約 495,218 件
https://w.atwiki.jp/fairy-waterfall/pages/133.html
梅で没シーン のろけアルト 倒れた後から緩やかなスケジュールになっているせいか シェリルの調子もそう悪くないようだが、 元気になった分、もっと歌いたいシェリルの焦燥が感じられた。 シェリルには申し訳ないが、俺はほっとしていたし、俺と過ごす時間も増えていて、少し嬉しかった。 といっても、歌詞を書いたり曲を作ったりで、歌尽くしな時間がほとんどだったが、 それでも、手に届くところにシェリルがいるのは嬉しかった。 「ねえ、アルト。今度、船・・・ボートに乗りに行きたいの」 「ん、調べておく。他にリクエストは?」 「静かな手漕ぎの小舟がイイの」 「漕ぐの俺だな?」 「当たり前デショ?」 「ったく」 歌のアイディアか何かだろう。 シェリルのひらめきや集中力は天才的で、もと芸人としてはその才能と情熱に嫉妬を覚えるほどだ。 羨望と尊敬を抱かせるようなこいつは 何気ない会話をしてみると、クレバーだけどちょっと抜けてたり 可愛い反応を返したりして、かわいくて愛おしくて。 「で、そのボートの取材、いつになりそうなんだ」 「えっと」 ピンク色の鯛焼き型ケータイなんてかわいいものを弄っている。 「あ…」 「どうした?」 「ううん。ちょっと待って」 「別に、スケジュールさえ合わせられれば、俺は護衛じゃなくてもいつでも」 「なかなか、予定がつきそうにないわね」 「さっきも言ったけど、お前、働きすぎだろ」 「ううん、まとまった時間がないだけ。最近はゆったりさせられてて、退屈なくらい」 「少しはお前もゆっくりしたらいいよ」 今日はお許しが出るといいな、と、シェリルの顎に手をかけてゆっくりと顔を近づけた。 何をするのか悟ったシェリルの瞳がフルフルと閉じられた。 軽く戯れについばんで、シェリルが受け入れてくれている事を確認して、深く口付けた。
https://w.atwiki.jp/macross-lily/pages/91.html
アーティストと関係者だけでやる。 野外フェスティバルの前夜祭。 通しリハーサルも兼ねたその現場でリハーサルを終えて。 出店の何を食べてもいいっていうのを聞いて。 真っ先に買いに行ったのは。 食べたくてしかたなかったアイス。 さっき少し遅めのお昼は食べたんだけど。 リハーサルをしてお腹が減ってたし。 ちょうどおやつの時間だし。 甘いものは別腹だって言い訳をして。 コーンの上には、ストロベリーとチョコミントの綺麗な彩りの雪だるま。 次の時間帯のリハーサルがシェリルさんなのはチェック済だから。 一番よく見えるいい席を陣取って。 アイスを片手にステージを見上げる。 正面から見るセットに感動しながら。 アイスに口をつけると、隣に誰かが座る気配。 「ねぇ、ランカちゃん。1口。」 「ふぇ?」 突然のことに。 変な声をだしてしまった私にかまうことなく。 隣に座った誰かであるシェリルさんが。 私のアイスに口をつけていた。 (今朝も見たけど・・・シェリルさんの顔って、ほんと綺麗・・・) ボーっとそんなことを思っていたら。 口の端についたアイスをぺろっと舌で舐めとっていたシェリルさんが。 こっちを見て笑ってくれる。 「あ・・・」 「うん、甘くておいしいわね。ごちそうさま。」 「いえ・・・」 「はい、お代。」 シェリルさんの笑みが悪戯めいたものに変わって。 気づいたら唇に柔らかくて、少し冷たい感触。 すぐ離れたそのあとに。 アイスみたいな甘い匂いが鼻を擽る。 「シェリルさーん、スタンバイお願いします。」 スタッフさんからの声に手を上げて応えて。 シェリルさんは何事もなかったように。 悠々とした足取りでステージへと向かっていく。 その場においてけぼりの私は。 起きたことに気づいて。 周りを何回か高速で見やった。 誰もこっちに気づいてないことを確認して。 真っ赤になってるであろう熱い顔を隠すみたいに。 少し俯き加減で。 アイスを顔の真ん前に持ってきて食べる。 (お代って・・・全部、ただなのになぁ・・・) 大胆不敵なシェリルさんの行動に振り回されながらも。 それがなんだか嬉しくて。 ついつい緩む頬を止められず。 シェリルさんが食べてた場所に口をつけた。 「甘くて、おいしい。」 知らずに零れた言葉に。 恥ずかしくなって。 また、大きくアイスを口にする。 やっぱり。 甘くておいしかった。 おわり
https://w.atwiki.jp/fairy-waterfall/pages/20.html
1スレ672 兄さんに弄ばれる二人 672 名前:fusianasan 投稿日:2009/01/03(土) 00 51 36 少し前には信じられなかった事態である。 目の前にはシェリルと親父が炬燵机の向かいに座り 俺の隣には兄さんが座ってニコニコとお茶を飲んでいる。 机の上には親父が演じる舞台の台本が置いてありその内容をシェリルに教えている。 最初は熱心に聞いていたシェリルだが、先程からチラチラとこちらを睨みつけてくる。 気にせず正月番組を眺めていたが、いきなりシェリルが立ち上がり俺の腕を掴んだ。 「ちょっと用があるので離れさせて頂きます」 シェリルは心なしか頬を染めて親父と兄さんに挨拶をし、俺を引っ張って行く。 訳が解らないまま廊下を進み使ってない客間へ連れ込まれた。 「なんだよ。いきなり」 そう言うとシェリルは怒りの表情を浮かべ睨みつけてきた。 傍で見ると瞳は潤んで何処か色っぽい。着物を着るため結い上げられた髪が 項にかかってえも言われぬ色気が漂う。 「なんだよ、じゃないわよ!さっきからなんなの?炬燵の中だと思って 人の脚を撫でないでよ!お陰で変な気分になっちゃったじゃない!」 は?聞き違いだろうか?炬燵の中で俺は何もしていない。胡座をかいて座っていたが。 「責任とりなさい」 そう言って肩に手を置かれ、桃色の唇が近づいてきた。 柔らかい唇が重ねられ、段々深くなって行く。抱き寄せられた腰を撫上げられると 体は正直で目の前の柔らかい肢体を味わいたいと訴える。 本能のまま唇をあわせ、裾の袂を割り太腿を撫上げて行く。 なぜこんな事になっているのか解らないまま、本能のまま事に及んだ。 「…お義父様の前では今度からはしないでよね」 乱れた息を整えながらシェリルはアルトの唇を啄んだ。 「…でも炬燵の中で誘われたのはスリリングだったわ」 くすぐったい様に胸の中で甘えるシェリルから意味不明な言葉が飛び出す。 理解出来なかったアルトだが、隣に兄さんが座っていた事を思い出し「げっ」 と声をあげた。不審そうに見上げたシェリルだがそのままかがみ込み まだ不満げなアルトの屹立を手の中で弄ぶ。与えられた快感にアルトは 兄さんのしでかした事に腹をたてつつも、今目の前の快楽に溺れて行った。 ....うーん。どないなもんか。
https://w.atwiki.jp/macross-lily/pages/24.html
