約 106,068 件
https://w.atwiki.jp/tousounokeitou/pages/378.html
『聖天子暗殺!?宇都宮釣天井』-4 作者・ティアラロイド 1381 那須塩原鎮台・自衛隊駐屯地*** ここは栃木県とT県の県境近く、対幻獣・ガストレアの最前線にある防衛の本拠地である。 自衛隊及び学徒兵部隊が整列し、閲兵を受け、のち分列行進してその威容を示す。 行進する部隊より敬礼を受けた聖天子は、用意された原稿のスピーチを読み終えると、 壇上より降りて隊員たちの前に近づこうと歩み寄る。 侍従「お待ちください聖天子様、どちらへ!?」 聖天子「隊員たちと直接言葉を交わします」 侍従「それはなりません。一兵卒の軽輩などに 軽々しく御身をお近づけになられましては…」 聖天子「留め立て無用です」 侍従「ハハッ…」 聖天子は整列する青森第四中隊の前に立った。 聖天子「貴官の姓名と階級は?」 咲良「ハッ! 青森第108警護師団第4中隊々長、 石田咲良千翼長であります! この度は 聖天子様の行幸を賜り光栄です」 聖天子「青森第四中隊の活躍は私の耳にも 届いています。今後も皆さんの善戦を祈ります」 亜美「ありがとうございます!」 続いて聖天子は、第105山岳師団の前に立った。 源「聖天子様、俺はこんな口のきき方しか できねえけどよ、それでも直に話しかけても 構わないのか?」 聖天子「構いません」 源「安心しな。北関東に巣食う幻獣とガストレアは、 全部俺たちがまとめて駆逐してやるよ!」 聖天子「期待します」 隊員たちとの対談を終えた聖天子に 県知事が恐れながらと話しかける。 知事「恐れながら聖天子様に申し上げます。 わが県選出の城之内議員より、新たな造営した 宇都宮城御休息所にて、聖天子様の日頃のご労苦を お慰みしたいと申し出ております」 聖天子「…御休息所? そのようなものの 建設は必要ないと事前に通達していたはずです!」 知事「お言葉にはございますが、造営費用は全て 地元有志の篤志家が全額負担し、国費公費には 一切手をつけてはおりません」 聖天子「………」 知事「もしここで聖天子様のお成りのないまま 御休息所を取り壊すこととなりますと、かえって 費用がかさみます」 聖天子「わかりました。参りましょう…」 1382 二荒山神社*** 宇都宮市馬場町にある二荒山神社。 その歴史は古く、起源は約1,600年前。宇都宮の始祖・豊城入彦命をまつっている。 この神社が下野「一の宮」と呼ばれていたことから、宇都宮の地名がついた、との説もある。 社宝は鉄の狛犬と兜で、どちらも国の重要美術品に認定されている。 静弦太郎と霧島五郎の二人は、ここの参道で朱音と待ち合わせていた。 五郎「おそいなあ、朱音ちゃん…」 弦太郎「五郎、てめえ俺に隠れて餃子食ったな?」 五郎「あれっ、バレた…?」 弦太郎「バカッ、お前の口がニンニク臭いんだよ!」 そこへようやく朱音が姿を現した。 朱音「弦太郎さん、五郎さん、遅れてごめんなさい!」 弦太郎「遅かったじゃねえか! 今までどこ行ってたんだ!?」 五郎「どうしたのその顔は? 体中どこもかしこも痣だらけじゃない!?」 朱音「…ああ、これは、ちょっと転んじゃって…(汗。 それよりもこれが宇都宮城の御休息所の図面です!」 朱音は、懐から取り出した折り畳まれた大きな紙を広げる。 それを目にした弦太郎は愕然とした。 弦太郎「やはりな…。思ったとおりだぜ!」 五郎「おい弦の字、どういうことなんだ。 俺にも説明してくれよ」 弦太郎「図面のここのところをよく見ろ。 休息の間に釣天井の仕掛けがしてある。 間違いねえ!」 五郎「釣天井!?」 弦太郎「奴ら、これで聖天子様を ぺしゃんこに押しつぶそうって魂胆だ!」 五郎「どうするんだ弦太郎!?」 弦太郎「もう時間がねえ! 急ぐぜ五郎!!」 宇都宮城・城門前*** 宇都宮城へと急行した静弦太郎と霧島五郎は、 城門前で藤森典子と合流した。 典子「静君、霧島君、血相変えてどうしたの!?」 弦太郎「んなこたぁどうでもいい!! それよりも聖天子様はどうした!?」 典子「もうお城の中に入られたわよ」 弦太郎「しまった!!」 1383 宇都宮城・御休息所*** 宇都宮城に到着し、御休息の間へと入る聖天子。 しかし廊下を進む間に、随員の護衛隊から巧妙に 切り離されていることには誰も気づいてはいなかった。 せいあ「護衛隊はどうしました?」 係官「あちらの別室にて御休息を…」 せいあ「別室で…? いえ、一緒の方がよろしいでしょう。 すぐに呼んで来てください」 聖天子に随行していた尾上せいあ一佐が、 すぐに護衛隊も側近くまで呼び寄せるよう要請するが、 突然、御休息の間の全ての襖が厳重に締め切られる。 せいあ「これは何事です!?」 係官「恐れながら聖天子様をお慰めせんがため、 城之内議員が拙き能をご覧に入れようとの趣向にございます」 せいあ「………」 城之内輝貞といえば、民自党県連の会長でもあり、 これまでに数度も重要閣僚の座を経験してきた大物代議士である。 やがて能の面をつけ、衣装に身を包んだ城之内が現れ、 薙刀を片手に振り回しながら豪快に能を舞い始めた。 まるで今にも聖天子を薙刀で切り刻まんとする勢いである。 せいあ「おやめなさい! 城之内議員、無礼でありましょう!」 能面の男「………」 聖天子「城之内議員、金剛流ですか? なかなか上達されましたね。さあ、もうよいのです。 あの戸を開けてくれませんか?」 能面の男「いや、開けるわけにはいかん。 そのまま永劫の闇の中においで願う!」 聖天子「なんと…!」 能面の男は面を取り衣装を脱ぎ棄てる。 現れたのは頭にターバンを巻き、僧兵風ともアラビア風ともつかない 衣装を身にまとった男だった。同時に周囲の係官の男たちも 服を脱ぎ捨て同様の姿へと早変わりする。 聖天子「何者です?」 幻の月光「我が名は幻の月光! 騒いだとてもはや袋の鼠! 聖天子殿、我ら独立幻野党革命の同志一同、お命頂戴仕る!」 聖天子「なにゆえに?」 幻の月光「その胸に聞けい!」 せいあ「貴様、本物の城之内議員はどうした!?」 幻の月光「今頃、議員事務所の奥で冷たい骸になっておるわ!」 その瞬間、聖天子たちのいる区画の四方に敷居の壁が降りて来て、 聖天子たちは完全に閉じ込められた。そして天井がじわじわと落下してくる。 侍従「これはいったい!?…(*1))ガクガクブルブル」 せいあ「聖天子様、御身に危険が迫っております!」 聖天子「うろたえてはなりません!」 1384 仕掛けの外では、幻の月光たちが釣天井が床までしっかり落下する瞬間を 待ち侘びていた。釣天井落下のからくりが作動する音が静まるのを 確認し、落下した釣天井を上げて四方の戸を全て解放する。 幻の月光「これで聖天子もぺしゃんこか。哀れなものよ。 フハハハハ!!!」 企ての成功を確信して高笑いを上げる幻の月光。 しかし、部屋の中には聖天子の死体どころか、 人っ子一人の姿すらなかったのである。 幻の月光「…こ、これはどうしたことだ!?」 幻の葉月「月光、これを見ろ!」 幻の葉月が、片隅の床にいつの間にか 人一人が通れそうな大きさの穴が開けられていた。 予想外の事態に驚く幻の月光。 幻の月光「いつの間にこんな穴が!?」 ???「ハハハハハ!!!」 誰かの高笑いが周囲一面に響いた。 