約 495,216 件
https://w.atwiki.jp/macrossf-eparo/pages/227.html
328 :黄昏れの丘で… :2009/02/24(火) 02 20 45 ID mqbcFLas アルト×シェリル (エロなし。なのに長くてスミマセン><) 後日談です。 最後の戦いが終わり、復興に向けて人々は慌ただしい日々を過ごしていた。 もちろん、早乙女アルトもその一人だった。 そして…復興から数カ月、荒廃の中でも人々が秩序を取り戻した頃… シェリルが姿を消した。 彼女に身寄りはない。 アルトは思い付く限りの場所を探した。 V型感染症の恐怖は消えたとは言え、彼女は病み上がりなのだ。 …しかし、どれだけ探しても彼女は見つからなかった。 …任務の間にシェリルを捜す、そんな日々を過ごして彼は気付いた。 -シェリルは俺を避けているのか?- フロンティアからの知人はアルトと共通のものだし、歌を歌っているなら消息はつかめる。 この星から出た形跡もない。 「なぜだ?シェリル!」 アルトはやるせない思いを抱えながら、与えられた任務をこなし…未だ見つからないシェリルを探し… 哀しい答えにたどり着いたのだった。 …そして1年以上の月日が流れる。 「アルトくん、ごめんね。付き合わせちゃって」 「いや、いいんだ。おまえも頑張ってるな。無理してないか?」 「そ、そんな事ないよ。…たくさんの人を悲しませから…あたしが出来る事、したいんだ!」 「そうか…。あ、ちょっと待ってくれ」 -戦いの後、ランカをよく思わない人間はかなりいた。それもあって、ランカは今でも一人で外出することはない。 こうして慰問やチャリティライブに行く際は、アルトやブレラ、オズマ等が付き添っていた。 そんな帰り道…アルトは携帯メールが届いた。ランカはそんな彼をじっと見つめる。 戦いの後、「恋も歌も負けません!」そう言った。恋敵であり憧れだった人は笑って頷いてくれたのに… 今は消息はつかめない。 居なくなってすぐは「じゃあアルトくんは私のものかも!」なんて脳天気に思った事もあった。けれど…。 「ランカ、クランが用事があるって………ミシェルの所で待ってるって言うんだが…」 「あ、そうなんだ? …もし、迷惑でなければ…一緒に行ってもいいかな。ミシェルくんのお墓参り…しばらく行ってないから」 「ああ…」 アルトが微笑む。 (綺麗だなぁ…) ランカは初めて会った時と同じように彼に見惚れ…あの頃から遠くに来た自分たちを思った。 ランカは本当はクランの前に立つのは辛い。 彼女の誰より大切なひとを奪ったのは自分も同然だから。 ミシェルの墓前に立つのも、どんな気持ちでいたらいいのかわからない…それが正直な気持ちだ。 でも…少しでもアルトのそばにいたい…それもランカの偽れない気持ちだった。 黄昏れの中、アルトとランカはミシェルの墓標へ向かう。 並んでではなく、アルトの少し後をランカが追って。 声をかけられない。 …アルトの心はきっと失った友人で占められているのだ。 アルトは空が茜色になるのを見ながら、ミシェルの言葉を思った。 恋と友情の区別も付かずにいる自分に業を煮やしていたのを思い出す。 (いろいろ、心配させてたみたいだな) ミシェルの呆れたような心配そうな顔を思い出し、苦笑する。 そして自分の恋には正直になれずにいた男を思い、…同じように意地っ張りだった姿を消したひとを思う。 元気でいるのか?一人で泣いていないか? 建前と裏腹な彼女が心配でならなかった。 (バカだな…) 彼女はたぶん…あえて自分の前から姿を消したのだ。それでも…心配だった。 …小さくため息をついて、アルトは目線を上げた。 赤く染まる墓標。 そこに……… 捜し続けた姿を見つけた。 「シェリル…!」 細い後ろ姿。夕暮れに光るピンクブロンドが揺れる。 アルトは無意識のうちに走り出していた。後ろで驚いてランカが呼び掛ける声は耳に届かない。 白い後ろ姿は、アルトを見つけて身を翻す。 アルトはその後ろ姿を追い掛け…ついに細く白い手をその手に掴んだ。 「シェリル…!」 彼女は振り向かない。肩が小刻みに震えていた。 「シェリル…おまえ……」 アルトには山のように言いたい事があった。なのに今は、引き寄せた細い身体を抱きしめるだけだった。 後ろから抱きしめ、シェリルの柔らかな髪に顔を埋めアルトは声を搾り出す。 「どこに行ってた…」 「………アルト…」 シェリルの声が震えているように感じた。けれどシェリルはそれ以上なにも言わない。 アルトも何も言えず、ただゆっくりと赤い陽は沈み… どこかで小さな泣き声が聞こえた。 アルトもシェリルもはっとして周囲を見回す。 …と、木陰からクランが…腕に幼子を抱いて姿を表す。 「クラン!」 クランに呼び出された事を思い出しアルトは少女の姿の彼女の元へ歩み寄る。 それより先にシェリルが駆け寄りクランから幼子を受け取ると頬を寄せた。 幼子は泣いていたのが嘘の様にシェリルに笑いかける。 「シェリル…?クラン…?」 アルトは状況が飲み込めず、茫然とその光景を見つめていた。 「クランったら」 シェリルがため息まじりにクランを見つめる。 「す、すまない。だがな、もういい頃だと思ったのだ!」 クランが頬を膨らませていた。 アルトは二人を代わる代わる見比べて 「何なんだ一体…?」 思わず呟いていた。 バチーン! 静かな夕暮れに不似合いな音が響いた。 「早乙女アルト!おまえは鈍過ぎる!」 クランが飛び上がってアルトに平手を打つ。 「な、なんだよ!」 「おまえは何も分かってない!シェリルの気持ちもランカの気持ちも!シェリルは、シェリルはなぁ…。ランカだって…」 顔を真っ赤にしてアルトに掴みかかるクランの前にランカが割って入った。 「ランカ…!」 「クランちゃん、ありがとう。でも、いいんだよ」 ランカが…あの時のように涙を浮かべて微笑んでいた。アルトの胸がズキリと痛んだ。 「ランカちゃん…」 幼子を抱いたシェリルがランカを見つめた。そんなシェリルにもランカは微笑む。 「あたしね、分かったんだ… アルトくんはやさしい。あたしにも…クランちゃんにも、ナナちゃんにもルカくんにも。 誰にでも優しいんだよ。 でも、アルトくんはずっと探してたよ。シェリルさんの事。 怒った顔しながら探してたんだ…」 「ランカ…」 「あたしは、大丈夫! お兄ちゃん達もついてるし!」 ニッコリ笑う瞳の端から零れた何かが夕日にキラリと光る。 と、ランカはそのまま踵を返し走り出した。 「ラ、ランカ!」 追い掛けようとするアルトを制して目配せすると、クランが後を追っていった。 残されたのは二人と幼子。 アルトはまじまじとシェリルの腕にいる幼子を見ていた。 黒髪に青い瞳の…。 「シェリル…この子供…」 「あんたには知られたくなかったんだけど」 「なんでだよ!それに、この子はあの時の……」 「…だからよ!」 シェリルら搾り出すように続けた 「私は死ぬはずだったの。 それに、戦いが終わったら…あんたはランカちゃんと一緒に… って思ってた ……… でも、子供がいるって分かって………どうしても産みたくって… カナリアさんに聞いて、多分ちゃんと産めるって… どうしても産みたくて、でも、言ったらアルトは困る、それにそんなんで選んで欲しくない…だから… どうしようか悩んでた時にクランちゃんに会って…」 クランは言ったそうだ。 「子供か?それはすばらしい事だ!愛する人の子供を産みたいのに、何を迷う。私が力になる もし、後でシェリルが誰かと恋をして腹の子が邪魔になったら私が引き取ろう。 ………私が子を産む事はないだろうからな」 (クランらしいな) 苦笑しながらアルトは相変わらず目を合わせようとしないシェリルを見つめた。 「それで…アルトが探しているって言われたけど、黙っていてもらって…」 「それでクランのやつ、家に行くって言ったら全力で拒否したのか…」 「そう…えっ?なんでアルトがクランの家に来るのよ!」 「はぁ?」 「クランはマイクロンの時はまだ子供だし、彼女は今だってミシェルくんの…」 アルトは邪推するシェリルに慌てた。が、そこまで言って、シェリルはミシェルの墓標へ視線を移していた。 腕には幼子に潰されそうな小さな花束。 「クランが…”子供も大きくなったし、たまには外に出ないか”って… ”ミシェルの墓参りはどうだ?”って…言ったの…」 シェリルの青い瞳が潤み、溢れ出した雫が頬をこぼれ落ちる。 「ああ…」 「私、ミシェルくんもクランも大好き」 「ああ…」 「…アルトはランカちゃんが好きみたいだし、身を引かなきゃって…」 「………シェリル、なんかつじつま合わないぞ…?」 「なによ、アルトのバカ!なんでランカちゃんと付き合ってないのよ」 「それは…」 「ランカちゃんを泣かせたら、お兄ちゃん達に殺されるんだから」 「…それはまあ…ありそうだな」 「でしょ、だから…」 「シェリル…」 アルトは幼子ごとシェリルを抱きしめる。 「何よ…!」 「シスコンアニキ達に殺されそうになったらおまえが守ってくれ」 「そんなの…できるわけないでしょ!」 シェリルの声はいつからか涙まじりになっていた。 「出来るって」 アルトの声も掠れていた。 「だって…」 「何よ…」 「おまえは銀河の妖精、シェリル・ノームだろ?」 「………何よもう、バカアルト!」 憎まれ口を叩く声は潤み、威勢の良さも形だけだった。 アルトは涙で濡れた…夢にまで見た唇にくちづける。 啄むように…貪るように。 「なぁ、子供を預かって来たほうが良いだろうか」 ふたりの姿を滝のような涙を流しながら見つめていたランカにクランは尋ねた。 「そんなこと、わからないもん!」 ぐしぐしと涙をぬぐいランカは答えた。 「おまえも辛いだろうが、男は早乙女アルトだけではないぞ!私もいつか………」 それきり口ごもり、クランは沈む夕日に目を向ける。 「クランちゃん…」 「ちゃんは止めろ!私は年上だ!」 「うん…」 ランカがしょんぼりとうなだれる。クランは慌てて尋ねた。 「な、なんだ?」 「うん。…クランちゃん、ゴメンね」 「な、何を謝るのだ。…ランカは悪くない。それに、ちゃんは止めろと…」 「うん、わかった。でも、ゴメンね。本当にゴメンなさい…」 ランカの声は涙で曇っていた。 「おまえが謝る事ではないのだ」 そういうクランの声もまた震えていた。 …ランカには分かっていた。 アルトは優しい。 決して自分を責めないけれど、彼の心が親友を想う時、その死のきっかけを作った自分を受け入れる事などできないこと。 そして、彼の前から姿を消した美しい人にはどうあがいても敵わないことも。 「クランちゃん…」 「だから、ちゃんは止めろと…」 ひしと抱き着く、自分より少し背の高い少女の背中をぽんぽんと叩きながらクランは呟く。 「ミシェル…私の周りは相変わらず泣き虫ばかりだ」 すでに日は落ちていた。 ミシェルの墓標の前の、寄り添う二つの影にクランは目を細める。 「ミシェル、泣き虫ばかりだが…心配事がひとつ減ったな」 END
https://w.atwiki.jp/macross-lily/pages/27.html
「シェリルさん♪」 「ら、ランカちゃん、その、ね? 人が見てるから――」 「大丈夫ですよ、女の子同士だもん!」 そう言って、シェリルの腕にしがみつくランカ。 戸惑いつつも、その行動を止められずにいるシェリル。 そして、そんな二人を温かく見つめるアルト。 あれから早くも半月が経過した。 ランカの攻勢は収まるところを知らず、シェリルの困惑もひとしおであった。 だんだん陥落しつつあるなーというのは、見てる者にしかわからない事実である。 『見てる者』ことアルトは思った。これはちょっと楽しいぞ、と。 恋人に他の人間が言い寄っている。 見紛うことなき浮気フラグだが、アルトは色んな意味で達観していた。 他の男がシェリルに言い寄ったなら、メサイアを私的利用してでも“穏便に話し合う”つもりだし、 もしシェリルが他の男に愛を囁いているのを目撃してしまったら自分はきっとその場で自殺するだろう、 と大真面目に思い込んでいるアルトであったが、先だって呟いたとおり、 「まあ、ランカならいいか」 と思っている。 ランカがシェリルのことを好きだと知った時、アルトは驚きこそしたが、嫉妬は欠片も浮かばなかった。 第一にランカは男ではなく女であり、 第二にランカは自分とシェリルと一緒にフロンティアを守った同志であった。 そして第三に、なんといっても、彼女が想うのは、アルト自身が心底惚れ抜いた少女、シェリル・ノームなのである。 だってシェリルはかわいいもんなー。 アルトの内心はデレデレだった。 もう誰にも手のつけようがないほどにシェリルに惚れていた。 ランカの恋心を認めるどころか、同士として歓迎する勢いである。 作者的「抵抗感無く萌えられる男のツンデレ」第一位を突っ走っていた頃の面影は、もうない。 シェリルの心がランカに向かうとしても――遠からず強制的にそうなりそうな雰囲気だが―― それで自分が捨てられる、とはアルトは思っていなかった。 自分とシェリルの絆はそう簡単に切れるものではないというくらいの自信はある。 『続き』はまだ告げていないが、 しかしいくらなんでもあの雰囲気でまだアルトの気持ちを誤解してるなんてことはないだろう。 ランカと二人でシェリルを愛し、二人ともがシェリルに愛される。 アルト的にはそういうイメージが既に見えていた。 ……いや、別に性的な意味じゃなくてね? ここであわよくば両手に花を……なんて思いつきもしないところが、 早乙女アルトの早乙女アルトたる所以であった。 ランカに対しての気持ちはあくまで妹を見るに近い家族愛的な感情であって、恋愛ではない、 と彼は定義している。 性欲は否定しないが、それを彼女に向ける気は毛頭無かった。 だって、それは言い訳のしようもなく浮気ではないか! こういうところではひどく一本気な男、早乙女アルト。 