約 1,871,359 件
https://w.atwiki.jp/anozero/pages/636.html
食堂に向かう道の途中、一人の使用人が尻餅をついていた。 名はシエスタと言い、身に着けたメイド服がよく似合っている、可愛らしい少女だ。 その彼女は今、尻餅をついたまま何かを探しているように、 困惑した表情で何度も何度も同じ風景を見回していた。 「あれ? おかしいなぁ……?」 ポツリと呟いて首をかしげる。 頭の上にクエスチョンマークを浮かべ、脳裏についさっきの出来事を再生し始めた。 ~ゼロの平面4~ 少し前――食堂に向かって足を速めた際、不意に『何か』とぶつかった。 しっかりと前を見て、障害となるものが何も無いと確認したにもかかわらず、 シエスタは正面から縦に細い『何か』にぶつかり、2、3歩とよろめくと重力にしたがって尻から床に落ちた。 「いたたたたた」 腰をさすりながら、シエスタは考える。 感触から、ぶつかった物は一本の棒みたいに細いものだったが、 道先に棒みたいなものはどこにも無かったはずだ。 もし、悪戯好きの貴族がわざと低級な魔法で転ばしたとしたらたちが悪い。 何かしらの因縁をつけ、貴族の立場を利用して虐めるに決まっている。 ぶるっと肩が震え、途端に畏怖の念が真摯なシエスタを襲った。 背筋に凍るような寒気を感じ、顔から血の気が引くのが自分でわかる。 早急に、謝らねば! しかし……一つ、問題があった。 自分とぶつかったはずの何かが、どこにも見当たらない。 呆けた顔で何度も何度も辺りを見回すが、相手の影も、形も、何処にも無いのだ。 「気のせいだったのかな……?」 それにしては、やたらと現実的な衝突を実感した。 でも、今はそんな疑問以上に湧き上がる安堵の念が胸を埋め尽くす。 (きっと疲れていたんだ。幻覚を見るくらいに) 目を閉じて、頭の中に染み渡るように反芻すると、 解ったとばかりにうんうんと頷く。 『ビ――――ッ』 耳を劈くような音が、足元から聞こえてきた。 次の瞬間、シエスタが足元を覗くよりも素早く、 両足に踏まれていた黒い影が滑るように抜け出した。 「え、きゃあっ!?」 足を取られ、再び尻餅をついてしまう。 そして、間髪居れず落ちて低くなったシエスタの視覚を、真っ黒いものが映り、覆い尽くした。 「え? え……? なに、これ……?」 ややおびえたように未知なる物を見つめる。 目の前の黒すぎるそれをシエスタは理解できなかった。 鼻の先すぐにあるそれは、近すぎて輪郭すら見えない。 ただ、それが『貴族』でも『平民』でもないことだけは解った。 ビ――――ッ!! ビ――――ッ!!! 黒いものから、さっき聞こえた音がうるさく響いた。 聞いていたら頭の痛くなりそうな音の襲来に、シエスタは思わず耳をふさぐ。 しかし、音は鳴り止まない。 その代わりに、黒いものはスッと身を引いた。 音がやや遠くなって、じょじょに輪郭が姿を現す。 『それ』は、意外にも人の形をしていた。 ただその上背はかなり低く、人間の子供以下。一メイルもないだろう。 丸々とした頭にはポコッと膨れた団子鼻がついていて、それでなぜか顔のバランスが取れている。 よくよく見てみれば、なかなか可愛らしい形をしている。 そして、体色は頭のてっぺんから足先まで黒一色だ。黒い。 黒すぎる。 身体的特徴から、シエスタはこれに対する一つの情報を導き出す。 これは、つい先日から話題となっていた『ミス・ヴァリエールの使い魔』ではないか? ――と。 そう思うと、ほんのわずかだが恐怖が和らいだ。 未知の魔物ならともかく、メイジの使い魔ならむやみに人を襲うことは無いからだ。 ……だが、どんな見てくれだろうとやはり貴族の使い魔。 しかもあの気の短くてプライドの高いことで有名なミス・ヴァリエールの使い魔。 下手をすれば何を言われるか解ったものではない。 「えっ、と。あなたはミス・ヴァリエールの使い魔ですよね……?」 シエスタはなるべく下手に出て、気分を損ねないようにと気を使った。 尤も、この使い魔に言葉が通じるのかわからないが。 ……ビ――――ッ! くるりと使い魔は背を向けた。 といっても、両面が等しく黒すぎるため、どっちが正面なのかは図りかねる。 「――――あっ!」 シエスタは異変に気づいた。 と同時に、これがこの使い魔をうならせている原因だと、 それは私のせいなのだといっぺんに理解した。 使い魔――Mrゲーム&ウオッチの背面真ん中辺りに、白い足型が スタンプのようにはっきりくっきりへばり付いていた。 「す、すみません! あの、私の不注意で……」 持ち合わせの布でゲーム&ウオッチの背(腹?)を拭きながら、 使い魔ことゲーム&ウオッチの、あまりのぺらぺらさに、シエスタは胸の内で驚嘆していた。 何で立てるんだろう? とか、 何で歩けるんだろうか? とか、 何で音が鳴るんだろうか? とか 何で動きがかたくて、一々ピコピコ言うのだろうか? とか、 何食べるんだろうか? それ以前にものを食べれるんだろうか? とか そんな疑問の数々でさえ、彼(性別もあるのか……?)の立ち振る舞いを見ていればたいした意味など無く、 ただ、『彼は歩けるから歩いてるんだよ』としか答えようが無かった、思いようが無かった。 彼に対するシエスタの第一印象は、不思議とか仰天とか通り越して、もはや『謎』の一言に尽きた。 「こぉ~ら~っ!!」 パタパタとした慌しい足音に2人が同時に振り向くと、 そこには杞憂だったと頭をかがめ、ばらばらと息を吐くルイズの姿があった。 ビ――――ッ♪ 確認するなりゲーム&ウオッチはどこかうれしそうに体をぴこぴこ鳴らし、 横向きのままやや歩きにくそうにルイズに駆け寄ったところで…… 「こぉの、バカッ!!」 ビィ――――ッ!!? ……ルイズに首根っこをおもいっきりつかまれてる。 ご主人(と思っているかは不明。)の突然の出来事に理解不能と必死に手足をバタつかせるゲーム&ウオッチだが、 いかんせん小柄で、しかもぺらぺらな彼はやはり見た目どおり軽いらしく、 首根っこをつかまれたまま人としては小柄で非力なルイズに軽々と宙に持ち上げられてしまった。 「あ、あの~。ミス・ヴァリエール……」 完全に腰が引けつつも、事態を飲み込めないシエスタが恐る恐るルイズに話しかける。 ルイズはやや怒気を含んでいるものの、比較的常識のある言葉でメイドを追い返した。 「あ――、アンタがここでこいつを捕まえてくれたんでしょ?一応お礼は言っておくわ。…………ありがと」 「えっ、ど、どうも。光栄です!」 最後の言葉は彼女が背を向け、やや照れくさそうにもぞもぞとしていた為か、あまり聞こえなかった。 ただ、それはしっかりとシエスタの耳に届いていたらしく、 シエスタはルイズの予想外な答えに驚き、このときだけは貴族への恐怖をどこへやらに投げ捨てた。 「さぁ行くわよ! 全く、私はまだ朝食とってないんだからね!!」 ビ――――ッ! 背を向けたまま、ごまかすように速いペースですたすたと歩き出す。 ルイズに引きずられた真っ黒い使い魔は片手をカタカタ細かく振ってビ――ッと鳴いた。 多分バイバイと言っているのだろう。 なんとなくおかしい光景に、自然と微笑みが漏れた。 片手を控えめに振って応えると使い魔はうれしいのか、 幼子のようにはしゃいで見せると余計にビ――ッとうるさく鳴き、今度は両手をカタカタと振り始めた。 やがて角を曲がってその姿が見えなくなるまで、シエスタは手を振り続けていた。
https://w.atwiki.jp/anozero/pages/8451.html
前ページ次ページ使い魔は四代目 一般的に言って、老人の朝は早い。老人の姿を取るリュオにしてもそれは同様だった。 ベッドから起き上がり、カーテンを開けると、眩い朝日が差し込んできた。 枝から枝へと飛び回る小鳥達が素晴らしいコーラスを奏でている。外の程よく冷えた空気が心地よい、清々しい朝であった。 ふとベッドに眼をやれば、ルイズは熟睡していた。夢の中のルイズを起こす事も考えたが、まだ朝も早い。 時間つぶしに外の空気を吸ってくる事にして、彼は外へと歩き出した。実に良い朝だ。戻ってくる頃にはルイズの眼も覚めているだろう。 …そう思っていた時期がリュオにもありました。 部屋に戻ってきたリュオが見た物は、相も変わらず幸せそうに熟睡するルイズであった。 「何じゃぁ?まだ寝ておるのか…さて、どうしたものかのぉ」 ルイズの生活リズムがまだ分からない為、これが普段通りなのか、それとも寝過ごしているのかが今一はっきりせず、起こすべきかどうかリュオは迷っていた。彼をその迷いから解き放ってくれたのは、ドアをノックする音だった。 「おはようございます、ミス・ヴァリエール、リュオ様、シエスタですが」 「おお、もう来たのか。入るが良いぞ」 リュオの言葉を受けて、メイド服で身を包んだシエスタがドアを開き入ってきた。 そして、リュオに向かい深々とお辞儀をし、快活な声で挨拶をするのであった。 「おはようございます、リュオ様。…ミス・ヴァリエールは?」 「うむ、おはようシエスタ。ルイズならほれ、ごらんの有様じゃよ」 「…寝ておられますわね」 「うむ、見事に寝ておる。というわけで済まぬが起こしてはくれぬか?」 「わかりました」 ルイズはねむっている! シエスタはルイズをおこしてみた! ミス!ルイズにダメージをあたえられない! リュオはようすをみている。 ルイズはねむっている! 「…起きぬなぁ…」 「はい…申し訳ありません。あの、もう一度やってみますね」 ルイズはねむっている! シエスタはルイズをおこしてみた! ミス!ルイズにダメージをあたえられない! リュオはようすをみている。 ルイズはねがえりをうった! つうこんのいちげき!シエスタは15のダメージをうけた! シエスタはもんぜつしている! 「あ、あう…」 「だ…大丈夫か?」 運悪くルイズの寝返りでキツイ一発を貰ってしまったシエスタが声も出せず涙目で悶絶する姿を見ては流石にリュオは気の毒になった。 「…すまぬ。シエスタにやらせたわしが悪かった。こんなにルイズの目覚めが悪いとは知らなんだ」 「い、いええ、大丈夫ですぅ」 年端も行かぬ兄弟の世話をしてきたシエスタにとって、寝ているルイズを起こす事など本来はなんら問題ない作業ではあるのだが、 ルイズは貴族であり、ただの平民であるシエスタは迂闊な起こし方は出来ない。 相手次第ではうっかり触れただけでも難癖をつけられて痛い目に合わされる可能性すらあるからだ。 そういうわけで腰の引けたシエスタの起こし方ではルイズを起こすにはガッツが足りないようであった。 「…むぅ、仕方ない。朝食はここで取る事にして…先に朝食の用意をしてくれぬか。その間に起きてくれる事を期待しよう。それで駄目なら…わしが無理にでも起こす」 「はい。申し訳ありません。それでは、食堂に行ってきますね」 シエスタを見送りながらリュオはまさかこんな事でザメハを使う事になるかもしれぬとはなぁ…何という呪文の無駄遣い…いや、有効活用か?と、少し現実逃避していた。 とはいえ、朝食の準備ともなれば、色々と音も出るだろうし、食欲を刺激する匂いも漂うだろう。そうなれば支度を終える頃にはルイズの眼も覚めているだろう。 …そう思っていた時期がリュオにもありました。 「…リュオ様、朝食の準備が終わりましたが」 「…終わってしまったなぁ…朝食や着替えの事を考えれば時間的にもそんなに余裕が無いんじゃろうし…仕方ない、わしが起こすしかないか」 朝食の支度が整ったにも関わらず未だにルイズは夢の中であった。流石に先程の事があったので、シエスタに頼むのは気が引けて、リュオは自分で起こす事にした。 しかし、その手をシエスタの声が止めた。 「あの、リュオ様?も、もう一度、もう一度だけやらせてください!」 「その意気や良し!と言いたいところじゃが…大丈夫か?余り無理せんでも良かろうに」 「い、いえ。これからずっとお世話する事になるんですし、最初からこれ位で挫けていられません!もう一度挑戦させてください」 「う~む…では、これが最後じゃぞ。もし駄目だったらわしにまかせるんじゃ。なに、ここまで目覚めが悪いとなると起こせなくてもシエスタのせいではないわい」 ルイズはねむっている! シエスタはルイズをおこしてみた! リュオはようすをみている。 おや?ルイズのようすが…!? 幸いな事に、今度は反応があった。この分なら起こすことが出来そうである。 その時、リュオはある事を思いつき、早速実行に移した。 「おお?今回は上手くいきそうじゃぞ。それでじゃな、この分だと起きてもどうせ寝ぼけとるわい。じゃからな…」 「おきなさい、おきなさい、わたしのかわいいルイズや……」 優しい声が聞こえる…あぁ、ちい姉様の声だ。 「おはようルイズ。もうあさですよ。きょうはとてもたいせつなひ。ルイズがはじめておしろにいくひだったでしょ。 このひのためにおまえをゆうしゅうなメイジとしてそだてたつもりです」 「…姉様、なんで王様に謁見するのに何で…その、竹やりと布の服なんですか?」 「何を言っているのちびルイズ。勇者の旅立ちの作法でしょ」 「エ、エレオノール姉様…でも、その、こんな装備で大丈夫なんですか?」 「大丈夫よ、問題ない」 「…さい、起きてください、朝ですよ、ミス・ヴァリエール」 「う~ん、い、一番良い装備を…」 「起きてください、ミス・ヴァリエール、起きてください」 「…は、はえ?…だ、誰?」 「お目覚めですか、ミス・ヴァリエール。おはようございます」 「え?…ああ、シエスタ…だったわね。おはよう。…そうか、今朝から来る事になっていたんだったわ」 「はい、おはようございます。それでですね…えぇと、ゆうべはおたのしみでしたね」 「?シエスタ…貴女一体何の事を」 そこまで言ってから、ルイズは昨夜リュオと一緒のベッドで寝た事を思い出した。そして、「おたのしみ」が意味する事に思い当たった。 「ちち、違うのよシエスタ。これは、その、そういうんじゃなくて、ただベッドが一つしかなかったから…ってかリュオ、アンタも何か言いなさい!って、あれ、リュオ?」 真っ赤になりつつそこまで弁解した所で、ルイズは同じベッドで寝ていたはずのリュオがいない事に気付いた。 「ミス・ヴァリエール、リュオ様ならあちらに」 シエスタに示された方向を見ると、なるほどリュオが壁に背を預け立っていた。 「やっと起きたかいルイズや。全く、寝覚めの悪い娘じゃのう。シエスタが起こすのに相当苦労しておったぞ」 「ああ、おはよう、リュオ…じゃなくて!あ、あんたも何か言いなさいよ。シエスタが何か、…その、誤解しているみたいだし」 「うむ?そうじゃな…私見じゃが、顔を赤くしながらそんな事を言っても余計状況を悪化させるだけだと思うが」 「え?え?そ、そうなの?」 そう言われてルイズがシエスタを見てみれば、こちらもルイズの慌てふためく様子を見て「おたのしみ」が何を指すのか理解したようでみるみる真っ赤な顔になっていった。 「誤解?…何がですか…って、ええ!?そ、そういう事だったんですか!あ、あの!誰にも言いませんから!使い魔と主人は一心同体とか聞きますし!」 「シエスタ!だから違うんだってば!そんなんじゃないから!ああもう、どうしてこんな事に…」 わあわあ騒ぐ二人が面白く、リュオはしばらく見守りたかったが時間がそろそろ危ないので助け舟を出す事にした。 「あー、落ち着くんじゃ二人とも。ルイズよ、そろそろ着替えて朝食を取らんと、時間の余裕が無いのではないか?」 「そそそそ、そうね!シエスタ!着替えさせて頂戴」 「うむ、では陰ながら見守って…冗談じゃ、廊下で待っておるぞ」 そう宣言すると、後ろ手に扉を閉め、リュオは廊下に出た。 「ふむ。流石は今でも語り草になる台詞じゃ。破壊力抜群じゃわい」 ドア越しに聞こえてくる部屋の中の騒動を聞きながら、楽しそうに独り言ちるリュオであった。 「リュオ様、着替えが終わりました」 「うむ、では入るぞ」 シエスタの声で部屋に戻るなり、リュオは、ルイズに刺々しい声で話しかけられた。 「シエスタから聞いたわよ、アンタが起こす際に『ゆうべはおたのしみでしたね』と付け加えるよう言ったんだって?」 「うんむ。おかげでばっちり眼が覚めたじゃろ」 「朝からどっと疲れたけどね!本当、誤解を解くのにどれだけ苦労したと思ってるのよ!」 「何を言っておるんじゃ。ゆうべはおたのしみだったのは事実じゃろうに」 「あああアンタの話が興味深かったからつい聞き入っちゃったじゃっただけじゃない。妙な言い 方をしないで!」 「ああ、おたのしみ、ってそういう…いやですわ、私ったら…」 真っ赤になってリュオを攻めるルイズとは対照的に、腑に落ちたように頷くシエスタであった。 「ふふ。そんなに朝から怒るでないわ。大体、さっさと起きないルイズが悪い。シエスタが来てからどれだけ時間がたったと思っておるんじゃ」 「そ…それは…確かにちょっと寝過ごしたかもしれないけど…」 「見てみい。余りに起きないのでシエスタが既に朝食の用意を整え終わっとるんじゃぞ。今まで良くこれで授業に出れておったな…実は遅刻魔だったりはせんのか?」 「あ、あの、お二人ともどうか落ち着いてください…」 「わしはもとから落ちついておるわい。さぁ、冷めないうちに食べようではないか、時間もそう余裕は無いんじゃろ?」 「そ、そんな事で誤魔化されないんだからね!…とはいえ、時間が余りないのは事実なのよね …むぅ、癪だけど…いいわ、食べちゃいましょ」 「そうこなくてはな。わしも腹が減った。