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エントリーNo.01:ID Cp/qHN60氏:二人たちの断片 ・セリフと地の文のバランスがよかった。キャラの口調も出てて○ ・一番二人っていう感じが出てた エントリーNo.05:ID Cb.9n6Q0氏:呪縛 ・いい話だった ・うまいです。ああいう発想は私には到底・・・ エントリーNo.06:ID nOJaCMs0氏:二人の手 ・感動の一言。よかった ・お題にあっていてすごくよかった エントリーNo.07:ID RPfLcVg0氏:ドア ・読みやすかった エントリーNo.08:ID GFlf.5M0:ーまつりのプレゼントー ・分かりやすかった ・まつりの特徴を捉えてる感じがしました
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エピソードゼロ! 「びええん!きよたかさん助けて~!」 小早川ゆいは大ピンチです。 ふひひな男に追われています。コミケ帰りの駅のトイレでなんちゃらするような男にです。 ゆい姉さんはきよたかさんとのアツイデートの帰り道、ちょっと前からストーキングしてきていたふひひな男に狙われたのです。 ゆい姉さんは逃げます。でもでもカッコつけて履いてきたかかとの高いサンダルのせいでうまく走れません。 ゆい姉さんは路地裏に逃げ込んでポケベルで連絡をしようと試みます。時代を感じますNE! しかしふひひな男、持ち前のストーカーセンスによってすぐ袋小路に逃げ込んでしまったゆい姉さんを見つけます。 迂闊だよゆい姉さん! 空にはまん丸の月が輝いていました。 月明かりの下、ふひひな男が近寄ります。 後ろは壁、左右も壁、前方には肉壁。 ゆい姉さんは恐怖でその場にへたれこみ、涙でぼやける月のきれいな空を見上げました。 ふひひな男の手がゆい姉さんに伸びたその瞬間! 「男の子が女の子をいじめるのは最低ですよ!」 「ふひひっ!?ふひぶひふひひ!?」 月明かりに光る白いワンピース。 腰までまっすぐに伸びる美しい髪。 つばの広い帽子を目深にかぶっていて顔はわかりません。 小さな女性がふひひな男のはるか後方に立っていました。 「悪い子には、おしおきです」 ちなみにふひひな男は二十代前半で、子供ではありません。 「しあわせな引き金、トリガー・ハッピー!」 六連装のリボルバーから放たれた輝く銃弾はふひひな男の能天を貫きました。 ふつうなら、赤やらピンクやら黄色やらの何かが飛び散るところですが、トリガーハッピーは不思議で素敵な設定なので汚くはなりません。 ふひひな男も気絶しただけで死んでません。ああ素晴らしいご都合主義! 「ありがとう……ございます」 「お礼なんていりません、これは私の役目ですから」 ゲボッ!ガハッ!ビタビタビタッ! 突然トリガーハッピーがゲロリました。椅子ごと回転する回転寿司でも食ったのでしょうか。 「大丈夫ですか!?」 「私は……もう……長くはありません……二代目、トリガー・ハッピー……よろしくお願いします」 ゆい姉さんはさっき私の役目って言ったじゃんとか思いながらもトリガーハッピーの手をとり、リボルバー式の拳銃を受け取りました。 二代目トリガーハッピーの誕生です。 こなた「って話をゆい姉さんから聞いたんだけど」 ひより「それどこの雑誌で連載してるんスか?」 こなた「エースあたりじゃないかな~」 おしまい
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線香のにおいが鼻をつく。葬式から一夜明けて、親戚たちはみな葬儀後の用事があると言ってどこかへ行ってしまった。 部屋に残されているのは自分、宮河ひかげと姉の宮河ひなた、そして、かつて両親だったものが入った小さなつぼと、遺影だけだった。 ひかげはまだ泣き止まない。いや、泣き止むことができなかった。 「お姉ちゃん……私たち……これからどうしよう…………」 目じりをえぐるように強く拭う。それでも涙は次から次へとあふれ出てくる。 幼いひかげにも、両親がもう戻ってこないことは明確に理解できていた。優しかった父と母はもう二度と自分を見て微笑みかけてくれることはない。 それ以上に、ただ不安だった。現実の危機として、両親がいなくなって自分がどうなるのかがわからなかった。 世の中がお金で回っていることくらい子どものひかげにも理解できた。そして自分たちを養ってくれていた父親はもういない。食べるものを作ってくれた母親もいない。 親戚のおじさんたちは言っていた、「ひなたはもう大きいから大丈夫だろうけど、ひかげは施設に預けるしかないだろうね……かわいそうだと思うけど」と。 その『施設に預ける』という言葉は、幼いひかげの心に黒い針として突き刺さっていた。その言葉の意味はわからない、ただ一つ理解できるのは、そこに行く事になれば、自分は両親だけでなく、大好きな姉とも一緒にいられなくなるということだ。 「やだよ……私、お姉ちゃんと一緒にいたいよ…………。離ればなれになんて……なりたくないよぅ…………」 ひかげはまた声をあげてわーっと泣き出した。涙を流すのは絶望しているからではない、残った一るの希望によりすがりたいから泣いているのだった。 泣きじゃくるひかげの小さな体がひなたに抱き寄せられた。そこには暖かなぬくもりがあった。大好きな姉の温度を感じられた。 「大丈夫よひかげ。お姉ちゃんはどこにもいかない。ひかげもどこにもいかない。一緒に暮らそう。お姉ちゃんが守ってあげるからね」 そして…………それから数年後………… 桜園小学校4年生となった宮河ひかげは不遇を囲っていた。 両親が他界してから姉のひなたと二人暮らし。収入は姉のアルバイトに完全に依存している状態だ。 姉は働き者であった。だから給料は下手な公務員よかよっぽど高かった。 だが姉は同時に金遣いが荒かった。毎度毎度、稼いだ金のほとんどを意味の分からない薄い本の購入に費やしている。しかもその内容はたいがいが男同士で抱き合うという常人の神経ではまるで理解できないブッ飛んだシロモノであった。 だがひかげは姉にその趣味をどうにかしろと言うことはしなかった。姉には自分に対する扶養義務など無いと知っていたからだ。 それなのに自分のわがままを聞いて、負担になるだろうに、学費まで払って衣食住その他の全ての面倒を見てくれている。 