約 1,516,112 件
https://w.atwiki.jp/uc_biulder/pages/263.html
エキスパンション 第2弾 カードNo 011 種類 キャラクター レアリティ R 名称 フル・フロンタル 所属 ネオ・ジオン コスト 275 搭乗機 シナンジュ、ギラ・ドーガ(フル・フロンタル機) 出典 機動戦士ガンダムUC OPE 23 LOC 19 特性 - ニュータイプ トルーパー 設置型 パイロットスキル 【Lv3】過ちを気に病むことはないメイン時、自軍メインいずれかが撃墜されたときに自軍経験値が増加する。【LV6】ただ認めて次の糧にすればいいメイン時、その戦闘で自軍メインが撃墜されて再出撃した回数に応じて、自軍メインの命中率と回避率がアップする。【LV9】それが大人の特権だメイン時、自軍戦力ゲージが少ないほど、自軍メインのSO攻撃力がアップする。 ストライクブースト 【Lv6】【攻撃】了解した、貴艦は撃沈する。(TP2)攻撃力と命中率がアップする。 スキル「過ちを気に病むことはない」は、メイン時、自軍メインいずれかが撃墜されたときに自軍経験値が10%増加する。 スキル「ただ認めて次の糧にすればいい」は、メイン時、その戦闘で自軍メインが撃墜されるごとに、自軍メインの命中率と回避率が2%アップする(最大値は20%)。 スキル「それが大人の特権だ」は、メイン時、自軍戦力ゲージが300減少するごとに、自軍メインのSO攻撃力が1%アップする(最大値は4%)。 SB「了解した、貴艦は撃沈する」は、攻撃力と命中率を20%アップさせる。 搭乗補正のかかるメカニック 【弾】名前 補正量 【1】SRシナンジュ ? 【1】UCシナンジュ ? 【1】Cギラ・ドーガ ? 【PR】PCシナンジュ ? 【2】Rシナンジュ ? 【2】Rギラ・ドーガ(フル・フロンタル機) ? なまえ
https://w.atwiki.jp/figbr/pages/65.html
それでも内なる神に祈れ ◆ACT//GA03c セシリア・オルコットは小瓶の森を歩いていた。 比較的最近に建てられたと思しきこの一戸建ての本来の持ち主は料理好きだったらしく、 広いシステムキッチンの卓上にはお洒落な調味料が並んでいる。 色とりどりの小瓶の間を縫って全高14センチの少女はウインドウショッピングでもするように歩き、 時に瓶の表面に手を当てて中をのぞき込んだ。 そうすると否が応にも自分の姿がガラス面に映り込む。 白い制服を纏ったセシリア・オルコット、性格にはそれに似せて造られた姿が。 「憂鬱ですわ……」 セシリアは溜め息をついた。 自身の容姿に落胆したのではない。むしろ、それには自信があった。 何しろアーマーガールズプロジェクトのセシリアは初期型から制服ver.そしてストライクガンナー装備と都合二回も新規に造形されている。 今の姿はボディこそ制服だが、基本となる頭部は最新のモデル。 初期型よりも遙かに原作イメージに近い。少なくとも見て落ち込むような造形ではないはずだ。 もっともセシリアの憂鬱は自分自身の外見ではなく、それを見てあわよくば褒めてほしいと思う人が、どこにもいないことに起因していた。 「わたくしは『アーマーガールズプロジェクト』のフィギュア……一夏さんとは決して巡り会えない定めなんですのね……」 アーマーガールズプロジェクト。 武装神姫とはまったく別の技術体系をもって、少女型素体の武装パーツによる拡張を目指したシリーズである。 ごくごく少数の例外を除いて基本的にオリジナルのモデルをリリースしている武装神姫シリーズとは逆にキャラクターのメカニック面を含めた再現を重視したAGP。 その栄えある第一号モデルこそがセシリア・オルコットであり、彼女はそのことに自尊心を感じてはいた。が、同時に割り切れずにもいた。 「アーマーガールズ」と銘打つ以上、彼女が、正しく言うなら本物のセシリア・オルコットが恋い焦がれる織斑一夏が制作されることはないからだ。 「セシリア・オルコット」は、今アーマーガールズプロジェクトのモデルとして、永遠に報われない恋心を植え付けられて戦場にいる。 (お慕いする殿方と一緒にもなれず……それどころか家名も祖国も名前だけのもの。わたくしの存在意義って、なんですの?) 想い人を一心に慕う恋する乙女としての一面も、祖国イギリスと名門オルコット家の誇りを背負う代表候補生としての一面も、ただ与えられただけのもの。 物語のヒロインですらないフィギュアのセシリアにとって、形だけの思いを与えられたところでそんなものは厄介な足枷でしかない。 (今のわたくしには背負うべきものが何もない……何のためのインフィニット・ストラトス、何のためのバトル・ロワイアルなのかしら) 端的に言えば、セシリアには戦う理由がなかった。 それに加えて、生きる目的もなかった。もっともこの疑似人格が電脳内で稼働している状態を「生きている」と定義すればの話だが。 自暴自棄、とは違う。そもそも棄てるような自分がないのだから。 ――そんな迷いだらけの心でも、体は自らを守るように動くものらしい。 死角から弧を描く軌道で飛来したブーメラン状の刃をIS(アイエス)腕部パーツの部分転送で弾いたセシリアは、険しい目で窓の方角を睨んだ。 この金のかかったシステムキッチンの持ち主にふさわしく高そうなカーテンで飾りたてられた、その窓の縁に誰かが腰掛けている。 わざわざ考えるまでもなく、彼女とは別のフィギュアだ。 そのツインテールと勝ち気そうな釣り目を見てセシリアはとある少女を思い出しかけたが、彼女はあんなピンク色の髪はしていない。 そして目を引く、全身に纏った黒い装甲。そして額のヘッドギアパーツから突き立った鋭い角だった。その姿は例えるなら、 「黒い……ユニコーン……?」 思わず口を突いて出た。 可能性の獣。希望の象徴。でもその姿は白いはずだ……少なくともセシリアの知る限りでは。 部分展開と同時にISスーツ姿となり片腕の装甲だけで身構えるセシリアを値踏みするように、黒い一角獣の少女は冷たい視線を向ける。 弾かれながらも勢いを失わずに大きなアーチを描いて手元に戻った刃を見もせずに指で挟んで受け止め、彼女は嘆息するように口を開いた。 「ふぅん……本気で切り落とすつもりの速さじゃなかったとはいえ、アイスラッガーを弾くくらいのことは出来るわけね」 外見同様に幼さが残りながらも勝ち気そうな、それでいて感情を殺した声。 「あなた……武装神姫、じゃないみたいですわね。神姫とは違う、装着型の武装……ということは」 「――アーマーガールズプロジェクト。あんたと同じにね。あたしはMS少女バンシィ。素体名はヒメ=スカーレットよ」 「……先に名乗られて、名乗り返さないのは無礼ですわね。わたくしの名はセシリア・オルコット。以後お見知り置きを、ヒメさん」 慇懃な自己紹介。それもやむを得ない。 彼女……MS少女バンシィことヒメの放つ雰囲気は、和やかな歓談とは程遠いものだから。 つい先刻のアイスラッガーによる奇襲も、本人の言う腕試しというのがどこまで本気なのか分かったものではない。 本来戦いとは無縁のはずのキッチンが、今は戦場の張り詰めた空気で満ち満ちている。 その異様さは、オリジナル共々戦闘経験の浅いはずのセシリアにさえ十二分に感じられた。 「セシリアね。今だけは一応覚えておいてあげるわ。もっとも……」 言い終える前に、アイスラッガーを送還したヒメの両手が追加武装で覆われる。 砲身の代わりに長く突き出した二枚のプレートが特徴的な砲撃用と思しき右手と、無骨で重々しいナックル状の左手。 声に出すまでもない。それは宣戦布告だ。 破壊するという意志の表明以外の何物でもない。殺意が武装の形を取って牙を剥こうとしている。 「――『雪菜姉様』を傷つけかねない戦闘モデルは、あたしが生かしておかない。その名前ごとこの世から消し去ってやるッ!」 そしてバックパックのブースト噴射によって瞬間的に加速したヒメが右腕の武装――アームドアーマーBS(ビーム・スマートガン)を構えたのと、 「そんなわけの分からない理由で殺されて差し上げるほど、このセシリア・オルコット落ちぶれておりませんわ!」 全身に専用IS『ブルー・ティアーズ』を転送装着したセシリアが周囲の小瓶を薙ぎ倒しながら上空に飛び立ったのはほぼ同時。 「だったらあたしが叩き落とす! 姉様の敵になるやつは、みんなみんないなくなれ!」 かくして、装甲少女(アーマーガールズ)同士が激突する。装甲の下に、脆すぎる自我を隠したまま。 ▼ ▼ ▼ ヒメ=スカーレットにとって、姉――『雪菜=シュネーライン』は、この世の全てだった。 それは決してロマンティックな比喩などではなく、真実だ。 MS少女の素体という特殊なモデルであるがゆえ、ヒメの自我は基本的な性格とメンタリティ傾向のうえに成り立っているに過ぎない。 特定のキャラクターを模倣していない、という意味では武装神姫に近いとも言えるが、しかし神姫のように人を支えるための人格でもない。 流れる川の上に浮かぶ筏のように不安定なもの。それがヒメ=スカーレットの自我だった。 そんな中で彼女の支えとなるものがひとつだけあった。 姉妹機である同じMS少女素体、雪菜=シュネーラインの存在だ。 この実験会場で目覚めたヒメがまだ見ぬ『姉』へと思慕の念を募らせるのに、長い時間は掛からなかった。 おぼろげな自分のたった一人の肉親。フィギュアなのだから当然血は繋がっていないが、それでも家族には違いない。 自分に記録された雪菜は、争い事を好まない優しい少女だった。 彼女と姉妹としての時間を過ごせたら、それはどんなに幸せだろうと思った。 そしてそれから、この実験のことを思った。 自分の生死は問題ではなかった。大事な大事な姉が、この殺し合いに巻き込まれてどうなるかが問題だった。 雪菜は優しい少女だから、きっとこの壊し合いをよしとせず、戦闘を避けようとするだろう。 そこに付け入られて、きっと彼女は破壊されてしまう。その未来がありありと浮かんでくる。 許せるだろうか。自分のたった一人の「家族」を、そんな危険に晒すことが。 許せるはずがない。そんな理不尽。自分の全てを懸けてでも、止めなければならない。 「そうよ……雪菜姉様だけは、私が守らなくちゃ……!」 