約 632,048 件
https://w.atwiki.jp/yukkuri_gyakutai/pages/4339.html
『どろっ☆わーずぅ』 幻想郷のはずれ、鬱蒼とした森の奥で、 ニコニコ笑みを浮かべ続ける者がいた。 「う~♪ ぷっでぃ~ん♪」 幾重にも重なった木々の葉によって、ほどよい強さとなった日光を浴びながら その自慢の下ぶくれを広げるのは、胴体有りのゆっくりれみりゃだ。 落ち葉を集めた絨毯に、切り株のテーブル。 密集する枝に大きな葉っぱを重ねたハンモック……。 苦労して少しずつ作り上げた"こーまかん"がそこにはあった。 そんな"こーまかん"の出来映えと、これからのゆっくりした日々を想像しながら、 れみりゃは倒木のソファーに腰かけて"うぁっ☆うぁっ☆"太ましい体を揺らして、幸せを噛みしめる。 「でみりゃのがぁ~い~あかじゃ~ん♪ ゆっぐりうまれでぐるんだどぅ♪」 くぐもった声でひとりごちり、肥大化した下膨れ顔を優しく撫でるれみりゃ。 すると、肉まんハンドの温もりを感じてか、大きな下ぶくれの奥から"うー♪"という小さな声が聞こえてきた。 「うーうー♪」 その声を聞いて、くねくね体を揺らして喜ぶ、れみりゃ。 このれみりゃは、"にんっしんっ"をしており、出産を近くにひかえていた。 ただでさえ大きな下ぶくれ顔は、通常の2倍以上に膨らみ、 その下ぶくれの奥からは、もう一つの下ぶくれ顔が既にのぞきはじめている。 れみりゃにとって、この"にんっしんっ"は二度目の出産であった。 一度目の出産でその苦労を味わったれみりゃは、"こーまかん"で万全の準備をすると同時に、 先に生まれた子どもに狩りを行ってもらいながら、出産にそなえて安静を保っていた。 「でみりゃってば、おりごぉーさんだどぉー♪ かりしゅま☆にんぷっさん☆だどぉ♪」 ゆっくりを満喫して、自画自賛を繰り返すれみりゃ。 すると、木々の隙間を抜けて、一回り小さいれみりゃがパタパタ低空を飛んできた。 「まんまぁー♪ れみぃ、ごぁんとってきたどぉー♪」 「うっうー♪ でみりゃのあがじゃ~ん♪」 小さなれみりゃを見つけて、立ち上がるれみりゃ。 紅白のお饅頭を"うーしょうーしょ♪"と抱えて飛ぶ、そのれみりゃこそ、狩りを任せていた子れみりゃだった。 「おかえりだどぉー♪ でみりゃのあがじゃん、さっすがだどぉー♪」 れみりゃは子れみりゃを出迎え、その頭を帽子の上から撫でてあげる。 子れみりゃは抱えていた饅頭を地面に落として、両頬をおさえて体を揺らす。 「うれしぃどぉー♪ まんまぁーにほめてもらえたどぉー♪」 親子のスキンシップは、やがてれみりゃ種特有の"だんす"へと変わっていく。 こーまかんのダンスホールで繰り広げられる"うぁうぁ☆だんす"を経て、 れみりゃと子れみりゃは、仲良くお饅頭を食べていく。 「「あまあま☆でりしゃすぅー♪」」 顔の周りを汚しながら、あっという間に食事を終えるれみりゃ親子。 食後、互いの"おぐし"を撫でたり梳かしたりしながら、 れみりゃと子れみりゃは、食後のコミュニケーションに花を咲かせた。 話題の中心は、これから産まれてくる"べびりゃ"のことへ自然と移っていく。 「れみぃは~♪ おねぇーちゃまになっちゃうんだどぅ♪ うぁうぁ☆うっうー♪」 「う~~♪ でみりゃのあがじゃん、でみりゃそっぐぃで、かぁ~わいいどぉ~♪」 当たり前な、けれどかけがえのない時を満喫する、れみりゃ親子。 すると、子れみりゃが何かに気付いたように"うぁ☆"と立ち上がり、親れみりゃの方を向いた。 「そうだどぉー♪ まんまぁーにしょうかいするどぅ♪」 「う~~? あがじゃん、なぁ~にぃ~?」 幸せを疑うことなく、重たい頭を少しだけ傾けるれみりゃ。 子れみりゃは自信満面に下ぶくれスマイルを輝かせて、ぴょんぴょん体を跳ねさせた。 「めしつかいができたんだどぅ♪ ごーまがんのそとでうろうろしてたのを、れみぃがひろってあげたんだどぉー♪」 「あーぅあぅー♪ あがじゃん、すごいどぉー♪」 れみりゃは、まだ小さいのに召し使いを従えるようになった我が子を褒めちぎる。 まんざらでもない様子の子れみりゃは、興奮気味に、その召使いを呼んだ。 「しゃくやぁーくるんだどぉー♪ まんまぁーにしょうかいしてあげるぅー♪」 子れみりゃの声が森に響いたそのわずかな時間を置いて、 ぺきぺきと枝を踏みしめる音とともに、こーまかんに"めしつかい"が入ってきた。 子れみりゃは確かに"めしつかい"と呼んでいた。 けれど、そこに姿を現したのは…… 「……う、うぁ!?」 疑うことなく微笑む子れみりゃの後ろで、 れみりゃは俄に体を強ばらせた。 * * * この仕事を始める時、私は周囲から反対を受けた。 けれど、私は確信していた。この新しい"ゆっくりとの在り方"を。 だから、私は今日も森へ入っていく。 用が有るのは、"ゆっくりれみりゃ"や"ゆっくりふらん"と呼ばれるゆっくり。 それも人間の幼女のような、それでいてぬいぐるみのような体を持った連中だ。 比較的どこでも見るようになった"ゆっくりれいむ""ゆっくりまりさ"とは違い、 それらの種類は数も少なく、また比較的夜行性であるために、探すのにはコツがいる。 ……まぁ、コツといっても大したことじゃない。 それに、そのコツを考え得たからこそ、私はこの仕事を始めたわけだが。 私は、いつもようにスカートとエプロンを着て、頭に銀髪のかつらとヘッドドレスをつける。 これで準備万端。あとはメイド服とは不揃いな籠を背負い、森の真ん中で、お腹から声を出せばいい。 "おぜうさまぁーおやつの時間ですよー" 私の声が、森の中でこだまする。 そんなことを2~3回繰り返すうち、目的のゆっくりが、あちらの方からやって来る。 "うっうー"とか"さくやー"とか"ぷっでぃ~ん"とか言いながら、 ゆっくりれみりゃが、次々と私の前に姿を現していく。 何も私が探すことをしないでも、向こうから喜び勇んでやって来てくれるのだ。 まったくちょろい仕事だ。 歯ごたえの無さに少々の虚しさを覚えなくもないが、それは贅沢というものだろう。 私は、テキパキとれみりゃ達との応対を進めていく。 れみりゃ達は、私のことを本能レベルですり込まれた従者"さくや"だと信じ切っている。 私はかいがしいメイドのふりをして、 同時にはお仕えすることはできないと断ってから、一軒ずつ"こーまかん"を訪ねることを約束する。 "ゆっくりりかいしたどぉー♪ れみりゃ達はおりこーさんだからゆっくり待ってあげるどぅ♪" れみりゃ達はそう言って、うぁうぁ踊ってそれぞれのカリスマをアピールしだす。 どうやら、そのダンスが上手い順番に"さくや"を"こーまかん"に招いても良いということらしい。 私は、れみりゃ達の順位づけが終わるまで、優しい微笑みを被ったまま、ゆっくりと待つ。 たまに合いの手を入れたり、れみりゃ達を褒めたり、頭を撫でてあげたりすることで、 なお一層の信頼をれみりゃ達から勝ちうることができる。 そうして、今日もまた、私は"こーまかん"に招かれた。 すると、そこには私を招いたれみりゃの親らしきれみりゃがいた。 親れみりゃはどうやら妊娠をしているらしく、 肥大化した下ぶくれ顔からは、もう一つの顔がのぞいて"うー"と鳴いている。 ……おや? 親れみりゃの方が、私を見て体を強ばらせた。 どうやら、この親れみりゃは人間の存在に警戒心を持っているようだ。 以前、人間に飼われていたか、虐められたことがあるのだろう。 "あがじゃん、にげるんだどぉー!" などと叫んで、私と子れみりゃの間に立つや否や、"ぎゃおー!"と両手を上げて威嚇を始めた。 この後も何軒も"こーまかん"を回らなければならない。 私は手早く仕事を始めることにする……。 * * * 「あぁぁー! ざぐぎゃぁぁー! だずげでぇぇーー!!」 「まんまぁぁぁーー!?」 鬱蒼とした森の奥、れみりゃの"こーまかん"で、他ならぬれみりゃが泣き叫ぶ。 人間に対して警戒感を持つれみりゃは、 子れみりゃが連れてきた人間が良からぬことをたくらんでいるのを察し、 子れみりゃを守るべく、人間へ必殺の"ぎゃおー!"を繰り出し、牽制しようとした。 ……が。 メイドの格好をした人間に、たっぷり下ぶくれた頬を2~3回ビンタされると、 れみりゃは力なく腰から砕け落ち、じんじん痛む頬を押させながら泣き出してしまうのだった。 「うー! こいつぶれぇーものだどぉー!」 自分の母親に手をあげた"めしつかい"を罰するべく、トテトテ近寄っていく子れみりゃ。 「まんまぁーいじめたらゆるさないんだどぉー! さくやなんてだいきらいだどぉー!」 「あぁぁー! あがじゃんだべだどぉー! にげどぅんだどぉぉぉー!」 子れみりゃは、人間へ向かって無防備に頬を膨らませる。 親れみりゃは、うびぃーうびぃーと嗚咽を漏らしながらも、子れみりゃを逃がそうと叫んだ。 「まんまぁーだいじょーぶだどぅ♪ れみぃはおつよいから、めしつかいなんかにまけないんだどぉー♪」 「う~~! ぢがうのぉ~~! あがじゃんにげでぇ~~!」 人間との力の差を理解していない子れみりゃと、 かつて人間によってひどい目に遭わされたことのある親れみりゃとの会話は終始交わらない。 そのかみ合わない会話に見切りをつけた人間が、子れみりゃの背中の羽へ手をのばした。 人間の手には、大きな洗濯ばさみ状の物が握られている。 「う、うぁ?」 子れみりゃがその違和感に気付くより早く、 人間はその巨大洗濯ばさみで、子れみりゃの羽の付け根をパチンと止めて固定する。 「う~! やめるんだどぅ! れみぃのかわいいおはね"ぎゅっ"しちゃだめなんだどぉー!」 羽の付け根を拘束される感覚に、子れみりゃが不満を露わにする。 そして、子れみりゃは、じたばた暴れるうちに、自慢の羽が固定されて動かないことに気付く。 「う~! ぎゅっしてるのとってぇー! これじゃぱたぱたできないどぉー!」 人間はそれを気にもとめず、子れみりゃを後ろから抱えて持ち上げると、 自らも切り株に腰かけ、その膝の上に子れみりゃを座らせた。 「ちがうどぉー! ぞれはでみりゃだぢのてーぶるだどぉー! すわっちゃだめぇー!」 子ども達との幸せなディナーを夢見ていたテーブルに、人間が腰かけている。 その光景に、れみりゃは叫びをあげながら、這うように近寄っていく。 一方、人間は子れみりゃが暴れて傷つかないように、 その下ぶくれの下側に片手を回し、撫でるように、叩くように、くすぐるように、"たぷたぷ"を開始した。 「や、やべるんだどぉー! へんになっちゃうどぉーー!」 「うわぁぁー! でみりゃのあがじゃ~~ん!!」 たぷたぷ。たぷたぷ。たぷたぷ。たぷたぷ。 人間は、れみりゃ達の声を無視して、子れみりゃの下ぶくれに刺激を与え続ける。 「う、うぁ、うぁぁ、あぅ、あぅぅ……」 最初こそ不快感をあらわにしていた子れみりゃだったが、 やがて体から力が抜けていき、完全に戦意を失ってだらんと虚脱状態になる。 「ううう……はちたないどぉー……おぜうさま、けがされちゃったどぉー……」 「あがじゃーん! じっがりぃー! じっがりずるんだどぉぉーー!!」 人間は、子れみりゃが抵抗しなくなったのを確認してから、 慣れた手つきで子れみりゃの"おべべ"を脱がしていく。 「あーぅ、あぅー……」 辛うじて声を振り絞る子れみりゃだったが、それで人間の動きは止められない。 人間は背中に背負っていた籠に、子れみりゃから脱がした"おべべ"をぽいぽい放りこむ。 「だめぇー! あがじゃんのだいじだいじ、ぽぉーい☆しないでぇぇー!」 あっという間にドロワーズいっちょうの格好にさせられてしまう子れみりゃ。 恥ずかしさから、子れみりゃは涙ぐみながら顔を紅潮させる。 人間はそんな子れみりゃの足をつかみ、大人が悪さをした子どもの尻を叩く時のように、 自分の膝の上で四つんばいの格好を取らせ、ドロワーズに手をかける。 「あぁぁー! どーが、どーが、ぞれだけばぁぁー!」 人間のやろうとすることに気づき、親れみりゃは人間の足にすりよって、懇願する。 「おでがいでずぅー! "どろっ☆わーずぅ"だけばぁー! それがだいどゆっぐりできだいんでずぅー!」 「ま……まんまぁ……だすげ……れみぃの……どろっ……わーずぅ……」 「あがじゃんー! でみりゃのあがじゃんじっかりー!」 子どもの声に奮起し、れみりゃは再度立ち上がり、人間の足をつかんで揺さぶろうとする。 「う~~! あがじゃんの"どろっ☆わーずぅ"は、まんまぁーがおまもりするんだどぉーー!!」 必死に叫んで、人間を止めようとする、れみりゃ。 しかし、人間はそれに対して、親れみりゃを蹴り飛ばすことで返事を済ませた。 「ぶんぎゃぁぁーー! いだいよぉぉー! ざぐぎゃぁぁぁーー!!」 人間は転がり回る親れみりゃから子れみりゃに注意を移し、作業を再開する。 破いたり汚したりしないように慎重に、されど子れみりゃに抵抗する暇を与えないように迅速に、 人間は、子れみりゃの「ドロワーズ」を脱がせて籠へ入れた。 「ぼぉぉーやだぁぁー! でびりゃごーまがんにがえるぅぅー!!」 人間が子れみりゃを完全に裸にするのと同時に、 親れみりゃは錯乱しだし、子どもと"こーまかん"を後に、逃走を開始した。 しかし、黒い小さな羽をいくらパタパタ動かしても、 身重で運動不足な太ましい体を素早く動かせるわけもなく。 れみりゃの逃走に気付いた人間によって、あっというまに追いつかれ捕まえられてしまう。 「すっぽんぽんはいやだどぉー! でみりゃはおぜうさまなんだどぉーー!」 人間の表情は変わらない。 親だろうが子だろうが、人間は淡々とルーチンワークをするだけだった。 『でみりゃの"どろっ☆わーずぅ"がぁぁーー!』 その日、森の片隅からは、そんな声が時間を置いてたびたび聞こえてくるのだった。 * * * 家に戻り、私は重たくなった籠を土間へ下ろした。 中には、ゆっくりれみりゃ御自慢の"おべべ"と"ドロワーズ"が何着も入っている。 人間からすればサイズの小さな衣服だが、量が量だけに、相当な重さになる。 採集の仕事の後は、いつも肩と背中が痛くなって、温かいお風呂が恋しくなってたまらない。 ……とはいえ、これで上げられる利益を思えば、そうそう苦とも言っていられない。 私は籠かられみりゃの"おべべ"と"ドロワーズ"を取り出して、 仕事後の充足に満ちた吐息をついた。 養蚕で作られる絹糸に比べれば質は落ちるが、 ゆっくりれみりゃの着衣はそれなりに上等な質を持っている。 それに気付いたのは、もう1年も前のことだ。 この点に関してのみ言えば、 だてにお嬢様を自称していたり、"おべべ"を大事がっていたりするわけではないらしい。 ちょっとした加工を施すだけで、 養蚕よりもはるかに手早く、多くの量を得ることができる。 