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台風さんでゆっくりしたいよ 23KB そろそろ定着したかと思われますが、『町れいむ一家の四季』 秋編に突入です。まさかこんなに長く続くとは・・・。 エロ書け、おまけ書けと色々あるとは思いますが、 そろそろ本筋を書いてしまわないと、完結するのか不安です。あくまでおまけはおまけなんで。 「台風ゆえに人は悲しまねばならぬ。台風ゆえに人は苦しまねばならぬ。ならば、台風などいらぬ!!!」 いえ、必要です。ということで台風編。 このテーマもリクエスト対応なんですが、台風の中でゆっくりが動き回るとか無理でしょ。一体どうしろと。 『台風さんでゆっくりしたいよ』 D.O 季節は秋。 といっても、まだまだ夏の暑さは尾を引いているので、秋らしさは見られない。 ムシムシとした湿気と、曇った空は、ゆっくりならずとも不快な天気であろう。 町のゆっくり達はおちつきなく、とてもゆっくりしていない。 ある者は路地裏にゴミ袋を運び込み、ある者は小石や板きれを植栽の中に押し込んでいる。 広場の公衆便所裏に住むれいむ一家も、今日はせっせとおうちの補強に精を出していた。 元々おうちと使っている木箱は、随分前からここに放置されている空箱の一つだが、 いかに状態がいいとはいえ、雨が降ったら中までびしょ濡れ。 今日は、劣化した買い物袋を屋根からはずし、公園で拾ってきたブルーシートをかぶせる作業にいそしんでいた。 「ゆーし。あおいぬのさんはきれいにかぶせたよ!つぎはいしさんをのせるよ!」 「ゆっくちりきゃいしちゃよ!」 元気な返事は長女れいむ。 「とっちぇもときゃいはなおうちになっちゃわ!」 キレイに整備されたおうちに感動の声をあげるのは次女ありす。 「でみょ、どうしていししゃんをいつもよりたくしゃんのせちゃの? おうちしゃんつぶれにゃい?」 疑問を母れいむにぶつけるのは、一番賢い末っ子れいむ。 「ゆぅ。それはね。もうすぐとってもこわいかぜさんがくるからなんだよ。」 「ゆゆっ!?かぜしゃん?ゆっくちしちぇないにょ?」 「そうだよ。ゆっくりしてないあめさんとかぜさんがくるんだよ。 いしさんがないと、おうちもとんでいっちゃうんだよ。」 「ゆーん。かぜしゃんはいなかものなのにぇ。」 「でも、どうしてもうすぐくるっちぇわかるにょ?」 「ゆゆーん。きょうは、おちびちゃんたちは、すーりすーりがゆっくりできないよね?」 「ゆぅ。おはだしゃんべたべたしちぇ、しゅーりしゅーりできにゃいよぉ。」 「すーりすーりがゆっくりしてないと、ゆっくりしてないあめさんとかぜさんがくるんだよ。」 「ゆゆーん!しゅぎょーい。おきゃーしゃんはなんでもしっちぇちぇ、とってもときゃいはにぇ!」 ちなみにゆっくりのお肌がベタベタになるのは、主に水浴びをしすぎた後か湿気が強い時である。 ゆっくりの肌が限界以上に水分を吸収している証拠で、 この状態で水滴などを浴びると、簡単にお肌がとけて穴があく。 水に脆い上、乾いている時の撥水性もなくなるわけだ。 水浴び後ならば日光浴でしっかり乾かすのでゆっくりできるのだが、 大雨の前の湿気は、太陽さんが出ていないのでいかんともしがたく、要は大変危険な状態だったりする。 「ゆゆーん。とってもとかいはなおうちになったわね!」 「とっちぇもゆっくちできるのじぇ!おうちしゃん、ゆっくちしちぇっちぇにぇ!」 「ゆーん、げんきなごあいさつだわ!さすがありすのおちびちゃんねぇ!ぺーろぺーろ」 「わかるよー!あめさんがきてもへいきなんだねー。」 最近れいむ一家にはお隣さんが2家族できた。 まあ、元々いくつも木箱が捨ててあったので、これまで町のゆっくりが集まらなかった方が不思議だが。 右隣は溺愛ありすと赤まりさ。 最近『みぼうじん』になったため、一粒種への溺愛っぷりは拍車がかかっている。 左隣は下膨れについた獣の爪痕が生々しい、戦士ちぇん。 本人いわく、かつて4匹の巨大な猫を相手に死闘を繰り広げたとのこと。 眉つば物であるが、知識も体力も結構あるので、割とゆっくりの間では信じてもらえている。 3つの木箱が便所裏の壁に並び、上にブルーシートがかけられていると、 ゆっくりとしては割といい感じのマンションといった風情であろう。 これだけのおうちならば、この晩にやってくる台風であろうと耐え抜くに違いない。 中のゆっくり達はともかく。 夕焼けは不気味に赤く染まり、町は不吉な空気に包まれ始めた・・・ −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− ゴロゴロゴロ・・・・パァァァアアアアアンン!!! 「ゆぴぃぃいいいいい!!きゃみなりしゃんきょわいのじぇぇぇえええ!!」 「だっ、だだだ、だいじょうぶよ、おちびちゃ『パァアアン』ゆひぃぃいい!」 「ゆーん。おきゃあしゃん、かぜじゃんゆっくちしちぇにゃいよぉ。おうちはこわれにゃい?」 「ゆん!だいじょうぶだよ、おちびち『ビュオオオオオ!バタバタバタッ』ゆぁぁあああ!あおいぬのさんもゆっくりしてね!」 「ゆぅぅぅ。いなかもにょなかぜしゃんにぇ・・・。」 「だいじょうぶだよー。いざとなったらちぇんがたすけるんだよー。」 「ちぇんおにぇーしゃんは、ゆっくちかっきょいーにぇ!」 パラッ・・・パラパラパラ、ザァァァァァァァァァァ・・・ 「ゆあーん。あめしゃんふっちぇきちゃよー。」 「だいじょうぶだよ。おちびちゃん。おうちはちゃんとつくったから、あめさんはいってこないよ。」 「ゆーん!やっちゃあ!おきゃーしゃんすぎょーい!」 とはいえ、やはり成体の3匹も不安なのであろう。 3つ並ぶ木箱の真ん中、れいむ一家のおうちのスペースに、3家族全員集まって身を寄せ合っている。 今夜は一睡もできなそうだ。 と、そのとき突然扉代わりに入口に垂れたブルーシートが勢いよく跳ねあげられ、一匹のまりさが駆け込んできた。 「ゆっひぃぃいいいいい!きゅうにあめさんがふって、しんじゃうかとおもったんだぜ!」 「ゆっ、ゆう?だいじょうぶ? きょうはあめさんもかぜさんもゆっくりしてないのに、おそとにいるなんて、どうしたの?」 「ゆーん。まりさはきょうもりさんからきたのぜ。まだおうちがないのぜ!とめてほしいのぜ!」 「「「ゆぅ・・・。」」」 まさか追い出すわけにもいかないが、れいむ達、成体3匹は露骨に嫌な顔をする。 町のゆっくりたちは、森に住むゆっくりには憧れているが、森から来たゆっくりにはいい印象がないのだ。 「な、なんなのぜ!まりさはげすのむれからおいだされて、おうちもないかわいそうなゆっくりなのぜ! あめさんがやむまでくらいいてもいいのぜ!」 「「「ゆぅ・・・。」」」 「ゆふーん。なかなかいいおうちなのぜ。ゆっ!こんなところにごはんさんがおちてるのぜ!むーしゃむーしゃ!」 「ゆあーん。まりしゃのゆっくちしちゃごはんしゃんがー。」 「なにするのぉぉおおお!ありすのかわいいおちびちゃんのごはんさんよ!このいなかものぉおお!」 「ゆへん!まりさはもりからきたばっかりなんだぜ!おなかがすいててかわいそうなんだぜ!ゆーん。こっちにもあるのぜ!」 「やめるんだよー。それはちぇんとれいむたちのあつめたごはんさんだよー。」 「またあつめればいいのぜ!けちけちすんなだぜ!むーしゃむーしゃ、しあわせー。」 れいむ達がつらい夜を乗り切るために集めた生ゴ・・・ゆっくりしたご飯さんがあっという間に無くなった。 「やめるんだよー。これいじょうはゆるさないよー。」 「ゆっへん!まりさはおなかいっぱいになったからすっきりーしたくなったんだぜ!れいむとすっきりーしてあげるのぜ!」 「ゆぇっ!?いいかげんにしてね!まりさみたいなゆっくりしてないゆっくりはいやだよ!」 「ゆえーん。まりしゃゆっくちしちぇにゃいにょー?」 「おちびちゃんのことじゃないのよぉぉおお!あっちのいなかもののまりさよ!」 「はやくまむまむをむけるんだぜ!すっきりーしたられいむたちはでていくのぜ! このおうちもかわいそうなまりさがつかってあげるのぜ!」 ひょっとすると、このまりさはゲスなのかもしれない。 さすがのれいむ達もここまで来ると我慢の限界であった。 「もうがまんしないよー。」 「いなかものはでていってね。」 「げすまりさはゆるさないよ!」 「かわいそうなまりさのことをげすなんてひどいのぜ!れいむたちこそげすなのぜ!まりさがせいさいしてやるのぜ!」 「3にんあいてにひとりでかてるとおもうのー?ばかなのー?」 「ゆふん!まりさはもりいちばんのゆっくりしたゆっくりなのぜ!まけるわけないのぜ!」 「ちぇんー。あのまりさ、そんなにつよいのかしら。」 「だいじょうぶだよー。けんかなら、ちぇんにおまかせだよー。」 「おうちのなかじゃせまいのぜ!おもてにでるのぜ!」 「「「・・・ゆぅ?」」」 ブルーシートの玄関から、お外に出ようとするまりさ。 「ゆふーん!おじけづいたのぜ?さっさとついて『ビュォオオオオオオオオ!!!』ゆあーん、まりさのおぼうしがー。」 当然お外の暴風と豪雨はまりさのお帽子に襲いかかり、一瞬で広場の彼方へと吹き飛ばしていった。 「おぼうしさんまってー。」 まりさは、豪雨の中を舞うお帽子を追いかけて行き、そして二度と戻っては来なかった。 「・・・わからないよー。」 「・・・あんないなかもの、はじめてよ。おちびちゃんはあんなのになっちゃだめよ。」 「ゆっくちわかっちゃのじぇ!まりしゃはときゃいはになるのじぇ!」 「むほぉぉおおおおお!おちびちゃんいいこねぇぇぇえええ!すっき「やめるんだよー。」ふぅ・・・。」 「ゆぅ。そんなことより、ごはんさんなくなっちゃったね。」 「「「「ゆあーん。ゆっくちしちゃごはんしゃんがー。」」」」 まあ相手は台風なので、今晩我慢すればご飯さん探しはまたできる。 「でも、ごはんさんだけですんでよかったよ。」 「だれもけがしなくてよかったよー。おちびちゃんたちもちょっとがまんしてねー。」 「「「「ゆっくちりきゃいしちゃよ!」」」」 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 同時刻の町・コンビニ前。 台風の中でも普段と変わらず明るい店の明かりは、人間ならずとも安心させられる。 コンビニ前に設置された自販機の取り出し口からは、そんな明かりに引き寄せられた、ゆっくりれいむ親子の声が聞こえる。 「ゆーん。このはこさんは、あめさんがはいってこないからゆっくりできるよ!」 「「ゆっくちー。」」 「まえのおうちはこわれちゃったから、ここはれいむたちのあたらしいおうちだよ!ゆっくりしていってね!」 「「ここはれいみゅたちのおうちだよ!ゆっくちしちぇいっちぇにぇ!」」 「ふあー。何とか雨が降る前に帰りたかったのにー。びしょびしょだわ。寒ぅ・・・。」 「ゆゆっ?」 「あ。もう自販機に、ぱちゅりー印のコーンスープ、入ってんのね。ちょっとはあったまるかしら。」 ちゃりん。ぴっ! ゴトンッ!ぐしゃっ! 「ゆぴぃぃいいいいぃぃぃぃ!ゆびぇ・・・。」 「おちびちゃぁぁぁぁああああん!」 「もっじょゆっぐじ・・・・。」 「おにぇえじゃぁぁあああん!ゆっぐぢしちぇぇぇぇえええ!」 「スープスー・・・うわっ!なんで餡子付いてんの!?」 「ゆああああああ!よくもおちびちゃんをぉぉおおお!ゆゆっ!どうしてでられないのぉぉおお!?」 「ゆっくりが入ってんの?内開きなんだから、入ったら出られるわけないじゃん。まったく、きちゃないなー。」 「おちびちゃんはきちゃなくないでしょぉぉおおおお!!」 「あ、店員さーん。これ交換してよ。まったく、今時ゆっくり防止もついてない自販機置いとかないでよねぇ。」 「どうも申し訳ございません。至急業者に清掃させますので。」 「そんな問題じゃないでしょ。口つけるのよ、こっちは・・・。」 「あー!濡れちまったよぉ!コーヒーコーヒー!『ピッ、ゴトンッ、ぐしゃり』うわっ!餡子付いてんじゃねーか!おい、店員!」 「おちびちゃんがぁぁぁあああああ!」 「申し訳ございませーん!」 「だから言ってんじゃん。あの自販機やばいって。」 ちなみに自販機の最近の主流は、腰の高さに取り出し口を設けるタイプか、取っ手を手元に引いて開けるタイプである。 ゆっくりは、基本的に押して開けることしかできないため、効果は高い。 一方隣の自販機の下。 別のれいむ一家が先ほどの光景を眺めていた。 「ゆーん。はこさんのなかにはいったりするから、ああなっちゃうんだよ。」 「「ゆっくちりきゃいしちゃよ!」」 「ゆふーん。おちびちゃんたちはとってもゆっくりしてるよー。」 ちなみに、普段はあり得ない豪雨の中、水たまりは自販機の下まで届いてきており、もうそろそろこのれいむ一家を囲い込む。 明日には店員が、自販機周辺の掃除に頭を抱えそうだ。 どちらにしても、このコンビニ周辺のゆっくり達の未来は暗そうである。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 場面は再び公衆便所裏に戻る。 森まりさから解放されて、おうちの中は静寂を取り戻したかに見えたが・・・ びゅぉぉおおおお! ガガッ!