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【検索用 さらりーまんのうた 登録タグ 2008年 NexTone管理曲 VOCALOID さ 初音ミク 彩音P 曲 曲さ 殿堂入り】 + 目次 目次 曲紹介 歌詞 代表的なPV コメント 作詞:彩音P 作曲:彩音P 編曲:彩音P 唄:初音ミク 曲紹介 曲名:『サラリーマンのうた』 ※注意:この動画の初音ミクは成人の設定です。 一次会会場(ここ)→二次会会場→三次会会場 歌詞 (ニコニコ動画より転載) 一生懸命働いて 家に帰ると、ただ寝るだけ こんな毎日飽きたけど、 今日も明日もただ繰り返す いつものドアに駆け込む 今日も満員 仕事して残業して 通いなれたコンビニへ たいした問題なんかない 忙しい日々 あんまり普通でなんだか泣けてきた 子どもの頃に夢見ていたのは スーパーヒーロー 悪者をやっつけるよ 一生懸命働いて フロに入ってただ寝るだけ 体に良さそうな弁当に 今日も一人でちょっと飲むだけ 会社で仕事のミスをした 怒る上司 あやまって あやまって 飛び起きたら夢だった・・・。 寝かせてよ休日くらい 気持ちよく 形状記憶はシャツだけでいいよ・・・。 それでも耳にする 不況の世の中 忙しいだけ実は幸せなのかもね? 一生懸命働いて 家に帰ると、ただ寝るだけ 一生懸命働けば 僕も何かの役に立つかも 明日は良い事ありますように 一生懸命働いて 家に帰ってただ寝るだけ 一生懸命働いて 今日も明日もまた生きてく 一生懸命働いて 家に帰るとただ寝るだけ こんな毎日飽きたけど、 今日も明日もまた生きてく + サラリーマンのうた 2011 (PIAPROより転載) 一生懸命に働いて 家に帰ったら ただ寝るだけ ラララ・・・ いつものドアに駆け込む 今日も満員 仕事して 残業して 通い慣れたコンビニへ たいした問題なんかない忙しい日々 あんまり普通で何だか泣けてきた 子供の頃に夢見ていたのは スーパーヒーロー 悪者をやっつけるよ 一生懸命に働いて フロに入ったら ただ寝るだけ 体に良さそうな弁当に 今日も一人でちょっと飲むだけ ラララ・・・ 会社で仕事のミスをした 怒る上司 謝って 謝って 飛び起きたら夢だった 寝かせてよ 休日くらい 気持ちよく 形状記憶はシャツだけでいいよ・・・ それでも耳にする 不況の世の中 忙しいだけ本当は幸せなのかもね 一生懸命に働いて 家に帰ったら ただ寝るだけ 一生懸命に働けば 僕も何かの役に立つのかな? 明日はきっと、今日よりもずっとね 素敵な1日になりますように・・・ 一生懸命に働いて 今日も明日もまた生きて行く 一生懸命に働いて 家に帰ったら ただ寝るだけ こんな毎日 飽きたけど 今日も明日も ただ繰り返す これからも 生きて行く ラララ・・・ 代表的なPV コメント 泣いた -- 名無しさん (2008-03-17 08 33 03) こういう人たちの上に世の中は成り立ってる -- 名無しさん (2008-03-30 18 27 38) 自分と向き合って、何か色々もらった -- 名無しさん (2008-04-15 21 48 05) いっしょーけんめーはたーらいーてー 僕も何かの役の立とうと思います -- 名無しさん (2008-04-25 18 21 22) お父さん -- 名無しさん (2008-05-01 22 17 07) お父さんに会いたくなったなー… -- 名無しさん (2008-05-10 17 42 41) 両親にメールしてみるか・・・ -- 名無しさん (2008-05-12 16 48 10) 最後は「帰って」じゃなくて、「帰ると」です -- 名無しさん (2008-06-01 02 01 14) 今日のトロステでクロが「一生懸命働いて家に帰るとただ寝るだけみャ」発言したよ! -- x (2008-06-15 13 21 32) やっぱりいい歌だ -- クロノ (2008-07-23 08 32 31) みんな、いろいろあるんだな。 -- 名無しさん (2008-09-28 17 33 57) 泣ける。お父さん有難う -- 名無しさん (2008-10-30 21 40 55) お父さんも大変何段あ -- 名無しさん (2009-02-10 23 25 33) いい歌やん・・。お父さんのことちょっとみなおしたかも -- 名無しさん (2009-02-10 23 26 37) 貧乏嫌や。金はあったほうがええわ -- 名無しさん (2009-02-11 17 58 47) ジョジョの暗殺チームの歌で初めて聴いたけど良い歌だって思ったよ。 -- 名無しさん (2009-04-01 11 54 59) JOYSOUNDでカラオケ投票集計中。配信オメといきたいものだ -- 名無しさん (2009-06-08 20 43 17) 配信オメ! -- 名無しさん (2009-08-01 12 48 58) これが一番最初に聞いたボーカロイドです?ミクかわえぇ〜?? -- 木の葉 (2009-09-20 11 13 13) 泣けてくるな・・・(´・ω・`)お父さん・・・ -- がのん (2009-10-06 21 50 26) ↑5実は私も(笑” お父さんいつもありがとう!……ってここじゃなくて本人に言わなきゃね…(´ω`) -- 飴ちょこ (2009-10-25 22 25 38) 何か歌詞があまりにもリアル過ぎて仕事いくのだるくなってくる…? -- 名無しさん (2009-10-27 12 52 28) 心に響いてる、いい歌詞だね..…みんなガンバレ! -- 名無しさん (2009-11-03 14 30 56) カラオケーカラオケーカラオケーetc... -- 名無しさん (2009-11-16 02 09 04) ハマるとは思ってなかったボカロにハマったキッカケの曲 -- 名無しさん (2009-12-06 12 44 47) 毎日日付が変わるまで働いて、休みもこうして働いて、帰り際に聞いてみたら目から変な汗が… -- 名無しさん (2010-03-06 17 03 47) お父さん! -- 名無しさん (2010-03-18 17 06 05) うん、がんばる -- 名無しさん (2010-04-03 22 59 01) サラリーマンのうたいいきょくぅ~( o ) -- 大佐 (2010-04-18 12 35 35) 泣けた。リストラされたけど、また忙しかった頃に戻れることを信じてがんがる。 -- 名無しさん (2010-04-27 00 58 26) サラリーマンの人!! -- 大佐 (2010-04-30 19 46 04) なんか聞いたらがんばりたいと思いますねww よしwwがんばろうww -- 麻里亜 (2010-06-03 12 37 00) 本当に泣ける。父の日になんかあげたくなった。 -- さくら (2010-06-06 14 48 27) 超泣けます。゜(´Д⊂゜。 -- 鈴 (2010-08-10 13 47 12) 親父に聞かせてやりてぇ… イイ歌だな -- 名無しさん (2010-08-18 03 30 45) サラリーマン、ふぁいとぉ!! -- 麗愛 (2010-10-16 11 18 33) 何回聞いても泣いてしまう…。 -- 名無しさん (2010-11-05 23 20 42) 何気なく繰り返されてる日を歌にしてあるんだけど、かなりいい(ρ_;) -- みっくん (2010-12-16 07 25 12) この曲は働く人の「共通の歌」でよくね?! めっちゃ感動するんですけど!!! -- 感動☆ (2011-01-26 22 50 07) お父さん・・・大変そうだね! -- みちゃちゃん (2011-02-27 12 11 09) 生きていこう って思った -- 藤原 (2011-04-19 17 07 25) 響いてくる物がすごくある。 -- 長谷川 (2011-11-12 07 27 31) 原曲もアレンジも両方好きです♪ -- ゆう (2011-11-19 03 16 35) これを聞くと胸の辺りがほんわかとするな -- シンデレラ (2012-01-25 19 01 40) ラランラ ランラ ランラ ランララララ〜〜♪ 働くみんなの応援歌♪癒されてますよ〜(o^o^o) -- ブナ (2012-03-05 21 09 12) 頑張って父さん!! -- 名無しさん (2012-04-04 22 04 48) 父ちゃんありがとう。サラリーマンだからって侮辱してごめん -- 名無しさん (2012-05-03 18 54 22) 癒されるぅぅこの歌本当良いよなぁ~… -- がのんポトフ (2012-05-20 09 43 47) さて、また今日から仕事頑張るか!! -- 名無し (2012-06-25 07 20 21) こういう人たちのおかげで今の日本があると思うと泣ける -- M10 (2012-08-09 18 07 45) 泣けるよ(T-T)切ないよ(T-T) -- きなごん (2013-01-06 18 24 56) 大変だな…。もう少しサラリーマンの、いや働いてる人の給料増やせ -- 名無しさん (2013-01-06 21 57 38) 今、生きてる俺がなさけなく感じる… -- 銀魂オタク (2013-01-27 13 55 32) ただの学生バイトだが、世の中の働いている人たちに対して尊敬の念を持つようになったよ -- 名無しさん (2013-06-30 23 29 31) なんか親の気持ち分かる気がすっかも(^_^)v -- 海 (2013-10-27 23 09 59) 父が石油王のおれでも何故か涙が… -- 名無しさん (2015-04-25 02 23 08) サラリーマンじゃないけど一生懸命働いて家に帰って寝るだけになってる -- 名無しさん (2015-07-08 23 54 47) 今でもたまに聴きたくなる好きな曲です -- 名無しさん (2016-06-02 19 36 06) お父さん関係ないだろ -- 名無しさん (2016-11-14 11 35 26) サラリーマンは嫌いだけどこの曲聞いてサラリーマンは大変だと分かる! -- 名無しさん (2017-01-02 12 08 12) 何年経ってもこの曲聞いてると本当になんだか泣けてくる お仕事キツイよ -- 名無しさん (2017-01-05 21 29 36) ジャズアレンジもっと切ない -- 名無し (2017-01-10 07 14 03) この曲すごく切ないけど好き。 -- 姫小松 (2017-10-21 21 48 45) 元気も出る!刹那い。 -- なりあさ (2021-08-11 11 32 17) 名前 コメント
