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フードン島 キャラ名 アイテム名 確率 野良フードン さけ 16/255 野良フードン たい 16/255 野良フードン いくら 16/255 野良フードン うに 16/255 野良フードン りんご 16/255
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マップ 色分け 地形名 守備 回避 回復 平地 0% 0% 0% 畑 0% 0% 0% 森林 1% 15% 0% 通行不可全般 ユニットデータ 仲間になるユニット 座標 名前 出現 条件 10,10 八雲 紫 最初から 9,11 藍 最初から 11,11 西行寺 幽々子 最初から 9,12 伊吹 萃香 最初から 11,13 巫女 増援4と同時に出現 紫で話す 敵初期配置 座標 名前 所持アイテム スキル 10,17 野良妖精 追尾蒼弾高速蒼弾 9,18 野良妖精 追尾蒼弾高速蒼弾 11,18 野良妖精 追尾蒼弾高速蒼弾 10,19 野良妖怪 高速蒼弾 増援1 初期配置の敵を全滅させた後のEnemy Turn終了時 座標 名前 所持アイテム スキル 1,9 野良妖怪 高速蒼弾傷薬(落) 2,10 野良妖精 追尾蒼弾高速蒼弾 1.11 野良妖精 追尾蒼弾高速蒼弾 増援2 増援1を全滅させた後のEnemy Turn終了時 座標 名前 所持アイテム スキル 19,9 野良妖怪 高速蒼弾傷薬(落) 20,10 野良妖精 追尾蒼弾高速蒼弾 19,11 野良妖怪 大型蒼弾 増援3 増援2を全滅させた後のEnemy Turn終了時 座標 名前 所持アイテム スキル 3,15 野良妖精 追尾蒼弾高速蒼弾 4,16 野良妖精 追尾蒼弾高速蒼弾 3,17 野良妖怪 高速蒼弾傷薬(落) 5,17 野良妖怪 大型蒼弾 増援4 増援3を全滅させた後のEnemy Turn終了時 座標 名前 所持アイテム スキル 10,19 野良妖精 追尾蒼弾高速蒼弾 12,19 野良妖怪 大型蒼弾 9,20 野良妖怪 大型蒼弾遠距離大型蒼弾(落) 11,20 ボス妖怪 高速蒼弾傷薬(落) 対人特性 13,20 野良妖精 追尾蒼弾高速蒼弾 ステージ攻略 流石に序章だけあってまだ敵も弱く、攻撃範囲に入らなければ動きもしないので、傷薬を惜しまず無理をしなければそう苦労しないだろう。 高い守備と金剛スキルを持つ萃香を矢面に立たせて、弱ったところをいっせいに叩く……という戦法を取っていればおおむね問題ない。 成長吟味を行うならばキーコンフィグに設定した「3rd」で会話を早送り「スペース」で全カットできることを覚えておこう。 →二章 氷精襲来 名前 コメント
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ヴォイドウォッチ2章 基本情報 11/26 ジラートルートst2 ジタ、ボヤーダ、ロメーブ(補習) ジョブ編成 基本情報 1.1章と違い、相手のHPが多いため弱点探索もしながらどんどん削って行く必要もあり。 2.1章クリアしていなくてもジュノルート参加可能(ただしジェイドは成長せず) 3.ジュノルート、ジラートルートを回って必要ジェイドを集めてからステップ3に行きます。(達成) ■拾いもの地図 2章 ルート:ジュノMap 2章 ルート:ジラートMap 11/26 ジラートルートst2 ジタ、ボヤーダ、ロメーブ(補習) 1. Cath Palug (クァール族亜種リンクス)&Grwnan (クァール)×2 (E-9) テンキー3、(F-8) テンキー2、(G-10) テンキー2 雑魚Cha、ボスをナ二人で挟む。メテオにスタン(努力目標) 注意WSはクイエセンスグリーム:麻痺、沈黙、ヘイトリセット。 痛いのはメテオのみ、そんなに強くない 2.Modron(プラントイド類樹人族)&Modron s Druid*2 マップ1枚目(G-5) テンキー1、(K-8) テンキー3、マップ2枚目(F-7) テンキー6 雑魚のキープはそれなりの忍と白のコンビで充分可能。 ※雑魚のリーフストームでの強化消されに注意する。 思った以上に手強い。範囲睡眠のまつぼっくり爆弾は範囲が広くタゲは相当ふらつく。 遠隔、黒は盾回復チームとは話した方がいいかもしれない。毒薬ほぼ必須(1D~2D) ぐだるけれども強力な範囲はガジャ系魔法のみなのでその点だけ連続でくらわなければなんとかなりそう。 3. Mimic King (アルカナ類ミミック族)&Mimic Jester&Mimic Mage 雑魚*2の掃討中にもHPMP半減はくらう。注意点はそこで前衛が落ちて処理が遅れる事のみ。薬を使って一気に方をつけたい。 ボスの物理カットがきつく、頻繁に黒が引き寄せられる。範囲も結構な強さ。ぐだるけれどもボスがその場から動かないのでなんとかなる。 ジョブ編成 召喚抜き、青入れ編成。2垢で白を出す場合は白をもう1枚いれないと結構厳しいと思う。逆にいえば回復充分であればそんなにいっきに崩れない程度の敵だと思います。 Zax ナ/戦 野良 ナ/戦 野良 白/学 野良 赤/白 野良 学/白 野良 詩/白 Cha 忍/戦 野良 戦/侍 野良 暗/侍 野良 狩 Hid コor学or狩 Chat 白/学 野良 青/モ 野良 青/踊 野良 黒/白 野良 黒/白 野良 黒/白 Lio 白/学
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←その5 506 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(群馬県)[saga sage] 投稿日:2012/01/11(水) 20 19 23.56 ID H/yEs9T00 結論から言えば、あのカミジョーとひとひとは、 ある少年音楽家の家で飼われていたかみ種の仔達であった。 共に移動中であった音楽家が事故に遭った事で、彼と離れ離れになり、 街を必死に彷徨い、この公園にたどり着いたのだ。 元々、飼かみ種であった事で栄養状態が良かった事が幸いし、 かつてのあんあんのように衰弱せずに、公園まで辿り着く事が出来たのだ。 もう一つの結論を言えば、彼らにほむ種を害する意志もないし、 まあ、実質、無害なのが本当の所だ。 そんな彼らが、さやさやに依頼したのは、 かつての主が出演していたようなコンサートを開く事だった。 そのコンサートの仕掛け人となる事で、群に早く融け込みたいと言うのが、 彼らの狙いであり、彼らの悲願でもあった。 群に融け込めなければ、いつか生まれて来る仔を育てるには難しい環境になるからでもある。 ともあれ、さやさやは、カミジョーと共に新たな歌のための特訓を続けていた。 野良カミ「カミミィ、カミミカミカミミィィ♪」 野良さや「サヤヤァ、サヤヤサヤサヤヤァァ♪」 音楽家の主から教えられた曲を、カミジョーがさやさやに手ほどきするのが、 特訓の主だった内容である。 特訓は基本的に、子守が終わった後、夕餉の宴までの僅かな時間だけ。 だが、さやさやは驚くべきスピードで、カミジョーの教える曲を学び、吸収して行った。 三度、下世話な話となるが、品評家が見れば、 この白いさやさやは、音楽の天才として一世を風靡していたかもしれない。 飼かみ種であったカミジョーには、それが最初から理解できていた。 野良カミ「カァミィ、カミカミミィ、カミミィ♪」 野良さや「サァヤァ、サヤサヤヤァ、サヤヤァ♪」 特訓は尚も続く。 だが―― 野良あん「アンー、サヤカァ~!」 野良さや「サヤッ、キョーコォ///」 野良カミ「カミィ……」 彼女の義姉妹であるあんあんの登場に、カミジョーは肩を落とす。 差し入れらしい木の実を持って現れたあんあんに、嬉しそうに駆け寄るさやさや。 また、か……。 野良カミ「サヤカッ!」 野良さや「サヤン!? サ、サヤサヤァ」アワアワ 勝手に特訓を中断してしまったさやさやに、僅かに怒気を込めた声を投げかけるカミジョー。 さやさやは、ビクリと肩を震わせてから、申し訳なさそうに振り返る。 こちらが頼んでいる身とは言え、今は特訓中で、一応は先生と生徒の間柄だ。 さすがに礼儀を逸する、と言うのはさやさやにも分かったのだろう。 しかし、大切な義姉妹が怒鳴られた事は、あんあんには少々、腹に据えかねる物があったらしい。 野良あん「アンー、アンコッ!」 野良カミ「カ、カミャァ……イ、イジメテルノ……」 彼我に圧倒的な腕力の差がある以上、あんあんに怒鳴られては、カミジョーは引き下がる他ない。 あんあんが怒るのも無理からぬものがある。 何故なら、必死に頼み込んで来たのはカミジョーなのだ。 さやさやは、優しいからカミジョーとひとひとの頼みを聞いているが、 本来、そんな事に付き合う義理はないのだ。 ……と言うのは、聞こえの良く、それなりに筋の通った建前で、 本当は大切な義姉妹をカミジョーに独占されているのが許せない、と言うのが本音だ。 野良さや「サヤァ、キョーコ……キョースケ……サヤヤ……」シュン しかし、さやさやは二人の本音を知ってか知らずか、自分の態度が原因で二人に喧嘩をさせていると思い込み、 申し訳なさそうに肩を落とす。 野良カミ「カミ…サヤカ……カミカミィ」 カミジョーは何かを言いかけたようだが、さやさやがこんな状態では特訓にならないと感じたのか、 “今日の特訓は終わりだ”とだけ言って、その場を辞した。 野良あん「アンコォ…」 少し苛立ったような視線を、去って行くカミジョーの背中に向け続けるあんあん。 野良さや「サヤヤァ、キョーコ……キョースケ、サヤサヤ、ワタシッテホントバカ……」 対して、さやさやはそんなあんあんに、 “悪かったのは自分だから、そんなにカミジョーを責めないで”と告げる。 