ガァァァァッン! 「ゆぁぁ!?」 「ゆゆっ!?おきゃーしゃん!あめしゃんがおうちにはいっちぇきちぇるよ!」 「わかるよー!なにかがとんできて、おうちにあたったんだよー!」 「あおいぬのさんがはずれちゃったのね!このままだとおうちがとかいてきじゃなくなっちゃうわ!」 「なおすしかないんだねー。わかるよー。」 運悪く、風で飛んできたゴミが、おうちを直撃してしまったらしい。 無論その程度で木箱は破損しないが、おうち3棟に屋根としてかぶせてあったブルーシートが派手にずれ落ちてしまった。 雨もりはゆっくりできない。 「れいむとちぇんがぬのさんをはこんでもちあげるから、ありすはおうちのうえにのせてね!」 「おきゃーしゃん、がんばりゅんだじぇ!!」 「むほぉぉ(以下略)」 豪雨の中を飛び出す3匹。その体を雨は容赦なく蝕んでいく。 だが、なんとかれいむとちぇんはブルーシートを引きずって運び、おうちの上のありすに渡すことができた。 「ゆっくりしないでいそいでね!」 「まかせなさい!ありすがとかいはなやねさんをこーでぃねーとするわ!」 だが、ありすがシートを持ち上げようとしたその時・・・ ビュォォォオオオオオオオオオオ!!! ひと際強烈な風がシートと、その上にたっぷり溜まっていた雨水を持ち上げ、端っこを噛んでいたありすを包み込んだ。 びちゃり・・・ 「ゆひぃぃぃいいいいい!!!ぬのさんどいてぇぇぇぇえええ!」 「ありすー!わからないよぉぉおおお!」 「ありす、ゆっくりしてぇぇえええ!」 風がわずかにおさまり、シートがずるりとおうちにかぶさると同時に、ありすは力無くべちゃりと下に転がり落ちた。 「ゆあーん。おきゃあしゃんのおかおがぁぁ。」 「ありすのおかおがとけちゃったよー。わからないよー。」 「ありすのおかお、どうしちゃったの。いだいっ、いだいぃぃぃ・・・」 身じろぎすると、ありすの左目がぼろりと落ちる。 「ありすっ、おちついてね!」 「うあぁぁあ・・・。まりさがゆっくりしてるねっていってくれたおめめがぁ・・・ほっぺがぁ・・・。 ありすもうゆっくりできないよぉ。みないでぇ、みないでよぉ・・・。」 「しょんにゃことにゃいのじぇ!」 「おちびちゃん。」 「おきゃーしゃんはやさしくちぇとっちぇもゆっくちしちぇるのじぇ! きっとおかおもぺーろぺーろしゅればにゃおるのじぇ!」 「おちびちゃん・・・ゆぅ・・・すっきり・・・。」 「おちびちゃんのいうとおりだよー!ありすはゆっくりできるよー! おうちにはいってぺーろぺーろしようねー!」 そのとき、再び強い風が吹いた。舞い上がる小さな黒いお帽子。 「ゆあーん、まりしゃのおぼうしがー。」 「ゆゆっ!おちびちゃんまって・・・」 「おぼうししゃん、まっちぇー。『びゅぉぉおおおお』ゆーん、おしょらとんでるみちゃいー。」 ころころころ、ぽちゃん。 まりさの姿は広場を囲むように作られた雨水溝に消え、二度と浮かんでくることはなかった。 「お・・おちびちゃ・・・」 雨水溝に向かって這っていくありす。その体はグズグズと崩れていき、飾りも落ちる。 しかし、それすら気にも留めず、ありすは赤まりさへと向かっていった。 「おち・・・ゆびぇ。」 ありすが修理してくれた屋根のおかげで、おうちは多少雨が振り込みつつも、ゆっくり出来るようになった。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 同時刻の駅前商店街。 無論、深夜の現在、営業中の店など無く、アーケードに人影は見当たらない。人影以外は見当たるが。 アーケードには屋根があるため、通路全体が雨風から守られている。 そのため、おうちが雨で壊れたり、風で吹き飛ばされたりした近所のゆっくり達が、 避難所代わりに歩道に集まって身を寄せ合っている。 商店街の歩道いっぱいにゆっくりが敷き詰められた様は、まるで黒に赤や金で刺繍されたじゅうたんのようで、 夜に何も知らない通行者が見たら、地面がもぞもぞとうねっているかのようですらあり、はっきり言って怖い。 「おきゃーしゃん、あまあまたべちゃいよぉ。」 「がまんしてね。おちびちゃん。」 「すっきりー。」 「みゃみゃー。うんうんしゅるよ。」 「すっきりー。」 「すっきりー。」 「しょうがないからここでしてね。」 「しゅっきりー。」 「すっきりー。」 台風ではなくとも雨は恐怖の対象である。 とはいえ、たくさん集まればやはり心強い。 それに、ここにたどり着くまでにびしょ濡れにはなってしまっていても、 互いにぺーろぺーろして、みんなで身を寄せ合ってあたためあえば、ゆっくりできる。 実際、ここに集まってすーやすーやと寝息を立てているゆっくりたちは、とても安心してゆっくりしていた。 だが、台風のたびに行われるゆっくりの一斉避難は、当然人間さんもよく知るところである。 加えて言えば、通路にみっちり詰まって、ろくに身動きの取れないゆっくりたちが、 商店街の通路中にうんうんやしーしーをまき散らしていくことも、人間さんのよく知るところであった。 よって、台風の日には臨時でゆっくり清掃班が組織される。 「よーし、寝静まったな。儚井、ちゃっちゃと済ませるぞ。」 「はい。」 ニコニコゆっくりマークと『ゆっくり清掃』の文字が書かれた、青いタンクローリー。 春以外は基本的に使用されていないそれは、稀に別の季節にも活躍の場を与えられることがある。 たとえば台風の日の夜など・・・ 青い作業服を着た市の職員が、タンクからのびる吸引ホースを持ち、最初の一匹に吸引口を向けながら独りごちる。 「目を覚まさないでくれよ。それがお互い一番幸せなんだから。」 みゃみゃ・・・ゆっくちあったきゃいにぇ。 でも、おなきゃしゅいたから、あしたはいっぱいむーちゃむーち しゅぽん。 「班長、清掃完了しました。」 「よーし。かえってコーヒー飲もうや。」 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− れいむたちは、目の前で友ゆっくりを失い、さすがに落ち込んでいた。 普段は陽気なちぇんも少々大人しくなっている。 「さびしくなったよー。」 「ありしゅおにぇーしゃん・・・。」 「ゆぅ。みんなしっかりしてね。れいむたちはありすたちのぶんまでゆっくりしないとだめだよ。」 「しょーね。いつまでもおちこんでりゅのはときゃいはじゃないわ。」 ごそっ・・・ そのとき、玄関から物音がした。 「ゆゆっ!?ありす?」 玄関から入ってきたのは、無論ありすではなく、一匹の、ずぶ濡れの老猫であった。 「ゆ、ゆ、ゆ、ねこさんだぁぁぁああああ!!!」 「おきゃあしゃんきょわいぃぃいいいい!!!」 のっそりのっそりと、めんどくさそうに入ってくる老猫。 れいむ達の反応も無理はない。 猫達はゆっくりを好きこのんで食べるわけではないが、 気分しだいでじゃれついたり、おもちゃにすることは多い。 しかも被害にあうのは、虫に近いサイズの子ゆっくり以下。 ゆっくり側の心証は最悪である。 ぶるぶるぶるっ・・・ぶるぶるぶるぶるっ! おうちの中で遠慮なく毛についた水滴をはらう老猫。 「ゆぴぃぃぃいいいい!・・・・ゆっぐぢしじゃい・・・」 老猫が体を振って水気を飛ばすと、おちびちゃん達はびしょぬれになり虫の息となった。 「おちびちゃぁぁああああん!ぺーろぺーろするからゆっくりしてぇぇ!」 「ゆ・・・ゆっぐぢ・・・」 「そ、そうだよ。ちぇん!たすけてね!」 なにせちぇんは、猫4匹相手に戦って撃退したことがあるのだ。一匹くらいどうにか・・・ 「わ゛・・・わぎゃ・・・」 ちょろちょろちょろ・・・ぶりぶりっ・・・ ちぇんは、れいむ達に輪をかけてひどい怯え様であった。 顔面蒼白、口から泡を吐き、白目をむきながらうんうんとしーしーを垂れ流す姿は、常のちぇんではあり得ない。 まあ、ちぇんの下膨れに残る傷跡が、猫との死闘によるものなどではなく、 赤ゆの頃に8匹いた姉妹が次々と子猫にじゃれ殺されたあげく、 飽きられて放置され、生き延びた際の古傷だということを知っている者であれば納得の姿ではあったが。 そんなちぇんを、毛づくろいしながらチラリと見る老猫。 ちぇんはこの老猫が、またあの時のように散々ちぇん達をじゃれ遊び、いたぶり殺すつもりなのではないかと想像した。 老猫の方は、これまたゆっくりと似たり寄ったりで、 ダンボールのおうちが飛ばされてしまい、緊急避難として目についた木箱に入ってきただけである。 目の前のゆっくり達は先客程度にしか思っていない。 「クフゥ・・・・クファ・・・・ム。」 おうちの隅っこに体を寄せてガタガタと震えるちぇんをしばらく眺めていた老猫は、 のそのそとちぇんに近づき、クンクンと匂いを嗅ぎ、興味なさげに大きく欠伸をした。 「わ、わぎゃらないよぉぉぉおおおおおおお!!!」 「ちぇん!まっでぇぇええええ!!!」 その瞬間、恐慌に陥ったちぇんは、ますます強まる暴風雨の中を飛び出していき、そして二度と戻ってこなかった。 「ちぇん・・・、ごわいよぉぉ。」 「「「おきゃあしゃぁん。きょわいよぉ・・・。」」」 「だれが、だずげでぇ・・・。」 老猫は、おうちの真ん中でのっそりと丸まって寝息を立て始めたが、 れいむ達はおうちの隅っこから動くこともできず、涙を流し、ガタガタと震えながら一夜を過ごしたのであった。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 翌朝。 玄関から差し込む朝日によって目を覚まさせられたれいむは、 おうちの中に老猫も、3匹のおちびちゃんも誰もいないことに気がついた。 「ゆ、ゆゆっ!おちびちゃん!どこなのおちびちゃん・・・!」 大慌てでお外に飛び出すと、そこには3匹のおちびちゃんが、 ゆっくりとした表情で朝日を浴びている姿があった。 「おきゃーしゃん!おきちゃにょ!?」 「ゆっくちしちぇっちぇにぇ!」 「あめしゃんもやんで、とっちぇもときゃいはなあさよ!」 「ゆ・・・ゆぅ、ゆっくぢぢでいっでねぇ。」 「どうちちゃにょ?おきゃーしゃん。」 「ゆぅん。ねこさんもおちびちゃんもおうちにいなかったから・・・」 「ゆーん。れいみゅがおきたときにはもういにゃかったよ。よかっちゃにぇ!」 「ゆぁーん!ゆっくりしていってね!ゆっくりしていってねぇ!」 「「「しゅーり、しゅーり、ちあわちぇー!」」」 「それじゃ、ゆっくりしたら、あさごはんさんをさがしにいこうね!」 「あのまりしゃがいなきゃものだったから、もうおなきゃぺーこぺーこだわ!」 「ゆーん!れいみゅもうしゅこし、たいようさんでぽーかぽーかしゅるよ!」 「ゆーん、すこしだけだよ。」 お腹がすいたと駄々をこねる次女ありすと末っ子れいむ。 日向ぼっこを楽しむ長女れいむ。 れいむは、様々な不幸を味わいながらも、なんとか台風を一家無傷で乗り切れたことでしあわせーだった。 ちなみに、台風の過ぎ去った早朝に目を覚ました老猫もまた、日向ぼっこを済ませて朝食を探しに出かけようとしていた。 日当たりの良い、れいむ一家のおうちの上から。 めちゃっ。 めんどくさそうにれいむ一家のおうちの屋根から下りた老猫は、気持ち悪いものを踏んだといわんばかりに前足を振りながら、 のそのそと歩いて行った。 後には、つぶれた長女れいむと、その姿を見て、笑顔のまま固まったれいむ親子が残された・・・。 このシリーズ、全体的に内容が(特にゆっくり殺害描写が)あっさり風味で、 サクサクと死んでいく感じなのは、意識してのものです。 町なんて加工所と大して変わんないんだよ、って感じが出したくて。 物足りなかったら申し訳ないです。 そもそも文章力自体が無いのは実力なので、そっちはご容赦ください。 それから、多くの絵師さんにD.Oをどろわで描いていただきまして、感謝感激です。 元はと言えば誰かの悪ノリで出されたムチャ設定から、 よくもまああんなエロい女性キャラを描いていただけたもんです。 これで、夜中にSSを書いている時の孤独感で涙を流さずに済みそうです。 ほんとうにありがとうございます。 おまけ 同日の深夜 ここは、虹浦町の隣、餡娘町の学校に校長として勤務する、倉塚邸。 「ふーむ。相当荒れとるな。」 校長宅は代々受け継がれた古風な和風邸宅だ。庭も広く、多くの木が植えられている。 暴風と豪雨にさらされる庭を眺めていた校長は、そのうち一本に視線を向ける。 「そろそろ、かな。」 塀づたいに雨風を避けつつその木までたどり着くと、 そこには一人のゆっくりが一糸まとわぬ姿で、犬用の首輪で木に固定され、立たされていた。 「・・・はぁ・・・んぅぅ・・・さむくて・・・こわいよぉ・・・」 「でも、気持ちいいんだろう?てんこ。」 「・・・だくさんぬれちゃった・・・とけちゃう・・・」 「ふむ。すこし肌が溶けてヌルヌルしとるな。」 「・・・あめさんじゃいや・・・せんせぇ・・・」 「んむ?」 「・・・せんせぇが・・・てんこをとかして・・・」 てんこは木の陰でわずかに雨にさらされながら、 その絹のように滑らかな臀部を突き上げるようにして、校長を誘う。 その肌は上気しはじめ、ぬらぬらと輝く肌とわずかに漂う白い湯気は、たとえようもなく艶めかしい。 