戦いに乗るものだけではない。 戦う力を持つもの。雪菜を傷つける力を持つものは、ヒメ=スカーレットの敵だ。 ▼ ▼ ▼ 戦局は、明らかに傾いていた。 「どうして……! こんな、こんなはずじゃ……!」 セシリアの呻くような叫びが空しく響く。 整然と並べられていたキッチンの小物たちは既にビームで焼かれるか、引き裂かれるかして、無惨な姿を晒していた。 その残骸を縫うようにしてブルー・ティアーズを纏ったセシリアは飛ぶ。 その後を青い羽根のような4基のユニットが舞い踊るようについていく。 ISブルー・ティアーズを象徴する武装にしてその名の由来でもあるオールレンジ兵器「ブルー・ティアーズ」。 装着者であるセシリアの意のままに動き、撃ち、敵を封じる。 このビット兵器を運用するために造られたのが原作におけるISブルー・ティアーズである。 その4基のBTビットが、同時に射撃体勢を取った。 小刻みな制御機動ののち、一斉にそれぞれの砲門をターゲットに向ける。 「きゃあああああっ!?」 そして、放たれた4条のレーザービームは……狙い過たず、セシリアのISへと突き刺さった。 「お、おやめなさい! わたくしのことが分からないんですの!?」 セシリアの叫びもBTビットには届かない。整然たる動きで、本来の自分の主を追い詰めていく。 度重なる砲火に晒されながらISにはほとんど損傷はない。それでも状況は最悪の一言だった。 セシリアへの直接的なダメージが防がれているのは、ISに備わる防御機構シールドバリヤーによるもの。 フルオートでほとんどの攻撃を遮断する、この鉄壁の守りが彼女の命を保っている。 しかし発動ごとにエネルギーを消費していくこの機構は、ただ被弾するだけでバッテリーを消耗するという諸刃の盾でもある。 加えてBTビットの電力も本体から供給されているのだ。自分の武器で自分を撃ち、それによって自分を削っていく、それが現状。 旗色が悪い、では済まされない。状況が、閉塞していると言っていい。 「オールドタイプの人格コピーが、ファンネルなんかで偉ぶるからぁっ!!」 MS少女バンシィ――ヒメ=スカーレットの叫びが、セシリアを更に追い立てる。 急速なバッテリー消耗で不調を訴える両目の視覚センサーを無理に凝らして、セシリアは霞む視界にヒメの姿を捉えた。 その姿は戦闘前のものとは一変していた。黒一色だったはずの装甲は各部がスライドし、その狭間の構成材が金色の光を放っている。 そして彼女の鎧を象徴していたヘッドギアの角は中央から真っ二つに割れ、それ自体がまたヒメの額で黄金色に輝いていた。 あの角だとセシリアは臍を噛んだ。 少なくともあの角が割れるまでは、ここまで劣勢では無かったのに。 ヒメの感情の高ぶりに呼応したかのように見えたその『変身』は、文字通り戦況を塗り替えてしまった。 サイコミュ・ジャック。 セシリアの知らないその機能は、ユニコーンガンダムに共通して備わるサイコミュ的な精神波の流れを簒奪する武装。 変身……デストロイモードへの変形をもって解禁されるその効果は、この実験においては遠隔操作武装の乗っ取りという形で再現されていた。 ゆえにバンシィは、ビット兵器の操作こそを有用性とするブルー・ティアーズの『天敵』となる。 セシリアの落ち度ではない。いくら戦闘の経験値が少ないとはいえ、この一方的な戦いは悲しいまでの相性差の結果だった。 「こ、この……!」 「まだ抵抗する気!? いい加減に黙んなさい!」 レーザーライフルで反撃を試みるセシリアを、圧倒的加速で一瞬にして距離を詰めたヒメの左腕に装備された打撃兵器が襲う。 その程度で破られるシールドバリヤーではないが、しかしバリヤーに衝撃が加わるたびにセシリアの電力残量は確実に削られていく。 一撃。二撃。三撃。ほとんど蹂躙に近い連撃がブルー・ティアーズに降り注ぎ、セシリアはそのたびに呻いた。 角が割れて以降、幾度と無く繰り返された光景。ヒメの執念に満ちた追撃は止むことなく続いていた。 しかしその時間も、終わる時は呆気無く終わる。 周囲を旋回していたBTビットが次々と落下し、調理用具の破片が散乱するテーブルの上に小さな音を立てて転がった。 それは本体からの電力供給が、ビット運用に必要な量を下回ったということ。 セシリアに戦う力が残されていないということを、これ以上なく端的に示していた。 セシリアは、自分が機体ごと食器棚のガラス戸に叩きつけられたのを辛うじて認識していた。 その衝撃にすらシールドが反応し、尽きかけたバッテリーが更に削られて、視界がノイズとともにぶれる。 全身のダメージをチェック。ISはほぼ損傷なし。その事実がいっそ皮肉にすら感じる。 もう一度シールドバリヤーを展開するだけの電力すらあるか怪しい今、無傷であることに何の意味があろうか。 ヒメの黒い脚部ユニットが飛び散った細かいガラス粉を踏みしめながら近づく音が聞こえる。 セシリアは唇を噛み締め、そしてISを解除した。 「随分手こずらせて……! やっぱりあんた、危険だわ。あんたみたいのが姉様を傷つけるかと思うと、怒りでコアが焼き切れそう……!」 足音が止まる。声がすぐそばで聞こえる。ヒメが、すぐ目の前にいる。 セシリアは歯を食いしばった。 ISを解除したのは、観念したからではない。最後に一矢報いるための電力を温存するためだ。 やるなら、今しかない。 (わたくしの最後の誇りだけは……奪わせて、なるものですか……!) 残りの電力を結集する。 ヒメの姿が近づいたその一瞬を突いて、セシリアは自身の拡張パーツを転送した。 本来のブルー・ティアーズの付属武装には含まれていない近接武器。 豪奢な装飾が施されたその剣を、真っ直ぐに敵目掛けて―― そして、その最後の一撃は、虚しいほどあっさりと払われた。 「……正直ヒヤッとしたけど、今のが最後の一撃ってわけ? 悪いけど、結末は変わりないわ」 もうその言葉に返すだけの気力すら残っていない。 セシリアはぼんやりとした視界で、ヒメの左腕の武装、アームドアーマーVNがクロー状に変形するのを見た。 そしてそのクローが自分の頭を鷲掴みにするのを感じた。 (ああ……わたくし、ここまでなんですのね……) 死の実感は思ったよりも静かにやって来た。 目を閉じると、脳裏には在りし日の思い出がスライドショーのように浮かんできた。 走馬灯、というのだろうか。人間が死の間際に見るという、あの。 やはりと言うべきか、その多くを占めていたのは、織斑一夏の姿だった。 真剣な目をする時の凛々しい横顔。自分へと向けられるだけで胸が高鳴る、あの笑顔。 それらが彼女自身の思い出として蘇ってくる。 さらに4人の少女達の姿も浮かんできた。 箒。鈴。シャルロット。ラウラ。 彼女達はセシリアにとって恋のライバルであり、それと同時に大事な友人でもあった。 おかげで平坦な恋路ではなかったけれど、彼女達がいたから楽しかったと思い返す。 振り返れば際限無く浮かんでくる、大事な思い出。 ああ、それが、それがこんなにも。 「最後の情けよ、セシリア・オルコット。遺言くらいは聞いてあげてもいいわ」 ヒメの声が聞こえる。セシリアは最後の思いを振り絞って声にした。 「し、死ぬのが怖いんじゃ、ありませんわ……ですけど、ですけど……」 それは誰かへの遺言ではなく、自分自身への言葉だったのかもしれない。 「借り物の思い出に浸りながら、死んでいくなんて……惨め過ぎますわ……こんなの、あんまりですわ……!」 セシリアは泣いた。 この走馬灯が、本物のセシリア・オルコットのものでなく、本当に自分自身のものならば。 それならば、きっと自分の人生に納得して死ねたはずなのに。 ヒメが虚を突かれてハッとしたような表情を浮かべていたような気がするが、もうどうでもよかった。 そして、あっけなく、セシリアの意識は途切れた。 ▼ ▼ ▼ ヒメ=スカーレットは嘆息した。 すでにその姿は、多量のバッテリーを消費するデストロイモードから、元の一本角のユニコーンモードに戻っている。 金色の光はその輝きを封じ、バンシィの鎧は元の闇色を取り戻していた。 「なんでこんなこと、したのかしら」 自分で自分が納得できずに、ヒメは自問した。 本当なら、こんな行動を取るはずはなかったのだ。 それが全く予期していない形の結果を生んでしまった。他でもない、自分自身が。 「あたしは間違ってない……そうよ、必要だったからしただけのこと。それだけよ」 動かないセシリア・オルコットを見下ろす。 その姿はあれだけの激しい戦闘の後でありながらほとんど傷一つなく、その美貌もそのままだった。 これで機能停止しているだなんて、誰も思わないだろう。ヒメ自身も思わない。 当然といえば当然だった。 セシリア・オルコットは機能停止などしていない。 今はヒメが転送したクレイドルの上で『眠っている』だけに過ぎない。 「情けを掛けたんじゃないわ。誰があんたなんかに同情するもんですか……!」 セシリアの最後のつぶやきを聞いて、ヒメが咄嗟に攻撃を躊躇ったのは事実だ。 それでも、どのみちバッテリー切れで再起不能になるだけの相手を、こうやって救ってやる道理なんてあるわけがない。 情けではない。それでも、認めたくはないが、共感ではあったのかもしれない。 「そうよ、あんなこと言って泣いてるやつを殺したら、あたしの空っぽな中身まで道連れにされかねないもの……」 ヒメは俯き、かすかに震えた。 大事な大事な姉、雪菜を守るためならなんだってするつもりだったのに。 これでは守りきれないかもしれない。それだけは嫌だ。そう思うのに。 近くに転がる、セシリアが最後に繰り出した剣を、ヒメは見やる。 その装飾に覆われた剣は、図らずも本物のセシリア・オルコットの故郷の英雄が使っていたものだった。 「“約束された勝利の剣(エクスカリバー)”……」 皮肉な名前だと思い、そうではないのかもしれないと思い直した。 最後の最後まで「約束された勝利」を手放さず、自らの尊厳を守ろうとした彼女を笑えるだろうか。 そう、最後の最後まで、ゼロに等しい自分の『可能性』に賭けた彼女を。 「――『人間だけが神を持つ。今を超える力、“可能性“という名の内なる神を』……。 ねえ、教えてよ。可能性が人間の特権なら、人形(フィギュア)に神はいないの?」 ヒメの誰に対してでもない問いに、当然セシリアは答えない。 