約 1,871,595 件
https://w.atwiki.jp/familiar_spirit/pages/331.html
第二話『甘ったれた世界』 男の朝は早い。 まだ夜も明けきらぬうちに、リンゴォは目を覚ました。 朝に起こせと言われたが、まだ起こすような時間でもあるまい。 ルイズはまだ爆睡している。よく言えば平和そうに、悪く言ってしまうと、マヌケに。 リンゴォは素直に、マヌケだな、と思った。 昨夜渡された服を引っ掴むと、リンゴォは部屋を出た。 洗濯をするのなら早いほうが良いし、その為にはこの部屋ではどうにもならない。 どこで洗濯できるのかは知らないが、その辺をうろつけば見つかるだろう。 ついでに自分の服も洗濯しようと考えて、自分には代えの服が無い事に気がついた。 まあ、どうでもいいことだ。 それらしい場所は、すぐに見つかった。 うまい具合に洗濯板も桶もある。見つけたのはそれだけではなかった。 まだ薄暗い中、一人の少女がシーツか何かを洗っていた。 およそ貴族のやる仕事ではないから、使用人か何かだろう。 かまわず近づいていくと、向こうもこちらの姿を認めたらしく、動きを止めた。 見たこともない男(どう見ても貴族ではない)が薄暗い中こんな所をうろついている。 彼女は不審の色を顕わにしたが、思い当たる節があったのか、声をかけてきた。 「お…おはようございます。あの、もしかして、ひょっとすると 貴方はミス・ヴァリエールの使い魔で平民の…えぇと……」 「…他にそういうのがいるのかは知らないが…確かに、オレの雇い主はそのヴァリエールだ。 名は…リンゴォ・ロードアゲイン」 「リンゴォさんですか! わたし、ここで住み込みで働かせてもらっている、 シエスタといいます。あ、わたしは貴方と同じく、平民です」 何が『同じく』なのか、最後の一言に意味はあるのか、そう考えたが、 リンゴォにはどうでもよかった。 「ああ、すまないが、ここで洗濯してもいいか?」 「洗濯? 構いませんけど…あの、その服は……」 少しづつ日が差し始め、リンゴォの手に持っている服がはっきりと確認できるようになる。 どう見ても、男のものではない。というか、女物のパンティがはっきり見える。 「これか? さっき言った、俺の雇い主のものだ。なんでも、これが俺の仕事らしい」 「ええ…それはなんとなく理解できますけど……」 けど、の後少しだけシエスタは黙っていたが―― 「…『それ』、そのまま持って来たんですか……」 おそらく誰にも出会う事はなかったろうが、女性の下着をもって歩き回る男の姿は―― 「あ、あの! 洗濯板はそこにあるのをご自由に使ってください! それから、何かわからない事がありましたら、何でも訊いて下さい!」 シエスタは、何も言わない事にした。 それから少しの間、二人はその場で洗濯をしていた。 気を遣っているのかシエスタが色々と話しかけてくる。 リンゴォはそれを適当に受け流す。 「あの…そういえばさっき、ミス・ヴァリエールのことを『雇い主』だと 仰っていましたが……。いくら人間とはいえ、やはり使い魔なのですから、 自分の主人をそんな風に呼ぶべきではないと思います。それに……」 「平民が貴族の方を呼び捨てにするというのも……」 リンゴォは黙ったままパンティを洗っている。 その沈黙にシエスタは耐えられなかったらしい。 「…あの……もし、ご気分を害してしまったのならすみません」 「いや…別にオレにはどうでもいい事だ」 二人は、ほぼ同時に洗濯を終わらせた。 「あの、なんでしたら、その洗濯物もわたしが干しておきましょうか?」 「ああ…そうしてくれるとありがたい」 自分の洗濯物とリンゴォの洗濯物をまとめると、彼女はそうだ、とつぶやいた。 「洗濯物が多い日は大変でしょうから、よければ今度からこれを使って下さい」 と、リンゴォに持っていた袋を手渡した。 「あぁ、すまない」 「いえ…平民同士、困った時はお互い様です。では、わたしはこれで」 シエスタは洗濯物を抱えてどこかへと行ってしまった。 リンゴォは先ほど、ありがたい、と口にしたが、別に心底そう思ったわけではない。 誰もがそうするように、ただの社交辞令だ。 リンゴォが本当に感謝の意を示すのは、彼が認めた男だけだ。 ルイズの部屋へ帰る道すがら、リンゴォは一人思う。 この世界は、貴族も平民も、あんな奴らばかりなのだろうか? ここでは貴族も平民も、この『学院』とやらに飼われている。 その事を理解している分シエスタはルイズよりマシと言えたが、 その事を理解している分だけシエスタは卑屈だった。 それが余計にリンゴォを不快にさせた。 リンゴォがこの世界でまともに出会った人間は、ルイズとシエスタの二人だけだったが、 それだけで彼がこの世界を判断するには十分な材料だった。 (だが、それもどうでもいいことだ……) こんな世界でも、牙を砥いでいる人間はいる筈だ。 こんな世界だからこそ、その牙はより強く光り輝く。 彼の興味は、其処にしかなかった。
https://w.atwiki.jp/anozero/pages/4090.html
前ページ次ページLouise and Little Familiar’s Order 寮塔に程近い場所に水汲み場がある。 メイド達が毎朝定時に行なう洗濯はいつもそこで行われていた。 しかも生徒全員分となると、交代制にしなければ上手く回る事は無い。 洗濯をしにやって来たミーとシエスタは、列の後ろで大人しく自分の順番を待つ。 その間もミーはシエスタと同じメイド達から常に注目されていた。 人間の、それも平民の子供が使い魔として召喚されたという事実は、噂好きな者達の口によって広まっていったと思われる。 しかもそれは、昨晩ミーが厨房に貴族と一緒にやって来たという事実によって勢いに拍車がかかった状態になっていた。 メイド達はミーに優しい口調で自己紹介したり握手を求める。 そうされるのを嫌がるという人は少ないだろうし、事実ミーの表情も、始めは知らない人に囲まれておどおどしていたが、数分もすると部屋を出る時より幾分か和らいだ感じがした。 その様子を見てシエスタもやっと破顔出来た。 そしてやっと自分達の番になり、二人は洗濯を始める。 が、当然の事ながらミーはこの世界における具体的な洗濯の方法を知らない。 いや、元の世界でもそれは同じ事だったろう。 洗濯はシエスタと同じ様な役職の者がやってくれている、一切の服なんて、気付いたらいつの間にかクローゼットの中に収まっているという感覚を持っていれば尚更の事だった。 そこでシエスタが手取り足取り教える事になった。 気候的には未だ春になって直ぐの時期なため水がかなり冷たい。 あっという間にミーの小さな手が真っ赤になり、上手く動かなくなってしまう。 そんな彼女の手をシエスタは時折優しく呼気で温めてやる。 何度か、代わりにやってあげようか?と言ってみるものの、ミーは頑として、ミーがやると言って聞かない。 どうして?と訊くとメイドさんと二人でやりなさいって言われたから、と答えた。 そこでシエスタはミーの頑なな姿勢の意味が分かった。 恐らく自分は何もせず、シエスタが全部やる事になるのに後ろめたい物を感じているのだろう。 とは言え道具は洗濯板と石鹸しかない為に、時間も手間もかなりかかる物になる。 また強く擦ったりすれば忽ち生地が痛んでしまう。 そうなれば主人であるルイズに叱られる事は必至だろう。 シエスタは洗濯に手馴れているので、自分の分を次々に片付けていくが、一方のミーは小さな物を選んでかなりゆっくりとした調子で進めていた。 この分では終わるのが昼間になりそうだと思ったシエスタはミーの手に自分の手をそっと添えた。 これなら手伝っているだけだし、ミーの感情を害する事も無いだろうと考えた末の行動だった。 案の定、ミーは何も言わずにシエスタの手の動きに合わせてきた。 二人の周りで時間はゆっくりと流れていく。 結果かなり遅くなってしまったが、洗濯は和やかな空気の中で終わった。 洗濯物を干しきった時には既に山の稜線から朝日が昇りきっていた。 しかしルイズに言われた通り、翩翻と翻る洗濯物には染み一つ無い。 「綺麗になったねぇ~。さてと!そろそろ朝食にしましょうか?」 「うん!」 シエスタに手を引かれてミーはとことこと可愛らしい足取りで厨房へと向かった。 Louise and Little Familiar’s Order 「Terror of the whip sound」 「おう、シエスタ。今戻ったのか?大分遅かったなぁ?」 厨房に入ると、コック長のマルトーがフライパンを振りながら威勢の良い声でシエスタを迎える。 朝食時の山場とも言える時間は過ぎていたが、厨房の中は未だ戦場の様に多くのコック、そして使用人達が行き交っていた。 マルトーは直ぐにシエスタの背後で隠れる様に立っているミーにも声をかける。 「おっ?昨日のお嬢ちゃんじゃないか。そう言やあ、昨日ここに来た貴族は朝ごはんをここで貰う様に言ってたな、確か?」 「ええ。自分もそうして欲しいと言われました。」 「ったく!貴族の奴らはこっちに面倒事しかよこさねえ!大体、使い魔の飯くらい自分達でどうにかしろってんだ、まったく…… おっと嬢ちゃん、恐がらなくても良いぞ。おじさんを含めてここにいる皆は嬢ちゃんの味方だからな!」 豪快に笑うマルトーはミーにとって多少なりと好印象だったらしい。 彼女の顔から零れる様な笑みが出て来たのを見て、マルトーはまるで教師の様な口調で続けた。 「そうそう!そうやって笑う事が大事なんだ。どんなに苦しくて辛くたって夜寝る前にでも一日一回笑えりゃ大抵の事は乗り切れるもんさ。それに笑うってのは体にも良さそうだしな。 色々な事をあーだこーだと考えすぎるのが一番良くないんだぞ。」 その間にもミーの前にはパンやシチュー、サラダが出て来る。 それは元いた世界、自分の家で食べているのと殆ど遜色無い量だった。 「さ、嬢ちゃん。俺たち厨房の面々が作った賄い朝食だ。今日はおかわりを幾らでも受け付けるからどんどん食べてくれ!」 しかし、ミーにとってそれは正に御馳走の様な物であった。 今朝は洗濯仕事があったという事で、余計にお腹が減っていた事もあり、手を付け始めると皿は見る見るうちに空になっていった。 シチューなんか3回はおかわりをしたぐらいだ。 そしてその間はマルトーにとっても至福の時とも言えた。 自分達が作った料理を文句一つ言わず残さずに食べてくれるなぞ、料理人冥利に尽きるという物だ。 「どうだ?美味しいか?」 「うんっ!」 「そうかそうか。それなら良いんだ。しかし、やっぱり子供は元気に飯喰って笑って遊ぶのが仕事みたいなもんだからなぁ。 それにしてもシエスタ、この嬢ちゃんこれから毎日三食ともここで喰う事になってるのか?」 「まだこの子の主人、ミス・ヴァリエールには確認を取っていないのですが恐らくは……何しろアルヴィーズの食堂には貴族以外は入れない事になっていますから……」 シエスタがそう言うと、マルトーはふん、と鼻息を荒くした。 「そんなこったろうと思ってたよ!なあ、嬢ちゃん。これから朝昼晩の三回、御飯が食べたくなった時はここへ来るんだぞ。主人の貴族様が何と言おうと構わずここに来い。 そしたら美味しい物一杯食べさせてやるからな!」 「うんっ!ありがとう、おじさん!」 それからまたミーの口元に絶え間無くスプーンが運ばれていく。 その側に居たシエスタは口元が汚れていると言って、近くにあったナプキンでミーの口を拭いた。 それは見ていて微笑ましい光景だった。 マルトーもシエスタも、そして他の料理人や使用人達も、その内ミーがここ、厨房のマスコットになるかもしれないと思えてくる。 そして最後に二切れのパイがお菓子として出て来る。 それを一口口に入れると、とても甘く美味しかった。 「美味しい!」 「そう?良かった!これはね、クックベリーパイっていうのよ。貴族の方々の中でも特別気に入ってるっていう方が多いの。 いつもは滅多には出さないんだけど今日は偶々出す日だったし、ちょっと作りすぎて余っちゃったのよ……貴族様には冷めた物なんて出せないからね。」 シエスタも味を知っているのか、幾分物欲しそうな顔をしてパイを見つめる。 やがて二切れの内の片方を食べたミーは、暫く残った一切れのパイを見ながらシエスタに訊いた。 「これ部屋まで持って行って良い?」 「え?ええ、良いわよ。お部屋で食べたいの?」 シエスタからの質問にミーは首を軽く振って答える 「ううん。御主人様にあげるの。だってこんなに美味しいんだもん!」 さて食事を終え、一通り乾いた洗濯物を畳んでミーはシエスタと共にルイズの部屋に向かう。 扉を開けると、しっかり換気されていたらしく、窓から入った新緑の匂いが部屋の中に満ちていた。 窓を開けっ放しにするのは流石に無用心とも思えたが、しっかり換気するにはそれしか方法が無かった。 シエスタは仕事がまだあるらしく、面倒を見てあげられないのを残念そうにして部屋を後にする。 一時的にせよシエスタと別れるのは嫌だったが、部屋に残ったミーは段々と嬉しい気持ちになってきた。 まあ寝覚めは悪かったし洗濯も大変だったが、それでもそれに見合うものを得たのだ。 それと……『笑えば大抵の事は乗り切れる。』いい事を聞いた。 そう思えば少しは頑張れそうな気もしてくる。 父親も母親もいないこの世界、そして自身が好きなポケモンもいない世界でずっと生きていく事になったとしても。 そう思いつつ椅子に座っていると、突然扉がすっと開いた。 そこに立っていたのは無表情のルイズだった。 ミーの心にさっと暗い何かが射すが、マルトーに言われた事を思い出し努めて笑顔でいるようにした。 ルイズは部屋の中に入ると、椅子に座ったまま動こうともせず、ただ笑顔を浮かべているミーをさっと一瞥し、続いてテーブルの上に置かれている畳まれた衣類に目線を移した。 その目の動きに対しミーは慌てて報告をする。 「洗濯しておきました、御主人様!」 「そう。」 感謝の言葉が出るわけでも無く、無味乾燥な声のトーンでルイズはミーの言葉を受け流す。 それから鼻をひくつかせたルイズにミーは慌てて話しかけた。 「あ、あと、換気もきちんとしておきました、御主人様!」 「そう。」 相変わらず変わる事の無い静かで抑揚無き声。 その場を重苦しい空気が支配し始める。 するとルイズは部屋の内鍵を閉め、更に表情一つ変える事無く部屋の壁に面した机の引き出しから一つの物を取り出す。 それは一本の鞭だった。革製の、それも乗馬等に使われる本格的な物だ。 ミーはそれが何なのかを知らない。 だがルイズが鞭で床を思いっきり叩いた時、ミーは全てを把握した。 御主人様はあれで自分を叩くのだと。 そう思ったミーの顔から一瞬で笑顔が消えた。 「御主人様!ミーは言われた事をやりました!お願いです、許して下さ……」 しかしルイズは反論なぞ認めないとばかりに鞭をもう一振りし、声を震わせて叫んだ。 「許す訳無いでしょっ!しておきました、しておきましたって何よ、その態度!時間は沢山あったんだから私が戻ってくるまでに出来てて当たり前なのよ!使い魔なんだから当然の事なのよ! そんなにやけた顔して威張ったような調子で言う事じゃないのよ!私を起こしもしなかったくせに!それに!それが出来てなかった時の御仕置きとベッドの粗相の御仕置きは別よ!」 その剣幕は凄まじいの一言に尽きた。 形の良い眉は吊り上がったまま。 両目は思い切り見開かれ、唇はこれ以上固く出来ないほどに真一文字に結ばれている。 あまりの恐怖感に声も出せなくなったミーは転がる様に椅子から落ち、壁に向かって後退りをした。 ルイズは彼女に対し獲物を追い詰めた猛禽類の如く、ゆっくりとした動作で近付きながら怒鳴った。 「逃げるんじゃないわよ!そこに這い蹲ってお尻をこっちに向けなさい!大体何様のつもりなのよ?!部屋に入った時からへらへら笑って!……こっちはそんな気分じゃないのに馬鹿にしてるの?! いい?!あんたは御主人様のベッドを、それも貴族のベッドを汚したのよ。犬だってそんな事しやしないわ!あんたなんて犬以下よ!……だから御仕置きをするのよ……躾をするのよっ!」 そして舌の根が乾ききらない内に、鞭は威勢の良い音と共に空中を舞った。 その手つきに未練だとか未酌だとかいった物は無い。 尻っぺたを直撃した最初の一撃の激痛にミーは絶叫してしまう。 その声は寮塔のたっぷり一階分をカバーするほどだった。 しかしルイズの手が休まる事は無い。 ミーが気絶してしまいそうだとか、体の彼方此方が傷や痣だらけになりそうだとかそんな事はお構い無しだ。 そんな調子で3回目にさしかかろうとした時だった。 扉の外から声がかかった。 「ルイズ。そろそろ授業の時間よ。さっきの朝食みたいにまた遅れるわよ?って言うか、さっきの悲鳴は何なのよ?」 「五月蝿い!邪魔しないで!ツェルプストーの癖に余計な口出しするんじゃないわよ!授業はきちんと時間までに行くわ!今使い魔に躾をしてるのよ!」 ルイズはそうぶっきらぼうに答え、再び鞭を振り上げる。 しかし、その時『アン・ロック』の魔法が唱えられたか、部屋の扉が突然に開き、外の廊下からキュルケとタバサが入って来た。 中の様子を一目見たキュルケは、ルイズに向かって杖を一振りする。 すると、いきなりルイズの手から鞭が離れた。 そしてそれはそのまま床に落とされ、滑る様にして部屋の奥へと飛ばされる。 いきなりの出来事にルイズは血走った目を戸口に立ち二人に向け、烈火の如き怒りを顕にした。 「何するのよ!!」 その言葉に対して、キュルケの後ろにいたタバサが手にしている本から目を離す事も無く言った。 「逆効果」 「な、何ですって?!もう一度言ってごらんなさいよ!」 しかしタバサは相変わらずの無反応。 その続きを彼女の前にいるキュルケが引き取った。 「もう一度言う必要も無いわ。いい、ルイズ?あなたのやってるのは躾じゃないわ。それともう一つ。あなた勘違いしてるわ。「甘やかす」のと「必要に応じて甘えさせる」のは全然違うのよ?」 「黙りなさい!あんたみたいなお熱な色ボケが男を騙すのとは訳が違うのよ!これは私の使い魔なのよ!どうしようが私の勝手でしょ! 立派な使い魔にさせるって決心したけど、あんたやあのメイドみたいな接し方をやってたら、きっと直ぐに図に乗り始めて駄目になるわ!そうならない保証でもあるの?!」 「……よくも言ってくれたわね。あたしは最小限の忠告をしているのよ。少なくとも、この子が先々あなたの様にならない為によ!」 流石のキュルケも、お熱な色ボケと言われて黙ったままでいるほど温厚ではない。 それから彼女はテーブルの上の皿に乗った一切れのクックベリーパイを手にし、ルイズに詰め寄った。 「これあなたがこの子のために持ってきたの?」 「は?そんな事あるわけ無いでしょ。確かに私の好きな物だけど……」 そこまで言ってルイズはハッとなった。 昨日の晩、ミーは厨房で食事を取ったとの事。 そして今日の朝食時に彼女の姿はアルヴィーズの食堂には無かった。そもそもあそこは貴族以外入る事が出来ない。 だとすれば、今朝仕事を終えた後にまた厨房へ行ったのだろう。 そこでこのパイを出されたと言うのなら…… 「ねえ、これあんたが持ってきたの?」 ミーは何も言わない。ただ上下に頭を僅かばかり振るだけだった。 今朝出ていたであろうこのパイをルイズは食べていなかった。いや正確には食べられなかった。 寝坊をし、食堂にいつもより遅く行った事がその原因だった。 食べ損なった事でルイズは余計にがっかりしてしまった。 美味しい事で人気のクックベリーパイは、乗せられている銀のトレーから無くなるのも早いものだ。 気になったルイズは更に訊ねる。 「何で持ってきたの?」 「……だって……だって、美味しかったから……御主人様が喜ぶと思ったから……だから……」 それ以上は声にならないらしく、ミーはただただ泣くだけだ。 その様子を見たキュルケは、後はルイズ次第とばかりにタバサを連れ立って部屋を出て行く。 そしてその去り際にそっと言った。 「ルイズ、あなたに怒鳴られたり叩かれたりしてもその子はそんな事が出来るのよ。あなたを喜ばせようとしてね。 なら、それに最大限答えてあげるのがあなたの役目じゃなくって?少なくとも私はそう思うわ。」 静かに扉が閉まる。 ルイズはそれから暫くただ黙ったままミーの前に立っていたが、いきなりすっとしゃがみこんだ。 彼女のスカートとニーソックスの間や短い袖から伸びる腕には、赤く腫れた鞭の痕が残っている。 ルイズはそれに触れた後、そっとミーを抱き締めた。 そしてなかなか素直になれない彼女がやっとの事で言葉を紡いだ。 「薬……授業が終わったら友達の所から持って来るわ……」 前ページ次ページLouise and Little Familiar’s Order
