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カン十郎とは ワの国の侍。 錦えもん、モモの助と、もう一人の侍と、合計4人でゾウを目指して旅に出たが、ドレスローザへ錦えもん、モモの助、カン十郎が漂着。錦えもんを助けるためにカン十郎はドンキホーテファミリーに捕まった。 ドレスローザの闇の工場で働かされているらしいが、錦えもん、モモの助はカン十郎の記憶を失っていないことからオモチャにはなっていないと考えられる。 謎 ゾウを目指していた理由 ゾウがどんな島かわからない。 ZOO、象、でカイドウに関係があるという説も 遭難した際にはぐれたもう一人 ワノ国から4人で出航した。カン十郎、錦えもん、モモの助ともう一人。 百獣のカイドウとの関係 錦えもんとモモの助がカイドウと聞いて反応したことから、ワノ国から出た4人はカイドウと関係があると考えられる。 オモチャにされない理由 ドンキホーテファミリーがモモの助を狙っていることから、カン十郎を餌にすることでモモの助らがカイドウを助けにドレスローザに戻ると考えている? →モモの助がパンクハザードに行った事、人工悪魔の実を食べたことを知らない? 何かをかぶっている? 巻七十三の回想シーンでは虚無僧のようなシルエットになっている。
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「いるんだよねェ、マジとジョークの区別がつかないお馬鹿さんがさ」 「グェス、わたしを見ながら言うのはやめなさい。まるでわたしがお馬鹿さんみたいに聞こえるじゃない」 「お馬鹿さん以外の何だっていうわけ?」 「何か言ったキュルケ!?」 「人とは常にままならぬものじゃ。思いも寄らぬ災いは時として甘露の蜜となり生を潤すであろう」 「皆さん、ミキタカさんを責めないであげてください。ミキタカさんは純粋なだけなんです」 「彼は紙一重」 「紙一重とはよく言ったもんだネェーオネエサマ。キュイキュイ」 「皆様」 いつになくシリアスな声音に、勝手気ままに言いたいことを話していた皆が口を閉じた。 声の主であるヨーヨーマッに十数からなる視線が注ぐ。 「わたくし、今すぐここから逃げ去ることを提案いたします」 「何を言っているのヨーヨーマッ」 「どうやら大変に怒っておられるようでございます」 ヨーヨーマッが右手を上げて指し示した先には月が……無い。 雲一つ無いはずの綺麗な星空だったのに、月が無い。 月を隠していた巨体が動き、一歩踏み出した。 「ゴ、ゴーレム! なんでここに!?」 わたしの疑問に答えることなく、ゴーレムは一歩ずつゆっくりと確実に歩みを進めている。 足を上げ、下ろすたびに地面がゆれ、わたし達のお尻が飛び上がった。 学院を守る城壁を蹴倒し……どう見てもわたし達に向かっています。 「つまりこういうことじゃないの。ミス・ロングビルに呼びかけるつもりでキーシュはフーケと叫んだ」 「ふんふん」 「ところが本物のフーケが近くに潜んでいた。居場所がばれたと思ったフーケがゴーレムで襲い掛かってきた」 「おおっ! 素晴らしい推理だ! さすがはモンモランシー!」 「そんな不自然極まりない推理披露してる場合じゃないでしょ!」 キュルケが走った。というか飛んだ。 フライトで飛翔、振り回される拳を避けて後ろに回り、でっかい図体に炎を浴びせたけど、そんなものまるで効きやしない。 挟み撃ちの形でタバサが巨大な竜巻をぶっつけたけど、圧倒的な質量の前にはそよ風も同じ。 何よ、トライアングルだなんて偉そうなこといって肝心な時に役立たずなんだから。 終始一貫して役立たずを貫くわたしやグェスの方がまだマシよ。 疾風の速さで駆けつけたぺティが蹴りを叩き込んだけど、ちょこっとばかり欠けただけ。行った時と同じく疾風の速さで戻ってきた。 ギーシュがワルキューレを展開したけどまず役に立たない。マリコルヌは青くなって震えてる。 ここでいよいよわたしの出番と杖に手を伸ばしたけど空を掴んだ。あ……? あ……ああ……そっか。グェスに盗られた杖取り返すの忘れてた……。 「本当に土くれのフーケなの? 野良ゴーレムだったりしない? ところでグェスどこ?」 「モンモランシーの名推理が外れるわけないだろ。野良ゴーレムなんているもんか。君の使い魔ならゼロコンマ二秒の速さで逃げたよ」 ゴーレムがまた一歩踏み出した。飛んできた小石がわたしの爪先近くで転がっている。 そろそろ危なくなってきた。グェスじゃなくても逃げた方がよさそうね。 「ゴーレムで宝物庫の壁を壊す気かしら」 「それは無かろう。宝物庫の壁は鉄の拳でも壊すのに難儀するはずじゃ」 ここまで断言できるって……もしかしてぺティ試したのかしら。 「どこかの馬鹿が壁にヒビでも入れてりゃ別だろうけどねっ、ねっ、ねっ」 「そんな大馬鹿がいるわけないわよね。てことは……狙いはわたし達?」 「そうですね。モンモランシーさんの言うことが正しければその通りです」 「何を言うキーシュ、美の化身とでもいうべきモンモランシーがでまかせを言うとでも……」 和んでる場合じゃないでしょう。ああ、来る、来る、来る、来る……! 「みんな、逃げて!」 そんなこと言われなくたってスタコラサッサでしょうけどね。でも一応言っておかないと。 誰よりも先に、もちろんわたしよりも先に逃げ出したグェスに舌を打ちつつわたしも逃げた。 ぼうっと見ていたミキタカを、彼にすがりつくシエスタごと抱えてぺティが跳び、ドラゴンズ・ドリームとともにタバサも離脱。 ゴキブリ的な動きでガサガサと大釜が移動、捕食するようにモンモランシーを捕まえて危険区域から脱出した。 その大釜にヨーヨーマッもついていく。けして素早いとはいえないものの、ゴーレムだって速くはない。 あれ……でもまだ一人いたような……。 「マリコルヌッ!」 皆が振り返った。 