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賽の河原 1KB 賽の河原 「一つ積んでは父のため……二つ積んでは母のため……三つ積んでは国のため……」 そこかしこからこんな歌が聞こえてくる。 いわずと知れた賽の河原。しかし、そこにはいつも居るはずの鬼が居ない。先日、鬼達は解雇されたのだ。 ここ最近の世界不況は、こんな所にまで影響を及ぼしているのである。 しかし、鬼が居なかったら子供達は、すぐに石を積み終わって成仏してしまう。 それだとノルマを達成できない。閻魔様に怒られる。 そこで、石の代わりにあるものを用意した。 「そこのがき!れいむにあまあまちょーだいね!」 ゆっくりである。 三日前から、ゆっくりの底部を特殊液でコーティングしたものを、子供達に積ませる事にした。 これならば、ゆっくりは動く事が出来なく、彼女達がが飛び跳ねたりして、山が崩れる事はない。 でも、それならば石のままでも良いはずである。では、何故ゆっくりを使用するようになったのかというと…… 「まりさはうごけないんだぜ!だからどれいのおまえがごはんをはこんでくるのはとーぜんなのぜ!」 「ありすにすっきりさせないなんて、とんだいなかものね!さっさとうつくしいまりさをよういしなさい!」 「むきゅ!このもりのけんじゃのぱちぇさまにごほんをもってこないなんて、なんてばかなの!」 「あまあまよこちぇじじぃ!」「ひざまづいてあんよをおなめ!」「んほぉぉぉぉぉぉ!とってもかわいいおちびちゃんねぇぇぇぇ!」 わいわい。がやがや。やいのやいの。ゆーだの。やーだの。 「ヒャァ!たまんねぇ!虐待だー!」 ゆっくりの罵倒を一日中聞いていたら、さすがの子供達もたまらない。 鬱憤が積もりに積もって、つい虐待をしてしまう。 「まずは底部をこの石で!」「ゆぎゃぁぁぁぁぁ!でいぶのふぇちごころくすぐるあんよがぁぁぁぁぁ!」「れいむしね!」 「そんなに腹が減ったなら、石を食いやがれ!」「ば、ばりざのげいのうじんみたいなはがぁぁぁぁぁ!」「まりさしね!」 「てめぇの目ん玉アマギってやる!」「ありずのうるうるつぶらなおめめがぁぁぁぁぁ!」「ありすしね!」 「えれえれえれ……」「ぱちゅりーしんでる!」 ゆっくりの山、崩壊。 「すっきりー!!!……あ!山が!」 こうして、子供達はまた最初から山を積まなければならなくなるのである。 「一つ積んでは父のためヒャァ!……二つ積んでは母のためヒャァ!……三つ積んでは国のためヒャァ!……」 既存作 妊娠過程 食葬 ふたば系ゆっくりいじめ 7 浅瀬 ふたば系ゆっくりいじめ 8 鉄鍋 ふたば系ゆっくりいじめ 17 さとり ゲームあきの作品集 トップページに戻る このSSへの感想 ※他人が不快になる発言はゆっくりできないよ!よく考えて投稿してね! 感想 すべてのコメントを見る 地獄? 虐待お兄さん養成所の間違いだろ? -- 2014-06-26 22 09 27 我々の業界ではご褒美です -- 2014-06-24 22 43 40 自分の心の中の鬼と戦うんですね。わかります -- 2013-07-21 01 40 34 良いのかこれは?あの世的に本当にこれで良いのか?汗 -- 2012-12-10 14 18 24 「ぱちゅりーしんでる!」に吹いたw -- 2011-10-07 21 15 46 もう…ずっとここでいいや俺…ゆ虐楽しいし…ってなる子供が出てきそう -- 2011-01-15 23 01 55 このシチュでヒャッハーせずに耐えろとか…恐ろしい地獄だぜ…ゴクリ -- 2010-09-04 18 23 45 永遠にヒャッハーできるんだから天国の間違いじゃね?w -- 2010-06-13 22 07 07 最終的にはヒャッハーを我慢して詰まないといけないんだぜ。 どう考えても地獄です、ありがとうございました。 -- 2010-03-30 16 29 14 地獄なのか天国なのかわかんねぇww -- 2010-01-20 20 30 37
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一週間 27KB 虐待-普通 制裁 ゲス 透明な箱 現代 虐待人間 今回は普通に(?)ゆ虐してみました。 俺は虐待鬼威参。 月曜日は嫌になる。これから一週間が始まると思うと気が乗らない。 憂鬱を吹き飛ばしてくれるコ○ラさんも居なるわけもなし。 そんな事を考えて出勤する、毎度の事だが何か良いアイディアはないか? で、思いついたのが曜日ごとにテーマを決めてゆ虐をする、という事だった。 在り来たりかもしれないが、何もないよりは幾らかマシである。 いろいろ考えながら仕事をしていたら、あっという間に月曜日は終わってしまった。 月曜日 月、つき、ツキ…月を使ってゆ虐なんて出来ないし… 早速行き詰ってしまった。 まてよ、月が使えないなら月に送ってしまえば良いじゃないか。 「というわけで、お前ら今から月に行って来い!!」 「どういうわけなのぉぉぉぉぉ?!!!」 これは帰り道で見かけた(探した)シングルマザー、親れいむと赤れいむ2匹だ。 こいつらがどうして野良をやっているかは知らないが、まあ、性格の問題もあるだろう。 そんなこいつらを有効利用することにする。 季節はまだ秋といった所、ちょうど欠けたお月様が美しい。ここは川原の土手なので風が気持ち良い。 まずは赤れいむ1匹を虐待用に買っておいた打ち上げ花火(一発物タイプ)の上にボンドで固定する。 「ゆんやぁぁぁ!あんよがうぎょきゃないよぉぉぉぉ!!」 「おちびちゃんになにするのぉぉぉ!くそにんげんはおちびちゃんにあやまってねぇぇぇ!!!」 「これかられいむちゃんは、お月様に向かって飛んで行くんだよ、ゆっくり理解してね」 そう言って花火に点火する。 邪魔が入らないように親れいむを足で押さえ、赤れいむの残りを指で摘み上げておく。 何が起こるかも解らないくせに、騒ぎ立てるれいむ達。 これは記念すべき第一歩だ、ゆっくりの夜明けだ。 シュルルルルル……ポン!………ドンッ!パラパラパラパラッ 「?!」 一瞬の事で何が何だか解らなかった。 しばらくするとおそらく赤れいむの物だったのだろう、リボンの残骸がヒラヒラ舞い降りてきた。 れいむ親子はいきなりの音と光に呆気に取られて硬直している。 ぽかんとした間抜け面をさらす親子、それを照らす月明かり…風情があるな。 「なにがおこったのぉぉぉぉぉぉ?!!おちびちゃんはどこへいったのぉぉぉぉ??!!」 「おねーしゃんがいないよぉぉぉ!?ゆんやぁぁぁぁぁ!!!」 「俺に言われても解らん、いったい何がどうなったのやら?」 「なにいってるのぉぉぉぉ!!じじいがなにかしたにきまってるでしょぉぉぉぉぉ!!」 一応母性(笑)というやつがあるのか、必死に騒ぐ親れいむ。 おかげでかなり満足してしまった、月曜の憂鬱が赤れいむと一緒に文字通り吹っ飛んでしまったのだ。 はっきり言って、もうこいつらはどうでも良いんだが…… 俺はこの町を愛する鬼威参、町の美化に協力せねばなるまい。 先ほどの赤れいむは砕け散ったようだが、それで諦めてしまっては砕けたれいむに申し訳がない。 先人達の失敗があるから成功があるのだ。 「まあ、お前らも月に行って来てくれ!」 「なにをするのぉぉぉ!おちびちゃんをはなせぇぇぇぇぇ!!!」 俺は赤れいむを摘み上げると、ロケット花火をあにゃるに挿入してボンドで固定した。 「ゆふんっ!れいみゅのあにゃるしゃんがへんじゃよぉぉぉ!いちゃうけじょきもちいいにょぉぉぉ!!」 「おひびちゃんになにじでるぅぅぅ!やべろくそじじぃぃぃぃ!!!」 これだけでは当然月になんか行ける訳がない。俺は残りのロケット花火を赤れいむに対角になるように紐で縛りつける。 念のためボンドでも固定しておく。導火線を長くし一本にまとめておく。 れいむ型ロケット2号の完成だ。 「お前の死は無駄にしない、安心して月に逝って来い!」 「やべろくそじじぃぃぃ!れいむのおちびちゃんをかえせぇぇぇぇ!!」 「いやじゃぁぁぁ!こりぇとっちぇぇぇぇ!!!」 親子の涙の別れも済ませた所で、導火線に火をつける。 人類の期待を乗せてカウントダウンといきたいところだが、今度は見逃さないに集中しよう。 どんどん短くなっていく導火線、纏められていた所が燃え尽きいよいよ個体ロケットブースターに点火だ。 ヒュヒュヒューーーーン! パーーーーーン!! 「おそらをとんでるみたい」すら言う間も与えず飛び去ったれいむ2号。 角度が悪かったのか、川の方へ飛び去り破裂した。 呆然とれいむ2号が飛び去っていった方角を見つめる親れいむ。 ショックだったのか、微かに震えているがいまだに硬直したままである。 月をバックにこの間抜け面の写真をとっておけばよかったかな? 「おぉぉちびちやぁぁぁぁぁぁぁぁんん!!!」 ようやく石化解除されたれいむが泣き叫ぶ、おちびちゃんの尊い犠牲に月夜に吼える。 実際のところ、本当に赤れいむが居なくなって泣いているのか怪しいところではあるが… …秋の長夜のゆ虐は絵になるな。 「ぐぞじじぃぃぃ!よぐもおじびじゃんをぉぉぉ!でいぶがじんぐるまざぁぁじゃなぐなっじゃっだでじょぉぉぉ!!」 もう十分堪能してしまったのだが、これも駆除しないと町の美観を損ねる。 どう処理しようか考えた挙句… そうだ、この方法なら月に届くぞ! それに気が付いた俺は、れいむを鷲づかみにして川に向かって放り投げる。 「よろこべれいむ!お前が月面到着ゆっくり第一号だ!!」 「はなぜぇぇぇぇ!!……おそらをぉぉぉぉん」ザッパーン! 醜い姿の月面着陸船は、水面に映った月に到着すると同時に水飛沫を上げ黒い夜の川に消えた。 しばらくもがいていたのか水面がゆれていたが、すぐに静寂が訪れる。 そこにはただ有明の月ぞ残れり…なんてね。 火曜日 昨日は上質なゆ虐を堪能したため、今日はより質の高いゆ虐をしたいのだが… 火、火を使った虐待は有り触れているからな。 そんな事を考えながら仕事をしていると、 「おーい、こっち来て野良を片付けてくれ」 どうやら、職場に野良ゆが紛れ込んでたようだ。 俺の職場の工場は、山のふもと近くにある工業団地の一角にある。 山が近いせいか、野生のゆっくりがそのまま野良化することが多いようだ。 食料はそれほど無いと思うのだが、住みやすいのか廃材を家にしたり閉鎖された工場内に進入してたりするらしい。 そういうわけで、この辺りではかなりの高確率でゆっくりに遭遇する。 工場内に野良ゆが紛れ込んできて仕事の邪魔をするので、定期的に排除しなくてはならない。 俺の勤めている工場の人間は、殆どがゆっくりをゴキブリくらいに思っているので、 駆除は専ら新人の俺が行う。人面で喋るゆっくりは、駆除するのを躊躇う人間も多いのだ。 俺は平気だけど。 そんなわけで、これから駆除を行うわけだが…… 作業を中断しようとして、ふと今持っていた物に目が留まる。 これは使えるな。 「きたないてでさわるんじゃないんだせぇぇ!はなせくそにんげん!」 汚い手、それもその筈だろう。素手で触るにはこのまりさは汚れ過ぎている。 なので作業用の手袋をつけたまま、まりさを掴み頭を逆さにして落ちない程度に、 潰れない程度に万力で固定する。 「いだぃぃぃ!やべるんだぜぇぇぇ!いまならゆるしてやるからさっさとこれをはずすんだぜぇぇ!!」 苦痛に顔を歪めるまりさ、汚いあんよ醜いあにゃるを必死によじり脱出を試みる。 俺は早速準備を始める事にする。使う道具はガス溶接機。 慣れた手つきですばやくガスに点火する。 勢いよく燃える赤い炎、これだけでも十分汚物は消毒ごっこが出来るのだが、それではただの火炎放射器。 酸素の量を調整していくと、赤い炎の色と形状が変化を始める。 色は赤から青く、青白く輝いていく。形は放射されていた物がだんだん小さく細くなっていく。 肉眼で見るのが少し眩しくなるほどの輝きに変わったそれを、ブリブリしているまりさのあんよに近づける。 「?!…………………ぎょべぼももぶがぼどぶべごごご…!!」 炎を当てた瞬間、炎より少し大きめに黒い丸が出来る。 余りの高温に即炭化してしまったまりさのあんよ、それもすぐに崩れ落ち餡がむき出しになる。 周囲には焦げっぽい甘い香りが立ち込める。 本来ならば、餡が漏れ出すのだろうが、餡も焦げ固まっているためそれが蓋となり餡の流出を防いでいる。 何をされたのか解らなかったのだろう、少し間があって解読不明な言語を撒き散らすまりさ。 目玉をひん剥き号泣するその姿は不細工極まりない。 痛みのためか恐怖のためか分からないが、しーしーまで撒き散らす始末。 本来なら鉄を溶接するための炎だ、熱くないわけが無いのだ。 「ぐびごぢぼぼげどどどごぼぼぼぼでぎげごぐぐぐ…!!!」 今だに凄まじい苦悶の呪詛を吐くまりさ。 今度はその汚らしいしーしー穴と、あにゃるに炎を当ててみる事にする。 「…?!のごべべべぐばごばごごごごご…!!!」 一瞬ビクリと反応した後、より一層大きく目を見開き身を震わす。 しーしー穴周は先ほどと同じく黒い水玉模様に変化した。水漏れの突貫工事も無事終了だ。 続いてあにゃるにも同様の処理を行う。これでもう二度とあにゃるが遣われることも無いだろう。 「なにやってるんだ君は?さっきから変な音が聞こえるんだが… なんだこれ!ぶっさいくなゆっくりだな…」 まりさの撒き散らす騒音を聞きつけ、職場の先輩が現れる。 俺は駆除もかねての実験と称して、この状況を説明する。 ためしに実演すると、必死に身をよじり苦しむまりさに何か感じるものがあったのだろう。 俺にもやらせろと加わってきた。まともに言葉も発することも出来なくもがき苦しむまりさ。 その様子を見て先輩の目の色が変わり始める。ゆ虐の楽しさを解ってもらえのだろうか? 「お前ら揃って何やってるんだ?今は休憩時間だって言うのに…」 「いまはおやつのじかんなんだよーわかるねー?」 そういって現れたのは、ここの親方と愛猫(?)のちぇんだ。 このちぇんは野良なのだが、猫好きな親方が可愛がっているので駆除を免れている。 甘やかされている性か最近ゲスの兆候が見られるのだった。 俺達は事情を説明すると、興味深そうに様子を見守る。 「ぼぐごごご!ぎゅべもも!ぼぼどど!ぶべぐぐぐ!!」 炎を当てられる度に増えていく黒い水玉模様、さながら新種のゆっくりのような姿だ。 もはや言葉すら忘れてしまったのではないかと思われるほど意味不明な叫び声を撒き散らす。 涙はもう枯れてしまったのか、先ほどから出なくなっていた。 「意外とこれは面白いな、新人に危険性を勉強させるのにもいいかもしれんな…」 親方のこの言葉のおかげで、このゆ虐は正式に認可された。 「ごわいよぉぉぉぉぉ!!わがらないよぉぉぉぉぉ!!!」 野良まりさのあまりの惨状を目の前にして、ゲス気味ちぇんが叫びを上げる。 親方がそれをなだめるが、この性でせっかく認可が下りたゆ虐が廃止されても困る。 俺はすかさずフォローに入る。 「ちぇん、怖がらなくていいよ。このまりさはゲスな野良だからこんな目にあっているんだよ。 ゆっくり出来ないゆっくりだからお仕置きをしてるんだ。こんな目に合うのは人間に汚い言葉を使ったり、 あまあま持って来いと要求したりする悪いゆっくりだけだよ、安心していいよ。」 そう言って俺はちぇんに怪しく微笑む、親方は俺の言葉に満足したのかそれに同意した。 ちぇんはガチガチ震え、涙としーしーを垂れ流していた。 これで少しはゲス治療になるだろうか?そんな事を考えている内に体中に黒い水玉の出来たまりさが完成した。 目と口は潰してない。髪は所々焦げており、円形脱毛されているところもある。全身から焦げた甘い匂いをはなっている。 もはや声も出ないのか、大きく目を開き歯を剥き出しガチガチ震えるのみだった。 「これでも生きているなんてすごいな、不思議生物だな、また駆除する時は教えてくれ」 「確かに生命力だけは凄いですね…意外と面白かったですか?」 「結構楽しかったかもしれない…」 先輩と俺は大満足。今日のゆ虐も大成功だ。 ちなみに万力から解放されたまりさは一応親方とちぇんに見せに行った。 親方は面白そうにまりさを見ると、空の植木鉢にまりさを入れて飾っていた。 さながらどこかの珍植物のようだ。ちぇんは恐怖に震えるだけだった。 水曜日 今日は水曜日、本日も仕事中に来訪者が現れる。 先輩に呼ばれて見に行けば、そこには親ありす、親まりさ、子ありす、子まりさの家族が居た。 「ゆっふっふ!またあたらしいどれいがきたのぜ!」 「はやくひざまづきなさい!とかいはなありすのどれいにしてあげるわ!」 「やい!そどれい!はやくあまあまもってくるのじぇ!」 「おとーさんたちはつよいのよ!はやくいうこときいたほうがみのためよ!」 言いたい放題のアホ一家。先輩はそれを見て嬉しそうにしている。 「昨日のあれ、またやってみるか?昨日と違う種類も居るし…」 乗ってきてくれるのは有難いが今日は水曜日、せっかくなので水を使いたい所なのだが… そう言って手に持っていたこれに気がつく。 これも水じゃないか… 「どがいば!!!あづいぃぃぃぃ!!!」 「ゆぼべぇへ!!ゆぎゃぁぁぁぁあ!!!」 水圧に耐え切れず吹っ飛ぶゲス夫妻、熱水を浴びた顔の一部が醜く垂れ下がる。 そう、今回使っているこれはスチーム洗浄器だ。 知らない人もいると思うので簡潔に説明すると、 これは熱水を高圧力で排出し頑固な油汚れ等を落とす洗浄器だ。 消防士が水を巻くのに使っているアレを思い浮かべてほしい。 水圧はあれほどではないが、吐き出されるのが水ではなく高温の熱水なのだ。 偉そうにしていたゲスが醜くうごめく様子に先輩も清掃に参加する。 「おちょーしゃん!おきゃーしゃん!ゆっくりしty…?!ゆごぼぶ!!」 「きょわいよぉぉぉ!!とかいはじゃにゃいわぁ…?!げぼごぼぼ!!」 先輩は子ゆっくりに向けて放水した。 熱水と水圧のコラボに耐え切れなかったのか一瞬で崩れ饅頭になる。 グズグズに溶けてしまった饅頭をさらに洗浄してみれば、あっという間に解けて流れ消えていく。 「子供は意外ともろいんだな…あっけ無かったな…」 「まあ、まだ親が残ってますし…一匹ずつやりますか?」 あっさりと崩れ落ちた子饅頭に少しがっかりした様子の先輩だったが、俺の言葉に目を輝かせる。 こんなに楽しそうに笑う先輩は初めて見た。俺と先輩は仲良く饅頭夫妻を分けることにした。 先輩はありす、おれはまりさを駆除することになり、再び洗浄を始める。 「やべでぇ!ぼごべぶ!!あづいばぼぼごべ!!」 熱水を浴びせられながらも器用に悲鳴を上げるありす。 顔は次第に垂れ下がっていき、自慢の金髪も流れ落ち始めている。 水圧に皮が負けカスタードが流れ出す様子はまるでふやけたシュークリームだ。 「なんだか、シュークリームが食べたくなった…」 先輩も同じことを考えていたようだ。 声も発することが出来なくなったありすは、そのまま溶けて流れていった。 もがき苦しんでいたまりさだったが、その様子を見ている内にどんどん青ざめていった。 「ごべんなざいぃぃ!まりざをゆるじでくだざいぃぃぃ!なんでぼじまずがらぁぁぁ!!」 「…どうしようかこれ?」 先輩の表情が曇り始める、普段怖そうなイメージがある先輩だが意外とやさしいのだ。 「気にしない方がいいですよ、こいつら訳も分からずに言ってるだけですし… これ、謝ってますけど何で謝ってるのか分かってないんですよ。ただの命乞いです。 生き延びる為にはなんでもする下衆な奴等なんですよ」 「…最低だな…情け無用か…腐った根性を洗い流してやってくれ」 俺は先輩の言葉にしたがいまりさの帽子目掛けて放水する。 帽子は簡単に吹っ飛びすぐに溶け出し磯のりのような物に変わっていく。 「ゆっぴぃぃ?!まりざのずできばおぼうじがぁぁぁぁ!!!」 変わり果てた帽子を必死になめているまりさ、当然そんなことで帽子が直る筈も無い。 知らない人が見れば、帽子無しゆっくりが号泣しながら磯のりを舐めているように見えるだろう。 俺はさらに帽子に熱水を浴びせる。磯のりとなったそれは流れに乗って排水溝に吸い込まれていった。 「ゆぎょわぁぁぁぁぁん?!おぼうじがながれていっじゃっだよぉぉぉぉ!!!」 ふと、視線に気がつく。遠くから俺達の様子を興味深そうに見守る親方とちぇん。 親方の口元が少し緩んでいるのと対照的にちぇんは号泣しながら震えていた。 「さあ?覚悟はいいかまりさ?安心しろ、きっと下水で溶けたお帽子と一緒に混ざり合えるよ」 「ゆががががが…」 俺は残された哀れなゴミ袋も綺麗に溶かし洗浄を終えた。 木曜日 今日は木曜日、木を使ってゆ虐してみたいんだが… 爪楊枝や割り箸を使うのも面白くないな。 そう考えていると先輩がなにやら大きめのポリバケツを運んできていた。 中身を見せてもらうと70?の容量いっぱいに木の削り粉が入っていた。 先輩はこれを花壇の肥料に使うために近所の木工所から貰って来たそうだ。 これは使えるかもしれない。 「先輩、これまだ余ってますかね?……」 45?の容積のゴミ袋いっぱいに木の削り粉を貰って家に帰る。 途中でお腹をすかせたれいむを運良く発見したのでお持ち帰りだ。 「おにいさん、れいむをかってくれるんだね、れいむはおなかがぺこぺこだよ! はやくなにかたべさせてね!いっぱいでいいよ!!」 嬉しそうに揉み上げを動かすれいむ、そのウザきもさに耐えながら家に向かう。 れいむを直接持つのは汚いので、コンビニのビニール袋に入れて運ぶ。 楽しそうに雑音と大差の無いお歌をうたうアホ饅頭。 自分が幸せになると信じて疑わないのだろう。 「ちょっとせまいけどきにいったよ!ここはれいむのおうちだよ!おにいさんはどれいにしてあげるね!」 帰宅してれいむを袋から出したとたんに、おうち宣言&奴隷宣言。 得意そうにしている顔が俺をイライラさせる。 この自信はどこから沸いて出てくるのだろうか? 「どれいははやくごはんをもってきてね!あまあまでもいいよ!たくさんもってくるんだよ!!」 