もちろん、元が野生のゆっくりれみりゃの服だということで、忌避する人も少なくはない。 けれど、それを気にしない人向けや、同じゆっくり用の着衣として売るだけでも、相当な財がなされる。 そして、何よりも。 ゆっくりれみりゃは"ドロワーズ"をはいているのだ。 幻想郷の女性にとっては、人気の高い下着であるが、 その製造方法や原材料を知るものは、存外限られ、貴重なものとなっている。 そんな中、私は見つけたのだ。 天然自然に、その"ドロワーズ"があることに。 他の人がどうやってドロワーズを用意しているかは知らないが、 私はれみりゃやふらんがドロワーズをしていることに気付き、この仕事を始めることを決心したのだ。 人間、妖怪、神様、飼いゆっくり……。 ドロワーズ無くして、幻想郷の衣生活は成り立たない。 ドロワーズこそ幻想郷を裏から支えているものといっても過言ではない。 周りの人はばかにしていたが、私は違った。成功を確信して行動に移した。 決して需要の無くならない、そして限りなく元手のかからない仕事…… まさに幻想の産物……幻想郷にふさわしい仕事ではないか。 * * * すっぽん! 森の奥、月明かりの下で、乾いた音が響いた。 その音は、肥大化したゆっくりれみりゃの下ぶくれから、新しい生命が産まれたことを示す音だった。 「う~~♪ でみりゃのあがじゃんだどぉ~~♪」 「れみぃのいもうちょ☆か~わいいどぉ~~♪」 新しく産まれた命に対し、その命の親と姉が喜びを露わにする。 その歓声に導かれるように、産まれたばかりの命は立ち上がり、歓声に応えた。 「ぎゃおー♪ たーべちゃうぞぉー♪」 ばぁーんと両手をバンザイの形で広げて、笑顔を輝かせる新しい命……。 その姿は、普通のゆっくりれみりゃとは違っていた。 「うぁー☆うぁー☆」 「れみぃのいもうちょ☆かりしゅまだっどぅ♪」 改めて見た赤れみりゃの姿に、興奮する親れみりゃと姉れみりゃ。 その赤れみりゃは、"れみりゃザウルス"の格好をしていた。 「すっごいどぉ~♪ さっすがはでみりゃのあがじゃんだどぉ~~♪」 「おねぇーちゃまだどぉー♪ いっしょにゆっくりするどぉー♪」 "れみりゃザウルス"は、ゆっくりれみりゃにとって憧れの姿の一つ。 その姿で産まれた赤れみりゃを、親と姉は祝福し、むぎゅーと抱きついた。 「うっうー♪ まんまぁーもおねぇーちゃまも、くるちぃどぉー♪」 エレガントな笑みは崩さぬまま、少しだけ苦しげな声をあげる赤れみりゃ。 親れみりゃと姉れみりゃはハッとして、赤れみりゃを抱く力を弱めた。 「う~~♪ あがじゃんごめんごめんだどぉ~~♪」 「れみぃ☆うれしてくついやっちゃうんだどぉ~~♪」 ニコニコ微笑んで謝る、親れみりゃと姉れみりゃ。 そんな二匹を、赤れみりゃも笑顔で許す。 ……しかし、次の瞬間。 月光がより強くあたりを照らした時、赤れみりゃは無邪気に首を傾げた。 「う~~♪ まんまぁーもおねぇーちゃまも、すっぽんぽんだどぉー♪」 「「うっ、うぁ!?」」 その一言に、ぴたっと笑顔を凍り付かせる、親れみりゃと子れみりゃ。 そう、この2匹は、人間に"おべべ"と"ドロワーズ"を捕られてしまったままであった。 「どろっ☆わーずぅまでないどぉー♪ はしたないどぉー♪ おぜうさましっかくだどぉー♪」 「「うっ、うわぁぁぁーーーー!!!」」 赤ちゃんだからこその、歯に衣を着せぬ物言いに、 親れみりゃと姉れみりゃは現実を思い出して、泣き叫んでしまう。 「ないちゃだめだどぉー♪ れみぃはかりしゅま☆ぼでぇーがあるからー♪ あんっしんっなんだどぉー♪」 赤れみりゃは、泣いてしまった親と姉を慰めるべく、立ち上がって自慢の恐竜ボディーを披露する。 そして、産まれて初めての"のうさつ☆ダンス"を踊り出すのだった。 「うっうー☆うぁうぁ♪ れみ☆りゃ☆うー♪」 * * * 「れみりゃザウルスですか?」 得意先の紅魔館の門番さんからその話を聞いた時、私は思わず反芻した。 曰く、紅魔館の中でもたまに出現し、野生でも極まれに姿を現す希少種らしい。 恐竜のヌイグルミを産まれながらに着込んだようなれみりゃ……。 私は脳内で、次なる仕事の成功を思い描きはじめる。 れみりゃ種がすっぽり入ってしまうようなヌイグルミ……そこからいったいどれだけの綿が取れるだろうか? 私は、得意先からの帰り道、自ずと足が軽くなるのを感じた。 おしまい。 ============================ プライベートで人生の選択に迫られる中、 思い悩んでいたら、いつの間にかれみりゃSSが出来ていたというこの不思議……。 by ティガれみりゃの人 ============================ このSSに感想をつける
https://w.atwiki.jp/ankoss/pages/2320.html
ゆっくりふらんとプランター 5KB 愛で いじめ 観察 小ネタ 二次創作 共食い 飼いゆ 赤ゆ 捕食種 透明な箱 現代 創作亜種 独自設定 チチをっもっげっ ・38回目 ・愛でです。 ・ちょっと虐めです。 ・ゆっくりふらん。 ・ていうかSSじゃない。 ・ヨロシクオネガイシマス ゆっくりふらん。 ゆっくりれみりゃと似た遺伝子を持つ早い話、姉妹のようなゆっくり。 見た目も、金髪で羽が骨組みの硝子細工のようなこと以外はあまり変わらない。 そんなゆっくりふらんは、食欲が旺盛だ。 というか、食欲が凶暴だ。 いつもの鳴き声は、 「うー☆」 か、親愛をあるいは敵対心を込めての、 「しね! ゆっくりしね!」 で、いざ腹が減った時は、 「もげ! はやくもげ! もげもげもげ!」 と言った強迫観念溢れる叫び声をあげる。 一見、意味のない言葉だと思われるこの『もげ』という言葉。 実は、ちゃんと理由がある。 ゆっくりふらんは、ゆっくりれみりゃの姉妹であり、ゆっくりれみりゃは俗に言う捕食種と呼ばれる、普通種という一定数定められた生息数を越えたゆっくりを主食とする種類に入る。 ゆっくりふらんもその捕食種という分類になる。 ゆっくりれみりゃとゆっくりふらんの、捕食種としての違いはというと。 ゆっくりれみりゃは、体が大きい成体ゆっくりを好むこと。 ゆっくりふらんは逆に、生まれてまもない赤んぼうゆっくりを好むこと。 成体ゆっくりは、大量の餡を内包する代わりに餡の水分は飛んで固くなり、餡としての質が低下している。けれどもゆっくりれみりゃは、多いことは良いことだと言わんばかりに質より量を重視して栄養を取る。 対して、赤ん坊ゆっくりは生まれて間もない為、餡に大量の水分を含みその質は成体ゆっくりに比べるまでもない。ただ、赤ん坊なので量はたかが、知れている。ゆっくりふらんは、赤ん坊ゆっくりの餡の旨味を理解し、本能的に目をつけ、出来るだけ赤ん坊ゆっくりを狙うのだ。 で、うちで買っているゆっくりふらんも例に漏れずグルメ指向だったりする。 まぁ、赤ん坊ゆっくりはいくらでも増やす手段があるし、ゆっくり自体をプランターにして赤ん坊ゆっくりを実らせる物まである。 そんなわけで、食事風景を写真で撮ってきたので見てみよう。 ちょうど夕飯時。 ふらんも私も腹を空かせている。 「もげ! もげもげ!」 「はいはいフォルゴレフォルゴレ」 ふわふわ浮かんでいるゆっくりふらんが背後で喚いて、チャーハン作りがやりにくいことこのうえない。 ともかく、ふらんの夕飯も作ってやらないといけないので、下ごしらえは程々に、テーブルにCDプレイヤーを置く。 皆さんは、ダンシングフラワーを覚えているだろうか? そう、音楽が鳴ると踊り出すアレ。 アレのセンサーを埋め込めたゆっくりプランターが、ゆっくり関連製品を作るソーヨーから最近、発売された。 仕組みは簡単。 透明な鉢に入れられたゆっくりの中にアレのセンサーを入れて振動させて発情させ、ゆっくりの精子餡を垂らせば五分足らずで赤ん坊ゆっくりが実る。それだけ。 鉢の中のゆっくりの痴態を楽しむ目的の為に買う層と捕食種の食事として買う層には、特に売れているらしい。 私が持っているのは、ゆっくりれいむ無口タイプ。 いわずもがな後者の目的で買ったので、わざわざ喋りかけてくる鑑賞用ゆっくりはいらない。 ぐったりとしているゆっくりれいみに、オレンジジュースを100ml程かけてやり精子餡の入った容器を頭に刺しておく。 ゆっくりれいむが悲痛な顔を浮かべているけれど仕方ない。飼われる為に生まれたゆっくりと、食べる為に生まれたゆっくりは違う。 後は、CDプレイヤーをかければOK。 ちなみに、曲はチチをもげ。 ふらんが待ち切れないように、徐々に振動するプランターの周りをくるくる回っているせいでゆっくりれいむの顔が、恐怖と興奮を織り交ぜた表情になっているのは気にしない。 後、五分で自分のチャーハンを作らないといけない。 五分後。 テーブルには、オタマで丸く盛りつけたチャーハンと、鉢の中で白目を向いてよだれを垂らす赤ん坊ゆっくりを実らせたれいむ。 飯時に見るようなものじゃないけれど、いい加減慣れた。 ふらんと一緒に合掌。 「いただきます」 「いただきますっ」 私がレンゲを持つ前に、ふらんは赤ん坊ゆっくりへ一直線。 「もげろ!」 「ゆきぃッ」 甲高く、か弱い声をあげて蔦からもがれる赤ん坊ゆっくり。 これが、散々ふらんがもげろもげろ言っている理由なわけで。 チューペットのように中身をどんどん座れる赤ん坊ゆっくりを横目にテレビをつけて、チャーハンを口に運ぶ。 赤ん坊ゆっくりは、あと3匹。 ふらんは味わって食べるだろう。 このように、ふらんなどの捕食種を飼っているご家庭の方は私のように、一度ご購入を検討してみてはいかがだろうか? 彼女達の野性味あふれる可愛らしさを日常で感じられるはず。 <月間ゆっくり ゆっくりのある生活コラムより抜粋> アトガキ 徒然あきさん、勝手にもげふらんの設定をお借りしました。すみません。 そんで、ありがとうございます。 徒然あきさんのもげふらんについて、もげってなんだろうと結構前から考えてて、さっき出てきました。 HENTAIな人達のをもぐふらんは知りません・・・。 ダンシングフラワーどっか売ってないかなぁ・・・。 ご読了ありがとうございました。 やまめあき(仮) 【妄想で書いたもの】 かり ・ト● ・くちばしにチェリー ・デスクトップガジェット ・ゆっくりつくーる ・夢想天生 ・スペクタクルスパイダーウーマン ・つるべおとし ・ゆっくりのおもちゃ ・いまじん ・スポイラー ・ラブドール ・益虫? 害虫? ・スィークリング ・てゐ! ・ゆっくりは生首饅頭の夢を見るか? ・箱、無音、窓辺にて ・世はまこと遊技である ・かえるのこはかえる ・川辺の海賊 ・水橋姫 ・トス ・ちょっとの時間にゆっくり虐め ・げんそうきょーのみこ ・狼は良い獣 ・四股ふみれいむ ・みょみょの奇妙な冒険 ・ゆんやー機 ・ぼくらのヒソーテンソク ・ソウルいーたー ・どう付き? ・あつがなつい ・一年捨て傘に注意 ・めーさく ・ゆっくりふらんとプランター (スキマ送り) ・(スキマ送り) (スキマ送り) ・(スキマ送り) ・(スキマ送り) ・(スキマ送り)
https://w.atwiki.jp/yukkuri_gyakutai/pages/440.html
ゆっくりれみりゃのたまごたち 私達の館で飼ってるゆっくりゃが最近おかしい。 といってもその存在自体が元々おかしいのだが、今回は様子がどうも変だ。 「うっうー♪・・・」 といつものヒゲダンスもそこそこに元気がなさそうだ。 やはりユッグディ=ザグヤを目の前で踏み潰されて以来しんどいのだろうか。 ということで体つきザグヤを何とか調達してゆっくりゃに再投入。・・・本人には内緒だぞ。 「おお、おぜうざまー!」 「うー!ザグヤー♪まっでだどー♪」 そう言ってヒゲダンスがフィーバーしてるゆっくりゃ。 いつものウザイだけの生きる価値の無い公害に戻ったね。おめでとさん。 その後数日はゆっくりゃはいつものように 「ザグヤー!Bu!D!んんんんん~~~~~・・・ぐぅ!!ぶでぃんぐがほじいの!ぶっぶっぶ~でぃん~~ぐぐぐのぐ!!」 と段ボール箱を机に見立ててザグヤにおねだりしていた。 いい気になって、たまには蹴ってやろうか。えぇ? ところが様子がどうも今までと違っている。 体つき同士ではゆっくりゃはワガママする代わりにザグヤに純潔(笑)を捧げることになっているらしい。 図書館で「ゆっくりエンサイクロペディア」を調べるとどうやらそのようだ。 いつもおぜうざまに尽くすばかりで性的な・・・その・・・欲求・・不満?が溜まっているザグヤはれみりゃに夜な夜なアプローチをしているそうなのだ。 ゆっくりが求愛するのはまりさとれいむの例でもそうだが見るに耐えない。 れみりゃとザグヤの場合はどうか。 怖いもの見たさで夜、私はゆっくりゃの部屋で観察することにした。 「うっう~!ごごはデビリャのべゃ!で~び~でゃ~の、べゃ!」 と通せんぼするゆっくりゃを無視して私は椅子に座って紅茶を片手に寛ぐ。 殴っては翼を羽ばたかせて「バダバダバダ!ダバダー、ダバダー、ダー!」 とゆっくりゃをBGM化させることもできるそうだが今回はそれが目的ではない。 第一私はコーヒー派じゃないし。 やがてザグヤがやってきた。 「お、おぜうさまー!」 その姿はよだれを垂らしてメイド服を脱ぎ捨て瀟洒とは程遠いものだった。 目は異常者の血走ったそれであり、体はどうやらうっすら紅色に着色しているようだ。 ………浅ましい。本物が見たらナイフまみれにしているだろうな。 「おおおおおおおおおぜうざまざまざまざまずーーーーーー!!おぜうざまぶー!」 と両腕をバタバタさせながらゆっくりゃに突入していくザグヤ。 駄目だ、コイツ心底腐ってる。 対するゆっくりゃはどうかというと 「ざぐやぶっでぃ~んぐはまだなの?「ワタクシ」ぶでぃんがほしいのよねー☆エヘッ!」 となんか違うおぜうさまぶってザグヤの様子に気づいていない。 ……コイツの頭一度チェックしてやろうか? 本気で怒鳴って殴りたくなったがそれは私のキャラじゃない。私は図書館で優雅に書物を研究するのだ。 そうこうしてる内にザグヤがゆっくりゃを捕獲した。 するとゆっくりゃの服が剥ぎ取られ、裸になったゆっくり同士はやがてザグヤが上になるように重なり合い、その・・・ろくじゅうきゅうをしたのだ。 むきゅん!こんな言葉なんて言いたくなかったよ~! 「おおお、おぜうざま~!おぜおぜおぜえええええうざま!」 「う!う”-----------!!!!!!!!ざぐやーーーーーーー!!ざぐやーーーーーー!!」 「ああああああ居合いアイアイあいじでまずぅおぜうざまあああああああ」 「うっうーうぁああああ!ぶっでぃ~んはどご!?でびりゃのぶっでぃ~んないよ!ダバダー!」 「ふんふんふんふんふん」「ダバダバダバー!ザグヤブディン!