ランカが自分を慕ってくれていたのに気づけなかったことは、 アルトの中に後味の悪い罪悪感としてずっと残っていたのだが、 完全に吹っ切れてシェリル愛を叫ぶランカの姿に、アルトも気が楽になった。 それに、もうひとつ。 ランカが顔を赤らめてシェリルに抱きつき、シェリルが別の意味で顔を赤らめてされるままになっているあの構図は、 アルトの中の何かを目覚めさせたのだ。 端的に言えば、 百 合 萌 え 。 フロンティアを救った凛々しい英雄の嗜好としては色々と台無しだが、 仮に「お前、それは一応恋人関係にあるはずの男としてどうなんだ」などと言われたとしても、 アルトは何ら痛痒を感じなかったであろう。 彼にとって大事なのは自分が「守れた」という事実であり、自分の外面などどうでもよかったのである。 そしてそれがわかるから、周りも何も言わず諦めた。 かくしてアルトは、助けを求めるシェリルの視線に知らないふりをして、 少女達のじゃれあう姿を彼女らのすぐ後ろという特等席から眺め続けるのであった。 空を飛ぶことの次に楽しい、アルトの第二の趣味となりつつある。 ミハエル・ブランが健在ならば、「やれやれ」とか言いつつ楽しげにそこに加わったのかもしれないが、 残念ながら彼はここにはいない。 死んだから? いや実は生きてたんだよこれが。 ただ今は入院して静養中なだけ。 バジュラとの戦いで負傷した状態で船外に放り出され、誰もが死んだものと思っていた彼だったが、 ついこないだひょこっと帰ってきやがったのであった。 軽薄を装う態度も口調も以前のミハエルのままで、だがしかし怪我はまだまだ全然治りきっていない。 どこにいたのだかは知らないが、ようやくかろうじて動けるようになった程度の身体で、 無理をして戻ってきたに違いないと思わせた。 クールな彼にそこまでさせた原因も、人々は簡単に理解した。 その原因たるクランが大泣きしつつ手加減抜きで抱擁してしまったせいであっさり失神したミハエルは、 前述のとおり現在入院中である。 実のところ、アルト達三人はその見舞いに行く途中なのであった。きっとクランが付きっ切りで面倒を見ていることだろう。 やたらと密着する二人の美少女アイドルと、その後ろについて歩く超絶美形の青年。 人々の視線を否応もなく集める三人組は、賑やかに病院へと向かっていった。
https://w.atwiki.jp/casterchronicle/pages/106.html
シェリ シェリ公式Twitterより キャラクター紹介 カードリスト 関連項目 公式Twitterより
https://w.atwiki.jp/niconicomugen/pages/1679.html
名前 フェリル 英字表記 Ferir 性別 メス 好きなもの 花、木の実 嫌いなもの 雷 「えへへ、フェリルの勝ちだね!」 ティーフ氏製作のMUGENオリジナルキャラクター。ケモノっ娘である。 耳や尻尾や肉球だけなんて甘っちょろいモノでは断じてない、素晴らしき獣人。顔は人間寄りである。一応先駆者は居るが。 やんちゃでいたずら好きで、見かけも性格も子供のようだが、これはそういう種族なんだそうな。 実際はお年頃の女の子らしい。 非常にクオリティの高い手描きキャラで、お好きな人にはたまらないと思われる。 名前の由来は北欧神話に登場する魔獣フェンリルと(英単語の「feral」も?)だろうか。 元々「ファナテイル」という森に住んでいたのだが、ある朝目覚めるとそこはMUGENの世界だった。 現在は相棒であるドルイドのティーフ(製作者と同じ名前だが特に関係は無いらしい)と共に元の世界に戻る方法を探している。 ただ、ティーフはともかく好奇心旺盛なフェリルは見慣れないMUGENの世界に興味津々のようだ。 ……と言うのがMUGENにおける彼女の設定。 性能 非常に背が低いためリーチが短く、単発の攻撃力や防御力も低いが、その分機動力は高い。 設置技で相手の足を止めればあっという間に肉迫し、コンボを決めに掛かる事が出来る。 ちなみに、この背の低さは設定通り。 作者のホームページにあるイラストで見ても、相棒の腰まで届かないくらいの身長しかない。 ゲージ技もオーソドックスな突進技から自己強化技、ストライカーなど一通り揃っている。 2ゲージ技の『スピリット・オブ・ユグドラシル』は相棒のティーフが世界樹の精霊を召喚し、出現中はフェリルの体力が回復する。 一定時間経過すると地面から伸びたツタが相手を貫き、精霊も同時に消滅する、という技。 また、同作者のシャルティル、ルシェカ、グリゼラ、ハーミルとタッグを組んでいる場合、パートナーも回復する。 ちなみにこの精霊、姿が非常にエロい。 公開当初は丸出しだったが、現在ではツタによってある程度隠されているため、動画で使う際も安心だ。 そしてこのキャラ固有の特殊な仕様として、 「受けたダメージやヒット数によって、通常よりも遠くまで吹っ飛んだり、普通のキャラではダウンしない攻撃でダウンしたりする事がある」 というものがある。これは自分の体重が軽いためとの事である。 この仕様の影響でコンボが途中で途切れたりする事があるため、相手にするととても厄介なキャラになっている。 ただし、現行バージョンではこの仕様は廃止されている。 デフォルトで11段階に調整可能なAIが搭載されている他、性能が強化されたブラック&ゴールドカラーも有り、至れり尽くせりといった感じ。 特殊カラーは2015年8月の更新により、ナイトメアモード・ルナティックモードと名義を変えている。 また、専用ステージの「ファナテイルの森」も公開されている。 ボイスは未搭載だが、木。氏および風頭信勝氏のボイスパッチが存在。後者の音源は水樹奈々氏の声を使用している。 製作者自身によるキャラ紹介動画 木。氏製ボイスパッチ コンボムービー プレイヤー操作(6 48~) 以前から知る人ぞ知る的な良キャラとして一部では有名だったが、多くの大会に出場し、そのハイクオリティさと可愛さが広まりつつある。 この機会にどうですか、お客さん!! 「楽しかったぁ、また遊ぼうね!」 出場大会 + 一覧 シングル ゲージMAXシングルトーナメント【Finalゲジマユ】 オリジナルキャラonlyトーナメント 電波的な彼女彼氏他のトーナメント 第二次 紙決定戦 オールスターゲージ増々トーナメント MUGEN祭 大盛りシングルトーナメント 狂乱の宴【狂下位前後トーナメント】 この胸に 凶中位の闘魂ある限り 【シングルランセレ】 幕末前後!核ゲー入門ランセレバトル リュウ前後凶中位級シングルランセレバトル ○○限定 IKEMEN対戦会 【MUGEN大祭】特盛りシングルトーナメント タッグ 良キャラ発掘トーナメント タッグ編 ストーリー対抗会話無しタッグトーナメント オリキャラ&版権キャラでタッグトーナメント 第2回遊撃祭 タタリフェスティバルッ!! コンボムービー杯 タッグトーナメント 萌属性別女子二人杯 俺と俺の嫁が最強だトーナメント【嫁自慢トナメ】 【クレイジークラスの】ランセレタッグバトロワ大会 良タッグ発掘男女タッグバトル大会V 統劇!MUGEN オールスタータッグトーナメント2010 第3回遊撃祭 ゲージ増々タッグトーナメント mugenオールスター?タッグファイト オールスター男女ペア大戦2011~MUGEN戦士は二度死ぬ~ 凶前後ランセレタッグバトルロワイヤル 動物と一緒にタッグトーナメント 友情の属性タッグトーナメント 地獄の果てまでもっと!仲良し! 友情の属性タッグトーナメント2 ペットを大切にしない奴は死ねトーナメント Ellaお嬢ちゃん基準ランダムタッグバトル 友情の属性タッグサバイバル ヨハン&ゲーニッツ中心凶タッグバトル チーム 良キャラ発掘トーナメント チーム編 生き残れ!4on4サバイバルトーナメント 力こそ正義グランプリ 生き残れ!4on4サバイバルトナメ 2nd 危険な町!サウスタウントーナメント 作品別トーナメント2011 陣取り合戦TAG 無縁塚トーナメント 四大勢力大陸争覇戦 強&凶ドリームチームトーナメント 奮起せよ!力ある限りグランプリ 目指せ百獣の王!弱肉強食サバイバル 【タイプ別】 猫草杯~相性はポケモン~ 七人の闘士 都道府県対抗!全国一トーナメント どうぶつさん住みか別対抗戦 その他 ころしてでも うばいとる ばとる 【新機軸】空気読めない奴は汚ねえ花火だぜリーグ【作品別】 第2回俺と俺の嫁が最強だトーナメント【嫁自慢トナメ】 作品別B.C.2010 男女タッグでチーム対抗星取り合戦 お前ら魔界でやれチームトーナメント 生き残れ!! 金カラー限定ゴールド杯 手書きキャラonlyトーナメント 狂乱の宴【狂以下タッグサバイバル】 打倒剣帝!無差別級大会 戦国ランス 東西対抗戦 超真剣!神剣勢only杯 四神陣取り・第二幕 ポイント大強奪サバイバル! 第1回 4人タッグVSボス 大会 史上最大級 MUGEN界 男性連合軍VS女性連合軍 ムゲンモンスター 第4回 4人タッグVSボス 大会 ムゲンモンスターGS 第3回 凶vsオワタ式狂 チームランセレマッチ 凶&狂オールスターバトル 超乱闘世紀末ランセレ杯 春閣下12P前後 狂下位ランセレ!台パンの向こう側へ! 真・最終章 MUGEN界 男性連合軍VS女性連合軍2 クソゲーVS核ゲー 無理ゲー大戦 ばけものフレンズ大会 愛と拳とジャパリまん name四大勢力対抗狂上位~最上位大会 北斗四兄弟前後!!世紀末!!最狂チームトーナメント 六大勢力大陸争覇戦 四神陣取り外伝【廻り双六】 金ラオウ前後狂中位級ランセレバトルFINAL EDITION 更新停止 男女ペア頂上対決!バトルシティトーナメント 相方交換トーナメント 【遊ぶ動画】軍師募集!性別スーパーMUGEN大戦【タクティクスドウガ】 【最強から】主人公番付バトル【最弱まで】 他人任せ大会 強きを挫き弱きを守れ!狂凶タッグトーナメント【アセリア杯】 第二回コンボムービー杯 チームトーナメント やはりヘンテコなネタとかで男女タッグトーナメント ギリギリ格ゲー?チームトーナメント【本気エルクゥクラス】 狂下位前後ランセレバトロワ大会 pokemon風大会 無茶?無謀?MUGENオリジナルキャラで成長+タッグ大会 第三回俺の嫁婿がチョーサイコー!トーナメント きゅんっ!乙女達のランセレバトル ぷらす 凍結 陣取り合戦TAG Big Bang Age ポイント争奪!MUGEN学園バトル 新説 -狂門番杯- タッグ作って駆け上れ!ドルアーガ杯 出演ストーリー DIOの喫茶店 血が嫌いな吸血鬼 隣の沙耶ちゃん家! フェリルとあかり ふたごのぼうけん プレイヤー操作 MUGEN 色々なキャラを操作してみる ( Part3 、操作キャラ) その他 【遊ぶ動画】軍師募集!性別スーパーMUGEN大戦【タクティクスドウガ】
https://w.atwiki.jp/fairy-waterfall/pages/173.html
686 :最期のデート(おまけその2) [↓] :2013/12/01(日) 21 16 41.35 ピンク板らしく猥談にしたかったのですが、無理でしたorz ミシェルのお見舞いに来てるシェリル。 シ「はい、ノート」 ミ「最近、アルトとどうなの?」 シ「どうって…忙しくて学校にあまり来ないわよ」 ミ「で、学校以外でも会ってるんでしょ?」 シ「まあ、たまにご飯作りにうちに来てくれたりするくらいよ」 ミ「それだけ?シェリルと部屋に二人きりで何にもないなんて、あいつ、大丈夫かな…」 (あれ、アルトは同棲してるって言ってなかったっけ…?) シ「こほん」(赤面) ミ「なんだ、やっぱ、やる事やってんだ? いくら奥手とは言っても限界があるよね、病気なのかと心配しちゃったよ」 ミ「念願の彼に愛されてよかったじゃないか。幸せ?」 シ「私が、手近で、っていうか、戦中に私しか廻りにいなかっただけよ」 ミ「ほうほう、戦中に支え合って、愛を育んだって訳だね。いい話だ」 シ「腐れ縁が腐っちゃっただけ」 ミ「シェリル、俺から言うのもナンだけど、アルトは善い男だよ」 シ「そう、アルトは人が良すぎるのよね」 ミ「女の子たちから告白されても、ちゃんと全部断ってた。 知ってると思うけど、結構、選り好み激しい上にワガママだよ。 アルトが君の傍にいるのは、アルトがいたいからだと思うよ」 シ「ミシェル…じゃあ、病気でもうすぐ死ぬかもしれなかった、私が縋ったら、断れる?」 ミ「…確かに、俺にはそれは難しいかも。君は魅力的だからね。 でも、アルトは、病気の事が分かる前から、君の事…」 シ「そうね、私たち、喧嘩ばっかりしてた。アルトが誰を見てたかなんて私だって知ってるわ。 アルトを病気だった私のところに向かわせてくれたのは、あなた達よね? アイツが自分で実家に来るわけないもの。 アルトには申し訳なかったけど、私はあなた達に感謝してる」 ミ「シェリル…君は何か勘違いしてない?」 シ「抱くから、愛してる訳じゃない事くらい、私だって分かってるわ。 近くにいたらアイツ私の体が手放せないのよ。 ああ見えてやっぱり男なのよ」 ミ「そうなんだ。体目当てだと思ってる?」 シ「面倒も随分見てくれるし、アルトはバカ優しいから可哀相な私を放っておけないのよ。 寝るのはおせっかいのついでね」 ミ「君に愛が伝わらないような抱き方じゃ、アルトもまだまだだね。 まあ、割と器用なヤツだけど、情熱が空廻って下手そうだもんね〜」 シ「愛する女を抱いた事もないくせに良く言うわよ」 ミ「厳しいなぁ。 じゃあ、僕も厳しい事言わせてもらうけど、アルトにちゃんと君の気持ち言ったの? ちゃんと通じてる?」 シ「言う前に玉砕しちゃってるわよ」 ミ「それが勘違いなんじゃないの? 少なくとも僕の記憶にある限りは、君たち相思相愛だったよ。 だから僕たちが手を貸さずにはいられなかったんだよ」 シ「!!ば、バカな事言わないでっ。ミシェルの方が勘違いよ! あ、アルトがクランと話してるのを聞いちゃったんだもの」(半泣き) ミ(焦り)「分かった。