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西日本新聞社の記事へ飛ぶ (魚拓) 2010年4月25日 10 54 牛や豚、鶏といった家畜だけでなく、米麦や野菜、果樹も常に病虫害を受ける危険にさらされている。生産者が注意を払っていても完全に防ぐのは難しい。 ただ、一度発生すると地域の農業全体に大きな影響を与える場合がある。行政も含めて防御に見落としなどはなかったか、丁寧に点検してみる必要がある。 宮崎県内で家畜伝染病の口蹄疫(こうていえき)の発生が確認された。今月20日、都農町の農家で感染が疑われる牛3頭が見つかり、検査の結果、口蹄疫ウイルスが確認された。国内での発生は10年ぶりである。 症状は発熱や多量のよだれのほか、口や蹄(ひづめ)などに水(すい)疱(ほう)ができるのが特徴とされる。牛や豚、イノシシなどがかかるが、人に感染することはなく、感染した牛の肉などが流通することもない。仮に感染牛の肉を食べても人体に影響はない。 口蹄疫や強毒性の鳥インフルエンザ、豚コレラなどは海外からの侵入を防ぐのが難しく、越境性感染症と呼ばれる。 日本では1908(明治41)年以降、長く口蹄疫は発生していなかった。ところが、2000年に南北に大きく隔たった宮崎県と北海道で相次いで発生した。 このとき、「これが原因ではないか」といわれたのが中国産麦わらだった。 原因ウイルスの分析の結果、東アジアから侵入した可能性が高い。最初に発生した農場では、ウイルスが生存しやすい冬季に輸入された中国産麦わらを使っていた。中国産麦わらは当時、宮崎県と北海道で飼料として大量に使われていた。 だが、原因は特定されなかった。 ただ、口蹄疫発生を受け、これを教訓とした二つの動きがあった。 一つは、農水省が飼料用わらを輸入から国産に転換することにし、稲わらの栽培促進に助成制度をつくったことだ。 もう一つは国際獣疫事務局(OIE)による東アジア地域の口蹄疫会議が東京で開かれたことだ。地域全体で情報の収集と共有、会議の定期的開催、診断体制の強化に取り組む必要性が強調された。 それから10年になるが、飼料用稲わらの完全自給はなかなか難しい。一方、日本の周辺地域の状況はどうだったのか。 2009年初めから中国や台湾では散発的に口蹄疫が発生していた。今年に入ると中国、台湾に加えて韓国でも発生、日本は包囲される格好になっていた。 ここ数年、越境性感染症では強毒性の鳥インフルエンザ対策が最優先だった。その分、口蹄疫を警戒しつつも万全な態勢をとれなかったということはないか。 畜産王国の南九州では飼育頭数を増やし、規模を拡大することで生産者は生き残りを図ってきた。だが、大規模化するほど万が一、家畜伝染病などが発生した場合の打撃は大きくなる。国内生産者のリスク低減のためにも国際協力で予防、根絶を図っていくのは重要なことだ。 そして、国内では早期発見が肝心だ。生産者が経営を考えて通報をためらうことがないように十分な支援が必要だ。 =2010/04/25付 西日本新聞朝刊= 4月 防疫関係
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宮崎日日新聞 激震口蹄疫へ飛ぶ(魚拓) 政府は17日、全閣僚による口蹄疫対策本部(本部長・鳩山由紀夫首相)を発足、初会合を開いた。本県で感染が続いていることから、県庁内に現地対策チームを設置。山田正彦農水副大臣や小川勝也首相補佐官らが陣頭指揮を執り、被害拡大の防止に全力を挙げる。また政府は、2010年度予算の予備費を投入。対策費は現時点で約100億円の支出を想定しているが、感染がさらに広がれば膨らむ可能性がある。消毒地点の拡大や防疫活動に携わる自衛隊の増派によって、感染拡大の防止を目指す。 首相は初会合で口蹄疫問題について「危機管理上、大変重大な課題だ」と指摘。「一刻も早く、農家や宮崎県の皆さんに安心していただけるような状況をつくらなければならない」と述べた。 