早速食べ物を要求してくるアホ饅頭。俺はその要望に答えてやる事にする。 「れいむちゃんはお腹がすいているんだね?沢山食べたいのかい?」 「そうだよ!れいむはおなかがすいているんだよ!りかいできたらさっさとうごいてね!」 得意そうにふんぞり返る醜い塊、目の前にいる人間が自分の奴隷になったと信じて疑わないのだろう。 餡子脳の思考回路はどうなっているのか早く学者に解明してもらいたいものだ。 まあ、お腹をすかせたご主人様気取りのれいむを待たせるのも可愛そうなので俺は食事の準備をする。 食事の準備といっても俺のなのだが… れいむを透明ケースに閉じ込め目の前で食事を開始する。 なにやら喚いている様だがこの箱は防音加工されているので気にならない。 恨めしそうに涎をたらしながらこちらを見つめるれいむ。 …これは不味いな、食欲をなくすな。 あわててれいむ入りのケースをテーブルから下ろす。なにやらピコピコワサワサしているが見なかった事にする。 不細工なゆっくりと一緒には食事が出来ないな。 そう思いながら、さっさと食事を終わらせれいむをテーブルに戻す。 ケース内に涎を撒き散らしていたのでかなり汚い。 テーブルを汚さないように新聞紙を敷いてからその上にれいむを置く。 自由になったれいむは早速く汚い口を開く。 「どれいのくせに、れいむよりさきにごはんをたべるなんてなまいきだよ!! せいさいされたくなかったらさっさとあまあまもってきてね!!」 「…そうだな…あまあまはないが…これを腹いっぱい食べせてやろう。」 そう言って取り出したのは今日貰ってきた木の削りカス。 鰹節の削り粉にも見えなくも無いそれをれいむの目の前に出す。 「なにいってるの?こんなものはたべないよ!あやくあまあまもってきてね!」 「腹減っている野良の癖に贅沢だな、食べてみれば結構上手いかも知れんぞ?」 「それならどれいがたべればいいでしょぉぉ!ばかなのぉ?しぬのぉぉ?!」 そう叫ぶれいむの口を無理やり開かせ、削り粉を流し込む。 堪らず吐き出そうとするが、俺は口を押さえそれを阻止する。 さっきまでの威勢のよさが嘘のようにれいむは目を剥き涙を流す。 「ふぼごぼぶぼっ!ぱーしゃ、ぱーしゃ、ふしあわしぇー」 口を閉じたままどうやって喋っているのかは知らないが器用な奴だ。 そんな様子を見ていてあることを思い出した俺は、れいむの口を押さえつつ忘れ物を取りにいく。 棚から布製のガムテープを取り出し適度な長さに千切ると、それをれいむのあにゃるに貼り付ける。 これをして置かないとせっかく食べさせてもうんうんとして排出されてしまう。 それでは面白くない、せっかくだから存分に木を味わってもらおう。 あにゃるにガムテープを張られたのが気持ち悪いのか、しきりに尻を振るれいむ。 ブリブリしてて気持ち悪いので一発尻を叩くと大人しくなる。 口を塞がれ尻を真っ赤にして泣いているれいむに先ほどの自信たっぷりだった姿は何処へやら。 俺は更にれいむに木屑を食べさせる。希望通りにお腹いっぱいになって貰おう。 「ぐべぼぼぼ!ぶばごば!ぼうだべらざぜないでぇ!ぺぺぼぶっ!」 持ってきた木屑の半分ほど食べさせただろうか?れいむはパンパンに晴れ上がっていた。 これ以上食べさせて爆ぜさせるのも勿体無い気がするので、ガムテープでれいむの口を塞ぐ。 眉毛を八の字に曲げて涙を流すその姿に愛嬌を感じたので、 ベランダに置いてあった大き目のポリバケツにれいむを入れて置く。 このバケツは強風でも倒れないように底に重しが入れてあるので、ゆっくり如きでは倒すことも出来ないだろう。 微かにうなり声も聞こえるが、このくらいは問題無しだ。 今日も楽しいゆ虐をありがとう、とポリバケツにそっと呟く。 金曜日 気が付いたらあっという間に一週間が経ってる。 ゆ虐の無限の可能性に感心しながら、今日の虐待テーマを考える。 金、きん、かね、ふーむ、ゆっくりに金なんて勿体無い気もするな。 そんな事を考えていると、今日の尊い犠牲となるゆっくりが馬鹿面下げて現れる。 「ゆん!きたないところだぜ!こんなところにすんでるにんげんはあわれなのぜ!」 またまりさだ、本当にれいむとまりさは数が多い。駆除しても次から次へと湧いて出てくる。 その無駄な繁殖力を絶滅を危ぶまれる動植物に分けてあげたいほどだ。 そんな事を考えていると、野良の声を聞きつけた先輩が現れる。 「あぁ、また来たんだね、今日はどんな駆除をするんだい?」 駆除というよりは虐待なのだが、先輩が楽しそうにしているのであえて突っ込みは入れないでおく。 「今日は金曜日なんで金にちなんでやってみようと思うんですけど…」 「金ってゴールドかい?それともお金?金属ってことでも良いのかな?」 「まあ、その辺りならなんでもいい気がしますが…」 そう言うと先輩は何か思いついたらしく、まりさを捕まえ万力で固定する。 月曜日にやったようにあにゃるを上向きにしてあるのだが、固定されているのは底部のほうだ。 「ゆぎぁぁぁ!あんよがいたいんだぜぇぇぇ!どれないんだぜぇぇぇ!!!」 少し斜め向きに固定されたまりさは必死に身をよじるが、そんな事で万力のから逃れられるはずもない。 先輩はそんな様子を見ると楽しそうに目を細める。滅多に見せない素敵な笑顔がそこにはあった。 そんな先輩に思わず見とれていると、今度は何か手に持っていた物をまりさのあにゃるに突き刺した。 「ゆぶずんっ?!あにゃるがいだいんだぜぇぇぇ!!でもすこしだけふしぎなかんじがするんだぜぇぇ!!」 気色の悪い事を叫ぶまりさのあにゃるをよく見れば、そこには少し太めのボルトがネジ部から刺さっていた。 更に先輩は何かを準備している、今度持ってきたのはガス溶接機のトーチ(火が出るやつです) いや、よく見るとこれは… 先輩は楽しそうに点火して火を調節していく。 青白く輝くその炎をあにゃるに刺し込まれたボルトの頭に当てていく。 「ゆふ~~ん!なんだかあたたかくなって………ゆぎゃぁぁぁぁ!!あついんだぜぇぇぇ!!」 熱いに決まっている、熱せられたボルトの頭は徐々に赤くなってきているのだ。 オレンジ色に輝き始めだすと、先輩はトーチを操作する。 途端に激しい火花が飛び散りだし、ボルトの頭は瞬く間に溶けていった。 「ゆんぼがごごごごべえぇぇぇぇ!!!」 今回使ったのは溶接用のトーチではなく溶断用のトーチである。 これで鉄板を切ったり、こんな風にボルトの頭を切り飛ばしたり出来るのだ。 溶けたボルトがあにゃるに溶着される、あにゃる周辺には飛び散った鉄がくっついている。 焼けたボルトはまだ熱気を帯びており、煙が立ちも上っていた。鉄と饅頭の焦げた匂いがあたりに漂う。 当のまりさは全身に汗(?)をびっしり掻き、しーしと涎と涙を撒き散らしていた。 汚らしい分泌液の四重奏に思わず先輩の顔に笑みがこぼれる。 思わず可愛いと思ってしまうその横顔。 先輩は爽やかに笑いながらこっちを向くと、君もやってみるか?と問いかけてくる。 俺はまりさを万力から外すと、両手で振動を与える。 「ぐぎぼぎがががが……ぶぶっ!ゆっふ~ん!」 こんな時にでも本能には逆らえないのか、まりさはぺにぺにを立てて発情する。 そんな様子を見ていた先輩は少し顔を赤くする、やっぱり可愛いな。 俺は先輩が持ってきたものより若干細めのボルトをぺにぺにに押し当てるとそのまま押し込んでいく。 「ゆふふ~ん!ゆんっ?!ごべがあべどぼぼぼ!」 ぺにぺにを無理やり押し戻されたからか、あにゃるを塞がれた痛みを思い出したのかは解らないが、再び騒ぎ出すまりさ。 ぺにぺに…というか今はまむまむだな、をボルトで塞がれたまりさにむけて先ほど先輩がした処置を俺も施す。 「あぢゅいぃぃ!!がぼげべべべどがぼぼぼぼぐばばばばば!!!」 汚い騒音を聞きつけたちぇんと親方も側で様子を見守る。こうしてまむ&あにゃるを塞がれた改造まりさが完成した。 親方は楽しそうに改造まりさを植木鉢にねじ込むと、それを月曜日に作った水玉まりさの隣に並べた。 親方はあれから定期的に水玉まりさにオレンジジュースをやっているらしい。 だが、加減を心得ているのか一向に傷がふさがることはない。案外親方も昔は鬼威参だったのかもしれない。 そんな親方にちぇんはただ、「わからないよぉぉぉ!!」を連呼するだけだった。 土曜日 今日は仕事はお休み、ゆ虐を楽しんでいたら一週間がもう終わりだ。 本日の予定は特になかったのだが、先日先輩と園芸の話になってしまい、今は先輩宅にお邪魔している。 割と広い家に一人暮らしをしている先輩が自慢の花壇を見せてくれた。 先輩はとても楽しそうに花々の世話をしていた。そんな様子を見ていた俺も思わず笑みがこぼれる。 俺が見ていることに気が付いた先輩は少しむっとしたような顔をした。 「…こんな僕が花を愛でているのは可笑しいのかい?…」 「そんな事はないですよ、素敵な趣味だと思いますよ」 「…あぅぅ………その……ありがとう…」 そう言うと、顔を赤くした先輩は顔をそらしてしまった。 っと、こんな状況でもゆ虐は忘れていませんよ。 今日は土曜日、土を使った…というか土を作ってもらう虐待をすること決めた。 俺は木曜日に捕らえたれいむをポリバケツごと先輩宅に持ち込んでいた。そう、コンポストにするためだ。 ポリバケツの底に土を敷き詰めれいむに張ってあったガムテープを剥がす。 木曜日にはパンパンに晴れ上がっていたれいむも昨日絶食したのが良かったのか元の体系に戻っていた。 なにやら騒ぐれいむだったがそのまま再度ポリバケツの中に入ってもらう。 先輩は台所から残飯を持ってきて中に放り込む。 「ゆぶぶ!くさいよ!ゆっくりできないぃぃぃ!!」 「ゆっくり出来なくて結構、それがお前の食料だからな」 「なにいってるのぉぉぉ!こんなものたべられるわけなでしょぉぉぉ!!ばかなの?しぬのぉぉぉ?!」 「それを食べなきゃ死ぬのはお前だ、餌はそれしかやらん、死にたくなければ食べろ!」 「ゆぎぎぎぃ……………………むーしゃ、むーしゃ、ふしあわせぇぇぇ…」 絶食が効いているのか、不満を言いながら残飯を食べるれいむ。 俺とれいむのやり取りを見て楽しそうに笑う先輩だった。 日曜日 今日は何時もより早起きしてみた、せっかくの休みだから何だか勿体無い気がしたからだ。 約束の時間までまだあるので、今日は太陽の恵みを使った虐待を行うことにする。 今日使うゆっくりは昨日の帰りに拾ってきたれいむとまりさの番だ。 本当にうんざりするくらい見かける顔だが、これからの予定が楽しみなのでゆ虐にも思わず力が入る。 取り出したるは何処にでもある虫眼鏡。これをお日様を使った虐待といえばやることは一つ… 「やべでぇぇぇ!!まりさのおぼうしにあなをあけないでぇぇぇぇぇ!!」 「ぷぷっ!おかざりのないぶざまなゆっくりがいるよ、ゆっくりできないよ!おぉあわれあわれ…」 「れいむぅぅぅ!どぼじでそんなこどいうのぉぉぉ?!…ゆわぁぁぁん!おぼうじさんがぁぁぁぁ!!」 もはやテンプレなやり取りではあるが、見てて飽きないアホな連中である。 れいむとまりさは透明ケースに別々に入れてある、その目の前で帽子を虫眼鏡で焼いているのだ。 号泣するまりさとそれをあざ笑うれいむ、お前達は番じゃなかったのかと問い詰めたくなる。 ピンポーン!「……そろそろ起きているか?……」 そんな声がドアの向こうから聞こえる。 あわてて俺は玄関に向かう、ドアを開けると何時もより御洒落をしている先輩がいた。 少し恥ずかしそうにしている先輩を見ていると、 「……似合わないと思っているんだろ?……」 「そんな事はないですよ、そういう先輩も素敵ですよ」 「…はぅ………ありがとう…」 そう言って先輩は顔を赤くする。本当に可愛いな。 そう、今日の予定は先輩と買い物に出かけるのだ。まあ、言い換えればデートになるのかも知れない。 先日園芸の話で盛り上がったのだが、その際に花を育てるのが好きなゆっくりがいる事を話と先輩は大変興味を持ったようだ。 元々一人暮らししている事もあり、寂しがりやの先輩にゆっくりゆうかの事を話したのだ。 今日は一緒にペットショップに行ってゆうかを見に行く予定だ。先輩は胴付ゆうかに大変興味を持っていた。 「……所で、その手に持っている虫眼鏡は何?」 「ああ、これですか?これはですね…」 そう言って本日のゆ虐内容を話すと、自分もやってみると答えてくれた。 先輩を家に招きいれ、ベランダに案内する。 そこには未だにまりさを罵倒するれいむと、帽子を見つめひたすら泣くまりさの姿があった。 先輩に虫眼鏡を渡すと、先輩はれいむを箱から出して太陽を背(?)に向けさせる。 そのまま虫眼鏡で光を集めると、れいむの髪を焦がし始める。 「なにするの、このくそ……ゆゆっ!なんだかあたたかくなって……あづいぃぃぃぃぃ!!!どうなっでるのぉぉ?!!」 髪を太陽光で焼かれるれいむ、その姿は現代に蘇ったカチカチ山だ。 必死に揉み上げをピコピコさせるれいむを見て、楽しそうに目を細める先輩。 俺は部屋に戻り、先輩の持っているものより少し大きめの虫眼鏡を取り出す。 そんな様子を見守る先輩。 俺は帽子を見つめるまりさを箱から出すと、まりさの目が動かないように、瞼を閉じられないように押さえつける。 「ゆっぎいぃ!なにするのぉぉ!いだいでしょぉぉぉぉ!おぼうしをなおしてよぉぉぉぉ!!」 まりさの黒目を太陽に向けると、虫眼鏡で集めた光を黒めに当てる。 「ゆぎぃぃぃぃ!!まぶじいよぉぉぉ!めがいだいぃぃぃ!!ぼうやべでぇぇぇぇ!!!」 太陽の恵みをその瞳に浴びて、まりさは大きく身をよじる。 「…君は面白いことを思いつくんだな…」 感心した様に先輩が言うと、俺の真似をしてれいむの黒目に太陽光を浴びせる。 「ゆがぁ!なにをするこのくぞ……ゆぎゃぁぁぁぁ!れいむのおべべがぁぁぁぁ!!たいようさんやべでぇぇぇ!!」 そんな事を言っても太陽が光るのを止める訳でもないのに、必死に叫ぶれいむ。 あまりの滑稽さに思わず二人で笑ってしまう。 今週は楽しい一週間だったな。 完 ちなみに親方の愛猫のちぇんはあれからすっかり大人しくなってしまった。 かつてのゲス予備軍だった面影は一切見られなくなった。 俺と先輩を見る目が怯えていた。 そんな様子を楽しそうに親方は眺めるのだった。 こんな物を書いていますが、私は事務職です。 短編的な感じで一週間ゆ虐を書いていたなら何だかおかしな方向になりました。 先輩がどんどん可愛くなっていくので、勢いでこんな流れになってしまいました。 先輩が男の娘か女の子かはご想像にお任せします。 ゆっくりもうそうしていってね!! 過去に書いたもの ふたば系ゆっくりいじめ 819 ムシゴロウ王国 ふたば系ゆっくりいじめ 826 ムシゴロウ王国2 ふたば系ゆっくりいじめ 828 ムシゴロウ王国3 ふたば系ゆっくりいじめ 831 ムシゴロウ王国~王国の仲間達~ ふたば系ゆっくりいじめ 835 罰ゲーム ふたば系ゆっくりいじめ 836 ショート ふたば系ゆっくりいじめ 841 ゆんセルク 絵 ふたば系ゆっくりいじめ 842 ハイテンション ふたば系ゆっくりいじめ 848 思いを伝えよう ふたば系ゆっくりいじめ 849 ゆんケストラ ふたば系ゆっくりいじめ 850 即興 ふたば系ゆっくりいじめ 856 ムシゴロウ王国5 ふたば系ゆっくりいじめ 861 ゆっくり草 ふたば系ゆっくりいじめ 863 めーリンガル ふたば系ゆっくりいじめ 869 とかいはにリフォーム ふたば系ゆっくりいじめ 876 ゆっくり草子 ふたば系ゆっくりいじめ 879 ムシゴロウ王国6 徒然あきの作品集 トップページに戻る このSSへの感想 ※他人が不快になる発言はゆっくりできないよ!よく考えて投稿してね! 感想 すべてのコメントを見る 先輩がちょっとあざとい -- 2014-02-27 20 45 22 ↓↓死ね -- 2013-12-29 10 57 46 こんなかわいい子が女の子な訳がない -- 2013-06-05 00 39 30 うふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふ -- 2013-04-15 19 33 07 先輩の人気が有頂天 -- 2011-09-18 03 04 33 ↓↓↓俺は先輩は最初から一人称が僕の女の子だと思ってたからその発想は無かった -- 2011-09-15 19 01 41 実はうほっ…なSSだったんだな -- 2011-01-13 22 08 03 ↓その可能性も捨て切れない…。男同士のラヴストーリーの序章なのかもしれない…! と考えたら急に気分がおげぇ -- 2011-01-04 22 43 58 最初のうちは阿部さん顔の先輩を思い浮かべていたから、頭の中が混乱しています。 -- 2010-12-13 20 46 52 月曜日、もっときつくてもよかったんじゃないかな?とほざいてみる。もっと痛みを、恐怖を絶望を 与えたほうが鬼意山っぽいと思う 工場のみんな、天性のゆ虐センスがあるな。 -- 2010-12-12 00 11 06 女の子に決まってる! いいねぇ、工場の道具を使った専門的なゆっくり虐待にきゅんきゅんした。 木屑詰め込みも面白いね。 一応消化できる物だったようだけど、これをつかって、鉛や石や廃材も消化させられないかなーw -- 2010-11-18 22 58 40 俺女なのかー -- 2010-08-04 00 22 48 おもしろかった。 -- 2010-06-14 21 27 34 女の子だな…確実に…!異論は認めない -- 2010-05-22 22 33 40 続きが気になるな(先輩的な意味で) -- 2010-05-15 11 09 08
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イライラ……。 「マスタぁー?」 イライライライラ……。 「ねぇねぇー」 イライライライライライラ……。 「マースータァーッ」 「あぁー? なんだよ、天河石」 「う……ごめんなさい」 「え? あぁ、すまん。天河石を怒ってるわけじゃないんだ」 「そうなの?」 そうか、天河石に嫌な思いさせるような顔をしていたのか……反省。 「今日で4匹目なんだよ……」 「4匹目? 何がぁ?」 俺はカーテンを指差す。そこには小さな黒い点……それがもぞもぞと動いている。 「カメムシ……捕まえようとすると臭いし、飛ばれると鬱陶しいし、なんかもぉいろんな意味で強敵だ」 「きょうてきー? なら宝石乙女の名にかけてぇ、天河石がやっつけてあげるー」 珊瑚の真似か? 天河石はどこから取り出したものか、小さな虫取り網を片手にカメムシに接近していく。 俺は止めない。その代わり惨劇回避のため、口元にタオルを当てておく。 「とりゃーっ……あれ、あれれ……あうっ!」 ……天河石、南無。 「マスタぁー……臭い取れた?」 「諦めろ、しばらく残るから」 「あうぅ……」 結局、捕らえ損ねた者の洗礼を受けた天河石。かわいそうだが運命だ。俺は天河石と距離を取っておく。 「な、強敵だろ?」 「うぅ、手が滑ったんだもん」 「自らのミスに言い訳するな!」 「は、はいっ……マスタぁー、なんだかいつもと違うよぉ?」 「気のせいだ。さて、あの昆虫野郎はどこいっだぁ!?」 突然目の前に飛んできたカメムシが額を直撃。痛い……硬い外骨格であの勢いはけっこう痛い……。 「こんのやろぉ~……捕まえてミンチにしてやる!」 「ミンチは無理だと思うよ?」 もう勘弁ならない。俺は殺虫剤を片手に強敵を捜す。くそっ、人にぶつかったはずなのにもう姿をくらましてやがる……家具と家具の隙間……ゴミ箱の中……天河石の頭……。 「そんなところにいないよぉ」 「それもそうか……あ、いた!」 いたも何も、最初にいたカーテンにまた止まっていた。 「馬鹿にしやがって……覚悟しろよぉ」 「マスタぁーがんばれー」 殺生ごとにがんばれという応援はどうかと思うが、この際気にしない。ゆっくりカーテンとの間合いを詰めて……よし、ここなら殺虫剤の射程範囲だ。 「ふははは! くたばれカメムシーいぃぃ!?」 なんということだ……最後の一歩を踏み出した俺は、こともあろうに天河石が放置したままだった虫取り網につまづいてしまった。そしてとっさにカーテンに掴まってしまい……。 「昆虫風情を相手にして、なぜこのような惨劇にならなければならないのだ……」 「面目ない」 「ごめんなさい……」 結局、修行から帰宅した珊瑚がカメムシを除去してくれた。 「まったく、これではカーテンも買い換えなければならないのではないか」 「そうだな……」 「大体あのような小さな虫、いくらでも追い出す方法があるではないか。それをわざわざ怒りに任せて……主とはいえ、情けない」 言い返せない……言い返したくもないけど、言い返せない。実際自分が情けないし……くそぉ、カメムシなんて嫌いだ。 「珊瑚ちゃん、こっちに来ないの?」 「臭いがきつい。いくら主と天河石とはいえ、今回は近寄りがたい」 「ごもっとも……」 「くそ、斧にも臭いがついてしまったか……恐ろしい虫だ」