たじろぐ独立幻野党の群れをあざ笑うかのように颯爽と現れた、 カウボーイハットにウエスタンスタイルのあの男―― ――国家警備機構の密使、我らが静弦太郎だ! 幻の月光「おのれ静弦太郎!!」 弦太郎「久しぶりだなあ、幻の月光! 聖天子様もお供の随員たちも全員無事だ!」 幻の月光「うぬぬ~!!」 弦太郎「今一度てめえら独立幻野党こと幻兵団を まとめて地獄に送り返してやるぜ!!」 幻の月光「え~い、かかれーっ!!」 幻の月光の号令で、独立幻野党の団員たちが一斉に襲い掛かるが、 弦太郎はアイアンベルトで片っ端から薙ぎ払っていく。 幻の葉月「鋼鉄の同志、カプリゴンよ! 現れ出でるのだあ~!!」 幻の葉月はドクロ型コントローラーを空高く掲げ、 怪獣ロボットを呼び出す。 カプリゴン「ギャオオ~ッ!!」 弦太郎の指示で待機していた五郎は、 怪獣ロボットの出現を確認する。 五郎「現れやがったな! ――アイアンショック!!」 変身ポーズと掛け声を取った霧島五郎は、 水をエネルギー源とする身長45メートルの戦闘用サイボーグ、 アイアンキングへと変身するのだ! 1385 ○聖天子→駐屯地で自衛隊員や学徒兵部隊を観閲後、宇都宮城で釣天井の罠に嵌る。 ○尾上せいあ→聖天子に随行し、共に宇都宮城で釣天井の罠に嵌る。 ○石田咲良→観閲式で、聖天子と直に言葉を交わす。 ○横山亜美→観閲式で、聖天子と直に言葉を交わす。 ○源健司→観閲式で、聖天子と直に言葉を交わす。 ○静弦太郎→間一髪で聖天子を釣天井の罠から救い、独立幻野党一味と交戦。 ○霧島五郎/アイアンキング→アイアンキングに変身し、現れた怪獣ロボット・カプリゴンと交戦。 ○藤森典子→宇都宮城の城門前で、静弦太郎たちと再度合流。 ●幻の月光→聖天子暗殺に失敗し、静弦太郎と交戦。 ●幻の葉月→怪獣ロボット・カプリゴンを起動させる。 ●カプリゴン→幻の葉月に呼び出され、宇都宮市街で暴れまわる。 △千坂朱音→宇都宮城御休息所の図面を、静弦太郎たちに届ける。 【今回の新規登場】 ●マラソン怪獣カプリゴン(アイアンキング) 幻の葉月に操られる、つぶらな目をした造形をしたロボット怪獣。 ひたすら走り続け、目の前にある障害物を踏みつける。 鼻から槍のような針を出し、角にはミサイルを積んでいる。
https://w.atwiki.jp/fadv/pages/538.html
笑う山崎 笑う山崎 長編ハ-ド・サスペンス (ノン・ポシェット は 5-1) 笑う山崎 (ノン・ノベル 572) 笑う山崎 題名:笑う山崎 作者:花村萬月 発行:祥伝社 1994.3.6 初版 価格:\1,500(本体\1,456) 連作短編集……と言うけれど、 結果的には長編小説だな、 これは。最初の一作『笑う山崎』50枚のみを書いたつもりの作者が、編集さんに言われて続編を連作形式で書いて行ったらしい……とあとがきに書いてある。作者にとっては最初の一作だけで十分、あとは付け足しだって言うけれど、ぼくみたいな読者は、ストーリーのない短編はお手上げだから、連作になってよかった (^^;) しかも途中からはもう完全に続き物で、一作一作が短編だなんてとても思えないよお。その上、作者の折り紙が付いてないのだけど一作目より面白くなってしまうところが、「娯楽に堕した」のかもしれない。それならば、ぼくは娯楽に堕して欲しいのだ。 これは山崎と言う凄腕のやくざの話であり、今までのように擬似家族に甘く、敵には容赦ないバイオレンスを揮う男。常に組織に疎外感を抱きながら、組織の実質上の頂点に立つ変わり者の、やくざの話である。 バイオレンス描写はこれまでのどの作品よりもどぎつく、人によっては吐き気を催すほどであると思う。そう言うところを読んでいると作者の混じりっけなしのサディズムに嫌悪感を感じてしまうぼくなのであるが、それだけに身内への、無償のやさしさが効いて来ちゃうんである。 身内にすごくやさしく外の人間に法外に厳しく殺意を抱くような男……というのは妙にいびつな精神を思わせるのだが、そういう常に萬月が向き合って来た主人公をこの小説は、いつになく深く分析し主人公に語らせている。この辺りはストーリーとは関係なく萬月ワールド解説書みたいに読むと面白かったりする。 いびつな精神は幼児性につながり、母性への異常なほどの欲求が生死の狭間にゆがみ葛藤する……と一行で書いちゃうとこんなことなのだろうが、 そうした世界(←日本だけど)への全反発的なトーンをいつになく感じさせるのは、やくざという反世界的な組織からすべてを見ているからだと思う。 何しろ作者は一歩進んで右翼組織の資料など集めて、この先の話を構想に入れているらしいから、それなりに反世界的なものと個人の歪みが大々的に衝突する作品がいつの日にか登場してくれるのかもしれない。 こうした作品世界はぼくはまぎれもなく『凶手』に通じると思う。作品の抑制度などはヴァクスの方が遥かに上回っていると思うが、作者の根底にある書く欲求とこれを満たす素材は驚くほど似通っていると思う。作者が男であり母性への飽くなき欲求と力とを兼ね備えている場合にはこうした「底」が距離を超えて響き合ってしまうものなのかもしれない。 (1994.06.24)
https://w.atwiki.jp/hmiku/pages/21680.html
ぶるーたわー【登録タグ kk2 ふ 曲 歌愛ユキ】 作詞:kk2 作曲:kk2 編曲:kk2 唄:歌愛ユキ 曲紹介 kk2氏 の22作目。 本作が、初のユキオリジナル曲となる。 石田衣良先生の小説「ブルータワー」をイメージして曲を作ってみました。(作者コメ転載) イラストを 仮眠氏 が、動画を piro氏 が手掛ける。ギターは 107氏 が演奏。 歌詞 遠くまで来てしまったような世界 荒廃した大地にそびえ立つ夢は 人々の希望で堕ちてゆくのかな 高く高く望む声 民の声を今あざ笑って そこには夢も希望さえも無いのに だけど だけど それでもきっと 何か何かが見つかるはずさ 生きたいんだよ 胸に落とした涙 今を生きてく それだけだと分かってても まだ夢見て 描いていた幼いころの未来みたい 浮かび上がるホログラフィ 無限のメモリー 腕に秘めて 僕らを救うんだ 高く高く望む声 民の声を今あざ笑って そこには夢も希望さえも無いのに だけど だけど それでもきっと 何か何かが見つかるはずさ 生きたいんだよ 胸に落とした涙 今を生きてく それだけだと分かってても まだ夢見て 青い青い塔の向こう 僕がきっと救ってみせる 冷たい夜に君と誓った約束 ただねただね笑いたくて 君が幸せでいれるなら 僕には何も要らないって願うんだ 空を越えてく 僕にならね出来るって そう信じて コメント カッコいいしキレイな声ですね -- そら (2012-05-17 22 38 09) 珍しいユキちゃんのロック。ピアノもギターもカッコいい。PVも面白い。 -- 竜奇 (2012-05-19 07 29 38) 大好き! -- 名無しさん (2012-06-06 21 09 55) 大好きです!もっと評価されるべきです(^O^)! -- 名無しさん (2012-06-28 20 24 46) 名前 コメント
https://w.atwiki.jp/arinsu/pages/30.html
☆あざみちゃんエロ画像集です(女設定) ハヤトのエッチ! ハヤトのスケベっ!