では、食事じゃ」 ルイズは昨日と同様に始祖ブリミルと女王への祈りを捧げると食事に取り掛かった。 一方リュオはそのどちらにも祈る義理も筋も無いので祈らずに食事に入る。 「…そういえばシエスタの朝食はどうなっとるんじゃ?」 「ご心配には及びませんリュオ様。この後厨房で賄いを頂きますので」 「ふむ。しかし、呼びつけておいてなんじゃが、今は一番忙しい時間ではないのか?良くあの戦場から抜けさせてもらえたのぉ」 「はぁ…確かに何人いても足りない時間ではあるんですが、マルトーさんがむしろ乗り気でして。事情を話したら『我らの杖』にしっかりご奉公して来い、と笑顔で送り出されてきました」 「『我らの杖』…?それは一体何よ?」 「昨日のドラゴンの件で…な、それで何故かマルトーに気に入られて…まぁ細かい事は良いじゃないか、気にしないでくれい」 「…ああ、そうなの」 気まずそうなリュオを見て、触れられたくないのだな、と(ルイズにしては珍しく)察した。 が、リュオが初日から二つ名、しかも自分のより遥かに良さそうな物を得た事実は微妙にルイズを切なくさせたのであった。 食事が終わると、シエスタは手際良くルイズの支度を済ませた後に、他に用事が無い事を確認すると、 「また夜に伺います。それでは失礼します」 と、二人に一礼すると、朝食に使用した食器、ルイズから渡された洗濯物を載せた台車を押しながら退室して行った。 シエスタを見送った二人は、戸締りを確認すると、いざ授業に向かうべく部屋を出た。 すると廊下にはキュルケが待ち構えていた。その隣には使い魔であるサラマンダーのフレイムが控えている。 ルイズはキュルケを見て露骨に眉を顰めたが、キュルケの方は一向に気にした素振りも無かった。そして、ルイズに続いて出てきたリュオの姿を認めると、優雅に一礼した。 「おはようございます。お目通りかなって光栄に存じますわ。竜王のひ孫様。私はキュルケ・フォン・ツェルプストー。二つ名は『微熱』。キュルケで結構ですわ。…ついでにおはよう、ルイズ」 「ちょっと!何よついでって!」 「ふぉっふぉっふぉっ、これくらいで怒るでないわ。あー、キュルケ。昨日の事は忘れてくれい。ちと冗談が過ぎたわ。わしの名はリュオ。遠方から来たただのメイジじゃよ。」 「…と、言う事になさるのですね?何か込み入った事情でも?」 「ふむ。どうしてそう思うのかな?」 「シルフィードが言っていましたわ。『王様』と。ドラゴンは嘘を付かないでしょう?」 「なるほどな…いや参った。降参じゃ。大した事情ではない。厄介事を避けるためじゃ。 王宮の連中や、マジックアカデミーなどうるさいやつらが多いらしいし、な。 しかし聡明な娘じゃな。確かに昨日わしが正体を現す前から警戒していたし、お主は中々見所がありそうじゃな」 「あらやだ。覚えていらしたのですか?恥ずかしながら何も出来ませんでしたけど」 「いやいや、取り乱さなかっただけでも立派なもんじゃ。大口叩いていた連中は総じて無様な姿を晒しておったからのぉ。 それはさておき、そういうわけじゃから、協力してくれると有り難いのじゃが?」 「納得いく理由ですわね。そういうことなら、喜んで。では、リュオ様、でよろしいのですか?」 「ふぉっふぉっふぉ、協力感謝するぞ。呼び方は好きにしてくれ。あまり堅苦しいのは好みじゃないのでな。何なら呼び捨てでも構わんぞ。実際、ルイズはそうしとるわい」 「あら、リュオ様、格式ばったのがお嫌でしたら是非ゲルマニアにおいで下さいな。 お高く止まったトリステインとは違って自由闊達の気風に溢れた過ごしやすい土地ですわ。全力を挙げて歓待いたしますわよ。 それにしても…さすがはルイズね。いくら使い魔だからって、王様を呼び捨てにとはねぇ?」 突然話を振られたルイズは、憮然として答えた。 「…いいのよ、本人がそれで良いって言っているんだし。それより、人の使い魔に誘いを掛けないでよ。 アンタのサラマンダーだってなかなかのものじゃないの。本当、ゲルマニアの人間は欲張りで困るわ」 「ああ、フレイムね。勿論満足してるわよ。でも私は使い魔としてで無くて、客人として招待しようと思っただけなんだけど?それに、本人が良いと言えば問題ないんでしょう。いかがかしら、リュオ様?」 「はっはっは、どうやら分が悪いようじゃぞ、ルイズや」 「ちょっとリュオ!どっちにつく気よ!」 「おいおい、この程度の他愛も無い話でそんな血相を変えるんでないわ。それに、あくまで対等、と言う条件を忘れたわけでは有るまい。ただ持ち上げて欲しいだけなら太鼓持ちでも雇うんじゃな」 「むー.…それは、そうだけど…」 頬を膨らませ、見るからに不機嫌そうな表情を表に出したルイズを見て、リュオは、一つ溜息をつくと、ぽんぽん、とルイズの頭を軽く叩き、眼を合わせながら安心させるように話しかけた。 「やれやれ…今の所使い魔を止める気は無いから安心せんか。キュルケや、ご主人様がご立腹じゃからこの辺にしておいてくれぬか」 「あら残念、それでは大人しく引き下がる事にしますわ。ではまた後で。ごきげんよう、リュオ様、それにルイズ」 そう言うと、炎のような赤髪をかき上げ、颯爽とキュルケは去っていく。その後をちょこちょこと可愛い動きでフレイムがついていった。 「やれやれ、ルイズよ。お主はもう少し余裕を持った方が良いな」 「…余裕なんか持てないわよ。私は『ゼロの』ルイズだもの。そんな物持つ暇なんか無いわ、ただでさえ遅れて…」 ルイズの言葉は、どんどん小さくなっていった。 「あのなルイズ。危機感を持つのは良い事じゃ。じゃが、お主は一杯一杯になりすぎる。 もう少し大らかに構えたほうが良い。そうでないと見えてこない大事な物もあるのじゃ。 さて、これ以上は廊下でする話でもあるまい。気持ちを切り替えて教室へ行こうではないか。ああ、その前に顔を洗った方が良いかな?」 「…大丈夫よ、問題ないわ」 「うむ、その調子じゃ」 そして、今度こそ二人は教室へ向かい歩き出したのであった。 前ページ次ページ使い魔は四代目
https://w.atwiki.jp/familiar/pages/4399.html
244 名前: 200勝手にその後[sage] 投稿日:2006/12/14(木) 17 13 12 ID Rvs0/42x 「自由に」 「していいんですよ?」 シエスタと揃えた様にそんなことを言いながら、サイトの頬に唇を寄せる。 サイトの手が伸びてきて、ぐっと引き寄せられる。 「サイトさん、…今夜の主役はミス・ヴァリエールですよ?」 え?と横を向くと、サイトの腕をゆっくり振り解きながら面白そうにわたしを見ているシエスタと目が合った。 「お、おう」 「サイトさんって、果報者ですよね。普通だったら二股だって、両方からそっぽ向かれたりしちゃいますよ」 「そ、それを言うなって…」 そう言いながらも、サイトはわたしから目をじっと離さずにいる。 「サイト?」 「あ、うん。…ほんとに良いのか?」 「く、くどいわよっ」 ほ、ほんとはこんな展開になると思わなかったから、心の準備とかまだその…あれだけどっ。 放っておいたら、他の娘がまたちょっかいだしてきそうだし。あのちっこいのとかエルフだとか、…そういえば姫さまも。 「い、犬はご主人様がしっかり面倒を見てあげないとすぐ浮気しちゃんだから、わ、わたしがしっかり繋ぎ止めておいてあげるんだからっ」 「なんだよそれ」 口調は不満げだけれど、目は笑っていた。なんか見透かされているようで悔しいけど。 「ほらほら二人とも、喧嘩しちゃだめですよ?」 シエスタが後ろから抱きしめてくる。この感触は…むぅ、ずるいなぁ。 「あら、ミス・ヴァリエール緊張しているんですか?」 「そ、そんなことないわ」 耳元でくすっと声がした。 「サイトさん、ミス・ヴァリエールは初めてだから…しっかりほぐしてあげましょう」 「あ、ああ」 シ、シエスタってこんなキャラだったの? 246 名前: 200勝手にその後[sage] 投稿日:2006/12/14(木) 17 13 53 ID Rvs0/42x 「ひゃん!」 サイトとシエスタに挟まれるようにしてサイトと深いキスをしていると、シエスタが後ろからわたしの胸に触ってきた。 サイトと唇を合わせていられなくて、思わず叫んでしまう。 「あら、もう立ってるみたいですよ?」 「ちょ、ちょっと…んっ」 抗議の声を上げようとするわたしを、サイトが唇で塞ぐ。 シエスタは乳首を直接触るんではなくて、その周りを円を描くようにして撫でてくる。 ぴりぴりするけれど、高みに上るにはちょっと足りない微妙な位置。 虚無の曜日にじゃれあう時、我慢できなくなって最後は自分から擦り付けてしまうのはいつもこの指だった。 前からはサイトの舌。後ろからはシエスタの指と、首筋に唇。 どうしようもなく気持ちいい。うっとりしている間に、シエスタはわたしのシャツのボタンを外して脱がしてしまう。 「ふふふ。ミス・ヴァリエールの肌、すごく綺麗ですね…」 「ひゃ、ちょっとシエスタ待って」 「いーえ。これはお詫びも兼ねているんですよ?」 ほ、ほんとかしら、なんだか楽しんでいる気がするんですけどー。 けれど、何か言う前に今度はサイトが胸に吸い付いてきた。 「やぁっ、吸っちゃだめぇっ」 「本当に肌理が細かくて綺麗な肌…。うらやましいなぁ」 「や、シエスタまでっ」 乳首を強く吸うサイトと、背中を強く吸うシエスタ。前から後ろへ、まるで刺し貫かれるような快感が走る。 サイトの頭を抱えて喘ぐことしかできないわたし。気づけばスカートも取り払われて、残すは一枚の薄い布だけ。 それも、体のうちから漏れてきたもので隠す用を成さなくなっていた。 247 名前: 200勝手にその後[sage] 投稿日:2006/12/14(木) 17 14 51 ID Rvs0/42x ルイズ感じやすくなったよなぁ…。 シエスタが妙に手際がいいのもそうだけど、毎週のアレが予行練習(?)みたいな感じになっていて、感じるところを的確に責められるようになっていたというのもある。 けれど、 「ああっ、やっ、おかしくなっちゃうぅ」 胸だけで仰け反る様にして感じているルイズに、ふとそう思う。 「サイトさん」 耳元に響くシエスタの声に顔を上げると、視線で次の行動を促された。…びっしょりだ。 「はっ、はぁっ…。な、何?……!!!」 ルイズも気づいて足を閉じようとするけれど、そこはシエスタが抑えてしまう。 「や、いやあああぁ…っ」 「あらあら。でもミス・ヴァリエール?いやよいやよもすきのうちという言葉があるんですよ?」 ちょ、そんなのどこで覚えてくるんですか。…まぁ、この際そんなのどうでもいいことではあるが。 最初は下着の上から、塗れて張り付いた部分をなぞる様に指を動かす。 ルイズは今度は口を閉じて頑張っているようだ。…そらなら、とシエスタに目配せする。 シエスタがルイズの首筋に次々とキスマークを付けていく。その一方で両足の動きも封じてくれているので、ゆっくりと反応を見ながら責め立てることが出来る。 二人掛りで一人をってなんかすごく背徳的で燃えるなぁ…。 「…ぅんっ!!!んんーっ」 両手で口を押さえて声は閉じ込めても、鼻息までは止められない。そろそろ限界かな。 ぴくぴくと小刻みに体を震わせて上り詰めようとするルイズに、しかし直前で指を止める。 何でって目をしてる。もちろん、止めるつもりな訳じゃないけど、 「折角なんだから、ルイズの逝くときの声聞かせてくれな?」 「ばっ、んんっ!?」 言い掛けるルイズを今度はシエスタの唇が塞ぐ。なんか、こういう連携って楽しいな。 「ぷはっ、あんっ、二人ともちょっ、あああっ」 「ふふっ、我慢しなくていいんですよ、ミス・ヴァリエール」 「やああっ、あっ、はあっ、だめだめっだめえええええっ」 この瞬間の切ない声と、表情が堪らなく好きだったりする。 全身を引き攣らせて絶叫すると、ルイズはぐったりとシエスタにもたれ掛ってしまった。 「逝っちゃったみたいですね」 シエスタ楽しそう…。 「ほら、サイトさん。濡れてしまったから脱がせてあげないと」 「そ、そうだな」 そんな訳で、最後の部分を覆っている布っぱちに手を伸ばす。あ、そういえば靴下脱がせてなかった…。 ん? 待てよ…。靴下は…。 全裸。なのに、靴下は履いてる。 …やばい。それ、すごくいい。 「サイトさん?」 「シエスタ…」 「は、はい?」 「俺は天才かもしれない」 「どうしたんですか?」 シエスタが戸惑っているが、そんなことは気にしちゃいけない。 「そのまま、ルイズを支えてて」 「え、ええ…」 シエスタにルイズを膝枕させたまま、するするとパンツを降ろす。糸を引いているのが、ものすごくいやらしい。 「あ、靴下も」 「いいんだ」 「え?」 「このままが、いいんだ」 するっと全部脱がせてしまうと… 頬を紅潮させて、荒い息を吐きながらぐったりと寝そべる、ニーソックスだけ履いた美少女の完成…。 …。 …やばいよこれ。 鼻血がでそうだ…。 嘗め回すようにして神の造形を鑑賞していると、シエスタが呆れたように言う。 「サイトさんって…分かってましたけどやっぱり変態さんですね…」 ふ、何を今更っ。 248 名前: 200勝手にその後[sage] 投稿日:2006/12/14(木) 17 15 36 ID Rvs0/42x 何だかすーすーする。 ふわふわしたと高いところから降りてくるような余韻に浸っていると、急に股間が心細くなったような気がして、目を開けてみると…。 「えっ?…きゃっ」 い、いつの間にか脱がされてるっ。 慌てて両手でそこを覆い隠すけど…それをじっと見ているサイトと目が合った。 やだ…すっごいえっちな顔してる…。 「もう、隠しちゃだめですよ、ミス・ヴァリエール」 え?と思う暇も無く、手を取り払われる。 「恥ずかしい、そう思うことをわざとやってみるほうがほんとは気持ちよかったりするんですよ?」 「そ、そんなこといわれても…」 「…シエスタも俺のこと言えない気が」 うー、じっくり観察されてる…。顔から火が出そう。 「サイトさん、その…」 「うん。…ルイズ、多分かなり痛いと思うけど…出来るだけ優しくするから」 あ、そうだった。さっきのはその、なるべく痛くないようにするためのもので…。やっぱりすごく痛いのかな。 …ううん、サイトなら痛くてもいいの。 サイトが覆いかぶさってくる。さっきズボンを脱ぐときにチラッと見えたけど、思ってたよりずっと大きかった。あれが… 「あっ」 当たってる。すごく熱いのが、当たってる。 「ルイズ、力を抜いて」 いよいよ、なんだ。 「…うん」 「行くよ」 ゆっくり腰を進めると、途中で少しばかり抵抗を感じた後…ぬるっと根本まで入った。 「くぅっ」 キツい…。先端から根本まで、全体を余すところ無く力いっぱい締め付けてくる。 この肉の感触はしばらくご無沙汰だったから、尚更気持ちいい。苦しいくらいに。 「んぅぅ…」 もしこれが初めてだったら自制が効かなくなりそうな程の快感が頭を貫くけれど、ルイズの苦しげな声とともに僅かに残る理性がそれを押しとどめる。 「だ、大丈夫…動いて、サイト」 健気な言葉にいじらしさを感じながら、そしてそんな可愛いご主人様をこの手に抱きしめられる幸福を噛み締めながら、ゆっくり動く。 こつっと先端が当たる感触と、それと同時にルイズの体が跳ねるような感触と。 それを何度か繰り返して…うねうねと蠢く中をしばらく味わった後、溜まったものを爆発させた。 サイトさんがぶるっと体を震わせて、ミス・ヴァリエールをギュッと抱きしめた。 眉を寄せて苦しそうな表情だけど、今はそうじゃないってことが分かる。…私の時もこんな顔をしてくれていたのかな。 「お、終わったの?」 ミス・ヴァリエールがお腹に手をやって、何かを確かめるように撫でている。私もあの時の、じわって広がってくるような感触は好きだなぁ…。 「うん…、痛かった?」 「だ、大丈夫よこのくらい…。それより、サイトはその…気持ちよかった?」 「えっ」 「わたし、シエスタみたいに胸ないし、体も小さいから気持ちよくなかったらどうしようかなって…」 「そ、そんなこと無いよ。…最高だった」 妬けちゃうなぁ…。でも、サイトさんがミス・ヴァリエールに惹かれたのも分かるような気がした。 「その、すっごいキツくて、柔らかくて」 「ばっ馬鹿、説明しなくていいのっ」 …なんだかちょーっと悔しくなってきたわ。 「サイトさん…私とどっちが良かったですか?」 「え?ちょ、シエスタ?」 サイトさんの頭を抱えて胸に押し付ける。膝の上のミス・ヴァリエールが慌てる。 「ちょっと二人とも苦し…んぅ、サイトぉ?なんか大きくなってきてるんだけど…」 「あ、ごめん…」 249 名前: 200勝手にその後[sage] 投稿日:2006/12/14(木) 17 16 42 ID Rvs0/42x 「…はー」 「大丈夫ですか?ミス・ヴァリエール」 「うん…。まだちょっと痛いけど、我慢できないほどじゃないから…。何かが残ってるような感じはまだするけど」 あの後、ミス・ヴァリエールの体を二人で拭いてあげて、…流れ出てくるものを見たサイトさんが元気になってきたから今度は私とその…で。 それを興味津々に見ていたミス・ヴァリエールにもう一度二人で逆襲して、今に至る。 何だか、思ったより激しかったけど…サイトさんも、ミス・ヴァリエールも幸せそうだからいいかな、なんて。 私もだけど。 「ふふ、サイトさんっ」 そう言ってしな垂れかかる。ミス・ヴァリエールがちょっと不満そうな顔をするけれど、同じように反対側からしな垂れかかって…サイトさんも今更慌てること無いのに。 「これからもよろしくお願いしますね…」 そっとキスをした。 「さて諸君。これより、サイト・シュヴァリエ・ド・ヒラガの弾劾を始めたいと思う」 「ちょっとまてぇぇぇ」 朝錬に顔を出したら、いきなり取り囲まれて、気づいたら縛られてるんですけどぉぉっ。 「やかましいっ。君というやつはメイドに手を出しただけじゃ飽き足らず、使い魔という身分で在りながらそれを利用して主人を誑かした挙句、さらには年端も行かない女の子にまで手を出した嫌疑が掛けられている。おとなしくしたまえ」 「ちょ、年端も行かないとか言うけどタバサは同じ学年だろっ」 「見た目の問題なのだよサイト君。さて、君の処遇だが…」 「たいちょー」 「なんだね、マリコルヌ君」 「どのような処分を下すにしろ、まずは事実を知る必要が在ると思われます」 「それで?」 「メイドに手を出した件については先日皆が聞いたとおりですが、主人を誑かした件については報告が上がっておりません。ここは、本人に反論の機会を与えることも踏まえまず話を聞くべきだと思います」 「おお…僕としたことがすっかり忘れていたよ。さてサイト君」 「なんだよ」 「昨晩はどうだった?」 「は?」 「いやなに、君と君の主人との間で何があったのかを、隊長たるものきちんと把握しておかなくてはと思ってね」 こ、こいつ…。 ってか、ずるいぞギーシュ、皆に聞こえるように話せよーってお前らなぁ…。 う、この気配は…。 「水臭いなぁ。別に話したっていいじゃないか、減るもんじゃ…げ、ルイズ!?」 「あんたたち…覚悟は出来てるんでしょうね…?」 ちょ、逃げるにしても縄解いてから…おーい。 「ねぇ犬?」 …ああ、今日の訓練もお休みらしいです(泣 終わり。
