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←その8 それから、しばらくの後―― 野良仔あん「ニャンコ~♪」 野良仔さや「チャヤヤ~♪」 あの植え込みの群の中で、生まれて間もない幼い仔あんあんと仔さやさやが、 楽しそうに歌を口ずさんでいた。 野良あん「アン~」ニッコリ それを嬉しそうに見つめる、隻腕のあんあん。 そう、あんあんは、奇跡的にその命を取り留めた。 仲間達の必死の治療と、そして―― ?????「ザヤ゙ヤ゙」 野良あん「アン、サヤカァ///」 野良黒さや「ザヤ゙ァ、ギョヴゴォ///」 ――自らの喉を潰す事も厭わず、何日も休まず懸命に歌い続けてくれた……必死に呼び続けてくれたさやさやのお陰で。 黒化した身体は、極度の疲労によって色が沈着し、 きりきりと見分けが付かないほど真っ黒に染まっていた。 潰れた喉からは嗄れた声しか聞こえず、あの絶世の美声は失われていた。 あんあんも、あの野良猫との戦いで槍と片腕を失い、 まともに狩りをする事もままならなくなってしまった。 だが、それでも、あんあんとさやさやは互いを求め合い、つがいとなって、新たな命が結ばれた。 それが、目の前にいる娘達である。 野良あん「アンコ……」 愛しいつがいと、愛しい娘達を見ながら、あんあんはふと考えた。 若かりし日、尊敬する義母を見上げて思った、 あの義母の気持ちが、今になってようやく分かった気がする。 あの頃は、責任感とか、そんな言葉を並べて義母も気持ちを想像していたが。 今なら、ハッキリと分かる。 義母であったさやさやは、もう一人の義母であるめがほむを、心から愛していた。 そして、そのめがほむとの間に生まれたさやさやの事も、真剣に愛していた。 愛しているから守りたいと、愛しているから傍にいたいと、 義母は必死になって生きて、全力で自らの家族を愛したのだ。 それはきっと、事故で死んだ自分の母あんあんも、 死の瞬間まで自分と妹を守り続けてくれた母まみまみも、 きっと同じだったのだろう。 そう思うと、若かりし日の自分の勘違いが、少し恥ずかしい気がした。 野良あん「アン……///」 野良黒さや「ザヤ゙?」キョトン 羞恥で頬を染めた自分を、さやさやが小首を傾げて覗き込む。 野良あん「ア、アンコッ!///」プイッ 野良黒さや「マ゙イ゙ア゙ガジャッデマ゙ズネ゙ェ」クスクス ぶっきらぼうに顔を背けるあんあんがおかしくて、さやさやは微笑ましそうに目を細めた。 ニャンコ~♪ チャヤヤ~♪ ティリョリョ~♪ キャミミ~♪ ホミュミュ~♪ ヒチョチョ~♪ いつの間にか、仔供達は集まって、大合唱を始めている。 野良黒さや「ザヤ゙……」 合唱の様子を、少しだけ寂しそうに見遣るさやさや。 もう、自分は、かつてのように美しい歌を唄う事が出来ない。 それだけが、少し寂しかった。 だが―― 野良あん「アンコッ///」 いいんじゃないか。 傍らから、ぶっきらぼうな声が聞こえる。 野良黒さや「ザヤ゙……ギョヴゴ……ザヤ゙ァ///」 さあ、歌を、唄おう…… 野良黒さや「ザヤ゙ヤ゙~♪」 どんな歌が、好き? 野良黒さや「ギョヴゴォ……ザヤ゙ヤ゙ザヤ゙ヤ゙♪///」 野良あん「サヤカァ……クゥカイ///」 君の歌が、好き。 「歌を、唄おう」・了
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601 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(群馬県)[sage saga] 投稿日:2011/09/08(木) 23 17 41.08 ID gfrY6aEe0 世界はとっても広くて…… 野良仔りぼ「ホミュ……」 世界はとっても怖くて…… 野良仔りぼ「ホミィィ……」 こんなボロボロの羽じゃ、あの広くて青い空も飛べないけれど…… 野良仔白まど「ホミュラチャーンッ!」 野良仔りぼ「ホミュ? ホミュッ、ミャロカーッ!」 ……大好きな白まどと一緒なら、りぼほむは元気です。 野良仔りぼ「ミャロカァ///」スリスリ 野良仔白まど「ホミュラチャァン///」スリスリ その仔りぼほむが羽を失ったのは、産まれて間もない頃だった。 川にほど近い廃屋の床下を巣にしていた群が、彼女が属する集団であった。 ほむほむやまどまど、あんあんやさやさや、まみまみだっている、典型的なほむ種の集団。 小動物が生き抜くには過酷過ぎる野良と言う環境下、力を合わせる事で生き抜いて来た者達。 河原できゅうべえや草、虫を捕って食糧として、毎日を平和に過ごしていたハズだった。 だが、数日前、彼女が産まれたその日の夜に降った大雨で、群も巣も、呆気なく壊滅した。 飛べるりぼほむ、まどまど、白まどすら対応できない突然の濁流の原因は、 川と住宅地を仕切る堤防から、氾濫した僅かな水が、廃屋に向かって流れ出したためだった。 床下を一気に覆い尽くす濁流の中、産まれてまだ間もなく、飛び方すら知らなかった仔りぼは、 濁流に呑まれ、もみくちゃにされる中、濁流によって羽をもがれた。 世界に生まれて数時間と言う短い間に、絶対の死を意識したりぼほむは、 しかし、母であるめがほむの手によって助けられた。 野良親めが「ホムゥ……」 野良仔りぼ「ホミャァァン、ホミャァァン」 石にでもぶつけたのか、片方のガラス皮膜が割れた顔で、穏やかに微笑む母は、 羽を失った痛みで泣きじゃくる我が仔を抱え上げ、めがほむは泳げもしない身体を必死で浮かべ、 ただ、濁流が過ぎ去るのを耐え続けた。 そして、最初の濁流が過ぎ去り、我が仔を抱えためがほむは這々の体で床下から廃屋へと上がり、力尽きた。 野良親めが「ホ……ム、ゥ………」……パタリ… 野良仔りぼ「ホミュ……ホミィィ……?」 野良親めが「――――」 野良仔りぼ「ホミィィ……ホミィィ……ホ、ホ、ホミャァァァ……」ポロポロ 死を覚悟した僅か数十分後、母の力で生き延びたりぼほむは、目の前で母の死を経験した。 野良仔りぼ「……ホミィ……」 泣き腫らし、体力の殆どを使い果たしたりぼほむは、 野生にほど近い生存本能に従い、我知らず内に、母の髪の毛を噛み千切っていた。 野良仔りぼ「ホミュッ……ホミュッ……」ムシャ……ムシャ…… 越冬の間、栄養の枯渇しかけたほむほむ種にとって、 己の、そして死んだ仲間達の髪の毛は重要な栄養源である。 死の恐怖、死の哀しみすら押し退けた生存本能は、 母の髪を食らうと言う最悪の結果に結実しながらも、 だが確かに、か弱き仔を生き存えさせた。 野良仔りぼ「ホミャァァ……」ポロポロ 我に返り、涙を流す仔は、変わり果てた親の姿に涙した。 産まれて間もなく見た母は、とても美しかった。 野良親めが『ホムホムゥ……』 優しい笑顔を浮かべ、姉妹達と共に自分を抱きしめ、柔らかな手つきで撫でてくれた。 羊水で濡れた身体を拭ってくれた髪の毛も柔らかで、本当に美しかったのだ。 野良親めが「――――」 決して、今、目の前にあるような、無惨に食いちぎられたバラバラの長さの髪の毛などでは、なかったのだ。 野良仔りぼ「ホミャァァァァァァン」 りぼほむは、吠えるように泣いた。 母への罪悪感に苛まれながら、泣いた。 そして、りぼほむは、独りになった。 野良仔りぼ「………ホミィ……」 独り生き残った幼いりぼほむに出来る事は、僅かな餌を求めて河原を放浪する事だけだった。 幸いにも餌場となる河原は、雨が止むと翌日には元の姿を取り戻していた。 上流にある山から運ばれて来た肥沃な土には多量のきゅうべえが含まれ、 大雨の後に晴れた空は雑草の生育を促し、小さなな雑草を食べる事も出来た。 食う事には事欠かないこの河原で、りぼほむは生きる事となった。 たった独りで。 野良仔りぼ「……ホミュホミィィ……」 夜になり、本来のねぐらである廃屋の床下を捨てたりぼほむは、 河原に流れ着いた流木の洞を新たなねぐらとした。 前のねぐらには、今も多くの仲間達の死体が転がっていた。 あんな場所では、安らかに眠る事すら出来ない。 ただでさえ、まだ母の死と、自らの作り出した凄惨な光景が目から離れないのに……。 