約 1,418,189 件
https://w.atwiki.jp/opedmiroor/pages/2012.html
レッドサルダーにヒトツメコゾウ(弟)を倒され、悔しがるオオニュウドウ。 レッド「今度はお前の番だぜ!」 「忍者合体!」 カクレンジャー「「「「無敵将軍!」」」」」 5体の獣将が風雲幻城の中でそれぞれ変形・合体し、崩れ行く風雲幻城から無敵将軍が姿を現した。 カクレンジャー「「「「「無敵将軍、参上!!」」」」」 オオニュウドウ「ふん、何が無敵だ!?こうなったらお前たちを小さくしてやる!」 オオニュウドウが杖から縮小光線を放ったが、無敵将軍に跳ね返され、自分が等身大に戻ってしまう。 オオニュウドウ「な、な、なんで!なんで小さくなっちゃたの!?」 カクレンジャー「「「「「火炎将軍剣!!」」」」」 無敵将軍の火炎将軍剣の一撃が、オオニュウドウに炸裂した。 オオニュウドウ「パっパ――――!」 オオニュウドウが大爆発した。 縮小され、オオニュウドウの箱庭に閉じ込められていた建物や車なども元のサイズになって、元の場所へ戻っていった。 由美子と茂の家も戻っていった。 由美子「お父さん、ありがとう」 茂「お姉ちゃん!」 由美子「茂!茂、よかったね」 茂「うん!」 由美子と茂が見上げると、無敵将軍が火炎将軍剣を構え、佇んでいた。 由美子はヒトツメコゾウ兄弟に騙されて捨ててしまった、守り人形を拾う。 由美子「お父さんごめんなさい、人形を捨てたりして」 茂「ごめんね、お姉ちゃん」 由美子「もういいのよ」 そこへ、二人の母親が帰ってきた。 母「由美子、茂、ただいま」 由美子「お母さん!」 茂「お母さん!」 由美子と茂が母親に駆け寄る。 母「どうしたの二人とも」 由美子「うんう、何でもない!」 母「そうそう、お父さんね。来週の月曜日に日本に帰ってくるんですって」 茂「本当!やったやったー!やった――!」 母「よかったね」 由美子「早く早く!お父さんが帰ってくる前におうちの中きれいにしとかなくちゃね!」 その様を、サスケ達が見ていた。 サイゾウ「さてと、俺たちも出かけるとしますか」 ジライヤ「だけど、イイですネ。あの子達、あんなグッドなハウスとファミリーがあって」 セイカイ「俺たちはこんなオンボロ車だもんね」 猫丸がクラッションを鳴らし、車体を揺らした。 セイカイ「うわっ」 鶴姫「ほら、そんなこと言ってるから猫丸が怒ってるでしょ」 サスケ「行こうぜ」 講釈師「いや―――由美子ちゃんと茂ちゃん本当に良かった。 二人を救ったカクレンジャー、再び妖怪退治に旅立つのでありました。 はたして彼らを待ち受ける次なる事件とは!?」 サスケ「そいつはテレビで見てくれな。これからもガンガン活躍すっからな!じゃあな」 講釈師「と、本人も言っております。後はテレビを見よう!」 夕暮れの道を、猫丸が進んでいく。 おわり
https://w.atwiki.jp/amaneo/pages/37.html
銀の点線が街を包み、そこへ四人乗りの軽自動車が渋滞に巻き込まれていた。 「雨か」 運転している父親は浮かない顔で呟いた。助手席に座った五歳のウミネネは、窓ガラスに頬を張り付けている。そのままナッツチョコを一粒食べる。指には溶けたチョコレートが残っているが、彼女はそれに気づかず窓を触る。 「ちゃんと手を拭きなさい」 父親は見咎めて言うが、反応がない。 信号待ちになり、後部座席で眠るコカゲを見やると、頭を振ってため息を吐く。父親は再びウミネネに語りかけた。 「今日行った所な、母さんの墓なんだぞ。わかってるか」 ウミネネはこくりと頷いた。 「――そうか。ならいい」 父親はハンドルを見つめて何やら逡巡している。 「お父さん、前」 アクセルを踏んで少しだけ前に進む。静かな車内ではラジオの声が無遠慮に響き続けていた。 「続きましては去年失くなった忌野清志郎に捧げて、デイドリームビリーバー」 ウミネネは、曲名を聞いた父親の瞳をじっと見ていた。ラジオからイントロが流れ始める。 「お父さん、ほらあれ! パチンコのパが消えてる!」 ウミネネは急に笑いながら大声を出した。 「お父さん、あたし学校で新しいお歌ならったよ! 