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その日、昼下がりにうたた寝したつかさの夢の中で、女神(なぜかみゆきの姿)は淡々と告げたのだった。 「つかささんの余命は、常人の数百倍の早さでどんどん減っていて、もう残りわずかしかないのです」 「ど、どうして? 女神さん、教えて! 何が原因で私の余命が減るの!?」 「こなたさんとかがみさんのボケとツッコミが成立するたびに、つかささんの余命は減ってしまうのですよ~」 「…………」 学校の廊下を歩いているこなたとかがみ。 「かがみんは、デジキャラットのうさだに似てるよネ」 「そ、そう?……雰囲気とか、紫ツインテールとか?」 「ウサギつながりだよ。かがみんは、寂しんぼさんのウサギだし」 「そんなんで似てる扱いなら、アンタのゆるさはデジコだろ!」 言いつつかがみが教室の扉を開こうとした途端、まるでガス爆発でも起きたように扉が吹っ飛ぶ。 「うひゃああッ!?」 二人は驚いて後ろに転倒する。転倒しながらも、片脚を高く蹴り上げたつかさが飛び出してくるのを確かに見た。 「なななな、なになにっ!?」 散乱する扉の破片。回転しながら着地するつかさ。リノリウムの床から靴底の焦げる匂いが立ちのぼる中、ゆらり、とつかさが佇立する。 「つ……つかさ?」 呆然としたかがみが、怖ず怖ずと最愛の妹の名前を呼んだ。それを受けて微笑むはずのつかさの顔は不自然なほど陰になって、双眸の位置にぎらついた光が燈っていた。 さすがのこなたも何かおかしいと気付いて、シリアスな顔でつぶやくが、 「おお!?……なにこの、穏やかな心を持ちながら怒りで目覚めたっぽい殺意の波動?」 「他人事のようにネタ混ぜた解説してる場合かっ!」 すかさずかがみが叫ぶ。 ゴゴゴゴ、という圧迫音を背負いながら、つかさは弱々しく、こふっ、と咳をする。 ぱたぱたっ、と粘性の高い血が、彼女の小さな口から飛び散った。 ぎり、と歯を噛み締めながらつかさは、喉の奥で何かをつぶやいた。 「つ、つかさ?……もしかして、死兆星が見えてる? 症状がトキに似ているよ」 「なんでアンタは、いまどきの高校生には分からない例えをするかなっ!?……てか、つかさってば、どうしたのっ? つかさっ? つかさ!!」 終
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第4話 みなみ-思い出のオルゴール- みき「柊家の夜へようこそ。私はみき。母なる者。 圧倒的な力を持つ少女、こなた。あやのとの出会いと別れ。 そして、運命は今、ピュアなる心の持ち主、彼女を呼んでいる・・・」 まつり「呼んだ?( |▽|)」ガチャ みき「ひゃっ! まつりじゃないわよ」 まつり「てゆーか何してんの? 水晶玉なんて持ち出して」 みき「もー、せっかくの気分が台無しよ・・・( >Δ<)」 ゆたか「よいしょっと。みなみちゃんこれはここで良いよね?」 みなみ「うん。・・・ごめんね手伝わせちゃって」 ゆたか「良いんだよ。私がやりたいって言ったんだから^^」 みなみ「ありがとう」 今日は休日。ゆたかは部屋を整理するというみなみの手伝いに来ていた。 因みにリーダーのこなたは今日は愛用のパソコンで色々してるようだ。 みなみ「・・・あれ?」 ゆたか「どうしたの?」 みなみ「これは・・・」 みなみが手にしている物は小さな小箱。 ゆたか「これってオルゴールかな?」 みなみ「うん。これは私が4歳の時のクリスマスにもらったオルゴールだ・・・」 ゆたか「へぇ~。みなみちゃんが4歳の時のプレゼントかぁ~」 みなみ「あの時、胸が大きくなったら良いなって願いながら寝てて。朝起きたら枕元にこれが置いてあった・・・。 だからこのオルゴールの曲は胸を大きくする分泌信号が含まれてると判断した。 サンタさんも胸が大きい私に興味があったのかもしれない・・・」 ゆたか「へ、へぇ~( ゚ω゚ )」 みなみ「えっ? あ! 違う、そうじゃない///」カァー 思っていた事を口に出してしまい、それをゆたかに聞かれ激しく顔が赤くなってしまうみなみであった。 ゆたか「ね、ねぇ。そのオルゴール開けてみてよ。どんな曲なのか聴いてみたいな♪」 みなみ「う、うん。私もどんな曲か忘れちゃったし、聴いてみよう」 みなみはオルゴールの小箱を開いた。しかし・・・。 ゆたか「あれ?」 みなみ「動かない・・・壊れちゃってるのかな(´;ω;`)」 その時だった。 パティ「ハッロー! ここにキュートなガールたちが居ると聞いてやってきましたー!」バンッ ゆたか・みなみ「!?」 みなみの部屋に凄まじい胸の持ち主、パティが姿を現した! パティ「OH! 本当に小柄でキュートな女の子たちが二人も♪」 ゆたか「小柄? みなみちゃんは大きいの――ハッ!」 ゆたか(この人、胸を見て判断してるんだぁー) みなみ「・・・(#・∀・)」 パティ「二人ともお持ち帰りして私のコレクションに加えてあげマース!」 ゆたか「どうしようみなみちゃん!」 みなみ「くっ・・・」 部屋の入口にパティが居るため、逃げ出す事はできない。どうするみなみ!? みなみ「orzの刺客・・・?」 パティ「オーズ? なんですかそれは?」 みなみ(orzじゃない? なら新しい敵対勢力!?) パティ「大人しくしてくださいね? 大丈夫! 悪いようにはしませんデス!」 みなみ(こんな時、泉先輩ならぺたんこパンチで突破するけど・・・私には・・・。 どうしたら・・・) ゆたか「えいっ」ガバッ パティ「ワッツ!?」 みなみ「え!?」 隙を見たゆたかがパティにしがみ付き、ベッドに押し倒した。 みなみ「ゆたか!?」 ゆたか「みなみちゃん今のうちに逃げて!」 みなみ「!?」 パティ「やってくれマスね!」 予想外の出来事に立ち尽くすみなみ。 みなみ「そんな、ゆたかを置いて逃げるなんてできない!」 ゆたか「みなみちゃん」 みなみ「ゆたか・・・」 ――― ―― ― かがみ「ねぇ、これ全部読まなきゃだめ?」 こなた「え、あぅー・・・たはは。ごめん無理して読まなくてもいい・・・かな?」 かがみ「そう。じゃ、私帰るね」 こなた「うん。また明日ねー」 こなた「・・・」 こなた「小説家の道は遠いなぁー・・・」 完 ご愛読ありがとうございました! 泉先生の次回作にご期待ください!! コメント・感想フォーム 名前 コメント kfkdjydk@「ghdjくせあkgtsxz fgtshjkぉぷこjhgfふじこ -- あん・・・だめなのぉ! (2010-04-11 07 33 58)
