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『今日も朝からのんびりと』 その二年生の春の儀式、ルイズが呼び出したのはサンショウウオに見えなくも無い青い生き物だった。 ただ何故か笑顔だ。 ひたすらに笑顔だ。 何でか知らないがずっとニコニコしている。 土煙に巻き込まれてもニコニコ、キスされてもニコニコ、ルーンが刻まれて熱くてもニコニコ。 「まあ、とにかくよろしくね」 「ナノッ」 その青い小さな生き物は、耳にも手にも見える何かを上げて返事をした。 パタパタと目にも似た模様の書かれた黒い尻尾が揺れた。 ナノちゃんと呼ばれるようになったその青い生き物は、非常に微妙な使い魔だった。 基本的に行動しない、基本的に出歩かない、基本的に何もしない。 視界の共有はできたが何故か常にルイズのそばにいるので意味が無い。 秘薬の材料といってもそもそも外に出ようとしない。 主を守る? このサイズじゃ絶対無理だ。 スリスリと笑顔で甘えてくるナノを撫でながら、ルイズはまあいいやとベッドに横になった。 「別に強くなくてもいいもんね~ナノちゃん」 「ナノ~」 ああ、何でこんなにかわいいんだろう? なんて素敵な抱き心地なんだろう? 抱きしめるともっちりとした感触とむにゅっという感じの音がする。 あまえる、という技でなんだか心の和むルイズはナノを抱きしめて床についた。 だがしかしその先入観は、ある日唐突に覆った。 その日ルイズは因縁をつけられていた。 どこにでもあるねたみや嫉みといったもので、その悪意がたまたま彼女に向いただけだ。 ルイズはねちねちと嫌味を言われていた。 やれ魔法が使えないくせに、やれ先輩への態度ってものが。 しかしぶっちゃけルイズは一切話を聞いていなかった。 腕に抱いたナノとのその日の予定を考えていただけだった。 その態度が気に喰わなかったのだろう、因縁をつけていた少女の一人が彼女に手を上げた。 「人の話を聞きなさい!」 パシンと、ナノがその軽い一撃を受ける。 「ああ! 何するの!」 直後、パアンと音がして、その少女は何かに叩かれるように顔をそらして転げた。 何が起こったのかわからない、そんな顔でルイズも少女のその取り巻きたちも呆然としている。 「ナノ~」 そんな中でナノだけが、叩かれたところを痛そうに抑えてルイズに頬を擦り付けていた。 その妙な現象は良く起こるようになった。 ルイズは嫌がらせを受けることが多い。 魔法がいかに危険かを理解できないものに魔法で嫌がらせを受けることが多いのだ。 彼らは皆家柄がさほど良くはない下級貴族の子弟であったから。 だがナノを召喚して以来それら嫌がらせはだんだんと減っていく傾向にあった。 理由は不思議なものだが、行った嫌がらせが二倍になって返ってくるからだ。 レビテーションで浮かせてこかしてひざを傷つければ何故かひざの骨が割れ、軽くエア・ハンマーを当てれば何かに打ち据えられて吹き飛ばされる。 まるで守り神のごときそれに、手を出すものは減っていった。 それでも例外はいるもので、好みが唯一共通したクックベリーパイの焼き立てをメイドにもらってナノと食べていたルイズの耳に、変な声が飛び込んでくる。 「君のおかげで二人のレディが傷ついた! どうしてくれるんだ!」 色男、参上。 話を聞くと、どうやら二股がばれた八つ当たりらしい。 そのあまりにあほらしい理由での八つ当たりに、ルイズは呆れつつも弁護に向かう。 だって怒られているのはクックベリーパイをもらったメイドなのだから。 「止めなさいギーシュ。元はといえばあんたの二股が原因でしょうが。メイドに八つ当たりなんてみっともないわ」 「何だと、いいか僕は、って何だ、ゼロのルイズじゃないか。魔法が使えないからって平民の肩を持つのかい?」 「何だって構わないわ。あんたがみっともないのは間違いないもの」 「ふん、ゼロがよくもまあ大きな口を叩くもんだ。流石は何もできない使い魔を呼ぶだけはあるな」 プチッと、ルイズの頭で何かが切れた。 轟音を上げてギーシュの横のサラダボウルが爆発する。 「今なんていったのかしら、ギーシュ?」 蝋燭たてが爆発する。 「今私のかわいいナノをなんて?」 デザートのトレーが爆発する。 「耳が悪くなったのよねきっと。もう一度だけ聞いてあげる」 皿の山が粉みじんに消し飛ぶ。 「さっきなんていったのギーシュ?」 「き、君の使い魔がなにもできないって言ったんだよ」 チマッター! ギーシュは心の中で叫んだ。 本当なら(君の使い魔はかわいいねといったんだよ)と用意していたセリフを言うはずが、思わず本音が出てしまったのだ。 「……表に出なさい。粉々に吹き飛ばしてあげる」 そのときナノは相変わらず笑顔のまま、クックベリーパイを食べていた。 回りの女の子たちがその抜群のさわり心地に自分の分を与えながら撫で回している。 自分より大きなサイズのパイを口に放り込むそのしぐさに、女生徒たちは和んでいた。 何もできない? これだけかわいければ良いじゃないか! だがギーシュとルイズの騒動が食堂から広場へ移ったとき、ナノはパイを放すと跳ねながら広場へ消えた。 決闘騒ぎはルイズの圧勝だった。 無論誰も知らないことだが虚無の属性を持つルイズの爆発は、基本的に先住魔法以外で防御できない。 七体のワルキューレのうち六体は“錬金”の魔法で見事に粉々に粉砕された。 「まだやるのかしらギーシュ?」 「……いや、正直ここまでとは。そうだね、流石にここは僕の」 青銅の槍が、ルイズの眼前に飛来した。 男は侯爵家の次男坊だった。 男は魔法至上主義者であったし、貴族こそが、という選民思想の持ち主であった。 まあそれだけなら他の貴族も大差はあるまいが、彼はあまりに極端だった。 彼の中で魔法が使えないものは人間ではなかったのだ。 だからこそ彼は、魔法が使えないルイズが自分より上の地位の家の出だということが気に入らなかった。 わざと距離をとり、あえて青銅で作り上げた槍をルイズに飛ばす。 うまくいけば気に入らない後輩ごとルイズを始末できる。 そうほくそ笑む彼に、死や命といったことへの敬意はなかった。 ルイズは眼前の青銅の槍を妙に冷静な目で眺めていた。 時間が何故か遅く感じられる。 ルイズはギーシュという人間をある程度はわかっているつもりだ。 少なくとも貴族の女性に全力で手を上げたりはしない。 だからこれが、誰かがドサクサ紛れに放ったものだろうというのはわかっていた。 彼女の脳裏に浮かんだのは、やはり嫌われていたのか、というむなしさだけだった。 ギーシュは驚きの目で青銅の槍を見ていた。 無論自分の作ったものではないし、少なくとも自分は女性に対して殺傷力のある一手は打たない。 それだけがグラモン家の出来損ないといわれた自分の、グラモンの名への誇りだったのだから。 間に合うかはわからない、それでもギーシュはその青銅の槍を分解すべく錬金の魔法を唱えた。 結論から言うとギーシュは間に合わなかった。 錬金を唱え終わるのは槍が到達するより遅かったし、ルイズには回避する余裕はなかった。 間に合ったのは、ルイズの使い魔ただ一匹。 その柔らかい体を、重たい青銅の槍が襲った。 男は予想外のことに眉をしかめながらも、少なくとも使い魔を排除できただろうことにほくそ笑んだ。 その下腹を熱が襲うまでは。 ポヨンとナノが地面に落ちる。 呆然とするルイズの前で、ナノは何事もなかったかのように起き上がった。 少し赤くなった腹部を撫でながら、ナノはルイズにすがりつく。 「ナノ~」 「ナノちゃん? あれ、何で……」 杖を収めたギーシュが近づいてくる。 「ルイズ、先に言っておくがあれは僕じゃない」 「そのくらいわかってるわ」 「そうか、ならいい。この決闘は僕の負けだ。しかしすごいな君の使い魔は。あれを喰らって赤くなるだけとは」 「ほんと、私も驚いてるわ」 「があああああ!」 生徒たちの後ろで汚い悲鳴が上がった。 ざわめきだす人ごみを掻き分けると、そこには“鋼の槍”で貫かれた男が一人。 腹から血を流してうめいている。 「どういうこと?」 「……予想なら立てられるが、正直納得したくないな」 「何よ?」 自慢の金髪を掻きながら、ギーシュは推論を述べる。 「“返した”んだ、君の使い魔は。おそらくさっきの青銅の槍はこいつの仕業だろう。それを君の使い魔が“返した”、僕はそう思う」 「“返した”って、さっきのは青銅の槍よ?」 「ああ、そこがすごいんだ。おそらくその子は自分が喰らったダメージを、そのまま何倍かにして返したんだろう」 「だから上位の鋼の槍が……」 「ああ。しかし魔法の構成ごと返すとは……その子は何なんだろうね?」 うめいていた男がこちらをにらみつけてくる。 「どうしましょ?」 「誇り高き決闘を汚した男だ。それに女性に迷いなく殺意を向けた。放っておけばいいさ」 土くれのフーケという盗賊がいる。 貴族ばかりをターゲットに暴れまわる盗賊だ。 平民からはヒーローのように噂されるその盗賊が、学園から秘宝を盗み出した。 盗まれたものは『孵らずの卵』 奪還を志願したのはルイズ、キュルケ、タバサ、そしてギーシュの四人だった。 戦況は著しく最悪だった。 卵を奪還したまでは良いが直後にゴーレムに襲われた面々は、今まさに逃げ惑っていた。 ルイズは卵を抱え、ナノを頭にしがみつかせたまま一生懸命走って逃げる。 腕の中でプルプル震えるその卵をしっかり抱きしめながら、ルイズはただ逃げ惑っていた。 だが悲しいかな30メイルと1.5メイルの差は大きい。 ルイズを大きな影が覆った。 トンッと何かがルイズを押す。 透明の板のようなものに影から押し出されたルイズの真後ろに、ゴーレムの腕は振り下ろされた。 首にしがみついていたはずの重みはない。 「やだ、やだ、やだよ、ナノちゃん、ナノちゃん!」 ゆっくりと持ち上げられた腕の下、青い塊が地面に埋まっていた。 「ナノちゃあん!」 「ナノ?」 普通に生きていた。 唖然とするルイズたちとフーケの前で、ナノを覆っていた光がはじける。 ナノの眼前に固まったそれから生えた虚像の腕が、ゴーレムの腕を粉々に破壊した。 「嘘だろ!?」 思わず金切り声を上げるフーケ、その声の中でナノがぶるぶると震えだす。 伸びる体長、膨れ上がるからだ、位置を変えて垂れ下がる腕っぽい耳、それぞれ二つに分かれ四本になる足。 振るえが納まったとき、そこには大きくなってまるで外見の違う、だがその顔と体色からナノだと一目でわかる生物がいた。 「ナノ、ちゃん?」 「ソーナンス!」 ぴしっと敬礼するように、進化したナノは答えた。 「このお! 脅かすんじゃないよ!」 再構築され振るわれるゴーレムの巨腕、だがしかし鋼に錬金されたそれは、ナノの紙のようにペラペラな腕で防がれていた。 「うそお!」 「あの重さを!?」 「ソーナンス!」 地面にめり込んで踏ん張る四本の足で、はるかに質量の大きな一撃を平然と受け止めるナノ。 ならば次の一撃とゴーレムが腕を振りかぶった瞬間、ナノの眼前から突如出現した巨大な腕が、今度は腕だけでなくゴーレムそのものを粉砕した。 「きゃあああ!」 フーケはそのまま落下、ぴょんと飛び跳ねてきたナノに飛び乗られ意識を失った。 「しっかしミス・ロングビルが正体だったとはね」 帰りの馬車の中、ルイズたちは縛り上げたフーケことロングビルを見張りながら談笑していた。 ちなみに御者をしているのはナノだったりする。 「この卵の孵し方ねえ。確か十年以上前からこのままなんだろう?」 ルイズの抱える卵を見ながらギーシュはぼやく。 「腐るどころか死ぬこともなく卵のままの生き物ねぇ。タバサは何か知ってる?」 「聞いたこともない」 「そうよねぇ「ね、ねえ」何よ?」 ルイズの腕の中でピシピシ音を立ててヒビが入っていく卵。 「か、孵りそうなんだけど……」 全員が、縛られたロングビルさえもが息を飲んで見守る中、卵はとうとう割れて砕けた。 「なのぉ?」 ナノとそっくりの、しかし召喚されたときよりずっと幼い感じのする、ピンク色に輝く生き物がいた。 「……ナノちゃんの卵だったの?」 「かわいい……」 「なぁの?」 きゅっ、とピンクの色の生き物はルイズに抱きついた。 ヴァリエール家のお屋敷の森は、危ないから入っちゃダメなそーなの。 珍しい生き物がいるけど、間違えても捕まえようなんて考えちゃダメなそーなの。 沢山いるかもしれないけど、何があっても攻撃なんてしちゃダメなそーなの。 全部倍になって返ってくるんだそーなの。 へえ、そーなんすか。
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前ページ次ページ”舵輪(ヘルム)”の使い魔 魔法学院の教室は、講義を行うメイジの教卓が一番下の段に位置し、階段の様に机が続いている。 ルイズとミュズが中に入って行くと、先に教室にやって来ていた生徒達が一斉に振り向き、そして、くすくすと笑い始める。 皆、様々な使い魔を連れていて、教室中に沢山の生き物が居た。 梟、蛇、烏、猫。ミュズの中のデータにある地球に存在する生き物が見える。 しかし、ミュズの目を引くのは、椅子の下で眠り込んでいるキュルケのサラマンダーの様な見た事も無い未知の生物だった。 アバロス星人に似た姿の、六本足のトカゲがいた。 ミュズは気になって、ルイズに尋ねた。 「あの六本足のトカゲは何ですか?」 「バジリスク」 ミュズは次々に不思議な生き物の名前を尋ねる。 ルイズはそれを次々と不機嫌な声で答えて、席の一つ腰掛けた。 ミュズはその傍らに怖ず怖ずと無言でぴたりと立った。 ルイズは使い魔達が集まっている教室の壁際に居る様に言いつける。 しかし、ミュズが怖がってマントを掴んで離れないので、渋々諦める事になった。 扉が開いて、中年の女の先生が入ってきた。紫色のローブに身を包み、帽子を被っている。ふくよかな頬が、優しい雰囲気を漂わせている。 彼女は教室を見回すと、満足そうに微笑んで言った。 「皆さん。使い魔召喚は、大成功の様ですわね。このシュヴルーズ、こうやって春の新学期に、様々な使い魔達を見るのがとても楽しみなのですよ」 ルイズは俯き、ミュズが居るのとは反対側の方に顔を逸らした。 「おやおや。変わった使い魔を召喚したのですね。ミス・ヴァリエール」 シュヴルーズがミュズを見て、何気無しにとぼけた声で言うと、教室中がどっと笑いに包まれ、太っちょの男子生徒から野次が飛ぶ。 「ゼロのルイズ!召喚できないからって、その辺の平民を連れてくるなよ!」 ルイズは立ち上がり、長いブロンドの揺らして怒鳴った。 「違うわ!きちんと召喚したもの!この子になっちゃっただけよ!」 「嘘つくな!『サモン・サーヴァント』ができなかったんだろう?」 ゲラゲラと教室中の生徒が嘲笑う。 「ミセス・シュヴルーズ!風邪っぴきのマリコルヌが私を侮辱したわ!」 握り締めた拳でルイズは机を叩いた。 「風邪っぴきだと?俺は風上のマリコルヌだ!風邪なんかひいてないぞ!」 マリコルヌも立ち上がり、ルイズを睨みつける。 「あんたのガラガラ声はまるで風邪をひいてるみたいなのよ!」 シュヴルーズは小ぶりな杖を振って、立ち上がった二人を制止させ、席に座らせる。 「ミス・ヴァリエール。ミスタ・マリコルヌ。みっともない口論はお止めなさい」 さっきまでの勢いが吹っ飛んで、ルイズはショボンとうなだれていた。 「お友達をゼロだの風邪っぴきだの呼んではいけません。分かりました?」 「ミセス・シュヴルーズ。僕の風邪っぴきは只の中傷ですが、ルイズのゼロは事実です」 マリコルヌの一言に、生徒達からくすくす笑いが漏れる。シュヴルーズは厳しい顔で教室を見回して杖を振るい、何処からともなく現れた赤土の粘土でくすくす笑いをする生徒達の口を塞ぐ。 「あなた達は、その格好で授業を受けなさい」 教室中のくすくす笑いが治まった。 授業の開始を告げ、シュヴルーズは咳払いをして、ルーンを唱え杖を振うと、教卓の上に石ころが現れた。 「テレポート?あの人のESP波が一瞬で急に強くなった様な感じがした…」 ミュズはその光景に眼を見開き、口をきゅっと締めて呟く。 「私の二つ名は『赤土』。赤土のシュヴルーズです。『土』系統の魔法を、これから一年、皆さんに講義します。」 二年生になって最初の講義と言う事も有り、おさらいをする様に系統魔法や『土』系統の魔法の特長が説明される。 そして、シュヴルーズは『土』系統の魔法の基本である『錬金』を、教授する為のお手本として、自ら石ころに向かって唱える。 石ころが光りだし、それはピカピカした黄色味を帯びた金属に変わっていた。 ミュズはその様子をじっと注視して、目の奥をチカチカと光らせた。 キュルケが身を乗り出し、「ゴールドですか?」と尋ねると、シュヴルーズは謙虚そうに「真鍮」と答えた。 その後に、ゴールドを錬金できるのは『スクウェア』で有り、自分は『トライアングル』だともったぶった様に付け足した。 ミュズがルイズの肩をつつく。 「マスター」 「何よ。授業中よ」 「『スクウェア』や『トライアングル』って何ですか?」 「系統を足せる数の事よ。それでメイジのレベルが決まるの」 「はい?」 ルイズは小さい声で顔を近づけさせる。 そしてミュズに、一つの系統に他の系統を足して呪文を強化する事や、同じ系統を足してその系統を強化する事などを、すらすらと説明した。 ミュズはその説明に納得すると、ぽつりと疑問を投げ掛けた。 「マスターは幾つ足せるの?」 その疑問に口をへの字に閉じて悲しげに眼を細め、ルイズは押し黙ってしまった。 そんな風にしゃべっていると、シュヴルーズに見咎められ、ルイズはクラスメイトの前で錬金の実技を行う様に言いつかる。 しかし、困ったようにもじもじするだけで、ルイズは立ち上がろうとしなかった。 シュヴルーズが再び呼び掛けると、キュルケが『危険』を理由にルイズの実技を取り辞めるように困った声で言い、教室の殆ど全員が頷いた。 初めてルイズを教えているシュヴルーズはその意味が分からず、励ましの声を掛けルイズに実技を行う様に促す。 キュルケは褐色の肌から血の気が引いて、ルイズに実技の辞退を懇願するが、決心した様にルイズは立ち上がってシュヴルーズに答える。 緊張した顔でルイズはつかつかと教室の前へと進むと、隣に立ったシュヴルーズはにっこりと笑い、錬金したい金属を心に思い浮かべるようにと指導をする。 こくりと頷いて、ルイズが手に持った杖を振り上げ、それと同時に前の席に座っていた生徒が椅子の下に隠れた。 ルイズは目をつむり、短くルーンを唱え、杖を振り下ろす。 その瞬間、教卓ごと石ころは爆発と化した。 爆風をモロに受け、ルイズとシュヴルーズは黒板に叩き付けられた。 驚いた使い魔達が暴れ出し、サラマンダーが火を吐くは、マンティコアが外に飛び出すは、大蛇が烏を飲み込むはの大騒ぎになった。 悲鳴や罵声が溢れる教室で、ミュズは誰も気付かない小さな声で呟いた。 「真空の揺らぎが『ゼロ』になった」 シュヴルーズはたまにピクピクと痙攣をして倒れたまま動かない。 煤で真っ黒になったルイズは、服の至る所が破れた見るも無残な格好で、むくりと立ち上がる。 大騒ぎの教室を意に介した風も無く、顔の煤をハンカチで拭きながら、淡々とした声で言った。 「ちょっと失敗みたいね」 他の生徒達から猛然と反撃を食らう。 「ちょっとじゃないだろ!ゼロのルイズ!」「いつだって成功の確率、ゼロじゃないかよ!」 ミュズは、どうしてルイズが『ゼロのルイズ』と呼ばれているのかを、ルイズが魔法を使うと如何なるかを知った。 前ページ次ページ”舵輪(ヘルム)”の使い魔
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前ページ次ページ鮮血の使い魔 こんな笑い声、聞いた事がなかった。 「あはははははははは」 単調で、けれど深い闇を内包し、聞くだけで心が蝕まれるような。 ルイズは逃げ出したい衝動に駆られながらも、恐る恐るコルベールへと視線を向ける。 右腕の肘から上を失い、そこから多量の血をこぼしながら、悲鳴ひとつ上げぬコルベール。 そんな彼に、言葉は再び、ノコギリを。 「――駄目ッ」 だからルイズは、咄嗟に言葉とコルベールの間に割り込む。 言葉の黒く黒く深く深く暗く暗く淀んだ淀んだ瞳にルイズが映る唇が弧を描く。 「あなたも、私から誠君を奪おうっていうんですか?」 「ち、違う。そうじゃ、ないの」 「大丈夫ですよ。私は寛容ですから、誠君が他の女の子に目を向けても構いません。 でも、誠君は言ってくれたんです。これからは私だけを見てくれるって。 けれど西園寺さんみたいに誠君を傷つけようとするなら、私は」 「あの、あのね、ミスタ・コルベールは悪気があった訳じゃなくて。 別に、あなたと、そ、その、マコト君を引き離そうとなんて……。 で、ですよね!? ミスタ・コルベール!」 半泣きになりながらルイズは叫んだ。 そして、その後ろで、コルベールがか細い声で答える。 「……その通りだ。すまない、思慮に欠ける発言をしてしまった。 コトノハ君……とにかく、ここは人目がある。 ミス・ヴァリエールと一緒に、治療室まで来てくれないか?」 人形のような感情の無い表情で、言葉はコルベールを見つめていた。 嘘か本当か、見極めようとしているのだろうか。 けれど、ルイズは早く今の状況を何とかしたい一心で言う。 「だ、大丈夫。あんたは私の使い魔なんだから、あんたの大事なモノを奪わせたりしない」 「……本当ですか?」 「本当よ。だから、ミスタ・コルベールを運ぶのを手伝って。早く手当てしないと」 「……解りました。それじゃ、行きましょう、誠君」 その後、キュルケがコルベールに、タバサがコルベールの右腕にレビテーションをかけ、 治療室まで運んでくれた。そこでコルベールは治癒の魔法を受ける。 治療を受ける直前にコルベールはキュルケとタバサを寮に帰し、 使用人のメイドに言葉の着替えを用意させると、 血で服を汚しているルイズと言葉に着替えるよう指示する。 ルイズは自分の部屋から着替えを持ってきてもらった。 着替え終えた二人は、コルベールの治療が終わるのを待つ。 その間、ルイズは使い魔の言葉と顔を合わせようとしなかったが、 ふいに言葉はルイズに話しかけてきた。誠の首を持ったままで。 「ここは、魔法の国なんですか?」 「え? え、と、魔法なら私達貴族は使えるわ」 「そうなんですか、素敵ですね」 「ま、まあね」 「ねえ、ルイズさん。私はあなたの使い魔になってしまったんですか?」 「う、うん。いや?」 いやなら、やめてもいいわよ。なんて。 「いいえ。少し嬉しいです」 何で!? ルイズは泣きたくなった。 「ルイズさんは、私と誠君を守ろうとしてくれました。 私達を祝福してくれる人がいるなんて……ほら、誠君も喜んでます」 と、顔を、見せられた。死体の顔を。 もちろん直視などしない。 唇を引きつらせながらルイズは、視線をあっちこっちに泳がせる。 「あ~……そう。どうも」 逃げ出したい逃げ出したい逃げ出したい。ルイズは心の中で連呼した。 そこに、コルベールの大怪我を聞いたオールド・オスマンがやって来る。 オスマンは言葉と、誠を、見て、顔をしかめたが、無言で治療室の奥へ向かった。 そこでは右腕を何とか元通りつなごうと苦心する水のメイジの姿があり、 コルベールは酷い汗をかきながら痛みをこらえていた。 「ミスタ・コルベール。災難じゃったな」 「オールド・オスマン……」 「ちょっと内緒話でもしようかの」 オスマンは杖を取り出すと、素早い口調でサイレントを唱えた。 風系統の魔法で、外界の音を遮断する魔法だ。 オスマンは自分とコルベールの周囲のみ魔法で包み、 治療を続ける水のメイジだけは魔法の外という絶妙なコントロールをやってのける。 「さて、これで誰にも話は聞かれまい」 「ええ」 「まず何から話せばいいのやら……。のう? ミスタ・コルベール。 とりあえず、怪我の具合はどうかね」 「大丈夫。腕は元通りくっつくでしょう」 「本当に『元通り』ならいいがね」 どうやらお見通しらしいとコルベールは苦笑した。 かつてとある部隊に所属し、数多の戦場を焼き払ったコルベールは、 こういった傷がどうなるものかを重々承知していた。 例え腕がくっついても、その腕は握力を失い、言う事を聞かず、杖すら持てなくなる。 腕があるか無いかの違いがあるだけで、実質的には片腕を失ったも同然だ。 「あの胸の大きな少女を、ミス・ヴァリエールの使い魔にしたそうじゃな」 「……使い魔の召喚は神聖な儀式。彼女が召喚したのだから、当然でしょう」 「しかしあの娘はお前さんの腕を」 「あの娘は被害者です、心を病んでいるのだから。罰などは与えないでください」 「首を抱えとる者が相手でもか?」 「私は、心の壊れてしまった人間というものを、何度か目撃しております。 それは水の魔法薬を使ってなどと生易しいものではありません。 人は、真に恐怖し、絶望し、喪失した時、壊れる事で己を守る。 壊れた心を治すには、長い、長い時間と、優しさが必要なのです」 「贖罪のつもりかね」 厳しい口調でオスマンが訊ねると、コルベールはゆっくりとうなずいた。 「……あの娘は、お前さんのせいでああなった訳ではあるまい。 なのに背負い込もうというのかね? いや、背負わせようというのかね? 償う罪など犯しておらぬ、ミス・ヴァリエールにまで」 「傲慢だと言ってくださって構いません」 「ほっ! では言おう、傲慢じゃなミスタ・コルベール!」 温厚で、いつもふざけていて、怠け者で、怒るという行為を知らないような老人。 しかし今、オスマンは怒っていた。 ミス・ヴァリエールに途方も無い重荷を背負わせようとするコルベールに。 「……コトノハといったか。同情しておるのだな、あの娘に」 「ええ」 「聞けば、彼女の持っている首は、恋人のものだとか」 「ええ。恐らく何者かに目の前で恋人を惨殺され、心が壊れたのでしょう」 「しかし首を切断したのはあの娘かもしれぬぞ」 ドクンと、コルベールの心臓が跳ねる。 (さすがはオールド・オスマン、そこまで見抜きましたか。 私しか気づいていないと思っていたのですが……) 彼女の彼氏、誠という男の首の切り口を見れば、どのように切断されたか想像はつく。 鋭利な刃物で刎ねられたのではない。 あの傷口は、そう、ノコギリのようなもので切り裂いた傷だ。 ならば、血濡れのノコギリを持っている言葉こそが、誠という少年を。 「まあ断言はできんのじゃがな。それともうひとつ、その腕を切断したノコギリじゃが」 「……血が付着したままで、特に手入れした様子もない、普通のノコギリに見えました。 ノコギリは何度も刃を押し引きして物を切る……」 「私は『ノコギリで腕を切断された』としか聞いておらん、 まさか木の枝を切り落とすようにノコギリを押し引きされていた訳ではあるまい」 「……彼女の左手に刻まれた見慣れぬ使い魔のルーンが光ったと思った次の瞬間、 すでに私の腕は切り落とされていました。とても、人間業では」 「あのノコギリがマジックアイテム、という訳でもなさそうだしのう」 「そうですね。……うぐっ」 「おっと、長話しすぎたようじゃな」 オスマンはサイレントを解いて会話を打ち切ったが、その瞬間咳き込む声を聞いた。 「何じゃ?」 「ミス・ヴァリエールが咳き込んでいるようです。この臭いじゃ仕方ないでしょう」 サイレントの外にいた水のメイジが言い、オスマンとコルベールは納得する。 言葉の抱いている誠、いつ死んだのかいつ首を切断されたのかは解らないが、 すでに死臭が漂い始めている。嗅ぎ慣れぬ者にとってはつらいだろう。 「オールド・オスマン。あの少年はあの娘の心の拠り所のようです。 無理に引き離してしまっては、どうなるか解りません。……頼めますか?」 「やれやれ。どうなっても知らんぞ」 オスマンはがっくりとうなだれながら、ルイズと言葉の前に移動した。 「あー、コトノハといったか」 「はい」 「私はオールド・オスマン。このトリステイン魔法学院の学院長をしておる者じゃ。 いきなりで不躾ではあるが、その、この臭いを何とかしたいんじゃが」 「臭い……? ああ、ごめんなさい。誠君、お風呂に入れて上げないと」 「まあ、そうじゃな。お風呂に入れて上げなさい。その後『固定化』をかけて上げよう」 「固定化?」 「彼が、これ以上崩れていかぬようにする魔法じゃよ」 彼女が凶行にでないか、オスマンはわずかに身構えながら訊ねた。 が、言葉はすんなりとオスマンの申し出を受けて頭を下げる。 「ありがとうございます。では、誠君をお願いしますね」 「うむ」 どうやら、言葉という少女は誠が死んでいる事を理解しているらしい。 その上で、まだ誠が生きていると信じている。 だから『崩れていかぬように』という話も通じるのだ。 人間の心など元から矛盾を抱えているものだが、 心が壊れてしまった人間は常人以上の矛盾を抱えられるものという事だろうか。 治療室にあった水で誠を綺麗に洗い、水を拭った言葉は、 オスマンから固定化の魔法を誠にかけてもらい、嬉しそうに微笑んだ。 その笑顔を、コルベールは哀れみ、ルイズは恐怖を覚える。 こんなのと一緒にいたら、自分の精神がどうにかなってしまう。 そう思いながらも、この哀れな少女を救えるのならという優しさもあって、 結局コルベールに頼まれるがまま、少女を使い魔として扱わざるえないルイズ。 「今日から誠君と一緒にお世話になります、ルイズさん」 「え、ええ。あの、嫌なら使い魔なんてやめてもいいから」 「いいえ。邪魔者ばかりの"世界"から解放してくれたルイズさんには感謝してますから。 大丈夫、ルイズさんが私達を守ってくれるように、私もルイズさんを守って上げます。 誠君のように」 狂気は正気を蝕んでいく。果たしてルイズと言葉の行き着く未来は――? 前ページ次ページ鮮血の使い魔