https://w.atwiki.jp/anozero/pages/8922.html
前ページ次ページデュープリズムゼロ 第三十三話『ミントとルイズの家族』 「はぁ~…」 「あの…溜息なんて吐かれてどうかなされたんですかミス・ヴァリエール?」 多くの生徒及び関係者がそれぞれ故郷や実家に帰る魔法学院の夏期休暇も半分が過ぎた。もう二週間もすれば再び学生として勉学と友人関係に奔走する日々が溜息を漏らしたルイズにとっても始まる事になる。 そんなルイズを心配そうな目で見るのは学園に残って仕事に勤しむシエスタだった。夏期休暇が始まると同時にミントと共に何処かに行っていたと思えばつい先日、何やら酷く疲れた様子で戻ってきたルイズ。 中庭で何やら重要そうな羊皮紙の束を手にしたままシエスタが煎れた紅茶を口に運んだと思えばルイズはしばらくその味と香りを吟味した後で眉をしかめたままティーカップを空にした。 「シエスタ。」 「は、はい。」 唐突に呼ばれ、シエスタはドキリとした…傍目から見てルイズのご機嫌は悪いと言える。具体的に言えばそれは何かに悩んでいながらその解決策も分かっているのに現状どうしようも無い状況に置かれて居る様な… 「紅茶、おいしかったわごちそうさま。」 「いえ、そんな…お粗末様です。」 ルイズから掛けられた意外な言葉にシエスタは目を丸くする。学院に勤めて居る以上貴族の子息の世話を長い事しているが紅茶一杯にこんなはっきりとした感想を与えられた事など初めてかも知れない。 そんな事を考えるシエスタを他所にルイズは再び難しそうな表情で書類をめくる…いけない事だと思いながらもついつい視線を向けたシエスタの視界の隅、その書類には王家の刻印が映されていた。 それを見て動揺しているシエスタに気づきながらもそれを気にした様子も無く、ルイズは書類をめくりながら独白気味に呟く… 「つい最近ね、色々あって初めて自分でも紅茶を煎れてみたわ。知識としては正しい紅茶の煎れ方は知ってたけどいざ自分でやってみると全然駄目ね。香りは飛ぶわ味はしないわ…改めて思うけど私達はいつもあんた達に助けられてるのね。感謝してる…」 「そんな…ミス・ヴァリエール…勿体無いお言葉です!」 果たしてこの言葉を聞いたのがマルトーだったらどうなっていた事か…ルイズのそこらの傲慢な貴族ならば絶対にしないであろう発言にシエスタは感激の余り、両手で口元を押さえて両の目を涙で潤ませた。 「シエスタ、ここだけの話、近くトリステインはゲルマニアとの連合軍でアルビオンに攻め入ることになるわ…戦争が始まるの。私が今読んでるこれはね、私とミント…だけじゃ無いでしょうけど私達が調べ上げて姫様が捕らえた裏切り者の売国奴のリストなの。」 と、まるで何でも無い様に言うルイズの言葉にさっきまで感動でむせび泣いていたシエスタが硬直する。とてもじゃないが一平民のメイド風情が耳にしていい話では無い。 「いくらメイジとしての才に恵まれようと、いくら名門の家柄に生まれようと貴族にもどうしようも無い屑がいるものね。そうそう、今言った話はまだ秘密だから誰にも言っちゃあ駄目よ。」 「解りました。あ、あの…ミス・ヴァリエール…この数日にあなたに一体何があったのですか?」 ルイズの発言に戸惑いながらもシエスタは問い掛ける。明らかにここ数日でルイズの身に何か価値観すらひっくり返る様な出来事があったはずなのだ… そのシエスタの問いにルイズはまさかこんな質問をされるとはと、一瞬驚きはしたが余裕を持った微笑を浮かべて答えるのだった… 「別に、何も無いわ。ただミントと一緒にね、平民のおっさんにセクハラされながらお酌して、お皿を洗って、失敗して、怒って、笑って、寝て、食べて、そんな誰でもやってる当たり前の事をちょっとだけ経験してきただけよ…」 ルイズはそう言って思い出し笑いなのか屈託無く笑う…シエスタは困惑気味に首を傾げたがルイズが皮肉気味に「これ以上は平民が知ろうとする様な事じゃないわ。」と言うとハッとした様に慌てて姿勢を正したのだった。 ____ 魅惑の妖精亭を中心とした諜報活動の結果、大勢の貴族の不正の実体やアンリエッタへの評判、戦争への平民視点での意見等々非常に多くの有益な情報をルイズはアンリエッタへと届ける事が出来た。 徴税官の一件でミントには不正を行う貴族を懲らしめてくれる貴族というイメージが定着しているのかその手の情報が勝手に向こうから寄ってくる上、スカロンの情報網は平民関連に関してはこのまま国の機関としてもやっていけるのではと思える程の物だった。 結果として、あくまで知識としてしか知らなかった平民の暮らしを実体験した事はルイズにとっては貴重な経験となっていた。 また、ルイズとミントがそんな事をしている間にアンリエッタは銃士隊を効果的に指揮を執り、また自身を囮にする事で高等法院長リッシュモンという大物の逆賊を捕らえる事に成功していた。 結果として二人の諜報活動とアンリエッタのネズミ狩り作戦の成功から得られた様々な情報を吟味したアンリエッタはアルビオンへの侵攻作戦を行う事を決定した。 ____ 魔法学園 ルイズが丁度午後のティータイムを楽しんでいる時間、魔法学園の正門前に2台の馬車が到着していた。 平民とは思えぬ程、何処に出しても恥ずかしくない立派な身なりをした御者が引く馬車に刻まれているのはヴァリエールの家紋。必然、その馬車に乗っている人物の素性は極限られた物となる。 「…全く…おチビったら夏期休暇になっても帰って来ないどころか連絡も寄越さないだなんて良い度胸してるわ…これはきつ~いお仕置きが必要ね。」 馬車から降り立った女はそう愚痴りながらも長くウェーブの掛かった金髪を掻き上げると久しぶりに訪れた懐かしき学舎を見上げながら不機嫌に厳しく吊り上がった目を細める。 「御者、ルイズを連れて戻りしだい直ぐに真っ直ぐヴァリエール領に向かうわ。出発準備をしておきなさい。」 「は!畏まりました、エレオノール様。」 毅然とした口調での命令を受けて御者は女、ルイズの実の姉であるエレオノールに姿勢を正して答えたのだった。 人が極端に少ない魔法学園の中、しばらくルイズを探してエレオノールがツカツカと石畳の上を歩いているとふとエレオノールは視線の先に一人の少女の姿を発見した。 服装はメイドでは無く中々仕立ての良さそうな、かといってマントを羽織っている訳では無く杖も持っていない。その姿にエレオノールは学園関係の私服の平民なのだろうと当たりを付けて声をかける事にした。 「ちょっと、そこの平民。ルイズ・フランソワーズを探しているんだけど、どこに居るか知らないかしら?」 エレオノールとしてはいつも通り、他人からすれば高圧的な物言いに声を掛けられた少女はキョロキョロと周囲を見回して誰も居ない事を確認するとようやくエレオノールの言う『平民』が自分を指しているのだと認識して少女ミントはエレオノールに向き直る。 「何?ルイズに何か用?あいつならさっきから中庭でお茶してたわよ。あたしも今からルイズの所に行くつもりだったから何なら案内してあげるけど?」 ミントはいつもと変わらぬ態度でエレオノールに数歩歩み寄る。ハルケギニアに来てから平民に間違われた事等もはや数えてすらいないいつものなので今更気になどしない。 エレオノールはミントの気安い態度に露骨に眉を寄せて厳しい視線を無言でぶつける。 まぁ常識的に考えてこの態度、やはり目の前の少女は私服に着替えた学園の生徒だったのだろうとそうエレオノールは結論づけた。平民呼ばわりされた事で怒っているのだろうか、でなければ目上の貴族に対するこの不遜な態度は説明がつかない。 「あなた…ルイズの友達?…まぁ良いわ、折角だから案内して頂戴。」 「オッケ~、じゃあ付いて来て。」 「あ、こらっ待ちなさい!!」 貴族として余りに態度の悪いミントの様子に魔法学園の品位の失墜を感じたエレオノールが額に手を当てていると、そんな事は構う物かとミントが踵を返して走り出した。 エレオノールはしょうが無いので慌ててミントを見失わない様に追いかけるのだった… ____ 魔法学園 中庭 「お~いルイズ~、あんたにお客さんよ~。シエスタ、あたしにも紅茶煎れて頂戴。」 程なくして学園の中庭に辿り着き、ルイズ達を発見してミントはその傍に駆け寄ってシエスタに紅茶を要求する。シエスタもそれを了承し、慣れた手つきで紅茶を煎れるとついでにミントの言うお客さん用にもう一杯を直ぐに注げる様に支度する。 「客?いったい誰なの…げげっ!!!」 ミントの言葉に手にした書簡から視線を起こしたルイズはミントから遅れてこちらに向かってくる人物、エレオノールの姿をみとめて思わず上擦った声を上げる。 エレオノールも同時にルイズの姿を発見したらしく、歩くスピードを一気に上げるとドシドシという効果音が付く様な力強い歩調でルイズ達の元に歩み寄った。 「お久しぶりね、ちびルイズ。実家にも帰って来ずに随分と夏期休暇を堪能しているようね~。」 「エ、エレオノールお姉様……い、痛い痛いれふぅ!!ごめんなしゃいっ!」 久方ぶりの姉妹の再会はエレオノールがルイズの頬を抓り上げ、ルイズがそれに涙目で許しを請うという形で果たされた。 ミントはその二人のやり取りをみてエレオノールが以前ルイズから聞いていた自分の苦手な姉なのだと察し、シエスタは自体が飲み込めずオロオロとしていた。 頬を赤く染め、涙を両目に浮かべるルイズの姿に威厳は既に無く、ついさっきまで名家の有能な貴族然としたカリスマを放っていた筈のルイズの姿が途端に幼い少女の物となる。 そうしてエレオノールはようやくルイズを解放すると相変わらず涙目のルイズに二言三言小言を言うと直ぐに自分がここを訪れた訳を説明したのだった。 エレオノールの話を要約すればルイズはミントを召喚してから一度も実家に顔を見せて居らず、アカデミー勤めのエレオノールが実家に戻るついでにルイズを回収に来たのである。 「さて、それじゃあ正門に馬車を待たせているから早速行くわよ。それとそこのメイド、あなた道中のルイズの身の回りの世話係りとして一緒に来なさい。」 「えぇ!?わたくしがですか?」 突然のエレオノールの命令にシエスタは目を丸くする… 「何かしら?何か文句がおあり?」 「い…いえ、とても光栄です。」 「そう、良い心がけだわ。」 エレオノールの有無を言わせぬ迫力にシエスタは唯納得するしか無い。まぁルイズの身の回りの世話は自身としても願い出たい所ではあったが。 「さて、後は…ルイズ、貴女が春に召喚した使い魔を連れてきなさい。話位には聞いているわ、何でも随分変わった使い魔だそうね。」 終始エレオノールのペースで進められるやり取りの中、遂に使い魔に関する話題が飛び出した事でルイズの身体が緊張でビクリと跳ね上がりそうになる。ルイズが実家に送った手紙では使い魔についてはまさか異国の王女とも言えずあくまで異国のメイジだとしか伝えていない… 家を離れているエレオノールの耳に届いている情報がどんな物かはルイズには分からないが先程の言いぐさからは本当に珍しい使い魔だと言うぐらいしか聞いてはいないのだろう。 「あ、それあたしの事よエレオノール。」 と、ここで黙って一連のやり取りを見つめていたミントは話題がルイズの使い魔の事に移行したので早速エレオノールに名乗り出たのであった。 「なっ!!??」 ____ 街道 「それにしても…突然でしたね。」 「全くよね…それにしてもあのルイズのお姉さん、ルイズに輪を掛けてきつい性格してるわね~、あれは絶対行き遅れるタイプよ。」 ヴァリエール領への街道を行く揺れる馬車の中、肩を竦ませて言ったエレオノールを表するミントの一言にシエスタは吹き出しそうになるがそれを何とか堪えて肩を震わせ顔を赤くする。 結局あの後、自分を呼び捨てにしたミントに対して烈火の如く怒り、怒鳴り散らしたエレオノールは結局そのままの勢いでメイジが召喚される訳は無いという根拠の無い確信からミントを平民だと思い込んだまま学園を発っていた。 エレオノールとルイズ、ミントとシエスタという組み合わせで乗り込む事になった馬車の中でルイズは非常に気まずい心持ちのまま苦手な姉エレオノールの対面で小さくなっていた。 「全く、使い魔への礼儀作法すら仕込めていないだなんてあんたはそれでもヴァリエールの家名を背負う者なの?」 「申し訳ありません。」 最早本能的にエレオノールに逆らえないルイズは項垂れる様にエレオノールに頭を下げる。 (あぁ…今更言える訳が無いわ…ミントが異国の王女で凄腕のメイジだなんて…それにあのお母様は何と仰るか…) 「聞いているのおチビっ!!!」 「ひゃいっ!!申し訳ありません!!」 目の前に迫る切実な大問題にエレオノールの説教を聞き流していたルイズの耳にエレオノールの怒鳴り声が響き、結局ルイズの中で渦巻く問題は一切解決の目処を見せぬまま、馬車はヴァリエール領へと辿り着いたのであった。 ルイズの実家であるヴァリエール領は隣国ゲルマニアとの国境沿いにあり、またヴァリエール家は王家と祖を同じくするトリステインの中でも最高位の名家である。 その本邸ともなればそれは最早立派な屋敷と言うよりは城と言った方が正しい程であった。 「「お帰りなさいませ。エレオノール様、ルイズ様。」」 一行が玄関をくぐりホールへと足を踏み入れるとそこには無数の従者が一切の乱れなく整列し、一斉に頭を垂れてエレオノールとルイズを出迎える。無論、その直ぐ後ろにいたミントとシエスタもそれぞれ客人として長旅の労をねぎらう様に声をかけられたのであるが。 と、そんな使用人の花道の先にある階段から一人の女性がゆっくりとルイズ達の元に近寄ってきているのにミントは気づき自然と視線はその女性へと向く。 「久しぶりですねエレオノール、ルイズ。」 鋭い眼光、厳しく威厳に満ちた中に見え隠れする優しげな声色。この女性こそルイズ達の母親であるカリーヌであった。 「お久しぶりでございます母様。戻るのが遅くなって申し訳ありません。」 言ってルイズは完璧な所作で傅いて母親へと挨拶を返す。ミントからすれば何とも堅苦しい母親との挨拶に久しぶりにここが流石に異世界であると言う事を強く感じる。 「えぇ。長旅で疲れたでしょう?晩餐の時間までゆっくりと休みなさい。…所で後ろのお二方はどなたなのかしら?一人はメイドのようですが?」 カリーヌの視線を受けてルイズが一瞬たじろぎ、シエスタはあまりの緊張に完全に固まってしまっている… かたや、はっきりと視線を交差させたミントはルイズの母カリーヌから凄まじい力の様な物を感じながらも怯むのは癪なので戸惑う事はせずむしろ堂々とした態度をとり続ける。 「紹介致します。このメイドは学園のメイドで普段私の身の回りの世話をよくしてくれているシエスタです。道中の連れ添いの為に連れてきました。」 ルイズはまずシエスタを簡単に紹介した。それに合わせてシエスタも多少ぎこちないながらもスカートの裾をつまみ淑女として恥ずかしくない態度で頭を下げる。 「そして、彼女が私が春の使い魔召喚の儀式で呼び出しました…遙か異国のメイジのミントです。」 緊張でカラカラになった喉から絞り出す様にルイズは母に事実を伝える… 母は昔からルイズへのお仕置きにはその強大な魔力から放たれる圧倒的な風の魔法を使用してきたのだがそれは最早ルイズにとってのトラウマでしかなかった… 一方母カリーヌはそのルイズの言葉に対して驚愕で目を僅かに見開くともう一度堂々とした態度で自分を見上げているミントを見つめ返す。 (成る程…彼女があの噂の…) 「はぁっ!?あなたメイジだったの?杖も持っていない上にマントも纏っていないじゃない!!」 詰め寄るエレオノールの驚愕の声と共に当然ヴァリエールの使用人達の間にも響めきがあがり驚いた様子が覗えた… 「お止めなさいエレオノール、それがヴァリエールの家の人間の振る舞いですか。ミス・ミント、あなたの複雑な事情はわたくしも陛下から公爵を通じ聞き賜っております。」 カリーヌの言葉にルイズとミントは驚いた表情を浮かべた。カリーヌの言い方であればどうやらミントの素性は既に伝え聞いている上でここでは無闇な拡散を防ぐ意図があるようだとミントは判断する。 「えぇ、事情を察してくれているのなら助かるわカリーヌさん。」 ミントは軽くおどけるように言って肩を窄めると微笑んだ。 「ちょっ!?」 同時にルイズはミントの母カリーヌに対しての「さん」付け呼称に肝を冷やす… 「あの、母様ミントは遠い国から来たもので少々礼節がなってないと言うか…何というか…」 「………うっさいわね…」 「ルイズ、それは文化の違い故でしょう?問題ありません…」 カリーヌはミントの砕けた態度に一瞬驚いた様子を見せたが意外にも寛容な反応を示す…が、それは気のせいだった。 「…折角ですからミス・ミントにはこれから数日、わたくしの指導の下、トリステインの貴族としてのマナーを学んで頂きますから。」 微笑んだカリーヌの言葉にミントは純粋な面倒を感じ、ルイズは幼き日々のスパルタ教育のトラウマを想起してしまうのであった… 前ページ次ページデュープリズムゼロ
https://w.atwiki.jp/anozero/pages/5909.html