聞きたい?」 父親の答えを聞かず、ウミネネは調子外れに歌い出した。後ろのコカゲが眠りながら呻いた。 ラジオのざらついた音が車内に響くが、その中でも清志郎の絞り出したような独特の高い声が目立つ。ウミネネの歌はかなわない。 「ラジオうるさいね、小さくしようか」 音量を下げようとするウミネネの手を、父親が止めた。 ずぅっとゆぅめぇ~をみてェ しあわせだったな ぼくは デェイドリィィムビリーバー そんでェ 彼女は クィィィイン 「お父さん、泣かないで。お母さんの好きなお歌だよ。お母さんいないけど大丈夫だよ」 「違うよ、ウミネネ」 父親はウミネネの頭を撫で、目尻に涙をためて笑った。一筋、頬から顎へ伝って落ちた。 ずぅっとゆぅめぇ見させぇて くれてェありがとう 「俺が泣いてんのはお前らが優しいからだよ」 「――うん」 父親に頭を抱かれ、ウミネネは嬉しそうだ。 「それとコカゲ、お前起きてるだろ」 父親はミラーを見ながら言う。それでもコカゲは眠ったままを続ける。 「俺の泣いてるの、見なかったことにしてくれたんだよな」 コカゲはしっかりと瞼を閉じることに集中しすぎて眉間にシワが寄っていた。 「お前も良い子だよ。母さんも――ナツもそう思ってるさ」 「前、見りぃよ」 コカゲは目を閉じたまま、不機嫌そうに言った。父親――カナメはそれを見てニヤニヤ笑った。カナメは誰にも聞こえないように、ぼそりとひとりごちる。 「ナツ、さすがナツの子だよな。励まされちったよ。俺、もっとしっかりしなきゃな」 ――ナツの死んだ翌年、夏の日のことだった。
https://w.atwiki.jp/ebi_hq/pages/2077.html
金の靴作品リスト 前ページちばてつや 『ユキの太陽』 ちば てつや 販売巻数:4 ちばてつや 2007/02/02発売養護施設で育ったユキは、おてんばだけど心は優しい女の子。ある日、養女を探しにやって来たお金持ちの岩淵家にひきとられ、ユキは東京へ行くことに。令嬢として新しい生活を始めたユキだったが、そう簡単に大人しくなんかならない!! たまたま見た北海道の写真に心を引かれたユキはお屋敷を飛び出し、北海道行きの飛行機に飛び乗った!! 心と心のふれ合いを見事に描いた感動作!! 『ママのバイオリン』 ちば てつや 販売巻数:4 ちばてつや 2007/01/26発売ママとふたり、貧しいながらも幸せな生活を送っていたまなみ。しかし、ある雨の降る夜にまなみの運命は一変してしまった!! 謎の五百万が入ったふろしきを持ち帰ったママは結核に倒れ、その後病院からこつぜんと姿を消してしまったのだ。ママから貰ったバイオリンを抱いて悲しみに暮れるまなみに、その後も数々の災難が降りかかる。どんな困難にもめげずバイオリニストになることを夢見るまなみの、波乱の物語!! 『リナ』 ちば てつや 販売巻数:3 ちばてつや 2006/11/10発売リナは大好きな家族に囲まれて、幸せな毎日。元気いっぱいに暮らしていた。ある夜、不気味な男がお父さんに黒いカバンを届けにやって来る。その日からリナたちの生活は一変。パイロットのお父さんは外国で行方不明になり、家はだまし取られ、お母さんまでも病に倒れてしまう! 貧しく哀しい生活の中にも希望を見出し、前向きに生きる小さな女の子・リナの大きな夢あふれる物語!! 『テレビ天使』 ちば てつや 販売巻数:3 ちばてつや 2006/11/02発売亜希子は小学五年生の女の子。女優だった母はある朝突然自殺してしまった。身寄りがない亜希子は千住に住むちょっと変わり者のおじいさんのもとへ預けられることに。ガンコで乱暴者に見えるおじいさんだけど、ほんとは優しくて亜希子のことを心配してくれているみたい……? 素直でがんばり屋さんの箱入り娘・亜希子が下町っ子に応援されながら女優へと羽ばたく様を描く爽快まんが!! 『アリンコの歌』 ちば てつや 販売巻数:3 ちばてつや 2006/10/20発売城大介は東京から田舎の炭鉱町に教師として赴任してきた。おばけやしきのような寺子屋で子どもたちを教えていたのは、奥山というやたら乱暴な男。大介のことを都会者だといって認めようとしない。