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ユクミン 後 57KB パロディ 自業自得 差別・格差 れいぱー 希少種 自然界 独自設定 虐待が見たい方は回れ右 すごく長いです れいむしね ・この作品は「ふたば系ゆっくりいじめ 790 ユクミン 前」の続きです。既読推奨です。 ・幸せなまま終わるゆっくりが沢山います。注意してください。 ・虐待や虐めはほとんどないです。気をつけてください。 ・一定の種類のゆっくりが著しく虐められています。れいむしね。 ・あと最後に、もう○クミン関係ないです。ごめんなさい。 あとまとめきれなかったせいですごく長いです。ごめんなさい。とにかくごめんなさい。 では、ゆっくりしていってもらえればいいなぁ! ~脱出計画十四日目~ 思えば随分と時が経ったように感じる。 れいむが大量に焼け死んだり、まりさが集団で滝壺に落ちたりしていた頃が随分昔に思えた。 まあ実際は十日かそこらほどしか経っていないのだが。 現在回収が終わった部品の数は20個。大体三分の二が回収されたことになる。 だか油断はできない。回収が進むにつれ、どんどん過酷で難解な場所に行かなければならない。 それはこれからも変わらず、おそらくこの先もどんどん難しくなっていくだろう。 が、今の私はそれほど心配していない。 あの頃と違って、私には心強い沢山の仲間がいるのだから。 さあ、今日来たのは拠点から見てちょうど星の裏側にある森の中。 反応はあれど、当の部品はまだまだ先。現在では陰も形も見えない。 そして目の前では巨大な岩が道を塞いでいた。 岩は優に私の身長の三倍はある。防護スーツで身が重い私では到底乗り越えられそうにない。 そして、だからと言ってどう足掻いても到底取り除くこともできない。・・・普通ならば。 「「「「「じゃおぉぉ~ん!!!」」」」」 だが、彼らがいれば心配する事もないだろう。 「じゃおっじゃおっ!」 「じゃおぉん。じゃおぉ~ん!」 「じゃおじゃお?じゃぉぉん!!」 緑の帽子に星型の飾りをつけたこのゆっくりは、めーりんというらしい。 らしい、というのも、そもそもこのめーりん。見てのとおり言葉が話せない。 他のゆっくりから名前は教えてもらったのだが、どうやら言葉が通じないというわけではなさそうだ。 むしろとても人懐っこく気がいい。助けを請うた所、快く私に協力してくれた。 そして、何よりの特徴として・・・やってくれ、めーりん! 「「「「「じゃ・・じゃ・・・じゃ・・・じゃおぉぉぉぉぉん!!!」」」」」 私の掛け声と共に一斉に十匹程度のめーりんが岩に近寄り、力を入れる。 するとなんという事か。あんなにも巨大な岩が持ち上がったではないか! 岩の下に潜り込んだめーりんたちは、力をあわせてゆっくりと岩を運び込んでいく。 そして 「「「「「じゃお・・じゃお・・・じゃおん!!!」」」」」 ドズンという重い音と共に、しばらく戻った所にある脇の溝に岩を転がした。 「「「「「じゃっ、じゃっ、じゃおぉぉぉん!!!」」」」」 一斉に勝ち鬨を上げるかのように、誇らしげに叫ぶめーりんたち。 そう、実はめーりんたち。ゆっくりの見た目からは想像できないほどの怪力の持ち主だったのだ。 最初に見たときは驚いたものだ。 なにせれいむなら数十匹は必要になるほど巨大な部品をわずか数匹であっさりと運んでしまうのだから。 その上ほとんど疲れることを知らず、不満げな素振りすら見せずにニコニコついてくる。 その代わり、臆病でのんびり屋なのが玉に傷だが・・・それを差し引いても余裕でお釣りが返ってくるだろう。 お疲れ様、と労いの言葉をかけると嬉しそうに笑うめーりんたち。可愛いものだ。 そして他のゆっくりたちとわいわい騒ぎながら更に先へと進む。 しばらくは一本道が続くようだ。早く先を―――「まっておにいさん!」っと。 先ほどから反応が無かったので放っておいたが、私の頭の上でまったりしていたゆっくりが突如声を上げた。 「そこまでよ、おにいさん!!ここをすすんじゃいけないわ!!」 このナイトキャップをかぶったゆっくりの名は、ぱちゅりー。 めーりんとの意思疎通に困っていたときに現れ色々と教えてくれた恩人(?)だ。 他にもこの星について、わからない事を沢山教えてくれた。 しかも私が困っていることを知るとそのまま手助けを申し出て、一緒に来てくれたのだ。 どうやら知識量と反比例するように身体は弱いらしく、普段では長時間跳ねることもままならない。 だから移動時は私の防護メットの上で身体を休めているのだ。 まあ私としても、別段邪魔にはならないので全くもってかまわないのだが。 しかし進んではいけないとはどういうことか。ここを通らねば・・・ 「あそこにおおきなおはなさんがあるでしょ?あれはゆっくりをたべちゃうおはなさんなのよ。 このままこのみちをとおると、たくさんのゆっくりがたべられちゃうわ!」 ぱちゅりーの視線を追ってみると、確かに毒々しい色の花・・・に見える食虫植物のようなものがあった。 危ない危ない・・・このまま行くと大損害を被るところだった。 しかし見た所、道はここしかないようだしどうしたものか。このままボーっとしてるわけにもいくまい。 「だいじょうぶよ。そこにくささんがたくさんはえてるところがあるでしょ? そこにみちがかくされてるんだとおもうわ。たぶんまちがいないとおもうの」 確かによく見ると、一部だけ不自然なほどに草が生い茂って密集している。 試しに掻き分けてみると・・・本当に道があった!すごいぞぱちゅりー!! 「むきゅん!このくささんはあのゆっくりできないおはなさんのいちぶなのよ! なにもしらないゆっくりをたべるために、あのおはなさんがよくつかうわななの。 ゆっくりにはわからないようにしてあるけど、おべんきょうしたぱちぇにはつうじないわ!!」 ぱちゅりーのおかげで一切の被害を出さず先に進めた私達は、とうとうシャーク号の部品を見つけた。 しかし、部品はかなり高めの絶壁のてっぺんに鎮座している。崖の高さは私の身長の十倍程度か。 ところどころに足場のような部分があるが私では到底届きそうもない。が、しかし・・・ 「ちぇんのでばんなんだね!わかるよー」 まあそれに関しても彼らがいれば心配ない。 「あれくらいのがけさんならちぇんたちがちからをあわせればらくしょうだよ。まかせてねー!」 猫のような耳と尻尾を生やしたこのゆっくりの名は、ちぇん。 見た目どおり、とても身軽ですばやいゆっくりだ。 彼らならば軽いので私もより遠くに投げ飛ばせるし、身軽なので着地も問題ない。 今回のような高い崖でも、中継地点さえあれば数を頼りに仲間を踏み台にして登ることができるのだ。 その代わりに頑丈さに欠けるのだが、そこはご愛嬌というものだろう。 「それじゃしばらくじかんがかかるけど、こればっかりはしかたないんだよ。わかってねー」 流石にこれだけの作業を簡単には終わらせられない。 しばらく必死に頑張るちぇん達に指示を出しながら見守っていると・・・ 「んほぉぉぉ!!!たくさんゆっくりがいるわぁぁぁ!!」 「よりどりみどりよぉぉぉ!!ありすいますぐすっきりーっしちゃいそう!!」 「「「「「れ、れ、れいぱーだぁぁぁぁ!!!」」」」」 金髪のカチューシャをつけたゆっくりが大量に茂みから出て来た。 体中を汁まみれにして、アゴのあたりにある突起を更に尖らせている。 ゆっくりを無差別に襲う、ゆっくりありすの亜種。“れいぱー”だ。 奴らが何をどうやって襲うのかは名前で大体察して欲しい。 「ゆわぁぁ!!たすけてぇぇぇ!!」 「すっきりーっされたくないよぉぉぉ!!」 一部のゆっくりが我を忘れて騒ぎ立て、逃げようとする。 が、その他のゆっくりは落ち着いたものだ。悲鳴すら上げない。 「れいぱーなんかに、みんなはぺにぺにいっぽんふれさせないみょん!!」 なぜならば、心強い用心棒がいるからだ。 「いまはちぇんたちもがんばってるみょん!ここはししゅするみょん!!」 「かずではこっちがかってるみょん!ふたりひとくみでかかるみょん!! だれかがれいぽぅされそうになったら、そのすきをついておそいかかってやるんだみょん!!」 れいぱーの前に勇ましく躍り出た、黒くて細いリボンをつけたゆっくり。 みょんという名の彼らは運搬などもそつなくこなすが、真の実力は戦いでこそ発揮される。 瞬時にその場に適した作戦を立て、統率された動きで鋭くとがった木の棒を武器に戦う、 義侠心に厚くて仲間を決して見捨てない漢気溢れるゆっくりだ。 「それじゃ、ひとりもとおしちゃいけないみょん!・・・とつげきーっだみょん!」 「「「「「ちーんぽ!!!」」」」」 ・・・問題があるとすれば、たまに出てくる卑猥な単語くらいだろうか。 まあ本人達は意識して言っているわけではないので、もう触れないことにしているが。 「うわぁぁ゛ぁ゛!やべでぇぇぇ!!」 「ずっぎりじないでぇぇ!や゛だああぁぁぁ゛ぁ゛!!!」 「んほぉぉぉ!!れいむがいれぐいじょうたいだわぁぁ!!すっきりー!!!」 「あんまりきもちよくないけどとかいはなありすならどんとこいよぉ!!すっきりー!!」 「がばがばないなかもののまむまむでもがまんしてあげるわぁ!すっきりー!!」 「「「「「やべでぇぇぇぇ!!!」」」」」 「くらうんだみょん!!」 「しゅーれんをつんでるみょんたちがれいぱーなんかにまけるとおもうなみょん!!」 「すっき、うぎっ!?いだいぃぃぃ゛ぃ゛!!あでぃずのべにべにがぁぁぁ!!」 「あ゛あ゛ぁ゛ぁ゛!!あでぃずのどがいばなべにべにぢぎれぢゃっだぁぁぁ!!」 見る見るうちにレイパーの叫び声が多くなっていく。 仲間を庇いつつ的確に、獲物でれいぱーにとっての急所をズタズタにしているのだ。 以前、止めは刺さないのかと聞いてみたところ 「ゆっくりごろしはいけないんだみょん。 ちゃんとやりなおすちゃんすをあたえてやるんだみょん」 と言うことで被害が出ないように、罰として股間部だけを狙うらしい。ある意味一番惨い。 さて、こうしてはいられない。みょん達を手助けに行こう。 ゆっくり退治ならば私でも十分手伝える。ちぇんたちへの指示は頼んだぞ、ぱちゅりー。 「まかせて、おにいさん。いってらっしゃい!」 まあ別に気合を入れなくても、やる事といえば股間のアレを引き千切るだけなのだが・・・ ・ ・ ・ 「う・・うぅ゛・・・あでぃずのりっばなべにべに・・・」 「ぼうずっぎりでぎないわぁ・・・」 「べにべにがない゛いながものになっぢゃっだぁ・・・」 しばらくして、一匹残らず股間に穴が開いてしまったれいぱー達が泣きながら地面を転がっていた。 もう何度も見慣れた光景だ。以前は本当に大丈夫なのかと思ったが、みょんが言うには 「これくらいじゃしなないからそのうちたちなおるみょん。 ぺにぺにがなくなればふつうのゆっくりありすにもどるはずだみょん」との事。 まあそういうことなら、と割り切ることにした。正直私にはどうしようもないことではあるし。 そんなこんなでれいぱー退治が終わる頃には、ちぇんたちの作業も終わっていたようだ。 「おにいさん!ちゃんととってこれたよ!」 「じかんはかかったけど、これくらいちぇんたちならかんたんなんだよー」 シャーク号までの運搬はめーりんたちに任せて、一息ついたちぇんたちが 私の足元まで一斉に駆け寄ってきた。まだまだ元気なようで何よりだ。 「まだまだだいじょうぶなんだよ!わかってるよねー」 「ぱちゅりーのしじもとってもうごきやすくてよかったよ!またうでをあげたねー?」 「むきゅ、わかるの?いちおうおにいさんをみておべんきょうしてるんだけど」 一匹ずつ私に頭を撫でられながら、私の頭の上に戻ってきたぱちゅりーと楽しげに話していた。 おおむねいつも通りの光景だ。ちぇんたちは気持ち良さそうに喉(?)をゴロゴロ鳴らしている。 先にシャーク号へ部品を運んでいためーりんたちがもう帰ってきた。相変わらず仕事が速い。 こちらも一息ついたし今日はこれくらいにして、さあ帰ろうかとしたその時 「きょうもこれでおわりだね!たいへんだったよ!!」 「みんなもなかなかよくがんばったとおもうよ!まあれいむたちにはまけるけどね!!」 少し離れたところで、大声で話すゆっくりがいた。 私と共にいるゆっくりの中でも一番付き合いが長い、れいむたちだ。 少し離れた所にいるのは、れいぱー騒ぎの際に逃げたためだ。 先ほど言った“一部のゆっくり”は全てれいむ種のことである。 しかもその場にいておけばみょん達がきっちり守ってくれたというのに、 下手に逃げるから何匹かが犠牲になってしまっていた。その証拠に逃げなかった他のゆっくりは誰一人死んでいない。 「みんなごくろうだったね!!でももっとはやくすませようね!!」 「れいむたちがてつだえないからっていうのはわかるけどもうすこしがんばらないとね!!」 「かわいいれいむたちにはにんげんさんをゆっくりさせるしごとがあるからね!!」 「れいぱーのせいでれいむたちのなかまがすっきりーっされてしんじゃったよ!! みょんたちもがんばってくれないとこまるよ!!おわびとしてれいむたちをもっとゆっくりさせてね!!」 「「「「「ゆっゆっゆっゆっ!!!」」」」」 当の彼らはと言うと私達の冷たい視線も全く意に介さずに、好き放題言って体を揺らしていた。 しかし実際の所、彼らが言っていることはデタラメ以外の何物でもない。 ここに来て、私のれいむへの評価は『あまり役に立たない』から『全く役に立たない。むしろ邪魔』になっていた。 それならば何故ここにいるのかと言うと、 他のゆっくりを引っこ抜く際に、一緒に付いて来るから。 私とて、何もれいむが憎いわけではない。 死なせたくないなら、最初から引き抜かなければいい話だ。 その証拠にまりさ種の帽子が埋まっていた場合は無視しているので、まりさ種は今この場に一匹も居ない。 が、れいむは少し事情が違った。 集団を一気に引き抜く際に他のゆっくりの中に上手く紛れ込んで、必ず数匹ほどついてくるのだ。 いくら他の、いない集団を探せども探せども必ず紛れ込んでいる。これではまるでペナルティだ。 しかも 「おそいよくずめーりん!!ぴかぴかさんはこぶだけなのにどれだけかかってるの!!」 「まったくやくにたたないねくずめーりんは!!のろま!ぐず!!のんびりしてるとかばかなの?しぬの?」 「どうせあやまることもできないんだもんね!おぉおろかおろか!!」 「「「「「じゃ、じゃおぉぉん・・・・・・」」」」」 めーりんを目の敵にして、やたらといじめる。 どうやらめーりんが言葉を話せないことを理由に見下しているらしい。 いくら私や他のゆっくりが叱っても 「めーりんがぐずだからわるいんだよ!!」 「どぼじであんなくずかばうの!?かわいいれいむがかわいそうじゃないの!?」 などと言ってまったく反省しない有様だ。 言うまでもなく他のゆっくりはめーりんを差別などしない。 しかもめーりんは役立たずなどではない。むしろれいむの十倍は(腕力的に)役に立つ。 だがめーりんは気が弱いので、やたらとヘコんでその後の作業効率がガタ落ちしてしまう。 おまけに大所帯になってきた最近では号令の意味もよく理解せずに、勝手な行動を繰り返すのも珍しいことではない。 一方的な差別意識で協調の和を乱す。 雑音を振りまいて人の神経を逆なでする。 作業を一切手伝わずに自分の好き勝手に振舞う。 行進を乱すことで作業効率、活動時間を削る。 しかし絶対に別れようとせず、もし少しでも邪険に扱おうとすれば非難してくる。 ここまでくれば流石に、害悪と判断されるのも致し方ない事だろうと思ってしまう。 だがそれでも見捨てないのは、ひとえに最初の恩があるからだ。 この星に来て不安だった私を支えてくれたれいむ達。 今だって問題はあるが、あくまでもれいむ達自身には悪意はないのだ。・・・多分。 そして望む望まざるに関わらず、命を預かってしまった以上私には守る義務と責任がある。 なのでいとも簡単に、邪魔だからさようなら。などと言えるほど薄情にはなれないのだ。 ・・・とは言うが、最近は流石に度が過ぎている。 他のゆっくりからも苦情がちらほら出てきてるのだ。 流石にあからさまには表に出さないが、なんとなく全体の雰囲気から伝わってくる物がある。 このままではいけない。れいむに態度を正す気がないのなら、こちらも対策を考えなければ・・・ れいむ達をめーりん達から少し離しながら、私は深刻な問題として、考え込んでいた。 現在のゆっくり ちぇん、30匹。ぱちゅりー、1匹。みょん、30匹。めーりん、15匹。そして、れいむが20匹。 ~脱出計画20日目~ 「きょうはこれくらいだね。ちょっとつかれたよ~」 「みょんたちはもうすこしだいじょうぶそうだみょん」 「ぱちぇはこういうところ、くらくておちつくわ~」 あれからも回収は進み、とうとう残すところ、あと五つとなった。 今日は洞窟に来ている。 薄暗く足元に不安があったものの大した仕掛けや障害は無く、おおむね順調に調査、回収が終わった。 そして・・・ 「ぐずめーりんのせいでれいむがおみずさんにおっこちちゃったよ!」 「はやくしんじゃったれいむにあやまってね!!あやまれないならどれいになってね!!」 「じゃおぉぉん・・・・・」 れいむも相変わらずだ。今日もめーりんいじめに精を出している。 ちなみについ先程小さな池に落ちて死んでしまったのもめーりんに一切責任は無く、単なるれいむの不注意だ。 そりゃそこら辺を考え無しに跳ね回っていれば池にも落ちるだろう。 勿論自分から助けようとして死にに行く無謀なゆっくりはいない。 が、れいむ達はそうは思っていない。 むしろ最近は悪い事は全部めーりんのせいと思い始めている節がある。 本来ならば早く止めなければならないのだが 「おやめなさい。死んでしまったのはあのれいむのふちゅういでしょうに」 それは私の仕事ではなさそうだ。 「なに?さとりも「べつにだれかの味方というわけではありませんが、今回はれいむに非があります」ゆっ!?」 「どぼじで「むしろいわれもない罪でせめたてるあなたたちの方がよっぽどひどいと思いますが」ゆがあぁ゛ぁ゛!」 次々とれいむ達の言うことを先読みして、的確な意見を出すあのゆっくりは、さとりと言う。 目の様なアクセサリーをつけていて、死んだ魚のような目をしている彼女は礼儀正しく、そして少しばかり毒を吐く。 どうやら人、ゆっくりに関わらず心を読むことができるらしい、恐るべきゆっくりだ。 「めーりんたちも、もう心配はいりませんよ。え?いえいえ、おれいなどいりません」 「じゃおおん。じゃおぉぉん」 心を読むためにめーりんの言うこともわかるらしく、とても気に入られているようだ。 他のゆっくり達の心に隠された不安を取り除く、カウンセラーのようなことをやっている。 流暢に話せて頭もいいので、ぱちゅりーや私の話し相手にももってこいだ。 つい二日ほど前。倒れていたところを偶然発見して、救出したのが出会いだった。 話を聞いてみると、どうやら姉妹を探して各地を回っているそうな。 私達がこの星を飛び回っていることを知ると、連れていってくれと頼んできた。 理由は言わずもがな、姉妹の探索である。 こちらもまだ搭乗数に余裕はあるし、本人も何かしらの役には立つと言っているので迎えたのだ。 実際は上記のとおりに活躍してくれている。特にめーりんのことに関しては本当にありがたい。 余談ではあるが、“姉妹”と言う事は、ゆっくりにも性別があるのだろうか?と、ふと思った。 思えばれいぱーも性器のような物を持っていたし、それなら一括りに“彼ら”で纏めるのは失礼ではないのか? 以上の疑問をぱちゅりーにぶつけたところ、 「ゆっくりにそういうのはないわ。 あとすっきりーっにも、えっと・・・あかちゃん? とにかくそんなものきいたこともないわ。ゆっくりはあいさつされるとじめんからでてきて、 すっきりーっはきもちいいけどやりすぎるとしんじゃうもの。っていうことしかしらないの」 と言うことらしい。博識なぱちゅりーが知らないということは、本当に無いのだろう。 しかし、それなのに姉妹という概念はあるのは不自然だと思うが・・・まあ気にしないでおこう。 ともあれさとりは非常に抑止力、またはカウンセラーとして役立ってくれている。 ただ・・・ 「さとりはだまっててね!あとちかよらないでね!!!」 「こころをよむなんてきもちわるいよ!かわいいれいむのかんがえてることよまないでね!!」 「ろこつにちかよってくるなんていやらしいよ!くずめーりんとおにあいだね!!」 「どぼじでぞんなひどいごど言うんでずがああぁぁ゛ぁ゛!!?」 問題は、彼女自身が打たれ弱いことか。 淡々と毒を吐いたりするのでてっきり神経が図太いと思っていたが、 意外にさとりはガラスのハートの持ち主だった。 嫌味や遠まわしな悪口であればあるほど的確に倍返ししてくるのだが、 率直且つ単純な拒絶の言葉をぶつけられると簡単に傷ついてしまう。 よって語彙も遠慮もなく、ズケズケと自分の意見を通してくるれいむはさとりにとって天敵だったようだ。 「わだじだっでずぎでこころをよんでるわげじゃないでず・・・ も゛ういっぞあのこのように目をとじでじまいだい・・・・・・」 あぁ。またなにやら失意のあまりえらい事になりそうになっている。 止めなければ。ぱちゅりー!! 「わかってるわ!!えーっと、さとり!れいむのいうことをまにうけちゃだめよ!! ことばがたりないせいでああいうしかなかったの!わるぎはないのよ!!」 ああ。悪気がないのは本当だ。・・・だからなお悪いのだが。 最近思えてきたのだが、悪気もなくあそこまで自分勝手にボロクソ言えるのも一種の才能ではないだろうか。 羨ましいとは全く思わないが。 「・・・そうですね、ありがとうございます。もう少しがんばってみようとおもいます」 「むきゅん、それがいいわ。くじけちゃだめよ!!」 考えているうちに説得が完了したようだ。毎度の事ながらぱちゅりーも頑張るな。 「むきゅ~、さとりはかしこいからことばにきをつけないといけないの。・・・つかれるわ」 確かに大変だろう。説得役は私と交代でやっているのだが、だからこそぱちゅりーの苦労はわかる。 まあ、おかげでさとりも大丈夫だろう。それにしても・・・ 「さとりをやっつけてやったよ!やっぱりれいむがいちばんだね!!」 (なんでほかのゆっくりをいじめてよろこんでるの?わからないよ~・・・) 「いちばんゆっくりできるのはれいむなのになんでにんげんさんはやさしくしてくれないんだろうね!!」 (めーりんにはくずくずいってやさしくしないくせに、よくいうみょん・・・) 「きっとにんげんさんのめがふしあななんだよ!あんなよわいぱちゅりーといっしょにいるんだもん!!」 (ぱちぇはたしかにからだがよわいけどあなたたちとくらべても、そうちがいはないはずだわ・・・) ・・・どうしたものか。もう他のゆっくりも敵意を隠しきれていない。 れいむ達は鈍いから気付いていないが、このままではそう遠くないうちに不満が爆発する。 