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プロフィール 名前 イコーネ(いこーね) ヤバッキオ(やばっきお) 出身地 テキサス 誕生日 1875年06月09日 (30歳) 職業 賞金稼ぎ 眼の色 青(ワイプ前:白) 髪の色 銀 身長 185cm 体重 80kg プレイヤー かんせる 告知等 X 配信場所 YouTube / Twitch - 目次を開く 目次 基本情報 エピソード(概要) エピソード(詳細) アーカイブ アーカイブ(ピックアップ) 人間関係 その他 基本情報 RP&キャラメイクの元ネタはジョジョ第五部のレオーネ・アバッキオ。 銀の長髪だが不自然に揺れ動きハゲ散らかってしまうので普段は帽子を被っている。 【ikorne yabbakio】の綴りになっているため【イコーネ・ヤッバキオ】だが本人が気が付いているか不明。→10日目で気がつく。 伊達男というより……傾奇者?? 強制瞑想多め エピソード(概要) 関連事件の概要です。 - 「ハワード対立編」開く ハワード対立編 ・バレンタイン銃殺窃盗事件(自作自演事件) 1905年5月25日 深夜26 00頃(26日2時) VALENTINEで銃殺されて100$窃盗された事件。 被害者はルベウス・アルマント。 証言として黒い服の女性に銃を突きつけられて「おまえが銃を持っていないのが悪いんだ」と捨て台詞を吐かれて撃たれたらしい。 その状況からルイ・ブラックが容疑者として挙げられた。 幸いにも同時刻に保安官たちと談笑していたため、すぐに疑いは晴れた。 ……が、この事件が起こる前にBLACKWATERでハワードから悪い事をしたくなったら情報を提供しますよと声をかけられたこと、犯行者メンバーとガンスミスのハワードが一緒にいたのを目撃していた。 『この事件の発案もしくはメンバーにハワードがいたのではないか』と疑う。 ルイを、大事な友人を陥れようとしたのではないか。 そんな想いで事件を探り始める。 ・ガンスミス脅迫事件 1905年5月26日 被害者はハワード BLACKWATERで、ガンスミスのハワードにイコーネヤバッキオが銃を突き付けて尋問を行った事件。 地道な聞き取りの結果、ルイが容疑者とされた事件は被害者と加害者側による自作自演事件だった。 山師の鉱石がガンスミスに売れず、ガンスミスも銃が売れないため、皆が銃を所持するように事件を起こしたと供述したらしい。 今回、黒い女性という背格好を似せて商売敵のルイやキャリコを狙った犯行ではないのか……俺の仲間に手出しするなら警告しようとハワードに立ち向かう。 尋問中、通報を受けてラウラ署長が駆けつけるが、隠れていた協力者のお陰で有利に脅迫を続行した。 明確な答えを避けているような回答なハワード。ラウラ署長から昨日の自作自演事件で犯行を行ったメンバーはなんの咎めもなく釈放されている事実が判明する。 これ以上は聞き出せないと撤退する道すがら、事情を知らずにアビンタ署長とドロシーに職質されそうになった。協力者を巻き込まないために逃走する。 ・エニーアブルッチ演説銃殺事件 1905年5月28日 21時頃 VALENTINEで元保安官エニーアブルッチが演説を開催。 その最中、何者かに弓矢で狙撃される。 エニーは演説で自身の経歴を交えつつ、理不尽な解雇によると市民に訴えかけた。 保安官が疑いをかけたら証拠がなくても、日々が脅かされるかもしれない!と語っていた最中に弓矢で撃たれる。 撃ったのはサイモンという目撃で捜索が始まる。慌ただしくなる保安官は、サイモンとエニーが演説前に喋っていたため自作自演だと決めつけてしまう。 これには市民も演説でエニーが伝えたかった保安官の決めつけで捜査する不信感が一時的に上がる。一旦冷静になれと保安官に促し、保安官とエニーは和解した。 ※サイモンは逃走途中で、ガンスミスのレオンと弟子ラビットに出くわす。ラビットを人質に逃げようとするが、レオンに返り討ちされ、川に捨てられる。医者のシシリアに拾われて保安官に突き出された。 ・ガンスミス経済戦争 市民のライフル所持解禁情報が入ってくる。 弟子のルイを泣く泣く解雇したキャリコ。 ルイの悔し泣きに動かされた仲間がハワード(ガンスミス)に一矢報いたいと動き始める。 それぞれの想いを胸に山師、ガンスミスそして商人を巻き込んだ経済戦争に発展する。 ・ブラックウォーター不審者事件 1905年6月3日21時50分頃 BLACKWATERで怪しげな仮面をつけた2名がうろつく。 ハワードの店を何やら物色していたが、住民の素早い判断で避難と保安官へ通報を行う。 一人は「遊んでいた」と供述するエニーだったが、もう一人は暗闇に姿を消すのだった。 - 「デート編」開く デート編 ・第一回合コン LOVE HUNT 1905年6月8日 「ラブハント」主催:メイ・リー 場所はローズ近郊の迎賓館で男女5名ずつの合コン(観覧自由)が開催された。 ここから様々な恋愛模様が発生していく??? ☆ヤバッキオとプリンセスベリーは6/10にデート予定。 ☆蒼羽はタチバナホリス[研修医]にアタックしていたが……。 合コン後の深夜アネスバーグで泥酔のホリスがいたとかなんとか?? ☆エニーとムサーシーは連絡先を交換したが果たして。 ・大人なデート 1905年6月10日 22時 SAINT DENISの服屋前で待ち合わせする男女。 - 「」開く 「」 エピソード(詳細) 2024年 - 開く + 05月 05月 + 05/20 1日目「生変」開く 05/20 1日目「生変」 ・「生変」 BLACKWATERの港に佇む男がひとり。 荒野の伊達男、イコーネ・ヤバッキオ。 独りで生きてきて流れ着いたこの街で、新たな物語が幕を開ける。 身分証明書を発行し、職業と馬の購入を考える。 馬の状況を聞くと、$300が相場で所有で1時間ごとに$0.5の牛舎代がかかるらしい。 手持ちの$69ではとても養いきれないため購入を見送る。 まずは配送業務を行いながら、様々な方に情報収集しつつ稼ぎ方を検討する。 ギャンブル狂いで市長に捕まりBLACKWATERの保安官署長に就任した[[ラウラブラッドキャッツ にお小遣いをもらった。 ・トレジャーハンターヤバッキオ ショベルを買い、使い道わからないながら、墓荒らし宝探し(トレジャーハント)でひとときスリルを味わう。VALENTINEにはまだ保安官署長が居ないことを聞き、スリリングなトレジャーハンティングに魅了されていく。 真面目で品行方正な市民を応援しつつ保安官が派遣されてないうちに己の使命を語り出す。 この手が赤く悪に染まろうとも、尊い市民のために力をふるうギャングスターとしての理想、そしてギャングスターのキングを夢見る。 そんな男は力強くシャベルをふるうのだった。 トレジャーハントで得た宝物の鑑定をしてもらう…が、心無きに買い叩かれてしまう。すこし肩を落としながら、心無きから馬を強奪借りて国を散策し始める。 ・いないからやるんだろうがッ 銀行でダイナマイトが設置できる場所を発見する。 SAINT DENISで銀行強盗ができるかダイナマイトを設置しようとするが、世界の保安官(鯖ログイン)が少ないため設置できないという。 力があるものから奪い、弱き者に与える…とギャングスタ―の目標を唱えつつ、早くいたずらしたいと心が漏れる。 各街を駆け回り、再びトレジャーハンティングを画策する。 VALENTINEの人々に情報収集を装い、保安官が近くにいないことを確認してトレジャーハントを実施する。BLACKWATER勤務の保安官がVALENTINEに駆け付けるまで時間がかかることを予想し、両町でトレジャーハントを行う。 ・墓荒らし Chloe Crawfordとの会話の中で「早く保安官さんに就任してほしいですね」と言うと、街中で「保安官いませんかーー?」と言いつつ、墓に走っていく人を見たという。堂々とした墓荒らしに怖いわとこぼされる。手口があまりにもヤバッキオと似ているため妖精たちは見られたかと緊張が走る。 しかし話を続けると、男女の複数人で墓荒らしを行っていたようだった。 ・山師になる BLACKWATERにて、ガンスミスのハワードに素材を集めて銃を作成依頼したドラゴ・ゴートフィッシュ(賞金稼ぎ)に出会う。また再会した際は一緒に仕事をしようと声をかけてもらえる。 銃を早く所持するためにも職業を山師になり、素材を集めようと考える。 鉱山の街ANNESBURGに向かうため、配送業で移動しながら VALENTINE(トレハンしつつ) →STRAWBERRY(木材集めつつ) →BLACKWATER(トレハンしつつ) →ANNESBURG(鉱石取ろう)に向かう予定を立てる。 その日はVALENTINEで休憩するのだった。 + 05/21 2日目「住処」開く 05/21 2日目「住処」 ・「住処」 今日とて起きてすぐにトレジャーハンティングを行う…が、スコップが手から外れない歪みが発生し、[[johnny 保安官に職質される。保安官の状況的にピリついているため、職質されないためにも歪みを直すため瞑想をおすすめされる。 今日は馬と銃を手に入れたい目標をたて行動する。 STRAWBERRYでヴィクトル・F・シュタインに山師ショップを教えてもらう。 妖精と雑談しながら木を切り出す。 馬を購入し、HENESYと名付ける。 次の目標は銃と、できれば居住地域を決めて銀行強盗もしたいと意欲を出す。 BLACKWATERのガンスミス、ハワードに銃を作ってもらえるか相談するが、銃の資材が追いつかないくらい足りず、お金だけでは販売できないと断られる。仕方なしにANNESBURGで炭鉱を行う。 世界は徐々に電報や新聞など出来なかったことが出来るように増えていく。 ANNESBURGに戻ってガンスミスの[[キャリコ にリボルバーに必要な資材やお金について話を聞く。ハワードよりも良心的な提案にひかれ、キャリコに作ってもらおうと決意する。 真面目な仕事人ローラ・トルティーヤから鉱石を購入する。山師仲間とのんびりと鉱石を掘る。 ・いたずらっ子集合 お金を稼ぐために犯罪をたくらむ一緒にいる鬼灯ポンとLuiの話を聞く。 ガンスミスのキャリコとLuiに銃を作ってもらう。 手持ちの金が足りなかったが、借金200$カスタムで名前HIROHIKOⅡを手に入れる。 借金返済のため配送業を請け負う。配送をBLACKWATERまで鬼灯ポンとLuiで行う。鬼灯ポンたちに墓荒らしトレジャーハントの方法を教える。保安官の通報がどのように行われているか確認もできた。 ・VALENTINE VALENTINEに立ち寄り、VALENTINEの伝統名物「泥んこ遊び」を行う…と運悪く重症を負う。ANNESBURGの保安官殺しの噂話を横目に、銀行に侵入する方法を見せる。 ANNESBURGに向かう道中、犯罪に手を染める準備できるかと問うと、二人はいい笑顔を返してくれた。 ANNESBURGには保安官志望の沖田春一郎と出会う。沖田保安官、と妙にしっくりくる。アジデス・ブラックは山師をやめようとしていたが、銃の作製まで頑張るといいと励ます。 [[ジェイムズ・サンダース から銀行強盗の噂話情報を引き出しつつ、明日に期待を含ませるのだった。 + 05/22 3日目「職安」開く 05/22 3日目「職安」 ・「職安」 まずは銀行強盗ができるのか、保安官の体制確認(墓荒らし)の確認を行いたいとANNESBURGからVALENTINEに向かう。 VALENTINEで銀行強盗ができるか確認する。すると、保安官の数は問題なかったようだが、ダイナマイトとマッチ(ライターじゃだめ)が必要だった。 マッチがどこで入手できるか考えながら、馬の装備を購入するため移動する。 馬の装備を整える。サドルバックに 見られてはまずいもの大事な物を入れる。 街に入ったら緊張感が走るような存在になりたいと、ギャングとして認識されたい意欲をのぞかせる。 BLACKWATERで、現実"頭皮"など世間話をしながら夜になるのを待ち、 墓荒らしトレジャーハンティングに勤しむ。 RHODESに立ち寄るが、炭鉱夫たちが行商人と値段交渉しているのを横目にSAINT DENISに向かう。 配送業に手こずる沖田春一郎を助ける。どうやら無事に保安官になったが、歪みが発生して制服に着替えられないらしい。故郷でも似たような仕事をしていたため保安官を志望したという。 U・フェイクマンに世界の状況を動かすため犯罪を行わないか?と……保安官の沖田春一郎の前で提案される。手を組む必要性は感じていないと断る。 フェイクマンに断りつつも、悪役になるかーと一人思案する。 ・電話の流儀 保安事務所などに電話が設置され、保安官以外も利用可能と説明を受ける。 早速、電話を試してみる。……1$かかるイタズラ電話が始まる。※別にいたずら電話まとめます。 鬼灯ポンを誘ってVALENTINEにむかう。 VALENTINEのガンスミスとANNESBURGの炭鉱夫が喧嘩してVALENTINEは資源が枯渇状況な話、キャリコさんがガンスミスを辞めると発言したこと、馬車強盗ができるようになったなどの世間話をする。 VALENTINEでシューティングゲームで発砲の通報が出て保安官のポルナレフ斉藤が駆け寄ってくる。ゲームで発砲していただけと納得して貰うが、やり取りに多少のへっぽこさを感じてしまうのだった。 ヴィクトルおじいちゃんがイタズラ電話をかけてないかと尋ねられているところに出くわす。どうやらイタズラ電話でおじいちゃんの名前が上がっているらしい。 VALENTINEで白々しく電話のかけ方を聞く。BLACKWATERにかけるがきれるRHODESにかける。 二人に立ち会って欲しかったが、残念なことに二人とも離れてしまい種明かし出来なかった。 調教師パブロ・リカソに馬を預ける。 鬼灯ポンにLui(ルイ)から電報が届き、ANNESBURGに向かう。 ・ド天然保安官の誕生立ち会い 髭が特徴的な大男、桂・ダゴーンに出会う。 彼は保安官の面接に来たというが、天然なのか会話がうまく噛み合わない。 初日だという桂・ダゴーンにANNESBURGの住人は色々と世話を焼いていく。 合間にイタズラ電話を仕掛ける。 [[ライジン署長 による桂ダゴーンの面接を聞く。 天然マイペース加減にANNESBURGの住人に 笑われ心配されつつ、保安官に任命される……が直後、桂ダゴーンがANNESBURGのシシリア医師を筋肉の使い方を誤って絞殺してしまう。保安官就任から殺害が早すぎて解雇されそうになる(よりにもよってANNESBURGの大事な医師)。 そんな新米保安官と友好を深め、ANNESBURG(別名RAINBOW WATER)の水を飲む方法などを教えるのだった。 ・お試し馬車強盗 何事もお試しで馬車強盗の手はずを準備し始める。 丁度良く、調教師から馬の調教が終わったと連絡を受けてRHODESに馬を受け取りに行く。 馬車強盗を企てていたサイモンと合流し、馬車強盗を試してみることにする。着替えるために立ち寄ったSAINT DENISの服屋でフェイクマン(アノニマ)と謎の男に出会う。 お互いの幸運を願いつつ別れる 馬車強盗の情報(ミッション受託)を聞き、場所はRHODESの北あたりに位置する場所であった。保安官が駆け付けた際の対応を軽く話しつつ、襲撃ポイントに急ぐ。 対象の馬車を発見し、心無きを銃で撃っていると保安官が駆け付けてくる。駆け付ける速さに驚きつつ、馬車にダイナマイトを仕掛け………爆破に手間取る。馬車を爆破できたが、火が強くなかなか近づけない。 もう一人の保安官が駆けよってくるのが見え、すぐさま馬を呼び寄せサイモンを乗せて逃げようとする。しかし投げ縄にサイモンが囚われてしまう。助けたかったが、人質を取られた状態では分が悪すぎるため逃走する。 ・再チャレンジ 釈放されたサイモンとBLACKWATERで再会する。4人で反省会を行う。 反省を活かしてもう一回馬車を襲撃したいと意気込む。 馬車強盗で馬が歪みにより負傷してしまう。嘆きつつも手際よく連携して進めて馬車強盗が成功する。保安官の来る兆しはなく、そのまま盗品を売り飛ばす。報酬はすべて罰金が科されたサイモンに渡す。 成功した反省会を行う。馬車強盗のうまみが少ないと感じる。ハイリスク・ハイリターンではない。ハイリターンになるよう神様に少し祈るのだった。 + 05/24 4日目「地道」開く 05/24 4日目「地道」 ・「地道」 上映外の探鉱で宝石が売れるようになり小金持ちになる。馬を復活させてから上映開始。 BLACKWATERのハワードに買い取ってもらいつつ、キャリコに240$の返済するお金が用意できた。 SAINT DENISに行く予定が、RHODESの配送業を選んていた。RHODESに向かう途中でルイとポン出会う。 ポンの運転にハラハラしつつRHODESの配送を完了し、もう乗りたくないとこぼすのだった。 キャリコへの借金は弟子のルイが預かってくれることになった。 RHODESの賑わいに驚いていると、事件があったらしい。ナチャーヒコルが美人局させてその相手が殺人を犯したようだった。 痴情のもつれ程度に話を流し、ルイから別の話題「保安官に強い恨みを持つ人が協力してくれ」という悪い保安官の話に興味持つ。 ・証拠不十分な馬車強盗容疑 談笑しつつ歩いていると、Johnny保安官から参考人として呼ばれる。3人で保安官事務所に入ると、閉じ込められ、昨日の馬車強盗の容疑をかけられる。 突然の切り出しに驚きつつ、なぜ容疑にかけられているか冷静に話を進めていく。 馬車強盗を起こして捕まえたサイモンが出した協力者は、同じ時間帯に別の場所で保安官に捕まってアリバイがあった。そして、その犯罪者からヤバッキオたちの名前が挙げられたため疑いをかけられているらしい。 MAGENT Aabinta署長も同席しつつ話が進められていく。 犯罪者の話を真に受けることや疑いだけで拘束された事の理不尽さに憤慨し、証言が弱い事や話のほつれ等で口論に勝ち、解放される。 ・ぶらり街散策 BLACKWATERでスジモンド・ヴェガス(缶詰おじさん、サーモンドバンデラス)に漁船をおすすめし、購入に立ち会う。 BG(馬車強盗)の場所を確認するが、わからずにVALENTINEに向かう。建物が少し透けている様子のおかしいVALENTINEで鬼ごっこする。 本日のイタズラ電話を行う。※参照:アーカイブ(ピックアップ)のイタズラ電話 ランダム配送を行ってみる(バンホーン) ランダム配送を続けて行う(STRAWBERRY) STRAWBERRYの川でポンが流される事故が発生。いっポン釣りで助ける。 そろそろ船が買えそうになるため、もう一踏ん張りとランダム配送でBLACKWATERからSAINT DENISを目指すが、強制瞑想に入ってしまい、ミッション失敗する。 この日は何度も強制瞑想に入ってしまうため、早めに就寝することになった。 + 05/25 5日目「購買」開く 05/25 5日目「購買」 ・「購買」 ルイから『ローズに来て』と電報が届き、SAINT DENIS経由でRHODESに向かう。 ダーティーワーク用(ギャングスター計画)に、船を購入したいと考える。 蒼羽快斗とポルナレフ斉藤、保安官に就任したエニーに出会う。 ・忙しい1日の始まり ガンスミスのキャリコから銃の相場について伺う。 ガンスミスの2人(キャリコとルイ)から話があると言われ、馬車で移動しSAINT DENISのキャリコの隠れ家バーで話を行う。 キャリコから保安官が銃のシリアルナンバーを調べまくろうとしている、また弾痕(撃たれた人)の血液サンプルとかで犯人の特定もできるようになるのではないかと話し始める。保安から弾薬サンプルもキャリコに渡されたようだ。 キャリコとしては銃のシリアルナンバーを消すサービスを行おうとしていることろだった(ただし300$かかる)。ガンスミスは表だって犯罪に与する販売は出来ないため、仲介役をしてくれないかというお願いだった。 ただ保安官がなぜそこまでしてシリアルナンバーを欲しているのかは不明。考えられるとすれば、エッグが人の銃で殺害した事件で、保安官が誰の銃だったか探していたくらい。 本当にシリアルナンバーを消す事業が必要なのか確認をする。罪として武器の押収をされるのは馬車強盗(重罪)だが現行犯逮捕が基本で、そこからの捜査は疑わしい人を炙り出して注視するくらいである。 犯罪時に銃痕から武器のシリアルナンバーから個人特定が判明することにはなっていない。 まーさかこの時代に魔法のような弾痕か弾丸からシリアルナンバーが特定できるような技術者がいるとは思えない!と笑い合う。 個人的には技術に頼らず地道な捜査をしてほしいと願う。 武器を奪ったらシリアルナンバーの変更もできるが、高額。 現状、白市民から銃を奪うのは恨みを買いすぎてしまう。今後、ギャング同士ならありえると考察する。 この話は、もう一人アノニマに話をしているらしい。 懸念する点は武器が売れないとガンスミスは食っていけない。そして犯罪するにも保安官の数も少なく、大半の白市民は生きるのに精一杯なスローライフ状態であること。 今はカスタムでガンスミスは生活している。シリアルナンバーや武器の転売はもっと先の話になると予想し、話は保留とする。 保安官への雑談になると時給77$の噂があり、馬も武器ダブルアクション、ライフルボルトアクション式も支給されている。 謎の技術に頼る前に自分たちで聞き込みや対策など捜査してほしいと呆れる。 ガンスミスのキャリコ、元炭鉱夫のサニー(今は耕作人)や元炭鉱夫たちがRHODESに移住したためとても賑わっているようだ。 ポンの心配をするルイからそばにいてほしいと頼まれるが、ポン自身が自分の身を守れるようにいけないこと、自分に仲間が増えて守らなくては行けないときポンより仲間を優先してしまうこと、もしくはポンが腹をくくる時が必要だと諭す。 ・密会 23時半に密会を行いたい人がいるとルイから相談され、了承する。まだ時間があると思い、その前に蒸気船を購入し、RHODESからBLACKWATERを目指す。 ラウラ署長に船を披露する。 「イコーネさん、いつも格好いいけど2割増で格好いい!」 ハワードから犯罪を考えているなら助言できるような意味深げなことを言われる。いやいや、全く考えてませんよ~と国営のガンスミスにしては不用心で不思議だと思いながら離れる。 密会の時間をルイが間違えていた。ルイを叱りつつ、急いで密会場所に向かう。 密会相手(ネタバレ)から保安官の恨みについて聞く。 保安官がたるんでいると考え、手伝ってやらんこともないと返答する。 また遭遇する機会が少ないだけで、犯罪は行われているらしい。確証は無いがマメコメ姉妹と、エッグ、ナチャーヒコルが繋がっているのではないかと推測される。 二万五千ドルの家を目標に共同貯金を開始する。 しばらくはRHODESに滞在することに決める。 エニー保安官が62歳と判明する。 アグネス・モモは保安官を辞めていた。 ポマードを手に入れ、街の男たちで遊ぶ。 本日のイタズラ電話を行う。※参照:アーカイブ(ピックアップ)のイタズラ電話 ポンとルイを乗せて船を楽しむ。 三人のテンションが上がりすぎてしまい、タイ〇ニックごっこしているうちに筋肉の暴走でポンが水死してしまう。 悲しみに暮れつつ、大いなる力によってポンの時間を巻き戻してもらう。 ・事件の香り BLACKWATERでラウラ署長にライフルを自慢される。 保安官にライフルが支給されたらしい。 むさしたちが事件を起こす噂を聞く。 断片的な話からRHODESで事件を起こすらしく、先回りして待ち伏せる。 アジデス・ブラックとルイ・ブラックが出会う。 ファミリーネームが同じことで遠い親戚なのかもしれないと思案する。 RHODESの保安官署長に男だけで風呂に行かないかと誘われて、近くの川辺に男だけで向かう。ばしゃばしゃと水辺で遊ぶ男たち。 署長から船に乗りたいと申し出があり快諾する…が、ムサシたちが犯行を起こすかもしれないため少し時間を待ってもらう。 なかなか現れず、世界が瞑想に入る30分前を切る。 もう今日は起こさないんじゃないかと諦め、RHODESから水辺の船に向かって移動しているとき、VALENTINE保安事務所からアノニマが推理ショーを始めるから来てくれと電話がかかってきたと話がでる。同じタイミングでルイから電報で「保安官とバレンタインに行ってくる」とメッセージが届く。 何か事件が起こっているようだと進路を変えてVALENTINEに向かう。 VALENTINEに到着すると、暗い表情をしたルイがいた。ポルナレフ斉藤から「ルイ殿は巻き込まれただけでござる。拙者といたから潔白でござる。」と端的に説明される。 ルイとポンから事件のあらましを聞く。 VALENTINEで人を銃殺して100$奪って逃げた殺人事件が発生していた。 目撃証言で、黒い服を着た女が「お前が銃を持っていないのが悪いんだ」と捨て台詞を吐いて逃げたらしい。 その情報を元にアノニマは「ガンスミスのルイである可能性が高い!」と推理してしまい、ルイが呼び出されたらしい。 ヤバッキオが街に到着するころには、ルイは潔白が証明され、加害者と被害者はなんと自作自演で事件を起こした事件だったと判明した。 犯人の目的は山師が鉱石がガンスミスに売れず、ガンスミスは銃が売れないからだと説明したため市民に危機感を持って銃が売れるように犯行を起こしたらしい。 もしも大勢の保安官が一緒にいない状況であったならばそのまま犯人にされていた可能性もあった。それだけ背格好を似せられて犯行を起こすとなると、本当の目的は「商売敵のガンスミスであるルイをつぶすこと」ではないかと考える。 BLACKWATERでハワードから犯罪の甘言をささやかれたこと…犯人たちがハワードの常連であること…会話などが繋がっていく。 そしてアノニマのへたくそな推理によって人伝な話は広がってしまっていく。それは伝言ゲームよりも複雑で、好奇心や憶測によって正しい情報がそぎ落とされていく。 よりにもよってルイに、俺たちの仲間に何者かが罪をかぶせようとした。 事件を起こした犯人よりももっと悪質な、背後に誘導もしくは指示した人物がいると考え、そして決意する。 ―――必ず落し前を付けさせる。 明日は事件の捜査を行う。 + 05/26 6日目「落前」開く 05/26 6日目「落前」 鉱山で一人、鉱石を掘っていたヤバッキオは本日の予定を語る。 昨日起こった殺人事件で、お世話になっているルイ・ブラックに殺人の濡れ衣が着せられそうになった。それを暴いて、落とし前をつけたい。 俺の仲間に手を出したやつは痛い目を見る、と思い知らせなければならないと決意を語る。 まずは聞き込み調査で情報収集を行う。 事件の詳細を知ってそうな人物は7人。 保安官ジョニー・ドッコム 保安官マジェンダ・アビンタ 保安官ポルナレフ斎藤 ステラ・ナナペチーノ メディック・シシリア ルベウス・アドマント アルセーヌ・ファウス まずはRHODESに常駐している保安官に情報を聞きに行く。 昨日何が起こったのか。 事件でなぜルイが疑われたのか。 RHODESに到着し、エニー保安官に他の保安官を見ていないか、そしてジョニーやアビンタの所在を聞くと、二人ともBLACKWATERに向かったらしい。 ・親方心 キャリコに鉄を買い取ってもらうと、キャリコから話があると連れられる。ルイ(弟子)が容疑者になった昨日の事件について訊かれる。 疑われたこと以上のことは事件について知らず、今から調査予定のことを話す。そして……推測としてある線を話す。 黒い服を着た女性が「おまえが銃を持っていないのが悪いんだ」と犯人の特徴がはっきりしていること。 これは特徴を誰かに罪をなすり付けようとした犯行ではないか。そしてその特徴に当てはまるルイが疑われたこと。 また事件発生前、ポンに「これから悪いことをするから手伝ってくれないか」と声をかけてきた連中に、ハワードがいた。 それらを踏まえると、ハワードは武器が売れないため裏で糸を引いていたのではないか、そして成功したならば商売敵のガンスミスが一人消えることを考えたのではないか。 聞き込みの結果が、もしそうであるならば誘拐して話を聞く予定と話す。 そのため保安官に聞き、情報の裏取りをする予定とキャリコに伝える。 キャリコから、情報として事件に居合わせたフェイクマンの話を始める。フェイクマンは推理をして犯人扱いしてしまったことにルイに謝りたいと保安官に伝えているらしい。……がまだ表れないようだ。 弟子として預かっている以上、独り立ちするまではしっかり面倒をみたい。 また弟子に対して「遊ぶなら別の顔を作りなさい(ガンスミスとは別の格好を覚えなさい)」とため息交じりにこぼすのだった。 フェイクマンはさて置き、もし誘拐するときに必要な人材を必要なため、手伝える人材がいれば紹介してほしい(報酬つき)とキャリコに尋ねる。 キャリコとしては2人良い候補いるが、日程によると返答される。今夜決行するという決意に、「もうすこしのんびりと、焦りすぎていないかい?」と心配されるのだった。 ・聞き込み調査 被害者の証言を聞けないか駆け回る。 船に乗りたいというエニー保安官だが、途中で仕事が入ってしまったらしい。狩人のリツカを船に誘う。道すがらリツカさんの狩人の夢を聞く。 前日に乗り捨てた場所のフィッシャー係留場所に停めた船が、なぜかブレイスウェイト係留場所に泊まっていることが判明する。少し道を引き返して船を確認する。 リツカと船に乗ってBLACKWATERを目指し、リツカはSTRAWBERRYに向かうと伝説の動物を狩るため駆け出し別れる。 BLACKWATERで事件にかかわったであろう保安官の行方を尋ねるが見当たらない。 各地域の保安官事務所に電話をかけて、保安官がいるか確認しようと電話をかける。RHODESは不通。VALENTINEはエニー保安官に繋がったが周りにはポルナレフ斉藤保安官しかいないと告げられる。もう一度RHODESに電話をかけるとジョニーに繋がり、事件の詳細を聞きたいと告げて再度船でRHODESに向かう。 ・調査難航 マゼンタ保安官に世話になっているルイが疑われた事件の話を聞きたいと尋ねる。マゼンタ保安官は事件未解決な点と、ルイの潔白は証明されており疑いをかけたやつも謝りたいと反省している。そして捜査内容は保安官同士でしか共有できないと断られる。 ルイに出会い、事件に関わった内容を聞く。 かなりうる覚えで、レスバナナ?という女が殺されたときに黒い服の女がいたということで疑いをかけられたらしい。 この話はフェイクマンから聞いたそうだ。 ひとまず殺された本人に話を伺いたいと、誰が被害者で「黒い女」と証言したのか聞き込みを続ける。 ルイとポンはBLACKWATERに遊びに行くらしく見送る。 協力者(ネタバレ)に電報で情報収集を依頼する。 フェイクマンにも聞き取りを行いたいと考え、電話を各地にかけるがANNESBURGもVALENTINEも電話がつながらない。 キャリコもガンスミスの会議でBLACKWATERに向かうというため見送る。 BLACKWATERにも電話してみるが誰も出ない。 再度VALENTINEに電話してみるが…不在となんとも今日は運が悪いらしい。 仕方なしに、BLACKWATERに向かうことにする。 色々と聞き込みをした中で出てきた内容も、各証言の矛盾点からやはり商売敵の線が濃いんじゃないかと疑念を強くする。 ・いつものじゃれつき 雪が舞い始めたため冬用のコートを買う。 BLACKWATERでポンとルイに出会い、街中で鬼ごっこをする。 鬼ごっこにも飽きて、3人でランダム配送をVALENTINEまで行おうとするが、強制瞑想で失敗する。 ・深まる疑念 VALENTINEで医師のシシリアに事件の話を聞く。しかし、おかしな点だらけのため、もしやシシリアも犯行グループの仲間だったのではと、新たに疑念が増える。 協力者(ネタバレ)から保安官情報として仕入れた事件の話を聞く。 保安官側で事件の実行犯として認識しているのは4人。女性3人の男性1人。 ステラ・ナナペチーノ トキシクナ・ムサーシー クライス(殺された人)?るべうす? ニックジャガー 男が殺されて100$奪われたけど、それは犯行側とグルだと自作自演の銃殺事件ですと犯人側が吐いたらしい。 理由として炭鉱で山師が掘ってガンスミスに渡しても、ガンスミスが銃が売れないから在庫が余ってきている。こういう事件を起こしたらみんな銃を買い求めるんじゃないか。そうすれば山師も儲かる、ガンスミスも儲かるという犯行目的があったらしい。 ちなみに犯行役はムサーシーで黒い服を着たらしい。 ニックジャガーとデートしたポンから聞いた話。 ガンスミスが銃売れない、儲けないから鉱石も買い取りが低いからと同じようなことを言っていた。 それならガンスミスも関係あるの?と聞くと否定されたようだった。 補足として、保安官事務所で探偵ごっこすると息巻いたのが、フェイクマンとシシリアだったらしい。 相手もガンスミスのためか、確信のある情報が得られない。 犯行を起こしたグループが武器が売れないからで動くとは思えない。 だからこそ、ハワードが繋がっているかいないか確認したい 。 最終手段、ハワードに銃を突きつけて、話を聞きたい。 ただ1人では暴れられたときに対処できないため、誘導する場所に一人待機してほしい。変装して名前も隠し、捕まらなければバレないだろうということで、協力者(ネタバレ)が危険を冒して加わってくれることになった。 ガンスミスの会議後にやりたいと計画を動かす。 シシリアが保安官のポルナレフ斉藤に事件の被害者を知りたがっていると伝えたらしく、ルベウスさんという人が被害者だったことを告げられる。 やはり、BLACKWATERにたむろしている連中だとわかり、さらに疑念が深まる。 ・事件の真相に近づけ BLACKWATERに向かう。 ルイに事件が解決したら、黒い服の女性に変装していたムサーシーに報復していいか尋ねられ、短絡的な考えを諭す。一次の感情でガンスミスの立場を危うくするな、今後のチームに影響を及ぼすことを考えて行動するようになだめる。 そして今回の件はルイ達は関わらないよう、遊んでいなさいと伝える。 ハワードの姿を確認する。 BLACKWATERの外れの建物に協力者(ネタバレ)に待機して貰う。 NICOLE WISTERIAと話していたハワードを連れ出す。 ガンスミスの会議の話を聞きつつ、外れへと誘導する。 「動くな」 ハワードに銃を突きつけ、YES/NOと答えるように前置きをして尋問を始める。 今から上げる人物と関わりがあるか まずはステラ・ナナペチーノ 『はい』 ニック・ジャガー 『…どうなんだろう、いたという感じ』 ルベウス・アドマント 『はい』 トキシクナ・ムサーシー 『YES』 アルセーヌ・ファースト 『?…NO』 アンリアル・フェイクマン 『一瞬でも喋ったことがあるならYESですよね?それならYES』 ガンスミスとして困っていることをそいつ等に話したか 『YES』 そいつらに悪知恵を貸したか 『…悪知恵というか、犯罪者が増えたほうがみんなが銃を買いたくなるのではと考えを話した』 それは貸したになるのでは…? 『それは…でも会う人全員に話している話なんで』 昨日の夜2時頃、ルベウス・アドマントが殺されたという事件があった 何者かに銃殺されて、そいつは「おまえが武器を持っていないのが悪いんだ」と捨て台詞を吐いて100$抜いた黒い服を着た女性がいたそうだ この話を知っていたか? 『いやーRHODESで事件があったことはきいたんですけどね、そんな細かい話は聞いてないですね』 その事件がRHODESで起きたとは言っていないが、なぜRHODESだと思った? 『RHODESで黒い服のやつが暴れたという話で、ルベウスアドマントであるかとかは知らないです』 ルベウスアドマントは被害者だ 『そうですね、襲われたってうっすら聞きました』 誰から聞いたんだ 『誰だっけ…あっ!ステラだ』 この4人と結託していなければ問題ないだか、もし結託しているようなら容赦はしない。 『ルベウスとムサーシーは山師で僕のところまでわざわざ持ってきてる山師なだけです』 問答を続けていく中で、変装とは一言も言っていないはずが黒い服に変装したと話始めるハワードに疑問を持ち追及する。 それに対してハワードは、墓掘りに行く人で黒い服に変装してから行く人が多いからそう捉えたと主張する。 ―――「手を上げろ」 ラウラ保安官が銃口を向けて乱入してくる。 緊迫の中、協力者の二人作戦が功を奏す。 ラウラ保安官は銃を仕舞い、話を聞きたいと経緯を聞かれる。 事実が知りたくてハワードに話を聞いていると答える。 ちょうどいいので、ラウラ保安官署長から昨日の事件の話を聞くことにする。 ラウラ保安官曰く、バレンタインで起こった銃殺事件は自作自演でお咎めなしで釈放されていた。いくら自作自演でも人の命が軽視されすぎているので罰則は必要だと思ったが、別のものが対応で厳重注意でことを納めてしまった。 最後にハワードに協力したか確認するが、本当にないと主張される。 質問を切り上げて馬で逃げる。 ・職質逃亡 逃亡をしつつ、協力者と話をしていると、保安官のマジェンダ、ドロシーに声をかけられてしまう。 