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駄菓子屋のおばあちゃん【だがしやのおばあちゃん】 『3』の登場人物の一人で、もえぎの高校(の前身となる高等女学校?)の卒業生。 牧原優紀子のストーリーイベントに深く関わる。 主人公が事前に散策で駄菓子屋を見つけても見つけていなくても、彼女に誘われて行く事になるがエスパーの如く主人公の心の感想を見抜いて、どっちの選択肢を選んでも辛く当たってくる。 当初は主人公に対してつんけんしているが、それでも牧原と一緒に通い続けるうちに態度が軟化してくる。 女学生の頃に好きだった人が出征する事になり、その人を伝説の坂に呼び出すものの告白する事が出来ず、その好きだった人はその後戦死してしまう。 そのこともあってか、牧原の事を常に応援している。 なお、声を演じている声優は不明(エキストラ4人のうちの誰かか?) 関連項目 ときめきメモリアル3 「牧原 優紀子」の攻略 ストーリーイベント
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前へ 千聖もう寝てるんじゃないの、とか 今会ってもしょうがないよ、とか そんな口を挟む間もなく、私は舞美ちゃんのお兄さんが運転するワンボックスカーに詰め込まれた。 仲間を思う舞美の気持ちがどうとか、絆がどうとか、舞美ちゃんがそのまま男になった感じの男の人が喋っている。 時刻は午前3時。まさか千聖の家まで3時間もかからないだろう。本気なのか、この人達は。 「私ね、やっとわかったんだ。」 私のことは着替えさせたくせに、自分はネグリジェのままの舞美ちゃんが語りだした。 「舞が今のちっさーを受け入れられないなら、それはもう仕方ないと思ってた。 仕事の時にちゃんとやってくれるならっいいかって。でもそれは違うよね。 舞ももう現実と向き合っていかないといけなかったんだ。」 やだ。何言ってるのお姉ちゃん。だって、舞は。 「私やえりが最初に気づいておくべきだった。舞がどれだけしっかりしてたって、まだたったの13歳なのに。 何もかも自分で判断させるなんておかしかった。舞がもし良くない態度でちっさーに接したら、その場で注意するべきだったんだよ。なっきーはちゃんとそうしてたのに、リーダーの私は」 「待って、舞美ちゃん。何で今そんなこというの?っていうか、今私たち何しに行くの?」 「何しにって。」 舞美ちゃんは相変わらず無表情のまま顔を近づけてきた。 「今までのこと、謝りに行くんだよ。」 「・・・・・なんで。やだよ。別に私は悪くない。」 「だって、舞泣いてたじゃない。千聖に会いたい、謝りたいって。」 ああ、それは違うんだよお姉ちゃん。あの千聖に謝りたいんじゃなくて、前の千聖にだよ。 「ちっさーは優しいし、人の思いやりがわかる子だから大丈夫だよ。私もついていってあげるから。 このままじゃ舞のためにも、ちっさーのためにもならない。そうだよ、うんそうだ。」 舞美ちゃんは完全に舞美ワールドに入ってしまって、私の声なんか聞こえてないみたいだ。何だか悲しくなってきた。 「降ろして。私があの千聖に謝ることなんて何もない。舞美ちゃんには関係ないじゃん。それにあれはなっきーが」 「舞。じゃあ何でちっさーは泣いてたの?あんなに雨ふってたのに、何で一人で帰るなんて言ったの?なっきーが全部悪いとでも言うの?」 舞美ちゃんの声はあくまで冷静だったけれど、私を見据えたまま一歩も引かない。 年上だけど、リーダーだけど、どこかで私は舞美ちゃんをなめていたのかもしれない。 でも今の射抜くような視線は、言い逃れや責任の押し付けなんて許さないような迫力がある。 「このままじゃだめなんだよ、舞。」 「降りる、降ろして。舞歩いて帰る。」 「バカなこと言わないの。できるわけないでしょ。舞、逃げないの。」 