「・・・せんせぇ・・・」 「何だ。」 「・・・てんこのこと・・・いやじゃない・・・?」 「どうして?」 「・・・えっちで・・・へんなことばかりするてんこ・・・わるいこだもん・・・」 「・・・私はそんなてんこが好きだから、妻に迎えたんだよ・・・。」 「ぁぁ・・・うれしぃ・・・」 校長とてんこはこの日、風雨の吹き荒れる中で一晩中互いを暖めあった・・・ 過去作品 ふたば系ゆっくりいじめ 132 俺の嫁ゆっくり ふたば系ゆっくりいじめ 148 ここはみんなのおうち宣言 ふたば系ゆっくりいじめ 157 ぱちゅりおばさんの事件簿 『町れいむ一家の四季』シリーズ(ストーリー展開順・おまけについては何とも言えないけど) 春-1-1. ふたば系ゆっくりいじめ 161 春の恵みさんでゆっくりするよ 春-2-1. ふたば系ゆっくりいじめ 154 竜巻さんでゆっくりしようね 春-2-2. ふたば系ゆっくりいじめ 165 お姉さんのまりさ飼育日記(おまけ) 春-2-3. ふたば系ゆっくりいじめ 178 お姉さんとまりさのはじめてのおつかい(おまけのおまけ) 春-2-4. ふたば系ゆっくりいじめ 167 ちぇんの素晴らしきゆん生(おまけ) 夏-1-1. ふたば系ゆっくりいじめ 137 真夏はゆっくりできるね 夏-1-2. ふたば系ゆっくりいじめ 139 ゆっくりのみるゆめ(おまけ) 夏-1-3. ふたば系ゆっくりいじめ 174 ぱちぇと学ぼう!ゆっくりライフ(おまけのおまけ) 夏-1-4. ふたば系ゆっくりいじめ 142 ゆうかりんのご奉仕授業(おまけ) 夏-2. ふたば系ゆっくりいじめ 146 雨さんはゆっくりしてるね 秋-1. 本作品 挿絵 by嘆きあき D.Oの作品集 トップページに戻る このSSへの感想 ※他人が不快になる発言はゆっくりできないよ!よく考えて投稿してね! 感想 すべてのコメントを見る ↓下に追加で、だったら"ふたば系ゆっくりいじめ"なんて見るな。 -- 2016-02-16 20 36 13 ↓×5 本当に同感 ゴミ袋を破いて街の景観を汚すだけの糞袋を可哀想なんて言うな! -- 2016-02-16 20 34 01 ※3 台風よりも地震があるからな -- 2013-12-10 01 10 05 ゲスまりさザマァァァァアアアアアアアアwwwww -- 2011-12-27 03 44 05 全滅するのは困るなぁ~~俺の楽しみがなくなってしまうじゃないか -- 2011-11-17 00 57 48 しかたないよ アンチなんだから -- 2011-08-30 13 37 47 ↓×3 俺ゆっくりのことを「かわいそう」なんて思うやつの気が知れないわ。どこが「かわいそう」なんだよ。ゆっくりなんて台風で全滅してしまえばいい。 -- 2011-01-21 00 03 38 なんで校長の感想のが多いんだよw -- 2011-01-20 03 44 39 台風に耐える町ゆの話のはずが、最後に校長が全部持っていっちゃったじゃねーかw -- 2010-09-19 04 04 51 野良ゆかわいそう -- 2010-07-15 07 26 42 このサクサクっぷりは読んでいて気持ちが良かったです。 -- 2010-06-07 14 45 37 校長先生が特殊な趣味の持ち主だと言うことがよくわかりました -- 2009-10-30 01 57 43
https://w.atwiki.jp/chibikenkawiki/pages/26.html
私情にて暫く放置させていただいていました。 お久しぶりです。 というかこのwikiは誰か見てくれているのだろうか・・・ そこはまあ良しとして。 最近ちびちゃとに行けてません。(というよりPCをつけれていない) というわけで・・・ この喧嘩師リストを誰かに譲渡します 受け継いでくれる方はコメントをお願いします。
https://w.atwiki.jp/yakikumatohihhu/pages/27.html
ココでは、ちびちゃと動画を貼り付けることにしました、画質が悪いかもしれませんがそこは、ご承知ください。 名前 コメント 対応するregion、endregionプラグインが不足しています。対になるようプラグインを配置してください。
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『みつぎもの』 9KB いじめ 小ネタ 番い 赤ゆ 虐待人間 いつもの小ネタです。 「にんげんのおねーしゃ!ゆっくちしていっちぇね!」 私に向かって元気に挨拶する一匹の赤ゆっくり。 少し仰け反りぎみになりながら、何故か得意そうに眉毛を吊り上げる。 「おねーしゃんは、ゆっくちできるの 『グチャ!』 っじぇ゛?!」 興味津々といった顔で私に何かを語りかけてきたが、私はその笑顔の物体をサンダルで踏み潰した。 赤ゆっくりは汚らしい音と共に嗚咽を上げて、目玉と餡子を飛び出させた醜い姿で潰れた。 「ゆ…ぐぅ…おちびちゃ…」 「ゆぅぅ…ぐぐ…ぅぅぅ…」 その様子を見ていた二匹の親ゆっくりが、悔しそうに唇を噛みながら両目に涙を溜めてうつむいている。 こいつ等は私の家の庭に住み着いた元野良ゆっくり。 勝手に庭に侵入し、そこら中を汚しまわった糞ではあるが、今はこうして私の庭で暮らす事を許されている。 その代わり、この庭に住むに当たっていくつか条件を出しておいた。 それが先程の赤ゆっくり。 私と親ゆっくりで決めた「みつぎもの」である。 この二匹は、私が花壇の花の痛みを思い知らしてやる為に、半分ほどゆっくりの体を潰してしまった為にろくに這いずる事が出来なくなった。 そのせいでここから逃げ出す事も出来ず、ましてや自分で食料を集める事も出来なくなったのだ。 私も流石にやりすぎたと思い、この庭で暮らす事を認めてやったが、代わりに二匹には3日に一度自分達の子供を「みつぎもの」として私に差し出すように言っておいた。 当然二匹は猛反対したが、私が二匹の顔の皮を生きたまま剥いでやったら、その条件を呑むと約束した。 その後剥いだ皮を適当につけてやったが、二匹は私に対して大分恐れを抱いているようだった。 それから最初の「みつぎもの」の日がやってきた。 「ゆぅぅ…おちびちゃんをどうするつもりなんだぜ?りっぱな、かいゆっくりにしてくれるんだぜ?」 「とうぜんだよ!れいむたちのたからものだよ!くそに…おねーさんも、そのかわいらしさにめろめろだよ!!」 自慢の赤ゆっくりを私の前に連れてきた二匹は、自信たっぷりといった表情で私と赤ゆっくりを見比べながら、人を見下すような笑みを浮かべる。 一方連れてこられた赤ゆっくりは、不思議そうに首を傾げるような動作をして私を見上げる。 「ゆゆぅ?おとーしゃ、おかーしゃ、れーみゅ、かいゆっく 『グチャ!』 びゃ?!」 私なそんな赤ゆっくりを持ち上げると、親ゆっくりの目の前で勢い良く握りつぶした。 赤ゆっくりは頭を異常に膨らませてから爆発させると、親ゆっくりや私の手に餡子を撒き散らして息絶えた。 「ゆ?………ゆ、ゆっがぁぁぁぁぁぁ?!どーじでおちびちゃんが、じんでるんだぜぇぇぇぇ?!」 「ゆっびぃぃぃぃぃ?!でいぶにの、がわいいおちびちゃんがぁぁぁぁ?!どーじでこんなごどずるのぉぉぉぉぉ?!」 親ゆっくり達は突然の事態に頭がついてこなかったのか、両目を飛び出さんばかりに見開いてしばらく沈黙する。 そしてようやく状況が理解すると、不細工な顔でポロポロと涙を零しながら、びったんびったんとその場を飛び跳ね回る。 私はそんな二匹を思い切り蹴り上げると、ボールのように転がっていった黒帽子のゆっくりを足で踏みつけた。 「大声を出すなって言ってあるでしょ?解らないならもう一度潰れてみる?あのゴミ虫は貴方たちが私にくれたのよ?だからあのゴミ虫をどうしようと私のかってでしょ? そのくらいの事で、いちいち騒がないでよ!」 「ゆっびぃぃぃ!つぶれるのはいやぁぁぁぁ!おちびはごみじゃないぃぃ!どーじでこんなごどっずぅぅぅぅぅぶぶぅぅ?!」 私はまりさとか言う糞虫に優しく語りかけたのだが、糞虫は非常に物分りが悪く、大声で私に抗議してきた。 私はそんな糞虫の態度が気に入らなかったので、糞虫を踏みつけていた足に少しずつ体重をかけて糞虫を潰しにかかった。 糞虫は苦しそうに顔を歪めると、口と尻から餡子を垂らしてガタガタと震え始める。 「だから大声を出すなって言ってるのよ?やっとここまで動けるようになったのに、また前みたいに舌位しか動かせなくなりたいの?」 「ゆんぶ?!ぐぃぃぃ!ごべんばばいぃぃ!ごべんばばぐべぇぇ?!」 糞虫は私の足型に体をくぼませ、今にも体中の餡子を噴出しそうになっている。 私はそんな糞虫に強い口調で語りかける。 「今日から3日後に、またお前達の子供を私の所に持ってきなさい。嫌がったり大声を出したら、今度はその顔を半分くらい、治らないように潰してあげるからね?」 「ぶごぉぉぉ?!ぶげぇぇ!ごぼぉ!ごぼぉぉぉぉ!ぶんぶんぶん!!」 「それから、子供を作らなかった場合もお仕置きするからね。痛いのは嫌でしょ?それなら、どうすれば良いかわかるでしょ?」 「ぶっぎぃぃぃ!ごぉぉぉぉ!ゆっびきぃぃぃぃ!!」 私は糞虫の体に沈んだ足で、糞虫の中身をかき混ぜるかのようにグリグリと動かしながらゆっくりと話した。 糞虫は両目を血走らせ、涙と変な汁と小便を漏らし、私の問いかけに答えるかのような奇声を上げて気絶したのだった。 それから次のみつぎものの日 今度は小さな黒帽子を「みつぎもの」として、二匹の親は私の元にやってきた。 「こ、これがきょうの、みつぎものなんだぜ…ぜ!…とってもかわいい、おちびちゃんなんだ…ぜ!」 「そ、そうだよ!まりさにの、とーってもかわいい、ぷりてぃーなおちびちゃん…でしょ?」 二匹の親は私と目を合わせないようにしながら、何やら落ち着かない様子で「みつぎもの」を私に差し出した。 「みつぎもの」として差し出してきた黒帽子は、何故か小石の上に乗せられており、こいつ等が巣として使っている古びた犬小屋の中からは、 帽子を被ってない金髪の小さなゆっくりが、不安そうにこちらを見ていた。 「ゆ…ゆぅ…ど、どうしたんだぜ、おねーざん。このまえみたいに、ぐちゃっとこいつをつぶさないんだぜ?」 「そ、そうだよ!はやくぐちゃっとつぶしてね!そしたら、あんよさんがいたいいたいだよ!ゆっくりざまあみろだよ!」 二匹はそう言うと、冷や汗をダラダラと流しながら少し震え気味にニヤニヤと笑った。 私はこいつ等を何も考えてない糞虫だと思っていたが、私を罠にはめようという発想があったのだと少し感心した。 だが当然こんないい加減な罠にはまるはずも無い。 むしろ引っかかる者がいたら見てみたいものだ。 私は家に戻って新聞紙を数枚取ってくると、その内の一枚を丸めて「みつぎもの」として差し出された黒帽子をその上に乗せた。 そしてその周りに適当にちぎった新聞紙で散りばめ、マッチで火をつけた。 幸い今日は風もなく、この程度のゴミを燃やしても何の問題もないだろう。 「ゆっがぁぁぁぁぁ?!なにじでるのぜぇぇぇぇ?!どーぢておちびちゃんのおぼーしに、まっかなふぁいあーさんがついてるのぜぇぇぇ?!」 「たいへんだよ!おちびちゃんのおぼーしが、かじさんだよぉぉぉぉ!までぃざぁぁ!はやくけしてね!いますぐでいいよぉぉぉぉ!!」 「ゆ?!…ゆっぴぃぃぃぃ!なにありぇぇぇぇぇ?!まりちゃのおぼーち!どーなっちぇるのじぇぇぇぇぇ?!」 真っ赤な炎に包まれて少しずつ形を崩していく黒帽子。 一応親ゆっくりは、帽子が燃えているのを認識しているらしい。 どこかで火を見たことがあるのか、それとも受け継がれた記憶なのだろうか。 だが、小屋で様子を伺っていた金髪のゆっくりは、ぽかんと口を開けたまま無言で固まる。 そしてしばらくすると、帽子の異変に気がついたのか、小屋から勢いよく飛び出してきた。 「おぼーち!おぼーち!まりちゃのおともだち!まりちゃのあいでんてぃてぃー!まってるのじぇー!まりちゃがたすけるのじぇぇぇぇ!!」 小さな体を必死に弾ませ、燃えさかる帽子に向かって跳ねていく赤ゆっくり。 両目を見開いて涎を撒き散らしながら跳ねているが、恐らくこのままでは帽子にたどり着く前に帽子が消し炭になっているだろう。 私は手に取ったトングで帽子に跳ね寄る赤ゆっくりを捕獲すると、燃えさかる帽子がよく見えるように特等席に案内してやった。 「ゆっわぁぁぁ?!まりちゃ、おしょらをとんで、あっちゅぅぅぅぅいぃぃぃぃぃ?!」 『おちびちゃぁぁぁぁぁぁん?!』 帽子が燃えている様子をを直に見せてやろうと、火の真上に赤ゆっくりを持ってきてやったのだが、一瞬にして赤ゆっくりの髪の毛に火が引火してしまった。 赤ゆっくりは体をグネグネと動かして悶え苦しむが、火の勢いは少しも弱まらない。 涙や小便がだらしなくダラダラと溢れ出し、それがすぐに蒸発して周囲に甘い臭いを漂わせる。 二匹の親ゆっくりも、ポロポロと涙を零して赤ゆっくりの身を案じる振りをして見せるが、ギャーギャーと騒ぐだけで燃えさかる赤ゆっくりには近づこうともしない。 