野良仔りぼ「…………ホミィィ………」ポロポロ フルフルカタカタ…… 群やつがいを成すほむ種にとって、最大の脅威は孤独である。 産まれたばかりの幼い仔であろうとも、自力で餌を採る事は出来る。 土の中から微生物を見付けて口に含み、雑草の葉を噛み切る力など、元より備わっている。 そうでなければ、野生の中では生きていけないからだ。 産まれたばかりの仔馬が立つのが当然であるように、 産まれたばかりのほむ種の仔も、餌を採れなければ生きていけない。 しかし、ほむ種は人間に近い精神と社会性を持ち、人間以上の協調性と同種への思いやりを持つが故に、 孤独は耐え難い恐怖なのである。 命を繋ぐ事が出来ても、魂を繋ぐ事は出来ない……と言って理解していただけるだろうか? 我々人間が独りきりの時に抱く以上の孤独を、産まれてたった一日の幼いりぼほむが味わっているのだ。 その恐怖と絶望は、我々人間の想像の及ぶ範囲ではないだろう。 野良仔りぼ「ホミュ、ホミュゥ……ホミィィィ………」ポロポロポロポロ 加えてこの幼いりぼほむは、命を散らしてまで自分を助けてくれた母の髪を食い荒らした罪悪感に苛まれている。 おそらく、彼女の魂が保つのは、あと数日か……もしかしたら、今日にでも。 そして、魂を失った肉体は、いつか命を手放す。 その時だった―― 野良仔りぼ「ホミャ……?」 大きく穿たれた洞の外を、小さな光が過ぎった。 突然の光に、泣くのを止めたりぼほむは、洞の外に顔を出した。 星空の下に、さらに明るく、ふわりふわりと漂う地上の星空とも言える光景が目の前に広がっていた。 そう、夜光虫の群だ。 野良仔りぼ「…………ホミュゥ……」 一匹の夜光虫が、りぼほむの近くを掠めるように飛んだ。 野良仔りぼ「ホミャ!?」 驚きながらも、幻想的なその光に魅入られたりぼほむは僅かな間、孤独と罪悪感を忘れる事が出来た。 りぼほむは、誕生の直後に目の当たりにした残酷な死の夜に続いて、光輝く生命の夜を目の当たりにした。 それが彼女にとって不幸だったのか、それとも幸運だったのかは、我々の知る由ではない。 だが、気付く、数匹の夜光虫が川岸の辺りで固まっている事に。 それだけは、間違いなく幸運であっただろう。 野良仔りぼ「……ホミャ?」 怪訝そうに洞から這いだしたりぼほむは、夜光虫達が屯する川岸へと走った。 野良仔りぼ「ホミュホミュ……」トテテテ…… そこにあったのは、川岸に打ち上げられた広葉樹の枝だった。 大きく、無数に枝分かれしたそれに群がっていた夜光虫が、りぼほむに気付いてゆっくりと散る。 りぼほむには眩し過ぎた光が和らぎ、淡い黄緑色の光が、広葉樹の影を照らした。 野良仔白まど「…………」 野良仔りぼ「ミャ、ミャロカ……?」 そこにいたのは、自分と同じようなボロボロの羽を持った、一人の幼い白まどだった。 これは、羽を無くしたりぼほむと、白まどの物語……… →その2
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『ふみゆ』 5KB いじめ 小ネタ 野良ゆ 子ゆ 虐待人間 いつもの小ネタです。 「ゆっへっへ!くそちびにんげんが、まりささまのらくえんになんのようなんだぜ!いたみめにあいたくなかったら、あまあまおいて、でていくんだぜ!!」 ニヤニヤと人を見下したような笑みを浮かべて、少年を見上げる薄汚い一匹のゆっくり。 少し縁が切れた黒帽子を被った傷だらけの野良まりさが、公園に入ろうとした少年に向かって高圧的な態度で凄んでみせる。 「ゆふーん!まりさ、とってもわいるどでかっこいいよ!さすがれいむの、さいあいのまりさだね!!」 「ゆわぁぁぁぁ!おとーしゃん、かっこいいー!」 「すごいのじぇー!くしょにんげん、びびってるのじぇー!ゆぉぉぉぉ!!」 そんな野良まりさを見つめながら、満面の笑みを浮かべながら頬を染める、やはり薄汚い成体のれいむ種1匹。 そのれいむの背後から、自分たっぷりに飛び出してきた二匹の子ゆっくり達も同様に、凛々しく眉毛を釣り上げた野良まりさを見て両目を輝かせながら嬉しそうに体を揺らす。 どこにでもいるアホな野良ゆっくりの良い見本。 相手が少年という事もあってか、無駄に強気で能天気にゆんゆんキャッキャと騒ぎ立てる。 それに対して少年は、目の前に飛び出してきた野良まりさを見て満足そうに微笑んでいる。 「ゆゆん?どうしたんぜ?!つよーいまりささまに、びびってしーしーもらしちゃったんだぜ?しんじゃったんだぜ?!ゆぷっぷー!これだから、ひんじゃくおちびはこまるんだぜー!!」 目の前で固まる少年に尻を向け、プスッと屁をこいてケラケラと笑う野良まりさ。 元から強気だったのが、家族の声援を受けてさらに調子に乗る。 「おとーしゃん、さいきょーなのじぇー!つおーいのじぇー!」 「おとーしゃん、とーってもかがやいてるにぇ!たいよーさんより、まぶちぃよぉぉぉぉ!!」 豚はおだてれば木に登るというが、ゆっくりは非常におだてられ易い生物である。 思い込みが強いせいもあるが、少しおだてただけで簡単にのせられる。 農村に降って畑を奪おうとしたり、すぐに人間に喧嘩を売るのはそのせいである。 そしておだてられて調子に乗っている同族を見て、さらに自分達も偉大だとか、最強だとか勘違いをする。 この親子達もその法則に従い、自分達で勝手に盛り上がって増長していく。 「ゆおぉぉぉ!まりささまたちは、さいきょうのゆっくりかぞくなんだぜぇぇぇ!くそにんげんなんか、ぜつめつさせてやるんだぜぇぇぇ!!」 『くしょにんげんなんか、ぜつめつだよぉぉぉぉ!(のじぇぇぇぇ!!)』 大きく仰け反りながら、大口を開いて雄叫びを上げる野良まりさ。 家族達もそれに習い、一緒に仰け反りながら大声で叫ぶ。 この野良一家は、まるでアメ○カ大統領に就任したかのごとく舞い上がっていた。 「ゆぉぉぉぉ!せいさいしてやるんだぜぇぇぇぇぇ!!しねえぇぇ!くそにんげ…」 少年に飛びかかろうと、一瞬身を縮める野良まりさ。 だが少年が野良まりさの頭に片足を乗せ、その動きを封じる。 「ゆぶぅぅぅ?!なにごれぇぇぇ?!やい、ぐぞにんげん!までぃざにざまになにをじたぁぁぁ?!」 グネグネと体を動かし必死に身を捩る野良まりさだが、どんなにもがいても少年の足は退かせない。 そればかりか少年は、野良まりさの感触を楽しむかの様に足を動かす。 「ゆげぇ?!べっべぇ!ごばぐべぇ!ゆんべぇぇぇ?!」 少年が軽く足を動かすだけで、野良まりさは体を大きく変形させて呻き声を上げる。 軽く踏まれる度に涙をこぼし、苦しそうに顔を歪めながら目を白黒させる。 少年は野良まりさの体内の餡子をかき混ぜるかのように、グネグネと足で野良まりさの体をマッサージするかのように踏んでいく。 「ゆべっぶ!ごべぇ!やべっ!ごべんなざっ!ぎぼじわるっ!ゆん!ぶん!ぶん!ぶべぇ!」 両目をぐるぐると回しながら、少年に許しを請う野良まりさ。 体内の餡子を弄り回されるような感覚に耐え切れず、しーしーを漏らしながら苦しそうな呻き声を上げる。 先程までの調子に乗った姿はどこにもない、とても情けない格好である。 だが少年はそんな野良まりさの踏み心地が気に入ったのか、とても嬉しそうな表情で野良まりさを踏み続ける。 「あいつまだ来てないみたいだし…ふみゆでもやって遊んでるかなっと…いくぞ!」 「ぶんっ!ぐんっ!ゆん! 『グチャ!』 ぶっべぇぇぇ?!」 ゆっ しばらく楽しそうに遊んでいた少年が、野良まりさの頭に両足をそろえて飛び乗った。 野良まりさは大きな呻き声を上げると同時に、周囲に餡子を撒き散らして動かなくなった。 「ゆ…?ゆぉぉぉぉぉぉぉぉ?!なにごれぇぇぇぇ?!までぃざぁぁぁぁぁぁ!どぼじでぇぇぇぇぇぇ!!」 「ゆっばぁぁぁぁぁぁ!!おとーしゃぁぁぁぁぁぁぁ!ゆんやぁぁぁぁぁぁ!!」 「ゆっぴぃぃぃぃぃ!ゆぴぃぃぃぃぃぃぃぃぃ!ぴぎぃぃぃぃぃぃぃぃぃ!!」 固まっていた野良一家が、ようやく再起動する。 妄想とはいえ、一度この世の中で最高の地位まで上り詰めた一家が、目の前で繰り広げる光景を認識するには時間がかかる。 