約 738,045 件
https://w.atwiki.jp/yukkuri_gyakutai/pages/2824.html
※タイトルと作中一部で使われている元ネタについてはスルーの方向でお願いします ※一行だけですがうんうんやしーしーネタが出てしまいます。ごめんなさい ※少々汚いです ある所にちょっとしたゆっくり一家をペットとして飼っている青年がいた。 親子合わせて五匹程の、平均のゆっくり一家よりはやや少ないがこれといった特徴のない一家だった。 れいむとまりさ種の五匹家族は飼いゆっくりのため、もちろん野生よりは良い生活を送っているのだが、納得いってない事があった。 それは青年がゆっくりの他に飼っているペットの猫だ。青年はゆっくり一家よりも遥かにこの猫を溺愛している。 夏場の涼風や冬場の暖房など、いわゆるゆっくり達の言う〝ゆっくりプレイス〟を青年は優先的に猫に与えている。 粗相をした時などは猫の場合は軽く叱るだけで丁寧に後始末をするというのに、ゆっくり一家がうんうんやしーしーの粗相をすれば死ぬ程殴られる。 それになによりも食事の格が違う。 ゆっくり一家が与えられているのは料理の際に出た野菜クズや残飯。その上自分で採って来いと軒下や庭に放り出される事もある。 それに比べて猫が与えられているのはニキロ三千六百円もするキャットフード。 月にニ、三は高級の猫缶までついてくる。 ゆっくり達に円の相場は分からなかったが、自分達のそれに比べて遥かに高級で美味しいということは理解できた。 同じ家に住んでいながらこの差は何だ。 親れいむと親まりさは憤怒し、子供たちもそれに倣う。 「ぷんぷん! まりさたちにおいしいごはんくれないで、ねこさんばっかりゆっくりさせるなんて!」 「れいむたちもゆっくりしたいよ!」 「「「ぴゅんぴゅん!!」」」 ゆっくり一家の怒りももっともだが、青年が猫の方を圧倒的に可愛がるのも無理もない事ではある。 その猫はもう十数年は生きている老猫であり、青年が子供の頃より一緒に暮らしてきたのである。 人生の半分以上を共に過ごして来た家族と、短命の新参饅頭を比べれば当然猫の方に情が傾くというものである。 ゆっくり一家が生まれる何年も前は元気に走り回っていた猫も、今や日がな一日寝ては食っての生活。 後はもう余生をゆっくりまったりと暮らすのみである。ゆっくりよりもこの猫の方が遥かにゆっくりしている。 青年としても、残り少ない余生を親愛なる家族に幸せに暮らしてもらいたいと思っている。当然の事だ。 だが、そんな事は知らないゆっくり一家の怒りが爆発するのも、時間の問題だった。 ある日の事。ゆっくり一家と老猫は同じ部屋でゆっくりしていた。 南側に面するその部屋には窓から陽気な日差しが降り注いでいる。猫はその陽を浴びながらゆっくりと寝ていた。 ゆっくり一家も日差しを直接浴びてはいないものの、ぽかぽかと暖かい部屋でソファでゆったりとくつろいでいた。 現在この部屋に青年はいない。つまり、止める者は誰もいない。 今こそ絶好のチャンスだと親れいむと親まりさは思い立った。 「ゆゆっ、れいむ、ねこさんゆっくりしてるよ」 「ゆっくりしてるね」 猫に聞こえないように小声で(本人達が思っているだけでちゃんと猫の耳には届いている)話し合う二匹。 子ゆっくり達も親達のたくらみに気付いたのか息を潜めて気配を殺そうと努めている。 ゆっくり一家の不満は募りに募っていた。 同じ家で暮らしている家族でありながら自分だけ美味しい物を食べてゆっくりしている。 野菜クズをほおばる自分たちに見せ付けるかのように美味しそうにご飯を食べる老猫。 本来その怒りは飼い主の青年に向けるべきであろうが、そんな考えはゆっくり一家にはなく、ただ自分達を差し置いてゆっくりしている猫が許せないという思いが先立っていた。 そうしてゆっくり一家は反乱を企てた。いや、ただの八つ当たりか。 「そろ~り、そろ~り」 ゆっくり一家は声をそろえて猫が寝ているところまで息を殺して這い始める。 もちろんバレバレだ。全然気配を殺せていない。 猫まで二十センチというところで、それまでゆっくり一家を無視していた猫が顔を起こしてゆっくり一家へとけだるそうな視線を向けた。 「ゆゆっ! きづかれちゃったよ!」 「いまさらきづいてもおそいよ!」 れいむは焦ったがまりさは怯まなかった。 猫が顔を起こしたのを確認するやいなや、猫に向かって一気に跳ねて体当たりを食らわせた。 ボヨン、とまりさの体が猫にぶつかる。 猫は慌てて跳ね起きた。ダメージこそないものの、バレーボール大の大きさの物がぶつかって来たらそりゃ驚く。 だが猫にとってそんな当たり前の行動も、ゆっくり一家にとっては親まりさの攻撃に恐れおののいたと思えた。 「ゆゆ~っ、まりさすご~い!」 「「「まりしゃおきゃぁしゃん、しゅごぉぉぉぉい!!」 「ゆゆ~、てれるよ~」 頬を若干赤く染めてくねくねと身を捩るまりさ。 一家の賞賛とそれに照れるまりさという茶番を尻目に、猫は少し離れて再び寝に入ろうとしていた。 だがそれを親まりさは許さなかった。 「ゆゆっ! ゆっくりしないでね、ねこさん!」 ボスン、と再び体当たり。猫は再び跳ね起きて後退する。今度は無視せず、親まりさの方へとその鋭い眼を向ける。 「ゆゆ~、に、にらんでもだめだよ! まりさたちよりゆっくりしているねこさんは、ゆっくりしないでね!」 親まりさは年季を感じさせる猫の眼光に一瞬怯むも、すぐに強気に出た。再び体当たりを敢行しようとする。 だが、それにクロスカウンターを決めるかのように猫も飛び掛った。 両前足でまりさの体を挟み込むと、その牙を親まりさに突き立てたのである。 「ゆ゛っ!? ゆびぃぃぃぃぃぃぃぃぃ!!! いぢゃいよ゛ぉぉ!!」 「まりざっ!?」 「おきゃあしゃん!?」 普段のんびり寝ている姿しか知らないゆっくり一家にとってこの猫の反撃は予想外だった。 実はゆっくり一家の知らない所ではあるが、この猫は若い頃近所の猫と毎日喧嘩に明け暮れる毎日を送っていた歴戦のつわものであった。 「ゆびびびびっ! ばりざをだべないでね゛ぇ゛ぇ゛ぇ゛!!!」 両前足で動きを封じられ猫に牙をつきたてられた親まりさは、先ほどの威勢もどこへやら涙で顔をグシャグシャにしている。 ちなみに噛んでいるだけで食べている訳ではない。 「ゆ゛っぅぅぅ!!! まりしゃおきゃーしゃんをだべないでね゛っ!」 「ねござん、やべちぇね゛っ!」 「ゆわ゛ぁぁぁぁぁぁぁん!!」 「ゆゆっ! まりさ、いまたすけるよ!」 親のピンチに涙を撒き散らして泣く子を尻目に、親れいむは駆け出した。親まりさを助けるために。 正面から行ってもパワーもスピードも上回る猫からまりさは救い出せない。ならば弱点を突くのみ。 親れいむは親まりさを夢中で前足で弄んだり噛んだりしている猫の後ろ側に回り込むと、その尻尾に全力で噛み付いた。 「ぶにゃっ!?」 さしもの猫もこれには怯んだ。親まりさを解放するとすかさずその場から離脱しようとする。 だが、猫の尻尾に全力で噛み付いている親れいむがそれを許さない。 猫は自分の尻尾に噛み付いている親れいむに猫パンチを繰り出すが、親れいむは必死に踏ん張って離そうとしない。 親れいむはかつて、青年が猫の尻尾を踏む場面を見ており、猫の弱点が尻尾であると知ったのだった。 「ゆゆっ! れいむゆっくりありがとう! いまたすけるよ!」 必死に涙目で猫パンチを耐えている親れいむの加勢をするべく自由の身になった親まりさが体当たりをしかける。 子ゆっくり達はそんな親達の勇姿に声援を送る。 数の力だろうか。今やゆっくり一家は既に勝った気でいたのだった。 「ゆゆっ! ねこさんゆっくりしたかったら、まりさたちをゆっくりさせてね!」 まりさがそう大声で言って猫に噛み付くのと、青年がその部屋に入ってきたのは同時だった。 「ゆび……ごべっ、ごべんなざい……」 「ゆっぐぢざぜでぐだぢゃい゛ぃぃぃぃ……」 「ゆえ゛ぇぇぇぇぇぇん……」 あれからゆっくり一家の生活は激変した。もちろん、悪い方向に。 まず餌が与えられなくなった。一日の朝、親まりさを軒下か庭に放り出して自力で餌を集めさせる。 もちろん、庭の花を抜いたら死んだ方がましと思える折檻だ。 親れいむはというとゴミ箱になった。 大口を開けさせて器具で固定。もはや生ゴミ等の食べ物ですらない、ちり紙や木屑などが強引に口に入れられる有様だ。 「…………ゅぐっ、ぇっぐ……」 まだその生活を始めて三日ではあるが、既にれいむは枯れんばかりに泣いており、自分の行いを死ぬ程後悔した。 子まりさは雑巾になった。主に親れいむが零した涙や猫の粗相を拭く際に使われる。 「いぢゃい゛っ、いぢゃいよ゛っ! ゆっぐじやべでね゛っ! まりしゃはじょうきんじゃにゃ──ゆぶべっ!」 帽子や髪、底部を強引にこすり付けて痛みと共に役立たせるのだ。もちろん、最後は普通の雑巾で拭き取るが。 子れいむは固形の猫の粗相の処理を命じられた。 嫌がる子れいむの口に強引に黒いそれをねじりこませるのだ。 「ゆっぐりやべちぇね! くちゃいよっ! ゆっぐぢでぎな────ゆぶぼっ!」 そして無理矢理咀嚼させて餡子に変換させる。 ちなみに子ゆっくり二匹が働かない時は、透明の箱に監禁させそこにムカデを放り込む。 片時もゆっくりせずに立ち向かえば食べられない程度の大きさのムカデだ。 そして残りの子ゆっくりは見せしめになった。 最初は生きたまま土に埋めようかと思った青年だったが、あまりの青年の怖さに失禁した瞬間、見せしめに使うことにした。 ゆっくり一家の目の前で竹串で体を貫かせ、ゆっくりと火あぶりにして殺した。 次粗相をしたらこうなるとゆっくり一家に知らしめたのだ。 その生活も二ヶ月もすれば段々と改善されて行き、やがて以前と同じぐらいの生活になった。 その頃には既に家族は三匹にまで減っていたが。 もちろん家族にはもう逆らおうと、生活の改善を要求しようなどという気概はない。 だが、家族が減ったため親れいむと親まりさが新しく産んだ子ゆっくり二匹はそうではなかった。 目の前で自分達よりゆっくりしている猫を見ては日に日に不満を募らせていって、 「ねこしゃんゆっくりしたかったられいみゅたちをゆっくりさせてね!」 二度目のゆっくりの反乱、ゆっくりべりおんが起こった。 おわり ────────── あとがきのようなもの 最近ネタが出てこないです と、いうか以前ほどゆっくり虐待衝動が湧き上がってこないんです……冬だからか ゆッカー ゆっくり求聞史紀 ゆっくり腹話術(前) ゆっくり腹話術(後) ゆっくりの飼い方 私の場合 虐待お兄さんVSゆっくりんピース 普通に虐待 普通に虐待2~以下無限ループ~ 二つの計画 ある復讐の結末(前) ある復讐の結末(中) ある復讐の結末(後-1) ある復讐の結末(後-2) ある復讐の結末(後-3) ゆっくりに育てられた子 ゆっくりに心囚われた男 晒し首 チャリンコ コシアンルーレット前編 コシアンルーレット後編 いろいろと小ネタ ごった煮 庇護 庇護─選択の結果─ 不幸なゆっくりまりさ 終わらないはねゆーん 前編 終わらないはねゆーん 中編 終わらないはねゆーん 後編 おデブゆっくりのダイエット計画 ノーマルに虐待 大家族とゆっくりプレイス 都会派ありすの憂鬱 都会派ありす、の飼い主の暴走 都会派ありすの溜息 都会派ありすの消失 まりさの浮気物! byキノコ馬 このSSに感想を付ける
https://w.atwiki.jp/yukkuri_gyakutai/pages/4696.html
