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ここは10番道路。チャンピオンを目指す猛者達が修行のために訪れる場所だ。 このような過酷な地においてもタブンネは生息する。レベルが高いので経験値稼ぎには最適だ。 タブンネは毎日、トレーナーに蹂躙されながらも野生ポケモンに目を付けられないように暮らしていた。 「よし、行けジヘッド!」 一面の緑の中に不自然なピンクを見つけた少年は慣れた動作でジヘッドを繰り出した。 ジヘッドは非常によく育っていて、進化の兆しがはっきりと見えていた。 「噛み砕く!」 少年の命令を聞くより早くジヘッドは草の擦れる音に反応していた。真っ直ぐに飛び出した双頭がピンクに鋭利な牙を突き立てる。 「ミビャアアアアアッ!?」 甲高い叫びを聞いた少年がジヘッドを追うと、そこには肥った腹と弛んだ首を食い付かれている一匹の成獣タブンネがいた。 「ミッ!ミヒッ!」 タブンネは逃げようともがくが、牙が肉に食い込むのを助けるだけだった。 「よし、このタブンネはレベルが高いぞ……すごい経験値だ!」 少年が興奮を抑えきれない様子で言うと同時に、ジヘッドの体が青く光り、その姿を変えた。 「やった、ついに進化したぞ!とどめだサザンドラ、龍星群!」 進化したサザンドラはタブンネを放し、尾の一振りで地面に叩き付けると3つの口から大量の光を吐き出した。 「ミグウッ!!ウアアアーーーーッ!!!」 光は瀕死のタブンネに容赦無く降り注ぎ、辺りは焦土と化した。 「……おや、タブンネじゃないか」 その声でタブンネが再び意識を取り戻したとき、目の前には一人の男がいた。 男がタブンネの口の中に大きな金平糖のような物を一つ入れるとタブンネの全身の傷が塞がり、タブンネはあっという間に元気になった。 「最近はタブンネ狩りと称して経験値稼ぎや虐待をする輩が多くてな、私がいなければ君も死んでいたよ」 「私はMr.タブンネという研究者だ。名前の通り、タブンネの研究をしている」 Mr.タブンネは白衣を纏い、研究バッグを提げた40歳程の男であった。タブンネは触角を使わずとも男が悪人では無いことを悟った。 「実はさっき君が無様に倒されるところを見ていてな…どうだタブンネよ。お前は悔しくないか?」 タブンネは龍星群のショックで何があったのかを忘れていたので首を傾げたが、 Mr.タブの両手を顔の横に持ってくるジェスチャーを見るとすぐに思い出した。 それでもMr.タブの言った事は今一つ飲み込めていないようだった。悔しくないか、とはどういうことだろう……、と。 「サザンドラに負けたのは君が弱いからだ。負けっぱなしでいいのか?一生殴られながら生きていたいか?」 それを聞いてタブンネは何だか、自分の中に今まで無かったどろどろした何かが生まれているような気がしてきた。体が熱く、固くなるのを感じた。 タブンネが初めて持ったそれは、純粋な怒りだった。 「もし強くなりたいなら私に着いてきなさい」 「ミッ!」 タブンネは迷わずMr.タブに着いていった。着いていった先は研究所を兼ねたMr.タブの家だ。 「さて、私の研究によると、タブンネは最弱のポケモンと言って差し支え無いだろう」 「ミッ!?」 いきなりの言葉にタブンネは驚いた。まさか自分が最弱と言われるとは思わなかったのだろう。 Mr.タブの説明によるとタブンネが最弱だと言う根拠は次のようなものだった。 ――まず体だが、分銅のような体型は脂肪が非常に多く、人間の赤ん坊ほどの小さな足や運動を考慮しないハートの肉球と合わせて、 走ることや跳ぶことには極めて向かない。 腕も異様に短く、四足歩行もできない。頭に毒虫が落ちてきても払うことすらできない。 大きな耳はレーダーになるが、耳管が広いわけではないので大きいことによる利点は無い。 発達した触角は鼓動から感情を読み取ることができるが、食うか食われるかの野生世界ではわざわざ近寄って感情を読み取る必要性は無い。 派手なピンクの模様は昆虫なら敢えて目立つことで危険性を主張することに役立つが、 タブンネの場合は逆に襲ってくださいと言っているようなもので全く役に立たない。 また、その模様は人間の服に似ているので、人間に恨みを持ったポケモンの怒りを買う恐れすらある。 毛皮は少なく肉がむき出しになっているので冬涼しく夏暖かく、トゲや岩角から身を守ることもできない。 次に技だが、技マシンを使わない限り接触型ノーマル攻撃しかできず、ゴーストポケモンや尖ったポケモンには一方的に攻撃される。 補助・回復技を多く覚えるが再生力でなければ自身の傷は治せず、あろうことか相手を回復する。 これではまるで、タブンネが人間や他のポケモンに媚びながら生きさせて貰っているようなものだ。いや、外見からして実際にそうなのだろう。 タブンネは一種の「ボーナス」なのだ。神からの愛を唯一受けられなかった悪意のポケモンなのだ。―― 最弱の所以の説明が終わる頃には、タブンネは拳を握り締めながら顔をぐじゃぐじゃにして泣いてしまっていた。 「まあ泣くな。確かにタブンネは弱いが、望みはある。強くなればいい」 協力者に全てを否定され絶望に沈んだタブンネだが、強くなればサザンドラを倒せるかもしれないと思い短い腕で涙を拭った。 「ミッミッ、ミィ?」 しかし、どうすれば強くなれるのか?技マシンで武装しても一撃で倒せなければ龍星群を使われる。 次に龍星群を食らって生きている保証などどこにもない。 「そこで私の研究が役に立つ。何百ものタブンネの協力のもとに作った最強の技を君に授けよう」 Mr.タブの眼が怪しく光る。タブンネはゴクリと唾を飲むがMr.タブを信用していた。 翌日。少年がチャンピオンになったと聞いたMr.タブとタブンネはポケモンリーグに乗り込んだ。 四天王はMr.タブの手持ちポケモンが蹴散らし、今二人は大きな扉の前に立っている。 「……いいかタブンネ、私の命令通り動けば必ず勝てるはずだ」 「ミィッ!」 「はじめまして、チャンピオン。私は頂点の称号など欲しくはない。彼の意思でここまで来たのだ」 少年は「彼」を見て目を丸くした。昨日経験値稼ぎに使ったタブンネが挑戦者の手持ちとして自分の目の前にいるのだ。 だがすぐに落ち着きを取り戻し、サザンドラを繰り出した。戦闘開始の合図である。 「いけっタブンネ!」 「ミッミッ!!」 「サザンドラ、流星群!」 少年はいきなり究極技を放った。例えタブンネであっても今は誇り高き決戦の間にいる戦士。これは少年のタブンネに対する敬意であった。 鉄を焼くほどの熱と力を帯びた流星がタブンネに襲いかかり、一瞬にしてタブンネは跡形もなく消し飛んだ……ように見えた。 「今だタブンネ、冷凍ビーム!」 「ミィ!」 タブンネは持っていた光の粉で龍星群の狙いを外していたのだ。 両手の先から白い光線がサザンドラ目掛けて一直線に伸び、サザンドラは氷付けになった。 氷が砕けてサザンドラはすぐ自由になったが、タブンネが必殺技を出す準備をするには十分すぎる余裕であった。 「タブンネ、ロケットパンチだ!」 「ミィィィ……ィィイイイ!!!」 タブンネは両手をサザンドラに向ける。するとなんと、タブンネの腕から火が吹き出した。 「ミ!?…ィギャアアアーーッ!アアアアアアッ!!」 タブンネの腕には機械が仕込んであり、それが必殺技ロケットパンチの正体だった。 だがアニメや漫画のようにはいかず、タブンネは腕を高温の炎と蒸気で焼かれながら引きちぎられた。 「ブミギャアアアッ!!!」 肉の焼ける香ばしい匂いと共にタブンネの腕が血のジェット噴射でサザンドラに飛んでいく。 サザンドラは腕を軽々と避けた。腕はステージの壁にぶち当たり、凄まじい大爆発を起こした。 タブンネは何が起こったのかわからず、ただ腕のあったところを押さえてのたうち回っていた。 どうして、腕が、熱いよ、痛いよ。 「やはり命中精度に問題があるな、この試作品は。おい、起きろタブンネ!今度はミサイルキックだ!」 床に倒れているタブンネの、今度は足から火が出た。 ビチビチという骨と肉がちぎれる音が響き、足の膝から下が本物のミサイルのように飛んでいく。 「ウゲァブ!ミガーーーーッ!!!!」 タブンネは体を焼かれながら裂かれる痛みに濁った奇声を上げた。 ミサイルキックは熱探知式らしく、サザンドラが火の弾を遠くに飛ばすとミサイルも遠くに飛んでいき自爆した。 「ううむ、これは想定外だったな…もっと研究しなければ」 タブンネは何か理不尽を感じていた。自分は死にそうなのに敵には傷ひとつ付いていない。これが効果的な作戦とは思えない。 しかしMr.タブがミミブーメランを命令すると新しい苦痛がやってきて考えが掻き消される。タブンネは地獄の責め苦を受けながら戦っていた。 敏感な大きい耳の神経がブチリブチリとちぎれ、勢いよく明後日の方向へ飛んでいく。 「ビャアアアーーッ!ウィィイイイイヤアアア」 そしてタブンネはMr.タブの呟きを聞いてしまい、痛みの中で全てを知ってしまった。 「もっと多くのタブンネで実験を重ねるべきだったか…」 この男にとってはタブンネは研究材料でしかないのだ。 最弱のタブンネを最強にするという狂った目的のために今まで多くのタブンネが残虐かつ陰惨な「研究」の犠牲になり血を流してきたのだ。 そして自分も……。 タブンネは少年への復讐よりもMr.タブを殺さなければならないと確信したが、 「また適当なタブンネを捕まえて実験しなければ…タブンネ、大爆発だ」 「ミバッ!!」 Mr.タブが命じるとタブンネはボンという音と同時に木っ端微塵に爆裂して死んだ。 結局タブンネは1ダメージも与えられずに死んだ。 少年は唖然として、賞金を床に置いて何も言わず帰るMr.タブを見つめることしかできなかった。 Mr.タブは研究所の裏にある大きな庭にいた。庭は薄暗く、じめじめとしていて、腐った臭いが漂っている。 臭いの正体は庭の真ん中にある赤黒い塊。それは今までに犠牲になったタブンネ達の死骸の山だった。 上の方にはハエが無数に飛び、下に目を移すに連れてゲル状の腐乱死体や白骨が目立ってくる。 山は腐汁の流れと虫の蠢きでグジュグジュと音を立てていて、それ自体がタブンネの怨念の集合体のように見えた。 Mr.タブは一人呟く。 「やはり内蔵型の武装では限界があるか、これで尊い犠牲は531匹目だ」 「ん?531と言えば、タブンネの図鑑番号じゃないか!こいつは傑作だ!ミヒャヒャヒャヒャヒャ!」 Mr.タブはいきなり狂ったように笑い出した。 「ミヒャ!閃いたぞ、内蔵武器だと自滅覚悟になるが、それなら外付けで強化すればいいんだ!タブンネパワードスーツを作ろう!」 「じゃあこいつらは犬死にか?……いや、タブ死にだな!ミヒャ!ミヒャヒャヒャ!」 Mr.タブは狂笑しながらタブンネの死骸の山に火を付け、爆死したタブンネの残骸ごと粉々に焼却してしまった。 終わり 最弱最弱言うけど、クソ豚の分際で合計種族値は445はあるから最弱には程遠いんだよねぇ -- (名無しさん) 2012-09-05 20 51 53 パワードスーツよりタブンネちゃんの脂肪を活かしたチョッキの方が実用性ありそうだな -- (名無しさん) 2013-10-24 14 51 34 名前 コメント すべてのコメントを見る