https://w.atwiki.jp/cosmicbreak/pages/2148.html
シエス(袖なし) 画像 シエス(袖なし)緑 シエス(袖なし)黒 機体説明 2010/04/22に通常ガラポンに登場したサイバーステップ擬人化ロボ。 2010/04/02にウィークリー登場したバージョンとは微妙にバージョンが異なり、 服装が ボスクエスト『決戦?シエスちゃん』 の第二段階に相当する袖なし版に、 また初期装備ビットにシエスビットが装備されている違いがある。 その他の仕様はほぼ同一であるため、服装の好みとステータス差のStr-2・Fly+1・Wlk+1を吟味して区別したい。 ※パーツ組み換えは出来ません CV 績利 STATUS ※手持ち武器・アクセサリーを外した状態で記述 名前 TYPE SIZE HP COST Capacity STR TEC WLK FLY TGH ロボ価格 購入条件 シエス(袖なし) 補 S 315 620 730 15 13 17 10 13 ガラポン ガラポン 構成 ※SHOPで販売されている場合、セットで付いてくる手持ち武器は下に記述 シエス(袖無し)緑、黒 パーツ名 アイコン Size Type Cost HP Str Tec Wlk Fly Tgh 備考 シエスビット #ref error :ご指定のファイルが見つかりません。ファイル名を確認して、再度指定してください。 (シエスビット.png) シエスBD2 S 補 520 255 11 10 13 9 12 BS内蔵SUB:CS EXPLOSION シエスHD2 #ref error :ご指定のファイルが見つかりません。ファイル名を確認して、再度指定してください。 (シエスHD.png) S 補 BD固定 シエスLG2 S 補 40 30 -1 2 1 3 BD固定 シエスAM2 S 補 30 15 2 2 1 -1 BD固定 必要経験値 LV1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 250 500 1000 1750 2750 3750 10000 15000 25000 40000 カートリッジ ※上から順に。 名前 コスト 備考 キャパシティアップ+70 25 HP+12、6枚 内蔵武器の強化 30 2個 シェルガード 20 ソードガード 30 ブラストガード 30 ビームガード 30 スウェー 20 バンプアブソーバー 10 ブーストランニング 20 Lv6 ショートブースト 20 クイックランディング 25 アンチスロウ 20 ムービングバースト 20 Lv9 ステルスシステム 40 レビュー・コメント 異なるBDのため一応分離してページ作成。 同時に袖付きシエスの各パーツ画像もフルアップしておいたのでシエス関係の画像もこれで完了。 -- (名無しさん) 2010-07-21 01 05 46 名前 コメント すべてのコメントを見る
https://w.atwiki.jp/familiar_spirit/pages/555.html
「…それで、その『ゼロのルイズ』が平民を助けたと言うのか」 「ええ、そうよ」 城下町の小さな劇場に、サイレントの魔法で包まれた二人組がいた。 一人は仮面を被った男、もう一人はミス・ロングビルである。 ロングビルが男に話したのは、ルイズに関することだった。 昨日、モット伯の別荘に平民が連れて行かれたのを知った『ゼロのルイズ』は、単身でモット伯の別荘に乗り込んだ。 それを知ったロングビル、タバサ、キュルケの三人は、タバサの使い魔シルフィードに乗り、モット伯の別荘へと急いだ。 途中、馬で逃げようとしたモット伯を発見し、ロングビルが保護。 別荘に向かったルイズはシエスタを背負って屋敷から出てきたが、キュルケとタバサを見るなり気を失った、現在シエスタが看病している。 モット伯を魔法学院で保護しようとしたが、そこにマンティコア隊が現れ、モット伯のバックを没収し、モット伯の身柄は拘束されてしまった。 翌日オールド・オスマンから話を聞くと、モット伯は以前から汚職の件で疑われていたのだと言う。 モット伯が持ち出した書類の中からその証拠が発見され、最低でも身分剥奪は免れないとか。 「…腑に落ちん、『ゼロのルイズ』と呼ばれるメイジが、モット伯に仕えていたメイジと戦い、勝利したというのはな」 「実力を隠してたんじゃないかしら?…それにしても、ずいぶんあの娘のことが気になるのね」 ロングビル…いや、本物の『土くれのフーケ』は、宝物庫でこの男から受けた脅迫を忘れたかのように、男をからかいつつ話を進める。 男は、それがフーケの虚勢だと気づいているのだろうか、男はフーケに言い返した。 「気にしているのはお前の方だろう、平民を助けようとするメイジに、心を乱されているようだな」 「………」 フーケは、何も言い返せなかった。 さて、場面は移り、ここはトリスティン魔法学院の女子寮。 ルイズが目を覚ますと、すでに日は高かく昇り、午後の授業が始まる頃の時間だった。 驚いたルイズはベッドから飛び起き、ベッドから降りようとすると、なぜかベッドの脇に置かれている小さな机に足を引っかけ、盛大に転んでしまった。 どべちーん、と音を立てて、おでこから床に落下したルイズ。 「ルイズ様!」 それを見て驚いたのはメイドのシエスタ。 なぜかルイズの部屋にいたシエスタは、ルイズを助け起こすと、こんな所に机を置いた私が悪いんですと謝り始めた。 そんな事はどうでも良いから、なんでシエスタがここに居るの?と問うルイズ。 謝り続けるシエスタ。 何がなんだか分からずシエスタを慰めるルイズ。 授業が終わり、夕食前にキュルケとタバサがルイズの様子を見に来るまで慰め合戦は続いた。 「それにしてもあんた、凄いじゃない、タバサが感心してたわよ」 「……」 キュルケの言葉に無言で頷くタバサ。 だが、当のルイズは何の話なのか分からず、頭にクエスチョンマークを浮かべた。 何の話なのか質問しようとした時、シエスタがルイズに頭を下げた。 「あの…ルイズ様、助けて頂いて、本当にありがとうございました」 「助けて?…って、あ、そっか、シエスタ!あの変態に何かされてない?大丈夫?」 ルイズはシエスタの一言で、モット伯の別荘で起こったことを思い出した。 「呆れた!ルイズ、あんた今まで自分が何をしたのか忘れてたの?」 キュルケが両手を左右に開き、ジェスチャアを交えつつ、心底呆れたように言う。 そしてタバサはルイズの若年性痴呆症を疑っていた。 ルイズには地下牢でオークに殴られてからの記憶がはっきりしていない。 タバサが言うには、ミス・ロングビルはオールド・オスマン不在の間、学院に異常がないか監視するように言われていた。 夜間外出したルイズを見たロングビルが、マルトーに話を聞き、キュルケとタバサの二人に頼んでルイズを追いかけたそうだ。 破壊された別荘のテラスにルイズとシエスタを発見し、すぐさまシルフィードで助け出したが、ルイズは気を失っていた…という事らしい。 窓から別荘の廊下を見たタバサは、風を使うメイジとルイズが戦ったのではないかと分析した。 キュルケは、ルイズは前兆のない『爆発』を起こせると知っているので、タバサの考えに異論を挟まなかった。 ほかの生徒たちはルイズが何をしたのかまでは知らされていないが、おそらくルイズがほかのメイジと戦えば惨敗すると思っているだろう。 何よりも驚いたのは、オークに立ち向かうルイズの話だ。 杖のないメイジがオークに立ち向かうのは自殺行為と言える、しかし、シエスタを守ろうと自ら危険な役を引き受けたという。 キュルケにとって、ルイズを含むヴァリエール家は宿敵だが、ルイズに対しては友情に近い感覚が芽生えている、すでに彼女は『ヴァリエール』ではなく『ルイズ』と呼んでいるのだから。 もっとも、本人はそれを否定するだろう、素直になれない友人に、少しだけ苦笑いするタバサだった。 「…いけない」 突然、タバサが立ち上がった。 タバサの表情は変わらなかったが、いつになく緊迫した雰囲気が漂っている。 その様子に驚いた三人は、タバサから目が離せなかったが、遠くから響く夕食終了の鐘の音を聞いて、慌てて食堂へと移動した。 「あちゃー、片づけられちゃったわね」 そう言いながらテーブルを見渡すキュルケ。 タバサは誰かが食べ残した食事を見て、自分の好物が無惨にも残されているのに気づき、少し腹が立った。 ルイズも空腹感はあったが、ちょっと疲れているので、いつものコッテリとした夕食を思いだし、食べなくても別に良かったかなと考えた。 そんな三人にシエスタは、おそるおそる話しかける。 「あの、私、料理長に掛け合ってみます」 「いいわよ、遅れたのが悪いんだし、規則は守らなきゃね」 ルイズはシエスタを庇うように言う、そうでもなければシエスタは自分のせいだと思いこんでしまうからだ。 「あら、いいじゃない、たまにはぬるいスープじゃなくて作りたてを食べたいわよ」 「ハシバミ草大盛り」 キュルケとタバサの遠慮のない言葉に苦笑いするルイズだったが、シエスタは嬉しそうに微笑んでいた。 シエスタが交渉する間もなく、ルイズが来たと聞いた料理長によって、三人は厨房へと招かれた。 料理人たちの食事である『まかない』を作っている最中だったが、その香りにキュルケとタバサは鼻をひくつかせた。 「美味しそう」 グー… タバサが小さく呟くと、タバサのお腹がグーと鳴った。 「何よ、タバサったら食いしんぼ…」 グー… 続いてキュルケのお腹も鳴る。 「二人ともお腹すいてるんじゃない」 グーー そしてルイズのお腹がひときわ盛大に鳴り響いた。 「あんたが一番」「食いしん坊」 ルイズは、キュルケとタバサに言い返すことも出来ず、顔を真っ赤にした。 「ほっほっほ、お前たちもつまみ食いに来たか?」 厨房の奥から出てきた意外な人物は、三人を見ると嬉しそうに声をかけた。 オールド・オスマンである。 オスマンは三人を厨房の奥のテーブルへと招くと、そこには厨房で働くメイドや料理人達がいた。 オスマンはテーブルの端に座ると、キュルケ、タバサ、シエスタ、ルイズの席を々席に着くように促す。 貴族嫌いのマルトーが仕切る、普段の厨房の様子からは考えられないほど、ルイズ達は好意的に迎えられた。 「ええと、ヴァリエール公爵嬢様、シエスタを助けてくれて、本当に、ありがとうござい…ます」 「ほっほっほ、マルトー、お前が敬語を使ったら雨が降るわい」 オスマンが笑うと、マルトーは頭を振って、少し恥ずかしそうにした。 「ミス・ヴァリエール、魔法学院で学ぶ生徒達は、国家の宝であるとは何度も申しておるな。ここに居る料理人達やメイド達も、魔法学院にとっての宝であることに代わりはない。貴族の横暴によって損なうことなど、決してあってはならん」 料理人やメイド達、そしてルイズ達もオスマンの話を神妙に聞いている。 「魔法学院の長として、ワシからも礼を言わせてもらうぞ、ミス・ヴァリエール。『身分に応じた責任を負う』それがメイジを貴族たらしめる理由じゃ。今回の件は国家預かりになっておるが、ワシは勇気ある行動を尊敬するぞ」 ルイズはオスマンの言葉に驚いた。 ほかの料理人、メイド達までルイズにお礼を言い始めたので、更に驚いた。 今までに感じたことのない、むず痒い気持ちに困惑してしまう。 子供の頃から魔法が使えず、メイジとして失格とまで言われてきた。 しかし今はどうだ、『貴族』として尊敬を受けているのだ。 「さあ、お友達の二人も食べていってくれ、腕によりをかけたんだ!そうだ、おいシエスタ、34年もののワインがあったな、あれを三人に出してくれ」 マルトーが威勢の良い声で料理を作り、そして運ぶ。 次々にテーブルの上を彩っていく料理の数々に、キュルケは素直に感心した。 「何よ、これがまかない料理って奴なの?…美味しいじゃない、あんたたち厨房でこんな美味しいもの食べてるなんてずるいわよ」 タバサも無言で食べ続ける、心なしかいつもよりペースが速いぐらいだ。 「ところでマルトー、せっかくじゃから、ワシの分もワインを…」 「ちょっと、学院長、またミス・ロングビルに怒られますぜ」 「彼女は城下町に用があって出かけておる、酒は別れによし再会によしと言うじゃろう、ここにいるヴァリエールがおらねば、シエスタと再会できなかったかもしれんのじゃぞ?野暮なことを言わずワインを出しなさい」 「そこまで言うなら、アッシも飲ませてもらいますぜ!」 「ベネ!」(良し!) 妙にノリの良い学院長の一言で、全員に振る舞われる酒。 ルイズは、自分が記憶を失っている間に何が起こっていたのか、これから先どうなってしまうのか、姫様から頼まれた用事を前にしてこんな事をして大丈夫だったのか… 等々、いろいろな事が頭を駆けめぐった。 だけど、今はとにかくこの時間を楽しもうとして、ワインをあおった。 ワインは確かに美味しいものだったが、この楽しい雰囲気と、マルトー特製の料理は、酒の肴にするには勿体ないと感じた。 そして飲み過ぎた。 翌日、シエスタは恥ずかしそうに、四人分の布団と下着を洗っていたとかいないとか。 ---- #center{[[前へ 奇妙なルイズ-13]] [[目次 奇妙なルイズ]] [[次へ 奇妙なルイズ-15]]}
https://w.atwiki.jp/familiar_spirit/pages/1839.html