保安官が馬を降りたタイミングで逃げるが、馬の体力がなく川で上流に向かって逃げようとするが、転倒し流される。 協力者とはぐれ、保安官とのどきどきのかくれんぼが始まる。 巻いたと確認し、エメラルド牧場で仲間を待つことにする。 尋問時にハワードが事件場所をRHODESと言ったことで、黒寄りのグレーと考察する。相手方の出方も伺いながら楽しそうにこれからどうなっていくか独り言ちる。 ・深まる事件の謎 仲間を待つが、暇でRHODESまで偵察に向かう。 運良く街中を抜けて配送ミッションを達成する。 身を潜めながらキャリコに現状報告を行う。 ハワードは最後まで関係者とは知り合いではあるけども俺は関わっていない、ガンスミスの苦しい現状はみんなに言っていると主張された。 ただ気になる点がいくつかあり、黒めに思っていると話す。 ひとつめ、 VALENTINEで事件が起きたのに、ハワードはRHODESで事件が起きたとステラナナペチーノから聞いたと答えたこと。 推測、RHODESで事件を起こそうとしたが何らかの理由(保安官が多かったなど)で計画を変更してVALENTINEで犯行を行ったのではないか。 そして計画しか知らなかったハワードはRHODESと答えたのではないか。 ふたつめ、 犯人が女性という不審点。 女性で黒い服という特定の人に向けるような事件の犯人像は、ルイに向けたんじゃないかと問い詰めたが、初日以外面識がないと答えられた。 ガンスミス全体を考えて動くよりも、特定の誰かに罪をなすりつけるようなことを、もしそういう意図があるのだとしたら今度は動くぞと忠告してきた。 逃げる途中にマジェンタ保安官とドロシー保安官に撃たれながら協力者とはぐれてしまったため、これから合流予定と締めくくる。 ガンスミスの会議状況をきくが、あまり芳しくないようだった。 キャリコから別件で、もしもチビたちが野菜泥棒をしようと企んでいたら止めてほしいとお願いされる。 農作物が盗まれたらしく、農家がぴりぴりしているらしい。 ・仲間を守るため SAINT DENISに向かうと3人がすでに待っていた。 協力者が保安官側にバレてないことを確認し、安堵を漏らす。 自身が指名手配されるとしたら「脅迫」「職務執行妨害」くらいの罪であるため、協力者が捕まる方が今後に支障が出るとこぼす。 協力者はBLACKWATERで保安官会議に呼ばれているため着替えて向かうといって離れる。 ルイとポンに話をする。 ハワードは関わっていないというが、かなり計画について知っていたのではないかと伝える。 ルイとポンは止めていたけど止められなくてごめんねと言われ、どういうことか確認する。 初っ端から女性(ニコル)が「ハワードさんが遠くに連れて行かれた!保安官を呼ばないと!」と走り回っていたから引き止めていたらしい。 それでポンとルイは詰められていたらしい。 今回、俺は仲間を守るために行動する。 きっと明日から指名手配になるが、相手にもしっかりと落し前をつけさせようと誓うと、ルイが涙ぐむ。 涙ぐむルイに動揺しつつ、その日は解散し、眠るのだった。 + 05/27 7日目「正義」開く 05/27 7日目「正義」 ANNESBURGで目覚める。 いろんなことに決着をつけたいと考え、今日はおそらくいろんなことが起こりそうだと予感する。 イコーネ・ヤバッキオの正義とはなんなのか。 公務執行妨害などでしょっ引かれるかもしれないが、理論整然と話をするだけだと悠然と構える。 ただ現状の情報確認(指名手配されているか)を行いたいと考え、まずは協力者に電報を送る。 RHODESの船着き場付近の屋敷で釣りをしながら待ち合わせする。 ・協力者 協力者の服装の変わりように驚く。 あの後、保安官会議に赴いた協力者は、保安官に尋問されてクビされたと話し始めた。 勤務態度を建前にしてクビにされたが、件のガンスミス脅迫事件の容疑者で実質状況判断でクビにされたと思われる。 口を割らず証拠不十分で問題ないはずだった。しかし、保安官側から信用を得られず、所轄の勤務地にいないという職務怠慢を理由に解雇されたそうだ。 その場にいた保安官はラウラ、アビンタ、ジョニー、ナムディ、ドロシーそれから市長に詰められていたらしい。 やはり脅迫のときに連れて行くべきではなかったと反省し、協力者に謝罪をする。 これからどうするつもりか尋ねる。 協力者改め、エニーアブルッチは「白市民に対して保安官の対応について訴えかける」演説を行う予定と、更に保安官に対して正義感を燃やしていた。 念のためポンとルイに関して話題でなかった確認をすると、聞かれなかったらしい。また指名手配の状況は聞き出せなかったらしい。 次の行動として、自首するのもいいのではないかと勧められるが、保安官に保安官の仕事をしてほしい願望もこぼす。 エニーは保安官が白市民に対してしっかりと働きいてほしい、そうでなければ白市民に不信感を持ってほしいようだ。 話は自作自演事件と脅迫時に判明した事実について、実行犯とハワードは繋がっていると考察する。 ラウラ署長の介入で聞き出せてしまった、保安官が自作自演事件を許してしまっていることにも納得できていない。 もし自分たちの利己で事件を起こすのであれば、誰かにヘイト(的が絞れる)が向くような格好は避けるのではないか。 黒い服の女性と指定することで、連想するのは限られてくる。 今日はそこを詰めたい、そうすれば保安官も再捜査するのではないか。 あと気になるのはVALENTINEで起きた事件なのに、RHODESで起きたとハワードが言ったこと この事件を聞いたのはステラナナペチーノの名前が挙がったが、その人物は実行犯グループのメンバーであり、場所もVALENTINEで起こしたことをRHODESで誤認するはずがない。 実行場所を変更したのは保安官が多かったからではないか。 実際、事件直前のRHODESでステラがニックジャガーを探していた。 それはやはり計画を立てた側にいたのではないかと考えるのであった。 もう誰かに容疑をかけようとした意図があったとしか思えない。 エニーと共に、それについての落とし前をつけてもらうと闘志を燃やす。 エニーは演説を行うと今日は各地を歩くと言い、今日接触を少なくしようとお互いの健闘を祈って解散する。 このままRHODESに向かうか、と向かうとRHODESに保安官がいなかった。 職務怠慢でクビにされたエニーに同情する。 ・取り調べ アビンタ署長に「昨日、なぜ静止命令を無視した」と声をかけられる。 何も抵抗しないと色々話そうと自ら保安官所に赴く。 アビンタ署長は律儀に鍵を閉めるがいいかと確認をとりつつも、昨日の件について取り調べが始まる。 先に昨日のことで指名手配かけられていないらしい。 拍子抜けしつつ、アビンタ保安官に自身の犯行理由を伝える。 アビンタ署長は犯行理由について納得しつつ、次に事件を起こしたら容赦しないと警告される。 それがお前の正義だろう、俺の信念に従って正義を貫くと返す。 お互いに正義について語る。 ・初の観光列車旅 鉄道員スカイハートマンに汽車でVALENTINEまで移動する。 保安官を撃ったという誤情報が回っているため、どんな反応になるか楽しみにする。 VALENTINEでアノニマとセンリウー、シシリアなど…泥んこ遊びに興じる。 ドラゴやアンナに商人の状況をきくと今も忙しく飛び回っているようだ。 突如、VALENTINEで銃声が鳴り響く。明日の射撃大会(レオンスターク主催)のため練習する人がいるため今日は銃声が多いようだ。 ちなみにドラゴと、マジェンタ保安官が好成績らしい。 SAINT DENISに観光列車が出る話をきき、リツカとシシリアとSAINT DENISに向かう。シシリアに本気で捕まらないよう心配される。 シオンに観光列車代を払う。 初めてニックジャガーに出会う。 観光列車に乗り、途中エニーが悲鳴を上げて転落する事故等を目撃しつつ、絶景に感動する。 ポンと合流し、RHODESに戻ってくる。 リツカとポンで船でBLACKWATERに向かう。 (ヤバッキオウォーターパラダイス(ださい)) マメコメがまた悪巧みをしているらしい SAINT DENISでなにか起こるかもしれないと見学にいくことにする。 その他、悪いことをしそうな人物を挙げていくエッグマンやサイモン、フェイクマン……それから野菜泥棒の犯人情報を知っていたら500$と、民事バウンティが発生しているらしい。 RHODESで保安官にSAINT DENISで事件が起こるかもしれないと伝える。 サニーモンタナにモモ窃盗(野菜泥棒)の内容を聞く。 初めて窃盗の詳細を聞き、内容に驚きを隠せない。 サニーたちは1日商人に200個まで卸して約200$を従業員5人でようやく分けている状況で、無秩序に市場に400個も流されてしまうと、市場価値が乱れるのを心配しているようだ。 今日はキャリコにもルイにも会わないなぁとこぼす。 ・ガンスミス経済 キャリコに話を聞く ルイの状況を話される。 BLACKWATERにいただけで、真っ黒として次はないと保安官に勧告された。 そしてキャリコは保安官に疑わしいやつを雇っているのは危険ではないかと暗に解雇を勧められて、泣く泣く表向き円満退職でルイを解雇した。そして今後、後ろめたいことをする奴にはルイを通すようお願いしてあるようだ。 店に顔出すときは顔と名前を変えて来いと伝えたが……全然伝わってないようなのでもう一度伝えるらしい。 当座の後ろ向きの受付としてはSAINT DENISの武器屋の上に構えろという話でまとまっている。 またキャリコが今日舞い込んできた噂話を相談される。 「山師たちがガンスミスが鉄余っていて買わない」「キャリコさんは安く買い叩いて販売しているからたらふく蓄えている」「他のガンスミスも安く買い叩いているが、私のところに来れば高めに買い取る」という噂話が出回っていると、VALENTINEのレオンから聞かされたらしい。 その噂話に慌てて炭鉱山ANNESBURGに顔を出して話を聞いてその場にいる山師に噂の否定と「売ってください」とお願いをしてきた。 また昨日のガンスミスの会議内容もひどかった。 ハワードの提案として、商人が発注制で届けてくれるのであれば販売価格を均一に合わせないかという内容。そうすれば(一番コストがかかるところに経費を合わせられ)販売する銃をどこに行っても同じ価格で買えるようにできる。 レオンさんが反論で、販売価格差があってもいいのではないかと応じなかった。 ガンスミス間で決まっていたのは、原価に対して国から言われている利益率を基準で運用している。そこを統一させる必要性があまりない。 レオンが折れてくれないからか、ハワードがスコープ等をクソ安く売るぞと脅しを入れたらしい。ただ普通に国に怒られる発言でキャリコは大丈夫か心配になってしまったようだ。 昨日の会議の直後にヤバッキオが脅したことが効いたのではないか。今日、マジェンタ保安官に説明するまではヤバッキオとエニーとルイとポンに黒く見られていたぱず。おそらくハワードはヤバッキオの周りにいるやつはヤバイ奴として、保安官や町の白市民がヘイトを向いているうちに噂話を吹聴したのではないか。 ガンスミスの会議様子と、噂話の速さからそう考察する二人。 ハワードに弟子がついたらしい。 それから一般市民にもライフルが解禁になる話があるようだ。 その話的に鉄のインゴットを手持ちに一番持っているガンスミスがライフルをたくさん作ってくれて売れるだろう。 鉄の供給と需要があっていない中、高めに買いますよという噂や、競合他社の風評被害もある中で一番特をするのはだれかと考えたらハワードになる。 どこまであっているかわからないが ハワードの矛盾点として、 銃が売れず、鉄が買い取れないと言う割には鉄のレートを上げて買い取るというのはおかしい。 本当は金を持っているのではないか。 ライフル解禁の販売スタートダッシュで差をつけるためにライバルを減らす動きをしているのではないか。 それで効果がないとわかればまた同じように誰かに罪をなすりつけるような動きをするだろうと予想する。 その時は俺の正義の範疇で動くとキャリコに宣言する。 ただ今回、ルイはガンスミスの職を追われているためまだ終われない。 ガンスミスの経済戦争に関われないことに歯がゆさをこぼすと、キャリコは専属山師として動いてくれても歓迎だよとニッコリしてくれる。 提案としてヤバッキオが炭鉱に籠もりながら他の山師から買い付けて、キャリコに持っていく 話もする。 SAINT DENISに人が多くて驚く中、ポンとルイと合流する。 ルイからANNESBURGでRHODESは鉄が安くて有名の話が出回っていると話される。キャリコとしては否定しに行ったが遅かったかと項垂れる。 今回はやられてしまったが、借りの返し方はいくらでもある。 また撃つこともあるかもしれない。ルイとポンは口が回らないから矢面に立つなと、今は我慢しろと言い聞かせる。 もし行動するとしたら人数不足な部分がある…とこぼしているとサイモンに出会い、事件の話をする。二つ返事で、もしもの場合は力を貸してくれると言われる。 今回のルイがガンスミスとして職を追われてしまったことを まずは耐えろとルイに伝える。そしてルイへの謝罪をする。 別件でエッグは麻薬売買を始めて、マメコメを使っているらしい。 エニーに情報共有する。 エニーは明日21時から演説をVALENTINEで行うらしい。 そのまま22時から射撃大会があるためちょうどいいと納得する(エニーは設定したあとに知ったらしく苦笑い)。 ルイの現状を伝えると、衝撃のあまり声を無くす。 エニーは絶対勝とうと決意を声を震わせながらつぶやくのだった。 ガンスミスの経済戦争に突入する。 + 05/28 8日目「大会」開く 05/28 8日目「大会」 ANNESBURGで山師の一仕事を終え、21時までにVALENTINEに向かいたいと急ぐ(電報は無視する)。 エニーの演説を見届けたい。そして22時から射撃大会で優勝はドラコだろうとあたりをつける。 また国の御触れで会社が設立できるようになったらしい。 VALENTINEに到着すると、たくさんの人がエニーの話を聞きに集まっていた。演説前にポルナレフ斉藤と雑談していると、発砲事件があったらしく離れる。 ・元保安官のエニー大演説 エニーの演説が始まる。 保安官について語る前に、退役軍人としてこの国に来てまずは賞金稼ぎとして人助けを行っていたところから保安官になった理由を話す。 そして今回クビになった理由は、職務怠慢という理由だった。だが、他の保安官の中にもギャンブルに興じるものや、危険な地帯よりも街の軽犯罪に銃を向ける始末なのにそいつらは許されている。 おそらく職務怠慢だけでなく、タイミング良く、ある事件が絡んでいると考えを伝える。それは確実な証拠なく、状況だけで俺を疑ったようだった。 今回はそれを聞いて保安官に不信感を持ってほしいわけでなく、そういう事実があるということを伝えたかったと話をする。 突然、エニーが倒れる。 銃声ではなかったため、弓矢で撃たれたらしい。 教会の上に保安官の格好した人がいたという証言がでつつ、ポルナレフ斉藤が、別の保安官に見張りを頼んだだけと弁明する。 その見張りからサイモンが撃つのを見たと証言が出る。 保安官たちは自作自演と話し、解散を促される。 どういったところで自作自演と判断したのか追求すると、ポルナレフ斉藤からまずエニーとサイモンが演説前に一緒にいたからと話される。それはエニーの演説を聞いていたのかと問いかける。エニーはパッと見の状況だけで、調べずに捕まえるのは問題があるんじゃないかと伝えたかったのではないのか。他の市民からも決めつけが早くないかと疑問視する。 別に結果としてサイモンとエニーの自作自演だとしても、証拠がない状態でそれを言ってしまうのは市民にとって不信感に繋がる。間違ってないがやり方だと伝える。 署長が「この街で殺人を犯すやつは縛り首だ!!」と激昂している。 まずはサイモンを捕まえる判断をしようと署長を説得するポルナレフ斉藤。その流れで自作自演と疑われたことにエニーがキレる。 間に立ってまずは落ち着いて話を整理しようと促し、ポルナレフ斉藤とエニーは謝罪し合う。 エイブラムス署長(保安官)は双眼鏡で教会の上で見ていたらサイモンが撃ったのを確認したが、素早く逃げられてしまった。 そしてエイブラムスは「VALENTINEで問題を起こすな!サイモンを捕まえてこの町の絞首台に立たせてやる!」と息巻く。 市民は保安官の熱量に圧倒されて解散する。 包帯をシシリアから購入していると、シシリアが死亡通知で「サイモン」の名前が挙がり治療しに向かっていく。 サイモンが捕まったらしいと話が上がる……が、ガンスミスのレオンの弟子(ラビット)を人質にしようとして逆にレオンに返り討ちされたらしい。 そしてサイモンをどこかに運んでいったと目撃情報が寄せられる。保安官事務所に運び込まれていないため、どこに行ったんだと皆で探し始める。 ポルナレフ斉藤はだいぶ気を落とし、励ましているところにサイモンの追加情報が入る。なんとレオンがサイモンを川に流したらしい。 サイモンの身の振り方を案じていると、サイモンを抱えたシシリアとすれ違う。サイモンに助けてくれ!と懇願されるが微笑み見送る。 そうして彼はあっけなく捕まったのだった。 ・VALENTINE第一回射撃大会 連続で様々な事件が発生したが、射撃大会の説明を受ける。 集まった人の中に自作自演の犯行グループのニック・ジャガーを見かける。ルイは謝罪がないと憤慨する。そして実行犯の奴らと顔を合わせたくないと街を離れる。 ルイの気持ちも考えつつ、実行犯も謝りたくても謝れない状況ではないかと思案する。 射撃大会が始まり、わいわいと賑やかに盛り上がっていく。 ・ライフルの一般販売前 まだ大会開催の時間があるため、その間に配送しようと考える。 街を離れようとするとキャリコから話があると声を掛けられる。キャリコはハマルも呼び、馬車移動しながら物騒になっていく現状を憂う話をする。 機嫌の悪いスジモンドヴェガス(缶詰おじさん)が現れる。 彼はニックジャガーに殺され、さらに賞金稼ぎをクビになったらしい。詳しい話を聞くため缶詰購入の話を持ち掛けつつ、経緯を伺う。だが単純にニックジャガーが殺されて警告の意味を込めて一発発砲したら保安官に逮捕されて職剥奪されたらしい。 手元にある缶詰を売ってもらい、その代金でブラックジャックをするが負けてしまったようで飛び出していくのであった。 一連の流れに笑いつつ、ニックジャガーのやばさを共有する。もしかしてら桃泥棒も…?と猟奇的な彼女の行動に警戒するのだった。 今は白市民として犯罪を犯さずに経済戦争で勝つ、と皆の目標意識を統一させる。 また悩みの種として自分たちに野菜泥棒の嫌疑もかかっているらしい。 保安官を首になったタイミングでサニーはエニーを疑っていた。一応、エニーがサニーに直接話をして演説のことを含めて疑いを薄めてくれたようだ。 今後の行動として、SAINT DENISの武器屋2階の準備も進めたい。 そして俺達は自分たちの道理と正義に基づいて悪にもなれる キャリコからライフル解禁日は日付は言えないが、かなり近い日だと伝えられる。また明日から上質鉄を100個程度必要だと考えていると共有される。 キャリコに鉄を売る(商人よりも安い買取価格だが)ことで、キャリコに鉄を集めようと山師たちは鉄を掘ることで応援しようと考えた。 ふと気が付くと、射撃大会の最終時刻5分前で泣く泣く再チャレンジをあきらめるのだった。 ・鉄の行方 早速、ANNESBURGで鉄をポンと共に掘りに行く。 鉱山にルベウス(上映外)と出会い、鉄インゴットを買い取ると伝えるが、商人に1500卸す約束をしていると断られる。 頑張ってくれと穴に戻る彼を励ましつつ、思案する。その鉄の量はライフル1本に必要な数で、なぜその数がするっと出てきたのか。本当に商人のドラコかアンナに渡しているか。事実確認を行う必要性が発生する。 同じく鉱山でサイモンに出くわし、鉄の卸先について話を聞く。 サイモンは鉄のほとんどをドラコに卸しているという。ただ商人がいないこともあるのでその時は旅をしながら三人のガンスミスに均等になるよう売っているらしい(小悪党なのに平等で律儀)。 ドラコに買いたいものがあると電報を出してひとまずRHODESに向かう。 途中、盗賊に襲われていたアシデスブラックを拾う。 漁業会社が立ち上がる話があり、ライスウォーターに会いたいらしい。 忙しそうにしているキャリコに商人に買えているか確認すると、気を使ってあまり買ってないらしい。 また後で話そうと一旦別れる。 国からの電報で船の修理が完了したため、BLACKWATERに向かうことにする。 BLACKWATERで国に出した船の修理を受け取る。 船の名はノーチラス号。おそらくこの世界で一番最初に蒸気船を買ったのは俺だと豪語する。 服屋にハワードらしき人影を見て、ポンに偵察に行かせる。 ノアシルバーとハワードさんが弟子の着替えを待っているところだったらしい。 何度か電報の行き違いが発生しつつ、商人ドラコが待っててくれているVALENTINEに急いで向かう。 アグネスモモは世界を転々と旅しているらしい。 途中、ヴィクトルシュタインと馬車が衝突し、なんと盗賊に襲撃されて死んでしまう。医者を待つというシュタイン爺を残し、VALENTINEに向かう。 ドラコと話ができる。 鉱石を山師から買い取っているが、最低限の在庫のみ抱えているようだ。ガンスミスから発注があればすぐに卸せるぐらいのつもりらしい。 もうすこし踏み込んで誰がどのくらい買っているか聞くが、顧客情報だと濁されてしまう。 VALENTINEのレオン(ガンスミス)に話をきく まずは射撃大会の主催をねぎらう。射撃大会の結果はドラゴ735ポイント,サニー745ポイントで、優勝サニーだったそうだ。 レオンさんは仲の良い山師を優先的に購入しているため、商人には200個ほど発注しているらしい。 鉱山でルベウスと話した数にズレがあると疑問を抱く。 もしやドラコもハワードに肩入れしているのかと不安視する。 もう一度、ルイたちと合流する。 ルイはサイモンから『明日の21時にVALENTINEに近づかないでね、抗争に巻き込まれるかも』という電報が届いた。 エニーはキャリコからの伝言を預かっていたため内容を確認する。商人として在庫として鉄のインゴットを貯めているらしい。 ただ数に大きな差がある。今後、多少ドラコの動きに注意するようにしようと話し合う。 ガンスミスを表向きクビになったルイが暇だと嘆く。 ヴィクトルから馬の蹄の手入れの仕方を聞かれる。調教師から道具が購入可能になった事実に驚きつつ手入れの仕方について説明する。 またヴィクトルから悪いことしているなら混ぜてほしいようなことを聞かれる。否定しつつなぜ悪いことに興味があるのか聞くと、カジノ経営に興味があるらしい。少しアノニマに手伝ってもらっているようだった。 もしアノニマとうまくいかないようならば手を貸すと伝え別れる。 そしてさっそく調教師パブロから蹄研ぎを購入する。 船の合鍵をポンとルイに渡したかったが、今は渡せないようだった。 ジャックダニエルが山師の組合で自警団を作りたいという噂も聞く。一度話をしてみようと相談し、エニーに託す。 明日以降も情報の裏撮りをしつつ、山師として鉄を掘る決意をするのだった。 + 05/29 9日目「平素」開く 05/29 9日目「平素」 今日もANNESBURGから始まる。 上映外で1500個の鉄鉱石を掘ったと妖精に成果を自慢するのだった。 タナクスユーシャ(医者ANNESBURG) タチバナホリス(医者RHODES) プリンセスベリー(キャリコの弟子) オルタサクリファイス(医者ANNESBURG) に出会い雑談する。 蒼羽の話が上がる。蒼羽という男はタチバナホリスに粘着気味らしい。ストーカーにはどうすれば撃退できるか相談しながら、3人とともにRHODESを目指す。 本日の予定を話す。基本的にはチルデーとし、一つだけキャリコにガンスミス経済戦争の何を持って勝利とするか確認したいとこぼす。 ・経済戦争の決着点確認 キャリコがRHODESに帰ってきて話をする。 経済戦争の勝ちの基準は、キャリコとして何本売れたか、売上の単純明快な決着をつけたいと話が出る。 ヤバッキオとして今回、ルイの一件もあるため、圧倒的な差をつけて勝利した。そして決着としてハワードからライフルを購入して最後「事件に関わってないのか」確認し返答によっては撃って終わると決意を話す。 前回のガンスミス会議では、ハワード10〜15本前後、レオン3〜5本売れていると出たらしい。 レオンは「VALENTINEでは人が立ち寄るがすぐにまた別の場所に行ってしまう街で固定客がつかない」と頭を悩ませているようだ。 そしてキャリコは18本くらい売れていたためハワードといい勝負。 キャリコの価格設定は地元に優しい価格帯を目指していることもあり、今回のライフルも1580$で考えているようだ。最強のライフルでも2000$あれば買えるように準備を進めたいと意気込んでいる。 別件で、ヤバッキオたちの中で、サイモンの立ち位置を聞かれる。 正直にサイモンとの関わりは薄いと返答する。 キャリコはもしかすると最近発生している山師狩りはヤツではないかと疑っているようだ。 最近のサイモンの動きはやたら反感を買う行動が多い。キャリコの不安として、サイモンが仲間だとしたら方々にやばくないかと心配してくれたようだ。 再度自分の正義について話す。 自分たちの仲間に間接的にでも危害を加えた場合や、道理に反したやつに対して何かやる。それに対しての犯罪の有無は厭わない心構えで、無闇に人を傷つけることはないと宣言する。 サイモンは情報交換や時折悪いことに付き合うくらいで、常に一緒にいるわけではないと安心させる。 サイモンがVALENTINEで事件を起こす理由をキャリコに話していたらしい。 ちょうど21時頃に行うと話していたといったところで時刻を見ると21時を回っていた。急いで二人でVALENTINEに向かう。 静けさにあるVALENTINEでエッグギャンブラスに出会う。 サイモンがレオンにぶち殺されたらしい(返り討ちか?)その状況をエニーと蒼羽は屋根上で実況解説をしていたようだ 1 00 00-?あたり? 簡単にエニーからあらましを聞く。 昨日、エニーが撃たれたあとにサイモンとレオンの間にいざこざがあった。 それはレオンの弟子ピーターに手を出そうとして返り討ちにあった件。その後、その報復でサイモンがピーターを川に流したそうだ。そして更にそれの因縁でレオンは先ほどサイモンを殺したそうだ。 ただ、別の要件でサイモンはVALENTINEに訪れたようで、本来やりたかったこととは異なるらしい。噂によるとマメコメ姉妹とやり合うつもりだったのではないかと締めくくられる。 サイモンは因縁製造機か、と皆で呆れる。 サイモンが暴れ終わって(?)いるなら仕方ないとRHODESに戻る。 エニーからアノニマがもしかすると俺たちと衝突するかもしれないという情報が入る。いつも行動をともにしているメンバーに、サイモンだと勘違いされているらしい。そしてアノニマの仲間が、アノニマの眼の前でサイモンに襲われたそうだ。今のところアノニマの構成員はセンリーしかわかっていない。 また今日もカツアゲ騒ぎ(山師狩り)がBLACKWATERであったらしい、もしかするとアノニマの一味かもしれないため気を付けようと話す。 アノニマたちはカジノ船のために資金をためているようだ。 共同口座の資金が週末にはおそらく4000$に届くだろう。試算でライフル2本買える。また最終ハワードに対しての制裁方法を伝える。 サイモンは大きな犯罪を起こすときに手伝ってもらう要員でしかない。 先ほどキャリコにサイモンについて聞かれていたのはアノニマからサイモンの情報を聞かれていたためのようだ。サイモンが仲間であるなら伝える情報を整理しようとしてくれていたらしい。 キャリコは自分の目の前ですれ違ってほしくないと、手の回しようはあるから衝突しないでくれと懇願される。 それなら任せるとアノニマの一件はあちらが手を出してこない限り様子見する。 ちらりと見かけた蒼羽について気になり聞いてみる。 彼は情報屋として動いているらしい。どこのグループにも属さずふらふらしているようだ。 ・イコーネ恋愛センター開業 1 43 16 恋愛模様を聞きに行こう!が始まる。 ポンと一緒に、BLACKWATERやRHODESで恋愛聞き込みを行う※アーカイブ(ピックアップ)に「イコーネ恋愛センター」としてまとめます。 3 34 50 BLACKWATER目指す。 ・ニックジャガーとヴェガス 3 52 10 エニーからニックジャガーについて話を聞く。 焦っているニックに出会い、ニックにヴェガスを殺した理由を聞いたところ、ギャンブルに負けてから記憶がないと言うらしい。またなぜ焦っている理由をきくと、先ほど馬車で人を轢いてしまった。誰を轢いたのか聞くとその「ヴェガス」だったらしい。 「ヴェガスが銃を撃っているところに出くわして馬車で轢いて逃げてきたんです」と語る彼女にリア狂人だと震える。 マメコメが悪さをしたが、仲間がいないと嘆いているらしい。エッグが仲間じゃないのかと問うが違うようだ。 VALENTINEに向かう。 アノニマが射撃練習場で攻略していた。かなり分析家の一面もあるようだ。 署長とカスタム銃の談義に花が咲く。 RHODESに向かい、のんびりできた一日だと満足するのだった。 + 05/31 10日目「刺激」開く 05/31 10日目「刺激」 毎度おなじみANNESBURGから上映開始。 サイモンとエニーにさっそく声を掛けられ、商人との交易状況について情報を共有する。 サイモンは最近保安官に身に覚えのない罪も被せられて炭鉱に籠もった生活を送っていた。またサイモンが一人でいるため報復されにくく襲われるらしい。 最近の事件で黒いおじさんの保安官襲撃事件、グラッドの存在など情報を共有する。また噂程度だが、ライフルの販売で狩人しか買えなくなるのではという話が出ているようだ。お互い何か進展があったら共有する約束をし、ヤバッキオはRHODESに向かう。 ・ニックジャガーの片鱗 RHODES町中に気球があり、近づくとニックジャガーが乗っていた。 頑張って飛ばそうとしていると言う彼女にアドバイスをする……と突然、超低空飛行でRHODESの街を駆け抜けていく。 ニックジャガーについて共通認識で『ヤバイ奴』となってきていた。馬車も暴走的で轢かれるため要注意と呼び掛けられる。 今日はBLACKWATERで22時から芸術品のお披露目(馬)があるらしい。 ヴィオレッタリツカと共に、BLACKWATERを目指す。狩人の現状を聞くと、多くの狩人はSTRAWBERRYを拠点としているため、ヤバッキオとは出会いにくくなっているようだ。 BLACKWATERに到着すると、何やら気球がおかしな挙動をして建物に突き刺さっていた。ニックジャガーの気球だった。そのためか、お披露目会も少々遅れて開始されるようだ。 ・新しい交流 BLACKWATERの街を駆けていると、新規住民のオストティーチ(VALENTINEの医師配属らしい)と、 sophaGraceに出会う。2人は幼馴染で今日国に到着したようだ。 国民登録とお披露目会があると案内する。 お披露目会が始まる。調教師パブロ・リカソが綺麗な毛並みの馬を披露される。まだ子馬で乗馬できない。しかし馬の交配に成功したようだ。これからの事業拡大にも期待する。 手紙を無視された!とプンプンのポンと合流する。 デラゴージャス(BLACKWATERの医者)と挨拶する。 VALENTINEに向かうが、馬車を壊してしまったためSTRAWBERRYに向かう。 医者の集団に出会う ナーディヤコルバート オルタサクリファイス ネクターベッシュ タナクスユーシャ ツワモノの狩人が多く、なかなか負傷しないため医者泣かせらしい。 気球が乗れるようになったため、乗り場について確認する。 気球に乗り、RHODESに到着する。ガンスミスたちは不在で少し前にSAINT DENISに向かったらしい。 汽車でSAINT DENISに向かう。 キャリコに出会い、鉄を買い取れるか確認するとRHODESの店に戻らないと所持金が無いという事でRHODESに引き返す。 ライフルの噂話を確認すると、ひとまず狩人しかライフルを購入制限する話は立ち消えたらしい。ほっと胸をなでおろし、ライフルの購入に向けて仕事を進めると伝えるのだった。 ・合コンのお誘い ブラックウォーターに向かう途中、狩人の集団に遭遇する。 その中にステラナナペチーノがいたため例の自作自演事件の話をきく。ステラはムサーシーから声かけられたため詳しく知らないと申し訳なさそうだった。 ステラナナペチーノとメイリーから合コンの男性側幹事をお願いされる。 あまり乗り気ではなかったが、女性側参加者予定でステラナナペチーノ、メイリー(女子側幹事)、月垣レイそしてムサーシーが参加すると聞き、事件について話せるかもしれないと引き受ける。 今日の残り時間は合コンのメンツを決めていきたい、ネタキャラで固めたいと悪いことを考える。 ブラックウォーターに船が無事に停泊していた。 RHODESまで向かい、ついでにと迎賓館で合コンができるか確認する。ちょうどよい部屋を見つけてここにしようと決意するのだった。 