ただ一人、マリコルヌだけがじっとしていた。あのままじゃ踏み潰される。 「逃げなさいマリコルヌ!」 「あ、あう、あううううう、腰、腰が……」 なんてお約束なやつ。 今から手を伸ばしたって、マリコルヌもろとも押し潰されておしまいよ。もうどうにもならない。 皆が惨事を予想する中、意外なヤツが意外な行動に出た。 「旦那様、痛い目にあうのはわたくしめの役目にございます」 逃げようとしていたヨーヨーマッが踵を返し、タックルでマリコルヌを吹き飛ばした。 転々とゴーレムの足から離れていくマリコルヌ。そしてヨーヨーマッに土の足が下ろされた。 地響き、土煙とともに、わたし達は何が起きたのか理解する。 ただ踏み下ろすだけじゃなく、踏んでから駄目押しにグリグリっと押し潰した。 「ああっ、もっともっとォォォ……」 足の下から聞こえていた声が次第に小さくなっていき、やがて完全に消えてしまった。 入れ替わるようにして響くモンモランシーの悲痛な叫びが、わたしの平らな胸を打つ。 「ヨーヨーマッ!」 ゴーレムが足をどけたところに大きな足型ができていて、そこには……なんて惨い。 ヨーヨーマッが変わり果てた姿で倒れ伏していた。 倒れるというか、伏せるというか、どこがどうなって何がどうしているのか分からないほど潰れてしまっている。 「そんな……」 大釜の中から這いずり出てきたモンモランシーが口を押さえて立ち上がる。ああ、見てられない。 「なんで……なんで……!」 涙声のモンモランシーがかわいそうでかわいそうでわたしももらい泣き。 凄惨な死体に近づいていき、あと三歩というところで彼女の膝が崩れ、前のめりに倒れた。 悲しみに肩を震わせ、痙攣しているみたいに足も震わせ、口からは泡を吹いて、白目をむき……あれ? なんか悲しんでるって感じじゃないみたいだけど。悲しみのあまり気絶した? 「大丈夫? モンモラ……」 ん? これ? え? くんくんくん……ん? あ? う? うううう? ウウウウウウ……!? 「くっ……くさァァァァァい!」 くっ、くさっ! くさぁあああッ! 何この匂いッ!? 何、なんなの!? ヨーヨーマッの死体から匂いが……どんどん……風で……広が……くっさァァァァ! うげっ、うげっ、ウゲェェェッ! ゴベッ、ブゲッ、ほごばアアアア! コラグェス一人で逃げるなァ! マリコルヌはわたしに向けて吐くんじゃない! ああ、ギーシュの大釜が小刻みに震えてるわ! ミキタカ、あんたなんで平気な顔してるのよこの非人間! シエスタはここぞとばかりにミキタカへ抱きついてる。わたしの方ちらちら見てるし。くっ悔しいけどそれよりも! 臭い! 「波紋の呼吸さえできていれば多少の異臭など問題に……」 ぺティ、今はそんなこと聞いてないから! とりあえず、とりあえずここから離れないと! ゴーレムも含めて命に関わる! 「タバサ、あんた何ぼうっとしてるの!」 立ちすくむタバサの手をとり、引っ張ろうとしてわたしは気づいた。ドラゴンズ・ドリームがいなくなっている。 タバサはわたしに応えようともせず、変わらずその場に直立していた。 その表情は白一色に染まり、髪と同じ紺碧の双眸は土くれ一掬いさえ映していない。 「この子……たったまま気を……!」 頭がくらくらしてきた。そうだ、ゴーレムは。ゴーレムはどこに。 足音が響くけど、なんだか遠ざかっているような……わたし達には興味を失った? どこかに行ったの? わたし達を置いて? ヨーヨーマッの臭いのせい? いや、とりあえずゴーレムはいい。離れつつあるってことは、最大の問題ではなくなっているってことですもの。 ゴーレムから逃げることも大事だけど、その前にしなきゃいけないことがある。 現状何とかしなきゃいけないのはモンモランシー。 あんな所に放置したら絶命確実、少なくとも体に匂いが染み込むに違いない。 グェスみたく逃げ出したいけど、由緒正しい貴族であるわたしは仲間を見捨てて逃げたらアウトアウト。 比較的まともに動ける者の義務として、助けなければなりますまい。おぐえっ。 「ぺティ、タバサをお願い! ミキタカはマリコルヌの背中さすってあげて!」 わたしはモンモランシーを抱き上げようとしたけど、見た目以上に重くて到底無理。 胴体に手を回して引きずろうとしたけど、これまた重くてわたしじゃ厳しい。 相手が女の子とはいえ、自分より大きな体格の人間運ぼうってのがそもそも無理なのよね。 「お手伝いしましょうか」 「ああ、お願い。あなた足の方持って。わたし頭の方……持つ……エエエエエエッ!? ヨーヨーマッ!?」 「なんでございしょう。わたくしめが何か」 生きてるゥゥゥ!? 「うわああああああああああ!」 「ウゲッ、ウオゲッ、ウゲゲゲゲゲエエエェ……」 「ひいいいいいいいッ!」 「ねっねっねっねっねっねっねっねっ」 「ルイズさん、次は何をすればいいのでしょうか」 「コォォォォォ……」 「オブゴブオブッ、ゲブゲブゲブッ」 「しししししっ、しし、静かに! みみみみみみんな静かに!」 「おお、お嬢様、なんと変わり果てたお姿に。御髪も乱れておいでです。わたしがキュートに編みなおしてさしあげましょう」 「ねー、ルイチュー、まだ終わんないのー?」 「ししし静かに! た、頼むから静かに! みみ、みんな落ち着きなさい! オヴぇっ」