トリステインの首都トリスタニア。 タルブ戦で勝利したトリステイン軍と、アンリエッタを称えるお祭りも一段落し、街は普段の落ち着きを取り戻していた。 とは言っても首都である以上、にぎやかであることには違いはない。 平民達にはあまり関わりのないことだが、この日、王宮ではシュヴァリエ授与式が行われていた。 トリステインの貴族達にとって、シュヴァリエの称号は最下級ではあるが、非常に名誉な称号でもあった。 タルブ戦で活躍した者達ですら、恩賞や勲章、もしくは役職を与えられた者達がほとんどであり、シュヴァリエを授与される者はシエスタとモンモランシーの二人のみだった。 王宮の一室で待機するように命じられたシエスタは、革張りの柔らかいソファに身を預けていたが、柔らかすぎて落ち着かないようだった。 魔法学院の制服を着たとき、自分がこんな上質の服を着て良いのだろうかと恐れたものだが、王宮はそれにも増して豪華であり上品であり、そして恐ろしかった。 オールド・オスマンとミス・ロングビルは、先ほどアニエスと名乗る女騎士が連れて行ってしまい、40メイル四方はありそうな部屋でシエスタは孤独だった。 壁を見てみると、薄い灰色と茶色の波が通っており、それが天然の岩石模様なのか練金で作られたものなのかシエスタには判別できない。 だが、考えられぬほどの手間と技術によって作られているのだろうと、一人で納得した。 ソファにしてもそうだ、生まれて間もないグリフォンの産毛でも使われているのだろうか、ふわりと体を包み込む独特の柔らかさと質感は生まれて初めて体験する。 視線をテーブルに向けると、つなぎ目一つ無い大きなテーブルに金箔の線が入っている。 テーブルの大きさは縦2メイル横4メイルの長方形だが、一枚の樹木から削り出されたらしく、深い茶色の木目には一つとして繋ぎ目はない。 ラ・ロシェールの桟橋には劣るが、かといってこれほどの樹木はなかなか見かけられぬ事だろう。 これから王女、いや女王となったアンリエッタの前に呼ばれ、直々にシュヴァリエを授与される。 それを考えると、シエスタは今にも気絶してしまいそうなほど、頭が混乱してしまう。 天井を見上げるとくすんだ銀色の細工が施され花びらの形をしたシャンデリアが象牙のフィルターごしに光を出しており、窓から入ってくる光だけでは照らされぬソファの足下までをも十分に照らしていた。 よく考えてみれば強い光なのに目が痛くならないのはこれも魔法か、かなりの手間と技術と、金がかけられているに違いないと思って……シエスタは考えるのを止めた。 ミスタ・グラモンが『貴族の生活には見栄も必要なんだ』と語っていたが、どこまでが見栄なのか、どこまでが純粋な財力なのか、シエスタにはとても考えることは出来ない。 不意にガチャリとドアを開ける音がして、シエスタは体を強ばらせた。 扉の方に視線を向けると、制服姿のモンモランシーが親に呼ばれたという 「緊張してる?」 もじもじと手を膝の上で動かしたり、壁に掛けられた絵画や調度品を見回しているシエスタに、モンモランシーが声をかけた。 「あ、え、はい。緊張、してます」 肩をびくっ、と震わせつつ、シエスタが答えた。 その様子を見たモンモランシーが、にこりと笑う。 「私も緊張してるわよ」 「落ち着いてるじゃないですか」 「落ち着いてる?ううん、心臓がどきどき音を立ててる、シエスタに聞こえるんじゃないかってぐらい、私、緊張してるわ」 モンモランシーが自身の胸に右手を当てた。 シエスタの向かい側の席に座ると、緊張してきょろきょろしているシエスタを見つつ、モンモランシーが喋り始めた。 「…私の家はね、代々ラグドリアン湖に住む水の精霊と関わってきたの。あの湖ってすごく綺麗で、深くて…ほんとうに神秘的なのよ」 「水の精霊、ですか」 「そう。あなたも使ってた水の秘薬、あれも水の精霊の一部よね。モンモランシ家は代々水の精霊との交渉役を担ってきたわ…でも、ある時水の精霊を怒らせちゃって、交渉役を外されたの」 「……」 シエスタは黙ってモンモランシーの話を聞いた。 なぜこんな話をするのか解らないが、大切な話をしていると感じていた。 「水の精霊に頼んで、大きな瓶に入って貰ったまでは良かったんだけど…お父様ったら『歩くな、床がぬれる』なんて言っちゃうから、水の精霊を怒らせちゃったのよ」 「……」 「シエスタ?……おかしいとか思わないの?」 「え!いえ、あの、私おかしいとか、そんなことは」 しどろもどろになるシエスタを見て、モンモランシーはため息をついた。 「もう、ちょっと緊張がほぐれるかと思って恥ずかしい話までしたのに」 「すみません…」 「謝らなくたって良いわよ。…ともかく、それで水の精霊を怒らせて干拓は失敗。私の家は交渉役を外されたわ」 モンモランシーは居住まいを正すと、凛とした表情でシエスタに向き直った。 いつものモンモランシーと違い、普段意識することのなかった貴族としての威厳に満ちている気がした。 「だから私は緊張なんかしていられないの。私がシュヴァリエになったことで交渉役に戻れるかもしれないんだから。私はモンモランシ家の一員として恥ずかしい姿は晒せないの」 「……!」 シエスタはツバを飲み込んだ、その時の音がモンモランシーに聞こえるのではないかと考えてしまうほど、体の中で大きく響いた。 モンモランシーの持つ迫力は、彼女自身が背負っている家名その他諸々のものの使命感だった。 魔法学院の一員となって、貴族の間に混じって行動することに慣れたつもりだったが、 決定的に違う生まれの差が見えた気がした。 「シエスタにも、何か目標とか、夢とかあるんでしょう?それを思えば大丈夫よ」 「目標、夢…はい。あります」 モンモランシーがシエスタを気遣って、話をしてくれたのだと、今更ながらに気づいたシエスタ。 少し落ち着きを取り戻したのか、深くため息をつくように息を吐き出して、ゆっくりと音が立たぬ程度に波紋の呼吸を始めた。 顔を上げたシエスタの瞳には、リサリサと同じ深い優しさと厳しさを湛えた色が浮かんでいた。 「そうよ、だから緊張し過ぎちゃ駄目」 モンモランシーはそう言うと、にっこりと笑った。 その後、女官が二人を玉座へと案内し、厳かにシュヴァリエの授与式が行われた。 モンモランシーには、モンモランシ家から当主以下何名かが出席し、シエスタには親族の代わりに魔法学院学院長オールド・オスマンとミス・ロングビルが出席した。 他には、タルブ戦に参加した将軍が数名と、ロングビルのお目付役としてアニエスがいるだけであった。 略式とはいえ女王アンリエッタ直々にシュヴァリエの授与を行うのだから、モンモランシ家の感激といえばそれはもう大変なもので、モンモランシーの父親は誰よりも緊張していた。 対してモンモランシーとシエスタの二人は、あらかじめ女官に教わった通りの礼節を守り、堂々としたものであったという。 授与式が終わった後、シエスタ達は先ほどまで使っていた控え室に戻り、オールド・オスマン達やモンモランシ家の人々と共に談笑していた。 モンモランシーの父親が言うには、オールド・オスマンは昔と全く変わっていないらしい。 改めてオールド・オスマンの不可思議さを確認した二人だった。 「ところでミス・シエスタは、怪しげな魔法を使うと聞きましたが」 父親の『怪しげな』、という言葉にモンモランシーが眉をひそめる。 モンモランシーはシエスタの能力を高く評価しており、友人だと思っているが、他の貴族が元々平民だったシエスタを見下すのは至極当然のことだ。 「ほっほっほ、シエスタはワシの恩師の…ええとひ孫さんでしての。正確には水系統ではありませんのじゃ」 「ほう?」 興味深そうに聞き返すモンモランシーの父に、オールド・オスマンは飄々と、時折嘘と真実を混ぜながら答えた。 「まあ、軍人なら魔法の力だけでなく体も鍛えて基礎体力を向上させるじゃろう?それと同じじゃよ、シエスタは自己治癒能力を他人に分け与えられるほど持っておるんじゃ」 オールド・オスマンは、シエスタの曾祖母は吸血鬼退治を生業とする女性であり、彼女の使う魔法は平民も貴族も本来持っているはずの力だと説明した。 特にその力は平民、貴族、亜人、精霊…つまり生命が必ず必要とする力であり、特にその力は治癒の力として非常に優れているのだと主張するに至って、モンモランシ家当主の目に、何かを打算するような表情が浮かんだ。 オールド・オスマンはモンモランシ家が干拓に失敗し、苦しい経済状況に陥っていると知っていた。 だからこそあえて「精霊」という単語を含ませて興味を惹いたのだ。 「ミス・モンモランシー、シエスタと共に治癒を繰り返して、何か得るものはあったかね?」 突然オールド・オスマンから話を振られて、紅茶を飲んでいたモンモランシーの動きがピタリと止まった。 オリーブのような鮮やかな緑で描かれたツタが、ソーサーの中央へとカップを導く。 モンモランシーは静かに、浅く広口のティーカップをソーサーに乗せると、手に持ったソーサーをテーブルに降ろしてから一呼吸を置いた。 「シエスタのおかげで学ぶことは沢山ありましたわ、水の流れがより微細に感じられますの。体全体の流れを大きく感じることで、かえって微細な濁りや漏れが感じ取れるようになりましたわ」 「おお!そうか、それは素晴らしい、いずれはトライアングル、いや、水のスクエアになれるかもしれんな!」 興奮した口調で喜びを表現する父の姿を見て、モンモランシーは少し困ったように肩をすくめた。 「ミス・シエスタ!これからも娘のライバルとしてよく頑張ってくれたまえ」 「は? …はい!あ、それに私もミス・モンモランシーにお世話になっていますから」 一瞬呆気にとられたシエスタだったが、勢いよく返事をして、顔を真っ赤にした。 そんなシエスタを見て、モンモランシーが笑っていた。 一方、ロングビルは一足早く王宮を出て、城下町を歩いていた。 成り行きで仕方なく、不本意だが仕方なくシュヴァリエの授与式に出席したが、正直なところ生きた心地がしなかった。 今でこそなりを潜めているが、ロングビルはトリステインの貴族達に一泡も二泡も吹かせた『土くれのフーケ』そのものなのだ。 その上王宮内ではアニエスがぴったりと後ろに張り付いていた、ただでさえ息苦しい空間なのに、余計な息苦しさと不安を感じ、早々に王宮から立ち去ったのだ。 唯一の救いは、アニエスがあらかじめ「王宮内では行動を監視させてもらう」と前置きしてくれたことだろうか。 どうせなら王宮を出る前に、どこかに隠れているウェールズに「バカ野郎ー!」と罵声でも浴びせてから出て行けば良かったかなと思いつつ、ロングビルは裏通りに入っていった。 裏通りには秘薬の材料や、マジックアイテム類を売っている店がある、表通りの大きな店と違い中古品や粗悪品、もしくはご禁制スレスレのものを売っている店があった。 そのうち一つ、がらくたのようなマジックアイテムを扱っている店に入ると、ロングビルは壁にかけられた板に目をやった。 薄暗い店内の壁にぶら下がるそれは、幅一メイルほどの木板で、手のひらサイズのメモがいくつも貼り付けられていた。 よく見ると『高く買い取ります』等と書かれており、この店の常連達が欲しい商品を集めるために使う掲示板のようだった。 そこに目的のものが貼り付けられていないのを見て、ロングビルは落胆し眉間にしわを寄せた。 …つまりは、ルイズからの連絡が無いのだ、注文書が連絡の代わりになっているはずだが、それが無い。 タルブ村での戦いで『アルビオンを疾走した騎士が現れた』とは聞いている、デルフリンガーは『心配するな』とは言っていたが、ルイズが今どうしているのか気になって仕方がなかった。 おかしな話だが、ルイズという存在はロングビルの心に完全に入り込んでいた。 化け物、吸血鬼、貴族、虚無、理解の範疇を超えた存在を裏で支えているのが私だという自負があった。 もし、ルイズに見捨てられたら…と思うと、ロングビルの背筋に冷たいものが走る。 「今日は買っていかないのかい」 「え?ああ、めぼしいものがないね」 店の店主に声をかけられ、ロングビルは素っ気なく返事をした。 店主の体つきは良く、カウンターの上にだらしなく出した腕は太い、しかし背は低いようで椅子は他よりも高いものを使っていた。 浅黒く、頬にしわの刻まれた初老の男性だが、昔は傭兵か何かをしていたらしい。 「また来るわ」 そう言ってロングビルは店を出て行こうとした。 ギィ、と音を立てて扉を開くと、フードを被った二人組が店に入ろうとしているところだった。 身分を隠して店に来るものや、すねに傷を持った者がフードを深く被ることは多いが、それにしてもボロのようなフード付きローブを着た二人組と鉢合わせするのは不気味だ。 早々に立ち去ろうとするロングビルの腕を、二人組の片方が掴む。 ギョッとして振り向くと、フードを被った二人組のうち、背の低い方が左手でロングビルの左腕を掴んでいた。 ギィー、と間の抜けた音が鳴る、扉の閉まる音だ。 「あ」 あんた何者だい、私に何か用?……と言おうとしたロングビルの表情が固まる。 フードの隙間から見慣れたピンク色の髪の毛が見え隠れしていたのだ。 「丁度良かったわ、鳥で落ち合いましょう」 フードを被った女はそう言ってロングビルから手を離した。 夕方、空が赤みがかる頃…フードを被った二人組と、ロングビルの計三人は、ブルドンネ街のはずれにある安宿で合流した。 この宿屋の前には秘薬屋があり、元はどこかの貴族の三男だった男が店主を務めている、店主には使い魔が居て、それがカラスだったので、この店の近くにある宿のことを「鳥」と言っていたのだ。 ロングビルは右手の袖に仕込んだ杖を取り出し、サイレントを唱えた。 土系統を得意とするロングビルは他の系統が苦手だが、それでも盗みに使えるサイレントは必死で練習し、会得していた。 ディティクト・マジックを唱え、この部屋が覗かれていないか、音を聞かれていないかと確認をしてから、ベッドに座る二人の前で呟いた。 「耳も目もないみたいだよ」 ロングビルの言葉を聞き、二人はフードを外した。 「ふう」 窮屈な服装から解放されたのか、大げさに息を吐きながら、ルイズがフードを外した。 ピンク色の髪の毛が短く、ショートカットになっているのを見て、ロングビルは軽く驚いた。 「切ったの?」 「切れたの」 ルイズが短く答えると、ルイズの隣に座る男が、ためらいがちにフードを外した。 「あら、いい男じゃない」 「もう、キュルケじゃあるまいし」 ワルドの姿を見たロングビルは軽口を叩き、ルイズもそれにつられて笑い出した。 「…で、何者なのか説明してもらえるんだろうね」 ロングビルが備え付けの椅子に座りつつ、ルイズに質問する。 「ええ。彼はジャン・ジャック・フランシス・ド・ワルド。この間アルビオンの王様を殺した人よ」 「…なんですって?」 ロングビルの瞳が驚きに見開かれる。 「とりあえず…そうね、タルブ戦の話をする前に、彼との再会から話しましょ」 そう言って、ルイズはワルドと自分との因縁を語り出した。 ニューカッスル城では、まだ自分がルイズだとは気づかれてなかったこと。 タルブ戦で戦い、吸血竜となった吸血馬を翻弄するほどの実力があること。 そして『エクスプロージョン』を放った後、ワルドの母親を生き返らせようとしたが、失敗してしまったことなどを話した。 ティファニアに関することはあえて話から除外した、今の時点でテファの存在を事細かくワルドに教える必要はないと判断したからだ。 最後に、ワルドの母から聞いた話を元に、高等法院のリッシュモンがレコン・キスタに通じて居るであろうことまで話した。 その間、ワルドはじっと黙っていたが、話が一段落するとおもむろに口を開いた。 「ルイズ、こちらの女性は?」 「土くれのフーケよ」 ルイズがあっさりと自分の正体をばらすので、ロングビルが慌てた。 「…!ちょっ」 「ああ、君がか。ルイズから話は聞いたよ」 だが、予想に反してワルドはあっさりとそれを受け入れた。 ロングビルからしてみれば、ワルドという男は良くも悪くも純粋で子供っぽい。 『ルイズを殺した憎きフーケ』だと思われていたらとても勝ち目はないと思っていただけに、そのあっさりとした反応が返って不気味だった。 戦い方によってはルイズを圧倒する実力の持ち主なのだ、どう考えても勝ち目はない。 「心配するな、ルイズが自分を死んだことにした後、君はルイズを影ながら支えてくれたのだろう?僕は君のような人が居てくれたことを嬉しく思うよ」 ワルドは心底からそう思っているようで、その表情もどこか無邪気に見えた。 毒気を抜かれたロングビルは肩を落として呟く。 「…まあ、そう思ってくれるなら、それはそれでいいけれど…」 ふと思いつく。 この男も、きっとルイズに惹かれているのだろう。 自分と同じように、ルイズに見捨てられたくないと思っているのだろう。 さらけ出すには恥ずかしい心を、容易に露出させてしまうのが、ルイズの魅力なのだろうかと思った。 「あんたも大変だったろうけど、私も大変だったよ。そうそう、一昨日アニエスって奴とウェールズが魔法学院に来てさ」 「一昨日?」 ルイズが聞き返す。 「そう、一昨日さ」 ロングビルは、シエスタとモンモランシーがシュヴァリエを授与されたことを話した。 また、ウェールズが身分を隠して魔法学院を訪ねてきたことも話すと、ルイズは少しだけ不満そうに顔を見上げ、そのままベッドに寝ころんだ。 「……シエスタがシュヴァリエかあ」 本来、戦場から一番遠いはずの人が、戦場で活躍してシュヴァリエを授与されたという話しは、ルイズの心に重くのしかかった。 「………」 ルイズは、天井を見上げつつ、喉の奥から出てこようとした言葉を飲み込んだ。 ”会いたいな” 会ってどうする?自分は生きていたのだと告白するか? おそらく、それは無理だろう、オールド・オスマンが吸血鬼対策を練っているはずだ。 虚無の魔法にある『忘却』を使って、吸血鬼に関する記憶をすべて消してしまえば、あるいはシエスタと再会できるかも知れない。 そしてキュルケ、モンモランシー、タバサ、ギーシュ、あの時私を助けようとしてくれた友人達とまた笑いあえるかも知れない。 自分が死んだという記憶を消せば、ちい姉様に会えるかもしれない… そこまで考えてルイズは頭を振り払った。 「…だめね、思い出に浸ると弱くなるわ」 ルイズの言葉を聞いたワルドが呟く。 「そうかもしれないな」 少しの間沈黙が流れると、ロングビルが唐突にルイズの頭を指さした。 「ところで、どうしたんだい」 「何が?」 ルイズが返事をしつつ、ロングビルの指先を見る。 それが自分の髪の毛を指しているのだと気づいたので、ルイズは苦笑した。 「失恋とかそんなんじゃないわよ、ちょっと油断して切られちゃったの」 「お隣の色男にかい?」 「バカね、そんなんじゃないわ。ワルドの首だって切られそうだったもの」 話が剣呑な方向に行きそうなので、ロングビルが眉をひそめた。 そして期待通り、ルイズはまた突拍子もないことを言い出したのだ。 「ちょっとミノタウロスと戦っちゃったの」 「はあ?」 ロングビルは口を半開きにして、この波乱の人生を送る少女の言葉に呆れた。 To Be Continued→ 戻る 目次へ
https://w.atwiki.jp/moejinro/pages/1655.html
