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6月15日(日) Reさん の主催で~す お待たせしました。それでは本日の予定です~ 6/15(日) ☆第19回まったり18H大会☆ 【募集開始】 22 00頃 ← 時間違うので注意 【ラウンド開始】 22 10過ぎ(又は16名集合時) 【グレード】 GF 【コース】 南アルプス 【ティ】 レギュラー 【ホール数】 18H 【タイム】 ノーマル 【キャラ限定】 お父さんの格好推奨 【相手の選択】 日本限定 ← 注意 【グループ名】 まったり 今日は父の日ということで男性キャラでお父さんっぽくみえる格好推奨に したいと思います。 日頃お仕事で疲れているお父さんのためにコースを易しくしてありますw 言われるまでもないでしょうが、軽く一杯やりながら回ってみるのも お父さん(ていうかオヤジw)っぽくていいでしょうね。 ☆一口メモ☆ 母の日にカーネーションを贈るのは一般に知られていますがが、父の日には バラを贈るそうです。知ってました? 18H父の日大会お疲れさまでした~ 南アルプスカントリークラブ レギュラー 18H ☆ 日本限定  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ Hole┃ 1 2 3 4 5 6 7 8 9│⑩⑪⑫⑬⑭⑮⑯⑰⑱┃ ──────╂─────────┼─────────┨ Par┃ 4 3 4 4 5 4 4 3 5│ 4 4 3 5 4 4 3 4 5┃ ━┳━━━━╋━━━━━━━━━┿━━━━━━━━━╋━━┯━━ 1┃少 ┃◎○◎○◎-◎○◎│◎○○★◎◎○○◎┃-28│6129 2┃ミ ┃◎○○○◎○◎○◎│○○○◎○◎○○◎┃-25│5677 3┃R .┃○○○○◎○○○◎│○★○◎○○○○◎┃-24│5850 4┃た ┃◎○○○◎○○○◎│○○○◎○○○○◎┃-23│5210 5┃花 ┃◎○○○◎○○○◎│○○○○○○○○◎┃-22│5200 6┃S .┃○○○○◎○○○◎│◎○○◎○○○○○┃-22│5165 7┃か ┃◎○○○◎○○○◎│○○○◎○○○-◎┃-22│5050 8┃ゆ ┃◎○○○○○○○◎│○○○◎○◎○○-┃-21│4990 9┃ス . _ ┃○○○○○○○○◎│○◎○◎○○○-◎┃-21│4883 10┃ゴ . _ ┃◎○○○○○◎○◎│○◎○◎○+3○○◎┃-20│5073 11┃河 ┃○○○○◎○-○◎│○○○◎○○○○○┃-20│4765 12┃川 ┃○○○○○○○○◎│○○○◎---○◎┃-18│4690 少さん、優勝激しくオメ~! その異次元ぶりなチップインはどこから出てくるのでしょうか? まるで全盛期のジダンのような?感じです。 6Hの池ポチャがなければと思うと・・・(*1)))ガクガクブルブル 自分は11HのPAR4HIOくらいしか見せ場がなかったですね。 でもヘルメットオヤジが多数いらっしゃったのには思わず笑わさせて 頂きました~ 先ほどのミドルエースですが改めてVTR見てみたら最後の一枠で 録画されてました。危なかった~ そういえばショットポイント900pts台は初めてでしたね。 反射インで100ptsも入るとは知らなかったです 大会写真
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544名無しさん@HOMEsageNew!2008/10/03(金) 19 53 26 0 うちの父親が定年間近ではっちゃけたのかもしれない 元々母方の祖母は体が弱く、若干ではあるけどぼけ始めた?っていうのもあり、うちの両親が面倒見るというか介護をしていた。父方の祖母は長男夫婦と同居だったし。 それが先日長男夫婦が事故で他界。長男夫婦の子供は祖母の介護を拒否した。 で、父親が引き取るようなことを言い始めたが、もちろん母親は反対。2人も面倒見れないって言っても、大丈夫なんとかなるの一点張り。そういう父親に限って 何もしないんだが。今までROMってきて皆同じ行動するもんなのかとか思ってたけど、ほんとに同じで唖然とした。 挙句の果てに母方の祖母は「出て行かなきゃだめかねぇ?」「長生きしてごめんね」とか言うようになって、まだ引き取ってないのに家族がぼろぼろになりつつある。 まさか、この年で一家離散フラグ立つとは思わなかったよ… 546名無しさん@HOMEsageNew!2008/10/03(金) 20 04 12 0 お父さんの立場で言えば義母を引き取って介護する事に同意して、 今自分の親を引き取りたいと言っているんだよね? 自分の親は引き取って介護するけど義親は絶対嫌ってダブスタじゃないの? 今度はお父さんが引き取り介護するのをお母さんが助けるべき。 今までしてもらった手伝いをお返しすればいいだけ。 生活できる程度にお金を稼いでくるだけならその通りね。554名無しさん@HOMEsageNew!2008/10/03(金) 20 23 27 0 544男の人に母親の介護が出来るとは思えないけどね。 年取ると男女ともに肉が弛んで来るんだよ。 トイレの後始末なんて、初めてやったらビックリするんじゃない? 手始めに、お父さんを祖母宅に行かせてお風呂&トイレの介助をさせてみればいいよ。 すぐに音を上げるはず。 595名無しさん@HOMEsageNew!2008/10/04(土) 06 19 33 0 これからは544みたいなケース(夫婦双方の親の介護が同時期になる)は増えるよね。 子供の数も減ってきてるし。 親が老後の事をしっかり考えてくれてればいいけど そうとばかりは言えないだろうし、 例え親がしっかりしてても、ノータッチでいられるかと言えば そうも行かないケースも出てくるだろう。 544のレスを読んで、わが身を振り返ったよ。 私たちの親はまだ元気だけど、少しずつ話し合っていこうと思った。616名無しさん@HOMEsageNew!2008/10/04(土) 15 58 57 0 まず、お父さんの「なんとかなる」とは、 具体的にどういう状態なのかを言ってもらい、 現実的でない、楽観的すぎる部分を突っ込みつつ、 少しずつ現実的な話に持っていくしかないんじゃないかな。
