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和宮 ソフィー(かずみや そふぃー) 数学者のシングルファザーを持つ少女。 将来の夢は「お父さんを超える数学者になること」。彼女は根からの負けず嫌いで、いつもお父さんを基準に勝ち負けを競争している。所謂お父さん大好きっ子。 しかし父から「さなえの頭は文系だね」と言われ、彼女の幼いかつ子供特有の単純な思考によりその事実に焦りを覚え始める(主に「このままじゃ数学者になれない」という不安)。 願いは「数学の才能が欲しい」。結果として彼女はその後ありえない速度で難解であるはずの数学の知識を吸収し、瞬く間に「数学の天才少女」として有名になる(キュウべえ曰く、元々から天才と成りえる才能があった模様)。しかしこの事実に父が畏敬や恐怖さえ覚えるようになってしまう(中には数学者としての嫉妬も少々)。 固有能力は「超人思考能力」。人並み外れた思考能力、並列思考、判断能力、記憶力を持つ。そのため戦闘においては指揮官向き。 固有武器は魔道書。とはいっても一般的見解で思いつく魔道書ではなく、数学者のための書である。ページは真っ白だが、彼女が書いた数学記号が実体化する。主な攻撃方法は数学記号の投擲。彼女曰く、「垂直の記号は普通に刺さる。孤の記号はよく斬れる。総乗の記号は相手の動きを封じるのに丁度いい感じ」。 金髪のツインテール。瞳は蒼い。父は日本人で、母はカナダ人。幼女。 魔法少女になると、ツインテールからサイドテールに変わり、服装は白衣になる。さらに黒ぶち眼鏡もかける(おそらく学者としての父のイメージが現出したと思われる)。 魔女 Annegert(アンネゲルト)
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2022年12月24日 出題者:タカフミ タイトル:「トゥナイト2が見たくて…」 【問題】 生まれて初めての夜更かしをする息子タカフミを見て、母マイは涙が止まらなかった。 一体なぜ? 【解説】 + ... 「お母さん知ってた?サンタの正体ってお父さんなんだって!」 その年のクリスマス、タカフミは 「サンタさんに会いたい、来るまで起きてる」 と言って聞かなかった。 一昨年、タカフミの父は不慮の事故でこの世を去っていた。 「お父さんに会ったら話したいことがたくさんあるんだ!」 眠い目を擦りながら、嬉しそうに話す息子にマイは涙が止まらなかった。 《死》 配信日に戻る 前の問題 次の問題
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scene19~遺志を果たして~ シーンプレイヤー PC2「聖 あかり」 事件から数日後、N市某所の墓地 GM:PC2と昴は墓地の片隅にある、小さな墓石の前に立っていた。 GM:PC2の恩師であり、昴の父親とも生みの親とも言える男がその墓石の下には眠っている。 あかり:「…。」 昴:「…。」 GM:長い沈黙から、それぞれの深い想いが窺い知れる。 GM:そんな中、先に沈黙を破ったのはPC2の方だった。 あかり:「…ねぇ、昴。孝三先生の事、どう思ってる?」 昴:「私にとっては、かけがえのないお父さんだよ。」 昴:迷う素振りも見せず即答する。 昴:再び手を合わせ目を閉じ、墓石に向かう。 昴:「お父さん、私に命をくれてありがとう。」 昴:「…敵は取ったよ。」 昴:「…。」 昴:「…お父さんが私に永見 昴を求めていたことはずっとわかってた。」 昴:「けど、私は…。」 あかり:「…ねぇ、昴。」 昴:「…なに?」 あかり:「…『あなた』は最初、『永見 昴』のコピーとして生まれた。」 あかり:「だけど、『あなた』はコピーなんかじゃなくて、一人の『人間』として生きていくことを決めたじゃない?」 昴:「そうね。」 あかり:「じゃあ、そんな『あなた』を私は何て呼べばいいのかな?」 あかり:「『昴』って今まで通り呼べばいいのか、それとも、別の呼び名が必要なのか。」 