約 632,079 件
https://w.atwiki.jp/yukkuri_gyakutai/pages/1122.html
某日某所。某虹川姉妹と某ゆっくり家族が帰宅の途についていました。 ゆっくり達はそれぞれ、頭に楽器の入ったケースを括り付けています。 どうやら某虹川姉妹は仕事の帰りのようです。ゆっくり達は楽器運びの手伝いでしょうか。感心ですね。 仕事――多分コンサートか何かは盛況だったようで、某姉妹は皆機嫌が良さそうです。 普段はむっつりしている長女も、今日ばかりは相好を崩し気味です。 某姉妹とゆっくり達が自宅に到着します。 「ただいまー」 「ゆっくりしてたー!?」 「「「ゅー、ぉかぇぃなさーい」」」 某姉妹の脚の間を潜り抜けて、ゆっくり達が自宅に飛び込みます。皆少し上を見て、某姉妹のパンツチェックを忘れません。 一仕事終えてきたゆっくり達を、まだ小さい子供のゆっくり達が出迎えます。 おしごとどうだったー? あるこーるが3かいだったよー! アンコールです。 ペチャクチャ、キャッキャウフフと戯れるゆっくり達の頭から楽器入りケースを取り外すのは三女。 次女は「簡単に夕飯つくるわね」と台所に向かいます。 長女は酒の入った瓶と、グラスを用意しています。 乾杯。 某姉妹とゆっくり達が、仕事の成功を祝って杯を上げます。 酒の肴は、今日の仕事にまつわる話と次女の料理です。 興奮冷めやらぬ某姉妹とゆっくり達は、いつまで経っても宴会を続けますが、子供のゆっくり達はそうもいきません。 日付が変わる頃には、眠気を耐えられずにうつらうつらし始めました。 「こどもたちはもうおねむだねー」 「ああ、私たちには構わず寝ると良い」 子供のゆっくりが寝室に連れて行かれます。饅頭の皮は緊張を失って身体は重力まかせに形を崩し、子供達はもう限界のようです。 その子供達の様子を見て、次女が手を打ちます。 「そうだ、子守歌を演奏してあげましょうか!?」 機嫌が良い上に酒も入っている姉妹達は、そりゃいいね、うん賛成だ、と楽器の用意を始めます。 親のゆっくり達も、嬉しそうな顔をしています。 一曲目。女神が夜露に濡れる草木を慈しむような弦楽器の旋律が、子供だけでなく親の眠気までを誘います。 二曲目。憎悪すら許す母の優しさが、眠りの闇に対する不安を消し去ります。 三曲目。四曲目……五曲目で少し曲調が変わりました。 その辺りで、親ゆっくりが目を覚ましました。二曲目の途中で眠っていたその親ゆっくりは、おやまだ演奏してたのか、と思いました。 六曲目、ある稀代の作曲家が偉大なる軍人のために書いた曲がほぼ全ての親ゆっくりを眠りから引き上げます。 某姉妹はノリノリで演奏を続けます。 親ゆっくりは、「あらら、あかちゃんがおきなきゃいいけど」と困った感じで言います。 次の瞬間、親ゆっくり達は5cm程飛び上がることになりました。 某姉妹が運命のドアを思い切り殴りつけたのです。 起きたというか、びっくりして跳ね起きた子供のゆっくりが、むずがり始めます。 某姉妹は全く気づきません。 いつしか曲は情熱的な愛を歌いはじめ、刻まれるステップは正しく魂のタンゴ。 私の愛よ、炎となって燃え上がれ。 子供のゆっくり達の泣き声わめき声が、飛び散る三女の汗を震わせます。 「あ、あかちゃんがおきちゃったよ!! えんそうをやめてね!!!」 某姉妹を止めようと突撃した親ゆっくりが、次女が演奏するラッパの音圧に負けて転がり帰ってきました。 目が泳いでいます。「ぼ、ぼえー……」。無茶しやがって。 「びえええええ!!! うええええええええんん!!!」 「ねむいよー! うるさいよー!」 「あかちゃんがねむれないからしずかにしてえええええ!!」 「おねがいいいいしますぅぅぅううう!!!」 結局、子供のゆっくり達は泣き疲れた挙げ句の睡眠不足が祟ってしまい、風邪を引いてしまったそうです。 ちゃんちゃん。 とある夜中、宵の口。 魔法の森のマーガトロイド宅で永遠にロリータスカーレットムーンが、アリスの目の前のテーブルを叩きます。 両手でバンッと。あまりの勢いに身を引いたアリスが、レミリアの言葉を反芻します。 「シマパン?」 なんだそれは。死真把ン? 意味が分からない。 レミリアが「こんなことも知らないで。同じ引きこもりとして情けないな」とポケットから一枚の画用紙を取り出します。 そこにはクレヨンで描かれた『シマパン』の概要図がありました。絵・れみりあちゃん(500歳)。 「……ああ、なるほど。ボーダー柄のパンツのことね、『縞パン』か!」 こんなもの何に使う気なの? とジト目で訊かれたレミリアが無い胸を張ります。 「ウチのゆっくりれみりゃに穿かせるのよ」 あの、屋敷を挙げて猫可愛がりをしているゆっくり達のことか。 自分に似た顔をしたナマモノを可愛がるだなんて当主御自らナルシストだこと。 そんな感想はおくびにも出さないで、アリスは告げます。 「サイズは……ミリ単位で空腹時と満腹時ののデータがあるわね。いいわ、三日で作りましょう」 どうやらいつの間にか裁縫屋の真似事をしていたらしいアリスが、レミリアの要求を受けます。 「6時間だ。明日の日が昇るまでに試着まで持って行け。披露目は明日の朝だ、いいな『はい』か『イェス』で返事しろ」 目つきが怖い幼女がアリスに迫り、ついついオーケーをさせてしまいました。 「期待してるぞ」。レミリアは嬉しそうに帰って行きました。 さて、とミシンの用意を始めるアリス。 ぶっちゃけボーダー柄の布地なら、山の巫女に胸当てとパンツの一式を作ったときの余りでどうにかなりそうです。 山の巫女は『ボーダー柄の下着』と言っていたけど、『縞パン』とも言うのか。 「6時間あれば余裕か。ごめんね、まりさとありす。今夜は二人で寝て」 奥の部屋に続く扉のスキマから、ずっと様子を覗いていた飼いゆっくりに声を掛けて仕事に掛かります。 結論から言うと、アリスは全く素晴らしい仕事をしました。 レミリアが涎を垂らし、咲夜が鼻血を吹き、美鈴が自分の名前を忘れるくらいに。 それはまさに縞パンでした。余計なリボンやフリルは一切省き、ヒップのラインを必要十分に浮き上がらせ、 腰と腿、股を適度に締め付けることで若干の食い込みを発生させます。 まさに在りし幼女のための縞パン。 早速、体付きのゆっくりれみりゃに装着されました。それは似合うことが約束された勝利の下着であったため、 単なる確認作業でしかありませんでした。 「さあ、披露目に行くわよ!!!」 鼻息荒く宣言するレミリア。それに威勢良く答える従者二人と、「?」で返すアリス。 誰に? どこで? どうやって? その疑問に対する回答は迅速に行われました。 「皆のモノ!! 刮目しなさい!! これが紅魔館が誇るゆっくりれみりゃの新式パンツよ!!!」 レミリアが吸血鬼としての身体能力を存分に発揮して叫び、町を行く人々の注目を集めます。 美鈴が天に届けと掲げた腕の先にはゆっくりれみりゃがいました。縞パン一枚のみを身につけたれみりゃが。 「は、はずかしいよ、さくやぁ……」 「恥じらいの表情もばっちりですね!」 未発達の女児特有のプニプニしたゆっくりれみりゃの身体にはパンツが一枚だけ。 道行く人々の視線は全ては、その表面積数十平方センチメートルの布地に集中しています。 顔を真っ赤にしたゆっくりれみりゃはモジモジと脚を動かし、なんとか無遠慮な視線から布地を隠そうとします。 しかし、美鈴の絶妙なフォローにより、れみりゃの動きは単なるアピールに変換され、白と水色のコンストラクトが人々の目に焼き付きます。 「あぅ、ぁう。みないでぇ……」 れみりゃがグズグズと泣き始めますが、群衆の頬を緩ませる効果しか発揮しません。 「ああ、泣いてる顔が堪らないんだよ」 脳無し吸血鬼が脳が湧いたみたいな発言をします。 れみりゃの口元から零れた涎が、柔らかい平原から丘陵を経由してデルタ地帯に到達します。 そう、れみりゃの涎がパンツに届き、『初染み』を作りました。 「「「うおおおおおおおおおおおお!!!!!!」」」 沸き上がる歓声。視姦される幼女。ヒートアップする熱気。 「「「わっしょい! わっしょい! れみりゃをわっしょい!!」」」 半裸のままで暑苦しい連中に触りまくられるゆっくりれみりゃ。泣き声は既に号泣の域に達してますが、誰も気にしません。 いえ、一人だけいました。一人だけついて行けずにドン引きしていたアリスです。 「ところでこの天使の羽衣を作った天女は誰だい!」 「あそこにいるアリスさんですよ!」 百を超える視線がアリスをロックオン。 喉の奥から出る「ヒィッ」という悲鳴を抑えられません。 「「「俺の(私の)縞パンも作ってくれ!!!」」 オワレ 虐待というより、いぢり。 水半分 このSSに感想を付ける
https://w.atwiki.jp/yukkuri_gyakutau2/pages/1658.html
(注意)2022/05/03 一部リンクが無効になっていたため、掲載に当たりリンクを改変させていただきました。作者様におかれましてはご了承ください。 「うー! うー!」 一匹の胴無しれみりゃが里の近くを飛び回っている。 「うー……?」 と、その動きがぴたりと止まった。 動けない。 空中に固定されたまま、自分の体(羽)が動かせない。 「よし、一匹ゲット。 今週の消費分はこれで足りるな」 という声と同時、れみりゃはわけもわからぬまま麻袋に詰め込まれた。 やあ、こんにちは。 私はゆっくりれみりゃ愛好家お兄さんだよ。 私の普段の生活は ゆっくりゃ拷問室・前編 ゆっくりゃ拷問室・後編 を参照してほしい。 かいつまんでいうと、私はゆっくりゃ愛好家と虐待を兼ねているちょっと変わった人だ。 自宅の隣に、数十匹のれみりゃを飼う為の収容所(拷問室含む)を持っている。 一日数匹は殺してしまうので、こうしてよく森に出かけて、れみりゃを捕獲している。 最近はれみりゃが大量発生したとかなんとかで捕まえやすくなって嬉しい限りだ。 うーうーと袋の中で鳴いているれみりゃ。 きっと(出してよー! こわいよー!)とか訴えているのだろう。 ああ、本当に可愛いなあ。 「よしよし、いいこにしてたら『こーまかん』に連れて行ってあげるからね」 と言うと、 「う、うー? ……うー♪」 急に嬉しそうな声を上げるれみりゃ。 胴無しでも『こーまかん』は本能的に魅力的な何かだとわかっているのだろう。 さて、そんなこんなで自宅に着いた。 しかし目指すは、隣にあるれみりゃ収容所だ。 ドアを開けるなり、 「うー!」「うっうー!」 「うー♪」 「うあうあ♪」 「おにいさんだどお〜!」「まぁんま〜」 などなど、れみりゃ種の嬌声が迎えてくれる。 収容所と言っても、囚人のような過酷な環境では無い。 大量の透明ボックスに、餌や水や巣作り用の藁といった快適な環境を整えた、 いわば『大量飼育所』だ。 だかられみりゃ達は私に警戒心など持っていない。 いや、初めは多少持っていたが、躾と快適な生活環境で、徐々に懐かせていき、現状に至るというわけだ。 さっそく袋の中かられみりゃを出してやり、両手で捕まえたまま、先住のれみりゃ達と対面させてやる。 「うーっ♪ うーっ♪」 幸せそうに暮らしている沢山の同族達を目にして、興奮するれみりゃ。 頬を染めてパタパタと羽を動かしている。 「ほら、これが今日から君のこーまかんだよ」 手を放してやると、嬉しそうに小屋の中を飛び回る。 もちろん逃げられないように出口のドアは閉めてあるが。 しばらく飛び回っている内に、一つのボックスの前で、れみりゃは飛び回るのを止めて滞空した。 「なるほど、そこがいいんだね」 見ると、そのボックスには既に胴無しれみりゃが一匹入っており、巣作りも終わっている物だった。 「じゃあここに入っていてね」 手でれみりゃを優しく捕まえて、ボックスの中に入れてやる。 そして速やかに施錠。 ボックスの中では、満面の笑みで二匹が頬を摺り寄せて 「「うー♪」」 と鳴き合っている。 これであの二匹はつがいとなるかもしれない。 そうなればさぞかし可愛い赤ちゃんれみりゃが生まれる筈だ。 そんな予想をし、ボックスを一通り見て回る。 すると、先ほどとは違うボックスのいくつかで、胴の有る無しを問わず、赤ちゃんが誕生していた。 「となると、餌は多めにするかな」 収容所の隅にある大型コンテナから、れみりゃ達とは別に、大量に捕獲しておいたれいむやまりさ種を確認する。 羽の無いこいつらは捕獲も容易だし、何よりどこにでもいる。 逃げられないように全て足(底面)は焼いてあるし、適度に叩いて弱らせてあるので、万が一にもれみりゃ達が逆襲に遭う事は無い。 てきぱきとコンテナから取り出し、それぞれのれみりゃボックスへ分配していく。 「うー! あまあまー!」 