「もう、やだ何で・・・舞だって、いろいろ考えてるのに。みんなでそうやって舞を責めるんだ。」 もう悔し紛れの逆ギレしかできない。 車はどんどん加速していく。 こんな気持ちのままあの千聖に会って、何をしろっていうんだろう。 「みんな舞よりも、あの千聖を取るんだね。なっきーも、舞美ちゃんも、もう舞の味方じゃないんだ。どうでもよくなっちゃったんだ。」 「それは違うよ。みんな心配してるんだよ、舞とちっさーのこと。どうでもいい人のために、ここまでするわけないじゃないか。」 少しだけ、舞美ちゃんの表情が緩んだ。 「舞、辛いかもしれないけど聞いて。ちっさーはもうずっと今のままかもしれない。治るかもしれないし、そんなことは誰にもわからないよね? だから、舞も意地張ってないで今のちっさーを受け止めてあげてほしいんだ。」 ・・・ああ。どうしよう。もうこの件で人前で泣くのは終わりにしたかったのに。私の目の前はまた霞んできた。 「わ、わかってるもん。」 「うん。」 「あの千聖が、前と同じで舞のこと思いやってくれてることも、見ていてくれてることもわかってる。 千聖が、私にひどいことされても、私の前で泣かないようにしてたのも知ってるよ。 でも舞には前の千聖じゃなきゃだめなの。どうしても会いたいんだよ。あきらめられないの。」 「そっか、うん、わかった、ごめん。ごめんね舞。急すぎたよね。」 舞美ちゃんのぬくもりが体を包む。抱きしめられると、どうしようもなく胸が切なくなって涙が止まらなくなる。 “お兄ちゃんごめん、やっぱり行かない戻って” “ちょ、おま” どうやら引き返してくれるらしい。私の背中をさすりながら、舞美ちゃんも少し鼻を啜っていた。 「ごめんね、私暴走して。どうしても今じゃなきゃって思っちゃって。アホなリーダーでごめん。」 「ううん、ありがとう。・・・舞、昨日のことだけはちゃんとあの千聖に謝るから。 明後日レッスンあるでしょ?できたら明日、相談に乗ってほしいな。」 「うん、うん。わかった。明日起きてから、ゆっくり話そう。そうだね、ゆっくりでいいんだ。」 ありがとう、お姉ちゃん。 まだキュートは私の居場所でいいんだね。優しい腕の中で、ゆっくりと目を閉じた。 次へ TOP
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はーちゃん+が趣味でyoutubeに投稿してる動画の個人倉庫です。 動画閲覧の管理及び利便性を図るためのまとめサイトも兼ねてます。 下から上に行くにつれて新しい作品になります。 2023 2023 2023 2022 公開日 ジャンル 内容 https //www.youtube.com/watch?v=GGw1SRq-ah0 t=2s 2022/11/29 ゲーム動画 デンキマツリH ずっとEXCITE https //www.youtube.com/watch?v=YackdJEdojk list=PLQeroR3kF2D39ZVvEJb-q1TZ1kDSHGexD 2022/11/29 ゲーム動画 アラビアンクリスタルH ずっとEXCITE 2023 2022 公開日 ジャンル 内容 目次へ
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エリュー年齢 他キャラ年齢 できごと 18歳 トロン兄23〜25歳 兄登場 19歳 亜乃亜の夫29歳 亜乃亜結婚 20歳 トロン兄25〜27歳 惑星グラディウスに生還 同年 亜乃亜20歳 亜乃亜、第一子妊娠 21歳 亜乃亜21歳、亜乃亜の夫31歳 亜乃亜、第一子出産 同年 ティタ20歳、トロン兄26〜28歳 トロン兄、ティタと結婚 同年 マドカ18歳、ジオール22歳、エモン23〜25歳 マドカ、惑星グラディウス来訪 24歳 空羽弟21歳、トロン兄29〜31歳 エリュー、空羽弟と結婚 同年 