だから感謝こそすれ、文句を言ったり、稼いだお金の使い道に注文をつけるのはやめなければいけない。そう思い、日々貧乏暮らしに耐えているひかげだった。 だがそんなひかげの精神にも限界というものがある。ひかげが家計簿をぺらぺらとめくりながら自作の歌を明るく口ずさんでいたときだった。 「お金が無いから一日一食~♪ 今日のご飯は野菜と納豆~♪ 昨日のご飯は炒めたもやし~♪ たまにはお肉が食べたいな~♪ 食~べたいなっ♪ 食べたいなっ♪」 瞬間、ひかげは家計簿と計算機の乗ったちゃぶ台を引っくり返した。 「ってやってられるかああああ!!! なめんじゃねえ!! 飽食大国日本で何がお肉が食べたいだああああッッ!!」 どうやら自分で自分に腹が立ったらしい。みじめさに耐え切れずそれを怒りでかき消そうとしているようだった。 「それもこれも、みんなこの姉貴の買ってきたブツどものせいだ!! この塵どものせいで私は一年365日いっつもいつでもお尻に火がついたような生活を送らにゃならん!!」 自分以外に誰もいないアパートの一室。ひかげは小学4年生とは思えない暴言を吐き散らしながら部屋に散乱していた同人誌にパンチを叩き込み続けた。 「なめやがって! なめやがって! むかつくぜチクショー!! もう我慢の限界だ! あのヲタク姉貴には今日と言う今日こそ言ってやる!!」 そう言っているはしからその姉貴が帰ってきた。 「ただいまぁ~」 ゆるいボイスを部屋に響かせて帰宅を告げた姉。その手にはビニール袋が下げられている、大方またしても同人誌だろう。それを見て、ひかげは意を決したように口を開き、体と声を大きく震わせながら言った。 「おお姉ちゃん! 今日こそは言わせてもらうけどね! その手に持ってるそれ!」 「ん? これはひかげちゃんにお土産よ」 そう言って姉が取り出したのは、普段は決して食べることのできない焼肉用の高い牛肉だった。 「ひかげちゃんいつもお肉が食べたいって言ってたでしょ? 今日はお給料が出る日だったから、奮発してすき焼きでもどうかなって思って買って来たのよ」 ひかげは机にたたきつけようとして振り上げていた拳を上空で停止させ、自らもその機能を沈黙させた。 そして、再びぷるぷると震えだしたと思ったら、今度は泣きながら姉に抱きついた。 「お姉ちゃああああん!!! ありがとうぅぅ!! ありがとお姉ちゃんんん!!!」 「あらら? 大げさねぇひかげちゃんは」 ひかげの小さな頭をひなたが手でなでなでする。ひかげはまだ感涙に咽び泣いている。そんなこんなで、今日も宮河家は金は無くとも平和だった。 完
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エントリーNo.01:ID Lfwad760氏:死亡フラグでショートショートショート☆42連発 ・42連発の死亡フラグを読むのに疲れた ・ありったけのフラグを楽しめました エントリーNo.02:ID /q5SXmA0氏:死亡フラグを回避せよ! ・こなたのツッコミキャラがこの上なくツボでしたwww ・今回もだいぶ悩んだがこれで。自分好みでおもしろかったし、オチも良かった。 エントリーNo.03:ID Pfj6XGw0氏:信じる心と優しさを ・いい意味で予想を裏切られた作品、とても面白い。オチには笑ったw エントリーNo.04:ID dk3zqLo0氏:マークト・フォー・デス ・死亡フラグをゲームにするという感覚が好印象だった意外と戦略も必要だし エントリーNo.05:ID V1DeEo20氏:あなたならどうしますか? ・あるあるなストーリーだけど、読んでて楽しかった ・オマージュぽいけど面白い エントリーNo.07:ID KY2EcaM0氏:かぜのゆめがたり ・抜群の文章力と構成力。激しすぎない静かさに惹きこまれました。 エントリーNo.08:ID hIBN.n60氏:柊ってばさぁ ・なかなか斬新
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私が守らなきゃ… つかさもみゆきさんも死んじゃった… ここは…廃墟?… 世界史の教科書に載ってたような古い石畳と石造物の街並み 鈍色の空に覆われた世界… 何が何だかわからない…気が付いたらこの街にいて、私達4人以外誰もいなくて… いや、いる。人じゃない何かが…いた 赤黒い肌の大きな化け物…恐竜? そいや、ネトゲでこんなモンスターいたな… なんのゲームだっけ… 「こなたッ!!」 急に呼ばれて意識を現実世界に引き戻される 「こなた…私達なんでこんなとこにいるの?」 「そんなこと聞かれても、私にもよく分からないよ…」 「それに、つかさと…みゆきが…………」 「………今は考えても仕方ないよ…とにかく今は身を隠せるところを探そうよ…」 「でも………うん…そうよね…」 とは言ったものの、私自身も恐い…人ってあんなに簡単に死んじゃうんだな… さっきの化け物が腕を振り下ろしたら、二人の首が変な方向に… 思い出しただけで吐き気がしてきた… 泣きじゃくるかがみの前を歩きながら周りを見渡すけど、全く人気が無い… 本当にこの世界には私達しかいないのかな… あっ…」 「?」 「家…ほらあそこ…」 「え?かがみ、何言って…」 「アハハハ!あそこに行けば私達助かるのよ!!きっとそうよ!!!ね?こなた!!!」 「かがみ…?」 「アハハハハハハハハハ…」 恐怖と不安で人間として大事なものが壊れたんだ…そこに家なんかない 正気に戻って欲しい…こんな状況で私一人がまともでいられる自信がない 何とか引きとめようと、かがみの腕を取る 「あそこで待ってれば、みゆきとつかさも帰ってくるわよ!!」 「あのね、かがみ…」 「なんで、なんで止めるのこなたぁ?!」 「あっ、かがみ、ちょっと…」 腕を振り払って走り出すかがみ… 『ウッ…』 あたりに異臭が漂う…唾と血の混ざった臭い… さっきのアイツだ!!! 「かがみ!!」 「アハハハハハハハ……ッ!!!…」 「かがみーーーーーー!!!!!」 「…あ、セーブしたまま寝てた…いや~、リアリティのあるゲームの影響力は凄いねぇ。さて続きをっと…」 「娘さんの意識が戻ることはもうないでしょう…」 「どうしてなんですか、先生!!」 「彼女が現実よりゲームの世界を選んだから…でしょうか…」 「くそっ、こんなゲームさえなければ…」 ―次世代ゲームREVO― 付属パッドを頭に装着するだけで脳から直接ログイン!!これであなたもゲームの世界に!!
