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私、博麗霊夢はゆっくりを飼っている。自分と似た姿をしているゆっくりれいむだ。 ゆっくりれいむと出会った当初は自分と似た饅頭が動いているとあって気味が悪く見えたものだが、 今となっては仲良くやっている。 例えば庭の掃除を終えて、一休みとして昼寝をしようと座布団を探していたとき、 私のそばまで飛び跳ねてくると 「おひるね♪おひるね♪れいむといっしょにゆっくりしようよ!!」 と、自らの身体を枕代わりにさせてくる。 頭を預けるとふんわりと柔らかく、餡子の甘くていいにおいがする。 そのことをゆっくりれいむに告げると、 「ここがれ~むのゆっくりプレイスだよ!!ゆっくりしていってね!!」 と、ふるふると喜んでいる。自分が飼い主の役に立つことがうれしいのだろう。まったく可愛いやつめ。 ちなみにゆっくりれいむは自分のことは【れいむ】、霊夢のことは【れ~む】と呼ぶ。ややこしい。 とても寝心地がよかったので、枕になってくれたお礼にとゆっくりれいむを抱っこして膝の上にのせてあげた。ふにりとした柔らかい感触を手と膝に感じた。 意外と重い。中身が詰まっているのだろう。 「ゆぅ~♪」 ゆっくりれいむはご機嫌だ。すりすりと顔を胸に摺り寄せてくる。女の子同士?とはいえ少し恥ずかしい。 「ここをれいむのゆっくりポイントにしてもいい?すっごくゆっくりできるよ!」 そうやって満面の笑みでせがんでくる。特に断る理由もないのでいいよと答えると、ゆっくりれいむは目をつぶって動かなくなった。 ゆっくりするためであろう。 「あったかくてやわらかい・・・。おかあさんみたい・・・。」 この年で母親呼ばわりされるとは思わなかったが、悪い気がしなかった。 ところでゆっくりプレイスとゆっくりポイントの違いって何だろう。 その後の事であるが、友人の霧雨魔理沙が自分の飼っているゆっくりアリスを連れてきた。アリス本人に似てか、 礼儀正しくておしゃまなところがあった。そういえば以前ゆっくりれいむを抱っこしてあげたら喜んだことを思い出す。 喜んでくれたらいいなと、ためしにとゆっくりアリスを抱っこしてあげた。 「はなして!ありすはもうこどもじゃないの!」 そうは言っておきながら顔は笑っている。素直じゃないところもアリスそっくりだ。 そのときゆっくりれいむが奥の部屋から飛び跳ねてきた。ゆっくりの名にあるまじきスピードだった。息まできらせている。 ゆっくりれいむは泣きそうな顔でゆっくりアリスをにらんだ後、 「ここはれいむのゆっくりポイントだよ!ゆっくりどいてね!」 と泣き叫んでしまった。まさかやきもちを焼かれるとは思ってもいなかった。このままでは埒が明かないので、 悪いけどゆっくりアリスにはどいてもらった。ゆっくりアリスは何も言わなかったが、目を伏せてとても残念そうな顔をしていた。 あとで魔理沙にゆっくりアリスを抱っこしてあげるように頼んだ。魔理沙はあっさりと了承してくれた。 このときゆっくりアリスが一瞬うれしそうな顔をしたことを私は見逃さなかった。 その日の夜、なんで他のゆっくりをどかそうとしたのかと叱ったら、 「れ~むのうわきもの!だっこしてくれるのはれいむだけじゃなかったの!れいむのゆっくりポイントにしてくれるっていったのに!」 ぷく~っと、ふくれつらですねている。あの時は軽く約束してしまったが、それほど重要な約束であるとは思わなかった。 たぶん私達とは常識が違うのであろう。それでも友達を追い出そうとすることは最低だときつく叱った。 今度あんなことをしたら二度と抱っこしてあげないというと、 「ゅっ・・・ゅ・・・ごめ゛んなざい!ごめんな゛ざい!もうにどとじまぜん・・・。だかられいむのこときらいにならないでぇ!! れ~むといっしょじゃないとゆっくりできないよ!ゆっぐりしたくないよ!」 泣き出しちゃったよ。どうしよう。まぁ、反省しているならいいか。 そう思いながら抱っこしてあげる。我ながら甘くなってしまったものだ。 ゆっくりれいむは頭をぐりぐりと強く擦り付けてくる。やはりゆっくりポイントを奪われるのはよっぽどのことだったのだろう。 それならばと、もう二度と友達を無理やりどかそうとしないならいくらでも抱っこしてあげるとゆっくりれいむに告げると、 「ゆっくり・・・・・・ごめんなさい・・・・・。ゆぅ・・・ゅ・・・・・・・・・。」 ゆっくりれいむは腕の中に納まり、あっという間に寝てしまった。普段あれほど取り乱すことはなかったから疲れたのであろう。 そう考えると、これほど大事に思われているのも悪くはない。 ゆっくりれいむを抱え、布団の中に連れて行く。今夜は一緒に寝てあげよう。 なんだか、子供の頃に何かあって泣いてしまった後、お母さんの布団の中にもぐりこんだときのことを思い出す。 あのときはどんなものからも守られている感じがした。怖いものが絶対に近づいてこない。安心できる場所。どこよりもゆっくりできた。 ゆっくり達にしてみれば、ゆっくりすることは存在意義なのかもしれない。それならばあれほどまでに守ろうとしたのも納得できる。 誰だって大事な人の隣を他の人に渡したくはないだろう。今度からは気をつけよう。そう思いながら、隣にいるゆっくりれいむをなでる。 とても安心した顔をしている。これを見ると、また抱っこしてあげたくなる。お母さんになった気分だ。 ふとゆっくりれいむの口元を見ると、寝言を言っているようだ。どんな夢を見ているのだろう。 「れ~むのおなかきもちいいょぉ・・・・・・・。ぷにぷにしてるぅ・・・・・おもちみたい・・・・」 やっぱやめだ。二度とだっこなんかしてやらん。 涙がとまらないよ!どうしてくれるの!! -- ゆっく (2009-03-27 02 44 17)
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「う~♪う~♪」 どこからともなくゆっくりれみりゃがやって来る。ゆっくりれみりゃの体にはダンボールがくくりつけられている。 ゆっくりサービス【う―ぱっく】だ。 人間が友達のゆっくりに仕送りをしたいときや、逆にゆっくりからの仕送りを受け取るときにやってくる。 ゆっくり同士は言うまでもない。 「う~♪ゆっくり~♪」 ゆっくりれみりゃはゆっくりれいむとゆっくりまりさの群れに向かってダンボールを置いていった。 そのまま飛び去ろうとするので、れいむとまりさは 「あ、おとどけものだ!」 「ゆっくりまっててね!」 慌ててれみりゃにお礼の果物を渡す。そうしないとすねたれみりゃに次から届けてもらえなくなる。 そのくせれみりゃは荷物を届けたらすぐに飛び去ろうとする忘れっぽさがあるから困り者だ。 「なにかな?なにかな?」 「ゆゅぅ!なかでゆっくりうごいてるよ!!」「ゆっくりあけてね!」 うきうきとダンボールの中を空けてみせる。その中にはゆっくりれいむの赤ちゃんが入っていた。 「ゆっくりしてる~!!」 「なかま、なかま!」「あかちゃんがきたよ!」 「かわいいね~♪」「ぷにぷに!ぷにぷに!」 赤ちゃんはよたよたと擦り寄ってくる。まだ体が固まっていないためか、感触は他のゆっくり達に比べてぷにぷにと柔らかそうだ。 体の下の方が地面の硬さに負けてぺたりとつぶれていた。 「ゆっくりちていってね!!」 舌足らずな声で産声を上げる。なぜかその顔は自信満々だ。何の根拠があるのだろう。 ゆっくりは妖精のように自然発生するため、どこからともなくいきなり生まれる。しかし生まれたての赤ちゃんでは危ないので、 ゆっくりれみりゃが届けてくるのだ。れみりゃが届けて、お礼の果物を渡し、れいむたちが育てる。共生関係が出来上がっていた。 「いっしょにゆっくりしようね!」 「ゆっくり~♪」 「ゆっくりちていってね!ゆっくりちていってね!」 そして今日もゆっくりする。ゆっくりたちはさびしがりや。ゆっくり達は友達と一緒にゆっくりすることで生きていくエネルギーを得る。 仲間は多いほうがにぎやかで楽しい。 「「「ゆっくりしていってね!!「ちていってね!」」」」 うーぱっくによる繁殖だと生々しくなくていいなw -- 名無しさん (2010-09-15 17 57 52) 名前 コメント
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このストーリーには若干のかわいがり成分が含まれて降ります。 それ以外にも都会派な家具や、ニコニコ動画といったものが登場します。 今日は日曜日、休みの日はうちで飼っているれいむとゆっくりするのが日課だ。 うちで飼っているゆっくりれいむは、木に上って降りれなくなっていたところを保護した。 なかなか話のわかるゆっくりで家で飼うことに決めた。 飼い始めの頃は床に落ちているようなものは何でも口にしてめちゃくちゃにしてしまったが、 ゆっくり教育してあげるとこちらの言うことを理解して迷惑を余り掛けなくなった。 俺はパソコンを起動して、モニターが置いてある机にれいむを乗せる。 最近はこうやって、よく一緒にニコニコ動画を見ていた。 「ゆっ!ゆっ!はやくみせてね!ゆっくりみせてね!」 パソコンが起動するのを待ちきれないれいむは画面の前でぴょんぴょん跳ねている。 「しずかにしろ!れいむ。」 その声を聞くとれいむは跳ねるのをやめ、すこし不満そうにこちらを振り向く。 「ほら、開いたぞ。」 「ゆー♪ゆー♪」 「さてと、なにか面白い動画はっと・・・・。」 その日初めてアクセスしたときは、まず動画ランキングを見る。 「おにいさん!これおもしろそうだよ!」 文字がよめないれいむはサムネイル画像だけで判断する。 自分としてはその下の肌色っぽい画像の動画を開きたいところだが、 れいむの希望をかなえてやる。 動画が始まる。目には留まらなかったがコメントを読むとなかなか面白そうだ。 「・・・これつまらないよ!ゆっくりほかのみようね!!」 10秒も見ないうちにれいむが言う。 仕方ないのでその動画を閉じ、次の動画を探す事にする。 「ゆー・・ゆー・・ゆー・・ゆっ!」 スクロールする画面をじっと見つめていたれいむが何かを見つける。 「れいむだ!れいむが移っているよ!まりさもいる!!」 めずらしくゆっくりたちの動画がランクインしていたようだ。 サムネに移った自分たちをみてれいむが嬉しそうに声をあげる。 動画の内容は4コマ漫画がペラペラと流れていく動画だった。 れいむもこの動画は気に入ったようで最後まで楽しそうにみていた。 「おにいさん!他にもれいむたちのどうがある?」 「ああ、どうかな・・・。」 おすすめの欄には何もなかったので、「ゆっくりしていってね!!」のタグをクリックする。 その中から面白そうなものをさがして開く。 「ほら、これなんかはお前たちが歌って動画だよ。」 その動画は歌詞をゆっくり風にアレンジして機械音声をつけたものだった。 途中かられいむは動画にあわせるように歌い始めた。 「ゆ~ゆ~ゆ~ゆ~♪ゆっゆっゆっゆっ♪ゆっゆっゆっゆっ♪」 「ユッパ!ユッパ!ユパパパパッパッ!ユパパパパパパユッパダカ!!」 動画が終わるとすぐに 「もっと!もっと!れいむもっとうたいたいよ!!」 「そうだな~、つぎはこれがいいかな。」 すこし意地悪してテンポが早く、歌うのが大変なものを選んでみる というより、パートが分かれていて一人では歌いきれない曲なのだが。 「れいむは♪ゆふあっ♪ゆくゆく♪ゆっゆっ♪飴にもまけず~♪さむいと♪ゆふあっ♪とおみん♪ゆっゆっ♪みちゃくじさまですってね~♪あうアグッ!!」 作詞家は病を患っているのではないかと心配になるほどめちゃくちゃな歌詞にれいむは舌を噛んでしまった。 「う”ー!う”ー!」 「だいじょうぶか?れいむ?」 「う”ー!ひたがいだいよー!らめてらおしてね!!!」 そういうとれいむは舌をぺロッと出して目を瞑る。 まったくしょうが無いな・・・。 「ちゃんと目を瞑っていろよ!」 そう言うと、心なしが頬が赤くなっているような気がした。 「よい・・・ショッ!!!!と。」 拳を硬く握り締め、ハンマーのようにれいむの頭に振り下ろす。 「ゆ”へ”っ!!!!」 ガチンと歯が噛みあい、自らの舌を断ち切る。 その舌を拾って口に運び味わってみる。 モチモチとした食感だが、中央の部分はコリコリとした歯ごたえがある。 噛めば程よい甘さが染み出す。甘い餡子もうまいが個人的にはこれ位の甘さも好みである。 「う”く”っ”う”く”く”く”う”く”く”く”く”く”。」 れいむは何かいいたそうにこちらを見ているが舌が引っかかってうまく喋れない様だ。 しだいに顔が赤くなっていく、どんどん赤みは増して行きれいむは苦しそうに震えている。 「ふ”ん”く”く”う”う”う”ふ”ん”ふ”ん”ふ”う”う”う”う”う”ん”ん”く”・・・」 顔がパンパンに晴れ上がったところでれいむは動かなくなり、今度は紫色に変化していく。 目から涙を流しながらもこちらを見つめ続けている。 さすがにちょっとかわいそうになってくる・・・。 「に~こにこど~が♪ これから10秒後にゲームが始まりm(ry」 ゲームを終え、霊夢のほうを向くと焦点の合わない目で天井を見つめる饅頭があった。 ひと汗かいたところで甘いものが欲しくなる。手ごろなところにあったお菓子を口に運ぶ。 ぱくり・・・期待していた味と違う。まずくはないが何かが違う・・・。 手にした饅頭を見ると中身が紫色の餡になっているではないか。 もしやと思い、餡だけを口にいれじっくりと味わう。間違いない。 「完璧に紫芋だ・・・!!」 「うっめぇ!これめっちゃうめ!!」 おしまい
