約 632,061 件
https://w.atwiki.jp/yukkuri_gyakutai/pages/4348.html
注:弱肉強食の世界です。か弱い生き物(笑)が食われるシーンを見たくない方は注意されたし… 人里からそこそこ近い森の中、1匹のれみりゃ(胴付き)が自慢のおうち『こーまかん』から出てきた。 時間は夕方6時半。基本夜行性のれみりゃはこれからが活動の時間だ。 「うぁ~!うっう~♪おぜうさまがおめざめだっどぉ~!!」 れみりゃは精いっぱい背伸びし、さっそく体を解すダンスを始めた。 森のど真ん中で好き勝手やっても平気なのは捕食種である者の特権だ。 だがいつもなら30分にもわたって続けるダンスを今日はわずか5分で止めた。 何故だか知らないが頭が重かったからだ。れみりゃは不思議がった。 「う~?なんだかあたまがおもいどぉ~…。」 れみりゃが自分の頭を触って確認してみると、妙に下顎が膨らんでいることに気が付いた。 そう、れみりゃは子を宿していたのだ。れみりゃはそのことに気付くとバンザイして喜んだ。 「う~☆うう~う~!れみりゃはえれがんとなおぜうさまだどぉ~♪」 れみりゃは通常のゆっくりとは違い2匹で子をつくらない。 十分な栄養を摂取し生活に余裕ができたと体が判断すると自動的に子を宿す。 植物型と動物型があるのは同じだが、このれみりゃは動物型のようだ。 胴付きのくせに胴無しと同じ場所から出産するというから不思議である。 「う~!あかちゃんのためにいっぱいたべるどぉ~♪うっうっうぁうぁ☆」 胴付きの強みは妊娠中でも行動できる点である。 胴無しの場合産まれるまで動かず待つしかないが、 胴付きにその心配は無い。顎が膨れるだけなので支障は無いのだ。 「ぷっでぃんをさがすどぉ~♪う~う~うぁうぁ~♪」 れみりゃは早速そのたぷたぷの体を引きずり森を徘徊した。 こんな馬鹿そうな奴でも立派な捕食種、本能が獲物の居場所を知らせてくれた。 「ここがあやしいどぉ~!ぽ~い♪」 蓋らしき物体を華麗に放り投げて中を覗くと、いた。ゆっくりの家族が…。 成体れいむと成体まりさ、そして子れいむが4匹に子まりさが7匹もいた。 「れれれれ…れみりゃだぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!」 「どぼじでここにいるのぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!?」 「うー!おぜうさまはじょーひんにのこさずたべるんだどぉ♪」 後はれみりゃの食事タイムだ。被害者にとっては単なる虐殺ショーだが…。 「ゆ!ちびちゃん!れいむのおくちにはいってね!!!」 「きょわいよ~!!」 「ゆ~んゆ~ん!!」 「ぷく~!!まりさがかぞくをまもるよ!!」 逃げるのは不可能と察した家族は徹底抗戦の構えを見せた。 だが妊娠中とは言えれみりゃはれみりゃ、力の差は歴然だった。 「うるさいどぉ♪ぽ~い!」 「ゆぁぁぁぁぁ!!まりさのぼうしがぁぁぁぁぁ!!」 素早くまりさの帽子を外に放り投げ、まりさを帽子の方に注目させた。 その隙に隙だらけのまりさの後頭部にエルボーをかました。 「ごはんはだまってるんだどぉ!!」 「ゆべぎゃっ!!?」 「ま…まりさぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!」 「つぎはそっちのばんだどぉ~♪れ☆み☆りゃ☆うー!!!」 「ゆぎゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!?」 れみりゃの右ストレートを顔面に食らったれいむは吹き飛び、子ゆを口から出してしまった。 人間から見ればトロトロのへなちょこパンチだが、れいむたちにとっては重い一撃だった。 「やっぱりちいさいのからじっくりたべるどぉ~♪」 「いやぢゃぁぁぁぁぁぁ!!!おがぁぢゃぁぁぁぁぁぁぁん!!!!」 「うるさいあまあまだどぉ♪せいぜいくるしんでもらうどぉ~♪」 れみりゃは苦しめれば味が美味しくなることを知っていたのでわざと苦しめて遊んだ。 逃げ惑う子ゆを握り潰して餡子を啜り、親の前でぐちゃぐちゃに噛み千切った。 そして絶望して狂った親ゆを引き裂き、顔を突っ込んで中身を食い荒らした…。 「が…ぴぃ…たしゅけ…!!」 「ん~?まだいっぴきのこってたどぉ!しょくごのでざーとだどぉ~☆」 「やぢゃっやぢゃぁぁぁ!じにだぐないっじにだぐないぃぃぃぃ!!! だじゅげでっだじゅげでよぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!!」 「あんしんするどぉ♪ひとくちでたべてやるどぉ♪おぜうさまはやさしいんだどぉ~♪」 「やぢゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっぴぎゃ…!!!」 20分後…食事を終え餡子に塗れたれみりゃが笑顔で出てきた。 「う~♪おなかいっぱいだどぉ♪あかちゃんもまんぞくしたどぉ?」 顎を擦るとわずかだが反応しピクリと動いた。 れみりゃは嬉しくなって食後のダンスを踊り、地面に体を擦り付けて餡子を落とし巣に戻った。 残酷に思えるかも知れないが、れみりゃはただ食事をしただけである。 弱肉強食の世界は厳しいのだ。 そんなこんなで数日後、いよいよ誕生の時を迎えた。 れみりゃは巣の中で前のめりになり、顎をクッションの葉っぱに近づけ唸っていた。 「うぁ~!うぁぁぁぁ~!!うばれるどぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!」 メリメリと産道が開き、少しずつ赤れみりゃの姿が見えてきた。 そして・・・ ぽっすん! 間の抜けた音と共に、産道から勢いよく赤れみりゃが発射された。 葉っぱに上手く着地し、赤れみりゃは元気な産声を上げた。 「んぁぁぁぁ~!」 その直後再び産道から2匹目の赤れみりゃが発射された。 ぽっすん! 「んん~…。んあんあ♪」 「う~…。う~…。と…とってもかわいいあかちゃんだどぉ~…♪」 2匹の赤れみりゃは親れみりゃを見ると首を傾げた。 「うぅ~?みゃんみゃ~?」 「そうだどぉ~!れみりゃがあかちゃんのママだっどぉ~♪」 「うぅぅ~!みゃんみゃ~!うぅーうぅー♪」 2匹は小さい両手をパタパタ動かし生まれた喜びを全身で表現した。 生まれたての赤れみりゃは胴付きであってもまだほとんど歩けない。 初めのうちは歩かずに、背中の小さい羽で浮遊していることが多いのだ。 成長するに従い足腰がしっかりしていき、代わりに羽は退化して飛べなくなるという仕組みだ。 「う~!ママは『CHA☆RI☆S☆MA』なおぜうさまだどぉ♪ だからもうごはんをよういしてあるどぉ~♪」 れみりゃが用意していた食事はそこらから毟り取った花であった。 れみりゃだって毎日ゆっくりを食べている訳では無い。 ライオンが毎日獲物を捕まえられないのと同じ道理である。 花には蜜が含まれていたので、れみりゃはそれを口に入れ蜜だけ吸い出し、 赤れみりゃに口移しで与えた。 「う~♪あまあまだどぉ~☆おいしいどぉ~♪」 「ちゅうちゅう…とっちぇもおいちいどぉ♪」 「みゃんみゃ~♪だいしゅきだどぉ~♪」 2匹は早速親れみりゃに甘え出した。すりすりし家族の絆を確かめ合ったのだ。 赤れみりゃの大きさはまさに手の平サイズだ。 れみりゃはこの赤ちゃんたちを立派なおぜうさまに育てようと誓ったのだった…。 それからと言うものの、れみりゃは普段のだらけ切った生活から抜け出し我が子を教育した。 れみりゃが教えることの代表はやはり狩りの仕方だが、まだ2匹は赤ちゃんだ。 最初に教えるのはおぜうさまとしての嗜みであるダンスの仕方だ。 「う~!うあう~♪うっう~うぁっうぁっ♪」 「みゃんみゃ~じょーじゅだどぉ~♪」 「うぁっうぁっう!?こりょんじゃったどぉ~!!いぢゃいどぉ~!!」 「う~!?けがしたらだめだどぉ!ママがぺ~ろぺ~ろするどぉ♪」 「う~♪くしゅぐっちゃいどぉ~!」 初めは上手く出来なかったダンスも少しずつ上達していった。 れみりゃは我が子の天才っぷりに感激し、いつもより余計に踊った。 誕生から1週間が経ち、赤れみりゃは少し大きくなっていた。 そろそろ狩りを教える頃だ。れみりゃは自分の赤ちゃん時代を思い出してそう直感した。 夜の8時、赤れみりゃが眠そうに目を擦りながら起きた。 「う~!きょうはりっぱなおぜうさまになるためのくんれんをするどぉ!」 「んぁ~…?おにゃかしゅいたどぉ…。」 「きょうはみんなでごはんをかれいにてにいれるんだどぉ~♪」 「うぁ~♪おもしりょしょうだどぉ~♪」 れみりゃたちは元気良く『こーまかん』から飛び出し、 ストレッチ代わりのダンスを踊り森を散策した。 れみりゃは赤れみりゃを飽きさせないようにしっかり準備をしていた。 今回の狩りで赤ちゃんに自信を付けてもらうのだ。 れみりゃは予め見つけておいた獲物の巣に真っ直ぐ進み、 あるトンネルに辿り着いた。 「う~!いいどぉ?たべものをみつけたら『ぎゃお~!たべちゃうぞ~!』って言うんだどぉ☆」 「わきゃっちゃどぉ~!」 「わきゅわきゅしゅるどぉ♪」 捕食種の血…じゃなくて肉まんが騒ぐのか、赤れみりゃはやる気満々だ。 れみりゃはトンネルにずかずかと入り込み、周りを見渡した。 このトンネルは親を亡くし孤児になった赤ゆを育てているぱちゅりーがいる。 人間で言えば孤児院のようなものである。れみりゃはそこに目を付けた。 いくられみりゃが普通のゆっくりより強いとは言え、 赤ちゃんにいきなり成体をぶつける訳にはいかない。 だからここを選んだ。赤れみりゃだけでも狩りが行えるように…。 「うぁ~!たべちゃうぞ~~~~~~~!!!!」 「ちゃべちゃうじょぉ~!!」 「ちゃべちゃうじょぉ~!!」 大声で叫び、自分たちの存在をあえてアピールするれみりゃたち。 狩りをする上で必要無いように思えるが、実は意味がある。 相手を怯えさせて味を良くするためである。 「れれれ…れみりゃぢゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!」 「むきゅ~~!!?どぼじでみつかっちゃのぉぉぉぉぉ!!!?」 「ばっかだどぉ♪みつけてくれっていってるようなもんだどぉ~!!」 中にはいるわいるわ、赤ゆのバーゲンセールである。 れみりゃは子供たちを守ろうと盾になったぱちゅりーにタックルをかまし、 叩き潰して中身を啜った。わずか10秒の早業である。 ここからが本番だ。 頼りのぱちゅりーを失い固まった赤ゆたちを尻目に、 れみりゃは入口に戻りどっかりと座った。 無論獲物が逃げないようにするためである。 「う~!あかちゃんたち~、そいつらはみ~んなあまあまだどぉ♪ おなかいっぱいたべるんだどぉ~☆」 その一声がスーパー捕食タイムの幕開けの合図だった。 赤れいむや赤まりさ、赤ありすに赤ぱちゅりー…。 全員たちまちパニックになり逃げ惑った。 だが逃げ場など存在しない。 赤れみりゃはよちよちと歩き、疲れて動けなくなった赤ゆを捕まえていった…。 「ゆぴゃぁぁぁぁ!こにゃいでぇぇぇぇぇぇ!!!!」 「いやぢゃいやぢゃぁぁぁ!!!じにだぐにゃいぃぃぃぃぃ!!!」 「みゃみゃぁぁぁぁ!!ちょかいはなありしゅをたしゅけてぇぇぇぇぇ!!!」 「わぎゃりゃにゃいよぉぉぉぉぉぉ!!」 「どうじでまりしゃがこんにゃめにあわにゃきゃいけにゃいのぉぉぉ!!!」 「おうぢがえるぅぅぅぅぅ…どぼじででらりぇにゃいのぉぉぉぉぉ!!!?」 「う~!いりぐちはふさいだどぉ♪ぜんいんのこらずごはんだどぉ♪」 「みゃんみゃぁ~♪ちゅかみゃえたどぉ~!!」 「はにゃじでぇぇぇぇぇぇ!!いやぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!」 「さすがママのあかちゃんだどぉ♪えらいどぉ~!」 「がぶがぶちゅーちゅー!おいちいどぉ♪」 「も…ちょ…ゆっきゅち…。」 「もうやぢゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!」 「だれがだじゅげでぇぇぇぇぇぇ!!!!」 「うりゅしゃいあみゃあみゃだどぉ!しゅこしだまりゅどぉ!!」 ただ食べるのに飽きた2匹の赤れみりゃは赤ゆで遊び始めた。 壁に擦りつけて柔らかい皮を擦り下ろしたり…。 「しゅ~りしゅ~り♪しあわしぇだどぉ~?」 「いぢゃぢゃぢゃぁぁぁぁぁ!!!!やべっぴぃぃぃぃぃぃぃ!!!!」 何度も両手で殴打して泣き叫ぶ赤ゆを見てにっこり笑ったり…。 「う~!う~!!う~~~~!!!」 「やべっゆぎゃっぴぎぃっ!!!!」 「ぼきょぼきょでおもしりょいどぉ♪」 「おがぁぢゃん…!おがぁぢゃぁぁぁぁぁぁぁん!!!だじゅげでよぉぉぉぉぉ!!!」 「うりゅしゃいどぉ!あみゃあみゃのぶんじゃいで…れ☆み☆りゃ☆うぅー!!」 グシャァッ!! グチャグチャ…ジュージュー…ガブッジュルリ…! そこらに落ちていた木の棒を突き刺したり…。 「う~♪おもしりょいどぉ!どんどんしゃしゃりゅどぉ!!」 「いぢゃいっゆぎゃっぴっ!!ぼうやべっちょかいはじゃにゃ…ぐべ…!」 「う~?うごきゃにゃくなったどぉ?」 「ゆ゛っ゛ゆ゛っ゛ゆ゛っ゛ゆ゛っ゛ゆ゛っ゛…。」 「ちゅまりゃにゃいどぉ!ぽ~い♪」 赤ちぇんの尻尾を掴んでブンブン振り回したり…。 「う~!う~!ぐりゅぐりゅ~♪」 「わぎゃりゃにゃいよぉぉぉぉぉぉぉ!!!」 ブチッ!! 「わぎゃりゃにゃぁぁぁぁぁ…ぐぱぺっ!!!?」 「きれちゃったどぉ…。もぐもぐ…。おいちいどぉ~♪」 赤ぱちゅりーの口に指を突っ込んだり…。 「ぎゅ~りぎゅ~り♪」 「むぎゅぅぅぅぅぅっうげげげげげげぇぇぇぇ…!!!」 「きゃおいりょがわりゅいどぉ♪たのちいどぉ♪」 ズボッ!!! 「お゙ぼお゙お゙ぶゔっ…エレエレエレエレ…!!」 「う~♪げりょげりょきちゃにゃいどぉ!ぽ~い♪」 「むぎゅぅぅぅぅぅぅっびゅげっ!!」 手に付いたクリームを舐めて赤れみりゃはニコニコだ。 「だじでっきょきょきゃらだじでぇぇぇぇぇぇ!!!」 「だめだどぉ♪あまあまはださないどぉ~☆」 「まじゃじにだぐにゃいよぉぉぉぉぉ!!! れーみゅは…れーみゅはおいちいもにょをむ~ちゃむ~ちゃじぢゃいよぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!! きりぇいなはなしゃんももっちょみちゃいよぉぉぉぉぉぉぉ!!!! どぼじでこんにゃひぢょいことしゅるのぉぉぉぉぉぉ!!!!!!!!!!!???」 