約 106,067 件
https://w.atwiki.jp/yukkuri_gyakutau2/pages/1078.html
ここは迷いの竹林と呼ばれる場所。竹の間を涼しげな風が吹き抜けていく。 その土の上で、子ゆっくりの集団が和やかに遊んでいた。 髪の色は様々だが、みな頭の先に二本の兎耳がついている。 これは主に竹林を棲家とする珍種、「ゆっくりうさぎ」の特徴である。 追いかけあったり、じゃれあったり。他種のゆっくりと何ら変わらない、微笑ましい光景だ。 だが、子ゆっくりの一匹が突然苦しみだした。 「ゆう゛う゛う゛……おなかがいたいいよお……!」 まわりの子ゆっくりが気付き、騒ぎ出す。辺りに親ゆっくりの姿は無く、子どもたちは混乱するばかりだ。 そのうち、苦しんでいた子ゆっくりが 「ゆぐぐ……もっとゆっくりしたかった……」 と呻くと、ぐたりと顔を地面に伏せ、動かなくなった。 「ゆ、ゆぅ……?」 「ゆっくりできる? だいじょうぶ?」 他の子ゆっくりたちは一瞬きょとんとして、それから何が起きたかをゆっくり理解した。 「あ、あ、ああああ!!」 「『てい』が! 『てい』がしんじゃったああ゛あ゛あ゛ぁ!!」 「おぎでっ! おぎでよ『でい゛』い゛い゛い゛っっ!!」 「ゆっぐ! ゆっぐべっ!!」 子ゆっくりたちは仲間の突然の、しかも苦悶の後の死にパニックに陥った。 ショックのあまりにひきつけを起こし、白目をむいて餡子を吐く者すらいる。 この地面に倒れているゆっくりうさぎは、軽くカールした黒髪からへにょりと丸みのある白い耳を生やしている。 そのゆっくりの通称は「ゆっくりてい」。 (※モデルとなった妖怪と区別するため、業界では普通このゆっくりを「てい」、妖怪兎の方を「てゐ」と表記している。以降の文章はこれに従う。) (ゆっゆっゆっ……まただまされてる。みんなおおまぬけだねーっ!) ていは地面に伏せたままの顔をにやりと歪めて笑った。 本当は体を揺すって大笑いしたかったが、じっと我慢して演技を続ける。 これはゆっくりていの十八番、「死んだ振り」である。 ゆっくりていは非常にずる賢く、いつも色々ないたずらを他のゆっくり達に仕掛けては あざ笑う厄介な性質を持つ(いわばイタズラによるすっきり!を好む)。 だが、外見は非常に可愛らしいためゆっくりの間で人気があり、また大抵のゆっくりの餡子脳は、 いたずらされた事を根に持つ前に忘れてしまうため、ゆっくり社会で生存を許されているのだ。 特に幼い子ゆっくりや赤ゆっくり達の場合、餡子脳の体積がまだまだ少ないため、同じイタズラに何度でもひっかかり、 その度にていは快感に酔いしれた。いつも可愛らしく振舞いながら、ていは心の中で仲間をバカにしきっていた。 今、自分の周りで大騒ぎしている仲間の様子を音だけでうかがい、ていはもう少し長く楽しもうと決めた。 死んだはずの自分がいきなり起き上がり「ゆっくりしていってね!」と叫んだら、みんなどんな顔をするだろう! 嘘だったと宣言し、騙された事をバカにしてやるのだ。胸をわくわくさせながら、ていはもうしばらく死んだ振りを続けようと考えていた。 そこに想定外の客が現れた。 「ゆゆっ! おねえさんだあれ?」 「にんげん! にんげんはこわいっておかあさんがいってたよ!」 「きょわいよお゛ぉ!」 竹の間から現れた人物の姿に、子ゆっくりたちはもはや半狂乱におちいった。 しかしその人物は子どもたちの前にしゃがみこむと、優しく微笑んだ。 「ふふ、私はゆっくりをいじめたりなんかしないよ。それに、私は人間じゃなくて月の兎。ほら、みんなと同じでしょ」 そう言って頭から生えた長い兎耳を指差した。それから丸い尻尾も見せるため、短いスカートをまくり上げ……てはくれなかった。 「おねえさんもゆっくりうさぎなんだね! ゆっくりしていってね!」 「ゆっくりしていってね!!」 「ゆっくち! ゆっくち!」 子どもたちは彼女の兎耳を見て、同類と認めたようだった。あっさりと警戒を解き、恒例の挨拶を発した。 「う、うん、まあ私はゆっくりじゃないんだけどね……ところであなた達、どうして泣いてたの?」 小さな餡子脳達は彼女に言われてさっきまでの事を思い出した。再び泣き、わめき出す。 「ていが、ていがしんじゃったのおおぉぉ!」 「おなかいたいっていってから、うごかなくなっちゃったの……」 「ゆ゛う゛う゛ぅ……」「ゆ゛っ! ゆ゛う゛え゛え゛え゛ぇん!」「でえ゛ぇい゛い゛い゛!!」 彼女が視線を上げると、黒髪のゆっくりうさぎが竹葉の積もった地面に倒れ伏しているのが目に入った。 「可哀想に……食あたりか何かかな。まだ小さいのに」 ゆっくりていは伏したまま、ニヤニヤ笑いがこらえられなかった。いきなりの人間の登場には驚き、さすがに怯えた。 だがどうやらその人間も、ていが本当に死んだと思っているらしい! いたずら自慢のていでも、人間を騙したのは初めてだった。 (ゆふふ! にんげんってばかだね! ゆっくりよりもあたまわるいよ) 「じゃあ、せめてお墓を作ってあげましょうか」 「ゆっ? おねえさん、ほんと?」 「そっちの方で筍掘りをしてたら、あなた達の泣き声が聞こえてきたの。ちょうど筍を抜いた穴があるから、そこに埋めてあげましょう」 「ゆ゛っ、ゆ゛う゛う゛ぅ……」 「「お゛ね゛え゛さ゛ん゛あ゛り゛がと゛お゛お゛ー!」」 子ゆっくり達は彼女の親切な提案に感極まり、涙やその他の液体をじょぼじょぼ流しながら頭を下げた。 (ゆっひゃっひゃ! お、おはかだって! ぜんぜんきづいてないよ! ばかなの? しぬのー!?) ていはイタズラの成果に得意絶頂だった。もっともっと、愚か者達が騙されるのを見たかった。 「こんな物しかないけど……一応、清潔だから」 兎のお姉さんはそう言うと、ポケットから純白のハンカチを取り出して広げた。 ていの遺体をそっとつまみ上げると、手早く、はみ出さないようにハンカチで巻いていく。 棺などあるはずも無いが、丸裸で土に埋めるには忍びないと思ったのだ。 せめてもの白装束を、隙間から虫など侵入しないようしっかりと、何重にも巻いていった。 子ゆっくりの小さな体にはハンカチの大きさでも充分だった。そうやって巻き終えると、ほどけないように自分のヘアピンで端を止めた。 (ゆふうん……いいにおい……) ハンカチからは兎の彼女の移り香が漂う。ゆっくりていが今まで嗅いだこともない良い匂いだった。 うっとりしている間に、ていの体はハンカチで完全にくるまれた。そうして、ていは自分の体が動かせなくなっていることに気がついた。 (ゆっ? う、うごけないよ!?) 必死で体を捻ろうとしても、体に巻きついた布にはまったく余裕がなく、ぴくりとも動けない。 もちろん子ゆっくりの力では布を破ることなど不可能だった。 「……! ……ー!!!」 口の周りもぴっちりと布で巻かれていて、喋ることもできない。 ていの、他のゆっくりよりほんの少しだけ回転がいい餡子脳は、自分がどういう状況に置かれているかを、ここに至って完全に、ゆっくり理解した。 「!!!--!!? !!」 さっき以上に、餡子が漏れ出しそうなほど力を込めて体を動かす。だがやはり身じろぎすらできない。餡子も漏れない。 焦りがとてつもない恐怖に変わり、嫌な汗がにじみ出た。 だが、吸水性の良い上質な木綿のハンカチが内側で全て吸い取り、表まで染み出ることはなかった。 いや、よく目を凝らせば、遺体の両目にあたる部分がうっすらと湿っているのに気が付いたかもしれない。 兎のお姉さんは穴の底に落ち葉を敷き詰めると、その上に遺体を横たえた。 一時、竹林の奥に消えた子ゆっくり達が彼女の元に戻ってきた。 それぞれが口に咥えているのは、きれいな花や、故ゆっくりが好きだった草の実、布団がわりの大きな木の葉などである。 それらを穴の中に落としていく。ゆっくり達はみな必死に涙をこらえていたが、 彼女がスコップで土をかぶせるともう耐え切れず、声を上げてすすり泣いた。そうして自分達も穴の中に土を放り込んでいった。 あらかた穴を埋めると彼女はスコップの腹を使い、盛り上がった土をバン、バン、と叩き締めた。 「どお゛じでそんな゛ことするのお゛お゛お゛!!」 「や゛め゛て゛え゛え゛え゛え゛!!」 驚いたゆっくり達が泣き叫ぶが、彼女が悲しげな顔で説明すると、納得して静まった。 「ごめんね……。でも、こうやってしっかり土を固めておかないと、虫さんや鼠さんが来て、掘り返しちゃうの。それじゃこの子もゆっくりできないから……」 ていは目をつぶっていた。死んだ振りからそのまま顔面も固定されたので、開けることができなかった。 それでもまぶたを通して、見上げた空の光が感じられた。上の方から、仲間達の泣き声が聞こえる。 体の上に湿り気を帯びた何かがかぶせられた。それが、次々と落ちてくる。それと一緒に、視界がだんだん暗くなっていった。 息が苦しい。仲間の声も小さくなっていく。 静かになった。動くものもない。光は完全に失われた。 それから猛烈な衝撃がやってきた。一定の間隔で、上方から、殴りつけるように巨大な圧力が数十回加えられた。 「さよなら、てい……」 「やすらかに、ゆっくりしていってね」 ゆっくり達は別れの挨拶を済ませ、改めて兎のお姉さんに礼を言うと、家族の待つ巣へと帰っていった。 兎の彼女も、しんみりとした気持ちになって、筍掘りを切り上げ不死の主と仲間のいる家に帰ることにした。 迷いの竹林と呼ばれる場所に、小さな小さな墓がある。墓標はない。 このSSに感想を付ける