とりあえず、早まっちゃダメだよ?今日はアルトは帰ってくるの?」 シ「…会いたくない」 ミ「そっか、来るんだね。今からでも君の魅力でメロメロすればいいじゃないか。君らしくもない。 ほら、帰っておめかししなよ。ノートありがとう」 ミ「って、シェリルが言ってたんだけど」 ク「なにーー!乙女の純情をもてあそぶなんて、早乙女アルト許さーん!」 ミ「落ちついて。クランがアルトと何を話したのか教えてよ。実はアルトに他に本命がいるの?」 ク「ああ、それか。全く心当たりがない」 ミ(ズコーー)「何か思い出せよ~」 ク「お前がいない間、フロンティアは大変だったんだ。 アルトがシェリルを慈しんでいるのを見てると、私もフロンティアを守らねばと思ったもんだ。 アルトに愛されているからこそ、フロンティアを守るシェリルの歌声には愛に満ちているものだと…。 それなのに、シェリルを裏切るとは…!ぐぬぬぬ。ゆるさーん!」 ミ「落ちつけよ、クラン。お前が頼りなんだ」 ク「しかしアルトは、夜中抜け出してシェリルに会いにいくほど…そうか、実はシェリルのところじゃなかったの、か…! シェリルを心配している振りをして、この私を騙しよって…!」 ミ「アルトはそう言う男じゃないよ、クラン」 ク「そ、そうだな。すまん。シェリルの事があるから、私たちも、アルトが抜け出すのを手伝っていたんだ。 お前が抜け出すのとは違う! 最期の時間を二人で過ごす事くらい許されてよかろう! 病床に臥すシェリルへのアルトの献身は、私の胸を打ったぞ。 ミシェル、お前も見習え」 ミ「こうして通って来てくれるクランの献身が、俺の心を撃ち抜いてるよ、クラン」 ク「ちょ、調子のいい事をいいよって/// そ、そうだ。その時は無理してでもシェリルの部屋に入り浸っていたから、最近会えなくてシェリルが寂しがってるんじゃないか? グレイスの件もあって今、シェリルの心も立場も不安定だと思うのだ」 ミ「だけど、それだけじゃ、他に本命がいる事にはならないでしょ? シェリルは、クランとアルトの会話を聞いたって言ってたんだ。 シェリルの事だから、どうせランカちゃんの事だろ。 何か心当たりはない?」 ク「あいつ等が結ばれる前に、ランカは先にバジュラ星に向かっていなかったからなあ。 それでシェリルは病気なのに歌う事になったのだ。 アルトは愛するものを守るため、…ランカを殺す決意までしていたのだ」 ミ(あまちゃんだったあのアルトが、そこまで軍人してたなんて…) ミ「う~~ん。手がかりなしか」 ク「すまない…」 ミ「クランは悪くないよ。あいつ等自身が解決しないといけない事に、俺たちが首突っ込み過ぎてるのかもしれない」 ク「しかし、シェリルは、大事な友だ!出来る事はしてやりたい!!」 ミ「クランのそういう情に厚いところが、好きだよ」 ク「ななななな、からかうな、ミシェル!」 ク(俺に出来る事はこれくらいか…) 『To alto From M.B. シェリルが見舞いに来てくれた。元気なさそうだったぞ。 ちゃんと捕まえとけ』
https://w.atwiki.jp/fairy-waterfall/pages/111.html
「も、ダメ」 「シェリル、出すぞ」 「ダメ、おかしくなる」 アルトと数え切れないほど肌を重ねてきたシェリルは 膣に射精される快感を知っていた。 今、あれを感じてしまったら、 自分がどうなってしまうか分からない。 「もう、抜いて」 「あと少しだから、シェリル」 アルトにまたがり後ろ手を縛られているシェリルが 身をよじって腰を引こうとするが、 アルトがガッチリと腰を掴んでいて逃げることが出来ない。 「いやあ、あ、あ」 汗で貼りついた長い髪を揺らし、シェリルが頭を振って悶えると、 突き上げられる振動と、身をよじる動作で 豊かな乳房がアルトの目上でプルンプルンと震える。 その誘惑に一瞬手を伸ばそうとしたアルトだが、 今、手を放すと、あまりの快楽に錯乱したシェリルが しっかりと咥えこんだアルトを引きにぬいてしまいそうだったので、 奥まで突き刺した体勢で動きをいったん止め、 腰を掴んだまま寝た状態から腹筋を使って体を起こした。 結合する角度が変わり、二人は重なる快楽に息を詰めた。 揺れて誘っていた胸の谷間に顔を埋めると、 体が温まり強くなった彼女の香りと愛液の匂いが混ざった なんとも言えないいつもの匂いがアルト臭覚を刺激し、 更に充血した肉棒がシェリルの隘路を更に押し広げた。 「あっ」 シェリルが切なく声をあげた。 シェリルの腰に添えていた腕を背中にまわして、 今日だけでも、何度も何度も弄ばれ敏感になったピンク色の突起を再び口に含んだ。 殆ど下半身だけで繋がっていた二人は、再びぴったりと体を重ね合わせる。 「ああ」 しっとりと汗に濡れたアルトの熱い肌を感じて シェリルは更に昇り詰め嬌声をあげた。 腕を縛って自由を奪い、性急に体に火を付けたにも関わらず 彼を求めて震える美しい体の奥まで視姦した。 「見てるだけなのに、どんどん溢れてきてるな」 その淫らで魅力的な体を責めるように褒めるように彼女に言って聞かせた。 日ごろ負けず嫌いの彼女が、ベッドの上では 不自由な体で彼の体を興奮させるために体のあらゆるところを使い 続きの行為を懇願して痴態を晒す。 やっと触れ合えたこの女はこの女自身のものですらない。 全てが自分のものだ。 そう実感すると彼は震えるほどに興奮した。 この愛しい女は扇情的で無様な様子で 自分の与えるものすべてに酔いしれている。 もうすぐ昇天するだろう。 体位を変えてほんのひと時離れていただけの 汗臭くべっとりした彼の肌を再び重ねただけで悦びを叫ぶ酔狂な女と 快楽と幸せを分かち合うのだ。 彼のすべてが彼女の為にあった。 「ヤダ、イイ、あっ」 アルトの腰の動きに合わせて、シェリルの体は快楽に正直にリズムをとった。 「ヤダ、出しちゃダメ」 「膣に出すぞ」 「イヤ、ダメ」 しっかりを抱きしめられ、ぶつけられる彼の欲に果てのない絶頂の連続を 感じていた彼女は、夢うつつに訴えた。 しかし、その訴えも彼は受け入れそうにない。 ドクドクと脈打ちながら、容赦なく彼女を穿ち続けた。 愛する男に問答無用に与えられる、抗うことのできない肉の快感と 愛しさに胸が締め付けられるようでいてふわりと浮くような幸福が 彼女の残りわずかな理性を削っていく。 後に残るのはただひたすらに彼を求める女だけで、 意に反してまで彼に欲望をぶつけられる被所有感に 倒錯した悦びで葛藤も消えうせた彼女は心も体も熱に浮かされ、意識の外に放り出された。 彼の膨らんだ欲はどくりと膨張するとブルリと性を吐き出し彼女を吐き出した。 彼女の体もそれを感じ取って絶頂へと誘われ、 ぬるぬるとした壁を絞り彼の吐精を促した。 アルトのまだ実ることのない子種で腹の中がジワリと温かくなるのを感じながら シェリルは外界と途絶されていくのを感じた。 脈打つ自分とは違うテンポで締め付ける彼女の体の最奥に 全てを送り入れようとするかのように、 アルトは腕の中のシェリルを深く強く抱きしめていた。 終わり シェリルはアルトとするようになったら避妊薬のみそうなので、 実質中田氏禁止は無い、けど、嫌がらせてみたい! ネクタイ縛りと絡ませてみた 前後は誰か書いてくれ
https://w.atwiki.jp/macrossf-eparo/pages/261.html
134 :(グレイス×アルト+ブレラ×シェリル+ランカ):2009/08/22(土) 13 53 54 ID BQVgBhpD 毎度スミマセン。 前スレ971です。 一連のシリーズの続きができたので、投下しますよー。 ※6-971、7-056、7-121の続き これで一応、この話の最後になります。 しかし、今回はすごく…長い!…長いよ…orz。 おまけに相変わらずセリフのみです。 引き続きキャラも崩壊ぎみ…。(→こんなのキャラが違う!と思ったらスルー推奨) なので、駄目な人は猛烈にスルーしてくれ…。 135 :(グレイス×アルト+ブレラ×シェリル+ランカ):2009/08/22(土) 13 54 55 ID BQVgBhpD 「ぐ…うっ…っああああぁ!!!…ああああぁ!!!」 「…素晴らしいわ!早乙女アルト! それがアナタの躯へ侵食を始めてから、どれほどの回数の絶頂を迎え、ここから精を放ったかしら? それでも涙ひとつ零さず、焔のようなに快楽に耐えつづけ、未だにココの勢いも衰えないなんてね…」 「…っあ…うる…さ…!!…俺に…俺に触れるな…!!…っああああぁ!!!」 「ふふ…その威勢の良さもここまでだと思うけど? ほら、あなたの中のV型細菌も体内への定着を少しずつ開始したようだし… …そろそろ、あちら側の準備も整ったようね…。 …これから、あなたに最高のショウを見せてあげるわ!…このスクリーンが見えるかしら?」 「…あっ…嫌ぁっ!…ブレラ…ふ…あぁっ!!…あたしっ!…あたしっ!!…もう…ああぁっ!!!」 「…くっ、シェリル・ノーム…そんなに締め付けるな…もう、俺が…持たない…!」 「…っあぁあぁ…嘘だ!…シェリル!!…シェリルっ!!!…俺は…俺は…う…ああああぁ!!!」 「…く…ふふっ…あら…泣いているの?…今まで涙ひとつ零さなかったのに? …ほら…あのシェリルの表情を良く見ると良いわ…快楽に濡れてなんて美しいのかしら…? あの娘…あなたとの時よりも恍惚とした表情を浮かべているんじゃないかしら…? …ねぇ、早乙女アルト中尉?」 「…黙れ…ふざ…けるな!!…お前に俺達の何が解る! …うっ…痛…っ…ぁあっああああぁ!!!…っあ!!…止めろ…!…俺に…触る…な!!」 「…本当に可愛げが無いわねぇ…。 でも…これから、アナタのその立派に勃ち続けているモノで、 この私の身体に更なる最高の快楽をもう一度、注いでもらうわよ…!!」 「…っあああぁ!!…っあ!…やっ…止めろ…!!」 「…ふふ、まだ、私の膣内に入れてあげただけなのに…もう、そんなに感じているの? これから…私が動いて、今よりもっと気持ち良くなっても、正気を無くしたりしないで頂戴ね?早乙女アルト中尉?」 「…っあぁあぁああぁ!!!」 「あなたには、この快楽を最後まで味わってもらうわよ…! そうね…せいぜい、そうやってシェリルを想いながら、この最高の快楽の中で泣き叫ぶと良いわ! …それが私達をひとつにつなぐ唯一の方法なのだから!!」 「…もう…止めろ…こんな…こと…っあぁあぁあっああああぁ!!!…俺は…俺は…!!」 「…く…ふふっ…ホラ…あなたのココは、私の膣内に包まれて、こんなにも喜びにうち震え続けているわよ…!! …ああぁ…んっ!…早乙女アルト!!…さあ、もっと…もっと…!…悦びの悲鳴をあげなさい…!! ほら…スクリーンのあのコ達も…あんなにも悦びに満ちているのだから…!!」 「ぐ…うっ…っああぁ!!!…シェ…リル…!!」 「…そうよ…ほら…っああ!…なんて素晴らしい快感なのかしら!! …そうやって、アナタの涙と心からの快楽に溢れた声で…あの娘を呼べば良いのよ! …っああ!…ほら…ほら…っあああぁぁ!!!…っあ!…ほら…あの娘達と…つながった!!!」 「…っあ…ブレラっ!…っや…嫌ぁ!!…アルトの…声が聞こえるの…!! っや…っああああぁ!!!…あたし…も…っや、嫌っ…本当に…嫌あぁっ……感じ…ちゃ…う!! …ブレラ…あなたのことも…アルトのことも…感じ…て…っあ、嫌ぁ!!!」 「……シェリル・ノーム!…感じるのか…早乙女アルトの声を!! …どうやら…奴が…奴の意識が… 完全にネットワークの中に閉じ込められたようだ…奴を救えるのは…おまえだけ…だから…!」 …!!…アンタレス1!…余計なことを…!! …お前もその身体で、今、早乙女アルトが感じている快楽の全てを一緒に体感したいようだな!! お前が今、その場で感じている快感に加えて更にこの灼熱のような最高の快楽の全てを受けとめるがいい!! …そして…お前の神経回路を灼き切る程の快楽に打ち震えながら、ネットワークの果てへ散るがいい!! 「…あぁ…ぐっ…あぁあああぁ!!!……シェリル・ノーム!…後は…後は頼む!! …俺はもうじき…ネットワークを通じて…俺の…存在そのものを消される…から…! ぐ…うっ…あぁ…っあぁあぁああぁ!!!!」 「…っあぁぁ!…いや…嫌よっ!…わたしを…おいて…いなくならないでっ!!……嫌あぁ!!! …っあぁ…アルト…!…あたし…どうしたら…!!」 「…シェリル!!…俺の声が…聞こえてる…のか!…シェリル!!! …俺は…俺はお前を…!!…護りたい…のに…!!…っああああぁ!!!」 「…っあ…アルトっ!?」 「…シェリル!!…今…俺が……俺が…視える…のか? …頼む…から…俺を…視るな!……俺の声…だけを聞いて…くれ…ぐっ…あぁあぁああぁ!!!」 「…えっ!………あ…あぁ…嫌あぁ!!…アルトぉ!! …アルトの身体が…こんなに…侵食されて…る…なんて!! …誰が…こんな…ひどいこと…なんで……なんでこんなこと…!!」 「…っあ…シェリル…俺だけが…視えて…るのか? …だから…視るな…と…俺は…平気だから…大丈夫…だから……っあぁあぁああぁ!!」 「…く…ふふっ…ほら…早乙女アルト中尉…貴方…平気なワケないんじゃない? …ほら、そろそろ…シェリルに全てを視てもらいなさい!!」 「…あぁあぁああぁ!!!…止めろぉ!!…シェリル、シェリルっ!…止め…俺達を…視るな!!!!」 「……あ…あぁ…アルト…!!…っあ、グレイス!!! …グレイス!!…あなた…嫌あぁっ!!…あぁぁ…!!…なんて…ひどい…!…こと…を!!」 「…く…ふふっ…ふ…ねぇ…シェリル…ほら…久しぶり…ねぇ…? …ほら…どうかしら?…あなたの大切な男性がこんなにも…ほら… …そうよ…私の膣内で…こんなにも…感じすぎるほどに…快感を覚えている姿を見るのは…?」 「…あぁあぁああぁ!!!…っあ…シェリル!!…すまな…い…!!」 「…っあぁ…アルトぉ…!!!」 「…く…ふふっ…は…ふふふっ…ははっ…!!