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アスキーアート 2chでの歴史 Goluahでの歴史 ダウンロード 基本データ オプション 性能・戦術 技解説 コンボ 元ネタ アスキーアート _,,....,,_ _人人人人人人人人人人人人人人人_ -''" `''> ゆっくりしていってね!!! < ヽ  ̄^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^ ̄ | ;ノ´ ̄\ \_,. -‐ァ __ _____ ______ | ノ ヽ、ヽr-r'"´ (.__ ,´ _,, '-´ ̄ ̄`-ゝ 、_ イ、 _,.!イ_ _,.ヘーァ'二ハ二ヽ、へ,_7 'r ´ ヽ、ン、 rー''7コ-‐'"´ ; ', `ヽ/`7 ,'==─- -─==', i r-'ァ'"´/ /! ハ ハ ! iヾ_ノ i イ iゝ、イ人レ/_ルヽイ i | !イ´ ,' | /__,.!/ V 、!__ハ ,' ,ゝ レリイi (ヒ_] ヒ_ン ).| .|、i .|| `! !/レi' (ヒ_] ヒ_ン レ'i ノ !Y!"" ,___, "" 「 !ノ i | ,' ノ !'" ,___, "' i .レ' L.',. ヽ _ン L」 ノ| .| ( ,ハ ヽ _ン 人! | ||ヽ、 ,イ| ||イ| / ,.ヘ,)、 )>,、 _____, ,.イ ハ レ ル` ー--─ ´ルレ レ´ 2chでの歴史 弾幕系同人STG「東方Project」の主人公、 博麗 霊夢(右)と霧雨 魔理沙(左)のAA。 東方関連スレが立つとかなり早い段階(ほぼ10レス以内)に貼られる。 というか、東方と関係ないスレでも無差別爆撃気味に貼られる事がある。 「このスレでゆっくりしていってね」という歓迎の意味合いなのだろうが、 一体何がしたいのか謎。元ネタも不明。よく2ゲットしているところを見かける。 「2ch全AAイラスト化計画」より転載 Goluahでの歴史 08/03/14にリラの人により未完成版公開。 08/11/21に完成版が公開される。 ダウンロード ちょっとためしにみたいな 基本データ HP ゲージ本数 ジャンプ回数 ダッシュ チェーン GC 備考 前 後 空 地 空 2000 1 - - - - - - - ジャンプ不可、ガード不可、投げ無効、Dでキャラ切り替え オプション 項目 pt 排他 解説 COIN IKKO IRERU 0 - 無意味 SUMANU SUMANU 0 - 「しあわせ~!」が「すまぬ、すまぬ」に変化。無意味 TARE MARISA 0 - ドット絵っていいよね!がたれ魔理沙に変化。無意味 COMMAND UKETUKE NAGAI 0 A コマンド受付が長くなります(40フレーム) COMMAND UKETUKE MIJIKAI 0 B コマンド受付が短くなります(20フレーム) 合計 65536 - - 性能・戦術 2体を同時に操作する特殊なキャラ。1モラトリオとは異なり、Dボタンで操作(移動)するキャラクターを切り替える。 コマンドは簡単だが、数が多いので局面に合わせて使い分けれるかが重要。 技解説 コンボ 元ネタ 技名 元技 元キャラ モチーフ - 東方Project 博麗 霊夢・霧雨 魔理沙
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俺設定満載ですとも!! 初投稿なのでご容赦を; 現在、私の家には二匹(?)のゆっくりの夫婦が保護されてている。私が連れてきたのだ。 三十分程前だろうか…此処、「幻想卿」で私はいわゆる運送業を営んでいた。 しかし場所が場所、おまけに私は数年前にこの世界に迷い込んだ人間、 いわば「余所者」だ。そんな私に顧客など付くはずも無く、たまに注文を受けては気ままに運ぶ、というものだった。 毎日が気ままで、自分が暮らせる程度の糧を得られれば良かったので、苦には感じなかった。 そんな気ままな日々の中、私は彼等と出会った。 「でいぶをゆっくりばなじずんだぜぇぇぇ!!」 「ばりざぁぁぁ!!ゆっくりでぎないよぉぉぉぉ!!ずっぎりぃぃ!!」 仕事帰りの冬の夜道にその叫び声は響いていた。何事かと駆け付けてみると、泣き叫ぶゆっくり霊夢の上に男が覆いかぶさっていた。 おそらく霊夢の夫であろうゆっくり魔理沙は男にやられたのだろう、透明な四角い箱に閉じ込められていた。 「ああああぁぁ!!霊夢かわいいよ霊夢ゥゥゥゥ!!」 男は霊夢に頬ずりをしながらなんだろう、ちょっとアレな事をしていた。 つまりレイパーお兄さんの様だ。 別にゆっくりがどうなろうが知ったことでは無いのだが、居合わせた以上助けるのが筋という物だろう。 多少ながら腕っ節には心得があったので、二匹を助けることにした。 「そこの君、なにをしているんだね?」 男は動きを止めると振り向き様に襲い掛かってきた。 一応妖怪に分類されるだけあり、素早い反応をしてくる。だが、こんな者に手こずる様では此処の運送屋は勤まらない。 「シッショー!!」 「ハッハッハァァー!!・・・・・・・勝利ナド容易イ・・・・!!」 勝負は一瞬で付いた。 そして数分後・・・ 二匹は私の家に保護されていた。二匹は完全に錯乱していて訳の分からない事を口走っていた。 「もうずっぎりイヤァァァァ!!!ゆっぐじじだいぃぃぃ!!」 「でいぶぅぅぅぅ!!ゆっぐじじようぜぇぇぇ!!ここは魔理沙だじのおうぢだぜぇぇぇ!!ゆっぐじくぁwせdr.....!!」 ちゃっかりオウチ宣言をしてるあたり魔理沙の方が多少落ち着いてると言えよう。 まずは魔理沙に話を聞いてみることにした。 「いったいなんでこんな事になったんだ?」 「うわぁぁぁぁ!!おじさんだれなんだぜ!ゆっくりれいむからはなれてね!!」 魔理沙は霊夢を庇うように眼前に立ちはだかった。良く見ると微かに震えを隠せないようだ。 というか、助けてあげたのにこの扱い・・・私は軽くうなだれながら魔理沙を諭した。 「落ち着け、さっきのお兄さんはいなくなった。もう此処は安全だ。とりあえず帽子を直せ、落ち着かん。」 怖がらせない様に出来るだけゆっくりと話し、ズレている帽子を直してやる。 「ゆぅ!?ありがとね!・・・ほんとだ、おにいさんがいないぜ。」 周囲を確認してやっと今の状況に気がついたようだ。 「さっきはごめんねおじさん!たすけてくれてありがとだぜ!!」 一先ず落ち着いてくれたようだ。 「調子がいいのか素直なのか・・・何はともあれ落ち着いてくれてなによりだ。」 魔理沙が落ち着いた頃、霊夢は疲れてしまったのだろう。死んだように眠っている。 とりあえず今話せる状態なのは魔理沙だけだ。私は彼(彼女?)にここに至るまでの経緯を聞く事にした。 よっぽどの事が無ければゆっくりは人里には下りてこない。なにかしら事情があったのだろう。 「一体何故こんな危険を冒してまでこっちに下りて来たんだい?」 彼は私を危険では無いと判断したのだろう。吐き出すように事の次第を話していった。 冬場の蓄えがたりず越冬が出来なくなった事。その足りない食料を確保するために栄養価の高い人間の食べ物が必要だった事。 探し回った挙句お兄さんにチョコで釣られてしまった事。子供がまだ巣に居て二人の食料を待っているという事。 数分後・・・・ 気づくと私は魔理沙達の巣の前に佇んでいた。 なにをやっているんだ私は・・・まさか自分が行きずりのゆっくりの為にここまでするとは思っていなかった。 彼のすがる様な眼を見たら・・・その・・・行くしかないじゃない!! 警戒させないようにゆっくり巣に近づく。なにやら声が聞こえる。 「おにいしゃんはゆっくちできりゅひと?」 「ああ、出来るとも・・・君達が居ればなぁぁぁぁ!!!!」 「ゆぎゃぁぁぁ!!ゆっくちやめちぇにぇぇぇぇ!!」 嗚呼、またお前か。 「君ノ死二場所ハ此処ダ!!!」 「シッショー!」 数秒後・・・ 一言で言おう。MAXで警戒されてしまった。 たしかにゆっくりにはちょっとショックが強すぎたようだ。 「ゆっくりでちぇってにぇ!!」 震えながら固まっている。衰弱しているのだろう、色がくすんでいる。 しょうがない、奥の手を使わざるを得ない・・・・ 「君達!あまあまは好きかい!?」 クッ!どこぞのお兄さんと同類になったようで虫唾が走る・・・ 「だいちゅきー!!」 「引っかかるのか・・・血は争えないか・・・・フフ・・」 ふと笑みがこぼれる、笑ったのは何ヶ月ぶりだろうか。 だがまだ楽観視は出来ない。多少栄養を採ったとはいえまだ到底足りていない。急がなければ・・・ 「君達ちょっと荒っぽいが・・・許せよ。」 「ゆっきゅりがんばりゅよ!!」 全身に力を込める・・・(※赤ゆっくり達にはちゃんと安全策をとってます) 「我が運送業最終奥義!阿修○閃空!!」 「ゆっくちしちぇいってねえええぇぇぇぇ.....」 コンマ数秒後・・・ 「もう・・・生きて・・・俺の・・・塵・・」 どこぞの塵閣下のようになった赤ゆっくり達を魔理沙達の傍らに置く。 パパッと栄養を採れるようにあむぁーいホットミルクを飲ませる。 「ごーくごーく・・・・ちあわしぇー!!」 もうツヤッツヤ、ツヤッツヤである。 当の魔理沙はさっきの出来事で相当疲れてた様で、熟睡している。 口の周りに食べかすが付いている・・・急いでいて冷蔵庫の中は確認していなかったが、だいたい想像はつく。 ちゃっかり霊夢にも食べかすが付いていた。 赤ゆっくり達も安心したようで二匹に寄り添って寝てしまった。 さて、私も少々疲れた、そろそろ寝るとしよう。ゆっくり一家に毛布をかぶせ、私も床に就いた。 そして夜が明けた。 「あがぢゃあぁぁぁん!!でいぶのあがぢゃああぁぁん!ばりざぁぁぁ!あがぢゃんがいるよぉぉぉ!!」 「ぼんどだああぁぁぁ!すごいゆっくりしてるぜぇぇぇぇぇ!!」 騒々しい叫び声に叩き起こされる。 「何事だ、騒々しい。」 不機嫌に起き上がり様子を見に行く。 見ると霊夢と魔理沙が赤ゆっくりの周りをボンボン跳ねている。よほど嬉しいのだろうか。 とりあえず声をかける。 「意外に元気そうじゃないか。」 ピタッと二匹の動きが止まりゆっくりとこちらに振り向く・・・ 「おじざぁぁぁぁん!!ありがどおぉぉぉ!!」 体当たりに近い勢いで飛び込んできた。 「To!Easy!!」 「ゆぎゃあああぁぁぁぁぁ!!」 「Die.....Yabo.....」 おじさんは寝起きが悪いとついやっちゃうんだ☆ 「ゆっぐ・・・ひどいよ!おじさん!」 顔から落ちた様で、涙目で怒られた。 「いや~、すまんすまん・・・」 「ゆっぐ・・・ゆっぐ・・・」 「まりさをいじめないでね!!まりさをいじめるやつはれいむがゆるさないよ!!!」 魔理沙の傍らに霊夢が寄り添う。 「だからすまなかったと言ってるだろう・・・」 早朝から二回も怒られてしまった。 やっと魔理沙が泣き止んでくれた・・・・ 「もう!おじさんいたいよ!!」 「ああ、許せ許せ・・・」 ワシャワシャと魔理沙の頭を撫でてやる。 「ゆへへへ、わかればいいんだぜ~!」 案外まんざらでもない様だ。 「ゆゆ~!魔理沙ばっかりずるいよ!!」 お前はさっきまで私に怒っていた気がするんだが・・・まぁいい・・同じく撫でてやる。 「ゆ~!ゆっくりなでてってね!!」 こちらもご満悦である。 この家に居る経緯については魔理沙が説明していた様で、霊夢は余程怖かったらしく泣き出してしまった。 それをなだめる魔理沙もまた少し泣いている。魔理沙も子供達への思いと自分の夫としての責任感で踏ん張っていたのだろう。 それを見るうちに私の中に不思議な感情が沸きあがってくる・・・ これまでは、ただ自分のために働いてきた。 自分が食べるため、暮らすため、楽しむため。最初は良かった。 気ままに暮らし、気ままに食べ、気ままに遊ぶ。それで良かった。楽しかった。 だが、ある日から虚しく感じた。抱えるもの、背負うものの無い日々はただ不毛のように感じていた。 彼等を助け、その笑顔を見たとき、私は確かに満たされていた。 気付くと、私は彼等に声を掛けていた。 「君達、ウチで働いてみないか?」 自分でも驚いていた。 二匹も戸惑っている様子だった。 私は言葉を続けた。 「巣は先客にほぼ潰されてしまって使い物にならなくなっていた。巣が無くては越冬は難しいだろう・・・なに、ちょっと手伝ってくれるのなら 生涯住む場所と飯を保障しようというのだよ。」 「おじさん!それほんとう!?」 霊夢がすかさず食いついた。 「だめだぜ!」 その声を遮ったのは意外な事に魔理沙だった。 「ここまでしてもらったのにおうちまでもらうわけにはいかないんだぜ!!」 当然といえば当然だろう。襲われている所を助けられ、食料だけでは無く子供まで助けて貰ったのだ。 これ以上何か望むのは罰が当たる。というものだろう。 「ゆ~!まりさ!なんでだめなの!」 「れいむはだまってるんだぜ!!」 不満そうな霊夢を魔理沙が一括する。 「とにかくまりさたちはじぶんたちでゆっくりプレイスをさがせるからへいきなんだぜ!!」 外は猛吹雪、屋内から出ればたちまち遭難してしまうだろう・・・ 運よく巣まで帰れたとしても餌はおろか防寒用の草すら無い。 この家族が全滅するのは目に見えている。 しかし、これ以上恩を受けるのは魔理沙のゆっくりとしてのプライドが許さなかった。 「君は何か大きな勘違いをしていないか?」 私は更に言葉を続けた。 「まさか、私が同情や情けで君達を住まわせようとしている。そう思ってるのでは無いのか?」 魔理沙が驚いた顔で振り返る。 「ゆ?ちがうの?」 私は真剣な顔で魔理沙に語りかける。 「違うな、私は君をスカウトしているのだよ。わが社で働いて欲しいとね。それに、恩を受けたら返すのが筋という物だろう? ならば、わが社で働き少しずつでも貢献してくれれば私としても助かる。つまりギブアンドテイクだ。住居の保障はおまけの 様なものだ。生憎、社員が一人も居なくてな・・・部屋なら空いている。どうだ?わが社で働いてはくれないか?」 「ゆゆぅ~・・・」 魔理沙は私の眼をジッとている。 しばらくすると「ゆっふっふっふ」と不敵に笑うと胸(あご?)を張った。 「そこまでたのまれたらことわれないぜ!おじさんのかいしゃでまりさの「びんわん」をふるってやるぜ!!」 「決まりだな!よし!君達は今日からわが社の社員だ!よろしく頼むぞ!!」 「ゆっくりまかせてね!!」 「ゆ~!まりさかっこいい~!!」 霊夢に褒められて魔理沙の胸(?)は燃える闘魂のようにシャクれていた。 「よし、じゃあ別室で契約書を書くから魔理沙君!付いて来たまえ!」 「ゆ!ゆっくりりかいしたよ!!」 「がんばってねまりさ!!」 霊夢が魔理沙に頬を寄せる。 「て、てれるぜれいむ~!」 「あ、霊夢君、君も育児終わったらバッチリ前線に来てもらうぞ!!」 「ゆがーーーん!!!」 歯茎をむき出し真っ白になっている霊夢を置いて魔理沙と別室に移動する。 契約内容をざらっと説明していく(あくまで形式的なもの) 最初は魔理沙も「ゆ!」、「ゆっくりりかいしたよ!」などと元気に返事をしていたが、「ゆ、」、「ゆぅ」と元気が無くなっていった。 「どうしたんだ、魔理沙君」 見ると魔理沙は泣いていた。ボロボロと涙を流していた。 「おじざん、ありがどう!!」 契約書は涙で滲んでしまっていた。 「フン、ウチは厳しいからな、覚悟しておけよ。あとおじさんっていうな、社長と呼べ。」 ニヤっと笑いながら魔理沙の頭をポンと叩く。小さく「ゆッ」と返事が聞こえた。 契約が終わる頃下の階が騒がしくなってくる。 「お、子供達が起きたようだな。ほら、いつまで泣いてるんだ。父親だろう。ビシっと決めていけ!」 魔理沙の帽子に社のエンブレムを付けてやる。 「さぁ、今日から忙しくなるぞ!魔理沙君!!」 「いわれなくてもわかってるよ社長!!」 魔理沙は忙しく一階にドタドタ下りていった。 「こらー!ゆっくりしてなきゃだめなんだぜー!!」 「まりさぁぁぁ!!そのこつかまえてぇぇぇ!!」 下から賑やかな声が聞こえてくる。 「ふぅ、先が思いやられるな・・・」 一人頭を抱えるが、その顔はどこか嬉しそうで晴々としていた。 