約 495,224 件
https://w.atwiki.jp/rankatyuuhigaisya/pages/22.html
始まりはNTのバレだった 対象アニメは「マクロスF」 保志さんは「ブレラ・スターン」という役で出演 声優コメ Q,シェリル、ランカ、クラン なに派? 劇場版の要望 中村 ギャップ萌えでシェリル、クラン。決着つけてくれないとアフレコで責められてしまう 遠藤 シェリル。アルトといちゃいちゃしたい 中島 ミシェル好きだからクラン。シェリルとランカのパワーアップした激闘が見たい 神谷 クラン。ミハエルはクランの気持ちを受け止め幸せになってほしい 杉田 アルト達の三角関係に傷心のクランまで加入したらミシェルがバジュラと同化する勢いです 保志 シェリル。ブレラも三角関係に参加したい 17歳 私史上、最強のSキャラに挑戦したい 小西 ランカ。殺さないでください。もうパインはいいです。 小林 クラン。三角関係の決着を。ランカとシェリルの歌合戦をもっと見たい 福山 断然シェリル。ケーニッヒモンスターをもっと活躍させて 大川 シェリル。バルキリーに乗ってみたい 桑島 ナナセを演じてたのでランカ。もう少し見せ場を! 三宅 アタシはオズマ派よん(ハート)ボビーが歌うシーンを! これらのコメントに対してランカ厨が一斉蜂起を開始 以下のレスの後 【KY】保志総一郎アンチ【自己チュー】 http //changi.2ch.net/test/read.cgi/voiceactor/1231598042/ をランカ厨がスレ立て しかし保志さんの名前の漢字を間違えていたりする。 声優個人・保志さんスレ 260 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2009/01/10(土) 06 04 04 ID 64bIBums0 ここがブレラの声優のくせにランカのネガキャンした糞野郎のスレか… ブレラの声優をやる資格ないから降りるようFL出しとけよ信者共 劇場版で保志がブレラの声優やってたらどうなるか覚えとけ 新シャア板・ラクスVSランカスレ 542 名前:通常の名無しさんの3倍[sage] 投稿日:2009/01/10(土) 05 54 57 ID ??? ≫480 保志とかいう糞声優はピンク髪の糞女がタイプなんだろうね 頭の弱い厨房みたいなことしかラジオで言えない上趣味まで悪いとは救えないな ランカを理解できないカスにブレラは演じられないから劇場版では声優変えろ こいつは永遠に公開しないSEEDの劇場版の声優をやってりゃいいよ(笑) 545 名前:通常の名無しさんの3倍[sage] 投稿日:2009/01/10(土) 06 24 00 ID ??? なんにせよ役に思い入れがない奴がやってもいい成果はでないだろうし 保志のブレラ役降板は考慮した方がいいだろう 547 名前:通常の名無しさんの3倍[sage] 投稿日:2009/01/10(土) 06 30 16 ID ??? ≫545 なら保志は劇場版種をまっさきに降板すべきだな キラぞんざいw 556 名前:通常の名無しさんの3倍[sage] 投稿日:2009/01/10(土) 06 54 53 ID ??? つかそもそもシェリルが好きとランカを理解できないカスがイコールで繋がらんだろ 常識的に考えて 557 名前:通常の名無しさんの3倍[sage] 投稿日:2009/01/10(土) 06 57 11 ID ??? ≫556 たとえシェリルでなくてもランカを選ばない時点でアウトなんじゃね 実の兄だっつーの 558 名前:通常の名無しさんの3倍[sage] 投稿日:2009/01/10(土) 07 01 50 ID ??? ≫552 保志は適当に演じてるだけの糞声優だったのか、最低だな ますますブレラの声優をやってもらっては困る 570 名前:通常の名無しさんの3倍[sage] 投稿日:2009/01/10(土) 12 32 34 ID ??? 種死では出演ごねたって噂もあったな 572 名前:通常の名無しさんの3倍[sage] 投稿日:2009/01/10(土) 12 53 26 ID ??? ≫570 事実かどうか解らないけど、事実でも納得はいくな。 588 名前:通常の名無しさんの3倍[sage] 投稿日:2009/01/10(土) 15 27 28 ID ??? 中村は00でも1期最終話にいちゃもんつけてただろ 元々そういう腐った奴だったんだよ 中村も交代した方がいいかも アニメサロン・シェリル厨アンチスレ(流れがあるので保志さん以外のアンチレスも抽出) 223 名前:メロン名無しさん[sage] 投稿日:2009/01/08(木) 20 41 13 ID ???0 大体あんなにシェリルが人気あることが可笑しすぎる それに比べてランカは少なさすぎ これはどう考えても可笑しい ランカを掘り下げようと考えてると感じてしまった シェリル厨歓喜だなよかったじゃん 224 名前:メロン名無しさん[sage] 投稿日:2009/01/08(木) 20 48 50 ID ???0 ランカ好きで小説版も読んだけど内容はそこまで酷いとか思わなかったよ 自分がカプとかに興味ない単体萌えだからかもしれないけどさw 内面の表現は丁寧に書かれていてランカの苦悩やバジュラとの繋がり、 そういったものがアニメよりわかり易くなってていいと思った スレチだね。ごめんよ 声優のアンケはざっとみてシェリル厨が歓喜して ランカ人気ねーとか言い出しそうだなーと鬱になったけどね 実際2ch外や自分の周囲じゃシェリル厨が騒ぐほどの絶対的な人気でもないのわかってるし シェリル厨が声だけ大きい子供みたいなものだと理解できてる まあ声がでかい分鬱陶しいし見苦しいよな
https://w.atwiki.jp/fairy-waterfall/pages/44.html
6スレ342 贅沢な休日1 342 名前:えっちな18禁さん[sage] 投稿日:2009/02/20(金) 01 24 34 ID KYIAX1mu0 337に便乗してみたんだけど、滝に行く前に力つきた。 部屋に満ちるのは甘いフレンチトーストの匂い。 それがシェリルの覚醒を誘う。 「ん・・・っ」ぼうっと目を開けると、愛しい人の顔があった。 「シェリル、丁度起きたか」 「うん・・・・・・」 「フレンチトースト、できてるぞ」 昨夜は楽曲のリミックス作業が長引き、布団に入ったのは丑の刻も回ろうかという頃だった。 今日はオフだけれど、既に10時。 向かい合ってイスに座る。 シェリルは遅めの朝食を食べながら、「昨日リミックスした子(曲)は手間はかかったけれど、満足行くものができた」とか「作業してたら、また新しいフレーズが浮かんだ」と、嬉しそうに語った。 「ごちそうさまっ。おいしかったわ」 そう言って身を乗り出し、「これはお礼よ」とアルトの唇にちゅっと口づけた。 アルトは笑いながら、 「お気に召したようでどーも。けど礼ならこっちのほうがいいかな」 と言うが同時。身を乗り出していたシェリルの頭に手をやり、深く唇を重ねた。 「んっ・・・はっ・・・」シェリルの甘い声が漏れる。 舌を滑り込ませ、口内を貪る。次第にシェリルのカラダから力が抜けていく。 ようやく長い口づけから解放されたシェリルは、恨みがましくアルトをにらみつけたが、その潤んだ空色の瞳は、むしろアルトの情欲を誘うだけだった。 満足そうに微笑んだアルトは、抗議するシェリルを抱きかかえ、寝室へと消えていった。 連投でさらにごめん。 とりあえずここまでしかできてない。 さっきのに謝罪入れようとしたら制限かかってしまった。 続きは誰か頑張ってくれると嬉しい・・・。
https://w.atwiki.jp/fairy-waterfall/pages/56.html
7スレ15 酔ったシェリルと… 15 :えっちな18禁さん:2009/03/22(日) 05 41 34 ID BLieaWEHO 1 GJ!ありがとう! 前スレ984です エロなしですが先陣きって、酔っ払いシェリル投下します 「ひとりで、あるけるぅ」 そう言いながらも、預ける身体は気だるげでおぼつかない。 夢と現を彷徨うように甘ったるい声が首筋に掛かるのをアルトは忌々しく思う。 理性を吹き飛ばすほどの衝撃ではないそれに屈服するのは、些か本意ではない。 何せ、別段取り立てて奇異な出来事ではないからである。 「バカ言うな、立っても居られない癖に」 脇を抱え、片腕を自分の首にかけ駄々をこねるシェリルをリビングへと促す。 そのすがら肩にかけていた薄手の上着が落ちるも、気に留める余裕はなかった。 かろうじて指を引っ掛けて、床を引き摺らせた鞄だけがリビングの隅に留まった。 崩れ落ちるように床に腰を落とし、ソファーの肘掛に項垂れると唸り始める。 「アルトー、みずー」 頷くかわりに肩を竦めると、アルトは無言のままキッチンへ立った。 買い置きしてあったジュースを手についた適当なグラスへ注ぎ、愛飲しているミネラルウォーターを持って肘掛に顔を突っ伏しているシェリルの元へ戻る。 「っつたく、人を顎で使いやがって」 ボトルのそこを頭にあてながら軽い文句を口にする。 頼られているのか、ただの小間使いなのか定かではない所為で喜びとも、悔しさともない感情が溢れる。 ミネラルウォーターを掴みながら、キャップを外し直接飲み口に唇をあてると、冷たい水を含んだ。 「それ飲んだら、部屋に戻って寝ろよ」 「……むり。つれてって」 ゆるくキャップを締めると口元を濡らして呟く。 水滴が顎を撫でるのさえ気付かず、小さく唸る。 気だるそうにする彼女を見、下戸の癖にと、今日何度目かの溜め息を落とした。 「まったく人を何だと思ってんだよ――くそっ、ほら腕貸せ」 そう吐き捨てながら、華奢な背中に腕をまわすとのろりと腕が伸び、肩にかかる。 歩く気などさらさらない、抱き上げて運んで頂戴――腫れぼったい目蓋を落とした青い瞳が、そう囁いていた。 悔しさをあえて呑み込むと、慣れた手つきでシェリルを抱き抱え寝室に向かった。 シェードランプさえ灯らない部屋はリビングからもれる光だけが頼りだった。 薄闇の中、ベッドの端を捉え、その上に片膝を添えながらシェリルを下ろす。 恋愛映画のワンシーンのような場面だというのに、まったくもって感動が湧き上がらない――相手がシェリルだからだろうか、そう一人ごちた。 「おい……腕離せって」 起きようとするもシェリルは離さないとでも言うように腕を首に絡め、ふわりと笑った。 「なによぉ、アルトのくせに。うれしくないの?」 「嬉しいわけあるか、酔っぱらいが」 甘える声音に悦びを感じる自分のほとほと呆れながら、素っ気無く吐き捨てる。 すると、まるで駄々をこねる子どものようにシェリルは口をすぼめ拗ね始める。 「……アルトのばか」 「ばかって、お前なぁ」 「だって。ちょっとくらい嬉しいとかドキドキしたとか、して欲しいもん」 していないとでも思うのだろうか――理性的であろうとする自分の努力を容易く瓦解させるその仕草がひどく憎らしく、いとしい。 胸の内にある想いを囁くには不向きな唇は言葉を紡ぐ代わりに、シェリルの拗ねる唇を吸った。 「――我慢してた俺がバカみたいだろ」 ちゅ、と音を立て離れると、アルトは照れくさそうにそう呟いた。 「ガマンって?」 ぱちりと目を瞬かせ答えをせがむ視線に晒さればつが悪い。言いあぐねていると急かすように身体を引き寄せられ、バランスを崩しあわやシェリルを押しつぶしそうになった。 嗜めようとアルトが視線を上げると誘うように肩を竦め、その小さな身動きにベッドはかすかに軋んだ。 「……っ、くそ。知らないからな」 息を呑む余裕さえないまま、悪態をついた。 覆い被さる肩を押し、こちらが身を乗り出すとアルトはぱちりと目を瞬かせた。その様子に気をよくしたシェリルは腫れぼったい唇を舐め、微笑む。 「なんだか、すごく気分がいい」 立場を逆転させ、アルトを跨ぎ腿の上に腰を下ろす。