番組の収録を終えて、ランカが控え室に戻ってくる。 予定終了時刻を大幅に過ぎてはいたが、ランカにくたびれた様子は無かった。 ステージで興奮したのか、紅くなった頬と、額にはわずかな汗。 その姿に思わず抱きつきたくなる衝動をこらえたナナセは、 代わりに乾いたタオルと冷やしていた飲み物とを差し出した。 「お疲れさまです。ランカさん」 「ありがとう、ナナちゃん。ごめんね、こんな遅くまで付き合わせちゃって」 「気にしないで下さい。 ランカさんの力になりたいって、そう言い出したのは私なんですから」 「ナナちゃんってば。いつもそればっかりだね」 歌が好きだったランカが、こうして歌手として活躍するのは嬉しい。 けれど仕事が重なれば、ただの学友でしかないナナセは、ランカに会えなくなってしまう。 それならいっそと、ナナセはランカの手伝い役を買って出たのだった。 最初は衣装デザインだけだったけれど。 今では、ランカの仕事の殆どに、付き添うようになっている。 マネージャもどきとも言えるかもしれない。 「ランカさん。今度予定されてた写真撮影、延期になったんですよね? そのお休みは、どう過ごされるんですか?」 「今のところ、予定はないんだ。 お兄ちゃんに、久しぶりに手料理を作りたいなーっていうくらいで」 「……珍しいですね。まだ、予定がないなんて」 「そうかな?」 そうですよ、と内心ナナセは呟いた。 ランカに付き添う特権として、ナナセはランカのスケジュールを早めに把握できる。 だが、それは紆余曲折を経て同じ事務所となってしまったシェリルにとっても同じ事。 必然的に、ナナセとシェリルは、 ランカのオフを一緒に過ごす権利を奪い合う破目になるのが通例だったのだが。 今回は、どうやらナナセの「早い者勝ち」となったらしい。 「じゃ、じゃあ! 私と一緒に、どこかへ遊びに行きませんか!」 「そうだね。久しぶりに、2人で遊びに行こうか」 「あ~ら。楽しそうね、2人とも」 約束を取り付けたところで、割って入ってきたのは隣の部屋にいる筈のシェリルだった。 さっきまで、同じスタジオに居られたという優越感があるのか、 挑発的な目をしているシェリルに対し、ナナセは悠然とした笑みで応える。 「ええ、それはもう。今度の休み、一緒に遊びに行こうって約束したんです!」 「それって、来週の火曜日の事?」 「そうですよ。私とランカさんは2人で楽しんできますから。 シェリルさんも、その日は休みでしたよね。偶には1人でゆっくりされて下さい」 言外に、邪魔しないで下さいねと仄めかして、ナナセは言う。 シェリルはきっと、悔しがるに違いない……と、思ったのだが。 意に反して、シェリルは悔しがるどころか、余裕ぶった表情で近づいてきた。 「そうね。偶には1人もいいかもね。 その後、1泊2日間、ランカちゃんと一緒にいられるんだし その時を思いながら、想像を膨らませておくのも悪くないわ」 「え……ええ? そうなんですか? シェリルさん?」 「あら。ランカちゃん、聞いてなかったの? 延期した写真撮影、詳しくは忘れたけど、どこかの観光地で撮影する事になってね。 強行スケジュールは身体に良くないからって、宿泊付きの撮影に切り替わったの」 「そ、そうだったんですか」 「社長さんは来れないっていうし。 仕事ではあるけど。2人の旅行なんて初めてだもの。楽しみね」 「は、はい!」 「お部屋は一緒にしてもらって。夜もじっくり楽しみま」 「ちょーっと待ったぁ!」 勝手に話を盛り上げようとするシェリルを、ナナセは遮った。 どうしたのかと驚くランカを背中に庇いながら、シェリルに向かい合う。 「ナナセちゃんは来なくても良いのよ? 衣装なら、撮影チーム側が用意してくれるって話だし」 「いいえ! ぜーったいに私も行きます! 今の私は、ランカさんのマネージャみたいなものなんですから。 ランカさんの仕事は全て、私がサポートするんです! 大体、シェリルさんと同じ部屋で、ランカさんがゆっくり休めるとは思えません!」 ランカと同じ部屋で夜を明かす。 そんな機会を、シェリルが逃す筈が無い。 きっと、シェリルは純朴なランカにあんな事やこんな事をして、眠らせないに決まってる! そう見抜いて、ナナセはシェリルに右手人差し指を突きつけた。 だが。 「それは、貴女も同じなんじゃない?」 「うっ……」 痛いところを突かれて、思わずナナセは怯んだ。 多忙なランカと夜を共にできる機会などそうない。 これを機に、一線を越えられれば……そんな気持ちが、無いといえば嘘になる。 「ほーら。図星なんでしょう?」 「ででで、でも。私はランカさんに無理をさせるような真似は絶対にしません!」 「どうかしらねー。いくら発達は良くても所詮初心な女の子なんだから。 ランカちゃんの体力を温存するだけの加減が出来るとは思えないけど?」 「シェリルさんだって、これまでずっと、こういう機会を狙ってたんでしょう? そんな人が、据え膳を前に手加減なんて出来る筈がないと思います」 ナナセもシェリルも、一歩も譲らない覚悟で舌戦を繰り広げる。 後には引けない。引ける訳が無い。 この勝負に勝てば、いよいよ本懐を遂げられるのかもしれないのだから! 「言っておくけど。私はプロなの。それを忘れるほど馬鹿じゃないわ」 「へーえ。それって、ランカさんより仕事を取るって意味ですか?」 「ランカちゃんしか目に見えなくて、思いを寄せてくれてる男の子の事を、 自覚もなしに振ってしまうどこかの誰かさんより、視野が広いって言う意味よ。 そういう相手の方が、ランカちゃんのパートナーとして相応しいわ」 「あの……ナナちゃんもシェリルさんも、ちょっと待って!」 どちらかが折れるまで続くかと思われた争奪戦に、ランカが待ったをかける。 何としても手に入れたい、愛しい相手からの呼びかけを、無視など出来ない。 ナナセもシェリルも、口を閉ざしてランカの方を見た。 「よく分からないんだけど。 2人とも、写真撮影で私と一緒の部屋になりたいんだよね? だったら、3人一緒部屋にしようよ! そしたらケンカしないで済むでしょ?」 「……」 「……」 意外というより、やっぱりそうなるか、と思ってナナセとシェリルは顔を見合わせる。 これ程露骨なまでに奪い合っているのに、当のランカは2人の気持ちに気付きやしない。 だからこそ、既成事実を先に作らなければいけないのに。 よりによってランカの手によって、その機会が奪われようとしているのだ。 たっぷり10秒間、沈黙があって、 「……まぁ、ランカさんがそう言うなら」 先に、ナナセが折れた。 ランカを名実共にパートナーにする良い機会だったのだが。 他ならぬランカの意思を裏切ってまで、そうするべきではないと考えたのだ。 それに、シェリルとランカが2人きりになるよりは、まだマシであるには違いない。 「……そうね。ランカちゃんがそう言うなら。その通りにしましょう」 「良かった。3人で一緒に夜を過ごすなんて、初めてですね! 楽しみです!」 渋々といった風にシェリルが頷くと、ランカがその場で飛び跳ねる。 楽しそうなランカに、ナナセは敵わないなぁと苦笑した。 ナナセとシェリル。2人の対決に決着が着くのは、まだ先の話になるらしい。 END
https://w.atwiki.jp/fairy-waterfall/pages/137.html
『ダンス オブ ザ ソード』 おまけ 「どうして欲しい?」とアルトは言った。 「あら、わからないの?」とシェリルは挑発的な目を向けた。 ベッドの上に座っている彼女の手は、彼の手にしっかりと捕えられそのまま 背後のシーツへと押さえつけられている。 中腰の姿勢でそうしてシェリルの自由を奪っている彼の顔はよってやや上方から 彼女を見下ろす形になっており、必然的に彼女の視線は上に向かった。 アルトの視界にその無防備な白い首筋が広がる。 「充分わかっているさ」 彼はそこをぺろりと舐めてから、噛みつくように自分の唇を押し当てた。ぴくん と震える肌を幾度も吸い、ちゅ、という小さな音の数だけそこに微かな痕を残す。 はぁ、とシェリルが甘く息を吐くその度に彼の唇は、舌は移動してゆき耳の裏や こめかみ、瞼と静かに辿った。くすぐったそうに彼女は身を捩るけれども、アル トは束縛を解かない。彼女の青い瞳が再び彼を見上げるのを待って、束の間視線 を合わせたのち今度は服の上からその胸元へキスを落とした。 「……っ!」 つんと尖った先に鼻を擦り付けるとシェリルの身体がしなやかに反る。彼は左手 だけで彼女の手首を押さえ直し、空いた右手でその突き出される格好となった 二つの膨らみをそっと撫で上げた。 途端にん、と鼻に掛かった声を上げる彼女の反応はとても可愛らしかったけれど も、やはり布に隔てられたその感触には満足出来ない。