だが、せっかく捕虜にしたのだ。捕虜には尋問の必要がある。 彼女が目覚めたら何から話そうかと、ヒメは自身の迷いを上書きするように考えた。 【深夜/エリアJ(民家内・一階システムキッチン)】 【MS少女バンシィ@アーマーガールズプロジェクト】 【電力残量:55%】 【装備:アームドアーマーBS、アームドアーマーVN】 【所持品:クレイドル、基本パーツ(ビームサーベル×2、ビームマグナム、ビームジャベリン)、 アイスラッガー(ウルトラセブン)@ULTRA-ACT、拡張パーツ×1】 【状態:損傷軽微】 【思考・行動】 基本方針:雪菜を傷つけるものは全て倒す。 1:セシリアの扱いを思案中。 ※サイコミュジャックは付近に存在する遠隔操作系の武装やパーツのコントロールを奪取できますが、 パーツの所有権自体を奪うことはできず、またデストロイモード終了と同時に解除されます。 ※雪菜=シュネーライン(MS少女ユニコーンガンダム)を姉妹機として認識しています。 なお雪菜側の人格データに同様の設定が存在するかは現時点では不明です。 【セシリア・オルコット@アーマーガールズプロジェクト】 【電力残量:5%(回復中)】 【装備:なし(ISスーツ)】 【所持品:クレイドル、基本パーツ(ISブルー・ティアーズ、スターライトmkⅢ)、約束された勝利の剣(セイバー)@figma、拡張パーツ×1】 【状態:損傷軽微、睡眠中】 【思考・行動】 基本方針:??? 1:??? ※本体はISスーツと制服、ブルー・ティアーズは通常装備とストライク・ガンナー装備をそれぞれチェンジできます。 前:逸脱した存在達 -beyond the bounds- 投下順に読む 次:冥のミクル伝説 前:逸脱した存在達 -beyond the bounds- 時系列順に読む 次:Day after day MS少女バンシィ 次:ハッピーバースデー・デビルマジン セシリア・オルコット 次:ハッピーバースデー・デビルマジン ▲上へ戻る
https://w.atwiki.jp/kairakunoza/pages/1429.html
この流れをどうしたものかと自分に問うてみる。 しかし答えが出るわけもなく現実には理想的な逆転劇が必ず用意されるわけでもない。 ただ私に出来る事は己の力を信じて闘う事だけだ。 守りたいもの!第一回嫁決定戦・続 さて、冒頭三行で格好良い台詞を連ねてみたものの現実の私はガクブル状態。武者震いでもなければ絶頂に達する寸前の痙攣でもない、単にビビっているだけだ。 緊張度が際限なく上昇していく。マイクを持った震える手。次第に高鳴っていく胸の鼓動。荒くなる息遣い。 人前で歌うことなんて殆ど経験した事がないのに、それが大事な決戦の舞台へと使われるなんてまさに絶体絶命だった。 「えー、では柊選手お願いしまッス」 田村さんが言い終わるのとほぼ同時に音楽が流れ始めた。私が一番得意としている曲だが今は敗北への前奏曲と聞こえる。 運命の序曲は緩やかな曲調から始まった。私は一つ深呼吸、そして歌い出す。 光の三原色、それぞれのスポットライトが私を照らし旋律が風に乗って私の凛とした歌声が室内を満たしていく。 それでも……足りない。皆も分かっているだろうが歌っている本人の私にも分かる。 このまま最後まで今の最高潮の調子を保ってもこなたの点数には届かないだろう。遠く離れた所で必死に頑張る私をもう一人の冷静な自分が冷ややかな目で嘲笑しているのが見える。 それでも時は残酷なほどの速さと冷たさで過ぎ行く。私の周りの全てが自分を笑っているような感覚に陥る。 私を照らす照明の光は希望を示しはしないのだろうか。 「諦めないで……」 青色が極寒の荒涼、転じて終焉を連想させたその時、私の頭の中に聞き覚えのない声が響いた。 「もう一度良く考えてみて、これは何の闘いなのか……」 それっきり私の脳内は再び静寂を取り戻した。何の事だろうか。今私がやっているのは嫁決定戦――― 「…………!……そういう事だったのね……」 曲が終わると同時に呟いた。拍手で誰にも聞かれたりはしなかっただろう。 「さーて、注目の採点結果は……」 全員分の視線が採点中の機械の画面に集まった。急かすような目線に、しかし機械は動じる事なく自分の仕事を自分のペースでやり続ける。 そしてそれが終わった。 「七十九点!惜しくも八十点に届かなかったー!」 届かなかったが惜しくもなんともない。これで良かったのだ。 「ふふ、またしても私の勝ちだね、かがみんや」 勝利の笑みの仮面を顔に張り付けて私に歩み寄るこなた。 「……何勘違いしているんだ」 少し野太い声で言ってやるとその面に亀裂が生じる。 「な……かがみ、似てないよ」 それはどうでも良い。私は今から狂戦士の魂を使って魔物札を引きまくって追加攻撃を繰り出すつもりなどさらさらない。 「柊選手の言う通りッスよ、泉選手……」 こなたの背後には眼鏡を光らせた田村さんがいつのまにか立っていた。 「今までの競技は全て嫁ポイント、略してYPTを争うものだったんです!」 それ、略せてるのか?平仮名にすると文字数増えてるぞ。 「よ、嫁ポイント!?」 こなたの顔に驚愕の色が滲み出す。 「そう、この嫁決定戦には嫁ポイントと更にもう一種類、略したらMPTの婿ポイントが存在するッス」 だから略せてないっての。まぁそんな事はさておき常識的に考えて欲しい。私も勝負に勝てば良いものと思ってしまって気付けなかった当たり前の真実について。 普通は料理や歌が上手な方が嫁に適しているのではないだろうか。 「この闘いはいかに自分が婿ポイントを稼ぎいかに相手に嫁ポイントを稼がせるかが勝負の分れ目なんです。最終的な結果は婿ポイントから嫁ポイントを差し引いた得点数で勝敗を決めるッス」 自分で略称を呈しておきながら使わないとはこれ如何に。 「迂闊だったわね、こなた。自ら泥沼に嵌っていくなんて」 こなたの仮面が剥がれていく。明日にはあんたの衣服も剥ぎ取ってやるから覚悟しておきなさいよ。 競技場が再び泉家へと戻ったところで現状の整理をしよう。 もう会場を移動させる事はないからだろうか、リビングには丁寧に各選手の総得点表が張り出されている。それに目をやるとこなたのYPTの欄には『132』、私のYPTの欄には『97』とある。お互いのMPTは変化なし。 田村さんの言葉から推測するなら次からの競技は両方のポイントを変動させる要素が盛り込まれているのだろう。もしかすると削減する手段も用意されているのかもしれない。 この闘い実はかなりの戦略性を秘めていたりするのではないだろうか。自分のポイントを増やすか相手のポイントを減らすか、はたまたその逆のポイントを操作するか。 考えた結果、私は自分の婿ポイントを増やすのを優先するという結論に至った。死のノートを拾って新世界の神になろうとした天才高校生も言った通り、勝つには攻める事が大事なのだ。そう、責める事が……大事! そして最後に気になったのが私に語りかけてきたあの声。一体全体何者なのだろうか。候補に挙がるのは神様か熱烈なかがこな派か……後者の気がどんどんしてきた。 少し前必死に電卓を弄っていた馬鹿ではありませんようにと願って話は進む。つーかこんぐらい自力で計算しろよと。 「三戦目は客観!これはお二人にして頂く事は特にないッス」 そう説明をする田村さんは途中で話を中断し束ねられた数枚の紙を取り出す。 「予めお二人を知っている方々からアンケートを取っておいたッスよ。質問内容は二人の普段の様子についてッス。それを私とパティが判定して、嫁に見えるというような事が書かれてあれば嫁ポイントに十点加算、逆なら婿ポイントに十点加算します」 これは皆を信じるしかないだろう。 普段のこなたはしょっちゅう私をからかってくる。つまり私の前だけで見せるあの女々しい姿は誰も知らないというわけだ。 それはそれで非常に喜ばしい事限りないのだが、日常のイメージにこなたの女の子らしさというのはあまりない。 だがかといって私が女の子らしいという印象を皆が受けていると思えない。これは完全に天に任せるしかなさそうだ。 「まず一人目は……柊つかささんッスね。『普段はこなちゃんがお姉ちゃんをからかっている感じ』」 つ、つかさー!あんた家にこなたが欲しくないのかっ!?これからの時代は一家に一人は必要……じゃなかった、落ち着け私、私専用に一人いれば十分じゃないか。 「これは泉選手のMPTに加点ですね。パティお願い」 「ハーイ」 こなたの記録が塗り替えられる。そして田村さん、その間に何ネタ帳らしきものを取り出してペンを走らせている。 「続いて高良みゆきさん。『かがみさんは泉さんの保護者といった印象を受けますね』」 やっぱり頼りになるのはみゆきよね! 「パティ、柊選手のMPT変えて」 「了解デース」 パトリシアさんは判定の係もするのではないのでしょうか。良いように扱き使われている感じしかしない。つーか嫁と婿の判断の基準が分からん。そしてメモ帳仕舞えよ。 「次は……黒井先生ッスね」 そこまで手が伸びてたのか。良く答えてくれたわね。 「『泉、ネトゲ仲間の嫁はどないしたんや?』との事ですが……」 「Ohこなた!Japanは一夫多妻制ではアリマセンよー」 「あー、もう普通の関係に戻ったから大丈夫だよー」 私の為に本気でもない繋がりなのに別れてくれたなんて……思わず涙が出てきそうになってしまう。 「これは泉選手婿の経験があるって事ッスねー。泉選手のMPTプラス!」 悔し涙がね。 「次は小早川ゆたかさん。『家にいる時のお姉ちゃんはいつも柊先輩の話を楽しそうにします』と……これは泉選手のYPTに加点ッスね」 ここに来てようやくYPTに変化があったか。 それにしてもこなた、あんたって子は……!横目で表情を窺うと凄い赤くなって俯いている。この可愛さは罪だ。極刑レベルだ。 いや、こなたに死なれてしまっては困る。代わりに私の危なっかしい思考を断裁処刑して現実へと復帰、次の回答へと集中。 「岩崎みなみさんは『柊先輩の方が胸が大きいから』……柊選手のYPT追加」 判断基準そこっすか。 「お次は……蜂屋せいいちさんッスね」 ちょっと待て待て待て。何をしていらっしゃるんだあんたって人は。 ここでこんな奴知らねーとお思いのお方も多いかと思う。