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「アミロペクチン第二章-29話 ~パン屋の華~」 祈りの時間が終わり、南リム街道が再び賑わい始めた。 私とシュルツはパンの販売をしながらベルツ店長夫婦を待った。 その時声が聞こえた。 「ただいま~」 女性の声である。奥さんが帰ってきたのであろうか。しかし奥さんとは違い、若そうな声である。 「あれ?お母さんもお父さんもいないのか。ああ、お祈りに行ってるのね」 お母さん?お父さん?もしかしてベルツさんの娘さんなのだろうか。 「ん?あなた達新人さんね、お米で作ったパンを広めてるとか」 「あ、はい」 「やっぱり。手紙で両親からきいてるわよ」 「あの、ベルツさんの娘さんですよね」 その時ベルツ夫婦が帰ってきた。 「おお、リリー。帰ってたか」 「お父さん!お給料届けに来たよ」 「おお、そうかそうか。ご苦労」 「リリー、新人さん達に挨拶はした?」 「あ、ごめんお母さん。挨拶忘れてた。え~と、私はリリーヴィルヘルミーネ・ベルツ。 もう分かってるでしょうがこのベルツベーカリーの娘よ。」 「どうも」 そう言って我々は頭を下げた。 ◆ リリーさんは首都リムの工場勤務の女工さんで、二十歳らしい。 化粧は薄く、ベルツ夫人と同じく赤茶色の長い髪をしていてなかなか美人である。 “大人の女性”という気風が漂っている。 両親の生活を支えようと頑張って働いている優しい人だ。 ◆ 我々が米粉パンを作っていると見慣れた人が店の前へ来た。 エシスシルチームのリーダー、ダンツィさんである。 続きを読む 用語 女工・・・工場で働いている女性。18世紀の産業革命と共に増えていった。 名前 コメント
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276 名前:【SS】【1巻4章 桐乃視点1/2】[sage] 投稿日:2011/01/25(火) 08 34 36 ID CnI26fZr0 [1/2] お父さんに私の趣味がバレた。もう最悪、そう京介に見つかった時とは全然違う絶望感。 「化粧品だの、派手な服だの、バックだのには文句は言わん、お前が稼いで買ったものだからな、だが、これは別だ。おまえがくだらん 趣味にうつつを抜かしているのならダメになる前に道を正してやらねばならん。」 京介との体験があったせいで、ほんの少しだけ期待してしまった答えとは真逆の言葉をお父さんから浴びせられた。 京介は認めてくれた、馬鹿にしないって誓ってくれたのに…。 なのにっ、何でっ、お父さんは分ってくれないのっ!! それで、何も反論できずに家を飛び出したあたしは、汗だくになった京介に見つかって、懇願するもんだから、しょーがなく帰路につい たワケ。 「桐乃、俺に任せろ!」 あんなセリフを吐いていたけどサ、マジ切れのお父さんに超ビビッて「すいまえんでした」なんて撤退してきたらマジぶっ殺しよ! でも、大丈夫、きっと上手くいく、あの時の京介は私の『兄貴』だったから。京介は最低の屑でも、『兄貴』は妹にとって絶対の守護者 ッて、何考えてんのよ、あたしは! 今、思い浮かべたエロゲーのテンプレの超かっこいい『兄貴』であって、京介とは全然関係ないから!! そんな非常にウザい事を考えて悶々としていたら、いつの間にか自宅前に着いていたワケ。 「………。」 恐る恐る玄関の扉を開けて、あたしは音を立てないように忍び足で自室を目指した。 あっ、リビングが騒がしい。まさか本当に!? 「超大好きだ、愛しているといってもいいね。こいつを捨てられたら俺は俺じゃ無くなっちまうんだよ。エロゲーは俺の魂なんだよ、分 かったかぁぁぁぁぁぁーーー!」 バチコーン、ドッカーン、ガッシャーン、そんな効果音が扉越しに聞こえたきがした。 「俺はもう知らん!」 続けてお父さんの怒鳴る声と、地響きがする位に強く床を踏みつける音。 その音が近づいてきたらか、あたしは慌てて玄関まで戻り身をひそめた。 ガチャーンと乱暴にリビングの扉が開いて、その後、別の場所から同じように乱暴に扉を開閉する音が聞こえた。 277 名前:【SS】【1巻4章 桐乃視点2/2】[sage] 投稿日:2011/01/25(火) 08 38 45 ID CnI26fZr0 [2/2] その後、恐る恐るリビングに入ると、無様に仰向けに倒れ鼻血を出して完全に意識を失っている京介がいた。 あたしの大切なものを守るために、こんな姿になっちゃたワケ? 信じらんない、何でそこまでやれんの?まるでサ、あ…。 「あらあら、ずいぶん派手にやったみたいね」 「お母さん!?」 突然の声にびっくりして振り返ると、お母さんがいて、手に持つ買い物袋にはお酒とツマミらしきものが入っていた。 「買い物に行ってたんだ?」 「ええ、荒れると思ってね」 「桐乃、ちょっと手伝って」 あたしとお母さんで腕を片方ずつ掴んで、リビングのソファーまで京介を引き摺って何とか寝かせる。 このまま、自室に戻るのも気が引けたから、仕方なくお母さん主導でコイツの介抱をしてやった。 本当は気持ち悪くて触りたくもないんだケド、今回だけは特別。 感謝しなさい、超カワユイこのあたしが治療してやってるんだからサ。 「お母さん、お願い、兄貴の介抱はお母さんだけがしたことにして。」 「はいはい、あんたは本当にお父さんにそっくりね。」 「ちょ、それって…。」 「それじゃ、もうあんたは寝なさい。母さんは、これからもう一人の負傷者を介抱しにいくから。」 お母さんがあたしの返答を遮り、リビングを出た。 あたしのせいで…、てか私のせいじゃないよね!アイツが勝手に暴走して自爆しただけじゃん!! でもさ、あたし、キッカケは、さ…。 ウザ、何でこいつの為に後ろめたい気持ちになってんの。 別にイイじゃん。ずっとあたしを無視してきた報いじゃん、 …ちょ!だから違う、全然違う、それとこれとは全く!! 「あ“あ“あ“、ウザ、キモッ、もうエロゲして寝よ。」 あたしは自分のなかに渦巻く、とても気持ち悪くて、懐かしくて、辛いものが出てくるのを必死で抑えながら、 そう自分に無理やり言い聞かせて3時過ぎにようやく眠れた。 「おっ…、おう。」 翌朝、あんまり眠れずに不機嫌だった私は一睨みしてやった。 アンタのせいであたしは超寝不足なんですケド。 「…。」 キモッ、アイツ、私の態度が全く変わってなくて挙動不審になってる。 まさか、『お兄ちゃん、大好き』なんてエロゲのテンプレ妹になるとでも思ってんの? ホント、バカ、マジ変態!! たった1回私を助けただけで、今までのアンタの罪が解消されると思ってんの? まぁ、でもね、アイツへ初めに伝える言葉は決まってるんだけどサ。 でも、今はダメ、お父さんとお母さんがいるし、それに少しくらい焦らしてやんないと。 そうだ、今日は部活を早く切り上げよう。 仕事もないし、アイツより早く家に帰って待っていてやろうカナ。 END -------------
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夜の旅その他の旅 533 名前:名無しは無慈悲な夜の女王 投稿日:2006/07/13(木) 09 43 40 チャールズ・ボーモント「夜の旅その他の旅」 6点 収録15作中SFは3つぐらい。 “お父さん、なつかしいお父さん”(どうみても田中啓文作品) “かりそめの客”(チャド・オリヴァーと共作の真正バカSF) “叫ぶ男”(壮大なバカホラー) あとは超自然じゃ無いけど“越してきた夫婦”が邪悪さ10倍の ウィークエンドシャッフルみたいな感じ。 “マエストロを殺せ”みたいな普通小説が大部分だけど、 話の作り方が面白いので「特別料理」より楽しめた。
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ガラガラガラ お風呂のドアを開ける。 「う、うわ」 お風呂に入っていたお父さんがビックリする。 「は、入ってる。も、もうでるから!」 裸のボクの姿を見て、動揺する父。 「だから、来たの。見て」 ボクは自分の身体を隠そうともしない。 それでも、父は、顔を赤らめて、横を向いたままだった。 「ああ、ぁ……」 すでに、言葉が出てこないようだ。 「……見て」 少し低い声で、再び言う。 「あぁ……だから……」 だからなんだろう。減るもんじゃないし、見てって言うんだから、見ればいいのに。 いつも抱いている金持ちとか大統領とかなら、言わなくてもガン見するのに。 いつの間にか習得していた、モデルウォークで、妖艶に近づく。 父さんのムスコは、父が知らぬ間に大きくなっていた。 お父さんの息子は、父が知らぬ間に娘になっていた。 そんな罪悪感からだろうか。 湯船に隠れる父を正面から両肩を掴んで持ち上げる。 「キャー」 女の子のような悲鳴を上げる父。母は、台所で笑っている。 バタバタするが、スーパーガールのボクにはかなうはずもない。 ボクは、父の頭に腕を廻して、自分の胸に軽く押し付ける。 「すごいでしょ?」 「ああ……大きいな」 「ばか」 それじゃない。 言いたかったのは、ボクのマシュマロのような胸は、表面だけで中は、鋼鉄みたいにだってこと。 ボクにとっては、マシュマロも鋼鉄も似たような物だが。 「スーパーガールの鋼鉄の胸だよ」 「あ、ああ……」 やっと分かったか。 自分の元息子であったが、今はスーパーガール。 「見て」 再び言って、父を解放して、二歩後ろに下がり、10cmほどふわりと浮く。 父が上から下までくまなく見たのを感じると、ゆっくり回転して後ろも見せる。 ゴクリ 父の生唾を飲み込む音がお風呂に響く。 「背中流してあげる」 父を背中を向けさせ、座らせると、父の背中があった。 両手にボディーソープをつけ、手早くあわ立てる。 父は何も言わなくなった。 お互いに何も言わずに、背中も……正面も丁寧に洗う。 泡だらけになった父を、正面から脇に手を入れ持ち上げる。 そのまま、湯船に入れると、浴槽は泡だらけになった。 ボクも湯船に入ろうとすると、父は慌てて背中を向けた。 ボクも背中を向け、背中を合わせて湯船に入った。 お風呂は、思いのほか小さかった。 「お父さん」 「ん?」 「ありがとう」 「……ああ、こっちこそ」 父は一呼吸置いてから、答えた。 「力すごいな」 ボソっという父。 「うん。スーパーガールだもん」 「そうだったな。でも、何があっても俺と母さんの子供だ」 「うん、ありがとう」 背中ごしに聞こえる声は、正しく父の声だった。 そして、父の背中を感じるだけの時間が過ぎた。 ピチャン、ピチャン 蛇口からお湯が漏れ、湯船に落ちた。 「出る?」 「ああ」 父が出ようとする前に、ボクが出てシャワーを取り、父と自分にシャワーをかける。 この身体になってから、父よりも5cmほど背が高くなっていた。 父は何も言わずに、シャワーをかけられていた。 父もボクと向き合っているが、恥らう様子は無くなっていた。 ボクは、ワザと胸や肢体を見せつけながらシャワーをかけていたが、父は自然な感じで眺めていた。 一通りシャワーをかけて、シャワーを置くと、タオルに右手を伸ばす父。 ボクは右手で、父の右手を取り、後ろからハグをして、全身を押し付ける。 ムスコがなくなってしまった股間も、父のお尻に押し付けた。 胸で背中を壊さないように注意はしていたが、父の体からギュギュギュとほんの少し肉と骨の軋む音がした。 「おやじ、本当にありがとう」 父は何も言わなかった。 「母さんからは上の口限定で許可を得た。下の口は女として許可出来ないって。