いぜ!」 「式」 「本当だ。味の染みるメカニズムは省略するが、そうする事で味が中まで染み込む。 あと、スープとして飲むのか、肉じゃがのように中の具材をメインで味わうのかでコンソメの 量が変わる。具体的には中の具材がメインならば、1.5~2倍の量を入れた方が良い。 ただし、その場合は言うまでも無くコンソメスープは濃すぎる味となる」 「なるほど」 こちらは純粋に料理と味付けについて感心した「なるほど」である。 考えてみれば当たり前の話なんだけど、そういう所まで考えて料理ってのはするものなんだなぁ、と。 「こちらもできましたよー」 「お、こっちも美味しそうだね」 楓ちゃんとは別に厨房を借りて料理を作っていた子たちが料理を運んできた。 こちらは、鶏モモ肉を焼いたものとモヤシ炒めである。 焼く直前に塩コショウで味付けした鶏のモモ肉を両面強火で焼いた後、弱火でじっくり焼き上げた ものと、その際に肉から出た脂や旨みを全部吸ったモヤシ炒めである。 不足がちな野菜を取ってもらうと同時に、鶏の旨みを全部使おうという単純だが贅沢な一品だ。 「では」 「「「「「いただきます!」」」」」 通常の諜報部勤務の場合、昼飯は自腹であるが、第二種警戒態勢中は柳洞寺に拘束しているため、 朝昼晩の食事は支給される。 しかし、柳洞寺で出される食事はどうしても肉類を除いたものになるし、部員たちで作ったとしても 皆が皆料理が得意なわけではなく、酷いものになる事もあった。 けれども、 「うめぇ、うめぇ!」 「楓ちゃん、もう少し上品に食べようね」 「でも、ここまで夢中で食べてくれると作った方としても嬉しいですよ」 御飯(これは一斗炊きの炊飯器で炊いてもらったもの)、漬物、鶏モモ肉とモヤシの炒め物、 そして特製コンソメスープ。 育ち盛りな彼らを満足させ、 「ふむ。悪くないな」 味に五月蝿い式がとりあえず合格点を出すくらい、良いお昼御飯となりました。 【選択肢】午後の内容を決めよう A:体力づくり B:座学 C:掃除 なお、マキジは飯を食ったら帰りました。 761 :黒桐幹也の結婚 ◆mGFGwAwBPU:2009/03/04(水) 22 54 44 「ご馳走様でした」 「お粗末様です!」 両手を合わせ、ご馳走様と言う僕に対し、楓ちゃんは全力でそう答える。 この「お粗末様」という返答も「何だかんだ言いながら良い所のお嬢様なんだなぁ」と 感じさせる所である。 御馳走。御は丁寧、尊敬などの意を表す言葉なので「馳走」となるが、これは 「準備のために走り回って」客をもてなすという意味である。それが広く一般化して、調理者、 生産者に対する感謝の気持ちが表す言葉となった。この感謝の対象に、一般的には輸送者が 入っていない所が興味深い所であるが、今回は本題でないので割愛する。 つまり、ご馳走様とは「美味しい料理を食べさせていただいてありがとう」という意味の 言葉である。 一方、楓ちゃんが言った「お粗末様」。これは、言うまでもなく「ご馳走様」というお礼の 言葉に対して、「いや、粗末なもので申し訳ない」と謙遜の言葉を込めて言う語である。 謙遜からは最も遠いと思われる楓ちゃんがこの言葉を言うのは間違いなく親父さんの教育の 賜物であるが、そういう教育をしっかり施して身に着けている辺りが知っている人には、 「やっぱり良い所のお嬢様だなぁ」と思わせる。 もっとも、諜報部部長が「マキジがそんな言葉を言うなんて、頭にカビでも生えたのか!?」と 思わせる表情を見せている辺り、普段どういう認識をされているのか一目で分かるのも 凄い話なんだけど。 「さて」 「あ、顧問。洗い物は私達がしますから良いですよ」 「あ、ありがとう」 立ち上がって茶碗とお皿とスープ皿を持った瞬間、女子部員にそんな事を言われた。 僕の隣に居る式は澄ました顔でお茶を飲んでいる。湯飲みがあるのにわざわざ飯茶碗にお茶を 入れているのは変な気もするが、「茶碗に残ったご飯を綺麗に食べる方法」として式にとっては 当たり前だから、そうしているのだろう。 こういう揺ぎ無い姿勢というのは、やはり見ていて格好良い。 「オラ、オラ! てめぇら、飯は最後の一粒まで食べるもんだ! 米を一粒無駄にすると 目が一つ潰れるという言葉を知らねぇのか!」 だからと言って、楓ちゃんのようにさらえて食べろと強要するのは如何なものかと思うが。 「良い天気だねぇ」 「まあ、雨は降りそうに無いな」 皿とか茶碗とかを流しに持っていった後、僕たちは洗濯物の所に来ていた。 飛ばされたり、落ちたりしている洗濯物がないか気になった、というのもあるが、まだ午後の 開始まで時間があるのでのんびりしたかったのである。 