しかし私にとっては忘れるはずもなき悪夢を思い出させる忌まわしき存在。 そう、こいつは修学旅行の夜紛らわしい手紙を私に送りつけ、キーホルダー欲しさに私の可憐で純粋な乙女心を侮辱していったろくでなしの名前だ!ふつふつと怒りの感情が込みあがってくる。 某アニメの本名不明の主人公ではないが、あー忌々しい。まだ反省が足りてないのか私が奴の名前を書いた藁人形に五寸釘を打ち込んだ回数が足りなかったのか。これでこなたの勝利に貢献でもしやがったらどうしてくれようか。 「えーっと……『良く分からん』と書いてるッスね」 当然だろうが。そんな奴と私もこなたも殆ど接点ないわよ。少し考えりゃ分かる事でしょ円周率を整数でやってる今の小学生でも分かるわよ。 「無効票で良いッスね。次いきましょう」 とんだ時間の無駄遣いだったわ。今の間があれば自分の世界に入ってこなたと色々な事が出来たのに。 「次は……映画館のケーキバイキングの店員さんッス」 だから誰に聞いてんだ誰に! 「『G』」 いい加減指摘しようとしたら田村さんの口からアルファベット一文字らしきものが聞こえてきた。席を立ったついでに紙を覗き込むと、確かにそこには七番目のアルファベットの大文字しか書かれていない。しかも無駄に丁寧だ。 「柊選手のMPT加算ですね」 田村さん、あなたはそれから一体どれほどの書き手の思惑を汲み取ったのかしら。不満があるんじゃないかとこなたの方を見てみたら、仕方がないと言うような感じで唸っていた。だから何であれだけで会話経験皆無な相手との意思疎通が可能なんだよ。 まぁ私に得だから何も言わずに席に戻る。 「峰岸あやのさんは『柊ちゃんはリーダーシップとかある頼れる感じの人』との事で柊選手のMPTの加点要素ッスね」 しんじていたわよみねぎし。あんたならそういってくれるとおもっていたわ。 音声が流れないのを良い事に棒読みを隠しているわけではない。わたしのこころからのおもいだから。 「最後に日下部みさおさんで『柊の嫁はあたし』」 おいこら日下部。何どさくさに紛れてんのよ。 「これは無効ですかねー。泉選手と柊選手の競争には直結しませんから」 こういうところは律儀ね。不服な者はおらず最後のアンカーなのに何の変動も起こさず第三戦目は終了してしまった。 現在の総得点はこなたのYPTが『142』MPTが『20』、私のYPTが『107』MPTが『30』。 「第四戦目は想像!お二人の想像力を試させて貰うッスよ!」 昼休憩を挟んだ後、バトルは終盤へと差し掛かる。 「まずお二人にはこれを記入して貰います」 そして配られたのが縦横共に三つずつのマス目が書かれた紙。真ん中は既に塗り潰されておりこれから何が始まるのかを物語っているようだった。 「実は他にもアンケートを取っておいたんです。事前に調査したのは嫁に必要な要素、婿に必要な要素の二種類ッス」 今更だが本当に良く答えてくれたと思う。 「マスの中にこれだと思うものをカキコして下さい。そして一致したら塗り潰します。一列揃ったらビンゴ!得点、ゲットだぜ!」 後ろで電気鼠の擬似的な鳴き声が聞こえるのはあえて触れないでおこう。 「得点はその列に含まれている要素と三十の積で求めます。例えば嫁に関する要素が一つ、婿に関する要素が二つの場合嫁ポイントに三十、婿ポイントに六十の加点となります」 これはまた戦略的な競技となりそうだ。つーか想像力競ってるかこれ? 「基本は嫁要素と婿要素は均等に書き分けて貰いますがどちらかを偏らせる事も出来るッスよ。その場合超過した数と五の積の数だけビンゴ時に超過した側に掛けられる数字が小さくなります」 つまり嫁要素二個婿要素六個としたら揃ってもMPTの計算時は二十が掛け加えられ、その逆もまた然りと言う事か。当たりの時に含まれる婿要素の割合は高くなるが得られる得点は低くなってしまう。 何て頭使うゲームだよ……想像力ほんのちょっとしか干渉してないじゃない。 「ちなみに最初から塗られている真ん中は婿ポイントとして扱うッス。ではカキコ願います」 パトリシアさんからシャーペンを受け取って二回ほどノック、芯を出す。 ここはMPTを稼ぎたいところだ。YPTの方が圧倒的に優っているのだからこなたもそれは考えるだろう。 問題は地道に稼ぐか一発逆転を狙うか、だ。ローリスクローリターン、オア、ハイリスクハイリターンアンドスーパーエクスタシー。 馬鹿な事を考えながら出来上がった紙を眺める。これで大丈夫だろう。 一番上の段の左から紹介していく。料理、明るさ、頼もしさ。次の段は心の強さ、気配り。最後に強さ、優しさ、温かさ。特に変哲はないので詳しい描写は省略。 「嫁要素を言ってから婿要素を言うッスよ。では再び柊つかささんから。えーと……料理と笑顔。王道ッスねー」 料理は絶対出ると思っていた。予想的中気分良くマス目を塗り潰していく。こなたもどちらか、或いは両方当てたのだろう、シャーペンを紙の上で動かしていた。 「次は高良みゆきさん。気遣いと頼りがい」 これはどうだろう。近いものは気配りと頼もしさがあるのだが田村さんは一致したら塗り潰すと言った。しょうがなく私はその二つを見送った。 「黒井先生は……両方とも優しさッス」 私が書いている優しさは婿に求める方だ。これ見よがしとペンを走らせる。 「小早川ゆたかさん、和やかさと楽しさ。続く岩崎みなみさんは……優しさと包容力」 意外と当たらないものね。こなたはどうなってんのかしら。 「蜂屋せいいちさんで儚さと強さ」 おまっ!何神聖で高貴で気高き私のフィールドを汚してくれる! しかし埋まっただけ有り難く思うべきか、いや思えない。いそいそとチェックはするけど思えない喜べない。 「ケーキバイキングの人は料理と温かさ」 またしても有り難う御座います名も知らぬ一期一会の店員さん。こなたの宣誓の意味はこういう事だったのかしらと今更ながら考える。 「峰岸あやのさんは温もりと責任感。そして日下部みさおさんが両方明るさで終わりッス」 纏められた二人の意見を聞きながら当て嵌まった項目を調べていく。そして終了次第パトリシアさんが回収しに来た。これも一応補佐の仕事か。私にはどう考えても雑用としか思えない。 「えーと……柊選手は三列揃ってるッスねー……得点は嫁ポイントが六十点、婿ポイントが百八十点」 これが良いのか悪いのかはこなたの結果を聞かなければ分からない。 「泉選手は四列で……嫁ポイントが六十点、婿ポイントが二百点」 聞こえてきた数字に即座に反応しこなたを振り返った。 「私は賭けに勝ったよ」 「泉選手は嫁要素を従来のものより二つほど減らしてるッスね」 どうやら真ん中と少ない嫁要素を上手く利用したらしい。 こなたは減らした嫁要素二つをそれぞれの右隅に配置していた。その位置なら三列に掛かる事が出来て、更に残りは全て婿要素となる。 一列にある嫁要素が婿要素より多くならなければ良いのだから右端の縦列が当たらなければ後はどの列が揃ってもこなたは得する仕組みが出来上がっていた。 良く分からないって人はこなたSUGEEEEE!!とだけ思ってくれれば万事解決。 「これで勝負は最後まで分からなくなったね」 「上等よ。最後の最後で負けを認めさせてあげるわ」 私の闘志の炎は更なる火力上昇を見せる。風に吹かれて私達の点数表が揺れていた。 こなたのYPTは『202』MPTは『220』、私のYPTは『167』MPTは『210』。 いよいよ闘いは最終決戦へと駒を進める。 決する勝敗!第一回嫁決定戦・結へ続く コメントフォーム 名前 コメント ルールややこしくて難しいw(^^;)b -- 名無しさん (2023-04-28 13 49 37)
https://w.atwiki.jp/truexxxx/pages/134.html
それを知らず ◆2lsK9hNTNE 木々のひしめく森の中、鈍色の光りを放つのは伝説の刀鍛冶四季崎記紀が作りし完成形変体刀十二本の一つ、賊刀『鎧』。纏うのは人を人を喰らう生命体――アマゾンへと変貌させる溶原性細胞を内に秘める『オリジナル』のアマゾン、千翼。 まるで壁のような急勾配の坂を挟み、下で構えるのは剣を使わない剣法、虚刀流の七代目当主、無刀の剣士、鑢七花。 千翼が『鎧』を着るのは誰かを殺すための他に無く、七花の構えるも殺人剣術虚刀流を持って相対する相手を屠るために他ならない。 彼らがどのようにしてこのような状況に至ったのか、時間は少し巻き戻る。 PENTAGONでの激闘を終えた千翼は箱庭病院を目的地に定め歩いていた。 人を絶対に食べない決意を固める千翼だが当然腹は減るし体力も消耗する。リュックサックに入っている普通の食料は身体が受け付けないが、病院ならそれ以外の栄養源があるのではないかと考えたのだ。 後ろにそびえるPENTAGONを目印にすれば道を間違えることもなく進むことができた。それは鬱蒼とした森の中に入っても変わらない。もう少し暗ければそうはいかなかったかもしれないが、今は日に照らされたPENTAGONの威容が、振り向けば嫌でも目に入る。 七花を見つけたのはそうやって歩いて急勾配の坂を前に足を止めた時、坂の下を歩く彼の姿を発見したのだ。 山と病院と高い塔、どこか向かう悩んだ末に七花は塔――PENTAGONを選択したのだった。理由は見えていたからというただそれだけの理由だ。 しかし向かう途中で登るのが大変そうな坂にぶつかり、どこか他の道はないかと探しているのだった。 PENTAGONを背にして進む千翼とPENTAGONに目指す七花……出会うのは必然だったかもしれない。 千翼にとって幸運だったのは、その出会いが坂を挟んでのものだったことだ。坂の上にいた千翼は一方的に七花を見つけることができ、うつ伏せになって身を潜めた。 ここで千翼には二つの選択肢があった。 このままやり過ごすか。 それともここで七花を殺すか。 イユを生き返らせるためには全ての参加者を殺さなければいけないが、先程の戦いのダメージもまだ癒えていない。病院までは戦いを避けて進むのも一つの手だった。 しかし千翼が選んだのは前者であった。 理屈ではない。五月を殺した痛みが、重みが、千翼に人殺しから逃げる選択肢を許さなかった。 そうなるとまた別の二択が千翼の前に現れる。 賊刀『鎧』を着て戦うか、着ないで戦うかだ。 PENTAGONでの時のように戦闘中に着れる機会なんてそうそう無いだろう。