まりさの誕生 1~5 ドスまりさの誕生 番外編1~5 ゆっくり達が夢見た理想郷 と設定上に繋がりがあります。 人間とゆっくり。 数百年前にゆっくりが現れてからというもの、その関係は決して良いとはいえなかった。 多くのゆっくりは人間並みの知能をもち、感情豊かな生物だったのに決定的に認識力、注意力などが足りず、結局口うるさい害獣以外の何者にもならなかった。 ゆっくりは自らの習性に従い、ゆっくりできるところを目指して多くは人里付近に殺到する。そして人間の畑に入り込み、喰い散らかし、害獣としてまとめて処分される。 ゆっくりたちは人間に近づく事の危険を知らず、また知っていても詳しい知識の無い事による過剰な自信から人里のゆっくりプレイスを目指し、そしてつぶされていった。 さらにゆっくりにとって不幸な事に、あらゆる面で人間にとおくおよばないのに人間並みに感情や愛情を持つゆっくりは一部の虐待お兄さんと呼ばれる変人達に処分、虐待、虐殺のかっこうの的となり積極的に人里の外にまでゆっくりを探しに行く者も現れた。 それでも、多くの人間がゆっくりを害獣の一種と捕らえ、多くのゆっくりが人間の事なんて頭の中に無くても、ゆっくりと人間の共存を考えた者が居なかった訳ではない。 ドスまりさや一部のぱちゅりー種などは積極的に人間と条約を結び、友好関係を気づこうとしたし、人間が必要以上にゆっくりを狩る事を禁止する掟を作る事を訴えたゆっくり保護団体もいる。 しかし、それらの企みはことごとく失敗に終わり、ドスやぱちゅりーはちょっとしたすれ違いやミスから群れごと抹殺され、ゆっくり保護団体の人間も「変人、異端者」の烙印を押され肩身の狭い思いをした者も少なくなかった。 彼らの多くが失敗したのには理由がある。人間と条約を結ぼうとしたゆっくりは、ゆっくりのまま人間に近づきすぎたのだ。 元々価値観の違うゆっくりと人間を長期間、近くに置いた事により、どちらかが相手に不利益を与えてしまい、結局力の強い人間がゆっくりを駆逐した。 ゆっくりである事を維持したまま人間との関係を荒立てないためには人間から離れるほうが上策だったのである。 ゆっくりの保護を訴えた人間はもっと理由にまみれていた。彼らの多くはゆっくり保護の理由を精神論、感情論のみで語り、実際に被害に会う人の事を考えているとはいえなかった。 多くの保護団体には裏を流れる金に不透明な部分が多く、人々の支持を得られなかったこと、公衆の面前で虐待について声高に語る一部のマナー無視虐待お兄さんを野放しにするより、ゆっくりをスケープゴートにするほうが安全だと多くの人が判断したのも理由だろう。 だが、ゆっくりと人間が友好関係を維持し、共存する事が不可能なわけではない。 数年間人里と友好関係を結んでいたドスの群れの話は少なくないし、中には30年以上も人間と非常に良好な関係を気づいていたゆっくりの群れもある。 それが、ゆっくりふぉーとれすだ。 ふぉーとれすと、他のゆっくりの群れとの最大の違いはフォートレスのゆっくりの結束が他の群れより高かった事、暮らしがゆっくりよりは人間に近かった事が挙げられると思う。 ゆっくりも人間も、お互いの考え方を十分受け入れる事が出来たし、他の群れにありがちな群れの一部が積極的に条約違反をすると言うことも無かった。 結局ふぉーとれすは幻想郷に百年ぶりに降った大雨の経験が無かった事、自らの住居の真下に穴を掘り空洞だらけにしてしまった事、そのとき、人間が一人も「フォートレスのゆっくりは危ないんじゃないだろうか」と考えなかったこと 等の、偶然が重なり崩壊してしまった。 そうなのだ、感情や感覚は同じなのに価値観が決定的に違う人間とゆっくりの共存、そのためには両者の違う価値観を近づければよい。 つまり、野生のゆっくり全てがゆっくりふぉーとれすのゆっくりになり、友好的な関係を結べる相手になればゆっくりは害獣ではなくなり、処分される理由も無くなる。 「ゆっくりは世界のくずだから死んで当然、むしろつぶすべき」とか言っているゆっくりヘイトの虐厨共にこれ以上でかい顔をさせないですむしうまくいけば連中を社会から追い出す事ができる!イェヤッハァア!! そんな事を考えた人間が、有名な保護団体のリーダーだったことからこの物語は始まる。 彼も最初は他の保護団体員の口車に乗せられる形で精神論、感情論を真に受ける形で保護団体に入った人間だった。 直接ゆっくりの被害に会う立場に居なかった彼は「ゆっくりがかわいそう」「自然の中で頑張って生きているゆっくりを笑いながら殺すあいつらこそ殺されるべきだ」という主張を鵜呑みにしてしまった。 そんな彼が団体内で経験を積んだけっかがこのゆっくりヘイトヘイト思想だよ!! 野生のゆっくり全てをふぉーとれすのゆっくりにするのは並大抵の努力ではない。それこそ百年単位の一大事業になるだろう。 行動を起すだけの金はある。行動目的の一つにゆっくりによる被害の軽減があるため、他の保護団体に比べれば財政は豊かだ。 時間はある。百年単位の一大事業なのは覚悟の上、元々時間制限など無いから、自分が死んでも次の世代がきっとやってくれるだろう。 あとは動くだけだ。 どちらかというと友好関係にある団体、企業に連絡をつけ、「全ゆっくりふぉーとれす化プロジェクト」への参加、投資を要請する。 この団体のリーダーは知らなかったことかもしれないが、中には強引に協力させられた中小企業、詐欺まがいの方法で金を巻き上げられた個人もいたかもしれない。こういう保護団体はトップの知るところ、知らないところで裏社会と結びついているものだ。 こうして一人の男の壮大な夢は、男のゆっくりを守りたいと言う純粋な感情と虐待お兄さんを社会的に殺害したいという歪んだ感情。 各保護団体のゆっくりを守りたいと言う純粋な感情と虐待お兄さんを社会的に殺害したいという歪んだ感情。 友人の団体員に「俺を助けると思って、頼む!!」といわれ、大金を投資した人間の諦め。 そんなこんなの複雑な感情が混ざり合った状態で、動き始めた。 れいむとまりさは、数匹の子ゆっくりを連れて狩りに出ていた。 「このおはなはたべれるからゆっくりまりさのぼうしのなかにいれるんだぜ」 「わたったよ!おかーさん!!」 「おちびちゃん!あまりれいむやまりさからはなれたらだめだよ!ゆっくりりかいした?」 「ゆっくりりかいしたよ!おかーさん!!」 れいむとまりさが自分の子供達にいろんな事、生きていくうえで重要な事を教えながら仲良く食べ物を集めていく。 「ゆ・・・れいむ、おちびちゃんたち、静かにするんだぜ・・・」 今までニコニコだったまりさの顔が一瞬で真剣な表情になる。 「まりさ?」 「なにかがくるんだぜ、みんなあそこのしげみにかくれるんだぜ・・・」 「おかーさん・・・こわいよ・・・」 「だいじょうぶだよ、れいむとまりさがきっと、おちびちゃんたちをまもってあげるからね・・・」 そういうれいむも、真剣な顔、冷や汗が後頭部を流れている。 だが、まりさの表情が揺らいだ。 「ゆっ、おにーさんこんにちは、ゆっくりしていってね!!れいむ!こどもたち、でてくるんだぜ、このおにーさんはいいおにーさんだぜ!!」 まりさが合図をすると茂みの中かられいむを先頭にゆっくりの家族がぞろぞろと出てきた。 「ゆっ!おにーさん、ゆっくりしていってね!!」 「ゆっちゅりしていってね!!」 「ああ、ゆっくりしていってね!!」 ここはゆっくり保護団体がゆっくり保護区としている土地である。怪我をしたり、飼い主に捨てられたり、偶然団体員が拾ったり、虐待お兄さんに虐待されたのを団体員が保護したり、 そういったゆっくり達が外敵の入ってこない柵の中で、自力で狩をしながら生活しているゆっくりスポットの一つである。 過去に何度か虐待お兄さんが不法侵入した事があるため、ゆっくり達には団体員以外の人間には近づかないように注意されている。だからまりさは最初警戒し、団体員だとわかると元気に挨拶したのだ。 「実は明日から、まりさたちにやって欲しい事があるんだ。明日から毎日、朝ごはんを食べたら出入口の扉の前にきてもらえるかな?」 「ゆっくりりかいしたよ!」 「でいりぐちだね!りかいしたんだぜ!!」 その後、彼は保護区中を歩き回り似たような会話をであった家族に片っ端からしていった。 翌日の朝 出入り口の前に団体員が10数人、待機している。彼らはみな、ゆっくりを入れて運ぶケージを持っている。 最初は団体員しかいなかったが、しばらくするとあちらこちらからゆっくりの家族がやってきた。 「おにいさん!やってほしいことってなにかしら?とかいはなこと?」 「あぁ、きっととかいはな事だと思うよ」 「はやくいってほしいんだね!わかってねー!!」 「とりあえず、他のゆっくりのみんなが来るまでまとうか、みんなでゆっくり、わかるよね?」 「わかるよー!!」 何かトラぶったのか、単純に忘れただけなのかわからないが、しばらく経ってもこなかったゆっくりの家族は放っておいて団体員たちはあつまったゆっくり家族に説明を始めた。 「実は、今日はみんなにお願いがあるんだ」 「おねがいー?」「なにー?」「ゆっちゅりできるのー?」 「みんなには今日から、ゆっくりふぉーとれすについて勉強して欲しいんだ」 「ふぉーとれす?」「ふぉーとれす!!」「なにそれ?ゆっくりできるの?」「ちんぽ!!」 「ふぉーとれすというのはとてもゆっくり出来たゆっくりプレイスなんだけど、遠い昔になくなってしまったんだ」 「でも、とてもゆっくり出来たところなんだ。だから僕たちは全部のゆっくりみんなにふぉーとれすを作って欲しいんだ」 「ゆ?」 「これから、みんなには僕達と一緒にふぉーとれすのお勉強をして欲しいんだ、それから、ここから外に出て沢山のゆっくりにふぉーとれすのことを伝えて、そのゆっくりたちと協力してふぉーとれすを作るんだ」 「つまり、わたしたちにあいのでんどうしになってほしいということなのね!!とてもとかいはなしごとだわ!!みんな、おにいさんにきょうりょくしましょう!!」 ありすが宣言した事により、周りのゆっくりたちはみんな「えい、えい、ゆー!!」と団結した。 みな、とてもゆっくりできるゆっくりプレイスに興味があったし、多くのゆっくりは悪い人間やれみりゃや悪い人間などが原因でゆっくりできて居ないという事を心の奥底に刻み込まれていた、 そのゆっくりたちを助けたいと言う気持ちも強かった。そして何より、自分の力でゆっくりプレイスを作るということにとても強い興味を抱いた。 「じゃあ、僕に協力してくれるゆっくりはこのケージの中に入ってくれ。」 ゆっくりの家族達がわいわいがやがや喋りながらケージの中に入っていく。その中の一匹であるぱちゅりーは不安げな表情をしていた。 (ここのそとにでるの?ここのそとにはれみりゃがいたんじゃなかったっけ?) (むきゅ、ここのそとのゆっくりたちにふぉーとれすのことをつたえてもしんじてもらえうのかしら・・・) 「どうしたんだぜぱちゅりー、はやくのるんだぜ!!」 「おかーちゃん、いしょいでにぇ!!」 「みきゅ~」 いちどマイナス思考に陥ると、次から次へと不安要素が思い浮かんだ、しかし、彼女の思考は家族の台詞により中断された。 あぁ、やっぱり何時見てもゆっくりはかぁいいなぁ・・・このゆっくりが、人間と共存するためなら、自分はこの事業に一生をささげてもいいよ・・・ ある団体員は素直に想った。 あぁ、やっぱりゆっくりはかわいいな・・・こんなに素直で、かわいい子達を虐待するなんて虐厨共は頭が湧いてるに違いない。 ある団体員は素直に想った。 この二人は目的も、やる事も一緒だった。だが、その奥底に眠る感情だけは、根底こそ同じでも、天と地ほどの違いがあった。 ゆっくり達がみんな、ケージに入ったのを確認すると団体員たちは扉を閉め、ケージを手に持って歩き始めた。 あとがき くそ眠くて、すぐ眠れる日と、まったく眠くなくて、寝付けない日があるのはなぜだろう。 睡眠障害で悩むゆっくりとか、いるのでしょうか? 7月2日 2221 セイン このSSに感想をつける
https://w.atwiki.jp/yukkuri_gyakutau2/pages/1364.html
「らんしゃまぁぁぁーーー!!!」 「ちぇぇぇーーーん!!!」 俺の横で二匹のゆっくりがじゃれあっている。 最近飼い始めたゆっくり橙とゆっくり藍だ。 トイレにいって戻って見るとじゃれるのをやめていた、いつもならもっとやってるのに。 そう思いながら見ていると、ちぇんはどこかに行くようで準備をしている。 「じゃあれいむたちのところにいってくるね、らんさま。」 「気をつけるんだぞ。」 ちぇんは野生のゆっくり達のところに遊びに行くようだ。 俺はちぇんを呼び止めると、家飼いゆっくりである証しのバッジをつけてやり、声をかけた。 「あんまり、遅れるんじゃないぞ。あと、たまにはお友達を家に呼びなさい。」 「わかる、わかるよー。じゃあ、おにいさんいってくるね。」 こうしてちぇんは出かけていった。 ちぇんがいなくなり、二人だけになったところでらんに話しかける。 「ところでらん、ちぇんのことはよく躾けているようだな。」 「はっ、はい。」 俺は、九本ある稲荷寿司でできたらんの尻尾を無造作になでながら続ける。 「ちぇんがゆっくりを連れて来たらゆっくり加工場に持っていくから、色々と手伝ってくれ。」 「しっしかしちぇんが悲しみ……、ひぎぃっ!!!」 俺はらんの尻尾を一つ引きちぎった。 「俺はいいんだぞ、お前らを追い出しても。お前は生きていけるだろうがちぇんはどうなるかな……。」 「わ、わかりました、従います。」 「それでいい、跡はいくらでも隠せる。ちぇんを悲しませる事にはならん。」 ちぇんのことになるとらんは弱い。 それに、今の安穏は俺のおかげだという事もよくわかっているようだ。 俺は、らんに掃除をしておく様に命令すると先ほどの尻尾を食べた。 「ただいまー。」 夕方になるとちぇんが帰って来た、いいつけどうりゆっくりを連れて来ている。 「おにいさん、みんなにおにいさんのことはなしたらみんなきたよ。」 れいむ種が四匹にまりさ種が五匹、ぱちゅりー種も一匹いた。 なかなかの収穫だ。 「そうかよくきたな、みんなゆっくりしていってね……。」 「「「「「「「「「ゆっくりさせてね!!!」」」」」」」」」 