アルトは彼女の膝を割っ てその間に自分の身体を押し込みつつ、シェリルの纏っている濃青のワンピースの 裾を指に挟んだまま太腿から脇のラインに沿って手のひらを滑らせる。 そして胸の上までたくし上げたそれを口に咥え、背中に伸ばした指で器用に ホックを外す。ぷつ、という音と共にブラジャーは緊張を解き、緩んだところ から零れるようにして現れた豊かな乳房へ彼は直に口づけた。 「あっ……ん」 堪らずシェリルは高い声で啼く。さらさらと肌の上を行き来するその美しい黒髪 ごと早く自分の胸に抱え込みたいのに彼の手はそれを許してくれない。もどかし く焦れる思いで彼女はその長い足をアルトの腰に絡ませた。 「意地悪、しない……で」 頬を上気させながら潤んだ瞳でそう言われては、流石に彼も余裕が無くなる。 シェリルの両手を解放すると同時に邪魔なものをすべて剥ぎ取り、自身の服も 脱ぎ捨てて彼女を組み敷いた。 重ねた唇はより深くなっていき、呼吸すら侭ならぬほどに舌が口内を冒す。その ようにして手の自由を与えた代わりに発声を禁じたアルトは本能の求めるままに シェリルの身体をその長い指でもってゆっくりと堪能した。 ふくよかな円みの柔らかさを確かめ、固くなった先端を摘み、それから腹部の 引き締まりながらも滑らかな感触を味わい、腿の内側のしっとりとした肌を愉しむ。 その都度上げられたシェリルの嬌声はすべて彼によって飲み込まれていたけれども、 アルトの指が彼女の奥に触れた瞬間、四肢を強張らせ仰け反った彼女の動きに よって唇が離れそこから高らかな叫びが部屋中に響いた。 「あ、ああっ……ん、あああっ!」 塞がれていた口は空気を求めるのに間断なく与えられる快楽によって息も絶え 絶えだ。そんな彼女を労わるかのようにアルトは左手でシェリルの髪を梳きつつ その額を撫で、しかし右手の指は容赦なく彼女を追い立てた。 そこはもう溢れるほどに濡れており、指の腹が敏感な箇所を滑る度にシェリルの 全身は戦慄く。玉になって彼女の肌を流れる汗は芳香となってアルトの鼻腔を擽る。 「や……っ! だめっ、もう……んんっ!!」 「駄目じゃない。我慢せずに、見せて」 しがみついてくるシェリルの耳元でそう囁いて、彼はそのまま耳朶を噛んだ。 すると彼女の身体は電流が流れたようにびくびくと痙攣した。 「ああああああああっ!!」 いっそう大きな啼声を上げたのち、シェリルはくたりとベッドに沈み込む。 目尻に溜まった涙を唇で掬い取りつつアルトが「大丈夫か?」と声を掛けると、 弾んだ息を整えてからようやく彼女は口を開いた。 「……ばか。意地悪しないでって、言った、のに」 「ごめん」 ふっと笑って口づけた彼を、しかしシェリルは軽く睨んだままだ。 「これで機嫌が直るって、本気で思ってるのかしら?」 「あー……、悪い。途中からソレ、頭から抜けてた」 「……呆れた」 「でも、お前が望む“素敵なコト”ではあると思うけどな」 違ったか? 頬を染めてぷいと横を向く彼女の顔を両手で優しく包み込んでその 視線を戻させ、アルトは空色の双眸を覗き込んだ。「知らない!」と再び視線を 逸らそうとしたシェリルだったが、突然中に入ってきた彼のもたらす波に抗い様も なく飲み込まれひゅうとその喉を鳴らす。 身体中の筋肉が張り詰めるのとは正反対に、一度達した彼女の中はやすやすと、 充分な潤いと温かさをもってアルトを迎え入れた。 「当たり、だろ?」 シェリルに覆いかぶさりながら、彼は言う。してやったりと笑う顔に、彼女は むうと悔しそうに唸ったが、その声すらすぐに艶っぽい喘ぎへと変化する。 口でどう言い繕おうが全身が悦びに打ち震えているのは明らかなのだ。だから シェリルはあっさりと認めることにした。しかし、そこにはちょっとした悪戯心も 含まれていた。 「そう、……正解、よ。……シオン」 「お前、あの雑誌読んだのか!?」 “シオン”という名前が彼女の口から飛び出したことに驚いて、アルトは思わず その動きを停止し目を瞠る。若干狼狽の色を含む琥珀の瞳にシェリルはふふ、と 笑い、「何か問題でもあるのかしら、上草シオン大尉?」と尋ねつつ彼の頬を 冷やりとした手のひらでなぞった。 アルトは以前、VF関連の雑誌にて取材を受けたことがある。その際使用した偽名 が“上草シオン”であり、彼はそのことを特にシェリルには報告しなかった。 普段からインタビューなり何なりとメディアに顔を出さぬ日は無い彼女に自分の 記事を見られるのは何となく面映ゆいものがあったからだ。 けれども彼は詰めが甘かった。自身も毎号買っており本棚に並ぶその雑誌が一つ だけナンバーの抜けているのを見つけたなら、誰でも不審に思うだろう。 つまりシェリルはそのことに気付いて、その号を手に入れ彼のインタビュー記事 を読んでいたのだった。 「その名で呼ぶな」 「どうして?」 眉根を寄せて掠れた声で言うアルトを、彼女はわざと煽った。彼だけ余裕がある なんて不公平だ。私はもう、こんなにも翻弄されているのに。 そしてシェリルの思惑通り、彼の目の色が豹変する。 「この状態で他の男の名前なんて呼ばれたら気が狂う」 「狂えばいいわ。私なんて、もうとっくに――」 あなたの虜になっている。そう続けようとしたシェリルが発したのは甲高い悲鳴 であった。再び動き始めたアルトは身体ごとぶつけるように彼女の最奥まで容赦 なく穿ち、揺さぶった。彼の頬をゆったりと撫でていたシェリルの手は行き場を 失い、暫しがくがくと空中を彷徨った後アルトの背に爪を立てる。 「そんな、煽って……知らねーぞ」 「い、い……。っは、それ……が、私……っ、望みだから……んんっ!!」 奪って、奪われて。激しさの内にお互いを貪り幾度も絶頂を迎えて。ぐちゃぐちゃに 溶け合ったその果てに訪れた沈黙の中、愛する男に答えるのだ――yes、と。 頭の中でチカチカと光が点滅する。あまりの快楽に遠退きそうになる意識を 必死に繋ぎとめながら、シェリルは彼の耳に唇を寄せ囁いた。 「愛してるわ……アルト」 END
https://w.atwiki.jp/h_amaeda/pages/33.html
第4章 国境警備隊マップデータ 仲間・敵ボスデータ 攻略データ達成条件 ターン頭イベント 会話イベント 第4章 国境警備隊 マップデータ 出撃可能人数 10人 強制出撃ユニット 主人公、ハイリ 勝利条件 敵の全滅もしくは全軍の国境越え 敗北条件 主人公もしくは自軍リーダーの死亡 仲間・敵ボスデータ 仲間初期能力 名前 クラス Lv HP 力 魔 技 武L 速 運 守備 魔防 移動 ジュノー ホースメン 2 19 6 3 6 3 6 5 3 0 7 シェリル プリースト 1 12 0 4 3 2 5 6 3 5 5 仲間持ち物・スキル 名前 武器 アイテム スキル ジュノー てつのゆみ りゅうのたて 武器手入れ シェリル ライブの杖 - 追撃 ボス能力(★印はリーダー) 名前 クラス Lv HP 力 魔 技 武L 速 運 守備 魔防 移動 ★ボストーク Sナイト 8 26 10 0 7 9 6 0 9 0 7 アザリード Sナイト 6 25 8 1 9 7 7 5 7 0 7 ボス持ち物・スキル(●印はドロップ) 名前 武器 アイテム スキル ★ボストーク ぎんのやり・ナイトキラー - 槍装備 アザリード はがねのやり・ナイトキラー - 指揮LV1・突撃 攻略データ 達成条件 加算点 条件 20 シェリルを仲間にする 30 アザリードを仲間にする 40 ボストークの撃破 5 10ターン以内にクリア 4 全軍国境越えを果たす 1 アザリード隊を一人も殺さずにクリア ターン頭イベント 敵1ターン目 マップ右下の村でシェリルの会話。 シェリルを仲間にした翌敵ターン 南西より敵増援。ボストーク隊侵攻開始。 アザリードを仲間にした翌敵ターン 北西より敵増援。 敵7ターン目(アザリードが敵である場合) アザリード隊侵攻開始。 会話イベント ジュノー×主人公 アザリードを仲間にするステップその1。 ジュノー×ハイリ アザリードを仲間にするステップその2。ただしシェリルがすでに味方であること。(シェリル加入方法はジュノーで村を訪問) シェリル×アザリード(敵) 達成率+30%、アザリードが仲間に。アザリード隊撤退開始。 ジュノー×アザリード(敵) 会話のみ ハイリ×アザリード(敵) 会話のみ