https://w.atwiki.jp/allrowa/pages/397.html
颯爽登場! 日の出美少年ズ ◆OQfaQnysJI E-6、怪しい洞窟。 わざわざ主催者の放送で触れられたこの場所は、多くの参加者の目的地となっていた。 放送後、この地を最初に訪れたのは三人の美少年だった。 すなわちスザク、キラ、リュウタロスのチームである。 「僕たち以外には、まだ誰も来てないようですね」 「たしかに人影はないな……。けど、洞窟の奥には誰かいるかもしれない。気を抜かずに行こう」 「それくらい、言われなくてもわかってますよ。こっちもいちおう軍人なんでね」 それぞれ臨戦態勢を取りながら、三人は慎重な足取りで洞窟に近づいていく。 「あれ?」 最初に、それに気づいたのはキラだった。 「スザク、リュウタロスくん、あれ……」 半ば条件反射的に、キラは不自然な場所に落ちているデイパックを指さす。 つられて、スザクとリュウタロスも指の先に視線を送る。 直後、三人目がけて黒い球体が飛んで来た。 「危ない!」 直感でそれを危険物だと判断したスザクは、傍らの二人を抱えて地面に倒れ込む。 そのコンマ何秒か後、彼のすぐ横で爆音が轟いた。 「ああもう、ついさっきも同じようなことがあったばかりなのに……」 愚痴をこぼしながら、スザクは素早く爆弾が飛んできた方向に視線を向ける。 その瞬間、彼の意識は凍り付いた。 頭に胴体に、手足が二本ずつ。それはたしかに、人の形をしていた。 だがそれは、人ではなかった。 肉体を構成するあらゆるパーツが、人間ではあり得ない形状をしていたのだ。 (なんだ、あれは……) 未知の物体を目の当たりにして、さしものスザクも一瞬動きが止まる。 その隙を見逃さず、目の前の謎の存在……MAXは今一度爆弾を投擲してきた。 (しまった! このタイミングじゃ、よけきれ……) スザクの顔を、冷たい汗が伝う。彼の脳裏に、あざ笑う死神の幻影が浮かび上がる。 だが次の瞬間、スザクはまたしても信じられない光景を目の当たりにした。 「はあああああ!!」 突如として目にも止まらぬスピードで太った中年の女性が現れ、爆弾を殴り飛ばしたのだ。 殴り飛ばされた爆弾はあさっての方向に飛んでいき、空中でむなしく爆発を起こす。 「あんた達、怪我はないかい?」 「は、はい!」 中年の女性……ジャイアンの母からかけられた言葉に、スザクはすぐさま返答する。 「そうかい、そりゃ何よりだ。いちおう確認しておくけど、先に手を出したのは向こうかい?」 「ええ、そうです」 「わかった。それじゃ一緒に、あいつをとっちめてやろうじゃないか!」 「了解です!」 ジャイアンの母に同意しつつ、スザクは体勢を立て直す。 キラとリュウタロスも、すでに立ち上がって戦闘態勢に入っていた。 「奇襲は失敗、さらに新手が加わったか。だが、この程度ならまだ……」 「ならば、新手がもう一人いればどうかな?」 冷静に戦況を分析するMAXの背後から、突然新たな声が響く。 とっさに回避行動を取った彼の肩を、太刀による鋭い一撃がかすめていった。 「ほう、今の一撃を避けるとは。なかなかやるな」 「貴様、いつの間に俺の背後に……。全く察知出来なかったぞ」 「この程度の気配遮断、忍びの者ならできて当然よ」 わずかな動揺を見せるMAXに、阿魔野邪鬼は余裕すらうかがえる態度でにじり寄る。 MAXから見れば、彼とジャイアンの母たちに挟み撃ちにされた格好だ。 「この状況は、さすがに不利が過ぎるか。不本意だが、一度撤退した方が良さそうだ」 勝てぬとは言わない。だが、相手は五人。加えてその中で、少なくても三人はかなりの戦闘力の持ち主だ。 しかも、相手の手の内がほとんどわからない。敵はまだ、強力な武器や技を温存しているかも知れないのだ。 自らの命をベットするには、あまりに条件が悪すぎる。MAXに、分の悪い賭けを好むような趣味はない。 「決して気分のいいものではないが、仕方ない。ハイパープラズマボム! ボンバーシュート!」 わざと狙いを外し、MAXはボムを放つ。その爆発でスザクたちを牽制し、彼はその場から退却していった。 ◆ ◆ ◆ 「あんた達、大丈夫かい?」 「ええ、多少かすり傷を負ったぐらいです」 「そうか、そりゃよかったよ。若い人たちには、これからがあるからねえ。 体は大切にしてもらわないと」 数分後、スザクたちとジャイアンの母たちは雑談を交えながら情報交換を行っていた。 お互い明らかに敵意を持っていなかったこと、そして邪鬼の知り合いの知り合いである室賀豹馬とスザクたちが接触していたことが重なり、彼らの交流はスムーズに進んだ。 「では、あなた方も放送を聞いてここに?」 「ああ、そうだ。貴様らもそうなのか?」 「ええ、人が集まるだろうと思いまして。どうやらまだ、僕たち以外の参加者は来ていないようですが」 「だったら、先に洞窟の中を調べちゃわないかい?」 「そうですね、いったい何が隠されているのか、確認しておいた方がいいでしょうし」 ジャイアンの母の提案に、その場の全員が賛同する。 そして五人は、最大限に警戒しつつ洞窟の中へと入っていった。 そこで彼らが見たものとは……。 続く 【1日目 午前/E-6 怪しい洞窟】 【阿魔野邪鬼@伊賀の影丸】 【服装】羽織姿の武士 【状態】健康 【装備】脇差@現実、太刀@現実 【持ち物】基本支給品一式×2、『贄殿遮那』@灼眼のシャナ、ランダム支給品(地虫十兵衛のもの1~3/義経のもの0~2) 【思考】 1:怪しい洞窟を調べる。 2:スザクたちから詳細な情報を聞き出す。 3:殺し合いに乗るかは未定。 【備考】 ※「由比正雪の巻」後の参戦です。 ※再生能力は制限されています。制限に少し気付きました。 ※社長が複数いる事に気づきました。 【ジャイアンの母@カオスロワ】 【服装】:ジャイアンの母の服装 【状態】:健康 【装備】:天の羽衣@竹取物語 【持ち物】:基本支給品一式×2 【思考】 基本:他の参加者を殺す可能性のある参加者を殺す。 1:怪しい洞窟を調べる。 2:無抵抗な参加者は殺さないが殺人者には容赦しない。 3:可能であれば脱出する方法を探る。 4:阿魔野さんってダンディーで少しカッコいいじゃない!! 【キラ・ヤマト@機動戦士ガンダムSEED】 【服装】地球連合の制服 【状態】健康 【持ち物】基本支給品一式、本人確認済み支給品1~3 【思考】 1:仲間と協力して殺し合いを止めて、主催者を倒す。 2:洞窟を調べる。 3:北へ向かって情報収集と仲間探し。 4:正午にC-6の豪邸に集まる。 【備考】 ※参戦時期の詳細は後続の書き手にお任せします。 ※参加者が別の世界から連れて来られた可能性が高いと考えています。 【枢木スザク@コードギアス】 【服装】ゼロの衣裳 【状態】ナナリーの死による精神的ダメージ、「生きろ」ギアス継続中 【装備】ククリ刀@バッカーノ 【持ち物】基本支給品一式、ゼロの仮面@コードギアス、ランダム支給品0~1(本人確認済み) 【思考】 1:仲間と協力して殺し合いを止めて、主催者を倒す。 2:洞窟を調べる。 3:北へ向かって情報収集と仲間探し。 4:正午にC-6の豪邸に集まる。 5:なぜユフィの名前が? 【備考】 ※R2本編最終話、ゼロレクイエム実行後からの参戦(現状ゼロとして振舞う事を止めています) ※参加者が別の世界から連れて来られた可能性が高いと考えています。 【リュウタロス(シン・アスカ)@機動戦士ガンダムSEED DESTINY】 【服装】ザフトの制服 【状態】顔面にダメージ、改名された上に名前が格好悪いので自暴自棄&ヤケクソ 【装備】イングラムM10(22/32)+予備弾(9mmパラベラム弾32発)×5@現実 【持ち物】基本支給品一式×2、ドラゴンレーダー@ドラゴンボール、首輪(刹那)、不明支給品1~3(1 リュウタロス曰く”わけわかんない何か”/0~2 元は6/@クロススレのもの) 【思考】 1:自分の弁護をしてくれそうな仲間を探す。 2:怪しい洞窟を調べる。 3:とりあえずスザクたちに同行。しかし、あまり信用できない。 4:いろいろあったけど対主催! 