ゆっくり達は笑顔で答えた。 「ちぇん……。」 しかし、らんだけは曇った表情だった。 出迎えたあとはゆっくり達を庭先で遊ばせ、夕飯の準備に取り掛かった。 しかし、らんだけはこちらを手伝わせている。 伝達事項もあったし、言いたい事もあったので丁度よかった。 そして、準備を始めながら話しかけた。 「らん、ダメじゃないか笑っていなくちゃ。ゆっくりたちは気づいていなかったからいいものの。」 「すっ、すいません……、ひぎぃっ!!!」 俺はらんの尻尾を一つ引きちぎった。 そして、囁きかける。 「ちぇんが大事なんだろう、言う事を聞いていてくれれば悪いようにはしないから、ねっ♪。」 ねっ♪のところで笑いかけると、らんも笑ってくれた。 やはりちぇんが大事らしい、こうかはばつぐんだ。 自分が苦しくても、そしてちぇんを悲しませても、ちぇんを失うよりはいいらしいな。 俺はそれを改めて確認すると、らんに言った。 「らん、ちょっと頼まれ事を引き受けてくれないかな。」 頼まれ事とは、遊んでるゆっくりを何匹か連れて来ることだった。 しばらくするとらんは、れいむとまりさを一匹づつ連れて来た。 「ここがゆっくりすぽっと?」 「ゆっくりさせてね!!!」 きょろきょろしながら何か言うゆっくり達だったが、無視して作業を始めることにした。 俺は、れいむを先に処理する事にしてまりさはらんに任せた。 れいむを台に乗せてやると何か言い始めた。 「ゆっく……、ぴぺぱっ。」 答えるのが面倒だったので、全部言い終わる前に鉈で真っ二つにしてあげた。 そして、何かを言おうとする表情のままピクピクと痙攣するれいむの餡子をかきだした。 れいむの処理が終わって、らんの方を見るとまりさの頭頂部に太い杭が打ち込まれていた。 さらに、まりさが騒いだらしく舌が引きずりだされ五寸釘数本で固定されており、涎や涙、餡子など色々撒き散らせながら苦痛の声をあげていた。 「ふっふひへひはひほー。」 俺は、すこし驚いたが丁度いいと杭や五寸釘を外さずに餡子を取りだすことにした。 まず、まりさの頭頂部の髪を掴み、頭皮ごと頭から引きちぎった。 「ふっふぅぅぅーーーーー。」 もちろん、まりさは苦痛の声をあげたが、大声はあげられなかったので無視した。 らんも特に変わった様子は無く、涼しい表情を崩さない。 そして、剥き出しになった餡子をすべてかきだした。 ゆっくりの皮が残ったが、そのままではさすがにまずいので、 「じゃあらん、残りは食っとけよ。」 「はい。」 俺は残ったゆっくりの皮をらんに食べさせ、配膳に移った。 らんが逆らわなかったので、とっておいた尻尾を食べながら作業した。 そして、夕飯の時間となった。 俺は、居間でらんと食べることにした。 部屋を汚されるのがいやなので、ちぇんとゆっくり達には土間で食事させた。 俺とらんは普通の食事だったが、ゆっくり達にはさっきの餡子を与えた。 「ゆっくりたべるよ。」 「あんこうめぇ。」 「こんなものたべたことないよ、すっごくおいいしいよ。」 「あめっ、すっげあっめ。」 「うっめ、これすっげうっめ。」 「いくらでもいけるよ。」 「わかる、わかるよー。」 「むきゅーん。」 土間は賑やかだが、起こった異変には気づいてないらしい。 そして、何を食べているかも気づいていないようだ。 その様子を聞きながら、らんに話しかけた。 「ところで、頼まれ事はいったいどうやったんだい、他のゆっくり達は気づくそぶりもないじゃないか。」 「食べ物で釣りました、騒ぐとみんな来るからこっちでゆっくりあげるねと。」 「そうか、さすがだね。」 「お褒めいただき光栄です。」 どうやら、らんはちぇん以外どうでもいいらしいな。 さっきの事といい、らんはちぇん以外に容赦がないようだ。 いい傾向ですね。 夕食が終わると、ゆっくり達をゆっくりれみりゃの話しで脅しながら泊まっていくように促し、ゆっくりたちを土間に寝かせる事にさせた。 「みんな、ゆっくり眠ってね。」 「「「「「「「ゆっくりするよ!!!」」」」」」」 ちぇんはゆっくり達にお別れの挨拶をすると、自分の部屋に眠りにいった。 俺は、ちぇんが眠ったことを確認すると、行動を開始した。 「みんな、さっき食べた餡子のもとが残ってるんだけど食べないか。」 ゆっくりたちはまだ遊んでおり、すぐ食いついてきた。 「ほんと?」 「たべる、たべるよ、ゆっくりしないでたべさせてね。」 「いそいでね、はやくたべさせてね。」 「だしてね、とっととだしてね。」 「くれたら、いっしょにゆっくりしてあげるよ。」 「あんこ、あんこくれ。」 「くれなきゃゆっくりさせてあげないよ。」 「むきゅぅぅーーーーん。」 俺はあっちであげるよと、蔵に案内することにしたした。 俺は、食欲に駆られて先を急ぐゆっくり達をらんにまかせ、置いていかれたぱちゅりーについていた。 ぴょこぴょこ歩く姿は、万人がかわいいと思うだろう。 俺は、ゆっくりとぱちゅりーの後ろに回ると、 「むきゅっ?!!」 冷却スプレーで仮死状態にさせた。 この先の展開についていけないと判断したからだ。 希少なぱちゅりー種を死なせるわけにはいかない。 ぱちゅりーを抱えた俺が蔵の前に着くと、ゆっくりたちが騒ぎ出す。 「ゆっくりまちくたびれたよ。」 「ゆっくりしないでね。」 「早く、早く。」 「とっとと食べさせてね。」 「ぱちゅりーはほっといてね。」 「あんこあんこあんこ。」 「おいしいのはやく。」 俺は蔵の重い扉を開けると、まずぱちゅりーを保存ボックスに入れた。 扉が閉まってる事を確認してから、まりさの一匹に近づいた。 「残念だけど、君は餡子を食べられないよ。」 「ふざけないでね、まりさにもた……、たわばっ!!!」 たべさせてねといいたかったのだろうが、面倒くさいので鉈で切り付けた。 さらに、まりさを押さえつけながら二回切った。 手を離すと、まりさは6個のくし型まりさ6分の1になった。 まるで果物を切るかのようにくし型に切り分けられたまりさを見てれいむたちは、 「まりざぁぁぁーーーー。」 「なんでごんなごどずるのぉぉぉーーー。」 「やめでぇぇぇーーー。」 と恐怖でパニック陥っていた。 一方他のまりさは、 「おおおおにいさんとはゆゆゆゆっくりできないよとっととでてってね。」 「はははやくあんこたべさしししてね、でなきゃかえるよよよよ。」 「あああのまりさはぜんぶあげるからとっととこここここからだしてね。」 と表面上は冷静にしているが、動揺は隠せていない。 そこで、俺はこれから起こる事実を言った。 「君たちはああはならないよ、餡子も食べさせてあげるよ、だからゆっくりしていてね。」 ゆっくりたちは落ち着かないが、俺は無視してた。 そして、手短なれいむを拾い上げると、まりさ6分の1を口に押し込む。 「ゆーーーー?!!」 吐き出そうとしたが、その前に次の工程に移る。 れいむに特注の猿ぐつわをかませた。 「んーーーー?!!」 もう、まりさ6分の1を吐き出す事はできず、唸ることくらいしかできない。 最後に箱に入れて終了だ。 途中ゆっくりたちがまた騒ぎはじめたのが、一匹目の作業が終わってからさっきの餡子のことを教えると、さらにうるさくなった。 「うおえええぇぇぇぇーーー。」 「えろえろえろえろえろぉぉぉーーー。」 「だしてねだしてね、ごごがらだじでぇぇぇーーー。」 「おうぢがえでゅぅぅぅーーー。」 「あけてね、あげでおうえええぇぇぇーーー。」 もう吸収された餡子を吐き出そうと頑張ったり、動かない扉に何度も体当たりしていたがすべて無駄だった。 「お一人様ずつのご案内です。」 俺は、てきぱきと他のゆっくりもれいむと同じようにまりさ6分の1を食わせ猿ぐつわをかませ同じ箱に入れていく。 「「「「「「んんんーん・んーんん。」」」」」」 どいつもこいつも、恐怖に目を見開いて涙や涎をたらしながら唸っていた。 何匹かは、まりさを吐き出そうとはしたが猿ぐつわに邪魔され出来なかった。 腹が空いたら共食いするだろうから、それをさせないための猿ぐつわでもあった。 こうして、明日加工場に持っていくゆっくりが出来上がった。 一方らんには蔵の中の掃除をさせた。 らんは、「おお、こわいこわい」とでもいいそうな表情で助けを求めるゆっくり達を無視して作業していた。 箱の中から出ようと無駄に暴れるゆっくりを見てるときも同様だった。 そんならんを見た俺は、蔵を出るときに、 「ひぎぃっ!!!」 もう尻尾を抜く必要もなかったがなんとなく一つぬいた。 「箱を卸しにいって、森にも行くから留守は頼むぞ。」 「はい。」 翌朝、俺は早めに加工場に行く事にした。 留守をらんに任せる。 「おにいさんいってらっしゃーい。」 ちぇんも出迎える。 「ちぇんも留守を頼んだぞ。」 ちぇんに昨日の事を気取られぬように、家にいてもらったほうがいいと考えたのだが、 「えーやだよー、ところでみんなは?」 拒否された上に何かおかしいと感じたようだ。 「朝早くに出て行ってしまったよ。」 らんが誤魔化す。 「じゃあ、みんなのところにいくよ。」 ちぇんはなおも引き下がらなかったので俺は、 「らんも色々頑張ってくれてるから、ちぇんもたまには一緒にゆっくりしてやってくれ。」 といった。 「わかる、わかるよーおにいさん。らんしゃま、いっしょにゆっくりしようね。」 「ちぇぇぇーーーーん!!!」 「らんしゃまぁぁぁーーー!!!」 丸く収まったのを確認すると、俺は加工場に向かった。 おわり。 作 怪僧トンポ スレに色々出ていた新ゆっくりの案を見て書きました。 ゆっくり藍の設定は以下のようにしました。 顔だけの饅頭で中身も普通の餡子だが、九本の尻尾は稲荷寿司で出来ており再生可能。 ゆっくり橙を溺愛し、ゆっくり紫には逆らえない。 知能は他のゆっくりより高いが、自分の欲望を優先するところは変わらない。 そのためなら、他のゆっくりに害を与えるのにもためらいがない。 アクセス規制に巻き込まれたのぜ。(´Д`) fuku700に一回投下したものの規制でぐだぐだだったので引っ込めて今頃投下。 規制16日間は長かった。 最後になりましたが、お読みいただきありがとうございました。 このSSに感想を付ける
https://w.atwiki.jp/yukkuri_gyakutai/pages/2852.html
ゆっくりずれないでね あるところにゆっくり一家がいた。 このあたりは餌が豊富にあるのだが、父まりさがものすごくおいしいものを 見つけたというので山から降りてきたのである。 「「む〜ちゃむ〜ちゃちあわしぇ〜」」 果物をむしゃむしゃと食べるゆっくり一家、 親ゆっくり達は子ゆっくりの満足そうな顔を見て幸せそうである。 「まりさ、おちびちゃんたちおいしそうにたべてるね」 「すごくあまくておいしいね、れいむ」 おいしいのはあたりまえである。 ゆっくり一家が食べているのは品種改良に改良を加えた結果、村の特産品になるほど 美味しくなったイチゴである。 農家の人がどれだけ苦労したか等わからないゆっくり一家はつぎつぎとイチゴを平らげていく。 「ゆ〜れいむおなかいっぱいだよ〜」 「まりさもだよ〜」 「「ちわわしぇ〜」」 ゆっくり一家は満足し巣に持ってかえる分のイチゴを口に 含むとほくほくと幸せそうな顔で巣に戻っていった。 途中農家の人に追い掛けられたが距離が充分だったので問題なく逃げることが出来た。 「ゆぅ・・・こわいおじさんがでたからしばらくはちかづかないほうがいいね」 一家はイチゴを諦めたわけではないが、農家のおじさんが怖いので しばらくは普通に狩りをしようと決めた。 最後ちょっと怖かったが巣に帰ってからはとてもゆっくりできて みなゆっくりしながら幸せな眠りについた。 その幸せそうなゆっくり一家に忍び寄る人間が一人、彼の名は虐待鬼意さん 今日もゆっくりの駆除を兼ねて虐待するために森に来たのである。 「ゆ〜ゆ〜」 「幸せそうに眠りやがって・・・」 彼はゆっくり達を起こさないように一匹づつ、取り出し、頭に何かをかけていく。 彼がゆっくりにかけている物はゆっくり駆除剤を薄めた物である。 ゆっくり駆除剤は霧状にして適当にばらまけば ゆっくりのみを死滅することができる優れものである。 ドスなどの大きな固体にも効き、ヘリなどを使えば山全体の ゆっくりを死滅させることも簡単にできる。 今回、鬼意さんはゆっくりを駆除しに来たのではない、それならばわざわざ ゆっくり駆除剤を薄めたりしない。 彼の目的はゆっくり達の髪の毛を殲滅することである。 「これで全部だ・・・」 彼はゆっくり一家を起こさず全てのゆっくりの頭にゆっくり駆除剤を振りかけることに成功した。 全員起こさずに成功したのはこれが初めてで、ゆっくりが起きた場合は騒がれると 面倒なので声を上げる前に潰してやった。 今回の虐待はゆっくりに気付かれないことが最も重要なのである。 「ゆっ・・・ゆっ・・・」 「そろそろ効いてくるな」 先ほどまで幸せそうな顔をしていたゆっくり一家の表情が曇り始める。 