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_,,....,,_ _人人人人人人人人人人人人人人人_ -''" `''> ゆっくりしていってね!!! < ヽ  ̄^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^ ̄ | ;ノ´ ̄\ \_,. -‐ァ __ _____ ______ | ノ ヽ、ヽr-r'"´ (.__ ,´ _,, '-´ ̄ ̄`-ゝ 、_ イ、 _,.!イ_ _,.ヘーァ'二ハ二ヽ、へ,_7 'r ´ ヽ、ン、 rー''7コ-‐'"´ ; ', `ヽ/`7 ,'==─- -─==', i r-'ァ'"´/ /! ハ ハ ! iヾ_ノ i イ iゝ、イ人レ/_ルヽイ i | !イ´ ,' | /__,.!/ V 、!__ハ ,' ,ゝ レリイi (ヒ_] ヒ_ン ).| .|、i .|| `! !/レi' (ヒ_] ヒ_ン レ'i ノ !Y!"" ,___, "" 「 !ノ i | ,' ノ !'" ,___, "' i .レ' L.',. ヽ _ン L」 ノ| .| ( ,ハ ヽ _ン 人! | ||ヽ、 ,イ| ||イ| / ,.ヘ,)、 )>,、 _____, ,.イ ハ レ ル` ー--─ ´ルレ レ´ 属性 弱点 耐性 最大HP 最大MP 攻撃力 防御力 精神力 敏捷性 経験値 所持金 ドロップ 3000 1000 294 75 231 241 500 1000 天使のブラ 技名 消費MP 効果 備考 通常攻撃 - ゆっくりしていってね!!! 全体ゆっくり ゆっくしていった結果がこれだよ 単体敏捷上昇 2ターン目使用 わたしです 単体混乱 下から来るぞ!気をつけろ! 単体攻撃+防御精神半減 サーバ山脈麓の召喚獣宝箱から。どういうわけかフルボイス。 1ターン目必ず使用してくる「ゆっくりしていってね」はヤシガニの勾玉、メイド・イン・ヘブンのDISCを持っていないキャラクターを問答無用で「ゆっくり」状態にしてくる。 この状態異常はホワイトロリータで治せず、数ターン経過するか、殴られると治る。それ以外は普通の敏捷半減状態と同じ? 生半可なレベルでは確実に先手を取られる。HPや通常攻撃の威力も今までの召喚獣とはレベルが違う。 それでも船を手に入れて比較的すぐに、根性で仲間にすることは出来る。レベルは平均的に20程は必要であると考えられる。 与えるダメージは、邪神スプーを除いて最高。その上追加効果の敏捷半減は耐性の無いザコならほぼ確実に付加することが出来、終盤のボスでもゆっくりしてしまうことが多い。スプーが1戦闘で一回しか使えないことを考えて、連発できる最強の召喚獣と言ってもいい。 消費MPの高さも中盤はヤターの鏡、終盤は召喚師の紋章でカバーできる。 キャラクター 弾幕系同人STG「東方Project」の主人公、 博麗 霊夢(右)と霧雨 魔理沙(左)のAA。 東方関連スレが立つとかなり早い段階(ほぼ10レス以内)に貼られる。 というか、東方と関係ないスレでも無差別爆撃気味に貼られる事がある。 「このスレでゆっくりしていってね」という歓迎の意味合いなのだろうが、一体何がしたいのか謎。 霊夢側のみが存在していたAAに、霧雨魔理沙のAAを改変したものと「ゆっくりしていってね!!!」の吹き出しが付け足されたものという説が有力。 流行してからは、東方Projectに登場するキャラしないキャラをモチーフにしたAAが作成されたり、グッズも販売されている。
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「ゆっくりは食物である」 これが俺の持論だ。 動くから、小憎らしい面構えだから、言動にイラつくからといった理由から虐待して無駄に潰している人が大半だが、俺は彼らに間違っていると強く訴えたい。 魚に例えてみたら分かりやすいだろう。 魚の面が憎らしいからという理由で踏み潰したり、肥料にするか? しかも、それが美味い魚だったら、色々と調理して食べるのが正しいだろう。 以上の理由から俺はゆっくりを見つけたら必ず食べる事にしている。 ゆっくりは美味しい食べ物だ。 そして、美味いものは、美味しく食べなきゃ損だ。 夕方、家でゴロゴロしていると、何やら騒がしい声が聞こえてきた。 これはゆっくりだろうと見当をつけ、声の聞こえてくる方へと歩を進めると、早速ゆっくりを見つけた。 「ゆっゆっゆ~♪」 赤いリボンを揺らしつつ跳ねている後ろ姿を見て、よだれがこぼれそうになった。 このゆっくりは、一般にゆっくりれいむと言われている種類だ。 だが、俺は食材の種類に興味はないので、全てのゆっくり○○を一律にゆっくりと呼んでいる。 「ゆっくり~♪ ゆっくり~♪」 いくらこっそり追いかけていたとはいえ、真後ろまで来たのに気付かないというのはどうなんだろうか。 まぁ、そのおかげで簡単に食えるから、文句はないが……。 「ゆっくりしていってね」 「ゆっくりしていっでぇぶぎゃ!」 返事を最後まで聞かずに、持っていた木の棒で殴りつける。 食材と仲良く会話する趣味はない、そのまま背負っていたカゴに入れた。 そのまま焼いて食うか、ちょっと手を加えるか、それとも汁粉が良いか……。 どう調理するか楽しく考えながら家路についた。 次の日、畑を耕していると、勝手に作物を食い荒らしているゆっくりの親子を見つけた。 「「「むーしゃ、むーしゃ、しあわせー!!!」」」 普通の農家ならこのままクワを叩き込むところだが、俺は違う。 加工場に渡せば損失はほぼゼロ、場合によってはプラスになるんだから、肥料にするには上等過ぎる。 「こんにちは、ゆっくりしていってね」 「「「ゆっくりしていってね!!!」」」 一斉に振り向くゆっくりを、笑顔で眺める。 ひのふのみの……大きいのが2匹に、小さいのが3匹の、合わせて5匹か。 とりあえず、手近にいるのを何匹か捕まえた。 「ゆ? 遊んでくれるの?」 「まりさの次はゆっくりれいむとも遊ぼうね!」 「まりさもあそぶー!!!」 「れいむもー!!!」 やたら大声を出すので若干イラつくが、食材にイラついても仕方が無いので笑顔で話しかける。 「ここじゃゆっくりできないから、お兄さんの家で皆一緒にゆっくりしようね」 「「「うん! ゆっくり遊ぼうね!!!」」」 どんなゆっくりポイントかなぁ、楽しみだねーなどとのんきな会話を交わしつつ、ゆっくり一家が後をついてきた。 ……速攻でクワを振り下ろす人の気持ちが、ほんの少し分かった気がする。 その日の昼飯は、汁粉とちょっと平べったい饅頭2個。 食後のお茶を楽しみつつ、ゆっくりは美味しい食べ物だと改めて思った。 次の日もゆっくりの親子を見つけたので、家に連れてきた。 「おじゃまします!」 「「「お兄さんの家でゆっくりしていくね!!!」」」 「はいはい、ゆっくりしていってね」 やたら礼儀正しいゆっくりだ。 親ゆっくり2匹と、赤ちゃんゆっくり5匹という、ごく普通のゆっくり一家のはずなんだが。 不思議に思いつつも、ゆっくり一家を全て家に入れて鍵を閉めた。準備完了。 一匹一匹をどう調理するか……ここからが腕の見せ所ってところか。 何が楽しいのか、ぶつかり合ってはきゃっきゃと笑う赤ちゃんゆっくり5匹をまとめて持ち上げた。 「もっとゆっくり出来る様に、赤ちゃん達をお風呂に入れてあげるよ」 「お兄さんありがとう!!! ゆっくりおふろにいれてね!!!」 小さくても5匹なら、美味しいお汁粉が出来るだろう。 「ちゅめたーい!」 「からだありゃうのきもちいいよ!」 「「「ゆっきゅりからだをありゃってね!」」」 適当に返事をしつつ、丹念に洗う。 野生のゆっくりは加工場のものより美味しいが、ゆっくりの体には、構造上汚れがかなり付いている。 そのため、食べる前に洗わなければ腹を壊してしまう危険性があるのだ。 子供達は体を洗われるのが気持ち良いらしく、全く抵抗はない。 その様子を微笑ましそうに眺めている親を尻目に、洗った5匹を水を張った鍋に放り込んで火をかけた。 「あっちゃかーい!」 「おふりょきもちいいよ!」 「「「ゆっきゅりちゅからしぇてね!」」」 火をかけてから5分、10分と経つ内に、段々親の表情が変わってきた。 何かおかしいぞ、ひょっとして……いや、まさか…… そんな葛藤が起こったらしい。食材のくせに生意気な。 ――というか、なんでこいつらはここまで人を信じるんだろうか? 浮かんだ疑問を頭から消して、鍋をそのまま火にかけ続けた。 「おにーしゃん、あちゅいからもうゆっきゅりだしてね……」 「おふろもういいよ、あしょぼうよ……」 「ゆっきゅりのぼしぇちゃったよ、ゆっきゅりだしてね……」 「「お兄さん!!! そこだとゆっくりできないから今すぐ出してあげてね!!!」」 鍋に火をかけてから20分、5匹はぐったりとしてきた。 2匹は既にアンコが染み出しており、多分もう死んでいるだろう。うん、美味しいお汁粉になってくれそうだ。 親2匹はもう俺をクロだと断定したらしく、何やら叫びながら足にぶつかってきているが、痛くも何とも無い。 「お兄さん! 出して――」 「お母さん達がうるさいから、ちょっとそこでゆっくりしていてね」 「「ああああ”あ”あ”あ”あ”ぁぁぁぁぁぁ!!!」」 親ゆっくりが何か言いかけたが無視して鍋のフタを閉めた途端、2匹同時に物凄い形相になって突っかかってきた。 「あがぢゃんがぁぁぁぁ!!! 出してあげてぇぇぇぇ!!!」 「なにずるのおおおぉぉぉぉ!!!」 「何って、食べるんだよ」 「「やべでぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!」」 顔をよだれと涙でぐちゃぐちゃにして鍋に向かっていくが、ゆっくりの背では届かない。 「あ”がぢゃんがぁぁぁぁぁ!!! れ”い”む”のあ”がぢゃんがじんじゃうぅぅぅ!!!」 「い”や”ぁぁぁぁぁぁぁ!!! ごども”だべな”い”でぇぇぇぇぇぇ!!!」 食べないでと言われても、こいつらは食材だしな。 鍋の前から振り払おうとすると、こっちを向いて頭を下げる動作をしてきた。 「「れ”い”む”どま”り”ざはだべでも”い”い”でずがら”、お”ね”がい”でずがらごども”はだずげでぐだざい”ぃぃぃぃぃ!!!」」 聞き違いかと思った。 だが、もう一度「おねがいじまずぅぅぅ!!!」という必死な願いを聞いて、聞き間違いじゃないと分かった。 