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風精霊が運んできた、届けるはずだった手紙の数々。西イストモスから西へ、未踏破領域に探索冒険へ向かい未だ帰ってこないキホーデン男爵の報告書。 “キホーデン紙篇”と呼ばれる紙集は真偽詳細は兎も角、生の未踏破報告書として異世界と地球の研究者から注目されている。 西イストモスでも西方に位置する辺境領の一つを治めるケンタウロスのキホーデンは物心つく頃から西に広がるイストモスと未踏破を分け遮る“黒い帯”を見て育つ。 許可ない者の立ち入りを禁じられているその森に常に興味を惹かれていたキホーデンは十分な蓄えと領地統治権の返上が叶うや否や、 従者筆頭の狗人サパンと城憑きの風精霊ナテロンを供に探索具一式を持ち未踏破到達を目指し黒い帯越えに挑んだのである。 それから都度まちまちではあるが日をあけて領地境界にある果ての監視所にキホーデンからの手紙が風精霊によって運ばれるようになる。 「我が語りサパンが書す」という一文で始まる手紙は現在保存されているだけで五百数通にも及ぶまでになる。 高地ケンタウロス族の出であるキホーデンは荒れ地や森林などの移動が得意であり、そう大きくはない体躯も合わせて洞窟や谷間を抜けて西へ西へと進んでいったのが手紙の内容からも察することができるという。 数々の報告の中でも研究者達が注目したのは「大気や水などの違い」である。 黒い帯でも陽光の届かなくなる“森の窟”と呼ばれる天井樹が茂る一帯から徐々に空気の質が変化しているという。 変化が最初に現れたのは風精霊ナテロンの力が増したことである。 「風の囁き、歌が強くなった気がする」というナテロンは増した風力により森を越えて手紙を運ぶ分身を生み出せるほどになり、窮地で置き去りにした荷物の回収もこなす様になった。 「流れる小川の水を煮沸し水筒に入れたが、その重さは明らかに倍ほどである」と書かれている“重量のある水”。 「慣れるまでに週を要した」と言われる“重い空気”は吸うだけで肺に負担がかかり行動を制限するほどで、研究者達はこれを“大気含有成分の濃いもの”と仮説付けている。 未踏破に生息する動植物と遭遇することも多かった一行であったが、普段目にするそれらよりも強靭かつ巨大な種が多いという報告がある。 未踏破に生息する生物のあらゆるは自身を維持するのに、そういった“濃い自然”を必要とするのではないかと目されており 未踏破にあるとされている過酷な自然淘汰自然循環の世界から抜けてこちら側に生物がやってこないのは生命維持に必要な自然の濃さがないからなのではと仮説が立っている。 「肉を諦めた我らは木の実を集め調理したがとんでもなく灰汁が強く抜くのに難儀した。しかし熱湯で長く灰汁抜きしたにも関わらずその味は舌が疲れるほどに濃い」という報告からも察するように 未踏破には数段濃い栄養バランスが成り立っているのではないかと言われている。 森を抜けた先には大草原が広がっており、手紙の届く頻度はここから明らかに少なくなり間隔も空くようになっていく。 風精霊も監視所まで到着できずに力を失い途中で消失することも多く、監視所と黒い帯との間や黒い帯に入ってすぐ周辺で発見された手紙の数々は届けきれなかったものだろうとされている。 「強い毛細運動を行う草が起こす波に乗って彷徨う鋼の廃船」「草原の中に突如現れる堅牢な石砦とその中で生存を続ける見たこともない種族」「ドラゴンですら小鳥の如く狩られる凶暴極まる空」 少ない報告の中にも目を引くものは多いが、研究者の間では「ホラ話や幻覚、妄想の類ではないか」という声もある。 そんなキホーデンの紙篇の最後のページと言われる一文は次の通りである 我が語りを書き記すサパンが調子を悪くし砦で養生しているので自身で記す 荒れ狂う曇天を冠する灰色の山脈より現れ攻めてくる獰猛な異形を討滅すべく我は出陣する 長らく世話になった砦の皆の一大反攻作戦であり、騎士の心がこれに参加せねばと心を囃した 未踏破は未だ広大であり、この戦いが終われば我はまた西へと探索の旅へ出ようと思っている 西イストモスは基本的に未踏破領域への立ち入りは禁止しているが、キホーデン紙篇の研究からいくつかの規模での調査派遣が計画に挙がっている。 国力、特に食糧事情が整備途中であるために西イストモス単独では立ち消えになるかと思われていたが他国、地球からの支援援助もあってか 近々出発が予定されるまで進んでいる。 アビスかな?グルメ界かな?とか思ってみたり。こういう真偽不明の先達の報告ってワクワクするなぁ -- (名無しさん) 2017-09-23 18 30 09 未踏破を越えてこない理由があるとそれっぽくなるな -- (名無しさん) 2017-09-24 01 24 34 デンさんは死んだんじゃなくて未踏破のもっと遠くへ旅立ったと思いたい -- (名無しさん) 2017-09-24 16 35 03 濃度の違いで世界に境界線があるというのは分かりやすいし越えるのが難しいのも想像できる -- (名無しさん) 2017-12-08 20 22 24 名前 コメント すべてのコメントを見る
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LoV3.net LoV3.netへのリンク 携帯電話・スマートフォンで利用できる公式モバイルサイト。会員登録後はPCからでもアクセス可能。 プレイヤーのプレイデータや使い魔などの詳細が閲覧できる。 ◆出来ること 会員用コンテンツ モバイルポイントの獲得 プレイデータの確認 使用した使い魔のリストの確認。使い魔フレーバーテキストの「続き」や、アーツ持ち使い魔のDATAを見ることができる。 シリアル番号入力による限定アイテムの入手 Re 2のNESYSカードの称号データをNESICAへ引き継ぎ※Re 2運営のネットワークサービス終了につき利用不可。 有料会員限定コンテンツ 課金通貨「セーメ」を用いたサービス。毎月+300セーメを獲得。月一のセーメは二ヶ月で消滅。 対戦履歴の確認 ギルドの結成・参加。ギルドについてはこちら 称号・アバター・BGM・チャットボイス管理 武器管理・錬成 ◆詳細 モバイルポイント LoV3をプレイした後にサイトにログインするとモバイルポイント(単位 MP)を獲得・蓄積することが出来る。 (当日AM6 00~翌日AM5 59の間に、LoV3をプレイし、LoV3.netへログインしてトップページにアクセスする) 蓄積したモバイルポイントでBGM・チャットボイスの購入が可能。 課金通貨であるセーメとの違いとしては。 1.LoV3を事前にプレイしていないとサイトにログインしてもポイントを獲得できない。 2.基本獲得ポイントはLoV3のプレイ回数に関係なく10ポイントで1日に一度だけ獲得できる。 3.日をまたいで連続してプレイしていた場合、ボーナスポイントを連続でプレイした日数分だけ追加獲得できる(上限10ポイント) 例として前日にプレイをしていた場合は1ポイント追加獲得。1日1プレイを1週間続けていた場合には6ポイント追加獲得。1日1プレイ継続11日目以降は10ポイント追加獲得。 特に3の項目は重要で、連続プレイを継続することで獲得できるモバイルポイントは最大2倍になる。 チャットボイスやBGM等の早期解禁を行いたい場合には1日に数回プレイを日を空けて行うよりも1日1プレイを毎日行うのが最も効率的といえる。 購入 壁紙 使い魔のFLASH壁紙。一枚50セーメ。 BGM 試合中のBGMをLoV1~Re 2までのステージBGMに変えることが出来る。 購入はモバイルポイントでのみ可能で必要ポイントは基本的に以下の法則で決まっている模様。 通常ステージ曲=30ポイント ボスステージ曲=60ポイント ラスボス曲=90ポイント LoVRe 2対人戦専用曲(黒淵の塔、白焔の塔)=120ポイント LoVRe 2対ランカー戦専用曲(歴戦の勇士、頂に立つ者)=150ポイント ここで設定したBGMは動画には反映されない(全国ランカー決戦には反映される模様。)。 購入したBGMを4つのスロットに登録することで効果が発揮される。複数登録した場合はその中からランダムに選ばれる。 チャットボイス チャットの「カスタマイズ」枠のボイスを購入して登録できる。筐体でも買えるルーン払いのものの他にモバイルポイント払いのサイト専用のものもある。モバイルポイント払いのボイスはネタ感たっぷり。 武器管理 武器の置き場 各置き場で相互に武器を移動できる。ゲーム内で使用する武器は所持武器へ、いらない武器はロストBOXへ送ろう。控えの武器は倉庫に置いておくといい。 所持武器 現在主人公が戦場に持ち出せる武器。枠に上限がある。 倉庫 モバイルサイトで錬成した武器はここに送られる。ここにある武器は戦場に持ち出せない。ジョブにつき10個ずつ収納できる。 ロストBOX いらない武器を捨てるゴミ箱。100個までここに入り、101個以上になった場合古い順に装備が消滅していく。 錬成 ゲーム内でもできる錬成をいつでも行える。出来上がりは倉庫に送られる。 コメント *編集が苦手な方はこちらへ情報提供お願いします シリアルさえ違えばアイテムは複数入手できますか? 例えばクリーニングクロスを数個購入してシリアルを複数入手すればRnと霊珠をその分もらえるとかです -- (名無しさん) 2014-04-03 19 52 38 iPhoneでも.net使える?あとガラケーからiPhoneやスマホに変える時どうすればいいの?? -- (名無しさん) 2014-06-04 08 17 10 wimax2+ではログインできない。au simが入っている為。4Gでログインし、ログイン後はwimax2+に切り替える必要がある。 -- (名無しさん) 2014-11-08 10 41 30 会員用コンテンツの「使用した使い魔のリストの確認。使い魔フレーバーテキストの「続き」や、アーツ持ち使い魔のDATAを見ることができる。」は、有料会員しか見れませんでした。 -- (名無しさん) 2015-09-24 16 27 47 メインキャラクターで進撃のゲスト称号を取ってセカンドキャラを購入して変更すると称号は引き継がれますか? -- (名無しさん) 2015-10-03 15 50 43 ↑可能。称号関係で影響があるとすれば○○の紅蓮王以上のレベルキャラはファースト、セカンドキャラどちらを使っていてもファーストキャラのものに固定されるって事位。 その他称号は共有。 -- (名無しさん) 2015-10-03 17 03 40 ありがとうございます! -- (名無しさん) 2015-10-04 09 41 20 携帯キャリア(au、docomo、SBなど)、電話番号、名義人の変更を行うと.netのデータは削除されるとのこと。取得したセカンドキャラのアバター設定がどうなるかは現在問い合わせ中。 -- (名無しさん) 2015-10-21 22 04 38 うっかり移項処理せずに機種変更(ガラケー→スマホ)したのですが、もぅ写し変えれないのですか? 以前のキャリアは手元になく、電話番号名義等はそのまま、スマホからマイページを確認してもlov.net(無料コース)の登録されておらず。 新規登録してみた所、ネシカの前キャリアとの紐付が解除されてない状態で、登録し直せませんでした。 また、PCからログインを試みているのですがログイン自体が上手くいかないです。 -- (名無しさん) 2017-01-08 13 20 45 ID(もしくは携帯番号)とパスワード、あとはキャリアさえ正確に選択していればPCからでもlov.netにログインはできるはずです キャリアは前に使っていた携帯会社のものを選択するよう、気をつけて下さい それさえ忘れていたら…スクウェアエニクスサポートセンターに頼るしか手はないかと思われます -- (名無しさん) 2017-01-08 14 15 01 名前 コメント すべてのコメントを見る
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酔うとドラミング始めることからこの名前がついた(某ディスカウントストアとは関係ない) 見た目も中身もドンキー 無趣味な人生を歩んできたらしく、新たな世界を開くため野宿にきている アラサー五島から寵愛を受けており、本人も満更ではなさそう