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「つかさ~アンタまだ、 遊〇王なんてやってるの?いい加減卒業しなさい。」 「ムウ…お姉ちゃんだって 沢山カードみたいなの 持ってるよね??」 「ハァ?何のカードよ?」 「こなちゃんの写真ww いい加減破ってもいい?」 「ダメ!!スク水こなたは激レアカードなんだから! あぁっ!!メイド服は 神のカードなのよ!?」 「こいつ、人間としての LP0だわ‥‥‥‥」 か「オイ、ジィさん!! そのパンチラこなたを このトランク全部の みwikiのカードと 交換してくれないか!!」 そ「ほっほっ、ダメ~!」 か「ちぃ、このジジイ このカードの価値を 分かっていやがる!! …私でも当然みwikiなんかと交換しない‥‥‥。」 か「ねぇ、ゆたかちゃん。そのカードよく見せて くれないかな?」 ゆ「やだwwお前に渡したらカラーコピーしたのに すり替えられる。」
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秋葉原って広いな……こなたお姉ちゃんのバイト先に行こうと思ったら…… 迷子になっちゃった…… お姉ちゃんの地図全然わからないよ……もっとしっかり描いてほしいな。 ダメダメ!私がしっかりしなくちゃ!一人で行かなきゃ!子供じゃないんだからね。 秋葉原の町並みはすごい。あちこちにこなたお姉ちゃんの読むようなマンガのキャラが描いてある。中にはちょっと恥ずかしいのも混じってるけど…… いろんな意味で目移りする町を歩いてもう一時間。さっぱりバイト先はわからない……電話はバイト中のこなたお姉ちゃんに迷惑だし、自力で探さなきゃ。 ……道を聞くのは自力の内に入るよね? 「あの……すいません……」 近くにいたちょっと太ったおじさんに声をかけてみた。 これがいけなかった。 声をかけた中年のおじさんの目が、私を見た途端に変わった。 分厚い眼鏡のレンズの奥の双眼が見開かれた。半開きの口は口角をつり上げ不敵ににやついている。 「あ……ごめんなさい……」 逃げろ。私の中の本能がビシビシ告げてくる。 危険だ。 一歩足を引いたその時だった。 私の右手首を男の油ぎった手が掴んだ。 伝える対応が、近づく顔から発する吐息が野獣のような目が、すべてが気持ち悪い。 「離してっ!」 鞄を振り回して必死に抵抗しても私と男の力の差は埋まらない。 !、男に鞄が当たった。男が怯んで力が緩まった。 袖を引かれてジャケットの袖が肩からもげた。でも逃げられた…… 私の心臓は酷使されて悲鳴を上げている。わき腹や肺も限界に近い。 でも、逃げきれた。 なんとかたどり着いた駅のトイレでおもいっきり吐く。もうあんな経験はしたくない。 トイレの個室の鍵を閉めてガタガタ震えることしか出来ない…… 私は弱い。足が震えて立ち上がれない。子供じゃない?これじゃ子供と一緒じゃない。 震える手で携帯を握り、電話帳を開いて最初に表示された番号に電話をかけた。 ただ、不安でしょうがなかったから。情けない自分を叱って欲しかったから。 みなみちゃんにかけるはずだった電話は田村さんの番号につながってしまった。 みなみちゃんに心配かけたくないからって田村さんにかけるなんてひどいな……私。 『どうしたの-?』 電話から田村さんの明るいけど落ち着いた声が聞こえた。 「ねえ、田村さんってなんで私達に近づくの?マンガのネタになるから?」 最低だ。やつあたりでしかない。しかも友達への言葉の暴力。最低だ。 でも、私の口は止まらない。 「私達をマンガのネタとしてしか見てないの?」 言ってしまった。 最も言ってはいけない単語を。 田村さんは応えない。 沈黙が個室に広がる。携帯からは田村さんの声はなく、ゲームのBGMが遠く聞こえるだけだった。 『………なんかヤなことあったの?』 悲嘆の台詞でもなく、弁明でもなく、ただ私を気づかう言葉だった。 「……ひっぐ……」 私の目からは涙が溢れていた。こらえることもできずに頬を伝ってスカートの上にぽつぽつと落ちる。 『ヤなことがあった時は信頼できる人に相談しようよ?私で良かったらいつでも相手になるからね』 ありきたりな台詞が深く染み渡る。ありきたりだからこそ、心に染み込む。 一人じゃないことを思い出せた。 ありがとう。田村さん。 明日から、いや今からはひよりちゃんと呼ぼう。いつまでも名字で呼ぶのはおかしいよね。 『おはよう、ひよりちゃん!』 おしまい
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エントリーNo.01:ID /yr1Pgw0氏 ある日の姉妹 ・叙述トリックが仕込んであるけど、不自然さがまったく無いのは凄いと思った。オリジナルの双子姉妹の話だけでは終わらず、ちゃんと未来のかがみが描写されているのも良い。 エントリーNo.02:ID FnNvyfY0氏 proceed with me, proceed with you. ・上手いと思う ・いいね! エントリーNo.05:ID E5f79Jo0氏 今も昔も ~柊姉妹物語~ ・叙述トリックに騙されたのはもちろん、二人のほのぼのとした生活がにじみ出てるなど、読んでいて気分が良かった。特に後半の二人が一緒に寝てるシーンは好物。 ・ここまでニヤニヤできるSSも珍しい。楽しませていただきました ・まつり姉さん可愛い~ エントリーNo.08:ID t6kgRq20氏 真の幻 ・長いのが嫌にならなかった。いい作品でした ・いのりが知っててまつりを放っておいたと思うと少し欝だった エントリーNo.11:ID aGYc42Mo氏 進路 ・うまく言えないけれど、しみじみというか……素直に感動しました。
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-もしものかがみん- こなた「ねえ、かがみ。もしわたしが男だったらどうする?」 かがみ「そうねえ…その場合まず出会いからなんだけどつかさ絡みだから助けてもらったのをきっかけにつかさとこなたが付き合い始めてちょっとしてから『わたしの彼氏なの』とか言って紹介されて『なんかちっこくて可愛いわ…つかさには勿体ないわね』とかわたしが思って暫く様子みてからこなたがオタクだって気がついてつかさにその事を言うんだけどつかさは『うん、知ってるよ。でもこなちゃんはそんな怖い人じゃないよ』とか言ってわたしは男でもちゃん付けかとか思いつつも『それは騙されてるのよ。あいつの本性はこういうのよ』とか言ってネットやら駆使してオタクの駄目なとこばかりつかさに見せてオタクに対する恐怖心を刷り込んでいってから間を空けてこなたに『最近つかさとどう?』ってシレッと聞いたら『…なんだか最近、避けられてる気がするんだ』って言ってくるからわたしは『そう…あの子君がオタクだって事、不安になってたみたいだから…』言うのそうしたらこなたはちょっとムキになって『そんな事ないよ!気にしないって言ってくれたんだ!』って言うからわたしは『そうね、あの子は誰にでも優しいから…』とかちょっと不安になるような事言っといて今度はつかさに…」 こなた「かがみ…つかさが泣きそうだよ…」 つかさ「やーめーてー…」フルフルフル みゆき「あの…わたしは…」 かがみ「いや、今の話にみゆき関係ないでしょ」 みゆき「…ですよね」 -もしものかがみん2- こなた「ねえ、かがみ。