数ヶ月後・・・ そこにはゆっくりと人間が運営する運送屋が根付いていた。 社員は魔理沙と霊夢と子供達を加えて5~6人(匹?)程だがその仕事ぶりから周囲から評価されていた。 「ゆ~!まりさ!こーまかんに「まどうしょ」のはいたつだってー!!」 「ゆぅ~!社長はどうしたんだぜ~!」 「社長はおちびたちに「うんそうのしどう」だって~!!」 「ゆぅ~しかたない、ゆっくりすみやかにいってくるぜ!!!」 その頃・・・紅魔館・・・ 門番の美鈴さん運送受諾の連絡を受けていた。 「魔道書ね…来るまで少し掛かるだろうし少しお昼寝でも……あら…うそ……」 スィー… 「またせたぜ!ゆっくりうんそうだぜーー!!」 ゆっくり運送は今日も忙しい。 「おまけに限りなく近い何か」 紅魔館から魔理沙が帰ってきた。 「おぉ、帰ったかご苦労さん!魔理沙くん。」 「ゆっくりかえったぜ!つかれたんだぜ~!」 「お疲れの所申し訳ないんだが、台所の冷蔵庫の中身が弾けて混ざってるんだが…なにか知らんかね?」 「ゆ!?…ゆっゆ~♪たぶんどろぼうさんなんだぜ!」 「ほぅ、魔理沙君、この監視カメラの映像を見てくれ。コイツをどう思う…?」 そこには冷蔵庫を漁る魔理沙の姿が!! 「すごく…高画質です…」 「君ノ死二場所ハ此処ダ!!」 「ゆぎゃあああぁぁぁぁぁ!!ごべんなざああぁぁい!」 今日も社内は賑やかですw 楽しませてもらったよ、だけど一部の表現を嫌う人もいるから気をつけてね 続きも見たいね -- 名無しさん (2009-03-31 09 20 30) 読んで下さって有難う御座いますorz 確かにアレ(恐らくレイパー表現でしょうか?)の表現は我ながら頂けませんね。 そこに気を配りつつ、精進したいと思います。 -- 作者 (2009-03-31 18 30 08) ギリギリなネタは結構好きです。 どの辺りまでならやっても大丈夫なのかはここのssを色々読んだり、 ssがスレに投下された際の反応を最近の過去ログで見るといいですよ。 基本的には東方創想話レベルの表現なら大丈夫かと。 (産廃創想話と東方夜伽話レベルはちとキツイかも) -- 名無しさん (2009-03-31 19 05 10) なるほど、一応他の方の作品も参考にさせて頂いているのですが。 何分新米なもので、至らぬ所もあるかと思います。 私自身、出来るだけ楽しんで頂ける様な作品を作りたいと思っていますので、 より一層の精進を心がけたいと思います。 -- 作者 (2009-04-01 02 40 25) 名前 コメント
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ゆっくりいじめ系3533 ゆっくりしていってね!プロローグ篇の続きです。 「ゆー!どすー!」 「どすー!たいへんなんだよー!」 「………」 「ど、どす?」 「ど、どす!早く起きてね!とにかく大変なことになってるんだよ!」 「………」 この街を守ってきたどすの最期は、老衰という、大変名誉なことであった。 しかし、どすが死んだ影響で、街はパニック に陥った。 「あああああああああああああああああ!!!!!!」 「どうしたらいいのぜえええええ!?!?」 「ばびぶべぼおおおお!?!?!?」 「こ、こんな街でもうやってられるか!まりさはでていくのぜ!」 混乱して街を出ていったゆっくりは、全員死んだ。 しかし、こんな街でもまだ希望があったのであった。 「れいむ村長とようむ少佐!助けてくれなのぜ!」 「ど、どうしたの?」 「どすまりさが死んだ影響で街は混乱に陥り、各地で暴動がおきてるのぜ!」 「どどどどどうしよう!!!」 「みょんがいくみょん。」 「少佐!」 「わかってるみょん。なるべく傷つけない…」 そう言うとようむ少佐は、暴動を見事鎮圧した。 「全く…もう我々も長く無いっていうのに…」 「そんなことより、れいむ、長をきめるみょん…」 「ああ、そうだった…」 数時間後… 「ああ!全然決まらない!」 「べべべへべべべべべへべ…」 あまりにも長が決まらないので遂には発狂してしまった。 「そうだ!一人候補がいるみょん!」 「その名は?」 「零無という修行僧だみょん。」 「早速呼んできてくれ…」 零無。それは昔は普通のゆっくりだった。 だが、この街で病気(現在では中枢餡肺炎) が流行り、それに感化され、修行僧になったという。 「おお、零無か、早速だが、長になってくれないか?」 「いきなりですね…」 「たのむよ…この街の発展には長が必要なんだ…」 「だが拙僧、皆に好かれるような者ではございませぬ…」 「とにかく長がいないとこの街は崩壊してしまう。 たのむよ。」 「わかりました。では…」 この長こそが、後の箔零天皇である。 「ああ、ようやく暴動が収まりましたな、ようむ少佐。」 「ああ、お陰様で仕事がなくなったみょん…」 「だが、命はなくなってないよ…」 そして… れいむ市長とようむ少佐は、寿命により死亡した。 どちらも、この街…いや、国に大いに活躍したとして、 箔零天皇自ら国葬を執り行ったと、ゆっくり書記に書かれている。 1000年後… 町の発明家、霧雨まりさは、なやんでいた。 「うーん…幕府のお偉いさんから大仕事をもらったはいいが、一体どうすれば良いんだろう…」 まりさは、幕府から、雷を発生させる装置の開発を頼まれ、試行錯誤をしている途中だった。 この研究中、なんゆんかが踏み潰された状態で発見された。 噂では、巨大な生物がいるという話もある。 そんなこんなで、雷発生装置は、まだ作れていないのである。 「ああ!まだ布を1枚仕舞い忘れてた!めんどくさいからこの箱にいれてしまえ!」 そう言うとまりさは、箱の中に鉄の芯が入ってる、友達の行商人からもらった奇妙な箱にいれた。 その瞬間… バチ!バチバチバチッ!! 「な、なんなのぜ!?」 そう、この箱から、バチバチ!という音が聞こえ、更に謎の電気(雷かも?)が出ている。 これは、後ほど発電機と呼ばれる物に進化していった。 「た、大変なことになりました!」 「どうしたんだまりさ。研究所が吹っ飛んだのか?」 「ち、違うのぜ!な、なんか、箱から、か、雷がぁぁ!!」 「「「なにぃ!?」」」 この発明は、天下を轟かせた。 このまりさの出身地桐雨国(きりさめのくに。) は、今でもその発電機は発電機第一号として残っている。 発電機が開発された後、電気化学工業という新しい産業が生まれた。 そして、これは後に、産業革命と呼ばれている。 しかし… 「あの発電機のせいで、れいむたちのしごとがなくなったんだよ!どうしてくれるの!?」 「あれのせいでまりさたちはクビになったのぜ!せきにんとれなのぜええええ!!!」 「「「無責任な幕府は責任取って死んでね!」」」 そう、この発電機の発明のせいで、国は2つに別れ、戦争することになってしまったのだ。 慌てた幕府は、まるで狂ったような行動をしだした。 「おまえが発電機を開発したせいでこんな事になったんだ!責任取ってしね!」 まず手始めに発明家のまりさを処刑した。 その殺し方とは… 「あづいいいいいい!やべでえええええ!!ばでぃざのぼうじがあああああああ!!!」 「早くしね!」 「やべでえええ!!!おさげざんもやざないでえええ!!!」 「さっさとしね!」 「ばびぶべぼおおおおおおおおお!!!!」 「おまえはこれからめちゃくちゃ熱いマグマに入ってもらうよ!」 「アジュいいいいいいいいい!!!!!!」 「「「「(地獄に)かーえれ!かーえれ!」」」」 「ゆ゛ゆ゛ゆ゛ゆ゛ゆ゛ゆ゛ゆ゛」 次に、何故か幕府の中心人物をさらし首にした。 どうやら幕府の中心人物は全員胴付きだったようである。 更には、何故かどさくさに紛れて他の国に攻め入って滅ぼしてしまったのである。 こんな中、天皇と貴族達は何をしていたのだろうか。 「おほほほほ!麻呂は働きたくないのでおじゃる!」 貴族ゆっくり達の間では、麻呂病が流行っており、 何故か全員語尾がおじゃるになっていた。 そして天皇はというと… 「zzzz…」 寝ていた。 完全に、寝ていた。 明らかに、寝ていた。 こうした中、着々と戦争覇着々と迫ってきたのであった。 おまけ ある看護兵の日記 4月4日 またあの大きい足跡が発見された。 皆はあれはどすと言って疑わないが、 私の家系は、いままで代々どす直属の研究者だったからわかる。 あれはどすではない。 おそらくは、新種のゆっくりか、動物かのどちらかでしょうね。 続く。
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前編 【初冬】 誰が疑問に持つこともなく二匹はツガイとなった 狩りの得意な成れいむが山を駆け巡り、たくさんのご飯を集め おっとりした成まりさが気の長いご飯の加工作業や巣の修繕をする 巣とは言っても洞窟や木のウロではない 偶然できた小さな倒木の空洞であり、雨をしのげる程度の作りだ 隙間だらけでとても冬の寒風を防げるはずもないし ご飯をしまうと成体二匹が身を寄せ合えば、なんとか寝る程度の広さしかない いつか増える家族の事を考えると、とても間に合ったものではない 「ゆぅ…これじゃあ ゆっくりできないよ…」 「どうしたの れいむ?」 いつものゆっくりとした口調でまりさが語りかける 「まりさ! ゆっくりしていたらだめだよ! このおうちでは ふゆさんは のりこえられないよ!」 「そうなの?」 「そうだよ! もっとおおきくて かぜさんも ゆきさんも こないおうちがひつようだよ!」 「ゆきさんて なんなの? おいしいもの?」 「ゆーーーーーーーーーーーー!」 これは困った おっとりとしたまりさのマイペースには れいむも大好きではあったのだが 生活するに当たって、まるで頼りに成らないのだ あの時れいむが助けてあげなかったら すぐに変なものを食べたり、他のゆっくりに騙されていたかもしれない しかしれいむは、このまりさとずっと一緒にいると決めたのだ 「どうしよう…どうしよう…どうしよう…」 またまたれいむはどうしようと呟き始めた 近くにはもう空いている洞窟もない 今から他の土地に探しに行くなんて危険を冒すことはできない きっとまりさがすぐに駄目になってしまうだろう れいむ一人なら さくっと探せてしまうのに なんでまりさはゆっくりしているのだろう これからゆっくりできなくなるっていうのに… なんでこんなまりさを選んでしまったのだろうか れいむは 狩りも上手い 料理も上手い 知識も多彩だ 一人でやっていけるはずだ なんでまりさといるんだろう 別に困ることなんてないんだ そんなことはない そうだ あの強いお父さんが れいむをかばって怖いふらんに怪我をされた時も お母さんが毎日お父さんを看病をしていた 優しいお母さんがれいむに古いご飯を食べさせてちゃって 酷く落ち込んで気に病んでしまった時も お父さんはいつも笑顔で元気にお母さんを励ましていた 一人では駄目なんだ 自分が狩りも料理も上手くなったのは両親のおかげだ お父さんお母さんが、まだ弱かったれいむを育てながら 三匹で暮らしていけたのは、夫婦で協力していたからだ 思い悩むれいむに、まりさが言う 「れいむ…ごめんね…れいむ……まりさのせいで ゆっくりできなくて ごめんね…」 「…」 「まりさは…いつも…れいむの あしでまとい だよね……だから……ほかの ゆっくりと いっしょに…」 「そんな…」 「れいむ?」 「そんなことないよ!」 「れいむ…」 「まりさが いてくれるから れいむは がんばれるんだよ! どんなにかりが たいへんでも おうちに まりさがいるから がんばれるんだよ!」 「…」 「れいむには…まりさが! まりさがひつようなんだよ! れいむのまりさは ひとりだけだよ! まりさは! まりさは! れいむの たからもの なんだよ!!!!!」 【真冬】 二匹のゆっくりが山を降りていた まりさ種の帽子が、とても膨らんでいるのは越冬用の食べ物がたくさん入っているからだろう ツガイであろう一回り大きいれいむ種はリボンに大きな葉っぱの袋を下げているようで おそらく生活で使う薬草や木の実の類だと見える 雪は降り始めているが地面はまだ白く染まっていない しかし気温はだいぶ下がり、秋には実りにあふれていた森は音を無くし静まり返っていた 「ゆっ! ゆっ! まりさ! ゆ! だいじょうぶ!?」 「ゆぅ! うん! ゆぅ! きゅうけいは いいよ!」 れいむ達は独り立ちをして跳ねてきた道を戻っていた 小さかった以前の倒木を後にして、持ち運びやすい食料を分担して運んでいる 「ゆっ! あとすこし! がんばって! ゆっ!」 「だいじょぶ! ゆ!」 思い出したのは両親の言葉だ 「おちびちゃん きをつけてね! つらくなったら もどってくるんだよ!」 「だめだよ! もうすぐ さむいさむい ふゆが くるから そのとき かおを みせてね!」 「おかーさん おとーさん! れいむは さびしくないよ! ちゃんと ひとりで ゆっくりできるよ!」 お父さんにれいむの顔を見せてあげよう そして れいむのまりさを紹介しよう お父さんにそっくりな まりさなのに こんなにお母さんにそっくりな ゆっくりさんだったら驚くかな? 巣の大きさはどうがんばっても三匹分しかないだろう しかし自分が育った土地だ 手早く加工すれば ご飯と一匹がギリギリ収まる程度のくぼみやウロは知っている まりさには冬の間 お父さんとお母さんと仲良くしてもらおう 冬がいなくなってくれるのが どれだけ長いのかは わからないが まりさに会うまでは一人で暮らしていたし すこしくらい寂しくても 春になってみんなと会えたら元気になる がんばろう 「ゆっ! ゆっ! ゆっ!」 がんばるんだ 「れいむ! いそぎすぎだよ!」 はやく 「ゆっ! ゆぅ! ゆぅ!」 おかあさんに 「れいむ きをつけてね! じめんさんが つるつるするよ!」 おとうさんに 「ゆっ! ゆぐ! ゆぅ!」 ほんのり雪で覆われた崖の斜面 何か草のようなものでフタをされて隠されているが れいむにしっかりと見えていた 見えた! 自分の育ったおうちだ! 見た事のある原っぱ! 見た事のある洞窟! 「あった! おうちだ! おうちだよ!!!」 塞いでいたフタを急いで外すと れいむは 洞窟の中へと駆けた 思い出すのは子供の頃ばかりで 昔の落書きやいろんな傷が今の自分にとっては とても小さいものに感じられる 「おとーさぁーーーーん!」 入り口にはお父さんが梅雨のときに盛った土の残りが置いてあった 「おかーさーーーーーん!」 お部屋にはお母さんが れいむを慰めてくれた藁のベットがあった 「れいむだよ! れいむが かえってきたよ!」 … 「おとーさん? おかーさん?」 … 「れいむだよ?」 … 「かえってきたんだよ!」 … 「どうして? どこにいったの? れいむが かえってきたんだよ!」 