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計4度に渡って転生したこのシリーズの主人公的存在。 各人物ごとにある程度のキャラ特性が決まっているようだが、性格・学力・イベント・試合での活躍など、各世代間で個人差が見られる。 多くは入学と同時にレギュラーポジションが与えられる。 天狗ちゃんのみ1度転生が飛ばされている。 うんこちゃん よっちゃん わっちゃん 天狗ちゃん 布団ちゃん 蛟(か)
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唯「ねえ~、帰りにMAXバーガー寄ってこーよ」 律「いいねぇー」澪「部活もないしな」 唯「ね、和ちゃんも来るでしょ!? 生徒会ないもんねっ!」 和「あそこ、ムギがバイト始めたんだっけ?」 唯「うん! ムギちゃん、一足先にバイト行ったから、みんなで見に行こうよ!」 …♪ ……♪ ………♪ ~~MAXバーガー~~ 唯「ムギちゃんもういるかな~」 澪「あ、いたぞ」 ーー紬「いらっしゃいませ~♪」 律「ムーギっ」 和「ムギ」 紬「あっ……! うふふ……」 唯「頑張ってますなムギちゃん!」 律「ふぉっふぉっふぉwwwその調子で働きたまえよww」 紬「はあい♪」 澪「おいおい、他の人の迷惑になるだろ……」 和「早いとこ注文しましょ。腹減ってきたわ」 《みんなの注文》 平沢《期間限定MAXバーガー。ポテトM。コーラM。三角チョコパイ》 真鍋《ビッグマックバーガー。ポテトL。ウーロン茶M。チキンマックナゲット10個》 田井中《ダブルチーズバーガー。ポテトM。マックシェイクM》 秋山《チキンフィレオバーガー。ウーロン茶M》 …♪ ……♪ ………♪ ~~もぐもぐ時間!~~ 律(うめ~) 澪(たまーに食べるとおいしいんだよなぁ……)ムグムグ 唯「これ食べたかったんだぁ」ハグハグ 和「ソレ、美味しそうね」 唯「和ちゃんも頼めばよかったのにぃ」 和「唯からもらうからいいわ」 唯「んッ……も~仕方ないなあ……はいっ」 和「悪いわね」 澪(わっ、わっ、かじったトコロを……! 二人ともそういうの気にしないんだな……大胆だなぁ……!)チラチラ 和「」アー がぶ 唯「……」 和「ウン」ポリポリ 唯「……」 唯「……」 唯「和、ちゃん……」 和「あ?」 ……… 紬「ありがとうございましたー♪」 ーー「ンギィィィィーーーーッ!!!!」 紬「!?」 ……… 澪「ゆ、ゆ、唯落ち着けっ!」 律「どーしたんだよ!?」 唯「だって! だってぇ! 和ちゃんがバーガーのピクルスだけ抜き取ったんだよォ!!??」 和「別にいいじゃない。ちょっとはみ出てて取りやすかったし、パンやお肉だと悪いし」 唯「パンとお肉が食べたかったんじゃないの!?!? ほんと信じらんないよ和ちゃん!」 澪(こんなに怒ってる唯初めて見た……) 律(和は全然こたえてねーな……) 和「うるさいわねえ、じゃあ私のナゲットあげるわよ」 唯「わあ~♪ ナゲット挟んで食べよっ♪ …って冗談じゃないよ!?」バァン 律澪(ノリツッコミ……) 唯「ピクルスとナゲットじゃ全然違うよ!!! 和ちゃんはなんにも分かってないよ!!!」 和「なにがよ?」 唯「ハンバーガーのピクルスは陰の功労者なんだよ!? 立役者なんだよ!? 縁の下の力持ちなんだよォォォーーーっ!!!??」 和「あんたの中だけでしょ?」 唯「ちっがァァう全世界的に!!!」 和「というか、ピクルスぐらいで騒ぐんじゃないわよ」 唯「クク~ッ!!!」 いえーい!名無しだよん! :2021/11/28(日) 03 58 49 ID kvXk0dK.0 和「ふう、まったく」ガタ 澪「和?」(お手洗いかな?) 和「ちょっと食べ足りないから追加注文してくるわ」 律「は、はぁ……」チラッ 唯「………………」ギラギラ 律(唯の瞳に確固たる意志の炎が灯っている……気がする) ………… ………… 和「お待たせ」 澪「んええっ!? バーガー2個も!?」 和「ええ、期間限定MAXバーガー。さっき食べそびれたからね」ガサガサ 唯「……」キラン 律(唯の目が光った……!) 澪(やり返す気か……!?) 