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つか「そろそろ時間だね~」 かが「…そうね」 まつ「ちょ、またこれ見るの~?」 ただ「…ちょっとコンビニいってくるよw」 いの「おはよう、あら?お父さんはどこに?」 かが「コンビニだってさ。」 つか「お父さんもみればいいのに~」 問題 日曜朝柊家はなにをみるのか? ①報○2001 ②サンデーモー○ング ③プリ○ュア ヒント ただ「やはり居辛さといいますか。娘が微妙な年頃ですので、変ににやけたらと思うとちょっとね…」 (=ω=.)「そんなの気にしちゃダメですって。うちは男二人で主題歌歌って親睦深めてますよ。なんだったらうち寄ってきますカ?」 前 戻る 次
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聖夜の奇跡とか、私は信じてない。 そんな簡単に起きたら奇跡とは言わないし、それが自分に起きるとは限らない。 でも、クリスマスは好きだ。イベントごとは楽しいし、プレゼントももらえるしね。 聖夜の贈り物って意味では、誰にでも奇跡があるのかな。なーんてね。 ~クリスマス・プレゼント~ 月曜の朝、私、泉こなたは地獄を見ていた。 鬼の手によって、布団を引っぺがされ凍てつく大地に放り出されたのだ。 「お休みだからっていつまでも寝てちゃダメよ」 「さむぅい……」 「ほらほら、ご飯も出来てるから」 「はぁい」 眠い目をこすりながらながらリビングへ上がると、そこには日本らしい朝食と、お父さんが待っていた。 「お、こなた起きたのか、おはよう」 「おふぁよ~」 「なんだ、まだ寝ぼけ中か?」 「お母さんに布団取られた……」 「ははは、災難だったな」 「何が災難ですか、お掃除もあるんだから早く起きてもらわないと。はい、お味噌汁」 「ありがとー」 今日は12月24日のクリスマスイブ。と言っても、ロマンスのカケラもない私は“いつも通り”お父さん、お母さんと過ごす予定だ。 ギャルゲだと色々特別なことがあるけど、リアルじゃそうそう特別なことなんてないよね。 プレゼントなんだろうなぁ。私も一応、二人にプレゼントを用意してある。お母さんには天使の羽根をあしらったペンダント、お父さんにはこの前欲しがってたエロゲーフィギュア。 まぁ、お父さんが怒られるような気もするけど、それはそれで面白いからいいよね。 「ねぇこなた、あの夢はまだ見るの?」 「夢……ああ、うん。昨日も見たよ」 ここ最近、私はずっと同じ夢を見ている。誰かが、私を呼ぶ夢。 その夢には、女の人が三人出てくる。私の知らない人たち。 一人は、眼鏡をかけた優しそうな人。その人は私のそばに来て色々話しかけてくれる。声を聞いてるとなんとなく落ち着く。 次に、頭にリボンをつけたかわいい子。最初はあの子、ずっとごめんなさい、って言ってた。それがいつの間にか、大きな声で私を呼ぶようになった。 そして、ツインテールのツンデレっぽい人。この人は何も言わない。何も言わないで遠くからじっとこっちを見てる。 そんな夢が、毎日続いてる。アニメとか漫画的に言えば、私がすごい力を持っていてそれを目覚めさせるために……とか。 前、なんなんだろうってお母さんに聞いてみたら『その意味はこなたが気づかないとダメよ』って言ってたっけ。なんか意味深だけど正直お父さんの影響だよね。 「何か変わった?」 「んー、ツインテールの人が何か言った気がするけど、あんまり聞き取れなかったよ」 「そう……。こなた、あとで行きたいところがあるんだけど、付き合ってくれる?」 「別にいいけど、どこいくの?」 「内緒」 「えー、教えてよ~」 「行けば分かるわ。きっとね」 「?」 思わせぶりなお母さんに、首をかしげる。言い方からすると私が知っているところだと思うけど。 そんな疑問を感じながら、私は朝食をすませた。 「こんにちは」 クリスマスイブの今日、私はつかさ、みゆきと一緒にこなたの病室へお見舞いに来ていた。 こなたは、三ヶ月ほど前に交通事故に遭い、それ以来ずっと眠ったまま。容態は安定していて、いつ目が覚めるかは本人次第らしい。 「やあ、みんないらっしゃい」 「こんにちは、そうじろうさん。お花持ってきたので替えてきますね」 「ああ、いつもすまないね」 「いえいえ」 事故の後、みゆきは毎日のようにこの病室へ通い、いつの間にか、こなたのお父さんのことを『そうじろうさん』と呼ぶようになっていた。 ……セクハラとかしてないだろうなこの人。 そう考えていた時、不意におじさんと目が合った。 「や、かがみちゃん。さすがにおじさんもTPOぐらいはわきまえてるよ」 「そう願います」 視線の意味に気づく辺りがまた危ないと思うのは私だけだろうか。 数分後、帰ってきたみゆきの手に抱かれていたのは、三色の花を生けた花瓶。 青色、すみれ色、桃色。みゆきはいつもこの色を揃えて持ってくるらしい。私たち四人をイメージしたと言っていたこの花を。 「あの、おじさん、これ私たちからこなちゃんにです」 「これは……」 「クリスマスプレゼントです。今年寒いからマフラーとか」 「そうか、うん。