もしわたしがみゆきさんみたいに、背が高くてグラマーだったらどうする?」 かがみ「そんなこなたモドキはいらない」 つかさ「短っ」 かがみ「大体、そういうのはみゆきで十分よ…っていうか乳はみゆきじゃないとそそられないわ」モミモミ みゆき「…それは、褒められているのでしょうか?…っていうかどさくさに紛れて揉まないで下さい」 こなた「…節操はないけど、こだわりはあるんだね…」 -あだ名- こなた「きょーちゃん、きょーちゃーん」 かがみ「………もしかして、わたしのこと呼んでるのか!?」 かがみ「もう、紛らわしいからやめてよね」 こなた「じゃあ、なんて呼べばいいの?」 かがみ「かがみでいいでしょ」 こなた「あだ名があってもいいじゃん。こなちゃんとかゆきちゃんみたいに」 かがみ「はぁ…じゃあ、『かーさま』で」 こなた「おおう…」 こなた「かーさまー、かーさまー」 かがみ「なあに、こなた?」ニコッ こなた「う…お…お母さーん!!」ガバッ かがみ「あらあら、どうしたの急に…」 みさお「あやのー、あいつらが何したいのか、あたしにはさっぱりわかんねーんだけど…」 あやの「安心してみさちゃん。わたしも全然わからないから…」 (上へのレス) 婚姻届 夫 泉そうじろう 妻 柊かがみ そう「じゃ役所に提出しようか」 かが「ええ」 こな「待て待て待て待て待てぇ~い!!!」 ラキ☆ストライクウィッチーズ 宮藤芳佳・・・小早川ゆたか 坂本美緒・・・柊かがみ ミーナ・ディートリンデ・ヴィルケ・・・黒井ななこ リネット・ビショップ・・・パトリシア・マーティン ペリーヌ・クロステルマン・・・田村ひより ゲルトルート・バルクホルン・・・岩崎みなみ エーリカ・ハルトマン・・・日下部みさお シャーロット・E・イェーガー・・・高翌良みゆき フランチェスカ・ルッキー二・・・泉こなた サーニャ・V・リトヴャク・・・柊つかさ エイラ・イルタマル・ユーティライネン・・・峰岸あやの かがみ「こな――」 -=・=- -=・=- かがみ(何かしら、危険な視線を感じるわ・・・今日はこなた弄りはやめといたほうが良さそうね・・・) かなた(行ったわね。こなたは私が守らないと!) ひより「お題があの二人かー……」 (舞台は寂れた屋敷の中。 何も分からぬまま迷い込んだ二人は途方に暮れるも、ここでのサバイバルを決意。 しかしこの屋敷には日が当たらない。 二人の体はじわじわと熱を失っていく……。 耐えられなくなった二人はその体を寄せ合う。 しかしそれでは足りず、ついには身にまとう物を脱ぎ捨て、正面から密着し……) みなみ「……田村さんの様子が変」 ゆたか「うーん、多分何も話しかけない方が幸せだと思うな、いろんな意味で」 ひより「ぬふぅ~……」 -走り- かがみ「こなたって、ろくに運動してないのに、みゆきやわたしより足速いのね…なんでかしら」 こなた「ふっふっふ。わたしはね、胸とか尻に余計な脂肪が付いてないから、その分速いのだよ」 かがみ「…へー」 こなた「………自分で言ってて虚しくなったーっ!!」 かがみ「…アホだ」 ゆたか「そっかー。だからみなみちゃん、こなたお姉ちゃんとタイム一緒なんだ」 みなみ「っ!?」 こう「ネタはあったんだけど間に合わなかった……いかんせんコンクール自体に気づくのが遅すぎた」 やまと「言い訳無用ね。ここで愚痴を言っても時間は返らないし」 こう「時空ループ犯がよく言おぁっ!?」ボスッ やまと「何のことかぜんっぜん分からないわ」ボババボボスボ こう「痛いんだけど! っていうか何この効果音!?」 ???「どうやらお困りのようっスね!」 こう「……何? ひよりん」 ひより「うぐっ! そこは『貴方はいったい……?』くらいの小芝居を打つトコっス!」 こう「出てきたタイミングからして変だし。さすがの私もそこまでアドリブ強くないから」 やまと「あ、貴方はいったい誰なの!?」 こう「!?」 ひより「幻聴っス。たぶん」 こう「あー……そもそも別に困ってないよ。諦めが肝心って言うし」 ひより「私が出てきた意味が皆無っスね」 やまと「何もかも投げっぱなしね」 こう「やまとが言えたセリフじゃない!」 こなた「なすと板で何か1本ネタをやってみようと思った!」 かがみ「また妙な組み合わせね……なすと聞いて最初に浮かぶのは電波少年かしら」 こなた「つまりかがみんが全裸で懸賞生活!」 かがみ「誰がやるか! ……いや、うん、なるほど」 こなた「勝手に納得しながら私の服のボタンを外してるのはナゼナンデスカネ」 かがみ「その洗濯板みたいな胸を晒しながらあんたが懸賞生活すればいいのよ……フッフヒッ」 こなた「ちょっ」 -家族- ゆたか「…うーん」 みなみ「…どうしたの?」 ゆたか「うん、たいしたことじゃ無いんだけどね…こなたお姉ちゃんの家に住むようになってから、お母さんやお父さんとあんまり会ってないなあって…」 みなみ「…寂しい?」 ゆたか「え、いやそんなこと………ちょっとあるかも」 みなみ「…それなら、泉先輩達に少し甘えてみるとか」 ゆたか「だ、ダメだよ。そんな代わりにするような事しちゃ…それに、きっと迷惑だよ…」 みなみ「…代わり…ゆたかにとって、あの二人は家族じゃ無いって事?」 ゆたか「違うよ!大事な家族だよ!」 みなみ「…うん。だったらそれでいいんじゃないかな…それに、迷惑なんて事も無い…きっと当たり前の事の様に受け止めてくれるよ」 ゆたか「そう…かな…」 みなみ「…うん」 ゆたか「わかったよ…ありがとう、みなみちゃん」 ゆたか「おじさん、こなたお姉ちゃん、一緒にお風呂入ろ!」 二人『………は?』 * 夢の国いいとこ一度はおいで こなた「~♪」 かがみ「何やってんの?」 こなた「キングダムハーツだよ。こないだ出たばっかなんだ」 かがみ「へぇ、今度はDSなのね」 こなた「DSだけじゃないんだよかがみん。PSPや携帯のアプリでも新作が出るんだから」 かがみ「……プレイヤーに優しくないわね、それは」 こなた「んー、確かに。まぁ自分でプレイできない分は動画サイトでストーリー追えたりするご時世だし?」 かがみ「アンタねぇ……世の中には言わない方がいいこともあるのよ」 つかさ「あ、ドナルドとグーフィー! こなちゃん、これデ[ピーーー]ニーのゲームなんだ?」 こなた「……そーだった。大事なことを忘れてたヨ」 かがみ「大事なこと? 何よそれ」 こなた「かがみは聞いたことない? ディ[ピーーー]の話をするのは死亡フラグなん――」ドスッ つかさ「――っ!? こなちゃん、血……!」 こなた「ぁ……は、ははっ。夢の国ってば、怖いとこだね……」ガクッ かがみ「嘘……こなた、こなたっ!!」 つかさ「やだよ……死んじゃやだよ、こなちゃん……」 かがみ「……今の、銃? 何が起きたのよ、窓も開いてないってのに!!」 つかさ「――お、お姉ちゃん」 かがみ「え?」 つかさ「後ろ――」 かがみ「あれ? 