野良あん「サ、サヤカ……アン……」 あんあんは、さやさやに窘められたのがショックなのか、僅かにたじろぐ。 先に頼み事をして来たのは向こうじゃないか! 何で、あんなヤツの肩を持つんだ! 野良あん「アン……アンコォッ!」ダッ あんあんは、自分の中で渦巻いたカミジョーへの怒りを口に出せず、 持って来ていた木の実を取り落とし、その場から駆け去ってしまう。 カミジョーへの怒りを口にすれば、優しいさやさやの心を傷つけると分かっていたからだ。 野良さや「キョーコ……サヤ……」シュン しかし、その行動がさやさやを傷つけてしまう事になってしまい、 あんあんは結局、走り去りながら自分自身を責める他なかった。 野良あん「アンコォォ……!」 野良あん「アン……アンコ……」グスッ 植え込みの外れ近くまで駆けたあんあんは、滲みかけた涙を拭う。 何で、さやさやの事をこんなにも大切に思っているのに、 さやさやを傷つけなければいけないんだ。 こんなにも、胸が苦しい。 こんなにも……こんなにも! 野良あん「アンコォッ! アンコォォ!」ガシッ ガシッ あんあんはがっくりと膝をついて、何度も地面を叩く。 見苦しい嫉妬と分かっていても、抑えきれない。 その時だった―― 野良カミ「カミカミィ……」 野良あん「アン……ロッソ・ファンタズマッ!」 苛立ちの一番の原因とも言える声が背後に聞こえて、あんあんは怒りの形相で振り返る。 しかし、振り返ったあんあんの視線の先で、カミジョーは膝をつき、深く頭を下げていた。 野良あん「ア、アン?」キョトン てっきり、向こうが文句や皮肉を言いに来たと思い込んでいたあんあんは、 あまりの想像との落差にキョトンとしてしまう。 野良カミ「カミカミィ!」ペコペコ カミジョーは拍子抜けした様子のあんあんに構わず、何度も頭を下げ、さらに続ける。 野良カミ「サヤカ、カミカミ、カミミ、カミカミカミ、カミミィ!」 さやさやには歌の才能がある。 だけど、彼女の才能を伸ばすには、誰かが技術を教えなければいけない。 それを理解して欲しい。 ……と。 野良あん「アン……」 勝手な言い分だと思った。 だが、さやさやの歌が素晴らしいのは、彼女の歌に命を救われた自分が一番分かっている。 だからこそ、あんあんはその事を口には出せなかった。 野良カミ「カミカミ、サヤカ、カミカミカミ」 頭を下げながら、カミジョーはさらに続けた。 さやさやを歌の特訓に集中させて欲しい。 コンサートが終わるまででいい。 それまでに、自分の持てる歌と音楽の技術を、全て彼女に伝えるから。 野良あん「サヤカ……」 さやさやを歌の特訓に集中させる? 何で、そんな事を自分に言いに来るのか。 それがあんあんには不思議だった。 野良あん「アンアン、アン?」 野良カミ「カミ…………カミカミィ、カミカミカミィ」 その事を尋ねると、カミジョーは僅かに言い淀んだ後、申し訳なさそうに呟いた。 君がいると、さやさやは歌以外の事を考えてしまう。 野良あん「アン……コ……」 『サヤカァ、アンアン///』 『サヤヤァ、キョーコォ///』 そう、だった。 どんな時も、たとえ真剣に歌を唄っている時でさえ、さやさやは自分の姿を見付けると幸せそうに微笑んで歌を止めていた。 今日の練習も、声をかけたのが自分だったとは言え、さやさやは歌の途中で自分の元へと駆け寄って来た。 薄々は感づいて……いや、考えないようにしていた事実を耳にして、あんあんは強いショックを受けていた。 野良あん「アン……」 今までも、ずっと、自分は彼女の歌を邪魔して来たのだろう。 野良あん「アン、コォ……」 それを思うと、彼女に申し訳ない思いがして、あんあんは消え入りたい気分になった。 彼女が、もっと素晴らしい歌を唄うためには、自分は邪魔なのではないか、と。 その考えが脳裏を過ぎってから、あんあんの決断は早かった。 野良あん「アンアン、サヤカ……アンアン」 “しばらく、さやさやと距離を置くべきだ”と……。 それは、苦汁の決断だった。 →その7
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204: 名無しさん (オッペケ 098d-a48d) :2019/03/04(月) 21 45 53 ID s6D.NkEYSr アライさん「あ、あんな奴らに関わっていられないのだ」コソコソ 何時も能天気で自信過剰なアライさんでも流石に恐怖を感じたのかコソコソと逃げ出そうとします。 野良アライちゃん1「ぴぃぃぃ!おかーしゃーん!あらいしゃんもつれてくのりゃー!」ヨチヨチシッポフリフリ 野良アライちゃん2「おやのせきむをはたすのりゃー!」ヨチヨチシッポフリフリ 巣から覗いていた野良アライちゃん達は母親が逃げ出そうとするのを見て慌てて巣から飛び出して来ます。 アライさん「!?のだー!お前ら静かにするのだー!」 学生1「うん、何だ逃げんのかよ」クルッ アライちゃんとアライさんの甲高い鳴き声のせいで逃げるのがバレてしまったようですね。 205: 名無しさん (オッペケ 386b-a48d) :2019/03/05(火) 22 35 55 ID Mxu7F3EUSr 野良アライちゃん1「あらいしゃんもつれていくのりゃ!」ピョン!ヒシッ! 野良アライちゃん2「なのりゃー!」ピョン!ヒシッ! アライちゃん達は動揺しているアライさんの尻尾に捕まりました。 アライさん「お前たち邪魔のだ!早くどくのだ」ヨジヨジシッポフリフリ アライさんは群がってくるアライちゃんを振り振り払おうと尻尾を振りながら木の登っていった。 野良アライちゃん1「いやなのりゃー!かぞくはいっしょにいるべきなのりゃー!」ヒシッ! 野良アライちゃん2「いちれんたくしょうなのりゃー!」ヒシッ! アライちゃんも必死で尻尾にしがみついて一緒にどんどん上に登っていきます。 巣の中 野良アライちゃん3「いじゃいのりゃ……(TдT)…」スンスン 206: 名無しさん (オッペケ 7606-86d7) :2019/03/06(水) 15 37 41 ID KE8rem12Sr 尻尾にアライちゃんをぶら下げた木を登っていくアライさん。 アライさん「わっせっ!わっせっ!いい加減はーなーすのーだー!」シッポフリフリ アライちゃん1「やーなーのりゃー!」イヤイヤクビブンブン アライちゃん2「じぇーったい、なはさないのりゃー!」イヤイヤクビブンブン 学生1「逃げんじゃねぇよ、オラッ!」ビュン! 学生はアライさん目掛けて足元に落ちていた石を投げつけました。 アライさん「ぐぬぬぬぬ!後でお仕置きなの、ギャッ!」ガツン! 石はアライさんの脳天にクリティカルヒット。 アライさん「の、だっ…」ヒューン 気を失ったアライさんは地面に落ちていきます。 207: 名無しさん (オッペケ d8f4-86d7) :2019/03/07(木) 14 13 21 ID IirQ3t86Sr 野良アライちゃん1「のりゃ!!おちていくのりゃ!?」ヒューン 野良アライちゃん2「おねーしゃんちっぽをはなちてだっちゅつしゅる、ぎびっ!!」ヒューン…ドサッ! 喋ってないで速く尻尾から手を離せば助かったかも知れないが結果として二匹ともアライさんの下敷きになってしまいました。 アライさん「」ピクピク アライさんは打ちどころが悪かったのか起き上がれずに痙攣していますね。 野良アライちゃん1「おかーしゃんどくのりゃあ!」モゾモゾ 野良アライちゃん2「たちけてぇ!だれかたちげでぇ!」モゾモゾ 野良アライちゃん達は母親の体に下半身を挟まれて抜け出せずにもがいていました。 208: 名無しさん (オッペケ c1f1-86d7) :2019/03/08(金) 21 10 08 ID M9z0/v5ESr 学生1「ラッキー、これぞ一石三匹アライだな」ザッ 野良アライちゃん1「ぴぃ!こっちくりゅなー!」モゾモゾ 野良アライちゃん2「ちかじゅいたらかみちゅいてやるのりゃー!」フシャー 学生1「(無視)こっちはアライちゃん捕まえておくから樹液の方の虫宜しくー」 学生2「はいよー」スタスタ 野良アライちゃんs「「フゥー!フゥー!のりゃ!のりゃ!」」フシャー 野良アライちゃん達はとっても興奮して鼻息荒く威嚇していますが学生は気にせずアライちゃん達に手を伸ばします。 野良アライちゃん1「!いまなのりゃ!かぶぅ!」カブッ アライちゃんは渾身の力を込めて手に噛みつきます。 しかし学生は全く痛がる素振りを見せません。 野良アライちゃん1「!?がぶ、がぶりぃ!!」ブンブン アライちゃんも首を振りながら小さな牙を深く喰い込ませようとしますがソレでも顔色一つ変えてくれません。 野良アライちゃん1「なじぇなのらぁ!…じびぃ!」ヒョイ…バッコーン! 抵抗虚しく虫かごの中に放り込まれてしまいました。 野良アライちゃん1「なんであらいしやんのきばがとーらないのりゃあ!じゅるいのりゃー!」ビェェェェン 虫かごの中でアライちゃんは自慢の牙が通らなかったのが悔しいのか泣きじゃくってしまいます。 学生は厚手の手袋をしていたのです、アライちゃんの牙が通る筈もありません、もっとも素手でも小さな牙では禄にダメージを与える事はできなかったでしょうが。 209: 名無しさん (ワッチョイ 7b34-7e14) :2019/03/23(土) 03 04 33 ID wpWh36pM00 学生1「さあ、もう1匹も回収するか」ガシッ 野良アライちゃん2「は、はなしぇ!はなしぇぇぇぇっ!はぐっ!がぶぅ!」ジタバタガブッ もう1匹の野良アライちゃんも必死に抵抗するが… 学生1「オラッ!」ポイッ 野良アライちゃん2「ぴぎいっ!」ガシャーン ガツン! 野良アライちゃん1「じびいっ!」ガツン! 姉と同じく虫かごに放り込まれ、挙句に姉と頭をぶつけてしまった。 