【備考】 ※PHASE_23「戦火の蔭」後~PHASE_24「すれ違う視線」の冒頭あたり(ハイネ死亡直後)から来たようです。 ※リュウタロス(シン)がドラゴンレーダーを持っているからって、会場内にドラゴンボールがあるとは限りません。 【1日目 午前/E-6のどこか】 【MAX@ボンバーマンジェッターズ】 【服装】なし 【状態】右肩に刀傷(軽傷)、攻撃速度上昇 【装備】三属の剣(流星虫規制)@バロック、M134機関銃@シャーマンキング、クナイ×10@伊賀の影丸 【持ち物】基本支給品一式×2、不明支給品0~2 【思考】 基本:優勝して帰還する。 1 ゼロを破壊して己の優越性を証明する。 2 参加者の何人かをゼロに関するメッセンジャーとして利用する。 【備考】 ※参戦時期は後の書き手にお任せします。 ※設定上、マイティが利用可能なボムはほとんど全て使えるはずです。 時系列順で読む Back Lの名推理/死なない者達 Next 彼等は誰も守れない 投下順で読む Back Lの名推理/死なない者達 Next 00:25森 怪しい洞窟へ行こう! 阿魔野邪鬼 キレやすい10代引っ張りだこ 怪しい洞窟へ行こう! ジャイアンの母 キレやすい10代引っ張りだこ 運命の皮肉 キラ・ヤマト キレやすい10代引っ張りだこ 運命の皮肉 枢木スザク キレやすい10代引っ張りだこ 運命の皮肉 リュウタロス(シン・アスカ) キレやすい10代引っ張りだこ オムニバス MAX そんなの、聞いてないぞ
https://w.atwiki.jp/japanmusical/pages/16.html
『笑う男 The Eternal Love -永遠の愛-』(わらうおとこ) 웃는 남자【登録タグ 2019年 2022年 フランク・ワイルドホーン 作品:わ 韓国ミュージカル】 上演概要 韓国ミュージカル あらすじ(公式より) 1689年、イングランド、冬。“子供買い”の異名を持つコンプラチコの手により、見世物として口を裂かれ、醜悪な笑みを貼り付けられた少年グウィンプレンは、一行の船から放り出され、一人あてもなく雪の中を彷徨う。その最中、凍え死んだ女性が抱える赤ん坊、後のデアを見つけ、道すがら偶然辿り着いた興行師ウルシュス(山口祐一郎)の元へ身を寄せた二人は、彼と生活を共にすることになる。時はたち青年に成長したグウィンプレン(浦井健治)は、その奇怪な見た目で“笑う男”として話題を呼び、一躍有名人になっていた。盲目であるデア(真彩希帆/熊谷彩春 Wキャスト)と共に生い立ちを演じる興行で人気を博す二人は、いつしか互いを愛し合う関係となる。そこへ彼らの興行に興味を持ったジョシアナ公爵(大塚千弘)とその婚約者デヴィット・ディリー・ムーア卿(吉野圭吾)が来訪する。醜くも魅惑的なグウィンプレンの姿に心を惹かれたジョシアナは、彼を自身の元へ呼びつけ誘惑する。突然の愛の言葉に動揺するグウィンプレンがウルシュスらの元に戻ると、突然牢獄に連行され、そこで王宮の使用人フェドロ(石川 禅)より衝撃の事実が明かされる―。本当に醜いのは、刻まれた貧者の笑顔か、それとも富める者の嘲笑か。運命に翻弄される“笑う男”が辿り着く先に待っているものとは―。 上演情報 世界初演:2018年(韓国) 日本初演:2019年 【初演】2019年 2019/4/9(火)~29(月):日生劇場 2019/5/3(金)~6(月):御園座 2019/5/10(金)~12(日):富山・新川文化ホール 2019/5/16(木)~19(日):梅田芸術劇場メインホール 2019/5/25(土)~5/26(日):北九州ソレイユホール 【再演】2022年 2022/2/3(木)〜19(土):日生劇場 2022/3/11(金)~13(日):梅田芸術劇場メインホール 2022/3/18(金)〜28(月):博多座 配役 上演年 2019年 2022年 演出 上田一豪[未] グウィンプレン 浦井健治[未] デア 夢咲ねね[未]衛藤美彩[未] 真彩希帆[未]熊谷彩春[未] ジョシアナ公爵 朝夏まなと[未] 大塚千弘[未] デヴィット・ディリー・ムーア卿 宮原浩暢[未] 吉野圭吾 フェドロ 石川禅 ウルシュス 山口祐一郎[未] リトル・グウィンプレン 大前優樹下之園嵐史豊島青空 土屋飛鳥ポピエルマレック健太朗松浦歩夢 2019年アンサンブル 中山昇、上野哲也、宇月颯、清水彩花 榎本成志、小原和彦、仙名立宗、早川一矢、藤岡義樹、堀江慎也、森山大輔 石田佳名子、内田智子、岡本華奈、栗山絵美、コリ伽路、富田亜希、安田カナ、吉田萌美 2022年アンサンブル 港幸樹、上野哲也、宇月颯、清水彩花、内田智子 小原和彦、仙名立宗、棚橋麗音、早川一矢、福永悠二、森山大輔、横沢健司 池谷祐子、石田佳名子、島田彩、富田亜希、松浪ゆの、美麗、吉田萌美 スタッフ 脚本:ロバート・ヨハンソン 音楽:フランク・ワイルドホーン[未] 歌詞:ジャック・マーフィー 編曲・オーケストレーション:ジェイソン・ハウランド 原作:ヴィクトル・ユゴー ナンバー 1.Opening 2.残酷な世界 3.暗闇の世界へ 4.木に宿る天使(デア:夢咲ねね) 5.宮殿で(デア:夢咲ねね) 6.私の中の怪物 7.あり得るのか? 8.幸せになる権利 9.涙は流して(デア:衛藤美彩) 10. あなたは私のすべて(デア:衛藤美彩) 11. あり得ない!/祈り(リプライズ) 12. 子守唄 13. 全てあなたのもの 14. 脆い心 15. 世界を変える 16. 幸せになる権利(リプライズ) 17. 封建貴族/私たちは1パーセント 18. 目を開いて 19. 笑う男 20. 私の人生を生きて行く 21. あり得るのか?(リプライズ) ソフト化 「笑う男 The Eternal Love -永遠の愛-」2019年版ハイライト・ライヴ録音盤CD(TOHO_E_1909) 外部リンク 梅芸公式2019 梅芸公式2022
https://w.atwiki.jp/rowamousou/pages/956.html
【名前】 ギー 【出典】 赫炎のインガノック 【性別】 男 【年齢】 30半ば~40程度 【名ゼリフ】 「なるほど、確かに。人はきみに何もできないだろう」 「生きててくれてありがとう、キーラ」 【AA】 _ー彡イ、ニニニ≧ニ‐-ニ_ニニニニニニニ-‐ニニ二ィニニィ} Λ -=彡イニニ≧-ニニニニニ二ニニ=ニニ二二二ニ-‐ニニニ≦//il ハ_ ー=ィ"ニ7ニ二ニニニ二ニニ≧‐-ニニニニニ-‐ニ≦/ニニ//!リ ハ ミ ミヽ≧ー二=彡ア二ニニニニニニニ二≦∠∠/7/////, 7 ! '. ヾ二二ニイ/二≦二/-=三ニ≦ニイ/∠/!////// 7/} ;l'. ' `ヾ、ニ/≦ニ二/ニニニ≦イ彡'彡≦,_`゙ ////// ,//7 'ハ ! ‐=≦三ニ≦/ニニ≦ニ//ニ=ハ /7'〉/////.'.'7/,′!| .Λ´∨=/≦//=//"´/'´ Vシ′//彡// //" リ .∧ V//;イ7l7 ´ / `/"´〈"´ ´ / / .∧ Λ´//! |′ ´ ´ ′ Λ ∨ .! { ∨ 、 ' '. i . -‐ \ .'. '. 、 - _、 , '_ ヽ '. '. . ミ 、 ,ィ// 、. ' , '. ! > ////// 、 ' , . ' | > / ` .<//Λ、 .λ、 '._{ ` </ 、 ゛ ヽ、. !7 ` .ー=、 \ }! `丶、 \_______, .,_ ` ミ \ . ミ 、 、 Y′ 【人物】 異形都市《インガノック》にて無料巡回を続ける数式医。 他者を救うことの意味が失われたインガノックにおいて他者に手を差し伸べ続ける奇矯な人物。その行為は本人の性格もあるが、それ以上に本人にもわからない強迫観念に突き動かされてのものである。 外見は20代の青年だが、これは老化を抑制しているためであり実年齢は30代半ば~40程度。ちなみにギーというのは偽名であり本名は不詳(本名の候補にはゲオルギウスやゲオルグ、ファウストなどがある)。 他者に手を差し伸べることを優先するあまり自分のことを蔑ろにしがちで、10年の月日により精神が磨耗しかかっている。しかしインガノックが異形都市となるより前はよく笑う熱意のある人物だったらしい。 初代マグロにしてテンプレ戦闘の始祖。背後に佇む奇械《ポルシオン》によって数多の異形を屠っていく。付いたあだ名がエロゲ界の水戸黄門。 【眼】 右目を通して「解析」の現象数式を行使する。 これはその名の通り視認した対象を解析するもので、普段は患者の状態を把握するために使っているが、その気になれば情報空間の把握や対象の弱点看破などにも転用できる。 解析以外にも治療の現象数式を使えるが、そっちは別に眼とかは関係ないので省略。 