お礼であり、わがままだけど……」 父の耳に囁くと、前に回って腰を両手で掴むのと、父が声を上げるのは、ほぼ同時だった。 そして、父の元息子は、父の息子を咥えた。 父はボクの頭を押さえ、引き離そうと目一杯力を入れ、うーん、うーんと唸っているが、無駄な事だ。 ボクが舌と口だけで息子を刺激していると、疲れたのかハアハアという声に変わっていた。 ついこの間まで、普通の男子高校生で、女体の神秘に憧れていたのが、夢みたいだ。 すでに、千回を軽く越える男性を咥えてしまってるボクにとっては、すでに作業に近い。 歌手になって有名になった人が、親孝行に両親の為だけに、歌うようなものだ。 ワザと、口を放すと、父は力が抜けたように後ろに倒れこんだ。 ちょうど良かったので、少し姿勢を変え、両手で支えお姫様抱っこをする。 「危ないから、動かないでね」 そう言って、再び咥える。 そして、音速を超えるピストン運動をすると。 「ああぁー」 声をあげ、息子から液体が出てきた。 それを全て飲み干し、さらに注意深く吸い上げる。 父は、ただ声を上げるだけだった。 父のソレを吸い尽くし、父を下ろすと、パタンと小鹿のように座り込んでしまった。 「お父さん、立てる?」 ソプラノボイスで背中をくすぐるような魅惑的な声が響く。 父も声に反応して、ピクリと反応する。 「む、むり……」 ヒートビジョンとブレスで優しく父の体の水滴を飛ばすと、再びお姫様抱っこをして出た。 「お母さん、お父さんの足腰、ニ、三日立てなくしちゃったー」 「え、えー」 「お、お父さんー」 ボクは笑顔で、二人に伝える。 父と母の驚く声がどこか楽しげだった。 何千という経験から言うと、本当は年齢を考慮に入れても、丸一日程度だろう。 「お父さん、ソープに行くぐらいなら、いつでもしてあげるから」 ゴン!! 「痛ったー」 父さんの顔がほころんだのと、母さんの拳骨がお腹に命中したのは、ほぼ同時だった。 母さんの身長では、すでに、ボクの頭上に拳骨を落そうとすると無理な体勢になる。 だからお腹に、拳骨なのだが、始めの数回は少し躊躇っていた事にボクは気が付いている。 曲りなりにも、外見上は女性に、お腹パンチなんてって躊躇いだろう。 「まるで鉄板だね」 「ひど! これでも(外見は)女の子なのに! 」 「そういえば、鉄砲も弾き返すんだったねー。丈夫な子になったもんだ」 でも、ボクはすでに、スーパーガール。 それを母が自分の中で受け入れてからは、しっかり活用されてる。 家のゴミ焼却や、お風呂やお湯を沸かしたり、朝雨が降った時には晴れにするのは、ボクの仕事だ。 「まあ、母さんも……」 「あなたは、黙っていてぇ、ひゃい?」 母の声はどこか嬉しげに喋ったが最後まで言い切れなかった。 ボクは、母もついでに抱き上げた。 父を右手の二の腕に座らせ、母を左手の二の腕に座らせた。 「眺めはどう?」 「あ、あぁ……」 「まぁ、たまにはいいわね」 三人で笑いながら、ボクは両親を二人の寝室へ運んだ。 父も母もボクの手と頭にしっかりしがみついている。 「お父さん、ありがとう。お大事にね」 そういって、ボクは、両親を二人にして部屋を出た。
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#shadowheader アイラ 品物配達 [#ica560bf] 初級 [#j2529536] 中級1 [#q12f44f8] 中級2 [#b5562d49] 中級3 [#rd504055] 上級1 [#fa13s54d] 上級2 [#n0987e34] 上級3 [#c5ca5469] コメントフォーム [#vc4ba361] 品物配達 初級 いつもお世話になっているクリステル司祭に詩集を届けてくれませんか? or いつもお世話になっているグリニスおばさんに指輪を届けてくれませんか? 聖堂のクリステルに詩集を届ける or 食料品店のグリニスに指輪を届ける 制限時間:残り7時間 報告可能時間:残り5時間〜 報酬 基本 経験値180 賞金150G 完全遂行 スタミナポーション10 10個 賞金210G 一般報酬 ★★★★★経験値62 賞金248G ★★★★★経験値297 賞金62G 料理大会でグリニス不在の時は遂行不可能。イメンマハまで持っていっても受け取ってもらえない -- コメント 中級1 いつもお世話になっているクリステル司祭に詩集を届けてくれませんか? or いつもお世話になっているグリニスおばさんに指輪を届けてくれませんか? 聖堂のクリステルに詩集を届ける。 or 食料品店のグリニスに指輪を届ける。 制限時間:残り??時間 報告可能時間:残り5時間〜 報酬 基本 経験値260 賞金250G 完全遂行 空ビン1個 賞金70G 魔道士の帽子 1個 賞金70G ライフポーション10 10個 賞金115G 一般報酬 ★★★★★経験値260 賞金250G ★★★★★経験値468 賞金94G コメント 中級2 お父さんが体調を崩してしまいました。 すみませんが、ヒーラーの家のマヌスさんからポーションをもらい、お父さんに届けてください。 ヒーラーのマヌスからポーションを貰い、雑貨屋のバルターにポーションを渡す。 制限時間:残り??時間 報告可能時間:残り5時間〜 報酬 基本 経験値400 賞金320G 完全遂行 ライフポーション10 10個 賞金145G 鎌 1個 賞金45G 空ビン 1個 賞金245G 魔道士の帽子 1個 賞金245G 一般報酬 ★★★★★経験値139 賞金516G ★★★★★経験値655 賞金129G ★☆☆☆☆経験値80 賞金64G ★☆☆☆☆経験値120 賞金29G コメント 中級3 学校のスチュアートさんから金槌を持ってきて欲しいと頼まれちゃいました! でも・・・お父さんの用事があって・・・ す、すみませんが、私の代わりに、 武器屋のネリスさんから金槌をもらって、学校に届けてくれませんか? 武器屋のネリスから金槌をもらい、学校のスチュアートに届ける。 制限時間:残り7時間 報告可能時間:残り??時間〜 報酬 基本 経験値360 賞金320G 完全遂行 鎌 1個 賞金15G 空ビン 1個 賞金215G 魔道士の帽子 1個 賞金215G ライフポーション10 10個 賞金115G 一般報酬 ★★★★★経験値131 賞金492G ★★★★★経験値360 賞金320G ★★★★★経験値623 賞金123G ★☆☆☆☆経験値72 賞金64G ★☆☆☆☆経験値112 賞金27G コメント 上級1 いつもお世話になっているクリステル司祭に詩集を届けてくれませんか? 聖堂のクリステルに詩集を届ける。 制限時間:残り??時間 報告可能時間:残り??時間〜 報酬 基本 経験値450 賞金420G 完全遂行 魔道士の帽子 1個 賞金382G 一般報酬 ★★★★★経験値175 賞金626G ★★★★★経験値801 賞金156G コメント 上級2 お父さんが体調を崩してしまいました。 すみませんが、ヒーラーの家のマヌスさんからポーションをもらい、お父さんに届けてください。 ヒーラーのマヌスからポーションを貰い、雑貨屋のバルターにポーションを渡す。 制限時間:残り??時間 報告可能時間:残り??時間〜 報酬 基本 経験値500 賞金400G 完全遂行 空ビン1個 賞金400G 魔道士の帽子 1個 賞金400G 一般報酬 ★★★★★経験値180 賞金640G コメント 上級3 学校のスチュアートさんから金槌を持ってきて欲しいと頼まれちゃいました! でも・・・お父さんの用事があって・・・ す、すみませんが、私の代わりに、 武器屋のネリスさんから金槌をもらって、学校に届けてくれませんか? 武器屋のネリスから金槌をもらい、学校のスチュアートに届ける。 制限時間:残り??時間 報告可能時間:残り??時間〜 報酬 基本 経験値450 賞金420G 完全遂行 空ビン 1個 賞金382G 魔道士の帽子 1個 賞金382G ツルハシ 1個 賞金32G 鎌 1個 賞金182G 一般報酬 ★★★★★経験値175 賞金626G ★★★★★経験値801 賞金156G コメント コメントフォーム スチュアート…金槌を何に使うつもりなんだろう… (^^; -- 名前 コメント
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クエスト/真紅の謎 クエスト名 クエスト情報 NPC 座標 報酬 備考 少女とお父さん (Lv?~299?) ・少女のお父さんはアリアンの傭兵ギルドで働いていると言う。アリアンの傭兵ギルドのセシルの所に行って、少女のお父さんの消息について尋ねよう。 【Lv110以下の場合】・バントリーは東プラトン街道/イースタンブリッジ付近にあるアルパス地下監獄の秘密ダンジョンで孤立していると言う。セシルの話によると、秘密ダンジョンはパーティーを組まなければ探しだすことができないと言う。(以下アルパス地下監獄の隠された地下牢内)・バントリーは重要な証拠品を真紅の従者に奪われたと言う。魔方陣の辺りで真紅の従者を見つけ出し、証拠品を回収しよう。・真紅の従者の呪いで、バントリーの証拠品である文書が燃えてしまった。燃え残った文書を持って、アリアン傭兵ギルドのセシルのもとに戻ろう。(アルパス地下監獄の隠された地下牢内ここまで) 【Lv111以上の場合】・エミリーのお父さんであるバントリーは、小都市ビッグアイの応急治療室で治療を受けていると言う。彼の所に行って話をしてみよう。 (以下、全レベル共通)・バントリーからの手紙を引き受けた。ブルンネンシュティグのエミリーに手紙を渡してあげよう。 エミリー 131,154 「怪我のことを言う」を選択した場合経験値+600,000 「怪我のことを言わない」を選択した場合経験値+610,000 ※長編クエスト「真紅の謎」の最初のクエスト。 Lv95〜Lv299?で発生(上限不明。Lv300で受けられなかったとの報告あり。情報求む)。但し「真紅の謎」をすべてクリアするにはLv210以上必要。1度しか受ける事が出来ない。 「未完の任務」へと続く セシル アリアン傭兵ギルド11,9 バントリー アルパス地下監獄の隠された地下牢78,12 小都市ビッグアイ応急治療室 未完の任務 ・傭兵ギルドのセシルから、バヘル大河の水質汚染について調査依頼を受けた。バヘル大河の東バヘル川上流で、イルレインという傭兵を捜してみよう。東バヘル川から真っ直ぐ上がると、すぐに捜しだすことができると言う。・イルレインは、バヘル川の上流である泉の水の穴に、水質汚染の原因があるようだと言う。いくつかのサンプルを採集してイルレインに持って行こう。・イルレインが頼んだサンプルをすべて手に入れた。彼女の所に戻ってサンプルを渡そう。・アリアン傭兵ギルドのセシルに、バヘル川の水質汚染関連サンプルを渡そう。・新しい任務の依頼主であるスマグ・ウィザードギルドのスタークの所に行って、話をしてみよう。・スタークから、任務に関する新情報が書かれている依頼書を受け取った。アリアン傭兵ギルドのセシルに更新されたウィザードギルドの依頼書を渡そう。 セシル アリアン傭兵ギルド11,9 経験値+1,000,000 「少女とお父さん」関連クエスト。Lv120〜Lv300?