https://w.atwiki.jp/fairy-waterfall/pages/43.html
6スレ337 贅沢な休日0 337 名前:えっちな18禁さん[sage] 投稿日:2009/02/19(木) 23 36 13 ID eMz9IN9NO 夜遅くシェリルが帰ってきて朝起きたらアルトがご飯準備してて、 シェリルゆっくり目の朝ご飯を軽く食べたら アルトがシェリルを美味しくいただいて 一緒に昼食の準備してたらシェリルの中からさっきのものが垂れて出て来て なんとかご飯たべるんだけど片付けの時にはアルトにきづかれて 昼食後にまったりしてたらやっぱりいつの間にかやってて 疲れ果てて二人で満ち足りた昼寝して 暗くなって来ちゃったから風呂でイチャイチャして、 晩はアルト軽く作って(シェリルは風呂後のボディケア) 軽く酒でも入れて食べて 布団でゴロゴロイチャイチャする 贅沢に怠惰な休日を妄想した 昼間からやってるのが妄想したい
https://w.atwiki.jp/futaba_jinro/pages/72.html
パーティとは別行動をとったコアとミア。 二人はバルナッドに偶然訪れていた飛行船に乗せてもらい、パーティが待つレンドリフトを目指します。 (コア) ところでどんな飛行船だい? 楽団所有の飛行船って珍しいってレベルじゃないよね (GM) 大きめの飛行船というか飛空艇ですね。珍しいってレベルじゃねーぞ! (コア) 飛空挺! こりゃ持ち主は相当なアレだな。……で、乗り込んだ人数は? (GM) 楽団が10人ちょいです。 (GM) というわけでコアさんとミアさんが乗り込むところで前回のグラランさんが招き入れてくれます。 (コア) 「やあ、よろしく頼む。ところで名乗ってもいなかったな、コアだ」 (グララン) 「来てくれましたね。他にも何人か乗りこんでもらっています」 (コア) 「こっちはミア」 (グララン) 「どうも。私の名前はポルタ。この一座の座長を務めております」 (コア) 「やっぱりあんたが座長か」 (ポルタ) 「ええ、そうです。護衛の方が他に二人と、乗合希望が2人」 (ポルタ) 「先に彼らは乗りこんでいますよ」 (コア) 「結構乗ってるんだな」 (ポルタ) 「まあそこそこ広い船なので」 (コア) 「じゃ、よろしく頼む」 (ポルタ) 「ええ、こちらこそ」 (GM) 中へと案内されまする (GM) 飛行船というより空飛ぶ帆船といった様子の船です。 (GM) 船体には風を受ける為の帆があったりします。 (コア) 帆をあげろー!出航だー! (コア) 飛行船に乗るのなんか初めてだな (ポルタ) 「出航ですよー」 (コア) ミアはどうしてる? (GM) 物珍しそうにあたりを見ている (ミア) 「ひこうせんだー」 (コア) 「そらのたびだー」 (コア) 「ミアは高い所は大丈夫か?」 (ミア) 「平気だよー」 (ミア) 「ひこうせんって船?」 (コア) 「空を飛ぶ船だなー」 (ミア) 「空を飛ぶ……?」 (コア) 「そらをとぶ」 (ミア) 「…………」 (GM) 疑わしい目つきのミアさんです (コア) 「すぐ浮くから!」 (コア) 浮くよね? (GM) ぶおおーんと音を立て、ゆっくりと宙に浮き始めます。 (ミア) 「……うわー! ふわっとしたー!」 (コア) 「このままレンドリフトまで船旅だぞー」 (ミア) 「すごーい」 (コア) 「しかし飛行船も船旅というのだろうか……」 (GM) きょろきょろし出すミアさん (GM) 空を上がりー地面が遠くなりー (コア) 「帆が張ってあるってことは、風力補助だから主動力はあまり大きくないんだろうな」 (ミア) 「よくわかんないけどコアすごーい」 (コア) 「はっはっは」 (GM) ミアははしゃぎながら船の端から地を見たり (ミア) 「コア! すごい! 小さい!」 (コア) 「おお、本当に飛んでる」 (ミア) 「本当だー」 (GM) ということで飛行船は北西へと進路を取ります (コア) 「本に書いてあった時は俺も半信半疑だったが、飛ぶもんだなあ。そろそろ勉強も再開しないと……師匠に怒られちまうな」 (GM) ごうんごうんごうん飛び始めました。何か宣言はありますか? (コア) うっかり落ちたりしないか安全確認 (GM) はしゃぐミアの手をしっかり握るコア、と (コア) うn (コア) 「危ないから手を繋いでよう」 (ミア) 「……うん」 (GM) ミアはほんのり笑顔 飛行船には十数人の楽団員と、護衛や乗り合いの乗客がいます。 甲板には、楽団員のバッチをしていない人が数人います。 (GM) 船室の中にはもっといるとは思いますがね (コア) 戦闘能力がありそうか無さそうか探ってみようのコーナー! (GM) 一人はローブとかヴェールを被った女性 (GM) 一人ははしゃいで甲板から外を見ている、背中にリュックを背負った女の子 (GM) 一人は見るからに冒険者風で、コアを確認すると話しかけてきます (コア) 女性ばっかりじゃないですか……。またこのGMは…… 酷い言いがかりです。その証拠に一番最初に話しかけてきたのは男性です。 (ラウギア) 「やあ、奇遇だね君たちも護衛かい? いつものみんなはどうしたんだ?」 (GM) ラウさんです (コア) ぶほっ (コア) 「なんで乗ってんだあんた!テレポーターでレンドリフトいったんじゃないのか」 (ラウ) 「なんでって……。バルナッドで見たい物も見終わったし、仕事も終わったし」 (コア) 「西のほうが活動拠点なのか?」 (ラウ) 「べつにそういうわけでもないけどね」 (コア) 「ふうん、そうか。まあ、俺達も護衛だ。よろしくな」 (ラウ) 「ああ、よろしく」 (コア) 「他の皆は別行動でね。先にレンドリフトへ戻ったよ」 (ラウ) 「そうか……。寂しいな。ラティちゃんとかは賑やかだから僕も元気をもらえたのに」 (GM) ハハハ、とさわやかに笑うラウさんであった (コア) 「後でなんでそっちに乗せなかったって大目玉喰らいそうだ……」 (ラウ) 「じゃあ何かあったらよろしく頼むよ。まあ、何もないことを祈るけれど……」 (コア) 「飛行船なんて乗るの初めてだが、護衛なんて必要なのかね」 (ラウ) 「リルドラケンよりも、翼をもった蛮族や幻獣の方が多いと思うよ」 (コア) 「こんな大物襲おうなんて怪物、あいたくねえなあ」 (ラウ) 「まだまだ空は人族の領域じゃないさ。特にこの船は目立った戦闘設備はないみたいだし……。君の魔法にも期待しているよ」 (コア) 「俺剣士なんだけどなあ。ところで護衛は俺たちだけか?」 (ラウ) 「いや、もう一人いるみたいだよ」 (GM) と言ってラウさんはヴェールを被った女性を眼で指します (ラウ) 「あの人も護衛みたいだ」 (Rage) 見る限り飛行持ちはいなさそうですけどねぇ。 (ラウ) 「そういえば……いや、まあ何でもない」 (GM) というわけでとりあえず話もなければ、ラウさんは周囲を見渡したりして哨戒任務を継続するであります(景色を眺めているとも言う) (コア) で、ヴェールの女性はどうなんだい? 腕はどのくらいっぽい? (GM) ヴェールの女性さんは壁に寄りかかっています。近づかないと様子はわからないかなー (コア) 所持技能くらいは知りたいな……。が、ミアを放り出して様子を見に行く気はしない (GM) ミアを連れて近寄る? (コア) んー、ミアの様子次第。