胸に手をあてながらバランスをとるのだが、浮遊感に似たそれがシェリルの平衡感覚を奪う。 その様に呆れながらもアルトはシェリルを支えるように腰に片手を伸ばす。 「そりゃあ、ふらふらの癖に人の上に乗れば気分もいいだろうよ」 「やっぱりアルトを見下ろすのって、いい」 悦に浸り、ぽつりと呟いた。ぴくりとアルトの眉尻が上がる。 「美人を押し倒してるんだもの」 いつだったかそれとなく容姿にコンプレックスがあるのだと、アルトは言った。姫などどいう愛称を恥辱だと殊更露骨に憤慨するのはそれの最もたる現れだろう。 (そういうところが、かわいい) 「アルトはイヤ?あたしに押し倒されるの」 「嫌ではない、でも・・・」 でも?と問い返すと、視線を外し表情を固くする。先に続く答えを引き出そうと、小さな悪戯を始める。こそこそと指を這わせ胸の辺りで円を描くように擽ると、なにやら無性に薄手の部屋着の下に感じる肌の熱が恋しく思う。 「男なんだぞ、そんなこと言われて喜ぶわけないだろう」 「褒めてるのに」 「馬鹿言え。からかってるの間違いだろ」 そう呟いてささやかに怒る横顔は美しい。整った眉を寄せ、眉間に皺を入れるさまが不思議と愛らしく、シェリルは肩に手を添えると身を乗り出す。 ちゅ、と音を立てて鼻筋にキスをおくる。 「アルトのそういうとこ好きよ」 「ガキっぽい、って言いたいだけだろ」 「ちがうわよーー」 頬を膨らませて否定する。 「どうだか……」 「もう!拗ねないのーーほぉら。じゃあ、今日はあたしがよくしてあげるから」 小首を傾げたシェリルが甘くそうささやくと、アルトは目を見張らせた。 ベッドの上に座り、後ろ手に片手をついたアルトは自らの足の間にうずくまる少女に自然と視線を向けた。 前を軽く寛げたそこから、おずおずとした手つきでシェリルはそれを取り出す。まるで焦らしているかのようなやわやわとした感触にアルトは焦燥を募らせる。 一方、アルトの足の間に蹲るシェリルは取り出したそれの先端にちろりと舌を這わす。指の腹でなぞりながら視線を上に向けると頬を紅潮させ苦悶の表情を浮かべるアルトがあった。亀頭を口に含むと小さな溜め息が降る。 「……ちょ、それ。待て、って」 そう言い放つと、アルトは手を伸ばしシェリルの額に触れながら押し退けようとする。あまりにも唐突な反応に困惑を覚えるも、渋々アルトに従うように口を開けた。 「……よくなかったら、そう言いなさいよ。こういうのの方が傷つくわ」 濡れた自分の唇を指の腹でなぞると、口惜しさが胸に沁みた。 「ちがーー馬鹿そういうんじゃない。なんつうか、その……視覚的な問題だ」 「何よそれ」 「言えるか馬鹿」 粗雑な物言いにシェリルは腹が立った。 「……なら、いいわよ。もうアルトの言うことなんて聞かないから」 そう吐き捨てると、カットソーを脱ぎ下着を外す。露わになった上半身にアルトの目が止まるが、そんなことおくびにも出さず自らの乳房を手で包む。掬うようにして持ち上げ、背を屈め、屹立するアルト自身を挟むも、完全に包みこめない。 「っ……、お前こんなの、どこで覚えてくるんだ…よ」 「ん、どこだって、いいでしょーーあ」 圧迫させながら擦っていると胸の間のそれは先ほどよりもやや大きさを増した。 「シェ、シェリルっ。もう…やば、い」 「も、我慢しなさいよ。まだ、始めたばっかりなのに」 上擦りながら掠れる声が興奮を煽る。もう少し胸が大きければ、と思うけれど口にできぬままアルトが果てる前触れのような熱に触れ、えもいわれぬ悦びを覚える。 しばらくして果てさせた熱を肌に感じ、征服欲にも似た感慨にシェリルは疼き、吐息混じりの声音に彼の名を乗せた。 「……アルト」 それはまるで先をねだるように響く。 === 以上です 事後のいちゃつきの最中に寝オチしそうなシェリル
https://w.atwiki.jp/macrossf-eparo/pages/269.html
402 :ミハシェリ:2010/02/16(火) 23 06 40 ID xUHBvNpt 「アルトのヤツはさ……お姫様を守る騎士を演じたいのさ」 「ナイト……」 「幼い頃から女らしさを叩き込まれ、反発して家を飛び出してきたんだ。 テンプレートみたいな男らしさが頭のどこかに常にある。 ランカちゃんは、そういうアルトの一番弱いところをくすぐるタイプなんだよ」 シェリルはワインを舐める。酸味がやけに滲みる。 「まっすぐにアルトを見つめて全力で頼って正直に好意を示して一生懸命尽くそうとする。 わかりやすいくらいわかりやすい、庇護欲をそそる子だよ。 俺なんか天邪鬼だけど、ちょっとほだされそうになるもんな」 ミハエルがらしくもないほど素直な微笑みを浮かべる。 「わかるわ……」 シェリルもまた微笑む。 初めて会ったとき、自分に対する憧れを、あけすけなまでのまっすぐな好意を、めいっぱい力説された ことを思い出す。 見ず知らずの女に照れもせずに好きなモノを大好きだと語る率直さ。 ほぼ同年代に対する感想ではないかもしれないが、ランカはいい意味で子どもなのだろう。 純真さを失っていない。 だからシェリルも応援したくなったのだ。 自分に憧れ、近づきたいと望み、そのように態度で示してくる娘はたくさんいたけれど、 ランカのように何か力になりたいと感じさせる子は今までいなかった。 彼女がこれまでの自分の立ち居地を揺るがしかねないほどの存在になりつつある今でも、 どこか守ってあげたくなるような雰囲気がある。 だから、ミハエルの言うことはよくわかった。わかりすぎるほどに。 「……アルトはランカちゃんを……」 「今のところはね」 「今のところ?」 「ランカちゃんにも言ったことだけど、先のことは誰にもわからない。シェリル、君次第さ」 「私次第?」 ミハエルは長い指を伸ばしてシェリルの髪をひと房摘み、それにそっと口付けながら艶かしい視線を向けてきた。 「君はいい女だよ、シェリル」 囁くような低い声と魅惑的な眼差しにシェリルの心臓が跳ねる。身体の中心が切なく締め付けられる。 ミハエルが百戦錬磨のプレイボーイだということはよく知っている。 そして自分が他人から思われているほどには、こういった駆け引きに長けていないこともわかっている。 それでもアルト以外に心が動くことなどないと思っていたのに、指先が震えるほど動揺している自分がいる。 自分の中の「牝」がミハエルに反応しているのを感じる。 「彼女」に磨き上げられた「牝」が生々しい「牡」に反応している。 全身が熱い。 ミハエルの悩ましい視線から目を反らすことができずに固まっていると、不意にミハエルが悪戯っぽい笑 みを閃かせた。 「ま、今更言うまでもないことだろうがね」 緊張感から解放されてシェリルはほっと息をつく。 「当然よ。私を誰だと思ってるの」 「アルトもいずれ君の魅力に気づく。君が君らしくあるだけでね。 ただ、それまでに、ランカちゃんが圧倒的リードを広げる可能性はある」 シェリルは大げさに肩をすくめてみせた。 「……何が言いたいワケ?」 「時には、弱さを見せることも必要だってこと」 「……それは私らしくないわ」 「弱みを見せたくない?」 ――そうね、見せたくない。いつだって誰より輝いていたい。 だって、私はシェリル・ノームなんだから! 誰よりも強く誰よりも輝き、誰もの希望でありつづけたい。 それが私の存在理由。 だが、それはなぜだか口にしたくなかった。 「見せ方がわからないんだろ」 戸惑うほど優しい口調でミハエルが事実を突きつけてくる。 シェリルは視線を逸らして、シニカルに笑うしかない。シェリル・ノームを保つために。 「そうね、弱音なんて吐かないもの。そんな自分、想像もできないわ」 「俺が教えてあげようか?」 「え?」 こういうのを書いてみたがエロが思い浮かばなかった
https://w.atwiki.jp/jizouyakusi/pages/51.html
開催日 2007年12月9日 GM s/t 舞台 宿場町リュスター 参加PC シェリル ファルシオン アラン・マクドール アルト・マクドール ジゼル・ブラン 補給に立ち寄った宿場町リュスターの裏に潜む、奈落の影と対峙するシナリオ。 のどかなはずの宿場町で、PC達は自達を見つめる嫌な視線を感じる。 シェリルが麻薬取引の現場を目撃。訓練された組織が背後にいるようだ。さらに殺人事件が発生、町の出入りが封鎖されることに。 捜査に協力することになったPC達。街に麻薬をばらまいているのは、奈落を崇めるの宗教結社アビシニアン教団であることが判明。 一方、シェリルの妹、奈落の使徒シェラハがシェリルの前に姿を表す。それを見られたシェリルは、自らの背負った宿命を仲間達に告白した後、一人でアビシニアン教団のアジトへと向かう。 彼女を教団へ迎え入れるべく、力ずくで連れ去ろうとするアビシニアン教団。そこに駆けつけたアランをはじめとしたPC達の説得により、シェリルは仲間達と共に自分の宿命と戦う決心をする。 クライマックスは、アビシニアン教団によって奈落の力を植えつけられたハンター、ギルトン・ハルムとの戦闘。隠密したアビシニアン教団のニンジャ達の存在に戦々恐々としつつも、ギルトンへの集中攻撃で何とか勝利を収める。余ったアルトの《ブラギ》でシェリルの《イドゥン》を増やし、ギルトンが完全に奈落に侵されることを防ぐことができた。 旅団メンバーたちの力も借りて、リュスターからアビシニアン教団の影響を可能な限り排除し、再び旅路へと向かう。 名前 コメント すべてのコメントを見る
https://w.atwiki.jp/kingofgod_justice/pages/8.html
年齢 11歳(幼少期) 18歳(青年期) 身長 146cm(幼少期)160cm(青年期) 体重 39kg(幼少期) 47kg(青年期) 好きな物 男、エロ、脂っこいもの 嫌いな物 ソフィ クラス 治療士 特記 超高校級のサイコパス CV 河原木志穂 wii用、PS3用ソフトのテイルズオブグレイセスの登場人物。 外見はウェーブがかっていて少しツインテールになっている髪型と赤を基調とした髪色と赤と白の服が特徴的。 幼少期から洗脳の脳力に長けており、洗脳を駆使して他社を私利私欲のために使うことが多い他、青年期から治癒術と雷属性や光属性の攻撃術などが使えるようになる。 治癒術はソフィもヒューバートも使える為、世界唯一治癒術士を洗脳して「煇石を使わず、煇術で傷を癒す職業の方は、世界でシェリアさんただ一人です」 と言わせた。 そして洗脳を駆使してあらゆる人物をマンセーの道具として利用した。 オタッフの過度なマンセーと様々な媒体での過剰プッシュやごり押しに絶えない贔屓を受けており、「天使」「セクシーヒロイン」「女神」「マドンナ」「小悪魔」「令嬢」「姫」など、本人の性格からはあり得ない称号が沢山出ている。 ファンはそんな設定が無いから無いと言うが、設定や説明文だけを見て描写をガン無視してはいけない。 シェリアのプロフィールはプロフィール詐欺というもので、優しいとかお人好しとされているのに利己的で私利私欲でしか動かないなど作中の言動と矛盾している。 ガンダムSEEDデスティニーのラクシズは作中ではソレスタルビーイングとは違って 、テロリストと呼ばれず正義扱いされているが、実際は凶悪なテロリストだったのと一緒。 シェリアは正にプロフェッショナル詐欺だ。 公式の偽プロフィール https //www.4gamer.net/games/088/G008879/20090722067/ などに書いてある公式の設定では ウィンドル王国ラント領で暮らす少女。ラント家に仕える執事フレデリックの孫娘。明るく面倒見の良い性格で、誰にでも親切で優しい。そのため年齢性別を問わず、周囲の人々に好かれている。幼馴染みであるアスベルに対してほのかな想いを抱いているものの、なかなか素直になれないでいる。治療術を用い、傷ついた人々を救う治療士として積極的に活動をしている。ずっとラントから離れることなく育ったこともあり、自らの力を故郷のために役立てたいという気持ちが人一倍強い。 とされているがこのプロフィールは偽物である。 