マダム さわやかな朝がやってきました 村の川辺に無残に引きちぎられたワルノスさんの遺体が見つかったようです… マダム /chjoin 冥土 3 (冥土) パンダマット 本当に狼だったのは疑いあう人々だったんだ・・・こうですか マダム 村人の皆様、今日もがんばってください ワルノスはマダム額に肉と書こうとした マダム 6日目スタートです 1 (マダム村) ミクかわいい おはようございます、昨晩 シエスタXX さんが夢枕に立ったのですが、尻尾が生えていたようでどうやら●人狼●のようでしたよ(([ガーン])) 3 (冥土) パンダマット ぉ ワルノス 我が人生が一遍で台無し! 3 (冥土) BBL シエスタさんがCindさんを疑っていたのが村としてなのか狼がラインを切っていたのか 3 (冥土) パンダマット シエスタさん・・・ 1 (マダム村) Cindlitta おはようございますー 1 (マダム村) ミクかわいい 本日ケラヴノスさん吊りを提案したいと思います。 1 (マダム村) xこぅちゃx 【霊媒CO】シエスタさん○ 1 (マダム村) ケラヴノス おはようございます いあん 台無しののかwww 1 (マダム村) ミクかわいい 理由:狼であるシエスタさんではなくCindiettaさんに投票した唯一の人だから 3 (冥土) BBL これはこうちゃさん偽か 3 (冥土) Emula ふむふむ 3 (冥土) マダム 額に肉とかかれた挙句だいなしとか! 3 (冥土) SEIRIOS こうちゃさん破綻かのー 1 (マダム村) Cindlitta 今日という日が迎えられたということは 1 (マダム村) Cindlitta LWですね 3 (冥土) BBL けらさんかな? 1 (マダム村) xこぅちゃx んで、申し訳ない 狼さん、引き分け処理しましょ 3 (冥土) パンダマット ありゃ? 3 (冥土) シエスタXX こ、これは! 1 (マダム村) ケラヴノス ・・・了解しました。狼COです 3 (冥土) シエスタXX PP!! 3 (冥土) BBL 霊媒真偽は直感が当たっていたのか 1 (マダム村) ミクかわいい ぐああああああ 1 (マダム村) xこぅちゃx 動きの悪い狂人で申し訳ない 3 (冥土) BBL やっぱりそこになるのか 3 (冥土) Emula あーケラさんやはりか・・・ 3 (冥土) SEIRIOS おーう・・・ 1 (マダム村) xこぅちゃx ミクさんに投票よろしくね 1 (マダム村) ワルノス やらかしました・・・ 3 (冥土) BBL シエスタさん狼だとそうなりますよね 1 (マダム村) ミクかわいい ではCindlittaさんはケラヴノスさんへともに投票しましょう 1 (マダム村) ミクかわいい お願いできますか? 1 (マダム村) SEIRIOS こっちだぞー 3 (冥土) シエスタXX ケラさんは投票ミスったって言ってたしな 3 (冥土) マダム これ 3 (冥土) ワルノス あれ 1 (マダム村) Cindlitta ふむ… 1 (マダム村) ケラヴノス 了解しました 3 (冥土) ワルノス 間違えてました 3 (冥土) SEIRIOS おつかれさまー 1 (マダム村) Cindlitta 了解しました 1 (マダム村) ミクかわいい ありがとうございます 3 (冥土) マダム ミクカワに3票入ったら 面白いw 3 (冥土) ワルノス 本物だた 1 (マダム村) ミクかわいい キンクリ提案 3 (冥土) パンダマット wwww 3 (冥土) BBL いじめだw 1 (マダム村) xこぅちゃx 同じく提案 1 (マダム村) Cindlitta 他に良い手もございませんしね。仕方ありませぬ 3 (冥土) SEIRIOS www 1 (マダム村) xこぅちゃx 狼さん、本当に申し訳ない 1 (マダム村) ケラヴノス こちらこそ、つたない狼で(汗) 1 (マダム村) xこぅちゃx 後で骨までおいしく食べて下さい 1 (マダム村) ケラヴノス われわれはミクさんで? 3 (冥土) BBL うーん 1 (マダム村) xこぅちゃx ですです 1 (マダム村) ミクかわいい え、えーとふがいない霊で申し訳ありませんでした・・ 1 (マダム村) ミクかわいい 村勢力はケラヴノスさんメモメモ 3 (冥土) BBL ちゃんとログ読まないと行けませんね 3 (冥土) BBL ちゃんと読んだらシエスタさんとChindさんのラインは切れているケラさん狼まではいけた 1 (マダム村) xこぅちゃx まだまだ精進が足りなそうです・・・俺って。 3 (冥土) SEIRIOS この村にすもさんがいたら・・・とか思っちゃう<ミクかわに3 3 (冥土) マダム これ 狂人が 狼COしてもよかったのかな 3 (冥土) いあん 引き分け処理って投票同数を3回?? 1 (マダム村) ケラヴノス 正直、初の狼でここまでいくとは思わなかったw 3 (冥土) BBL まあシエスタさん吊りに持っていけたかは微妙 3 (冥土) マダム 引き分け3回で終了 3 (冥土) マダム だが ミクカワに3票入ったら・・ 1 (マダム村) xこぅちゃx シエスタさん、ごめんよー・・・ Cindlittaはミクかわいいの天丼からエビ天を1本取ってたべた。 3 (冥土) シエスタXX 狂人が狼COしても ミクかわいいは〓■●_~□○0た ミクかわいい 人狼の勝利です!! 3 (冥土) BBL 狐は二匹いたのか! xこぅちゃx やったね! 3 (冥土) マダム 何言ってんだみくかわw SEIRIOS まてぃw 3 (冥土) シエスタXX おわってないしね Cindlitta エビ天が致命傷となったか…。 3 (冥土) パンダマット ひゃぁ!我慢できねぇ!リア狂だぁーっ!! 3 (冥土) パンダマット こうなりませんか 3 (冥土) シンクロ サイレントストーマー! 3 (冥土) シンクロ ですかね? マダム 5分経過 3 (冥土) SEIRIOS ぺぱさんに次ぐ静かなる超狂人が・・・・!? 1 (マダム村) ミクかわいい キンクリはなしかな、のんびりしていましょう~[ニコッ] 3 (冥土) パンダマット ゴクリ 3 (冥土) ワルノス 超狂人って・・・ 1 (マダム村) ケラヴノス 全員でこの村に骨を埋めようw マダム では 時間短縮してもよろしいでしょうか? xこぅちゃx OKっす ミクかわいい お願いします Cindlitta どうぞどうぞ ケラヴノス 短縮で 3 (冥土) いあん ウルトラ狂人w マダム 夜まで時間がありません 皆様今日の尊い犠牲をお選びください(会話はストップです) マダム 投票はsayにてお願いします ミクかわいい ケラヴノスさんでお願いします~ xこぅちゃx ミクかわいいさんで。 マダム 3回同数で 引き分けとなります Cindlitta ケラヴノスさんに投票しまーす ケラヴノス ミクかわいいさんで 3 (冥土) SEIRIOS これSAY投票じゃなったら勝ち目あったかもだよなあ マダム 同数です マダム あと2回ありますが xこぅちゃx 金栗で 3 (冥土) パンダマット ですねぇ・・・ ミクかわいい 巻きましょう マダム 票は変りませんでしょうか? ケラヴノス 同じなので巻きで Cindlitta 変更ありません。 ミクかわいい 変えませんCO xこぅちゃx ああ・・・倍プッシュだ 3 (冥土) シンクロ 悲しさの中に大きな怒りを持つ超狂人 3 (冥土) いあん やっぱ投票は公開じゃないほうがよさげ?? 3 (冥土) BBL 変わったら困るw 3 (冥土) シンクロ そのナも スーパー狂人! 3 (冥土) ワルノス なんかカコイイ 3 (冥土) シエスタXX SAYきついね 3 (冥土) シンクロ キンパツツンツンヘアーに! マダム はい では 配役マクロ作るまでまってね! ミクかわいい まちまち 3 (冥土) SEIRIOS ミクかわが霊媒結果うそついて、狂人COとかも手だった・・・かも。 Cindlittaはミクかわいいの天丼からかき揚げもとってたべた。 3 (冥土) BBL うーん xこぅちゃx んー・・・相当やらかしたなぁ今回・・・。 ミクかわいいは2度〓■●_~□○0た ミクかわいい 人狼の勝利です!! 3 (冥土) SEIRIOS 後付だからんな勇気普通で無理だけどなあ・・・ 3 (冥土) BBL Chindさんが狼COしなかったら吊られませんか? Cindlitta 天丼だけに。 ミクかわいい シッ 3 (冥土) いあん 名前まちがってるよー>BBLさん 3 (冥土) パンダマット ああ狼CO有効ですよね・・ 3 (冥土) BBL あ 3 (冥土) BBL テヘッ 3 (冥土) いあん hいらないw xこぅちゃx ああ 墓場の会話が怖いよぅ・・・ 3 (冥土) シエスタXX あるある 3 (冥土) パンダマット ^p^p^p^ 3 (冥土) BBL ごめんねCindさん ミクかわいい 超怒られてそう xこぅちゃx デスヨネー ミクかわいい ゴメンナサイゴメンナサイ・・・ Cindlitta ビクビク 3 (冥土) SEIRIOS なんて読んだらいいのか実はいまだに知らない ミクかわいい 郷土史見るのがこわい・・・ マダム ではおまたせしました ミクかわいい はい! xこぅちゃx はい! 3 (冥土) BBL シンドリッタ? 3 (冥土) SEIRIOS むしろ私の占い筋のが黒歴史 3 (冥土) ワルノス みんな入ってきたらなぜかみんな超怒ってるとかいうドッキリをしかけたい・・・ ケラヴノス 了解です 3 (冥土) SEIRIOS www 3 (冥土) シンクロ シンクロリッタですか? マダム 村人と狼は 共に引かず 両者引き分けとなりました マダム 引き分けend 3 (冥土) パンダマット wwww 3 (冥土) シエスタXX セイさん 3 (冥土) ワルノス 入った瞬間みんなで[ムカッ] 3 (冥土) ワルノス だけ 3 (冥土) ワルノス [ムカッ] 3 (冥土) BBL w 3 (冥土) シエスタXX 最後誰占ったの? 1 (マダム村) ミクかわいい 〓■●_~□○0 1 (マダム村) ミクかわいい おつかれさまでした~! 3 (冥土) SEIRIOS ケラヴノスさん 3 (冥土) シエスタXX ほうほう 1 (マダム村) Cindlitta しーましェーン! xこぅちゃxは土下座をした ケラヴノス お疲れ様でした! xこぅちゃxは土下座をした 3 (冥土) BBL 惜しかったのか xこぅちゃxは土下座をした 3 (冥土) SEIRIOS シエスタさんは吊りで狙ってた Cindlitta お疲れ様でした 1 (マダム村) シエスタXX おつおつ 3 (冥土) おおかみん お疲れ様です 1 (マダム村) xこぅちゃx ごめんなさーい; 1 (マダム村) BBL お疲れ様でした 1 (マダム村) ミクかわいい 前日の投票の時点で引き分けでしたね~・・・ 3 (冥土) ワルノス お疲れ様でした ケラヴノスはxこぅちゃxを応援した 1 (マダム村) Emula お疲れ様ー シエスタXX おつつ~ 3 (冥土) SEIRIOS もうしょっぱなから疑ってたのに外堀から占ってたw 1 (マダム村) パンダマット お疲れ様です^~ れりか おつかれさまでーす いあん おつかれさま~~~~ マダム では マダム 配役です 1 (マダム村) SEIRIOS お疲れ様~~ 1 (マダム村) xこぅちゃx もうその時点でダメと思っちゃった 3 (冥土) BBL ドンマイですw マダム どーーん マダム 人狼 ケラヴノス シエスタXX マダム 占い師 SEIRIOS 霊媒師 ミクかわいい 狩人 BBL マダム 狂人xこうちゃx 妖狐 Emula 以上でした 3 (冥土) シエスタXX だろうなw 3 (冥土) ワルノス 外堀です[ニコッ]ノ 1 (マダム村) Cindlitta 狂人込みでも霊ロラしたほうがよかったんだろうか… 1 (マダム村) ミクかわいい 狼吊れなくてごめんなさい・・・ 1 (マダム村) BBL 未来日記 5日目 勝ちました 1 (マダム村) BBL 狩人日記 初日 護衛できません 1 (マダム村) BBL 2日目 SEIRIOSさん 理由 護衛をどこにすれば良いのかいつもと違う展開なので迷います。占いの可能性を考慮してSEIRIOSさんを護衛します。 1 (マダム村) BBL 3日目 吊られました 未来日記 今日もSEIさん護衛かな 1 (マダム村) BBL 未来日記 4日目 私の未来ではSEIさん生きていたので護衛します! マダムは拍手をした 1 (マダム村) ミクかわいい かりんちゅBBLさんか!! 1 (マダム村) ミクかわいい よりにもよって狩吊ってたとか・・・ ケラヴノスはマダムに拍手をした 1 (マダム村) ミクかわいい ごめんなさい・・・ 1 (マダム村) SEIRIOS かりんちゅ・・・・! 1 (マダム村) BBL いえいえw 1 (マダム村) パンダマット なんという未来()日記・・ 1 (マダム村) ミクかわいい それいがいは、まぁ・・・ いあん 初日の銃殺はすごかったw 1 (マダム村) ミクかわいい 特に驚きはないかな! 1 (マダム村) xこぅちゃx 信頼勝負でミクさんを吊ろうとか考えたのが悪かった・・・真狂で吊る必要ないもんね・・・ 1 (マダム村) れりか 狩人だったのか 1 (マダム村) BBL なんとなく張っただけですので 1 (マダム村) BBL うーん 1 (マダム村) ミクかわいい ねーSEIさんすごかった~ 1 (マダム村) Emula SEIさんなんで最初にオイラを占ったんだ・・・? 1 (マダム村) BBL 可能性を考慮しすぎてしまいましたね 1 (マダム村) Cindlitta スナイパーSEIRIOS 1 (マダム村) シエスタXX いやあ噛み先が悪かったよ 1 (マダム村) SEIRIOS 目に付いたから。<狐 1 (マダム村) BBL 狐を返してください!! 1 (マダム村) xこぅちゃx すげぇ・・・w 1 (マダム村) ケラヴノス こうちゃさんが最後まで生きてたのがせめてもの救いでしたから結果オーライかと 1 (マダム村) Emula [ガーン] 1 (マダム村) シエスタXX ケラさんには申し訳ない 1 (マダム村) xこぅちゃx 実は 1 (マダム村) xこぅちゃx 役職に立候補してなかったんで 1 (マダム村) xこぅちゃx すっごい迷ってたんですよ 占いで出るか霊で出るか 1 (マダム村) ミクかわいい ぜんぜん霊吊りないから霊に真霊かもとか思っちゃいます・・ 1 (マダム村) ミクかわいい うちは霊媒立候補でしたー! 1 (マダム村) ミクかわいい やっぱ倍率低かったのかな・・ 1 (マダム村) ケラヴノス ようやく最後まで頑張れたので満足です(ぉ) 1 (マダム村) BBL シエスタさんは3日目に霊媒釣る必要ないかといっていたのに4日目で霊媒吊らなくてもいいよね的なことを言っていたので吊りたくなりました 1 (マダム村) SEIRIOS もっと潜伏してカオス村になっちゃえーとか思ってました 1 (マダム村) xこぅちゃx 何を言う、狂なんて立候補0ぞよ 1 (マダム村) BBL とだけ言っておく 1 (マダム村) BBL 初狩人は苦い思い出にw 1 (マダム村) ミクかわいい シエスタさん吊った日、ほんとは開票割るつもりだったのだけれど 1 (マダム村) Emula 初狐は即死に・・・ ケラヴノス マダムさん、引き分け回数はこれで通算何度目でしょうか? 1 (マダム村) xこぅちゃx 割ったら色々と確定になるから 1 (マダム村) xこぅちゃx 割れなかったんよ 1 (マダム村) ミクかわいい 途中で3:1に見えたからシエスタさんに投票しちゃったけれど 1 (マダム村) BBL 怪しかったのか マダム 引き分けは あまりなかったような 1 (マダム村) BBL 気をつけなければ 1 (マダム村) ワルノス それなんですよ マダム 多分過去に1,2かいでは 1 (マダム村) ミクかわいい まだぜんぜん投票すすんでなくてその夜泣きそうでした いあん 自分は引き分けは初めて~ マダム 記憶にあるので1回だけ シエスタXX 2回目 ケラヴノス 珍しいパターンだったようですね 1 (マダム村) ワルノス 投票を先に言うか後に言うか マダム マダム村では 初かな 1 (マダム村) ワルノス 霊媒に提案しておけばよ方と SEIRIOS なんかこう、占えといわんばかりに輝くEmulaさんの姿が目に焼きついた 1 (マダム村) BBL 4人私に投票入って泣きたくなりました;; 1 (マダム村) xこぅちゃx ちなみに、俺って後半の投票は出来るだけ引っ張ってました 1 (マダム村) ワルノス 後悔してます・・・ 一切情報出てなかったっす Cindlitta そういえば いあん ほうほうw Cindlitta シッポがでていますしね。 1 (マダム村) ミクかわいい sayとうひょうなので投票も判断になるのですよね~ パンダマット しかたないね 1 (マダム村) ミクかわいい うまくリードできなかったけれど。。 Emulaの中身が出てきた SEIRIOS イヤアアアアアア SEIRIOS ぐおおお Cindlitta SEIさんが Cindlitta おっことぬしさまになられる。 1 (マダム村) xこぅちゃx あー 狂人つかえねぇと言われてる様が見えるようだ・・・ 1 (マダム村) ミクかわいい ぁー郷土史アップがこわいな・・・w 人狼・村人 引き分けEND 配 役 人狼 ケラヴノス シエスタXX 占い師 SEIRIOS 霊媒師 ミクかわいい 狩人 BBL 狂人xこうちゃx 妖狐 Emula 5日目へ 2012年6月23日全ログへ
https://w.atwiki.jp/anozero/pages/927.html