野良アライちゃん1「のぐぁ…あぁ…」 野良アライちゃん2「あがが…… あ、あだまが…いだいのりゃ…」 双方頭をぶつけてダメージを受けたようだ。 アライさん「ふぐ……おが……」ピクピク アライさんはまだ痙攣が治まっていない。 学生1「目を覚まされると面倒だな…」 学生はアライさんの首に足を乗せると、全体重をかけて踏み込んだ。 アライさん「ぐぼぉっ!」ゴキッ! 首の骨を折られ、アライさんは絶命した。 学生1「おーい、こっちは片付いたぞ~」 学生2「こっちも採り終わったぜ!」 学生1「アライさんらはどうする?」 学生2「役所へ持って行くと奨励金がもらえるはずだよ」 学生1「あのアライちゃんはどうしようか?」 アライちゃん3「」グチャグチャ 学生2「…汚いし放っとこうか…」 210: 名無しさん (ワッチョイ f0e1-1442) :2019/03/24(日) 04 30 38 ID wpWh36pM00 野良アライちゃん3「うゆぅ… おかーしゃん、おねーしゃん、どこいったのりゃ?」ヒョコッ 巣穴から、頭の痛みが引いた一番下のアライちゃんが顔を出した。 学生1「おっ」 学生2「もう1匹いたぞ!」 野良アライちゃん3「おかーしゃん、おねーしゃん、そこでなにしてるのりゃ?」キョトン アライさん「」シーン 野良アライちゃん1「い、いもーと!あらいしゃんのききなのりゃ!」シッポフリフリ 野良アライちゃん2「はやくここからたすけるのりゃ!」ピギュルルル 野良アライちゃん3「うゆっ!よくわからないけどいっかのききなのりゃ!ひとしゃん!おかーしゃんとおねーしゃんをいますぐはなすのりゃ!」フシャー 学生1「…だとよ、やれやれ」 学生2「離す訳ないだろ、この害獣!バーカ!」 野良アライちゃん3「ぐぬぬぬぅ!あらいしゃんはおばかじゃないのりゃ!いまやっちゅけてやるのりゃ!たあ~!」ピョーン アライちゃんは無謀にも巣穴から学生目掛けてダイブした。 学生1「よっと」ヒョイ 野良アライちゃん3「あばっ!」ビターン 学生に軽くかわされたアライちゃんは、顔面から地面に叩きつけられた。 学生2「オラァ!」ドゴッ! 野良アライちゃん3「うごっ!」グシャッ アライちゃんの腹に学生のシュートが炸裂した。 野良アライちゃん3「ぐばあっ!」ドサッ 蹴りを喰らってすっ飛ばされたアライちゃんは、自分の巣穴があった樹の幹に当たり根元に落下した。 野良アライちゃん3「ぐはぁ… あぐぁ…」ピクピク 学生2「調子こきやがってこの害獣!」ガシガシガシガシ 野良アライちゃん3「や、やめ… ぎびぃ!ごはっ!」グチャッ!グチャッ! 学生に散々踏みつけられたアライちゃんは、ただの汚い肉塊と化した。 学生1「あ~あ、これじゃさすがに役所へ持ってけないな…」 学生2「悪い悪い、ついやっちまったよ」 アライちゃんのおうち・その12 ※このページは、『アライさんアンチスレ避難所』様にあるアライさん、コバエさんなりきり用のスレッド『アライちゃんのおうち』をまとめたものです。 【アライちゃんのおうち】シリーズへ戻る
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MAP 魔法の森 野良拠点ポイント 清酒 霊石 毛玉 メイド 妖精 妖精(強) 天女 兎 0 6 6 4 0 0 MAP 湖畔 野良拠点ポイント 清酒 霊石 毛玉 メイド 妖精 妖精(強) 天女 兎 18 0 0 4 0 0 MAP 博麗神社 野良拠点ポイント 清酒 霊石 毛玉 メイド 妖精 妖精(強) 天女 兎 18 0 6 0 0 0 1stが大吟醸と殺生石 MAP 人間の里 野良拠点ポイント 清酒 霊石 毛玉 メイド 妖精 妖精(強) 天女 兎 0 0 0 0 0 0 MAP 竹林 野良拠点ポイント 清酒 霊石 毛玉 メイド 妖精 妖精(強) 天女 兎 20 0 4 0 0 0 旧マップ MAP 旧魔法の森 野良拠点ポイント 清酒 霊石 毛玉 メイド 妖精 妖精(強) 天女 兎 0 0 0 0 0 0 MAP 旧湖畔 野良拠点ポイント 清酒 霊石 毛玉 メイド 妖精 妖精(強) 天女 兎 19 0 0 0 0 0 何故か右上の第二拠点付近のみ毛玉が4体いる。他は3体。 MAP 旧竹林 野良拠点ポイント 清酒 霊石 毛玉 メイド 妖精 妖精(強) 天女 兎 18 0 6 0 0 0 これらのマップはマップローダに上げられている。 こちらからダウンロードしてMODフォルダに入れておくと実質マップが増えるので入れておこう。
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577 : ◆19vndrf8Aw [saga]:2018/10/28(日) 23 32 00.15 ID 2w7BuSI6o 飼い主男「お~よしよし、パン食うか」スッ 飼い主男はパンくずを差し出した。 アラ助「いただきましゅなのりゃあ~!はぐ!はぐ!あむあむあむあむっ!んん~!おいちいのりゃあ~っ!(≧ ω(≦ )」ムシャムシャモグモグ アラ助はいつも通り口を閉じ、クチャクチャ音を鳴らさずに食べた。 ペットアライちゃん工場の職員が厳しく躾した成果の賜物である。 野良アライちゃん「うぅ…」グーギュルルー 茸取りアライちゃん1「きのこよりおいちそーなのりゃあ…」グーギュルルー 飼い主男「君たちも食べるかい?」スッ 野良アライちゃん2「い…いいのかあ!?」 飼い主男「よいしょ」ポイッ 飼い主男は、パンくずを入れた袋を投げた。 袋は地面に落ちた。 野良アライちゃん達「「「なのりゃああああ~~~~~~っ!!!!≧∀≦」」」ヨチヨチヨチヨチヨチヨチヨチヨチ 野良アライちゃん達は、パンくずの入った袋へ猪突猛進した。 野良アライちゃん「はぐっ!はぐっ!」ムシャムシャモグモグ 野良アライちゃん2「おいちーのりゃあ!いもむしよりおいっちーのりゃああ!」クッチャクッチャ 野良アライちゃん3「あぐあぐ、むふぅ、クチャクチャクチャクチャ」 野良アライちゃん4「あむあむあむあむあむあむっ!あむあむあむあむっ!」ムシャムシャモグモグ 一方の野良アライちゃん達は、パンくずを一心不乱にクチャクチャとむさぼっている。 別に野良アライさんの全てがクチャラーというわけではない。 だが、アライさん自身は他人のクチャラー音を全く気にしないため、この汚い咀嚼音を立てていることが良くないということにすら気付くことができない。 578 : ◆19vndrf8Aw [saga]:2018/10/28(日) 23 44 50.62 ID 2w7BuSI6o 茸取りアライちゃん1「ありゃいしゃんのなのりゃあ!はぐがぶ!」クッチャクッチャ 茸取りアライちゃん2「ありゃいしゃんももっとたべゆのりゃあ!あむあむ!」クッチャクッチャ 飼い主男「…アラ助、帰るぞ」ガシィ ヒョイッ アラ助「うゆぅ!?」 飼い主男「っ…」タタタタタタタ 飼い主男は走って自家用車のところへ向かう。 アラ助「うゆぅ…!」チラッチラッ アラ助は、本当はまだまだ野良アライちゃん達と遊びたかった。 だが、わがままを言わないように、徹底的に教育…いや、『調教』… …否、『洗脳』されている。 アラ助「…またここつれてきてほちーのりゃ」ギューッ 飼い主男「ああ。また連れてくるよ。またお友達を探すといい」スタスタ 飼い主男は、アラ助を助手席へ乗せ、車を走らせて蚕小屋から去っていった。 579 : ◆19vndrf8Aw [saga]:2018/10/28(日) 23 49 48.69 ID 2w7BuSI6o 野良アライちゃん「げぷぅ、たべたのりゃ~」シッポフリフリ 野良アライちゃん2「そろそろおうちかえっておねむしゅゆのりゃ…」クルッ 野良アライちゃん2は、巣穴がある壁の方を向いた。 野良アライちゃん2「ぴぃ!?」ビクゥ 野良アライちゃん3「どーちたのりゃ?」 野良アライちゃん2「あ、ありいしゃんたちの、おうちが…」ユビサシ アライちゃん達の棲み家である、壁の巣穴は… https //i.imgur.com/wGOEzcD.jpg …いつの間にか、コンクリートブロックが置かれて塞がれていた。 586 : ◆19vndrf8Aw [saga]:2018/10/29(月) 20 27 59.91 ID ik7hEZK8o 野良アライちゃん1「な…なんで…」 その時。 ???「ヴィィイイイイインィイイイインインインィイイイイインヴィイイイイイインッ!!!!」ギュィイイイイイイイ 突如、野良アライちゃん1の近くで機械の高速駆動音が鳴った。 野良アライちゃん1「ぴぃ!?」クルッ 振り返った野良アライちゃん1の目の前にあったのは、高速で回転する円盤だ。 それは… https //i.imgur.com/IR9CXmr.jpg 588 : ◆19vndrf8Aw [saga]:2018/10/29(月) 20 43 39.56 ID ik7hEZK8o 絹男「だらぁ!」ヴィイイイン それは、レインコートを着てバイク用ヘルメットを装着した絹男が持つ草刈機の刃であった。 ヘルメットはこんな↓感じで、目は透明なシールドで保護されている。 https //i.imgur.com/B4r9vAG.jpg 野良アライちゃん1「じびぎゅ!」ブヂャアアアグシャアアッ 野良アライちゃん1は、草刈機で一瞬のうちに首を切断された。 野良アライちゃん1の頭「」ドチャッ ゴロン 野良アライちゃん1の体「」ドサァ ビグンッビグググッジタバタジタバタビビグンビッタンバッタンシッポフリフリフリフリフリフリビビグンジタバタ 首を刎ねられた野良アライちゃん1の体は、小便を漏らしながら手足と尻尾をばたつかせ、魚のように地面を跳ねた。 野良アライちゃん2「≦∀≧」!? 野良アライちゃん3「≦∀≧」!? 