で発生。 【泉の水の穴サンプル採集場所】怪しい石:モンスターがドロップきつい臭いのガス:25,60怪しい花粉:25,13※現在、石を最後に集めると更新されないバグがある模様。石は最初か二番目に採集すること。 イルレインの所へは東バヘル川のマップから入ってすぐ。泉の水の穴まではほぼ一本道なものの、カルスト洞窟への出入りを繰り返すためとても時間がかかる。まともに洞窟を通って行くよりも、一旦西隣のマップ(東バヘル川)へ出た後、エルベルグ山脈西部地域→ハノブ西部地域に入り、(142,2)からバヘル大河/東バヘル川上流に入った後、カルスト丘に登って(246,202)から洞窟に入るルートをとる方が近道(カーペットがある場合は特に)。 [参考]所要時間(移速装備や移速スキルなし)・普通に洞窟を通って行く…20分程度・回り道する ……13分程度 サンプルを採集して戻る時も、位置記憶アイテム(課金)がないのであれば、洞窟を戻るより、一旦古都へ戻ってイルレインの所まで走った方が早い。 「真っ赤な足跡」へと続く。 イルレイン バヘル大河/東バヘル川上流27,364 スターク スマグ・ウィザードギルド5,41 真っ赤な足跡 ・スタークの情報によれば、シア・ルフトの足跡が、麻薬巣窟地下3階に残っているはずだと言う。そこの器物を調べて、跡を探し出してみよう。・魔法のオーラが感じられる赤黒いオーラの巻物を見つけた。アリアン傭兵ギルドのセシルに、この事を報告しよう。・赤黒いオーラの巻物の封印を解くために、スマグ・ウィザードギルドのスタークの所に行ってみよう。・スタークは文書にかかっている封印を解除するための材料を手に入れなければならないと言う。キャンサー気孔に生息するデスピンサーから入手できるデスピンサーの毒針が20個必要だ。そして、スマグ魔法用品店のカルナンから反魔法探知機を受け取ってこよう。・すべての材料を集めた。急いでスタークに材料を渡そう。 セシル アリアン傭兵ギルド11,9 経験値+1300000 「未完の任務」の続き。Lv130〜Lv300?で発生。 【麻薬巣窟B3の探索場所】(40,11)(21,40)(39,66)(72.71)の本棚、計四カ所。すべてトラップありだがダメは軽微。巻物の封印を力ずくで開けようとするとダメ発生するので注意。 デスピンサーはLv60〜65。ドロップ確率は100%なので楽。スタークに材料を渡した後、Lv170未満だと途中で止められ、Lv170になってから再度来るように言われる。「真紅の魔法石」へと続く。 スターク スマグ・ウィザードギルド5,41 カルナン スマグ魔法用品店24,15 真紅の魔法石 ・魔法都市スマグの住民たちからシア・ルフトの新しいうわさを聞いてみよう。・ハンフィ山脈に位置した河口ダンジョン ラ で、シア・ルフトを見たという、うわさを聞いた。メロウマウラーというモンスターが彼と関係があるようだ。調査してみよう。ハンフィ山脈に位置した河口ダンジョン ラ で泉の穴から手に入れたシア・ルフトの魔法石と似ている品物をまた探し出した。急いで、スタークに見せてあげよう。傭兵ギルドの部隊が、危機に陥るかもしれない状況だ。急いで、セシルに魔法石の危険性を知らせるようにしよう。・シア・ルフトの魔法石によって、傭兵ギルドの部隊が多大な被害を受けた。セシルが状況を確認する間、スマグ・ウィザードギルドのスタークに魔法石の対処方法について聞いてみよう。 スターク スマグ・ウィザードギルド5,41 経験値+2500000 「真っ赤な足跡」の続き。Lv170〜Lv299?で発生。 うわさを聞くのは、男性ウィザード(26.56),女性ウィザード(24.32),マーク(96.65),サスピン(62.24)メロウマウラーは、河口ダンジョン ラ B1の90.129付近に4匹いるが、倒すのは1匹でよい。倒した直後に爆発が起きるが演出だけでダメは無し。魔法傭兵は、アリアン傭兵ギルド内の(30.48) 「安定剤製作」へと続く。 セシル アリアン傭兵ギルド11,9 安定剤製作 ・シア・ルフトが作った魔法石の爆発を阻むための安定剤を製作しなければならない。すでに、スタークが安定剤の製作に必要な材料類を注文しておいたと言うから、急いで材料を引き取りに行こう。・安定剤の製作のための材料をすべて手に入れた。急いでスタークに材料を渡そう。・安定剤の製作には成功したが、今の能力では効果が現れないそうだ。レベルを185以上に成長させた後、また、セシルに会うことにしよう。・安定剤の製作に成功した。アリアン傭兵ギルドのセシルにこの事を伝えた後、次の計画を聞こう。・セシルは今回の任務の危険度を考慮して、全員のレベルが210以上のメンバーで、パーティーを組まなければならないと言う。まずは、力になる仲間たちを集めてから、セシルに次の計画を聞くことにしよう。 スターク スマグ・ウィザードギルド5,41 経験値+3100000 「真紅の魔法石」の続き。Lv170〜Lv300?で発生。 フィールド移動をするとスタークの印章が破壊されるが問題なく進行可能。マージルリンドは、ハノブ,ブリッジヘッド,アリアン,スマグの何れか選択地にテレポートしてくれる。Lv185未満だと安定剤の材料は回収され、Lv185以降にセシルのところへ行くことになる。 Lv210~300のキャラだけでPTを組みセシルに話しかけると、クエがアップされ経験値を獲得(PTMは傭兵ギルド内に居る必要は無い)。 「シア・ルフト」へと続く。 セシル アリアン傭兵ギルド11,9 ハギン 鉱山町ハノブ35.18 倉庫番ネビル 港街ブリッジヘッド26,29 マージルリンド テンドペンド平原/ブリッジヘッド北部地域43.405 シア・ルフト (推奨Lv) ・全員のレベルが210以上のパーティーで、ハンフィ山脈に位置した河口ダンジョン ラ B2の秘密ダンジョンに行こう。そこに行けば、傭兵ギルドの偵察兵に会えるという。・シア・ルフトを退治した。アリアン傭兵ギルドのセシルのところへ戻って、この事を報告しよう。(2を選択した場合)・任務完了報告書をスマグ・ウィザードギルドのスタークに渡そう。 セシル アリアン傭兵ギルド11,9 1)経験値+3,900,000 2)経験値+4,200,000 「安定剤製作」の続き。河口ダンジョン ラ の隠された洞窟1度の秘密でクエ更新できるのは1人。PTMはクエを受けていない人でも可。PTMは秘密クリア時にクエ対象者と同じ経験値(110万exp)をもらえる。 (1)これからは、スタークさんの顔を見る事もないですね。を選ぶと、経験値を得てクエスト完了(2)その完了報告書を私が伝えに行っても良いでしょうか?の選択で、任務の完了報告書をスマグ・ウィザードギルドのスタークに渡そう となる。真紅の使い魔を倒した際、中確率で手に入る「紅い魔法石のかけら(?)」を所持してスタークの所に行くと経験値が440万になる模様。 Lv300以上だと「別の部隊がシア・ルフトの討伐に成功した」と言われ、経験値420万でクエスト完了(310万の場合有り、詳細求む) コメント 発生Lv、発生不具合 少女とお父さんですが、河口ダンジョンB2秘密適正がLv210〜Lv300なのでLv300を超えていると最後まで行けないということで受けられないのかも。Lv268で受けられたキャラはB2秘密もクリアできました。 -- 知識ランサ 少女とお父さんについて、Lv154で受けられません。Lv以外で何か条件があるのでしょうか。「お父さん、どこへ行ったんだろう」みたいな台詞だけです。 -- 剣士 少女とお父さん→又聞きなのですが「Lv140位の姫でクエが受けられない状態になったがアリアンのセシル(かスマグのスターク)に話したら「真っ赤な足跡」クエが発動した」そうです。よかったら試してみてください -- 幼女 157WIZで「少女とお父さん」受けられず、↑のコメント見てアリアン傭兵ギルドのセシルに話し掛けたら「真っ赤な足跡」受けられました -- コレクター 少女とお父さんいつ受けたか忘れましたが(300↑?)338のWIZでセシルに話しかけたところ、いい人材が無くて・・となり、先に進めないようです -- 少女とお父さん、184(183だったかな?)のWIZで受けれた。セシルに話しかけても「真っ赤な足跡」発生せず。そのまま進みエミリーに話しかけ、選択肢で(2)を選択したら経験値6万5千程貰ってクエスト終了 -- 少女とお父さんですが、ワタシも剣士さんと同様、194のテイマだと同じような会話になって、受けることができません。Lv制限とかあるんでしょうか・・・?? -- 柚子 少女とお父さん 150BISでエミリーは「無事でいてほしい・・」だけでクエ発生せず。セシルに話しかけるとエミリーに話を聞いたかのように「少女とお父さん」クエ発生。 --- 七氏 Lv165テイマでエミリーから「少女とお父さん」発生確認 -- 「真っ赤な足跡」Lv300で発生確認。次の「真紅の魔法石」はLv300で発生せず。話しかけても傭兵ギルドがシア・ルフト討伐に成功したといわれます。 -- 完了時の経験値 [シア・ルフト]クエ 終了時440万の経験値を貰えました。別キャラでやったときは420万でした。何か条件があるのかもしれません。 -- ・・ シア・ルフトクエLv301で話しかけたのですが、経験値は310万でした。 -- 黒鯖住人 [シア・ルフト]クエ 200台後半でクエを受けて、BISだったので河口ダンジョンに行くのを躊躇している間にLv300を超えてしまいました。この状態でセシルを訪ねていくと最初からLv300↑で受けた場合と同様、経験値420万を貰ってクエ終了、という結果でした。 -- クエちゃん 真紅の使い魔を倒した時に中確率で紅い魔法石のかけら(?)が手に入ります。そのかけらを所持した状態でスタークさんの所に行くと石のオーラがどうのこうの言って経験値が+20万になるようです。 -- シア・ルフト 300テイマでセシル話しかけたら「別の部隊が〜」になり経験値310万で終了でした -- テイマー+226BISのPTで安定剤製作をアップしてLv300に、直後話してシア・ルフトをアップ、Exp420万でした。 -- 「未完の任務」の項目にある「イルレインの所から泉の水の穴への行き方」の部分を、以前の文章に戻しました。書き換えた人はおそらく、古都からヘルシャウトまでの行き方を説明した文章をコピペしたのではないかと思います。イルレインから「直接」サンプルの所まで行くには上に書いたように、ハノブには出ないで歩いてハノブ西部へ回り込み、カルスト丘の上のポタから入ったほうが早く着きます(検証したところ「ハノブを経由せずカルスト丘の上のポタから行く」のと「ハノブ経由で丘の北を回り込んでヘルシャウト側から行く」のでは時間的に同じ位ですが、後者の場合は帰還の巻物やテレポ代も必要なうえ、ヘルシャウト側から泉の水の穴を抜けるにはラットの集中致命打攻撃により適正の紙キャラだと死ぬ可能性もあります。総合的に判断すれば、前者の方がよいと思います)。 -- コメント整理。11/03/29 コメント休止中。 Sorry, This Comment is stopped for SPAM.