唯「和ちゃ~ん。ちょっと一口食べさs 和「ーー」ガッガッ!!!! 唯「!?」 律澪(MAXバーガーが一瞬にして消えた!?) 唯「」 和「なるほど美味しいわね。ピクルスがきいてるわ。ピクルスが」ケフ 唯「むぐぅ~~~っ!!!」ブルブル 和「唯? 何か言った?」ガサガサ 律(そしてすぐさま2個目に手をつけるか……) 唯「……和ちゃんっ! そのバーガー一口食べさせてよ!! さっきあげたんだからいいでしょ!?」 和「いいわよ」ガサガサ 和「はい」 唯「あっ!?」 律(フィレオフィッシュバーガー!!!) 澪(ピクルスが入ってないバーガーだ!) 律(ピクルス的存在も見当たらねー!) 和「フッ」 唯「う、う、うぅ~~~っ……」グスッ 和「 ア ハ ハ ハ ハ ハ ハ ハ ハ ハ ! ! ! 」 …! ……! 律「怒りのあまり熱を出したとなると、流石にかわいそーだな……」 澪「唯の家、お見舞い行くか……」 ………! …………! 唯の部屋 唯「もう、MAXバーガーなんか食べないもん……」むすっ 律「それはおかしくない?」 澪「唯……」 ーー「お姉ちゃ~ん、和ちゃんも来たよ~」 唯「!」 ーーガチャ 和「唯いる?」 律澪「和……」 唯「和ちゃん……」 和「唯」 唯「……ふんだ」プイッ 和「こないだは悪かったわね。これ、お詫びよ」ガサ 唯「えっ?」 律澪「!!」 唯「和ちゃん……!」 律「ははっ……! 唯、開けてみたら?」 澪「良かったな……唯」 唯「うんっ♪」ガサガサ ーー焼き海苔 唯「やっぱり和ちゃんはおかしいよッッッ!!!」 ~~おわり~~ 戻る
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amazonで探す @楽天で #信子とおばあちゃん を探す! 帯08NHK 1969.04.07~1970.03.30 37.8% wikipedia 前 おはなはん 次 おしん Hulu NETFLIX dTV PrimeVide U-NEXT TVer Paravi GYAO youtube検索 / Pandora検索 / dailymotion検索 / bilibili検索 1 1969/04/07 37.8% 2 1969/04/14 3 1969/04/21 4 1969/04/28 5 1969/05/05 6 1969/05/12 7 1969/05/19 8 1969/05/26 9 1969/06/02 10 1969/06/09 11 1969/06/16 12 1969/06/23 13 1969/06/30 14 1969/07/07 15 1969/07/14 16 1969/07/21 17 1969/07/28 18 1969/08/04 19 1969/08/11 20 1969/08/18 21 1969/08/25 22 1969/09/01 23 1969/09/08 24 1969/09/15 25 1969/09/22 26 1969/09/29 27 1969/10/06 28 1969/10/13 29 1969/10/20 30 1969/10/27 31 1969/11/03 32 1969/11/10 33 1969/11/17 34 1969/11/24 35 1969/12/01 36 1969/12/08 37 1969/12/15 38 1969/12/22 39 1969/12/29 40 1970/01/05 41 1970/01/12 42 1970/01/19 43 1970/01/26 44 1970/02/02 45 1970/02/09 46 1970/02/16 47 1970/02/23 48 1970/03/02 49 1970/03/09 50 1970/03/16 51 1970/03/23 52 1970/03/30