他の乗客を気にしてるようなら寄って見る (GM) まあコアが他の女性に注目しているならミアさんもそちらを見るでしょうね (コア) 「あ、ミア、とりがとんでるぞー」 (ミア) 「わー。鳥だー」 (コア) 意識反らし成功…… (コア) 後はついでに空に怪しい影が無いか、だな (GM) 空に怪しい影はありません (コア) 鳥だ!飛行船だ!ドラゴンだ! (GM) ないったらなーい (コア) しばらくはのんびりしておくか (ミア 「馬ー」 (コア) 「馬?」 (GM) ミアは地面に小さく走る馬を見つけたりしますね (ミア) 「小さいねー」 (コア) 「馬が飛んでるのかと思った」 (ミア) 「馬車があんなに小さいー」 (GM) そんなこんなでのんびり? (コア) 三日くらい様子を見ようか (GM) そんなことをしているとコアさんは視線を感じたり (コア) ん?なんだいなんだい。そういえばこの面子スカウト持って無さそうだな。ころすきか! (GM) ヴェールの奥から覗く瞳が、コアというよりミアを見ているように感じた! (コア) ヴェールっていうと嫌なものを思い出すんだが (GM) あとはリュックを背負った女の子がミアに話しかけてきたり (コア) おっとそっちからアプローチが (女の子) 「おおー! カップルで空の旅かー! うらやましいなー!」 (コア) またも軽い (女の子) 「うちもそんな彼氏作りたいわー」 (コア) どんな感じの子? 何歳? (GM) 髪の跳ねた赤毛の女の子。歳は20歳前後といったところ (コア) ミアに話しかけてるなら取るのもアレだな (女の子) 「うちの名前はマロン! 自分名前は?」 (ミア) 「ミ、ミア……」 (マロン) 「そうかー! よろしくなー! そっちの彼氏は?」 (コア) 「ん、俺か?俺はコア」 (マロン) 「そっかよろしくー! 自分らは何? 新婚旅行とか何か?」 (GM) ずずいっと迫りよったりする女の子。きっと格好はYシャツにサスペンダー付きのズボン (コア) ミアが苦手そうなタイプだなあ (ミア) 「…………」 (GM) コアに視線で訴えるミア (コア) うんうん (コア) 「仲間との合流の旅だよ。レンドリフトまでちょっとね」 (マロン 「仲間かー。なんや二人っきりのラブラブパーティちゃうんかー」 (コア) ほっとけ! (コア) 「自分で言うもんじゃないだろ……」 (マロン) 「憎いなー兄ちゃん! うちもレンドリフトで一発当てたるでー!」 (コア) 「ん?冒険者なのか?それとも商人?」 (マロン) 「ふふん! よくぞ聞いてくれた! うちは歴史に名を残す予定の大商人! マロン・オークウッドや! しっかり覚えときや!」 (コア) 聞いたような聞かないような耳に覚えが無いような (GM) まあ無名ですね (コア) 「ちなみに商人歴は?」 (マロン) 「細かい事は気にしたらあかんよ!2年やけど!」 (コア) 「元手稼ぐには短いな、身内のところにいくのか?」 (マロン) 「んっふっふー! それは言えんなー! いくらお兄さんと言えども企業秘密やでー!」 (コア) 「レンドリフトまで女一人旅とは、中々剛毅だなあ」 (マロン) 「まあ、貿易や貿易! テレポータじゃ運べんもんを無理言ってたくさん乗せてもらったんや」 (コア) へえ、なるほど (コア) 「するとレンドリフト行きは急な話でもなかったわけだ。ついてたなー」 (マロン) 「このチャンスは渡りに船! うちが大商人になるのを神さんが後押ししてるとしか思えへん!」 (コア) ふねがおちなければな! (GM) ふきつなことを! (コア) 護衛が2人に乗客1人 (コア) 「そういや、あと1人客が乗ってるって聞いたが、見たか?」 (マロン) 「ん? ああ、あの陰気な兄ちゃんか」 (マロン) 「船室におるでー。マシューとか言ったかな。あんまり口きいてくれへんわー」 (コア) 「結構非戦闘員が多いな。道中が安全ならいいんだが」 (マロン) 「おお、兄ちゃんが護衛してくれるんかー」 (マロン) 「彼女のついでにうちも守ってなー」 (コア) 「出来る限りはな。落ちたら知らんぞ」 (GM) ビッっと親指を立てる (マロン) 「薄情やなー。男なら女の一人や二人余裕で助けてくれなあかんでー」 (コア) 「俺の両手は1人抱える所で手一杯なんだよ」 (マロン 「なんやそれー。『俺の腕はお前の為にあるぜ』ってかー? くっさいなー兄ちゃん!」 (コア) 「ほっとけ!」 (GM) 一人で笑いながらマロンは船の端へと歩いて景色を眺めたり。 (コア) ちなみに腕前はどんなかんじ (コア) 冒険者レベルゼロ? (GM) うーん、まあ商人らしくセージレベルはありそうですが (GM) 冒険者って感じではないです。 (GM) マロンは船の真下を見た後、少し青くなってふらーっと船室へ行きます。 (コア) ちょいと見てみよう。なにがいる? (コア) なにがいる? (GM) 街道と草原があり、鳥が飛び、2、3台馬車が走っています。 (コア) 高所恐怖症か。商人とはいえよくやるわ・・・ (マロン) 「は、はは……。思ったより高くてびっくりしたわ……」 (GM) といって少し青ざめつつ船室へと入ります (コア) うむうむ (コア) 後は例のヴェールの女性だが……ミアをまだ見てる? (GM) ミアを見てる感じですね (コア) 話しかけておいたほうがいい気がするが……まあいいか。問題がおきるまでのんびりしてよう まったりとしているうちに夕方になり、二人は楽団員にご飯を振る舞われます。 (コア) 楽団の作ってくれた御飯をたべるー (コア) 「あ、ミア、これ旨いぞ」 (GM) マシューさんも同席しますね (コア) どんな感じ?旅装束? (GM) ガタイが良い男性です。派手ではないにしろ高級そうな衣服を身に付けています。旅装束ではないですね。 (コア) 身分がよくわからんな (GM) 揉み上げから顎にかけてヒゲが生えています (コア) ヒゲおとこだ! (コア) 身のこなしはどうだい。戦えそう? (GM) 体はそこそこ鍛えているようです (コア) なら自分の身くらい守れるな (GM) ヴェールの女性は晩御飯は御同伴に預からないようです そして夜は更けていきます。 コアとミアはそれぞれ別の個室を用意してもらいました。 (コア) では見張りタイム (GM) コンコン、とドアがノックされました (コア) はいはい。がちゃり (GM) ヴェールの女性ですね (コア) おや (コア) 「あ、どうも」 (女性) 「……♪」 (GM) 笑顔です。そしてコアさん、近くで見るとどこかで見たような気がします (コア) ・・・・・知り合いか? (GM) ヴェールで隠れていましたが、よく見るとつい最近まで一緒にいた顔にそっくり! (コア) へ? ……えーと、メルそっくり? (GM) ええ。 (女性) 「……ふふ。気づきませんでしたか、コア様」 (コア) 「まったく……。なんで乗ってんだよシェリル……」 (シェリル) 「ふふ。中へ入っても?」 (コア) 「どーぞ」 (GM) では中へと入りまする (シェリル) 「ふふ。バルナッドでは結構派手に動いてしまったので」 (コア) 「それで変装か」 (シェリル) 「はい。どうやらバルナッドの中枢は私を捕まえる為に躍起になっていたようなので」 (コア) 「実質的な黒幕なんだからしょうがないだろうさ」 (シェリル) 「ふふ♪ そんな黒幕だなんて人聞きが悪い」 (コア) 「やれやれ、メルが悲しんでたぞ」 (シェリル) 「おや、彼女が?」 (コア) 「ハートバザールと姉妹たちが色々な。俺らもえらい苦労させられたよ」 (コア) 「特にハートバザール、ありゃ元に戻せるのかねぇ」 (シェリル) 「ハートバザールですか……。