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午前零時──聖杯戦争、開始─── 話数:000 HEAVEN OR HELL? 作者名:ガノンドロフ 登場人物:無垢なる屍、混沌、異邦人 時刻:0 00 場所:”異界越境空間 東京” 【Overture】───1日目・午前─── 話数 タイトル 登場人物 時刻 場所 作者名 001 無題 記憶喪失魔法剣聖&セイバー(坂上田村麻呂) ??? ??? 白い虎 002 繰り返される運命、繰り返される因縁 リゾット・ネエロ&アーチャー(ドンキホーテ・ドフラミンゴ) 0 00 杉並区 ガノンドロフ 003 繰り返される運命、断ち切るべき因縁 コラソン/ドンキホーテ・ロシナンテ&アルターエゴ(相川始) ??? ??? ガノンドロフ 004 無題2 バラハ&キャスター(クロ) ??? ??? ドリアムズ3世 005 愛なき子供たち DIO&セイバー(カダージュ) ??? ??? ガノンドロフ
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ディオは一人考える。主人が『ゼロ』なら使い魔の評価もそれに準ずる。ルイズはともかく 自分の事を周囲に認めて貰うには贄が必要であると… おれは使い魔になるぞジョジョーッ! 第六話① 時は遡る。ルイズは昼までかかって部屋を片付けた。ディオに命令してやらせようかとも思ったが、殴られた恐怖は簡単に消えず、 結局自分で片付ける事にした。だが掃除が昼前に終わったのは、いつの間にかディオが手伝ってくれた為である。 最もディオが掃除を手伝ったのはディオは主人を見捨てる使い魔であるといったようなマイナスイメージを避けるためのものであったが。 昼食を取る為に食堂に行くルイズ。ディオは相変わらず姿を消したようだ。いつまでその態度が持つか、ルイズはディオと根競べをする事に決めた。 ディオもまた人間である以上兵糧攻めをすれば勝のはこちらなのだ。ルイズは勝利を確信してほくそ笑んだ。 「…フンッ!」 ディオもまたルイズに屈する気はなかった。使い魔に身を窶しても床で食事を取るくらいなら餓死を選ぶ、それがディオである。 誰もいない廊下を歩きながらディオは考える。 (そう、今朝纏めたようにおれに今必要なのは必要な時に利用できる『友達』だ。だが、あのガキは『ゼロ』のあだ名の通り 生徒どもから馬鹿にされているッ!その『ゼロ』の使い魔であるこのディオがきっかけを掴む為には誰か適当なメイジを倒し おれの株を上げる事が一番いい。だが、いきなり喧嘩を売るわけにもいくまい。どうすればこちらに後を引く非がなく 適度な強さのメイジを皆の目の前で倒す状況に持っていくか…) 考えていると腹の虫が鳴る。悲しいかな、いくら鍛えていても人間である以上腹は減る。 「くそッ!忌ま忌ましいッ!本来だったら今頃、おれは人間を超越した存在になっていたはずだッ!それが今、 ガキの我が儘ごときに我慢しなくてはならないこの状態が気に入らないッ!」思わず壁を叩く。 「あの…」 どこかで聞いたような声がしたので振り返ると、今朝会ったメイドがいた。 「ふむ、なかなか…いや、とても美味しいよ」 数分後、ディオは厨房で食事を取っていた。朝出会ったメイド、シエスタは厨房で働いていたのだ。 (今朝の縁がこんなところで生きてくるとはな…。) ディオの顔に黄金色のお菓子を目の前にした悪代官のような笑みが浮かぶ。 (だが!それよりもルイズの鼻を明かしてやった事がなによりも愉しいッ!ンッン~~♪ 実に! スガスガしい気分だッ! 歌でもひとつ歌いたいようなイイ気分だ~~フフフフハハハハ…) そんなディオをシエスタは料理を喜んでくれていると思い、ニコニコと見つめる。 やがて、そんな二人を見つけて太った中年のオヤジが近づいてくる。料理長のマルトーだ。 「あ…私、デザートを配ってきます!」 マルトーを見つけたシエスタは思い出したように立ち上がると、デザートを乗せたお盆を持って厨房を出ていき、 代わってマルトーがディオの隣に座る。 「あんたが貴族に召喚されたって平民か?シエスタに聞いたよ。しかも主人は高慢ちきだって話じゃないか。 ついてないもんだな。確かディオだったかな?自己紹介が遅れたが俺はマルトー、ここで料理長をしている」 握手を求めるマルトーを上手く避けながらも慇懃に答えるディオ。 「マルトー…さんがこの料理を作ったのですか?」 「ああ、そうとも!この料理は賄い物だがあの食堂でくっちゃべってる貴族サマとおんなじモノだ。 奴ら、自分で言うのもなんだがこんな美味い料理を三食食って当たり前ってツラしてやがる。理不尽だとは思わねえか?」 どうやらこのマルトーとかいうコックは貴族を嫌っているらしい。 「あいつらは、なに、確かに魔法はできる。土から鍋や城を作ったり、とんでもない炎の玉を吐き出したり、果てはドラゴンを操ったり、 たいしたもんだ!でも、こうやって絶妙の味に料理を仕立て上げるのだって、言うなら一つの魔法さ。そう思うだろ、ディオ」 完全に自分の世界に入っているマルトーにおざなりに同意すると続いて大笑いする。忙しい男だ。 「気に入った!お前さんわかってるじゃないか!いつでも食べに来てくれ!大歓迎するぞ!」 これで食の問題は解決した。次はメイジの件だが… その時、少年の怒号とシエスタの詫びる声が聞こえた。 「どうしたんでしょう。ちょっと見てきます」 とディオは立ち上がる。丁度良く向こうから機会がやってきたらしい。ディオは罠にはまった獲物を見つけた猟師のような笑みを浮かべると、 騒ぎの現場へと足を向けた。 