ぞごはぢがううううううう」 「おぉ・・・おぜうざまの核心に」「ぶぅーーーー!!!!!!!!!!!!」 ……見てるうちに気持ち悪くなってきた。やってることは人間のそれと変わらない。・・・と思う、多分。 ことが終わると、ゆっくりゃは裸でびくんびくんと痙攣していた。 私はもういらなくなったザグヤを片付けた。今回の目的はゆっくりゃの元気回復にあったのだが、 こんなザグヤは使い物にならない。選択を間違えた。 と思っていると。ゆっくりゃの背中の羽からなにやらつぼみが生えてきた。それはフランのそれのような赤いつぼみだ。 これはゆっくりゃが妊娠したことを意味している。 ゆっくりペディアではこうしたザグヤとゆっくりゃの交配ではゆっくりゃが3日後に子供を生むと書かれている。 私は知的好奇心から目的を変更してゆっくりゃの子供の誕生を見ることとした。ゆっくりペディアでは、---- ゆっくりゃの子は羽に出来たつぼみから現れ、やがて大きな饅頭大になると地面に落ちる。やわらかい羽で覆われた顔を覗かせると、 「うっうー☆」と産声を挙げる。やがて饅頭の下から4足が生え、体の原型が成長し、肉まんの薄皮から服ができる。 耳の羽は退化し、代わりに弱い羽が背中から生える。まれにカビで覆われたゆっくりザウルスになるが、それは非常に寿命が短い。---- と書かれている。確かめたいけど、それだけじゃ私の知的好奇心は満たされない。 どうせなら、まだ記録されてないゆっくりゃの奇形について調べてみたい。 今までゆっくりれいむやまりさの奇形はよく報告されてきたが、れみりゃに限ってはその繁殖の希少さのせいでなかなか発見されなかった。 もっとも、ゆっくりゃ自体が再生能力があるのだから産業的には再生能力を利用すればよかった。 つまり、子供を生むコストより一匹を再生させる方が安く済むから誰も何度も繁殖テストをしなかっただけなのだ。 普通の子供はもう研究された。ゆっくりゃの奇形を開拓しよう。・・・よし! 「ゆっくりゃ」 「うっうー・・・う??」 「もうお目覚めね」 「うぅ・・・ザグヤが・・・」 「もうザグヤは忙しいから帰ったわよ」 「う!?ほんど?」 くりんとした赤い目がこちらの意図を見透かすかのように見ている。はっきり言ってウザい。 「じゃあアナタの好きなザグヤが作ってくれたぶっでぃ~ん食べようか」 「うー♪ざぐやのぶっでぃ~ん!!」 はぁ・・・何でこの期に及んでざぐやなのよ。第一もうザグヤに襲われた鬱から抜けてるじゃない。 ほんっと単純。どこかの誰かさんみたいな単純さ。あっと!・・・これはアイツに失礼ね。 私は用意した館の下水道の泥入りプリンをゆっくりゃに与えた。 「うっうー・・・・・・・・・・・・うまうま。うぁ。うま・・・」 どうやら思いのほかおとなしい。ザグヤが作ったという事実さえあれば味覚は関係ないようだ。 「ねぇねぇ!おあちゅでぃ!」 「はいはい。何ですか?」 「『アリズドマディザ』ってできてるんだよねっ!?デ・キ・テ・ル~ンだぁ~よぉ~ねっ!ダブダブダブダブ・・・ッブブっ!?」 スプーンを持った腕をもぎりとってそれで続けて食べさせた。泣きながらも口だけはじっくり味わおうとしているみたいだ。 何でコイツ、私が一番嫌いそうなことをピンポイントで攻めてくるのよ・・・後で泣いちゃうよぉ? 「う”~う”~ざぐやのぶでぃんおわでぃ!ごっちゃんですぃ~つ(笑)」 次の日はこぁに頼んで色々させた。廃油の入った鍋をでぃなーと称してゆっくりゃに流し込み、日焼け止めと称して害虫のペーストに漬け、 その他色々やった。こあには後でたっぷり礼節を尽くすこととして・・・///// 結果、3日目にしてゆっくりゃの羽のつぼみは十分膨らんでいたり、そうでなかったりしたがそろそろ落ちるころだ。 私はゆっくりゃの部屋でその瞬間を待った。 「がぉー!う~ん~じゃ~う~ぞ~!!」 コイツは元気だ。肉まんだけに摂取した毒物の量はほとんどつぼみに直行したことだろう。 「うっうーうぁうぁ♪ざっぐっやっ♪ざっぐっやっ♪アリズドマディザはざっぐっやっ♪」 意味が分からない歌詞を歌ってる。もうやだなこのけんきゅー。むきゅー。 「うっうーあがちゃんあがちゃん♪う”?・・・・・・・!!!!!!」 どうやらゆっくりゃにその時が来たようだ。 羽についた4つほどの実・・・じゃなくって!ゆっくりゃの赤ちゃんはまだ自分の羽で顔を隠している。 ゆっくりゃが震えだすとその赤ちゃんの内一つが落ちた。 それは丸々と太ったやつで、羽は油でテカテカと光っている。 やがてその丸い物体は羽を広げる。そこに現れるゆっくりゃ赤ちゃんの顔は、目が3つあるものだった。 「う”・・・ぶぶ・・・」 「あが・・・ぢゃん・・・??」 「ぶっぶびびべびっべべ!!!」 そう汚い声で鳴くと、そいつはいきなり顔の油を下の方へ流し込むようにして体の部分を作っていった。 あまりにも急激な変化にゆっくりゃは「う”-!」と驚く。 出来た体はゆっくりゃの2倍はあろうマシュマロモンスターのようなものだった。 「ブビ・・・ぶぶぶ・・ベボッ」 そいつは羽をパタパタさせ、三つ目の目を開けると、意識を失ったのかすぐ仰向けに倒れた。 「う”!!でびりゃのあがぢゃん!」駆け寄るれみりゃ。 すると二つ目のゆっくりゃが落ちた。それは普通の大きさであったが羽が無かった。生首状態! 帽子もない。髪もない!つるっぱげの目耳鼻口だけがある正に入道ナリ!・・・おっといかんいかん、私もじょじょにおか~しくなってきたのかな? 「うっうーうあうあ!」 「・・・・・・・・・・・だおでだでびでゃのあがぢゃん・・・」 「がおー!たーべちゃーうぞー!」 「・・・・・・・・・・・おっぎなあがぢゃん・・・・」 「がおー」 親れみりゃは入道に聞く耳を持たない。入道は廃油のせいか異常な速度で成長した。・・・体だけ生えてきたのだが、それはこけしのように手足がなかった。 「がおー!たーべちゃーうぞー!」 「!?・・・あが・・・ぢゃん?」 「ぞーだぞー♪」 「・・・ごんなの、ごんなバケモノこけし、デビデャのあがぢゃんじゃない!!!!」 「!!!!!!!!!!」 「ふぉぉおおおおおおおおお」 「うわ”ぁあああああああん」 お前も十分バケモノだと思うのだけど。とにかく二匹目の入道こけしはそこから動けないまま。 にしても、ゆっくりゃがこけしなんて言葉しってるなんて。今度フランに教えてやろっと。 そうこうしてる内に3つ目が落ちた。といってもそれは完全に萎んだ奴だから死んだも同然だ。と思ってたらやっぱり成長した! むきゅー、あたしもう気がへんになっちゃいそう!もうどうにでもすればいいよぅ。 この理不尽な設定のせいで萎んだゆっくりゃはゆっくりゃの萎んだバージョンになった。というか萎んでいる以外は全くゆっくりゃと同じだ。 「・・・・・ゅ・・・・ぅっぅーぅぁぅぁ」 「う”-!!ぼるっぼるぼるぼるけいのう!ざぐやーなづのぶうぶづじのイボノイトだじょぉぉおおお!!!!」 親ゆっくりゃはバケモノを見るような目で慌てふためいている。すると入道の体中から糸のような液体がぷしゅああああああと飛んできた。 いやああああああ!!廃油が悪かったのかな!?でもこっちにまでかかってこないでええむきゅん!! 「・・・う”-”」 巨人は入道を抱えると、あのいまいましいろくじゅーきゅーを始めた。もうやだあたし、帰る・・・ 二匹は粘着質を分泌してズリッ、ズリッと互いのドデカイ図体をこすり合わせる。イボノイトはゆっくりゃの4つ目の実を採った。 その実は硬く、黒く宝石のような輝きを放っていた。もしかしたらこれは発見かもしれない。 ゆっくりゃから宝石が取れるのなら、と思った矢先にそれは動いた。 石のような羽をどけたそこには、なんとザグヤの無表情な顔が平面的に貼り付いていた。 「オゼウサマ・・・オゼウサマ・・・ザグヤ・・・ブディングヲオモチチマチタ」 「バービブーベボーーーーーーーー!!!!」 イボノイトがその仏頂面ザグヤを手で潰す。すると部屋一体に塩素系の臭いが充満した。 「もおおおおやぁだああああああああああああああああああ!!!!」 火符『アグニシャイン』 結局、れみりゃの部屋は全部アタシが燃やし尽くした。奇形が出た証拠すら残らない。 あーあ、失敗だったな。もうちょっと冷静にやればよかったのかも。でも、どんなのができるかは分かったんだしいっか。 気分転換にめったに行かない外に出る。ん?チルノが8の字に飛んでる。⑨が逆さになって、⑥、⑨、⑥、⑨、・・・ろくじゅーきゅー!? あっそうだこぁにもお礼をしなきゃ。むきゅー。もー色々あったせいで頭がこんがらがりそうだよー。 このSSに感想を付ける
https://w.atwiki.jp/yukkuri_gyakutau2/pages/455.html
※れみりゃはれみりゃでも体無しのれみりゃです。 『野生のれみりゃ家族』 とうに日も暮れて真っ暗な森の中、子れいむと子まりさが身を寄せ合いながら進んでいた。 夜目が利かない二匹には何も見えていない。 勘を頼りに家族のおうちへと向かおうとしていた。 しかしそんな二匹を見つめる影が一つ。 「うー!」 れみりゃである。 れみりゃと言ってもで体の無いれみりゃで、人間で言う耳の辺りから生えている羽で空を飛んでいる。 夜行性で夕方に目を覚まし、日が昇る前に眠りにつく。 主食はれいむ種とまりさ種、まさにれみりゃの目の前をウロウロしているアレだ。 「うー、たーべちゃうぞー!」 「ゅっ!? れ、れみりゃ!?」 「こ、こないでね! こっちにはいないからこないでね!! れみりゃの声に自分が狙われていることに気づいた二匹は逃げも隠れもせず、立ち止まってキョロキョロと辺りを見回す。 だが何も見えない。見えると言ったらすぐ隣にいる親友ぐらいのものだ。 だから気が付かなかった。 れみりゃはもうすぐそばまで飛んできていたことに。 「ゆ"ぅぅぅぅ!! ずわないでぇぇぇ!!」 「ま、まりさ!?」 れみりゃが狙ったのはまず子まりさだった。 頬に噛みついてそこから餡子を吸い上げていく。 「あ"あ"あ"あ"ぁ"ぁ"ぁ"……」 れみりゃは成体、まりさは子供。 食欲旺盛なれみりゃはあっという間に子まりさの中身を吸い尽くしてしまった。 子まりさの体は中身を吸われてペラペラの皮。形を遺しているといるとすれば目玉と髪、あとは帽子ぐらいか。 「まりさっ! まりざあぁぁぁぁ!!!」 もう喋らないまりさの帽子にれいむは縋りついて泣きわめく。 しかし亡き親友を想って泣くような時間などれいむには元々なかった。 「うー!」 「ゅ"ぁ"っ!?」 次の瞬間れいむは宙に浮いた。 れみりゃがれいむの体に噛みついて飛び立ったのだ。 通常ならおそらをとんでるみたいなどと呑気なことを言っていたかも知れないが、今はそんな余裕など無かった。 それよりもずっと強い刺激が与えられたから。 「ずわないでぇぇぇぇぇ!! れいむばおいじぐないよぉぉぉ!!!」 れみりゃはれいむの中身を吸いながら飛んでいた。 普通に考えてわざわざ飛びながら食事する必要は無いのだが、このれみりゃにはそれなりの理由があった。 れみりゃの飛んでいく先にその理由がいる。 元はゆっくりの家族が住んでいた洞穴がれみりゃの巣だ。 「ゆ"っ、ゆ"っ…」 中身の餡子を半分近く吸われて痙攣しているがれいむは生きていた。 れみりゃはそれ以上餡子を吸わずに巣へと持ち帰る。 「ぅー! ままおかえりー!」 「うーうー!」 「まーま! まんま! ぅー!」 巣の中には小さなれみりゃが数匹いて、れみりゃを笑顔で出迎えた。 れみりゃの赤ちゃんだ。 小さな羽をパタパタと忙しく動かして母れみりゃの周りを飛び回る。 「うー! ごはんだよ!」 母れみりゃはれいむを床に落とす。 れいむは「ゅ"」とだけくぐもった声を出して床にへたり込んだ。 赤ちゃんれみりゃは一斉に衰弱しきったれいむへと飛び付き噛みついた。 そしてちぅちぅと中身を吸っていく。 母れみりゃがわざわざれいむを殺さずに持ち帰ったのは赤ちゃんのため。 餡子を半分だけ吸っておいたのも食べ物であるれいむが暴れて赤ちゃんに危害を与えないようにするためだった。 「ぅぁぅぁ、ちあわしぇー!」 「ぅー、ぅー、あまあま!」 「あまくておいちい! ぅぅぁー♪」 美味しそうに食事する赤ちゃんを見て、母れみりゃは満面の笑みを浮かべた。 この赤ちゃん達を産んだ時に最愛のパートナーは死んでしまったので苦労も多い。 だが赤ちゃん達が幸せそうにしているのを見れればどんな苦労も報われ、疲れなんて吹き飛ぶというものだ。 食事が終わると赤ちゃんれみりゃの口の周りに付いた餡子を舐めとってあげる。 その後はおうちの中でパタパタと家族全員で飛び回るのだ。 このれみりゃ家族の巣は元々ゆっくりの大家族が住んでいただけあってとても広い。 なので小さな赤ちゃんれみりゃにとっては外に出なくとも十分運動でき、 母れみりゃが狩りに行ってる間も巣の外へ行こうとする子はいなかった。 それ故に母れみりゃは気兼ねなく狩りに行くことができ、すべての子をゆっくりと育てることが出来たのだ。 母れみりゃが狩ってくるれいむやまりさを食べてゆっくりと赤ちゃんれみりゃは子れみりゃと呼ばれるまでに成長した。 子れみりゃも食欲がますます旺盛になり、母れみりゃが持ち帰る獲物では満足いかなくなってきた。 そろそろ狩りに連れて行ってもいいだろうと母れみりゃは思っていた。 日が暮れて、いつも狩りに出かける頃に母れみりゃは子れみりゃに呼びかけた。 「うー! きいてー!」 「ぅー?」 「なーに、ままぁ?」 「きょうからはみんなでかりいくー!」 突然の提案に子れみりゃ達はお互いに顔を見合わせ、一瞬の沈黙の後決断した。 「ぅー、かりいくー!」 「うー! いっぱいたーべちゃうぞー!!」 「ままとかりいくのー! ぅぁー♪」 満場一致だ。 生まれつきの捕食種であるれみりゃだ。 狩りとは憧れであったし、本能的にも狩りという行為を求めていたのだ。 母れみりゃが出かけている間に、 「いつかままとかりにいくー」 「れみりゃはいっぱいかるのー! うー!」 「うぅー! れみりゃのほうがいっぱいかるもん!」 などと語り合い、いつか来る狩りを夢見ていたぐらいだ。 子供達の熱意と期待に満ちた目を見て母れみりゃのやる気も漲ってきた。 今ならば、ドスすら狩れる気さえした。もちろん現実的に無理だが。 「うー! かりにいくー!」 「「「ぅー!!!」」」 れみりゃ家族は元気よく巣を飛び立っていった。 母れみりゃを先頭とし、子れみりゃ達が後を追う形だ。 「ゆ"うぅぅぅぅぅ!!? なんではいっでごれだのぉぉぉぉ!!?」 「ごわいよ、おがーじゃーん!!!」 まず最初の獲物は以前から目を付けていたれいむ親子だった。 このれいむ親子はおうちの入口の隠し方が下手で、暗い森の中とはいえ夜目の利くれみりゃからすれば一目瞭然だ。 