そして夢から覚めても、それを現実と認めたくないと大声を張り上げて主張する。 一家は不規則に体を揺らしながら泣き叫び、この惨劇が夢であってほしいと必死に願う。 「ごれはなんなのぉぉぁぉ?!ゆめでしょぉぉぉぉ!ねえまでぃざぁぁぁぁ!おぎでよぉぉぉぉぉ!めをざばじ 『グチャ!!』 じゅん?!」 く 少年の足の下で潰れている野良まりさに向かって、必死に声をかける野良れいむ。 少年はそんな野良れいむの頭めがけて小さく跳躍すると、両足をそろえて野良れいむの頭に着地する。 野良れいむは両目と共に餡子を噴出させ、歪な形に潰れた。 「ゆっびぃぃぃぃぃぃ!おかー… 『グチャ!』 じゃ!」 り 少年はそのまま片足を上げると、野良れいむの傍にいた薄汚い子れいむを踏み潰した。 子れいむは顔を潰され、少年の足からはみ出した尻から餡子を噴出させながらしばらくブリブリと尻を振る。 「一匹余った!はははっ!他にいないかな?!」 少年はそう言うと、涙としーし塗れになった子まりさを残して公園の中に入っていく。 残された子まりさは、ガタガタと震えながら怯えた目で去っていく少年と、家族の残骸を見比べる。 「どぼじちぇ…にゃんでみんな…ぺしゃんこなの………ゆびゃぁぁぁ…」 子まりさは何が起こったのか理解出来ぬまま、家族の側で何時までも泣き続けるのだった。 「おっ!ゆっくりみっけ!せーの…』 ゆっ グチャ! く グチャ! り グチャ! 「ゆんやぁぁぁぁぁぁ!おとーしゃぁぁぁぁ!おかーしゃぁぁぁぁ!!」 「はははっ!また一匹余った!」 完 徒然あき
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『お水をよこせ』 5KB いじめ 野良ゆ 都会 独自設定 18作目 冬なのに夏のネタ 「おいじじい!まりささまにおみずをよこすんだぜぇ!」 帰り道にとある公園で野良ゆっくりに絡まれた。 「のどがかーらからなんだぜ!はやくすぎぃ!」 無視して踏み潰す、靴の底に餡子が付き少し滑る様で不快だ、地面にこすり付けて落す。 気が付くと飛び散った餡子がズボンの裾に付いていた、手で叩いて落すがそうすると今度は手が汚れてしまう。 その時公園の橋の水のみ場が目に映った、あそこで洗えば良い。 日差しで温まった蛇口を捻ると生暖かい水が流れ落ちる、それに手を差し伸べて洗う、しばらくすると水も冷たくなった。 背中に誰かの視線を感じる、水を止めて手に付いた水滴を振り払いつつ嘆息する。 どうせ野良ゆっくりだろう、先ほどのまりさを含めて最近の町の風物詩である。 現代社会に広がった野良ゆっくり、町を歩けば野良ゆっくりに出会う事も多く、野良ゆっくりに何かを懇願されたり強請られる事も多い。 野良ゆっくりに「あまあまよこせ!」と怒鳴られた事が無い人など居ないのでは無いだろうか、しかし最近とある変化が野良ゆっくりに起きていた。 後ろを振り向くと沢山の野良が私を取り巻いている、目当てはこの水道だろう。 水道から離れて少し先のベンチを腰掛ける。 「ゆぅ、おみずさんはれいむがもらうよ!ぺーろぺろ!」 「それはまりさのおみずさんなのぜ!れいむはどくのぜ!」 「わからないよーちぇんはもうなんにちもごーくごくしてないんだよー!」 「むきゅ、ぱちぇにうぎゅえれえれ」 水道から離れると野良ゆっくりが待っていましたとばかりに水道に駆け寄る、目当ては排水溝に残った水分だろう。3匹が必死になって蛇口の下の排水溝を舐めている。 これが最近野良ゆっくりに起きた変化である、夏だからというだけでは無い、最近野良ゆっくりの水事情が悪化しているのだ。 町に住む野良猫などは雨水を飲んで凌いでいるらしいが、野良ゆっくりの事情も似たようなものである。 しかし最近それが飲めなくなったようなのだ、始まりはとある病気「ゆ下痢」の蔓延だった。 「おちびちゃん!ゆっくりしてね、ゆっくりしてねぺーろぺーろ」 「おきゃあしゃんれいみゅ、ぽんぽんいちゃいよ、ゆぅぅぅぅ!」 「だめだよおちびちゃん、そんなにうんうんしたらだめだよ!」 必死に子ゆっくりを舐めるれいむ、しかし子ゆっくりは自分の体に致命的な量のお汁粉をぶちまけている。 「お、おじびじゃあああん!」 何が原因だったかゆっくり達に広まったゆ下痢は多くの野良ゆっくりの命を奪い、人間に町中の清掃を強いる事になった。 どうやらゆっくり達はその原因を町中の不潔な水に求めたらしく、野良の世界では汚い水を飲むと永遠にゆっくりしてしまうというのが共通認識になったようだ。 これによって野良の世界は大きく変化した、重要な物の比重が食料から水に変化したのである。 「ゆぎぃ、もうないよぉ!」 「おばえがごーくごくしたんだろう!あれはまりざのおみずさんだったのに!」 「まりさもごーくごくしたんだよーわかれよー!」 蛇口の下で数匹が醜く絡まりあっている。 その結果が今の事態である、綺麗な水と言えば人間の水道から得るしかない、野良ゆっくり達は何よりも水を求めるようになったのだ。 「むきゅう!にんげんさんおねがいします、じゃぐちさんをもういっかいひねってください!」 「ぱちぇたちにごーくごくさせてください!」 水争奪戦から漏れたぱちゅりーがこちらに向ってくる。 「ゆぅにんげんさん、れいむにはのどがかーらからのおちびちゃんがいるんだよ!」 「このこうえんはまりさたちのプレイスなのぜ、まりさのいうことをきくのぜ!」 「さっさとやるんだよー、わかれよー!」 それに気が付き調子に乗る野良達。 とりあえず蛇口に向う、手を載せて下を見ると野良ゆっくり達がドヤ顔で水を待っていた。 水道から水がほとばしる。 「おみず、ゆばあああああぁぁぁぁぁ!」 「ゆぎぃ、ずめだいんだぜぇぇぇぇぇ!」 「わがらないよおおおおおぉぉぉぉぉ!」 水道を全開にして下に居た野良達にぶち当ててやる、跳ねた水がかからない様に裏に回ると手で水の方向を変えてやる。 冷たい水が気持ち良い、野良によってささくれ立った心が洗われるようだ。 「やべでぇゆぎぃぃ!」 「まりざはにげるんだ、びぃ!」 最初の水流で穴の開いたれいむから逃げようとしたまりさに狙いを絞る。 ちぇんは軽症だがあんよが濡れて逃げられないようだ。 しばらくすると蛇口の下の野良ゆっくりは居なくなっていた、皆下の排水溝から出て行ったのだ。 もう一度手をしっかりと洗い水を止める。 振り向いてみると先ほどのぱちゅりーが硬直していた、手を振って水滴をかけてやっても固まったままである。 「おねがいしますにんげんさん!すこしだけでいいんです、れいむにおみずさんをください!」 家に帰る途中自動販売機の影で野良れいむが土下座していた、後ろの日陰には乾いて体のあちこちがひび割れた子ゆっくりが2匹居る。 「おちびちゃんはもういっしゅうかんもごーくごくしていません、おねがいしますおちびちゃんのぶんだけでいいんです!」 足を止めると私に向って叫んでくる、ゆ下痢対策の為に子ゆっくりに雨水などを飲ませて居ないのだろう、比較的優秀な親ゆっくりである。 2匹の子ゆっくりはその影で虚ろな目をしている、このまま真夏日が続けば数日で乾き死ぬ事に成るだろう。 「ほかのおちびちゃんは、きたないおみずさんのせいでゆげりになりました。なんとかしてこのこだけはそだてたいんです!」 私の様子に希望を持ったのか足元にすがり付いてくる野良れいむ、日陰から出てしまえば熱せられたアスファルトが足を焼かれるにも関わらずである。 「そうだなぁ、喉渇いたな……」 「そうですおちびちゃんものどかーらからなんです!おねがいじまず、れいぶなんでもじまずがらぁ!」 私はポケットから財布を出し硬貨を自動販売機に投入した、点いたランプの中から○甲の美味しい水を選択する。 金属音がして取り出し口にペットボトルが吐き出された。開けて一気に飲む。 「ぷはぁ、やっぱり水は美味いな!」 その様子を足元野良でれいむが羨ましそうに見ている、騒がない点は高評価だ。 半分ほど飲むと喉の渇きも収まった、この手のペットボトルはちょっと喉が渇いたときに飲むには量が多すぎる。 下を向くと野良れいむが救われた顔をしている。視線はペットボトルに釘付けだ。 私はキャップを閉めると、 「ご馳走様」 自動販売機の横のゴミ箱にペットボトルを放り込んだ。 「ゆわぁ!なんでおみずさんくれないのぉ!」 飛びついてきたれいむは軽く蹴る、さて帰るか。 「おみずさんでてきてねぇ!」 後ろで何かにぶつかる音がしたが無視した。 天気予報によるとこの真夏日はあと1週間は続くそうだ。 終わり 公民あき 後書き 最後まで読んでいただきありがとうございました。 現実は冬なのに夏の水不足の小ネタです。 ちなみにこのお話の設定はこの話の中だけの物です。 過去作品 http //www26.atwiki.jp/ankoss/pages/2942.html