「おぜうさまのでぃなーだど〜」 「まんまぁ〜れみりゃにもちょ〜らい〜」 「うー♪」 「や……やめてね……」 「ゆぁぁぁぁぁ……」 「いだいょぉ……もっと…ゆっく……」 そこら中で通常ゆっくり種の断末魔と、れみりゃ達の食事の声が聞こえてくる。 にこにこと笑顔で食事を摂るれみりゃ達は本当に可愛い。 ついでに出産祝いもあげようか。 一旦自宅に帰り、冷蔵庫からプリンを持ってくる。 それを、子供ができたれみりゃ達のボックスに入れてやる。 「うーっ!? うぅ〜♪」 「ぷっでぃんだどぉ!! おにいさんしゅきだどぉ〜!」 「うまうま〜♪」 通常のゆっくり達を食した後で、デザートのプリンに大喜びのれみりゃ達。 さて、今日は疲れた。 れみりゃじゃないが、私も自宅で夕食を摂って、ゆっくりしよう。 翌朝。 汚れてもいい服を着て、収容所に出向き、ボックスを見て回る。 まだれみりゃ達は眠っていた。 本来夜行性の種族だから、まあ当然だろう。 「ふーむ……」 さて、どれを使おうか。 昨日捕まえたばかりのれみりゃは、もう一匹と仲良く眠っている。 まだ子供は出来ていないようだ。 「よし、決めた」 今日は胴有り親子の二匹と、つがいの胴無し親子三匹でいこう。 ついでにうーパックも一匹 眠り続ける七匹を速やかに、隣の『拷問室』へ運んでいく。 御用達の拘束具や拷問具、椅子や机の揃えられたあの場所へ。 「朝だぞー!! 起きろー!!」 怒号に近い叫びと共に、惰眠を貪っていたれみりゃ達が目を覚ます。 「う、うぅ〜?」 「まぁま……ねむいぃ」 「おぜうさまにふさわしくないめざめだど……」 「うー…」 むにゃむにゃと目を覚ましたれみりゃ達は、ここがいつもの快適な住居でないと気づく。 硬い床、薄暗い電球、何か禍々しい気配。 そして、いつも以上にニコニコしているお兄さん。 「これから君たちはここで、たっぷり痛くて辛い思いをして死ぬんだよ! ゆっくり理解してね!」 「……う?」 「……なん…で……だど?」 理解が追いつかない。自分達は心地よい環境で、子宝にも恵まれ、幸せに暮らしていたのに。 ここで、死ぬ? 「理由は無いよ! 君たちは可愛い、だから可愛がってきた! でも殺すよ! 愛でるのもいじめるのも好きなんだ、お兄さんは」 おうち宣言ならぬ虐待宣言をして、れみりゃ達を見回す。 抗議の声は無い。 むしろ、幸福から絶望に突き落とされたショックで呆然としているのだろう。 「さっそく始めますか」 唖然としているうーパックを引っつかむと、机に置く。 「さてさて。取り出したるはロウソクとマッチとカッター」 羽にゆっくりと切れ込みを入れていく。 「うぁ! うー!」 と思いきや、ザックザクに激しく切る。 「うぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」 白目を剥いて絶叫するうーパックだが、手足も無い四角い体形では、どうやっても逃れる術は無い。 切っても血も肉汁も餡子も出ない、この物体がなぜ生きているのかは不明。 両方の羽を切り落とし、次いで釘とハンマーを素敵な道具箱から取り出す。 ローソクを横にした状態で、うーパックの中に外から打ち込んだ釘で固定する. 「うぅっ!」 着火。 これで、融けた熱い蝋が長時間を掛けてうーパックを苛むという寸法だ。 ついでに、カッターで何度か刺してやる。 「うぁっ! うーっ! ううーっ!!」 よし、次。 どちらにするかな。 羽を縛って飛べなくした胴無し三匹と…… 「次はお前だ、そこの胴有り」 「うっ!」 ドアを開けて脱出しようとしていた胴有りれみりゃを呼び止める。 『しようとしていた』とは言っても無駄な行為だ。 拷問室のドアは鉄製でロックが掛かっている。 れみりゃの力でどうこうできる物では無い。 つかつかと歩み寄る私に、怯えた様子でれみりゃは、 「や、やめてほしいんだど〜。 いつものおにいさんにもど ぐぼっ!?」 懇願は腹に入れた蹴りで黙らせた。 肉汁を吐いて腹を押さえてうずくまるれみりゃに、 「今度はお前たちだ。 これからお前を拷問する。 赤ちゃんを除いてな。 耐え切れないか死ぬかしたら、今度は赤ちゃんの番だ」 それを聞くなり、 「やめてくだざいい……れみりゃもあかちゃんもみのがしてくだざい」 「甘ったれるな!」 ビンタを喰らわせると、少々勢いが強かったのか、床を転がっていくれみりゃ。 「うぁーーーー!!」 まだまだこれからなのに、こんな程度で叫んでいては先が思いやられるぞ。 と、その時、足首の辺りを何か柔らかい物がぽんぽんと当たるのを感じた。 見てみると赤ちゃんれみりゃ(胴有り)が、 まだ立てないのか、床に這いつくばった姿勢のままで、私の足首を叩いている。 「う〜まんまぁをいじめりゅな〜」 大した度胸だ。そして可愛い。 ちょっと遊んでやろう。 「いないいない……ばー!」 「!」 興味を示したようだ。目を輝かせている。 もう一回。 「いないいない……」 「いにゃいいにゃい……」 すかさず、 「バシーン!」 かなり強めのデコピン。 「う……うぁ…うぁぁぁぁぁぁぁ!」 泣き出した。 ざまあ。 泣き続ける赤れみりゃは置いといて、親れみりゃの拷問に取り掛かる。 ノコギリを道具箱から持ってきて、まだ倒れたままのれみりゃへ歩いていく。 「うー……いたかったどぉ……」 などと言っているが、痛いのはこれからだ。 れみりゃの襟を掴んで、机に運ぶ。 そして叩きつける。 「うぎゃ!」 仰向けの状態のれみりゃ、私は片手でれみりゃの首を掴み、 れみりゃの右手にノコギリを当てて、ゆっくりと引いていく。 「うあああ! いだいぃ! いだいぃいぃ!」 一気には切り落とさない。 ゆっくりはゆっくりらしく『ゆっくり』いたぶらなければ。 悲鳴を挙げ続けるれみりゃの様子に、私は多幸感を感じながら、尚もスローペースでノコギリを引く。 骨も無いれみりゃの体だ、時間を掛けたつもりでも、三分程度で右手を切り落とした。 「う……うああああ……」 口から泡と肉汁を零して痙攣するれみりゃ。 「これで右手だ。 今度は肘から切る」 またもスローに、切り落とすというよりかは削るようにノコギリを引く。 「いだいぃぃぃ! やめでくだざいぃぃぃ!!」 絶叫するれみりゃをよそに、肘を少しずつ切っていく。 ノコギリを引きながら問う。 「ギブアップか? そうすると次は赤ちゃんの番だぞ?」 と、言うと、れみりゃは歯を食いしばって懇願を止めた。 相変わらず口から肉汁を垂れ流しているし、顔も真っ赤だが。 背後を見ると、赤れみりゃも、縛られた胴無しれみりゃ達もガクガクと震えている。 怯える姿も可愛いなあ。 そうこうしている内に、右肘も切断した。 その調子で、四肢を三回に分けて、羽も時間を掛けて切断していく。 途中で何度も気絶と覚醒を繰り返したれみりゃは、今やダルマ状態となっていた。 しかし、その間れみりゃはギブアップの言葉を口にしなかった。 強烈な子への愛に、思わず涙が滲んでくる。 「よく頑張ったな、れみりゃ」 「あ……あがじゃんを……だずけてくだざい……」 息も絶え絶えで言うが、しかし、 「まだ終わっていないんだ、頑張れ」 現実は非情である。 次に取りだしたのは、油の染みた布を巻いた木の棒だ。 マッチで火を付け、切断した四肢の断面を焼いていく。 「うああああああああああああ!!! あがっ! ぐぎぃぃぃぃぃ!」 肉まんである種族だけあって、香ばしい香りが立ち込める。 もちろん私自身が煙で苦しんでは意味が無いので、換気口も備えてある。 「痛いな、苦しいな、ごめんよれみりゃ。それもこれも、お前達が可愛いからなんだ」 白目を剥いてぜえぜえを息をするれみりゃ。 「……よし、れみりゃ、次で最後だ」 再びれみりゃの首を掴み、赤れみりゃの前へ投げ捨てる。 「うぶぎゃっ!」 床に顔面から着地したれみりゃを見ながら、最後の試練を告げる。 「赤ちゃんとお前で食い合え。 勝った方を元の生活に返してやる」 「ぞ……ぞんなごどできないどぉ……」 「まんまぁ……」 四肢を切断され瀕死の親れみりゃと、立つ事もできない赤れみりゃ。 これなら条件は互角だろう。 「やらないなら両方とも殺す。 早くしろ」 数十秒ほど黙り込んだ親子の内、親れみりゃは決断する。 「あがぢゃん……まぁまをたべるんだど……」 それを告げられた赤れみりゃは、泣きながら親れみりゃに噛り付いた。 「まぁまぁ……ごめんなちゃい……ごめんなちゃい……」 小さな体で、少しづつ親れみりゃを食べていく。 私はその光景を微笑ましく思いながら見つめていた。 が、 「けぷっ、まぁま、れみりゃ、もうたべりゃれにゃいよぉ」 何という事だ。 親れみりゃの肩から上を残して『満腹宣言』をしてしまったのだ。 これはルール違反だ。 というわけで、赤れみりゃの腹部に軽く蹴りを入れる。 「こぴゃっ!! おぼぇぇぇ!!」 これで喰った分を吐かせる事に成功した。 「さあ、赤ちゃん、またママを食べるんだ」 と促すが、赤れみりゃは泣きながら、 「やぁなの〜! れみりゃのまぁまがしんじゃうの〜!」 赤ん坊特有の愚図りが始まった。 こうなると言葉でどうこうするのは無理だろう。 再び道具箱へ向かい、ノコギリを持ってくる。 「じゃあ君が痛い思いをするんだね」 赤れみりゃの片足にノコギリを当て、少し引く。 「うあぁぁぁ! いじゃぃぃぃ!」 成体よりも、脆弱かつ痛みに敏感なのだろう。 少し切り込みを入れただけでこの有様だ。 「ほら、ママを食べないと、君もママみたいにザクザクになっちゃうよ」 優しい声で諭してやると、赤れみりゃは、 「いぢゃいのやだぁ……ううー」 と、再び親を食べ始める。 食べられている親れみりゃは、じわじわと噛み切られていく痛みに必死に堪えているようだ。 十数分ほど経った所だろうか。 顔の半分程度を喰われた所で、親れみりゃは、 「もっど……ゆっぐ……」 と言い残して絶命したようだ。 赤れみりゃは、パンパンになった腹で、 「うう……まぁま……ごめんなじゃい……ごめんなじゃい……」 と、なきじゃくりながら懺悔している。 「よしよし、えらいね、よく頑張ったね」 と褒めてやりながら頭を撫でてやるが、一向に泣き止む気配は無い。 それもそうだ。目の前で親が壮絶な拷問を受けた挙句、自ら親を食い殺してしまったのだから。 なんという悲劇だろう。 目頭が熱くなる。 しかしまたもルール違反だ。 「赤ちゃん、食い合えと言ったけど、君は一方的に親を食ったね。 なんという鬼畜だ。 許しがたい」 「う、うみゅ……?」 言葉の意味を知ってか知らずか、涙を流しながら困惑する赤れみりゃの傷口に、再びノコギリを当てる。 「これは罰だ。 償いなさい」 親にした時より、更にゆっくりと引いていく。 「うぎゃあああああ!!」 ゲボゲボと、食った親の残骸を吐きながら泣き喚く赤れみりゃ。 さっき少し切り込みを入れただけで、あの様子だったのだ。 さぞかし痛いのだろう。 じっくり時間を掛けて片足を切り落とした所で、もう片方の足を、一気にねじ切る。 試しに千切った片足を齧ってみると、何ともいえない美味だった。 恐怖と激痛で良い味になったのだろう。 その調子で、両手と、未熟な羽もねじ切ってやる。 「うあぁぁぁっ!! まんまぁー!!」 親はさっき自分で食ったろうに。 千切った傷口に指を突っ込み掻き回す。 気絶したのか無言になった所で、更に奥深くへ指を突っ込み、激しく抉ってやる。 「……ぎゃっ!! うぎゃおぉぉぉぉぉ!!」 目を覚ました。 やはりリアクションが無いと虐待は面白くない。 ぱっちりした愛らしい目の内、右目を抉ってやると、 「ぎゃおぉぉぉ!! いじゃいぃぃ!」 と叫ぶ。 今度はカッターで服(外皮)と腹に切り込みを入れる。 10センチほど切った所で、腹の中に腕を突っ込んで掻き回す。 「ごぼっ! ごびゃぁ! うぐぁぁぇぇぇ!」 口から激しく肉汁を吐き出しながら、ビクビクと痙攣する赤れみりゃ。 尚も腕を動かしている内に、何やらコリコリとした物を見つけた。 腕を引き抜いて見てみると、それは親れみりゃの羽の残骸だった。 「ほーら、赤ちゃん、さっき君が食べたママのだよ〜」 と言ってやると、 「う……うぁぁ……まぁまぁ……」 と瀕死の状態ながらも、泣きながら反応する: 「それじゃ、そろそろママの所へ行こうか」 「うぁ……?」 涙を零しながら、未だ意味の理解できていない赤れみりゃの顔へ、カッターの刃先を当てる。 そして、 「死ね」 「うじゅ! ぶぎゃぇぇ!」 グジュグジュと滅多刺しにして、赤れみりゃを絶命させた。 「さーて、次は君たちの番だよ」 「うー!! うー!!」 羽を縛られて飛べない胴無し親子三匹(両親と赤ちゃん)は、部屋の隅で泣きながら叫んでいる。 目前の拷問・虐殺劇で、さぞかし恐怖を味わったのだろう。 つかつかとれみりゃ達の所へ歩いていき、片方の親を拾い上げる。 