ありがとう」 今日来たのは他でもない、このクリスマスプレゼントを渡すためだ。 三人で一つずつ。ウインターニットとマフラー、そして手袋を持ってきた。今年の冬は一段と寒い、だから必要になるだろうと思って、そうなることを願って。 「よかったな、こなた。早く起きないと、次の冬までお預けになっちゃうぞ」 「そうよ。っつか、そんなんじゃコミケも行けないわよ。……付き合ってあげるのはいいけど、代わりに行くのはごめんだからね!」 「わ、私も行くから!」 「お付き合いします」 聞こえてるんだか聞こえてないんだか分からないけど、なんとなく、こなたが少し笑ったように見えた。 電車に揺られ、バスに揺られ、私がたどり着いたのはどうやら学校だった。 「りょうおう、がくえん?」 「ええ、陵桜学園よ」 「ここって……お母さんの母校とか?」 「……いいえ、違うわ」 「じゃあ、ここって何?」 「こっちよ」 「え、ちょ、待ってよ、お母さん」 お母さんは何も言わず校舎へ向かって歩き出した。 誰もいない学校。確かに今日は休みだけど、ここまで人がいないものだろうか? なんで、門が開いているのだろう? なんで、お母さんは私をここへ連れてきたのだろう? そして、なんで私は、ここに見覚えがあるんだろう? 通る廊下も、上がる階段も。まるで、通いなれた場所のような……。 お母さんは、ある教室の前で止まる。見上げると、プレートに『3-B』と書かれていた。 「ここよ」 ガラリ、と扉を開ける。ふと、懐かしさを感じた。 「私、ここ……」 知ってる。確かに、ここを知ってる。 私はここで……そうだ、あの人たちと。夢で見た彼女たちとここで。 「こなた」 お母さんが、そっと私の手を握り、問いかける。 「かがみちゃんが言ったこと、本当に聞こえなかった? あなたに何を伝えようとしたか、わからなかった?」 かがみちゃん? かがみ……あのツインテールの人のことだ。わかる。 『早――こな――』 「う……」 「よく思い出して、聞こえていたはずよ。かがみちゃんだけじゃない、みんなの声も」 頭の中にあの夢の光景が広がる。 あの人がいったこと、かがみが私に伝えたこと……。 『早く帰ってきなさい、こなた』 「っかがみ!」 「……思い出したのね?」 そう。私が見たあの夢の意味。 「みんな、私を待ってるんだね」 つかさを助けたあの日、私は大怪我を負った。 「みゆきちゃんのおかげで一命は取り留めたけど、生死をさまよったあなたの精神、心は危険な状態にあったわ」 そんな私を、お母さんが捕まえて、助けてくれたんだよね。 「でも今度は、それがあなたが目覚めない原因になってしまった」 こうしてお母さんと出会い、お母さんというものを知り、 「あなたは、自分の記憶に鍵をかけた」 目覚めてしまわないよう、私を呼んでいるみんなの事も一緒に。 「私自身、こなたと過ごせるのが幸せだった。それがいけなかったのかも知れない」 「ううん、私も同じだよ。だから、気付かなかった。気付こうとしなかった」 お父さんと二人でも、寂しくなかった。それは本当。でも、お母さんが居たらとか、会ってみたいとか、思わなかったわけじゃないから。 「ごめんなさい、こなた。何もしてあげられなくて」 「そんなことないよ。月並みな台詞だけど、お母さんは私を産んでくれた。私が、かがみやつかさ、みゆきさんと、みんなと出会えたのは、お母さんのおかげなんだよ?」 「こなた……」 「私こそごめんね。せっかく会えたのに、私帰らなきゃいけない。またお母さんを一人にしなきゃいけない……」 「いいえ、こなた。お母さんは一人じゃないの。ずっと、こなたとそう君のそばに居て、見守ってるから。 言ったでしょう? 少しだけどこなたと過ごせて、本当に幸せだった。したくても出来なかったことがたくさん出来た。だから私は、幸せなの」 「……お母、さん……」 涙が流れる。お母さんと別れるのが悲しい? お母さんと過ごせたのが嬉しい? きっと、全部。 そっと、私を抱き寄せてくれるお母さんの目にも、涙が溜まっていた。 「大好きよ……こなた」 こんな風にやさしく抱きしめてもらえるのが、どれほど幸せなことか、私は初めて知った。 この温かさを感じられるのは、こうして会えるのは、話すことが出来るのは、きっとこれが最後だ。今のうちに、言えるうちに、言っておかないと。 「――お母さん、ありがとう。大好きだよ」 神社の拝殿へ向かって、三人で歩く。私たちは、こなたのお見舞いを済ませた後、うちでクリスマスパーティをしていた。 お互いにプレゼントを交換して、つかさが焼いたケーキを食べて。 でも、やっぱり盛り上がらなかった。あいつが居ないから、こなたがいないと、寂しくてつまらない。 そんな時、みゆきが『せっかくですから、御参りしませんか?』って、言ったのよね。 「あれ?」 「何?」 「どうしました?」 少し前を歩いていたつかさが、声を上げる。 「ほら、あそこ」 つかさが指差したのは私たちの前方。 確かに、誰かが歩いている。あの子も御参りに? 背格好からして女の子のはず。服装はコートにウインターニットと……。 「……え?」 おそらく、二人も同じことを思っているだろう。私たちは顔を見合わせ、その子の元へ走り出す。 小さな背中に向かって、一気に走る。 持ち前の足でいち早く追いついたみゆきは、その子を呼び止めた。 「待ってください!」 その子が立ち止まり、まさかと思いながら、私はその名を口にする。 「……こなた?」 「みんなと、一緒に卒業できますように」 そう言いながら、その子はゆっくりとこちらを振り向いた。 「って、お願いしに来たんだ」 眠たげに、半開きになった目。左の目尻にある泣きボクロ。猫のような、いつもニコニコと笑っている口。