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もってい~け♪ その夜、かがみの部屋で携帯電話が鳴った。 「はーい、もしもし。こなた?」 「かがみ……」 「何よ暗いわね。ゲームのデータでも飛んだのかー?」 「私もう……どうしたらいいか、わかんなくて……」 「ちょ、ホントにどうしたのよ?」 「お願い……助け」 ブツッ 「? こなた? こなた!?」 かがみは思い出す、最近こなたの様子がおかしかったことを。 話しかけても上の空で、ボーとしていることが多かった。 なにか悩んでいるのではないか、みゆきがそう言った時、どうせ大した事じゃないと、 笑い飛ばした。 気付けなかった、気付こうとしなかった、友達なのに。 かがみは何も持たず部屋を飛び出し、こなたの家へと向かう。暗い夜道を、自転車に 乗り全速力で。 「ってなわけで、どうしようか悩んでたんだけどさ、アニメの録画時間被る分かがみに入 れてもらえばいいじゃーんってね」 「ほほう……それで、なんであの電話になるんだ?」 「んーなんとなく?」 悪びれる様子もなくこなたは言う。いや、こなた側としては何も悪いことをしたつもりは ないのだ。 お願いするために電話をしたら、かがみが勝手に飛んできたのだから。 「なんで、途中で切ったのかしら……?」 「あーあれね、あれはね携帯の電池が切れたんだよ~。家からかけ直しても出ないから 困っちゃってね」 そこでこなたは、ビデオテープとメモを差し出す。 「てことで、はいこれ。入れるテープと時間書いたメモね。野球とかでずれないの選んど いたから――ってかがみ?」 「ふ、ふふふふふ。そう……そうなの……それで、ね……ふふふふふ……」 「かっ、かがみ様……?」 俯いていたかがみは、ゆっくりと顔を上げる。 地獄の閻魔か、世界を滅ぼす魔王か。 「ちょくぁwせdrftgyふじこlp;@:「」」 哀れな少女の叫びが、夜の闇へと消えていった――。 -暖かくなってきました- かがみ「…ふぅ」 こなた「ん、何?悩み事?」 かがみ「え、いや、そんなんじゃなくってね…わたしって恵まれてるなって思って…」 こなた「ふーん…例えばどんな風に?」 かがみ「そりゃもう、つかさが妹でこなたが嫁でみゆきが愛人。もうなんてーか、ハーレムよね」 こなた「………春だねえ…」 みさお「別にそっちの気はねえんだけど、名前上がらねってのは悔しいよな」 あやの「あら。みさちゃんは名前出なくて当たり前よ」 みさお「な、なんでだよ…?」 あやの「だってみさちゃんは、わたしの愛人だもの」 みさお「…さ、やる事無いし帰ろっかな」 あやの「…うぅ…そんな冷たいみさちゃんも好きよ…」 こなた「パンツじゃないから恥ずかしくないもん!」 かがみ「ちょおまっ! なんて格好してるのよ!」 つよし「お巡りさん、あそこです!」 警察官「コラー! 君っ! わいせつ罪で逮捕だ!」 こなた「うわっ」 かがみ「ち、違うんですお巡りさん! これはあれこれこういうわけでしてぇ──」 つかさ「なんでお酒も飲んでないのに、こなちゃん服脱いじゃったの?」 みゆき「いえ、お酒を飲んだからと言って、服を脱ぐとは限りませんが・・・」 つかさ「そっかー」 かがみ「まったく! 私が居たから良かったものの、ホントだったら捕まってたんだからね!」 こなた「一人じゃこんなことしないよぅー」 かがみ「とにかく、もう二度と人前でこんなことしないことっ! 分かったらさっさとスカート穿きなさいよね」 こなた「うぅ・・・そんなに怒鳴らなくったって良いじゃん・・・」 つかさ「まるで親子」 -よく分からない二人- こなた「んっふっふー。大漁、大漁」 かがみ「また、豪快に買い込んだわねぇ。アンタ一体、趣味関係に今まで幾ら注ぎ込んだのよ?」 こなた「かがみ…キミは今まで食べたポッキーの数を覚えているかい?」 かがみ「四千七百三十六箱」 こなた「………参りました」 かがみ「嘘に決まってるでしょ。そんなの一々数えてないわよ」 こなた「…う…うわ~ん、ばか~…かがみの嘘つき~…」ポカポカ かがみ「あははは、ごめんごめん。痛いって、こなた~」 つかさ「えーっと…なんなんだろ…?」 みゆき(…なるほど) -さらに分からない二人- つかさ「ちょっと流行って、すぐ使わなくなった言葉っていっぱいあるよね…ほら、イナバウアーとか」 みゆき「そうですね」 つかさ「クラスの子から聞いたんだけど、アレって技を作った人の名前なんでしょ?」 みゆき「はい、時の戦国武将、稲葉右安ですね」 つかさ「………嘘だよね?」 みゆき「はい、嘘です」 つかさ「………」 みゆき「あ、あれ…?」 つかさ「………」ムッスー こなた(いや、つかさ怖いって…) みゆき(うう…なんでこうなるのでしょう…) かがみ(…なれない事するから…) -冷蔵庫- かがみ「『あたかも』を使って文を作りなさい、ね…さ、やってみて」 こなた「冷蔵庫にプリンがあたかもしれない」 スパーンッ!! かがみ「…古いネタやってないで、真面目にやれ」 こなた「…うぅ…スリッパ結構痛い…」 その夜 ゆたか「ねえ、こなたお姉ちゃん。冷蔵庫に入れてた、わたしのプリン知らない?」 こなた「…え?」 かがみ「まさかホントにあるとは」モグモグモグ album 「そ、それは勘弁してください」 「いいじゃないの、みなみちゃん。かわいいわよ」 「そうだよみなみちゃん、恥ずかしがることないよ」 私は今大変困っている。それは10分前から始まった。 「こんにちわ、みなみちゃん」 「みなみさん、こんにちわ」 私がゆたかと部屋でおしゃべりを楽しんでいると、私の家にみゆきさんとその母ゆかりさんが遊びに来た。 ゆかりさんは母とリビングでおしゃべりを始め、私達三人はその横のソファでおしゃべりを始めた。 昔の話をしていたゆかりさんと母はあろうことか私の昔のアルバムを持ってきて広げた。そしてそれに気づいたゆたかが興味心身に覗き込み、それにつられてみゆきさんもアルバムを見始めて、私は大変恥かしい思いをしている。母とゆかりさんがまたページをめくった。 「あ、これはみなみが幼稚園に入ったときの写真ね」 「このころ、ほんとにみなみちゃんとみゆきはべったりひっついてて仲がよかったわね~」 写真には私が幼稚園の服を着て、みゆきさんに甘えている様子が写っていた。私はさらに顔が赤くなった。 「みなみちゃんって高良先輩が大好きなんだね」 「うふふ、懐かしいですね。今ではこうして甘えてくれないのが少し寂しいですけどね」 そしてまページがめくられた。そこには泣きじゃくる私の写真があった。 「みなみちゃん、泣いてるね。何かあったんですか?」 ゆたかが母に聞いた。 「これはみなみがおもらしをしちゃって泣いちゃったときに取ったのよ」 「そ、そうなんですか」 ゆたかはそれを聞いて苦笑している。私は今すぐこの写真のように泣きたい気分になった。…もう勘弁してください。 「小さいころのみなみさんはよく泣いていましたね」 みゆきさんからさらに追い討ちがかけられた。