ゆっくりという生物は、自分の命を最も重視し、飢餓に陥ったら自分の子供さえ食ってしまう最悪の生物であるというのが、幻想郷に住む人の一般的な認識だ。 だが、目の前の2匹は自分は食べられても良いから、子供は助けて欲しいと必死に頼み込んでくる。 そんな2匹を見て、食材に対してではない感情が芽生えてしまった。 当然、助けるという方向の感情ではない。 確か、絶望だか恐怖だかを味合わせたゆっくりは、甘くなるって聞いた事あるな。 今回だけはちょっといじめてみるかな、甘くなるかどうかの確認をするために虐待してみるだけさ。 ニヤケ面を抑え切れないまま、俺はゆっくり2匹を持ち上げた。 「そう言われてもなー……ほら、もうこんな事になってるし」 フタを取って鍋の中身を見せると、美味そうなお汁粉が出来ていた。 「ごばんはい”ら”な”い”がら”あ”がぢゃんがえ”じでえぇぇ」 「お”ね”がい”じま”ず、あ”がぢゃんがえ”じでぐだざい”ぃぃ」 自分の子供が汁粉になったとは認識出来ないらしく、泣きながら更に頼み込んでくるゆっくりども。 「もう、お前らの子供はいないんだよ。お汁粉になっちまったのさ」 沈黙。 同時に、2匹は泣き喚きだした。 「「びゅどぅおおおおうぼぉ!!!」」 「ぐ……あぶね」 凄まじい勢いで手を振り払い、そのまま鍋に飛び込もうとする2匹を全力で押さえる。 こいつらはお汁粉にはしたくないし、まだ洗ってないから鍋に入れさせるわけにはいかない。 「あ”がぢゃんはどご!!! どごにい”っだのぉぉぉぉぉ!!!」 「ゆ”ぎゃぁぁぁぁぁぁ!!! ま”り”ざのあ”がぢゃんどごぉぉぁぁぁぁぁ!!!」 無論、こっちの都合はおかまいなしに涙とよだれのアンコを撒き散らしつつ鍋に向かおうと必死にもがく2匹。 いい加減腕が痛くなってきたので、2匹を黙らせる事にした。 まずは洗浄。 2匹同時に流し台に置き、一匹ずつごしごしと洗う。 「がえ”じでえ”え”え”え”え”ぇぇぇぇぇぼぼぼぶげぇぇぇぇ!!!」 「ごぶぼぉぉぉぉぉ!!! あ”がぢゃんがぁぁぁぁ!!! あ”がぢゃんがあぁぁぁぁ!!!」 続いて、切断。 髪と思しき皮の部分から横に切り取る。 「ゆ”ぎゃあ”ぁあ”ぁあ”ぁ!!! あ”だま”が! れ”い”む”のあ”だま”がぁぁぁ!!!」 「れ”い”む”ぅぅぅぅ!!! や”べで!!! や”べでぇぇぇぇぇ!!!」 中身のアンコを取り出して……と。 もう一匹は別の料理にするため、縄で縛り付ける。 「ゆ”ゆ”ゆ”ゆ”ゆ”!!! ゆ”ゆ”! ゆー、ゆっゆっ……ぶぎゃ」 「ゆ”ぶっ! あ”、あ”んごどら”な”い”でぇぇぇ!!! れ”い”むがじんじゃう”よ”ぉぉお”お”おぉぉ」 汁粉をそのまま入れていく。 「reぃ……ぁka……ゃ……n」 「あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”ぁぁぁぁ……れ”い”むがじんじゃっだぁぁぁ」 そのまま氷室に持って行き……。 「れ”い”む”をがえ”ぜ!!! あ”がぢゃんをがえ”ぜ!!! じね”ぇぇぇ……」 適度に冷やすと、ゆっくりシャーベットの出来上がり、と。 もう1匹は、丸焼きにするかな。 「ゆ”っぐり”じね”、じね”ぇぇぇぇぇぇあ”あ”あ”あ”あ”あ”がぁぁぁぁぁ!!!」 もはや、ゆっくりとは思えない形相で叫んでいるゆっくりに串を刺し、そのまま焼く。 まりさ種にしては珍しく、最後まで命乞いをせずに俺を睨み続けていた。 さて、明日はどんなゆっくりが食べられるかな。 大小合わせて8個分の饅頭で一杯になった腹をさすりつつ、次の料理の事を考えて幸せな気分になった。 5スレ549の「IDがゆっくりの悲鳴っぽい」ってのがツボにはまったので使わせてもらいました。 ゆっくりしすぎた結果がこれだよ!!!
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ゆっくりを可愛がるスレ 712より 俺は昨日ある仕事を請け負った。その仕事は実に簡単な内容だった。 生死を問わずある小屋にいるゆっくり霊夢を捕まえてきて欲しい こんな内容で1年は悠々自適に暮らせる報酬が得られるのだから儲けものである。 地図に書いてある通りに森を進むと一つの小屋が姿を現した。 「ふん、こんなところにゆっくりが住んでいるのか。まぁさっさと仕事を終わらすとしよう。」 ガラッガラッ ゆっくりと小屋の中に入るとそこには確かにゆっくり霊夢がいた。 もし留守だったら帰ってくるまで待ち伏せていなければならなかったから好都合だ。さっさと狩って帰るとしよう。 「お兄さん、こんなところに何しに来たの? ゆっくりしていってね!!!」 警戒してるんだかしてないんだか良く分からないご挨拶をしてきたが、俺は気にせず答える。 「君がこんなところにいる聞いて、もっとゆっくりできるところに連れてってあげようと思ってね。 こんなところじゃ暮らしにくいだろう?」 「れいむはここで十分ゆっくりしているよ。それより誰にここに居るって聞いたの?ゆっくり答えてね。」 「紅魔館のメイドさんに聞いたのさ。君をお家に招待したいであげたいらしいんだ、ついてきてくれないかい?」 そういうとゆっくりがフーとため息をついた。 「やれやれ、またあの偽乳に騙されてきた奴か。ゆっくり帰ってね!!!」 偽乳…だと……? クソッ!いいもの見れたと思ったのに! まぁいい、報酬が出ることに変わりはない。 「そういうわけにはいかないんだ。君を連れ帰るのが俺の仕事でね。おとなしくしてれば命まではとらないよ。」 「ついていったら詰め物にされてしまうかられいむはここでゆっくりするよ!!!お兄さん、一人で帰ってね!!!」 !? まさかゆっくりをそんな目的で手に入れようとしていたとはあのメイド長、何考えてるんだ? まぁ、金を手に入れた後のことは俺の知ったことではない。さっさとこいつを狩ってしまうか。 「そう言うなら力ずくで連れて行くよ!」 俺はゆっくりに素早く突進する。 「おお、遅い遅い」 俺が拳を振り下ろした瞬間、ゆっくりは俺の目の前から消えた。 「ゆっくり殴った結果がこれだよ!!!」 後ろから声が聞こえる。いつの間に背後に回ったのか。 「ふん、話で聞いていたただの饅頭とは違うようだな。」 カチャ… そういって俺は拳銃を構えた。仕事柄普段から持ち合わせているものだが、まさかこの仕事で使うとも思わなかった。 だが、今のスピードを見る限りどうやら拳闘ではやや分が悪いようだ。 「終わらせてやるよ。」 パーン! 「あふん」 銃弾がゆっくりの額を貫く。なんとも嫌な断末魔だ。 さて、さっさとこいつを持って帰るかことにしよう。生きたまま捕獲できれば報酬もあがったんだがな、仕方ない。 「撃たれてやがる!ゆっくりしすぎたんだ!!!」 !? 突然ゆっくりがしゃべりだした。 ばかな額を貫かれて生きているのか!? 「なら死ぬまで撃つだけよ!!!」 パン!パン!パン! 「ゆっくり撃たれていってね!!!」 さらに銃弾を3発撃ち込んでやった。これでさすがに… 「やれやれ最近の銃は性能がいいんですね…」 くそ、これでもダメ… そう思った次の瞬間、ゆっくりがいなくなった。どこに行ったのかと思うと 「これゆっくり返しますね。」 そういって口から4つの弾丸を俺の胸ポケットに吐き出した。 「貴様…、本当にゆっくり饅頭かよ…」 「あくまで饅頭ですよ!!!」 ちくしょう、腐女子が喜びそうなセリフ言いやがって!腐ってやがる!!! 俺はポケットからナイフを取り出し、切りかかる。銃弾が効かないなら切り裂くしかない。相手はゆっくり。 攻撃する手段などないから手数で勝負でマグレでもなんでも当たる事に期待するしかない。 「おお、こわいこわい。」 しかしナイフは空しく空を切る。こんなことなら網でも持ってくれば良かった。 「お兄さんといるとゆっくりできないよ!!!もうそろそろゆっくり帰ってもらうね!!!」 帰れ…だと? 俺はこの仕事を成功させないともう生活ができないんだ。 こんなところで終わるわけにはいかない。俺こそがゆっくりするんだ! 「秘技・ゆっくり残像拳!!!」 ゆっくりが何か叫ぶと5、6体のゆっくりが現れる。 「な、なんだこれは…?」 思いもよらぬ光景に呆然としてしまう。しかし呆けている場合ではない。片っ端から真っ二つにするだけだ。 「うりゃっ!」 一体のゆっくりに切りかかるが、切りつけた瞬間にそのゆっくりは消えてしまった。 「れいむはまだそんなところにいないよ!!!」 そう聞こえた次の瞬間俺の体がふっとぶ。どうやらゆっくりの体当たりを食らったらしい。 「ぐはっ」 思った以上の衝撃にたじろいでしまう。そこへ 「上から来るぞ!気をつけろ!!!」 この言葉につられつい上を見上げてしまう。しかし… 「ぶべっ!」 横からきやがった、この嘘吐き饅頭が。 そしてこの時俺は気付いた。持っていたナイフを手放してしまっていたことを…。 慌てて辺りを見回すとあろうことかゆっくりがそのナイフを咥えていた。 「ゆっふいほれへっへね!!!」 何を言っているのか分からないが、その直後、バキッという音共にナイフが折れていった。 「ありえねぇ、こんなの敵うわけがねぇ!」 「せめて痛みを知らずゆっくりするがよい、博霊有情破顔光線」 「ハハハハハハ へぶっ!!!」 「ゆっくりした結果がこれだよ!!!」 そう言った次の瞬間、男の姿はなかった。 「またPAD長だよ、ゆっくりできないね!!!」 「ふん、次の男もまた失敗だったわね。まぁ、お嬢様への血が手に入っただけよしとしましょう。」 そういって小屋から離れていく咲夜。 ゆっくりたちの戦いはまだまだ続 …かない。 「上から来るぞ!」の辺りで声出して笑ったwww -- 名無しさん (2008-10-18 16 05 29) まさかこの男コンバット一膳か!!!!?? -- 名無しさん (2011-04-30 12 53 04) なんだこの階段は!? -- 名無しさん (2013-09-07 23 59 17) 名前 コメント