そして徐々に髪の毛が抜け始め、5分もするとゆっくり達の髪の毛は全て 抜け落ちてつるっぱげ一家が完成した。 (次も慎重にやらないとな・・・) 鬼意さんはあらかじめ別のゆっくり家族から生きたまま頭皮を引きはがして作った カツラをゆっくり達に被せていく (これで最後か・・・) 鬼意さんは最後の一匹である母れいむの頭にカツラを被せようとしたが 髪の毛が抜けて寒くなったため、ブルブルっとふるえて目を覚ます。 「ゆ〜・・・ゆっ!にんげんだ〜!」 れいむは人間に驚き声を上げる。 その声に驚いたゆっくり一家も目を覚ます。 「ゆ〜ここはれいむたちのおうちだよ!にんげんはでていってね」 鬼意さんは咄嗟の判断でれいむの頭にすばやくカツラをのせる。 そしてれいむが巣の外で眠っていたので戻してあげようとしたと適当に嘘をつき 巣に戻してやる。 「れいむだいじょうぶだった?」 「だいじょうぶだよれいむはなんともないよ!」 そう言って自分が元気であることをアピールしようと巣の中で軽く飛び跳ねる。 その瞬間・・・ フワッ れいむ頭が一瞬涼しくなる。 れいむは少し違和感を覚えたが気付いてはいない。 まりさや子ゆっくり達は一瞬れいむの髪の毛がフワっとなった気がしたが半分寝ぼけていたので 気付かなかった。 その様子を巣の外で見てしまった鬼意さんはふきだしそうになる。 (今あたまがフワッとした!フワッとした!) 鬼意さんはゆっくりの巣の入り口を塞いでやり、そのまま山を下りていった。 「ゆ〜まだおきるのにははやすぎるからゆっくりねむろうね」 ゆっくり一家は再び眠りについた。 翌朝、ゆっくり一家はいつも通りの朝を迎える。 親れいむが一番始めに目を覚まし他のゆっくり達を起こしていく、 しばらくゆっくりしたあとに朝食を済ませ父まりさは狩りに出かけていく。 「ゆっくりかりにでかけてくるよ!」 「がんばってねまりさ!」 「「おとーしゃんがんばっちぇにぇ!」」 れいむと子ゆっくり達の見送りで元気一杯になったまりさは元気よく跳ねて狩りに向かっていった。 「さて、おちびちゃんたちきょうはてんきがいいからひなたぼっこにいこうね」 「「ゆ〜」」 ここ最近とても寒くて子ゆっくり達は外で遊ぶことが出来なかった。 しかし今日は暖かいので表で日向ぼっこをすればとてもゆっくりできると思い外に出てにいった。 れいむ達は目的地まではゆっくりと這っていったのでカツラがずれることはなかった。 しかし、野原について子ゆっくり達が遊び始めるとそうはいかない。 「ゆーこっちだよまりしゃ」 「まっちぇ〜おね〜しゃ〜ん」 仲良く追い掛けっこをしてあそぶ子ゆっくり達、 末っ子のまりさは姉ゆっくり達を追い掛けるがからだが小さいのでなかなか追いつくことができない。 末っ子まりさはなんとかして追いつこうと懸命に飛び跳ねる。 「ゆびぃっ!・・・いちゃいよ〜!」 石にぶつかってしまい末っ子まりさは少し餡子を漏らして倒れる。 泣き声に気がついた姉ゆっくり達が集まってくる。 末っ子まりさは泣いていれば姉たちが優しくしてくれると思っていた しかし・・・ 「ゆっ!なんかへんにゃこがいるよ」 「ほんとうだにぇ!かざりもつけてないしゆっきゅりできにゃいゆっくりだね!」 「ゆっきゅりできないゆっきゅりはどこかいっちぇね!」 末っ子まりさは石にぶつかった時にカツラをおとしてしまったのである。 姉ゆっくり達は体当たりをし始める。 末っ子まりさは姉ゆっくり達が何故自分を攻撃するのか解らなかった。 「ゆぶっ!やめちぇ!やめちぇ〜おね〜しゃ〜ん!」 「おまえみたいなゆっくりできにゃいこはれいみゅのいもうとにいないよ!」 「まりしゃのいもうとはもっちょかわいいよ!」 必死で姉ゆっくりにすがり寄ろうとする末っ子まりさだがそのたびに体当たりを されて突き飛ばされる。 「お・・・ね〜・・・しゃん」 「おまえみちゃいなへんなこはいもうとじゃないよ!ゆっくりできないゆっくりはしにぇっ!」 最後の力を振り絞り長女れいむに助けを請うが長女れいむは大きく 跳ねて末っ子まりさを踏みつぶす。 その際に姉れいむの頭がフワッと浮いた気がするがそれに気付いたゆっくりはいなかった。 母れいむはちょっと離れたところでしーしーをしていたが末っ子まりさの泣き声や 姉ゆっくり達の騒ぐ声を聞き、急いで跳ね寄ってきた。 「どおしたのおちびちゃんたち?」 「ゆっおかーしゃんれいみゅたちしゅごいんだよ! ゆっきゅりできないこをやっちゅけたんだよ!」 「「やっちゅけたんだよ」」 子ゆっくり達は母れいむにゆっくりできない子を倒したと自慢げに話す。 母れいむが子ゆっくり達が倒したと言う餡子をまき散らしつぶれた饅頭を見つめる。 末っ子まりさに髪の毛がついていれば子ゆっくり達がとんでもないことを してしまったことに気付いたかもしれない。 しかし、母れいむは 「ゆっくりがんばったね、まだちいさいのにかりができるなんてすごいよ! すこしはやいけどおちびちゃんたちはおひるごはんにしようね」 母れいむは末っ子まりさだったものを子ゆっくり達が初めて狩りに成功した餌として食べるように言った。 子ゆっくり達もむ〜しゃむ〜しゃちあわせ〜といって餡子を平らげてしまった。 「そろそろかえろうね、おかーさんおなかすいちゃったよ」 「まりしゃももっとたべちゃいよ〜」 「れいみゅも〜」 お腹を空かせたれいむ達はゆっくりと巣に帰って行く 一方狩りに出かけた父まりさは 「まってねまりさのためにゆっくりしてね!」 まりさはごちそうであるちょうちょを追いかけ回し、ぴょんぴょん跳ねていた。 このあたりはたくさんごはんが採れるので多くのゆっくり達が集まる狩り場であった。 しかしゆっくり達は普段なら他のゆっくりのことなど気にせず狩りに勤しむのだが今日は様子が違った。 まりさの頭が変なのである。 「まってね!ちょうちょさんまってね!」 まりさがぴょんぴょんはねるたびに少しづつカツラが帽子と共にずれていくのである。 「あのまりさぜったいあたまおかしいよ・・・」 「むきゅあきらかにずれてるわね」 「・・・あれはとかいは?・・・とはいえないわね・・・」 「わからないよ・・・あのあたまはわからないよ・・・」 狩り場にいたゆっくり達はまりさの頭が気になって仕方なかった。 しかし本人が気付いてるのか気付いていないのかわからないので 声をかけずらかったのである。 「どうする?・・・おしえてあげる?」 「たしかにいってあげたほうがいいともうけど・・・」 「すごくずれてる・・・げんかいよ・・・」 「そうとうびっくりするんだねーわかるよー」 まりさに頭のズレはすでに限界に達しており、いつ落ちてもおかしくない状態である。 そしてまりさがちょうちょを花にとまっているところを捕まえようと飛びかかった瞬間! 「「「まりさあたまいかれてんぞ!!!」」」 限界に達したゆっくり達が一斉にまりさに声をかけ始める。 まりさはまだ自分の頭の異変に気付いていないらしく、 自分の頭をいかれてると言いつめるゆっくり達、まりさはおかしくないよと怒りぷくぅと膨れる。 「きもいよ!わからないよ!」 「こんなのとかいはじゃないわ!」 「どぼじでそんなごどいうの〜?」 「むきゅっ!みんなおちついて!」 このままではケンカになってしまうと判断したぱちゅりーは 言い争うまりさとその他のゆっくりの間に割ってはいる。 そしてまりさを見つめゆっくりと話し始める。 「まりさ・・・あなたあたまがさむくない?」 「ゆぅ?・・・そういえばあたまがすーすーするよ」 まりさは頭に違和感を持ち始める。 続けてぱりゅりーは話続ける。 「まりさ・・・はっきりいうわ、あなたあたまはげてるわよ・・・」 「ゆっ!まりさはげてないよ!」 まりさは自分は禿げてないと怒るが、ぱりゅりーは落ちた帽子とカツラの方を見るように言う。 「あれはまりさのぼうし!ぱちゅりーありがとう!」 帽子といっしょにカツラも落ちているのにまりさはまだ気付かない。 まりさはカツラごと帽子をかぶる。 カツラを適当にかぶったためにあたまがこんもりして違和感が増大する。 「「「まりさあたまいかれてんぞ!」」」 ふたたびまりさ意外の全ゆっくりに頭をツッこまれてしまう。 そんなゆっくり達にまりさは再びぷくぅと膨れるが、ぱちゅりーは まりさに説明するため湖に連れて行った。 「まりさみずにうつってるまりさをのぞいてごらん」 「なんで?そんなことしてもかわいいまりさがうつるだけだよ?」 そう言ってまりさは湖をのぞき込む 「ゆぅ?あたまがへんだよ」 まりさは髪型がおかしいので帽子を外そうと頭を下げた瞬間・・・ バサッ まりさの髪の毛が地面に落ちて再び頭がすーすーする。 「まりさのあたまをなおす・・・・よ?」 まりさは水に映る自分の姿をみて絶句する。 そこには髪の毛が一本も生えていないゆっくりできない自分がいたのである。 「・・・!ばりざのがみのげがー!!!」 「おちついてまりさ!いったいなにがあったの?」 ぱちゅりーは泣き騒ぐまりさに問いかけるがわからないとしか答えない。 しかたないのでまりさの髪の毛と帽子を戻してやりまりさに注意をしておく。 「いいことまりさこれからはぼうしをふかくかぶってなるべくあたまがづれにくく なるようにしなさい、もしぼうしをおとしたりかみのけをおとしたりしたらゆっくり できなくなるわよ」 ぱちゅりーに言われまりさは深く帽子を被ることになった。 そして殆ど獲物も採れないままいったん巣に戻ることにした。 そして場所は再びれいむ一家の巣 「おちびちゃんたちとてもゆっくりねむっているよ」 幸せそうな子ゆっくり達を見てれいむもうとうとし始める。 昨日鬼意さんに起こされて、余り眠れなかったのだ。 れいむは少しの間だけ、お昼寝をすることにした。 れいむが本格的な眠りにはいってからしばらく・・・ 「ゆ〜ゆ〜・・・ゆっ」 一匹の子まりさが目を覚ました。 あたりを見わたすとみんな眠っており再び自分も眠ろうとするがあるものを 見つけたため一気に目が覚める。 「ゆぅ!あれはゆっきゅりできないゆっくりだよ!」 子ゆっくり達が眠っている間、寝相が悪く寝返りをした子れいむのカツラが地面に落ちてしまい、 子まりさはそれをゆっくりできないゆっくりだと判断したのだ。 「ゆ〜またごはんをとっちぇおきゃ〜しゃんにほめてもらうよ!」 子まりさはしょろーりしょろーりと子れいむに近づいていく、 そしてぷっくりとしたほっぺたに一気に噛みつく 「ゆびっ!」 子れいむは幸せな夢の中から一気に現実に引き戻される。 自分の体に何が起こったのかわからない子れいむは大きく息を吸い込み悲鳴を上げようとしたが 立て続けにくちびる付近を喰いちぎられたためにひゅーひゅーとしか鳴けなくなってしまった。 そしてさらに数カ所を噛みちぎられる。 「ひゅひぃ・・・いひゃい・・・おひゃ〜ひゃん(ゆびぃ・・・いちゃい・・・おきゃーしゃん)」 「とどめだよ!はやきゅしんでにぇ!」 子まりさは穴だらけになった子れいむを踏みつぶす。 同じような体格のために一回の踏みつぶしではなかなか死なない。 子まりさは何回も子れいむの上で飛び跳ね、そのたびに穴の開いた所から餡子が吹き出る。 「もっひょ・・・ゆっひゅひ・・・ひひゃはっひゃ(もっちょ・・・ゆっきゅり・・・しちゃかった)」 「ゆ〜まりしゃはつおいよ!」 餡子を失い皮だけになってしまった子れいむの上で子まりさは得意気にする。 さっそく母れいむに褒めてもらおうとして起こそうするが、 母れいむはかなり疲れていたために一向に起きる気配がない。 しかたないので長女れいむを起こそうとして体をゆする。 「ゆ〜ゆ〜・・・どうしたの?・・・っ!」 「おねーしゃん、きいちぇきいちぇ」 子まりさは目を輝かせて長女れいむに話しかける。 すごいねまりさは強いんだねと言って欲しくてたまらなかった。 「ゆっくりできないこはおうちはいってこないで!」 子まりさは長女れいむの体当たりを受けて突き飛ばされてしまう。 子まりさはコロコロと転げて壁にぶつかる。 「・・・??・・・」 あまりにも予想できない行動に子まりさは痛みすら忘れて思考停止する。 子まりさが攻撃された理由はさきほど暴れ回った際にカツラを落としてしまったからなのだが、 そんなことはわからない、何故自分が攻撃されたのかが全く解らなかった。 そして徐々に痛みを感じ泣こうとした瞬間、 長女まりさが子まりさの顔面を踏みつぶす。 「ゆっ!・・やめっ!・・おえっ!」 「ゆっくりできないゆっくりしないでしんでね」 子まりさは悲鳴を上げようとするたびに顔面を踏みつけられそのたびに襲いかかる鈍い痛みに 悲鳴をあげることもできないまま徐々に死に近づいていった。 「もっちょ「さっさとしね!」ぶびぃー!」 長女れいむの子ゆっくりにしては強力な踏みつぶしで子まりさは顔面を潰されて 口から餡子を勢いよく吐いて絶命した。 「「ゆ〜どうしちゃの〜?」」 騒ぎに気付いた子ゆっくりの何匹かが目を覚ます。 