今日はチョココロネじゃないのね」 こなた「そうだじょ」 かがみ「あ?」 こなた「タコスぢからを蓄えてるんだじぇ」 かがみ「……さては、また何かのアニメに影響されてるな」 こなたなら有り得る みさお「なー、ちびっ子」 こなた「ん、何?」 みさお「口内炎ってなったことあるか?」 こなた「そりゃ誰だってあるでしょー」 みさお「食べ物噛んでるとさ、たまにやっちゃうよなー。ガブリ!って」 こなた「あるねー、それが原因で悪化して痛いのなんの」 みさお「そーそー! 私できやすい体質ぽくてさ、歯もちゃんと磨いてるし栄養だって摂ってるのになんでか悩まされんだよー」 こなた「そりゃ大変だねぇ」 こなた「……もしかして絶賛口内炎中?」 みさお「かなり久々なんだけどなー……」 みさお「なー、柊ー」 かがみ「ん?」 みさお「噛めば噛むほど大きくなるもの、なーんだ?」 かがみ「なぞなぞ? 噛めば噛むほど大きく……大きくなる? ……思いつかないわね」 みさお「ダメだなー、柊は。勉強できても頭が固いんじゃ意味ないぜー」 かがみ「余計なお世話。で、答えはなんなの?」 みさお「口内炎」 かがみ「そんなの不養生してるヤツにしかわかんないわよ!」 こなた「暇だねー」 かがみ「そうねー」 こなた「しりとりでもしよっかー?」 かがみ「いいわよー」 こなた「んじゃーわたしからー…レモン」 かがみ「…暇つぶしすらやる気しないのねー」 -つい納得してしまいました- こなた「そういえば、ゆかりさんって稜桜でてるんですよね」 ゆかり「そうよー。こう見えても、わたし学歴あるのよー」 つかさ「…裏口かな?」 かがみ「…裏口よね」 こなた「…裏口だね」 みゆき「…そうですね」 ゆかり「ひっどーい。みゆきまで納得しないでよー」
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とある休日、ゆたかは1人、電車に揺られていた。事の発端は、こなただった。 「あちゃ~、…ゆーちゃん、今日用事ある?」 申し訳なさそうにゆたかに尋ねるこなた。 「特にないけど、どうして?」 「今日、ゲームの発売日なんだけど、私、バイトでさ?予約はしてあるんだけどね」 先着購入特典が欲しいから、取りに行ってきて欲しい。 「いや~、人気作でね、午前中に行かないと無理そうなんだよね、これが」 「そう…なんだ。うん。いいよ?取ってきてあげる」 「ホント!?ありがと!…じゃ、これ、予約票と、あと代金とお昼代ね!」 大枚1枚にお釣り不要の特典付き。こんなに悪いよ、と言うゆたかを遮り 「まぁ、ゲーム自体いい額するから」 と、こなたはその申し出を断った。それからこなたはそくさと秋葉原へ、 そしてゆたかは今、大宮行きの電車に乗っているのである。 車窓から見える景色は、田舎道を抜け、住宅街、様々な店舗群へと形を変えていく。 ほどなくしてスピーカーから、到着の報が伝えられた。 電車を降り、ゆたかは構内の店舗に目を奪われつつ、一路Sofmapoを目指す。 「久しぶりだな~」 しばらく前に、みなみと訪れた事があった。その時は上の階でのお買い物で、 アパレルショップ巡りがメイン。ゲームコーナーは未見であった。 「えっ~と…」 店に入る前に、ゆたかは、予約票を確認する。うん。と、納得し、いざ、入店。 目的のコーナーには既に行列ができていて、ゆたかの心を不安にさせていた。 「(特典…貰えるかな…)」 そこに身を置き、人が減るのを待つ。次第に順番が迫ってくる。 特典、貰えなかったらどう言おう、お姉ちゃん、すごく悲しむよね…。 悲観的な思いが頭をよぎり、一瞬立ちくらみをおぼえるゆたかだった。 「次のお客様~」 どれほど待ったのか、レジから声がかけられた。ゆたかの番だ。 「あっ、はい!…あの、予約してたソフトを取りに来たんですけど」 そう言って予約票を差し出す。少々お待ちを、と言い残し、店員は奥に消えていく。 怪訝な顔をした店員が来たのは、それからすぐの事だった。 「こちらはPCソフトですので、地下でのお取り扱いとなります」 ゆたかはてっきり、PSかDSソフトかと思っていた。 案内に従い、ゆたかはエスカレーターを降りていく。 地下、まず目に付いたのは、ゲームセンターの景品のぬいぐるみだった。 可愛い~と目を奪われつつも、本来の目的を思い出す。 ゲームコーナーは、地下の最奥に君臨していた。そこは目に余る淫媚の世界だった。 入口には、これ見よがしに貼られた色欲的なポスターが、ゆたかに手招きをしている。 それは、汚れを知らぬ可憐な少女にとって、堪えがたい羞恥であった。 「(おおおお姉ちゃ~ん…)」 顔を真っ赤に染め、うろたえるゆたかは、そして、 予約票と、1枚の肌色のポスターのタイトルとが、合致するのを知るのであった。 「(おおおお姉ちゃ~ん…!!!)」 一方、秋葉原は某コスプレ喫茶の休憩室。 「ゆーちゃん、ちゃんと買えたかな?特典、大丈夫だよね?wkt…?…!?」 他の予約票に目を通し、こなたは絶句した。 「…渡すの…間違えた…」 こなたの指はしっかりと、ゆたかが買うべきソフトの予約票を掴んでいた。 帰宅後、こなたが自室で見たのは、1本のエロゲーと、卑猥な抱き枕カバーだった。 ゆーちゃんはけしからんです><! ー終ー
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「なんだろぉ」 と柊つかさが1匹の虫を手に取った。 虫は逃げる様子もなくおとなしく手の平にのっている。 なんとなくかわいらしいその虫をつかさは指先で撫ぜた。 遠くで姉が呼んでいる。 そろそろ急がないとこなたとの待ち合わせに遅れてしまうと思いつかさは走った。 「つかさ、なにかついてるわよ」 かがみがつかさのスカートを触る。 ついていたのは形容の難しい虫だった。不思議と嫌悪感はない。 「あ、さっきの虫だ」 かがみからつかさの手に渡った虫は微動だにしなかった。 「珍しい虫ね。なんて名前かしら」 「なんだろうねー後でゆきちゃんに聞いてみようかな」 「アンタ学校の中まで虫つれてっちゃうつもりか」 とかがみは冗談半分につかさをこづいた。 途端につかさの目元には涙が溜まり、しばらくするとポロポロと水滴を零し始めた。 かがみは慌てて謝罪を繰り返した。 「ご、ごめんごめん、そんな痛かった?軽くやったつもりなんだけど・・・」 「ひぐ、うぐ、えぐ」 つかさはしばらく泣き止まなかった。 待ち合わせ場所につくころにはつかさの涙は止まっていた。 つかさ自身もなぜあんなに泣いたのか不思議でならないという。 かがみも不思議がったが、つかさも元に戻ったし、なによりこづいたことは別に気にしてないようだったので少し安心した。 「それにしてもこなちゃん遅いねぇ」 「そうね。たまに遅いけど今日はとくに・・・」 かがみはふと何かあったのか勘ぐったが、どうせいつも通りネトゲのし過ぎで寝坊したのだろうと考え直した。 「あれ、虫がいない」 つかさがキョロキョロしている。 