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ゆっくりおろしていってね!!! ※ぺにぺにとまむまむ注意です ある日、森を散歩していたら、身重のゆっくりれいむに出会った。 動物型のにんっしんというやつだ。 聞けば、一緒になったゆっくりまりさがゲスだったらしく、 子供が出来たと分かるや、れいむを捨てて逃げてしまったのだそうな。 不憫に思ったので、何か出来ることはないかと尋ねた。 「ゆぅ〜れいむはほんとうはあかちゃんはほしくなかったよ!! まりさがすっきりしたいっていうから、れいむさせてあげたんだよ!!」 言いつのるれいむ。どうやら望まぬにんっしんだったらしい。 いわゆる「やり捨て」の状況だった。れいむがまくし立てる。 「これからもうふゆだっていうのに、まりさったら!!やらせろやらせろって、 すこしもおしごとしないんだもん!!れいむやんなっちゃうよ!!」 身につまされるご発言である。それから延々とれいむは元つがいへの不満をぶちまけた。 やれ一日中寝転んで餌を取りに行かないだの、そのくせ食い意地だけは張ってるだの、 やれ大して器量がよくもなかったけど、つい、黒くてぶっといぺにぺにに惹かれただの…。 気がつけば太陽が西に沈もうとしているではないか。 会話(一方的な)を切り上げようとすると、れいむが深刻な面持ちで切り出した。 「おにいさん、れいむしゅっさんはいやだよ…。ぜんぜんたべもののたくわえないのに、 あかちゃんがいたらふゆをこせないよ!!れいむもっとゆっくりしたいよ!!」 「そんなこと言うと、赤ちゃんがかわいそうじゃないか…。とは言え、 お前の命もかかってるわけだしな。よし、名案があるんだ。うちへ来い」 「ゆゆゆっ!?」 虐待お兄さんの柄にもなく、身重れいむを抱きかかえて、自宅へ運んできてやった。 なに、これから、虐待とほぼ等価の行為をおこなえるわけだから、安い物である。 「おにいさん、ここがおにいさんのおうち!?とってもゆっくりできそうだね!! すごくあったかくて、れいむここならあかちゃんうめそうだよ!!」 「おいおい、勘違いしてもらっちゃ困る。れいむ、お前は赤ちゃんをどうしたいんだ? たとえ、ここで赤ちゃんと冬を越したとしても、この環境に慣れきったお前達が、 再び野生の世界で上手くやっていける保障はないんだぞ」 「ゆぅ〜そうだね。でも、それじゃあ、あかちゃんはどうすればいいの? れいむ、まりさにかえってきてほしいよ…」 未練がましくすすり泣きを始めるれいむ。うっとうしいことこの上ない。 「泣かないでくれよ。とにかく、赤ちゃんは俺が何とかしてやる。 良い方法があると言ったろ?」 「ゆぅ〜、ほーほー?あかちゃんもゆっくりできる?」 「ああ、永遠にな」 「ゆっ!!じゃあおにいさんにまかせるよ!!」 ゆっくり特有の警戒心の薄さ、論理力のなさで、満面の笑みとともに、 赤ちゃんの処遇を見知らぬ者に一任するれいむ。まったく、仕事がやりやすくてかなわない。 「よし、それじゃ話は早い。ここに寝転んでくれ」 「ゆぅ?れいむおねむじゃないよ!!」 「いいからいいから。そうでないと、赤ちゃんがゆっくり出来ないぞ?」 「ゆぅ〜、ゆっくりおやすみなさい!!」 何か勘違いしているれいむを尻目に、麻酔代わりのアルコール注射の準備をする。 はや、寝こけているれいむに、そいつを注射し、声をかける。 「おい、気分はどうだ、れいむ?声が聞こえるか?」 「ゆぅぅ…ゆっ?おにいさん、どうしておこすの!!」 仕方なく、れいむのほっぺをつねってみる。 「ゆうぅっ!おにいざん、やべで!!れいむいだいのいやだ!!いやだいやだやだやだや」 「どうだ?」 「ゆっ!!いたくないよ!!そういえばれいむつよいこだもん!!」 完全にアルコールが回ったらしい。酩酊しない程度の量だが、運動機能と、 痛覚を麻痺させることができた。これで、手術の準備は完了である。 「よし、れいむ。それじゃあこれから、お前の赤ちゃんを取り出すぞ」 「ゆっっ!??おにいさん、なにいってるの? あかちゃんはまだゆっくりしなきゃいけないんだよ!!」 「ゆっくりしてたら、産まれちゃうだろ。その前に、掻き出してやるんだよ」 「ゆ゛うううううううううう!!!!やべでえええええええ!!!! あがぢゃん!!やべでっ!!でいぶのだびじなあがぢゃん!!!」 「はいはい。まったく、どうしたいんだよ」 まず、産道を拡げて、中身を出しやすくせねばならない。へガールという器具を要するが、 そんなものは持ち合わせていないので、やむなく、まむまむの入り口に切り込みを入れて、 素手でも拡げやすいように「整形」する。使うのは100均で手に入れたキッチンバサミで、 購入してからおよそ半年、一度も洗浄したことのないものだ。所々サビている。 「ゆぴっ!?おにいざん、そそそそそそれ、どどどうずるの!!??」 「どうするって、れいむのまむまむを拡げなくちゃ、掻き出す器具を入れにくいじゃん」 「やべでっ!!がぎだずの、やべでっっ!!!!!!!」 容赦なく、ハサミを縦に二箇所に入れる。これで、手で拡げやすくなったぞ。 「ゆっぎいいいいいいいいいい!!! でいぶの、でいぶのさーもんぴんくのまむまむがああああああああ!!!!!!!」 「馬鹿、痛くもないのに叫ぶんじゃないよ」 確かに痛みはないのだろうが、まむまむを切り裂かれたのはショックだったらしい。 非常に声が大きくうるさいので、さっさと済ませてしまうことにした。 「よし、準備は終わったぞ、れいむ。これからお前の赤ちゃんを掻き出すからな」 「ゆ゛っ゛!?おにいざん、やべでぐだざい!!! でいぶ、やっばりあがぢゃんをぞだでまず!!!だべものもあづめまず!!!!!!」 「なんだ、気が変わったの?」 「はい゛!!!!だがら、だがら、おうぢにがえじでねえええええええええっっ!!!!!」 「悪いけど、面白そうだから続けさせてね。れいむも、自分の赤ちゃんが掻き出されるところ、 じっくりそこで見ていってね!!!」 「ゆっがあああああああああああああああああああああああ!!!!!!!!!!」 人間の胎児の掻爬は、特別な鉗子を用いて行うそうだが、ここには当然ない。 代わりの器具として、愛用の、先割れになっているパフェ用の、柄の長いスプーンを取り出す。 先ほどパフェを食べた時に使ったもので、チョコソースやコーンフレークがこびり付いたままだ。 「いくぞ、れいむ」 「やべでっ!!!やべでっ!!!!!」 口の端から、餡子色の泡を飛ばして嘆願するれいむ。しかし、ゆっくりの堕胎という、 世にも珍しいシチュエーションを楽しまない手はない。 先割れスプーンを、拡げたれいむのまむまむに突き立て、産道をズブズブと掘り進んでゆくと、 何か異質な物体に、スプーンの先端が触れた。 「お、れいむの赤ちゃんみっけ」 「ゆ゛っっ!!!!おにいざん、ぞごじゃないよ!!!でいぶのあがぢゃん、 もううまれだがら、ぞごにはもういないよ!!!!!!!!!」 「はいはい」 早速、突き当たった物体に、スプーンを刺してみる。思ったより柔らかく、楽々削り取った。 後はもう簡単なことで、次々に、未熟な赤ちゃんの体を破壊し、掻き出してゆくだけだ。 受け皿代わりのゴミ袋に溜まっていく物体と粘液を見た所によると、どうやら赤ちゃんは、 れいむ種のようである。髪は生え揃っていないが、赤いリボンは既に形成されていた。 「ぎぼぢわるい!!!ぎぼぢわるいよおおおおおおおおおおお!!!!!」 「れいむ、おめでとう!!元気なれいむ種の赤ちゃんだったよ!!」 「ゆ゛っ゛がぎゃ゛ああああああああああああ!!!!! べいぶのあがっ、ぢゃああああああああああああああああああああん!!!!!!」 やはりれいむはブタだった。こうして、テンポ良く、3匹分と見られる赤ちゃんゆっくりを、 完全に掻き出し終える頃には、れいむは「ゆ゛っゆ゛っゆ゛っ」と痙攣を起こし、 正気を失いつつあった。痛みを感じないとは言え、自らの赤ちゃんが掻き出される様を、 目の当たりにしたのだ。当然の結末といえる。 「ああ、いい仕事したなぁ。後はこいつの始末だけか」 ペンライトで、れいむのまむまむの奥を照らしてみると、無数の傷が出来ていた。 どうやら、手際が悪かったらしく、母体を傷つけてしまったようだ。 どんな形であるにせよ、子を排出した母体ゆっくりのまむまむはしばらく閉じないそうだから、 この傷が元で致命的な感染症にかかり、命を落とすであろうことは明白だった。 いや、それ以前に、麻酔が切れてしまえば、痛みでショック死するかも知れない。 もはや、虐待の楽しみは満足させられてしまった。満身創痍で脱力しきったれいむを、 窓から外へ放り捨てる。数度バウンドし、「ゆべ」とか何とか、うめいた。餡子が飛び散る。 僕は器具として使ったスプーンとキッチンバサミに目をやった。 得体の知れない粘液にまみれ、これはもう二度と使い物にならないだろう。 今度ゆっくりの堕胎手術を行う時は、木の枝か何かでやろう、と思った。 byハチの人 ご指摘を受け、色々と試行錯誤してみました。少し、文章がほぐれたのではないでしょうか。 だといいなあ。皆様ありがとうございました。
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※以前某所に投下したゆっくり姉妹のリメイクになります。 「うー♪、うー♪」 「あはは、こっちだよ。おいで。一緒に遊ぼう」 これは何の冗談なのだろうかとレミリア・スカーレットは思った。紅魔館の中での出来事である。 目の前に自分とよく似た帽子と羽をつけた饅頭のような物体が妹のフランドール・スカーレットとじゃれあっている。 うー、うーと鳴きながら屈託のない笑顔でフランと笑いあい、どのような原理かあの小さな羽で空を飛び、妹と追いかけあっている。 「咲夜、あの不快な物体は何?」 「私にも何がなんだか・・・」 と、従者に対して聞いてみても彼女も何もわからないようでただオロオロとうろたえるばかりであった。 彼女がこのようにうろたえることは滅多にない。しかし化け物ぞろいの幻想郷の中でも紅い悪魔と恐れられたレミリアと 似た饅頭のような物体が、幻想郷最狂と恐れられる悪魔の妹フランドール・スカーレットと並んでいる光景は 彼女であっても目に余る光景だった。咲夜は 「パチュリー様は何かご存知ですか?」 と、紅魔館の頭脳、パチュリー・ノーレッジに対して質問を振ってみると、すらすらと答えた。魔術を研究しているだけあり、 様々な事態を知っているのだろう。 「あの物体の原理は私が作った泥人形と酷似しているわね。とりあえず幻想郷で問題を起こしそうで、 ああいうものを作れる技術と頭脳を持つ人物を片っ端からあたってみなさい。」 と、何か思い当たる節があるようだったが面倒ごとは御免だとすぐに図書館に引きこもってしまった。 自らのプライドと居場所を破壊された気分となったレミリアはこの異変の犯人探しをした。頭脳と技術をもち、 あのような研究に対して好奇心を持っている人物。幻想郷では数人しかいない。そして数件当たった後、永遠亭に殴り込みをしたところ、 黒幕は八意永琳であったと知ることになった。