長女れいむは安心させるために目覚めた妹ゆっくり達に近づいていくが 様子がおかしい、まるで敵を見るような目で長女れいむを見ている。 先ほどの騒ぎで長女れいむのカツラも取れてしまったのである。 「ゆーもうゆっくりできないこはたおしたからあんしんしていいよ?」 「ゆっくりできないできないゆっくりはでてってね!」 妹ゆっくり達が長女れいむに襲いかかる。 長女れいむと妹ゆっくりの体格差はそこそこあったので 体当たりを仕掛けた妹ゆっくりが跳ね返されてコロコロ転がっていく。 「ゆー、もうおこったよ!ゆっきゅりしね!」 妹ゆっくり達のカツラが転がった拍子に取れてしまう。 目の前で起きた奇妙な現象に長女れいむは混乱する。 「ゆっ!いもうとたちがゆっくりできないゆっくりになっちゃったよ!?」 「ゆっくりしちね!」 長女れいむが混乱している間にも妹ゆっくりの攻撃は続く。 そして、ゆっくりの攻撃の中で最大の殺傷力を持つ噛みつきを長女れいむのほっぺたに仕掛ける。 「ゆがっ!いたいよ!」 長女れいむはたまらず体を思いっきり回転させて、噛みついてきた子れいむを引き離す。 そのさい少し頬が破れたが致命傷にはほど遠い。 逆に放り投げられた子れいむは巣の中に落ちている前々からどけようと思っていたが めんどくさくて放置しておいたとがった石に顔から突っ込んだ。 「・・・ぶぅっ!」 子れいむの口のなかにとがった石が入り込み歯を砕き喉の奥を引き裂く、 子れいむはゆっくりと口から石を引き抜く、その瞬間大量の餡子が口から流れでる。 「ごぼっ・・・たひゅけ・・・」 子れいむが突き飛ばされたところから一番近くで眠っていた子まりさに助けを請う。 しかし、子まりさは起きた瞬間に悲鳴をあげる。 「ゆぎゃ〜!ゆっきゅりできないゆっきゅりだ〜!」 この声を境に眠っていた子ゆっくり達は全て目をさます。 母れいむはまだ起きない。 「きもちわるいゆっくりはしねっ!」 「ゆひぃっ!」 石に顔をぶつけた子れいむは姉妹ゆっくりの輪の中に突き飛ばされる。 次々と踏みつぶしや噛みつきなどをされて、顔をぶつけた子れいむは ぐちゃぐちゃに潰されて絶命した。 その際に飛び跳ねた何匹かはカツラが取れてしまう。 いきなり横に現れたゆっくりできないゆっくりに子ゆっくり達は混乱するが すぐに攻撃を仕掛け始める。 「ゆっきゅりできないゆっきゅりは!ゆぎぃっ!かみつかないで〜」 「まりしゃのおうちにかっちぇにはいってこなっ!いじゃ〜い!」 「もうやめちぇ〜!いちゃいよ〜!」 「にゃんでゆっくりできないゆっくりがいきなりよこにいるの〜?」 カツラのとれた子に攻撃すると自分のカツラがとれてしまい他のゆっくりに攻撃されてしまう。 「ゆびゅっ!やめちぇっ!たしゅっ・・・ゆびゅっ!」 「いじゃいぃぃかみちゅかにゃいで〜」 「まりしゃのおかおが〜」 「ゆぎゃ〜っ!めがみえにゃいよ〜」 ほとんどの子ゆっくりのカツラは取れてしまい巣の中はバトルロイヤル状態である。 あるものは踏みつぶされて中身が飛び出しそうになり、あるものは顔を噛みちぎられ、 むき出しになった歯をガチガチとならし、またあるものは目が飛び出してブラブラと 垂れ下がった目玉は昔流行ったオモチャのようである。。 「やめてね!みんなやめてね!」 長女れいむは何回かカツラを落とす所を見て何が起こっているのかを理解した。 何匹かが自分にも攻撃してくるが軽く突き飛ばして、地面に落ちている自分のカツラをかぶる。 そして母親に事態をなんとかしてもらおうと必死になって起こす。 「はやくおきてね!ゆっくりしないでね!」 「ゆ〜どうしたのおちびちゃん」 母れいむがのんきに目を覚まし長女れいむを見つめる。 「ゆっ!おちびちゃんどうしたの!?」 「おかーしゃんいもうとたちをとめてあげて!」 長女れいむの言葉を聞いて母れいむは騒ぎのする方を見る。 「ゆっくりできないゆっくりがいっぱいいるよ!」 「おかーしゃんあれはいもう」 長女れいむはあれは妹達だと言おうとしたが母れいむはその言葉を聞かずに さっさと子ゆっくり達を潰しにかかった。 「おかーしゃ・・・たしゅけっびゅびぃ!」 「いちゃいよ・・・おか・・・ぶちゅっ!」 「おきゃーしゃんまりしゃをたしゅけてくれちぇありがっちょびっつ!」 「れいみゅのおきゃーしゃんはつよいんだよびこぅ!」 母れいむは次々と子ゆっくり達を潰していく、母れいむの攻撃は 強力で怪我していたものはもちろん長女れいむに襲いかかっていた比較的怪我の少ない 子ゆっくり達も一瞬のうちにつぶれた饅頭になって死んでいった。 「ゆぅ・・・ゆぅ・・・ゆっくりできないゆっくりはみんないなくなったよ これでゆっくりできるよおちびちゃんたち・・・おちびちゃんたちは?」 母れいむが部屋を見わたすといるのは長女れいむだけである。 長女れいむは歯を食いしばり涙を流しながら母れいむを見つめている。 「おちびちゃんたちどこにいったの〜?」 「おかーさんがいまぜんぶころしちゃったんだよ!」 長女れいむの言った言葉を母れいむはそんなことしていないと否定する。 長女れいむは泣きながら今殺したのはカツラのとれた妹達だと説明するが、 そんなこと言う子はゆっくりできないよと怒るだけである。 「だきゃらあれはかみのけがとれたいもうとたちなの〜!」 「かみのけがとれるわけないでしょ!おかあさんもうおこったよ!」 母れいむは自分の言葉を全く聞かない長女れいむに体当たりをした。 母れいむは軽くやったつもりだが実際には結構強くやってしまい、 長女れいむは勢いよく飛ばされてしまう。 長女れいむは壁に後頭部をぶつけカツラが少しずれて涙目になる。 母れいむの怒りはおさまっておらず追撃が来ると覚悟を決めたその時 「ただいま・・・なにこれ〜!」 父まりさが巣に帰ってきて部屋の惨状に驚く、 「おかーしゃんがいもうとたちをころしちゃったの〜!」 長女れいむは痛みをこらえて父まりさに事情を説明する。 もし父まりさが髪の毛が取れることを知らなかったら母れいむと同じように怒ったであろう。 しかし父まりさは一度カツラがづれて仲間から酷いことを言われているので長女れいむの言葉を理解した。 「れいむもうおこったよ!そんなこというこはもうおいだすよ!」 「でていくのはれいむだよ!」 母れいむが長女れいむを追い出そうと体当たりをしようとするが逆に父まりさの 体当たりを受けて転げていく。 「ゆぶぅ・・・まりさなにするの〜!」 母れいむは涙目になって父まりさに問いつめる。 「こどもたちをころしたれいむはしねっ!」 「れいむこどもたちをころしてないよ!」 2匹は大喧嘩になりボヨンボヨンと跳ねてお互いぶつかり合う。 ゆっくり同志の喧嘩なので他の動物からみたら何を遊んでいるんだとしか見えないが、 本人達はいたって本気である。 やがて喧嘩は激しくなりついにお互いの体を噛みつきあう殺し合いにまで発展してしまった。 2匹は噛みつき合いながら巣の外に転げていった。 「まりさにがみずくな〜れいむはじね〜」 「まりざごそじんでね!れいむはわるぐないよ!」 2匹は喧嘩に必死になりすぎて普段は危なくて近づかない崖の付近にまで 転がっていることに気がつかなかった。 やがて2匹は足を踏み外す。 「ゆぎゃあああだじゅげで〜〜〜!」 「いじゃー!」 2匹は何度も絶壁に体をぶつけ、そのたびに皮がやぶれてぼろぼろになっていく。 しかし運悪く2匹は谷底に落ちても死ぬことができずに、ズタズタに引き裂かれた 体で必死に助けを求める。 「いじゃ・・い・・・じにだぐ・・・ない」 「どぼじで・・・ごんな・・・ごどに・・・」 しかし助けに来るものはだれもおらず、それどころかカラスが寄ってくる始末である。 2匹は生きながらカラスについばまれて死んでいった。 「おかーさんたちどうしてかえってこないの?」 巣に残された長女れいむはケンカになって出ていった親ゆっくり達を待ち続けた。 しかし、親ゆっくり達が二度と帰ってくることはなかった。 やがて長女れいむは空腹になり、妹たちの体を食べてしばらく過ごしたが、 それもなくなり仕方なく外に狩りに出かける。 「ゆ〜かりにいくよ!」 長女れいむは初めての狩りに緊張気味だが、幸いこの付近には餌が豊富にあったので 簡単に餌を見つけることができた。 れいむはホクホク顔で巣に戻ろうとしたとき、強い風が吹いた。 「ゆうっ!かぜさんゆっくりふいてね」 長女れいむは風が吹くとカツラがずれてゆっくりすることが出来ないことを理解していた。 しかし手もないゆっくりはカツラを抑えることが出来ず、カツラは風に乗ってどこかに飛ばされてしまう。 「ゆ〜!かみのけさんまってねとんでいかないでね!」 長女れいむは必死になって追い掛けるがカツラはどんどん飛ばされて行きついに見えなくなってしまった。 その後、ゆっくり駆除剤がヘリによって散布されゆっくりは絶滅した。 やまには大量のハゲ饅頭の死骸が転がり、長女れいむもその中の一匹として虫や動物や細菌によって 土に返されていった。
https://w.atwiki.jp/yukkuri_gyakutai/pages/1781.html
『ゆっくり地に還れ』 四日前、私の所有する農場がドスまりさを有する 大規模なゆっくりの群れに襲撃を受けた。 農場を任せている管理人の報告を受けて慌てて駆けつけると そこには千を超える飢えたゆっくりの大群が 苦悶の声を上げながら農場中でひしめいていた。 たいした下調べもせずに『巨大な人間の畑』という事で襲ったのだろう ゆっくりどもには未知の植物だったのだろうが、この農場では『綿花』しか育てていない。 群れは期待していた餌にありつけず ドスや側近のぱちゅり種を罵倒しながら 共食いを始める寸前まで飢えている様子だった。 だが饅頭の事などどうでもいい、私の目に映ったのは つい先週、視察に訪れた時には広大な農場中に整然と並んでいた綿花が 薄汚い饅頭どもに「ぺっ!たべられないくささんはゆっくりしねっ!」等といわれながら 踏まれ、手折られ、蹂躙され尽くしている光景だった。 今でこそ私は、ほかにもいくつもの農場を所有・経営している。 その中では、この農場は大規模ではあるが大して利益を上げては居ない。 高価な果物を育てている果樹園や、羊毛の取れる牧場に比べれば ほんの微々たる収益しか上げていない。 だが、ここは私にとっての唯一の『原点』だったのだ。 両親を亡くし、いじけて自堕落に生活していた私に 早世した両親や先祖が残してくれた土地を、遊ばせて置くのも勿体無いと 後見人に強引に勧めらて渋々開墾を始めたのがまだ十代の頃 ここは土壌が悪く、乾燥しているので 手間をかけて育てられる植物を探し、いろんな人の知恵を借りて綿花を育て始めた。 莫大な財産を食いつぶしながら、ダラダラと生きていた私が 初めて沢山の人の手を借りながら、初めて成功させたのが…この畑だ。 高齢だった後見人が、幾許も無い余命に焦りながらも 私と共に奔走し、死の床で誇らしげに笑い語った農場だ。 そんな農場が…無残に荒らされている。 怒りの余り、意識が遠のく 憎悪や殺意すら沸かない、私を襲うのは途方も無い疲労感だけ。 速やかに加工場に連絡を取り 加えて近隣のゆっくりハンター、我が家の使用人たち、 そして何処からか現れて無償で手伝ってくれた数十人の自称『虐待お兄さん』という謎の人物とともに ほぼ丸一日がかりで農場を完全包囲し、『一匹も逃がすことなく』群れに壊滅的な打撃を与えたのだ。 長いといえば長く、短いといえば短い戦いが終わり 加工場の職員やハンターたちが謝礼を受け取って帰った後 私は使用人たちにある『作業』を命じた。 私自身も使用人らと共に、鍬を振るい 誰よりも必死に作業に没頭した。 『作業』の後、使用人たちには、この農場を『一年間閉鎖』する事にした旨を伝えた。 皆戸惑いを隠せないようだったが、当面の生活費となるだろう臨時給与と 人里近くの果樹園での再雇用を約束すると、納得して帰っていった。 今農場に残っているのは、(頼んでも居ないのに)何故か嬉々として『作業』を手伝ってくれた 『虐待お兄さん』達だった(心なし人数が増えている気がする) 農場全体を見渡せる場所で佇む、私と『虐待お兄さん』達 口を開くものは誰一人居らず 皆一様に、風に聴き入っている。 虐待お兄さんの中には陶酔した表情で涙を流す者も居るようだ。 私は閉じていた瞼を開き、夕日に染まる農場を一望する 数日前まで幻想卿でも最大規模の綿花畑だった眼前に広がる広大な敷地 今、この大地には 無数のゆっくりが『生きたまま』埋められている。 乾いた大地に隙間無く敷き詰められた苦悶の表情 この地域特有の砂塵混じりの風に乗って 饅頭たちの苦痛・飢餓・憎悪・悔恨・絶望と怨嗟の声が絶えることなく響いている。 ―――嗚呼、コレはまるで 地獄の風景ではないか――― 真っ赤に染まる大地を瞼に焼付けて、私は農場に背を向ける この地は年間を通して雨が降らない 食べるものが無いため、獣は愚か鳥すらも近づく事はない。 この地を埋め尽くす饅頭どもは、雨に打たれて溶け朽ちる事も無く、 外敵に命を奪われる事も無く、ただ風に吹かれて枯れ朽ちていく。 これから一年 ココに訪れるのは、私だけだ。 埋設する際に与えた固形栄養剤は、ゆっくりを飲まず食わずで一月生かすと言う。 私はこの地を後にする 一月後の再訪を誓いながら、真紅の地獄に背を向ける。 「貴様らは…苦しめ 花も咲かせず、実も種子も結ばず――不毛の荒野の地に還れ。」 私の口から漏れた呟きが、風に乗って届いたのだろうか 一際激しい叫びが、背後で大気を振るわせた 「「「「「「「ゆ゛ っ゛ ぐ り゛ ざ ぜ で ぇ゛ ぇ゛ ぇ゛ ぇ ゛ぇ゛ ぇ゛ ぇ ゛!!!!!!! 」」」」」」」 END スレで土からはえるゆっくり、というネタが投下されていたので思わず描いてしまいました。 なんか微妙な出来になったかもですが…というかキモい文になった気がしますが、ご容赦の程を… さておき、みなさん聴いてみたくありません? れいむ・まりさ・ぱちゅり・ありす・ちぇん・みょん・らんしゃま・etc… 無数無尽の膨大な数のゆっくりの悲鳴と絶望の調和…… 多数のゆっくりを時間をかけて虐待するSS…もっと増えるといいなぁ…(邪笑) このSSに感想を付ける