【本ロワの動向】 本編最終章、レムル・レムルを撃破した直後から参戦。 決して人を殺さない。その信条を打ち砕かれ、視界の端には道化師の幻があざ笑う姿が存在するのみ。 茫然自失となるギーだったが、そんな彼の前に邪視から逃げ延びてきたメアリが姿を現す。 襲い来る異形、そしてその魔の手にかかろうとしている少女。その光景を目にした瞬間にギーはおもむろに右手を伸ばし、ポルシオンの力によって邪視を粉砕する。 こうしてギーは助けたメアリと共に対主催コンビを組むこととなり、以降徐々にどん底だったメンタルを回復させていくことになる。 道中ヨーマの群れをテンプレしながら進んでいくと、次に出会ったのはペガサスと怜の二人。こちらと同じく殺し合いに乗っていないということもあり友好的に合流することに成功する。 メアリと怜が同年代ということで特に仲良くなっているところをペガサスと共に微笑ましく見守っているシーンはもはや保護者である。まあ実年齢的にはあながち間違っていないけど。 ギー「これは、カードゲーム、ですか」 ペガサス「その通りデース。これは私が心魂込めて作り上げた、言わば子供のような存在。 ギー、あなたも一度やってみては?」 ギー「……ええ。全てが落ち着いたらそれもいいかもしれませんね、ミスタ」 とまあこんな風にギーもまた怜たちのようにDMカードを薦められたりしている。 精神的な余裕の少なかったギーにとって彼らの存在は非常に大きく、特にペガサスからはかなり年下ではあるが豊富な人生経験からかメンタル面で多大なサポートを受けることとなった。 しかしそんな彼らのもとに、子供の命を狙ったクリッター・ウェンディゴが襲来する。 クリッター・ボイスによって心神喪失状態となった怜を非難させるために三人を逃がし、ギーは単独でウェンディゴと相対する。 いつもの如くテンプレで戦闘を終わらせて三人の元へと向かうが、そこにあったのは地面に座り込むメアリと、大きなフクロウを抱いて死んでいるペガサスの姿だった。 ギーは咄嗟に現象数式を展開するも、既に死者となっているペガサスを生き返らせることなどできるはずもなく。 大きなフクロウが襲撃を仕掛けてきたこと、ペガサスがトゥーンなるカードで迎撃したこと、戦闘の余波で怜とはぐれたことなどを話すメアリを慰めながら、ギーは一人自責の念を抱くのだった。 直後の放送で怜の名前が告げられなかったことに安堵する暇もなく、次はバロール・メドゥーサのマーダーコンビの襲撃を受ける。 卑劣な不意打ちによりメアリが石化させられてしまい、この時点で最強マーダーとの呼び声も高かった二柱を前に流石のギーも万事休すかと思われたが…… ギー「……遅い」 なんと予想を覆してマーダーコンビを瞬殺。石化させられたメアリを治療しながら戦場を後にするのだった。(→Right hand from behind) その後は対主催である猿投山・美里のコンビと合流。特に同じ回復能力を持ち慈愛に溢れる美里のことは非常に好意的に受け止め、そのまま強力な対主催集団が出来上がる。 ……かと思われたその矢先、四人の元へキーラとザルチムのマーダーコンビが来襲。 神衣純潔を纏うキーラに猿投山がぶちキレかけるも、美里やメアリの静止もあって踏みとどまり、相手をギーに任せザルチムの相手を引き受ける。 そしてギーはザルチムと戦う猿投山と美里、及び救援を呼びに離脱したメアリとは離れ単独でキーラと戦うことになるが…… ギーに見せ付けるように巨大化するキーラに、それまで攻めあぐねていたギーも遂には戦いを決意し、悪なる右手により巨大な体をなぎ払ってキーラを人体実験前の状態へと引き戻すことに成功する。 そこには凄惨な笑みを浮かべる獣の姿はなく、無垢な笑顔を浮かべる少女の姿のみが存在したのだった。(→Dancer across the deadline) メアリの救援要請でやってきた式を見送りつつ、ギーは幼児退行したキーラに現状説明を行うことになる。 明らかによくわかってない様子のキーラであったが、ともかく親父の人体実験から救い出してくれたと解釈したのかギーにやたら懐いてしまう結果となった。 そうしてザルチムを退けた生徒会組や式・朧と合流した二人は、そのまま近くにあった蕎麦屋へと身を置き休息を取ることとなる。 この際メアリに支給されていた本マグロを猿投山が解体、皆に懇願された式の手によって立派な料理へと変貌を遂げるのだった。 蕎麦屋ではちょっとした宴会ムードになるも、いつもの如く一口程度しか食べ物を口にしないギーをメアリやキーラが心配する一幕も垣間見られた。なお、直後にキーラにけしかけられた猿投山の手によって無理やり食べ物を口に突っ込まれたりしている。 ちなみに宴会の途中でクリッターの気配を探知しており、式と一緒に様子を見に行き、菊田をもぐもぐしていたクリッター・ドラゴンを発見している。勿論テンプレした。 そんなこんなで終盤へと突入するが、ここでうちはマダラによる魔眼忍法帖が発生。 他の対主催勢力と共同して事に当たるも、マダラを倒しきることはできずに逃亡を許し、遂にはいくつもの懸念材料を抱えたまま主催陣営へと突貫する羽目に。 そこで目にしたのは司会進行役の死体。こうなってはどうしようもないと脱出の手段を探すために手分けし始めたところで、ギーたち一行は再びマダラの襲撃を受けることになる。 無消耗かつこちらの手の内を知り尽くしているマダラとの戦いに非戦闘員を抱えていることもあり苦戦を強いられるも、夜行の卓抜した術により遂にマダラを捕縛することに成功。そのままギーはトドメの一撃を放とうとした、その刹那。 なんと両者の戦いの場にガンQが乱入、傍で戦いを見守っていた神峰を念動力で殺害してしまう。 このままでは総崩れとなる。そう判断したギーはガンQを一撃の下に葬り去るが。 その一瞬を見逃さなかったマダラの一撃が、ギーの胸を貫いていた。 それは明らかな致命傷。現象数式による治癒も間に合わず、事ここに至ってギーは戦う術を失った。 崩れ落ちるその間際、視界の端に見えたのは何かを叫ぶキーラたちの姿。その姿が、記憶の中の何かと重なって――― まだ何も終わらない。何も、自分はできていないのだから。 ―――ぼくは、この手を伸ばそう。 ―――そうしなくてはならないと誰かが叫ぶ。 殺されそうなのであれば、助けなくては。傷ついたのだとしたら、すぐに、治そう。 そう決めたのだ。 ―――いつ決めた。 ―――ずっと前。 ―――10年前のあの日、あの時に。 しかし体は動かない。 瞼を閉ざす。 視界に、暗闇が充ちていく。 そうしてギーはひとつのことを思い出す。 ああ、そうだ。10年前のあの日あの時。 10年前の過去。誰かをこの手は助けられなかった。 (……これは、罰か) あの子ひとり助けられなかった僕への、これは罰なのか。 ――――――――――――――――――――――――。 『こんにちは、ギー』 暗闇の端にいたはずの幻。 道化師は、踊っていた。 『諦める時だ』 消え入りそうな囁きと共に。 ふと、少女の叫びが耳に入る。 ああ、また僕は、君ひとりを助けられずに――― 『さようなら』 狭まる視界は決して開くことはなく。 ギーの意識は闇に沈んだ。
https://w.atwiki.jp/83452/pages/7463.html
“ΝНΚアーカイブス 戦争特集アニメ「幻の放課後」 (中略) 今回は、前回に引き続き、第12話「役人!」をお送りします” 学事課執務室。 「なるほど、ね…」 そうつぶやく学事課長席には、和がいる。 そして、その周りを軽音部員の面々が、やや緊張した面持ちで取り囲んでいる。 今や彼女らの関係は友人同士でなく、決裁権者と申請者だ。 自分たちが懸命に考えた企画を、正式な活動そして行事として、 認めてもらえるかどうかの関門だ。 『桜が丘支廠・桜が丘女子高等学校共催 出征決起大会』 和はこのように題された企画書を右手で持ち、 左手であごを支えながら熟考していた。 まあ、軽音部にしては考えて練った企画だ。 企画の趣旨自体には反対する理由はない。 軽音楽に眉をひそめるご老体もいるにはいるだろうが、 士気高揚を方便にして軍歌を演奏すればどうにかなるだろう。 しかし、それは本質的な問題ではない。 発表が許されるとしても、その練習の時間が取れなければ意味がない。 だが、今の軽音部員たちは、軍需生産局の人間。 他部署から手を突っ込んで人事を動かし軍需生産業務から引き離し、 練習時間を作ってやるのは生半可な手段では不可能だ。 実現する難しさは、針の穴を通すようなもの。 まばたきと言うには長すぎる時間、和は目をつぶって沈思する。 (時には、非常の、そして、非情の決断もやむを得ない…か) 和は、持っていた企画書におもむろに左手を添えると、くしゃくしゃに丸め、 あざ笑うような溜め息をつきながら放り投げた。 