レミリアは霊夢と魔理沙に似た大量の饅頭たちに出迎えられることになった。 「「「ゆっくりしていってね!!」」」 「誰がするかぁ!!」 レミリアは怒髪天の状態であった。 「まぁ、ゆっくりしていきなさいよ。詳しく話すから。」 永琳が言うには、パチュリーが以前図書館を幻想郷の住人の髪と泥を触媒にした、 髪の持ち主とよく似た泥人形を使って防衛したという話(黄昏フロンティアより発売中のぱちゅコン参照)を聞いて、 面白そうだと思って制作に取り掛かったところ、あのようなものができてしまったらしい。 今では幻想郷に溢れかえっているようである。通称は【ゆっくり】。ゆっくりしていってねという鳴き声を発することからつけられた。 ゆっくりは葉緑体もないのに光合成ができる。少女達が当たり前のようにそれを飛ぶ幻想郷では常識はすぐに覆される。 そのため、特に何を食べるでもなく日向でゆっくりしていけば生きていける事が由来であると永琳は言った。 「やっぱり原材料に泥じゃなくて餡子やひき肉を使ったのがまずかったのかしらねぇ。泥でよごれるのが嫌だったし、 餡子ならおなかがすいたら食べれるからいいかなって思ったんだけど。それよりどう?永遠亭名物になったゆっくり饅頭」 目の前に皿に乗ったゆっくりまりさが挑戦的な顔をしてレミリアに語りかけてくる。 「おいしくたべてね!!!」 「誰が食べるかぁ!!気色悪いわ!」 頭痛を抑えながらレミリアは永琳に食って掛かる。 「あの饅頭どもを一匹残らず始末しなさいよ。これから饅頭大食い大会でもしなさい。白玉楼の大食い亡霊でも呼んでさ。 でないとあんたが不死であることを後悔するような地獄を見せてやってもかまわないのよ」 「別にいいじゃない。特に害があるわけでもないし。それによく見たらかわいいわよ。おいしいし。ゆっくり愛でてあげたら。」 ゆっくり達はおいしいという言葉に反応してふてぶてしい顔をしていた。食べられることに恐怖を感じないのであろうか。 目の前で小さいれいむ型のゆっくりが永琳に食べられているが、平気そうな顔をしていた。 「おいしいわよ。ゆっくり。ありがとう。」 「ゆっくりよかったね。れいむはうれしいよ!!」 それどころか永琳がおいしいわよと食べられているゆっくりに話しかけるととても満足そうな顔をしていた。 人工物だけあって恐怖を感じないようにできているのだろうか。 「馬鹿も休み休み言いなさいよ。あんなものがうろついていたら私の評判にも関わるのよ。」 レミリアはそう言っていたが、内心では自らのカリスマ性の低下よりも、フランと何の屈託もなくじゃれあう姿を見て、 嫉妬を覚えたことのほうが心の大部分を占めていた。 ありとあらゆるものを破壊する程度の能力。これがフランドール・スカーレットが持つ能力であった。彼女は精神的に幼く、 それに対して能力は凶悪なものであった。そのためにレミリアは彼女の危険性を恐れ、 そしてそれ以上にフランドールを世話する紅魔館の住人を壊し、 彼女が一人ぼっちになることを恐れて数百年にわたって地下に幽閉してきた。たった一人の肉親である妹。 レミリアは妹を守ろうとするあまりその世界を閉ざしてしまった。この数年間で様々なことがあってフランドールは外の住人を知り、 能力の制御も徐々に可能となったので、地下室から出るようにもなった。 しかしレミリア自身はこれまでの負い目もあってかまだ妹と屈託なく接することはできなかった。 「とにかく今更遅いし、大量生産しちゃったけど、さすがに増えすぎちゃったからこれ以上作ることはないわよ。 これも縁があったと思って寿命がくるまでゆっくり世話をしてあげなさい。 博霊神社の巫女は自分をモデルにしたゆっくりを可愛がってあげているそうよ。 小動物の世話をするのってお宅のフランドールちゃんの情操教育にもいいと思うし。」 と、無責任なことを言って永遠亭を追い出された。レミリアは頭を抱えながら紅魔館へと帰ることにした。 あの薬師には後で報復を行うとして、当面の問題としてあの【ゆっくり】と呼ばれた物体をどうするかが問題であった。 あのような物体に嫉妬心を覚えている自らに自嘲しながら、これからどうするか途方にくれていたところ、 永遠亭の方より何かを抱えて向かってくる者がいた。月の兎である。何か嫌な予感がする。彼女はレミリアの前で止まると、 抱えていた物体をもってこう言った。 「すいません。師匠がついでならこの子も連れていって欲しいって「ゆっくりしね!!」」 そこにいたのは、フランドールに似た帽子と羽をもったあの饅頭だった。 「、う゛ー、こあ゛い、こあ゛い、ざぐや~~!」 「うー、ゆっくりしね!ゆっくりしね!!」 ゆっくりフランにゆっくりれみりゃが追いかけられ、苛められていた。 あれが本当に自分達姉妹をモデルにしてできたものなのだろうか。あの力関係は一体何なのだろう。 ゆっくりれみりゃは泣きながら逃げていた。ゆっくりは食べられたり料理されるのは平気でも、 誰かに苛められるのはいやであるらしい。ゆっくりフランはかなり攻撃的だった。同属に対する縄張り争いであろうか。 それにしてもゆっくりれみりゃの弱さにレミリアは見ていて悲しくなった。 「ほら、苛めちゃだめじゃない。仲良くしないと遊んであげないよ。」 フランドールが仲裁に入る。すると不思議なことにゆっくりフランはすぐにゆっくりれみりゃを追い掛け回すのをやめた。 自分のモデルだけあってか母親のようなものなのであろうか。フランドールは二匹にかけよると、両手に持って抱きしめていた。 「姉妹なんだから仲良くしなきゃいけないんだよ。ほら、仲直り。」 「う゛―、ゆっくり・・・」 「うー、なかなおり♪ゆっくりなかなおり♪」 ゆっくりフランはしぶしぶゆっくりれみりゃのほほに自らのほほを当てて、仲直りの証のようなものを立てた。 ゆっくりれみりゃは先ほどまでの事をもう忘れたのか、無邪気に笑っていた。 「それでお嬢様は断ることが出来ずに連れてきてしまったというわけですね。」 と、門番である紅美鈴につっこまれることになった。 「しょうがないじゃない。材料に通常の餡子ではなく、一組の肉まんと餡まんを使ったあの二体はいわば姉妹。 私とフランの形をしたゆっくりはあれだけだっていわれたら、連れてこないとって思うわよ。その結果があれよ・・・」 レミリアは咲夜と紅美鈴と共に、二匹に増えた【ゆっくり】とフランドールの姿を遠目に眺めながら語り合っていた。 美鈴はうれしげに語った。 「でも、これでいいのだと思います。フランドール様のあのお顔を見てください。まるで妹が出来たようにうれしそうではないですか。 あのように生き生きとしたお顔は魔理沙さんが来たときとはまた違ったものがあります。」 レミリアは頬杖をつきながら 「なんというか複雑なのよ。咲夜にも言ったけどあの物体がフランと何の屈託もなく仲良くしているところをみると、 今まで私がフランを地下に閉じ込めてきたことは間違っていたのではないかって。」 咲夜がそれを否定する。 「お嬢様、そう物事を後ろ向きに考えないでください。お嬢様が今までフランドール様を心配していたためにしてきたことだというは フランドール様もきっとわかっていてくださっているはずです。今はこの状況がフランドール様により良い影響が残せるようにと 見守っていただくことが大事なのではないかと思います。」 そう言って美鈴と咲夜はその場を後にした。 レミリアは内心彼女達に感謝しながらこれから先どうするか頭を悩ませた。 これがフランのためになるとはいうものの、この先のことはどうなるのか考えが浮かばなかった。 幻想郷に乗り込んできたとき以上に非現実的な事態だ。そのときフランドールが満面の笑みでレミリアに向かって近づいてきた。 「ねぇねぇお姉さま。お願いがあるの」 「どうかしたのフラン」 「この子達に名前をつけてあげてもいい?」 名前くらいなら別にかまわないだろう。あの物体をお姉さまと呼ばれた日にはショックのあまり灰になってしまうだろうという 恐れもあった。 「別にかまわないわよ。どういった名前をつけたいの」 「こっちの私に似ているのがゆフラン、お姉さまに似ているのがゆっくりゃよ」 そのまんまじゃん。やっぱり自分が名づけ親になってあげるべきだったとレミリアは二匹に同情した。 ちなみにこのレミリアは自分の弾幕に不夜城レッドや全世界ナイトメアなどという 斬新にもほどがある名前をつけるネーミングセンスがあるが、そのことは棚においていた。 「咲夜さん、お仕事お疲れ様です」 「こっちこそお疲れ様美鈴。こういう事態は免疫がないからお互い大変ね。」 ここは厨房であった。ゆフランとゆっくりゃは他のゆっくりと違い、吸血鬼がベースなので光合成ができない。 そのため、あの二匹がどのようなものを食べるのかわからなかった。しかし美鈴がコッペパンを渡したところ、 おいしそうに笑顔でうーうー鳴きながら食べていたので、 それならもっとおいしいものを食べさせてあげようと咲夜が腕によりを掛けて食事を作ることになったのである。 「誰だってそうですよ。このような事態、想定しろっていうほうが無理です。それよりおいしそうですね。」 「いくら人形とはいえどお嬢様の一部から生まれたものをぞんざいに扱うことなんて出来はしないわ。それに、 あんなに嬉しそうなフランドール様を見ることは初めてだしね。」 「そうですね。そう考えると永琳さんにも感謝をしないといけないですね。ただ、お嬢様は複雑そうでしたけど・・・」 「大丈夫よ美鈴。お嬢様はフランドール様のことを第一に考えているわ。きっと今回の異変もよい方向に向かってくれるはずよ。」 「そうすんなりいけばレミィも苦労はしないんだけどね。」 いつの間にかパチュリーがそばに立っていた。 「どういうことです。何かあるんですか。」 咲夜と美鈴が尋ねる。 「あの二匹と妹様を見てレミィが自分達と重ね合わせて複雑な思いをしなければいいんだけどね。あの子達は決して本人ではない。 そこを踏まえておかないと。」 ぱちゅりーは頭にある疑問がわいた。 「それに、餡子や肉まんををベースに作られたっていうのが気になるわね。賞味期限はいつなのかしら・・・。」 その後の夕食の席ではレミリア、フラン、ゆフラン、ゆっくりゃの二人と二匹で食卓を囲んだ。 ゆっくりたちは手がないので誰かが食べさせてあげる必要がある。 「はい、こぼさないようにたべるんだよ。」 フランは二匹を膝の上に載せて食べ物を食べさせるようにしていた。まるで赤子に対して母親がするかのように。 「うー、おいしいね♪ふらん、おいしいね♪」 「う゛―、ゆっくり♪」 ゆっくりゃは笑顔が浮かび、そしてうれしそうな声で鳴いていた。