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学院長室では教師達が責任の所在を押し付けあっていたが その見苦しい茶番劇はオールド・オスマンの登場によりひとまずは収まった。 「誰もこの学院の宝物庫が狙われるとは考えてもいなかった」 「責任はこの場の皆にある」 「大体この場に居るものでまともに当直を勤めた者はいるのか」 と最高責任者に言われれば誰も反論など出来はしない。 だが、質問をする者なら一人いた。 「…あのぉ、ちょっといいですか?」 その声に皆が扉の方を向くと、そこに居たのはボサボサ頭に汚い帽子をかぶり 薄緑色の、トリスティンでは見ない奇妙な服に木で出来た下駄なる靴を履いている 小柄で貧相かつ奇妙な男であった。 皆が胡散臭げな目で見ている中、オスマン学院長が彼に返答しつつ自らも質問をした。 「君は確か……、ミス・ヴァリエールの使い魔じゃったな 何か気になる事でもあるのかね?」 男は照れくさそうに笑いながら頭をバリバリと掻き毟るのだが、頭からはふけがポロポロ 落ちてきて不潔極まりない。 教師達の男を見る目は胡散臭いを通り越して蔑んでいると言っていいだろう。 もっとも男はそんな事は全く気にしていないようだが。 「いえ、さっき学院長さんがおっしゃいましたよね。 宝物庫はちゃんと夜間の見張りがされていなかったと。」 「うむ、全くもって情けない話じゃがその通りじゃ。」 オスマンは苦笑いをしながら答える。 「なるほど、それで土くれのフーケがあんな無謀なことをしたのか納得がいきました。」 男は手をポンと叩いて頷く。 オスマンはこの男が何かを掴んだ事を理解して、今度はオスマンの方から質問をした。 「すまんが君の分かったことを教えてもらえんかの?」 「それなんですが学院長は最初に、誰もこの学院の宝物庫が狙われるとは考えてもいなかったと おっしゃいましたが何故ですか?」 男は逆に質問で返した。 男の質問の意図は読めなかったが、オスマンはとりあえず返答をした。 「それは、この学院には教師や生徒を含めた多数の貴族がおるのじゃから いかに土くれといえどもそんな多数のメイジとやり合っては命がいくつあっても…」 「そ、そ、そう! それなんですよ! 僕の言いたいことは!!」 男は急に興奮したのかどもりだし、頭を更に掻き毟りだした。 「普通ならば宝物庫にはたくさんの見張り、それも魔法学院の宝物庫なんですから 腕利きのメイジが見張りに就いていると考えるのが自然です。 しかし土くれのフーケは堂々とあの巨大な土人形で宝物庫の破壊という手段をとりました。 つまり! 夜になって就寝時間になれば誰にも見つかることなどないと知っていたんです!!」 その言葉にオスマンや教師達が騒然となったのも無理は無い、それが意味していることは 「…この学院にフーケの協力者が潜んでいるというのかね?」 オスマンは普段の態度とは一変した慎重な態度で男に質問をする。 「あるいは、フーケ本人が潜んでいたという可能性もあります。 ところで教師の方達で今この場にいない方はおられますか?」 教師達はお互いの顔を見合わせると、そのうちの誰かがポツリと呟いた。 「そういえばミス・ロングビルはどこに…?」 この言葉で教師達の疑いが彼女に向けられる事となった。 彼女はオールド・オスマンが秘書として雇い入れたのだが彼女の素性を知っている者は 学院内に誰もいないのだ。 分かっている事は元貴族で土系統のメイジであるという事だけ。 貴族から放逐されたメイジが盗賊や傭兵といった真っ当でない職に就くしかない事と 系統が同じであるという事が、更に教師達のロングビルに対しての疑いを深めた。 オスマンは、そんなバカなと傍にいるコルベールに意見を求めようと彼のほうを見ると、 彼の顔は血の気が引いていて今にも倒れそうに震えている。 「どうしたんじゃ、コッパゲ君? 具合が悪いんじゃったら少し休んでもよいぞ。」 いつものように名前をわざと間違えて呼ぶもそれに対するリアクションも無いので まさか本当に病気なのではと心配になるオスマンだが、コルベールは震えながらも オスマンの方を見つめてゆっくりとだが何かを喋ろうとする。 「が、学院長……、も、申し訳ありません!!」 コルベールはまさに土下座せんばかりの勢いで謝罪をした。 余りにいきなりの事で皆が目を丸くしている。 オスマンが何か知っているのか問いかけると、コルベールはロングビルに宝物庫の特性 や破壊の杖の事などを喋ってしまった事を全て告白した。 これによりオスマンもロングビルを疑わざるをえなくなったのだが、そこに丁度運良くか 運悪くかロングビルが学院長室内に入ってきた。 「学院長! フーケの居場所を…、って皆さん…、どうかされましたか…?」 ロングビルが戸惑うのも無理は無い。 学院長室内に居る人間全てが彼女を見つめているのだ。 それも普段男達が彼女を見るような情熱的な目ではなく、疑念のまなざしで。 そして彼女がその視線に戸惑い後ずさりしたのを契機に教師達が全員で飛びかかった。 「我が最強の風を持ってすれば盗賊の一人や二人!」 「貴女のせいで私はクビになっちゃうとこだったのよ!!」 「よくも、私の純情を弄んでくれましたね!!」 「そんな事をしなくてもワシにいってくれればいくらでも貢いだのに!」 「な、何いってんのよぉ! はなせぇ!!」 「あの~皆さん、まだ状況証拠だけど彼女が犯人だと決まったわけでは…」 学院長室内は叫び声と悲鳴と破壊音の混沌に包まれたのだった。 そのころ例の胡散臭い男の主人である我らがヒロインのルイズは学院長室に向かっていた。 本来なら既に到着していなければならないのだが、姿が見えなくなった使い魔を探していて 遅れていたのだが。 「まったく、あいつってば使い魔だったら主人である私の傍にいつもいるのがあたりまえでしょう! 罰として当分食事抜きだわ!」 そのご機嫌斜めなルイズを呆れた目で見ているのが彼女の天敵ともいえる女性、キュルケである。 さらにその横に本を読みながら歩くという器用なことをしている、キュルケの親友タバサがいる。 そんな事をしているうちに学院長室前まで来たのだが、扉がきしんでしまっている。 何があったのかと三人が覗き込んでみると、そこには縄できつく締め上げらたうえに猿轡までかまされた ミス・ロングビルと、引っかき傷やらでボロボロになった学院長と教師達、 そして頭を掻きながらこれからどうしようと悩んでいるルイズの使い魔がいたのでした。 「ちょっとコースケ、一体何があったっていうのよ!」 自分に対して叫ぶ小さなご主人の声に気づき困ったように笑いながら、彼は答えた。 「何と言うか…、容疑者の捕縛っていうのかな、多分。」 金田一耕助召喚
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元スレURL せつ菜「>>3の能力を手に入れました!」 概要 ときめき安価シリーズ 神の啓示で与えられた安価な能力で各自のトキメキを探すメンバーだが… タグ ^優木せつ菜 ^虹ヶ咲 ^高咲侑 ^安価 ^コメディ 名前 コメント
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>>back >>next 結局、失神していたルイズは朝食を食べ損ねた。胃が痛んでいるのは、必ずしも朝から食べ物を口にしていないせいだけではないだろう。 (とらのやつ……なにか仕出かさなければいいけど) 時間を見つけてコルベール師のところや図書館に行き、珍しい幻獣について調べてみようと心の中でルイズは誓った。 少しでも「アザフセ」の生態が分かれば、食事についても対応できるかもしれないし、上手くすれば自在にとらを従えさせることさえできるかもしれない。 はかない望みではあるが、ルイズに出来ることといえばそれぐらいだ。 せっかくとらが人語を解するのだから、もっといろいろな話をとらに聞いてみればいいものである。 しかし、ルイズはとらの前に出ると恐怖でどもってしまうのだ。(あったとしてだが)主人の威厳を考えると、口は軽々しく開かないほうがいいだろう。 (まってなさいよ、とら! きっと、きっとアンタを使いこなせるメイジになってみせるんだから!) ルイズが教室で悲壮な誓いを立てているとき、主人の心配をよそに、金色の使い魔は学園内ををうろついていた。その目的は―― 「……ハラァ、減ったな」 ――食料の調達である。 一応、人間にあっても騒がれないように姿を消してある。「驚かさず、ぶっ飛ばさず」ルイズの命令はきちんと守っている。 (喰うな、とは言われてねえしな……金臭くねえ、手ごろな娘は……) 途中、キュルケとすれ違う。が、とらは見向きもしない。香水のにおいが漂ってきて、食べるどころではないのだ。 (あいつぁ……嫌なニオイはねえが、まだ肉がついてねえな――む?) 本を読んでいるタバサの傍らもとらは通り過ぎる。貴族の娘は、ほとんどが香水をつけていて、とらの食事にはあいそうもなかった。 と、とらの足が止まる。香水のニオイもなく、ほどよく肉のついた手ごろな娘を見つけたのだ。大きな洗濯籠を抱えて通り過ぎたメイド―― シエスタであった。 「まちな……娘」 その声が聞こえたとき、トリステイン魔法学園のメイド、シエスタはびくっと立ち止まった。どこから聞こえたのだろう? きょろきょろと見回すシエスタの前に、いきなり黄金に輝く体毛を持った、巨大な幻獣が姿を現した。 「ひ、ひいいいっ!」 「わしはるいずの使い魔よ……『とら』だ、覚えとけ、娘」 「つつつ使い魔さんですね、ヴァリエールさまの。ととととらさんですか。なな、なんの御用でしょうかかか?」 シエスタは今にも失禁しそうなほどに震えている。ムリもないだろう。人語を解する幻獣など、平民であるシエスタは見たこともあるはずがなかった。 「ハラァへっててな。娘……選びな。『てろやきばっか』をわしに喰わせるか、それとも――」 幻獣は凶悪な表情でにやりと笑った。 「オマエがエサになるか、だ……」 「ててて『てろやきばっか』? わわわかりました。なんとかします! コック長、コック長――!!」 こうして、シエスタとマルトーコック長の、生命をかけた料理が始まったのだった……。 「美味かった……ハラァ、いっぱいだ」 「そそそうですか、よよよかったです……」 トリステイン魔法学院の厨房では、自分はこれからデザートになるのかと怯えるシエスタを横に、満足げにとらが腹をさすっていた。 マルトー・シエスタ作の『テロヤキ・バッカ』を20個ほどたいらげ、とらはすっかりご機嫌である。 「娘……借りが出来たな。名前をいいな」 「ししシエスタです……」 「しえすたか……なにか手伝ってやる。ぶっころしてえヤツとかいねえかよ?」 「いいい、いませんっ!ででデザートを運ばなくてはならないので、ししし失礼します、とら様!」 慌ててシエスタはぶんぶんと首を振り、足早にデザートの皿をつかむ。一刻も早く、この幻獣から逃げ出したかった。 そのシエスタの腕を、とらの巨大な腕ががっちりと掴む。こう見えて、とらはきちんと礼がしたいようである。 「その役……わしがやってやる。何、人間に化けるなんざ、このわしには朝飯前だからよ……」 ぎゅるぎゅるぎゅるぎゅる……!! とらの体が奇妙にねじくれ、形を変えていく。かつて、「たゆら」と「などか」という妖怪と戦った時に使ったのと同じ変化であった―― (す、すごい! それに、きれいな人……) シエスタは口をあんぐりあけた。 そこには、シエスタが着ているのと同じメイド服に身をつつんだ、四代目お役目……井上真由子の姿があった。 「さて、『でざと』を運ぶんだったな、しぇすた」 「は、はいっ……!」 手にデザートの皿を持っていくとらを、慌ててシエスタは追いかける。 (案外、いい人なのかもしれない……) シエスタはそう思いながら、パタパタと美しい少女の姿になったとらの後ろをついていった。 「……で、どどどうしてそれがヴェストリの広場でギーシュと決闘することになるのよっ! 説明しなさい!!」 「しぇすたが、『ぎいしゅ』とやらの落としたビンを拾ってな、そいつがぎゃあこら騒ぐから、わしが軽ーく殴ったのよ」 「そ、そしたら、ギーシュ様の歯が三本折れまして、『平民のメイドだろうが容赦しない! 決闘だ!』と仰って……」 「はぁ……もういいわ……分かったわよ……」 ルイズは深々と溜息をついた。あろうことか、ギーシュは真由子に変化したとらのことを、平民だと思いこんで決闘を申し込んだらしい。 そもそも、平民のメイド相手に決闘だと騒ぐこと自体、かなり恥ずかしい振る舞いなのだが。 はっきり言って、救いようがなかった。 「いいわ、行ってきなさいよ、とら。ただし……!」 ルイズは失禁しないように、ぐっと腹に力をこめた。ルイズはすべての勇気を振り絞り、変身を解いたとらに詰め寄る。 「殺さない、食べない、ひどい怪我はさせない! いい、約束よ!!」 「わあーったよ……」 とらはうんざりしたように言った。正直、とらにとってはあんな小者と戦っても面白くもなんともない。 だが、ケンカを売られた以上、ぶちのめすのがとらの性格だ。殺さないように勝つのは面倒であった。 「あと、ギーシュはあんたのことを平民だと思い込んでるんだから、平民に化けて行きなさいよ。 わたしの使い魔が決闘でギーシュをぶちのめしたなんて噂、広がったら困るもの」 本音を言えば、少し嬉しい様な気もするのだが、早々に三人の教師たちの治療費を払わされたルイズとしては、これ以上の出費は避けたいのだ。 >>back >>next