野良アライちゃん4「≦∀≧」!? 茸取りアライちゃん1「≦∀≧」!? 茸取りアライちゃん2「≦∀≧」!? 野良アライちゃん達は、何が起こったのか理解できていないようだ。 だが、徐々に顔が青ざめ始め、仲間の死を理解したようだ。 589 : ◆19vndrf8Aw [saga]:2018/10/29(月) 20 50 21.70 ID ik7hEZK8o 絹男「ッ…!」タタタッ ヴィイイイン 絹男は死体には目もくれず、生きた野良アライちゃん達の方へ駆け寄る。 野良アライちゃん達「「「ぴ…ぴぃいいいい~~~~っ!!!にげゆのりゃああああ~~~っ!!」」」ヨチヨチシッポフリフリヨチヨチシッポフリフリヨチヨチシッポフリフリヨチヨチシッポフリフリ インターンシップを始めて間もない野良アライちゃんの中には、自分は最強であり何でもやっつけられると勘違いする個体もいるらしい。 だが、そんな自信過剰な自惚れ屋は、1ヶ月以内に野良猫やカラスに戦いを挑み、捕食され命を落とす。 そんな無惨な姉妹の姿を見た生き残り達は、日々の厳しい生活の中で、自分達が貧弱極まりない生き物だと嫌でも実感する。 敵から生き残るために必要なのは、闘争でなく逃走なのだと心底理解する。 この野良アライちゃん達も同じだ。 仲間の首を一瞬で切断するような相手に、戦いを挑む者などいなかった。 野良アライちゃん2「やなああああああ!やああなああああああああっ!」ヨチヨチシッポフリフリヨチヨチシッポフリフリ 野良アライちゃん3「ごああいいいいいいいーーーっ!こっちくゆなああああーーーっ!」ヨチヨチシッポフリフリヨチヨチシッポフリフリ 野良アライちゃん4「おがーーしゃああああーーーんっ!」ヨチヨチシッポフリフリヨチヨチシッポフリフリ 茸取りアライちゃん1「ぴいぃいいい~~~っ!ぴぃいいいーーーっ!」ヨチヨチシッポフリフリヨチヨチシッポフリフリ 茸取りアライちゃん2「きちがいなのりゃああああっ!こっちくゆなああああーーーーっ!」ヨチヨチシッポフリフリヨチヨチシッポフリフリ 突然現れた敵から生き残るために、小さな命達は必死に逃げた。 尻尾を振り、短い手足をヨチヨチと動かし、四つん這いで必死に逃げた。 590 : ◆19vndrf8Aw [saga]:2018/10/29(月) 21 03 18.36 ID ik7hEZK8o 野良アライちゃん2「たかいとこにげゆのりゃあああっ!」ヨジヨジヨジヨジヨジヨジ 野良アライちゃん3「きのぼりしゅゆにりゃああ~っ!わっちぇ!わっちぇ!」ヨジヨジヨジヨジヨジヨジ 野良アライちゃん2 3「「わっちぇ!わっちぇ!」」ヨジヨジヨジヨジヨジヨジ… 野良アライちゃん2と3は、木の幹をすいすいと登った。 流石アライちゃん、木登りは大得意だ。 高いところへ逃げ切れば、猫はともかく犬やドブネズミ、素手の人間に殺されることはなくなる。 …時に、アライちゃんはなぜ四足歩行をするのだろうか。 骨格や筋肉が、四足歩行に適しているから… …ではない。 アライちゃんの骨格や筋肉の付き方は、人間の赤ちゃんと同じ。 つまり、むしろ四足歩行は苦手なのである。 アライちゃんが四足歩行をする理由、それは単純な筋力不足である。 赤ちゃんであるが故に、重くてデカい頭を支えて二本足で立ちバランスをとるだけの筋力がないのである。 だが、これは科学的に矛盾している。 人間と同じ骨格であれば、どう考えても、二足歩行をするより木登りをする方が必要とする筋力は多いはずだ。 だが、二足歩行ができないほど筋力の弱いアライちゃんは、当たり前のようにスイスイと木登りをやってのけるのである。 一体なぜアライちゃんにこんな芸当ができるのか… 研究者達が解明のために頭をひねっているが、全く解明は進まず、頭を抱えるばかりだという。 591 : ◆19vndrf8Aw [saga]:2018/10/29(月) 21 17 18.05 ID ik7hEZK8o だがまあ… そんなことは、今この状況では至極どうでもいい。 絹男「よっと」グイイッ なぜなら、長い棒の先端についている高速回転する刃は、木登りしているアライちゃんへ容易に届くのだから。 野良アライちゃん2「もーすこしでてっぺ…」ヨジヨジヨジヨジ 刃「ギュゥィイイイイイイイイイインッ」 野良アライちゃん2「びぎゅぅうう!!」ヨジヨジグシャアアブシャブヂャグチャアアア 野良アライちゃん3「≦∀≧」!? 絹男「二匹目…」ベチャベチャ 飛び散った野良アライちゃん2の血と肉片と臓物が、絹男のレインコートにへばりついた。 絹男が、草刈機を持ち出した理由。 それは草刈機が、高いところまで届き… 何より、DPS(ダメージ効率)が凄まじく優れているからである。 バットや刃物でアライちゃんを仕留める場合、それらを1匹へ振りかざし、当てる必要がある。 致命傷にならなかった場合、何度も何度も繰り返し攻撃しなければならない。 その間に、他のアライちゃんに物陰に隠れられたら、多くの取り逃がしをしてしまうことになる。 だが草刈機は、刃をアライちゃんにあてがうだけで即死級のダメージ、致命傷を与えることができる。 脳のつまった頭。 頭と胴をつなげる首。 脊椎の通った背中。 内臓のつまった腹。 一本でも欠けたら移動不可能になる手足。 ヨチヨチ歩きのバランサーとして必要不可欠な尻尾。 草刈機の前では、アライちゃんの身体中すべての部位が急所となるのである。 絹男「よいしょ」ヴィイイイン 野良アライちゃん3「う…うゆ…!」 絹男はそのまま、刃を縦に動かし、野良アライちゃん3も続けて仕留めようとした。 592 : ◆19vndrf8Aw [saga]:2018/10/29(月) 21 24 41.84 ID ik7hEZK8o 野良アライちゃん3「おまえがしぬのりゃああああ~~っ!たああ~っ!」ピョーン 絹男「むっ!?」 なんと野良アライちゃん3は、木からジャンプして絹男の頭上へと飛びかかった。 野良アライちゃん達はインターンシップの掟により、自分から人間を攻撃することを固く禁じられている。 だが、自衛のためなら攻撃が許される、と教わっている。 中には拡大解釈によって、自分の縄張りに足を踏み入れた人間なら殺してよいと思っている野良アライちゃんもいるらしいが…。 ともかく、野良アライちゃん3は今、逃走よりも闘争を選んだ。 野良アライちゃん3「たああ~~っ!」ガバァ 野良アライちゃん3は果敢にも、絹男の急所である頭へとボディプレスを仕掛けたのである。 絹男「ッ…!」ヴィィイイン 草刈機は、縦に伸び縮みするものではない。 刃の先端以外に攻撃力はないのである。 完全に不意を突かれた絹男は、もはや野良アライちゃん3のダイビングプレスをかわすことは不可能である。 593 : ◆19vndrf8Aw [saga]:2018/10/29(月) 21 29 38.97 ID ik7hEZK8o だが… https //i.imgur.com/B4r9vAG.jpg ヘルメット「」ガァン 野良アライちゃん3「ごぶうぅぅ!」ビタァーーーンッ …絹男が被っているフルフェイスタイプの硬いヘルメットに、野良アライちゃん3の柔らかい腹が打ち付けられた。 野良アライちゃん3「ぐぶぇえええ!」ドサァ 絹男の頭の上でゴム毬のようび弾んだ野良アライちゃん3は、そのまま地面にぼとりと落ちた。 野良アライちゃん3「ごほっげほっ!ぴぎゅるるぅ!ぴぎいいいい!おながいぢゃああいいいーーーっ!いっぢゃああああーーいいいーーーっ!おがああああしゃあああーーんっ!」ピギイイイシッポブンブン 不意を突かれたからどうだというのだ。 あらかじめ不意打ちに備えた装備をすればいいだけのことである。 腹を打った野良アライちゃんは、苦しそうに絶叫して地面の上でごろごろと悶絶した。 594 : ◆19vndrf8Aw [saga]:2018/10/29(月) 21 36 09.16 ID ik7hEZK8o 野良アライちゃん3「のぉぁああーーーんっ!の゛ぉ゛ぁ゛あ゛ぁ゛あ゛あ゛ーーーーーぁ゛あ゛ん゛っ!」ピギイイイ 絹男「3匹目」グシャア 野良アライちゃん3「ぐぶふぅぅーーっ!」グチャボギメシャブヂャア 移動しない野良アライちゃん相手には、もはや間合いをとって草刈機を使う必要さえない。 絹男は70キロの体重を踵に集中させ、野良アライちゃん3の腹を踏み潰した。 野良アライちゃん3の口からは、水鉄砲のように血が吹き出し、絹男のレインコートを赤く染めた。 野良アライちゃん3「ご…びゅ…」ビグッ 絹男「次」タタタタタタタ 瀕死の状態で弱々しく痙攣する野良アライちゃん3に、絹男は興味すら示さず、次の敵へ駆け寄った。 595 : ◆19vndrf8Aw [saga]:2018/10/29(月) 21 48 59.01 ID ik7hEZK8o 茸取りアライちゃん1「ひぃ、ひぃぃ!ぜったいにげていきのびゆのりゃあ、いもーとぉ!」ヨチヨチヨチヨチヨチヨチ 茸取りアライちゃん2「ぜーはー、ぜーはーっ!おねーしゃ!おねーしゃぁあっ!」ヨチヨチヨチヨチヨチヨチ 必死に逃げる茸取りアライちゃん1 2。 どうやらこの二匹は姉妹のようだ。 きっと以前はもっと姉妹がいたのだろう。 だが、猫に食われたか、罠にでもかかったか、毒物でも食べたか… 減りに減って、かけがえのない血を分けた姉妹の生き残りはこの二匹となったようだ。 茸取りアライちゃん1「ふぅーふぅー!いもーとがんばゆのりゃあああーーっ!」ヨチヨチシッポフリフリヨチヨチシッポフリフリヨチヨチシッポフリフリ 茸取りアライちゃん2「おねーしゃもがんばゆのりゃああーーーっ!」ヨチヨチシッポフリフリヨチヨチシッポフリフリヨチヨチシッポフリフリ 先を進む茸取りアライちゃん1と、その2メートル程後ろに続いてヨチる茸取りアライちゃん2は、互いを励ましあっている。 