ゆフランもまんざらではなさそうだ。 それを見てフランもまた笑っていた。 レミリアはその雰囲気になじめなかった。自分が姉としてフランにしてやれなかったことをフランはあの二匹にしてあげている。 自分は姉として本当に正しかったのか疑問に思った。 その後、ゆっくりゃとゆフランは紅魔館にあっというまに馴染んだ。最初はメイドたちも戸惑っていたようであったが、 慣れてくるととてもかわいいと評判であった。今ではフランと共に二匹をかわいがる光景さえも見られるようになってきた。 「はい、おやつのプリンですよ。」 「ぷりん♪ぷりん♪」 「うー♪」 咲夜におやつを与えられると二匹はとてもうれしそうに飛び回った。 さらに、咲夜だけではなく隠れておやつを与えているメイドもいるらしい。 パチュリーは興味なさそうな姿勢をとっていたが、あるとき影でゆっくりゃの頭を撫でていた。 「永遠亭の薬師は薬以外にもたいしたものね。けっこうかわいいじゃない。え~と、ゆっくりしていってね!?だっけ?」 「ゆ、ゆぅ、ゆ~♪」 そこにタイミング悪く小悪魔が近づいてくる。 「パチュリー様、何をしているんですか?」 「小悪魔、ち、ちがうの・・・これは・・・、ゴハァ!!」 小悪魔に目撃され、ショックのあまりパチュリーは口から血を吹き出してしまった。 美鈴のところに遊びに行くこともあった。二匹は夜行性なので夜は外に出たくなることがある。そのようなとき、 遠くまで行くのは危険なので、紅魔館のまわりをフランと共に飛び回ることがある。 そのときに夜勤をしていた美鈴のところで一緒に遊ぶこともある。美鈴は一人で長い夜を過ごさずにすんだのでとても喜んだ。 「ゆフラン様、いうことを聞かないゆっくりはこの特性の蒸篭で蒸し饅頭にする妖怪がおしおきにくるんですよ~~」 「うわぁぁぁぁぁ!!ゆっくりしねぇ!」 そうやって美鈴はゆフランを蒸篭を持って追い掛け回す。美鈴は本気ではないのだが、 ゆフランは全速力で逃げた。ゆっくりのくせに料理されるのが嫌なんて変わっている。 攻撃的なためか、苛められることはおろか料理されることにまで嫌がるのであろうか。 ちなみにこの後やりすぎたとのことで美鈴は咲夜にナイフ千本を刺されることになる。 しかしレミリアは未だに二匹に対して馴染めなかった。 中篇へ 名前 コメント
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とりあえずこれで最後 ―――ゆっくりだって傷を負う ―――酒でしか紛らわせられ無い痛みだってある ―――ゆっくりだって 寂しくなる ―――何より大切な――――おうちがもしも―――――ゆっくりできなかったのなら -" ` ..、 こんな所で家出かい? . -‐- . ヽ `' .、 感心しないね嬢ちゃん ___ / / ミ;、 | ;ノ´ ̄\ \_,. -‐ァ 「 ̄´ `丶{ Vノハ | ノ ヽ、ヽr-r'"´ (.__ ヽ ;. - 、 /⌒`丶ー-――┴――-‐ァ_,.!イ_ _,.ヘーァ'二ハ二ヽ、へ,_7 ..:/ l : { / ´′ ヽ`ヽ / ┃/ ┃.o ┃ \┃ _______ + ..:,, ''|☆|'" ̄`ヽ: \./ / ハ ヽ \ ' /.┃┃ ┃.o ┃ ┃┃ |i ¨ ̄ ,、  ̄¨. i :./ | | U \: / / /{ ハ! lヽ }ハ .イ '; / ┃┃┃ ┃.o ┃ ┃┃┃ |i /ヘ \ i| :/ ,, ゝ-イ , 、 ヽ__ : / / /lハ! { |ヽ/メ、 } V ´ヽ ┃┃┃┃┃.o ┃┃┃┃┃ .|i 〈`_、/´_` .、 i| :∠ /__,i/ レ、!_Y、 、 .\: ′ { { 「\ヽ| / /}ナ / , ' ノ ┃┃┃┃┃┃┃┃┃┃┃ |ii~~'、;'´`,'~,;~~~~ i|:/ イハ(ヒ], ,,ヒン) l ヽ l-‐`: ` ヽ\ゝ.゙ー‐゙* ゙ー‐゙ / / / { ┃ } |i` ; ' ; ; ' ;. i|  ̄:ソ.ハ⊃ヽ_ン .⊂ハ l: } iヾ ナ十弋ナ7 / / \ ┃ / |i ; ' i| :/ >、___,,イ/ l :▼ /{ ハイ【影武者】_{イ/ 【雇い主】─|`ー=====一| ────────────┻──────────── ────────────なんか、おうちにいるのが怖いの・・・・・・・ ――赤子説明中―― 「―――― という感じにおいつめられてるの!!!」 _,.. -─===…‐- .._ 「おお、勇パル勇パル」 ,_., , ' '´ `` ヽ.ヽ // _...................__ ヽヽ 「確かに怖いけど、 別に悪い奴じゃないんじゃない?」 ! l { , -''´ . . . . .` - 、 } } `トヽ./ . . (ο)ililli(ο ソノl l ヽヽ . . . . . . . . . . . _ -ニ ' / 、 「 ・・・・」 . \ `` …====… ´´ / . \ / . \ / 「家に帰りなさい」 .\ / 「お母さんも心配してるでしょう」 .\ / . \ / 「でも………」 .|| l .|| l 「大丈夫 その娘だって、四六時中君を見張ってる訳じゃないわよ」 .|| | .|| | 「何だかんだで心配してくれるいい子じゃないか .|| | .|| !. -=ニ二⊥二ニ=- 「そうかなあ………」 .∧ .| | . /´ ̄'!☆|"´ ̄\ / / | | \ んぐっ / ノ | ! \__\ んぐっ ∠〃 {ノノ_ハ_V レ'、_i_l>\__> /'レ小(◯), 、(◯) 从 \ /フ ('⊃ ̄' ⊂⊃)ノノ(  ̄ `ー →▼⌒ヽ)) / ┻\ \ ) (※焦りを紛らわす反動ですい化) ,. '"  ̄ ~ ̄~`ヽ、 ,' \ i ( ο)ilililili( ο) i !"" "" / l ',. ./ .,, ''|☆|'" ̄`ヽ \,. ,.ノ ./ | | \ ',' ,ノ / ,, ゝ-イ , 、 ヽ__ . / ̄/___ ヽ (´ ∠ /__,i/ レ、!_Y、 、 .\ / __ .__/ / ̄ ̄ ̄ / ) ., ) / イハ> <) l ヽ l-‐` /__ノ_,/ /  ̄ ̄/ / . _/ ̄/_ ( (  ̄ソ.ハ// o .///ハ l /__ノ ___ノ / / __ / . ~~~・/ >、___,,イ/ l /____,./ ー' ___ノ / O 。 ー' ___ノ -" ` ..、 それじゃあね . -‐- . ヽ `' .、 ^" ___ / / ミ;、 | ;ノ´ ̄\ \_,. -‐ァ お母さんに心配かけちゃ駄目よ 「 ̄´ `丶{ Vノハ | ノ ヽ、ヽr-r'"´ (.__ ヽ ;. - 、 /⌒`丶ー-――┴――-‐ァ_,.!イ_ _,.ヘーァ'二ハ二ヽ、へ,_7 / l { / ´′ ヽ`ヽ / ┃/ ┃.o ┃ \┃ ,, ''|☆|'" ̄`ヽ _______ + \./ / ハ ヽ \ ' /.┃┃ ┃.o ┃ ┃┃ ./ | | \ おばちゃん達 |i ¨ ̄ ,、  ̄¨. i / / /{ ハ! lヽ }ハ .イ '; / ..┃┃┃ ┃.o ┃ ┃┃┃ / ,, ゝ-イ , 、 ヽ__ |i /ヘ \ i| / / /lハ! { |ヽ/メ、 } V ´ヽ ..┃┃┃┃┃.o ┃┃┃┃┃ ∠ /__,i/ レ、!_Y、 、 .\ ありがとう .|i 〈`_、/´_` .、 i| ′ { { 「\ヽ| / /}ナ / , ' ノ ┃┃┃┃┃┃┃┃┃┃┃ / イハ(ヒ],_,ヒン) l ヽ l-‐` |ii~~'、;'´`,'~,;~~~~ i| ` ヽ\ゝ.゙ー‐゙* ゙ー‐゙ / / / { ┃ }  ̄ソ.ハ⊃ヽ_ン .⊂ハ l |i` ( ο)ilililili( ο)i| } iヾ ナ十弋ナ7 / / \ ┃ / / >、___,,イ/ l─|`ー=====一| ────────────────────────────────────── ↑↑↑ 長々付き合ってもらってありがとうございます 連日少しやりすぎたので、しばらくお休み 需要があったり、もしも続きが思いついたら、できればやってみたいっす 前のおはなし 次のおはなし 名前 コメント
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作者名:*作者当てシリーズ 「皆さんこんばんは、クイズ・ゆっくり答えていってね!の時間です」 永遠亭の一室に設けられたセットの中央で一匹の兎が挨拶すると、 観客からささやかな拍手が返される。 宣言を行った兎、司会役の因幡てゐの後ろには、回答席代わりに 木組みの箱が並び、その先には閉まった襖があるだけの簡易な会場がある。 観客席に居るのも十数人の兎達で、座布団の上で正座したり、 体育すわりしたりと思い思いにくつろいでいた。 「それでは、回答者の皆さんを紹介しまーす」 てゐがセットの横にはけ、木箱で出来た回答席の方を向くと それぞれの箱の奥からゆっくりが顔を覗かせている。 皆一様に不安げな顔をしており、あまりゆっくりした様子ではない。 「まず1匹目はれいむさん、今の心境はいかがですか?」 「ゆゆっ、ここはゆっくりできないよ! ゆっくりかえしてね!」 てゐは一番手前、左端にいるゆっくりれいむにマイク代わりの人参を向ける。 回答席手前の箱はてゐのひざくらいの高さしかなく、その奥には高さを調節する為の 板が重ねてあり、その上に乗ったれいむはてゐを見上げながらじたばたと喚くが 箱の前から逃げることが出来ない。 他のゆっくり達も同様に、台となる板の上から逃げずに怯えているが、 どの個体も足を焼かれたり、傷を負ったりしているわけではなかった。 ゆっくり達の背面側の、板の角2箇所からひもが伸びており、その先についた2つの 洗濯ばさみが後ろ髪の生え際をしっかりとはさんでいる為、痛みに弱いゆっくりは 方向転換すら出来ないのである。 「それでは2匹目のまりささん、意気込みを聞かせて下さい」 「ゆゆーっ!? むししないでね!? れいむをかえしてね!?」 続けて、れいむの隣の席に座るまりさの横に移動し、 必死のお願いをスルーされて涙目で叫ぶれいむを無視しながらまりさに人参を向けると、 まりさは口を真一文字に閉じ、膨れ上がりながらてゐを睨み付けていた。 