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22 : ◆19vndrf8Aw [saga]:2018/07/03(火) 23 40 16.35 ID Qav9Swgco やがて夜が来て、アライちゃんの活動時間が始まった。 花好きおばさんの植木鉢には… 野良アライちゃん4「きょーもおやしゃいたべゆのりゃー!」ヨチヨチヨチヨチ 野良アライちゃん5「あたらちーおやしゃい、たくさんはえゆからここはたべほーだいなのりゃ!≧∀≦」ヨチヨチヨチヨチ 野良アライちゃん4 5「「ごっはん!ごっはん!」」ヨチヨチヨチヨチ …ヨチラー害獣共が近寄ってきた。 味をしめたのだろう。 野良アライちゃん4「ん?…くんくん…!」クンクン 野良アライちゃん5「なんかいーにおいしゅゆのりゃあ!こっちなのりゃ!」ヨチヨチヨチヨチ 野良アライちゃん4 5「「のりゃ!のりゃ!」」ヨチヨチシッポフリフリヨチヨチシッポフリフリ 野良アライちゃん達は、バケツのサラミの匂いにつられて近寄ってきた。 https //i.imgur.com/n1VlHQ7.png 23 : ◆19vndrf8Aw [saga]:2018/07/03(火) 23 44 13.87 ID Qav9Swgco 野良アライちゃん4「ごちそーのよかんしゅゆのりゃあ!」ヨチヨチ 野良アライちゃん5「わっちぇ!わっちぇ!」ヨジヨジ 野良アライちゃん達は、バケツに取り付けられた金網を登り始める。 野良アライちゃん4「わっちぇ!わっちぇ!ごっはん!ごっはん!」ヨジヨジヨジヨジ 野良アライちゃん5「おっいちーごっはん!のりゃっ!のりゃっ!」ヨジヨジヨジヨジ やがて野良アライちゃん達は、バケツの縁まで登った。 https //i.imgur.com/Y1vzXvu.png 野良アライちゃん達は、瓶についたサラミを発見した。 野良アライちゃん4「んおー!あそこなのりゃあ!」ヨジヨジ 野良アライちゃん5「よーし!いっぱいたべゆのりゃあ~!」ヨジヨジ 野良アライちゃん4「これはわなじゃないのりゃ?」ピタッ 流石は秋まで生き残ったアライちゃん。 一応の警戒心はあるようだ。 26 : ◆19vndrf8Aw [saga]:2018/07/03(火) 23 48 28.23 ID Qav9Swgco 野良アライちゃん5「べとべとしないのりゃ!だからへーきなのりゃ!」ガシャガシャ 野良アライちゃん4「のりゃっ!のりゃっ!」シッポフリフリ だが、今まで自分達が見て経験してきた罠に、こんなものはない。 それ故に、このバケツは罠でないと判断したようだ。 アライちゃんは、いくら年々賢くなっているとはいえ… 所詮は幼獣である。 自分が予想していない罠… 人間がどんな罠を仕掛けているかを、全ての個体が前もって想像できるわけではない。 https //i.imgur.com/ZLdS0hZ.png 野良アライちゃん4「いーにおいなのりゃああ!たべゆのりゃああ!」ヨチヨチシッポフリフリ 野良アライちゃん5「ごーはんっ!ごっはん!なのりゃー!≧∀≦」ヨチヨチ 野良アライちゃん達は、瓶の真ん中にあるサラミへ向かって猪突猛進した。 28 : ◆19vndrf8Aw [saga]:2018/07/03(火) 23 54 48.97 ID Qav9Swgco だが。 二匹分の重さが乗った瓶は… ぐるんと、横に回った。 https //i.imgur.com/0HJughj.png 野良アライちゃん4「ぴぃ!?」ズルゥ 野良アライちゃん5「のりゃあ!?」ズルゥ 全く予想していなかった瓶の回転によって、野良アライちゃん達はバケツへまっ逆さまに落下した。 野良アライちゃん4「ぶへぇ!」バッチャアアン 野良アライちゃん5「ひびゅ!」バッチャアアン 墨汁が混ざった、黒い水へダイビングした二匹。 野良アライちゃん4 5「「ごぼごぼごぼごぼごぼごぼ!」」ブグブグ 水かさは、二匹が頑張ってバケツの底へ直立しても、頭が出ない深さであった。 30 : ◆19vndrf8Aw [saga]:2018/07/03(火) 23 59 19.70 ID Qav9Swgco 野良アライちゃん4「ぶはぁ!ぶぐぶぐ!ごぼごぼ!」バチャバチャ 野良アライちゃん5「ごぼぼ!げぼぉ!だれが!だぢゅげでぇ!」バチャバチャ https //i.imgur.com/YdDMOhV.png 二匹の幼獣は、必死に水面に顔を出し、息継ぎをしている。 アライさんは、泳ぎが上手な生き物だ。 頭が異様にデカい幼獣でさえ、そこそこ泳げる。 だが、だからといって、朝から晩までずっと泳ぎ続けられる無尽蔵のスタミナなど無い。 第一、この頭のデカさだ。 水面に顔を出そうとするだけでもかなりのスタミナを消費する。 31 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/07/03(火) 23 59 53.67 ID sawy9BNdo アライちゃんお得意の姉妹の絆パワーでがんばえー(棒) 32 : ◆19vndrf8Aw [saga]:2018/07/04(水) 00 03 36.16 ID qPLw05kfo 野良アライちゃん4「ぎぎなのりゃあああ!ありゃいしゃんのぎぎなのりゃああああ!」ペタペタ 野良アライちゃん5「のぼれないいぃい!ちゅゆちゅゆちててのぼれないのりゃあああああ!」ペタペタ 野良アライちゃん達は、バケツの壁を登ろうとして、必死に壁を手でペタペタしている。 だが、こんなアルミの壁を登れる生き物など、掌に吸盤がついた生き物… カエル等々でなくては無理だろう。 野良アライちゃん4「ぐゆぢ、いいいういいい!ぶぎゅぅううううう!」ゴボゴボゴボゴボ 野良アライちゃん5「の゛ぉ゛ぁ゛あ゛あ゛ーーーーん゛っ!!の゛ぁ゛あ゛ーぁ゛あ゛ん゛っ!!」バチャバチャバチャバチャ 二匹はそろそろスタミナが尽きかけてきたようだ。 33 : ◆19vndrf8Aw [saga]:2018/07/04(水) 00 09 40.76 ID qPLw05kfo 野良アライちゃん4「ご…ぼ…だぢゅげ…でぇ…!おが…しゃ…」ブクブク 野良アライちゃん4は沈みかけている。 もう足をばたつかせる体力もないのだろう。 野良アライちゃん5「う…うゆううぅう!たあー!」バッ その時、突然野良アライちゃん5は、姉の上に飛びかかった。 野良アライちゃん4「ごぼぉお!」バッチャアアン 野良アライちゃん5「ごぼぉ!ぶはぁ!じぎだぐないいぃい!ごぼ!だれがだぢゅげ!ぶはぁ!」バシャバシャ 野良アライちゃん4「ブクブクブクブ…」バシャバシャ なんと野良アライちゃん5は、姉の上に乗ることで、水面から顔を出そうとしている。 野良アライちゃん4「…」ブクブクピクピク 野良アライちゃん5「おねーしゃんぼーとなのりゃあ!ごぼ!?おねーしゃ!しずむなぁああ!げほぉ!たて!たてええええおねーしゃあああ!」バシャバシャ だが、肺から空気を絞り出してしまった姉は、水の底へどんどん沈んでいく。 34 : ◆19vndrf8Aw [saga]:2018/07/04(水) 00 16 29.23 ID qPLw05kfo 野良アライちゃん4「おばえ…の…ぜい…で…!ぶぐ…おばえが…ありゃ…しゃ…を…さ…そっだ…ぜい…で…」ブクブク 野良アライちゃん4「」ビグビグッビグッググッ 野良アライちゃん4は、激しく痙攣を始めた。 