昴:「『永見 昴』でいいよ。」 昴:「確かに私は…『永見 昴』とは違う。」 昴:「けど、『永見 昴』も背負って生きていく。」 PL1:まるで永見が殺ったみたい。 PL3:ちなみにもし勝手に名前をつけるなら、考えてた名前は『ひばり』(東北の方言での『昴』の呼び名)でした。 PL4:名付け親をめぐって熾烈な争いが…。 PL3:さすがに名付け親の争いなんてしてたら過労死しそう。 PL1:名前なんになってもPC1はたぶん永見って呼ぶわ。 昴:「だって、『永見 昴』を捨てたら、きっとお父さんは悲しむから。」 昴:「あの時…、『バンダースナッチ』を倒したとき、あかりが最後に言ってた『カルマ』…。」 昴:「思ったんだ、きっとお父さんの『カルマ』が私なんだって。」 昴:「本来、死んだ人を生き返らせる事は禁忌…。」 昴:「でも、その禁忌を破って生まれてしまったのが私。」 昴:「だからこそ、私はお父さん、そして永見 昴の思いも背負って生きていくって決めたの。」 昴:「ま、私の存在が禁忌だったら、いずれは地獄の業火に焼き尽くされちゃうかも、なんてね!」 昴:墓の前から立ち上がり悪戯っぽく笑みを浮かべる。 あかり:「そう、あなたは孝三先生の『カルマ』を背負うんだ…。」 あかり:「知ってる?昴。」 あかり:「『因果応報』って言葉があるの。」 あかり:「『カルマ』と同じような意味で、こっちの方が世間一般では使われている言葉ね。」 あかり:「いいことをし続ければ、いい方向に報われ、悪いことをすればどんどん悪い方向に堕ちてゆく。」 あかり:「日常を捨て、裏切り、罪の無い人を殺め、遂には自分自身も滅びた『バンダースナッチ』がその悪い方。」 あかり:「あなたはこれから自分自身の人生を送って、その中で色んな人と出会うはず。」 あかり:「その中にはあなたに良くしてくれる人達も必ずいるわ。」 あかり:「そんな人達にちゃんと報いてあげれば、きっともっといい事が帰ってくる。」 あかり:「そして、その人たちのためにも、『バンダースナッチ』の様にならないためにも『人間性』を保ち続けるのよ?いいわね?」 あかり:「人間は、一人じゃない。」 あかり:「世の中、思ってるほど優しくもないけど、冷たくもないから。」 昴:「ありがと。」 昴:「でも私だけじゃ不安だから、あかりが見ててくれたら、嬉しいかな。」 あかり:「ふふっ、もちろんいいよ。」 あかり:安心したように微笑む。 あかり:再び墓前に手を合わせる。 あかり:「孝三先生、昴から聞いたと思うけど、敵はちゃんと討ち取りました。」 あかり:「それから『昴』の事も、私と『味方となってくれる人物』の2人で見守っていきます。」 あかり:「彼はいろんな意味で不安なので、私がちゃんと守りますから。」 あかり:「どうか……安らかに…眠ってね…。」 あかり:目から一筋の涙を流す。 昴:墓前に向き直り、再び手を合わせる。 GM:その時吹いた一陣の風は、日常に戻れた事を祝福するように穏やかだった…。 GM:次、最後!PC1! →scene20へ
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飛べないもう一羽のウサギ【7】 73 戦いが終わると、森はすっかり元通り……とまではいかないけど、以前の森に近い状態に戻っていた。ソレワターセが森のほとんどの木を吸収していたせいで、戦いで傷付けられることもなく、除草剤の影響も少なくて済んだみたい。「ねえ、せつなはすぐに帰っちゃうの? 少しだけ、話したいことがあるの」 74 「わかった。帰るのは明日にするわ」ホントに? って思わず聞き返しちゃった。さっきからずっと考え込んでたし、すぐに帰らなきゃいけないのかなって心配してたから。「ええ。おかあさんとおとうさんに挨拶して帰るつもりだったし」あたしって単純だ。それを聞いただけで、何だか元気が出るんだから。 75 家の前まで来ると、せつなが突然足を止めた。「せつな、もしかして緊張してるの?」「ううん。でも何だか胸が一杯になって……。