しかしある日炭鉱内で死者まで出る落盤事故が起こり、奥山も怪我をしてしまう。変わりに子どもたちの面倒をみることになった大介。まずは町対抗の大運動会! しかし直前に生徒のひとり権助がいなくなってしまい……。 『ユカをよぶ海』 ちば てつや 販売巻数:4 ちばてつや 2006/10/13発売ある日、バスにぶら下がって女の子がやって来た。名前はユカ。フランスに渡った画家のお父さんの帰りを待つために、漁村のはずれにある洋館に戻ってきたのだ。おてんばで負けず嫌いのユカは男の子たちのいじめもなんのその。親切な牧村先生と一緒に、お父さんの行方をさがし始めるが……!? どんな災難にもへこたれない、気高く、けなげにお父さんを待ち続ける少女・ユカの波乱万丈物語!! 『1・2・3と4・5・ロク』 ちば てつや 販売巻数:3 ちばてつや 2006/10/06発売北白川家はみんななかよし7人家族。刑事であるお父さんの転勤で、東京のとある団地に引っ越してきた。転校初日、次女の三枝と次男の四郎は校庭でかつての愛犬ロクがいじめられているのを発見! 家族を追ってここまで付いてきたらしい。大好きなロクとまた一緒に暮らしたいけれど、団地では犬を飼うことができない…。そこでふたりは、家族にもぜったい内緒でロクの面倒を見ようと指きりげんまん!! 『みそっかす』 ちば てつや 販売巻数:3 ちばてつや 2006/09/01発売茜は名門一家上条家の三女。体が弱かったため、しばらく田舎の草介おじさんのもとに預けられ、療養生活を送っていた…。そして6年後、自由奔放なおてんば娘に成長した茜が上条家に帰って来た! 行く先々で大騒動を巻き起こす茜だが、その心は誰よりもやさしく、思いやりに満ちている。明るく強く生きる茜からたくさんの勇気をもらえる物語――。 『島っ子』 ちば てつや 販売巻数:4 ちばてつや 2006/08/25発売五十嵐ミチは小学5年生。パパとママと一緒にここ鬼ヶ島にやって来た。地質学者のパパは温泉の発掘に情熱を燃やし、到着してすぐに作業を開始。でも、島の人たちは協力してくれるどころか、妨害工作をしてミチたちをなかなか受け入れてくれない…。さらに、パパの助手たちが、いつまでたっても結果が出ない仕事に嫌気が差して、五十嵐家のお金を持ち逃げ! 一家の島暮らしは前途多難の予感……。 前ページちばてつや ▲このページのTOPへ FEEL YOUNG フラワーコミックス MiChao! 3周年祭 デザート
https://w.atwiki.jp/chisato_ojosama/pages/690.html
前へ 「はい、じゃあ手をつないで。・・・憂佳、もう少し右に。そう、首傾げてみて」 所変わって、撮影スタジオ。 衣装を届けてもらった私たちは、その場で着替えて、係のお姉さんにここへ連れてきてもらった。 そのまますぐ、カメラ撮影に入ったわけだけれど・・・なかなか、緊張して調子が出ない。 夏のカタログに載せる写真ということで、私はノースリーブのワンピース、岡井さん・・・岡井少年は、少し大きめなサイズのTシャツを、カーゴパンツに合わせている。 背景にはひまわり畑の写真。 今はいかにも作り物って感じだけど、編集すると本当にそこに居るみたいになるんだよ、とお父さんが言っていた。 お互いの腕に虫除けスプレーをかける真似をしたり、バス停の前で酔い止めの薬を飲んでる演技をしたり。 引きつってる私とは裏腹に、さっきまで青い顔をしていたはずの千聖く・・・いや、岡井さんは、お父さんの指示どおりにテキパキ動いて、ポーズを決めている。 「・・・慣れてるねぇ」 小声でそうささやくと、「もう、やるしかないって思ったら、ドキドキしなくなりました」と返って来た。 ・・・なるほど。いろいろ考え込んでしまうタイプとしては、うらやましい思考だ。 そういえば、花音も小学校の文化祭の出し物で、シンデレラ役に選ばれたとき、こんな感じだったっけ。 直前まで青い顔して「もう死ぬかもしれない」とか物騒なこと言ってたくせに、いざステージに立ったら、もう花音ワールド。 完全にナルシストな表情で「シンデレラレボリューション!」とか妙なアドリブを挟みまくって、しまいには魔法使い役の先生に怒られコントになってしまったんだった。 