…はぁ、もうどうにでもしてください。 私は小さなため息をついて、窓の外に目を向けた。そこには小鳥羽を伸ばし飛んでいる一面の青空が広がっていた。 私の隣ではまたページがめくられたようだ。 「あ~、この写真、懐かしいわね~」 あ!その写真は!これ以上はヤバイ…なんだか色々な意味で… 「その写真はですね…」 みゆきさんが写真の説明を始めた。…そ、それは本当にやめて…。 私はいつか泉先輩と一緒にみゆきさんのアルバムの鑑賞会を行おうと心に誓った。 こなた「今日も雨か・・・」 つかさ「こなちゃん元気無いね」 こなた「この時期になると、あの子を思い出すなぁ」 つかさ「・・・誰?」 こなた「昔さ、小学生の2、3年位の頃に犬を飼ってたんだよ。」 かがみ「へぇ、なんてゲームで?」 こなた「育成ゲームじゃないよ!本当に飼ってたんだって!」 かがみ「・・・・・意外ね」 こなた「私その犬をそれはもうしっかり育てたよ。学校が終わったら毎日走って帰って真っ先にその子に話しかけてあげるんだよ。ホント、かわいかったなぁ・・・」 つかさ「それで、どうなったの?」 こなた「ちょうど梅雨の時期の今日みたいな日に散歩に連れていったんだけどね、・・・・・・まぁ、その、私の不注意で、車に・・・・・・」 かがみ「そんなことがあっただなんて・・・・」 こなた「思えば、私がお父さんの影響を酷く受け始めたのもその頃からだったかなぁ」 そうじろう「で、それがこいつ、ラッキーなんだ」 ラッキー「ワン!」 こなた「私の不注意で車に愛着を感じるようになっちゃって」 つかさ「スゴーイ、カワイイー☆」 かがみ「車を運転する犬なんて世界中探しても居ないんじゃない!?」 そうじろう「カワイイー☆」 -互いの想い- そうじろう(…俺達ももう高校生だ。今日こそきっちり告白して、幼なじみという関係に終止符をうつんだ) かなた「なに、そう君?大事な話って」 そうじろう「…俺がオタクでギャルゲ好きなのは知ってるな?」 かなた「ええ、痛いくらいに」 そうじろう「それはな、実はお前のせいなんだ」 かなた「…え?」 そうじろう「お前が振り向いてくれないから、俺はギャルゲ好きな男になったんだー!」 かなた「………え」 そうじろう(やば!滑ったか!?) かなた「あ、あれ?私達って付き合ってなかったっけ?私、もう付き合ってるとばっかり…わ、私、勘違いしてた?え?あれ?」 そうじろう「…えー」 そうじろう「そんな感じで割とあっさり恋人に」 こなた「…なんだかなー」 -さん- こなた(たまにはみゆきさんを呼び捨てするのも、フレンドリーで悪くないかな) こなた「あ、いた。おーい、みゆきー」 みゆき「『さん』を付けろよこのアホ毛が」 こなた「………」 みゆき「かがみさん!かがみさーん!何処ですか!?」 こなた「…うぐっ…ひっく…」 みゆき「ネタ振ったら泉さんが喜ぶって、泣いちゃったじゃないですかー!かがみさーん!!」 かがみ「いやいや、みゆきGJよ。いい絵が撮れたわ」 つかさ「…いや…お姉ちゃん、どんだけ…」 柊家の午後 「かがみんや。腕をあげたのう」 「あんた相手に、いつまでも負け越してるわけにもいかんからのう」 かがみとこなたは、古いテレビゲームで対戦中。 「あー、メシはまだかい?」 つかさがそういうと、 「はいはい」 いのりの娘が茶碗に少量のごはんをよそってもってきた。 「はもはも」 つかさは、本日5回目の昼食である。 「つかさもすっかりボケてしまったな」 「つかさがボケてるのは、昔からじゃん」 「そりゃ、ボケの種類が違うわ」 「あー、メシはまだかい?」 「はいはい」 本日6回目の昼食。 「はもはも」 「いつもすまないね」 かがみが、いのりの娘にそういうと、 「これぐらいなら、まだいい方ですよ。まつりおばさんに比べれば」 「確かに、まつり姉さんは酷かったな」 弁護士事務所をたたんだかがみが実家に身を寄せたのと、夫を亡くしたつかさが同じく実家に身を寄せたのは同時だった。そのときには、先客としてまつりもいた。 かがみは独身のため、他に頼るところがなく。 まつりは一人娘が嫁いでいった相手方が転勤族。つかさの場合は、二人の娘のうち姉が大阪で弁護士をしていて、妹は嫁に行った先が転勤族。いずれも親の面倒を見れる状態ではなかった。 いのりとまつりはもうこの世にはない。 いのりは死ぬ直前までしっかりとしていたが、まつりの晩年はボケが酷くていのりの娘も手を焼いていた。 現在、神社は、いのりの娘が婿さんと一緒に切り盛りしている。 「泉さんは、今日も夕食はうちでいいですか?」 「お願いするよ」 「メシ代とるぞ」 テレビ画面上では、かがみの分身が猛攻をかけていた。 「かがみんのケチ」 こなたの分身が軽くそれをいなしていく。 「あんた、最近うちにたかりっぱなしじゃろ」 「いいですよ、かがみおばさん。一人ぐらい増えてもたいしたことはありませんし」 「いつもすまないね」 「あー、メシはまだかい?」 「はいはい」 「はもはも」 柊家ののどかな午後は、こうして過ぎていく。 田村ひよりという人物 田村ひよりがどういう人物かといえば、腐女子である(でもある)というのが、とりあえず適切な表現なんだろうけど。 ただ、それだけでは言葉が足らないのも事実。 一般的な腐女子のイメージとは違って、彼女はとても接しやすい人物だ。 相手にあわせて話題を選ぶし結構気を使うところもあるから、一般人にとっても付き合いやすい。実際、オタク・腐女子・一般人の別を問わず、友人は多い。 でも、ある程度親しくなってくると感じるのが、彼女との間の距離だろう。彼女は、わずかに半歩ぐらい引いた位置というかそういうのを確保しようとする。間合いというべきか、彼女が適切だと判断したその距離を常に維持し続ける。 一度その距離が定まってしまうと、それを縮めることは難しい。彼女は、ことさらに意識するまでもなく、自然にその間合いをとるからだ。 だから、彼女には本当に親友といえるような相手は皆無なんじゃないかとも思える。どんなに親しい相手であっても、最小限の距離はきっちり確保しているから。 部活の先輩としての私に対しても、親しい友人である小早川さんや岩崎さんに対しても、ディープな部分を共有できるオタク仲間であるパティや泉先輩に対してさえも、彼女はそうだ。 自分の本当の意味でのプライベートな部分へは誰にも足を踏み入れさせない。そんな態度。 腐女子であるという自意識が強いからというよりは、むしろ腐女子であることが彼女にとって自分と一体不可分であるほどに自然であるからなんだろうと思う。 だからこそ、そんな態度を意識するまでもなくごく自然にとる。 それは、男に対しても変わらない。 彼女は、オタク男子から見れば、結構理想的な女である。 オタ趣味に充分すぎるほど理解があって、とっても気が利く付き合いやすい性格で、容姿だって(当人は無頓着だけど)磨けば光るタイプだ。 だから、密かにモテてるのだが、当人はその方面には興味なさそうに見える。