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前ページ次ページ超1級歴史資料~ルイズの日記~ 初日 さて、私は遂に念願の使い魔を召喚したわけですが、 「こんな小さいゴーレムなんてハズレよね~~」 私が召喚したゴーレムは丸いボディに4本の折りたたみ収納式の足。 見た目はちょっとカワイイが、役に立つかどうかは疑問なゴーレムだった。 しかもコイツときたら立派なヒゲ、の落書きまでしてあったりする。あきらかに誰かの所有物だ。 なんでもここに来る前は保育園の子供たちの世話をしていたらしい。名前はグランパ。 見た目はカワイイので適役だろう。 とりあえず洗濯を命じて、床で寝させた。 次の日 授業に出て部屋に帰ってきたらベッドが2つになっていた。 なんでもゴーレムが一晩で作ったそうだ。器用な奴だ。 よっぽど床で寝ろといったのが気に入らなかったらしい。 ゴーレムなのに飲み食いもするし眠気も覚えるし、トイレにも行く。 コイツは一体なんなんだろう? ちなみにベッドは私のベッドよりもふかふかで寝心地が良かった。なんかムカツク。 でも、なんだかスイッチとかボタンとかいうでっぱりが多く、不審な感じだった。 押し込んだら光ながらぐるぐる回った。ナニコレ。 次の日 部屋に戻ると壊れていた椅子が新品に直っていた。 ただ、座るとなぜか90度回転して机に向かわせる機能は必要ないと思う。この辺無駄に器用だ。 でもまあ、なかなかやるじゃないと褒めたらなぜか『おちゃ』というのをくれた。 東方の茶葉で貴重品のはずだが、どうやってもってきたんだろう? 次の日 私の窓の所にひさし状の屋根がついた。 しかもただの屋根じゃなく、金属製で鏡張りのぎらぎらしたヤツだ。 作って取り付けたのはもちろん丸いアイツ。 なんでもこれでグランパの稼動に必要なエネルギーが得られるらしい。 太陽光発電というらしい。よくわからない。 次の日 水汲み場付近に変なオブジェクトが建設された。 なんでも『こいんらんどり~』というものらしい。かなり器用な奴だ。 金貨を入れてスイッチを押して蓋を閉めると勝手に洗濯し、乾燥までしてくれるらしい。 しかし、カゴ一つの洗濯物を洗うのに、風呂ぐらいの水を使うのは経済的じゃないと思う。 洗濯に金貨一枚というのも暴利だと思う。 やはり私のゴーレムはどこか抜けている。 ありがたがって使ってたのは男やもめ40歳のコルベール先生だけだった。 ありゃ勝手に洗濯してくれる箱が珍しいだけだよね。 洗濯物をかき集めては入れるを繰り返してる。 ナニがそんなに楽しいのか。 おや? ポ~~~ン コルベールが水汲み場で倒れました。 次の日 私の部屋にまた変な箱ができていた。 スイッチを押すと勝手に『こーひー』というものが出てくるらしい。 まためずらしいものだ。これもまたお茶と同じく遠い土地でしか取れないものではなかったか? 早速飲んでみる。入れたては熱い。これも驚きだ。いただきます。 うげっ 苦い。ダメです。超甘党ではしばみ嫌いの私には飲めません。 普通は砂糖とミルクで味付けするらしい。貴重品なので手に入らなかったそうだ。 グランパはなぜかうれしそうにして真っ黒なこーひーを飲んでいた。 これって私のためじゃなくて、アンタが飲みたくて作ったんじゃないの? ある日 ふと気づくとゴーレムが2体に増えていた。 どうやって増えたのかを問い詰める。 平民の職人みたいに材料を加工して、切ったり繋げたり縫ったりして作り上げたそうだ。 メイジが杖を振ってちょいちょいで5秒で出来ることに1日かけたそうだ。無駄なことをしている。 こいんらんどり~の金額が金貨じゃなく銅貨1枚になっていた。 1週間後 ゴーレムの数はネズミ算式に増えてもう100体を越えていた。 え~~~~?ナニよソレは? 倍々ゲームで増えて言ってるわけ? 1日で倍に増えるとして、2の7乗だから128…………… この調子で増えると1月後には億とか兆の数になってる? まさかね。 次の日 皆さんお待ちかねぇ~~~ 今日の対戦相手はギーシュ・ド・グラモン。 拾われた香水の件で決闘を開いてくれました。 「僕はメイジなので魔法でお相手しよう」 「我々はBALLSなので物量でお相手しよう」 7対200というイジメみたいな状況が始まった。 この時点で物量差がおかしすぎるとか言わない時点で、ギーシュは軍人として大成できないだろうなと『こーらー』を飲みながら思った。 いくらメイジでも200のゴーレムは相手にしたらダメだった。なんせギーシュもゴーレム使いだったしね。戦争は数だよ兄貴。 女性型ゴーレムのワルキューレに30近いゴーレムがまとわりついて、浴びせ倒しを見舞うのは凌辱的光景だった。 ギーシュは50近いゴーレムにぐるりと囲まれて生きた心地がしないようだった。 決闘後、なぜかグランパがメイドと仲良くなっていた。一緒に部屋に行ってナニをしていたんだろう? 次の日 ゴーレムがハズレじゃなかったので調子に乗ってたら、錬金の失敗で教室を大破させてしまった。 ポ~~~ン シュヴルーズが教室で倒れました。 それはもういいって 罰として、ゴーレムと総出で直した。 が、 「ミスヴァリエール、私は片付けろとは言いましたが、リフォームしろとまでは言わなかったはずです」 ゴミ捨てに目を放していた隙に、なんだか教室がビバ!近未来な感じにリフォームされてました。 なんか金属質な床、勝手に開いたり閉まったりするドア、 ランプもないのに光ってる照明、色んな風景を映し出してるガラス板。 机は木からなにかの樹脂を固めたものになり、机の下の引き出しを引き出すと文字盤が並んでいる。 「すごいよこの教室!机に教科書乗せると、内容がガラス板に映し出されるYO!!」 コルベール先生は今にも脱糞しそうなぐらいのはしゃぎっぷりだ。自重しろ40歳。 机の上の文字盤を押すと色々なものが表示されるようだ。 あ、この机でババ抜きと七並べができるのか。 他にはせーれーきどーだんとかおれのしかばねをこえていけとかわけのわからない遊び道具が入っているらしい。 今頃気づいたんだけど、器用の域を超えてるよね。 ただ、私が実技をしようとすると自動で出てくる防火シャッターと金属防御壁、緊急サイレンはムカついた。 対火対爆使用なんだそうだ。 もろともに吹っ飛ばされたのがそんなにイヤだったか。 ポ~~ン コルベールが教室で倒れました。 1月後 ゴーレムはとりあえず100万までで自重したらしい。 学園内にきっちり101体置き、残りはどこかに旅立っていった。どこいったんだろ。 なお、他のメイジがゴーレムに頼みごとをすると、たいていは聞いてくれているらしい。 ただ、ふつうに使用人に頼んだ方が効率も確実性も高いのが玉に瑕だそうだ。 料理はこげてたり半生だったりしてかろうじて食べられるレベルだった。 あと話しかけるとやっぱりたまにお茶をくれる。なんで? ある日 破壊の杖が盗まれた! とりあえず教師たちが見回りのサボりの件で責任を押し付けあってると、ゴーレムたちが盗まれたはずの破壊の杖を持ってきた。 「これは……いや、形は似ているが、新しすぎる。ニセモノじゃな」 カチ ど~~ん ゴーレムは学園長室の窓から破壊の杖を作動させた。庭にどでかいクレーターができた。 みんな唖然。私も唖然。学園長入れ歯吹き唖然。 私の失敗魔法の数十倍の規模の爆発は、破壊の杖が本物だということを証明した。 なんでもこのゴーレムたちは盗まれてから4時間で破壊の杖そのものを作ってしまったらしい。 作り直せば事態は解決するもんでもないと思うがそこはそれ、メンツは守れるか? どうも破壊の杖がなくなって困った困ったと言ってるのが、ゴーレムたちの奉仕精神を刺激したらしい。 元々短い時間で安く大量生産できるように簡単なつくりをしていた武器だそうなので、ゴーレムたちには楽に作れたらしい。 楽に伝説の杖を作ってしまう辺り、おかしいぐらい器用だと思う。 その後、馬で片道4時間かかる距離を4時間で往復して、ついでに聞き込みまでしてきたと言ったミス・ロングビルがお縄になっていた。 みんな落ち着いて考えたらおかしいな~~と思うよね~~。 まあ実はゴーレムがフーケが盗むところを見ていて、その記憶を『てれびじょん』に映してたら、ゴーレム動かしてたのがロングビルだとばれた訳ですが。 そんなタイミングでフーケを見つけたと駆け込んできたロングビルは間が悪い。 ゴーレムは学園内だけで百いるからどこかに必ず1体はいるもんね。教師の見回りはやっぱり必要ないみたいだ ポ~~ン ロングビルが学園からいなくなりました。 前ページ次ページ超1級歴史資料~ルイズの日記~
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前ページ次ページ虚無を担う女、文珠を使う男 第6珠 ~使い魔、その能力を現す・前編~ (ほんっとにあのバカ犬は、なんでこうもトラブルばっかり起こすのよ?) ルイズは、医務室へ向けて走っていた。 ロングビルが、横島とギーシュの決闘騒ぎの件と、横島が気付き次第、その件で学院長室へ行くように、という話を伝えてきたのだ。 医務室へ辿り付き、中の様子を伺う。すでに治療は済んでいたようで、そこには静かにベッドで眠っている横島がいるだけだった。 「こんのバカ犬、火傷はとっくに治してもらったんでしょ!? 起きなさい!!」 「えっ な、何だ何だっ? って、ルイズちゃんじゃないか。 そんな大きな声出さなくたって起きるって」 ルイズの怒声で気づいた横島は、ゆっくり身体を起こした。 貴族とひと悶着起こしたというのに、あんまりにものんびりしているその態度にこめかみをぴくつかせるルイズ。 「あ、あんたはねぇ。私を呼ぶときは『ご主人様』って… はぁ。それどころじゃ無かったんだわ。 ギーシュと決闘騒ぎを起こしたって聞いたわよ。その件で学院長から呼び出しをもらったし。 これから一緒に行く事になるけど… その前に何があったか私に正直に話しなさい」 横島の、貴族に対する平民の口調とは思えない言動も、今のルイズにとっては気にする余裕は無かった。学院長に呼び出される事など、滅多にある事ではないし… 今回はどう考えたって叱られるに決まってる。 メイジの基礎中の基礎、使い魔の制御すら出来ないと言われたりすれば、落ちこぼれのレッテルとともに、留年か停学になってしまうかもしれない。 「よ、呼び出し!? 言っとくけど、そんな事されるほどの事はやってねーぞ! 決闘だって言い出したのはあっちだし、怪我だってさせてねーし」 「どっちが言い出したとか、その結果だとかはどうでもいいの。 平民のあんたが貴族と諍いを起こしたって事が問題なんだから。 それにね、学院内での決闘は禁じられてるの。 おまけに、あんたは私の使い魔なのに、全然言う事聞かないし…」 「ここで決闘が禁止なんて、言われなきゃ分からんわ。というか、あっちはその事知ってるはずだろ!? だったらなおさらあっちが悪いじゃねーか。 それに、聞いてると昨日からずっと平民・貴族とか言ってるけどさ、貴族ってそんな偉いんか? 俺が前居た所にも貴族って名乗ってる奴がいたんだけど… 警察官のくせに俺の事切り殺そうとするわ、会う度に違う女を連れてたって話はあるわ、あげくの果てに俺の女取ろうとするわで、気に食わない奴だったぞ?」 「自分は何も悪くない」と言うばかりか、あろうことか貴族なんて別に偉くない、と言い始めた横島。 その言葉を聞いて、ルイズは大きくため息をついた。 「あんた、本気でそんな事言ってるの? それって半分はあんたが悪くて、もう半分はただの八つ当たりじゃない? あんたが前にどこに住んでたかは知らないけど、トリステインじゃ、いつ打ち首にされたっておかしくはない事やってるわよ、あんたは。 会う度に違う女性をって言うのはちょっと私もどうかと思うけど、その人がそれだけ魅力的だって証拠だし… 最後なんか、取られるあんたが悪いだけじゃない。むしろ、あんたにそんな人がいたって事の方が不思議ね」 「そ、そこまで言わんかっていいやないか!! そりゃあ確かに何度声かけても上手く行かないんだけどな、俺にだってご飯作ってくれたり部屋の掃除してくれたりする子がいるんだぞ」 「ふーん。そうなんだ。それは残念だったわね。当分その子とは会えないわよ。 