口蹄疫の発生農場は111カ所に上り、殺処分対象の牛や豚は8万5千頭を超え、国内では過去最悪の口蹄疫被害になった。 政府対策本部は、(1)影響を受けた畜産農家の生活支援や経営再建(2)地元自治体の経費を国からの特別交付税で補てん(3)農林水産副大臣を本部長とする現地対策本部の設置―などを決めた。移動制限や殺処分などの防疫措置を徹底する。 野田佳彦財務副大臣は17日の記者会見で「当初予算で足りない部分は予備費になる」と指摘。平野博文官房長官は同日の会見で「必要な経費は政府として対応する」と強調した。野党からは1千億円規模の対策費を求める意見も出ている。 政府は、被害を受けた畜産農家に手当金を速やかに支払ったり、必要な手続き書類の簡素化も急ぐ考えだ。 ■対策のポイント 一、家畜にワクチンを接種するための特別措置法を検討 一、被害額は160億円 一、移動制限や殺処分などの防疫措置を徹底 一、消毒地点の拡充、自衛隊の増派を速やかに実施 一、影響を受ける農家の生活支援や経営再建に万全を期す 一、地元自治体の対策経費を国の特別交付税で補てん 一、農林水産副大臣を本部長とする現地対策本部を設置 (2010年5月18日付) 5月 対応 被害状況 補償
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宮崎日日新聞 激震口蹄疫記事へ飛ぶ 県は4日、西都市に避難している種雄牛5頭について最後の検体採取を行い、動物衛生研究所海外病研究施設(東京)に送った。ウイルス排出の有無を調べる遺伝子検査は5日にも、感染の痕跡を調べる抗体検査は6日にも結果が判明。いずれも陰性であれば、2週間続いた経過観察は大きな区切りを迎える。 県は4日、前日に採取した検体でも遺伝子検査で陰性を確認したと発表。県畜産課は「今後も毎日検査はしないものの経過を観察することに変わりなく、今後の対応は農林水産省と協議する。ただ、現時点で結果が陰性ということは、ほぼ安全とみていい」としている。 また、県は同日、川南、新富町の2農場で新たに口蹄疫の感染疑いがある牛、豚を確認したと発表した。飼育している計319頭はすべて殺処分される。県口蹄疫防疫対策本部(本部長・東国原知事)によると、感染・感染疑いは271例目。殺処分対象は計18万323頭(牛3万2269頭、豚14万8037頭、ヤギ・羊17頭)。 (2010年6月5日付) 6月 被害状況 防疫関係
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時事通信社の記事へ飛ぶ (元記事控) 宮崎県で口蹄(こうてい)疫の被害が拡大している問題で、農林水産省は18日午後、農水相の諮問機関「食料・農業・農村政策審議会」の牛豚等疾病小委員会を開いた。追加的な感染拡大防止策として、健康な家畜へのワクチン接種や一定区域内の全頭殺処分などの是非を議論したもようだ。赤松広隆農水相は専門家の意見を重視する姿勢を示しており、小委の結論が注目される。 小委は4月20日の口蹄疫発生以降、これまで3回にわたって開かれた。5月6日開催の前回会合では、感染拡大防止策に関し、厳格な消毒や農場内への出入り制限とともに、発生農場での迅速な殺処分、埋却などによる防疫措置を徹底すべきだと指摘していた。ただ、その後も口蹄疫による被害は拡大し続けており、現行の対策では不十分との指摘も出ている。 (2010/05/18-16 30) 5月 対応