自分が主体となる恋愛関係なんて、最初から想定外なんだろう。 腐女子にまっとうな恋愛なんて無縁といったところか。これもまた、強く意識するまでもなく、彼女にとってはそれが当たり前なのだ。 彼女に好意を寄せる男性諸氏にとっては、これは困ったことだった。 フラグをへし折られるという以前に、フラグを建てることすらできない。充分すぎるほどの間合いがとられてるため、フラグを建てられる距離までなかなか近づけないのだ。 それでいて、友人・仲間として接するならば、関係はきわめて良好。これは、しんどい。 たいがいの男子は、それに耐え切れずに諦めてしまう。 直接フッてしまうよりは優しいのかもしれないが、ある意味では残酷でもある。 ときどきその距離を強引に突破して直接コクる勇敢な男子もいないではなかったが、彼女から返ってくるのは丁重なるお断りの返事だ。 今、私の隣の席でズーンと沈んでいる男子(クラスメイトであるとともに、アニ研の仲間でもある)が、ちょうどその犠牲者だった。 「八坂~。俺の何がいけなかったんだろうなぁ」 「別にあんたに悪いところがあったわけじゃないよ。気にするな」 いさめにもならない言葉をかける以外にやることもない。 別に彼の何が悪いわけでもない。誰がコクったって結果は同じだっただろう。 腐女子にまっとうな恋愛なんて無縁──ひよりにとってのその常識を覆せるほどの男でもない限りは。 終わり 泉家にて写真閲覧中 みなみも一緒に パティ「これがコドモのコロのコナタデスか~」 そうじろう「道場に通ってた頃だなー 幼稚園の年長時代だな」 こなた「隣に映ってるのはゆーちゃんだよ 昔からよく会ってたよね~」 ゆたか「うん、そうだったよねお姉ちゃん」 みなみ「…お二人とも可愛いですね…(特にゆたか)」 パティ「コナタはナンだかオトコのコみたいデスね~」 こなた「恰好もそうだし髪も短かったからね~」 そうじろう「そういえばこの頃のゆーちゃんはこなたのこと男の子だと思ってて 『こなたお兄ちゃん』って呼んでたな―」 こなた「ムフフー何度思い出しても萌えるね~」 パティ「ユタカ、GJネ」 ゆたか「え、えー/////そうだっけー/////」 そうじろう「いや~たまらんかったな~」 みなみ「!?」 妄想発動 『みなみお兄ちゃん遊んで~』 『みなみお兄ちゃんと一緒にお風呂入る~』 『みなみお兄ちゃん一緒に寝よ~』 みなみ「ウッキョォォォォォォォォ!!!」 一同「!?」 -スラッグな季節- かがみ「はあ…」 つかさ「ふう…」 こなた「どったの、二人とも。ため息ついて」 かがみ「ほら、いま梅雨でしょ?でるのよ」 こなた「なにが?」 つかさ「ナメクジだよー。お父さん、趣味が園芸だから、庭にたくさんいるの…」 こなた「あー、なるほど」 かがみ「塩まいて回るには数が多くて…みゆきーなんかいい方法ないのー?」 みゆき「そうですね…ビールを小皿に入れて、ナメクジの沢山いる場所に置いておくのはどうでしょう」 つかさ「え?それなんの意味があるの?」 みゆき「ナメクジはビールが大好物なんです。ですから、そうやって小皿に集まったところを一網打尽に出来ますよ」 こなた「へー」 みゆき「ただ、長く放置しておくとナメクジに餌を与えるだけになってしまいますので、タイミングに注意ですね」 かがみ「なるほどね。帰ったらさっそくやってみましょうか」 こなた「みゆきさんはやったことあるの?ソレ」 みゆき「はい、ありますよ…ありますけど…」 こなた「けど?」 みゆき「…思ってたよりたくさん集まってしまいまして…ナメクジがウネウネしている小皿に近づけなくなりまして…」 こなた「…わーお」 つかさ「…お姉ちゃん…お父さんにやってもらおうよ…」 かがみ「…そ、そうね」 -誕生日- こなた「今日は七夕だねー」 みゆき「そうですね」 こなた「…んー」 みゆき「どうかなさいましたか?」 こなた「いやね、なにか七夕の他に何か大事なことがあったような…」 みゆき「言われてみれば…なんでしょうか…」 かがみ「ういーす」 つかさ「おはよー」 こなた「お、おはよ(二人の誕生日だった!)」 みゆき「お、おはようございます(お二人の誕生日でした!)」 かがみ「今日は七夕よね」 こなた「そ、そうだね」ドキドキ みゆき「そ、そうですね」ドキドキ かがみ「でも、他になんかあったような気がするのよねー」 つかさ「うん。わたしもそんな気するよー…なんだったっけ」 こなゆき「「当人達も忘れてるー!?」」 かがみ「…で、その夢で思い出して今頃やってきたと」 こなた「…はい」 かがみ「まったく…まあ、いいわ。みんな待ってるから上がって」 こなた「あ、あれ?怒んないの?」 かがみ「誕生日くらい寛大になるわよ………ま、絶対来るとは思ってたけどね」 こなた「え?なに?」 かがみ「なんでもないわよ」 -紙- そうじろう(またしてもトイレットペーパーがきれている…) そうじろう(一階のトイレにはあるのだろうが…また下半身裸のまま誰かにかちあうかもしれん…) そうじろう(どうする…どうする、泉そうじろう!) ガチャッ パティ「ハーイ、パパさん。おトイレチュウしつれいしマース!トイレットペーパー、ここオいときますヨー」 そうじろう「…あ、ありがとう…」 パティ「ソナえあればウレいなしデス。ビヒンのカクニンはツネヒゴロからバッチリとデスヨ」 そうじろう「…そ、そうだね…」 パティ「デハ、しからばゴメン!」 パタン そうじろう「………えーっと」 こなた「流石アメリカ人はオープンだねえ…」 ゆたか「そ、そういう問題かなあ…」 -重なる- こなた「ほい、お父さん」 そうじろう「ん、これは?」 こなた「誕生日プレゼント…昨日買い物いった時に、ちょっと思い出したからついでに買ったんだよ。わざわざ用意訳じゃないからね」 そうじろう「いや、別になにも言ってないんだが…」 こなた「と、とにかくそういうことだから!」 そうじろう「…ああ、ありがとうな」 こなた「…ふー」 ゆたか「お姉ちゃん、去年もそうだったけど、もうちょっと普通に渡したほうがいいんじゃないかな…」 こなた「いやー…わたしは普通に渡したいんだけどねー。これ、意外と恥ずかしいし」 ゆたか「…え」 パティ「ツンデレサービスですネ」 こなた「ま、そういうこと。お父さんのリクエストでね」 かなた(…そう君、まだやってたんだ) こなた「お母さんも、こういうことやらされてたのかねー」 かなた(やらされてたわ…ホント恥ずかしいのに…でも) こなた「まあ、あれはお父さんの…」 かなた(…あれはそう君の) 『照れ隠しだよね』 こなた「…あれ?」 ゆたか「どうしたの、お姉ちゃん?」 こなた「いや、なんだろ…今誰か…気のせいかな」 そうじろう「今年もこなたは俺の誕生日祝ってくれたよ… 昨日はかなたの誕生日もしっかり祝ってくれたよ… かなた… 俺もちゃんと親してるだろ? そう言って欲しいよ… かな…た…」 こなた「お父さん… お母さんには敵わないけど私は… お父さんが大好きだからね」 かなた「(娘にそう言われる親なんて滅多にいないわよ そう君… 大丈夫… こなたは真っ直ぐ育ってるわ…」 こなた「8巻出たね。