こんなに早くまた逢えるなんて思わなかったから」こんなに早くって、せつながラビリンスに帰ってもう一年も経っているのに。ひょっとして……もう逢わないつもりだったの? 76 玄関の扉を開けると、お母さんとお父さんが飛び出してきた。せつなが帰ってきたことは、電話で知らせてあったから。口を開きかけたせつなを、お母さんがギュッと抱きしめる。せつなのことだから、きっと挨拶も考えてきてたよね。でも涙ながらに口にしたのは「ただいま、おかあさん」の一言だけだった。 77 お母さんとしばらく抱き合ってから、せつなはお父さんと向き合った。お父さんが腕を伸ばしかけてすぐ引っ込めたのを、せつなも見ていたのかもしれない。いや、抱き合うのはさすがに……って思ってたら、せつなはお父さんの傍まで行って、頭をちょんと、お父さんの胸に当てた。「ただいま、おとうさん」 78 お父さんってば、涙ぐんじゃってる。お母さんもビックリした顔でせつなを見てた。せつなの甘える仕草なんて珍しいもんね。お母さん、「色々あったのね」って微笑んでた。その夜はタルトとシフォンも一緒に家族パーティー。ラビリンスのこと、四つ葉町のこと、夜が更けるまでみんなでいろんな話をした。 79 シフォンが寝付いてから、あたしはベランダに出た。すぐにせつなもやって来た。「ラブ、話って?」「うん、あのね……」昼間の話の続きなの。あたしはやっぱり、みんなの幸せも自分の幸せも、二兎を追って両方ゲットしたい。美希たんやブッキーやせつなの夢を応援して、自分の夢も掴みたい。だから――! 80 ずっと抑えてきた気持ちが胸一杯に膨らんで、高まって、弾けるみたいに迸った。ボロボロと涙が溢れて、それを隠すようにせつなの首に腕を回す。「だから――あたしを置いて行かないで! だってせつな、言ってくれたじゃない。あたしにはこの先、素晴らしい幸せが訪れるって。それは一体どこにあるの?」 81 「ラビリンスを笑顔で一杯にしたいってせつなの夢を、あたしも応援したい。でも逢えなくなるのは嫌だよ。離れていても心は繋がっている。だから時々でいいから心を伝えたい。一緒に幸せゲットしたいの!」せつなは黙って聞いてくれた。そして身体を離したあたしに、静かに頷いた。「ええ――わかったわ」 82 翌朝早く、せつなはラビリンスに帰って行った。タルトもシフォンもリンクルンを持ってスウィーツ王国に帰った。せつな、やっぱり無理して泊まってくれたのかな。美希たんとブッキーは、せつなとゆっくり話せなかったことを残念がってたけど、実はね、これからは月に一度は帰るって約束してくれたんだ。 83 後は大輔のことをちゃんとしなくっちゃ。「話って何だよ」大輔が緊張してるのが伝わってくる。あの日から、やっぱり何だか元気なかったもんね。「大輔の気持ちは嬉しいけど、あたしの気持ちはきっと大輔と一緒じゃないんだ。だから、今は言えない。聞きたかったら、あたしを大輔と同じ気持ちにさせて」 84 「つまり、男を見せて惚れさせろってことだな」大輔が顔を上げた。「よし、待ってろよ、ラブ。それまでは幼馴染で我慢してやるよ」あたしの話のどこに元気が出る要素があったのかわからないけど、何だかいつもの大輔に戻ったみたい。さあ、ここからが本番だ。みんなから遅れた分、うんと走らなきゃ。 85 それから二週間経って、庭に小さな芽が出たの。あの時の実を埋めて、毎日水をやってたんだ。もちろん普通の植物になってることは、せつなに調べてもらってからね。明日はせつなが帰ってくる。って、もうこんな時間? ミユキさんのレッスンに遅れちゃう!「行って来ます!」みんなで幸せ――ゲットだよ! ~完~