すると泣き叫ぶれいむをれみりゃは優しく抱え上げた。 「う~…。あかちゃんはあまあまでもかわいいどぉ…。かわいそうだどぉ…。」 「ゆぅぅっ!!?じゃぁ…じゃぁれーみゅをたしゅけ…!!」 次の瞬間両手で思いっきり強く握り締めた…!! 圧迫された赤れいむの色が押し出された茶色に染まっていく…。 「たべちゃいたいほどかわいいどぉ♪れみりゃもおなかすいたからたべてあげるどぉ~♪」 「やべでぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!!!!!」 ガブッ 「ゆ゛っ゛ゆ゛っ゛ゆ゛っ゛ゆ゛っ゛ゆ゛っ゛…!!!」 ちゅーちゅーちゅー… 「…………。」 「やっぱりくるしめてからたべるとかくべつだどぉ♪にぱぁ~☆」 その後1時間にも渡りれみりゃたちは無抵抗の赤ゆたちを狩った。 赤れみりゃも獲物を追ううちに少しずつちゃんと歩けるようになっていた。 よちよちと実にノロい歩みだが、ゆっくりの中ではかなり速い部類だ。 そもそも被食種など一頭身の饅頭に過ぎないのだから、 手足があるれみりゃにスピードで敵う訳が無い。 成体のちぇん種なら逃げ切れるかもしれないが、ここには赤ゆしかいないのだ。 赤れみりゃたちの狩りを見ながら、れみりゃは満足そうに近づいてきたあまあまを食べた。 「う~!おにゃかいっぴゃいだどぉ~♪」 「もーちゃべりゃれにゃいどぉ♪」 「う~!ママもだどぉ~!たくさんいたからたすかったどぉ~!」 しかし洞窟にはまだかすかに生き残っている赤ゆがいた。 赤れいむと赤まりさが1匹ずつだ。 れみりゃたちが満腹そうに腹をさすっている姿を見て、 自分たちは助かったんだと淡い期待と希望を見出した。 だが…。 「う~♪のこりはおもちかえりだどぉ~!」 「ゆひぃ!やべでねっ!はにゃじでぇぇぇぇぇぇ!!!」 「みゃんみゃぁ~?どうしゅるんだどぉ?」 「あかちゃんたちのかりのれんしゅうあいてだどぉ♪ こいつらはさいこうにめいよあるあまあまだどぉ~!!」 「いやぢゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!」 2匹はれみりゃの両手に取り押さえられお持ち帰りされた。 この2匹を使って可愛い赤ちゃんの狩りの練習をするのだ。 「う~♪あかちゃん~♪このあまあまをつかまえるんだどぉ~♪」 巣の中で入口を塞ぎ、れみりゃはそっと手に持っていた2匹を放した。 このれみりゃたちが住んでいる『こーまかん』は腐った木の下の空洞に存在し、 広さは中々のものだった。ここなら十分練習ができるだろう。 「うーうー!まちぇまちぇだどぉ~♪」 「ゆぁぁぁぁぁぁ!!!こにゃいでっやぁぁぁぁぁぁ!!!!」 「どうじででぎゅちないのぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!!」 「まちゅんだどぉ~!うぁ~うっう~!!」 たった2分で赤れいむと赤まりさは捕まった。 赤れみりゃにしては上々のタイムだ。 れみりゃは我が子の成長っぷりに顔がさらに緩んだ。 …この森にはれみりゃにとっての天敵は存在しない。 野犬や狼などはれみりゃにとってふらんに次ぐ天敵だが、 ここにはそれがいない。 この森ではれみりゃが頂点であった。 だから夜通しダンスと称して馬鹿騒ぎしても襲われることは無い。 初めての狩りから2週間ほど経ち、赤れみりゃは立派な子れみりゃになっていた。 れみりゃは他のれみりゃに我が子の自慢話をしては、おぜうさまらしさをアピールした。 子れみりゃも自分でちゃんと獲物を狩れるようになった。 わずかに漏れる寝息を探り、寝ているところを襲撃し恐怖を植え付けてから食べる…。 ゆっくりは繁殖能力がすごいのでいくら食ってもマイナスにはならないのだ。 れみりゃは我が子のおぜうさまっぷりを見てまた喜びのダンスを踊った。 「う~♪まんま~、とうとうしっぽのあまあまをつかまえたどぉ~!」 「わぎゃりゃにゃいぃぃぃぃぃぃ!!!」 「すごいどぉ!そのあまあまはすばしっこいからなかなかてにはいらないんだどぉ!」 「まんま~!れみりゃもとったどぉ~♪」 「ちびちゃんたちすごいどぉ~♪やっぱりママのこだどぉ~☆」 子れみりゃは夕方まだ活動しているゆっくりも捕まえられるようになった。 もう狩りに至っては一人前だ。外敵に怯える必要が無い分早く成長したのだ。 れみりゃは幸せだった。もうすぐ巣立ちの時が来る。 それは寂しかったがれみりゃの自慢の子供たちだ。 きっと自分を超えるおぜうさまになってくれるだろう…そう思った。 …だがれみりゃは重要なことを教え忘れていた…。 「うぁ~?みかけないごはんだどぉ?あまあまだどぉ?」 「まんま~にぷれぜんとするどぉ~♪ ある日2匹の子れみりゃは大好きな母のため、大きな獲物を捕まえようと計画していた。 あと1か月前後で巣立ちの時期だ。子れみりゃはお別れパーティーがしたかったのだ。 れみりゃにとってここには敵がいない。故に全てが自分たちの食べ物だと思っていた。 子れみりゃたちはいつものように手を広げて獲物に近づき騒ぎ立てた。 だが相手は…。 「何だよ五月蝿いなぁ…。あっち行け!!しっし!!」 そう、人間であった。 この森には極稀に人間がやって来る。 普段は昼頃やって来るためれみりゃたちはその存在に気付かない。 だがこの人間は夕方にやって来ていたのだ。 夕飯に使う山菜が足りなくなり、仕方なく夕方に森に来たのだ。 「うぅ~!あまあまだどぉ?わからないけどたべられるんだどぉ♪」 「五月蝿いって言ってるだろ!?オレはお前らに興味は無いんだよ!」 「うう~!ぶれいなやつだどぉ!なまいきだどぉ~!!」 運が悪かったのは、ここに親がいなかったこと。 親のれみりゃが一緒にいたなら、 『こんなぶれいなやつほっとくどぉ~』などと言い、 少なくともれみりゃに関心の無いこの人間からは離れられた。 だが子れみりゃの近くに今親はいない。 驚かしたいがためにこっそりここまで来たからである。 子れみりゃは自分たちが最強だと信じて疑わなかった。 何故なら敵に遭ったことが無いからだ。 この人間も自分たちのために存在するご飯だと本気で思っていた…。 「れみりゃはかんだいだどぉ~♪まずそうだけどたべてやるどぉ~♪」 「しつこい奴だな…。今山菜探してるんだから目の前から消えてくれ、邪魔だ!」 「う~!なまいきすぎるどぉ!もうゆるさないどぉ~!!!」 ガブリッ!!! 「いっ!!!!?こ…このヤロ…!!!」 「う~!?かたくてまずいどぉ~!」 「ほんとだどぉ!まずまずだどぉ~!!ぺっぺだどぉ!!」 このお兄さんは虐待派では無い普通のお兄さんだが、 いい加減怒りが顔に出てきていた…。 噛まれた所はかすかに青くなっていた。 捕食種であるれみりゃの噛む力は意外と強いのである。 「…もうオレが不味いって分かっただろう…!?さっさと消え…。」 「うー!くそなまいきなやつだどぉ!」 「れみりゃたちがやっつけるどぉ~!!」 子れみりゃは事もあろうにお兄さんにタックルをし始めた。 生意気な変な奴を倒してお母さんに褒めてもらおうと思ったのだ。 子れみりゃは狩りの練習を思い出し、ばんばん攻撃してきた。 だがお兄さんはかなり心の器が大きい人だった。 この期に及んでも手を出そうとはせず、子れみりゃに話しかけた。 「全く効かないんだけど…!これ以上やったらさすがに怒るぞ…? いいか?オレたちの姿を見ている人はいないんだ…。 オレがこの場でお前らをどうしようと誰も気にしないんだ…。 分かるだろう?分かったらさっさといなくなって…。」 「う~!!つべこべうるさいどぉ~!!」 「おぜうさまにむかってくちのききかたがなってないどぉ~!!!」 2匹は協力して同時にタックルを仕掛けてきた。 もう帰ってくれると思ったお兄さんは油断してのけ反り、 その場にドサッと倒れてしまった。 オマケに背中に背負っていた籠から集めた山菜がぼろぼろこぼれてしまった。 「う~?ぱくっ…まずいどぉ!ぽ~い♪」 「こんなまずいくさはぽ~い♪」 子れみりゃは散らばった山菜をあちこちにまき散らしてしまった。 「……!!!」 「う~?そのかおはなんだどぉ~?とことんなまいきなやつどぉ~♪」 「うぁ~♪まずいしよわいし、すくいようのないやつだどぉ~♪」 「あきたからべつのごはんをさがすどぉ♪こいつはまずまずでぽ~いなんだどぉ♪」 プッチン!! 決してプリンの音では無い。お兄さんがキレてしまった音だ…。 「…お前らは本当に馬鹿な奴らだ…。オレは最後のチャンスを与えてやったんだぞ…!!」 「う~?まずまずがなんかいってるどぉ~♪まけいぬだどぉ♪」 「まんま~にみせたらきっとおなじことをいうどぉ♪でかぶつはきえろだどぉ~♪」 子れみりゃたちは悪意があって言ってる訳では無い。 ただ率直に述べているだけだ。お兄さんがキレたことも知らずに…。 「弱肉強食!!!!」 ドゴォッ!!!! 「ゆびゃげばっ!!!!?」 「う…?」 一瞬の出来事だった。 1匹の子れみりゃの腹部にお兄さんのメガトンパンチが炸裂したのだ。 もう1匹は何が起こったか分からず目をパチクリさせている…。 食らった方はその場にドサッと倒れ、初めての激痛に顔を歪ませ号泣した。 よく見ると子れみりゃの腹部から肉まんが少し漏れていた。 れみりゃの体は意外と脆いのだ。 「う…うあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!!!!!!」 「ぎゅぼぐへぇぇ…う…うぅぅぅぅぅぅ…。いだい…どぉ…。」 「まだオレの怒りは収まらないぜ!この肉まん野郎覚悟しやがれぇぇぇぇ!!!」 「うぁぁぁぁぁぁぁぁ!!ごっぢぐるなどぉぉぉぉぉぉぉ!!!!」 「口は災いのもとぉぉぉぉ!!!!」 ガキィィィンッ!!!! 「うごばげぁっ!!!!」 もう1匹の子れみりゃにお兄さんの鋭い蹴りが炸裂した。 蹴られた子れみりゃはそのまま吹っ飛び木に激突した。 「うぁっうぁっうぁっうぁっうぁっうぁ…っ!!!」 「うぅぅぅぅぅっ!?おぜうさまがぁ…どぉじでぇぇぇ!!?」 子れみりゃは信じられなかった。 れみりゃはこの世界で最強のはずだ。 どうしてこんな不味い変な奴にやられなければならないのか? この世の全ては自分たちれみりゃのために存在するはずなのに…。 無論それらは子れみりゃの妄想だ。 今まで強い天敵などに遭ったことが無いのだからそう思うのも無理は無い。 親が教えるべきは人間の存在であった。 最もあのれみりゃが人間のことを知っていたかすら分からないが…。 「けっ!よっぽど甘やかされたんだろうな…!上には上がいるんだよ!!」 「うぁっうぁっうぁっうぁっうぁ…っ!!!!」 「だじゅげでまんまぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!ざぐやぁぁぁぁぁ!!!!」 「…弱肉強食、お前らだって今まで沢山ゆっくりを食ってきただろ? 今度はお前らが食われる側になった…それだけの話だ。」 お兄さんは蹴りを受け痙攣してる子れみりゃを持ち上げた。 上半身と下半身がかろうじて繋がっている状態だ。 いくら再生能力が高くても子れみりゃじゃもう長くないだろう。 「悪いのはお前たちだ。そこで己の非力さを噛み締めるんだな…。」 お兄さんは下半身を引き千切り口に運んだ。 ホカホカでとても美味しい。 「うぁっうぁっうぁっうぁっうぁ…。」 「いもうとのえれがんとなからだがぁぁぁぁぁ!!?」 「じゃあな。オレは山菜を集めて帰るよ…。」 「だずげ…で…!」 「…ああぁっ!!?」 「だずげで…くだしゃい…っ!!いもうとが…しんじゃうぅぅぅっ!!!」 お兄さんは怒りを込めてこう言い放った! 「お前らはそうやって命乞いしたゆっくりをどれだけ殺してきたんだっ!!! よってオレはお前らを助けない!!山菜捨てられたしなっ!!!」 お兄さんは子れみりゃの声を遮りさっさと行ってしまった。 「ちきしょう…。何でオレの方が悪い奴みたいになってんだよ…!!」 「うぁっうぁっ…うぁっうぁっ…うぁぁ…う…………。」 「うぁぁぁぁぁぁぁ!!!!まんまぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!」 上半身だけになった子れみりゃは失肉汁多量で冷たくなってしまった…。 パンチを受けた方の子れみりゃも痛みから満足に動けずその場で悶えていた…。 この時子れみりゃは初めて恐怖を覚えたという…。 しばらくして痛みが減ってきた子れみりゃはお母さんに助けを求めるため出発した。 「まんまぁ…。いたいどぉ…。くるしいどぉ…。たすけてほしいどぉ…。」 だがその時… 「ゆっくりしね…!ゆっくりしね…!!」 「う…うぁ~…?だれだどぉ…?」 この森に天敵はいない…はずだった。 だが生態系とは常に変化しているものだ。 ふらん種がここに来たのは、ただ単に獲物が沢山いるからである。 前の森で食べ物が減ってきたので移住してきたのだ。 天敵の存在など記憶から抹消していたれみりゃはあっという間に弱者に転落した。 だがこの子れみりゃは自分たちは決して無敵では無いということをさっき知った。 だが知るのが遅すぎた。 「ゆっくりしね…!!」 「うぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁまんまぁぁぁぁぁぁぁっごべらっ!!!」 その頃…ふらんたちは腹を満たすためれみりゃを襲いまくっていた…。 2匹の親だったあのれみりゃも呑気に寝てる間に腹を食い破られゆん生を閉じた。 他のれみりゃもふらんにケンカを売り、ことごとく狩られていった…。 それからわずか1週間後、森かられみりゃたちの姿はほとんど消えた…。 今度はふらんがれみりゃを狩る番だ。 抵抗する術を知らないれみりゃはふらんの前では食料同然だった…。 「最近森のれみりゃ見なくなったなぁ。」 「ふらんが増えたんだってさ。他のゆっくりは壊滅寸前だって。」 「これ以上ふらんが増えたら森の恵みが危ないかもな…。」 「そろそろゆ狩りを実行した方がいいんじゃないか?」 ふらんの天下も間も無く終わるだろう…。 この世は弱肉強食… そしてゆっくりはどう足掻いても人間の上には立てないのであった…。 過去作 2517 ちぇんマー投げ 2526 ゆンペルダウン 2550 痙攣鬼異惨の日曜日 2560 分からないだらけのゆん生 2570 馬鹿とゆっくりは使いよう 2585 ゆっくり飼育書 2600 食ゆ鬼意山の罠 2619 少年と秘密の箱庭 2627 生死の要因 2634 軍人鬼異惨の試練 このSSに感想をつける