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「つかさらしいと言えばつかさらしいけど、もっと前に気がつきなさいよね~ そもそも、おばさん、明らかに透けてて普通じゃないってことぐらいすぐ判るでしょうに」 かがみもこなたのように笑いながらも突っ込むことは忘れない。 「う、う~ん…そうなんだけど、この前会ったばかりだし、2階から下りて来てたから あんまり違和感というか…幽霊って感じはしなかったんだよね…」 恥ずかしげに身体の前で両手の人差し指をちょんちょんと合わせながら苦笑いをする。 「ん~でもさ、お母さん、かなーり透けてるし、宙に浮いてるし、足はあるけど この前と違って間違いなく幽霊だね、こりゃ」 何度かかなたに触ろうと手を伸ばすが、ことごとく空を切ってしまう。 「あ~~こりゃ残念。やっぱふれることはできないのか…有り難さ半減ってとこだね」 ちょっとがっくりなこなた。 「ふふっ、やっぱり親子ね。そう君と同じことして同じ反応だなんて」 そうじろうと同じような初動をとられて笑い出してしまう。 「にょにょ!!」 思わずそうじろうの方を向いてしまった。 「あはは~……なんだ、お約束じゃないか?そういうのって」 恥ずかしげに頭をカキカキする。 「いや…まぁ…だよね…それにお父さんと私で行動被るのってある意味必然な気がするし」 これまた恥ずかしげに頭をポリポリとする。 そして二人して同じような行動をとってしまっている事に二人とも気がついていなかった。 その二人の仕草に、周りの三人が気づく。 「ククッ…ホントに似てるわねぇ~仕草とか。そう君がちょっとうらやましいな」 ちょっとこらえ気味ながらも楽しそうに笑う。 「へへへ、こなちゃんとおじさん、双子みたいだね」 「そうね、でもある意味、双子以上かしらね。私たちだって、そこまで行動が被る事はないものね」 かがみとつかさも楽しそうに笑う。 「いや~、そ、そうか?あは、あははは、なんか、お父さんとしてはうれしいぞ」 嬉しそうに、さらに頭をカキカキする。 「いや、私はあまりうれしくは…」 逆に、軽くブルーが入るこなた。 「おいおい?ひどいじゃないか、こなたお父さんと似ててうれしくないのか?」 そうじろうの笑顔が引きつり始めた。 「お母さんに似てるって言われると嬉しいけど、お父さんだと…なんか微妙にイヤ」 半分申し訳無さそうに、だがはっきりと引導を渡すかのように言い渡す。 「そんな……ずっがあああぁぁぁぁぁぁぁぁん」 まるで銃撃でもされたかのように胸を手で押さえて大きく後ろへ仰け反った。 「あの~、わたしは目元がお父さんに似てるねって言われて嬉しいけど」 なぜかつかさのフォローが入る。 「そりゃーつかさんちの場合はね……うちはオタクでスケベでロリコンな、ダメ人間ですから!」 まさしく、えぐるように打つべし!でこなたがトドメを刺す。 「ぐぅっはぁーーーー……ガクリ」 胸元を押さえ、自らガクリと言うとそのまま崩れ落ちてしまった。 「そこまで言っちゃいますか……」 「おまっ……あいかわらず容赦ないな…」 「こなちゃん、おじさんが…おじさん、大丈夫?」 さすがに哀れに思ったのか、かなたがそうじろうのそばへと行き かがみはかがみで、ある意味予想の範囲内なこなたの言動だったため、 割と冷静にその場で突っ込み つかさは、ただ純粋にそうじろうが心配になり声をかける。 「あー大丈夫大丈夫。お母さん、つかさ、大丈夫だって。いつもの事だし、事実だし。 ああいう状況に浸って打ちひしがれてる自分に酔ってるだけだから。 お父さんの事はほっといて、また話とかゲームでもしよう」 「ん~~お母さんとしては、ちょっと気になるかしら…まぁ大丈夫だとはお母さんも思うんだけど…」 そうじろうの様子に後ろ髪を引かれる思いで、振り向き振り向きながらもこなたの所へと戻って来る。 戻ってきたかなたに、ぼそっと小声で耳打ちをする。 「ダメなら後でちゃんとフォローは入れるよ、それに今日はお母さんっていう切り札が居るんだし」 「切り札って、またそんな……そう君の事だし大丈夫だとは思うんだけど…」 「自分で『ガクリ』とか言ってる余裕があるくらいだから大丈夫だって~ 心配するのは判るけど、お父さんを甘やかしちゃーいけないよ!大丈夫大丈夫、さ、行こう!」 かなたの手を掴みそのまま引っ張って部屋まで連れて行く。 部屋に入り、ふと気づく。 「……あれ?今わたしお母さんの手、握ってなかった?」 自分の手をまじまじと見つめ、再びかなたの手を握ろうと手を伸ばすが その手は空を切るばかりで、再び掴むことはできなかった。 「おりょりょりょ…さっきのはいったい…」 狐につままれたような表情をする。 「そうなのよね、なんかの拍子にさわれる時があるみたいなのよね… そう君にも一度、さわれたのよ。でも、その後は全くダメだったの。 なにかあるのかしらね、条件みたいなのが」 こなたの頭をなでながら残念そうに語る。 実際にはなでてるように見えるだけで、ただ空を切ってるだけのはずなのだが、 なにか、暖かいものが頭の上を左右してるというか気配というか…そんな風に感じることはできた。 (見えているからそう思えるだけなのかねぇ~) 再び自分の手を見つめ、ニギニギしてみる。 (でも…握った感触は柔らかくて暖かったな、へへへ) にへへへ~とほくそえむこなたであった。 「ひとりニンマリしてる所悪いんだが…」 ポンっとこなたの肩を叩く。 「ん?」 「で、あの白いのがそのPCエンジンってやつ?」 かがみがテレビの置いてある方に視線を送る。 「そうそう」と答え、こなたが電源を入れに行く。 すでに床の上にちょこんと置かれている物体をつかさがしげしげと見つめている。 「白くて小さくて可愛いね」 つかさがひょいと持ち上げる。 「ゲームソフトもこんなの感じで小さいよ」 こなたがHuカードを見せる。 「カード型なんだ。そんな昔からすでにカード型だったんだね」 「小さいから持ち運びも楽なんだよねぇ~ついつい私も懐かしくてハマっちゃってねぇ~ 上からこっちに持ってきてしまったしまったのだよ。今日はみんなが揃ったら 居間に持って行ってそっちでやるつもりだけどね。ここでみんなじゃ狭いしね。 そうそう、ゆい姉さんとゆーちゃんが来るまでに練習しといた方がいいよ~ ゆーちゃんはともかく、ゆい姉さんはこの手の古いゲームには強いみたいだからねぇ」 などと言いながらもアダプターやケーブル類を接続し始める。 「それはそうとおじさんは大丈夫なのか?なんか、あれっきり足音も聞こえないんだが?」 あっさり接続が終わり、適当なゲームを突っ込み本体を起動させる。 「あ~~…う~~ん…そう言われちゃうと、ちょっと心配かもね……見て来るよ ちょっと、そこらにあるのをやっててよ。やり方は取り説とかお母さんに聞くとかでさ」 セットアップの済んだこなたが立ち上がり部屋から出て行こうとするが 「あ、いいわよ、お母さんが見て来るから」 こなたを制する。 「え?う、う~ん…じゃ、お母さんよろしくってことで」 「じゃ、ちょっと見て来るわね」 かなたがふわわん~と漂いながら行ってくるわね~と手を振り そのままドアをすり抜けて消えて行く。 「幽霊ってこういうとき便利だね…」 「うん…そだね…空飛べるのがうらやましいかも」 「便利とかうらやましいとかって……いやしかし、目の当たりにするとアレだな…」 壁抜けを目撃した三人が慣れない光景にあっけにとられるもすぐにゲームへと戻っていった。 「こなた~、入るわよ~」 しばらくして、ノック代わりに一声掛けてからかなたが入って来る。 「居間のソファーで不貞寝してたわ、ちょっと可哀想だったかな?」 そう語るその表情は少々心配気だ。 「あらら、不貞寝とは…ちょっとやり過ぎたかな? いやいや、こういう事で甘やかすとクセになるから情けは無用かな?」 こなたにしても若干は自責の念があるようだが、本当にちょっとのようで いつもの事だしその程度なら大丈夫という思いの方が大多数を占めているようだ。 「毎度の事ながら、あんたたち親子はホントによくわからんな、ホントにいいのかそれで?」 かがみが半ばあきれつつも一応は突っ込んでおくことも忘れない。 「は! は! は! は! この手のことはよくあることよくあること」 さらっと受け流し、再びゲームへと入る。 「あっ!!ちょ!!突然ポーズ解除しないでよね!!」 「油断大敵なのだよ、かがみん。つかさはちゃんと読んでたよ?」 「えへへへ……多分そろそろかな~と思ってて…」 「く、くそ~、次だ、次!!次こそ!!」 ふと時計を見ればいい加減晩ご飯を準備しはじめないとまずい時間である。 「あ~っと、いいかげんご飯作らないといけない時間だね~ それにもうじきゆい姉さん達が来るころだね、いつも晩ご飯前には到着してるから。 それじゃ、みんな必要な荷物だけもって上に移動しますか」 「それで晩ご飯は誰が作るの?」 階段を登ってる途中にてつかさが聞いて来る。 「私がやるからつかさ達はゆっくりしてていいよ~…いや、かがみには手伝ってもらおうかねぇ~」 最後の方はニマニマしなががかがみを振り返りつつ答える。 「……なにを期待してるんだ?」 「いえいえ…そんなそんな、昼も話したけど少しずつやっていこうかねぇってさ」 「え?なになに?」 昼のつかさが居ない時に交わされた会話の続きに、え?なに~?と聞いて来る。 「昼間つかさが部屋に来る前に話てたんだけど、機会があればかがみに料理教えてあげるよってね」 「へぇ~。お姉ちゃん、そういうことなら私も手伝うよ」 つかさの声が弾む。 「となると~結局はみんなで作ることになりそうだね」 そうじろうが居間のソファーに横になって膝を抱えて丸くなり寝転がっている。 「膝を抱えて部屋の片隅いつも不安で震えてた…ってか…… グスン…あぁ、判ってる判ってるさ…ただでさえ年頃の娘には嫌われがちな父親なのに、 こんなコトしてる俺だもんな…そらーそうだよな…ああそれでも娘に邪険に扱われるのって 効くなぁ…お父さん寂しいなぁ…こうやってどんどん俺の手から離れて行くのか… これが親離れ、子離れってやつか?どうなのかな?かなたぁ~お前はどう思う?……グスン…」 先程から独りごとをぶつぶつと繰り返している。 そこへ、勢い良く駆け込んで来る足音がしたかと思えば、 見慣れない4コマ漫画のページを見開いた状態でとある4コマを指差したこなたが目の前に現れた。 「お父さん、この5巻P79の『秋のお祭り』、これはあんまりじゃない? お父さん、そういうとこは大丈夫だと思ってたのに、がっかりだよ!!」 突然にまくしたてられる。 「?