絹男「逃がすか」タタタタタタタ ギュィイイイイイイイ 茸取りアライちゃん1「ぴいいぃ!」ヨチヨチヨチヨチヨチヨチヨチヨチ 茸取りアライちゃん2「は、はやいのりゃああ!」ヨチヨチヨチヨチヨチヨチヨチヨチ だが、距離はすぐに詰められていく。 茸取りアライちゃん1「ぴぃい!」ヨチヨチヨチポテッ 茸取りアライちゃん2「おねーしゃ!」ヨチヨチヨチヨチ だが、姉の茸取りアライちゃん1は地面の小石につまづき、転んでしまった。 596 : ◆19vndrf8Aw [saga]:2018/10/29(月) 21 57 57.70 ID ik7hEZK8o 茸取りアライちゃん1の足首「」ボギィ 茸取りアライちゃん1「ふぎゅうぅ!?」ズキン 転んだせいで、茸取りアライちゃん1の足首は捻挫してしまったようだ。 茸取りアライちゃん1「ひぃ、ひぃ、にげ、れな、いぃ…!」ズキズキ 絹男「ッ…!」タタタタタタタ 絹男との距離はぐんぐん縮まっていく。 もはや自分が草刈機の刃から逃げられないことを悟ったようだ。 茸取りアライちゃん2「おねーしゃ!はやくよちよちしてにげゆのりゃあ!えっほ、えっほ!」ヨチヨチヨチヨチヨチヨチ 姉を追い抜き逃げようとする茸取りアライちゃん2。 597 : ◆19vndrf8Aw [saga]:2018/10/29(月) 22 00 39.29 ID ik7hEZK8o だが、そのすれ違い様に… 茸取りアライちゃん1「たあ~!」ガシィイッ 茸取りアライちゃん2「ぴいぃい!?」ビターン なんと姉は、妹に後ろから飛びかかって捕まえた。 茸取りアライちゃん2「な、なにしゅゆのりゃおねーしゃ!?」ジタバタ 茸取りアライちゃん1「ふぅーっ!ふぅーっ!くゆな!くゆなあああーーっ!」グイグイ なんと茸取りアライちゃん1は、妹を羽交い締めにして、絹男の方へ向けている。 血を分けた妹を盾にして、刃を防ごうというのである。 茸取りアライちゃん2「はなちて!はんちてえええっ!ふぎゅるるるうる!ぴぎゅるるるるぅっ!はなぜえええええ!」ピギイイイジタバタシッポブンブンシッポブンブン 姉に羽交い締めにされている茸取りアライちゃん2は、脱出しようとして必死にもがき暴れている。 598 : ◆19vndrf8Aw [saga]:2018/10/29(月) 22 10 16.94 ID ik7hEZK8o 茸取りアライちゃん1「ふぅーふぅー!きたらぶっこよすぞぉお!ふぅーっ!」ガクガクブルブルグイグイ 足首を捻挫し逃げられなくなった茸取りアライちゃん1は、妹を盾にして、ついに草刈機の刃に立ち向かう。 果たして、茸取りアライちゃん1は、無事に刃を防ぐことが… 絹男「だらぁ!」ズガアァア 茸取りアライちゃん2「じびゅぅうう!」ズパァァアアッ 茸取りアライちゃん1「びぎゃあああああっ!」ズブグシャアアアアッ …なんて言っている間に、姉妹は仲良く上半身と下半身を真っ二つにされた。 刃の回転で吹っ飛んだ上半身は、地面の上で重なりあった。 茸取りアライちゃん1「ッ…」ビグッビグッ 茸取りアライちゃん2「ッ…」パクパク 横隔膜が切断され、喋ることのできない姉妹は、互いを見つめあったままぱくぱくと口を動かしている。 果たして死にゆく二匹の血を分けた姉妹は、相方に何を伝えようとしているのか… 絹男「次で最後だ」タタタッ …だが絹男は、そんな事にはまるで興味を示さず、最後の一匹を仕留めに向かった。 600 : ◆19vndrf8Aw [saga]:2018/10/29(月) 22 24 38.42 ID ik7hEZK8o 野良アライちゃん4「おうちににげゆのりゃあああっ!」ヨチヨチシッポフリフリヨチヨチシッポフリフリ 野良アライちゃん4は、巣穴の前へ到達した。 まあ、巣穴は今… 野良アライちゃん4「う、うゆうぅ!」 https //i.imgur.com/wGOEzcD.jpg コンクリートブロックで塞がっているのだが。 野良アライちゃん4「これじゃまなのりゃああっ!ふんぬぐぐぐぐう!ふんぐぐぐぐぅ!」グイグイ 野良アライちゃん4は、コンクリートブロックを必死にどかそうとしている。 だが、自分よりはるかにでかくて重いコンクリートブロックをどかす筋力などないようだ。 野良アライちゃん4「おねーしゃたち!いっしょにこれどかしゅのりゃあ!おねーしゃたちぃ!」キョロキョロ 野良アライちゃん4は、声を張り上げて姉達を呼ぶが… 野良アライちゃん1の頭「」シーン 野良アライちゃん2「」シーン 野良アライちゃん3「」シーン 遠くに横たわっている死骸は何も答えない。 絹男「…」ザッザッ ヴィィイイン 絹男が近寄ってくる。 野良アライちゃん4「ぴいいぃい!」ヨチヨチヨチヨチ 野良アライちゃん4は、必死に壁に沿って逃げたが… 塀「」 野良アライちゃん4「うゆぅ!?」ヨチヨチヨチヨチ ピタッ 建物の壁と高い塀の角へ追い込まれた。 潜り込めそうな隙はなく、塀には登るために掴まれそうな突起もない。 絹男「…」ザッザッ 野良アライちゃん4「…ぴぃ…ぴいぃいい…!しにだぐないぃ…!こないでええぇ…!」ウルウルポロポロガクガクブルブル …もはや、逃げ場はない。 追い詰められた野良アライちゃん4は、壁の角で震えながら泣いた。 601 : ◆19vndrf8Aw [saga]:2018/10/29(月) 22 29 30.39 ID ik7hEZK8o 野良アライちゃん4「そ、そーだ、と、とりひき、しゅゆのりゃ、ひとしゃんっ」ゴソゴソ スッ 野良アライちゃん4は、服の中から何かを取り出した。 蚕の幼虫「」ウニウニ …それは蚕の幼虫であった。 野良アライちゃん4「あ、ありゃいしゃんは、かしこいのりゃ、きのこしまいにゆーこときかせゆために、い、いつも、いっこたべものもってゆのりゃ」ガクガクブルブル 絹男「…」ザッザッザッザッ ヴィィイイン 絹男は足を止めずに向かってくる。 野良アライちゃん4「あ、ありゃいしゃんを、みのがしてくれたら、こ、これ、おまえにやゆぞぉ!」ガクガクブルブル 絹男「…」ザッザッ ギュィイイイイイイイ 野良アライちゃん4「き、きのこしまいも、おねーしゃんたちも!みんなおいちーっていってゆぞぉ!お、おまえもたべてみろぉ!おいちぃぞぉ…!」ガクガクブルブル 野良アライちゃん4「これあげゆ!あげゆからあああ!たべていいからああ!ありゃいしゃんころさないでえええ!ぴいいいいい!ぴぃいいいいーーっ!」ガクガクブルブルチョロチョロ 追い詰められた野良アライちゃん4は、恐怖のあまり失禁した。 602 : ◆19vndrf8Aw [saga]:2018/10/29(月) 22 38 57.41 ID ik7hEZK8o 絹男「ラストだ」ズガァアッ 野良アライちゃん4「だがらだぢゅげぐびぶぐうぐぐぐぐぐぐぐ!」ドジュバズバグドバガガガガガ 野良アライちゃん4の顔面に、草刈機の刃が叩き込まれた。 野良アライちゃん4の頭「」ズパァアッ 下顎が吹き飛び、野良アライちゃん4の顔は上下に引き裂かれて吹き飛んだ。 だが… 野良アライちゃん4の歯「」ビュンッ なんと、刃の回転によって勢いのついた一本の牙が、凄まじいスピードで絹男の顔面へ向かって飛んだ。 絹男「ッ…」 このスピードでは、絹男とて反応できない。 牙はまるで復讐の怨念が詰まった弾丸のように、絹男の右目へと真っ直ぐに飛んだ。 603 : ◆19vndrf8Aw [saga]:2018/10/29(月) 22 40 43.16 ID ik7hEZK8o だが… https //i.imgur.com/B4r9vAG.jpg ヘルメットのシールド「」カキィン 絹男「うぉ!?あぶねえ!」ビクゥ フルフェイスヘルメットのシールドが、牙をかきんと跳ね返した。 604 : ◆19vndrf8Aw [saga]:2018/10/29(月) 22 47 14.47 ID ik7hEZK8o 絹男「あぶねえ…。ヘルメットがなけりゃ失明してたな今の…」アセアセ 野良アライちゃんを駆除する上で、最も重要なこと。 それは『安全第一』である。 野良アライちゃんは、農作物への食害を出し、ゴミを荒らし、家屋へ侵入する、紛れもない害獣である。 だが、アライしゃんに成長しても、一匹が食う量は鹿や猪などの大型動物よりはずっと少ない。 加えて野良アライちゃんは、人間を襲って食ったりすることもない。 農作物は、農家にとってはそれこそ生命線ではあるものの、実際に直接命が奪われるわけではない。 そう。 野良アライちゃんは、命を危険に晒して、怪我を負ってまで駆除しなくてはならないほどの危険性はないのである。 その程度の相手を駆除するために怪我を負う必要などない。 十分な安全性が確保できる場合にのみ、怪我を負わない範疇で駆除すればいいのである。 605 : ◆19vndrf8Aw [saga]:2018/10/29(月) 22 54 01.67 ID ik7hEZK8o 絹男「…全員片付いたか…」ガシィ ヒョイッ 蚕の幼虫「」ワキワキ 絹男は、野良アライちゃん4から奪い返した蚕の幼虫を、優しく手に乗せた。 絹男「…」スタスタ 絹男はフルフェイスヘルメットの奥で心底不愉快そうな表情を浮かべ、蚕小屋へ向かった。 確かに蚕の幼虫達は、成虫になる前に、飼い主である絹男の手によって皆殺される。 だが、だとしても。 絹男は蚕達の飼い主である。 毎日一匹一匹様子を見て、病気になっていないのを確認し、ほっと胸を撫で下ろす。 病死した幼虫がいれば、ごく僅かではあるが胸を痛める。 手塩にかけて育てている蚕達の命を、虫のように軽んじているはずがない。 ましてやその命を奪うことに、楽しさなど雀の涙程も無い。 蚕の繭を殺すという行為は、絹男にとって、『やりたくないが、やらねばならない』行為なのである。 