中身は、角川Hot Lineでページ数稼いでる感じだけど」 ひより「それは仕方ないっスよ」 こなた「それはともかく、表紙登場おめでとう、ひよりん」 ひより「いや、私はあくまで先輩方の引き立て役っスから」 こう「なに言ってんだ、ひより。堂々のセンター正面だろ。私らの方が引き立て役だな。三年生組は本編でも出番少なかったし」 こなた「それに比べたら、ひよりんは本編でも大活躍。いやぁ、感動したよ。あれだけ気配りできるオタクなんてそうそういるもんじゃない」 ひより「おだてても何も出ないっスよ、先輩」 いずみ「実際、すごく助かってるわ。でも、友達を腐った視点で見るのは止めた方がいいと思うよ?」 こなた「おっ、若瀬さんもツッコミが板についてきたね」 いずみ「いえいえ、そんな」 こなた「若瀬さんといえば、ひより兄やみさきち兄を差し置いて、お兄さんとお母さんが本編登場してたよね。お兄さんとも仲がいいし、若瀬さんってオタクにとっちゃ結構理想的な妹なんじゃないかな?」 ひより「それは言えるっスね。私のお兄ちゃんたちがうらやましがるかも」 ななこ「委員長はなぁ、委員長としては及第点やけど、成績がなぁ」 いずみ「うっ……」 こなた「先生、みゆきさんと比べるのは酷ってもんですよ」 ななこ「まあ、そうなんやけどなぁ。少しはがんばりぃや」 いずみ「はい……」 こなた「先生も結構出番ありましたね」 ななこ「そうやなぁ。でも、海水浴はハブにされたけどな」 こなた「うっ……。あっ、そういえば、カバー裏で天原先生のチェックが入ってたのって、健康診断の結果票かなんかですか?」 ななこ「そうや。ビールひかえろいうてもなぁ。こればっかりは止められへんで」 ラーメン屋台にて ラーメンを音も立てずに上品に食べるその姿は、ここが屋台であることを忘れそうになるほどだった。 それを横目に、自分はビール片手にギョーザをつまむ。 「いつも思うんだが、よくすすらずに食えるもんだな」 「小さなころからの癖でして」 そんな会話は、過去何度となく繰り返してきたものだった。 本来なら、お抱えの料理人が作ったフランス料理なんかをナイフとフォークで食べてる方が似合ってるようなお嬢様だ、こいつは。 それをこんなところに連れてこれるのは、親友の特権である。 何の得があるのかと問われれば答えもないが、それが特権であることには違いない。少なくても、こいつに対して多少なりとも下心があるだろう同僚男性教諭陣(野郎ども)がうらやむに値するほどには。 ラーメンを食べ終え、まるで茶の湯のように上品に日本酒に口をつける。 どう考えても、こいつにビールは似合わんよな──つくづく、そう思う。和なら日本酒、洋ならワインだ。それ以外は似合わない。 見かけによらず、こいつは酒はいくらでもいける方だ。そんなに飲むことはめったにないというだけで。そんな事実を知ってるのも親友の特権である。 財布を取り出し、屋台のオヤジに金を払う。今日は、自分のおごりだ。 「ご馳走様でした」 こいつに丁寧に礼を言われると、どう返していいものやらも分からず、つい黙ってしまう。昔からそうだった。 友情は利害得失ではかるものではないとはいえ、どう考えても自分の方が受け取っているものは多いのだから。 以上 こう「誕生日おめでとう!はいプレゼント!」 やまと「ありがと…でもしっかり遅刻はするのね」 こう「あは、あははは…」 やまと「まぁいいわ。去年みたいに、プレゼントの買い物につれ回されてお金貸す事になったあげく布一枚よりマシだもの」 こう「布ってひどいなぁ。あれからずっとしてくれてるのに、その髪結んでるリボン。気に入ってくれたんでしょ?」 やまと「別に、たまたまよ。校則とかひっかからない柄だし手元に置きやすいからいつも使っちゃうだけであって、気に入ってるわけじゃないわ。最近色落ちしてきてるし」 こう「んじゃカラオケ行こっか」 やまと誕生日おめでとう!
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「…あたしさぁ、追っかけられてんだよね。」 「……はぁ。」 らっきー☆ちゃんねるの収録前の楽屋で、あきら様はそう言った。 追っかけられてる。 おいかけっこの類いですか、と聞こうとしたが、あきら様の顔が深刻そうなので、止めた。かわいい。 「歩いてたら後ろからついてくるし、止まると足音も止まるんだよね、あれなんだろうね。」 「……ストーカー、ってやつ、ですか?」 「たぶんね。」 飲み終わったジュースの缶を、ぺっこん、ぺっこん、手持ちぶさたにやっている。 あぁかわいい。 「…人の話きいてんの?」 「も、もちろんです!」 でね、と付け加えた。 話が飛んだり長かったりするので、要約すると、こうなる。 ・仕事の後、必ずついてくる ・マネージャーがいるときは、いない ・足音がこつこついう 「…不気味、ですね…」 「でしょ?昨日もそうでさぁ…ふぁ…」 「昨日?お仕事でしたよね、確か…クイズ番組の。」 「あ?あぁ、そうね。」 あきら様は首を傾げる。かわいい。 「あんたに言ったっけ、クイズ番組って。」 「…はりきってたじゃないですか、クイズ番組出るって。賞金とるって。」 「あー、言ったわ、ハワイ行きたいって言ったわ。」 「取れたんですか?」 「OAまで待ってね(きらっ☆)」 ……この格好…!! 「んで、帰ったわけよ。」 あ、話戻った。 「そしたら、こつ、こつこつ、ってついてきて。」 「たまたま同じ方向だったとかじゃないんですか?」 「違うわよ、あんたね、人が話してるのに腰折らないの。」 「はぁ、すいません。」 「で、郵便受けに、これが。」 ひらり、と舞い落ちる花びら。 真赤な薔薇の、花びら。 「これが、ぎっしり。」 「花びらだけ、ですか?」 「そ。」 大変そうだな、花びらだけ入れるって。 まずばらさなきゃならないしね、薔薇だけに。 「で防犯カメラをみたのよ。しっかり写ってたんだけどね、」 「証拠あるんですね、捕まえられるじゃないですか!」 「うん、でもね…」 何か問題でもあるのだろうか。 写っているなら問題はないはずだ。 「その人、メイド服なの。」 「……は?」 メイド服?コスプレによく使われる、あの? 「ピンクのメイド服に化粧して、茶髪のロングのカツラつけててさ、全然顔がわかんないの。」 「それじゃ監視カメラの意味、ないじゃないですか…」 「そうよ、もうまいっちゃってね…」 はぁ、とあきら様はため息をつく。 「あの、じゃぁ、今日、僕と帰りませんか?」 「は?あんたと?なんで。」 「マネージャーさんと一緒の時はいないのであれば、僕はどうなのかな、って。」 「う~ん……」 腕組みをして1分ほどだろうか、ゆっくり考えてから、僕に指を向けて宣言する。 「いいわ、そうしましょ!ただし!」 「ただし?」 ぷい、とあきら様はそっぽをむく。 