VALENTINEの射撃場でアノニマに出会い、合コンに誘う。 ランダム配送を受注し、頭を撃ち抜かれて国初の頭蘇生で100$以上かかった。 盗賊団への報復で殲滅する勢いでランダム配送を狂ったように行うのだった。 - 06月 06月 + 06/02 11日目「長物」開く 06/02 11日目「長物」 ・「長物」 珍しくRHODESから上映開始。 1日ぶりの街の人々に挨拶してキャリコに話をきく。 一般市民へのライフル販売が解禁され、ドラコとポンにライフルが2本売れた。ライフル解禁により、各ガンスミスから鉄の需要が高まり、商人からの鉄の供給が間に合ってないようだ。 また山師組合の情報をエニーに確認するように言われる。 キャリコからのお使いで鉄を上鉄を作り替えに行く。 エニーを誘ってANNESBURGに向かう。 行くすがらエニーと状況について話す。 ハワードが何本売っているのかわからないが、現状キャリコは2本売れている。また購入した商人のドラゴは公平性を保つためか買っていないと周囲に言っていると予想する。 山師組合の実態については、会長を名乗るダック爺が起きてないのか、会えていないと嘆くエニー。副組合長がルベウスで、ハワードが直接鉱山に取りに来ていることからハワード側は鉄を持っていないのではないかと思案する。 他のライフル所有者としてエッグギャンブラスがライフルを買ったというが使ったところはみていない エニーはハワードと普通に会話できる関係を築けているというが、なかなかポロッと情報をこぼさないらしい。 ANNESBURGに着くと、話に上がっていたルベウスに出会う。 1日どのくらい掘るか聞くとルベウスは6〜8時間掘って鉄インゴット60個前後という(600)。 お互い探るような、それでいて雑談して分かれる。 鉄鉱石3000個をルベウスが採掘していることに危機感を覚える。 本日の目標は、情報収集と合コンの日取りを決めたいと考える。 一旦、エニーと別行動にする。 キャリコの鉄を上鉄に変えてRHODESに戻る道中で、ルベウスがどこまでハワードと繋がっているか思案する。 明日でガンスミス経済戦争を終わらせたいと意気込む。 キャリコに上鉄を渡す。 ルイが久しぶりに起きてきた。とても元気が良かった。 キャリコから念願のライフルを買う。 ガンスミスとして資金状況は大丈夫なのか心配するとギリギリらしい。 またキャリコは保安官の監視がキツくなったとこぼし、秘密の場所で0時に会う約束をする。 RHODESに保安官が4人いて随分と厳重だなと、驚くとアビンタ署長は黒いおじさんに殺されたらしい。 カッパマンを合コンに呼びたいと伝える。 ANNESBURGに向かう。 偶然、ステラナナペチーノに会え、相談したかった合コンの日取りを相談する。メイリーの電報もタイミングよく返答があり、6/8土曜に合コンの日程が決まる。 ステラマシューがANNESBURGで酒場を開きたい夢を語る。 ・秘密の会議 ルイがガンスミスに復帰できたと報告を受ける。保安官たちに「もう悪さはしませーん」と宣誓したらしい。 キャリコたちと、秘密の場所で落ち合う。 まずはドラゴの「買ってない」嘘については、襲われて取られないよう自衛、サイモンも買うとは言ったが一旦取られる可能性で購入を見送ったらしい。 商人のドラゴがルベウスから買っている鉄の量は今日300だったらしい。今日、ルベウスが600作っていたため、残りの300個が行方不明。恐らくハワードに売っているのではないか。 組合を名乗るなら平等に納品してほしいと嘆くのだった。 ただハワードに鉄を買い取れるだけの資金力があるのか疑問に思うのだった。 ハワードの動きを探りたくて仕方ないヤバッキオ。 確実に情報が欲しいと言いつつ、煽って引き出せないか実力行使したくて仕方ない様子に笑われつつ、今日はSTRAWBERRYの狩人に聞き込みを行うことを計画する。 キャリコが保安官の監視がきつくなった件 保安官の一部から忠告を受けた。一緒に馬車で移動しているだけでも黒出ししようとしていたらしい。 なんでもありかと呆れる。 ハワードとの決着をつける件、実行するならほかの介入が挟まれないように行いたい。おそらくハワードの店に入っただけで通報され、保安官が突入してくる事態を避けたい。 それで正直に言えよって話をする それで吐かなかったら信用するってわけね いや撃って逃げる なんでだよw 最悪それで捕まっても良いかなw それなら逃走経路等を考えないと…と心配そうなキャリコに一発なら死なないだろうと高を括る。 ただ前回よりもかなりリスクが高いことにはかわりない。 (足音らしき音にエニーが周囲を警戒する) また引っかかりを感じたガンスミス関連で、裏撮りはできていない情報として銃のメンテナンスを国税でしてもらっているとニコルが言っていた話があった。 おそらく保安官の銃メンテナンスのことを指しているとみている。その他に国で雇われているのは医師だが、医師は保安官や狩人などに同行してもらうことが多いため銃のメンテナンスがほとんど必要ない。 キャリコとレオンには銃メンテナンスを国税で行う話が来てない。 一度、アビンタ署長がキャリコに安くしてくれないかという相談はあった。 保安官の懐事情としてキツイらしいが、軽犯罪ぐらいの世の中でバランスが崩れるだろうと断ったらしい。 そしてハワードにも問いただしたがしていないと否定された。 ただ話をしてくれたニコルはBLACKWATERを拠点とする狩人で、そんな話が出るのは怪しさがあると感じているのだった キャリコは疑いすぎるかもしれないがBLACKWATERから何かが起こっているようにしか見えないと溢す。 ルイから明日ムサーシーに会いに行く宣言を受ける。 銃を持たずに殺し無しで話をしてくる。その護衛にエニーが着いていきたいと心配で言うが来なくていいって!と断られる。 ヤバッキオはステラナナペチーノからムサーシーが発案としか聞いていない情報を共有する。もしルイがムサーシーから情報を聞き出せるようならば、それに越したことはない。 ムサーシーとルイの会話の後に、ハワードに会いに行く段取りにしたいと考えるのだった。 保安官の姿が見え、一斉に散り散りに身を隠す。 なぜ来たのかと考える 一つ、沖田にヤバッキオがアネスの北に行くと言ったこと 二つ、表に馬がおいてあること 「誰の?」「……俺のうまだ」「徹底しなさいよアンタ!」 表に再度保安官が見えたため、エニーとヤバッキオで対応する。 ポルナレフ斉藤は指名手配のヴェガスを追ってきて、馬があったため周囲を捜査していたそうだ。 別荘として合コンの話をしていたと言い訳をする。 雑談をしていると、ANNESBURGで黒いおじさんが発砲事件を起こしたらしいため、ポルナレフ斉藤はANNESBURGに戻っていった。 キャリコはもう少しいい場所を見つけるとボヤく。 ヤバッキオは保安官の頭は目の前の事件でいっぱいになっているだろうし、問題行動を起こしているわけでもないと余裕をかます。 ANNESBURGからSTRAWBERRYを目指す。 沖田も馬車に同乗する。 沖田からANNESBURGで今日は事件が何にもなくて暇だと言われる(ポルナレフ斉藤…?) STRAWBERRYにはあまり人がいなかった。 アスカさんに出会うがあまり欲しい情報はなかった。 BLACKWATERでハワードの姿を探すがいなかった。 ハワードの店で明日の計画の打ち合わせをする(大胆です)。 RHODESに帰ってくる。 明日への計画を胸に、街で遊んで眠りにつく。 - 06/03 12日目「信念」開く 06/03 12日目「信念」※未編集 ※このページに事件の裏側を載せるか迷いました。 でも私はこれがRPの醍醐味であるから、このページを読んでくれる人に面白いと思ってもらえるよう書きました。あと6日目以降を先にはよ書けやと思うかもしれんけど、結果によっては書き方どうするかと悩んでたんだよ! + 【非推奨】盛大な事件のネタバレ(妖精の独り言) ・盛大な事件のネタバレ(妖精の独り言) ハワード、本当に事件と無関係です。 タイミングと誰かを想っての行動って怖いですね。 誰かを想って行動するとき、いろんなことを考えて受け取らないと不利益が出たときにどうなるのか。その先まで考えてから受け取るほうがいいですね。 そしてこちらサイドはどう情報収集してもハワードが黒く見えるのに確証がない(当たり前、無関係だから)。 連絡の掛け違えや行き違いもすごいけれど、道で神的なすれ違いがおこった事もすごい、あそこで出会っていれば…ここで話していれば…という醍醐味いっぱいの緊張感あるRPでした。上映同時進行で観てニヤニヤ楽しみました。(ヤバッキオ視点(Twitch))(Howard視点(Twitch)) これから先、どうなるのか。根幹は変わっていないため、ハワードはわだかまり解消と思ってまた商売に熱を入れて誤解されやすい行動を取るでしょうし、ヤバッキオは今回のケリついたけど、今度尻尾を出した時はその時だ、と思っているのがいいですね。 頭が良いと相手も頭良いと思ってしまう疑り深い現象ですね。これからも楽しみです♫ 個人的にドロシーさんが成長されていたのが株爆上がりましたね。決めつけで入っていきがちな彼女だったのに、しっかりと話を聞く体勢になりました。彼女の上映を観ない間に何があったのか。どんなきっかけだったんだろう、と考えてました。ご活躍期待してます! ‐K.M. 2024年6月7日にて外部から意見することをご容赦願います。 ハワード氏の事件関与についてはハワード氏の上映5日目をご覧頂くと無関係ではないということが分かります。 ヤバッキオ氏が考えていた内容でないものの、事の発端に寄与していると言って過言ではありません。 それを見た上でヤバッキオ氏の最初の尋問、12日目の問答をご覧頂くとハワード氏に対する見方が変わってくると 思います。 自作自演事件を起こすに至る動機を考えても単純な善悪では判断できないことですが、ヤバッキオ氏の行動原理はシンプルです。 ボタンの掛け違いとは言えど妖精の私からすると最後の問答は正直に話して欲しかったと思っています。 いずれにせよヤバッキオ氏達がその証拠を掴めなかった時点でレドスト世界上ではハワード氏は関与なしとなってしまいましたが... こちら他の妖精の方々もご覧になられる記事であると思ったため記載させて頂きました。 K.M.様の上記記事に関してはご自身の判断で維持及び修正をして頂ければと思います。 改めて外部からの追記失礼致しました。 -NUM NUM様ありがとうございます。 すべての上映を追えている訳ではない為、ありがとうございます。 (え…そうするとハワードさん、脅迫時にはぐらかしたのは世界的にまずかったのでは?!こっわ) 修正を入れる予定です。ただ時間がかかることご容赦くださいませ。K.M. これにて第1部閉幕! + 悲しいお知らせ お知らせ この方のページを主に編集している妖精からおそらく悲しいお知らせ 編集が追い付かないため、苦渋の決断でこの日から何日か飛ばします。 私も本当は合コンやデート、拳闘大会を詳しく描きたい…! 2倍速で見れなかったところ追っているけど現実まとまった時間が確保厳しいね! もし箇条書きでも書けるよ!私のおすすめ書いてもいいかな?という妖精さんはどしどし書いてください。もしくは私の文章もおかしいなと感じるところは修正入れてくださると嬉しいです。 よろしくお願いします。 妖精K.M.(2024-06-23,21 32 41) + 06/04 13日目「安息」開く 06/04 13日目「安息」 山師の会社設立前会合 1h20m00s(23時頃) 山師とガンスミス、商人の会合がBLACKWATERで行われる。 形骸化していた山師組合を廃して会社に興すため、卸先の各職業に説明と意見交換(?)を実施する話し合いが開催された。 イコーネ・ヤバッキオは5本の指に入るくらいには採掘していると思われる。しかし会合に呼ばれなかった。そもそもどんな会社になるのか、また毎度荒れると噂のガンスミスたちの様子も気になり傍聴する。 なかなか癖のあるお爺さんたちに会議は大いに荒れる。 商人側からの恩情もあり、持ち帰りの課題ありで設立に向けて話が向う様子だった。(かなり大人な対応。しかしその後、街で詰められるサイモンがいたとかいなかったとか…?) 《出席者》 職業 参加者 備考 商人 ドラゴ ゴートフィッシュ アンナ シャノワール 山師 サイモン ボリバル 代表 ダック ジャニエル ヴィクトル・F シュタイン ガンスミス(VALENTINE) レオン・スターク ラビット・パーカー 弟子 ガンスミス(BLACKWATER) ハワード アール オリバー ヴェール 弟子 ガンスミス(RHODES) キャリコ ルイ ブラック 弟子 プリンセス・ベリー 弟子 ANNESBURGにBARがオープン (0時) ANNESBURGに憩いの場が誕生する。 1日の疲れを癒してほしいという店長ステラ・マシューのBARができる。まだビールは入荷出来なかったと言うが、ワインで初日オープンのお祝いを行った。 人との交流もできる場になるいい初日開店だった。 カマラの添い寝サービス 3h29m00s(時) RHODESでカマラ ゴールデンハンドが男性向けの添い寝サービスを開始(?) たくさんの男性が癒されていた。 - 06/07 14日目「会社」開く 06/07 14日目「会社」※未編集 06/08 15日目「合コン」※未編集 - 開く 06/09 16日目「拳闘」※未編集 - 開く 06/10 17日目「上映」※未編集 - 開く 06/11 18日目「会議」※未編集 - 開く 06/14 19日目「会議」※未編集 - 開く 06/16 20日目「出勤→会議」※未編集 - 開く ※色々あったから早めに共有しようとすると口調が崩れる。また再編集します。妖精K.M. (夢の世界で1日瞑想したら色々起こっててモー大変!) ニックジャガーイベントがあると聞いてSAINT DENISに行ったの。そしたら大量のニックジャガーがいるじゃない!慌ててドレスコードに着替えて参加したわ!ニックヤバーすぐに飽きてたわ! 謎の発光物体を見たわ……あれはなんだったの?? ヤバッキオがいない間1日に、エニーがBLACKWATERで人質を取って……殺人を起こしたようなの。びっくりしちゃった! エニーの犯罪でガンスミスのルイは保安官に「仲良くしていると頭の硬い人に警戒されちゃうよ」と言われてぷんぷん。もしものときはよく口が立つヤバッキオが弁護士として裁判を起こしちゃうから!覚悟なさい! 山師の社員会議前にBLACKWATERでのんびりしてたら、発砲オンが聞こえて向かったらポンちゃんが捕縛されてて頭真っ白になっちゃった。ロンちゃんとポンちゃんの喧嘩は知ってたけど、そんな大馬鹿なことして。どうしてヤバッキオやエニーに相談してくれなかったの…?とにかく無事に開放してくれたけど……無闇に銃を向けたらメッ!したわ!だって仲間でしょ??誰かに向ける時は一緒よ 山師会社の従業員会議をANNESBURGで開催したの。妖精眠くて寝ちゃったから内容知らないけど、みんな頑張ってるから大丈夫だよね。 色々起こりすぎーーー!! 06/17 21日目「荒くれ」※未編集 - 開く そうね、チルって感じね!のんびりといろんなことを進めて機が熟すのを待ってるわ。楽しみね! 昨日の炭鉱従業員会議でヤバッキオは外交担当になったみたい!悪い笑い声で威圧しないか心配ね。 23時からガンスミスと社長含めて定例会を行ったわ。穏やかな会議だったわ。 情報収集でたくさん人と関わったわ……一人『名前を声に出してはいけない』住人がやってきて市長に連れて行かれたわ。短い時間だったけどありがとう(?) エニーのこと、ポンちゃんのこと、そして炭鉱会社の営業のこと。たくさん心配ごとは尽きないわ。頑張ってイタズラ心を抑えてほしいところね! 06/18 22日目「役付社員」※未編集 - 開く 妖精、帰りが遅くなっちゃっただから途中情報だよ! 炭鉱会社のため交渉周りを任されたから張り切って行動してた。やっぱり目標とか使命があると上映も楽しいね! 炭鉱会社の次期社長、ダッグ爺ちゃまの行動が読めないわね……社員に黙って鉄鉱石でのギャンブル計画???福利厚生の内部流通にするにしてもあまり社員や会社にメリット難いと思うのだけどどういう計画なのかしら。これからの調査たのしみ! 22時に原因不明でサーバーダウン!ショックな人続出で気持ちを落ち着かせるためにアモングアスが開催されたの!とても楽しかった!!妖精ポイントとして、間違った推理で敵に踊らされ判明したときの悔しそうな姿がとっっっても素敵だった!! 次は金曜よー! 06/ 23日目「」 - 開く 06/ 24日目「」 - 開く 06/ 25日目「」 - 開く 06/ 「」 - 開く 06/ 「」 - 開く 06/ 「」 - 開く 06/ 「」 - 開く - 07月 07月 07/dd 「」 - 開く ・「」 07/dd 「」 - 開く アーカイブ Twitchのアーカイブは一定期間後削除されてしまうため、気になる上映はお早めにご視聴ください。 他プラットフォームでアーカイブが残るかは上映主次第です。 2024年 + 「1~10日目」開く 1~10日目 鯖日数 配信日 配信タイトル アーカイブ アーカイブ Twitchクリップ おおよそ分数 備考 1 5/20 レドスト1日目「生変」 Twitch 未 ・「生変」 ・トレジャーハンターヤバッキオ 00h40m00s 保安官サービス? 00h48m33s ・いないからやるんだろうがッ 01h32m55s メが苗字 01h54m11s ・墓荒らし 02h42m10s 会話だけなら02h51m25sから ♪墓の日 03h01m49s ・山師になる 03h15m42s 2 5/21 レドスト2日目「住処」 Twitch 未 ・「住処」 でかめブロッコリーwww 00h20m10s 上から???下ですよ 02h04m06s やましぃー 03h23m54s 銀行強盗…? 03h29m52s やましぃ山師なんで! 03h51m14s 鬼灯ポンに掘られるヤバッキオ 03h59m05s ルビーの指輪でルビーを引当てる鬼灯ポン 04h01m07s シュタインさんの生い立ち 04h05m03s ヤバシ 04h06m56s ・いたずらっ子集合 05h53m23s 微笑ましいひと時 06h25m02s ♪順序の歌Verガンスミス 07h13m40s ・VALENTINE 08h10m00s 泥んこ遊び死すぎた 08h13m05s 3 5/22 レドスト3日目「職安」 Twitch 未 ・「職安」 ・電話の流儀 02h12m23s ・ド天然保安官の誕生立ち会い 03h15m20s ・お試し馬車強盗 04h20m00s 初めての馬車強盗 05h33m47s ・再チャレンジ 06h17m29s 2度目の馬車強盗 07h00m00s 馬車強盗成功 07h02m08s 休 5/23 ※木曜の休息 4 5/24 レドスト4日目「地道」 Twitch 未 ・「地道」 ・証拠不十分な馬車強盗容疑 00h41m0s ・ぶらり街散策 01h4m30s ♪真っ赤なお鼻の~ 02h27m1s 5 5/25 レドスト5日目「購買」 Twitch 未 ・「購買」 ・忙しい1日の始まり 00h13m3s ・密会 00h56m18s ♪風に乗ってどこまでも~ 01h40m50s 自演殺害事件の直前に実行犯とハワードが合流する瞬間を目撃するヤバッキオ達 3h47m28s 「そんなつもりはなかった」などと供述しており 03h19m04s ・事件の香り 03h43m00s きもーーーい( ;∀;) 04h19m04s 6 5/26 レドスト6日目「落前」 Twitch 未 「落前」 分数 ・親方心 00h14m44s ・聞き込み調査 00h28m35s ・調査難航 01h10m32s ♪走る走る俺達♪カツラずれても構わない 01h26m27s ・いつものじゃれつき 01h48m45s コートをディスったため、ポンたちにボコボコにされるヤバッキオ 02h00m07s 降りるの手こずるルイちゃんw 02h07m49s 奪えないwwwwww 02h18m23s お転婆娘たちに手を焼くおじッキオ 02h19m7s ・深まる疑念 02h31m27s 情報の裏取り 02h42m50s ・事件の真相に近づけ 02h54m0s ヤバッキオがハワードを問い詰めるシーン (1) 導入 03h11m31s ヤバッキオがハワードを問い詰めるシーン (2) 関連人物の名前の確認 03h12m20s ヤバッキオがハワードを問い詰めるシーン (3) 「実行犯に悪知恵を貸したか?」→ ハワードは明確な回答を避ける 03h13m14s ヤバッキオがハワードを問い詰めるシーン (4) 何故か事件がローズで起こったと思っているハワード 03h13m51s ヤバッキオがハワードを問い詰めるシーン (5) ハワードは事件がローズで起こったとステラ・ナナペチーノから聞いた 03h15m00s ヤバッキオがハワードを問い詰めるシーン (6) ハワードは結託して「誰かに不利益を被らせようとしたこと」を否定する 03h17m33s ヤバッキオがハワードを問い詰めるシーン (7) 被害を受けた人物はルイ・ブラック 03h20m37s ヤバッキオがハワードを問い詰めるシーン (8) 用意していた作戦が刺さる 03h22m07s ヤバッキオがハワードを問い詰めるシーン (9) 自作自演の犯人達はお咎め無しになった 03h25m35s ヤバッキオがハワードを問い詰めるシーン (10) ハワードは「ルイを狙ったこと」を再度否定する 03h27m37s 最後に格好がつかない男たち 03h30m28s ・職質逃亡 03h33m4s ・深まる事件の謎 04h3m26s ・仲間を守るため 04h27m26s 7 5/27 レドスト7日目「正義」 Twitch 未 「正義」 ・協力者 0h27m36s ・取り調べ 0h57m5s ・観光列車 1h22m55s 月が綺麗ですね 2h13m3s 汽車から落ちるエニーとリツカ 02h56m14s 動物じゃないです 03h19m49s ポンちゃんの爆弾発言 3h40m29s ポンちゃん子持ち説 4h8m42s エニーアブルッチの真似←「きっもwww」 4h10m6s ポンちゃんのやさしさ 4h10m50s 何を言っているかわからないがパパパッ♪ 4h13m48s 馬車に轢かれるポルナレフ 04h41m32s ・ガンスミス経済 4h56m00s ポルちゃん、ポンだけじゃなかったの?涙 4h54m30s 登場のタイミングばっちりなサイモン・ボリバル 5h30m24s 泣いちゃった…!動揺 5h52m31s (上映外)ヤバッキオとかんせる 5h56m34s 電報でしゅ(ルイには来ず) 5h59m14s 熱い漢エニー・アブルッチ 06h19m17s 8 5/28 レドスト8日目「大会」 Twitch 未 「大会」 ・元保安官のエニー大演説 0h13m45s 熱い漢エイブラムス 0h37m6s バレンタイン愛が強すぎるエイブラムス保安官 0h37m42s サイモンの身を案じるw 0h47m8s サイモン「たすけて~( ;∀;)」 0h49m42s ポルナレフ斉藤の正義への悩み…? 0h52m3s 孫のポンだよ! 0h55m51s ・VALENTINE第一回射撃大会 0h59m00s 弓を引いている理由…? 1h4m5s ヤァーッ!●ぃかわ…? 1h39m20s ・ライフルの一般販売前 2h10m25s ヤバッポン誕生 2h34m40s ・鉄の行方 3h19m0s やぁ、こんにちは 03h24m33s ♪Romanticが止まらない(ジェネレーションギャップ) 3h58m44s 低音ボイスのポンちゃん 04h03m53s ポン語 04h10m52s 情報量が多い 04h13m02s 馬車衝突事故からの…不運すぎるw 4h13m20s ンマリン「お兄ちゃんのために」 5h37m24s 9 5/29 レドスト9日目「平素」 Twitch 未 「平素」 蒼羽の粘着(タチバナ証言) 0h9m13s 大事な電話をwww 1h5m21s ♪雨は夜更け過ぎに~ 1h27m11s フォクシー反抗期らしい(1) 1h38m50s フォクシー反抗期(2) 1h39m11s ポンちゃんの恋愛事情…ポンちゃん??? 1h48m5s チンピク 1h50m0s 船の出し入れwww 2h7m14s サイモンに報復について教育する 2h59m7s 保安官カッパマンの仕事ぶり(税金がこいつに入るのか…) 3h6m50s アノニマを合コンに誘う 4h24m19s 晴れ時々配送馬車が降るでしょう 04h35m20s 休 5/30 ※木曜の休息 10 5/31 レドスト10日目「刺激」 Twitch 未 「刺激」 サイモンかわいいなw 00h09m13s 気球の暴走…?(1) 0h26m41s 気球の暴走…?(2) 0h27m38s 気球の暴走…?(3) 0h46m48s 謎の衝突事故 02h27m28s おすすめ! 減給宣告 2h43m12s 合コン会場を荒らし尽くすポン 03h34m13s 悪戯が別の人に影響するwww 3h41m12s 轢き逃げ(加害側) 4h7m2s 頭を打ち抜かれて100$治療 4h20m13s 姉にお金をせびるポン 04h26m57s ヴァレンタインの住民を巻き込むヤバッキオ 04h41m25s + 「11~15日目」開く 11~15日目 鯖日数 配信日 配信タイトル アーカイブ アーカイブ Twitchクリップ おおよそ分数 備考 11 6/1 ※配信お休み 12 6/2 レドスト11日目「長物」 Twitch 未 ・「長物」 たっだいまァ~!おっかえりィ! 0h40m4s 暫定人気カッパマン 0h58m0s これだけの人数居るのに無視されるwww 1h3m59s 不可抗力 01h54m07s 公開合コンの反対(ステラ) 2h5m0s ・秘密の会議 2h16m49s かすかな足音? 2h35m20s 退役軍人の勘 2h42m0s 銃感覚的にドロシー当ててこないからbyエニー 2h37m25s 沖田保安官が身体を張るwww 3h5m22s ポン滑り落ちるw 3h8m34s 挨拶のないことに小言w 3h34m38s ポンちゃん、おじさんたちをよろしくね… 3h56m50s V字肩車 3h59m8s アビンタ署長をハズカシめるポンちゃん 4h0m52s 喫煙ポンちゃん 4h8m47s アビンタ署長、犬に負ける 4h20m10s 13 6/3 レドスト12日目「信念」 Twitch 未 ・「信念」 (メタ発言) 0h13m1s すぅっっごいなぁコレ/// 0h21m29s 安西先生不在(ジェネレーションギャップ) 0h22m51s エッグの新しい銃の名前 0h31m28s エニーの交友関係w 0h33m6s オリバーとベリーの馬相乗り 0h34m47s ゴールデンフィッシュのスカ 0h35m48s 記憶を消す(殴り合い) 0h44m26s 匠の技で!なんということでしょう! 1h11m49s 保安官の暴走w 1h27m22s 飛ぶことを途中放棄した電報鷹 3h11m18s イイ話ダッタナー 3h54m27s 心の代弁(このおじさんたちヤダなぁ) 4h9m54s 無職中のニックジャガー 4h26m30s 助走をつけたポン選手…落ちた!! 4h31m12s エニーの垂直飛び(イルカと同等www) 4h38m25s 合コン名「LoveHunt」決定の瞬間 4h48m40s ハワードとの和解 5h17m34s いろんなところで物語が進む 5h32m20s お肉だけど肉じゃないw 5h48m9s 14 6/4 レドスト13日目「安息」 Twitch 未 ・「安息」 BECAUSE I LOVE YOU 0h37m35s ホリスちゃんのガチの「え?」 0h39m44s 純朴な保安官にアドバイスをするヤバッキオ 0h40m54s 乙女のキスは大事よ…? 0h43m24s 「サイモンは馬(と)鹿だよぉ~」 0h49m24s 地獄絵図 0h57m43s メンズエステ????? 3h29m46s 幽体離脱ゥ 3h30m1s メンズにサービスするエステ(略してメンズエステ) 3h31m6s アルセーヌさんの新ファッション 3h33m46s ●ン●ンドー69 3h52m44s キャリコさんがかわいいw 3h47m37s 歪みの蜃気楼w 4h2m8s いつからローズこんなになったんだよw 4h10m50s ハマルの悲鳴(ハマルがハメルに) 4h14m48s 休 6/5 ※水曜の休息 休 6/6 ※木曜の休息 15 6/7 レドスト14日目「会社」 Twitch 未 ・「会社」 駄々こね手前のヤバッキオ 0h5m39s 社長の言葉より鉱石販売価格のほうが大事 1h7m50s 鉱業会社入社式 1h10m20s 衝撃掲示板の反応(鬼灯姉妹) 1h41m54s 指名240分1000$ 1h52m1s レドスト14.5日目「会社」 Twitch 未 ・「会社」 メイとステラに詰め寄られるヤバッキオ 00h20m18s ヤバッキオとポンのベアナックル対決 1h41m28s 16 6/8 レドスト15日目「合コン」 Twitch 未 ・合コン レドスト15.5日目「合コン」 Twitch 未 ・合コン 上映機の不調で3分割 レドスト15.5日目「合コン」 Twitch 未 ・合コン タイトル 分数 - 「16~20日目」開く 16~20日目 鯖日数 配信日 配信タイトル アーカイブ アーカイブ Twitchクリップ おおよそ分数 備考 17 6/9 レドスト16日目「拳闘」 Twitch 未 ・「拳闘」 レドスト16.5日目「ちる」 Twitch 未 ・「ちる」 18 6/10 レドスト17日目「上映」 Twitch 未 ・「上映」 サイモンwwwwww 2h33m29s 狂犬ニック・ジャガーの口コミ情報 3h3m50s わぁあああ 8h53m11s 野生の市長 10h2m12s ライジンを崖から突き落とす市長 10h7m16s 謎の人物 10h35m50s 19 6/11 レドスト18日目「会議」 Twitch 未 「・会議」 焼きポルナレフ 0h32m49s 崖から落ちるエニー 2h25m55s 再び崖から落ちるエニー 2h30m15s 休 6/12 ※水曜の休息 休 6/13 ※木曜の休息 20 6/14 レドスト19日目「会議」 Twitch 未 ・「会議」 イケメン・エニー 2h55m45s 21 6/15 ※上映お休み 22 6/16 レドスト20日目「出勤→会議」 Twitch 未 ・「出勤→会議」 ニック・ジャガーフェス 1h14m36s 謎の物体X 1h39m19s 神隠しに遭うエッグ 1h43m18s 神隠しから帰還したエッグ 1h48m22s 歪んで全力で助けを求めるヤバッキオ 3h17m51s n m/d レドストN日目「」 Twich 未 タイトル 分数 タイトル 分数 - 「21~25日目」開く 21~25日目 鯖日数 配信日 配信タイトル アーカイブ アーカイブ Twitchクリップ おおよそ分数 備考 23 6/17 レドスト21日目「荒くれ」 Twitch 未 ・「荒くれ」 ジャンプする馬車 2h31m47s エニー・ア*ルッチ 3h19m0s 24 6/18 レドスト22日目「役付社員」 Twitch 未 ・「役付社員」 ※22時にサバーダウン参加者の消化不良によるアモアス開催 休 6/19 ※水曜の休息 休 6/20 ※木曜の休息 休 6/21 ※臨時の休息 ※サーバー復旧中(休息延長) 休 6/22 ※臨時の休息 ※サーバー復旧中(休息延長) 休 6/23 ※臨時の休息 ※サーバー復旧中(休息延長) 休 6/24 ※臨時の休息 ※サーバー復旧中(休息延長) 休 6/25 ※臨時の休息 ※サーバー復旧中(休息延長) 休 6/26 ※水曜の休息 休 6/27 ※木曜の休息 n m/d レドスト Twitch 未 タイトル 分数 タイトル 分数 + 「26~30日目」開く 26~30日目 鯖日数 配信日 配信タイトル アーカイブ アーカイブ Twitchクリップ おおよそ分数 備考 28 / レドスト Twitch 未 タイトル 分数 29 / レドスト Twitch 未 タイトル 分数 休 / ※水曜の休息 休 / ※木曜の休息 30 / レドスト Twitch 未 タイトル 分数 タイトル 分数 n / タイトル Twitch 未 タイトル 分数 タイトル 分数 + 「31~35日目」開く 31~35日目 鯖日数 配信日 配信タイトル アーカイブ アーカイブ Twitchクリップ おおよそ分数 備考 31 / タイトル Twitch 未 タイトル 分数 32 / タイトル Twitch 未 タイトル 分数 33 / タイトル Twitch 未 タイトル 分数 34 / タイトル Twitch 未 タイトル 分数 休 / ※水曜の休息? 