それは間違いなく、 「こなた……っ」 誰からともなく、私たちはそばへ駆け寄り、その小さな身体を力いっぱい、抱きしめた。 「馬鹿! 心配したんだから!」 「そうです! ずっと、ずっと待ってたんですよ!」 「おかえり……こなちゃん、おかえり!」 「……ただいま」 はっきりと、こなたはそう言った。 ただいま。私たちが長い間待ち望んだ、その言葉を言った。 「こなた! 目が、覚めたんだな……」 泣きながら喜ぶお父さんの姿が、どれほど心配をかけたか私に教えてくれた。 「ごめんね。心配かけて」 「いいんだ……いいんだ、お前が起きてくれただけで」 「うん……私ね、行くところがあるんだ」 お父さんは、少しも考えず即答する。まるで、それがわかっていたように。 「ああ、行ってこい!」 お父さんから渡されたのは、ラッピングされた赤い包み。 「もって行くといい。プレゼントだ、みんなからのな」 「……ありがとう。そうだ、私からお父さんにプレゼント」 「ん?」 伝える。お母さんに頼まれた、あの言葉を。 『予想とは少し違ったけど、こなたを立派に育ててくれてありがとう。私はいつも、そう君たちのそばに居るからね』 「だってさ」 唖然とするお父さんを尻目に、私は病室を飛び出す。 「行ってきます!」 ドアを隔てて、声が聞こえてくる。お父さんの嬉しそうな声が。 「そうか、はは、そうか! かなた、お前が……。ありがとうな、かなた」 私はそっと、その場を後にした。 「やっぱりつかさのケーキはおいしいね~」 「えへへ、たくさん食べてね」 「あんたよく食べれるわね。今まで何も食べてなかったのに」 呆れたように言うかがみの顔は、笑っていた。 「いやぁ、つかさのケーキだし」 「どういう理屈だ」 「つかささんのケーキはおいしいですから」 かがみだけじゃない。みんな笑ってる。つかさも、みゆきさんも、私も。 「まぁ、そこらの店のケーキなんて目じゃないのは確かね」 「かがみこそ、まだ食べるんだ。私来る前に食べたんじゃなかったの?」 「うるふぁいわよ!」 「お、お姉ちゃん」 「うふふ。まあまあ」 楽しい。みんなと過ごすのが、すごく楽しい。みんなの笑い声が、とても心地いい。 お返しをしよう。私を待っててくれた、大切な、大切な親友たちに。何が出来るかわからないけど、私に出来ることを、何か。 私は幸せだ。こんなに想ってくれる友達が居る私は、お父さんとお母さんにあんなに想って貰える私は、きっと世界一幸せ。 大好きなみんなが居るここが、 ここが――私の居場所。 end
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「エス、ガイア、行くよ!」 エスは『ぷよぷよテトリス』に登場する人物。外見とは裏腹に毒舌でわがままである。しかし、一人だけになると泣く。 バトロイでの設定 東方Projectとガンダムとお父さん(ゼット)が好きな女の子。人種はコーディネイター。 パラメーター 12/14/24/50(スピード) 搭乗機 TMF/A-803 ラゴゥ MVF-M11C ムラサメ ZGMF-X88S ガイアガンダム 他キャラとの関係 ☆ゼット(ぷよぷよテトリス)? お父さん、大好き! ×(☆)チルノ? エスと一緒にしないでよ(別に嫌いじゃないけど)。 ×××そうめん連合のメンバー 何アンタら!誰アンタら!あっち行きなさいよお!
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3月終わりにかかってきた電話。 「○○会社ですけどお父さんかお母さんはいますか?」 「ウチにはおとーさんもおかーさんもいません」 「……じゃぁおじいさんかおばあさんは?」 「……今旅行にいってるの……」 「1人でお留守番なの?夜はどうするの?」 「おじちゃんとこに行くの」 「そうなの~今何年生?」 「4年生」 「そうなの~お父さんとお母さんはドコにいるの?」 「わかんない……」 「あっ泣かないでっ!きっとおじいさんがお土産買って帰ってきて くれるからお留守番がんばってね!」 「うん」 ゴメン私28でつ。 imageプラグインエラー ご指定のURLはサポートしていません。png, jpg, gif などの画像URLを指定してください。
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間奏 「お姉ちゃん」 ……頭の奥から、声が響く。 この拍子が抜けそうな声は……つかさか。 やめてよ、今疲れてるんだから。 深夜に帝様の邸から大脱走よ? 筋肉痛ものよ! 「お姉ちゃんっってば! もうお昼だよっ!」 「……へ?」 体がそれに反応して、飛び起きる。 お昼っ? そんなっ、女房が寝過ごすなんて許されないのにっ! ああこなたの髪梳かなきゃ! ああ、じゃない! 今は内大臣の家だから、そう宴! 宴の準備のために寝殿も掃除して、ええと食事のようは他の人にっ! 「もぅ、日曜だからってお昼まで寝てちゃ駄目だよっ」 そんなオメーもパジャマじゃねーか! 早く着替えて掃除を……。 ……。 あれ? パジャマ? 「ご飯もう出来てるから行こっ、皆待ってるよっ」 「え……う、うん」 あれ? あれ? 私が今寝てるのは……ベッドだ。 平安時代に、そんなこ洒落たものがあったっけ? それに私の視界に広がるのは、古臭い寝殿造りなんかじゃない。 見慣れた天井、本棚、机……。 ここは私の……部屋? 「今起きたのかい、かがみ」 居間にはもう、家族が居た。 穏やかなお父さんの声が耳に届き、ここが自分の知ってる場所だと実感させる。 「うん、ちょっと……疲れてたみたい」 「そうか、よく休めたかい?」 「お、お父さん私には怒ったのにー!」 