https://w.atwiki.jp/yukkuri_gyakutai/pages/4894.html
れみりゃシャッフル 十京院 典明 朝起きたら、家のれみりゃに赤ちゃん(?)ができていた。 一匹だけなのにどうやって繁殖したのか知らないが、れみりゃの回りを 小さな二匹のれみりゃが飛び回っているのだ。 「う〜♪」 「う〜♪」 当のれみりゃは段ボール箱の中で眠っているが… 俺はれみりゃのお家である”こうまかん”を覗き込む。 「う〜う〜…」 すやすやと眠っているれみりゃ。太平楽としたその顔つきはまさに幸せそのものといった風情だ。 (この不思議生物なら、『しあわせだから』って理由で子供の一匹や二匹生んだとしてもおかしくないんだろうなあ…) あるいは人智を超えた宇宙の法則にしたがって子供を作ってるのかもしれないが… 深く考えると怖いのでやめておく。 「おい、起きろ、れみりゃ」 「う〜あとごふん〜」 「よーし、10秒につき腕立て5回な」 「うでたてやだどぉ〜」 れみりゃは嫌々ながらこうまかんから這い出て来、ぶんぶんと飛び回るそれを目にした。 「う〜!れみりゃのおちびぢゃん〜!」 子れみりゃもうちのれみりゃを見て嬉しそうな声を上げる。 「うっう〜♪」 「まんまぁ〜!」 「やっぱそうなんだ…」 親子はすぐに仲良し。 「うっうー!」 「うあ☆うあ☆」 生物学的に見て親子なのかは怪しいところ、というかあきらかにアウトだが、 お互いに相手を家族と認識しているようなのでよしとする。こまけぇこたぁいいんだよ! * * * * 「で、だ」 「う〜?」 「うーうー」 「うっうー」 親れみりゃは床をごろごろし、二匹の子れみりゃは行儀良く手を前に揃えてホバリングしている。 俺は子れみりゃのこの仕草が大好きだ。こうやってうーうーと宙に浮いているれみりゃを見ると、 「ぬるいぢめしたいな〜」という、どこか暖かい気持ちが沸いてくるのだ。 「ヘイ!」 俺は子れみりゃの帽子を取り替えてみる。 「うー!」 「やめでぇ〜!まんまぁだずげでぇ〜!」 「うー!まんまぁにまかせるどぉ!」 親れみりゃは取り乱すことなく、二匹の子れみりゃの帽子を取り上げる。 それをそれぞれ元の持ち主のもとへ返すつもりなのだろうが……そうは問屋が下ろさない。 俺は子れみりゃ二匹の方に両手をのばし、その小さいながらも太ましい胴体を掴む。 両手に一匹ずつ掴み取ると、親れみりゃに背を向け二匹をシャッフル。 「ヘイヘイヘイヘイ!!」 「あうーー!!」 「めがまわるどぉーー!!」 「ヘイヘイヘイヘイヘイヘイヘイヘイ!!」 「うあーー!!でびびゃのおぢびぢゃんーーー!!」 「ほれ、返してやるよ」 すっかり目を回した二匹の子れみりゃをポイと放る。 「うーおちびちゃん……」 握りっぱなしだったお帽子を返してやろうとして、親れみりゃは固まる。 「うー?うー?あうー?」 どちらがどちらかわからなくなってしまったに違いない。 「う゛……う゛……あ゛う゛……」 「どうしたんだ?れみりゃ?ん?」 「あーーうーーー!!おちびぢゃんごべんなざいだどぉーー!!!」 慟哭するれみりゃ。 * * * * と、ここでネタばらし。 「大丈夫だよ、帽子貸してみろ」 帽子を取り、その内側を覗き込む。 そこには、さっき奪った時に爪で刻んでおいた小さな印がある。 「この印があるほうが、こっちの……あれ?」 並んで床で目を回す二匹の子れみりゃは、生き写しのようにそっくりだ。 「あ、あれ…?どっちがどっちだったっけ…?」 「おぼうじぃぃぃぃ!!!おにーざんおぢびぢゃんにちゃんとおぼうじがえじであげでぇぇぇぇ!!!」 「あ、いや、ちょ、ごめ」 「う゛う゛う゛う゛う゛う゛ーーーーー!!!!」 「こ、ここはおにーさんのゆっくりぷれいすだよ!れみりゃはゆっくりしてね!」 「う〜まんまぁ〜?れみりゃのおぼうしどっち〜?」 「れみりゃのはぁ〜?」 「う゛う゛う゛う゛う゛う゛ーーーーー!!!!」 END このSSに感想をつける
https://w.atwiki.jp/yukkuri_gyakutai/pages/3532.html
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――― CAUTION!! CAUTION!! CAUTION!! CAUTION!! CAUTION!! CAUTION!! CAUTION!! CAUTION!! CAUTION!! ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――― ※駄文の癖に長い ※うんうんとかまむまむ注意 ※パロディがあります。 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――― CAUTION!! CAUTION!! CAUTION!! CAUTION!! CAUTION!! CAUTION!! CAUTION!! CAUTION!! CAUTION!! ―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――― れみりゃ調教日記 200⑨ねん 1がつ24にち れみりゃ調教中 れみりゃを精神的に追い詰める。 れみりゃにぷっでぃ~ん(笑)をあげる、と騙せばホイホイついてくる。 餡子脳も近頃は進化してるらしいのに。馬鹿な肉まんである。 「ぷっでぃ~んをはやぐもっでご~ぃどぉ♪」 無視。 五分後… 「はやぐじろ~!!ざぐやにいいづげるどぉ!!」 流石に五月蝿い。しょうがない、返事してやろう。なんて親切なんだ、私は。 「ぷっでぃ~んあげるなんて誰が言った?」 「おまえがいっだどぉ!!はやぐじろばばぁ!!!」 「うるさいわね肉まん。人間様に向かってなんて口の利き方をするの?」 「しかもまだ19だし」 あくまでも本当のことだけを冷静に返す。 でも追い詰めることが出来ない! そうだ!此処で我が家の奴隷を透明な箱に詰めて連れてきたら追い詰めることができるかも! 「れいむ!まりさ!ありす!ちょっとコイツになんか言ってやってよ!」 「ゆっくりりかいしたよ!」 「わかったぜ!!」 「このうすきたないみじめないなかもののれみりゃをいじめればいいのね!」 ちなみにこの饅頭たちも調教した奴である。 「う?あまあま~♪」 「れいむたちはあまあまじゃないよ!!なまえがあるよ!ばかなの?しぬの?」 ムカつく言葉も上手く利用すれば、ほら。 「ぎゃお~た~べちゃうぞ~♪」 「れみりゃはまりささまたちにひざまずいてればいいんだぜ!」 ゲスまりさも鞭とかでやればこんなにも役立たせることができる。 「あまあまどもはしゅうだんでひきょ~だどぉ~♪た~べちゃうぞ~♪」 「それしかいうことがないのかしら?いなかもののれみりゃは?」 いなかもの、という言葉も上手く利用してみたよ! だけど、物足りないので3匹の箱の中に手作りプリンを入れる。 「う~♪おそいどぉ~♪う?それはれみりゃのだどぉ!!あまあまのじゃないどぉ!!!」 五月蝿いブサイク。 一方の奴隷たちは大喜びだ。 「うえてるれみりゃのまえでたべるぷっでぃ~んwはおいしいね!!」 「こんなおいしいぷりんをれみりゃがたべるなんてもったいないぜ!!」 「そうよね!!」 そんな奴隷たちをしばらく休憩させて置き、私はれみりゃに笑顔で話し掛けた。 「ねぇれみりゃ。そんなにぷっでぃーんwが食べたい?w」 「いまたべさせればゆるしてあげるどぉ~♪れみりゃはやさし~どぉ♪」 イラッと来たが、私は笑顔を崩さず言った。 「じゃあさ、私に忠誠を誓ってみてよ。誓うことが出来たらぷっでぃ~ん(笑)を食べさせてあげる。」 肉まんに忠誠、なんてわからないとは思うけど。 「はやぐじろ~!!!」 「そうか~。肉まん如きに忠誠なんて誓えないか。じゃあ私の靴の裏舐めて。そうしたら食べさせてあげる。」 「そんなことはいいからはやくもってくるどぉ~♪」 ブチリ。 この音は私の堪忍袋の緒が切れた音であり、れみりゃの腕が切れた音でもある。 ここで私は初めて笑顔を崩した。 「少し…頭冷やそうか…」 れみりゃは何かを悟ったのだろう。 れみりゃは私の靴を舐めはじめた。屈服刻印Lv1を取得 それにしてもこのれみりゃ、無様である。 「あはは。本当にやるとは。でもぷっでぃ~んwなんてあげるわけないじゃない!」 私はとりあえず奴隷たちに見せつけた。 「あのれみりゃがぷっでぃ~んのために靴まで舐めるとは。おおぶざまぶざま」 「いいながめだぜ!!!」 「さすがいなかものね!!」 カシャッ。 今日の一枚。 れみりゃ、靴を舐めるでいいかな。 200⑨ねん 1がつ25にち れみりゃ調教中 れみりゃのビデオを撮る。 昨日はあの後、首輪をつけ目隠しをし部屋に縛り付け、拘束しておいたから逃げる心配は無かった。 部屋のドアを開けるとうんうんやしーしーが垂れ流しになっていた。 昨日かられみりゃは我が家のゴミ箱になっている。 埃を食べさせ、野菜クズを食べさせた。 勿論、このノリでうんうんやしーしーを処理させないというわけにはいかない。 「おられみりゃ。自分で出したものはちゃんと食おうね。」 れみりゃの顔は涙と鼻水でぐちょぐちょになっていた。 きっと喜びの気持ちと感謝の気持ちで泣いちゃったんですね。わかります れみりゃはじたばた暴れた。まあ確かに自分から出た汚物だもんね。でもそんなのかんけーね。 ビデオを回し始めた。 「皆さん見てください!れみりゃが自分から出たうんうんやしーしーを処理していますよ」 「いだい…どぉ…はなじで…」 「おらおら!『放して』じゃなくて『下品な奴隷れみりゃからお手を放してくださいませご主人様』だろうが!!」 ブチリ。 れみりゃの羽を千切った。ちなみに昨日千切った腕はすでに再生している。 すばやく接着し、羽が再生しないようにした。 「もう野生じゃ生きていけないね、うふ、うふふふふふふ」 「ごのげびんなどれいれみりゃがらてをはなじでぐだざいごじゅじんざまぁ!!!」 「うん、それ無理」 力を緩めるどころかさらに力を強めた。 「やべで!!ざぐやぎでぇえええ!!!わるいごどじだならあやばるがらぁ!!あだまづぶれじゃう!!!」 「そんな誰かもわからない人に助けを求めるよりこの調教をありがたく思いなさい。 それと『やめてください!粗相を致しましたのなら謝罪致します!ですから頭を潰さないで下さいませ』ね。」 「いやだいやだゆるじで!!!」 「何度言ってもわからないなんてダメなメス豚ね!!『お許しくださいませご主人様』でしょ!!!!」 手を放すと、ポケットから辛子を取り出した。 「どうしてもってのならこれしかないわ。」 カメラをれみりゃの手の届かない所に置くと、れみりゃを縛り固定し、れみりゃのおべべ(笑)を脱がした。 「きゃ~えっち~♪」 五月蝿い豚、と顔面パンチを食らわすと、れみりゃのまぶた、まむまむに辛子を塗りこんだ。 「いぎゃああああ!!!いだいいだい!ぶいで!!いまずぐぶいで!!」 「『痛いです!お拭き取りくださいご主人様』じゃなくて?」 と何処から出したのかわからない鞭で叩いた。 其の頃にはれみりゃもグッタリしていたので部屋を出た。 こう見えてお姉さんはグッタリしているところをやるのは好きではなかったのだ。 私、カメラを回収して編集したら知り合いと奴隷たちとビデオ鑑賞会するんだ…! 200⑨ねん 1がつ26にち れみりゃ調教中 れみりゃの前でビデオ鑑賞会をする。なんと、編集が終わらないフラグでは無かった!! 辛子を塗られ、拘束されているれみりゃの部屋のドアを開け、部屋に入った。 「ぷっでぃ~ん…」 「れーみりゃ♪今日はお客さんがくるの。ぷっでぃ~んを持ってきてくれるから大人しくしてろよコラ!」 といって、れみりゃの顔面をけった。 「いだいでず…」 ピンポーン。 家のインターホンが鳴った。 「はーい。」 来たのは虐待お姉さんの虐待友達の虐子だった。 「やあ。噂のれみりゃのビデオが見たくて。」 「いらっしゃい。ゆっくりしていって」 「あんた微妙にゆっくり化してるけど大丈夫?」 「ダメかも…」 2人は会話をしつつ、リビングへ向かった。 「お!コレか、噂のれみりゃは!!」 「うん、そう」 「一発殴っていい?」 「いいけど」 虐子が殴ろうとしたとき、れみりゃは口を開いた。 「おまえかどぉ?おぎゃぐざんは?れみりゃにぷっでぃ~んよこすどぉ♪」 開口一番これだ。困ったものです。 「そんなにぷっでぃ~んが食べたいならてめぇの腕でも食べてりゃいい!」 ブチリ。 「いだいでず!ぶっでぃ~んよごぜどがいわないがらおうでぢぎらないでぐだz…ごぼっ」 虐子が口にれみりゃの腕をねじ込んだ。 「割と暴力振るえば従順になるんだね。」 「まあね。加工場の人間なめちゃいかんよ!あ、そうそう、ビデオ見る?」 「あぁ、うん」 虐待お姉さんがDVDをセットし、再生させた。 しっかり、昨日撮った映像が再生された。 虐子、奴隷たち。そしてれみりゃの前で。 「うわあああああ!!みなうぃでぇえええええ!!!!!!」 れみりゃは何もしてないのに泣き出した。まったく失敬な奴である。 「うるさいこの奴隷メス豚。『見ないでくださいお客様』といえたら止めてあげようか?」 「みないでぐだざいおぎゃぐざまぁ!!!!」 れみりゃが言った途端、リビングは笑いに包まれた。 「あはははははっ!無様無様w」 「此処までやるれみりゃは初めて見たよ。最高傑作だねw」 「みじめなれみりゃだね!!」 「みじめなれみりゃはだまってじぶんのすがたをさらしてればいいんだぜ!!」 「いなかもの!」 ありすが田舎者、といった途端、田舎者コールが始まった。 「田舎者!」 「田舎者!」 「いなかもの!」 「いなかもの!」 「いなかもの!」 「うわあああああああ!!1ざぐやにいいづげでやるうううううううぁ!!!!!!!!」 「ざぐやに言いつけてやるだってさ」 「おお怖い怖いw」 2人は「たべちゃうだってさ」「おおこわいこわい」的なやりとりをした。 「あ、DVD見ないなら消しちゃうけどどうする?」 「れみりゃの言う事聞いてる事になるからいいや」 こんな感じでれみりゃの悲鳴をBGMに楽しく談笑した。 200⑨ねん 1がつ27にち れみりゃ調教中 れみりゃと散歩する。 「よっれみりゃ!」 ぶち。 羽を千切る。 「!!!!」 ほとんど反応は薄い。羽が再生しないように埋めた。 何かを悟ったんだろう。 「れみりゃ♪今日はお散歩に連れて行ってあげるよ♪」 といって首輪とリードを出した。 首輪はわざときつく締め、リードを取り付けた。ていうか取り付けるって取るの?付けるの?どっち? そんなことはどうでもいいが、れみりゃたちは外に出た。 だが、れみりゃは歩こうとしなかったので引き摺っていった。 肉塊になるまで。 そして肉塊になる頃には紅魔館についていた。 「すいませーん。十六夜咲夜さんはいらっしゃいませんかー?」 門番に話し掛けた。返事が無い。シエスタ中だった。 しんにゅうしますか? ニア はい いいえ 紅魔館に入り、しばらく歩くと、依頼主はいた。 「あ!この間の方ですね!肉まんですか?」 「あ、はい。コレです。ちょっと磨り減っててすいません」 「いえいえ。どうせ料理になっちゃいますしね」 「ではまた頼みたい事がございましたらまたどうぞ!」 「ありがとうございましたー」 依頼主の方は終始笑顔で話してくれたのでこちらとしても気分は良かった。 こうして、れみりゃの調教は終わった。 肉奴隷?いいえ肉まんですエンド by.名前って何ですか? ご自由にお読みください どうもはじめまして。名前って何ですか?というものです。 何故かれみりゃを書いてしまいました。 れみりゃは調教もの(色んな意味で)が描きやすいと思います。 ではまたお会いしましょう。