実際は明るくて面倒見がいいのに陰険で他人を見下してばかり、誰にでも親切で優しいのに差別的、年齢性別を問わず、周囲の人々に好かれているのに一部の人から嫌われているなど、公式サイトとゲーム上の描写が矛盾しすぎている。 その為、公式のキャラクター紹介文から実際のゲーム内容と異なる箇所を消すと大方の文章がなくなる。 その改定後 ウィンドル王国ラント領で暮らす少女。ラント家に仕える執事フレデリックの孫娘。 実際のゲーム内容と異なる箇所を消すとたったこれだけになる。 本物のプロフィールは ウィンドル王国ラント領で暮らす少女。ラント家に仕える執事フレデリックの孫娘。陰険で差別的な性格で終始他人を見下している。その為、一部の人から嫌われている。幼馴染みであるアスベルに対してほのかな想いを抱いているものの、浮気性で男好きなので様々な男に目移りして、男を見つけては常に逆ナンパをしている。 治療術が使えるものの、傷ついた人々を救う治療士としてはあまり積極的に活動しない。 良心を持ち合わせておらず私利私欲だけで動き自分さえよければそれでいいと考えているため、自分が得をすること以外は基本的にせず、目の前の困った人を見過ごすことに躊躇しない。 というもので偽物のプロフィールとは完全に別物である。 人物像 第一印象ではとてもいい人に見えるが根はドス黒い外道である。 陰険な性格で愛想よく振る舞うのが得意で美形で誠実そうで温和そうな容姿をしているため、他人を欺くのが得意である。その上、その容姿から何不自由なく非常に甘やかされて育ったため世間知らずで我儘。 他人からの親切を「当たり前のもの」として受け止める傾向が強かったり、自分の気持ちは察して当然と考える上に、他人を露骨に見下して侮辱する為、他人から浮いていたりギスギスしていたりする。 「明るく面倒見の良い性格で、誰にでも親切で優しい」「そのため年齢性別を問わず、周囲の人々に好かれている」とされているが、作中ではそのような描写は一切なく、図々しい利己主義者で私欲の為なら平然と仲間を見捨てる、洗脳をするなど、倫理観や自制心が著しく欠けている。一応、PS3版の説明書ではそのような嘘説明が変わったのだが。 利己的な為、私利私欲でしか動かず、人情より自分の利益が優先の斜に構えた態度を取っている。 更に、基本的に自分は何もせず全て他人任せにして結果だけを求める、そのくせ他人には偉そうに批判するという不遜な態度を取る。 常識や礼節も根本的に欠如しており、目上の人であっても無礼な態度を取ってばかりである。 無責任で自分の非を絶対に認めず他人に責任転嫁してばかりで謝罪は絶対にしない。自分の行いを反省したり悔いたりそこから成長する様子も見られず、終始こんな調子。 作中では「おかん」とされているが実際は、嫁を見下して口うるさい「姑」(女として見れない相手には口うるさくし世話焼きアピールに利用) 自分が一番だと思っているため、ソフィを子供扱いして上辺だけ同情し対等に扱って無い、パスカルを非常識人扱いするなど終始他人を見下している。 そして頻繁に他人を仕切ったり命令したりしている。 常人であれば 「また説教かよ!ガミガミうるせぇな!」 「馬鹿にしてぇ、そうやって貴様は永遠に他人を見下すことしかしないんだ!」 「いつからそんなに偉くなったんだよ!」 「シェリアァァァァァ!」 と叫びたくなること請け合い。 シェリアの問題行動に仲間からの反駁が無いのは製作者の加護というか洗脳によるものなので、そのようなものが無ければ仲間から 「いい加減にしたらどうだ!」 「嫌…来ないで…」 「あなたの我儘のせいで周りにどれだけ迷惑がかかっていると思っているんですか!」 「さすがのオレでもお前みたいな問題児の教育は無理だな」 「え~、いくらなんでもそれは酷すぎるよ~」 「お前さえいなければ!」 などと非難されていた。 いじめや嫌がらせが大好きで他のメンバーにこれでもかと嫌がらせをしてくる。ソフィに対しては口では大切な人と言っているが実際は、恋敵ということもあって嫉妬の念で敵視しており(ソフィには落ち度は無い)非常に陰湿ないじめを行う。そういうこともあってシェリア以外のメンバーは集団いじめられという奇妙なことになっている。ただし、他のメンバーもやられっぱなしではなくやり返すことがある。 努力と勉強が人一倍嫌いで、医療の勉強をサボったという救護活動をする人にあるまじき経歴があったり学校の全ての勉強をサボった為にセイブル・イゾレの数式が絵に見える(シェリアをパーティトップにして黒板を調べるとわかる)など勉学の知識が全く無い、そんな自分を直そうとする為の努力をする姿勢が全くといっていいほど見られない、医療に対する解釈が根本的に間違っているなど、人間性に医者以前のレベルで致命的な欠陥がある。 不潔恐怖症(潔癖症)でいかなる理由があっても自分が不潔にならない事を最優先し、本当にすべきことを放棄することもある。 他人がどうなろうが関係ないと考えている為、困っている人を助けようとするアスベルを止めようとするなど人助けには否定的。 過去作の 「目の前の人間も救えなくて、世界再生なんてやれるかよ!」 「困った人を見過ごすなってのが、エルロン家の家訓なんだよ!」 とは見事なまでに真逆なことをしている。 PS3版の追加シナリオでは洗脳をフル活用してソフィから何もかも奪い、そして追加シナリオをテイルズオブシェリアにした。 更に自分の非を絶対に認めず必ず他人に責任転嫁をする為、罪滅ぼしや謝罪はおろか、自分の行いを悔いる事すらできない。 他のシリーズ作品でも毒の強い性格や自分のことを棚に上げた発言などで不評なキャラや極悪人もいるが、シェリアはそいつらすらまともに思える酷さを誇る。 そして、そのような性格になった仕方のない理由の説明や報いを受ける、更正や成長をするといった描写もなくただ単に胸糞悪いだけである。 他の作品でも極悪人やひん曲がった性格のキャラは存在するが、その場合は悪人や性格に問題があるキャラとして扱われるのが大半であり、シェリアの場合はあたかも「献身的で心優しい天使」と言わんばかりの扱いの為、狂気的で見ていて腸が煮えくり返る思いしかしない。 ファンはよく人間臭い、普通の女の子と言ってあたかも「シェリアが普通、他が完璧」であるように語るが、アスベルは幼少時代わりとわんぱく坊主ですぐ親の言いつけ破る子だったし、ストーリー中も下手打って生まれ故郷追い出されるとか友人にお前の剣になるわ!って言っておいて剣向けるとかしてる。 基礎はあるけど応用が苦手なタイプだし欠点らしい欠点も作中書かれてる。 あとは祖国から逃げ出してきたとか自分が捨てられたと思って兄をボコボコにしたとか風呂に入らないとかわりと欠点というか聖人君子ではないな部分は書かれてる。 シェリア以外が聖人君子じゃない、シェリアが異常なのである。 こういうトラブルメーカーなキャラクター自体は他作品でもそうそういないが、彼女が可愛らしい容姿に悪逆無道な振る舞いというギャップという扱いでそういったキャラとして活かされれば今よりは批判されなかったが(それでも十分すぎるほど批判されるが)、このような女がが本作では「皆に愛される天使」として扱われている。 人間的に評価されるべき部分が1つもないのに関わらず作中人物からの評価は不自然に高い。事あるごとに様々な登場人物から「すごい」「さすが」「シェリアのおかげで~」と持ち上げられるシーンが多い。見合った行動ならともかく、些細な事や明らかな問題行動でも褒めちぎられる、そればかりか何もしてなくても周りは勝手に褒めてくれる為あまりの不自然さに違和感が強く残り倫理的なおかしさに苛立つ事が多い。 露出が多いだけで、物語上での役割も活躍も無い。 シェリアの設定・関連イベントは本筋とは関連が薄いものばかりで重要性がなく、物語上では脇役でしかない。 会話などでもシナリオ展開に彩りを添える発言をしている訳でもなく、問題発言や彼女への賞賛劇でプレイヤーの興を削ぎ茶に下痢を入れるパターンばかり。 作中でシェリアがいい意味で影響を与えたキャラクターもおらず、また他から影響を受けてシェリア自身が成長するような描写もない。 寧ろ彼女を無理に絡ませた故に、本筋と関連が薄い寄り道ばかりになったり、設定に矛盾が生じたり、会話のテンポが乱れたり、等々悪影響ばかり見受けられ、物語の軸を乱す最大の要因になっている。 開発段階ではシェリアは幼少期限定のキャラでシナリオがほぼ完成した状態でシェリアの正式加入が急遽決まったことで設定や描写が歪になった。 パーティメンバーにする予定が全くなかったため杖を武器にすることも考えられていた。 口を開けば問題発言、身体を動かせば迷惑行為という香ばしい有様なので最序盤で死ぬべきだった。 恋愛脳について アスベルに対して片思いをしているということになっているが何故恋をしているかが全く語られず、恋に至までの描写が一切無い。 シェリア自身は大の男好きで出会った男に片っ端から媚びたり色仕掛けをするのだが。 ヒューバートもパスカルに恋をするのだが、彼が恋するまでの過程についてはしっかり描写されている。 そもそもシェリア描写にはいい加減な部分が散見される。 更に言えばシェリアはアスベルと一緒にいたいだけなので明確な『やるべき事』も無しに強情張って無理矢理同行し、恋愛を旅の第一の目的にし任務を疎かにしている。 アスベルに対しては盲目的で恋愛の為ならどんなことでもする為終始足手まといになっている。 さらに言えば、大の男好きなので出会った男に片っ端から媚を売る為別にアスベルに一途というわけではない。 そこの部分だけは無類の女好きであるロニやゼロスに似ているかもしれない。ロニはカイルに恋愛感情を抱いているような描写がある為女好きのふりをしたホモとかバイセクシャルとかの疑惑があrにゅわっにゅわっにゅわっ死ぬって! 人気投票の票操作 人気投票(正確にはログイン壁紙投票ランキング)ではまさかの4位にランクインしている。 不細工な上、暴力型サイコパス、異常に持ち上げられるという理由で満場一致で不評なロゼもランクインしていることから分かる通り公式側が票操作している。 あんな自己中で勝手に我慢して勝手に逆恨みしてくる上に負けヒロインのような意地汚さとクズなキャラが人気というのは天地がひっくり返っても有り得ない。 サイコパス シェリアにはpixivの記事に書いてあるサイコパスの特徴である 良心が無く、善悪を知識としてしか理解できない。 倫理面・道徳面が壊滅的で、他人を傷つける行為に疑問を抱かない。 うぬぼれが非常に強く、自分を特別な人間だと思い込み、他人を見下している 責任感の欠如 口先が異様に達者だが、すぐにバレる嘘を度々つく。 他人を支配しコントロールすることに異常な執念を燃やす。 魅力的な人物に見える(人気者、カリスマ性がある) 衝動を非常に制御しづらい。 の部分に当てはまっている。 そしてその中でも寄生型と支配型に当てはまっている。 つまりシェリアはサイコパスで寄生型と支配型の複合型なのである。 寄生型と支配型とは +寄生型 他人に取り入って自分の利益の為に利用しようとするタイプ。他人が自分の為に尽くすことを当然のように思っており、また物事に対する解釈は常に自分本位で、行動や言動に関しても非常に無責任である為、それらが原因で問題が起きたとしても、全く意に返そうとしない。 常に自分の都合を第一優先している為、当然ながら他者への共感は皆無であり、利用する人間の気を引こうと、慢性的に嘘を吐いたり同情を引こうとする演技をすることが多い。利用している者のへの愛情もなく(あったとしても一方的な押し売り)、せいぜい止まり木程度の感覚しかないので、自分が満足であれば利用する人間が傷つこうが死ぬことになったとしても平然としていられる。また、利用価値が無くなったり居心地が悪くなれば、すぐさま切り捨てて別の人間に乗り換えようともする。 +支配型 「人を動かすには、自分を善良な人間に見せるのが良い事」を本能的に理解している為、社交的で口先や要領の良さを見せることで魅力的な人間の印象を与えるのが非常に得意で、実際、このタイプには、「真面目で勤勉な人間」か「社会的成功を収めている人間」に別れ、企業の社長や政治家、弁護士、医者などといった信頼や羨望を得やすい役職に就いている者もいる。 