着るなら戦闘を始める前だ。 しかし『鎧』を使うためにはあの姿――アマゾン態にならなければいけない。『鎧』で抑えているとはいえ制御の難しいあの姿にはできればなりたくない。 消耗しているとはいえ普通の人間相手ならアマゾンネオでも十分に圧倒できる。だが千翼はこの島に来てから何人も普通じゃない人間を何人も見てきた。むしろ普通の人間とほとんど会っていない。戦う力が全く無かったのは五月くらいのものだった。 千翼は前者を選ぶことにした。リュックサックを下ろし、なるべく音を立てないように『鎧』を着込む。ちょうど全て着け終えたところで七花が気づき、坂の上を見上げた。 「あんたは?」 「千翼」 七花の質問はいきなり現れた鎧姿に自然とこぼれただけで、具体的に訊きたいことがあったわけではない。それでも千翼は答えた。 「イユを生き返らせるために俺はお前を殺す」 自分への決意の言葉であったし、死ぬ前に理由くらいは教えておこうというせめてもの手向けでもあった。 人によってはここでイユという名が名簿に載っていたことを思い出し、その死を察することもできただろう。あいにく七花にそこまでの記憶力は無い。それでもイユというのが目の前の男にとって大切な存在だったということくらいはわかる。 この男は大切な存在を蘇らせるために戦っている。話し合いの余地は無い。もとより襲ってくる相手を説得できるような会話力など持っていない。 「そうか、おれは鑢七花だ」 七花は構える。 かくして話は冒頭に戻る。 にらみ合う二人。千翼が鎧の中で吠えた。その姿をアマゾン態へと変え、触手が鎧の隅々まで行き渡る。 賊刀『鎧』を纏う『オリジナル』の千翼、虚刀流七代目当主七花。戦いの幕が今ここに落とされた。 足が地を叩き重い鎧が中へ跳ぶ。 ここで少し補足をしておきたいのだが、賊刀『鎧』には詳しい使い方の書かれた説明書きのような物は付いていなかった。いや、付いているには付いていたのだが、名前や鎧の着方などが書かれていた程度でその詳しい構造までは書いていなかった。 『鎧』のその圧倒的防御力の秘密は”受けた衝撃を他へと逃がす”という性質にある。 『鎧』そのものは特別頑丈でなくとも、衝撃を受けないことで無敵となる。どんな衝撃にも耐えるではなく、むしろどんな衝撃にも耐えないからこその絶対防御――それが賊刀『鎧』だ。 しかしその性質も良いことばかりではなく弱点も持っている。衝撃を逃がす地面や壁と鎧が接していないと――例えば歩いて降りるのが困難な坂を下るために跳んだ千翼のように空中にいると――逃がす先を失った衝撃が逆に内部で爆発して装着者に生身で受けるよりも強いダメージを与えるのだ。 ようするに何が言いたいかと言うと。 千翼は敗北した。一撃で。 歴戦のライダーや鬼殺隊の剣士相手に圧倒した千翼は、鑢七花のたった一発の攻撃に倒れた。 アマゾン態が解除され、身体が地面を転がり仰向けになる。守るはずだった『鎧』からもたらされた衝撃に身体中が肉は裂け、骨は砕けた。人間ではあるば確実に死ぬところをこの程度で済んだのはさすがといったところか。 『鎧』の特性を知らない千翼には何が起きたのかさっぱりわからなかった。ただこれだけはわかった。 殺される。 このままだと自分は殺される。イユを生き返らせなければいけないのに。そのために五月まで殺したというのに。 呆気なく簡単に何も成せなかったまま、死を振りまいただけで死んでいく。何も始まらずに、ただ死んでいく。嫌だ。そんなのは嫌だ。生きたい。俺は生きたい。 立ち上がれない身体で千翼は這ってでも七花から逃げようとする。しかしぼろぼろの身体に『鎧』の重さまで枷となってうつ伏せになることすら叶わない。 一歩一歩する。七花の足音。死の足音。前に出て、彼は千翼の顔を見下ろして止まり――しゃがみこんで目の前に黒い板を見せてきた。 「あんたこれの使い方わかるか?」 「え?」 それはタブレットだった。千翼にタブレットを扱った経験はないが、長瀬たちが似たような物は使っていたし使い方は何となく知っていた。 「……わかるけど」 あまりに予想外の質問に千翼は何も考えずに正直に答えた。遅れてこれが自分の生死を分かつ質問かもしれないと気づいたが、時はすでに遅しだ。もっとも今回の場合は千翼の答えで正解だった。 「あんたおれの使ってくれないか?」 「は?」 「おれは本当もとがめに使われたいんだけどさ、さっき姉ちゃんにさらわれちまったんだ。どうにか取り戻さなきゃいけないんだけど姉ちゃんは強いし、おれは考えるのは苦手だからさ。取り戻すまでの間の仮の持ち主を探してたんだ」 いきなりと思える七花の言葉だが、一応彼なりの論理はある。 そもそも七花はとがめの代わりの持ち主を探すために動いていたのだ。千翼に対しても向こうからに敵意が無ければそのための話し合いをするつもりだった。 聞く耳持たなそうだったので応戦したが。しかし七花が殺す気で放った攻撃を受けながらも千翼は死ななかった。 襲ってくる相手を説得できるような会話力は七花にはない。だが叩きのめして身動きできない相手と話すくらいの会話力はある。 七花はとがめすら使い方を知らなかったタブレットを見せることで、千翼の頭脳を測った。タブレットの知識があるからといって、必ずしも頭がいいとは限らないことは七花にもわかっている。しかしとがめすら知らない知識を持っているということは、とがめに思いつけないことも思い点ける可能性があるということだ。とがめより自分を上手く扱える人間がありえない以上、それは大きな点だった。 もちろんどんなに自分を上手く扱えても危ない奴とは一緒にいられないが、七花から見た千翼は一撃で倒せた雑魚だ。死ななかったことには驚いたが体力だけいくらあったところで驚異ではない。 実際のところは倒せたのは完全に偶然であり、地面に接して『鎧』の特性が十全に発揮している今、とどめを刺すことすら一筋縄ではいかないのだが、そのことに七花は気づいていない。 断れば死ぬのだから絶対に断らないだろうという計算もあった。七花にさえできる簡単な計算だ。当然千翼にもできる。だが、 「なんで――自分を物みたいに言うんだ」 七花の言い方は千翼の癇に障るものだった。 「なんで――俺に使ってくれなんて言えるんだ。俺は皆を殺そうとしてるんだぞ!」 「うーん上手く言えないんだけどさ、ようするに俺は刀なんだよ。刀は一々斬る相手を選んだりしないだろ。そりゃもちろんとがめを殺せとか言われたら流石に断るけどさ」 生きているのに人であるにも関わらず、自分は刀であると、そう七花は言った イユは周りから物として扱われていた。死んで生き返った時に感情を忘れたから。二度と感情を取り戻すことのない動く死体だと。そう扱われた。 でもこの男は違う。感情はあるし、死体でもない。常人離れこそしているが生きた人間だ。なのにこいつは自分が刀だと主張する。イユは自分で主張することすらできないというのに。 イライラした。計算なんて関係ない。どんな利益があるとしてもこんな男となんて一緒にいたくない。 だが千翼は善逸を裏切った。五月を殺した。仲間を逃がすために一人残ったあの男も殺した。今更手段を選り好みするなんて、そんなことが許されるわけがない。 「……お前に指示をするのは構わない。でも持ち主にはならない。お前は人間として俺に協力するんだ」 だからこれが妥協点。物として扱わない。人として一緒にいてもらう。 「よくわかんないけど、それで別にいいぜ。それで俺は何をすればいいんだ?」 七花は深く考えずに適当に同意する。それもまた千翼には不快であったがこれ以上言い聞かせることは諦めた。 「……鎧を外すのを手伝ってくれ」 『鎧』は内部からしか開けることができない仕組みだが、今の千翼の力では外しても持ち上げることができない。 七花は言われた通りに、外した部位からリュックサックに片していく。全て片し終わったところでまた言った 「次は何をすればいいんだ?」 「俺をかついで病院に連れて行ってくれ」 「病院か。傷の手当をするんだな?」 「違う。栄養を取れる物を探すんだ。それがあれば傷は治せる」 七花の見立てではとても自然に治りそうな傷には見えなかった。 しかし七花は真庭蝙蝠のように理屈を無視しているとしか思えない忍法を使う者を知っているし、ここに来てからは火と弾が出る未知の武器や、とがめを襲ったどうみても人外の存在と接触している。本人がそういうならそうなんだろうと思うことにした。 「栄養が欲しいなら『たぶれっと』もあるぞ」 「タブレットなんかでどうやって栄養を取るんだ」 「ああ、いや、さっきの『たぶれっと』じゃなくて。俺の支給品にこんな物もあったんだよ」 そういって七花がリュックサックから取り出したのは、ビンに入った食べる方のタブレット。 「本来のは『なのろぼ』ってもんの栄養源として作られたらしいんだけどな、人間が飲んでも効果はあるらしいぜ。ただ一日が三つが限度で四つ飲むと頭が爆発するらしいけどな」 とがめは「そんな怪しい物飲めるか!」と言っていたが、千翼が飲むかどうかは本人が判断することだ。 タブレットの存在を知っている千翼からみてもそれは怪しいし、飲みたくない代物だったが、これ以上栄養が足らなくなるといよいよ人を食うことも我慢できなくなりそうだ。病院まで無事に辿り着ける保証もない。 千翼は意を決することにした。 「口に入れてくれ」 「わかった」 七花はタブレットを取り出そうとして、しかし蓋の開け方がわからず、千翼は回して開けるんだと教えた。 効果はすぐに現れた。自分の中でエネルギーが増えていくのを明確に感じる。傷の治りも目に見えて治っていく。空腹もいくらマシになったようだった。 扱いに注意は必要だし怖い代物だが、これは食事すらまともに取れない千翼にはこれ以上無い支給品かもしれない。 「すげえな。本当に治ってる」 七花も無邪気に感心している。 二人は知らない。このタブレットがとある世界のとある歴史において、史上最悪の厄災をもたらす原因の一つであったことを。 思えばこの二人はいつも知らないでいた。千翼は母が生きていたことを知らず、自分が溶原性細胞を振りまく存在であると知らず、鑢七花もまた英雄視していた父親がやったことの本当の意味をとがめと出逢うまで知らず、そして自分がどのような意味を持つ存在なのかも知らないでいた。 