将来私が無事卒業して、立派な貴族になれた時に… もしあんたも立派な使い魔になってたら、その子も使用人か何かで雇ってあげても良いけどね」 「さすがにそれは無理じゃねーかな… こことあっちと、どうやって行き来したらいいのかさっぱり分からねーし。まぁそもそも、そんなに長くこっちにいる気もねーけど」 「何、まだ帰る気でいたの? しかも帰り道すら分からないのに? 言っておくけど、帰り道を探す暇なんかあげないわよ? それに、どこの馬の骨とも分からない平民なんか、私のところから出て行ったら、良くて物貰い、悪ければ野垂れ死にね。 悪い事は言わないわ、いい加減諦めて私の使い魔として一生仕えなさい」 その話を聞いて、う~ん… と唸っている横島。 指を折ったりルーンを眺めたりしながら、5分も過ぎた頃。 「はぁ… 一人で攻略すんのは、やっぱ無茶だよなぁ。 普通に腹も減るし、そもそも何がどうなってるのかさっぱり分からんし… しばらくの間は、使い魔でも何でもやって食っていくしかねーか」 その結論に、一瞬頬を緩めるも、すぐに気を締めなおすルイズ。 「ようやく分かったみたいね。 私も鬼じゃないわ。あんたがちゃんと立派な使い魔に育ったら、ちょっとくらいはあんたの住んでた場所を探してあげたって良いんだから、しっかり頑張りなさい」 「まぁ使い魔頑張るのは、この際もうしょうがねーけどさ。感覚の共有だけは基本無しにしてくんねーか? 山奥だろうが海の底だろうが行けと言われれば行くし、何か困った事があれば出来る限りで手伝うからさ」 (あ… そういえば、まだ感覚の共有が出来ないって事、言って無かったんだわ… でも、ある意味ちょうど良かったかしら) 「うーん… 分かったわ。本当は、使い魔が主人に交換条件を持ち出すなんてありえない事なんだけど、特別に感覚の共有はしない方向にしておいてあげるわ。 感謝しなさい。 でも、あんたがさっき言った事はごく当たり前の事なの。だから、感覚の共有をしないでおいてあげる代わりに、もっと礼儀良くして頂戴。 あんたが無礼な事をすると、困るのは私なんだから」 そうして、改めて横島に昨日の説明の続きをさせる事にする。 「ギーシュとの決闘で多少疲れたから、実演は無し」などとふざけた事を言ったので、少しお仕置きをしてあげようと思ったルイズだったが… その理由としてあげられた横島第三の霊能、文珠の話を聞いたら、色んな事がどうでも良くなった。 ①見た目は、緑色っぽい小さな珠らしい。 ②漢字(ルーンの事かしら?)1文字を入れる事が出来、その文字に応じた効果が霊力に見合った分だけ発揮される。 ③2個以上同時に使うと、より強力になったり複雑な事が出来るようになったりする。 ④文字が込められた状態の文珠は、基本的に誰でも使う事が出来る。 ⑤ある程度の霊能があれば、文字を込める事も出来るらしい。 ⑥文字の書き換えは、横島以外が出来ると聞いた事はない。 ⑦横島の霊力3日分ほどが必要らしい。当然他に霊力を使う事があれば、もっと時間がかかってしまう。 ⑧今は1個もなくて、次の文珠は明日にならないと出来ない。 (落ち着くのよ、落ち着くのよルイズ。 とても信じられない話だけれど、別に今はわざわざこんな嘘を付く必要はないわよね? 大体、明日になったらすぐバレるような嘘ついても仕方ないわけだし… 武具の瞬間精製だけでも、今まで聞いた事がないレアな能力なんだから、この際何が出てきてもおかしくは… いくら何でも秘薬も無しに瀕死の重傷が治ったりだなんて、誇張のしすぎでしょうけど、全くの嘘って事もないはずよね。 もしかして、すっごいレア物なんじゃないの、こいつって?) 使い魔として何とか手懐ける事に成功し、どうやらその使い魔はレアな能力持ちらしいと分かってそれなりに気分の良くなるルイズ。 とりあえず、明日になったら今の話が本当かどうか確かめるという約束をする。 その時、横島がロングビルにもそれを見せる約束をしていた、というので、次回からは無闇にばらさないように、と釘をさして、そしてそろそろ学院長室へ行く事にした。 そして学院長室の前までやってきた二人。 「ヴァリエールです。私の使い魔の意識が戻りましたので、連れて参りました」 ルイズがそう言いながらドアをノックするのを、横島は多少緊張しながら見守っていた。 何だかんだ言って横島も学生の身。自分はそんなに悪くないと思っている以上、やっぱり怒られるのは嫌だった。 そんな事を思いながら部屋に通されると、そこには3人の大人が待っていた。 大きな机に着いている、どこに出しても立派な魔法使いとして紹介できる老人。 (うわ、こりゃいかにもって感じだよな) 一番最初に出会った教師のコルベール。 (誰かに似ていると思ったら、唐巣神父に似てるんだ。きっとこの人も凄い苦労を重ねてるんやなぁ) そして今朝出会った素敵なお姉さんのロングビル。 (そういえば秘書をしてるって言ってたっけ。セクハラも凄いとか… って事はそこにいるじじいか!? くぅ、じじいの癖に何てうらやましい!) 横島のそんな思いは関係なく、ロングビルがドアを閉めると話が始まった。 基本的にはルイズが話をして、横島は補足をしたり聞かれたら答えたりするだけ、余計な事は言わない、と決めていたので、横島は暇だった。 ぶっちゃけ、彼の目線と思考はロングビルに九割方向いている。 動くたびに揺れる乳。服の上からでも主張が激しい尻。ロングスカートを履いていて、太ももが見れないのは残念だが、想像する余地があるのは、それはそれで素晴らしい。 いつまで見ていても飽きないかもしれない。 そんな事を考えていると、いきなり頭を引っ叩かれた。 「ちょっと、いい加減話を聞きなさい、この馬鹿犬!!」 「い、いってーな! ちょっと余所見してたくらいで叩かなくてもいいだろ!」 「何がちょっとよ、さっきから全然聞いてる雰囲気ないじゃない。違うって言うなら、今何を話してたか言ってみなさいよ」 「え、えーと… そ、その… あれだ、あれあれ。あれの話だよ」 「…素直に聞いてなかったって謝りなさい。今から再確認するから、今度はちゃんと聞いてなさいよ?」 そう言ってルイズが話してくれたことによると… ①霊能という力は、トリステインはおろかハルケギニア中どこを探しても聞いた事がない。 こういう特殊な能力の存在を知れば、何をしでかすか分からない組織もいくらか心当たりがある。よって、基本的に秘密にしておくこと。 ある程度見られてしまった剣・盾については、使い魔の特殊能力という事で何とかごまかす。 その際も、あまり言いふらしたりはしないように留意する。 ちなみに、ロングビルさんもあれから誰かに話す暇なんて無かったとの事なので、文珠の事を知っているのは、学院長のじいさん・コルベール先生・ロングビルさんの3人だけだ。 ②必要がある場合は、誰かに明かす事も仕方ないが、通常はルイズの判断を仰ぐ事。 緊急時には横島自身の判断で使うのも仕方なし。 (この部分を説明するときには、すごく不機嫌そうだったけど… 判断を待っている余裕が無いから緊急時なわけで、仕方が無いのは本当だよな) ③文珠能力の確認については、明日放課後に学院長室で行う。 (ま、数に限りがあるからな。何度も何度も実験とか確認とかで消費させられるよりはよっぽどいいや) ④また、横島が自身で持っていた能力の他に、使い魔契約をした事によって特殊な能力が付与されているかもしれないらしい。 曰く、「武器を自在に操る能力」だとの事。これからその確認をしてみるが、もし万が一そうであっても、「能力」自体はやっぱり隠しておく事。 と言う事で、ロングビルが『錬金』したナイフを横島が触って見る事になったが… 彼が触ると、ほのかに彼の左手のルーンが光を発した。 「おお。これはやはりガンダールヴの可能性が高いですぞ! それでヨコシマ君、どんな気分ですかな!?」 「ちょっと待って下さい」 (ナイフの使い方なんて勉強した事ないんだけどなー それが分かるってのは不思議な気分だけど… それはあんまり問題じゃないよな。一番は…) 頭に思い浮かんだ、一番使いやすい持ち方でナイフを持ち直して、しっかり握る。 わずかだがルーンの発光が強くなった気がした。 少し皆と離れてみて、振り回してみる。 一通り試してみた後、最後にハンズ・オブ・グローリーを出してみる。 上手く集中できず、出すのに10秒ほどかかってしまい… そして最後に、霊波刀状態のハンズ・オブ・グローリーでナイフを両断すると、ルーンの発光も止んでしまった。 「えーと… なんていうか、確かにナイフの効果的な使い方とか、知らないはずの知識が思い浮かんだり… 体が多少軽くなったりとか、そういった効果が出てます。ただ…」 「他に何かあるのですか、ヨコシマ君?」 「いつもなら瞬時に使えるはずなんすよね、ハンズ・オブ・グローリーって。 でも、さっきは作り出すのにかなり集中力が必要になって… まぁ代わりに威力がすごい事になってるんすけど」 「では最初から作り出しておいたらどうなるのでしょう?」 そう言って再びナイフを錬金するロングビルと、霊波刀を改めて作りなおす横島。そしてナイフを触ると… 「な、何だこれ!? くっ …ダメや」 徐々に霊波刀の光が薄くなり、10秒ほど後には解除されてしまった。 再度、10秒ほどかけて発動した後… しばらくうんうん唸っていたが、最後にナイフを両断してルーンの発光が解除される。 その後、霊波刀状態から篭手状態に変えてみたり、また戻してみたりして、そして能力解除をする。 「ダメっすね。最初に作り出していても、それを維持出来なかったす。 後、一旦作り出したらどうも形の変更とかも出来ないみたいでしたし。 それと思い出したんすけど、これと少しだけ似たような現象起こす物知ってます。 俺が前いたところにあった霊刀・妖刀といった類の武器の中には、霊力を吸い取ったりする物があるんすけど… そういった物に霊力を吸われた感触が、このナイフからも少しですけどしました。 やっぱりこれもそのガンダールヴって物の影響なんすかね?」 いくら魔法で作られたナイフだとは言え、そんな能力が付いているわけでもなく。 良く分からないが、そういう物なんだろう、と言う事になった。 結局、横島は凄腕の傭兵、という形で対外的には説明する事となる。 横島自身は 「俺はGSっす。悪霊退治はした事があっても、人間相手となんか数えるほどしかやった事ないっすよ?」 と言っていたが、悪霊なんていうオカルト話は、どうせ誰も信じないから言うのは構わないが意味は無い、と言われてしまった。 「さて、これで話は終わりじゃ。 ミス・ヴァリエール、繰り返しになるが… 彼は自分の能力がいかに特異な物であるかという事がさっぱり分かっておらんかったようじゃ。 一応釘をさしたとは言え、お主の方からもしっかり気を配っておくように」 本人の前で言うにはいかにもはっきりしすぎだろー!? と横島は思ったが、まさか色気に負けて調子に乗ってたと言うわけにもいかなかったので、黙っているしかなかった。 学院長室からルイズの部屋へ戻った二人。 授業に関しては次の時間から出席する事にしたらしく、横島に平民の貴族への態度を教え込もうとするルイズだったが… 「分かった分かったって。他の貴族を呼ぶときは、『ミスタ・ミス・ミセス』のどれかをつけて、ルイズちゃんを呼ぶときは『ルイズ様』。 それで、出来るだけ丁寧に話すって事だろ」 …いまいち効果のほどが実感できなかったので、そうそうに切り上げる事にした。 その代わりに、「霊能」というものについて聞いてみる事にする。 血筋が全く関係ないわけではないけれども、多かれ少なかれ万人が持っている力という話に少し興味を惹かれた。 (でも、はっきり目に見える形に出来る人はやっぱり少ないって言う事で残念な気になった) いい血筋に生まれ、力も大きいのにいつもうまく力を扱えなくて暴走ばかりさせてる人の話を聞いたときは、不覚にも涙が出てきてしまった。 バンパイア・ハーフの友達が居る、なんて事を言った時には、「何でもかんでも信じると思ったら大間違いよ」と言ってやった。 信じてくれたっていいだろ、と喚いていたけど、信じろっていう方が無理よ。やっぱりこいつはバカね。 人への変身能力を持っている狼や狐がいるって言われたときは、思わずそっちが召喚されれば良かったのに、と愚痴ってみたりもしたけど、 「毎日毎日朝早くに起こされて、50kmも散歩に付き合わされたり、金欠で明日の食事もままならない時に、遠慮のひとかけらもなく油揚げをたかって来るんだぞ。やめておけ」 って言われた。 でも、そう言いながらもどこか楽しそうな口調だったから、きっと仲は良かったんだろうな、と思う。 それと同時に… 私にはそう言った人がほとんどいない事に気付く。全くってわけじゃないけれど、少なくともここにはいない。 そう思ったら、ちょっと悲しくなってきて… これ以上話を聞くのが辛くなったので、少し早いけれども夕食へ行かせる。 本来の夕食時は、厨房だってかなり忙しくなるから、あんまり迷惑にならない今のうちに行ってきなさい、と。 そうして一人になって… 私は少しだけ泣いて、それから顔を洗って、食堂へ向う。 途中でキュルケに会って、心配してるんだかバカにしているんだか良く分からない絡み方をされたけれども、それでも嬉しくなって、気付いたら涙ぐんでいた。 それを見たキュルケは何故か慌ててて(慌てるくらいなら、バカにしたような事言わなければいいのに)、ちょっとおかしくなって笑ってしまった。 そんな事があって、(今日の夕食は、きっといつもよりおいしい気がする)と思いながら、始祖ブリミルに食事前の祈りをささげたのだった。 前ページ次ページ虚無を担う女、文珠を使う男