マドカ21歳、温井さん22歳、おばちゃん35歳 マドカ、技術開発部隊よりスカウトされる 25歳 マドカ22歳、温井さん23歳、おばちゃん36歳、亜乃亜の夫35歳 マドカ、技術開発部隊に配属 同年 亜乃亜と長男・武揚、秘密時空組織Gに殺害される 26歳 亜乃亜の夫36歳、おばちゃん37歳 亜乃亜の夫、入隊 同年 マドカ23歳 マドカ、斑鳩中佐と同性婚 27歳 マドカ24歳、おばちゃん38歳、亜乃亜の夫37歳 斑鳩中佐、第一子たまき出産、マドカとの実子とする 同年 ティタ25歳、トロン兄32〜34歳 ティタの新しいDバ「セブンスパイダース」誕生 同年 ジオール28歳、エモン29〜31歳 ジオールとエモンの長男・泰くんが内弁慶 同年 おばちゃん38歳、亜乃亜の夫36歳、マドカ24歳 亜乃亜の夫、斑鳩家に転がり込む 28歳 ジオール29歳、エモン30〜32歳 トゥイー家に第二子・第三子と双子の女児誕生 同年 おばちゃん39歳、亜乃亜の夫38歳、マドカ25歳、たまき1歳 斑鳩家に第二子・あずさ誕生 29歳 亜乃亜の夫39歳、おばちゃん40歳、マドカ26歳 亜乃亜の夫、おばちゃんを許す 同年 マドカとおばちゃん、婚姻関係を解消 同年 マドカ26歳 マドカ、惑星メルの女王に即位 同年 おばちゃん40歳、亜乃亜の夫39歳 亜乃亜の夫に殺処分の決定がくだる 同年 おばちゃん、大佐に昇進 同年 亜乃亜の夫、おばちゃんの直属の部下に配属される 30歳 亜乃亜の夫40歳、おばちゃん41歳、トロン兄35〜37歳、空羽弟27歳 亜乃亜の夫、空羽弟と共に冬コミ出展 同年 おばちゃん、少将に昇進 同年 斑鳩家に第三子、長男・るうま誕生 31歳 おばちゃん42歳、亜乃亜の夫41歳、たまき4歳、あずさ3歳、るうま1歳 斑鳩家新築 同年 エスメラルダ32歳 斑鳩家に第四子、ぶち子誕生 同年 おばちゃん、中将に昇進 同年 温井さん29歳 おばちゃん、亜乃亜の夫のプロポーズを断る 同年 おばちゃん、亜乃亜の夫監視の任務を一時解任される 32歳 亜乃亜の夫42歳、おばちゃん43歳、マドカ29歳 おばちゃん、大将に昇進する 32歳 皇帝ラーズ殺害、グラディウス帝国の滅亡 同年 トロン兄37〜39歳 亜乃亜の夫の襲名決定 同年 亜乃亜の夫42歳、おばちゃん43歳 おばちゃん、皇帝ラーズより新しい宮殿「田島晴」城を遺産として譲られるも、国に寄贈する 同年 空羽弟29歳 空羽弟、新規隊員募集ポスター用画像コンペティションに優勝、副賞として士官学校への入学を許される 33歳 亜乃亜の夫43歳、おばちゃん44歳 おばちゃんに殺処分の決定が下される 同年 たまき6歳、あずさ5歳、るうま3歳、ぶち子3歳 おばちゃん、亜乃亜の夫を過去に帰す 同年 亜乃亜の夫、過去をいじって帰還する 同年 エスメラルダ34歳、亜乃亜33歳 それにより現在が変わる。エスメラルダと亜乃亜が夫婦に 同年 亜乃亜の夫、「亜乃亜の夫」ではなくなる 同年 落合けんいち二等兵(亜乃亜の夫)、おばちゃんと結託する。 35〜36歳 亜乃亜の夫45〜46歳ぐらい、おばちゃん46〜47歳ぐらい 亜乃亜の夫、重度の糖尿病で死亡
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前へ それから千聖は、私を連れて順番にみんなのところをまわった。 「千聖ぉ~」 「さっきは、心配してくださったのにごめんなさいね、早貴さん。茉麻さんと友理奈さんも。」 駆け寄って来たダチョウ倶楽部…じゃなくてネプチューン…じゃなくてくまぁず+なっきぃに、深々とお辞儀をする千聖。 「いいよそんなの。お帰り、二人とも。キュフフ」 なっきぃはいつもどおり、明るい声で笑ってくれた。 「また友理奈さんって言ってるー。ウチも千聖さんて呼ぼうかな。」 「まあ、嬉しいわ。」 不思議ちゃん同士の、新しい友情が芽生えたみたいだった。 