「どうしてくれるんだ!君のせいでボクの制服が汚れてしまったじゃないか!」 先ほどから怒っているのはトリステイン王国屈指の名門であるグラモン伯爵の四男、ギーシュ・ド・グラモンである。 どうやらデザートを配っていたシエスタが向こうから取り巻きとやってきたギーシュにぶつかってしまったらしい。 ぶつかったとは言っても軽く触れただけだが、その少し前に付き合っている相手、ケティから他に交際相手がいるのではないかと 問い詰められていた為、機嫌が悪かったのが災いした。平民とメイジの階級の違いの故かギーシュの取り巻きはもちろん、 他の生徒も遠巻きに囲んで眺めているだけであり、誰もギーシュを制止しようとしない。 「お願いします!どうかお許し下さい!」 シエスタは必死に懇願する。経過はどうであれ平民がメイジを怒らせた以上、最悪殺されるかもしれないのだ。 その様子を見てギーシュは内心たじろぐ。相手は若い女の子でしかもなかなか可愛い。女の子を泣かせるのはギーシュとしては苦手な事であったし 今は何も言わない周りもこの状況が続けばギーシュの味方でいつづける確証はない。ちょっと怒ったら向こうがオーバーリアクションを取った。 うん、これで大丈夫。そう考えるとギーシュはその場を納めようとし、 パリン 何かが割れる音が響き渡る。 「おっと、すまないね。きみのポケットから香水の瓶が落ちたんでね、拾おうとしたんだが誤って踏んでしまったよ」 振り返ると最近『ゼロ』のルイズが召喚したという使い魔がニヤニヤしながら片足を上げており、 その下には見るも無惨に割れた紫色の瓶「だったもの」が散らばっていた。 「おい、あれはモンモランシーの香水じゃないか!」 「ギーシュはモンモランシーと付き合ってたのか!」 周りから声が上がる。 「なっ、し、知らない!」 とたじろぐギーシュだが、その時周りの生徒から一年生の女の子、ケティが飛び出してくると 「ギーシュさま…やはりミス・モンモランシーと付き合っていていたんですね!この…大嘘つき!」 と叫び、ギーシュの頬を引っぱたく。 そして女の子と入れ替わりにモンモランシーがギーシュに近づくと、無言でワインの瓶を掴んで逆さにしてギーシュにかけ、 おまけとばかりに向こう脛を思いっきり蹴りつけて去っていく。この三文喜劇の三枚目のようなギーシュに周りの生徒達は大笑いする。 ギーシュは暫く屈んで呻いていたが、やがて起き上がるとまだにやついているディオを睨み付け 「いいだろう、僕を侮辱した事を後悔させてやる。ヴェストリの広場にて待つ!死ぬ覚悟ができたらこい!」 と叫び、見張りの一人を残すと取り巻きを引き連れて立ち去った。 「ちょっと!あんた何してるのよ!」 ルイズが叫びながらやって来る。 最初ギーシュが叫んでいた時は無視していたが、あまりにも騒がしいので振り向くと自分の使い魔がギーシュに喧嘩を売っていたのだ。 だがルイズの身体では人混みの中なかなか二人に近づけなかったのだ。 「なにってこれから高慢ちきなメイジを『少し』懲らしめるのさ」 「あ…あんた…」 呆れたような声をあげるルイズ。 「わかってるの!?メイジに喧嘩を売ったのよ!」 「…それで?」 「なんであんなことしたの!?遅いかもしれないけど私も謝ってあげるからギーシュに謝りなさい!」 とディオの袖を掴み、引っ張っていこうとする。シエスタも我に返ると必死でディオを押しとどめようとする。 だがディオはルイズの手をゆっくりとふりほどく。 「勘違いしてもらっちゃ困るな、ルイズ。ぼくはああいう中身がない癖に威張り散らす手合いが大嫌いでね。それに借りは返す必要がある。」 なぜかシエスタはぽっと赤くなる。 「ばっ馬鹿!いい?平民はメイジに絶対に勝てないの!ってちょっと聞いてるの?」 とルイズはなんとか決闘をやめさせようとするが、ディオはそれを無視して見張りに 「武器を持ってくる時間くらいはくれるだろう?」 と聞き、許可を得るとシエスタに2,3訊ね、厨房へと消えていった。 to be continued…
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タバサの結界が、キュルケを飲み込む。 氷の矢などという程度ではすまされない攻撃であった。 一本一本が氷槍(ジャベリン)と見紛うほどに大きく、鋭い。 遍在の力を借りて、三人掛かりで呪文を組んだからこその威力だった。 それが三百六十度、ありとあらゆる方向から、雨あられとキュルケに迫る光景は、 磁石に群がる砂鉄のようでもあった。 森の一角、半径二十メイルが白一色で塗り潰される。 その中心に、キュルケはいた。 喉に押し当てられる死神の鎌の冷たさを、痛いほどに感じながら、彼女は耐えた。 耐えるしかなかった。 炎のバリアが球体となって、襲い来る矢から彼女を包み守る。 しかし………… 「アァアアアアアアアアア……!!!」 溶かしきれなかった氷矢の幾つかが、容赦なく炎のバリアを貫通し、 キュルケの全身をくまなく切り刻んだ。 いつ終わるともしれない猛攻撃。 生きたまま穴あきチーズにされかねない勢いだった。 急所を庇う腕がザクザクザクッと削れる音を背景に、キュルケの意識が朦朧とし始める。 『お前が欲しい物は、なんだ?』 DIOの問い掛けが脳裏に響く。 気付けば、キュルケはこれまで起こった悪夢のような出来事を思い返していた。 『別に。新しい本を借りただけ』 そう言って、タバサが自分に背を向けて歩き出す。 喪失感。 『私の友情を、タバサは快く受け入れてくれたよ』 DIOの嘲るような笑みにハラワタが煮えくり返る。 "…………プッ" 『キュルケには関係無い』 タバサにはねのけられた手よりも何よりも、心が痛かった。 "……プッ" "プツン" 『この子はもう、私の物さ』 一瞬何を言われたのか分からなかった。 魂が抜かれたような顔で、DIOにひざまづくタバサ。 