持ってきた食料を誰もいないお部屋に投げ捨てると だいぶ雪が降り積もった巣の外へ出てきた 両親はどこへ行ったのだろう? こんな寒い雪の中 出かけるはずもない まさかふらんに襲われた? それにしても部屋の様子はとても片付いており 荒らされたわけでもなく、狩りに必要な道具や荷物入れは置いたままで どこかへお出かけに行った様子もない すぐにでも使えるような おうちとお部屋があるだけで お父さんとお母さんだけが すっぽりと抜け落ちていないだけだ 『おとーさん なんで おうちのいりぐちを ふさいでいるの? こんなかたちだと れいむが ころんじゃうよ?』 『これでいいんだよ いりぐちと じめんさんに やまを つくっておくんだよ』 『こんなことすると おうちにはいりにくいよ!』 『だいじょうだよ! おとうさんのおとうさんも このいえに こうしてきたんだよ ずっとむかしからね!』 お父さんのお父さん? お父さんのお父さん(おじいちゃん)には…お父さんのお母さん(おばあちゃん)もいたはず なんで昔から住んでいたのに、れいむはお父さんの両親を見たことがないだろうか? 生まれて物心ついた時には お母さんとお父さんと三匹でくっついて 外の寒風を耳にしながら おうちの中で春を静かに待っていた ならあの頃 お父さんの両親 お母さんの両親は どこにいたのだろう? どこへ? この 雪の中 「うわぁあああああああああああああああああああああああああああああああああああ」 れいむは視界が白く染まった雪の中に飛び出た 「おとーさぁあああああああああああああああああああああああああああん!!!!!」 れいむの声は、吹雪で白く染まった原っぱに溶ける 「おかーさあああああああああああああああああああああああああああん!!!!!!」 れいむの声は、閑散とした森に響くだけ 空を見上げたれいむの顔に、雪が舞い落ちる 頬を流れ落ちて行く雫は、雪が溶けたものではない 「…ゆっく……おとうさん………ゆぅ………おかあさん………ありがとう…………ありが……とう…………」 れいむは【自分の家】に戻った まりさは運んできた食料を解いて並べている 「…ゅ……まりさ…………あのね………」 「れいむ いいんだよ わかってるよ」 「…」 「れいむは とてもやさしいから れいむのおとうさんも おかあさんも とてもやさしいひとだって しってるよ」 なんて聡明な妻なのだろう あの冬の日 なんで自分は まりさを馬鹿にしてしまったのだろう 誰よりも優しいまりさだから、何も言わなくてもれいむの両親の気持ちがわかったのだ まりさに出会えてよかった まりさをを選んでよかった れいむを好きでいてくれてありがとう まりさをずっと好きでいよう ここでずっとゆっくり暮らそう 【越冬】 先日の吹雪が合図だった 早々に閉めた入り口には寒風がぶつかりガタガタと鳴らしている 少しだけ空いた覗き用の隙間から、寒さを超えて痛いような空気が入り込んでくる ある程度したら塞いでしまおう 「…」 「…」 ビュォォオオオ 唸り声のような風の音が聞こえるだけだ 「寒いね」 「そうだね」 火を扱えない二匹に暖を取る方法はない 寒さに身震いすると、れいむは入り口を完全に密封して まりさのとなりに落ち着いた 「ゆぅ…」 「…」 「ふゆさん、いつになったら ゆっくりしないで いってくれるのかな」 「まりさはべつに いつでもいいよ」 「ふゆさんが いなくならないと ごはんも たいようさんも ゆっくりしてくれないんだよ?」 「だって… ずっと れいむと くっついていられるから」 狩りを覚え、伴侶を探す、まだゆっくりにはすべき事がある 「もう まりさはー!///」 「こうやって すりすりすると あったかくなるよ」 「そうだね まりさの おはだは すべすべで すりすりきもちいいよ」 「れいむは ごわごわだけど なんだか たのしいよ」 「ごわごわ!? いったなー すりすりりすりすりすりすりすり」 「ゆは! れいむ! もう! すりすりすりりすりすりすりすりすり」 … 「ねぇ……れいむ……あのね」 「うん…………………………」 もう二匹は寒くなかった 彼女らの周りにだけ春が来ているようだ 「………………………………………赤ちゃんがほしい」 「…………………………………………………………!?」 当然の事だ 独り立ちして、夫婦になり、子供を育てる どんな動物でもしてることだ 「わ、わかったよ! れいむ、がんば……ん?」 「どうしたの?」 越冬で暗いおうちの中 若い二匹寄り添っていればこうなるのは当たり前だ しかしれいむには何か引っかかっていることがあった なんだろう 「ちょ、ちょっと ゆっくりしててね!」 「もう れいむ!! ばか!」 れいむは思い出してみた きっと玉のように可愛い赤ちゃんが生まれるだろう 子ゆっくりにまで育ったら、れいむの狩りを教えてあげよう 子ゆっくりに育つまで… 「あのね、まりさ」 「なあに?」 「いま すりすりして すっきりして ゆっくりした あかちゃんができると」 「ゆん?」 「まだ さむいさむい ふゆさんが はじまったばかりなのに ごはんもない おうちに あかちゃんが うまれるよ」 「ゆ…ん?」 「だから いまうまれると すぐおおきくなって ごはんも たりなくなるし さむいから あかちゃんも かわいそうだよ!」 「ゆー」 まりさは本当は理解はしているんだろうが 餡子の下の方に思考と情熱がいってしまい れいむが説得するのに一晩かかった まあ その説得方法も子種を渡さないようにすっきりしてたわけで 【初春】 寒風も弱まり雲の隙間から暖かい日差しが差し込むと おうちを囲んでいた雪も溶け始めてきた ひょっこり芽を出したふきのとうを れいむは採り過ぎないように集めていた 「まりさ! いまかえったよ!」 「ゆー おかえりなさい」 返事を返す まりさの体は少し変わっていた 頭のてっぺんから植物の茎のようなものが生えており 一個だけ白い実が生っていたのだ 「れいむ とってもゆっくりした あかちゃんだよ!」 「まりさに にて すごく ゆっくりしてるよ!」 まだ小さい実を二匹は笑顔で眺める れいむは たびたび入り口の隙間から季節の変わりを調べて もうすぐ春という頃合を計り、子供を設けたのだ そして春が来る数週間の間 貯蓄していた赤ちゃん用のご飯で、すくすく子ゆっくりとなり 春一番が吹いたら れいむと狩りの練習を始めるだろう 数日後の夜 「れれれれれれれれれれれいむ!!」 「ゆぅ…まりさ れいむは まだ ねむたいよ ゆっくりねかせてぇ」 「ゆっくりしているばいじゃないよ れいむ!」 「どうしたの まり……まままままままままままままままりさ!?」 まりさの茎にぶら下がっていた実が ぐりんぐりんと揺れている 赤ちゃんが無意識で産まれ落ちようと揺すっているのだ 「どどどうしようどうしようどうしようどうしようどうしよう」 たぶんれいむが生涯で一番どうしようと慌てただろう 「れいむ! わたしのまえに わらをしいてね!」 「つよいひかりは だめだよ!」 「いりぐちを しめてきてね!」 「まださむいから のっこたわらをふんで あたためといて!」 逆にまりさは人生一番のテキパキっぷりだ 「あかちゃん ゆっくりしてね! あわてなくていいよ!」 「あかちゃん! まりさが おかーさんよ! ゆっくりうまれてね!」 まりさの「お母さん」にれいむは思った そうか 自分はお父さんなんだ ついにお父さんになるんだ いつもまでも両親の子という感覚だったれいむは 親になると言う自覚を深く感じた 「れ れいむが おとうさんだよ! ゆっくりしていってね! ゆっくりしてね!」 くりんくりん揺れていた あかちゃんの小さな口が開いた 「ゅぅ~ ゆっくち うまれりゅりょ!」 まだ目は開いてないが つながった茎から離れようと小さく揺れている 「ゆ! あかちゃん! まりさ! しゃべ! あかちゃ! まりしゃ!」 「おちついてよ れいむ! 」 生まれる前に自分の子供の声を聞いてしまったれいむは もう何がなにやらと餡子脳の限界を超えていた 特に自分ができる事は もう何もないのだが とにかく何かがんばらなければとあたふたとしている ぷちっ とさ 二匹 「…!」 「…!」 おめめ ぱっちり 「ゆっくち ちていっちぇね!」 二匹 「…!!」 「…!!」 ちょっと不思議な面持ちで 「ゆ、ゆっくち ちていっちぇね?」 二匹は 「!」 「!」 そして力いっぱいに 「ゆっくち ちていっちぇね!!!!!!」 「「ゆっくりしていってね!!!!!!!!!!!!!!!!」」 まりさは誰に教わることもなく 茎をれいむに折ってもらうと軽く咀嚼して赤ちゃんに食べさせた れいむは自分が敷いて暖かくなった藁で赤ちゃんを包み いつまでも二匹―いや三匹は寄り添っていた 【二度目の春】 お母さんのまりさに見送られて、一匹の子ゆっくりが巣から顔を出した 赤ちゃんの頃からずっと今まで、巣の中で暮らしてきた、この子ゆっくりのまりさには 外の世界はとても眩しく感じられた 暖かいお日様 草の匂い 頬を撫でる風 今日はお父さんれいむが外で一緒に遊んでくれるという 「まりさ! ゆっくりしないでおとうさんについておいで!」 「ゆゆ!? おとーさん まって! ゆっくりしてね! まってぇえええ!」 こてん 転がってしまった 狭い巣の中では大きく跳ねる必要もなく 体全体を使うような経験がなかったからだ 転んでいるうちにお父さんの姿はどんどん小さくなる 「いじゃいよぉお あんよが ひりひり ずるのおぉおおお」 「…」 お父さんれいむは子まりさに振り返るが、すぐにきびすを返して跳ね始めた 「ゆぅ!?」 お父さんに助けてもらえると思っていた子まりさは 思いがけない対応に驚く 「…おとうさん もういくからね! まりさも はやくきてね!」 「ゆぅえええ! おどーじゃぁん! まっでよぉおお!」 お母さんまりさは入り口の傍で、そのやりとりを見届けると 巣に戻って梅雨になる前にベッドを新しいものに取り替えようと藁を組んでいた れいむは父親として厳しいかもしれないが 頼りない母まりさより、りっぱなゆっくりまりさになってほしいので 毎日狩りの訓練と言っては 何処へ行ってきたのか傷だらけになって戻ってきたり 森で怖い思いをして泣いて帰ってきたり、へんなキノコを舐めさせられたりとかは目をつぶっていた 【二度目の夏】 梅雨や日照りのある季節だ 水に弱く乾燥にも弱いゆっくりにとって冬と共に危険な季節だ 「ゆぅ~ あついよ~」 父れいむから狩りを教えてもらった子まりさも更に大きくなった 「まりさ! なつというのは あついだけじゃないからね!」 「ゆゆ? おとーさん なつは あついんでしょ! まりさも わかるよ!」 「あついあついといっても あつくないときが あるんだよ!」 「???」 どうやら父れいむの説明している事が 子まりさには理解できていないようだ 母まりさは そのうち不当労働に泣いてくるだろうと思って 皆で寝ているベットの上で、いつか使うだろう子まりさのための荷物入れを作っていた 「ゆえええええん!ゆええええん!おどーーざんのばがぁああ!まりさは わるいごどじでないのにぃぃい!」 あら早いこと 母まりさはベッドに飛び込んできた子まりさに おいでおいですると すりすりしながら 涙をぬぐってあげた 【二度目の秋】 実りの秋 春の時と同じように子まりさは巣の外に顔を出した 今度は両親と一緒だ 「…」 春の時は目を輝かせて お外を見ていた子まりさだったが 表情は陰り、はっぱで作られた荷物を抱えている 「まりさ きをつけてね! つらくなったら おかーさんのところに もどってきてね!」 「だめだよ! もうすぐ さむいさむい ふゆが くるから そのとき おとーさんに かおを みせてね!」 「おかーさん おとーさん! まりさは さびしくないよ! ちゃんと ひとりで ゆっくりできるよ!」 すくすくと育った子まりさは、いまや成まりさだ 春夏と過ごした巣は成体三匹では手狭となっている 成まりさはうすうす大きくなったら 一人で暮らす事を理解していた 「まりさ ほんとうに おおきくなったね! おとーさんはうれしいよ!」 お父さんれいむは、自分と同じくらい大きく育った成まりさを嬉しがっていた 「おとーさんの おかげだよ! まりさなら どんな かりでも できるよ!」 お母さんまりさは、自分と同じくらい賢く育ったに成まりさを喜んでいた 「まりさ! ふゆになるまえに ごはんをあつめてね!」 「わかったよ おかーさん! まりさは おかーさんにならった りょうりで いつも おいしいごはんを つくれるよ!」 「…」 「…」 「…」 「ゆわぁああああああああん」 「「まりさぁぁ!」」 この数ヶ月で、両親から受け継いだ狩りや自然の知識を学び 子まりさは一人前のゆっくりとなった もう自分一人の力で生きていかなくてはならない ひとしきり別れを惜しんですりすりを終えると 何度も何度も両親を振り返りつつ、成まりさは遠い草原の向こうを目指した 「いっちゃったね…」 「うん…」 母まりさと父れいむは顔合わせた 「はー 楽しかったねぇ」 「そうねぇ」 狩りの名人だった れいむ いつの間にか草原を駆けた足は、ハリをなくしヒビがわれている 美しかった まりさ 秋の陽光のせいだろうか、金の髪はところどころ白くなっている 「いっぱい ゆっくりしたね…」 「いっぱい ゆっくりしたよ…」 「あのこが ぶじにそだって よかったね」 「りっぱなこ になって よかったね」 おうちの中へ戻る れいむ 足を引きずるような跳ね方は、もう昔のように戻ることはないだろう よろけるれいむを まりさが支えてあげる 「ちょっと あのこのために むりしちっゃたかな」 「れいむったら おやばか ねっ」 れいむは自分の親が、どんな気持ちで見送ったのだろうかと 昨日まで思っていたが…もう考えるまでもなかった 夫婦二匹はおうちへ入った 【そして初冬】 巣のおくにはしわがれた二匹のゆっくりが住んでいた 赤茶にくすみ、垂れ下がったリボンから れいむ種だとわかる 普通より大きな体躯から、若い時には狩りに優れていだろう そのれいむに寄り添っているのは とても長い白髪を持っているまりさ種だ 今もなお 美しいツヤを持っている髪の毛は きっと輝くような金髪だったのだろう 巣の中は綺麗に整頓されており、生活感は漂ってない もしどこかの家族が移り住んだのなら この老ゆっくりより有意義に使うはずだ 二匹はお互いを支えあいながら入り口を出ると 近くにあった軽い枝を組み合わせたようなものでフタをした すると洞窟の入り口は、もう知っているゆっくりにしかわからないように隠されてしまった すでに雪は降っている もしかしたらもう足の感覚はないのだろうか うっすらと白くなった地面を這うように進んでいく その先には何もない もう雪は吹雪に近づき何も見えない けれど二匹は、まるで誰かが通っていったかように 草原だった方向を振り返りと 懐かしそうな目をしている どうしてだろうか 二匹は微笑んでいる きっと彼女達はゆっくりとした人生を過ごして来たのだろう なにも思い残すことはないだろう しかし二匹はいつまでも草原を見つめ続けて語りかけるように呟いた 「ゆっくりしていってね」 あとがき お読み頂きありがとうございました 書き始めたきっかけは 「ゆっくりは一冬しか生きられないほど、か弱いのでは?」