「おどーぢゃぁぁぁぁ?!おがーぢゃぁぁぁぁ?!だずげぇぢぇよぉぉぉぉ!どーじでなにもじでくれにゃいのぉぉぉぉぉ?!」 「おちびちゃぁぁぁぁぁん!まっでるんだぜぇぇぇ!いまだずけるよぉぉぉぉぉ!!」 「までぃざぁぁぁ!はやぐぅぅぅ!おちびちゃんが、もえでるでじょぉぉぉぉぉ?!」 涙目で親ゆっくりを見つめる赤ゆっくりだが、親ゆっくりは私を見てガタガタと震えるだけで何も行動を起こさない。 赤ゆっくりは暗い瞳で二匹の親を眺めながら、少しずつその身を黒く焦がしていく。 「ゆびび…おど……おが…がが…どーじ…で…ゆ…っぢ…ぢぢ…ゆぐぐ…うぅ………」 元気に叫んでいた赤ゆっくりだったが、髪の毛が全て燃え尽きてしまい、体の半分以上が黒こげになるにつれて、か細いうめき声をボソボソと呟くだけになってきた。 勢いよく体を震わせていたのも、今では時々ブルブルと震える程度に弱ってきた。 「ゆっぢ……ぢ………ゆ……ぢ………ゆ…ぢ…ぎぎ………ぢ………」 そして最後に涙を一粒ポロリと零すと、ガタガタと震える親ゆっくりを見つめながら動かなくなった。 親ゆっくり達はそんな赤ゆっくりを眺めながら、悔しそうに唇を噛み締めて何時までも泣いていた。 その後にこの二匹には騒いだ罰として、焼けた小石を1つずつ、尻穴から体内に入れておいた。 二匹は元気に踊り狂うと、大慌てで焼けた石を尻からひり出した。 その際に肛門周辺が真っ赤に焼け爛れ、しばらくの間排便が困難になっていたようだが、私に対しては絶対服従になった。 それからは、毎回素直に「みつぎもの」を献上するようになったが、大抵下を向いてポロポロと涙を零している。 一度子供を作らないで「みつぎもの」はないと言ってきた事もあったが、その時は無理やり交尾させて額から生えてきた茎を即毟り取ってやった。 その後で逆さにして底部の皮が破れる程布団たたきで叩いてやったら、しばらく動けなくなったが子作りは欠かさずやるようになった。 今では自分達が認識出来ないほど子供を作り、少しでも気を紛らわそうとしているようだが、私が時々間引きして、子供の数をゆっくり達が認識できる3匹以下に調整している。 最近では大分親ゆっくり達の体の調子が戻ってきているのだが、連日の「みつぎもの」の影響で精神が疲弊してきたのか、逃げ出すこともせずに庭で暮らしている。 「みつぎもの」の日は口と目を硬く閉じ、潰される我が子から目を背けて涙を流し、それ以外の日は嫌な事を必死に忘れようと、残された我が子と楽しそうに体を揺らして歌ったり昼寝をしている。 まあ、大声を上げてはしゃいでいれば、その度に私がお仕置きをしているのでこのゆっくり達はかなり大人しい。 いずれその内この親ゆっくり達は子供を作れなくなるだろうが、そうなったらコンポストというやつにしてみるのも良いかも知れない。 底辺を這いずるゴミ以下のゆっくり達が、私の花壇の花を駄目にした罪はまだまだ消えない。 「ゆゆぅ?ゆっくちしてい…」 グチャ!! 今日も庭に汚い餡子の花が咲いた。 完 徒然あき 挿絵:
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[19 50 51] 創世記/Gen.7 ちびねこ 昨日はゴメン [19 51 13] ニョロにょろ~ ちびねこゴメンな [19 51 16] ぱっつんや(ちびねこ) なにがー? [19 51 17] ニョロにょろ~ ほんとごめんね [19 51 17] ニョロにょろ~ とでも言うと思ったかぁあああああああああああああああああああああ┃┃¨ ╋┓WWWW [19 51 19] 創世記/Gen.7 とでも言うと思った?( ゚,_ゝ゚)バカジャネーノ [19 51 20] ニョロにょろ~ とでも言うと思ったかぁあああああああああああああああああああああ┃┃¨ ╋┓WWWW [19 51 20] ニョロにょろ~ とでも言うと思ったかぁあああああああああああああああああああああ┃┃¨ ╋┓WWWW [19 51 21] *** 創世記/Gen.7がぱっつんや(ちびねこ)をこの会話から追放しました *** [19 51 21 | 19 51 26を削除しました] ニョロにょろ~ このメッセージは削除されました [19 51 21 | 19 51 26を削除しました] ニョロにょろ~ このメッセージは削除されました [19 51 34 | 削除:lniefwe1, 19 51 45] 最高のもひかん頭ADATI このメッセージは削除されました [19 51 54] *** 創世記/Gen.7がぱっつんや(ちびねこ)を追加しました *** [19 52 01] ニョロにょろ~ さっきはごめんな [19 52 02] 創世記/Gen.7 さっきは、ごめん [19 52 04] 創世記/Gen.7 ごめんな [19 52 06] ニョロにょろ~ わりい、どうかしてたわ [19 52 10] 創世記/Gen.7 本当にゴメン [19 52 12] 創世記/Gen.7 許して [19 52 13] 創世記/Gen.7 なぁ [19 52 16] ニョロにょろ~ ごめんな・・・ [19 52 20 | 19 52 23を削除しました] 創世記/Gen.7 このメッセージは削除されました [19 52 23] ニョロにょろ~ ちびねこ・・・無視しないでよ [19 52 28] 創世記/Gen.7 無視しないでよ・・・ [19 52 32] ニョロにょろ~ ごめんっていってるじゃん・・・ [19 52 35] 創世記/Gen.7 ごめんって・・・ [19 52 38] 最高のもひかん頭ADATI ごめん [19 52 40] 創世記/Gen.7 実はさ・・・ [19 52 41] ニョロにょろ~ ねえ、しかとしないで [19 52 42] 創世記/Gen.7 俺さ [19 52 53] ぱっつんや(ちびねこ) ごめん今ちびちゃと巡回してたWWWWWWWWWWWWW [19 52 56] 創世記/Gen.7 ちび猫の事隙かもしれない [19 52 58] 最高のもひかん頭ADATI 俺もさ、、お前に対していいたかったことあるんだ。 [19 53 00] 創世記/Gen.7 ↑好き [19 53 02] ニョロにょろ~ そんなことはいいんだ、 [19 53 03] ニョロにょろ~ きいてくれ [19 53 09] ニョロにょろ~ 俺も好きだ [19 53 16] 創世記/Gen.7 ちびねこのこと好きかもしれないんだ [19 53 26] 創世記/Gen.7 好きなんだ [19 53 29] ニョロにょろ~ 好きだ [19 53 31] 創世記/Gen.7 好きだ [19 53 32] 創世記/Gen.7 好きだ [19 53 33] 創世記/Gen.7 好きだ [19 53 34] ニョロにょろ~ 好きなんだよ [19 53 35] 創世記/Gen.7 好きだ [19 53 38] ニョロにょろ~ 俺の方がすきだぁ [19 53 38] ぱっつんや(ちびねこ) うるさああああああああああああい!! [19 53 39] 創世記/Gen.7 愛してる [19 53 47] ぱっつんや(ちびねこ) とでもいうとおもったかあって言うんでしょWW [19 53 48] 最高のもひかん頭ADATI ちびねこ、 [19 53 50] 創世記/Gen.7 アイシテル [19 53 51] 最高のもひかん頭ADATI おこってる? [19 53 53] 創世記/Gen.7 好きだ [19 53 55] ニョロにょろ~ 愛死天龍 [19 53 56] 創世記/Gen.7 好きだ [19 54 03] ニョロにょろ~ ごめんね [19 54 04] 最高のもひかん頭ADATI 俺はおまえのこと愛死天龍 [19 54 15] 創世記/Gen.7 愛死天龍 [19 54 30] ニョロにょろ~ ごめんね。 [19 54 31] 創世記/Gen.7 誰を選ぶ? [19 54 34] ニョロにょろ~ 返事してよ [19 54 35] 創世記/Gen.7 誰を選ぶ? [19 54 38] 創世記/Gen.7 ねぇ・・・ [19 54 41] ニョロにょろ~ 俺だろ?ねえ [19 54 45] ニョロにょろ~ 俺でしょ? [19 54 48] 創世記/Gen.7 誰を選ぶ? [19 54 50] ニョロにょろ~ ねえ、俺のこと好きなんだろ? [19 54 52] 創世記/Gen.7 俺だろ? [19 54 55] ニョロにょろ~ 俺だろ? [19 54 59] 創世記/Gen.7 せつななんてどうでもいいだろ? [19 55 00] ニョロにょろ~ 分かってるから、行ってくれ [19 55 05] ニョロにょろ~ 言ってくれ↑ [19 55 07] 創世記/Gen.7 刹那なんてどうでもいいだろ? [19 55 09] 創世記/Gen.7 なぁ・・・ [19 55 12] 創世記/Gen.7 無視かよ・・・ [19 55 12] ニョロにょろ~ 俺だろ? [19 55 18] 創世記/Gen.7 無視とかやめてよ [19 55 26] ぱっつんや(ちびねこ) ね、なにみんなして・・・・・・・・・ [19 55 26] ニョロにょろ~ 刹那より俺だろ?? [19 55 32] ニョロにょろ~ とでも言うと思ったかぁあああああああああああああああああああああ┃┃¨ ╋┓WWWW あほじゃねえのか?ばああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああかあっほじゃね?wwww [19 55 32] 創世記/Gen.7 とでも言うと思った?( ゚,_ゝ゚)バカジャネーノ(^p^)しーね!しーね!βακα..._φ(゚∀゚ )アヒャ [19 55 35] *** 創世記/Gen.7がぱっつんや(ちびねこ)をこの会話から追放しました ***
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まりさのいる生活 18KB 愛で いじめ 日常模様 追放 番い 飼いゆ 野良ゆ 赤ゆ 子ゆ 捕食種 都会 現代 最後有りきで書いたので、久しぶりに最後まで勢いが続いた 「まりさのいる生活」 その日、私はいつも通り仕事を終え、家路を歩いていた。 空はすでに薄暗く、西空は綺麗な茜色に染まっていた。 角を曲がる。 周りに人影がなくなり、歩いているのは私だけになる。 どこかの家の夕食だろうか? 風に乗ってカレーの匂いが私の鼻をくすぐっていった。 ああ、とてもゆっくりした時間が流れている。 と、そんな私に話しかけるものがいた。 「おねがいします!!たすけてくださいぃぃ!!」 見れば、小汚いボロボロのれいむが電柱の影にいた。 「にんげんさん!おねがいします!!れいむはどうなってもいいから!! おちびちゃんだけでもたすけてください!」 そう言うとれいむはこちらに向かって土下座をするように倒れ、 2本のもみあげを器用に差し出すように持ち上げた。 差し出されたのは1匹の子まりさ。 衰弱しているのか、虚ろな目をしており、呼吸も荒い。 適切な治療を受けなければ今夜にでも永遠にゆっくりしてしまう、そんな状態だった。 「れいむはかいゆっくりでした!!このこにはしっかりとしつけをしました! まりさによくにたとってもゆっくりしたいいこなんです!!だから・・・!」 黙っている私を、話を聞いてくれる人間さんだと勝手に判断したのだろう。 矢継ぎ早に説明を始めるれいむ。 その姿は全くゆっくりしていない。 だが、おおよその事態は把握できた。 れいむは自分を飼いゆっくりと言ったが、「元」飼いゆっくりだろう。 でなければこんなにボロボロな訳がない。 おそらく野良まりさと勝手に赤ゆを作り、飼い主に捨てられた類のゆっくり。 『れいむ、番はどうした?子供は一匹だけか?』 どれだけこの子まりさがゆっくりできる存在か無駄にしゃべり続けるれいむを遮り、私は短く質問をした。 「ゆ・・・まりさはかりにいったままかえってこなかったんです・・・。 おちびちゃんはたくさんいたけど・・・」 そこまで聞けばもう十分だ。 野良生活に慣れていないれいむは番のまりさを何らかの理由で失なった。 元飼いゆっくりで狩りも、身を守る術も十分に行えないれいむは 次々に我が子を失っていったのだろう。 そして最後の1匹も衰弱し、最終手段として人間を頼った・・・。 『・・・ありきたりだな』 「ゆ゛!?」 そう、ありきたりだ。こんなゆっくりなどそこら中にたくさんいる。 (・・・まぁ、ゲスやでいぶでないだけマシな部類だが、な) 『で、この子まりさを私にどうして欲しいんだ?永遠にゆっくりさせればいいのか?』 「ゆ゛!!?ち、ちがうよ!!たすけてほしいんです!!」 ふむ、違うのか。 そうした方がこちらとしても楽だし、長く苦しむよりはいいと思うのだが。 「おねがいします!!れいむはどうなってもいいから!! おちびちゃんだけでもたすけてください!」 このとおりですから!