https://w.atwiki.jp/odiobr/pages/175.html
◆ ◆ ◆ 死体が見つかりゃラッキー。 この世界では……特にハンター稼業じゃそんなもんさ。 だからアンタの兄貴はラッキーだった、そうだろ? ◆ 「オザワにミカエルにロウヒーロー…………アスラ王はまぁ、お察しってところだな」 放送で呼ばれた四人の死者、そう死者達。 彼らもまた己と同じように此処に呼ばれ、そして──再び死んだのだろうか。 「…………呆気ねぇ」 かつての敵、そしてかつての友の名を聞いてカオスヒーローが送る言葉はただそれだけ。 ただ、ほんの少しだけ煙草の煙が目に染みて、かつての友が、神の人形になる前の事を思い出し、 「本当に…………呆気ねぇもんだ」 本音を煙に巻いて、もう一度呟いた。 「まぁ、オザワに関してはもう一度俺がぶっ殺してやりたかったがな」 カオスヒーローは煙草の火を壁に押し付けながら、 同じように蘇りつつも再度相見えるの事の無かったかつての敵に皮肉を感じ、笑う。 「ああ、お嬢様と話すときには煙草を吸わないことにしてるんだ、俺は紳士だからな」 背後から感じる殺気に、鷹揚に構えるは勝者の余裕か。 むくりと立ち上がるミシカに、カオスヒーローは振り向くことすらしなかった。 「飯の時間にしようぜ、腹ァ減っちまった」 「ふざける…………」 鼻孔をくすぐる焼けた肉の匂いに、ミシカの言葉も途中で途切れた。 東京タワーの片隅、ボウと燃えるは魔法の炎。 焼かれるは支給品、原始の活力漲るホネ肉。 理性とは無関係に胃袋がそれを求めて、ミシカの腹を鳴らした。 「………………」 「毒なんざ入れてねぇから食えよ。俺の方が強いから、俺が先に食うけど」 ホネ肉を頬張りはじめたカオスヒーローを前に、ミシカは思考する。 目の前の男は私を殺せる時に殺せなかったアマちゃん。 ならば、わざわざ毒を使う必要はない、そもそも── ミシカは現状を確認する。 元々着ていた服と魔人の力、それ以外は全て目の前の男に奪われている。 体を縛られているということはないが、それはつまりお前など簡単に殺せるという自信の現れなのだろう。 事実、反射魔法がある目の前の男には己の魔法は封じられており、 近接戦闘を行うにも武器を持った向こうの方に分がある。 更に言えば、消耗した体力を補う必要がある。 そして気絶している間に放送があったのならば、その分の情報も聞いておきたい。 それに目の前の匂いには抗えない………… 「頂くわ」 「ああ」 奇妙な朝食、開始。 基本支給品のパンにホネから削ぎ落とした肉を挟む、安易なサンドイッチ。 豪快な肉の味を質素なパンの味が中和したそれには、ただ味の調和が存在していた。 口いっぱいにそれを頬張り、咀嚼し、そして飲み込む。 若干、乾いた喉を基本支給品の水で潤し、そして── 「禁止エリア30個…………?は?」 「どうにもクソッタレの神様は禁止法と短期決戦が大好きらしいな」 「ココはどうなの?」 「ありがたいことに禁止エリア入りだ。二時間後もココにいたら……何なら試してみるか?神様のご慈悲があるかもな」 「慈悲ある神は殺し合いなんて……ましてや、大破壊後の時代に人間を送り出すことはしないでしょうね」 「正論だな、俺もそう思うよ」 ミシカは聞き逃した放送内容をカオスヒーローから得ていた。 猛威を振るう禁止エリアの情報──もしも、それを聞いていなければ即死だっただろう。 禁止エリアの情報を得られたことに感謝し、そして油断したカオスヒーローを── そう、幾つかのハンデはあるとはいえ不意を打てば殺せる目の前の男を── 不意打ちで殺すのは躊躇われた。 己が力を求める者ならば真正面から打ち砕けと──心に溶け込んだアスラ王がさざめく。 そしてミシカもまた──正面から倒されたカオスヒーローを不意を打って殺す気にはなれなかった。 それでは借りを返せない、きっと殺したとしても一生の敗北感に付き纏われるのだろう。 そう確信していた。 「…………あんたは」 「ん?」 「さっきまで殺し合ってた人間とよくもまぁ、平然と話すことが出来るわね」 「強いからな、俺は」 ────クズは嫌い 己を強者と語り、先程まで命を狙っていたミシカと平然と語り合うカオスヒーロー そんな彼の姿が、名も知らぬ彼女と重なった。 弱ければ、敵とみなされることすらない。 今、敵とみなされること無く会話する己が── 己を敵とみなすことをしない目の前の男が──酷く腹立たしくなった。 「なぁ、力が欲しいか?」 だから、だからこそ、目の前のカオスヒーローの言葉に、 餓えた心を満たさんとするその言葉に、彼女は喰らいついた。 「当たり前だッ!」 だからこそ、カオスヒーローの次の言葉に、 「じゃあお前を強くしてやるよ」 「は?」 止まった。 「力が欲しいって言うなら、俺が鍛えてやるって言うんだよ」 「はぁ?」 「なんで強くなりたいか、何て事に興味はないが…………今、お前が要る」 「はぁぁぁぁぁぁぁ!?」 「アスラ王……テメー、どんだけ腑抜ける気だ?こんな殺し合いでお山の大将作って満足する気か?こんな殺し合い、ぶっ壊せよ」 ミシカの中のアスラ王が刻印染みて疼いた。 力への渇望と同時にあるは──神をも殺さんとする意志。 だが、ミシカにあるは──── 「あたしは力が欲しい、此処に私をより強くする闘争があるというのならば、 神との契約があたしに力を与えるというのならば、あたしは………………」 純粋なる力への渇望。 そう、アスラ王が己を託す程のそれ。 「悪いが、あんたに従って日和ってやる気はない」 勝機は一切無い、だが──ミシカは戦闘態勢へと移行した。 己の意志を、力への渇望を、勝機を度外視してでも見せつけなければならなかった。 もしも此処が壊されてしまったのならば、力への祈りは永遠に失われてしまうだろう。 だからこそ、彼女は守らなければならなかった──この、バトルロワイアルを。 「従うな、俺にも、神にも」 死ぬ前の過去── 己の記憶、友の記憶を思い出し、ミシカを見据えた。 カオスヒーローが再び煙草に火を付けたのは、 この言葉のために積み重ねた過去を、哀しみを、煙草の煙に隠すためだったのだろう。 「神なんざ、従えてやればいいんだよ」 蘇るはもう一人の友の記憶。 「もしも何かに従っちまったら、きっとテメェは従ってる奴以上には強くなれない。 俺は……ゴメンだな、必死こいて神以下の強さだなんて」 何にも従わなかったからこそ、全てを倒した英雄。 「お前はその程度の力で満足なのか?」 「その……程度?」 ◆ 復讐がしたかった。 たった一人の兄さんの……復讐を。 最初に求めたものはそのための力だった。 あたしは彼女に出会った。 出会ってしまった。 彼女は私の全てを破壊した。 大破壊後の世界では祈りも誓いも、役に立ちはしない。 墓前でのそれらは、彼女の強さという圧倒的な現実に粉砕され、 彼女の手によってプライドを奪われ、 彼女の手によって復讐を奪われ、 あたしが力を求める理由は あたしのためだった戦いは 何時しか、彼女のためになっていた。 彼女こそがあたしの復讐対象であり あたしの目標であり あたしの死であり あたしの人生そのものだった。 何時だって彼女は私を越えていった。 ならば だとするならば きっと あたしが満足したのならば 「残念でした」とあざ笑うように きっと神をも超越するのだろう 否 もしかしたら もうしているのかもしれない だとすれば だとするのならば ◆ 「力が要る…………あたしには力が要るッ!!」 