「う″−!」 声を低くして叫ぶれみりゃ。恐らく威嚇のつもりなのだろうが、人間にはまるで恐怖の対象とはなり得ない。 縛った羽の根元を少しずつ捻ってやる。 みりみりと音を立て、肉汁がこぼれ出す。 「うー! う″う″−!」 あくまでもゆっくりと羽を裂いてやり、もう少しで千切れるという所で、 一気に千切ってやった。 「うああああああああ!!」 顔を真っ赤にして、涙を飛び散らせながら、叫ぶ胴無しれみりゃ。 先ほどの赤れみりゃの様に、傷口に指を突っ込んでグチャグチャと掻き回す。 「う″ぁ″ぁ″ぁ″ぁ″ぁ″ぁ″」 絶叫するれみりゃを床に叩き付け、道具箱から、 メスと接着剤を出して戻ってくる。 頬に小さく切れ込みを入れ、今度は赤ちゃんれみりゃを持ってくる。 「うー……うぁぁぁぁぁ!!」 れみりゃを更なる激痛が襲う。 何をしたかと言えば、指で無理やり傷口を押し広げ、 顔の中に赤ちゃんを突っ込んだのだ。 そして、頬と翼の傷口と、口に接着剤を塗って押さえつけ、待つ事数分。 あっという間に、口を塞がれ、中に赤ちゃんを入れた胴無しれみりゃ(羽も無いver)の完成だ。 「んー! んんー! んー!」 何やら抗議しているれみりゃを、残った片親の方へ投げ捨てる。 「んんぅ!!」 床へ激突し、バウンドしながら相方の方へ戻ってきたれみりゃ。 「うー! ううー!?」 と、無事なれみりゃはボロボロの相方を心配しているようだ。 「んー……」 と、口を塞がれたれみりゃは返事のようなくぐもった声を挙げている。 「おい、れみりゃ。 よく聞くんだ。 このままだと、親子もろとも飢え死にするぞ」 「んー!?」 「そこでだ。 今からそっちの無事なれみりゃに、顔を食い千切ってもらえ。 そうしないと、赤ちゃんも飢え死にするか消化されちゃうぞ?」 告げてやると、無事なれみりゃは涙を流しながら 「うー! う″う″−!」 と顔を横にプルプルと振って拒絶の意思表示をする。 嫌がる姿も可愛いよ、れみりゃ。 そこで、今度は無事なれみりゃを拾い上げっると、一気に羽を引きちぎってやった。 「うあぁぁあああ!!」 「ほら、やらないなら、お前がぐちゃぐちゃになるんだぞ? さあ、早く」 催促してやると、観念したのか、口を塞がれていないれみりゃは、つがいを少しずつ齧り始めた。 「ん″ん″ん″ん″!!」 自分の体がゆっくりと食いちぎられていく痛みに、声無き絶叫を挙げるれみりゃ。 「うー……! うー……!」 齧っているほうのれみりゃも、本当に辛そうで、悲しそうに、愛したパートナーの顔を食んでいる。 なんという悲劇だ。 子供を助けるために恋人を食わねばならないなんて。 なんて悲しいんだろう。 れみりゃの作業が進行している内に、道具箱そのものを持ってくる。 取りだしたのは釘。 それを、齧られ続けるれみりゃの頬に突き刺した。 「んー!?」「ううー!?」 痛みと驚きの声を挙げる両者。 「早くしないと、どんどん刺してくから中の赤ちゃんが死んじゃうぞー、頑張れー!」 と、声援を送りながら、十秒に一本ほどのペースで突き刺していく。 三本ほど刺した所で、 「うー!!」 と、親れみりゃの歓声が挙がった。 どうやら、頬を食い破って子供を見つけ出したらしい。 「……んぉー……んぉぉー……」 口を塞がれていた親れみりゃも、口内の動きで子供を外へ押し出す。 「ぅー、ぅー」 肉汁まみれになりながら、弱弱しい声で親れみりゃに擦り寄る赤れみりゃ。 感動の再開に、思わず胸が熱くなる。 熱くなったせいで思わず、 「ほい」 口を塞がれたれみりゃを踏み潰した。 「うー!?」 驚愕するれみりゃへ、悲痛な思いで告げてやる。 「羽も無しで口も一生開かないんだ。 死んだ方が楽だろう?」 長きに渡って苦痛を味わうよりは、こうしてやるのが愛情という物だろう。 可哀想なれみりゃだったね。 「さてと、味見と行きますか」 「ぅー?」 赤れみりゃを拾い上げ、縛っていた羽を解いてやり、私の口に放り込む。 下に広がる絶妙な塩加減。 口内で羽を噛み千切ってやると、こりこりとした食感がたまらない。 恐らく、眼前で味わった恐怖と、親の口内で消化されかけた苦痛などが混じって絶妙な旨みとなっているのだろう。 「ぅー! ぅー!」 今も私の口内で苦痛と恐怖を感じ続けているらしく、どんどんと味が良くなって行く。 ちょっとずつ齧りながら、そんな赤れみりゃを口内で味わっていると、 親れみりゃが足に体当たりし、齧りついて来た。 「うー!! うー!! ううー!!」 うー三連発だ。 伴侶を殺され、子供が食われかけている現状に、恐怖心より親の愛と怒りが勝ったのだろう。 しかし、厚手のズボンを履いている私にダメージはゼロ。 尚も足へ喰らいつくれみりゃに、口の中を開けて見せてやる。 そしてれみりゃが見た物は、 「うああああ!!」 両の羽を無くし、体の半分近くを食い千切られた瀕死の我が子だった。 「……ぅー……ぅー……」 弱りきった声で呻くように口内で鳴く赤れみりゃ。 「ママでしゅよー、最後にバイバイしようねー」 と、言って、口を閉じ、口内で赤れみりゃをぐしゃぐしゃに磨り潰して飲み込んだ。 うむ、実に美味だった。 「う、うあ、うあああああああああああああ!!!」 慟哭する親れみりゃ。 さあ最後は君の番だ。 今までやってきたように、羽の傷口を激しく抉る。 「うあぁぁああああああああああああああ!!」 そこで、ふと最初のうーパックを思い出し、机の方に行って見ると、 ロウソクは燃え尽き、断続的な痛みが響いたのか、既にショック死していた。 再びれみりゃの所へと戻ってくる。 道具箱から塩を取り出して、傷口に擦り付けるように満遍なく、 かつ激しく塗りこんでやる。 「うぁう!! うぁっ! ぅうぅぅぅ!!」 口からちょっと泡を吹いている。 道具箱からロウソクを取り出し、着火。 ゆらゆらと揺らめく火で、緩慢に傷口を焼く。 「うぅぅぅぅぅぅ……!!」 次いで、帽子を取り上げる。 「うっ!? うー! うー!」 返してと訴えているのだろうが、ビリビリに引き裂く。 「うう……」 なんと言っても『おかざり』は、ゆっくり種共通の、とても大事な物だ。 羽を千切られ、傷口を焼かれ、帽子までゴミにされた。 もう野生で生きていくのは不可能だろう。 ならばよし。 桐を道具箱から出して、両目を突き刺す。 「ぁうぁぁぁぁぁ!」 更に顔の数箇所も刺す。 「う″ぎっ! うああああ!」 その傷口をロウソクで焼く。 この間、れみりゃは何度も失神と覚醒を繰り返している。 仕上げだ。 サラダ油を掛け、 「愛しているよ、れみりゃ」 殺す前の恒例の言葉を嘯いて、 火を着ける。 「うあああああああああああああああああああ!!!!」 一際大きな絶叫を上げ、焼けるれみりゃ。 流石に煙が凄いので、私は一旦収容所の方へ戻る。 拷問室は石造りになっているので、焦げあとこそ残るが火事の心配は無い。 数分ほど待って拷問室へ戻って来ると、見事な焼きれみりゃが完成していた。 今日の昼食はコレで決まりだ。 気付くと、あれだけ可愛がっていた六匹全てが惨たらしい死を迎えてしまっていた。 なんて可哀想なれみりゃ。 そしてなんて可愛らしいれみりゃ。 さてと、昼食を摂ったら、もうニ、三匹殺そうかな。 待っててね、愛しいれみりゃ達。
https://w.atwiki.jp/slowlove/pages/1100.html
※今回は会話パートが多くてちょっとクドいかもしれません。ご了承ください。 ※中編はここまでなので、次からこそは後編になります。すみません。 ※話を考えすぎた結果がこれだよ!! 「うっう~♪じゃあはこんでくるどぉ~☆」 と、れみりゃ。 昨日の騒動から一夜明け、魔理沙達とも打ち解けたれみりゃ、今日から初仕事、張り切って配達に向かう。 昨晩以来変わった様子は無い。どうやら私の思い過ごしだったようだ。 ただ、「まえのおうち」から持ってきた荷物が予想以上に多く、部屋に持ち込むのに多少手間取った。 「うむ!緊張しないで気楽に行ってきたまえ!」 「ゆっくりいってらっしゃい!!」 「気をつけるんだぜ~!」 「「きをちゅけてにぇ!」」 「うっう~♪」 れみりゃの初仕事なので、今日はある程度注文を抑える事にしていた。 その影響で、魔理沙達もある程度いつもよりゆっくりしていた。 無論そのしわ寄せは私に来るのだが、仕方が無い。部下の育成にこの程度の苦労は付き物だ。 魔理沙達を迎えた時も最初はこんな様子だった。 「魔理沙君、霊夢君、チビ達、私はちょっと配達に行ってくる。れみりゃ君のサポートは任せたぞ!」 「まりさにかかればそんなのあさめしまえだぜ!!」 「れいむたちもがんばるよ!!ね!おチビちゃんたち!!」 「ゆっきゅり~!」 「フフ、まったく頼もしい限りだ。では行ってくる!!ハッハッハァー!!」 社長が運送に向かい、社内は魔理沙達のみとなった。 特に注文が入る訳でもなく、社内にはとてもゆっくりとした空気が流れていた。 子ゆっくり達がソファーの上で跳ねて遊び。霊夢と魔理沙がその光景を見て目を細めていた。 「ゆ~♪みんなゆっくりしてるぜ~!」 「そうだね!すごくゆっくりしてるね!!」 「おしょらをとんでるみちゃい~♪」 子ゆっくり達はひとしきり遊ぶと、寝息を立てて寝てしまった。 二匹は顔を綻ばせながら子ゆっくり達に毛布を掛けてやる。 「ゆっくりおおきくなってね!」 「ゆっくり大きくなるんだぜ!!」 その直後の事だった……………………… 「うあああぁぁぁぁ!!たいへんなんだどおぉぉぉぉ!!」 「ゆ!?れみりゃ!どうしたんだぜ!?」 「どうしたの!?ゆっくりせつめいしてね!!」 「うっう~……じつはね…………」 どうやら配達の途中で荷物を落としてしまい、落とした荷物も壊れてしまったという…… そしてパニックになり会社まで飛んできたらしい。 「うぅ~!こまったんだど~!!」 れみりゃはその小さな目に涙を溜め、今にも泣き出しそうだ。 「だいじょうぶだぜ!!なんとかしてしゃちょうにばれないようにするんだぜ!!」 「ゆゆ!そうだよ!やっぱりまりさはてんさいね!!」 「ゆへへ~♪てれるんだぜ~!」 二人がすっかりイチャ付いている中、れみりゃは信じられない、といった目をしている。 「うっう~…?れみりゃをたすけてくれるんだどぉ~?」 「ゆゆ?そうだよ!!れみりゃをたすけるんだよ!」 「う~……なんでだどぉ?」 「ゆ?なんでって…ねぇまりさ!」 「そうだぜ!」 二匹はふてぶてしい表情で言い放った。 「れみりゃはだいじななかまなんだぜ!!」 「だよ!!」 「う~…うぅ?…なかまだどぉ…?」 「そうだぜ!なかまはたすけあっていくもんなんだぜ!!」 「まりさかっこいい~!!」 「ゆへへへ~♪」 霊夢に褒められ胸(顎)を張る魔理沙。 ふと気付く、れみりゃの声が聞こえない…れみりゃの方を見ると、顔中から様々な汁を出しながら泣いていた。 二匹は何が起こったかわからず、れみりゃを必死に慰める。 「れみりゃ!どうしたの!?なかないでね!!」 「どこかいたいんだぜ!?ぺーろぺーろ。」 魔理沙達はれみりゃの頬を舐めて、必死に慰めた。 「うあぁぁぁ!!ちがうんだどぉ~!うれしくてないてるんだどぉぉ~!!」 「れみりゃ!わらいながらないてるぜ!へんなの~!!ゆっはっはっは!!」 「ほんとだ!おかしいね!!ゆふふふふ!!」 れみりゃは満面の笑みを浮かべながらボロボロと泣いていた。 それが恥ずかしくもあり嬉しかった。 「わらうんじゃないどぉ~!たぁ~べちゃうどぉ~♪」 「たべられちゃうんだぜ~!!」 「うっう~♪たぁ~べちゃうぞ~☆」 すっかりれみりゃはいつもの笑顔を取り戻していた。 そんな空気を凍てつかせたのは、ある人物の帰社だった…… 「おぉ~い!今戻ったぞ~!」 社長が帰ってきた。 「ゆぇ!?ゆ、ゆっくりおかえりなんだぜ!!」 「ゆっくりおかえりなさい!!」 「お、おかえりだどぉ~…!」 「ん、どうした?やけに元気がないな…」 「ゆ!?そんなことないんだぜ!!すごくげんきなんだぜ!」 「そうだよ!れいむもまりさもすっごいげんきだよ!!」 何か様子がおかしい……帰社した直後から私はそう感じていた。 魔理沙も霊夢も眼を合わせようとしない。れみりゃに至っては首を180°近く曲げている。 そういえば、配達は無事に済んだのだろうか、一先ず本人に聞いてみる事にした。 「れみりゃ君!配達は無事に終わったかい?」 「う…うぅ~……」 「れみりゃはぶじにやりとげたんだぜ!!ものすごいはやさだったぜ!」 やはり様子がおかしい… 「魔理沙君、君には聞いていない。れみりゃ君、君に聞いているんだ。」 「ゆぅ、ごめんだぜ……。」 「しゃちょう!れみりゃはね……」 「霊夢君、黙っていてくれ…これは彼女の問題だ……」 「でもしゃちょう!!」 「うぅ~!やっぱりだめなんだどぉぉ!!