しかし、基本的にサイコパスは他者への共感や愛情、良心などを持ち合わせておらず、このタイプも例外ではない。暴力型と違い、口喧嘩になっても温厚かつ紳士的な態度を見せるが、飽くまでも「自身より能力の低い人間を相手にするだけ無駄」という傲慢さの現れに過ぎない。頭が良く人を動かすのに長けている分、その内側に秘めている自惚れやプライドも非常に強い上に、自分が特別な人間と本気で信じている傾向があり、感情を剥き出しにする事は少ないが、自己顕示欲に関しても強烈。一方で自分以外の他人に対し物同然の認識しか持たない為、邪魔する者、あるいは自分にとって邪魔な者に対しては、容赦なく排除しようとするのだが、自分の手を汚すような直接的手段は好まず、むしろ他人を扇動する形で間接的に攻撃を行おうとし、時には普段の様子からは想像の出来ないほどの陰湿で残忍な手段に出ることもある。 冷静に見えて本質的には暴力型と同等の凶暴性や衝動性も伺えるが、嘘や演技などにおいて寄生型以上に巧妙で、上記のタイプの厄介な特徴だけを併せ持っていると言えなくも無い故に、大抵の人間はその本性を見抜けないことが多い。 (寄生型と支配型の説明はpixiv百科事典より抜粋) 戦闘能力 一言で言うとテイルズオブシリーズのキャラでは最弱。 A技は投げナイフで攻撃、B技は治癒術や攻撃術を使うというスタイル。 A技はリーチがそこそこ長いのだがカット耐性が低いばかりか威力が低すぎる。それだけを見ると回復役故のバランス調整に見えるがソフィはシェリア以上の回復役でありながらA技の威力に不足がない。 B技についても攻撃術は暴星バリアを剥がす技が多いが詠唱時間や威力のバランスが悪い意味で釣り合っていない。(本作の仕様で術技を連携することで短縮させることはできる) 肝心の回復術は詠唱時間が長すぎたりなど問題が多すぎる為僧侶キャラとは思えないほど回復の効率が悪い。 A技のリーチはソフィよりはマシだがそれでも劇的にというわけではなく他のキャラなら咄嗟に出せる技にはシェリアのA技より射程距離が長い技がある。 それ以外にソフィより優れている部分が存在せず実質ソフィの下位互換でしかない。 平たく言えば 「シェリアだけの強みが存在しない」 に集約される、もう言葉も見つからない惨状である。 TOGの仕様としてプレイヤー操作時に回復術を使うとHPが一番少ない味方に自動でターゲットを合わせる、補助術はその効果を受けてない味方に自動でターゲットを合わせるという仕様があるものの、それでも愛をもってしても全くカバー不可能。 なお、イベントなどで散々見せつけた洗脳は戦闘では一切使えない。 もしも使えたら、敵のモンスターを仲間にする、敵を操って同士討ちを狙う、敵を自分で操作するなどが出来る使ってて面白いキャラになったのだが。 幸い、なりきり称号(戦闘中だけ他のキャラに変身する称号)があるので他のキャラに変身させればある程度ましになる その為、シェリアが仲間にいる状態、パーティメンバーが4人以下、なりきり称号がないという状態が揃ってパーティメンバーから外せない時はアイテムを使って他のキャラをフォローするアイテム係に落ち着く。(アイテムが本体) 2週目であればなりきり称号や孤独の魔導書など、常にシェリアをパーティメンバーから外す手段を確立出来るのでそのようなストレスから解放される。 特に孤独の魔導書は戦闘メンバーが一人だけになるのでソフィの一人旅を気軽に堪能出来たりする為お勧め。 コメント欄 名前
https://w.atwiki.jp/ws_wiki/pages/4582.html
autolink() MF/S13-053 カード名:至近距離 アルト&ランカ カテゴリ:キャラクター 色:赤 レベル:1 コスト:0 トリガー:0 パワー:4500 ソウル:1 特徴:《パイロット》?・《音楽》? 【永】他のあなたの「バジュラから逃げるアルト&シェリル」1枚につき、このカードのパワーを+1000。 【自】経験 他のあなたのバトル中のキャラがリバースした時、あなたのレベル置場のカードのレベルの合計が2以上なら、そのターン中、このカードのパワーを+2000。 アルト「あとでメールする」 レアリティ:R illust. バジュラから逃げるアルト&シェリルと相互シナジーを持つカード。 このカード1枚ではあまり意味は無いが、バジュラから逃げるアルト&シェリルが複数いる場合大幅に強化される。 が、バジュラから逃げるアルト&シェリルは1コストキャラであり、このキャラは0コスト。 その事を考えると至近距離 アルト&ランカを複数展開してバジュラから逃げるアルト&シェリルを強化した方が利点が多いだろう。 ・関連カード カード名 レベル/コスト スペック 色 備考 バジュラから逃げるアルト&シェリル 1/1 5000/1/1 赤
https://w.atwiki.jp/macrossf-eparo/pages/59.html
846 名無しさん@ピンキー sage 2008/06/05(木) 13 01 07 ID sLuWZRbe 824 を見て思いついたアルシェリ話投下。 気がついたら、浅田次郎テイストのイイ話になったような気がします。 847 財布落として落ち込むアルトと励ますシェリル(1/4) sage 2008/06/05(木) 13 05 34 ID sLuWZRbe 運命というものがグラフで示せるなら、今のアルトは下降曲線の真っ最中だった。 SMSと新統合軍の対抗演習で機体を破損させ、オズマの鉄拳制裁を浴び、整備班長から小言をコッテリくらい、 始末書を書かされた。 美星学園ではパイロットコースの定期テストの実技でミシェルに僅差で負けた。 「はぁ…」 気がつくと溜息が洩れる。 これではいけないと、アルトは意識して背筋を伸ばし、新呼吸した。 これからシェリルに会うのだから、しょぼくれた所を見せては、どんな風に付け込まれるか判ったものではない。 通りがかったビルのショウウィンドウで身だしなみを確認する。ジャケットにTシャツ、ジーンズ、ショートブーツ。 「よし」 小さくうなずいて、待ち合わせのリニア駅に向かった。 改札近くで待っていると、背後から声がかかった。 「待った?」 「いや…」 振り返って驚いた。 今日のシェリルは、長い髪を大きめのニットキャップに収め、大きめのサングラス、タンクトップにデニム地の ミニスカートを合わせていた。 タンクトップの上から透かし柄のショート丈のニットを着ている。 足元はお気に入りのショートブーツだった。 全体の色遣いはラスタカラーで、いつものイメージとは大きく違う。 「すごい変装だな」 アルトが言うと、シェリルが言い返した。 「似あってるぐらい言えないの? 気が利かないわね」 「言われないと、お前だって気付かない」 「ああ、髪をね、まとめちゃうと全体のシルエットが変わるから」 他愛ない会話をしながら、二人でリニアに乗る。 「今日はどこに行くの?」 「そうだな、水族館とか」 そこでアルトは自分のジャケットに違和感を覚えた。 「ん?」 体に手を当てて、違和感の正体を探る。 「あ」 「どうしたの、アルト?」 「財布……無い」 財布とは言っても、電子マネーが主流のフロンティアでは身分証を兼ねたカードだ。 「落とした、か?」 慌てて周囲を見るが、落ちてない。 「忘れたんじゃないの、ドジねぇ」 シェリルが言った"ドジ"の単語がやけに胸に突き刺さる。 「くっ…」 リニアに乗るのに財布を使ったので、忘れた可能性はない。 "財布"は所有者が手に持って使用しないと機能が活性化しないので、紛失しても不正使用は難しい。ただ、 「再発行、面倒なんだよな……」 運命の下降曲線は続くらしい。アルトはガックリきた。 「財布ぐらいで、そんなに落ち込まないの。無いなら無いで、何とかなるわ」 シェリルは人差し指でアルトの頬をつついた。 リニアを降りて、水族館へ続く道を歩く二人。 「でね、グレイスが……ちょっと、アルト、聞いてるの?」 「ああ…まあ」 「もー、冴えないわね」 さっきからアルトはこの調子だった。占いを信じる気質ではないが、 こうも良くないことが続くとお祓いでもしてもらおうか、という気がしてくる。 「あんまりショボくれていると…」 「誰がショボいんだよ」 一応言い返すが、声に力が無い。 「えいっ」 シェリルはアルトを両手で突き飛ばした。 「おおっ!?」 二人が歩いてきた道は桟橋をイメージしたもので手すりなどはない。 突き飛ばされたアルトは澄み切った海水の中へ、派手な水しぶきを上げて落ちた。 「何をする!」 上へ向かって怒鳴ったアルトだが、目を丸くした。 シェリルが飛び込んでくる。 「うわっとぉ!」 「きゃぁ!」 シェリルもまた、水しぶきを盛大に立てた。 「お前、無茶を……わぷ」 この辺りは、足が底に着くほどの深さで、シェリルは手のひらで水をはね上げてアルトにかけた。 「あははっ」 笑顔のシェリルに、アルトも反撃する。 「このっ!」 「きゃぁ……やったわね!」 「くそ…くらえ、マクロスキャノン!」 「ぷはっ……アルト、必死すぎ…あはははっ」」 結局、水族館へは行かずに、二人してびしょ濡れになって砂浜に上がった。 「もう、ひどいかっこう」 「自分でやっておいて」 はしゃぎ過ぎた二人は、荒い息をしながら座り込む。 「でも……ちょっとはマシな顔になったわよ」 ストロベリーブロンドの髪を絞りながら、シェリルが言った。 「あ……」 あれはシェリルなりの励まし方だったんだ。アルトの心がほんのり温かくなった。 「アルト、振り返らないで。これをかけて」 シェリルの声が不意にシリアスなものになった。そして大きなサングラスを差し出す。 「なんだ?」 言われるとおりにサングラスをかけてアルトは驚いた。 「リアビュー(後方視界)サングラス?」 視界には、前方の視野に重ねて、サングラスのツルに仕込まれた超小型カメラから見た後方の映像を表示していた。 「パパラッチ対策用のおもちゃよ」 シェリルはアルトの耳に唇を寄せた。 「階段のところ、あのお爺さんリニアでもいたわ」 目を凝らしてみると、砂浜から道路へ上がる階段のところ、街灯に隠れるように小柄な老人の姿が見える。 言われてみれば、リニアの車内でも見かけたような気がする。 短く刈った白髪。特徴のないグレーのジャンパーに、グレーのスラックス。あまり裕福そうな服装ではない。 「尾行されている?」 シェリルは頷いた。 「かもね」 「帰るか」 アルトは立ち上がって、シェリルに手を差し出した。 服が乾くまでリニアも使えないので、駅ひとつ分ほど歩くことにした。 アルトの後方視界には、あの老人の姿がある。見ている内に気付いたのは、彼の目的はシェリルではないらしいこと。 どうも、アルトの方を監視している。 「どう?」 シェリルが尋ねた。 「わからない……でもパパラッチとかではないようだ」 撮影機材は小型化の一途をたどっているので外見からは判らないが、そうした職業の人間ではないようだ。 リニアの駅前はそれなりに混雑していた。 アルトの後方視界の中で動きがあった。老人が接近してくる。何か仕掛けるつもりだ。 「シェリル」 声をかけてから、シェリルの肩を抱いた。 「何、いきなり?」 シェリルはアルトの顔を見た。アルトがサングラスに投影された後方を注視しているのを見ると、黙って寄り添った。 人ごみの中、明らかに何かの訓練をした身のこなしで老人は急速に接近した。その手が素早く動く。 アルトの人並外れた動態視力と反射神経は老人の手を掴むのに成功した。 「ひっ」 老人は短く悲鳴を上げた。 「えっ?」 アルトは驚いた。悲鳴は甲高い女の声だった。 老女が手に持っていたのはアルトのカードだった。 異様な雰囲気で周囲の注目を集めそうになったところでシェリルが機転を利かせた。 「ちょっと、こっちへ」 駅に程近い小さな公園はアルトを引っ張ってゆく。アルトに腕を掴まれたままの老女もおとなしくついてきた。 