叫んだ。祈った。誓った。願った。嘆いた。 ミシカは声を上げた。 「あいつは いつもあたしのしたい事をブチ壊すッ!!あたしがどんなに努力しても!あいつはいつもその一つ上を行ってしまうッ!! あいつよりも上を行く力が…………神が天空に要るというのならばッ!それよりもッ!もっとッ!もっとッ!高い力が必要なんだッ!!!」 「お前、名前は?」 「ミシカ、ミシカよ」 「ミシカ……俺がお前に魔人の戦い方を教えてやる。お前の油断を打ち砕き、お前という刃を研いでやる。 だから、お前はカオスヒロインになれ。何者にも支配されない……何処までも自由な奴になれ。そうすりゃあお前は、神も悪魔も殺せるだろう」 何時だって記憶に過るのは、友にして英雄たる彼。 「お前は俺に似ている……だが、お前は俺になるなッ!」 そして愚かであった己の姿。 「俺達にかけられた契約という呪いを解き、神を撃破する」 きっと、目の前の少女を俺にしないために……俺は目の前の少女を生かしたのだ。 「お前が戦いを求めるというのならば、神との戦いがそれだ。 そもそも強制されて殺しあうなんていう思考が弱者のそれなんだよッ!」 「征くぞッ!」 「応ッ!」 【B-8/東京タワー・ターミナル/1日目/朝】 【カオスヒーロー@真・女神転生Ⅰ】 [状態]:魔力消費・中、全身に火傷 [装備]:ムラサメ@LIVE A LIVE [道具]:基本支給品*4、青酸カリ@現実、強化外骨格『零』不明支給品(2~9、アスラ王、モズグスの物を含む)、ストラディバリ@真・女神転生Ⅰ [思考・状況] 基本行動方針:もう何かに従う気はない、当然この殺し合いにも。 [参戦時期]:本編死亡後 [備考]:最後の支給品はホネ肉@LIVEALIVEでした [備考]:『零』に宿る三千の英霊が現在成仏しているため、『零』を装着することは出来ません。 【ミシカ@メタルマックス2:リローデッド】 [状態]:全身火傷(左腕の炭化はディアラマによってそこそこに治療されました) [装備]:無し [道具]:無し [思考・状況] 基本行動方針:強くなる 057:汝は人間なりや? 投下順 059:はだかの王様 057:汝は人間なりや? 時系列順 059:はだかの王様 047:heat beat カオスヒーロー 065:ザ・ヒーローの孤独なグルメ、改め強くてニューゲーム 047:heat beat ミシカ 065:ザ・ヒーローの孤独なグルメ、改め強くてニューゲーム
https://w.atwiki.jp/talesofdic/pages/18606.html
その他キャラ(ルミナリア) その他キャラ(ルミナリア)逃亡犯(声優:蟹江俊介) クレー大佐(声優:藤本たかひろ) ジギスムント・マルシュナー(声優:髙階俊嗣) トト(声優:川井田夏海) フレデリック・ロジェロ(声優:サレ) オーリ・ブーケ(声優:ミゲール) グレース・メニル(声優:シャスティル) ライザー(声優:ラブラド) パスト(声優:近藤浩徳) デムラン(声優:龍谷修武) ニコラ(声優:浅沼晋太郎) ベルタラン(声優:花輪英司) 偽マルロー(声優:福原耕平) ベルティーナ・シュテルン(声優:諏訪彩花) ルチナ(声優:小澤亜李) ヘレナ(声優:渡辺優里奈) オブザーバー(声優:田丸篤志) アデール・フルカード(声優:高島雅羅) オルタンス・クロワゼール・ド・ヴェルジー(声優:松嶌杏実) スィナン(声優:城岡祐介) 法王カナン(声優:田中あいみ) 逃亡犯(声優:蟹江俊介) レオEP1に登場したジルドラ帝国の諜報部員。ユール連邦軍の研究所に潜り込んだことがバレ「絶対に帝国に持ち帰る」大荷物を持って脱走した。レオが最初に見つけた時は獣に襲われていた行商人にしか見えていなかったので逃亡犯と知らずに助けて見逃してしまっていた。 レオたちに捕縛された際に自身を殺すよう強請するもレオは殺すのを躊躇ったが、リアクターを暴走させ自我を失った状態でレオに襲いかかる。レオは自身を守るため抵抗し彼をやむなく殺害した。 彼が帝国に持ち帰ろうとしていた荷物というのは、何者かの手によって燃やされてしまうのだが、ユーゴだけはそれを確認することができた。それは、エンブリオのついた人間の遺体の山だった…。 クレー大佐(声優:藤本たかひろ) アウグストの故郷であるナハトガル村を獣を人為的に操る実験で滅ぼした実行犯。事件当時(アウグストEP2)は少佐だった。「獣に食われるとは。何とも惨めな死に様だな」と悦びを感じながら村を滅ぼしたため、アウグストから復讐の対象の一人とされた。 貴族であり平民いびりが大望、部下に対して非常に横柄に振る舞い、敵国民といえど獣に食われるのをあざ笑うなど真性のクズであると言える。 「卑しい平民あがりの宰相様」と彼の出自も知ること無くアウグストも見下しいびり倒していた。正体に気づいたのは最後の最後で、命乞いをするも「獣に食われるとは なんとも惨めな死にざまですね」と返され見捨てられそのまま獣に食われた。 ジギスムント・マルシュナー(声優:髙階俊嗣) ジルドラ帝国の本編開始時の皇帝。アナマリアは娘にあたる。創神歴999年、宰相アウグストのクーデターにより暗殺される。アウグストの復讐の対象にされたのは上記のナハトガル村を獣を人為的に操る実験で滅ぼすのを命令したため。なぜ敵であるユール連邦ではなく自国の村で実験を実行させたのか…。 ラプラス曰く何らかの理由でナハトガル村を実験場所に選んだ作戦の立案者は別にいるそうだが最終決定権は皇帝にあるのでアウグストからは復讐の対象とされている。 トト(声優:川井田夏海) イェルシィにしか見えない謎の生物。イェルシィにしか見えないが気配に気づける者もわずかにいる。イェルシィの母エルチュ曰く「マナそのもの」の存在らしい。 騎士学校入学の一年前に出会ってから言葉を発することはなかったが、998年にイェルシィが獣に襲われそうになって以来、言葉を発するようになった様子。その際、同伴していたリュシアンとマクシムの二人にも一時的に声が聞こえた。 フレデリック・ロジェロ(声優:サレ) マクシムにお付きの世話係。リュシアン曰く、彼の淹れる紅茶は絶品とのこと。危険な場所であろうとマクシムに先回りして現れ、「僕より有能かも」とマクシムが冗談で口にしたところ、リュシアンが「かもしれませんね」と即答するほど。 余談だが、「フレデリック」という名の強い執事が過去作にいる。さらに余談だが、本作のオープニングテーマを担当しているグループ名も「フレデリック」。英語版でのマクシムEP1でのリュシアン曰くファミリーネームは「ロジェロ (Mr.Logerot)」とのこと。 オーリ・ブーケ(声優:ミゲール) ミシェルの祖父にして唯一の肉親。バジン村にて診療所を開いている。ミシェルに対しては優しくも厳しく接しており、彼女が創術を使用することについては「理屈の分からないものに頼るな」と否定的な面も。ミシェルの両親については、彼女が尋ねても曖昧に濁すばかりな様子。最終的に彼の方から、彼女に両親について話そうとしたものの、文字通り墓場まで持っていくことになってしまった。 診療所の前に倒れていた蝕魔病患者を、そうと知らずに助けようとした結果襲われてしまい、彼もまた感染してしまう。蝕魔病を広めないために彼を介錯しようとするグレースから守るため、ミシェルは彼を連れ出す。 