前ページ次ページゼロの黒魔道士 …目をさましたら天井が遠いところにあった 「…お金持ちの人たちって、こんな高い天井ばっかりで目をまわさないのかなぁ…」 …ルイズおねえちゃんの使い魔、か… 新しい1日が、始まろうとしていたんだ… ―ゼロの黒魔道士― ~第二幕~ビビ、がんばる 「グゥ~…貴族として~…クックベリーパイはわたしのもの~…」 …ルイズおねえちゃんは気持ち良さそうに寝ていた…クックベリーパイって何なんだろ? ふと、手の中の薄い布に気づく。 「あ、そっか…洗濯しなきゃ…」 クワンおじいちゃんにやり方は教わったし(「おいしい食事は綺麗な食卓からアルヨ!」って言ってたっけ)、 野宿が続いたときはみんなで手分けしてやったり(スタイナーおじちゃんの鎧はすっごく臭かったっけ)、 黒魔村でも体の動くうちは手伝っていた(ボクら黒魔道士は服も体の一部だから実質ジェノムのみんなの服ばっかりだったけど) だからそう苦手ってわけじゃない。 両手いっぱいに洗濯物を抱えて(部屋には下着以外に制服も脱ぎ散らかしてあった…畳んだ方がいいと思うんだけどなぁ…)、 よいしょってドアを開けて、廊下に出る。広い。やっぱりお城みたいだ。 …すぅ~っと深呼吸をする。石の壁と、高そうな香水の匂い…トレノの町に似てるけど、お酒やタバコのにおいが薄いからこっちの方がいいなぁ… …新しい生活がはじまるんだなぁっと思った…ちょっとワクワクする… 「こっちでいいのかなぁ…」 …正直、迷っちゃったんだ…(リンドブルムより分かりにくいんだ、ここ) 昨日は、周りのものが珍しくて(主に使い魔達…ガイアやテラとまた違ってて、やっぱり別世界なのかなぁって思ったんだ)、 キョロキョロ見まわしちゃったから(ドラゴンと目が合った時は何か笑かけてきた気がした)、 全然覚えてないや… おまけに洗濯物って思ったより重くて… 「う~ん…ここって、さっきも、通ったような」ドンッ 「キャッ!?」バサバサッ 「わわわわっ!?」ドテッ キョロキョロしてたら、誰かにぶつかっちゃったんだ… 「うぅぅ~…いたたたた…」 「大丈夫ですかっ!?わ、私ったら貴族様になんてことを…も、申し訳ございませんっ!!」 帽子をかぶりなおしてたらぶつかった人が謝ってきた。…ダガーおねえちゃんみたいな、真っ黒な髪の優しそうな人が… 「あ、いえ…ゴメンなさい、こちらこそ、ぶつかっちゃったし…あと、ボクは貴族じゃないんです…」 手をパタパタとふって否定する。目の前の女の人は「へ?」と首をかしげた後、ポンッと手をうった 「え?…あ、もしかしてミス・ヴァリエールが召喚したっていう噂のお人形さんみたいな平民って、あなたですか!?」 「あ、う、うん…ルイズおねえちゃんの使い魔のビビって言います…よろしくお願いします…」 「あ、これは丁寧に…メイドのシエスタと申します。よろしくお願いいたしますわね?」 そう言ってシエスタおねえちゃんはにっこり笑った。メイドさん…そういえば、お城って雑用とかをやる人がいっぱいいるんだっけ… あ、そっか、この人に洗濯場所を聞いたらいいんだよね? 「あ、あの、シエスタおねえちゃん、洗濯物…」 「え?…いっけないっ!ゴメンなさいね、ビビ様の方も床に散らばっちゃいましたね…」 確かに、床一面に洗濯物が散らばってしまっていたんだ…シエスタおねえちゃん、これ全部抱えてたんだ…すごいなぁ… 「あ、うぅうん、ボクもぶつかっちゃったから…あと、シエスタおねえちゃん、『ビビ』でいいよ?なんか…くすぐったいし…」 様づけって、慣れないから、ちょっと恥ずかしくなって帽子を深めにかぶりなおしながらそう言ったんだ。 (そういえば、スタイナーおじちゃんは「ビビ殿」って呼び方を最後まで直してくれなかったなぁ…) 「え?…はい。分かりましたわ。それじゃぁ、私のことも『シエスタ』でいいですわよ?平民同士ですし、ね?」 そう言ってシエスタおn…シエスタはまたにっこり笑う…笑顔が優しい人だなぁ… 「あ、うん…じゃぁ、シエスタ…ボク、ルイズおねえちゃんに洗濯を頼まれたんだけど…どこに行けばいいかなぁ…?」 「あら、ミス・ヴァリエールのですか?それじゃぁ、私も洗濯をするところでしたし、一緒に行きますか?」 「う、うんっ!」 落ちた洗濯物を急いでかき集めて(シエスタはあの量をボクよりも速く拾ってた…プロってすごいって、ホントだなぁ…)、 一緒に外の広場に出て洗濯をした(シエスタの洗濯はやっぱり手際が良かった…プロって、ホントにすごいなぁ…) 「さてと…これで終わり、ですわね…」 「シエスタってすごいなぁ…こんな量の仕事を毎日してるんだ…」 「貴族様相手ですしね。鍛えられますもの!」 そういって力こぶしを作るマネをする…そっか魔法の練習と一緒なんだな、きっと… 「そっか…うん、ボクもガンバるね!」 「はいっ!…あ…それはそうと、そろそろ朝食の時間ですよ?ミス・ヴァリエールのところに行ったほうがいいのでは?」 「え?ホント?あ、でも洗濯物が…」 「あとで持って行ってさしあげますわ。いつものことですから」 「あ、ウン…じゃ、ボク、行くねっ!」 「ビビさん、ガンバってくださいね~~!!」 パタパタと手を振るシエスタに見送られて、パタパタと走ってルイズおねえちゃんの部屋へ… …はじめての場所って、何でこんなに迷うのかなぁ…? 「あら?あなた、昨日のヴァリエールの…」 「え、あ、う、ウン…おねえちゃんたちは昨日の…」 迷っていたら、昨日のフレイムと真っ赤な髪の毛のおねえちゃんがドアから出てきたんだ。 「昨日は散々だったみたいねぇ…隣の部屋から怒鳴り声が何度も聞こえたわよ?」 そう言って赤髪のおねえちゃんはクスクス笑う…隣?あ、迷ってたと思ったけどルイズおねえちゃんの部屋に戻ってきたんだ… 「あ、自己紹介がまだだったわね?あたしはキュルケ・アウグスタ・フレデリカ・フォン・アンハルツ・ツェルプストー、こっちは使い魔のフレイムっていうの。 よろしくね、小さな使い魔さん」 「あ、えっと、ボクはビビって言います…え、えぇっと、フレイムと…キュルケ・アウg…?」 …貴族の人って、大変だなぁ…名前を覚えるだけで1日つぶれちゃうんじゃないかなぁ…? 「ハハハッ!キュルケ、でいいわよっ!もう、可愛らしいわねぇ…ねぇ、ヴァリエールの使い魔なんてやめてあたしのところに来ない?優遇してあげるわよ?」 「え、い、いやでもボクはルイズおねえちゃんの…」 …思わず、後ずさってしまう…迫力のある人だなぁ…ルイズおねえちゃんとは違う方向で…どこがってうまく言えないんだけど… 「んもぅ、いいじゃない、あなたの自由意思は尊重するわよ?」 「で、でもボクは…」 ギューっと帽子をかぶりなおす…目をあわすと何か「持ってかれる」って感じがする… バタンッ 「ちょっとツェルプストー!!!!!人の使い魔に何してくれてんのよっ!!!」 「あらあらあら、ヴァリエール、すっごい寝ぐせよ?寝巻きのままで、そんなに慌ててどうしたのかしら」 「人のところから使い魔まで奪わないでっ!!この泥棒猫っ!!牛乳っ!!」バッ …ル、ルイズおねえちゃん、首は苦しいよ… 「う、うしち…まったく、あんたは朝から元気ねぇ…フレイムもビビも驚いてるじゃない…それに、殿方を悩殺するこのボディを褒めたたえるなら、もっと良い言葉を並べてくださる?慎ましい体しちゃって…」 「だ、だれがあんたみたいな…… そういえば、昨日のマントのことだけど…」 「あら、火竜山産のサラマンダーの尻尾の炎で焦がされたマントなんて、、好事家に見せたらきっとそれなりの値段がつくんじゃない?よかったじゃない、ハクがついて」 「キィィィィィィ!…ビビっ!!!何ボサッとしてんのっ!!さっさと行くわよっ!!!」 「え、あ、ちょ、ちょっとその、ま、まっt…」 「アハハハ!まったね~」 ボクはそのまま首根っこをひっつかまれて、プリプリ怒るルイズおねえちゃんに引きづられて連れていかれた… キュルケおねえちゃんは手を、フレイムは尻尾をふってボクを見送っていた… バタンッ 「まったく…今までどこをほっつき歩いてたのよ!ご主人さまに断りもなく!」 部屋に戻っても、ルイズおねえちゃんは怒ってた。 「え、あ、あの…ゴメンなさい…洗濯に…」 「洗濯ぅ?…あぁ、そっか、私が頼んだんだったわね…もう…いーい?もうツェルプストーと話すんじゃないわよ?アイツの家はね…」 そこからなが~い、なっが~い話が始まったんだ…要約すると、キュルケおねえちゃんの家は代々色んなものをルイズおねえちゃんの家から盗んじゃってたってことらしい… …盗賊ってことなのかなぁ…? 「い~い?分かった?だからツェルプストーはなるべく近くに寄せ付k…ってもうこんな時間じゃない!あーもぅ!あんたが起こさないからっ!!」 「ご、ゴメンなさい…」 昨日からホントに謝ってばっかりだ…もうちょっとガンバろう…シエスタみたいに… 「ほらっ!ボサッとしてないで着替えを手伝う!貴族は召使がいるときは自分で着替えたりしないのよっ!」 「う、うn「返事は『はい』!」は、はいっ!!」 …ガンバろう、ホント… ピコン ~おまけ~ ATE ―疑問― パタンッ 「マルトーさん、洗濯終わりましたー!」 「おう、シエスタ、御苦労さんっ!そんじゃ、食器並べるの手伝ってやってくれ!使い魔召喚で何人かがエサやりに行っちまってよ、人手がちょいと足りてねぇんだ!」 「あ、はーい!あ、そうそう、使い魔といえば、さっき噂のミス・ヴァリエールの使い魔とお話したんですよ?」 「ヴァリエール?…あぁ、あのしょっちゅうドッカンドッカンやってる貴族様か?そういや平民を召還したとかなんとか…」 「そうなんです!お人形さんみたいで可愛らしい男の子でしたよ!」 「はぁ~…小さいナリで貴族の使い魔とは…苦労するだろうなぁ~…」 「えぇ、ですから、できるだけ手伝ってあげようと思います!」 「ヨッ、流石シエスタさん!メイドのかがm」ゴツンッ 「お前はさっさと調理人の鏡になってみやがれ!とっとと手ぇ動して野菜洗うっ!!」 「フフフッ……あれ?」 「お?どうしたい、シエスタ?」 「…フツー、物を洗うときって、素手ですよねぇ?」 「おぅ、そりゃぁな?手袋なんぞしてちゃ水ん中でうまく手が動かねぇしな!」 「…じゃぁなんでビビさんは…」 手袋をずっとつけたままだったんだろう…? 前ページ次ページゼロの黒魔道士
https://w.atwiki.jp/moejinro/pages/1298.html
4日目 Navi さわやかな朝がやってきました 自宅にて Emulaさん の遺体が見つかったようです… 2 (ゾンビ部屋) Gavial ほらきた。 Navi 村人の皆様、今日もがんばってください 1 (なび村) Mrチキン え Emula パ、パンダトー! 2 (ゾンビ部屋) サイア んむ Navi 昼の部スタートです 1 (なび村) ミクかわいい かりゅーどおおおお 1 (なび村) Jareky 【占いCO】メルーファさんは村人、○です。パターンで推理される方なので残ってると後半有利かと思ったので占いました。 1 (なび村) ちゃわんむし ばかやろおーーーーーーーーーーーーーーー 1 (なび村) こんぶて 真だったみたいですね 1 (なび村) Phiromel ぎゃー 2 (ゾンビ部屋) サイア 明日は占い 1 (なび村) メルーファ だろうなぁ 1 (なび村) ラエスリール 狩人… 2 (ゾンビ部屋) サイア あとは殴り合い 1 (なび村) エルレイナ 真ですね 1 (なび村) xバーバラx 狩人 本物か 1 (なび村) シエスタXX 占い結果:Mr.チキン○ 占い理由:比較的寡黙かなと・・・あとパンおはやっぱりいい人だ! 1 (なび村) ふぁいたん 真だったか・・・ 1 (なび村) ナイトコスモ これは予想外 1 (なび村) ふらぽ 残念ながら占いも明日死亡確定だね 1 (なび村) エルレイナ シエスタさんは今日までの命 1 (なび村) ラエスリール となると 1 (なび村) Phiromel 昨日のミクさんへの回答:そうだね・・・仮にEmuさん噛んだ場合確かに真占いがどっちだか分かるけど その直後に占い噛まれて結局3日目の占い結果しか情報残らないんだった・・・ 1 (なび村) ふぁいたん ってことはJareさん狂人? 1 (なび村) こんぶて まぁ狂人だったらラッキー 1 (なび村) ラエスリール シエスタさん真確定だね 1 (なび村) Mrチキン これで占い確定だけど今日までですね 1 (なび村) Phiromel ごめんね変なこと言ってた 1 (なび村) シエスタXX おわったな俺 1 (なび村) エルレイナ 狂きめつけは危険 1 (なび村) ちゃわんむし あーーーーもうーーーーーーー 2 (ゾンビ部屋) サイア ここで占いが●を出せなかったので、不利だねー 1 (なび村) エルレイナ 早い段階で3COなったから 2 (ゾンビ部屋) Emula モグモグ 1 (なび村) エルレイナ 狂が出られなかった可能性もある 2 (ゾンビ部屋) サイア いらっしゃいましー 2 (ゾンビ部屋) イクさん いらっしゃいませ 1 (なび村) Jareky Emulaさん狂人だと思います。自分を偽ものに仕立てあげることができるますから 1 (なび村) こんぶて とりあえずシエスタさん吊ってから考えましょう 1 (なび村) ちゃわんむし あーどうしよう。 2 (ゾンビ部屋) Gavial おつかれさまー 1 (なび村) メルーファ 狂人が狩人COしたとも考えたけど、噛んだってことは占いに狂人かニートかかな 1 (なび村) ふらぽ まぁ人外は確実 1 (なび村) ちゃわんむし こんぶてさんそれおかしい 1 (なび村) Phiromel あ・・・そかEmuさん狂人もあるのか 1 (なび村) ちゃわんむし っと、ここでたんま 1 (なび村) Jareky サイアさんが狩人だったかも知れないと考えて下さいね 1 (なび村) ふぁいたん あー人外確定ってだけか 1 (なび村) ちゃわんむし 狩人がいない今、 1 (なび村) こんぶて 終わったな俺 って発言がなければ当然吊りませんでしたよ? 1 (なび村) エルレイナ シエスタさんは今日噛まれる運命だから吊る必要ない 1 (なび村) シエスタXX 俺吊りはおかしくない? 1 (なび村) ちゃわんむし 相方だそうと思います 1 (なび村) ちゃわんむし 反対意見どうぞ 1 (なび村) ラエスリール エルレイナさんのがよく分かんないのだが 2 (ゾンビ部屋) Gavial ま、FOだろうな 1 (なび村) エルレイナ どこが? 1 (なび村) ラエスリール と、待って、今理解したw 2 (ゾンビ部屋) サイア ウチが狩人なら、狩人COして喰われたのは何だったのでしょう 1 (なび村) ラエスリール ごめんw 1 (なび村) エルレイナ ほいw 1 (なび村) ちゃわんむし ローラー始まったら吊るけどそりゃあな 1 (なび村) こんぶて 終わったな俺 って発言でもう吊り確okです 1 (なび村) ちゃわんむし とりあえず相方出していい? 1 (なび村) エルレイナ いや、噛まれるって意味でしょう 1 (なび村) xバーバラx シエスタさんはつらないでしょう 1 (なび村) ふぁいたん 相方は出ていいかな。狩人いないし白増やした方が良いよね 1 (なび村) ふらぽ まぁ狩りが村か狂の可能性もあるけど、楽観的な期待かなぁ 1 (なび村) ちゃわんむし 多分近いうち私食われる。 2 (ゾンビ部屋) Emula んですな 1 (なび村) メルーファ 終わったな俺=狩人いなくなるから俺噛まれる ってことでは? 1 (なび村) ミクかわいい 狩人退場したので)終わったな、という可能性 1 (なび村) Mrチキン 相方CO賛成に一票 1 (なび村) エルレイナ 相方出しておkだとおもう 1 (なび村) ラエスリール 相方おk 1 (なび村) Jareky 対抗のシエスタさん、狼だと思ってます。噛み先を知っていたから呪殺対応できた。 1 (なび村) SEIRIOS いいとおもう 1 (なび村) ミクかわいい 相方いいと思います 1 (なび村) xバーバラx ほぼ確実にシエスタさん 次噛まれる 2 (ゾンビ部屋) Gavial こんぶてさんが狂だな。無視せねばならぬ 1 (なび村) ふぁいたん ちゃわんむしさん死んだら分かんなくなるしね 1 (なび村) シエスタXX まず噛まれるでしょ 1 (なび村) ちゃわんむし ◆共有CO◆相方はナイトコスモさんです 1 (なび村) ちゃわんむし 確認お願いします 2 (ゾンビ部屋) サイア Emuさん狂人だと普通に村に味方したCOになっちゃうなー 1 (なび村) ミクかわいい 確認を 1 (なび村) ナイトコスモ 共有ok 1 (なび村) こんぶて あ、ごめん シエスタさん 真の方か 1 (なび村) メルーファ 共有ナイトさん了解です! 1 (なび村) xバーバラx 相方確認把握 2 (ゾンビ部屋) イクさん そうですね 1 (なび村) Mrチキン ナイトコスモさん共有了解です 1 (なび村) ふぁいたん ナイトコスモさん共有把握 1 (なび村) ラエスリール 共有把握 1 (なび村) ミクかわいい あんこすも組成立 1 (なび村) ちゃわんむし 共有は食われるのがおーしごとー 1 (なび村) Phiromel 了解です 1 (なび村) Jareky 噛み先を占ったことにして、呪殺対応したものと思います 1 (なび村) エルレイナ 相互確認おk 1 (なび村) ふらぽ おっけーおっけー 1 (なび村) オペこ シエスタさん噛まれちゃうかな 噛まれなければ狩人は潜伏 Emulaさん人外かな? 2 (ゾンビ部屋) Emula COはかなり迷ったンですがね 2 (ゾンビ部屋) サイア なので、Jareさんが勘違いなのか、はたまた話題逸らしなのか 1 (なび村) ラエスリール それは 1 (なび村) エルレイナ ナイトさん前日発言なかったから吊り候補にあげようとしてたなんてイエナイ 2 (ゾンビ部屋) Gavial アリだけどナシやねん 1 (なび村) ふらぽ まぁ人外で噛めるのは狂しかいないので、狼も把握してないのは確か 1 (なび村) ラエスリール えむらさん狂人だったってこと?>オペこさん 2 (ゾンビ部屋) サイア Emuさんが生き残る自信があったら、まだCOしなくても良かったかもね 1 (なび村) エルレイナ オペこさん2日目から霊引きずりだそうとしてるような発言や 1 (なび村) こんぶて Emulaさん狂人だったらラッキーだけど、どうなりますかね 1 (なび村) ふらぽ 明日は占い噛むだろう 1 (なび村) オペこ もし今日シエスタさんが噛まれなければその可能性もありませんか? 1 (なび村) ちゃわんむし 今日どうするよー釣り先ーナイトさんー 1 (なび村) ミクかわいい 可能性はなくはない、かな 1 (なび村) エルレイナ グレーランの時に最初反対せずにのっかったこと 2 (ゾンビ部屋) Gavial あそこでCOすると確定するんだけど、当然狼からも分かってたから狩人判明はラッキー 1 (なび村) エルレイナ あと2日目の最後のほうに 2 (ゾンビ部屋) サイア たしかに真占いは特定できるけど、その後は殴り合いの未来しかなかったかなーっと 2 (ゾンビ部屋) Gavial で、完全なる殴り合いに突入するので・・・というわけです。 1 (なび村) ちゃわんむし あと実は昨日メルーファさんいじめたのは 1 (なび村) ふぁいたん 今日はJareさん吊る?人外濃厚だけど 2 (ゾンビ部屋) Emula あーやっぱり先のほうが良かったですか 1 (なび村) ちゃわんむし 占ってほしかったっていうのがある 1 (なび村) メルーファ Emuさんが狂人だったとして、噛んできたってことはサイアさん護衛で間違いないからかと。 1 (なび村) オペこ ん ちょっと待ってください 二日目私は 1 (なび村) エルレイナ 占いに占う目安いってほしいとか 1 (なび村) オペこ 例出る必要ありますか?と 否定しましたよ 1 (なび村) エルレイナ 占いでもないのにおかしな発言が多い気がする 1 (なび村) シエスタXX 狩人噛んでるわけだしこの狼は素直に自分噛むと思うよ 2 (ゾンビ部屋) サイア うん。