野良アライちゃん5「ぐぶぶ…ぶぐごぼぼ…」ブクブク 野良アライちゃん4「」ブクブク… 野良アライちゃん4は、とうとう痙攣すらしなくなった。 野良アライちゃん5「ご…ぼ…だぢゅ…っぶぐぐぐ…ごぼ…」ゴボゴボ いくら姉にしがみつこうととも、共に沈んでいくのみであった。 野良アライちゃん5「がば…び…ぼ…」ブクブク 必死に今まで生き延びてきた、小さな命。 こんな小さな体であっても、天に与えられた命が確かに宿っているのである。 果たして、生き延びたいという野良アライちゃん5の意思は… このまま功を為すことなく、消えてしまうのであろうか。 この憐れな命に、天は味方をしてくれないのであろうか。 35 : ◆19vndrf8Aw [saga]:2018/07/04(水) 00 19 35.60 ID qPLw05kfo https //i.imgur.com/6xkx5kN.png 野良アライちゃん4「」プカー 野良アライちゃん5「」プカー 真っ黒な墨汁水の上へ、真っ黒に染まった物体がふたつ浮かび上がった。 …神は弱き者へ手など差し伸べない。 無情にも、当たり前のことが当たり前に起こるだけであった。 力無く幼稚で愚かな二匹の害獣は、為す統べなく完全に呼吸も心拍も停止した。 36 : ◆19vndrf8Aw [saga]:2018/07/04(水) 00 23 07.74 ID qPLw05kfo その後、もう二匹の害獣がやってきた。 野良アライちゃん6「くんくん…!」ヨチヨチヨチヨチ 野良アライちゃん7「いーにおいしゅゆのりゃ!」ヨジヨジヨジヨジ 野良アライちゃん6「わっちぇ!わっちぇ!」ヨジヨジヨジヨジ バケツの縁まで登った二匹。 野良アライちゃん7「よいしょ…んー?したになにかあゆのりゃ」 野良アライちゃん6「うゆ?なんなのりゃ?」キョロッ 野良アライちゃん6 7は、バケツの水面を見た。 黒く染まった物体1「」プカー 黒く染まった物体2「」プカー …先客の姿である。 38 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/07/04(水) 00 25 24.24 ID FfnAcdzfo 汚い汚物が浮いてらっしゃる 39 : ◆19vndrf8Aw [saga]:2018/07/04(水) 00 27 07.89 ID qPLw05kfo 野良アライちゃん6「うゆ~…よくわかんないのりゃ!それよりごはんなのりゃ!」ヨチヨチ 野良アライちゃん7「なのりゃー!ごっはん♪ごっはん♪」ヨチヨチ …だが、二匹は浮いている物体が、同族の死骸だと気付かなかった。 理由は二つ。 ひとつ目は、二つの死骸が墨汁で黒く染まっていたため、同族であることどころか、生き物だとさえ認識できなかったこと。 そしてもう一つの理由は、同族のにおいがしなかったためである。 これは、垂らされたサラダ油の効果だ。 野良アライちゃん達の体の獣くさい匂いは、水の中へ溶け込んでいたが… 水面から空気中には放出されなかった。 何故なら、水面に浮かぶサラダ油の油膜によって、匂い成分が吸着されたためである。 40 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/07/04(水) 00 29 20.41 ID FfnAcdzfo なるほどなー 夜だと余計分からなそう 41 : ◆19vndrf8Aw [saga]:2018/07/04(水) 00 29 32.13 ID qPLw05kfo 野良アライちゃん6「び!」バッチャアアン 野良アライちゃん7「ぴゃぶ!」バッチャアアン 野良アライちゃん6 7「「ごぼぼ!ごぼごぼぼ…!」」バシャバシャバチャバチャ …アライホイホイと違って、先客の死骸が認識できないが故に。 続く二匹も水へ落下し、やがて黒く染まってぷかぷか浮かんだ。 43 : ◆19vndrf8Aw [saga]:2018/07/04(水) 00 33 32.25 ID qPLw05kfo …翌朝… 花好きおばさん「どれどれ?罠のほうは…」 花好きおばさんは、バケツを覗き込んだ。 中には… 黒く染まった物体1「」プカー 黒く染まった物体2「」プカー 黒く染まった物体3「」プカー 黒く染まった物体4「」プカー 黒く染まった物体5「」プカー 花好きおばさん「ひいいぃぃ!気持ち悪い!」ビクゥ …五匹もの害獣が、仲良くぷかぷかと浮かんでいた。 古道具屋おばさん「おお、やったみたいだね」 廃品男「5匹か」スタスタ 花好きおばさん「おお、ありがとう…!アライホイホイが全然効かなかったのに、こんなに捕れたよ!」 44 : ◆19vndrf8Aw [saga]:2018/07/04(水) 00 37 30.73 ID qPLw05kfo 花好きおばさん「これは、二晩とかもっと長く仕掛けていれば、もっとたくさん捕れるのかい?」 廃品男「ダメです。一晩使ったら、すぐに死骸を捨てて水を交換してください」 花好きおばさん「だめなの?」 廃品男「…この油膜では、獣くさい匂いはシャットアウトできても、強い死臭は防げません」 廃品男「強すぎる死臭は、アライちゃんを警戒させますし、何より片付けるのが大変になります。ハエもたかります」 花好きおばさん「そ、それは…やだね…。でも、これがあればもう大丈夫だね!」 廃品男「だが、墨汁バケツトラップは完全ではない。いくつか抜け目がある」 花好きおばさん「そうなの?」 45 : ◆19vndrf8Aw [saga]:2018/07/04(水) 00 39 50.61 ID qPLw05kfo 廃品男「まず、体の大きいアライしゃんには通用しません」 廃品男「そして、4~5匹ぐらいの群れでやって来られたら、溺れる声でさすがに警戒されます」 廃品男「今回は、2~3匹ぐらいが2回に分けて来たから、無事でしたね」 花好きおばさん「そんなにたくさんこなけりゃいいけど…。ああそうだ、罠のお代はいくらだい?」 46 : ◆19vndrf8Aw [saga]:2018/07/04(水) 00 41 51.57 ID qPLw05kfo 廃品男「300円です」 花好きおばさん「や、安いねえ!」 廃品男「ほとんどスクラップですからね。一番高かったパーツはサラミです」 花好きおばさん「壊れた物も、案外役立つもんだね…」 その後花好きおばさんは、アライ回収業者へ死骸を持っていってもらった。 死んだアライちゃんは、一匹10円ほどであった。 48 : ◆19vndrf8Aw [saga]:2018/07/04(水) 00 46 11.92 ID qPLw05kfo そして古道具屋親子は家に帰った。 古道具屋おばさん「よかったねー!ユーちゃんの罠がまた役に立って!」 廃品男「ああ。動画で観たネズミ捕りトラップを、アライちゃん用にアレンジしたんだ。安上がりにしては交換があるな」 古道具屋おばさん「…」 廃品男「どうした?母さん」 古道具屋おばさん「…ユーちゃん、お休みの日はよく部屋に籠って、罠を作って…。いろんな人に売ってるみたいだね」 廃品男「趣味なんだ。機械や電子の弘産はな」 古道具屋おばさん「ユーちゃんがやってることは、いろんな人の役にたってて立派だと思うよ。でもね…」 古道具屋おばさん「…生き物殺すの、そんなに楽しいかい?」 廃品男「…」 49 : ◆19vndrf8Aw [saga]:2018/07/04(水) 00 49 03.74 ID qPLw05kfo 古道具屋おばさん「別にアライちゃんを可哀想だっていってるわけじゃないよ。蚊もゴキブリも殺してるし、アライちゃんだって似たようなもんだし」 古道具屋おばさん「でもね…。生き物を殺すのって、普通の人はもっと、負い目を感じるもんだよ」 廃品男「…ああ。分かってる」 古道具屋おばさん「ユーちゃん、昔から機械いじりや工作大好きだったけど…。こんなに生き物を殺す道具たくさん作ってはいなかった」 古道具屋おばさん「私はね、ユーちゃん。あなたがどれだけ立派なことしてるとしても…。