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247 名前:ゲーム好き名無しさん[sage] 投稿日:2012/08/28(火) 03 46 14.23 ID 88vcSp7W0 プチ報告 GM(俺)「(OPシーンにて、ハンドアウトにも書いてある状況)PC1のお祖母ちゃんが訪ねてきた。重要な用事だそうだ」 PL1「罠かもしれないので出ない」 GM(俺)「なんの!?PC1のお祖母ちゃん罠を仕掛けてくるようなキャラなの?」 PL1「いや、悪い奴の。だから出ないで警戒する」 (そういうネタかと無理に鍵を開けてお祖母ちゃんを登場させる) PL1「……」 GM(俺)「(無茶振りだったかな…)」 PL1「こいつは(システムでの敵)?戦います」 GM(俺)「PC1は一般人だったよね? そんな発想しないんじゃない?あとぶっちゃけると罠とかじゃありませんお祖母ちゃんです」 (本人の希望で設定した出生の秘密を告げるロール後、両親の仇と戦うようにと宿命っぽい事を告げ刀を渡す、ハンドアウトにも書いてある) PL1「……」 GM「どした?おばあちゃんはPC1の返事を待ってる」 PL1「なんて喋ればいい?」 GM「や、なんでもいいと思うけど…」 PL1(以下二十分悩み続ける) 一事が万事そんな感じだった、疲れた 248 名前:ゲーム好き名無しさん[sage] 投稿日:2012/08/28(火) 03 57 18.71 ID cE8+4VYX0 247 乙。PLさんとは初卓合わせかい? そー言う(オープニングから罠かもしれないから受けない)のを避けるためのハンドアウトなんだけどなぁw 249 名前:ゲーム好き名無しさん[sage] 投稿日:2012/08/28(火) 03 59 35.80 ID Pz+jnhhvO ハンドアウト理解できてないみたいだし、最初につまずいたときにプレイ中断してハンドアウトを確認してもらって、質問も受け付けたりしたらよかったんじゃね? すれ違ってるときにプレイ続けても悪化しかしないよね 困は困で報告者を吟遊と勘違いして、脳内当て辛かったとか思ってるかもな 250 名前:ゲーム好き名無しさん[sage] 投稿日:2012/08/28(火) 04 10 13.38 ID 88vcSp7W0 初卓合わせ。後輩だから16ヶ月はTRPGしてるはずなんだけどな。 OPからいきなりハメるような展開をやった話は過去に聞いてないしそういうのが好みのGMもうちにはいない ハンドアウト見せて、今この展開やってるからね、って言ったらはい、って返事はあるんだ でもなんだかいまいち反応が鈍いっていうか、書いてないけど敵ってこともありますよね、とか言う 名もなき同級生まで含めNPC全員に発動してたからなんか妙なリプレイでも読んだのか…… 251 名前:ゲーム好き名無しさん[sage] 投稿日:2012/08/28(火) 04 12 51.90 ID lJNwzc0J0 厨二病かガチの精神疾患のどっちかじゃね? 253 名前:ゲーム好き名無しさん[sage] 投稿日:2012/08/28(火) 04 22 19.09 ID chRjkp940 ひたすら戦うだけのシナリオしかやったことない・・・ってわけでもなさそうだな 254 名前:ゲーム好き名無しさん[sage] 投稿日:2012/08/28(火) 04 37 12.14 ID cE8+4VYX0 「無駄に警戒発動」か。 他のGMさんに、参加したときの様子を聞いてみてもいいかもね。 (PC1ポジションが苦手で?)台詞が思いつかずに固まるのはまだほほえましいが、 ハンドアウトへのノリがイマイチ悪いのは原因が特定しにくそうだ。 261 名前:ゲーム好き名無しさん[sage] 投稿日:2012/08/28(火) 09 06 11.58 ID 88vcSp7W0 255 うわあああああ、乙…… 詳しく聞きたい。 普段はPC5とかで大人しくしてるらしい。 他のGMは基本PC番号うしろを割り振るって言ってたのはこういうことだったのか、みたいな 他のPLはOPシーン終わったぐらいから冗談っぽくPL1にこういう台詞とか…とか ○○って美味しくね?みたいな発言して積極的に手伝ってくれた PC1が無駄に警戒を始めるとうっかりはちべえ的にNPCに接触してくれたりベテランキャラで突っ込んでくれたりしたし いなかったらまだシナリオは終わってないに違いないと思う ありがたいことです。 スレ337