ある程度占い結果を出させてから、がよかったね 1 (なび村) メルーファ =シエスタさんは真占い 1 (なび村) Jareky シエスタさん狼、Emulaさん狂人、サイアさん狩人だと、うまく自分が偽者であることを演出ことができると思います 1 (なび村) ちゃわんむし いや占うのは自由さ 2 (ゾンビ部屋) Gavial ぶっちゃけちゃわんむしさんが悪い(ぁ 2 (ゾンビ部屋) サイア せめてローラー前とか 1 (なび村) SEIRIOS 二日目オペこさん霊促してはなかったよ 1 (なび村) ちゃわんむし 俺の発言をどんだけ見てるかそれがわかればいい 1 (なび村) エルレイナ 最初の霊出ましたか?発言のことです~ 1 (なび村) xバーバラx シエスタさん 真でみます 2 (ゾンビ部屋) サイア でもー。Emuさんが生き残る事も条件なんで、タイミングむちかしいね 1 (なび村) ちゃわんむし 霊促してたのはメルーファさんな。これ豆 2 (ゾンビ部屋) Gavial だの。 1 (なび村) エルレイナ なんか誘導っぽくミエチャッテ 1 (なび村) メルーファ いや、催促してないです!w 1 (なび村) ラエスリール ジャレさんのにはかなり無理があるなあ 2 (ゾンビ部屋) サイア こればっかりはなかなか。 1 (なび村) オペこ 促してません 私の後の人の方が促して居ましたが 私ではありません 夜にでも確認お願いします。 1 (なび村) ちゃわんむし ただオペこさんは 1 (なび村) メルーファ 共有出たから霊媒は出なくていいよね ってことです・・ 1 (なび村) オペこ あーそうですか それならすいません 1 (なび村) シエスタXX 遺言じゃないけど狂人は早めに潰して良いと思うよ 1 (なび村) ちゃわんむし なぜかまとめたがっている印象がある 1 (なび村) ちゃわんむし とだけ。 1 (なび村) エルレイナ ただ3日目に 2 (ゾンビ部屋) Emula かなり迷った結果気が付いたらCOしていた 1 (なび村) ミクかわいい 霊出ますか? とおぺこさんが仰ってましたけど初出じゃなかったのかな 1 (なび村) オペこ 共有してい自体遅すぎて 2 (ゾンビ部屋) サイア どっかでCOは超アリでしたー。遅ければ遅いほど情報が出るけど、Emuさん死亡率もあがるしね 1 (なび村) エルレイナ わたしが狩人対抗いるかきいたときに 1 (なび村) Jareky 特にEmulaさん狂人はものすごい奇策です。正直驚きました。 1 (なび村) ちゃわんむし あとふらぽさんは私を敵視しすぎた 1 (なび村) オペこ CO確認もギリギリじゃないですか 1 (なび村) ちゃわんむし 遅いか? 1 (なび村) ちゃわんむし 早いと思うけど、まあ気をつける 1 (なび村) ふらぽ うさんくさいんだもんw 1 (なび村) オペこ はい MonoさんのときもCO確認はギリギリでした 1 (なび村) ちゃわんむし とりあえずナイトさんー吊りどうするよ 1 (なび村) エルレイナ 反対してたのでそこで少しだけ白くなった感じかなオペこさん 1 (なび村) メルーファ オペこさんが初出ですね>ミクさん 2 (ゾンビ部屋) Gavial じゃれこは撹乱うまいなぁ・・・w Navi 5分経過(後2分) 1 (なび村) ちゃわんむし 共有うさんくさいとかないよ。 2 (ゾンビ部屋) サイア JareさんはEmuさんを狂人にしたいのかな? 1 (なび村) メルーファ そのあと私の発言で、霊媒について触れてるのはそれくらいかな 1 (なび村) Jareky サイアさん静かだったし、狩人だったとしてもありえる話しです。 1 (なび村) ちゃわんむし ナイトさん、どうします? 2 (ゾンビ部屋) サイア そうなると占いに狼ってなるけど 1 (なび村) Phiromel 吊りどうしますか? 2 (ゾンビ部屋) Emula ライン切れちゃってますからね 1 (なび村) ちゃわんむし 時間ない 1 (なび村) エルレイナ 促すいたらチェックするつもりだったんだけど誰もひっかからなかった 1 (なび村) エルレイナ 促す人いたら 2 (ゾンビ部屋) Gavial ちゃわんむしェ・・・ 2 (ゾンビ部屋) サイア かく乱させてる系だね 1 (なび村) ふぁいたん サイアさん静だなーとは思ったけど、無理あるかなー。 1 (なび村) ちゃわんむし ミスター 2 (ゾンビ部屋) サイア 狂人でも吊り数稼げるし 1 (なび村) ちゃわんむし ミスターチキンさん、吊られてください 1 (なび村) SEIRIOS 吊り候補お願い 1 (なび村) オペこ ん 1 (なび村) ラエスリール そろそろ吊りを… 1 (なび村) ちゃわんむし COあればお願いします 1 (なび村) シエスタXX え 1 (なび村) ナイトコスモ あのタイミングで真と偽の占いを確実に判別できるのは真狩人と狼だけ 狂人は判断できない 1 (なび村) メルーファ チキさんは 1 (なび村) Mrチキン 私? 1 (なび村) オペこ ちょっと待って 1 (なび村) ふらぽ チキンさんはシエスタさんの白だがいいのか 1 (なび村) メルーファ シエスタさんの占い先 1 (なび村) ミクかわいい 囲い疑いかな 1 (なび村) xバーバラx COは? 1 (なび村) Mrチキン ○もらったけど 1 (なび村) ちゃわんむし ぎゃ 1 (なび村) Phiromel 暫定〇ですね 1 (なび村) オペこ ほぼ真のシエスタさんからの○ Navi あと1分 2 (ゾンビ部屋) Gavial これはひどい 1 (なび村) エルレイナ そこはだめw 1 (なび村) ちゃわんむし すみません、ではSEIRIOSさん 1 (なび村) こんぶて まぁ明日の噛みでわかりますしとりあえず明日待ちですね 1 (なび村) ラエスリール ほぼ確白 1 (なび村) ミクかわいい 落ち着いて・・・w 1 (なび村) SEIRIOS COなし 2 (ゾンビ部屋) サイア 露骨過ぎてJareさん吊りたいよね 1 (なび村) オペこ SEIRIOSさんCOありますか? 1 (なび村) エルレイナ まった 1 (なび村) エルレイナ セイさんも 2 (ゾンビ部屋) Emula Jareさんなんか必死だなぁw 1 (なび村) xバーバラx メモみすってた 1 (なび村) ちゃわんむし ◆SEIRIOSさん吊りでおねがいします 1 (なび村) ラエスリール COなし了解 1 (なび村) ちゃわんむし え、 1 (なび村) SEIRIOS 大丈夫だよ 1 (なび村) エルレイナ 村っぽい発言おおいから 1 (なび村) エルレイナ つりたくないな 1 (なび村) オペこ はい 村なスイマセン 投票します 1 (なび村) xバーバラx 指定把握 2 (ゾンビ部屋) サイア んむ 1 (なび村) ちゃわんむし 指定は絶対です 1 (なび村) Phiromel 時間無いので投票します 1 (なび村) Mrチキン 指定了解 1 (なび村) エルレイナ 了解~ 1 (なび村) Jareky 狂人は山かけでサイアさん護衛とした。五分五分だったと思います 1 (なび村) ちゃわんむし 村だったら申し訳ない 1 (なび村) メルーファ 時間ないし、指定されてCOないなら、従いましょう 1 (なび村) エルレイナ 時間ないですね Navi 20秒前 1 (なび村) メルーファ 時間に余裕あれば、議論できるけど 1 (なび村) ちゃわんむし あー胃が痛ぇ 1 (なび村) ふらぽ ま、真狩りが生きてるならそれはそれでいいことだ 2 (ゾンビ部屋) Emula 自分のCOは村にも狼にも嫌なカウンターパンチを入れたということですね 1 (なび村) SEIRIOS 村視・オペこ・ふらぽ・ふぁこんぶて・エルレイナ 1 (なび村) ふぁいたん SEIRIOSさん把握です><。 1 (なび村) シエスタXX jarekyさんの結果に惑わされるなよー 1 (なび村) ちゃわんむし 生きて無さそうだからこわいのよー 1 (なび村) SEIRIOS 遺言 2 (ゾンビ部屋) Gavial いや、あれが手なんだよ。じゃれは Navi 夜まで時間がありません 皆様今日の尊い犠牲をお選びください(会話はストップです) Navi 投票は私に直Tellでお願いします 3 (GREEN) Navi ---------------------------------------- 3 (GREEN) Navi 会話可能時間スタート 1 (なび村) Navi -------------------------- 1 (なび村) Navi 4日目終了 1 (なび村) Navi -------------------------- 2 (ゾンビ部屋) Emula ほむ 2 (ゾンビ部屋) イクさん バーバラさん霊ありそうな気がします というか皆霊忘れてそうですね 2 (ゾンビ部屋) Gavial じゃれ吊れば一手損なんだよ。 (T) メルーファ > SEIRIOSさんに投票します (T) エルレイナ > セイさんでおねがいします~ 3 (GREEN) オペこ ふむ 3 (GREEN) ふぁいたん 良い感じで狂が残ったね (T) Mrチキン > SEIRIOSでおねがいします 3 (GREEN) ラエスリール 一応ずらしましょうか? 2 (ゾンビ部屋) Gavial じゃれ視点で。 (T) こんぶて > 投票 SEIRIOSさん 3 (GREEN) ラエスリール ああ、でもセイさんでいいかなあ (T) ナイトコスモ > SEIRIOS さん 3 (GREEN) オペこ 素晴らしい遺言だSEIRIOSさん 2 (ゾンビ部屋) サイア んむー (T) Mrチキン > あ、敬称忘れた^^; (T) ちゃわんむし > SEIRIOSさんで。 (T) xバーバラx > SEIRIOSさんで 3 (GREEN) オペこ うーん まぁ ずれそうにもないですよね 3 (GREEN) ラエスリール 私も入れといてくれ… (T) ミクかわいい > SEIRIOSさんでお願いします~ 3 (GREEN) ラエスリール というかあれだ 3 (GREEN) ふぁいたん 狂と合わせて5人ひょっとしたらにかけてシエスタさん行きませんか? 3 (GREEN) ラエスリール 勘違いだ 3 (GREEN) ラエスリール ほむ (T) Phiromel > SEIRIOSさんで 2 (ゾンビ部屋) サイア この時点でも、ウチが静かだったを強調してるし 3 (GREEN) オペこ いや ジャンルではわかれていたほうが いいかも 3 (GREEN) ふぁいたん あ、4人だった 3 (GREEN) ラエスリール それもいいかも 3 (GREEN) ふぁいたん モナさん><。 2 (ゾンビ部屋) イクさん 狐ありそうでしたしね (T) ちゃわんむし > 共有に楯突く村人はいない、ってよく聞くけど…さてさて 3 (GREEN) オペこ シエスタさんいきますかー (T) シエスタXX > Jarekyさんいっとくかー意味ないと思うけど 2 (ゾンビ部屋) サイア はて。全体を見て、ウチはそこまで静かだったかな? 3 (GREEN) ふぁいたん おっけー! (T) Jareky > つらすぎる。状況的に無理すぎるけど、破綻のないこと言ってるつもりだよ。 2 (ゾンビ部屋) Emula いつもと比べると静かだったかも (T) オペこ > SEIRIOSさんでお願いします。 3 (GREEN) ラエスリール はいな (T) ふぁいたん > シエスタさんにお願いしますー 2 (ゾンビ部屋) サイア ぇー 3 (GREEN) オペこ 入れました~ (T) ふらぽ > Jarekyさんに投票で。 (T) ラエスリール > シエスタさんに投票 2 (ゾンビ部屋) サイア ちなみに、いつもよりは喋ったつもり 3 (GREEN) ふぁいたん 入れましたん 2 (ゾンビ部屋) サイア 普段、3,4日目くらいまで、結構寡黙よ 3 (GREEN) ラエスリール 投票終了 3 (GREEN) オペこ 吊れなくても今日噛んで村に情報なし なぐりあえー(^o^) 3 (GREEN) ラエスリール とゆーわけで 2 (ゾンビ部屋) Gavial サイアさんが大体静かだよ。最初は。 3 (GREEN) ふぁいたん さて、黒出し怖いしさっさか噛んじゃいますか 2 (ゾンビ部屋) イクさん すもさんとかもそんな感じですよね (T) Jareky > シエスタさんに投票します。ずっと。まあどっちみち明日にはいないだろうけど・・・ SEIRIOS10 Jareky3 シエスタXX3 3 (GREEN) ラエスリール 噛みは真占いですね 2 (ゾンビ部屋) サイア んむ 2 (ゾンビ部屋) Gavial 私も何もなければ初日は観察してる 3 (GREEN) ラエスリール 霊が出なかったのが謎だが… 3 (GREEN) ラエスリール 黒出たのにね 2 (ゾンビ部屋) サイア なのに、静か。ってのを強調するのが話題逸らしに見えてねー 3 (GREEN) ラエスリール と、そこまで思って 2 (ゾンビ部屋) Emula (自分の初参戦の時がブイブイ発言していた印象が強い) 3 (GREEN) ラエスリール ガヴィさん霊かな 2 (ゾンビ部屋) サイア わは Navi さよなら SEIRIOSさん …あなたの勇姿は忘れない SEIRIOS 実家(墓地)へ帰ります! 2 (ゾンビ部屋) サイア よく喋るときは、大抵狼なんです。とメタ情報 2 (ゾンビ部屋) イクさん 発言は多いですね ただ狼4票発言してる辺り後半を意識した狐視点発言あるかも、と思いました Navi 日が沈み始めました よい子も悪い子も寝る時間です 2 (ゾンビ部屋) Gavial 実家・・・w Navi 役職の方は私にTellお願いします 3 (GREEN) ふぁいたん うむ。んで明日以降自分を指定されたら霊で出てJareさん生贄に一日生き延びましょうか 4 (パリっ子) ナイトコスモ まずいな 4 (パリっ子) ちゃわんむし ごえん…もう何がなんだか 3 (GREEN) ラエスリール んー 2 (ゾンビ部屋) SEIRIOS ぞんびいーん 3 (GREEN) ふぁいたん まぁ明日Jareさん吊られるだろうけど 2 (ゾンビ部屋) サイア おかえりー 2 (ゾンビ部屋) Gavial おつさまー 3 (GREEN) ラエスリール そうなると霊視点では狼4生き残りか 2 (ゾンビ部屋) SEIRIOS ただいまー 3 (GREEN) オペこ ん?ガヴィさん霊媒ですか? 4 (パリっ子) ちゃわんむし Emuさん、これで負けたら恨む… (T) ミクかわいい > 霊媒です、亡くなられた SEIRIOS さんは生前どんな方だったでしょうか 3 (GREEN) ラエスリール 昨日出なかったから、多分ね 2 (ゾンビ部屋) イクさん ミクかわは私のです お帰りください 2 (ゾンビ部屋) SEIRIOS さあ今日の勘はあたるかなー 2 (ゾンビ部屋) SEIRIOS えー (T) ミクかわいい > 今日はSEIさん、カタカナなのね・・・w 4 (パリっ子) ちゃわんむし 私達を噛んで欲しいところだけど、嬉々として占いいくだろうな… 2 (ゾンビ部屋) SEIRIOS じゃあ天丼だけで良いよ 2 (ゾンビ部屋) イクさん それならいいですよ 4 (パリっ子) ナイトコスモ こんなけ大人数にべらべらしゃべられたら 落ち着いて推理ができん 3 (GREEN) ラエスリール どうしよう 3 (GREEN) ラエスリール 乗っ取ってもいいけど 2 (ゾンビ部屋) SEIRIOS ありがとう (`・ω・´) (T) シエスタXX > 絶対報われない占いだがオペこさん占う 4 (パリっ子) ちゃわんむし だね… 3 (GREEN) ラエスリール むーん… 2 (ゾンビ部屋) Emula 花粉でくしゃみが止まらぬ… (T) ふらぽ > なんかピリピリしてるなぁ…コワイコワイ (T) ミクかわいい > Merton さんはCCOや反論や遺言もなく吊られていったので、私が狂人と見られそうでCO躊躇いました。狼が噛みそうな役職も多く居たので、潜伏することができると考え、潜伏しました。 2 (ゾンビ部屋) イクさん ゆっくりむしゃぶっていってね (T) ミクかわいい > こんなところかなあ・・・ 4 (パリっ子) ちゃわんむし SEIRIOSさん吊ろうとしたときなぜエルレイナさんがかばいにきたのか (T) > ミクかわいい SEIRIOSさんはただただコンチLOVEなだけの村人でした!○ 4 (パリっ子) ちゃわんむし ちょいと睨んだ (T) ミクかわいい > (*>ω<)ゞ 3 (GREEN) オペこ ・せあt 3 (GREEN) オペこ ミス 3 (GREEN) ラエスリール 生存15 4 (パリっ子) ナイトコスモ 明日 14人6ターン 狼4狂人1 の可能性が高い 2 (ゾンビ部屋) SEIRIOS 甜茶と青シソが花粉症にはよいそうな・・・ 4 (パリっ子) ちゃわんむし あとこんぶてさんの急なシエスタさん吊り。村全体では彼女を真寄りに見ている中で目立つな (T) > シエスタXX オペこさんは極悪非道な真っ黒狼でした!● 3 (GREEN) オペこ あれ ガヴィさんって死にましたっけ 4 (パリっ子) ちゃわんむし 明日霊媒出てもらって即ローラー (T) ラエスリール > シエスタさんで 2 (ゾンビ部屋) SEIRIOS ちと墓地でも寡黙になりまするー。 (T) シエスタXX > ぎゃあああ 2 (ゾンビ部屋) イクさん ヨーグルトもかなり効くといいます 3 (GREEN) ラエスリール 初日に噛んだw 2 (ゾンビ部屋) Emula メモメモ 3 (GREEN) オペこ あー 忘れてました 4 (パリっ子) ちゃわんむし しないと駄目ですなこれ…つか今日霊媒でてローラーしたほうがよかったか (T) > ラエスリール おいしく食べてね! (T) ミクかわいい > っとと 2 (ゾンビ部屋) Gavial とっとと医者にいってみてもらうのが金銭的にもベター (T) シエスタXX > 伝えたい!この思い! 4 (パリっ子) ちゃわんむし と、相談しようとしたけどナイトさん反応ないんだもーーんn 3 (GREEN) ラエスリール 正直、霊の出ない理由はないし 3 (GREEN) オペこ すいませんめもりました 2 (ゾンビ部屋) jemica 耳鼻科通いの冬 (T) ミクかわいい > ●はもなくろさんだったじゃないwアブナイアブナイ 3 (GREEN) ラエスリール 多分死んでる 4 (パリっ子) ナイトコスモ あの流れでは読みきれず 3 (GREEN) オペこ ですよねー でもまぁ 迂闊なことはしないほうがいいかも 3 (GREEN) ラエスリール で、CO状況からするとまずガヴィさんが霊 3 (GREEN) ラエスリール ふむ 4 (パリっ子) ちゃわんむし まあ仕方ない 3 (GREEN) オペこ 4だから2出るまでは~とか 指定されるまでは~とか考えてるかも 3 (GREEN) オペこ まぁ 3 (GREEN) オペこ 出るなら応援します! 3 (GREEN) ラエスリール では殴り合いで行こうかw 2 (ゾンビ部屋) Gavial 一か月分のお薬(錠剤+点鼻薬)+診察料で3千円ポッキリアルネ 3 (GREEN) オペこ なぐりあえー(^o^) 3 (GREEN) ふぁいたん おう! 3 (GREEN) ラエスリール うおー 4 (パリっ子) ちゃわんむし あとあれだ。共有に楯突く人に村人はいない、という昔の人の格言からもう、ふらぽさん、メルーファさん、オペこさん疑いまくりんぐ 3 (GREEN) オペこ 今日の噛みは大丈夫ですか? 3 (GREEN) ふぁいたん メモふっとんでログ急いで確認してたw 3 (GREEN) ラエスリール テル完了済みです! 2 (ゾンビ部屋) jemica 鼻洗浄が何よりもありがたい 3 (GREEN) オペこ ありがとうございます! 4 (パリっ子) ナイトコスモ 狼立候補なら狼はしゃべりまくる可能性も高い 3 (GREEN) ふぁいたん あざーっす! (T) ミクかわいい > チキンさんを囲いといったのは村っぽくないこと言って狼の噛み対象から外れるためだったということにしよう (T) エルレイナ > オペこさん4日目のシエスタさん噛まれなければEmulaさん人外発言…狼にシエスタさん残してシエスタさん人外説を提唱しようとしてる人外くさいなぁ 4 (パリっ子) ちゃわんむし かなり強気な発言が目立ちます。また現時点で狂に見えるジャーキーさんがメルーファさん占って囲って来たのも。 (T) ミクかわいい > (メモ間違えてただけなのはヒミツ 4 (パリっ子) ちゃわんむし うん、四人いるからね 4 (パリっ子) ちゃわんむし 霊媒に確実に狼出るから (T) エルレイナ > 潜伏狂も疑いたいとこだな~ 4 (パリっ子) ちゃわんむし 明日霊媒出るよう促して、ローラー 4 (パリっ子) ちゃわんむし その後占い生きてたらジャーキーさんから吊っていこう (T) > ミクかわいい 汚い さすが天丼屋汚い 3 (GREEN) ふぁいたん えっと今まで吊られたのって誰とせいりおすさんだっけ (T) ミクかわいい > (*ΦωΦ)ウケケケ 4 (パリっ子) ちゃわんむし しかしシエスタさんの占い先 3 (GREEN) ラエスリール メルトンさん 4 (パリっ子) ナイトコスモ 霊媒に騙り出てきて霊媒co2名になってくれればたすかるが 4 (パリっ子) ちゃわんむし 寡黙か… 3 (GREEN) ふぁいたん おっす><。 4 (パリっ子) ちゃわんむし ひとりとかだと 4 (パリっ子) ちゃわんむし もう絶望… 3日目へ 5日目へ