妙にポワポワした会話に、なっきぃたちと目を合わせて笑ってしまった。 「…千聖。」 茉麻が千聖の肩を抱く。 「キャラ変わって大変なこともあると思うけど、まぁはいつでも千聖のこと抱き締めてあげるから。一人で抱え込んだらダメだよ。」 「茉麻さん…」 千聖を慈しむように見つめるその顔は本当のお母さんみたいに優しくてたくましかった。 「わたしはベリキューみんなの茉麻ママなんだからね。聞いてる?舞ちゃんにも言ってるんだよ!」 「「は、はい!」」 思わず千聖と声を合わせて返事をすると、茉麻は満足そうに笑った。 「あっ、そうだ千聖…さん、何かね、お嬢様の手助けができるような説明書とかないかな?」 「説明書?」 「ウチなんかそういうのあると安心するからさあ、何でもいいの。千聖の手引書とか、千聖マニュアルとか…あれ、ウチなんか変なこと言ったかな?おーい…」 熊井ちゃんは、超能力でもあるのか。 岡井千聖マニュアルを持ってコピー機へ走るくまぁずを見送って、次はソファでくつろいでる三人のところへ向かった。 「あー!やっと来た!おー嬢様ー!」 「きゃん!」 よっぽど待ちくたびれていたのか、千奈美は千聖の腕を掴むと、自分の横に据え置いた。 「千聖ぉーみずくさいなあ。ちぃに相談すれば一発で全部解決したのに。これからはもっと頼ってよね。ベリーズで千聖が頼れる相手は桃だけじゃないもんにー!」 「ちょっとそうやってまた変なこと吹き込んでさー!いい、千聖?徳さんはアテにならないんだから。やっぱり千聖のお姉ちゃんはわ・た・し!」 「ウザッ・・・今日からはウチがお姉ちゃんだよ千聖!」 「ももだよ!」 「ウチだってば!」 「あ・・・あのぉ~お二人ともぉ~・・・」 桃ちゃんと千奈美は千聖を両側からひっぱり合う。 こないだ国語の授業で習った、大岡裁きというやつを思い出した。 でもこの二人じゃ、千聖が二つに分裂するまでひっぱり合いそう・・・ そんなことを考えていると、 「舞。」 舞美ちゃんが私の横に腰を下ろした。 「心配かけてごめんね、お姉ちゃん。」 「何言ってんの。舞は戻ってきてくれたじゃないか。がんばったね、本当に。舞はキュートの・・・・私の誇りだよ。」 私の頭を力強い手がクシャッと撫でる。 舞美ちゃんは、いつも私を見守ってくれた。 私が千聖を傷つけてしまった時も、 独りよがりな思いでみんなとぶつかった時も、 舞美ちゃんは私を見捨てないでくれた。 「お姉ちゃん。」 「まだ、そう呼んでくれるの?私、舞にも千聖にも何もしてあげられなかったのに。」 「そんなこと言わないでよ、お姉ちゃん。私たちが仲直りできたのは、舞美ちゃんたちのおかげなんだからね。」 「あーっ舞舞美がイチャイチャしてる!」 ちぃにからかわれて、私たちはパッと体を離した。 「まあまあ、私たちのことは気にしないで!さあ、ちさまいは次行ってきな!」 照れた全力リーダーが、桃ちゃんとちぃから千聖をもぎとって、私の方へぶん投げた。 「ちょっとー!まだしゃべってたのにぃ!」 桃ちゃんたちのぶーたれる声を背に、私たちは次の目的地に向かった。 次へ TOP
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おま指でデビュー(2007年11月)した配信者。 声もしゃべり方も南海キャンディーズの山里亮太に激似の為山ちゃんと名前がついた。 通称駄目な方の山ちゃん。 異様なテンションの高さで人気を集めたが、ゲームがだれると雑談ネトラジ配信になるためおま指からは嫌われる傾向がある。 現在はXbox実況やホラーゲーム実況にいる模様。 最近はWEBカメラも使って配信している。その際馬の被り物をしているため馬と呼ばれることも。