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僕はタブンネ愛護団体に所属している。 休日はメンバーと駅前で「タブンネ狩り反対」のビラを配ったり タブンネの素晴らしさを演説している。 一方タブンネの地位向上、社会進出のため ナースタブンネを推進運動やミュージカルやCD発売といった芸能活動も行う。 僕はとにかくタブンネが大好きで、今ではタブンネの言葉も理解できるようになった。 今日もビラ配りを終え、事務所に戻ると大きな段ボールが届いていた。 先輩が中を開けてみると大きな悲鳴をあげたのでのぞいてみると 何とタブンネ一家(パパ・ママ・赤ちゃんのオス・メス)が入っていたのだ。 ただし、彼らは足から目まで全身をガムテープでぐるぐる巻きにされ、 口にもわさびが塗られたゴムボールをつめられていた。 体もやせ細り、ぐったりしていることから 日常的に虐待されていたタブンネに間違いない。 「またか…」「なんてひどい」「タブンネの痛みがわからないのか!」 メンバーは次々に怒りと悲しみをぶちまけている。 虐待されたタブンネが届くのは初めてではなく、 虐待シーンを集めたDVDや死体を送り付けられたことも何度かある。 僕はタブンネにひどいことをする人間が大嫌いだ。 「この子……どうします?」 先輩が薬を使ってガムテープをゆっくりはがしながら聞いている。 虐待されたタブンネは、団体のメンバーがひきとり育てているのだ。 といっても僕はタブンネを引き取ったことはない。 「うちのタブンネ子供産んじゃったからさらに増えると生活水準が下がるんだよね」 「私も5匹育ててるしこれ以上はキツイな~」 愛護団体は企業ではないのでタブンネを育てるのは自分のお金である。 メンバーはみんな身銭をきって頑張って保護しているのである。 先輩たちに苦労ばかりかけたくないし、何よりこの一家を救いたい。 そう思った僕はこのタブンネ一家を保護することにした。 僕はポケモンセンターで一家を治療し、夕食を買ってアパートに戻った。 僕が夕食を食べようとすると一家は目を覚まし、僕の顔を見た。 「君たちはもういじめられないよ。安心してね」 僕は笑顔で彼らに話しかけたが、タブンネはみんな悲鳴をあげながら 部屋のすみでガクガク震えだした。 「オボンのみを用意したんだ。みんなで食べようよ」 僕はパパタブンネの肩に手をおいたらパパタブンネは 「ミギュァ~~!!」と叫びながら部屋中を駆け回っている。 虐待されたせいで人間が触るとパニックをおこすようになったみたいだ。 僕は暴れるパパタブンネを抱きしめ、触覚を僕の心臓に触れさせる。 (僕は君たちの味方だよ。君たちは僕がまもるよ) するとパパタブンネはしだいにおとなしくなり、ミィと鳴きだした。 「ほら、オボンのみだよ。おいしいよ。」 僕はパパタブンネにオボンのみを渡す。 はじめは不安だったパパタブンネだが、僕の本心がわかると食べ始め、 ようやく僕に天使のような笑顔を見せた。 その笑顔をみたママタブンネと赤ちゃんタブンネも僕に敵意がないとわかったのか 僕のもとへ寄ってきてくれた。 タブンネ一家と住み始めて2週間がすぎた。 タブンネはみんな僕に心を開き、なついてくれる。 このなつきやすさがタブンネの可愛いところなんだよね。 僕は昼間は仕事があるので彼らの面倒は パパとママタブンネに任せることにした。 タブンネ一家は家では積木やボールで遊んでいる。 ただ、それだけでは運動不足になるので 人間に慣れるリハビリもかねて近所の公園で遊ばせるようにしている。 この公園ではポケモンバトルが禁止されているし、管理人もしっかりしているので 彼らをいじめる人間やポケモンはいないはずだ。 また、この一家は歌うことが大好きで、 家でも公園でもよく歌っている。 僕も夜彼らの楽しそうな歌を聴かせてもらっている。 が、ある日の金曜日事件はおきた。 仕事が終わり、家に帰ると家の前にアパートの住人と公園の管理人がいる。 タブンネたちも一緒だ。 ただ、アパートの住人達は怒っているのに対しタブンネは泣いている。 何があったのだろう? 「あんた、ポケモン飼うのはいいけど近所に迷惑かけないでくれる?」 大家さんが口を開いた。 「タブンネの歌がうるさくて、勉強に集中できないんですよ」 右隣に住む浪人生が次に口を開いた。 「昼間家の中でボール遊びしたり騒いだりするからうちの赤ちゃんが眠れないのよ!」 左隣に住む新婚夫婦も怒っている。 ここは音響対策がされていないアパートだからな…… そこまで考えていなかった。 「あとこのガキどもにトイレのしつけさせろよ! うちのドアの前でもらしたことあるんだぞ!」 「そうじゃ!公園の砂場はトイレじゃないんじゃぞ!」 ・ ・ 僕は1時間以上みんなから怒鳴られまくった。 タブンネたちは震えながら泣き出している。 ここではタブンネたちが安心して暮らせないと思った僕は アパートをでることにした。 アパートを出た僕は新しい家を探すことにした。 タブンネたちは住民たちに怒られたのが相当こたえたようで 歌うこともなく沈んでいる。 だけど彼らはやっと生きる喜びを実感しようとしていたところなんだ。 その喜びを奪うことなど許されるはずもない。 僕は絶対にタブンネが幸せになれる家を見つけてみせると誓った。 不動産屋を何件もまわり、僕は新しい家を見つけた。 そのマンションはバクオングが騒いでも音漏れしないという 超高性能防音設備を備えている。 タブンネが夜通し歌ったとしても誰からも苦情はこないのだ。 「ここなら好きなだけ歌えるよ。よかったね、みんな!」 僕がタブンネにそう言ってあげると 彼らの沈んだ顔が天使の笑顔に早変わりし、 さっそく楽しい歌声を部屋中に響かせた。 引っ越しをしてからタブンネ一家は元気を取り戻し、 前のように昼間は公園で遊び、夜は歌を歌って過ごしている。 一方僕は少し疲れている。 引っ越したはいいが新居から職場までは片道2時間もかかるのだ。 タブンネのためとはいえ満員電車に揺られるのはちょっとキツい。 それにマンションの家賃は前のアパートの倍もかかる。 以前の昼休みは同僚たちとラーメン屋めぐりをしていたが 今はひとりでカップラーメンをすする毎日だ。 ポケモンと暮らすのに一番必要なのは愛情だが 愛情だけでは暮らせないとタブンネ一家と暮らすことで分かった。 「ただ~いま~」 僕が帰ると一家総出でミッミッと鳴きながら寄ってきてくれる。 「お~よしよし、いい子にしてたかな~」 僕が子タブンネの頭をなでると「ミィ」と可愛く返事をする。 そして、僕たちは夕食を食べた後、みんなでお風呂に入り、 歌を歌う。 そうしていると仕事の疲れなどすべてふっとんでしまっているのだ。 ある日僕が仕事から帰るとまたもや事件が起きた。 タブンネたちは僕によって来るなり泣き出した。 しかも体中砂だらけである。 「ミィ…ミィ…」パパタブンネが僕に事情を説明する。 最近公園に住み着いた野生のポッポがトレーナーに飼われている自分たちに 敵意をあらわにし、砂を浴びせたらしい。 「ミッミィ~ン」ママタブンネはポッポが怖くて公園にいけないと泣き出す。 タブンネを怖がらせるヤツはポケモンでも許さない!僕が追い出してやる! だが、僕はタブンネ以外ポケモンを持っていないし、 僕が石を投げたところで追い出せると思わない。 癒しの象徴であるタブンネに戦わせるなど論外である。 ここは愛護団体の先輩に相談することにした。 先輩からのアドバイスはポケモンショップで強いポケモンを買って 護衛につけさせることだった。 ポッポに限らず別のポケモン、またはタブンネを狙う悪の組織に 襲われる可能性だってあるしな、今後のことも含めて護衛をつけさせよう。 翌日僕はポケモンショップで高レベルのグラエナを購入した。 「いいかグラエナ、ポッポが襲ってきたら追い返すんだぞ」 僕の指示にグラエナはコクリとうなずいた。 グラエナはリーダーの指示に忠実らしいので安心だ。 一方タブンネ一家は滑り台で遊んでいる。 ポッポの姿は見えない。 人間がいるので手を出せないんだろうか…? そう考えていたら兄タブンネが転がりながら滑り出した。 他のタブンネもミィミィ言いながらパニックになっている。 タブンネ自慢の聴力がポッポが近づいてくるのを察知したようだ。 「ポ~~!!」ポッポが砂場で倒れている兄タブンネめがけてやってくる。 その兄タブンネの前にグラエナが立ちはだかり、「ガウ!ガウ!」 と怖い声で吠えだした。 「ポポーッ!!」ポッポはグラエナを恐れて逃げ出した。 「みんな、大丈夫だったか?」 僕は兄タブンネのもとへ行き、起こしてやる。 「もう大丈夫だよ、君たちは僕がまもってあげるからね」 僕が兄タブンネの砂を払ってあげると兄タブンネは僕に抱きつき、泣き出した。 「よ~しよしよし、もう怖がらなくていいんだよ 汚れちゃったからみんな帰ってピカピカに洗ってあげるからね」 ポッポを追い払った僕とタブンネ一家は手をつなぎ、歌いながら家に帰った。 ポッポを追い払ってから一ケ月がたった。 あれからタブンネ一家を襲う敵は現れない。 タブンネ一家は歌に自信をつけたようで ジャンボすべり台の上で癒しの歌をよく歌っている。 今や公園の名物と言ってもいいだろう。 