と しかしそうなると越冬の経験がなくなってしまいます ではどうやって厳しい冬を乗り越えるのか たった一年の人生を、本能だけで狩りや生活をこなせるのか? その答えは劇中の通りです ちなみに好きな映画は「アンドリュー NDR114」です この映画ではアンドロイドの視点から200年を通してある一家が登場します SSでは、れいむ達は死期を悟ると 自分達の両親がしたように巣を空け渡してどこかへ消えてしまいます ゆっくりの短い人生のスパンでは祖父祖母を見ることは出来ません 代々受け継がれてきた親の愛情が今の元気な子ゆっくりに向けられている…家族っていいですよね! ううう・・・(泣)本っと家族っていいですね・・・ なんか切ないけどほのぼのというか・・・とてもいいお話だったと思います -- 名無しさん (2008-11-12 03 53 26) れいむは自分の親が、どんな気持ちで見送ったのだろうかと 昨日まで思っていたが…もう考えるまでもなかった 本当に涙が出てきた 連綿と受け継がれていく生命の営み 醜いこともあろうが美しい -- 名無しさん (2008-11-12 14 44 08) いつも虐待スレに居ますが、これは良いですね。たまには愛でるのも悪くないかなと -- 名無しさん (2008-11-14 04 27 47) 家族愛を伝える作品として、今までで一番良かったかもしれない。 ただ。。。 この出生率だと、種が存続できないような気が………。 -- 名無しさん (2008-11-14 21 53 05) 私もいつも虐スレに居ますが、この話には感動しました。 「はー 楽しかったねぇ」 この言葉に、生きる事の意味が詰まっているような気がしました。 -- 名無しさん (2008-11-21 03 51 45) 全 俺 が 泣 い た。誰かバスタオルをくれないか。 -- 名無しさん (2008-12-02 21 19 31) 畜生、泣かせんじゃねぇよ・・・。 -- 名無しさん (2008-12-03 01 56 23) 役目を終えた両親はゆっくりぷれいすに行くんだね -- 名無しさん (2009-07-06 11 48 55) 受け継がれる命と去りゆく命に感動しました。 -- 名無しさん (2009-07-13 19 50 37) 目から餡子 -- 名無しさん (2009-10-19 18 17 21) 泣けた。泣けたぁぁぁ。 -- 名無しさん (2010-05-03 18 56 34) ゆっくりしていってね… -- 名無しのゆっくり (2010-12-07 18 53 00) ビバ家族!! -- 名無しさん (2011-05-02 11 07 43) ゆわぁぁん…ものすごくかんっどうしたよ…! -- ななしのゆっくり (2012-10-14 23 19 31) 虐待ばっかで嫌になってたから、めっちゃ癒された。 -- ただのゆっくり (2013-02-11 12 32 49) 泣いた けどこのままだとどんどんゆっくりが減りそう -- 名無しさん (2013-05-14 14 54 06) 名前 コメント
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※ほとんどゆっくりを虐待していません、ご注意ください 「やられた……」 帰ってきて、荒らされた部屋を見てそう呟いた。 幸いあまり物が多い部屋ではなかったので物的な被害は少なかったが、これでは掃除が大変そうだ。 俺はもともと戸締りはしっかりするほうだ。 そのため、これまでゆっくりや泥棒の被害にあったことは無かったのだが、どうも今日はうっかり窓のカギをかけ忘れたらしい。 「まさかカギをかけ忘れたその日にゆっくりが来るなんて…」 バァーーン! 「「「まさかのときのゆっくりしていってね!」」」「だぜ!」「むきゅ!」 そう呟いた瞬間、ふざけたことを言いながらドアを開けて三匹のゆっくりが飛び込んできた。 突然の侵入者に驚きながらも、とりあえずは聞いてみることにする。 「お、お前たちが俺の家を荒らしたのか?」 だが、そのゆっくりどもは俺の言葉を完全に無視して言葉を続けた。 「れいむたちのもくてきはひとつ!」「ゆっくり!」「ごはん!」「むきゅ!」 「いや、二つじゃねぇか!」 思わず突っ込んでしまった……すぐに潰すのが一番いいのだろうが、少し興味がわいてきたので観察してみることにする。 「ゆ?」「ゆ?」「きゅ?」 見れば三匹は、体を斜めにしてよく分からないと言った表情をしている。 「いや、お前たち目的は一つって言ったろ?でも、ゆっくりとご飯だったら二つじゃないか」 俺の言葉を聞いて、比較的頭のいいぱちゅりーは合点がいったようだ。 「むきゅ!わかったわ!さっきれいむは『もくてきはひとつ!』っていったのにうっかりふたついっちゃったのね!」 「ゆ?どういういみ?」「よくわかんないんだぜ!」「だから……」 三匹は顔をつき合わせてごにょごにょ話をしている。テンポ悪いなぁこいつら…… たっぷり二分はかかって、ようやく残りの二匹も理解したようだ。 「ゆ!ゆっくりりかいしたよ!」「でもそんなことにきづくなんて、やっぱりぱちゅりーはすごいぜ!」「むきゅ!とうぜんよ!」 教えたのは俺だろうが……何自慢げな顔してやがる。 というかこいつら俺がいることを忘れてるんじゃなかろうか。 「おーい、そろそろいいか~?」 「ゆ!そういえばおじさんがいたんだったぜ!」「え~っとなんていうんだっけ?」「『れいむたちのもくてきはふたつ!』よ!」 またひそひそ話をしている。ちゃんと段取りは決めておけよ…… 「れいむたちのもくてきはふたつ!」「ゆっくり!」「ごはん!」「すっきり!」「むきゅ!」 「三つだーーー!!」 そして、さっきとほぼ同じやり取りが繰り返される。 約五分の間、俺はゆっくりのツッコミ無しのボケ倒す会話に付き合う羽目になった。 バカな子ほどかわいいとは言うが、さすがに限度があるだろ…… 部外者のロビンがマリポーサ倒しちゃって良かったんだろうかなどと考えていると、やっとゆっくりたちの話も終わったようだ。 「れいむたちのもくてきはみっつ!」「ゆっくり!」「ごはん!」「すっきり!」「ぐっすり!」 「だから四つだーー!!」 ~ 中略 ~ ザ・ニンジャって三戦三敗三死亡なのにカッコいいよなぁ……おっと、終わったか? 「えっと…れいむたちのもくてきはみ…よ、よっつ!あれ?みっつだっけ?」「よっつでいいのよ!れいむ!」「まりさはいっかいやりなおしたほうがいいとおもうんだぜ!」 どうやらゆっくりれいむは相当混乱しているようだ。確かに一度仕切りなおしたほうがいいかもしれない。 だが、それにつき合わされるこっちの身にもなって欲しいものだが…… 「そうだね!ゆっくりやりなおすよ!」「ぜ!」「きゅ!」 ゆっくり会議により一時撤退が決定されたらしい。ゆっくりにしては素早い動きでさっきのドアから出て行った。 俺もなんか疲れたし、このまま帰るんだったら見逃してやってもいい気もしてきた。 ある意味楽しめたと言えば楽しめたのかもしれないし。 そんなことを考えながらゆっくり達の出て行ったドアを見る……まだいる…… いや、もしかしたら隠れてこちらの様子を窺ってるつもりなのか?あいつらの体の構造上、覗き見ようと思ったら半分近く扉から出ているのだが。 それどころか、ぱちゅりーのやつはこちらに目配せの様なことまでしている。 もうここまで来たら最後まで付き合ってやるか……俺は空気が読めるんだ。 「あー、エヘン。……まさかこんな時に部屋を荒らされるなんて!」 バァーーン! 「「「まさかのときのゆっくりしていってね!」」」「だぜ!」「むきゅ!」 お前らは元気だなぁ、こっちは大分疲れたよ。 「れいむたちの……たくさんのもくてき!」「そうだぜ!それでいいぜ!」「さすがよれいむ!」 「ゆっくり!」「ごはん!」「すっきり!」「ぐっすり!」「そのほかのために!」 「おじさんには、ゆっくりプレイスについてゆっくりはくじょうしてもらうよ!」「ぜっぜっぜ!」「むっきゅっきゅ!」 一応凄みを利かせてるつもりであろうれいむに、悪魔的に笑うまりさとぱちゅりー。 しかし大分時間がかかったなぁ、最初にスッと行けば20分は短縮できたんじゃないか? 「………………言っている事がわからない……イカレているのか?………この状況で」 真面目に対応するのも面倒だ、適当なことを答える。 「ゆ!とぼけるつもりだね!」「おお、ごうじょうごうじょう」「それならこっちにもかんがえがあるわ!」 「まりさ!たいあたりのけいだ!」「ゆっへっへ!おそれおののくがいいぜ!」 体当たりって、まぁ体当たりだよなぁ。 こいつらにできる攻撃なんてそれくらいしかないし。 やたら自信満々だが、利くと思ってるんだろうか。 「おじさん!さいごのちゃんすだよ!ゆっくりはくじょうしてね!」 そんなことを言いながら俺の脚に体当たりを行うまりさ 「「こんふぇす!こんふぇす!」」 囃し立てるれいむとぱちゅりー、多分意味は分かってないだろう。 まりさもにやにや笑いながら体当たりを続けていたが、俺が何も反応しないので不安になってきたようだ。 「ぱ、ぱちゅりー!あんまりきいてないみたいだぜ!?」「むきゅ!ぼうしのかどをつかうのよ!」 「ゆ!わかったぜ!」 俺のほうを向き直り、頭突きの様にして帽子の角をぶつけてくる。 確かに帽子なら多少は硬いだろうから、少しは効果的かもしれん。 だが所詮ゆっくりはゆっくり、帽子だってそう硬いものでもないしな。 悪魔将軍って将軍なのに魔界の王子より偉いのはどういうわけなんだろうか……。 またもや関係の無いことを考えていると、まりさもだんだんと疲れてきた様子だった。 やがてまりさは罰の悪そうな顔をして二匹のところへ戻っていった。 「ほんとにごうじょうなおじさんね!」「なかなかやるね!」 ぼーっと突っ立ってだだけなんだがな。 「こうなったらさいごのしゅだん!すっきりのけいよ!」「「す、すっきりのけい!!?」」 見事にハモった。かなり驚いた顔をしているが、そんなに過酷な刑なんだろうか。 「そのすっきりの刑ってのはどんなのなんだ?」 とりあえず聞いてみる。 「むきゅ!いいわよ!とくべつにおしえてあげる!」 曰く、以前他のゆっくりが人間にされていたものだという。 手で振動を与え、すっきりする直前で止める。 少し時間が経って収まったらまた繰り返す。 そしてすっきりできそうでできない状況で苦しむ、と言うものらしい。 なるほど確かに実際にやられたら苦しいだろう。 実際にやられたら、な。 「さあれいむ!いくのよ!」「ゆっゆっゆ!」 再び悪魔的に笑いながら俺に近づくれいむ。 そして俺の足元に来ると、足にすりより始めた。 傍から見れば甘えているように見えるだろう。 「ゆっふっふ!さあどうだ!」 やっぱりな…… 所詮ゆっくりの脳で人間がどうすれば発情するかなんて分かるわけも無い。 となれば、同じように振動を与えれば興h「「こんふぇす!こんふぇす!」」うるせぇ!! もう真面目に考えるのも馬鹿らしい、とにかくれいむは俺の脚にすりよっている。 「ゆっふ……ぅん、ど、どう!?ゅ、ゆっくりはくじょうするきにっなった!?」 やっぱりこっちのほうが発情してやがる…… ゆっくりが他のものに振動を与えようと思えば、それに擦り寄って自分を振動させるしかない。 それはつまりゆっくりの交尾と同じ行動なわ「「こんふぇす!こんふぇす!」」だからうるせぇ!! 「ゆっ!ゆっふ!ゆっゆっゆ!!」 もはや刑とかは忘れたらしいれいむは、俺の脚にすりより続ける。 なんか粘液みたいなのも出てるし……ズボンについちまったよ。 このまますっきりさせるのも癪だし、ひょいと持ち上げる。 「ゆ!?なにするのおじさん!いますっきりするとこだったのに!!」 俺にやろうとしてたことを、自分で自分にしてやがる。 なんなの?バカなの? 「れいむ!しっかりしなさい!しぶんがすっきりしてどうするの!」「そうだぜれいむ!きをしっかりもつんだぜ!」 残りの二匹の叱咤激励。 「ゆ!ご、ごめんね!ゆっくりおちつくよ!」 れいむも多少自分を取り戻したようだ。 俺はれいむを持ったまま、ぱちゅりーに聞いてみた。 「んで、そろそろ終わりか?」 「むきゅ!?きゅ!きゅ~~~……」 困ったような顔をすると、隣のまりさとひそひそ相談を始めた。 「むきゅ、まりさ!なにかいいかんがえはない?」 「え!?ま、まりさにはむりだぜ!かんがえるのはぱちゅりーのしごとだぜ!」 「にんげんがここまでごうじょうだなんておもわなかったのよ!」 しかしこいつら声でけぇな、とにかくもう万策尽きたらしい。 腕の中のれいむも困った顔をしている。 そろそろ終わりにするか。俺は三匹に告げた。 「お前たちが取れる選択は一つだけ、加工所に連れて行かれるか、ここで俺に殺されるかだ!……あ、いや二つ! お前たちに残された選択肢は二つ、加工所行きか、俺に殺されるか、稗田家に放り込まれるか……つまり三つ! この三つから好きなものを選ぶがいい!加工所行き、俺に殺される、稗田家、友人のお兄さんにプレゼント……あー、畜生が!」 ボケ倒すゆっくりどもに付き合っていたせいで俺にも何か感染してしまったらしい。 軽く混乱する俺と、さらに混乱するゆっくり。 「ど、どうするんだぜぱちゅりー!?」 「きゅ!?もうこうなったらほうほうはひとつしかないわ!なんとかしておじさんをたおすか、ここからにげだすかよ!」 もう突っ込まんぞ。 そのまま、会議に夢中で逃げることも忘れた二匹とれいむをダンボールに放り込み、加工所へ持っていった。 何でも買い取り強化キャンペーン中とのことで、多少多めのお金をもらうことができた。 殺ゆっくりジョークの研究のために、多くのゆっくりが必要なんだそうだ。 「またお願いしますね!」という加工所職員の声を聞きながら、家の掃除のことを思い出して多少憂鬱になって帰路についた。 ~Fin~ 後書きと言い訳 まずは、こんな駄文を読んでいただきありがとうございます。 SSどころかまともに文章を書くのも久しぶりな状況で、自分の文章のひどさに死にそうになりながらも何とか仕上げました。 元はゆンティ・パイソンの空飛ぶサーカス!としていくつかの小ネタで書くつもりだったんですが、 まさかの時のゆっくり宗教裁判が予想外に長くなってしまったので、とりあえず一つにして仕上げました。 いずれ、機会がありましたら他のゆンティ・パイソンのネタを書いてまとめたいと思います。 このSSに感想を付ける