「ずっと捕まえてたらかわいそうだし、別に逃げたなら逃げたでいいんじゃない?」 「・・・うん、そうだね!お姉ちゃんはやさしいなぁ」 「べ、べつにやさしくなんて」 かがみはちょっと赤面し、そっぽを向いた。 それからちょっとしてこなたがきた。 開口一番で「遅い!」と言ったかがみにこなたは必死に謝った。 「ごめんごめん、昨日は遅くまでネトゲやってて、その、い、いやぁずっと待っててくれるなんてかがみんはやさしいなぁ」 遅刻ギリギリの時間だった。 かがみはじとーっとした目でこなたを見続ける。 つかさは半笑いで傍らに立っていた。 「まぁ、別にいいわよ。遅刻はなんとか大丈夫そうだし」 とかがみが口にする前にこなたに異変が起きた。 かすかに震えているようだ。 「?」 かがみがこなたの表情を覗き込むと、こなたは大粒の涙を浮かべていたのだ。 「あ、あれ?」 当のこなたが一番困惑しているようだった。 「ごめん、すぐとめるから・・・あれ?」 止まるどころかこなたの足元には黒い染みが増える一方。 かがみもつかさも慌ててハンカチを出したり弁解したり、こなたを泣き止ませようとした。 付き添って歩くかがみとつかさにお礼を言いながらこなたは泣きながら歩いた。 バス停の前でやっと涙はとまった。 かがみは無性にこなたの心配をし続けたがこなたはもう大丈夫と言い張った。 泣きゲーでも滅多に泣かない自分が泣くなんて、と不思議がりながらバスに乗った。 ふと手の甲がむず痒いことに気づき、目をやると見たこともない虫が這っていた。 なんとなく怖い虫だったのでこなたは窓から逃がした。 昼休み。つかさがみゆきになにかの虫について聞いていた。 こなたも見たあの虫だろうか。 それにしたらつかさが見たという虫と自分の頭の中の虫ではイメージが違う。 不思議に思いながら2人のやりとりを眺めつつ、こなたは机に突っ伏した。 お・わ・り
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ある日の夕方、柊家。 「お母さん、ただいま~」 「お帰りなさい、つかさ」 「あ、お母さん。ちょうど良かった。見て欲しいものがあるんだ~」 「見て欲しいもの?何かしら?」 「うん。これなんだけど」 そう言ってつかさはごそごそと鞄の中をあさり、銀色に光るコンパクトな物体を取り出した。 こなちゃんから借りてきたんだよ~、などと説明を加えながら、それを嬉しそうに掲げてみせる。 「それは……デジカメ、よね?それがどうかしたの?」 「えっとね、この写真なんだけど……あれ?ちょ、ちょっと待ってね。えっと、ここをこうやって……」 2・3度ボタンを押すも思い通りの操作ができず、つかさは玄関先でデジカメとの格闘を始める。 とりあえず家にあがったらどうかというみきの提案を、もう少しだからすぐだからと拒否すること20分、何とか操作を完了させるに至った。 操作が上手くいったからか、つかさはやや誇らしげな感じでデジカメの画面をみきに見せる。 「あら、こなたちゃんとおじさんの写真ね。とっても仲がよさそうだわ」 「うん。2人とも羨ましくなるぐらいとっても仲がいいんだよ~」 「つかさも家族で写真が撮りたいの?」 「あっ、そうじゃなくて。この写真のここのところに影みたいなのがあるでしょ?」 「あら、ホント」 中央やや左寄りにこなたが、その右側にそうじろうが満面の笑顔で写っているツーショット写真。 つかさが指差しているのは、その写真のこなたの左後ろあたりの空間。 そこには、壁の模様の具合とか、機械の調子とかでは説明がつかない、黒いもやのような何かが写りこんでいた。 「これが何かの霊とかなんじゃないかな、ってこなちゃんが悩んでて」 「う~ん、たしかに何かしらの思念を感じるわね」 「やっぱり!それでね、怖いからお焚き上げとかして欲しい、ってこなちゃんが言ってるんだけど」 「いいわよ。それじゃあ、お母さんからお父さんに頼んでおいてあげるわ」 「ありがとう、お母さん。あっ、それとおじさんも、ちゃんとお金は払うからよろしくお願いします、って言ってたから」 「はいはい。それじゃあカメラを借りるわね……つかさ?」 みきは差し出されたデジカメを受け取ろうと手を伸ばすが、触れるか触れないかのところでつかさはそれを引っ込めてしまう。 さらには、まるで誰にも奪われまいと護るかのようにしっかりと胸に抱きしめる。 「……あげ……ないで……願い……」 「つかさ、どうしたの?」 「焚きあげ……ないで、お願い……」 「つかさ!?しっかりしなさい、つかさ!」 焦点の定まらない目をして呟き始めたつかさに声を掛けながら、肩をつかんでがくがくと強くゆする。 つかさはみきの手を振り払うようにしながら声を上げた。 「お、お願いです!お願いしますから、お焚き上げだけはやめて下さい!」 はっきりとした声をだしたつかさは、目の焦点も定まりはしたが、みきはその瞳の奥に異質なモノを感じとった。 つかさの纏う雰囲気がいつもと違うものに変わってしまった。 それは、家族以外の者にはわからないくらいの微妙な違和感。 「あなた、つかさじゃないわね……さっきの写真に写っていた影ね?いったい誰なのかしら?何が目的?」 みきは鋭い視線をつかさに、つかさの中にいるであろうモノにむける。 みきは身体を霊に支配されてしまった人間と相対した経験はあるが、だからこそ、今この状況ではこの事態に対処しきれないことがわかっていた。 家の玄関先で、しかも何の道具も持ち合わせていない状態では、まったく何もできないのだ。 かといって、愛する娘の身体が好き勝手に操られるのを見ているだけという訳にはいかない。 多少の無茶は承知で物理的な拘束を試みようとみきが身構えたその時、意外な台詞が何とも緊張感の無い感じでつかさの口からでてきた。 「あっ、す、すみません、申し送れました。えっと、泉かなたです。いつもこなたがお世話になっております」 「えっ?ええっと、泉……さん?ということは、あの、娘の友達の……こなたちゃんの、お母さん……ですか?」 「は、はい。すみません、つかさちゃんの体を突然お借りしちゃって」 低姿勢な発言をしながらぺこぺこと頭を下げる、つかさの身体をしたかなた。 意外な展開に緊張の糸が強制切断されてしまったみきだが、軽く溜息をつくと、再び厳しい表情に戻って話し始める。 「はぁ、とんだ怪談だわ……かなたさん、どのような理由があるとしても、死者が生者の、しかも私の娘の体に憑く事を私は良しとはできません」 「は、はい、わかっています。本当にすみません」 「でしたら、すぐにつかさの体から出て行ってください。さもなくば、祓わせていただくことになりますよ」 「あの、ま、待って!待ってください!せめて話だけでも!」 「いいえ、待てません。残念ですけど、一時の情をもって理を曲げることはまかりなりません」 「えっと、そこをなんとか……娘さんの体をお借りする代わりといってはなんですが、柊さんの願いとかを叶えるというのではどうでしょうか」 これは、死者が生ある者を惑わす手段としてよく用いられる裏取引のようなものだ。 