しょうじきにいうんだどぉ!」 凍りつく空気、それを断ち切ったのは意外な事にれみりゃだった。 魔理沙と霊夢はオロオロと顔を見合わせている。 「ふむ、話してみたまえ、れみりゃ君。」 「うっうぅ~…じつは、おとしてこわしちゃったんだどぉ~…」 「やはりか…」 「うぅ~ごめんなさいだどぉ~!!まりさたちはわるくないんだどぉ~!たたくなられみりゃをたたくんだどぉ~!!」 「ふむ、よくわかった。れみりゃ君、ちょっと来なさい。」 「うぅ~…わかったんだどぉ~…」 れみりゃは覚悟を決めた様で、とぼとぼと私の方へ歩いてきた。 私はれみりゃの方へ向き直るとゆっくりと片腕を上げた。 「うぅ~……」 その腕は振り下ろされる事無く、れみりゃの頭の上に置かれた。 そのままクシャクシャと頭を撫でる。 れみりゃは眼をまん丸に開き、きょとんとしている。 状況が上手く飲み込めない様だ… 「う……?」 「よく正直に告白したな、その勇気と魔理沙達に免じて今回は許そう。先方には私から謝罪して置く、安心したまえ。」 「しゃちょう!」 「正し!今回だけだぞ、次回からはプリン抜きだからな。注意する様に!」 「うぅ~…わかったんだどぉ…ごめんだどぉ~。」 「わかったなら宜しい!さて、諸君!おやつにするぞ!!」 「ゆぅ~おやつおやつ!!」 「おやつだぜぇ~!!」 「うっう~☆ぷっでぃ~ん♪」 「全く、調子がいいんだか素直なんだか…」 [おまけに限りなく近い何か] -紅魔館- 私は、れみりゃが壊したおぜうさま1/1フィギュアの謝罪をする為に、注文主であるメイド長の元に居た。 「此度は、誠に申し訳なく思っています。」 「申し訳ないじゃ済まないわよ。どうしてくれるのよ。この日を想像して流した鼻血が何リットルだと思ってる訳?」 「えぇ、私も謝罪なんかでは許されるとは思っていません…」 「じゃあ、どうするってんのよ……」 「コレを……天狗の新聞社から預かって来ました…。」 そこには!夜の森でゆっくりれみりゃと一緒にフリフリダンスを踊る紅魔館の主が写っていた!! 「………くら?」 「はい?」 「いくらでこれを売ってくれるの?」 「私はあくまで謝罪の粗品として持って来たまでです。それは差し上げます、どうぞ御納め下さい。」 「ま……まぁいいわ、今回は許してあげる。今後もひいきにさせてもらうわ。」 「有難うございます。本当に申し訳ありませんでした。では、私はこれで…」 「えぇ、またよろしくお願いするわ。」 社長退室後… 「あぁ…おぜうさま…おぜうさまぁぁぁぁぁぁ!!」 紅魔館はメイド長の生き血により更に鮮やかな紅に染まったそうな… とっぴんぱらりんのぷぅ。 ゆっくり好きな新参者 名前 コメント
https://w.atwiki.jp/yukkuri_gyakutau2/pages/1477.html
このゆっくりれてぃは完全に俺設定全開です 人里から遠く離れた山の中、この中にあるゆっくり達の群れがある 基本群れを組むのは被捕食種のみだ 捕食種が徒党を組んでいる場合はそれは家族か大規模なえさ場を発見したときぐらいである そしておそらく唯一であろう被捕食種と同じ群れで生活をする捕食種がある それがゆっくりれてぃだ ゆっくりれてぃ 発見数が少ないため未だに詳しいことは分かっていない おそらく人目を避けて山奥とかに生息するからだろうといわれている ただ、成長すれば巨大まりさとかドスまりさとかを超える大きさになりおそらく全ゆっくり一であるということ また餡子容量の多さからか知能もゆっくりとしては高めであることがあげられる 加工場では生産するゆっくり餡子の保管、熟成用に数体のれてぃを飼っている 常に餡子を抜き飢餓状態にしておくので目の前のゆっくりを素早く捕食する その勢いからゆゆこ以上のブラックホールというあだ名まで付いているが野生の彼女は本来はとても心優しい存在だ まあ、そんな存在じゃないと被捕食種と同じ群れに入ることなんてできないだろうが この群れは30匹前後のれいむ種とまりさ種、そしてれてぃが一匹で構成されている むろん、れいむ達もれてぃが捕食種であることは当然知っている 「ゆゆっ!れてぃ、きょうもゆっくりしていってね!!」 「きょうもくろまく~」 だが、空腹時以外はとてもおとなしい、頭の上で子れいむがきゃっきゃと遊ぶのをほほえましそうに眺めている れてぃが被捕食種と群れを組める理由の一つは他のれみりゃやふらんに比べて雑食性が強いことがあげられる 常にゆっくりを食べなくてもれいむたちと同じえさで満足できるのだ 体が大きい分当然餌の消費量は多いがれてぃがいればそれ以上の餌を確保できることが多い 「ゆゆっ!きょうもゆっくりかりにいくよ!!」 「れてぃ、きょうもたのむんだぜ!!」 「くろまくらしくくちのなかにはいってね~」 そう、れてぃはゆっくり達をその大きな口の中に入れて運ぶのだ ちなみに間違って食べてしまうことはない、れてぃは同じ群れのゆっくりは家族のように思っている また大きい分移動速度も速いため遠くまで移動でき、餌不足に悩まされにくい さらに周囲の群れのゆっくりもれてぃが捕食してしまうためさらに餌が不足しにくいという完璧さだ 「ゆゆっ!!きょうはここでえさをとるよ!!れてぃ、ゆっくりおろしてね!!」 「くろまく~」 れてぃが舌をのばし、その上をゆっくり達が這い出てくる それはまさにゆっくりキャリアー、作者の趣味にあわせればゆっくり空母だ れてぃも餌を捕りに行く 「ゆっ、このきのみはとってもくろまく~」 れいむやまりさには手も足も出ないような高さの木の実だって舌をのばすだけで簡単に取れる 「むーしゃ♪むーしゃ♪しあわせー!!」 見るとすぐ足もとでゆっくりれいむの一家が花を食べていた もう動物型出産ができそうな大きさのお母さんれいむが一匹 蔦が生えたら死んでしまいそうだが子供は何とか作れそうな大きさの子れいむが三匹だ 見たところれてぃには気がついていないようだ れてぃはゆっくりから見ると山のようにでかいため警戒心の薄いゆっくりは知らず知らずのうちにれてぃの足元まで来ることが多い 本来なら群れのれてぃ以外のれてぃには近づかないのだがいつのまにか近づいてくることが多いのだ そういえばさいきんゆっくりたべてなかったな そんなことを考えたれてぃ、今日のおやつはこれにしよう 「くろまく~」 全ゆっくり最長の舌を器用に使い四匹のゆっくりを平らげた 「ゆゆっ!?!?」 「まっくらでなにもみえないよ!!」 「おかあさぁーん!!」 「ゆゆっ!おかあさんはここにいるよ!ゆっくりしんぱいしないでぐぼあ゛ぁぁ!!」 「おか゛あ゛さ゛ん゛がぁぁぁ!!」 うん、ゆっくりはおいしい、いつもこんなもの食べてたら甘すぎてふとましくなっちゃうけどたまにはいいか あまったゆっくりは群れの皆のおやつにしよう れてぃはのこった子れいむたちをゆっくり潰しながら合流場所に向かっていった 「ゆゆっ!れてぃ、ここだよ!!ゆっくりきてね!!」 「ゆっくりくろまく~」 「ゆゆっ、れてぃ、はにあんこがついてるぜ?まさかまたゆっくりをたべたんだぜ?」 「くろまく~」 「ゆゆっ、あとでれいむたちに分けてくれるの!?ゆっくりできるれてぃはずっとむれでゆっくりしていってね!!」 れてぃの群れにいるゆっくりはれてぃのゆっくり食いを当然のことと受け止めている もちろん群れの仲間を食べることは許されない だがれてぃの食事を分けてもらうことには共食いとはまた違うカテゴリに含まれるらしい れてぃの数は少ないがれてぃと同じ群れに入りたがるゆっくりは多い 大量の餌が確保できるうえにれてぃが他の捕食種から守ってくれるからだ 全ゆっくり最高の表皮を持つれてぃはふらんの攻撃でもダメージを与えることは難しい 逆にれみりゃやふらん程度はぺろりと食べてしまう まさにれてぃはゆっくりの保護者とも守護神ともいえる存在だ だが、それが長く続くかどうかは分からない もし、不作が続いて周囲の森の食料が少なくなったら さらに他の群れのゆっくりまでいなくなったら そして群れのリーダーが餌のある場所まで群れの引っ越しを行うことができなければ この群れのゆっくりはすべてれてぃの腹の中に入ることになるのだ 続く どうも、セインと申します 自分の脳内のゆっくりれてぃ像を描いてみました これが一般的な設定に… とは言いませんが、これを見た人たちがさらに詳しいれてぃのいろいろな設定を作ってくれればうれしいです ゆっくりれてぃの生活 8月2日 0040 セイン このSSに感想を付ける
https://w.atwiki.jp/yukkuri_gyakutau2/pages/467.html
俺はおじさん。名前はまだ無いので、おじさんと呼んでくれて構わない。 お兄さんでもいいよ! さて、例によって例のごとく何処からともなく帰宅する俺。 そして例によって例のごとく自宅に帰ると 「ゆっくりしていってね!!!」 これはゆっくりと言う以下略。 「お前ら何なの?饅頭なの?死ぬの?」 「ここはれいむとまりさのおう以下略 「はあ?何言ってるんだ以下略 テンプレ通りの会話を繰り広げた。びっくりする位ありきたりだ。 とりあえずパターン通りにゆっくり二匹を適当に誑かして、大声を出されても餡子を散らかされても構わない場所に誘導。 「もっとゆっくりできる所に以下略 「さっさとつれて以下略 とりあえず普通の生活ではあまり役に立たないような、材質不明の透明ボックスがあったので放り込んでみる。 「ゆっくりうごけ以下略 今回は環境攻めでいこうかと思うんだ。 ここまでで良い子の皆はこの後の展開が読めただろうけど一応語る事にする。 そうしないと体裁が保てないからね。色々と。 手始めに適当なゆっくり一家を見繕ってホイホイと連れてくる。 「もっと以下略 「ゆっくりつれて以下略 我ながらとてつもない手際の良さだが、別段驚く事ではない。 ちょっと熟練した虐待お兄さんなら三行あれば十分ゆっくり一家を用意できるのだ。 手段は語る必要は無いだろう。そんなものは既に良い子のみんなの頭の中に入ってるはず。 さて、家族を自宅に用意した際に行われる行為はいくつかに分けられるが、今回は共食いコースでいこう。 とりあえず箱入りゆっくりと家族を放置民。餌は当然与えない。 一行で一週間位経った頃様子を見に来る。 例によって例のごとく都合よくも共食いの現場に遭遇できた特派員。 箱入りはいつものように泣き叫んでいた。 「や゛べで以下略 捕食者は当たり前のように母性が消失した飢えた母親。 「うっめ以下略 「お゛があ゛ざん゛や゛め゛以下略 「どお゛じで以下略 「ゆ゛っぐり゛以下略 「い゛や゛だあ゛以下略 「ゆ゛以下略 「以下略 ありきたり過ぎてぞっとする位だ。所詮俺の脳味噌なんてゆっくりに毛が生えた程度なんだから仕方ないね。 いつものように満腹になったゆっくり母にいつもの手法で現実を認識させる。当然発狂。 「ごめ゛ん゛ね゛以下略 箱入りゆっくりに囁く。 「これがお前らの本性なんだぜ。恐ろしいのう。恐ろしいのう」 「あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛」 目を物凄くひん剥いたあの顔で戦慄く箱入り。 やがて母もいつものように都合よく記憶を改竄し、何事もなかったかのように箱入りに接近。 「ゆっくりこないで以下略 「ひどい!どうして以下略 喧嘩し始めた所で都合よく連れて来ていたゆっくりれみりゃを投下。いつもの風景が展開される。 「ぎゃおー!た以下略 「だずげ以下略 「ごな゛い゛で以下略 当たり前のように母ゆっくり食われる。後はお決まりのコースだ。 透明な箱にひたすら噛り付くゆっくりれみりゃを残してバイナラ。 一行で適当な時間が過ぎたので見に行く。ああ忙しい。大体ここら辺で右手が疲れてくる。 予定通り箱入りはひたすら怯える毎日を送っていた……筈もなく虚ろな表情で虚空を眺めていた。 そりゃどれ位の間か語るどころか考えるのすら面倒くさい位適当な時間恐怖を与え続けてるからな。 ストレスで衰弱しまくっていた。皮は皹切れて、抜け毛も落ちている。 一方ゆっくりゃは泣きながら自分の手を食っていた。再生するもんなあいつ。 「やあ諸君。ゆっくりできてるようで何より」 「ぷっでぃーーーーーーーん以下略 「ゆっ……ゆっ……」 聞き慣れた言葉を吐く二匹。自分の手を食って何とか体力維持とはたまげた永久機関である。 完全に現実の物理法則を無視している。これには学者も苦笑い。 とりあえずぷでぃんPudding煩いので蹴り飛ばす。 「ざ以下略 三回呼んでも飛んでこない誰かを呼ぶ。いつも不思議なのだがこいつらこういう時は必ず「ざぐや゛」だよな。 もう咲夜さんじゃなくて十五夜ざぐや゛(爆乳家政婦)とかいうパチモンでいいよ。 