「なるほど、気合十分ですね! がんばってクイズに答えて下さい」 「ぷひゅるる、ちがうんだぜ! いたいめにあいたくなかったら はやくまりさをはな…ゆゆっ、やめてね! たたかないでね!?」 意図を汲んで貰えなかったまりさは、溜め込んだ息を吐き出しながら脅しにかかるが、 てゐが無言で人参を持った手を振り上げるといやいやと首を振る。 貧弱な知能が挑発するような強気な言葉を選んでしまうが、 竹林の巣から連れて来られてこの回答席に座らされるまでの間、 逃げようとする度に振るわれた暴力で抵抗が通用しないことを体が覚えているのだ。 「やめ、やめてねっやめてねやめぎゃっ!!」 脳天に振り下ろされた拳骨が饅頭の頭を凹ませると、まりさは顔の中央を真っ赤にしながら ぽろぽろと涙を流して震えだし、観客達からどっ、と笑いが起こる。 無視されたことでぶちぶちと不満を漏らしていたれいむも、目の前で繰り広げられた 暴力に青い顔で口をつぐんだ。 「はい、3匹目はみょんさんです」 「ちーんぽ!」 「4人目はぱちゅりーさんです、自信はいかがですか?」 「むきゅ、いつでもじゅんびおっけーだわ」 みょんはまともな会話が成り立たないので、人参を向けることもせず素通りし、 れいむとは反対側の端に居るぱちゅりーに問いかける。 知識に自身のあり、抵抗が無駄なことも知っているぱちゅりーは 落ち着てクイズに対処するつもりのようだ。 「以上、4匹の回答者に拍手!」 再び客席から拍手が送られる中、てゐが司会の定位置となるれいむの横まで戻って 振り返ると、ぱちゅりーの横にある襖が開いて1匹の兎が姿を現す。 アシスタント役となるその兎が抱えた透明な箱には、 回答者と同じ4種類の赤ちゃんが1匹ずつ入っていた。 「ゆゆっ! れいむのあかちゃん!」 「ぺにす! まらちんぽ!」 「まっ、まりさのあかちゃんをそこからだすんだぜ!」 「みゅっ、おしょらをとんでりゅみたい!」 「ゆゆっ、おかーしゃんがいりゅよ!」 「おちんぽ!」 箱の中に自分の赤ちゃんの姿を見た回答者達は騒ぎ出すが、 当の赤ちゃん達は状況がわかっておらず、高い所からの視点に目を輝かせている。 親ぱちゅりーだけは、地面からの遠さに怯える赤ちゃんぱちゅりーを 心配そうにじっと見つめるだけであった。 ゆっくり達の様子を満足そうに眺めると、てゐは回答者に向かってルール説明を始める。 「クイズの優勝者には、自分の赤ちゃんとゆっくりする権利が与えられます」 「「ゆ、ゆゆっ?」」 「ゆ、ゆうしょうしないとどうなるの?」 「優勝したゆっくり以外は、もう二度と赤ちゃんとゆっくり出来ません」 「「ゆゆーっ!?」」 「ぺ、ぺに…!」 まりさも含め、みな母親役として子を産んだ回答者達は、 赤ちゃんとゆっくり出来なくなるという宣告に騒然となった。 子供が連れてこられた時点でこんな展開になると予測していたぱちゅりーさえも、 不安に耐えられずクリームを吐きそうになる。 「む、むきゅ…ぱちぇのあかちゃんはほかにもいたはずよ、 そのこたちはどうしてるの?」 「ゆゆっ、れいむもあかちゃんいっぱいいるよ?」 「まりさもだぜ! あかちゃんはどうしたのぜ!?」 「ちんぽ! まらぺにすっ?」 「はい、親と種類が違うとわかりにくいので、 今居る赤ちゃん1匹ずつを残して、他はみんな殺しました」 あっさりとしたてゐの返答に、一瞬思考が停止するゆっくり達。 赤ちゃん達も姉妹の行方は知らなかったらしく、呆然としている。 「む、むぎゅ、ぎゅ、ごぼっ」 と親ぱちゅりーがクリームを吐き出したのをきっかけに、 回答者達も涙を撒き散らしながら騒ぎ出した。 「「どぼじでぞんなごどずるのぉぉぉ!?」」 「どぴゅっ! ま゛らべにずぅぅぅ!!」 わんわんと泣き出した赤ゆっくりの入った箱を床に置き、 アシスタント兎がぱちゅりーの口にクリームを戻す姿を確認すると、 てゐは説明を続行する。 「クイズに正解で1ポイント、先に5ポイント溜めた回答者が優勝です、 不正解でのポイント減少はありませんが、罰ゲームがあるので注意して下さい」 「ぞんなのじらないよ! れ゛ーむだちをかえじでねぇぇ!」 「先ほども言いましたが、優勝出来なかったらもう子供とは会えません 親も子もここで死んでもらいます」 「ゆゆっ…ま、まりさはゆうしょうしてゆっくりするんだぜ!」 「まらまら、ちんぽぺにっ」 「れ、れいむも、あかちゃんをまもるよ…!」 自分だけでなく、子供の命まで掛かっていることを教えると 逃げ出すことしか考えていなかった親ゆっくり達も優勝を狙わざるを得なくなった。 「クイズは早押し形式で行われます、答えがわかったら 回答席の上にあるプレートを持ち上げて、一番早かったゆっくりが 問題に答えられます」 「むきゅ、このぼうね!」 クリームを戻されて意識の戻ったぱちゅりーが答える。 回答者の前にある箱の上には、菜ばしの先に丸い紙が貼り付けてあるだけの、 簡易なプレートが置いてあった。 ゆっくり達は洗濯ばさみで板から離れられないよう固定されているが、 菜ばしの先を咥えられる程度には余裕がある。 「ゆっくりりかいしたよ!」 「おかーしゃん、がんびゃってにぇ!」 「ゆっくちまりちゃをたしゅけちぇね!」 「もちろんだぜ! ゆうしょうはまりさがいただくんだぜ!」 「まら、ちーんぽ!」 「おちんぽっ!」 「ごほっ、ごほ、おかーしゃん…」 「むきゅ、かならずたすけるから、しんぱいしないでまっててね」 「それでは、早速1問目から始めて行きましょう」 4者4様に決心を固めたところで、てゐはクイズの開始を宣言した。 ごくり、と息を飲み、回答者達もすぐにプレートを咥えられるよう 身を低くして構える。 「第1問、頭部に茎が生えず、胎内で子ゆっくりサイズまで育ててから 出産する繁殖方法をなんと言う?」 「ゆ……ゆゆっ!?」 「むきゅ…!?」 動物型、胎生型にんっしんっは人間が付けた呼び方で、ゆっくり達は 単に「あかちゃんができた」としか言わない。 野生で生きるゆっくり達には全くわからない問題に固まってしまう回答者達。 どのゆっくりも餡子の中の少ない記憶を必死に探すが 一向に答えが見つからず焦りが募る。 「そろそろタイムアップですよー、10、9、8…」 「ぺ、ぺに…ぺにっ!」 てゐが始めたカウントに急かされたのか、みょんが力強くプレートを掲げると、 他の回答者達は先を越されたと焦るような顔でみょんを見つめた。 これで正解したらみょんの優勝、ひいては自分と子供の死に一歩近づいてしまう。 透明な箱の中の赤ちゃんみょんは母の雄姿に目を輝かせ、 びっきゅまりゃぺにちゅ!と賞賛の声を送った。 当のみょんは答えを知らないままプレートを上げてしまったが、こうなった以上 回答しなくてはならないと、発言するために一旦プレートを席の上に戻し、 一度息を整えてから当てずっぽうに言葉を並べる。 「ち…ちんぽこ、ぺにちんぽ!」 「…ざんねーん、不正解!」 「ど、どぴゅうっ!?」 みょんの珍回答に観客から笑いが上がり、他のゆっくり達も ライバルの不正解にほっと胸を撫で下ろす。 「それでは、不正解のみょんさん親子にはペナルティが与えられます、 今回のペナルティは『げんこつ』でーす!」 「ぺ、ぺにっ…!?」 てゐからの罰ゲーム宣言を聞いたみょんは目を見開いて叫びを上げた。 ペナルティがあるとは知らされていたが、赤ちゃんまで受けるとは聞いていない。 先ほどまりさがうけたげんこつも、成体ゆっくりなら耐えられるが 赤ちゃんゆっくりが受ければ確実に潰れてしまう威力である。 アシスタントは箱の中で落胆している赤ちゃんみょんを掴み上げると 親みょんの頭の上に乗せる。 「ぺににっ?」 「ちんぽっ、もっこりちんぽこっ!!」 「ま、まりゃっ、まりゃまりゃ…」 親みょんは頭上にいる赤ちゃんみょんを見上げ逃げるように叫ぶが、 成体ゆっくりの頭の上は赤ちゃんゆっくりにとってそれなりの高さである。 赤ちゃんみょんが動けずおたついている間にアシスタントが壁に固定された ロープを外すと、天井から『げんこつ』が振ってきた。 「どぴゅううっ!!?」 天井から落ちてきた物体、軍手の中に分銅を入れた『げんこつ』は 断末魔を上げる暇も与えず赤ちゃんみょんを潰し、そのまま親みょんの脳天を破って 底面の皮まで到達する。 「「ゆ…ゆわ゛あ゛あぁぁぁぁぁ!!!」」 「やぢゃぁぁぁ! おうぢがえりゅ! おうぢきゃえちでにぇええ!?」 「む、むぎゅう、ごぼっ」 目の前でみょん親子の死を見せ付けられたゆっくり一同は涙を撒き散らしながら叫び、 ぱちゅりーは再びクリームを吐き出してしまう。 ゆっくり達の壮絶な叫びに観客からはどっ、わはは、と笑いが起こり、 盛大に拍手が送られた。 「はい、みょんさんは罰ゲームで死んでしまったので、 リタイアになりました!」 「もうやめでねぇぇ!? ゆっぐりざぜでぇぇ!」 「それでは次の問題」 「どうぢでぎいでぐれ゛な゛いのぉぉぉぉ!?」 「ゆゆっ、こたえないとゆっくりできないんだぜ…」 アシスタントがぱちゅりーのクリームを戻すが、てゐは回復を待たずに 2問目を読み上げ始める。 ぱちゅりーが動けず、れいむが泣き喚いている今が 何とか正解してポイントを稼ぐチャンスと、まりさは身構えていた。 「ゆっくり達がゆっくり出来る理想的な場所のことを…」 「ゆっ、わかるんだぜ!」 答えがわかる問題が来たことで、ここぞとばかりにプレートを掲げるまりさ。 泣き喚いて身構えていなかったれいむも慌ててプレートを上げようとするが、 咥え損ねて回答席の下に落としてしまう。 「ゆ、ゆゆぅっ! ぷれーとさんゆっくりしてねぇっ!」 「はい、ではまりささん」 「ゆっ、かんたんなんだぜ! こたえはゆっくりぷれいすだぜ!」 「…はい、不正解!」 「「ゆゆっ!!?」」 まりさだけでなく、れいむも答えの予想が外れたことに驚きの声を上げ、 正解が掛かっているまりさはじたばたと地団駄を踏みながら抗議する。 「ゆっ、そんなのうそなんだぜ! まりさはまちがってないんだぜ!!」 「問題には続きがあります、ゆっくり聞いてね!」 「ゆ…ゆうっ!?」 「ゆっくり達がゆっくり出来る理想的な場所のことを、ゆっくりぷれいすと言いますが …ゆっくり達が怖がる場所といえばなんでしょう? 答えは加工場でした! まりささんと赤ちゃんまりさは罰ゲームでーす!」 観客席から歓声と拍手が上がり、アシスタントは箱の中で逃げる赤ちゃんまりさを捕まえると 親まりさの元に連れてくる。 「みゅみゅーっ、どーちてまちがえちゃうの!? おきゃーしゃんのばきゃぁぁ!!」 