だが僕はもっと大勢の人やポケモンにタブンネの歌を聞いてほしいと思っている。 そうだ、今度愛護団体に老人ホームや孤児院で ボランティアコンサートを提案してみよう。 みんな彼らの歌を聞いて元気が出ること間違いなしだ。 「ピピピピピ!ピピピピピ!」 そう考えていると僕の携帯に緊急アラームがなった。 このアラームはタブンネにもしものことが起こったらなる便利アイテムだ。 彼らに何があったんだ? 僕は会社を飛び出し、大急ぎでタブンネのもとへ向かった。 「みんな、大丈夫か!」 僕はタブンネ達が運ばれたというポケモンセンターに行った。 「ミイイ……」パパタブンネが僕を見て笑顔をつくる。 他の三匹も大ケガをしているが、命に別状はなく眠っているようだ。 タブンネ達がこんなひどい目にあったというのにグラエナは何をしているんだ。 ってグラエナがいないぞ?どこへ行ったんだ? 「ミィ、ミィ」パパタブンネが襲われた時のことを語り始めた。 グラエナはと何のとりえもないタブンネの下で生活すること、 そのタブンネばかり可愛がる僕に我慢できなくなり、 タブンネ一家に何回もかみつき、逃げ去って行ったという。 毎日オレンのみをあげてトイレもかえてやっているというのに 何て恩知らずなダメポケモンなんだろう。 自分の仕事もできないどころかタブンネを傷つけるなんて。 あんな不良ポケモンを売りつけたポケモンショップも訴えてやらなくちゃな。 そのあと僕はドクターにタブンネの症状を確認しに行った。 かみつかれたケガ自体は1~2日で完治するみたいだが みんなノドをかみつかれており、もとの声に戻すには特殊な治療が必要らしい。 その治療には4匹で531000円もかかるが タブンネに歌を歌わせたい僕は治療をすぐに承諾した。 タブンネ一家が入院して3日がたった。 僕は有給をとりつきっきりで看病をする。 もともとの回復力もあってか タブンネ一家はみんな走り回れるくらいに回復した。 しかし声帯の治療は成功はしたものの、 リハビリが必要であった。 僕たちはポケモンセンターの屋上で声のリハビリを開始した。 「「「「ミッ ミッ ミィ~~♪」」」」 タブンネ一家の癒しの歌声がポケモンセンターに響く。 「ミィィ…」が、妹タブンネが泣き出す。 以前のように大きくて澄み切った声がでていないからだ。 「大丈夫だよ、毎日練習すればまた前みたいに歌えるよ。 退院したらみんなでコンサートを開こうね」 僕は妹タブンネによしよししながら話しかけると 「ミッミィ♪」とおしりをふりながらこたえた。 よ~し、じゃあもう一回練習…… 「いや~リハビリご苦労ですな、ご主人」 僕が振り返るとサングラスの男がいた。 「この子たちがあなたご自慢のタブンネたちですか~ みんなかわいいですね~」 男は僕のもとへ近づく、タブンネは僕の後ろにしがみついている。 「何ですか、僕はあなたなんて知りませんよ」 僕はそういうと 「私は借金取りってやつですよ、グラエナの購入費用も 返済できないうちにタブンネの治療費、入院費を借りちゃいましたからね~ ご主人が信用できなくなって来ちゃったんですよ」 男は不敵な笑みを浮かべながらこたえた。 そう、僕はグラエナを買いに行ったが、予想よりはるかに高く、 家賃とタブンネの世話で精いっぱいな僕は金融からお金を借りたのだ。 「まだ給料日じゃないんだ、今日は帰ってくれ、 ちゃんとお金はかえす」 僕はそう言ったが男は 「みんなそう言うんですよね~そのセリフ。信用できませんねえ、 それに、お金ならあなたの後ろにあるじゃないですか」 そういって男はタブンネを指差した。 「ミミミミミ……」タブンネ達はガクガク震えている。 タブンネ達を護れるのは僕しかいないんだ、しっかりしなきゃ。 「この子たちに指一本触れさせない!それにタブンネがお金ってどういうことだ!」 僕は両手を広げ、大声で叫ぶ。 「私がタブンネを買い取るってことですよ。ある層ではタブンネを仕事に 使う人たちがいるんです。そこに紹介してあげるんですよ。 まああなたみたいな可愛がりはしないでしょうがねえ」 「それに親子セットっていうのがまたポイントが高いんですよ。 パパさんとママさんもまだまだ子供を産めそうですしねえ」 こいつに連れて行かれたらきっと虐待生活に逆戻りに違いない。 何としてでも追い返さなきゃ。 「それにタブンネを引き取ることはあなたを救うためでもあるのですよ あなたがお金を借りる原因はこのタブンネ一家でしょう。 タブンネさえいなくなれば楽に返済プランがたてられますよ」 「うるさい!この子たちは僕が好きだし、僕もこの子たちのために 頑張っているんだ!誰にも引き離させないぞ!」 「こんなミィミィ騒ぐだけでバトルも仕事もできない役立たずタブンネなんて あなたに必要ないですよ、さあ、来るんだ」 男は妹タブンネの触覚をつかみ、無理やり引き寄せる。 「やめろ~~!!」 僕は男のサングラスめがけ拳をふるった。
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俺の手元には今一匹のタブンネがいる 576のタブンネらしいが煮るなり焼くなり好きにしていいらしいので好きにさせてもらおうと思う のんきなものだ、これから何が起こるかわかってないタブンネは笑いながらこちらに自分のアピールをしている さながら「私ってかわいいでしょ?」と言ってるような感じだ、非常にウザい 俺は工具箱の中から電動ドリルを取り出す、木材に穴をあける用のドリルだ それをへらへらと笑っているタブンネの足にあてがい、そしてトリガーを引いた ドリルが回る音と共にタブンネの足にドリルが入っていく さっきとは一変して「ミギャアアアアアアアアア」と悲鳴をあげるタブンネ 穴があき終わった頃にはタブンネは憔悴しきって息を荒げていた 俺はもう一つの足にドリルを当てる すると今度は這って逃げだそうとした、まぁ当たり前だが だけど逃がさない、弱ってるタブンネなんて簡単に捕まえられる 足をしっかりと掴む、じたばたともがくタブンネの腹にナイフで傷をつける、致命傷になる傷ではないから安心してほしい 傷口を押さえて動かなくなったところで俺は再びタブンネの足にドリルで穴を開け始めた 再び叫び声をあげるタブンネ、だがそれに構わず俺はドリルで穴をあける 穴をあけ終わるとタブンネは泡を吹いて気絶していた、通りで途中で叫び声が聞こえなかったはずだ バケツに水をためて、タブンネの顔をつける 気がついたタブンネはもがきはじめた、俺はタブンネの顔をあげる ゼーゼーと息をするタブンネ、呼吸が落ち着く前にもう一回水に顔をつけた 再び苦しみだすタブンネ、こうすることによって味が良くなるんだとか それを数回繰り返した後俺はタブンネを横にした そしておおよそ直径3センチはあるであろう木の棒を持ってくる 先ほど開けた穴は大体直径0.5ミリ、圧倒的に棒の方が大きい でもそんなの関係なく俺は力の限りタブンネの左足に棒を突っ込み始めた 先端をとがらせてあるのでぐいぐいと力任せに押してもずれることはない おおよそマスコット的なポジションのポケモンとは思えないほどの醜い顔と濁声で叫び声をあげるタブンネ 激痛の所為でさっき食べてたオレンの実を吐き出している でもそんなの関係なくぐいぐいと木の棒を突っ込む、とりあえず左足には入った タブンネは‥‥どうやらまだ意識はあるようだ、すでに死屍累々だが 俺は手持ちのスボミーを出して悩みの種をやらせる これでタブンネの特性は不眠になった、眠ることはない、つまり気絶することはないということだ 俺は今度は右足に木の棒を突っ込み始めた タブンネは叫び声をあげすぎたのかかすれた声で何を言ってるのかわからない そして突っ込んでいってると血を吐きだした、喉が擦り切れたのだろう そしてやっと棒が貫通する、これで一応下準備は完成だ 俺はタブンネの足の間の棒に縄をくくりつけて、少し高めの気にもう片方の側の縄をくくりつけた そして下に着火剤をまいた木を用意する ヘルガーを出して、火炎放射するように言う ヘルガーはすぐに火炎放射して、木はあっという間に燃え始めた パチパチと音を立てて燃え盛るが、その火はタブンネには当たらない しかしその火から放たれる高温の煙がタブンネを徐々に蝕んでいく タブンネはゲホゲホとせき込み、弱々しく鳴きながらこちらに手を伸ばす 俺はほほ笑みながらその手に鋏を当てて、力を入れた 鋏の刃がタブンネの手の肉に食い込む、さすがに骨までは断ち切れないが肉は切れたようだ 弱々しく鳴き声をあげるタブンネ その後タブンネは涙を流しながら絶命した、ただまぁ豚肉は寄生虫が多いからちゃんと火を通しておきたいのでまだまだ燻製は続けるが そして出来上がったタブンネの燻製をいただこうとするが、そういえば俺は豚肉が嫌いだったのを思い出したのでヘルガーとスボミーの晩御飯になった 二匹はとてもおいしそうに平らげた おわり 名前 コメント すべてのコメントを見る