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ときちゃんマン 土木関係で働いてるは日収2500円 最近は下請けばっかりの作業 ルーシー ときちゃんの嫁 過食症で体重がやばい 最近は某大盛食堂に行ってる 食べた後は吐かないらしい にゅう ルーシーの妹 居候だが 家の掃除をしてくれる PDを持ってる 蒼星石 ときちゃんの元嫁 愛想つかされて逃げた アルコール依存症 ナナ ときちゃんをルーシーから 寝取り・・・・ルーシーにしばかれる 美代巡査部長(猫) 物語の進行役
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聖杯戦争が始まったというのに、街は至って何も変わらないままだった。 町中に設置された小さな時計台は、午前十時前後を指している。 すばるは、まだ中学校にあがったばかりの子どもだ。 これが平日ならこの時間に彷徨いているのは立派な補導対象になるのだろうが、幸運にも今日は休日。 いつものように窮屈な時間を過ごす必要もない。 それ以上に、学校にも通っていない身で居候先に甘んじ続けるというのはどうにも申し訳ない思いが先行するのだ。 せっかくの好意ではあったが、極力出かけられる日は少しでも永く外に居るようにすばるは努めていた。 「ぽかぽか陽気だね、アーチャーさん」 「そうね」 もちろん、周囲には常に霊体化したアーチャーを連れている。 彼女を振り回してしまうことに申し訳なさは感じたが、すばるの戦闘能力はお世辞にも高いとは言い難いものだ。 そもそも、ドライブシャフトは戦闘の道具ではない。 エンジンのかけらを効率よく収集するためのものであって、故にサーヴァント相手には、精々逃げる為程度にしか使えないだろう。それに、何よりすばる自身がこの力を、戦いの為に使いたいと思えないのだ。 これをくれた宇宙人も、それを望まないだろう。……だから、すばるはアーチャーの力に甘えることにした。 聖杯はいらない。けれど、聖杯戦争から生きて帰還することは、彼女にとってとても大切なことなのだ。 ――みなとくん。 声に出さずに呟けば、瞼の裏に"彼"の穏やかな微笑みがよみがえる。 すばるが何か迷って、泣きそうになっている時、扉の向こうに現れる不思議な温室。 そして、その向こうでいつでも彼は待っていてくれた。 ――待ってて。 気持ちの理由は、まだわからない。 ただ、彼が消えてなくなってしまうことだけは嫌だった。 聖杯戦争の間中、悪夢でその光景を見て枕を濡らしたのも決して一度や二度じゃない。 こうしている間にも、彼はまた遠くへ行ってしまうのではないか。 そう思うだけで胸が締め付けられる。 アーチャーという味方がいなければ、この辛さに耐えられる自信はなかった。 最初の内は、人目につかない日陰や公園でぼうっと時間を潰していたすばる。 そんな彼女に、折角なのだから鎌倉の街をその目で見、歩いてみてはどうかと進言したのは他ならぬアーチャーだった。 言ってしまえばただの散歩だが、これがなかなかどうして良い気分転換になる。 見慣れない街を、海岸線を、人混みを。 目的もなく歩いているだけで、孤独な日々のストレスが消えるとまでは行かずとも、希釈はされていった。 そんなすばるの今日の目的は、言わずと知れた鎌倉名物。 高徳院の大仏を実際に見てみることだった。 寺院や仏像の趣はまだ分からないすばるだが、いざ実際に見てみなければ良し悪しも分からない。 幸い居候先からもそう遠くはないので、すばるは、のんびりと陽気溢れる休日の道を歩いていた。 「……? ねえアーチャーさん、あれ、なんだろ」 ふと。 すばるは、視界の片隅に見えたものに疑問符を浮かべて足を止める。 市役所の北西方向に、遠目からでも手入れが行き届いていないのが分かる、謎の建物があった。 大きさは結構あるものの、あの様子ではまさか実際に使われてはおるまい。 示された建物へ視線を向け、アーチャーは「うーん」と唸っていたが、結論は程なく出たようだった。 「多分、学校――廃校、じゃないかしら。 