「ゆ、ゆゆぅっ!! ずるいんだぜ! こんなもんだいむこうだぜ!」 「正当な引っ掛け問題だよ! 今回の罰ゲームは『風船』です」 「やっ、やめるんだぜ! あかちゃんはゆるすんだぜっ!!」 「やめちぇにぇ! おきゃーしゃんたしゅけてにぇぇぇ!?」 アシスタントが先に萎んだ風船の付いたものと付いていないもの、 2本のチューブを親子に近づけると、親まりさは赤ちゃんまりさをかばうように前に出ようとするが、 髪の生え際をはさんだ洗濯ばさみに皮を引っ張られ動きが止まってしまう。 「ゆぎぃっ!? あ、あかちゃんにげるんだぜ! にげてねぇぇ!!」 「みゅ、みゅうう! ゆっくちにげりゅよ! みゅびゅっ!?」 「あ、あかちゃ、ゆげえっ!?」 親まりさの髪の中から這い出て来た赤ちゃんまりさの口に萎んだ風船が押し込まれ、 その様子に悲鳴を上げた親まりさの頭にも残ったチューブが突き刺される。 2本のチューブの先にはそれぞれ足踏みタイプの空気入れが付いており、アシスタントは 両手で空気入れを操作しまりさ親子へ同時に空気を送り始めた。 「み゛ゅ、み゛ゅみ゛ゅみ゛ゅぅ~~っっ」 「ゆ゛ぎっ、ゆ゛っぐりやべべべ、ゆっぐ! ゆ゛っぎぎぎぎぎ!」 赤ちゃんまりさの口内で風船が膨らみ口を限界まで開かされ、 親まりさは体内に直接空気を送られて皮がぱんぱんに張るが、 それでも空気の注入は止まらない。 「み゛ゅみ゛ゅ……み゛っ!」 「ゆぎぎぎ…ゆ゛ぃばっ!!」 「まっ、まりじゃぁぁぁぁ!?」 「む、むきゅぅぅぅん!!」 限界に達した赤ちゃんまりさは口を境に真っ二つに裂け、 親まりさは顔全体が破裂し、共に即死してしまう。 「続いての問題でーす」 「も、もうやめでね!? れいむはどうなってもいいから、 あかちゃんはかえしてあげでね!?」 「むきゅ、ぱちぇからもおねがいするわ! あかちゃんだけはたすけてあげて!」 クリームを戻して再び回復したぱちゅりーとれいむは、 自分を犠牲にしてでもと中止を懇願する。 「ここでやめたら、優勝者無しで全員死んでもらいますよー」 「ゆ、ゆゆぅっ!? おねがいだから゛ゆるじでぇぇぇ!!」 あっさりと断られ絶叫を上げるれいむと言葉を失うぱちゅりー、 その様子に客席からも笑いが上がり、クイズは続行された。 「ゆっくりが乗って移動する、長方形の板に4つの車輪が付いた物体の事をなんと言うでしょう」 「むきゅ、わかるわ!」 「ゆゆっ、れいむもわか…なんでぷれーとさんとれないのぉぉ!?」 2匹とも答えがわかる問題が出るが、れいむは先ほどの問題でプレートを掴み損ねて 回答席の下に落としてしまっている。洗濯ばさみで自分の乗った板に固定されたれいむは プレートに向かって舌を伸ばすが全く届かず、その間にぱちゅりーがプレートを上げてしまった。 「はいぱちゅりーさん」 「むきゅ、答えはすぃー、よ!」 「はい正解!」 「ゆ、ゆゆぅぅ!」 観客席から拍手が上がり、アシスタントがぱちゅりーの回答席に正解数を示す ボールを1個置いたのを見て、れいむは強い焦りを感じていた。 プレートを落としてさえ居なければ、動作の遅いぱちゅりーに早押しで負けるはずがないのに そのプレートそのものが取れる位置にないのである。 「それでは次の問題、ずばり、今何問目でしょう?」 「むきゅ! いまは、さんもんめよ!」 自信満々にプレートを上げ、答えるぱちゅりーにれいむも悔しそうな顔を上げるが、 沢山の数を数えられないれいむは今が何問目か実際にはわかっていない。 「不正解、今は4問目です! ぱちゅりーさん親子は罰ゲームでーす!」 「む、むきゅ!? ぱ、ぱちぇはみっつしかもんだいをきいてないわ!」 「2問目の時点で、クリームを吐いて気絶してたからね」 「む、むきゅぅぅ!?」 「体が弱くなければ赤ちゃんも死ななかったのに、残念ですねー」 自分のせいで赤ちゃんが死んでしまう、がたがたと震えながら透明な箱の方を見ると 既に赤ちゃんぱちゅりーは居らず、おろおろしている赤ちゃんれいむだけが入っていた。 「む、むきゅ? ぱちぇのあかちゃんは…?」 ぱちゅりーが疑問の声を上げると、開いた襖の先に見える廊下から 湯気の立ち上る手鍋を持ったアシスタントが入ってくる。 「ぱちゅりー親子の罰ゲームは『かまゆで』です、赤ちゃんはもう鍋に入ってますよ」 「むきゅっ!? あかちゃん! あかちゃんはどうなってるの!?」 「それじゃ、自分の目で確かめて下さーい」 アシスタントがぱちゅりーを拘束する洗濯ばさみを外し、 後頭部を掴んで鍋の上まで持ち上げる。 先に入っていると言う赤ちゃんの姿を探そうとするぱちゅりーだったが、 顔面に熱い湯気が当たり目を開くことすら出来ない。 「あぢゅ! あぢゅいわ! あかぢゃんどごにいるの!? へんぢしで!」 湯気を避けようと必死に顔を振りながら、赤ちゃんの声を聞こうと呼びかけるが 全く返事が返ってこない。間をおかず、親ぱちゅりーも鍋の中に落とされ 全身に焼けるような熱さが伝わってきた。 「む゛ぎゃあっ!? あぢゅ! あぢゅ! あぢゅいぃぃ!!」 クリームを吐き出しながらも、鍋から逃げようともがくぱちゅりーだが 熱湯でゆでられた皮の表面では普段のように力を伝えることが出来ず、 程なくしてクリームを溶け出させながら鍋の中に沈んでいった。 「ゆ…ゆが…」 「残った回答者はれいむさん1匹だけですね」 ぱちゅりーの最後をぶるぶると震えながら見つめるれいむにてゐが呼びかけると、 自分1匹だけ、と言う言葉でれいむの中にある考えが浮かぶ。 「ゆっ、ほかのかいとうしゃがいないなら、れいむのゆうしょうだよね!? れいむとあかちゃんをゆっくりかえしてね!!」 「おかーしゃん、ゆーしょうちてくりぇてありがちょー!」 てゐに向き直って安心しきった笑顔を見せるれいむに、ぴょんぴょん飛び跳ねながら喜ぶ 赤ちゃんれいむ。だがてゐもアシスタントもれいむ達を解放しにくる様子がない。 一刻も早くこんな場所から離れたいと、親れいむは目を吊り上げて叫ぶ。 「ゆゆっ、どうしたの? はやくれいむたちをかえしてね!」 「だめです、優勝は先に5ポイント集めたゆっくりなので、 他のゆっくりが全員死んでもまだ優勝じゃありません」 「ゆ!? どうぢでぇぇぇ!?」 「もうやでゃぁ! おうぢがえぢでぇぇぇ!!」 目と口を全開にして叫ぶ親れいむに、赤ちゃんれいむもじたばたと地団駄を踏むが、 てゐは構わず問題を読み上げ始めた。 「第5問、ゆっくり達が出会った時にする、挨拶の言葉は何?」 「ゆ、ゆゆっ! ゆっくりしていってね! ゆっくりしていってね!」 帰るには5ポイント取らなくてはいけないと、れいむは涙を流しながらも挨拶の言葉を叫ぶが、 てゐからの返事はない。 「どうしたのっ!? ゆっくりしていってね! ゆっくりしていってね!!」 「れいむさん、プレートを上げないと回答権は無いですよー?」 「ゆ、ゆゆぅっ!?」 回答席の下に落ちたプレートを指差しながらの、てゐの返事でプレートの存在を思い出したれいむは、 ずりずりと這ってプレートに近づこうとするが、髪の生え際を洗濯ばさみでつかまれている為 後頭部に感じる痛みで前進を止めてしまう。 「タイムアップになったら罰ゲームですよ、10、9…」 「ゆゆーっ、ゆっふりしへね! ゆっふりしへいっへへ!? ゆっふり!」 「…5、4、3…」 「おかーしゃん! ぎゃんびゃっちぇ! ぎゃんびゃっちぇにぇぇぇ!?」 プレートに向かって届かない舌を伸ばしながら回答を続けるが、カウントダウンは止まらない。 赤ちゃんれいむも必死に応援するが、タイムアップを待たずにアシスタントの手が 赤ちゃんれいむを掴み上げた。 「はいゼロー! ざんねんでしたっ!!」 「ゆゆぅぅぅ!! ゆっぐりぢていっでね! ゆっぐりぢでいっでべぇぇ!!」 「たぢゅげちぇ――!!」 諦めきれずに回答を続けようとする親れいむの頭に連れてきた赤ちゃんれいむを乗せると、 アシスタントは回答席の後ろにある襖を開く。開いた襖の奥から体無しのれみりゃが入り込んでくるが 振り返る事が出来ない親れいむはその姿を見る事ができず、赤ちゃんれいむはれみりゃの事を知らない。 「みゅみゅ? ゆっくりちていっちぇにぇ!」 「ゆゆ? どうしたの?」 「れいむさんの罰ゲームは『れみりゃ』です」 「ゆゆーっ!? れみりゃはやだぁぁぁ!! あかちゃんにげてね! あかちゃんにげてねぇぇ!!」 親れいむはじたばたともがきながら叫ぶが、赤ちゃんからの返事が返ってこない。 「ゆゆっ、どうしたの…?」 と頭を傾けて見上げると、ちぎれた赤ちゃんれいむの顔面を咥えて餡子を吸い出す れみりゃと目が合った。後頭部しか残っていない赤ちゃんれいむは叫び声すら上げる事が出来ず、 上を見る為に傾いた親れいむの頭部からころんと落ちてしまう。 「ゆ゛あ゛あ゛あ゛あ゛―――っ!!! やべでね!! だべな゛いでね゛ぇぇぇぇ!!!」 「うー!」 赤ちゃんれいむでは物足りないれみりゃは、そのまま見上げて来る親れいむの額に噛み付き、 餡子を吸い上げはじめる。 「ゆ゛ゆ゛うぅぅぅっ!!? も、もっど、ゆっぐ…」 見る見るうちに萎んでいく親れいむは、もっとゆっくりしたかった、 と言い切ることも出来ず、餡子が体の外に流れ出していく感触を感じながら意識を失った。 口から親れいむの皮をぶら下げたままのれみりゃを掴んだアシスタントが 襖の奥に消えていくのと同時に、中央へ移動したてゐがクイズの終了を宣言する。 「残念ながら今回は優勝者無しと言う結果に終わりました。 クイズ・ゆっくり答えていってね! それではまた、次回お会いしましょう!」 観客席に向けててゐがお辞儀をすると、観客達からは盛大な拍手が返された。 おわり。 ↓の企画向けです。 作者当てシリーズ作者予想スレ http //jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/otaku/11995/1227272050/ このSSに感想を付ける