606 : ◆19vndrf8Aw [saga]:2018/10/29(月) 23 00 28.94 ID ik7hEZK8o 絹男「……片付けるか」スタスタ ガシッヒョイッ ガシッヒョイッ トングで野良アライちゃん達の死骸をつまみ、ビニール袋へ詰める絹男。 絹男「…気分わりい…」ガシッヒョイッ ガシッヒョイッ そう、絹男にとっては。 野良アライちゃんの駆除もまた、『やりたくないが、やらねばならない』行為なのである。 ジェノサアライドの狂人卍や、サディストのバイトであれば、野良アライちゃんを殺すことに楽しさを感じることだろう。 だが、そんな感性を持つ者は、この世界ではごくごく少数派である。 大多数の人物は、大きなドブネズミを殺すのに強い抵抗感を抱くのと同様に、野良アライちゃんを殺すことにも強い抵抗感を抱く。 蚊やゴキブリにように殺すべき命ではあっても、それなりに大きく、小人のような外見をして、人の言葉を喋る。 そんな生き物を殺すという行為は、大多数の人にとって、不愉快でありストレスが溜まる、『やりたくない』行為なのである。 607 : ◆19vndrf8Aw [saga]:2018/10/29(月) 23 10 14.16 ID ik7hEZK8o 絹男「…袋を縛って、と」ギュッギュッ だが、やりたくないからといって、やらないわけにはいかない。 幸いにして、野良アライちゃん達はまだ人間の赤ちゃんよりも小さいが故に、『人間でない生き物』としてはっきり認識される。 人間でないとはっきり認識した生き物相手なら、不快感を我慢して殺せる人もいるだろう。 この絹男のように。 絹男「…なんでこんなに弱っちくてノロマな生き物が、大繁殖なんてできるんだか…不思議で仕方ねえ」スタスタ 絹男はビニール袋を背負って冷凍庫へ向かう。 燃えるゴミの火まで凍らせておくつもりだ。 絹男「…寄生虫や病原体が効かねえんだっけ?確か……」スタスタ 絹男は、死骸を肉片の一欠片も残さずに回収した。 アライちゃんは病原体が効かないため、腐り始めの肉ならば問題なく食える。 むしろ柔らかくなって食べやすい頃合いのため、腐り始めの死臭なら、『美味しそうな匂い』と感じるのである。 もっとも腐敗が著しく進むと、細菌が毒素を出し始める。 病原体は平気でも毒素を口にすると腹を壊すため、あまり腐りすぎた肉は食えないようだが。 608 : ◆19vndrf8Aw [saga]:2018/10/29(月) 23 23 56.89 ID ik7hEZK8o 絹男が死骸を片付け終わった後… 木「」ガサガサッ 10メートル程遠くの木のてっぺんで、何かが動いた。 野良アライしゃん「…」ジーッ それは野良アライしゃんであった。 成長して二足歩行ができるようになり、アライちゃんよりも格段に運動能力と食べる量が増した、悪知恵のはたらく害獣である。 木登りのスピードも速くなり、体長1メートルを越す頃には成体のアライグマと同じか若干遅いくらいの猛スピードで走行できるようになるともいわれる、脅威的な生き物だ。 だが体が大きくなった代償として、アライちゃんほど狭い隙間に潜り込んだり、外敵から隠れることはできなくなっている。 野良アライしゃん「…」ジーッ 野良アライしゃんは、一連の殺戮現場を見ていたようだ。 この野良アライしゃんは、何を考えているのだろうか? まさか、蚕の幼虫を狙うつもりだろうか。 あるいは、ここは危険だと思い、近付かない方がいいと思っているのだろうか。 野良アライしゃん「…かえるのだ」ザッ ザッ 野良アライしゃんは、木から木へと跳び移り、遠くへ去っていった。 果たしてこの野良アライしゃんが、この後絹男の敷地に入ってくることはあるのか… …それは、語られない物語となることであろう。 609 : ◆19vndrf8Aw [saga]:2018/10/29(月) 23 27 18.68 ID ik7hEZK8o … ~車内~ 飼い主男「…」ブゥーン アラ助「しゅぴ~…しゅぴ~…」zzz アラ助は遊び疲れたのか、助手席のシートに寝転がって寝ていた。 飼い主男「…」ブゥーン 飼い主男は、車を走らせて自宅の方へと向かっている。 アラ助「むにゃ…えへへへ…おともだち…あそぶの…たのちーのりゃ…しゅぴ~…」zzz 飼い主男「…」キキッ 飼い主男は自宅のガレージへ車を停め、アラ助を抱いて帰宅した。 610 : ◆19vndrf8Aw [saga]:2018/10/29(月) 23 27 47.05 ID ik7hEZK8o つづく 611 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/10/29(月) 23 34 38.08 ID 6E/jomU80 乙 いくら人を襲わないって言っても 人型で喋るよく分からない生き物が山や森に住んでるって気持ち悪いですよね 620 : ◆19vndrf8Aw [sage]:2018/10/30(火) 12 52 33.25 ID h85DXv6gO ※『殺したくない』っていう言葉の意味について、若干表現に語弊がありました ※近々、その辺作中でもうちょい掘り下げます ペットアライさんとの付き合い方 パート5へ戻る
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勝利条件 勝利条件 敵の全滅 敗北条件 紫の敗走巫女の敗走 マップ 色分け 地形名 守備 回避 回復 平地 0% 0% 0% 畑 0% 0% 0% 森林 1% 15% 0% 通行不可全般 ※ 敵増援2出現範囲 ※ 敵増援3,4出現範囲 (※:ここでの利便性のために色分けされたもので、ゲーム中で見えるものではありません。) ユニットデータ 仲間になるユニット 座標 名前 出現 条件 サニーミルク クリア後 この章で三月精を撃破済みであること ルナチャイルド クリア後 この章で三月精を撃破済みであること スターサファイア クリア後 この章で三月精を撃破済みであること 敵初期配置 座標 名前 所持アイテム スキル 1,10 サニー 火術弾傷薬 1回休み潜伏盗む 2,9 ルナ 雷鳴弾傷薬 1回休み治癒 1,8 スター 旋風弾傷薬 1回休みレーダー 5,9 妖精 追尾蒼弾 6,10 妖精 追尾蒼弾高速蒼弾 7,11 妖精 追尾蒼弾高速蒼弾 7,12 妖精 高速蒼弾 9,13 妖精 追尾蒼弾高速蒼弾 16,9 妖精 追尾蒼弾 17,10 妖精 高速蒼弾 敵増援1:Player Turn-02開始時 座標 名前 所持アイテム スキル 2,7 野良妖精 高速蒼弾 1,8 野良妖精 遠距離高速蒼弾 2,9 野良妖精 追尾蒼弾 敵増援2:上記マップの黄色エリア進入時 座標 名前 所持アイテム スキル 7,1 野良妖精 追尾蒼弾 8,2 野良妖精 追尾蒼弾 9,1 野良妖精 遠距離高速蒼弾 13,1 野良妖精 追尾蒼弾 14,2 野良妖精 高速蒼弾 敵増援3:上記マップの赤色エリア進入時 座標 名前 所持アイテム スキル 18,1 野良妖精 追尾蒼弾 17,2 野良妖精 高速蒼弾傷薬(落) 16,3 野良妖精 追尾蒼弾 19,5 野良妖精 遠距離高速蒼弾 18,6 野良妖精 追尾蒼弾 17,7 野良妖精 追尾蒼弾 16,8 野良妖精 追尾蒼弾 敵増援4:敵増援2を出す前に赤色エリア進入時 座標 名前 所持アイテム スキル 12,1 野良妖精 追尾蒼弾 11,2 野良妖精 高速蒼弾 16,3 野良妖精 追尾蒼弾 19,3 野良妖精 高速蒼弾 16,4 野良妖精 追尾蒼弾 17,6 野良妖精 追尾蒼弾 19,7 野良妖精 追尾蒼弾 19,8 野良妖精 遠距離高速蒼弾傷薬(落) 18,9 野良妖精 高速蒼弾 18,11 野良妖精 追尾蒼弾 ステージ攻略 マップ自体はまたしても前章と同じである。が、今回は索敵マップ。一筋縄ではいかない。 幻想の系譜の索敵は少々特殊である。自軍から離れた敵ユニットが画面に映らないのは某FE通りだが、移動がキャンセルできないのが一つ、移動中に暗闇の敵にぶつかると即時戦闘になるのがもう一つ。(即時戦闘は攻撃する武器の選択は出来る。) 即時戦闘は慣れれば便利かもしれないが、移動がキャンセルできないのはかなり辛い。一度近づいて戦闘予測を見て戻る、という確認方法が使えなくなるためである。移動前に見られる敵のステータスは見ておくべき。 まず包囲されている状況から抜け出そう。この章ではユニットデータの通り、マップ下半分にはほとんど敵がいないので下へ抜けた方がよい。 大体の敵が攻撃範囲に関係なく動くので厄介だが、もうそろそろ自軍も強くなっている頃合なので、自信があれば強行突破もよい。 この章は逃げ回る三月精を追いかけるステージである。三月精はマップ左から時計回りに屋敷の周りを駆け抜け、これを追いかけると増援が出現する仕組みになっている。 しかし、上記マップの黄色エリアに入らずに赤色エリアに入ると三月精は撤退してしまい仲間にならない。 道順通り時計回りに追いかける必要があるが、順番さえ合っていればいいので、黄色エリア進入直後に初期位置から反時計回りして赤色エリアに進入しても構わない。 ボスである三月精は一人一人はそこまで強くないが、互いに支援が効いていて、なおかつ一人倒すと三位一体になる。 三位一体など近くに三人固まっている状態は非常に危険。支援のせいで回避がかなり高くなっていて攻撃しても 避けられる可能性がそれなりにある上、必殺率が高いので事故が発生しかねない。可能な限り手早く撃破しよう。 余談 三月精は最初は(20,1)ぐらいを目指し、増援2の出現後は(19,8)を目指すようだ。 後者は赤色エリアの外なので、待ち構えて倒せば三月精と増援を同時に相手にしなくて済む。 ターン数がかかり過ぎるのであまりお勧めはしない。 また、この章は増援エリアへの進入が必須に思えるが、藍と紫の共鳴をうまく使えばサニーだけは増援エリアへ入らずに撃破が可能である。 まず、紫は藍に共鳴。藍は気合で(4,9)を目指す。(ここでルナが見える。) 次のターンで増援1が出現するが、紫のスキマ移動で(2,5)へ行き、藍を降ろす。この時サニーが(2,6)にいれば(1,5)に降ろして道を塞げるが、(1,5)にいる場合は仕方が無いので適当に降ろす。 増援1が攻撃してくるが、これを気合で耐える。サニーは(3,2)にいるはずなので藍と紫で気合で倒す。これで三位一体になる。 と、ここで黄色エリアの増援を出さないまま赤色エリアへ侵入すると、やっぱり三月精は撤退してしまう。が、何故かクリア後にしっかり加入するのである。どう見てもサニーが一番怪我を負っているのに、クリア後イベントはルナの介抱である。 このことから、三月精の正確な加入条件は「三月精の三位一体を見る」であると分かる。 ←二章 氷精襲来 三章 人と妖→ 名前 コメント