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僕の拾ってきた二匹の親子タブンネちゃん、とっても良い子で可愛い あんまり可愛いもんだからついついいたずらしたくなっちゃった 遊んで遊んでって足にすり寄って甘えてくる子タブちゃんの柔らかほっぺたをつねってぐりぐり 「ピィ!!ピピィ!!」 涙目でうるうるして可愛いね、痛いからやめてって?だーめやめないよ!もう片方もつねってぐーりぐーり 「ピィ…ピィヤアァァァァ~~……!!」 あらら泣きだしちゃった、泣き虫だなあ子タブンネちゃんは 「ミイイイイィィィィ!!!」ドガッ 痛てっ!!いきなり突進してきて子タブンネちゃんを庇うママンネちゃん この子を虐めるのはやめてって?ちょっと遊んでただけなのに… ん?何かなその反抗的な目は?あんまり生意気だと捨てちゃうぞ ごめん嘘嘘!本気で怯えちゃって可愛いなあ それじゃあ今日はとっておきの玩具で遊んであげよう! え?とっておきの玩具は何かって?それはね… タブンネちゃんのことさ!!やっぱりちょっとムカついたからお仕置きターイム タブンネちゃんをうつ伏せで床に押し付けて、ちっちゃな可愛いおててをトンカチでガツン!ガツン!! 「ピギャアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアァァァァァァァァァ!!!!」 「ミャアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!!」 う~ん親子の可愛いハーモニーが心地いいね! 大慌てで子タブンネちゃんに駆け寄って泣きながら癒しの波動をかけるママンネちゃん でもさすがにこれは修復不能だね、変わり果てた痛々しいおててを泣きながらペロペロ舐めてあげて優しいね 菌とか入って逆効果なんじゃないかと思うけど 目に涙を浮かべてキッっとこっちを睨めつけてくるママンネちゃん可愛いね 「ミフーッ!ミフーッ!」 おやおやまたそんなに反抗的な態度取っちゃうの?なんなら子タブンネちゃんのかわいいあんよにも一発いっとく? 途端にしおらしくなっちゃって…物分かりがいいね、お利口さんは大好きだよ じゃあお利口さんなママンネちゃんにもプレゼント!ママンネちゃんのおててにも愛の鉄鎚をガッツン!!ガッツン!! 「ミギャアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアァァァァァァ!!!」 全くはしたない声で喚いちゃって でもこれで子タブンネちゃんと一緒だよ、やったねママンネちゃん^^ おてては潰れちゃったから子タブンネちゃんを抱いてあげることも出来ないし世話も大変だと思うけど まあ頑張ってねママンネちゃん! おててが潰れたタブンネちゃん親子、餌を取るのも一苦労 おててが使えないもんだから庭のオボンの木に体当たりしたり、短いあんよでぴょんぴょん跳ねたり大変そう 木の実一個取るのに2時間もかかってどうするの でも苦労して取った木の実は別格だよねえ、少ない食事を親子で分け合って微笑ましいね 口だけじゃ食べるのが下手な子タブンネちゃんにママが口移しで食べさせてあげたり、生温かい光景だなあ だけどこれだけじゃなーんか物足りないよね 僕が近づいたらビクッと怯えて警戒するタブンネちゃん親子 今まであんなに可愛がってあげたのにちょっと手を潰しただけであんまりじゃないのそれは? お仕置きの口実も出来たことだしタブンネちゃん親子を縄できつく縛るよ 苦しそうにモゾモゾする子タブンネちゃんに寄りそって慰めてあげるママンネちゃんかわいいよ、まさに母親の鏡だねえ それじゃあ優しいママに見守られて安心な子タブンネちゃんから早速遊ぼうね! 今日はね、このペンチでタブンネちゃん達の歯を全部抜いちゃいまーす! 「ミッミッミッミッミッミッミッ!!!」 子タブンネちゃんを庇って立ち塞がろうとするママンネちゃんマジ聖母wwもうこの子には手を出さないで!ってとこかな 子タブンネちゃんもママに背中に顔をうずめてぶるぶる震えちゃって、あ~かわいい そんなに怖がらなくても大丈夫だよ、出来るだけ早く済ませてあげるから♪ それでは早速前歯からいっちゃうよー グリグリ…グリグリ… 「ィゥウ…エィィ…!」 あれ、中々取れないぞ、思ったより難しいな 「ゥァァァアアアア!!ェァァァアア!!!」 ごめんごめん、もうちょっとで抜けるから我慢してね 「ミーーッ!!ミ゛ィィーーーッ!!!」 ママンネちゃんもそんなに騒がないで、大丈夫だから! グリグリ、グリグリ……すぽんっ! 「ェゥァァァアアアアアア!!ィギャアアアアアアアアアアアッ!!」 「ミ゛ーーーーッ!!ビイイイーーーッ!!」 まだ一本目だってのにそんなに騒いじゃって…あと20本は残ってるだろうにこの先大丈夫か? タブンネちゃん親子の抜歯も無事に終了!ちょっと痙攣して失禁してるのはご愛敬 痛みで失禁失神しての繰り返しをよく耐えたねタブンネちゃん、頑張りました! 歯を抜くってのも結構疲れるもんだね、それに何だかお腹もすいちゃったからオボンの実でも食べようかな モグモグシャリシャリ…う~~~んやっぱ仕事の後は取れたてのオボンの実に限るね!タブンネちゃん達もどう? あっ!そーかそーか!歯が無いから食べれないんだったね!ごめーん忘れてた^^そのお口じゃあもう一生木の実なんて食べられないよね どっ、どうしたのそんなにボロボロ涙を流して?心配しなくても大丈夫だよ、水さえ飲んでれば多分死ぬことは無いから♪ 水ならそこの水たまりに溜まってるよ!ちょっと泥臭くて汚いけど…飲めないことはないだろうから安心していいよタブンネちゃん! ――3日後 どうだいタブンネちゃん達!元気にやってるかい??どうやら本当に泥水だけで過ごしたんだね 水だけのヘルシーライフはどうだった?ちょっとはそのタプタプのお腹も引っ込んだかな? う~~ん、お腹に変化は見られないけど二匹ともすっかり毛艶も悪くなってボサボサ、目も濁って具合が悪そう たかだか3日で情けないなぁ 育ち盛りの子タブンネちゃんには栄養が足りないとちょっときついかな? おや?ひょっとしてママンネちゃん子タブンネちゃんにお乳をあげてるの?もうとっくに離乳期は過ぎてお乳は出ないはずだけど… プププ…wwマジで出ないお乳を何とか搾りだそうと頑張ってるわけねwwww 頑張れママンネちゃん!頑張れ!頑張れ!! 子タブンネちゃんはお腹が空いたようって泣きながら乳首にちゅーちゅー吸いついてるね 出るわきゃないのにwww二匹とも空腹の余り涙まで流して、ああ胸が痛くなる光景だよ 「ミィミィミィ!ミィミィミィ!」 ん?ママンネちゃんが僕に気付いたのか足に縋りついてきたよ、どうしたの? なになに、お願いだから何か食べさせて!そんなとこかな?涙を流して必死に懇願してきてかーわいい でもだーめ、そんな風にお願いされたら逆に虐めたくなっちゃうんだなこれが ママンネちゃんのポテ腹に渾身のサッカボールキーック!! 「ミゲボッッ!!カヘッ…カヘッ!!」 そっか、水しか飲んでないからゲロも出ないんだね、ここまで来ると哀れだなあ 蹴飛ばされても苦しそうに這ってまた縋りついてきたよ お願い!お願いだから!!なんでもしますから!!せめて子供だけでも!!そんなママンネちゃんの声が聞こえてくるようだよ 分かった!僕も鬼じゃない、一つママンネちゃんに提案を出そう 「ミッ?ミッミィ!」 途端にママンネちゃんの表情が明るくなったね、ペコペコお辞儀して本当にいい子だねママンネちゃんは それじゃ子タブンネちゃんには内緒でちょっとこっちで二人で話そうね 二匹とも不思議そうにキョトンとしてるけど、3日ぶりにご飯が貰えると期待したら顔が活き活きとしてきたよ 期待に胸を弾ませているママンネちゃんにそっと耳打ち、するとどうだろう、笑顔が段々と曇って終いには色違いみたいに青ざめちゃった ぶんぶん首を振ってイヤイヤ、そんなこと出来るわけがないって?ママンネちゃんが嫌なら別にいいんだよ?強制はしないよ でもお腹を空かせた子タブンネちゃんはどうなるのかなあ?あの年頃の子なら下手すれば栄養失調で死んじゃうかもよ? おーおー絶望しとる絶望しとるwwwどう?選ぶのはママンネちゃんの自由だよ、賢いママンネちゃんには賢い選択が出来ると思うけどね ママンネちゃんは下を向いてずーっと沈黙 こうしてる間にも子タブンネちゃんはお腹を空かせて今か今かとママを待ちわびてるんだけどなあ、どうする?ママンネちゃん? うるうると瞳に涙を浮かべて、コクンと一回頷いたママンネちゃん、偉い!偉いぞ!! それじゃあやるよ?いいね?子供みたいにぶるぶる震えちゃってママンネちゃんかわいい 子タブンネちゃん?美味しいかい?僕の特性ペーストフーズは 「ミッミィ!!」 とっても気に入ってくれてみたいだねよかった!どう?なんだか身近であったかい味でしょ?実はね…それはね… 「ミィィィィッ!!?」 あれ?どうしたの?そんなに青ざめちゃって 「ミブォェェェェェッッ!!」 あーあ戻しちゃった勿体ない、せっかくママが体を張って用意してくれた栄養たっぷりのご飯なのに… これを食べればずっとママと共に生き続けられるんだよ? 「ミィッ!ミィィッ!!」 何?ママを返してだって?だからママは子タブンネちゃんの腹の中に…あ、今吐いたか 仕方ないなぁ、それじゃあ優しいママとご対面~~ はい!ママンネちゃんの生首です!!ちょっと色々足りてないけど正真正銘君のママだよ 「ピィヤアアアアアアアアアアアアアアアアアァァァァ!!!!ミャアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!!!!」 感動の再会に子タブンネちゃんの嬉しさのあまり大号泣です! 大好きだったママの生首を潰れたおててで抱きしめて泣きじゃくる子タブンネちゃん、かわいいなぁ おーい子タブンネちゃん、愛しいママ製のご飯はたっぷりおかわりあるからね! シーン……反応なしか 目に光が無くなって、ただただママの生首にしがみついて泣くばかり 1週間経っても水も何も飲まずにずうーっとママの傍で微動だにしない子タブンネちゃん さすがにそろそろヤバいんじゃないの?案の定毛はカピカピで見る影もなくやせ細って虫の息 「ミヒュー…ミヒュー…」 微かに弱々しい呼吸をしてるけどこりゃもう駄目だ、助からない せっかくの可愛いおもちゃ…いやいやペットだったのに、悲しいな 最期は安らかに逝かせてあげよう、あの世ではママと幸せになれますよーに む?タブンネちゃんの頭の上に何か変わったポケモンがやってきたよ ふむふむ…ランプラー、死者の魂を求めてフラフラと街を彷徨う…つまり死の匂いを嗅ぎつけてここにやってきたと ということは…? 「ミャアア!!」 本物の死体のように虚ろな目で動かなかった子タブンネちゃんがいきなり何かに怯えたようにビクビク痙攣を起こし始めたよ 目はあらぬ方向にギョロギョロ動いて、口からはだらんと舌を出してアヘ顔状態 するとどうだろう、子タブンネちゃんの体からなんだか透明なうっすらとしたものが出てきて、ゆっくりとランプラーの中に吸い込まれていく… その間も子タブンネちゃんはアヘ顔でガクガクと震えていたけど、透明な物が全て吸い込まれると 最後に絶望的な顔で大きくビクンと震えて、今度こそ本当に動かなくなっちゃった ランプラーは満足そうな鳴き声をあげるとまたどこかにフラフラと飛んでいく なるほど、子タブンネちゃんの魂はランプラーに喰われて、そして腹の中で炎に焼かれ続けるということね 天国で愛するママと再会するという微かな望みもこれで絶たれちゃったわけだ、可哀想に… 天国のママをこれを見ていたのかなあ?まあ天国なんて物があればの話だけどね タブンネちゃん達のような救われない魂は死んでしまったらどうなるのだろうとちょっと感傷に浸りながらも 僕はまた新しいおもちゃを探しに近くの草むらへと出かけるのだった めでたしめでたし