https://w.atwiki.jp/yukkuri_gyakutai/pages/1357.html
うどんげファーストミッションPart2 「ふぅ・・・」 結局鈴仙も行き詰まっていた。しかし、師匠から引き受けた以上、早々に諦める訳にはいかない。 それがますます鈴仙を悩ますことになった。 「精神に影響を与える、か・・・」 戸の開く音がする。永琳が様子を見に来たようだ。 「どう?何とかなりそう?」 無言を答えにする。 「難航してるようね・・・ゆっくりは人間に割と近いと思うわ。 人語を話すから考えてることもわかりやすいし。最も知能は犬以下だけど。 人間と同じように考えてみたらどうかしら?」 鈴仙の頭にある考えが浮かんだ。 「ゆっくりは餡子が脳の働きをしているんですよね!?」 「ええ、そうよ。餡子の移植実験なんてのもやってみたわよね」 突然勢いづいた鈴仙に若干気圧されたような永琳。 「良いアイデアが浮かびました!師匠!ありがとうございました!!」 そのまま鈴仙はゆっくりを捕まえに外に駆け出して行った。 「がんばってねー!」(適当なこと言って諦めさせようと思ったのに・・・まあいっか) そんなこととはつゆ知らず鈴仙はきっと師匠は答えがわかっていて自分を誘導してくれたのだと信じていた。 「おらっしゃあゆっくりゲッチュウ!!」「ゆうううう!?」 妙に張り切っているうどんげは早速ゆっくりれいむの成体を一匹捕獲してきた。 実験にはれいむを使うことに決めた。れいむが一番扱いやすく単純だからと言うのが一番の理由だ。 「さあこの中でせいぜいゆっくりしてね!!」「ぐぎゅっ!!」 透明な箱のなかにれいむを押し込む。おなじみの箱かと思いきや、その箱は上の部分に蓋が付いていなかった。 「実験開始よ!!」(ドォォォォン!!)「な"に"ずる"の"お"お"お"!?」 れいむの悲鳴をBGMに妙なポーズを決めるうどんげ。その手には数本の針が握られていた。 針と言っても霊夢(否ゆっくり)が武器とするような物騒な物ではなく、針治療に使うような物である。 「さて問題です」「ゆ!?」「私はこの針で今から何をするでしょう!?」「ゆゆ!?いたいのはいやだよ!!ゆっくりやめておうちにかえしてね!!」 「甘ったれるなこのど腐れ饅頭がァーーーーーッ!!」「ゆ”っ!?」 れいむの頭、と言っても全部頭だが、に針が突き刺さる。 しかし語勢の割りには一気に下まで貫き通すというような刺し方ではなく、頭の上の方を浅めに刺していた。 一旦は死を覚悟したれいむの方にも意外だったようで、一瞬どことなく拍子抜けしたような顔をした。 「ゆ”っぐうっ!!」しかし針が皮を貫く痛みは決して小さくはない。 「いだい"よ!はや"ぐやめでね!!」涙目で訴えるゆっくり。 「やめないわよ」と鈴仙は無情に返し、針で中身をかき回し始めた。 クチュクチュ 「ゆ”ぅっ!?ゆ”っ!ゆっ!」れいむは体を痙攣させ始めた。 「ゆっ!ゆ”えっ!?」目が左右逆に動き出す。これは明らかに痛みから来る反応では無い。 「思った通りだわ・・・!」 脳を外部から刺激する。師匠のマッドな動物実験につきあった事から発想を得た。 単純なゆっくりならこちらの意のままに操ることすら可能かもしれない。 「お脳のあたり痛くないですかぁ~?」 ますます調子にのったうどんげがれいむの中をかき回す。 「いっ!いだいよっ!やっや”やめっででねね”!!」 痙攣しつつも反応する。 「脳に痛覚なんて無いわよ。あんたには脳もないけどね」 サディスティックな笑みを浮かべながられいむの餡子をやさしくいじくる。 「ゆぅっ!?なんだかすごくおなかがすいてきたよ!?」 どうやらツボを見つけたらしい。何度かそのあたりをつつく。 「おっ!お”な”がずい”だっ!おねえざんっ!なにかたべないとしんじゃうよっ!」 死ぬはずがない。とりあえずこの位置を記録しよう。 鈴仙は自らの本来の能力を使い、光の波長を狂わせた。一部の光をX線に変え、れいむを通り抜けたところで再び可視光に戻す。 このような手段を使って鈴仙は物の内部を見ることも出来るのだ。すごいぞうどんげアイ!! ちなみにこの能力はうまく使えば一部の物だけを透けさせることもできる。師匠の服を透かして全裸をいやなんでもないよよい子のみんなは真似しちゃ駄目だよできないけど。 記録を終えた鈴仙。 「ここは空腹感、と」 次に鈴仙は針になにやら導線のような物をつなぎ始めた。 「ね”え”!はや”くたべも”のちょうだい”!!」 餓死直前のような悲壮な顔をしている。丸々艶々しているので説得力なんて無いのだが。 「はーいいくわよー」 そう言って鈴仙はなにやら導線のつながった先の機械のような物をいじる。 「ゆゆっ!」針に電流が流れ、「ツボ」を刺激する。 「ゆー!おなかいっぱいになったよ!!」うってかわって明るい顔になるゆっくり。 「あー満腹にもできるのね。じゃあこれは?」電圧を変える。 「ゆゆー!!もうたべられないよー!!」電圧を変える。 「ゆっ?またおなかが減ってきたよ!?」電圧を変える。 「ゆ”ぅぅぅっ!!お”な”がへっだよ”!!!」電圧を変える。 「ゆ”ががっ!じん”じゃうっ!!だずげでぇえええ!!」電圧を変える 「ゆ”あ”あ”あ”あ”あ”があ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”!!」 普通に生きていたのでは決して味わうことの出来ないほどの空腹感に襲われるれいむ。 一方鈴仙は記録をとるだけである。どうせまた腹一杯だと思わせることが出来る。それどころか満腹なまま餓死するゆっくりさえ作れるのだ。 相も変わらず空腹に絶叫するれいむ。 「うっうー♪」 そこにどこからかゆっくりれみりゃが現れた。しかも体付きだ。れいむの大声に反応してやってきたらしい。 邪魔だから潰しに行こうと鈴仙が立ち上がった途端、 「う”がっ!?にぐまんんっ!!?」 凄まじい勢いで導線を外しつつ箱から飛び出したれいむ。 「がおー♪だべちゃぶぎゃあ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”!!」 れいむに食いつかれ、れみりゃはお決まりの台詞も言えない。 「ぶあ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”!!ざぐやどごお”お”お”おおお!?」 たった一匹のれいむに全身を食いちぎられ、れみりゃは泣きながら転がり回っていた。 鈴仙は面白いからとりあえず観察することにした。 「にぐまんっ!うめ”え”っ!!でもたりないい!!」 れいむはれみりゃをどんどん体内に納めてゆく。一方のれみりゃはまさかれいむに喰い殺されようとしているなど信じられないようだった。 「ざぐやあ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”だじゅげでえ”え”え”え”え”え”え”!!」 最後に残った頭部はその絶叫を最後にれいむに丸飲みにされた。 「うめえ!うめえ!」 グロテスクに巨大化したれいむ。まさか体付きのれみりゃを再生する間も与えず食い尽くすとは思えなかったし、第一ゆっくりがそれだけ物を食べられるとも思えなかった。 「ゆ”っ!?」れいむの顔が苦痛に歪む。やっぱり吐くのか?と鈴仙が身構えた瞬間 パァン!! 破裂した。あたりにゆっくりの皮と餡子とれみりゃの体の破片が飛び散った。 「い・・・一体何が起こったの!?」 再び様子を見に来た永琳は絶句した。 餡子まみれの部屋には肉まんの香りが漂い、れみりゃの生首が餡子に包まれて転がっている。 部屋の中央では弟子が顔にゆっくりれいむの皮を張り付け、肉片の混じった餡子と肉汁にまみれて固まっている。 飛んできた針が刺さらなかっただけマシだった、と鈴仙は思った。 一方れいむに刺さっていた針は窓から飛び出していった。 「むきゅー♪」 様々な偶然が奇跡的に重なった結果、その針は竹藪で他のゆっくりとともに遊んでいたゆっくりパチュリーに突き刺さった。 「ゆ”っ」 「どうしたのぱちゅりー?」「ゆっくりできる!?」 「お”な”がずい”だよ”お”お”お”お”お”お”お”!!!」 翌日竹藪の一角のゆっくりがすべて消え、その代わりに大量の餡子と皮がまき散らされているのを発見した。 変質者(妖怪?)が出没したのではないかと永遠亭はその噂に持ちきりになり、原因を作った鈴仙もそう思って怖がっていた。 続く このSSに感想を付ける
https://w.atwiki.jp/yukkuri_gyakutai/pages/3189.html
『孤独のゆっくり』 ※パロディネタを多く含みます ※劇中人物の独り言が多いのは仕様です 今にも泣き出しそうな曇天の空の下、一人繁華街を往くスーツ姿の男。 個人経営の輸入雑貨店を営む彼は、名を吉祥寺吾郎といった。 今日も今日とて顧客先を周り、得意先にヴェネチアグラスを納品したところだ。 一仕事終えた吾郎は、背広を肩にかけて煙草に火をつけた。 「……さて、今日は何を食おうか」 時間は既に15時を回ろうとしている。 予想外に仕事が長引き、吾郎はすっかり昼食をとるタイミングを逸してしまっていた。 「うーん、こんな時間に一人で牛丼ってのも間抜けだしな……」 駅前の大通りを歩きながら、吾郎は周囲の店に目を配る。 牛丼、カレー、ラーメン、パスタ、ハンバーガー……色とりどりの軒先が並んでいる。 けれど、どうにも吾郎の中でピンとくるものがない。 そうして、決めあぐねているうちに、吾郎は駅前の繁華街の端にまで来てしまう。 「しまった、アーケードはここで終わりなのか」 顎に手をやり、顔を渋める吾郎。 いま来た道をまた戻ると思うと、何となく気が重かった。 「まてよ……そういえば、このあたりにはアノ店があったよな」 吾郎は、数年前この街を訪れた時のことを思い返して、顔を少年のように輝かせた。 「うん、そうだ。こういう時は、"れみりゃ屋の肉まん"で決まりだ」 "れみりゃ屋" それは文字通り、れみりゃが子れみりゃを調理して出す、肉まん専門店だ。 駅の中心からは少し離れているが、その味はコンビニで売っているものの比ではない。 吾郎は、かつて一度だけ食べたその味を反芻して、口の中を涎であふれさせた。 「いかん、想像したらよだれが止まらん」 一刻も早く、あのジューシーな肉餡を頬ばりたい。 その思いだけで、吾郎は足早に道路を進んでいく。 15分後、吾郎は目的の場所へ到着した。 だが。 「あれ?」 そこに、肉まん屋は無かった。 親れみりゃが店頭で泣き笑いを浮かべて実演販売をしていた店は、 不況のあおりで既に閉店して久しく、代わりにどこにでもあるコンビニがテナントとして入っていた。 「ガーンだな……俺の胃袋は完全に"れみりゃ屋の肉まん"になっていたのに」 意気消沈する吾郎。 仕方なく、適当な店を探しながらあたりをつろつくが、中々店は見つからない。 さらに吾郎に追い打ちをかけるように、ポツポツと雨が降り出してきた。 「うわー、ついに降り始めちゃったぞ」 背広を傘代わりにして、小走りで雨宿りできる場所を探す吾郎。 すると、少し先に甘味屋らしい店が見えた。 時刻は間もなく夕方を迎えようとしている。 あの店で何かつまんで夕飯で仕切り直すのも良いかもしれないと、吾郎は考えた。 「ええーい、どこでもいい! ここにはいっちまえ!」 意を決して、吾郎はその店の暖簾をくぐる。 すると、予想外の声が吾郎を出迎えた。 「いらっしゃいだどぉー♪」 「うー、いらっしゃい」 「え?」 こぢんまりとした和風の店内にいたのは、 胴体有りのゆっくりれみりゃと、同じく胴体有りのゆっくりフランだった。 2匹はそろいのエプロンをしており、 れみりゃはカウンターの中に、フランはホールにお盆を持って立っている。 他に店員は見あたらない。この店は、この2匹のゆっくりがやっている店だった。 「ほぉ、ゆっくりがやっている甘味屋なのか」 普段ならば、ゆっくりが店をやっていること自体に疑問を感じるところだが、 今の吾郎は腹が空きすぎていてそれどころではなかった。 「ふーん、なかなかいい感じの店じゃないか」 カウンターの席に座って店内を見渡す吾郎。 内装はしかっりしていて、とてもゆっくりが用意したのものとは思えなかった。 カウンター内のキッチンにしても、れみりゃが料理しやすいよう特注のサイズになっている。 おそらく、この店のオーナー……ゆっくりに店をやらせると企画した人間がそろえたものなのだろうと、吾郎は合点をつけた。 「おや?」 壁にかかったメニューを眺めていると、吾郎はふと数枚の写真が飾られていることに気づいた。 そこには、何やら大勢のれみりゃと一人のメイドに祝福されている、1匹のれみりゃが写っていた。 