「ふふふ」 何度思い出しても笑えるその出来事、ふいに頭に甦ったものだから、つい吹き出してしまった。 「おっ、憂佳いいねー、笑顔笑顔!」 「ウフフ」 お父さんの声にあわせるように、岡井少年が私の顔に水鉄砲で攻撃を仕掛けてきた。 「やったなー!」 セットから少しはみ出しちゃうぐらいに、はしゃぎながらの追いかけっこ。 やりすぎたかな、と思ったけど、お父さん的にはアリだったらしく、そのまま止められることなく、しばらくはしゃいでいるうちに撮影は終わった。 「それじゃ、しばらくそこで待っててね」 お父さんたちが編集の作業に入って、私たちは隅っこに移動し、隣り合わせて座った。 「あははは」 「ウフフ」 今更ながら思ったけれど、この子は笑顔は不思議だ。なぜかつられて笑ってしまう。 「楽しかったね」 「はい」 最初の、泣いちゃうんじゃないかってぐらいに震えていた姿が嘘みたいだ。 さっきの撮影時の様子からしても、おとなしい子っていうより、単に極度の人見知りなタイプなのかもしれない。 そういう子の笑顔を引き出せたっていうのは、私にとってはとても貴重なことだった。・・・このままバイバイするのが寂しく思える。 だから、少し、勇気を出してみることにした。 「あの・・・今日はどうやって、ここまで来たの?私はタクシーで、少し遠いんだけどね・・・」 “仲良くなりたい人がいたらね、自分の話をしながら、質問するといいよ!” 年下の、ちょっと小生意気な可愛い友達の紗季が、昔そう言っていた。 たしかに、初めて紗季と話したのは“そのヘアピン可愛い!どこで買ったの?紗季のこのピンはねぇ・・・”という、とても唐突な、でも悪い気はしない不思議なとっかかりだった。 「あ・・今日は、あの、自宅から、小さい方の車で・・・」 「小さいほう。じゃあ、他にも何台かあるの?」 案の定、岡井少年も私の話しに自然に乗っかってくれた。 「昨日は時代劇を見ていて・・・」 「私はその時間は歌番組を見てたかな。時代劇、好きなの?」 「外で遊ぶのが好きです。えと・・・前田さんは」 「私はあんまり。最近はマンガばっかり読んでて、お母さんに怒られたりするんだ」 少しずつだけど、私のことも知ろうとしてくれているのがわかって、とても嬉しい。 家に車が5台もあって、メイドさんやコックさん、男の召使いさんまでいて、普通に夕ご飯でステーキとか食べちゃう、完全に私とは別世界に生きる男の子。 ・・・本当に、ここでお別れなのかな? まだ中1だから、ケータイとか持ってないし、住所や連絡先を聞いていいのかわからない。 それに、せっかくいい雰囲気なのに、変なアクションを起こして、拒否されてしまうのが怖い。社交的な紗季や花音みたいに、人と上手に関わる方法が、完全にわかったわけではないし・・・ 「前田さん?」 「あ・・・う、ううん。ごめんね、ボーッとしちゃうの、癖なんだ」 綺麗な茶色の瞳。心配そうな表情で見つめられて、私は慌てて話題を変えることにした。 「・・・そうだ。何か肝心なことを聞くの忘れてた。 今、何歳なの?私はね、12歳。中学生になったばっかりなの」 すると、なぜか岡井少年の顔がパァッと明るくなった。 「本当に?あの、ちさと・・・」 中学校の話でも聞きたいのかな?とか思っていたら、「2人とも、お疲れ様!」と声を掛けられた。 「あ・・・」 お父さんともう一人、彫りの深い顔立ちのおじさんがこっちへやってくるところだった。 聞かなくてもわかる。岡井少年と同じ、綺麗な深い茶色の瞳。私は慌てて起立した。 「憂佳。こちらは・・・」 「あ、こんにちは!あの、娘の憂佳です。えっと、いつも父がお世話になっております」 カミカミながらも、大人の口上を真似て挨拶すると、「しっかりしたお嬢さんだ」と笑ってくれた。 「うちのも、憂佳ちゃんぐらいシャキッとしてほしいもんだな。どうも、ボーッとしてて危なっかしい。な、千聖」 「もう・・・」 ほっぺたを膨らます岡井少年。結構、あまえんぼうなのかな?安心しきった顔がまた可愛らしい。 「2人が頑張ってくれたおかげで、いい写真が撮れたよ。 キッズ向けのページ、反響あるかもな」 そう言って、お父さんが1枚ポラロイド写真を見せてくれた。 