…素晴らしいわ! …ほら…シェリル!!…貴方まで泣いてくれるなんて…!! …ほら…アナタ達二人の涙が…響きあって…感情の波がひろがっていくわ…なんて素晴らしいの!! …ほら、それに…ブレラも…もう気を失って…もうじき、あなたの側から… …このネットワークから本当に消えて無くなるわよ…!! …ん…あぁぁ…本当に…なんて…なんて素晴らしいの!!! …あなたたちの愛という感情から生じる波動とやらにバジュラの方から共感してくれるなんて…!! …ほら…見つけたわ!!…バジュラの…ネオクイーンの存在を!!! …シェリル…貴方になんて感謝をしたら良いのかしらね!…こんなに役に立ってくれるなんて!!」 「…やっぱり…やっぱり…あなた…あなただったのね!!!……グレイスっ!!!」 「…そうよ?…当然でしょ? …ふふ…シェリル…無駄なときに察しが良いのは相変わらずねぇ…でも、もう本当に遅いわよ…! …これで…これで、この私がこのネットワークを通してバジュラのネオクイーンを支配すれば! フォールドネットワークとインプラントネットワークの再構築が完了するのよ!! …私が夢にまで見た世界が!!!」 「グレイス…あなた…なんてことを!…っきゃ…あぁああ…嫌っ!…あぁぁっ!!…何を…する…の!!」 「…あら?…苦しいのかしら? シェリル? …早乙女アルトの苦痛と快楽を…あなたにも分けて共有させてあげているのに…ねぇ…? …さぁ、本当の仕上げはこれからよ…!! …く…ふふっ…シェリル…貴方も…私に最高の快楽を与えてくれるわね?」 「…っや…嫌っ…グレイス!…っあ…ああああぁ…っ!!…嫌ぁ!!!」 「…本当にいい表情だわ…シェリル…もうすぐに終わりに…そう、永遠に楽にしてあげるわね!」 「…ああぁ…っ!…っあ、あぁあぁああ!!!…グレイス…!!…嫌っ!…止め…て…!! …こんなの…嫌よっ!……あたしは…どうしたら…良いの…!!」 「…っあ…シェリル…!!…俺の声が…聞こえて…いる…なら…頼む…!! …ブレラ…あいつも…それに…もっと大きな存在の…あいつらも…お前に歌えと…!! …頼む!…シェリル!…歌ってくれ!…お前の想いと…俺達の想いを歌に!!!」 「…アルト!!…あたし…っ!!…あたしは!」 「…シェリル!!…頼む…!!」 「…アルト!!…わかった…から! あたしは!…歌う…から…!!…アルト…ブレラ…そして、あなたにも…皆に、皆に届くように…!!」 …眠らない 思い 消えることのない希望が この手にあるから サヨナラを抱きしめて 愛しさを抱きしめて 君への思いで世界 埋め尽くしたい ―― 「…く…ふふっ…シェリル…そんな歌…それが…なんだっていうの? …歌など…そんな歌なんか…アナタ達の何の救けにもならないわよ!!」 「…っあ、グレイス…それでも!…あたしは!…あたしは歌うわ!!」 …君がいないなら 意味なんてなくなるから 人は全部 消えればいい 愛がなくなれば 心だっていらないから この世界も 消えてしまえ ずっと苦しかった 命がけの出会い もがくように夢見た やみくもに手をのばした その胸に聞きたかった 君と虹架けたかった ―― 「…ああぁ…っ…何っ!…何なの!!…これは… …私を…構築しているデータが!…消えて…消えていくというの…!! …っ…ああああぁ…っ!!…これが…歌の力だというの!! …うああああぁ…っ!!…シェリル!!…よくも…私の手駒のひとつに過ぎない分際で…!!」 …誰か空虚の輪郭を そっと撫でてくれないか 時の波動に掻き消されて 救えなかった愛の言葉 だから もう一度 答えが欲しい 宿命に磔られた 北極星が燃えてる 君を掻きむしって濁らせた なのに可憐に笑うとこ 好きだったよ ―― 「…グレイス…ごめ…んなさい…あたし達…もう、終わりにしましょう…!!」 …君を掻きむしって濁らせた なのに可憐に笑うとこ 好きだったよ ――! 「…ああああぁ…っ!!…私のデータが…!…私が…!…抹消されていく…!! …シェリル!!…私が…貴方に消滅させらる…そうよ…あなたに…殺される……ことになるなんて…!!」 「…っ…グレイス!…ごめ…んなさい!……あたしが…あなたを…!」 …サヨナラを抱きしめて 愛しさを抱きしめて 君への思いで世界 埋め尽くしたい 眠らない 思い 消えることのない希望が この手にあるから サヨナラを抱きしめて 愛しさを抱きしめて 君への思いで世界 埋め尽くしたい サヨナラを抱きしめて ――!! 「…ああああぁ…っ!!…シェリル!!…シェリル!! …私…が…最後に…貴方の美しい泣き顔を観ながら…逝ける…なんて…!! …っふ…なんて…素敵な…最後…なの…かしら!!……っあ、あぁあぁああああ!!!!」 「…グレイス!!!……嫌よ!!…逝か…な…いで……嫌あぁぁ!!!」 「…っあぁ…!!嫌っ!!…グレイス…!…グレイス!!!」 …アイモ アイモ ネーデル ルーシェ むかし みんなひとつだった せかい おいで あったかな宇宙だよ ―― 「…っあぁ…歌が…聞こえる…」 「……俺はどうして…一人で……ここに……グレイスが…いない…!? ……奴は……奴は…消滅した…のか?…シェリル…?」 「…っ!!…アルト…あたし…!! …っあ…ああああぁ…っ!!…嫌あぁぁ!!!…アルト!…あたしが……あたしが、グレイスを…!!」 「…シェリル!…シェリル!!…すまない!!! …あいつが…グレイスが…消滅したとしても…それは決して…! …お前の…お前一人の想いだけで奴を消滅させた訳じゃないんだ…!!! …だから…お前だけが、こんなに傷を負うことなんて絶対にないんだ!…だから…もう、一人で泣くな…!!」 「アルト!…あたし…っ!!…あたし…は…!!」 「…シェリル…今は…お前を抱きしめられないけど…俺の気持ちは…お前に…伝わってる…だろ…? …それに…ほら…シェリル…聞こえるか…?」 「…アルト…」 …アイモ アイモ ネーデル ルーシェ ノイナ ミリア エンデル プロデア フォトミ ここはあったかな海だよ アイモ アイモ ネーデル ルーシェ むかし みんなひとつだった せかい おいで あったかな宇宙だよ ―― 「…ランカ…ちゃんの…声?」 「…ああ…俺とお前と…ブレラと…それにグレイスの哀しみの感情が… …フォールド・ウエーブに乗って、ほんの少し前に…ランカにも届いたらしい…。 …それで…俺達を助けるのには間に合わなかったけど… …俺達の意識が現実の…現実の…物質世界に絶対に、ちゃんと戻って来れるようにって…」 …胸の奥に眠る大きな大きな慈しみは つなぐ手のひらの温度で静かに目を覚ますよ おいで あったかな宇宙だよ ―― 「…ランカちゃんが…歌ってくれているのね…。」 「…それに…シェリル…俺は…お前と一緒に、現実の世界に帰ってから…お前に伝えたいことがあるんだ。 …とにかく…俺の意識が…まだ保てている今のうちに…一緒に帰ろう! それと…奴も…ブレラも無事で…向こうで待ってるって、ランカが伝えてきてくれてる…。」 「…ありがとう…ランカちゃん…アルト…でも…私は…グレイスを… …そんなあたしが…ここから帰ったら…だめ…よ…あたしは…大切な歌で…人を殺し…て…」 「…そんなこと言うな!…シェリル!…だから…やっぱり…先に言っておく! …俺は、お前を愛してるから!! …これからは、絶対にお前を護るから!!…だから…」 「…アルト!?」 「…だから!…現実の世界でこれからも俺と一緒に生きてくれ…!!」 「…えっ…あ……アルト!?」 「…だから!帰ろう!」 「…ありがとう…アルト…」 ――― epilogue ―――― … それから後の … 後日談を … 少し … 「…ん…ここ…は…なんで…俺…は…?」 「…アルト!!…目を…覚ましたのね!!…良かった!!…あたしっ…!!」 「…シェリル?…俺は…?」 「…クラン大尉とルカくんが…哨戒任務中に行方不明になったアルトを探してくれて… …それで…連れて帰ってきてくれて…でも…アルトの…目が覚めなくて…!!」 「…俺…が?…ここは…病院?」 「そうよ!どれだけ心配したと思ってるの!!!」 「…っあ…シェリル?」 「…お願い、アルト…もう、離れないで…!」 「…シェリル…ああ!!」 「…早乙女アルト!!…貴様…目が覚めたのか!」 「…あんた…ブレラ…スターン少佐?…なんで、あんたまでここに?」 「…俺は…シェリル・ノームの護衛も任されたからな… …早乙女アルト、お前だけでは、彼女は護れんだろう。 …シェリル・ノーム、お前も疲れているようだな…もう別室で休むといい。」 「…えぇ!もう…?」 「…おい…おまえ…何なんだよ!!」 「…あっ!…アルト君!!!…目が…覚めたんだね!!!…あたしっ!…すごく心配したてんだよ! …良かったぁ!…これで…また…あたしとアルトくんも…ずっと一緒に居られるね!!」 「…えっ…ランカ!?」 「…あっ…ランカちゃん?」 「…ランカ…それはどういうことだ…!」 「…そうか……俺たちの関係は…本当に…これから始まるんだな…」 「…えっ…アルト?」 「…アルトくん?」 〈了〉 》147 レス&支援、ありがとう! 皆のレスの力を借りて、なんとかこの話が終わったよ!! またネタが思いついたら来ますので、どうぞよろしく!
https://w.atwiki.jp/fairy-waterfall/pages/138.html
『…あると…』 うっとりと夢みる様な口調で紡がれる自分の名前さえ愛しくて、そっとその唇に自分の唇を重ねた。しっとりと濡れた感触が柔らかさと共に重ねた唇へと伝わって来て、ぞくりと背筋へと甘い焦燥が走る。 『あると…だめ………』 重なった唇が離れた瞬間に漏れた、弱い抗いの言葉を呑み込む様に、もう一度啄ばむ様な口付けを交わす。ちゅ、ちゅっと吸い上げる音が彼女の吐き出す吐息と共に俺の耳朶を擽った。 (―――シェリル…) 込み上げてくる想いがつんと胸を満たし、柔らかな春の花にも似た匂いが鼻腔を満たす。視界に映るストロベリーブロンドの豊かな髪は、見慣れた自室のシーツへふわりと広がって、彼女が身動ぎする度にふわふわと緩やかに波打った。 『…あると…アルト…だめ…』 「ダメなんて…言うなよ…」 弱い抗いを繰り返す唇を制する様に、開いた隙間からそっと舌先を差し入れる。温かなシェリルの口腔を探りながら蠢く舌は、すぐに奥の方で縮こまっていた彼女の舌を見つけ出した。そのまま、逃がすものかと言うかの様に自身の舌を絡め合わせて行く。 今も何とか逃れようとする細い腕をシーツに縫い付ける様に両手で組み敷くと、俺はシェリルの小さな唇を思うままに貪り始めた。 だめ、と云う言葉を繰り返す唇に噛み付く様に自分の唇を重ね、ゆっくりと吸い解す。割って入った舌先でぬめぬめと口内を味わいながら、何度も何度も彼女の舌の感触を楽しみ、甘い唾液を啜り上げる……。 そのまま存分に唇を味わい尽くした俺の唇は、ゆっくりと白い肌の上を這いまわり始めた。唇と舌で汗ばんだ肌の火照りを楽しむ様に蠢き、やがて豊かな膨らみの谷間に辿り着く。その極上の感触とふわりと鼻腔を満たした匂いに意識がくらりと蕩けるのが分かった。 あると…と、シェリルの綺麗な声が俺の名前を呼ぶ。その言葉を受けて、俺もシェリルと噛みしめる様に彼女の名前を呼んだ。 (―――ああ……) そしてその瞬間に…漠然と、俺はその事を自覚した。これは夢だ…と。恐らくは俺が見ている自分勝手な夢なのだ…と。 そう。彼女が、シェリルがこんな風に自分にその身を委ねる筈が無い。そして俺自身も…こんな風に彼女を求める訳なんて無いのだ。 俺達はまだ出逢って数ヶ月で、今の自分と彼女の関係は厭くまでも護衛とその護衛対象に過ぎない。 いや…単にそれだけでは無い、と俺自身が思っていたとしても、同じ気持ちを彼女が抱いてくれている自信は無かった。 (そうだ、夢だ……) こんなに甘く切なく…彼女の感触を感じられたとしても、これは『夢』なんだ。―――そうだ、夢だ…夢なら、このまま最後まで……。 今のこの関係が夢なのだと自覚したからこそ、自分の中に在る何かが俺にそっと囁きかけるのが分かった。 そして同時に、頭のもう片隅の何かが「やめろ」と必死に俺を止めようとしている事も。 だが、そんな妙に冷静な意識とは裏腹に、自制を失った俺の指先はゆっくりと動き出し…なだらかなシェリルの腹部を抜けて、濡れた部分を探り始める。 口付けに潤いを帯び始めたシェリルの大切な部分。やめて、だめ…と云う泣き声をもう一度自分の唇で封じ込めて、自分の肉体を埋めさせる準備をしようとした所で…… 「う、うわぁぁぁぁぁぁぁっ!!」 そこで、悲鳴と共に飛び起きた。体が跳ね上がるのと同時に沈んでいた意識が駆け足で浮かび上がってくる。どくどくと脈を打つ鼓動は早い。 異様に乱れている自分の息遣いを整える為に、脱力しながら大きく息を吸い込んだ。 「なんだ!?一体何があった?」 「なななな何でもない!何でもないんだ!」 俺の上げた声に目を覚ましてしまったのだろう。ベッドの上で寝ていた筈のミシェルが慌てた様に此方を覗き込んで来る。 その本気で此方を心配しているらしい視線から逃れる様に、もう一度ベッドに顔を埋めた。 「…ふぅ~ん。―――ま、何でも無いんなら良いんだけどな。ゆっくりお休み、アルト姫」 「…………っ」 だが、そんな俺の態度に逆におおよその事を察してしまったのだろう。ミシェルは含み笑いを滲ませた声でそう告げると、そのままもう一度自分のベッドへと戻って行ってしまった。 翌朝、シェリルの護衛についた俺が、その顔をまともに見られずに…彼女のご機嫌を損ねてしまったのも、当然と言えば当然の事だった。 『……あると』 「っ…シェリル……」 そして今夜も…夢の中で、俺は彼女の柔らかな体を抱きしめていた。一糸まとわぬ生まれたままの姿のシェリルは、透き通る様に白い肌を恥じらいに赤く染めて本物の桜の精の様に見えた。 甘くて通る綺麗な声が切なさを孕んで俺の名前を紡ぎ出す。