「あ~ぅあぅ~♪ れみりゃのことがきになるのねぇ~ん♪」 吾郎が写真を眺めていると、カウンターのれみりゃがパタパタ飛んできて、 下膨れスマイルをぬぼぉーっと近づけてきた。 「あれは?」 「うっうー♪ なんとれみりゃは、おーわんぐらんぷりでゆうしょうしたんだっどぉー♪」 吾郎の横で、れみりゃはえっへんと胸を張る。 人間の目で区別は難しいが、目の前のれみりゃこそ、写真で祝福を受けているそれであった。 「おーわん?」 「おぜうさまわんぐらんぷりにきまってるんだどぉー♪ れみりゃってばおぜうさまこうほにえらばれちゃったんだどぉー♪」 幸せそうに微笑むれみりゃは、こぼれ落ちそうな大きな頬と下膨れを両手で押さえた。 それかられみりゃは、幸福感を体現するように、"うぁ☆うぁ☆"リズムを刻み始めた。 このままでは埒があかないと思った吾郎は、話題を切り替えることにする。 吾郎は、とにかく早く何かを胃に詰め込みたかった。 「なにかオススメは?」 「うぁ? うちはなんでも"あまあま☆でりしゃすぅ"なんだっどぉーぅ♪」 自慢げに答えて、れみりゃはカウンターの中へ戻っていく。 そして、箱の中から子ぶりの"ゆっくりれいむ"を取り出すと、それに竹串を突き通した。 「うっう~♪ すぴあ☆ざ☆ぐんぐにるぅ~♪」 それを数回繰り返して、大ぶりな串団子を作るれみりゃ。 れみりゃはそれを火のたかれた網の上に置き、ハケで黒いタレを塗っていく。 ゆっくりれいむの餡と、黒いタレが焦げて、店内に凄まじく甘い匂いが立ちこめた。 「れみりゃのつぐっだおまんじゅーおいしぃどぉ♪ たれがぷっでぃ~ん☆のおあじなんだどぉー♪」 楽しそうなれみりゃを余所に、吾郎は壁にかかったメニューに目を通す。 そこには、吾郎の心を引きつけるメニューが数点だけだが存在した。 れみりゃの焼いている団子を無視して、吾郎はそのメニューを読み上げる。 「えと……じゃあ、この煮込み肉まんを一つ」 煮込み肉まん。 いったいどんな料理なのかは吾郎にもわからなかったが、これも一つの縁だと思った。 けれど、れみりゃはその注文を聞いた数秒後、ゆっくり吾郎の期待を裏切るのだった。 「う~♪ ごめんごめんだどぉー♪ それらいげつからなんだどぉー♪」 「むむ……」 ならメニューにのせるなと、心中で毒づく吾郎。 「……うーん、いかんなどうにもタイミングがズレている」 それならばと、第二希望を口にする吾郎。 「それじゃあ、この煮込みあんまんを……」 が、またしてもれみりゃは下膨れスマイルを左右に傾けた。 「う~? ごめんねぇ~ん♪ それもらいげつからなんだどぉー♪」 れみりゃは申し訳ないとでも思ったのか、カウンターの上に登り、 そこで"のうさつ☆だんす"を踊りだした。 「おこっちゃいや~んだどぉ♪ おわびにれみりゃのしぇくしぃーなおしりみせてあげるどぉー♪」 れみりゃは吾郎に向かって尻を突き出し、それを左右にプリプリ振り出した。 その動作が、ただでさえ空腹でイラついていた吾郎に、さらなる油をそそいでしまう。 「!!」 次の瞬間。 吾郎は、椅子から立ち上がり、れみりゃの片腕にアームロックを決めていた。 「うっうぁぁーー!? いっだいどぉーーー!!」 ガッチリ極まった腕に激痛が走り、れみりゃは悲痛な叫びを上げる。 大の男が手加減無しで極めたアームロックに、れみりゃの肉まんボディーは悲鳴をあげた。 「ざぐやぁーーだじゅげでぇぇーーー!! れみりゃのきゃわいいおででがぁーーー!!」 れみりゃの叫びなどお構いなしに、吾郎は腕に力を入れる。 すると、吾郎のすぐ横までフランがやってきて、吾郎を静止した。 「うー、それいじょういけない……」 フランの静止に、ハッと我に返る吾郎。 が、時は既に遅く。 れみりゃの片腕は吾郎の腕力に耐えきれず、引きちぎれてしまう。 「ぶっでぃ~~っん!!」 肉汁があたりに飛散する中、 れみりゃは絶叫し、あまりの痛みにカウンターの上で号泣しながらのたうちまわった。 「いかんな……ついやってしまった……」 自らが握る、れみりゃの片腕に目をやりつつ、溜息をつく吾郎。 引きちぎってしまったれみりゃの腕はまだ温かく、切断面からはジューシィーな肉餡とホカホカの湯気が覗く。 「……ごくり」 湯気にのって、肉まんの匂いが吾郎の臭覚を刺激する。 吾郎は、我慢できずに、自らが握っている肉まんを口へと運んだ。 「ん! これはうまい! いかにも肉まんって感じの肉まんだ!」 「あああ~~っ、でびりゃのぉ~~~! でびりゃのぉおででがぁ~~~!!」 咀嚼を繰り返し、予想以上の美味に感嘆する吾郎。 その傍らでれみりゃが必死の叫びをあげていたが、今の吾郎にそれが届くことはない。 「そうそう! こういうのでいいんだよ!」 むしゃむしゃと肉まんにかぶりついていく吾郎。 そんな吾郎の服の端を、くぃくぃとフランが引っ張った。 「おかんじょう……ごひゃくえん」 「ん、そうか……支払いがまだだったな」 勝手に食べてしまっては客としてマナーが悪い。 吾郎はフランの言い値に従い、500円を手渡した。 それを受け取り、満足そうに頷くフラン。 一方、れみりゃはホカホカ湯気をたてる肩口をおさえながら立ちあがり、吾郎に食ってかかった。 「べんしょーだっどぉー! でびりゃにぶっでぃんよごずんだっどぉーー!!」 うるいさいなと、吾郎は感じた。 吾郎は食事を堪能しているのを邪魔されるのが我慢できないタチだった。 吾郎は肉まんを食べるのをいったん止めて、フランに頼んで残りを包んでもらうことにする。 そして、肉汁を口から飛ばすれみりゃと向かい合った。 「がえぜぇー! ぞれでびりゃのだどぉー! おぜうざまごうほのだいじなおがらだは、じんるいのたからなんだっどぉー!!」 吾郎は喚き散らすれみりゃの体を持ち上げ、それを店の床へ叩きつける。 れみりゃはわんわん泣いて痛がり、這ったまま頭を抱えてがたがたと震えだした。 「やべでぇー!! もうぶただいでぇーー!!!」 痛みで起きあがることができず、れみりゃは這いつくばりながら抗議の声をあげた。 「どうじで、でびりゃをいじめるんどぉー!? でびりゃはごーまかんのあるじだどぉー! えらいんだどぉーかわいいんだっどぉー!」 四肢をどたばた振り回して、れみりゃはだだをこねはじめる。 こうなってしまうと、なかなか収集はつきそうにない。吾郎は、怒りを通り越して疲れを感じた。 「ぶっでぃんぐれぇー! ぶっでぃーーん!! じゃなぎゃうっだえでやるどぉーー!!」 「うるさい……」 「ぶっひぃ~~~ん!?」 殴り飛ばされ、店の端へ転がっていく、れみりゃ。 れみりゃを制したのは、吾郎ではなくフランの拳だった。 「ぶぁぁーー! ふらんじゃーん! なんでだどぉーー!?」 「おねぇさま、しょせんおじょうさま……でもおきゃくさま、かみさま」 「うあぁぁーー! ふらんじゃんひどいどぉーー!!」 やれやれと、吾郎はため息をついた。 もうここにいても仕方ないなと思い、吾郎は包んで貰った肉まんを片手に店を出ることにする。 「俺はこの店には場違いだったみたいだな……」 * * * 雨はあがり、空には夕日が浮かんでいる。 吾郎は公園のベンチに座り、自販機で買ったチェリオを片手に"れみりゃの片腕の残り"を頬張っていた。 「うん、このわざとらしい肉まん味!」 吾郎の視界の先では、子供達が元気に遊んでいる。 どうやら、羽をもいだ胴体無しれみりゃをボール代わりにして、バスケットボールをしているようだ。 "うううう~~~~っ" "うぁぁぁーー! まんまぁーーー!" "さくやぁーー! たすけてぇーーー!" そんな子供達の元気な様子を目におさめつつ、 吾郎は少年時代の郷愁をスパイスにして、肉まんを堪能するのだった……。 「……肉まんの味って男の子って感じだよな」 おしまい。 ただいま書きかけのネタの在庫整理中だったりします。 『孤独のグルメ』はネタ抜きで面白いマンガだと思うんですけどねー。 by ティガれみりゃの人
https://w.atwiki.jp/yukkuri_gyakutau2/pages/709.html
*豆れみりゃ=なんか手のひらサイズの小さいれみりゃ 珈琲豆的なれみりゃを挽くわけではありません 豆れみりゃ喫茶 by 十京院 典明 ホールからキッチンにコールが入る。 「店長ー、アイミル(冷たいミルク)1、お願いしまーす」 「はいよ」 砂糖壷から豆れみりゃを一匹取り出し、コーヒーカップの中に落とす。 店長はカップに牛乳を注いだ。 豆れみりゃは牛乳のおいしそうな匂いにうっうー!と喜びの声を上げたいが、そうするとどうなるかを知っているので、 何も言わずに黙っている。 店で使用されるこれらの豆れみりゃは、既に己の立場を理解している。 何かにつけ増長する性格はある程度のレベルまで矯正されており、己の生殺与奪権を持つのが人間であることも理解している。 やがてカップが牛乳で満たされる。ここでも動いてはいけない。体を動かしたせいで飲み物がこぼれたりしたら やっぱりお仕置きだ。お仕置き、それとも――死。 じっとして、冷たい牛乳に浸されたまま、ウェイトレスの手によってテーブルに運ばれる。 「冷たいミルク、お持ちいたしました」 ことん、とソーサーがテーブルに着地する。客の大きな顔が、白い水面に浮かんだ豆れみりゃの顔を覗き込む。 「(ごあいどぉ~ざぐや~)」 カップが傾けられる。 「(でも、おぜうさまはかわいいからきっとだいじょうぶなんだどぉ~)」 およそ8割と言われている。 豆れみりゃ達がさまざまな用途のために”お持ち帰り”される割合のことである。 残り2割は、店内で供される飲食物の添え物、もしくはデザートとして、このテーブル上でその命を終える。 「(おぜうざまはじにだぐないどぉ~~)」 豆れみりゃを使用するためにメニューはいずれも若干割高となっているが、 この一口目で豆れみりゃを口に含む人間もわずかながら存在する。砂糖漬けの豆れみりゃの味を単に愛好する人間や、 豆れみりゃにあっけない終わりを与えて喜びとする、迂遠な趣味の人間だ。 そういった人間は、自分だけはえれがんとだから大丈夫、と信じきっているに違いない豆れみりゃが、 あまりにもあっけない自身の終わりに絶望する様子を想像して(口に含んでしまっているのだから、見て楽しむことはできない) 快楽を得ることができるのである。ある意味かなりの上級者と言える。 あまりの恐ろしさに目を閉じていた豆れみりゃは、やがてカップがソーサーに置かれたことで 危難の半分が終わったことを理解する。 「(よがっだどぉ~~)」 不意の死は免れたものの、死の恐怖はいまだ去ってはいない。 客は豆れみりゃをじっと見下ろすと、手を上げて店内のウェイトレスを呼ぶ。 「チョコレートケーキ下さい。あと冷たいミルクもう一杯」 「かしこまりました。カトラリー(食器類)は、何組お持ちいたしますか?」 来た。 豆れみりゃはぎゅっと縮こまり、再び目を固く閉じる。 一組、と言えばそれはケーキのぶんだけ。 二組、と言えばそれは豆れみりゃ用の食器が要るということだ。 「(おねがいだどぉ~~!!でびりゃをだずげでほじぃどぉ~~!!)」 しかし、客の男は言う。 「二組下さい」 「かしこまりました。失礼いたします」 「(うわああああああああ)」 嫌だ。嫌だ。嫌だ。死にたくない。死にたくない。死にたくない。 立ったまま震えている豆れみりゃに客が言う。 「おい、お前。踊れ」 豆れみりゃは客を見上げる。 「(あう?)」 「上手に踊れたら、喰わないでやってもいい」 「(あうー!)」 豆れみりゃは感激した。客にぺこぺこと頭を下げ、かしこまって踊りを開始する。 「(うっうーうあうあ☆)」 「(れみ☆りゃ☆うー!)」 しかし、この喫茶店のために育成された豆れみりゃである。野生のゆっくりのようにのびのびと踊ったことなどない。 個体差はあるが、踊りはあまり上手でない。 ひどく拙い踊りを、拙いという自覚もないまま必死に踊る。 「(うっうーうあうあ☆) 「(れみ☆りゃ☆うー!)」 客は興味深げな顔で豆れみりゃを見る。 「本当に喋らないんだな、踊ってるときも……たいしたものだ」 豆れみりゃは踊り続ける。 「(うっうーうあうあ☆) 「(れみ☆りゃ☆うー!)」 「(れみ☆りゃ……)」 つるん。 「(うぁ~!?)」 カップの底に残った牛乳に足を滑らせた。 「(しっぱいしちゃったどぉ~。 ……あう!?)」 起き上がった一瞬後、自分がしてしまったことの重大さに気づく。 「(も、もういっかいだどぉ~。おぜうさまのじつりょくはこんなもんじゃないんだど~!)」 しかも丁度その時、客の注文した品が運ばれてきてしまう。 「追加のご注文、お持ちいたしました」 「ありがとう」 客の目が、傲然と豆れみりゃを見下ろした。 「(やだどぉ!!ちがうんだどぉ!!おぜうざまはほんとはもっとえれがんとなんだどぉ!!じにだぐないどぉ~~!!)」 冷たいフォークが豆れみりゃの頬を撫でる。 「……!……!」 飛んで逃げようとした。しかし翼は動かなかった。 大声で助けを求めようとした。だが声は出ない。 生まれた瞬間から、この用途のために特別の調整を重ねられてきた豆れみりゃだ。 いの一番に刷り込まれる”黙って死ね”の至上命令が豆れみりゃの問題行動を抑制し、店内の秩序を守る。 「(あうーー!!)」 死にたくない。死にたくない。死にたくない。 誰か。誰か。誰か。 死を感じ鋭敏になった知覚がある視線を感知する。思わずそちらへと振り向く。 女性店員がこちらを見ていた。必死で、助けを求める視線を送る。 「(あ゛う゛~~おねーざんだずげでぇ~~)」 だが、おねーさんは笑っていた。 「(おねー……ざーん?)」 その脇を別の店員が通り過ぎた。彼も笑っていた。 席待ちをしている二人連れの若者も、こちらを見て笑っていた。 みんな、豆れみりゃを笑っていた。 「(うぐぅぅぅぅ~~!!)」 フォークが引き上げられる。次にそれが突き立てられる時こそ、儚い命の費(つい)える時―― 「(どーじでだどぉ~~!!??どーじでおぜうざまがじななぎゃならないんだどぉ~~!!??)」 生まれてからこの最期に至るまでの数週間。それは、自尊心を育む機会などない日々だった。 れみりゃであるならばあって当然の、誰かよりえれがんとであるという実感。立派なおぜうさまであるという自覚。 そうしたものはついに与えられることはなかった。 ただ最後に残った自意識、自分が自分であるというその思いだけが、豆れみりゃにとって自らの命を輝かせる原動力だった。 それなのに、その何よりも愛しい命も、今ここで手折られようとしている。 