「こう、良い天気だと真面目に働くのが嫌になるね」 「お前なぁ」 式が呆れたように僕の顔を見るが、時々、本気でそう思う時がある。いや、勿論、晴れた日は 畑仕事、雨の日は本を読むという晴耕雨読の生活というのも理想だと思うのだけれども、天気の 良い日にひたすらのんびりするのも最高の贅沢だと思うのだ。 例えば、 「な、何だ?」 式の膝枕で軽く一眠りするとか。 「やらない」 「そこを何とか。5分で良いので」 「幹也。お前、この灼熱の場所でオレに正座させる気か?」 「大丈夫。ちゃんとシートを持ってきているから」 式は、すでに太陽の陽を浴びすぎて火傷しそうなくらい熱くなっている地面(というか、石を 砕いて敷き詰めているんだが)を指差すが、そう言われるだろうと思ってお花見に使うような レジャーシートをちゃんと持ってきている。 何故と言われれば理由は一つ。式に膝枕をして欲しかったからである! 「やらない」 「えー」 「えー、じゃない。お前は何でそう唐突なんだ!」 結局、このまま言い合っていても時間だけが過ぎて埒が明かないので、膝枕は諦めて、二人で のんびり休憩する事で妥協した。 「ねぇ、式」 「やらないからな」 「分かっているって。けどね」 「な!?」 座った状態で近くに居るという事は、簡単に抱きしめれるという事でもある。 「お、お前」 「いやー、巫女姿の式をそう堪能できるものじゃないので」 「コクトー。オレ、お前のそういう所、嫌いだ」 ぷるぷると怒りに震えながら、それでも時間まで抱きしめさせてくれた式に感謝する。 まあ、その後、怒って仕事以外で口を聞いてくれなかったんだけど。 【選択肢】前回、座学が2、体力づくりが3で流れました。前回のも有効にします。 A:体力づくり B:座学 C:掃除 黒桐幹也の結婚 第7ターン 3 黒桐幹也の結婚 第7ターン 1 黒桐幹也の結婚
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硫黄の炎に焼かれても(後編) ◆02i16H59NY (前編から) ――炎の塊が四散する、その僅かなタイムラグを突いて、彼女はルーンが張り巡らされた階段を駆け上がる。 踊り場ではすぐに重油のような物体が一箇所に集まり、人のカタチを取り始めている。 それを視野の隅に捉えながら、式はなんとか3階のフロアにまで到着。高熱で痛みの目立ち始めたナイフを構えなおす。 貧乏籤を押し付けられた――それが、両儀式の素直な実感だった。 あの時、ロビーで炎の巨人と相対した直後。 式の示唆した『2つの可能性』を聞いた男たちは、身構える彼女をよそに、即座にその身を翻したのだった。 フリアグネは「上にいるはずの、炎の巨人の主人を討ってくるよ」と言って。 トラヴァスは「要は全てのカードを潰せばいいわけですね」と言って。 それぞれ、どこかに向かって駆け出していってしまっていた。 そのあまりの迷いの無さに抗議するタイミングすら逸し、そのままなし崩しに炎の巨人の相手を強いられている。 なるほど、“殺しきれない”とはいえ、“一瞬でも散らす”ことができるのは、おそらく式くらいのものだろう。 人間相手ならともかく、トラヴァス少佐の銃器程度では足止めにもなるまい。 フリアグネの『吸血鬼』もこの炎には無力だし、『コルデー』や『ダンスパーティ』で吹き飛ばすにしてもどれほどの効果があるやら。 直死の魔眼で確実に“散らすことができる”ポイントを見抜き、振り抜ける式だからこそ、ここまで持ちこたえることができているのだ。 彼女が炎の巨人を押さえている間に、他の2人が根本的な解決を図る。 その発想、その作戦自体は、そう悪いものではない。 「だけど……あまり長くは持ちそうにないな」 小さく呟く式の顔に、絶望の色はない。 絶望はないが、しかし、このままいつまでも耐え続けることができるとも思ってはいない。 なるほど、確かに未だ炎の巨人の攻撃は彼女を捉えてはいない。火傷の1つも、未だ負ってはいない。 だが、手にしているナイフの方は。 一瞬とはいえ、斬り付ける度に3000度の高熱に炙られているのである。 すぐに振り切っているため溶けて崩れるようなことはないが、見るからに刃が鈍ってきている。 もう、いつ弾みで折れてしまってもおかしくない有様だ。 そして――攻撃手段を失った時、それが両儀式が焼き殺される時だ。 走って逃げても人の足より速く、階を登ってみても執拗に追いすがり、壁の向こうに逃げれば壁ごと焼き溶かして接近する。 振るう炎の十字架は、壁に触れれば爆発を起こし、手すりに触れれば鉄をも飴細工のように溶かす。 