商品の目薬を持ったまま、岡井少年の水鉄砲から逃げる私。 岡井少年は目を三日月の形にしている。2人とも、目じりに皺が入っちゃうぐらい、笑っている。背景のヒマワリも美しい。 あまり、自分の笑顔って好きじゃないんだけど・・・これは、何かいいなって思えた。 「ま、商品が目立ってないからボツだけど、なかなかいいだろう?」 「うん」 すると、私の手元を覗き込んでいた岡井少年が、私が手にしているポラを少し強めに引っ張った。 「ん?」 「・・・これ、欲しいです。エヘヘ、前田さんと一緒に写ってる」 言ってから、ウフフと独特な声で笑う。 何だかじわじわと嬉しさがこみ上げてくる。ああ、ちょっとぐらいは、私のこと好いてくれてるのかなって。 「私も欲しいな」 「ああ、わかった。憂佳のは、あとで渡すから」 「それにしても、2人は仲がいいんだね」 岡井少年のお父さんが、しみじみした口調で言う。 「千聖は内弁慶だから、友達づくりが下手なんだよな。家族の前じゃ、妹や弟と同レベルではしゃぐくせに」 「でも、仲良くなれて、私本当に嬉しいです。あの・・・なんていうか、弟ができたみたい。男の子の、年下の友達は始めてで」 すると、岡井少年のお父さんと、うちのお父さんはいっせいに首を捻った。 「何を言っているんだ、憂佳は」 「え、だって、私あんまり男子と喋らないし・・・それに、お姉ちゃんしかいないから」 もしかして、また変な事言ったのかな。 そう考えて、岡井少年の方を見る。 「え・・・」 唇を噛み締めて、うつむいている岡井少年。 「ど、どうしたの」 「・・・ち、千聖は・・・私は」 ――あれ?今なんて・・・ 「わ、私は、男の子ではないです!」 悲鳴のような声色。 同時に、自分の血の気が引いていくのがわかった。貧血の時みたいに、頭がくらくらして、言葉が出ない。 「でも・・・男の子って・・・代役って・・・」 やっと振り絞った声に、お父さんが気まずそうに口を開く。 「どうしても、キッズモデルが見つからなかったから、千聖さんにお願いしたんだよ。 たまたまボーイッシュな格好をしていて、よく似合っていたからな」 「そんな・・・」 「それに、弟・・・って、千聖は前田さんと同じ年なのに・・・千聖は・・・」 怒ってくれればまだ良かったのに、岡井・・・さんはとても悲しそうな顔をしていた。 どうして気がつかなかったんだろう。 よく考えれば、丸くて柔らかい指も、鈴が鳴るような声も、男の子のものじゃないってわかったはずなのに。 そもそも、「さん」づけされているといった時点で、何も勘付かなかったなんて、鈍すぎるだろう、私・・・。 思い込みの強いタイプだとはよく言われるけれど、こんな形で思い知らされるなんて。 「はっはっは。 千聖、良かったじゃないか。本当の男の子に見えたなら、モデルとして、ちゃんと役割を果たせたってことなんだから。お前が幼く見られるのはいつものことだろう?いいじゃないか、老けて見られるよりは」 「いや、本当に。 凛々しくて、精悍な顔立ちをしていらっしゃる。 事前に知らなかったら、男の子だと思って撮影していたかもしれないなあ」 ――もう、やだお父さんたちったら!フォローになってないし! 案の定、その失礼すぎる会話がとどめになってしまったようで、ついに岡井さんの目から大粒の涙がこぼれてしまった。 「岡っ・・・そんな、私・・・」 謝ろうにも、言葉が詰まって何も言えない。 そうこうしているうちに岡井さんは踵を返してスタジオを出て行ってしまった。 「あ、待って・・・!」 止めなきゃ。そう思っているのに、金縛りにあったように、足が動かない。 「まったく、うちのチビすけはすぐにいじけるんだからな。憂佳ちゃん、気にしないで」 「いや・・・しかし本当に美少年のような顔立ちで(ry」 「・・・・もう、大人のばかー!!!ヘンタイ!」 ついに、私の頭が大爆発を起こしてしまった。 普段の力の入らない、フニャフニャボイスはどこへやら、自分でも引くぐらいドスの効いた声。 「へ、変態はないだろお前・・・」 「うるさいうるさい!もう知らん!帰る!」 もう、感情を抑えきれない。私は勢い良くスタジオを飛び出し、廊下へ躍り出た。 