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知り合いです。 うちの子かわいいので見てやってください。 ふわふわ・まるまるな、ミニチュアシュナウザーです。 今日は朝から・・・ ウンピーをかじっていましたが、、、 手のかかる、それでもかわいい奴です。 前よりすっきりしたね! -- 東京のお父さん (2010-12-20 14 37 39) ちなみにミニチュアシュナウザはこういう犬です ttp //trimming-fan.com/x_cut/shna/index.html -- レオママ (2010-12-20 15 15 37) サイト観たけど、この子が一番かわいいよ。お世辞抜きに! -- 東京のお父さん (2010-12-20 15 26 22) 名前 コメント
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竜巻亭 トロンペ・チェーン トロンベことレーツェル・ファインシュメッカーが経営している洋食屋です。 小規模ながらチェーン展開するなど、相当成功しているようです。 そのため、企業買収の標的にされたこともあります。 基本的にはレーツェルが料理を作りますが、スレイチェル・ファインシュメッカー がカウンターにいることも少なくありません。 大変美味しいため、ゼラド・バランガを始め子供たちの憩いの場になっています。 BAR~トロンベ~ 夜になると子供たちのお父さんたちがやって来る憩いの場です。 たいていは娘持ちのお父さんが愚痴っています。
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428 名無しさん@お腹いっぱい。 [sage] 2010/02/20(土) 23 29 48 ID 6//oGOH00 きゅっ。 きゅきゅっ。 冷え切った朝。居間にある大きなガラスはお姉ちゃんのキャンパスです。結露したガラスに向かって、お姉ちゃんが白い息を吐きながらどんどん描いていく。花、ウサギ、ネコ、お姉ちゃん、私、お父さん、お母さん。お姉ちゃんが大好きなものばかりです。 憂「ココア入れたよ」 唯「もうちょっ…と……できたっ!」 小さい頃、家族みんなでピクニックに出かけたときの絵です。赤くなった手をもじもじさせながらコタツに潜り込んできます。 唯「お父さんたち帰って来るからね」 と、カレンダーを見ました。今日の日付と、明日に花丸。 唯「憂の誕生日だもんね!」 憂「うん!」 お姉ちゃんが作ってくれた飾り付けや、絵が部屋にたくさんぶら下がって、とってもにぎやかです。 唯「あっ」 ギターの練習をしていたお姉ちゃんが窓をむいて声を上げて、編み物をしていた私も顔をあげる。いつの間にかキャンパスが消えて、その奥にふっと浮かび上がるオレンジ色。 唯「きたっ!」 お姉ちゃんが庭の枝に刺した、輪切りのみかんを二羽のメジロがついばんでます。 唯「今日は寒いから来てくれないかと思ったよ~」 憂「良かったね、お姉ちゃん」 ピピッ、ピッ。 唯「……エスパー戦士、唯!」 突然こちらに両手を向けて、みかんを突き出してきました。あっけに取られて、思い出しました。そう言えば去年、みかん食べるたびにこれしてたっけ。あの時と同じように、ちょっと自慢げなお姉ちゃんです。 憂「食べ物で遊んじゃダメだよ」 唯「む~、わかってるよー」 と、皮をむくと実をひとつひとつ取り出して、テーブルの上に小さい房から大きな房に順番に並べだしました。 唯「はい、あーん」 最初の一番小さい実を私にくれました。次はお姉ちゃん。その次は私……。 最後に大きい実が残りました。 憂「お姉ちゃん食べていいよ」 唯「憂はいつもがんばってるから、はい、あーん」 編み物してる私の口に入れてくれました。 唯「なに編んでるの?」 憂「お父さんとお母さんにプレゼントしようと思って」 唯「プレゼント?」 憂「前にお姉ちゃんが結婚記念日にギター演奏して二人が喜んでるの見てさ、私も何かできないかなーって…それに」 憂「お父さんとお母さんに感謝したいなって。産んでくれて、ありがとうって」 唯「私もそう思うよ」 憂「うん?」 唯「妹作ってくれて、ありがとうって。とってもとっても大切な宝物だよ」 ピンポーン。 唯憂「来たっ!!」 お姉ちゃんと一緒に駆け出す。今度こそ、私が最初にお母さんに抱き付くんだもんね。 おしまい。こんな感じかな?