できればやりたくはなかったが、このまま和が壊れる前にれいむを捨てるしかないのか・・・ 頭を抱えて私はれいむをじっと見つめた。 「ゆっ?どうしたのにんげんさん。・・・れいむにみとれてるの?」 「やっとれいむのみりょくにきづいたんだね!!かわいくてごめんね!!!」 暢気なものだ。どういう扱いになるかもわからないのに、それも知らずにこんな事を本気で言っているのだから。 もはや救えないか。 仕方ないと、溜息をついて裁決を下そうとした瞬間、洞窟の奥から声が聞こえた。 「・・ぅー・・・」 声はどんどん大きくなっていき、やがて何者かの姿が見える。 「うっうー☆こっちからおおきなこえがしたどぉ~」 「う~♪あまあまがいっぱいあるどぉ~!!いただきま~すだどぉ~!!」 「えらびほうだいたべほうだいだどぉ!きっとかわいいれみぃへのごほうびねぇ~ん☆」 声の主は膨れた顔と体の・・・女の子!?馬鹿な!この星に、しかもこんな洞窟にどうして人間が!! なにやら少し、こう、ズレたセンスの帽子と服を着ていた。 計十人ほどいる女の子はゆっくり達を見ながら、笑いながら頭の悪そうな話し方で物騒なことを言っている。 これはどういう事なのか、ぱちゅりーに聞こうとすると・・・ぱちゅりーは震えて、固まっていた。 他のゆっくりも同じだ。あのみょんまでもが女の子を睨みつけたまま動かない。 そして「「「「「れ、れみりゃだぁぁぁ!!」」」」」れいむの一言が合図になった。 れいむは真っ先に逃げ、それに反応したようにれみりゃと呼ばれた女の子が一人襲い掛かった。 「ゆ、ゆっ!?やめてね!はなしてね!!あ゛っあ゛っ!あんごずわな・・い・・・で・・・」 そして逃げ惑うれいむの内、一匹に噛み付くと見る見るうちにれいむと中身を吸い尽くす。 「ぼ・・っど・・・ゆっぐ・・り・・・・・・」 「うー☆でりぃしゃすなんだどぉ!まだまだたりないからおなかいっぱいたべるんだどぉ!!」 ペラペラのカラカラになって、苦悶の表情を貼り付けたまま絶命するれいむ。 女の子はれいむのミイラを放り捨て、すぐに別のれいむを捕まえて、また躊躇なく中身を吸い始めた。 このままではれいむが全滅してしまうぞ! そうしてるうちに、女の子は手当たり次第にゆっくりを襲い始めた。 「うっう~♪はやくつかまるんだどぉ~」 「ちぇんはそうかんたんにつかまらないんだよ!あきらめてねー!!・・・に゛ゃ!!?」 ちぇんは必死に紙一重で逃げ回っている。が、そのうちに捕まり、中身を吸われ始めた。 「・・・れみりゃあいてじゃさくせんはむだだみょん! とにかくたくさんでおそいかかってだれかがつかまったらかまわずそのすきをつくんだみょん!!」 「「「「「ちーんぽ!!」」」」」 「うぅ゛~っ。いだいんだどぉ!なまいきなんだどぉ!! れみぃのすぴあ☆ざ☆ぐんぐにるをくらうんだどぉ!!」 「ぢ、ぢーんぼぉ!!」 「み゛ょん゛!!」 「さとりたちはさがってるみょん!!」 「大丈夫ですか!?」「じゃ、じゃお!?じゃおぉん!!」 みょんたちもさとりとめーりんたちを守りながら必死に応戦しているが、 女の子が持っている木の棒で払われて潰されていく。 そしてこっちにも一人、ゆっくりとやってきた。 ぱちゅりーも固まってる場合ではないぞ!一体あの子達はなんなんだ!! 「・・はっ!ごめんなさい、おにいさん!! あれはにんげんさんじゃないわ!ゆっくりよ!」 あれがゆっくり!?しかし体が・・・ 「れみりゃは“どうつき”のゆっくりなのよ! しかも“ほしょくしゅ”だから、なんとかしないとみんなたべられちゃうわ!!」 ほしゅくしゅ?・・・捕食種か!!よく見れば背中からコウモリの羽のような物が生えている。人間ではない様だ。 確かに、今の状況を見ていると他のゆっくりに比べて圧倒的だ。動きは遅いのに、手足があるだけでこうも違うのか。 今は数でなんとか押せているけど、そのうちどんどん不利になっていく。何とかせねば・・・しかしどうやって!? 「う~☆やっとあまあまたべれるどぉ♪いただきますだどぉ!」 「う゛ぎゅっ!?ぢ、ぢ、ぢーんぼぉ・・・!」 「みょん!・・・いまのうちにかかるみょん!みょんのぎせいをむだにするなみょん!」 「ぶぎぃっ!?いだいぃぃ!!でびぃのぷりちーなおかおがあ゛ぁぁ゛ぁ゛!!!」 「ぜーっ、ぜーっ・・・もう、うごけない・・・に゛ゃ!?」 「つかまえたどぉ♪れみぃのかりしゅまがあればこんなもんだどぉ☆」 「ちぇーん!!・・・ちぇんをはなすんだよ!わかってに゛ゃん!!」 「うるさいんだどぉ!かわいいれみぃにたべられるのをこーえーにおもうんだどぉ☆」 「に゛ゃ・・・に゛ゃ・・・わが・・・ら・・・な゛・・い・・・」 「「「「「ちぇぇぇーん!!!」」」」」 「ゆ゛っゆ゛っゆ゛っ・・・がわいいでいぶ・・・ゆ・・っぐり・・・」 「ここはほかとちがってかんたんにたべられるんだどぉ♪ ・・・でもちょっとまじゅいんだどぉ」 「あ゛あ゛あ゛!!でいぶぅ!ゆっぐりじでよぉぉ!!!」 「や、やめてね!たべるなられいむを・・・ゆ゛あぁぁ゛ぁ゛!!やっばりやべでぇぇぇ!!!」 「うっう~☆うあ☆うあ☆」 やはり押されてきたか・・・! 「ぶぎゃ!?・・・どぼじで・・でびぃ・・が・・・・」 私の頭の上のぱちゅりーを狙った奴を潰して、予想どおりの展開に思わず舌打ちした。 奴らは私が相手なら、そうたいしたものでもない。が、ゆっくりが相手ではそれどころではない。 私がカバーに入っても、とても全部は無理だ。どうする?いっそ何も考えずに片っ端から・・・ 「「「「「じゃぉぉぉぉん!!じゃおおぉぉぉぉん!!!」」」」」 とうとうみょん達に守られていためーりんたちが泣き叫び始めた。 当たり前だ。元々臆病なめーりんたちがこの状況に耐え切れるわけがない。 だが、それが災いしたのか――― 「うぅ~?あそこにもないてるゆっくりがいるどぉ!あれならかんたんにたべれるどぉ!!」 「ほんとだどぉ!しゃしゅがれみぃはいいことかんがえつくんだどぉ!!てんさいなんだどぉ!!」 痺れを切らした二匹のれみりゃが、泣き声に気付いてめーりん達に一斉に群がった。 「「いっただっきまーすだどぉ!!」」 二匹は口を広げてめーりんに噛み付く。駄目だ、間に合わない! 「「「「うー!!ゆっくりしね!!!」」」」 「「うっう~?なんなん、ぶぼぉ!!?」」 しかし突如横から、というかどこからともなくやってきた赤い物体が、高速でれみりゃを弾き飛ばした。 「じゃお、じゃおぉぉん!!」 「めーりんをいじめるやつはどいつもこいつもみんなゆっくりしね!!」 謎の物体の正体は四人の、赤い服を着た金髪の女の子。 体型とかがれみりゃに似ているところを見ると、おそらくゆっくりだろう。 「「「「「ふ、ふりゃんだぁぁぁ!!」」」」」 「「「「「うわぁぁぁぁ!!ふらんだぁぁぁぁ!!!」」」」」 今度はれいむだけでなく、れみりゃまでが慌てて逃げ出した。 ふらんと呼ばれたゆっくりはれいむやちぇんたちには目もくれず、れみりゃにだけ襲い掛かる。 「ぶえぇぇぇ!!いだい!だずげでざぐやぁぁぁ!!」 「うー!!くらえ、れーばていん!!」 「でびぃはこーまかんのおじょーざまなんだどぉ!いうごどぎがないどざぐやが・・・ぶぎぃ!!」 「うるさい!ゆっくりせずにしね!!」 のそのそと逃げるれみりゃたちとは対象的に、ふらんたちは非常に俊敏だ。 いとも簡単に追いついて持っている木の棒で頭を刺したり、徹底的に顔を殴りつけて潰したりしている。 「ど、どういうことだみょん?なんでふらんが・・・」 「こんなみょんなことはみたこともないみょん!」 「とにかくたすけてくれるんだね!ありがたいよー!!」 「・・・あとでたべられたりしないよねー?」 「たすけてね!れいむはおいしくないよ!!」 一部を除いて、今の状況に困惑気味だ。どうやらこれは異常な光景らしい。 「じゃおん!じゃおおぉん!!」 「なるほど・・・少し前におともだちになったゆっくりだったんですね」 「むきゅ!?そういえばまえにといってもつよいおともだちがいるっていってたわね。 まさかふらんのことだっただなんておもわなかったわ」 どうやらあのふらんはめーりんの友達のようだ。ならば味方ということでかまわないのだろうか。 「たしかにふらんとめーりんはなかがいいこともあるらしいけど・・・」 今や戦況は一変していた。 あれだけ好き放題やっていたれみりゃは数で勝っているにもかかわらず、 戦う気も起こさずに逃げ回り、ふらんに狩られてどんどんその数を減らしてゆく。 「う゛・・・う゛っうぅ・・・なんででびぃがこんなべに・・・」 「だまってゆっくりしね!!」グシャ そうしてる内に、とうとう最後のれみりゃを潰し終えた。 私とみょんたちが潰した数を差し引いても、実に八匹ものれみりゃを片付けたことになる。 そして、れみりゃの死骸を蹴り飛ばしたふらんたちはこちらに向かって歩いてきた。 一瞬身を固くする、めーりん以外のゆっくりたち。 それもそのはず。ぱちゅりーが言うにはふらんも捕食種らしいのだ。 あの速さが相手となれば、脅威は先ほどのれみりゃの比ではない。一応気は引き締めておかないと・・・ 「じゃおおぉぉぉん!!」 「うー、だいじょうぶ?だれかゆっくりしちゃってない?」 「じゃおん!!」 が、一向にこちらを襲う素振りは見せない。どうやら大丈夫そうだが・・・? 「う~?これがめーりんのいってたにんげんさん?」 「ゆっくりもたくさんいる!ゆっくりし・・・なせちゃだめなんだよね」 「じゃお!?じゃおおぉぉん!!」 「うー。わかってる・・・めーりんのおともだちならふらんにとってもおともだちだもんね」 反応を見る限りこちらに対しても敵意はないようだ。 その事に少し安心すると、ふらんたちは一斉にこちらに振り向いた。 「めーりんがぶじでよかったね。ついでにほかのゆっくりも」 ・・・あぁ、ぱちゅりーではなく私に言っているのか。 いや、確かに助かった。しかし何故急にこんな所に? 「うー・・・ふらんたち、れみりゃいじめてあそんでたの。そういえばここどこだろ?」 「そしたらめーりんのゆっくりできないこえがきこえたからたすけにきたの」 なるほど。遊んでたら遠くまで・・・ と言うか、知らないところまで来てしまうほど熱中していたのか。 「それじゃそろそろかえろっか・・・うー、ここどこなの?」 「さあ?どこかわかんないけどきっとなんとかなるよ」 「うぅ~・・・・・・」 用は済んだとばかりに引き返そうとしたふらんたちだが、 一匹だけがめーりんたちを見たまま動かない。 「うー、どうしたの?」 「じゃお?」 「・・・・・・やっぱりふらん、めーりんたちについてく!!」 「「「うー!?なにいってるの!!?」」」 突然の提案に他のふらんは驚いている。 それはふらんだけではない、私達もだ。 「このままじゃしんぱいだよ!またれみりゃがきちゃうかも!!」 まあ確かにこれから先、奴らに遭う可能性は決して低くないだろうが。 「ふらんがひとりでもいればあいつらみんなにげてくよ!だから・・・」 言いたい事はわかる。しかしふらんは捕食種だ。 他のゆっくりがなんと言うか・・・めーりんはどうして欲しいのだろう。 「じゃぉ・・・じゃおぉぉん!!」 「他のゆっくりをいじめないならついてきてくれるとうれしい、だそうです」 当たり前というか、最低限の条件だな。ふらんは守れるのだろうか? 「うー・・・でもおなかすいちゃうし、ゆっくりたべないとふらんがしんじゃうよ!」 困ったものだ。まさか饅頭であるゆっくりにも、食欲がある者がいるとは・・・ 正直、私としては居てもらえると非常に助かる。しかし他のゆっくりを死なせるわけにもいかない。 生贄に捧げるようで気が進まないのだ。当然だろう。 頭を悩ませる私を不安げに見上げるめーりんたち。ふらんもじっと見つめている。 「むきゅ・・・どうしましょう、おにーさん」 「みかただとこころづよいけど、さすがに吸われちゃうのはゆっくりできないですね・・・」 「ちぇんもこのふらんはこわくないけど、しんじゃうのはやだよー」 「たたかいのなかでしぬことこそぶしのほんかいだみょん!そんなしにかたはいやだみょん!」 「う~、どうするの?ふらん。はやくきめてよ」 「うぅ~・・・・・・」 皆、ふらん自体が嫌なわけではないが、食われるのは御免のようだ。 「ふらんもれいむをゆっくりさせてくれるの?れいむはだいにんきだね!!」 「ついでにじゃまなくずめーりんたちもたべちゃってね!」 「さっさとしてね!ふらんだからってぐずはきらいだよ!!」 「ほしょくしゅもとりこにしちゃうれいむのみりょくはすごいね!」 「「「「「ゆっゆ~ん、かわいくてごめーんね!!!」」」」 ただ一種族を除いて。 れいむ達は、ふらんが敵ではない事を確認すると逃げ惑うことをパッタリとやめてしまった。 それどころか他のゆっくりのように自分のために働いてくれると思い込んでしまったようだ。 実際はまだ味方になったわけではないのに、のんきなものである。 味方どころかふらんは友達のめーりんを馬鹿にされたことでイラッとしているというのに。 「・・・ごはん、ねぇ」 「じゃまなゆっくり・・・だみょん」 「ゆっくりごろしはゆっくりできないけど・・・」 「・・・めーりんばかにしたな・・・!!」 いや、ふらんだけではない。他のゆっくりの目までが妖しく輝いている。まさか・・・ 「ええ、そのまさかでしょう。 “殺さなければいい”だそうですよ。・・・私もどういけんですが」 やっぱり。だめだ!れいむを生贄にするなんて・・・ 「じゃあほかにほうほうがあるのかみょん!?もうみょんはげんかいだみょん!」 私の制止の声を聴いて、みょんが怒りをあらわにした。ここまで怒ったところは見たことがない。 そしてそれに続いて堰を切ったように他のゆっくりも不満をぶちまけ始めた。 「そうだよ!なんでれいむだけいっつもなんにもしないのに、あんなにえらそうなの!?」 「めーりんやさとりをいじめてよろこぶなんてゆっくりできないよー!!」 「おうたかなにかしらないけどうるさくてしゅうちゅうできないみょん!!」 「じゃ・・・じゃお?じゃお?」 あまりの勢いに、唯一この場で悪意を持たないめーりんは混乱している。 「だいじょうぶよ。ちゃんとすいきらなきゃしなないわ」 「しばらくほうっておけばなおるよ。わかってねー」 「いままですきかってやってきたぶんのつけをはらうんだみょん。とうぜんだみょん」 いや、しかし殺さないからと言って・・・ 「どうするおつもりですか?もうみんなこれいじょうはがまんはできませんよ。 折角のふらんのもうしでをことわれるほどの余裕もありません。 それになによりもみんなが怒っているのは、あなたの事です」 私の・・・?どういうことだ。 「あいつのせいでおにいさんはちっともゆっくりできてないみょん!」 「ゆっくりさせるなんていいながらじゃまばっかりしてるよ!!わかれよー!!」 「いくらわるぎがなくても、おにいさんがもうそろそろげんかいだってことぐらいきづくべきだわ! それができないなら・・・せめてできるはんいでやくにたつべきよ」 なんという事だ。私の悩みは、みんなにバレていたのか。 「まああれだけれいむのほうを見ながらため息ばかりついてれば、だれだってわかりますよ」 自分ではそこそこ隠し事ができるほうだと思っていたのに・・・ 「それはもういいわ、おにいさん。それよりもれいむのことよ」 「おにいさんもあまり時間がないんでしょう?このさいぜいたくは言ってられないと思いますが」 確かにさとりの言う通りだ。これから更に困難になっていくと思われる以上、もう時間に余裕はない。 ・・・・・・本当に殺したりはしないんだな?食べても死なないんだな? 「うー。がまんするからたぶんだいじょうぶ・・・だとおもう」 「じゃお!?じゃ、じゃおぉん!!」 「やさしいのですね・・・でもいけませんよ、めーりん。もう決まったことなのです」 「・・・ほんとはだれもすきでこんなことはしたくないみょん」 「でもれいむのせいでゆっくりできないのはもういやなんだよ。わかってね・・・」 「じゃあ、ふらん。たべてもいいわよ。・・・ぜったいにぜんぶすっちゃだめだからね」 「うー、わかってる」 ついて来ると言ったふらん以外は、話がまとまると別れの言葉を残して去っていった。 そして早速、ふらんは離れた所で騒いでいるれいむ達の元にゆっくりと歩み寄る。 「ゆ?なんなの?ようがないならあっちいってね!」 「あんまりふらんがちかくにいるとゆっくりできないよ!どっかいっててね!」 「でもぐずのめーりんよりかわいいれいむのそばにいたいっていうきもちはよくわかるよ!」 「・・・まためーりんばかにした!」 れいむの言葉で、とうとうふらんの堪忍袋の緒が切れたようだ。 ふらんはれいむを一匹だけ持ち上げて 「ゆっ!?おそらをとんでる―――」 「ゆっくりいただきます!!!」 「―――ゆぎぇっ!!」 噛み付いた。 「「「「「で、で、でいぶぅぅぅぅ!!!」」」」」 「どぼじでいぎなりだべぢゃうのぉぉぉ!!?」 「ふらんはでいぶたちのどれいじゃなかったのぉぉぉ!!?」 「うわ゛ぁぁぁ゛ぁ゛!!!でいぶがぁぁぁ゛ぁ゛!!ゆっぐりじでぇぇぇ゛ぇ゛!!!」 「ゆ゛っゆ゛っゆ゛っ・・・あ゛っやべでっ、ずわないっでっ!!」 「うー。うー。ごちそうさまでした。・・・あんまりおいしくなかった」 「じっんじゃうっ。でいっぶ、じっんじゃっう」 ふらんの食事が終わった頃には、れいむはげっそりした痛々しい姿になっていた。 「ゆぁぁぁ・・・どぼじででいぶが・・・」 「ごんなのゆっぐりでぎないよぉぉ!」 「にんげんざん、どういうごどなのぉ!!?なんででいぶだちをゆっぐりさせでぐれないのぉ!!?」 私に向かって、何故、どうして、と口々に訴えかけるれいむたち。 それに答える言葉を私は持ち合わせていない。せめて好きなだけ言わせてやろう・・・と思ったのだが。 「れいむがはたらかないからわるいんだよ」ボソッ 「・・・ちぇん?いまなんていったの?」 「れいむがなんにもしないからわるいんだよ!」 れいむたちの声に答えたのは、ちぇんの怒りの声だった。 それを皮切りにして、みょんたちも次々と今まで溜めていたものをれいむにぶつけ始める。 「いっつもへんなおうたばっかりうたってなんにもしなかったよ!!」 「それどころかおにいさんのいうこときかないし、なんでもほかのだれかのせいにするし!!」 「れ、れいむはにんげんさんをゆっくり」 「おにいさんはぜんぜんゆっくりできてなかったよ!そんなことにもきづかなかったの?ばかなの?しぬの!?」 「ちがうよ!れいむはほかのゆっくりよりも!」 「なんだみょん!?れいむがほかのゆっくりよりもすごいところといったら、 ほかのゆっくりのわるぐちいってゆっくりできなくすることだけだったみょん!!」 「おまけにどれだけおこってもじぶんはわるくないってぜんぜんはんせいしなかったみょん! そんなれいむのどこがゆっくりできるんだみょん?ゆっくりできるのはれいむたちだけだみょん!」 「めーりんのほうがよっぽどゆっくりできるみょん! きがよわいめーりんのやさしさにつけこんですきほうだいいうれいむよりはみょん!!」 「「「「「う・・・うぅ・・・」」」」」 全員から責められて何も言えなくなったれいむたちの前に、さとりとぱちゅりーが出てきた。 「かわいそうだとは思います。あなたたちには心から悪気がないことも私にはわかっています。 でも、あなたたちはやりすぎました。もう少しはやくきづくべきでした」 「はたらくきがないいじょうここでおわかれするか、なにかやくにたってもらうしかないわ。 ・・・いまのあなたたちにできることはふらんをゆっくりさせることだけよ。 ときどきなかみをすわれるいがいはなにもしなくていいの。それくらいはがまんしてちょうだい」 「い、いやだぁ・・・」 「ゆっぐりさせでよぉ・・・」 「でいぶたべられたくないよぉ。にんげんさん・・・」 無情に告げられたれいむ達は、今度は助けを求めるかのようにこちらを見た。 しかし、それに答えるための言葉も私は持ち合わせていなかった。思わずれいむたちから目を逸らす。 ・・・行こう。 「いつまたれみりゃがくるかわからないみょん。さっさとかえるみょん」 「ふらんもこれからよろしくねー!!」 「うー、よろしくね」 「じゃおぉん・・・」 「行きましょう、めーりん。もう決まったことですから」 「ごほっごほっ。ひさしぶりにたくさんはなしたからつかれちゃったわ」 れいむたちを放っておいて、私たちはシャーク号まで帰ることにした。 誰一人としてれいむたちがいる方には目を向けない。 そしてれいむたちはと言うと、しばらく静かに泣いていたが だれもかまってくれないことがわかると急いで後をついて来た。 本当にこれでよかったのだろうか・・・? 現在のゆっくり ちぇん、20匹。みょん、15匹。めーりん、15匹。ぱちゅりー、さとり、ふらん、1匹。ふらんのお弁当、4匹。 ~脱出計画25日目~ ようやく・・・ようやくここまで来た。 目の前には(だれが作ったのかは知らないが)何故か大きな橋と、その先には最後となる部品が転がっている。 とうとう最後となったこの地域にはそれこそこれまでとは比べ物にならないほどに苛酷な環境が待っていた。 尺の都合上詳細は省くことにするが、とにかくみんなの力を合わせてここまで来たのだ。 「これでさいごかみょん・・・」 流石に疲れた様子でみょんが呟く。 彼らに限らず、私も含めた皆が満身創痍だ。 巧妙な罠や仕掛け。そして相次ぐゲスゆっくりやれいぱーたちとの連戦で随分数も減ってしまった。 ここまで残ったのは、ほとんどが出会った当時からずっと一緒にいるゆっくりばかりだ。 経験がモノを言ったのだろうと思う。 「けほっ。あとは、はこぶだけね。めーりん。つかれてるでしょうけど・・・」 「じゃおぉぉぉん!!」 「ここまでみんなのおかげで休めたからだいじょうぶ、だそうです」 「がんばろうね、めーりん!」 「「「「「・・・・・・」」」」」 皆が楽しそうに話す中、れいむたちだけが少し離れたところで黙り込んでいる。 