※ 注意、今回は番外編です。本編とはなんら関係がありません。 変な夢を見た――― タバサが本を読んでいるとキュルケがバタバタと部屋に入ってきました。 「タバサ~!!お日様出てるのに雨降ってるよ~!!」 見たこと無いハイテンションでキュルケが話しかけてきました。タバサは半ばあきれ気味に読んでいた本を閉じるとこう説明しました。 「それはキツネのヨメイリと言って、こんな時はどこかでキツネが結婚式をしている。と、東方の伝承で言われている」 「ふ~ん、キツネのヨメイリなんだ・・・」 キュルケはそう言いながら後ろからあるものを取り出しました。 「じゃぁ、これは?」 「タコのマクラ」 「じゃぁ、これは?」 「サルのコシカケ」 キュルケは何故か色々な物を取り出してタバサに見せていきます。タバサも最初の頃は冷静に答えていました。しかし・・・ 「タツのオトシゴ・・」 「カツオのエボシ・・・」 「リュウグウのツカイ・・・・・・」 さすがのタバサも嫌な物を感じてきて滝のような汗をかいていました。 「・・・だから、何が言いたい・・・それは、リュウグウのオトヒメのモトユイのキリハズシ!!」 タバサが「ハッ!!」と気がつき横を見ると、おとーさん・ルイズ・キュルケ・コルベールがこんな事を言ってました。 「オニのカクラン」 「ヒンジャのイットウ」 「セイテンのヘキレキ」 「ウドンゲのハナ」 タバサはそのままひっくり返ってしまいました。 「・・・タバサ・・・タバサ?大丈夫?」 気がつくとタバサはキュルケから起こされていました。 「タバサ大丈夫?凄く魘されてたわよ?」 キュルケが心配して声をかけます。タバサはいつものように短く返事しました。 「・・大丈夫」 タバサはなんであんな変な夢を見たのかと少し考えていました。そんなタバサに一安心したキュルケはこういいました。 「よかった~。心配したんだからね。あ、ところでタバサ・・・」 キュルケは後ろから物を出して・・・ 変な夢を見た――― (これは・・・あの地獄の雪中行軍演習じゃないか・・・) コルベールは寒さに震えていました。 (・・・さ、寒い・・・) コルベールはあまりの寒さに、身動きが取れなくなっていました。行軍から抜けどんどん取り残されていきます。 (・・・置いてかないでくれ・・・助け・・・) コルベールの願いも空しく行軍はどんどん去っていきました。 その瞬間コルベールの意識がなくなりました・・・・ 気がつくと自分の研究室で寝ていたコルベールはホッとしていました。 「やれやれ、春も過ぎているというのになんて夢を・・・」 ふと、頭が濡れて冷たい事にコルベールは気がつきました。危険な薬品であれば大事となりますが、命にかかわるような変化は今のところありませんでした。 「特に何ともないようだが・・何かの薬品でもこぼしたかな?」 コルベールは何の薬品か確認してみることにしました。そこには、ミス・ロングビルから頼まれて作った脱毛剤が入った薬品のビンが倒れ・・・ 変な夢を見た――― キュルケは洞窟の中を歩いていました。しかし、どうも気にかかる事があります。 「洞窟の前にいた犬どっかで見たことあるんだけど・・・」 いくら考えても思い出せません。あまり気にしないことにして先に進んでいくことにしました。 しばらく歩いていると誰かにつけられてる気配がします。洞窟の出口まで来たところでキュルケは杖を取り出し振り向きざまにこう叫びました。 「あたしの後ろを取ろうたってそうは・・・あれ?」 しかし、そこには誰も居ませんでした。気のせいかと考え何歩か歩き出したところでやはり気になって振り返りました。 そこには、ジョンの大群が居ました。 「ひぃぃぃぃぃ~~~」 キュルケは声にならない悲鳴をあげながら逃げましたがあっという間に囲まれてしまいました。そうして、ジョン達がいっせいにクシャミを・・・ キュルケは「犬が・・・破裂・・・触手・・怖い・・」と魘されていました・・・・ 変な夢を見た?――― オーク鬼にとって人間は食料でしかない・・・ 一匹のオーク鬼に、メイドのシエスタは森の中で追い詰められてしまいました。しかし、シエスタは冷静に周りを見回すと静かに語り始めました。 「・・・誰も見ていない・・・相手はオーク鬼・・・曾御爺ちゃん、つかってもいいよね」 シエスタはもちろん平民の娘、魔法を使うことなど出来ませんでした。しかし、シエスタは曽祖父から代々あるものを伝えられていました。 戦時中の日本から異界の地であるハルケギニアに飛ばされた曽祖父は森に住むオーク鬼を目の当たりにし自分が納めた古武術を対怪物用に改良させました。そして、祖父・父とその技は受け継がれ研鑽を重ねついにシエスタの代で完成をみたのでした。 「・・・流合気柔術 皆伝 シエスタ 参ります!!」 シエスタは静かにオーク鬼に歩み寄りました。それを見たオーク鬼は巨大な棍棒をシエスタに振り下ろしました。しかし、振り下ろそうとした場所にシエスタはすでに居ませんでした。 棍棒が地面に到達しようとした瞬間、オーク鬼は投げられていました。木にぶつかって衝撃音とともに地面に落ち這い蹲るオーク鬼を他所にシエスタは靴を脱いでいました。 「結構危なかったのですよ。やっぱり裸足にならないと上手くいきませんね」 裸足になったシエスタはポンとその場で軽く飛ぶとオーク鬼の目前まで跳躍して来ました。 頭を振りながら起き上がったオーク鬼は目の前にいるシエスタに掴みかかろうとしました。 そんなオーク鬼に対して、シエスタはオーク鬼の指と自分の指を指きりのように絡めました。その瞬間、オーク鬼は動けなくなり悲鳴を上げていました。丸太のように太いオーク鬼の腕がピンと伸びてミシミシと音を立てていました。 「話し合いとか出来たらいいのですけどね~。でも、やっぱり無理ですよね」 そう言うと、シエスタはオーク鬼を放しました。許したわけではなく、仕留めにかかるためでした。 シエスタはよろけたオーク鬼の足を刈ると空中で顎と頭を掴み捻りながら地面へ逆さに落としました。グキリと鈍い音がしてオーク鬼は絶命してしまいました。 「悪く思わないで下さいね。あなたより私が強かった・・・それだけの事なのですから・・・」 靴を履くと、ため息をつきながらシエスタはその場を後にしました。 「シエスタには・・・今後、酒を飲ませることは絶対に許さん・・・」 オールド・オスマンは医務室に行く前にそういい残しました・・・ 変な夢を見た――― オールド・オスマンとギトーは草原に立っていました。するとどこからか音が聞こえてきました。それを聞いたオールド・オスマンはこう呟きました。 「? お祭りかな 」 ギトーは音のする方をみて行列を発見しオールド・オスマンに見に行きましょうと言いました。しかし、オールド・オスマンはこう言いました。 「いーや。来るまで待つ!!」 オールド・オスマンとギトーはその場で小一時間ほど待っていました。すると、ようやく目の前に行列が来ました。オールド・オスマンは行列に歩み寄るとこの祭りについて尋ねてみる事にしました。 「これはなんのお祭りかね」 それを聞いた行列の一人が冷たく答えます。 「葬式ですよ」 驚いているオールド・オスマンに冷たく答えた一人がさらに説明を続けます。 「麒麟も老いれば駑馬にも劣る」 さらに別の人が続けます 「老醜をさらすより先に生きたまま埋葬してしまうのさ。御苦労さん・・・ってね」 オールド・オスマンは滝のような汗をかきながらさらに尋ねました。 「誰の葬式なのかね」 聞いた後に聞かなければ良かったとなぜか後悔の念が出てきました。 「・・・見てみるかい?」 棺の中には花に囲まれて呆けたように挨拶をする自分の姿が・・・・ 「ハッ!!」 オールド・オスマンはため息をつきながらこう言いました 「・・・変な夢を見た・・・」 「夢かな?」 その声に辺りを見回すと教師生徒が揃ってニヤリと笑っていました・・・ 「ハッ!!」 「・・・ハッ!!」 「・・・ッ!!」 「・・・」
https://w.atwiki.jp/anozero/pages/7079.html
前ページ次ページ鋼の使い魔 ルイズがアニマ術の訓練をギュスターヴと始めて、はや一週間……八日が過ぎようとしていた。 その間、ルイズは放課後になれば人気のない場所に行って術の訓練で卒倒し、次の日をベッドで凄し、そしてまた次の日の放課後訓練に励むという毎日を送っていた。それでも六日目にもなると疲労困憊になりすれど倒れなくなり、徐々にだがルイズ自身にも、アニマのコントロールを理解できるようになっていた。 訓練を始めて一週間目の昼。その日はタルブの村からシエスタが帰ってくる日だった。 「まだ寝てたほうがいいんじゃないか?」 「大丈夫よ。ちょっと顔を出すだけ。面識がない子じゃないんだし、あの子の親族には色々と世話になったんだから」 ギュスターヴの横を歩くルイズは疲労が溜っているのか血色が余りよくない。それでもルイズは気丈に足を運び、使用人の宿舎前まで歩いていく。 魔法学院の広大な敷地の中にある使用人宿舎は、洗濯小屋のすぐ傍に建っている。質素な木造二階建て集合住宅風の建物が、あまり修繕もされずに巡る城壁の片隅に建っているのは、どこかうら寂れた印象を見る者に与えた。 そもそも、この魔法学院は国境線の変更で無用となった砦を改築して作ったもので、砦時代に作られた設備の一部は未だそのまま使用されており、使用人宿舎などもその一つである。堅固な城壁の中でメイジ……貴族が生活しているのを思えば、その対比にも何か、身分の差というものを思えなくもない。 裏門にあたる出口の所に立つと、道の先からこちらにやってくる者が見える。眼を凝らして見れば、特徴的な若草色の髪を認めることが出来た。 「シエスタ~ッ!」 大きく声を張ると、遠い人影はえっちらおっちら揺れながら手を振って答えた。 「シエスタで間違いなさそうだな」 「そうね。……それにしてもあの子、なんか様子が変じゃない?」 徐々に近づいてくるシエスタの姿が、ルイズには車か何かに乗せられているようにゆらゆらとして見えるのである。 それにギュスターヴは頬を掻きながら答えた。 「ああ、それは俺がちょっと頼み事をしててだな……」 「またぁ?あんた最近そういうの多いわよ。私に内緒でこそこそ、一体なにしてるのよ」 不満気な声を上げるルイズの視界の遠く、シエスタの姿がよく見えるようになってきていた。 シエスタは驢馬に曳かせた荷馬車で門前までやってくると、手早く綱を引いて停車した。 「ギュスターヴさん、それにミス・ヴァリエール。どうしてここに?」 「出迎えをするとルイズが言うのでな」 茶化すように言われたルイズは跋の悪そうな風情で眼を逸らした。 「ふ、ふん。使用人風情が車に乗ってやってくるなんて、分不相応もいいところじゃない。出迎えに来て損しちゃったわ」 「ぅ、そ、それはその、ギュスターヴさんにこれを持ってくるように頼まれたからで……」 言ってシエスタは御者台から飛び降り、荷台を覆っていた布を引っぺがして中身を晒した。そこには帰省の時に持っていたシエスタ個人の荷物の他に、ボロボロになった布の引っかかった木板と、鉄棒のこんがらがったガラクタが載せてあった。その残骸を見て、ルイズは記憶の端に思い出すものがあった。 「ミスタ・コルベールの作っていた……なんだっけ」 「『飛翔機』だ。タルブの山にぶつけたまま置いて来てしまったからな。シエスタに頼んで持ってきてもらったんだ」 「ふぅん。こんなの持って帰ってくるなんて大変だったでしょ」 「そ、そんな。荷馬車と驢馬を借りる為のお金まで包んでありましたし……」 もじもじとシエスタは外着で悶えていた。その腰にはロベルト老人から授けられた立派な杖が挿してあり、シエスタにあわせて杖頭が揺れている。 「何あんた、平民の癖に杖なんて持ち歩いてるの?」 「あっ!あの、これは、とっても大事なもので……」 「ふぅん……」 困った顔でシエスタが詰め寄るルイズから逃げようとするのを、ギュスターヴ苦く笑って見守っていたのだが、ふと、思いついてルイズを引き止めた。 「ルイズ、『アニマを見る目』でその杖を見てみろ」 「えぇ?ち、ちょっと待って……」 急に引き止められてルイズは一歩下がると、シエスタの持つ杖にきゅっと眼を凝らした。 一週間の訓練で、ルイズにはアニマに対する適応力が着実に身についていた。『アニマを見る目』は、物に宿っているアニマを視覚的に認識することである。 『水のルビー』が仄光る。ルイズの眼では、シエスタの杖が不思議なオーラを持って映った。 「……なんか、変な感じ。ファイアブランドに似てるようで似てないような」 「その杖もファイアブランドと同じ『クヴェル』だとロベルト老人は話していた。もっとも、宿している性質は恐らく違うのだろうが……」 「へぇ……」 さっきとは打って変わった、興味津々の表情でルイズに覗かれて、シエスタはかなり居たたまれない。外着のみっともない姿で貴族の子女にじろじろと見られているのであるから。 「あ、あのぅ……着替えてきていいですか……?」 泣きの混じった声で細く、シエスタが言った。 『ギーシュの秘密』 金床を叩く甲高い音が、コルベール研究塔の傍で響いていた。 炉(いろり)に赤熱した鉄棒が刺し込まれ、鞴で吹き込まれる空気で炉の中から熱風が吹き上がる。 ギュスターヴは鉄棒を引き抜き、また金床の上で熱せられた鉄棒を叩いた。額には珠の汗が浮かんでいた。 ルイズをシエスタに任せ、ギュスターヴは『飛翔機』の残骸を曳いてコルベールを訪ねた。 エッグに魅せられたルイズによって体内のアニマを奪われてから半月以上が過ぎていたが、未だ体力は全快とは言えないものだった。 それでも彼の研究意欲は尽きないのか、ベッドの上でも熱心に筆を走らせては、奇怪な図形や数式を書き連ねている。授業の準備をする時間が省ける分研究が出来ると嘯き、オールド・オスマンに嘆かれたという話だ。 今日訪ねた時も、ベッドの上に傾斜した台が設置され、その上に貼られた大きな紙を相手に熱心に線を引いているところだった。 「ミスタ・ギュスターヴ。剣の作製は進んでおりますかな」 ひと段落着いた頃に顔を出すと、コルベールはそう聞いた。 「まずまず、でしょうか。本当なら地金を買えればいいんですがね……職工ギルドは免状をくれませんでしたから、今は古い剣を打ち直して作るのが精一杯ですよ」 トリステインを始めとした、都市における貴重な資源……例えば、武具を作るのに適した素材の取引には、特別の免状が要る。ギュスターヴはそれを手に入れることが出来なかったのだ。 理由は簡単で、ギュスターヴはトリステインの如何なる工房とも、師弟関係がないからである。これに限らず、職業組合(ギルド)というのは外部から入ってくるものに対して保守的になるものだ。百貨店が比較的成功しているのは、元々商売をしていたジェシカを表に立てているからである。 (ま、仕方があるまい。まだアンリエッタにギルドを解散させるほどの手腕はないだろうしな……) 汗を拭い、傍にあった水差しから一杯頂戴しながら、ギュスターヴはそう思った。 「……時にコルベール師、今は何の研究を……?」 「ああ、これですかな。シュヴルーズ先生から製図板をお譲り頂いたので、新しい飛翔機の設計をしようと思いましてな」 と言ってコルベールが見せてくれたのは、前回の飛翔機とはかなり変わった形をしていた。むしろ現行の風石船に近い形をしているようにも見える。 「綿精火薬に風石の粉末を混ぜ、もっと高い推進効果を得られるようにしたいと思います。船体はちょっとしたボートを流用してですな……」 と、コルベールは朗々と次なる構想を語りはじめたのであった。 休暇は今日までだというのに、律儀にシエスタはメイド服に着替えてルイズの相手をしていた。ルイズはルイズで、食堂付のテラスに出てデザートを愉しんでいた。 「最近術の練習ばっかりしてたから、こんな日があってもいいわよねぇ……」 まったりと午後の陽にビスケットを頬張るルイズだった。 「術って、アニマっていうのを使うっていうやつですかぁ?」 暢気なシエスタの質問にルイズは少し逡巡しながらだが、ギュスターヴから聞きかじった、アニマと術の関係を話して聞かせた。 (まぁ、シエスタはギュスターヴの故郷と関係があるらしいし、別に問題はないわよね) 聞いたシエスタは感心しきりだった。 「はぁ、アニマってそういうものだったんですね」 一人納得しながらも、シエスタの手は止まらずカートの上で飲み物の準備をしていた。 「ん……」 ルイズはその時、何気なくシエスタを『アニマを見る目』で見た。最近、ルイズは人が発するアニマが千差万別の光を持つことを発見したのだ。シエスタの体が持つアニマの波長は、他の人のそれよりも複雑な彩りを帯びていて、ぼんやりと眺めていて飽きないものだった。 キュルケを視た時には『滲むような橙』、タバサは『蒼と緑に黒が混じり』、ギーシュは弱弱しいながら『赤銅色に青鉄が指し』ている、というのが、ルイズの眼で見た友人達のアニマの評価だった。 ギュスターヴを視た時には、虚空を見たように何も見えなかったのが印象に残っている。(もっとも、これは本人も認めている) 「ミス?何か……?」 「ぇ?な、なんでもないわよ。ほら、飲み物をよこしなさい」 変に見られていて不思議に思いながらも、シエスタは湯注しからカップへと液体を注いで渡す。そしてルイズは跋が悪かったのか液体がなんなのか確認せずに口に運んでしまった。 「ッ?!?!にっがいっ!な、な、なんなのよこれぇっ!」 口に入れた瞬間、舌に広がる痺れるような苦味にルイズは震え上がった。 