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「エス、ガイア、行くよ!」 エスは『ぷよぷよテトリス』に登場する人物。外見とは裏腹に毒舌でわがままである。しかし、一人だけになると泣く。 バトロイでの設定 東方Projectとガンダムとお父さん(ゼット)が好きな女の子。人種はコーディネイター。 パラメーター 12/14/24/50(スピード) 搭乗機 TMF/A-803 ラゴゥ MVF-M11C ムラサメ ZGMF-X88S ガイアガンダム 他キャラとの関係 ☆ゼット(ぷよぷよテトリス)? お父さん、大好き! ×(☆)チルノ? エスと一緒にしないでよ(別に嫌いじゃないけど)。 ×××そうめん連合のメンバー 何アンタら!誰アンタら!あっち行きなさいよお!
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2001年8月27日(月) 旅行記一覧 > 2001年夏合宿アフター ←前へ | 8/24 25 26 27 28 29 30 31 | 次へ→ 今日は雨。 岡山さんと一緒に車で小樽を観光。 運河を歩いたり、ケーキを食べたり。 天気が悪くて残念だったけど、雨の小樽ってのも風情があってよかったかもね。 たまたま一人アフター中の伊能と遭遇した。 2001年8月28日へ続く。 夜は岡山さんのお父さんと一緒にビール園へ。 食べまくり飲みまくり。 家に帰ってからもお父さんと飲んでしまった。 旅行記一覧 > 2001年夏合宿アフター ←前へ | 8/24 25 26 27 28 29 30 31 | 次へ→
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【林家】 部屋の勉強机に座わって、今日図書室で借りてきた地球の本を読む。 「ただいま~」「お帰り、一海ちゃん。」 振り返らずに返事をした。声で良いことがあったんだろうなって分かった。 「ねぇ、ニコ!このワンピースいいでしょう?」 嬉しそうに喋りかけられて振り向く。値札のついたままのピンクのワンピ、 また新しいの買ったんだ… 「うん。一海ちゃんに似合いそう。」 私は絶対着ないような服だけど、こう言うのが一番いいんだって何かで聞いたことがある 「そうでしょう!ヘヘーん」 やっぱり、女なんて褒めると弱いし単純だ 「フフフ~ン♪あっニコ何?最近真面目だね~。勉強?」 アタシの机を覗きこんで難しそうな顔をする 「うん。地球を調べてるんだけどさ、一海ちゃん知ってる?地球ってさ、46億年前に誕生したんだって! すごいよね!」 「へ~!何かニコ、そう言うトコあのオタクに似て来たね。」 一海ちゃんは地球にまったく興味がないらしく、しかも嫌みまで… 「別に、ロボとは関係…ないよ。」 ロボとは、ケンカした訳でも、引っ越した訳でもないのに会わなくなっていた… でも、家族はそんな事気付いてなくて。 「ニコ~?お~い。」 一海ちゃんに呼ばれてはっとする 「あ~、ごめん。アタシ、少し外でてくるね。」 「うん…。気を付けてね。」 上着を羽織って部屋を出て行ったニコを見届ける。 少し元気のないニコ。 ルミちゃんのことといい、怪奇現象といい…ちょっと心配だな。 外に出て、あてもなく夕日を背にして歩いた 「はぁ~、ロボって名前が出てくると、何でこんなに苦しいんだろう。」 ロボ、元気かな?