取引といっても、大抵は罠に過ぎない。 死者の企みに気付かずこの誘惑に負けた場合、周囲をも巻き込んで不幸な末路をたどることになるのがオチだ。 ただ、かなたの場合は特に他意は無く、純粋に話をする猶予をもらうための交換条件として今の自分に唯一できることを提案したに過ぎない。 みきも、かなたが悪意をもって発言したのでは無いと勘付きはしたが、神職に就く者としてその発言を許すことができなかった。 「戯言を!私が自分の欲望のために、世の理を、何より愛する娘の体を――」 「あわわわ。は、肌年齢を若干若返らせるとかもできますけど、やっぱりそんなのじゃダメですよね。す、すみませんでしたっ!」 みきの動きがぴたりと止まる。 謝罪の意を込めて深く勢いよく頭を下げたかなたが、そっと上目遣いで様子を窺う頃には、みきはいつもの穏やかな調子に戻っていた。 「かなたさん、でしたか?とりあえずお茶にでもしましょう。さ、こちらへどうぞ」 「え?ええ?……は、はい。では、お邪魔します」 ☆ 柊家の居間では不思議な光景が展開されていた。 みきがつかさにお客様用の湯飲みでお茶をだし、つかさがそれに恐縮しながら敬語で応じる。 しかし、つかさの中にかなたがいるとわかれば不思議の無い光景――いや、もっと不思議か。 みきとかなたはお茶を飲み飲み、多少の雑談も交えながら写真の件についての話を終えた。 「なるほど。つまり、この写真の影はかなたさんなんですね?」 「はい。さっき説明させていただいたとおり、そう君、いえ、主人とこなたと一緒の写真に写りたかったものですから」 「わかりました。そういう事でしたら、お焚き上げはやめておきます」 「すみません。本当にありがとうございます」 「こなたちゃんには、守護霊のようなものだと説明しておきます。あながち嘘でもありませんしね」 「恐れ入ります。柊さんのところには、娘ともども本当にお世話になりっぱなしで……」 「いえいえ、こちらこそ。かがみもつかさも、こなたちゃんにはお世話になりっぱなしですから。お互い様ですよ」 お互い同じ歳の娘をもち、しかもそれが仲の良い友人同士ということもあって、死者と生者の垣根を超えてわりと話のはずむ2人。 本来なら有無を言わさず即刻お祓いするのが筋なのだが、かなたの性格の良さも相まって滞在時間はずるずると伸びてゆく。 「そう言っていただけると嬉しいです。こなたがご迷惑をかけてるんじゃないかって心配でしたから」 「迷惑だなんて、そんな」 「こなたは、その、とても趣味が偏っていますから……かがみちゃん達に悪影響を与えているんじゃないかって心配で心配で」 こなたのほとんど全てを把握しているかなたは、父親同様に偏った娘の趣味にはいまひとつ自信が持てなくて俯いてしまう。 もちろん愛する娘の性格自体にはそれなりの自信を持ってはいるのだが、さすがに一部の趣味は内容が内容だ。 「趣味については詳しく知りませんけど、私は、こなたちゃんは娘達にいい影響を与えてくれたと思っていますよ?」 「そうでしょうか。そうだといいんですけど」 「例えば、かがみはほんの少しですが素直になることを覚えましたし、つかさもお姉ちゃん離れというか、いくらか自信を持つようになりました」 「でもそれは、こなたは関係無く、かがみちゃん達自身の成長によるものではないんでしょうか?」 「そうかもしれませんね。でも、娘の会話を聞いている限りでは、私はこなたちゃんの影響は結構大きいと思うんです」 「そうであってくれたら、本当に嬉しいんですけど」 少し困ったように、でも本当に嬉しそうにかなたは微笑む。 みきはそれを見て、ああ、この人も娘のことを心の底から愛しているのだな、と思わざるを得なかった。 そして、お祓いなどせず、こうしてゆっくり話をすることができて本当に良かったと思った。 「お茶、もう一杯いかがですか?」 「いえ、あまり長居するわけにもいきませんし。気持ちだけ、いただいておきます」 そう言いながら遠慮がちに笑うかなたを見て、みきは同じ娘を愛する親としてどうしてもある事を聞きたくなってしまう。 その問いに対する答えによっては、みきは神罰を受けてでもかなたのために行動する覚悟すらあった。 「そうですか……かなたさん、私がこんな事を言うのもなんですけど……この機会に娘さんに、こなたちゃんに、会っていかれないのですか?」 「……会った方がいいと、柊さんはそう思われますか?」 「……でも、かなたさんご自身は会いたいのでしょう?せめて、ひと目だけでも会っていかれてはどうですか?」 「会いたくないと言えば嘘になりますけど、会えば別れが辛くなりますから。それに、柊さんの言葉を借りれば、世の理に反することになりますから」 自分より若いはずのかなたが、とても深い輝きを湛えた瞳でふっと微笑むのを見て、みきは全てを悟った。 この人は、どうしようもないくらいに家族を愛しているが故に―― 「そうですね。ごめんなさい、変な事を聞きました」 「いいんです。写真のことだけでも、だいぶん甘えさせてもらってますから」 「お強いんですね」 「いえ、そんなことないですよ。単に今の境遇に慣れてしまっているだけなのかもしれません」 予想外の言葉に、みきはきょとんとした面持ちで聞き返す。 「慣れ、ですか?その、今の、境遇に?」 「変ですかね?」 「ええ。とっても」 みきはくすりと笑い、かなたは自分の感覚のズレを認識して顔をやや赤く染める。 もっとも、この程度の感覚のズレは生じていても無理は無い。 死者と生者。 2人は本来なら決して交わる事の無い線上に位置しているのだから。 改めて通常では有り得ないこの不思議なやり取りを認識し、そしてその中でお互い何か心が通じ合った気がして、2人は顔を見合わせて微笑む。 「お茶、もう一杯だけ淹れますね」 「はい、いただきます。飲み終わったら失礼させていただきますね」 「なんのおかまいも出来ませんで」 「いえ、お話できて楽しかったです」 ここにきて、みきはもうひとつだけどうしても聞いておきたいことがあった。 「……ところで、かなたさん。その、肌年齢の件なんですけど」 「あっ、心配しないで下さい。約束はちゃんと守りますから。こちら側の規定どおり滞在時間に応じて願いを――」 「ちょ、ちょっと待ってください。『滞在時間に応じて』ですって?」 「は、はい。滞在時間が長ければ長いほど、つまりこちらの世界にご迷惑をかければかけた分だけ、願いの効果も大きく――」 「かなたさん!もしよろしければ、いえ、よろしくなくっても是非晩ご飯を一緒に食べていっていただけませんか!?」 「え、ええっ?でも、世の理が――」 「それは大丈夫です!心配いりません!今さらそんな固いこと言わず、ゆっくりしていってください!」 「そ、そうなんですか?でも、つかさちゃんの体が――」 「それも大丈夫です!私が保証します!まだまだお話したいこともたくさんありますから、ご遠慮なく!」 