そして入口の前の枝をどかして中に侵入したわけである。 母れみりゃは母れいむを最初に狙う。 子れいむを最初に狙うと母れいむが激昂して暴れだす危険があるからだ。 逆に母れいむさえ押さえれば後は子れいむや赤ちゃんれいむの群れ。 健康な子れみりゃ数匹で十分狩り尽くせる。 「ゅ"ぁ"ぁ"ぁ"ぁ"ぁ"!! ずわ、な、いで…ぇっ!!」 「ながみが、なぐな、でぐぅぅ!!」 「おが、ぁ…じゃん……」 「ぅーぅー、うまうま♪」 「うあうあ♪」 「おいちー!」 「うー! うー!」 母れいむにとってそれは地獄絵図だろう。 目の前で自らの餡子を分けた子供たちが為すすべもなく捕食されていくのだ。 子れみりゃに噛みつかれた子れいむ達は皆一様に中身を吸われて皮だけになって死んでいく。 なまじ姿を遺している分だけ悲しみや絶望も多い。 中身だけ吸われたので子供達の死体は残る。 母れいむは目の前の死体を見て、愛する子供たちが死んだ事を認めざるを得ない。 中身を戻せば生き返りそうですらある綺麗な死体を、生き返らないと理解しながらも見続けさせられるのだ。 まさに悪夢。 だが頭に食い込む母れみりゃの牙による痛みが、これが夢なんかではないことを認識させ、さらに母れいむを絶望させる。 そして恐怖や絶望で染まった母れいむの餡子を一気に吸い上げるのだ。美味い。 恐怖こそが獲物の味を格段に上げる調味料であることを母れみりゃは知っているのだ。 だからこそ子れいむ達が全滅するのを見せつけた。 「ぁ"ぁ"…ゆっぐり、じだがっだ……」 「う"ー♪」 母れいむは絶望の中死んでいった。 少しずつ中身を吸い取っていったため、実にゆっくりと死んでいった。 初めての狩りは大成功に終わった。 子れみりゃ達はたくさん食べてもう満腹だ。 これなら今日はもう他のゆっくりを狩らなくても問題ないだろう。 特に子れみりゃ達にとって一番の成果は初めての狩りを成功させたという経験だ。 「うー! うー!!」 母れみりゃは上機嫌に月に向かって高らかに鳴いた。 子れみりゃ達も母に続いて威勢よく鳴き声をあげた。 迫力も何もないか細い鳴き声であったが、そこには確かな自信がこもっていた。 それかられみりゃ家族は毎晩ゆっくりを狩った。 夜が更けて森のゆっくり達が眠りについた頃にれみりゃ家族は狩りに出かける。 そして母れみりゃは今日の獲物を見つけた。 茂みの中にまりさの親子がいる。 草木に覆われていて、空中から眺めている分にはその姿を見ることは出来ない。 だが子まりさが寝てる間に転がったのか、茂みからはみ出ていたおかげで見つけることが出来た。 こんな所に潜んで寝ているところを見ると、きっとおうちを持ってない親子なのだろう。 「うー! たーべちゃうぞー!!」 「うー!!」 れみりゃ達は滑空してまりさ達の隠れている茂みへと滑空した。 ガサガサと茂みに体を突っ込んでまりさの姿を見つける。 まりさ達は目の前に危機が迫っていることに気付かずスヤスヤと眠っている。 しかしれみりゃ達が草木をかき分ける音に母まりさが目を覚ました。 目の前には笑顔で口を開ける母れみりゃの姿が。 母まりさの顔が寝ぼけ顔から不思議そうな顔、そして驚きの顔に変わり、最後は顔を一気に青ざめていく。 「れ、れみ…っ」「うー!!」「あ"あ"がががが!!?」 状況を把握して悲鳴を上げようとしたときに噛みつかれた。 他の子まりさは眠ったまま噛みつかれて中身を吸われている。 恐怖を知らずに死んでいくのはこの状況ではむしろ幸せなことだろう。 「ゅ"う"ぃ"ぃ"ぃ"ぃ"!! はなじでぇぇぇ!! こどもはだべでいいがらまりざだけはだすげでぇぇぇぇ!!!」 「うー! だめ!」 「い"や"あ"ぁ"ぁ"ぁ"ぁ"ぁ"ぁ"!!!」 こうして狩りはあっけなく終わった。 体無しれみりゃが夜行性なのは寝込みを襲うことで狩りの成功率を上げるためなのかもしれない。 また次の狩りでは巨石の割れ目に住むゆっくりを見つけた。 そのゆっくり達はもうとっくに日が暮れたというのに珍しく起きていた。 「まりさぁぁぁ! すっきりじようねぇぇぇ!!」 「いいよありすぅ! いっぱいこどもつくろうねぇぇ!!」 ありすとまりさのカップルだ。 どうやらすっきり中らしいがれみりゃにはそんなこと関係ない。 獲物が何していようとも獲物であることに変わりはない。 「うー! たーべちゃうぞー!」 「たべちゃうー!」 「うあうあー!」 黙って襲えばいいのにわざわざ宣言してから襲う辺りはゆっくりらしい。 といってもお互いに頬を擦り合わせて快楽をむさぼり合っているありすとまりさはれみりゃの接近に気付かない。 母れみりゃは発情して危険なありすを先に押さえつけた。 「なっ、なにするのよ!! ってれみりゃもがわい"い"ぃ"ぃ"ぃ"ぃ"い"だい"ぃ"ぃ"ぃ"!!!?」 発情ありすを押さえつけるだけではまだ危険だ。れみりゃと言えども発情ありすは脅威になる。 なので間髪入れずに中身のカスタードを吸い上げた。 「ゆ"、ぐ…なにず、るのよ"ぅ"…」 1/3ぐらい中身を吸えば元気に動くことは不可能になる。 これで後はゆっくりと食べることができる。 残るまりさも子れみりゃより二倍近く大きく、普段なら危険な相手だ。 しかし今のまりさは快感で脱力してしまっていた。 さらに子れみりゃ達が一斉に吸いつき、残る体力も奪う。 そしてありすもまりさも動けなくなった所で母れみりゃは子れみりゃに提案する。 「うー! すこしずつたべたらうまうまー!」 「ぅー、やってみるー!!」 「ちょっとずつすうー!」 「や"め"でぇぇ! はな、じでぇぇ!!」 まりさは必死でもがいて逃げようとするが、全然動けておらず、少しずつ吸われていく。 子れみりゃは一気に中身を吸い上げたいのを我慢して、人間が熱い飲み物を飲むときのようにゆっくりと吸っていく。 体の中が吸われていくまりさはとてつもない恐怖を味わうことになる。 少しずつ感覚が狂っていき、記憶が欠けていく。 産まれて初めてお母さんに挨拶したこと。 初めて友達が出来て一緒に遊んだこと。 野菜がいっぱい生えてる場所でお腹いっぱい食べたこと。 妻であるありすが何故か大怪我していた自分を介抱してくれたこと。 ありすと結婚して初めて結ばれた日のこと。 今までの幸せな記憶が一瞬浮かんで、そして消えていった。 代わりに残ったのは恐怖という感情とどこまでも深い闇だった。 「まりざっ! まりざぁぁぁぁ!!」 「うふふふふ…ふふ…ふ……」 ありすの必死な呼びかけも全てを失っていき壊れていくまりさにはもう届かない。 そして生命の維持に必要な分の餡子を失ったまりさは奇妙な笑い声すら出さなくなり、ただの饅頭と化した。 「まりざぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!」 「ぅー! おいちかったー!」 「うまうま♪」 ありすの悲痛な叫びなど聞こえていないのか、子れみりゃ達は吸うごとに美味しくなっていったまりさの味に満足の様子だ。 これは恐怖を与えれば美味しくなるということを教えるための教育でもあった。 子れみりゃ達はまだ獲物は何か分からないけど美味しくなるという程度の認識しか持っていないが。 「よぐも、よぐもまりざをぉぉぉ!!!」 「うー! たーべちゃうー!!」 後は母れみりゃが存分に恐怖を味わったであろうありすを一気に吸い上げた。 ただひとつ、母れみりゃの誤算としてはありすが感じていたのは恐怖よりも怒りの感情が強かったことか。 おかげで粘度の高くて若干苦いカスタードを食べる羽目になってしまった。 それさえ除けばこの狩りも成功だった。 しかし子れみりゃは一匹のまりさを分け合って食べたため満腹ではなく、 その日のうちに他のゆっくりを狩ることになったが。 そのまた次の狩りで見つけた獲物は大物だった。 れみりゃ家族の巣よりも広いおうちの中に巨大なれいむがいた。 母れみりゃよりもずっと大きく、1mほどもあった。 頭には複数本の太い茎と、その先からはまだ目覚めていない赤ちゃんが実っている。 もう片方の親のまりさはおうちの入口にいたので早速食べさせてもらった。 何かを守ってるような感じであったが、まさかこれほど大きな獲物を隠していたとは。 「うー! たーべちゃうぞー!」 「ぅぅー! いっぱいはえててどれからたべるかこまるー!」 「やめてね! ゆっくりできないれみりゃはさっさとでてってね!!」 「うー? やだ。たべるー!!」 「ぅー、ぅー、ぅあぅあ!!」 「こ、こないでね! れいむたちはまずいれいむだよ! あかちゃんもおいしくないよ!! だからやめてね!!」 しかしそんな事を言われて帰る捕食者などいない。 何せこれほど大きく、さらにたくさんの小さい獲物を生やしている個体は初めて狩る。 捕食者としてこれほど心昂る獲物はなかなか見つけられるものではない。 「や、やめてね!! あかちゃんだけはやめてぇぇぇぇぇ!!!」 しかしこのれいむ、まったく動こうとしない。 これは動くつもりがないのではなく動けないのだ。頭に生えた太い茎が重過ぎて最初から動こうにも動けないのだ。 だからこそまりさに食事や門番などの雑用をすべてまかせていた。 だが自分を守ってくれるはずのまりさはもういない。 「うー! ちっちゃいのからたべるー!」 「ぅー! おいしそー!」 「やめてっ! れいむはどうなってもいいからあかちゃんだけはぁああ"あ"あ"あ"あ"あ"!!! 「ちぅちぅ、しあわせ、うー!!」 「なかみすくないけどおいちー!!」 「うまうま、うー♪」 母れみりゃも子れみりゃも巨大れいむが実らせた多数の赤ちゃん達を手当たり次第に吸っていく。 次々と赤ちゃんれいむと赤ちゃんまりさが産声を上げる前に皮だけの死体に化していった。 「やめでぇぇぇぇ!! もうあがじゃんをごろざないでぇぇぇぇ!!!」 母れいむは頭上で起きている惨劇に泣いてやめてくれと懇願することしかできなかった。 だがそれに対するれみりゃ家族の返答は赤ちゃんの味に対する感想だった。 「うー! おいしー!」 「あかちゃんうまうま♪」 「まだまだいっぱいあるー!!」 「いっぱいたべるよ、うー!!」 「ゆ"ぅ"ぁ"あ"あ"!! なんでごんなごどずるのぉぉ!!」 「だってれいむはれみりゃのごはんー♪」 「だからたべられるのはあたりまえー、うー♪」 「ぞんなのっでないよ"ぉ"ぉ"ぉ"ぉ"!!!」 そうして、れみりゃは泣き叫ぶれいむとの会話を楽しみながらほぼ半数の赤ちゃんゆっくりを吸い尽くした。 さすがにもう満腹で食べれなかった。 「うー、またあしたもくるー!」 「またあしたもよろしくだよー!」 「あしたもたーべちゃうぞー!!」 「ゅ"あ"あ"…」 そんな事を言いながら去っていくれみりゃ家族を力ない瞳で見送るれいむはもう生きた心地がしなかった。 自分は直接傷つけられていないが、死んだまりさと死んだ赤ちゃん達の数だけ心を切り裂かれたような気分だった。 「はやく、うまれてねあかちゃん…」 巨大れいむはまだ目覚めない赤ちゃん達にそう話しかけた。 次の夜までに赤ちゃんが産まれれば逃がすことも可能なのだ。そうなれば軽くなる自分も逃げられるかも知れない。 だが赤ちゃんゆっくりが茎から離れるのは最悪のタイミングとなった。 そして次の夜。 「うー、うー、いっぱいうまうまー♪」 「やめでぇぇぇぇぇ!! せめでこれいじょうはごろざないでぇぇぇぇ!!!」 結局ほとんどの赤ちゃんはお母さんを見ることも、地に触れることもないまま物言わぬ皮と化してしまった。 残る赤ちゃんは数匹。 その赤ちゃん達にも子れみりゃの牙が突き刺さろうとしたところで赤ちゃんは茎から離れた。 「ゆっ!?」 巨大れいむは赤ちゃんゆっくりが目の前に落ちたことで泣きやんで心は期待に満ちた。 目の前の赤ちゃん達はゆっくりと目を開いていく。 そして目が合うと、 「ゆっくりちていっちぇね!!」 「ゆっきゅりしていっちぇね!!」 「おかーしゃん、ゆっくりしていっってね!!」 産まれて初めて母である巨大れいむに向けて挨拶した。 「ゆっくり、していってねぇぇ…」 辛いことはいっぱいあったけど可愛い赤ちゃんが産まれた。 巨大れいむは感動して涙した。 今がどんな状況であるかを忘れて。 「うー!」 「ゅ? おねーちゃんもゆっぎゅべぇっ!?」 地面に落ちた赤ちゃんをれみりゃが捕らえたのである。 他の赤ちゃん達も何が何だか分からないまま捕まって中身を奪われてしまう。 この世に生を受けて数秒。 それがこの赤ちゃんゆっくりの生涯だった。 「…??」 巨大れいむは目の前で何が起きたのか分かりたくなかった。 だがここまで巨大に育つほどのゆっくりの知能では現実逃避したくでも出来なかった。 分からない振りをしても分かってしまう。 可愛くてゆっくりしている赤ちゃんは目の前で食べられたのだ。 「ゆぅぅぅぅぅぅぁぁあああぐぐぅぅうぁぁあああ!!!!!」 「う、うー?」 「うぅぅ!?」 「ぅあー、ごわいのがいるー!!」 れみりゃすら怯えさせるほどの咆哮。 悲しみと怒りの篭った空気を震わせる叫びだ。 つぶしてやる。 あかちゃんたちのふくしゅうをしてやる。 巨大れいむは手始めに目の前の子れみりゃ達を潰す。 そして母れみりゃに見せつけてやるのだ。 そして、そして… だがしかし、実行には移せなかった。 いくら気持ちが昂ろうとも重い自分の体を動かすほどの力を出せなかった。 地を這うばかりで跳ねることも出来ず、目の前の子れみりゃを潰すなんて夢のまた夢。 一瞬怯えたれみりゃ達も巨大れいむがやっぱり動けないことに気づくと巨大れいむへと襲いかかった。 「うー! たーべちゃうぞー!!!」 「こわがらせたばつー!!」 「ぁ、ぁぁ……」 憎しみの炎も一瞬で鎮火し、巨大れいむの心は恐怖に塗り替えられていった。 それに伴って餡子の味がれみりゃの大好きな恐怖に染まった味になっていく。 それこそがれみりゃの求めていたものだ。 れみりゃ達は巨大れいむに群がって思い思いの場所から餡子を吸い上げていった。 「ゆぐうっぃぃおああぁぁっぁええええ!!!!」 体の至る所から体の中身を吸い上げられる痛みに、巨大れいむは白眼を向いて体を痙攣させる。 痛みに対する叫びももはや言葉になっておらず、声帯を滅茶苦茶に動かした結果の音となっていた。 れみりゃ達の食欲は凄まじく、ものの10分ほどで巨大れいむは死に瀕していた。 「ごめん、ね。あがじゃん…てんごくで、ゆっぐり……じよ……ぅ」 巨大れいむはその言葉を最後に生涯の幕を閉じさせられた。 それかられみりゃ家族は複数回の狩りを成功させた。 子れみりゃ達は数々の経験の中で成長し、一人前の捕食者と言えよう。 独り立ちの日も近いのかもしれない。 今日の狩りを終えたら子供達に独り立ちさせよう。 母れみりゃはそう決意して子供たちとの最後の狩りに向かうことにした。 