結局グレースに追いつかれるも抵抗するミシェルを、彼は暴走により襲おうとし、咄嗟にグレースが剣を突き立てた。だが彼の暴走は演技であり、グレースに自分を殺させるため、わざとミシェルを襲うふりをしたのであった。そして彼はミシェルに、「これからはお前の思うがまま好きに生きなさい」と言い残し、息絶えた。 グレース・メニル(声優:シャスティル) 連邦軍に所属する軍医。ある任務での行動中、薬草を取りに来るも大量の獣に襲われそうになったミシェルを助太刀する。後に彼女の村で再会するも、蝕魔病患者に襲われたオーリを介錯しようとする。彼女の任務とは、蝕魔病に罹った者を殺すことで、蔓延を防ぐことだった。オーリを殺させないために彼を連れて逃亡したミシェルに追いつき、オーリに襲われそうになった彼女を護るため、彼を手に掛けることとなった。(実際は上述の通り彼の演技であり、手に掛けた後で彼女もそれに気付いた) その後ミシェルと共にオーリを弔うと、ミシェルに騎士学校への入学を提案し、紹介状を渡す。どうやら彼女の知り合いが教官をやっているとのことだが、リゼット教官だろうか? ライザー(声優:ラブラド) ガスパルがバイヌセット砦に侵入するべく取り入ったパン屋。ガスパル曰く「ライザーベーカリーのパンは帝国一というのは本当だった」。 パスト(声優:近藤浩徳) 連邦の暗部上層部の人間で、ガスパルの上司。与えられる任務がいつも過酷なためガスパルには鬼畜上司とたびたびこぼされている。リゼットEP2によるとガスパルが嫌々ながら言いなりなのはリゼットを人質に取られているからであり、またリゼットがユール連邦に不満を持ちつつも属さざるを得ないのもガスパルが人質に取られているためと明かされた。 デムラン(声優:龍谷修武) 強盗団の長で「山高帽のデムラン」と呼ばれていた。現在は連邦軍の将軍となっているが、多数の兵を使い捨てにして自らの名声のためにバスチアンの首を取ろうと狙っている。自身は安全な障壁創術の中にいて兵を駒として扱うと言うより無駄死にさせるやり方や子供を人質に取り時間を稼ぐなど悪辣で下劣なやり方は感情の起伏が乏しいバスチアンですら「度しがたい!」と不快感、憤りを感じるものであった。 ニコラ(声優:浅沼晋太郎) リュンヌの研究員。彼の存在がリュンヌピラーの砲撃を止める大きな役割を果たす。 ベルタラン(声優:花輪英司) 聖痕騎士団の団長。リュシアンの存在を欲している。 偽マルロー(声優:福原耕平) デュシー村のマルロー…の偽者。マルローからリュンヌの通行証を盗んで彼に成りすました帝国の工作員。毒薬の扱いに長けている。 ベルティーナ・シュテルン(声優:諏訪彩花) アウグストの妻。かつて士官学校の同級生であり、彼女はいつもアウグストと張り合っていたがアウグストには勝てなかったらしい。余談だがアレクサンドラは士官学校時代の彼女に似ているらしい。 アウグストが近くの村に売り出しに行っている間にクレーが実行した「猛獣兵器化実験」によって獣に襲われて瀕死の重傷を負う。その際に「娘を守れたか」とアウグストに質問したが、「貴方はやっぱり嘘が下手ね…」と言い残し息絶えた。 ルチナ(声優:小澤亜李) アウグストの娘。享年6歳。生きていたらちょうどアナマリアと同じくらいの年齢だった…。リュシアンを「未来のお婿さん」と考えており、リュシアンもまた淡い恋心を抱いていたようだ。しかし母親と同様に獣に襲われ死亡した。アウグストが帰った際にはすでに亡くなっていた…。 ヘレナ(声優:渡辺優里奈) リュシアンの母親。やはり猛獣兵器化実験によって獣に襲われ亡くなった。リュシアンは初恋の子も母親も守れなかったことになる。 オブザーバー(声優:田丸篤志) 連邦暗部の人間。法王カナンの命に従い、レオ・ユーゴ・セリアを観察している。 アデール・フルカード(声優:高島雅羅) レオの祖母。 オルタンス・クロワゼール・ド・ヴェルジー(声優:松嶌杏実) マクシムが一目惚れしたクロワゼール家の令嬢。父親に決められた婚約者に80歳に手が届こうかという老人がいるが、スィナンという男性と恋に落ちている。マクシムは自身の恋が破れても、スィナンとの駆け落ちを提案し手助けする。男だぜアンタ…。 スィナン(声優:城岡祐介) ハザールの商人。クロワゼール家に出入りしているうちにオルタンスと深い仲になる。マクシムは賊に絡まれているところを知らずに助け、オルタンスと恋仲(マクシムの恋敵)とわかっても彼らの駆け落ちを手助けする。気高いぜ…。 法王カナン(声優:田中あいみ) 「創神オリジンの巫女」と称される連邦の元首。1000年以上生きているらしい。リゼットをガスパルや生徒を人質に操り、ル・サント村を滅ぼした連邦軍を派遣した人物。順当にストーリーが進めば黒幕である彼女がラスボスだったはず。
https://w.atwiki.jp/echizen/pages/42.html
[ ターン5新規アイドレス> 東国人+サイボーグ+理力使い+ハッカー ] 機術師(東国人+サイボーグ+理力使い+ハッカー) イグドラシル 東国人+吏族+理力使い >東国人+サイボーグ+理力使い(吏族差し替え) >>東国人+サイボーグ+理力使い+ハッカー(継承元を上書き) 要点 (アイドレス名称:要点:周辺環境) 東国人:東洋風の服装・東洋風の人材・黒い髪:四季・入り組んだ地形・稲作・紙と木で出来た家・火山 サイボーグ:一部機械:機械化工房 理力使い:長い杖:魔法陣 ハッカー:一部機械:パソコン・ネットワーク環境 評価 東国人 体格0・筋力0・耐久力0・外見0・敏捷0・器用1・感覚1・知識0・幸運0 サイボーグ 体格1・筋力1・耐久力1・外見-1・敏捷-1・器用-1・感覚1・知識0・幸運-1 理力使い 体格0・筋力-1・耐久力-1・外見0・敏捷-1・器用1・感覚1・知識1・幸運0 ハッカー 体格0・筋力0・耐久力1・外見-1・敏捷-1・器用3・感覚1・知識3・幸運-1 合計 体格1・筋力0・耐久力1・外見-2・敏捷-3・器用4・感覚4・知識4・幸運-2 特殊 サイボーグは宇宙戦行為が出来る。 サイボーグはナショナルネット接続行為が出来る。 サイボーグは筋力、耐久力の評価を×2.25(評価2)補正することが選択でき、この時燃料3万tを消費する。 理力使いは詠唱戦行為ができ、この時、詠唱戦((知識+器用)÷2)の攻撃判定は×2.25(評価2)され、燃料は必ず-1万tされる。 ハッカーはナショナルネット接続行為が出来、情報戦をかけることが出来る。 ハッカーはオペレーター行為が出来る。 ハッカーは知識、器用の評価を×2.25(評価2)補正することが選択でき、この時燃料3万tを消費する。 イラスト 【機術師:姿図】 (達成要点:東洋風の服装・東洋風の人材・黒い髪・稲作・紙と木で出来た家・火山・一部機械・長い杖・魔法陣・一部機械) 【機術師:姿図】 (達成要点:東洋風の服装・東洋風の人材・黒い髪・一部機械・長い杖・魔法陣・一部機械・パソコン) 設定文書 機術師(東国人+サイボーグ+理力使い+ハッカー) 序 自然と開発。 伝統芸と最先端。 異質なる二つの物が交じり合う越前藩国においては、科学と魔法-あるいは理力、というまったく異なるものが融合する事は、やはり時間の問題であった。 