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前ページ次ページネコミミの使い魔 わたしがこのハルケギニアにやってきてから一週間が経ちました。 最初のギーシュさんとの一件以来、わたしの生活はほぼ平穏といっていいと思います。 ルイズお姉ちゃんは教えるのがとても上手で、最近は授業も少しだけ分かるようになって来ました。 それと同時に、お姉ちゃんがちょっと不思議なメイジであることもわかっています。 他の人達は爆発魔法をゼロだゼロだというけれど、わたしはそうは思いません。 きっとお姉ちゃんもそう思っているはずです。だからどんなにバカにされても平気なんだと思います。 何時の日か隠れた才能が目覚めてあっと言わせる日を私は夢見ています。 わたしの一日はルイズお姉ちゃんの下着や制服を用意することから始まります。 使い魔というのはもっと別の仕事があるそうですが、私は戦闘がほぼ専門だと思われてしまっているので、 お姉ちゃんは採掘などの仕事をわたしには頼みません。キョーコに教わった食べられる野草の知識なら十分持っているんだけども。 ルイズお姉ちゃんは貴族なので、食べられる野草やきのこの類にはあまり興味がないようです。 朝ごはんを一緒に食べたら授業に参加します。 さっきも言ったとおり、授業にもちょっとだけついていけるようになったのでとても楽しいです。 実技では、ルイズお姉ちゃんのサポートはできないけれど、ガンバレーといつも応援しています。 お昼ごはんが終わったらたまにシエスタさんと給仕のお手伝いをします。 何故か貴族の人を倒したおかげでわたしは奇跡のヒロイン扱いで、食堂の人たちからよくほめられます。 ただ世の中にはもっともっと強いメイジがいるので油断は禁物だと注意されてしまいました、わたしもそう思います。 授業が終わって夕食を食べたらルイズお姉ちゃんと一緒に勉強をします。 この世界のことを教わったり、授業でのことを教わったり。 ここだけの話ですが、魔法をちょっと教わったら、ついできてしまったのは秘密です。アンロックとサイレンスという魔法だそうです。 お姉ちゃんのベッドはとても大きいので、二人で寝ても十二分に大きさがあります。 昔はルイズお姉ちゃんがその上のカトレアお姉ちゃんという人と一緒に寝てたとお話をしてくれたことがあります。 よもや自分が年下の女の子と一緒に寝る事になるとは夢にも思わなかったと笑っていました。 わたしやルイズお姉ちゃんの洗濯物はシエスタさんに頼んでお洗濯をしてもらっています。 なんだか悪いような気もしますが、それもお仕事なのだそうです。 朝から晩までよく働くね、とルイズお姉ちゃんに言ったら、あなたも使い魔として四六時中働いているわと言われました。 そう言われてみればそんな気もします。 ちなみに私の服は、謎の人に用意をしてもらっています。 朝起きると、毎日毎日違う服がたたんで用意してあるのです。 下着からサイズまでなにもかもぴったりなのが不思議で仕方がありません。 ルイズお姉ちゃんが言うには、かなりのハイセンスで流行に相当敏感な人なのではないかということでした。 それがこのトリステインでの流行なのか、ハルケギニアの流行なのかまではわかりませんが、 とりあえず服を沢山持っている人の犯行だというのはよくわかっています。 お昼ごはんはだいたいルイズのお姉ちゃんと一緒に食べるのですが、たまに食堂のシェフの人に誘われて食事をします。 食事の相手はシエスタさんだったり、他の給仕さんだったりしますが、 とにかくわたしが褒められるのは変わりません。 あんまりほめられた経験がないので恥ずかしい気分になります。 また、ルイズお姉ちゃんも授業の予習や復習があるようなので、その時にはシエスタさんと活動します。 わたしが参加できないような授業もたまにあるみたいです、先生にもいろんな人がいるみたいです。 その時は平民の間で流行っている歌や遊びで時間を潰します。 お姉ちゃんと一緒じゃないのは寂しいですが、それも使い魔の努めだと我慢します。 お昼ごはんの後でのルイズのお姉ちゃんとの授業は眠気との戦いでもあります。 今の季節は春なので、ついついうとうとと船を漕いでしまいます。 その時、キュルケお姉ちゃんのフレイムと目が合いました。 彼(?)が授業に参加するのは珍しいですが、目があうのは更に珍しいです。 授業が終わりました。 「ゆま、先に帰って寝たら?」 ルイズお姉ちゃんにそう言われてしまいました。 確かにこのまま授業を続けて受けていても、どうしようもなさそうです。 わたしは頷いてフラフラと教室を後にして、石造りの廊下へと出ました。 やっと部屋にたどり着いたと思ったら、木の扉の前にはフレイムがいました。 まるで通せんぼをしているかのようです。 わたしは首をかしげながらどうしたのと聞きます。 すると彼はついて来いとばかりに私に尻尾を向けて、歩き始めました。 眠いのは眠いですが誘われたら言ってみたく鳴るのが人の性です。 案内をされたのはキュルケお姉ちゃんの部屋でした。 中にはその部屋の主であるキュルケお姉ちゃんと、青い髪の赤いメガネをした小柄のメイジさんです。 大きな杖を持ってベッドに腰掛けて本を熱心に読んでいます。 「ゆま、この子はタバサ」 と、キュルケお姉ちゃんが言いました。 タバサお姉ちゃんお姉ちゃんと繰り返して名前を覚えます。 「この子がね、あなたに用があるって言うから来てもらったの」 そうなんだ……。 初めてあった人なのに、なぜだか不思議と既視感がある人です。 「はじめましてゆま、私は雪風のタバサ」 「はじめまして、千歳ゆまだよ」 「そして、謎の人です」 謎の人の正体が発覚した瞬間です。 「えと、どうして私に服を?」 「毎日同じ服じゃかわいそうだから」 「それは……親切にありがとうございます」 「いいの、他に聞きたいこともあったから」 と、タバサお姉ちゃんは一呼吸をおいて。 「ゆま、あなたの強さの秘密は何?」 と聞かれます。 強さの秘密、魔法少女としての能力の事かな。 秘密といっても、キュゥべえと契約して、他の魔法少女の人から教えられたことをやってるだけなんだけど。 「うーん……わたしは、ここにくるまで魔法少女として魔女っていうのと戦ってたんだ」 「なるほど、だから戦闘慣れはしていると」 「うん、人と戦ったのは初めてだけど」 「魔女は異型のバケモノなの?」 「うん、すっごい、とりあえず、化物ーって感じだよ」 あの魔女の形状はうまく説明できない。 絵の具をキャンパスに投げつけたような形の魔女や、巨大なハサミで攻撃してくる魔女や、お人形さんみたいな魔女とか。 「おそらく、魔法少女はメイジとは違う存在」 「そうなの?」 「私達が使ってる魔法とは明らかに違う魔法を使っていることからの推測」 「詠唱もしないで魔法を発動する、それってエルフみたいじゃない?」 キュルケお姉ちゃんがそういうと、タバサお姉ちゃんは首を振りました。 「ディレクトマジックを使ってみたけど、そのような素質は感じられない」 「ということはただの平民ってことね」 「そういうことになる」 と、ひと通りお話ししてわたしが眠そうにしているのを見計らって、部屋に帰ってもいいわよと言われました。 お部屋に戻ると、私はルイズお姉ちゃんと一緒に寝ているベッドに入って、その瞬間にぐっすりと眠りました。 前ページ次ページネコミミの使い魔
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前ページハルケギニア外伝 機忍・零 ハルケギニア外伝 機忍・零 第二話「契約」 ルイズによる白怒火とのコントラクト・サーヴァントが一旦保留となった為、使い魔召喚の儀式は終了となり、級友達は揃って学院へと帰っていった。 文字通り“飛んで”行く少年少女達に驚いた白怒火だったが、自分を除く全員が当たり前の事と受け止めている為、辛うじて自制していた。 (「飛んでいった者達は全員気合値が一~六程減っていた、何がしかの妖術の類を用いたと考えるのが妥当か……」) 白怒火はそう考えると、近くにいる二人の人物に話しかける。 「それで、これからどうするのだ?」 「これから我がトリステイン魔法学院の最高責任者オールド・オスマンに会っていただきます。」 「トリステイン?それに魔法学院とは?」 「アンタそんな事も知らないの?一体どんな田舎に住んでいたのよ。」 呆れたように言うルイズに白怒火は特に気にもせずに「二年前まで諏訪部家に仕えていた」と、ただそれだけ答えた。 「スワベ?聞いた事も無いわね」 「うむ、俺もトリステインという国は聞いた事が無い、恐らくお互いかなり離れた場所にあるのだろう。 ところで、みすた・こるべぇるだったか。」 話しかけられたコルベールは少し驚きながらも頷く。 「ああ、そういえば自己紹介がまだでしたな。 私はジャン・コルベール。あそこに見えるトリステイン魔法学院で教職に就いている者です。 そして、こちらが君を召喚したミス・ヴァリエール……さ、自己紹介を。」 コルベールに促されたルイズは渋々ながらも自己紹介をする。 「ルイズ・フランソワーズ・ル・ブラン・ド・ラ・ヴァリエールよ。本来ならアンタみたいな平民は私とは話すら出来ないんだから感謝なさい。」 そんな、ルイズやコルベールの会話で“ミス”や“ミスタ”が性別に付けられる呼称のようなものである事、コルベールの職、ルイズの地位等を推測する事ができた。 「分かった、“ミスタ・コルベェル”に“ミス・ばりえぇる”だな?」 「違う!ヴァリエールよ!」 「“バリエェル”だろう?」 「発音が違うでしょう?ヴァ!よ、ヴァ!それからエの後は伸ばしなさい!」 ルイズの駄目出しに何度かやり直す白怒火だったが、結局小さいエを伸ばせはしたもののヴァの発音は出来なかった。終いにはルイズの方が折れてしまい、「もう!じゃあミス・ルイズで良いわよ!」ということになった。 多少のゴタゴタはあったものの、質問が出来るような状況になったので、学院に向かいながら気になっていた事をコルベールに聞き始める。 「魔法学院とか言っていたが、魔法というのはあの様に空を飛ぶ為の術の事なのか?」 「あれは“レビテーション”というコモンマジックで、術者を浮かしながら比較的遅い速度で飛ぶという術ですな。」 「というと、早く飛び為の魔法や、他の魔法もあると?」 「ええ、“フライ”という風魔法がそれに当たりますな。しかし、そういう事を聞いてくるという事は君の所には魔法は無かったのかな?」 「うむ、俺がいた諏訪部家周辺では魔法という術は無かった。俺が知っているのは妖術や法術位であろうか」 「妖術に法術……ですか、法術はともかく妖術という言葉には何やら不穏な響きがありますな。」 「然り、妖術の力の大本は異界にいる邪悪な存在であることが多い。だから妖術を操る術者は妖気を帯びているのだ。 最初、この様な場所に放り出された時は何がしかの妖術に囚われたのかと警戒していたのだが杞憂だった様だな。」 「当たり前でしょう?私達が使う魔法は始祖ブリミルから授かった物なのよ?そんな訳の分からない怪しげな術と一緒にしないでちょうだい。」 ルイズは白怒火が言う妖術の不気味さに怖気を覚えながらも、自分達が使う魔法の事を誇らし気に話す。 そんな二人を見てコルベールはもう大丈夫だろうと判断したのか、先に学院に戻っている事を告げて去ってしまった。 白怒火はレビテーションを使って急ぎ学院へ去っていくコルベールを見ながら隣にいるルイズに問いかける。 「ミス・ルイズは飛んで行かぬのか?」 「……い、いいい良いのよ。私が飛んで行っちゃったらアンタが置き去りになっちゃうでしょ。」 「ふむ、あの程度の速さであれば問題は全く無いが……丁度良い、学院とやらに到着するまで『機忍』の事について話しておこう。」 「アンタの事?それにキニンって傭兵の事なんじゃないの?」 面倒そうに返事をしてくるルイズに白怒火は「否」と答えると、学院に向かって共に歩きながら話し始めた。 戦乱続く故郷の話。 異界の邪悪な存在“黒鷺”に率いられて悪辣の限りを尽くす黒鷺軍と現世における首領たる妖術師・雷鳴法師の話。 親族の悉くを討たれながらも気丈にも黒鷺軍と戦い続けたかつての主君・サキ姫の話。 