だが、巣を出ようとしたときに思わぬ来客がれみりゃ家族を襲うことになる。 「ゆっくりしね!!」 「ゆっくりちね!」 それはゆっくりふらんの家族だった。それも体無しの。 その天敵の姿を見てれみりゃ達は震えあがった。 「うー! みんなにげてー!」 「にげるー!」 「うー!!」 「にがさいないよ! ゆっくりしね!!」 「ゆっくりちね!」「ゆっくりちねぇ!!」 ふらんは大口を開け、そこから人間のような腕を突きだしてれみりゃを殴りつけた。 どういう体内構造をしているのか。 とにかくこの喉から出る手がふらんの武器だった。 「う"あ"ー! う"あ"ー!」 「ぅ"ー! い"だ"い"ー」 ふらんの口から飛び出た握りこぶしがれみりゃの顔にめり込み、 れみりゃは今まで感じることのない痛みに泣き叫びながら地面を転がった。 そんなれみりゃにふらんは追撃をかける。 「しね! ゆっくりしね!!」 「ちねちね!」 「しねしねしんじゃえ!!」 「う"あ"ー! もうやめでー!!」 「ま"ま"ー!! だずげでー!!」 子れみりゃは子ふらんに幾度も殴られながら母に助けを求めるが、 母れみりゃも同じように動く間も与えられずに殴られて動けない。 ふらんの狩りはれみりゃとは違い、食事がメインではない。 「ゆっくりしね」と言っているもののふらんの求めるものは獲物が苦しむ姿だった。 だからふらんはれみりゃを殺さずに殴る。さらに殴る。もっと殴る。まだ殴る。 「う"ぅ"っ! う"ぁ"! やべっ、でぇ!!」 「ゆっくりしね! ゆっくりしね!!」 「ぅ"あ"ーーー!!」 何度も殴られた皮は伸びて中身の色が薄らと見えている。 羽も破けてもう飛ぶことは出来ないだろう。 母れみりゃがそれなら子れみりゃはもっと悲惨だった。 相手が加減を知らない子ふらんだったのもあるが、すでに皮は破れて中身が辺りに飛び散っていた。 大きく見開いた瞳は涙を流しながら空を見ていた。 あの様子ではもう長くは持たないだろう。 なんでこんなことになったのだろう。 子育ては間違いなく成功していたし、独り立ちした後も立派な捕食者として夜空を駆けたはずなのに。 なのになんでこんなに無残な姿になって地面に転がっているのか。 「う"ぅ"ー!!」 がんばって育てた子を目の前で崩されていく。 母れみりゃにとってこれほど悔しいことなかった。 理不尽だと母れみりゃは怒りも感じていた。 しかしこれはれみりゃ家族が他のゆっくりに対する狩りと同じなのだ。 弱い者は強い者の糧となり、強い者はさらに強い者の糧になる。 単純により強い者に狩られただけなのだ。 ゆっくりの場合は食べるだけではなく苦しませるという行為が増えるだけのこと。 子れみりゃの苦しみは死という形で終わったが、母れみりゃはまだまだ苦しみの未来が待っている。 ふらんは自分の巣に獲物を枝など棒状の物で突き刺して保管する性質がある。 母れみりゃがふらん達に連れていかれた先はまさに地獄だった。 絶対者であるふらん家族からはれみりゃもれいむもまりさも全て同列として扱われ、同じようにいたぶられた。 たまに子ふらんが加減を間違えて"運良く"死ぬことが出来たゆっくりもいた。 だが再生力の高いれみりゃはいつまでも運良く殺されることはなかった。 「う"ー…たべ、てー……」 「ゆっくりしね!!」 「うぎゃっ」 殺してほしいと願い出ても答えは拳で返ってくるだけだった。 子を失った母れみりゃはすでに生きる気力は無かったが生かされ続けた。 ああせめて後一日。もう一日早く子を独り立ちさせていれば少なくとも子供達は無事だったのに。 我が子恋しさで独り立ちを遅らせてきたことを後悔した。 もし独り立ちさせていれば、子供達の雄姿を想像することでこの苦しみも少しは緩和しただろう。 しかし現実に子れみりゃは目の前で死んだ。 いくら子の雄姿を想像しようにも「もし〜ならば」とifの空しい妄想でしかなく、 悔やまれて強い苦しみとなって母れみりゃの心を締め上げた。 考えれば考えるほど苦しい。 だからこそ痛みで他の辛い事を忘れられるふらんの暴力の時間が、 母れみりゃの心の安らぎとなるのにそう時間はかからなかった。 終 by ゆっくりしたい人 そして母れみりゃが転生したのがドMてんこ。 [今までに書いたの] ゆっくりいじめ系43 ゆっくり家族の引っ越し 虐 制 家 共 ゆっくりいじめ系49 ゆっくりとのワンダフルライフ 虐 無 外 ゆっくりいじめ系105 加工所職員のストレス解消法 虐 無 ゆっくりいじめ系116 懐かし玩具とゆっくり 制 無 ゆっくりいじめ系119 ギロチンとゆっくり 虐 家 ゆっくりいじめ系120 マッサージチェアとゆっくり 虐 性 道 無 ゆっくりいじめ系169 Ten little Yukkuri 虐 家 ゆっくりいじめ系173 Ten little Yukkuri後日談 虐 家 性 道 ゆっくりいじめ系186 犯人は子れいむ 制 家 無 萃香×ゆっくり系1 子鬼とゆっくり 制 衣玖×ゆっくり系1 衣玖さんとゆっくり 虐 そ その他 ゆっくり草原観察 そ 性 その他 ごみ箱ゆっくり そ 道 ゆっくりいじめ系217 整地ゆっくり 虐 家 無 ゆっくりれみりゃ系いじめ19 れみりゃと亀さん 虐 性 無 ゆっくりいじめ系267 愛の劇場 -背徳の饅頭- そ 性 無 ゆっくりいじめ系275 妖怪とゆっくり 虐 そ 家 ゆっくりいじめ系313 ゆっくり家族とエターナルフォースブリザード 制 家 無 ゆっくりいじめ系329 都会派と甘い罠 虐 性 無 衣玖×ゆっくり系2 ゆっくりてんこ大虐殺 虐 家 捕 ゆっくりいじめ系374 親の心子知らず、子の心親知らず そ 性 家 無 ゆっくりいじめ系380 公衆便所ゆっくり ゆっくりいじめ系418 大乱交!ゆっくりファミリー 虐 性 無 ゆっくりいじめ系424 ゆっくりの歌 虐 家 無 ゆっくりいじめ系459 色つきゆっくりの結末 虐 無 ゆっくりいじめ系493 ゆっくりペットショップ 制 無 ゆっくりいじめ系515 強姦まりさの敗北 ゆっくりいじめ系542 赤ちゃんゆっくりの冒険-前- そ 環 家 性 捕 ゆっくりいじめ系543 赤ちゃんゆっくりの冒険-後- そ 環 家 性 捕 ゆっくりいじめ系618 ゆっくり家族のある夏の日 虐 環 家 ゆっくりいじめ系729 灰色の檻の中で 虐 環 家 このSSに感想を付ける
https://w.atwiki.jp/yukkuri_gyakutau9/pages/41.html
ここはゆっくり加工所内の実験室。哀れな実験体が今日も運び込まれる。 今回の実験体はゆっくりれみりゃ。 希少種と言われているが、紅魔館周辺に比較的多く生息しているため 定期的に加工所職員が捕獲している。 今のところ数が減ったという兆候はない。 さっそくゆっくりれみりゃが、30cm四方程度の狭苦しい透明ケースに入れられて 運び込まれてきた。 「ぅー、ぅー・・・」 ゆっくり種に効くという加工所特製の催眠ガスで眠らされているようだ。 左右に生えた翼で顔を押さえ、静かに寝息を立てている。 「ミーティングの通り、今日の実験内容は ゆっくり種間の餡の移植と、それによって起こる外的・内的変化の観察だ」 そこへケースに入れられたゆっくりれいむが、やはり睡眠状態で運び込まれてくる。 「主任、こちらも準備できました。」 「うむ、では始めよう。まずはゆっくりれいむの頭頂部を切開する」 と言っても全身が頭のようなものだが、主任は慣れた手つきで ゆっくり霊夢の髪(体毛?)に結えてあるリボンを取ると、体を両手で掴み ぼてっと実験台へ置いた。 「ゅ・・・ ゅ・・・」 これから何が始まるかも解らず、間抜けにヨダレのような粘液を 半笑いの口から出して眠っているゆっくりれいむ。 カミソリを手にした主任が片手で饅頭を固定し、おもむろにゆっくり霊夢の髪を剃り始めた。 ジョリ、ジョリ・・・ ものの数分でゆっくりれいむの髪は全て剃られ、ツルツルとなった。 「ゅぅぅ・・・ ゅぅ・・・」 それでも饅頭は起きない。 「今回はお前がやってみろ」 主任が部下Aに命じると、部下Aはメスを取り出し、部下Bが押さえつける ゆっくりれいむの頭頂部にメスを入れた。 スーッと簡単に皮を切り裂いたメスは円を描いて一周し、丸い切り跡を残した。 丸く切られた皮をペリペリと丁寧に剥がす。 皮を剥がすと中から甘い臭いが漂ってくる。ゆっくりれいむの中身である餡が露わになった。 ちなみに餡は粒餡であった。 「よし、ここからは手早く行くぞ」 主任の言葉と共に、部下Bがヘラを使い中の餡を外のボウルに移し替える。 「・・・ゅっ ・・ゆっゆっ」 ゆっくりれいむは自分の体から餡が取り出されるたびに、寝ながら譫言のように呟いている。 半分ほど取りだしたところで、ボウルに入った粒餡をハンドミキサーでかき混ぜ、漉し餡にする。 その音のせいか、頭頂部にぽっかり穴を空けたゆっくりれいむの目がゆっくりと開き始めた。 「ゅ・・・ゆ? ゆゆ?? ・・・ゆ゙! ゆ゙ゆ゙ゆ゙!!!」 ゆっくりれいむは中身の餡を半分も取り出されたせいか、意識ももうろうで、体も痙攣している。 ただ目を充血させ、だらしなく開いた口からヨダレを垂れ流し、うめき声を上げるのみであった。 「起きたか、しかし何もできまい。放っておけ」 意に介さず、今度はゆっくりれみりゃを別の実験台へと置く主任。 部下Bがボウルのこしあんを30cmほどの長さの太い注射器で吸い上げると、 おもむろにその注射器をゆっくりれみりゃの後頭部にぶすっと刺す。 「ゔ!!」 反射的に翼を広げ、カッと目を見開き、歯を剥き出し、声を上げるゆっくりれみりゃ。 すっかり目が冷めたようだが、意に介さず注射器の中の餡を注入する。 「ゔゔゔゔゔゔ!!!」 普段は口腔から他のゆっくり種を摂取するゆっくりれみりゃだが、直接他種の餡を 注入されたことで、れみりゃの中身である挽肉と直に混じり合い拒否反応が出ているようだった。 「ふむ、まあ予想通りの反応だな。もうすこし注入してみろ」 指示通り、注射器の中身を全て注入し、再び餡を詰め、注射する。 「ゔゔゔゔゔう!!!ゔゔゔあ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙!!!!! ぁ゙・・・・・・・!!!」 翼をピンと伸ばし、鬼気迫る絶叫と形相のまま、ゆっくりれみりゃは固まってしまった。 「どうした。死んだか?」 主任が手を触れようとすると、みるみる黒ずんでいくゆっくりれみりゃの体。 そして頭の帽子を突き破って蔦が伸びてきた。 「・・・これは・・・そのまま動かすな。とりあえず休憩にしよう」 「主任、こっちはどうしますか」 部下が変わり果てた姿のゆっくりれいむを指さす。 「ゅ・・・ゅ・・・」と呟くのみで白目を剥いたまま何の反応もない。 「そいつはもういらん。硫酸で処理しとけ」 「わかりました」 30分後。 ゆっくりれみりゃは黒炭のように朽ち果て、伸びた蔦の枝からは 紅白の饅頭と、羽のようなものが生えかかった饅頭が合わせて5つほど実っていた。 「これは思わぬ収穫だったな。もう紅魔館に近づく必要もない。すばらしい実験結果だった。」 携わった職員達は達成感を胸に白衣を脱ぎ、今日の業務を終了した。 これで臨時のボーナスは間違いないだろう。 胸躍る主任は、帰り道に出会ったゆっくりれいむ家族から赤ちゃんれいむを2匹奪い、 1匹を丸かじりし、もう1匹を片手で握りつぶし、上機嫌のまま帰路についた。
https://w.atwiki.jp/yukkuri_gyakutai/pages/2318.html
戦術れみりゃ ドスまりさ(弱)が出てきます ほぼ虐待ではないかも 「早く村長を連れてくるんだぜ!!」 ドスまりさは村の入り口近くにいた男に叫んだ。 彼は驚いた。3mはあろうかというドスまりさと、数百匹ものゆっくりの大群がそこにいたのだ。 男は村の役場に駆け込んだ。そして程なくドスまりさの元に村長と4人の人間が現れた。 「私の村にようこそ!私が村長の鬼意だ!ドスとみなさんお集まりで何の御用かな?」 何を言われるかは分かりきっているが、村長は敢えて聞いてみた。 「今日来たのはまりさ達と協定を結んでもらうためなんだぜ!」 ドスまりさはその内容を村長に説明した。村長は「はいはい、テンプレテンプレ」と思いつつも黙って聞いていた。 そして例のごとく 「しっかり見てるんだぜ!」 ドスまりさは適当な木めがけてドススパークを放った。 激しい閃光と轟音の後、そこには黒こげになって朽ちた木が残っていた。 「村にドススパークを撃たれたくなかったら、協定を結ぶんだぜ!!」 「そーだそーだ!!どすのいうとおりだ!!」 「ばかなにんげんさんははやくきょうていをむすんでね!!」 周りのゆっくり共も騒いでいる。 村長は返答した。 「確かに協定をむすべば私がドススパークを食らう事も無いし、ゆっくり共から野菜を持っていかれる事も無くなる。 お前達は食料の安定供給もできるし殺される心配も無くなるな。」 「わかってるなら早く協定を結ぶんだぜ!!」 村長は微笑みながら答えた。 「お断りだ。」 ゆっくり達は耳を疑った。 「な、何をいってるんだz「だからお断りだと言っている」」 「何故お前達ゆっくりの為に食料をくれてやらなければいけないんだ? こっちに貢物するならともかく、食料をよこせと・・・? 挙句に進入してきたゆっくりを殺してはいけないとは馬鹿馬鹿しいにも程がある!! まぁそういう事だから帰った帰った!」 ドスまりさは動揺した。まさかいきなり断られるとは思っていなかった為である。 「ゆぐぐ・・・そんなにドススパークをくらいたいのかだぜ!?」 「今だったら見逃してやろう。さっさと帰れ!!」 先ほど見せたドススパークを人間が恐れなかった事に、ドスまりさは焦った。 しかし 「どすをばかにするゆっくりしないにんげんはしね!!」 「むきゅ~!にんげんともあろうものがどすにさからうなんておろかね!!」 「どす!!こんないなかものなにんげんはころすべきよ!!」 「わかるよー!!にんげんはみなごろしなんだねー!!」 「にんげんはしねちーんぽ!!」 他のゆっくり達は人間と戦う気満々だった。ドスも今更帰るとも言えないし、何より馬鹿にされたのに腹が立っていた。 「みんな分かったぜ!!村の人間をみな殺しにして食べ物を奪ってゆっくりするぜ!!」 ドスまりさも完全にやる気になった。 「その言葉、私達に対する宣戦布告と判断した。」 「今更あやまっても遅いぜ!!ゆっくしりないでさっさと死ぬんだぜ!!」 人間達は冷静だった。 「私達だけでは骨が折れる。だから助っ人を呼ばせて貰おう。」 「「「ゆゆっ!?」」」 村長は深呼吸し、大声で叫んだ。 「でろぉぉぉぉおぉぉおおお!!れみぃぃぃぃぃぃいいいいりゃぁあぁぁぁぁぁぁぁ!!!!」 