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「ミィミィ…。」 とある街に一匹のタブンネが現れた。見た感じお腹が空いているようだ。そしてタブンネはゴミあさりを始めた。 このタブンネは少し前に群れのタブンネから木の実を盗んだせいで迫害されてしまった。当然今までは自分で取れなくても少しは手に入ったが、それでも足りなかった。 そしてゴミをあさっていたが、その途中に清掃員が現れた。 「あ!?どけよ糞豚が!掃除の邪魔なんだよ!」 清掃員はそう言いゴミをあさっているタブンネに後ろから頭にかかと落としを食らわされた。 ドガッ! 「ミガッ…!」 踵落としをされたタブンネは顔面からゴミに突っ込んだ。 「ミギ…ミフー!ミガッー!!」 怒ったタブンネは清掃員に向かって威嚇をしてすてみタックルをするが、避けられて逆に顔面を殴られた。 「ミッ!ミャアアアアー!!」 タブンネは泣きながらその場を逃げ出した。 その場を逃げたタブンネは人が多いところに行った。そしてたくさんの人が、行き交うところに餌を手に入れるために媚び始めた。 「ミィミィ♪ミィ♪」 そうして自分が可哀想なところを必死にアピールしながら媚びるタブンネ。しかし人々はチラッと見るが誰もあげたりしなかった。その理由は前にタブンネに餌をあげた人がその後被害を受けた人が続出したからだ。そのせいで法律で決められタブンネに餌をあげるのは禁止になった。 「ミィミィ♪…ミフゥー!!ミヒィー!!」 可愛く媚びていたが、やがて誰も自分に恵まないことに苛立ち始めタブンネはアイスを食べている通行人の子供に向かってすてみタックルをし始めた。タブンネは自分より弱い弱者を極められるのが得意だった。 「うおっ!?なんだこいつ!!ゆけっダイケンキ!!」 子供はすぐに戦闘体制に入った。 「アクアジェット!!」 「ミギャアアアアアア!!」 タブンネはそのまま手痛い反撃を喰らい倒れた。 その一部始終を見ていた通行人がタブンネ駆除隊に通報をしていた。 タブンネ駆除隊。それはタブンネによる犯罪を阻止するために結成された部隊だ。 そしてパトロールをしていたタブンネ駆除隊はすぐに現場に来た。因みにタブンネはその間ずっと子供に媚びていた。タブンネ駆除隊が、来たのを確認した子供はタブンネに「君はこの後駆除されるんだよ。僕に手を出さなければ良かったね。」と笑顔で言われた。そして更に助けてもらうように媚び始めるが駆除隊の男二人に捕まりトラックに連れていかれた。その間タブンネは「ミィミィ!!ミィー!!」と言い泣きながら抵抗したが男達にリンチされた後檻に入れられた。 犯罪(店の商品と畑の作物を盗む、危害を加えるなど)を起こし通報されたタブンネはミィミィフーズの工場に運ばれる。 そして工場についた駆除隊のトラックは工場長にタブンネ達を引き渡たしまたパトロールを開始す こうして工場についたタブンネはまず広い部屋について解放される。そして「ミィミィ!!」抗議をし始めるが、工場のポケモン(ゴウカザル、ハッサムなどに)が入って来た。 そしてうるさく喚く豚にゴウカザルがインファイトをした。 「ミブギャアアアアアアア!!!!」 死なないように加減されているとはいえ効果抜群の技を受け絶叫をあげる。それを皮切りにリンチをし始め悲鳴が部屋中を包み込んだ。そしてリンチが、終わるとベルトコンベアに運ばれる。 着いた先は毛皮加工所だった。そこに着いたタブンネ達は毛皮と尻尾を剥ぎ取られベルトコンベアに運ばれた。 そして着いた部屋にベルトコンベアがいきなり止まった。だがタブンネ達はさっきから悲鳴をあげてばっかりで体力が限界でピクリともしなく「フィィ…。」と小さく声をあげるだけだった。しかしまたベルトコンベアが動き始めた。そして自分達とは違う同胞の絶叫と激しく回転する大きなミキサーの音を聴いた。 「ミビィ!?ミビャアアアア!!」 それを見たタブンネはどこからそんな声を出せるのか大きな悲鳴をあげた。そして同じように後ろを見たタブンネ達も「ミギャアアアアアアア!!?」「チギャアアアアアアアア!!?」と悲鳴をあげ始めた。 またベルトコンベアは動き始めた。助かろうと芋虫みたいに逃れようとするが、早い速度が出ているベルトコンベアには無駄な抵抗にひとしかった。 「ミギャアアアアアアアアアアアア!!!!」 「チギャアアアアアアアアアアアアア!!!」 「ブギャアアアアアアアアアアア!!!!」 ガリガリガリガリガリガリ ミキサーに落ちる最後までタブンネ達はそれぞれ後悔と絶望感と苦痛に染めた表情で絶叫をあげた。少年に手を出したタブンネは悲鳴をあげずに少年に手を出したことを後悔したまま悲鳴をあげずミキサーに落ちた。 叫び声が止まると、機械の出口からピンク色のペーストが出た。そして様々な工程を終え店に運ばれるのだった。 タブンネによる犯罪が止まらない限りずっと続くであろう。 END 名前 コメント すべてのコメントを見る
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気が付いたとき僕は刑務所にいた。 我を忘れた僕は借金取りに重傷をおわせていたらしい。 タブンネ一家は受刑者のポケモン保護施設にあずけられ、 農作業をしたりしながら生活しているそうだ。 だが、彼らは歌わず、ふるえていることが多いらしい。 借金取りが怖かったのもそうだが、暴行を加える僕が虐待していた人間を 思い出させてしまったようだ。 僕のもとにはいろんな人が訪れたが、 救われた話は両親が僕の借金を返し、借金取りへの慰謝料も 払ってくれたことだけだった。 会社の人がやってきたときは解雇を言い渡された。 まあ逮捕されたんじゃ当然だろう、覚悟はできていた。 しかし、愛護団体の人から言われたことは 僕にとってすごくショックだった。 「君はタブンネ愛護団体から除名させてもらう」 愛護団体会長からの第一声はその言葉だった。 タブンネのためにやったことなのにどうして? 会長に問い詰めると会長は怒りながら僕に説明した。 僕が逮捕されたニュースはマスコミでも取り上げられたが、 前のアパートで住民とトラブルをおこしたこと、 タブンネのために家賃のかかり、通勤に時間のかかるマンションに引っ越したこと、 タブンネのために多額の借金をしたことなどが おもしろおかしく報道されたらしい。 そのためタブンネは「不幸を呼ぶポケモン」というイメージがついてしまい 逃がすトレーナーが多くあらわれた。 タブンネが働くポケモンセンターにも「タブンネを働かせるな!」との声が 多く寄せられているそうだ。 一方タブンネ狩りがブームになり草むらでは以前よりタブンネの死体などを みかけるようになったという。 僕はただタブンネが大好きなだけなのになぜこんなことになったんだろう? 「それはあなたがタブンネしか見てないからよ」 取り調べをしていた婦警さんが僕に言った。 「あなたはタブンネを甘やかし、可愛がれば幸せにできると思ってるみたいだけど それじゃあなたもタブンネも幸せになれないわ。 アパートの住民とのトラブルは家では歌わせず、赤ちゃんには オムツをつけさせていれば回避できたんじゃないの?」 「それにあなたはグラエナを恨んでるみたいだけど、 グラエナは優れたリーダーのいうことしかきかないポケモンって知ってるの? グラエナにもタブンネと同じように愛情を注いでいた? グラエナが頑張ったときちゃんとほめてあげた? そんなこともせずタブンネばかり可愛がっていたら グラエナに反抗されるのも当然よ」 婦警さんは僕にいろいろ言ってくれたが 僕は途中から頭に入らなった。 そうか……僕が悪かったのか…… 僕のせいで僕のタブンネ一家だけでなくすべてのタブンネが…… ごめんよ……ごめんよ…… その日、僕は一日中泣いていた。 ※分岐 +Happy End その後、僕は刑期を終え出所した。 タブンネ一家はGTSを使い海外の人にゆずることにした。 入所したころはまた一緒にくらそうと思っていたが、 彼らはまだ僕を恐れている。 それに僕のタブンネをひきとる人はいないだろうし 野生にかえしたってすぐトレーナーに狩られるのがオチだろう。 それならタブンネがいない地域にいたほうがまだいいのではないか? きっと僕よりはタブンネ一家を幸せにできるだろうし…… そして僕もまた親に借金を返すため、 タブンネのいない地域へ出稼ぎに行くことにした。 僕のせいで不幸な目にあったタブンネ達に どうつぐなえばいいのか僕はわからない。 これは逃げだとも思うが一生タブンネとかかわらないことが 僕が受けられるせめてもの罰だろう。 だから……さようなら……タブンネ。 +Bad End その後、僕は刑期を終え出所した。 あのタブンネ一家も引き取り、マンションに帰る。 が、彼らは僕を見て震えている。 「まだ僕が怖いんだろうな……」 昔の僕ならそう思っていたんだろうが 今の僕は彼らを見るとイライラしてきた。 これまで育ててきた恩を忘れやがって…… そもそも僕はお前たちのために借金をし、借金取りを殴ったんだぞ。 僕は妹タブンネの触覚をつかみ、僕の顔に近づける。 「僕が怖いのか?」 僕がそう尋ねると妹タブンネは「ミイ!ミイ!」と手足をバタバタさせる。 親タブンネたちは僕にはむかおうともせず、震えるばかりだ。 「パパもママもお兄ちゃんも助けてくれなくて残念だ……なっ!!」 僕は壁めがけて妹タブンネを投げつけた。 妹タブンネは頭をうちつけ、大声で泣いている。 それをみた残りの3匹は逃げようとするが 僕は行く手をさえぎる。 「こらこら、逃げることはないだろう 食事にしようじゃないか。さあ、テーブルにつけ!」 僕が怒鳴ると一家はテーブルについた。 僕は冷蔵庫からオボンのみをとりだし、やつらの前に置く。 といっても服役前に買ったものだから腐ってるが。 「さあ、お前らの好きなオボンのみだ。全部食べるんだぞ」 僕はそういうがやつらは食べようとしない。 「なんだ?食べ方を忘れたのか?こうするんだよ!」 僕はパパタブンネの口にオボンのみを突っ込む。 そして無理やりかませるが、オボンのみを吹き出し、僕の服にかけた。 僕の怒りのボルテージがさらに高まる 「お前の!ために!買って!やったのに! 僕の!気持ちが!受け取れ!ないのか!」 僕はパパタブンネを何度も蹴りつける。 そしてパパタブンネを蹴りながら 「お前たちも食べろ!残したらこうなるからな!」 僕がおどすとみんな涙を流しながら食べ始めた。