と、再び土下座らしきポーズをとる。 (ふむ・・・) 『・・・れいむはどうなってもいいんだな?』 「ゆ、ぐ・・・はい!れいむ゛ばどうなっでもがまいばぜん!!」 まだどこか覚悟できていないのだろう。半泣きになりながらそう宣言するれいむ。 だが、まあいい。半泣きとはいえ断言できる程度の覚悟があるのなら十分だろう。 『いいだろう、助けてやろう』 「ゆ!ほんとうですか!!」 『・・・線引きはしておこう。助けるだけでいいんだな?』 「ゆぅ・・・で、できればかいゆにしてあげてください! のらはゆっくりできないんです! このままだといつかまたおちびちゃんはまたゆっくりできなくなります!!」 こいつ・・・要求を上げやがった。 『・・・飼いゆねぇ・・・まぁいいだろう』 「ゆ!?ほ、ほんとうですか!?」 『ああ、本当だ。・・・ただし、本ゆんが飼いゆになることを拒否したらその時は飼わんぞ』 「ゆ、それでかまいません!!」 ふむ、まぁこんなところか。 『では最終確認だ』 1つ、れいむはどうなってもいいから子まりさを助ける。 2つ、子まりさが希望すれば、飼いゆにする。 3つ、拒否した場合は飼わない。 「ゆ・・・ゆっくりりかいしました・・・」 『よろしい。ではまずは治療だが、ここでは無理だ。家まで案内しよう』 そうして私は子まりさを飼うことになった。 「おにいさん!ゆっくりおはよう!」 『ああ、おはよう、まりさ』 いつも通り、2階で目を覚ました私は、1階のリビングでまりさと挨拶をし、 まりさのおうちとして与えたケージの扉を開けてやる。 あの日、一晩オレンジジュースの点滴を受けたまりさは朝には元気になっていた。 そして、『飼いゆになるか?』という質問に「なる」と答えた。 『ゆっくり眠れたかい?』 「ゆ!ゆっくりできたよ!べっどさん、ふかふかさんでありがとうね!」 元気よくケージを飛び出たまりさは自分のおうちにそう、声を掛ける。 飼いゆっくりとなった最初の頃は、親が恋しかったのだろう。 巣として与えたケージの中、毎晩ひとりの寝床を涙でぬらしていたが、今ではそんなこともない。 『ほら、朝ご飯だ』 「ゆっくりただきます!」 また、れいむの言うとおり、一通りの躾はされていたらしく、行儀良く餌を食べ、決まったところをトイレにするなど、私を困らせることも少なかった。 『では、行ってくる』 「ゆっくりいってらっしゃい!」 そうして私はいつも通り、再び2階に上がり、用事を済ませてから仕事に出かける。 これがまりさを飼い始めてからの、いつもどおりの朝。 いつもどおりのまりさのいる生活。 そして、これが最後の朝だった。 いつも通り仕事を終え、帰宅した私を迎えたのは、まりさともう1匹、薄汚いれいむだった。 「「ゆっくりしていってね!」」 『・・・・・・』 「ゆ?おにいさん、どうしたの?」 「ゆふふふふ、きっとあまりのゆっくりさにことぼをうしなっているんだよ!」 「ゆ!きっとそうだね!れいむはとってもゆっくりしてるからね!」 そう言うと2匹はゆんゆんとお互いをすりすりし始めた。 薄汚いれいむの頭には赤ゆが5匹実り、ゆらゆらと揺れてる。 『・・・ああ、そういうこと』 それを見た私は、すぐさま状況を理解した、 これまたありきたりの展開なのだろう。 「おにいさん!れいむはまりさのはにーだよ!れいむもかいゆっくりにしてね!」 ほらきた。 『まりさ、野良はゆっくりしてないから、一緒にゆっくりしてはいけないと言っていただろう?』 「ゆぅ・・・で、でもれいむはとってもゆっくりしたれいむで・・・!」 『しかも勝手に赤ゆっくりまで作って。約束を破ったね?』 「で、でもあかちゃんはとってもゆっくりできるんだよ!!」 「ゆぷぷ、そんなこともわからないなんて。ばかなの?しぬの?」 ・・・しかもゲス気質のあるれいむか。 やはり約束させたとはいえ、まりさの望むままに、自由に外に出られるようにしていたのがまずかったのだろう。 優秀なゆっくりとはいえ、所詮は欲望に正直なゆっくり。 まりさは約束を破り、 禁じられた野良ゆっくりに恋をして、 ゆっくりできるからと禁じられた赤ゆを作り、 それを理由にれいむも飼いゆにしてみんなでゆっくりしようとしたのだろう。 ・・・ありきたりだ。実にありきたりだ。 「・・・ゆ?おにいさん?」 『・・・まりさ。れいむを飼いゆっくりにすることはできない』 「「ゆ゛!?」」 『だから、まりさ、選べ。 れいむと赤ゆのことを捨てて忘れて、飼いゆっくりで居続けるか れいむと赤ゆとゆっくりするために、飼いゆっくりをやめるか』 「ゆ゛っ!!?どぼじでぞんなごというの゛!?」 「ま、まりさ!れいむかいゆっくりになれるんじゃないの!?」 『選ぶんだ、まりさ。本当なら約束を破ったお前を問答無用で捨てても良いし、殺してもいい。だが、お前の母れいむとの約束があるから選択はさせてやる』 あの時、私は母れいむに約束した。まりさを助けると。まりさが望むのならば飼いゆにすると。 約束を破ったまりさを罰するのに、私が約束を破るわけにはいかない。 だから、選ばせる。 まりさが希望すれば飼いゆにする。 まりさが拒否すれば飼わない。 母れいむとの約束だ。 「ゆ・・・ゆぐ・・・ま、まりさは・・・」 「まりさぁ・・・」 『選ぶんだ、まりさ』 結局、まりさはれいむと赤ゆを選んだ。 野良はゆっくりできないと飼いゆになるよう望まれたまりさは、 まりさが拒否したことで野良となった。 母れいむと約束した日からずいぶんと日は経っていたが、約束は約束だ。 その日のうちにわずかばかりの選別とともに、まりさは私の家から去っていった。 意気消沈したまりさと、まりさを「うそつき」とわめき散らすれいむはあの日と同じ、茜色の空の下に消えていった。 私といえば、まぁ、それなりに可愛がっていたまりさに裏切られ、数日は落ち込みもしたが、今ではすっかりと前の、まりさののいなかった頃の生活に戻っている。 今日も私はいつも通り仕事を終え、家路を歩いていた。 最近は日が落ちるのも早くなり、空は綺麗な茜色から藍色に変わりつつあった。 色々あったが、季節はゆっくりと巡っていっている。 角を曲がる。 相変わらずここからは周りに人影がなくなり、歩いているのは私だけになる。 どこかの家の夕食だろうか? 風に乗って焼き魚の匂いが私の鼻をくすぐっていった。 ああ、とてもゆっくりした時間が流れている。 と、そんな私に話しかけるものがいた。 「おねがいします!!たすけてくださいぃぃ!!」 見れば、小汚いボロボロのあのまりさが電柱の影にいた。 「おにいさん!おねがいします!!まりさはどうなってもいいから!! おちびちゃんだけでもたすけてください!」 そう言うとまりさはこちらに向かって土下座をするように倒れ、 脱いだ帽子をおさげで器用に差し出すように持ち上げた。 差し出されたのは1匹の子まりさ。 衰弱しているのか、虚ろな目をしており、呼吸も荒い。 適切な治療を受けなければ今夜にでも永遠にゆっくりしてしまう、そんな状態だった。 「まりさがばかでした!!のらはぜんっぜんゆっくりできません!! このこにはしっかりとしつけをしました! とってもゆっくりしたいいこなんです!!だから・・・!」 黙っている私を、話を聞いてくれていると勝手に判断したのだろう。 矢継ぎ早に説明を始めるまりさ。 その姿は全くゆっくりしていない。 『まりさ、愛しのれいむはどうした?子供は一匹だけか?』 どれだけこの子まりさがゆっくりできる存在か無駄にしゃべり続けるまりさを遮り、私は短く質問をした。 「ゆ・・・れいむはでいぶになっちゃって、もうぜんぜんゆっくりできないんだよ・・・。 おちびちゃんはれいむによくにたこはたくさんいたけど・・・」 そこまで聞けばもう十分だ。 元々ゲス気質のあったれいむは、子を産み、でいぶと化した。 れいむは自分と同じれいむ種だけを優遇し、1匹だけ生まれた子まりさを冷遇したのだろう。 そして、野良生活に慣れていないまりさは満足に狩りもできず、得られる餌は少ない。 愚図、全然ゆっくりできないと罵倒され、自分によく似た子はどんどん衰弱していく。 全くゆっくりできなくなったまりさは子まりさを連れて巣を飛び出し、最終手段として人間を、元飼い主の私を頼った・・・こんなところだろう。 『・・・ありきたりだな』 「ゆ゛!?」 そう、ありきたりだ。しかもほぼ母れいむと同じ会話展開だ。 いやはや、親子というのはこんなところまで似るのかと感心する。 『で、この子まりさを私にどうして欲しいんだ?永遠にゆっくりさせればいいのか?』 「ゆ゛!!?ち、ちがうよ!!たすけてほしいんです!!」 ふむ、違うのか。 そうした方がこちらとしても楽だし、長く苦しむよりはいいと思うのだが。 それに、もうまりさは自分の意志で野良になっているのだ。母れいむとの約束は果たされていて、もう守る必要もない。 「おねがいします!!まりさはどうなってもいいから!! おちびちゃんだけでもたすけてください!」 このとおりですから!と、再び土下座らしきポーズをとる。 (ふむ・・・) 『・・・まりさはどうなってもいいんだな?』 「ゆ、ぐ・・・はい!までぃざばどうなっでもがまいばぜん!!」 まだどこか覚悟できていないのだろう。半泣きになりながらそう宣言するまりさ。 さすが親子。ここまで似るか。 ゆん生の大半を私と過ごしたはずなのだが「3つ子の魂、百まで」ということか・・・。 いいだろう。ここまで同じ展開なのだ。興が乗った。 私も同じことをしてやろう。 『いいだろう、助けてやる』 「ゆ!ほんとうですか!!」 『・・・線引きはしておこう。助けるだけでいいんだな?』 「ゆぅ・・・で、できればかいゆにしてあげてください! のらはゆっくりできないんです! このままだといつかまたおちびちゃんはまたゆっくりできなくなります!!」 ははははは!また一緒だ! こみ上げる笑いを必死に押さえつける。 『・・・飼いゆねぇ・・・まぁいいだろう』 「ゆ!?ほ、ほんとうですか!?」 『ああ、本当だ。・・・ただし、本ゆんが飼いゆになることを拒否したらその時は飼わんぞ』 「ゆ、それでかまいません!!」 『では最終確認だ』 1つ、まりさはどうなってもいいから子まりさを助ける。 2つ、子まりさが希望すれば、飼いゆにする。 3つ、拒否した場合は飼わない。 「ゆ・・・ゆっくりりかいしました・・・」 『よろしい。ではまずは治療だが、ここでは無理だ。家まで案内しよう』 ・・・すばらしい。たまらない! ここまで、ここまで一緒か!まりさ! いいだろう!あの時と同じように約束は守ろう! そしてお前は知ることになる! お前が飼いゆになるのと引き替えに母れいむがどうなったのかを! 家に着き、まずあの時と同じように、オレンジジュースの点滴を用意し、子まりさの治療を始める。 『・・・これで明日の朝には元気になっているはずだ』 「ゆ・・・よかったよ。ありがとう!おにいさん!」 目に見えて顔色の良くなった子まりさを見て、ほっとしたのだろう。 まりさの顔にも笑顔が戻った。 『さて、まりさ。お前はどうなっても構わないんだったな?』 「ゆぐっ!?・・・ゆ、か、かまわないよ・・・」 ははは、本当に素晴らしい。 まりさ、お前は知らないだろうけど、母れいむもそんな顔をしていたよ。 『ではこっちだ、まりさ』 「おそらをとんでるみたい!?」 まりさを持ち上げ、リビングを出る。 目指すは、2階。まりさが入ったことのない場所だ。 『お前は2階に上ったことがなかったよな?』 「ゆ?そうだよ。のぼっちゃだめっていわれたし、かいだんさんはゆっくりできないよ・・・」 そうだ、その通り。 2階に上がってはいけない。それもまりさとした約束の一つだった。 まぁ、まりさの場合、1度だけ約束を破って上ったことがあったが、派手に転がり落ちて餡子を吐くほど床に叩きつけられ、それ以来近づこうともしなかったが。 『懐かしいな。お前の母親もこうやって2階に連れていったよ』 「ゆ!? おかあさん!?」 『ああ、そうさ』 2階の1室。寝室の隣のドアを開ける。 『ただいま、いい子にしていたかい?』 「「うー☆」」 「・・・・・・・・・・・・・・・・・どぼじでれみりゃがいるの゛ーーーーーー!!!」 そこにいたのは、れみりゃ。金バッチをつけた成体が1匹と銀バッチの子が2匹。 3匹ともうれしそうに部屋を飛び回っている。 『何でって・・・飼ってるからだよ』 私の言葉に呆然とするまりさ。 「まさかまりさのかわりに!?」 『馬鹿言うな。あの成体が子ゆっくりの時からずっと飼い続けているんだ。お前は関係ない』 そう、私はれみりゃを飼っている。子ゆっくりからここまで育て上げた。 「で、でも、あかちゃんはだめって・・・!」 『お前も我慢していればそのうち許してやったさ。同じ飼いゆの番を探してね』 「ゆぅーーーーーーーーーーーー!!?」 「うー☆」 と、子れみりゃが1匹、近づいてきた。 「ゆわわわわ! こないでね!? こないでね!?」 『よしよし、待て!』 「「うー☆」」 私の「待て」を聞き、3匹とも床に着陸し、こちらにキラキラと催促するような目を向けてくる。 「ゆわ、ゆわ・・・!」 