休 / ※木曜の休息 35 / タイトル Twitch 未 タイトル 分数 タイトル 分数 n / タイトル Twitch 未 タイトル 分数 タイトル 分数 + 「36~40日目」開く 36~40日目 鯖日数 配信日 配信タイトル アーカイブ アーカイブ Twitchクリップ おおよそ分数 備考 36 / タイトル Twitch 未 タイトル 分数 37 / タイトル Twitch 未 タイトル 分数 38 / タイトル Twitch 未 タイトル 分数 39 / タイトル Twitch 未 タイトル 分数 40 / タイトル Twitch 未 タイトル 分数 タイトル 分数 n / タイトル Twitch 未 タイトル 分数 タイトル 分数 + 「41~45日目」開く 41~45日目 鯖日数 配信日 配信タイトル アーカイブ アーカイブ Twitchクリップ おおよそ分数 備考 41 / タイトル Twitch 未 タイトル 分数 42 / タイトル Twitch 未 タイトル 分数 43 / タイトル Twitch 未 タイトル 分数 44 / タイトル Twitch 未 タイトル 分数 45 / タイトル Twitch 未 タイトル 分数 タイトル 分数 n / タイトル Twitch 未 タイトル 分数 タイトル 分数 アーカイブ(ピックアップ) ※まとめで手一杯な妖精が切り抜きしやすいようにまとめた涙ぐましいピックアップ。ぜひ切り抜き動画にご活用いただけたら教えて下さい。 - イタズラ電話集 ・イタズラ電話集 日付 分数(時間) 相手先 相手上映先 相手分数 切り抜き 備考 日付 分数(時間) 相手先 相手上映先 相手分数 切り抜き 備考 5/22(3日目) 2h12m20s(21 42) BLACKWATER保安官事務所 ラウラ署長 Twitch3.5日目 0h15m30s 未 2h15m15s(21 45) VALENTINE保安官事務所 ステラ・マシュー Twitch3日目 6h16m22s 切り抜き? 2h18m19s(21 48) RHODES保安官事務所 ナムディン YouTube3日目 3h45m00s 未 3h19m21s(22 49) VALENTINE保安事務所 レオン・スターク 未 ※配信外 5/24(4日目) 1h45m15s(00 45) BLACKWATER保安事務所 アグネス・モモ Twitch3日目 2h56m35s 未 日付は越えて5/25 5/25(5日目) 3h06m28s(00 59) VALENTINE保安事務所 レオンスターク 未 ※配信外 5/29(9日目) 1h05m19s(21 30) RHODES保安官事務所 ドロシー・ホワイト ※Twitch9日目 不明 未 ※サブスクライバー限定 6/4(13日目) 3h06m05s(00 36) VALENTINE保安事務所 エイブラムス署長 未 日付超えて6/5 3h09m00s(00 39) BLACKWATER保安事務所 ジャックダニエル 未 逆に驚かされる / / / / ※相手上映先のURLはちょうどその時点で貼り付けているから、そのまま観れるはず。 - イコーネ恋愛センター ・イコーネ恋愛センター みんな大好き色恋話を情報提供で5$支払っている。 助手はポン。女性陣から話を引き出して共有してくれる。 日付 分数 情報提供者 対象者 情報詳細 切り抜き 備考 日付 分数 情報提供者 対象者 情報詳細 切り抜き 備考 5/29(9日目) 1h35m21s クロエとシシリア アビンタ署長とカマラ 二人で船デートをしたらしい。アビンタ署長は照れ屋さん。 未デートの様子①(カマラ視点)デートの様子②(カマラ視点) 1h37m26s クロエとシシリア カマラとレオン 夜のプロレスを誘っていた 未 1h40m10s クロエとシシリア ドラコとアンナ 射撃大会の景品で1位になったらアンナにプレゼントしたいと話していた結果サニーに敗れて2位で大変悔しがっていた。 未 もしかしてサニーも…? 1h41m1s クロエとシシリア 蒼羽とタチバナ 蒼羽がタチバナを追いかけている。ローズで居留守されていることを知りショックを受けてクロエに相談に来た。 未 1h54m18s ナナブラック アビンタ署長とニコル ブラックウォーターの崖で二人湖を眺めていた 未 1h55m34s ナナブラック パブロ 女性に色々手を出しているのではないか(疑念) 未 1h58m14s アグネスモモ ※逃亡 未 2h53m50s タチバナホリス サキンとリツカ 紳士的なサキンさんにつんけんしちゃうリツカさん 未 2h55m30s ドラコ ドラコとアンナ 直に射撃大会の景品について聞く 未 3h17m12s ジュリエッタナナリ パブロとアグネス 新しい事業を始めて、喧嘩した話。パブロから仲直りの相談をきく。電報が返ってこないと悲しんでいた。二人でブラックジャックで仲直りしたようだった。 未 6/2(11日目) 0h43m28s ジュリエッタナナリ リカソとモモ お披露目会が終わり、次の仕事も一緒にやっていきたいと考えるリカソとその話を振られるのを逃げているのかギャンブルにお金を溶かすモモ(お披露目会の開催に立ち会えなかった自暴自棄か?) 未 0h54m45s ホリス 蒼羽とホリス 最近の蒼羽は推してダメなら引いてみろなのか、話しかけてもくれない状況。知り合い関係からすこし遠くなりそうで悲しそうなホリス。 未 1h0m43s プリンセスベリー リカソとモモ モモちゃん怒ってます「報連相がない」 未 1h1m33s モモとヴェガス 賞金首となったヴェガスと行動を共にしている目撃情報。危険な男にひかれてしまったのか…? 未 6/7(14日目) 2h37m37s ホリス 蒼羽とホリス ホリスからヤバッキオに明日の合コン時の写真が欲しいとお願いされる。蒼羽と気球でデートをして、今度船に乗せてくれる約束をしているようで、合コンに行くことにもやもやしているようだ。 未 すぐさま情報共有2h40m12s 2h42m51s ルイ ベリー 夜な夜なBLACKWATERに着替えて男に会いに行っている。師匠と姉弟子は反対している。 未 未 /(日目) 未 /(日目) 未 /(日目) 未 未 未 未 人間関係 - 開く ※妖精からの印象なため、イコーネ・ヤバッキオ(上映主)本人から否定される表現もあります。 鬼灯ポン お転婆娘その1 山師仲間 「お小遣いちょーだい!」 パパ呼びからおじさん呼びに変わりつつある 時折服装を真似され、孫の『ズッキーニ・ヤバッポン』を自称する ルイ・ブラック お転婆娘その2 ガンスミス、キャリコの弟子 「もう悪さはしませーん!」 明るくハキハキしている…若干血の気が盛んで引き金に手をかけようとしがちでハラハラする。 キャリコ 国営ガンスミス(ANNESBURGからRHODESに移転) 「もう少しゆっくりしてもいいんじゃないかい?」 銃を初めて作ってくれたため贔屓にしている。 エニー・アブルッチ 賞金稼ぎ→保安官(クビ)→山師 縁あって一緒に過ごすことが多くなる。 サイモン 山師仲間(6/~鉱山会社立ち上げで社長になった) 「この(ピー)がッ!やだやだあ゙ー」 憎めない あほのこ小悪党 ハワード 国営ガンスミス(BLACKWATER) 油断できない相手と考え、一度銃を突き付けた(脅迫事件) プリンセス・ベリー ハマル キャリコの信頼厚い山師仲間 その他 IF_SIDE(ワイプ前の記憶) - 開く 良く使っている言葉 【クリップ】俺の妖精さんたち 上映をみているリスナー 【レドストまとめウィキ】レドストの専門用語 歪み 妖精界で言うバグ 瞑想 妖精界で言う再起動 貫通 別の世界(?)のお話 「何を言っているかわからないと思うが」 なぜかわかりやすいたとえ話 - 開く 上映についてお願い事項 【クリップ】有志の切り抜き作成について(2024年4月29日時点) 切り抜き作成は配信者のTwitchURLを併記してほしい 注意事項 鳩禁止/指示コメ禁止 配信者情報 RolePlay(以後RP)をより再現するため、誰が中の人(配信者)かの情報をあまり知りたくない。 + RPの楽しみ方(初心者向け) RPの楽しみ方(初心者向け) 「RPの配信はどんな感じで聞けばいいのかわからない💦」という意見があったので、勝手に私なりの楽しみ方をお伝えします。 基本的な感覚 ヒューマンドラマがリアルタイムで上映されている感覚です。 キャラクターと配信者本人は切り離すこと! すべてロールプレイで起こったフィクションです。角度が違えば正義は一つではありません。そして情報もそれぞれ異なります。 キャラクターは失敗したり成功しながら成長していきます。 感情的に指摘したくても深呼吸して、様子を見ましょう。本当に深刻な問題ならば配信者たちも黙っていることは無いのですから任せてみましょう。 結末を急がない! 誰も結末は予想できません、だからこそ面白い! 決まった台本がない、作者もいない全てのプレイヤーが主人公で、リスナーも舞台を創り上げています。 みんなで楽しむために 物語の主人公がピンチなとき、あなたは主人公が知らない重要な情報を知っていたら伝えますか? もし伝えてしまうようならコメントは控えたほうが良いかもしれません。 じゃあ何コメントすれば良いんだ!?と思う方もいるかもしれません。ご安心ください。あくまでも行動を決めるのはプレイヤー(配信者)です。 ネタバレ情報以外ならウェルカムだと思います。 基準としては 誰もが知っていて良い情報は◯ 例:ゲーム上の不具合が修正されてプレイヤーが快適になる情報 他のプレイヤーの進捗状況や事件の犯人などのネタバレなどは✕ 例:伝書鳩行為(通称、鳩)や指示コメント 良かれと思ってしたことが、プレイヤーの面白さを半減させてしまうこともあるので気をつけましょう。 私の楽しみ方 最後に、私個人の楽しみ方を載せます。 楽しみ方も人それぞれだと思うので、自分が楽しく過ごせるやり方を模索してみてください。 ①1人のキャラクターを追う その人のヒューマンドラマを追う形です。 一緒に悩みながら喜びや悲しみを分かち合います。 ②役職や組織で追う 例えば保安官の組織を俯瞰して追う形です。 何人か同職者をピックアップしてその仕事状況を追っかけます。仲間の一体感が楽しいです。 ③各役職で追う 保安官や医者、狩人、山師、ガンスミスなど様々な職業だったり、組織の中から1人ずつ選んで追いかける方法。各職業の苦悩や思惑が見れて面白いです。 ④情報屋や商人を追う 一つの地域にとどまらない人のほうが、日々新しい情報に触れられます。世界観を楽しみやすいかもしれません。 私は基本的に③方式の多窓で視聴しています。 最大5人。2人までならコメントもしますが、3人以上になると知り得た情報がどこだったか不安になるのでコメント気をつけてます。 メイン→イコーネヤバッキオ 情報屋→蒼羽快斗、エニーアブルッチ 保安官→沖田春一郎、鬼灯ロン、桂ダゴーン、ポルナレフ斉藤 その他→キャリコ(ガンスミス)、アジデスブラック(山師→漁師)、フォクシーコンコン(狩人)、サイモン(愛すべき小悪党)、フェイクマン(道化師)、市長 のんびりとしたところから、急に事件となると緊迫したり声が大きくなったりするので、その時はそこの枠を観ている間は他をミュートにして、落ち着いてきたなと思ったらまた他の枠の音量を戻してます。 多重音声です。全部聞き取らなくて良いんです。意外と入ってくるものです。 もっと大雑把に! ハラハラドキドキのアクションが好きで 事件を追いたいなら、保安官やギャング、医者(事件や事故で救難信号の名前が出るため) ミステリードラマ好きで 駆け引きと事件の予兆を感じたいなら、ガンスミスや情報屋 日常系の何気ないひとときが好きで のんびりスローライフを感じたいなら、狩人や商人、農業、医者 そして!今ならなんと!世界の発展途上なので! 実は市長の視聴が熱い!!! (すみません言いたかっただけです殴らないで) かなー?今段階の所感としては 今後、悪役となる人たちには盛大な拍手を!! 誰だってヘイトを買うのは怖い。 悪役は他の役目より頭も心も使います。 だからこそ勇猛果敢な人に拍手です!! まとめ 後追いでも楽しいけど、リアルタイムのハラハラしたりだらっとしたり一体感が楽しいと私は思うよ! 視聴方法に正解はないと思うから、どんどん色んな配信者さんを見ると新しい出会いがあると思います! あとはクリップ作ったり、見たり、切り抜き作成したり、面白ポイントをまとめ記事に書いたり……配信者さんと面白かったー!と共有できるのも楽しいね! ちょっとだけでもRP楽しみ方が伝わると良いな 楽しみましょう! 熱くなって長くなってごめんよー ※この説明が使えると思ったら使ってくださいな。K.M. + 【募集】編集妖精←開いてね 【募集】編集妖精 主に編集している妖精からお願い。 上映主は忙しくておそらく編集しないだろう……うーん面白い方だから応援したいね、そうだ!途中からでも追えるように編集するか。でも文章苦手なので、校正してくれる方大募集中。たすけてー( ;ヮ;) -妖精K.M. わぁ( ;ヮ;)一人じゃなかった!編集してくれる人ありがとうだよ!私が勝手に始めたのに書式を統一してくれて細かいところまで( ;∀;)ありがとう(2024-05-30,10 00 18) 添削まで回らないいいいいだれかぁあああああ文章修正してくれてもいいよおおおおお(2024-06-12,21 03 09) 妖精、自信なくした…。更新、おそくなる。(2024-06-20,21 25 50) コピー用の更新日時→(2024-06-27,21 11 55) 🔝ページTOPへ
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前ページ次ページルイズと無重力巫女さん 八雲紫は夢を見ていた。ほんのちょっと前の出来事で、けれども決して取り戻せないとわかってる昔の思い出。 冬眠の時に見る近くて遠い世界の出来事ではなく、自分が造りあげ、そして残酷で優しい仕組みを持ったこの世界での思い出。 彼女たち妖怪にとって「ほんのちょっと前」と軽く言える月日は人間にとって十数年前と言うそれなりに長い月日の過去。 あの頃の記憶を夢の中で見ていた紫は、幻想郷と外の世界の境目である博麗神社の境内に立っていた。 「………ちょっと暑くなってきたわね」 彼女はこれを夢の中と知っていながらも、身に着けている白い導師服をそろそろ季節外れだという事に気が付く。 あの時と同じだ。夢の中と同じく季節が春から初夏へと移ろいゆく時期、自分は確かにここにいた。 肌を撫でる゙暖かい゙気温が緩やかに、しかし確実に゙暑い゙熱気へと変わっていくそんな時期。 今目の前に見える『数十年前の博麗神社』の中にいる、まだまだ幼く放ってはおけない゙彼女゙の様子を見に来ていたのである。 白色ながらも、頭上の太陽と境内の大理石を反射する熱気という挟み撃ちで流石の八雲紫もその顔に一筋の汗を流してしまう。 「参ったわね、夢の中だというのに…こうも暑いと感じてしまうなんて…――ーそういえば、この時は…」 衣替えはやっていたのかしら?一人呟きながらも、彼女は右手の人差し指で何もない空間にスッと『線を引く』。 瞬間、人差し指で引いた線が縦へ大きく開いだスキマ゙となり、幾つもの目玉が彼女を覗く空間から愛用の日傘が飛び出てくる。 紫は右手でその日傘を掴むと、まるで役目を終えたかのように゙スキマ゙は閉じ、跡形も無く消滅した。 「…確か、この年は外の世界の影響を少し受けてしまっていたのよね?あの時は…色々と大変だったわぁ」 ゙彼女゙の先代―――つまり一つ前の巫女がいた頃の当時を思い出しながら、傘を差した時――― 懐かしくて愛おしくて―――今の゙彼女゙も思い出してほしい、当時の幼ぎ彼女゙が背後から声を掛けてきた。 「あっ、ゆかりー!ゆかりだー!」 今の゙彼女゙に聞かせたら、思わず赤面して耳を塞いでしまうような舌足らずな声。 日傘を差し終えたばかりの紫はその声に後ろを振り向くと、小さな巫女服を着た女の子がこちらへ走ってくるのが見えた。 まだまだ年齢が二桁にも達していない子供特有の無邪気な笑顔を浮かべ、服と別離した白い袖を付けた腕を振り回しながらこちらへと駆けてくる。 やや茶色みがかった黒髪と対照的な赤いリボンもまだまだ小さいが、却ってそれがチャームポイントとなっていた。 笑顔で駆けつけてくれた小さな゙彼女゙に思わずその顔に笑みを浮かべつつ、紫ば彼女゙の体をスッと抱きかかえる。 妖怪としてはあまり体力がある方とは言えないが、それでも゙彼女゙の体重は自分の手には少し軽かったと紫は思い出す。 「久しぶりねぇ…お嬢ちゃん。元気にしていたかしら?」 「うん!」 ゙彼女゙は快活に頷き、ついで小さな両手で自分を抱いている紫の頬を触ってくる。 ようやく柔らかい皮膚の下にある骨の硬い感触が少しだけ伝わってくる゙彼女゙の手。 いずれはこの小さくも大切な世界の一端を担う者の手はほんのりと暖かく、微量ではあるが霊力の感じられる。 まるで素人が見よう見まねで作った枡の、ほんの僅かな隙間から漏れ落ちる酒のように゙彼女゙の力が放出されている。 この夢の中ではまだまだ幼い子供である゙彼女゙が、霊力を制御できるほどの知識や技術を知ってはいなかった事を紫は思い出す。 (そういえば、この頃はまだまだコントロールしようにもできなかったっけ…) 霊力でヒリヒリと痛む頬と、今の自分の状況をを知らずに無邪気に障ってくる゙彼女゙の笑顔を見て紫は苦笑いを浮かべる。 こうして夢の中で思い出してみれば、やはり゙彼女゙には恵まれた素質があったのだとつくづく納得してしまう。 それは後に、この夢の中より少しだけ大きくなった彼女の教師兼教官役となった紫自身の思いでもあった。 (まぁ、後々教師役となる私が言ってしまうと…色眼鏡でも付けてるんじゃないかってあの娘に言われてしまいそうだけど…―――…ん?) 夢の中でそんな事を思いつつ、まだまだ小さい゙彼女゙を抱きかかえていた紫は、ふと背後に何者かの気配を感じ取る。 それは自分を除いて今この場に居る人間の中で最も力強く、下手すれば誰彼かまわず傷つけようとする凶悪な霊力の持ち主。 故に妖怪だけではなく人間からも怖れられ、゙彼女゙と共に暮らしていた三十一代目博麗の巫女の気配であった。 「あら、何やら胡散臭い気配がすると思ったら…アンタだったのね」 まるで刃物の様に研ぎ澄まされ、少しドスを利かせれば泣く子が思わず黙ってしまう様な鋭い声。 その声も今は共に暮らしている小さかっだ彼女゙がいるおかげか、どこかほんのりと落ち着いた雰囲気が漂っている。 ここが夢の中だと自覚してはいるものの、実に十数年ぶりに聞いた三十一代目の声に紫の頬も自然と緩んでしまう。 「あらあら、随分大人しくなったわね?ちょっと前までは、境内に足を踏み入れただけで威嚇してきたというのに…」 「人を獣みたいに言うなっての」 口元を袖で隠しながら呟いた紫に、巫女は苛立ちをほんの少し見せた言い方でそう返した直後、 「あっ、お母さん!」 紫が抱きかかえていだ彼女゙がそう叫んで地面に着地すると、まるで脱兎の如き足の速さで巫女の下へと駆け寄っていく。 そして巫女の近くまで来ると一旦足を止め、自分を見下ろす巫女を中心にグルグルと走り回る。 「こらっチビ!あんたねぇ、朝食が済んで早々神社の外へ出るなってアレほど…ちょ、人の話を聞けっての!」 何やら巫女ば彼女゙に軽いお説教をしてやりたいのだろうが、肝心の゙彼女゙は忙しなく動き回っている。 紫はそんな二人に背中を見せていたが、その時の光景は夢として見る前の現実でしっかりと目にしていた。 両手を広げて笑顔で走り回る幼ぎ彼女゙と、そんな彼女にほとほと呆れながらもほんの少しだけ口元を緩ませていた巫女。 ゙彼女゙がこの幻想郷の住人となったのは、この夢の中では半年も前の事。 寒い寒い冬の山中。外の世界へと通じる針葉樹の森の中で、゙彼女゙は巫女に助けられた。 その時、周囲に転がっていた炎上する鉄塊と身に着けていた服で、外の世界からやってきた者だと一目で分かった。 当然の如く身寄りなどいるはずもなく、右曲折の末に゙彼女゙は巫女の下で育てられことになる。 なし崩し的に゙彼女゙と暮らし始めてからというものの、孤独に暮らしていた巫女は他人というモノを初めて知ることが出来た。 三十一代目には色々と問題があり、人里との付き合いも希薄であった故に゙彼女゙を受け入れてくれた時、紫は安堵のあまり胸をなで下ろしたものである。 (懐かしいわね…何もかも。―――夢とは思えないくらいに…) 背後から聞こえる楽しそうな゙彼女゙の嬌声を耳に入れながら、紫はその場に佇んでいた。 今夢で追体験しているこの日は、自分と巫女…そしで彼女゙にとってとてつもなく大きな転換点とも言える日。 当時の紫は思っていた。やむを得ない事情で三十一代目となった巫女の為に、゙彼女゙の今後を決めておかねばならないと。 制御しきれぬ力を抱え、一度タガが外れれば狂犬となってしまう巫女を助けようとして…幼ぎ彼女゙に次代の巫女になって貰うという事を。 そして、それが原因で巫女との仲違いとなり――――結果として、彼女を幻想郷を消さねばならなくなったという過ち。 いまこうして立って体感している世界は全て自分の過去であり、拭える事のできない過ち。 それを分かっていながらも、紫は心のどこかでこれが現実であれば良いのにと願っていた。 まるで人間が無茶な願いを流れ星に込めるように、最初から叶う筈がないとと知っていながら。 目を開けて最初に見たものは、自分の棲家―――マヨヒガの見慣れた天井であった。 天井からぶら下がる電灯を寝るときに消すのがいつも面倒で、いつの日か改装したいと思っている忌々しい天井。 そして頭を動かして周囲を見回せば案の定、マヨヒガの中にある自分―――八雲紫の部屋である。 夢の過去から戻ってきた紫は早速自分の体を動かそうとした瞬間、胸の中を稲妻が駆け抜けるようにして痛みが走った。 「―――――…ンッ!」 思わず呻き声を上げてしまった彼女は、これが原因で自分は目をさましたのだと理解する。 全く酷い寝起きね…。心の中で愚痴を漏らしつつ、ふと自分はどうして布団で寝ているうえに体がこんなに痛むのか疑問に思った。 自分の記憶が正しいのであれば、トリスタニアで霊夢を探していたルイズと魔理沙に彼女の居場所を教えた後で、幻想郷に戻ってきたのは覚えている。 思いの外苦戦していた霊夢に助太刀しようかとあの時は思っていたが、あの二人ならば大丈夫だろうとその場任せる事にしたのだ。 そしてハルケギニアを後にし、然程時間を掛けずに自分の棲家へ戻ったのは良かったが……そこから先の記憶は曖昧であった。 まるで録画に失敗したテレビ番組の様に、そこから先の記憶がプッツリと途切れているのだ。 「確かあの後は…マヨヒガに戻ってきたのは覚えてるけど……その後は…――」 「本棚の整理をしていた私を無意識にスキマで引っ張ってきて、半ば無理やり看病させてたのよ」 思い出そうとした紫に横槍を入れるかのように鋭く、それでいて冷たい声が右の方から聞こえてきた。 その声に彼女が頭だけを動かすと、丁度襖を開けた声の主が天の川の様に白く綺麗な髪をなびかせて入ってくる。 紺と赤のツートンカラーの服に、頭には赤十字の刺繍が施されたナースキャップ。そして寝込んだ自分へと向ける射抜くような瞳。 かつては月の頭脳と崇められ、今は裏切り者として幻想郷に住まう月人にして…不老不死の蓬莱人―――八意永琳。 幻想郷を支配する八雲紫自身も、油断ならない奴と思っていた彼女が何故ここに…?寝起きだった紫はそんな疑問を浮かべてしまう。 そして寝起きだったせいか、ついつい表情にもその疑問が出てしまったのを永琳に見らてしまった。 「……その顔だと、記憶にございませんって言いたそうじゃないの?」 彼女からの指摘でその事に気が付いた紫はハッとした表情を浮かべ、それを誤魔化すかのようにホホホ…と笑った。 「あらやだ、私とした事がうっかりしていましたわね……ふふ?」 「まぁ私も連れてこられた直後に見た貴女を見て驚いてしまったから、これで御相子という事にしましょう」 そう言って永琳は紫の枕元に腰を下ろすと、彼女に「体を起こせる?」と聞く。 ここは威勢よく頷いてスクッと上半身を起こしていきたいところなのだが、生憎先ほどの痛みではそれも難しいだろう。 ほんの数秒ほど考えた紫が首を横に振ったのを見て、永琳は小さなため息をついてから彼女の肩に手を掛ける。 「とりあえずもう少し寝かせておくのが良いけど、生憎そうも言ってられないから手伝うわ」 「あら?何か物騒な言い方じゃないの―――…ってイテテ…!」 幸い永琳の介助もあってか、紫は何とか上半身を無事起こす事が出来た。 まだ胸はチクチクと痛むものの、気にかかる程度で立ったり歩いたりする程度には何の支障にもならない程である。 「全く…貴女ともあろう妖怪が、こんなみっともない醜態をあのブン屋天狗に見られたら一大事よ?」 「完璧に見える者ほど、その裏では醜態を晒している者ですわ……ふぅ」 ようやく布団から出て来れた紫は、永琳が着せてくれたであろう寝巻をゆっくりと脱ぎ始めた。 汗を吸い、冷たくなった紺色のそれを半分ほど脱いだところで、ジッとこちらを見ている永琳へと視線を向ける。 向けられたその視線から紫の言いたい事を察した永琳は、キッと目を細めて言った。 「着替えなら自分の能力で出せるでしょう。ちょっとは自分で動きなさい」 「……まだ私、何も言ってないんですけど?」 あわよくば着替えを取ってくれるかもと思って向けた視線を一蹴された紫は、愚痴を漏らしながらスキマを開く。 いつも身に着けている白い導師服と下着、それにいつも身に着けている帽子がスキマから零れ落ちてくる。 「それぐらい、視線で分かるわよ。……姫様も似たような視線を向けてくるから」 「あちゃ~…既に予習済みだったというワケねぇ?」 用済みとなったスキマを閉じた紫は既に慣れっこだった永琳にバツの悪そうな笑みを浮かべて、手早く着替えを済ませた。 着替えを済ませた紫はその後、じっと見守っていた永琳と共にマヨヒガの廊下を歩いていた。 彼女曰く「長話になるだろうから居間で話したい」と言っており、まぁ確かに空気が籠っているさっきの部屋で話すよりマシなのだろう。 紫自身は別にあの部屋でも良かったのだが、特に拒否する理由も無かったのでほんの少し痛む胸をそのままに廊下を歩いていた。 廊下に面した窓から見える空は、外の世界で良く見る排ガスのような曇天であり、ふとした拍子で雨が降ってしまいそうである。 「それにしても、話したい事って一体どういうお話なのかしら」 「貴女なら、仮に私が逃げたとしても捕まえられるでしょう?だったら慌てる必要は無いというものよ」 部屋を出て十秒ほどしたところで繰り出した紫の質問にしかし、永琳は答えをはぐらかす。 まぁ確かにその通りなのだが、不思議とマヨヒガの中にいる彼女は威厳があるなぁ…と紫は思った。 ついついそんな事を思ってしまった事が可笑しいのか、クスクスと笑いながら再び永琳に話しかける。 「私の家のはずなのに、何故だか貴女の方がマヨヒガの事を知ってそうね?」 半分冗談で言ったつもりであったが、永琳はやれやれと言いたげな顔で肩を竦めて、 「そりゃあ一月と半分も貴女の看護で監禁されていたのよ、ここの掃除や炊事をしていく内に大体の事は把握できたわ」 あっさりと言い放ってくれた事実に、流石の紫もその場で足を止めてしまう。 「――――…一月と、半分…?」 真剣な様子で言われた言葉に、紫は思わず目を丸くし怪訝な表情で反芻してしまう。 てっきり一日か数日の間気を失っていただけかと思っていたというのに、彼女の口から告げられた事実は予想の範囲をほんの少しだけ超えていた。 「何よ、てっきり数百年か千年ほど眠っていたと思ったのかしら?」 「…奇遇ね。貴女とは真逆の方向で考えていましたわ」 そんな相手の様子を見かねてか、自分なりの冗句を飛ばした永琳に紫は気を取り直しつつも言葉を返した。 一体自分の身に何が起こったのだろうか…?そんな疑問がふと頭の奥底から湧いてくる。 幸いにも心当たりはある。今抱えている異変の初期に゙あの世界゙への侵入を試み、霊夢を召喚したであろう少女の遭遇。 その時に出会い、襲い掛かってきたあの白い光の人型。それを追い払うために一撃お見舞いする時にもらった、あの一太刀…。 (でもまさか…傷自体はすぐに治ったし、あれ以降特に体調には変化は無かったけどねぇ) 心当たりと言えばそれくらいなものだし…もう一つあるとすれば、少し賞味期限が切れた芋羊羹を茶菓子に食べた程度である。 とはいえ妖怪がその程度で倒れて一月過ぎも倒れてしまうと、それはそれで物凄い名折れになってしまうが。 (もしかしてこの前、スキマに隠してて忘れてた最中を食べたのがいけなかったのかしら…?) 思い当たる節がそれくらいしかない紫が、寝起きの頭をウンと捻りながら思い出そうとしており、 永琳はそんな彼女の心の内を読んだかのように呆れた目で見つめつつ、心の中では別の事を考えていた。 (どうやら、本当に憶えてないらしいわね…この様子だと) 暢気な妖怪だと思いつつ、やはりその姿から滲み出る『余裕』とでも言うべき雰囲気に永琳は感心していた。 去年の秋、永夜事変と呼ばれるようになったあの異変で顔を合わせて以降、油断ならない相手だと認識している。 あの巫女とは違いどこか浮ついていて、時折何をやっているのかと思う事はあっても、常にその体から『余裕』が滲み出ていた。 例えるならば剣術に長けたものが相手の目の前でわざとおふざけをし、いざ切りかかってきた瞬間にそのまま一刀の元に切り伏せてしまう『余裕』。 傲慢とも取れる強者だけが持ち得る『余裕』を放つ八雲紫は正に、いかなる戦いでも勝ちを手に取る事の出来る真の強者。 博麗の巫女以上に警戒すべき妖怪であり、この幻想郷で生きていく上では絶対に逆らってはいけない支配者なのである。 (けれど、どうやら゙相手゙の方が一枚上手だったようね…) 無意識のスキマで連れ去られ、半ば強引に彼女の治療をさせられていた永琳は紫の容態を把握していた。 あの日…永遠亭の自室で空いた時間を利用した本棚の整理していた最中に、彼女はスキマによってここへ連れて来られた。 突拍子も無く足元の床を裂くようにして現れたそのスキマには、流石の永琳でも避ける暇は無かったのである。 しかし、結果的にそれがマヨヒガの玄関で倒れていた紫を助けることに繋がり…信じられない様な事実さえ知ることができた。 恐らく彼女はそれを自覚していないかもれしない。もしそうであるならば今の異変に深く関わるもうあの世界への評価を数段階上げなければいけない。 いまその世界にいる博麗霊夢…ひいては幻想郷そのものに、これまでとは次元の違う異変を起こした異世界――ハルケギニアを。 「……あっ、こんな所にいたんですかお二人とも!」 マヨヒガの廊下で立ち止まった二人が各々別の事を考えていた時、二人の耳に聞きなれた少女が呼びかけてきた。 咄嗟に紫が前方へと顔を向けると、そこにいたブレザー姿の妖獣の姿を見て「あら!」と声を上げる。 二人へ声を掛けた少女もとい妖獣は永琳と同じく月に住む兎――玉兎にして、彼女の弟子である鈴仙・優曇華・イナバであった。 足元まで伸ばした薄紫色の髪、頭には変にヨレヨレでいつ千切れても可笑しくなさそうな兎耳が生えている。 この場に居る三人の中では最も名前が長くそして頼りなさそうな雰囲気を放っているが、その能力は三人の中では最も性質が悪い。 とはいえ本人はそれを悪用するほどの大胆さは持たず、それを仕出かす性格ではないので今は永遠亭で大人しく過ごしている。 そんな彼女が何故この永遠亭にいるのだろうか?その疑問を知る前にひとまずは挨拶をしてみることにした。 「誰かと思えば、永遠亭のところの臆病な……え~っと、月兎さん…?じゃあありませんか」 「え?あ、あの…月兎とは言わないんだけど…それはともかくとして、お久しぶりです紫さん」 紫が自分の種族名を呼び間違えたことを指摘をしつつ、鈴仙は目の前にいる大妖怪におずおずと頭を下げる。 無論彼女たち月の兎の正しい呼び方は知っているが、そこを敢えて間違えてみたが彼女は怒らない。 やり過ぎればそれはそれで面白いモノが見れそうなのだが、それは自分の手前いる彼女の師匠が許さないであろう。 「あら、優曇華じゃないの。もしかして、待てない゙お客さま゙に促されたのかしら?」 鈴仙の師匠である永琳が右手を軽く上げつつ、何やら気になる単語を口にしている。 ゙お客様゙…?自分の隙間が無意識に連れ込んだというのは、永琳だけではなかったのか…? 小さく首を傾げつつも、ひとまず紫は次に喋るであろう鈴仙の言葉を聞いてから口を開くことに決めた。 「はい…、この天気だと雨が降りそうなので手早く済ませたいと…後、姫様もまだ起きないの?とかで…」 「あらあら…どうやら私が寝ている間に、御大層な見舞い客達が来てくれたようねぇ」 二人の話を横から聞いていた紫は、頼りない玉兎が口にした言葉で永琳の言ゔお客様゙の姿を何となく想像する事が出来た。 自分が居間へ来るのを首を長くして待っているのだろう、ならばここで時間を潰している場合ではない。 笑顔を浮かべながらそう言った紫にしかし、永琳は苦笑いの表情を浮かべてもう一度肩を竦めて見せる。 「まぁ、そうね。貴女が倒れたと聞いて、何人かが見舞いに来てくれているけど…けど、」 「けど?」 「今日は今まで眠っていた分、たっぷりと話すことになるでしょうから、喉を潤すのを忘れないで頂戴」 案内役が二人となり、やや狭くなった廊下を歩いていると窓越しに何か小さな物が当たったような音がする。 