結構あるのよ、使われなくなっても放って置かれてる建物って。 壊すにもお金がかかるから、何かきっかけがあるまでは見て見ぬ振り……ってとこだと思うわ」 「へえ……肝試しなんかに使われてそうだね、なんとなく」 「ふふ、すばるちゃんらしいわね」 実際には、それよりも不良の溜まり場として使われる方が多そうだが、敢えて口には出さなかった。 すばるの歳相応な可愛らしい発想に、水を差すのも憚られたからだ。 なんというのだろう。 もしも妹が居たのなら、こんな気分なのかもしれない――アーチャー・東郷はそう思う。 「……あれ」 そんなアーチャーの胸中を余所に、すばるは再び首を傾げ、件の廃校を指差す。 ただし今度は建物全体ではなくある一点――その屋上にあたるだろうスペースを示して。 「あそこ、誰かいない?」 誰かいる? こんな朝から? 不可解なものを感じながら視線を上へ這わせていき、屋上を見やると。 ……確かに、誰かいるように見える。 流石に性別や年頃までは窺えないが、よく見るとシルエットは動いていることから、見間違いではないだろう。 間違いなく人だ。 ――ただ奇妙なのは、シルエットは一つしか見えないにも関わらず……心なしか、どこかはしゃいでいるようにその姿が見えることだろうか。……そうまで考えて、アーチャーの脳裏にある可能性が浮かび上がる。 「……アーチャーさん?」 「確証はまだないけれど――」 廃校に白昼堂々侵入し、一人ではしゃぐ何者か。 普通ならただの奇行で済まされる話だが、此処は生憎と普通の環境ではない。聖杯戦争の行われている街だ。 幽霊や異常者の類と考えるよりも、あそこを拠点として活動する、未知のマスターが居ると考えた方が理に適っている。 ――どうするか。アーチャーは唇を噛み、思案する。 だが、思案していることをすばるに悟らせてしまったのは、彼女の失敗だった。 すばるは幼いが、馬鹿ではない。 聖杯戦争のこともアーチャーから聞いた範疇で理解しており、故にその反応から、彼女が考えていることをある程度察するくらいのことは造作もなかった。 「もしかして……」 「……ええ。聖杯戦争の参加者かもしれない」 「……! だったら、行ってみようよアーチャーさん!」 敵の居所が予期せぬ場面で判明したのは言うまでもなく幸運だ。 しかし、戦闘能力の面で弱小に部類されるこの身で、果たして他のサーヴァントと渡り合えるだろうか。 サポートの期待できないすばるを連れた上でならば尚更のこと。 ……それも含めて思案していたアーチャーだったが、当のすばるは意外にも前向きだった。 「きっと、私達だけの力じゃ抜け道を探すのは難しいと思うんだ。 もしもあそこにいるのが他のマスターさんだったら、もしかすると何か力を借りられるかも」 すばるの意見を聞くなり、アーチャーは僅かに表情を曇らせた。 彼女が言っているのは、絵に描いたような理想論そのものだ。 当然、その通りに上手く事が運ぶ可能性も存在しよう。 だが同等かそれ以上に、彼女の期待を裏切る結末が待っている可能性も存在する。 聖杯戦争については理解していても、やはり根が善良すぎるというべきか。 その素晴らしい優しさと純粋さは、いつか深い傷になるのではないか――そんな不安をアーチャーは禁じ得ない。 歪んでなどいない、歳相応で実に素晴らしい精神構造。 けれどそれは、必ずしも良い方向に作用するわけではないのだ。特に、ことこのような事態に際しては。 「……そうね」 しかしながら、彼女はすばるの提案へ首肯で応じた。 うんうんと頷く己がマスターの姿に、少しばかりの罪悪感が湧いてくる。 アーチャーは決して、彼女の言い分に賛同したわけではなかった。 (でも、敵の性質によっては付け入る隙があるかもしれない。 同盟を結べれば確かに御の字。ただし、もしもそれが成らなかった場合。 もしくは、敵が私やすばるちゃんに刃を向ける場合は――) あくまでも“見極める”ためだ。 無用、有害なサーヴァントならば、その時は早々に手を打つ。 幸い、自分に備わっている力は弓兵でありながら、その実暗殺者寄りのもの。 たとえ相手が格上であろうとも、初撃に限ればジャイアントキリングの可能性は十二分に存在する。 聖杯戦争を生き抜くための仲間と出会えるかもしれない。 