未だ逃げ出そうとするまりさを左手でしっかりと押さえつけ、私は部屋にある防音ケースからあるものを取り出し、床に放り投げる。 「ゆべっ!!いちゃいよ!ゆっきゅりしちぇにゃいにぇ!」 それはれいむ種の赤ゆ。 「ゆ!?」 まりさが混乱しているようだが、放っておく。 『よし!』 「「うー☆」」 「ゆ?ゆぴぃーーーーーー!!れみりゃだーーーー!!こっちこにゃいでにぇ!」 「うー☆」 「ゆぴぃ!!?」 「うー☆」 「ゆべぇ!?」 「うー☆」 「ちゃべ・・・ゆべぇ!・・・にゃいでにぇ!・・・れい・・おいじぎゅ・・にゃ・・!!」 私の号令を聞き、赤れいむに群がるれみりゃ達。 「・・ゆ゛・・・・・もっちょ、ゆっきゅ・・・」 「「うー☆」」 あっというまに赤れいむはれみりゃ達の餌となって皮だけを残し、消えた。 「ゆ・・・ゆぅ!?おにいざん!!なんなのごれ!!?」 『れみりゃにご飯をあげたのさ』 「ゆぅ!?」 れみりゃは捕食種だ。最初はゆっくりフードで育てていたのだが、ある時から生き餌に替えた。 生き餌の方が食事毎の狩りが運動になるのか、元気で調子も良くなるのだ。 「うー」 『足りないのか?まぁ待て。今日は特別なごちそうがあるからな』 「「うー☆」」 「お、おにいざん!?まざがばでぃざがぞのごぢぞうじゃないよね!!?」 ほう、勘が良いな。だが、残念。 『はずれだ、まりさ』 「ゆ?」 『ほら、これがごちそうだぞ』 「「うー☆」」 「ー・・・ー・・・」 ケースから取り出したそれは成体のれいむ。 身体にはいくつものチューブが繋がっている。 「ゆ?なんなの、このれいむ・・・」 チューブはオレンジジュースや精子餡の詰まった容器に繋がっている。 これはれみりゃ達のための、生き餌を作る赤ゆ製造器。 「ぜんぜんゆっくりしてないよ・・・」 足は動かぬように焼かれ、口も縫いつけられ、目だけが虚ろに光っている。 と、その虚ろな目が驚きに見開かれ、光を取り戻す。 「ゆ?なんなの?」 「ーーーー!!?ーーーーー!!?」 光を取り戻した目は、まりさを見ている。 必死に何かを伝えようとしているようだ。 『・・・それ、お前の母親な』 「ゆ゛!?」 そう、このれいむはあの母れいむだ。 あの日、自分はどうなってもいいと言ったれいむは赤ゆ製造器となった。 1匹の自分の子を救うために、それよりも多く、自分の子を生き餌として産んだれいむ。 「ーーーーーーーー!!ーーーー!!」 その身体はもうボロボロで、皮はひび割れている。 『・・・対面はこれぐらいで良いか。れみりゃ』 「ゆ゛!?まってね!?おにいさんまってね!?」 「ーーーーーー!!ーーーーーーーー!!」 『よし!』 「「うー☆」」 れみりゃ達がれいむに飛びかかる。 「ーーーーーー!!??」 「やめてね!?おにいさん!?やめてね!?」 ゆっくりと中身を吸われていくれいむ。 長い間、全くゆっくりできていなかったその中身はさぞかし甘くなっていることだろう。 『・・・れいむ、私は約束を守ったよ。まりさは飼いゆっくりになって、ここまで大きくなった。残念ながら勝手に野良と番になって飼いゆでいることを拒否して野良に戻ってしまったけどね』 「ーーーーー!!??」 れいむが暴れ出す。 それは痛みのせいか、それとも我が子の現状を聞いたからか。 『そしたら今日、まりさが私に助けを求めてきたんだよ。あの日の君のように』 「ーーー!?」 繋がっていたチューブが外れていく。 オレンジジュースが、精子餡が飛び散るが、気にせず独白を続ける。 『そう、あの日の君のように、だ。さすが親子だね。細部は違うものの、まったく同じ展開だったよ』 「ーーーーーーーゆがべへぇ!?」 暴れたからだろうか?縫いつけていた口が開いた。 これにも構わず続ける。 『台詞も同じだったよ。自分はどうなってもいいから、子供を助けてくださいってね。大丈夫、君の孫にあたる子まりさは助けたよ』 「ゆがっ!?ぐべっ!?」 ふと見れば、まりさはおそろしーしーを漏らしていた。 『あまりにも一緒すぎてね。感動すら覚えたよ。だから』 「ゆ゛っゆ゛っゆ゛っゆ゛っゆ゛っ」 痙攣が始まる。もう長くはない。 『だから同じ約束をした。この「野良まりさ」は君と同じになる』 「「ーーーーーーーーーーー!!」」 最後の叫びはれいむとまりさ、親子のものだ。 れいむは中身が無くなった断末魔の叫び。その中に我が子の末路を知った絶望も混じっていただろうか? そしてまりさは自分のこれからを知った叫び。 「「うー☆」」 れみりゃ達が満足そうに飛び回っている。 さぞかし、甘いごちそうだったのだろう。 『よかったな、れみりゃ・・・さぁ、「野良まりさ」君』 「ゆ゛!?やめでね!?ゆっぐりざぜでね!!? ゆ、ゆ、ゆわーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!」 「・・・ゆ?きょきょは?」 『ゆっくりおはよう、まりさ』 「ゆ?にんんげんしゃん?」 『昨日のことを覚えているかな?君のお父さんに頼まれて君を助けたんだけど』 「ゆっ!おぼえちぇるよ!ゆっくちありがちょう!」 『なに、感謝するならお父さんにしなさい。自分はどうなってもいいから、子供を助けてくださいって言って、君を助けるために頑張った・・・いや、「頑張っている」んだから、ね』 「ゆ!?そうぢゃよ!おちょうしゃんは!?」 『別の場所で「頑張って」いるよ。・・・ところでまりさ』 「ゆ?」 『私の飼いゆっくりになるかい?』 そうして私は「まりさ」を飼うことになった。 さて、2階に上がってれみりゃ達に生き餌をあげよう。 それからまたいつも通り、仕事に出かけよう。 そう、前と同じ、「まりさ」のいる生活だ。 〈了〉 今までに書いたもの 『おねぇさんのゆっくりプレイス』 『詰める』 『れっつびぎん』 『ぱぺっとショウ』 『おねぇさんのゆっくりプレイス・2』 再開後の作品 『「まりさ」が好きな人』 『ドスまりさになれる授業』 『饅頭(マントウ)』
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【もなちゃと/ちびちゃと】 黒幕の出し方 難易度:1 ◆方法◆ 「ೋೋೋೋೋೋ☠」このカッコのなかの文字をコピーして、 ちゃっとの発言欄に4回ペーストする。 そして、いつもどおり[OK]を押す。(エンタでもOK) そうすると、黒幕が出る。 2回や3回では、黒幕は出来ない。 黒幕をやると、ログの自分の名前のところにはなにも見えないが、スラッシュすると文字が浮き上がってくるのでばれ易いのが欠点。
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・俺設定あり。 ・虐待というより駆除 ・ゆっくりがちょっと頭いいです。 天然あき 今はもう住む者がいなくなった犬小屋。 そこに飼っていた犬はもうこの世にはいない。 我ながら気持ちの切り替えがなかなか出来ない。 拾ってきたとは言え十年もの年月を共に過ごしてきた家族の遺品を処分する事がなかなか出来なかった。 今、私はそれを猛烈に後悔している。 何故なら、 「ゆっゆ~、ここはなかなかのゆっくりプレイスだね!」 「おちょ~しゃんしゅぎょ~あ!!」 「ゆ、それほどでもあるよ!!」 醜い野良ゆっくり共の住み処にされてしまったのだから…。 怒りが私の中に駆け巡ったがゆっくりを踏み潰したりする趣味は私にはない。 なので靴や服、手足に殺した感覚が残らないようなものにする必要がある。 あんな害悪と言えども一応は生物。 殺した後の後味等を記憶に残したくはない。 私は冷静に、犬小屋を占拠している外敵の数を確認する。 親と思われる大きなまりさとれいむが一体ずつ。 その子供と思われる小さなまりさが三体、小さなれいむも四体いる。結構な量だ。 出来る限り私はあいつ等とは接触したくない。 だから片方が狩りと称するゴミ漁りをしている間を狙う事にした。 最悪の場合、二匹同時に相手にして片方、もしくはチビ共を逃がさないようにする為だ。 それにバスケットボールサイズのゆっくり二匹いれば片方が子供を避難させて片方が体当たりをしてくるだろう。 私は汚物に触れられるなんて御免だ。服も汚れるし気分は悪いし嫌な事しかない。 だから親が一匹の時を狙わせてもらう。 「それじゃきょうもかりにいってくるよ!!」 「いってらっしゃいまりさ!!おちびちゃんたちはまかせてね!!」 「おちょうしゃんいっちぇらっしゃい!」 「れいみゅいいきょにしちぇりゅきゃらね!!」 汚物達が狩りに行くまりさを見送る。 どうやられいむの方が子育てするようだ。 狩りという危険な役目は父親役になりやすいまりさがやる事が多いそうだがそんな事はどうでもいい。 休日、あまり手入れしていないとは言え庭にある犬小屋に堂々と住み着いた汚物を早々に片付けよう。 「おちびちゃん!きょうはおひさまがでてるからひなたぼっこさんしようね!!」 「ゆわ~いまりしゃひなちゃぼっきょしゃんだいしゅき~♪」 「れいみゅも~♪」 何だか楽しげな雰囲気のようだが知ったこっちゃない。 出来れば犬小屋の中に篭っていてくれていた方が処分がしやすかったのだが仕方ない。 私はジャージを着てノズルの付いた殺虫剤とジェット噴射型の殺虫剤を一つずつ持って駆除に乗り出した。 ――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――― 「きょうもたいようしゃんあっちゃきゃいよ~♪」 「ゆっきゅりできりゅよおきゃ~しゃん♪」 「おちびちゃんとってもゆっくりしてるよおおおおおおお!!!」 暖かい日差しを浴びながらのんびりするゆっくり一家。 「おきゃうしゃんだいしゅき~♪」 「ゆ、おかあさんもおちびちゃんのことだいすきだよ」 「れいみゅもれいみゅも!しゅ~りしゅ~り」 親子で交わされる親愛のす~りす~り。 親れいむはとてつもない幸せを感じていた。 こんなゆっくり出来るおちびちゃんに囲まれてれいむはゆっくり一幸せだよ!! とか本気で思っていた。 これもまりさがゆっくり出来るお家を見つけて来てくれたからだ。 人間のお家の側は危ないかもしれないけどわざわざれいむ達の為にお家を用意してくれたんだからきっとゆっくり出来る人間に違いないよ! きっとゆっくりできるおちびちゃん達を見て人間も存分にゆっくりしているだろう。と本気で思ってた。 このれいむはゲスではないかもしれないが思慮が足りなかった。 元飼いゆっくりの子供だったれいむはまりさと出会って大きくなるまで成長出来たが犬小屋がなんなのか全くわからなかった。 人間が住むには小さすぎて、自分達に丁度いい犬小屋を、人間達が用意してくれたゆっくり専用のお家と勘違いしたのだ。 そしてそんなお家を用意してくれる人間はきっとゆっくり出来る人間だと思ったのだ。 れいむはどちらかと言うとゲスではなく無知だった。 そして、あまりにも酷い無知は時に大きな害悪となる。 れいむは確かにゆっくりとしてはゲスではなかったが犬小屋の持ち主からは確実な害悪だった。 「ゆ?」 元気いっぱい跳ね回ってれいむ達から離れていた末っ子まりさがそこにいた何かに気付いた。 だがそれが人間だと気付く暇はなかった。 プシュ、と何か変な音がした直後、 「ゆぐぼお゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛!!?」 突然抗いがたい苦しみが末っ子まりさを襲い、口から餡子が放出された。 「ゆやあ゛あ゛あ゛!!? わぎゃやのあいどりゅぎゃあああああああ!!?」 それに気付いた四女れいむが叫ぶ。 「も…ぢょ…ゆっぐり…」 れいむ一家のアイドルは餡子を撒き散らして目を血走らせて醜い姿で息絶えた。 「ゆ!?どうしたのおちびちゃん!!」 幸せな空間には不釣り合いな悲鳴。 何事かと親れいむは叫び声を上げた四女れいむに近付こうとする。 だがそれよりも早くプシュ、という音がした。 「ゆ゛ごお゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛!!?」 突然口から餡子を吐き出し始める四女れいむ。 あっという間に中身の餡子を吐き出して死亡する。 親れいむは近づく事すら出来なかった。 「おちびじゃんどおじでえ゛え゛え゛え゛え゛!!?」 れいむは訳が分からなかった。 突然大切なおちびちゃん達が餡子を吐き出して死んでしまったのだ。 どうしてこんな事になったのか? そう思った時れいむは気付いた。目の前に人間がいるのを…。 そうだ、きっとこいつがおちびちゃん達をゆっくり出来なくしたんだ。 れいむは怒った。そして渾身のぷくーで威嚇しようとした。だが直後プシュ、の音と共にぷくーを維持出来なくなってしまった。 「ゆげえ゛え゛え゛!!?」 口から餡子が吐き出される。 れいむは理解した。この苦しみをおちびちゃん達も味わって死んだのだと…。 そして今、ゆっくりできない何か…おそらくに毒がれいむにかかっている事を…。 「おきゃあしゃんしっきゃりしちぇえ!!!」 長女れいむが親の異変に力になろうと近付いてくる。 「ゆぶ…だめだよおぢびじゃんごっちぎぢゃ…」 成体のゆっくりでは効きが遅いのだろう。