どうしよう、岡井さんどこにいるの。 控室を見ても、誰も居ない。 近くのトイレにも居ない。 私の失礼すぎる勘違いで、どれだけ傷つけたんだろう。しかも2個も・・・。 さっきの泣き顔を思い出すだけで、どんどん心臓が痛くなってきて、私の視界もぼやけてきた。 ――いない、どこにも。そんなに遠くへは行ってないはずなのに。 ついに建物を出て、雨の中ビルの周りを探したけれど、それでも岡井さんは見つからなかった。 こんなことなら、つべこべ言わずに連絡先を交換しておくんだった。 あとでパパに聞くんじゃ意味がない。今すぐに謝らないと。でも、でも・・・ 考えがまとまらない。 完全にパニックになってしまった私は、もう何をどうしたらいいのかわからず、雨の中一人で立ち尽くすしかなかった。 次へ TOP
https://w.atwiki.jp/nicorpg/pages/2195.html
ごめんねピコ麻呂!でも大黒柱ってイメージじゃないし… -- green (2008-06-03 11 07 34) 大黒柱って、文字のイメージカラーぐらいしか合わないな -- 名無しさん (2008-06-03 11 08 27) パン買いに行く仕事をしているけど大した評価はされていない十分お父さんじゃないか -- 名無しさん (2008-06-03 11 12 09) ピコ麻呂カワイソスwwwww -- 名無しさん (2008-06-03 11 16 11) 主人公(一応)が不憫で可哀想 -- 名無しさん (2008-06-03 11 16 56) こなたの顔wwしらけすぎだろwww -- からあげ君 (2008-06-03 11 24 36) 娘達からこういう扱いだからこそお父さんっぽいなぁw -- 名無しさん (2008-06-03 11 37 34) 年長組は優しそうな人が多いね -- 名無しさん (2008-06-03 12 38 46) こなた父よりはまだピコの方がいいだろw -- 名無しさん (2008-06-03 12 41 12) 怪しい意味でなく阿部さんは包容力のありそうな男ではありそうだが……「父」の前提条件としてアウト?wwwww -- 名無しさん (2008-06-03 12 54 48) 軍曹みたいな父親も嫌だww -- 名無しさん (2008-06-03 13 34 47) みんなのおじいちゃん=ストーム1、ならみんなのおばあちゃんは…うわなにをry(スキマ送り -- 名無しさん (2008-06-03 13 35 38) 反抗期な娘たちwww -- 名無しさん (2008-06-03 14 00 24) 実際のお父さんってこんなモノだよねw -- 名無しさん (2008-06-03 14 18 47) 一部って誰だ?wwロックとかアリスとか? -- 名無しさん (2008-06-03 14 27 53) 青年組に年上っぽいダーマや阿部さん達がいるから一部なんじゃない? -- 名無しさん (2008-06-03 14 33 31) ダーマや神男みたいなお兄ちゃんは嫌だなぁwww -- 名無しさん (2008-06-03 14 40 32) もうすぐ父の日ですが…とりあえず、主人公(笑)頑張れ -- 名無しさん (2008-06-03 14 53 20) 年頃の娘なんてこういうものさwww -- 名無しさん (2008-06-03 14 54 54) そういえばピコって何歳なの?お父さんって年じゃない気がするんだけど -- 名無しさん (2008-06-03 15 09 02) 大家族スペシャルみたいな集団ww -- 名無しさん (2008-06-03 16 07 40) 3人娘の反応が本当に娘っぽくてイイw -- 名無しさん (2008-06-03 16 51 01) 兄がリョウなら、お姉さんに当たるのは誰だろ?年齢を無視して考えるなら言葉だと思うけど。そして、大黒柱(笑) -- 名無しさん (2008-06-03 17 56 04) お母さんって言われると天使のしっぽを思い出すな・・・。 -- 名無しさん (2008-06-03 17 57 46) こなたの顔がすっげぇ良い味出してんなぁwww -- 名無しさん (2008-06-03 18 11 46) ピコ確かに黒いんだがなぁピコに大黒柱はなぁ~ww -- 名無しさん (2008-06-03 21 20 44) まあ、現実にはもっと酷い扱いを受けてるお父さんたちもいますからね・・・w -- 鉄十字キラー (2008-06-03 21 33 35) おまえら、何だかんだでこの主人公(笑)に着いてきてるだろw -- 名無しさん (2008-06-03 21 39 05) ロックは兄役も弟役もこなせるなぁ -- 名無しさん (2008-06-03 21 44 26) お母さん役はむしろハートマンかと、厳しいお母さんとそれをなだめるじいちゃん(ストーム1)という意味で。 -- 名無しさん (2008-06-03 21 50 57) お兄ちゃんならマリオが・・・・・・・・・・やっぱリョウでイイやww -- 名無しさん (2008-06-03 23 11 20) Lwwwww -- 名無しさん (2008-06-03 23 12 04) Lは弟wwww -- 名無しさん (2008-06-03 23 13 35) 俺も兄貴ならマリオよりリョウのが良いなw -- 名無しさん (2008-06-03 23 17 55) 名前 コメント
https://w.atwiki.jp/299nobe/pages/918.html
「レッシィか」 扉を覗く前から確信が持てた。 そしてやはり、その部屋にはセシルの予期した通りの人物が 中央の机に備え付けの椅子に座っていた。 「起きてたのか……」 わざわざ、話しかけなくてもいいと思ったが、もう一度寝直すのはできないと思った。 皆が起きるまでもう少しだけ時間がかかりそうでもあるし、時間を持てあますよりはいいと 判断し、部屋に入室した。 「あら……でも、もう早朝といってもいいでしょうし……」 よく見ると、窓から見渡せる風景は既に暗闇が薄くなりつつある。 しばらくせぬ内に静まりかえった町に活気が返ってくるであろう。 「いつもこんなに朝が早いのかい……?」 何気なく聞いてみる。するとレッシィは少し考える仕草をした。 「う~ん……こんなに早起きするようになったのは極最近になってからです。とは言っても 今までも、お父さんと二人で暮らしてましたからね。基本的には早起きですよ」 最近というのはいつだろうか? 彼女の生活に変化がおきたということだろう。それは…… 「やっぱり気になるのか?」 日常に起こった変化。ためらいつつも、セシルは訪ねる。 「お父さんですか……そりゃあ、やっぱり気になりますわよ」 セシルはシドの事とは言わなかったが、彼女は直ぐに何を聞きたいのか分かってしまった ようだ。 「でもね……心配ばっかしてても仕方ないですから。お父さんは昔から無茶を する人だったけど私やお母さんを悲しませる人ではなかったからね」 元気な娘だ。そこには無理に意志を保っているような気配は感じられない。 さすがは豪快な飛空挺技師であるシドの娘といった所か。多少の事でへこたれはしない。
https://w.atwiki.jp/luckystar-ss/pages/292.html
ここは柊神社。 百八段もある石段を登ると其処には大きな銀杏の神木が立っている。 春が終わり夏を迎え、銀杏の葉は青々としている。 小さいながらも木々に囲まれる柊神社は中々風情ある景色である。 その柊神社には勿論神主がいる。柊ただおである。 穏やかな人柄故、家族からも好かれている彼だが、 最近は園芸に凝りだしたようである。 今、彼は神社の隅に設けられた花壇に水を撒いている。 花は今年の父の日、愛娘らから貰った薔薇である。 このまま枯らすのは勿体無い、と半ば気休めで植えた薔薇だったのだが、 根を生やし美しく咲き誇っている事が、ただおは何より嬉しかった。 かがみ「お父さんも本当に凝ると凄いわよねぇ」 つかさ「でも、お父さんがあんなに薔薇が好きだとは思わなかったね」 かがみ「それにしても、いくら神社での正装だからって、 神主装束で水を撒くのは止めてくれないもんかねぇ…。」 つかさ「あはは、、、あ、こなちゃんが着たみたいだよ」 玄関で出迎えた友人、泉こなたは何に驚いているのか、 目を白黒させながら二人に聞くのだ。 こなた「すすす、隅の方に白と赤の迷彩柄のおじさんがこっち見て 微笑みながらせdrftgyふじこlp!!!」 かがみ「はぁ!?外にいるのはお父さんだけよ? 何よ白と赤の迷彩柄って、アニメの見過ぎじゃないの?」 そう言いつつ、玄関から出ると、確かに其処には紅白迷彩の男がいた。 しかし、顔は馴染みのある父、柊ただお本人であった。 ただお「いやぁ、、、滑って薔薇園に転んでしまってね…。 かがみ達から貰った薔薇を潰してしまってすまないね。。。」