「ちょっとシエスタ!なんなのよこれは?!苦くて飲めたものじゃないわ!」 「ぇ、その、今街で流行ってる、“コーヒー”っていう飲み物です。ジェシカがお土産に持たせてくれて……」 「う゛~悪いけど私には合わないわ。いつもの薬湯(ハーヴティ)にして」 カップを下がらせてルイズはぼんやりとテラスから女子生徒寮を眺め始めていた。 その時、キュルケは部屋で実家から持ってきていた小説を読み返していた。最近はタバサも外出したきりで帰ってこないし、ギュスターヴとルイズも忙しそうだしと、あまり面白いこともない。何人かいるボーイフレンドも、最近はあまりかまってくれない。どうやら、ギーシュを見て身の危険を感じているらしい。 (失礼ね。私はモンモランシーみたいに枯れるまで絞ったりしないわ) そう心の中で思いながら、遠巻きに見る男達にあえて甘い視線を送ったりもしても、やっぱり退屈で、仕方なく部屋に戻って、置いてあった本を読み返してみるのであった。 因みに今拡げているのは、ツェルプストー家のお抱え作家の一人が書いていた『名も知らない都市で』というタイトル。著者名はかすれているが、フィリップ・クラフトと書かれている。 (タバサに見せたら喜ぶかしら。『フルートクの呼び声』とか『銀色の鍵の扉』なんて、あの子好みかも) そう考えて本に走らせていた視線に、急に影が差すことに気づいた。外からバサバサと風を巻く音も聞こえた。 (タバサ、帰ってきたのね) そう思ったキュルケはぽんと本を放り投げ、すぐさま上の階にあるタバサの部屋へ走った。 タバサの部屋をいつもの通り開錠【アンロック】でこじ開けると、ちょうどタバサは鞄を窓から引き込んでいるところだった。 「おっかえりー♪タバサ。今回は結構長い外出だったわね」 タバサは答えず、鞄の中身を整理し始めた。鞄の中身といっても、本とわずかな下履きが慎ましく収まっている程度の代物である。 「ねぇ聞いてよタバサ。ルイズったら最近、ミスタ・ギュスと一緒に人目に隠れてずうっとアニマの術っていうのを訓練してるのよ。もう、からかう相手が居なくって暇で暇でしょうがなかったんだからぁ~」 「そう」 たった一言、タバサは答えた。キュルケの性分は知っている、あれで結構寂しがりなのだ。 「貴方もギュスから剣を習ってたし、私も何か教えてもらおうかしら?あの逞しい体で手取り足取り腰取りのマンツーマンで……♪」 それを聞きながら、タバサはベッドに腰を下ろし肩に吊るしていた剣を膝に乗せ、鞘から刃を引き抜く。 抜かれた刃は、先端三分の一ほどがものの見事に欠け落ちてしまっていた。 「あらぁ。折れちゃったのね。結構いい値段したんでしょう?これ」 「110エキューだった」 抜かれた剣を手に持って、タバサは刃筋をためつすがめつする。 「……まぁまぁの値段ねぇ。買いなおすの?」 「彼に聞いてみる」 「あ、私も行く~」 振り返らずにタバサは部屋を出て行くので、キュルケも急いでその後を追った。 炉端で火の調整をしていたギュスターヴは、欠け折れたタバサの剣の断面を見て、次に刃筋の歪みを調べた。 「修繕できる範囲の損傷だな。……その代わり、刃渡りは短くなるし、強度的にも落ちる」 「買い直した方がいい?」 「思い入れがなければな」 真剣に聞いているタバサとは対照的に、キュルケは煌々と燃える炉の火を見つめていた。 「ミスタはここで剣を打っているのね」 「まぁ、半分趣味みたいなものだけどな……」 どこか曖昧にギュスターヴは答えた。趣味同然ながら、そこには確固とした理由があるからだ。 タルブの村を訪ねた時、ロベルト老人より渡された、二つに折れた自らの剣を修復する事だ。老人曰く、グスタフと名乗った友人が振るっていたのだという。 「少し時間が掛かるが、俺が打ち直してもいい」 「……いい。買い換える」 「じゃあ、今度私とショッピングね「でも」……って、なによ?」 「……暫く、貯えが足りない。他の事で色々使ったから」 つまり今のタバサには剣を買うほどのお金の用意がないのだという。 「実家に無心すればいいじゃない?」 「……それはできない」 「どうして?」 問い詰められるタバサは、ふたりから視線を外すようにして、けれどもいつもと変わらない口調で答えた。 「……家族に、迷惑はかけられない」 「ふぅん……。じゃあどうするの?」 「少し考える。相談に乗ってくれてありがとう」 それだけ言うと、タバサはそそくさと自室に戻っていった。 シエスタを連れたルイズは広場の一角にあるベンチに座り、広場のそこここで屯する学生を眺めていた。 「あの子は白、あっちの子は濃い灰色に青が指してるわ」 「はぁ」 ルイズが生徒達のアニマを視て、シエスタがそれに相槌を打つ。その繰り返しだが、ルイズは何気なく、こうして人と会話できるのが少し嬉しかった。 「う~ん……」 それにしても、と、ルイズは人の……いや、万物の持つアニマの輝き、その彩の多様さに感嘆するばかりだった。草木はより若々しく萌え、岩壁の硬質感が冷え伝わり、水の揺れる波が七色に映った。 もし、こんな世界が当たり前のように見えていて、そんな人が当たり前の場所があって、その中にそれが見えない、理解できない人が居たら、と思うと、アニマの術が使えない人の苦労が、ほんの少しかもしれないけど、理解できるような気がする。 ルイズはそんな風に考えていた。 それと同時に、これを共感できる人間が身近に居ないのが、ルイズには少し寂しかった。 (こんな風に考えてると、ギュスターヴに嫌われるかもしれないけど……) そこまで考えて、 (……な、なんで私があいつに嫌われるかもなんて思んなきゃいけないのよ?!) ぼんやりしてたかと思うと、いきなりかーっと頭を掻き毟って悶えるので、隣のシエスタは驚いていた。 「わ?!な、なんですか……?」 「あ、いや、なんでもないのよ。……ところであんたはさっきから何をしてるのよ」 ルイズの拙い話し相手をしながら、シエスタの手元では忙しなく糸と棒が行き来している。 「編み物ですけど」 「んなの見りゃわかるわよ。何編んでるの?」 「冬に使う内着です。春に前のものを解して、糸を足して、夏と秋を過ぎる間に、次の冬に使うものを編むんです」 これから夏になるという季節に不似合いな毛糸玉を器用に転がしながら、シエスタの手元は糸を繰って編みあがっていく。 「ふぅん……」 しなやかに動くシエスタの指先を見ていて、ルイズはふと、あることが脳裏に閃いた。 「ねぇあんた、刺繍とかもできる?」 「ぇ?で、出来ますけど……」 「そう。なら、後で話があるんだけど」 なんでしょうか、とシエスタが聞こうとした時に、ベンチの端に勢いよく人がもたれかかり、ベンチの敷石と背もたれが大きく軋み鳴った。 「っっっはぁ~……」 振り返ったシエスタとルイズの眼に、一瞬枯れ木の人形を錯覚させるほど生気の薄くなったギーシュが見えた。 「…………あ、ルイズ、それにシエスタ。元気だったかい?」 「いやいやいやいや……」 人の心配より自分を労れよ、とルイズもシエスタも心の奥底で返した。 「…………」 (*1) 突如訪れた陰鬱な空気は健全な二人にはかなり辛い。 「太陽ってさ……」 ぼそりとギーシュが話す。 「……何よ」 「あんなに黄色いものなんだね……」 シエスタはそれを聞いて、故郷にいた病がちなおじいさんを思い浮かべてからかき消した。 ルイズはどうしようかと思ってベンチの端にシエスタを引き寄せ、頭を突き合わせた。 (み、ミスタ・グラモンはなぜ、あんなに、その、衰弱してるんですか……?) (な、なんだか最近、モンモランシーの部屋によく通ってるのは聞いてるけど) (えぇ?!そ、それじゃミスタ・グラモンはきっと、ミス・モンモランシと……) 密やかながらシエスタの口から、白昼に全く似つかわしくない想像がでろでろと漏れだし、ルイズは「ちょ!」と一瞬叫び声を上げかけ、紅潮してシエスタの口を押さえた。 (や、ちょっと?!そ、そんな、あ、あのね?平民の田舎娘のあんたには分からないかもしれないけど、貴族の子女たるもの、み、みだりには、は、はは、肌を殿方に晒したりはししし、し、しないものよ?!) 嘗てギュスターヴに着替えを手伝わせようとした過去はどこへと消えたのだろうか、と知る者にとっては首傾げる発言であった。 「ふぅ、いい天気だなぁ……」 囁きあう二人のことなどまるで気にも留めず、ぼんやりと枯れたギーシュはつぶやいた。 (……いっそのこと、ミスタ・グラモン本人に聞いてみるのはどうでしょう?) (い、嫌よ。あんな陰気なギーシュに話しかけたら、こっちまであんなふうになりそうじゃない。あんたが聞きなさいよ) (え!いえいえ、そんな、使用人如きで貴族の若様に話しかけるなんて、とてもとても) (あんた私のことなんだと思ってるわけ?) このようにしてルイズとシエスタが囁きあい、頭を突き合わせている中に、ふと、のそりと湿った陰が入り込んできた。 「んん?」 その湿った陰は滑った光沢を放ちながら粘着質な破裂音を鳴らした。 「ひぃ!お、おっきな蛙?!」 “それ”と認めた瞬間、反射的にルイズは飛び上がり、ベンチから転げ落ち、ばたばたとベンチの背に隠れてうずくまった。シエスタは“それ”よりもそんな驚き上がったルイズに驚いてしまったのであるが。 二人の傍には、両手でやっと掬えるほどに大きな蛙が座っていたのである。粘液に湿った表皮は鮮やか過ぎるほどの黄色で、所々にインクを落としたような黒い斑点が認められ、飛び出た両目は血を塗ったような緋色だった。 蛙はびくつくルイズとシエスタを無視して、ベンチの置かれた芝生の上をひたり、ひたりと不恰好に歩いた。そしてベンチの端に座り込むギーシュの足元で止まり、蛙独特の破裂するような鳴き声を上げた。 「ん?…………あぁ、ロビンじゃないか」 よいしょ、とギーシュは慣れた手つきでロビンと呼んだ蛙を救い上げてベンチに乗せた。 「あ、あんた、その蛙と知り合いなの?」 「知り合いも何も、ロビンはモンモランシーの使い魔だよ。普段は水槽か厩舎の水飲み場にいるんだけど」 サイズにも寄るが、学生、或いは教師達の連れる使い魔の中には流れる水を絶えず必要とする場合もあるため、あらかじめ用意された水槽か、厩舎にある水飲み場に繋がる生簀で過すようにされている。どちらも歯車仕掛けで新鮮な水を吹き込めるような仕組みになっている。 ロビンは一度、ぐっと喉を膨らませてから、大きな口を開け、げろりと何かを吐き出した。 「わ、何か吐いた!」 遠巻きに見るルイズが逐一に驚き震えている。吐き出したものは指一本ほどの太さのある硝子の筒だった。コルクでしっかりと栓がされ、よく見るとその中に丸められた紙が入っているようだ。 「モンモランシーからの手紙かな……?ありがとう、ロビン」 受け取りを認めてロビンは人鳴きすると、べたりと芝生に飛び降りてずるずると何処かへ歩いていった。 「ふむ……」 早速手紙を広げたギーシュは内容を見るなり、力強く立ち上がった。 「ふふふ……」 熱が抜けるような笑みを浮かべ、ギーシュは手紙を手に広場から出て行ってしまった。 「なんだったんでしょうか……?」 「さぁ……」 取り残された格好の二人は、どこか穴の開いた気分になっていた。遠くには通廊を歩く生徒達や、木陰でうたた寝する生徒が見えるが、二人のいるベンチの周りだけ、切り取ったような静寂であった。 「何の手紙だったんでしょう?」 「……大方、モンモランシーから部屋に誘うような事、書いてあったんじゃないの」 「……何、してるんでしょう」 「さ、さぁ……」 嫌な汗を浮かべたルイズを尻目に、シエスタは編み物をする手を止めて立ち上がった。 「見に行きましょう!凄く気になります!」 「えー?!他人の私生活を覗きたいなんてあんたも結構下世話な事考えるわね」 「でもミス・ヴァリエールだって気になるでしょう?どうしてミスタ・グラモンはあんなにやつれていて、足繁くミス・モンモランシのところに通っていて、しかも嬉しそうなのか、すっごく気になりませんか!?」 ぐっ、と拳を固めたシエスタにはルイズにとってとても抗いがたく見えた。 「そ、そりゃあ、気にはなるわよ」 「じゃあ、見に行きましょうよ。さ、ミス」 使用人風情に押し切られた自分が少し、いや、かなり情けないのではないか、とルイズは少し思ってしまった。 (はぁ~、疲れ気味なのかしら……) 前ページ次ページ鋼の使い魔
https://w.atwiki.jp/moejinro/pages/1653.html
マダム さわやかな朝がやってきました 村の川辺に無残に引きちぎられたおおかみんさんの遺体が見つかったようです… 3 (冥土) BBL SEIさん狼の可能性はゼロでは無いと思ったのですがどうなんだろう マダム /chjoin 冥土 マダム 村人の皆様、今日もがんばってください 1 (マダム村) SEIRIOS 今日の占い結果:ワルノスさん○ メタ的に誤爆?だったのと霊媒の信頼方向で気になったので。 マダム 4日目スタートです おおかみん おはぎゃー 1 (マダム村) xこぅちゃx 【霊媒CO】BBLさん○でした 指定回避の推理で時間稼ぎと思ったんだけどねぇ。 3 (冥土) パンダマット 狼さんなのに・・・ 1 (マダム村) ミクかわいい おはようございます、昨晩 BBL さんが夢枕に立ったのですが、特に尻尾が生えてる風でもなく○村人○のようでしたよ[ニコッ] 3 (冥土) Emula おおかみさんがおおかみに食べられちゃった 1 (マダム村) Cindlitta おはようございます 1 (マダム村) いあん おはようございます 1 (マダム村) ミクかわいい やばい○まみれ 1 (マダム村) シエスタXX んー 1 (マダム村) いあん 昨日のが銃殺だったってことは、狩人GJでもあったのか 1 (マダム村) ケラヴノス おはようございます 1 (マダム村) Cindlitta ワルノスさん○ BBLさん二人とも○ 了解です 1 (マダム村) シエスタXX やばいね 1 (マダム村) SEIRIOS やーやばいね 3 (冥土) パンダマット ぉBBLさん確白ですか・・・ 1 (マダム村) xこぅちゃx んー、まだ吊れてない 結構やばいよ 1 (マダム村) シエスタXX 狼2残りで 1 (マダム村) ワルノス あ ありがとうございます そして明日さようなら 1 (マダム村) シエスタXX 狂人もいる 1 (マダム村) ワルノス あ 今晩か 1 (マダム村) いあん 把握です 3 (冥土) BBL うーん 1 (マダム村) ケラヴノス ワルノスさんがほぼ確定白ってことですね 1 (マダム村) ワルノス 霊媒は どうもはじめミクさんが本物COを促しているように見えたんですよ 1 (マダム村) シエスタXX 今日吊れないと明日以降PPで引き分け以下 1 (マダム村) Cindlitta そうですねー 1 (マダム村) おおかみん 噛まれたー 3 (冥土) BBL 霊媒に狂人なら割ってきてもいいような気も Cindlitta /chjoin 冥土 1 (マダム村) xこぅちゃx 時間切れがきっついから、占いさんは 1 (マダム村) シエスタXX 今グレーなのは 1 (マダム村) ワルノス んで ロラ巻きこもうとしてたんじゃないかなーとみえてて 1 (マダム村) xこぅちゃx 先に釣り先考えておいた方がいいかも。 (T) おおかみん すみません 1 (マダム村) いあん ノ 1 (マダム村) ミクかわいい 単独COはしたくなかったので、どうしても村から促されてのCOにしたかったのです 1 (マダム村) SEIRIOS おおかみんさんは寡黙だったからって理由であげたんだけど食べられちゃったしね (T) おおかみん はいはーい 3 (冥土) BBL この噛みは狩人探しかな? 3 (冥土) BBL 寡黙でしたし 1 (マダム村) いあん fm 1 (マダム村) SEIRIOS 吊りかあ・・・シエスタさんかな (T) おおかみん CHに入るときは /chjoin 冥土 ね 1 (マダム村) xこぅちゃx いや、考えておくだけで 1 (マダム村) Cindlitta ふぅむ 1 (マダム村) ミクかわいい そういうのもあって霊でたほうがいいんじゃない?などという方向になってしまったのは認めます 1 (マダム村) xこぅちゃx 言わなくても・・・w (T) おおかみん 今入っているCHは抜けずに そのままで 1 (マダム村) いあん シエスタさん指定? 1 (マダム村) シエスタXX 俺いくともう勝てないぞ 1 (マダム村) ワルノス はい 村よりの視点だとそうなりますよね んで狐入りだから 霊媒のほうがロラしたほうがいい なんで あってると思いますが ちょっとひっかかってて・・・ 3 (冥土) Emula そこら辺が妥当な線ですかね 3 (冥土) BBL Cindさん吊りたいかな 3 (冥土) パンダマット まだ1匹も狩られてないですし、PP狙いですか 3 (冥土) マダム 大丈夫かな おおかみんさんはいれたかな? 1 (マダム村) シエスタXX 指定されたので怪しい人いうと (T) おおかみん すみません 1 (マダム村) ミクかわいい ええと私霊ロラはいやでグレー吊ってくださいと申し上げたと思うのですが・・・ 3 (冥土) おおかみん テスト 1 (マダム村) シエスタXX Cinさんが寡黙かな 3 (冥土) Emula おおかみんさん円から外れてこっちー 3 (冥土) マダム いらっしゃい 3 (冥土) パンダマット いらっさいませー 1 (マダム村) Cindlitta ヒドイワ 3 (冥土) BBL 無事入れてなによりです 3 (冥土) マダム マダム村抜けちゃった? 