心が引き裂かれそうだった。 『私は自分の意思で、DIO様に忠誠を誓った。 DIO様に手を出すつもりなら、キュルケも殺す』 そして、タバサからの一方的な訣別。 DIOが許せない。 "プッ……プツ………………… プッツーン……!" 「DIOォォォオオオオオオオオオッッッ!!!!!」 生命の危機に晒される状況下、キュルケの中で、何かがキレた。 炎のバリアが、空気を入れた風船のように肥大化してゆく。 彼女の精神の高ぶりに応じて炎が渦を巻き始め、 やがて巨大な炎の竜巻が姿を現した。 キュルケを中心に渦を巻く、天を貫かんばかりの火災旋風。 その炎風は地を焼き、森を焼き、水を燃やし、空を焼いた。 トライアングルクラスの手には余る所業に全身が悲鳴を上げるが、 キュルケはむしろその炎の勢いを更に加速させる。 友への万感の思いが、彼女を支えていた。 森の一角ごと結界を燃やし尽くしたキュルケの火災旋風は、唸りを上げてタバサにも迫った。 流石のタバサも、あの魔法が破られるとは思っていなかったのか、 防御に移るのが数瞬遅れた。 "フライ"を使っての回避も不可能であった。 なすすべなく灼熱の業火に身を焼かれ、タバサは地へと墜ちていった。 火災旋風がその勢いを徐々に弱めていく。 炎の嵐が止むと、後に残ったのは、荒廃した大地であった。 木も草も、全てが焼け落ち、キュルケの周りだけドーナッツのように丸裸になっている。 限界ギリギリまで消耗したキュルケはしかし、倒れまいと、フラつく体を持ち直す。 「タバ……サ!!もう終わりよ、おとなしくしなさい!!」 全身に切創と凍傷を受け、疲労困憊な状態の勝利宣言であった。 空気中の水分という水分は残らず蒸発し、乾燥しきっていた。 これでは『水』系統の魔法はもう使えまい。 いや、それ以前に、確かに感じたあの手応え。 辛うじて死には至ってないだろうが、重度の火傷で身動き一つとれないだろう。 早急な手当てが必要かもしれない。 キュルケは、ぐっと踏ん張ると、タバサが墜落した辺りへと歩を進めた。 夥しい数の火傷を受け、タバサは地面に落ちた。 まさか、自分の魔法が破られるとは思わなかった。 キュルケがあそこまでの爆発力を発揮するとは……。 息も絶え絶えな状態で夢と現実の狭間を彷徨いながら、タバサはキュルケの言葉を聞いていた。 辛うじて耳に入った一言は、『もう終わり』。 それを聞いた瞬間、タバサは自分の体の底から再び汚泥のように湧き上がってくるものを感じた。終わってたまるか。 諦めてたまるか。 一体何を諦めろというのか。 母を救い、憎き仇敵であるジョゼフを抹殺するために、 これまで耐え忍んできた辛酸苦渋の日々を。 復讐の機会を窺い、ただひたすら己の牙を磨いてきた日々を。 あの恥知らずな纂奪者どもから受けた、屈辱の日々を。 暗愚な上、魔法も碌に扱えぬような従姉妹に、デク人形のような扱いを受けた日々を。 忘れられるはずがない。 脳裏に浮かぶのは、母が自分を庇う後ろ姿。 そして、母が壊れていく様を、まるで虫けらでも見るような目で眺めていた、ジョゼフの愉悦に歪んだ顔。 その顔を見て、タバサは人の残酷さを骨身に刻んだ。 ジョゼフが憎い。 憎くて憎くてたまらない。 ……殺してやる。 必ず。 そのためには、目の前の障害物を取り除かなければならない。 ―――『あの方』は、きっと今の私を見ていらっしゃる。 私が、本当に自分の目指した道を進む"覚悟"が出来ているかどうか、 遍くその目で確かめていらっしゃる。 遥か遠くにいるはずの『あの方』の存在を、タバサは肌ではっきりと感じた。 無様な姿は見せられない。 ならば、今一度。 タバサの体に力が入る。 『あなたの夫を殺し、あなたをこのようにした者どもの首を、いずれここに並べに戻って参ります。 その日まで、あなたが娘に与えた人形が仇どもを欺けるようお祈りください』 母への誓いを思い出す。 あの方は力を授けてくださった。 行き詰まっていた私に、新たな道を示してくださった。 タバサは確信する。 あの方のために戦うことは、自分の母を救うことにも繋がるのだと。 あの方のために戦う。 あの方のために敵を討つ…………あの方のために……あの方のため、 あの方の。 あの方のためあの方のためあの方のためあの方のためあの方のため あの方のあの方のためあの方のためあの方のためあの方のため あの方のためあの方のためあの方のためあの方のためあの方のため あの方のためあの方のためあの方のためあの方のためあの方 あの方のためあの方のため あの方の…………そして母さまのために!! 恐るべきは天賦の魔法の才能ではなく、その華奢な身の内でどす黒く燃え上がる底無しの執念か。 魔法とは、精神力である。 そして精神力とはすなわち、心の力である。 彼女の魔力が底無しなのは全くもって当たり前だった。 自分の空色の髪が熱で焦げて、嫌な臭いが鼻を突く。 しかし、息苦しさを感じこそすれ、タバサは痛みを感じていなかった。 胸の内から無理矢理にでも湧いてくる『あの方』への忠誠心と、母への狂おしいほどの愛が、 麻薬のように彼女の痛覚を麻痺させていた。 杖を拾う。 そして、考えた。 『風』魔法はダメだ。 既にキュルケに読まれている。 何か……キュルケの意表を突く一手を生み出さなければ。 うつ伏せに地に這い蹲った状態で、タバサは辺りを見回した。 目の前に、自分のメガネが転がっている。 落下の衝撃に耐えきれず、長年使ってきた赤縁のメガネは粉々に割れてしまっていた。 それを見て、タバサは笑う。 顔面の筋肉にすら、もうまともな力が入らず、笑っているように見えたかどうか怪しかったが…… とにかく笑った。 ちょうどいい。 メガネが割れてくれていてちょうどいい。 たまらなくいい。 この割れ具合が最高だ。 タバサは芋虫のように身を捩ってメガネに近づき、ひときわ大きな破片を手に取った。 