人気の無い公園でアルトは尋問を試みた。 「このカードはどうしたんだ?」 「へっ、返すつもりだったんだよ。気づかれないように。アタシも老いぼれたもんだねぇ」 老女は悪びれずに言った。 「アルトからスリとったの?」 シェリルの質問にうなずく。 「ああそうさ、この芳乃(よしの)さんがスリとったのさ」 芳乃と名乗った老女は独特の節回しで口上を述べた。 問われて名乗るもおこがましいが 産まれは遠州浜松在 十四のときから親に放れ 身の生業も白浪の 沖を越えたる夜働き スリはすれど非道はせず 人に情けを掛川から 金谷をかけて宿宿で 名人と噂高札に 回る配布の盥越し 危ねえその身の境涯も 最早七十に人間の定めはわずか百年 フロンティアに隠れのねえ 中抜きの芳乃たぁアタシのことさ 「何を言ってるの?」 きょとんとしたシェリルの横でアルトは驚いていた。 そして、続く口上を述べる。芳乃とは違って正当な歌舞伎のセリフ回しで。 さてその次は江ノ島の 岩本院の稚児上がり 平生着慣れし振袖から 髷も島田に由比ヶ浜 打ち込む浪にしっぽりと 女に化けた美人局 油断のならぬ小娘も 小袋坂に身の破れ 悪い浮名も龍の口 土の牢へも二度三度 だんだん越える鳥居数 八幡さまの氏子にて 鎌倉無宿と肩書きも 島に育ってその名さえ 弁天小僧菊之助 「な……」 芳乃は絶句したが、アルトの顔を見て得心した。 「今日のアタシは本当に下手をうってばかりだねぇ。 早乙女家の御曹司の前で素人芸を披露しちまうなんざ、たははっ、本当におこがましい」 アルトは照れ笑いする芳乃がちょっと可愛く思えた。 「二人で盛り上がってないで、私に判るように話しなさいよ」 シェリルが唇を尖らせた。 芳乃は統合戦争前に地球で生まれた世代だった。 家庭環境に恵まれず、犯罪に手を染めて成人した。手先が器用で、スリを得意とした。 スリの中でも特に高度な中抜きといわれる技を身につけたのは中年の頃。 一度スった財布の中から、いくらか金額を抜き取る。財布は元の持ち主のポケットやバッグに戻すのだ。 被害が発覚しづらい、という利点がある。 「今じゃ、財布スったって現金なんざ入ってないけどね、移民星についたら、 エイリアンにでも教えようかって、こうして腕を磨いている。 財布はキッチリ返してんだ、お天道さんだって見逃してくれるだろ」 「はた迷惑なプライドだな」 アルトは半分呆れ、しかし半分は感心していた。 「そろそろ引退時じゃないか。リニアの中でスられたのに気づいたし、今、こうして捕まってるんだ」 「そうだねぇ。警察に捕まる時にゃ、最後にカッコつけようと白浪五人男の口上も覚えてみたけれど、 披露した相手がアンタじゃねぇ。どうにもシマラナイ」 芳乃はため息をついた。 「誰にでもアンラッキーな時ってあるわよ。元気出して、芳乃。」 シェリルが励ました。 「今はこんなシャッキリした顔してるけど、財布をスられた時のアルトったら、 それはもうションボリの見本みたいだったんだから」 「お前なぁ……」 アルトはため息をついた。それから、芳乃に向き直る。 「こんなのいつまでも続けてないで、何か新しいこと始めたらどうだい?」 「説教なら聞かないよ」 芳乃はキッパリと言った。 「そりゃ、ろくでもない人生だったさ。誰かの懐をアテに生きてきたんだからね。 でも、スリの技前だけは誰も奪えないアタシのものさ。今じゃ、銀河中探しても他に中抜きできるヤツなんざ居ない。 そうだねぇ、異星人の弟子でもできたら、誰か一人ぐらい世の中の役に立ててくれるかもねぇ」 「やれやれ」 アルトは肩をすくめた。 芳乃とは、その公園で別れた。 「見逃してくれた礼に、ひとつ老人の知恵ってヤツを差し上げようかね、お嬢さん」 最後に芳乃はシェリルにだけ聞こえるように囁いた。 「あの御曹司、鼻っ柱が強くて周りを振り回すタチだろ?」 「そうね。でも周りを振り回すのは、私も負けてないかも」 「ははっ、お似合いだ。あのテの男はね、三回貶して、一回褒めるのがいいよ。 褒めてばかりだと、どこまでも調子に乗るからね。鼻っ柱を折っておいて、ちょうどいいぐらいさ」 「ありがとう、参考になるわ。またお話したいの……今度はゆっくりね」 シェリルは芳乃の手をとって握手した。 「人生経験だけは、アンタの何倍も積んでいるからね、何かの役立つだろうよ」 芳乃は漂漂とした足取りで、公園から出た。その背中が小さく思える。 <終> ※続きは2-101(*エロあり)
https://w.atwiki.jp/macross-lily/pages/86.html
「ねぇ、ランカちゃん。」 「なんですか?シェリル・・・」 “さん”て、言いたかったのに。 これじゃあまるで、呼び捨てにしたみたいだ。 それは、あとで思ったことで。 その時は、ただ額に触れた柔らかな感触に言葉を失ってしまっていた。 「お邪魔したわね。」 私の表情を確認したシェリルさんは、悪戯が成功した時の子どもみたいに、 素敵な笑みを浮かべて、キッチンを去っていく。 何が起きたのか、理解できなくて。 柔らかな温もりが触れた額を押さえた。 しばらく経って。 何が起きたのか、理解して。 カァッっと熱くなる顔を両手で覆った。 「ふぇ・・・」 思わず漏れた変な声。 何が起きたか理解はできても。 どうして、シェリルさんがそんなことしてきたのかわからなくて。 でも、されたことには不満はなくて。 むしろ、嬉しすぎて頬が緩むのが止められなかったりする。 「シェリル・・・」 “さん”てつけるつもりだったのに。 また呼び捨てみたいになっちゃったけど、それは仕方ない。 だって、自分が何をしていたのか、やっとそのこげた臭いで思い出したから。 「あーーー!!!!!」 思わず大声で叫んでしまう。 少し遅い朝食に、パンケーキを焼いている途中だった。 シェリルさんには一番綺麗な形の、焼きたてを食べてもらおうと思っていたのに。 慌てて火を消して、裏返してみるものの、時はすでに遅かった。 「う~~~・・・」 思わず涙目になって唸ってしまう。 せっかく上手く焼けてたのに・・・ 振り返ってシェリルさんを恨みがましく睨んでみても。 こちらに気づいてないのか、それとも気づいているけど相手にされてないのか。 シェリルさんは、少し小さなテーブルとセットで買ったイスに座って、 長い足を軽くブラブラ揺らしながら、肘をついて楽しそうに鼻歌を歌っていた。 その姿がなんだか、かわいらしくて。 怒っていたはずなんだけど、思わず笑みが零れてしまう。 けれど。 キッチンに視線を戻して目に入ってきた現実に、肩を落とすとともに大きな溜息が零れた。 「シェリルさんが、急にあんなことするから・・・」 ランカちゃんぶつぶつと文句を言っている。 少し小さなテーブルに向き合って座る、少し遅めの朝食の時間。 焦げた部分をバターナイフでそぎ落としているランカちゃんの姿がなんだか面白くて笑みが零れた。 そんな私を見咎めたランカちゃんの頬が膨れる。 その様子がおかしくて、また笑みが零れた。 「もー!!!シェリルさんっ!!!」 怒っているのだろうけど、それが可愛すぎて、とても怒られてるとは思えなくて。 「なに?ランカちゃん。」 別段、悪びれもせずに返事をした。 「どうして急にあんなコトしたんですか?」 「あんなコトって?」 返された言葉に、ランカちゃんの顔が見る見る間に真っ赤になっていく。 緩みきってしまいそうになる頬を、プロ根性で引き締めて、小首を傾げて見せた。 そしたら、“ぼんっ”と音が鳴りそうなくらいに、ランカちゃんがさらに真っ赤になる。 「あんなコトってなあに?ランカちゃん。」 少し甘えた声で言ってみる。 予想通り、犬耳のような緑の髪をピコピコと動かして。 ランカちゃんは口を金魚みたいにパクパクさせた。 それが、おもしろくて、かわいらしくて、愛しくて。 思わず吹きだして、肩を揺らして声をあげて笑ってしまう。 「あっははは・・・かわいいわね、ランカちゃん。」 目尻に浮かんだ涙を指で拭って、赤くなって頬を膨らますランカちゃんに手を伸ばす。 「したくなったから。」 「ふぇ?」 「キス。」 「あ・・・」 「ランカちゃんのここにキスしたいなぁって思ったから。」 とんとんと、伸ばした手の人さし指で、ランカちゃんの額を軽くノックする。 そしたらキスされた時みたいに、両手で額を押さえてみせるランカちゃん。 そんなランカちゃんに微笑んで、肩を竦ませて言ってみせる。 「それだけよ。」 額を押さえてこちらを見たまま、動かなくなってしまったランカちゃんは置いといて。 目の前のパンケーキを食べる。 形は少し歪だけど、少し冷めてもしまっているけど、おいしいことに変わりはない。 「ランカちゃん、“はんぶんこ”にしましょう。」 言って、まだ手をつけていないこげたパンケーキを取ろうとしたら、その姿が一瞬にして消えた。 一度瞬きをして、視線をランカちゃんに向けると、その頬がリスみたいに膨らんでいる。 (かわいいけど、大丈夫なのかしら?) 言葉にはせず、首を傾げてそう問いかけると、ランカちゃんの口がもごもごと動き出す。 いくら小型とはいえ、パンケーキ一個は大き過ぎだろう。 案の定、涙目になったランカちゃんは、コップに入った野菜ジュースを一気に飲み干した。 「ぷはぁーっ!!!はー、はー・・・」 コップを“どん”と鳴らして、テーブルに置くと、 まるで長距離を全力疾走でもしたようなぐらいの勢いで、肩で息をするランカちゃん。 その姿はなんとも男前・・・なような気がしないでもない。 そんな姿を見ていたら。 ほんとは心配するとこなんだろうけど。 なんだかもの凄くおかしくなって、お腹を抱えて笑ってしまった。 「素敵、ランカちゃん。惚れ直しちゃうわ。」 その飲みっぷりと食べっぷりに、笑いながらそう言ったら、ランカちゃんは目に涙を浮かべながら、 「苦いです・・・シェリルさん・・・」 と訴えてきた。 思わず抱きしめたくなるほど、その姿はとてもかわいらしい。 「当たり前よ、ランカちゃん。こげた所をとってもいないのにくわえて・・・」 とりあえず、手を伸ばして頭を撫でる。 「何もつけずに食べるんだもの。」 ランカちゃんが涙目でこちらを見てくる。 「だって・・・シェリルさんが取ろうとするから・・・」 「だから、はんぶんこしようって・・・」 「ダメですっ!!!シェリルさんにはこんな失敗作食べさせられませんっ!!!」 意気込んでそう言うランカちゃんに、思わず頭を撫でていた手も止まり、目をパチクリさせてしまう。 当の本人は、キラキラとした力強い瞳で真っ直ぐに私を見ていた・・・のだが。 「・・・にが・・・」 よっぽどだったのか、また小さくそう言って、瞳をウルウルとさせた。 そんなランカちゃんに、小さく吹き出して笑ってしまう。 さすがにかわいそうだから、水をついであげようと思ったんだけど・・・ ふと、目についたランカちゃんの唇が、私に悪戯を持ちかけてきた。 「ねぇ、ランカちゃん。」 呼ばれて顔を少し上げると、唇に柔らかな感触がした。 触れて数秒。 離れていく温もり。 目の前には悪戯が成功した時の笑顔を見せるシェリルさん。 それで、何をされたのか理解する。 理解してしまったら、心臓が跳ねるのも、体中が熱くなるのも止められない。 「シェ、シェ、シェリルさんっ!!!」 思わず驚いて席を立ってしまった。 少し小さめのテーブルに、少し身を乗り出した体勢のシェリルさん。 浮いた腰を下ろすと、悪戯な瞳で私を見上げてくる。 『手を伸ばせばすぐに。少し身を乗り出せばすぐに。好きな人に触れられる距離って素敵じゃない?』 このテーブルセットで初めて食事をした時に、シェリルさんが私に向かって、 今と同じような笑みを浮かべて言ってくれた言葉が脳裏をよぎった。 「確かにちょっと苦いかも。でも・・・」 シェリルさんが自分の唇を人さし指で軽くノックして見せる。 「あまい」 上目遣い、艶っぽいのにかわいらしさが漂う悪戯な微笑み、甘えた声に、甘い言葉!!!!! 限界なんてとうに越えちゃうくらいの反則技だと思うよねっ!? アルトくんっ!!?? 確信犯だって、わかってるのに。 おもしろがられてるって、わかってるのに。 それでも、ときめかずにはいられないのは、シェリルさんが素敵すぎるから。 “ぷしゅ~” 自分でも音が聞こえるくらいにショートした私は、力無くイスに座り込む。 そんな私に満足したような笑みを浮かべて、シェリルさんがコップに水を注いでくれた。 手渡されたコップを受け取って、一口飲んで大きく息を吐く。 「大丈夫?」 わかっていてそんなことを聞くシェリルさん。 「シェリルさんの意地悪・・・」 小さく睨んで、小さく返す。 「心外ね。ところで、ランカちゃん。」 シェリルさんの視線の先を追えば、さっきまでこげた所を落としていたパンケーキの姿。 「もう一枚あるみたいだけど?」 シェリルさんの言葉に、1も2もなくそれを半分に切ると、迷うことなく口にいれてみせた。 こげたパンケーキは何度口にしても少し苦かったけど。 それ以上に。 シェリルさんが、甘いものにかえてくれたから。 「だからね、ちゃんと全部食べられたんだよ、アルトくん。」 「そうか・・・なぁ、ランカ。」 「ん?どうしたの?アルトくん?」 「頼むから、そういう惚気はよそでやってくれっ!!!!!」 おわり