その度に胸を締め付ける罪悪感と腹部に込み上げる衝動の狭間で揺れながら…俺は結局自分を制する事が出来ないまま。 小刻みに震える彼女の肌に、紅潮した自分の肌を重ねていた。 どうしてこんな夢を見るのか―――…、それが自分でも分からない。だが、夢の中の自分は恐らく現実の自分よりもずっと欲しい物に対して正直に振る舞い…その甘い果実を貪っている。 銀河の妖精と云う凛とした美しさを持つシェリル。普通の女の子としての無邪気な笑顔を見せてくれるシェリル。 そして今腕の中で切ない吐息を紡ぐ…一人の女性としてのシェリル。 そんな「シェリル」と云う名の果実を、夢の中の俺は本能のままに味わい貪りたいと思っていた。 今も甘い泣き声を上げる唇を強引に唇で塞ぐ。とろりと蕩ける様に甘いシェリルの唇…。割って入った舌先で口腔を舐めると、びくんと組み敷いた体が跳ね上がる。 まるで誘うかの様なその反応に気を良くした俺は、ねっとりと彼女の唇を貪り続けた。 『ん…ふぅ…やぁ……っ』 そうして睦み合う唇の遥か下に在る濡れた入り口を見つけ出した指先は、その潤いを確かめる様に、閉じていたラインをじわじわと探り始める。 自分の猛った部分を収める為に、その頑なな入り口をゆっくりと解して行く。 少しずつ滲み始めた温かな雫が、蠢く指先をとりとろと濡らして行くのが分かった。 『いや…いや、あると…』 解放した唇から耐え切れずに漏れた、吐息の様なシェリルの泣き声。 その抗いには気付かぬ振りをして…温かな口内を貪っていた唇で、俺は今度は膨らみの先端を啄ばみ始めた。 白い膨らみの上にちょこんと座したピンク色の果実が小刻みに震えている様子は、いかにも「美味そう」に見える。 『あぁ……あると………』 そんな俺の動きに応じて、尖り始めていた胸の先端がぴくんと可愛らしく震える。 そのまま確かな弾力を持った桜色の蕾が俺の舌先を押し返してきた。 その反応が嬉しくて…しゃぶり付く様に、彼女の乳首を舌と唇で玩び続ける。 そうして唇が尖り始めた先端を吸い上げる度に、閉じられていた入り口が綻び始めるのが分かった。 愛しい。 欲しい。 何も考えられない…… 全身を満たすシェリルの感触。今も泣きながら「あると、あると」と俺の名前を紡ぐ声。その声に誘われる様にして、俺の唇は下へ、下へと………。 指先に解され花開き始めたばかりの、彼女の濡れたもう一つの唇へと移動して行った―――…… 「う、うわぁぁぁぁぁぁぁっ!!」 そして、昨夜と同じ様に。俺は其処で悲鳴と共に飛び起きた。 「ア~~ル~~~ト~~~~~………」 「あ…う……すま…ない……」 呆れた口調のミシェルの顔を見る事も出来ず、込み上げる自己嫌悪に頭を抱える。 「まぁ…姫もお年頃っちゃお年頃だからな。溜まってるんだろ、アルト姫。何なら俺が良い相手を……」 「うるせぇ!!んなもん必要ない!」 が、次の瞬間聞こえて来た言葉に、反射的に抱えていた枕を相棒の顔へと投げつける。 その枕を此方が悔しくなる位に華麗な動きでかわすと、やれやれと軽く肩を竦めてミシェルはもう一度自分のベッドへと戻って行く。 その姿を憎憎しく見送ってから溜息を一つ吐くと、俺は床に転がった枕を拾い上げてもう一度寝台へと身を沈めた。 ミシェルの言う様な器用な事が出来るのなら、そもそもこんなに悩みはしない。こんな夢をどうして見るのか…その理由が、今も俺には分からないのだ。 単なる肉欲を満たす為…なんて単純な理由では無いと思う。自分がそうしたタイプの人間だとは思わないし、今まで生きて来た中でもこんな気持ちに捕らわれた事は無かった。 シェリルの事を意識しているのだろうか…とは思う。確かに彼女は今まで自分が出会って来たどんな「女」とも違っていた。 今まで俺が出会って来た女の子達。過去の俺が演じて来た女達……。彼女はそのどの「女」とも同じ部分がある様で…それでいて、どの「女」ともまるで違う存在の様にも思えて来るのだ。 「っ…わかんねぇ……」 結局は考えれば考えるだけ、堂々巡りに陥ってしまうだけなのだ。初めて出会った時にはなんて傲慢な女なのだろうと思った。 だが舞台に掛けるその真摯さに彼女が本物の「歌姫」なのだと認めざるを得なかった。 それでいて普段の彼女は、それこそランカ達と変わらない普通の女の子の様な一面を持っていて……一方では、普通の女の子達よりもずっと傷付き易い一面も持っていた。 (そうだ、そして―――……) あの、命の遣り取りをしている戦場の真ん中で響いたシェリルの歌声を聞いた時に。諦めかけていた自分を鼓舞する様に届いた彼女の歌声に……。戦場で一人歌い続ける彼女の姿に……。 俺は初めて感じたのだ。ああ、こんな女は多分他にはいないだろう―――…と。 だが、あの時感じた胸が痛い様な、全身が奮い立つ様な想いが。今も積み上げ続けられているこの想いが。どんな気持ちなのかが…それが、自分でも分からないのだ。 何時だって真っ直ぐに前を見つめているシェリルを、こんな風に夢で汚すと言う事への自己嫌悪と罪悪感が改めて込み上げて来る。 だが一方で…あの夢の中の様な、甘美な時間に酔いしれたいと願う気持ちも、心の何処かには存在していた。 「考えていても…仕方が無い…か…」 ふぅっと一つ溜息を吐き出すと、もうあの夢の続きが出て来ない事を願いつつ俺は瞳を閉じた。明日も彼女の護衛があるのだ。貴重な睡眠時間を無駄にする事は出来ない。 最初は俺をアマチュア扱いしていたシェリルがくれた「プロ」と云う言葉に恥じない為にも…そして、あの生意気な妖精さんに、その言葉を撤回されない為にも、今は少しでも眠っておく必要があった。 「―――…どうしたのよ、アルト。何かあったの?」 「っ…いや…何でもない……」 翌朝。あの後浅い眠りに何とか身を委ねることの出来た俺は、何時も通りに彼女が滞在するホテルの最上階を訪れていた。 ふわりと流れるストロベリーブロンド。真っ白な肌と桜色の頬。蒼い空色の瞳と…赤く濡れた唇……。 夢の中と同じで、けれどリアルな存在であるシェリルは、不自然に逸らされた俺の視線に、存在感があるその眉をきゅっと潜めた。 彼女が俺の態度を怪訝に感じている事には、昨日から気付いていた。今日はその態度が更にはっきりとしていて…怪訝な表情が、次第に不快なものへと変わっていく事さえ分かる。 だが、それでも本当に、今はシェリルの顔を見る事が出来ない。あの蒼い瞳に自分の姿が映っている事を確かめてしまうと、一気に封じた筈の昨夜の夢の記憶が蘇る事が分かっていたから。 だから…彼女から伝わる不安な気配には気づかぬ振りをして、俺はその視線から目を逸らした。 「何でも無いって……昨日から変よ?少し顔も赤いみたいだし、あっ……まさか体調が悪いのに無理でもして来てるんじゃ…」 「本当に何でもない!何でもないから…あんまり近付くな」 「な……っ?」 俺の体調が良くないのだと勘違いしたらしい、シェリルが不意に心配そうな表情を浮かべて此方を覗き込んで来る。彼女が近付くと同時に、ふわりと香る甘い匂いが鼻腔を擽って、俺を落ち着かない気分にさせた。 咄嗟に身を引いて彼女を制すると、シェリルの頬に怒りで朱の色が上るのが分かる。…そして、それは当然の事だった。 「バッカじゃないの?あんたはあたしの護衛でしょ!なのに、あたしに近付かないでどうするって言うのよ!」 「だからちゃんと何かあれば届く場所にいるだろう。これ以上…必要以上に近付くな、って言ってるだけだ」 「何よそれ……あたしが傍にいたら不愉快だってワケ?」 「別にそうは言ってないだろ!ただ……」 「ただ、何よ?」 「―――っ…何でもない」 「何でもない…ね。分かったわ、コレからはあんたには必要以上には近付かない。 そうよね、特に理由もなく何か原因がある訳でも無いのに…あたしに近付かれるのは気に入らない、って。ただソレだけの事なのよね?」 「…ち、ちが…っ!」 「だったら、何よ?」 「っ!別に…お前には関係の無い事だ……」 曖昧な理由のまま避けられる事には、納得がいかないのだろう。普段のシェリルなら、俺が何らかの事情があって聞かれたくないのなら、その領域までは決して立ち入って来ようとはしない。 だが、今日は違う。今日の事に関しては…全面的に俺に責任があるのだ。 だからと言って、当の本人を目の前にして「昨夜お前に淫猥な事をする夢を見たから緊張している、その夢を思い出すから今日は近付かないで下さい」等といえる程、俺の神経は図太くは無かった。 だからこそ―――シェリルは納得が行かない。一方の俺もまた彼女を納得させられるだけの理由を見つける事が出来ずに…ただただ素っ気無い態度で彼女を振り払う事しか出来なかった。 言葉を無くしたシェリルが、傷付いた顔をしているのは分かっていた。だからこそ彼女の方を見ることが出来ずに…俺はその視線から目を逸らすしか無かったのだった。 あの後、何度かシェリルは此方に物問いた気な瞳を向けたものの、結局は何も言わないまま…。 赤い唇を噛み締める様にして、時折此方を見ているだけだった。 狭いSMS室内では、明日に備えて早めに休んでいるらしいミシェルの寝息が自室の空気を僅かに震わせている。 その落ち着いた寝息を羨ましく思いながら…俺はもう一度、ベッドの上で軽く寝返りを打った。 眠るのが怖い…と正直に思う。今夜あの夢の続きを見てしまえば、その中の自分がシェリルに何をするのかが分からない。 どうしてこんな夢を見るのか…。その事を考える度に、昼に目にしたシェリルの傷付いた表情が脳裏に蘇った。 そうだ…。どうして、こんな夢を見るのか―――。昨夜から何度も自問している言葉を、もう一度自分に投げかけてみる。 その理由が分かっている様で分からない。その理由に気付きたくないだけなのかもしれない。 (それに…こんな夢を見たところでどうなるって云うんだ…) 彼女は…シェリルは『銀河の妖精』だ。例え手に入れたいと願っても… どんなにその存在を切望しても、この手が届く筈なんて無いのだ。 「―――っ…!?」 そして、その事に漸く思い至る。 (だから…なのか…?) 現実で彼女が手に入ることは無いから。だから夢を見るのか。夢を見て、せめてその世界の中でだけでも…自分の望みを満たそうとしているのか、俺は…? その事に気付いてしまえば、今までよりも一層強い自己嫌悪に苛まれるのは当然の事だった。自分の中にある卑怯な男の部分を自覚して、その事への嫌悪を抱えながらもどうする事も出来ない。 シェリルに触れる度に。身近で息遣いを感じる度に。鼻先を擽る甘い匂いに気付く度に…。何かを渇望していた自分に、今更気付いてしまう。 だが、それは決して自分の物にはならないと云う事も分かっているから…。だから夢の中で、手の届かぬその全てを、俺は自分の物にしようとしているんだろうか……? 「―――っ…最低、だな…」 今夜は眠れそうになかった。否、このまま眠れば欲求に正直な俺の夢は…またあの続きを見てしまうだろう。柔らかく温かなシェリルの体を貪る夢。彼女の意思なんて関係なく、ただ自分勝手な欲求のままに振舞っては彼女を汚す夢……。 俺は大きな溜息を吐き出すと上着を羽織り、眠っているミシェルを起こさない様に注意しながら部屋を出た。 今のまま眠れば、目覚めた時にまた自己嫌悪に陥ることになるだろう。 幸い明日明後日は非番になっていて、シェリルの護衛にはミシェルが付いてくれる事になっている。 だから…せめて夢を見ないで済む様に……。部屋を出てこっそりとSMS内のトレーニングルームで体を酷使した後に、更に普段は自分からは進んで口にする事は無いアルコールの力を借りてから、俺は再びベッドにその身を沈めたのだった。 翌朝、無事に夢を見る事無く目覚めた物の、久しぶりに与えられた休暇を俺は持て余していた。彼女に―――シェリルに会えない一日が長い。 護衛として傍にいる時には、あんなにすぐに「今日」と云う一日が終わると言うのに。 それは勿論、シェリルのスケジュールが「銀河の妖精」と云うその名に相応しく多忙な事もあるのだろう。 だが、それだけじゃない。彼女と共に過ごして、何気ない会話を交わしたり…時折口喧嘩をしたり、シェリルのワガママに振り回されたり…逆にそんな彼女を諌めたり。 そうして共に過ごしている時間を、俺が純粋に楽しく感じているからなんだと。その事を、共に過ごした時間の間に流石に認めざるを得なかった。 毅然とした態度で自分に与えられた仕事に臨む態度も。その合間に見せる子供の様に無邪気な笑顔も…。 そして、何処かふわりとした柔らかさを滲ませて「アルト」と俺を呼ぶ声も。「シェリル」と云う少女の存在を感じられる全てが、何故だか妙に懐かしい物に思えてしまう。 買い物をしに外出した筈の足は、気付けば自然と彼女のスケジュールを追って、アイランド1の市街地にあるフロンティアTV局の近くに向いていた。 午後の少しだけ涼やかな風が結い上げた髪の毛を擽っては遠くへ駆け去って行く。 こんな所にいてもどうにもなる訳でも無いのに…と。その事は痛い位に分かり切っていた。彼女に逢えない時間が寂しい。だが、逢うとあの夢の幻に捕らわれて苦しい。 今日明日は良い。逢えない時間が寂しくても…それでもこうして自分を納得させながら過ごす事も出来るだろう。 だが…非番が明ければ、また彼女の護衛として傍にいなければならない日々が訪れるのだ。 今のこんな自分が、無事にその任務を続けられるのか?そう自身に問いかけると、戻ってくる答えは当然「否」だった。 (それでも…俺は……) さわさわと流れる風が、またふわりと黒髪をかき上げる。そして、背後から屈託の無い明るく元気な声が聞こえて来たのはそんな時だった。 「アルト君?」 「え…ラ、ランカ?」 「やだ、やっぱりアルト君だ!デカルチャー!ね、どうしたの?こんな所で?」 にっこりと零れ落ちる様な笑顔を浮かべて駆け寄ってくる姿に、自然と心が温かな気持ちで満たされて行く。 緑の若草の様な髪の毛を嬉しそうにピコピコと動かしながら、ランカは小走りに俺の隣へとやって来た。 「どうしたの…って。それはこっちの台詞だ。お前こそどうしたんだ?