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はたしてこのホドモエシティでクリスマスを見ない場所などあるのだろうか… そんなことを考えながら、俺はマンションから港の市場へ向かっている。 すれ違う人々はサンタ帽をかぶっていたり、コンビニや薬局の店員もサンタの恰好をしている。 なぜ市場に向かっているかというと、この後合流する俺の彼女が「クリスマスといえばやっぱり生ハムとかケーキだよね。という訳でお願い♪」と電話越しでねだってきたからだ。 やれやれだ… まあ満更楽しみではあるけどな… 市場を視界に捉えた。 信号待ちしていると、鉄格子を載せた軽トラックが横断歩道前で停車した。 鉄格子には大小のタブンネが、ほとんどスペースも無くぶち込まれている。 今日の最低気温はマイナス3度。 さらに疾走するトラックの上では、体感温度はさらに下がるだろう。 タブンネ達はガチガチと震えていた。 「マ…マァ…、パ…パァ…、さむ…い…よぉ…」プルプル 「ベ…ベビ…ちゃ…ん、もう…す…ぐ…暖…かいとこ…ろ…に着…くから…ミィ…」ガチガチ 「も…も…うす…ぐ…お…腹…い…いっぱい…食べ…られ…る…ミィ…」ガチガチ 「牧…場…の人…は…大丈…夫…と言っ…て…いた…ミィ…」ガチガチ 軽トラックの側面には、「美味しさをあなたへ、ミィミィミート株式会社」とペイントされている。 恐らくこいつらは市場で解体されて食肉になるのだろうな。 俺は無駄に終わるであろうタブンネ達の励ましを聞きながら、横断歩道を渡った。 市場に到着した。 案の定市場は人々でごった返している。 今からこの混雑の中を掻き分けていかなければならないと思うと、少し億劫になる。 「おっしゃ、いくか!」 覚悟を決めて人の波へ突入した。 一方市場の裏にある納品場では、先程の軽トラックが停車した。 運転手は鉄格子の鍵をポケットに入れ、 「ふ~っ、納品時間ギリギリだったな。」 そう呟きながら、納品先の店へ向かった。 「ミィ!今のうちに逃げるミィ!」ガタガタ 「タブッ!この檻を壊すミィ!」ガンガンガンッ タブンネ達はチャンスとばかりに、逃げ出そうと鉄格子を揺らしたりパンチやキックをしている。 当然非力なタブンネに壊されるほど柔な檻では無い。 「おい豚ども!うるせぇぞ!肉は黙って解体されるのを待ってやがれ!」 周りで作業していた作業員は怒鳴った。 「ミィィィ!そこの人間!助けてミィ!」オズオズ 「ママァ!せまいよぉ!こわいよぉ!」プルプル 「ベビちゃんも怖がっているミィ!さっさとここから出すミィ!」ガンガン タブンネ達は媚びたり命令したりするが、聞き入れてもらえるはずもない。 作業員は何もわかっていないタブンネ達に辟易しながらも、無視して作業に戻った。 すると運転手と店の店員らしき男が戻ってきた。 「いや~、去年は『あの行事』が大好評でして…。ただクリスマスはタブ肉の受注が殺到しますからね。五体満足のタブンネを押さえるのに苦労しました。」 「うちの会社の工場もタブ肉加工のラッシュですよ。牧場で飼育されるタブンネは直ぐに工場行きですからね…。」 「『あの行事』のおかげでうちの売上もアップしましたよ。タブンネさまさまです。」 運転手と店員は談笑しながらトラックに近付く。 だがタブンネ達には嫌な予感しかしない。 自分達はどうされるのか… 恐怖感がタブンネ達を蝕む。 「おおっ、脂肪たっぷりのタブンネですね。子タブンネも見たところ申し分ない。寒さでさぞ『ミィドレナリン』も分泌されたでしょう。」 「ええ、他の食品は野ざらしにするなんて問題ですが、こいつらタブンネはストレスを感じると『ミィドレナリン』という物質を分泌して、自身の肉質を向上させますからね。この寒さでストレスを与えた方が効率がいいそうです。」 「成る程。いや~、おたくの会社にはいつもお世話になっています。ではこいつらを降ろしましょうか。お~い、フォークリフトで降ろしてくれ。」 作業員は指示通りにフォークリフトで鉄格子を持ち上げ、床に降ろした。 「ママァ!パパァ!こわいよぉ!」プルプル 「大丈夫よベビちゃん。ママとパパが守ってあげるからね。」ヨシヨシ 「隙を見て逃げ出すミィ!また牧場で優雅に暮らしてみせるミィ!」ガヤガヤ …やれやれ、今まで牧場で不自由無く過ごしてきたとはいえ、ここまで自分達の運命を悟れないのはやはりお花畑だな。 「おらっ!さっさと出ろ!」 運転手は鉄格子の鍵を開けた。 「ミィ!?逃がしてくれるのかミィ!?」 「それなら餌もよこせミィ!ベビちゃんはお腹を空かせているミィ!」 逃がしてもらえると思っているらしい。 そのうえ餌を図々しく要求するとは… よほど牧場で優遇されていたらしいな… 運転手は呆れた口調で、 「お前ら家畜に逃げる選択も権利も無い。黙って自分の運命を受け入れろ。」 するとタブンネらは癇癪を起こして、 「タブンネちゃんの前で無礼だミィ!牧場に帰ったらお前のことを牧場主さんに言い付けてやるミィ!」 すると店員も冷ややかな目で、 「その牧場主さんが私の店にお前達を納品してくれたのだよ。…食肉としてな。」 そう言われたタブンネ達は、 「う…嘘だミィ!牧場主さんはいつもミィ達に暖かい部屋と美味しいオボンの実をくれたミィ!ミィ達を養う牧場主さんが、ミィ達を売るわけがないミィ!」 店員はもはや呆れを通り越して不憫に感じた。 「それはお前達をより上質な肉にするためだよ。お前達は自分らが特別なポケモンだから優遇されるのは当たり前と思っているようだが、…勘違いも甚だしい!お前らは家畜だ!豚だ!お客様に差し出す肉だ!わかったか?牧場主さんの献身な飼育は全て、お前らをより美味しくするための行為だったんだ!…これで牧場への未練は無いだろう?」 全てを知ったタブンネは、 「「「「「ビャアァァァァァァァン!!!」」」」」ガクガクガクガク 絶望へたたき付けられた。 ショックだろうなぁ。 自分達は優遇されているから崇高なポケモンだと思っていたのに、それが全て美味しく食べてもらうためだったとは… お花畑の頭から、ミィドレナリンの分泌ホルモンが多く出されていることだろう。 「い…嫌だミィ!死にたくないミィ!お肉になりたくないミィ!」フルフル 「おいおい、お前達は全タブンネの中でもツイてるタブンネ達だぞ。なんせお客様達の目の前で解体されるのだからな。」 「ミィッ!?」ガタガタ 「去年の『タブンネ解体ショー』が思ったより好評でな。今年もお前達で行うことにしたんだ。」 「そ…そんな…。ミ…ミィィィィ!!」ドスドス 一匹が逃げ出した! それをきっかけに次々とタブンネ達は逃亡を図る。 「ミ…ミィ達も逃げるミィ!」 だが周りの作業員達は逃げるタブンネの前に立ち塞がり、 「大人しくしろ!」ガシッ 「お前達は商品なんだ!」ガシッ 取り押さえて縄で縛り付ける。 「ミィミィ!放してくれミィ!」ジタバタ ベビンネを抱きしめて逃げるママンネとパパンネも例外ではなく、 「チィチィ!ママァ!パパァ!」ポテポテ 「ベ…ベビちゃんだけでも逃がしてぇ!」ジタバタ 「まだ生まれて一ヶ月なんだミィ!これからなんだミィ!」ジタバタ そう懇願された作業員は若干哀れむ顔をしながらも、 「悪いがお前らのベビンネはメインディッシュだ。」 「「ミ…ミヒィ!?」」ワナワナ 「『ベビンネの丸焼き』はクリスマスの目玉商品だからな。でもそれはタブンネにとって幸せな最後だと思うぞ?」 「ミィ!?違うミィ!本当に幸せな最後は、家族に看取られながら安らかに死んでいくことミィ!」 「はぁ…、やっぱり牧場育ちか…。いいか、お前達は不自由無く世話されていたが、野性のタブンネは食物連鎖の底辺の底辺!肉食ポケモンに出会って逃げられる奴は一割以下!巣を襲われて一家壊滅なんて日常茶飯事!大人になれるベビンネなぞ三割にも満たない!最後は当たり前のように内臓を食い荒らされ、四肢をもがれ、感謝されることも無く死んでいく!それと比べれば、お前達の肉の味は何人もの笑顔の素となるのだ!これを幸せな最後と言わずに何と言う!」 捕まったタブンネ達は今までの価値観を根底から覆され、 「ミビャァァァァァァァァァン!!!!」ガクガクガクガク 市場まで響く絶叫を上げた。 さて、場所は戻って市場。 俺は長い行列を待ち続け、何とかケーキは買えた。 ショートケーキの上に砂糖で出来た、サンタ帽を被ったピカチュウやツタージャが乗せられている。 後はサラダに生ハムと…、何か豪華な料理がいいな。 彼女との待ち合わせまで時間はある。 市場を散策しながら決めていこう。 中華料理やローストビーフ、目移りするなぁ。 すると「タブ肉・美豚庵」という店の前で、店員がベルを鳴らし、 「さあ皆さま!昨年ご好評につき、今年もやらせていただきます!『タブンネ解体ショー』!ぜひ観ていってください!なお、解体したての『タブンネの生ハム』や『ベビンネの丸焼き』等を先着30名の方に、三割引きで販売させていただきます!ご希望の方はお配りする整理券をお受け取りください!」 この吉報に俺は飛び付いた。 直ぐに整理券をもらい、拘束具の付いた大きなまな板と、牛刀が置かれた台を囲んでいる群衆の中へ入った。 「では皆さま。美味しいタブ肉を提供してくれるタブンネ達のご入場です!拍手でお迎えください!」 すると縄で数珠繋ぎにされたタブンネ達が、屈強な作業員達に連れて来られた。 人々は拍手で迎え、 「わぁ、脂肪たっぷりで美味しそう!」 「マ~マァ、私も食べた~い。」 「じゃあ今夜はタブ肉ですき焼きね!」 などなど、美味しそうな会話をしている。 だが当のタブンネ達は、 「フ…フィィ…」ヨロヨロ 「チ…チ…チィ…ィィ…」プル プル 「タブ…ネ…」ピク ピク 絶望に染まった顔で足もほとんどふらついている。 