生き物を喜んで殺してるように見えるユーちゃんが、怖いよ」 廃品男「…」 50 : ◆19vndrf8Aw [saga]:2018/07/04(水) 01 00 17.47 ID qPLw05kfo 廃品男「オレのやっていることは…確かに、歪んだ動機があるかもしれない」 廃品男「母さんの言うとおり、生き物を殺すのに夢中になるのは、正常じゃないかもしれない。たとえ相手が害獣であろうとも」 廃品男「だが、これがオレだ」 古道具屋おばさん「…!」 廃品男「残酷な動機があろうとも、正常じゃなかろうと…。オレは胸を張って、そんなオレ自身を肯定できる」 廃品男「オレは模範的な人間になどなれない。大多数の人が好む人間になどなれない。短所のない人間になどなれない」 廃品男「人は皆、自分だけの個性…長所と短所を持っている」 廃品男「だったらオレは、自分の長所を活かして、胸を張って生きていきたい」 古道具屋おばさん「…そうか。ユーちゃんがそういうなら、あたしは構わないよ。…さて、今日は作るものがあるんだろ?」 廃品男「ああ」 51 : ◆19vndrf8Aw [saga]:2018/07/04(水) 01 04 29.21 ID qPLw05kfo 廃品男「改造した冷蔵庫の罠…。それを一つ、仕上げて送るつもりだ。工場男さんっていう人にな」 古道具屋おばさん「…頑張るんだよ」 もはや隠すまでもないだろう。 この男こそが、ジェノサアライドの革命児… ゴミパンドラの箱をたった一人で作り、全国のアラ虐愛好家へ届けている男。 『トラップパウンダー』である。 ゴミパンドラの箱の価格は2万円。 それは、廃品を再利用して作っているからこそ、この値段に収まっているのである。 52 : ◆19vndrf8Aw [saga]:2018/07/04(水) 01 11 29.64 ID qPLw05kfo …アライちゃんは、人間のサンドバッグとして天に作り出されたわけではない。 弱くたって、れっきとした命。 運が良く、賢く育てば、人間の攻撃から生き延びて成長し続けることができるだろう。 だが、だからといって… 神様が、アライちゃん達をサンドバッグにならないよう、外敵から保護してくれるはずなど無い。 アライちゃんを殺すことに極めて長けた、駆除のエキスパート達に命を狙われては、生半可な運と実力では生き延びることなど敵わない。 アライちゃん自身が、好むと好まざるとに関わらず… 覆すことの敵わぬ圧倒的な実力差の前には、為す統べなくサンドバッグとなり一方的にぶちのめされるだけである。 53 : ◆19vndrf8Aw [saga]:2018/07/04(水) 01 11 57.23 ID qPLw05kfo 続く 54 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/07/04(水) 01 13 26.39 ID FfnAcdzfo 乙乙 やったね工場男さんプレイの幅が広がるね! そして一般人にもナチュラルに虫と同系列に語られるアライちゃんに草 56 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/07/04(水) 01 42 40.95 ID unbiNCO30 おつおつ しかしそうだね、今回のも冷蔵庫トラップも 少数行動のアライちゃん向けではあるけど 大グループのアライちゃん、大きくなったアライしゃんには通じにくいか まだまだ課題はあるね まあ残機の多いうちは学習が足りなくて一般罠とか野生動物に狩られる可能性高いだろうけど 大きくなったら大きくなったで隠れにくくて駆除されやすい? 2年で成体になるんだっけ? アライしゃんの生態も興味深い どれくらいの割合で生き残ってるんだろう 57 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/07/04(水) 04 59 16.54 ID zhSVo81P0 乙でしゅ バケツ罠は安いけど毎日交換せにゃならんのは手間だね。これなら高値でも冷蔵庫を買う人のほうが多そう 58 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/07/04(水) 19 13 16.79 ID 0GS8WH/t0 乙 いい展開だったね。 バケツを大きめにしたら、捕獲量も上がりそう。 鷲じゃよ鷲再び―アラキレスと怖い動物 パート5へ戻る
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2周目用エンジェル 2周目用エンジェル 低LvMPタンク 2周目用エンジェル スーパーピクシーを使っての簡単な2周目用悪魔作成 レシピ スーパーピクシーを全書に登録 ピクシーを育ててハイピクシーにする ピクシーを全書から呼び出しピクシー+ハイピクシー+オンギョウキ[勝利の雄叫び](イケニエ)=エアロス(メギドラオン/勝利の雄叫び 継承) エアロス+野良アークエンジェル=エンジェル(メギドラオン/勝利の雄叫び 継承) コメント 勝利の雄叫びを持っていればイケニエはオンギョウキ以外でもいいです 同時に食いしばりやメディアラハンも継承できるがキャンセル地獄が辛いです 2周目用エンジェル 低LvMPタンク スキル マカトラ 見覚えの成長 メディアラハン 勝利の雄叫び サマリカーム 二分の魔脈 トラフーリ 三分の魔脈 レシピ マニアクス(&マニクロ)限定 ※要すっぴんヘルズエンジェル 野良ケルベロス × 野良パワー以上の天使 → キマイラ (ケルベロスのスキル or 会話スキル 継承) 野良ティターニア × 野良ヴァーチャー × キマイラ(イケニエ) → ラクシュミ (おねだり 引きとめ 会話スキル 継承) 御魂を使い会話スキルを貼る(空きスロット3個だが、会話スキルは1個で十分) ラクシュミ育成(上書き:ノイズ → 三分の魔脈/サマリカーム習得) すっぴんヘルズエンジェル作成(テンプレ参照)、LvUPさせる すっぴんヘルズエンジェル(1)(ヘルエキゾースト習得)後、全書登録 野良スダマ × すっぴんヘルズエンジェル(1) × ラクシュミ(イケニエ) → ヌエA (ザン 三分の魔脈 メディアラハン サマリカーム 継承) 空きスロットに勝利の雄叫びと突系スキルを御魂で貼る。 ヌエA育成(上書き:ノイズ/ザン → アイスブレス/パニックボイス取得) ヌエA マヒひっかき 勝利の雄叫び サマリカーム 突撃(任意の突系スキル) メディアラハン アイスブレス 三分の魔脈 パニックボイス 野良ピクシー × ヌエA × すっぴんヘルズエンジェル(1)(イケニエ) → コッパテング (4個継承) コッパテング x 突系スキル所持御魂 → コッパテング(1) コッパテング(1)育成(マカトラ/見覚えの成長 習得)後、全書登録 コッパテング(1) メディアラハン ディア サマリカーム 暴れまくり(任意の突系スキル) 三分の魔脈 見覚えの成長 勝利の雄叫び マカトラ 野良ピクシー × 野良イヌガミ × コッパテング(1)(イケニエ) → エンジェル 残りのスキルを御魂で貼り付けて完成 ※御魂を貼らず、低レベルかつ召喚料金を減らす場合 野良エンジェル × 野良ダツエバ × コッパテング → イヌガミ (コッパテングのスキル エンジェルの初期スキル 中心に継承) 3個継承なので空きスロットに残りのスキルを貼り付け。 必要ならばフォッグブレスとパニックボイスで上書きしてノイズ消去 野良ピクシー×野良ハイピクシー→エアロス(おそらくすっぴん) 野良ジャックフロスト×エアロス×コッパテング → ピクシー (継承4スキルをフロスト以外のスキルに) ピクシー×イヌガミ×ヌエA → エンジェル (6個継承) 後○× ※○×が嫌な場合、ピクシーの空きスロットを埋め、ジオ→ハマのスキルチェンジ ディア ハマ or パトラ → 二分の魔脈 トラフーリにチェンジして完成 コメント 魔力が上がりやすいので、最大MPも上がって使い勝手がいい 上へ