この前までの、あの騒ぎようが嘘のようだ。 れいむがふらんの食糧となってから数日間。 皮肉にも皆の言う通りにしてれいむが大人しくなってから、私達の作業効率は大幅に上がってしまった。 今までのように迂闊にめーりんたちを馬鹿にすれば、機嫌が悪くなったふらんに食べられる。 言うことをきかずに好き勝手すれば、作業が長引いた分だけ空腹になったふらんに食べられる。 他にも、生意気を言えば食べられる。目が合うと食べられる。おやつ代わりに食べられる。 暇潰しに食べられる。地面から出た瞬間に食べられる。とにかく食べられるなど、数え上げればきりがない。 しかも確かに死ぬまで吸われることはないのだが、基本的に吸われた後はほったらかしである。 元々他のゆっくりとは基礎能力に差がある上に、体力が風前の灯となったれいむが進行について来れるだろうか? そんなわけがない。吸われたれいむのほとんどが、体力が戻る前に息絶えてしまっていた。 いくられいむでも吸われる事が間接的な死因となってしまうことは流石に理解している。 よってふらんに目をつけられないように、自分に出来る限り空気を読むことにしたようだ。 私もできれば助けてやりたいのだが、それは他のゆっくりに止められてしまった。 あれから以来、れいむに対するみんなの風当たりがとても強くなっていたのだ。 “れいむはあれがお仕事。あれだけしかできないんだから気を使ってあげる必要はない。” “皆だってお仕事中に死んじゃうことがあるのに、なんでれいむだけ助けるの?” などと、そんなことまで言われてしまっては流石に手を貸すわけにはいかなかった。 だがそのおかげで効率がグンと上がり、ふらんの助けもあってとうとうここまで来ることができた。 目の前ではめーりんたちが懸命に部品を持ち上げている。 最後だけあってかなり大きいのだが、彼らならきっと問題ないだろう。 さあ、帰ろう。そして・・・ ・ ・ ・ 帰り道。ほとんどのゆっくりが運搬に数を割かれている中、残った数少ないゆっくりと私は話していた。 残ったゆっくりは皆、始めてその種族にあった当初からついてきてくれている数少ない生き残り。 言わば最古参とも言うべき存在である。 ゆっくりは引き抜いた直後にある程度情報をリンクさせるらしいので 皆それなりに私に友好的なのだが、やはりこうも付き合いが長いと特別というか、愛着が湧く。 右手に絶壁、左手に少し底が深めの溝がある道を通っていたところで、皆が唐突に口を開き始めた。 「よかったね、おにーさん!これでやっとゆっくりできるね!!」 「みょんたちもがんばったかいがあったみょん!」 「これまでいろいろあったわね。・・・でも、もうおしまいね」 「じゃぉん・・・」 ぱちゅりーの一言で、場の空気が沈む。 そう。これで最後ということは、後は私が脱出するだけ。そして彼らとは・・・ わかっていたことだが、やはり少し気分が落ち込む。想像以上に、私は彼らが気に入っていたらしい。 だが、こうして沈んでいても仕方ない。 幸いリミットまでにはまだ時間がある。一日くらい時間をとってゆっくりしてもいいだろう。 この星に来て、初めての休暇だ。せめて思いっきり楽しい時間を・・・ 「そこまでよ!!」 「ここでとまってね!!」 またか!今度はなんだ?考え事をするといつも邪魔が入る!少しは場の・・・でかいな、オィ。 「どすにむかってえらそうだよ!にんげんのくせに!!」 「さっさとはなしをききなさい!むきゃきゃきゃきゃ!!」 声のした方をみると、そこには二匹のゆっくりが目の前に立ち塞がって大声を出していた。 なんだか気持ち悪い笑い方のぱちゅりーと、とんでもなく大きいまりさだ。 まりさの帽子の上に、ぱちゅりーが乗っている。 ぱちゅりーの方は単にゲスっぽいで済ませられるのだが、まりさの方は・・・色々と規格外だ。 とにかくでかい。私の身長の約三倍はある。道を埋め尽くすほどの大きさだ。 それにしても何の用だろうか?生憎と、もう助けは必要ないのだが・・・ 「なにいってるの!なんでゆっくりをいじめるにんげんをたすけなきゃいけないの?」 「むきゃ!どすがにんげんのいいなりになるとおもったらおおまちがいよ!」 虐める・・・?どういう事だ。 「とぼけてもだめだよ!みんなにぴかぴかさんをはこばせたり、れいぱーとたたかわせたり、 ふらんにれいむをたべさせたりしてたでしょ!どすはぜんぶみてたんだよ!!」 ああ、そういうことか。れいむはともかく、他の子はみんな善意で・・・ 「だまってね!もうにんげんなんかにすきかってさせないよ!! どすがみんなをつれてくからね!それでとってもゆっくりしたむれをつくるからね!!」 怒っているのはわかるが、いまいち話の要領がつかめない。 連れて行く?群れ?なにがなんだかサッパリだ。 「むきゅ!まさかどすがいるなんておもわなかったわ! どすはゆっくりのむれのおさになるべきゆっくりなのよ。 ゆっくりをゆっくりさせるのがおしごとなんだって。ぱちぇもみたのははじめてだけど」 なるほど。リーダー種か。名前はドスまりさとでもしておこう。 しかし、これは調度よかったのではないか? 私がいなくなった後の引き取り手が見つかってよかったとも言える。 ぱちゅりーの言う通りならきっと悪いようにはしないだろうし・・・ まあ最後の部品を運び終わったら、引き取ってもらってもかまわない。 「なにいってるの?どすはいまほしいからいまからつれてくよ! ついでにそのぴかぴかさんもどすのたからものとしてもらっていくよ!!」 なんだと?それは困る! 「しらないよ!げすにんげんはかってにひとりでのたれじんでね! さあみんなそのぴかぴかさんもってついてきてね! そこのげすにんげんなんかよりもたくさんどすがゆっくりさせてあげるよ!」 ドスは自信満々に呼びかける。私の言葉など全く聞いていない。どうしたものか・・・ 「やったー!!どすがきてくれたよ!!」 「これでやっとゆっくりできるよ!!」 私が頭を捻っていると、一部のゆっくりが飛び出して、ドスの下へと駆け寄った。 ・・・れいむだ。 「よろしくね!どす!!れいむたちをゆっくりさせてね!!」 「やっとこれからゆっくりできるよ!!もうあんなところにいたくないよ!!」 「ゆゆ~ん♪やっぱりかわいいれいむがさいごにはかつんだね!!」 「・・・よろしくね。れいむ」 私の下にいたれいむが軒並みあちらに移ったようだ。 理由は聞かなくてもわかるが・・・ドスがあまり嬉しそうじゃないのは何故だろう。 「あのにんげんぜんぜんれいむたちにやさしくしてくれなかったよ!」 「せっかくゆっくりさせてあげたのにおれいもいわなかったよ!」 「ゆっくりさせてあげたんだからゆっくりさせてくれるのがあたりまえなのにね!」 「そうだね!おまけにふらんにかわいいれいむたちをたべさせるなんてさいてーのげすにんげんだよ!!」 次々と出てくるれいむたちの不満。まさかここまで恨まれていたとは・・・身に覚えがないのがほとんどだが。 それにしてもれいむがみんな行ってしまったという事は、 「さあ、ほかのゆっくりもみんなこっちにきてね!! どすがしあわせーっ!!にしてあげるよ!!さっさとこっちきてね!!」 他の皆も行ってしまうかもしれないという事だ。 ふと様子を見ると、皆はうつむいて考え込んでるようだった。 「そんなげすにんげんなんかほっといてはやくこっちきてね! むれをつくってどすがだいすきなゆっくりぷれいすにしようね!!」 ・・・正直、ここまで来て諦めきれないというのが本音だ。 しかし、もうここらへんで終わりかもしれないな。 ゆっくりの長と、偉そうに命令するだけの人間じゃ差は歴然だ。だれだって前者について行きたくなる。 「さっさとしてね!かんがえなくてもわかるでしょ? そんなえらそうなだけのやくたたずよりもどすのほうがえらいんだよ!!」 「むきゃ!しかもこっちにはそんなのうなしぱちゅりーじゃなくて このもりのけんじゃのぱちゅりーさまがいるのよ!こっちにきたほうがいいにきまってるわ!!」 ・・・奴らの言っていることは非常に腹が立つが、私にはどうしようもない。 あんなに大きなゆっくりを倒す方法も思いつかないし、せっかく彼らが平和に暮らせるチャンスを・・・ 「おことわりだよー」 ・・・なんだって? 「どすのところにはいかないよ!ちぇんたちはおにいさんといっしょにいるよ!」 「みょんたちもどすのところにはいかないみょん!ゆっくりぷれいすなんかいらないみょん!!」 「ぱちぇもやめておくわ。のうなしっていわれたのもきにいらないし」 「じゃおおぉぉん!!」 「行かない、だそうですよ。私もけっこうです。だって、あなたたち・・・」 「うー!めーりんたちがいかないならふらんもいかない!!」 私のそばにいるゆっくり達が、一斉にドスに向かってお断りの返事を言い始めた。 いや、そばにいる者だけではない。運搬中の者達も、荷物を下ろして一斉に騒いでいる。 「ど、どぼじでぇぇぇ!!?どずがゆっぐりさせであげるっていっでるのにぃぃぃ!!」 その通りだ。このままついて行けば仲良く、平穏に暮らせるというのに。 「それでもおことわりだみょん!」 「おにいさんのこともよくしらないのにわるくいうどすなんかといっしょにいきたくないみょん!!」 「どすなんかいなくてもちぇんたちはゆっくりできてるんだよ!わかるねー?」 「じゃぉぉぉん!!じゃおおぉぉぉん!!!」 「そうですね。めーりんのいうとおりです。 いきなり出てきてすきほうだい言っているあなたたちよりも、 私たちはおにいさんをえらびます。そもそもいじめられてなどいませんしね」 「つまりあなたたちよりもおにいさんといっしょにいたいのよ。 いっしょにいれるじかんがあとちょっとしかなくてもぱちぇたちはおにいさんといっしょにいるわ!」 まさかここまで慕われていたとは。不覚にも少し感動してしまった。 しかしそれではドスたちは・・・ 「ゆぐっぐぐぐぐ・・・・!!どういうことなのぱちゅりー! いってたこととぜんぜんちがうよ!!」 「むきゃ!?そ、そんなことないわ!!かしこいぱちぇのかんぺきなさくせんが・・・ぱちぇのせいじゃないわ!!」 「なにいってるの!ぜんぶぱちゅりーがいいだしたんでしょ!? どすがでてきてにんげんさんをばかにすればみんなあきれてついてくるっていったじゃない!! にんげんさんがそだてたゆうしゅうなゆっくりでどすのかんっぺきっなむれをつくろうとしたのにぃ・・・」 なるほど、そういうことか・・・ それにしても随分と勝手にペラペラとばらすものだ。これでは語るに落ちるとも言えない。 「・・・まあそういうことです。あのドスたち、ずっとそのことばかり考えてましたよ」 しかもモロバレだったらしい。そりゃついて行かないか。 「いえ。それはあくまでも私だからわかったことです。 みんなは本当に心からドスよりもあなたをえらんだのですよ。にんきものですね。 ああ。もちろん私だってしらなくてもあなたをえらんでましたので。かんちがいしないでくださいね?」 そう言われるとどうにもむず痒くなる。だが、悪い気はしない。 「ど、どうしたの?どす。ゆっくりできてないよ?」 「あんなゆっくりがいなくてもかわいいれいむたちがいるよ!!しんぱいしないでね!!」 「ぐぞぉぉぉ!!こんなやくたたずでもなにかのやくにたつとおもったのにぃぃぃ!! おまえたちなんかいらないよ!ドスがほしいのはゆーのーなゆっくりだよ!!さっさとどっかいってね!」 「「「「「ゆがーん!!!」」」」」 れいむはおまけ扱いか。流石にここまで来ると可哀想だな・・・ それにしても、結局奴らはどうするのだろう。 あそこを退いてもらわないと帰るに帰れないのだが。 「う゛う゛う゛う゛・・・もうゆるさないよ! こんなどすのすごさがわからないゆっくりなんていらないよ!! にんげんといっしょにどすすぱーくでころしてやる!!」 「むきゃ!!やっちゃえ、どす!ぱちぇのおもいどおりにならないゆっくりなんていらないわ!!」 「いくよ!むーしゃむーしゃ・・・」 とうとうドスが逆上した。言ってる事はまるで子供の我侭だが、あのサイズでは暢気にしていられない。 そしてドスが何かを食べるような動作をすると、徐々にドスの口内が光りだす。なんだ、あれは! 「むきゅっ!?いけないわ。あれはどすすぱーくよ!!」 どすすぱーく!?・・・なにやらまずそうな雰囲気がプンプンするが、やっぱり危険なのか? 「とってもあついひかりをだす、どすのゆっさつわざよ! おおきないわもこわせるくらいにすごいの!こんなせまいみちじゃにげられないわ!」 熱光線!?そんな馬鹿な!!熱光線が出せる生物なんか・・・いや、もう気にするのはやめよう。それこそ今更だ。 それよりもどうする。ぱちゅりーの言うことを信じるならば、到底防ぎきれる物ではない。 当然逃げ場もないし、このままでは全滅してしまう。 右の崖はとても登れそうにない。左の溝は・・・駄目だ、深すぎる。一度入ると這い上がる方法がない。 しかも溝の底には、少しだけだが水が流れている。それだけでも時間がかかればゆっくりにとっては致命的になる。 ふらん!ドスを何とかできないか! 「うー・・・たぶんむり。かてないわけじゃないけどじかんかかる」 ですよね!なら説得は・・・ 「ほうふぐうへるひょ!ひんあひはごおひはよ!!ひゅっひゅっひゅっひゅ!!!」 「むきゃきゃきゃきゃ!!おばかなぱちゅりーといっしょにゆっくりできなくなっちゃいなさい!!」 ああ、なんだか駄目っぽい。口が開いて何を言っているのかは解らないが、絶対ろくな事じゃない。 ならこの際部品を盾に・・・だめだ。とても全員は隠れられない! まったくいい案が思いつかない。この星に来てからずっとこうだ! 「やべでぇぇぇ!でいぶなんにもしでないよぉぉぉ!!」 「どすはゆっくりさせてくれるんじゃなかったの!?しにたくないぃぃぃ!!」 「たすけてね!!たすけてよぉ!!にんげんさんでもいいからかわいいでいぶをたすけてぇぇぇ!!」 そうしてるうちにどんどん光は強くなっていく。 「ひふひょ!ほふふはーく!!!」 くそっ、こうなったら一か八か溝に飛び込んで――― 「そんなことしちゃだめだよ!!ゆっくりやめてね!!」 「ぎゅっ!!?」 『ボン!!!!』 「むぎゃっ!!」 全員に飛び込むように告げるために振り返った矢先に、ドスの方から巨大な爆発音が聞こえた。 「ゆ゛っ・・・ぎゅ・・・どぼ・・じ・・・でぇ・・・」 「な゛に゛が・・・がじごいばぢぇ・・・ゆっ・・ぐり・・・」 何事かと見てみると、ドスは口の中が爆発したようにえぐれて片目が飛び出ている。 頭上のゲスぱちゅりーも何かに潰されたようにへこんで、クリームを吐いていた。何が起きたのだ? 「あ゛っあ゛っ・・・おぢるぅぅぅ!!」 「むぎゃあ゛っ!!?」 そしてバランスを崩して溝に落ちた。あ、ついでにぱちゅりーが下敷きになって死んだ。 ・・・よく分からないが、これは助かったのか。 状況がつかめないのでイマイチ実感が湧かない。一体あれからどうやって? 「おねえちゃーん!!」 「こいし・・・こんなところにいたんですね!」 急に聞き覚えが無い声が聞こえたのでそちらに向くと、 見知らぬゆっくりがさとりと体をくっつけている所だった。いつの間に!? ・・・よく見ると身に着けているものや雰囲気がどことなくさとりに似ているが、まさか・・・ 「はい。この子がさがしていた、いもうとのこいしです」 「おにーさん!あぶないところだったね!!」 彼女が例の・・・さとりと比べると随分快活な印象を受けるな。 ん?今の物言いだとまるで君が助けてくれたように聞こえるのだが・・・ 「そうだよ!かべのうえからあのあやしいどすをみてたんだけど、 おねえちゃんがあぶないところだったから、かべからとびおりてどすのあたまにぶつかったの!」 なんとも危ない真似をするものだ。一歩間違えれば地面に激突して死んでいたというのに。 しかしこれで合点がいった。ドスは頭からぶつかられた拍子に口を閉じてしまったんだな。 後は発射口を塞がれたまま暴発して・・・あの様というわけだ。ぱちゅりーはその余波を食らったのだろう。 「こいしは“むいしき”でうごけるからほかのゆっくりにもみつからないんだよ! これからのじだいは“すてるすこいし”だね!!・・・ね?」 無意識で、か・・・まるで武道の達人のようだ。いや、時代かどうかは聞かれても困るが。 「だ・・・だずげ・・・で・・・」 おお、忘れていた。どうやらまだ溝に落ちたドスが生きていたようだ。 「ごべんなざい・・・ばでぃざがわるがっだでず・・・だがら・・だずげで・・・」 うーむ。・・・済まない、無理だ。 「ど・・・どぼ・・じ・・・で・・・」 私達でも引き上げる方法がないと言っているのに、君のような巨体を引き上げる方法などあるはずがない。 それに、流石に殺そうとしてきた相手を助けようとするほど私はお人好しではないのだ。 時が経てば、そのうち水で溶けて死ぬことができるだろう。 まあそれが何日、何ヶ月かかるかは解らないが・・・頑張ってくれ。 「ぞんな・・たすげで・・・いかないでぇ・・・やだ・・・やだぁ・・・・・・」 さあみんな。随分遅くなったけど、シャーク号へ帰ろう。 「どうなることかとおもったけど、みんなぶじでよかったみょん!」 「もうひとがんばりだよ!がんばろうねー!!」 「じゃおぉぉぉん!!」 「うー♪ふらんもてつだう!!」 「むっきゅん・・・ごめんなさい。すこしやすませてもらってもいいかしら?」 「ねえ、おにーさん。こいしもいっていい?」 ああ、もちろんだ。なんと言っても命の恩人だからな! 「やったー!!これでおねえちゃんといっしょにいられるよ!!」 「そうね。・・・どこをむいしきでふらふらしていたのか、ちゃんときかせてもらうわね」 「お、おねえちゃん、こわい・・・」 みんな思い思いに帰ってゆく。もちろん部品は忘れない。 これで本当に終わりなんだな・・・ 「に・・・にんげんさん?」 「れいむたちを・・・わすれないでね?」 そんなとき、れいむたちが恐る恐る話しかけてきた。まだいたのか。 「しょうがないねえ、にんげんさんは・・・」 「ひどいよにんげんさん。れいむをわすれるなんて・・・ふひっ」 れいむたちは仲間にしてほしそうにこちらを見ている。 「にんげんさん。まさかれいむをおいていったりしないよね?」 「かわいいれいむをゆるしてね・・・ごめーんね?」 「すてるわけないよね?つれていってくれるよね?」 なかまにしますか? お断りします! あれだけの事を言ったのだ。当然戻ってこれるわけがない。 今回は流石に私も見過ごせないし、もし私が許しても他の者達が絶対に許さないだろう。 「ぞんなぁ・・・だずげでよぉ・・・」 「こんなところにいちゃゆっくりできないよぉ・・・」 確かにここには草木が一本も生えておらず、すべてが岩肌で殺風景な事この上ない。 こんな所では、基礎能力が底辺のれいむたちではまともに生きていけないだろう。 まあしかし、あそこで罵詈雑言を言ったのが運の尽きだ。 このまま戻って他のゆっくりにフクロにされるか、ここで頑張って生きるかの違いなんだから耐えなさい。 「やだ・・・ゆっくりさせてよぉ・・・」 「おねがいします!れいむがわるかったです!あやまりますから・・・だからぁ・・・」 その言葉を、もっと早くに聞きたかったよ。 ずっと謝り続けるれいむたちに背を向けて、私はみんなの後を追いかけた。 ・・・さよなら、れいむ。 「「「「「い゛やだぁぁ゛ぁ゛ぁ゛!ゆっぐりざぜでよぉぉ゛ぉ゛!!!」」」」」 もう、私は振り返らなかった。 現在のゆっくり もう書く必要はない! ~脱出決行。別れの日~ とうとうこの日がやってきた。 私はいつものように防護スーツに身を包み、皆は見送る為にシャーク号の前に集まっている。 「おわかれだね、にんげんさん。わかりたくないよー・・・」 「いろいろとしゅぎょうになったみょん。ゆんせいいっしょうわすれないみょん!」 「じゃぉぉぉん・・・」 「うー、ないちゃだめっていったでしょ?」 「おにいさんのおかげでこいしも見つかりました。ほんとうにありがとうございます」 「もうどこにもいったりしないからだいじょうぶだよ!おにいさんも・・・またあおうね!」 「むきゅ~。でもおにいさん。ほんとうにぱちぇたちここにすんでいいのかしら?」 そう。ぱちゅりーが言う通り、彼らにかつて拠点であった場所である、ここに住むように私が勧めたのだ。 ここにはれみりゃやれいぱーどころかゆっくり自体がいない。よって敵となる者がいない。 彼らの繁殖方法がなんなのかは知らないけれど、思うがまま繁栄できるはずだ。 そしてふらんの食事なのだが、ここには沢山の果実がなっている事に気付いた。 色々と調べてみると、どうやら様々な果物が季節ごとに生るようだ。 ふらんが言うには、別にゆっくりじゃなくても甘いものなら何でもいいとの事なので、 これは使えないか?と思い提案した。 幸いふらんも気に入ったようだ。これでもうゆっくりを襲う事はないだろう。 仲間に会えなくてもめーりんや他のゆっくりがいるから寂しくもないらしい。 気候も落ち着いているし、近くに洞穴があるので多少雨が降っても大丈夫だ。 まさに“ゆっくりプレイス”だと言えよう。 最後にほんの少しだけど、恩返しができて本当に良かった。 ・・・さて、本当にもう行かないとな。 「おにいさん!たいへんだったけどたのしかったよ!!」 「みょんたちなかよく、げんきでやっていくみょん!しんぱいしないでみょん!!」 「じゃぉぉぉん!!じゃおぉぉぉぉん!!!」 「おともだちたくさんできて、ふらんとってもうれしかった。ありがとう!・・・うぅ~」 「私も、すこしじぶんがすきになれそうです!おせわになりました!」 「こいしはみじかいあいだだったけど、とってもゆっくりできたよ!ありがとね!!」 「おにいさん、ずいぶんあたまがかるくなったでしょ?・・・またのせてね!さようなら!!」 「「「「「「「ゆっくりしていってね!!!」」」」」」」 皆が口々に別れの言葉を告げてゆく。 が、しかし。これが今生の別れではない。 