「却下。余計な仕事増やさないで。忙しいんだから」 その様子を目の当たりにして、軽音部員たちは唖然として言葉を失う。 「和ちゃん!何てことするの!?」 ようやく、唯が悲憤を込めてなじると、 それに呼応して皆も和を非難し、あるいは説得し、懇願する。 「壮行会があるんだからそれで十分でしょ? ただでさえ物資供給が苦しいのに、過剰投資をする余力はないわ」 「そういう問題じゃねーだろ!何かしてやりたいって気持ちが大事だろ!?」 「和、お前の力が必要なんだよ! そういう原則を曲げるのは好まないだろうけど、力を貸してくれ」 「そうよ!文化祭も開けないのだから少し融通してくれても… 無理は承知しているのよ。そこをどうにか!」 しかし。 「申し訳ないけれど、そういうセンチメンタルな人情話で 仕事が進むなら何の苦労もないわ。もうすぐ会議があるから出てって」 そう言って、和は未決裁の書類の束をつかみ取り、 その中身もろくに見ず、決裁印を押していく。 真鍋、真鍋、真鍋、真鍋、真鍋… 途中、和は顔どころか目線すら向けずに言い放つ。 「…あなたたち、いつまでそこに突っ立ってるの?邪魔。さぼってないで検品業務に戻りなさい」 ふと、流すように書類に判を押していた和の目線と手が止まる。 「ちょっと庶務係長。この“水道使用料の増額修正”って何なの? 予算の範囲内でお願いっていつも言ってるでしょ。 あなたがしっかり見てないからいけないんじゃない。 経理課に頭下げるのは課長の私なんだから!」 軽音部員を無視して仕事を進める和の様子を見て、律が心底軽蔑するような口調で挑発的に罵る。 「その仕事、ハンコと、下げるしか能のない頭と、怒鳴る口さえありゃ、 誰でもできるじゃんか。澪に代わってやれ。文字通りの盲判だよ。 あー、澪にはこんなゲスな仕事は向いてないか。ハハハ」 もともと気まずくなっていた執務室内の空気が一気に強ばる。 軽音部員たちはもちろん、学事課の課員たちも固唾を飲んで、 和と律を見つめる。 「お、おい、律!言い過ぎだろ!」 「澪、お前をダシにして悪かった。けど、この小役人にはお灸をすえないと。 そのすきっ歯、憂ちゃんにやられたんだってな。いい気味だ。ダッセぇの!」 「律先輩、落ち着いてください!何も喧嘩しにきたわけじゃないんですよ!」 「……もはや聞き捨てならないわ」 軽音部員たちを無視して机に向かっていた和が、 ようやく、険しい表情をして上半身をねじり律に向き直る。 その顔を上から眺めながら、さらに律がせせら笑うように言う。 「ようやくこっち向いてくれたな。 その様子だと、例の噂もまんざらウソとは思えねーし。 こちとら手足ちょちょぎれたりしてんのに、いいご身分だこと」 「そんな噂に惑わされるなんて、愚かね。 大体、ケガして帰ってこいなんて、誰も命令してないわ」 「ふざけんなっ!好きこのんでケガするヤツがいるか!」 律は和の襟元を右手でつかみ、怒りの籠もった目で和を見据えるが、 和もまた、蔑むような目つきで律を睨み返した。 「…こんな真似してどうするの?その義手で殴られたらさぞ痛いでしょうね」 「和ちゃん!りっちゃん!二人ともやめて、やめてよぉ…」 唯が狼狽しながら哀願する。が。 (ペッ!) (っ!) 「ふん…素手どころか義手でも触れたくないな」 律は、まさに唾棄すべき汚物を見るような目で和を睨み付け、 その顔に唾を吐きかけた。 和は、眼鏡の縁から滴る唾液を拭いもせず、律を冷ややかに睨み返す。 「…律、正直言って見損なったわ」 「和、その言葉、そっくり返す」 「本件は懲戒か懲罰の対象よ。覚悟はしておくことね、田井中室長」 「ご自由にどーぞ。木っ端役人の真鍋課長殿!」 「…そうなんだ。じゃあ私、会議室行くね」 和はそう言い捨てると、律の右手を乱暴に払いのけ、 会議資料をひったくるようにつかみ取って、学事課執務室を去っていった。 主を失った学事課執務室に、気まずい沈黙が満ちる。 そこに、少しずつ、課員たちが小声で囁き合う声が混じり始める。 憤りを抑えきれない律が、呼吸を整えながら言う。 澪と紬も、落胆と驚きを隠しきれない。 「和のやつ、確かに前から融通が利かなかったりしたけどさ、 曲がったことが嫌いっていうだけで、あんな人情のないやつじゃなかったはずなのに…」 「もう、和も完全に“支廠の役人”になってしまったのか… この狂った組織で生き延びるにはああなるしかなかったのかな…」 「…人は変わるものだけど、こうも変わってしまうものなのね」 唯もまた、くしゃくしゃになった企画書を両腕で拾い上げながら、 幼馴染みの豹変ぶりを目の当たりにして、肩を震わせていた。 「和ちゃん、ヒドい、ヒドいよ…。こんなの、私の知ってる和ちゃんじゃないよ…」 (第一段階は一応成功ね。殴られなくてよかった…これ以上前歯が抜けたらサマにならないわ。 挑発に乗ってくれた軽音部の面々には悪いけど、ここからが本番。 海千山千の老獪な小役人どもを、手玉に取れるかどうか…) 私は、そう考えながら、会議室に向かう。 ──桜ヶ丘支廠会議室 廠議で、いくつかの報告事項、討議事項が処理される。 支廠長が出席者に意見を促す。 「…他に、何か提案することはないかな?」 私は、挙手して発言する。緊張のあまりのどが渇く。 「はい。第32検品室の田井中室長以下について、更迭と懲罰を求めます」 私が意見を述べると、管財課長が続きを促す。 「ああ、廠議でここに来る途中、廊下を歩いていたら聞こえましたよ。 なにやら一悶着あったようですが、それと何か関係が?」 「ええ…。お恥ずかしいことですが、 活動に関する申し出を却下したところ、腹いせに侮辱と暴行を受けまして。 組織の秩序を保つためにも、 同席しながら制止しなかった室員等も含め、連座して処分すべきかと」 副支廠長が片方の眉を曲げて和に問う。 「…それは事実かね?」 「はい。先ほど管財課長がおっしゃったとおりです。必要とあらば居合わせた課員に問い合わせても構いません」 そこに人事課長が眼鏡を拭きながら質問する。 「では、処分を下さねばなりませんが、いかがしましょうか。 詳しくは分かりませんが、室長は戒告、他の室員は厳重注意といったところですか」 ここだ。ここで人事課、そして総務会計局からから主導権を奪わなければならない。 私は、慎重に言葉を選びながら、議論を誘導する。 憤りを混ぜつつも、衷心から述べるような声色。 「ならば、教育局に身柄を預けて頂けませんか? 戒告して始末書を書かせても、ああいう輩は、始末書一枚の重さが分かってません。 性根からたたき直さないといけません。教育上の懲罰が必要です」 軍需生産局長が難渋する。 「しかしィ、今のご時世、労働力は少しでも確保したいもんでねェ…」 「元々生産性の低い連中で、管理コストもバカにならないでしょうし、 さほどの損失にはならないのではないかと。 組織全体の秩序維持を考えれば許容すべき損失では?」 腹の探り合いのようなやりとりが続いた。 冷静を装いつつも、私の心臓は狭心症の発作のように締め付けられる。 総務会計局長でもある副支廠長は、オールバックを掻き上げてうなった。 「ふ~む、なるほどねぇ…」 副支廠長は、このように考えを巡らす。 (面倒なことだ。ついこの間、ムカゴ盗みの非行があったとはいえ、 軍需局の一職員に懲戒処分を下したなぁ…。 総務局人事課からまた軍需局の職員に処分を下すとなると、 軍需局の我々への心証も悪いだろうし…。 教育局で引き取って懲罰をしてくれるなら、 総務局が手を汚さずに、一応、組織全体の秩序も保てるか…。 仮に、教育局の手に余るようなら、そのとき対処すればいい。 あわよくば、それを理由に教育局に貸しを作ることもできるだろう) そして、それはまさに私の読みどおりだったようだ。 副支廠長はこう結論づけて、支廠長に進言する。 「綱紀粛正のためにはやむなし、か。 支廠長、私も学事課長の提案は理にかなうと思います」 「君がそう言うなら問題あるまいよ。それでいい。 軍需局にも特に異論はないね?」 老獪な狸親父どもの狡知に対して、初めて、私は勝利した。 (憎まれ役を買って出た甲斐があったわね ただ、みんながそれを理解してくれるかはわからないけど…) これで、軽音部員を現在の業務から引きはがせる。 なんとか練習だってできるだろう。 私は内心密かに胸をなで下ろしながら、今後の策に思案を巡らせた。 [第12話 終] 12
https://w.atwiki.jp/junretsuwago/pages/780.html