【C-7/1日目・早朝】 【千翼@仮面ライダーアマゾンズ】 [状態]:ある程度の空腹、ダメージ再生中、イユへの強い想いと人を食べない鋼の決意、自己嫌悪 、痛み [道具]:基本支給品一式、万能布ハッサン@Fate/Grand Order(※イユの亡骸内包済)、ネオアマゾンズレジスター(イユ)@仮面ライダーアマゾンズ、賊刀・鎧@刀語 、ナノロボ用タブレットの瓶詰め@ナノハザード [思考・状況] 基本方針:イユの痛みになって、一緒に生きる明日を目指す。 1:イユを生き返らせるために優勝する。そのために全員殺す。 2:イユと一緒に生きられる自分であり続けるために、絶対に人は食べない。 3:…………善逸、五月。ごめん。 4:アマゾン態になる時はできるかぎり鎧を纏うことで人を食う可能性を減らす。 [備考] ※参戦時期は10話「WAY TO NOWHERE」 ※人肉を食すことで、自分の人格が変わり願いに影響が出てしまうことを強く忌避・警戒しています。 ※賊刀・鎧をアマゾン態で装着時は若干サイズが小さくフィットしませんが、隙間を触手で埋めることで補っています。 ※魔剣グラムは破壊されました。 ※ダークウィングが蓮の仇として鏡の中から追跡しています。 【鑢七花@刀語】 [状態]:健康 [道具]:基本支給品一式、アンデルセンのタブレット@Fate/Grand Order [思考・状況] 基本方針:姉ちゃんからとがめを取り戻す。姉ちゃんから。あの姉ちゃんから…… 1:姉ちゃんからとがめを助ける。 2:ひとまず千翼に従う。 [備考] ※作品前半、とがめの髪がまだ長い頃。5話より前 【ナノロボ用タブレットの瓶詰め@ナノハザード】 名前の通りナノロボ用のタブレットだが、ナノロボは普段人間が取っているような栄養も有効なので逆もOK、そういうことにしておく。 どうやらアマゾンとは相性が良いらしく、特に効果が高い。 Next 姉は祈り、弟は乗る Previous 君の知らないものばかり 前話 お名前 次話 禁断の華を手折るのならば 鑢七花 南海怨身八裂心技 PHANTOM PAIN 千翼 目次へ戻る
https://w.atwiki.jp/rayvateinn/pages/193.html
それは特別な存在で 先輩二人の死は予想以上にデカくて…… 私はいったい何をしてるんだろう…。 唯先輩……澪先輩は勇敢にも探してくれてるのかな……? まだ生きてる私を探してるのかな…… そんなの……自分にはわからないけど……そうなってほしい。 自分に勇気はないんだ。 見つけられる立場なんだ……。いざって時に、先輩達は真面目になる。 いざって時……それが今だから、真面目に私を探してる可能性がある…。 もし、そうだとして……私はずっと立ち止まってるつもりなのでしょうか……。 ぅぅ……唯先輩……達……助けてください……。 私は死にたくない……死にたくないから……守って欲しいな~……。 ……って、そんな自分は甘いんだ。 でも……こんな危ない所で動き回って先輩達を探すなんて出来ない……。 せめてでも……人数が減ったら動くのはどうかな……? …………それじゃあもう遅い……です……。 ……私はどうしたらいいのですか?先輩………。 □■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ 一国の姫は一人の兵を連れて城を攻める ………訳ではないが、城に行くのは同じ。 既に姿が見えている場所に向かうだけのことだ。 凄く簡単なこと。 すぐに終わる。 そんなことを二人はしてる訳である。 サクサクと……それは道中に雑魚がまったく出ないようなカンジで…… 城に一歩ずつ近づいていった。 ―――だが、そんな快調はそこまでか? ―――敵?に遭遇するのが普通の冒険なのだから………。 今はバトルロワイアルでも、冒険に似てる?ことだし、 いつ敵が出るかわからないってことだ。 そんな場所にて……人を見つける。 話かけるべきかかけないべきか………。 それは悩むようなことだったが、結果的に話かけることにした。 理由なんて簡単なものだ。 死者を最小限に抑えたい今で、人を見逃す行為は出来ない。 それは危険人物だったとしてもだ。 今、排除しておけば後に助かる人が出てくるんだと……。 一般人であれば、保護してやれば良い。 という訳で、人の元へ……駆け付ける。 第一声はゼルダから始める。 「失礼します。話をさせて頂いて良いでしょうか?」 「……………」 相手に聞こえてないのだろうか? 反応が無い。何かあったのかと思うが、それは心に入れたままにする。 それから、再度呼んでみた。 「あのぉ……良いでしょうか?」 ゼルダの声を完全に無視している。 それでも諦めず、何度も声をかけ続けたら―――反応するのを願って。 「すいません!」 ゼルダは叫ぶようにして、声量MAXで言った。 少し――現実から離れていた少女はやっと気付いたようであった。 YATTAというようにゼルダは笑顔をつくったが――― 「………あっ……ああ……嫌です……」 少女は恐ろしい物を見るような目でこちらを見つめた。 身体も震えており、この殺し合いに恐怖を覚えているのだと思われる。 こういう場合には……保護をしてやるべきだ。 「だ、大丈夫です!安心してください。私達は敵ではありません」 ゼルダの言葉により、少女の震えなどは――― 止まることなく―――。 まるで言葉を信用していないような行動をした。 「あ、待ってください……ああ……」 逃走。 自分達を敵と見て彼女は逃げていってしまった。 やはり直球過ぎたんだろう……。結果は信頼を得ずに逃げられた。 このまま野放しにすれば――誰も信用しなくなって殺されるかもしれない。 いや、逆に人を殺し始めることも考えられる。 そうなる前に止めることを考えなくてはならない。 「行くぞ」 「はい」 二人は追走を開始したのだった。 彼女を救う為に―――まだ遅くないから運命を変えよう。 なんとしても信頼され、いずれ主催者を倒す駒としないとならない。 ―――彼女の逃げた先は城と真逆の方角だった。 それを知った途端に……二人に焦りの色が現れることとなる。 そういえば………この先のC-2は禁止エリアだったか……? □■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□ 人が怖い……。嵌められたくない……。 こんなに……怖い体験はもう嫌だ……嫌だ……。 いつもの軽音部の日常……学校の日常……それが恋しい。 きっときっと……あの人達だって私を―――。 うう………でも言葉が本当なら………駄目です……。 初対面の人は信用なりませんよ……。 先輩達……しか……私は信じれません……。 死にたくないから……死にたくないから……。 誰かに守られる……そんな迷惑なことされたくないですから……。 このまま逃げよう……。追いつかれたら命が無いかもしれないから……。 逃げる……逃げる……逃げる…… 逃げる……逃げる……逃げる…… それだけ考えて――私は真っ直ぐ逃げた。 ―――後ろを見ると、さっきの人達はやっぱり追って来ていた。 それが凄く凄く怖くて……泣きながら走りました。 追いつかれたら殺される。そんな気がするから………。 「あっ、にゃ!」 軽音部の先輩達は私を可愛がってくれる……。 何故なのかな……恥ずかしいことしてから……そうなった。 あずにゃん……自分はこう呼ばれる。 猫は嫌いじゃない。面倒を看たこともあるから知ってることだってある。 なんだろう……私は猫を……? 私は……後ろの人達に追い付かれて捕えられる時に……猫みたいな声を挙げたからそう思ったんだろうけど……。 本当は違うかもしれません。恐怖から逃げる為に思ったんだ。 でも既に恐怖から逃げる……そう思ってる自分になったから……。 恐怖心が一気に……私を襲うんだ……。 「嫌です……嫌です……死にたくありません……死にたくない……」 「安心を。私達は貴方を殺させはしません……だから信用して頂きたいのです……。 貴方の頼みがあれば受けますし……どうか信用を……」 どうしてこんなに信用を得たいのかな? それがわかりません。 わからないのは……情けないように思えてもくる。 私は実は一番だらしなかったんだろうかな……。 軽音部の中で一番………。 「とにかく忠告する。この先は禁止エリアだ。行かないほうが良い」 ずっと無言だった男の人も私を守るように忠告してきた。 ………それが本当なら私はもう数分後に死んでいた。 それをこの人達が阻止したんだ。 命の恩人になるんだ……。 私は悪いことしちゃったんだ……人に迷惑をかけてしまったんだ……。 「………ごめんなさい」 梓は下を向きながら、二人に謝まった。 何故と言わなくても理由は二人に伝わる。 ふと、空を見上げてみた。 夜は明け、朝がやって来ようとしている。 それは梓が謝まった時に――そうなったかのように―― ―――それから、私は二人に着いて来てくれと言われた。 どういう意味かわからない……けど何かあるんだろう。 そう思って……私は二人の後ろを歩くことにした。 特別な存在……この人達は私をどこまで信頼して守ってくれるというのか? 私は十分に足を引っ張るような存在なのに……それでも守り続けるのかな……? ………今はいいです。後でまた考えよう。 二人は梓を保護できて、一安心することができた。 この子の命はまだ続かせることが自分達に出来たこと。 ―――だがまだ終わってない。 自分達は次に城に行くんだ。 そこで――何が待っているのか? そして今度こそ、城の前に来た。 城門を前に心に声をかけてから――― 「よし、行きましょう」 ゼルダの声と共に歩き出した。 その途端に………第二回放送の声が聞こえてくる。 どこから聞いても悪の声がエリアに鳴り響く。 E-2 中野梓@けいおん! 状態:健康 大きなショック 恐怖 装備:なし 道具:基本支給品 まことのめがね@ゼルダの伝説 ネコ耳@現実 モンスターボール「エネコ」@ポケモン 1、先輩達を探して強力な人材を集める 2、先輩達が死ぬのが怖い 3、自分が死ぬのが怖い 4、とりあえず二人に着いて行こう E-2 アイク@ファイアーエムブレム 暁の女神 状態:健康 装備:なし 道具:基本支給品 ももいろぼんぐり@ポケットモンスター スター@マリオカートver かいものでんわ@マリオパーティ3 1、ゼルダ姫と行動・護衛をする。 2、俺の腕を試す 3、主催者を倒しにいく 4、城に行く E-2 ゼルダ姫@ゼルダの伝説 状態:健康 一途の不安 装備:フックショット@ゼルダの伝説 M61 バルカン 200/200 道具:基本支給品 コーラ@現実 メントス@現実 1、ガノンドロフの企みを阻止する 2、とりあえず隠れ場所を探す 3、城に行く 4、彼女を保護出来て安心 sm091 弾幕の嵐から生還せよ!【後編】 投下順 sm093 されど勇者は立ち上がる sm075 運命のダークキャッスル 中野梓 sm100 キャッスルツアー ~観光編~ sm075 運命のダークキャッスル アイク sm100 キャッスルツアー ~観光編~ sm075 運命のダークキャッスル ゼルダ姫 sm100 キャッスルツアー ~観光編~