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ヴォイドウォッチ2章 基本情報 11/26 ジラートルートst2 ジタ、ボヤーダ、ロメーブ(補習) ジョブ編成 基本情報 1.1章と違い、相手のHPが多いため弱点探索もしながらどんどん削って行く必要もあり。 2.1章クリアしていなくてもジュノルート参加可能(ただしジェイドは成長せず) 3.ジュノルート、ジラートルートを回って必要ジェイドを集めてからステップ3に行きます。(達成) ■拾いもの地図 2章 ルート:ジュノMap 2章 ルート:ジラートMap 11/26 ジラートルートst2 ジタ、ボヤーダ、ロメーブ(補習) 1. Cath Palug (クァール族亜種リンクス)&Grwnan (クァール)×2 (E-9) テンキー3、(F-8) テンキー2、(G-10) テンキー2 雑魚Cha、ボスをナ二人で挟む。メテオにスタン(努力目標) 注意WSはクイエセンスグリーム:麻痺、沈黙、ヘイトリセット。 痛いのはメテオのみ、そんなに強くない 2.Modron(プラントイド類樹人族)&Modron s Druid*2 マップ1枚目(G-5) テンキー1、(K-8) テンキー3、マップ2枚目(F-7) テンキー6 雑魚のキープはそれなりの忍と白のコンビで充分可能。 ※雑魚のリーフストームでの強化消されに注意する。 思った以上に手強い。範囲睡眠のまつぼっくり爆弾は範囲が広くタゲは相当ふらつく。 遠隔、黒は盾回復チームとは話した方がいいかもしれない。毒薬ほぼ必須(1D~2D) ぐだるけれども強力な範囲はガジャ系魔法のみなのでその点だけ連続でくらわなければなんとかなりそう。 3. Mimic King (アルカナ類ミミック族)&Mimic Jester&Mimic Mage 雑魚*2の掃討中にもHPMP半減はくらう。注意点はそこで前衛が落ちて処理が遅れる事のみ。薬を使って一気に方をつけたい。 ボスの物理カットがきつく、頻繁に黒が引き寄せられる。範囲も結構な強さ。ぐだるけれどもボスがその場から動かないのでなんとかなる。 ジョブ編成 召喚抜き、青入れ編成。2垢で白を出す場合は白をもう1枚いれないと結構厳しいと思う。逆にいえば回復充分であればそんなにいっきに崩れない程度の敵だと思います。 Zax ナ/戦 野良 ナ/戦 野良 白/学 野良 赤/白 野良 学/白 野良 詩/白 Cha 忍/戦 野良 戦/侍 野良 暗/侍 野良 狩 Hid コor学or狩 Chat 白/学 野良 青/モ 野良 青/踊 野良 黒/白 野良 黒/白 野良 黒/白 Lio 白/学
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←その5 506 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(群馬県)[saga sage] 投稿日:2012/01/11(水) 20 19 23.56 ID H/yEs9T00 結論から言えば、あのカミジョーとひとひとは、 ある少年音楽家の家で飼われていたかみ種の仔達であった。 共に移動中であった音楽家が事故に遭った事で、彼と離れ離れになり、 街を必死に彷徨い、この公園にたどり着いたのだ。 元々、飼かみ種であった事で栄養状態が良かった事が幸いし、 かつてのあんあんのように衰弱せずに、公園まで辿り着く事が出来たのだ。 もう一つの結論を言えば、彼らにほむ種を害する意志もないし、 まあ、実質、無害なのが本当の所だ。 そんな彼らが、さやさやに依頼したのは、 かつての主が出演していたようなコンサートを開く事だった。 そのコンサートの仕掛け人となる事で、群に早く融け込みたいと言うのが、 彼らの狙いであり、彼らの悲願でもあった。 群に融け込めなければ、いつか生まれて来る仔を育てるには難しい環境になるからでもある。 ともあれ、さやさやは、カミジョーと共に新たな歌のための特訓を続けていた。 野良カミ「カミミィ、カミミカミカミミィィ♪」 野良さや「サヤヤァ、サヤヤサヤサヤヤァァ♪」 音楽家の主から教えられた曲を、カミジョーがさやさやに手ほどきするのが、 特訓の主だった内容である。 特訓は基本的に、子守が終わった後、夕餉の宴までの僅かな時間だけ。 だが、さやさやは驚くべきスピードで、カミジョーの教える曲を学び、吸収して行った。 三度、下世話な話となるが、品評家が見れば、 この白いさやさやは、音楽の天才として一世を風靡していたかもしれない。 飼かみ種であったカミジョーには、それが最初から理解できていた。 野良カミ「カァミィ、カミカミミィ、カミミィ♪」 野良さや「サァヤァ、サヤサヤヤァ、サヤヤァ♪」 特訓は尚も続く。 だが―― 野良あん「アンー、サヤカァ~!」 野良さや「サヤッ、キョーコォ///」 野良カミ「カミィ……」 彼女の義姉妹であるあんあんの登場に、カミジョーは肩を落とす。 差し入れらしい木の実を持って現れたあんあんに、嬉しそうに駆け寄るさやさや。 また、か……。 野良カミ「サヤカッ!」 野良さや「サヤン!? サ、サヤサヤァ」アワアワ 勝手に特訓を中断してしまったさやさやに、僅かに怒気を込めた声を投げかけるカミジョー。 さやさやは、ビクリと肩を震わせてから、申し訳なさそうに振り返る。 こちらが頼んでいる身とは言え、今は特訓中で、一応は先生と生徒の間柄だ。 さすがに礼儀を逸する、と言うのはさやさやにも分かったのだろう。 しかし、大切な義姉妹が怒鳴られた事は、あんあんには少々、腹に据えかねる物があったらしい。 野良あん「アンー、アンコッ!」 野良カミ「カ、カミャァ……イ、イジメテルノ……」 彼我に圧倒的な腕力の差がある以上、あんあんに怒鳴られては、カミジョーは引き下がる他ない。 あんあんが怒るのも無理からぬものがある。 何故なら、必死に頼み込んで来たのはカミジョーなのだ。 さやさやは、優しいからカミジョーとひとひとの頼みを聞いているが、 本来、そんな事に付き合う義理はないのだ。 ……と言うのは、聞こえの良く、それなりに筋の通った建前で、 本当は大切な義姉妹をカミジョーに独占されているのが許せない、と言うのが本音だ。 野良さや「サヤァ、キョーコ……キョースケ……サヤヤ……」シュン しかし、さやさやは二人の本音を知ってか知らずか、自分の態度が原因で二人に喧嘩をさせていると思い込み、 申し訳なさそうに肩を落とす。 野良カミ「カミ…サヤカ……カミカミィ」 カミジョーは何かを言いかけたようだが、さやさやがこんな状態では特訓にならないと感じたのか、 “今日の特訓は終わりだ”とだけ言って、その場を辞した。 野良あん「アンコォ…」 少し苛立ったような視線を、去って行くカミジョーの背中に向け続けるあんあん。 野良さや「サヤヤァ、キョーコ……キョースケ、サヤサヤ、ワタシッテホントバカ……」 対して、さやさやはそんなあんあんに、 “悪かったのは自分だから、そんなにカミジョーを責めないで”と告げる。 野良あん「サ、サヤカ……アン……」 あんあんは、さやさやに窘められたのがショックなのか、僅かにたじろぐ。 先に頼み事をして来たのは向こうじゃないか! 何で、あんなヤツの肩を持つんだ! 野良あん「アン……アンコォッ!」ダッ あんあんは、自分の中で渦巻いたカミジョーへの怒りを口に出せず、 持って来ていた木の実を取り落とし、その場から駆け去ってしまう。 カミジョーへの怒りを口にすれば、優しいさやさやの心を傷つけると分かっていたからだ。 野良さや「キョーコ……サヤ……」シュン しかし、その行動がさやさやを傷つけてしまう事になってしまい、 あんあんは結局、走り去りながら自分自身を責める他なかった。 野良あん「アンコォォ……!」 野良あん「アン……アンコ……」グスッ 植え込みの外れ近くまで駆けたあんあんは、滲みかけた涙を拭う。 何で、さやさやの事をこんなにも大切に思っているのに、 さやさやを傷つけなければいけないんだ。 こんなにも、胸が苦しい。 