直るといいんですが」 (GM) はぁ、と残念そうな溜息を吐くシェリルさん (コア) 「あれをやったのがアルダーンか。」 (シェリル) 「そうですね。アルダーンは用済みになったハートバザールを有効活用しようとしていたようですし。その結果、あんなことをしたのでしょう」 (コア) 「用済みって、元は何に使ってたんだ?」 (シェリル) 「……アルダーンはただ単に軍事力を手にしたかったようです」 (コア) 「あー、ルーンフォークの軍隊、か?」 (シェリル) 「人、蛮族ときて、次はどんな命令でも聞く兵隊が欲しかったようで。白羽の矢が立ったのが私達のハートバザールだったようです」 (コア) 「難儀な話だな……」 (GM) シェリル「ええ、同郷の者としては心苦しい限りです」 (コア) 「で、シェリル。お前は主の下へ戻る途中か?」 (シェリル) 「さて、どう思います?」 (コア) 「俺たちをつけてきた、とかじゃないよな」 (シェリル) 「ふふ……♪ お昼のレイミア様の可愛さといったら付け回したいぐらいでした……」 (コア) へんたいだー (シェリル) 「しかしべつに後を付けている訳ではありませんよ。バルナッドの用事が終わっただけです」 (コア) 「で、レンドリフト行きか。まったく息の合う乗客の多い船だな」 (シェリル) 「ふふ♪ そうですね。では次はレイミア様に御挨拶をしてきます。一緒に行きます?」 (コア) 「もちろん行くよ。まったく……。ところで、戦力として数えていいんだよな?」 (シェリル) 「ええ、まあ何かあったら戦いますよ。レイミア様を危険に合わせる訳にはいきませんから」 (コア) ラウ、シェリル、ミア、これだけいればどーにかなるな (GM) ではシェリルさんがローブの下の鎧をがしゃがしゃさせつつ (コア) ふいた。それは気づくだろ!みんな! (GM) 動いてなかったじゃない! その晩は二人でミアの部屋を訪ね、ミアとシェリルが再会の喜びを分かち合いました。 ラウ一人を見張りにして。 (GM) つぎのひ (コア) ラウー! (GM) りょうてにはなだよ! (コア) すまんラウ・・・・ 次の日も船は航行を続けます。 一行はゾマ湿原を横切り、リーゼン地方を尻目にルキスラの方角を目指します。 同乗者二人は船室に籠り、ラウはゆったり昼寝をしています。 シェリルはミアと遊んだり寝たり起きたり、座長のポルタがリュートを奏でたりしつつ船旅を楽しみます。 そんなこんなでこの日は何事もなく夜になりました。 (コア) 「さすがにラウに1人で見張りさせるわけにはいかないから今日から二直な!」 (シェリル) 「はーい」 というわけで夜を前半後半にわけて見張りを行います。前半はコアとミア組み。 (コア) 普通に戸を叩いて声をかける (コア) 「みはりだよーみはりのじかんだよー」 (コア) ミアに大事な話があるからな! (GM) なんだと!? (コア) 2人で見張りをしながら何気なくミアに話しかけよう (コア) 「ミアー」 (ミア) 「……?」 (GM) 視線を向けるミア (コア) 「冒険者の生活は慣れたか?つらくないか?」 (ミア)「うん、楽しいよ」 (コア) 「そうかー。なんかちょっと気になってたんだ」 (コア) 「俺についてこいって言ってさ、俺達に無理に付き合わせてるんじゃないかってさ」 (ミア) 「……知らないこととかいっぱい見れて楽しいし、みんなといるのも……楽しい」 (ミア) 「一人だったら知らなかったこともたくさん」 (コア) 「そうかー」 (コア) どう切り出そうか迷っている…… (ミア) 「コアは……コアは、楽しい?」 (コア) 「俺はー……俺も楽しいけど、目標があるからなー」 (ミア) 「目標?」 (コア) 「目標」 (コア) 「見ただろ、俺の、角」 (ミア) 「かっこいー」 (コア) 「ありがとう、素直に嬉しいよ。……でも、こいつがあったおかげで、ちょいと思うところがあってね。どこにも長く住めなかったし、師匠が拾ってくれなかったら、のたれ死んでただろうな」 (コア) 「……で、まあ、それをなんとかしようと思って冒険者になったんだが、そろそろどこかに落ち着こうかなーと思ってな」 (ミア) 「旅を……やめちゃうの?」 (GM) ミアはさみしそうな顔で見つめます。 (コア) 「まあ、旅は続けてもいいんだが、なんていうか……家が欲しいんだ。帰る家。そこに住んでもいい家」 (ミア) 「家……?」 (コア) 「冒険者になって、名声を得て、人に必要とされれば……いてもいい場所が見つかるだろうと思ってな」 (コア) 「そこそこ腕もあがったし、そろそろどこかに家を買おうと思うんだ」 (ミア) 「うん」 (コア) 「出来たら家族もいるといい。1人だと、色々さみしいだろ」 (ミア) 「……うん。一人は寂しいよ……」 (コア) 「で、だな。えーとだな。その、だな」 (コア) 「ミア」 (コア) 「家を買ったら、そこで一緒に暮らさないか」 (ミア) 「…………」 (テネル電波) 字面だけなら現状との差は別にそんなにないというのがあれですね。 (コア) そうなんだよね (ミア) 「……家にはコアがいるの?」 (コア) 「うん、俺が居る。で、ミアもいる」 (コア) 「いつか言ってただろ、家はあるけど帰っても1人だって」 (ミア) 「……うん」 (コア) 「でも、一緒に家を作れば、一人じゃない」 (コア) 「旅は続けてもいいし、冒険者をやめるわけでもない。……でも、どこかに、帰る家が欲しい」 (コア) 「そこにミアが居てくれると言うこと無い」 (ミア) 「……そっか。おうちにコアがいるんだ……」 (GM) ミアさんは笑顔を浮かべます (ミア) 「……えへへ、嬉しいな」 (ミア) 「コア」 (コア) 「うん」 (ミア) 「コアは冒険者じゃなくても、有名じゃなくてもいいんだよ。私にはコアが必要だから、コアはどこにいてもいいの」 (ミア) 「一緒に暮らそうね」 (GM) にこー (コア) ウーオーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー そんなこんなで夜も明けて次の日。この日はルキスラの周辺を飛んでいき、オッド山脈の手前まで来て野営となりました。 特に変わったこともなく、見張りをしました。 (コア) オッド山脈まで来たかー (GM) 二人で見張りです。 (コア) うかれている (GM) 特にミアさんは変化ないです。 (テネル電波) 設計図を描くだけならタダですからねぇ。 (コア) なんという表現・・・・ (GM) はははは (GM) というわけで交代の時間です (コア) 何事もなし、と (GM) では交代をしてしばらくたってからコンコン、とドアがノックされます (コア) はいはい (シェリル) 「こんばんわー」がちゃり (GM) 軽装のシェリルさんが現れます (コア) 「ん、シェリルか」 (シェリル) 「中に入っても?」 (コア) ………… (コア) 「どうぞ」 (GM) ではシェリルさんが中に入り椅子に座ります (コア) ベッドにでも腰掛けるよ (コア) 「どうかしたのか?」 (シェリル) 「……レイミア様のことでお話が」 (GM) 鋭い目つきに (コア) 「…………なんだ?」 (シェリル) 「……コア様はレイミア様のこと、どう思っていらっしゃるのでしょう」 (コア) 「曖昧な質問だな……」 (シェリル) 「……レイミア様は……純粋です……。世間を知らぬまま下衆な野郎に騙されていると思うと私は涙を禁じ得ません……!」 (GM) よよよ、と泣き真似をするシェリルさんです (コア) 「騙されてる事前提かよ!」 (コア) 「こういうとこメルの姉妹だよな……」 (シェリル) 「……違うのですか?」 (コア) 「決め付けるな!…………ったく」 (コア) 「まあ、あれだ、なんだ、その……。