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「おねえちゃんさ、誕生日何が欲しい?」 「えぇ?」 オフの日曜日、私は舞とお買い物デートを楽しんでいた。舞のお気に入りの安くて可愛いアクセサリーショップで、おそろいのネックレスを買おうかなんて話しているときに、唐突にそう切り出された。 「事前に聞いちゃうの?それ。」 「だってぇ。」 舞は目の前でプラプラ揺れてる、ものすごい色使いのドレスを着たどでかいクマちゃんのストラップを指差した。 「例えばさ、舞が誕生日にこれあげたらどう思う?」 うーん。 ケータイのストラップとしてはかなり大きすぎる気もするけれど、もしかしたら私のキラキラデコ電にはしっくりくるかもしれない。 せっかくもらうんだったら、そのストラップに合わせてケータイをカスタムしなおしてもいい。 「嬉しいよ。」 少し考えて私が答えると、なぜか舞は難しい顔になってしまった。 「じゃあ、これだったら?」 次に舞が手に取ったのは、き●んしゃトーマスのトートバッグ。全面プリントされたトーマスが、笑ってない目で微笑しながら私を見つめる。 「えー!びっくりするけど、やっぱり嬉しいと思うよ。エコバッグに使わせてもらうかも。」 「うんこ型ボールペン。」 「もらったら使うよ。友達にウケそうだし!」 「赤ちゃん向けのおもちゃ。ガラガラとか」 「部屋で1人で遊ぶかも。」 「・・・そう、そうなんだよねお姉ちゃんは。」 「な、何?」 舞は大きな目をくるっと私のほうへ向けた。多分これは、ちょっと真面目な話をしたいってサイン。 「お姉ちゃんて、何あげても喜んでくれるでしょ。気を使ってとかじゃなくて、本当に嬉しく思ってくれる。」 「そうかな?うーん・・・そうかも。確かに、プレゼントをもらうってこと自体がもう嬉しいって思うかな。」 「それってさ、逆に選びづらいんだよね。だって、舞はお姉ちゃんのものすっっっごく喜んだ顔が見たいのに、せっかくの誕生日もリアクションが一緒じゃ味気ないよ。」 うっ。 そういえば、何日か前にも同じようなことを千奈美に言われた気がする。「舞美はさ、喜びの沸点低すぎだよ!」って。 私はあんまり物事に対して不満を持ったり激怒したり、逆にテンション上がりすぎておかしくなっちゃうみたいなことがない。 ちっさー・なっきぃとメイドさんで遊んだときはかなり盛り上がったけれど、そういう時だって、例えば前のちっさーみたく「うひゃひゃひゃひゃひゃ!」ってMAX状態にはならない。 「私が欲しいものかぁ・・・何だろうな・・・」 「あ、待って。やっぱりいいや。」 真剣に考え出したところで、舞がストップ!のジェスチャーで私を止めた。 「そうだよね、考えてみたらこういうの本人に聞いたって仕方ないよね。ごめん。舞、お姉ちゃんにめっちゃ喜んでもらえるように頑張るから!」 「そ、そう?私も舞へのプレゼント考えておくね」 そんな感じで一旦会話は終わったのだけれど、私は舞からの指摘に、内心動揺していた。 私って、何が嬉しいんだろう・・・?こんなにいろんなことを簡単に嬉しがるのは、変なのかな?心から喜んでないってことになるのかな? 普段あんまり物事を深く考えない分、一度気になるとそのことばっかり考えてしまう。 そんなわけで、私は少々自分の喜怒哀楽の“喜”と“楽”が、よくわからなくなってしまったのだった。 次の日、雑誌の取材の休憩中に楽屋でくつろいでいると、なっきぃとちっさーがニコニコしながらやってきた。 「はい、みぃたん!このお菓子ね、今コンビニで売ってたんだ!みぃたん好きそうだったから、2人で買ってきたケロ♪」 「あんまり甘くないみたいなので、舞美さんのお口にも合うと思うわ。よかったら、召し上がってください」 「わ・・・わぁ~!!!おいしそー!!ありがとうー!!!」 うわうわ、何このリアクション!自分でもどうかと思うぐらい、私はわざとらしい大声で、2人にお礼を行っていた。 「あ・・・嬉しくない?ごめん、無理させちゃった?」 みるみるうちに、なっきぃの顔がしょんぼりしてしまった。 