近付く長女れいむをれいむは止めようとする。 しかし、親のそんな思いも空しく無慈悲にもプシュ、という音がした。 そしてもはや当たり前となったかのように…、 「ゆぼえ゛え゛え゛え゛え゛え゛え゛!!?」 長女れいむは餡子を吐き出した。 「おぢびじゃばあ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛ん!!?」 れいむは叫ぶ。叫ぶしか出来ない。 さっきまであんなに幸せだったのに…あんなにゆっくりしてたのに…。 「ゆ…びぃ…」 長女れいむも先に死んだ姉妹と同じようになって息絶える。人間は何でもなさそうに立っている。 「ゆ゛、ゆ゛びい…」 れいむは毒に冒された中で考える。 何とかしておちびちゃん達を守らないといけないと…。 「お゛ちびじゃんだぢい゛い゛!!!おう゛ち゛のながにひなんずるんだよ゛お゛お゛お゛お゛!!!」 れいむは口から餡子が吐き出されるのを気にもせず叫ぶ。 「ゆうう!?わ、わきゃっちゃよ!!!」 次女れいむが咄嗟にそう答える。 「みんにゃ!!おうちのなきゃににげりゅんじゃよ!!! ゆっきゅりしにゃいじぇいしょいじぇにぇ!!!」 三女まりさが五女まりさと六女れいむに促す。 「ゆっきゅりしにゃいじぇおうちににげりゅよ!!」 「ゆんやあああ!!れいみゅまじゃちにたきゅにゃいいい!!!」 四匹の赤ゆっくりが犬小屋の中に逃げる。 その際、再びプシュ、という音が聞こえ、 「ゆぼお゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛!!?」 逃げるのが遅れた五女まりさが餡子を吐き出して息絶えたが、それを気にしている暇は無かった。 れいむも犬小屋に向けて跳ねる。 何故だか分からないが人間はあまりれいむ達に近付きたくないようだった。 れいむも毒に蝕まれる身体に鞭打ちお家の中に逃げ込んだ。 ただし、犬小屋の入口を塞ぐようにしてだが…。 「おきゃあしゃんきょわいよおおおおおおお!!!」 「ゆんやああああああ!!?どうちちぇええええ!!?」 「ゆっきゅりちちぇちゃだけにゃにょにいいいい!!?」 お家に逃げ込んだゆっくりがれいむに擦り寄ってくる。 それに対しれいむはにっこりと笑う。 「おちび…ちゃん…おがあざんは…おちびじゃんど…であえで…じあわぜだっだよ…」 毒がまわり、喋るのもたどたどしくなってくる。 もう自分は助からない…そうれいむは理解する。 だけどせめておちびちゃんは守らなければならない。 そうれいむは考え、 「おどうざんど…ながよくね…」 そうとだけ告げると渾身のぷくーでお家の入口を自分の身体で塞いだ。 「おきゃあしゃあああああああん!!?」 「やじゃよおおお!!しにゃにゃいでえ゛え゛え゛!!!」 「もっちょいっしょにゆっきゅりしちゃいよおおおおおおお!!!」 泣き叫ぶ赤ゆっくり三匹。 それを見ながらもれいむは幸せだった。 こんな優しいおちびちゃん達と出会えて。 最期におちびちゃんを守れて死ねるのだから…。 入口を自分の身体で塞げば毒は入って来ない。 あのゆっくり出来ない人間はれいむ達には触りたがらない。 だから身体で塞げば大丈夫だと判断したのだ。 だが、実際はそうではなかった。 プシュウウウ、と今までとは違う長い音が聞こえてきた。 「ゆぐう゛!!?」 すると突然赤ゆっくり達が苦しみ出す。 「おぎゃ…しゃ…たしゅ…べえ゛え゛え゛え゛え゛え゛!!?」 そして今まで死んだ姉妹と同じように餡子を吐き出し始めた。 そんな、どうして!!? れいむはそう思った。 入口は塞いだのにどうして毒が入ってきてるの!!? れいむには理解出来ない。 わかる訳がない。ノズルが通る程度の隙間があれば毒を流し込めるということを れいむは知らないのだから。 そしてその隙間を生まずに済ませられる程れいむの体積は大きくない事を…。 「やじゃあ゛あ゛あ゛!!? じにだぶう゛う゛う゛う゛う゛う゛う゛!!?」 「ぐぼえ゛え゛え゛え゛え゛え゛え゛え゛!!?」 れいむにとっても毒は致死量だったが赤ゆっくりであるおちびちゃんの方が餡子の量が少ない分死ぬのは早かった。 どうして…とれいむは薄れ行く意識の中で考える…。 自分達はただゆっくりしていただけなのに…どうしてこんな目に…。 いやわかってる…本当はわかってたんだ…。 れいむは本当は気付いていた。どうしてこんな目に遭ったのかを…。 『にんげんに…ちかづいたからだ……』 人間に近付いてしまったからこんな事になったんだ…。人間に近付かなければこんな事にはならなかった…。 きっとおちびちゃん達も死なずにすんだんだ…。 「ご…べんね…」 れいむは既に死んだおちびちゃん達に謝罪すると勢いよく餡子を吐き出しておちびちゃん達の後を追ったのだった…。 ――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――― 「…ふぅ」 ようやく私は汚物の処理を終えた。 汚物が中身の餡子を撒き散らして死ぬのは予想外だった。 次からは安易に殺虫剤で済まさずゆっくり専用の殺ゆ剤を使おう。あれなら餡子を吐き出さずに死んでくれるらしい。 それを使わなかったおかげで犬小屋に溜め込まれていたゴミも含めて処理に半日掛かってしまった。折角の休日がふいになってしまった。全く忌ま忌ましい…。 今日はもう疲れた…早く着替えよう…。 「ただいま!!れいむ、おちびちゃんたち!!!」 すると、庭の方から景気のいい声が聞こえた。 そういえばまだ汚物が一匹残っていたのを忘れていた。 「ゆゆ!?れいむ、おちびちゃんたちどこにいるの!!?かくれてないででてきてね!!!」 何やらギャーギャー騒いでいる。 仕方ない、近所迷惑になる前に駆除しておくか。 私はそう結論づけ、殺虫剤片手に庭へと向かっていた。 END あとがき 長編を書いてる途中で脱線するのが天然あき。 と、言う訳でまたやっちまいました。 たまにはテンプレもいいかな、と書いていたら止まらなくなったのが要因です。 長編始めたら終わらすのが当然とおもってるのでちゃんと完結させます。だから勘弁してください。 それでは、今回このSSを読んで頂き誠にありがとうございました。 過去に作ったSS ふたば系ゆっくりいじめ 293 おかざりがないとゆっくりできないよ! ふたば系ゆっくりいじめ 311 きゃわいきゅっちぇぎょめんにぇ!! ふたば系ゆっくりいじめ 347 れいむはしんぐるまざーでかわいそうなんだよ!! ふたば系ゆっくりいじめ 397 大好きだよ ふたば系ゆっくりいじめ 447 おきゃあしゃんのおうちゃはゆっきゅちできりゅね! ふたば系ゆっくりいじめ 521 元銀バッジまりさの末路 上 ふたば系ゆっくりいじめ 543 元銀バッジまりさの末路 中 ふたば系ゆっくりいじめ 630 かいゆっくりじゃなくてごめんね!! 上 ふたば系ゆっくりいじめ 631 かいゆっくりじゃなくてごめんね!! 下 ふたば系ゆっくりいじめ 669 おうちのなかでかわれなくてごめんね!! ふたば系ゆっくりいじめ 677 元銀バッジまりさの末路 下 ふたば系ゆっくりいじめ 750 あまあまおいてさっさとでてってね!! ふたば系ゆっくりいじめ 803 雨の日はゆっくり遊ぼう ふたば系ゆっくりいじめ 882 すっきりしたいわあああああ!! ふたば系ゆっくりいじめ 919 元銀バッジまりさの末路 終の1 ふたば系ゆっくりいじめ 920 元銀バッジまりさの末路 終の2 ふたば系ゆっくりいじめ 949 切断マジック(?) ふたば系ゆっくりいじめ 977 ゆっくり祭『どんど焼き』 ふたば系ゆっくりいじめ 1012 すないぱーうどんげ養成所の最終試験 その1 ふたば系ゆっくりいじめ 1033 すないぱーうどんげ養成所の最終試験 その2
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注意 死なないゆっくりがいます。 ぬるめです。 死後のゆっくり 「ゆ、じじぃ!!ここはまりささまのゆっくりぷれいすなんだぜ!!にんげんさんはつうこうりょうをはらっていくんだぜ!!」 俺が道を歩いていると饅頭が話しかけてきたので蹴っ飛ばしておいた。 「ゆぎゃべ!!」 コロコロと道端に転がっていく。すると物陰から伺っていた番らしきれいむが出てきた。 「ばりざぁぁぁぁぁ!!だいじょうぶ!!ゆっぐりじでねぇぇぇ!!」 あたまの茎をゆっさゆっさ揺らしながらまりさに近づいてくる。よく落ちないな。 「ゆぐぐ、だいじょうぶだよれいむ・・・。って、でてきちゃだめでしょぉぉぉぉ!!なんででてくるのぉぉぉぉ!!」 「まりざがじんぱいだからでしょぉぉぉぉぉぉ!!どぼじでぞんなごというのぉぉぉぉぉ!!」 なんかうるさいので黙らすことにした。 「ゆげっ!!やべっ!!ばりざざま・・・ゆべっ!!・・・づよいんだ・・・ゆぼべぇ!!」 「や、やめてね!!れいむにはあかちゃんがいるんだよ!!ゆへへ・・・れいむにはかわいいあかちゃんがいるんだがらてはだせないよね・・・ ゆっぎゃああああああああああ!!やべでえええええええええ!!でいぶにはあがぢゃんいるのにぃぃぃぃぃぃぃ!!」 さて、体は黒ずんでボロボロ、歯はガタガタ。帽子もリボンも見る影もなくなったこの二匹。 無事なのはあえて残したれいむの茎についた赤ゆっくりのみだ。 「ゆぁぁ・・・ごれじゃあもうゆっぐりでぎないぃぃぃ・・・」 「せっがぐあがぢゃんがうばれるのにぃぃぃ・・・」 まあこれだけ痛めつけられていれば自然治癒も難しいだろうからな。 「ゆぅぅぅゆっぐりじだいぃぃぃ・・・いだいのなんどがじでぇぇ・・・」 暇だし少しからかってやるか。 「なんとかしてやろうか?」 「「ゆ"ゆ"っ!」」 一斉にこっちを見るゆっくり。 「くそじじぃ・・・はやぐばりざざまをだずげるんだぜ・・・でないどいだいめみるんだぜ・・・」 「はやぐじでね・・・でいぶのがわいいあがぢゃんがみれなぐっでもいいの?」 こいつら・・・誰がこんなめにあわせたかもう忘れたのか? まあいいやこいつらの餡子脳に付き合っていたら時間がいくらあっても足りやしない。 「ああ、いい方法がある。・・・幽霊になればいいんだよ。」 「ゆうれい・・・?なにぞれ?」 「あ~なんていうか・・・すごくゆっくりしたゆっくりだけがなれる究極にゆっくりした状態・・・かな?」 「ゆ"、きゅうきょくにゆっぐり・・・?」 「ああ、そうすれば俺にも手出しはできないし、永遠にゆっくりできるんじゃないのかな?」 「ゆ"、どうずれば“ゆ~れい”になれるの・・・?」 「簡単さ、幽霊になりたいって強く念じながら眼をつぶるだけでいい。後の手順は俺がやってやるよ。」 「ゆっぐりりがいじだよ・・・ゆっへっへ、にんげんざんはばかだね!! まりざだぢはゆっくりをこえたきゅうきょくのゆっくりをてにいれるよ・・・」 「れいむたちはゆっくりをちょうえつするよ・・・。」 なんだか聞いたことがあるようなないようなセリフを吐いて眼を閉じる二匹。 なにやら必死に念じているようだ。・・・さて、動きも止まったのでさっさと踏み潰させてもらおう。 グシャ!! 「ゆべえっ!!」 グシャ!! 「ゆぼろっ!!」 見事にぺっちゃんこに潰れる二匹。間違いなく死んでいるだろうな。 さて、適当に思いつきで幽霊になればいいなんていったけどほんとうになったりするのかな? っていうかこいつらに魂ってあるのか? などと考えていたら、潰れた饅頭から何か白いものが出てきた。 「ゆ~どろどろどろ~・・・」 「ばけてでるよ~、おどろくの?しぬの?」 「うわっ、マジで出てきた!」 そこには憎たらしい顔と各々の飾り、あとよく幽霊がつける三角のやつ(天冠というらしい)のついた白い丸いものがゆらゆら浮かんでいた。。 「ゆっふっふ、まりさはゆ~れいさんなんだよ!どどろいたでしょ!!これでにんげんさんにもてはだせないよ!!」 「わかったらはやくおかしをちょうだいね!!れいむはおなかがすいたんだよ!!」 「ああ、わかった。・・・ホレ。」 俺は持っていた小さいキャラメルを地面に置いてやった。 「ゆっへっへ、ゆ~れいになったまりささまはむてきなんだぜ。あまあまさんいただくんだぜ・・・むぐむぐ・・・?」 「ゆゆ~ん♪さすがはれいむのまりさだよぉ~。じゃああまあまさんいただくよ・・・むぐむぐ。・・・ゆ?なにこれ?あじがしないよ?」 「ゆゆゆ!まりさもだよ!!やいくそじじぃ!!これはあまあまさんじゃないよ!!はやくちゃんとしたあまあまさんをちょうだいね!!」 「いや、違うよ。それはちゃんとしたキャラメルで甘いものだし。それに味がしないんじゃなくてお前らが食べることができてないだけだよ。 そら、ちゃんとそこにキャラメルあるだろ?」 男が指し示した場所には男の言ったとおりちゃんとキャラメルが原型のままあった。 「ゆ!ほんとだ!ゆっくりいただくよ!・・・むぐむぐ・・・どぼじでたべられないのぉぉぉぉ!!」 「そりゃ幽霊だからなぁ。この世の食い物は食えないんじゃないかな。」 「じゃあどうずればいのぉぉぉぉ!!」 「さあ?どうもしようがないんじゃないかな?」 