また会おうと思えばいつだって来れるのだ。・・・この防護スーツを纏って。 だから、きっと彼らにはこう言うべきなのだろう。 また会おう、と。 ~脱出後。シャーク号船内~ さて。救命信号も発信したし、最悪自力でも近くの補給コロニーまで行ける。もう心配する事はない。 帰ったらこの命がけの、それでいて不思議な冒険を話にまとめよう。 そして・・・まあ信頼できる近しい人間にくらいは見せてもいいだろうか。 だが彼らがいた星の場所に関しては、黙っていようと思う。 あそこは無闇に人が立ち入るような場所ではないように思えたからだ。 人々が彼らの存在を知る事で、邪な余計な考えを持つ者が訪れる必要はない。 彼らが望む事は、ただ自分と誰かが仲良く一緒にゆっくりする事だけなんだから。 私がいなくなった約一ヶ月間、随分世間を騒がせたのだと思う。 きっと帰ってから色々と忙しくなる。 だからせめて、彼らが別れ際に言ったとおりに今だけは思う存分ゆっくり休む事にしよう。 私はシートに身を預けて、この一ヶ月で何度も口にしたあの言葉を思い浮かべて目を閉じる。 ゆっくりしていってね、か・・・ なかなかいい言葉じゃないか。 ・あとがき ようやく書き終わりました。 かなりズルズル長引くし、正直放り出したくなった問題作です。 こうやって形にしてもなんだか気に入らないし、正直言って前編あげてなきゃお蔵入りだったでしょう。 それでも一応形にはしてみたので、読んで下さった方の時間が無駄にならない程度には・・・と思いたいです。 ちなみに、最近気づいた事ですが、私は通常種が嫌いなのではありませんでした。 れいむとまりさが嫌いなのです。あとレイパー。 なので今までもこれからも、とことん奴らを重点的に虐めていこうと改めて思いました。 最初はみんな好きだったのに、どこでこうなったんだろう・・・ では、ここまで長い間お付き合い頂いた方々。本当にありがとうございました。 また他の作品で!! 小五ロリあき ・過去作品 ふたば系ゆっくりいじめ 412 僕と『あの子』とゴミ饅頭と ふたば系ゆっくりいじめ 446 俺とゲスと自業自得な餡子脳 ふたば系ゆっくりいじめ 460 弱虫まりさとほんとの勇気 ふたば系ゆっくりいじめ 484 ドスと理想と長の資格 前 ふたば系ゆっくりいじめ 494 ドスと理想と長の資格 後 ふたば系ゆっくりいじめ 514 僕とさくやとおぜうさま ふたば系ゆっくりいじめ 548 てんことれいむとフィーバーナイト 前編 ふたば系ゆっくりいじめ 559 てんことれいむとフィーバーナイト 後編 ふたば系ゆっくりいじめ 583 ゆっくりしたけりゃ余所へ行け ふたば系ゆっくりいじめ 599 はじめてのくじょ~少女奮闘中~ ふたば系ゆっくりいじめ 615 お兄さんは静かに暮らしたい ふたば系ゆっくりいじめ 659 よくあるお話 ふたば系ゆっくりいじめ 674 かわいいゆっくりが欲しいなら ふたば系ゆっくりいじめ 701 おうちは誰の物? ふたば系ゆっくりいじめ 789 ゆめみるれいむときゃっしゅさん ふたば系ゆっくりいじめ 790 ユクミン 前 小五ロリあきの作品集 トップページに戻る このSSへの感想 ※他人が不快になる発言はゆっくりできないよ!よく考えて投稿してね! 感想 すべてのコメントを見る れいむは囮です それだけしか取り柄は無い -- 2014-08-23 02 47 36 さとりとこいしかわいいよー。わかれよー。 -- 2014-08-11 20 44 33 ユクミン 続編お願いします -- 2013-08-12 00 25 35 とてもゆっくりできました。 続編書いてくれたら嬉しいなぁ・・・(チラッ) あとれいむざまぁwww -- 2013-04-03 04 04 59 ↓くいーんちゃっぴーやくはくいーんありすだねー、わかるよー -- 2012-10-01 19 27 14 ↓3 わかるよー くいーんちゃっぴーとかあめぼうずにぎゃくさつされるゆっくりがみたいんだねー -- 2012-08-24 00 36 33 このSSでここまで主人公とシンクロして読んだ作品は始めて。 そもそも自分こう言う話に弱いしw -- 2012-08-18 14 06 00 すばらしい!!!物凄くゆっくりできたよ!! 確かに主人公がほぼ傍観に徹してたのは少しもどかしかったかもしれません。 でも、それをさっ引いても凄くゆっくりできたよ!! -- 2012-03-19 12 52 51 ユクミン2編希望! -- 2011-11-03 12 06 56 ドスもゲスぱちぇもザマァ!wwww -- 2011-10-23 20 38 02 面白い! おにいさんとゆっくり達の友情に感動した。そしてれいむ達とドゲスともりけんざまぁww -- 2011-08-23 07 23 40 面白いなー 俺もやってみたいと思った -- 2011-06-09 13 07 20 やりたいなーこれ。 おにいさんはれいむどもの扱いに苦労してたけど、ゲームだったらむしろ進んで殺しまくりたい。れいむの集団を水に投げ込みまくったり、夜に置き去りにして現地生物に無残に殺されるところが見たい。 -- 2011-02-18 13 16 39 ユクミン2はまだですか? -- 2011-02-18 11 12 07 ↓×5 だってれみりゃとか頭悪すぎて説得理解できねえし、仲間になったとしてもわがままだし馬鹿すぎて味方食うだろうし、れいむ共と同じくクソ邪魔な汚物にしかなりえんよ。 れみりゃは可愛くないし冷遇して当然。と思うよ。 -- 2011-02-09 17 48 26 面白かった!! -- 2011-01-07 19 02 36 良い話だなー! オ●マーと、ゆっくり達(一部を除き)の友情に乾杯! -- 2010-11-14 20 11 28 好きだね -- 2010-10-16 22 09 54 葛藤して、変わって行く、捨てられない主人公がとても良かった。 ゆっくりで心温まる「対等の異種間の交流」が読めると思わなかったよ! ゆっくりに頼りきりの探索行なのに、不安が払拭されて行くのが面白かった。 -- 2010-10-06 20 01 53 主人公があくまで指揮者・傍観者に徹しているのがもどかしかったです。 だが元ネタがアレなので仕方ないのは分かるがむずむずしたよ。でもそれぞれの能力を活かした面白い作品でした。 ……しかし………… れみりゃの扱いがヒドイじゃないか!!! 胴付きれみりゃ10体登場のときは「おぜうさまも仲間に?ヤッター!!!」とか思ったのに、ふらん無双!? ぐがああああああ!!!可愛いれみりゃになんてことするんだ!おぜうさまは優遇して当然でしょうが! 何故れみりゃの扱いがデブ饅頭やゲロ袋と同じなんだよ!!!信じられん!狂気の沙汰だ! れみりゃ虐殺はこのSSの魅力を大きく損ねている!!! -- 2010-08-13 03 52 59
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俺とありすのゲーム 15KB 制裁 れいぱー 現代 罪の意識 独り言です 自分は必ず愛されている どんな拒絶も罵詈雑言も愛の裏返し 暴力も一つの表現方法 そんなありすに 飼いゆっくりを殺された人間さん 彼がレイパーに罪の意識を認識させるSSが読みたいです 無理ですか?そうですか… 独り言です 挑戦してみました ※レイパーは強靭な生命力、精神力をもっています ――ある男の手記より抜粋 俺はゆっくりと「ゲーム」をしている。 対戦相手はゆっくりありす。 俺の飼いゆっくり――ゆっくりれいむ――を嬲り殺しにしたレイパーありすだ。 「ゲーム」の勝敗を決めるルールは極めて単純。 俺は、ありすに罪の意識を認識させることが出来れば勝ち。 ありすは、罪を自覚することなく発狂、あるいは死亡すれば勝ち。 ただそれだけ。 俺が一つの手段を講じ、それに対してありすが自我を守って生き残るたびに、1ゲームが終了する。 どうしてありすを潰してしまわないのかと幾度も自問した。 こんなことをしても、れいむは帰ってこない。 正義感や復讐心? 違う、そうじゃない。 れいむが殺され、俺にとっては思い出だけがれいむの全てだ。 ありすが死んでも、こいつが愚にもつかない驕慢を捨てない限り、れいむとの思い出までが穢されている気がしてならなかった。 俺は、れいむを守ることができなかった最低の飼い主だ。 もうこれ以上、このバケモノにれいむを奪われるわけにはいかなかった。 この「ゲーム」は俺にとっての罰でもあるのだ。 今日も俺は、ありすのいる地下室へと下りていく。 「さあ、ゲームを始めよう、ありす」 俺は14回目の「ゲーム」開始を宣言する。 * * * * * * * * * 何重にも巻かれた鎖と南京錠によって厳重に封印された鋼鉄製の牢獄。 それが俺からありすへの最初のプレゼントだった。 あまりにも“とかいは”なデザインに感動して、ありすは3日3晩、俺に対する感謝の気持ちを叫び続けてくれた。 その次の贈り物はアクセサリー。ガスバーナーで先端が真っ赤になるまで熱した裁縫針。 目以外の全身にバランスよく何十本も打ち込んでやったら体を震わせて感動していた。 あぁ、でも、針を抜いた直後にかけてやったタバスコのシャワーの方がお気に召してくれていただろうか? すっきりの相手を与えてやったこともあった。 自分が世界一の美ゆっくりだと信じて疑わないありすのお眼鏡にも適う、とびっきりの美まりさだ。 とはいえ、拘束されたところを後ろから犯されたんじゃ顔なんか見えてなかったかな? その後子供も生まれた。 ありすに瓜二つのとっても可愛いおちびちゃんたちだ。 元気に「ゆっきゅりしていっちぇね!」と挨拶して、母親に擦り寄ろうとする姿、その笑顔は、さながら天使のようだった。 だから、ありすの目の前で、1匹ずつ全身を焼いて叩き潰してやったときは素晴らしい喜びようだったな。 子供たちの断末魔と、肌に飛び散るカスタードの温もりは最高だっただろ? 貴様は幸せだぞ、ありす。 俺はれいむの悲鳴すら聞くことができなかったのだから。 でも駄目だ。こんなのでは駄目だ。 * 説得、教育、対話、恫喝……。 ありすを捕らえてから、俺は思いつく限りの方法でありすに己の罪を理解させようとした。 だが出来ない。出来なかった。 初期に試みたそれなりに平和的な方法は何の効果も示さず、やがて俺は拷問主体の「ゲーム」を始めるようになった。 今までに消費したオレンジジュースは、どれくらいの量になるだろう。 ありすにとって『ありす』は絶対の存在だった。 全てのゆっくりは心からありすを愛している。 拒絶と憎悪の感情は「つんでれ」の一言で片付けられる。 嬌声を上げ、涎を撒き散らしながらゆっくりを犯すありすの姿は美の象徴であり、 苦悶の表情を浮かべて事切れたゆっくりたちは、ありすの慈愛に感謝しつつ、最高の幸福を感じて逝ったのだ。 ありすに犯し殺されることこそが、ゆっくりにとってはこれ以上望むべくもないゆん生の幕切れなのである。 これがありすの言い分。それは完全に把握できた。 しかし切り崩せない。傷一つ付けられない。 当然といえば当然だ。 どれだけ痛めつけられても聞く耳を持たず、唯一絶対の『真理』を狂信するような相手を、どうやったら論破できる? その『真理』を破壊しようにも、それはありす自身を殺すのと同義なのだ。 殺してしまってはならない。 ありすには己の罪を、『ありす』の醜さを理解させなければならない。 俺にとっての本当の相手は、この『ありす』だった。 そう、ありすを改心させる必要などない。 『ありす』を殺すことが出来れば、それで充分。俺の勝ちなのだ。 * 146回に及ぶ対戦は悉く引き分けに終わった。 ありとあらゆる責め苦を受けてなお、ありすは正気を失わず、己の罪を理解した振りさえしなかった。 狂ってしまわないように俺が手加減したこともあるだろうが、一番の要因はありすの底なしの欲望とプライドだろう。 「ありすは こんなところで しねないわ! ありすの とかいはなあいを まっているみんなのためにも!」 ありすは嫌らしい笑みを浮かべながら、俺に向かって言い放った。 俺がどんなに言葉を尽くそうとも、どんなに苦痛を与えようとも、醜く歪んだ表情さえ矯正できなかった。 お互いに負の感情だけが膨れ上がり、徒に時は過ぎていく。 俺は許せなかった。 れいむに想像を絶する苦しみを与えて殺し、それを嬉々として語るありすのことを。 れいむを守ることが出来ず、どうやってもありすの価値観を覆せなかった俺自身を。 俺は耐えられなかった。 ありすのようなゆっくりによって、れいむのゆん生が侮辱され、否定されることに。 そしてその暴言を、ただ殴りつけることでしか止めさせられない己の不甲斐無さに。 本当に、辛くて苦しい、長い日々だった。 表面上は何とか平静を保てても、俺の精神は拷問を受けるありす以上に磨り減り、限界に近づいているのが分かる。 だが、それもあと少しで終わる。 ようやく「あれ」の目処が立った。 この方法で駄目なら、もう俺に打つ手は残されていない。リザインだ。 もしも『ありす』が生き残ったならば、そのときは貴様の体を寸刻みにして殺してやろう。貴様の勝ちだ、ありす。 ――手記はここで終わり ――以下は、男だけが知る顛末 俺は地下室へと向かう。 重い扉を開くと黴臭い冷気が流れ出し、俺の体にまとわりついてくる。 暗く澱んだ空気に支配されたこの場所ほど、俺たちに相応しい舞台はない。 大して広くもない部屋の中央には大きな金庫。 扉を天井に向ける格好で鎮座している。 わざわざ鎖で縛り上げたのは、そうでもしないとありすが逃げ出してしまうように思えたからだ。 封印を解き、牢獄の天井を開け、俺はありすに呼びかける。 「さあ、ゲームを始めよう、ありす」 俺は、193回目にして最後となる宣言を、静かに行った。 * 金属製であるが故に、氷のように冷え切った独房の底から、ありすは俺を睨みつけていた。 「この いなかもののくそじじぃいぃぃぃいいいいいい! だせぇっ! ここからだせぇぇぇえええ!! しねぇっ! ゆっくりしないで しねぇぇぇえぇぇぇぇぇぇえええええええええ!!」 憤怒の形相、止め処もなく溢れ出す罵詈雑言。 どこまでも醜悪なゆっくりだ。 一目見るだけで精神が蝕まれるような、今までとなんら変わりのないありすの様子に、しかし俺は安堵する。 「元気そうで何よりだ。そうはしゃぐなよ、ありす。これが最後のゲームだ」 そう言いながら、俺はありすを抱え上げる。 俺の言葉にありすはビクンと反応した。 「さいご……? これでおわりなの……?」 「あぁ、これが終われば解放してやる。だから……」 俺が最後まで言い切らないうちに、ありすは狂喜した。 「田舎者の野蛮なジジィもようやくその下劣な脳味噌でありすの美しさを理解し、ひれ伏した」だの、 「今までの非礼は万死に値する。アホ面を晒してゆっくりしてないで即刻くたばれ」だの、 「でもその前にすっきり用の美ゆっくりを用意しろ、3分間待ってやる」だの、 好き勝手なことをほざいてくれた。 俺はその全てを無視して、用意していた箱の中にありすを投げ入れた。 「ゆぎゃっ! このくそじじぃ! きいてるのぉおぉぉぉおおお?! さっさと……! ……あら……、……これは……かがみ?」 俺を罵倒しかけたありすの視線が一点に注がれる。 ありすを放り込んだ箱は、1メートル四方の底を高さ50センチの壁が囲む簡単な作りだ。 ただし、その壁の一つは中に入ったありすの姿を映し出す「鏡」だった。 * * * 以前ありすに対して行った拷問の一つに、鏡だらけの空間に閉じ込めるというものがあった。 醜いありすに囲まれてさぞや怯えることだろうと期待していた。 ところが俺の予想に反して、鏡地獄から出てきたありすは涼しい顔をしてこう言った。 「ゆふん。やっぱり ありすのうつくしさはつみねぇ。きょうは ゆっくりできたわよ。じじぃも やっと……」 そこから先は聞いていなかった。 ありすは「鏡」を理解し、「自分の姿」を認識できる。 その事実。閃くアイディア。 俺は踊り狂いたい気分だった。 これならばあるいは、俺の攻撃は『ありす』に届くかもしれない。 ありすとの「ゲーム」を続けながら、俺は思いついた方法を実行できるだけの技術を探し求め、遂に見つけた。 * * * そして今、ありすは「鏡」を見ている。 もっと良く見ろ、ありす。 その目にしっかりと焼き付けろ。 自分自身の姿を。これから起こることを。 もうすぐ虚飾の城の中の醜いお姫様は引き摺り出され、八つ裂きにされる。 それを為すのは、ありす、他ならぬ貴様自身だ。 * * * 箱の中のありすは陶然として、「鏡」に映った自分の姿に見とれている。 「ゆぅん。ありすの びぼうは せかいいちだわぁ……」 俺はありすに訊いた。 「ありす、それは間違いなく貴様なんだな?」 「ゆっ? なにをいってるの? じじぃは かがみもしらないの? ぶざまな いなかものねぇ……」 心底呆れたという表情で俺を見上げるありす。 対する俺は、笑顔で答えてやる余裕すらあった。 「そうか、気に入って貰えて嬉しいよ。それじゃあ俺から貴様への、最後の贈り物だ」 俺はそう言うと、ありすの目の前にある「ガラスの仕切り」を取り外した。 「……ぇ……?」 ありすが驚愕に目を見開く。 ありすの前にはありすがいた。 口を金魚のようにパクパクさせるありすと、にこやかに微笑むありす。 俺は仕切りの向こうにいたありすに、ゆっくり用の媚薬がたっぷり入った注射器を突き立てた。 瞬時に発情し、レイパーありすへと変貌するもう1匹のありす。 「やれ、真正面から」 端的な命令を下す。 「んほっ! ありずぅうぅぅぅうううううう!! ずっぎりじまじょぉおぉぉぉおおお!!」 レイパーありすが奇声を上げてありすに飛びついた。 「……! ……?! ……?!」 何が起きているのか理解できず混乱するありすにレイパーありすが圧し掛かる。 「ながなががわいいありずねぇえぇぇぇええええええ! んほぉおぉぉぉぉぉおおおおお!!」 「……?! い……!!」 べっとりとした粘液塗れの体を押し付けられて、ありすは我に返った。 そのときにはレイパーありすは完全にありすを組み敷いていた。 発情したありすの力はゲスまりさやでいぶすらも凌駕する。 ただのありすには抗うことなど出来はしない。 いや、そもそもありすは抵抗したくても、する訳にはいかないのだ。 そうだよなぁ? 涙目になって耐えるありすに、俺は言った。 「自分自身に犯される気分はどうだ?」 「?!」 ありすは激しく動揺したが、声を出すまいと唇を噛み締める。 いいんだよ、隠さなくても。 そのレイパーありすの飾り、髪の毛、瞳、そして肌。 全部、見覚えがあるだろう? 何故って、正真正銘貴様のものなんだからな。 * 俺が探し求めた技術。 それはゆっくりの中身を完全に入れ替えるという非合法なものだった。 どうして非合法なのか? そんな技術がまかり通ってしまったら、現行のバッヂによる飼いゆっくり登録システムが崩壊してしまうからだ。 相当な金と時間を使い、俺はやっとその処置を施してくれる「医者」を探し出した。 事情を説明し、俺がどのようにしてありすを断罪するつもりなのかを話すと、彼は快く協力してくれた。 れいむを殺したありすと、俺の命令通りに動くよう徹底的に躾けた野良ゆっくりのありす。 2匹を麻酔で眠らせて、冷凍した後に、慎重に皮を剥ぎ取り、凝固した中身を取り出す。 カスタードが溶け出さないうちに取り替えた皮を癒着させ、眼球、毛髪、飾りも全て交換する。 手術は成功した。 * 「んほぉおぉぉぉぉぉぉおおおおおおおおお!!」 レイパーありすが体をこすりつける度に、その体液が全身から大量に分泌され、粘度を増していく。 「ゆぐっ……! ひぐっ……!」 レイパーに無理やり肌を重ねられる感触はどうだ? 「……うぶっ……! ……ぐぅぅ……!」 おぞましいだろう? 気持ち悪いだろう? 大丈夫か? 吐きそうなんじゃないのか? 「……ぅあぁっ!!」 だけど拒絶することなんか出来ないよな? だってそいつはありす自身なんだから。 自分自身だと認識してしまったんだから。 そいつが貴様に対してしていることは、貴様がれいむにしたことと全く同じ。 貴様が上から目線で高説をぶった、“とかいはの愛”の再演だ。 それを否定するということは、すなわち『ありす』を否定するということ。 ありすを支えていた行動原理を根底から否定するということ。 それが分かるくらいの頭は持っているんだよな? まりさに犯されたときには散々悲鳴を上げたのに、今回はえらく静かだな。 「うぅっ……! うぅっ……! うぅっ……!」 5分が経過した時点で、ありすの全身でレイパーありすが触れていない箇所など無かった。 否、まだあった。 「口の中が残ってるぞ。やれ」 「んっほぉぉおおおぉぉぉぉぉぉおおおおおおお?! ぢゅっぢゅじまじょおねぇえぇぇぇええええええ!」 「ぶびゅっ……?!」 レイパーありすは執拗に接吻を繰り返し、辺りに体液を撒き散らす。 そしてありすの口内に、ヌラヌラとした蛞蝓の様な舌を捻じ込ませていく。 「おぶぉっ! ぶぅぅ! ぶぅぅぅぅぅ……!」 ほら、自分の醜い顔をもっと良く見ろよ。 世界で一番美しいんだろう? ばっちり見えるだろう? これ以上ない特等席だ。 レイパーありすの嬌声と、聞くに堪えない効果音が地下室に響く。 それらの音に混じって、ありすの悲鳴も段々と大きくなっていった。 「あぁっ……! あぁあっ……!」 レイパーの舌がありすを舐めまわす。 “とかいはな愛”を与えてもらっているんだろう? もっと嬉しそうな顔をしろよ。 「おぐぉぉっ! おぶぅぉぉぉっ!」 レイパーの目がありすを睨め付ける。 貴様に犯されることは最高の幸せなんだろう? 感極まって言葉もないのか? 「ゆぁぐぅうわぁぁぁぁぁあああああああああっ!」 レイパーがありすを蹂躙する。 今やありすは死に物狂いで暴れようとしていた。 