最近寒いから風邪とか引いてないといいけど… 駅前まで来て最後にロボを見かけた所に、ロボのいた位置に自分も立って空を見上げた。 「何にも見えないや。」 時間的にまだ早いから、空もオレンジからの黒のグラデーションになっているだけだったけど、 しばらく空を見上げていた。 「ニコ~?」 声だけで誰か分かって、ドキドキして声のするほうを見た 「…ロボ。」 「あっ!やっぱりニコだ~。久しぶり~」 少しも変わらない笑顔でどんどん近づいてきているロボの姿が見えて… 「ちょっとロボ、止まって!動かないで!」 いきなりロボが目の前に現れてテンぱるニコ。 動くなと言われて素直に固まったまま、ハテナ?がいっぱいの顔のロボ。 「ニコ~どうした?誰かと待ち合わせしてるの?」 「ううん、してない!」 多分真っ赤になってしまった顔を見られたくなくて下を向いて喋り返した。 「もう、動いてもいい?」 ロボに言われて、何度もウンって頷いた 「ふ~、ねっ!ニコ?」 アタシの前で来て顔を覗きこんでくるロボ 「ニコ頬っぺた真っ赤じゃん!寒いんだろ?ホイ」 ロボがしていたマフラーを私に巻いてくれる 「ありがと…暖かい。」 真っ赤なのは寒いからじゃないのに、やっぱり鈍感なロボだな。 やっとで顔をあげて笑ってくれたニコにロボもニッと笑う。 「久々だな~!」って言ってアタシの髪をくしゃくしゃに撫でるロボ 「も~くしゃくしゃにするな。ロボのバカ!」 「バカッって言うな!」 「だってロボ、バカじゃん!」 帰宅ラッシュの駅前で、楽しそうな二人。 『な~んだぁ、心配して損した。』 実はニコの後をついて来ていた一海ちゃんも、嬉しそうに笑うニコの顔を見て安心する 『ニコの弱み掴んだり~!っと、さぁ帰ろっと。』 ニコの気持ちを確信してあやしく微笑む、やっぱり一枚上手な一海 もう!とか言いながら離れるニコを追いかけながら、駅から離れて帰り道を並んで歩き出した。 「で、ニコは空見て何してたの?」 「あ~、何となく。何か見えないかなって。」 横を見ると、ロボは暗くなった空を見上げていてアタシもつい見上げた 「あっ、月だ。」 さっきは何にも見えなかったのに… 「綺麗だよな~。でもさ、月から見た地球もさ、綺麗なんだろうな~。」 いつも見てる月のはずなのに、あまりに感動して言葉が出てこなかった。 「今じゃさ、宇宙旅行まで行ける時代だもんな~。」 「うん、凄いよね。だって聖徳太子とかさ、まさかそんな事になってるなんて思いもないだろうね。」 バカな話しだけど、本当にそう思った。 「だよな~。飛行機が飛んでるとか昔の人は、考えられない事だもんな~。 って事はさ!いつかMAXロボも本当に俺の前に現れる可能性もあるって事かな~!」 ロボが変なスキップをしながら、MAXのテーマ曲を歌いだした。 「(笑)地球ってやっぱおもしろいな。」 と、言うよりロボがを研究したいくらい、魅力的でおもしろいけど 「ニコじゃあさ。タイムマシーンも出来てるかな?」「出来てると思うよ。」 だって、世の中には想像出来ない事がたくさん起こるから。 「やっぱりニコもそう思うか~。」 まだスキップするロボに笑い返した 「ロボはさ、タイムマシーンがあったらいつに戻りたいの?」 空を見上げながら口をぽっかり開けて考えている 「ん~どうだろ。…あっ!この前お金足りなくて欲しいフィギュア買えなくてさ、 次行ったらもうなくてさ~あの時かな。 ニコは?ニコはどうする?」 急にニコが首を重たそうに下げた 「アタシは…アタシは三日坊主を助けてあげる事ができなかったときとか、 昭子さんの手紙捨てちゃったとき…ごめんねロボ。」 