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『ゆっくりつかいすてていってね!』 34KB 愛で 虐待 制裁 差別・格差 飼いゆ ゲス 愛護人間 虐待人間 お久しぶりです。会話文のみだと読みづらいかしら 過去作 anko1548(前)/1744-5(中)/2170-1(後) 『よわいものいじめはゆっくりできないよ!』 anko2263-4『ゆっくりいじめはゆっくりできるね!』 anko2424-5『かけがえのないいのちなんだよ!』 anko2889『いっしょにゆっくりしていってね!』 『ゆっくりつかいすてていってね!』 「ゆぅ~~ん!!おねえさん、まりさをかってくれてゆっくりありがとう!! まりさ、がんばっておねえさんをゆっくりさせるよっ!!ゆっくりしていってね!!」 「ゆっくりしていってね。うふふ、ありがとう、まりさ」 「ゆわああぁぁ~~~………ここがおねえさんのゆっくりぷれいすなんだ…… とっても、とぉ~~ってもひろくて、きれいきれいで、ゆっくりしてるよおおぉぉ………」 「そうよ。私の、そして、あなたのゆっくりプレイスなのよ」 「ゆゆっ!!でも、まりさはおねえさんのかいゆっくりだよ!! おねえさんのゆっくりぷれいすにすまわせてもらうだけだよっ!!だからまりさはがんばって……」 「ううん、まりさはがんばらなくっていいの。ただゆっくりしてればいいのよ。 可愛いまりさがゆっくりしてくれるだけで、お姉さんはとってもゆっくりできるんだから」 「ゆっくりしていってね!!れいむはれいむだよ!!」 「ゆっくりしていってね!!まりさはまりさだよっ!! ゆゆんっ、れいむはとぉ~ってもゆっくりしてるね!!まりさとおなじ、きんばっじさんだね!!」 「ゆっくりありがとう!!まりさもとってもゆっくりしてるよ!! これからいっしょにおねえさんをゆっくりさせようね!!」 「れいむ、新しいお友達のまりさよ。 これからこのゆっくりプレイスで一緒にゆっくりして、私をゆっくりさせてね?」 「ゆんっ!!れいむ、おねえさんのためにがんばるよっ!!おねえさん、おともだちをつれてきてくれてありがとう!!」 「ゆゆっ!!おねえさん、ありがとう!!」 「どういたしまして。うふふ」 「むーしゃ、むーしゃ……しあわせー!!」 「ゆゆっ!?れ、れいむ、しあわせーはゆっくりできないよ!! おちびちゃんのときにおそわったでしょ!?」 「ゆぅん、おねえさんはゆっくりのしあわせーがすきなんだよ。 むーしゃむーしゃして、しあわせーってすると、おねえさんもゆっくりできるんだよ」 「そうよ、まりさ。無理に我慢しなくていいの、存分に可愛らしいしあわせーを見せてちょうだい」 「ゆ、ゆゆゆ、そ、そうなの……?」 「そうだよ、まりさ。でも、たべかすさんをぼろぼろこぼしたらゆっくりできないからね。 むーしゃむーしゃもしあわせーも、ちゃんとのみこんでからいおうね!」 「ゆ、ゆん………むーしゃ、むー……しゃ……? し、ししししししあわせええええええええ!!!(プシャッ)」 「ゆんっ、だめだよ!!まりさ、おもらしーしーはゆっくりできないよ!!」 「ゆ、ゆわああぁっ!!お、おねえさん、ごめんなさい!! あ、あんまりゆっくりできるあまあまだったから………」 「いいのよ、まりさ。喜んでもらえてお姉さん嬉しいわ」 「ゆーん、しょうがないね!あとでいっしょにおそうじさんをしようね!!」 「ゆんっ!!むーしゃ、むーしゃ………しっ、ししししししししあわせええええええええええええええ~~~~!!!!」 「ゆわあぁ~~~……すんごいふーかふーかさんだよおぉぉ…… こんなべっどさんでねたらまりさ、ゆっくりしすぎてすぐにおねむさんだよおぉ……」 「ゆふふ、まりさはおおげさだね!!すきなだけゆっくりしていいんだよ!!」 「とっても可愛いわ、まりさ。まりさとれいむの寝顔を見てると、お姉さん本当にゆっくりしちゃうわ」 「お、お、おねえさん……ゆ、ゆ、ゆっくりありがとううぅ!! まりさをかってくれて、ゆっくりさせてくれて、ほんとうにほんとうにありがとううぅ!!」 「お礼を言うのはこちらのほうよ、とっても可愛いまりさちゃん。 それじゃ、ゆっくりおやすみ。明日も沢山ゆっくりさせてね、私の可愛いゆっくり達」 「「ゆっくりおやすみ、おねえさん!!」」 ――――――――――――― 「「むーしゃむーしゃ、しあわせー!!」」 「れいむもまりさも、今日もゆっくりしてるわね」 「ゆんっ!!おねえさん、とってもおいしいあまあまさんをありがとう!! まりさ、おねえさんをゆっくりさせるためにがんばるよっ!!」 「あら、頑張らなくていいのよ。ゆっくりしてればいいんだから」 「ゆっくりりかいしたよっ!!」 「れいむ、お友達のまりさと仲良くできてるかしら?」 「ゆん!!まりさはとってもゆっくりしてるよっ!!ありがとう、おねえさん!!」 「ゆんしょ、ゆんしょ……ゆん、こうするんだよ、まりさ」 「ゆんっ!!ゆっくりりかいしたよ!! ゆんしょ、ゆんしょ……」 「あら、れいむったら。まりさにまでお掃除を教えてるの?」 「ゆ、おねえさん、ごめんなさい!でも、おねえさんにゆっくりしてほしくて……」 「ゆーん、おねえさんをゆっくりさせるためにがんばるよ!!ゆんしょ、ゆんしょ!!」 「おねえさん、おねがいがあるんだけど……」 「なあに、れいむ?何でも言ってごらん」 「まりさにも、ぞうきんさんをあげてほしいよ…… ひとつのぞうきんさんをこうたいでつかうより、ふたりでいっしょにやったほうがゆっくりおそうじできるよ!!」 「まあ、れいむは賢いわね。 でも、まりさはお掃除なんてゆっくりできないんじゃないかしら?」 「ゆゆーん、まりさはゆっくりおそうじするよっ!! おねえさんがゆっくりするためにまりさはがんばりたいよっ!!」 「まあ………まりさはとってもゆっくりしたゆっくりね」 「ゆふぅ~んっ!!」 「ゆ~ゆゆ~ゆゆぅ~ん♪ゆ~ゆゆ~ゆ~ゆ~♪」 「ゆわぁぁぁ………れいむのおうたさんはとってもゆっくりできるよぉぉ………」 「そうね、まりさ。れいむのお歌には毎日ゆっくりさせてもらってるわ」 「ね、まりさもうたおうよ?」 「ゆゆっ!?で、でも、まりさはれいむとちがっておうたさんがへただよ………」 「そんなことないよ!!まりさだって、れんしゅうすればゆっくりしたおうたさんがうたえるようになるよ!!」 「そうよ、まりさ。自分を卑下することはないのよ」 「ね、まりさ、がんばろうよ?おねえさんをゆっくりさせるためだよ!!」 「ゆゆ……まりさ、がんばるよ!!ゆ~ゆ~ゆ~ゆ~!ゆ~ゆ~ゆ~ゆ~」 「ゆふふ、ちがうよ、まりさ。こうはじめるんだよ、ゆ~ゆ~ゆゆ~ゆぅ~♪」 「ゆわあぁぁ…………」 「ゆっくりこーろこーろするよ!!こーろ、こーろ!!」 「まあ、まりさ、とっても可愛いわね、ゆっくりしてるわ」 「ゆ、まりさったら!こーろこーろさんはおちびちゃんのあそびだよ?」 「おちびちゃんのあそびだからかわいいんだよっ!! かわいいまりさのこーろこーろでゆっくりしていってね、おねえさん!!」 「そうね、お姉さんれいむのこーろこーろも見たいわ」 「ゆぅ……おねえさんがそういうなら…… ゆっくりこーろこーろするよ、こーろこーろ!!」 「こーろ、こーろ!!ふかふかそふぁーさんでゆっくりできるよぉ~~!!」 「ゆぅ………」 「ゆ?れいむ、どうしたの?おいかけっこさんのとちゅうだよ?」 「ゆん、まりさ。おはなさんがとってもきれいでゆっくりしてるから、れいむゆっくりみとれちゃってたんだよ」 「ゆーん?ゆんっ、とってもゆっくりしたおはなさんだね!!よだれがたれちゃうよ!!」 「ゆぅぅ!?まりさったら!!たべちゃだめだよ、おねえさんのたいっせつっなおはなさんなんだからね!!」 「ゆゆっ、ゆっくりごめんね!!おねえさんのおはなさんをたべたりしないよ!!」 「ゆっ、れいむあんしんしたよ。でも、ほんとにゆっくりきれいだよね。 こんなにきれいきれいなおはなさん、おねえさんのものでなくても、れいむ、たべられないよ」 「ゆぅ?れいむのおはなしさんは、ときどきわかんないよ!!ゆっくりおいしそうだよ!!」 「ゆふふ……」 ――――――――――――― 「……ねえ、あなた」 「なあに?」 「私はゆっくりに詳しいわけじゃないんだけど、友達として忠告してもいい?」 「あら、どうぞ」 「いくらなんでも甘やかしすぎてない? 毎日たっぷりのお菓子に、高級シャンプーで髪のお手入れ、毎日シルクの〝おようふく〟を着替えさせる。 お金持ちなんだからいいだろうけど、ただ好きに遊ばせるだけで、粗相をしても叱りもしないなんて。 ゆっくりって甘やかすといくらでもつけあがってゲス化するって話よ? 金バッジだからって油断してない?」 「まあ、そんな事気にしてたの? 大丈夫よ、ゲスになったって可愛いもん。そうなっても私は可愛がるわ、人に迷惑はかけないし」 「この広い家だったら、外に出さなくてもストレスは溜まらないだろうけど。 おちびちゃんが欲しいとか言い出したら面倒じゃない?」 「あら、作りたければ作ればいいわ」 「ゆっくりの子供なんてねずみ算よ! それに最初から金バッジなら聞き分けもいいかもしれないけど、生まれたばかりの子供を躾けるのってブリーダーでも大変よ。 そんな甘やかした飼い方で子供まで管理できるの?気楽に構えすぎてない?心配だわ」 「心配性ねえ。大丈夫だってば。 私、ゆっくり飼いの年季、長いのよ~、こう見えてもね」 ――――――――――――― 「むーしゃ、むーしゃ……しあわせー!!」 「むーしゃむーしゃ!!はぐっ、がつっ、むーしゃむーしゃ!!しあわせーっ!!」 「うふふ、今日もまりさは元気ねぇ」 「ゆぅ………まりさ、たべかすさんがこぼれてるよ。ゆっくりできないよ」 「ゆっ?ゆっくりごめんねっ!!がつっ、はふっ!!むーしゃむーしゃ!!」 「もう、まりさ!まだこぼしてるよっ!!」 「ゆぅ~ん……あとでおそうじさんするからいいよ!むーしゃむーしゃちゅうにはなしかけないでね!!」 「そうよ、あとで片付ければいいんだから」 「ほら、おねえさんもそういってるよ!! かわいいまりさががんばってむーしゃむーしゃすればおねえさんもゆっくりできるんだよ!! おねえさんのためにむーしゃむーしゃしてるんだから、れいむはじゃましないでねっ!!ぷんぷん!!」 「…………ゆぅ……」 「かわいいまりさがうんうんするよ!!………すっきりーっ!!」 「ゆううぅぅ!?こんなところでうんうんしちゃだめでしょおおぉ!? おといれさんまでがまんできなかったのおぉ!?」 「ゆゆっ!!きゅうにうんうんしたくなって、おもわずおもらししちゃったんだよ!!ゆっくりりかいしてね!!」 「おもいっきりうんうんせんっげんしてたよねえぇぇ!?よゆうあったでしょおおぉぉ!?」 「まあまあれいむ、そんなに怒らなくてもいいのよ」 「ゆふっ、おねえさんはわかってるね!!まりさ、おねえさんをゆっくりさせてあげたくて、 かわいいまりさのきゅーとなどじっこうんうんをみせてあげたかったんだよっ!! れいむはゆっくりくうきをよんでね!!」 「うんうんなんかみてゆっくりできるわけないでしょおおぉ!!」 「ほらほら、れいむ、怒らないでゆっくりしてね。 さ、まりさ、あにゃるさんをふーきふーきしてお洋服を着替えましょうね」 「ゆっ!!まりさのきゅーとなひっぷをふーきふーきしてゆっくりしていってねっ!!」 「ゆううぅぅ……おねえさん………」 「むーしゃむーしゃ!!がふっ!!くっちゃくっちゃ!!げろまずーっ!!」 「ゆあああああぁぁなにしてるのおおおぉぉぉ!?」 「げーぷ!!いっかいたべてみたかったけど、ぜんっぜんおいしくなかったよ!! なんでこんなのがおいしそうにみえたのかわからないよ!!やっぱりあまあまさんがおいしいね!!」 「おねえさんがだいじにだいじにそだててたおはなさんでしょおおぉぉ!? なんでかってにたべちゃうのおおおぉぉ!!おねえさんがゆっくりできないでしょおおぉぉぉ!!」 「ゆっ?だ~いじょうぶなのぜ、れいむ! かわいいまりさがまんぞくしてゆっくりしてるんだから、それをみればおねえさんもゆっくりできるのぜ!!」 「それとこれとはべつでしょおおおぉぉ!?ゆっ………ゆぁ、おねえさん……!こ、これはっ………」 「あらあら、まりさったら。花壇のお花を食べちゃったのね?」 「ゆぷーっ、ぜんっぜんおいしくなかったのぜ!! ぐるめなまりさはこんなしょぼいおはなさんじゃまんぞくしないのぜ!! もっとおいしいおはなさんをそだててまりさをゆっくりさせるのぜ!?」 「うふふ、そうね。ごめんなさいね」 「わかればいいのぜっ!!ゆふん!!」 「なにもよくないでしょおおおおぉぉぉ!!? おねえさんにたいしてなんてくちのききかたしてるのおおぉぉ!? まいにちれいむたちをゆっくりさせてくれるおねえさんでしょおおぉぉ!! それに、なんできゅうにのぜくちょうになってるのおぉぉ!? ぺっとしょっぷさんのおねえさんにおぎょうぎわるいっておそわったでしょおぉ!?」 「ゆぅ~~……れいむはいちいちうるさいのぜ。 だいじょうぶなのぜ、おねえさんはゆっくりずきなんだから、のぜっていってもわいるどだとおもってゆっくりするのぜ」 「ええ、そうね。とってもワイルドで、まりさらしくていいわよ」 「あ~あ、やっぱりなのぜ。これじゃ、おねえさんのためにこれからこのくちょうをつかってあげなきゃいけないのぜ。 かいゆっくりもしんどいのぜ、のぜのぜ~~☆」 「……まりさ………」 ――――――――――――― 「おい、くそどれい!!さっさとあまあまをもってくるのぜ!! おきろ、ぐずうぅ!!どあさんをあけろおぉ!!(バン!バン!)」 「なにしてるのまりさああぁ!?おねえさんはおやすみちゅうでしょおおぉ!? それに、さっきおやすみまえのむーしゃむーしゃはすませたばかりでしょおおぉ!!」 「ゆふぅ………うるさいのがきたのぜ。 まりささまがむーしゃむーしゃしたいっていってるんだから、くそどれいはあまあまをもってくるのがしごとなのぜ!!」 「りゆうになってないよおおぉぉ!? さいきんのまりさ、おかしいよ!!どうしちゃったのおおぉ!?」 「おかしいのはれいむのほうなのぜ!! まりさはゆっくりできてないのぜ!?だからくそどれいもゆっくりできないのぜ!! まりさがいなきゃゆっくりできないんだから、くそどれいはまりささまにあまあまをけんっじょうするのがすじなのぜぇ!!」 「くそどれいくそどれいいわないでね!! そんなこといわれておねえさんがゆっくりできるわけないでしょ!? おねえさんがれいむたちをゆっくりさせてくれるんだから、れいむたちもおねえさんをゆっくりさせなきゃいけないんだよ!!」 「ゆふんっ!!まったくれいむはばかなのぜ。 くそどれいはばかなんだから、くそどれいよばわりされてもゆっくりできるんだぜ。そんなこともわからないのかぜ?」 「う~ん……(ガチャ)あら、れいむにまりさ。まだすーやすーやしてなかったの?」 「はああぁぁ!?