そんな想いに胸を膨らませるマスターの傍らで、道を踏み外した勇者が、一人それを裏切る算段を企てていた。 ◆ 「待っててね! 今お菓子持ってくるから~!!」 ――しゅばばばーっ、と。 そんな擬音が似つかわしい足取りで、廃校の主である少女はすばる、そしてアーチャーの真横を駆け抜けていった。 「…………」 「…………」 唖然。 二人の心境を要約するには、その一言で事足りた。 結論から言えば、廃校の人影は予想通り、聖杯戦争のマスターだった。 校内へ侵入し、屋上を目指している二人の前へ、件の彼女は何ら警戒することもなく現れたのだ。 屋上から学校へ近付いてくる人影を見ていたのか、ぱたぱた、実に落ち着かない様子で。 警戒していないどころか、彼女はすばる達を歓迎すらしているようであった。 肩透かしを食らう形になった二人を“部室”なる場所へと案内すると、彼女は客人用のお菓子を取りに再び消えていった。 本当に、嵐のように忙しない少女だった。 それこそ、すばる以上に聖杯戦争の参加者としては“らしくない”部類に入るだろう人物。 やがて戻ってきた彼女の手には、どこかで聞いたことのあるような名前のお菓子が幾つか抱えられていた。 それをボロボロのテーブルに並べると、遠慮しなくていいんだよ! と胸を張る。 その姿は愛らしく、また緊張感とはまったく無縁のものだった。 だが。 そんな状況にありながら、アーチャーはおろか、すばるでさえ。 心を落ち着けて、この“安全なマスター”との交流に臨むことが出来ずにいる。 ――丈槍由紀。“ゆき”って呼んでね。 そう、少女は名乗った。 それから、彼女は始める。 この学校で一緒に暮らしているという、“学園生活部”の面々の紹介を。 すばるには、最初、何を言っているのか分からなかった。 アーチャーもまた同じだった。 場合によっては即断で切り捨てようと考えていた筈の彼女をして、呆気に取られた。 何故なら、楽しそうに友達を紹介し、その友達と言葉を交わす彼女の周りには――誰も、居などしなかったのだから。 パントマイムを続ける少女。 閉ざした自己領域で酔う彼女の元に、今や仲間は居ない。 ただ、増えた幻があるだけだ。それだけが、彼女のすべてを満たしている。 それでも。彼女がそう信じている限り、紛れもなく彼女の中ではそうなのだ。 星空を舞う少女と、勇者の弓兵へ――夢見る少女は、優しく微笑みかけた。 【C-2/廃校・学園生活部部室/1日目 午前】 【アーチャー(東郷美森)@結城友奈は勇者である】 [状態] 健康 [装備] なし [道具] スマートフォン@結城友奈は勇者である [所持金] すばるへ一存。 [思考・状況] 基本行動方針: 聖杯狙い。ただし、すばるだけは元の世界へ送り届ける。 1: ゆきへの対処を考える。切り捨てるか、それとも――。 2: すばるへの僅かな罪悪感。 【すばる@放課後のプレアデス】 [令呪] 三画 [状態] 健康、戸惑い [装備] 手提げ鞄 [道具] 特筆すべきものはなし [所持金] 子どものお小遣い程度。 [思考・状況] 基本行動方針: 聖杯戦争から脱出し、みんなと“彼”のところへ帰る 1: えっ――。 【丈槍由紀@がっこうぐらし!】 [令呪] 三画 [状態] 健康、ご機嫌 [装備] お菓子(んまい棒など) [道具] なし [所持金] なし [思考・状況] 基本行動方針: わたしたちは、ここにいます。 1: すばるちゃんにアーチャーさんかあ。いいお友達になれそう! 2: アサシンさんにも後で紹介したいな…… BACK NEXT 003 貪りし凶獣 投下順 005 ヒュプノスの祝福 時系列順 BACK 登場キャラ NEXT 000 封神演義 すばる 011 少女たちの砦 アーチャー(東郷美森) 丈槍由紀