「全然、謝ることないよ。」 ニコの顔が昭子さんと出てった頃のまだ幼いニコの顔と重なった。 あの時の目がこんな悲しそうで、綺麗だったことに何で気付かなかったんだろう。 「ニコ?俺、後悔してないから。そりゃ三日坊主は助けたかったけど、昭子さんのことは気にしてないよ。」 そんなの嘘だよ。 「本当に一緒にいなきゃいけない人は、生きてたらこうやってまた出逢わせてくれるはず、だろ?」 そう言ってロボはマフラーに埋もれたアタシの顔を覗きこんだ。 「俺ニコに最近会ってないな、色んな事喋りたいな~って思ってたら、 逢えたんだぞ。それってタイムマシーン作るより凄いことなんだって思うな~。」 ニコが顔をあげて笑顔になって安心する 「そうだね。良いこと言うじゃん。」 親指で鼻を擦って、私に向かって突きだそうとしていた手を両手で握った 「でもねロボ、アタシも逢いたいって思ってたから、逢えたんだからね。」 ロボが空いていた片方の手でアタシの手を包んだ 「うん!ニコありがと~。」 アタシは恥ずかしくなって、すぐにロボの手を振りほどいた 「ロボの手!湿ってる」 ロボが苦い顔をする 「ひどい~。じゃあさ、ニコちゃんと会いに来いよな~。地蔵堂がなくなったって、 俺たちは変わらないだろ?」 ニコは先に歩いていた足を止めた 「だよね。変わっちゃいけないものもあるよね?」 「うん!」 ロボがアタシの隣に来て大きく頷いた。 誰かずっと、言って欲しいと思っていた。「そのままのニコでいいんだよ」って。 溢れそうになる涙を、見せないように、上を向いた。 本当に月が綺麗な日だった。 そんなこんなで、ロボの家の前に着いていた。 「上がってく?寒いし、ホットミルクぐらいなら作るからさ。」 「うん!じゃあお邪魔しようかな。」 階段を登りながらMAXが生き返ったことや、新しく仲間が増えたことを楽しそうにロボが教えてくれた 【林家】 その頃一海ちゃんは、ニコの尾行から帰って来て、居間のコタツにねっころがってテレビを観ていた。 お父さんが、一海ちゃんを邪魔するかのように縁側の窓を開けてお酒を飲みだす。 「寒いな~、閉めてよね!」 「お父さんも寒いんだから"我慢"しなさい!最近の子供は我慢が足りないよな~。」 睨みつけるようにお父さんの顔を見上げる 「恐いな~、母さんに似て来たな…」 更に怒った顔をする一海ちゃんだけど、 お父さんの頭を照らす綺麗な月に気付いた。 「あ~、満月だ。ニコこれ見てたのか。」 「ニコ?今日はまだだよな?」 余計なこと言っちゃったけどまぁいっか。 「さっきたまたまよ。たまたま駅前で見かけて、空見てたから。」 あ、そう!って多分、お父さんは、今ニコが誰に会ってるかも気付いてて、 少し寂しそうな目で月を見上げている。 「お父さんはさ、どう思ってる?ニコと…アイツのこと。」 お父さんの隣に腰をおろして返事を待った。 「…どうかな?不思議だよな。」 「心配?」 「ん~信用してるけど、世間ってもんがあるからな。中学生とサラリーマンじゃいくら仲良くてもな。」 そう言って、お父さんはお酒を一気に飲んだ。 「でも私ね、今日思った事があるの。」 いつもそうだそうだ!って言ってた一海が、何か違う。 「その世間ってのにニコも苦しんで、暫く会ってなかったみたいなんだよね。 あのオタクもきっとニコのそうゆ~気持ちとか気付いてたんだと思う。 でもね、今日のニコの嬉しそうな顔みたらいいなって素直に思えたの。」 ニコとアイツは運命なんだろうって思った。 