おまえのあまあまがぜんぜんたりないからまりさがすーやすーやできないんだろうがあぁ!! しゃべってるひまがあったらさっさとあまあまをもってくるのぜ!!ぐず!!」 「まりさっ!!いいかげんにしてね!!」 「そんなに怒らないで、れいむ、れいむが怒ってると私もゆっくりできないわ。 あまあまならすぐに持ってくるわね」 「ゆふんっ!!さっさとするんだぜ!!さんびょういないにもってくるのぜぇ!!」 「あらあら、急がなくっちゃ」 「まりささまのすーぱーうんうんたいむがはじまるのぜぇ!!(ブビッ、ブボボボッ、プスッ)」 「まりさああああぁぁぁ!?」 「ゆふー………おい、くそどれい!!さっさとかたづけるのぜ!!」 「なんでわざわざおねえさんのほんさんのうえにうんうんするのおおぉ!?あくいありすぎでしょおおぉ!?」 「ゆけけっ!!どうせくそどれいがかたづけるんだから、うんうんなんかどこだっていいのぜ!!」 「あらまあ、こんなにいっぱい。今片付けましょうね。さ、お洋服を……」 「くそどれいいぃ!!いまなにをしようとしたんだぜぇぇ!?」 「えっ、何かいけなかったかしら?」 「くそどれいごときのきったないてで、このまりささまにさわろうとしたんだぜぇぇ!?みのほどをわきまえるんだぜ!! しっかりてをあらって、そのうえにてぶくろをして、まりささまのこうきなおはだにさわるんだぜぇ!!」 「ま、まりさ………おねえさんにわるぐちさんをいうりゆうをさがすときだけ、なんでそんなにおつむさんがまわるの………」 ――――――――――――― 「おねえさん………まりさにあんなふうにいわれて、ほんとにゆっくりできてるの?」 「あら、れいむ。心配してくれてるのね、ありがとう。こっちにおいで」 「ゆっ……すーり、すーり………」 「いいのよ、まりさがあんなに元気よくしてるのを見てると、私もゆっくりできるんだから。 でも、れいむの方はゆっくりできてないみたいね?」 「ゆぅ……れいむはへいきだよ。おねえさんのことがしんぱいだよ………」 「もう、無理しないの。 お姉さんはね、まりさみたいに元気いっぱいのゆっくりが好き。 そして、あなたみたいに、相手を思いやれる優しいゆっくりも大好きよ」 「ゆ、おねえさん………ゆっくりありがとう………れいむも、おねえさんがだーいすきだよっ!!」 ――――――――――――― 「かわいいまりささまがこーろこーろするのぜ、ゆぐっ!!」 「ま、まりさ、だいじょうぶ?」 「ゆっがあああぁぁ!!なんでこんなところにてーぶるさんがあるのぜえぇぇ!!?くそどれいいぃぃ!!」 「はーい、あら、どうしたのまりさ?」 「どうしたのじゃないのぜぇぇ!!まりささまにうらみでもあるのかぜぇ!? まりささまがこーろこーろするみちさんに、なんであらかじめてーぶるさんなんかおくのぜ!!いたかったのぜぇ!? なんなのぜ!?いやがらせなのぜ!?まりささまがそんなにじゃまなのかぜ!?ゆああぁ~~ん!?」 「まあ、ごめんなさいね、今片付けるから」 「いまさらそれですむとおもってるのかぜぇ!? せいっさいっするのぜ!!(ぽすんっ)」 「あらあら」 「まりさあああぁぁ!?なにしてるのおおぉぉ!!おねえさんになにしてるのおおおぉぉ!!?」 「うるさいのぜっ!!くそどれいはこうでもしないとりかいできないのぜっ!! ゆっ、ゆっ、しねっ!!ゆっくりできないぐずどれいはしねっ!!(ぽすんっ、ぽすんっ) ………ゆぜー、ゆぜー…………ゆっくり、しんだのぜ……?」 「うーん、痛ーい、痛いな~」 「ゆ、ゆふふふ………これだけやってえいえんにゆっくりしないなんて、あくうんがつよいのぜ。 せいぜいしぬまでこきつかってやるのぜ、わかったらさっさとかたづけるのぜ、くそどれい!!」 「はーい」 「ま、ま、まりさ………」 「ゆぁ~~ん?こんどはなんなのぜぇ?」 「ゆっくりがいくらがんばったって、にんげんさんにはかてないよ……… で、でも、まりさは、ほんきでおねえさんをえいえんにゆっくりさせるつもりでやってたの………?」 「ゆっ、みてなかったのぜ?ゆっくりがにんげんさんにかてないなんておおうそなのぜ!!」 「おねえさんをころすつもりだったのっ!?」 「ゆふん、なにをさわいでるんだぜ、みっともないのぜ。 あんなのしんだっていいのぜ?ゆっくりしたまりささまは、だれもがゆっくりつかえたがるこうきなゆっくりなのぜ。 くそどれいをころしたって、いくらでもかわりはいるのぜ!!」 「………もう、まりさのことなんかしらないよ!! おねえさんをころそうとするまりさなんか、もうおともだちじゃないよ!!」 「ゆぁ~ん?ゆぷぷ、くそどれいのくそどれいがなぁ~にをおたかくとまってるのぜぇぇ?」 「うるさいよっ!!もうはなしかけないでねっ!!」 ――――――――――――― 「ゆべぇっ!?」 「ゆっへっへ!!まりささまのすぺしゃるあたっくのあじはどうなのぜ!?」 「ま、まりさ、なにをするの……?」 「なにって、なににきまってるのぜぇ……?ゆっへっへへへ………」 「ゆううぅぅ!?やめてねっ!!そんなものみせないでねっ!!」 「まりささまのこうきなまぐなむぺにぺににむかって、そんなものよばわりかぜ? まだじぶんのたちばがわかってないようなの……ぜっ!!」 「ゆびぃ!!や、やめてねっ!!れいむ、いたいよっ!!」 「ゆへへへ!!なくのぜ、さけぶのぜぇ!!そのほうがこうふんするのぜ!! さあ、じゃまなおようふくさんはぬぐのぜっ!!」 「いやああぁぁ!!おねえさん、たすけてえええぇぇ!!」 「くそどれいはなまいきにおふろさんたいむなのぜ!!しばらくもどってこないのぜ!! かんねんするのぜええぇぇ!!(ずぶり)」 「ゆ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛ぁぁぁ!!!れいむの、れいむのばーじんさんがあああぁぁぁ!!」 「ゆほっ、ゆほっ!!なかなかしまりのいいはつものまむまむなのぜぇ!!」 「やべ、やべでねっ!!まりさ、まりさぁ!!すっきりしたら、おちびちゃんが、できっ………」 「そのためにやってるのぜぇ!!おちびちゃんができれば、れいむはまりささまからはなれられなくなるのぜぇ!! れいむなんて、いっぱつすっきりーしちまえばみもこころもまりささまのとりこなのぜ!! ずっとうざったかったのぜ!!おまえもまりささまのくそどれいとしてつかえるのぜぇ!!」 「いったいどこのゆっくりあだるとびでおをみたら、そんなはっそうができるのおおぉ!!?」 「ゆほっ、ゆほっ、ゆっゆっゆっゆっ……いくのぜ、いくのぜれいむぅ!!」 「やべっ!!やべでえええぇぇぇ………「すっきりーっ!!!」………あ、あ、あぁ………」 「まあ、おちびちゃんを作ったの?」 「ゆふんっ! れいむがあんまりしつこくもとめてくるから、しかたなくめぐんでやったのぜぇ!!」 「ゆ゛あ゛、あ゛、あ゛………ゆぐっ、えぐっ……… おでっ、おでえざん………ごべん、だ………ざい…………」 「……いいのよ、れいむ。辛かったのね?」 「ゆ゛え゛え゛え゛え゛え゛え゛え゛ん!!ごべんなざああああいいいい!!」 「ゆふぅ~、おおげさなれいむなのぜ。うれしなきもそこまでいくとどんびきするのぜ」 「……ね、れいむ、おちびちゃんどうしようか?」 「はあああぁぁ!?くそどれい!!これはまりさとれいむのもんだいなのぜぇ!! おまえごときがくちをはさんでいいとおもってるのかぜぇ!!?」 「………れいむ、れいむは………ゆっくり、そだてたいよ………」 「そう、わかったわ。お姉さんも協力するから、頑張って育てましょうね」 「ゆ………おちびちゃんに、つみはないから………おかあさんが、ゆっくりしたおちびちゃんに、そだてるから……ゆぐっ……」 「ゆぷーっ!!ゆっきゃっきゃっきゃっきゃ!!やっぱりおもったとおりなのぜ!! まりささまがおちびちゃんをめぐんでやったらおおよろこびでそだてるのぜぇぇ!!まったくれいむはたんじゅんなのぜ!! ゆっ、これでおまえらはまりささまのくそどれいなんだぜ!!これからはなまいきなくちをきくんじゃないのぜ!! へんじはどうしたのぜえぇ!!?」 ――――――――――――― 「ゆ~ゆ~ゆゆ~♪ゆっゆ~ゆゆ~~♪」 「「「「ゆ~ゆ~ゆ~♪ゆっゆ~ゆ~~♪」」」」 「ゆゆっ、おちびちゃんたちはとってもおうたがじょうずだね!!おかあさん、はながたかいよ!!」 「「「「おきゃーしゃんのおうちゃ、だいしゅき!!」」」」 「ゆふふ、ありがとう。おねえさんをゆっくりさせるために、もっとれんしゅうしようね!!」 「「「「ゆっくりりかいしたよ!!」」」」 「ゆぁ~ん?まーたすっとろいおそうじなんかやってるのぜぇ? まあ、ぐずのまむまむどれいにはおにあいのおしごとさんなのぜ!!ゆへへへ!!」 「まりさ!おちびちゃんのまえで、そんなはしたないことばをつかわないでねっ!!」 「ゆあぁ?ほんとうのことをいってなにがわるいのぜ? れいむはまりさのぺにぺにをめぐんでやればゆへがおをさらしてよろこぶいんらんびっちなのぜ!! こーんなかおなのぜ!!ゆほっ、ゆほっ、いぐいぐすっきり~~♪」 「まりさあああぁあ!!」 「「「ゆほっ、ゆほっ、しゅっきりー!!」」」 「おちびちゃああぁぁん!?あんなのまねしないでねっ!!ゆっくりできないよっ!!」 「「「ゆわああぁぁん!!おきゃーしゃん、おこらにゃいでえぇ!!」」」 「ゆっへっへ、こんなまむまむどれいのいうことなんかきかなくていいのぜ。 かっこよくてたくましいおとうさんがゆるすのぜ!!ゆほゆほすっきりー!!」 「まりさあああ!!こそだてのおてつだいをなんにもしてくれないのはさいしょからわかってたよ!! きたいしてないよ!!でも、せめてこそだてのじゃまはしないでねええぇ!!」 「「「ゆほゆほしゅっきりー!!」」」「お、おきゃーしゃん………ゆっくちしちぇぇ……」 「おちびちゃあああぁぁん!!」 「ゆひひひ、まむまむびっちがなにかいってるのぜぇ~~♪」 「おい、くそどれい!!ゆかがよごれてるのぜぇ!!」 「「「くちょどりぇい!!よぎょれてりゅよっ!!」」」 「まあまあ、ごめんなさい、いま拭くわ。こんなところでうんうんしちゃったのね」 「ゆはあああぁぁ!?まりささまがうんうんしたくなったらそこがおといれさんなのぜえぇ!! じぶんがかたづけるのがおそいのをたなにあげて、まりささまにもんくをいうのかぜえええ!!?」 「「「くちょどりぇい!!ちにぇ!!ちにぇ!!」」」 「お、おにぇーしゃん……ごめんなちゃい……」 「まあ、末っ子れいむちゃんは礼儀正しいのね」 「「「ゆぷぷっ!!れーみゅは、くちょどりぇいがきょわいのじぇ!!」」」 「おちびちゃああああぁん!!そんなこといっちゃだめでしょおおぉ!!」 「「「ゆゆっ、くしょばばあがきちゃよ!!おちょーしゃん、たしゅけちぇね!!」」」 「ゆっへっへっへ、かっこいいまりささまにまかせておけばいいのぜ、おちびちゃんたち。 こそだてがじょうずとかいって、けっきょくおちびちゃんたちはまりささまのかりすまになついてるのぜぇ~~?」 「ごはんさんをあげるのも、うんうんをおそうじするのも、ぜんぶぜんぶれいむとおねえさんにまかせて!! まりさはなんにもしてないでしょおおおぉぉ!? わるいことをおしえてしかるのはれいむ!!まりさはわるいあそびをおしえてあまやかすだけ!! まりさのほうになつくのはあたりまえでしょおおぉ!!」 「あたりまえなのぜ。なにがそんなにふまんなのぜ? じぶんになつかせることもできないやくたたずおかーさんのしっとはみぐるしいのぜっ!ゆっぷっぷ☆」 「わるいことをわるいとおしえなきゃ、おとなになってこまるのはおちびちゃんなんだよおおぉ!? あまやかしてゲスになったら、おちびちゃんがせいっさいされちゃうでしょおおぉぉ!!」 「そんなのしらないのぜ」 「「「まりちゃたちはさいっきょうっだからだいじょうぶなのじぇ!!」」」 「ゆぐぐぐぐううぅぅ………!!」 「おきゃーしゃん、おきゃーしゃん……しゅーり、しゅーり……ゆっくりしてぇ………」 「ゆゆっ、おちびちゃん………ごめんね……すえっこのれいむはほんとうにいいこだね………」 「やくたたずのくずれいむどうしできずぐちをなめあってるのぜぇ~~♪ おい、くそどれい!!めざわりだからそこのくずおやこをどっかにやるのぜ!!」 「「「くーじゅ♪くーじゅ♪」」」 「ええ、さ、れいむちゃんたち。あっちでお休みしましょう」 ――――――――――――― 「れいむ、おいで。おちびちゃんも」 「ゆゆっ、なあに?おねえさん」 「おねーしゃん、にゃあに?」 「れいむも、末っ子のおちびちゃんも、最近全然ゆっくりできてないわね。お姉さん、悲しいわ」 「ゆ……ごめんなさい、おねえさん………」 「ごめんなしゃい………」 「ううん、謝ることなんかないの。お姉さん、れいむにゆっくりしてほしいだけだから。 ね、相談があるんだけど」 「ゆ、なあに?」 「まりさと、他のおちびちゃん達のことなんだけど。 まりさたちを飼いたいっていうお友達がいるの。譲ってもいいかしら?」 「ゆっ………まりさたち、でていくの………?」 「そう。まりさ達がいると、れいむ達がゆっくりできないみたいだから。 だから、お姉さん、れいむ達は別々になったほうがいいと思う。 大丈夫よ、お姉さんのお友達も、ゆっくりが大好きだから。まりさ達をたっぷりゆっくりさせてくれるわ。 こうすればみんなゆっくりできるんじゃないかしら?」 「ゆゆ…………れいむのために、ごめんなさい、おねえさん………」 「謝るのは私のほうよ、ごめんね、れいむ。それじゃ、同意してくれるのね?」 「ゆん………」 「おちょーしゃんとおにぇーしゃんたち、どこかへいっちゃうにょ?」 「ゆっくりが好きな他のお姉さんに飼われるのよ」 「……おちょーしゃんたち、いじめられにゃい?」 「おちびちゃん………」 「末っ子のおちびちゃんは本当にいい子ね。大丈夫よ、安心しておいで」 「ゆっへっへっへっへ!!こんなしけたぼろやも、きょうかぎりおさらばなのぜええぇぇ!!」 「「「くじゅれいみゅどもはつれていってあげにゃいよっ!!おお、あわりぇあわりぇ!!ゆげらげらげら!!」」」 「さ、行きましょう、まりさちゃんたち」 「さっさとするのぜ!!がばまむびっちれいむのふけいきなおかおさんをみてるだけで、こっちもきがめいるのぜぇ!! ゆっ、れいむ!!このまりささまにすなおにしたがってればつれていってあげたのに、ほんとうにばかなのぜぇ!!」 「「「ば~きゃ!!ば~きゃ!!」」」 「ゆぅ……………」 「おにぇーしゃん………ゆっくちしちぇいっちぇにぇ」 「「「ゆっくちしちぇいっちぇにぇ!!………おまえにゃんかにいわれなくちぇもゆっくちしゅるよっ!! くじゅれーみゅはここでゆっくちしんでにぇっ!!」」」 「ほら、さっさといくのぜ!!くそどれい!!」 「ゆ~ん♪ゆ~ん♪ゆっくりぷれいす~♪ゆっくりぷれいす~♪ ……おい、くそどれい!!どこへいくのぜ!?」 「地下室」 「そこがまりささまのゆっくりぷれいすなのぜぇ?」 