想像していたよりも、ずっと早く。 「(やだどぉぉぉぉぉぉぉぉぉ)」 ――おぜうさまはぁ、やさしいにんげんさんにえれがんとなおうちにつれてってもらうんだどぉ~。 ――う~!おぜうさまもだどぉ! ――おぜうさまたちはえれがんとだからぁ、みんなしあわせ~になれるにきまってるどぉ♪ そんな風に、仲間達と励ましあった日々。 消費され、遠くない未来に死んでゆくという諦観はあったけれど、まだ終わりなど想像もしていなかった日々。 あの優しい日々には、二度と帰れないのだ。 全ての音が消えた。全ての光景が消えた。 目を閉じ、固く身を強張らせて、豆れみりゃは―― 「ははは、冗談だよ。」 「(あう?)」 「ちょっと怖がらせてみただけさ。僕の家でゆっくりしようね」 「(…………)」 ゆっくり? にんげんさんのおうち? 「(まだいきてられるどぉ?)」 客は店員を呼ぶ。 「これ、テイクアウトでお願いします」 「かしこまりました」 「(うっうーー!!うれちぃどぉーーーー!! にんげんさんありがとうだどぉーーーー!!)」 豆れみりゃは、客の手のひらの上で泣きながら笑った―― この店の最大の売り物である、最高の笑顔で。 「……」 それをうっとりと眺める双眸の残酷さには、ついに気づくこともなく。 END □ ■ □ ■ おまけ 別席のこの客は、ホットメニューの定番”豆れみりゃが熱湯風呂に耐えているさまを鑑賞”を楽しんでいる。 「(う゛~~!う゛~~!)」 「(あぢゅいどぉ~~!!じんじゃうどぉ~~)」 「(とってもあぢゅがっだどぉ~~、でもちょっとらくになってきたんだっどぉ~)」 「(ぽかぽかだどぉ~♪おぜうさまはがまんづよいんだどぉ~!ぎゃお~!)」 「あ、お湯下さい」 「どうぞ」 コポコポコポ…… 「(うあぁぁぁぁーー!!あぢゅいぃぃぃーー!あぢゅいどぉーー!!)」 もちろんこうしたニーズのために珈琲は濃い目に淹れてあり、カップも通常のものより二回りほど大きい。 また、1オーダーに付き一度まで、業務用スチームでの温め直しサービスが利用できる。 「(う゛ぅぅぅ~~~!!あぢゅいのやだどぉぉぉぉーーー!!)」 客は恍惚とした表情で、涙を流して熱さに耐える豆れみりゃを眺め続けるのだった。 END このSSに感想をつける
https://w.atwiki.jp/yukkuri_gyakutau2/pages/60.html
半角 で始めると引用文になります。 最新追加作品はこのページにあります。 作品の後ろにある文字の説明はジャンルマークについてに纏めてあります。 ゆっくりいじめ系 ゆっくりについて ゆっくり加工場系 霊夢×ゆっくり系 魔理沙×ゆっくり系・森近霖之助×ゆっくり系 アリス×ゆっくり系 紅魔館×ゆっくり系 レミリア×ゆっくり系・小悪魔×ゆっくり系 美鈴×ゆっくり系 白玉楼×ゆっくり系・幽々子×ゆっくり系 紫×ゆっくり系・藍×ゆっくり系 永遠亭×ゆっくり系 永琳×ゆっくり系 てゐ×ゆっくり系・鈴仙×ゆっくり系・輝夜×ゆっくり系 慧音×ゆっくり系・妹紅×ゆっくり系 幽香×ゆっくり系 映姫×ゆっくり系・メディスン×ゆっくり系 阿求×ゆっくり系 にとり×ゆっくり系・射命丸×ゆっくり系・萃香×ゆっくり系 チルノ×ゆっくり系・レティ×ゆっくり系 ルーミア×ゆっくり系・ミスティア×ゆっくり系 プリズムリバー三姉妹×ゆっくり系・衣玖×ゆっくり系 パルスィ×ゆっくり系 ゆっくりれみりゃ系いじめ ゆっくりフラン×ゆっくりれみりゃ系・ゆっくり×ゆっくりれみりゃ系 ゆっくりフラン系いじめ ゆっくりパチュリー系・ゆっくりれーせん系・きめぇ丸系 ゆっくり静葉系・ゆっくりてんこ系・ゆっくりすいか系 その他 ゆっくりいじめ系ログ置き場 虐めSS・ジャンルものログ置き場 ゆっくりいじめ系 汎用カテゴリ。 ゆっくりいじめ.250 ゆっくりいじめ.500 ゆっくりいじめ.750 ゆっくりいじめ.1000 ゆっくりいじめ.1250 ゆっくりいじめ.1500 ゆっくりいじめ.1750 ゆっくりいじめ.2000 ゆっくりいじめ.2250 ゆっくりいじめ.2500 ゆっくりいじめ.2750 ゆっくりいじめ.3000 ゆっくりいじめ.3250 ゆっくりについて ゆっくりについて? そ ゆっくりについて2? そ ゆっくりについて3 ゆっくり求聞史紀?そ ゆっくり加工場系 ゆっくり加工場系21以前は虐めSS・ジャンルもの?にあります。 ゆっくり加工場系22 ゆっくり達の生涯 『加工場脱出編』(前編)?虐家機 ゆっくり加工場系23 ゆっくり達の生涯 『加工場脱出編』(中編)?虐性機料 ゆっくり加工場系24 ゆっくり達の生涯『加工場脱出編』 (後編)?虐環機 ゆっくり加工場系25 ゆっくり農園?そ環無 ゆっくり加工場系26 【加工場の一室で】虐家機無 霊夢×ゆっくり系 霊夢×ゆっくり系17以前は虐めSS・ジャンルもの?にあります。 「霊夢×ゆっくり系18は作者さんからの要請により削除しました。by管理人」 霊夢×ゆっくり系19 ゆっくりゃの親子?制 霊夢×ゆっくり系20 ドスまりさの真実?制 霊夢×ゆっくり系21 体付きとの違い?虐捕 霊夢×ゆっくり系22 どすまりさの失敗? 魔理沙×ゆっくり系・森近霖之助×ゆっくり系 魔理沙×ゆっくり系1 ゆっくりいじり?そ 魔理沙×ゆっくり系2 普通の饅頭と普通の魔法使い?虐そ 魔理沙×ゆっくり系3 ゆっくりときのこ?虐家薬 魔理沙×ゆっくり系4 ゆっくりの身の程? 森近霖之助×ゆっくり系1 代価? アリス×ゆっくり系 アリス×ゆっくり系12以前は虐めSS・ジャンルもの?にあります。 「アリス×ゆっくり系13および14と15は作者さん要請により削りました。by管理人」 アリス×ゆっくり系16 アリスのゆっくり水爆弾? 制 家 「アリス×ゆっくり系17は作者さんからの要請により削除しました。by管理人」 アリス×ゆっくり系18 昔話「ゆっくりありす? 紅魔館×ゆっくり系 紅魔館×ゆっくり系16以前は虐めSS・ジャンルもの?にあります。 紅魔館×ゆっくり系17 ゆっくり誕生秘話3? 紅魔館×ゆっくり系18 ゆっくり誕生秘話4? 紅魔館×ゆっくり系19 加虐性?虐 紅魔館×ゆっくり系20 ゆっくりはまさに世紀末? 紅魔館×ゆっくり系21 1-1? レミリア×ゆっくり系・小悪魔×ゆっくり系 レミリア×ゆっくり系1 レミリアと森のゆっくり 中編_1?虐性薬捕 レミリア×ゆっくり系2 レミリアと森のゆっくり 中編_2?虐性薬捕 レミリア×ゆっくり系3 レミリアと森のゆっくり_後編その1_18禁エロ?※年齢制限内容を含むため、本文は外部ページ レミリア×ゆっくり系4 レミリアと森のゆっくり_後編その2_1?虐性捕 レミリア×ゆっくり系5 レミリアと森のゆっくり_後編その2_2?虐性捕 小悪魔×ゆっくり系1 素敵な史書さん2?虐料 小悪魔×ゆっくり系2 ある村の冬の風物詩?虐家 小悪魔×ゆっくり系3 ゆっくりぱちゅりぃ?制 小悪魔×ゆっくり系4 紫饅頭にクイズ出せば自滅してくれる?制 小悪魔×ゆっくり系5 パティシエールな小悪魔? 小悪魔×ゆっくり系6 パティシエールな小悪魔2? 美鈴×ゆっくり系 美鈴×ゆっくり系15以前は虐めSS・ジャンルもの?にあります。 美鈴×ゆっくり系16 美鈴と森のゆっくり_後編_全年齢_2?虐制性 美鈴×ゆっくり系17 めーりんと美鈴?虐制性 美鈴×ゆっくり系18 レミリアと森のゆっくり_前編?※年齢制限内容を含むため、本文は外部ページ 美鈴×ゆっくり系19 ゆっくりめいりんの恩義_前?制 美鈴×ゆっくり系20 ゆっくりめいりんの恩義_後? 白玉楼×ゆっくり系・幽々子×ゆっくり系 白玉楼×ゆっくり系1 ゆっくりみょんいじめ? 制 白玉楼×ゆっくり系2 月見ゆっくり?制性料 白玉楼×ゆっくり系3 ゆっくり弾幕?虐 白玉楼×ゆっくり系4 妖夢とみょん? 白玉楼×ゆっくり系5 みょんとの出会い? 制 幽々子×ゆっくり系1 死を操る程度の能力?虐 紫×ゆっくり系・藍×ゆっくり系 紫×ゆっくり系1 ゆかりんとゆっくり?虐家性 紫×ゆっくり系2 都会のアリス?そ 藍×ゆっくり系1 ゆっくりマスター?虐そ共 永遠亭×ゆっくり系 永遠亭×ゆっくり系5以前は虐めSS・ジャンルもの?にあります。 永遠亭×ゆっくり系6 ゆっくり夫婦の出産-1?虐家性共 永遠亭×ゆっくり系7 ゆっくり夫婦の出産-2?虐家性共 永遠亭×ゆっくり系8 ずっといっしょ?虐制捕性 永遠亭×ゆっくり系9 ちょいワルマタニティー(笑)?虐制薬家 永遠亭×ゆっくり系10 仲違?虐家 永琳×ゆっくり系 永琳×ゆっくり系21以前は虐めSS・ジャンルもの?にあります。 永琳×ゆっくり系22 はじめ?虐環 永琳×ゆっくり系23 怖い?制薬 永琳×ゆっくり系24 ゆっくりアリス最後の日?制薬 永琳×ゆっくり系25 人間になりたいれいむ?虐環 永琳×ゆっくり系26 ゆっくリアン? てゐ×ゆっくり系・鈴仙×ゆっくり系・輝夜×ゆっくり系 てゐ×ゆっくりれーせん系1? 制 てゐ×ゆっくり系2 崩壊と嘘?虐環共 てゐ×ゆっくり系3 遊ぶ?虐環 てゐ×ゆっくり系4 楽園実験?虐環 てゐ×ゆっくり系5 酷い暇つぶし?虐家 鈴仙×ゆっくり系1 箸休め?虐環薬 鈴仙×ゆっくり系2 うどんげのゆっくり実験?虐家共 鈴仙×ゆっくり系3 うどんげのゆっくり実験2?虐共捕 鈴仙×ゆっくり系4 うどんげ実験3?虐 輝夜×ゆっくり系1 ゆっくりとした午後? 虐 輝夜×ゆっくり系2 輝夜の暇つぶし?虐環機 輝夜×ゆっくり系3 闊歩?虐 輝夜×ゆっくり系4 気まぐれの暇つぶし? 慧音×ゆっくり系・妹紅×ゆっくり系 以前のものは虐めSS・ジャンルもの?にあります。 慧音×ゆっくり系5 ゆっくり奇々怪々(上)? 慧音×ゆっくり系6 ゆっくり奇々怪々(中)? 慧音×ゆっくり系7 ゆっくろっく (上)? 慧音×ゆっくり系8 ゆっくろっく(下)? 慧音×ゆっくり系9 ゆっくり奇々怪々(下)?制 妹紅×ゆっくり系5 人食いゆっくり_前?虐家 妹紅×ゆっくり系6 人食いゆっくり_後?虐家 妹紅×ゆっくり系7 妹紅とゆでたまご?虐家 妹紅×ゆっくり系8 もこたんvsドスまりさ?制 妹紅×ゆっくり系9 妹紅と?虐性家 幽香×ゆっくり系 以前のものは虐めSS・ジャンルもの?にあります。 幽香×ゆっくり系7 ゆっくり後悔し続けてね!?制 幽香×ゆっくり系8 ゆっくりメーリン2?制 幽香×ゆっくり系9 ある馬鹿なゆっくりの話2?制共 幽香×ゆっくり系10 ゆっくり植えていくね!?そ 幽香×ゆっくり系11 ゆうかりんfA・大量虐殺ルート?そ 映姫×ゆっくり系・メディスン×ゆっくり系 映姫×ゆっくり系1 ゆっくり輪廻転生していってね!? 制 映姫×ゆっくり系2 ゆっくりの罪?制そ 映姫×ゆっくり系3 地獄で苦しめ?制環 メディスン×ゆっくり系1 風下注意?制環 メディスン×ゆっくり系2 風上に立つ?虐薬 阿求×ゆっくり系 以前のものは虐めSS・ジャンルもの?にあります。 阿求×ゆっくり系10 ゆっくりごーまがん?虐 阿求×ゆっくり系11 ゆっくりと焼きましょ?虐家 阿求×ゆっくり系12 鋼の糸? 阿求×ゆっくり系13 マイクロ要塞? 阿求×ゆっくり系14 虐待王AQN.? にとり×ゆっくり系・射命丸×ゆっくり系・萃香×ゆっくり系 以前のものは虐めSS・ジャンルもの?にあります。 にとり×ゆっくり系7 ゆっくりロケットに乗る? にとり×ゆっくり系8 ドスの卵? にとり×ゆっくり系9 火遊び? にとり×ゆっくり系10 YUSIN? にとり×ゆっくり系11 ほぺミキ? 射命丸×ゆっくり系1 カラス?虐家 萃香×ゆっくり系1 子鬼とゆっくり? 制 チルノ×ゆっくり系・レティ×ゆっくり系 チルノ×ゆっくり系1? 虐 道 チルノ×ゆっくり系2 大ちゃんの想い? 虐 チルノ×ゆっくり系3 妖精たちとゆっくり? 虐家 チルノ×ゆっくり系4 妖精と遊ぼう? 虐 チルノ×ゆっくり系5 歌うのをやめないで? 虐 チルノ×ゆっくり系6 ハードチルノ?制そ チルノ×ゆっくり系7 チルノ助ける?そ家 レティ×ゆっくり系1 レティさん家でゆっくり? 制 レティ×ゆっくり系2 挽歌?虐そ ルーミア×ゆっくり系・ミスティア×ゆっくり系 ルーミア×ゆっくり系1 ルーミアとゆっくり?虐家捕 ミスティア×ゆっくり系1 ゆっくりいじめ鰻篇 前編? 制 ミスティア×ゆっくり系2 ゆっくりいじめ鰻篇 後編? 制 プリズムリバー三姉妹×ゆっくり系・衣玖×ゆっくり系 プリズムリバー三姉妹×ゆっくり系1?そ性 プリズムリバー三姉妹×ゆっくり系2 花見ライブin白玉楼?そ プリズムリバー三姉妹×ゆっくり系3 【プリズムリバーのトランペット吹き】?制 衣玖×ゆっくり系1 衣玖さんとゆっくり? 虐 そ 衣玖×ゆっくり系2 ゆっくりてんこ大虐殺?虐家捕 パルスィ×ゆっくり系 パルスィ×ゆっくり系1 秘目? ゆっくりれみりゃ系いじめ 以前のものは虐めSS・ジャンルもの?にあります。 ゆっくりれみりゃ系いじめ60 ブログの女王? ゆっくりれみりゃ系いじめ61 れみ☆りゃ☆ぎゅー☆? ゆっくりれみりゃ系いじめ62 れみりゃをむーしゃむしゃー? ゆっくりれみりゃ系いじめ63 帽子のないれみりゃ? ゆっくりれみりゃ系いじめ64 サンタクロース? ゆっくりフラン×ゆっくりれみりゃ系・ゆっくり×ゆっくりれみりゃ系 ゆっくりフラン×ゆっくりれみりゃ系1 ゆくりれみりゃとフラン? 虐 制 共 ゆっくりフラン×ゆっくりれみりゃ系2 ゆっくりフラン? 虐 捕 ゆっくりフラン×ゆっくりれみりゃ系3 れみりゃのトモダチ奮闘記? そ捕共 ゆっくりフラン×ゆっくりれみりゃ系4 スクうーター? ゆっくり×ゆっくりれみりゃ系1 こわいこわい? 虐 制 捕 ゆっくりフラン系いじめ ゆっくりフラン系いじめ1 ここほれ うっうー!? ゆっくりパチュリー系・ゆっくりれーせん系・きめぇ丸系 ゆっくりパチュリー系いじめ1 ゆちゅりーいじめ虐 ゆっくりパチュリー系いじめ2 あるゆちゅりーの生涯虐捕家 ゆっくりパチュリー系いじめ3 ぱちゅりー? ゆっくりれーせん系いじめ1 DXトラップ? きめぇ丸いじめ系1 お1ついかが?? ゆっくり静葉系・ゆっくりてんこ系・ゆっくりすいか系 ゆっくり静葉系いじめ1 静かな毎日? ゆっくりてんこ系いじめ1 愛憎のゆっくりてんこ? ゆっくりてんこ系いじめ2 てんこを虐待してみた?虐無 ゆっくりすいか系いじめ1 ゆっくりすいか? その他 以前のものは虐めSS・ジャンルもの?にあります。 その他 オーバーテクノロジー? その他 ゆっくりの習性を利用してみた? その他 スィーまりさ 1? その他 スィーまりさ 2? ゆっくりいじめ系ログ置き場 ゆっくりいじめ.250 ゆっくりいじめ.500 ゆっくりいじめ.750 ゆっくりいじめ.1000 ゆっくりいじめ.1250 ゆっくりいじめ.1500 ゆっくりいじめ.1750 ゆっくりいじめ.2000 ゆっくりいじめ.2250 ゆっくりいじめ.2500 ゆっくりいじめ.2750 ゆっくりいじめ.3000 ゆっくりいじめ.3250 現在追加中 虐めSS・ジャンルものログ置き場 虐めSS・ジャンルもの? 現在追加中