なにか少し、困ったように、泣きそうな顔で。 「……き、今日は白石の家が良いの。」 「なっ…なんでですか?」 「…帰れない、事情があるのよ。色々ね。」 「は、はぁ…」 多分、これ以上触れてはならないんだろう、僕は勝手にそう考えて、 それ以上の質問は止めた。 それは、僕に対する、罠のひとつに過ぎなかった。 「ここ?」 「えぇ、ちょっと、ぼろっちいですけど…」 「へぇ~、確かにぼろっちいわね」 「うぐ…」 築30年と言われたアパートにたどり着いた。 ここが、僕の住んでいるところ。 2DKだが所々ガタがきているので、そんなに心地良い、とは言えない空間だ。 まぁまだ外見だけだが。 「中もぼろっちいの?」 「まぁ…」 こつこつ、2つのローファーが音をたてて階段を昇る。 僕はその後ろを着いていくだけだ。 そう、着いていくだけ。 「ここ?」 「えぇ。」 僕はあきら様に、鍵を渡す。 「開けてもらえますか?」 「うんっ!」 ドアノブに手をかけて、鍵を回す。 鍵が空いた瞬間。 「……!!」 目の前で、彼女の膝が折れる。 ぐったりした彼女を抱き抱えて、僕はドアを開ける。 彼女が目を覚ますのは、まだ先だろう。 僕はスタンガンを靴箱にしまい、彼女をベッドへと下ろす。 声が漏れる。 笑いが止まらなくなった。 彼女の頬をそっと撫でてはまた、首の白さにみとれていた。 やっと、手に入れたんだ。 僕だけの、貴女を。 「お目覚めですか?あきら様。」 彼女は目をゆっくり開ける。 僕を見上げている。 「じゃ、電気、つけますね、まぶしいかもしれませんけど、我慢、ですよ?」 ぱちり、電気をつける。 「おはようございます、あきら様…」 彼女は自分の置かれた状態に、目を白黒させていた。 それから、抵抗するように、全てを剥がすように、手足をばたつかせる。 縄で机の脚に大の字に繋がれた、その可愛らしい手足を。 「あぁ…可愛いですよ…その、怯えた目も、僕を軽蔑するような目も、全部…」 声にならない声をあげる。 猿轡のせいで喋れないから、仕方ないのだけれど。 目に涙がたまっていく。 僕はそれをじっと眺める。 最初の涙が落ちたのと同時に、僕はそれを舐めとろうと、唇を近づけた。 顔を、背けられた。 「そんな、避けないでくださいよ、寂しいなぁ…」 彼女が部屋を見渡して、悲鳴をあげる。 「あ、これですか?あきら様の写真、ですよ?」 壁に、机に、ベッドに、至るところに貼り付けた、「あきら様」の写真。 どれも「あきら様」らしい表情を浮かべている。 「あきら様は相当驚いているみたいですね。まぁ1mmの隙間もなく貼られているから、驚くのも無理はないのかもしれないですけど。」 壁の写真を指さして説明する。 「これは1回目前の顔合わせ、これは数学の授業中、これは9回目、これは…4時間目が終わった直後、ですね。」 ぶるぶると、首を横にふる。 僕に対する恐怖? それとも、何? 僕が、おかしい? 「そんなに首ふったら、首が取れちゃいますよ?」 僕は彼女に覆い被さるように、彼女の上に四つん這いになる。 と、右足に感じる違和感。 彼女のポケットの中のものが、当たったらしかった。 それを抜き出す。 <通話中> 秒数はどんどん進んで行く。 また1秒、また1秒。 その通話終了のボタンを押すと、時間が表示された。 <1時間46分34秒> そんな前から録られていたなんて気付きもしなかった。 通話履歴を開ける。 目に飛び込んできた名前に、心臓が、止まりそうになる。 まさか、あなたに筒抜けとはね。 「始めから、解っていたんじゃないですか。」 彼女の猿轡を外す。 それが、唾液でべちゃべちゃになって光っている。 「なにが、よ、」 「僕が、あきら様のこと愛してるって。だから、どれもこれも、僕がやった、と。」 「違う、そんなの、ちゃんとした愛なんかじゃない!」 それを舐める。 彼女の味がして、また舐めたくなる。 「嘘。僕はあきら様のことをこんなに愛してる。」 「違う、違うよ、白石…」 「僕はあきら様だけを見てる。あきら様のことだけ考えてる、だから」 「だからってあたしは」 「だからあきら様にも僕のことを考えて欲しい見て欲しい、僕だけのことしか考えて欲しくない。」 「白石、どうしちゃった、の…?」 「どうして、伝わらない…何故、わからないのですか!!」 涙が、止まらない。 悔しくて、情けなくて。 そして、愛されていないのが嫌で。 愛して欲しくて。 僕を、愛して欲しくて。 階段をかけあがる音。 女性のヒールの音。 こんな下品な音をたてて走る人なんて、他にいない。 僕は、その音が鳴り止む前に。 カッターで彼女を切りつける。 僕の痛みを全部わからないなんて。 わかって貰わなきゃ困る。 これが、憎しみ? 僕にはわからない。 彼女を愛してるのか、 愛しすぎて憎いのか。 「しら、いしっ、痛い…!」 「まだ、まだ軽いじゃないですか。」 「いっ、やだ…痛いよ…」 「大丈夫ですよ、僕はこれ以上痛い思いをあなたにされたんだから。」 カッターを振り上げて 血飛沫。 悲鳴。 「白石…なんで…」 「かはっ…ひ…あき…げほっ」 目の前が真っ赤に染まる。 言葉が、喋れない。 ドアが乱暴に、開く音。 「あきら!白石!」 一足遅い。 遅いよ、ゴットゥーザ様。 僕はニヤリ、彼女に笑いかける。 あきら様、 僕は貴女を、 愛してるから。 誰にも、渡さない。 僕だけを、見ていて…
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こなたはまだ眠っている。先程の戦いの疲労がたまっているのだろう。 私はまだ信じられないでいた。さっき起きた事や、この力の事。なぜ私達なのか?そんな事を考える。 私達以外の生徒はどうなったんだろうか。気付くとここは学校であって、学校じゃなかった。空は暗く、灰色を描いていた。風が冷たい。 あまり人気が感じられないこの場から離れようとしたとき 神?が私達の前にあらわれた。ていうか本当なんなのコイツ? 神「どうやら無事のようだな。安心した」 こなた「なんでゆい姉さんが襲ってきたの?」 神「あれは成美ゆいではない。皮を被った偽物だ。おそらく魔王の手下だ」 こなた「またゲームみたいな・・・それはそれとして、さっきと学校の様子が違うみたいだけど?」 神「・・・もう闇の浸食が始まったか・・・。今この一帯はやつの闇によっておおわれている。おそらくお前達以外の人間はもう残っていないだろう」 こなた「それじゃあ・・・ゆーちゃんやみなみちゃんも?ゆい姉さんも先生もここにはいないって事?」 神「彼女達には、 神がそう言い掛けた時、校舎から数人の影が見えた。 その影は小早川ゆたか、岩崎みなみ、田村ひより、パトリシア・マーティン、黒井ななこだった。 神「・・・見ての通りここにいる。彼女達にも私が力を与えた。」 ゆたか「こなたお姉ちゃん!!」 ゆたかがこなたに飛び付く。 かがみ「?日下部と峰岸は?いないの?」 確かにそこに二人の姿はなかった。 神「彼女達には別に動いてもらっている。