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宮崎日日新聞 激震口蹄疫へ飛ぶ(魚拓) 県畜産協会(会長・羽田正治JA宮崎経済連会長)は21日、口蹄疫の影響により、県内8カ所すべての家畜市場で7月に予定していた競り市を6月に続き中止、または延期すると発表した。 中止が決まったのは7市場の成牛競り市(13回)、4市場の乳肥素牛競り市(6回)、3市場の豚競り市(8回)。7市場で1回ずつ予定していた子牛競り市は延期された。延期後の日程は未定。 各市場では口蹄疫発生後の4月22日から競り市がすべて中止・延期されている。発生が続いていることに加え、感染・感染疑いやワクチン接種を行った家畜の殺処分、埋却作業が完了していないため再開を断念した。 (2010年6月22日付) 6月 出荷制限 防疫関係
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宮崎日日新聞 激震口蹄疫へ飛ぶ (魚拓) (2010年4月28日付) 日向市特定家畜伝染病防疫対策本部(本部長・黒木健二日向市長)は27日に会合を開き、口蹄疫問題によって影響を受けた農家などを対象にした電話相談窓口を開設することを決めた。 期間は5月17日までで、口蹄疫に関する情報提供も行う。土日、祝日も対応。受付時間は午前8時半〜午後9時。市農業水産課TEL0982(52)1442。 4月 対応
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宮崎日日新聞 激震口蹄疫へ飛ぶ(魚拓) 飼育する牛が口蹄疫に感染して全頭殺処分された高鍋町の県立農業大学校(服部修一校長、124人)で、畜産を学ぶ生徒らが技術習得に汗を流している。牛がいなくなり実習はできないが、農業機械の操作など今できることを身に付けようと懸命。口蹄疫という過酷な経験を今後に生かし、畜産再興の担い手となる決意を新たにしている。 同校で感染疑いの牛が確認されたのは5月中旬。肉用牛や乳牛218頭とヤギ2頭が殺処分され、敷地内に埋められた。4月29日から臨時休校となり、生徒は5月31日まで自宅待機を強いられた。 その後、再開はしたものの、畜産を学ぶ39人は毎日の家畜の世話や実習ができなくなった。このため、農業機械の扱い方など技術習得に力を入れたり、実習の代わりにビデオ映像を用いたりしている。また、当初は8月の1カ月間予定していた夏休みを12日間に短縮したりして、遅れを取り戻そうとしている。 ただ実習の代わりに座学で工夫を凝らしても「実物でないと分からない部分がある」と岩切隆志農学部長。同校は2年制で卒業までにプロジェクト研究の論文をまとめなければならないが、飼料の研究でも家畜がいなければ成果は見えにくく、テーマの決定にも支障をきたしている。 生徒らはこうした事態にも前向きだ。「自分たちが世話して種付けした牛もいたので悲しかった」と言う2年鈴木裕登さん(19)は、肉用牛繁殖を営む川南町の実家も口蹄疫に感染。「みんな状況は一緒。一生懸命頑張る」と家業を継ぐ決意は変わらない。 ワクチン接種農家で殺処分時の手伝いも経験した。同校が牛を再導入するめどは立たないが、1年の京牟礼淳さん(18)は「牛を触るだけが畜産ではない。牛舎を清掃したり、石灰をまいたりして勉強になった」と振り返る。 同校には卒業生や他県の農業大学校から、寄せ書きしたつなぎや励ましのメッセージが届いた。服部校長は「就農したり指導者になったりしたら、口蹄疫が出ないような取り組みを考えてほしい。励ましや温かい心遣いを受け止めて、自分たちがそういう立場になった時に思いやる心を大事にしてもらいたい」と話している。 (2010年7月11日付) 7月 復興 支援関係 防疫関係
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公的機関及びそれに類する関係各所 口蹄疫とは(Wikipedia) 口蹄疫に関する情報(農林水産省) 農林水産省 動衛研 口蹄疫 動物衛星研究所 宮崎県知事 東国原英夫オフィシャルブログ 宮崎県 JAグループ宮崎 「宮崎の畜産を守る」口蹄疫関連情報 JAグループ宮崎 ニコニコ動画 口蹄疫問題関連 ニコニコ動画の使い方 動画を見る為にはこちらの新規アカウント登録ページの「一般会員でアカウント登録」からアカウント登録をする必要があります。 動画の視聴、アカウント登録は無料です。 ニコニコ動画とは(Wikipedia) 日本最大の動画配信サイト、手軽に一般の方々が配信した動画を楽しむことができます。 タグ「口蹄疫」 タグ「宮崎支援動画」 口蹄疫の疫学【口蹄疫の基礎知識】 【口蹄疫】宮崎県の義援金口座が開設されました【募金】