https://w.atwiki.jp/moejinro/pages/1538.html
6日目 ナナツボシ は言った さわやかな朝がやってきました 村の川辺に打ち捨てられた orikaさんの遺体が見つかったようです… ナナツボシ は言った 村人の皆様、今日も1日がんばるのです! 3 (なむなむ) あらぐむ 役職かー ナナツボシ は言った 昼の部スタート! orika は言った 後は任せましたー 3 (なむなむ) Lumiya 相方逝った 1 (ナナツ村) あかみさと 共有が・・・ 1 (ナナツ村) ROWLEYS |ω’)ノ【占い結果】ヨロイモグラさん○ 【理由】自分視点では狼探しについてはもう仕事は果たしたので狐探しです。発言が少なめの人からです。 1 (ナナツ村) ヨロイモグラ 共有全滅かぁ 1 (ナナツ村) TeaRabbit ★占い結果ウツボンさん真っ白な村人様で在らせられます 1 (ナナツ村) Mrチキン 狩人いないっぽいのかな・・・ 3 (なむなむ) ファン ぇー確定白噛みですかぃ 1 (ナナツ村) TeaRabbit 占い理由、寡黙占うよ宣言からいきなりしゃべりだしたのでキツネかな?と思いました。狼かもしれなかったけれど違いましたね 3 (なむなむ) xこぅちゃx んー? 3 (なむなむ) あらぐむ これもう狐見えてるよね狼 3 (なむなむ) xこぅちゃx 見えてるね 1 (ナナツ村) ウツボン これで指針出せる人がいなくなったか・・・ 1 (ナナツ村) リュファ 共有さんが・・・狙われそうな気はしてましたけど・・・ 2 (がぶがぶ) TeaRabbit ていうかあれですね、全然黒引けない 1 (ナナツ村) ROWLEYS (゚д゚)(。_。)(゚д゚)(。_。) ウンウン 3 (なむなむ) orika 死にました 3 (なむなむ) orika どこですか? 1 (ナナツ村) あかみさと ん、ROWさんは対抗の○占いか 1 (ナナツ村) TeaRabbit ていうかあれですね、全然黒引けない 1 (ナナツ村) Mrチキン もぐらさん確定○? 1 (ナナツ村) ヨロイモグラ 俺が両方から○もらってはいる 3 (なむなむ) ファン お疲れ様でっす! 3 (なむなむ) xバーバラx おつかれさまです 3 (なむなむ) シエスタXX おつん 1 (ナナツ村) TeaRabbit ですね 1 (ナナツ村) ヨロイモグラ デスデス 3 (なむなむ) xこぅちゃx お疲れさまですよー 3 (なむなむ) ファン 狩人は誰守っているのでしょうね 3 (なむなむ) Lumiya おつかれさまですの 1 (ナナツ村) TeaRabbit 指針確定白で 3 (なむなむ) あらぐむ おつかれさーん 1 (ナナツ村) TeaRabbit お願いします 1 (ナナツ村) Cate もぐらさんに進行をお願いしたいです 1 (ナナツ村) MB 確定白できましたね ROWLEYSさん偽で見てますがいい占い先だ 1 (ナナツ村) ROWLEYS ですね。それがいいと思います 1 (ナナツ村) ウツボン 最初から出せる意見はがんがん行こうぜ!で行ってたと思うんだけどなぁ 1 (ナナツ村) grep 確定白了解 1 (ナナツ村) Mrチキン 共有いなくなった直後の確定○はいいかんじかな 1 (ナナツ村) リュファ 霊媒もいませんし・・・ 1 (ナナツ村) TeaRabbit グレーはどっこかな? 1 (ナナツ村) ウツボン 土竜さん高確率白○かぁ 1 (ナナツ村) あかみさと というかウツボンさん真の場合きついな 人外いっこも見つかってない 1 (ナナツ村) あかみさと ウツボンさん真ってなんだ うさぎさんねw 1 (ナナツ村) ウツボン 俺真ってなんぞ 1 (ナナツ村) ウツボン 了解w 3 (なむなむ) orika 頭が割れそうだ、ひとりだけの共有にこれだけプレッシャーかかるとは思わなかった 3 (なむなむ) ナナツボシ おつおつー 1 (ナナツ村) ヨロイモグラ grepさん あかみさとさん cateさん MBさん グレー 1 (ナナツ村) ROWLEYS (゚д゚)(。_。)(゚д゚)(。_。) ウンウン ですね 3 (なむなむ) ファン 一人だけの時点で共有じゃないですよね・・w 1 (ナナツ村) あかみさと あとMrチキンさんもかな 3 (なむなむ) シエスタXX ゼブラ吊って占いロラにならないかな 1 (ナナツ村) Mrチキン 私 3 (なむなむ) シンクロ お疲れ様ですね! 1 (ナナツ村) リュファ あかみさとさん、MBさん、Cafeさん、GREPさん、チキンさんです。 1 (ナナツ村) ROWLEYS あ、そだ。チキンさんもだ 3 (なむなむ) あらぐむ 狩人はもういないんじゃ 1 (ナナツ村) リュファ 結構いますね。 1 (ナナツ村) TeaRabbit えっと僕が占っていない人は、チキンさんあかみさとさんCateさんMBさんに 1 (ナナツ村) MB んー TEAさん確定白作りにいかなかったのかと思ったんですが ROWさんの囲い候補いないんですね 1 (ナナツ村) ヨロイモグラ おっとごめんなさい チキンさんも 3 (なむなむ) シンクロ 狩人まだいるかもしれないです 3 (なむなむ) xこぅちゃx んー 居そうな気もする 1 (ナナツ村) TeaRabbit Grepさんも 1 (ナナツ村) ウツボン 10>8>6>4か・・・ 3 (なむなむ) あらぐむ 共有がかまれたってことは 3 (なむなむ) Lumiya 共有で最後まで残るのもなかなか胃が痛くなります先生 3 (なむなむ) ファン 占い守ってるのかなぁ? 3 (なむなむ) xこぅちゃx そんな気がする 1 (ナナツ村) ヨロイモグラ 占いローラーします? 3 (なむなむ) シンクロ かもしれないですね 3 (なむなむ) orika いろいろつれづれchで独り言で考えまとめてみたけど、まとまりきれ穴井 1 (ナナツ村) あかみさと 吊り数的に一回グレからはさんでもいいかもですね 1 (ナナツ村) Mrチキン 残り占いって狼と真? 1 (ナナツ村) TeaRabbit ですよ~というかそろそろ狐が怖いので・・・ 1 (ナナツ村) grep 狼1と狂人1は排除済みとみていいんですかね? これ 1 (ナナツ村) TeaRabbit キツネつれているかなぁ? 3 (なむなむ) orika 狐、死んでるのかな… 1 (ナナツ村) ROWLEYS うち視点だと狼2排除したとみています 3 (なむなむ) あらぐむ まー、前日の段階で狼が狐見えてるって考えたら狩人も占い護衛にまわるか・・・ 1 (ナナツ村) Cate 狐はわかんないですね 1 (ナナツ村) TeaRabbit 恐らく狼と狂人はいません 3 (なむなむ) xこぅちゃx 生きてると思うんだけどねぇ・・・ 1 (ナナツ村) grep なるほど 1 (ナナツ村) ROWLEYS 狐はつれてない、グレーの中にいるような気がします 1 (ナナツ村) ヨロイモグラ んー まだグレー多いし連れてないかも 1 (ナナツ村) TeaRabbit ROWさん視点だと 1 (ナナツ村) ウツボン ここで確定白作ってるからrowさん信頼度上げてもいいような気もするけど、噛みsaki的に狩人もういなさそうだしなぁ・・・ 3 (なむなむ) シエスタXX へ 3 (なむなむ) シエスタXX ROWさん視点 1 (ナナツ村) TeaRabbit リュファさん吊っておしまいになりますね(僕の白ですが 3 (なむなむ) xこぅちゃx 何でそんな視点を語る・・・w 1 (ナナツ村) MB シンクロさん視点だと残りの占いはTEAさん真ROWさん?ですね こうちゃさんが狼だったのでROWさん非狼の人外濃厚です 3 (なむなむ) シエスタXX 狼2吊れたっけ 3 (なむなむ) orika この状況で狐がグレーにいる場合はオオカミ2かも 1 (ナナツ村) ROWLEYS うん、そういうことになりますね 1 (ナナツ村) リュファ まだグレーがだいぶ残ってますから。スライドで占い2人しかいませんからね。 3 (なむなむ) あらぐむ つーか 1 (ナナツ村) TeaRabbit 後は黒出せれば…狐がなぁ;; 3 (なむなむ) あらぐむ rowさん真なら 1 (ナナツ村) あかみさと うむー、グレー削ってもいいかもです 3 (なむなむ) あらぐむ 2つ黒田した時点で 1 (ナナツ村) ROWLEYS じゃあ吊りはどうしましょう 3 (なむなむ) あらぐむ なぜ茶うさぎさん占わない 1 (ナナツ村) Cate もぐらさんどうしましょう 1 (ナナツ村) ヨロイモグラ 狐ケアも考えて、グレーですかね 1 (ナナツ村) MB えっと 今日灰吊る場合は占い決め打ちですかね? 3 (なむなむ) あらぐむ ってことでROWさんも怪しいのよね 3 (なむなむ) シエスタXX 気づいてないだけかも 1 (ナナツ村) TeaRabbit 吊りは後3回? 1 (ナナツ村) Mrチキン ローラーに猶予自体ある? 1 (ナナツ村) あかみさと 吊りはあと4かな 1 (ナナツ村) Mrチキン 意外とありますね 1 (ナナツ村) リュファ あと3回ですね。 1 (ナナツ村) あかみさと あれ ナナツボシ は言った 5分経過(残2分) 1 (ナナツ村) リュファ 4回? 1 (ナナツ村) Mrチキン @1か 1 (ナナツ村) ウツボン 10>8>6>4 1 (ナナツ村) ウツボン 3回かな 3 (なむなむ) シエスタXX ちょっとまてよ 1 (ナナツ村) TeaRabbit ヤバい・・・ですね 3 (なむなむ) シエスタXX 崩れてきたかも・・・ 1 (ナナツ村) あかみさと そうか、何故かここだと最後の吊り数えないのか 1 (ナナツ村) ROWLEYS そのうち2回がろーらーだから…厳しいですね 3 (なむなむ) シエスタXX うーん 1 (ナナツ村) TeaRabbit 決め打ちしていただけるなら良いのですが 1 (ナナツ村) ウツボン ロラを完遂するなら@1回しかない 3 (なむなむ) xこぅちゃx シエスタさんスライドだよね? 3 (なむなむ) シエスタXX んだ 3 (なむなむ) xこぅちゃx 仮に、真狂狼霊の状態でズレて 1 (ナナツ村) TeaRabbit ローラーするなら今しちゃったほうがいいかも知れませんね 1 (ナナツ村) ウツボン 決め撃ちなら@2回・・・だよね・・・ 1 (ナナツ村) Cate ローラーは完遂したいなぁ… ナナツボシ は言った 残り1分 1 (ナナツ村) あかみさと 占い吊るならROWさん グレーからなら指定がほしいかな 3 (なむなむ) orika ラビットさんが真だと、死んだ狼は紅茶さんだけなのかな 1 (ナナツ村) Mrチキン カオス状況なのでローラーきっちりしたいかな 3 (なむなむ) xこぅちゃx 占:真狂狼 霊:真狼 だとしたら 1 (ナナツ村) Mrチキン 今日かどうか別にして 3 (なむなむ) シエスタXX うむ 1 (ナナツ村) リュファ ローラーから先にするんですか? 1 (ナナツ村) TeaRabbit とりあえずもうROWさんは占いで黒は出せませんしね 3 (なむなむ) xこぅちゃx だよねぇ、だから占い食えないよね 3 (なむなむ) xこぅちゃx どっちにしろ、だけど。 3 (なむなむ) ファン まだ狼2探さないとですかぁ 1 (ナナツ村) grep ローラー完遂は賛成 タイミングは確定白さんいお任せします 1 (ナナツ村) あかみさと もぐらさん指定はなし? 1 (ナナツ村) Cate もぐらさんどうします? 1 (ナナツ村) ROWLEYS 狐が気になりますが…ローラー完遂が村の意志なら従います。ただゼブラの存在は忘れないでくださいね ナナツボシ は言った 20秒前 1 (ナナツ村) ヨロイモグラ いえ、今日はグレーでお願いしたいです 1 (ナナツ村) Cate 指定もお願いしたいです 1 (ナナツ村) あかみさと グレーどこだ 寄せ大丈夫かな 1 (ナナツ村) ヨロイモグラ チキンさんかcateさんをグレーで吊りたいんですがどうでしょう 1 (ナナツ村) TeaRabbit なんだか信頼していただいてなんですけれど 3 (なむなむ) orika グレーいったか 3 (なむなむ) あらぐむ 今日はみずもぐらでこなくて正解だったかもしれぬ ナナツボシ は言った -------STOP-------- 1 (ナナツ村) ナナツボシ -------STOP-------- ナナツボシ は言った 夜まで時間がありません 皆様今日の尊い犠牲を選ぶのです!(会話はストップです) 3 (なむなむ) xこぅちゃx 名前吊り?w 3 (なむなむ) シエスタXX なんで?w ナナツボシ は言った 投票は私へtellでするのです! grep は ナナツボシ に言った Cateさん 吊り Mrチキン は ナナツボシ に言った Cateさんでお願いします Cate は ナナツボシ に言った チキンさんに投票します 3 (なむなむ) あらぐむ よろいもぐらさんをみんなが呼んでるの聞いてると自分呼ばれてる気分になってくる 3 (なむなむ) シエスタXX ww 3 (なむなむ) xこぅちゃx なるほど・・・w 3 (なむなむ) xバーバラx ww 3 (なむなむ) Lumiya もぐらローラーの予感 2 (がぶがぶ) リュファ よし、チキンさんの名前が出た。合わせましょう。 2 (がぶがぶ) TeaRabbit ここで黒出してその黒が吊れれば勝ちですね(GJ無ければ 3 (なむなむ) シエスタXX 前回初だっけか ROWLEYS は ナナツボシ に言った えっ、結局どっちだろ、じゃあcateさんで。 リュファ は ナナツボシ に言った チキンさん。 ヨロイモグラ は ナナツボシ に言った Mrチキンさんでお願いします 3 (なむなむ) xこぅちゃx 役職じゃないよね、狐は。 3 (なむなむ) xこぅちゃx だとしたらー・・・リュファさんになるんかなぁ 2 (がぶがぶ) TeaRabbit 占い吊って、明日チキンさんに黒だし 3 (なむなむ) シエスタXX ありえるのは 2 (がぶがぶ) TeaRabbit それで吊れれば勝ちです ウツボン は ナナツボシ に言った rowleysさんでお願いします 3 (なむなむ) ファン グレーか占ってても真じゃない人に占われたのか・・ 3 (なむなむ) シエスタXX 俺からだとこぅちゃさんかな 2 (がぶがぶ) TeaRabbit 僕の信頼によりますが・・・ 2 (がぶがぶ) リュファ ・・・どうなるかなどきどき。 3 (なむなむ) xこぅちゃx 狂人です!w 3 (なむなむ) シエスタXX だ、だよね! 2 (がぶがぶ) TeaRabbit チキンさんに入れますか? 3 (なむなむ) orika 狐吊った場合は○ですよね? 3 (なむなむ) xこぅちゃx 狼から狐まで色々変化するよ 今日の俺は・・・w あかみさと は ナナツボシ に言った Cateさんでお願いします 3 (なむなむ) Lumiya 狐も霊媒結果○ですのう 3 (なむなむ) xこぅちゃx 占っても良かったと思うんだけどなぁ・・・gjあったんだし。 3 (なむなむ) Lumiya あ、占いも一応○か 3 (なむなむ) シエスタXX ROWさん真であってくれ! 2 (がぶがぶ) リュファ 実はもうTELLしてます 3 (なむなむ) orika ならまだ紅茶さんの狐の可能性は一応ある、のか 3 (なむなむ) xこぅちゃx あるよ 2 (がぶがぶ) TeaRabbit どっちだろう・・・ん~どっちがいいのかな・・・ 3 (なむなむ) シエスタXX でないとまた推理外れちゃうよ俺 3 (なむなむ) xこぅちゃx だとしたら 3 (なむなむ) xこぅちゃx 狂人どこ行ったの?になるけどね TeaRabbit は ナナツボシ に言った Mrチキン様に一票お願いいたします 3 (なむなむ) orika 占いのどちらかとか MB は ナナツボシ に言った Cateさんに投票します Cate5 Mrチキン4 ROWLEYS1 3 (なむなむ) xこぅちゃx 狼が騙りに出なかったと? ナナツボシ は言った さようなら Cateさん あなたの勇姿は忘れない・・・。 ナナツボシ は言った 日が沈み始めました よい子も悪い子も寝る時間なのです! ナナツボシ は言った 役職行動の方は私までTELLするのです! 2 (がぶがぶ) リュファ あー。 