https://w.atwiki.jp/macrossf-eparo/pages/146.html
776 名無しさん@ピンキー sage 2008/10/26(日) 01 03 57 ID G3rq0Giw カプはアルト×シェリル。初Hです。 565の続きで、578よりも前の話になります。 やっぱり設定など細かい点で矛盾があると思いますがご容赦願います。 またもや長い話になりましたがお付き合いください。 では、投下。 777 後日譚2 『アオ、ソライロノ……』 1/10 sage 2008/10/26(日) 01 06 38 ID G3rq0Giw 777 後日譚2 『アオ、ソライロノ……』2008/10/26(日) 01 06 38 ID G3rq0Giw 久方ぶりの外気を胸いっぱいに吸い込み、腕を空に向けて伸ばす。 ん、と見上げた先にあの空バカの姿が見える気がしてシェリルはふっと笑った。 あの時と同じ、眩しいくらいの鮮やかな、青。 滑走路に立つ自分をヨソに一人その空を楽しんでいた彼を待ちきれず、飛び降りて。 慌てふためきつつしっかりと受け止めてくれた彼の体温を感じて。 共に風に吹かれながら今まで知らなかった開放的な空気を身体に受けて。 そして、確かめ合った。想いを、言葉と唇に乗せて。 あれから2週間程経ったけれど、その時の情景と歓喜は今でも鮮明に胸の中にある。 シェリルは記憶を愛しむように胸に手を当て、もう一度深呼吸をした。 ――だから、大丈夫。もし、もしも……。 「シェリル!」 自分の名を呼ぶ声に、彼女は極上の笑顔で振り返った。 「どうだ、久しぶりの外は?」 と言ってもお前のことだから大人しくベッドで寝てたとは思えないが、とアルトは唇の片端を上げる。 あら心外ね、と眉根を寄せるフリをしつつシェリルは促されるまま彼の手に荷物を預けた。 「ちゃんとカンヅメしてきたわ。言われるままに、いいコでね」 「本当かよ。で、身体の具合は?」 その口調はやけにあっさりしたものだったが、逆に彼の心配している様子が伺えてシェリルは吹き出した。 「なに笑ってるんだよ」 「あははっ、だってその言い方、わざとらしスギ」 「お前なぁ、オレがどれだけ――」 頬を染めて抗議するアルトにごめんと笑って、彼女はその手を取る。 「お、おい」 「この通り心配ないわ、医者のお墨付きよ。走ったって平気」 そう言って軽やかに駆け出したシェリルに引っ張られて、アルトも仕方なくという様子で その歩調を合わせた。程々にしとけよ、と苦笑しながら。 先を行く彼女の表情は見えない。けれども腕を引くその力強さに、その言葉に安心していた。 だから、アルトは気付かなかった。彼女がポツリと呟いた言葉を。 ――だけど、もし、もしも……。 「アルト、遅いっ!」 懐かしい緑の光を浴びる妖精のように、振り返ったシェリルは楽しそうに笑った。 復旧作業に取り掛かっているアイランド1の様子を横目に、シェリルは退院時カナリアと 交わした会話を思い出す。 『命の危機は去った、と言えるだろうな。詳しくは検査結果を待たなければならないが』 『……そう』 『数値的にも安定しているし――って、浮かない顔だな?』 『そんなことはないわ。やっぱり、ランカちゃんの力なのかしら?』 『まぁ、バジュラとコミュニケイト可能なランカがV細菌に何らかの影響を与えたというのは 有り得る話だ。だが、脳にダメージを与えていた毒素が消えてなくなったことは……』 『説明がつかない?』 『お手上げだな。こういう時、名医は一言で済ませるのさ。“奇跡”とね』 『ふふっ、便利な言葉ね』 『まったくだな』 未来という時間を与えられたことは、フォールド・ネットワークで共有した空間の出来事で それとなく感じていた。だから死に対する不安はもうない。 今、怖いのは。この身を竦ませるのは――。 シェリルは突然、その足を止めた。 急に立ち止まった彼女に反応できず、アルトは衝突を避けようとするもつんのめって シェリルの肩あたりにその筋の通った鼻をぶつけた。 「っ痛。お前、止まるなら止まると――」 顔の中央を手で押さえながら文句を言おうと彼女を見れば、その視線は上方に浮かぶ スクリーンに釘付けになっている。 そこにはギャラクシーの吸収合併と、その反対デモに関するニュースが映し出されていた。 シェリルの胸中の複雑さは如何許りであろうか。心情を慮って、アルトは彼女の手を そっと引き静かにその場を後にした。 復旧作業が急ピッチで進められているとは言え、未だ崩れた建物等の残骸が散らばる道を 通り抜け、比較的被害の少なかったブロックへと足を踏み入れる。 二人の前にはこじんまりとした三階建てのアパートメントがあった。 「なんだか、懐かしい気がするわ。たった数ヶ月しか住んでなかったのに」 「いいのか? 政府側からもっといい部屋を斡旋するって話もあったんだろ?」 「シェルターで生活している人たちのことを考えると、ちょっと、ね」 それに、とシェリルは手を後ろに組んで後ずさりながら、おどけるように言った。 「気に入ってるのよ、ココ。何といってもアルトと同棲してた思い出深い場所だし?」 「ど、同棲って!! 」 あながち間違ってはいないだけに否定することもできず、アルトは赤面した。 その様子をクスクスと笑いながら眺めているシェリルに、ほらさっさと行くぞ、と 仏頂面で告げて、彼はズンズン階段を上っていく。 「待ちなさいよ、家主の私を差し置いて先に部屋に入るなんて――」 ドアを開けて待っていてくれたアルトの横から玄関に入ったシェリルは、漂ってきた 美味しそうな匂いと、一目見るだけで片付けられたことがわかる整然とした部屋の様子に 言葉を止め、無言で隣の男の顔を見上げた。 「鍵、持ってたし。その……、暇な時に、な。飯は、病院食に飽きているだろうと今朝準備した」 「アルト……」 照れているのかついと視線をあさっての方向へ向ける彼にぽつり、ありがと、と小さな 声で礼を言い、シェリルは寄り添うようにしてアルトの肩に頭を擡げた。 そんな彼女を軽く抱きしめてから、アルトはその額をちょんとつついて微笑む。 「着替えて来いよ。その間に用意しておいてやるから」 この不意打ちは卑怯だと思わず涙ぐんでしまった自分に悔しさを感じながらも 沸き起こる幸福感に身を委ねることを許して、シェリルは彼の頬にキスをした。 チュッという音と共に「先に食べちゃダメよ!」という科白を残しシャワールームへと 消えた彼女の背中を、アルトはやれやれと温かく見送った。 お待たせ、とリビングに現れたシェリルの姿を見て、テーブルにグラスを用意していた アルトの手が止まる。 その瞳と同じ澄んだブルーのシンプルなワンピースに身を包み、風呂上りを示す 緩く結わえた髪の少しだけ湿った後れ毛と淡く火照った肌をした彼女を見つめる目は まるで眩しいものを見ているかの如く細められている。 「どうしたの?」 上目遣いで無邪気に尋ねるシェリルを恨めしく思いながら、何でもないと平静さを装い 彼は料理を運ぶべくキッチンへと戻っていった。 全ての配膳が終わると、アルトはエプロンを脱いでグラスにシャンパンを注ぐ。 未だ配給制のため内容は質素なものであったが、手の込んだ調理によってテーブルの上は なかなかに豪勢な彩で飾られていた。 「すごいわね。何かのお祝い事みたい」 「みたい、じゃないだろ。検査の為とはいえ、退院を祝うのは間違ってないさ」 グラスを合わせ、その冷えた爽やかな甘みを一口喉に流し込んでから シェリルは思い出したようにふっと笑う。 「前にも、こうやって乾杯したわね」 「ああ。あの時はお前が潰れて大変だったな」 失礼ね、と頬を膨らませる彼女に本当のことだろ? と軽口を叩きながらも 以前とはまったく違う穏やかな空気にアルトはその口元を緩ませる。 しばし笑い声をあげつつ料理と会話を楽しんでいた二人であったが、ふっと笑うのを止め どこか遠くを見つめるような眼差しをするシェリルに、彼はどうしたのかと問うた。 「人生って、わからないものね」 「何の話だ?」 「……私、私はね。こんな食卓をずっと夢見てきたの」 「夢……」 「そう。歌手になってからの私は関係ないってつっぱねてたけどね。本当はずっと欲しかった」 それから彼女は静かに己の幼き日々の境遇を語り始める。グレイスに拾われるまで続いた スラムでの過酷な日々を。話すにつれ硬くなっていく彼の表情の中に、ほんの少しも 哀れみの色が見られないことにシェリルは心の中で感謝した。 「ゴミを漁って生きてきた、なんて軽蔑した?」 「いや、オレは……」 様々な感情が綯い交ぜになり、アルトはただ首を振ることしか出来ない自分に舌打ちする。 「それとも、この高飛車な女にそんな過去があったとは、って吃驚した?」 「茶化すなよ」 少し黙れ、と彼はテーブルの上にあるシェリルの手に自分のそれを重ねた。 「うまく言えないが……。その、お前に会えてよかったと思う」 「……ありがと」 小首を傾げるようにして笑う彼女にこの想いが伝わるようにと、アルトはその手を 包み込むようにキュッと握った。 「だから、ね。ちょっと不思議な感覚なの。ギャラクシーについてのニュースを見ると」 私に何か出来ることはないかって考えてる。そう言うとシェリルはちょっと困ったような 顔ではにかむ。 「連中はお前を捨て駒のように――!」 言葉にするのも疎ましく、かつ感情的になってしまった自分を恥じてアルトは口を噤んだ。 合併という手段が、物事を平和裏に解決する上で最も適切な処置であるということを 彼は充分に理解していた。しかし、である。 調査が進むにつれて今回の首謀者がいかにフロンティアと、そして目の前に座る恋人を その破滅さえ厭わないという身勝手さで利用したのかが明らかになり、アルトは憤りを 隠せずにいた。 「もちろん、私だってぶん殴ってやりたいわよ。っていうか、機会があれば実行するけど」 「や、それは……」 「でも、いがみ合っててもそれで幸せになれるわけじゃない。私たちはそのことをもう 知ってしまっているんだもの」 「シェリル……」 どれだけ苦い思いを抱いていても、やっぱり故郷なのかしらね。そう呟いて グラスを傾ける彼女を黙って見つめていたアルトだったが、不意にすっと立ち上がると 荷物の置かれたソファに向かう。そして鞄から大きめの封筒を取り出すと無言のまま シェリルの前にそっと置いた。 「アルト?」 訝しげに彼の表情を伺うが、いいから開けてみろと顎で示され中身を確認する。 そこには幾つかの手紙と一枚の写真が入っていた。 「これって……!」 “your granddaughter, Sheryl”そう書かれた写真には、赤みを帯びた髪の美しい女性と その腕の中でつぶらな瞳を輝かせる赤ん坊が映っていた。この女性が自分の母親に送った と思しき手紙にさっと目を通して見ると、“イヤリングは娘に……”という文字が目に 入ってくる。宛名は“Mao Nome”となっていた。 「この人が、ママ……。