「ううん、別に」 「ゆはああああぁぁ!? まりささまにもっとふさわしい、こうきでせれぶなごくじょうのゆっくりぷれいすにつれていくってやくそくなのぜぇ!! なにねごといってるのぜぇ?またせいっさいっされたいのかぜ!?」 「「「しぇーしゃい!!しぇーしゃい!!」」」 「うん、したけりゃどうぞ」 「ゆぎいいぃぃ!!ちょうしにのるんじゃないのぜ!! ゆぎっ、ゆがっ………はなすのぜえええぇぇ!!」 「あらあら、糞奴隷の腕なんか簡単に振りほどけるんじゃないの?」 「ゆがあああぁぁぁ!!」 ――――――――――――― 「さ、まりさ様。こちらがあなたのゆっくりプレイスでございますわ」 「ゆべっ!!………なにするのぜぇぇ!! こんならんっぼうなあつかいかたをしてただですむと………」 「はいはい、制裁したけりゃどうぞってば」 「ゆがああああ!!じねっ!!じねええぇぇ!!(ぽすんぽすん)」 「「「おちょーしゃんやっちゃえー!!きょろしちゃえー!!」」」 「死ねっ☆(ドカッ)」 「ゆげえええええ!!?」 「「「おちょーしゃあああん!!?」」」 「やべでぐだざいいいいぃ!!ぢょうじごいでばじだあああぁぁ!! ゆぐっ、ゆぐっ…………だがら、だがら、ぼうぶだないでええぇぇ!!!」 「「「おちょーしゃああああああ!!!?」」」 「あらー、もう音をあげちゃうんだ。ちょっと早すぎるわよ、さんざん手間かけたのに」 「ごべんだざいいい!!おねえざんはぐぞどれいじゃありばぜんんん!! ばりざざまっ、ばりざはにんげんざんよりよわい、みじめなぐぞゆっぐじでずううう!!」 「負けを認めるのは勝手だけど、こっちはこっちで勝手にやらせてもらうわよん」 「ゆっ………やべ、やべ、やべでえええ!!」 「ほらほら、暴れないの。テーブルに横になって……ベルトで留めてと」 「な、なにするのぜええ!?まりささまのあにゃるとまむまむをみるんじゃないのぜええ!!」 「お、もう口調が戻ってるわね。元気があってよろしい、じゃ、始めるわよ」 「ゆ、な、なにを……?」 「足焼き☆」 「ゆ、あ、あじやっ………!?」 「巷の虐待お兄さんの間じゃ、フライパンに油をひいて焼くのが一般的みたいだけど。 確かに絵になるんだけど、フライパンは焦げ付いちゃうし、油が飛び散るし、意外とムラができがちなのよね。 ライターで地道に焼く人もいるけど、ライターだけで足全体焼くのってけっこうタフな作業よねえ」 「ゆ、ゆ、それ、な、なんなのぜ…………?」 「女性のたしなみ。アイロン☆」 「な、なんかゆっくりできない、のぜ、や、やべ、やべ………ゆ゛ぎゃあ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!!!?(プシィッ)」 「んもう、まだ先っちょで触っただけじゃない、おもらしーしーなんかしちゃって。 でもいい声♪手間かけて下拵えした甲斐があったわ~~」 「あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛づあ゛あ゛あ゛あ゛あ゛いぢゃあ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!!!!」 「ほらほら、暴れないの。丹念に、丁寧に焼かなくっちゃ(ジュウウウゥ)」 「おごぎょぼおおおおおおお゛お゛お゛お゛!!!!やべで!!やべぢぇえええええごお゛お゛お゛お゛!!! ごべっ!!ごべんだっざああああいいいいいい゛い゛!!! ばりざがわるがっだでずっ!!ばんぜいじばじだ!!ぼうぐぞどれいっでいいばぜん!!ざがらいばぜん!! だがらあ゛あ゛あ゛あ゛ごあ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛いぢゃあああ゛あ゛あ゛ゆぐじでえええええ!!!」 「あらあら、別に何も反省しなくていいのよ。まりさはなんにも悪いことしてないんだから」 「ゆ゛ごぎょお゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛!!!!?」 「ゆ゛ぐっ………ゆ゛ぐっ…………ゆ゛ぐじで、ぐだ、ざい……ぼう、ゆぐじで………」 「まあ、まだ何も始まってないのよ?動けないようにしただけだもの。 ヒドいことするのは、こ・れ・か・ら☆」 「ぼう、ざがらいばでん………ばりざ、げずでじだ……… ゆっぐじじょっぶの、おでえざんに……おぞわっだ、ごどを………わずれでばじだ……… ごべんだざい…………ごべんだざい……………おでえざん………ゆぐじでぐだざい………」 「あらら、ちょっと足を焼いただけでもう弱音はきはきね。 あの威勢のよさはどこへ行っちゃったのかな?お姉さん、さびしいわ」 「ゆ゛………ゆ゛…………お゛……おねえざんも、わる、わるいのぜ………っ!!」 「えっ、何が?」 「おねえざん、が、ばりざを、あまやかしすぎたのぜっ……… まりざが、なにをやっても、おねえざんがおごらないから………まりさ、なにをやっても、いいと、おもっちゃったのぜ……… まりさが、ゲスになるまえに、なんでおこってくれなかったのぜ……!おねえさんの、せきにんでもあるのぜ………!!」 「あーら。れいむの受け売りかしら。責任転嫁なんて、いかにもゆっくりらしいわねえ」 「まりさだって、さいしょはおねえさんをゆっくりさせようって………! さいしょから、まりさがここにきたひから、ただゆっくりしてるだけでいいっていってたのはおねえさんなのぜ!! いままですきかってさせておいて、いきなりてのひらをかえすのは、ずるいのぜぇ!!まりさはわるくないんだぜえぇ!!」 「だからー、別にいいのよ。まりさはそれで。素敵なゲスっぷりよ、反省することなんてないわ。 まりさは何も悪くないわ、誰もひとことも責めてないでしょ?」 「ゆっ!!とうっぜんっなの…………ゆぇっ?」 「あのね、私はゆっくりが大好きなの。 私のことが大好きで、けなげに私に尽くしてくれるゆっくりが大好き。 とっても可愛くって、こっちもたっぷりゆっくりさせてあげたくなっちゃうわ」 「ゆ………あの、れいむみたいな……」 「そういうこと。 でも、もう一方で、ゲスも大好きなのよね。 尊大で無礼でムカつくゲスを、その鼻っ柱を叩き潰して、悲鳴をあげさせて、痛みにぐねぐね身をよじらせる。 そういうのが大好きな、虐待お姉さんでもあるのよね、私ってば」 「……………!!」 「いくら金バッジでも、ほとんどは後者のゲスなのよね、本質は。 ちょっと甘やかせばすぐにつけあがってゲスになっちゃう。 その度にたっぷり可愛がってあげるんだけど虐待的な意味で、でもやっぱり、善良で健気なゆっくりも欲しいのね。 人間の教育に従って、ガマンしながら演じているぶりっ子なゆっくりじゃなくて、 こっちがどれだけ甘やかしても増長せず、心から人間を慕って尽くしてくれる、人間を喜ばせるのが生き甲斐なゆっくり」 「そ、そんなゆっくり………」 「そうよ、いないわね。普通は。それってヘンだし。 でもねえ、例外っているものなのね、何百匹に一匹ぐらいかしら、そういう奇跡みたいな子が。 それってスゴいっていうより、どこかが足りないゆっくりなのかもね。 生き物なら誰でも持ってる、自尊心とか、自立心とか、そういうネジが一個だけ足りないのかも。 でもその結果、人間にとって都合のいい、いわゆる善良なゆっくりになるわけ。 こっちはもう可愛くってしょうがないわ」 「…………」 「で、そういう子を探すにはどうしたらいいか、昔考えたの。 こっちは甘やかしたいんだから、躾で性格を矯正したって意味ないわ、甘やかせばすぐに本性が出る。 金バッジなんて基準は無意味、あなたみたいにね。 それじゃどうやって探すか?答えはカンタン。見つかるまで探し続ければいいの」 「ゆぅぅ!?」 「甘やかしても増長しない個体に当たるまで、とにかく片っ端からゆっくりを買ってきて甘やかす。 増長してゲス化したら虐待部屋行き、つまりここね。ゲス虐待も大好きだから全然いいわけ。 で、ごく稀に善良ゆっくりに当たるから、その子は大切に愛でまくるの。 善良ゆっくりも探せるし、虐待し甲斐のあるゲスを育てることもできるし、一石二鳥の方針ってわけ。 時間と根気さえあればカンタンな話だったわ~☆」 「ゆぁ、そ、そんな……そんな………」 「結局、人間の欲しい善良ゆっくりを作るにはさ。 わざわざ手間かけて教育するより、当たりを引くまでクジを引き続けたほうがよっぽど近道ってことね。 ほら、ゆっくりなんて掃いて捨てるほどいるし?」 「そんな………そんな……まりさは、はずれ………」 「そ、ハズレくじ。別にそんな気にやまなくていいわよ~、普通のコトよ?」 「ま、まりさは………まりさだって………がんばったのぜぇ!! ゆっくりしょっぷで、おねえさんに!!おぎょうぎをおしえてもらって!!かいゆっくりのこころえをおしえてもらって!! きんばっじさんをとるためにたくっさん、たくっさんおべんきょうしてええぇ!! にんげんさんに、ゆっくりしてもらうために!!にんげんさんのためにがんばったのにいいいぃぃ!!」 「ハイハイ、ご苦労さま」 「おねえさんのせいなのぜええぇぇ!!おねえさんがぶちこわしたのぜえええぇぇ!!」 「うーん、台無しにしてゴメン♪ でも、ま、ゆっくりなんて、使い捨てだし、ね?」 「ゆっがああああああぁぁぁぁぁ!!!」 ――――――――――――― 「もしもーし、聞こえますかー?」 「…………ゅ゛…………ぁ゛……………」 「年季の入った虐待、楽しんでもらえてる? こっちもずっとムカついてたからね~、ようやくちょっとスッキリしてきたってところかなっ」 「………ごベ………な……………ぼう゛…………お゛う゛、ぢ………がえ゛……………る゛…………」 「えーと、ハンダごてで歯を一本ずつ、歯茎まで貫通して焼きつぶしたでしょ。 三匹のおちびちゃんを、あにゃるから殺虫剤を少しずつ注入して殺して、 死臭が漂いだしたところでキミの眼球とあにゃるに埋め込んで移植したでしょ。 頭を切開して、中にゴキブリを十匹くらい放してまた閉じたでしょ。 焼きつぶした歯茎にネジを一本ずつねじ込んで、パチパチ電流流したでしょ。 揺さぶって固くしたぺにぺにを鉛筆削りで削って、皮がずる剥けになったところにトウガラシと塩をすりこんだでしょ。 舌をぱっくり根元まで二つに切り裂いて、それぞれ結んで結び目を三つぐらいつけてからまたくっつけたでしょ。 よくそれで喋れるよねー」 「ゆ゛、ぐ………じで…………ぼ、う゛………おで……が………ご、ろじ……で………おで、え……ざ………」 「うーん、そろそろ終わらせてあげてもいいけど、殺してって言うゆっくりを殺してあげるのはシャクだよねー」 「ぞ、んな゛…………」 「うん、じゃ、殺してあげるけど、使い捨てのゆっくりとはいえ最後まで大事に使いましょ!」 「……ゆ゛…………ゆ゛……………??」 「これね、まあなんの変哲もない針金なんだけどね。 この針金を適当なとこからあなたに刺して、中枢餡に通すの。 中枢餡が壊れたらゆっくりは死ぬんだけど、針金が刺さったぐらいじゃまだまだ大丈夫。壊れかけるけど、ぎりぎり意識もある。 それじゃ、えいっ♪」 「ゆ゛っ!!ゆっ………ぐっ………びぎょっ!?」 「はい刺さりましたー。 あとは、電流をこう、流せば……」 「ぼっびぇえええこ゜ぽおおおお゛お゛お゜お゜ぎょばぴぇばららららぼょのの゜の゜ごげゃぱばああぁぁぁががががごおごごご」 「あははは、面白いよねー。 見た目も面白いし、中枢餡に電流だもんね、めいっぱい苦しんでくれちゃう。 人間でいったら、脊髄の真ん中に鉄串を通されてそれに電流、みたいなもんらしいわ。 まあさすがにずっとこのままもつわけじゃないから、いつかは死ねるわよ。三日ぐらいかかるみたいだけど。 それじゃ、私もそろそろ疲れちゃったし、そろそろお暇するわね。 あのれいむちゃんも寂しがってるころだし、あ、あの末っ子れいむちゃんも長い付き合いになりそうね。 やっぱり遺伝するのかしら?」 「げぱぱぱぱぱがががばばあああああどどょごごぎょごごごごおおお゜と゜ぎょごばべばばばばおどどぼど」 「それじゃあねー、時々は見に来て楽しませてもらうから。 あなたも不運ね、『まともなゆっくり』に生まれちゃったせいで。 次はネジを一個お母さんのおなかに置き忘れて、善良ゆっくりとして生まれればいいわねー。 それでも野良に生まれついちゃったらアウトだけど。 ま、あんまり深く考えすぎないほうがいいわよ、どのみちゆっくりなんて、使い捨てなんだし」 〔終〕
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家への帰り道でのことだ。 「おにいさん、ゆっくりたすけてね!」 声がするので足元を見ると額に角の付いたゆっくりがいる。 「……お前名前は」 「ゆ! ゆーぎだよ!!」 ゆうぎの足元を見ると排水溝のブロックが外れている。 「……嵌ったんだな」 恐らく、跳ねて移動していたところ、外れた溝にスポンと嵌ってしまったのだろう。 「おにいさん、たすけてね!」 そのまま通り過ぎることもできたが翌朝そのままだったりれみりゃに食われてたら 夢見やら後味が悪いのでゆうぎの体を引っ張る。 「そぉい!」 スポンッ! ギャグ漫画のような音を響かせてゆうぎは排水溝の溝から抜け出した。 「たすかったよ! おにいさんありがとう!! これはおれいだよ!」 「どういたしまして……ってぇぇぇ!?」 見ているとゆうぎの角が取れた。 そして、背中に付いていた杯のようなものが取れ、俺の手の上に置かれる。 そして、角から液体が流れ出し 「さぁ、おのみなさい!」 いつのまにか角は戻っていた。 「酒かよ!」 模した相手が酒飲みだったせいか、酒を取り出せるみたいだ……。 問題は俺が酒が好きでない、ということだ。 「………」 「じーっ………」 断れる空気ではない。意を決して飲んでみる。 「………」 「どぉう?」 「う、うますぎる!」 旨かった、ホント旨かった。しかし、これアルコール度数が高い……。 しかし、ゆーぎは 「もういっぱい! もういっぱい!」 と酒を注いでいる。 どうするべきか……。ここは別のお礼にしてもらおう。 「な、なぁゆうぎ、実を言うとお兄さんあまりお酒が飲めない体質でな?」 「ゆぅ……」 「だがお兄さんの知り合いは知らずか大量の酒を送ってくるんだ。お兄さん飲めんのに」 「ゆ?」 「だからおまえがお礼をしたい、というなら俺の家の酒を飲んでくれないか?」 「おやすいごようだよ!」 「そうか、それは助かる。」 「おともだちをつれてきていい?」 「友達?」 「うん、すいかっていってね……」 我が家にあった酒の山は二体のゆっくりによって1ヶ月で消滅した。 後書き。小ネタ以外の何者でもありません。 続き ゆっくりゆーぎが 可愛いすぎるぜ・・・ -- ゆっくり愛で派 (2010-03-16 18 32 53) 名前 コメント