https://w.atwiki.jp/yukkuri_gyakutai/pages/5298.html
ゆっくりれみりゃ系いじめ ゆっくりいじめ.3250 ゆっくりいじめ.250 ゆっくりいじめ.1500 ゆっくりいじめ.3000 ゆっくりいじめ系2039 大蛇 ゆっくりいじめ.500 ゆっくりいじめ.2000 ゆっくりいじめ.1000 ゆっくりいじめ.2500 ゆっくりいじめ.1250 虐待おにいちゃんの作品集 ゆっくりいじめ.1750 ゆっくり設定集 ゆっくりいじめ系2788 ゆっくりみんな入ってね! 虐めSS・ジャンルもの ゆっくりいじめ系3068 廃倉庫にて、18匹 ゆっくりいじめ.2250 ゆっくりいじめ系641 ゆっくり葬式 ゆっくりボールマンの作品集 ゆっくりいじめ系2754 ゆっくりできないおみずさん ゆっくりいじめ系441 ゆっくりと理科実験 ゆっくりいじめ系3107 ゆっくりの生態 都会編 ~ハプニング~2 ゆっくりじめ系3217 おうちが壊されてゆん生が終わる ゆっくりいじめ.750 ゆっくりいじめ系1129 庇護 ゆっくりいじめ系225 ゆっくりたちの生き地獄 ゆっくりいじめ.2750 ゆっくりいじめ系3072 ゆっくりの生態 都会編 ~お仕事~(前編) ゆっくりいじめ系3211 ゆぎゃく ゆっくりいじめ系2269 加工場のいつもと変わらない一日 ゆっくりいじめ系883 解体お兄さん ゆっくりいじめ系1419 ゆっくりを飼いたいお兄さん 虐めSS・一覧 ゆっくりいじめ系1448 きれいなゆっくり ゆっくりいじめ系269 雪中のゆっくり前編 ゆっくりいじめ系888 元気な赤ちゃんゆっくり ゆっくりいじめ系3000 ゆっくりちるのは今日も行く ゆっくりいじめ系411 ゆっくり焼き土下座(前)_2 ゆっくりいじめ系1254 赤ちゃんを育てさせる ゆっくりいじめ系2548 ゆっくりにひたすら足焼きしてみた ゆっくりいじめ系207 ゆっくりわさび ジャンルマークについて ゆっくりいじめ系2825 ゆっくりと畑と野菜(1) ゆっくりいじめ系1132 庇護─選択の結果─ ゆっくりいじめ系2719 ある愛護団体のお仕事 ゆっくりいじめ系2880 最近の加工所 ゆっくりいじめ系2900 スーパー赤ゆっくりボール2-2 ゆっくりいじめ系1428 黒歴史 ゆっくりいじめ系147 奇形ゆっくり ゆっくりいじめ系3196 ある地域ゆっくりの悪夢 ゆっくりいじめ系502 お兄さんの歪んだ愛_2 ゆっくりいじめ系2535 げすとじじいと吹雪の日 ゆっくりいじめ系2352 赤ゆっくりとラッピング ゆっくりいじめ系2785 クリーム・コーヒー ゆっくりいじめ系236 画鋲 ゆっくりいじめ系1041 ゆっくり一家、デパートへ逝く ゆっくりれみりゃ系いじめ24 土用丑の日れみりゃの日 ゆっくりいじめ系313 ゆっくり家族とエターナルフォースブリザード ゆっくりいじめ系1265 好かれるゆっくりと嫌われるゆっくり ゆっくりいじめ系250 ゆっくり魔理沙が極限までゆっくりできる話2 ゆっくりいじめ系2 ゆっくり除草剤 ゆっくりれみりゃ系いじめ30 れみりゃのヘアカット ゆっくりいじめ系813 赤ちゃんのお帽子 ゆっくりいじめ系2809 理科室にて ゆっくりいじめ系1108 赤ちゃんまりさとまりさつむり ゆっくりいじめ系1858 ストレス爆発!! 1~3 ゆっくりいじめ系151 ゆっくり魔理沙が極限までゆっくりできる話1 ゆっくりいじめ系1532 可愛そうな赤ちゃんにゆっくり恵んでね 本当に可愛い赤ゆ ゆっくりいじめ系1438 きめぇ丸の恩返し 丁 ゆっくりいじめ系2646 れみりゃの子育て ゆっくりいじめ系3002 夏休みの宿題 ゆっくりいじめ系2751 ゆっくり達の生涯 『加工場の日常編 プロローグ(A)』 ゆっくりいじめ系2242 俺のちぇんに手を出すとは良い度胸だ改 感想フォーム ゆっくりいじめ系1737 そろーりそろーり ゆっくりいじめ系447 無限ループ ゆっくりいじめ系1527 ゆめであえたら ゆっくりいじめ系3106 ゆっくりの生態 都会編 ~ハプニング~1 ゆっくりいじめ系3129 さぁおたべなさい ゆっくりいじめ系511 ゆっくり焼き土下座(後)_01 ゆっくりいじめ系148 ゆっくりフランのある休暇 ゆっくりいじめ系2263 ゆしるだー ゆっくりいじめ3167 れいむ虐待 ゆっくりれみりゃ系いじめ32 俺はれみりゃが嫌いです ゆっくりいじめ系3151 ゆっくりと軍隊 ゆっくりいじめ系609 きらーうーぱっく ゆっくりいじめ系493 ゆっくりペットショップ ゆっくりいじめ系208 ゆっくり親子の窯焼き おまけ ゆっくりいじめ系1279 れいむよ永久に安らかに ゆっくりいじめ系2353 通りすがりの人間だ ゆっくりいじめ系2361 町内の動物2 ゆっくりいじめ系1939 飼いゆっくりが捨てられた 前編 ゆっくりいじめ系692 嗚呼、人違い ゆっくりいじめ系530 ゆっくりぺにぺに ゆっくりれみりゃ系いじめ40 くろひげ ゆっくりいじめ系466 ゆっくりに激しいぼうこうを加えるお話 ゆっくりいじめ系2757 れみりゃ牧場
https://w.atwiki.jp/yukkuri_gyakutai/pages/1363.html
幻想郷にその名を轟かせる魔城・・・紅魔館。 頂点に君臨するのは幼き紅い月・・・レミリア・スカーレット。 人々の恐怖と畏敬の象徴たる彼女には、しかし悩みがあった。 今日も悩みの張本人(人?)が館の荘厳さにそぐわぬ間抜け声をあげる。 「う”~さ”く”や”ぁ~さ”く”や”にい”い”つ”け”て”やどぅ~」 ゆっくりれみりゃである。 そのバランスの悪い肉まん頭を揺らし、愚鈍そのものの歩みで泣き叫んでいる。 どうやら蝶を追いかけていた最中に派手に転んだらしい。醜い顔が泥で更に醜くなっている。 今もゆっくりゃの追跡を受けている蝶は逃れようとひときわ高く飛び・・・・ 直後上からの銀光に粉々にされた。 地面に刺さったナイフを抜くのは、メイド長・十六夜咲夜。 「お呼びですか、お嬢様。」 「う”~さ”く”や”~~さ”く”や”~」 ゆっくりゃは咲夜に抱きつき、汚らしい顔面をスカートにこすりつける。 咲夜は嫌な顔一つせずかがみこみ、 「もう大丈夫ですよー、プリンがありますから帰りましょうね~。」 れみりゃを抱え上げ館に向かう。 「う~♪ぷでぃんがたべたいどぉ~うっう~♪」 プリンという単語にだけ反応したゆっくりゃは笑顔になり、咲夜の腕の中で珍妙な踊りを始めた。 本物の「お嬢様」は、窓からその光景を憎々しげに見下ろしていた。 「ねえパチュリー・・・・私は服装と髪型を変えるべきかしら?」 「馬鹿馬鹿しいわ。それこそアレにに迎合してるのと一緒よ。」 「わかっているけど・・・そう言いたくもなるわ・・・・。」 パチュリー・ノーレッジは、紅茶片手に当主をなだめる。 今は恒例の茶会だ。咲夜も二人の横に控えていたのだが、先ほどの奇声を聞いた瞬間窓の外だった。 能力の無駄使いだと思うレミリア。 「・・・これで紅茶がぬるかったりしたら、何か言いようがあるんだけどね。」 座って紅茶を口にしながらレミリアは言う。 「なまじパーフェクトなだけやりにくいわね・・・おかわり」 パチュリーの声と同時に、カップに紅茶を注ぐ咲夜の姿があった。神業だ。 無駄使いすぎる。 「ほらね。」 「・・・・・。」 無言の主人を前に、昨夜は瀟酒なたたずまいを崩さない。 紅魔館に多く生息するゆっくりゃは他のゆっくりと同様、いやそれ以上に忌み嫌われる存在だ。 しかし咲夜はそのゆっくりゃを溺愛している。 従者の頂点たる彼女がそうなのだから、他の妖精メイドや門番が邪険に扱うことは出来ない。 流石に市場などでゆっくりゃが野菜や陶器を荒らして回った時はかなり厳しく叱ったようだが・・・・。市場の人間は完全に萎縮してしまっていた。 そこに生まれるのは畏怖とは違う感情、忌避だ。このままでは自分、ひいては紅魔館の品位が疑われるというものだ。 れみりゃがあの容姿、自分に似た姿でなければ何も問題は無いのに、とレミリアは思った。 もしそうならいくら幻想郷中で忌み嫌われていようが殺されようが知ったことではないし、咲夜も熱を上げることはないだろう。 むしろ自分が命令せずとも殺人ドールで紅魔館から一掃してしまうはずだ。 「・・・・・。」 レミリアはベッド(天蓋付き豪華仕様)に寝そべり、夜の帳から顔をのぞかせる月を眺めていた。 ゆっくりゃ達―全部で7匹ほどいるらしい―は咲夜の部屋の隣の納屋で寝ているはずだ。 雲が月光を遮る。 「・・・・・・・・・。」 ゆっくりゃが現れるまで、あの鉄面皮で超然とした咲夜の楽しそうな顔を、レミリアは見たことがなかった。 その気になれば明日にでもみずから奴らを八つ裂きにしてもいい。咲夜に命令してやらせてもいい。 しかし、それは咲夜の、最も信頼する従者のささやかな楽しみを奪うこと。 「・・・・・・・・・ふぅ。」 当主の小さな溜息を聞くものはなし。 寝ていたゆっくりゃ達は咲夜の声で起こされた。 まだ夜が明ける時間でもなく、ゆっくりゃ達は眠い目で抗議しようとするが、咲夜の、 「別の部屋でゆっくりしましょうね。」 という一言で笑顔になり、たちまち「うー♪うー♪」の大合唱が始まる。 咲夜に連れられて階段を下りていった先にゆっくりゃ達が見たのは、全面が石造りで部屋の中央に排水溝がある殺風景な部屋だった。 ゆっくりゃのぷでぃん脳では思い至らないが・・・・まるで牢獄だ。 部屋の光景、咲夜が鉄製の扉を重々しく閉める音に戸惑い、「うー・・・」と不安そうな声をあげる肉まん達。 しかし、咲夜の次の一言で笑顔になる。 「みんなー、今からお遊戯をしましょう。」 「うー♪おゆーぎー♪」 「しゃくやーなにするのしゃくやー♪」 機嫌を良くしたゆっくりゃ達は咲夜の指示で円になって手をつなぎ、真ん中の一匹を囲むという配置になった。 丁度人間の遊戯で言うところの「かごめかごめ」のような形だ。 手をつないだゆっくりゃ達はニコニコ顔で騒ぎ、真ん中に至っては自分が主役だと考えたのか例のヒゲダンスを始めた。 「うっうー♪うあうあ♪」 「はーい、じゃあ始めましょうねー♪」 「「「うー♪」」」 銀光が閃く。 肉まん動体視力では期待すべくもないが、それは咲夜の手によるものだ。 ゆっくりゃ達は笑顔のまま。 真ん中のゆっくりゃが、ぐらり、とよろめく。 ぽたり、と音というがする。 真ん中のゆっくりゃの足下、排水溝に、 血でなく水でなく、肉汁が流れ落ちる。 漂う、肉まんの香り。 「あ・・・・・が・・・・さ”く”や”」 「「「や”あ”あ”あ”あ”あ”ぁ”ぁ”っ”」」」 真ん中のゆっくりゃは苦悶の表情で、しかしその表情は奇妙に歪んでいる。 それもそのはず、その顔は三本の横線が入り、そこから肉汁を垂れ流しているのだから。 顔だけではない。胸、腰、足・・・腕以外の全てに横線が入っている。 咲夜は瞬時にゆっくりゃを輪切りにしたのだ。それも、すぐさま崩れないように神速で。 いまや肉まんでありながらハンバーガーのように各部位が重なっただけとなった真ん中ゆっくりゃ。 と、ぐらりと倒れ込みそうになる。 「ほら♪みんなで支えないと崩れちゃいますよ。」 「た”す”け”・・・・」 「「「う”うううぅぅぅぅっ”」」」 崩れ落ちそうになるゆっくりゃを、周りのゆっくりゃが慌てて真ん中の体を手で抑え、支える。 「どーじて!?どーじでごんな”ひどいごどす”るのおおおおおっ”!!」 「れみりゃのぷりちーながらだがあああああ”ー!!」 「みでないでだずげでよおおおぉぉっ”!」 涙と肉汁で顔をぐしゃぐしゃにした二匹が抗議する。 真ん中はもう声を出す余裕も無い。 「これはゲームです。しばらくみんなががんばれば傷が塞がって元通り。そしたらぷでぃん、素敵なぷでぃんの時間よ♪」 「いら”な”い”!ぷでぃんいらないがらだじけであげでええええ!!!さ”く”や”ー!!!!」 「そう?まあとにかく、ゆっくり支えていってね!!!」 咲夜はは満面の笑みをゆっくりゃ達に送る。それだけ。 ゆっくりゃ達の絶叫。 もう10分は立っただろうか。 最初は泣き叫んでいたゆっくりゃ達も、真ん中を支えることに専念している。 ゆっくりゃはゆっくりの中でも屈指の再生能力を持つ。 しかし、このように大規模な傷、しかも何カ所にも渡るものは最低でも20分はかかる。 さらに悪いことに・・・・咲夜が使ったナイフには少量の廃油が塗ってあり、それが再生を阻害していた。 従って、ゆっくりゃ達は更に長い苦行を強いられることになった。 「ぶ・・・ぶびゅるるる・・・・。」 支えているうち一匹のゆっくりゃが奇妙な呻き声をあげる。 ゆっくりは基本的に脆弱な存在だ。 補食種とはいえ、ゆっくりゃもその例外ではない。 更に日頃から甘やかされてるゆっくりゃ達には、例え10分でも同じ姿勢でものを支えるというのは地獄の責め苦であった。 と、先ほどから呻いているゆっくりゃの体が痙攣しだす。 「う”・・・う”・・・」 「う”ー!!ゆ”っくり”がんばっで!!さ”く”や”ーも”うだずげでえー!!」 他のゆっくりゃが激励する。 咲夜はただ笑顔で見ているだけ。 更に10分が経過した。 「う”・・・う”ーう”ー!!」 「!!!だいじょぶぅ!?」 今まで意識すらなかった真ん中がかすかに声を上げた。 傷が塞がりかけているのだ。 「う”う”ー!!なおっでね!ゆ”っぐりなおってね!!」 ゆっくりゃ達に光明が差す。 だが。 先ほどから呻いていたゆっくりゃが、ふと、力を抜いてしまった。 ぐらり。 