ROWLEYS は ナナツボシ に言った あかみさとさんは多分純白だと思いますが、お色はいかがでしょうかw 3 (なむなむ) Cate おじゃましまーす 2 (がぶがぶ) TeaRabbit チキンさんに入れたのに・・・ 3 (なむなむ) シエスタXX おつおつ 3 (なむなむ) あらぐむ というのか 3 (なむなむ) xこぅちゃx お疲れ様ですよー 2 (がぶがぶ) TeaRabbit 呪殺されそうな気配 3 (なむなむ) Lumiya おつかれさまですの 3 (なむなむ) あらぐむ そういえばなんで今日グレー吊りになってるんだっけ? 2 (がぶがぶ) TeaRabbit これは・・・まずいです 3 (なむなむ) あらぐむ おつーん 3 (なむなむ) Cate 狐ケアみたい grep は ナナツボシ に言った ヨロイモグラさんを狩人がガッチリガードォォ! 3 (なむなむ) xバーバラx おつかれさまです 3 (なむなむ) シエスタXX 釣り回数あるからだったはず 2 (がぶがぶ) リュファ 呪殺来そうですね。 3 (なむなむ) あらぐむ なるほど 3 (なむなむ) ファン お疲れ様ですぅ ナナツボシ は ROWLEYS に言った あかみさとさんからは真っ黒な影は感じられません・・・村人です! 3 (なむなむ) Cate メモとりながらやると追いつかないね… 3 (なむなむ) シエスタXX 今日からロラだけど 3 (なむなむ) xこぅちゃx 釣り回数まったく無かったはずだけど・・・何故ロラにならなかったのか疑問だったんよね Mrチキン は言った 画面配置少しずらしたいので動きます。これメタにしないでね ROWLEYS は ナナツボシ に言った デスヨネー…さぁあとは溶けますかどうかw 2 (がぶがぶ) リュファ チキンさん噛んで、死体1個にしましょうか?ある意味賭けですけど。 ナナツボシ は grep に言った ヨロイモグラさんは自分でも固そうだけどガードオオォォォ 3 (なむなむ) シエスタXX えっと 3 (なむなむ) xこぅちゃx 3出て、2出て全ロラなら余裕1 3 (なむなむ) シエスタXX みんなはどっちの占い真でみてるんかな? 2 (がぶがぶ) TeaRabbit いえ、ウツボンさんあたり噛みましょう 2 (がぶがぶ) リュファ それが無難かなあ。 3 (なむなむ) Cate 私はTearabbitさん真かなーっておもってました 3 (なむなむ) あらぐむ でも 2 (がぶがぶ) TeaRabbit 呪殺が分かり切っているので対応できます 2 (がぶがぶ) リュファ 占いはどうしますか? 3 (なむなむ) シエスタXX うーん 2 (がぶがぶ) TeaRabbit チキンさんに白or黒です 3 (なむなむ) あらぐむ うさぎ視点、ROWはニセなので釣っても問題なし 2 (がぶがぶ) リュファ あ、ウツボンさん白出すんですね。 3 (なむなむ) シエスタXX やっぱそうなのかー 3 (なむなむ) xこぅちゃx ウサギさんの立ち位置がねぇ 2 (がぶがぶ) TeaRabbit ウツボンさんには白出してます 3 (なむなむ) orika ラビットさんが死んだと、シンクロさんも真で、確定して死んでいるオオカミは紅茶さんだけか 3 (なむなむ) あらぐむ ROWしてん、自分は仕事終わってるし自分真なのでつっても問題なし 3 (なむなむ) orika 真だ、殺してどうする 2 (がぶがぶ) TeaRabbit そこを噛みます!でよろしいですか? 3 (なむなむ) あらぐむ でなんだかROWさん吊るべき日だったような・・・ 2 (がぶがぶ) リュファ あ、はい。 3 (なむなむ) xこぅちゃx ROWさんが真な気がするにょね 3 (なむなむ) xこぅちゃx 噛んだw 3 (なむなむ) xこぅちゃx するんよね 3 (なむなむ) あらぐむ ROWしてんうかつに狼つると狐死亡 2 (がぶがぶ) TeaRabbit ではでは~大丈夫かな? 3 (なむなむ) あらぐむ でもうさぎ視点だと村真っ青 2 (がぶがぶ) リュファ うまくいけばいいけど・・・ 3 (なむなむ) Cate ROWさんのほうがクロ見つけてる分情報は多いですね 3 (なむなむ) xこぅちゃx 情報多いのもそうなんだけど 3 (なむなむ) シエスタXX んだねー 3 (なむなむ) あらぐむ なのでターン余裕持ちたいならROWさん吊るターンだったような TeaRabbit は ナナツボシ に言った ウツボン様の外殻の無い足からはむっ! 3 (なむなむ) xこぅちゃx 何故かTeaさんはROWさんを守ってるんよね 3 (なむなむ) あらぐむ 気がしただけです 2 (がぶがぶ) TeaRabbit 僕の考えで本当にいいのか不安です^^; ナナツボシ は TeaRabbit に言った ウツボンさんのつぼ焼き!承り! 3 (なむなむ) xこぅちゃx 狼が狐見つけろと、その為に守ってる気がする 3 (なむなむ) Cate 守ってるって言うか、狂だからどっちでもいい?みたいな雰囲気? 3 (なむなむ) シエスタXX もういっそROWさん噛まれないかな 3 (なむなむ) xこぅちゃx だから狂人は俺なのぉ・・・; 3 (なむなむ) orika 狐見つけろと思っているとしたら、初日は護衛成功だったのか 3 (なむなむ) Cate そうなの… 3 (なむなむ) あらぐむ 狼殴り合いする気なもかもぬう 3 (なむなむ) ファン Σ(゚д゚lll) 2 (がぶがぶ) TeaRabbit これで勝てたら、騙り大成功なのですけれど…モグラさんが各白ですからねぇ 5日目へ 7日目へ
https://w.atwiki.jp/anozero/pages/9235.html
前ページ次ページNeverwinter Nights - Deekin in Halkeginia タバサが木々の陰に身を隠しながらディーキンに対して激しい感情の炎を燃やしていた、ちょうどその時。 「……っ、そこの烏! こちらを向きなさい!」 やや離れた場所にいたシエスタが、突然鋭い声を上げた。 一体何事かと、ディーキンもタバサも、思わずそちらに注意を向ける。 見れば、シエスタはどうやら、木の上にとまっている一羽の烏を厳しい目で睨みつけているようだ。 彼女は懐から取り出した果物ナイフをいつでも投げつけられるように烏に向けて構えながら、もう一方の手をデルフにかけていた。 傍から見れば、正気を疑われそうな奇行だろう。 「……?」 さすがのディーキンも、彼女が一体何をしているのかすぐには理解できず、きょとんとする。 タバサもまた、一瞬怪訝そうに眉根を寄せた。 しかし、彼女はじきに我に返ると、ディーキンがシエスタの方に明らかに気を取られていることに着目した。 (好機) もっと余裕のある精神状態の時の彼女なら、暗黙の了解の上での一時休戦として、ディーキンが自分に注意を戻すまで待っただろう。 これは所詮は試合であって、ルール無用の殺し合いとは違うのだから。 だが、今のタバサは“任務”に臨んでいる時と同様に、いやある意味ではそれ以上にも、勝つことに執着していた。 それにディーキンが、自分との真剣勝負よりもシエスタの些細な奇行の方に注意を惹かれているのも、気にいらなかった。 戦いの最中に、余所事に気を取られている方が悪いのだ。 彼女は自分にそう言い聞かせると、今まで以上に強力な攻撃呪文の詠唱を始めた。 用いる呪文は『ライトニング・クラウド』である。 単体目標に対する電撃を放つこの呪文は、これまでに用いた風の刃や氷柱の矢のように防具や外皮で防ぐことはできない。 一旦距離内の目標に放たれれば、ほぼ瞬時に着弾する雷の速度ゆえに、回避することもまず不可能である。 本来ならば、試合で用いるには危険過ぎる代物だ。 電撃は体のどこに当てても全身へ通電するため、風の刃などのように急所を外して狙うということはできない。 殺傷力も高く、並みの人間に放てばまず致命傷。即死することも珍しくはないのだ。 しかし、ディーキンの体の頑丈さから言って、死ぬことはまずないとタバサは考えていた。 それどころか、さらなる追撃が必要だとさえ踏んでいた。 (彼が電撃で動けなくなったら、『ジャベリン』で足を狙う……!) それは、先程の『ウィンディ・アイシクル』とは段違いに威力のある、一本の太く長い氷槍を放つ呪文だ。 並みの金属鎧程度なら、胴体ごと貫けるだけの威力がある。 痺れてガード体勢が取れないうちにそれを叩き込んで足を砕き、勝負を決めるのだ。 この時、もしもタバサが本当に冷静だったなら……。 そのような危険な攻撃を仕掛けようなどとは、決して考えなかっただろう。 仮にディーキンが彼女の想定よりも頑丈でなかったなら、電撃が致命傷を与えてしまうかもしれないのだ。 その後の追撃にしても、足を砕こうなどというのはやりすぎだろう。 実戦ならばいざ知らず、友人同士の試合でやるような攻撃ではないはずだ。 たとえ無事だったにしても、そんな攻撃をした自分のことを、後で彼は何と思うだろうか? 結局、今のタバサは勝利に執着して焦るあまりに、しっかりと後先を考えられなくなっていたのだった。 (なんだぁ? この女ぁ……!) 大烏は、自身の栄光に満ちた未来絵図の妄想に耽っていたところを突然邪魔されて、イラつきながらも眼下のシエスタに注意を向けた。 よりにもよって、劣等な世界の、下賤な人間の、卑しい端女ごときが。 近未来の万物の支配者、アスモデウスをも平伏させるであろう者、この大悪魔ジェベラットに対して……。 (……んぁ?) ジェべラットはそうして妄想の続きに浸りながらシエスタを睨んでいるうちに、ふと妙なことに気が付いた。 目の前の女の、ただの黒髪とは一線を画する、金属的な光沢の髪。 それに輝くような白い肌に、黒真珠のような瞳の奥の煌めき。 先程までは別段注意も払っていなかったが、よく見るとただの人間とは少し違うような……。 (なんだぁ、こいつ……?) 彼は、胡乱げに顔をしかめてシエスタの顔を注視し、こいつは何者かとしばし考え込む。 そして突然、答えに思い当たると、ぎょっとして目を見開いた。 (な、なんで天界の下僕が、こんなところにいやがるんだ!?) シエスタは要求通り自分の方を向いた烏に対して、一旦手に構えたナイフを下し、デルフから手を離した。 そして、じっと烏の方を見つめたまま、言葉を続ける。 「……言葉がわかるのなら、ここへ来た目的を答えてください。 私には、あなたの悪意はわかっています。なぜ、あのお二人を見て嗤ったのですか?」 語気はやや穏やかになったものの、その顔つきは厳しいままだった。 彼女は先程、パラディンとして授かった《悪の感知(ディテクト・イーヴル)》の能力を、初めて試してみたのだ。 その結果は、あの不審な烏が“悪しき者”だと告げていた。 動物の属性が『悪』であることは、通常ありえない。 彼らは普通、『真なる中立』の属性だ。動物には物の善悪や、秩序と混沌の区別を判断する能力などはないからである。 つまり、あの烏はただの動物などではない、ということになる。 そして何よりも、パラディンはいついかなる時でも、その力の及ぶ限り悪に立ち向かうものなのだ。 (……畜生、セレスティアの搾りカスみてえな雌犬の分際が、偉そうにしやがって……!) ジェベラットは、内心で忌々しげに悪態をついた。 だが、彼は感情のままシエスタに襲い掛かるほど愚かではない。 思いもかけぬ邪魔者への憎悪と苛立ちとを募らせる一方で、この状況でどう行動すべきかを、冷静に考えてもいた。 目の前の、おそらくはパラディンであろう女の強さのほどはわからない。 しかし、正面から戦って勝てるかといわれれば、正直なところあまり自信はなかった。 忌々しいことだが、自分の力は戦闘能力という面では大したものではないのだ。 ましてやここで正体を明かして戦えば、近くにいるコボルドや人形娘も、おそらくは介入してくるだろう。 それでは到底、勝ち目はなくなるし、彼らを利用する計画も台無しだ。 ゆえにジェベラットは、直ちに撤退することを決断した。 ここで死んで、地獄に送り返されてはたまらない。せっかくの美味しい狩場を、こんなことで手放せるものか。 このような馬鹿げた、ささやかな偶然ごときで、自分が躓くわけにはいかないのだ。 絶対に生き延びて、こいつらの情報を自分の手柄に変えてやろう。 なあに、逃げるだけならどうとでもなるだろう。 相手はたかが、脆弱なアアシマールのパラディン一人だ……。 「どうしたんですか、答えてください。 それとも、話せないのですか。それなら……、」 ジェベラットはシエスタの言葉など無視してじっと精神を集中させ、自分の内に備わった魔法的な力を呼び起こす。 次の瞬間には、彼の姿はふっと掻き消えて、目には見えなくなった。 「……あっ!? ま、待ちなさい!」 シエスタは慌ててナイフを構え直すと、見えない相手が先程までいた枝のあたりへ投げつけた。 しかし、刃物は虚しく空を切る。 彼女がナイフを投げた時には、ジェベラットはとうに枝を蹴って飛び立っていたのだ。 「っ、……どこに!?」 シエスタは懸命に顔を上げて空を見回したが、まるで何も見えはしない。 そんな彼女を嘲笑うかのように、カアカアという烏のしゃがれた鳴き声が、上空から響いた。 もしここにクロスボウがあれば、シエスタは無駄を承知で、矢弾が尽きるまで盲滅法、空中へ向けて撃っていただろう。 だが彼女は、パラディンだとはいえ、普段はあくまでも学院のメイドでしかないのである。 そんな物騒なものを、日常的に持ち歩いたりはしていなかった。 (くっ……!) 何もできない己が身の無力さに、シエスタは歯噛みをした。 だがこのまま、不審かつ邪悪な存在をみすみす学院から逃すわけにはいかない。 やむなく決闘中の2人に協力を求めようと振り向く。 しかし、その時には既に、2人はシエスタの言葉を待つまでもなく、それぞれの行動を起こしていた……。 タバサは木の陰で密かに『ライトニング・クラウド』の呪文の詠唱を終えると、ディーキンの様子をもう一度確認した。 彼は相変わらず、烏に話し掛けるという奇行を続けているシエスタの方に注意を向けたままだ。 「……っ、」 タバサはその端正な顔を、僅かながら悔しげに歪めた。 私との勝負の最中だと言うのに、そんなにもそのメイドの様子が気になるのか。 私などは取るに足らない、問題にもならない相手だとでもいうのか。 彼女は内に激しい感情を秘めながらも、慎重に息を潜めて、じっとディーキンの動向を伺った。 ディーキンはシエスタが烏に向けて悪意云々と言ったあたりで、困惑したように首を傾げる。 そして、荷物袋に盾を持っていない方の手を入れて、何かを取り出そうとした。 (今……!) タバサはディーキンの両手が完全に塞がった、その瞬間を見逃さなかった。 すかさず攻撃しようと、木の陰から飛び出す。 「……ン」 ディーキンは非視覚的感知の能力によって、タバサが木の陰から顔を出した瞬間には彼女の所在に気が付いていた。 しかしちょっと小首を傾げただけで、タバサの方に注意を向けることはなく。 そのまま荷物袋をいじりながら、シエスタの方を観察し続けていた。 別に、ディーキンはタバサを侮ったり軽んじたりしているからそんな態度を取ったわけではない。 むしろ、彼女を信頼しているからこそだといえる。 タバサとの一件はあくまでも試合だが、シエスタの方はもしかしたら、もっと重大な事態かも知れないのだ。 と、なれば、当然そちらの方が優先されるべきだろう。 こんなアクシデントが起きたのだし、きっと察しのいいタバサなら、暗黙の了解で戦いは一時中断にしてくれるはずだ……。 ディーキンは、そのように考えていたのである。 だが実際には、タバサは今、目の前の戦いのことしか頭になかった。 今の彼女にとっては、シエスタや烏のことなどは二の次三の次であり、ほとんど眼中にない。 タバサは躊躇せずに杖をディーキンの方に差し向け、あらかじめ唱えておいた『ライトニング・クラウド』の呪文を解き放った。 途端にタバサの頭上の空気が急速に冷えはじめ、ちくちくと彼女の肌を刺す。 空気が震え、大きく弾けると同時に、タバサの周辺から発生した稲妻がディーキンに向けて走った。 「……えっ?」 空気中に作られた小規模な雷雲に導かれた電撃は、直前にやや驚いたような顔で振り向いたディーキンの体を直撃し、全身へ通電した。 彼の全身を覆うウロコの間に、バチバチと激しく火花が散る。 「オオォ……、ッ!?」 ディーキンは全身に走る不快な刺激に、顔をしかめる。 しかし、ダメージ自体は大したものではなかった。 一般人ならばほぼ確実に死ぬだろうが、ディーキンにはこれよりももっと強烈な電気を喰らった経験はいくらでもある。 だがそれは、タバサも事前にある程度は予想していたことだ。 彼女はディーキンが倒れないのを見ても動じることなく、速やかに次の呪文を唱え始める。 予定通り、『ジャベリン』を近距離から足へ放ってやるつもりだった。 体が痺れて上手く動かない間に、自分の足よりも太い氷槍を間近から受ければ、流石に彼とて……。 「……!?」 そう考えていたタバサは、しかし、次の瞬間、彼女の想定をも超える、信じがたい反応を目の当たりにした。 ディーキンは全く痺れなど感じさせない動作で、荷物袋の中から小さな弓と矢を取り出したのである。 しかもあろうことか、それをタバサに向けて構えるでもなく、彼女を無視するかのように、またシエスタの方に視線を戻した。 おまけに、弓を構える邪魔になるからか、それまでタバサからの攻撃を防ぐのに使っていた大盾を外し始めた。 タバサが今、目と鼻の先にいるというのに。 (……そこまで……!!) そこまで、それほどまでに自分を馬鹿にするのか。 許せない、絶対に。 心が猛り狂う冷たい氷嵐で満ち、感情の高ぶりが、タバサの魔力をより高めていく。 タバサは、一層目を鋭く、冷たくすると、内心の激情を押し隠して淡々と詠唱を続けた。 「……ラグーズ・ウォータル・イス・イーサ・ ハガラース……」 彼女は詠唱に合わせて杖を回転させ、それに伴って身体の周りを大蛇のごとく巨大な氷の槍が回り始める。 槍は回転するうちに膨らみ、どんどんと太く、鋭く、冷たい青の輝きを増していく……。 その時、ディーキンがやや首をかしげると、突然ひょいとタバサの方を振り向いた。 「ねえ、タバサ。悪いけど、ちょっとだけ戦いの続きは待ってほしいの。 今はシエスタの方が、何だか気になるからね」 ディーキンは、タバサに向かってふるふると首を振ってそう頼むと、ひとつお辞儀をして、またシエスタの方に目を向け直した。 目の前で剣呑な氷の槍が回転している最中だというのに、まったくいつも通りの様子だった。 タバサは、その時間近でディーキンの瞳を見つめ……。 そこに宿る感情の正体を悟ると、愕然とした。 今まさに、並みの人間なら命を奪われかねないような呪文で不意討ちを受けた直後だと言うのに。 目の前で、それにもまして強力な攻撃を仕掛けられようとしているのに。 そこには敵意も憎悪も、侮蔑も警戒もなかったのである。 ディーキンの瞳の奥にあるのは、ただ、いつもとまったく変わらない信愛の感情だけだった。 タバサは、今度こそはっきりと悟った。 彼がまるで無警戒に盾をしまい込んだのも、こちらに背を向けたのも、自分を侮っているからなどでは決してなかったのだ。 彼はただ、自分を、心から友人として信頼してくれているのだ。 先の不意打ちも、彼はただ、態度で休戦の意志を示したつもりが意思疎通に不具合があったのだ、程度にしか思っていないのだろう。 