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前へ それからも私と栞菜は、千聖とえりかちゃんの動向にひそかに注目していた。 2人・・・特にえりかちゃんにはこれといって千聖への態度に変化は見られない。普段どおり、近くにいればちょっかいを出したりお喋りしたり。 「ねえねえ、あれってどうなんだろう。終わった2人って感じしないんだけどなあ。」 「うーん・・・そうだねえ」 レッスンの休憩中。私達の視線の先では、舞美ちゃんとえりかちゃんと千聖が楽しそうに何か話している。 舞美ちゃんがふざけて千聖に飛びつこうとすると、えりかちゃんは運動オンチらしくもない動きで千聖の腕を引いて抱き寄せた。 「ちょっと見た今の!?」 「うん、何か・・・」 えりかちゃんの胸に顔を押し付けられてる千聖は、少し困った顔をして、ほっぺたを赤くしていた。 まだえりかさんを好き。千聖はそう言ってた。もしその気持ちを知っていてああいうことをしているなら、それはとても残酷なことのように思えた。 体を離してからも、千聖はえりかちゃんの方ばかりを見ている。千聖がえりかちゃんといる一瞬一瞬を本当に尊く思っている気持ちが伝わってくるようで、何だか私まで胸が切ない。 「ラジオの時にでも、えりかちゃんに聞いてみようかな・・・。」 この秋のラジオ番組の改編に伴って、キューティーパーティーが終わった後、新たに違う局でキュートの番組が始まった。メインパーソナリティは私とえりかちゃん。 意外な組み合わせすぎて、最初の打ち合わせの時はお互いに照れ笑いが止まらなかったけれど、実際に収録を始めると、なかなかまったりして楽しい空気を作り出すことができた。 えりかちゃんは結構、相手のテンションに合わせて話をしてくれる。私といる時は大体一緒にのんびりしてるから、そういう空気の時に、千聖の話は持って行きづらかった。だけど、そろそろ切り出してもいい頃なのかもしれない。 でも、その前に・・・ 「愛理?どうしたの黙り込んじゃって。」 「ん、ちょっと」 私はぴょこんと立ち上がって、えりかちゃんたちのところへ歩いていった。 「千聖借りていきまっす!」 「え、あ、あら?愛理?どうしたの?」 「おーどうぞどうぞ!」 私は楽屋の外に千聖を連れ出した。誰もいないことを確認すると、不思議そうに私を見つめる千聖に小さい声で切り出した。 「ねえねえ千聖、いきなりで悪いんだけど・・・近いうちに、千聖のお家にお泊りに行きたいな。」 「え・・・えっ!そっ、な、え、ええ?」 慌てるとフガフガしちゃうのは相変わらずみたいだ。口をぱくぱくさせる顔が可愛らしい。 「ダメ?」 千聖は首を横に振る。 「そんな、ダメだなんて。でも・・・愛理のおうちみたいに広くはないし、家族が多いから騒がしいかもしれないわ。」 「別に、そんなこと。私ね、もっと千聖といっぱい喋る時間が欲しいんだ。私の家でももちろんいいんだけど、何か千聖の家って面白そうなんだもん。コンサートの時とかも、仲良し家族って感じで目立ってるし。」 「愛理・・・、わかったわ。お母様に聞いてみる。何だかドキドキしてしまうわ。キュートのメンバーがお泊りに来るのは初めてなの。」 お買い物デートの時は結局終日2人きりではいられなかったし、今度こそ千聖を独占してみたい。 それで学校や仕事のこと、えりかちゃんのこととかをいっぱい話して、もっと心が近づいたらいいな、なんて思った。 もっと千聖のことを知りたい。もっと私を頼ってほしい。 こういう気持ちを“いとおしい”というのかな。 「楽しみにしてるね」 「ええ、私も。」 私達はちびっこみたいに指きりげんまんをして、またレッスン室に戻った。 「遅いぞ中2コンビ!時間厳守でしょー!」 なっきぃに叱られて肩をすくめながら、私達はチロッと舌を出して微笑み合った。 次へ TOP
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元スレURL かのん「可可ちゃんとぽかぽか冬じかん」 概要 あったかぐーたらクーカー 関連作 前作:かのん「可可ちゃんと冬の始まり」 次作:かのん「可可ちゃんとみんなの賑やかクリスマス」 タグ ^澁谷かのん ^唐可可 ^澁谷ありあ ^ほのぼの ^かのくぅ 名前 コメント
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◆名称:ナン子 ◆生年月日:ヒミツ? ◆血液型:B型 ◆身長:167cm ◆スリーサイズ:あててみて? ◆靴のサイズ:24 ◆趣味:ヨガ、めいそう ◆住みたい場所:高円寺 【ナン子公式プロフィール②好きなもの編】 ◆好きな言葉:ナマステ ◆好きな食べ物:ラーメン、ごはん、ハウスバーモントカレー ◆好きな異性のタイプ:アーミル・カーン様、速水もこみち様