そもそもの始まりは、ここ越前藩国における理力の流れはかなり特異的であり、奇妙であり、さらに言えばあからさまに変だったことである。 他国で積み上げられた理論から導き出された数字をあざ笑うかのように、観測担当の理力使いはでたらめの値をはじき出した。 他国では問題なく行えたはずの詠唱戦が、何故かハトが出る手品に換わってしまう。 故に、初代藩王がここに封ぜられて建国をするに至るまで、ここ越前藩国は見放されていた土地であった。 この聳え立つ巨大な壁を乗り越える原動力となったのが、ある三つの技術革新である。 越前の三大技術 一つ目は、理鉱石の研究である。 無機物であるにもかかわらず、無加工状態での理力伝導値が生体物並みという常識外のこの物質の発見により、「理力を機械で扱うことが出来る」という可能性が急浮上したのである。 二つ目が、観測機器の発展である。 理力のでたらめな流れによるものなのか(あるいは、人間には計り知れない規則性故か)、ここ越前藩国では四季が存在する。 そのため、農業向け(特に季節に左右されやすい稲作農家向け)の気象観測機器の需要が高く、また、起伏の激しく入り組んだ地形により、敵性存在にとって隠れられる場所が腐るほどあるという地理的要因によって、国防上においても各種監視センサーの全国配備は急務であった。 そしてこれは時を経るごとに高性能・多機能化へ、という声に変わり、それに答えるかのように競い合うかのように多目的センサーは進化していったのである。 この二つの技術革新によって誕生したのが、理力観測機器である。 すなわち、理力伝導率の高い理鉱石を媒介し、その振る舞いを観測することで理力流を機械的に可視化することが可能となったのである。 従来までは完全に人力であったが故に困難であった大規模・広範囲・長期継続型の理力流観測が可能となったことで、越前藩国における理力利用法は急速に進歩する。 現在ではこのデータから導き出された修正式を適用することで、他の藩国同様に理力を使う事ができるのである。 さらに、理力観測機の開発成功によってさらなる発展の道が開けた。 それが、サイバネティック・テクノロジーとの融和である。 そもそも理鉱石自体の性質として生体箇所との融和率が非常に優秀というものがあり、本来理力用途としてのサイバーウェア技術との融合は副次的なもののはずだった。 ところが、ナショナルネットの普及によってこの状況は激変する。 これが三つ目の技術革新である。 ナショナルネットはここ越前藩国では主に多目的センサーの観測データの連携に使われてきたという歴史がある。 それはすなわち理力流観測データも含まれるということを意味し、理力対応型サイバーウェアをインストールしたサイボーグたちはこのデータを使うことで、本人の素養を問わずに理力使いとしての能力を得る事が可能となったのである。 さらに、彼らの理力利用経験などをネットワーク経由で共有することにより、サイバーウェアをインストールしたばかりである新兵であっても、即座にベテラン並の理力使いとして活動するということさえ出来るようになった。 機術師の成り立ち いくつもの技術革新により、越前藩国での理力利用は相当に発展をしてきているが、現在ではさらに別の用途での利用が実用段階になっている。 それが、「情報ネットワーク内での理力利用」である。 情報ネットワーク内の理力利用は爆発的なナショナルネットの普及につながることになった。あらゆる情報がナショナルネットに流れ自由に行き来するようになる。このことにより、越前藩国のネットワークインフラは非常に高度に発展、結果的に高い普及率を誇ることになる。 このため、当然ながら一家に一台どころか一個人に一台bold(){パソコン}があるのが当たり前の環境になったが、多くは無機質な大量生産品のパソコンのため、木と紙でできた越前藩国の一般的な家屋ではレイアウト的にあわないという指摘もある。しかしネットワークの普及率は、そういった不満をも押しつぶしナショナルネットは国民の生活に根付いている。今や商店街の買い物はもちろん、サイバーパーツのメンテナンスを受けるための機械化工房の予約すらネットで簡単にできる時代である。 越前のナショナルネット普及は国民生活に快適さをもたらせた。しかしある一方でもう一つの重大な犯罪を産み出すようになる。ナショナルネット犯罪と呼称されるそれは電子の海に漂うデータを無理矢理奪いとり、改ざんし、壊していく。越前の善良なる住人はその新たな、想定外の脅威に恐れおののいた。 その脅威に対抗するため藩王は対ナショナルネット犯罪専門チームを結成。選抜された理力使いは電脳の海に潜り込むためにサイボーグ手術を受け、電子戦に特化していった。彼ら、彼女らは住民を脅かすナショナルネット犯罪をたちまち駆逐していく。元々理力使いである彼ら、彼女らは情報ネットワーク内の理力利用にも長け電子戦ではほぼ無敵の強さを誇るのだ。善良なる住民は彼らをこう呼称するのだ。敬意と感謝を込めて「機術師」と。 機術師はナショナルネット犯罪のみならず越前の仕掛ける情報戦に活躍することにもなる。機術師はナショナルネットにさえつないでいれば電子の海を伝いあらゆる場所に潜入、他国のデータを奪い取り、もしくは改ざんし、破壊をする。その様は彼ら自身が倒していったナショナルネット犯罪者にそっくりだが彼らが相手にするのは善良なる市民ではなく、倒すべき敵なのだ。 越前藩国を守る電脳の理力使い、機術師。彼ら、彼女らの獅子奮迅の努力により越前の平和は保たれているといえよう。 (文:セントラル越前、Wish、刀岐乃 三人合作) (達成要点:四季・入り組んだ地形・パソコン・ネットワーク環境) [ ターン5新規アイドレス> 東国人+サイボーグ+理力使い+ハッカー ] 解説 越前のその後の方向性を定めたと言える、初のハッカー系職業。 能力値的には正直なところさほど見るべきものはないが、この派生は越前の起死回生と言っていい、緻密な読みが隠されている。(と思う) 実際、これを取得するまでにはかなりの紆余曲折があった。 なにしろ、ハッカーの派生があるサイボーグは、当初越前では剣士との組み合わせで運用しており、情報戦で使用する器用や知識との愛称が抜群に悪かった。(当時は情報戦があることすら不明だったが) そもそも、剣士系は剣士系で伸ばそうという方針もあったため、ハッカーは取りたいが、うまく運用する枠が無い、ということになった。 ちなみに、仮に剣士派生から伸ばしたとすると、サイボーグ+ハッカー+剣士、という何ともちぐはぐな職業アイドレスが誕生するところだった。(後のギークなどの要点を考えると、あながち間違ってはいなさそうだが) ところが、この状況が一気に変化するイベントが起こった。 ターン5における、吏族の差し替えである。 吏族が職業4になることに合わせて、全藩国取得が義務付けられていた吏族を別の職業に差し替えすることになったのである。 これは渡りに船だった。この差し替えによって、ハッカーが恐らく必要とするであろう知識などの高い、理力使いとサイボーグの組み合わせが可能となったのである。その後開示された情報戦の能力を見て、知識+器用というまさに大当たりな能力を見て、越前国民一同快哉を叫んだのであった。そして同時に、越前の名を一躍知らしめることになる情報戦への道が始まったのである。
https://w.atwiki.jp/aniwotawiki/pages/28275.html