こちらが彼の意志を無視して攻撃したなどとは、少しも疑ってさえいない……。 (……私、は……) タバサは、完成した『ジャベリン』を杖の先に纏わりつかせたまま、呆然として立ちすくんだ。 怒りも憎しみも一瞬で吹き飛び、どうしたらいいか、自分がどうしたいのか、わからなくなってしまったのだった。 “だから、なんだ? 彼が自分のことを信頼しているから、それがなんだというのだ?” 戦いは非情、油断する方が悪いのだと、自分はこれまでの戦いで嫌というほど学んだではないか。 何を躊躇う必要があろうか。 この甘い、おめでたい亜人にも、自分が否応なく味わわされてきた現実の厳しさを叩き込んでやればいいのだ。 あの一点の曇りもない脳天気な笑顔を、今度こそ崩してやりたい……。 タバサの心の一部には、確かにそう唆す昏い感情があった。 しかし、タバサにはその声に従って杖を振り下ろすことが、どうしてもできなかった。 彼女の脳裏を、今は亡き、愛する父の面影がよぎる。 (……父さま……) タバサの父であり現ガリア国王ジョゼフの弟であったオルレアン大公シャルルは、信頼していた兄に裏切られて殺された。 (父さまは、伯父を心から信頼していた……) なのに、伯父は恥知らずにもその信頼を裏切って、父を暗殺した。 才能あふれる弟への嫉妬と、王座への欲望がその動機だった。少なくとも、タバサはそう信じている。 ……では。今自分が、ディーキンに対してしようと思ったことは何だ? 自分は、彼に身勝手な妬みや僻み、歪んだ執着を抱くあまり、彼からの信頼を無視して背後から攻撃したいと考えたではないか。 しかも、死んでも構わないというほど、本気で攻撃しようとしたではないか。 足を狙おうという考えさえ、最後の瞬間には吹き飛んでしまっていた。 そのままいけば、心臓や首筋を狙っていたかもしれない。 聡明なタバサには、その事をはっきりと認識できた。 そして、それを自分の中で適当に誤魔化して済ませてしまうことができないほどには、彼女は高潔だった。 杖を握る手が、微かに震える。 今、自分のしようとしたことは、あの恥知らずな伯父が父に対してしたことと、一体どれほど違うというのか……。 (……自分も、父さまや母さまの仇である、あの伯父や従姉妹と同じ。 私にも、あの恥知らずな、ケダモノの血が流れている……) これまでずっと目をつぶってきた、否定しようとしてきたその事実を、タバサは今、痛感せずにはいられなかった。 タバサは自分の中のその黒い心そのものに対して、今はっきりと向き合った。 そのことは、命懸けの任務の最中にあっても久しく感じたことのなかったある種の恐怖にも似た感情を、彼女に覚えさせた。 今のタバサにとっては、これまでの任務で出会ってきたどんな怪物よりも、自分自身が恐ろしかった。 一方、シエスタの方に視線を向け続けていたディーキンは、そのようなタバサの内心の葛藤に気が付くことはなかった。 しばし眺めているうちに、烏の方にはっきりとした変化が見え、ディーキンは目を見開く。 じっと枝にとまっていた烏の姿が、急激に透き通り始めたのである。 (オオ……!?) ディーキンには、その烏が《不可視化(インヴィジビリティ)》の疑似呪文能力を使ったのだということがわかった。 しかし、ディーキンにはその烏の姿が、半透明に浮かび上がって見えていた。 これは永続化してある、《不可視視認(シー・インヴィジビリティ)》の効力である。 烏はそのまま枝から飛び立ったが、シエスタに自分の姿が見えていないのに安心したのか、なかなか逃げていこうとしない。 そこらを飛び回りながら、彼女を小馬鹿にしたようにしゃがれ声で鳴きはじめた。 さてどうしたものかと、ディーキンは素早く考えをめぐらせる。 このような能力を持つ以上、この烏が普通の動物でないのはもはや疑いようもない。 しかも、シエスタは悪の存在だと言っていた。 パラディンがそう言うのだから、間違いないだろう。 ならば正体はわからないが、すぐに弓で射殺してしまうべきだろうか? しかし……、パラディンであるシエスタには、自分の手で悪を討ちたいという思いがあるはずだ。 敵の強さにもよるが、自分だけで片付けてしまうのは彼女に申し訳ない気がした。 それに、正体がわからない以上は、捕まえて訊問してみる方がいいかもしれない。 (ウーン、上手く捕まえられるかな……?) ディーキンはひとまず方針を決めると、弓を片手に持ち直し、空いた手でもう一度荷物を探って、『足止め袋』をひとつ取り出した。 そうしてから、すっかり油断しきって空を悠々と飛んでいる烏の方へ、翼を広げて飛び立つ。 (………はっ?) 油断しきっていたうえに、シエスタの方にばかり注意が向いていたジェベラットは、ディーキンの接近に気付くのが遅れた。 もっとも、仮に事前に気が付いていたとしても、ディーキンの方が飛ぶのは早い。 (こ、このトカゲ野郎……、俺が見えてやがるのか!?) タバサを軽くあしらうのを見てはいたが、たかがコボルド、物質界の弱小な種族だと、心のどこかで油断していた。 慌てて身を翻そうとしたが、既に手遅れだ。 ディーキンの投げた袋がジェベラットに直撃して破れ、内部に詰まっていた粘性の高い錬金術物質が彼の、烏の体を絡め取る。 ジェベラットは必死にもがいたが、空気に触れてたちまち強靭な弾性を帯びたネバネバからは逃れられない。 翼の自由を奪われて、彼は地面に落下した。 「先生!」 そこへ、シエスタが歓声を上げて駆け寄る。 「ち、畜生! この、掃き溜めみてえな世界で生まれた、レムレーの素どもがぁ……! 手前らなんぞ、俺が栄光を掴む役に立たねえならラルヴァにでも食われやがれってんだ!!」 ジェベラットは必死に体を起こしながら、もはやこれまでと覚悟して、透明化も変身も解除してシエスタを迎え討とうとした。 同時に、それまでは心中に留めていた口汚い罵りの言葉を、金切り声で早口に喚き散らす。 「!?」 ディーキンはその姿を確認すると、ぎょっとして目を見開いた。 ディーキンよりも一回り以上小さい、まるで血のような暗赤色をした体。 革のような質感の、蝙蝠めいた翼。 毒を滴らせる、蠍のような棘の生えた尻尾。 そしてねじまがった鋭い角の生えたその姿は、小さいが悪魔めいている。 いや、正しく悪魔なのだ。 地獄帰りのディーキンにとっては、何度となく見た姿。 間違いなく、九層地獄の狡猾なデヴィル、インプの姿であった。 だが、一体何故? どうして、バートルのデヴィルがこの世界に……? 「来るなら来てみやがれ、てめえをバートルへ案内してやるぜ、この―――― ゲブァ!?」 駆け寄るシエスタを睨み据えて喚き散らすインプのジェベラットは、突如横から飛来した、太い氷槍に胴体を貫かれた。 我に返ったタバサが、状況を把握できないながらもとにかくディーキンを援護しようとして、準備していた氷槍を放ったのだった。 「……ア、待っ―――」 はっと我に返ったディーキンが、とにかく情報を引き出すために生かして捕えようと制止するが、時すでに遅し。 胴体を貫かれてもがき苦しむ小悪魔は、直後にシエスタの『悪を討つ一撃』によって止めを刺され、故郷の地獄へと還っていった。 死体はすぐに煙を上げて溶けはじめ、数分後には泡立つ汚泥の水たまりに変わってしまった。 これでは、屍から残留思念などを読み取ることも不可能だ。 その後には、インプが持参していた、タバサに対する出頭命令書だけが残っていた……。 前ページ次ページNeverwinter Nights - Deekin in Halkeginia
https://w.atwiki.jp/anozero/pages/3824.html
前ページ次ページゼロの魔獣 アルビオンへの隠密行から一週間―。 狂乱の四日は思い出の彼方へと過ぎ去り、呆けたような日常が戻ってくる。 アルビオン王家の滅亡、『レコン・キスタ』の台頭、呉越同舟のトリステイン・ゲルマニア・・・。 政治屋にとっては最高の売り込み時であり、歴史屋ならば「嵐の前の静けさ」と評する動乱期であろうが とかく一介の学生にとっては退屈な日々が続いていた。 もっとも、あれだけの死闘を繰り広げてきたのだ。何一つ変化が無かったわけではない。 螺旋階段を上るが如く、慎一の周囲にも徐々に変化が見られていた。 先ず、慎一を見る周囲の目が変わった。 ギーシュが大々的に自らの手柄話を語った結果、 『最優秀助演男優賞』 の慎一にも好奇の視線が向けられるようになった。 この頃には、初めの頃の慎一が持っていた、抜き身の刃物のような危険さも薄れており ギーシュ相手に軽口を叩くような姿も見られるようになっていた。 (まあ、それでも何とは無しの緊張感は漂わせていたが・・・) そして、その変化の際たるものが、シエスタの接近であろう。 初めは慎一を最も警戒していた一人であった黒髪の少女が、ここ最近、妙に世話を焼くようになっていた。 シエスタの中で大きかったのは、真理阿の存在だ。 友人であり、恩人であった真理阿と慎一が同一人物(厳密には違うが)である事を知った事で 彼女は慎一を強く意識するようになった。 また、慎一が普段、着の身着のまま、些事に無頓着な生活を送っている事も、シエスタの保護欲をくすぐった。 だが、彼女が慎一に執着する理由は、別のところにあった―。 「最近 よく見るわね・・・ あのメイド」 「・・・・・・」 「私とした事が迂闊だったわ そうよね 獣を釣るならやっぱり餌付けよね」 「・・・なにが言いたいのよ? キュルケ」 「別にぃ ただ 何かアンタ ここ最近 妙にカリカリしてるかなあって」 キュルケの指摘を受けルイズがガバッと立ち上がる。 「バ ババカ言ってんじゃ無いわよ!! なんであたしが 使い魔とメイドのイチャついてるところを見て イライラしなきゃいけないのよッ!!」 「言ってないわよ そんな事 ・・・どこ行くの?」 「部屋!!」 「やめときなさいよ 馬に蹴られて死ぬわよ」 「主が自分の部屋に戻って何が悪いのよ!」 言いながらルイズは、ずんずんずんと進んでいく。 道中考える。なぜ自分がこんなにも怒っているのか? 嫉妬なハズはない。 慎一は自分の好みのタイプでは無い・・・と思う。 宇宙が一巡しても、自分と慎一の恋のヒストリーなど始まりはしないであろう事は断言できる。 真理阿・・・そう 真理阿だ!! 真理阿は慎一に全てを捧げるほど、慎一の事を思っていたのだ。 その彼女を体内に宿しながら、目の前の餌にホイホイ釣られるバカゴリラが許せるワケがない。 主として、真理阿の友人として、徹底的に教育してやる! そういう事にしておこう。 うん。 一方その頃、ルイズの部屋では、史上最強の魔獣が無様にも餌付けされていた。 慎一の辞書に色恋沙汰の文字は無い。 一匹狼の気質である彼にとって、シエスタの甲斐甲斐しさは正直な所煩わしい。 煩わしい・・・ が、豪華な昼飯を棒に振ってまで、冷たく当たる必要は無いんじゃないだろうか? そんな感じで、今日も今日とて餌付けされていた・・・。 「それにしても いつ見てもシンイチさんの食べっぷりは気持ちいいですね」 「そうか?」 「そうしていると、まるでおじいちゃんが傍にいるみたい」 「そんな年じゃねえ!」 「いえ ゴメンなさい! そうじゃなくて・・・ ―何ていうか すごく雰囲気が似てるんです 普段は豪放で明るいのに 時折フッと寂しい目をするところとか」 「・・・そんな目 してたか?」 「してますよ 一人でいる時とか まるで ここではない どこか遠い世界を思っているような・・・」 「・・・・・・」 「わたしのおじいちゃん 変な人だったんです いつも変わった事を言ってました 自分は別の世界から来たんだ・・・とか」 「・・・別の 世界?」 慎一のスプーンが止まる。 常ならぬ雰囲気に、シエスタはキョトンとしている。 「なあ シエスタ ・・・お前の爺さん どうやってこの世界に来たって言ってた?」 「え? あの・・ 金属の乗り物です ウチの村では『竜の羽衣』って呼ばれてて それで東から飛んできたって・・・ それで ・・・確か・・・ 」 「『飛行機』」 「・・・ッ! そうです おじいちゃんもそんな事を言ってました でも なん―― キャッ!?」 突然慎一に両肩を掴まれ、シエスタが悲鳴を上げる。 「そいつは! ソイツは今 何処にある!?」 「シ・・・シンイチさん!?」 「教えてくれ! そいつは・・・ お前の爺さんは生きているのか!? その飛行機は 今も飛ぶのか?」 「・・・祖父は 祖父は五年前に亡くなりました 羽衣は・・・ わたしも村の人たちも 飛んだところを見た事がありません」 「・・・そう なのか・・・?」 「― あの? シンイチさ ・・・あっ・・」 思わず後ずさりしたシエスタが服の裾に足を引っ掛ける。 とっさに慎一が引っ張りあげた結果、ふたりはルイズのベットの上にもつれこんだ。 「・・・・・・・」 「・・・シン・・・イチ さん? あ あの・・・」 はからずも押し倒される形となり、戸惑いの声を上げるシエスタを気にもせず。 慎一は改めて、少女の顔をまじまじと見つめた。 無限の宇宙を映すようなつぶらな黒い瞳、漆で塗り上げたような艶やかな黒髪。 何故、今まで気づかなかったのか。 ラ・ロシェールでもニューカッスルでも、他には見た事の無い色。 「・・・黒い髪っていうのは この世界では珍しいのか?」 「えっ? ええ・・・ わたしは おじいちゃん似なんです おじいちゃんも 若い頃は黒髪だったって きっと 東の方から来た人間だからだって・・・ それで」 シエスタは瞳を逸らし、頬を赤らめながら必死に答える。 『聖地』の更に東、『ロバ・アル・カリイエ』― まったく別の世界からやって来た、という男の話を信じるよりは 伝説でしか知らない未開の地から来たと、村人たちは結論付けるであろう。 だが、まったく別の世界、『地球』からやってきた慎一には直感的に分かる。 おそらくはシエスタの祖父は・・・。 思索に耽りながら、慎一が無造作にその黒髪をなでる。 シエスタは暫くまごまごとしていたが、やがて覚悟したようにひとつ頷くと、ゆっくり瞳を閉じた。 ぎいっ、という扉の開く音がして、 ― 目を点にしたルイズが姿を見せる。 時間が止まった・・・。 「ミ ミス・ヴァリエール・・・!」 「シ シ シシシンイ こ これはいった・・・」 「取り込み中だ 後にしろ」 慎一が、顔も向けずにぶっきらぼうに言う。 ルイズの中で、ぷつん、と、決定的な何かが音を立てて切れ―― ド ワ オ オ オ ッ ! ! ! ! ― 学院の一室に、巨大な風穴が開いた・・・。 前ページ次ページゼロの魔獣
https://w.atwiki.jp/anozero/pages/3244.html
前ページ次ページ“微熱”の使い魔 キュルケ・アウグスタ・フレデリカ・フォン・アンハルツ・ツェルプストーの部屋には、野菜や土、それに水の匂いがいくつも入り混じり、独特の臭気となっていた。 棚には青や緑の液体が入った小瓶がいくつも並んでおり、その中でも下方の段には様々な器具がある。水メイジなどが秘薬の調合に使用する器具であった。 少し前までのキュルケの部屋と比べると、相当に変化している。 部屋の中央のテーブル。そこには緑色の薬らしき液体の入った瓶と、赤い土を固めたような球体が置かれている。瓶の中身はアルテナの水という滋養強壮に効果のある薬。赤い玉はフラムと呼ばれる簡易型の爆弾。 「やっぱり、材料が足りないなあ……」 二つのアイテムを見比べながら、エリーは頭を振った。 「なーんか不満そうねえ?」 キュルケはアルテナの水を手に取りながら、エリーの顔を見る。 「けっこう評判良かったわよ、これなんか」 学院内で用意できる器具と材料ながら、エリーの製作したアイテムは、いずれも非常に出来がよかった。 フラムはなかなかの威力を発揮したし、アルテナの水などは水魔法を補助する薬としてもかなり良いものであったそうだ。単独で使用しても効果があり、材料が安価で手に入りやすい点からコストの面でも優秀であるとか。 「それは嬉しいんですけど……」 エリーは軽くフラムをつついてから、キュルケのほうを向き直る。 「やっぱり学校の中だけじゃ限界があります。やっぱり錬金術は材料あってのものですし……」 「確かに色々あるものねえ」 キュルケは瓶を置き、本棚にしまわれていたエリーの参考書を開く。 「何だったら、私のつてで色々探してもいいわよ?」 メイジの望むもの、たとえば秘薬の材料などを採集する。それは使い魔の主な仕事の一つ。キュルケの“ボーイフレンド”の中にはそういうことに長けた使い魔を使役している者も大勢おり、それ以外にも薬草や鉱石などを入手するルートも知っている。 「そうですね……。でも、こういうのは自分で探して採取したほうがいい場合も多いんです。だから……」 「外に、材料を探しにいきたいって?」 「ええ、まあ……」 「活動的ね。そういうのはけっこう好きよ。……で、そういうこと言うってことは、採集に行く場所とか心当たりあるわけ?」 キュルケはにまっと笑ってから、たずねた。 それに対してエリーは、はいとうなずいた。 少し前に、シエスタにそれらしい場所はないかと聞いたところ、 「薬草やキノコが採れるところですか? ……ああ、学院の近くの森にはそういうものが意外に多いそうですよ。ただ、毒キノコも多いし、ゼリーおばけとか時々出るので、あまり私たちはいきませんけど」 洗濯物を干していたシエスタは、その手を止めてちょっと考えこんでいたが、ぽんと打ってそう答えた。 「ゼリーおばけ?」 「名前のままで、ゼリーみたいなぷるぷるした体のお化けなんです。そんなに危険なわけじゃないけど、それでも時々人間を攻撃したりするので……」 ぷるぷるとしたゼリーみたいなモンスター。そういうものに、エリーは心当たりがあった。 ザールブルグ周辺でもよく見かける、ぷにぷにというモンスターだ。 (このへんでも、ぷにぷにの仲間がいるのかな? それとも、別のモンスター?) いずれにしろ、採集に行く時はザールブルグの同じように一人、ないしは非武装でいくのは危険なようだ。 フラムを多めに用意しておいたほうがいいなあ、とエリーは心の中でため息を吐いた。 「それなら、明日あたりちょっといってみましょうか?」 軽く背伸びをしながら、キュルケは言った。 「でも、キュルケさんは学校が……」 「かまやしないわよ、一日や二日くらい。学校の近くなら日帰りも十分できるでしょう? それに森の中はけっこう物騒なんでしょ? だから、こんなもの用意してる」 キュルケは机のフラムを指でつついた。 これにエリーは黙ってしまう。その通りだからだ。 「私はこれでもトライアングルメイジ。けっこう頼りになるつもりよー?」 「そうですね……」 エリーはうなずく。 成績などはそれなりに優秀らしい。それはわかるが、まだキュルケの魔法というのがどれほどのものなのか、よくはわからない。 というよりも、このハルケギニアの魔法自体をよくは知らないのだ。 治癒を得意とする水系統。物質を変質させる錬金魔法。宙に浮いたり、鍵を開け閉めしたりするコモンマジック。これらは確かにすごいものだが、風や火系統魔法というのはあまり見ていない。 もしかすると、それらが実質どういうものであるのか、この目で見られるかもしれない。そんな期待がないではなかった。 「じゃ、決定ね」 キュルケはそう言って、わしわしとエリーの頭をなでる。 そういうことになった。 「ええ、森にキノコをとりにいくんですか?」 