こんなもの、先制攻撃で潰す以外にどうしろと言うのだ。 復活した巨人の振り下ろす炎の十字架を斬り払って“散らし”ながら、式は思う。 あの2人は、いったい何をやっているのか。 フリアグネは魔術師を見つけられたのか。彼は彼で今どこかで戦っているのか。それともまんまと逃げられてしまったのか。 非常ベルを鳴らしたのはトラヴァスのようだが、スプリンクラーも作動しない今、どこで何をしているのか。次の策はあるのか。 まさか式を1人残して、容赦ない逃走を選択してしまったのではないか。 ……あり得ないことではない。彼ら3人の関係は、信頼というより打算で結ばれているようなものなのだから。 ホテルの3階、廊下を駆けつつ攻撃を捌きながら、彼女は小さく舌打ちをする。 どうやら、本気でこれは貧乏籤らしい。 不意に、両儀式の鼻が、予想もしていなかった刺激臭を捉えた。思わずその目が見開かれる。 「なっ……!? これは……魔術師の? いや、違う……!」 その『臭い』の正体に気がついた時、彼女は戦慄を覚えた。 最初は敵の魔術師の追い討ち、そのための仕掛けかと思った。 次に、数秒後に訪れるであろう事態を想像して、その可能性を否定した。 最後に、さらにその先に現れるであろう状況を理解して、この無茶苦茶な仕掛けを施した人物とその意図に思い至った。 振り返る。 長い廊下の先、式が上ってきた階段とは反対側。 建物の中、もう1組存在していた階段とエレベーターの前。 ……石油の臭いを漏らすドラム缶が1つ、とくとくと液体を零しながら転がっていた。 そう思ってみれば、どこかからうっすらと煙が上がり、微かにメラメラと何かが燃える音がする。 ずっと炎の巨人の相手をしていたせいで、気づくのが遅れてしまったが――炎の巨人とは全く別の場所で、確かに何かが燃えている。 そして、ベルは鳴れども、スプリンクラーは作動しない――! 「あ……あの馬鹿っ! 何てことをっ!」 式は彼女らしくもなく、狼狽の声を上げる。 背後では巨人が機械的な動きで炎の十字架を振り上げている。 ドラム缶にも、そこから流れ出す液体の存在にも、お構いなしだ。 今から他所に誘導していたのでは、間に合わない。 式は即座に決断。 振り上げたナイフを手近な窓に叩き付ける。 その衝撃のせいか、痛んでいたナイフはとうとう折れ飛ぶが、式は一切構うことなく。 一片の迷いもなく、3階の窓から、外の虚空に向かって突進した。 彼女の体を捉え損ねた炎の巨人の十字架は、そしてドラム缶から繋がる水溜りを、盛大に打ち据えた。 ◇ トラヴァス少佐の最後の支給品――『燃料』。 なんともそっけない一言で現されていたのは、量だけで言えば相当な分量に及ぶ代物であった。 量にして、ドラム缶十数本分。 説明書には『バギーやモトラド(注・二輪車のこと。空を飛ばないものだけを指す)の一般的な燃料』とあったから、ガソリンあたりだろうか。 この椅子取りゲームが始まってから、ずっと使い道がないと判断していたソレを―― トラヴァスは一切の躊躇なく、ホテルのほぼ全フロアに渡って撒き散らしていた。 おそらくはフリアグネと魔術師によるものだろう、戦闘の気配が響く最上階には踏み込まなかったが、しかし、それ以外の全ての場所に。 揮発性が高く、よく燃える燃料を、ドラム缶ごと配置していったのだ。 「“魔法遣い”、いや、“魔術師”の使う技の仕組みなんて分かりはしないのだけど――あの対策は、安易だったね。 その方向からの攻略が正しいことを、自ら認めているようなものだよ」 早々に退避し、ホテルの外から建物を眺め上げながら、トラヴァスは小さく呟く。 彼の見上げるその前で、ほぼ全ての階の窓に炎が灯ってゆく。 あの炎の巨人から首尾よく引火したか、あるいは、随所に用意した簡単な時限発火装置が上手く作動したか。 時間も材料もなかったから適当な代物だったが、電気は通っているのだから上手くショートさせれば火花を確保できる。 各階に燃料を撒きながら、トラヴァスはあちこちにそういう仕掛けを作り捨てていったのだった。 様々な工作技術を“アイカシア学校”で学び身につけた彼ならではの小技だった。 最初に彼が思いついた対策、それは非常ベルを押してスプリンクラーを作動させることだった。 あれほどの炎、単純に水をかけても消火しきれるとは思わないが……ルーンのカードの方は話が別だ。 紙は水に弱い。インクも水に弱い。 1つ1つ水をかけて回るのは手間がかかりすぎるが、元からある防火施設を活用すれば……と考えたのだ。 だが、そちらは既に魔術師によって対策が打たれていた。 普通の者ならここで落胆するところだろうが、トラヴァスは逆に確実な手応えを感じていた。 