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601 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(群馬県)[sage saga] 投稿日:2011/09/08(木) 23 17 41.08 ID gfrY6aEe0 世界はとっても広くて…… 野良仔りぼ「ホミュ……」 世界はとっても怖くて…… 野良仔りぼ「ホミィィ……」 こんなボロボロの羽じゃ、あの広くて青い空も飛べないけれど…… 野良仔白まど「ホミュラチャーンッ!」 野良仔りぼ「ホミュ? ホミュッ、ミャロカーッ!」 ……大好きな白まどと一緒なら、りぼほむは元気です。 野良仔りぼ「ミャロカァ///」スリスリ 野良仔白まど「ホミュラチャァン///」スリスリ その仔りぼほむが羽を失ったのは、産まれて間もない頃だった。 川にほど近い廃屋の床下を巣にしていた群が、彼女が属する集団であった。 ほむほむやまどまど、あんあんやさやさや、まみまみだっている、典型的なほむ種の集団。 小動物が生き抜くには過酷過ぎる野良と言う環境下、力を合わせる事で生き抜いて来た者達。 河原できゅうべえや草、虫を捕って食糧として、毎日を平和に過ごしていたハズだった。 だが、数日前、彼女が産まれたその日の夜に降った大雨で、群も巣も、呆気なく壊滅した。 飛べるりぼほむ、まどまど、白まどすら対応できない突然の濁流の原因は、 川と住宅地を仕切る堤防から、氾濫した僅かな水が、廃屋に向かって流れ出したためだった。 床下を一気に覆い尽くす濁流の中、産まれてまだ間もなく、飛び方すら知らなかった仔りぼは、 濁流に呑まれ、もみくちゃにされる中、濁流によって羽をもがれた。 世界に生まれて数時間と言う短い間に、絶対の死を意識したりぼほむは、 しかし、母であるめがほむの手によって助けられた。 野良親めが「ホムゥ……」 野良仔りぼ「ホミャァァン、ホミャァァン」 石にでもぶつけたのか、片方のガラス皮膜が割れた顔で、穏やかに微笑む母は、 羽を失った痛みで泣きじゃくる我が仔を抱え上げ、めがほむは泳げもしない身体を必死で浮かべ、 ただ、濁流が過ぎ去るのを耐え続けた。 そして、最初の濁流が過ぎ去り、我が仔を抱えためがほむは這々の体で床下から廃屋へと上がり、力尽きた。 野良親めが「ホ……ム、ゥ………」……パタリ… 野良仔りぼ「ホミュ……ホミィィ……?」 野良親めが「――――」 野良仔りぼ「ホミィィ……ホミィィ……ホ、ホ、ホミャァァァ……」ポロポロ 死を覚悟した僅か数十分後、母の力で生き延びたりぼほむは、目の前で母の死を経験した。 野良仔りぼ「……ホミィ……」 泣き腫らし、体力の殆どを使い果たしたりぼほむは、 野生にほど近い生存本能に従い、我知らず内に、母の髪の毛を噛み千切っていた。 野良仔りぼ「ホミュッ……ホミュッ……」ムシャ……ムシャ…… 越冬の間、栄養の枯渇しかけたほむほむ種にとって、 己の、そして死んだ仲間達の髪の毛は重要な栄養源である。 死の恐怖、死の哀しみすら押し退けた生存本能は、 母の髪を食らうと言う最悪の結果に結実しながらも、 だが確かに、か弱き仔を生き存えさせた。 野良仔りぼ「ホミャァァ……」ポロポロ 我に返り、涙を流す仔は、変わり果てた親の姿に涙した。 産まれて間もなく見た母は、とても美しかった。 野良親めが『ホムホムゥ……』 優しい笑顔を浮かべ、姉妹達と共に自分を抱きしめ、柔らかな手つきで撫でてくれた。 羊水で濡れた身体を拭ってくれた髪の毛も柔らかで、本当に美しかったのだ。 野良親めが「――――」 決して、今、目の前にあるような、無惨に食いちぎられたバラバラの長さの髪の毛などでは、なかったのだ。 野良仔りぼ「ホミャァァァァァァン」 りぼほむは、吠えるように泣いた。 母への罪悪感に苛まれながら、泣いた。 そして、りぼほむは、独りになった。 野良仔りぼ「………ホミィ……」 独り生き残った幼いりぼほむに出来る事は、僅かな餌を求めて河原を放浪する事だけだった。 幸いにも餌場となる河原は、雨が止むと翌日には元の姿を取り戻していた。 上流にある山から運ばれて来た肥沃な土には多量のきゅうべえが含まれ、 大雨の後に晴れた空は雑草の生育を促し、小さなな雑草を食べる事も出来た。 食う事には事欠かないこの河原で、りぼほむは生きる事となった。 たった独りで。 野良仔りぼ「……ホミュホミィィ……」 夜になり、本来のねぐらである廃屋の床下を捨てたりぼほむは、 河原に流れ着いた流木の洞を新たなねぐらとした。 前のねぐらには、今も多くの仲間達の死体が転がっていた。 あんな場所では、安らかに眠る事すら出来ない。 ただでさえ、まだ母の死と、自らの作り出した凄惨な光景が目から離れないのに……。 野良仔りぼ「…………ホミィィ………」ポロポロ フルフルカタカタ…… 群やつがいを成すほむ種にとって、最大の脅威は孤独である。 産まれたばかりの幼い仔であろうとも、自力で餌を採る事は出来る。 土の中から微生物を見付けて口に含み、雑草の葉を噛み切る力など、元より備わっている。 そうでなければ、野生の中では生きていけないからだ。 産まれたばかりの仔馬が立つのが当然であるように、 産まれたばかりのほむ種の仔も、餌を採れなければ生きていけない。 しかし、ほむ種は人間に近い精神と社会性を持ち、人間以上の協調性と同種への思いやりを持つが故に、 孤独は耐え難い恐怖なのである。 命を繋ぐ事が出来ても、魂を繋ぐ事は出来ない……と言って理解していただけるだろうか? 我々人間が独りきりの時に抱く以上の孤独を、産まれてたった一日の幼いりぼほむが味わっているのだ。 その恐怖と絶望は、我々人間の想像の及ぶ範囲ではないだろう。 野良仔りぼ「ホミュ、ホミュゥ……ホミィィィ………」ポロポロポロポロ 加えてこの幼いりぼほむは、命を散らしてまで自分を助けてくれた母の髪を食い荒らした罪悪感に苛まれている。 おそらく、彼女の魂が保つのは、あと数日か……もしかしたら、今日にでも。 そして、魂を失った肉体は、いつか命を手放す。 その時だった―― 野良仔りぼ「ホミャ……?」 大きく穿たれた洞の外を、小さな光が過ぎった。 突然の光に、泣くのを止めたりぼほむは、洞の外に顔を出した。 星空の下に、さらに明るく、ふわりふわりと漂う地上の星空とも言える光景が目の前に広がっていた。 そう、夜光虫の群だ。 野良仔りぼ「…………ホミュゥ……」 一匹の夜光虫が、りぼほむの近くを掠めるように飛んだ。 野良仔りぼ「ホミャ!?」 驚きながらも、幻想的なその光に魅入られたりぼほむは僅かな間、孤独と罪悪感を忘れる事が出来た。 りぼほむは、誕生の直後に目の当たりにした残酷な死の夜に続いて、光輝く生命の夜を目の当たりにした。 それが彼女にとって不幸だったのか、それとも幸運だったのかは、我々の知る由ではない。 だが、気付く、数匹の夜光虫が川岸の辺りで固まっている事に。 それだけは、間違いなく幸運であっただろう。 野良仔りぼ「……ホミャ?」 怪訝そうに洞から這いだしたりぼほむは、夜光虫達が屯する川岸へと走った。 野良仔りぼ「ホミュホミュ……」トテテテ…… そこにあったのは、川岸に打ち上げられた広葉樹の枝だった。 大きく、無数に枝分かれしたそれに群がっていた夜光虫が、りぼほむに気付いてゆっくりと散る。 りぼほむには眩し過ぎた光が和らぎ、淡い黄緑色の光が、広葉樹の影を照らした。 野良仔白まど「…………」 野良仔りぼ「ミャ、ミャロカ……?」 そこにいたのは、自分と同じようなボロボロの羽を持った、一人の幼い白まどだった。 これは、羽を無くしたりぼほむと、白まどの物語……… →その2