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「みぃたん、そんなに落ち込まないでよ。そういうみぃたんのお気楽なところとか、天然に救われることだっていっぱいあるんだから、ね?」 なっきぃが必死でフォローしてくれたけれど、何だか褒められてるのかけなされてるのかわからない。 もうちょっと人の変化に気づけるようにならないと・・・ さすがに反省しながらレッスン室に戻ると、もうすっかりお通夜ムードになってしまっていた。 愛理と舞ちゃんはキュートの中では泣かない側の二人だ。 こういう時なっきぃみたいに感情を爆発させない分、複雑な思いを自分の中に溜め込んでしまうんだろう。 「・・・あ、舞美ちゃん。今日はとりあえず解散でいいって。もうえりかちゃんと栞菜は1階に下りたよ。明日はお休みだから、今後の予定についてはマネージャーさんから改めて連絡があるって。」 ちっさーの荷物をまとめながら、愛理が丁寧に報告してくれた。 「そか、じゃあ私ちょっとマネージャーのとこ行ってくるから、4人で先に帰ってて。千聖のこと、お願いしていいかな。」 険しい顔の舞ちゃんが、無言でうなずいた。 まるで自分以外の全てからちっさーを遠ざけるかのように、ちっさーの顔を自分の胸に押し付けている。 舞ちゃん、怖い。 大丈夫だよね?愛理となっきぃもいるし。 その後私はマネージャーに今回の出来事について聞かれ(と言っても本当に何にも知らないんだけど)、リーダーなんだから周りを見てやれと注意を受け、ついでにちっさーのあのキャラはどうにかできないのかとまで言われた。 私は年長者だしリーダーだから、いろいろ指摘を受けるのはしょうがないんだけど、 ちっさーのことまで言われるのはどうしても納得がいかなかった。 「あれはちっさーのせいじゃないんです!」 「わざとああいうキャラにしてるんじゃありません!」 言い返すことなんてめったにない私が声を張ったから、マネージャーは目をパチクリさせてびっくりしていた(私も自分でびっくりした)。 マネージャーも機嫌が良くない日だったのかもしれない。ちっさーの状況はわかってるはずなのに、わざわざこのタイミングで言ってくるなんて。 もちろん口論にはならなかったけれど、なんとも気まずい感じで部屋をあとにした。 人に大きい声出すなんて、あんまり気持ちのいいものじゃない。 「はい、ドンマーイ・・・・へぇそうかーい・・・ハァ」 元気が出るかと思って呟いてみたけれど、逆にむなしくなってしまった。 こんな日はさっさと帰るに限る。 ストレス解消に一人ファッションショーでもやろうかな。 愛犬たちと夜のお散歩に行くのもいいかもしれない。 なるべく楽しいことを考えながら荷物を取りにロッカールームのドアを開けると、暗い部屋の隅っこに人影が。 「うわっ!!」 あわてて電気をつける。 体育座りでうつむいていたのは、舞ちゃんたちと帰ったはずのちっさーだった。 小柄でショートカットの風貌は、一瞬座敷わらしかなんかの妖怪に見えた。 「な・・・なんだ、ちっさーか。どうしたの?みんなは?」 ちっさーは無言で首を振る。 「ちっさー?」 顔を覗き込んでも、ちっさーは何にも言ってくれない。 困ったな。 私はあんまり勘のいいほうじゃないから、こういう場合、無言の相手から何かを察してあげるというのができない。 「とりあえず、出ようか。」 ちっちゃい子を抱っこするみたいによっこいしょとちっさーを持ち上げた瞬間、かばんに入れっぱなしのケータイが鳴った。 「あ、ごめんちょっと待って。」 愛理からメールが届いていた。 【千聖が「どうしても舞美ちゃんを待ちたい、来るまで一人にしてほしい」と言うので、私たち3人は玄関の前まで移動しました。このまま舞美ちゃんと千聖が来るの待ったほうがいいかな?返事まってます。 舞ちゃんが怖いよー!】 戻る TOP 次へ コメントルーム 今日 - 昨日 - 合計 -