森へ行くことが決まってから、エリーはシエスタのもとを訪れていた。 「キノコというか、まあ、色々……それで、シエスタさんに案内とかしてくれると助かるんだけど。あ、できればでいいから」 「そうですねえ……。わかりました、ご案内させていただきます」 「わ、ありがとー!」 素直に喜びを顔に出すエリーに、シエスタはちょっと微笑する。 何か年下の妹でも相手にしているような気分だったのだ。 「あれ、二人ともどっかいくの?」 そこに厨房の奥で皿洗いをしていた才人がひょいと顔を見せた。 才人はエリーと共にシエスタの手伝いをしてから、ほぼ毎日厨房の手伝いをするようになっている。そのおかげで賄いにありつけるので、“ご主人様”から賜る粗食にも耐えられるのだそうだ。 「うん、明日近くの森にね」 「森って、狼とかスライムとか出るって聞いてるけど、大丈夫かよ」 「丸腰で行くわけじゃないし。それにキュルケさんも一緒だから」 「でも、女の子だけだろう?」 心配だなあと才人は顔を曇らせた。 「そう遠くに行くわけでもないし、キュルケさんは魔法使いだし、そんなに……」 「……あのさ、俺も一緒についてっていいか?」 「え? サイトも?」 「ああ、やっぱ女の子だけってのは物騒だろ」 もう決めたかんな、という表情で才人は言った。 「うん、かまわないけど」 エリーが了承すると、才人はよっし、と小さく拳を握ってうなずいた。何か気合を入れているようだった。 (今からそんなに気を張らなくてもいいのに……) エリーはそう思いながらも、それじゃあ明日よろしく、と才人とシエスタに言って厨房を後にする。 「名誉挽回のチャンスですね、サイトさん?」 エリーが去った後、シエスタは少し意地の悪い目で才人に言った。 「え、なにが?」 「これで、エリーさんにかっこいいところを見せられるかもしれないっていうことです」 シエスタは意味ありげにウフフと笑う。 「ミスタ・グラモンとの一件では、かっこ悪いところ見せちゃいましたからね。ここはがんばって……」 「あ、あにを言ってるのかなあ、君は! 俺はね、純粋に心配をして……」 「はいはい、野暮なことはしませんから」 「だーかーらーーー!!」 才人は顔を赤くして反論しようとするが、シエスタは口元に手をやってウフフ笑いを続けている。 そこに―― 「おらあ、サイト! まだ皿が残ってんだろーがー!!」 「うわわ。す、すんませーーん!!」 マルトーの怒鳴り声に、才人は縮みあがって奥へと戻っていった。 「明日が楽しみになってきちゃった……」 才人を見送りながら、シエスタはまた少し意地悪く微笑んだ。 そして、翌日。 「それじゃあ、出発しましょうかー?」 「「「はーい」」」 キュルケの声にエリー、シエスタ、才人が応える。 三人はいつもと同じ格好だが、キュルケは制服ではなく、厚手の衣服に、動きやすさを重視した造りの革靴である。それでも貴族らしいというか、けっこうな金がかかっているようなものだったが。 服は同じだが、エリーと才人は籠を背負い、シエスタは大きめの革のリュックを背負っている。 「あまりみんなと離れない。単独行動はできうる限り避ける。いいわねー?」 キュルケは何だか幼稚園児を引率する保母みたいな口調で言った。 「「「はーい」」」 三人も素直に返事をする。 「それじゃあ、しゅっぱーつ!」 キュルケの声と共に、一行は学院を後にして森へと入っていった。 「今さらだけど……良かったの?」 森に入ってからしばらくたって、エリーは才人の顔を見た。 「何が?」 「ルイズさん……だったかな? あなたの、その…………」 「ああ、“ご主人様”ね。ふん、いーんだよ、あんなワガママ女。色々文句言ってきたり、鞭振り回したりしてくるけど。もういい加減で慣れたし」 才人は手をひらひらさせながら答える。 実は才人はルイズとほとんど口をきいていない。何か話せば言い争いになるばかりだし、ここ二、三日、夜は部屋に戻っていない。 馬小屋のわらの中で夜を明かしているのだ。 無論才人にとって、それは快適とはいいがたいものではあったが、“優しいご主人様”の部屋の床に比べればはるかに寝心地のいいところだった。 才人にとって、ルイズのことは優先事項にはないのだ。 本人が知れば激怒することは間違いないだろうが。 ――そんなことよりもだ……。 才人は考える。 先日の、キザ貴族(ギーシュ)との一件、シエスタにも言われたとおりかっこ悪いところを見せてしまった。あれは非常にまずかったのではないか。 正直本当にアレはまずい。 あれから、シエスタたちメイドには道などで会うたびに笑われてるような気がするし、厨房のコックたちや一部の生徒には変に同情的に見られる。 コック長のマルトーなどは、 「なぁに、女のことなんざあ気にするな! 俺なんざ料理に夢中になりすぎて女房に逃げられたんだぜ!」 などと、変に自慢げに言われ、励まされた(?)。 でも正直そんな風になるのは嫌だなと思った。 ルイズには、 「よくも私に恥をかかせたわね!! 使い魔の恥は主人の恥なのよ!!」 またも鞭も食らったが、正直これはどうでもいい。 問題のは、エリーである。 彼女はメイドたちや女子生徒みたいに才人をクスクスと笑ったりもしない。以前と変わらず普通に接してくれる。 これはとてもありがたい。ありがたいのだが。 その奥に、悪意などではなくて、こう気遣いみたいなものが感じられるのだ。 才人にはそれが苦痛だった。ルイズの鞭よりもずっと堪える。 だからこそ、 ――ここで、ちょっとくらいいいとこを見せておかないとな!! 才人は内心密かに決意していた。シエスタにからかわれたこと、実はまさに図星であったわけだ。 そして、ちらりとエリーの横顔を見る。 ――やっぱり、可愛いよなあ……。 才人はどくんどくんと脈打つ心臓を押さえた。それが、エリーに聞こえはしないかと。無論そんなわけはないのだが。 ルイズのような極上の美少女、というのではない。 キュルケのようなあふれんばかりの色香もない。 あの、タバサとかいう少女のような神秘的な美貌というのでもない。 シエスタのような、“脱いだらすごいんです”という体型ではない。 確かに可愛いけれど、本当にどこにでも、例えば才人が住んでいた日本にもいそうな、そんな感じの女の子。 でも。 ――何ていうか、“おひさま”みたいな感じなんだよ、なあ……!?。 考え事をしていていたため、才人はけつまず、思い切り転んだ。 「ぐえ!!」 臀部にずしんと思い衝撃。どうやら尻を強打してしまったらしい。 「だ、大丈夫!?」 「危ないですよ、気をつけて……」 エリーとシエスタを助け起こす。 「何をやってるんだか……」 キュルケはちょっとさめた目で才人を見る。 「サイトって、ひょっとしてあんまり森とかに慣れてない?」 「うんまあ、都会っ子つうか……」 エリーの言葉に、才人はわずかに苦笑する。 「二人は、けっこう慣れてんのな……」 「仕事で薪を集めたり、色々しますから」 「私も、こういうのは普通にしてたから……まあ、もともと田舎育ちだしね」 「田舎か……」 才人は腰をさすりながら立ち上がる。 「エリーの、育った村ってどんなとこなんだ?」 「どんなって、別に普通だよ? どこにでもある田舎の村」 「いや、その俺も遠いところからきてるだろ、だから普通っていっても、きっと俺のいたところとは全然違うと思ってさ……」 「あら、サイトさん。エリーさんのことばかりで、私のことは聞いてくれないんですか?」 シエスタが横から口をはさむ。 「ええ!? いや、別に他意はないよ! 他意は」 あわてる才人に、シエスタは、本当かしら? と何か言いたげな笑みを浮かべる。 キュルケはそれを離れた場所で見ながら、呆れたような、それでいてどこか愛しげな笑みを浮かべた。 「本当に、何をやっているんだか……。使い魔も、“ご主人様”も……」 つぶやくキュルケの視線の先には、木陰に隠れているピンク色の影があった。 前ページ次ページ“微熱”の使い魔
https://w.atwiki.jp/anozero/pages/3919.html
前ページ次ページ空と戦士と…… 「空はいい」 それはルイズが召喚した使い魔の口癖。名前をピッツァと言った。 「ピッツァ! 朝ごはん食べに行くわよ!」 桃色の髪をした魔法学院の生徒が寮の窓から空へと怒鳴った。 数秒の沈黙の後、風を斬るような音と共に人影が窓から室内へと飛び込んでくる。 「マスター、食事は不要だと言ったはずだが?」 飛び込んで来たのは、鳥の頭部のような真っ赤な仮面を被り、奇妙な服な服を来た亜人。 裾がギザギザになった緑のマントが翻り、静かに地面へと足をつけた。 「食べられるんなら、飾りでも良いから食べなさい。人の形をした使い魔を虐待してるみたいじゃない」 「ふっ、プライドの問題か。そういう事ならば仕方が有るまい」 無愛想なのはマイナスポイントだが、ルイズはこの使い魔がそれなりに気に入っている。 『ゾンダリアン』なる聞いたことも無い亜人であり、戦闘力 特に飛行能力がとても高い。 自由奔放に見えて、イザと言う時はいつの間にか現れる忠義心もポイント高めだ。 「おっ! 『我らの翼』が来たぞ!!」 「おはようございます、ピッツァさん」 ルイズの指示通りにピッツァが向かうのは厨房。他の生徒達は亜人と食事を共にするのは抵抗が有るらしく、諍いを起こさない為の対処だ。 もっとも召喚されて早々、某土のドットメイジに難癖をつけられていたメイドを助け(本人にそんなつもりは無い)、厨房ではその地位を確立されている。 『我らの翼』 それはシエスタを庇い、メイジを目にも留まらぬ速度で翻弄し、撃破した彼に対する厨房のメンバー、学園の平民なりの敬称だった 「こちらへどうぞ!」 「あぁ、世話になる」 特に彼に助けられたメイド シエスタは熱を上げていた。マルトーから渡されたシチューとパンをピッツァの前へと並べる。 「あのっ! 今日はちょっとだけ私が作ってみたんですけど、どうですか!?」 「わからん」 「……」 ただ残念な事に寡黙な亜人は『空』と『闘い』以外には興味が薄いらしい。 ある昼下がり、学園では午後の授業が始まる頃、その上空を縦横無尽に飛び回る者が居た。 それは鳥ではなく、マントを翼のように広げた亜人だ。 口から漏れた感想は料理を食べたときは出てこない純粋な感性と思考の結果だった。 「やはり空は良い……しかしこの世界の空のなんと美しいことか」 ここには自分達ゾンダリアンが侵略を狙う、中途半端に機械化された文明の空に特有の澱みがない。 太陽系第三惑星地球で言う「中世」程度の科学力しかないハルケギニアには、化石燃料を燃焼させて動く動力機関は存在しない。 当然それによって排出される物質は存在しないか、存在したとしても極僅かだ。 「故にゾンダリアンとしての能力は使えないが、この美しい空とならば釣り合いも取れるというものだ」 最高の敵手との一騎撃ちの後、使えるべき主へと反逆し、空へと果てたはずの自分が何故このような場所に? 数秒思考を試みて、ピッツァの有機混合型電子頭脳はすぐさまその演算を放棄した。別に構うまい。 『ゾンダリアン』であることよりも、『■■■■』であることよりも、『戦士』である事を優先したこの俺がどうして考える必要があろう? 「どんな場所でも空を駆け、敵を倒す存在。それで良いはずなのだ……むっ!?」 不意にピッツァは己を追い越すように飛翔する物体に目を奪われた。 いかに戦闘時のような全力を出していないとは言え、彼の速度に追いつくのはメイジのフライでも無理だ。 速度や持続性においてフライの魔法はピッツァの翼には遠く及ばない。ならばいま彼を追い抜いた物体は? 「アレは……ドラゴン?」 青い鱗に覆われ、しっかりとした翼を広げるその姿。人間とは異なる飛行を己の生業とする存在。 完全に風を読み、味方につけるその器量。そして……ちらっと振り向いてウィンドドラゴンは『笑った』のだ。 ソレは挑発、ソレは挑戦。 「面白い!」 ソレを受けピッツァも笑みを浮かべる。何時もの様子からは想像もできない楽しそうな笑みを。 『空での戦い』ほど彼を熱くさせるものはない。己の出力のギアを二つ上げ、青い機影に肉薄する。 『信じられないの! 亜人が私に空で追いつくなんて!』 「ふっ! この程度か!? 青き翼の竜よ!! 『まだまだなのね~キュイキュ~イ!!』 一瞬の会話の後、一人と一匹はすぐさま無言へ。そしてその速度が更に上がった。 直線での速度で決着がつかなければ急上昇や急降下を繰り返し、急減速と急加速を組み合わせ、空を天へ地へと縦横無尽に飛び回る。 雲を突き抜けるほど上昇したかと思えば、地面に落下するような急激な降下。 疎らに生えた木の間をジグザグに飛び、尖搭の周りを僅かな振れ幅で旋回する。 一瞬で追う者と追われる者が何度も入れ替わり、攻撃こそ飛び出さないがそこには熱い戦いがあった。 「ふっ……やるではないか」 結局二人して学園に帰ってきたのはいつの間にか青い空が茜色に変わってから。 目的など無い無限の闘いを終えた二対の翼は色濃い疲労とともに健闘を称え合う。 『お前も大したものなの、キュイキュイ。私はシルフィード、貴方は?』 「ピッツァだ。私に空で喰らい付いて来たのはお前が二人目だぞ。 ……ところで恨めしそうな視線を向けている青い髪の小娘はお前の主人か?」 いつの間にか青い髪の少女 タバサは興味深そうに、または怒りを滲ませながら二人を睨みつけていた。 搾り出される感情を廃した声は逆に恐怖を煽る。ピッツァは別に良いとして、シルフィードは堪らない。 「喋っちゃダメって言ったのに……」 『おっお姉さま!? でもピッツァは使い魔だし…「問答無用」…なにするのやめ(ry』 結果から言えば……シルフィードの敗北と言えなくも無い終焉だった。 その夜も習慣のようにピッツァは腕を組んで空を見上げていた。身に纏ったマントの裾が僅かに夜風に揺れる。 昼間でも実感できる透明な空気は夜ならば尚のこと容易く実感できる。そう、邪魔するものが一切無い満天の星空。 「ピッツァさん!」 「ん?」 不意にかかる声にピクリと僅かながら彼の肩が震えた。それは恐怖によるものではなく、純粋な驚きによるもの。 何せここは学園内でもっとも高い搭の上。広く人が数人乗ることが可能だが、何せ階段など無い。 メイジならばフライやレビテーションで上がって来ることも可能だ。 だが生徒達は自分の事をさんづけで呼ばないことくらい、ピッツァも認識している。そしてこの声は…… 「シエスタ?」 「はい……よいしょっ!」 搭の縁にかかった大きいとは言えない手が引っ張り上げるのはシエスタだ。 転がり込むように搭の頂上に収まったメイド少女はピッツァの足に寄り添うように腰を下ろす。 「中々無茶をする。下りる時は如何するつもりだったんだ?」 「えっと……ピッツァさんに連れてってもらおう!って思ったんですけど……ダメですか?」 「私はしばらく降りんぞ?」 突き放すような冷たい言葉。だがソレにもシエスタは笑顔で答えた。 「じゃあ降りるまでお付き合いします」 「好きにしろ」 数分、いや数時間だったろうか? 二人は同様に空を見上げ続ける。 そこにはどんな『他』も存在せず、時間は決して変革を齎さないような不思議な空気に包まれていた。 「空……お好きなんですね?」 最初に沈黙を破ったのはシエスタだった。夜空を見上げていた視線をピッツァに向けて問う。 これだけ空を眺めていられれば誰もが『空が好きなんだろう』という予測を容易くできる。 その問いにもシエスタへと視線を向ける事無く、彼は空を見上げたままで答えた。 「空はいい」 答えになってない気がするぞ。だがシエスタは何故か納得したように頷いた。 その様子を確認したわけでもないのだが、ピッツァは更に言葉を続ける。視線を合わせない会話だが、何故かリズムが一致していた。 「私は戦士だ。空で生まれ、空で育ち、そして……」 『死ぬなら空の上だ』 そんな言葉を年端も行かないメイドの少女に聞かせるべきだろうか? 彼なりの僅かな優しさを含めた葛藤なのだが、シエスタが口にした言葉がピッツアに更に大きな疑問を生む事になる。 「ピッツァさんって私のお祖父ちゃんに似ているんです」 「?」 「お祖父ちゃんは遠い東の国から飛んできたそうで……」 そこから始まるのはシエスタの祖父、半生の物語。 マジックアイテムで空から飛来した異邦人がタルブの村で生活を始め、伴侶を作り、子供を儲け、孫に恵まれて、老死するまでの話。 空飛ぶマジックアイテムに多少興味を引かれつつ、ピッツアはシエスタの語るに任せた。 そのシエスタだが口に出すうちに祖父の事を思い出したのか、徐々に涙声になる。 フワリと目の前を掠めた緑のマントで涙を拭い、『その祖父とピッツァが似ている』と言う意味の本懐へと言葉を紡ぐ。 「お祖父ちゃんもこんな風に、よく空を見上げていました。昼も夜も……長い間……」 確かにソレならば自分の行動とは重なるとピッツァは判断。だがシエスタの言葉はそれだけでは終わらない。 「見上げながらピッツァさんみたいな顔を…えっと…そう! 雰囲気が似てるんです!」 「ふむ? では私やその祖父はどんな雰囲気をしているのだ?」 他人からの評価と言うものを余り耳にしないし、気にもしなかった生涯を思い返して彼は問う。 こんな時でもピッツァはシエスタの方へと視線を向けない。だが祖父での経験か? シエスタは馴れた様子で語る。 「夢見る子供のような純粋さ、戦う騎士様のような凛々しさ。 そして……許せる条件ならば嬉々として死んでしまう……うぅん、違う…… 理想の死を目指し、死にたがっているような……危険で儚い雰囲気です」 「っ!?」 『戦士として死にたい』 その目的の為にゾンダリアンに身を落としてまで、戦いに生き続けた男の胸にそのシエスタの言葉が突き刺さった。 初めて語り合う相手へと視線を向けたピッツァが見たのは、慈愛の微笑に悲しみを乗せた少女の顔だった。 「お祖父ちゃんはこうやって空を見上げながら、よく言ってました。『死ぬなら空の上が良かった』って。 ピッツァさんもそんな事考えていませんか?」 戦士としての死を求め、幾つもの星を機械昇華させて来た生機融合体がこんな小娘に心理を見破られ、衝撃を受けるとは思っても見なかっただろう。 数秒の沈黙の後、ピッツァが返す。 「そうかもしれん……だがその前にやるべき事がある」 「? なんですか?」 「戦士として死ぬには、戦士として生きねばならない。 空で死ぬには、空で生きなければならぬ。 成すべき事は死のみではないのだ。まずは……お前を下まで送らねばな」 マントの下で組んでいた手をバッと広げることで、体に巻きついていたマントが羽根のように広がる。 「えっ? えぇっ!?」 驚くシエスタを片手で抱き寄せ、ピッツアはその身を宙へと躍らせていた。 「スゴイ! 私……飛んでる!?」 シエスタの知識からすれば飛べるのはドラゴンとメイジと鳥だけ。 亜人の特殊能力だろうか?と首を傾げつつ、頬を打つ風の感覚と大きく移り変わる景色に、感激のタメ息が出た。 そんな彼女の様子に『類を得たり』とピッツアは問う。同じ思考の人物を知る者に心理を言い当てられたのだ。 逆にピッツァがシエスタの祖父の言葉を予測することは実に容易い。 「お前の祖父はこうも言っていなかったか?『空はいい』と!」 「クスッ……言っていました、もう一度飛びたいって!!」 「では祖父に代わってお前が空を存分に味わえ!」 「はいっ!」 空で生き、空で死ぬ事を望んだ兵士の異世界での一コマ。 前ページ次ページ空と戦士と……