しかしガッチリと押さえつけられているために抜け出すことも叶わない。 むしろ、その動きがレイパーに更なる快感を与えていた。 「ありずったらつんでれねぇえぇぇぇええええええ!! だいじょうぶよぉおおお! わがってるがらぁあぁぁぁあああ!!」 そして、間もなく絶頂を迎えようかというときになって、遂にありすは言った。 「あでぃずがっ……! あでぃずがまぢがっでまじだっ! だがらだずげでっ! ごんなのもういやぁあぁぁぁああああああ……!」 粘液塗れになり、絶え間なくこみ上げているであろう嘔吐感に耐えながら、ありすは必死に懇願する。 違うな。 俺が求めているのはそんな答えじゃない。 さあ、自分の本心を曝け出せ。 れいむは貴様以上に辛かっただろう、苦しかっただろう、憎かっただろう。 だから貴様も自分自身を、『ありす』を憎め、恨め、呪え。 「あでぃずはっ! あでぃずはうづぐじぐなんかありまぜんっ……! もうやめでっ……! もうみだぐないぃいいいっ……! いやぁっ! いやぁっ! いやぁあぁぁぁああああああっ!」 ほら、貴様自身の手で『ありす』を殺すんだ。 「あでぃずはじぶんがずっぎりじだいだげのざいでいのゆっぐりでじだぁあああああ……! あでぃずはっ! あでぃずはっ……!! あでぃずはぁあああああっ……! あでぃずは『××××』なゆっぐりでずぅうぅぅぅううううううう……!!」 言った。 やっと言った。 ただその一言で、『ありす』を守る城壁はあっという間に崩壊していく。 ようやく会えたな、『ありす』。 そしてお別れだ。 俺はありすに顔を近づけ、囁いた。 「自分がどれだけ醜く穢れた存在か理解できたな? 貴様はこの世に生きてること自体が罪なんだよ」 ありすの濁った瞳の中で、『ありす』がのた打ち回っているのが見えるようだった。 「鏡の国で、一生無様に踊り続けろこの××××が」 いっぱいに見開かれたありすの瞳から光が失われていく。 今この瞬間に、『ありす』は粉々に砕け散った。 ありすはピクリとも動かない。 「あぁ……ぁあ……あぁ……」と壊れた嬌声を上げ始めた。 レイパーが体を揺するのに任せて、虚ろな目は何も見ていなかった。 「世界で一番好きな自分と、いつまでもゆっくりしていってね」 最早ありすの悲鳴は聞こえなかった。 ありすたちをそのままにして、俺は地下室から出て行く。 閉じた扉の向こうから、「ずっぎりぃいぃぃぃぃぃぃいいいいいいいいい!!」という叫び声だけが聞こえた。 もう、ありすのことは憎くはない。 もう、れいむがいないことは辛くはない。 それが仮令、今この瞬間だけのものだったとしても、俺の心は確かに安らいでいた。 今は、これでいい。 了 満ち足りたでいぶであるより、満たされていないれいむであるほうがよいし、 満ち足りたれいぱーであるより、満たされていないありすであるほうがよい。 そしてもし、そのれいぱーやでいぶが、これと違った意見であるとしても、 それは奴らがこの問題について自分たちに分かる面しか知らないからにすぎない。 それにひきかえ相手の方は、両方の面を知っているのである。 だから教えてあげてみました。 トップページに戻る このSSへの感想 ※他人が不快になる発言はゆっくりできないよ!よく考えて投稿してね! 感想 すべてのコメントを見る ゲームが凄く続いたんだね 自分自身にね、うん、さぞかし嫌だと思うよ。(自分だったら) -- 2015-01-09 03 07 45 なるほど・・・素晴らしい作品です -- 2013-08-20 06 31 58 ↓×6 馬鹿なんじゃねーの? -- 2013-07-02 21 02 50 ↓×5 自分ではSSを書けないくせに、コメントして自分が神か何かだと思っている (自称)神(笑)を気取って自分に酔ってる様がキモ過ぎて吐き気がする 相手が自分に与えてくれることを当たり前だと思っているとか ゲスゆっくりとレベルの同じ餡子脳だな -- 2012-01-11 19 07 00 れいぱーを自覚させるとはこのおにいさん、策士! -- 2011-05-15 00 32 22 ↓↓↓普通の人と思考がズレすぎてて可哀相になってくる -- 2011-04-15 17 48 51 下に同じ -- 2011-01-10 10 52 56 素晴らしい それだけです ↓ 読んでからコメしろよ 失礼しました -- 2010-11-30 18 56 07 このお兄さんはゴミだね れいむごときが殺されたくらいでウジウジとウザ過ぎ れいむを殺したとてもゆっくりできるありすを代わりに飼えばいいだけの事 悲劇のヒーローを気取って可哀想な自分に酔ってる様がキモ過ぎて吐き気がする れいむごときで悲劇のヒーローを気取っちゃうカスは富士の樹海にでも行って下さい -- 2010-11-26 07 29 43 すばらしい作品でした -- 2010-11-05 16 22 33 素晴らしい作品だな…これが、れいぱーを”殺す”って事なのかー -- 2010-10-13 20 27 32 成る程ね・・・ こんなに引き込まれる文を書ける作者様がうらやましいです。 -- 2010-09-16 11 45 42 なにいってるのー?でいぶもげすもゆっくりできるんだよー。 たたきつぶしたり、ひきちぎったりするととってもゆっくりできるんだねー。 -- 2010-07-16 22 27 31 この世に生きてること自体が罪 ←まさにその通り。ゲスやレイパーやでいぶとか -- 2010-06-25 01 27 48 新境地... 面白かった -- 2010-06-17 07 41 26 すげぇすっきりした -- 2010-06-08 22 38 43 レイパーを説き伏せるのはなかったのですっきりした -- 2010-03-09 12 29 01 今までに無い発想。 読んでてワクワクしました。 -- 2010-02-15 01 21 03
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かくた@よんた藩国様からのご依頼品 「だから私は今、幸せです」 ―― そうじゃない 少女は心の中で何度もかぶりを振っていた。 /*/ 宰相府藩国、春の園の一つ「桜の園」。 年中鮮やかな桜の咲き誇る、普段は人通りの多い区画である。 今そこは、並んで歩くメノウと彼女の父の姿しかなかった。 「(あの辺りに散った花びらはあそこへまとめれば…)」 歩きながら、ぼんやりと職業病じみたことを考えていた。 「どうかしましたか?」 横を見上げると、養父であるかくたが笑顔のまま様子をうかがっていた。 「派手なところですね」 「ええ、確かに、年中寒い、よんた藩国に比べれば」 「あれはあれで、いいと思います」 メノウの素直な感想だった。 彼女が育った国の風景は、生まれたところとはまるっきり違っていた。 それはすでに見慣れた風景となっていたが、それでも彼女は気に入っていた。 そして今、その見慣れた風景からさらにかけ離れた景色を目の当たりにして、心からの感想を述べた。 「私も大好きです、よんた藩国。たぶん、メノウの次、ぐらいに」 笑顔の父にそんなことを言われ、メノウの心に恥ずかしさとそれとは別の想いが、顔をのぞかせていた。 その結果、思わず下を向いてしまっていた。 「ごめんなさい、気を、悪くしてしまいました?」 メノウが顔を上げると、かくたは少し心配そうにしていた。 「でも、本当の事ですよ。決して、冗談ではなくて」 「そこは勘違いしていません。お父さん」 お父さんは本当に自分のことを大切にしてくれているのだと、メノウは理解できていた。 同じようにメノウにとっても父は大事な人だった。 不意に、父が自分を見ていることに気付いた。 メノウが気付いたことに気付いたかくたは、微笑んだ。 「よく似合っていますよ」 メノウが着ているのは、昨日の夜遅くまでかかって選んだメイド服だ。 着付けも先輩メード達にチェックしてもらい、合格をもらった。 完璧な仕上がりである。 自信とは裏腹に、はっきりとお礼を言う前にメノウの勇気はしぼんでしまっていた。 「…ありがとう」 心の奥からやっと出た言葉は、桜の散る音にすらのまれてしまいそうだった。 「はい」 かくたは聞いていた。 聞こえてなくていいと思っていた言葉も、聞こえてしまっていた。 そんな不意打ちに対して、メノウは抗議の視線を父に送った。 「今日は、何を」 話題変えとしてはなかなかに不器用な感じである。 「メノウも正式に、メイド勤めをするようになったら、なかなか一緒にいられなくなってしまうかもしれませんからね」 メノウはすこし考えた。 「…そっちのほうが、結婚も出来るし、いいと思います」 ここまで自分を見てくれていたお父さんが、誰かと結婚するというのは少し複雑な気持ちがする。 だけど…… 「まあ、よんた藩王のご成婚を見届け…ゲフンゲフン。んん」 なんだかんだでまともに進展しない藩王の恋路を思って、かくたは少し苦笑していた。 養父が、そうやって自分自身以外を優先する考え方をすることを、彼女はよく知っていた。 知ってはいたが、少し悲しかった。 メノウは悲しい時やつらい時に、気が紛れることをするようにしていた。 そしてそれは今、目の前の無数に舞い散る桜の花びらを掃き清めることに向けられた。 気を紛らわせるためとはいえ、日ごろの鍛錬の効果が現れ、周囲は見る間にきれいになっていく。 それは、普通の清掃員やお掃除ロボットが追いつくことは不可能な早さであった。 いわゆる『高機動メード』の動きである。 父であるかくたをお手本としてきたのだから、当然と言えば当然ではあるのだが。 「……メノウは、結婚してみたいですか?」 「いいえ」 ―― そうじゃないんです 知ってもらいたい。けれど、知られたくない。 「そうですね、私もずっとメノウと一緒にいたいですし」 またしても笑顔の不意打ちだった。 メノウは何と言えばいいのか、分からなくなってしまった。 「お父さんだって、幸せになっていいと思います」 ―― 幸せになってほしい お父さんが幸せになれるなら、私から離れても仕方がない。 メノウは本気で考えている。 「私はもう幸せですよ、よんた藩王にお仕えできて、藩国のみんなと笑い合って、そしてなにより、メノウ、あなたが一緒にいてくれます」 そこにいたのは、いつもの優しい父だった 「だから私は今、幸せです」 ―― それじゃだめなんです 「人の幸せばかり優先して…」 メノウは考える。 お父さんの周りは、お父さんにとって優先するべき事ばかりなのだ。私を含めて。 それならお父さんが自分自身を優先できるように、すればいい。 そのために私にできることは…… 「私、メードになります。立派なメードに」 「はい、立派で、そして世界一幸せなメードになってください」 メノウは考える。 お父さんが抱えていることを、私がやればいいんだ。 私が頑張って、お父さんの手を煩わせることをなくしてしまえばいいんだ。 そうしたら…… 「あなたが幸せなことが、私の一番の幸せなんですから」 メノウは言いかけた言葉を、決意と一緒に飲み込んだ。 そして、改めてかくたを見上げた。 「がんばります」 「はい」 かくたの笑顔に、メノウは決意を固くした。 /*/ ―― まったく、かわいい娘ですね かくたは自分の娘から(片目で)射すくめるような視線を送られながらも、そう思った。 が、あえて口には出さず、頭をなでてあげることにした。 「期待、していますよ」 返事はなかったが、黙っていることが全部を物語っているのにかくたは気づいていた。 少しの間そうしていたが、メノウにも恥ずかしさの限界というものがある。 照れていることを隠すため、彼女は周囲を掃除しはじめた。 かくたがそれに続き、父娘デートは突然の掃除時間となる。 「しかし、華やかで綺麗ですが、少し掃除が大変ですね、この桜というものも」 「はい」 かくたからメノウの表情は見えなかったが、声は弾んでいるように聞こえた。 またたく間に二人の周囲が綺麗になっていく。 この親子の前では、いかなるゴミ・汚れであろうとも太刀打ちなど出来るはずもなかった。 かくたが何気なしにメノウを見ると、彼女は目線を上に向けていた。 メノウの見上げた先には、薄桃色に染まった天井が広がっている。 その天井からはらはらと舞い散る欠片たちを見て、微笑んだのをかくたは見逃さなかった。 「また、ここに来ましょうね、一緒に」 「次は、本格的に庭掃除のアイテムを持って」 メノウ、本気の目である。 「ええ」 笑いながら答えたかくたは、自分と同じメードとしての魂が彼女にも宿っているのを認めた。 微笑むメノウにつられて、かくたはさらに笑顔になっていた。 「なんで、この仕事をしようと思ったんですか?」 もっともな疑問である。 そもそもにして、よんた藩国における解き明かせない謎の一つなのだから。 親がどうしてその職業に就いているのか、というのはやはり気になるのだろう。 「人の、」 ひと呼吸置いてから言い直す。 「人の笑顔が見たかったから、ですね」 割と普通の動機であった。 笑顔で答えるかくたを、メノウは真剣に見つめていた。 「私のちからで、人が喜んでくれて、感謝してくれる。それが嬉しかったから」 「そう、ですか」 その意味を少し考えているのか、メノウは顔を一瞬だけ伏せた。 そしてすぐに答えが出たのだろう。 再びかくたに向けられた表情は、優しい微笑みであった。 「貴方の養子になれてよかった」 この言葉を心から言えることこそが、なによりこの言葉が真実であることを証明していた。 「ありがとう、メノウ。あなたが、」 かくたが言葉に詰まらないわけがなかった。 「貴方がそう思ってくれたことが、私の幸せです」 かくたの言葉を聞き終えたかどうか疑わしいタイミングで、メノウは移動を開始した。 その速さたるや、一般人からすれば風でも通ったのかと思うほどであった。 もちろん、その風が通った後には塵一つ残っていないのだが。 ある日、宰相府の誇るお掃除ロボットたちが不正挙動を起こしたという騒ぎがあった。 以下はロボットたちの行動ログを見た整備士による証言である。 「一部の掃除ロボ達が整備工場に戻ってきた時間が、いつもよりあんまり早いんでログを確認したんですよ。ログ自体には特に異常はなかったんですが、どうやら特定の区画をルート上に設定してあるロボ達だけが帰ってきてるみたいでした。 何かのミスでどっかの区画を通り過ごしたのかと思って管理課に問い合わせたら、彼らはちゃんと仕事して区画はキレイになっている、って。まったく、わけがわかりませんよ。どう考えても1区画分くらいすっ飛ばした作業時間なんですから。 え、『特定の区画』がどこかですか? 春の園の桜のエリアですよ」 その後この話は、信憑性が疑わしいとしていわゆる都市伝説のように語られている。 /*/ 納品用URL http //www31.atwiki.jp/yonta2/pages/558.html 作品への一言コメント 感想などをお寄せ下さい。(名前の入力は無しでも可能です) 名前 コメント ご発注元:かくた@よんた藩国様 http //cgi.members.interq.or.jp/emerald/ugen/cbbs_om/cbbs.cgi?mode=one namber=2789 type=2766 space=15 no=0 製作:雷羅来@よんた藩国 http //cgi.members.interq.or.jp/emerald/ugen/ssc-board38/c-board.cgi?cmd=one;no=2491;id=UP_ita 引渡し日: counter: - yesterday: -
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もくじを見る 概要 使用ポケモン 関連項目 コメントフォーム 概要 使用ポケモン No. ポケモン レベルアップ わざマシン 関連項目 わざ あ行 アーマーキャノン アームハンマー アイアンテール アイアンヘッド アイアンローラー アイススピナー アイスハンマー アイスボール あおいほのお アクアカッター アクアジェット アクアステップ アクアテール アクアブレイク アクアリング あくうせつだん アクセルブレイク アクセルロック あくのはどう あくび あくまのキッス あくむ アクロバット あさのひざし アシストギア アシストパワー アシッドボム アストラルビット あてみなげ あなをほる あばれる アフロブレイク あまいかおり あまえる あまごい あやしいかぜ あやしいひかり アロマセラピー アロマミスト あわ アンカーショット アンコール あんこくきょうだ いあいぎり いえき イカサマ いかり いかりのこな いかりのまえば いじげんホール いじげんラッシュ いたみわけ いちゃもん いっちょうあがり いてつくしせん いとをはく イナズマドライブ いにしえのうた いのちがけ いのちのしずく いばる いびき いやしのすず いやしのねがい いやしのはどう いやなおと いわおとし いわくだき いわなだれ インファイト ウェーブタックル ウェザーボール うずしお うそなき うたう うたかたのアリア うちおとす うつしえ ウッドハンマー ウッドホーン うっぷんばらし うらみ うらみつらみ エアカッター エアスラッシュ エアロブラスト エコーボイス えだづき エナジーボール エラがみ エレキネット エレキフィールド エレキボール エレクトロビーム えんまく おいうち おいかぜ おいわい おうふくビンタ オウムがえし オーバードライブ オーバーヒート オーラウイング オーラぐるま オーロラビーム オーロラベール おかたづけ おきみやげ オクタンほう おさきにどうぞ おしおき おしゃべり おたけび おだてる おちゃかい おどろかす おにび おはかまいり おまじない おんがえし おんねん か行 ガードシェア ガードスワップ かいでんぱ かいふくしれい かいふくふうじ かいりき カウンター かえんぐるま かえんだん かえんのまもり かえんほうしゃ かえんボール かかとおとし かぎわける かくばる かげうち かげぬい かげぶんしん かぜおこし かたきうち かたくなる カタストロフィ かなしばり かふんだんご かまいたち がまん かみくだく かみつく かみなり かみなりあらし かみなりのキバ かみなりパンチ がむしゃら からげんき からてチョップ からではさむ からにこもる からみつく からをやぶる ガリョウテンセイ かわらわり がんせきアックス がんせきふうじ がんせきほう きあいだま きあいだめ きあいパンチ ギアソーサー ギアチェンジ ギガインパクト ギガドレイン きしかいせい きつけ キノコのほうし ギフトパス きまぐレーザー きゅうけつ きょけんとつげき きょじゅうざん きょじゅうだん キラースピン きりさく きりばらい きりふだ ぎんいろのかぜ キングシールド きんぞくおん クイックターン くさのちかい くさぶえ くさむすび くさわけ くすぐる くちばしキャノン クモのす くらいつく グラススライダー グラスフィールド グラスミキサー クラブハンマー グランドフォース クリアスモッグ くろいきり くろいまなざし グロウパンチ クロスサンダー クロスチョップ クロスフレイム クロスポイズン クロロブラスト げきりん けたぐり ゲップ げんしのちから コアパニッシャー こうげきしれい こうごうせい こうそくいどう こうそくスピン ゴーストダイブ コーチング コートチェンジ こおりのいぶき こおりのキバ こおりのつぶて コールドフレア ゴールドラッシュ こがらしあらし こごえるかぜ こごえるせかい こころのめ コスモパワー ゴッドバード コットンガード こなゆき このは このゆびとまれ コメットパンチ こらえる ころがる こわいかお こんげんのはどう さ行 さいきのいのり サイケこうせん サイコウェーブ サイコカッター サイコキネシス サイコシフト サイコショック サイコノイズ サイコファング サイコフィールド サイコブースト サイコブレイク サイコブレイド サイドチェンジ さいはい さいみんじゅつ サウザンアロー サウザンウェーブ さきおくり さきどり さしおさえ さばきのつぶて さむいギャグ さわぐ サンダーダイブ サンダープリズン 3ぼんのや シードフレア Gのちから ジェットパンチ シェルアームズ シェルブレード ジオコントロール 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つじぎり ツタこんぼう つつく つっぱり つのでつく つのドリル つばさでうつ つばめがえし つぶらなひとみ つぼをつく つめとぎ つららおとし つららばり つるぎのまい つるのムチ であいがしら DDラリアット てかげん デカハンマー テクスチャー テクスチャー2 テクノバスター デコレーション デスウイング てだすけ てっていこうせん てっぺき テラクラスター テラバースト テレキネシス テレポート てをつなぐ でんきショック でんげきくちばし でんげきは でんこうせっか でんこうそうげき てんしのキッス でんじは でんじふゆう でんじほう とおせんぼう トーチカ とおぼえ とぎすます ときのほうこう どくガス どくづき どくどく どくどくのキバ どくのいと どくのこな どくばり どくばりセンボン どくびし とぐろをまく とげキャノン どげざつき ドゲザン とける とっしん とっておき とどめばり とびかかる とびげり とびつく とびはねる とびひざげり ともえなげ トライアタック ドラゴンアロー ドラゴンエール ドラゴンエナジー ドラゴンクロー ドラゴンダイブ ドラゴンテール ドラゴンハンマー トラップシェル トラバサミ ドラムアタック トリック トリックガード トリックフラワー トリックルーム トリプルアクセル トリプルキック トリプルダイブ ドリルくちばし ドリルライナー ドレインキッス ドレインパンチ どろあそび どろかけ どろばくだん トロピカルキック どろぼう ドわすれ とんぼがえり な行 ないしょばなし ナイトバースト ナイトヘッド なかまづくり なかよくする なきごえ なげつける なしくずし なまける なみだめ なみのり なやみのタネ なりきり ニードルアーム ニードルガード にぎりつぶす にどげり ニトロチャージ にほんばれ にらみつける ねがいごと ねこだまし ねごと ネコにこばん ねこのて ネズミざん ねっさのあらし ねっさのだいち ねっとう ねっぷう ねばねばネット ねむりごな ねむる ねらいうち ねをはる ねんりき のしかかり のみこむ のろい は行 バークアウト ハートスタンプ ハートスワップ ハードプラント ハードプレス ハードローラー はいすいのじん ハイドロカノン ハイドロスチーム ハイドロポンプ ハイパードリル ハイパーボイス 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マジカルシャイン マジカルフレイム マジカルリーフ マジックコート マジックルーム マッドショット マッハパンチ まとわりつく まねっこ まほうのこな まもる まるくなる マルチアタック まわしげり みかづきのいのり みかづきのまい みがわり みきり ミサイルばり みずあそび みずあめボム みずしゅりけん みずでっぽう ミストバースト ミストフィールド ミストボール みずのちかい みずのはどう みずびたし みだれづき みだれひっかき みちづれ みねうち みやぶる ミラーコート ミラーショット ミラータイプ みらいよち ミラクルアイ ミルクのみ みわくのボイス みをけずる ムーンフォース ムゲンダイビーム むしくい むしのさざめき むしのていこう むねんのつるぎ めいそう メガドレイン メガトンキック メガトンパンチ メガホーン めざましビンタ めざめるダンス めざめるパワー メタルクロー メタルバースト メテオドライブ メテオビーム メロメロ もえあがるいかり もえつきる ものまね もりののろい もろはのずつき や行 やきつくす やけっぱち やつあたり やどりぎのタネ やまあらし ゆうわく ゆきげしき ゆきなだれ ゆびをふる ゆめくい ようかいえき ようせいのかぜ ヨガのポーズ よこどり ら行 らいげき ライジングボルト らいめいげり ラスターカノン ラスターパージ リーフストーム リーフブレード リサイクル リフレクター リフレッシュ リベンジ りゅうせいぐん りゅうのいかり りゅうのいぶき りゅうのはどう りゅうのまい りんごさん りんしょう ルミナコリジョン レイジングブル れいとうパンチ れいとうビーム れんごく れんぞくぎり れんぞくパンチ ローキック ロケットずつき ロックオン ロックカット ロッククライム ロックブラスト わ行 ワイドガード ワイドフォース ワイドブレイカー ワイルドボルト わたほうし わるあがき わるだくみ ワンダースチーム ワンダールーム コメントフォーム 名前 コメント すべてのコメントを見る ※こちらは「情報提供欄」です。質問や雑談はご遠慮ください。