そして、黒鷺軍の主力……人を超えた身体機能をもって戦い続けるカラクリ仕掛けの存在“機忍”の話。 「そ、それじゃあ。アンタって人じゃないって言うの?」 白怒火の話を聞いたルイズは、顔を真っ青にしながら聞き返す。 しかし、それに対する白怒火の返事は何とも歯切れが悪いものだった。 「いや、そうではない、少なくとも俺は人間だ……そう思っている。」 「どういう意味よ。だって貴方は自分で機忍だって言ってたじゃない。で、その『機忍』っていうのはカラクリで動く……、ええとゴーレムみたいな存在って事でしょう?アンタはどっちかっているとガーゴイルっぽいけど。 だけど自分は人間だ……って、言っている事チグハグよ?」 「うむ、それにはとある事情があってだな……と、着いた様だ。 どうだろうミス・ルイズ、俺の事情についてはこれからこの学院の責任者にも話さなければならぬ。2度手間にならぬ為にもその責任者とやらと共に聞いてはくれないだろうか。」 ルイズは白怒火の言葉に少し考えた後、同じ話を二度聞くのも馬鹿らしいと思い、了承する事にした。 そうして二人はルイズの案内の元、学院長オールド・オスマンの執務室に到着する。 目の前にある重厚な扉をルイズがノックすると、「入りたまえ」という老人の声と共に扉が独りでに開いた。扉周辺に人の気配を感じなかった事から白怒火は“物を動かす魔法”かと推察した。 扉が開ききるのを待った後、ルイズは「失礼します」と言って入室する。 それを見た白怒火も「失礼する」と一言挨拶して入室すると、開いていた扉は再び閉じてしまう。 広々とした室内には白怒火とルイズ以外に三人の人間がいた。 一人は先に帰っていたコルベール師。もう一人は眼鏡を着けた二十代程の女性、書類仕事をしている所を見ると勘定方の様な役職にあるのだろう。そして最後の一人、この部屋にある最も大きな文机に腰を据えている老人こそ、この学院の最高責任者オールド・オスマンその人なのだろうと白怒火は確信する。 そのオスマン翁が口火を切って二人に話しかけてきた。 「始めましてじゃな、遠き地からのお客人。ワシはこの学院を取り仕切っておるオールド・オスマンという老いぼれじゃ。 そちらにいる女性は、ワシの秘書でミス・ロングビルという。」 表面上はにこやかに、しかし全く笑っていない目で白怒火を観察しながらオールド・オスマンは挨拶する。 対する白怒火も、オスマン翁の佇まいに軽い警戒を抱きながらも言葉を返す。 「丁寧な挨拶痛み入る。俺は白怒火という……今はしがない浪々の身だ。」 白怒火の挨拶を聞いたオスマン翁はミス・ロングビルに退室を促す。彼女が退室したのを確認した後、コルベールが此処に至るまでの経緯をオスマン老に説明する。 オスマン翁の方も先に聞いていたのか、特に聞き返す事もせずにコルベールの説明は終わった。 「ふむ、ミスタ・コルベールから聞く所によるとお主は数年前までスワベなる貴族に仕えていたというが、その家はどうなったのかね?」 顎鬚を扱きながら質問してくるオスマン翁に白怒火はごく端的に「かなり力は落としはしたであろうが、付近の最大勢力たる黒鷺が壊滅した事でもあるし、今の所は安泰だろう」と答えを返す。 白怒火が返事を返した時を見計らったのか、ルイズが声を上げる。 「あ、あのっ!オールド・オスマン、少々よろしいでしょうか。」 「む、どうしたのかねミス・ヴァリエール」 「あのですね、この白怒火が言うには『自分は機忍だが人間でもある』と言っているのですが。」 その聞き慣れない『機忍』という言葉に反応したのは、当然というべきかコルベールだった。 「キニン?」 「はい、白怒火が言っていた事からするとゴーレムや、ガーゴイルの兵士の事だと思われるのですが……」 「ゴーレムやガーゴイルが自分の事を人間だと言うのはありえませんぞ、ミス・ヴァリエール」 「ええ、それは私も十分承知しています、ですが」 ルイズがそう言った時、白怒火が口を挟んできた。 「ミス・ルイズ、良ければ俺から話そうか?」 「……そうね、私じゃあ説明しきれないだろうし。」 「承知した、では学園長もミスタ・コルベールもよろしいか?」 両者が頷いた事を確認した白怒火は、さっきまでルイズにしていた話を再び始めた。 「事の始まりは妖術師・雷鳴法師率いる黒鷺軍の来襲だった、俺が仕えていた諏訪部家と周辺の家は同盟を組み何とか抵抗していた。 しかし、時と共に我々は次第に追い詰められていった……。 我等とて決して弱かった訳ではない、しかし、黒鷺には『機忍』と呼ばれる機械…カラクリの身体を持つ忍者--隠密--がいたのだ、『機忍』は人以上の働きをした、機械の身体は疲れず・弱い攻撃は容易く無効化する。その上、戦力として見れば『機忍』一人に対して我等は数人を持って当たっていた。」 白怒火の話を聞きながら、ルイズ達はその内容をハルケギニアに置き換えていった。 即ち『機忍』を“メイジ”に、諏訪部の兵達を“平民”に。 「そして、俺にとって忘れられないあの合戦の日。 時は慶雲元年、黒鷺の機甲軍団の前に諏訪部家は辛うじて戦線を維持していた。 我等を率いるは諏訪部の数少ない生き残りであるサキ姫。 諏訪部の若き兵達は姫を統領と仰ぎ、戦場に立った。 合戦が始まった当初は拮抗していた戦力も、黒鷺の無尽蔵ともいえる物量の前に少しずつ押されていった。 その頃の俺は飛勇鶴という名前の剣士だった、俺は弟と共に戦場を駆けていたが状況はあまり芳しくなかった。周囲では味方が一人、また一人と倒されていく中、俺も致命傷を負い意識を失ってしまったのだ。 それから幾年経ったのか……、気が付いたら俺は白怒火という機忍となって黒鷺に仕えていた。 だが、ある時気付いたのだ。己が元は飛勇鶴という名前の人間だったという事実と、失われた肉体が何処かにあるという事に。 俺は戸惑ってはいられなかった、すぐに黒鷺を抜け出して何処かにあるという己を探し始めた。 しかし、時を同じくして黒鷺がかつての主家・諏訪部家からサキ姫をかどわかした。諏訪部家は精鋭をもって姫を取り戻さんとした……その中には何の因果か俺の弟・次郎丸もいた。 俺は成り行きから彼等と同道した、多数の犠牲を払いながらも我々は奇械ヶ城の天守閣にまで到達して、黒鷺の首領・雷鳴法師を倒し、サキ姫を救出する事ができた。」 「君の身体は見つかったのかね?」 「ああ、見つけた。」 「ならば、何故その『キニン』の身体のままなんじゃ?」 オスマン翁の疑問に白怒火は幾分躊躇した後、見出した己の身体について語った。 「俺の身体は……雷鳴法師の手により、黒鷺を現世に呼び出す為の贄として生命力の悉くを吸い尽くされていた。 ようやく見出した己の…飛勇鶴の身体は……木乃伊に成り果てていたのだ。」 「……え?」 「何と……、それは……」 気が付いた時に人でなくなっていた恐怖や悲しみ。自らの身体を取り戻すという旅路の果てに待っていた、己の死と己の屍骸との対面という常識では考えられない絶望は、その場にいる三人の言葉を失わせるのには十分なものだった。 飛勇鶴……いや、白怒火の言葉が偽りだと断ずる事は誰にも出来なかった、己の屍骸を見出したと語る白怒火の姿や雰囲気は偽りを口にする者には到底出せないモノだったからだ。 「なるほどの、確かにそういう経緯であるならば、その身がキニンであろうとも人だと認識するのであろうな。」 沈黙が支配した室内にオスマン翁の声が響き渡った。 その言葉に納得できないのか、ルイズがよく分からないという顔をする。 少女のそんな顔を見たオルマン翁は孫娘を見る様な温かい目をして、彼女に語り始めた。 「のう、ミス・ヴァリエール。お主は朝起きて鏡を見た時に、己が全く別の人間になっていたとしたらどう思うね。 その人物が己だと自然に受け入れるかね?」 オスマン翁の問い掛けにルイズは、なるほどと納得した。自らの意思とは無関係に、別の身体に己の意思が移された処で自分が己である事に違いは無いのだ。 そうすると白怒火の不可解な言動にも頷ける。 「では、オールド・オスマン。ミス・ヴァリエールのコントラクト・サーヴァントはいかがしましょう?」 「ふむ、神聖な儀式とはいえ流石に人に対して問答無用という訳にもいくまい、事前に説明をするべきであろう。」 「分かりました。ミスタ・白怒火、少々よろしいですかな?」 コルベールの言葉に白怒火は首肯する事で応える。 そんな白怒火にコルベールがルイズの事情を説明しはじめる。彼を召喚したのがルイズである事・学院における神聖な儀式である事・契約が出来ない場合、最悪退学処分になる事。等々。 そして、それを踏まえて彼女の使い魔になって欲しいという自分の希望を告げる。 コルベールの説明が終わった後、白怒火はカメラアイ周辺の装甲を眇めて幾らか考え込む。 変わってしまった己の身体。最早、人であった自分を取り戻すのは不可能であることは明白だった。しかも、機忍である以上、故郷に帰ったとしても碌な事にならないだろう事は想像に難くない。 カメラアイを通常状態に戻してこの部屋にいる人々を見る。興味深そうにこちらを見るコルベールとオスマン翁、そして自分を除いた他の人々よりも圧倒的な気合値を誇る少女の必死な表情を見た時、白怒火の気持は決まった。 「この身では故郷に帰参したとて最早立場も無い、それにこれも何かの縁であろう。 ルイズ殿の使い魔なるその役職、賜ろうではないか。」 「おお!そうですか。それは助かりましたぞミスタ・白怒火。さ、ミス・ヴァリエール。コントラクト・サーヴァントを…」 「は、はい!」 コルベールに言われたルイズは、座っていたソファーから、ぴょこんという感じで立ち上がって白怒火の傍に立った。 立ち上がろうとする白怒火を「いいからそのままで」と留めると、コントラクト・サーヴァントの呪文を唱える。 「我が名はルイズ・フランソワーズ・ル・ブラン・ド・ラ・ヴァリエール 五つの力を司るペンタゴン この者に祝福を与え、我の使い魔となせ」 そうして仕上げの軽い接吻を口に当たるだろう場所に施す。 コントラクト・サーヴァントを受けた白怒火は軽いパニックに陥っていた。彼の常識では恋仲にもなっていない、ましてや娼婦でもない女性と接吻を交わすなどありえない話だったからだ。 しかし、次の瞬間。白怒火の全身に比喩でもなんでもなく青白い稲光が走った。 白怒火は言葉も出せない程の痛みに苛まれているのか、何も言わずにただ身体をガクガクとのた打ち回っていた。 稲光は白怒火だけではなく、学院長室の中を蹂躙する。ルイズは悲鳴を上げながらしゃがみこみ、一瞬でも早く稲光が収まる様に心の中でひたすら始祖の名を唱え続けた。 室内を走り回った稲光は次第に白怒火の左手に収束していき、やがて静かになる。 伏せていた面を恐る恐る上げたルイズの目には、惨憺たる状況に成り果てた院長室の光景が入ってきた。 同じ様に非難していたオスマン翁やコルベールも、この状況には言葉も出ない様だった。 「やれやれ、えらい目におうてしもうた。」 「ええ、ですが生徒達がいる前でなくて助かりましたな。」 確かにコルベールの言う通り、召喚した直後に契約をしていたら級友達に被害が出た事だろう。下手をすると召喚云々ではなく、そちらの方で退学になる可能性があったのだ。 ルイズはその事に安堵したが、直後にちゃんとコントラクト・サーヴァントに成功したのかと不安に襲われて白怒火の傍に歩み寄る。 身体が動く様になったのか、白怒火は立ち上がって左手を眺めたり擦ったりしていた。 その左手の甲を見たルイズは、其処に見慣れないルーンが刻まれている事を確認して、今度こそ安堵の吐息を吐いた。 「ミスタ・コルベール!契約に成功しました!」 その端正な面に喜びの表情を浮かべて、ルイズはコルベールに報告する。 何といっても東方から来た、人の魂を宿すガーゴイルである。希少価値としてはこれ以上無い存在だろう、しかも今まで見たどのゴーレムやガーゴイルよりも滑らかに動いている。ゴーレムやガーゴイルの製作で名を馳せているガリアであっても、これ程の物は作れない筈だ。まぁ、メイジには敵わないだろうが、護衛とする分には十分過ぎる力量があるだろうとルイズは見ていた。 そんな嬉しそうなルイズを見たコルベールも祝福を述べると、使い魔のルーンを確認するべく白怒火の傍に近付く。 「ミスタ・白怒火、少々左手を見せて頂けますかな?」 コルベールの言葉に白怒火は躊躇い無く左手を翻して、刻まれたルーンを露にする。 そのルーンを見たコルベールは、見慣れない“それ”に眉を顰めると、ルイズの許可を得るとそのルーンを記録した。 「おめでとう、ミス・ヴァリエール。色々あったが契約は確かに成功している、彼の事は色々と言われるかもしれないが、彼 は間違い無く君の使い魔だ。 一応は東方で作られた、自立稼動型のガーゴイルという事にしておいた方が良いだろう。」 「え?ああ、そうですね。分かりました。」 コルベールに返事を返しながらも、そわそわしているルイズに微笑ましいものを感じながらもオスマン翁は釘を刺す。 