何かと思い目を向けると、丁度曇天から振ってきた幾つもの水滴が窓を叩き始めた所であった。 彼女の後ろにいた鈴仙も聞こえ始めた雨音に思わず兎耳が動き、窓の方へと顔を向ける。 これから梅雨入りの季節である、恐らくこの雨は連日続く事になるだろう。 「雨、降ってきちゃいましたね。…まぁ何となく予想はついてましたけど」 「いけないわねぇ。これれじゃあ雨が降ったら困るお客様が、家に帰れなくなってしまうわね」 他人事のように喋る紫が足を止めたのに気付いてか、一人前を歩いていた永琳が溜め息をついてしまう。 居間まではもう目と鼻の先であり、そんなところで雨なんか眺めている紫に彼女は「早くして頂戴」と急かす。 「きっとその゛雨が降って困るお客様゙は、待ちに待ちすぎて苛ついているわよ?」 永琳が後ろの二人へと顔を向けながら続けて言った直後―――前方から幼くも恐ろしい少女の声が聞こえてきた。 「―――残念だけど、私は怒っていないわよ。何せ、ようやく御寝坊さんのスキマ妖怪に会えたのですから」 「…!――――わっ…と!」 突然聞こえてきたその声に永琳が後ろへ向けていた顔を戻した瞬間、すぐ目の前に小さくて凶悪な口があった。 流石の永琳もこれには驚いたのか、声が裏返ったのも気にせず数歩後ろへと下がってしまう。 永琳に自らの口を見せた少女は彼女の驚きぶりにクスクスと笑いながら、背中に生えている蝙蝠の羽根をパタパタと動かしてみせる。 「ふぅ…全く、驚かせるなら私じゃなくて八雲紫にしてくれないかしら?」 「そのつもりだったけど、アンタのそのクールぶった表情を崩してみたくなってね?」 良い表情(カオ)を見れたわ。――最後にそうつけ加えた少女は背中の羽根を動かすのをやめて、永琳の後ろにいる妖怪へと視線を向ける。 紫は後ろへ下がった永琳の肩越しにその少女の姿を見て、久しぶりに顔を合わせた知り合いに挨拶をするかのように声を掛けた。 「あら!お久しぶりねェ、私が寝ている間に何回お見舞いに来てくれたのかしら?」 「………三回、そして今日を合わせて四回目。奇遇な数字だと思わない?―――――四よ、四」 「とても素敵な数字だと思いますわ。―――貴女が凍土の様に冷たい怒りを溜めこんでいるのが分かるから」 「何なら、今から外で貴女の寝ぼけた頭をハッキリさせるお手伝いでもしてあげようかしら。…この程度の雨なら、蚊に刺されるのと同じだからね」 クールに皮肉をぶつけたつもりが、あっさりと自分の心の内を読まれてしまった少女は犬歯の生えた口を歪ませて言う。 二本の犬歯が目立つその口は、外の世界で未だ尚その名声を保ったまま、幻想の者となった悪魔の証明。 数多の妖怪たちがいる幻想郷の中では新米とも言える種族であり、弱点も多いことながらそれらを自らの力でカバーする程の実力。 霧の湖の中心に立つ巨大な洋館―――紅魔館の主にして、運命を操る程度の能力を持った永遠に幼き紅い月。 それが今、八雲紫と相対している少女―――レミリア・スカーレットである。 「はいはい、そこまでにしておきなさい。これ以上話をややこしくしないでちょうだい」 寝起きの八雲紫と、隠し切れぬ怒りを体から滲み出しているレミリア・スカーレット。 とりあえず両者の行動を見過ごすしていては話がややこしくなると感じてか、すかさず永琳が仲介役となる。 紫はともかくとして、いきなり自分たちの間に立った薬師を、その紅い瞳でキッと睨み付けた。 「何よ、コッチは三回以上も無駄足を運んだのよ?コイツに文句の一つくらい言っても許してはくれないのかしら」 「それだけなら別にいいけど、貴女の場合そこから先の段階まで一っ跳び到達するから止めたのよ…。それに、貴女も貴女よ」 「あら、私は特に喧嘩を売るつもりはありませんでしたのに」 右手でレミリアを制した彼女はそう言ってから、左手で制している紫にも苦言を呈する。 先ほど口にした言葉をもう忘れたのか、という風に肩を竦めて見せる大妖怪に永琳は思わず自分の眉間を抑えたくなってしまう。 そんな紫を見てとうとう呆れてしまったのか、レミリアはため息をつきつつ言った。 「…まぁいいわ。今回はアンタも病み上がりだってソイツから聞いたし、この怒りはひとまず保留にしておいてあげる」 だから、次は無いからね?吐き捨てるように言ってから、レミリアは踵を返して目の前の襖を静かに開けた。 先ほど動かしていた時より縮んでいる羽根は小刻みに動いており、それなりに機嫌が悪いのは明らかであろう。 並大抵の人間や妖怪ならその羽根の動きで彼女の今の状態を読み取り、恐怖で震えてしやまうかもしれない。 しかし、八雲紫や永琳程の実力者の目には…おかしいことにどうにもその羽根が可愛く見えてしまうのであった。 「……ふふ」 パタパタと揺れ動く黒い蝙蝠の羽根に紫が思わず微かな笑い声を口から漏らした直後、レミリアの顔がすっと後ろを振り向く。 気づかれちゃった…?一瞬そう思った紫ではあったが、幸運にも彼女の耳には入らなかったようだ。 「ほら、何やってるのよ。アンタがを覚ますのを首を長くして待ってたのは、私やそこの薬師だけじゃあないのよ?」 「それは大変ね。主役が遅れては、物語の本筋が進まないのと同じ事だわ」 吸血鬼の呼びかけに紫は笑顔を浮かべたままそう答えると、再び居間へと向けて歩き始める。 レミリアが空けた襖の向こう、自分の記憶が正しければその先にはマヨヒガの居間がある。 彼女と永琳に弟子の玉兎…そしてその兎が゙姫様゙と呼んだ未だ見ぬ゙お客様゙を含めた複数人の見舞い客。 きっと彼らは自分の事を待っているのだろう。今現在、あの世界と自由に行き来できる自分から情報を得る為に。 「一月と半分ぶりのお話ですもの、たっぶりと口を動かしたいものだわ」 紫は一人呟きながら、わざわざ出迎えにきてくれたレミリアの後をついていくように足を進めた。 (全く、一時はどうなる事かと思ったわ…) 一触即発の空気を無事に抜き終えた永琳は、内心ホッと一息胸を撫で下ろす。 最初に両者互いに言葉の売買を始めた時はどうしようかと思ったモノの、思いの外上手くこの場を収める事が出来た。 この先にいるのはあの吸血鬼の従者と、この異変に興味を見せ始めた永遠と須臾を操る自分の主。 そして紫とは古い付き合いである華胥の亡霊ともう一人―――彼女と共にやってきた規格外の゙来客゙がいる。 どうして彼女がわざわざ八雲紫の元へ見舞いに来たのか、本来なら目を覚ました紫に自分の許へ呼び出せる立場にあるというのに。 本人は紫に直接話したい事があると言って、今日で三回目の見舞いに来てくれていた。 『さぁ~?私に聞かれても分からないわよぉ。でもまぁ、彼女なりに紫を気遣ってくれてるんじゃない?』 思わずその゛来客゙を最初に連れてきた亡霊に聞いても、そんな返事しかしなかった。 埒があかずその゙来客゙本人に聞いてみるも、彼女も彼女であの八雲紫に話があると言って見舞いに来たの一点張り。 紫とはまた別に厄介な、自分の考えを曲げない断固たる意志と威圧感を体から放ちながら゙来客゙は言った。 『ちゃんと貴女方にも伝えます。けれども、一番話を聞くべき本人が眠っていては意味がありません』 つまりは八雲紫に直接口頭で伝えるべき事があるらしいが、それが何なのかまではイマイチ分からないでいる。 しかし永琳は何か予感めいたものを感じていた。あの゙来客゙が紫の前で口にすることは、決して自分たちには関係ない事ではないと。 そんな風にして永琳が襖の向こうにいるであろゔ来客゙の後姿を思い浮かべていた時、情けない声が背後から聞こえてくる。 「あ、ありがとうございます師匠。全く地上の妖怪同士のイザコザってのは危なっかしいものですね」 「それを言う暇があるなら、せめて私が動くより先に止める事をしてみなさい…」 声の主、弟子の鈴仙が前を進む妖怪と悪魔を見遣りながら言ってきた言葉に、永琳はやれやれと肩をすくめた。 薬学の覚えも良く頭の回転は速いし、自分の能力の使い方や運動神経も良しで、彼女は決して出来の悪い弟子ではない。 ただどうも臆病なのが致命的短所とも言うべきか、ここぞという所で動かないのである。 先ほどの紫とレミリアが相対した時のような場面に出くわすと、何というか空気に徹してしまうのだ。 特に自分がいなくても誰かが代わりに止めてくれると思っていると、尚更に。 無論この前の異変の様に後に引けなくなれば押してくれる。呆気なくやられてしまったが。 「師匠の私としては、貴女のその臆病さを改善しないといけないって常々思います」 「えぇ~…でも、でもだって怖いじゃないですか?あの八雲紫と吸血鬼の間に入るなんてぇ~…!」 鈴仙は元々白みが強い顔を真っ青にし、ワナワナと体を震わせながらついつい弱音を吐いてしまう。 吸血鬼や亡霊の従者たちとは違い、ここぞという時に臆病さが前に出て全く動いてくれない玉兎の若弟子。 いずれ落ち着いた時が来れば、その臆病さを克服できる゙何がをさせなければいけないと、永琳は心の中のメモ帳に記しておくことにした。 トリステイン王国の首都、トリスタニアのチクトンネ街にある一角。 通称゙食堂通り゙と呼ばれるそこは、文字通り幾つもの飲食店が店を構えていた。 ブルドンネ街のリストランテやバーとは違い、主に下級貴族や平民などを対象とした店が多い。 今日も仕事へ行く下級貴族たちが朝食を済ませ、急ぎ足で後にしていった食堂にはそれを埋め合わせるかのように平民の客たちが来る。 その大半が劇場や役所の清掃員や、夜間の仕事を終えて帰宅する前の食事といった感じの者たちが多い。 したがって客の大半は男性であり、この時間帯ば食堂通り゙を財布の紐がキツイ男たちが行き来する事になる。 そんな通りにあるうちの一軒、主にサンドイッチをメインメニューにしている食堂「サンドウィッチ伯爵のバスケット」という店。 朝食セットを選べば無料でスープとサラダが付いてくる事で名の知れたここには、今日もそれなりの客が足を運んでいた。 カウンター席やテーブル席、そしてテラス席にも平民の男たちが占有して大きなサンドイッチを頬張っている。 それはおおよそ女性や婦女子が食べるような小さなものではなく、いかにも男の料理らしいボリューミーなものばかりだ。 程々にぶ厚いパンに挟みこまれているのは、これまた分厚いハムステーキや鶏肉に、目玉焼きのひっついたベーコンなど… 入っている野菜も野菜でトマトやピクルス、レタスなどもいかにも男らしく大きめに切られて肉類と一緒に挟みこまれている。 更に、少し財布の紐を緩めればトリステイン産のパストラミビーフのスライスを二十枚も入れた豪勢なサンドイッチも食べられるのだ。 そんな店の外、テラス席に座った二人の平民の男たちがサンドイッチを片手に何やら話をしていた。 「なぁおい、この前のタルブ村で起こったっていう『奇妙な艦隊全滅』の話しの事なんだが…―――…ムグッ」 「あぁ、知ってるぜ?何でも、大声じゃあ言えないが親善訪問直前で裏切ったアルビオンの艦隊が火の海になったって事件だろ?」 同じ職場の同僚もとい友人にそんな事を言いながら、彼は頼んでいたロブスターサンドを豪勢に頬張る。 ロマリアから直輸入されたレモンの汁とオリーブオイルが利いたドレッシングが、朝一から彼にささやかな幸せを与えてくれる。 ほぼ同年代の友人が食うサンドイッチを見つつ、自分が頼んだ目玉焼きサンドに胡椒を振り掛けながら相槌を打つ。 この平民の男が言う『奇妙な艦隊全滅』の噂は、トリスタニアを中心にトリステインのあちこちへ広がりつつあった。 噂の根源は既に行方知れずであるものの、多くの者たちがトリステイン軍の兵士や騎士達からその話を聞いている。 証言者である彼らは先日親善訪問護衛の為にラ・ロシェールへと出動し、その一部始終を見ていたのだから。 曰く、親善訪問の為にやってきたアルビオンを艦隊が、わざわざ迎えに来たトリステイン艦隊を突如裏切り、攻撃してきたのだという。 しかし、事前に警戒していたトリステイン艦隊司令長官はギリギリでこれを回避、被害を最小限に留めたのた。 不意打ちが失敗したアルビオン艦隊は追撃しようとしたものの、郊外の森で『偶然訓練の最中であった』トリステイン国軍が助太刀の砲撃。 ゲルマニアから貰った対艦砲によってアルビオン艦隊は士気を挫かれたものの、白旗を上げるどころか見たことも無い怪物たちを地上へ放ったのである。 国軍の兵士曰く「あまりにも身軽連中だったと話し、ラ・ロシェールで警護についていた騎士は「亜人でもない、幻獣でもない怪物に我々は浮足立った」と悔しそうに呟いていた。 森から砲撃していた国軍は止むを得ずラ・ロシェールまで後退し、警護の為町へ訪れていた王軍と合流したものの…。 化け物たちの勢いはそれでも止まらず、とうとう王軍も町を放棄してタルブ村まで撤退するが、そこでも抑えきれなかったらしい。 避難し遅れていた村人やラ・ロシェールの人々を連れて王軍、国軍は少し離れたゴンドアまで撤退し、そこに防衛線を築いた。 王軍、国軍の地上戦力二千と、アルビオン艦隊との正面衝突では負けると判断し後退していたトリステイン艦隊を合わせれば三千の勢力。 対する敵は国軍からの砲撃を喰らったものの無傷とも言えるアルビオン艦隊と、トリステイン軍の偵察が確認した地上戦力を合わせて四千。 千という差はこの戦いではあまりにも大きく、更に国軍と王軍を退けた化け物がいる以上トリステイン軍は万全を期して敵を待ち構える事にした。 ところがどうだ、敵は怪物たちを使ってタルブ村を乗っ取った後ピタリと前進をやめたのである。 偵察に出た竜騎士曰く、まるでそこが終着駅であるかのように化け物たちは進むのを止めてタルブ村やラ・ロシェールを徘徊していたのだという。 この時王軍代表の将校として指揮を執っていたド・ポワチエ大佐はその報告に首を傾げたが、なにはともあれ敵は前進を止めた。 彼はそのチャンスを無駄にすまいと王宮へ伝令を飛ばし、町そのものを使った防衛線をより強固にするよう命令した。 その内日が沈み、日付けが変わる頃には即席の要塞と化したゴンドアへ、ようやくアンリエッタ王女率いる増援が到着したのだ。 たちどころに士気が上がり、籠城していた者たちは皆歓声を上げ、アルビオン王家を滅ぼした侵略者たちをここで食い止めて見せると多く者が誓った。 しかし、彼らの予想に反して空と地上で行われる激しい攻防戦が始まることは無かった。 圧倒的に精強な艦隊と無傷の地上戦力に、見たことも無い怪物たちを操っていたアルビオンが勝ったわけではなく、 かといって防衛線を固め、王女率いる増援を迎え入れたトリステインが勝利したと言われれば、本当にそうなのかと首を傾げる者たちがいる。 その多くが実際の光景を目にしたトリステイン軍の兵士や将校達と、彼らよりも間近でソレを目にしたアルビオン軍の捕虜たちであった。 出動した魔法衛士隊の隊員はその時目にした光景を、「一足早い夜明けが来たのかと思った」と証言している。 一方でアルビオン側の捕虜…とくに甲板にいた士官たちはこう証言している。「我々の目の前に小さな太陽が生まれ、船と帆を焼き払った」と――――。 それが『奇妙な艦隊全滅』こと『早すぎた夜明け』―――――アルビオン側の捕虜たちの間で『唐突な太陽』と呼ばれる怪現象だ。 アンリエッタ率いる増援が町へ到着し、息を整えていた時に…突如ラ・ロシェールの方角から眩い光が迸ったのである。 そのあまりに激しい光に繋がれていた馬や幻獣たちは驚き、乗っていた兵士や将校たちを振り落としかねなかったそうな。 この時多くの者たちが何の光だとは叫び戦き、あるモノはアルビオン軍の新兵器かと警戒し、またある者は夜明けの朝陽と勘違いした。 光は時間にして約一分ほどで小さくなっていき、やがて完全に消えた後…代わりと言わんばかりに山を照らす程の火の手が上がり始めたのである。 急いで出動した偵察の竜騎士が見たのは、ついさっきまでその威圧漂う偉容で空を飛んでいたアルビオン艦隊が、一隻残らず火の手を上げて墜落していく姿であった。 艦首を地面へ向けてゆっくりと落ちていくその姿は正に、太陽の熱で翼を焼かれた竜の様に呆気ない艦隊の゙最期゙だったという。 当初トリステイン側は、アルビオン艦隊が火薬の不始末か何かを起こして爆発を起こしてしまったりのかと思っていた。 だがそれにしてはあまりにも火の手が激しく、最新鋭の艦隊がこうも簡単に沈むとは到底考えられない。 更に不思議な事に、墜落現場へと魔法衛士隊や竜騎士隊が一番乗りしてみるとアルビオン側の者たちは殆ど無傷だったのだという。 何人かが墜落する際の騒ぎで怪我した者はいたが、輸送船に乗っていた地上戦力も含めて死者はいなかったのである。 いくら何でもそれはおかしいと多くの者たちが思い、士官や司令長官達に尋問を行った所…奇妙な証言をする将校たちがいた。 彼らは皆あの巨艦『レキシントン』号に乗船していた者達で、先頭にいた彼らはあの光を間近で見ていたのだ。 その内の一人であり、王党派よりであった『レキシントン』号の艦長ヘンリー・ボーウッドが以下の様に証言している。 「あの時。いざゴンドアへ向けて前進しようとタルブ村を超えかけた所で、私は遥か真下から強い光が迸るのを見た。 まるで暗い大海原で見る灯台の灯りの様に眩しく、遥か上空からでもその光を目にする事が出来た。 何だ何だと私を含め多くの士官たちが駆けより、とうとう景気づけに酔っていた司令長官まで来た直後―――あの光が迸った。 小さな太陽とはあれの事を言うのだろうか、最初我々の頭上に現れたソレに目を焼かれたのかと錯覚してしまった程眩しかった。 私自身の口と周りにいた士官仲間や司令長官、そして周りにいた水兵たちの悲鳴が一緒くたになり、耳に不快な雑音となる。 そうして一通り叫んだところでようやく光が消え去り、焼かれる事の無かった目で周囲を見回した時……辺りは火の海になっていた。 そこから先は八方塞がりだったよ。帆は焼け落ち、船内の『風石』も燃え上がって…緩やかに地面へ不時着するほか手段がなかった」 彼を始め、尋問で話してくれた多くの者たちがある程度の差異はあれど同じような証言をしている。 突如自分たちの頭上に太陽と見紛う程の白い球体の光が現れ、船の甲板と帆に船内の『風石』だけを焼き払って消え去った。 艦隊が成す術もなく墜落していった原因はこれであり、調べてみたところ確かに『風石』だったと思われる灰の様なものも確認している。 この不可解な現象に流石のトリステイン王国の政治上層部も素直に喜んでいいのか分からず、更なる調査が必要だと議論の真っ最中であった。 一方で軍上層部―――俗にいう制服組の一部には「奇跡の光」と呼んで、余計な犠牲が出ずに済んだことを喜ぶ者たちがいた。 自軍の艦隊はほぼ無傷であるのに対し、敵側となったアルビオンは『レキシントン』号をはじめとする精鋭艦隊をゴッソリ失ったのである。 地上戦力は国軍、王軍の現役将校たちを含め約五百名以上が亡くなったものの、戦略上ではさしたる被害にはならない。 ―――――…とはいえ、此度の戦には不可解な現象が幾つも起きており。 アルビオン艦隊の全滅と共に姿をくらました怪物たちや、例の光に関しては早急なる調査が必要である。』…とのことです」 「ご苦労でしたマザリーニ枢機卿。…さて、と…ふぅ」 妙に長かった報告書をやっと読み終えたマザリーニ枢機卿が一息つくと、アンリエッタは右手を軽く上げて礼を述べた。 場所は執務室、白をパーソナルカラーとしているトリステイン王宮の中では異彩を放っている渋い造りとなっている一室である。 ゴンドアから戻ってきてから幾何日、ようやく戦闘後の事後処理が済みかけていると実感しつつ、まだまだ気は抜けないと実感してしまう。 報告書にも書かれていたが、今回ラ・ロシェールとタルブで起きた戦闘は一言でいえば゙奇怪゙であった。 トリステインの情報網には全く引っ掛らなかった謎の化け物たちに、艦隊を全滅させた謎の光。 そして艦隊が無力化されたと同時に、まるで霞の様に姿を消してしまった怪物たちの事など…数え上げればキリがない。 形式的には勝利したものの、枢機卿を含めた多くの政治家たちにとって、腑に落ちない勝利とも言えよう。 「とはいえ…我が国を無粋にも侵略しようとした不届き者どもを退けられた事は、素直に喜びたいところですわ」 アンリエッタは枢機卿の読んでいた報告書の内容を頭の中で反芻しながら、ソファの背もたれに自らの背中を沈ませた。 王宮に置かれている物だけあって程々に柔らかく、硬い背もたれは緊張続きだった体を優しく受け止めてくれる。 ついで肺の中に溜まっていた空気を軽く吐き出していると、自分の口ひげを弄るマザリーニが話しかけてきた。 「左様ですな。それに我々の手の内には彼奴らがこの国で内部工作を行っていた証拠もあります」 「そうですね。今私達の両手には杖と短剣が握られており、相手は丸腰の上手負いの状態…しばらく何もないことを祈りましょう」 アンリエッタはマザリーニの言葉にそう返すと姿勢を改め、自分と枢機卿の前にいる゙者達゙へと話しかけた。 「そしてルイズ、レイムさんにマリサさん――そして他の方々も…此度の件は、本当に助かりました」 「えっ…?あのッ…その、姫さま…そんな、貴女の口から賛辞を言われる程の事は…」 暖かな笑みと眼差しと共に口から出た彼女の賛辞は、向かいのソファに座るルイズ、霊夢、魔理沙の三人の耳にしっかりと届いた。 あの戦いから幾何日か経ち、すっかり元気を取り戻したルイズは親友からの礼に思わずたじろいでしまう。 ルイズは先ほどの報告書でも出ていた『艦隊を全滅させた奇妙な光』を放ったのは自分だと確かに憶えている。 しかし…だからといってあの光を―――『エクスプロージョン』を自慢していい類の力だと彼女は思っていなかった。 だから今、こうしてアンリエッタに褒められても素直に喜ぶことができないでいた。 一方でルイズの右に腰を下ろした霊夢はティーカップを持っている左手を止めて、チラリと横目でルイズを見遣る。 (全く、変なところで不器用なのね) 自分の横で若干慌てながらもシラを切ろうとしている彼女の姿に、おもわず肩を竦めたくなってしまう。 唇に紅茶の熱い湯気が当たるのを感じながら、謙虚な態度を見せるルイズに思わず言葉を投げかけた。 「良かったじゃないの、アンリエッタに褒められて?アンタもあんだけ、気合入れてぶっ放した甲斐が……」 「……ッ!ちょ…レイム、その事は喋るなって言ったでしょうに…!」 いきなり真相を喋ろうとしていた巫女を制するかのように、ルイズは咄嗟に大声を上げた。 体は小さくとも、まるで成熟したマンティコアの様な大声で叫ばれた霊夢は、思わず顔を横へ逸らしてしまう。 反射的に怒鳴ってしまった後、それに気づいたルイズがハッとした表情を浮かべた直後、今度は魔理沙が絡んでくる。 「ほうへんふぉんするなひょ?ひゃいひょひゃびびっひゃけど、あへはふぅーふぅんひまん―――――ウグゥ……ッ!?」 「口にお菓子咥えたまま喋るなッ!」 霊夢とは反対方向に座っていた普通の魔法使いは、茶請けのフィナンシェを口に咥えたまま喋っていた。 結果的にそれがルイズの怒りに触れてしまい、張り手の様に突き出された右掌で無理やりフィナンシェを口の中へと突っ込まれてしまう。 幸いにもフィナンシェは半分ほど食べていたおかげで、喉に詰まるという最悪のハプニングに見舞われることは無かった。 自分のペースで食べる筈だった硬めの焼き菓子が、一気に押し込まれるという突然の出来事。 たまらず目を見開いて驚いた魔理沙は辛うじて飲み込み、急いで手元のコップを手に取り中に入っていた水を一気に煽った。 しっかりと冷たいそれが口の中で滅茶苦茶になったフィナンシェを解し、何とか空気が入る余地を作る。 そして水をゆっくりと飲み、柔らかくなったお菓子を口の中で噛み砕いていきゆっくりと嚥下していく。 時間にすればたった三秒ほどであったが、魔理沙にとってこの三秒は人生の中で五本指に入る程の危機であった。 「ウッ―――く、…ゲホッ!お、おまえなぁ…なにもいきなりあんなことをするなんて…!」 「悪いけどさっきのアンタからは、非しか見えなかったからね?」 「そうねぇ。むしろ、トリステイン王家の傍にいるトリステイン貴族を前にして流石にあれは無茶だわ」 何とか飲み込めたものの多少咳き込みながら恨めしい視線を向けてくる魔理沙に、ルイズは冷たくあしらう。 まぁ確かに彼女の言うとおりであろう。その様子をルイズたちの後ろから眺めていたキュルケが、頷きながら続く。 そこへギーシュもウンウンと同じように頷きながら、薔薇の造花が目立つ杖で口元を隠しながら魔理沙をジッと睨み付けた。 「全くだよ。こともあろうに、王女殿下の目の前であのような態度…!場所が場所なら大変な事になっていたよ」 本人としては十分決まったであろうセリフにしかし、魔理沙は怯えるどころか面白そうな表情を浮かべている。 ついさっきまでお菓子で窒息死しそうになった癖に、相も変わらず霧雨魔理沙は元気のようだ。 「お、何だ何だ?決闘騒ぎにでもなってくれるのか?」 「それなら安心しなさい。ギーシュのヤツ、そこの巫女さんに喧嘩吹っかけといて呆気なく負けてるから」 楽しそうな表情を浮かべる黒白に対し、彼氏の隣に立っていたモンモランシーが呆れた表情を浮かべて言った。 「も、モンモランシー…それは言わないでおくれよ…!」 「はは、そう心配するなよ。あの霊夢に喧嘩を売ったっていうなら、それだけでも十分凄いぜ。まぁ痛い目も見ただろがな?」 一方でガールフレンドに梯子を外されたギーシュに、魔理沙は満面の笑みを浮かべながら彼を励ます。 「もぉ~…!何やってるのよアンタ達はぁ…!」 「ま、まぁこれは元気があって大変よろしいというか…心配する必要はないといいますか…あはは…」 四人のやり取りを横目で見やりながらルイズは怒りを露わにし、アンリエッタはそんな彼女に寄り添うかのように苦笑いでフォローを入れる。 一昔前のルイズなら魔理沙たちに激怒していただろうが、今では一応注意こそすれ怒り過ぎると却って逆効果になると知ってからはそれ程怒ることは無くなっていた。 とはいえ、大切な姫様の御前というのに良くも悪くも自分のペースを崩さない魔理沙と、それにつられてしまうキュルケ達に頭を抱えたくなってしまった。 そして霊夢はスッと一口紅茶を飲んでから…自分の後ろにタバサへと話しかけた。 「今ここで騒がしくしてるのが、アンタみたいに静かだったらどれ程良かったかしらね?」 「……そうでもない」 ずれたメガネを指で少し直しながら、青い短髪の少女はボソッとそれだけ呟いた。 ルイズと霊夢達の事が気になり、彼女たちの後を追いその秘密を知ってしまったキュルケ、タバサ、モンモランシーにギーシュ。 この四人もまた先日、あの戦の後にトリステイン軍に保護され、王宮の中で一時的に暮らしている。 『エクスプロージョン』で艦隊を全滅させた後、気絶したルイズや疲労困憊していた霊夢達と共にトリステイン軍に保護されたのだ。 当初は何故魔法学院の生徒がここにいるかと問われたものの、そこは口八丁なキュルケ。 学院の夏季休暇が前倒しになったという事実を利用して、タルブ村への観光くんだりで戦いに巻き込まれたと説明してくれていた。 よもやルイズと共に来ていた霊夢と魔理沙…それに前とは変わってしまったルイズを追いかけて来たとは言わなかった。 その後全員がゴンドアへと連れて行かれ、以降あの戦の事を知る重要参考人として王宮で監禁生活を送っている。 「あ~…―――ゴホンッ!」 魔理沙が端を発し、盛り上げていた会話はしかし、アンリエッタの背後から聞こえてきた咳払いによって中断させられる。 何かと思いルイズと霊夢、それにアンリエッタも後ろを見遣ると、渋い顔をしたマザリーニ枢機卿が口に当てていた握り拳をそっと下ろした。 「……あー、お話し中のところすみませぬが、そろそろ静かにしてもらえますかな?」 まだ話は続いている途中です故。最後にそう付け加えた後、魔理沙につられていたキュルケ達は思わず背すじをピッと伸ばしてしまう。 流石平民の身にして、伝統あるトリステイン王国の枢機卿にまで登り詰めただけあって、その言葉には不可視の重圧があった。 ルイズとアンリエッタも崩れかけていた姿勢を正し、その一方で魔理沙は咳払いでこの場を黙らせてしまった枢機卿に思わず感心する。 「へぇ~?見た目はヒョロヒョロとしてるけど、中々強かな爺さんじゃあ…――――」 「失礼ですが!私はこう見えても、まだまだ四十代ですのであしからず」 態度を正さぬ魔理沙の口から出だ爺さん゙と言う単語に流石のマザリーニもムッとしてしまったか、 キッと彼女の顔を睨みつけながら、さりげなく自分の年齢をカミングアウトした。 「――――――…あぁ~悪い、次からは誰かを褒める時は年齢を聞いてからにするよ」 流石の黒白の魔法使いもこれはバツが悪いと感じたのか、視線を逸らして申し訳なさそうに謝った。 枢機卿の睨み付ける鋭い目つき、まるで獲物を見つけた猛禽の様な睨みが普通の魔法使いを怯ませたのだろうか。 何はともあれ、アンリエッタの前で好き放題していた魔理沙には彼の目つきは丁度良い薬となったようだ。 (流石ですマザリーニ枢機卿…!) ルイズが内心で彼にエールを送る中で霊夢は茶を飲み、タバサは相変わらずジッと佇んでいた。 ひとまず、自分が入り込んだおかげで部屋が再び静かになったのを確認してから、マザリーニは小脇に抱えていた書類をアンリエッタに手渡す。 「では殿下、この書類の方に件の内容が記しておりますので」 「有難うございます枢機卿。…さて」 何やら気になる事を言った彼から書類を受け取ったアンリエッタは、まず軽く目を通し始めた。 読みやすいよう小さい画板の様な板に留められている書類の内容を目で追いながら、不備が無いかチェックする。 そして書類を受け取って十秒ほど経った頃であろうか、アンリエッタはルイズたちの前でその口を開いた。 「神聖アルビオン共和国艦隊旗艦。『レキシントン』号艦長、ヘンリー・ボーウッド殿からの追加証言……」 タイトルであろう最初の一文に書かれた文字を、アンリエッタはその澄んだ声でスラスラと読み始める。 報告書自体はものの五分程度で読み終える程のものであったが、書かれていた内容はルイズを大いに驚かせた。 以下、要点だけを挙げれば報告書には以下の様な内容が記されていた あの『レキシントン』号の艦長を勤めていたというボーウッドと言う将校の他、何人かの士官が一人の少女を見たのだという。 丁度タルブ村からアストン伯の屋敷へと続く道がある丘の上で、杖を片手に呪文を唱えていたというピンクブロンドの少女を。 更に彼女の周りには幼い風竜が一匹、そして彼女とほぼ同年代と思える五人の少女に一人の少年の事まで書かれている。 何だ何だと船の上から望遠鏡でみていた矢先、呪文を唱えていた少女が杖を振り下ろしたと同時に―――あの『奇妙な光』が発生した。 そして最後に、ボーウッド殿は地上にいた少女達が何者なのか興味を抱いている…という一文で報告書は終わっている。 自ら報告書を読み終えたアンリエッタはまたもやふぅと一息ついて報告書をテーブルに置き、ついで手元のティーカップを持ち上げる。 まだほんのりと湯気が立つそれを慎重に飲む姿を目にしつつ、最後まで聞いていたルイズは目を丸くして口を開く。 「……そ、そこまでお調べになっていたんですか?」 「ゴンドアにいた私達も見ていた程なのよルイズ。隠し通せる思っていたら随分と迂闊だったわね」 ため息をつくよりも驚くしかなかったルイズを尻目に、喉を潤したアンリエッタは微笑む。 モンモランシーとギーシュもルイズと同じ様な反応を見せていたが、キュルケは「まぁそうですよね」と肩を竦めながらそう言った。 何せあの規模の艦隊をたったの一撃で全滅させたのだ。調べられないと思う方が可笑しい話である。 タバサは相も変わらず無表情で突っ立っているだけであったが、その目が微かに呆然としているルイズの背中へと向いていく。 彼女も彼女であの光を発現させた彼女に興味ができたのであろうが、その真意は分からない。 一方で、霊夢と魔理沙の二人も意外とこちらの事情が筒抜けであった事にそれなりに意外だったらしい。 お互いの顔を一瞬だけ見合わせてから、こちらに笑みを向けるアンリエッタにまずは魔理沙が話しかけた。 「こいつは驚いたぜ、まさかあの『エクスプロージョン』の事まで知ってたなんてなぁ」 「『エクスプロージョン』…?爆発?それがあの光の名前なんですの?」 「ちょ、バカ…アンタ!そこまで言う必要はないでしょうに!」 先に口を開いた黒白はさっきまでのシュンとしていた様子は何処へやら、再び快活な表情を浮かべている。 アンリエッタは魔理沙の口から出た単語に首を傾げ、その言葉が出るとは予想していなかったルイズが咄嗟に反応してしまう。 三人の間にほんの少し入りにくい空気ができたのだが、それを無視する形で霊夢が話に割り込んできた。 「それで何?確かにあの光とやらはルイズが唱えたのは確かだけど、だからって何になるのよ」 「いえ…特に。けれども、あの光のおかげで我々は無駄な出血を抑えて勝利する事ができたので、お礼をと思い」 「別にそういうのは良いわよ。私達だって、別にアンタに頼まれて行ったワケじゃないんだから」 「そう言うと思いましたよ。…まぁ確かに、色々な理由があってそれをするのも難しいという事もありますが…」 今まで口元に近づけていたティーカップをソーサーへと置いた彼女は、やる気の無さそうな目でジッとアンリエッタを見つめる。 特に敵意とかそういうものを感じさせない瞳を見返しつつ、微笑みを崩さぬまま彼女は霊夢の質問に答える。 