日本国語大辞典 広辞苑 辞書 品詞 解説 例文 漢字 大言海 接頭辞接尾辞 〔 嘲 (アザケ)る、 嘲笑 (アザワラ)ふノ、あざナリ、集韻「呰、音 紫 (シ)」玉篇「口 毀 (ソシル)也」人名ナルハ、 渾名 (アダナ)ナルベキカ、地名ナルハ、 解 (ゲ)スベカラズ〕古代ニ、人名、地名ニ用ヰタル語。 皇太神宮儀式帳「壹志縣造等遠祖 建呰 (タケアザ)子、云云、 呰鹿國 (アザカノ )」神名帳「壹志郡 阿射加 (アザカ)神社」萬葉集、二十 四十 「 服部呰女 (ハトリベノアザメ)」續紀、三十六、寳龜十一年三月「陸奧國、上治郡大領、伊 治公 (ノ)、呰麻呂」(上治郡ハ、栗原郡ナリト云フ)高山寺本、倭名抄「備中國、英加郡、呰部鄕、 安作倍 (アザベ)」 呰 検索用附箋:接頭辞 検索用附箋:接尾辞 附箋:接尾辞 接頭辞
https://w.atwiki.jp/junretsuwago/pages/778.html
辞書 品詞 解説 例文 漢字 日本国語大辞典 名詞 ① 皮膚の一部分に局限する色の変化。その種類は多く、外傷により皮膚の内部で出血することによるもの、内科的な血液病や血管の異常によって生じる紫斑病、先天的異常に基づく色素の増殖や、血管の増殖拡張により皮膚にできた黒褐色、青色、赤色の母斑(ぼはん)などがある。 ※彌勒上生経賛平安初期点(850頃)「⿱𭼩里、点、疣(アサ)、贅とのごとき過は无し」※宇治拾遺(1221頃)七「この輿のそばにある、顔にあざのある男」 痣・疵 ② 比喩的に①のように見えるものをいう。(イ) 近世、結婚した女の眉を剃った跡。また、その青い色をいう。 ※雑俳・川傍柳(1780‐83)初「顔にあざ二(ふたッつ)出来るおしい事」 (ロ) 入れ墨。 ※雑俳・柳多留‐七(1772)「わるものに成りはじまりはあざを付け」 ③ ほくろ。 ※御国通辞(1790)「ほくろ、痣、あざ」 広辞苑 名詞 皮膚に生じる赤・青・黒褐色などの斑紋。皮下出血や湿疹治療後の一過性色素沈着のほか、一般には皮膚を構成する表皮細胞・色素細胞・血管・脂腺細胞などの局所的増生(母斑)による限局的皮膚着色をいう。→母斑 今昔物語集5「顔に―有る男」 痣・黶 大言海 名詞 〔倭訓栞、あざ、痣「黑キ色ハ、體ニ交リタルヲ以テ云フ也」( 交 (アザ)ふト云フニヤ)イカガアルベキ〕人ノ肌ニ、異ナル色ヲ殘シ留メタルモノ。 瘡 (カサ)、 傷 (キズ)、ナドニ因ル、天然ニ色ヅキタルニモ云フ。 倭名抄、三 十四 瘡類「疵、阿佐」醫心方、三十 三十六 「 黶 (アザ)」名義抄「疵、アザ、キズ」著聞集、十一、畫圖「 聖 (ヒジリ)ノ御顏ニ、イササカあざノオハシケル」 痣・黶 検索用附箋:名詞名称 附箋:名称 名詞
https://w.atwiki.jp/yukkuri_gyakutai/pages/814.html
ここは迷いの竹林と呼ばれる場所。竹の間を涼しげな風が吹き抜けていく。 その土の上で、子ゆっくりの集団が和やかに遊んでいた。 髪の色は様々だが、みな頭の先に二本の兎耳がついている。 これは主に竹林を棲家とする珍種、「ゆっくりうさぎ」の特徴である。 追いかけあったり、じゃれあったり。他種のゆっくりと何ら変わらない、微笑ましい光景だ。 だが、子ゆっくりの一匹が突然苦しみだした。 「ゆう゛う゛う゛……おなかがいたいいよお……!」 まわりの子ゆっくりが気付き、騒ぎ出す。辺りに親ゆっくりの姿は無く、子どもたちは混乱するばかりだ。 そのうち、苦しんでいた子ゆっくりが 「ゆぐぐ……もっとゆっくりしたかった……」 と呻くと、ぐたりと顔を地面に伏せ、動かなくなった。 「ゆ、ゆぅ……?」 「ゆっくりできる? だいじょうぶ?」 他の子ゆっくりたちは一瞬きょとんとして、それから何が起きたかをゆっくり理解した。 「あ、あ、ああああ!!」 「『てい』が! 『てい』がしんじゃったああ゛あ゛あ゛ぁ!!」 「おぎでっ! おぎでよ『でい゛』い゛い゛い゛っっ!!」 「ゆっぐ! ゆっぐべっ!!」 子ゆっくりたちは仲間の突然の、しかも苦悶の後の死にパニックに陥った。 ショックのあまりにひきつけを起こし、白目をむいて餡子を吐く者すらいる。 この地面に倒れているゆっくりうさぎは、軽くカールした黒髪からへにょりと丸みのある白い耳を生やしている。 そのゆっくりの通称は「ゆっくりてい」。 (※モデルとなった妖怪と区別するため、業界では普通このゆっくりを「てい」、妖怪兎の方を「てゐ」と表記している。以降の文章はこれに従う。) (ゆっゆっゆっ……まただまされてる。みんなおおまぬけだねーっ!) ていは地面に伏せたままの顔をにやりと歪めて笑った。 本当は体を揺すって大笑いしたかったが、じっと我慢して演技を続ける。 これはゆっくりていの十八番、「死んだ振り」である。 ゆっくりていは非常にずる賢く、いつも色々ないたずらを他のゆっくり達に仕掛けては あざ笑う厄介な性質を持つ(いわばイタズラによるすっきり!を好む)。 だが、外見は非常に可愛らしいためゆっくりの間で人気があり、また大抵のゆっくりの餡子脳は、 いたずらされた事を根に持つ前に忘れてしまうため、ゆっくり社会で生存を許されているのだ。 特に幼い子ゆっくりや赤ゆっくり達の場合、餡子脳の体積がまだまだ少ないため、同じイタズラに何度でもひっかかり、 その度にていは快感に酔いしれた。いつも可愛らしく振舞いながら、ていは心の中で仲間をバカにしきっていた。 今、自分の周りで大騒ぎしている仲間の様子を音だけでうかがい、ていはもう少し長く楽しもうと決めた。 死んだはずの自分がいきなり起き上がり「ゆっくりしていってね!」と叫んだら、みんなどんな顔をするだろう! 嘘だったと宣言し、騙された事をバカにしてやるのだ。胸をわくわくさせながら、ていはもうしばらく死んだ振りを続けようと考えていた。 そこに想定外の客が現れた。 「ゆゆっ! おねえさんだあれ?」 「にんげん! にんげんはこわいっておかあさんがいってたよ!」 「きょわいよお゛ぉ!」 竹の間から現れた人物の姿に、子ゆっくりたちはもはや半狂乱におちいった。 しかしその人物は子どもたちの前にしゃがみこむと、優しく微笑んだ。 「ふふ、私はゆっくりをいじめたりなんかしないよ。それに、私は人間じゃなくて月の兎。ほら、みんなと同じでしょ」 そう言って頭から生えた長い兎耳を指差した。それから丸い尻尾も見せるため、短いスカートをまくり上げ……てはくれなかった。 「おねえさんもゆっくりうさぎなんだね! ゆっくりしていってね!」 「ゆっくりしていってね!!」 「ゆっくち! ゆっくち!」 子どもたちは彼女の兎耳を見て、同類と認めたようだった。あっさりと警戒を解き、恒例の挨拶を発した。 「う、うん、まあ私はゆっくりじゃないんだけどね……ところであなた達、どうして泣いてたの?」 小さな餡子脳達は彼女に言われてさっきまでの事を思い出した。再び泣き、わめき出す。 「ていが、ていがしんじゃったのおおぉぉ!」 「おなかいたいっていってから、うごかなくなっちゃったの……」 「ゆ゛う゛う゛ぅ……」「ゆ゛っ! ゆ゛う゛え゛え゛え゛ぇん!」「でえ゛ぇい゛い゛い゛!!」 彼女が視線を上げると、黒髪のゆっくりうさぎが竹葉の積もった地面に倒れ伏しているのが目に入った。 「可哀想に……食あたりか何かかな。まだ小さいのに」 ゆっくりていは伏したまま、ニヤニヤ笑いがこらえられなかった。いきなりの人間の登場には驚き、さすがに怯えた。 だがどうやらその人間も、ていが本当に死んだと思っているらしい! いたずら自慢のていでも、人間を騙したのは初めてだった。 (ゆふふ! にんげんってばかだね! ゆっくりよりもあたまわるいよ) 「じゃあ、せめてお墓を作ってあげましょうか」 「ゆっ? おねえさん、ほんと?」 「そっちの方で筍掘りをしてたら、あなた達の泣き声が聞こえてきたの。ちょうど筍を抜いた穴があるから、そこに埋めてあげましょう」 「ゆ゛っ、ゆ゛う゛う゛ぅ……」 「「お゛ね゛え゛さ゛ん゛あ゛り゛がと゛お゛お゛ー!」」 子ゆっくり達は彼女の親切な提案に感極まり、涙やその他の液体をじょぼじょぼ流しながら頭を下げた。 (ゆっひゃっひゃ! お、おはかだって! ぜんぜんきづいてないよ! ばかなの? しぬのー!?) ていはイタズラの成果に得意絶頂だった。もっともっと、愚か者達が騙されるのを見たかった。 「こんな物しかないけど……一応、清潔だから」 兎のお姉さんはそう言うと、ポケットから純白のハンカチを取り出して広げた。 ていの遺体をそっとつまみ上げると、手早く、はみ出さないようにハンカチで巻いていく。 棺などあるはずも無いが、丸裸で土に埋めるには忍びないと思ったのだ。 せめてもの白装束を、隙間から虫など侵入しないようしっかりと、何重にも巻いていった。 子ゆっくりの小さな体にはハンカチの大きさでも充分だった。そうやって巻き終えると、ほどけないように自分のヘアピンで端を止めた。 (ゆふうん……いいにおい……) ハンカチからは兎の彼女の移り香が漂う。ゆっくりていが今まで嗅いだこともない良い匂いだった。 