「うっう~☆」 「「「「れ、れみりゃだぁ!!」」」」 何処からとも無くれみりゃが集まってきた。その数15匹。 「「「うっう~☆おにいさんどうしたんだど~?」」」 「私達がこのゆっくり達に襲われて困っているんだ。やっつけたいからおぜうさま達みんなの力を貸して欲しい。 お願いできるかな?」 「「「うっう~☆れみりゃにまかせるんだど~☆」」」 突然のれみりゃの登場に驚いたゆっくり達ではあったが、ドスがいるため恐れ慄くという事は無かった。 「ゆっ!ばかな人間だぜ!!れみりゃが何匹こようとまりさが負けるわけないぜ!!」 「にんげんがばかなれみりゃにたよるなんて、おぉおろかおろか!!」 ドスまりさの言う通りであった。まともに戦えばれみりゃが50匹いたとしても、ドスまりさに勝てるかどうか分からない。 その位の戦力差がドス種と通常種にはあるのだ。 「たしかにドスまりさの言う通りだ。まともにやれば50匹どころか100匹でも勝てるか分からない。 まともにやればの話だが・・・。」 「ガタガタうるさいぜ!!ゆっくりできない人間はしね!!みんないくぜぇぇええ!!」 ゆっくり達は突撃した。 「ゆっくり相手に正々堂々戦うなんて馬鹿らしい。れみりゃぁーーー整列!!」 「「「りょうかいだど!!」」」」 れみりゃ達は縦3列横5列の列を作り、村長の前に並んだ。 「1列目、構え!!」 「うっう~☆」 1列目のれみりゃ達がゆっくり達に背を向けた。と同時にその場にいた人間達はお面のような物を被った。 「くだらない小細工なんてきかないぜぇえぇぇええ!!しねぇぇえええ!!!」 ゆっくりの群れが近づいてきたその瞬間 「れみりゃぁぁあああ・・・撃てェ!!!」 「「「「「うっう~~☆れみりゃーぶーーーー☆」」」」」 1列目のれみりゃ達が同時に屁を放った。 突撃してきたゆっくり達とドスまりさはその屁の直撃を受けてしまった。 「ゆぎゃぁあぁぁぁああ!!ぐざいぃぃぃぃいい!!!!!」 「ゆげぇえええええ!!!」 「うげぇえぇぇぇええ!!エレエレエレ・・・」 ドスまりさ以外のゆっくり達は、あまりの臭さにショック死してしまった。ドスまりさも臭さに悶え苦しんでいる。 群れの前方のゆっくり達は全滅したが、屁の直撃を免れたゆっくり達が次々と突撃してゆく。 「2列目、構え!!」 「うっう~☆」 1列目のれみりゃ達は列の後ろに並び、2列目のれみりゃ達が最前列に並んだ。そして 「れみりゃぁぁあああ・・・撃てェ!!!」 「「「「「うっう~~☆れみりゃーぶーーーー☆」」」」」 「「「「「ゆぎぇぇええあぁぁぁぁああぁぁ!!!」」」」」 「ぐえぇ・・・・」 1発目の屁で悶えていたドスまりさにも2発目が直撃し、ドスまりさは気絶した。 最初と同様に屁を放ったれみりゃは後ろに行き、3列目のれみりゃ達が最前列へ並んだ。 「3列目構え!!」 「うっう~☆」 「れみりゃぁぁあああ・・・撃てェ!!!」 「「「「「うっう~~☆れみりゃーぶーーーー☆」」」」」 「「「「ゆぎゃぁああぁぁぁぁ!!!!」」」」 「「「「ゆげぇぇえぇぇえぇぇぇ!!!!」」」」 「「「「ぐざいぃぃぃぃぃぃぃいい!!!!」」」」 れみりゃの列が一巡した時点で、ゆっくり達の6割が死んだ。 そうなるとゆっくりの中には逃げ出すものも出てくる。 「ゆっくりにげるよ!!!」 「やくにたたないどすのせいでゆっくりできなくなるぜ!!さっさとにげるぜ!!!」 「逃がすか!!れみりゃ、逃げ道を塞ぐんだ!!」 「「りょうかいだど!!」」 「「ゆぎゃぁああぁぁあ!!」」 「「「れみりゃこないでねぇぇえええ!!!」」」 れみりゃ達が退路を塞ぐ。そうするとれみりゃ達と逆に逃げようとする。 さらに逃げてきた方向から他のゆっくりが雪崩れ込む。そうしている内にゆっくり同士で潰しあう。 その結果、ゆっくりの大半が自滅した。 残りのゆっくりは1割にも満たない数になった。それらを人間達とれみりゃ達で潰していった。 ゆっくり達が全滅するのに要した時間は、れみりゃ達を呼んでから10分と経たなかった。 「うぅぅ・・・ん。はっ!!」 ドスまりさは目を覚ました。 ドスまりさは車の荷台に縛り付けられていた。 「お目覚めだな。ドスまりさ」 「人間は殺してやるんだぜぇぇえぇぇえ!!!」 「周りを見てからそんな台詞を言って欲しいものだな・・・」 「ゆっ!?」 ドスまりさは辺りを見渡した。するとそこには山積みにされたゆっくり達の死骸があった。 他には飛び散った餡子や、ゆっくりを貪り食うれみりゃの姿があった。 「こ、これはどういう事なんだぜ?!」 ドスまりさは訪ねた。 「君がぐっすり眠っている間に皆殺しにさせてもらったよ。苦戦するかとも思ったが、10分足らずで全滅したよ。 いくら大勢でも所詮はゆっくりか。」 ドスまりさは信じたくなかった。あれ程いた仲間達が皆殺しにされた事を。 「うそだ!!!まりさの仲間達が死んだなんてうそなんだぜ!!!!!」 「ではあの山積みになっているのは何だ?ゆっくりの形をした饅頭か?」 「ゆがぁああぁぁぁあぁぁぁ!!!」 ドスはキレた。せめて目の前にいる人間だけでも殺そうと思った。 「ごろ゙じでや゙る゙!!!ごろ゙じでや゙る゙ぞぉぉぉ!!!」 「縛り付けられた状態でどうやって私を殺すんだね?」 「ゆぎぃぃぃいい!!ドススパークをぐらえぇぇぇ!!!」 そういってドスまりさはドススパークの元であるスパークキノコを噛み砕こうとした。しかし 「な!なんでキノコがないんだぜぇぇぇぇぇえ?!?!?!」 「探し物はこれかね?」 人間の手に握られていたのはスパークキノコや、ゆっくりオーラ用のキノコだった。 気絶している間に人間がキノコを奪っていたのだ。 「がえぜぇえぇえぇぇぇええ!!!」 「断る!!これはこちらで処分させて貰おう。あぁ・・・霧雨魔法店の魔理沙さんに渡すのもいいか・・・」 「ゆがぁああぁぁぁ!!ごろ゙じでや゙る゙!!ごろ゙じでや゙る゙!!ごろ゙じでや゙る゙!!」 「うるさいな全く・・・。おぜうさま達!こいつを黙らせてくれ!!」 「「「はいだど~☆うっう~~☆れみりゃーぶーーーー☆」」」 「ぐえぇえ・・・・・」 至近距離での屁に、ドスまりさはまたも意識を失った。このドスまりさはそのまま加工所送りとなった。 「おぜうさま達!今日は助かったよ!みんなのおかげで村の平和が保たれたんだ!!ありがとう!!」 そう言って人間達はれみりゃ達を撫で回した。 「うっう~☆こまったときにはおたがいさまだど~~☆きにしないでいいど~☆」 れみりゃ達は褒められた事に気を良くしていた。 「うっう~☆またなにかあったらよんでほしいど☆またねだど~~☆」 れみりゃ達は山へ帰っていった。 れみりゃ種は他のゆっくりに比べ、頭が非常に悪い。しかし頭は悪い分悪知恵を働かせる事無く、 非常に素直な性格をしている。(紅魔館で飼育されているものは除く) そのため、褒めてやったり煽ててやるととても喜ぶのである。 ゆっくりにすら馬鹿にされているれみりゃが、ゆっくりよりずっと強く賢い人間に褒められた時の喜びは相当なものである。 そうして村長をはじめ村人達はれみりゃを手なずけて、ゆっくりの駆除などに利用しているのだ。 「冬を前にして肥料と燃料が大量に手に入るとは思ってもみませんでしたよ。」 「さすがにれみりゃの屁で死んでるから食う気はしないが、それでも役には立つからな。」 「こんな感じならしょっちゅうドスが襲撃に来ないもんかねぇ~」 「それはさすがに・・・まぁでもたまに来る分にはいいですよねぇ。」 ゆっくりの死骸は思わぬ恵みをもたらした。 放屁により死んだゆっくり達なので食用には適さないが、すり潰して畑の肥料にしたり、 乾燥させて燃料にしたり、飾りを死骸から取り除いて畑の周囲に吊るすことで、 ゆっくり避けに使えたりといった具合である。 ドスまりさは村を乗っ取るどころか色々プレゼントをしたのと同じである。仲間達を皆殺しにして。 「ゆぅぅ・・・はっ!!」 「加工所へようこそ!ドスまりさ」 「ゆぎゃぁああああああ!!!!!」 加工所ではドスまりさの悲鳴が響いた。 終 れみりゃ一斉放屁の元ネタというか、最初のイメージはスパ〇ボで見たGビット一斉発射を見てイメージしました。 ただ横1列だとゆっくりの集団には微妙じゃね?という考えにいたり、 長篠の戦で信長勢が行った三段撃ちならいけると考えて、それを採用しました。 Gガンパロネタや、スレで放屁れみりゃAA連発があったので焦って完成させました。 ちなみにfuku3107のれみりゃにアドバイスをした人間は村長です。 ちなみに下のはドスまりさが村長に提示した協定の内容です。 ゆっくりは勝手に人間の家や畑に入ってはいけない 人間は勝手にゆっくりの家やゆっくりプレイスに入ってはいけない。 人間はゆっくりを殺してはいけない。 人間はゆっくりに食料を渡さなければいけない。 人間はゆっくりの冬篭りの為の場を用意しなければいけない。またその際の食料も渡さなければならない。 ゆっくりが捕食種に襲われたら、人間は助けなければならない。 人間はドスをバカにしてはいけない。 その他、ドスの命令に人間は逆らってはいけない。 このSSに感想を付ける
https://w.atwiki.jp/yukkuri_gyakutai/pages/3903.html
ゆっくり虐めSS ~YDF~ ゆっくり地球防衛軍2017 中編 その2 ヘリコプターの爆音が響く、その中身は1小隊分の武器の弾薬と2人の人間。 「なぁストーム1、またあいつらを倒したそうだな!」 「・・・・・」 「今はどこに行ってもお前さんの噂で持ちきりだぜ!連戦連勝の伝説の隊長がいるってな!」 「・・・・・」 そう、今は日本中、いや海外のYDF支部でも彼のことが噂になっているらしい。 実質、彼が合流したチームのほとんどが圧倒的不利の状況から、逆転勝ちを収めている。 そして彼が合流した後、そのチームから死者はほぼ0と言っていいほど出ていない。 これが彼を伝説と言わしめる所以である。 彼は後々、これ以上にすばらしい戦果を挙げるのだが、それはまた別の話である。 「そうだ、技術部の連中があんたにこれを使ってほしいそうだ」ヒョイ 「?・・・・」 ライサンダーF、最高の精度に最高の弾速、そして最高の威力を持った最高のスナイパーライフルである。 ボルトアクションのため連射が利かないことだけが問題点であるが、こればかりはライサンダーシリーズの宿命である。 「!・・・・」カチャカチャ 「どうだ?、俺にはよく分からんがかなりすごい銃なんだろ、技術部の連中も興奮してたぜ」 「・・・・・」カチャカチャ 「『こいつをストーム1に渡してくれ。さっき出来たばかりだ』って言ってたぜ。そいつでまたいい戦果をあげてくれよ!」 その時、ヘリのレーダーに1つの影が映った。 「うー、うー!」 ゆっくりれみりゃ(胴なし)である。 単体で行動している所をみると、偵察をしているのであろう。 つまりこの先に彼らの目的地である、ゆっくりれみりゃ・ふらん種のみが生息する巣があるということだ。 「おっと、見つかるとまずい。この辺で降ろさせてもらうぜ」 「・・・・・」 ヘリはれみりゃの目を盗み、平地に・・・いや、元々はビル街だった更地に着陸した。 「・・・・・」ガチャ 「じゃあな!頑張ってくれよ!」 銃と大量の弾薬を抱えて飛び降りたストーム1に対しエールを投げかけ、ヘリは飛び去った。 さて、こちらはゆっくりれみりゃとふらんが生息する巣。 通称「コーマカン」。 見た目は巨大なアリ塚のようであるが、よく見るとそれがビルや家屋の残骸によって作られていることが分かる。 これを作るために一体どれだけの被害が出たか・・・考えたくは無い。 この名前は彼らが発射する光線の名称と同様に「ティガれみりゃ」種によって判明した。(前編その1参照) 「うー、うー!」ニコニコ 「しね、しねしね!」ニコニコ 「ううー!、うーうー!」ニコニコ 「しーねー!」ニコニコ 「うー!みんなー、きょうもがんばってうつくしいおぜうさまとこーまかんのためにたたかうんだどぉー!」 「「「うー!うー!」」」 「「「しね!しね!」」」 飛行種とその亜種について、世界各地のYDFからの情報をまとめておこう。 -ゆっくりれみりゃ種(胴なし)- れみりゃ種(胴なし)は通常種のゆっくりに蝙蝠の羽をつけたような形状をしているふらんは。 中身は肉まんの具。 通常種との決定的な違いは 飛行が可能 餡やカスタードではなく、光線「フヤジョウレッド」で攻撃をする 知能が通常種に比べて格段に悪い 使用する言葉が「うー、うー!」かそれの派生したもののみ 空軍の被害の40%はこいつらのおかげである 戦闘力は戦闘機1機と同じくらいだが、その数が戦闘機に比べ圧倒的に多い 以降「れみりゃ」と呼称 -ゆっくりれみりゃ種(胴有り)- 通称「ティガれみりゃ」(自称「おぜうさま」) れみりゃに子供の体をつけ、怪獣のキグルミを着せたような見た目をしている。 全長は約60mくらいだろう。 羽は今のところ確認されておらず、飛行は出来ないと思われる。 動きは比較的遅いが、それを補うように体が大きく、短時間でかなりの距離を移動できる。 れみりゃとは違い、言葉を話すことが出来る。 「フヤジョウレッド」「コーマカン」等の名称は全てこの個体が発したものである。 以降「ティガれみりゃ」と呼称 -ゆっくりふらん種(胴なし)- 通称「ふらん」 れみりゃが蝙蝠の羽を付けているのに対し、ふらんはおよそ羽とは思えない宝石のような羽を持っている。 知能はれみりゃと同程度である。 言葉は「死ね!死ね!」としか言わない 戦闘能力は圧倒的にれみりゃを上回る、大体戦闘機3機分、れみりゃの3倍に相当するだろう 赤くはない 今のところ胴付き個体は確認されていない よって光線の名前は不明である 「ストーム1か・・・お前のことは気に食わん。だが、生き残るためには力を合わせなくてはな。」 ストーム1がレンジャー9と合流したようだな、その先約1kmの地点に破壊目標「コーマカン」が位置している。 「レンジャー9、弾薬の補給は完了したな。そのままストーム1と共に進み、飛行戦力を撃墜しろ!」 「レンジャー9、了解!」 そうだ、レポートに付け足しておかなければならないことが1つあった。 奴らの弱点は対地戦であるということだ。 理由は不明だが、空軍の戦果より陸軍のそれのほうが、良い結果を出している。 よって、対飛行戦力に対しては陸戦部隊の方が適しているとのことで、ストーム1を寄こしたわけだ。 (どっちにしろ空軍は壊滅しているのだ) 「あと100m程で我々の攻撃射程内だ!駆け足!」 「自分は、絶対に敵を許しません!」 「びびってんじゃねぇのか?」 「そんなことはない!」 「うー、うー!」 「!・・・・」 「止まれ!そろそろだぞ・・・ロケットランチャー!前へ出ろ!