「このタブンネ達は先程納品されたばかりで、大量出血しないように血抜きしました。解体途中で絶叫を放つ場合がありますが、ご了承ください。ではタブンネ解体のベテラン職人、テツロウさまのご入場です!」 すると店の奥から、いかにも職人な顔立ちの初老男性が登場した。 「ではただ今よりタブンネをまな板へ寝かせます。」 作業員は一匹をまな板の上に乗せ、拘束具で抵抗できないようにした。 「では始めさせていただきます。」サッ 職人は牛刀をタブンネの胸へ宛てがい、 「…いきますっ!」 力強く、一気に胸へ刺した! 「フ”ッキ”ャア”ァァァァァァ!!!!」ガクガクガク タブンネは最後の力を振り絞って絶叫した! 職人は鋭い包丁捌きでバラ、肩ロース、ヒレ、モモと、順調に素早く解体していく。 その度にタブンネの絶叫が上がる。 人々は職人の仕事ぶりと、解体されるタブンネに興奮している。 「うわぁ、凄い絶叫だな。」 「見ろよ!うまそうなロースだな!」 「早くタブ肉食べたいわ!」 だが中には不憫に思う人もいる。 「マ~マァ、なんかかわいそう…」 「エレナちゃん…、これが『食べる』ということよ。このタブンネちゃんが死なないと、ママとエレナちゃん達はタブ肉が食べれないの…。だからタブンネちゃんへの感謝を忘れちゃダメよ?」 「うん、わかったママァ。」コクコク …そう、これが「食べる」。 この絶叫はタブンネの「命のボレロ」であり「鎮魂歌」。 食品の大量生産は、多くの生命の犠牲で成り立っている。 タブンネもまたしかり… だが人はそれを忘れがちだ… …それでもいい。 忘れてしまうのは人の業。 時に思い出してくれれば、このタブンネも浮かばれるだろう。 そんなことを考えているうちに、タブンネの体は各部位に解体されていた。 しかしタブンネの生命力には驚かされる… あれだけバラバラにされても、虫の息だがまだ生きていのだから。 「ヒ”……ヒ”ュー…ヒ”ュー……」ピ ク 職人は解体を終えたらしく、牛刀をしまってお辞儀した。 それと同時にタブンネは力尽きた。 「ヒ”ュ……コ”ハ”ッ!」ガクッ 「テツロウさま、ありがとうございました。次のタブンネの解体へ移りますが、その前に『ベビンネの丸焼き』の調理をご覧ください!」 すると奥から複数の店員が、ベビンネとそのママンネ、それにオーブンを運んで来た。 このタブンネ母子も血抜きされており、互いに抱きしめながら、死への恐怖に怯えている。 するとママンネは解体されたタブンネを見て、絶叫を上げた。 「あ…あ…あなたあぁぁぁぁぁぁ!!」ガクガク なるほど、あの解体ンネはママンネの夫か… しかし意識が夫ンネへ集中している隙に、店員にベビンネを掻っ攫われた。 「マ…マァ…、た…すけ…て…」プル プル 「お…ね…がい!ベビ…ンネ…ちゃ…んだ…け…は…」ヨロヨロ 店員は情に流されそうにはなるが、 「言ったろう。これがお前達タブンネには幸せな死なんだ。お客様に美味しく食べてもらうことが、今お前達に唯一できることなのだよ。」 そして店員はベビンネをオーブンにセット! スイッチを入れ、オーブン内の温度は上がっていく。 「チ”ャア”ア”ア”ア”ア”ァァァァァァァァァ!!!!!!」バンバンッ バンバンッ ベビンネは絶叫を上げ、力を振り絞ってオーブンの窓を必死に叩き、ママンネへ助けを求めた。 ママンネは我が子の絶叫に耳を押さえ、ただ震えてうずくまるしかできない。 それが許されるだけ、このタブンネ達は本当に幸せだろう。 虐待派なら無理矢理聞かされたり、「ママンネちゃんは我が子の助けを無視するんだ…。酷いママだね^ ^」なんて言われるのだから。 そして焼き上がるまでの間、このママンネを含め、残りのタブンネの解体が続いた。 そして20分くらい過ぎたころ、オーブンが焼き上がりを知らせた。 店員がオーブンを開けると、香ばしい匂いが漂い始める。 今から解体されようとしているママンネは虚空の眼差しで、焼き上がった我が子を見つめていた。 そしてママンネは解体された。 俺は整理券の順番に並び、「タブンネの生ハム」と「ベビンネの丸焼き」を三割引きで購入できた。 彼女へのクリスマスディナーと土産話も準備できた。 これも全てタブンネのおかげだな。 最後に一言、 全国のタブンネ虐待愛好家の皆さん! メリー・クリスマス! <完>
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「タブンネ、みんなに『いやしのはどう』だ」 「ミッミッ♪」 バトルを終えて傷ついたポケモンたち。 トレーナーからの指示を受けたタブンネが彼らに両手をかざすと、その傷がみるみる治療されていきます。 タブンネに治療してもらって元気になったポケモンたちはタブンネにお礼を言うと、トレーナーのもとに向かいます。 「みんな、今日はよくがんばってくれたね。今日はちょっと奮発してオボンの実を2個あげるよ」 普段は1日1個しかもらえないオボンの実。 それが今日は2個もらえることになり、ポケモンたちは笑顔になります。 オボンの実をもらっているポケモンたちの後ろでタブンネはポテッとすわっています。 自分がもらえる順番まで大人しく待っているのです。えらいですね。 トレーナーがオボンの実をポケモンたちに与え終わると、タブンネは笑顔で立ち上がります。 オボンの実はタブンネの大好物です。それが今日は2個ももらえるのですから笑顔になるのも当然のことでしょう。 トレーナーのところにやってきたタブンネはオボンの実をもらうために「ミィ♪」と手を差し出します。 「……ミィ?」 しかし、いつまで待っていてもトレーナーがタブンネにオボンの実をくれる気配はありません。 不思議に思ったタブンネはトレーナーの服を持つと、オボンの実を食べているポケモンたちと自分とを交互に指さします。 「あれは、バトルでがんばったみんなへのご褒美なの。タブンネはバトルに参加してないでしょ。 だから、タブンネにはオボンの実はなし。いつものカリカリで我慢しなさい」 トレーナーの言葉に、タブンネは反論しようとしましたがすぐにあきらめます。 タブンネは痛いのは嫌いです。 これまで生きてきた中で痛い思いをしたのは、このトレーナーに捕まえられたときくらいでした。 そのときの痛みは、一番嫌な思い出としてタブンネの中に残っています。 そして、バトルはそれ以上に痛い思いをするのです。 1日に何度も。それを毎日のように。 タブンネが治療したポケモンたちはたくさん傷ついていました。それだけ大変なバトルだったのでしょう。 そんなポケモンたちへのご褒美だと言われたら、安全な家の中にいるタブンネには何も言えません。 がっくりとうなだれるタブンネ。それにあわせて耳と尻尾もだらんと垂れ下がります。 しかし、タブンネは顔を上げるとトレーナーに向かって「ミッ、ミィッ!」と力強く鳴き声を上げます。 自分もバトルに参加したい。自分もオボンの実が食べたい。 タブンネの鳴き声にトレーナーとポケモンたちの動きが止まります。 やがて、ポケモンたちが「危ないよ」「やめた方がいいよ」「とっても痛いんだよ」とタブンネに優しく言います。 バトルのために鍛えられた自分たちとはちがって、タブンネは何の訓練も受けていないのです。 ポケモンたちにとってはタブンネだって大事な家族なのですから、無茶なことはしないでほしいのです。 それでもタブンネの決意は変わりません。 トレーナーの目をじっと見つめて、自分の意志が固いことを伝えます。 「……わかったよ。タブンネもバトルするんだね」 トレーナーはため息をつくと、渋々といった様子でタブンネをモンスターボールに入れます。 バトルをするにも、レベル上げて、バトル用の技をおぼえさせる必要があります。 トレーナーは何匹かのポケモンたちをボールに入れて、外に出ていきました。 「さあ、タブンネ。今日がタブンネのデビュー戦だよ」 トレーナーがタブンネに声をかけますが、タブンネから返事はありません。 沈んだ表情をしているタブンネは落ち込んでいます。 あのあと、ほかのポケモンたちと外に連れ出されたタブンネはバトルシャトーというところに連れていかれました。 そこでレベルが大きく上がったのですが、そこはタブンネにとって精神的に傷つく場所でもありました。 トレーナーは「振袖ちゃん、マジ経験値」と言いながらポケモンたちに指示を出しました。 指示を出されたポケモンたちは次々と相手のポケモンを倒していきました。 相手の手持ちポケモンである「タブンネ」を。 タブンネたちが殴られ、斬られ、焼かれて。次々と倒れていく光景に、タブンネは自分の姿を重ねてしまいました。 自分もバトルに参加したらあんなふうにやられてしまうのだろうか。 バトルへの恐怖に震えるタブンネでしたが後戻りはできません。だって、自分から言い出したことなのですから。 タブンネの元気がないことに気付いたトレーナーがタブンネに近づきます。 そして、タブンネにあるものを着せました。 「ミィ?」 「ほら、タブンネ。タブンネのチョッキ模様に合うようと思って選んだよ」 タブンネの模様に合わせた。その言葉を聞いて、タブンネは笑顔になりました。 自分のことを考えてアイテムを選んでくれたトレーナーのためにも絶対がんばろう。 着せてもらった『とつげきチョッキ』を見て、タブンネの中にどんどんやる気がわいてきました。 「さあ、タブンネ。みんなのために『ひかりのかべ』『リフレクター』それと『でんじは』をちゃんと使うんだよ」 「ミィィッ!」 「それじゃあ反省会……は必要ないね。ねえ、タブンネ?」 バトルを終えて帰宅後、トレーナーがタブンネに声をかけます。 部屋の隅で頭を抱えてガタガタと震えるタブンネ。その体は傷だらけでボロボロです。 トレーナーはポケモンたちにオボンの実をあげていきます。 自分は絶対にもらえないだろうとうなだれるタブンネのもとにトレーナーが近づいてきました。 もしかしたら自分もオボンの実をもらえるのだろうかと、タブンネはわずかに期待して顔を上げます。 「あげるわけないでしょ。タブンネがちゃんとやってくれないから負けたんだよ。わかってるの?」 「ミィ……」 トレーナーから突き付けられた言葉にタブンネはがっくりと落ち込みます。 