3 (冥土) れりか いらっしゃーい 1 (マダム村) ワルノス あれ そうなんですか 1 (マダム村) いあん fm- 1 (マダム村) ミクかわいい はい。 3 (冥土) BBL お疲れ様でした 1 (マダム村) Cindlitta まあ確かにあんま発言してないかもだけど… 3 (冥土) おおかみん いろいろすみません 1 (マダム村) ワルノス んじゃ なんで 促したんですか?COを 1 (マダム村) Cindlitta 素村よ! 3 (冥土) BBL 最初はそんなものです 1 (マダム村) シエスタXX 俺? 1 (マダム村) ミクかわいい まとまりがないまま進むことを懸念したからです 1 (マダム村) ワルノス 片方だけ吊るって話を ※ 大変申し訳ございません 進行役LDしました ※ 1 チャットチャンネル( マダム村 )へ入室しました。 1 (マダム村) マダム ごめんね! 1 (マダム村) マダム LDしちゃった! 1 (マダム村) SEIRIOS おかえりー 1 (マダム村) xこぅちゃx おかえりー! 1 (マダム村) ケラヴノス おかえり~ 1 (マダム村) マダム 4・18秒で 1 (マダム村) マダム 時計止めてるから まってね! SEIRIOS そして時は動き出す・・・ 1 (マダム村) マダム -------STOP-------- マダム では 4.18秒から マダム 開始いたします! 1 (マダム村) ミクかわいい CO促しておきながら対抗COした件: 1 (マダム村) ミクかわいい 2日目CO無しのままグレランの流れのところで突然COしてでしゃばる霊だとか強調性のない霊だとか思われて無闇に信頼が下がるのがいやだったからです。 1 (マダム村) ワルノス あ すみません ミクさんは片方だけ吊る方針なのかなと。ロラしないなら 自分が霊媒なのに他の人に霊媒CO促す理由がよくわからないんですよね。単独そんなにいやなんす…? マダム 何事もなかったかのように! 1 (マダム村) ミクかわいい そのために霊媒に関しては村からCOを促すような流れに持っていったつもりでした。 1 (マダム村) ミクかわいい 確かに真霊をおびき出したい人外に見えましたが私としては当時そのようなことを考えていました。 1 (マダム村) ミクかわいい 以上です[ニコッ] 1 (マダム村) いあん fm。よまないとw 1 (マダム村) シエスタXX よむまでまってw 1 (マダム村) ミクかわいい むやみに、のあたりが自分からCOしたくなかった理由です マダム OKかな? 1 (マダム村) ワルノス 了解です マダム すたーとん 1 (マダム村) SEIRIOS んで、ざっと見てて吊り候補なんだけど、相槌ばかりのいあんさんか、強弁なシエスタさんいきたいのだけど 1 (マダム村) ミクかわいい あくまで村側から霊COを提案される形がよかったです いあん はい 3 (冥土) マダム ふぅ ごめんよー 3 (冥土) マダム ありがとなのでした 3 (冥土) Emula おぅいえー 3 (冥土) パンダマット おかえりなさいましー 1 (マダム村) xこぅちゃx んー・・・俺が出た理由も言っておこうか 3 (冥土) BBL いあんさんとCindさんかな 3 (冥土) BBL おかえりなさい 1 (マダム村) SEIRIOS 私は霊媒の片方は狂かなとみてるので 1 (マダム村) xこぅちゃx 指針なく、時間が過ぎることが怖かったからなんだけど マダム 5分経過 1 (マダム村) ワルノス 狂人混じりのロラなしで突っ込む方針にするか ぐれらんか なんか既に絶望が・・・ 3 (冥土) Emula 雲行きが怪しくなってきたね 1 (マダム村) SEIRIOS ロラしたい!ってんじゃなければ放置かなと思ってる 1 (マダム村) ワルノス 了解です 3 (冥土) BBL これで占い噛まれたらもう絶望 1 (マダム村) いあん よくわかんないから・・・お任せ^^; 1 (マダム村) シエスタXX んーもうロラは無理だよな? 1 (マダム村) SEIRIOS むりぽいね マダム 残り1分 3 (冥土) パンダマット まだ狩人さんが生きてると信じたいですね・・ 3 (冥土) BBL Cindさんをひたすら吊りたい 1 (マダム村) ケラヴノス やはりグレラン? 1 (マダム村) シエスタXX じゃあグレーからだが 1 (マダム村) ワルノス まだ引っかかる・・・ 1 (マダム村) SEIRIOS いあんさん指定、でいいかな? 1 (マダム村) いあん 完グレです マダム 20秒前 1 (マダム村) ワルノス 村なら・・・ 1 (マダム村) ケラヴノス 了解です 1 (マダム村) ミクかわいい 了解です 1 (マダム村) ワルノス え 1 (マダム村) シエスタXX グレ指定か kk 1 (マダム村) いあん COなしー 1 (マダム村) xこぅちゃx 了解だよ 1 (マダム村) マダム -------STOP-------- 1 (マダム村) マダム -------STOP-------- マダム 夜まで時間がありません 皆様今日の尊い犠牲をお選びください(会話はストップです) マダム 投票はsayにてお願いします ミクかわいい どうかなーいあんさんでおねがいします xこぅちゃx いあんさんでお願いします ケラヴノス いあんさんで 1 (マダム村) Cindlitta 失礼します 戻りました…って進行してますか? いあん 自分以外だから・・・ミクさんでw SEIRIOS いあんさんに投票です シエスタXX いあんさんで ワルノス ミクさんに・・・ 1 (マダム村) ミクかわいい おかえりなさいませ?(夜なう 3 (冥土) パンダマット Cidさん今帰還・・ですと・・ 1 (マダム村) マダム -------STOP-------- 1 (マダム村) マダム -------STOP-------- 3 (冥土) BBL それは予想外w マダム ちょっとまって 1 (マダム村) Cindlitta 失礼ですが、私の扱いはどうなりましたでしょうか? マダム あら ミクかわいい ぴたっ SEIRIOS ハイ 1 (マダム村) マダム LDしてた!? ミクかわいい あれ、りせき!? いあん えっ?? ミクかわいい き、きづかなかtt SEIRIOS あ BBL 離席してたのですか SEIRIOS いなかttt ミクかわいい LDかな・・・ 1 (マダム村) Cindlitta はい。お気づき頂いてなかったようですね 1 (マダム村) マダム ごめんねー私もLDしてて 1 (マダム村) マダム みてなかった! SEIRIOS マダムのLDに気を取られてた;; 1 (マダム村) マダム 今投票なので 1 (マダム村) Cindlitta しかたありませぬ 1 (マダム村) いあん ごめんなさい^^; ミクかわいい マダムまでは見えるのだけれど対岸までは画面に映ってなかった・・・ 1 (マダム村) ワルノス 超必死に推理してたっす^^; ケラヴノス そういえば離れたとか シエスタXX どうする? 1 (マダム村) マダム 戻ってきたら 投票開始しましょう 3 (冥土) シンクロ 通りすがりの・・・一般市民です 覚えておかなくていいですよ!で こんばんは BBL たぶん釣候補にはなっていなかったので平気そう? 1 (マダム村) xこぅちゃx 戻り待ち了解 いあん いままだストップ?? 1 (マダム村) マダム それまで ストップ! ミクかわいい ゆれtz 1 (マダム村) マダム 今どこかな? 1 (マダム村) ワルノス 既に投票済みの人はいかがしますか? 3 (冥土) BBL こんばんは 3 (冥土) パンダマット こんばんはー 3 (冥土) BBL ここはカーレイ村です 1 (マダム村) Cindlitta カーレイの記憶をもってなかったので 1 (マダム村) マダム 投票も最初から 1 (マダム村) Cindlitta ふきこんだんですが 迎えはありますでしょうか? 1 (マダム村) マダム やりなおします 1 (マダム村) マダム OKOK 1 (マダム村) マダム ごめんね アルターお迎えお願いしてもいい? 1 (マダム村) ワルノス 了解です。ぎりぎりセーフかな 間違ってました 1 (マダム村) いあん カーレイからじゃ遠いもんね 1 (マダム村) Cindlitta お手間をおかけします。お願いします 3 (冥土) マダム Emulaさん お迎えお願いしてもよい? 1 (マダム村) Cindlitta どこへ向かえばいいでしょう? 1 (マダム村) マダム 木工前に 1 (マダム村) Cindlitta 了解しました。 3 (冥土) マダム お。。いない 1 (マダム村) いあん でも2人同時LDってのも・・・珍しい シエスタXX マダムが引っ張った マダム おねがいしますだ SEIRIOS ただでは転ばないマダム ミクかわいい (ついったでLDしたー><って@来てた 1 (マダム村) マダム ごめんねー ミクかわいい (のについ今しがた気づいt 1 (マダム村) マダム 自分だけかと思ってた! 3 (冥土) パンダマット 狼の仕業でしょうか>2人LD ミクかわいい ゴメンナサイゴメンナサイ・・・・ 1 (マダム村) Cindlitta 申し訳ありませんでした 1 (マダム村) ミクかわいい リプ気づかなくてゴメンナサイ・・・! 3 (冥土) BBL なん…だと… いあん 貼り付けだなw いあん 磔 3 (冥土) シンクロ 本日 サイアさん コンチさんおりますかね? 3 (冥土) BBL おりませんね ミクかわいい 〓■●_~□○0 1 (マダム村) Cindlitta ダメモトで送ったので 気になさらずw>リプ 1 (マダム村) ミクかわいい [ウワーン] マダム おかえりー いあん おかえり~ 3 (冥土) Emula PSO2とかに行ってるかも SEIRIOS おかえりー ミクかわいい おかえりなさい~ BBL おかえりなさい おおかみん おかえりです いあんはCindlittaに土下座をした シエスタXX おかおか Cindlitta 只今戻りました お時間と御手数をおかけして申し訳ありません。 3 (冥土) BBL なるほど ケラヴノス おかえり~ パンダマット おかえりですー マダム ありがとね マダム ではでは Emula 任務完了! マダム みんなOKね? いあん otu ケラヴノス 大丈夫、自分はLDして初日犠牲者になったことがあるから! ミクかわいい はーい xこぅちゃx OKです BBL お疲れ様です SEIRIOS イエスマム マダム 夜まで時間がありません 皆様今日の尊い犠牲をお選びください(会話はストップです) マダム 投票はsayにてお願いします ミクかわいい いあんさんでお願いします~ シエスタXX いあんさんで 3 (冥土) Emula ふぃー ケラヴノス いあんさんで 3 (冥土) シンクロ なるほど・・・MOEXパラノイア(TRPG)動画を作っていて Cindlitta いあんさんでお願いします SEIRIOS いあんさんに投票します いあん 自分以外だから・・・ミクさんでw xこぅちゃx いあんさんでお願いします 3 (冥土) BBL お疲れ様でした 3 (冥土) シンクロ サイアさんとコンチさんを登場させていいのか効きたくて(´・ω・`) ワルノス い・・・いあんさんで・・・ 3 (冥土) パンダマット アルターご苦労様です 2 (晩餐) シエスタXX ヘイトがこっちに向いてきたな 3 (冥土) Emula 3DSからビーム出してポケモン捕まえてたから画面見てなかったぜ・・・ 3 (冥土) シンクロ リプレイ動画とかではなく ボクが一人で妄想して~という感じの動画ですけどねorz 2 (晩餐) ケラヴノス そろそろ占いと真霊は気づいてるかもしれませんね 3 (冥土) BBL シンクロさんの妄想は十八番! 2 (晩餐) シエスタXX うむ 2 (晩餐) シエスタXX 占いいきたいな 3 (冥土) パンダマット 何時になればスリーパーはシャバに出れるのでしょうか?教えてジュンサーさん 2 (晩餐) シエスタXX どう思う? マダム 残り1分 2 (晩餐) ケラヴノス 狩人が既にいないのを信じて噛むか、グレーを完全に潰して憂いを断つか 3 (冥土) BBL スリーパーなにをしたんですか!? 3 (冥土) パンダマット とある島の森で 3 (冥土) パンダマット 少女を襲ってまして・・・ 吊り投票: いあん 7票 ミクかわいい 1票 マダム さよならいあんさん…あなたの勇姿は忘れない マダム /chjoin 冥土 マダム 日が沈み始めました よい子も悪い子も寝る時間です いあん ぐはああああああああ[ガーン] マダム 役職の方は私にTellお願いします 3 (冥土) BBL 犯罪だー 2 (晩餐) シエスタXX グレーはまずくね?もうグレー3人しかいなくなっちゃうし (T) ミクかわいい 霊媒です、亡くなられた いあん さんは生前どんな方だったでしょうか[ニコッ] 2 (晩餐) ケラヴノス あれ、2人では? (T) SEIRIOS もうそろそろ死亡フラグだと思うけど、ケラヴノスさんを占いたいなー 3 (冥土) いあん んちゃ^^ 2 (晩餐) シエスタXX chinさんかむと (T) ミクかわいい ミクカワが吊った 吊っちゃったいあんさんは 村人でした! 3 (冥土) パンダマット いらっさいませー 3 (冥土) BBL でもパンダマットさんのペットの名前を犯罪な気が… 2 (晩餐) シエスタXX 俺とケラさんだけグレーになる 3 (冥土) Emula 墓場へいらっさーせ 3 (冥土) BBL お疲れ様でした 3 (冥土) マダム いらっしゃい 3 (冥土) パンダマット !? (T) ミクかわいい ぎゃああぁlっぁぁっぁうあぁぁぁえぁえぁぁぁl 3 (冥土) シンクロ パラノイア(TRPG)をしっているものはおるかーです! お疲れ様です (T) ミクかわいい 帰りたい[ウワーン] 3 (冥土) BBL 少しだけなら 3 (冥土) パンダマット ダイアロスではこういうことしても捕まらないと聞いたのですが・・ 2 (晩餐) ケラヴノス あ、そうでした・・・ 2 (晩餐) シエスタXX ワルさん白もらってるしね 3 (冥土) BBL ヒントGM 3 (冥土) パンダマット パラノイアのネタでしたら少し・・^p^ 2 (晩餐) シエスタXX だからグレーはだめ (T) SEIRIOS ケラヴノスさんは 狼です! 3 (冥土) パンダマット !? (T) ミクかわいい 泣きそうになりながら霊媒発表文打ってる (T) SEIRIOS 了解ですー 3 (冥土) BBL 幸福は市民の義務しか覚えていません 2 (晩餐) ケラヴノス ならば、占いか霊ですね 3 (冥土) シンクロ ダイアロス島へ おとめ妖怪ざくろ やら セイバー やらが来たではないですか 2 (晩餐) シエスタXX だな 3 (冥土) シンクロ その逆があってもいいじゃない!と思った次第で。 2 (晩餐) シエスタXX セイさんいってもいい? 3 (冥土) BBL 例えば何でしょうか? 3 (冥土) シンクロ αコンプレックスの中にMOEキャラが来てしまった 3 (冥土) シンクロ という設定で。 (T) ミクかわいい 狂人ぶって狙いを絞らせないさくせんを・・・? 3 (冥土) パンダマット スリーパー? 2 (晩餐) ケラヴノス 全部賭けましょう! 3 (冥土) BBL つまりセイバーにMoEがでるとか? 2 (晩餐) ケラヴノス お願いします 2 (晩餐) シエスタXX うむー 3 (冥土) シンクロ あー コラボで 3 (冥土) シンクロ っとセイバーではなく 2 (晩餐) シエスタXX すまんなこんな賭けになっちまって 3 (冥土) シンクロ 人間台風とかですね (T) シエスタXX セイさんをしゃぶしゃぶ 3 (冥土) BBL ?? 2 (晩餐) ケラヴノス 分の悪い賭けは嫌いじゃないですw (T) シエスタXX おいしくしゃぶしゃぶしてください 2 (晩餐) ケラヴノス スパロボのキョウスケじゃありませんけどw (T) ミクかわいい しくしく 2 (晩餐) シエスタXX 切り札がないじゃんw マダム 残り1分 2 (晩餐) ケラヴノス それもそうですねw (T) ミクかわいい 明日PPなしで村吊ったら負け・・かな? 2 (晩餐) ケラヴノス これでGJがでたらほぼ負けですかね (T) ミクかわいい 村勢力の吊り先は決めておいたほうがいい・・かな 2 (晩餐) シエスタXX んーまずおれ占われてるだろうな 1 (マダム村) マダム -------STOP-------- (T) ミクかわいい 明日PPなしなら誰が狼かわからないから村寄せできないや・・・ 3 (冥土) シンクロ まぁあれです 頑張ります(´・ω・`) 役職行動:占い→ケラヴノス● 霊媒→いあん○ 捕食→SEIRIOS 3日目へ 5日目へ