「舞美さん?」 「あっ違う違うの!ごめんねなっきぃ!本当に、これおいしそう。ありがとう!」 慌ててフォローしようとしたけれど、うまい言葉が見つからない上に余計わざとらしい感じになってしまった。肩を落としたなっきぃは、そのままちっさーと歩いていってしまった。 「はぁ~・・・」 浮かない気持ちのまま、私は仕事を終えて電車に乗り込んだ。 いつも一緒に帰る舞は、今日は家族で出かけるらしい。ちょっと寂しい気持ちのまま、ドア付近の手すりにもたれて景色を眺める。 「舞美さん。」 「うわっ!」 しばらくボーッとしていると、突然背後から名前を呼ばれた。 「びっくりしたあ、ちっさーかぁ!一緒の電車乗ってたんだ。最初から一緒に帰ればよかったね。」 「あ・・・えと、お元気がないようだったので、千聖が話しかけてもいいものかわからなくて。あの、でも、もし私でお力になれれば、何でもお手伝いします。」 「ちっさー・・・」 ちっさーは、お姉さんモードで笑いかけてくれた。無性に甘えたくなった私は、ぎゅっとちっさーを抱きしめてみた。 「グチってもいい?」 「ええ。もちろん」 ちっさーのちっちゃい体は、あったかくて柔らかくて、ふわふわいい匂いがした。優しい声のトーンに促されるように、私は今の自分の気持ちをちっさーに打ち明けた。 「・・・そうだったんですか。それで、本当にご自分が喜んでいるのかわからなくなってしまったのですね」 「さっきはごめんね、私本当に、なっきぃとちっさーがお菓子くれて嬉しかったの。でも、変な感じになっちゃった。」 「あぁ、それはもうお気になさらないで。早貴さんも、落ち込んでいるというより、舞美さんが元気ないことを心配していらっしゃったわ。」 背の低いちっさーの声は、抱きしめているとちょうど私の胸の辺りにダイレクトに響いてくる。 声と一緒に、ちっさーの優しさもしみこんでくるようで、ちょっとだけウルッときた。 「舞美さん。私、舞美さんには今までどおり、嬉しいと思った時には思いっきり喜んでいただきたいです。 舞美さんの笑顔を見ていると、とても元気になるわ。舞さんは、きっとそんな舞美さんのもっともっと素敵な笑顔を引き出したいって思ったのではないかしら。」 「いいのかな・・・これからも単純で何でも喜ぶ私のままで」 「私は、これからも舞美さんがたくさん笑顔でいてくださったら嬉しいわ。」 ちっさーは目を三日月にして、私の顔を見上げて笑ってくれた。 「よーし、ちっさー!励ましてくれたお礼に、今からご飯行こう!」 「えっ・・・あら?でも、私、家族と・・・」 「ラーメン、おごってあげる。」 耳元で囁くと、ちっさーはお嬢様らしからぬニヤリ笑いで「・・ご馳走になります。」と返してきた。 「さ、ちっさーの最寄り駅で降りよう!前においしいって言ってたところ、連れてって!」 「ええ。ギョーザもおいしいんですよ。」 「ほんとー!?私今ギョーザ気分なの!嬉しいっ!」 ギョーザ一つで元気になれちゃう私は、悩んだところで、結局嬉しがりな性格は変えられないみたいだ。 「お誕生日、楽しみにしてくださいね。千聖も舞美さんにうーんと喜んでいただきたいわ。」 クフフと笑いながらホームへ降り立つちっさーの背中を、私は晴れやかな気持ちで追いかけた。 ―後日談― 「なっきぃ!あれ見て!山!おっきくない?」 「みぃたんはしゃぎすぎ~キュフフ」 今日は私の17回目の誕生日。 予定入れないで、絶対に開けておいて!とみんなに言われて、朝早くに呼び出された私はそのままわけもわからず電車に乗せられた。 「お誕生日、おめでとーう!」 オフの日だというのに、メンバー全員がそろっている。私の誕生日を祝うために、みんなで集まってくれたんだ。 電車の中だから声は小さめだけれど、ハッピーバースデーの歌を歌ってくれた。 「舞美には、キュート全員からこちらを差し上げます。」 かしこまったえりから、封筒が手渡される。 