うっとりしている間に、ていの体はハンカチで完全にくるまれた。そうして、ていは自分の体が動かせなくなっていることに気がついた。 (ゆっ? う、うごけないよ!?) 必死で体を捻ろうとしても、体に巻きついた布にはまったく余裕がなく、ぴくりとも動けない。 もちろん子ゆっくりの力では布を破ることなど不可能だった。 「……! ……ー!!!」 口の周りもぴっちりと布で巻かれていて、喋ることもできない。 ていの、他のゆっくりよりほんの少しだけ回転がいい餡子脳は、自分がどういう状況に置かれているかを、ここに至って完全に、ゆっくり理解した。 「!!!--!!? !!」 さっき以上に、餡子が漏れ出しそうなほど力を込めて体を動かす。だがやはり身じろぎすらできない。餡子も漏れない。 焦りがとてつもない恐怖に変わり、嫌な汗がにじみ出た。 だが、吸水性の良い上質な木綿のハンカチが内側で全て吸い取り、表まで染み出ることはなかった。 いや、よく目を凝らせば、遺体の両目にあたる部分がうっすらと湿っているのに気が付いたかもしれない。 兎のお姉さんは穴の底に落ち葉を敷き詰めると、その上に遺体を横たえた。 一時、竹林の奥に消えた子ゆっくり達が彼女の元に戻ってきた。 それぞれが口に咥えているのは、きれいな花や、故ゆっくりが好きだった草の実、布団がわりの大きな木の葉などである。 それらを穴の中に落としていく。ゆっくり達はみな必死に涙をこらえていたが、 彼女がスコップで土をかぶせるともう耐え切れず、声を上げてすすり泣いた。そうして自分達も穴の中に土を放り込んでいった。 あらかた穴を埋めると彼女はスコップの腹を使い、盛り上がった土をバン、バン、と叩き締めた。 「どお゛じでそんな゛ことするのお゛お゛お゛!!」 「や゛め゛て゛え゛え゛え゛え゛!!」 驚いたゆっくり達が泣き叫ぶが、彼女が悲しげな顔で説明すると、納得して静まった。 「ごめんね……。でも、こうやってしっかり土を固めておかないと、虫さんや鼠さんが来て、掘り返しちゃうの。それじゃこの子もゆっくりできないから……」 ていは目をつぶっていた。死んだ振りからそのまま顔面も固定されたので、開けることができなかった。 それでもまぶたを通して、見上げた空の光が感じられた。上の方から、仲間達の泣き声が聞こえる。 体の上に湿り気を帯びた何かがかぶせられた。それが、次々と落ちてくる。それと一緒に、視界がだんだん暗くなっていった。 息が苦しい。仲間の声も小さくなっていく。 静かになった。動くものもない。光は完全に失われた。 それから猛烈な衝撃がやってきた。一定の間隔で、上方から、殴りつけるように巨大な圧力が数十回加えられた。 「さよなら、てい……」 「やすらかに、ゆっくりしていってね」 ゆっくり達は別れの挨拶を済ませ、改めて兎のお姉さんに礼を言うと、家族の待つ巣へと帰っていった。 兎の彼女も、しんみりとした気持ちになって、筍掘りを切り上げ不死の主と仲間のいる家に帰ることにした。 迷いの竹林と呼ばれる場所に、小さな小さな墓がある。墓標はない。 このSSに感想を付ける
https://w.atwiki.jp/azum/pages/64.html
智は震えていた。顔は蒼ざめ、脂汗を流している。 この日、智は上の空であった。教室に入っても、そんな調子が続く。 やがて朝の予鈴が鳴り響き、授業が始まる。しかし、そんなものは智の頭に入らない。 あの晩、智は山の中にいた。近所にある山。さびれた住宅地の最奥に裾野を広げている山。 むしろ、山の裾野にまで住宅地が食い込んでいるといった方が良いだろう。そんなどこにでもあるような、 名も無い山の奥深く。智は息を殺してそれを見つめていた。 穴を掘っている。顔ははっきりとは見えない。フードをかぶったやや細めの人物が、穴を掘っている。 ザッ、ザッ、というスコップの音が、闇の中、木霊するように響いた。 (一体、何をやっているんだ?) 智は訝しがった。だが、これだけは分かる。決して、自分が隠れていることを知られてはならないと。 智の危険を知らせる本能がそう告げていた。その人物が、何やら陰から引きずり出した。黒い、大きなビニール袋のようだ。 なにか重たいものが入っているらしい。力任せに引っ張ると、地面に投げ出した。その瞬間、みた。袋から勢いよくはみ出したものを。 ――すなわち、脳みそを垂れ流した人間の頭部を。 「うわっ!」 ――しまった、と思ったときには既に遅い。フードを被った人物が、はじけたように振り向いた。 スコップを手に猛まじい速さで智に向かってくる。殺気がこめられた、あの凄まじい目。 あの目がすぐ目の前にまで…。 「うわあああぁぁぁぁぁ!!!!!」 教室の生徒が一斉に振り向いてくる。気がつくと、智は自分の席に突っ立っていた。 ようやく我に返る。自分は教室で授業を受けていたのだと。教室にしらけた空気が流れた。 「す、すいません。寝ぼけてましたぁ!」 慌てて席につく。クスクスと、どこかから女子のあざ笑う声が聞こえてくる。さすがに、今回は智もばつが悪い。 「まったく、智は能天気でいいわね」 女教師のいやみに、ドッと哄笑が巻き起こる。智は俯いて聞いていた。 「気を取り直して…。えーと、あれ、今日、ちよちゃんどうしたの。分からないだって?じゃ、次は…」 (はぁ、今日は散々だったな) トボトボと帰路についた。夕日の中、智は一人で歩いていた。 (あっ、そういえば。帰りに寄るところがあるんだっけ) ふと思い出して、ポケットの中に手を突っ込む。 「あれ…、ない?」 必死になってまさぐりはじめる。ポケットを裏返したり、上着を脱いでひっくり返してみたりするが、一向にみつからない。 (無い! 生徒手帳が無い!!) 智の顔から次第に血の気がぬけていく。 確かに昨日、ポケットに財布と一緒に入れてあったはずなのだ。それがないということは――。 「まさか、落とした…?」 ――あの場所に。 間違いない。あのとき、逃げるうちに落としたのだ。生徒手帳には智の住所氏名と写真とが記載されている。 もし、あいつが拾っていたら―― 気がつくとあたりはすっかりと暗くなっていた。ぞっとする。いつのまにこんなに日が暮れたのだろう。 黄昏はとうに追い払われて、闇がすぐそこまで忍び寄っていた。恐怖の始まりが…。 誰かの足音がした。自分を追って。まっしぐらに自分を目指してくる足音が 「ひ、ひぃ!」 智は走り出した。 (助けて! 誰か助けて!) 恐慌をきたし、涙・鼻水を垂れながして、ひたすら走りに走った。いつもの無鉄砲で気の強い彼女の面影は無い。ただ、走った。 ――しかし、足音は追いかけてくる。どこまでも、智を追って。 いつまで走り回っていただろう。もう、3時間は走っているようにも思われるし、まだ30分そこそこしか経っていないような気もする。 わずかな街灯が照らす闇の中、走り回り、逃げ惑ううちに、方向感覚も、時間感覚も失われてきた。自分が誰なのかさえ薄らいでくる。 ただ、恐怖だけが後ろから追ってきた。その恐怖が、ひしひしと伝わってくる恐怖が、しだいしだい距離を縮めるたびに、 自分の内なる感情が突き抜けていくのを感じた。智は、ほとんど笑いながら走っていた。 「きえエエエエエエエエエエエエ!」 闇夜の中、ぼんやりと明かりが見える。――交番だ。あそこに駆け込めば助かる! しかし、智は通り過ぎた。ある感情に歪んだ顔で。 (あたしは、警察にはいけない。助けを求めることはできない。だって――) その感情とは――、 (あたしは、ちよちゃんを殺したんだから!) 即ち――――狂気。 あの晩、智は死体を埋めに来たのだ。自分が殺したちよの死体を。ほんの些細な事故だった。 ガードレール上の、段差になっているところ。下は十数メートルほどのコンクリートの断崖だった。 いつものように、高いところが苦手なちよを脅かしてやろうと、かるく押しただけだった。 それが洒落にも冗談にもならないことに気づいたのは、下で砕けて脳を散乱させたちよの頭をみたときだった。 しかし、智は少しも絶望しなかった。 かえって、どうしようもないくらいの愉悦がこみ上げてくるのを感じた。 憎んでいたのだ。私は、ちよのことを。そのことに気づき、智は胸がすっとするように感じた。 頭が良く、天才で、大金持ちで、家庭にも恵まれ、 友人にも親しまれ、謙虚なそぶりで、ひとなつっこく、 誰からも好かれ、将来を約束された、あの糞餓鬼。あの糞餓鬼を ブチ殺してやりたい、 虐め殺したい、なぶり殺してやりたい、犯り殺したい、殴り殺したい、蹴り殺したい、刺し殺したい、突き殺したい、 撃ち殺したい、轢き殺したい、 焼き殺したい、絞め殺したい、斬り殺したい、バラバラに殺したい、殺したい、殺したい、殺したい、殺したい、 殺したい、殺したい、殺したい、 殺したい、殺したい、殺したい、殺したい、殺したい、殺したい、殺したい、殺したい、殺したい、殺したい、 殺したい、殺したい、殺したい、殺したい、 殺したい、殺したい、殺したい、殺したい、殺したい、殺したい、殺したい、殺したい、殺したい! 