こんな所で」 「うん、今日はね、これからここでお仕事なんだよ。歌番組の収録と、対談」 「ああ、そうか…そうだよな」 「うん。でもね、共演者の人が事故渋滞に巻き込まれちゃったみたいで… それで、少しだけ外に出て気分転換してるんだ」 今日はこんなに良いお天気なんだし、と小首を傾げて笑うランカの言葉に、 自分が何とも間の抜けた問いをしてしまった事に思い至る。 バジュラ襲撃の際にシェリルと共にフロンティアの為に歌ったランカは、 今や「超時空シンデレラ」の名でその階段を駆け上がり始めていた。 そう言えば、こうして直接会うのは本当に久しぶりだった事を思い出す。 「なんか…元気そうで安心したよ。頑張ってるみたいだな」 「うん、一杯やらないといけない事があるけど… でも、エルモさん達がいつだって力になってくれるから、だから大丈夫だよ」 そうして背後を見ると、確かに彼女のマネージャーであり所属事務所の社長でもある エルモ・クリダニクが此方を見つめていて、俺に気付いて軽く頭を下げた。 大切にして貰ってるんだな…と感じて、胸がほっこりと温かい気持ちになる。 「そうか…。でもあんまり無理をし過ぎるなよ?」 「うん、もうっ!アルト君ったら心配性なんだから」 何時だって前向きに元気に笑う彼女の姿が微笑ましくて、思わずその頭をくしゃくしゃと撫でてやった。 それは特に意識をする事も無い自然な仕草だ。そう…ランカにこうして触れる事は、全然平気なのに。 むしろこうして触れ合う事で、優しい温かな気分にさえなると言うのに… (なのに…どうして……) シェリルに触れようとすると、あんなに彼女を意識してしまうのか。 胸につきりとした刺す様な痛みが走るのか。 触れ合うただそれだけの事で…それだけの事なのに……、 どうしてあんなに苦しくて切ない気持ちになってしまうのだろうか…… 「あっ…!」 そんな風に、また先日からの悩みの渦に沈みそうになった俺の意識を引き戻したのは、 僅かな緊張と多大な嬉しさに満たされたランカの声だった。 俺の背後に何かを見つけたらしいランカの頬が見る間に薄紅色に染まる。 「シェリルさん!!」 「え………」 その視線とランカの唇から紡がれた言葉を追う様に、ゆっくりと背後を振り返る。 すると其処には、車から降りたまま立ち尽くしているシェリルの姿が在った。 ふわり…とさっきから結い髪を擽っていた風が、ふわふわとした彼女の髪の毛を揺らしている。 それだけで…あの艶やかなストロベリーブロンドから香る甘い匂いが届いた様な錯覚に襲われた。 蒼い瞳が呆然と此方を見つめている事に気付いて、ランカの頭を撫でていた掌を思わず引っ込める。 そんな俺達の姿に、あちらも気付いたのだろう。 軽く右手を上げながらゆっくりと歩み寄ってくるシェリルの表情が 一瞬だけ固いものを見せたのは、俺の気のせいだろうか。 次の瞬間にはシェリルは、何時もの大輪の花の様な微笑を浮かべて、優しくランカの名前を呼んだ。 「はぁい、ランカちゃん」 「シェリルさん!どうしたんですか?…ってどうしたんですか、じゃないですよね。 シェリルさんも今から此処でお仕事ですか?」 「ええ。そうなの…本当はもっと早くに入る予定だったんだけど…事故に巻き込まれちゃってね。 それでこんな時間になっちゃったのよ」 シェリルの言葉を聞いたランカが、ぱちぱちとその赤い瞳を瞬かせる。 「あ…!じゃあ、今日のシークレットの共演者って…!」 「ふふふ。どうかお手柔らかに頼むわね…なんて言わないわよ?全力でぶつかって来なさい」 「ハイ!!…えへへ、シェリルさんと共演だなんて、やっぱり嬉しいです…」 頬を染めて嬉しそうに笑うランカを、シェリルはまるで妹を見るかの様な優しい表情で見守っている。 温かくて見ているこちらまで幸せになれそうな…そんな表情だった。 だが、その温もりはどうやらランカだけに向けられた物だったらしい。 こちらにチラリと視線を向けたシェリルからは、その柔らかな表情は消え去っていた。 代わりに少しだけ不機嫌そうな…けれどそれを押し隠した様な、眉根を寄せた表情でこちらを見上げて来る。 「な…なんだよ…」 「別に。案外マメな男ね…って思っただけよ。休みの日にあんたが何をしようと…あたしには関係ないわ」 「…ああ、そうだ。俺が何処で何をしてようと…お前には関係の無いことだろ?」 「―――当たり前じゃない」 さっきまでのランカへの態度とは打って変わった冷ややかな声。 その声に反発する様に、俺の対応も自然ととげとげしい物になる。 そうして自分から突き放す様な言葉を口にした癖に…。 目の前のシェリルが、一瞬だけ泣きそうな表情に見えたのは、俺の気のせいだろうか…? 思わず彼女へと手を差し伸べかけて…その手を留める。今は矢張り、彼女に触れるのが怖いのだ。 触れてしまえば現実と夢の境界を見失って、何かが溢れてしまいそうな気がした。 今の…こうして毎晩夢に悩まされる前の、彼女との心地良い距離感を壊してしまう気がして。 今の時点で既に壊れかけている、彼女との関係を失ってしまう何かが溢れるのが怖くて…。 俺は、結局その手を引き留める事しか出来なかった。 「―――シェリル様」 そんな、二人の間に流れる空気を破ったのは、彼女の名前を呼ぶ… 俺でもシェリルでもランカでもない4人目の声だった。 今も影の様に、当然と云った顔でシェリルに付き添うブレラが、 そうして名を呼ぶことで静かにシェリルを促す。 確かに元々事故に巻き込まれたことで時間が押しているのだろう。 その事に思い至ったシェリル自身にも、ほんの僅かな焦りの色が浮かんだ。 もう一人の護衛…ミシェルの姿が見えないと云う事は、今はグレイスさんの方と一緒にいるのかもしれない。 「ええ、分かってるわ。ランカちゃん、行きましょ」 「あ…?は、はい。アルト君、またメールするね」 そうしてシェリルは、再び俺の方を見ることも無く……。 微かな戸惑いを見せるランカを伴って俺の前から姿を消したのだった。 帰宅したSMSの部屋のベッドの脇に座り込んで、俺はシェリルのイヤリングを見つめていた。 紫色の石がキラリと光を放つ度に、胸にじくりとした痛みが走る。 …どうして、こうなってしまったのだろう…と、そう思う。 ほんの数日前まではこんな風では無かった筈なのに。 毎日の様にシェリルの傍にいて…ただ彼女と共に過ごせる時間が楽しかった。 自分が必要以上に自惚れているとは思わない。 だが、あの時…彼女にとっても大切な物であるイヤリングの片方を、シェリルが俺にくれたから。 そして、その後の護衛として一緒に過ごす事を許されていたから―――… 自分は、彼女にとって、多少なりとも『特別』な人間なのではないか…と。そう云う想いが俺にはあった。 そして、その想いがあったからこそ、決して彼女を 「シェリル・ノーム」と云う商品として扱う事はするまいと思っていた。 彼女を一人の女の子として…銀河の妖精としての部分も含めた一人の女の子として、 俺だけはシェリルに接して行きたいと思っていたのだ。 なのに結局…彼女を「シェリル」と云う商品として扱っている男達と同じ様に。 俺も結局は、夢の中で嫌がるシェリルを思いのままに貪っている。 いや、その結果シェリル本人を傷つけてしまっていると云う点では――― 恐らくは俺の方が、他の男たちよりもずっと罪深いのかもしれない……。 目の前で揺れているイヤリングが、またキラリと淡い光を放つ。 『あれは想いを伝える石…。あたしのお守りなの』 『見こそなったわ、アルト』 『この戦いが終わったら返しに来なさい。勿論、無傷で』 シェリルと交わしたあの時の言葉が脳裏に蘇る。…そう、あの時もそうだった。 自分の感情の整理が付かないままに、その衝動に駆られる様にして彼女を突き飛ばして… シェリルの心と体の両方を深く傷付けた。 結局シェリルはその事を許してくれたけれど…それでも、この石を通じて伝わって来た 彼女の悲しみは、今も俺の胸の中に深い後悔と共に残っている。 (なんで…なんだろうな……) シェリルが絡むと、何故だか俺は取り乱してしまう。 自分でも恥ずかしくなる位に調子に乗ってしまったり…。 女の子相手に本気でムキになって言い返してしまったり…。 自己嫌悪してどうし様もないあんな夢を見たり、その事で何の非も無い彼女を避けて傷付けてしまったり…。 そんな風に、自分で自分の感情を上手く制することが出来なくなってしまうのだ。 そんな自分が彼女の傍にして良いのか、と思う。 SMSから受けた任務を言い訳に彼女の傍にいようとして、その公私混同の末に、 また彼女を傷付けてはしまわないだろうか? 少なくとも、ここ数日の間に…また彼女に辛い思いを強いてはいないか? それにこんな風に心乱れる自分が彼女の傍にいる事が、致命的な失敗に繋がりはしないだろうか。 もしも今度――…彼女の身が危険に晒された時に。今胸に抱えている揺らぎが、 シェリルを守る為の致命的な失敗に繋がってしまったら…。 その事を思うと、胸の中に急速な不安が暗雲の様に広がって来る。 果たして今の自分が、銀河の妖精の護衛と云う役割をきちんと全うする事が出来るのだろうか…と。 「あれ?なんだよ、まだ起きてたのか?」 ベッドに腰を下ろしたまま沈んでいた俺の意識を引き上げたのは、見慣れたルームメイトの声だった。 はっとして顔を上げると、少しだけ不思議そうな表情を浮かべたミシェルが此方を覗き込んでいた。 気付いて時計に目をやると、その針は既に日付を跨いでいる。 本当に…どれだけ長い間、物思いに沈んでいたんだろうか。 そして、その長い時間の葛藤の末にも、未だに自分がどうしたいのかと云う答えすら出ていない。 そんな自分が滑稽で、少しだけ情けなかった。 「ランカちゃんに聞いたぞ?TV局の方に来てたんだって?」 「ああ」 「まさか、わざわざランカちゃんに会いに来てたのか?」 「うん?―――いや、そう云う訳じゃない。ランカにはたまたま会ったんだ」 「ランカちゃんには…たまたま、ね…」 「なんだよ…」 「―――別に」 思わせぶりなミシェルの視線に、居た堪れなくなった様に目を逸らす。 それでも食い入る様なミシェルの視線を感じて、俺は小さく嘆息した。 今日一日…俺が付き添えなかった一日に、彼女はどんな風に過ごしたのか。 俺と別れたあの後もランカと一緒だったのか。 何か辛い想いをする事は無かったのか、コイツにも普段俺に見せている様な無邪気な笑顔を見せたのだろうか…。 気を抜けば、自然とそんな事ばかりが頭に浮かぶ。 だがそれを口にすれば、ミシェルに何を言われる事になるのか分からない。 そして訪れた沈黙の後で…俺の唇が紡いだのは、 さっきまで堂々巡りの様に頭の中に浮かんでは消えていたある事だった。 「なぁ…ミシェル…」 「ん?」 一瞬の逡巡の後に、ゆっくりとゆっくりと…自分自身を納得させる様にして、言葉を唇に載せる。 自分がどうしたいのか、その答えは今も分からない。ただ今の俺に分かるのは…ただ一つだけ。 こんな状態の自分がいる事で、シェリルに何らかの危険が及ぶ可能性があるんじゃないかと云う事だけだった。 ならば…俺はいない方が良いんじゃないか。 俺が彼女の前から消えた方が、シェリルの為にはなるんじゃないか。 昼に目にした泣き出しそうなシェリルの表情を思い出す度に、そんな考えが頭に浮かんでは消えていた。 だから俺は躊躇いながらも…静かにミシェルに申し出ていた。 シェリルの護衛を、明日からも俺の代わりに頼めないだろうか―――と。 その言葉を耳にした瞬間、眼鏡の奥にあるミシェルの瞳が険しさを伴って細められた気がした。 その瞳に無言で責められている様な気持ちになってしまうのは…俺の中にある後ろめたさのせいなんだろうか。 全てを見透かす様な親友の視線から顔を逸らすと、俺はそっと瞳を伏せた。 コイツには何もかもお見通しなのかもしれない。 だが今は、自分の中にある卑怯な部分を見透かして指摘されたくは無かった…… 「―――ま、オレは別に構わないけどな。お前の方からオズマ隊長にでも申し出て、 正式にシフト変更をして貰えば良いだけの話だ。今日明日には難しいかもしれなくても、 来月のシフトが決まる時には融通して貰えるだろ。 それに、あの美人の傍に四六時中付いてるって云うのも、悪くは無いし?」 「っ……」 意地悪く言葉を続けるミシェルに対して、もやもやとした気持ちが込み上げて来る。 そうだ。簡単な話では無くても…決して無理ではない話なのだ。 そもそも俺が彼女の護衛に付いたのは、俺がSMSの中でも一番の下っ端だったと云う事。 それから俺がイヤリングを返しに行った時に居合わせたオズマ隊長の個人的な配慮から来た結果に過ぎない。 だから―――……依頼主から受けた正式な名指しで無い限り。 俺がシェリルの護衛を続ける理由は何一つ存在しないのだ。 ただ一つ。俺が彼女の傍にいたいと思っているその事を除いてしまえば。 まぁ、その気になったら明日にでも隊長に話しておくんだな、と。 そう云い残してミシェルは2段ベッドの上へと潜り込む。 その姿を見上げながら、俺もまた半分自棄になった様に…ベッドのシーツへ、とすりとその身を沈めたのだった。 『あると…あぁ、いや…あると……だめ…だめ…』 そしてまた訪れた甘美な夢に、俺はその身を委ねていた。 僅かに残った理性の隅で、昨夜の様にまた体を痛めつけてから眠ってしまえば良かったのにと思う。 それでも…それでも矢張り、もう片隅では思うのだ。夢の中でもシェリルに逢えることが俺はこんなに嬉しいんだと。 例えどんな卑怯な事だとしても、彼女に触れられる事が幸せなんだと…… 「っ…嫌なんて、ダメなんて言うな…!」 『ああ…やぁ…っ…』 儚く響く抗いの言葉を無視して、そっと彼女の大切な部分へと唇を寄せる。 甘く意識を蕩けさせる濃厚な女の匂い。弄っていた指先と入れ替わる様にして蕩けた内部を舌先で探る。 くちゅり、くちゅりと水音を立てながら入り込んだ舌先で襞をかき回すと、 組み敷いた体がびくりと跳ね上がった。 弱い抵抗を示すかの様に、滑々とした感触の太ももが俺の頭を挟み込む。 