責任はとるつもりでいるよ」 (シェリル) 「責任?」 (GM) ずずいっと身を乗り出して近寄るシェリルさん (コア) 「期待させた責任だな」 (シェリル) 「まるで裏切る前提の言い方ですね」 (コア) 「裏切ると決めてかかってるからそう聞こえるんだろ!」 (シェリル) 「『10万ガメル分の期待をさせたから手切れ金ね!』と言ってもそれでは筋が通るじゃないですか!」 (コア) 「するかそんな事!」 (コア) 「まったく……そんなに心配ならお前がついててやりゃあいいのに」 (シェリル) 「私は……」 (GM) シェリルは悲しそうな顔をします (シェリル) 「……とにかく、レイミア様をどうするおつもりですか?」 (GM) ベッドに乗りあがってまでコアに詰めよります (シェリル) 「……やはりレイミア様を裏切る気なのですか?」 (コア) 「裏切らない裏切らない!」 (シェリル) 「ではあなたは……レイミア様と共に生きていくと、そう言うのですか?」 (コア) 「そう、だな。うん、そういうことになるな」 (コア) 「ずっと一緒に居るよ、多分」 (シェリル) 「たぶんでは困ります」 (コア) 「俺が死んだりしたら無理だろ!だから多分だ!」 (シェリル) 「そんな弱気は許しません!」 (コア) なんという保護者…… (シェリル) 「……レイミア様はラミアです。蛮族でも、あなたは共に暮らしていくと言うのですか?」 (コア) 「俺だってナイトメアだ。暮らすのが大変なのは俺も変わらんよ」 (シェリル) 「人に迫害されても、蛮族に迫害されても、あなたはレイミア様を守り続ける、と」 (シェリル) 「あなたはそう誓えますか?」 (GM) もうコアの膝に乗っかるぐらいに詰め寄るシェリルさん (コア) 「…………シェリルに誓うのはなんか違う気がするんだがー」 (シェリル) 「神の声は私には聞こえません。だから、私に誓いなさい!」 (シェリル) 「……どんなことがあっても、レイミア様を守り続けると」 (コア) なんという力強い要求…… (コア) 「そりゃお前の希望だろ……。でもいいよ、わかった」 (シェリル) 「…………」 (コア) 「お前が心配しなくていいぐらい、ちゃんと守る」 (シェリル) 「……絶対ですよ?」 (コア) 「誓う、よ。それでいいか?」 (シェリル) 「……できることなら、生きてくださいコアゲージ。そしてレイミア様が寿命を全うするまで、最後までレイミア様の傍にいてください」 (コア) 「妙な言い回しだな……でもまあ、約束するよ」 (シェリル) 「……レイミア様を悲しませるな、ということです」 (コア) 「それは、うん、請け負う」 (シェリル) 「……ありがとうございます」 (コア) 「色々大変そうだな」 (シェリル) 「……コア様」 (コア) 「なんだ」 (シェリル 「……時に、経験は御有りですか」 (コア) おおおい (シェリル) 「レイミア様相手に悲しませるようなことは……!」 (GM) シェリルさんがコアさんにマウントポジションになります。 (コア) こばむよ!二秒で! (コア) 魔法の発動体が無い! (GM) シェリルさんは軽くキスをしてー (コア) なんで俺は剣を発動体にしたんだ! (コア) くそっ!アポート!アポートだ! (GM) コアさんの股間へと手を…… (コア) やーめろー! (シェリル) 「レイミア様相手に無様な醜態を晒させる訳にはいきません……! 私が手解きを……!」 (GM) いっしょうけんめいなしぇりるさん (コア) 「なんだそりゃ!おい!よせ!やめれ!」 (コア) ちなみにけいけんはないぞ。たびぐらしだからな! (シェリル) 「……むぅ。仕方ありません。レイミア様への操を立てたと、好意的に解釈しておきます……」 (GM) ややご立腹のシェリルさん (コア) まったく・・・・ (シェリル) 「……わかりました。しかしこれだけは言っておきます」 (シェリル) 「一つ、性欲に任せてレイミア様を悲しませないこと」 (シェリル) 「一つ、焦ってレイミア様に苦痛を与えないこと」 (シェリル) 「一つ、レイミア様に恥をかかせないこと」 (コア) もうやだこのひと (シェリル) 「紳士的かつ大胆に、ですよコアゲージ」 (GM) メラメラと目が燃えているシェリルさんです (コア) なんちゅうひどいあどばいすだ・・・・ (シェリル) 「……では私はこれで」 (GM) 息を整えつつコアの上から退くシェリルさん (コア) ふう・・・・ (シェリル) 「……信じますよ、コアゲージ」 (コア) 「そう心配するな……」 (シェリル) 「……はっ!? コアゲージ、まさかあなた女性の身体に興味が無いのでは……!?」 (コア) もうやめて!こあのらいふはぜろよ! (コア) 「ちがわい!ミアにああいっといて手が出せないだけだい!」 (シェリル) 「……信じますよ、コアゲージ」 (GM) 疑わしい目 (コア) いいセリフなのに前半と後半でニュアンス変わった! (GM) シェリルは部屋を出ていき、そしてまた入ってきて (シェリル) 「気が変わったらいつでも手ほどきはいたしますので」 (GM) と一言言って部屋を出て行きます (コア) もう寝ろ! (コア) 出来のいいルーンフォークというのも考え物だよ・・・・ (GM) 後には静けさが残りました (コア) ひどすぎる・・・・ (コア) 部屋の外にミアがいて「ごらんくださいレイミア様、これが男です」とかそういう展開でもまったく驚かない (GM) メルさんじゃあるまいし…… (コア) ホント姉妹だな・・・・ というわけで夜が明けて、この日はフェンディル王国の上空を越えてレンドリフトを目指します。 第十七話 第二回
https://w.atwiki.jp/fairy-waterfall/pages/152.html
540 :fusianasan[sage] 投稿日:2011/11/04(金) 21 00 55.28 結婚して初めての妻の誕生日を前にアルトが尋ねた。 「誕生日には何が欲しい?」 「赤ちゃんが欲しいわ・・・」 そこからアルトの禁欲の日々は始まった。 愛しく美しい妻を前にして生半可な努力ではなかった。 甘えてくる妻の体を高ぶらせながら、ビンビンになって射精する前には撤収。 ちょっと触れられそうになっただけでも出そうになって(ちょっとは出てしまったかも)極限状態。 そのせいで朝立ちも夢精もそれはそれはかつてないほどであった。 そして誕生日を目前にしたある夜。 今にも襲ってしまいたくなる心を抑えるべく、ベッドで無に徹しようとするアルトにシェリルが空元気な声で言った。 「アルトは赤ちゃん欲しくなかったのね。勝手なこと言ってごめんなさい。もういいから・・・」 「は?」 シェリルの声が涙に滲んでいく。 「赤ちゃん欲しいなんて言わないから、アルトに触れたいの」 妻も自分に抱かれたいのだと思うと、アルトは喜びで心がはちきれそうだった。 「シェリル」 アルトは妻の柔らかな頬を撫でた。それだけの感触でむしゃぶりつきたい衝動さえ湧いてくるようだ。 「アルト・・・」 甘い妻の香り。温かな体温。柔らかな声。直接触れずとも全てが雄を誘惑する。 しかし、今、本能に負けてしまえば今までの努力が無に帰ってしまう。 アルトは気を引き締めて強く言った。 「もう少しの辛抱だ」 「え?」 「お前の誕生日、ちょうど排卵日なんだ」 「は?」 「だから・・・お前に、赤ちゃん、作ってやれると思う。 作るっつっても、もちろん、お前の中で育てるんだぞ?」 言っててなんだか、照れるアルト。 「俺の子種をお前にたっぷり注いでやるよ」 シェリルの中にたっぷりと精液を放出する。 シェリルの膣に絞られながら、最後まで出し切る。 自分の精液でシェリルの中はねちょねちょとしてしまい、動くたびに注ぎ込んだものがこぼれていく。 そんな妄想するだけで、精液が漏れそうだ。 そんな妄想にうっとりするアルトと、一方、ブチ切れるシェリル。 「ば、ばっかじゃないの!?」 二人もぐっていた布団をめくり上げるシェリル。 「今すぐため込んだモノ出しなさいよ!もう古いから、今たまってるのは全部外に出すわ」 「あ、やめろシェリル!」 シェリルの誕生日にと散々ため込んだモノはすっきりと抜かれてしまいました。 「ああ、もうすぐ誕生日なのに、今からいったい何を準備したら…」 それはクマーたちも頭を悩ませていることなのです。 終わり 誕生日を祝うネタが浮かばないorz