おいおい、何を言ってるんだ?そもそも、その手にしてる本はなんだ?」 こなたに歩み寄ろうとすると、背後からかなたの声がしてくる。 「それは、これから起こるであろうあなたの行動が記されているものであり、 過去に行ってきた事が記されている閻魔帳でもあるもの……」 「な!!」 振り返ると、閻魔さまの格好をしたかなたが空中に降臨しているではないか。 「か、かなた!おま、なんでそんなコスプレをしているんだ?」 唖然とするそうじろうにこなたが追い打ちをかけるかのように背後から声をかける。 「コスプレ?何を言ってるのかな?」 再びこなたの方へと振り返る。 「だって、どう見てもアレは………うぉ!!ラムちゃんかい!!」 いつの間にやら、アホ毛の両脇から小さな角がにょっきり2本生えてきており、 例の黄色と黒の横縞のビキニ姿になっているこなたが目に入る。 手元を見れば、両手からなにやらバチバチと放電しているではないか。 「え?や?も、もしや?そんな?え~~!!」 その格好にその放電現象、起こりうる事として考えられるのは… 「こなたをオタクに育てた悪行の数々…少しお仕置きしてあげなさい」 「お父さん……お仕置きだっちゃ~!!」 「やはりそう来るか!!ま、まてっ俺が何をし…・ぃぼばばばばばばばばば!!!!!」 最後まで弁明がなされる前に電撃が執行される。 プスンプスンと黒こげとなり、倒れるそうじろう。 「………ぐっ…く………」 どうにか顔をあげると、いつもの格好に戻っている二人が目の前に立っていた。 「それじゃ、実家に帰ります。もう逢う事もないでしょうけど、さようなら」 「じゃあね、お父さん。まったくもう、お父さんが悪いんだからね! お母さんや私そっちのけでオタク趣味ばかり追いかけちゃってさ」 「いきましょう、こなた」 「うん、大学はあっちだからおじいちゃんとこから通えるしね、さようならお父さん。 離婚してもお父さんはお父さんだからさ、気が向いたら逢いには来てあげる」 というと玄関から出て行ってしまった。 「ちょ……おぉぉぉぉぉーーー!?待て、待ってくれーーーー!」 訳も判らぬまま出て行ってしまった二人を追いかけようとするが なぜか身体が鉛のように重い。 「ま、待ってくれー、お父さんが悪かった!お願いだー捨てないでくれーーー!! …うぅぅぅ…えぐっひぐっ、俺を一人にしないでくれよ……戻って来てくれよ… 俺にはお前たちしかいないんだよぉ~」 うつぶせに倒れたまま、手を動かして涙を拭うことさえ出来ずに泣き続ける。 「そう君!!!!」 背後から聞き覚えのあるやさしい声が聞こえる。 「お父さん!!!!」 そうそう、この声も聞き覚えがある。この『お父さん』のフレーズに何度助けてもらったことか。 だがしかし、身体がいう事をきかない。 「かなたぁーーーー!!こなたぁーーー!!ぬぅぅぅーーーおぉぉぉぉーーーーー!!」 気合いで頭を持ち上げる。 暖かい光が見える。その光に向かって腕を伸ばす。 「なんのこれしき!!てぉあーーーーー!!」 力を振り絞り、光を掴もうと手を伸ばす。 伸ばした指先に何かが触れる。 触れた指先がとても暖かい。 急に視界が開けて周りが明るくなりだす。 「こ、こなた!!」 「…お父さん、やっと起きたよ……ってどさくさに紛れて何処触ってんの?」 こなたに逢えた感激もつかの間、その言葉に伸ばした自らの手先を見つめる。 思いっきりこなたの胸を指先で押していた。 「え?あ!や、こ、これは違うんだ!!不可抗力だって……」 すぐさま、ぱっと手を離したが、すでに後の祭り。 周りの視線が…特に、母娘二人そろってジト目で見つめる視線が刺さるように冷たい。 まるで汚らわしい汚物を見るかのように。 「ちょ!!!かなたまでそんな目で見ないでくれって。 どんなに可愛くても娘には手を出さないってば!!これは事故だ!事故!!」 「娘じゃ無ければ手を出していたのね…」 「なっ!?いやいやいやいや、なぜそうなる?違う違う、そういう意味じゃないってば」 「じゃ、どういう意味?」 「あうっ!」 大汗を流しながら、正座をして神に向かって懺悔でもするかのように胸の前で手を組み 「とと、とにかく俺にはかなたお前だけしかいないんだってば!!」 今にも泣き出しそうな顔をして… いや、潤んだその目はもうじき決壊してしまいそうだ。 「ぷぷっそんなに一生懸命弁明しなくてもいいのに。もう、バカね。 ちょっとからかってみただけよ。なんか、変な悶え方というか、寝言というか… なかなか起きないし…どんな夢を見ていたのやら……」 ぺろっと小さく舌を出して意地悪そうな笑みを向ける。 そんなかなたの表情を見てホッとしたのも束の間、 見ていた夢の事を聞かれドキッとする。 「どんな夢って……その……お前達に捨てられる夢だよ…」 (嘘は言ってないよな、嘘は…ただ前半部分は黙っておいた方がいいな…) 「え?」 「いやなにな、離婚して、かなたが今のこなたを連れて実家に帰りますってな…」 「で、離婚の原因は?」 「…………趣味全開でお前達をほっぽり出してたからって怒られてたからそれだと思う」 「くくくっぷぷぷ、あははははははは……そう君ってば気にはしてたんだ、趣味のこと」 重苦しい空気を一掃するかのように大きく笑う。 (なにはともあれ、空気が変わって良かった……ほっ) 端で聞いていて、笑いを押し殺していたこなたが 「離婚して私を連れて出て行くってのがそもそもおかしいじゃん。 お母さん死んでるんだし、離婚も何もないじゃん」 笑いを押し殺したままのニマニマ顔でかなたの横に並ぶ。 「いやーーそうなんだけど…夢を見てる最中は気がつかないものじゃないか?」 そうイジメないでくれよ、とそうじろうが恥ずかしそうに赤くなる。 「確かにそうなんだけどね。夢の中ってどんなオカシな状況でも違和感無く見れるんだよね。 うんうんわかるわかる」 「どうしたものかねぇ……私たち、忘れ去られてない?」 置いてけぼりのままの二人。かがみがつかさの耳元でささやく。 「どうって……お姉ちゃん……待ってるしかないんじゃないかなぁ……」 二人がどうしたものかと途方にくれているときにちょっと変わった車の音が響いてきた。 「あ~姉さん達が来たようだね。姉さんの車判り易い音だからねぇ~」 車の音を聞いたこなたが、ゆいの車だと判断したようだ。 そのまま、そうじろう達の所から、かがみ達のいるテレビの前の方へと歩いていく。 どろろろろろろろろ~~~~~どろどろどろどろどろどろどろどろ そのまま家の前で停車したようだ。 エンジンを切るでもなく再び走り出す訳でもなくそのままアイドリングを続けている。 と、エンジンが切られ腹に響く重低音が鳴り止む。 ………バムバム。 車のドアの閉まる音がしてから何やら聞いたことのある声が聞こえ始めた。 玄関が豪快に開け放たれ、誰かが階段をズダダッと駆け上がって来る。 「やっほーーー!!ゆい姉さんだよーーーー!!ゆたかと一緒に来ーたよーーーん!!」 コメントフォーム 名前 コメント 2.5へのリンク http //www33.atwiki.jp/kairakunoza/pages/2519.html -- 名無しさん (2009-08-29 01 35 17) 2と3で話がつながってないなと思ったら 2.5とかいうのがこっそりあってワロタw -- 名無しさん (2009-08-09 05 46 45)
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私は才葉さくら、OLです ついに彼氏ができました 「…まあ相手は子供なんだけどね…」 別に私はショタコンとかではない ただ私が求められていることがわかったから その子に母性を与えてあげたいと思った、それだけ ……話をすれば 「おーい!大波くん!」「あ!さくら姉ちゃん!」 彼氏の名前は大波、この間世界大会を制した立派な野球小僧だ 魔球を投げた事からマスコミにも注目されていて 年齢不相応の態度で対応している…のが表向き 「お姉ちゃん~♪」「よしよし」 本当は産まれたときから母親とは別れて暮らしていて 心のどこかに「お母さん」を求めている甘えん坊 河川敷の下で出会ってから、私はこの子を甘えさせている 「お姉ちゃん~お姉ちゃん~♪」「はいはい」 私といるときくらいは年齢相応でいてほしいからね と言い大波君の頭を撫でてあげる 大波君は頭を撫でられるのが好きらしいのだ 「~♪」可愛い、とても試合中には見られなき顔だ この顔が見られるだけでも役得ってもんである 合流してからとりあえず私のうちにいくことにした 部屋に上がらせて一緒にお菓子を食べる 何気無いようだけと、大波君はとてもこの時間が好きらしい お菓子を食べる時は大波君の頭は私の膝の上 ソファーに座る私の膝の上 「お姉ちゃんの太もも大好きなんだ」 「太いからとかじゃないでしょうね」 もちろん時々頭を撫でてあげる 私は大波くんを甘やかすだけなのだから 「今日のおやつも美味しいねえ~」 「才葉グループのお菓子開発の新作だからね!」 私も今はOLであることを忘れて、一人の親みたいな気持ちでここにいる 大波君はこの時間はいつもにこにこしている 本人いわく「野球してるときは野球だけに頭がいくし、それ以外のときもマスコミがいたり、学校ではクラスメイトと関わったりするから、自分でいられない」 私も最近はそんな感じだったなあ~ でも自分ってなんなんだろう 昔「いろんな人格を持つことができる人」が居たらしいとお兄ちゃんに聞いた その人じゃないけど…人間はいろんな私がいるから 本当の私って言うのを時々見失いそうになる だから私は大波くんがそれをなくさないようにしてあげたい 大波君とはいつもたわいない話で盛り上がる 「それでさ~聞いてよお姉ちゃん!山田父さんったらまた俺の事を叱るんだよ!」今日はお父さん「たち」のお話がしたいらしい 「お父さんはどこでもそんなもんだよ~」 「いいや違う、うちの親父たちだけは違う アニメ好きでマニアで野球バカなんだ!」ん? 「みゃは、野球バカなのはお父さんたちから受け継いだみたいだねえ♪」「むむう…お姉ちゃんのお父さんは?」ギクリ 「うちのお父さん…は、ねえ~融通利かないの!頑固だし厳しいよ?……でもうちのお父さんも野球バカなんだ!」「そうなの!?」それで一回おうち燃やしちゃうほどには… 「どこでもみんな何かにバカなんだよ!だから心配しないの!」そう、男の人はみんなそう! 小浪くんもむだくんも他のみんなもそうだったなあ… ……… お姉ちゃんはいつでも俺の話をちゃんと聞いてくれて それで相づちも打ってくれる 「お姉ちゃん~♪」と いくら甘えても「んも~甘えん坊さんだな!