「少々良いかね?ミス・ヴァリエール。」 いきなり話しかけて来た学院長に、ルイズは緊張しながらも「はい」と返事を返す。 「確かに彼の身体はゴーレムやガーゴイルと同様、人の物では無いじゃろう。しかしじゃ、その魂は人である事を忘れてはならんぞ。 我々は確かにメイジであり貴族でもある。しかし、それ以前に一人の人間であるという事も忘れてはいかん。 平民と我々が呼ぶ彼等と我々が同じ人間である事を忘れた時。貴族の誇りは傲慢に、平民を導く我等の精神たる魔法の力は唯の暴力に成り下がる事じゃろう。 “メイジを見るにはその使い魔を見よ”という、その言葉を心するのじゃぞ、ミス・ヴァリエール」 影で“セクハラ爺”と揶揄されている学院長の二つ名、“オールド(偉大なる)”という二つ名が伊達ではないと思い知らされたルイズは、緊張して上ずった声で「はい」と返事を返すと、白怒火と共に院長室を退室した。 ルイズと白怒火の二人が退室した後、学院長室で二人きりになったオスマン翁とコルベールは、ルイズが呼び出した白怒火という存在について語り合っていた。 「それで、ぶっちゃけどうかね、ミスタ・コルベール。あの白怒火と名乗るキニンは?」 「はぁ、召喚した当初に見た感じでは鋼鉄を素材としたガーゴイルだと思っていたのですが……、まさかあの様な経歴を経ていたとは。」 「うむ、確かにあの話は衝撃じゃったな、己の屍骸を見せられるというのは想像もしたくないわい。 しかし、ヴァリエールの娘も妙な事になったのう。普通に考えれば土と言えるじゃろうが、契約の時の稲光から考えると風かもしれん。」 「ですが、ミスタ・白怒火の事を考えると何とも言えません……。そういえばオールド・オスマン、彼に刻まれていた使い魔のルーンですが、見覚えはありませんか?」 そう言うと、コルベールは白怒火のルーンを記録したメモをオスマン翁に確認してもらう。 メモを渡されたオスマン翁は、受け取ったメモを横にしたり逆さにしたり様々な角度から見てみたが、己の記憶には無いとコルベールに返す事になった。 「使い魔のみならず、ルーンも未見ときたか。ミスタ・コルベール、彼女の成績はどうなのかね?」 「座学は間違い無くトップクラスです、もしかすると学院内にいる生徒で、彼女に知識量で上回る生徒は片手で事足りるのではないでしょうか」 「座学は……ときたか、では実技の方ではどうなのかね? ヴァリエールの所の娘じゃ、かなりやるんじゃろう?」 コルベールは、期待を込めて尋ねてくるオスマン翁から目を逸らすと言い難そうに返す。 「それが、どういう訳か呪文を唱える度に爆発を起こすのです。その為に級友達から付けられた二つ名が“ゼロ”というものでして……。」 「馬鹿かね?その生徒は、仮にも公爵家の娘じゃぞ?」 「はぁ……」 「教育方針間違ったんじゃろうか?まぁ良い、失敗の鍵はそのルーンを調べれば分かるかもしれん。 ミスタ・コルベール、フィニアのライブラリでそのルーンの事を調べておいてもらえんか?」 「承知致しました。それでは…」 「まぁっ!何事ですのこの惨状は!」 オスマン翁の命に従って学院長室を辞しようと思っていたコルベールと、デスクに肘をついて渋く決めていたオスマン翁の耳に、学院長室の惨状を見て怒り狂ったミス・ロングビルの声が叩きつけられた。 結局その日、コルベールはフィニアのライブラリーに行く事は無かった。 オスマン翁は翌日から数日間、腰痛に悩まされたという。 前ページハルケギニア外伝 機忍・零
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まともに召喚させてもらえないルイズ 「宇宙の果ての何処かにいる私の僕よ!神聖で美しく、そして強力な使い魔よ!」 少女、ルイズ・フランソワーズ・ド・ラ・ヴァリエールはトリステイン魔法学園の生徒。今日は進級試験の日、ルイズはその試験の課題である使い魔召喚の儀式の真っ最中です。 「私は求め訴えるわ!我が導きに答えなさい!」 ルイズは魔法が得意ではありません。今日もどうせ爆発で終わるんだろうなとルイズを含めたその場全員が思っていたのですが… 「あれ?何かいるわ…?まさか成功した?」 なんと召喚魔法は一発で成功。鏡からゆっくりと現れる緑色のフォルム。二本足で立ち、背中には黒い羽のような物がついている。 召喚されたのはどうやら亜人…?何はともあれルイズは喜び召喚したそれに話しかけます。 「アンタ亜人ね?この私に召喚されたんだから光栄に…」 「ここは…何処だ?…まぁそんな事はどうでも良い…まさか孫悟空が私と一緒に自爆するとは…な?」 緑の亜人はブツブツと何かを呟いています。ルイズは自分が無視されている事に気付き緑の亜人の側でぎゃーぎゃー喚きますが、亜人の耳には全く届いていない様子。 「ククク…だがおかけで新たな力が手に入った…待っていろ孫悟飯…このセルが…パーフェクトに貴様を消してやろうー…!」 亜人は人差し指と中指を額に押し付けます。次の瞬間、緑の亜人は姿形もすっかり無くなっていました。 「はぇ?あれ?」 辺りがシーンと静まります。召喚した本人はというと、一体何が起きたのかといった様子で事態が飲み込めていない様子。 数分後、事態を理解したルイズが儀式のやりなおしを教師のコルベールに申し出、再びルイズの使い魔召喚が行われました。 再召喚で現れたのは黄土色の鎧と鉄仮面を被った男だった。今度は成功したとルイズが鉄仮面に近づこうしたその時… 「ここは…神崎士郎の望む世界ではない。…修正が必要だ」 鉄仮面は腰の黒い箱から一枚の札を取りだし…! 『TIME VENT』 「え?」 チクタクチクタクチクタクチクタク… 「はっ!あれ?あいつは!?」 一瞬、何かが起きた後、黄土色の鎧の男はどこかへと消えていました。ルイズがコルベールに「アイツはどこへ行ったの!?」と問いかけましたが、コルベールは何の事やらさっぱりといった態度で接します。 いまいち納得のいかないルイズは再び召喚魔法「サモン・サーヴァント」を行います。今度は爆発が起こりました。召喚成功の手応えを感じたルイズでしたが、周りを見渡しても使い魔が見当たりません。 ふと足元に目をやると何かが浮かんでいました。文字です。ハルケギニアの言葉で「ここにいた」と書かれています。 おまけに矢印まであるではありませんか!ルイズが足を上げるとそこには体の潰れた自分の使い魔がいました。 やっぱり諦められないルイズはまたまたコルベールにやり直しを申し出、コルベールはこれを承認。四回目の召喚。 「やった!今度こそ成功よ!」 今回召喚されたのは、青い帽子を被った平民のようでした。しかし、それと一緒に見たこともない『魔物』が居ます。 これは当たりだとルイズが喜んでいるとどこからともなく青い毛に包まれた魔物が現れました。 「わたっ!わたっ!テリー、ここは異世界の扉で飛ばされた世界じゃないわた!ひとまず城に帰ろう!」 「そうなのか?じゃあ帰るかな!」 と平民の少年が言いました。ルイズの脳裏に嫌な予感が過ります。 「ちょ…ま…」 「わたわたわた~!」 取りつく島もなく少年は遥か空へと飛んでいってしまいました。 流石にストレスが溜まってきたルイズはコルベールに許可を取ることも忘れ召喚魔法を唱えます。 五回目に現れたのはおかしな帽子を被った少女、しかし背中には大きな羽が… 「よくも私を召喚してくれたな…人間。このレミリ…」 あるのを確認するところで日に当てられた少女は灰になった。 再再再再再再度召喚に挑むルイズ。現れたのは紅蓮の巨人! 「なめんじゃねぇ…異次元だろうが…多元宇宙だろうが…ハルケギニアだろうが関係ねぇ…俺を誰だと思っていやがる…穴堀りシモンだあぁ!」 紅蓮の巨人は気合い(螺旋力)で空間をねじ曲げ元の世界へ帰っていった。 それでもめげないルイズは渾身の力を込め召喚を行います。 「ドカ「ウボァァァ!」ァァン!」 断末魔の叫びと共に爆発が起こります。土煙が引くと底には黒こげになった鉄のゴーレムがいました。 ルイズが召喚した残骸が増える中、ルイズは藁にすがる思いで使い魔を召喚します。 召喚されたのは平民の少年とどう見ても人間には見えない異形の者。両者共に腕に何かを着けています。良く見ると少年の方は何かを手にしています。しらない文字書かれた緑色の札です。どうやら少年はその札で何かをするようです。 「俺のターン!魔法カード『超融合』を発動!…来い、ユベル!」 「十代…!」 すると二人は一つに重なり、眩い光となって空へと消えていった。 その後もルイズは召喚を続けました。 「あぅあぅ~…ここはカケラの世界じゃないのですよ…オヤシロワープ!」 …しかしいずれも 「はかせー、ここにはサルいないよー」 「ははは、悪かったなカケル君、今転送するぞい」 皆帰るなり死ぬなりして、 「エトナの奴こんなボトルの中に閉じ込めおって…おい、時空の渡し人!さっさと俺様をエトナのところへ飛ばせ!」 とうとう100回を超えたところでルイズの意識が 「キテレツー、ここどこナリ?」 途切れた。 次の日の朝、ルイズが起きると平民の少年が彼女の部屋にいました。何でも気を失う前にルイズが召喚したそうです。 その平民は「早く元の世界に帰せよ」等と馬鹿らしい事をほざいている。早く自分の力で帰れば良いのにと思いながら再びルイズは眠りについたそうな。 お し ま い 以上小ネタ ドラゴンボールよりセル 仮面ライダー龍騎より仮面ライダーオーディーン ぷよぷよよりのみ DQモンスターズ1よりテリー 東方プロジェクトよりレミリア・スカーレット 天元突破グレンラガンよりグレンラガン(シモン入) ボンバーマンよりボンバーマン 遊戯王GXより十代とユベル その他もろもろ… でした
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前ページ次ページZero ed una bambola ゼロと人形 アンジェリカはフーケに言われるままにM16を手渡した。 「これは…」 フーケは笑みを浮かべてそれを繁々と眺める。後は破壊の杖を回収するだけだと考えをめぐらす。 だがそんなフーケの左手がアンジェリカにグイっと引っ張られる。 「アンジェリカさん、どうかしましたか?」 まさか正体に気付いたわけではあるまい。なら何故腕を掴むのか。 「どうかしましたの?」 再びフーケが問いかけるもアンジェリカは俯いたままだ。冷や汗をだらだらと流している。 「ぐっ!?」 掴まれた腕に激しい痛みが走る。アンジェリカは掴んだ腕に力を入れているようだ。 痛みに思わず小さな悲鳴をあげたフーケ。その力はとても子供の力とは思えない。 「あ、アンジェリカさん? いい子だから放して…そんなに握ったら痛いわよ」 フーケにはアンジェリカが必死に助けを求めているように見えた。腕を掴む手を振り払おうとも考えたが優しく、諭すようにアンジェリカに話しかけた。 だがアンジェリカは耳を傾けない。それどころかますます力を込めらてくるだ。遠くからルイズたちの声が聞こえる。 『このままでは拙い』 業を煮やしM16を地面に捨て杖を掲げたフーケ。だがそれを振り下ろすことができない。 何故だろうか。アンジェリカの姿が似ても似つかぬ、故郷に残してきたあの子のことを思い出させるのだ。 『何をしているの! このままじゃお宝を奪えない!』 自分を叱責するも掲げた右腕が動かない。やがてフーケは静かに杖を下ろした。 「何やってるんだか…」 フーケは自らの行為を自嘲する。このままでは何も盗めやしない。 アンジェリカに掴まれている腕がますます痛み、ついにパキリという乾いた音が響き渡る。 Zero ed una bambola ゼロと人形 「ミス・ロングビル! 廃屋には誰もいませんでした。それと破壊の杖も取り返しました!」 ルイズが嬉しそうな声を出しながら戻ってきた。 そしてルイズの声を聞いたアンジェリカはようやくフーケの腕から手を放した。 「ミス・ロングビル、どうかされましたか?」 青い顔をしているロングビルにキュルケが気付いた。 「いえ…何でもありませんわ。それよりもアンジェリカさんを…」 左腕を押さえながらアンジェリカへと視線を移す。 「アンジェ! どうしちゃったの?」 見るからにおかしいアンジェリカにルイズが駆け寄る。 「ルイズさん。お薬…お薬下さい」 アンジェリカはうわ言のように呟いた。 「薬? 薬って何よ!」 ルイズは混乱して怒鳴り始めた。 「ルイズ落ち着きなさい! 怒鳴ってもどうにもならないわよ」 キュルケがルイズを窘める。 「ともかく…学院に戻りましょう…」 フーケではなくロングビルとして口を開いた。 「ミス・ロングビル、何かあったのですか?」 苦しそうなロングビルにアンジェリカを抱きかかえたルイズが尋ねる。 「何でもありません…そう悪いのはいつだってわたくしたち大人なのですから…」 ロングビルは朦朧とする意識の中故郷に残してきた妹を思い浮かべた。 「ミス・ロングビル! ルイズ、あたしが馬車の手綱をとるわ。早く戻りましょ」 Episodio 25 Abbandonato oltre la gentilezza 捨てきれぬ優しさ Intermissione ルイズたちの上空をシルフィードが飛ぶ。 タバサはじっとルイズたちを眺めていたが馬車に乗り込むのを確認し、シルフィードの頭を学院に向けさせた。 「アンジェちゃんが心配なのね」 「…」 シルフィードがタバサに話しかけるもタバサは何も答えない。 タバサは一足早く学院に戻るのだった。 前ページ次ページZero ed una bambola ゼロと人形