しかしアンリエッタの返事を聞いた彼女は左手をヒラヒラ振りながらそう言うと、ドカッとソファの背もたれにもたれ掛かった。 アンリエッタの方も霊夢にあっさりと拒否された事に気を悪くせず、ほんのすこし苦笑いする程度である。 だが霊夢と魔理沙のアンリエッタに対する態度に納得がいかなかったのか、ギーシュだけはギリギリと奥歯を噛みしめていた。 本来ならば、例え元帥の息子であっても何も無ければ入る事すら許されぬトリステイン王国の王宮。 その中で、事もあろうに先王の忘れ形見であるアンリエッタ王女殿下に対しての口の悪い二人に、彼は静かな怒りを募らせている。 「き、君たちは全く以て…!姫殿下を前にして何たる口の利き方かね…!」 「ギーシュ、あまり気にしたら駄目よ。この二人なら多分ロマリアの教皇聖下の前でも、絶対に態度を崩さないと思うわ」 「きょ…!?い、いやぁルイズ、いくらなんでも……イヤ、この二人がこことは違う世界から来たのなら確かに…そうかもしれない」 そんな彼を宥めるかのようにルイズがとんでもない例えを出してきたところで、多少は納得する事が出来ていた。 最も、そうであったとしても自分が敬愛する姫殿下に対する態度だとは思えぬという認識を変えることは無かったが。 そんな二人をよそに、霊夢はアンリエッタとの話で出てきだ色々な理由゙というものに疑問が湧いた。 「理由ですって?何だか穏やかな感じじゃあなさそうだけど…」 巫女さんからの疑問に、アンリエッタの表情が微笑みから一転渋いものへと変わる。 それに気づいてかギーシュの方へと視線を向けていたルイズも彼女の方へ向き直り、魔理沙も何だ何だと注視した。 キュルケ達も視線をそちらの方へ向けて、あっという間にこの場の主役がアンリエッタの手に移る。 アンリエッタは、ルイズたちが自分の方へと顔を向けてくれたのを確認した後、ゆっくりと喋り始めた。 「ええ…。―――…確かに、アルビオンの艦隊を全滅させた貴女たちの功績は褒め称えるべきものです。 例え私の命令で行かなかったとしても、一国の主たる王族である私は貴女たちに多大な感謝と報酬を授ける義務があります」 まだ話の途中であったが、一息つこうと口を止めたアンリエッタの合間を縫うように魔理沙が「そりゃ嬉しいなぁ」と零した。 「お姫様のご厚意と言うなら、受け取ってあげても良いかな…って思っちゃうぜ」 「アンタの場合そんな事言われなくても、ここの本を手当たり次第に盗んでいきそうじゃないの」 ニヤニヤしてる魔理沙に向けて、ジト目の霊夢が彼女の日頃の行いを思い出して突っ込みを入れた。 「盗んでるんじゃないぜ、借りてるだけだ。だから」 「アンタ達、ちょっとは緊張感ってものを持ちなさいよ」 キリの良い所でたまらずルイズがストップを入れたところで、アンリエッタは再び話を再開する。 「多大な、本当に大きな戦果です。…特に、ルイズ・フランソワーズ。 あなたと、レイムさんたちが成し遂げた戦果は、ハルケギニアの歴史の中で類を見ぬものです。 本来ならルイズ、貴女には領地どころか小国を与え、大公の位を与えてもよいくらい。 そして、レイムさんたちにも…貴女たち二人は貴族ではありませぬが、特例として爵位を授けることぐらいできましょう」 「―――…ッ!?い、いけません姫さま!こんな危険な二人に爵位を授けるなどと…!」 「ちょっ…ひどくないかしら、その言い方!」 「随分ストレートに拒否したなぁおい」 幻想郷の二人に爵位を授ける…。それを聞いたルイズがすかさず拒絶の意を示し、流石の二人も驚いてしまう。 博麗霊夢と霧雨魔理沙の二人と一緒に過ごしてきたルイズだからこそ、ここまで拒絶することができるのだろう。 だからといって、それを駄目だと言うのにあまりにも全力過ぎやしないだろうか? 「アンタねぇ…もうちょっとこう、オブラートに包みつつ必要ないですって言えないの?」 「だってあんた達に爵位何て授けたら、それこそ何に悪用されるか分かったもんじゃないわよ…!特に魔理沙は」 「……あぁ、成程。アンタの考えてる事は大体分かったわ」 「ちょっと待て…!それは流石に聞き捨てならんぞ」 最後に付け加えるようにして魔理沙の名が出た時、霊夢はルイズがあそこまで拒絶した意味を理解した。 魔理沙に貴族の位を与えようものなら、確かに色々とトリスタニアから消えていくに違いない。主に本とマジックアイテムが。 キュルケやギーシュたちも今日にいたる幾日の間に魔理沙の事を霊夢からある程度教えてもらっていた為、何となく理解していた。 「まぁ例えなくても盗みに行きそうだけど…ほら、ちゃっちゃっと話を続けて頂戴」 「え…?あ、はい…すみません」 唯一理解してない本人の怒鳴り声を聞き流す事にした霊夢は、苦笑いを浮かべるアンリエッタに話の続きを促す。 いきなり大声を上げたルイズに驚いていた彼女は気を取り直しつつ、再び話し始めた。 「ルイズ…報告書でも書いていた通り、あの光が出現する直前まで杖を振っていたのは貴女でしょう? ならば教えてくれるかしら?タルブでアルビオン艦隊と対峙した貴女が、あの時何をして、何が起こったのかを」 単刀直入にあの光――『エクスプロージョン』の事を問われ、ルイズはどう答えていいか迷ってしまう。 幾らアンリエッタと言えども、あの事を素直に言っていいのかどうか分からないのである。 「そ、それは……あぅ…」 回答に窮し狼狽える親友を見てその内心を察したのか、アンリエッタはそっと寄り添うように喋りかける。 「安心して頂戴ルイズ。私も枢機卿も、ここで貴女から聞いたことは絶対に口外しないと始祖の名の許に誓うわ」 アンリエッタがそう言うと、マザリーニもそれを肯定するかのようにコクリと頷く。 確かに、この二人なら何があったとしても決して自分の秘密を余所にバラす事は無いだろう。 それでも不安が残るルイズは、後ろにいるキュルケ達の方へと視線を向けると、彼女たちもコクコクと頷いていた。 「まぁ私から乗りかかった船だしね。それに貴女が船頭なら怒りはするけど沈みはしないだろうし、付き合ってあげるわ」 先祖代々の好敵手でもあり、実家も部屋もお隣のキュルケがこれからの事を想像してか自身ありげな笑みを浮かべて言う。 次いでモンモランシーも、戸惑いを隠しきれないのか二度三度と口をパクパクさせた後、勢いよく喋り出す。 「私は何も見てなかったし、聞かなかった!だ、だからアンタのあの事は黙っといてあげるわよ!」 半ば自暴自棄気味な宣言にキュルケがニヤついている中、今度はギーシュが薔薇の造花を胸の前に掲げて、声高らかに宣言した。 「同じく、このギーシュ・ド・グラモンも!彼女ミス・ヴァリエールの秘密については一切口外しない事をここに誓います!」 「…グラモン?グラモンといえば、あのグラモン元帥の御家族なのですか?」 「左様。彼はあのグラミン伯爵家の四男坊であります」 まるで騎士のような堅苦しい姿勢でそう叫んだ彼の名を耳にして、アンリエッタが思い出したようにその名を口にする。 そこへすかさずマザリーニが補足を入れてくれると、ギーシュは自分が褒められた様な気がして更に姿勢を硬くしてしまう。 まるで胡桃割り人形のように固まってしまった彼氏を見かねてか、モンモランシーが声を掛けた。 「ちょっと、アンタ何でそんなに自慢げに気をつけしちゃってるのよ?」 「い、いやーだって、だってあのアンリエッタ王女の前で枢機卿が僕の事を紹介してくれたんだよ?」 「全く、相変わらずの二人ねぇ……ん?」 一人改まっているギーシュにモンモランシーが軽く突っ込みを入れているのを余所に、今度はタバサがルイズの肩を叩いた。 何かと思い後ろへ視線を向けると、先ほど見た時と違わず無表情な彼女がじっと佇んでいる。 「…?……どうしたのよタバサ」 急に自分の肩を叩いてきた彼女にルイズがそう聞いてみると、タバサは右手の人差し指をそっと唇に当てた。 たったそれだけして再び彼女の動きは止まったが、今のルイズにはそれが何を意味するのか大体察する事が出来る。 「もしかして…黙っておいてくれる…ってこと?」 思わずそう聞いてみると彼女はコクリと小さく頷き、そっと人差し指を下ろす。 他の三人と比べてあまりにも小さく、そして目立たないその誓いにルイズはどう反応したらいいか、イマイチ分からなかった。 そんな彼女をフォローするかのように、一連の出来事を隣で見ていたキュルケが嬉しそうに話しかけてくる。 「良かったじゃないのヴァリエール。タバサなら絶対に他言無用の誓いを守ってくれるわよ?」 「というか、私も私だけど…アンタもよくあれだけの小さな動作で把握できたわね…」 「ふふん!こう見えても彼女とは一年生からの付き合いなのよ?もうすっかり慣れちゃったわよ」 思わず嫉妬してしまう程の大きな胸を張りながら、キュルケは自慢気に言った。 互いに入学当初から出会い、今では二人で一緒にいるほど仲が良いと言われているのは伊達ではないらしい。 噂ではタバサの短すぎる一言で何を言いたいのか察する事ができると囁かれているが、あながち間違いではないようだ。 「まぁいいわ…で、後は…」 ひとまずはあの場に居だ元゙部外者達が自分の秘密を守ってくれると確認できたルイズは、ふと自分の左にいる霊夢を見遣る。 カップの中に入っていた紅茶を飲み終えた幻想郷の巫女は、ふと自分の方へ目を向けてきたルイズの視線に気づく。 ―――――――今更どうしようも無いが、まぁひとまずは言っておいた方が良いだろうか? 鳶色の瞳から垣間見える感情でルイズの意図を察した霊夢は、コホン!とワザとらしい咳ばらいをした後、ルイズと目を合わせて言った。 「安心しないさいな。アンタが仕出かしちゃった事は、墓場までは無理だけどなるべく言わないでおいたげるわ」 傍目から見れば、割とクールな感じで秘密にする事を誓った霊夢であったものの、 「…そこは普通「墓場まで持っていくわ」じゃないの?ってか、なるべくってどういう意味よなるべくって…」 「まぁ良いじゃないか。人の口に戸は立てられないモノだし、そっちの方がまぁお前らしくていいと思うぜ」 思ってたのと少し違う言葉に思わずルイズは突っ込みを入れてしまい、魔理沙は嬉しくない賞賛をくれた。 二人の反応を見て「私らしいってどういう事よ…?」と気分を害した霊夢を余所に、ついで魔理沙も親指を立ててルイズの前で誓いを立てる。 「というわけで、私もお前さんの事は喋らないでいるが…まぁ口が滑った時は笑って許してくれよ?」 口の端を吊り上げ、悪戯好きな彼女らしい笑みを浮かべた魔理沙の誓いに、ルイズもまた笑顔で頷いた。 「分かったわ。……とりあえずアンタの口には常時テープを貼るか包帯を巻いておいてあげるから」 「アンタの場合だと、本気でそれを実行しそうね。…まぁ止めはしないけど」 「おぉう、軽い冗談のつもりで言っただけだが…怖い、怖い」 ――――ー口は災いの元っていうが、案外今でも通用する諺だな。 普段からの自分を棚に上げながら、魔理沙は他人事のように笑いながら思った。 その後、ルイズは自分の口からアンリエッタへあの光の源――『虚無』の事について詳しく説明する事となった。 彼女から頂いた『始祖の祈祷書』と『水のルビー』が反応し、自分があの伝説の『虚無』の担い手であったと判明した事。 古代文字が浮かびあがっちた祈祷書に、あの光――『エクスプロージョン』の呪文が記されていた事。 そしてそれを唱え、発動して一瞬のうちにアルビオン艦隊を壊滅させた事までルイズは事細かにアンリエッタに話した。 「『虚無』の系統…か。まさか僕が生きている内に、お目に掛かれたなんてなぁ…」 ルイズの説明をかの聞いていたギーシュは思わず独り言を呟いてしまうが、キュルケ達も同じような感想を抱いている。 六千年続いていると言われるハルケギニアの歴史の中では、『虚無』はかの始祖ブリミルだけが持つと言われている伝説の系統。 歴史書を紐解けば、時折『虚無』と思しき普通の魔法とは思えぬ゙奇跡゙を起こした者たちがいと記録はあれど、それが本当かどうかまでは分からない。 所詮は大昔にあった出来事。その事実がただの文字となってしまえば、その゙奇跡゙が本物かどうかは誰も知ることはできない。 だから貴族たちの中には始祖ブリミルを信仰こそするが、始祖が使いし幻の系統を信じる者たちは少ない。 実際キュルケやモンモランシー達もその信じない方の人間であり、本当に『虚無』があるとは信じていなかった。 しかし、ルイズが唱えたあの『エクスプロージョン』を見てしまった以上、もう信じないなど口が裂けても言う事はできないだろう。 たった一人の人間―――それも今まで『ゼロ』という二つ名で揶揄されていた少女が、艦隊を壊滅させるほどの爆発を起こした。 それこそ正に、歴史書や聖書の中に記されている゙始祖の御業゙という表現が一番似合うに違いない。 ルイズからの話を聞き終えたアンリエッタは、一呼吸おいてからそっとルイズに語りかける。 それは母であるマリアンヌ太后から聞かされた、ずっと昔から語り継がれている始祖と王家に関係する昔話であった。 「知ってる?ルイズ。始祖ブリミルは、自らの血を引く三人の子に王家を作らせ、それぞれに指輪と秘宝を遺したの。 我がトリステインに伝わっているのは、以前貴女に渡した『水』のルビーと…世界中に偽物が存在する始祖の祈祷書よ そしてハルケギニアの各王家には、このような言い伝えがあります。始祖の力を受け継ぐ者は、王家から現れると……」 そこで一旦喋るのを止めたアンリエッタは、マザリーニから水の入ったコップを手に取る。 丁度コップの真ん中くらいにまで注がれたソレをゆっくりと飲み干した後、ルイズは怪訝な表情で口を開く。 「しかし、私は王家の者ではありません。けれど、私は『虚無』の呪文を発動できた…これは一体どういうことなんですか?」 「ルイズ、ヴァリエール公爵家は元を辿れば王家の庶子。なればこそ公爵家なのですよ」 「あっ…」 ルイズが抱いた疑問を、水を飲み終えたアンリエッタが一瞬のうちに解してしまう。 確かにヴァリエール家は古くからトリステイン王家との繋がりは深く、古い歴史の中で個人間の゙繋がり゙もある。 だから、正式には王家の一族とは認められていないが、その血脈は確実にルイズの中に根付いているという事だ。 「ねぇ魔理沙、庶子ってどういう意味よ?」 「要は正式に結婚していない両親から生まれた子供さ。それだけ言えば…、後は分かるだろ?」 「…あぁ、大体分かったわ。ついで、ルイズとアンリエッタが私達を睨んでる理由も」 左右に座っている霊夢と魔理沙の不届きな会話は、王家と公爵家の眼光によって無理やり止められる。 確かに庶子という意味を砕けた言葉で言ってしまうと、王家の立場的には色々とまずいのである。 必要のない事を口に出そうとした魔理沙が黙ったのを確認してから、アンリエッタは軽い咳払いをして再び話し出す。 「あなたも、このトリステイン王家の血を引き継いでいる身。『虚無』の担い手たる資格は十分にあるのです」 そう言ってから、今度は気まずさゆえに視線を逸らしていた霊夢の左手の甲についたルーンを一瞥する。 「レイムさん、貴女の左手の甲に刻まれたルーンは…私の推測が正しければ、かの『ガンダールヴ』のルーンとお見受けしますが…」 「ん…?良く知ってるじゃないの。そうよ、オスマンの学院長が言うには、ありとあらゆる武器兵器を使いこなせる程度の能力とか…」 以外にもガンダールヴの事を知っていたお姫様に、霊夢は彼女の方へとキョトンとした表情を向けて言う。 アンリエッタは霊夢の言葉にコクリと頷くと、そこへ補足するかのように書物で得た知識を言葉として伝えていく。 「王宮の文献によれば、始祖ブリミルが呪文詠唱の時間確保の為だけに、生み出された使い魔とも記されています」 「……なーるほど、確かに『エクスプロージョン』の詠唱は…長かったような気がするわね」 あの時の様子を思い出した霊夢が一人呟くと、そこへすかさずルイズがアンリエッタへと話しかける。 「では、私は間違いなく『虚無』の担い手なのですね…?」 「そう考えるのが、正しいようね」 半ば最終確認のような自分の言葉にアンリエッタが肯定した直後、ルイズは深いため息をついた。 ルイズはこれまで、魔法が使えず多くの者たちから見下されながらも自前の強い性格と努力で、それなりに平凡な人生を歩んできた。 しかし二年生の春、使い魔召喚の儀式で霊夢を召喚してしまった以降、彼女の運命は大きく変わり始めている。 幻想郷という霊夢が住まう異世界の危機に、戦地と化したアルビオンへの潜入、そして許嫁の裏切り。 霧雨魔理沙という黒白に、謎のキメラ軍団とシェフィールドという謎の女…―――『虚無』の復活。 春から夏の今に至るまで、ルイズは自分が歩んできた十六年間の間に積み重ねた人生よりも濃厚な出来事に遭遇している。 平民はおろか、並みの貴族でさえも経験した事の無いようなそれ等は同時に彼女を危険な目に遭わせていた。 そしてそんな彼女を畳み掛ける様にして、今度は自分があの『虚無』の担い手だと発覚したのである。 (まぁ魔法が使えるようになったのは素直に嬉しいけれど、よりにもよって『虚無』の担い手だなんて…一体どうすればいいのかしら) タルブ村での時と比べ、それなりに平常心を保っているルイズは突然手渡された力をどうするか悩み、ため息をついたのだ。 これがまだ四系統のどれか一つならば、家族や他の者たちに充分自慢できたかもしれない。 しかし…六千年も前に失われ、幻と化した『虚無』の担い手になったと言っても、一体何人がそれを信じてくれるか…。 さらに言えば、あの光を自分か作りましたと告白すれば、今に良くない事が起こるかもしれないという予感すらしていた。 ため息をつくルイズの、そんな心境を読み取ったのかアンリエッタは顔を曇らせて彼女と霊夢たちへ話しかける。 「さて…これで私が、貴女たちの功績を褒め称えるという事ができない理由が分かりましたね? 仮に私が恩賞を与えれば、必然的にルイズの行ったことが白日の下に晒してしまう事となる…。 それは危険な事です。ルイズ、貴女が始祖の祈祷書から手に入れた力は一国ですらもてあますものよ。 ハルケギニア一の精強と謳われたあのアルビオン艦隊でさえ、手も足も出す暇なくたった一発の光で消滅させた…。 それがもし敵にも知れ渡れば、彼らはなんとしてでも貴女達の事を手中に収めようと躍起になるでしょう。敵の的になるのは私だけで十分」 そこまで言ったところで一旦言葉を止めたアンリエッタを、タバサを除くルイズやキュルケ達貴族は強張った顔で見つめていた。 確かに彼女の言うとおりだろう。恩賞や褒美を授ける際には必ずその貴族の功績を報告する絶対義務がある。 過去にはやむを得ぬ事情で真実とは違う偽りの功績を称え、王家の為に暗躍していた貴族たちもいた。 しかしルイズたちの場合は軍人でないうえに、学生である少女達が何故最前線にいて、しかも恩賞まで授かられるのか? それを疑問に思う貴族は絶対に出てくるであろうし、そうなればありとあらゆる手を使って調べる者たちも出てくるだろう。 当然、敵であるアルビオン側もその事を知って八方手を尽くして調べ、必要とあらばルイズを攫うかもしれない。 (ウチの国じゃあ、ちょっと前まで゙御伽噺の中のお姫様゙とか呼ばれてたけど…、なかなかどうして頭が回る器量者じゃないの) キュルケは学院訪問の際に見た時とは印象が変わり始めているアンリエッタに、多少なりとも関心を示していた。 一方で、霊夢と魔理沙の二人もそこまで考えていたアンリエッタになるほど~と納得していた。 最も、魔理沙はともかく霊夢としては所詮は一時滞在でしかないこの世界で爵位をもらっても使い道が無いとは思っていたが。 (まぁそれである程度今より便利になるならそれも良いと思うけどね~) 一瞬だけ手元に出てきて、すぐに手の届かぬ場所へと消えた爵位に中途半端な未練を彼女は抱いてた。 そんな霊夢の心境を知らぬ魔理沙は、ふとアンリエッタの話を聞いて疑問に思った所があるのか「なぁちょっと…」と彼女に話しかけた。 「はい、何でしょうか?」 「さっき敵の的になるのは自分だけで十分…とか言ってたけど、それだと現在進行形で狙われてます…って言い方だなぁーと思ってさ」 魔理沙の口から出たこの言葉で、ある事実に気付いたルイズとギーシュがハッとした表情を浮かべる。 ついで霊夢も緩くなっていた目を鋭く細め、顔を曇らせて黙っているアンリエッタへと向けた。 「姫さま…もしかして…」 「えぇ、残念な事に…敵は王宮の中にもいるのです。―――――獅子身中の虫という、厄介な敵が」 その直後、執務室に置かれていた大きな柱時計の針が十二時を指すと同時に甲高い時鐘の音が鳴の響く。 ゆっくりと、それでいて確実に時が進んでいると教えるかのように…柱時計は執務室にいる者たちすべてに時を告げていた。 「…あら、誰かと思えば御寝坊さんなこの屋敷の主さまじゃないの」 襖を開け、レミリアと並んで居間へと入った紫の目に入ったのは、 まるで我が家の様に寛いだ様子で茶を飲んでいた、腰より長い黒髪を持つ小さなお姫様であった。 左手には茶の入った来客用の湯飲みに、右手にはこれまた戸棚に置いていた塩饅頭を一つ持っている。 お茶はともかくとして、恐らく饅頭の方は無断で持ってきたのだろう。そう判断しつつ紫はそのお姫様に軽く会釈した。 「こんにちは、良い雨ですわね。ところで…そのお饅頭はどこから持ってきたのかしら」 「あぁこれ?永琳に何か無いって言ったら持ってきてくれたのよ。中々良い饅頭じゃない……あ~ん」 そう言った後、お姫様は右手に持っていた白いお菓子を躊躇なく口の中に入れ、そのままむぐむぐと咀嚼していく。 本来ならば、屋敷に置かれていた物を無断かつ目の前で食べる事自体相当失礼な事であろう。 ましてやその主はかの八雲紫。下手すれは死より恐ろしく辛い目に遭ってから追い出されても、文句は言えないだろう。 だが、その饅頭を無断頬張る黒髪のお姫様の顔には嬉しそうに笑みが浮かべている。 まるで自分があの饅頭を食べること自体が悪い事と思っていないかのように、見た目相応の少女の笑み。 彼女にとって自分が欲しい、食べたい、やりたい事はすぐ目の前にあり、誰にもそれを邪魔する資格は無いと信じている。 それは彼女にとって当然のことであるし、常人たちの様にそれを実行する為に越えねばならない壁など存在しないのだ。 黒髪のお姫様こと――――蓬莱山 輝夜は、つまるところ我が侭なのであった。 「ングッ…―ン…―…ふぅ。お茶との相性もピッタシだし、これを買ってきた貴女の式はとても有能ね」 うちのイナバと交換してあげたいくらいだわ。食べた後にお茶を一口飲んでから、輝夜は満面の笑みで紫に言った。 家主である紫の許可なしにお菓子を食べたうえで、罪の意識すら感じさせない言葉に紫は「相変わらずですわね」と言う。 かつては月の姫として、何一つ不自由ない生活の中で暮らしてきたがゆえに培った、自分本位な性格。 それは今や彼女を縛る足枷ではなく、輝夜という月人のアイデンティティとして確立されていた。 だから紫は怒らなかった。仮に゙際限なぐ怒ったところで彼女は反省するどころか、コロコロと笑い転げるだろう。 例え、それで文字通り゙八つ裂ぎにされてしまうおうとも、彼女にとっては単なる゙治る怪我゙で済んでしまうのだから。 「全く、貴女は相変わらずですわね」 「残念だけど、この性格は月の頃からずっと続いてるから変えようと思っても単なる徒労で終わっちゃいそうだわ」 呆れを通り越した苦笑いを浮かべる紫に輝夜はそう言うと、もう一口湯飲みの茶を啜る。 その時、座卓を挟んだ先の縁側からフワフワ~と浮遊しながら紫の古くからの友人が姿を現した。 水色に月柄という少し変わった着物を纏い、頭には死者の頭に着ける三角布とふわっとした丸帽子を被っている。 何やら楽しそうに鼻歌を口ずさみながら、窓に当たる雨粒が少々喧しい縁側から居間へと入ろうとしたとき、 ふと右へ向けた視線の先に、今日までの間ずっと目を開けなかった親友の姿を見て紫の友人―――西行寺 幽々子は思わず「あら!」と声を上げた。 「紫じゃないの!もしかして、今起きたところなのかしら?」 足を畳から浮かせた状態のまま、ふわふわと自分の傍にまで近づいてきた亡霊の姫君に紫は右手を上げてあいさつする。 「おはよう幽々子。どうやらその様子だと、随分と退屈していたんじゃないかしら?」 「勿論よ。眠り込んでいる間は幽体離脱でもして、私の所に遊びに来てくれると思ってたもの」 「それは出来たとしても、流石に遠慮していたとおもうわよ?」 とんでもない事をサラッと言ってのけた幽々子に、紫の横にいたレミリアがジト目で睨みながらさりげなく突っ込みを入れる。 まぁ彼女の言う事も間違いではない。うっかり魂だけで冥界へ行くという事は、飢えたライオンの檻の中に身を投げるようなものだ。 心の中では同意しつつも、敢えて口には出さなかった紫はとんでもない冗談をかましてくれた幽々子に苦笑いしていた。 幽々子も幽々子で本当に冗談のつもりで言ったのだろう、「それはそうよねぇ」と言ってコロコロと笑う。 「相変わらず楽しそうよねぇ、あの亡霊姫…―――――………お?」 それを座卓の上に肘を付きながら見ていた輝夜が、ふと背後から感じた気配に思わず顔を縁側の方へと向ける。 輝夜の声に紫たち三人と――後から入ってきた永琳と鈴仙の二人も縁側の方へと視線を向ける。 彼女たちの目が見ている先、窓越しに空から落ちてくる梅雨の雨が見える縁側に――――――゙彼女゙はいた。 左右で長さの違う緑色のショートヘアーに、頭にばこの世界゙とは違ゔあの世゙における重要な職務に就く者のみが被れる帽子。 右手には悔悟棒と呼ばれる杓を握っており、それもまだ彼女゙という存在を確立する為に必要な道具の内の一つ。 身長は紫より低いものの、レミリアよりかは大きい。だというのに周囲の空気は彼女から発せられる気配に蝕まれていく。 永琳の後ろにいた鈴仙は思わず口の中に溜まっていた唾をのみ込み、幽々子に突っ込んでいたレミリアは渋い表情を浮かべる。 畳に足が着いていなかった幽々子もいつの間にか浮かぶのを止め、縁側に立づ彼女゙を見つめていた。 そしで彼女゙へ向けて恭しく頭を下げるとスッと横へどき、目覚めたばかりの紫の掌を上に向けた右手で指す。 「御覧の通り、八雲紫はたったいま目覚めてございましてよ」 幽々子の言葉に゙彼女゙もまた頭を下げて一礼すると、ゆっくりと右足から今の中へと入っていく。 永琳は自分と輝夜にとって最も遠い位置にいて、そして最も自分たちを嫌っているであろゔ彼女゙に多少なりとも警戒している。 一方で輝夜は他の皆が立っているにも関わらず一人腰を下ろしたまま、六個目になる塩饅頭をヒョイッと手に取った。 そんな輝夜を無視する形で、居間へと入っだ彼女は座卓を壁にして紫と見つめ合う。 名前と同じ色の瞳を持つ紫と、何もかも見透かしてしまいそうな澄んだ宝石のような緑色の瞳を持づ彼女゙。 互いに視線を逸らさず、静かなにらみ合いを続けたまま。゙彼女゙が先に口を開く。 「お久しぶりですね、八雲紫。何やら、随分と手痛い目に遭ったようですね」 「まぁそれは薬師から耳にしましたけど、わざわざ格下である私の見舞いに来てくれるとは…随分情けを掛けられたものですわね?」 ―――――閻魔様?最後にそう付け加えた後、紫はフッと口元を歪ませ笑う。 対しで彼女゙、大妖怪から閻魔様と呼ばれた少女―――――四季映姫・ヤマザナドゥは笑わない。 ヤマザナドゥ(桃源郷の閻魔)は無表情と言ってもいいくらい感情の欠けた表情で、じっと紫を睨み続けていた。 前ページ次ページルイズと無重力巫女さん
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はじめに この講座は千葉大学CRSの新入生のために作製されたサイトです。 AVRを用いて、マイコンプログラミングを行います。 スライド資料について 講座で使用したスライド資料はCRSのドライブにアップロードされています。 「マイコン講座2015」で検索してください。
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【投げから】前投げ始動デビルリバース 小K>前ジャンプ 後投げ始動前ステ>前ジャンプ>J中K 歩き>めくれるかめくれないかの位置でJ大PorJ大K 2中P>前ジャンプ 【サイコテイル】小Wニーヒット後 中Wニーヒット後 小サイコヒット後 2大Kヒット後 J中Pヒット後 【裏表サイコパニッシャー】前投げ始動 後投げ始動 サイコテイル始動 【その他】画面端で小Wニーヒット後 画面端を背負わせた状態で密着EXサイコ 【投げから】 前投げ始動 ダウン時間が後投げより短いので、強力な起き攻めはし辛い。 デビルリバース 着地下段or着地投げを仕掛ける。着地後、中足持続を重ねを狙える。(ガード時+2F ヒット時+4F)小足x3>Wニーをやる場合は、特殊な操作が必要。 1P側の場合9方向でデビリバを開放し、裏に回るくらいでレバーを43と素早く操作する。 小K>前ジャンプ 詐欺飛び。飛んだ後の間合いは、ちょうど小足先端の間合いなので、J大Porスカし下段or着地して投げとか色々できる。 後投げ始動 ダウン時間が長いのが特徴。 前ステ>前ジャンプ>J中K めくりを兼ねた詐欺飛び。 歩き>めくれるかめくれないかの位置でJ大PorJ大K キャラの中心位置めがけてJ大Pを出すと表。J大Kにすると裏。表で出した場合、リバサ昇龍を出されても昇龍が空ぶりする。 2中P>前ジャンプ 詐欺飛び。飛んだ後の間合いは、ちょうど小足先端の間合いなので、J大Porスカし下段or着地して投げとか色々できる。 【サイコテイル】 サイコクラッシャーの下半身部分を相手の起き上りに重ねると めくりヒットになるという、SSF4で追加された新たな起き攻め。 小Wニーヒット後 最速大サイコ(裏) 遅らせ小サイコ(表) 慣れた相手の場合、相手の受身を取るタイミング次第でめくりサイコは簡単にガードされる。 リスクリターンが合わない場合あり。 遅らせ小サイコは、キャラと重ねるタイミングにもよるが 持続部分を重ねられれば、ベガ有利になる。 中Wニーヒット後 最速EXサイコ(裏) 最速大サイコ(裏) ※最速大サイコ補足 このめくりサイコは昇龍系を潰せる。 無敵の長いEX昇龍はお互い空ぶって終わりだが ノーマル昇龍はサガット以外すべて勝ち(サガットのアパカはお互いすかる) 注意点はガードされると反確という点。 小サイコヒット後 最速大サイコ(裏) 一瞬遅らせ 大サイコ(表)2回削って抜けてくれる。 コンボの締め等から。 小サイコはヒット後、受身を取られるが 密着した状態からサイコを打てるためリスクが少ない。 2大Kヒット後 2大Kヒット後は受身が取れず、密着した状態からサイコを打てるためリスクが少ない。 J中Pヒット後 対空のJ中Pから2発目の派生を出さず、そのまま着地から択る。 ・着地後少し下がって屈中P キャンセル強サイコはわかりやすい裏 キャンセル中サイコは屈中Pの高度次第で表も裏もできる(難高) キャンセル弱サイコはわかりにくい表 ※まとめ 少し下がるという行為を行う為、落してしまったり、屈中Pが出なかったり等 ややコツがいる。 ・下がらずその場で屈中P キャンセル強サイコはわかりやすい裏 キャンセル中サイコはわかりにくい裏 キャンセル弱サイコは屈中Pで拾う高度次第で裏にも表にもなる。 相手を高い位置で屈中Pで拾った場合裏、低い位置で拾った場合表となる ※まとめ 強サイコは慣れると見てから判断できそうな為、択としては不十分かもしれない。 やるなら屈中Pで相手を地上スレスレで拾ってからの中サイコ裏or弱サイコ表だと思われる。 ・さがらずその場で屈中K キャンセル強サイコはわかりやすい裏 キャンセル中サイコはわかりにくい裏 キャンセル弱サイコはわかりにくい表 ※まとめ キャンセル弱サイコでも気をつけないと屈中Kが速いと裏になったりする場合がある 着地後、気持ち少しさがってから屈中K出せば完全安定する? ◆総評および検証すべきこと 安定度、威力、色々考慮するべき物はある。 屈中Pと屈中Kの威力差15をどうみるべきか? 相手に見分けにくく、安定を求めるなら屈中足からのキャンセル弱サイコ表とキャンセル中サイコ裏 が良さそうだがみなさんはどう考える? ちなみに↑のセットプレーは画面端付近で画面端に向かってベガ様が突っ込んでいく場合不可。 サイコをEXにしてやった場合必ず相手にヒットしない。 屈弱K→中or強サイコの場合も相手にヒットしない。 【裏表サイコパニッシャー】 SSF4で追加された、UC2「サイコパニッシャー」を起き攻めに使用する。 サイコパニッシャーはレバー左右の操作で 軌動を変えられるため、状況によっては正面ガードとめくりの2択を迫る事が出来る。 前投げ始動 大P>UC2大Pでフレーム消費をしてからUC2を重ねる。 後投げ始動 2大P>UC2前投げ始動と同様の理由。 サイコテイル始動 小Wニー(ヒット)>大サイコの連係を 相手が受け身を取らなかったのを確認後、最速でUC2を発動。 ジャンプでよけられず、択になる。 相手の真近くから発動なので、垂直軌道で表裏が見えにくい。 間合いが若干近いので、裏表できなさそうだが可能。 操作はレバーニュートラルで表。一瞬めくりに入れればめくり。 【その他】 画面端で小Wニーヒット後 画面端で小Wニーヒット後、小サイコで裏周り。 受け身をとった相手の起き上がりに合うが… 自分から位置入れ替えるのは、リスクリターンが合わなさすぎるのでNGか。 特にその後の攻めが不成功に終わった場合のリスクが大きい。 画面端を背負わせた状態で密着EXサイコ ベガ有利な状況になる。 だが、自ら画面端を背負うことになるので使用する際は状況とキャラを選びたい。