敵が予め先回りしてまで対策を打つということは、すなわちそれが成し遂げられれば致命的である、ということ。 全てのルーンのカードを一網打尽にする、というアプローチそのものは間違っていないのだ。 そしてまた、彼はすぐに気づく。 炎そのものを凝縮して作ったような、燃える巨人。 だが、そんなものが遠慮会釈なく暴れまわっているのに、火災が発生しないのは何故だ? 防火システムすら殺されているというのに、これで火事にもならない、その理由は? ――決まっている。魔術師の側が、そうならないよう炎の巨人を制御しているからだ。 火事になったら、魔術師にも都合が悪いからだ。 紙は水に弱い。 それ以上に、紙は火に弱い。 子供ですら知っている、それは真実だ。 ならばどうする? 簡単だ。 ただ、こちらから火を放ってやればいいだけのこと。 そうすればルーンのカードも一緒に焼け落ち、炎の巨人はその力を失う。 他ならぬ魔術師自身によって防火の備えは既に殺されており、火が回るのを止めるものはない。 皮肉としか言いようがないが――炎の魔術師は、他ならぬ炎によってその力を失い、ここに敗れるのだ。 「どうやら、君は交渉の余地すらなく、かつ、ゲームに積極的であるようだ――ならば僕にも、容赦などする理由がない」 遠隔操作の炎の化物を用意し、問答無用で参加者に襲い掛からせる、この炎の魔術師。 これをトラヴァス少佐は、排除すべき敵と認識した。 会話が成立するようなら、フリアグネたちを説得し一行に加える選択もあった。 戦闘の意思がないようなら、フリアグネたちを騙し欺き命を見逃す選択もあった。 だが――こいつはダメだ。 味方に引き込む余地はなく、生かしておくだけの価値もない。 で、あるならば。当初の方針通り、“ゲーム肯定派”同士の潰しあいを全力で演出するまで。 「君も運が悪い。君は君で、容赦も躊躇もない殺戮者だったんだろう。優秀な殺戮者だったんだろう。手はずを見ればよく分かるよ。 だが――我々もまた、殺戮者だ」 とうとうドラム缶にまで引火したか、ホテルの各所で断続的な爆発音が響く。 ホテルの館内で荒れ狂う炎が、さらに勢いを増す。 窓の1つを破って飛び出してきた両儀式が、着地と同時にトラヴァスの姿を認め、何やら凄い剣幕で近づいてくるが。 彼はその怒気を柳と流し、ホテルの上を見上げる。 最上階で戦っていたはずの、魔術師とフリアグネに思いを馳せる。 「さて、“和服”の推測通りなら、これであらかた力を失うはずなんだがね―― 例の魔術師とやら、“紅世の王”の1人くらいは道連れにしてくれないものかな?」 ◇ 「なるほど――“少佐”は自らの仕事を果たしてくれたようだね。 人間ごときに助けられたような格好で、少し気には障るけれども」 ――煙に包まれつつある、ホテル最上階、最高級スイートの一角。 フリアグネは、小さく呟いた。 目の前には、呆然と目を見開く、赤い髪の神父。 その手に、既に炎の剣はない。 辛うじて揺らめく炎のようなもの、は残されていたが、とてもではないが剣と呼べるような代物ではなくなっていた。 Fortis931、と名乗った魔術師は、かなり善戦したと言ってもいいだろう。 いや、拮抗していた、あるいは押していたとまで言ってもいいかもしれない。 体さばきこそ素人のそれではあったが、単純ながらも応用性の広い2つの技に、フリアグネも苦戦せざるを得なかったのだ。 すなわち、大きく燃え盛り時に爆発する、炎の剣の二刀流。 そして、目測を誤らせ幻惑する、熱波を利用した蜃気楼である。 こういう相手に最良の相性を示したはずの宝具、火除けの指輪『アズュール』も、今は手元にない。 あるいは燐子が手元にあれば、『ダンスパーティ』で爆破し蜃気楼を吹き飛ばし、炎剣の爆発を相殺することもできたかもしれないが。 生憎、既に人海戦術による探索のため、ホテル中に散会させたばかりであった。活用はできない。 実体なき炎剣相手に『吸血鬼』で切り結んでも益はなく、飛び道具である『コルデー』と蜃気楼の幻惑との相性は最悪。 なんとか彼我の身体能力の差でこれらの不利を補ってはいたものの、責めあぐねるのは道理だった。 だが―― 「……炎よ(Kenaz)! 巨人に苦痛の贈り物を(PrisazNaupizGebo)! あ、あ、灰は灰に(AshToAsh)! 塵は塵に(DustToDust)! 吸血殺しの紅十字(SqueamishBloodyRood)!」 だが、それもここまでだ。 魔術師が必死の形相で呪文を詠唱する。 フリアグネも何度も聞かされた呪文。あの恐るべき炎の剣を生み出す、力ある言葉。 しかし、もはや何も起きない。 