迷いなんて、『あの方』に仕えてから…… ……いや、幼い頃に、目の前で母が心を壊されてしまってから、とっくに捨ててしまっていた。 タバサは全く躊躇することなく、割れたメガネの破片を自分の手首に振り下ろした。 「……んっ!」 スパッと手首が裂けて、直ぐに大量の血液が吹き出てきた。 ドクドクと血液が零れ落ちる手首を、タバサは自分のマントで覆って隠した。 キュルケの足音は、すぐそこまで迫っていた。 ―――――――――――― キュルケは傷ついた片足を引きずりながら、タバサが墜落した場所へと向かっていた。 勿論、タバサの『風』魔法に備えることを怠ることはない。 ありとあらゆる物が焼け尽き、焦げ付く大地の上を歩む。 と、視線の先に、タバサが横たわっていた。 彼女の姿を見た途端、慎重だったはずのキュルケの足取りが、 自然と慌ただしいものへとなっていく。 駆け寄って、その小さな体を抱き上げる。 「タバサ…………」 触れれば壊れそうな体を、キュルケは優しく膝の上に載せる。 自分を包む温もりに気がついたのか、タバサがゆっくりと、その目を開いてキュルケを見た。 「ごめんね……! ごめんね、タバサ! 私、気づいてあげられなかった……! あなたがここまで思い詰めてたこと、分かってあげられなかった……!」 ボロボロと目尻から涙を流しながら、キュルケはタバサを強く抱き寄せた。 もう離さない。 ありのままのタバサを、受け止めてやるのだ。 いつかこの子の雪風のベールが剥がれると信じて。 ―――しかし、涙を流すキュルケの顔を、タバサはいつもの無表情で見返すだけだった。 「……どうしてとどめをささないの?」 「出来るわけないでしょ!! 私達、親友じゃないの!」 キュルケの憤慨したような声色に、タバサは目を瞑って呟いた。 「…………………そう。 なら、私の勝ち」 そこで初めて、タバサの手首から流れ落ちる赤い液体にキュルケは気がついた。 「…………これは!?」 ここで、キュルケは致命的な間違いを犯した。 いや、彼女にとってはむしろ、ある意味当然の思考回路だった。 キュルケは、タバサの言葉の意味を考えるよりも先に、タバサのことを心配してしまったのだ。 止血をせねばと考え……、しかし自分は『水』魔法が大の苦手だと考え…… とにかく、キュルケはタバサの身を案じてしまった。 それが決定的だった。 「…………………………………・ウィンデ」 掠れた詠唱に応じて、手首から流れ落ちるタバサの血液が凝結し、 人一人は貫ける大きさの氷の刃となった。 それは、彼女の血で出来た、真っ赤なウィンディ・アイシクル。 生命を削った一撃。 突如宙に出現した真紅の氷刃は、キュルケの胸を貫いた。 「……ぁ」 自分の胸に生えた一本の氷刃を、キュルケは惚けたように見下ろした。 次いで、絶望に染まった瞳をタバサに投げかける。 キュルケの全身が強張り、痙攣する。 しかし、タバサは容赦なく、キュルケの胸を貫いた真紅の氷刃を時計回りに回転させた。 複雑にささくれ立った刃が、キュルケの重要な血管や内臓をズタズタに傷つける。 「~~ッ……………!!………ゴポッ!」 たまらず、吐血。 黒に近い色をした血液が、タバサにビシャッと掛かった。 それでも、タバサはまばたき一つしなかった。 タバサを抱きしめる腕の力が、苦痛によって一瞬強まり…………やがて緩まっていった。 キュルケの全身が弛緩してゆき、瞳から光が消えていく。 胸から零れる血が、タバサと、地面をしとどに汚した。 それを確認したタバサは、依然として自分を抱いたままのキュルケの腕を引き剥がす。 大切な物から引き剥がされた両腕は、力無く、だらんと下がった。 ゴロリと転がって、タバサはキュルケから離れる。 ふぅ、と溜め息をついた。 苦痛の果てに掴んだ勝利は、存外味気ないものだった。 「……シルフィード」 自分の使い魔の名を呼ぶ。 すると、キュルケの炎に焼かれなかった、遠く離れた森の影から、一匹の竜が現れた。 隠れて見ていたのだ。 二人の戦いを。 シルフィードは申し訳なさそうな声色で鳴いた。 「きゅい……お姉さま…………ごめんなさい。 シルフィは……」 一体どうしてシルフィードが謝ってくるのか、タバサは不思議に思った。 どうせいつかは戦わなければならない相手だったのだ。 今決着をつけたところで、何の支障があるだろうか。 シルフィードは悪くない。 しかし、今はシルフィードと無駄な会話をしている余裕はない。 「あの方の所へ……あの方の…………」 ぜぇぜぇと、喘息のような呼吸をしながら、タバサは繰り返した。 一刻も早く、『あの方』の元へ向かわねばならないのだ。 シルフィードはチラリと振り返って、血の海に沈んでいるキュルケを見た。 光を宿さぬ目は、もう何物も捉えてはいない。 ただ虚空を彷徨うばかりである。 その身体から、生命の息吹が急速に失われていくのを、シルフィードは感じた。 しかし、シルフィードはタバサの使い魔である。 優先順位を誤る真似など、決して許されない。 後ろ髪を引かれる思いだったが、シルフィードはキュルケから視線を戻した。 あの傷では、どうせもう手遅れだと、自分に言い聞かせながら。 「わかったのね、きゅい………」 主の命令に従って、シルフィードは先住魔法を使って、タバサを自分の背に乗せた。 そして、最後に悲しげな鳴き声をあげて、シルフィードは上空へと舞い上がった。 目指すは、あの恐ろしい悪魔の住処である。 シルフィードの背中の上で、キュルケの言葉を思い返しながら、 タバサの意識は次第に薄れていく。 戦いの爪痕も生々しい更地には、もはや誰もいなくなった。 荒廃した大地の上には、血の海に沈んでいるキュルケの身体が独り、ポツンと取り残されているだけであった。 『私達、親友じゃないの』 キュルケは独りぼっちだった。
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