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前ページ次ページ使い魔のカービィ ギーシュとの決闘から数日後の朝。 カービィはベッドの中で惰眠を貪っていた。 基本的に、カービィがルイズよりも早く起きるということはない。 いつも先に起きたルイズがカービィを起こし、一緒に朝食へ行くというのがパターン化していた。 「カービィ! 起きなさい!」 今朝もやはりその繰り返しで、ルイズがカービィの被っていた布団を引き剥がした。 「ぽょぉ………」 眠い目を擦りながらゆっくりと起き上がるカービィ。 余談だが、前にこの光景を見たキュルケが「使い魔としての職務怠慢ね、どっちが主人だか分からないわ」と皮肉っていたが、ルイズは大して気に留めなかった。 何故ならば、大当たりなこの使い魔を、ルイズは周りが気にならないほど溺愛していたのだ。 優しさ、珍しさ、特殊能力、そして強さまで兼ね備えた使い魔を、どうしてルイズが卑下に出来ようか。 幼さを差し引いても、確実にトップクラスの価値がカービィにはあるのだ。 そういったことから、ルイズは溺愛するだけでなく、同時にカービィを誇らしくも思っていた。 そのためどうしてもカービィには甘くなってしまう節があり、自身が打ち立てた教育方針などとうの昔に忘れ去っていた。 ……話しを戻そう。 ルイズはカービィをベッドから下ろすと、しゃがんで目線の高さを近づけた。 その顔はどこか嬉しそうである。 「カービィ、今日は街に行くわよ」 「ぽょ?」 ルイズの提案に、カービィは大きく首を傾げた。 今日は虚無の曜日、週に一度だけ来る休みの日だ。 ルイズは今日がカービィと更に絆を深めるための良い機会だと思い、街へ買い物に繰り出そうとしていた。 しかし、街へ行くのは何もカービィとの絆を深めるためだけではない。 先日のギーシュの決闘以来、ルイズはカービィの能力を『剣を吸い込むと剣士になれる』という限定的なものだと誤認していた。(あながち間違いではないが) そのためカービィ専用の剣を買い与え、いつでも力を遺憾なく発揮出来るようにしようとしていたのだ。 ――しかし、ルイズは気付いていない。 決闘の時カービィが吸い込んだ剣がそのまま彼の腹の中にあることを。 そしてカービィは今まで、吸い込んだ物を吐き出した事があまりないことを。 総じてカービィ専用の剣に大金を注ぎ込んだ場合大損する可能性があるのだが、ルイズは知る由もなかった―― そんなこんなで寝ぼけ眼のカービィを連れて部屋を出たルイズは、まずシエスタの所へ向かった。 平民の常識や物の価格の相場が分かっている彼女に買い物の付き添いを頼むためだ。 決闘以来変わったことは、ルイズからカービィへの評価だけではない。 ルイズとシエスタの仲にも変化が生じていた。 一般的な『貴族』と『使用人』の関係でしかなかった2人だが、この数日で急激に親好が深まっている。 身分云々の問題はあれど、両者はお互いを『良い友人』と認め合っていた。 そんなルイズの頼みをシエスタが断る筈もなく、二つ返事で快く了承していた。 こうして買い物支度を整えたルイズ一行は、一路街へ向かって借りた馬を走らせた。 そして走行すること数時間。 一行は目的地――王都トリステイン城下町へ到着した。 乗ってきた馬を駅に預け、街への入り門を潜る。 その先の光景に、カービィは目を見張った。 「ぽよぉーー!」 白い町並みはたくさんの人が行き交い、道の両端には数々の店が軒を連ねている。 店だけでなく屋台や露天商も見受けられ、ププビレッジよりも賑わいがあった。 流石は王家のお膝元である。 ルイズは財布をシエスタに預け、これから先の予定を確認し始めた。 「とにかく、まずは武器屋ね。たしか武器屋は……」 「ぽよぉっ!」 「? カービィ?」 ルイズが急に大声を出したカービィの方を見ると、ある一点を見つめて固まっている。 顔を見合わせる2人を余所に、カービィは走り出した。 「ぽよー♪」 「あっ、ちょっとカービィ!」 止めようとルイズが手を伸ばすがかわされる。 残された2人は仕方なく跡を追った。 が、カービィは案外あっさりと野菜の店の前で立ち止まった。 走るまでもなく2人は追いつき、ルイズがカービィを抱き上げる。 「一体どうしたっていうのよ?」 「スイカ♪ スイカ♪」 「スイカ?」 そう、スイカだ。 店の軒先にはたくさんのスイカが並んでいた。 カービィはそれを一生懸命指している。 「もしかして、スイカが好きだったんですか?」 「ぽよっ♪」 カービィはこの世界に来て以来、大好物のスイカを食べていなかった。 前の世界ではそれこそ毎日食べていた物を急に食べれなくなったのだから、少し寂しい思いをしていた。 「1個どうです? お安くしときやすぜ?」 いつの間に出てきたのか、営業スマイルを浮かべた店主がそこにいた。 『まあ、1個くらいなら』と思い、ルイズはスイカを選び始める。 「じゃあ、この一番大きいの」 「あ、待って下さい」 シエスタがルイズを制し、一歩前に出る。 そしてスイカを1つ1つ軽く叩き始めた。 その様子にルイズは頭の上に幾つも『?』を浮かべる。 「何してるの?」 「音ですいかの善し悪しを見極めてるんです………これをください」 「はいよ、毎度あり!」 ルイズにはどれも同じ音に聞こえたが、シエスタには違いが分かったようだ。 満足したような表情で、選び抜いたスイカを購入していた。 「どうぞ、カービィさん」 「ぽよおぉー♪」 「随分詳しいわね?」 「父から教えてもらったんです。他にも買い物の豆知識は色々と」 「へぇ。今度、私にも教えてくれる?」 「ええ、ルイズ様なら喜んで」 微笑み合う2人。 その横で、カービィがスイカを丸呑みにしていた。 「ん~、なんかいいのがないわね」 寄り道はあったが、武器屋にやって来たルイズ達はカービィ専用の剣を見定めていた。 しかし素人しかいない一行に剣のことなど分かるはずもなく、とりあえず店主に見繕ってもらった品々を眺めていた。 「なら、これなんてどうです? この長さではうちで一番の業ものでさあ。なにせこれを鍛えたのはかの高名な錬金魔術師のシュペー郷で、魔法が掛かっているから鉄さえ一刀両断。武器としても装飾としても一流の品でして」 そう言って店主が手に取ったのは数字の『Ⅰ』を思わせるデザインのショートソードだった。 随所に豪華な宝石があしらわれ、鍔は黄金で出来ている。 ルイズは店主のセールストークと剣の美しさにすっかり魅入っていた。 「いいわね、お幾ら?」 「へい、新金貨で千五百になります」 次の瞬間張り手を食らったように正気に戻されてしまった。 「し、新金貨千五百っ!?」 「立派な屋敷が買えるじゃない!」 ルイズとシエスタは財布の中身を再確認し、頭を抱えた。 財布の中身……新金貨百枚。 新金貨千五百などとてもじゃないが手が届かない。 「弱ったわね……新金貨百枚しか持ってないわ」 「ルイズ様、とりあえずそれで買える剣を買うしか……」 「惜しいけどそうするしかないわね……まあ、剣なら何でもいいわけだし」 「『剣なら何でもいい』だぁ? ふざけんな! んな所持者のことも考えない買い方すんならとっとと出てけ! てめぇに武器を買う資格はねぇ!」 苦々しい表情で財布と相談していた2人と遊んでいたカービィの元へ、どこからともなく怒鳴り声が飛んできた。 「ななななな、なんですって!? 貴族に向かってなんて口の利き方なの!?」 ボロクソに言われたルイズはその声の主にキレ、睨みを利かせて周りを見回した。 しかし、声はせども姿は見えず。 彼女の周りには相変わらず数々の武器が鎮座しているだけだった。 「誰もいない……?」 「やいデル公! お客様に向かってなんて物言いだ!」 「ぽよーーー♪」 「うわっ! な、何しやがる!」 店主が剣の山に向かって怒鳴りつけると同時に、カービィが数ある剣の内の1本を手に取り嬉しそうに店内を駆け回った。 シエスタはカービィが何をしているのか疑問に思っていたが、ルイズはそれを見てふと思い出した。 魔法で作られた『喋る剣』という物が存在することを。 「あれって……インテリジェンスソード?」 「へい。どうにも口が悪くて全く売れず、逆にお客様に喧嘩を売る始末。誰が考えたんでしょうねぇ、喋る魔剣なんて……」 「ぽよよいぽよよい♪」「おいっ! おもちゃじゃねぇんだ! そんな風に振り回すんじゃ……ん?」 自分を振り回して遊んでいるカービィに一発怒鳴ってやろうとした剣だが、カービィに『何か』を感じ取った。 剣を振り回していたカービィも、急に喋らなくなったため不思議そうな顔をしている。 しばらくの沈黙の後、剣が何かを見切ったように喋り始めた。 「……おでれーた。てめぇ、そのナリで『使い手』かよ」 「ぽよ?」 「『使い手』? 何よそれ?」 「んなこたぁどうでもいい。とにかくてめぇら、俺を買え」 「はぁ!? なんであんたみたいな口の悪い剣を買わなきゃいけないのよ!」 「ほぉー、そうかい。でもこいつは俺を気に入ったみたいだぜ?」 剣は勝ち誇ったような声でルイズに高圧的な態度を取る。 否定したいルイズだったが、カービィの嬉しそうな表情を見ると言葉が詰まった。 甘やかしの影響がこんな所に出るとは、何がどう転ぶかわからないものだ。 「えと……あの剣はお幾らですか?」 とにかく値段だけでも知ろうと、店主に訪ねるシエスタ。 その問いに店主は即答した。 「あれなら新金貨100で結構でさ」 「えっ、随分お安いんですね」 「サービスですよ。こっちとしても客に因縁付けるようなオンボロを引き取って貰えて清々出来ますからね」 店主の言葉になるほど頷くシエスタとルイズ。 しかし 「でも、この長さじゃカービィに持たせるのは無理ね」 「ちょ、ちょっと待ってくれよ! こいつだってこんなに俺のこと気に入ってんだろ!?」 ルイズの一言に剣の声に焦りが混じり始める。 その後も剣の説得と悪態は続いたが、ことごとくルイズは却下した。 このままでは本当に不味いと剣が感じ始めた頃、意外な場所から助け舟が出た。 「あの、でしたら私が背負いましょうか?」 ルイズと剣が言い争う横で、シエスタがそっと手を挙げる。 「えっ?」 「そりゃあいい! 必要な時、丸っころにはオメェさんから俺を渡してもらえばいいしな!」 しめたとばかりに剣が話し出す。 ルイズはそれを叱咤して制止させた。 「大丈夫? ボロなのに意外と重いわよ?」 「普段から掃除や洗濯で足腰は鍛えてますから、大丈夫です」 シエスタの言葉にルイズは考え込んだ。 その間にも剣の熱い視線(のような念)が突き刺さる。 しばらく悩み……ルイズは遂に押し負けた。 「はぁ……分かったわよ、買うわ」 「毎度あり! 今鞘をご用意しますぜ!」 そう言うと、店主は再び店の奥へ消えた。 ルイズは未だに納得していないが、仕方なく観念したようだ。 剣の方に向き直って話し掛ける。 「あんた、名前は? まさかデル公なわけないでしょ?」 「当たり前だ! 俺はインテリジェンスソードのデルフリンガー。デルフでいいぜ。よろしくな、娘っこ達、それに相棒!」 「ぽよっ♪」 カービィはデルフを掲げると、また振り回して遊び始めた。――一方、トリステイン魔法学院の宝物庫入口の前。 宝物庫の扉を触りながら、苦々しい表情を浮かべる人物がいた。 オールド・オスマンの秘書、ミス・ロングビルである。 彼女は宝のリストを作ると偽り、この場所でコルベールから宝物庫と宝について説明を受けた処だった。 「まったく……固定化は強力だわ、厚さ5メイルの壁を使ってるわ、こんな設計をした奴は馬鹿だね、賊泣かせにも程があるよ」 今まで何度か『錬金』を試してきたが、結果はいつも同じ。 かすり傷がつく程度で、壁を破るなど夢のまた夢だった。 「あのツルっ禿……『物理衝撃が弱点』? こんなトンデモ設計じゃそんな理論何の意味もないじゃないかい」 色仕掛けを使いコルベールから色々情報を仕入れたが、『固定化』と『5メイルの壁』を突破する術までは聞き出すことができなかった。 『物理衝撃が弱点』というのも、コルベールの予想に過ぎないことから信憑性は微妙だ。 難攻不落とも言える宝物庫に、ミス・ロングビルは頭痛がしそうだった。 しかし、コルベールの情報の中に、そんな頭痛を吹き飛ばしてくれそうな物が1つだけ存在した。 それは『煌めきの星』という、つい最近宝物庫に入れられたマジックアイテムの情報だった。 コルベールが言うには膨大な力を秘めており、宝石とは違った美しい輝きを放っているらしい。 誰も使い方が分からないにも関わらず、この秘宝を欲しがる貴族は引く手数多だそうだ。 「『煌めきの星』ねぇ……こりゃイイコト聞いた」 先程までの苦悶の表情が一変。 口元はつり上がり、女狐のようにずる賢い『怪盗』がそこにいた。 前ページ次ページ使い魔のカービィ
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前ページ次ページ三重の異界の使い魔たち ~第4話 もう1組の主従~ ハルケギニアの竜の中に、古代から伝説として詠われる種族が存在する。その種族は言語感覚に 優れ、知能は通常の竜はおろか人間さえ上回り、先住魔法の名で知られる精霊の力を操り、強力な 息吹を武器とし、大空を疾風のごとく飛翔する。 その強力な種族を韻竜といい、その中で風と深く関わる眷族は風韻竜と呼ばれた。 「そして、その一員が、このイルククゥなのね! きゅい!」 魔法学院の片隅で、齢約200歳――人間でいえば10歳前後――である竜の少女、イルククゥは、 自らを召喚した桃色がかったブロンドの少女、ルイズにそう名乗る。その召喚者は半ば呆然とした 表情でイルククゥを見上げていると、やがて我に返ったらしく口を動かしはじめた。 「まさか、貴方が韻竜だなんて思わなかったわ……」 信じ難いとばかりにルイズが言う。 「きっとそうだと思ったから、黙ってただの風竜のふりをしてたの! だって、ルイズ様ったら 風竜を呼んだと思っただけで泣いて喜んでるんですもの!」 風韻竜が人間に劣るなどとはこれっぽっちも思っていないが、一応は使い魔となったのだし 相手のことは様付けしておく。 「これで、わたしが風竜どころか風韻竜だなんて判ったら、嬉しがりすぎで死んじゃうかも しれなかったわ! この風韻竜の機転と心遣いに、感謝するがいいのね!」 初めて一族から暮らす巣の外に出てきたことと、初めて人間と会話していることの興奮から、 イルククゥは口も軽く言葉を吐き出していく。普通の竜ならばこんな風にぺらぺらと喋ることなど 不可能だが、韻竜である彼女には雑作もないこと。それにイルククゥは年頃の少女らしくお喋りな 気質なのだ。 「なんだか微妙に偉そうな態度が気になるけど、それにしても驚いたわ」 イルククゥが1人言葉を続ける中で、ルイズは少し落ち着いたらしい声をだす。 「韻竜は、もう絶滅したっていわれているのに」 「きゅい! それは違うのね。わたしたちは、人間の目から離れた場所に巣を作って、そこで 暮らしているの」 ルイズの言葉に、イルククゥは召喚される直前までいた場所を思い出す。 彼女たちの一族は、俗世間から遠く離れた場所で、修道僧のように毎日大いなる意思への祈りを 捧げ続けるという、なんとも退屈な暮らしを続けていた。父曰く、自分たちのような古い一族は あらゆる危険から離れて長生きすることが世界への恩返しなのだというが、巣の外へ出ることも 許されない生活なんて幼いイルククゥには窮屈すぎる。 だからこそ、イルククゥはルイズが開いた召喚のゲートに、迷わず飛び込んだのだ。偉大なる 古代の眷族たる自分を召喚するのだから、さぞや強力な魔法使いなのだろう、その人物から様々な ことを学べば、一族に新たな知識をもたらせるだろう、そんな期待を胸に。 ゲートの主が思ったよりも頼りな気な少女だったということは少々期待外れだったし、偉大なる 風韻竜の自分をただの風竜呼ばわりしたことには多少怒りを覚えたが、自分に抱きつきながら涙を 流す姿を見ては、とても刺激するような真似はできなかった。 それに、ルイズの容姿が人並み外れて整った、可憐な容姿であることも大きい。ウェーブ気味で、 桃色がかったブロンドの綺麗な長い髪。小柄でほっそりした、柔らかそうな体。勝ち気そうな鳶色の 双眸を持つ、あどけなくも高貴さを感じさせる顔立ち。竜の目から見ても、ルイズは美しいと認める ことができた。イルククゥも女の子、可愛いものには弱いのだ。人間の少女が愛らしい猫や犬に頬を 緩めるように、異種族であっても、むしろ異種族だからこそか、可愛いものは可愛いと感じてしまう ものらしい。 一方、ルイズはイルククゥの言葉に1つ頷くと、なにやら顔を笑みで彩りだす。 「私が、風竜どころか風韻竜を召喚するなんて」 小さな呟き、それを皮切りに、自信に満ちた声が放たれていく。 「そうね、そうよね! とうとう努力が実ったんだわ! 私だってヴァリエール公爵家の娘なんです もの、いつか大成するって信じてたわ!」 満面の笑みで、ルイズは自分の召喚の結果に、再度の喜びを露わにした。ほんの少しだけ、また 目に涙を見せながら。 「見てなさいよ、あいつら! なんたって風韻竜を使い魔にしたんだから! これでもうゼロだ なんて呼ばせないわ!」 「ゼロってなに?」 「なんでもないの! もう関係ないんだから! きっと、この調子で私はどんどん才能を開花させて いくわ!」 言いながら、ルイズは腰に手を当てて薄い胸を張った。 それにしても、先程は泣いて喜んだと思ったら、今度はこの自信たっぷりの様子。愛らしい外見の 割に、結構調子に乗り易いタイプなのかもしれない。 もっとも、お調子者なのはイルククゥも同じなので、似た者主従といえるのだが。 それはともかく、自分を召喚したことでこれほど喜んでくれるルイズに、イルククゥは好印象を 抱いた。 「きゅい! そんなに喜ばれると、わたしも嬉しくなってくるわ! きゅいきゅい!」 歌う様な調子で言いながら、イルククゥはあることを思い出した。 「きゅい! でも、ルイズ様! これだけは覚えておいてほしいのね!」 「? どうしたの?」 「あのヘンテコ! あの気持ち悪いのには、近づいちゃダメなのね!」 イルククゥの言葉に、ルイズは首を傾げるばかりだ。そこでイルククゥも記憶をたどり、補足の 言葉を重ねる。 「ほら、あの青い髪のちびっこ! あの子の召喚したのの1匹なのね!」 「青い髪……ああ、あの子、タバサっていったかしら」 「そうなのね、って、ありゃん? ルイズ様あの子のこと知らないの?」 同じ魔法学院のクラスメイトだということなのに、よく知らなそうな様子に疑問符を浮かべる。 「去年は別のクラスだったし、あの子目立つタイプじゃないから」 ルイズは説明しながら、それにツェルプストーとよく一緒にいるし、とよく判らないことを言って 眉をしかめた。 「それで、あの子がどうかしたの?」 聞き返す召喚者に、若干苛立ちながらイルククゥは繰り返す。 「だから! あの子が召喚したヘンテコ! 3体も召喚されてたけど、その中で1番気持ち悪いの!」 「ああ、あの気味の悪い仮面のこと?」 イルククゥはこくこくと頷いた。 「そうそう、そいつ! あれには近づかない方がいいのね、というか絶対近づいちゃダメなのね!」 「う、うん。まあ、あんなのに近寄りたくはないけど」 鼻息荒く迫れば、ルイズがやや(?)怯んだ様子で応える。 「でも、なんでそこまで念を押すのよ?」 不思議そうな顔で尋ねてくるルイズ。それに一瞬イルククゥの方がきょとんとするが、すぐに 人間は精霊の声が聞こえないことを思い出した。 「あのヘンテコ、絶対危険なのね! だって、あいつが出てきた途端、周り中の精霊たちが一斉に 警戒しだしたんだもの!」 「精霊が警戒? そんなことってあるの?」 どうやら韻竜が精霊の声を聞ける種族であることは理解しているらしい。召喚者の博識ぶりに 嬉しくなるが、今はおいておく。 「今まではそんなこと1度もなかったし、お父様もお母様も長老様たちも、誰もそんなことが あるなんて言ってなかったのね。だから、そんな事態を引き起こすあいつは、絶対に危ない奴 なのね!」 語気も強く、力説してみせた。あんな者に、この愛らしい召喚者を会わせるわけにはいかない。 あの時の精霊たちの声、あんな怯えを含んだ声なんて、聞いたことがなかった。第一、あの 仮面の姿自体も気に入らない。繰り返すが、イルククゥは女の子。可愛いものは好きだが、不気味な ものは嫌いなのだ。まずは外見で第一印象が決まることは、どの種族もあまり変わりがない。 「えーっくし!」 「どうしたの、ムジュラの仮面?」 突然奇妙な声を上げるムジュラの仮面に、ナビィが驚いた。 「いや、なにか急にくしゃみが……」 ムジュラの仮面が戸惑った風で言うと、今度は才人が訝しむ。 「鼻も口もないくせに、どこでくしゃみ出すんだ?」 「いや、オレもこれまでこんなことはなかったんだが……」 そして、ムジュラの仮面は体ごと首を傾げ、周りの者たちも合わせる様に首を捻るのだった。 「そう、判ったわ。元々そうするつもりはなかったけど、あの仮面には近づかないようにする」 シルフィードの警戒心が伝わったのか、ルイズは先程よりもはっきりと約束してくれた。それに 安堵の息をつくと、今度はルイズが表情を引き締めて口を開く。 「でも、私の言うことも聞いてちょうだい」 「? なんなのね」 聞き返すと、ルイズは周囲を見回して、人目があるかどうかを確認した。今更という気がするの だが。やや呆れ気味に見ていると、ルイズはイルククゥに近づき顔を下げさせる。 「今日から、人前で言葉を話すのはダメだからね」 そして、声をひそめて耳打ちされた言葉に、激昂する。 「何を言い出すのね、この桃色娘は! 偉大なる風韻竜であるこのわたしに、いつまでもおバカな 風竜なんかのふりをしていろっていうの!」 唾と一緒に抗議の声を飛ばした。今日はルイズが落ち着いてからということで我慢したが、 これから毎日会話してはいけないなど冗談ではない。その怒りのままに、イルククゥは文句の 言葉を放っていく。その声の風圧に吹き飛ばされそうになりながらも、ルイズは長い髪を抑えつつ 言葉を続けた。 「お願い、聞き分けて! 韻竜種は絶滅していると思われてるし、もし貴方のことが知れたら きっと大変なことになるわ!」 「大変なことって、どんなことなのね」 まだ憮然としながらも、少し声を抑えてイルククゥは聞いてみる。その質問に、ルイズが 溜息混じりで説明を始めた。 「きっと、アカデミー(魔法研究所)が研究のためだっていって、貴方を連れていっちゃうで しょうね。もしそうなったら、きっと連日連夜実験材料にされて、挙句の果てには体を バラバラに……」 ルイズの語る内容に、イルククゥは慄然とする。 「こわい!」 たかだか言葉を喋るか喋らないか程度のことで、そんなことになり得るとは思いもよらなかった。 恐怖の声を上げるイルククゥに、ルイズは頷く。 「そう、恐いことになっちゃうのよ。私もそんなことにならない様させたいけど、アカデミーは 王立機関だからヴァリエール家でも流石にどうにもできないし、それに万一エレオノール姉さまに 知れようものなら……」 そこまで言うと、突然ルイズは身を震わせ始める。 「きゅい?」 それに怪訝としていると、ルイズの口からなにやら言葉が漏れていることに気が付いた。 「ごめんなさい姉さまでもイルククゥはせっかく召喚できた私の使い魔なんですだから 取らないで……」 「きゅ、きゅい……?」 自分の鱗のように顔を青くしながらぶつぶつと呟くその姿に、イルククゥは我知れず 後ずさった。その距離、約3メイル程。先程のエレオノール姉さまなる人物に、よほどなにか あるのだろうか。 「貴族の義務は判っていますですけどおねがいです連れていかないでああごめんなさいほっぺた つねらないで顔ふまないでごめんなさい母さまへの報告だけは堪忍して……」 「あ、あの……、ルイズ様……?」 憑かれたように独り言を続けるその様は正直不気味この上ないが、イルククゥは思い切って 声を掛けてみた。そこで、やっと正気に戻ったらしいルイズが咳払いをする。顔色はまだ 真っ青なままだ。 「と、とにかく、喋ったら大変なことになるから、他の人には喋っているところを見られない ようにしなきゃダメなんだからね!」 びしっと指を突きつけてくるルイズに、イルククゥは勢いよく首を上下させた。先程の尋常で ない、むしろなさすぎるルイズの様子に、すっかり不安が伝染してしまったのである。 そこで、ルイズが何か思いついたような顔をした。 「そうか、それなら名前も変えた方がいいかもしれないわね」 「きゅい? 名前?」 「ええ。イルククゥって可愛い名前だと思うけど、私が思いつくような名前じゃないし、なんで そんな名前にしたかって聞かれたら答えられないもの。もし聞いてきたのが姉さまだったり したら……」 そこまで言って、また何処か遠い所に行ってしまいそうになりかけるルイズに、イルククゥは 慌ててブレーキを掛けさせる。 「そ、そういうことだから、人前ではなにか別の名前で呼んだ方がいいと思うのよ」 言うが早いか、ルイズは唇辺りに指を当て、考え込み始めた。 「風韻竜なんだから、風に関する名前の方がいいわよね、それに女の子だし、可愛い名前に しなきゃ」 眉根を寄せて、可愛らしく唸るルイズ。それを見ていると、自然と胸が温かくなってきた。 使い魔となった自分の身を案じてくれ、自分の名前を一所懸命に考えてくれている。そのことに、 イルククゥはルイズの優しい心根を感じずにはいられなかった。 そして、やがてルイズは結論が出たらしく、両の手を打ち鳴らす。 「うん、決めた! シルフィードっていうのはどう?」 「シルフィード?」 聞き返すと、ルイズは笑顔で頷いた。 「物語に出てくる、風の妖精の名前よ。どうかしら?」 ――シルフィード…… ルイズが考えてくれた名前を反芻していると、心が感激に染まっていくのが判る。 「素敵な名前ね! きゅいきゅい! 可愛くて綺麗な名前! 新しいなーまーえー!」 跳びはねたい様な喜びを歌声で表してみれば、ルイズの方もますます顔をほころばせていった。 「ふふ、気に入ってくれたみたいね」 「ええ、とっても! どうもありがとう、ルイズ様!」 感謝の言葉を告げながら召喚者、否、主人であるルイズに鼻先をすりよせる。 「も、もう、使い魔が勝手にご主人様に顔を近づけるなんて、本当は不敬なんだからね」 口ではそんなことを言っているが、その紅潮した頬と緩んだ口許を見れば、照れ隠しである ことは見え見えだ。そんな主の子どもっぽい愛らしさにイルククゥ、否、シルフィードの中で ルイズへの愛おしさが募っていった。 「でも、あのヘンテコには絶対近づいちゃいけないのね!」 だからこそ、あの奇妙な仮面に対しては、釘をしっかり刺しておく。 そして、実のところその考えは決して的外れのものではなかった。 ハルケギニアに生息する幻獣と、ハイラル、タルミナ等でモンスターと総称される魔物や魔族。 姿形に関しては大差が無くもないのだが、この両者はある一点において大きく異なっている。 それは、幻獣が生態系に則った存在であるのに対し、モンスターはこの世のルールの乱れから 生まれ出るものであるということだ。 世界のルールの乱れ、例えば世の平和が脅かされる時、そこにモンスターの生まれる余地が 生じる。生まれたモンスターたちはその凶暴性のままに世を乱し、それが更にモンスターを 生む。その歪んだ生態故に、モンスターは世界の理法を司る精霊たちとは敵対関係にあった。 普通、幻獣は精霊と戦おうなどとは思わないし、中には韻竜のようにその力を借りるものさえ いる。しかし、モンスターはそうではない。例を挙げるなら、ハイラルではナビィの故郷である 森を守護してきた精霊デクの樹が魔物に呪い殺されたし、それとは別の時代に空の精霊ヴァルーや 水の精霊ジャブー等が魔物に脅かされ、また別の時代にはフィローネ、オルディンといった光の 精霊たちが魔物に力を封じられている。そして、当の奇妙な仮面、ムジュラの仮面自身もまた、 邪気と魔力が健在の頃はタルミナの四方を護っていた守護神たちを呪って魔獣に変えた上、精霊の 眷族である大妖精を――殺したわけではないが――ばらばらに引き裂いていた。 世界に仇なし、時として精霊さえも手にかける魔性の命、それを魔物や魔族と呼ぶのだ。 そんな異世界の存在の生態をシルフィードたちが知る由はないが、それでもシルフィードはあの 仮面に対しては最大限の警戒をしておくよう、心に決めていた。 と、そこでシルフィードのお腹がくぐもった音を鳴らす。 「きゅい、ルイズ様、わたしお腹がすいた、お腹がすいた、お腹がすいた!」 「そうね、そういえば、召喚してからまだご飯あげてなかったっけ」 思い出したようにルイズは言うと、踵を返してシルフィードを招いた。 「じゃあ、いらっしゃい。厨房の場所を教えるから、貴方が来たらご飯をもらえるように 言いつけておくわ」 「きゅい! ごはんごはん!」 喜ぶシルフィードに、ルイズは少し眼を厳しくさせる。 「でも、約束ちゃんと判ってるわね?」 「きゅい! きゅいきゅい!」 喋ってはいけないことを覚えていることを示すように、シルフィードは竜の泣き声で応えた。 その態度に満足したらしいルイズは、シルフィードを厨房に連れていき食事を与えてくれる。 その食事の美味しさに、シルフィードは思わず感涙してしまった。巣では調理という概念が なかったため、貴族用の食事を作るコックたちの料理は新鮮な驚きと喜びに満ち溢れていた。 そして、そんな食事を与えてくれた主のことが、ますます好きになっていく。舌鼓を打ちながら、 イルククゥ改めシルフィードとなった風韻竜の少女は、新たな絆の証である使い魔のルーンを 見つめるのだった。 その左前足の甲に浮かんだルーンが何を意味し、自分を召喚した少女がどういうメイジなのか、 何も知らないままに。 ~続く~ 前ページ次ページ三重の異界の使い魔たち
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「──────削除」 瀕死の連合軍の兵士に止めを刺そうとしていたアルビアン軍の兵士が、いきなり、胸を押さえながら倒れた。 「──────削除」 ドラゴンにまたがり、連合軍の兵士と空中で魔法のぶつけ合いをしていたアルビアン軍の兵士が、急にぐったりとして動かなくなった。 「──────削除」 地上で前線の指揮を執っていたアルビオン軍の部隊長の一人であろう男が、突然、杖を握りながら地面に前のめりになり、ぴくりともしなくなった。 「次、あれ! 次、あれ! 次! 次! 次!」 「削除! 削除! 削除! 削除! 削除! 削除!」 ルイズは己の使い魔とともに、ドラゴンに乗って戦場の上を飛び回っていた。 ときに上空数百メイルで行われている空中戦の合間を縫いながら旋回し、ときに地上スレスレまで低空飛行を行い、まさに縦横無尽であった。 使い魔は黒いノートを片手にルイズに指示された方向を凝視したのち、そのノートにひたすらペンを走らせていた。 一方、ルイズは時々飛んでくるアイスやファイアなどの魔法を、自分の爆発魔法で相殺していった。 「魅上、次はあれ──」 「久しぶりだな、ルイズ」 ルイズは、連合軍の兵士が一塊りになっている所に向けて呪文の詠唱を始めたアルビオン軍の兵士に目星をつけた。 そして、使い魔に指示を出そうとしていた矢先、ルイズたちの前に、グリフォンと風竜に乗った羽帽子と口髭が凛々しい長髪の男が現れた。 「ワルド様! いえ、ワルド!!」 「こんなところで再会するとはな」 その男は、風系統のスクウェアメイジで、トリステイン王国に三つある魔法衛士隊の1つ「グリフォン隊」の隊長であるワルドであった。 ルイズの許婚でもあった。しかし、少し前にアルビオンでルイズと結婚式を挙げていた最中、ルイズに拒絶され、逆上。 殺害を試みたものの、その場にいたウェールズ王子の活躍により失敗に終わった。以来、姿をくらましていた。 「魅上、目の前の男よ!」 「ルイズ! 仰せの通りに!」 ルイズの言葉に呼応し使い魔はそう叫び、ワルドを一瞥したあと、手持ちの黒いノートに 〈 ジャン・ジャック・フランシス・ド・ワルド 〉 と、書き込んだ。 「なんだい? その平民の使い魔が何かしてくれるっていうのかい?」 「ええ、そうよ」 ワルドは、何故ルイズがまるで己の勝利が確定しているかのようにそう言ったのか理解できなかった。 平民の使い魔が、貴族にかなうものか。はったりに決まってる──── 少し動揺しながらも、しばらく考え込んだのち、そう結論付けた。 「ふん、杖もなしにか。仮に何か特別な能力を持っていようとも……もう遅い! ルイズ、これで君とはお別れだ!」 ワルドはそう宣言し杖をルイズたちに向け、ルイズたちを葬り去るため呪文の詠唱に入った。 このときワルドは、自分が考え込んでいる間、ルイズたちが杖も構えず何かを喋っていたことには気づけなかった。 「ワルドの名前を書いてから何秒たった?」 「…………35 36 37 38」 「39」 「ワルド、私の勝ちよ!」 「40!」 ルイズの使い魔がそう叫ぶと、ワルドは詠唱を完了することができなくなった。 なぜなら、ワルドの心臓は止まってしまったからだ。 「うぐっ……な、ぜ……だ…………」 ワルドは、そう呟き、絶命した。 『DEATH NOTE』より「魅上照」を召喚