https://w.atwiki.jp/coharu/pages/491.html
とある夕暮れ時、三姉妹揃って買い物へ出かけた煽りを食って、南家居間で留守番という憂き目に遭うことになった藤岡、そしてマコちゃん。 共に共通の話題も乏しく、まんじりともしない空気が漂って1時間が経過した。 静寂の中響く、時計の秒針の音だけが二人を包んでいた。 「――南の後輩、っていうけど…」 「は、はひッ!」 先陣を切ったのは藤岡だった。いきなりの問いかけに思わず声が裏返る。 「…学校で会ったことってあったっけ……?」 「い、いやッ、そのッ! お、おおお、俺、休みがちだし帰宅部だしッ!」 「……そっか」 しどろもどろになりながらも、良い言い訳が口をついて出たものだと内心で自分を褒めるマコト。 しかし、藤岡の次の疑問でその自負は打ち砕かれることとなる。 「マコちゃん。俺って魅力ないかな?」 「……へ?」 「南に想いを伝えても芳しくないし、ひょっとしたらどこか男として欠陥があるんじゃないかって思い始めてる」 「い、いやいや、そんなことないと思います! カッコいいですし!」 「ちょっとさ、自信をつけたいんだけど……協力してもらえないかな?」 「協力、ですか?」 マコちゃんにそう告げると藤岡はやおら立ち上がり、座っているマコちゃんの手を取り、立ち上がるように促した。 頭上に「?」マークを飛ばしつつも、誘われるままに立ち上がった。 「こういうのって慣れが大事だっていうからさ、ちょっとだけ女の子を抱き締める練習してもいいかな?」 真剣な、それでいて追い詰められたような表情で、一回り小さいマコちゃんを正面から抱きしめる藤岡―――――。 「え、ちょ、ちょっ! な、なっ、何をっ!」 「失礼な事をしているのは百も承知だけど、少しだけこのままで…」 正面から抱きすくめられ、頭の中が混乱するマコちゃん。 すっぽりと抱きかかえられて慌てふためくも、サッカー部のエースの絡め取りからは容易に脱出出来そうもなかった。 次第に、与えられる温かさに頭がぼうっとしてくる……。 続かない。 続けて!ダメ?ちぇっ。 -- 名無し (2009-07-25 01 25 31) 名前 コメント 9-369氏 9スレ目 保管庫
https://w.atwiki.jp/tuduru/pages/131.html
人の気持ちなんて、思い込みで決まるとか。 自分をいかに騙せるか、嘘を突き通せるか。 そういうことだと思うって、 よく解らない曖昧なことに、選択を下したら嘘になるの? 君の言ってることはあながち間違っちゃいないと思う。 けど、嘘とか、そういう言い方は違う気がするよ。 人の気持ちなんて、曖昧さをたくさん含んでで、 良くも悪くも感じてることはいろいろあって、 アンバランスに揺らいでる。 つまりさ、常に揺らいでる不確定さの選択をしたもんだから、 ”恐らくとか、かもしれない”って疑問の呪縛にかかって、 それを”嘘”だと考えているんじゃないの? 違うよ。 嘘ってのは、もっと意図的な選択だよ。 結果が予測できそうだからやるもんだ。 君の選択は試行錯誤のためのトライ&エラー、 答えが予測できないからとりあえずやる。 そこに意図なんてないよ、何かを知りたいという想いだけだ。 自分のことなのに、自分がよく解らない。 それが普通だと思う。 ゆらゆら揺れてんだ。 それはもう、迷走中も迷走中。 でも、だから、考えれるんだろ? いいことだ。
https://w.atwiki.jp/utauuuta/pages/3045.html
てあしくちびる【登録タグ すだち て タダノオンナノコ 春名手首 曲 紗繭】 作詞:すだち 作曲:紗繭 唄:春名手首・タダノオンナノコ 曲紹介 少女たちのほのりアヤシイ邂逅に 歌詞 (動画歌詞より転載) アナタはどうして 優しくわらうの? アタシはそれが とてもね、気に入らないの 花壇のなか 根は這わされて 伺うように ゆらゆら揺れる蔓 あちら、こちら、そちら、めまぐるしく 行きかう視線は針みたい「痛いの?」 白い指が なぞる背中 アナタが大事にしてるそれはもう捨ててしまうの? 要らないおもちゃなの? そんなの可哀想 右手に大きな鉛をひとつ 左手にたくさんを乗せながら こぼれて壊れて踏んづけられた 誰かの気持ちとかそれすらも 拾ってあげるアナタはさぞかし キレイに映ったことでしょう アナタがそんな風に ひたすらめくばせするから 忘れてしまうの いつもひとりだってこと あちら、こちら、そちらとせわしなく 振り蒔いた視線もいつしか途切れて 「後ろの正面…誰?」 覗く、指の隙間 落として潰れて跡形もない 誰かの心とかそれすらも 掻き集めて大切にしている アナタは今でもキレイなまま 花壇の端っこ群れを嫌って 悪態をつきながらひとりで 色味のない花ばかりを手折る アタシはどう見えていますか 「泣かないで」 なぞる頬 そうしてまた、アナタは… コメント 名前 コメント
https://w.atwiki.jp/kt108stars/pages/7148.html
513 名前:NPCさん[sage] 投稿日:2012/03/22(木) 11 35 20.65 ID ??? オンセで俺以外のPLが全員寝落ちした っていうかGMも寝落ちした 起きてるのは俺だけだった それが俺のオンセ初経験だった それ以来オンセサークルには近づいてない 514 名前:NPCさん[sage] 投稿日:2012/03/22(木) 11 52 19.75 ID ??? …なあ…それって… ……みんな寝オチに見せかけて別窓で誰かをハブってセッションの続きを… 515 名前:NPCさん[sage] 投稿日:2012/03/22(木) 12 05 52.51 ID ??? 514 しーっ! 522 名前:NPCさん[sage] 投稿日:2012/03/22(木) 13 08 01.18 ID ??? 514 ありえる話だけになんていうか…… しーっ! スレ316
https://w.atwiki.jp/vermili/pages/585.html
発言者:イヴァン・ストリゴイ 対象者:緋文字礼 「……どうやら、俺の知らない間に一皮剥けかかっているようだなァ…… けど、まだだ……いい具合に汚れてきちゃあいるが、まだその過去(よごれ)に馴染んじゃいない……」 「当ててやるよ。どうせ人生の答だの、犯した罪だの償いだの、色々悩んでるんだろ? ハッ……つくづくクソ真面目なんだな、お前さんはよ。そんな御立派な図体を抱えて、まだ(・・)そんな青臭い悩みを引きずってるなんてな……」 機械兵との死闘の後……死の足音が間近に迫ったイヴァンが、再会した“戦友”の未だ揺れる心を見抜き――― “人間はこう生きるべきなんだなんてのは餓鬼の頃から聞かされて育っている” 『隣人を愛せ』『他人に迷惑をかけるな』『手を取り合って歩め』というどの国や民族でも必ず聞く教え……これこそが反論の余地のない正論であり、自分達のような人間は結局それを踏み外した落伍者に過ぎない”と、自嘲と共に語って聞かせた言葉。 彼が己の生き方こそ至高などとただ盲目的に生きてきたのではなく、一般的な倫理や道徳を理解したうえで獣の道を生きる事を決めたことが現れている台詞である。 己の生き方に未だ迷いを抱いている礼に対して、どう生きるべきかなんてのは決まっていると告げた後にイヴァンは礼に促されて言葉を続けていく。 全人類がこれが出来れば、その時こそこの世界から争いは消えてなくなる。あるのはただ真っ白な笑顔と平和だと。 他者を愛し、慈しみ、支え合って生きる───そんな誰もが一度は教わるであろう正論を、歳を重ね色々なものに翻弄される内に、自分達のような落伍者は無くしてしまい…… 戦場を駆け抜ける英雄になりたい 世界を敵に回しても流星のように鮮烈に生きたい などと言った虚構の退避路に逃げ込むのだと、イヴァンは我が事ながら切り捨てて告げる 「美学や哲学なんてのは、所詮正論を全うできなかった連中の戯言だ。真っ直ぐ生き、そして死ぬ」 「それだけでいいのに、そんな事が出来なかった弱い連中ほど、生き様だなんだと言い訳に泣きつくんだよ」 「小難しそうな言葉や格好付けは、頭良さそうに見えるからなぁ、はは───」 「だから……考えるな。間違っているとか正しいとか、俺達はもうそんな言葉でどうにか(・・・・)なる領域にいねえ。とっくに脱落組みなんだって事に気づくんだ……」 「当たり前の事をやれて、当たり前に死ねる。罪だ後悔だとまともな事に悩むのは、そういう奴らに任せておけや」 「俺達は、もうやるしかないんだ(・・・・・・・・・・)。それは正誤の秤を超えている」 「しゃあないさ、しょうがねえよ。なんぜ俺らは馬鹿なんだから。迷うな、好きにやれとしか言えねえって」 そんなイヴァンのろくでなしであることを噛み締めて、それでもなお突き進めという言葉を聞き―― 「僕からこう言うのは何だと思うし、言われて君が嬉しいと思うかどうかも判らないが……」 「ありがとう。僕は、もう迷わない」 「そっちも、俺から言われて嬉しいかどうかは知らねえがよ……まあ頑張れや。 ―――しくじっても、たかが死ぬだけだ」 ずっと正しく生きられる存在へと憧れていた落伍者は己が貫くことを決めた真理へと至り――― 自らを立ち上がらせてくれた女と別れ、己自身の運命と対峙する……その瞬間を迎える。 