「あっはっは、つかさはいつもじゃないか」 お父さんが呑気に笑う。 それにつられて、私や姉さんたちも一緒に。 つかさは一人むくれてるけど。 いつもの光景。 いつもの笑い声。 いつもの……家族。 「はい、ご飯よー」 母さんが皿をそれぞれ分けていく。 この鼻をつくスパイスの香りは……カレー。 「えー、お母さんまたカレー?」 「いいじゃない、一晩寝かせたから美味しいわよー」 「もう三日は寝かせてるよそれ!」 家族は皆愚痴をもらしながらカレーに手をつける。 そっか、昨日もその前も確か……カレーだったんだっけ。 「ほらかがみ、早く食べないと冷えちゃうわよ」 「う……うん」 私もそれに、恐る恐る手をつける。 でも、口に含んで分かった。 味なんて……しやしない。 それを確認するのと同時に、世界が止まった。 もう誰も動かない。 ……そうだ、これは夢。 まだ私は、何もやりとげていない。 ああ、夢だと気がつかなければこの時間を堪能出来たのに。 止まった世界は次第に色褪せ……消えていく。 自分の目が覚めようとしているのが分かり……少し、悲しい。 少し、なはずがないか……頬を伝う涙が、その証拠。 ねぇ、お父さん、お母さん。それにつかさに、お姉ちゃんたちも……。 私……絶対、帰って来るからね。 そしたら一緒に、カレーを食べよう。 一緒に愚痴をこぼそう。 そして、何だかんだで全部平らげよう。 ……約束、だよ? (続) コメントフォーム 名前 コメント
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目次 あらすじ スタッフ 出演 Q A あらすじ 第1話:『わたしのはじまりの町、なので』 中学生三年生の初夏。いつもの図書館で借りた写真集に写っていた瀬戸内の海を見て、楓は亡くなったお父さんを思い出します。お父さんが亡くなった時から、大好きだった写真をやめてしまった楓。同級生のちひろはそんな楓を励まそうとしますが自分のほうが先に泣いてしまってうまくいきません。その日、家に帰ると弟の香がお父さんの撮った写真を見て楽しそうにしていました。悲しくなるからとしまっていた写真はどれも楽しくて忘れたくない瞬間でした。懐かしく優しい写真を見ているうちに楓はあることに気づきます…。 スタッフ 脚本・絵コンテ:佐藤順一 演出:名取考浩 作画監督:音地正行 橋本和紀 杉本功 羽生貴之 原画:小野田将人 安留雅弥 古川知宏 今西亨 谷口元浩 斉藤敦史 勝谷遥 新号靖 池平千里 大嶋博之 一居一平 大橋学 熊谷哲矢 小林明美 橋本和紀 第2原画:安留博子 菅綾香 鈴木綾乃 荒川絵里花 秋山訓子 動画:TYOアニメーションズ 秋山訓子 荒木梨沙 徳永逸美 田中卓 橋口淳一郎 李映熊 高橋伸朗 児玉智子 長野美穂 江口麻里 石垣裕貴 豊福真司 Marvy Jack スタジオイゼナ Triple A 仕上げ:TYOアニメーションズ 山下朝美 渡辺深雪 佐田絵里花 有尾由紀子 スタジオエル Triple A スタジオイゼナ 背景:ムクオスタジオ 石田喬子 一瀬あかね 井上慎太郎 小松奈津子 駒田寛 工藤彰代 中根崇仁 新開夏海 中村圭 前塚太一 撮影:旭プロダクション 藤坂めぐみ 五明真利 石山智之 渡邉有正 渡辺瞳 籠屋大志 3D:佐々木俊宏 動画検査:成田達司 色指定・検査:川上善美 特効:安部貴俊 制作進行:加百優喜雄 出演 Q A [部分編集] ここに質問 ここに回答
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突然だが、私、泉こなた(柊こなたになる予定)は恋と学業と仕事に大忙しの乙女である。 そして私の隣でダースベイダーの格好をしてテレビを見ているバカ……もとい、人は泉そうじろう、生物学的には私の父である。 今日は仮装大賞を見る日だからといってわざわざ張り合っているらしい。 口で「コホーコホー」などといってそれらしくしているつもりらしいが、 コタツにこもってちゃんちゃんこを羽織っているマヌケなダースベイダーなど見た事がない。 そして、台所で料理を作りながら鍋を爆発させているのが従妹のゆーちゃん。 爆発させているのは別に料理の腕がどうのこうのという訳ではない、ゆーちゃんの趣味になってしまっただけだ。 もちろん後片付けはお父さんの役目、仮面をかぶったまま四つんばいになってぞうきんがけをする姿は、言葉では表せない哀愁が漂う。 「お姉ちゃーん、ご飯できたよー」 ゆーちゃんがご飯と味噌汁とサラダと漬物を持ってくる、味噌汁沸騰してるんだけど。 最後にお父さんが鍋を持ってくる。 「今日はキムチ鍋だぞ!!」 お父さんはそう胸を張って鍋をおく、確かにキムチの匂いはするのだが、それ以上になんかこう、異臭が強い。 「あのねお姉ちゃん、普通のチゲじゃ味に新鮮味が無いかなと思って、ちょっと工夫したんだよ♪まずキムチと和のコラボレーションを実現させようと思って、くさやを入れてみたの、 それで次にイタリアンもドッキングさせようと思ってトマトもモッツァレラチーズも投入したよ♪最後にアクセントのつもりでバナナも入れてみたんだけど……」 それじゃ単なる闇鍋だ。 だが本人は改心の出来だと心から思っているらしい、無垢な笑顔からひしひしと伝わってくる。 これは酷い事をいって傷つけるわけにはいかない、「これなんてジャイアンシチュー?」などと決して言ってはならない。 「こなちゃ~~ん、ゆたかちゃ~~~ん、おじさ~~~ん……おひゃようございます~~……」 もう夜になりかけているのに今頃起きてきたのは私の恋人、柊つかさその人である。 寝ぼけまなこで私の隣に着席し、鍋を覗き込む。 