https://w.atwiki.jp/yajirobe/pages/607.html
現在の表示中のページ:活動報告/20151127 [編集] 活動日 学習テーマ あらまし ページタグ [編集] 活動日 2015年11月27(金) [編集] 学習テーマ しりとり [編集] あらまし この日は、しりとりゲームを行いました。 ルールは声無しだが、口形を付ける。他のルールは一般的なしりとりと同じ。手話の場合は、父とパパ、お父さんが同じ手話として表される。お父さんとの意味なら罰ゲーム決定だ。また、パパとの意味で表したのに、次の人が「ち」から始まる単語の手話を表したら、読み取り間違で罰ゲームです。 [編集] ページタグ 201501127 やじろべえ 活動報告 金曜日
https://w.atwiki.jp/aion20memo/pages/1294.html
ナイトシャドウ盗堀団の道案内 遂行地域 サルファン - ヌビリム研究団の野営地 適正レベル 取得 58 / 遂行 58 報酬 経験値 4,060,013 / 74,304 ギーナ+ 選択報酬高級 生命の秘薬(16)高級 精神の秘薬(16) -の中から1つ選択 関連クエスト 1.探査者のリュック2.ナイトシャドウ盗堀団の道案内3.ナイトシャドウ盗堀団の盗堀屋4.遺跡の場所を暴く盗堀団5.[PT]お父さんを殺した真犯人6.お父さんが残した贈り物 進行順序 1.NPCリナクロフトと会ってクエスト獲得2.忘れられたヌビリム遺跡でシュラク 道案内を見つけて倒せ-シュラク 道案内(11)3.NPCリナクロフトと会ってクエスト完了
https://w.atwiki.jp/kyouiwate/pages/55.html
直前の話 626 : 596 その認識は正しい [saga]:2012/08/03(金) 23 53 07.85 ID mOGQEJvno よし、良い感じで酔ってるし、今日は軽めの小ネタをぶっ倒れるか人いなくなるまで投下する方式で行こう(適当) 【姉帯さんを高い高い】 豊音「須賀君さっきシロをおんぶしてたよねー?」 豊音「シロばっかりずるいよー」ムゥ 豊音「私もおんぶされたいかもー」 京太郎「おんぶ…ですか…」 京太郎(シロ先輩以上に色々当たってまずいことになりそうだな…) 京太郎「高い高い、じゃいけませんか、先輩」 豊音「高い高い?私にー?」 豊音「アハハ、この身長だから、高い高いとかされた覚えがないよー」 京太郎(確かに、むしろする側だよな…) 豊音「じゃあ、お願いしようかなー」ワクワク 635 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2012/08/04(土) 00 11 23.87 ID XM5Y/xB/o 京太郎「じゃあ腰、失礼しますよ」 豊音「ちょ、ちょっと恥ずかしいかもー…」 京太郎「おお、先輩、ウエスト細いですね」 豊音「あ、ありがとー」テレテレ 京太郎(これなら相当軽そうだな)ホッ 京太郎「じゃ、行きますよ、先輩」 京太郎「それ!」タカイタカイ 豊音「わー、高いよー、須賀君!」 豊音「これ、楽しいかもー」 豊音(お父さんはこんな事してくれなかったもんねー…) 豊音(須賀君が私のお父さんだったら…) 豊音(ってだめだよー!) 豊音(だってお父さんとは……) ……… 京太郎「じゃ、そろそろ下ろしますよ、先輩!」 京太郎(やっぱ結構腕がキツいな…)ハハハ 豊音「うん、面白かったよー。ありがとー!」 --- 次 640書く