他人に迷惑をかけるな→おう、トンチキ共よく聞いておけよ -- 名無しさん (2017-03-23 21 57 50) ↑「勝者の義務とは貫くこと、俺はこの選択こそが世界を拓くと信じている」 -- 名無しさん (2017-03-23 21 59 48) イヴァンさんて本当に真人間だよな -- 名無しさん (2017-03-23 22 00 04) クリックするまでゼファーさんの後ろ向きセリフ化と思った。ごめんね、イヴァンさん -- 名無しさん (2017-03-23 22 00 43) ↑4「知ったことか!」(迷惑を遥かに上回る恩恵と成果勢) -- 名無しさん (2017-03-23 22 02 52) ヴィルヘルムに、ダインスレイブを始めとした数多の戦闘狂とは一線を画す部分。 -- 名無しさん (2017-03-23 22 11 53) 伊達に主人公の兄貴分やってもおかしくないキャラとは言われていないぜ -- 名無しさん (2017-03-23 22 28 25) ガチで主人公がホロロギウムに所属してた設定の物語読んでみたい -- 名無しさん (2017-03-24 02 06 53) 黒円卓然り強い中二病に限って美学や哲学を語る気がする -- 名無しさん (2017-03-24 21 46 03) あの世界で正論なんて覇道神になって塗り替えるものだし… -- 名無しさん (2017-03-24 22 13 05) 正論ばっかなのも考え物だけどね。どっかの糞眼鏡の楽園とか「正論」をつきつめた結果だし -- 名無しさん (2017-03-24 22 42 00) あれの正論は因果応報、優劣、損得に限ってて、イヴァンの例に挙げた人としての真っ当さ、人道的な正論はほとんど無視してるし・・・ -- 名無しさん (2017-03-24 23 01 51) 『隣人を愛せ』『他人に迷惑をかけるな』『手を取り合って歩め』『真っ直ぐ生き、そして死ぬ。』つまりアッシュじゃん。 -- 名無しさん (2017-05-02 22 24 19) ↑おっ?そうだな(墓とパトラッシュ) -- 名無しさん (2017-05-02 22 57 06) 墓に入ったり、恋人に看取られて安らかに死ぬのを良しとするのはどの国や民族でも聞くものだからきっと正論(すっとぼけ) -- 名無しさん (2017-05-02 23 46 47) イヴァンさんのこの一線の引きかたを光のトンチキどもも出来れば…いや、それもうトンチキじゃねえな -- 名無しさん (2017-05-03 11 47 19) ↑この台詞って、要はありのままの自分を認めろって事なんじゃないかな。正論を全うできない異常者ならそのまま走ればいい。正誤の秤を超えているからってのもそうだろうし。 -- 名無しさん (2017-06-12 12 08 35) 確かに礼さんも凌駕に憧れ抱いてたけど最終的には凌駕とは違う道進んだからな。 -- 名無しさん (2017-06-12 12 10 44) ↑尚凌駕も、礼さんに憧れ抱いていた。そこが光のトンチキとは違うんだな。同じ物しか見ていないところとか。 -- 名無しさん (2017-06-12 12 12 37) ↑いや、糞眼鏡はグレイに対しては辛辣だったけど、逆襲劇の事も一定の評価はしてたぞ。本気おじさんも本気を出せばいいだけで方向性は問わないからなあ。 -- 名無しさん (2017-06-12 12 14 34) ↑本気を出さない。一定の評価を下せるレベルに達してない。に嫌悪してるからね。あの二人。むしろ本当にイカレテルのはガニュさん。 -- 名無しさん (2017-06-12 12 16 38) ↑そうか。ガニュさんは他人を巻き込むような事はしない人だと思うぞ。うん。メンヘラ眼鏡は例外として。 -- 名無しさん (2017-06-12 12 18 29) 「俺達は、もうやるしかないんだ。それは正誤の秤を超えている。しゃあないさ、しょうがねえよ。なんぜ俺らは馬鹿なんだから。迷うな、好きにやれとしか言えねえって(他人に迷惑をかけないで)」この言葉ほんと好き。誰にも迷惑をかけないで夢見続けろというのは自分には隣の飽いていれば良いのだより救いがあった。 -- 名無しさん (2017-07-13 20 32 36) 正田「厨二病とか早く卒業しようぜ」高濱ぁ「厨二病でもいいじゃない人間だもの」な印象 -- 名無しさん (2017-07-13 20 40 10) ↑結局双方とも自分が只の人間である事を認め、受け入れて生きていく。って事だぞ -- 名無しさん (2017-07-13 21 10 36) ↑そして双方とも最後には真人間、もしくはそういう精神性に近いものが勝つ。やっぱ王道って…最高やなって -- 名無しさん (2017-07-14 14 01 35) 真人間が救われるべき、っていうのは逆に言うと、真人間以外は報われるべきではない、ってことでもあるけどな。いや、それが正しいんだろうけど、何か、世の中はそこまで多様性を認めるほど広くはないんだな、って時々切なくなる・・・・・・・・。 -- 名無しさん (2017-12-08 11 19 34) ↑実際、人間は誰とも関わらずに生きれるほど強くはないし、誰とも出会わないで生きれるほど世の中は広くない。というか、世の中自体が万人が救われるようにできてない。迷惑かけるような連中は許されるべきではないし、排除されるべき連中は世の中が回るために排除されて当然だから仕方ない。 -- 名無しさん (2017-12-08 11 28 13) ↑ゼファーさんがキレそうだな、その結論。でも、ゼファーさんが死なないとゼファーさんの守りたい日常ごと世界が滅ぶような状況で、生け贄拒否した時、「じゃあ、お前の世界(日常)ごと死ねよ。」とか言われたら、ゼファーさんがどうするは興味ある。 -- 名無しさん (2017-12-08 13 19 26) ↑5高濱ァも自己閉塞した厨二病はダメよしてるしな -- 名無しさん (2017-12-08 14 22 56) ↑2 本編で見たとおり ーーでだから?で生贄求めて来た相手スパーンだろ -- 名無しさん (2018-03-27 00 00 38) ↑生け贄求めてきた相手スパーンはしそうだけど、↑3が言ってるのは「ゼファーさんが死なないと事態が解決しないかつそうしないとミリィ等のゼファーさんが守りたい人達が犠牲になる場合」だから、そういう時にゼファーさんがミリィ達とかの為にどう行動するのか、ってことじゃないの?まぁ、自分が死なないとミリィ達が犠牲になるぐらいなら、誰かに強制されずともゼファーさんは自己犠牲とかしそうな気もするけど。 -- 名無しさん (2018-03-27 00 56 33) ↑自分の周りが死ぬぐらい力がある奴なら自分ごと自爆して殺しそう -- 名無しさん (2018-03-27 16 20 06) ↑実際、ヴェンデッタ本編の最後は特攻攻撃での自己犠牲だしな。 -- 名無しさん (2018-03-27 16 24 59) ↑ゼファーさんが何の抵抗もなしに生贄になるとは思えないし… -- 名無しさん (2018-03-27 18 25 46) というか、「大事な誰かがいないと頑張れない」のがゼファーさんだから、世界の為に死んでくれ、って言われてもそれが大事な人を救うのに絶対必要とかでもない限り「俺達は嫌なんだよ!」って言って全力抵抗しそう。抵抗した後に自虐もしそうではあるけど。 -- 名無しさん (2018-03-27 18 37 53) 「立ちなさい、ゼファー。まだ一回死んだだけでしょう?」 -- 名無しさん (2018-03-27 20 46 03) 「立ちなさい、ゼファー。似た声の司狼君なら死んだ後も蘇ったわよ?」 -- 名無しさん (2018-03-27 20 50 53) 「立ちなさい、ゼファー。あなたには次の運命が待っているのだから……………。(嚇怒の救世主を見つつ)」 -- 名無しさん (2018-03-27 20 57 13) ↑1.2.3 スパルタ教育すぎる(白目) -- 名無しさん (2018-03-27 23 36 25) ↑真人間への更正するための道は辛く厳しいのだ… -- 名無しさん (2018-03-28 00 05 50) ↑上のスパルタを乗り越えられる人物を人間扱いしていいのか? -- 名無しさん (2018-03-28 00 21 21) ゼファーさんだって男の子なんだ、ただのやせ我慢の一つや二つ余裕余裕 -- 名無しさん (2018-03-28 00 25 24) 因果を砕くやせ我慢ですね分かりません -- 名無しさん (2018-03-28 10 37 34) 高濱ァ!の言う真人間って誰かを踏みにじることを良しとせず、誰かに手を差し伸べ、少しずつでも前に踏み出そうとする人のことじゃないかな? -- ヴェンデッタ√のゼファーさんはトリニティでのケルちゃんの行動と経験を含めて、高濱ァ!の定義する真人間に成長したんだと思う。 (2018-12-20 00 03 52) 主人公の兄貴分あたりが言いそうなセリフなんだけど敵なんだよなぁこの人… -- 名無しさん (2020-02-19 21 32 02) グレンファルト「つまり正論は至高と言う事だな」 -- 名無しさん (2022-01-10 21 40 30) ↑ちゃんと正論言ってれば人気出たんだろうけどなあ… -- 名無しさん (2022-01-10 22 15 42) ↑アッシュも「正論が役に立たない時なんていくらでもある」って言ってたしね -- 名無しさん (2022-03-31 23 39 30) いいやまだだ!誰であろうと頑張りさえすれば出来るのだか!貫徹の意思力と不断の努力の果てに正道を歩めると私は固く信仰している!全ては心一つなりっ! -- 名無しさん (2022-04-04 11 47 04) ↑4あなた正論マウントでロジハラしたり、もっともらしい正論にかこつけて糞なことする人じゃないですかやだー -- 名無しさん (2022-04-06 18 25 07) 名前 コメント