とりあえず略すのすら面倒な悲鳴を聞きながら五体バラして箱入りにエサ。 今度はゆっくりアリスを大量投下。何処に持ってたって?気付いたらポッケに入ってた。 「れ゛っれ゛い゛以下略 既に準備はOK!GONGを鳴らせ!な状態のゆっくりアリスの群れが箱に襲い掛かる。 その数ざっと無量大数!地面の黄色は全て敵である。 そんなレイパーなゆっくりネメシスの中心人物は空腹が癒えて脅威が去ったと思ったらまた怖いのが来たのでパニック。 ぴつたり収まる程度の大きさの箱にあんだけ迫られれば誰でも怖いわ。 いつものようにひたすらビビりまくる箱入りとそんな事には気付かず箱相手に角ニーするゆっくりアリス達。 何も言わずにそっと立ち去る。 一行でとりあえず時間が経ったのでまた見に来る。 欲求不満を抱えたゆっくりアリス達は物凄い事になっている。 箱は白くてカピカピした液体にまみれて中が見えない。どんだけ角ればあんな事になるんだよ。 地面の黄色は全てハードオナニストになり、とにかく地面やら壁やら自分のリボンやら衰弱死した同族やら箱やらで、 飽きる事も無く延々自家発電していた。いや本当こいつらの性欲はどうなってるんだ。 適当なゆっくりを拾って皮を剥ぎ取って箱を確認する。あの顔で干からびてた。 ううむ、擬似的に輪姦された事でショック死でもしたのだろうか。 よくある黒ずんで以下略状態だが、蔓は生えていなかった。死因は想像妊娠……でいいのだろうか。 妊娠が死因なんて何を馬鹿な、とノーマルな人は思うだろうが、我々にとっては日常的な現象なのである。 とまあ適当な具合で今回の虐待は幕を閉じた。 本当にありきたりである。あまりのありきたりっぷりに逆に驚いてショック死した良い子も何人かいるかもしれない。 殺人容疑で逮捕される前にゆっくりアリスを何だかよく分からん手段で一秒で消し去り、 テキストエディタを閉じて逃亡しようと思う。早くしないと現実に追い付かれてしまう。 ああやっぱり脳内妄想はいいなぁ。どんなにいつも通りの展開でも俺だけは楽しめる無料のエンターテイメントだ。 Predetermined harmony is NEVER END 作:ミコスリ=ハン
https://w.atwiki.jp/slowlove/pages/468.html
ゆっくり寝ようね YT 夜半、何かが跳ねる音で、うっすらと目を覚ました。 べたん……べたん……という音に合わせて、声がする。 「ゆっ……ゆっ……ゆっくり!」 ベッドのそばで、ゆっくりまりさが跳ねているのだ。 コタツで寝ろと言ってあるのに、まりさはわたしのところへ来る。 ああまたか、とわたしは夢うつつで思う。かすかなわずらわしさを覚える。 布団を肩まで引き上げ、音に背を向けて横になる。 そんなことをしても無駄なのだが。 やがて、ボサッと音がした。マットレスの端が重みでへこむ。 「ゆゆゆゆ……」 と声を漏らしながら、何かがにじり登って来る。 「そーろ、そーろ……」 ささやきながら枕元を回り込んで、とうとう顔の前まで来た。 ひんやりとした餅肌が頬に触れる。 わたしの肩と掛け布団の間の、わずかな隙間に顔を突っ込んで、もぞもぞと中に入ってくる。楽しそうにつぶやきが聞こえる。 「ゆっくり! ゆっくり! ゆっくり!」 そうやって胸元まで潜り込んでから、もぞもぞと中で向きを変えて、ゆふー、と体を扁平に伸ばした。 そして最後に言った。 「ここはまりさのゆっくりプレイスだよ! ゆっくりさせてね!」 この辺りまで来ると、わたしはほとんど目を覚ましている。 いつもこうやって夜中に起こされてしまうのだ。よく眠れなくてイライラする。 「もおぉ……」 つぶやきながら、目を開けて布団の中を見下ろした。常夜灯のオレンジの光がおぼろに届いている。 そこにペットのゆっくりまりさがいる。ご自慢の三角帽子がぺしゃんこに潰れてもお構いなしで、ふてぶてしい顔で座っている。 わたしと目が合うと、とぼけた仕草で首をかしげて言った。 「んー……?」 悪いことなんかしてないよ、と言いたげな顔。しかし自覚があるのはひと目でわかる。 わかっていて、とぼけているのだ。小さな子供とおんなじ。 その様子が、なんとも可愛らしい。叱ろうとした気持ちが、削がれてしまう。 わたしはぼそぼそとつぶやく。 「まりさのベッドはおコタでしょ……?」 「まりさ、ひとりじゃゆっくりできないよ。おねえさんとねたいよ」 「一人で寝られるって言ったのに……」 「ゆぅ……ひとりはやっぱりさびしいよ……」 わたしは叱る代わりに、まりさを抱きしめてやる。 まりさは嬉しそうに目を細めて、わたしの胸に頬ずりする。 「すーりすーり♪ とってもやわらかいよ!」 追い出したいのに、追い出せない。もどかしくて、ついギュッと力をこめる。 「ゆぐぐぐぅ、まりさがつぶれるよ! ゆっくりやめてね!」 中にあんこの詰まったまりさは、けっこう抱きごたえがある。「むり゛ゅっ」という感じ。 胸元を見ると、まりさは舌を突き出して涙目になっている。 潰してしまったら大変だから、ほどほどで腕を緩めてやる。 そして、そのままでは腕が当たって寝にくいので、いったん腕を持ち上げてからわきの間に挟みこんでやった。 「静かにしてよ、まりさ……」 「ゆっくりわかったよ!」 柔らかいまりさを抱いたまま、わたしは再びうとうとと眠り込む。 そのうちに、まりさのほのかな温かさと、わたし自身の熱が交じり合い、布団の中をぽかぽかにする。 温かいけれどよく眠れない。それが、まりさの入り込んでくる夜だ。 朝目が覚めると、わたしは片腕がしびれて痛くなっている。 まりさを載せていたせいだ。男が腕枕をしたときになるっていうアレと同じ。 そしてまりさは変な形になっている。 「まりさのおぼうしがああぁ!」 くしゃくしゃになった帽子を前に、「あ゛あ゛あ゛」顔で叫ぶまりさ。 帽子よりも自分の顔のほうが歪んでいる。まるで詰め物の偏ったクッションみたい。 まりさを抱っこするのは好きだけど、睡眠不足でまともに仕事が出来ないのは困る。 背に腹は代えられない。まりさを布団に入れないようにしなければ。 そのために、ベッドの四本の足の下に古雑誌を積んだ。 何も知らないまりさが、目をキラキラさせて聞いてきた。 「なにしてるの? ゆっくりできるあそび?」 わたしは適当に返事をしておいた。 「ゆっくり寝るためよ」 ごめんね、まりさ。嫌いになったわけじゃないんだよ。 その夜も、音が聞こえた。 べたん……べたん……。 「ゆっ……ゆっ……ゆっくり! ゆっくりぃぃ!!」 まりさがジャンプしている。何十回も繰り返す。 「どぉしてとどかないのぉぉ!?」 しまいには泣き声になった。かわいそうで胸が痛んだ。 まりさ、ちょっとベッドが高くなっただけで届かないんだね。 ゆっくりだから、わかんないんだね。 ごめんね、我慢してね。 胸を押さえていると、じきに静かになった。 後には、部屋のどこかで、ごそごそと物音がするだけ。 わたしはとろとろと眠り込んだ。 翌朝、すっきり目が覚めた。体のどこも痛くない。 幸せだ。一人分のベッドを、一人でまるまる使えることが、こんなに幸せだなんて。 起き上がって、気持ちよく伸びをした。 「んううぅ~ん、よく寝たぁ。……うわっ、何これ」 ベッドの横を見たとたん、思わず変な声を漏らしてしまった。 そこにあったのは古新聞の山。配達員がすっ転んでばら撒いたようなありさまだ。 その新聞雪崩の中に、しわくちゃの三角帽子の先端が見えた。 手を伸ばして新聞を払いのけると、眠り込んでいるまりさがいた。 「ああ……そういうこと」 何が起きたのかわかったような気がした。新聞で階段を作ってよじ登ろうとし、失敗したんだろう。 わたしは手を伸ばして、大きなお饅頭のまりさを抱き上げた。 金髪がくしゃくしゃだ。頬に涙のあとがついている。餅肌の体はすっかり冷え切って、ごわごわしていた。 「ゆぅ……ゆぅ……ゆっ、おねえさん……?」 うっすらと目を覚まし、わたしを見上げた。その顔が、見る間にくしゃくしゃになった。 「ゆぅぅぅ、おねえさん、おねえさんだよ!」 「はいはい、おねえさんよ」 「まりさ、おねえさんにあおうとしたんだよ! ゆっくりがんばったよ!」 「そうみたいね」 「でも、とどなかったんだよ! ざざーってなって、うごけなかったよ!」 「そうだね、見ればわかるよ」 「ゆっくりできなかった! まりさ、ゆっくりできなかったよ!」 「うんうん、ごめんね」 「まりさ、まりさ……ゆわぁぁん!!」 泣いているような、怒っているようなまりさを抱っこして、わたしはゆっくりと温めてあげた。 結局、枕の横に電気座布団を置くことにした。椅子なんかに敷いて使う、六十センチ角のやつだ。 「まりさ、そろそろ寝るよー」 「ゆっ! ゆっくりはこんでね!」 寝る時になると、まりさをそこに乗せてやる。 まりさはゆふゆふと腹の下で座布団を叩き、ぐるりと一回転してから、どっしりと座り込んで叫ぶ。 「ここはまりさのゆっくりプレイスだよ! ゆっくり!」 回るのも叫ぶのも、ゆっくり特有の習慣だ。人間の「どっこいしょ」なんかと似たような感じなんだろうね。 場合によっては、何度か「ゆっくり……ゆっくり!」と叫びなおしてから、まりさはようやく落ち着く。 わたしはその上にタオルケットをかけてやり、布団に入る。 「おやすみ、まりさ」 「ゆっくりしていってね!」 手を伸ばして、電気のヒモを引っ張る。 夜中に何度か、「すーりすーり……」と頬ずりされる。ひんやりしたもち肌が当たる。 わたしのほうからも、むにむにと頬ずりしたりする。 まだ起こされることは起こされるけれど、一晩中わきの下を気にして寝るよりはよくなった。 お友達のゆっくりをもう一匹飼ってやろうと思っていたけど、それはしばらく延期。 まりさのほっぺが気に入っちゃった。 「まりさ、すーりすーり♪」 「ゆゆっ、つよすぎるよ、おねえさん! ゆゆゆぅ……!」 ========================================================================= YT これまでの作品 ゆっくりれみりゃのおかしな友達 ゆっくりれみりゃのおかしな友達 かぜひきゆっくり ほんめーりん×ゆっちゅりー 甘甘時計責め ゆっくりの帰るところ ゆっくり愛で小ネタ15だよね!? travianでゆっくり ゆっくりパークの春夏秋冬part1 ゆっくりパークの春夏秋冬part2 ゆっくりパークの春夏秋冬part3 ゆっくりパークの春夏秋冬part4 ゆっくりパークの春夏秋冬part5 ゆっくりパークの春夏秋冬part6 ゆっくりパークの春夏秋冬part7 ゆっくりスの翼 ――妖立宇宙軍―― ゆっくリハビリの夏 (前編) ゆっくリハビリの夏 (後編) たまらんな。超可愛い。 -- 名無しさん (2010-12-01 03 29 26) 名前 コメント
https://w.atwiki.jp/yukkuri_gyakutai/pages/1254.html