黒髪に埋められる細い指の感触……。 彼女の唇から漏れる哀しげな泣き声を聞きながら、俺は溢れた雫を夢中で啜り続けた。 他の誰も知らない、俺だけが知っているその場所に、自分の物なのだと言う証を刻んでしまいたい。 舌先で唇で彼女の濡れた部分を貪る度に、そんな想いが強烈な衝動になって体内に込み上げて来る。 「シェリル…良いな…?」 最後に、ぷっくりと膨らんだ花芽に軽く口付けてから、俺は彼女の足の間から顔を上げた。 そのままもう一度柔らかな体を組み敷いて、猛り狂った肉体を塗れそぼった場所へとじわじわと擦り合わせる。 全身に吸い付く様な、汗ばんだシェリルの感触。濡れた唇から切なげに漏れる吐息と泣き声。 ダメだという答を聞いてやる事なんて出来る筈が無い。 「シェリル……挿れる…ぞ…」 『あぁ…っ!』 そうして擦り合わせていた部分に力を込めると、俺の物はゆっくりと彼女の中へと呑み込まれて行った………。 締め上げてきつい抵抗を繰り返す部分を抜けると、柔らかくたわんで俺の肉体に絡み付いて来る。 蕩ける様な感触に溺れながら俺はすぐにシェリルの中で動き始めた。 「く…っ、はぁ…シェリル、シェリル…!」 『いや…いや、許して…お願い、許してアルト……』 「ごめん…、許してやれない…っ!」 『いやぁ…!』 組み敷いた体の下では今もシェリルが弱弱しい抵抗を繰り返す。甘さと悲しみに掠れた綺麗な声。 俺の体がその中を突き上げる度に、益々高く切ない響きを伴った声が俺の名前を呼ぶ。 許してと俺を制する言葉。その哀れな懇願からは意識を逸らして、 俺は何度も何度も彼女の細い体を突き上げ、願いのままにかき抱き… 嫌がる彼女を力で押さえつける様にして、一番深いその中に欲望を注ぎ込んだのだった。 目覚めた後に訪れる嫌悪感にはもう慣れてしまっていた。昨夜の夢……。 もう自分で自分を擁護する事も出来ない。……最後まで彼女を抱いてしまった。 彼女の淡い抵抗を制する様にして最後まで彼女を奪い尽くしてしまった。 夢の中の生々しい感触が、耳朶を甘く震わせた泣き声と共に、今も残っている気がする。 「最低…だよな……本当に…」 そのまま何をする気にも何処かに出かける気にもなれぬままベッドに横たわっている間に、 気付けは室内にはゆうるりとした夕暮れの影が伸び始めていた。差し込む朱色の光が暮れ掛けた部屋を照らし出す。 結局今日は一日こうしたままで…ミシェルに言われた様に、隊長の下へ行く事も出来ないままでいた。 そんな自分を女々しいと思う。いっそ彼女の方から自分の事を切り捨ててくれれば。 …そうすれば、いっその事楽になれるのに。 自分から、触れ合ったあの手を離すだけの踏ん切りをつける事が出来ない。 それが例え、シェリル自身の為になる事なのだとしても。 だが…もしも彼女が俺を「切り捨てる」時が来たら?その事を思うと、また胸の奥がつきりと鈍く痛んだ。 彼女の身を危険に晒したくないと思う。だが一方で… 彼女と結んだ今の関係を手放したくないと願う自分がいる。 そんな煩悶とした気持ちを抱えたまま、結局気付けば周囲は 夕暮れを過ぎ去り既に夕闇に包まれ様としていた。 『オレは別に構わないけどな。お前の方からオズマ隊長にでも申し出て、 正式にシフト変更をして貰えば良いだけの話だ』 そんな昨夜のミシェルの言葉が耳に蘇える。そう、それだけの事なのだ。 隊長の所へ行ってそう申し出るだけ。でも、結局俺はオズマ隊長の所へは行かなかった。 行かなかったのか、それとも行けなかったのかは分からない。自分がどうしたいのかが…分からない…… 様々な事への答を出せないままの頭を抱えて、くるりと一つ寝返りを打った俺の耳に、 部屋の入り口が開く音が届いた。少し早い時間だが、もうミシェルが帰って来たのだろうか? 今日のシェリルのスケジュールは、確かに予定に変更が無ければ普段よりも早めに終わりを告げるものだった筈だ。 部屋に入ってきたミシェルは、入り口付近に佇んだまま身動ぎをしようとも、 普段の様な軽口を叩こうともしない。今の俺がミシェルに顔をあわせ辛い様に、 あちらも俺の反応を待っているのかもしれなかった。少しの間だけぴりりとした沈黙の時が流れる。 俺はふぅっと小さく溜息を漏らすと、ゆっくりとベッドに沈んでいた上体を起こした。 「早かったな。今日はもう終わったのか…?」 「―――……」 押し出す様に紡いだ何気ない言葉にも、返事は返って来ない。 「ミシェル?」 不思議に思ってベッドを抜け出して入り口に目を向ける。 そして其処で…俺は、此処にいる筈の無い人の姿を見た。 「な―――……」 「…アルト」 「ばっ…!なんでお前がこんな所にいるんだよ!?」 視線の先に佇んでいたのはミシェルではなく、その護衛対象の方だった。 白く透き通った肌。何処か物問いた気に揺れる蒼い瞳。 ふわふわと揺れるストロベリーブロンドと…僅かに濡れた肉感的な唇。 その唇から、ふぅっと不機嫌そうに一つ息を漏らすと、シェリルはゆっくりと喋り始めた。 「ミシェルに話を聞いて…此処まで連れて来て貰ったのよ…」 「ミシェルに?」 その言葉の意味と、シェリルが何時の間にか口にする様になっている彼の愛称に、 二重の意味で問いただす様な口調になってしまう。 その俺の口調を責めていると勘違いしたのか、シェリルは慌てて言葉を繋いだ。 「怒らないで頂戴。あたしが無理を言って彼に頼んだのよ。アルトに…あんたに会いたくて…」 「お…俺に…?」 「そうよ。アルトがあたしの護衛を止めたがっている…って言う話を聞いて、それで… どうしてもその前に、アルトに会いたくなったの。あたしが無理を言ってミシェルを困らせたのよ。 だから後でミシェルを責めたりしないで」 そう云ってシェリルはゆっくりと俺の方へと歩み寄って来た。 その動きに揺れる空気が、彼女の甘い匂いを運んで俺の鼻腔を微かに擽る。 その匂いに、また夢の記憶を呼び覚まされそうで―――…俺はそんなシェリルからそっと視線を逸らした。 何気なく行ったその仕草に、シェリルが一瞬息を呑むのが分かる。 それでも其処で怯む事無く、俺の前まで歩み寄ってきたシェリルは、その蒼い瞳で俺の顔を覗き込んだ。 「ねぇアルト、あんたが本当にあたしの護衛を嫌だって言うのなら…仕方が無いと思ってるのよ。 でも、このままじゃ嫌だわ。どうして?どうして急にミハエルに交代して欲しいなんて言うの? あたし…あなたに何かしたかしら…?」 でも残念だけど心当たりが無いのよ…と、哀しげな声色で俺に問いかけるシェリルが微かに顔を伏せる。 そう…シェリルには心当たりなんて無いだろう。それは当然の事なのだ。 彼女には何の非もなくて…問題があるのは、一方的に俺の方なのだから。 だからこそシェリルの疑問は当然の事だろうし、彼女が納得が行かない事も分かる。 そしてその納得が行かない事に対して―――彼女がこうして無茶をしてでも、 俺に逢いに来てくれた事は、やっぱり少しだけ嬉しくもあった。 「別に、お前に何か問題があった訳じゃあない…」 「じゃあどうしてよ?そりゃ、SMSとしては誰を遣しても対して問題は無いのかもしれないけど… でも、やっぱりこんなの嫌だわ」 「シェリル……」 その声にじわじわと滲み始める、今にも泣き出しそうな気配が伝わって来て、俺の胸を切なく締め付けた。 いっそ全てをぶち撒けてしまいたい。そうして何かが変わるのだとしても… それでも、今胸の中にあるこのもやもやとした感情をシェリルにぶつけて…気持ちの整理を付けてしまいたい。 そんな気持ちが込み上げてきて、俺の息遣いを詰まらせる。息が苦しい。胸が苦しい。 その重苦しさをシェリルも感じているのだろう。俺が視線を逸らすと彼女も沈黙したまま…。 そのまま室内を重苦しい静寂が包み込んだ。 「ダメよ…やっぱり納得出来ないわ」 「っ…お前が納得出来なくても、俺には俺の事情があるんだよ」 「あんたの事情…って…。それを聞かせてはくれないの?」 「其処まで立ち入る事は、護衛の依頼内容には入ってないんじゃないのか?」 「っ!」 彼女を遠ざけようと発した言葉に、予想通りにシェリルが息を呑む。 このままいっそ俺を嫌いになってくれれば…。そう願っていた俺の顔にシェリルがそっと指を伸ばす。 「そんな―――…!そんな理由で納得しろだなんて…、 せめてこっちを向いてあたしの目を見ながら話してみなさいよ…!」 「っ!触るな…!」 そして伸ばされた細い指先を、殆ど意識せずに身を引いて遠ざける。 自分の行動にハッとして顔を上げると、びくっと怯えた表情のまま、 今にも毀れそうな涙を称えた蒼い瞳と目が合った。その顔に見る間に傷付いた色が広がっていく。 ああ…やっぱりやってしまった、と思った。こんな顔を見たかった訳じゃないのに。 こんな風にシェリルを傷つけて泣かせたかった訳じゃないのに… 結局俺はまた、こうしてシェリルを泣かせてしまう。 「…きな子、が…」 「え?」 「好きな子でも…出来た…?」 「な……!」 「だからもう、あたしには触れられたくもないって云う訳…?」 「…」 そして、シェリルの口から続けて紡がれた言葉は俺が想像もしていなかった物だった。 一瞬頭が真っ白になって、彼女が何を言っているのかが分からない。 だが、その沈黙を肯定と誤解したのだろう。さっきから泣き出しそうだった表情に益々傷付いた色を広げて… それでもシェリルは俺に向かって小さな微笑を浮かべた。彼女が目の前で笑顔を「作った」のが分かる。 「そう…。そうだったの、良かったじゃない」 「あ…ち、違う。そう云う訳じゃ…!」 「良いのよ。分かったから…明日、あたしの方からグレイスに伝えておくわ。 彼女からSMSに連絡して、次からはミシェルに来て貰える様に言うから…」 ちゃんとあんたの失点にはならない様に上手く伝えてあげるから、安心しなさい…と。 そんな言葉を笑顔と共に投げかけながら。おろおろとどう対応すれば良いのかが 分からないままの俺に背を向けて、シェリルがゆっくりとその身を翻す。 「違う!待てよシェリル、お前…!」 どうしてそんな誤解をするんだ、と言いかけてその言葉を呑み込んだ。 そんな誤解をさせたのも俺自身なのだ…と。それすら気付けない程にはまだ自分を見失っていないつもりだった。 「っ…触らないで!」 走り出しそうな彼女を引き止める為に、肩へと伸ばされた俺の腕を、咄嗟にシェリルが跳ね除ける。 その仕草に胸にズキリとした痛みが走った。…そんな痛みを感じてしまった身勝手な自分が本当に嫌になる。 さっき同じ様に彼女に触れられる事を拒んだのは俺の方なのに……。 それなのに、自分が伸ばした手を拒まれた事に傷付くのは、とても自分勝手な事だと…そう強く感じた。 「ごめん…。お前を傷付けるつもりじゃなかった…」 「分かってるわよ…っ、だから良いじゃない。もう明日からは…」 「だから違う、違うんだシェリル」 「もう良いって言ってるじゃない!」 そのまま立ち去ろうとするシェリルの肩に、もう一度手を伸ばす。 その手を振り払おうとシェリルが大きく腕を上げた所で…そのままぐらりと体が傾いた。 「きゃ…」 「あぶない…っ」 バランスを取り損なって傾いてしまったシェリルの体。 咄嗟に細い腰を抱え込んで支えようとするが、上手く受け止めきる事が出来ない。 せめて床は避ける様にと重心を取って、その隣にある自分のベッドの上へと二人してふわりと倒れこんだ。 「っ…び、ビックリした…」 「バカ!本当に何やってるんだ!倒れこんで怪我でもしたら大変だろ!?」 驚きの後に込み上げてきた安堵から、思わず荒い声が漏れる。 その声にびくりと肩を竦ませたシェリルの怯えた瞳に…ぎりぎりまで近付いた俺の顔が映り込んでいた……。 「―――っ!!」 昨夜まで見ていた夢と同じ様なシチュエーション。俺の部屋のベッドの上で…。 気付けばすぐ其処に彼女の蒼い瞳とふっくらとした唇があって…。 息を吸い込む度に甘い匂いが胸を満たして、喉元に柔らかなシェリルの吐息が掛かる。 その距離の近さに、シェリルも気付いたのだろう。 くらくらとする意識をかき集めながら見つめる俺の瞳にも、少し戸惑った様なシェリルの姿が映っていた。 暫くお互いにどうする事も出来ない様に…視線と視線を絡み合わせる……。 くらくらとする様なシェリルの匂い。触れ合った部分からは、夢には無いリアルな彼女の温もりが伝わって来る。 (そうだ…あの、夢の中の様に……) 唇に唇を重ねたい。白い肌の至る所に赤い証を刻みたい。 指先を這わせてその柔らかさを確かめたい… 誰も知らない大切な場所を吸い解したい…その中に自分を埋めたい…… 「あ…アルト…?」 「―――ぁ…」 知らずに乱れる俺の息遣いに気付いたのだろう。シェリルが緊張に掠れた声で、戸惑った様に俺の名前を呼んだ。 その声に理性を引き戻されて、彼女の顔を覗き込むとそこには何処か怯えた様な表情があった。 ああ、そうだ…と。その顔を見て漸く気付く。俺は彼女のこんな顔を見たい訳じゃない。 昨日の様に痛みを堪える表情でも、今日この部屋を訪れた時の辛そうな表情でもない。あの時に。 アイランド3で過ごした時間や、護衛として傍に居る期間に見た様な…嬉しそうな笑顔を見ていたいんだ。 そうだ―――…。欲しいのは、彼女の体じゃない。ただ彼女の笑顔を、誰よりも近くで見ていたい…。 そうして何時だって傍にいられる事を許されたい。ただ、それだけの事なんだ。 今更気付いたその事に苦笑しながら、俺は彼女から体を離す。 それからゆっくりと手を差し伸べて、同じ様に倒れ込んでいたシェリルを起こしてやった。 「安心しろよ」 「え?」 「俺はお前の護衛を止めたりしない。明日からはちゃんとミシェルじゃなくて俺がお前の護衛に着くから」 「だって……」 自然と毀れた笑みを浮かべながらシェリルに告げると、 それでも何処か戸惑った様な申し訳なさそうな色を滲ませて彼女が応じる。 声色に混ざる…困惑と期待。それを察した俺は、彼女を安心させる為にも、 普段通りの苦笑を浮かべてひらひらと目の前で手を振った。 お前は誤解しているだけだから気にするな…と云う意図を持って繰り返されてきた仕草。 