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人物 / みのもんた〔言葉で検索〕 ● みのもんた〔Wikipedia〕 ● 【TBS】みのもんたの朝ズバッ! ★■ キャスター復帰のはずだったのに……みのもんた『敗者の報道』安倍政権批判で“内定”取り消し中!? 「msn.ニュース[サイゾー](2015.2.10)」より / 芸能取材歴30年以上、タブー知らずのベテランジャーナリストが、縦横無尽に話題の芸能トピックの「裏側」を語り尽くす! 今年こそ“キャスター復活の年”と意気込んだはずの、みのもんた。一部では、4月から情報番組のキャスターに復帰するのではないかとウワサされていたが、古巣のTBSの番組にも、本命といわれたフジテレビの午後の情報番組にも、キャスターとしてはリストアップされていないことが明らかになった。 (※mono.--以下略、詳細はサイト記事で) ■ みの謝罪会見で嘘? 関係者も唖然 「livedoorニュース(2013.11.2)」より / +記事 ZAKZAK(夕刊フジ) みのもんた“お粗末な謝罪”に厳しい声「謝罪の王様でも見ていれば…」 【芸能ニュース舞台裏】週刊誌は今週も、みのもんた(69)を大々的に報道する“みのまつり”を続けた。 「これでおしまいでしょう。売れるから止められなかったが、本人が会見して、いくつかの媒体ではインタビューにも答えていたので。その中では、やはり週刊文春が圧巻。みのの所有不動産が一覧になっていて、改めてこんなに金持ちなのかって驚きました」と同業他誌デスクが言う。 みのが直接インタビューを受けたのは、女性自身と週刊文春。 「自身には昔からみのと仲のいい記者がいます。美談仕立てでした。文春には、みの本人が電話をかけてきて、インタビューしてくれと頼み込んだそうです」と事情を知るテレビ制作会社幹部が裏話を続ける。 「先週末の記者会見でみのさんは、子供を厳しくしつけた、甘やかさなかった、小遣いも少なかった、などと主張した。ところが文春が、東京・青山の土地を子供に買い与えていたことを取材していることを察知して、大慌てで連絡したようですよ。嘘がばれますからね」 会見は謝罪であって謝罪ではなく、すべてはお前のせいだよ、とばかりに逮捕された次男(31)に責任を負わせるかのような「バカヤロー」の一言でシメられた。 「やたら、ジャーナリストであることを強調する点もお笑い草ですね。勘違いもはなはだしい。久米宏や古舘伊知郎は、キャスターとは名乗っていますが、口が裂けてもジャーナリストだ、とは言わない見識を持っていますからね。みのは、ちょっと…」 と突っ込むのは会見を取材したウェブ媒体記者。会見の評判はすこぶる悪く、「みのといい、阪急阪神ホテルズの社長といい、“駄会見”です。映画『謝罪の王様』でも見ていれば、謝り方も変わったんじゃないでしょうか」と、謝罪会見を仕切ったことがあるPR会社プロモーターは切って捨てた。 ■ またまた記者会見で大嘘を吐いてしまった「みのもんた」 「simatyan2のブログ」より / 26日、次男が窃盗容疑で逮捕され、TBSの報道2番組を降板したことで 都内のホテルで記者会見を開いたみのもんたは次男の不祥事を謝罪しました。 http //dailynews.yahoo.co.jp/fc/entertainment/broad_casting/?id=6095201 ここまではよかったのですが、記者からの質問に答える形で朝ズバの放送で 吉田明世アナウンサーの腰付近に手を伸ばした“セクハラ疑惑”について なんと次のような見え透いた大嘘をついてしまったのです。 「私は腰をたたいたつもりでした。 セクハラをするつもりはありません。 彼女はよくとちるお嬢さんで、その度に背中をたたいていた。 彼女に聞いてもらった方がいい」 と惚けた後で、 「僕たちには“あうん”の呼吸がある。 うまく作られた映像だなと思いました」 とネットで拡散されている映像まで捏造だと言い出しているんですね。 http //www.daily.co.jp/newsflash/gossip/2013/10/26/0006449329.shtml http //www.daily.co.jp/newsflash/gossip/2013/10/26/1p_0006449329.shtml 何度も掲載して申し訳ありませんが下の動画をもう一度よく見て頂きたい。 (※ 以下略、詳細はブログ記事で) ■ ラジオで100倍返しの反撃!みのもんた報道の真実 「simatyan2のブログ(2013.9.23)」より / ラジオで100倍返しの反撃!みのもんた報道の真実 みのもんたが21日、都内の文化放送でパーソナリティーを務める「みのもんたのウィークエンドをつかまえろ」(土曜午後1時)に生出演し、今の心境を明かしました。 番組が始まるや、みのもんたは「南妙法蓮華経」とお題目を唱え、 「暑さ寒さも彼岸まで。お墓をきれいにして、ご先祖さまに近況報告してまいりました」 とスタート、そして先祖に、 「世間を騒がせて申し訳ありません。 私が世間を騒がせたつもりは全くない。 私が何をやったわけでもなんでもない」と話し、続けて、 「こういうケースの場合は日本ってのはちょっとおかしいんじゃないかなと言う方がたくさんいらっしゃったんで、ホッとしましたね。 30すぎて世帯を持って独立して、という人間に関して、身内だからということで責任を取るのかという問題。 私は世界中に友達がいるもんですから、私の知っている限りの国の方たちは『おかしいね、日本は』と言われました」 などと自分へのバッシングに対して反論しています。 (※ 中略) / 親や子の話じゃないんです。 セクハラしたのはみのもんた本人であるのに、子供の話にミスリードしようとしているから言うのです。 本来なら発端のセクハラ問題が最重要問題で語られるべきなのです。 本人も言ってるように、30過ぎて世帯を持って独立している次男に関して、身内だからということで親が責任を取る必要がないのは確かです。 ただしこれも世間一般、普通の人ならば、の話ですね。 世間一般なら30過ぎた子の親がどうのこうのと言わなくてもいいですが、みのもんたは、いつも番組で事件があるたび、事件を起こした人の、「親の顔を見てみたい!」って、説教してませんでしたか? 犯罪者の小学校時代の卒業文集なんか持ち出してませんでしたか? 三田佳子の息子が事件を起こしたとき、「親の背を見て子は育つ」とか言ってませんでしたか? (※ 行変え文を改変はmonosepia) 【東京電力】 ■ 東電相澤副社長をフルボッコ みのもんた 「建築とかあれこれ 呪いもあれこれ(2013.9.12)」より / 2013/8/30 朝ズバッ! セクハラ騒動 http //buzzpics.blog.fc2.com/blog-entry-3786.html 2013年9月4日放送 朝ズバッ! 東京電力相澤副社長生出演 どうする?汚染水漏れ「いま漏れているものはありません」 http //kiikochan.blog136.fc2.com/blog-entry-3241.html 9月11日、次男が窃盗未遂で逮捕 夏休み中だったみのもんた。 16日から番組に復帰する予定だった。 どうなる復帰? テレビは前もって打ち合わせがあるので、 相沢をどう扱うか、 話し合いがあったはずで。 それで「分裂」したのかもしれない。 結局、みのは相沢をフルボッコ。 そして、息子は逮捕。 ちょっと、あれだ。 わかりやすすぎないか、これ?www 決して、みのもんたは好きではない。 小沢を散々、犯罪者扱いしやがったしー。 けれど、汚染水漏れで 相沢本人をフルボッコにしようとした みのには、感服する。 だーーーーーーれも、できないもんねw ーーーーーーーーーー ■ どうする?汚染水漏れ「いま漏れているものはありません」東京電力相澤副社長生出演9/4みのもんたの朝ズバッ!(文字起こし) 「みんな楽しくHappy♡がいい♪(2013.9.6)」より ■ 470億円国費投入。でも最終的にはやっぱり海へ流すんですよね? 「タンクの汚染水はえー、セシウムしか取り除いてございません。ストロンチウム等々多核種62種類」 東京電力相澤副社長生出演9/4みのもんたの朝ズバッ!(文字起こし) 「みんな楽しくHappy♡がいい♪(2013.9.7)」より ■ 緊急速報!TBS苦渋の決断!みのもんた降板内定!事実上の引退へ 「J-cia(2013.9.12)」より / 既にみのもんたのスキャンダルについては今週2本の記事でお伝えしている。 http //www.j-cia.com/archives/9760 http //www.j-cia.com/archives/9769 みのもんたとTBSがとうとう決断した。各テレビ局でレギュラー番組を持っているみのもんただが、特に月~土に毎朝情報番組の司会を務めるTBSとのつながりが深い。二度目の夏休み真っ最中にもかかわらず、自身のセクハラ問題で袋叩きにあっているタイミングでの次男逮捕劇。さすがに番組復帰は困難と見たTBSは、みのもんたの降板を内々に決めたようだ。明日午後発表になるという未公開情報とともに、番組関係者が実情を赤裸々に緊急暴露してくれた。 (※ 以下課金記事) ■ セクハラ大王みのもんた終了決定!?次男日テレ社員が8月中に窃盗事件で遂に逮捕 「憂国世界(2013.9.12)」より / (※ 詳細はブログ記事で) ■ みのもんた長男でTBSにコネ入社した隼斗は最低の人間で、次男の雄斗は泥棒だったのか? 「わらし仙人の読書三昧日記(2013.9.12)」より / (※ 詳細はブログ記事で) ■ 隠れみのさんの日テレ社員次男、他人のカードで現金窃取未遂容疑で逮捕 「韓流研究室(2013.9.11)」より (※ 前後略) / なあるほど・・・ それで、TBS「朝ズバ!」は 月曜日からみのもんたを隠していたのか 「隠れ蓑」ならぬ「隠しみの」。 ーーーーーーーーーーー ■ みのもんた 朝ズバ セクハラで夏休み?降板、干されたとの噂も 真相とは 「芸能情報の裏側視点(2013.9.10)」より / 『みのもんたの朝ズバッ!』(TBS系)で司会を務めるみのもんたさん(69)が、9月9日から1週間の夏休みに入った。みのさんは8月頭にも夏休みを取ったばかりで、情報番組の司会者としてはきわめて珍しい「2度目の夏休み」となる。先日“セクハラ疑惑”が持ち上がったこともあり、ネットでは「セクハラ騒動の影響では?」との声が上がっている… +続き みのさんの代役を務める井上貴博アナウンサーが「みのさんは今週1週間、『夏休み』ということになりまして、この1週間は私たち、そしてスタッフ一同力を合わせてお伝えしていきます」と宣言した。「夏休み」の部分は若干強調して言っているように聞こえた。 みのさんが休みの日はいつもみのさんの等身大パネルが設置されるが、この日も5時37分の時点ではコメンテーター席の横に立てられていたのが確認できた。しかしコメンテーターをアップで映したり、2020年の五輪開催地決定時のVTRを流した後、5時38分に映ったスタジオにはすでにパネルがなかった。その後放送終了までパネルは戻ってこなかった。 アナウンサーやキャスターはみのさんの穴を埋めようとしているためか、軽口を飛ばし合いながら、いつもより和気あいあいと、にぎやかに番組を進行しているように見えた。 「夏休み」とのことだが、実はみのさんは13年8月9日から16日までも夏休みを取っていた。情報番組の司会者が2度も夏休みを取るというのは珍しい。 みのさんは8月30日放送回で吉田明世アナウンサーのお尻を触っているような映像が流れ、「公開セクハラか」と騒がれたばかりだ。 TBSは「セクハラ行為があったとは認識していないが、紛らわしい行為だったため、今後このようなことがないよう番組担当者に口頭で注意した」とのコメントを出し、みのさんも日刊スポーツの取材に対し「セクハラなんてとんでもない。そんな認識はないし、相手も戸惑っていると思う」と話したが、騒ぎは一向におさまっていない。 