ホテルは最上階を除いてほぼ全て炎に包まれ、そしてステイルは、最上階にはルーンの配置をしていない。 実はステイルは、最上階の1つ下の階まで配置を終えたところで、カードのストックを切らしてしまっていた。 増産するに越したことはなかったし、実際ホテルを出る前に再度大量作成するつもりであったが、コピー機があるのは1階の従業員用スペースだ。 そこから戻るのは手間だし、多少の距離なら効力も及ぶ。 そうして最上階まで効果が及んでいるかどうか、実際に足を運んで確認している最中だったからこそ、あの時彼はここに居たのである。 実際、階下のルーンが無事ならこの程度の距離だ、そこから力を引き出すことも出来る彼ではあったが――その、力の源が破壊されては。 「当初の認識を修正しよう、“魔術師”――君は確かに、大したものだったよ。 その、自在法ならざる自在法を操る技術も高かったし、我々3人を必ず殺すという意思の輝きも素晴らしいものだった。 世が世なら、君は確かに歴史に名を刻むに足る、『偉大なる者』にも成り得たのだろうね。だが――」 「い……いのけんてぃうす! イノケンティウス! 『魔女狩りの王』!!」 フリアグネは1歩踏み出す。 魔術師はとうとう、炎の巨神の名を呼ぶ。あえて手元に配置しなかったはずの戦力にまで頼る。 だが、最強を自負する彼の力は、その呼びかけに応えることはなく。 ひとかけらの炎すらも、もはや現れない。 ただもうもうたる黒煙が最上階に流れ込む中、そして、紅世の王は、がばり、とその口を開けた。 「だが――今は、私の贄だ」 ――いただきます。 妙に礼儀正しい声と共に、巨大な大剣・『吸血鬼(ブルートザオガー)』が一閃。 ステイル=マグヌスの体は一刀の元に両断されて――その身が、薄白い炎に包まれ、燃え上がった。 この世ならざる紅世の炎に、炎の魔術師の全てが焼き尽くされる。 彼の肉体も、精神も、魔術も、少女への想いも、何もかもが『存在の力』の炎に変換され――そして、容赦なく飲み込まれた。 【ステイル=マグヌス@とある魔術の禁書目録 存在焼失】 ◇ 「――ご苦労様です、フリアグネ様。首尾は上々のようで」 「そう言う割にはどこか不満そうだね、“少佐”。“魔術師”もろとも、私も焼け死ねばよかったとでも言いたげな顔だ」 「いえ、決してそのようなことは」 「全く、油断も隙もありやしない。こいつ、オレたちに断りもなく火を放ちやがった」 「……まあ、正直に申し上げれば、『この程度で死ぬような者たちなら、私にも利用する価値はない』。そんな風なことは思いましたがね」 「うふふ。いい答えだよ、“少佐”。やはり我々の関係はこうでなくてはね」 ――炎上を続ける、ホテルの裏手。 合流を果たした3人は、しかし互いの無事を素直に喜ぶような真似はせず、冷静に互いの損害状況を確認しあっていた。 フリアグネは、デパートで用意してきた燐子20体を、炎に巻かれて失った。 トラヴァスは、3つ目の支給品『燃料』を、最後の1滴まで使い果たした。 両儀式は、『ダンスパーティ』と交換で得たナイフ・『エリミネイター00』を破損した。 だが、それ以外には誰1人として傷1つ負ってはいない。 あれほどまでの強敵を相手にしたにしては、驚くほどの低損害だった。 「“魔術師”の荷物も拾ってきたがね……どうも目に付くのはこの薬だけらしい。“少佐”、要るかい?」 「ふむ、失礼。……どうやら麻薬の一種のようですね。使いどころには悩みますが、持っていて損はないかと」 「詳しいんだな」 「とっさの痛み止め代わりにも、荒っぽい拷問や尋問にも応用できますから。一通りの知識は、それなりに」 フリアグネから渡された荷物をあらため、トラヴァスが物騒なことを平然と口にする。 荷物からは拡声器も出てきたが、これも軽く確認した後、再び荷物の中へ。 不満の色を隠しきれないのは、1人蚊帳の外の両儀式だ。横からトラヴァスが広げる荷物を覗き込み、嘆息する。 「なんだ、刃物の1つもないのか。これじゃオレだけ骨折り損のくたびれ儲けじゃないか」 「確かに困りますね。今回の勝利も、彼女の奮戦あってのものですから」 「ふむ――では“和服”、これを使いたまえ」 フリアグネは軽く頷くと、式に向かって何かを投擲する。 反射的に受け取ったそれは――ホルスターのようなものに収まった、1対の刃物だった。 「なんだ? これは……鋏か? それにしては、どっちも両刃みたいだが」 「『自殺志願(マインドレンデル)』。名前とカタチが気に入って、コレクションに加えようかとも思ったんだがね。 業物ではあるが宝具ではないようだし、ここはひとつ“和服”の頑張りに免じて、プレゼントしておくことにするよ」 「……やけにご機嫌なんだな」 式は、怪訝な様子で首を傾げる。 