「え、え~っと、じゃあ、もう少しだけ」 ☆ 空に月が昇り星が輝き始める頃、かがみは友人達と帰宅途中だった。 時刻は8時過ぎだというのに晩ご飯をまだ食べていないので、機嫌が少々どころではなく悪い。 「まったく、もう!日下部が怠けるから、すっかり遅くなっちゃったじゃないの!」 「まーまー、そんな怒んなよ。なんとか無事に終わったからいいじゃん」 「みさちゃん、今日ばっかりは少しくらい反省した方がいいと思うけど」 「なんだよ、あやのまで……お?携帯鳴ってんぞ、ひいらぎ」 「あ、ホントだ。ちょっとごめんね」 かがみの鞄の中からマナーモード特有のブーッという振動音がしていた。 先程まで図書館にいたので着信音を消していたのだ。 さっと携帯をとりだして画面を確認すると、自宅からかかってきたものであるとわかる。 まだ家に連絡していないことを思い出し、かがみはばつの悪い思いで電話にでる。 「もしもし?……ああ、お母さん?ごめんなさい、連絡もせずに遅くなって……はぁ!?つかさが家出!?こんな時間に!?……うん……うん……わかった、みんなにも聞いてみる」 いくらか情報のやりとりをしてからかがみが電話を切ると、そのただ事ではない様子にみさお達が早速質問をする。 「おいおい。どういうことだよ、ひいらぎ?」 「妹ちゃんが家出、って聞こえたけど?」 「あ、うん。でも、たぶん大丈夫よ。どうせ、こなたかみゆきの所ぐらいしか行くあてが無いでしょうし、すぐに見つけられると思うわ」 「それならいいんだけど……あれ?柊ちゃん、また鳴ってるよ?」 「おっと。たびたび悪いわね、2人とも」 自宅からの続報、ともすればつかさが戻ってきたという報ではないかと思い、相手も確認せずに慌ててでるかがみ。 「もしもし?……つかさ!?ちょっと、今どこにいるのよ!……えっ?こなたのお母さんが?つかさも意識があって?裏取引で肌年齢に負けた?……何言ってんのかわかんないわよ」 しかし、電話の相手は泣きじゃくる妹だった。 要領を得ない妹との会話にイライラしながら電話口で声を荒げるかがみの姿を、その口から時折飛び出す不可思議なキーワードを聞きながら友人達は生暖かい目で見守る。 「なぁ、あやの。よくわかんねーけど、なんか大変そーだな」 「う~ん……柊ちゃん家にもいろいろあるのよ、きっと」 かがみがなんとかつかさを連れて家に戻った時、玄関まで迎えに出て来たみきの肌はいつもよりつやつやしていたという。
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652 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2009/02/08(日) 20 50 52.11 ID KNdJhHM0 ななこ「グスッ・・・どうせ・・・どうせウチなんか・・・・ヒッグ;;」 兄沢「黒井先生!誕生日おめでとうございます!!」 ななこ「お・・・覚えててくれたんですか!?」 兄沢「さぁ!みんなで黒井先生をお祝いだぁぁぁ!!!!!!」 店員一同「「「「「「黒井先生!!ハッピーバースデー!!!!」」」」」」 ななこ「うぅ・・おおきに・・・・みんな!ホンマおおきにぃぃぃ!!」 黒井先生、お誕生日おめでとうございます! 653 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2009/02/08(日) 21 08 44.21 ID qgRRjQAO 次の日 みゆき「昨日は学校がお休みだったので・・・」 こなた「ネトゲの世界で気持ちだけ伝えました」 654 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2009/02/08(日) 21 15 57.11 ID w0fk8nMo 652 うおああああああ! そうだったww ダメだ、ひかると言いこうと言い、月初めとか数日前は覚えてるのに……orz 黒井センセー誕生日おめでとう! ……おめでとうでいいのだろうか konakona:おめでとうございますwww nanakon:なんやお前からは悪意感じるねんけどな konakona:まさかw本当におめでとうございますwwwwwww nanakon:明日覚えとれよ konakona:すみません 658 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2009/02/09(月) 17 31 41.78 ID 16OxYE20 こなた「今日は二月九日、肉の日とでも言いましょうかねぇ」 かがみ「あーはいはい」 659 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2009/02/09(月) 18 13 27.71 ID yR6M0ADO 658 ~ 夕食時 ~ かがみ「あれ、今夜はすき焼きなんだ?」 つかさ「今日お母さんと夕食の買い物中にね、二月九日は肉の日だねー?って思い付きで言ったら、じゃあ今夜はお肉にしましょうって」 かがみ「…あー(す、すごいな肉の日…)」 660 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2009/02/09(月) 20 09 40.37 ID W8o5FcSO 659 次の日 みゆき「二月九日は『ふくの日』なんですよ」 こなた「服の日?」 みゆき「いえ、そちらの『ふく』の日でもあるのですが、わたしの言っているのは『河豚』の事です。下関では『河豚』を『ふく』と発音するそうで、下関ふく連盟がこの日を制定したそうです」 こなた「へー」 かがみ「…つかさ」 つかさ「え、えっと、それは流石に無理だったと思うよ…」 みゆき「ちなみに二月二十九日が『閏肉の日』、十一月二十九日が『いい肉の日』だそうです」 661 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2009/02/09(月) 21 33 52.37 ID WNsz..SO 660 こなた「ふーん……」 みゆき「で、それはあれでなんたらかんたら……」 こなた「そんなことより皆は何ラーメンが好き?」 みゆき「ッ!?」 666 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2009/02/10(火) 00 07 39.86 ID 36A3wUA0 こなた「いや~まさか 658のネタが育つとはねぇ~」 かがみ「まったく予想もできないわね、肉の日で連作とは・・・」 こなた「ま~かがみのお腹の肉に比べれば大した事ないけどね~」ぷにぷに かがみ「ちょ!育ってないわよ!!」