https://w.atwiki.jp/macross-lily/pages/45.html
小さくはにかむ優しい緑。 目を閉じて真っ先に思い浮かぶのは、誰? ねえ。 答えは、もう、分かっているんでしょう。 ---- くるりくるりと表示が変わる時刻表を確認して、静かに開いた扉から電車内に入る。 時間帯が通勤のそれとは重ならなかったせいか車内の人影が疎らで、二人がけシートの窓側の席に腰を落ち着けた。 小さく息を吐き出して、少しずれてきたサングラスを人差し指でひょいと上げる。 メディアへの露出が以前より減ったとはいえ必要最低限の嗜みとしてキャスケットとサングラスは着用するようにしているのだけれど、本当の世界の色を見ることができないからあまり好きじゃない。 まあ、素のままの姿で表へ出て、声をかけられたりして仕事に遅れるよりはよっぽどいいのだけれど。 以前は公共交通機関で仕事場へ向かうなんてことはしなかった。それが増えたのは今の事務所に入ってからだ。 それは、事務所側に車を用意する余裕(金銭的な面でも人員的な面でも)がないっていうのも大きな理由だったけれど、なにより私がそれを望んで。 スケジュール管理だったり、移動だったり、今まで人任せだったことを自分でやって、一からこの世界の事を学び直そうと思ったから。 窓の縁に頬杖を付いて、流れる景色を夜色のサングラス越しに眺める。 まだ日が沈むには少しだけ早い時間。街中も車内と同じで人影が疎らだった。 歌にはもちろん自信あるし、誰にも負けないと思っているけれど、大人として、 仕事を持つ一人の人間として、きちんと自分の力でこの世界に立ちたかった。 そう思ったきっかけは、あの子。 緑色の優しいあの子。 与えられた仕事と誠実に向きあって、一生懸命歌って、伝えようとしている、ランカちゃんの真っ直ぐな姿勢のせい。 以前もメディア越しによくその姿を見ていたのだけれど、同じ事務所に所属してからその姿勢をより間近で感じて。 今までの自分が全て間違っていたなんて思わない。 彼女に会う前の私も真っ直ぐに前を向いて歌っていた、それを否定するつもりは毛頭ないけれど、 ただ、振り返って、そして、少しづつ仕事と自分に対する見方が変わってきた。 瞼を閉じる。 その裏でランカちゃんが真っ直ぐに歌ってて。 その真っ直ぐな姿に、私はどうしようもなく、惹かれてしまうのだ。 アルトに恋をして、彼女とライバルだった時でさえ、私は、振り返らずにはいられなかった。 彼女に視線を投げずにはいられなかった。 それが、ランカちゃんが纏う雰囲気のせいなのか、それとも別の理由からなのか、今の私には分からない。 けれど、今はただ、彼女に出会えてよかったと強く思っている。 車内アナウンスが流れて、目的地が近いことを私に知らせた。 瞼を押し上げて、頬杖を解く。窓から遠目にホームが見えた。 出会えてよかった、と伝えたら、ランカちゃんはどんな表情を見せてくれるのだろう。 アルトの前でそうなるように、恥ずかしそうにはにかんでくれる? 耳まで赤くして笑む彼女ははすごく可愛いから ―――。 ――― 見て、みたい。私にそんな表情を向ける、彼女を、 そこまで考えてはっとする。一体何を考えているんだ。 (これじゃあ、まるで、) アナウンスが車内に響いて、車体が静かにホームに滑り込んだ。 扉が開いたのを見とめて、私はホームに降りるべく席を立った。 思考は、そこで中断したまま。 ---- 「あ、シェリルさん!」 スタジオの控え室に入って、真っ先に向けられた言葉。 とたとた駆け寄ってきたランカちゃんは、満面の笑みで「お疲れ様です」と言って。 彼女の動きに合わせて、ぴょんと揺れる緑の髪の毛が可愛らしかった。 「お疲れ様。ランカちゃん、早いのね」 サングラスを取りながら笑いかける。 この時間では収録までかなりの時間あるはずだ。 私も相当早くに着いてしまったと思ったのに、それ以上前からここにいたらしい彼女は一体何時に着いたんだろう。 最近増えたランカちゃんと一緒の仕事を思い出してみたけれど、こんなにも早く仕事場に顔を出す子じゃなかったと思う。 そんな事を考えながら作り付けの机の上にサングラスを置いて、キャスケットを取る。 壁に取り付けられた大きな鏡を見ながら髪の毛を整えていると、後ろから控えめな笑い声。 「違うんです。あの、ついさっきまで、ここのスタジオで別のお仕事してて」 だから早いのだと、彼女は教えてくれた。 よく通るその声に耳を傾けながら、だけど、私は鏡の中に写りこむランカちゃんから目が離せなくなってた。 もともと血色の良い頬が更に鮮やかに色づいて、嬉しそうに笑む彼女から。 ――― まるで、アルトといる時のような顔。 そう思ったら、ひゅうと冷たい風が心臓を一撫でして、小さく身体が震えた。 なんだろう、この感じは。 まるで、切ないようなこの気持ちは。 私の中にはまだ、あの馬鹿への気持ちが残っているとでも ―――。 アルトのことは好きだった。 間違いなくあの頃は恋愛感情を抱いていたけれど、あの事件の夜すべてを一度手放して、 ランカちゃんと共に歌ってから、少しずつ緩やかに、だけど、それは確実に変化していった。 今でもあいつのことは好きだ。 それは好意に他ならないけど、それは深くて大きい感情で、恋愛の対象に向けるそれとは全くの別のもの。 もう、キスしたいとも、抱き締められたいとも思わないのに。どうして。 頭を振って、考えをはらった。 今は、そんなことを考えている時じゃない。 バッグを机の上に置いて振り返ると、ランカちゃんと目があった。 彼女は一瞬驚いたようにびくりとして。 それから花が咲くように笑顔を浮かべた。鮮やかな頬の色が更に強くなる。 柔らかそうなその頬は、触れたら一体どんな感触がするのだろう。 「……嬉しそうね?」 彼女に手を伸ばしたくなる衝動を抑えてそう言うと、 ランカちゃんは少しだけ俯いた後、上目遣いでそっとこちらへ視線を投げた。 さわさわと、落ち着かない感情が背中を駆け抜ける。 「だって、シェリルさんと一緒のお仕事だもん」 少しだけ言い難そうな声音。 「だから嬉しいんです」と付け足して、ちょこんと顔を傾ける彼女。 真っ赤な顔ではにかみながら私を捕らえる、視線。 胸が熱くなる。 それは、まるで燃えてるようで、 ―――― 痛い。 心臓の上に右手を添えて、小さく握り締めた。 鼓動が聞こえる。それがいつもよりも早く打ってるように感じるのは私の気のせい? 熱い息を吐き出しても、それは止まらなくて。 私はそれを必死に隠しながら小さな笑顔を彼女へ向けた。 「そう」 一言呟くのが精一杯だった。 声は震えなかっただろうか、ランカちゃんに変に思われなかっただろうか、そんな事が頭を占めて。 まともに彼女を見ることができない。 作り付の机に腰を預けて、小さく俯く。 「シェリルさん?」 不思議そうな彼女の声が聞こえた。だけどそれに応える余裕なんてとおになくて。 胸の中の炎が一層激しく燃え上がる。 小さく息を吐いて、落ち着こうと瞼を閉じた。 その裏側で、緑が揺れる。 小さくはにかむ優しい緑。 どくりどくりと聞こえる鼓動。 全身が、熱くなる。 目を閉じて真っ先に思い浮かぶのは、誰? ねえ。 答えは、もう、分かっているんでしょう。 おわり そんな自分はシェリランリバ派。