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285 : ◆19vndrf8Aw [saga]:2018/01/20(土) 23 15 49.20 ID 1FZVHXYOO ~路地裏~ アライちゃん「おなかへったのりゃー」ヨチヨチ 路地裏をヨチラーが歩いている。 野良猫「…」ニジリニジリ アライちゃん「うゆ!けものがいゆのりゃ!」シッポフリフリ 野良猫「…」 アライちゃん「…」シッポフリフリ 野良猫「…」 アライちゃん「…よけーなあらそいはさけゆのりゃ。みのがしてやゆのりゃ」ヨチヨチ いくらアライちゃんが、自分が強いと思い込んでいるアホでも… 目の前の動物と戦うのは得策ではないと思ったようだ。 286 : ◆19vndrf8Aw [saga]:2018/01/20(土) 23 25 22.32 ID 1FZVHXYOO だが。 野良猫「フシャアアアアッ!」ガバッ アライちゃん「ぴぎゃああーっ!?」 野良猫にとっては… 目の前の弱そうな獣は、絶好の獲物に見えたようだ。 野良猫「ウニャウウゥ!」ガウガウ 野良猫は、アライちゃんの首に噛みつこうとしている。 アライちゃん「ふぎいぃ!なんなのりゃ!やめゆのりゃあ!きゅうるるるうるるぅっ!ぶっこよすぞぉ!」ブンブン アライちゃんは爪を振るい、野良猫を引っ掻いた。 野良猫「フギャア!?」ザグゥ 野良猫の腹から血が流れた。 287 : ◆19vndrf8Aw [saga]:2018/01/20(土) 23 27 27.76 ID 1FZVHXYOO アライちゃんはご存じの通り、頭がデカくて重い。 ヨチヨチ歩きをするには、頭の重さを腕で支えながら四足歩行する必要がある。 つまり、ことヨチラーであるアライちゃんは… 脚よりも、腕力の方が強いのである。 人間相手には歯が立たなくとも、野良猫サイズの相手であれば… アライちゃん「たあー!たあたあたあたあたあたあたあたあたあたあ!」ザシュザシュザシュザシュザシュザシュザシュザシュザシュザシュザシュザシュ 野良猫「フギャアアアアアア!グギャアアアアアアア!」ドクドク …引っ掻きで深手を負わせることも、頑張れば可能だ。 人間よりも皮膚が薄いのだから。 アライちゃんの爪は、間違いなく『武器』であり、『凶器』である。 290 : ◆19vndrf8Aw [saga]:2018/01/21(日) 00 00 04.10 ID 2Z69etmyO 野良猫「フシャアアアッ!」バリィ 野良猫は、アライちゃんの顔を引っ掻いた。 アライちゃん「びぎゃあああ!いぢゃいのりゃああああっ!」ビエエエーン アライちゃん「しかえしなのりゃあ!しねぇ!」バリィ アライちゃんも、野良猫の顔を引っ掻いた。 野良猫「フギャアアアアアア!」ズバァ 野良猫は、間一髪顔や鼻が傷つくことは防げたが… 顔のマズルの部分に深い引っ掻き傷を負った。 野良猫「フギャウゥゥ!」バッ 野良猫はいちかばちか、再びアライちゃんの首へ噛みつこうとした。 噛みつきに成功すれば、この取っ組み合いは勝ったも同然だ。 しかし… アライちゃん「させないのりゃああ!だああ!」ズバァ 野良猫「フギュゥ!」ザグゥ このアライちゃんは、もうすぐ二本足で立てるようになるサイズだ。 つまり、前の廃屋の話でいうところの、『大アライちゃん』にあたる。 バイトや男児がなぶり殺してきた、バカで弱い小さな幼獣とは違う。 体力と筋力、そして生き延びるための知恵を学習し… 街中での生活を生き抜いてきた獣である。 291 : ◆19vndrf8Aw [saga]:2018/01/21(日) 00 11 26.22 ID 2Z69etmyO 野良猫「ふ…ぎゃ…」バッ 野良猫は、アライちゃんから飛び退いた。 格闘して勝てる相手ではないと判断したのであろうか。 野良猫「フギャアア!」タタッ 野良猫はアライちゃんに背を向けて逃げ出した。 アライちゃん「うぬぬー、にがさないのりゃ!ありゃいしゃんのじびえにしてやゆのりゃ~!ふははー!」ヨチヨチヨチヨチヨチヨチヨチヨチ 本来、機動力ではアライちゃんよりも野良猫の方が圧倒的に速い。 しかしこの野良猫は心なしか、あまり逃げるスピードが速くない。 アライちゃん「ふははー!のろのろなのりゃ!おいついてたべゆのりゃー!≧∀≦」ヨチヨチヨチヨチ アライちゃんは狩人の目をして、野良猫を追いかける。 アライさんという種族は、決して弱い動物ではない。 アライボウのような凶器や、アライ取りペレットのような猛毒を、 ホームセンターで一般販売してまで自衛せねばらないほど強い種族なのである。 292 : ◆19vndrf8Aw [saga]:2018/01/21(日) 00 19 52.26 ID 2Z69etmyO 野良猫「ウニャアアア…!」トテトテ ヨタヨタ… 横断歩道を渡っている野良猫のスピードは、明らかにだんだん遅くなっている…。 アライちゃん「はぁ、はぁ…ふははー!ばててきてゆのりゃあ!ぜぇ、はぁ…!」ヨチヨチヨチヨチ バテてきているのはアライちゃんも同じだ。 ぜぇぜぇはぁはぁと、息を切らしている。 アライちゃん「つかれたのりゃ…でも、ここでぜんりょくでがんばれば!おっきーじびえおにくたーっぷりたべれゆのりゃあ!」ヨチヨチヨチヨチ アライちゃんは猫に追い付くことだけに集中し、必死に手足をヨチヨチと動かし、猫を追いかける。 野良猫「う…にゃ…」ヘロヘロ ペタン とうとう猫は、止まってしまった。 アライちゃん「ふははーーー!もらったのりゃーーー!」ヨチヨチヨチヨチ アライちゃんは、止まっている野良猫のほうへ全力で近付く。 アライちゃん「ありゃいしゃんがいーっちばん!かしこくって!つよいのりゃーーーっ!≧∀≦」ヨチヨチヨチヨチヨチヨチ 294 : ◆19vndrf8Aw [saga]:2018/01/21(日) 00 26 20.04 ID 2Z69etmyO 自動車「ブオオオオオオオオオオーーーーーーーーーーーーーーーーンッ」 アライちゃん「おにくたべゆぶぎゃばぎゃああああああああっ!!?」ブヂィイイッ 猫を追うことに集中していたアライちゃんは、赤信号の横断歩道のど真ん中で車に轢かれた。 297 : ◆19vndrf8Aw [saga]:2018/01/21(日) 00 29 22.84 ID 2Z69etmyO アライちゃん「が…びゃ…い…ぢゃ…ぃい…」ドクドクブシュウウゥ アライちゃんの下半身は完全に潰れ、内臓をぶち撒けている。 …横断歩道の信号機が青に変わった。 野良猫「ニャー」トテトテ 今まで生き延びて賢くなったと自称するアライちゃんは… まさか自分が、本気で猫の全力スピードに追い付けるとでも思っていたのであろうか。 野良猫が自分を車の前へ誘導するために、わざと追い付けそうで追い付けないスピードを出していたと… 『罠にはめられていた』と想像すらできないのであろうか。 野良猫「ハグ」ガブゥ アライちゃん「う…ぎゅぅ…」 野良猫「ニュゥー」トテトテ アライちゃん「び…ぃ…」ズルズル どんなにアライちゃんが危険で強い動物種であろうが… たかが半年も生きていない若僧。 野良猫にあっさりと狩られ、引きずられていった。 299 : ◆19vndrf8Aw [saga]:2018/01/21(日) 00 37 00.74 ID 2Z69etmyO アライちゃん「や…なの…りゃ…!ありゃ…い…しゃ…しぎだ…ぐ…」ズルズル アライちゃん「うん…わるかった…だけ…あらいしゃ…の…ほう…が…」ズルズル アライちゃん「つよ…が…っだ…の…にぃ…まげで…ない…のにぃ…」ズルズル 野良猫「…」ズルズル アライちゃんは負け惜しみを言っている。 自分の方が本来は強いはずなのに… 運が悪かったせいで負けた、と。 本来勝っていたのは自分だから… 自分は野良猫なんかに敗北していないと…。 やがて、野良猫は路地裏へアライちゃんを引っ張ってきた。 野良猫「…」トテトテ アライちゃん「…ぁ…」ズルズル アライちゃんが見たのは… ♀野良猫「みゃー」 仔猫1~4「「ごくごく…ちゅぱちゅぱ…」」ゴクゴク 授乳している野良猫の親子と… アライちゃんの骨の山「」カラン …今まで仕留めたであろう、たくさんのアライちゃんの骨の山であった。 302 : ◆19vndrf8Aw [saga]:2018/01/21(日) 00 46 55.03 ID 2Z69etmyO アライちゃん「…の…あ…」 この骨の山が語る真実、それは… 『この猫は、いつもと同じやり方で、狩りをした』ということ。 アライちゃんは、運などではなく… 知恵と実力で完全敗北したということだ。 アライちゃん「っ…!」ウルウル アライちゃんは泣いた。 痛みや死への恐怖もあるが、何よりも… 悔しさに、惨めさに、泣いたのである。 ♀野良猫「みゃ~」シッポフリフリ 野良猫「フミャー」ガブゥ ズルズル… 野良猫はアライちゃんを引きずり、子供へ授乳中の雌猫の前に持っていった。 アライちゃん「の…のー…かうん…と…」ウルウル アライちゃん「の…かう…と…なの…りゃ…!」ウルウル 出血で意識が薄れ始めたアライちゃんは、妙なことを口走った。 303 : ◆19vndrf8Aw [saga]:2018/01/21(日) 00 49 57.54 ID 2Z69etmyO 野良猫「ハグゥ!」ガブゥ ♀野良猫「アング」ガブゥ アライちゃん「ぎ…じ…」ズルズル だが野良猫達は一切お構いなしに、アライちゃんの内臓に噛みついた。 アライちゃん「も…い…っかい…やれ…ば…あ…りゃい…しゃ…が…かちゅ…のあ…」ウルウル 野良猫「ウミャー」バリィ モグモグ アライちゃん「だが…りゃ…!やり…なおさ…せ…ろぉ…!いっがい…だげぇ…!」ウルウルポロポロ ♀野良猫「みゃー」ガブゥブヂィ モグモグ… アライちゃん「も…い………がい…」 野良猫 ♀野良猫「「モグモグ…」」ガブゥブヂィ モグモグ アライちゃん「」 野良猫 ♀野良猫「「みゃー」」モグモグ アライちゃんは、野良猫夫婦に食べられた。 305 : ◆19vndrf8Aw [saga]:2018/01/21(日) 00 52 16.90 ID 2Z69etmyO 野良猫「フイ」ポイッ アライちゃんの骨の山「」カラン 自分が一番賢くて強いと信じていたアライちゃんは… 狩られたたくさんのアライちゃんの骨に積み重ねられ、『仕留めた獲物の一匹』にカウントされた。 307 : ◆19vndrf8Aw [saga]:2018/01/21(日) 00 52 44.66 ID 2Z69etmyO つづく 306 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2018/01/21(日) 00 52 34.37 ID zuW5zb010 喋る害獣ってほんとにホラーだな アラキレスと粘土遊び パート2へ戻る