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共通ドロップ B2 B3 B4 B5 B6 B7 B8 B9 B10 共通ドロップ [部分編集] 封印の次元回廊では、全ての敵パーティがエクスポーション、エーテルターボ、万能薬を落とす可能性がある?(要検証) B2 [部分編集] 名前 種別 HP 盗める物 落とす物 ゲノムドレイン 弱点 備考 ゴブリン 人型 5000 - - ソードゴブリン 人型 7000 - 雷 ボウゴブリン 人型 5000 - - 商会剣兵 人型 7000 メイジマッシャー- エアナイフくない 雷 商会拳闘兵 人型 7000 - 冥王の爪ブラックベルトブロンズバングル - 商会魔道兵 人型 7000 - 大風の杖ロッド - アッパーケット 獣 7000 - 巨人の斧 水 ベノムスネーク 水棲 7000 - 水土 サンドワーム 蟲 8000 - サンドストーム 水 土吸収 スコルピア 蟲 7000 - ソウルオブサマサ 水 アースランタン 無機 7000 - 風 土吸収 B3 [部分編集] 名前 種別 HP 盗める物 落とす物 ゲノムドレイン 弱点 備考 デスフィッシュ 水棲 7000 - 水しぶき 雷 レモラ 水棲 7000 - 雷 シーサーペント 水棲 7000 - 水土 カプカプ 水棲 7000 - 雷 イッカク 水棲 7000 - 金の砂時計 雷 モノドン 水棲 7000 - 雷 マッドシャーク 水棲 8000 - 雷 ゾンビシャーク 水棲 7000 - 雷光 ミスリルシェル 水棲 15000 - リフレクトリング 水 デスパイレーツ 屍霊 7000 - バッカスの酒リッパーナイフ 火光 アクアランタン 無機 7000 - 雷 水吸収 B4 [部分編集] 名前 種別 HP 盗める物 落とす物 ゲノムドレイン 弱点 備考 ウルフ 獣 7000 - 火 シルバーウルフ 獣 7000 - 火 マヒ攻撃 グリズリー 獣 7000 - 土 ハイブリッド 獣 7000 - ‐ 土 グレートバット 飛行 7000 - 風光 ブラッドバット 飛行 7000 - 風光 マイコニド 植物 7000 - 火 物理攻撃に確率で増殖 ファンガス 植物 7000 - 火 物理攻撃に混乱反撃 メイルドラゴン 竜 7000 雷切- 竜の牙 雷 デフォルト使用 スライム 無機 5000 - 火 B5 [部分編集] 名前 種別 HP 盗める物 落とす物 ゲノムドレイン 弱点 備考 パンサー 獣 7000 - 火 バルトラ 獣 7000 - 丸かじり 火 ダイブイーグル 飛行 7000 - 風 土無効 ソイルイーター 蟲 8000 - 地震 水 土吸収 ポイズンモス 蟲 7000 - 風 土無効 キラービートル 蟲 7000 - 水 仲間を1体召喚 デスストーカー 蟲 7000 - 水 仲間を2体召喚 マンドラゴラ 植物 7000 - 火 トレント 植物 7000 - 子守唄 火 ドリアード 植物 7000 - 火 B6 [部分編集] 名前 種別 HP 盗める物 落とす物 ゲノムドレイン 弱点 備考 カタマウント 獣 7000 サミングクロウ- ダブルアタック 火 ケットシー 獣 7000 - ハイパーリスト魔神の腕輪 水 シロケット 獣 7000 - 心の指輪 水 ラタトスク 獣 7000 - 風闇 カーバンクル 獣 7000 - 光のカーテン 風闇 ヴァルチャー 飛行 7000 - 風 土無効 グレートモス 蟲 7000 - リンプン 風 アルラウネ 植物 5000 - 痺れ花粉 火 サキュバス 悪魔 7000 - リリスの口づけ金の髪飾り 風 飛行系扱い魅了攻撃土無効 リリス 悪魔 7000 グレイヴ- カオスブレイドリリスのロッドラミアのティアラ 風 飛行系扱い魅了攻撃土無効 B7 [部分編集] 名前 種別 HP 盗める物 落とす物 ゲノムドレイン 弱点 備考 オーク 人型 7000 - 火 オークリーダー 人型 7000 - 火 ダイダロス 獣 7000 金剛棍- 根絶の大斧 土 インプ 悪魔 7000 - 土光 トイフェル 悪魔 7000 - 土光 サンダガ使用 ドゴン 竜 7000 - 火球 水 火無効 エアロランタン 無機 7000 - ホワイトウインド 火 風吸収 エレキランタン 無機 7000 - 土 ゴーレム 無機 7000 - 水 ガーディアン 無機 60000 - ‐ 雷 支援攻撃(全体1500ダメージ)あり B8 [部分編集] 名前 種別 HP 盗める物 落とす物 ゲノムドレイン 弱点 備考 ミノタウロス 獣 7000 - 土 ギャストリク 蟲 8000 - 胃液 水 土吸収 コンジャラー 悪魔 7000 フレアハチェット- カーズ 土 デーモン 悪魔 7000 - 光 アークデーモン 悪魔 7000 - 光 闇無効 ファイアドゴン 竜 7000 - 竜の牙 水 火吸収 レッドプリン 無機 7000 - 毒液 水 火吸収 フレアランタン 無機 7000 - 水 火吸収 ガーゴイル 無機 8000 - 風 土無効 ダークスタンプ 無機 7000 やまびこ草烈風の弓 風 土無効 ヒートゴーレム 無機 7000 - ボムの欠片 水 物理単体攻撃に100%反撃(火属性大ダメージ)火吸収 B9 [部分編集] 名前 種別 HP 盗める物 落とす物 ゲノムドレイン 弱点 備考 空挺騎士団剣兵 人型 7000 野太刀- 光の盾 雷 空挺騎士団槍兵 人型 7000 スピア- 雷 空挺騎士団弓兵 人型 7000 - 雷 特務隊槍兵 人型 7000 - ロイヤルクラウン 雷 特務隊弓兵 人型 7000 - 与一の弓 - 特務隊魔道兵 人型 7000 - ワンダーロッド - 黒鉄之刃刀兵 人型 7000 - 伊勢守星の砂 雷 黒鉄之刃槍兵 人型 7000 - 炎の護符 雷 対物理カウンター 黒鉄之刃斧兵 人型 7000 トマホーク- 星の砂 雷 公国近衛剣兵 人型 7000 アイスブランド- エクスカリバー 雷 公国近衛槍兵 人型 7000 グレイヴ- 雷 公国近魔道兵 人型 7000 ハンマーメイス- 雷 ブリザガ、スリプル使用 ガブガブ 水棲 40 目薬ラストエリクサー エリクサー 雷 エルメスの靴のドロップを確認 B10 [部分編集] 再登場:ガブガブ 名前 種別 HP 盗める物 落とす物 ゲノムドレイン 弱点 備考 ゾンビウルフ 獣 7000 - 火光 ヘルハウンド 獣 7000 - 水 火半減 タウロスゾンビ 獣 7000 - 土光 ゾンビ 屍霊 7000 - 火光 ゾンビナイト 屍霊 7000 - 火雷光 レイス 屍霊 7000 - カーズ 火光 ゴースト 屍霊 7000 南極の風やまびこ草 カーズ 火光 ボーンナイト 屍霊 7000 - 眠りの剣 火光 敵全員に別途1回ずつ攻撃させる行動あり ボーンランサー 屍霊 2400 - 火光 ボーンハンター 屍霊 7000 梓の弓- 火光 ドラゴンゾンビ 竜 25000 竜の牙- 竜の牙 火光 レベル99でも黄泉送りが効かない ダークランタン 無機 7000 - 光
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俺を殺すんじゃなかったのかテメー!! -- (M、バイソン) 2016-04-25 12 58 06 高橋朱里は美人 -- (名無しさん) 2017-05-23 12 54 21 『ストIV』シリーズ出身のキャラクターの中では2017年の時点で唯一『V』に参戦している。 -- (名無しさん) 2017-08-01 14 51 14 悪は許さん! -- (キム) 2018-01-29 13 03 11 テメエの出番は終わりだ -- (ハン・ジュリ) 2018-02-15 23 02 09 テメエがチンケなダンス踊ってんじゃねえ! -- (火引弾) 2018-02-15 23 04 20 イカれてるのはテメエだろうが!! -- (フレイム・スタッガー) 2018-02-15 23 07 26 くたばれ! -- (マイク・バイソン) 2018-02-15 23 09 52 不知火舞はこいつが大嫌い -- (名無しさん) 2018-02-16 22 16 32 ブス -- (名無しさん) 2018-02-16 22 18 53 オラー、マンコ出せー!! -- (ジョー・東) 2018-02-18 07 33 23 この雑魚が -- (山崎竜二) 2018-02-18 07 43 20 てめえの両目をブッ刺してやらー!! -- (山崎竜二) 2018-02-22 09 11 34 高橋朱里のウエディングドレス -- (名無しさん) 2018-03-04 10 50 51 『V』出身のキャラクターではSEASON3の時点で唯一プレイアブルキャラクターとして登場している。 -- (名無しさん) 2018-03-15 08 10 14 ↑しまった、「『V』出身」ではなく「『IV』シリーズ出身で『V』に登場している」の間違いだった! -- (名無しさん) 2018-03-15 08 12 15 テメエ!俺の髪を狙って蹴ってきやがったなア! -- (バーディー) 2018-03-20 15 05 45 糞ババア -- (名無しさん) 2018-10-17 07 09 21 畑直輝はチンコ出して踊ってこい! -- (名無しさん) 2018-10-17 07 34 58 きもい -- (名無しさん) 2018-10-23 19 33 31 繝舌?繧ケ繝??相 -- (名無しさん) 2019-01-01 15 52 19 バースデー -- (名無しさん) 2019-01-01 15 52 44 マンコ -- (名無しさん) 2019-04-06 22 35 06 てめえの首を鎖で絞めるぜ!! -- (バーディー(ストリートファイター5)) 2019-05-03 23 26 30 ハン・ジュリのマンコ -- (名無しさん) 2019-05-09 23 34 58 狂った奴は殺す。 -- (ストライダー飛竜) 2019-06-20 23 19 29 フンお前のようなクソ女は殺し易くて助かるだから殺してやる地獄に落ちろ。 -- (ロールシャッハ) 2019-07-06 20 49 27 五月蝿く喚くクズめがもう殺す死ねい阿呆が。 -- (斎藤一(るろうに剣心)) 2019-07-06 20 50 37 お前の腐った眼を破壊する残りはバルカン砲で殺してやる覚悟しろ。 -- (パニッシャー) 2019-07-06 20 52 09 まずはてめえの腐った足を破壊して俺様の胃袋で苦しめやクソ女が死ねや。 -- (ベノム) 2019-07-06 22 46 39 どうだ思い知ったかクソ女この俺をこけにしやがった罰だぜ地獄に堕ちやがれ。 -- (ウルヴァリン) 2020-01-14 21 07 22 貴様は罪なき人々を殺害したゾーンパワードカッターで真っ二つにして殺してやる覚悟しろ。 -- (ダイアトラス) 2020-01-14 21 09 38 フン胸糞悪い蛆虫めが死ね。 -- (ガイバーⅢ) 2020-01-14 21 10 39 担当声優は『フレッシュプリキュア!』の蒼乃美樹を担当している。 -- (名無しさん) 2020-03-13 07 49 10 このクソ女がさっさとくたばれそして死ねごみ虫が -- (牙神幻十郎) 2020-05-30 19 16 28 この俺に侮辱するとはいい度胸だもう殺すそして死ね -- (八神庵) 2020-05-30 19 17 40 てめえまじでぶっ殺されてぇようだなサンドバッグにつめて正当防衛に殺してやらぁクソビッチが -- (鷹村守) 2020-05-30 19 20 09 黙れよウジ虫が貴様は火炙りの刑に殺す覚悟しろ。 -- (ハカイダー) 2020-07-03 18 40 26 才能無し -- (名無しさん) 2020-07-04 17 58 49 罪なき人の怒り悲しみ地獄で知れそして俺に殺されて後悔しろ -- (スポーン) 2020-07-06 22 41 13 この卑怯者が!一人残らずスクラップにしてやる!! -- (アイアンハイド) 2020-07-06 23 04 51 これ以上しゃべるな!お前の腐った言葉を聞く耳すらもたん消えろこの世でな -- (レミー(ストリートファイター)) 2020-07-27 22 13 36 まずはその濁った両目をブチ抜く。それから全身蜂の巣にして刺身にして完全の息の根を止めてやる覚悟しろ下衆が! -- (風間仁(ナムコクロスカプコン)) 2020-07-29 06 38 44 てめえマジで我慢ならねぇ殺し合いしてぇなら返り討ちにしてぶっ殺してやらぁクソビッチが! -- (ミゲル・カバジェロ・ロホ ) 2020-07-30 18 58 58 どけ糞アマ! -- (山崎竜二) 2020-08-03 18 56 30 このxxガキがマジで我慢できねぇいたぶりって黙らせてやらぁxxxxxが! -- (花諷院骸羅) 2020-08-05 18 44 03 …どこへ行く気だ?人には平気な顔で絶望に陥れて自分が同じ目に遭うのは嫌か?いけないな、そういう身勝手な考え方は… -- (斎藤一(るろうに剣心)) 2020-08-07 18 33 20 テメエが一番ムカつくんだよ!この阿呆アマ! -- (相良猛(磯村勇斗)) 2020-08-08 20 53 49 この腐れビッチが俺の悪口言いやがってもう我慢ならねぇ踏み潰してやる死ねぇ毒婦が! -- (ウルトラマグナス(宇宙ベスト)) 2020-08-09 19 38 13 アん? -- (名無しさん) 2020-08-13 22 39 30 畑直輝はウンコ漏らした -- (名無しさん) 2020-08-14 15 25 12 どうした減らず口叩けなくなったか?ならば殺して生き埋めにしてやりたいが楽には死なせない貴様の悲鳴が上げて苦しみながら殺す! -- (ドクトリン・ダーク) 2020-08-14 21 28 37 人を殺して喜ぶ毒婦め俺は腐れ外道は女だろうが殺す救いようがなく俺の手で地獄に落ちろそして死ね! -- (ケンシロウ(北斗の拳)) 2020-08-15 22 16 51 腐れ小娘がこの私の手で燃え尽きろ毒婦が! -- (オプティマスプライム) 2020-08-15 23 19 44 お前などに分かるものか! -- (キャミィ) 2020-08-21 17 59 07 地獄行き -- (名無しさん) 2020-09-01 19 09 27 貴様は生かす価値もない地獄に落ちろ! -- (殺生丸(犬夜叉)) 2020-10-06 21 16 59 てめえはダイナマイトの刑とチェーンソーでバラバラにしてそのあとガソリン撒いて焼き殺してやる! -- (名無しさん) 2020-10-06 21 18 34 担当声優は『フレッシュプリキュア』のキュアベリーと同じ。 -- (名無しさん) 2021-10-03 00 45 07 スト6出んのかよ?テメェ散々悪事を働いてのうのうと生きてやがるテメェがいるからストリートファイターが汚れるからさっさと殺されてリストラさればいいのによ! -- (名無しさん) 2022-09-14 06 05 03 まさにフレイザードの女バージョンってか?こりゃあ…。 -- (ポップ(ダイの大冒険)) 2024-02-05 19 50 21 残酷な悪女だが、美女キャラの上に声優がプリキュアを演じていたので『V』や『6』に続投できたんだろうな。 -- (名無しさん) 2024-04-06 10 19 45
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PTA少年・雲類鷲ジュウ ■キャラクター名:PTA少年・雲類鷲 ジュウ ■キャラクター名読み:うるわし じゅう ■性別:男性 キャラクター設定 ◆2034年の日本における迷宮時計の所有者。PTA会長。 ・飢えた狼のような眼つきをした赤毛の少年。17歳。 ・幼少時の度重なる魔人投薬によって、異常な耐久力を誇る。 PTA帝王学を用い闘うが、射的は苦手。 ・腕には『時計の欠片』と融合したドス黒い蒸気を噴くメーターが取り付いている。 ・ルールを押し付けられるのを嫌い、押し付ける側に立とうとする。仮にもPTAな為、子供には甘い。 ◆生い立ち ・2030年の段階で迷宮時計を完成させ、それを核とした人工知能『PTA』を造りだしたウルワシ製薬の首領『雲類鷲殻』の、10番目の息子。 ・PTA会長であった父を殺し、その座を継ぐ。所有者である彼を傀儡として操ろうとする『PTA』とそれら役員に対し、反逆の機会を伺っていた。 ・『メリー・ジョエル』のタイムトラベルが原因で、迷宮時計の『巻き戻し』が発生。彼の住む世界全体が、時空乱気流の只中に呑み込まれ、不安定な『異世界』となる。 彼自身の存在は『巻き戻し』の際に必死に掴んだ『欠片』のおかげで、安定している。 ◆『PTAの会』 ・青少年の保護を名目に、全世界の絶対的『規律』による統治を目指す人工知能『PTA』と、 その指示に従う『おばさん』で構成された日本最大の武力集団。 PTAの頭脳は迷宮時計の負荷に耐え切れず発狂しており、所有者の命令を無視する。 ・『巻き戻し』後のPTAは、ジュウの時計の欠片と融合している。 特殊能力『くたばれPTA(キング・メイカー)』 PTAの抑圧に対抗すべく生み出された能力。 触れて攻撃をした物体にスチームパンク風の圧力メーターを設置。 以下の効果を生み出す。 ◆『圧力操作』 ●『内圧』の概念を操作し、圧縮、膨張によるパンク破壊が可能。 ●メーターはビジョンであり、触れない。設置できるメーターの性能は攻撃ダメージに比例する。 ●自身の身体に限り、何もせずとも局所的な内圧操作が可能。 ●『ジュウ以外の人間』に対しては『精神解放』にエネルギーを取られ、正常に機能しない。 ●その為、人をパンクさせて殺すには高性能のメーターを何個か取り付ける必要がある。 ◆『精神解放』 ●メーターを取り付けられた魔人は、精神的抑圧から『解放』され、能力が『ACT2』と呼ばれる次の段階へと進化する。 ●対象は進化したその能力を正確に把握し、使いこなす事が出来る。 ●対象は自分自身を縛りつけていた精神的抑圧(プレッシゃー)から解放される。 関連SS プロローグ プロローグSS 真野海人&ネオ 前のキャラクター|次のキャラクター 折笠ネル