https://w.atwiki.jp/yukkuri_gyakutau2/pages/2836.html
※これはドキュメント番組のような感じです ※人間は殆ど関わりません ※描写薄いです ゆっくりプライド ゆっくりは生活環境によりその住む形態も大きく違うと言う。 一般的に広く知られているのは家庭を作り、子を育てながら冬を越すというものである。 他にも蜂のように働く階級が決められており、それに沿った行動をするという群もあるという。 そこで、他の地域のゆっくりを見てみることとする。 「ゆゆ、もうすぐあかちゃんうまれるよ!」 ここにいるのはすっかり大人になりにんっしんっしたれいむ。 子供が出来たため、群から離れたと見える。 その体は下に大きく膨らんでおり、いまにも子供がでてきそうである。 「あがぢゃん!ゆっぐりうばれでぎでね!!!」 大体にんっしんっしてから10日から20日位だろう、そろそろ子供が生まれるようだ。 すぽ、すぽん、すっぽーん 「「「ゆっきゅりちていってにぇ!」」」 体の下のほうがみちみちと開き、3匹の子供が生まれた。 生まれたのはれいむが2匹とまりさが1匹。 舌っ足らずだが元気よく挨拶をしている。 「ゆっくりしていってね!」 生まれた子供に優しく挨拶をするれいむ。 ここまでは良く見る光景である。 「それじゃおかーさんはごはんをとりにいってくるからゆっくりここでまっててね!」 「「「ゆっくちわかったよ!」」」 子供が生まれてすぐだと言うのに、このれいむは狩りをするというのである。 それもそのはず、周囲は多くの小形動物が多くおり、またゆっくりの天敵と言う天敵もないのだから。 そのため安心して食事を集められ、それをすぐに消費しても問題ないのだ。 「ゆっゆっゆ〜ゆっくち〜」 「ゆっくしちようね!」 「ゆっきゅりだにぇ!」 のんびりと過ごす子供達。 親が食事をくれて、夜は皆でぐっすり寝て。 子供達は思い思いにゆっくりしたり、じゃれあいながらすくすく育ち、親と同じ位の速さで移動できるようになった。 「それじゃ、そろそろゆっくりむれへもどるよ!」 「むれ?」 「みんなのおとーさんやおともだちがいっぱいいるところだよ!」 「おとーさん!あってみたい!」 「それじゃみんなでいこうね!」 「ゆっくりいくよ!」 こうしてこの親子は自分達の群に戻る。 「ゆっくりいくよ!」とか言いつつも全力疾走で戻っていくのだ。 子供が置いてきぼりになるかと思ったが、この親子は頑張って1匹も欠ける事無く群へと戻ったようだ。 「ゆっくりしていってね!!!」 「「「「ゆっくりしていってね!!!」」」」 お決まりの挨拶をする親子。 「まりさがむれのりーだーだよ!まりさはむれでいちばんつよいんだよ!」 「ごはんはみんながあつめておとうさんのところにもってくるんだよ!」 ここでは雄役のゆっくり1匹に対し多くの雌役ゆっくりが囲うという生活体系がある。 言い換えるならハーレムとでも言おうか。 このまりさが群の中に居る他のゆっくりをにんっしんっさせていると言う訳だ。 「「「「ゆっくりしていってね!!」」」」 「「「ゆっくりしていってね!れいむたちのおとーさんもまりさなんだよ!!!」」」 この群にはとても沢山のゆっくりが集まっていた。 しかしそれでも取れる餌が多く、また他のゆっくりがすっきりしないためにそこまで爆発的な繁殖はしないようだ。 「ゆっくりしていってね!」 と、ここに来客のようだ。 やってきたのはありす種。 「「「「「ゆっくりしていってね!」」」」」 群のゆっくりがそれぞれ挨拶をする。 「ありすはこのむれのまりさとしょうぶしにきたのよ!」 「このまりさにいどむの?おお、むぼうむぼう」 ゆっくり同士の勝負が始まった。 とはいえその戦い方はいたってシンプル。 「ゆっくりたおれてね!ゆべっ」 「ゆっくりまけないよ!ゆびっ」 体当たりをお互い繰り返し、先に力尽きた方が負けである。 べちべちと体当たりの音が当たりに響き渡る。 周囲のゆっくり達は勝負の行方をただただ見守るばかり。 「これでとどめね!」 「ゆゆ…ゆっくりこうさんするよ……」 数十分にも及ぶ体当たり勝負の行方はありすの勝利で幕を閉じた。 「これでこのむれはありすのものね!!まけたよわいまりさはゆっくりしないでこのむれからでていってね!」 「ゆっくりわかったよ……」 群のトップは戦いを挑まれたら受けねばならず、それに負けたほうは群れを諦めなければならない。 元群のトップはすごすごと群から退散していった。 「さて、それじゃはじめないとね」 不敵な笑みを浮かべるありす。 1匹1匹の元へ挨拶をしている。 「きょうからありすがここのりーだーだからね!ゆっくりしていってね!」 「ゆっくりしていってね!」 ありすの声に、群に戻ったばかりの子れいむが答える。 「あなたはあのまりさのこどもね」 「そーだよ!」 「げんきなおへんじありがと!ゆっくりつぶれてね!」 「ゆ?」 ありすが勢いよく跳躍する。 ぐちゃ。 子れいむはありすの下敷きになり、その短い生を終えた。 「ありすのこどもじゃないこはゆっくりでてきてね!」 この群では、群のリーダー以外の子供のゆっくりは全て潰されるのだ。 今回のようにリーダーが変わった場合は、子ゆっくり全てが殺されるという大虐殺が行われる。 「ゆわぁぁぁぁん!おがぁざぁぁぁぁぁん!!!!」 「どぼじでばりざをづぶずのぉぉぉぉ」 「ゆっぐじでぎないぃぃぃぃぃ」 次々と潰され、その度にありすに暴言を吐く子ゆっくり達。 「まりさがたおされたからしかたないよ、ゆっくりりかいしてね…」 「ちびちゃんのぶんまでゆっくりするからね…」 一方で悲しそうな目を向ける母親ゆっくり。 群の法則故致し方ないのだ。 そしてこのアリスは全ての子ゆっくりを完膚なきまで潰した後に、他のゆっくりに種付けを行う事になる。 そうする事で群を維持していく事になるのだからだ。 「ゆゆぅ…」 戦いに敗れたまりさは他の群を探す為に一人寂しく放浪する事になる。 元々雌役が狩りを行うこの場所において、雄役が生き残るには一刻も早く群を見つけてリーダーになるしかないのだ。 雄役は強くてなんぼなのだ、狩りが出来る出来ないはここでは関係ない。 そしてあまり虫を食べる事無く、お腹を空かせたまま遠くまで来てしまったようである。 「おなかへったよ…」 疲労困憊の上空腹となったまりさ。 「ゆぅ…あそこにおいしそうなものがはえてるよ…」 ふらふらと目に見える美味しそうなものに向かっている。 そこには何やら立て札があり、規則正しく作物ができていた。 そう、このまりさは人間の住処までやってきたのだ。 そして本能の赴くまま野菜に噛り付く。 「うめっ!めっちゃうめっ!」 その美味しさに一気に活力がみなぎってくるのをまりさは感じているのだろう。 一心不乱に野菜を貪っている。 元気になったらどこかの群を奪ってここを群の根城にしよう、なんて考えさえこのまりさには沸いてきているのかもしれない。 と― 「やれやれ…」 この畑の持ち主である男が現れる。 ゆっくりは普段はこの辺りまで来る事はないものの、時折こういったことがあるらしい。 男はまりさを摘み上げる。 「ゆ!しょくじをじゃましないでね!ゆっくりごはんをたべてるんだよ!」 「…これだから『害獣の王』とか呼ばれるんだよなぁ」 自らの要求を通そうとするまりさを、男は地面に思いっきり叩きつける。 べちゃ、という音と元々持っていたであろう訳の分からないプライドと共にまりさは物言わぬ塊と化した。 この地域ではゆっくりに『害獣の王』という不名誉な二つ名があるようだ。 場所や環境により、ゆっくりの生活方法は様々のようだ。 違う環境のゆっくりを取り替えて群に放り込んで見るのも面白いかもしれない。 生活に馴染むのか、それとも争いが起こりのけものにされるのか、はたまた群の仕組みを変えるだけの事が起こってしまうのか… 何にせよ、これだけいじるのに向いた存在もそうそう居ないだろう。 ※この番組では、様々な生活体系をもったゆっくりの情報を募集しております。 採用された方には― 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 「だってよ」 「ふーん」 TVを見ながら会話をする2人の男性は酒のつまみに子ゆっくりを口に入れていた。 「全く持って不可思議な奴らだ」 「ま、話のタネ位にはなるかもな」 男達は今日も仕事帰りの疲れをゆっくりと癒すのだった。 あとがき 名前を今まで決めてませんでしたが、ムラッけ木槌と名乗る事にします。 ここでいうプライドはライオンの群(プライド)の見立てとまりさのズタズタに引き裂かれたプライドの事です。 周辺に天敵が居ないっていう設定はよく見ますがそこをライオンのそれに置き換えてみて… そしたらゆっくりできない逃れの同属殺しがあったものです。 ライオンに関わらず同属殺しの麗は多いですしね、ハムスターとか。 今まで書いたもの 博麗神社にて。 炎のゆっくり ゆっくりを育てたら。 ありす育ての名まりさ 長生きドスの群 メガゆっくり ゆっくり畑 益ゆっくりと害ゆっくり ゲスの行き着く先 つかれたまりさ 噂・ゲスの宿命 ゆっくりすること 決断 くっつくよ!!! ゆっくり勝負
https://w.atwiki.jp/yukkuri_gyakutai/pages/285.html
ゆっくり霊夢の親子が現れた! しかし親子はおどろきとまどっている。 その間に捕獲した。 「ゆ!ゆっくりできないよ!なにしてるの!?」 「おかーさーん」 「ゆっくりだしてね!」 網の中でぽよんぽよんと跳ねて抗議しているが、毛程も脅威を感じさせないとは、たいした奴だ。 親も含めて4匹。まぁまぁかな。 林を抜けると、やがて空気が湿り気を帯び、水の匂いと涼しげな風を感じるようになってくる。 湖だ。 里の人間には紅魔館が近くにあることで有名か。 あと豆腐屋がよく、紅魔館の門番は寝てばかりいて大丈夫なのか?たまに裾から覗く太ももがまぶしいとか言ってたかな。 一度拝んでみたいものだ。 メイド長の脚線は里でたまに見たことがあるのだけどねぇ。 紅魔館が誇る二大脚線美!とかやって大々的に売り出さんものか。 話を戻すと、この湖は若者の逢引場のようなものになっているので、桟橋も作られていて小舟もあったりする。 「さぁ、ついた!ここで思う存分ゆっくりさせてやるぞ!」 「ゆっくり!」 「おにーさんゆっくりさせてくれるの!うれしい!」 口々にそういうゆっくり霊夢たちを網から出してやる。 桟橋の上は適度に涼しく、日も当たっているのでなかなかに過ごしやすい。 元気に飛び跳ねているゆっくりたちに、パンくずをばら撒くとすぐに群がってくる。 「はうはうはう。おいしい!おいしいよ!」 「もっとちょうだい!もっと!」 「こんなんじゃたりないよ!もっともっと!」 「おねがいおにーさん!」 ただのパンくずを美味しいだなんて、どんな貧しい食生活だったんだ? すこしほろりと来た。 「まぁ、待て。すぐに魚を用意するから」 「さかな?さかなってなに?」 「うめぇもんだ」 「うめぇもん!ゆっくりしたい!」 二度ほど手を打ってからパンくずを投げ入れると、見えてくる魚影。 紅と白に染められた鯉だ。 ばしゃばしゃと音をたてて餌をむさぼっている。 我先にと争っているようにしか見えない。 「ゆっ!?ゆっくりしていってね!」 「ゆっくりすればいいのに!」 「どおしてゆっくりしないのぉっ!!!」 里で鯉を育ててる人間がたまにこの湖に放しているのか、浅瀬で生活している鯉がことのほか多い。 最初は三匹ほどだったものが続々と集まっている。 