森のどこかにあるゆっくりの巣。 ここには、ゆっくり魔理沙達が住んでいた。 通常単独行動の多いゆっくり魔理沙種だが、交尾に耐性のある個体数はゆっくり霊夢のそれと同じである。 「ゆっくりあそぼうね!!!」 今日も日課の散歩に出発するゆっくり家族。 昨日まで雨が降っていたので、今日は久しぶりの外出だ。 「こっちにいこうね!!!」 ズンズンと進んでいくお母さんゆっくり。 ゆっくり霊夢の母親が、集団の後ろから子供達を見守っているのに対し、ゆっくり魔理沙の母親は先頭に立って進んでいく。 ゆっくり魔理沙も他の個体より多い好奇心は育っていくほどに大きくなっていくのだ。 知らず知らずの内に、列の先頭になってしまうのだ。 それでも子供達も活発なため、みんな迷子にならずに付いてくる。 時々後ろのゆっくりが食べられたり迷子になったりするが、ひとり減っても気にしないのがゆっくりだ。 「ゆっ!なんだろうここ?」 「わあ!おおきいおうち」 「だれもいないのかな?」 「おかあさん。だったらここ、まりさたちのおうちにしようよ!!!」 「うん、ゆっくりしようね」 勝手に人の家に上がりこむと駆逐される。 大抵のゆっくりの親は、それを分かっていたから子供の頃から生きていたのだ、ゆえに親は慎重なのだ。 一部には、人の家自体を知らないゆっくりがいる事も事実だが。 ただ、好奇心旺盛なゆっくり魔理沙は、住みたい場所があれば直ぐ引っ越す。 散歩と言っても、所謂家探しと同じだ。 「「ゆっくりしようね!!!」」 基本的に何も無い有ったとしても、直ぐにまた準備できるようなものばかりの以前の巣に別れを告げる。 一部の巣では、ゆっくりれみりゃ(希少種)を食料にしている事もあるが、殆どの巣には何も無い。 「たべるものなにもないね」 「これなんだろ?」 「ひっぱるとあくんだよ」 「うんしょ、とびちっちゃったね」 「いいかおりだね」 「でもにがいね」 「でもおいしいよ!!」 「ほかのはこもあけてみようか!」 むきゅー!!!」 この声は決して紫もやしではなく、この建物の主人である。 「なんなの……これは」 釣れない釣りをして帰ってきた時の、家の状態。 障子はボロボロ、台所もボロボロ、挙句の果てには秘蔵の茶葉に至るまで全て空っぽになっていた。 「おねえさんどうしたの?」 「ここはまりさたちのいえだよ!!!」 「おねえさんもゆっくりしていってね!!!」 「いま、なんていった」 「ここはまりさたちのいえだよ!!! ゆっくりできないんだったらかえってね!!!」 お母さんゆっくりが前に出る、一応きちんと母親の責任も果たしているようだ。 「……は、わた……よ」 「?」 「こ……は、……たしの……えよ」 「おねえさんなにいってるのかわかんないよ!!!」 「これからゆっくりするから、いっしょにゆっくりしようね」 「おねえさんもここにとまっていくといいよ!!!」 「ここは私の家だって言ってるだろー!」 宝符「躍る陰陽玉」 「わっ!すごい、おねえさんすg」 「うわー! おがあざーん」 「おねえさん! やめて! ゆっぐりじようよ」 陰陽球がゆっくり達を潰していく、本来誘導効果はついていない筈だが、鬼神の如き今の巫女ならそれくらい容易いのだろう。 「ハァハァ、……スペルカード使ったら疲れたわ」 ちなみに巫女は、三分で一五匹のゆっくりを殲滅した。 ……おねえさん、ごねんなさい」 「おうちはかえすからゆるしてね」 「おうちなおすのてつだうからゆるしてね」 何匹か生き残ったゆっくり魔理沙、母親は既に死んでしまった。 よくある事だ、母を失ったゆっくり魔理沙は森に逃げ帰る。 こちらも粗方処分して人も冷静になっているからだ。 「……饅頭!! 饅頭がいっぱい!!!」 ただし、それは普通の人間の場合。 なぜなら彼女は今、断食三日目だったのだから。 「いたいよ!! ゆっくりはなしてよ!!!」 「おねえさんはなしてあげてね」 「う゛わ゛ーーー」 そこには、どこかの汎用人型決戦兵器の様に、ゆっくりを喰ってる巫女が居た。 「……ふう、生き返ったわ。それにしてもこの大量の帽子どうしようかしら? ……魔理沙にあげようかしら、紅魔館に行く度にボロボロにしてるし」 尚、彼女が四日前に食べた一週間ぶりの食事も誰かが神社に置いていった、美味しい紅白饅頭だったことを付け加えておく。
https://w.atwiki.jp/yukkuri_gyakutai/pages/3467.html
※虐待分?皆無です ※ゆっくりが電化製品を使います ※胴付きがでます 「おお、激写激写」 ピロリン、という撮影する音が路地裏で鳴る。 胴付きゆっくりでも使える。を触れ込みにたくさんのアイテムが発売されている現代。 この胴付ききめぇ丸が使っているのもそのシリーズのデジタルカメラだ。 機能はカメラ付き携帯のカメラにも満たない玩具のようなものだが、 シンプルな構造は多少賢い個体であれば十分使いこなせる。 まず、赤いスイッチを押し、電源を入れる。 画面に被写体を捕え、大きな黒いボタンをゆっくり押していく。 画面の真ん中にある十字のマークが赤から緑に変われば、大きな黒いボタンを押しきる。 ピロリンと音がしたら撮影終了。赤いスイッチを押して電源を切る。 きめぇ丸の持っているのは上位タイプでズームとオートのフラッシュ機能がある。 きめぇ丸が撮影したのはゆっくりれいむだ。 「おお、笑顔笑顔」 ゆっくりれいむは急に何かよく分からないものを向けられ、ピロリンと音を鳴らされた揚句、 笑顔を強要される事に少しムカッとしている。 「きめぇまるはゆっくりできないの?ゆっくりしていってね!!」 「おお、失礼失礼・・・れいむ、笑顔笑顔」 ピロリン、きめぇ丸はまたシャッターを切る。 謝ったくせに、注意した事をやめないきめぇ丸にれいむはとうとう怒り出した。 「きめぇ丸はゆっくりできないんだね!さっさとどっかにいってね!!」 「お、おお、拒否?拒否?・・・清く正しくきめぇ丸でした」 トボトボときめぇ丸はれいむのいる方は逆に方に歩き出す。 テーテッテテーテテテテーテテー、きめぇ丸が首からぶら下げている携帯電話が鳴る。 きめぇ丸はカメラをポーチにいれ、電話を取る。 ゆっくりには耳が無いので、トランシーバーのように持ってしゃべるのがゆっくりのスタイルだ。 ゆっくり用携帯電話、ボタンはごく少なく、ダイヤルボタンも見えない。 小さな液晶画面には「おねえさん」とだけ表示される。 緑に光っているボタンを押すと電話を受ける。 「清く正しくきめぇ丸です」 「あ、きめぇ丸、あたしだけどお昼食べるから合流しない?」 「おお、お昼お昼。いただきます」 「じゃあ、現代地メールしてよ迎えに行くから、よろしくね」 「おお、把握把握」 赤く光っているボタンを押す。これで電話を切るだ。 きめぇ丸はお姉さんに現在地を報告するため、メールを打つ。 まず、大きく1と書かれたボタンを押す、これでお姉さんの電話番号と携帯アドレスが呼び出される。 次に、緑色のボタンを押してしまうと電話をかけてしまう事になるので、 数字の下にある。パラボナアンテナの描かれたボタンを押す。 これでGPSが現在地を読み取り、お姉さんの携帯にきめぇ丸の位置が送信される。 さらにきめぇ丸はもう一度、1を押し、パラボナアンテナボタンの隣にあるマイクボタンを押す。 そして、ピーという音が鳴ると携帯に話し始める。 「清く正しくきめぇ丸です。豆かんがたべたいです。おお贅沢贅沢」 伝言を登録すると、マイクボタンをもう一度押す。 これでお姉さんにはさっき言った音声がメールで送信される。 待ち時間の間、きめぇ丸は今度2のボタンを押す、液晶には「れみりゃ」と表示され、 緑のボタンを押し、電話をかける。 「おでんわありがとぉ~れみりゃだどぉ~」 「清く正しくきめぇ丸です」 「でも、れみりゃはいまおるすだどぉ~、またかけてほしいどぉ~。ピーッ」 「お、おお、不在不在」 せっかく、友人に電話をして暇を潰そうとしたのに、きめぇ丸の目論見はダメになってしまう。 仕方ないのでお姉さんが来るまで別の事をしようとポーチからICレコーダーを取り出す。 これもボタンが少なくシンプルな構造だ。赤いボタンを押せば録音。 再生にはお姉さんが持っているノートパソコンが必要なので、これ単体に再生機能はない。 キョロキョロ辺りを見回すきめぇ丸、そこに1匹のゆっくりまりさがやってくる。 「どうも、清く正しくきめぇ丸です」 「ゆ?ゆっくりしていってね!」 きめぇ丸はICレコーダーの録音ボタンを押す。 「おお、把握把握。まりさはゆっくりしていますね」 「そうだよ。まりさはとてもゆっくりできるんだよ!!」 それからしばらくきめぇ丸はまりさとの何気ない会話を録音する。 「じゃあ、まりさはそろそろごはんをさがしにいくんだぜ」 「まりさ、写真写真、すこしまってください」 ICレコーダーを止め、ポーチにしまう、代わりにデジカメを取り出す。 「ゆ?なにそれ?」 「清く正しいかめらです」 「ゆ?」 無論、まりさにカメラなんて言っても分かるわけがない。 「おお、説明説明」 そう言ってきめぇ丸は試しに犬の糞を撮影する。 「見てください。あそこにあるものをここに写す。把握?把握?」 「ゆー・・・うん、すごいね!」 「まりさを撮影してもよろしいですか」 「うん、ゆっくりやっててね!!」 「おお、快諾快諾」 ピロリン、きめぇ丸はまりさを撮影する。 「みせてみせて」 きめぇ丸はデジカメの画面をまりさに見せる。 「ゆ?これ、まりさ?」 「そうです」 まりさはあまり納得いかなかった。自分はもっとスマートで綺麗なゆっくりだと思っていたのに、 写っているのはでっぷりとして頬の汚れたゆっくりまりさだった。 「ま、まりさはこんなんじゃないよ。こわれてるんだね!!」 「清く正しいかめらはこわれてません」 「ゆ!ちがうよ!!そんなのまりさじゃないよ!!」 「おお、困惑困惑」 「ちがうよね!まりさもっときれいなゆっくりだよね!!」 「お、おお・・・同意同意」 まりさの勢いに押し切られ、そう答えるきめぇ丸。 満足したのかまりさは路地裏の奥の方へ行ってしまう。 「お、おお・・・汚く誤った大人の世界です」 きめぇ丸はまりさの背中にそんな言葉を送った。 しばらくすると、お姉さんがやってくる。きめぇ丸はお姉さんと合流し、ある甘味処に行く。 営業中という看板の下には「ゆっくりと同席できます」の文字。 まだまだこういったお店は少ないが、携帯で検索をかければ何件かヒットするようになった。 今まではきめぇ丸がコンビニの前で待って、公園で食べる事が多かったが、 最近では外食もしやすくなった。 「この煮込み雑炊をひとつください」 「あ、ごめんなさいそれ来月からなんですよ」 「じゃ・・・この煮込み雑煮を」 「ですからごめんなさい、お雑煮も来月からなんですよ」. ガーンだ。結局、お姉さんはコンビニで何かを買うことにして自分ときめぇ丸の分の豆かんを頼んだ。 「恨むわよ、きめぇ丸。あたし、お腹空いてたのに・・・」 「おお、立腹立腹」 お姉さんとの仕事の話をする。お姉さんはゆっくり関連雑誌、週刊「ゆスキー」の記者で、 『都会派きめぇ丸』というコーナーを担当している。そこに出てくるのはお姉さんを同居しているきめぇ丸だ。 都会で楽しめるゆっくり関連施設やゆっくり用家電、時には他のゆっくりとの対談なんかもする。 「これ食べたらゆっくり対応コンビニの取材に行くからね」 「おお、把握把握」 「そのために~、あんたの携帯、新しくしたんだからね~」 きめぇ丸の携帯にはもう電話とメール以外にもう一つの機能があった。 それはお財布携帯としての機能だ。会計時、機会にタッチし、円マークのボタンを押すとお会計ができてしまうのだ。 使う度に飼い主にメールが行くようになっており、飼い主は自分の携帯からお財布機能を停止させる事もできる。 限度額は予め決めておけ、今のきめぇ丸は1日の限度額は500円に設定してある。 一週間前に説明をした時、きめぇ丸は昨日の使い方の復習よりも「清く正しくきめぇ丸です。おねえさん、お金が枯渇枯渇」と限度額を引き上げて貰う為の文句を考えていた。 コンビニの取材は難なく終わる。 低い戸棚にはゆっくりが好む商品が置かれている事は評価できたが、 警備員に捕食種のゆっくりふらんを巡回させているのは若干やりすぎだろう。 お姉さんはイケメンの店員に「可愛いですね」と言わたと有頂天だったが、イケメン店員はきめぇ丸の方を見ていた。 勿論、きめぇ丸は限度額アップのためにお姉さんに伝えなかった。 ひとまず、お姉さんときめぇ丸は会社に戻り、お姉さんは記事の作成。 きめぇ丸は同僚のてんこ、れみりゃと別室でゆっくり用家電を試していた。 てんこは「ゆスキー」ではなく月刊「雷撃虐兄」の『裏・都会派てんこ』というコーナーを担当しているゆっくりてんこだ。 お姉さんのコーナーを丸パクリしていると思われがちだが、ペンネームこそ違え、お姉さんが書いているのだから問題はない。 「きめぇ丸、おねえさんとお食事にいったそうですね。汚い汚い」 「こら、てんこ。そん時、お前は俺の弁当勝手に食って、俺に説教されてるトコだっただろ」 てんこはお兄さんに怒られ、にんまり笑う。 このお兄さんはゆっくり家電クロスレビューなんてのを書いてるお兄さんで、 きめぇ丸が食事の前に電話したれみりゃの飼い主だ。 自分の飼ってるれみりゃ、それにお姉さんの飼ってるきめぇ丸、てんこに家電を使わせ、その感想をまとめて点数をつけさせたりする。 もちろん、メーカーからお金なんて一切貰っていない。 お金を貰いレビューの点数を弄れば最初は売れるだろうが、だんだんレビューの信用が落ち、ひいては雑誌、出版社の信用が落ちる。 それに「あのメーカーはお金を渡している」なんてネットで噂になるのもメーカーとしては避けたい。 そのため、お兄さんはお金を受け取らず、公平にレビューをまとめる。 「おねえさんはあまり怒らないから、てんこはおにいさんが怒ってほしいのです。おお、熱愛熱愛」 「はぁ・・・てんこにモテるぐらいならお前達の飼い主にモテてーよ」 「れみりゃはおにいざんが、だい好きだどぉ~」 「わたしは嫌いです。おにいさんは怒るから嫌いです。怒られるの嫌いです」 お兄さんの言葉にれみりゃとてんこが答える。 「おお、両手に花、清く正しく交際してあげてください」 「お前はどっからそんな言葉覚えるんだ」 そんなやり取りをしながら、今日は『ゆっくりに持たせたい!防犯ブザー特集!!』という事で、 いろんなメーカーの防犯ブザーが用意された。 