登録日:2014/04/21 (月) 13 54 00 更新日:2024/07/28 Sun 12 59 24 所要時間:約 6 分で読めます ▽タグ一覧 ニンジャ ニンジャスレイヤー バトルボンズ 破戒僧 神聖アンタイブッダ帝国 ◆はじめに◆ この項目は『ニンジャスレイヤー』物理書籍版『ピストルカラテ決死拳』のネタバレを含みます。 閲覧は自己責任重点でドーゾ。 「ニンジャが救い!」 「ブッダが悪い!」 『ニンジャスレイヤー』第2部『キョート殺伐都市』内のエピソードの一つ『ガントレット・ウィズ・フューリー』に登場する組織。 神聖モテモテ王国も神聖かまってちゃんも関係ない。 ◆沿革◆ キョート郊外の山中にそびえる寺院『ボンジャン・テンプル』。そこでは数百人の修行僧たちが、創始者ボンジャン・シンイチの教えを守って厳しく自己を律しながら暮らしている。 ある時、修行僧の一人がニンジャソウル憑依によって破戒。テンプルを管理する大僧正や、テンプル内最強のバトルボンズ(戦闘に特化した僧侶)・ジャンタイを初めとする多くの僧を殺害し、宝物殿に備えられた秘宝「6フィートボー(棒)」を奪って野に下った。 それこそが、後の神聖アンタイブッダ帝国の創設者にして神聖皇帝・イヴォーカーであった。バトルボンズ時代の名を「グノーケ」という。 キョート地下第9層(キョートは観光地として成り立っているため、景観を損ねる工場や貧民街などは地下に建設されている。地下階層は1~14層までの逆ピラミッド状になっており、下がっていくに連れて住環境その他が悪化していく)に乗り込んだイヴォーカーは、第9層の全ヤクザ組織を力によって纏め上げ、神聖アンタイブッダ帝国を築いた。 現在は第9層のみを支配しているが、ゆくゆくはキョート全域を後述する神聖アンタイブッダ帝国の教義で満たすつもりでいる。 ◆教義◆ ニンジャソウル憑依によってバトルボンズ時代の教えや修行が全くの無意味だと悟ったイヴォーカーは、ボンズも、彼らが敬うブッダも最低のクソだと思うようになった。 そして彼は、自分が屈服させたヤクザたちにいくつかの教えを説くようにもなった。 普段から人々が崇めているブッダだが、本当は何の役にも立たない ブッダは、人間を劣悪な環境に落とし込んであざ笑う、ゲイのサディストに過ぎない ニンジャになることで、人は金・暴力・快楽を全て思いのままにできる よって、ブッダを崇め悟りを開くのではなく、ニンジャになることこそが真実である これこそが、イヴォーカーの掲げる神聖アンタイブッダ帝国の教えである。 それを端的に表現したのが、項目冒頭のスローガン「ニンジャが救い、ブッダが悪い」なのだ。 ◆組織構成員◆ イヴォーカー 「ったく未熟者めが。ジゴク行きだ!正解は、ブッダがゲイのサディストだからだ!」 皇帝。組織の頭目として、自分が屈服させたヤクザ組織のオヤブン(リーダーの意)に禅問答を仕掛け、満足な答えを出さない者は殺害したり、全裸の女の体の上に並べたトロとバッファローのスシを食べるなどのマッポー的行為に勤しんでいる。 元バトルボンズだけあって戦闘技術は高く、「6フィートボー」を巧みに操り、ボーの奪還に来たボンズ・ニンジャのアコライト(かつての弟弟子でもある)を大苦戦させた。 マストドン 「ドーモ、マストドンです。お前ら、壁のシミになる。張り手でな」 スモトリヤクザ出身のニンジャ。どのようにしてイヴォーカーと出会ったかは不明だが、神聖アンタイブッダ帝国の戦士としてアコライトとニンジャスレイヤーを待ち構える。 元スモトリヤクザという経歴通り、張り手と突進攻撃を得意とする。 「ここで斃れるようではイヴォーカーには到底敵わない」とするアコライトと対決。アコライトのボンジャン・カラテに敗れ、ニンジャスレイヤーによってカイシャクされた。 マニプル 「古代ローマカラテは魔技。全身の骨を折り殺してやる」 強力無比とされながら未だ謎多き技・古代ローマカラテの使い手。 この後の戦いに備えてウォームアップがしたいニンジャスレイヤーと対決。かなりの兵であったようだが、その詳しい戦闘風景が描写されることはなかった。 + 第3部にて明かされたイクサの真相 今まで秘匿されてきた古代ローマカラテについて詳細な描写がされたエピソード『ローマ・ノン・フイト・ウナ・ディエ』において 彼とニンジャスレイヤーとのイクサの様子が遂に書かれる事となった。 戦闘開始直後にニンジャスレイヤーが放った突撃からの右腕によるポン・パンチ(崩拳の事)を古代ローマカラテ第一の構え「獅子の構え」で たやすくいなして極めるというワザマエを披露、当時はナラクが休眠状態だったとはいえニンジャスレイヤーを敗北寸前まで追いつめるという恐るべき実力を見せ付けた。ゴウランガ! 最終的には左足を掴んでのスクリュー回転関節破壊攻撃の勢いをニンジャスレイヤーに逆に利用されて空中に飛ばされ、 直後に三発のスリケンを投げつけられた。そこでニンジャスレイヤーの彼に関する回想は終わっており、その攻撃がトドメになったと思われる。 ファイアブレス 「悪いがボスはボンズがお嫌いでなァ……ブッダの象徴めかせて火炙りにし、惨たらしく殺してやる」 口から高熱火炎を吐くタイプのカトン・ジツの使い手。 炎に包まれた巨大な樽を投げる攻撃と、爆薬の詰まった樽を火炎で発火させ爆破する攻撃も使う。 火炎と爆発の波状攻撃でアコライトを苦しめたが、最後は闘志を奮い立たせたアコライトの秘技・ヘブンスルーキャノンを受けて爆発四散した。 『クラッシュ・バンディクー』第1作の難関ステージ「ドラムかん ステップ」を思い出したヘッズも多いことだろう。 シースラッグ 「ブッダを呪え……お前にもそれが許されている。死にゆくものにも等しく与えられた権利だ」 キョート全域を実効支配する暗黒ニンジャ組織『ザイバツ・シャドーギルド』のニンジャ。 スパイとして神聖アンタイブッダ帝国に送り込まれたが、神聖アンタイブッダ帝国の教義に感化され、ザイバツと神聖アンタイブッダ帝国の二重スパイとなった。 青・黄マダラ模様のゲルに肉体を変化させ、相手にまとわりつき動きを封じるジツを持つ。 ニンジャスレイヤーを衰弱死寸前まで追い詰めたが、相討ち覚悟の捨て身の戦術によりジツを解かれ、とどめを刺された。 ヤクザボンズ 神聖アンタイブッダ帝国に取り込まれたヤクザ組織のレッサーヤクザ(末端構成員)。イヴォーカーによってスキンヘッドにさせられている。 イヴォーカーの命でアコライトとニンジャスレイヤーに絶望的な戦いを挑むが、半数が殺され、半数が生き残って崩れゆく神聖アンタイブッダ帝国から脱出した。 ◆結末◆ アコライトとイヴォーカーの決戦の最中、イヴォーカーがアコライトの装備していたガントレットから出現した「聖なるブレーサー(手甲)」を奪い、装備。さらなる力を得るものの、ブレーサーの邪悪な力に精神を食われ、ブッダデーモン戦士めいた邪悪な異形の怪物と化す。 最後は駆けつけたニンジャスレイヤーに追い詰められ、残ったひとかけらの理性で神聖アンタイブッダ帝国の自爆装置を作動させると、いずこかへ消えていった。 かくして、神聖アンタイブッダ帝国は炎と爆発の中に潰えた。その栄光は、まさしく砂上の楼閣だったのである。 ……その後、イヴォーカーは完全に理性を失ったまま第9層を徘徊するようになり、第9層の人々はおろかザイバツ・ニンジャまでも襲ってはその血をすすっていたが、討伐のため現れたダークニンジャによって殺され、ブレーサーを奪われている。 