よく見ると浮上してくる多くの魚影がわかるだろう。 どんなのが集まってきたかを腰を下ろしてじっくりと見据える。 紅白に五色、浅黄や九紋竜が多いかな。山吹黄金が異様な美しさで浮かんできた。 おっ、銀松葉なんて全身深紅の綺麗なのもいるじゃないか。ひょっとして紅魔館でも育ててたりするのか? さまざまな鯉に目を奪われていると小さな一匹が無用心にも近づいてくる。 つぶらなおめめをぱっちりあけて、興奮しているのか顔がやや赤い。 「これがおさかな?」 「そうだ。うまいぞ」 「ゆっ!たべたいよ!たべさせて!!」 「自分の餌は自分でとってこいよ」 ぴんと指で弾いて、そいつをいまだ喧騒冷めやらぬ湖面へと投じた。 「ゆ?」 何をされたのか理解してない表情。 惚けていると言うか、呆気にとられているというか、とにかくそんな間の抜けた顔だ。 たまらない。 ぽちゃりと音がした。悲鳴は聞こえない。 あの体格だ。鯉に噛まれて即座に絶命したとしても不思議ではない。 「ゆぅうぅぅぅうううぅうっぅぅぅぅっっ!!!」 「れーむのごどもがーーーーーっ!!!」 「ひどいよぉぉぉおぉっぉおおおおお!!」 「そんなことより、あのちびがどうなったか見たほうがいいんじゃないか?おかーさん」 そういわれて慌てて桟橋の端に寄って、湖面を見下ろす親子。 しかし数多の鯉による乱舞でちびの姿は見えやしない。 「ゆ?いないよ!」 「たすかったのかな?」 「ゆっくりにげられたんだね!」 なぜか前向きに考える饅頭。 「馬鹿か。食われたに決まってんだろ、こんな風によ」 「いゆ゛っ!」 背中をちょいとつつくだけでこぼれるように落ちた小ゆっくり霊夢。 「れいむーーーー!」 「れいむのいもーとがおちちゃった!」 ばしゃばしゃとその小ゆっくり霊夢にむらがる鯉鯉鯉。 鯉は何でも食う。 水草はもちろんのこと、貝や虫、さらには甲殻類まで食うという。 そんな鯉に、ただの饅頭と同じつくりをしているゆっくりが抵抗できるわけもなく、徐々に食いちぎられていく。 発情したゆっくりアリスなど比較にならないほどの怒涛の攻勢。近づいては噛み、近づいては噛んでいく。 皮はふやける間もなく次々とついばまれ、ぼろぼろと欠けていき、餡子は露出したかと思うともう鯉の中だ。 「だじげてっ!おがあぁぁさぁんっ!だじげてぶっ!ここはやだよ!ゆっぐりできないぃぃいぃぃ!!!あびゅいっ!」 「うわぁぁぁっやめて!たべないで!れ゛い゛む゛のごども゛だべないでぇぇえぇぇぇぇぇっっ!!」 「いやだよっ!やめてよ!れいむのいもーとなんだよっ!どうしてたべちゃうのぉぉおお!」 凄い表情で涙や鼻水を垂れ流しながら口角泡を飛ばす残った二匹。 「なぁ、なんで助けに行かないんだ?」 「ゆっ!おにーさんがやったんだからおにーさんがたすけてよ!」 「親は子を助けるもんだろうに、この駄目親」 「ゆっ!れーむはだめなおやなんかじゃないよっ!いいおやだよ!!ゆっくりあやまってね!ついでにこどもをたすけてねっ!」 「おがーーざんっ!おがーざんっ!」 「ああ、それは無理だ。もう食われちまって死んでる」 視線の先にはボロクズになった皮と餡子らしきものが浮かんでいた。 しかもその遺品も鯉にぱくぱくと食われてしまっている。健啖だね。 「ゆっびゅぅぅううんっ!!!う゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛っ!」 「お゛に゛ぃざん゛っ、な゛ん゛でれ゛い゛む゛だぢに゛ごん゛な゛びどい゛ごどずるのぉ!!!」 「面白いからに決まってんだろ、この馬鹿饅頭どもめ」 「お゛も゛じろ゛ぐな゛い゛っ!ゆ゛っぐり゛でぎな゛い゛じ、わ゛ら゛え゛な゛い゛よ゛ぅっ!!」 「れ゛い゛む゛の゛ごどもがびどり゛に゛な゛っぢゃっだの゛ぉおぉぉおおぉっ!」 「俺は笑えるんだって、今のお前らの顔が最高に最低で笑っちゃうぜ、ぷっ馬鹿丸出しっははははははは」 「う゛わ゛ぁぁあ゛あ゛あ゛ぁぁあ゛あ゛ぁぁん!!」 「それにお前の子供を一匹だけ残すわけないだろ、ほれ、親なんだから今度はさっさと助けに行けよな」 「や゛べでっ!お゛ね゛がい゛じまずっ!!や゛め゛でぐだぢい゛っだずげでぐだざい゛っ!!!」 「死にたくない?」 「じに゛だぐな゛い゛でずっ!!」 「饅頭でも死にたくないとかあるんだ。偉そうでむかつく。自分は生き物ですよ~みたいなこと言うなよ気持ち悪い」 「ぅゆ゛っ!!」 「い゛や゛ぁあ゛ぁぁぁあ゛あ゛あ゛あ゛ぁぁぁぁぁぁっっ!!!」 ぴんと弾いて投下。 何匹かは餌をせっつく雛鳥のように口をぱくぱくと開けて待ち構えているようにも見える。 しかし落ち行くゆっくり霊夢からは、地獄で手招きしている死者の群れにしか見えないだろう。 捕まれば死あるのみ。しかもゆっくりには逃げる術は無い。 ばしゃばしゃという音がいっそう強くなった。 まるで自分の身が引きちぎられたかのような悲痛な叫びをあげる母。 いいね、うん、いいよ。 「ほら、助けに行けよ。あいつはそれなりに大きいし、今なら助かるぜ。絶対だ。なんなら手伝ってもいい」 「お゛がぁあ゛ぁあ゛あ゛ぢゃぁぁあ゛ぁあ゛あ゛んっ!だずげでえ゛ぇえ゛え゛え゛ぇえ゛ぇぇぇっ!!!」 体を揺らすと言う、抵抗にもなっていない無駄な行動をやめずに橋を見上げ、母に助けを求める。 その愛娘の声にびくんっと震える母。いまだ涙を流しているが、その顔にはやや決意めいたものが見えた。 「ゆ゛っ!まっ゛ででねっ!いま、だずける゛よ!!!」 飛んだ。下には鯉が暴れまわっているので、それが受け止める形になって水に落ちはしなかった。 そのまま噛み跡も痛々しい子ゆっくり霊夢を舌でうまく捕まえ、口のなかに保護すると、集まってくる鯉の上を上手く跳ねてこちらに近づいてくる。 なかなかの跳躍。これが経験を積んだ生き物の成せる業か。 「ほにぃいさんっ!はやふたふへへねっ!!ここはゆっぷりでひないよっ!」 ひとところにじっとしていないで、鯉の頭上をせわしなく飛び跳ねながら叫ぶ。 舌の上に置いている子を刺激しないためか舌足らずな喋り方になっている。 そのまなざしは熱く燃えているようだ。 なかなかやるじゃないか。ふふっ。 「お前、ゆっくりのくせに恰好良いぞ。やるなぁおかあさん」 「ひひからっ!ゆっふりひへはいへ、はふへへっ!!」 「あ~助けたいのはやまやまだけどちょっと急用が入ってね。お隣のおきぬちゃんが、妖怪枕返しに枕を返されたらしい。一大事なんだ。じゃ」 「ゆ゛っ!?」 言い残して走り去る。ざんざんざんとわずかに揺れる桟橋。 「まままっまっでぇえええええっ!!おいでがないでぇえぇぇぇっ!!はふへへ!はふへてほぅっ!!!てふだうっでいっだのにぃいいぃいっ」 絶望に染まる母ゆっくり霊夢の顔。 さらに襲い掛かる鯉。まるで獲物を返せと抗議しているようだ。いや、実際にそうだったに違いない。 「い゛い゛だい゛っ!ばめ゛べっ!!ぶぇっ!!」 衝撃でせっかくとりもどした子供を吐き出してしまう。 ぽちゃんと水音がするかしないかのうちにばしゃばしゃと祭りのような騒ぎになる。 やがてその小さな餌からもあぶれた鯉が大物のほうへ寄ってくる。 「ゆっ!やめてねっ!!こっちこっちこないでねぇっ!!やべぇっ!」 「だめだよっ!こっちはあぶないよっ!!そこでゆっくりしててね!いやだっていってるのに!」 「どおしてこっぢぐるのぉっほぉぉおおおぉぉんっっ!」 背後にそんな悲鳴を聞いた気がしたけど、歩みを止めることはしない。 あんなふうに餌をやってれば、そのうち龍になる鯉とか出てこないかなぁ。 終わり。 鯉の種類はwikiより。 なんとなく幻想郷には、人間の生活に根ざしている妖怪はいない感じがあります。 垢嘗めとか家鳴りとか。 著:Hey!胡乱
https://w.atwiki.jp/yukkuri_gyakutai/pages/1153.html
ゆっくり異変 幻想卿最悪にして無害な異変。突如人妖の集う異世界に出現したゆっくり。 最初のうちは田畑を荒らす、人家に忍び込んで食物を食い散らかす等と言った他愛もない被害であったが 上手いからと言う理由で駆除は徹底されず、生かさず殺さずバランスで持ってその数を安定させていた。 しかし加工所などから逃げ出した高収量品種が野生に帰り、その数を比較的安全な山で莫大に増やし 異変の兆候として禿山が散見されるようになった。 そして次なる兆候に平野部で広大な草原の一部忽然と消えるミステリーサークルが確認されるようになった。 また農村部でもゆっくりの目撃頻度が高くなるといった情報も入るようになった 最終段階に置いて恰も蝗の如く天地を埋め尽くす量のゆっくりが里にあらわれた。異常増殖したれいむ・まりさ種を中心としたゆっくりが餌がなくなる に連れて人里へその進路を取り始めるようになり、そのあとを考えられないくらい増殖したレミリア・フラン種がおっかけると言うゆっくりできない状況が 人里の被害を増殖させる事態へと至った 食い物と言う食い物は食べ尽くされて、奇しくも宴会中であった博麗神社にもその津波が押し寄せた為異変は決定的なものとなった 宴会を潰された人妖が幻想郷の各地を弾幕を展開し、3日3晩の大掃討作戦が行われた。後にこの騒動は炎の3日間と言われる様になった その後何日も漂う焼きまんじゅうの匂いとともにこの異変は後世にまで伝わることだろう
https://w.atwiki.jp/yukkuri_gyakutai/pages/2437.html
ゆっくり屋敷でゆっくりしていってね! 永遠に! まあ聞くがよいゆっくりどもよ。おまえたちのためになる話じゃて。 おまえたちは人のものを勝手に盗んだり、人の家に勝手に入り込んで荒らしたりととんだたわけどもじゃ。 それらも勘弁しがたいことじゃが、おまえたちは仲間にもむごいことをしおる。 飾がないだの亜種だの畸形だのと馬鹿にしては責め殺してしまうではないか。挙句の果てには同属をも喰らうときている。 よいか、そういうゆっくりには必ずバチが当たるのじゃぞ。神さまはどこにでもおらっしゃる。そして見てらっしゃるのじゃ。 さて、おぬしら外道に当たるバチのひとつについて教えてやろうかの。 あるところに、“ゆっくり屋敷”という屋敷があるそうな。 盗みなどの悪たれを働いた帰りに、ゆっくりは深い霧に遭う。どんなに天気が良くとも、いつの間にか霧に巻かれるのじゃ。 霧の中を闇雲に歩いていると遠くに灯りが見えてくるのだという。おぬしらは愚かゆえにそれを救いの灯だと疑いもせずに駆けていくことじゃろうよ。 灯りに近づいていくと、大きな屋敷が霧のなかからぼうっと浮かび上がってくるという。 屋敷からはかすかにゆっくりゆっくりと楽しげな声が聞こえてくる。 その声に誘われて屋敷の玄関にまでたどり着くと、扉になにか書かれているのがわかるじゃろう。 その文は「どんなゆっくりでも遠慮せずにゆっくりしていってね! おいしい食べ物や楽しい遊びでゆっくり歓迎するよ!」と読める。 おぬしらは一休みさせてもらおうと入るかもしれん。横着にもここを自分の家にしようと思うかもしれん。 まあどのみち屋敷に入るしかあるまい。例えきびすを返して去ろうとも、再び霧の中から屋敷が現れる。もはや逃れられんのじゃ。 屋敷に入り通路を進んでいくと大広間に突き当たる。そこには多種多様おびただしい数のゆっくりたちがゆっくりしておる。 大広間は豪華に飾られており、最上のクッションと椅子、いかにも楽しげな玩具があり、大テーブルの上にはありとあらゆる珍味佳肴が山のように盛られておる。 ゆっくりたちはそこで、食えや飲めや遊べやゆっくりすっきりと、ゆっくりの尽きぬこの世の楽園のように見える。 だがしかし、それはすべて見せかけにすぎぬ! 食物はすべて腐っていて酷い味がし、よくよく見ればすべてゆっくりを調理したものではないか! だが一口でも食せば、果て無き飢えがおぬしらを襲い、喰い続けるしかないのじゃ。喰いすぎで皮が爆ぜ、食べ物が漏れ出してもな。 クッションや椅子は体を乗せたが最後! 鉄線と鉤爪が飛び出し愚かなゆっくりを苦痛と共に拘束し、二度と逃れることはできぬ。 玩具もそうじゃ。これらにはすべて罠が仕掛けられており、触れれば拘束され、恐ろしい拷問を永遠に受け続けることになる。 いたるところですっきりしているゆっくりたちは、おぬしらの眼から見れば微笑ましいものなのじゃろうが、よく見てみればおかしいことに気がつくじゃろう。 終わりがないのじゃ! 延々と延々とすっきりし続けておる。餡を使い果たしミイラのように干からびてもすっきりは終わらせられん。 絶え間なく子が生れ落ちるがそれらはすべておぞましい畸形じゃ。畸形どもは呪われた誕生を祝して跳ね回り親を囃し立てる。 何かに触る前にこの屋敷の本性に気がつけた、多少は賢しいゆっくりも、もはやその運命は窮まっておる。 屋敷から出ようとして、大広間に無数にある扉のどれをくぐっても、待っているのは複雑極まりない迷路じゃ。 その迷路を延々と彷徨った挙句、迷路を徘徊する恐ろしい何物かに食われるか、大広間に逆戻りするかのどちらかじゃ。 そしてこの屋敷の真の恐怖は、ここでは誰も死ぬことができぬということじゃ! そこかしこに腐り果てたゆっくり、引き裂かれたゆっくりを見出すじゃろうが、それらはすべて生きておる。どんな目にあっても死ねぬのじゃ。 また、ここに入ったすべてのゆっくりはゆっくりすっきりむしゃむしゃしあわせせなど、ゆっくりにとって肯定的な言葉しか喋れぬようになる。いかにも楽しげな声でな。 だがその顔は苦痛と恐怖と絶望でひきつっておるのじゃ。 この屋敷を誰が建てたかはわかってはおらぬ。おそらくは妖怪の仕業じゃろうか。もっと恐ろしいものやもしれん。 ゆっくりの身勝手で欲深な性向を嫌う何者かがその生き様を皮肉ってやるために建てたことは間違いあるまいて。 どうじゃ恐ろしいじゃろう? 恐ろしいと思ったのなら今回だけは許してやろう。もう盗みなどしてはいかんぞ! さあ帰った帰った! 「ひどいもうそうだったね!」 「ばかなじじいだったね!」 「かんぜんにだまされていたよね!」 「ちょろいもんだよね!」 「ちーっともこわくなんかないよ!」 「あんなのほんとうなわけないも~ん!」 「かみさまはゆっくりのみかただよ!ゆっくりがいちばんえらいんだよ!」 「ゆっくりのゆっくりをじゃまするにんげんのほうにバチがあたるにきまってるよ!」 「ゆ!なんだがきりがでてきたよ!」 「そういうきせつだからだよ!しぜんげんしょうだよ!」 「はやくゆっくりプレイスにかえろう!」 「ゆ!なんだろうあのあかり……」 このSSに感想を付ける