部屋に置かれた大きな水槽には朝、お兄さんがその辺で捕まえてきた野生のゆっくりまりさやれいむが入っている。 「まずは紅魔社の防犯ブザーだ。よし、鳴らしてみるぞ」 お兄さんがブザーの先についている紐を引く。 『う~、れみりゃだどぉ~』 もう一度引く。 『れみりゃだどぉ~、たべちゃうぞぉ~』 「うん、紅魔社は毎回れみりゃバカだな」 紅魔社というのはゆっくりれみりゃ専門店から始まったメーカーで 他にゆっくりふらん、ゆっくりめいりん、ゆっくりぱちゅりーなんかのアイテムを生産している。 お兄さんは社長と一度会った事があるが、れみりゃをお嬢様と呼ぶちょっとぶっ飛んだメイド服のお姉さんだった。 毎回、真面目なのかどうなのか疑問に感じるようなアイテムが多い。 そんなので儲かるのか?とよく聞かれるが、ゆっくりれみりゃファンの狂信的な支持を得て今日まで経営を続けていられる。 れみりゃバカだと言ったお兄さんも僅かな給料で紅魔社の株を買い。毎月、れみりゃ用の服が一着付いてくる「月刊わたしのおじょうさま」を定期購読している。 ゆっくりは「れみりゃだぁ!!ゆっくりできない!!!」と大騒ぎだった。 しかし、きめぇ丸とてんこが布でれみりゃを隠し、お兄さんが防犯ブザーの紐を引くと。 「ゆ?れみりゃ?」「どこ?いないよ?」「ゆっくりできないね」「れみりゃはさっさとどこかにいってね」と、 反応はイマイチだった。そういうわけで、れみりゃには目を見えるように穴を開けた紙袋を被せた。 「もう紅魔社はこういうマジメなアイテムに手を出すなよ。株価下がる・・・」 「おお、恐慌恐慌」 「おにいさん、無様だな。おにいさん」 「れみりゃのあたらしいぼうしだどぉ~」 3匹がそれぞれの反応を見せた後。次の防犯ブザーの検証に移る。 「次はエタニティ社の防犯ブザーか、何々・・・まりさ用?これは期待できそうだ」 お兄さんは防犯ブザーのボタンを押す。 『ピーーーーーーーーッ』 「ゆぎぃいい!!!!」 小さな電子を音と共に水槽の中のゆっくりまりさが悲鳴を上げる。 「ゆぎゃあぁあああ!!!ゆっく、ゆうっくりぎゃぁぁああ!!!」 「なにぃいいい、これぇゆぐぃぃいいい!!!!」 「ゆ、ゆぎぃ、ゆぐっ、ゆっぐぅぎゃああ!!!」 「お、おお、絶大絶大」 「じぶんの手を汚さずに、さすがお兄さん汚い汚い」 「お~、なんだどぉ~?まりさゆっくりできないどぉ~?」 3匹ともその威力に感心していた。 水槽の中では絶叫するまりさ種と心配する他の種達で大混乱になっている。 お兄さんがボタンから指を離す。 「さ、さすがエタニティ社・・・」 エタニティ社は薬品産業、医療技術、宇宙開発事業などを行っている大企業だが、 何故かこのゆっくり関連の産業にも、とても熱心に参入してきているメーカー。 高い技術力で優れたアイテムを開発するが、おの防犯ブザーもだが、たまに強力すぎる商品が販売され後に回収になる事が多い。 「これも回収・・・かな」 そう言ってお兄さんは防犯ブザーをテーブルに置き、次のを用意しようとする。 『ピーーーーーーーーッ』 振り返ると、れみりゃが楽しそうにボタンを押している。 「うっう~、きれいなねいろだどぉ~」 そう言いながら踊りだす。お兄さんはとっさにれみりゃの紙袋を外し、携帯でムービーを撮る。 「きめぇ丸、カメラだ。この可愛い姿を撮れ!!」 渋々、きめぇ丸はポーチからカメラを取り出し、れみりゃを撮影する。 その間もまりさの絶叫が続く。 「ゆっぐりできなぁいいぃいい!!!!」 「われりゅぅううう!!!!!!」 「ゆぎゃぁあ!!・・・ゆぎゃぁあ!!!もっどゆっぐりじだぎゃあぁ!!」 5分ほどれみりゃが踊ると、まりさ種は殆ど絶命していた。 「あーあ、ちょっと、虐兄のデスクいって、まりさ種貰ってくるわ」 お兄さんはそう言って部屋を出た。まりさ種を水槽に補充し、検証が再開される。 「じゃあ、次はジレイ堂のおりんりんベル」 こうしてお兄さんときめぇ丸達の防犯ベル検証は進んでいく。 「おーい、きめぇ丸、てんこ帰るよー」 お兄さんとの検証を終え、別室で遊んでいた2匹をお姉さんが迎えに行く。 「おねえさん、うるさい」 いきなりてんこにそう注意される。 「ん?」 てんこは眠っているきめぇ丸を指差す。 「ああ、寝ちゃったか。しゃーないね」 お姉さんは右手に持っていたバッグの紐を調節しリュックにすると、 右手できめぇ丸を抱き、左手でてんこと手を繋ぎ家路に着く。 「おねえさん、てんこもカメラが欲しいです」 「ん?じゃあ、週末買いに行こうか」 「さすが、おねえさん優しい優しい」 ~あとがき~ 携帯電話とか胴付きなら使えるかなーという妄想から生まれました。 ちょっと勢いで書いたんでパロも多めです。書いてたイメージとしてはプロの虐待お兄さんやドロワの千夜先生の世界観で書いてます。 次回「裏・都会派てんこ」!はあるかな?ないかな?ある!!・・・・ウサ ~登場した雑誌~ 『週刊ゆスキー』 ゆっくり関連商品を紹介する雑誌、紹介されているのは生活雑貨などがメインで、 ゆっくり用家電はまだページが少な目、『都会派きめぇ丸』の他に『まりさだもんね!』『だってレイなんだみょん』がある。 『月刊雷撃虐兄』 虐待お兄さん御用達の雑誌、虐待グッズの紹介などがメインで、 てんこがゆっくり用家電を悪用する『裏・都会派てんこ』の他にふらんが虐待グッズを使う『虐待ゆフランサン』がある。 特典として、ゆっくりの求愛の声が収録されたCDが付いており、野良ゆっくりを集めるのに重宝する。 『月刊わたしのおじょうさま』 毎月、一着れみりゃ用(他の胴付きもサイズ的に合うが背中に穴が空いているので羽のない個体は注意)が付いてくる。 れみりゃの写真や漫画などが掲載されている100%れみりゃ雑誌、2冊買って、余分にでた1着を自分なりに改造するのが通。 by118
https://w.atwiki.jp/yukkuri_gyakutai/pages/4677.html
※一部東方以外のパロディです ※独自の設定があります ※虐待成分がおまけに過ぎません ※ついに原作キャラを登場させてしまいましたが、詳しくないので色々と捏造です ※お兄さん強化キャンペーン実施中! 「わたしがみえるかしら…?」 声の主は蜘蛛の様に木々の枝上を縫う様に跳んで移動している。 奴の姿は殆ど目視出来ないので、僅かな気配を頼りに位置を探るしかない。 遭遇時に受けた矢の毒も相俟って、じわじわと追い詰められている気分だ…。 そう…、まるで蜘蛛が巣に掛かった獲物を捕らえる時の様な…。 しかし、その緊迫感も、奴の次の一言で崩されてしまう。 「お、おなかがへったわ…」 どう考えても場の空気に不釣合いな一言だ。 今、奴は俺と命の奪い合いをしている筈だが…!? (そんなに腹が減ってるんなら、コレでも食ってろ!) 奴は戦いの最中にも拘らず、時々地面に降りて食事を行っている。 どうやら奴は腹が空いて仕方が無いらしい。 どれだけ燃費が悪いんだ…? 俺は、わざと奴の目の届く範囲に、俺が撒いたと気付かれない様に食料を放り投げた。 それは見るからに怪しい色をした物…、毒キノコと毒ガエルだ。 何故毒だと分かるのか? 俺自身が体験したのだから間違いない。 食後直ぐに、俺は綺麗な花畑の中に立っていて、澄んだ川が目前を流れていた。 川の対岸では見覚えのある虫饅頭が手(?)を振っているのも見えたな。 大きな鎌を持った赤髪の少女が面倒臭そうに舟を漕ぎ寄せて来たが、 何となく歴史を変えてはいけない様な気がしたので、渡るのは止めたのだが…。 恐らく、あのキノコや蛙には幻覚を見せる毒があるのだろう。 話が大きく逸れたようだ…。 とにかく、奴にこの毒物を食べさせれば大きなダメージを与える事が出来るだろう。 さっきはよくも毒矢なんて“しびれる”プレゼントをくれたな。 お礼にこっちからも贈り物だ。 必ず“いっぱい”喰わせてやるさ! 「ふぅ…」 俺は丁寧な装丁の施された本を閉じた。 やはり、何度読んでも面白い…。 俺は大量の本が収められている本棚に、読んでいた本を戻そうとした。 「それ、場所間違ってる」 「うわぁっ!?」 突然背後から声をかけられて、危うく本を落とすところだった。 俺の後ろに、いつの間にか病弱そうな少女が立っていた。 「あっ、ああ、すいません…」 「その本…、面白いわよね」 「………! ええ、特に主人公の行く手を遮る敵が魅力的ですよね!」 「あら、中々分かってるじゃない」 意外な所で意見の合う相手と出会えた。 俺達は、長い時間この物語について語り合った…。 だが、余り長居すると彼女に怒られてしまうな。 そろそろ日が沈む時間だし、名残惜しいが加工所に戻るとするか…。 【俺と彼女とゆっくりと】 ~ゆっくりいーたーさくせん編・濃口~ 前回の話から数日…。 キメラ丸の窃盗事件(犯人は俺)により、実験が中断された彼女は苛立っていた。 事あるごとに俺に当り散らすが、被害が他人に及ばないのが救いか…。 そして先日、日々俺とゆっくりを虐めて過ごす彼女から、こんな指令(死令?)が下された。 「任務よ」 「何だぁ? また無茶を言うんじゃないだろうな?」 「そんな事言わないでよ。 私とあなたの仲でしょう?」 「はぁ…。 それで、何をすれば良いんだ?」 「紅魔館を知ってるかしら? そこへの配達の依頼が入ったわ」 「そんな所に配達に行って、生きて帰って来られる保障はあるんだろうな?」 「昼間に行けば大丈夫なんじゃない?」 「……………。 それは良いアイディアだな…」 紅魔館の門前に辿り着いた。 自分でも不思議だが、よく生きてここまで来れたと思う。 ゆっくりれみりあ用の製品(簡単に言えば餌)を運んでいる為、 もし今妖怪や野生動物に襲われればひとたまりも無い。 尤も、その妖怪の館に向かって進んでいるのだから、 自ら“さぁ、おたべなさい!”と言っている様なものなのだが…。 「さて、こいつをどうするべきか…」 緑の民族風の衣装を着た、赤髪の少女が寝ている。 こんな場所にいる以上、こいつも妖怪なんだろう。 問題は、こいつが門番であろう事と、全く起きる気配が無い事だ。 「矛盾だ、明らかに矛盾している!」 思わず右手の人差し指を突き付けて声高らかに叫びたくなる。 この門番は、門番としての役目を果たさずに門番の役目を全うしている。 もしも俺が空を飛べたならば、直ぐにでも門内に入れるだろう。 だが、俺には翼も無ければ箒も無い。 “全く起きない門番の少女”と、“門番が起きないので通れない門”、 この二つが示すロジックとは…!? 「ちわーっす! 加工所でーすっ!!」 裏口に回って声を掛ける。 直ぐに館内のメイドさんが来て扉を開けてくれた。 「あら、裏口から来て頂けるなんて、態々すみませんね」 「いやぁ、これも仕事ですから」 「またあの門番さんは居眠りしていたみたいですね。 後でメイド長からきつく叱ってもらいます」 なるほど、あの門番の居眠りは今に始まった事では無い様だ。 きっと侵入者も多く、メイド長の苦労も耐えないのだろう。 「それで、荷物はどこに運びましょうか?」 「倉庫の方にお願いします。 案内しますので迷わない様に付いて来て下さい」 驚いた事に、館の中は外観以上に複雑で広かった。 もし案内が無ければ、俺はいつまで経っても倉庫に辿り着けなかっただろう。 「ふぅ…、これで最後ですね」 「はい、確かに受け取りました。 ご苦労様です」 「どうも。 それでは自分はこれで…」 館まで運んでくるのも一苦労だったが、倉庫に運び込むのはそれ以上の重労働だった。 残念ながら台車では中に入れなかったので、何度も往復する事になったのだ。 その上、どうも商品の数が合わないと思ったら、一つ余計に持って来ていたらしい。 とりあえず、それは箱に残して、他を運び込んだ。 後は受け渡し表にサインを貰い、出来る限り早く立ち去るだけだったが…。 「少々お待ちを。 メイド長があなた様をお客様として御持て成ししたいそうです」 「いえ、自分は配達に来ただけですので、どうぞお構いなく…」 「そんな事を仰らずに、是非お受け下さいな」 「あっ、メイド長」 “完全で瀟洒なメイド”と称されるメイド長が直々に出迎えてくれた。 なるほど、確かにそう言われるだけの人物の様だ。 「これはどうも、わざわざ…」 「配達を頼んだのはこちらですし、このままお帰ししては紅魔館の名折れですわ」 「はぁ…、そこまで仰るのなら…」 「それではこちらへどうぞ。 レミリア様もお待ちしております」 待て、今何て言った…? レミリア様…? ゆっくりれみりゃの事じゃないよな…? まさか…、まさか例の吸血鬼の御前に立たされるんじゃないよな…? 「紅魔館の主人であるレミリア様が、一般人にお会いなさるなんて、 滅多に無い光栄な事ですよ。 失礼の無い様にお願いしますね」 残念! 俺の冒険はこれで終わってしまった! 