でんじはで相手を麻痺させて、壁を貼って後続のポケモンをサポートする。 それがタブンネに与えられた役割でした。 タブンネは与えられた役割を果たそうとしました。 しかし、『でんじは』も『リフレクター』も『ひかりのかべ』もうまく出すことができませんでした。 そして、ほかのポケモンたちに負担がかかり、今日のバトルは散々な結果に終わってしまいました。 「ねえ、タブンネ。またバトルに参加したい?」 トレーナーに聞かれて、タブンネは「ミィ……」と力なく首を横に振ります。 たくさん怖い思いをして、痛いこともされて、さらに自分だけオボンの実をもらえない。 どうせもらえないなら、怖くも痛くもない今までの生活のほうが何倍もいいに決まっています。 タブンネの気持ちを確認すると、トレーナーは満足そうにうなずいて立ち上がります。 そのままタブンネのことを気に掛けることもなく部屋を出ていきました。 部屋を出てからトレーナーはつぶやきます。 「これでもうバトルに出たいなんて言わないだろうね。よかったよかった。 あれでもタブンネはレアポケだからね。大ケガでもして死んじゃったらもったいない」 『とつげきチョッキ』を着たポケモンは攻撃技しか出せない。 そのことを知ったうえで、このトレーナーは補助技主体のタブンネをバトルに出しました。 タブンネがバトルしたいと言うことがないように。 カロス地方では、野生のタブンネを捕まえる機会がなかなかありません。 そんな貴重なポケモンが死なないようにと、タブンネを戦わせないようにしていたのです。 このトレーナーは、本当はタブンネのことをすごく大事に思っているのでしょう。 「やっぱ、タブンネがショック受けてる姿はいいね。次はどうやっていじめようかな?」 …………たぶんね。 (おしまい) 名前 コメント すべてのコメントを見る
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「ミッミッ!(みんなのためにやたいをひらきました!)」 「ミッミッ!(とってもおいしいおにくをただであげます!)」 「ミッミッ!(だからかわいいわたしをいじめないでください!)」 裸エプロン(豚に真珠だ、汚い豚ケツさらすなアフォキメェ)のタブンネが屋台を開いたようだ。香ばしい匂いが鼻をくすぐる。 「一つよこせ」 「ミッミッ!」 短い豚足でうまく肉を焼いていくタブンネ。ふとこの肉の出所が気になった。 「おい、こいつをどこで仕入れた」 聞くと、タブンネは耳をしなだらせて屋台の奥でじゃれあう子タブンネを一瞥した。 「ガキか」 「ミィ……」 タブンネがボロボロと涙をこぼしている。 「早く焼けよデヴ」 俺は励ますつもりでグーパンをタブンネの顔に全力で叩き込んだ。 「ブフヒィ!」 気持ち悪い鳴き声だぜ。血を撒き散らしながら後ろへ倒れるタブンネ。まだおちんこもんでるみたいだな。 元気出せよチンカス。 鼻が縮んだそいつの腹を数回蹴りつけたところで、誰かが俺を制止した。 「やは」 テレビで見たことがある。こいつは料理評論家のネン・ブターだ。タブンネの肉には特にうるさいと巷では有名である。 「わたし、お肉食べました。とってもおいしい、ブービックでした。あなたも、どうですか?」 タブンネがビクリとした。そういえば最近ポケモンが行方不明になる事件が多発している。 このウンコ野郎、騙してやがった上に罪のないポケモンを…… 「おいぃ、この落とし前どうつけてくれんだよ」 「ミッミッ!」 タブンネは駆け寄ってきた子タブンネを抱いて俺によこした。この豚畜生め、自分の子供を犠牲にしてまでたすかりたいか。もう許さん。 子タブンネを鉄板の上に置いた。 「ピィ! ピィ! ピィ!」 跳ねて逃げようとしたので、タブンネを上に乗せてやった。さらに上から鉄板に押しつける。 「ビャアアアアアア!」 「ブヒョオオオオオ!」 ジュワジュワと美味そうな音とタブンネ母子の絶叫のコーラスが心地よい。臭いが酷いのはご愛嬌。 「ピギィィィィィ!」 子タブンネの声が消えた。なんだもう死んだのか。 「ミピィッ!」 タブンネを鉄板から下ろしてやった。ぜえぜえと息を整えているタブンネの焼けた腹に、塩と七味をすりこむ。 「ビヒョガッビイ゙!」 打ち上げられたコイキングみたいにのたうち回るタブンネをネンと一緒に笑う。 「食べても、いいですか」 もちろんさ。屋台にあった割りばしを渡すと、ネンは獣のようにタブンネに食らいついた。割りばしいらねえ。 「ピョアガッッピィブォオミィプィ!」 可愛らしかった鳴き声が跡形もない。これはタブンネと呼べるだろうか。 ガツガツと口を血で汚しながらタブンネをかじるネンもなんか恐い。 もういいだろ。俺は残った子タブンネをつれて帰宅した。これからたっぷり可愛がってやると言ったらガタガタ震えていた。 明日から楽しくなりそうだぜ。 翌日、タブンネの屋台はネンに乗っ取られた。 他ポケやガキンネを犠牲にしておいて何が「優しいわたし」だよ。どうせ屋台も無許可だろうし最悪のクズンネだな -- (名無しさん) 2012-12-12 19 16 27 ↑間違えた優しいじゃなくて可愛いだった。お詫びにタブンネ焼きます。ジュウウウ!「ミギャアアアアッ!?」 -- (名無しさん) 2012-12-12 19 21 21 名前 コメント すべてのコメントを見る
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「ミッミッ♪」 パソコンに向かって仕事をしていたら、飼っているタブンネが何かを持ってきた。 ん、タブンネちゃんどうしたの? 「ミィミィ♪」 タブンネが持ってきたものを見てみると、それは博物館の広告だった。 『シッポウ博物館でタブンネ展を開催!いろいろなタブンネを見ることができます!』か…タブンネちゃん、これに行ってみたいの? 「ミィ!」 よし、それじゃあ今度の日曜日に行ってみようか! 「ミィミィ♪」 タブンネは嬉しそうに鳴いた。 そういえばこの子、生まれてから一度も自分以外のタブンネを見たことがなかったからなぁ… そして日曜日、タブンネを連れてシッポウ博物館に行った。正面には大きく、タブンネ展のポスターが貼られている。 「ミィミィミッ♪」とタブンネは早く入りたいのか服を掴んで引っ張ってくる。 タブンネちゃん、この日をずっと楽しみにしてたもんなぁ、そんなに急がなくても大丈夫だよ。 タブンネ展の会場に入ると、さっそく数匹のタブンネが展示されているのが目に入る。 タブンネは、展示されているタブンネに嬉しそうに駆け足で近付くと「ミッミッ♪ミィィ?」と話しかけていた。 展示品に話しかけるなんてタブンネちゃんはお馬鹿さんでかわいいね♪ 「ミィィ?ミィ?」 いくら話かけても返答がないので、展示品のタブンネの胸に触覚を当ててみるタブンネ。 「ミ…ミ?ミィ……ミギャアア!?」 もう、何びっくりしてるの?剥製から心臓の音が聴こえる訳ないでしょ?ホントタブンネちゃんは天然なんだから♪ あ、ホラ、あそこに色違いのタブンネさんの剥製もあるよ。綺麗だね~、こんなのめったに見られないよ。あれっ、タブンネちゃんどうしたの? タブンネは隅の方でブルブルと震えていた。 人がたくさんいるから怖かったのかな?大丈夫よ、私がおててをつないであげるから♪さっ、次のコーナーに行ってみようか。 次のコーナーにあったのは、ホルマリン漬けの子タブンネやベビンネだった。 「ミキャアアアア!!」 またタブンネちゃんびっくりしてる。たしかにホルマリン漬けっておめめが白くなってたりお口をパックリ開けてたりしててちょっとグロテスクだもんね、でも子タブンネちゃんやベビンネちゃんだったらかわいいから私は平気だよ♪ あ、見て!このホルマリン漬け、卵の中のベビンネちゃんの成長過程がわかるようになってるよ。すごいね~。 「ミヒィ…ミヒィ…ミヤァ…」 プルプル タブンネは泣き出してしまった。 どうしたの?もしかしてベビンネちゃんや子タブンネちゃんのことを見て童心に帰っちゃったのかな?甘えんぼさんだなぁ♪ じゃあもう次のコーナーに行こうか。 次のコーナーにも、タブンネのホルマリン漬けがあった。しかしそれは先程のものとは違い、腹を切られて内臓が見えるようになっていた。 へー、このコーナーはタブンネの体の構造とかがわかるんだ…ふぅーん、タブンネの体の中ってこういう風になってるんだね。勉強になるなぁ… 「ミ…ミヤァ……ァ…ァ…」 ガタガタ タブンネは展示されている同族の骨格標本に戦慄していた。 タブンネちゃん、骨格標本を指して何か言ってるよ、きっとあれに触ってみたいのね。 でも骨格標本は触ったりするのはダメって注意書きがしてあるからダメみたい…どこかに触れるコーナーはなかったっけ? あ、あそこに触れるコーナーがあったわ! 「ミ…ミィミヒィ?』プルプル そこには、プラスチックのケースに入れられた何かがあった。そして、そのケースには人間の手が入るサイズの穴があり、中の物を触れるようになっている。 ねぇねぇタブンネちゃん、あれ、タブンネの脳味噌が直接さわれるんだって! 「ミヤァアアア!!」 ポロポロ これでタブンネの脳味噌の感触や重さがわかるのね、すごいわ!ねえ、タブンネちゃんもせっかくだから触ってみようよ。 「ミャ、ミャア!」 フルフル 遠慮しなくていいのよ、ここは展示品に触ってもいいコーナーなんだから♪ グイッ タブンネの手がケースの穴に入り、中の脳味噌に触れた。 「ミィィイイイイィィィ!!!」 急いで手を穴から抜こうとするタブンネだったが、太い腕が穴にすっぽりとはまってしまっていた。 「ミィャア!!ミィィィ!!ミピィィィ!!」 フルフルフルフル なかなか穴から手が抜けず、タブンネは同族の脳味噌の感触を味わい続けた。 もう、タブンネちゃん興奮しすぎだよ♪ 帰り道 今日は楽しい一日だったね、お土産コーナーでかわいいベビンネちゃんの触覚ストラップも買えたし♪ 「………」 タブンネ皮でできたおそろいの帽子も買っちゃったわ、タブンネちゃん似合ってるよ♪ 「ミ……」 あれ、タブンネちゃん疲れちゃったの?まぁ、たくさんはしゃいだもんね。そうだっ、今度の日曜日には世界のタブンネ料理展に連れてってあげようか! 「ミギャァァアアアアア!!」