本部、攻撃を開始します!」 「了解した。奴らに目に物見せてやれ」 今回の作戦目標は、飛行戦力の全滅である。 ティガれみりゃの撃退は作戦内容には入っていない。 というのも、以前北欧で同じ作戦が展開されたのだがその時はティガれみりゃは戦闘に参加しなかったのだ。 後に負傷して墜落したれみりゃの体に付けた遠隔マイクの情報によると 「おぜうさまはこわいこわいだからいないいないなんだどぉー」 と、怯えて出てこなかったのだ。 今回の作戦はそのことを考慮して上記2つの目標を済ませ次第撤退することにしてある。 作戦内容はまず、ランチャー隊による遠距離からの集中砲火で出来るだけ数を減らし、巣にダメージを与える。 そしてスナイパーライフルによる射撃で残存兵力を潰す。 単純な作戦である。 とその時、偵察をしていたれみりゃが巣の中に入るのが確認された。 おそらく交代をするためだろう。 チャンスは今だしかない。 「今だ!撃てぇー!」 同じ頃、ティガれみりゃはこーまかんの中心部にいた。 通称「じょおうであるおぜうさまのためのひろま」である。 「みまわりごくろうなんだどぉ、いじょうはないのかだどぉ」 「うー!うー!にぱー!」 その時、ガスの噴射音が巣にどんどん近づいていた。 それに最初に気づいたのは最も巣の外側に位置する部屋のれみりゃだった。 ヒュルルルル「ううー?」 偵察れみりゃの入ってきた穴にランチャーの弾頭がいくつも撃ち込まれた。 こーまかんに強い衝撃が走り、轟音が響く。 それと同時に、爆風がそこいらの破片と共に巣の中になだれ込んで来る。 「「「うー、うわぁぁぁぁぁ!!」」」 「「「ゆっく・・・じね・・・」」」 穴の近くの部屋のれみりゃとふらんたちは今の攻撃で致命傷を受けただろう。 「なんなんだどぉ?おぜうさまのこーまかんにいったいなにがおきたんだどぉ!?」 「しね!しね!」 「うー!うー!」 「わからないんだどぉぉぉぉぉ!!」 突然の敵襲に我を忘れるティガれみりゃ、巣のトップがこうなってしまうともう事態を落ち着けることはできない。 そして第二、第三波の攻撃が撃ち込まれる。 「「「うわあああああああああ!!」」」 「「「しねしねしねしねぇぇぇ!!」」」 「どごにいぐんだどおおおお!がっでにでてっちゃだめなんだどぉぉぉ!!」 パニックになり慌てて外に飛び出すれみりゃとふらん達。 戦いにおいてこうなるともう、相手の思うツボである。 「奴らが出てきたぞ!攻撃開始だぁぁぁ!」 「「「「「おおおおおおおおおお!!」」」」」 ストーム1のライサンダーFが、レンジャー9のMMF100が、全ての銃口が一斉に火を噴いた。 ライサンダーの弾丸は寸分狂わず中枢餡を抉り、MMFの弾丸は数に物を言わせ、れみりゃたちを地面に叩き付けた。 「うわああああああ!!」 「うぁ・・・うー・・・・」 「撃って撃って撃ちまくれ!弾丸が無くなるまで撃ち続けろ!」 「・・・・・」 一方的な攻撃かと思われたが、そうは問屋が卸さない。 「ぐうぅ!被弾しました!」 「しね!しね!」 流石は精鋭というべきだろうか、いち早く現状を把握したふらんが持ち前の起動力を生かし隊員たちを翻弄する。 「もっとよく狙え!」 「駄目です!動きが早くて狙いが定まりません!」 「しね!しね!しね!しね!」 「・・・・・」 ガァン 「ゆぐ・・・じね・・・」ドサッ 「ストーム1が精鋭を倒したぞ!俺達も続けぇぇぇ!!」 そして圧倒的優位に立ったレンジャーチームの息もつかせぬ攻撃は続き、ついに・・・ 「巣が崩れるぞぉぉぉ!!巻き込まれるなよぉぉぉ!!」 飛行戦力は全滅、今回のミッションは終わった・・・はずだった。 「おい・・・ストーム1・・・」 「・・・・・」 「ストーム1、レンジャー9、お前達は何をやっているんだ」 「・・・申し訳ありません、指令」 「・・・・・」 「うわああああああん、ざぐやあああああああ!!ごあいひどだぢがあああああああああ!!」 そう、今回のミッションは飛行戦力の撃退、巣の破壊はミッションには入っていない。 巣さえ破壊しなければティガれみりゃはでてこないはずだった。 しかし・・・調子にのった隊員達の総攻撃のおかげで、巣を破壊してしまった。 そうなればどうなるか・・・出てこないわけが無いのだ。 閉じこもろうにも巣がないのでは、閉じこもれないだろう。 「レンジャー6、ストーム4、ストーム7!第6ミッション区域内で胴付きが暴れている!直ちにレンジャー9の援護に向かえ!」 「今は無理です!交戦中です!」 「こちらストーム4、了解しました。ですが、かなり遠いです。到着までには時間がかかります!」 「ストーム7了解、ただちに向かいます」 カメラを通して見ても分かるこの巨大さと威圧感は・・・なんという・・・。 だが、当のティガれみりゃは泣き叫び、決して戦闘態勢とは言えるものではなかった。 「ざぐやあああああああああ!!だずげでええええええええええええ!!うーわああああああああああああああ!!」 しかし、泣き叫びながらも手足を振り回し、転げまわっているせいで現地の被害は凄まじいものになっている。 「こっちにくるなああああああ!!」 「たすけてくれええええええええええ!!」 「ざぐやあああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!」 「なんてこった、あれじゃまともに狙えやしない!」 「潰されないようにするだけで精一杯だ!」 「・・・・・」スチャ 阿鼻叫喚の地獄の中、ストーム1は落ち着いてもう1つの武器に持ち替えた。 「ストーム1、そいつは・・・」 「・・・・・」カチャカチャカチャ 「手伝おう、ストーム1!」カチャカチャカチャ YDFの武器には、特殊兵器と呼ばれる武器が存在する。 メジャーな物では火炎放射器やダイナマイトなどがそうだ。 そして今回、ストーム1が持ってきたのは・・・ 「おい!皆伏せろ!ストーム1がインパルスを使うぞ」 インパルス爆弾、言うなればクレイモア地雷のような武器である。 クレイモアとの違いはクレイモアは指向性地雷なことに対し、インパルスは起爆タイミングをスイッチで調整できることにある。 「うわぁぁぁぁぁぁ!うぅ・・・ざぐやあああああ!!。・・・・・・?うぅ?」 「・・・・・」ポチ 一瞬のうちに空気を切り裂く音が何百も鳴った。 「う!!」 今回彼が持ってきたのはY20インパルス、これは同時に40個まで仕掛けることが可能である。 そして1つには40発の散弾が詰まっている。 すなわち、全弾同時に起爆すると1600発の散弾が相手を蜂の巣にするということだ。 人間相手だったら、相手を瞬時に無数の肉片に変えるであろうその威力は体長60mのそれに対しても一切容赦なかった。 「!!!!」 「!!!!」 「・・・・・」 ズゥゥンと、重低音があたりに響き渡った。 ティガれみりゃの巨体が大地に倒れた音である。 「・・・や・・・やったああああああああああああ!!」 「ほ、ほ、本部!!ストーム1が、ストーム1がやりました!!胴付きを倒しましたあああああああああ!!」 「うおおおおおおおおおおおおお!!俺達が、勝ったんだああああああああああ!!」 「「「YDF!!YDF!!」」」 「・・・・・」 「こちらストーム7、俺達はもう必要ないようだな。帰還させてもらう。」 信じられない・・・まさか・・・ストーム1がここまでやるとは思わなかった。 「ストーム1、レンジャー9、後始末は研究班に任せて帰還せよ。無線がもうパンクしそうだ、他の隊員が待っているぞ」 「レンジャー9了解!流石だなストーム1、伝説の隊長なだけはある!」 「・・・・・」ニコリ 「諸君!各地での君達の活躍により、敵部隊の戦力減退を確認した!!」 「よって、明日ゆっくり達の母船であるドスまりさを叩く!!トップを潰せば奴等も宇宙に帰らざるを得なくなるだろう!! 「これがYDF最後の戦いになるはずだ、総員!!気を引き締めて戦え!!何としても地球を我々人類の手に取り戻すんだ!!」 「「「「「「「「「「YDF!!YDF!!」」」」」」」」」」 「むきゅうううう!!、どす!!れみりゃたちがやられたそうよ!!」 「知ってるよ!!まったく!あのやくたたずはだめだね!!図体ばっかりでかくてなにもできないからね!」 「ゆゆ!!れみりゃがやられたってことはにんげんどもはきっとどすにこうげきするつもりなんだぜ!!」 「そうよ!あんなくずどもでもむれればなかなかやっかいよ!!」 「大丈夫だよ!ドスにはドススパークがあるから簡単に殺せるよ、無駄なあがきをすればするほど己の無力さに気づくよ!ゲラゲラ!」 「「「ゆっへっへっへっへっへ!!」」」 「「「ゆっふっふっふっふっふ!!」」」 「「「むっきゅっきゅっきゅっ!!」」」 「「「おっほっほっほっほっほ!!」」」 「・・・・・・」ヒュンヒュン 後編に続く 【後書き】 前回のを書いてからえらく時間がかかりましたがなんとか中編を書ききりました。 あんまり文章が変わってませんね 読みにくいとおっしゃた方、申し訳ありません。 改めて読み直すと、虐待描写少ないですね・・・ れみりゃとふらんだけしか出せないってのは喋りで盛り上げづらいですね。 すいません、作者の文章力不足です。 作中で出てきたクレイモア地雷について説明します。 これは地雷といっても地面に埋めるものではなく、地表に設置する地雷です。 見た目は、VHSのビデオテープくらいの大きさでしょうか。 その他は作中で説明したとおりです。 映画「コマンドー」でシュワちゃんがそれっぽい爆弾を使用してました。 気になる方は見るのをお勧めします、面白いです。 後編はまだ書いてませんが、必ず書き上げます。 あんまり期待しないで待っててください。
https://w.atwiki.jp/yukkuri_gyakutai/pages/1204.html
560からの連投で妄想すると、ゆっくりれみりゃの服を全部全く違うものに変えたい。 だって何かあの服ババクサイじゃん。色といいゆっくりゃのどん臭さと相まってどこのパートのババァだよって。 だからゆっくりゃには天下のマク○ナルドで働いてもらう。 ちょっとは若々しくなった服で 「スマイル下さい」で「うー!」って満面の笑み。 それでいつもドジるからDQN同僚やDQN客に 「早くしろよぉおおお!」「饅頭遅いんだよぉおおお!」 って怒られると「ご、ごめ”ん”な”ざい”い”ぃ”」って泣くわけ。 店長が痺れを切らしてれみりゃ肉まんを落とし前にDQNにご献上~。
https://w.atwiki.jp/yukkuri_gyakutai/pages/4793.html
れみりゃいじめ 十京院 典明 私はれみりゃを連れて野原に来ていた。 「う~おうぢがえるぅ~ごーまかんでぷっでぃんたべるのぉ~」 嫌がるれみりゃをなだめすかしてここまで引っ張ってきた理由はただ一つ。 れみりゃに運動をさせるためだ。 人に飼われるようになっても屋外での活発な行動を好む他のゆっくりとは違い、 れみりゃは与えられた”こうまかん”に特別な愛着を持ち、生活のほとんどをその場所で 過ごすために運動不足に陥りやすいのだ。 まずは準備運動。 「うっう~うあうあ☆」 そもそも人間のような骨格と筋肉で体を動かしているわけではないれみりゃだが、様式というのも大事だ。 しばらく好きに踊らせておく。 「それじゃあ、今日はマラソンだ」 「あう?」 走らせる、というただ一事においても、怠け者のれみりゃを動かすのは簡単なことではない。 「う゛う゛~ぷっでぃんまっでぇ~」 「早く来ないと食べちゃうぞー」 「たべぢゃだめなのぉ~」 後ろ手にプリンを持ち、れみりゃが諦めない程度の速度を保って走る。 「えぐぅぅぅー!」 「はっ、はっ」 翼を上下させ一生懸命に後を追ってくるれみりゃ。その翼は、飛ぶことを忘れて久しい。 肥え太って飛ぶことができないのである。いずれは飛ぶことも思い出させなくてはならないだろう。 「う~う~づがれだぁ~もうやなのぉ~」 「……」 すぐにへこたれて地面に座り込むので、運動そのものの疲れよりも精神的な徒労感がきつい。 とはいえ何事も慣れである。やがてれみりゃが運動好きになってくれることを期待し、繰り返す。 一週間後- 「おそともでるのやぁなの~!!」 「早く来なさい」 「やぁだぁ~ざぐや~ざぐや~」 すっかりれみりゃはお外が嫌いになってしまった。 特に今日はぐずりが酷い。 「仕方あるまい……」 れみりゃを引っ張り出すのを一旦あきらめ、ゆっくりを扱う店屋へと足を運ぶ。 「ううー!しゃくやー!」 「おぜうさま?ゆっくりしていってくださいね!」 れみりゃとの仲のよさに定評のあるゆっくりさくやを買って来た。 「しゃくやーいっしょにあそぶのー!!」 「そうですわね、ゆっくりおそとであそびましょうね」 「あう?」 さくやには前もって、れみりゃを外へ連れ出すことに協力するよう言い含めてある。 「そうだぞ、れみりゃが運動しないなら私はさくやと遊ぶことにするよ」 「そうですわよ!」 「う゛う゛ーーー!!」 私とさくやの説得の甲斐あって、なんとか今日も連れ出しに成功する。 「ざぐやーまってぇー」 「おぜうさまゆっくりがんばってくださいー」 さらに一週間後- さくやを買って来た日から、状況は少しずつ好転してきた。 人間の私とではなくさくやと一緒に追いかけっこをすることで運動の楽しさに目覚めてきたらしく、 最近では自分からお外に出たいと言い出すようになった。 「ざぐやーおそとへでるのー!おいかけっこするのー!うっうー☆うあ☆うあ☆」 今ではさくやに声をかけ、私に外に出たいとせがむほどになった。 (そろそろ頃合か) 私はさくやを木の枝の上に置く。 「うう~しゃくや~」 「おぜうさまーたすけてくださいですわー」 れみりゃは涙目になり、さくやは若干棒読みでれみりゃに助けを求める。 「しゃくや~いまたすけるの~!うー!」 両の握りこぶしを天に突き上げ、れみりゃは跳んだ。しかしさくやのいる高い木の枝にはまだ全然届かない。 「うー!うー!」 「おぜうさま~」 れみりゃは翼を大きく動かし、少しずつ上昇していく。 「うー!うー! ……づがれだ~!」 「おぜうさまー!?」 「う゛ー!う゛ー!」 汗まみれになりながら、しかしそれでもれみりゃは飛びつづける。 「しゃくやー!つかまえたのー!」 「おぜうさま…!」 数分のホバリングを経て、ついにれみりゃはさくやをその手に掴んだ。 さらに一週間後- 「うーうー!」 「おそらをとんでるみたいですわ~!」 れみりゃは野生時代の飛行能力を完全に取り戻した。 ほんの三週間前まで、外に出るのも嫌がっていたとは思えないほど活発になり、 若干ながら体型も良くなったように見える。 「おにーざーん!ざぐや~!いっしょにあそぶのぉ~♪」 「さて」 「う~ぴかぴかしてきれいなの~!」 例の店に出かけ、買って来たのはガラス箱。 ゆっくり用として一般的なもので、大きさもれみりゃの背丈に合っている。 「さあ入って」 背中を押してれみりゃを押し込める。 「う~せんまいのやだぁ~。だしてくれないとぉ、たーべちゃーうぞ~」 私はそれに鍵をかけると、物置へと運んだ。 「あう?おにーさんどこいくのぉ?」 「おぜうさまはぁ、これからおそとであそぶの~」 「くらいのやぁ~!せまいのやだぁ~!」 「おそとでたいのぉ~~!!」 「だんすできなくてつまんないのーー!」 「じゃぐやーー!じゃぐやーー!」 「だじで~~!だじでぇ~~!」 私は物置の扉を開ける。 「あ゛う゛!おにーざん!」 「やあ、れみりゃ」 「おそとでたいの!おそとだして!」 「お外に出て、何をするの?」 「うー♪はじめにぃ、うっうーうあ☆うあ☆ってじゅんびうんどーするのぉ♪」 れみりゃはうあうあと手を動かそうとするが、ガラスに阻まれて満足に動かすことは出来ない。 「うっうー、うあうあってか」 私はれみりゃの動きを真似てやる。 「そうなのぉ!うっうーうあ☆うあ☆おにーさんもだんすがじょうずになったのー♪ほめてあげるのー♪」 「その後は?」 「うー♪おにーさんとぉ、しゃくやとぉ、おいかけっこするのー♪」 「追いかけっこは楽しいな。それから?」 「おいかけっこたのしーのー♪はやくしたいのー♪ おいかけっこがおわったらぁ、しゃくやといっしょにうー♪するのー♪そしたらしゃくやもおそらをうーできるのー♪」 「そうか、さくやは空を飛べないものな。一緒に飛んであげるのか。偉いな」 「そうなの!おぜうさまはえらいのぉ!だからおにーさん、はやくおそとへだしてほしーのー♪」 「それじゃ、俺はこれで」 「あう?……おにーざん?でてっちゃだめなのー!おぜうさまもつれてってくれなきゃだめなの! やだ!やだぁぁぁ!やぁぁぁぁだぁぁぁぁぁ!!!でびりゃおぞとでだい!おぞどだじでぇぇぇぇぇ!!!! あ゛う゛ぅぅぅぅぅぅぅぅ!!!!! おぞどでだいぃぃぃぃぃぃぃぃ!!!!!」 END