「は、はは…。 それは何とも名誉な話ですね、身に余る思いです…」 「是非、外の世界の事をお話して差し上げて下さいね」 俺、加工所に戻ったら彼女に結婚を申し込むんだ…。 「くぁwせdrftgyふじこlp…」 その後暫く、俺は何をしていたのかはっきり思い出せない。 闇の中、目の前に紅き捕食者の眼だけが輝いていた…。 そして俺は、唯只管に生き残る事だけを考えていた気がする…。 「お疲れ様です。 レミリア様も大層お喜びでしたわ」 「は、はは…、それは良かった…」 何を話したのか全く覚えていない…。 とりあえず余計な事は言わなかった様だが…。 「そう言えば、お庭でゆっくりを飼っていらっしゃるようですね…」 「そうなんです! もう、どの“おぜうさま”も、それはそれは可愛らしくて…!」 OK…、今当に失敗をやらかした様だ。 その後、主人との会話以上に長い時間を掛けて、おぜうさまの魅力を叩き込まれた…。 「……………」 もう息をするのも面倒臭い位疲れた…。 おぜうさまがどうしたこうしたというお話に夢中になっていて、 俺がいなくなった事にも気付かないメイド長を置いて、一人屋敷の中を彷徨った挙句、 辿り着いた図書館で出会った少女に案内されて、何とか邸の脱出に成功した。 フラフラとした足取りで正門に向かうが、来た時より重い荷物を背負っている気がする…。 「うぁ~、いたいんだど~! やめるんだど~!」 「………?」 正門付近の庭の植え込みの影から悲鳴が聞こえる。 只ならぬ雰囲気を感じて思わず茂みに身を隠してしまったが、 ずっとこうしている訳にもいかないのでそっと覗いて見る。 「な…、何やってんだ…!?」 先程見た居眠り門番少女が胴付きゆっくりれみりゃを相手に格闘をしていた。 「まったく! 咲夜さんは厳し過ぎます! ちょっとくらい“シェスタ”を楽しんだって良いじゃないですか!」 何となく事情は分かった。 どうやら門番の少女は居眠りをメイド長に厳重注意されて、 その腹いせにれみりゃを虐めてストレス解消しているようだ。 「勘違いしないでよ! 決して咲夜さんに怒られたから、 咲夜さんの大事にしているこいつ達を虐めて鬱憤を晴らしている訳じゃないからね! こいつ達がうざったいから虐めているだけなんだからね!」 誰も近くにいなければ、誰に訊かれた訳でもないのに、一人で勝手に言い訳している。 余程後ろめたく思っているのだろう。 それだったらやらなければ良いのに…。 「ほら、いつまでも寝てないで立ちなさい!」 門番はれみりゃの手を持って無理矢理引きずり起こす。 かなり長身な門番に対し、子供位の体長のれみりゃである。 ほぼ宙吊りの様な格好で爪先立ちをして必死になって堪えている。 「さぁ、悔しかったら掛かってきなさいよ! 私に一度でも拳を当てる事が出来たら、約束の“ぷっでぃん”をあげるわよ!?」 「う~! はやくぷでぃ~んをよこすんだど~!」 れみりゃと視点を合わせる為に屈みながら挑発する門番。 対するれみりゃは涙で顔をグシャグシャにしており、とても見れたものではない。 「うあ~~~!」 「足元がお留守よ!」 泣きながら殴り掛かるれみりゃの足を払う門番。 勢いそのままに体制を崩して地面を転がるれみりゃ。 頭から藪の中に突っ込んでいく。 「うぎゃあ~! いたいんだどぉ~!!」 「馬鹿ねぇ、手で受身を取れば良いのに」 門番の言う通りだが、頭でっかちで反射神経の鈍いゆっくりには酷な話だろう。 れみりゃは暫く藪の中で痛みに泣き喚いていたが、やがて呻きながら這い出てきた。 よく見れば、手に折れた木の枝を持っている。 「もうおこったど~! この“ぐんぐにる”でつらぬいてやるど~!」 「あら、少しは本気になった様ね?」 (うわ、素手相手に武器を持ち出しやがった…) …とは言っても所詮は細い木の枝。 しかも、れみりゃがぶつかって折れた物だ。 ゆっくりが持ったところで殺傷能力など皆無に等しいだろうが…。 「ゆっくりしないでしぬんだどぉ~!!」 れみりゃ渾身の一突き! まさに猪突猛進である! 「なんであたらないんだどぉ~!?」 この一撃に命を掛けている様だが、真っ直ぐにしか進まないので簡単に避けられている。 途中で向きを変えれば良いのだが、目を瞑っているので止まるまで気付かない。 段々疲れてスピードが落ちてきて、最後には木にぶつかってしまった…。 「うぁ~、せかいがまわってるんだどぉ~」 目を回したれみりゃが、フラフラとこちらに向かって来た。 「ばたんきゅ~、だどぉ…」 それはゲームが違うだろうと突っ込みたかったが、こっちもそれどころじゃなかった。 れみりゃの行く先を目で追っていた門番が茂みに隠れている俺を見つけたのだ。 「何者!?」 「ちょっ!? 待って…!」 慌てて茂みから出て説明をしようとするが、門番は一瞬で間を詰めて殴り掛かってきた。 何とか体を捻って攻撃をかわしたが、凄まじい気迫に反射的に拳が出ていた。 (しまった…!) 何とか拳を止めようとしたが、それよりも早く門番が俺の腕を掴んでいた。 「ふっ!」 「何っ!?」 門番は俺の右腕を引き込んで体制を崩し、俺の背中側に腕を捻った。 「ぐうっ!」 間接とは反対方向に捻られて、右腕が軋み出す。 思わず口から苦悶の声が漏れ、抵抗する力が弱まった。 (まずい! 離れないと…!) 振り解く為に左腕の肘を打ち込もうとするが、 踏ん張った脚の関節を蹴られて膝から崩れ落ちてしまった。 「うおっ!?」 俺はバランスを失って後ろに倒れこむ。 そのまま吸い込まれる様に門番の胸…、もとい腕に捕らえられる。 「くっ、放せ…!」 「だったら素直に話す事ね!」 気が付けば喉本にナイフを突き付けられている。 僅かでも抵抗すれば殺すという事だろう。 「言っておくけど、脅しじゃないわよ」 「くう…っ!」 「死にたくなければ喋りなさい! 一体何の目的でこの屋敷に侵入したの?」 前からは硬いナイフの刃、後ろからは柔らかい何かの感触という拷問の様な取調べ…。 俺は直ぐに屈服し、(隠す気も無いので)素直に白状する事にした。 「お…、俺は怪しい者じゃない!」 「見るからに怪しいわよ!」 まぁ、ここでは明らかに異質な加工所の制服着てるしな…。 「何も怪しまれる様な事して無いだろう!?」 「だったら何で隠れていたのよ!?」 いつもの癖でつい…、とか言わない方が良いな…。 「怪しい物なんて何一つ持って無いからさ!」 「じゃあ、この変な被り物は何なの!?」 擬装用の“ゆっくりキャップ”ですって言っても信じないだろうなぁ…。 「いい加減吐いたらどうなの!?」 「ラジオ…、149.39(EX)…」 「一体何の事!?」 取って置きの情報だったのだが、門番は気に入らなかったらしい。 「言えっ! 言えぃ言えぃ言えぃ!!」 「先週の木曜の事だった…。 私は車で家に帰る途中…」 門番が自棄になって聞いてくるので、俺も適当な事を話していると、 埒が明かないと判断したのか地面にうつ伏せに倒された。 「動くな! 持ち物を調べさせてもらうわよ!」 「止めてくれぇ…!」 何だか尻を振らなければいけない気がしたが、恥ずかしいので止めておいた。 「へぇ…。 加工所職員ねぇ…」 身分証明書として役職名の入ったカードを見せる。 「これで分かっただろう? 俺は配達でここまで来たんだ!」 「そう言えば配達があるって聞いていたわ」 「それが俺だ! 納得したんなら解放してくれ!」 「まだよ。 危険な物が無いかのチェックが終わってないわ」 そう言って、門番は俺の荷物を漁る。 「あら、これは手帳かしら?」 「そっ、それだけは止めろ! 見るんじゃない!」 「その態度、何か隠しているわね! 中を確認させてもらうわ!」 「読むな! させるかぁああああっ!!」 慌てて立ち上がって手帳を奪い返そうと門番に襲い掛かる。 あの手帳は大事な小説の構想が書かれているんだ! 絶対に他人に見せる訳にはいかない! 「手帳を返せぇえええええっ!!」 「はあっ!」 瞬間、後頭部を凄まじい衝撃が襲った。 俺は頭を強く地面に打ち付けて、そのまま気を失ったらしい…。 「う…ぅ…っ?」 誰かに体を揺すられている。 薄らと目を開くと、ぼんやりとした視界にメイド長が見えた。 「良かった、お気づきになられましたね」 「あれ…? 俺は何でこんな所で…?」 「家の馬鹿に気絶させられたんです。 本当に申し訳ございません…。 私が責任を持って始末しておきましたので…」 視線を追うと、その先に気に磔になっている門番がいた。 体の周りに無数のナイフが刺さっている。 どこかで見た事があるナイフだ。 確か…、門番に突き付けられたのと同じ物だ。 恐らく、以前にメイド長に厳しく叱られた時の物を流用していたのだろう。 「どうなさいますか? 宜しければ屋敷で暫く休んでいかれては…」 「いえ、余り遅くなると社から注意されますので…」 「そうですか…。 では、私はまだ仕事がありますのでこれで…」 気が付けば日が沈み始めている。 余り長居して、妖怪に襲われては敵わない。 それ以前に、今いる場所が妖怪の居城である。 すっかり遅くなってしまったが、出来る限り早く立ち去るべきだろう。 だが、その前に…。 「ちょ…っ!? 何する気よっ!!?」 俺はゆっくりと磔になった門番に近づいていく。 「や…、止めて! 来ないで!!」 門番に向かって手を伸ばす。 「いやぁあああああああっ!!!」 (後編へ)
https://w.atwiki.jp/slowlove/pages/2311.html
「う~あづい~・・・」ゆっくりれみりゃがだれている。 今、幻想郷では諸般の事情から電力が不足しており「欲しがりません秋までは」のスローガンの元、絶賛節電中。 ここ、こうー♪まかんでもエアコン使用禁止令が出てしまったのだ。 「おぜうさま、そんなだらしないことでは瀟洒なゆっくりにはなれませんよ」ゆっくりさくやがたしなめる。 「エアコンが使えなくてもゆっくり涼む方法はあります。まずは水風呂に入りましょう」 れみりゃを水風呂に入れると、風呂上がりに爽快バブシャワーを全身に塗る。 「う~♪ひえひえ~♪」 「仕上げよ!めーりん、ペットボトルの水持ってきて!」 「じゃおっ!了解!」冷蔵庫の前に立つめーりん。 「違ああああう!そこじゃない!」 さくやのナイフがめーりんの帽子に刺さる。 「ちょ、帽子に少女ゆっくりを仕込んでなかったら永遠にゆっくりしてたよ!」 「冷蔵庫の正面に居たら扉を大きく開けなくちゃならないでしょ!側面に立って開け幅を小さくしなきゃ」 「あっ、そうか」 「取る前にどこに何があるかイメージしてから素早く取るのよ」 「じゃおっ!」めーりんの三つ編みがヒュンヒュンと素早く取り出す。 仕上げにペットボトルの水をれみりゃにかける。 「う~!ちべたあぁぁぁい!」 れみりゃの体をバスタオルで微妙に水滴が残る様に拭く。 すかさず扇風機の前に座るれみりゃ。ドロワ一枚の姿はカリスマブレイクにも程があるがこのさいそんな事は言ってられない。 爽快バブシャワーの冷んやり感とさらさら感が風による気化熱冷凍法の効果をアップさせる、しかし水が乾くと風はむしろ温風に変わる。 さくやはそこでおもむろに扇風機のスイッチを切った。 「う~なんでぇ~」 さくやは霧吹きでれみりゃの体を湿らせると、めーりんは冷凍庫から凍ったペットボトルを扇風機の前に置いて再び扇風機のスイッチを入れた。 「うー!」 再び体が冷んやりし始めた上に風そのものも冷んやりして来た。 「おぜうさま、ペットボトルに足をつけてみてください」 「足が冷えれば全身も冷えてきますよ」 「う~♪涼しい~♪」れみりゃがようやくゆっくりしはじめると 「うー!さくやー!氷が溶け始めたよー!」 子供プールに氷を入れてつかっているふらんが叫ぶ。 「あっ!いもうとさま!しかしもう氷は・・・」 「そんなことよりおうどんたべましょう!」 ざるうどんを抱えためーりんが入って来た。 「う~・・・でもぬるいんじゃ・・・」 シャキーン! 「冷たーい!」 「これも仕上げに冷やしたペットボトルの水で締めてますからね、コシが違いますよ!」 「めーりん、ぱちゅりー様は?」 「アイスノンの上でこあくまが選んだホラー小説を読んでるわ」 見ると疲れて眠っているこあくまの羽はそれでも緩やかにぱちゅりーに風を送っている。 お腹が膨れたふらんも、ようやく落ち着いたれみりゃも寝付いたようだ。 「私たちもそろそろゆっくりしましょうか・・・」 「そうですね~・・・」 さくやとめーりんはのろのろと冷蔵庫に向かう。 「ゆふぅ~冷えたシリコンのPADはゆっくりできるわねぇ~・・・」 「めーりんはこのアイスノンでシエスタするよ・・・」 「それじゃゆっくり・・・」 「していってね~」 zzz... 夏は知恵を絞ってゆっくりしていってね!!! 名前 コメント