じっと空を見つめたままのお父さんの後ろ姿に話しかけた。 「ニコ今地球について勉強してはまっるてでしょ? 地球とか生命とかってね、誕生して何十億年らしいのね。 ニコとアイツさ、そりゃ中学生とサラリーマンだけど、何十億年のうちのたった10年だよ?あの二人…。 そう思ったんだよね。だから歳とか関係ないなって」 そう考えたら、アタシも恋愛対象ひろげようって思ったりして。 お父さんは一海ちゃんの言葉ににゆっくり頷いた。 「だよな~。そう思えばいいよな。何かあったら家族が助けてやんなきゃな! それにアイツ悪い奴じゃないしな。」 助けてもらった事あったしな。 「何かあるわけないじゃん!お父さん涙目だよ~?」 だよなって言ったお父さんは切なそうで 「そうだ!よし!今日はもう一本飲みなよ。お母さんには秘密にしといてあげる!」 「一海気がきく子になったな~。」 「元からこうです~(笑)」 久しぶりに晩酌が始まった。けど、悪酔いしたのか、泣き上戸になって… お父さんはコタツで酔い潰れてしまった 【ロボの部屋】 ロボの右隣に座って、ベッドの上の窓から、また月を眺めていた。 「ねぇ、ロボ知ってた?地球って丸くてつながってるでしょ。今一番近くにいる人は ロボでもあって、左からみたらロボは地球で一番遠い人でもあるんだよ。」 地球の本を読んでて、思ったの。 「そっかぁ。でも、何か切ない話だな~。とっても淋しい。」 薄暗い部屋の明かりのせいかロボの横顔が月に照されていて、何だか心がキューっとなって アタシも切なくなった。 「ニコがそうゆう気持ちな時は、俺はこうしてあげるね。ちょっとゴメン」 って言ってロボはいきなり横から、アタシをギュって抱きしめた。 「こうしたら、地球のどこから見ても俺が一番近くにいるだろ?近くにいるのに 分かってあげれないのは嫌だからさ。」 昔だったら抱きつくなんて殴ってたかも知れないけど温かくて、素直に嬉しいと思った 「うん。ロボはさ、アタシの近くにいてよ。」 アタシも両手をロボの背中に軽く置いた。ロボの体が一瞬ビクンとなった。 「も、もちろん!いるよ。」 少し大人になったニコにロボはドキドキしていた。 「よしっ!じゃあもとい!」 って言って、ニコは手を離したからロボも急いで離れた。 ニコはそんなロボを見て笑った。ロボは色んな顔をするニコに翻弄されていた。 その日、ニコが家に帰ったらお父さんはもう寝ていて、お母さんがカラの酒瓶を 沢山みつけて1人怒っていた。 一海ちゃんは部屋でアタシの借りてきた地球の本を読んでた。 「ただいま、あっ!面白いでしょ?その本。」 興味がわいたみたいで嬉しかった。 「まぁね。って、そのマフラーって誰の?」 ニコが外したマフラーをオタクのだって本当は知ってるけど… 「これ?これは…友達の。」 ロボの部屋から帰る時、明日でいいからって貸してくれたもので。 「あっそう!"友達"は大事にしなよ。 ニコが最近無理してたのみると、私逹だって辛くなっちゃうから。」 一海ちゃんがすべてを見透かしたように笑った 「うん。ありがと一海ちゃん!もう平気だから。」 ニコの本物の笑顔に安心した。 「そう。じゃ、寝るわね。おやすみニコ」 「おやすみなさい。」 ニコとあのオタクを見て、私もこの地球のどこかに運命の人がいるのかと 思ったら、英語もフランス語ももっと勉強して、負けないでやろうって思った。 次の日から、ニコロボを色んなとこで見掛けるようになった。 ニコ、自分を助けられるのは宇宙で自分だけ?じゃないでしょ。みんながアナタを支えてるから。 終わり