https://w.atwiki.jp/yukkuri_gyakutai/pages/134.html
「よし、今日はここまでにしようか」 「はーい」 「けーね先生さようならー」 「宿題をちゃんとやるんだぞ」 「えー」 「慧音先生また明日―」 ここは幻想郷の人間の里にある寺子屋、里に住む子供たちが集まり読み書きを学んでいた。 授業も終わり子供たちは家や遊び場など思い思いの場所に散らばる所であった。 5人ほどが集まってなにやら楽しそうにしている、彼らは皆農家の息子で小さい頃からの仲良しグループであった。 ここ1週間ほどは畑の種まきの時期で、皆寺子屋が終わったら真っ直ぐ家に帰り親の仕事の手伝いをしなくてはならず久々の自由な時間に胸を躍らせていた。 彼らが向かおうとしているのは里から少し離れた所に作った秘密基地である。 今は誰も使っていない資材小屋で、彼らは少しずつ遊び道具や家具を持ち込み、遊びの拠点となっていた。 この秘密基地を作るのに協力してくれたのが慧音先生の知り合いだという白髪の女性であった。 彼女は「やっぱ男の子には秘密基地が無くちゃねえ」と言って、どこから持ってきたのか火鉢やござ、ちゃぶ台などを秘密基地に提供し、釣竿や竹馬などの遊び道具も作ってくれた。 竹馬を作ってくれた際は「いい竹が取り放題のところがあるんだ」と嬉しそうに話していて、秘密基地には何かと竹製の物が多かったりする。 またその女性は「私の家も近いからこの辺には悪さをする妖怪や妖精は来ないから安心していいよ」と太鼓判を押してくれている。 少年たちは秘密基地への道すがら今日は何をして遊ぼうか考えていた、そうだ、今日は魚釣りに行ってお姉さんに魚を釣ってプレゼントしてあげよう! 1週間ぶりの秘密基地に少年達の足取りは自然と軽くなっていた。 場所は変わってゆっくり一家の巣 「ゆっくりしていってね!!!」 今日もゆっくりたちのお決まりの台詞が巣に響く。 ここはゆっくりたちがゆっくり暮らしている巣、とはいっても1週間ほど前に無人の小屋を発見し住み着いたばかりの新居である。 ここに住んでいるのは成体のお母さん霊夢、そしてその子供たちである。 子供達のうち5匹はちびゆっくりれいむ、後の4匹はちびゆっくりまりさだ。 ちびれいむの方が若干大きく、ちびまりさはこの巣に着てから生まれた子供たちであった。 ちびまりさの母体であるゆっくり魔理沙はお母さん霊夢との繁殖に耐えられず絶命、お母さん霊夢が子供たちを育てていた。 小川や草原、林などゆっくりの餌となる虫や草花がすぐ手に入る環境。 ゆっくりたちをいじめて馬鹿にする妖精や恐ろしい野犬なども来ない。 更にゆっくりたちの寝床や子供たちにとっての遊び道具もこの巣には大量にあった。 見たことも無い竹で出来たおもちゃ、ちびゆっくりが全員乗っても壊れない見晴らし台。 この巣はゆっくりにとって理想郷だった。 お母さんが運んできた虫や草花のお昼ごはんをたっぷり食べ、ちびゆっくりたちは笑顔を浮かべ巣で思い思いに遊んでいた。 「ゆっくりおいかけっこしようね!」「ゆっくりまりさもあしょぶー」 「すなばでゆっくりしようね!」「ゆっくりー!」 「おかあさぁん、おうたうたって!」「ゆっゆっゆー!」 寝床ではお腹いっぱいになったちびまりさが2匹すやすやと寝息を立てていて、それをほっぺたで撫でながら「ゆ~、ゆ~」と子守唄を歌うお母さん霊夢その表情はこれ以上無いと言うほど幸せそうである。 ゆっくりたちのゆっくりとした至福の時間、毎日が楽しくて仕方が無かった。 ガラガラ 秘密基地の扉を開けた少年達は寸前まで描いていた楽しい時間のことなど忘れ、呆然と立ち尽くしていた。 少年達が見たのはボロボロになった秘密基地。 床には食い散らかした虫や草木のカスが散乱し、少年達が捨てられていた新聞で一生懸命作った障子はビリビリに破かれていた。 お姉さんが作ってくれた竹馬は縄の部分が食いちぎられただの竹の棒に。 お姉さんが作ってくれた釣竿は糸が切れ竿も折れている。 魚篭の中にはちびゆっくりが寝ていて「ゆ~、ゆゆ~」と不快な寝言が聞こえてくる。 火鉢は灰が散乱し今も直ちびゆっくりがゴロゴロ転がって灰を撒き散らしている。 極めつけはちゃぶ台で、ど真ん中に黒ずんだ何かの塊が鎮座していた。 突然の侵入者にゆっくりたちは驚くかと思いきや 「「「ゆっくりしていってね!!!」」」 と母娘そろってこちらに笑顔でごあいさつ。 混乱し動けずにいる少年達にゆっくりたちは言葉を続ける 「お兄さんたちゆっくりできるひと?」 「れいむたちのおうちでゆっくりしていってね!!!」 その無神経な言葉に少年の一人が切れた。 「うわあああああああああああああああああああああああ」 「おまえらあああああああああああああああああ」 手近なちびれいむを鷲掴みにし床に叩きつける! 「ゆ゛う゛う゛う゛う゛う゛う゛う゛う゛う゛う゛」 投げられたちびれいむは目を回して叫び声を上げる 「ゆっくりやめてよね!!!」 お母さん霊夢が少年をにらみつけるがそんな物におびえる物は居ない。 他の少年達も参加しゆっくりたちを攻撃し始めた。 ちびれいむを壁に投げつける!しかしちびれいむは軽いため致命傷にはならず泣き叫ぶちびれいむ。 「い゛た゛い゛よ゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛」 ちびまりさが入った魚篭を振り回し中のちびまりさが遠心力で放り出される! 「ゆ゛!ゆ゛!」「おかあさんいたいよ!!!たすけて!!!」 そしてついに一人の少年がちびれいむを踏みつけた! ブチュ 餡子が漏れる音がしてちびれいむが潰れてぺしゃんこになる、少年は「うわ、やっちまった」と足が汚れるのを気にしている。 それを見てしまったお母さん霊夢、顔を真っ赤にして「な゛に゛す゛る゛の゛お゛お゛お゛!!!」と近くに居る子供たちをかばいながら少年に体当たりをする。 「うるせーよ!」 少年が思い切りお母さん霊夢を殴る!殴りつける!力任せにクッションのような弾力のお母さん霊夢を殴り続ける! ボス!ボス!ボス! 「お゛か゛あ゛さ゛あ゛あ゛あ゛ん゛」 「も゛う゛や゛め゛て゛あ゛げ゛て゛よ゛ね゛!!!」 サンドバックを殴るような音が響く中、ちびゆっくちたちは泣き叫ぶ。 ひとしきりゆっくりたちを投げたり殴ったりした少年達は少し落ち着きを取り戻した。 そして小腹が空いたことに気づく少年、そこで足元で潰れたちびれいむの中身の餡子に目が行く。 こいつらって餡子で食べられるんだよな…。 お母さん霊夢は咳き込みながらもよろよろと体制を建て直し「ゆう…ゆう…」と荒い息をついている。 ちびれいむやちびまりさはお母さんほどのダメージは受けておらず「おかあさんだいじょうぶ?」と心配そうにしている。 少年達はお姉さんがついでに作っていた竹串を持ち出し、火鉢に炭を載せ、これまたお姉さんがくれた小さな火を発生させるお札を使い火を起こしていた。 自分達は解放されたと思ったゆっくりたちは、火鉢の周りが暖かい事に気づき 「ほかほかだね!!!」「ゆっくりできるよ!!!」 と上機嫌になっている。 少年(…こいつら脳みそあんのか?餡子だから無いのか?) やがて炭が真っ赤になり少年達はちびゆっくりをカゴに放り込み出した。 むぎゅ、ぽい、むぎゅ 最初はきゃっきゃとしていたちびゆっくりたちもぎゅうぎゅう詰めになる頃には 「ぐるぢいよ!!!」 「だしてよ!!!ゆっくりできないよ!!!」 と騒ぎたてる。 お母さん霊夢は「みんなをゆっくりさせてよね!!!」と暴れだしたので少年の一人が上から体重をかけて押さえ込んで動けないようにしている。 「前さ、縁日で食べた焼き饅頭ってのが美味しかったんだよね」 「あれかー、お祭の時くらいしか饅頭なんて食えなかったからな」 「俺食ったこと無いぞ、そんなにうめえのか?」 少年達が会話しながらカゴから一匹のちびれいむを取り出す。 自分は出して可愛がってもらえるのものと勘違いしたちびれいむは「ゆっくりしようね!!」と笑顔を少年に向けている。 少年はニコニコしながら手のちびれいむを竹串に突き刺した 「い゛や゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛」 ちびれいむの叫びが響く。 幸い?串が細いため致命傷には至らず最初のショックの後はちびれいむは意識もはっきりしている。 「い゛た゛い゛よ゛!!お゛か゛あ゛さ゛ん゛!!!」 叫ぶちびれいむを無視して炭火にかざされる竹串、今まで感じたことも無い高熱がちびれいむを焦がす! 「あ゛つ゛い゛!!あ゛つ゛い゛よ゛お゛お゛お゛お゛!!!」 ちびれいむのぷにぷにのほっぺたが水分を失いひび割れ、少しずつ香ばしい臭いがあたりに漂い始める。 お母さん霊夢は「な゛に゛す゛る゛の゛お゛お゛お゛お゛お゛!!!!!」と絶叫、他の子供たちもカゴの隙間から惨状を目の当たりにし、涙と鼻水で顔をぐしゃぐしゃにしている。 「い゛い゛い゛い゛い゛い゛い゛い゛い゛い゛い゛い゛い゛い゛」 耳をつんざく様な絶叫を残しちびれいむは絶命、こんがり焦げ目の付いた焼き饅頭のできあがりである。 「お、こりゃうめえわ」 「だろ?」 味を確認すると二匹目の調理に取り掛かる、次に掴まれたのはちびまりさである。 「ゆっくりはなちてよ!!!」ひっしに身体をよじらせるちびまりさ、いつもならお母さんが助けてくれる、敵をやっつけてお母さんが優しく撫でてくれる。 そんな思いもむなしく串刺しにされ火にあぶられるちびまりさ。 「お゛か゛あ゛さ゛ん゛!!!た゛す゛け゛て゛え゛え゛え゛!!!」 「あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛」 「お゛か゛…さ゛…」 焼き饅頭二串目のできあがりである。 次々と串刺しにされ焼かれていく子供たち、お母さん霊夢はもはや狂ったように「や゛め゛て゛よ゛ね゛え゛え゛え゛え゛え゛え゛」と叫ぶのみである。 子供たちが残り2匹になった所で少年達の空腹は満たされた。 ちびれいむとちびまりさ一匹ずつで、あまりのショックに白目を剥いて気絶している。 お母さん霊夢は焦点の合わない目で「ゆ…ゆ…」とわけの分からないことをつぶやいている。 「腹いっぱいになったしこいつらどーする?」 「このでかいのってさ、また子供産むんじゃねーの?」 「だったら取っといて他のゆっくり連れてくりゃずっと饅頭食べ放題?!」 ここは少年達の秘密基地、今日も寺子屋の授業が終わった少年達が集まっている。 少し前と違うのは板で仕切った狭いスペースがあること、そこには食べ残したゆっくりの子供とお母さん霊夢が飼われていた。 冷たい床にちょっとだけワラを敷いた粗末な寝床、与えられる食事は犬も食べないような腐りかけのクズ野菜である。 最初は「もっとおいしいものがたべたいよ!!!」「おうちかえる!!!」と騒いでいたがそれしか食べるのもが無いと分かると黙って食べるようになった。 子供を残しているのは単に気まぐれで、また焼き饅頭が食べたくなったら串に刺して焼くだけである。 そうだ、今度お姉さんに焼き饅頭をご馳走してあげよう。 白髪の女性の笑顔を思い描く少年は頬が少し赤くなっていた。 秘密基地でゆっくり(完)