「・・・旅行券?」 「みんなでお金出し合って買ったんだよ。舞美、ずっとメンバーで旅行したいって言ってたでしょ?まぁ、一泊だけなんだけど、今から温泉に行くんだよ。」 「覚えててくれたんだ・・・・!」 「舞美さんのお荷物は、こちらで用意してますから。おくつろぎくださいね。」 胸の奥から熱い感情がじわじわとこみあげてくる。私は顔中くしゃくしゃにしながら笑って、「ありがとう!」と一人一人にハグしながお礼を言った。 「ねえ、舞。」 「なぁに?」 私の隣で、ちっさーのかばんから取ったお菓子をポリポリ食べてる舞に話しかける。 「舞さ、私が本当に喜ぶポイントがわからないって言ってたでしょ」 「あぁ、あれは・・ごめん、なかったことにして。そんな風に言ったらだめだって、千聖に怒られちゃった。」 チロッと舌を出して、舞は肩をすくめた。 「そうなんだ・・・。でもね、私思ったんだけど、私が一番嬉しいことって、私だけじゃなくみんなも一緒に嬉しく思ってくれることなんだと思う。家族や友達にも誕生日プレゼントもらったけど、正直、このプレゼントが一番嬉しいもん。」 舞は目をパチクリさせて「・・何かおねえちゃんらしいね。」と笑った。 「もうすぐ着くよー!準備できてる?ほらほら、みぃたんと舞ちゃんお菓子しまって!」 なっきぃの呼びかけで、私たちはいっせいに立ち上がった。 「あらあら、舞美お嬢様。お荷物をお持ちしますわよ。とかいってw」 「お足元にお気をつけて。とかいってw」 「ちょっとー、私の口癖まねすんなよー!とかいってw」 こんな素敵なメンバーに囲まれているんだから、私がいつでも嬉しそうな顔になってるのは、当たり前のことなんだよね。 「舞美ちゃん?早くおいでよー」 「はーい」 楽しい旅行になるといいな。そう思いながら、私はみんなの元へ走っていった。 TOP コメントルーム 今日 - 昨日 - 合計 -
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436 【おばあちゃんの日 15話】 [sage] 2010/08/14(土) 16 24 13 ID pmmE9cdk Be アップにまとめるといっても、入浴時にただ髪をまとめるのとではちょっと意味が違う。 慣れない髪型と言うことで、かなり悪戦苦闘しつつも、ヘアピンとネット付きの髪ゴムを使って、どうにか髪をアップにまとめる麻由美。 姿見の中には無理な若作りなどしようとせず、素直に自分の老いを受け入れた分、上品で可愛い老婦人の姿が映っていた。 「ふうん、これはこれで悪くないかも。映画とかに出てくる上品な老婦人て感じで…それにちょっとおばあちゃんにも似てるかも…孫だから当たり前か。 …でも、言葉遣い、ちょっと変かも。」 見た目も衣服も声も70ぐらいの老婆が、少女のような話し方というのはあきらかにちぐはぐで滑稽といえるかもしれない。 「う、うほん…えーと…こうしてみると今のあたしも、それほど悪くないもんだねえ。おばあちゃんになってみるのも、それはそれでいいもんだねえ。」 普段の祖母の話し方を思い出しながら呟いてみる。 「うんうん、これなら悪くないねえ。あたしも、意外とやれるもんじゃないか。」 老婆という立場を演じることに面白さを見いだし始める麻由美。 ♪♪♪♪♪… と、そこで携帯電話がなりだした。かけてきたのは麻由美のクラスメイトだ。 「…はい…!」 いつもの習慣で、何も考えずに開いた携帯を顔に押し当て、一言で発したところで、麻由美は今の自分の状態を思いだした。 今の麻由美の声は、70歳の老婆に相応しい年老いた声。 いくら電話越しとはいえ、この声の違いを気づかない人間はいないだろう。 慌てて、電話を切ろうとした時、 「え?あれ?…あ、もしかして、麻由美のおばあちゃんですか?」 友人は電話にでたのが、麻由美の祖母だと勘違いしたようだが、それはそれで無理もない。 