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地球は滅び 我々ははるか遠い宇宙から何千年もの間旅をしてきた。 だが宇宙船の中の秩序は壊れ、中の人々はいつも争っていた。 そんな時、コンピューターが我々の住める星を見つけたのだ。 歓喜し降りる人々、熾烈な居住権をめぐる戦いが今・・・!!! なんてことは無かった。 だってその星自体が巨大なゆっくりれいむだったからね。 初めの頃は確かに争いがあった。だけど直ぐにみんなゆっくりし始めた。 だって星が喋るんだから。 「ゆ~~~~~~~~~~~~~~~~(伸ばすの省略)っくり~~~~(省略)して~(ry い~~~~(長いよ~~~~ってね(ここまでで地球時間約一日)」 これにかかるとどんな人でもゆっくりしてしまう恐怖のゆっくり音波。 でも心地のいいお母さんの子守唄の様でも有るんだよ。 まあ、もし万が一戦争とかでもやり始めると こそばゆいのか、地震だらけになるしとてもやってらんない。 口の近くや目の近くは特に大変、 口に近くに住むゆっくりと人は毎日ご飯をあげる義務があります。 ていうか、もしあげなかったら地殻変動します。 でもみんな喜んでゆっくり大地で取れた食べ物や色々な料理を 感謝の気持ちを込めてあげます。 「むーしゃ♪むーしゃ♪しあわせ~!!(長いので省略してます、ちなみに3時間)」 これにみんな癒されるんだよ。むしろこれが聞きたくてみんなご飯を毎日あげにきてる。 目の近くでは時折涙で建物が流れてしまう。 目の上に住む?そんなの無理無理。何かあるごとに瞼が落ちてくるよ。 それに、もちろん痛いとかは無いけどなんかかわいそうじゃん? 水は涙や汗でできた川や湖、海があるからそれらを人もゆっくりも飲む。 いろんなところから芽吹いて色々な実を成らせてくれる。 そしてゆっくりたちは身近なパートナー。この星が喜ぶことをいっぱい知っている。 ゆっくりたちにとってはこの星自体がおかあさん。 ま、今となっては我々人類にとってもおかあさんだけどね。 毎年一回はゆっくりも人も集まってお祭り騒ぎ、口の近くの町に集まってれいむ星にも いっぱいご飯や飲み物をあげる惑星規模の感謝祭。機嫌がよくなると歌いだすれいむ星。 それにつられてうたうゆっくりたち。 ちょっと恥ずかしがりながらもそれに合わせて歌う人々。 この星ではみんな、星自身まで仲良くゆっくりします。 さあ、今日も一日、みんなれいむのうえでゆっくりしていってね!!! 完 地面がモチモチしてて気持ち良さそう -- 名無しさん (2011-05-07 16 14 11) 自分の体から生えたもの食べてプラスになるんかな? -- 名無しさん (2011-05-12 14 22 48) 名前 コメント
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”ゆっくりあたためるね!” 「遅れないようにっ……」 俺は普段信じもしない神に祈る。これから会社の面接に向かうと言うのに 新調した靴が見つからないのだ。このために買った結構良いやつなのに。 「ゆ?おにーさんどうしたの?」 右の部屋から俺と一緒に住むまりさがおきてきた。 目がまだ半開きな所を見ると、さっきまでずっと寝ていたのだろう。 「いやな、靴が見つからないんだよ。まりさは知らないか?」 「ゆっ!……まりさはしらないよ!」 まりさの顔から汗?の様な物が出ている。目は泳ぎ、俺の方を見て居ない。 犯人がまりさなのはなんとなくわかった。だが、今ここでお前がやったのだろうと 問いただしても強情な奴だ「ちがうよ!まりさじゃないよ!」と言うのだろう。 言い合っている間に時間が過ぎてしまう。 ……まぁ、半べそなまりさも悪くは無いが。俺はそんな事を考えると、まりさの方を 離れて別の場所を探す振りをした。 「どこかな~?」 ちら、と壁に掛けられた時計を見る。大丈夫、探す振りをする時間はまだある。 間に合わなくなったら「なかせてでもうばいとる」だ。 15分後、無いとわかっていて探すのは馬鹿らしいので、落ち着くのも兼ねて玄関に戻る。 そこには、探していた靴が左右逆におかれていた。 そして、隣にはすこぶる誇らしげに顔をあげているまりさの姿が。 「まりさがおくつさんをあたためておいたよ!ゆっくりがんばってね!」 「へ?」 「だから、まりさがくつをあたためたんだよ!おにいさんがいつも「さむいぜっ」 っていってるから。おぼうしのなかにいれてあたためておいたんだ!」 「つまりこういうことか?『俺が寒くならないように靴を帽子の中に入れて暖めておいた』」 まりさはお辞儀の様に顔を地面につけて 「ゆくざとりー(そのとおりでございます)」 みょうに渋い声で答えた 「まぁなんだ。ありがとう。」 俺はまりさのあたまを撫でてやる。気持ちよさそうに笑顔を浮かべるまりさを見て 時計を見る。……そろそろ行くかな 「んじゃ、まりさ。いってくるぜ」 「ゆっくりがんばってね!」 まりさの元気な声に励まされながら、俺は面接へ向かった。 左右逆な靴を戻し忘れ、そのまま履いてしまい恥をかいたが、まりさが暖めてくれたぬくもりが消える事は無かった。 やさしいなぁ… -- ふらん (2012-08-26 11 12 59) 名前 コメント
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『ゆっくり大サーカス』 「ゆっくりみていってね!!!」 ここはとある山中の人里、その外れ。 広さは小学校の講堂程度、しかし高さは10メートル近くは有る、どこか不恰好なテントが張られている。 「このかれいなしょうじょしゅうにつられて、よってらっしゃい!!!」 「ここはとてもとかいはで、ゆっくりなばしょよ!!ぜひゆっくりしていってね!!!」 きらびやかな帽子に、ヘアバンド。綺麗な原石をあしらったイヤリングを着け 髪に金粉に、多少の紅を口周りに化粧した、ゆっかりんと、ありすが呼び込みをしている。 娯楽の少ない山里。人間の親子連れが珍しげにテントの中に入っていく。 「えーいらはいいらはい。大人200円、子供100で約2時間、 ゆっくり達が生み出す夢の世界へご案内や!!」 「おお、おもろいおもろい」 テント中の入り口付近で直接モギリを行うきもんげときめえ丸。 この催しの主催者だ。 金勘定を他のゆっくりにさせる訳にはいかないと、直接カウンターをやっていた。 「なんやったら金やのうて食べもんとかでもええで!!」 「おお、ふとばらふとばら」 「誰がデブやねん!!!」 漫才の様な二人のやり取りに子供が喜ぶ。 それに機嫌を良くした親が子供と共に入場費を払い奥に進んでいく。 テントの奥では20人程度の人がなかで座り結構な広さに開けた中央のステージを眺める。 ブー。サイレンが鳴り響き明りが落ちていく。 スポットライトがステージにあたり、その上のゆっくり達が映し出された。 「れでーすえんぜんとるめん!!!」 「きょうはおあつまりありがとー!!」 「みょん。これからしばしのあいだごゆっくりとたのしんでいってほしいみょん!!」 開幕の挨拶をする様々なゆっくり達。 そして、ステージの中央かられいむとまりさがせりあがってきて皆で一言。 『ゆっくりしていってね!!!』 皆一様のゆっくり顔で、声をぴったりと合わせて言う。 それと同時ににじかわ三姉妹がファンファーレを奏でる。 さあ、ゆっくり達が導く夢と興奮の世界に出発だ。 皆がステージ上からはけると、音楽と共に まずは丸々と太った大きなれいむが登場する。 その側に、普通のれいむに子れいむ、ちびれいむまで一緒にいた。 何が始まるのか? 「ゆっくりころがるよ!!」 こちらを向いたまま。言わば側転で転がり始める大れいむ。 「ゆっくりのるよ!!」 なんと転がる大れいむの上に普通のれいむが飛び乗り、器用にバランスを取っているではないか。更に、 「れいむもころがるよ!!」 上に乗った普通のれいむが逆回転で転がり始めた。 おお~!!子供たちが声を上げ喜ぶ。 懐疑的だった親達も少し興味を示した。 だがまだ終わらない。むしろここからだ。 「れいむもゆっくりのるよ!!」 子れいむが更に普通のれいむの上に乗り、危なげなくバランスを取る そしてまた回転し始めたではないか! そしてドラムロールと共に ちびれいむが器用に、ステージ上を転げ回るれいむ達の上をのぼりそして 頂上でジャンプしバランスを取った!! 「ゅ~♪!!」「「「れいむたわーだよ!!!」」」 巻き起こる拍手。意外な技を見せられて両親たちもほ~!と漏らした。 それからも以外と言えば以外にもまともな出し物が続いた。 頭だけさくやの口を使ったナイフ投擲。みごとにまりさのシルエットにナイフが突き刺さっている。 まりさがとありすが違う箱に入ると、物の数秒で入れ替わるマジック。 実はカチューシャと帽子を入れ替え表情をそれぞれ真似ただけなのだが、かなりの早業だった。 中盤にありすを中心にした色々な動きを取り入れた演劇が行われた。 ゆっくり言葉にアレンジされた、たわいもない桃太郎だったが、喋りに動きと、なかなかに迫力があった。 後半に入る。ようむは、一瞬で別々に吊るされた六枚の木の板を、口に持った小刀で的確に切り落とす。 その次に数体のめーりんがアクロバティックに、前宙返りなどの舞踏を舞う。 そしてトリはもちろん 空中ブランコだ。帽子にキラキラとした装飾を着けたまりさと 同じく煌く装飾を髪飾りや、リボンに着け。髪にも煌きが散りばめられている。 にじかわ三姉妹の演奏の中、高台から観客に最高のゆっくり顔を送るまりさとれいむ。 演奏がなり終わると、ついに台からブランコを口に掴み同時にジャンプ!! 揺れ幅が大きくなる中。皆固唾を飲んで見守る。 ブランコの高さは9メートル程度、長さもかなり有るので落ちればただではすまない。 緊張の一瞬。 れいむとまりさが絶妙なタイミングで口を離し おたがい違う高さで交差しながらお互いのブランコに噛み付く。 おお~!!歓声と共に響く拍手。 ブランコを使い舞い踊るまりさとれいむは装飾で輝いていた。 全ての出し物を終え、皆でステージに並び礼をするゆっくり達。 『みんなまたゆっくりみにきてね!!!』 ゆっくり達が終幕の挨拶を送ると拍手とおひねりが飛んできた。 笑顔で帰る親子達。 それを眺めてきもんげは満足そうに笑い。 ステージ裏のゆっくり達も楽しげに喜んでいた。 ※120行即興になってしまいました。 きもんげが手回ししてゆっくり達が見真似、色々想像して作り上げたサーカスと言う感じです。 即興の人 こんなに和むサーカスに -- ゆっくり愛好家 (2010-01-14 14 04 36) ↑すみません 訂正 こんなに和むサーカスに行って見たいな~ -- ゆっくり愛好家 (2010-01-14 14 05 20) へー、れいむタワーか。 ってちくしょー!にげやがった! くそっメタルブラザーズが・・・ -- 名無しさん (2012-08-13 20 42 16) こんなサーカスが近くでやってたら見に行きたい -- ゆっくり好きのただのオタク (2012-10-22 19 00 37) 名前 コメント