奇矯すぎる形態の武器に、なるほどこれなら死蔵されてきたのも分かる、と納得しながらも、このフリアグネの気前の良さは不可解だった。 先ほどまで彼女が振るっていたナイフとて、あくまで『ダンスパーティ』との交換という形による提供だったのだ。 なのに、急に見せたこの太っ腹。かえって不審を抱くのも、当然のことだった。 「なに、あの“人類最悪”とやらも言っていただろう? 『とれるものはとれる時にとれるべくしてとるとよい』、とね。 まったく至言だよ。腹が満たされれば機嫌がよくなるのは、何も人間に限ったことではないのだよ――」 フリアグネはどこか作りものめいた微笑を浮かべ、にこやかに笑う。 その吐息に、微かに白く色づく炎が混じる。 彼らの背後では、もはや轟々たる勢いに達したホテルの火災が絶賛炎上中。 果たしてこのホテルの中、顔を見ることもなかった魔術師は、いったいどういう終焉を迎えたのか。 トラヴァスも式も、それ以上突っ込んで聞く気にはなれなかった―― ◇ 【C-4/ホテルの裏手/一日目・日中】 【フリアグネ@灼眼のシャナ】 [状態]:健康、満腹、『存在の力』大幅回復済み [装備]:吸血鬼(ブルートザオガー)@灼眼のシャナ、ダンスパーティー@灼眼のシャナ、コルデー@灼眼のシャナ [道具]:デイパック、支給品一式×2、酒数本、狐の面@戯言シリーズ、 [思考・状況] 基本:『愛しのマリアンヌ』のため、生き残りを目指す。 1:さて、これからどうしようか? 2:トラヴァスと両儀式の両名と共に参加者を減らす。しかし両者にも警戒。 3:他の参加者が(吸血鬼のような)未知の宝具を持っていたら蒐集したい。 4:他の「名簿で名前を伏せられた9人」の中に『愛しのマリアンヌ』がいるかどうか不安。いたらどうする? [備考] ※坂井悠二を攫う直前より参加。 ※封絶使用不可能。 ※“燐子”の精製は可能。が、意思総体を持たせることはできず、また個々の能力も本来に比べ大きく劣る。 ※マネキンの“燐子”×20@現地調達 は、ホテルの火災に巻き込まれ使い果たされました。とはいえ、また精製することは可能です 【トラヴァス@リリアとトレイズ】 [状態]:健康 [装備]:ワルサーP38(6/8、消音機付き)、フルート@キノの旅(残弾6/9、消音器つき) [道具]:デイパック×2、支給品一式×2、フルートの予備マガジン×3、アリソンの手紙 ブラッドチップ(少し減少)@空の境界 、拡声器 [思考・状況] 基本:殺し合いに乗っている風を装いつつ、殺し合いに乗っている者を減らしコントロールする。 1:当面、フリアグネと両儀式の両名と『同盟』を組んだフリをし、彼らの行動をさりげなくコントロールする。 2:殺し合いに乗っている者を見つけたら『同盟』に組み込むことを検討する。無理なようなら戦って倒す。 3:殺し合いに乗っていない者を見つけたら、上手く戦闘を避ける。最悪でもトドメは刺さないようにして去る。 4:ダメで元々だが、主催者側からの接触を待つ。あるいは、主催者側から送り込まれた者と接触する。 5:坂井悠二の動向に興味。できることならもう一度会ってみたい。 【両儀式@空の境界】 [状態]:健康 [装備]:自殺志願(マインドレンデル)@戯言シリーズ [道具]:デイパック、支給品一式、ハーゲンダッツ(ストロベリー味)×5@空の境界 [思考・状況] 基本:ゲームを出来るだけ早く終了させ、“人類最悪”を殺す。 1:ひとまずフリアグネとトラヴァスについていく。不都合だと感じたら殺す。 [備考] ※参戦時期は「忘却録音」後、「殺人考察(後)」前です。 ※C-4のホテルが、盛大に炎上しています。既に火の勢いはどうしようもない所まで来ています。 【自殺志願(マインドレンデル)@戯言シリーズ】 フリアグネに支給された。 得物と同じく『自殺志願(マインドレンデル)』の異名を取る、零崎一賊の長兄・零崎双識の愛用武器。 握り部分を半月状にした和式のナイフを2振り、ネジで可動式に固定し、大鋏の形にしてある。 その気になれば、ネジのところで分離し、2振りのナイフとして振るうことも可能。(むしろ明らかに武器としてはそちらの方が使いやすい) 『自殺志願』を収めるホルスターもセットで支給されている。 【燃料@キノの旅】 トラヴァスに支給された。 バギーやモトラドの動力源として世界的に一般的な液体燃料。大抵の国で購入可能。 ドラム缶にして十数本分。もちろん、火を放てば普通に燃える。 ◇ ◇ ◇ 【4】 「炎と言えば――煉獄、という概念を知っているかい? 「地獄? いや、地獄とは似て非なる概念だよ。 