みゃは♡」とかしか言わない なんか一緒にいるとふんわりと今まで感じなかった感じに包まれるんだ 別に父さんたちが嫌いな訳じゃあない むしろここまで野球ができるようになったのは父さんたちのおかげだ それでも…「ねえ湯田父さん…」「なんでやんすか?」 「……いやなんでもないよ、ごめん」「……そうでやんすか」 俺だって甘えたい いつも「クール」とか「一人狼」とかレッテル張られてるけど それは環境が作り出した「俺」であって 本当の俺じゃないんだ お姉ちゃんといるときは自分のままでいられてる気がする「お姉ちゃん~♪」「どうした?今日は一段とわがままさんかな?」 このふんわりとした感じになにかほぐされていくようで、そしてこれがきっと「恋」とか「愛」なんだろうなって… 「世界大会を頑張ったかいがあったよ~」「こらこら、みんなにもそれは言ってあげなさいな~」 そんなこんなでもあっという間に時間は過ぎていく もう大波くんをおうちに帰さなくちゃいけない 「大波くん、そろそろ帰ろっか…」 大波くんはいつもこのときしょんぼりするけど 「帰りたくない…」とかは言わない 「うん、わかったよ」と言って支度をする そこは嬉しいのか寂しいのやら… 家に送るまでの帰り道も話はつきない 「今日も帰ったら特訓だよ~」「頑張れ!大波くん!」「お姉ちゃんが言うなら今日は二倍できる気がする!」「みゃはは、そっか……さて、着いたよ」 大波くんのおうちもかなり敷地は大きい、まだお父さんたちには会ったことないけど…きっとお金持ちなのかな? 「それじゃあ!お願いまたね!」「うん!またね~」 引き返す車にも大波くんはずっと手を降っている 私の車が見えなくなるまでやっているのだろう 「…ふーえ、大波くん可愛かったにゃー」 今日もたくさんの大波くんの笑顔に出会えた 満足満足です! 「ただいま~!」家に帰るとお兄ちゃんがいた 「おう、今日も彼氏の送迎かい?ごくろーさん」 お兄ちゃんは真に受けてないからただの知り合いと思ってくれている 「もしばれたらヤバイよね…(ボソリ)」「?」 「…でもなあ」 まだ今はいい、でも大波君にはもっとこれから先がある それを私が塞いで他の可能性を潰してしまっていいのだろうか 「ふんにゅー…難しい」「なんだ?さくらが考え事って …」「…未来のお話ー」「?まあ頑張れ…」 そう、未来 大波君は多分恋愛と母性愛を勘違いしている だから私に恋人になってほしいと言ったんだとおもう でももしそうならいつかこの関係には終わりの時が来る 「…大波君を好きになるこだっているよねえ」「なんだ、さっきの子に恋愛相談でもされたのか?」「…まあそんなとこ、部屋に戻ってゆっくり考えるよ~」 大波君にはもっと広い世界を見てもらわないといけないんだ 私との出会いはその過程でしかなくてはならない そこでとどまらせてはいけない人間だからだ 「んにゃ~!」 とりあえず私はまだ先の話だと送らせて この事について考えるのをやめた 実はすぐ近くだとは知らないで
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12月に入った最初の日曜の朝。 珍しく早く目が覚めた私は(お父さんはえらくビックリしてたけど)、ゆーちゃんやお父さんと一緒にご飯を食べると新聞広告を眺め始めた。 年末のこの時期は売り尽くしだの歳末セールだのと色々と安く買い物が出来るから、広告のチェックはそれなりに重要な事だったりする……もうプロ野球の応援セールの時のような失敗は繰り返さないのだよ。 同じものでもお店によって違うなぁ、なんて思いながら眺めていると、セールの広告じゃないのが目に入った。それは市民会館からのお知らせで…… ある日の昼休み。 今日はかがみは自分のクラスでお昼を食べるそうで、つかさとみゆきさん、私の3人でお昼を食べてる時にふと思いついた事を口にする。 「そーいえば20日がゆーちゃんの誕生日なんだよね~」 「へー、そうなんだ~。じゃあおうちでパーティとかやるの?」 「そのつもりだけどね。で、ものは相談なんだけどお二人さん。よかったら手伝ってくれないかな?」 「私は大丈夫ですけど、お邪魔してよろしいんですか?」 「へーきへーき。二人ならゆーちゃんも知ってるし、大勢いた方が楽しいだろうしね」 「うん、じゃあ私もお手伝いするー」 「じゃあかがみにも声掛けてみよっか。あ、この事はゆーちゃんには内緒ね?」 「あははは。わかったよ、こなちゃん」 「そう言えばみなみさん達はどうなさるのでしょう? 同じクラスのお友達ですし、あちらでも何かやるようでしたら……」 「それなら向こうも一緒に誘っちゃおうよ。みゆきさん、お願いしていいかな?」 「ええ、構いませんよ。もちろん小早川さんには内緒で、ですね?」 「さすがみゆきさん、話がわかる」 「では少々行ってまいりますね」 「よろしくー。それじゃーつかさ、かがみのとこに行くよー」 「あ、待ってよ、こなちゃーん」 急な話だったけど、思ったよりトントン拍子で話が決ったよ。 しかもかがみに声掛けに行ったら、一緒にいたみさきちと峰岸さんまで手伝ってくれる事になったし。なんだかチアのメンバー勢揃いだね。 ケーキや料理はつかさと峰岸さんに仕切ってもらう事にした。2人ともお菓子作りは上手だから今から楽しみだ。飾り付けなんかは当日手の空いた人がやればいいしね。 当日までまだ余裕があるから、準備と言っても材料の買い出しやプレゼントの準備くらいだけど。 そんなこんなで当日。 皆がうちに集まって準備する間の時間、ゆーちゃんを足止めする大役は私の担当だ。と言っても、私としてはちょっとしたデートが出来るから嬉しい限りだけど。 まぁ2、3時間くらいだから軽くウィンドウショッピングとお茶するくらいかな。 「んじゃゆーちゃん、行こっか?」 「あ、待ってよぉ。おねーちゃん」 小走りに駆け寄ってくるゆーちゃんを待って、並んで歩き出す。 と、手袋をしてない手を暖かく何かが包んだ。見ればゆーちゃんが手を繋いでくれてる。 お返しにぎゅっと握り返す。2人とも背が小さいのをたまに嘆くけど、こういう時は逆にありがたかったりする。恋人には見えないけど仲のいい姉妹には見える訳で、人目をはばかる事無くいちゃつけるからね……まぁ限度はあるけどさ。 「えへへ。こうしてお姉ちゃんと一緒に帰るのって久し振りだね」 「そういやそうだね。ここしばらく用事があったからね~。まぁそれも終わったし、これからはまた一緒に帰れるからさ」 「うんっ! それにここ何日かみなみちゃん達も用事があるって言って、なかなか一緒に帰れなくて寂しかったんだ……」 と、手を握るだけじゃなく腕にぎゅっとしがみ付いてくるゆーちゃんを優しく撫でてあげる。 ゆーちゃんの誕生日パーティの準備とはいえ、やっぱり寂しい思いさせちゃったなぁとちょっと罪悪感が沸いてくる。 「よぉし、じゃあ帰る前に寄り道して行こうか!」 色々話しながらあちこち見て歩いて、喫茶店に入ってちょっと休憩&時間調整。 私はミルクティー、ゆーちゃんにはホットココアを注文してメールを確認。あと1時間くらいで準備が完了するらしい。移動の時間も考えると30分くらいいればいいかな? 「ふ~。やっぱお店の中はあったかいね~。ゆーちゃん、疲れてない?」 「うん、これくらいは平気だよ。それほど歩き回った訳でもないし」 「そろそろお父さんがケーキとか買ってるはずだから、これ飲んだら帰ろっか」 「そうだね。でもお手伝いしなくていいの、お姉ちゃん?」 「いーのいーの、今日はゆーちゃんが主役なんだから。まぁ本当は内緒で準備しようとも思ったんだけどね。 変に内緒にしておいても、お父さんかゆい姉さんがうっかりばらしちゃうかも知れないし。あとは私の時みたいに内緒にしすぎて空振りになるのが嫌だったんじゃないかな?」 「あははは……あの時は本当に寂しかったんだからね。おじさんもゆいお姉ちゃんも……」 「むぅ、だからちゃんと謝ったじゃん。用事がある時はちゃんと連絡するようにしてるし」 「そういえばそうだよね。じゃあ今日はお言葉に甘えちゃうね」 そう、パーティをやる事自体はゆーちゃんに言ってある。ただし『みんなでやる』ことは知らせてない訳で。みんなの用事がこの準備だと知ったら……どんな風に驚いてくれるかな? 「そだそだ。ちょっとかがみに電話掛けるから、鍵開けといてくれるかな?」 「はーい、じゃあちょっと待ってて」 「あ、かがみ? うん、もうちょっとで家に着くんだけどさ。例の件はOKだよね? うん、うん。おーありがとー。んじゃまたねー」 横で聞いてる分には何気ない電話だけど、これはかがみ達に到着を告げる合図。 家に着くとゆーちゃんが鍵を開けてドアを開けて…… 「ただい……」パンパン!パパパーーーン!!「ひゃぁっ!?」 「ハッピーバースデー、ゆたかちゃん!」「おめでとう、小早川さん」「おめでとう、ゆたか」「Happy Birthday,ユタカ!」 「え、え? あれ? えっと、これ?」 突然のお祝いの言葉に目を白黒させるゆーちゃん。そこにはチアで一緒になったみんなとお父さんにゆい姉さん。手に手にクラッカーを持って笑顔で待っててくれた。 んっふっふっふ、驚いてる驚いてる……って、どっかの中年刑事みたいな笑いになっちゃったよ。 ようやく落ち着いてきたゆーちゃんを後ろから抱きしめて、 「ゆーちゃんの事驚かそうと思ってね、みんなで準備してたんだよ。ごめんね、寂しい思いさせちゃって。それと、ハッピーバースデーゆーちゃん♪」 そう伝えてからゆーちゃんのほっぺにちゅっとキスしてあげる。ポンッと音がするんじゃないかな?って感じで耳までまっかになっちゃうゆーちゃんを 「Oh! コナタ、ダイタンネ!」 「あーもう。いくらみんな知ってるからって少しは人目を気にしろっての。見てるこっちが恥ずかしいわ」 「いいなぁ、ゆーちゃん。好きな人からのキスなんて最高のプレゼントだね!」 なんてみんなでひとしきりからかう。本当に可愛いね。 「ほらみんな、そんなところじゃ寒いだろう。早く中に入りなさい」 お父さんに促されて、みんなで家に入る。その間ゆーちゃんはみんなのおもちゃ状態だ。 私とゆーちゃんが着替えて部屋に入ると、パーティの準備はすっかり完了して主役の到着を待つだけだった。 「お待たせ、みんな。でわでわ……さぁ始めるザマスよ!」 「またそれか! まともに始めなさいっての、ったく」 私の音頭に呆れながらローソクに火を灯すかがみ。みんなにジュースを渡していくつかさ。みゆきさんやみなみちゃんが取り皿を配り……そんな光景を眺めながら本当にいい友達を持ったなー、なんてしみじみ思いながら明かりを落として、 「では改めて。