密かに心のそこから渇望し続けていたのだ。そのことを知り、腹のそこから笑いがこみ上げてきた。 愉快で愉快でどうしようもなかった。 「ひゃはあぁははっはあっはあははははああっはああ!」 智は絶頂のかなたにいた。恐怖が彼女の殻を壊し、狂喜の生々しいエネルギーを解放させていた。 いつもは小出しに、 日常の暴走した振る舞いという装いで発散させていた狂気を。 目の前に石ころが転がっていたらしい。彼女は派手に転んだ。 腕や顔をすりむき、血が噴き出す。しかし、そんなことは意に介さない。 「ひっひっひっ、ひひひひ」 うずくまり、しばらく痙攣したように笑っていた。意識は次第に沈静化してくる。いや、鈍化といった方がよいだろう。 あのとき、本当ならすぐに警察に駆け込むべきだったのだ。だが、それには、あの山であんな時間に自分が何をしていたか 説明しなければならない。 そんなことをすれば、ちよを殺したことまでばれてしまうのは目に見えていた。それで、一人で 怯えていなければならなかった。彼女は今、恐怖から解放されつつあった。――狂気によって。 「――滝野さん。そんなとこで何してるの」 ぼんやりと、智は振り向いた。 「黒沢せんせい?」 黒沢みなもが立っていた。微笑みながら。 「どうしたのよ、いったい。ああ、手だって擦りむいてるわ。顔だって。こっちいらっしゃい」 ぼんやりと、言われたままにみなもに近づく。みなもが智を抱きとめるようにして手を伸ばす。 手にはハンカチが―― 瞬間、智は喉にあついものが走るような衝撃をうけた。次の瞬間には視界が赤一色に染まった。 みなもはナイフを隠し持っていた。智の喉は真一文字にぱっくりと裂かれていた。 「だめよ、覗き見なんかしちゃ。」 まるでやんちゃな男子生徒を叱るような口調でいう。例の微笑みを浮かべながら。 「あ…ぁ……」 智は口をぱくぱくとさせて何かいおうとしていたが、声にならない。喉から噴水のように血を噴き出しながら、 ただ、ヒューヒューと風を切る音がするだけだった。 「滝野さんが悪いのよ。本当だったらあなたは殺さずにすんだのに。よりによって、あんなところをみられるなんて。 彼ね、とってもいい人だったのよ。だけど浮気性だったの。それで、つい殺しちゃったのね。でも大丈夫よ。 ゆかりもたまに嫌な相手を殺してるから。私たち、協力しあってアリバイ工作は完璧なのよ。それで今度、二人で 木村を殺そうって話になってね。あなたのお陰で良い予行演習になったわ。――あら、もう死んじったの。」 みなもは智が聞いていないことを知ると、智の死体をまるで粗大ゴミでも扱うかのように黒いビニール袋に詰め込んだ。 その晩、例の山には新しい穴が掘られた。三つ目の穴が。 そこからズボッと智が現れる。 「あー酷い眼にあった…クビ痛いよ~」 泣きながら×形の絆創膏が貼られてるクビをさする。 右隣の穴からも頭にタコ焼きタンコブを作ったちよがはい出てきた。 「もう、ともちゃんはひどいです!」 身体から土をこぼしながら、ぷくーっと頬を膨らませる。 「たまたま持ってた豆腐を脳ミソと勘違いして埋めるなんて、しばらくは許しませんからね!」 なんやかんやで無事でした。 そして逆隣りの穴からも若い男がズボリと 「あー、あんなとんでも無い女だったとは…早く警察に通報しないと。あとしばらく女遊びは控えよう」 懐から携帯を取り出していた。 こうして、ゆかりちゃんとにゃもは逮捕されちゃいましたとさ。 終わり
https://w.atwiki.jp/tsubasa10/pages/116.html
462 :風と木の名無しさん:2006/11/27(月) 22 37 27 ID 90Z0LETp0 「ここでオナニーして見せるんだ」 「なっ・・・そ、そんなこと、できるわけないだろ!」 「テープを見上に見せてもいいのか?」 「・・・・・・っ」 「驚くだろうな見上。賀茂が自分でオナニーしてるなんて」 「・・・・・・わかったよ。すればいいんだろ! すれば!」 賀茂はヤケクソになって叫んだ。 「そうだ。お前は俺の言うことを素直に聞けばいいんだ」 賀茂は屈辱感に身体を震わせたが、秘密を握られた片桐に逆らうことはできない。 ズボンを脱ぎ、ブリーフに手をかけたところで動きが止まる。 「早くそれも脱げよ」 「・・・・・・」 賀茂は羞恥や屈辱で顔を真っ赤にしながらブリーフを脱いだ。 「ふふ。意外と小さいな」 片桐は賀茂がさらけ出したものを嘲笑した。 茂った密林のように濃い秘毛に隠れた肉棒は力なく垂れ下がっている。 「誰が隠してもいいと言った。手をどけろ」 片桐の嘲笑に反射的に股間を隠した賀茂に、キツイ声が飛ぶ。 賀茂はブルブルと手を震わせながら股間からどけた。 「可愛いサイズだな。処女が相手なら手頃だろうけど」 片桐は賀茂の屈辱感を煽るような言葉をくり返す。 「では、始めろ」 「・・・うう・・・」 「早くオナニーするんだ。さもないと」 「わ、わかった・・・」 賀茂は唾液で濡らした右手で肉棒を握ると、上下にゆっくり動かしはじめた。 力なく垂れていたモノは徐々に固く、大きく反りかえっていく。 「ふうん。勃起するとそれなりになるもんだな」 片桐は賀茂に近づくと、股間のものへ手を伸ばした。 472 :風と木の名無しさん:2006/11/28(火) 19 03 22 ID PVOQ1Z890 「くっ!」 賀茂は腰を引いて逃げようとしたが、それより早く片桐の手が勃起をつかんだ。 「や、やめてくれっ」 「いいじゃないか。減るものではないし」 片桐は笑いながら指先で肉棒の裏側の辺りを弄くる。 「くっ・・・ううっ・・・」 「ほら、先走りが出てきた」 「ああっ・・・や、やめてくれっ・・・」 年下の片桐に翻弄され、気が遠くなるほどの羞恥と屈辱感が賀茂を襲う。 しかし股間のモノはそんな賀茂の心情をあざ笑うように熱く硬くなり、先走りを吐き出し続ける。 「じ・・・自分でやらせてくれっ!」 自分でやる方がマシだと思った賀茂は思わず叫んだ。 片桐はわざとらしく目を見開く。 「全日本の監督は、オナニーを元チームメイトに見せるのが好きなのか。真性の変態め」 「・・・・・・」 「そんなにしたいのなら、やらせてやる。いっぱいしごいてイッてしまえ」 賀茂は羞恥で目頭を熱くしながら、再び自分でしごきはじめた。 徐々に賀茂の顔が苦しげに歪んでいく。 「ふっ、そろそろイキそうか? イクときはちゃんと言えよ」 こんな恥ずかしいことは1秒でも早く終わらせたい。 射精するところを片桐に見られるのは死んでも嫌だ。 2つの相反する感情に苛まれながら、賀茂は限界に近づいていく。 「ああっ・・・う・・・ううっ・・・はああっ・・・」 「誰が休んでいいと言った! 続けろ!!」 「うっ・・・」 射精寸前でしごくのを止めた賀茂を片桐は叱咤する。 もう、耐えられない。賀茂は観念した。 「ああっ・・・で、出るっ・・・出るぅ~~~~~っっ!」 熱い白濁液がびゅるびゅると肉棒の先端から飛び出す。 経験したことのない絶頂感に賀茂は声も出せずわななく。 「あはははははは。賀茂、いいぞ。なかなか色っぽい表情だ」 片桐の歓声だけが静かな部屋に響いていた。 516 :風と木の名無しさん:2006/12/04(月) 21 03 17 ID ILu9QNiC0 私の名は見上辰夫・・・全日本のGKだ。 日が落ち、皆がさっそうと帰った後も最後まで一人練習を続けていた私だが、そろそろ練習場の 灯りが消える時間である事を思い出し、片付けを済ませ家へ帰る仕度を始めていた。 こうした練習に明け暮れる毎日は、サッカーを愛する私にとって何よりの生きがいだった。 恋人を作らず妻を取らずサッカー一筋に身を捧げることを使命とも思っている。 禁欲の日々も私には苦痛ではない・・・・・・ "うっ・・・あぁっ・・・!!" と、その時。向かった先の更衣室から苦しげで・・・それでいて艶を秘めた声が・・・ 私は好奇心から覗いて見たいという欲求にかられた。 (あっ・・・!!) それは片桐と賀茂の発する情事のあえぎ声だった。 「んあああぁぁーっ!!!」 「ふふ、気持ちいいか。賀茂?」 「ん・・・片桐・・・もぉ・・・やめ・・・・・・・ろ」 「やめ・・・? 何を言っている、体はこんなに喜んでいるじゃないか」 「ぐあぁぁああああっ!!!!」 禁欲を実践する私にとって・・・・・・ それは青天の霹靂ともいうべき光景だった。 それも私が幾度となく夢想しては必死にふりはらってきた、男同志の・・・ "ガタッ" しまった! 覗きに夢中になりドアに身を乗り出しすぎたか!! 「誰だっ!!」