キリスト教、それもローマ・カトリック特有の信仰さ。 死後、善なる魂は天国へと迎えられる。悪しき魂は地獄へと落とされる。 では、天国に昇れるほどでもない、しかし地獄に落ちるほどでもない、ほどほどの小罪を背負った凡庸なる魂はどこに行くのだ? ――そんな疑問に応えて生み出された、第三の『あの世』だよ。 「彼らの言う所によれば、煉獄に落ちた魂は地獄の責め苦にも似た苦しみに晒されるという。 しかし永遠ではない。 地獄に落ちればその苦痛は永遠だが、煉獄の責め苦には期限が切られている。数百年とか、数千年とかね。 その長さは背負った罪の量に応じるという。 自らの罪に見合った分だけ責め苛まれ、苦痛をもって罪を浄化し、定められた期限の果てに天国へと迎え入れられるという。 そうして天国までたどり着けば、そこに待っているのは永遠の幸福さ。 そう信じることができるなら、責め苦が数百年、数千年単位であろうと、確かに耐えてみようという気にもなるだろう。 ……実際に苛烈な拷問を受けてなお、そんな信仰を維持できるかどうかは疑問だがね。 「なるほど、これはよくよく考えれば庶民に優しい信仰だろうさ。 ほとんどの人は、自分が天国に行けるほどの善人だとまで思い上がれないだろう。 さりとて、永遠の地獄に落とされるほどの悪人だとも思うまい。 そこにこんな煉獄という中間エリアが与えられれば、これは気が楽になる。 死後の運命は天国か地獄か、両極端の運命に思い悩む必要もなくなるわけだ。 冷静に考えれば問題の先送りでしかないわけだが、まあそこまで考える者はそう多くはあるまいよ。 「もっともこいつは、かの悪名高いカトリック教会の免罪符販売にも繋がってしまった信仰でな。 免罪符といえば購入者の背負った罪を軽減するもの、と言われているが、実はそれだけじゃない。 死後、煉獄に落ちたであろう親しい人々の免罪もまた、買うことができたのさ。 親や子、愛する人が死んだ時、せめて死後に待つ苦しみを短くしてやりたい、と願うのは人として自然な心理だろう? そんな訳でカトリック教会は大量の免罪符を売り出すことになって……それが巡り巡って、宗教改革にも繋がったというわけだ。 詳しくは歴史の教科書でも読みたまえ。流石に煉獄にまで言及しているものは少ないだろうがね。 ちなみにこういう経緯があったこともあって、プロテスタントの諸派は基本的に煉獄の存在を認めていない。 元々、聖書の上での論拠も貧弱な話ではあったようだしね。東方の正教会は最初からそんなものは認めていないよ。 「さて、その天国でもなく地獄でもない、煉獄なる場所で受ける報いの内容だが、おおむね地獄のソレをコピーしてきたようなものらしい。 有名なところでは、ダンテの『神曲』に詳しいな。 針責め、血の池、焦熱の責め。まあこの辺の想像力は人類皆共通なのか、仏教の地獄とも大差ないさ。 ただやはり代表的なのと言えば、炎と熱による責め苦だろうな。 例えばシェークスピアの『ハムレット』では、王の亡霊が『硫黄の炎の責め苦』を受けていると訴えていて、これは煉獄のことであるらしい。 そもそも、和訳である『煉獄』の『煉』の字からして火を思わせるだろう? そしてその直感は正しいんだよ。 「地獄に落ちることもできず、天国に昇ることもできない者が、延々と焼かれ続ける場所。 一応の期間は区切られているものの、当事者にとってはそんな期限、あっても無くても似たようなもの。それが煉獄さ。 そもそも存在するのかどうか、どの会派の解釈がより真実に近いのか、なんてことは別にして、だ。 そんな所には、間違っても堕ちたくないものだね―― ◇ ◇ ◇ ――燃え盛るホテルを背に、フラフラと真昼の街を歩く、1つの影があった。 気を抜けばそこに居ることすら見落としてしまいかねない、不思議なまでに存在感の希薄な人物である。 だが、もしも一旦彼を認識してしまえば、その人は見落としそうになった自分の視覚そのものを疑ってしまうに違いない。 その人物は、実に2m近い長身だった。 その人物は、漆黒の修道服に身を包んでいた。 その人物は、真紅に染め上げられた長い髪をしていた。 その人物は、耳に毒々しいまでのピアスを連ねていた。 その人物は、右目の下にバーコードの刺青を刻んでいた。 その人物は、全ての指に派手な銀色の指輪をつけていた。 その人物は、遠くからも匂う大量の香水の香りを身に纏っていた。 彼の咥えていた煙草から、ぽろり、と長くなり過ぎた灰が崩れて落ちる。 強烈な外見とは裏腹な、奇妙な存在感の無さ。 彼は誰に聞かせるともなく、ブツブツと呟いた。 「ええと……僕は、何をするんだったかな……。 