それに、Dr.マオが、私の――」 突然の出自の判明に、自身でもよくわからない感情が吹き出して震える手を口に当てる。 「幸せそうに笑ってるよな。お前に、よく似ている」 優しい声に振り向くと、そのまま力強く抱きしめられた。喉の奥が痛くて、目の前の胸に しがみつくと、アルトはあやすように彼女の背中をポンポンと叩いた。 驚かせて悪かったな。そう言ってゆっくりと背を撫でる手の感触と、日向を思わせる 微かな彼特有の匂いに包まれて、シェリルの心は少しずつ凪いでいく。 「グラス大尉から預かってきたんだ。戦後の調査で出てきたってさ」 「突然過ぎるわよっ!」 彼女の本来の快活さがわかりすぎるその物言いに、アルトは苦笑した。涙が溜まるその 目尻にそっとキスを落として、彼は言葉を続けた。 「本当は、もっと落ち着いた頃に見せようと思ったんだが」 「うん」 「オレが言いたかったのは……。お前は確かに、愛されて生まれてきたということだ」 「うん……」 「それで、その写真を見てからずっと考えていたことがある」 「うん……?」 「一緒に、暮らさないか?」 「うん……、えっ!?」 シェリルは思いがけない言葉に頷きかけた顎を上げて彼の顔を覗おうとしたが、 抱きすくめられてそれが叶わない。アルトはこんな顔見られてたまるかとその腕の力を 強くした。お互いの鼓動が早鐘のように打つのをこそばゆく感じつつ、しばらく無言で その音に耳を傾けた。 「ここに、二人で住むの?」 私の家に。静寂を破った彼女のからかうような口調にアルトは声を荒げる。 「最初はオレが部屋を用意してから言うつもりだったんだよっ! なのにお前が――」 瞬間、目に飛び込んできたシェリルのあまりに幸せそうな笑顔に、彼は言葉を詰まらせた。 そしてはぁ、と盛大に溜息をついてみせる。 「これは、カッコ悪過ぎるだろ」 「少し、ね。でも私にとっては最高の男だわ」 唇を重ねてから、彼女はふふっと笑って可愛らしくウィンクした。 「で、返事はもう貰ったと思っていいのか?」 内心、シェリルは揺れていた。入院中してからずっと抱えていた彼女の中にある問題には 壊れたシーソーのように忙しなく動く感情によって答えが出せないでいる。 否、正解などないのだ。確かなのはお互いに愛し合っているという事実だけ。 「足りないもの、買いにいかなきゃね」 自分の言葉に頬を緩ませるアルトを見て、シェリルは心の中で強く思う。 結果がどうあれ、この想いから、もう二度と逃げてはいけないと。 翌日、仕事に行くアルトを見送ってから、シェリルも身支度を整えて指定された場所へ 向かった。30分程歩いたところで、多少損壊の跡が見られる古い、しかし重厚な造りの ビルに到着し、彼女はその綺麗に手入れされたエントランスに入っていく。 そして一つの扉の前に立つと、インターフォンを鳴らした。 ドアには『ビクター・プロ』と書かれた札が下がっていた。 どうぞお入りくださいとの声に従いシェリルが中に足を踏み入れると、サングラスを 掛けた小柄な男がにこやかに、しかし少しだけ恐縮した様子で出迎えてくれた。 ビクター・プロモーションの社長、エルモ・クリダニクである。 「どうぞこちらに」 応接室として使っているらしい部屋に通され、彼女は勧められるまま椅子に腰掛けた。 「忙しいでしょうに、時間を取らせて悪いわね」 「いいえぇ、そりゃ突然の申し出に吃驚はしましたがネ――」 向かいに座ろうとしたエルモの声が、バタンという大きな扉の開閉音に遮断される。 何事かとシェリルが部屋の入り口に視線を遣ると、一人の少女が声を上げながら 飛び込んできた。 「社長っ! ビッグニュースって――!!」 目が合ったところで彼女の翡翠色の髪が元気に跳ねる。 「シェリルさん!?」 「久しぶりね、ランカちゃん」 どうしてここに? と会えた喜びを全身で表しシェリルに抱きつきつつ尋ねた。 「シェリルさんは、なんとウチの事務所と契約してくれることになったんですヨ」 「そういうこと」 というわけで、よろしくね先輩。そう言って悪戯っぽく笑う彼女に、 やめてくださいよーとランカは吹き出した。 「お茶でも入れてきますネ」 私が、と立ち上がるランカを「いいから」と制して、エルモは給湯室に消えた。 こういうさり気ない気遣いが出来る彼の人柄をシェリルは気に入っている。 「でも、ビックリです。シェリルさんと同じ事務所になるなんて」 「私も嬉しいわ。一緒に仕事できるといいわね」 調子はどう? と聞くと、頑張ってますと元気な笑顔で返ってきた。 「社長には迷惑かけてますけど、聴いてくれる人がいること、歌えることが嬉しいんです」 強い娘だ、とシェリルは思う。一部の人間の、彼女に対する評価や態度がどれだけ 酷いものであるかを知っていた。仕方の無いことだと解ってはいても、彼女のことを 思うと胸が痛んだ。しかし、目の前の少女は曇りない笑顔でその痛みを受け止めている。 どうかそのひたむきさが報われるようにと祈らずにはいられなかった。 と同時に彼女の真っ直ぐさを羨ましくも思う。 「ちょっとつらいときもあるけれど、直球勝負です!」 「直球、か……」 目を伏せるシェリルにランカは頷いた。 「シェリルさんも、投げてみませんか?」 「……え?」 「きっと、大丈夫です」 ああ、そうかとシェリルは理解した。ランカには伝わっているのだと。そして背中を 押してくれているのだ。かつて恋敵だった自分の。 その繋がりが嬉しくて、彼女は笑った。 「そうね。先輩の忠告には素直に従うのがこの業界の鉄則だし」 「うふふ。頑張ってくださいね」 盛り上がってますネ、とエルモが三人分のお茶を運んできた。 「何の話をしていたんですか?」 「女の子の内緒話です」 「そうそう。触れたら火傷じゃ済まない、秘密の話よ」 ねぇ? と顔を見合わせて笑う二人に、それは怖いとおどけてみせる社長。 彼の入れてくれたお茶で一息ついていると、そうだ、とエルモは思い出したように言った。 「ビッグニュースってのはシェリルさんのことだけじゃないんデスよ、ランカちゃん! ライブ決まりました! 小さなハコですがね」 「本当ですか!?」 手を取り合って喜ぶ二人の姿を、シェリルは穏やかな気持ちで見つめていた。 「よかったわね、ランカちゃん」 「ありがとうございます!!」 心からの祝福を送ってから、彼女はすっと表情を変える。 「それじゃ、私も仕事の話に戻すわね」 それは先程まで見せていたものとは違う、プロの顔だった。 アルトが仕事を終えて帰ると、シェリルは曲を口ずさみながらリビングの机に向かっていた。 新しい歌を作っているのだろうと判断し、邪魔にならぬように彼はそっとキッチンに入り 夕食の支度を始める。残った食材で簡単に焼飯とスープを作り、器に盛り付け始めた頃、 んー、という彼女の伸びをする声が聞こえてきた。 「終わったのか?」 キッチンから顔を覗かせ尋ねると、シェリルは目を丸くした。 「帰ってたの? ごめん、気がつかなくて」 「大した集中力だな」 アルトは厭味でなく感嘆を述べると、テーブルに料理を並べる。ご飯まで、と少し 申し訳なさそうなシェリルに「お前に家事は期待してないから」と笑った。 「あら、失礼ね。私だってやろうと思えば出来るわよ」 「はいはい。ずいぶん熱心に書いていたが、新曲か?」 今日事務所に行ってきたんだろ、と聞く彼に、これはちょっと違うのよと首を振る。 「仕事はね、明後日の検査結果を聞いてから始めることになったわ」 「そうか」 それで一つお願いがあるんだけど。シェリルは譜面を片付けながらさりげなく告げた。 「病院に付き添って欲しいのよ。時間取れないかしら?」 「ん? ……午後なら何とかなると思うが」 シフトを思い浮かべ、少しの間考えてからアルトは答える。よかったと笑う彼女の 意図するところを知ることなく、彼は食事に手を付けた。 2日後、シェリルは約束の時間に現れたアルトと共に病院へ向かった。受付での手続きを 済ませてから、二人並んで待合室に座る。いつになく硬い表情をしたシェリルに 退院してからの彼女の様子を見てきて結果をある程度楽観しているアルトは疑問を投げた。 「どうしたんだよ」 「ううん、なんでもないの。……大丈夫よ」 自分に言い聞かせるように呟くシェリルの手をそっと取って、その冷たさに彼は驚く。 彼女は極度に緊張しているのだ。何故だ? とアルトは自問した。ここ数日、彼女の 体調に陰りは見えなかったし、生命の危険はないという医者の言葉も聞いた。 まさかまた自分に重大な隠し事をしているのでは、と思った時、後ろから声が掛かった。 「待たせたな、シェリル。……って、アルト中尉?」 何故お前がここに、と言いかけたカナリアの目に、繋いだ二人の手が留まった。 ――成る程な。どうりでオズマが荒れるわけだ。 酔ったオズマが「あの野郎、オレのかわいい妹を振りやがって!」と叫ぶ姿を思い出し カナリアは苦笑した。 ペコリと頭を下げるアルトに目で返し、その横に座るシェリルへ診察室に入るよう促す。 硬い表情のまま俯く彼女に「そんなに心配するな」と笑いかけ、退院時に浮かない顔を していた理由を察したカナリアは一つの提案をした。 「デリケートな問題だが、シェリルさえ良ければアルト、貴様も聞け」 えぇっ!? と思いがけない展開に驚いたアルトだったが、自分の中の疑惑を解消するには 手っ取り早い方法だと思い、シェリルの顔を覗う。 カナリアの言葉にぱっと顔を上げた彼女は一つ息を落とすと頷き、正面からアルトを見た。 「一緒に聞いて頂戴」 繋いだ手にギュッと力を込めて、シェリルは言った。 診察室のモニターには様々なデータが表示され、それをもとにカナリアは詳しく説明した。 医学の知識に乏しいアルトは専門的な部分を理解することは難しかったが、命に別状は 無いということだけはわかり、ほっと胸を撫で下ろす。 「まぁ、簡単に言えばだな……」 カナリアはモニターの電源を落として、ざっくばらんな口調で話した。 「血液やリンパ液中にV細菌は見られない。脳に定着し毒素をばらまいた奴らも消え、 与えられたダメージも回復している。だが細菌が消滅したわけではない」 何故そうなったのかを説明する資料はないのだが、と前置きして彼女は続ける。 「V細菌は腸の細胞内に定着しているんだ。まるで元からそこに存在したかのようにな。 恐らく共生することを選んだのだろう。だから身体に悪影響を及ぼすことは無い」 よかったな、とアルトはシェリルに声を掛けた。しかし彼女の表情は冴えない。 「それから、感染についてだが――」 ピクリと身体を震わせて、シェリルは顔を上げた。そんな彼女に笑いかけ、カナリアは こほんと一つ咳をする。 「体液にV細菌が見られないことから、他者との接触で感染させることはまず無い。 生活には何の支障もないぞ。もちろん、性行為にもな」 ニヤニヤと自分の顔を眺めるカナリアに「なっ!?」っとアルトは顔を赤らめた。 「よかったじゃないか、アルト中尉」 「ちょっ! や、オレは……、その」 あわあわと何を言っているのか自分でもわからずアルトは腰を浮かせる。動揺する彼の 袖を引っ張ってシェリルは嗜めるように言い放った。 「大事な話なんだから真面目に聞きなさいよっ!」 「す、すみません……」 何故か敬語で謝る彼に将来尻に敷かれているだろう姿を想像し、堪らずカナリアは吹き出した。 「ククッ。いやいや、確かに笑い話じゃなく大事なことだからな、うん」 肩を震わせつつ彼女は言葉を続けた。 「それから、妊娠した場合の胎児への影響だが、これは予測がつかない。V型感染症患者が 出産した例はランシェ・メイ、ランカの母親しかいないし、彼女と今のお前は状態が 異なる為に症例としては扱えないからな。しかし……」 「しかし?」 早く言ってくれと言わんばかりにシェリルは食いつくようにカナリアを見る。 その表情は真剣だった。 「細胞に組み込まれ一体化したならば、感染よりも遺伝に関係してくるだろうな。影響が ある、と仮定すればの話だが。もしそうだとしても、表に出てくるかどうかすらわからん」 「ということは……」 「出産自体は問題ないだろう。