「!!!!う”ー!!!」 周りのゆっくりゃは慌ててフォローに回る。 力を抜いていたゆっくりゃも踏ん張り直そうとした。 と、足下の、真ん中ゆっくりゃが流した肉汁に、足を滑らせた。 前のめりに倒れる。 ぐらり・・・・。 立て直せなかった。 周りのゆっくりゃ達を巻き込みながら、二匹のゆっくりゃは一匹が押し倒す形で床に叩き付けられた。 ぐじゃっ!! 「う”ごぶえ”・・・・」 ぶちまけられる真ん中ゆっくりゃ。 破片を破片を肉汁を肉汁をまき散らしながら。 「「「あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”っ!!!!!」」」 白目を剥き、口を限界まで開いて絶叫するれみりゃ達。 友人の凄惨な死に様に、身を折って中身を吐き出すものもいる。 「ぷっ・・・・くくくくっ・・・。」 咲夜はあろう事か、耐えられないという風に顔をそらし、笑っている。 輪切りにされた顔の上半分が、恨めしそうに宙を見ている。 崩壊の張本人であるゆっくりゃは友人の臓腑に塗れて泣いていた。 「ぶえ”え”え”え”え”え”え”・・・う”っ!!」 と、周りのゆっくりゃ達に蹴飛ばされ、中身を吐き出す。 「お”ま”え”の”せ”い”だあ”あ”あああっ”」 「ゆ”っぐり”!ゆ”っぐり”し”ね”えぇぇ”ー!!」 「や”!!や”め”!でえぶぴぃっ!!」 エスカレートするリンチ。 「はいはいはい、ケンカは無しよー。」 ここでやっと咲夜が止めに入る。 リンチされ息も絶え絶えのゆっくりゃを助け起こし、肉片まみれの服を整えてやる。 制裁すべき相手が助けられたのは不満だが、ゆっくりゃ達は今度こそ咲夜が悪夢を終わらせてくれると思った。 ここまでのことを強いられながら、まだ咲夜に縋っている。 そうするしかない。 そうする以外に方法を知らないのだ。 咲夜は助けたゆっくりゃの背後から肩に手を置き、ゆっくりゃ達に話しかける。 「さて・・・みんなお疲れ様です。」 「う”ー!!さ”く”や”ー!!ゆ”っぐりざぜでえぇぇぇ・・・」 「はいはい。」 咲夜の言葉に、ゆっくりゃ達はわずかに安堵の表情を浮かべ・・・。 再び銀光。 ぐらり。 咲夜に助けられたゆっくりゃが、傾く。 「今度はこの子の番ね。」 7匹が6匹に、6匹が5匹に、5匹が4匹に・・・・。 部屋にはゆっくりゃたちの残骸が散らばり、排水溝に肉汁が流れ落ちる音が響いている。 遂に残ったのは3匹だけとなり、そのうち一匹もハンバーガー状態になっていた。 左右から支える2匹。 ここまでずっとゆっくりゃ達を支えてきたのだから、非力なゆっくりゃの中では体力があるらしい。 だが、彼らにとってそれは何の気休めにもならない。 相変わらずその様子を眺めている咲夜。 その手に持つナイフから肉汁を滴らせながら。 本人は心なしか頬を上気させ、うっとりと目を細めている。 支える2匹の姿は酷いの一言。 輪切り部分から滴る肉汁で手はふやけ、ところどころ皮が破けて中身が見え隠れしている。 1匹ぶちまけられる度に飛沫を浴びているため、桃色だった服はもう何色かわからない。 更に、咲夜から見て左のゆっくりゃは、涙と涎とその他諸々で表情がわからないような有様。 対して右のゆっくりゃは、下膨れの顔に今まで見たことも無いような不気味な薄ら笑いを貼付けていた。 何度目かの崩壊がやってきた。 左のゆっくりゃがぷるぷると震えだす。 「・・・や”・・・・」 その震えが他の二匹にも伝わる。 「う”ー!う”ー!!れみりゃじにだぐないー!!!」 喋れる状態にまで回復していた輪切りれみりゃが叫びだす。 しかし、もう遅い。 震えていたゆっくりゃは他の2匹を薙ぎ倒した。 「う”が・・・・」 濁った断末魔とともに肉まんスライスが残骸の山を新たに高くする。 立ち上がった右のゆっくりゃは無言。 左ゆっくりゃは更に床に寝転がると、最大級の駄々をこね始めた。 「う”ーもうやだざぐや”ー!!ざぐや”ー!!!じね!!み”んなぽい!ぽい!ぽいするのう”わ”ら”ばっ!!」 左ゆっくりゃは喋れなくなった。 右ゆっくりゃが仲間の残骸をその口に突っ込んでいた。 「むご!・・・う”!・・・う”ぢゅ!!」 更に残骸を掴んでは押し込む。 「が・・・・・が・・・・・」 限界まで開かれた口の中からは死んだ同胞達の目、耳、口だったものが覗いている。既に左ゆっくりゃの頭は1、5倍位まで膨らんでいた。 右ゆっくりゃは帽子・・・さっき死んだゆっくりゃの帽子を高々と振り上げると、 「ゆっくりしね!!!!!」 叩き込んだ。 左ゆっくりゃの頭は肉色の花を咲かせて破裂した。 ぱちぱちぱちぱち・・・・ 今や1匹となったゆっくりゃが目をやると、咲夜が感無量といった顔で拍手していた。 「すごいわ!!」 対するゆっくりゃは黙って肉片を掴んで口にいれ、汚らしく咀嚼し始める。 能天気さとはほど遠い、手負いの獣のような表情。 咲夜がかがみ込み、ゆっくりゃと目線を合わせる。 「あなたはこのゲームに勝ったの。これからはぷでぃんもあなただけのものよ。」 「・・・・。」 「これで一歩、あなたは近づいたのよ・・・紅魔館の主に。お・嬢・様♪」 窓から庭を見下ろしながら、レミリアは不可解だった。 あんなに醜く騒いでいたゆっくりゃ達の声がしなくなり、見かけるのも眼前で歩いているもの1匹だけになった。 更に、そいつの仕草もわからない。しっかりとした歩み。自分のお下がりの日傘の持ち方。 ゆっくりゃがこっちを見上げる。 阿呆丸出しの笑みでなく、口元を上げただけの笑み。 不本意ながらこいつは自分に似てきている、とレミリアは悟った。 しかしこれは好都合だ。このゆっくりゃなら市場でおやさいぽい♪とかぷでぃん!!!とか言わなさそうだ。 里の人間も紅魔館はあの馬鹿ゆっくりゃまで一味違う!と言ってくれそうだ。 一時はどうなることかと悩んだが、さすが咲夜、最高の従者だ。 これも彼女の教育の賜物なのだろう。 レミリアはこの上もない笑顔で控えているメイド長に振り返った。 〈fin〉 あとがき はじめまして。ゆっくりゃがこの上も無くうざいので書いてみました。 でも皆さんのようにあまり上手い虐めが出来なくて反省。 ラストもなんだかぐだぐだに・・・。 修行が足りません。 また気が向いたらお目汚しするかと思いますがよろしくお願いします。 このSSに感想を付ける
https://w.atwiki.jp/yukkuri_gyakutai/pages/2168.html
注:容姿描写等は、あくまでもこの作品内のみのものです。 朝、村の男が畑へ出てみると、こそこそと作物を齧っている影を発見した。 ゆっくりめ、と思い後ろから近づき、その物体を掴む。 「おらあっ!クソ饅頭め、ぶち殺してやる!」 「に゛ゃあ゛!」 掴まれたゆっくりは涙を浮かべ、カタカタと震えている。 そのゆっくりを見て、男はおやっと思った。 男もそんなに見かけたことのない希少種、ちぇん種であった。 「わ、わるかったよー、ごはんがたりないんだよー」 「……………………」 その姿を見て、男の怒りが急速に薄れていった。 「……分かったよ、少しでいいなら持ってっていいぜ」 「あ、ありがとう!おじさんいいひとだね、わかるよー!」 ちぇんは作物を少し貰い、お礼を言って帰っていった。 ちぇん種は基本的に素直で可愛らしいので、人間達の間では非常に人気が高い。 もちろん程度にもよるが、このように畑を荒らしても許されることは多かった。 そして、その光景を一匹のゆっくりが遠くから見ていた。 十分ほど後、男が畑仕事を始めると、再びゆっくりが作物を齧っているのが見えた。 またかよ、と思い近づき、先ほどと同様に後ろから掴む。 「ごめんだぜ!おなかがへっていたんだぜ!」 それはまりさ種であった。 このまりさは人間に捕まっても少しも慌てていない。 さっきのちぇんと同じように、作物を分けて帰してくれると信じ切っていたのだ。 「てめえ、俺の畑になにしやがるうううう!!!!」 「ゆびゃ!」 男はまりさを地面に叩きつけると、力一杯、何度も踏みつける。 「死ね、この饅頭が!身の程をわきまえやがれ!」 「な…………なんでなんだぜ…………」 まりさ種はちぇん種と違い、自分勝手で図々しい。 畑を荒らしたり、家に上がりこんで自分の家宣言をすることなど日常茶飯事である。 そのため人間達の間では、ゆっくり随一の嫌われ者であった。 当然ちぇん種との扱いの差は天地の開きがあるのだが、そんなことまりさは知る由も無かった。 またある所に、一匹の瀕死のぱちゅりーが道で倒れていた。 石か何かでケガをしたようで、皮の一部を失って餡子が流出している。 そこに一人の女性が通りかかり、ぱちゅりーに気付く。 「た、大変!大丈夫!?」 「むきゅ……いたい……」 「待ってて、すぐ助けてあげるからね!」 急いで女性はぱちゅりーを、治療のために連れて帰る。 ぱちゅりー種は物分かりがよい分、人間の恐ろしさも熟知している。 そのため人間に危害を加えようとしない傾向が他のゆっくりよりも強い。 よって人間からは頭のいい、迷惑をかけない良いゆっくりだという認識を受けていた。 女性は再び家を出ると、近くをひたすら走り回った。 すぐに目的のゆっくりが見つかった。家族連れのれいむ種で、赤れいむも何匹かいる。 「いいゆっくりね、少し借りるわ」 「なにするの!れいむをはなしてね!」 「おねーしゃん、やめちぇね!」 「おかーしゃんをはなちぇー!」 赤れいむ達の声など聞く耳持たず、母れいむを家へ連れて帰る。 そしてすぐにぱちゅりーのいる部屋ではなく、台所へ向かった。 「はやくおうちにかえして…………ゆぎゃああああ!!!!!」 女性はれいむの皮を剥ぎ、中の餡子も少し貰い、ぱちゅりーの元へ急ぐ。 幸いぱちゅりーは、まだ死んではいなかった。餡子を入れ、れいむの皮を使い縫合する。 餡子があれば、ゆっくりはなかなか死なない。小一時間すると、餡子を得たぱちゅりーは完全に回復した。 「むきゅ、ありがとう、おねえさん!」 「いやいや、助かってよかったわ」 すっかり元気になったぱちゅりーは、森へと戻っていった。 ぱちゅりーが帰ったのを見届けてから、女性は台所へ戻る。 大きく皮を剥がれたれいむは、餡子を流出しきって死んでいた。 ほぼ皮だけとなったれいむを持って、赤れいむ達の元へ戻る。 「あ、さっきのおねーしゃん!」 「おかーしゃんをかえちてね!」 「ええ、分かってるわよ。ほら」 女性は母れいむだったものを、赤れいむ達に投げつける。 「お、おかーしゃんがああああ!!!!!」 「どぼちてえええええ!!!!!」 「ゆっくちできにゃいよおおおお!!!!!」 「あなた達のお母さんのおかげで、一匹のゆっくりの命が救われたわ!ありがとう!」 れいむ種はぱちゅりー種と違い頭が悪く、まりさ種同様平気で人間の食べ物を食べたり、人家に侵入したりする。 数が多いこともあり、人間達の間ではやはり嫌われ者であった。 またある夜、青年が森を歩いていると、ゆっくりみょんが体付きれみりゃに襲われていた。 「まつんだどぉ~☆」 「ちんぽおおおお!ちんぽおおおおおおお!」 ゆっくりみょんは卑猥な言葉を発するとはいえ、その性格に関しては意外と礼儀正しい。 そのため女性からはともかく、男性には好かれることが多かった。 「この肉まんが!喰らえ!」 「だどおおおおおお!!!!!!」 青年のパンチを喰らって、れみりゃは吹っ飛び、ピクピクと痙攣している。 体付きれみりゃは可愛さも頭脳も、数あるゆっくり種の中で最低レベルに位置する。 しかもれいむ種やまりさ種にはまともな者もいるが、体付きれみりゃにはほぼ皆無。当然嫌われ者である。 「さあ、今のうちに逃げるんだ」 「ありがとうだちーんぽ!」 青年に礼を言うと、ゆっくりみょんは森の中へ姿を消していった。 しばらく歩くと、似たような光景を再び目にした。 「うー!うー!」 「たすけてえええええ!!!!!」 今度は襲っているのは体無しれみりゃ、襲われているのはゆっくりアリスである。 ゆっくりアリスは青年を見るやいなや、青年に助けを求めた。 「お、おにいさん、たすけてくれてもいいわよ!」 「……………………」 「な、なんならおにいさんのいえを、ありすのいえにしてあげてもいいわ!」 「そうか、じゃあやめとくわ」 青年はそう言うと、ゆっくりアリスを掴み上げた。 「ほれ、こいつやるよ」 「んほおおおおお!!!なんでええええ!!!」 「うー!うー!」 ゆっくりアリスは人間へは物的被害はもちろん、精神的にも害を及ぼす。 それは手当たり次第に他のゆっくりをレイプし、またその時の顔が非常に醜いということだ。 小さな子供を持つ主婦からは、子供の教育に悪いと特に評判がよろしくない。 ゆっくりれみりゃは、青年に掴まれたありすをガツガツと貪る。 「ゆぎゃあああああ!!!!!」 「うー!うー!」 「うーむ、さすがに可愛いなぁ」 体無しれみりゃは捕食種ながら、その外見はゆっくりの中でも屈指の可愛さを持つ。 しかも体付きと違ってうーうー呻るだけでウザくないので、かなり人気が高い。 もちろん、れいむ種やまりさ種をよく食べるというのも人気の理由の一つである。 青年はれみりゃの食事が終わるまで、ゆっくりしてその光景を眺めていた。 さて、それらの噂を耳にしたゆっくり達で、悪巧みを企む者達がいた。 ゆっくりちぇん、ゆっくりぱちゅりー、ゆっくりみょんの3匹である。 彼らは先の話のちぇん達のような者達と違い、彼らの種にしては珍しい、ゲス気味のゆっくりであった。 「むきゅ、わたしたちには、にんげんはやさしいわ」 「ごはんもらいほうだいだね、わかるよー」 「にんげんをりようするんだちーんぽ!」 早速3匹で人里へ赴く。 人気者の3匹が勢ぞろいしている光景には、多くの人間が目を細めた。 「あらあら、可愛らしいゆっくり達ですね」 一人の少女が3匹に声をかける。 すると3匹は待ってましたとばかりに、少女に要求を始めた。 「むきゅ、わたしたちがかわいいのは、とうぜんよ!」 「だからごはんをよこすんだちーんぽ!」 「ひろいいえもねー、わかってるよねー」 「あらあら……分かりました。ではどうぞ、私の家へ」 少女はにっこり微笑むと、自分の屋敷に3匹を招いた。 その門には「稗田」と標識があったが、ゆっくりにとってこれが何を意味するかは無論知らなかった。 そしてその家で、3匹は知ることになる。 ゆっくりの種になど関係なく、どんなゆっくりも虐待する人間がいることに。 彼らが屋敷を出てくることは、二度となかった。 終 このSSに感想を付ける