「だから勘違いだって言ってるだろう。別に…す、好きな子が出来たとか、 そう云う理由で護衛を止めようと思った訳じゃない」 「本当に…?」 「ああ」 「その理由は教えて貰えないの?」 「……ああ」 ―――そう、その理由は恐らくシェリルには永遠に言えない。 だが、それでも普段通りの俺の態度に、漸く得心が行ったのだろう。 困った様に眉を潜めて、それでもシェリルは心底嬉しそうな笑顔を、俺に見せてくれた。 じわり…と。曇り続けていた空から光が差し込む様に、温かな幸福感が胸を満たして行くのが分かった。 そのまま、グレイスさんにナイショで抜け出して来たというシェリルを滞在しているホテルまで送る。 恐らく戻ればこっ酷く叱られる事になるのだろう。 子供の様にはらはらとした表情を見せるシェリルに「俺も一緒に謝ってやるよ」と口にすると、 その小さな手を強引に引いて、俺はSMSを抜け出した。 柔らかくてほっそりとしたシェリルの掌。 繋いだ手から伝わる温もりが幸せだ…と、素直にそう思う事が出来た。 ―――それから、様々な事があって。 この時に感じていたシェリルへの気持ちが、一体何だったのかを自覚したのは、 彼女を失った後になってからだった。薄いヴェールの様な夜闇の中で、そっと自分の掌を見つめる。 指先に今も残っている気がする…あの時に触れ合った掌の感触。 そして何度も伸ばして必死に繋ぎ止めようとしても繋げなかった…指先の感触。 この手に触れるシェリルの温もりを失った時に、俺は強烈に自覚したのだ。 ああ…これが恋なんだと。一人の人間として人を、異性を愛すると言う事なのかと。 夢に見る程彼女に焦がれて焦がれて仕方なかったのは… もうあの時に、自分はシェリルに恋をしていたからなんだろう。 そう自覚すると、ふっと唇に苦い笑みが浮かぶ。 この時の俺は、きっとそんな事にも気付けない位にガキだったんだろうな…と。 「…なにをさっきから一人で百面相してるのよ?」 「うん?なんだ、起きてたのか」 そして、そんな俺の動きに目を醒ましてしまったのだろうか? 胸元を擽っていたストロベリーブロンドがふわりと揺れて、 柔らかな体を俺に重ね合わせたまま眠っていたシェリルがくすくすと可愛い笑い声をあげた。 小首を傾げる様にして此方を覗き込んで来る蒼い瞳には、何処か悪戯な光が浮かんでいる。 「だって…さっきからアルトが声を出して笑ってみたり眉間にしわを寄せてみたりして可笑しいんだもの。 なぁに?変な夢でも見たの?えっちな夢?」 「ばっ…!ち、違う!…少し昔の事を思い出していただけだ」 「―――むかし?」 「ああ…」 ある意味では「的を得た」発言に、後ろめたさを隠してわざと声を荒げて応える。 そんな俺の態度を特に疑問に思うでもなく、シェリルはきょとんとした表情で不思議そうにその小首を傾げた。 子供の様に無防備な表情。俺の事を心から信頼して、その心と体を委ねてくれているのだろう。 一つに結ばれて解け合った幸福に満たされて、穏やかに此方を見上げてくるシェリルの姿に、 俺の胸にもじわりと染み込む様な幸せが込み上げて来る。 「何でもないんだよ…。ただ…さ」 「ただ?」 「やっぱり…ただ手を繋ぐよりも、お前にこう出来る方が幸せだな…って思ったんだ」 「えっ?ちょ、やだアルト!な、何を…ん、んふ…」 そして、その幸福感に背中を押される様にして、俺はシェリルの温かな唇を奪った。 すかさず舌先を滑り込ませながら体を反転させて…既に寝乱れたシーツへと彼女を押し倒す。 驚いたシェリルが俺の腕の中でむきになって抵抗するのが分かったが、抱きしめた腕の力を緩める気は無かった。 そのまま…舌で舌を絡め取りながら、掌と指先で滑らかな肌を伝っていく。 「あんっ…もう……アルト…っ!」 「シェリル、良いな…?」 「ばか……」 『良いか』じゃなく敢えて『良いな』と聞いた言葉に、シェリルは一瞬だけぷぅっと膨れながら、 それでもすぐに首筋へと細い腕を絡ませて来てくれた。 そのまま彼女の指先が俺の髪の毛をさらりと玩ぶ。伝わる温もり。鼻腔を満たす甘い匂い。 全身に伝わるシェリルの存在に次第に溺れて行く自分が分かってしまう…… ああ…やっぱり、こっちの方が良いよな…?と。 夢では感じられない、手を繋ぐだけじゃ分からない好きな女の子の感触に全身を包まれながら。 俺は今夜もシェリルと一つになれる喜びに改めて溺れて行ったのだった。 …以上になります。一応以前表に書いた2分59秒のSSと同じ微妙にヘタレなアルトさんです。 少しでもアルト誕生日のお祝いになります様に。表で教えてくださった方、此方で支援してくださった方。 本当に本当に有難うございました。凄く嬉しくて有り難かったです。
https://w.atwiki.jp/fairy-waterfall/pages/144.html
395 名前:「クリとリス」でggrks 投稿日:2011/10/12(水) 04 23 38.68 今晩のシェリルは至極残念そうだった。 「乱蔵先生と矢三郎さん、急に外食なんて聞いてなかったわ。クリとリスの写真を見せたかったのに」 兄さんにはシェリルのこの様子では夕餉の席で「クリとリスが」を連呼することが予測できたのだろう。 急遽番頭との会食の席を手配したのは賢明だ。 携鯛でフォトアルバムを捲りながら、こんなに可愛いのに、と未練がましく呟いている。 二人きりのこの時間に、親父と兄さんのことばかり気にしていることに嫉妬の感情がチリチリと胸を焼く。 「また明日見せればいいだろ?」 縁側に脚を投げ出していたシェリルを身体ごと引き寄せる。 「何よ、急に。乱暴ね」 「お前が悪い」 そのまま布団に引き入れて、耳朶を噛む。 「やだ、アルト…どうしたのよ」 「クリとリスを検索してみろ」 「ハア? 何でよ?」 「いいから早く」 「ワケワカンナイわね、まあいいわ、クリ、と、リス…と」 シェリルは渋々携鯛で検索を始めた。 その間にも俺は浴衣の間から手を差し入れて豊満な乳房の感触を愉しむ。 「な…な…!」 シェリルの顔がみるみる赤くなる。 「読んでみろよ」 「い、いんかく…くり、と、りすは…」 「まだ続きがあるだろ?」 シェリルの携鯛を持つ手が震えている。 俺が乳房を弄んでいることもそっちのけになるほどの衝撃だったようだ。 「読めるわけないじゃない!」 「さっきまで連呼してたくせに」 「だって…だって…!」 「フランス語でも英語でも同じだろ?」 「グ、グレイスはこんなこと教えてくれなかったわ!」 いつもの照れ隠しの逆ギレ。 純粋培養過ぎるだろ? 舞台の上では大胆な衣装を着てたまに過激な歌詞も書くくせに、意外とソッチ関係には初心なんだよな。 「で、何を親父に見せるんだって?」 「…リスの写真よ…」 「違うだろ? 何て言ってたんだよ」 「クリと…リス…」 さっきの勢いは何処へやら、消え入るような声に変わった。 「ここは?」 「あ…!」 浴衣の裾を割り、秘められた部分の小さな突起に触れた。 優しく人差し指で撫でながら、耳元でもう一度低く囁く。 「ここは何か言ってみろよ」 「イヤ…」 そう言っている間にも、クリトリスは固さを増している。 既に溢れつつある愛液を掬ってクリトリスに塗りつけて更に煽った。 「ああっ…」 「言えないのか?」 「…言えるわけないじゃない…!」 「じゃあお預けだな」 わざと素っ気無く下半身から手を引いて身を起こした。 「あると…」 どうして? と言いたげだ。 シェリルは某然としたまま、しどけない姿で横たわっている。 引き込まれそうな蒼い瞳が潤んでいる。 今すぐにでも挿入したい気持ちに駆られるが、我慢だ、俺。 「続けて欲しかったらちゃんと言えよ、そこは何だ?」 シェリルは唇を強く噛んで、今にも泣きそうな表情だ。 …やりすぎちまったか? もう勘弁してやろう。 「シェリル、」 シェリルは不意に起き上がり、俺の首に腕を絡めて耳元で囁いた。 「…クリトリス…もっと触って…」 消え入るような、かすれた声が耳をくすぐる。 シェリルを足組んだ上に横抱きにして、顔を覗き込んだ。 予想通り、これ以上無いほど顔を真っ赤にして俺と目を合わせない。 「シェリル」 頤をくいと上げて、唇を吸う。 舌を差し入れると遠慮がちに舌をからめてくる。 唇を食んだり、舐めたり。 シェリルの呼吸が上がってくるのが分かる。 横抱きのまま脚を開かせると、秘部が露わになった。 触っていなかったというのに、既に俺の浴衣まで濡らすほどになっている。 焦らしたのは効果的だったようだ。 「こんなに濡らして悪い子だな、もう一回おねだりしたら触ってやるよ」 軽くキスして、もう一度促す。 長い口付けで腫れ、濡れた唇が意を決したように開いた。 「アルト…早くクリトリス…触って…もうダメ、このままじゃツライわ…」 初めて聞く、切羽詰まった懇願。 俺の下半身がずくんと疼いた。こんなの反則だろ? 「いい子だ」 布団の上にそっと横たえて、乳房から肉の薄い腹部、下腹部に口付けを落とす。 柔毛の奥のクリトリスは痛々しいほどに隆起している。 「いた…!」 優しく噛むとシェリルの太腿が震えた。 「リスが噛んでたんだろ? クリを」 「…う…」 「ビショビショで…なんだっけ? 確かにビショビショになってるな」 ぬめった膣口を指でなぞる。 「…もう言わないで…!」 興奮のためなのか、羞恥からか。いやいやするようにかぶりを振っている。 虐めるのもこれくらいにしておいてやるか。 「ああん!」 指でクリトリスの包皮を剥いて一番敏感な部分を舌で刺激してやると、それに合わせて腰が揺れる。 「そこ…そこ気持ちいい…!」 息も絶え絶えに艶っぽい声が漏れる。 シェリルは限界に近いようだった。…勿論俺も。 クリトリスに吸い付くようにしながら、徐々に舌の動きを早める。 「もうイっちゃう…いや! いやあああああ!」 シェリルは俺の髪を掴み、背中を海老反りにして全身を震わせた。 …どうやらイったみたいだ。 唇を離すと、膣口がひくひくと蠢いている。 シェリルの横に寝そべり、優しくピンクブロンドを撫でながら触れるだけのキスをしてやる。 頬を紅潮させ荒い息をしたまま、ぼんやりと俺を見つめている。 「あると…気持ち良かった…」 そう言って微笑んで、恥ずかしそうに俺の胸に縋り付く。 俺にしか見せないシェリルの素顔。 可愛くて、誰にも見せたくない。 シェリルの瞳はとろんとしていて、このまま寝てしまいそうだ。 しかし、このの痴態を見せられて、このままでは俺が眠れない。 「なあシェリル、次は…」 ===================== 今日はここまでしか受信できなかったよ。 みなとみらいの空き地でリサイタルして喉のフォールド細菌を活性化させてからまた来るわ。
https://w.atwiki.jp/macrossf-eparo/pages/214.html
スレ6 6-006(アルト×シェリル)「ヤサシイコトバ」 ※3-578、3-777の後日談 6-056(ミハエル×クラン) *小ネタ 禁断症状… 6-064 (アルト+(ランカ、シェリル))+(クラン×ミハエル) *エロなし クランが妊娠 ※最終話後 カオス的ネタ 6-074 (ブレラ×シェリル)「lonely V.D. 」 ※5-932の後の話 愛はない、セフレ 6-114 (艦長×モニカ) *小ネタ チョコバナナ 6-132(アルト×ランカ)「アルランVD」*微エロ 6-159(ミハエル×ランカ)「ミハラン鬼畜系?」 6-287(グレイス(ランカ)×ブレラ)「背徳の味」 6-302(ブレラ×ランカ) ブレラのフラットで… ※バレンタインネタ、近親モノ 6-320(アルト×(ランカ+シェリル)×クラン) *小ネタ エロなし「アルト日記」 6-328(アルト×シェリル)「黄昏れの丘で…」*エロなし ※最終話後、後日談 6-345(ミハエル×クラン)*エロなし ミシェル生還を祈念して・・・ 6-355(アルト×シェリル)「*The Heart asks for pleasure first*」 ※小説3巻の初めて物語り補完 6-375(アルト×(ランカ+シェリル)+ナナセ)「アルト日記(2)」 *エロなし ※6-320の続き 6-389(男×ちびシェリル) こいつを無理矢理 ※拉致、陵辱系 6-390(ミハエル×クラン)「share happiness」*エロなし ※ミハエル帰還、後日談 6-403(ミハエル×クラン)「もうひとつの未来」 ※ミハエル帰還、後日談 6-445(ミハエル×クラン+アルト) *小ネタ エロなし 『この手』は絶対に、放さない。 ※6-345の後日談 6-463(アルト×クラン+ランカ)*小ネタ 微エロ ミシェルの忘れ形見を ※6-064の続き 6-542(男×ナナセ)*小ネタ 屋上でフェンスに押し付けられて 6-554(ミハエル×ランカ)「ミハラン学校えっち」 ※6-159の続き 6-600(グレイス攻め?)*小ネタ お尻は許さないつもりだったのに 6-603(アルト×シェリル)*小ネタ ともに枕を並べた女性 6-607(男×ランカ)見ず知らずの男達に ※陵辱系 6-612(ブレラ×ランカ)*エロなし 22話の2人 6-635(ミハエル×シェリル)*微エロ 18-19話 SMS内の治療室で… ※未完 6-699(レオン×キャシー)*小ネタ 「レオキャシ超短文」君のココは正直だね 6-719(アルト×ランカ)*小ネタ エロなし あたし赤ちゃん産むんだ! ※6-064が基本設定のネタ 6-783(ミハエル×クラン)「おとなになるもん」 ※ミハエル帰還、後日談 6-836(アルト×ランカ)「kiss…」*微エロ ※17話補完 6-901(アルト×ランカ(×ミハエル))*小ネタ ランカにとって長い夜 6-944(アルト×シェリル)「アパショナータ」*小ネタ 6-971(グレイス×アルト+×ブレラ×シェリル)*小ネタ 微エロ さあ、跪いて私の言うとおりになさい! ※続きは7-056 →スレ6ログ