友人本人ならともかく、その祖母の声まで正確に覚えている人間はかなりの少数派だろう。 電話に出た声がいつもの女友達のものではなく、年老いた女性のものだったら、それはその友人の祖母だと判断するのもある意味当然の流れといえた。 「え、あ、そ、そうですよ。」 つい先ほどまで老婆らしい話し方をしてみておいてよかった。 でなければ、慌てるあまり、いつもの口調で話してしまったかもしれない。 「ま、麻由美は、ちょっと…そうちょっと今手が離せないみたいでね…もうしばらくかかりそうだから、後からかけさせますね。」 友人が勘違いしてくれたことに乗っかって、どうにかこの場を乗り切ろうとする麻由美。、 「ありゃりゃ、そうでしたか。じゃあ、また後でこっちからかけ直しますね。すみませんでした。」 何の疑いも抱いた様子をみせず、友人は電話をきった。 まあ、それが当然だろう。電話の向こうの友人が、女子高生ではなく老婆になっているなど、普通は思わないのだから。
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初音ミク オリジナル ちゃんと見つめてよ 修正版 http //www.nicovideo.jp/watch/sm2047828 http //www.nicovideo.jp/watch/sm2047828 2008年01月15日 23 08 10 投稿 Vocaloid2のオリジナル曲 使用Vocaloidは初音ミク 一つ前のページにもどる
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437 【おばあちゃんの日 16話】 [sage] 2010/08/14(土) 16 51 20 ID pmmE9cdk Be 「ふう、危なかった…」 閉じた携帯を机の上に置きながら、麻由美は誰に聞かせるとでもなく呟いた。 もっとも落ち着いて考えてみれば、こちらが迂闊なことを話さなければ、たまたま麻由美の祖母が電話にでたと思うのが当然の流れだろう。 「でも、あたしも意外とやるじゃん。すっかりおばあちゃんだと思いこんでいたし…まあ、テレビ電話じゃなくて音声だけだから尚更だけど。 だけど気を付けないとまた同じポカやっちゃうかも。今日は休日だから、いつどこから電話がくるか分からないし。」 携帯の電源を切ってしまおうかとも考えたが、万が一連絡がつかないというのも問題なので、マナーモードにした上で、引き出しの中にしまうことにした。 これなら、電話にでるとしても引き出しから出すというワンクッションが入るから、その間に、自分が老婆になっていることを思い出せるだろう。 「さて、特にやることもないからテレビでもみようかな。」 部屋にもテレビはあるが、他の誰にも気兼ねする必要がない以上、リビングの大きなテレビをみない手はない。 飲み物とスナック菓子を用意してソファに腰をおろし、テレビを見始めると、家の前に、宅配便の車が止まるのが見えた。 ややあって、 ぴんぽーん チャイムの鳴る音。当然、宅配便からだろう。 先ほどのポカもあるし、居留守を使おうかと思った麻由美だったが、ふと友人が電話で自分のことを祖母だと勘違いしたことも思いだした。 (ん、宅配便ならそこまで細かく家の人間の顔覚えているわけないし、今のあたしがでたって変だと思わないかも…) 先ほど鏡をみた時にも今の自分が祖母と似ていないこともないことに気づいている。 (折角の機会だし、色々おばあちゃんの振りをしてみるのも悪くないかも。) そう思ってしまえば後は気が軽い。 「はあい。」 話し方だけ気を付けてと自分に言い聞かせながら、インターホンに話しかける。 「どちらさまでしょうか?」 「…あ、すみません。宅配便でーす。」 「はいはい。今出ますからちょっと待ってくださいね。」 玄関に向かった麻由美は、早速カギとチェーンを外して、ドアを開ける。