そうだ、ホテル以外の建物を回るんだ……。……あれ、何のためだっかな……?」 その声に覇気はなく、その歩みに力強さはなく、その瞳に意思の光はない。 見るべきものが見れば、そんな奇妙な彼の存在を、たった一言で見事に言い当ててくれたことだろう―― ――“トーチ”、と。 そう、ここを彷徨っているのは、ステイル=マグヌスであってステイル=マグヌスではない。 本来のステイル=マグヌスという存在は紅世の徒に喰い尽くされ、ここにあるのはその残骸。 人間1人の消失が世界に及ぼす衝撃を和らげるためだけに配置された、代替物。 紅世の徒、そしてそれを討つフレイムヘイズたちは、“これ”を限りある炎を灯す松明になぞらえ、“トーチ”と呼ぶ。 ステイル=マグヌスが、まさにこの世から消滅しようとしていたその刹那――フリアグネは、間一髪思い出したのだった。 このささやかなる“箱庭”の中にいる、強敵たちの存在を。 自らの宿敵たる、フレイムヘイズたちのことを。 人間1人を丸ごと消滅させ、その余波を放置すれば、そのことはたちどころに討ち手たちの知るところになる。 それは言わば、大音声で自らの居場所を告げる行為にも等しい。 あの時点では階下に残してきた“少佐”や“和服”の安否は判然としなかった。 ここで後先考えずに人間を喰らい、それをフレイムヘイズに感知されれば、最悪、1人で2人の討ち手を相手取らねばならない。 そんな危惧を抱いた彼は、僅かばかりの『存在の力』を喰わずに残し、ステイル=マグヌスの“トーチ”を作成したのだった。 弱い弱い、今すぐにでも掻き消えそうな、頼りない炎を灯した“トーチ”を。 この程度の存在であっても、討滅の道具たるフレイムヘイズを欺くには十分なのだ。 今この地を彷徨う“ステイル=マグヌス”は、自分が“トーチ”であることを知らない。 本物のステイル=マグヌスではないことを知らない。自分が一度消滅してしまったことを知らない。 それどころか、ホテルで起きた出来事についても、記憶が混乱し、ほとんど認識できていない。 一般的にいって、“トーチ”は己が“トーチ”になった時の記憶を持たないもの。 そこから喰らった側の情報が漏れるような心配はなく、そうであればこそ、フリアグネも仲間に相談なく“トーチ”を作成、放流したのだ。 胸の奥、常人には見えざる薄白い炎を揺らしながら、ステイル=“トーチ”はフラフラと歩を進める。 『存在の力』の大幅な減少に伴って、今の彼には行動の意欲というものがない。 何かを成し遂げようという強い意志力など、残ってはいない。 今の彼をかろうじて動かしているのは、“トーチ”になる前に抱いていた強烈な意思の残滓。 荷物も奪われ、ほとんど手ぶらで、意欲も魔力も熱意もなく、それでも彼は、小さく呟く。 「……全部、殺さないとな……あの子以外の、全てを……」 そう、ステイル=マグヌスの全ては、たった1人の少女のためだけに存在するのだ。 それはたとえ彼の魂が、イギリス清教の教義にはない、煉獄というありえぬはずの狭間に堕ちようとも……! 【ステイル=マグヌス@とある魔術の禁書目録 “トーチ”化確認】 【C-4/市街地/1日目・日中】 【ステイル=マグヌス@とある魔術の禁書目録】 [状態]:“トーチ”状態。既に燃え尽きそうな勢い。行動意欲の大幅な低下。存在感の大幅な低下。 [装備]:筆記具少々、煙草 [道具]:なし [思考・状況] 基本:……自分から何かをする気にはなれない。 1:インデックス以外を皆殺し……にしなきゃならない、んだったかな……? 2:ええと、地図に載ってるランドマークを、回るんだったっけ……? 何のためだったか……? [備考] 既に「本来のステイル=マグヌス」はフリアグネに喰われて消滅しており、ここにいるのはその残り滓のトーチです。 紅世に関わる者が見れば、それがフリアグネの手によるトーチであることは推測可能です。 既に「炎」は今にも燃え尽きそうな程度の危ういものです。具体的にいつ燃え尽きるかは後続の書き手さんにお任せします。 フリアグネたちと戦った前後の記憶(自分がトーチになった前後の記憶)が曖昧です。 投下順に読む 前:糸語(意図騙) 次:提督の決断 時系列順に読む 前:糸語(意図騙) 次:提督の決断 前:しばるセンス・オブ・ロス フリアグネ 次:エンキリサイテル 狩人vs.不知なるシズ 前:しばるセンス・オブ・ロス トラヴァス 次:エンキリサイテル 狩人vs.不知なるシズ 前:しばるセンス・オブ・ロス 両儀式 次:エンキリサイテル 狩人vs.不知なるシズ 前:オルタナティブ ステイル=マグヌス 次:とおきひ――(forgot me not)