16歳の誕生日おめでとー、ゆーちゃん!」 「「「「「「「「「「おめでとう、ゆたかちゃん!」」」」」」」」」」 あ、笑顔のまま泣いちゃってる……そんなに喜んでくれると、計画立てたこっちも本当に嬉しいよ。 「ひっく……ありが、とう。みんな。ん……すごく、うれしい、です」 「ほらほら、嬉し泣きもいいけどやっぱり笑顔の方がいいよ」 そう言って涙を拭いて優しく頭を撫でてあげると、ようやく落ち着いたみたい。 「私の為にこんな素敵なパーティを準備してくれて、本当にありがとうございます!」 元気にそう言うと、ローソクを吹き消すゆーちゃん。それと同時にみんなで恒例の歌を歌い出す。 「……ハッピーバースデートゥーユー♪」パチパチパチ…… 拍手とともに歌い終え、明かりを点けると 「さぁて、今日は騒ぐよー! 無礼講だ~~!!」 「「「「「「「「「「「おー!!!」」」」」」」」」」」 さぁ楽しいパーティの始まりだ!! つかさと峰岸さんのケーキや料理、パティと私の歌&パフォーマンス、etc、etc……挙げたらきりがないほど騒いだらプレゼントの時間だ。 かがみとつかさから可愛いワンピース、みゆきさんとみなみちゃんは童話集、みさきちと峰岸さんはリボンとイヤリング。 ひよりんからは……同人誌?じゃなくゆーちゃんを中心にしたマンガみたい。パティはコスプレ衣装……どっかで見た光景だよ。 お父さんとゆい姉さんはスケッチブックとクレヨン、色鉛筆。 みんなゆーちゃんの好みとか私に聞きに来てたからね。みんな色々考えてたみたいで、どれもゆーちゃんを喜ばせていた。 最後は私から……ゆーちゃんの左手を取ると、そっと薬指に嵌めてあげる。 青いトルコ石のシルバーリング。ここ数日、市民会館でやっていた銀細工教室で作ったものだ。 「これ作るんで市民会館通ってたら、なかなかゆーちゃんと一緒に帰れなくてね。ちょっとぶきっちょだけど……」 「へぇ。あんたにしては頑張った……って、おい! その指!」「Wow! コナタ、愛の告白デスネ!」「やるな、ちびっ子!」 あーやっぱこうなるよね。私達の仲はみんな知ってるからいいやとか思ったんだけど。やっぱりちょっと恥ずかしい。 ふと繋いだままのゆーちゃんの手が震えてるのに気づいてゆーちゃんを見ると、俯いたままじっとしてるのが目に入る。 「あれ、どったの? ゆーちゃ……んっ?! んん……」 どうしたのか聞こうとした口が塞がれた。ゆーちゃんの唇で…… 「わわっ、ゆたかちゃん?!」 「あらあら、大胆ですね」 「ゆたか、みんな見てる……」 「スケブスケブ……って自重しろ私!」 みんなが騒いでるのも耳に入らないのかキスしたままぎゅーっと抱きしめられ、 「ぷはっ。ちょ、ゆー……っん、んぅ…あむ」 一旦離れたかと思ったらまたキスされた。今度は舌まで絡めるディープなやつ。さすがにみんな声も出ないみたい。いくら二人のこと知ってても、ゆーちゃんがここまで大胆になるとは思わないよね。 時間にして数分。やっと解放された私はぼんやりとゆーちゃんを見つめるくらいしか出来なくて。当のゆーちゃんは、 「お姉ちゃん、ありがとう……世界中で一番愛してる!」 と笑顔と共に元気よく宣言してくれました。 「いやぁ……ゆたかがこんな積極的になるとは、お姉さん本当にビックリだよ……」 「姉妹の愛の告白……くーー、これは萌えるな!」 最初に立ち直ったのは保護者ズ。しかしビックリで済ませたり、なんかサイテーなセリフを言ったり……この2人はある意味凄いと思う。 続いて起こったのは拍手の嵐と祝福の言葉。 「そのままWeddingBell鳴らしちゃいマスカ!」 「2人とも素敵……私もお兄さんといつか……」 「も、もう。2人とも、そういうのは私達が帰ってからにしなさいよね……」 嬉しそうに指輪を撫でるゆーちゃんと、多分顔を真っ赤にしてる私。いつもと立場が逆になっちゃったね、なんて思いながらも、幸せそうなゆーちゃんを見てるとたまにはいいかな?と思う。 特大イベントも起きて最高に盛り上がったけど、お祭り騒ぎも終わりは来る訳で。 「それじゃあ電車の時間もあるし、そろそろお開きにしようか」 「そうだねー。楽しい時間ってあっという間に過ぎちゃうよね」 「いやぁ、今日はホントにいいものを見せてもらったッスよ!」 「あぅ……もう言わないでよぅ、田村さん!」 「でも、本当に幸せそうだよ。ゆたか」 「まぁまぁ、あまり私の嫁をからかわないでおくれよ」 「よ、嫁って……お姉ちゃん!」 「ソウソウ、オ邪魔虫は退散するのデス」 「そうですね。馬に蹴られる訳にもいきませんしね」 なんて言いながら、みんなは帰っていった。 「みんな、今日は本当にアリガトね!」 「ありがとうございました! 今日の事は一生の思い出です!」 最後にそう声を掛けて、後ろ姿が見えなくなるまでゆーちゃんと2人で見送った。 「いやぁ……騒いだ騒いだ。お父さんもゆい姉さんもありがとね」 「なんのなんの。可愛い家族の為ならいつでも何回でもかまわないぞ!」 「そーだよー。可愛い妹達のお祝いだもん。喜んでやるさー」 「おじさん、ゆいお姉ちゃん。今日は本当にありがとうございました!」 「はっはっは。気にしなくていいよ、ゆーちゃん。おじさんも楽しかったしね」 「さって、あたしもそろそろ帰らないとね。おねーさんは明日もお仕事なのだ~」 「それなら俺が送っていくよ。今日は酒も飲んでないしね」 「いいんですか? じゃあお言葉に甘えます、おじさん」 「それじゃ車出すから少し待ってて。あ、そうだ。片付けは明日でいいから、2人とも風呂入って休んでいいぞ」 「えっ、いいの?」 「ああ、流石に疲れただろ。残り物も帰ってから俺が片付けておくから」 「じゃあお願いするね、お父さん。ゆーちゃん、いこっ」 「えっと……ありがとうございます、おじさん」 「さてと。じゃあ行こうか、ゆいちゃん」 ゆい姉さんを乗せたお父さんの車を送り出してから、ゆーちゃんに先にお風呂に入るよう勧めた。 お父さんはああ言ったけど、全部任せっ放しはさすがに気が引ける。かと言ってゆーちゃんの前じゃ出来ないからね。 よっぽど疲れてたのか、ゆーちゃんが素直にお風呂に入るのを見届けると空いたお皿を片付け始める。料理が残ってるのは小皿に移して、ジュースのペットボトルは冷蔵庫。 一段落するとゆーちゃんが出てきたので入れ替わりで今度は私の番。 ゆっくり体をほぐしながらお湯に浸かると、あったかくてつい寝ちゃいそうになる。さすがに自宅の風呂場で溺死はしたくないので、眠気を堪えてお風呂から出るとちょうどお父さんが帰ってきた。 「なんだ、片付けやっちゃったのか。本当にゆっくりしてよかったのに」 「いやいや、全部は終わってないって。さすがに飾りなんかは大変だからね」 「しっかし、娘がもう1人本当に出来るとはなぁ。ゆいちゃんじゃないが、お父さんビックリだ。はっはっは」 「ちょっ、お父さん?」 「前にも言ったがお父さんは応援するぞ。それに友達もお祝いしてくれるみたいだしな? お前達は幸せものだなぁ」 「ん……そうだね。でもさすがに結婚は出来ないよね」 「確かにな。でも書類だけが繋がりって訳じゃないだろ。2人が末永く一緒にいられるなら、そんな紙切れに意味はないさ」 「お父さん、なんかかっこいい事言ってるね。」 「そうだろう? お父さんはかっこいいんだぞ。やっと理解したか、娘よ!」 「……そうやって調子に乗らなければもっとかっこいいのにね」 「うぉっほん。ま、まぁ今日はご苦労さん。ゆっくり休めよ。お父さんももう休むからな。多分ぐっすり寝るからちょっとの騒ぎじゃ起きないと思うぞ」 「は?な、何言ってるのかな?」 「年甲斐もなくはしゃいじゃったからなぁ。まぁこなた達も夜更かしするなよ?」 「しないってば! もぅっ。おやすみ、お父さん!」 ごめんなさい、もうちょっと起きてます。 あの口調は多分お父さんは気づいてる。私のやろうとしてる事に。変な所で勘がいいから。 一旦部屋に戻って、ちょっと準備をしてからゆーちゃんの部屋に向かう。 「ゆーちゃん、起きてるかな?」 「お姉ちゃん?うん、起きてるよ。どうぞ~」 部屋に入るとゆーちゃんはベッドにちょこんと座って指輪を眺めてたみたい。 「どうしたの、お姉ちゃ、ん? その格好は??」 まぁ不思議がるのも無理はないよね。今の私の格好見れば……今私はテルテル坊主みたいにシーツをまとってるんだから。 「ゆーちゃんにもう一つプレゼントがあってね」 「え? 私これだけで十分すぎるよ?」 そう言って指輪にそっと指を這わせるゆーちゃん。 「まぁまぁ、こっちはおまけみたいなものだからさ。受け取ってくれるかな?」 「お姉ちゃんがくれるものなら喜んで受け取るけど……」 可愛らしく首を傾げてこちらを見るゆーちゃんにあと一歩のところまで近づいて。 「じゃん! プレゼントはワ・タ・シ♪」 まとっていたシーツを落とすと……一糸纏わぬ、じゃなく素肌にリボンを巻きつけた体が露になる。 これぞ裸リボン! 微妙なところだけリボンで隠す、このせくしーな姿を見よ! 「いやぁ、エロゲとかでこう言うの見て一度やってみたかったんだよね~~。どうかな?」 と、ゆーちゃんを見ると私をじっと見たまま固まってる。って、あれぇ?はずしちゃったかな?なんて思ってるとゆっくりゆーちゃんが腕を伸ばして私の腕に触れる。 そのまま掴まれるとゆーちゃんらしくない力強さでベッドに引き寄せられ、ゆーちゃんに組み敷かれる形になった。 「あ、あれ? ゆーちゃん。けっこう力あるんだねぇ?」 「お姉ちゃんがプレゼントなんだよね?」 笑顔のゆーちゃんが静かな声で聞いてくる。あの……ゆーちゃん、目が笑ってないです。 「そーだけど。いつもと雰囲気が違うよ、ゆーちゃ、ん……んむ、ふぁっ。んん……」 最後まで言えませんでした。パーティの時以上に激しいキスのおかげで…… あははは。変なスイッチが入っちゃったみたいですね、ゆーちゃんてば。 「えっとー……や、優しくしてね?」 「うん。無理♪」 「ちょっ! ゆー、んっ。んーー!」 「ぷぁ……ふふっ、いっつもお姉ちゃんがしてくれる事してあげるね」 おとーさん。ちょっとの騒ぎじゃなくなるかも知れません。 起こしちゃったらゴメンナサイ。 翌日。 私は朝から動けませんでした。 そんな私を、体が弱いはずのゆーちゃんが甲斐甲斐しく世話してくれましたよ。 今日が休みで本当によかった…… コメントフォーム 名前 コメント \(^O^)/ -- 名無しさん (2008-01-04 14 51 48) なんてこった!!ゆーちゃんが可愛すぐる!!こなたも!! -- 名無しさん (2007-12-26 23 16 58)