生まれてくる子供に影響があるとしても、それは今の お前と同じ身体の状態になるだけだ」 ふうっとシェリルは大きく息を吐いた。ようやく緊張から開放された彼女は華のような 笑顔をカナリアに向けた。 「ありがとうございました、カナリア大尉」 「いや、こっちもなかなかに面白いものを見せてもらった」 そう言って、カナリアはいたたまれない様子で椅子に座っているアルトを一瞥する。 「男というものは、女の身体についてはまるで気が利かないものだ。経験者として 助言しておこう」 「ふふっ。ありがたく頂戴しておくわ」 さ、行くわよとシェリルに引きずられるようにして部屋を出るアルトの肩をポンと叩き カナリアは彼にも年長者として激励の言葉を送る。 「ま、しっかりな」 はぁ、とアルトは蚊の鳴くような声で答えた。 上官に醜態を晒したショックからか、無言のままシェリルに引っ張られていたアルトで あったが、はたと気付いて前方の彼女に声を掛ける。 「おい、家はこっちじゃないぞ。どこに行く気だ?」 「いいから黙ってついてきなさい」 その物言いに少しムッとしたが、もうどうにでもしてくれと半ば投げやりな気持ちで 彼女の指示に従った。 やがてシェリルが足を止めたのは、かつてアルトが戦場へと飛ぶバルキリーを眺めた 小さな広場だった。そう言えば、と彼は思い出す。 ――ここでシェリルに“あなたにプレゼントをあげる”と言われたんだったな。 見上げればそこにはもう漆黒の宇宙は無く、夕暮れの赤い光が二人を包んでいた。 「あなたに贈りたいものがあるの」 そう言って、シェリルはすぐ横の階段を数段上った。そしてくるりと振り返ると、そこは 彼女のステージとなった。木々がざわめき、海が光を反射して彼女を照らす。 触れた先に何があるの? 唇の熱だけでも 濡れた翼は乾くのに 知りたいと思うのは 欲張りかな 不思議ね この胸の中にあったなんて 湖に沈んだ小石のようなものよ それを見つけてくれたのは あなた 磨きたいと思ったのは わたし ひたむきな笑顔に照らされて 輝くのを見たの 夢であったとしても その光はホンモノ 暗い宇宙(そら)に浮かぶ名も無き小さな星のようなものよ それに名前をくれたのは あなた 初めて降り立ったのは あなた そして触れたいと願う わたしは 構わないわ 欲張りと言われても 彼女の想いは歌に乗って、唯一人の元へと駆けていく。彼の左耳を飾るイヤリングが 光を放ち、そしてこの鈍感な男はようやく理解したのだった。 まったく、自分はなんて女に惚れてしまったのだとアルトは思う。これではますます 自分の立つ瀬が無いではないか。ミシェルがいたら「女心の分からん奴だ」と からかわれたことだろうと自嘲気味に笑った。 歌い終えて優雅にお辞儀をするシェリルの姿は、かつて歌舞伎の舞台で天才役者と 評された少年をも魅了した。賞賛の拍手を送るアルトの姿に満足し、彼女は階段から 飛び降りるようにして彼に抱きついた。 「こんなサービス、滅多にしないんだからね?」 「ああ」 「私の歌、届いた?」 「ああ……」 「女だって、好きな男に抱かれたいと思うものよ?」 「う……」 「だから、別れましょう?」 「ああ……、えぇっ!?」 アルトは思いがけない言葉に頷きかけた顎をあわてて上げて、シェリルの顔を覗う。 「――って、検査の結果次第で言おうと考えたこともあったわ。怖かった……」 わざと間を置いてから言葉を続けたシェリルはふっと笑い、そして視線を落とす。 「一緒にいても触れられない時間がずっと続くのかもしれない。そう思ったら……」 「シェリル……」 「だから、すごく嬉しいの――!!」 良かった、と身体の奥の奥から喜びを表す彼女を、アルトは力強く抱きしめる。 「すまない。その……、いろいろと気が利かなくて」 「吃驚した?」 「それはもう、盛大に」 「この間のお返しよ。……ちょっと変化球気味だったかしら」 「何のことだ?」 何でもない、とシェリルは彼の腕の中でクスクスと笑った。そしてその温もりを確かめる ように頬を摺り寄せた。 「自分でも驚いているのよ。ずっと独りで、家庭とか家族とか、そんなものとは縁がない、 “今”を必死で生きてきた私が、ずっと先の未来のことを考えてる」 「……」 「それはとても幸せで、素敵な感覚だと知ったの。だからもっと……」 濡れた青の瞳を向ける彼女に、アルトは優しく口付けた。 アパートに着いてすぐ、二人は手を繋いだまま寝室へと入っていった。昨日まで ただ指を絡ませて眠ったベッドを見て、自分たちがこれからしようとしていることを 想像してしまい、二人して頬を染める。 「……え、と。こういうとき、どうすればいいのかしら」 「……オレに聞くなよ」 「情けないわね! 普通は男が優しくリードするもんでしょーが!!」 「悪かったなっ!! あーもう面倒くせぇっ」 言い捨てるなりアルトは上着を脱ぎ捨て、上半身の肌を晒す。 「ちょっ――!?」 ムードも何も無い彼の行動に非難の声を上げようとしたシェリルの視界が、素肌の 厚い胸板に占領された。 「少し黙っててくれ。オレだっていっぱいいっぱいなんだ」 アルトは低く掠れた声で囁き、彼女の頬に手を添える。 「ただ、感じてろ。オレもそうする」 「……うん」 シェリルが素直に頷くと、上から優しいキスが降りてきた。それは次第に熱を帯び、 互いの吐息や舌を飲み込んでゆく。アルトは彼女の背に腕を回しファスナーを下げ 露になった背中から肩にかけてなぞるように手を動かす。その感触にシェリルがぴくりと 身体を震わせると、纏っていたピンクのワンピースがパサッと音を立てて床に落ちた。 その音を合図にして、二人は互いに相手をよりいっそう貪欲に求めていく。 やがて一糸も纏わぬ生まれたままの姿になると、そのままベッドへなだれ込むように沈んだ。 啄ばむように、あるいは深く、幾度も重ねられる唇が小さな音を立てる。時折交わす 視線は恥ずかしげに外されたり、あるいは熱っぽく絡み合う。彼はぎこちないながらも 掌で彼女の身体の表面をなぞってその甘い吐息を誘い、彼女はその啼き声で彼の官能を 刺激した。指先でお互いの肌の感触を確かめ合い、感じ、追い立てる。 唇を名残惜しげに離し、アルトはそのまま白い首から乳房へと舌を這わせていく。その 形の良い丸みに顔を埋めながら、女の身体はかくも柔らかいものかと驚いていた。 身体のあちらこちらに熱を灯され声を上げていたシェリルもまた、素肌で触れ合うという ことがこれ程気持ちのいいものであることを初めて知る。彼の手や舌に敏感に反応する 自分の身体を持て余しつつ、その快楽に酔いしれた。 アルトの指が太ももを探り、つつとその奥に移動する。そして中心に辿り着くと、 シェリルは小さな叫び声を上げた。 そこはもう濡れていて、指先を滑らせると彼女の両足は緊張し、その背が弓なりに反る。 「あっ……! やぁっ、あぁぁっ」 跳ね上がり、反らされた身体には玉のような汗が浮かび、彼女はアルトの肩に爪を立てた。 「アルト……、アルトっ……!」 襲う波に抗うように名前を何度も囁き、彼の身体に縋りつく。 アルトももはや限界であり、自身の先をあてがいゆっくりと中に入っていった。 きつい抵抗があり、その痛みにシェリルは顔を歪ませる。額を撫でて大丈夫かと問うと 彼女はコクリと頷いた。出来るだけ痛みを感じさせないようにと、彼は少しずつ先に 進んでいった。 ようやく全てが収まり、アルトがふうっと大きく息を吐くと、その下でシェリルは ポロポロと瞳から涙を零していた。彼は慌てた。 「ごめん、痛かったか?」 違うの、と彼女は両手で顔を隠しながら首を振る。 「……どうしよう。私、いま、すごく満たされてる……」 嗚咽をあげながら途切れ途切れ告げるその言葉と彼女の姿に、アルトは胸がぎゅうと 締め付けられた。自分は最早逃れられない程にこの女に囚われてしまっているという ことを、今更ながらに自覚した。 込み上げてくる愛おしさにどうしようもなくなって、彼はシェリルの手首を掴み、そっと シーツに落とした。涙を唇ですくい、口付けて、そのまま腰を動かし始める。 初めは苦悶の表情を見せていた彼女の頬に次第に赤みが差し、控えめだった喘ぎはやがて 高らかな叫びとなった。 「ふっ、……あぁぁっ! ん、んんっ……、あぁっ!!」 アルトは動きを速め、その額から汗を零す。 滴は穿つ反動で揺れる彼女の豊かな乳房の上に落ち、その肌に溶けた。 その時が近いことを感じて、彼はシェリルの耳元でその名を呼び、愛していると囁く。 シェリルは快楽に翻弄され、その口は彼の名を紡ぐことが出来なかった。 だから彼女は絡めた指を力強く握った。想いを込めて、強く、強く。 「はっ、んぁっ、あ……、あぁぁっ!!」 「くっ……!! 」 同時に上り詰めて、アルトは己の精を解放した。と、虚脱感に襲われて、彼女の柔らかな 身体の上に崩れ落ちる。彼の荒い息が、シェリルの肩を湿らせた。 重なった身体から、お互いの鼓動が激しく鳴るのが聞こえた。二人はしばらくの間、 その命の音に耳を澄ませた。 動悸と息切れが収まり、余韻の残る熱い肌から離れるのを惜しみつつアルトは身体を 起こした。ふと視線が合い、二人は事後の気恥ずかしさから頬を上気させた。 何か言葉を掛けなくてはと思うものの、ちらりと覗けばシェリルの濡れた青い瞳と唇、 そして桃色の艶やかな裸体に目を奪われ、何も口に出来なくなってしまう。 彼女もまた、恍惚の後に全身の力が抜けてしまい、恥らうように両腕を胸の前に 持ち上げるので精一杯であった。 アルトは身を捩るようにして彼女の横に転がり、その身体をそっと己の腕で包み込む。 そして額をコツンと当て、耳のあたりから指を差し入れ乱れた髪を梳くと、シェリルは くすぐったそうに身をくねらせて小さく笑い声を上げた。 「ねぇ、アルト……」 甘えるような声で名を呼び、シェリルは彼の胸に頬を寄せる。 「……ん?」 ストロベリーブロンドの髪を弄るアルトの声も、甘さを含んでいた。 「私、決めたわ。これから自分が歌うものを」 「どんな歌だ?」 彼女はふふっと微笑んで、上目遣いに彼の瞳を覗きこんだ。 「橋渡しをね、したいの。いい思い出なんてないけど、それでも私の故郷だから」 「……そうか」 「こうやって触れ合えば、理解り合えると信じたいのよ」 そう言って首に腕を回す彼女の背中を、アルトは優しく撫でる。自分を見つめて笑う その澄んだ青色の瞳は、空そのものだと彼は思った。どこまでも広がる、自由な空だと。 「シェリルさん! そろそろスタンバイお願いします!! 」 スタッフの声に、彼女はリフトの上に立った。そして瞼を閉じて深く深呼吸をし、 力強い挑発的な視線を上方へ向ける。客席からは彼女の名を呼ぶ聴衆の怒号の如き 声が響き渡っていたが、彼女の耳には届かない。 ――今、ここにあるのは、音楽と私。そして……。 リフトが稼動し、シェリルの姿がステージに現れると歓声が地響きのように轟いた。 彼女はそれに手を挙げて応え、1曲目のイントロが流れ出す。 しかし彼女の歌声はいつまで経っても聞こえてこなかった。ざわめく客に シェリルは笑顔を見せ、ちょっと聞いてくれる? と語りかけた。 会場は少しの間ざわざわと落ち着かない様子だったが、やがて静かに彼女の言葉を 待ってくれたようだった。「ありがとう」と礼を述べて、シェリルは続けた。 戦争で、私はいろいろなものを失くした。皆もそうだよね? 誰もが何かを失い、心に傷を負ってる。暗い何かを抱えて今も生きてる。 それをぶつけたい衝動に駆られるのは、仕方の無いことだと思うわ。 でも私はそこから進みたいと思った。そう思わせてくれた人達に出会えた。 とても大切なことを教えてくれたの。私も誰かに、それを伝えたい。 そこまで言って、シェリルは客席を見た。彼女を真っ直ぐ見つめて頷く一人の男の姿を 見つけて微笑みながら頷き返す。 ――だから……。 「アタシの歌を、聴けぇー!!!」 END 以上です。 本当は新・トライアングラーでコメディを書く予定だったのですが、 こちらを先に夢で見てしまったので投下しました。 コメディの方はまたそのうちに……。 それでは、今日もいい夢見れますように。 ※3-578続き ※続きは6-006