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宮崎日日新聞 激震口蹄疫へ飛ぶ (魚拓) 日向市で24日、口蹄疫清浄性確認検査のうち、3〜10キロ圏内で目視による臨床検査が始まった。同日は41農場の牛418頭を対象に実施。市対策本部(本部長・黒木健二市長)によると、異常は認められなかった。 25〜27日は103農場で牛1328頭、豚4504頭を対象に実施する予定。 (2010年6月25日付) 6月 対応 復興 防疫関係
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宮崎日日新聞 激震口蹄疫へ飛ぶ (魚拓) (2010年5月14日付) ■殺処分の現場/「なぜこんなことに」 無力感、黙々と作業 殺処分され、横たわる生後間もない子豚に手を当てた。体温を感じる。傷一つない。そして心臓の鼓動も。口蹄疫に感染した疑いのある豚が見つかった農場の男性従業員は「なぜこんなことに」と疲れ切ったように惨状を語った。 別の養豚農場の60代男性が異常に気付いたのは早朝だった。懐中電灯で照らした豚の口の回りには赤い発疹(ほっしん)があった。ウイルスの侵入におびえながら、1日4回の消毒を繰り返してきた。「これだけ抵抗しても、周囲より何日か(発症が)延びただけ」と無力感を口にする。 埋却地が決まり、殺処分を待つ豚舎では抵抗力のない子豚が死に、それに気付かないのか、乳の張った母豚が腹を突き出していた。男性は「ウイルスの製造工場のようだった。こんな形で豚の命を絶たんといかん気持ち、理解してもらえないでしょう」と、とつとつと話す。 ■ ■ 「地獄絵図よ」。ある役場職員の脳裏には、農家の悲痛な表情と牛や豚が息絶えていく瞬間が焼き付く。それでも、作業の手を休めることは許されない。「慣れてはいけないはずの作業に慣れてしまった」と声を絞り出す。 「日ごとに農家の気力が奪われている。国は川南を小さな点にしか見ていない」。5月から防疫作業に加わった50代の獣医師は、人ごとのような国の姿勢に憤りを隠さない。 家畜を助けたくて選んだ仕事。今は、仲間数人とチームを組んで、朝から夕方まで黙々と殺処分を続ける。「たまんないですよ」と声を詰まらせる。作業後のシャワー設備が整っていないことにも疑問を抱く。「せめてわれわれ防疫員がウイルスを運ぶ心配をしなくていい作業環境を整えてほしい」と切望する。 ■ ■ 今月上旬、感染疑いの豚が見つかった養豚農場の40代男性は、殺処分を待ちながら畜舎と豚の消毒を続けてきた。午前6時半に起きて餌を与え、合間を見て消毒を繰り返す。感染前と変わらない作業。ただ、豚だけが死んでいった。ウイルスを運ぶ可能性を考え、外出を自粛した。男性は「まるで犯罪者のような気持ちだった」と自嘲(じちょう)気味に笑う。家族以外との接点の少なさ、乏しい情報が孤立感を深めている。 宮崎大農学部の学生有志が12日、国へ支援策の拡充を求める署名と募金活動を学内で始めた。大声で協力を呼び掛け、多くの学生がこれに応じている。発起人で同学部3年の中村陽芳(はるか)さん(20)は「被害農家の人たちに、一人じゃないと伝えたかった」と思いを明かす。「本当は現場で役に立ちたい。ただ、行けばまん延のリスクも高くなる」。歯がゆい思いをかみしめながら、今日も声を上げる。 【写真】殺処分された家畜の埋却現場は、戦場のような雰囲気が漂う。想像を絶する被害の拡大に関係者の心身の疲労は限界に近づいている(町役場提供) 5月 支援関係 防疫関係