「冥殿は追記・修正を命じたが、聞き入れられなかった。ナンデ?」 「ア……アイエエ……」 「不正解!イヤーッ!」 「アバーッ!」打擲!即死! 「ったく未熟者めが。ジゴク行きだ!正解は、ブッダがゲイのサディストだからだ!」 △メニュー 項目変更 この項目が面白かったなら……\ポチッと/ -アニヲタWiki- ▷ コメント欄 [部分編集] スモトリ、カトン・ジツ、古代ローマカラテ、ことごとくデスノボリ重点な構成員ばかりが揃っていることだなぁ -- 名無しさん (2014-04-23 14 14 18) 人々を「救ってやる」と嘯くイヴォーカーも一貫して「救い」を求め続けてたという皮肉 -- 名無しさん (2014-04-29 21 17 14) 6フィート棒についてはウィズの座頭市棒が元ネタかな -- 名無しさん (2015-04-03 16 06 05) やべえ・・・仏教徒がキレる・・・ -- 名無しさん (2015-04-03 16 26 14) 結局自分の妄想が絶対に正しいと妄信してる、我欲に塗れ過ぎて醜くなった、くっそ汚たないオナニルシストだな -- 名無しさん (2015-07-06 14 48 36) この帝国の真逆の教義を掲げているのが岡山県の「ニンジャ修道会」。こちらはこちらで実態は欺瞞に満ちたスカム組織であった。それにしても忍殺の世界はユニークな国が多い事ですね?(例:天狗の国・DKE・ニンジャスレイヤー帝国) -- 名無しさん (2015-07-07 14 20 40) ↑:別に真逆ではなかった・・・スカムなのは変わらないが。 -- 名無しさん (2015-07-07 14 35 35) ↑3 むしろなぜ神仏は俺たちを救ってくれないんだ、なぜ俺たちは救われないんだと泣き叫んでるガキかな、んでブッダを恨め憎めと言う方向に逃げた -- 名無しさん (2015-08-07 19 47 43) ↑むしろバトルボンズ達はよくやっていたと言えるのかもしれない…バトルボンズが厳しい修行を積み重ね、人々の幸福を願い続けても、人々がささやかな幸福を願い懸命に生きようとしても、マッポーの世はその努力すら平然と嘲笑い踏みにじるかのような仕打ちで報いるのだから… -- 名無しさん (2015-08-08 07 05 48) 金!暴力!SEX!を地で征くKBSトリオは申請アンタイブッダ帝国の下級ニンジャだった…? -- 名無しさん (2018-06-23 21 45 21) 名前 コメント
https://w.atwiki.jp/anime_wiki/pages/19729.html
1987年3月OVA発売。 監督 高橋資祐 原作 高橋留美子 脚本 金春智子、高屋敷英夫 演出 松園公 アニメーションキャラクターデザイン 小原秀一 作画監督 高橋資祐 原画 山本直子、遠藤麻未 美術監督 新井寅雄 美術助手 山本順子 彩色デザイン 勝沼まどか 撮影監督 小林武男 特殊効果 朝沼清良 編集 森田清次 音響監督 斯波重治 音響効果 依田安文 調整 桑原邦男 録音助手 浅梨なおこ 音楽 クニ河内 アニメーション制作 スタジオぴえろ ■関連タイトル VHS 笑う標的 るーみっくわーるど「笑う標的」音楽篇 原作コミック 高橋留美子傑作短編集―〈保存版〉るーみっくわーるど 2
https://w.atwiki.jp/fadv/pages/1243.html
笑う警官 笑う警官 (角川文庫 赤 520-2) 題名:笑う警官 原題:The Laughing Policeman (1968) 著者:マイ・シューヴァル&ペール・ヴァールー Maj Sjowall and Per wahloo 訳者:高見浩 発行:角川文庫 1972.7.20 初版 1993.11.10 32刷 価格:\680(本体\660) この本の重版の歴史を見ても、発行年度の古さを見てもマルティン・ベック・シリーズ中、他に先がけて本書が出版されていることがよくわかるけれど、それだけこの作品が世界的なレヴェルの作品だったのだろう、と思いきや、英語に翻訳化された年にしっかりとMWA賞を受賞していたりする。北欧のミステリーが脚光を浴びたのは、ぼくはミステリー史に詳しいわけではないけれど、おそらくこれが初めてだろうし、世界的にもある意味でショッキングな一冊であったのではないだろうか。 この作品の存在は、ぼくはもちろん『マシンガン・パニック』という警察映画で見ているのだけど、当時の警察映画はまたベトナム戦争の影をも色濃く落としていたせいだろうか、唯一覚えているのは退廃した西海岸の毒々しい繁華街風景とそこを歩きまわるウォルター・マッソーだった。そんな思い出とはまるで一線を画しているのだけど、ぼくのマルティン・ベックのイメージは、ウォルター・マッソーのままだったりする。 さてこの作品の魅力は、有無を言わさずのっけから読者を掴んで離さないストーリーの魅力もさながら、やはり根底は 87 分署シリーズにも通じる刑事群像だろう。刑事群像を描くことのできる作家はきっちりと個性を書き分ける能力を要求されるわけで、これに成功している例というのは意外に少ない。 一作目の『ロゼアンナ』では、ベックがあくまで単独主人公で、そのまわりをあまり個性的とも言い難い刑事たちが取り巻いているような感じだった。もしくは事件はドキュメンタルに捜査の模様だけが展開されていて、そこにベックの私生活風景が取り込まれてゆくという構成だった。しかしこの本では、もっと事件そのものを通して刑事たちの個性を光らせている。またそういう事件をよくもまあ持ってきたものだと思う。 私生活と捜査との距離感の妙というのが、デビュー作に較べるとここのところけっこうしつこく描かれているのがいい。 また、刑事捜査物の面白味というのは、各刑事が個性的な捜査方法で自己表現しながら事件そのものに多角的な光を当ててくれることだと思う。これが一人称私立探偵物だと、どうしても直線的に進む捜査という形になってしまい、この三人称の読者的危機感のようなものは生じにくい。そこが警察捜査物の魅力なのであり、この平行したいくつものドラマがないところに警察物の面白味はないのではないかと思う。だからそういう種類の事件が要求されるしこの作品はその望みをきっちりと満たしてくれている優れものだと思う。 この辺り日本の作品にぼくが感じている物足りなさだと言っていい。警察物、三人称と言っても、まだまだ複数刑事の合同捜査物の傑作は少ないのではないだろうか。腐るほどあったTVの刑事ドラマでも、刑事部屋の全員が仲良く一つにまとまりすぎていて、まあこれが日本の物語制作の限度なのかとも感じさせられたものだ (昔短期放映された『新宿警察』はこの範疇になく、 ある意味でかなり優れていたと思うのだが……)。 最後に、 このシリーズはあくまで順序良く読むべきですね。87 分署と同じく、途中で殉職する刑事の死を悼んだり、次第に顕わになってくる個性を楽しんだりすることは、このシリーズのひとつの重要なエキスであると思うので。 しかし、この時代は真剣に病んでいた。冬、夜の長いストックホルムにまでその潮流がしっかりと押し寄せていた。そういう時代背景もよくわかる本である。時代の緊迫をも背負った一冊なのだ。 (1994.05.22)