「うわあ……ジャイアンシチュもごっ」 「さ、ささっといただきますしようよ」 禁句を言いかけたつかさの口を神速の速さで防ぎ、お父さんにいただきますの合図を送る。 「よし、じゃあ食べるか!いただきます」 仮面を取って言ったお父さんのいただきますに、私たちも習う。 それぞれ自分の前に置いてあるご飯だけを黙々と食べる私たち、ゆーちゃんだけが嬉々として自称キムチチゲに忙しく箸を運んでいる。 「どうしたのみんな?チゲ食べないの?」 嬉しそうに鍋をつっつくきながらゆーちゃんは尋ねる、二人とも青い顔色だった、恐らく私もだろう、そして……。 「「「ちょ、ちょっと私(俺)医者からキムチ止められてて……」」」 よ り に よ っ て 三 人 と も 言 い 訳 一 緒 か よ ! ! 「そうなんだ……残念」 私たちの会心の嘘を信じ込み、本当に残念そうにゆーちゃんは箸を運ぶ、私たちはこうして一命を取り留めた。 「じゃあ明日はキムチを使わないで新しい料理にチャレンジしてみるねっ♪」 「「「……」」」 命あぶない。 朝、鳴っている目覚ましを止める。 隣でつかさが当然の如く寝息をたてている。 私はヘッドホンを取り出して「つかさ……今日は朝まで、いいよ?」と私の声が録音されているテープを装着し、つかさの耳に当てる。 そして、再生。 すると、 がばっ 「えっ、いいの?それじゃごちそうさま……」 「はいおはようつかさ」 「あっ、あれ?こなちゃん……お、おはよう」 はね起きたつかさに私はとびっきりのエンジェルスマイルを向ける。 「もう朝だから早く起きないと、ほれ、準備せい」 「……夢だったのかあ」 がっかりうなだれるつかさ、そんなにがっかりするか。 うれしはずかし……ってこれじゃ単なるノロケじゃないか。 「ほらー、時間ないからいそご?」 「う、うん、それじゃいってきまーす」 「あっ、お姉ちゃん達もういくの?」 途中でゆーちゃんに出くわした。 「うん、遅刻しちゃうからねー」 「朝ご飯位食べればいいのに、私つくっ「「ちょっと医者から朝ご飯止められてて……」」 「泉~!柊~!はよ席つかんかい!」 「は~~~い」 生後27年先生の号令で全員席につく。 「よっしゃ、じゃ出席とるで~、う~~~ん、良し、先生はお前らを信用しとるからもう出席はOKやな!」 そんなに面倒くさいか……出席とるの。 「んでもって、一時間目はウチの授業やから、え~今日は自習、あっ違う、道徳や、お前等最近道徳が欠けとるから先生はお前等がいまいち信用できん、よってお前等を社会で通用する人間に育てる一歩として今日はビデオを流したる!」 さっきと言ってる事が間逆じゃないか。 「え~、これや、「笑う犬の冒○」や、ええか、ここから笑いをしっかり吸収し、立派な社会人の一歩を遂げるんやで」 何か突っ込むのが面倒くさくなってきた……。 「困りましたね」 みゆきさんがため息をついた。 私も同じくみゆきさんに向き直りため息をひとつ。 「全くだよねェ、先生も何考えてんだか、何も考えてないんだろうけど」 「あのシリーズは全巻見つくしてしまっていますので……退屈です」 そっちかよ。 というか全部見たんだ……。 「あとおっぱいのせいもあって最近肩こりも激しいんですよね」 みゆきさんも何かおかしいな……。 「ふふふ、泉さん、もしよろしければ少し揉みガッ!!!!」 みゆきさんが私の手を胸にやろうとした瞬間、後ろから飛んできたシャーペンがみゆきさんの後頭部を直撃した。 「あっごめ~~んゆきちゃん、ちょっとシャーペンが己の意思でそっちに飛んでっちゃったぁ♪」 つかさがニコニコしながらペンを拾いにくる。 普通に「手が滑っちゃった」とかでいいじゃないかつかさ……。 「いえいえ、つかささん、お気になさらずに」 そう言ってつかさに微笑みを投げかけ、ペンを拾い、つかさに渡そうとした。 ……つかさが受け取る瞬間、そのシャーペンがみゆきさんの握力によって「ばきり」と音をたてた後で。 「……ゆきちゃん、何でこれ砕けちゃってるのかなあ?」 「あらあら、それは恐らくシャープペンシルさんご自身の意思によるものと思われますね、きっと破滅願望があったのだと思います」 「あはは」 「うふふ」 ……何か自分の意思とやらで最悪な末路を迎えたシャープペンシルさんが哀れに思えてきた。 でもって二人の間の空気が非常に重い。 挟まれている私は当然きつい。 「ん~?泉、あの二人仲ええな~~~」 この黄白髪教師の目はフシアナか。 いつの間にか私の後ろに立っている黒井せんせー。 「そ、そう見えますか……」 「おお、まあどうでもええけど、そんなことより泉、この次のアイテム交換の件なんやけど……」 授業中にノート持ってそんなこと堂々と聞きにくんな担任教師。 「ああ~~……それじゃ受け渡しは例の洞窟の前で七時に」 んでもって律儀に答えんな私。 「お?チャイムや、っと、どやお前等、ええ勉強になったなぁ、良かった良かった、今日の授業はこれで終わりや」 ビデオ止めてから言ってください先生。 「あはは」 「うふふ」 そんでもって二人ともそろそろ自分の席につかないか。 「ゆきちゃん絶対将来おっぱいたれるよね」 「つかささんこそいい年こいてそのヘアバンドやばいですよ」 「あはは」 「うふふ」 ……もうなんかずっとやってろって感じが。 「おーい、こなたー、つかさー、みゆきー?」 す、救いの女神が!! 「あ、お姉ちゃん、おはよー」 「かがみさん、おはようございます」 二人とも、挨拶のとき位はかがみの方を向いて言おうよ。 「ほらもう二人ともそこまでにしなさいって」 かがみが仲裁に入ると二人の顔がふくれっつらになる。 「だってゆきちゃんが私のこなちゃんに」 「つかささんが私の後頭部に」 ジロリ 「「ごめんなさい」」 かがみのひと睨みですぐ大人しくなる二人、嗚呼、何て頼もしいんだろう、流石はツンデレ・ヴィーナス。 