こんなにも……こんなにも! 野良あん「アンコォッ! アンコォォ!」ガシッ ガシッ あんあんはがっくりと膝をついて、何度も地面を叩く。 見苦しい嫉妬と分かっていても、抑えきれない。 その時だった―― 野良カミ「カミカミィ……」 野良あん「アン……ロッソ・ファンタズマッ!」 苛立ちの一番の原因とも言える声が背後に聞こえて、あんあんは怒りの形相で振り返る。 しかし、振り返ったあんあんの視線の先で、カミジョーは膝をつき、深く頭を下げていた。 野良あん「ア、アン?」キョトン てっきり、向こうが文句や皮肉を言いに来たと思い込んでいたあんあんは、 あまりの想像との落差にキョトンとしてしまう。 野良カミ「カミカミィ!」ペコペコ カミジョーは拍子抜けした様子のあんあんに構わず、何度も頭を下げ、さらに続ける。 野良カミ「サヤカ、カミカミ、カミミ、カミカミカミ、カミミィ!」 さやさやには歌の才能がある。 だけど、彼女の才能を伸ばすには、誰かが技術を教えなければいけない。 それを理解して欲しい。 ……と。 野良あん「アン……」 勝手な言い分だと思った。 だが、さやさやの歌が素晴らしいのは、彼女の歌に命を救われた自分が一番分かっている。 だからこそ、あんあんはその事を口には出せなかった。 野良カミ「カミカミ、サヤカ、カミカミカミ」 頭を下げながら、カミジョーはさらに続けた。 さやさやを歌の特訓に集中させて欲しい。 コンサートが終わるまででいい。 それまでに、自分の持てる歌と音楽の技術を、全て彼女に伝えるから。 野良あん「サヤカ……」 さやさやを歌の特訓に集中させる? 何で、そんな事を自分に言いに来るのか。 それがあんあんには不思議だった。 野良あん「アンアン、アン?」 野良カミ「カミ…………カミカミィ、カミカミカミィ」 その事を尋ねると、カミジョーは僅かに言い淀んだ後、申し訳なさそうに呟いた。 君がいると、さやさやは歌以外の事を考えてしまう。 野良あん「アン……コ……」 『サヤカァ、アンアン///』 『サヤヤァ、キョーコォ///』 そう、だった。 どんな時も、たとえ真剣に歌を唄っている時でさえ、さやさやは自分の姿を見付けると幸せそうに微笑んで歌を止めていた。 今日の練習も、声をかけたのが自分だったとは言え、さやさやは歌の途中で自分の元へと駆け寄って来た。 薄々は感づいて……いや、考えないようにしていた事実を耳にして、あんあんは強いショックを受けていた。 野良あん「アン……」 今までも、ずっと、自分は彼女の歌を邪魔して来たのだろう。 野良あん「アン、コォ……」 それを思うと、彼女に申し訳ない思いがして、あんあんは消え入りたい気分になった。 彼女が、もっと素晴らしい歌を唄うためには、自分は邪魔なのではないか、と。 その考えが脳裏を過ぎってから、あんあんの決断は早かった。 野良あん「アンアン、サヤカ……アンアン」 “しばらく、さやさやと距離を置くべきだ”と……。 それは、苦汁の決断だった。 →その7
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愛に溢れてるバイブ・カハ 愛に溢れてるバイブ・カハ ※要武器8種類モムノフ/カーリー ■スキル セクシーアイ パララアイ イービルアイ ペトラアイ クロスアイ アイアンクロウ ヘルズアイ アイスブレス ■レシピ 野良ネコマタを育ててセンリにして、さらに育てる マヒ針 → ストーンハント/一分の魔脈 → マハザンマ、で上書き センリ+野良シキガミ+イケニエ(武器スキルのみモムノフorカーリー)=ターラカ(クロスアイ、武器・会話スキルのみ 継承) 継承スキルのヒートウェーブ、ヘッドハントはNG ターラカを育ててアナライズ→ヒートウェーブ、シバブー→ヘッドハントで上書き 野良リリス+野良ダツエバ=ティターン(ヘルズアイ、九十九針 継承) ティターンのレベルを上げてパララアイを覚える ターラカ+ティターン+イケニエ(野良フラロウスorケルベロス)=モスマン(パララアイ、クロスアイ、ヘルズアイ、九十九針、アイアンクロウ 継承) モスマンは全書に登録(以下モスマンA) モスマンA+野良ダツエバ+イケニエ(武器スキルのみモムノフorカーリー)=エリゴール(目・武器スキル、九十九針 のみ継承) エリゴールを育てて、地獄突き→ペトラアイで上書き さらに、晴天の会心→放電orヤマオロシにスキルチェンジ ここのスキルチェンジはかなりキツイので、妥協するなら魔法スキル(メディア、マカジャマ、吸魔など)か、 覚えるムドで上書き→マハムドにスキルランクアップでもいい 野良イソラ+野良イヌガミ=フォルネウス(毒かみつき 継承) 野良リリスを育ててヘルファングを覚える フォルネウス+野良ダツエバ+イケニエ(リリス)=バイコーン(毒かみつき、ヘルファング、九十九針orマヒかみつきorヘルズアイ 継承) バイコーン+野良リリム+イケニエ(モスマンA)=イヌガミ(毒かみつき、魅惑かみつき、ヘルファング、目スキルor九十九針 継承) イヌガミのレベルを上げてメディアを覚える イヌガミ+野良アークエンジェル+イケニエ(モスマンA)=ユニコーン(噛み付き・目スキルのみ 継承) ユニコーンを育ててマハブフ→マヒかみつきで上書き 野良ユルング+龍王=アクアンズ(ジオダイン、ショックウェーブ、ラクカジャの中から2つ継承) モスマンA+御魂(スクカジャ持ち)=モスマン(スクカジャ 継承) ユニコーン+アクアンズ+イケニエ(モスマン)=シーサー(目・噛み付き、九十九針 のみ継承) 継承スキルのマヒひっかきはNG モスマンA+御魂(ラクカジャ持ち)=モスマン(ラクカジャ 継承) モスマンのレベルを上げてマヒひっかき→パニックボイスで上書き シーサー+エリゴール+イケニエ(モスマン)=バイブ・カハ(クロスアイ、イービルアイ、パララアイ、ペトラアイ、ヘルズアイ、アイアンクロウ 継承) バイブ・カハを育ててリフトマ→耐衝撃で上書き 九十九針→セクシーアイ、耐衝撃→アイスブレスにスキルチェンジ ■コメント スキル全てに「アイ」が含まれる、ネタ悪魔です。 オリジナルのレシピは複雑だったので、 勝手に改良してパーティ自慢スレに公開しちゃいました。
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作者:C8FERHST0 953 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋)[] 投稿日:2012/04/03(火) 15 53 18.46 ID C8FERHST0 飼い主「お前も発情期だし、ペットショップにまどまど買いに行くか」 ほむほむ「キャナメー!」ヤッター! ペットショップ ほむ種売場 ホムー マドマド ホムホム ホミャ- ホミュー 飼い主「俺の財力じゃ一匹しか買えないから慎重に選べよ 後悔しないようにな」 ほむほむ「ホム~」ウ~ン マド~ マドマド ホムラチャ~ン 一時間後 飼い主「無理に今日買わなくてもいいんだぞ 出直そうよ」 ほむほむ「ホム」ソウスル コンビニ前 飼い主「タバコ買ってくる ペットは入れないから外で待ってて」 ほむほむ「ホムホム」ワカッタヨ マドーッ!!! ほむほむ「!?」 野良猫「ニャ-」イタダキマス 野良まど「マドマド~」タスケテ- シニタクナイヨー ほむほむ「マドカー」つ● 投石 ゴツ 野良猫「!!」目に命中 野良猫「ニャ-」逃走 野良まど「マドマド」タスケテクレテアリガトウ ほむほむ「ホッホホム」マッマドマド、ワッワタシノ…ツガイニナッテ… 野良子めがほむ「ホミュー」ママ-ッ 野良めがほむ「ホムーホムー」カエリガオソイカラ ムカエニキタヨ 野良まど「コドモー、ホムラチャ~ン」 野良一家「ホミュー マドー ホムホム」抱擁 ほむほむ「…」… 飼い主「悪い、つい立ち読みして遅くなった あれ? ほむほむ、泣いてんの?」 ほむほむ「ホム…」ナイテナイ… (涙) 失恋を経験し、またひとつ大きくなったほむほむであった。 完 感想 すべてのコメントを見る