こうした背景もあり、今回の「夏休み」について視聴者からは「どうせセクハラの件で謹慎してんだろ」「2度目の夏休みって、干されたんだろ?」「セクハラ騒動のほとぼりを冷ましたいんだろうな」など、「セクハラ疑惑」が影響しているのでは、という声が多数上がっている。 「夏休み」に「セクハラ疑惑」が影響しているのか、TBSに問い合わせてみたが、9月9日19時現在、回答は得られていない。(以上J-CASTニュース) / ネットでは、「不自然だよねwww」「へー、ネットの批判てけっこう効くんだな」「ほとぼりさめるまでしばらく休業してシレッと出てくるんだよ」「政治家がほとぼり覚めるまで入院するようなもんだろ」「逆だろ みの側が拗ねた、自分抜きで視聴率取れるかやってみろって脅し」「今頃銀座のホステスを触りまくってるのでは?」「セクハラのエロジジイは引退しろよ」などの声が。 このタイミングで2度目の夏休みはかなり不自然ですね…。セクハラ騒動が影響している可能性は十分考えられるでしょう。 しかし、この「2度目の夏休み」はTBS側が持ちかけたのか、みのさんが申し出たのかはわかりません。1週間後にはまた戻ってくるみのさん、セクハラ疑惑について本人の口から説明があるのか、注目が集まります。 ★ みのもんたの次男、窃盗未遂で逮捕 「nikkansports.com(2013.9.11)」より / 警視庁は11日、不正に入手したキャッシュカードを使い現金を引き出そうとしたとして、窃盗未遂の疑いで、東京都港区、日本テレビ社員御法川雄斗容疑者(31)を逮捕した。同容疑者は、タレントのみのもんたの次男。 +続き 逮捕容疑は、8月13日午前1時10分ごろ、港区新橋5丁目のコンビニの現金自動預払機(ATM)で、他人のキャッシュカードを使い現金を引き出そうとした疑い。 警視庁によると、御法川容疑者は「話すことはありません。弁護士が来てから話します」と供述している。 同日午前1時ごろ、近くの別のコンビニ前で、酒に酔って寝ていた40代の男性会社員を警察官が発見。保護しようと近づいた際、男性のそばから男が走り去り、男性のバッグが盗まれていた。 直後に警察官が、男と服装や背格好がよく似た御法川容疑者を見つけ、事情聴取。その後の捜査で、防犯カメラに男性のキャッシュカードを使い、現金を引き出そうとする御法川容疑者が写っていたため逮捕した。 日本テレビ総合広報部は「当社の社員が逮捕されたことは誠に遺憾です。事実経緯の詳細が明らかになり次第、厳正に対処いたします」とのコメントを出した。 [2013年9月11日12時54分] ーーーーーーーーーー ★ みのもんたが今年2度目の「夏休み」 「セクハラ謹慎では」といった憶測広がる 「J cast news(2013.9.9)」より / 「みのもんたの朝ズバッ!」(TBS系)司会のみのもんたさん(69)が、2013年9月9日から1週間の夏休みに入った。 みのさんは8月頭にも夏休みを取ったばかりで、情報番組の司会者としてはきわめて珍しい「2度目の夏休み」となる。先日「セクハラ疑惑」が持ち上がったこともあり、視聴者からは「セクハラ騒動の影響では?」との声が多数上がっている。 +続き 等身大パネルも番組途中で撤去される 「朝ズバッ!」は、いつもはみのさん1人のオープニングトークで始まるが、9月9日放送回はアナウンサーとキャスター総勢6人がズラリと並んでスタートした。 みのさんの代役を務める井上貴博アナウンサーが「みのさんは今週1週間、『夏休み』ということになりまして、この1週間は私たち、そしてスタッフ一同力を合わせてお伝えしていきます」と宣言した。「夏休み」の部分は若干強調して言っているように聞こえた。 みのさんが休みの日はいつもみのさんの等身大パネルが設置されるが、この日も5時37分の時点ではコメンテーター席の横に立てられていたのが確認できた。しかしコメンテーターをアップで映したり、2020年の五輪開催地決定時のVTRを流した後、5時38分に映ったスタジオにはすでにパネルがなかった。その後放送終了までパネルは戻ってこなかった。 アナウンサーやキャスターはみのさんの穴を埋めようとしているためか、軽口を飛ばし合いながら、いつもより和気あいあいと、にぎやかに番組を進行しているように見えた。 (続く) ◆ 【速報】みのもんたの次男・御法川雄斗が窃盗未遂で逮捕!!日テレ社員のくせにキャッシュカードで不正に現金を引き出そうとして御用…みのもんた謎の夏休み、原因はセクハラではなかった!!...... 「News U.S.(2013.9.11)」より ■ 「株式日記と経済展望」のコメント欄より (2013.9.10) / TBSも終了か?「除鮮すべし」:今年の流行語大賞は「除鮮」にしろや!? (itoku)2013-09-10 15 58 22>【これは酷い】みのもんた、セクハラ発覚後に吐いた暴言がクズすぎる…吉田明世アナは9月一杯で降板させられる模様 440 :名無しさん@13周年:2013/09/08(日) 07 42 20.62 ID PD1VNJYU0 関係者だけど、 あの放送終了後のみのさんの荒れようは 凄まじかったよ。 特にプロデューサーとカメラマン、 吉田アナに対して ものすごい剣幕で怒鳴り散らしてたな。 吉田アナに対しては 「お前が手を振り払ったりするから視聴者から変な風に見られたかもしれないだろ!」 って。 吉田アナは泣いて謝り続けるだけだった。 役員が飛んできて謝るわ大変だった。 →何様のつもりだい? 「僕はこんな仕事しなくても何百億という金があるから悠々自適に暮していけるんだよ。 あんたらが助けて欲しいっていうから受けてる仕事なのに顔に泥ぬりやがってどうしてくれんの」 って凄んでた。 本当に狂ってます。 みのさんも会社も。 →だったら、テレビにでないでずっと「麻布十番」で生きてろや!みのもんた! ちなみに来週からの2度目の夏休みは どういう経緯かは分からないけど急遽決まった。 みのさんは口癖で視聴者はすぐ忘れるから、 視聴者はバカだからとよく言ってるけど、今回も 「視聴者はバカだから一週間もすればすぐ忘れる。オリンピックの開催地決定もあるし他に大きな事件でも起きてくれればいい」 と話してたそう。→おれもそのB層の一人。ここは永久保存版ですナ。 あと吉田アナについては まだ怒りが収まらないみたいで 「外せ」と言ってるみたい。 9月いっぱいで 降板させられるという噂。 →これこそ、パワハラ、セクハラの現行犯ですナ!みのもんたさんヨ! 広告代理店の人の話だとスポンサーへの苦情は今のところ 数件程度だから全く問題ないと聞いてる。 TBSへの苦情はいくら来ようが痛くも痒くもないだろうし。 476 :名無しさん@13周年:2013/09/08(日) 09 54 12.39 ID PVxkn7e20 440 これは酷い ◆ 【燃料投下キター】みのもんたにセクハラされたと騒がれた吉田明世アナに番組降板説・・・TBSに責任を取らされる? 「ジャックログ(2013.9.9)」より / 「今ささやかれているのは、吉田アナの降板説なんですよ。今回の騒動で、みのさんはテレビ局関係者に『ハジをかかされた』と大激怒することになったと、ネットメディアで報じられています。 それで局としては、吉田アナをスケープゴートに事態の収束を図ろうとしているとも言います。 要は彼女を番組から降ろすことにより『ご勘弁ねがえないでしょうか』と。そうだとすれば、酷い話ですよ」(女性誌記者) 今回みの自身は「身に覚えがない」と言っているが、週刊誌などでは、みのが女子アナの身体を触ることは常態的だとも噂されている。 また銀座のクラブでの激しすぎるボディタッチの噂も…。 「今回みのさんがセクハラしたか、していないかはさておき、最大の被害者は吉田アナですよ。 成城大学文芸学部マスコミ学科の出身で、07年には同校のミスキャンパスにも選ばれています。 でも今回の騒動で“トラブルアナ”としてのレッテルを貼られてしまった、とか。 これで騒がれているように、本当に降板になったとしたらお気の毒ですね」(テレビ制作会社スタッフ) 吉田アナは事件以降、一度もブログを更新していないほど、落ち込んでいるとも伝えられている。 はやく復帰してもらいたいものだが、その進退が気になるところだ。 http //mogumogunews.com/2013/09/topic_2529/ ★ みのもんた、セクハラ常習の実態と、甘い対応とるTBSの事情…夜のお店ではパワハラか 「Yahoo!ニュース[Business Journal](2013.9.5)」より / 本日(9月5日)発売の「週刊文春」(文藝春秋/9月12日号)が、あの大物司会者のセクハラ常習疑惑について報じている。 8月30日に放送された『みのもんたの朝ズバッ!」(TBS系)内で、みののセクハラ疑惑が浮上し、ネットを中心に大騒動になっている。 +続き そのセクハラ疑惑とは、同番組放送終了間際の午前8時29分、CM明けのスタジオで起こった。みのがTBSの吉田明世アナウンサーの腰に手をまわし、その手を吉田アナが振り払っているような様子がテレビにはっきり映ったのだ。この時の動画がネットにアップされ、みのへの批判が高まり、大手新聞社までもがネットニュースとして配信する事態となった。 この騒動を受け、TBS広報部は「セクハラ行為があったという事実はありません。スタンバイの最中にみのもんたがアナウンサーたちと談笑していました。その様子が放送にこぼれてしまうことで、誤解を与えてしまいました」とコメントし、セクハラ疑惑を否定。TBSは番組担当者に注意したという。 また、みのも9月3日付日刊スポーツ(http //headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20130903-00000006-nksports-ent)の取材に対し「アナウンサーがトチった時に軽く突いたりするのは、僕としてはよくあることで、パワハラと言われるならまだしも、セクハラなんてとんでもない。そんな認識はないし、相手も戸惑っていると思う。このように報じられることに驚いている」とコメントした。 ここで疑問が浮かぶ。TBSが番組担当者だけに注意し、セクハラ行為がなかったとしても、視聴者に誤解を与えるような行為した張本人であるみのに、注意をした様子がないことだ。 この疑問に対し、文春は「みののこうしたセクハラ行為は常態化」しており、また、TBSが弱い朝の時間帯で同番組が安定した視聴率を維持しているため、みのにモノが言えないためだと報じている。 記事によると、今回のように女子アナの腰を触るなどは頻繁にあり、「後ろから抱きつきブラジャーのホックをいじる」(ある番組関係者)こともあるという。 また、みのは“銀座の夜の帝王”といわれ、高級クラブに通う姿が頻繁に目撃されているが、「そこでの振る舞いと区別がつかない感じ」(同)だともいう。 しかし、たとえ銀座の高級クラブでも基本的にはお触りは禁止なはず。みのの銀座での飲みっぷりについて、彼をクラブで目撃したことのある人物は当サイトの取材に対し、「体に触るだけではなく、席についたホステスに一気飲みを強要するなどのパワハラまがいの行為がある。一気飲みをさせられたホステスは、酔いつぶれて仕事にならなくなることもあるようです」と話す。 2012年度に厚生労働省に寄せられたセクハラの相談件数は6387件あり、東京、大阪などの主要労働局がセクハラに対する解決援助・調停を受理した件数は、09年度が167件、10年度が207件、11年度が212件で、12年度は230件を超えると推計され、年々増加の一途を辿っているという。これまで被害者側が泣き寝入りしていたようなケースが、セクハラの社会的認知の高まりに比例し顕在化してきているともいえるが、一方でみののケースように、いまだ不問に付されている件も多いのだろう。 ちなみに、セクハラというと、男性が女性に行うものと思われがちだが、前記の厚労省に寄せられたセクハラ相談のうち549件は男性からで、なかでも20代の男性からの相談が多いという。また女性セブン(小学館/2013年7月18日号)によると、労働問題に詳しい弁護士が11年に22歳から39歳の男性2666人にアンケート調査をしたところ、全体の約4分の1が「職場で女性の上司や先輩から不快な思いをさせられたと感じたことがある」と答えたという。 今年で69歳になったみのもんた。仮に文春の記事にあるようにセクハラが常態化しているならば、これまでのタレント業と家業である水道メーター製造会社社長としてタップリと稼いだお金を抱えて、そろそろ隠居してはどうだろうか。そもそも「パワハラと言われるならまだしも」などと釈明してしまうセンスは、もはや報道番組のMCとして、視聴者の支持を得ていくのは難しいだろう。 本多カツヒロ .