「全く、くだらない事で張り合ってないで、少しは抑える事を覚えなさいよ、子供じゃないんだから」 「そうだね……ごめんね、ゆきちゃん、はい握手」 「ええ、こちらこそすみません、つかささん」 そう言って二人はがっちり握手した、これだけ言えば仲直りの光景だが、何で二人とも迷わずに左手を差し出したんだろう。 しかも握手が終わった二人の手にはガムがべっちゃりくっついていた、二人して考えてる事一緒かよ。 私とつかさ、並んで食堂へ行く。 つかさは肩を怒らせながら歩いている、何か滑稽だが。 「ふんだ、私だって大人になればゆきちゃんのおっぱいの三倍はおっきくなるもん」 それは困る。 ちなみに別れる前にみゆきさんも「私だって大きくなれば、つかささんの三倍の人気投票数を獲得してみせます」などと言っていた、まあそれも無理だ。 「あ、そういえばこなちゃん……」 「んー?」 急に怯え顔になったつかさが私の袖をつかむ。 「きょ、今日もゆたかちゃんがご飯つくるのかな?」 ……。 すっかり忘れていた……。 もはや医者に止められて戦法は通じないだろう、ていうか今まで通用してた事が不思議だ。 「ど、どうしよう、こなちゃん」 「ど、どうしようね」 食堂に行く足を止め、生命に係わるかもしれない料理を忌避する方法を二人で考えていた時、 向こうから、二人の人物が走ってきた。 「しらいし~~~~!!!!やれっつってんのよ~~~~~!!!!!」 「無理に決まってるじゃないすか~~~!!!ガムテープで作ったヒモでバンジージャンプなんて!!!」 一人はアイドル小神あきら、そしてもう一人はそのアシスタント兼クラスメイトのセバスチャン……。 私たちは、ランプがついたように閃いた。 「「 生 贄 だ ! ! ! 」」 私たちがその閃きを口にして叫んだのは同じ時だった。 そして、私とつかさは校庭で生贄を待つ。 「遅いな~生贄」 「うん、もう下校時間過ぎてるのにね~~」 そんな事をつかさと言いながらその場で待っている。 そして暫くすると……。 「WAWAWAあぶれ者っと……」 目的の生贄、もとい白石みのるがやってきた。 「うお~~~~い、セバスチャーン!!」 私が手を振ってセバスチャンを呼び止める。 「んー?泉と柊?何か用か?」 近づいてきたセバスチャンにつかさがもじもじと寄る。 「あのね?セバスチャンの事が気になってるっていう女の子がいるんだけど……」 デタラメを口走るつかさの言葉にセバスチャンが雷にうたれた様に硬直した。 「な、なんだってーーーー!!!」 私も言葉を重ねる。 「そーなんだよねェ、男前なセバスチャンに是非とも愛情料理をふるまいたいって張り切ってるんだよ、しかもその子が何と、私の親戚の子でさー」 セバスチャンが顔を赤くしてもじもじし始めた、正直キモい。 「そ、その子は本当に俺を?」 「間違いないよ、直接聞いたもん!」 「そうそう!もうゾッコンだよゾッコン!!」 そう言って私はゆーちゃんの写真を見せた。 「こ、こんなにロリ……可愛い子が俺を!?」 どうもセバスチャンはロリコン方面歓迎らしい、これは嬉しい(もちろん生贄として) 「う、うん、でね、ゆたかちゃんっていうんだけど、今日にも早速セバスチャンを招いて料理を振舞いたいんだって、かわいーよねー、あはは」 セバスチャンはプルプル震えている。 「おおお……今まで辛い事ばかりでした、理不尽な暴力、そして境遇、弱肉強食の世界に打ち捨てられた子羊……とうとう報われる時がくるのですね……ついにこの俺にも春が!!!」 一人感動に打ち震えるセバスチャンを尻目に私たちはパピコをチューチューしていた。 お父さんには予めコンタクトを取っておく。 全ての事情を話し終えると得心したお父さんが「ゆーちゃんには上手く言っておくから」と言っていたからこちらはもう大丈夫。 「でも良かったねー、セバスチャンが単純で」 「うんうん、他の人にこういう事できないもんねー、罪悪感とかもあるし」 「そうそう、こういう目に合うっていうのは、むしろセバスチャンにとっては名誉な事だと思うんだよ、そう、だから私たちは名誉を作ってあげるんだよ、究極の善行だよね」 私たちが好き勝手言ってる真後ろでセバスチャンは何度も拳を握っては「きめてやんぜみのるん」と自分で自分に気合を入れていた。 そんなにハマったかゆーちゃんに。 「やあいらっしゃい」 ニコニコ顔でセバスチャンを迎え入れるお父さん、それはもう白々しい程に。 「はっ、お邪魔します!!」 「ままっ、それじゃこちらに……」 いそいそとセバスチャンを居間まで連れて行くお父さん、私たちもそれに続く。 台所から既にかすかな異臭がする、既に作っているんだね、ゆーちゃん。 「いやー、来てくれてほんと嬉しいよ、白石君でいいのかい?」 「はっ!みのるであります!!」 おとうさんがセバスチャンのコップにビールを注ぎながら(未成年)ホクホク顔で訪ねる、それを一気に飲み干してからセバスチャンは礼儀正しく受け答える。 「いやーゆーちゃんも喜んでるよ、ただ、そのね、ゆーちゃんは自分の作ったご飯を残されるとか、そういうのに傷ついてしまう性質でね……」 「いえいえ、あんなロ……素敵な子の作ったものを残すなど、大和男児として失格と心得ております!! もし万が一そのような愚行に出た場合この不肖白石みのる、全裸でケツに花火を突っ込んだままスクランブル交差点を駆け抜け、その状態のまま学校の屋上からガムテープバンジー決めてみせます!!!」 気持ちがいい位に自ら墓穴を掘ってゆくセバスチャン。 「お待たせしましたーーー!!」 ゆーちゃんがニコニコ顔でこちらに戻ってくる。 「わざわざありがとうございます、白石さん」 礼儀正しくセバスチャンにお辞儀をするゆーちゃん、私たちがセバスチャンにどう説明したかなどしる由もないだろう。 