「そんなのやだぁぁぁぁぁぁ!!」 じたばたと暴れる二匹だが実際俺にはどうしようもないことだしなぁ・・・。 ていうか幽霊だから物食わなくてもいいんじゃないのかね?教えないけど。 「ゆぎぃぃぃぃ!!まりざざまをごんなめにあわぜるばがなじじぃはじね!!ざっざどじね!!」 まりさがこっちにのろのろと突っ込んでくる。 「ゆ!いいよまりさ!!まりさのちょっといいところをれいむにみせてね!!」 「まかせてねれいむ!!」 しかしおそいなこいつら待ってるほうが疲れる。 ようやく俺にたどりついたまりさ。追突する直前に眼を閉じ防御体制をとる。 しかし、まりさのからだは俺のからだをスゥ・・・と通り抜けまりさはそれに気づかぬまま進んでいく。 「まりさーー!!うしろ、うしろ!!」 「ゆ?・・・ゆゆ!!きたないじじぃなんだぜ!!まりささまのこうげきをよけるんじゃないんだぜ!ぷんぷん!!」 そういって再び体当たりを試みるまりさ。だが何度やってもぶつかることはない。 「どぼじでぶつからないのぉぉぉぉぉ!?」 「まあ幽霊だからな。この世のものには干渉できないんじゃないか?」 「じゃあどうずればにんげんざんをだおぜるの!?」 「さあ?無理なんじゃないかな?俺もお前らを倒せないけど。」 「なにぞれぇぇぇぇ!!だまじだね!!ぐぞじじぃ!!」 「騙してないだろ俺には手出しできないんだから。」 「うるざいよ!!ごんなのぜんぜんゆっぐりでぎないよ!!」 ギャーギャー五月蝿いな。害はないとはいえあまりにやかましい。 そういえば前に読んだ漫画にお経で悪霊退散させるのがあったな。やってみるか。 「え~っとどんなんだったかな?確か・・・南無大慈悲救苦救難広大霊感うんたらかんたら・・・」 「「ゆぎゃあああああああああああ!!やべでえええええええええ!!」」 お、効いてる、効いてる。なんか上のほうが薄くなってきてる。 「オン コロコロ センダリ マトウギ ソワカうんたらかんたら・・・」 「「ゆぎゃあああああああああ!!いだいいいいいいいい!!エレエレエレエレ!!」」 なんか吐いてる。・・・これ病気とかを治すときに言う真言だったと思うんだが・・・ 適当でもいいのかな? 「チャー○ーヘッチャラーうんたらかんたら・・・」 「「ゆげげげげげげげげg!!ゆ"っゆ"っゆ"っゆ"っゆ"っ・・・」」 痙攣しだした、何でもいいみたいだな。本当に適当な連中だ。 しばらくして回復すると 「もうゆ~れいさんはぜんぜんゆっくりできないよ!!まりさとれいむをさっさともとにもどしてね!!」 「そうだよ!!もどさないとひどいよ!!ぷんぷん!!」 「そういわれてもなぁ。お前等のからだはもうあんなんだし。」 そういってつぶれた饅頭を指差す俺。 「ゆ!なにいっでるの!!まりざざまのうつくしいからだはあんなにつぶれてないよ!!」 「じゃああの帽子にも見覚えないのか?れいむ、おまえは?あのリボンに心当たりは?額に生えた赤ゆっくりに心当たりはないのか?」 「ゆっ!!た、たしかにれいむのりぼんさんだよ・・・じゃあれいむはいまのれいむはなんなの!?」 「だから幽霊だよ。お前等は死んだの。」 「ゆ、じゃ、じゃああれはまりさっでごど?」 「そうだよ。」 「・・・ゆ、ゆぎゃあああああああああああ!!エレエレエレエレエレ!!」 「ば、ばりざあああああああああ!!エレエレエレエレエレ!!」 あらあら、まりさのもらい吐きでれいむまで・・・ていうか零体になってんのに何はいてるんだろう? そんなことを思っているとなんとれいむの死骸に生えていた赤ゆっくりがぷるぷると動き出した。 もしかして踏み潰したときの圧力で餡子が蔦まで行って成長促進されたのだろうか? ぷるぷるぷる・・・ぷちっ!! 「ゆっくちちていっちぇにぇ!!」 一匹目が生まれた、まりさ種だ。まだはいていた二匹もその声に反応してそちらを向く。 「ゆぅぅぅぅぅぅぅ!!おちびちゃん!!ゆっくりしていってね!!」 「さすがれいむのおちびちゃんだよ!!とってもゆっくりしているね!!」 二匹は赤まりさにすりすりをするが赤まりさのほうはきょとんとしている。 そうしているうちに次々と赤ゆっくりは生まれた。その数7匹。赤まりさが三匹、赤れいむが四匹だ。 う~ん、こいつらの意見に同意するのは不快だが生まれたてのゆっくりはなかなか可愛い。おもわず目をくりぬいてやりたくなる。 「「「「「「「ゆっきゅちちていっちぇにぇ!!」」」」」」」 「おちびちゃんたち!!ゆっくりしていってね!!」 「おちびちゃんたち、れいむがおかーさんだよ!!ゆっくりしていってね!!」 俺から見ると始めての親子の会話なのだが赤ゆっくりたちからするとそうではないようだ。 「ゆぅ?おきゃーしゃん?どきょにいりゅにょ?」 「かきゅれてないぢぇにぇ!!きゃわいいまりちゃがうまれちゃよ!!」 「れいみゅおにゃかへっちゃよ!!ごはんちょーだいにぇ!!」 どうやら赤ゆっくりには親子が見えていないらしい。 「ゆゆゆ!!おちびちゃんたち、おかーさんはここにるよ!!」 「そうだよ!!ちゃんとこっちをみてね!!」 しかしやはり赤ゆっくりには伝わらないらしい。しだいに赤ゆっくりたちも苛立ってきた様だ。 「にゃんじぇおきゃーしゃんたちいにゃいにょぉぉぉぉ!?」 「こんにゃにきゃわいいれいみゅたちをおいてどこいっちゃのぉぉぉ!!」 「やくたたじゅなおやはちね!!ちね!!」 「「どぼじでぞんなごどいうのぉぉぉぉぉぉぉ!!」」 やはりゲスの子はゲスか。 生まれたばかりだというのにもう口汚くなってるし。 「ゆゆ!!しょこにょおにーしゃん、れいみゅのおきゃーしゃんたちしらにゃい?」 ようやく俺の存在に気づいたらしく話しかけてくる赤ゆっくり。 「さぁ?俺は知らないなぁ?」 白々しくとぼけて見せる俺。と、親の二匹が抗議して来る。 「なにいっでるのぉぉぉ!?おちびちゃんのおかーさんはまりさたちでしょぉぉぉぉぉ!?」 「そんなこともわからないの!!ばかなの!?しぬの!?」 五月蝿い。 「南無大慈悲・・・以下略」 「ゆぎゃぎゃぎゃぎゃぎゃぎゃぎゃ!!」 「ゆべべべべべべべべべべべべべべ!!」 便利だなこれ。 そこに赤ゆっくりがまたしゃべり掛けてくる。 「じゃあおにーしゃん、かわいいまりちゃたちのためにごはんをもってきちぇにぇ!!はやくちてにぇ、ぐじゅはきりゃいだよ!!」 「いやだよ、・・・ていうかご飯ならお前等の後ろにたくさんあるじゃないか。」 「ゆ?ほんちょだ!あみゃあみゃなにおいがしゅるよ!!」 「なにいっでるのぉぉぉぉ!!ぞれはおかーざんだぢでしょぉぉぉぉぉ!!」 「たべちゃだめぇぇぇぇ!!ゆっぐりでぎないよぉぉぉぉぉ!!」 後ろの餡子の塊に向かっていく赤ゆっくりとそれを必死に止めようとする親二匹だが、二匹には止める術がないので結局・・・ 「「「「「「「む~ちゃ、む~ちゃ・・・ちちち、ちあわちぇ~♪」」」」」」」 「「ゆぎゃあああああああああ!!どぼじでだべじゃうのぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!?」」 赤ゆっくりたちはあっというまに二匹に群がりかなりの量を食べてしまった。 もうほとんど原型は残っていない。 「ゆぁぁぁぁ・・・ばりざのたくましいからださんが・・・」 「でいぶのぷりちーなおかおがぁぁぁ・・・」 赤ゆっくりたちは食べ過ぎたのかすでにおねむの時間のようだ。ゆ~ゆ~寝息を立てて寝ている。 するとそこに何かやってきた。 「う~う~!あまあまさんのにおいがするど~☆う~☆」 「「れれれ、れみりゃだぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」」 親の二匹は大声をあげて空中をのろのろと逃げる。だから必要ないというのに・・・。 「う~☆あまあまいっぱいだっど~☆」 その声に気づき二匹も引き返してくる。 「おちびちゃんたち!!れみみゃだよ!!はやくにげてね!!」 「れみりゃはゆっくりできないんだよ!!ゆっくりしてないでいそいでね!!」 当然、聞こえていないので赤ゆ達はゆ~ゆ~寝たままだ。 「おにぃぃぃざぁぁぁぁん!!おちびちゃんたちをだずげでぇぇぇ!!」 「なんでもじまずがらぁぁぁぁ!!おねがいじまずぅぅぅぅ!!」 こいつ等にこんなに子を思う気持ちがあるとは思わんかった。 とりあえずれみりゃに話しかけてみる。 「おい、れみりゃ!」 「う~?おにいさんなんだど~?」 二匹はなにかこちらに感謝のまなざしを向けている。赤ゆを救ってくれるとでも思っているのだろう。 「おのこしはするなよ。」 固まる二匹。 「う~☆わかってるんだど~☆えれがんとなおじょうさまはおのこししないんだど~☆う~☆」 「ゆああああああああああ!!ちがうでしょおおおおおお!!」 「はやぐおちびちゃんたちをたすけでえええええええええ!!」 無視。 そしてれみりゃの食事が始まった。 まず、赤ゆを一匹づつつかみ底部を傷つけ逃げられないようにしていく。 「ゆ~・・・ゆ~・・・ゆ?ゆぎゃ!!まりちゃのあちがあああああああ!!」 全部が済むと一匹づつ中身を吸い出していく。 「う~☆あまあまおいしいどぉ~☆」 「ゆぎゃああああああああああ!!まりちゃ・・すわれっ・・・もっ・・・きゅち・・・」 「「おちびちゃああああああああああああん!!」」 しかし三匹ほど吸い出すと残った四匹を一箇所に集め丸めて固めだした。 赤ゆっくりは死んではいないようだが痙攣している。 「おい、れみりゃ。そいつらどうするんだい」 「う~?れみりゃのおちびちゃんのごはんにするんだどぉ~☆」 なるほど、子持ちだったか。まあれみりゃは捕食種だし見逃してもいいか。 「そうか、じゃあ子育てがんばれよ~」 「う~☆わかったんだどぉ~☆」 そういって飛び立っていったれみりゃ。 「ゆああああああああああああああ!まっでええええええええ!!」 「あがぢゃんおいでげええええええええええ!!」 今は同じく飛べる二匹だが速度がまるで違うし追いつけたところでできることもないだろう。 すぐにあきらめたようだ。 「あああ、れいむのおちびちゃんが・・・」 「まりさとれいむのあいのけっしょうが・・・」 さて、そろそろ飽きてきたし俺も帰るか。そう思って立ち上がると 「ゆ!じじぃ!どこいくんだぜ!!」 「れいむたちをこんなふうにしたせきにんをとっでね!!」 「そんなの知らないよ。お前たちがなりたいって行ったんだから自業自得だろ。」 「「どぼじでぞんなごどいうのぉぉぉぉぉぉ!?」」 そしてそのまま帰る俺。とはいっても村はすぐそこだが。 「まっでぇぇぇ・・・おいでぐなぁぁぁ・・・」 「までぇぇぇぇ・・・まだないにんげんはじねぇぇぇぇ・・・」 面白いのでそのまま村の前まで追いかけさせてやった。 「ま、まっでぇぇぇ・・・・ぜぇぜぇ・・・」 「おいでぇぇぇ・・・いぐなぁ・・・・ぜぇぜぇ・・・」 霊体の癖になんで疲れるんだよ。なんとか村の前に来たゆっくり。、 しかしそこで 「ゆべっ!!」 「ゆぎゃ!!」 まるでそこに壁があるかのように吹っ飛ぶゆっくり。 「ゆぅぅぅ・・・なんでかべさんあるのぉぉぉ・・・」 「いだいよぉぉまりざぁぁぁぁ・・・」 「それは壁じゃないよ。結界だ。」 「「ゆ?」」 「さすがに強いのには効かないが知能の低い低級な霊や妖怪が入れないように結界がしいてあるんだよ。」 「まりざはでいぎゅうじゃないぃぃぃぃぃ!!」 「そっぢにいれろぉぉぉぉぉ!!」 「うるせぇ糞饅頭。ずっとその辺で彷徨ってろ。」 俺はさっさとそこを後にした。 「「ああああああああああ!!まっでえええええええええええ!!」」 残された二匹の幽霊饅頭は絶望したこれからどうすればいいのだろう。 なにをすればいいのかまったくわからない。 「ゆぅぅぅぅぅぅぅ!!でいぶぅぅぅぅぅぅぅ!!ごれがらどうじよぉぉぉぉぉ!!」 「わがらないよぉぉぉぉぉ!!なんどがじでよぉぉぉぉぉ!!ばりざぁぁぁぁぁ!!」 ゆーゆー泣いているとなにか近くの空間が歪んで来た。 「ゆ・・・?なに?」 するとそこから何かが出てきた。 「ふっふっふ、地獄のそこからやってきた。不撓不屈の虐め魂を持つ男・・・虐待おにーサッ!!」 なにやら白装束を着た頭に三角をつけた男が腰を低くし両手を広げて出てきた。 「な、なんなのぉぉぉぉおにいざん!!」 「ふははは!!ゆっくりどもよ!!ようこそこちらの世界へ!!地獄でもさんざん虐めぬいてやるからな!!覚悟しろッ!!」 「「やだぁあぁぁああああああああああああ!!」」 男は再び高笑いを始め二匹の幽霊ゆっくりを捕まえ空間に消えていった。 そして二匹のゆっくりは虐待おにーさんによって死んでもゆっくりできないのでした。 あとがき 最近書いても書いても書きたいことの軸がぶれてしまい消しては書き直しの連続です。 一応これはなんとかなったと思うので楽しんでいただけたなら嬉しいです。 作者 甘党 今まで書いたもの ゆっくりコールドスリープ ゆっくりを効率的に全滅させるには。 ユマンジュゥ きれいなゆっくりの作り方 ゆっくり達のバザール ゆっクエ あるゆっくり達の冬篭りと甘い罠 ラジコンうーぱっく 笛吹き男とゆっくり