いわゆる脇役だが・・・まあいいか」 みゆき「ところで・・これから私達はどうしたら?」 全員(一部除く)が揃った中みゆきが言った。 神「率直に言おう。魔王を倒してほしい。やつを倒さんとこの世界も天界も壊れてしまう。」 ななこ「で?どいやったらええんや?ウチらにしかできへんのやろ?」 こなた「先生なにげにノリノリですね。」 ななこ「だってこんなゲームみたいな事一生に一度もないやろ?一度やってみたかっんやこんなん。泉は楽しくないんか?」 こなた「そりゃあゲームの世界なんて体験できないですし楽しいですよ」 ななこ「なら楽しも!な?みんな?」 こなた「おー!!ささ、みんなも!」 ゆたか「お、おおー!!」みなみ「・・・ぉぉー・・・」 ひより「いいネタになりそうッス!」パティ「ファンタジーですネ」 つかさ「あはははは・・・」 かがみ「あんたらなぁ・・・もっと真剣に」 みゆき(これで出番増えたらいいんですが・・・) 話が一段落ついた所で、 神「君達にはそれぞれに分かれてもらう。あー・・・そうだな・・・」 神はみゆき、ななこ、パティを指さし、 神「君達三人は東京にある魔王の本拠地にむかってくれ。確かラジオが収録されてた場所のはずだ。」 三人はうなづくと東京方面に向った。 神は次に、こなた、みなみ、ゆたかを指さした。 神「君達にはこの空間の解除を頼みたい。確かアニ〇イトとか言う店だったかな?そこに向ってくれ。」 こなた「了解。そこならよく行くからまかせたまへ。んじゃかがみ、つかさ、ひよちゃん、バイニー。」 こなたはそう言うとアニ〇イト方面に向った。ゆたかとみなみがこちらを見て一礼をかわして後をおった。 そして・・・つかさ、かがみ、ひよりが残った。 神「君達は・・・成美ゆいを探してもらう。」 かがみ「成美さんならさっき私達が倒した・・・」 神「あれは見かけだけだと言っただろう?成美ゆいの本体はまた別だ。」 かがみ「じゃあどこに・・・?」 神「実はこの学校の中にいるのだが・・・魔王の手先が封印の魔物を・・・」 神がそう言いかけてかた時地面が揺れた。地響きで立っていられない。 神「来たか・・・すまないがやつを倒してくれ」そう言うと神は消えた。 かがみ「ち、ちょっと!?」
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非常の中の日常 成実ゆいは、警察署で当直勤務をしていた。 何か起きない限りは、特にやることもない。 音量を抑えたテレビを漫然と眺めていた。ときおり入る地震速報のテロップには、もうすっかり慣れてしまった。 同じく当直の後輩は、パソコンでお役所仕事的などうでもいい書類を作成していた。 3月11日の大地震発生から1ヶ月以上が過ぎていた。 埼玉県内の親類の無事は、3月11日中に確認できた。 従妹のこなたは「本とフィギュアがめちゃくちゃになったよ」と嘆いていたが、怪我がなかったのは幸いだった。両親も妹もおじさんもみんな無事が確認できた。 問題は、東北地方に単身赴任している夫のきよたかだった。なんとか連絡がついたのは二日後。無事だと分かったときは思わず泣きそうになった。 夫は、被災した工場設備の復旧作業のためしばらくは帰ってこれないという。夫が勤めている工場が生産しているものは現地の復興には欠かせないもので、その復旧はなんとしても優先されなければならないことだった。 ゆいは、すべてを放り出して現地に駆けつけたい思いをぐっと押さえ込み、「体には気をつけて」と言って電話を切った。 私情を挟まず自分の持ち場で本分を尽くすのが公僕の務めだ。それをいまさら放棄するわけにはいかない。 それ以来、こちらから連絡することはしていない。夫が日々の激務で疲れ果てていることは分かっているから。 夫から電話がかかってきたときは、いつもどおりの成実ゆいとして日常と変わらない会話をかわした。「がんばって」とも「無理しないで」ともあえて言わない。 地震発生直後は、信号機・標識等の損害状況の巡回点検、地震に伴って発生した交通事故の処理などで奔走した。 その後は、東北地方に支援物資を運ぶ民間車両への「緊急輸送車両確認証明書」の発行手続や、輪番停電で信号機が停止した主要交差点の交通整理などで忙しかった(「無計画」停電のせいで翻弄されっぱなしだったが)。 それらの仕事も今はもう落ち着いている。 被災地への災害派遣は機動隊が中心で、交通課の警察官にはお呼びはかかっていない。 「余震等に伴う不測の事態に備え非番の場合も自宅待機せよ」という命令はいまだに解除されてないが、仕事はルーティーンワーク中心の通常態勢に戻りつつある。 後輩が作成した書類を回してきた。たいして中身も読まずにハンコを押して、課長席に置いておく。 「しかし、これって本気なんですかね?」 後輩が、ホチキス止めされた分厚い資料の束を掲げた。表紙には「部外秘」とスタンプが押されている。表題は「重大事態における県民の避難誘導について」。 中身はパラパラと読んだが、愉快な内容ではない。 最悪の場合には県民すべてを県外に避難させることとされており、その場合における埼玉県警の具体的な行動計画が記載されていた。その規模の避難誘導となれば、当然、交通課の警察官も総動員ということになる。 避難の方向は西が想定されていた。となれば、「重大事態」の内容も見当がつくというものだ。埼玉県から北東方向を見れば、今回の震災ですっかり有名になってしまった原発がある。 「上の方は本気なんでしょ。じゃなきゃ、こんなもん配らないよ」 「杞憂ですんでほしいですけどね」 「誰か偉い人が言ってなかったっけ? 起きる可能性のあることはいつか必ず起きるって」 「マーフィーの法則ですね」 「そう、それ。そういうのは、交通事故だって原発事故だって変わんないよ」 違うのは頻度だけ。 あとは、どこまでを想定して、どこまで準備しているか。想定を超えた場合にも対応できるだけの余裕があるか。その違いでしかない。 突如、警察無線から音声が流れてきた。 「こちら、サイケンツウカン。サイケンツウ5、応答せよ」 ゆいは、無線を手に取って応答した。 「こちら、サイケンツウ5。サイケンツウカン、どうぞ」 「事故発生……」 事故発生の場所・時刻、判明している状況などが告げられた。人類滅亡のその瞬間でさえ決して変わらぬであろうと思わせる淡々とした声で。 「サイケンツウ5、了解。現地向かいます」 節電の影響かどうかは定かではないものの、交通事故件数は徐々に増え始めている。ほとんどが物損事故だが。 ゆいは、後輩とともにすばやくパトカーに乗り込み、サイレンを鳴らしながら、夜の闇の中へと消えていった。 終わり コメント・感想フォーム 名前 コメント
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泉こなたの消失 ・ a href="http //www34.atwiki.jp/luckystar-ss/pages/978.html" 第一章 /a