「い、いやとんでもない!そ、その、返事はもうちょっと考えてから出すさ、と、とにかく今はこのひと時を……」 白石の台詞にゆーちゃんが「?」マークを上に3つ位浮かべている、当たり前か……。 「あのー、出来上がるまでもう少しかかると思うので、お待ち頂いてよろしいですか?」 「あ、ああ!いいとも!ささ、どうぞこちらに!」 セバスチャンが自分の隣の席をパシパシ叩いてゆーちゃんを座らせる、どうやらもうしたたかに酔っている模様。 私たちはボロが出ないか慎重に見守っている。 「俺には夢があるんです!いつかBIGな男になって世界にシャインしてヨーロッパにも羽ばたいて歌手デビューはたしてヨーロッパに羽ばたいて老後はワイハで……」 泥酔しているセバスチャンは意味不明な妄言をゆーちゃんに向かって繰り返ししゃべっている。 ちなみにゆーちゃんはまるで聞いちゃいない。 「あっ、そろそろ出来上がった頃ですね」 ゆーちゃんは、調子こいて肩に手を回してきたセバスチャンの手をつかみ上げると一本背負いの要領で顔面から叩きつけると、そさくさと料理を取りに行った。 冷や汗まじりで私がセバスチャンを見ると、 「ああ~~~ゆたかさんこんなプレイお好みなんですかぁ~癖になるかもぉ」 ……。 今更ながら気づいた、こいつただの変態だ。 「お待たせしましたっ♪」 ゆーちゃんが自慢げに披露した料理はグラタンらしきものだった。 確かに見た目はそれっぽいが、既にこっちにまで強烈な匂いが漂っている。 「ではセバスチャン、どうぞ」 私はセバスチャンを起こし、グラタン?の前に座らせる。 「んん?お、そうでした!!ではいただきます!!!」 ピシッ!と敬礼し、フォークを持って口に取り掛かろうとした瞬間。 「……」 セバスチャンの酔いが見る見る冷めていくのが伝わってくる。 「あ、あのー……」 白石がこっちに説明を求める目を向けてくるが、私もつかさもあさっての方向を向いてスルー。 「こ、これは、そのー」 お父さんも不自然な方向に首を曲げてスルーの意思を示している。 しどろもどろになり始めたセバスチャンに私は、 「ゆーちゃん泣かせたくないならお食べ」 と言っておいた。 「い、いやしかし、こ、これはちょっと……」 「?どうしたんですか?白石さん」 ゆーちゃんのまなざしを真正面から受け止められないセバスチャンは、何とか微笑をゆーちゃんに繰り出す、すごい不自然。 「あ、ちょっとトイレいってきますね」 ゆーちゃんが席を立ち、トイレに向かうと同時に、セバスチャンがこっちを見た。 「お、おい二人とも、こりゃ一体どういうことだ?俺は料理を出されるという話を聞いて……」 「料理には違いないじゃん」 「そうだよ、ゆたかちゃんが一生懸命作った料理だよ」 「い、いや、料理っていうのは普通口に出来るものを指すのであって……」 「でもセバスチャン食べなかったらガムテープでバンジージャンプ……」 「それとこれとはまるで話が別……」 「いや、もういいよ……」 急に私たちの言い争いを途切ったのはお父さんだった、悲しそうな顔を浮かべながら。 「白石君に何も話していなかった俺に一番の責任がある、大黒柱たるこの俺の責任だ、だから……」 お父さんは、一息吸い込むと、 「このグラタンは、お父さんが食べよう」 「ちょ!お父さん、正気なの!?」 「おじさん!そんな」 「え、ええ?食べれるんですか?」 「ああ、ゆーちゃんを悲しませたくないからね、多少は覚悟の上で食べるさ、任せとけ、お父さんは大人だからな」 「ま、待ってお父さん!」 「こなちゃん!?」 「元はといえば……セバスチャンを陥れようとしたのは私だし、元凶は私だよ……なのにお父さんに食べさせて私は見物なんて無理だよ!お父さんに食べさせる位なら私食べるよ、私のせいだもん」 「い、泉」 「待ってこなちゃん!私だって共犯だよ!こなちゃんにだけ食べさせて指くわえて見てるなんて出来ない、そんなの恋人失格だもん、私も食べる!」 「つかさ……」 「え、ええ……」 「三人はまだ若いんだ、辛い思いをするには早すぎる、ここはお父さんに任せてくれ」 「ううん、それはだめ、ケジメをとる意味でも私に食べさせて」 「こなちゃん、たまには私を頼ってほしいな、私がちゃんと食べてみせるよ」 「あ、あの……」 「たまにはお父さんにいい格好させてくれよ、親の背中見せてやりたいしな」 「そう言ってくれただけで充分だヨ、食べる役は私に任せて」 「おじさんにもこなちゃんにも、まだ私格好いいところ見せれたこと無いから……私が食べる!」 「あ、あの、そ、それじゃ乗りかかった船ってことでこの不肖白石が食べ「「「どうぞどうぞどうぞどうぞ」」」 この日、セバスチャンはこの世を去った。 ~Happy End~ ■作者別保管庫(4スレ目)に戻る コメントフォーム 名前 コメント
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【名前】二階堂 冥 【性別】男 【年齢】18 【職業】生徒会長 【性格】紳士的でどこか女性らしい 【口癖】「ハハハ...」 【体格】普通より少し低い 痩せ身 【好き】占い 星 お父さん 苺 【嫌い】四天王部 辛いもの 【信念】全てをお父さんに尽くします... 【服装】真っ黒な服と帽子 【備考】 四天王部がいる学校の生徒会長 要領がよく生徒からも慕われているが どこか悲しげな雰囲気を出している少年 夜になると屋上でいつも星を眺めている 父に溺愛していて 父の命令であれば殺人でも何でもこなす 武器は主にタロットカードを使う 朱眼にも能力があるらしい ――――――――――――――――――――――――――――――――――