https://w.atwiki.jp/yukkuri_gyakutai/pages/4565.html
れみりゃ独自設定、胴つきになるか不確定 人間は直接虐待しません。駆除メイン 害獣扱い等のゆっくりヘイトがあります。ヘイト・アンチが嫌いな方は戻る事をおススメしマス 変な特撮ネタあり 農家にとって、ゆっくりは深刻な問題だった。 ゆっくりは本来草や虫などを食べて生活する。彼女らの認識では土から生えてくるもの、 木になっているもの、それらの見つけたものは全て自分の獲物である。 ゆっくりにとって人間の農作物は飛びぬけて美味であるという事を除き、 そこらの雑草と変わらない認識なのだ。 人間の住んでいる近くには沢山のおいしい食べ物が山ほど並んでいる。 そう認識しているゆっくりが人間の田畑を荒らすのは避けられない事実と言えた。 他の野生動物もまた、畑を荒らす事がある。 しかしゆっくりが厄介なのは命知らずの無鉄砲さにある。 野生動物は人間が危険だという事を知っている。畑が人間の領域である以上、無闇には近寄らない。 しかしゆっくりは欲求に非常に忠実で、そして命知らずである。 人間が恐ろしいものだと知ろうが知るまいが、農作物の味に魅せられて田畑にやって来る。 駆除こそ簡単だが、その後何度も他の個体が間断なく畑を荒らしに来る。 運良く作物の味にありついた個体はさらに味を占め、仲間を教唆して再びやって来る。 まさに悪循環を作り出す終わりの無い戦いであった。 そこで、この村はこのイタチごっこを終わらせる為にある方法を取り入れる事となった。 「ゆっくり!ゆっくり!」 「にんげんさんがひとりじめしてるおやさいさんをとりかえしにいくよ!!」 「いっぱいたべてみんなでゆっくりしようね!!」 スタンダードなれいむ、まりさの番が村外れの畑へと跳ねていく。 畑には人参、大根、きゅうりなど様々な種類の野菜が栽培されていた。 れいむ・まりさは目を輝かせながら畑へと向かっていく。 「ゆ…あああーーーー!!!おやさいさんがいっぱいだよぉぉ!!!」 「すごいんだぜ!!ぜんぶいただくんだぜ!!!」 「いっぱいたべてかわいいあかちゃんつくろうね!!!」 ああ、どれからたべよう。あのやさいさんはとってもゆっくりしてる。 かんだらあまそう。どんなしあわせー!がおとずれるんだろう。 こんなゆっくりしたおやさいさんをむーしゃむーしゃできるれいむはきっととくべつなゆっくりなんだね。 そんな夢のような事を考えながら、一歩一歩と野菜へと歩んでいく。 あとほんの少しで野菜へとかぶりつけるその瞬間、野菜の影から姿を現したものがあった。 「うー!うー!」 「「れみりゃだあああぁぁあぁあああ!!!!!」」 目の前に現れたのは胴無しのれみりゃ。言わずと知れたゆっくりの捕食種である。 「どぼじでおひさまがでてるのにいるのぉおおぉ!?!?!?」 「うー!」 れみりゃはれいむの頭へとかじりつく。 「ゆぎゃああああ!!!!!でいぶのあんごさんずわないでねええ!!!!」 自分の血、内臓が吸い上げられるおぞましい感触。自分の中が空虚な器になっていく喪失感。 全身を襲う激痛と無力感。もはや叫ぶ声すら弱々しくなっていく。 「もっど…ゆ”っぐりじだがっだ…」 体内の大半の餡子を吸い尽くされ、ペラペラになった番を目の前にしてまりさは踵を返した。 「まりさはにげるんだぜ!!くいいじのはったれいむにほいほいついていったまりさがばかだったんだぜ!!」 まりさが畑から逃げ出そうとしたその瞬間。またも野菜の影から何かが飛び出した。 「うー!うー!」 「あまあまー!うー!」 「なんでにひきもいるんだぜぇええぇええ!!?!?!?」 右から、左から同時に噛みつかれるまりさ。 「ゆぎゃあああ!!!!はなせ!!はなすんだぜ!!!」 ジタバタと暴れまわるまりさを弱らせるためか、片方のれみりゃがまりさの底部を噛みちぎる。 「ばりさの”!!ばりさのあぢがぁあ”あ”あーーーー!!!」 その瞬間を逃がさず上から押し潰すようにのしかかり、牙を深く突き立てるもう片方のれみりゃ。 息の合った連携プレーだ。そしてここからは彼女らのランチタイムだ。 上から、下からと同時に餡子を吸い始める。 「まりざの!!あんござんが!!なくなるぅぅうう!!!やめて!!やめてねぇえええ!!!!?」 「うー♪うー♪」 「うー!うまー!」 至福の表情でまりさの餡子を吸い尽くすれみりゃ。 対照的にまりさの表情は地獄の表情と変わっていく。 その表情には後悔と絶望しか映っていない。 「ゆ”っぐりしだ…げっか…」 断末魔を言い終えるよりも先にまりさはあの世に旅立った。 焦がれるほどに夢見た野菜の数々に囲まれながら一片も口にする事無く死ぬとはなんという皮肉か。 至上のご馳走を思い切り食べるつもりで、夢見心地で訪れたれいむとまりさ。 結果、自分自身がご馳走として平らげられるとは夢にも思わなかっただろう。 まるで注文の多い料理店である。 「上出来だな」 人間の声がする。この畑の持ち主である。満腹になって至福のれみりゃを撫でながらつぶやいた。 畑の上には苦悶の表情を浮かべて息絶えたれいむとまりさのデスマスクが転がっていた。 「あまり長く日に当たると良くない、巣箱に戻るんだ」 「うー!うー!」 「うー!うー!」 フワフワと浮きながら大きな鳥の巣箱の様な、木の箱の中へと3匹のれみりゃは入っていく。 そう、このれみりゃは男が飼っているゆっくりであった。 アイガモ農法と言うのを御存知であろうか。 水鳥のアイガモを水田に放ち、雑草や害虫を食べさせる事で稲を育てるという、 農薬を使わないクリーンな農業法である。 それをゆっくりの捕食種であるれみりゃに置き換えたのがれみりゃ農法である。 れみりゃは通常のゆっくりが餌とするような草や野菜等には興味を示さない。 食べるのは甘味か野生の甘味といえるゆっくりの中身である。 そのゆっくりを襲う食性と野菜に無関心な習性を活かし、 れみりゃを飼う事で畑に侵入するゆっくり達を駆除させるのである。 ゆっくりは野菜を目当てに際限なく畑に侵入してくる。 その為れみりゃもエサに困る事は無いし、住む巣も用意してもらえる。 ゆっくりを襲うというれみりゃの本能を利用しているため、特別躾等で苦労する事は無い。 また、れみりゃ達が食べ残したゆっくりの皮は作物の肥料になる。 無駄の無いエコロジーな農法なのだ。 この農法において、課題であったのはれみりゃが日光に弱いという点だった。 その点は加工場の研究による品種改良によって解決した。 特に苦労も無くお手軽にゆっくりの駆除ができるこの方法は、 ゆっくり害に悩んでいたこの村に強く歓迎された。 この男の畑のみならず、多くの農家がこのれみりゃ農法を採用している。 耳を澄ましてみれば、今日もあちらこちらの畑でゆっくりの断末魔が木霊している。 「むぎゅううぅう”う”うぅ!!!れみりゃがひるまからいるなんてありえないわーーー!!!!」 「ばちゅりーのばかぁああぁあ!!じねぇえええぇーーー!!!!」 「みんなここでたべられちゃうんだねー、わかるよー」 知能が高いはずのぱちゅりー種が畑荒らしにやってくるとは。 自分の知識に相当思い上がった個体だったのだろう。 ゆっくり達の断末魔を背に、男は家の中へと戻っていった。 れみりゃもゆっくりがやって来ればその役目を果たしに出るのであろう。 この村はゆっくりの悲鳴が日々聞こえる以外は平和になったと言えた。 だが、この農法にも問題はあった。 意外な事に、原型となったアイガモ農法同様の問題点なのである。 まず第一に生物という性質上、不安定である事。 いくらゆっくりが懲りずに畑にやって来ると言っても、その数が多い日や少ない日がある。 侵入してきたゆっくりが一匹もいない日もあるのだ。 そのため腹をすかせたれみりゃ達に補助のエサを与えなくてはならない事もある。 逆に侵入したゆっくりが多すぎる日は満腹で狩りを行わない場合がある。 そういった場合は結局人間が駆けつけるしかなくなってしまうのだ。 また、捕食種とは言っても脆弱なゆっくり。 他の野生動物に襲われて数を減らしてしまう事もある。 雨天時に巣箱に退避するのが遅れて死んだれみりゃもいる。 そしてさらに大きな問題があった。それが、この男が今迎えようとしている問題である。 「ふむ…今日もしっかり働いたようだな。れみりゃ、いるか?」 餡子を吸い尽くされたゆっくりのデスマスクを尻目に、れみりゃの状態の確認に訪れる男。 「うっう~♪きょうもおぜうさまはぜっこうちょうなんだどぉ~♪」 「ナンダ!オマエハ!」 「れみりゃはほんとうのかりすまおぜうさまになったんだどぉ~♪じゅうしゃはせいだいにいわうんだどぉ~♪」 そう、れみりゃの突然の胴付き化である。 栄養を充分に得て成長したれみりゃは突然胴付きに変異する事がある。 こうなると基本的に「うー!うー!」としか鳴かない胴無しれみりゃと違い、言葉を話すようになる。 「こうまかんのかりすまおぜうさま」を自称し、妙なダンスを踊ったり、飼い主を従者呼ばわりしたりする。 喋りもしない気軽な家畜から、精神も知能も幼児並の煩わしい存在になってしまうのである。 こうなってしまうと、もはやゆっくりを駆除するには適さない存在になってしまう。 手足が生えた事から、「おやさいはぽ~い、だどぉ~♪」と 野菜を引っこ抜いてしまったり、デザートにプリンを要求したりと 農家にとってむしろ有害な存在となってしまうのだ。 その為に食用として出荷したり、あるいは自分で食べたり、 はたまたその尊大な態度が飼い主の逆鱗に触れて殺されてしまう事もある。 「このこうまかんはせまいんだどぉ~、さくやははやくりふぉーむするんだどぉ~♪」 「俺がさくやだと?でたらめを言うな!」 強烈な平手が胴付きれみりゃを打ち据える。 「うあ”ああ”あ”ああ”ん!!!!!あるじになにをするんだどぉー!!!」 「人をおちょくってるとぶっ飛ばすぞ!」 拳の制裁が胴付きれみりゃを直撃する。 涙と涎にまみれながらのた打ち回るれみりゃを見て、男はある事を決意した。 「ゆぎゃああああぁぁあああ!!!!たべないでぇええぇえ!!!」 「う~♪おぜうさまはかりのうでもかりすまなんだどぉ~♪」 「うー!うー!」 「ゆ”っゆ”っゆ”っ」 「でいぶのおぢびじゃんだべじゃだめええぇえぇー!!!」 「おぎゃーじゃん!!」 そこには侵入したれいむ親子をむさぼる胴無しれみりゃと一緒に、胴付きれみりゃがいた。 胴無しは子ゆっくりの味を堪能しながら餡子を吸い上げる。 親れいむはと言うと、胴付きにしっかりと手で押さえつけられて動けない。 身動きできない状態で可愛い我が子が苦しみながら捕食されていく様を見せつけられる。 かわいい我が子に栄養のあるゆっくりしたおやさいさんを食べさせてあげたい。 その為に子を連れてこの畑にやってきた親れいむであったが、 我が子に与える事ができたのはとびきりの苦痛と絶望の味と、逃れようの無い死だった。 「れいみゅはゆ”っぐぢしだいだけだったのにぃぃぃ!!!」 「ゆ”…ゆ”っ…」 「うごきぇないよぉ!!おぎゃーじゃんだぢげてぇ!!!」 全ての子ゆっくりは底部や体を潰されかかっていた。胴付きが腕で叩いたからである。 ゆっくりは苦痛を味あわせる事で味が高まる。 それを知っているれみりゃはあえて半殺しにしておく事でおいしく食べる事ができるのである。 こういった器用な事ができるのも手足のある胴付きの利点である。 「ゆべぇええぇえええ!!!ゆぼおおぉぉおっっ!!!!」 そうこうしている内にも胴付きは親れいむの体に手を突っ込み、中身をこねくり回している。 餡子が血であり内臓であり脳であるゆっくりにとって、 それはまさしく内蔵を鷲づかみにされてかき混ぜられているに等しい行為だろう。 精神的に、肉体的に追い詰める事でこの親れいむも子ゆっくりに負けない味になる。 男はそんな光景を眺めていた。 結局男は胴付きを殺さず、徹底的に体罰を交えて躾けた。 野菜に被害を及ぼす事無く、今まで通りの事ができるように。 根気良く続けた甲斐があって、胴付きれみりゃは今日もしっかりと仕事をこなしている。 「よし、がんばれ!!」 底抜けに明るい男の声が屠殺場と化した畑に響き渡った。 (終わり) イライラするゆっくりを虐待したいからキーボードを叩いたのだッッ 俺はヘイト・バスターなんだ!! 念の為に言っておきたいのですが自分はゆっくりのいる生活の作者ではありません。 ただの他人の空似です。ふたばとか一体どういう事なんだ…? しかし内容が不快だったのは反省すべき点として受け止めようと思います 今までに書いたもの、ヘイト多数につき注意 ゆっくりイマジン ゆっくり考察体験 ゆっくり考察体験・続 このSSに感想をつける