ボカッ! 667 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2009/02/10(火) 00 12 41.60 ID QBm.m9s0 変態補正か黒化補正がかかると 平常なキャラは成す術がなくなるなwwww 668 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/02/10(火) 10 07 19.89 ID 4HzkrcDO 667 荒野を走る 変態かがみ 抗う術は わが手には無い 662 :微エロ戦士 レズリオン :2009/02/09(月) 22 44 10.68 ID OeFbrnE0 君に 欲望(ゆめ)はあるか 欲望(ゆめ)はあるか 今を生きているか 澄んだ瞳だけに 映るブルー・ヘアー そうさ こなたなんて こなたなんて いつも萌えるオタク 人は胸に勇気 インプットできるはずさ レズリオン 追いかけろ こなたを レズリオン つかみ取れ アホ毛を こなたん ブルー・グリーン 戦う君の姿に 輝きを見た 微エロ戦士 レズリオン 君に 愛はあるか 愛はあるか こなた信じてるか 熱い想い抱いて ヤツへ向かい走れ そうさ 君の母も 君の姉も かつて変態だった 誰も胸に愛を インプットしてたはずさ レズリオン 同性を超えて レズリオン 常識を超えて こなたん ブルー・グリーン 戦う君の背中に やらしさを見た 微エロ戦士 レズリオン レズリオン 追いかけろ こなたを レズリオン つかみ取れ アホ毛を こなたん ブルー・グリーン 戦う君の姿に 輝きを見た 微エロ戦士 レズリオン かがみ「…どう?私のテーマソング☆」 こなた「もしもしゆい姉さん?変質者が私の部屋にいるんだけどすぐに来てくれない?」 663 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/02/09(月) 23 13 37.85 ID 22R8O.6o そうじろう「ビデオ戦士レザリオンとは、こりゃまた懐かしい。かがみちゃん、よく知ってたね」 こなた「ちょ、お父さん! 感心してないで助け……うにゃあああああああ!」 669 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2009/02/10(火) 18 31 06.33 ID 8dvuNQAO もしもキレやすいタイプだとしたら 其の一 つかさ「ケータイ買ってもらっちゃった」 こなた「じゃあ電話番号教えてよ」 つかさ「うん」 ピッ ピッ ピッ ピッ ピッ ・・・・・・・。 つかさ「だああああああああ!!!私を馬鹿にしてんのかコラアアアアア!!!」バキャア かがみ「つかさー!携帯がこっぱみじ(ry」 其の二 ひより「このアイデア面白いかも。明日起きたら書いておこーっと」 次の朝 ニュース「ニュースです。今朝、高校一年の女子生徒が鍵の掛かった自室で頭を机の角で何回も強打し、死亡していた怪事件で、警察は女子生徒がシャーペンを握って死亡していたことから、何者かに襲われダイイングメッセージを遺そうとしていたところを殺害されたとみて捜査をすすめています」 其の三 みゆき「あ、忘れてました。温めなおさないと」ピッ みゆき「また忘れてました・・・」ピッ みゆき「また・・・」ピッ 次の朝 ニュース「ニュースです。高校三年の女子生徒(ry」 670 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2009/02/10(火) 18 41 34.95 ID x7qfSgSO 669 魚「俺を食え」 671 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2009/02/10(火) 18 47 51.45 ID QBm.m9s0 669 牛乳「まあ飲めよ」 672 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2009/02/10(火) 18 59 34.92 ID D9vA6QSO みゆき「血液中のカルシウムが不足すると、骨からカルシウムが溶け出し不足分を補いますので、カルシウム不足でイライラが起きるという事はないそうです。もし、カルシウム不足でイライラが起きたのならば、それより前に重度の骨粗鬆症になってしまいますね」 673 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2009/02/10(火) 19 02 50.07 ID QBm.m9s0 672 669のかがみ「グダグダうるせえんだよメガネ豚ァァァァァァァァァァ!!」 676 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2009/02/10(火) 21 35 55.33 ID D9vA6QSO みゆき「…わたし…負けません…」 つかさ「苦しくったって~♪」 こなた「悲しくったって~♪」 677 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2009/02/10(火) 23 02 08.66 ID 8dvuNQAO 其の四 こなた「ネトゲでもしよ」 こなた「む、なかなか手強いな」 こなた「あーやられた、でもめげずにリベンジ!」 こなた「またやられた。だが、私はこんなところで挫折するような女ではない!」 次の日 そうじろう「こなたー、なんでパソコン大破してるんだー?」 其の五 こなた「ゆーちゃん、卒アル見せてよ」 つかさ「あー、私も見たーい」 ゆたか「えー、恥ずかしいし嫌だよー」 こなた「まあそう言わずに」 ゆたか「嫌だっつてんだろこのオタクがああぁぁぁ!!!!」バチーン こなた「痛ぁっ!」 かがみ「いいビンタね。まあ見せてあげなよ」 ゆたか「うん、わかった!」 ゆたか「これだよ」 こなた「へー、これがゆーちゃんの卒アルねー」パラパラ パラパラ・・・・・ こなた「ねぇ、ゆーちゃんって何組だった?」 ゆたか「私を馬鹿にしてんのかああぁぁぁぁ!!!!」ドスッ こなた「グハッ・・・」 つかさ「みぞおちいったー!!!」 其の六 みさお「寝起きの柊凶暴伝説!」 かがみ「よし、歯を食い縛れ」 725 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/02/15(日) 12 57 25.48 ID wTbSYoSO 今更だがスレタイ、かめはめ波みたいだな 726 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2009/02/15(日) 18 44 56.81 ID oFkgu0E0 みなみ「アぁ~ハぁ~ハぁ~のぉ~、ハぁ~」 ゆかり「ぷ、ククク」 みなみ「!?違う、これは・・・上の人がやれって言ったから・・・」 ゆかり「上、の人?クククwww」 みなみ「・・・///」